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22のwikiですぅ〜♡♡ | /川\ | \/ ┏┷┓ \/ 。┃祝┃。 ゙ # ゚┃☆┃; 。 ゙ # ゚┃グ┃; 。 ; 。 ・┃ラ┃・ # 。 ;゙ #┃ン┃# 。 ゙・# ┃プ┃。 ; 。 ゙ .; ゙。゚┃リ┃゚ 。 # # 。 ; ; ゙. 。┗┯┛。 # # . ハ,,ハ | . ( ´・ω・) | オメデタス / つΦ 夜食作りお疲れ様でしたっ!!ガンバッタネ!! 22旅行2013☆ 集合:本郷キャンパス赤門前に9 45です! ・手引き 駒場祭準備 ・当日のシフト! ・シフト調査!! ∧,,∧ (;`・ω・) 。・゚・⌒) チャーハン作るよ!! / o━ヽニニフ)) しー-J アッ! 。・゚・ ∧,,∧ て 。・゚・。・゚・ (; ´゚ω゚)て // / o━ヽニニフ しー-J 彡 ∧,,∧ ショボーン ( ´・ω・) c(,_U_U ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・ ━ヽニニフ よしバレてない クルッ ∧,,∧ ミ(・ω・´ )つ サッサ c( U・ ゚U。彡・ 。・゚・ ━ヽニニフ ∧,,∧ 。・。゚・。 ゚・。゚・ できたよ~ ( ´・ω・)つ\・゚・ 。・゚・・/ ↑この子かわいい♡ .
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アイソリズム(isorhythm) Ave verum corpus Ave Maria Ave maris stella Ave Regina caelorum アウフタクト(Auftact) 仰げば尊し 青島広志 ア カペラ(a cappella) 秋のピエロ 芥川也寸志 アグヌス・デイ アグリコラ・アレクサンデル(Agricola,Alexander) アゴーギク(Agogik、agogic) 明日の空にはばたけるつばさを 明日のために 明日ハ晴レカナ曇リカナ 明日へ 明日の空へ アダージョ(Adagio) アタッカ(attacca) 当たり アッサイ(assai) アーティキュレーション(Articuration) アッチェレランド(accelerand) アラ ブレーヴェ(Alla Breve) ア テンポ(a tempo) アド リビトゥム(ad libitum) アナリーゼ(analyse) アニマート(animato) Agnus Dei あのすばらしい愛をもう一度 アノニマス(anonymus) アノニマス4(Anonymous4) アブラハムの子 アポロン的(apollinisch) アラルガンド(allargand) アリア(Aria) アルカデルト・ジャック(Arcadelt,Jacques) アルス・アンティクア(Ars Antiqua) アルス・スブティリオール(Ars Subtilior) アルス・ノーヴァ(Ars Nova) アルト(Alt) アルプス一万尺(Yankee Doodle) アレグレット(Allegretto) アレグロ(Allegro) アンサンブル(Ensemble) アンサンブル・コンテスト(Ensemble Contest) アンセム(Anthem) アンダンテ(Andante) アンダンティーノ(Andantino) アンビトゥス(anbitus) アイソリズム(isorhythm) 【音楽用語】 「等しいリズム」の意味。14世紀のモテト作曲に使われた構成原理。定型反復リズムで、テノール声部(最低声部)を、一定のリズム・パターン(タレア)と高音パターン(コロル)の反復で構成する。 タレア(tarea)は前時代のリズム・モードにとって変わるものだが、反復周期は長く、パターン自体も変化に富んでいた。タレアは「切片」の意味である。 コロル(color)は音高に関するパターンで、定旋律の一定部分の音高パターンを音列化したものである。コロルは「色」の意味である。 タレアとコロルの反復周期は必ずしも一致しない。 Ave verum corpus 【曲名】 聖体賛歌。"corpus"を除いて「Ave verum」と呼ぶ事もある。「♪Ave verum corpus, natum de Maria Virgine」で始まる。モーツァルトとバードの作品が歌われる機会がとりわけ多いように思う。 → Ave verum corpus訳 Ave Maria 【曲名】 天使祝詞。「♪Ave Maria, gratia plena.」で始まる。ルカ1-28の[天使の慶祝]と42の[エリザベトの祝辞]が結合されている。14世紀には"Jesus"が、15世紀には"esto nobis~Amen"が追加され、現在の句になっている。 おそらく最も多く曲を付けられた句であるが、一般的にはバッハ/グノー、シューベルトの作品が有名である。個人的にはアルカデルト、ヴィクトリア、プーランク、ブストあたりが好みである。 → Ave Maria訳 Ave maris stella 【曲名】 「♪Ave maris stella, Dei Mater arma」で始まる。聖マリア共通に歌われる晩課の賛歌。作品としてはグリークやブストのものを聞く機会が多いか。 → Ave maris stella訳 Ave Regina caelorum 【曲名】 「♪Ave regina caelorum,Ave, Domina Angelorum.」で始まる。聖マリアのアンティフォナの一つ。 → Ave Regina caelorum訳 アウフタクト(Auftact) → 弱起(作成中) 仰げば尊し 【曲名。文部省唱歌(作成中)】 「♪仰げば尊し わが師の恩」で始まる。小学校・中学校の卒業式で歌われる機会が多かったが、最近は歌われなくなっている模様。 作詞・作曲は不明で、「蛍の光(作成中)」同様にスコットランド民謡という説と伊沢修二作曲という説を聞く。 「今こそわかれめ」は「分かれ目」では無く、「わかれむ」の「む」が、「こそ」による係り結びにより已然形になったものである。 青島広志 【作曲家・ピアニスト・司会者・イラストレーター・少女漫画研究家。1955-】 マルチタレント過ぎて、何に注目すべきか悩む。合唱劇やオペラで秀逸な作品が多いようで、発売CDから見ると栗山文昭との共演が多い。『全日本合唱センター選定 日本の合唱作品100選』には「マザーグースの歌」と「子供の十字軍」が選ばれた。 「帰ってきた歌」「戻ってきた歌」などの編曲集も多く出しており、現場ではこちらが多く歌われているように思われる。また、同声編曲作品の「森の狩人アレン」をよく耳にする。 → 青島広志ホームページ ア カペラ(a cappella) 【音楽用語。イタリア語】 「教会風に」という意味。無伴奏の合唱・重唱のこと。発音は「ア・カッペッラ」のようになるのが正しいようだが、日本では「アカペラ」と平坦に読むのが一般的。「a」は「~風に」という意味。 父がゴスペラーズをみて「あれってアカペラだよな」と言ったけど、マイクを使って歌うのはアカペラと呼ぶのか疑問だ。少なくとも教会風ではない。 秋のピエロ 【曲名。清水脩(作成中)作曲。堀口大学作詞】 「♪泣き笑いしてわがピエロ」で始まる。男声合唱組曲「月光とピエロ(作成中)」の2曲目。男声合唱の必修曲。 芥川也寸志 【作曲家・指揮者。1925-1989】 作家・芥川龍之介の三男。管弦楽曲が得意で、アマチュアオーケストラ「新交響楽団」を創設・指揮をした。1953年に團伊玖磨(作成中)、黛敏郎とグループ《三人の会》を結成。また、反核の活動や音楽著作権の普及に尽力。 合唱ではあまり聞かない名前だが、無伴奏混声合唱「お天道様・ねこ・プラタナス・ぼく」は稀に聞くことが出来る。 アグヌス・デイ → Agnus Dei(アニュス・デイ)(作成中) アグリコラ・アレクサンデル(Agricola,Alexander) 【作曲家。ca.1446-1506。フランドル】 本名はAlexander Ackermanというが、音楽家としてはラテン語で『農夫』を意味する「Agricola」で知られている。アグリーコラ・アレクサンダーとも呼ぶ。 フランドル楽派(作成中)の中堅的存在ながらも、周囲の大家の影に埋もれがち。 アゴーギク(Agogik、agogic) 【音楽用語。ドイツ語/英語】 速度法。音楽におけるテクニックの一つで、ディナーミク(作成中)やアーティキュレーション(作成中)と並ぶ要素。 本来的には、リタルダンド(作成中)やアッチェレランド(作成中)などにより引きおこされる、速度変化による音楽表現のこと。 今日的には、楽譜に書き合わせない速度変化を伴う音楽表現を指す。特定のパートにおいて発生したり、全体として発生したりする。合唱においては、曲の終止などにおいて自然的(暗黙的に)に速度を落とすことがあるが、それはそのフレーズが持つアゴーギクによるものだと言うことが出来るだろう。 ルバート(作成中)の指示があるときは、指揮者が楽曲からどのようなアゴーギクを感じるか、技量の見せ所であるといえよう。 明日の空にはばたけるつばさを 【曲名。山本純ノ介作曲。東龍男作詞】 「♪何かに夢中になってみたいと ジーパンはいて町に出た」で始まる。中学校の中学生の校内コンクールで歌われる機会が多い。4部合唱で、合唱部分はあまり難しくないが、伴奏の難易度が極めて高い。更に前奏・間奏には変拍子でシンコペーションがあり、指揮者も大変だろう。ソロ部分が大変感動的だが、終盤は少々くどいと感じている。 明日のために 【曲名。松井孝夫作曲・作詞】 「♪Hum... 歩んできたこの道のり」で始まる。中学生の校内コンクールや卒業式等で歌われる機会が多い。楽譜面は平易に見えるが、思ったより難しいと思われる。 明日ハ晴レカナ曇リカナ 【曲名。武満徹(作成中)作曲・作詞】 「♪昨日ノ悲シミ 今日ノ涙 明日ハ晴レカナ 曇リカナ」で始まる。混声合唱のための「うたI」の6曲目。成人の合唱団で歌われる機会が多い他、石川セリやドミニク・ヴィスなどのヴォーカルでも耳にする。 楽譜は見開きで終わりだが、強弱の指示がきめ細かい。私自身も歌ったことがある。練習で一度だけもの凄く上手く歌えた時は感動したが、本番では出来なかった。 歌詞については、天気を気にする黒沢明監督をイメージしているという説を聞いたことがあるが、真偽の程はどうなのだろうか。 明日へ 【曲名。富岡博志(作成中)作曲・作詞】 「♪青い風に吹かれて 明日思う僕らがいる」で始まる。中学生の校内コンクール等で歌われる機会が多い。アップテンポでノリが良く、それほど難しくないので人気があると思う。勢いだけで歌ってしまうと何も残らないので注意だろう。 明日の空へ 【曲名。山崎朋子作曲・作詞】 「♪遠く遠く あの果てしない空に」で始まる。小学生高学年~中学生が適切か。もう少し短くても良いが、2部にしては楽しみが多い曲だと思う。 アダージョ(Adagio) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 「遅く、ゆっくりと」の意味。 アタッカ(attacca) 【音楽用語。イタリア語】 「ただちに」の意味。楽章間を休まずに、すみやかに続けて演奏すること。楽章の最期に付される。通常、最終楽章とその前の楽章の間にある。 当たり 【音楽用語】 発声において、響きが一点に集まっている状態のこと。 アッサイ(assai) 【音楽用語。イタリア語】 「非常に」「十分に」の意味。「アッサーイ」とも発音するか。Adagio assai(十分に遅く)という様に用いる。 アーティキュレーション(Articuration) 【音楽用語。英語】 音楽におけるテクニックの一つで、ディナーミク(作成中)やアゴーギク(作成中)と並ぶ要素。 アクセント(作成中)やテヌート(作成中)などにより引きおこされる、発音変化による音楽表現のこと。旋律や音形・音節に変化を付け、意味づけ・味付けを行うこと。 フレージングと混同されがちだが、アーティキュレーションはフレーズの内部処理、すなわちフレーズ内の旋律をより小さい単位に区切って意味づけする事を指す。混同しないようにしたい。 アッチェレランド(accelerand) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 「だんだん速く」の意味。略号 i accel. /i 。車のアクセルをイメージすると理解しやすいか。⇔リタルダンド(作成中) アラ ブレーヴェ(Alla Breve) 【音楽用語。イタリア語】 2拍子系の音楽をあらわす時に拍子記号に使われる、Cに縦棒が入ったマーク。もともとは不完全テンプス不完全プロラツィオを示す記号「C」で、後にその倍のテンポを示すAlla Breveが用いられた。今日的には「C」は四分の四拍子を示し、Alla Breveは二分の二拍子を示すこととなった。 ア テンポ(a tempo) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 「もとの速さで」の意味。アッチェレランド(作成中)やリタルダンド(作成中)の後などに表れる。 アド リビトゥム(ad libitum) 【音楽用語。ラテン語】 「好きなように」「随意に」の意味。アド・リブと略されることが多い。 アナリーゼ(analyse) 【音楽用語。ドイツ語】 楽曲を、形式や様式の観点から分析・研究すること。 アニマート(animato) 【音楽用語。イタリア語】 「活気ある」「生き生きとした」の意味。ラテン語のanima(魂・精神)が語源。 Agnus Dei 【曲名:ミサ通常文(作成中)】 「♪Agnus Dei,qui tollis peccata mundi miserere nobis.」で始まる。「神の子羊」の意味で平和の賛歌とも言われる。「神の子羊」はキリストを指す。 → Agnus Dei訳 あのすばらしい愛をもう一度 【曲名。加藤和彦作曲。北山修作詞】 「♪命かけてと誓った日から 素敵な思い出残してきたのに」で始まる。オリジナルはフォークソングらしい。中学生の校内コンクール等で歌われる機会が多いが、詞から判断するに中学生には難しい。失恋の想い、戻らない愛という内容ながらも明るい曲調の意図を理解しなくてはならないだろう。 橋本祥路(作成中)や吉岡弘行(作成中)による編曲がある。ギター譜のものもあるので、そういう場面で歌うのも良いだろう。 アノニマス(anonymus) 【音楽用語/一般用語】 作者不明、の意味。anon.と略されることもある。 中世(特にアルス・アンティクア(作成中))では、よほど優れた作曲家で無い限り作曲名を残すことをしなかったため、作者不明の楽曲が多く残る。 アノニマス4(Anonymous4) 【団体名。1986-。アメリカ】 4人の女性によるヴォーカルグループ。中世音楽を専門に演奏する。透明なハーモニーが魅力的。 → Anonymous4 アブラハムの子 【曲名。外国曲。加藤孝広作詞】 「♪アブラハムには七人の子 ひとりはノッポであとはチビ」で始まる。曲が進むごとにそれぞれの体の部位を動かす遊び歌で、幼稚園・小学校低学年で歌われる。元がどこの国のものかは不明。 アブラハムと言えば旧約聖書を思い出すが、アブラハムにはハガルとの子『イシュマエル』と、サラとの子『イサク』の2人しかいない。175歳まで生きているうちに、何かしでかしたのであろうか。 アポロン的(apollinisch) 【音楽用語】 ニーチェがギリシア音楽を規定するのに用いた類型概念。美と安らぎを特徴として、芸術の陶酔と忘我の躍動を表す。⇔ディオニュソス的(作成中) アラルガンド(allargand) 【音楽用語。イタリア語】 「だんだんラルゴにしていく」の意味。「リタルダンド(作成中)+クレッシェンド(作成中)」のように取り扱われる。しかし、ラルゴにはクレッシェンド(作成中)の要素は含まれていないので、解釈は難しいところである。 アリア(Aria) 【音楽用語。イタリア語】 詠唱。カンタート(作成中)やオペラ(作成中)において、旋律的要素に富んだ歌唱曲を指す。通常は独唱曲であるが、重唱となることもある。⇔レチタティーヴォ(作成中) アルカデルト・ジャック(Arcadelt,Jacques) 【作曲家。ca.1507-68。フランドル】 16世紀初期のマドリガーレ(作成中)とシャンソン(作成中)の代表的な作曲家で、ジョスカン(作成中)の弟子とも言われている。フランドル楽派の中堅。「Il bianco e dolce cigno(作成中)」は1989年に全日本合唱コンクールの課題曲となった為にとりわけ有名。また、「Ave Maria」が伴奏2部、無伴奏3部、伴奏3部、無伴奏4部など多彩に出版されており、良く歌われる。 アルス・アンティクア(Ars Antiqua) 【時代区分。ラテン語】 「古い技法」の意味で、12世紀半ば~13世紀頃までの音楽様式を指す。ヴィトリ(作成中)が著した音楽理論書『アルス・ノヴァ』の中で、前の時代との音楽の違いが明確に論じられていることにちなみ、ノヴァ(新)に対して、アンティクァ(古)と名付けた。 この時代ではレオニヌス(作成中)やペロティヌス(作成中)等が活躍し、オルガヌム(作成中)が多く作成された。 アルス・スブティリオール(Ars Subtilior) 【時代区分。ラテン語】 「繊細な技法」の意味。14世紀後半から15世紀初めの時期・音楽様式を指す。もともとはアルス・ノーヴァ(作成中)に含まれた様式であったが、緻密な音楽構成の傾向が見られるので、あとから分別された。複雑なリズム、半音階や不協和音の頻繁な使用、陰鬱で朦朧とした曲調が特徴であるが、特に(合唱上で)有名な作曲家はいない。 アルス・ノーヴァ(Ars Nova) 【時代区分。ラテン語】 「新しい技法」の意味。14世紀頃の音楽様式を指す。3拍子音楽から脱却した2拍子・4拍子音楽が流行し始め、記譜法も発展した。1320年、これらの音楽的特徴をヴィトリ(作成中)が音楽理論書『アルス・ノーヴァ』にて著した。 この時代で活躍した作曲家は専らマショー(作成中)であり、彼の曲を追うだけでこの時代の展望を知ることが出来る、といっても過言ではないだろう。 アルト(Alt) 【パート(作成中)。イタリア語】 「高い」の意味。テノール声部に対して高い「コントラテノール・アルトゥス」に由来する。後にこの声部は女声の低い声で歌われるようになり、女声の最低音域を指すようになった。また、さらに転じて中音域一般を表すようになり、「アルトサックス」の様にも使用される。フランスではヴィオラをアルトと呼ぶ。 主旋律は非常に少なく、主に対旋律やハーモニーを担当することが多い。上手い合唱団は、大抵アルトが上手いと思う。合唱団においては「おばさんキャラ」が多く、下ネタに強い場合が多いように感じる。 アルプス一万尺(Yankee Doodle) 【曲名。アメリカ民謡。作詞者不明】 「♪アルプス一万尺小槍の上で アルペン踊りを踊りましょう」で始まる。女の子の手遊び歌として幼稚園から大学生まで、様々なバージョンで楽しまれている。 元は「Yankee Doodle(ヤンキー魂)」というアメリカ民謡であり、詞は訳詞ではなく新しく作られたもの。ここでいうアルプスは日本アルプスで、小槍とは槍ヶ岳のすぐ横にある小さな尖峰のことを指すと言われている。一般人は岩場である小槍には登れないだろう。 ちなみに、「小槍」を「子ヤギ」と勘違いして歌っている者が多い。動物は大切にしたいものだ。替え歌も多く作られている。私の小学校では「♪隣のじっちゃんばっちゃん トイレに入って 紙がないから 手で拭いた ヘイ!」だったが、他の学校ではどうだろうか。 アレグレット(Allegretto) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 アレグロ(作成中)よりやや遅く、モデラート(作成中)より早く。 アレグロ(Allegro) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 「陽気な」の意味。一般に「速い」と解釈される。 アンサンブル(Ensemble) 【音楽用語。英語・フランス語】 「総体」「統一」の意味。少人数の重唱を指す。 アンサンブル・コンテスト(Ensemble Contest) 【イベント。英語】 主に都道府県の合唱連盟が毎年冬に主催する少人数向けの合唱コンテストを指す。部門により異なるが、概ね6~20名という制限がされている。詳しくは各都道府県の合唱連盟へ。埼玉は埼玉・ヴォーカル・アンサンブル・コンテストで、略してSVEC(ズベック)。東京はTVEC(トベック)、千葉はCVEC(チベック)。愛知とか青森とかは「アベック」になるのだろうか?岐阜はどうする?各県の情報求む。 また、人数の多い団体で行われる少人数に分けてのコンテスト風イベントを指す場合もある。 アンセム(Anthem) 【音楽用語。英語】 英国国教会(聖公会)で発達した合唱曲を指す。16世紀イギリスの宗教改革とともに生まれ、カトリック教会のモテットに相当する。合唱のみのアンセムをフル・アンセム(full anthem)、独唱・合唱・オーケストラのヴァース・アンセム(verse anthem)がある。 アンダンテ(Andante) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 「歩く早さで」の意味。年齢によって解釈が分かれるかもしれない。 アンダンティーノ(Andantino) 【音楽用語:速度標語。イタリア語】 アンダンテ(作成中)よりやや早く、モデラート(作成中)よりは遅く。 アンビトゥス(anbitus) 【音楽用語】 教会旋法(作成中)における音域のこと。正格旋法(作成中)の場合はフィナリス(作成中)から1オクターブ上まで、変格旋法(作成中)の場合はフィナリス(作成中)の4度下から5度上までがそれぞれのアンビトゥスである。
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甦れ!日本
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毎日新聞社「決定版昭和史 別巻1 日本植民地史」1985 p226 日本にとって植民地とは何であったか 初瀬龍平 日本にとって植民地とは何であったか植民地の獲得 植民地の経営 脱亜入欧の反省へ 植民地の獲得 戦前日本の領土には、「内地」と「外地」とがあった。内地とは、本土、沖縄、小笠原、千島のことであり、外地とは、台湾、朝鮮、南樺太、関東州、南洋諸島のことである。日本の植民地としては、日本領土であった上記の外地に加えて、領土ではなかったが、日本のカイライ国家であった満州国が挙げられる。 現在の私たちは、かつて日本の植民地がどこにあり、どのような統治をしていたか、を次第に忘れつつある。テレビで、中国残留孤児という四〇歳台の男女が肉親を探して来日するのをみて、涙する目本人は多い。しかし、そこから、かつての植民地政策を間い直そうというひとは少ない。 明治日本には、みずからが欧米の植民地になる危険があった。しかし、日本は西欧型の近代国家を打ち樹てることによって、その危険を回避しただけでなく、近隣地域をみずからの植民地とした。 台湾は、一八九五(明二十八)年日清戦争の勝利の結果、清国から獲得した 領土である。下関条約によって、台湾、澎湖(ほうこ)列島が日本の領土となった。その面積は、九州の八五パーセント程度の大きさである。住民は、原住の高山系台湾人(いわゆる高砂族)と、大陸からの移住者・漢族系台湾人とであった。人口は、一九三五(昭十)年に、高山族系が一五万人、漢族系が四八四万人であり、日本からの移住者は二七万人であった。なお、下関条約によって、遼東(りょうとう)半島も日本の領土となることになったが、ロシア、フランス、ドイツの三国干渉にあって、遼東半島は放棄還付(かんぶ)せねばならなかった。この遼東半島の重要な一部分が、十年後に関東州として領土となる。 朝鮮は、一九一〇(明四十三)年韓国併合条約によって、形式上も実質上も日本の領土となった。しかしすでに一九〇五年日露戦争の後に、第二次日韓協約によって、朝鮮は外交権を失い、統監府を置かれ、日本の保護国にされた。さらに一九〇七年の第三次日韓協約によって、朝鮮は、軍隊、警察を含む一切の内政権を日本に譲り渡した。この時点で、朝鮮は実質上完全に日本の植民地となっていた。併合条約は、形式上の総仕上げであった。朝鮮の面積は、日本の本州とほぼ同じ大きさである。人口は、一九一〇年で朝鮮人一三一三万人、日本人一七万人、一九四〇(昭十五)年で朝鮮人二三五五万人、日本人七一万人であった。朝鮮の場合、日本への移住者が多かった。在日朝鮮人は、一九二〇年三万人、一九三〇年三〇万人、一九四〇年一一九万人、一九四五年日本敗戦時に二一〇万人であった。なお、一九三九年以降百万人以上が、強制連行されていた。 南樺太は、一九〇五年日露戦争の勝利の結果、ロシアから獲得した領土である。ポーツマス条約によって、北緯五〇度以南の樺太が日本の領土となった。面積は、九州の八六パーセント程度の大きさである。人口は、一九四一(昭十六)年に日本人(アイヌを含む)三九万人、朝鮮人二万人で、オロッコなど少数原住者は総計五〇〇人以下であった。 関東州は、目露戦争の勝利の結果、ロシアから移譲された清国領の租借(そしゃく)地である。ポーツマス条約によって、旅順口、大連を含む遼東半島の尖端部分(関東州)の租借権と、東清鉄道南部線(族順口・長春間、一九○六年から南満州鉄道、いわゆる満鉄)と、同付属地行政権が、ロシアから日本に移譲され、その後の日清満州条約によって清国から承認されている。関東州は奈良県程度の大きさであるが、満州への出入口として重要であった。満鉄は、鉄道であるだけでなく、企業経営(炭鉱、製鉄など)、付属地行政、沿線駐兵権(満州独立守備隊)、領事裁判権によって、バツクアツプされていて、独立国的であった。 この意味で、満鉄付属地を植民地とみることもできよう。関東州の住民は、一九四〇年で、中国人一一八万人、日本人二〇万人であった。 南洋諸島は、第一次世界大戦に際して、日本が一九一四(大三)年に対独参戦をして、赤道以北のドイツ領南洋諸島を占領し、一九一九年のパリ講和会議で国際連盟下の日本の委任統治領として承認されたものである。南洋諸島は、グアム島(米国領)を除くマリアナ、マーシャル、カロリンの三群島を総称したものである。そこには、マリアナ群島のサイパン、テニアン、マーシャル群島のヤルート、ビキニ、カロリン群島のパラオ、ヤツプ、トラツク、ポナペなどの島々が含まれていた。南洋諸島の総面積は、琉球諸島全域よりやや少なく、一番大きい島でも、淡路島の三分の二程度しかないが、その千四百余の島々は、アメリカ本土大の海域分散している。人口は一九二二(大十一)年で総数五万人で、原住者のカナカ人、チャモロ人が四万八○○○人、日本人三〇〇〇人であったのが、一九三五年には、日本移住者の方が、原住者の数をこえ、一九四三年には日本人(朝鮮人を含む)九万七〇〇〇人、原住者五万三〇〇〇人となっていた。 近年ベラウ(パラオ)共和国の非核憲法が有名となり、日本のテレビの現地取材も行われている。このときパラオの人々が、上手な日本語で、テレビのインタビューに応答しているのをみて、「あれ!? どうしてこの人たちは日本語を語すのか?」と首をかしげた日本の視聴者も多かったようである。 べルサイユ条約では、日本がドイツの旧山東権益(膠州(こうしゅう)湾租借地と山東鉄道)を引き継ぐことが、承認されたが、中国の民衆はこれに強硬に反対した。結局一九二二年のワシントン会議で、日本はこれを放棄した。もしも中国の強硬な反対がなかったならば、山東半島は遼東半島と同じく、日本の植民地となっていたであろう。 最後に満州であるが、関東軍(本来は関東州租借地及び満鉄沿線の警備軍)が一九三一(昭六)年九月、いわゆる満州事変(満州侵略の謀略)を引き起こして満州を占領すると、清朝の廃帝(宣統帝)・溥儀(プーイー)を引き出し、これを執政として一九三二年三月カイライ国家.満州国を樹立したものである(二年後に帝政)。満州国は名目上は独立国であるが、国防、治安維持は日本軍に委任するなど、実質上は日本人官吏によって完全に支配されていた。その最高権力者は、一九三三年以降、駐満大使及び関東州長官を兼務する関東軍司令官であった。満州の面積は日本本土の三倍以上であった。 人口はそもそも四〇〇〇万人台であったが、そこに多いときには、一〇〇万人以上の日本人が満鉄職員、満州国官吏、軍隊などで移り住んでいた。農業移民一〇〇万戸移住計画があったが、結局農業移民は三三万人程度に終わった。その半数程度が、敗戦の混乱のなかで死んでいる。なお満州には、日本人以上に多くの朝鮮人が移り住んでいた。 日本の植民地の総面積は、外地約三○万平方キロメートル、満州国約二二〇万平方キロメートルであり、これに対し本土の面積は約三八万平方キロメートルであった。日本は、広大な植民帝国であった。 以上に挙げた以外に、一九三一年以後十五年戦争(日中戦争から太平洋戦争へ)の時期に、日本は中国本部の一部や、東南アジア(インドシナ、タイ、マレー、ビルマ、インドネシア、フィリピン)を占領したが、これらの地域の支配は軍政の段階で終わっていた。 植民地の経営 明治日本は、植民地を保有することを夢みていたが、台湾を領有したとき、植民地経営策をもちあわせていなかった。植民地を保有したのは、いわば国際政治上のステータス・シンボルとしてであり、領土の拡大自体が何よりも好ましいと考えていたからである。しかしいったん植民地を領有すれば、これを経営していかねばならない。そのときのモデルは、明治国家に求める他はなかった。財政上の余力をもたない日本は、植民地税収の安定を必要とし、農業地域では、これを地租の増加に求めねばならなかった。そのために、土地調査と、米作など農業振興を強烈に進めねばならなかった。台湾では、これに加えて砂糖業を育成した。植民地の人びとの抵抗、反乱を押え込んで治安を維持するために、本国にならって、警察網を村落の駐在所という型で拡大していった。巡査は、警察業務以外に、土地調査、戸口調査、農業振興、公衆衛生、徴税、社会基盤整備など一般行政業務を受け持ち、それを通じても土地の人びとを監視した。台湾では、保甲(ほこう)制度という隣人監視制度が利用されたが、これにも巡査が関与していた。農業振興と警察国家の台湾モデルは、朝鮮をはじめ他の植民地にも応用されていった。 植民地官制をみると、朝鮮総督府、台湾総督府、関東都督(ととく)府(一九一九年関東庁と関東軍司令部とに分離)、南洋庁、樺太庁(一九四三年内地編入)となっていた。一番権限の強いのが朝鮮総督府、一番弱いのが樺太庁であった。朝鮮総督は、天皇に直隷(ちょくれい)し、陸海軍大将がこれに任命された。一九一九(大八)年の改正で、文官総督が可能となったが、最後まで武官総督が任命された。朝鮮総督には、法律的効力の制令を発する権限があった。朝鮮総督の権限が、日本政府から独立していたのは、日本が朝鮮支配を最も重要であるとみたからである。最後まで武官総督であったのは、治安が確立しなかったからである。台湾総督は、はじめ陸海軍大将、中将であったが、一九一九年に文官総督となり、再び一九三六(昭十一)年以降海軍武官が任命された。台湾総督が文官に替わることができたのは、治安が一応確立したからである。再び武官総督に戻ったとき、海軍武官であったのは、南進基地台湾という情勢の変化があったからである。台湾総督にも、法律相当の律令を発する権限があった。関東都督は、陸軍大、中将であった。都督府は、一九一九年に関東軍司令部と、民政の関東庁に分かれた。 さらに一九三四(昭九)年に、関東州は存続していたが、関東庁は廃止され、在満大使館に関東局が設置された。関東軍司令官が、在満大使と、関東州の業務監督を兼務した。関東州の官制には、つねに満州の軍事支配の基地としての性格が濃厚である。樺太庁は、初期の軍政を除いて、軍事的でなかった。南洋庁の場合は、太平洋戦争期に軍事色となり、戦闘場面となってしまったが、その統治は、むしろ日本人の多い移住植民地として安定していた。 日本は、関東州を除いて、同化政策をすすめた。しかし、植民地の人びとは、「日本臣民」どして、ひとしく明治憲法(大日本帝国憲法)の遭用を受けてはいなかった。まず関東州は租借地、南洋諸島は委任統治地域であるからとして、憲法の適用は間題外とされた。 朝鮮、台湾では、皇民化運動、一視同仁(いっしどうじん)、創氏改名(そうしかいめい)、日本語強要などによって、同化政策をすすめながらも、他方では、憲法を全面適用することで、参政権、地方自治権などを朝鮮人、台湾人に与えて、両地の独立運動を助長することを、日本の官民ともにおそれていた。憲法も、参政権も、地方選挙権もとりあげられている植民地の人びとは、「日本臣民」ではなかつた。 裁判所も、樺太を除いては、朝鮮総督府裁判所、台湾総督府裁判所、関東法院、南洋庁法院として別建てであった。一九〇九年十月、当時日本の「保護国」であった朝鮮人の安重根(アンジュングン)が、前韓国統監伊藤博文(いとうひろぷみ)を北満州のハルビン駅構内で狙撃(そげき)、殺害したが、この場合、その身柄は清国における日本の領事裁判権によって、日本の領事館に移され、旅順の関東・地方法院で「帝国刑法」によって死刑判決となった。被告は高等法院に控訴せず、死刑が執行されている。この例にもみられるように、植民地の裁判所は、独立運動、抵抗運動の弾圧機関でもあった。 農業振興に戻ると、台湾では、米作と砂糖業が順調に成長した。朝鮮でも、台湾ほどではないが、米作が一定の伸びを示した。これらの米や砂糖は、日本本土に輸出された。一九三〇年代後半には、本土の砂糖輸入の九割以上が台湾からであり、米の輸入のほとんど全部が朝鮮と台湾からであった。しかし朝鮮人と台湾人の食糧事情は、悪化していった。一人当たり産米消費量(年平均)は、朝鮮人の場合、一九一一~一二年に一〇〇キログラム、一九三七~三八年に七五キログラム詣と減り、台湾の場合でも同じ時期に、一三〇キログラムから一〇〇キログラムに減少している。不足分は、台湾ではいも類、朝鮮では粟・麦などで補った。台湾でも、台湾人用の外米を輸入したし、朝鮮は外米と粟などの雑穀を輸入した。農業振興によって、米の生産が増えたが、現地の人びとの食べる米は減っていた。食糧生産は増えたが、しかし食物は減った。土地所有でも、次第に日本人地主が増えていた。 日中戦争から太平洋戦争にかけて、戦時経済化していくと、植民地収奪、労働力徴用(強制連行、志願兵、徴兵を含む)の仕方が変わるが、これを論じる紙幅の余裕はない。 脱亜入欧の反省へ 日本の植民地は、もともと経済的関心から出発したのでなく、国家的威信とか、軍事戦略上の配慮とかから、獲得されたものである。しかし植民地を領有、経営しはじめると、植民地は必然的に日本の近代化のための後背地として位置づけられ、経済的に露骨な収奪が行われた。それと同時に、日本の植民地領有には、つねに戦略的配慮が隠されており、その点でいっそうの安全を求めて、植民地を限りなく拡大していくモメントが働いていた。 ふりかえってみると、明治日本が西欧の大国をモデルとする近代化の思想を採用したとき、その思想には植民地の思想が含まれていた。「脱亜論(だつあろん)」の代表者・福沢諭吉(ふくざわゆさち)は、植民地論者であった。新一万円札の福沢諭吉は、明治時代の啓蒙(けいもう)思想家として知られ、「天は人の上に人を造(つく)らず、人の下に人を造らず」という言葉は、有名である。しかし、福沢は、この言葉を対外関係に適用しようとはしなかった。 福沢は、一八八五(明十八)年に「脱亜論」と題する小論を書き、そのなかで「今日の謀(はかりごと)を為(な)すに、我国は隣国の開明を待(まち)て共に亜細亜を興すの猶予ある可からず、寧(むし)ろ其伍(そのご)を脱して西洋の文明国と進退を共にし、其支那朝鮮に接するの法も、隣国なるが故にとて特別の会釈(えしゃく)に及ばず、正に西洋人が之に接するの風(ふう)に従て処分す可きのみ」と主張した。それは、近来ヨーロッパ諸国がアジアの諸地域に侵略し、これを植民地としてきているのと同様に、日本も中国、朝鮮を支配するようになれ、という主張である。 福沢は、幕末に都合三回も欧米に洋行しているが、二度めの一八六二(文久二)年にヨーロッパを訪れたときに、その往復路でヨーロッパ諸国のアジア侵略の状況を目撃した。彼は、イギリス人がインド、香港の人びとを傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に苦しめているのをみて、次のように決心した。「印度支那の人民が斯(か)く英人に窘(くるし)めらるヽは苦しきことならんが、英人が威権を擅(ほしいまま)にするは又甚(はなは)だ愉快なることならんとて、一方を憐(あわれ)むの傍(かたわ)らに又一方を羨(うらや)み、吾(わ)れも日本人なり、何(いず)れの時か一度は日本の国威を耀(かがや)かして、印度支那の土人等を御すること英人に倣(なら)ふのみならず、其英人をも窘(くるし)めて、東洋の権柄(けんぺい)を我一手に握らん」。この決心は、植民地論者への決心である。 植民地の目標は、意外にも早く実現した。一八九五(明二十八)年、日清戦争の勝利によって、台湾は日本の領土となった。このとき、福沢は、台湾統治の方針について「島民の如きは眼中に置かず」に、「無知蒙味(むちもうまい)の蛮民をば悉(ことごと)く境外に逐(お)ひ払ふて殖産(しよくさん)上一切の権力を日本人の手に握り、其全土を挙げて断然日本化せしむる方針」を主張した。このように、脱亜論者は植民地論者であった。 朝鮮、中国において、福沢の評判は必ずしも芳(かんば)しいものではない。それ以上に評判が悪いのは、旧一千円札の伊藤博文である。一九〇五(明三十八)年、日本が朝鮮を保護国としたとき、伊藤は初代統監として京城に乗り込み、一九一〇年の完全併合に向けてお膳立てをした人物である。朝鮮では、この伊藤を一九〇九年にハルビン駅で殺害した安重根の方が、「義士」なのである。 旧一千円札の伊藤、新一万円札の福沢に代表されるように、近代日本を創った政治家、思相家は、ほとんどのひとが脱亜入欧論者であり、植民地論者であった。植民地にされた方の人びとからみれば、伊藤や福沢を今回も紙幣の肖像画に使っている日本人の良識を疑い、日本人は相も変わらず脱亜論者であり、植民地論者であるとみえるのではなかろうか。講の肖像画が紙幣に選ばれるかについては、暗黙ではあるが、日本国民の合意があるからである。 戦後、日本は、旧植民地との関係を正しく解決していない。朝鮮は、大韓民国とのみ接触し、朝鮮民主主義人民共和国を敵視、無視してきた。中国も、長い間台湾の国民党政府を支持し、中華人民共和国を敵視していた。旧南洋諸島の関係でも、賠償はすっきりとしていないし、日本の核廃棄物を南太平洋に放棄する計画を現地の人びとの反対にもかかわらず、放棄できないでいる。旧植民地の被爆者にも、旧日本軍人・軍属にも補償しようとしない。在日韓国・朝鮮人(七〇万人)を国籍、在留資格、就職、生活保障、人権などの問題で優遇するどころか、むしろ差別をしている。外国人登録の指紋押捺(おうなつ)に在日外国人から強い抗議の声が起こっている。ごく最近にも、長野県が一九八五年度教諭に在日韓国人を採用内定したのに、これに文部省が圧力をかけて内定を取り消させている。 世界的には、植民地時代は終わっている。香港も中国に返ろうとしている。私たちも、注意深く植民地主義の残りかすを消していかねばならない。一九四五(昭二十)年八月六日、南洋諸島のテニアン島から、原爆搭載の米B29爆撃機が、広島に向けて発進した。八月九日、ソ連軍が満州に侵攻したが、このとき関東軍は壊滅した。内地でも外地でも植民地のつけが、日本人の大衆に回ってきたのである。 (神戸大学教授) 台湾の歴史・日台関係史
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最終更新 2012-11-05 20 41 39 (Mon) 米・・・残り約33合 (無洗米5kgで34合です。1合2人前でおよそ150g。) ● 調味料 残りHP 備考 砂糖 2kg 塩 1kg 酢 1本 醤油 1本 ポン酢 300mL みりん 1本 料理酒 600mL すき焼きのたれ 200mL 牛丼・豚丼・親子丼などに お好みソース 1本 バター 80g 事務室の冷蔵庫にあります。 サラダ油 2L ゴマ油 1本→? ラー油 小瓶1 小麦粉 500g 片栗粉 2/3袋 コンソメ 20個ぐらい 角砂糖タイプのもの ● 香辛料 鷹の爪 3本 トウガラシホールな 七味唐辛子 小瓶1/2本 ナツメグ 小瓶1/3本 ハンバーグ等挽肉料理作りたければ是非☆ ブラックペッパー 小瓶2本 ガラムマサラ 小瓶1/2本×2 パセリ 小瓶1/2本 バジル 小瓶1/2本×2 オレガノ 小瓶1/2本 シナモン 小瓶2/3本 パウダー シナモンスティック 6本 ホール。牛スジ煮込み作りたければ是非☆ 部室の備品について IHクッキングヒーター TOSHIBAの黒いの2台(2012年購入)を使ってください。 ホットプレート 2010年買ったらしいが行方不明 炊飯器 15合炊き・10合炊き・5合炊き各1個ずつ。最大一度に30合炊ける。他にもあるけどカビたん生えたから使いたくないんだって。 電気ポット・電気ケトル いずれも電源コード紛失。23が2台、新しい電気ポットを買ってくれるんだって。 →23が3Lの電気ポット買ってくれました。やったね。 両手鍋 22cmで5Lぐらい。2012購入 フライパン 28cmが2個(2012購入)、他雑多なのがいろいろ。非IH対応フライパン(底に鉄板がついていないもの)も混ざってるので注意。
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★青山繁晴さんの質疑部分は青色で表示。「次は自民党、青山繁晴さんの質問です。」で検索すれば該当箇所がすぐ見つかります。細部は順次修正・追加。 ◆ ※オレンジ色=NHKの字幕には無い、筆者の加筆部分。または誤字脱字などの訂正部分。 ◆ ※早くも、NHK『ニュース7』、読売『NEWS ZERO』などが、加戸守行・前愛媛県知事の発言を編集で「加計ありき」という語句だけ抜き出し、歪曲して報道しています。 しかし、実際の発言は正反対。「私は加計ありきではありません。」「加計ありきじゃない」で検索すると、実際の発言内容を確認できます。 加戸守行・前愛媛県知事の発言を整理すると、だいたい以下のように内容となります。 『私は”加計ありき”ではない。 単に「他の省庁も、有力な私学も、誰も助けてくれなかったので加計学園以外の選択肢が無かった」だけ。愛媛県会議員の今治選出の議員と、加計学園の事務局長が友人だったから話がつながった。友人が協力する事業は、すべて不正なのか?最初から”加計ありき”だったのではなく、結果として愛媛県は”加計ありき”の状態にならざるを得なかったのだ』 ★ネットで加戸守行・前愛媛県知事の発言が急増していますが、NHKや読売のニュース番組による加戸発言の歪曲を検証するには、公明党・里見隆治議員の質疑が不可欠です。青山質疑だけを取り上げると、かえってNHKなどニュース番組の加戸発言の歪曲を補強することになってしまいますので、お気を付けください。 ※NHKの歪曲方法 NHKは、青山質疑と里見質疑を合体させて歪曲し、獣医学部新設の必要性と意義・既得権益の妨害・孤立無援であった経緯をすべて削除。 つまりNHKは、加戸氏の一番言いたかった2つの正当性、すなわち①「獣医学部新設の正当性」、②「加計学園一択の正当性」を隠蔽することで、加戸氏がほかの選択肢を探す努力を放棄し、癒着を容認したかのように見せかけている。 ◆ <青山繁晴さんの質疑部分 動画> A:https //youtu.be/GBtCtyaY4-w B:https //youtu.be/MLjPMO0NDW8 C:https //youtu.be/7a5XE-np2sI <NHKの付けた字幕付き:誤字脱字多し> ※一部の誤字脱字は意図的? A:https //youtu.be/HzWQNc6iY_c B:https //youtu.be/2gFatBTC9tE C:https //youtu.be/1B87Dy-OUqY D:https //youtu.be/dbcmya2gozY ←★重要:里見隆治議員への回答部分(NHKが加戸発言を編集で歪曲した証拠) <完全版字幕> A:https //www.youtube.com/watch?v=hiTOtfB_YAM list=PL6IOj0xjFls1j0C8lrI1VTbpPQlFPbXVY B:https //www.youtube.com/watch?v=vjXE1WA0jYw list=PL6IOj0xjFls1j0C8lrI1VTbpPQlFPbXVY index=2 C:https //www.youtube.com/watch?v=NzwyXQZomJk list=PL6IOj0xjFls1j0C8lrI1VTbpPQlFPbXVY index=3 ▼ 1時55分になりました。この時間は、学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る、参議院の閉会中審査をお伝えします。参議院に先立って午前中から衆議院で閉会中審査が行われました。参考人として出席した文部科学省の前川前事務次官は、新設のプロセスは不透明であり、初めから学校法人加計学園ありきで、背景に総理大臣官邸の動きがあったと指摘しました。これに対して、山本地方創生担当大臣は、獣医学部の新設は岩盤規制を突破するものだと意義を強調したうえで、新設を検討するプロセスは、政府が設けた4つの条件に合致しており、適正だったと反論しました。この時間は政治部の長谷川記者、社会部の大河内記者とお伝えします。まず大河内さん、午前中の閉会中審査、午前中から行われた閉会中審査ですけれども、前川前事務次官の発言に注目が集まりましたね。どのような発言があったんでしょうか。 ▼ 前川さんの発言の中で、文部科学省が当初、確認できないとしていた文書なんですけど、10月7日に萩生田官房副長官が文部科学省の局長と面会したという内容のメモなんですが、これについて、自分は確かに説明を受けて、受け取ったと証言しました。これを受けて、萩生田官房副長官と文部科学省の局長2人とも、10月の7日と、これ、去年ですが、10月7日、そして21日と、少なくとも2回、面会をした事実を認めました。しかしその中で、具体的なやり取りがどうだったかということについては、萩生田官房副長官は文部科学省から相談は受けたが、自分から働きかけはしていない、局長のほうは、記憶がないと回答するにとどまりました。 ▼ そして政治部の長谷川さん、政府側は衆議院の閉会中審査の中でどのような説明を行ったんでしょうか。 ▼ 衆議院の審査会では、政府側は獣医学部新設に当たって行政がゆがめられたことはないと、獣医学部の新設は適切な手続きで行われたというふうに主張していました。山本地方創生担当大臣なんですが、獣医師の需要の動向も考慮するとした政府の4条件について、早薬分野や、感染症などの新たな分野で需要があるとはっきり言えると述べてまして、4条件はクリアされていると説明しました。また山本大臣は安倍総理大臣が、先に獣医学部の新設をさらに認める方向で、検討を進める考えを示していることに関連して、岩盤規制を突破して、そこから広げていくのが原則論であって、安倍総理大臣が早くやれなどと言っているわけではないと述べていました。 ▼ そして、総理大臣官邸の関与があったのかどうか、これについても質問が出ていましたね。 ▼ 萩生田官房副長官なんですが、みずからが文部科学省の局長と面会した際の発言を取りまとめたとする文書について、文部科学省側の求めに応じて面会し、指示を出したりしたことはないとしたうえで、文部科学省から獣医学部設置に反対する意思表示を受けたことはないと、文部科学省も獣医学部の新設について一定の理解をしていたと述べていました。また参考人として質疑した国家戦略特区ワーキンググループの原英史氏なんですが、利益誘導に加担したかのように言われて残念でなかったと。加計ありきというのは全くの虚構だと、適切なプロセスで獣医学部の設置が認められたと主張していました。 ▼ そしてこの参議院での参考人には、前の愛媛県知事の加戸守行さんが含まれていますね。 ▼ 愛媛県の加戸守行前知事なんですが、与党側が要求した参考人です。旧文部省のいわゆるキャリア官僚出身で、平成11年から3期にわたって愛媛県知事を務めました。知事在任中に、地域活性化と四国の獣医師不足の解消を図りたいなどとして、今治市とともに大学の獣医学部新設を提案しまして、これまで実現に向けて取り組んできました。獣医学部新設を検討する政府の会議に去年出席した際には、愛媛県知事を務めていたときに一番困ったのは、鳥インフルエンザやBSEなどの四国上陸を阻止することだとしたうえで、専門家が少なくて、四国に研究機関がないことが一番困ったと述べていまして、こうした問題に対応できる獣医師の養成が必要だと訴えています。きょうの審査会でも、こうした主張を行うものと見られます。 ▼ そして、大河内さん、午後のこれからの質疑、注目される点はどういった点でしょうか。 ▼ やはり一連の選定過程ですね、本当に加計学園がありきだったのかという点、あと午前の審議でもありましたが、平成30年4月というこの開学時期、これが一体どうやって決まったのか、こういった点がやはり大きな焦点であって、国民の関心事でもあると思います。それらについて、しっかりと説明をしてもらいたいと思います。 ▼ 長谷川さんは、午後の質疑、注目点はどこだと見ていますか? ▼ 衆議院の質疑では、前川氏が獣医学部新設のプロセスが不透明だったと主張する一方で、山本大臣らが適切だったと反論して、それぞれの主張が真っ向から対立していたんですが、それを裏付ける新たな証拠や証言などがあまり出てこずに、双方の主張が平行線をたどったという印象です。午後の質疑では、獣医学部新設が適切な手続きで行われたかどうか、改めてどちらが説得力を持って証明することができるのかどうかが焦点になると思います。 ▼ そしてきょうは午前中からは衆議院で、そして午後、参議院で閉会中審査という形になったわけですけれども、きょう閉会中審査という形で質疑が行われることになった経緯というのは、どういったことがあったんでしょうか。 ▼ 閉会中審査というのは、国会が召集されていなくても必要に応じて委員会を開いて、政府に対する質疑などを行うことができる制度です。民進党など野党4党は、国家戦略特区での獣医学部新設を巡って、先月、文部科学省と内閣府の調査結果が公表されたことを受けまして、国会審議を通じて、真相を究明すべきだとしまして、予算委員会などで閉会中審査を行うことなどを求めていました。これに対し、自民党は、これまでの国会審議で大体の審議は出尽くしているなどとしてですね、新たな事実が出てこないかぎり閉会中審査には応じられないという見解を示していました。しかし、自民党は今月2日に行われた東京都議会議員選挙で大敗しまして、それを受けまして、速やかに信頼回復に取り組まなければ国政への影響は避けられないとしまして、これまでの方針から一転して、閉会中審査に応じることになりました。 ▼ 今、情報が入りましたのでお伝えします。国家戦略特区での学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る参議院文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会は、午後2時から開かれる予定でしたが、これに先立つ文教科学委員会の議事会で、民進党の資料の取り扱いなどについて、与野党の協議が続いていて、まだ連合審査会は開かれていません。参議院文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会は、午後2時から開かれる予定でしたが、これに先立つ文教科学委員会の理事会で、民進党の資料の取り扱いなどについて、与野党の協議が続いており、まだ連合審査会は開かれていません。長谷川さん、午前中、衆議院のときもですね、開始が遅れるということがありましたけれども、この参議院でも午後2時からの予定ですが、まだ始まっていないという状況ですね。 ▼ そうですね。詳しい情報は入ってないんですが、午前中は森友学園の問題を巡る資料について、民進党側が資料を配布したいということを委員会に先立つ理事会で要求しまして、それについての話し合いがなかなかまとまらずに、開会が遅れました。午後の参議院については、どのような資料を出したいとしているのか、詳しい情報は入ってないんですが、それについての話し合いが行われてるというふうに見られます。 ▼ 今、お伝えしましたように、参議院文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会、午後2時から開かれる予定でしたが、これに先立つ文教科学委員会の理事会で、民進党の資料の取り扱いなどについて、与野党の協議が続いていて、まだ連合審査会は開かれていません。始まりしだい、お伝えします。ではいったん別のニュースをお伝えします。 海外との貿易などで、どれだけ稼いだかを示すことし5月の日本の経常収支は1兆6500億円余りの黒字で、35か月連続の黒字となりました。ただ原油価格などの上昇で輸入額が増えた影響で、経常黒字の額は4か月ぶりに去年の同じ月を下回りました。財務省が発表した、ことし5月の経常収支は、1兆6539億円の黒字で、35か月連続の黒字となりました。ただ、経常黒字の額は去年の同じ月と比べて、1000億円余り減り、4か月ぶりに去年の実績を下回りました。これは輸出から輸入を差し引いた貿易収支が、原油やLNG・液化天然ガスなどの価格が上昇した影響で、輸入額が増え、去年の同じ月より1459億円減って、1151億円の赤字となったことが主な要因です。一方、外国人旅行者が日本で消費した金額から、日本に住んでいる人が海外で消費した金額を差し引いた旅行収支は、去年より200億円ほど多い、1272億円の黒字。海外との利子や配当のやり取りを示す、第一次所得収支は金融機関など日本の機関投資家が海外の債券などから受け取る利子が増えたことなどで去年より300億円ほど多い、1兆9243億円の黒字でした。 トランプ大統領の長男が、去年の大統領選挙中、民主党のクリントン氏に不利になる情報を提供すると持ちかけられ、ロシア政府とつながりのあるロシア人弁護士と面会していたと、アメリカのメディアが報じました。トランプ陣営がロシアの支援を受けようとしていたことを示すものだと伝えています。ニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領の長男のジュニア氏が、大統領選挙中の去年6月、民主党のクリントン氏に不利になる情報を提供すると持ちかけられ、ロシア政府とつながりのあるロシア人の弁護士と面会していたと報じました。面会にはトランプ大統領の娘婿のクシュナー氏や、選挙対策本部の幹部も同席したということです。ニューヨーク・タイムズは、トランプ陣営がロシアの支援を受けようとしていたことを示していると伝えています。これに対しジュニア氏は、知人の要請で面会した。その弁護士はロシアとつながりのある個人が民主党に資金を提供して、クリントン氏を支援しているという情報を持っていると主張したが、話があいまいで、意味のある情報はなかったと説明しています。トランプ大統領の家族を巡っては、G20サミットでの行動も物議を醸しています。中国の習近平国家主席と、イギリスのメイ首相の間に座るトランプ大統領の長女で大統領補佐官のイバンカさん。大統領が席を外した際、イバンカさんが代わりに一時、席に着いたということです。ホワイトハウスは、イバンカさんが取り組んでいる問題に関する議論が行われていたためだと説明していますが、アメリカメディアからは、同行していた閣僚が座るべきで、公私混同の疑念を再燃させたなどと、批判が出ています。 福岡県朝倉市の災害対策本部は、市内の杷木地区にあるため池が決壊するおそれがあるとして、きょう午後、付近の3つの地区に、新たに避難指示を出しました。朝倉市の災害対策本部によりますと、きょう正午ごろ、被害状況を確認していた警察のヘリコプターから、杷木地区にある上野ため池が壊れそうだと連絡がありました。市などが確認したところ、ため池の下を流れる寒水側は、豪雨による流木などでせき止められていて、万が一、ため池が決壊すると土砂などを含んだ水が、下流に押し寄せるおそれがあるということです。このため災害対策本部は午後0時50分、付近の寒水区と浜川区、それに杷木古賀区の233世帯655人に、避難指示を出しました。その上で、住民には久喜宮小学校か、サンライズ杷木に避難するよう呼びかけています。住民には久喜宮小学校か、サンライズ杷木に避難するよう呼びかけています。新たに避難指示の範囲に含まれた、朝倉こうよう高校では、避難所にいた人たちが車でほかの小学校などの避難所に移動していました。 トルコの最大野党がエルドアン政権の強権的な姿勢に抗議するとして行ったデモ行進に、数万人が参加し、政権に不満を持つ市民が増えていることをうかがわせています。トルコの最大野党共和人民党は、エルドアン政権の強権的な姿勢に抗議するとして、首都アンカラからイスタンブールまで、25日間かけてデモ行進しました。デモ行進の参加者は、最終的に数万人に膨れ上がり、野党の支持者以外にも、政権に不満を持つ市民が増えていることをうかがわせています。9日、終着地のイスタンブールの広場で行われた集会で、共和人民党のクルチダルオール党首は、われわれは独裁の時代に生きていると、エルドアン政権を批判したうえで、去年7月のクーデター未遂以降続いている非常事態宣言を解除するよう求めました。 国家戦略特区での獣医学部新設を巡って、衆議院の閉会中審査が開かれ、参考人として出席した文部科学省の前川前事務次官は、新設のプロセスが不透明であり、初めから学校法人加計学園ありきで、背景に総理大臣官邸の動きがあったと指摘しました。これに対し、山本地方創生担当大臣は、獣医学部の新設は岩盤規制を突破するものだと意義を強調したうえで、新設を検討するプロセスは、政府が設けた4つの条件に合致しており、適正だったと反論しました。国家戦略特区での獣医学部新設を巡って、衆議院では、閉会中審査となる文部科学委員会と内閣委員会の連合審査会が開かれ、文部科学省の前川前事務次官らが参考人として出席しました。この中で前川氏は、獣医学部の新設の経緯を巡って、決定のプロセスが非常に不公平で、不透明な部分がある。新設の条件が次々とつく中で、加計学園だけが残ることになっており、初めから加計学園に決まっていて、プロセスを進めてきたというふうに見えると指摘しました。さらに前川氏は、文部科学省は新設のための4条件を満たしていないと主張していたが、有効な反論がないまま決定された。広域的にという条件によって、京都産業大学が排除されたのは明らかで、加計学園しか残らない形にしたのはなぜか。非常に不透明で、文部科学省からうかがい知れない部分があると述べました。そして前川氏は去年、和泉総理大臣補佐官や、当時、内閣官房参与だった木曽功氏から、獣医学部新設について働きかけを受けたとしたうえで、仕事を進めるにあたっては、背景に総理大臣官邸の動きがあったと思う。中でも、和泉補佐官がさまざまな動きをしていたのは明らかだと述べました。また前川氏は、なぜ事務次官在職時にこうした発言をしなかったのかと問われたのに対し、じくじたる思いもあるし、反省もしている。ただ、国民が知らなければ、行政のゆがみを是正することもできないという考え方から、発言するようになったと述べました。前川氏は安倍総理大臣が獣医学部の新設をさらに認める方向で検討を進める考えを示したことについて、まずは今治市での成果を評価することが必要で、少なくとも10年ほどはかかるのではないか。今すぐ2校目、3校目を作ることは、論理的にできないと指摘しました。これに対し山本地方創生担当大臣は、国家戦略特区は地元が提案してやるもので、国が勝手に決めるわけではない、岩盤規制を突破するには、まず地域を限定したところでやるしかないと述べました。その上で山本大臣は、獣医師を増やすことは必要なことだが、獣医学部の新設は52年間もできておらず、地域を限定することによって、なんとか突破口を開こうとしているわけであり、国家戦略特区の趣旨に沿うと述べ、国家戦略特区での獣医学部新設の意義を強調しました。そして山本大臣は、新設の決定にあたっては、具体的な需要など、新設を検討する4つの条件に合致していることを、文部科学省や農林水産省との間でも確認しており、決定のプロセスは適正だったと反論しました。お伝えしていますように、国家戦略特区での学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る、参議院文教科学委員会と、内閣委員会の連合審査会に先立って開かれた文教科学委員会の理事会で、民進党が提示したいとした資料の取り扱いについて、与野党の折り合いがつかず、理事会はいったん休憩となりました。理事会はいったん休憩となりました。理事会はまもなく再開される見通しですが、午後2時から予定されていた連合審査会は、まだ開かれていません。今、入った情報ですね。お伝えします。国家戦略特区での学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る、参議院文教科学委員会と、内閣委員会の連合審査会に先立って開かれた、文教科学委員会の理事会で、民進党が掲示したいとした資料の取り扱いについて、与野党の折り合いがつかず、理事会はいったん休憩となりました。さらに、新しい情報が入りました。参議院文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会に先立って開かれた、文教科学委員会の理事会で、民進党が掲示したいとした資料の取り扱いについて、与野党の折り合いがつかず、理事会はいったん休憩となりました。そしてその後、再開された理事会で、資料の一部の文言を隠すことで、与野党が合意しました。理事会での協議が長引いたため、午後2時から予定されていた連合審査会は開かれていません。現在、時刻は2時15分を回ったところです。文教科学委員会の理事会では、民進党が掲示したいとした資料の取り扱いについて、与野党の折り合いがつかず、理事会はいったん休憩となりました。そしてその後、再開された理事会で、資料の一部の文言を隠すことで与野党が合意しました。理事会での協議が長引いたため、午後2時から予定されていた連合審査会は開かれていません。政治部の長谷川さん、今、新しい情報が入りましたけれども、やはりその資料の取り扱い等々を巡る協議が時間がかかったということですね。 ▼ そうですね。午前中の衆議院も、森友学園の資料を民進党が配布したいと、理事会で要求しまして、委員会の開会は30分間遅れました。参議院もすでにもう15分以上遅れてるんですが、なんの資料を民進党が要求したかと、取り扱いたいと言ったのかというのは、まだ詳しい情報は入っていません。 ▼ 今入っている情報としては、資料の一部の文言を隠すことで、与野党は合意したというところまでは情報が入っているんですけれども、再びその連合審査会をいつから行うのか等々、詳しい情報についてはまだ入ってきていません。この段階で入っている情報としてお伝えしますけれども、国家戦略特区での学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る参議院文教科学委員会と内閣委員会の連合審査会に先立って開かれた文京科学委員会の理事会で、民進党が掲示したいとした資料の取り扱いについて、与野党の折り合いがつかず、理事会はいったん休憩となりました。その後、再開された理事会で、資料の一部の文言を隠すことで、与野党が合意しました。協議が長引いたため、午後2時から予定されていた連合審査会はまだ開かれていません。きょうは午前中からは衆議院で、そして午後からは参議院で閉会中審査が予定されています。その午後の参議院での閉会中審査、午後2時から予定されていましたけれども、質疑がまだ始まっていない状況です。一部の資料の取り扱いについて、協議が行われているということです。資料の一部の文言を隠すことで与野党が合意した、そしてその後、どうなったのかということは、まだ情報が入っていません。詳しい情報が入りしだいお伝えします。では引き続き政治部の長谷川記者、社会部の大河内記者とお伝えしていきます。まず午前中の閉会中審査について、先ほどお伝えしましたけれども、前川前事務次官の発言に注目が集まりましたね、大河内さん。どういった内容だったんでしょうか。 ▼ 前川さんの発言の中で、今回、明らかにまだ、午前中に明らかにされなかったことの中でやはり新しい獣医学部の新設には4つ条件、政府は必要だとしていたんですが、それが本当にクリアしたかどうか、これについては双方の言い分が真っ向から食い違ったという点なんですね。前川氏は加計学園というのはその条件はやはり満たしていないと、繰り返しきょうも主張していました。一方、これに対して、山本地方創生大臣は、内閣府の立場ですが、条例は4つの条件というのは、獣医師というのがどのくらい必要かという、詳しい量や質について書かれているわけではなくて・・・ ▼ 今、始まりましたね、お伝えします。 ▼ 先例によりまして、私が連合審査会の会議を主催いたします。国家戦略特区における学部新設に関する件を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言をお願いします。 ▼ 最初は民進党、蓮舫さんの質問です。 ▼ 民進党の蓮舫です。まず冒頭、九州を襲い、甚大な被害をもたらした大雨の災害、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。民進党は復旧に向けて、政府にできうるかぎりの最大限の協力をさせていただきたいと思います。政府にとっても最大限の措置を講じていただきたいとお願いいたします。そこで一つ、菅官房長官、政府としてのご認識を確認したいんですが、行方不明者の捜索や、孤立した集落から救助を求める方々の避難を必死に行う自衛隊の皆様方、その行動に心から敬意を表します。その自衛隊の状況に応じて適切な指示を出す稲田大臣、およそ70分間、防衛省にまさに特別警報が出ているさなか、おられなかった、これは適切だと言う判断でしょうか。 ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私が報告を受けているところによりますと、4月6日昼ごろ、防衛省政務三役が40分程度、省内に不在であったということです。大臣を含め複数の政務三役がすぐ近くに所在をし、秘書官から随時連絡を取れる、そして速やかに省に戻ることができる態勢になっていたというふうに報告を受けています。いずれにしろ自衛隊においては稲田防衛大臣の指示に基づいて、被災者の救助、情報収集、全力で当たっており、その対応に問題はなかったと思ってます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ ちょっと理解できないんですね。まさにその豪雨が次から次へ、被害が広がり、河川が決壊し、あるいはその、土砂災害が新たに起きるおそれが本当にある中、一刻一秒の猶予もなく、大臣の指示が適切にその被害状況に応じて出されなければいけない中、大臣が70分、防衛省におられなかった。それは問題ないという認識なんですが、国民の命を守る指示より稲田大臣が優先させた政務とはなんでしょうか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私は承知しておりません。 ▼ 蓮舫君。 ▼ その政務を承知しないで、防衛大臣が指示を出せる、その場におられないのは適切との判断ですね? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 昼休みの間に、防衛関係の会合に出席をしていたということは報告を受けてますけれども、どこでということについては、承知をしておりません。ただ大事なのは、やはり現場に、そうした救命救助、復興復旧に向けて自衛隊そのものが対応できる態勢であるかどうかということだというふうに思っています。大臣においては、電話で連絡を取れる状況であって、15分程度で何かあれば帰ってこれる所だったというふうに報告を受けてます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 菅官房長官、その政務はランチミーティングだったんではないんですか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私は詳細については承知してません。ただ防衛関係の会合であるというふうに報告を受けてます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 把握してください。7月7日に防衛大臣は会見をして、ちょうどお昼どきだったので、お食事が出てました。そのお食事はせずに冒頭の説明、そして説明を受けて戻ったということです。つまり参加者にも、大臣にも食事が出て、食事をとりながらのランチミーティング。その間に被害は拡大して、けさ段階に至って21人が亡くなられ、20人を超えて不明やあるいは安否不明者という方がおられる、現地の状況、本当に国民の命を守るために一刻一秒を争う中、不在だったというのは、私は、この政務はキャンセルすべきだったと思いますが、どうしてそういうふうに指示しないんですか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 防衛大臣として、前の夜についても、確か10時過ぎだったと思いますが、連絡を取りまして、しっかり自衛隊の出動に対しての要請は大臣がしっかり指示をしていたということは承知をしています。やっぱり危機に対して大切なことというのは、事態をマネージすることが、これ、一番大事だというふうに思います。どこにいるのかということでなくて、特に大臣そのものが、15分程度で帰ってこれる所で、常に連絡を取れる態勢でいてたということであります。 ▼ 蓮舫君。 ▼ いや、ちょっと認識全く違います。自民党の中でも中谷元防衛大臣、石破元防衛大臣もこれは危機管理意識、マネージメントでおかしいと言っている。その意見はじゃあ、間違ってますね。 ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ いろんな方がいろんなことを言っていることは承知してますけれども、ただ大臣として、私は適時適切な判断を行っていたというふうに考えています。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 私は、適切かどうかは国民の皆さんが判断されると思いますが、稲田防衛大臣は都議選のときに防衛省・自衛隊、防衛大臣、自民党としてお願いをしたいと、自民党の個別の候補の当選をお願いするという、これは憲法にも、あるいは公選法にも自衛隊法にも私は違反をしていると思います。こういう法律違反をしている方をなぜ罷免をしないのかが分からないんですが、総理と罷免をするかどうかについて話したことはありますか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 総理と話したことはありません。 ▼ 蓮舫君。 ▼ ではこうした発言も、あるいは豪雨災害の途中で防衛省を不在にしてランチミーティングをしていたことについても、適正だったという理解でよろしいですね? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 大臣として職務を遂行できる状態にあったというふうに承知をしています。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 国民の判断を委ねたいと思います。加計疑惑に関してです。まず冒頭、抗議を申し上げたいと思います。まさに国家戦略特区の事務方の中心人物となって当時のやり取りを詳細にまとめていた、時に記憶がよくなくなる方ですけれども、藤原審議官という方を私たちは参考人できょう求めていました。実際に午前中に衆議院で行われた合同審査会においては参考人としてお越しいただいていたのに、参議院にはお越しいただけなくなりました。その理由が全く分かりません。菅官房長官、丁寧に説明するといった安倍総理大臣のことばは、自民党には下ろしていないんですか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 国会のことは国会におゆだねをいたしております。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 丁寧な説明ということばの意味がちょっと私たち、違いがあるようでございます。さて、午前中の衆議院のやり取りを見てたんですが、前川参考人の証言と、政府答弁の悔い違いがやたらと目立ちます。まず前川参考人にお伺いをします。なぜ話がかみ合わないとお考えでしょうか? ▼ 前文部科学事務時間、前川参考人。 ▼ なぜ食い違うかは、私からは説明できませんが、私は私の承知していることをそのまま述べているだけでございます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 10月7日、萩生田副長官ご発言概要。これはまさにその加計学園を念頭に置いた発言を、萩生田副長官がされているものがいくつも明記をされているんですが、この行政文書、あるいはメモ、これは前川参考人、本物でしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ 10月7日の日付の入っている文書でございますが、これは私が事務次官在職当時、担当課から説明を受けた際に受け取った資料と同じものでございます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 受け取った資料と同じメモだ、本物。萩生田福長官にお伺いします。この概要メモには、既存の大学がうちの大学でもできますよと言われると困難になる。あるいは加計学園が誰も文句が言えないようなよい提案をできるかどうかだな。私のほうで整理しよう。こういうふうにあなたは発言したというメモですが、発言していませんか? ▼ 萩生田内閣官房副長官。 ▼ ご指摘のあった文書につきましては、文科省における追加調査の中でも確認ができなかった文書でありまして、しかし、10月7日、常盤高等局長と夕刻、お会いをしたということは確認をできました。その中で常盤局長からさまざまな説明を受けたんですけれども、私、この10月7日、メモに書いてあるようなことばをもって回答した記憶はございません。したがって、唯一ですね、ごめんなさい、午前中の衆議院でもお答えしましたけれども、獣医師の需給について農林水産省も参画して検討を進める必要があるというのを、この日であるかどうか認識しておりませんけれども、会ったときに繰り返し説明を受けております。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 松野大臣、確認しますけれども、当時の文科省の事務方のトップが実際に行政作業として確認したメモと証言をされています。でもそこに名前と発言が書かれている方は記憶にないと言われている。どちらが正しいんですか? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ お答えをいたします。事実関係といたしましては、この文書は追加調査においても確認ができなかったということでございますが、個々書かれてる内容に関して、確認ができなかったということでございますので、これもご当人間の話ということではないかと思います。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 松野大臣、1回目の調査で確認できなかったものが、2回目の再調査で存在が出てきました。今も確認ができなかったと言いました。このメモはないんですか?確認ができないだけなんですか? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ 追加調査におきまして、対象とした行政ファイルを拡大をして調査をいたしましたけれども、その中に存在はしていなかったということでございます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 再追加調査をしたら出てくるんじゃないんですか? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ 追加調査において十分に信頼性のある調査が行われたと考えておりますし、合わせて対象者を広げたヒアリングも行っておりますので、その結果として、その10月7日に関する文書が存在しなかったということを認識をしております。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 前川参考人、教えていただきたいんですが、前川参考人が確実に見たと言っているもの、こうして政府の方たち、あるいは発言をされたといわれる方たちが、ことごとく記憶にない、存在が確認できなかった、これはなぜなんでしょうか。そんなに文科省の文書管理というのはずさんなんですか? ▼ 前川参考人。 ▼ 探せば出てくる文書だと、私は思っております。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 菅官房長官、丁寧に説明をするという姿勢に、私たちは期待を申し上げたいと思います。今言っているところ、まだ探せるかもしれない、探したら出てくるかもしれません。再々調査を指示したらいかがでしょうか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 文科省については、文科大臣の責任の下で、捜査をいただいております。ですから文科大臣に委ねたいと思います。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 二度手間、三度手間になるんですけど、じゃあ、松野大臣、再々調査されますか? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ 前回のですね、追加調査において、十分に合理的な範囲における調査がなされたと考えております。 ▼ 蓮舫君。 ▼ しないということと受け止めました。極めてその疑惑解明に向けて前向きな姿勢でないということが非常に残念です。むしろ隠したいことが何かあるんではないかと疑われてしまうので、非常に残念な答弁です。そもそも菅官房長官も、これまで会見等、あるいは国会答弁を見ても、前川参考人と言っていることがずいぶん食い違っていることがあるんですが、人事情報という非常にセンシティブな問題、確認をさせてください。菅長官は前川参考人が地位に恋々としがみついていた。こう発言していますが、しがみついておられたんでしょうか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私はそう思って申し上げました。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 前川参考人にお伺いします。菅長官がおっしゃったようなことがあったのか、つまり3月末まで次官を続けたいと申し出たと、菅官房長官は会見で明言をしています。前川氏から参考人から、そのような申し出は行いましたか? ▼ 前川参考人。 ▼ そのような事実はございません。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 菅長官、言っていることが食い違ってます。 ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私、事実に基づいて発言をしてます。それは国会でも以前説明をいたしましたけれども、私が承知しております事実でありますけれども、昨年の12月ごろに、杉田副長官の求めに応じて、説明に来たさい、これは天下り問題が大きな問題になっていたときです。その際にご自身は、進退についての意向を示さなかったということでした。そして1月上旬に文科省の事務方から前川氏の定年延長について、官邸に話があったそうです。定年延長というのは、事務次官というのは、通常、定年の方は3月いっぱいまででありますけれども、国会終了までやっていただくというのが、これ、通例であります。その1月上旬に、そうした手続きについて、文科省の事務方からあったということです。すぎた副長官はそのつど、私に報告をしております。そしてすぎた長官からは、私に対して、前川氏は、今回の責任を取って辞めるべきであるし、定年延長は難しい、こう回答したということを私、1月上旬に報告を受けてます。で、その後、副長官が前川氏本人に対して、こうした問題に関する処分について、これ、天下りの処分ですけれども、それについてまずは事務方のトップが責任を取ることを前提に議論しなきゃいけないと、このように話したところ、前川氏からせめて定年期限の3月まで、次官を続けさせてほしいという話があったという報告も、1月の時点で受けてます。副長官からは、それは無理だろうと回答をし、併せて私にも報告があり、私は当然、みずからお辞めになるべきだろうと、そのときに申し上げました。ですから、あのような私の発言につながったということであります。 ▼ 蓮舫君。ー前川参考人に伺います。杉田官房副長官を通じて、前川参考人は3月末まで事務次官を続けさせてほしいと言ったと、その報告が官房長官にいっています。誰が間違ったことを言ってますか? ▼ 前川参考人。 ▼ どこでどこが間違っているのか、私は分かりませんが、今、官房長官がおっしゃった経緯は全く事実に反します。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 菅官房長官にお伺いします。官房長官、本当のことをおっしゃってますか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私は前のとき、国会で申し上げたときもそうですけれども、事前に杉田副長官にも確認したうえで、発言をいたしております。いずれにしろ、私にその1月の上旬の時点で、そのことあるたびに、私に副長官から報告がありました。ですから私はこの恋々とということばをつかわさせていただいたということでございます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 一応、平等に確認します。前川参考人、本当のことをおっしゃってますか? ▼ 前川参考人。 ▼ 私はこの件で、杉田副長官の所には何度か足を運んでおります。12月の終わりごろですね、杉田副長官からお呼び出しを受けて、夜間、うかがったことがございます。このときは文部科学省の再就職規制違反の問題につきまして、文部科学省から再就職等監視委員会に提出するメールをどうするかという問題について、うかがったわけであります。その際、文部科学省は他負傷に関わるものも含めて、提出するしかないと考えておったわけでございますが、他府省に関わるものは出すなと、杉田副長官から指示があったわけであります。このようにその当時、まだ調査が進行中でございまして、どういう資料を出すかどうかということについてのご相談があったわけでありまして、その際に私がその責任をどう取るかということを申し上げる段階ではなかったわけであります。また1月の段階では、私は1月の4日の時点では、私は自分の心の中では、引責辞任を決意しておりました。また私の親しい文部科学省の幹部にですね、そのことは伝えてございます。また翌日の1月5日には、大臣にその旨、申し出ましてですね、私のほうから責任を取って辞めたいと申し上げたところ、まず内閣官房へ行って、杉田さんと相談してこいと、そういう話でございました。私は杉田さんのところへ伺いまして、みずから責任を取って辞めたいと、そういうことを申し上げたしだいでございます。またその時点においては、文部科学省の中の処分をどうするかということはまだ決まっておりませんでしたけれども、私も甘んじて処分を受けるという決意はしておったわけであります。以上が私の知っているかぎりの経緯でございまして、その中で、私自身から定年を延長してほしいとか、3月まではせめて在任したいとか、そのようなことを申し上げたことは一切ございません。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 関係者がそれこそ10人、100人いるっていうんだったら分かりますけれども、今話しているのはたった3人しか登場人物がいません。前川参考人、それと杉田官房副長官、それと菅官房長官だけです。なのにこんなに全く言っていることが真逆ですから、これは委員長、お願いなんですけれども、杉田官房副長官ならびにきょうお越しいただけなかった国家戦略特区の当時の審議官だった藤原審議官、当時の審議官、それといつも名前が出てきていますけれども、答弁者としてお越しいただけない和泉首相補佐官の証人喚問を求めます。 ▼ ただいまの申し出につきまして、後刻、理事会で協議いたします。蓮舫君。 ▼ 私、人事の情報を漏らすということは、菅官房長官、これ、大臣規範に違反しているということは認識されてますか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ まず報道の中で、前川事務次官が、ご自身が辞めた経緯について、発言をされていたんです。こうした内容について、私が承知している事実と異なってましたから、今申し上げたとおりであります。記者会見等において、お答えしたものであって、大臣規範や守秘義務違反に反するという指摘は当たらない、こういうふうに思ってます。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 一方で、私ちょっと驚きの人事が発表されたんですけれども、国会で森友関係の疑惑を隠して答弁しなかったさがわ理財局長が、なんと、国税庁長官になられると、これ、なぜですか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ まず、人物の評価としては、評価については、その人の能力と、業績を組織の中で総合的に勘案したうえで、すべての人事はその評価に基づいて、それぞれのポストに最もふさわしい、人材を適材適所で配置をしておるところであります。各府庁の各部人事というのはこうした考えに基づいて、各大臣、これが人事案を策定をし、総理および私が、協議を経たうえで各大臣が任命をする、このようになっております。国税庁長官の人事についてもこのような考え方に基づいて、任命権者である財務大臣が人事案、これを策定をし、任命協議を経たうえで、任命されたものであります。ちなみにさがわ氏にかぎって申し上げれば、国税庁の次長、大阪国税局長等の徴税分野での経験、さらに主税局審議官等の税制の企画立案の経験をはじめ、国税の分野で豊富な行政経験を有しており、法令に従い、国税の徴収を厳正に行う組織である長官として適任であると考えたところであります。 ▼ 蓮舫君。 ▼ 安倍総理や安倍内閣にとって、答えないことが結果として内閣を守っている姿勢、その論考交渉としてさがわさんが国税庁長官に栄転をされる。一方で自分たちに非難をされた人は個人攻撃をされているのが前川参考人です。私ね、この政府の姿勢、ものすごく心配しています。国家公務員制度改革、幹部人事院の一元管理というのは、政治主導で内閣や総理大臣を補佐する力を強化するために取り入れたのに、今やそんたくする人だけが栄転する仕組みになっている。非常に心配しています。もう一つ言うと、総理は7月1日の秋葉原の都議選の応援の中で、私たちはこんな人たちに負けるわけにはいかないと、国民を分断しました。つまり自分たちを支持する人は味方、自分たちを非難する人は敵。これ、国民に対しても、あるいは国家公務員制度改革に対してもこういう姿勢を改めていただかないととても国民を見てるとは思えないし、丁寧な姿勢だとは思えません。きょう、時間が25分しかありませんでした。あまりにも短過ぎます。集中審議ならびにわれわれが憲法に基づいて、要求をしている臨時国会の開催を強く求めて、質問を終わります。ありがとうございました。 ▼ 委員長は赤池政章さんです。参議院の閉会中審査をお伝えしています。次は民進党、櫻井充さんの質問です。 ▼ 民進党新緑風会の櫻井充です。今回の九州の豪雨で犠牲になられた皆さんに心から哀悼の信をささげたいと思いますし、それから被災している皆さんに、お見舞いを申し上げたいと思います。与野党超えて、一日も早い復旧復興を目指していきたいと、そう思います。さて、せっかくきょう、前川参考人に来ていただいたので、たぶん前川参考人に対する質問が中心になるかと思いますが、まず最初に、和泉補佐官から総理のご意向だと、そういうことを言われたことはおありでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ 私が和泉総理補佐官から直接伺ったのは、私が和泉補佐官に呼ばれて9月の上旬に和泉補佐官の執務室を伺った際のことでございますが、その際に国家戦略特区における獣医学部の新設について、文部科学省の対応を早くしてほしいと、そういうご要望がございまして、その際に、総理は自分の口からは言えないから、代わりに自分が言うのである、こういうお話がございました。 ▼ 櫻井充君。 ▼ その際、そうするともう直接言われているわけでございますから、そんたくとかそういうレベルではないかと思いますけれども、そのときに総理のご意向とは、一体どういうことだと認識されましたでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ その時点では、国家戦略特区における獣医学部の新設に向けたプロセスを早めるようにと、こういうお話だというふうに思いました。その後の内閣府からのさまざまな伝達事項の説明を受けまして、それが今治における獣医学部を30年4月に開設するようにと、そういうお話だというふうに承知したわけであります。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 30年4月の開設というのは、いつごろ認識されましたか? ▼ 前川参考人。 ▼ これは9月の終わりごろであります。これは私が担当であります専門教育課から説明を受けたのが、その9月の終わりごろでありますけれども、その少し前に専門教育課は、内閣府を訪れて、内閣府の藤原審議官から伝達事項を承ってきたと、そういうことがございまして、その際に30年4月開学を大前提に逆算してスケジュールを作るようにと、これが官邸の最高レベルの言っていることだと、そういう言い方があったというふうに聞いておりますので、それを踏まえて、私はそう認識したわけであります。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 改めてお伺いしておきますが、和泉補佐官から直接言われたことは1回だけでしょうか?それともその関係者の方々から、今のような平成30年4月の開学ということを言われたことはあるんでしょうか。 ▼ 前川参考人。 ▼ 和泉補佐官との間では、昨年9月と10月の間、何度か私は訪問しておるわけでございますけれども、すべてがこの国家戦略特区の案件ではございません。ほかの案件も2、3ございました。しかし少なくとも、複数回、2、3回はですね、この国家戦略特区における獣医学部の新設について、督促を受けたという記憶はございます。10月の半ばに1度呼び出されまして、その際に、早く進めるようにと、改めて促されたのは事実でございますけれども、その際にも文部科学省としてはまだはっきりとしたスタンスが決まっていなかったということで、引き続き検討中というふうにお答えした記憶がございます。 ▼ 櫻井充君。 ▼ きょうのことではっきりしたことは、和泉補佐官から何回か呼び出されて、それでいろいろその件について、早くするようにと言われたということでよろしいんですよね?その上でですが、普通は特区というのは、内閣府の所掌事務であって、首相官邸は、私は関係ないものだと思うんです。なぜその首相官邸に関係者が呼び出しを受けなければいけないんでしょうか。 ▼ どなたに質問でしょうか? ▼ 前川参考人です。 ▼ 前川参考人。 ▼ そこは分かりません。官邸の関心事項であるということ以上は分かりません。 ▼ 櫻井充君。 ▼ これは前事務次官として経験からお伺いさせていただきたいと思いますが、繰り返しになります。国家戦略特区の場合には、一般的には、これは内閣府の所掌事務であって、あまりその官邸が関与するということはないと思いますが、その点についてはいかがですか。 ▼ 前川参考人。 ▼ 少なくとも私自身の経験に照らして考えますと、国会戦略特区、あるいは構造改革特区も含めまして、官邸から直接何か言われたということは、私自身はなかったように思います。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そういうことなんです。これは非常に特別なことなんですよ。要するに本来であれば、内閣府で整理をするものを、官邸がそこに口出しをしてきていると、非常に不思議なことがあるわけです。われわれこの間、調査チームのほうで萩生田官房副長官にお会いしたくて、電話で連絡させていただいて、官邸を訪れましたが、門前払いをくいました。しかし一方で、今治市の課長さん、それから担当の課長補佐の方は、4月1日にどなたかから電話がかかってきて、急きょ、予定が、電話かメールか分かりません。連絡があって、急きょ予定が変更されて、4月の2日に首相官邸に行かれています。3時から4時半までの間、1時間半も行けてるわけであって、非常に不思議なのは、どなたかがアポを了解しないかぎり入れないということは、この間行ってみて、再認識いたしました。その意味で言うとですね、どなたかが、そこのところで今治市の職員とお会いしますよという約束をしなければいけないんですが、これは萩生田官房副長官、お伺いしたいんですが、これは官邸の中で、どなたとお会いしたんでしょうか。 ▼ 萩生田内閣官房副長官。 ▼ お答えします。先生ご指摘は平成27年の4月2日の今治市の職員の総理大臣官邸の訪問の件だと思うんですが、一般論で私、委員会でもお答えしてきましたが、おっしゃるようにきちんとしたアポがなければ、中には入れないということでございまして、大変恐縮なんですけれども、27年の4月2日、私、官房副長官ではございませんでしたので、当時のことはよく分かりません。 ▼ 櫻井充君。 ▼ その当時、菅官房長官は官房長官でしたから、このときの当時のことはどうなっているか、記憶がございますでしょうか? ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 官邸の記録でありますけれども、総理大臣官邸への入廷については、訪問予約届けの確認後、通行証を貸与し、そして厳格に管理を行っています。この訪問予約届は訪問予定者の入廷後は、その使用目的を終えることに加え、外部からの入廷者というのは、1日300人から400人くらいいるということです。これをすべて保存すれば個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理する必要が生じることもあって、公文書管理法や、関係法令等に基づき、遅滞なく破棄してる取り扱いを行っているということであります。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 今治市はちゃんと日程変更して、それから旅費が変わったので、それの了解をしたとか、そういう記録が残っていますが、残念ながら政府のほうというか、官邸のほうには残っていないと、こういう管理になっています。本当はあるのかもしれません。あるものもないと言われ、あったものも違うといわれているので、本当に困るんですが、さて、もう一つですね、私、けさの議論もお伺いしながら、やはり萩生田副長官ね、義家副大臣が獣医学部新設の件で、官邸を訪ねられていると思うんですよ。この義家副大臣のレクの概要を見てみると、官邸はどうなっているのか、萩生田副長官に聞いてみると言って、行かれるんですが、そのあとに義家副大臣のご感触として、萩生田内閣官房副長官にも話をしたが、あまり反応がなかったと、そういうお話だったんです。ですから、この時点ではもしかすると、萩生田官房副長官は何もご存じなかったんではないだろうかと、私はそう思うんですが、まず義家副大臣とお会いされていますよね。そして獣医学部のことについて、お話もされていますよね。 ▼ 萩生田内閣官房副長官。 ▼ 義家副大臣とは、さまざまな行政課題についてお会いをしてお話をすることはございます。いつの時点でかはちょっと私、確認取れませんけれども、この国家戦略特区の件では、獣医師の過不足についての根拠を示すことが、文部科学省では困難なので、副長官のほうで農林省のほうになんとかつないでもらえないかということを、副大臣からも要請されたことはございます。 ▼ 櫻井充君。 ▼ こうやってまず義家副大臣が萩生田官房副長官とお会いして、いろいろお話をしていると、この記録は実は義家副大臣に質問させていただいたときに、これはほぼ事実ですと、認めていただきました。残念ながら、その10月7日の萩生田副長官のご発言概要について、これはまだいまだに認めていただいておりません。先ほどの中でも再調査する意思がないというお話なんですが、すみません、前川参考人、この10月7日の萩生田副長官のご発言概要というのは、文部科学省のどなたからレクを受けた資料でしょうか。 ▼ 前川参考人。 ▼ 10月中に専門教育課から説明を受けたと記憶しておりますが、それが課長であったか、課長補佐であったか、あるいは両方であったか、そのへんははっきりしません。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そうすると、その当時の課長か、課長補佐か、どなたか、今、名前が3人ぐらいあがりましたが、この方のところの例えばパソコンを調べれば、このメールは出てくる可能性があるんじゃないですか?前川参考人、違いますか? ▼ 前川参考人。 ▼ 恐らくは当時、この文書が存在していたことは間違いないと思いますので、その後、消去したかもしれませんけれども、それは復元はできるだろうと思います。 ▼ 櫻井充君。 ▼ ですから、この文書が見つからないのか、たぶん、ちゃんと探す場所を探せば見つかるんじゃないかと思います。これ、萩生田副長官、これは違うとおっしゃっていますが、だけど実際のことを言うと、これと同じような方向に進んできているわけです。例えばこの10月7日のご発言概要の中に、既存の大学学部では対応が困難な場合という要件について、例えば伝染病研究を構想した場合に、既存の大学がうちの大学でもできますよと言われると、困難になるというふうにいわれているわけです。これは委員の皆様には資料1として配布させていただいています。そこで、見ていただきたいペーパーがありますが、資料5です。資料5は、文部科学省が内閣府から提示された文書について、これは11月9日に提示する文書ですが、文部科学省としての修正案を出してきていますが、ここに加筆されてきています。この加筆したのは藤原審議官です。これは委員会で認めてくださっています。ですが残念ながら、来てくださいとお願いしましたが、来ていただいておりません。で、ポイントになる点を申し上げれば、1行目になんて書いてあったのかというと、既存の大学、学部では対応が困難な獣医師養成の構想が具体化しと、これは…4条件の書き加えたんです、文部科学省が、真面目ですから。ところがこれが完全に消えているんです。つまりここの完全に消えている部分と、そのさいこう戦略2015の要件は承知していると、ここの場合についてはと言われると困るよねということで、たぶん削除してるんだと思うんです。それからもう一つですね、四国には獣医学部がないのでその点では必要性に説明がつくのかということで、どうなったのかというと、現在、獣医師系養成大学等のない地域においてと、もともとの文章がありました。こういう書き方をすると、基本的に言うと、都道府県単位にありますので、どの県にでも獣医学部がない県に出来てしまうことになるので、そこでなんとしたかというと、広域的にという文言を入れて、これは四国には獣医学部がないのでと、その点で必要性に説明がつくのかなということになってくるんだろうと、私はそう思っています。ですから、ここのご発言の内容が違うと仮におっしゃいますが、実際、物事が動いてくるプロセスを見てくると、まさしくこの10月7日付のご発言の概要のまんま、ずっと動き続けてきています。しかも、この広域的にという文言はなぜ加筆されたのかという、私の質問に対して、内閣委員会で、山本担当大臣は、いろんな所に獣医学部が出来たら困るからだとはっきりそうおっしゃいました。つまりなぜかというと、京都産業大学は、隣に大阪市立大学で獣医学部があるので、今申し上げたとおり、地域ということばにしてしまうと、京都産業大学も候補になってしまうので、そこで広域的にという文言を入れて落としてきてるわけです。まさしく加計ありきでずっと動いてきました。私は萩生田副長官の発言の内容、これ違うとおっしゃるかどうか分かりません。平成30年4月は早い、無理だと思うということでおっしゃっているし、それから松野大臣もなんとおっしゃってるのかといいますと、30年の4月は難しいと、要するに、教員を集めたりするのは無理なんじゃないかと。それで内閣のほうに尋ねてほしいと、このメモがありますけれども、松野大臣、その認識でその当時はよろしかったんですよね。 ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ お答えをいたします。当時の私の認識に関しましては、国家戦略特区に関わったことが、今回の事例が初めてだったものですから、国家戦略特区のたてつけとして、まず文科省の中にあります、大学の設置審がございます。この設置審が通らないと、大学というのは当然のことながら、設置できないわけでありますが、この設置審ということがあるのに、国家戦略特区に期日を書き込むということは、整合性が取れるのかという疑問を持っておりまして、その質問をした記憶があります。それに関しては、文科省の職員から過去の国家戦略特区の事例においても、国家戦略特区として目標の期日を書き込むことはあるというような答えが返ってきたと記憶をしております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ ですからこの時点では、大臣も萩生田官房副長官も、実は30年4月って難しいんじゃないかと思われてたようなんです。この文書のままいけば。萩生田官房副長官、否定されてますが、でもそういうこと。その中で、今度は最初に前川さん、きょう参考人で来ていただいてますが、8枚もののペーパーが出てきた中の1枚に、大臣ご確認事項に対する内閣府の回答としてですね、設置の時期については、今治市の区域指定時より最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいる状況にあり、これは総理のご意向だと聞いているということになってきています。この大臣ご確認事項に対する内閣府の回答というのは、どなたからレクを受けたものなんでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ 専門教育課からでございますが、そのときも課長がいたのかいなかったのか、そのへんは定かでございませんけれども、課長か、あるいは課長補佐から報告を受けたと記憶をしております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 要するに、ここも全部、本来であれば、存在しているものですし、今申し上げたとおり、この方向にずっと進み続けてきているんです。10月の21日の今度は萩生田副長官のご発言概要というのがありまして、たぶんお配りしているかと、あっ、お配りしてないか、してますね。資料2のところにありますが、ここのところから急に変わってくるわけです。どう変わってくるかというと、2つ目のぽつのところに、内閣府や、和泉総理補佐官と話をしたと。たぶん最初はよく分かってなかったんですが、萩生田副長官、たぶん和泉総理補佐官といろいろお話をされたんじゃないかと思いますが、この問題について、いかがですか? ▼ 萩生田内閣官房副長官。 ▼ 櫻井先生、いろいろご指摘いただいたんですけど、まず前提が違いますのは、10月7日、しかり、10月21日しかり、これは私のほうから文科省を呼んで話をしたんじゃなくて、文科省の求めに応じて私が対応したことです。そして専ら…の関心は、期日が迫っていた給付型奨学金のことでありました。ですから私はそのやり取りについては、一定の記憶がありますけれども、特区について、私が呼んだんじゃなくてですね、受け身で待ってて、待ってましたとばかりこれだけ詳しい説明、私がつらつらとするっていうことはちょっと考えられない。ですから私は発言した記憶がないと、再三申し上げているところでございまして、そこはご理解のうえでご質問していただきたいと思います。この間、補佐官とこの特区について詳しい説明を補佐官から受けたことも私ございませんし、話し合いをする機会もございませんでした。ただ、会合などでは一緒になりますから、その中で、共有の情報を、会議の中の共有の情報を承知してたっていうことはあると思いますけれども、補佐官と特別このやり取りはしておりません。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 私、官房副長官ね、私、そう申し上げてないんです。たぶん、もう知らなかったんだと思うんです。知らなかったと思うんですよ。でも、いろいろな方がご相談にいくようになってから、この問題に関与するようになられて、最後はじゃあ、自分のところで仕切ってみましょうかみたいな文章になったりとか、分かりません、それがご自身で本当に発言されたかは別として、そこのところは私も認識はきょうは一致してるんです。正直申し上げて。ですからそういうことではないんです。ただそこの中で和泉補佐官と話をしたということがあって、たぶんこの案件に関して、根回しをしてきたのは、和泉補佐官なんだと、私はそう思います。そういう意味ではですね、ここの事の真相を理解してくるためには、和泉補佐官に来ていただかなければいけないと思っていて、まず和泉補佐官の参考人招致なり、証人喚問を要求しておきたいと思います。 ▼ 後刻、理事会において協議いたします。櫻井充君。 ▼ 私が感じるところは、恐らく総理から直接、和泉補佐官に指示があって、和泉補佐官がいろんな方々と話をして、根回しをしてきたんだと、私はそう思います。和泉補佐官、非常に優秀な方です。私はシックハウスの問題で、和泉補佐官がまだ住宅局の課長の時代でしたが、その当時からのおつきあいですが、ものすごく仕事が早くて、ものすごくよく仕事ができる方です。ですから彼なら、こういう難しい案件も全部仕切っていけるんじゃないのかなと、そう思いますが、菅官房長官、和泉補佐官に対する評価をお願いしたいと思います。 ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 和泉補佐官は民主党政権のときの内閣の参与でもあったと思います。私自身も当時のこと、よく見ておりましたので、私ども、政権を取ってからやはり仕事をしていただこうという形の評価の中で、今日があるというふうに思っています。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 菅官房長官も、総統信頼が厚い方だとお伺いしていますが、それでよろしいんですよね。 ▼ 菅内閣官房長官。 ▼ 私は信頼をいたしております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そのぐらい優秀な方です。ですから、難しい案件について、相当な無理難題であっても、ある程度きちんと仕事ができるのは、私は和泉補佐官なんだと、そう思っています。さて、改めて前川参考人にお伺いしたいと思いますが、この平成29年6月20日、文部科学省の提出資料の萩生田副長官のご発言概要について、これの信ぴょう性についてはいかがでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ 10月21日の日付入りの文書のことかと思いますけれども。これにつきましては、私は現職中に見たことはありません。この文面を見るかぎり、担当者が備忘録として作り、一部の担当者の間で共有したんではないかと思われますけれども、これを作った動機というのは、その時点での状況をきちんと把握しておこうと、そういうことだというふうに思います。これは役所の中で作る文書としてはこのようなものは当然ありうると思っておりまして、私はこの内容の信ぴょう性は高いと思っておりますが、ただ、主語が誰であるかということについては、あいまいな部分もあるというふうに思っております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 今、備忘録というお話がありましたが、われわれ医療業界でも、カルテは昔は備忘録という扱いでした。でも最近はですね、医者の備忘録だけではなくて、カルテは患者さんと一緒に作り上げていくものなので、医者の備忘録だけではなくて、共有管理していくものだというふうに認識が変わってきています。そういう意味で、これは備忘録だと、メモっていうのはそういうものだと思いますが、このメモというのも、これは行政文書に当たるんでしょうか? ▼ どちら側にご質問ですか? ▼ 前川参考人にお願いします。 ▼ 前川参考人。 ▼ 公文書管理法でありますとかあるいは情報公開法でありますとか、そういった法律の下で、何が対象となる文書であるかというのは、それぞれの法律の解釈かと思いますけれども、少なくとも行政における意思決定のプロセスが分かる文書で、単なる個人の、1人のための個人的なものでないかぎりは、これは公開してしかるべき文書ではないかと私は思います。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そうすると、改めてお伺いいたしますが、例えば最初の8枚の前川参考人が情報提供されたような、名前がありませんでしたが、すみませんが菅官房長官から怪文書と切り捨てられた文書がありましたが、これも公文書だという、行政文書だということでよろしいんでしょうか? ▼ どなたへのご質問? ▼ 前川さんです。 ▼ 前川参考人。 ▼ その行政文書という定義に当たるかどうかということは、また別の議論かもしれませんけれども、しかし、これは公開しておかしくない文書であるというふうには考えております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ ありがとうございます。それから改めて、この資料の6を見ていただきたいんですが、この資料の6のところもまた問題でして、ここの修正文について、誰が手直ししてきたのかということなんです。これの下のほうの段のほうにありますが、したから3つ目の男のところに藤原審議官いわくと、これ、すみません、内閣府のほうから文科省の行革室に送られたものでして、指示は藤原審議官いわく官邸の萩生田副長官からあったようですということなんです。藤原審議官がいらっしゃらないんです。ですが藤原審議官が、すみません、あそこの文書の中の手で書き加えたのは藤原審議官が書き換えたとおっしゃっていて、あとは藤原審議官の判断ではなくて、どなたかの判断でここの文書が書き換えられてきているわけです。それが官邸の萩生田副長官からあったようですということなんですが、その前に、このようなメールのやり取りというのの信ぴょう性について、前川参考人はどのぐらいの信ぴょう性があると思われますか? ▼ 前川参考人。 ▼ 私はこれ、在職中に見たものではございませんけれども、このメールおよびその添付資料が存在していることは間違いないことであると。そこに書かれていることがどこまで本当かということについては、多少、精査が必要ではないかと思いますけれども、まず事実関係を報告するためのメールでございますから、事実関係として、まずは受け止めるべきではないかと思います。 ▼ 櫻井充君。 ▼ ありがとうございます。その上でこれ、内閣府に調査していただいて、結局は、この官邸の萩生田副長官からあったようですというのは、違うと、まずこれ、萩生田副長官にお伺いしたいと思いますが、これは萩生田副長官から指示があって、藤原審議官が加筆したということではないということでよろしいんですか? ▼ 萩生田内閣官房副長官。 ▼ 私のほうでそのような指示をした事実はございません。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そうすると、どなたかが指示を出さないと、こういうことにならないわけです。これ、山本大臣がこれの指示を出したとおっしゃっていますが、それは本当でしょうか。すみません、答弁、午前中、めっちゃくちゃ長かったので、簡潔にお答えいただけますか? ▼ 山本国務大臣。 ▼ 全くそのとおりでありまして、私が判断して、そのように指示をいたしました。 ▼ 櫻井充君。 ▼ すみません、じゃあ、大臣はどなたと相談して判断されましたか? ▼ 山本国務大臣。 ▼ 藤原審議官に指示したわけでありますけれども、相談はそれ以前からも、民間議員の方々等とそれから文科省等とのやり取りの中で、獣医師会について、しっかりとまだ対応する必要があるというようなことを踏まえて、最終的に私が判断したわけでありますが、その中では、民間議員との間のコミュニケーションもありました。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そういうふうにコミュニケーション取っているのであれば、もともと内閣府からですね、文部科学省に送られた原案の中に、こういうふうにすればよかったじゃないですか。その原案の中に、広域的にとかそういう文言、入ってませんよ。今言ったのは、過去に議論したんですよ。過去に議論してるんであれば、あの文書を出すときにですよ、当然、広域的にという文章が入ってないと、文言、入ってないとおかしいんですよ。今の答弁、絶対違いますからね。結局は広域的にということばを入れざるをえなくなったんですよ、文部科学省から修正来て。だからそれから議論してるはずなんです。誰と議論しました?これ、今の答弁、違いますからね。絶対おかしいじゃないですか。前々から議論してるんだったら、内閣府で出したものについて、最初から広域的にが入ってないとおかしいんですよ。うそ言わないでくださいよ、ごまかさないでくださいよ。ちゃんと答弁してくださいよ。山本大臣。 ▼ 山本国務大臣。 ▼ ちゃんと正確な答弁はしております。おっしゃるように、言われている中で、いろんなケースを考えてるわけでありまして、私の頭の中で、いくつかのバリエーションを考えてるわけであります。最初に打ち出すのをどれにするかというのの判断はあります。最初は既存の獣医学部のないところでというところでまず打ち出してやりましたけれども、その場合、先ほどもお話があったように、じゃあ都道府県なければいいじゃないかという話も来ると、そのことについて、獣医師会も、非常に心配していると、そういうことを踏まえて、バリエーションの中の次の段階のものとして、広域的にということばを入れると判断したわけであります。 ▼ 櫻井充君。 ▼ すみません、大臣とやり取りしてると時間のむだなので、すみませんが、このもともとあった、内閣府から文部科学省に提示された文書を文部科学省が修正いたしました。そしてさらに再加筆しています。ここの経緯について、一体いつ誰がどこでどういう議論をしてこういうやり取りをしたのか、これ、きちんとした時系列的に並べて、資料を提出していただきたいと思います。 ▼ 後刻、理事会において協議をさせていただきます。櫻井充君。 ▼ それからもう一つその資料の2のところにありますが、結局のところは、これは萩生田副長官のご発言概要かどうか、それは別としてです、まず一つは、総理は平成30年4月開学とお尻を切っていたと。つまり私はやはり、その萩生田官房副長官ではなくて、総理がこういうことを、加計理事長からお願いされて、そしてそれを和泉補佐官に相談して、和泉補佐官が動いて、変わってきているんじゃないだろうかなと、私はそう思います。前川参考人としてこの点についていかがお考えでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ 私も個人的には、いろいろな想像はいたしますけれども、私が知っていることからは、なかなかそこまでの結論は明確には出せないと思っております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ 100%の証拠はありません。しかしきょう、議論をお伺いしていて、やはり流れから見ると、萩生田官房副長官、最初からこの案件について詳しいわけじゃないんです。ずいぶん変わってまいりました。ですから後半からはたぶん、和泉補佐官と話をされ、総理からもいろいろ話をされたのかどうか、そこは想像でしかありません。ですが、少しずつ変わってきています。その資料2のところにありますが、何が問題なのか書き出してほしいと、その上で、きょうの答弁の中でありましたが、この事務局長をというところについて、名前については、後で書き加えられたものだと分かりましたが、何が問題なのかを書き出してほしいんだと、そういうことがここに書かれています。今度は、それに対してどうなったかというと、今のまんまじゃなかなか大変なので、加計学園の伝達事項というのが資料の4にあるんですが、文部科学省内でこうやって議論してるんです。これ、11月の確か8日付だったと思いますが、9日に出す前に、加計学園の伝達事項ということで、いろいろこういうことがあります。その前の資料3のところに、この文書を文部科学省のいろいろな部局の方々に回していて、ここにあるとおり、現状聴取したことについて、大臣、局長から加計学園からに対しまして、文部科学省として、現時点の構想では不十分と考えている旨、早急に厳しく伝えるべきというご指示がございましたと、こういうことで、これについてちゃんと書いてくださいねと、考えといてくださいねと、メールが各部署に回り、この資料4がその素案ですが、こうやって回ってきています。この資料の3と資料の4の信ぴょう性については前川参考人はいかがお考えでしょうか? ▼ 前川参考人。 ▼ このメールおよび添付資料は、実際に存在したんだろうと思います。しかし私は在職中にこれは見ておりません。しかし書かれている内容からいたしますと、極めて信ぴょう性は高いと思っております。 ▼ 櫻井充君。 ▼ これはまだ加計学園と決まっているわけではない時点で、もうこういうことになってきています。それからきょう午前中の質疑で、なるほどと思ったことがありましたが、獣医学部の新設はできないので、文部科学省に対して、大学設置の相談は、実は事前にできないんですよね。そういうルールで、前川参考人、それでよろしいんですよね? ▼ 前川参考人。 ▼ 少なくとも特区で認められるかどうかが分からない状態ですから、正式な相談というのがあるかどうか分かりませんが、正式な相談はできないと思います。 ▼ 櫻井充君。 ▼ そういうことなんです。正式な相談ができなくて、なぜこういうことをやってるのかと、平成30年4月の開学に間に合わせるためには、懸念事項を一つ一つ解決しなきゃいけないんです。その解決をするためにもう一つ必要だったのが何かというと、資料2のところの2つ目の丸なんですが、何か特別な大学にしないかぎり、特区での認定が下りないんです。4条件も見たしていませんが、4条件を満たしていないうえに、今度は新しく3条件を作りました。なぜかというと、この3条件が実はその加計学園側に有利に働くので、こういう観点から、京都産業大学との比較を行ないましたということになっているんですが、いずれにしても、このペーパーを見るかぎりにおいて、流れは出来ているんです。流れはできていて、繰り返しになりますが、分かってます。私は総理から和泉補佐官に指示があって、そしてあと各省庁に指示が降りて、役所の方々と話をするとよく分かんないがままに動かされているという、かわいそうな方々もずいぶんいらっしゃいます。やはりこういうゆがめられてきた、行政がゆがめられてきたということについて、もっと徹底的に解明しなければいけませんし、一番肝心の総理に来ていただいたうえで、集中審議を求めたいと思います。私の質問を終わります。ありがとうございました。 ▼ 参議院の閉会中審査のもようをお伝えしています。 ▼ 次は共産党、田村智子さんの質問です。 ▼ 九州北部での豪雨災害に心からお見舞いを申し上げます。政府の迅速な対応と、被災された方々への思い切った支援を求めて質問に入ります。まず前川参考人にお聞きいたします。文科省で確認された複数の文書に、平成30年4月開学というスケジュールが記されています。また今治市が内閣府に、H304月開学予定と記載したスケジュール表を送付していたことも確認をされています。内閣委員会で私はこうした事実を示して質問をいたしましたが、藤原審議官は、選択肢の一つとして議論したことはあったかもしれないが、前提にした議論は全くないと答弁をされ、山本大臣も同様の答弁を繰り返しました。前川参考人、平成30年4月開学を前提にしたことはないというのは事実でしょうか。これ以外の選択肢というのが示されていたのでしょうか?お答えください。 ▼ 前川参考人。 ▼ これは、文章をそのまま読んでいただければ皆様にもお分かりになると思いますけど、まず内閣府から9月の下旬に伝達された事項、これにつきましては、平成30年4月開学を大前提に逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたいと記されておりまして、これは官邸の最高レベルが言っていることといわれているわけであります。それに対して、文部科学省の中で、担当局の大臣と相談をしたうえで、30年4月というのは、なかなか難しいんではないかということで、改めて内閣府と調整を行ったわけでございますけれども、内閣府からの回答は、設置の時期について、つまり30年4月としていることについてですけれども、これについては最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいるということで、これは総理のご意向だと聞いていると、こういうふうに言われているわけでございまして、この今治における、これはいずれも今治における獣医学部の設置であるということはもう前提としてございます。その今治の獣医学部の設置については30年4月、これが大前提で動かせないということでございますね。こうやって2度にわたって確認しておりますし、その際に、官邸の最高レベル、あるいは総理のご意向だと聞いていると、こういう理由付けが、内閣府のほうからされているということでございます。 ▼ 田村智子君。 ▼ 松野大臣にも確認したいんです。文科省で確認された大臣ご指示事項という文書には、平成30年4月では必要な準備が整わないのではないか。平成31年4月開学を目指した対応とすべきではないかと、松野大臣の発言と思われる記載があります。この文書について、先ほどの答弁でも松野大臣は、大学設置審議会との関係で、国家戦略特区として設置時期をあらかじめ書き込むのはいかがかというご答弁なんですね。ということは、あらかじめ設置時期が平成30年4月というふうに内閣府から示されていたということでよろしいですね? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ お答えをいたします。それは期日が示されていたということが前提ではございません。ただ国家戦略特区のたてつけとして、国家戦略特区のたてつけとして、その決定時において、期限を書き込むということが、過去の事例においてもあるということでございましたから、それが先ほど答弁をさせていただいたとおり、それはじゃあ、大学の設置審を経ない状況の中において、国家戦略特区の期日目標を書き入れることはどうかという趣旨で質問をしたと記憶をしております。 ▼ 田村智子君。 ▼ それはあらかじめ設置時期がなんらかの形で提示されたから出てくる疑問だと思うんですけども、違いますか? ▼ 松野文部科学大臣。 ▼ 国家戦略特区についての先例としては、医師養成大学における先例がございました。その事例として、国家戦略特区の中に、事前の設置期限というのを書き込んであるという説明がございましたので、それをもって質問をしたというふうな記憶がございます。 ▼ 田村智子君。 ▼ 失笑が起きているように、かなり苦しいご答弁なんですけれども、内閣府一致を生まないためのご答弁なのかなというふうに思います。もう1点ね、先ほど今治市ということもあったのですけれども、資料配布したものを、パネルにもしました。これは獣医学部新設を決定する国家戦略特区諮問会議の取りまとめ案に対する文科省の意見の文書で、上のところの赤字が文科省の修正意見なんですね。下が文科省の意見がいろいろ書いてあって、赤線は私のほうで引きました。この下の赤線引いたところを見ていただきたいんですけれども、獣医師の需要を所管する農林水産省および厚生労働省において、今後の獣医師の需要の動向を明らかにしたうえで、それに照らして、今治市の構想が適切であることを示すとともにというふうに書いてあります。先ほどもご答弁あったんですけれども、改めて前川参考人に確認します。やはり内閣府と文科省の協議は今治市を前提としたものであったということでよろしいですね? ▼ 前川参考人。 ▼ そのとおりであります。 ▼ 田村智子君。 ▼ 山本大臣、前川参考人の答弁と、あなたの答弁は食い違っているんですよ。私、内閣委員会で何度もお聞きしましたが、平成30年4月というスケジュールを示したことはない、今治市ありきではない、こういう答弁だけでした。食い違ってるじゃありませんか。 ▼ 山本国務大臣。 ▼ 30年度に開設というのは初めて出てくるのは、パブリックコメントのときであります。そして共同告示に30年の開設ということを規定するわけでありますが。これはいち早く具体的な事業を実現させて、効果を検証することが重要であるとの観点から効果が発現することになる期限を共同告示に規定して即解説することを制度上、担保したものでございます。ただ、それ以前については、できるだけ早くということは当然念頭に置いておりましたけれども、30年4月ということで、具体的に出していることはありませんし、当然、ほかのところを排除したということも考えておりません。 ▼ 田村智子君。 ▼ 今までの答弁のとおりだということだと思うので、もういいです。ただね、文科省の文書には、平成30年4月は出てくるけれども、ほかの期日なんか出てこないんですよ。選択肢の一つとして示したっていうふうな答弁もありましたけれども、なんにも出てこないんですよ。出てくるスケジュールは、平成30年4月だけです。もう一つ、今治市の構想が適切であることを示すのが必要だというのが、文科省の意見として返された。内閣府はね、これに対してメール出してるんですけれども、そのことは別に当たり前の前提としたメールなんですよ。農水省と文科省で協議してほしい。ということは、今治市ありきということで、文科省に提示していたってことじゃないんですか?今治市の構想が前提だった、違いますか? ▼ 山本国務大臣。 ▼ そういうことではありません。これ、このやり取りをするときにはですね、すでに4条件等クリアして、獣医学部を開設すると、そこを決めることが11月9日の諮問会議でございまして、その…もすでについていたわけであります。そしてそのときには、今治市だけじゃなくてほかのところも当然ありうるという前提で考えていたわけであります。 ▼ 田村智子君。 ▼ 内閣府から文科省に返されたメールには、そんなこと書いてないですよ。今治市の構想が適切であることを示す必要があるっていう意見に対して、それは文科省と農水省で協議してくれって返しているだけなんですよ。今治市ありきじゃないよってなったらそういうメール、返さなきゃおかしいじゃないですか。もう、矛盾に満ちてるんですよ、あなたの答弁は。前川参考人にもう一点、お聞きします。獣医学部新設の規制改革が、閣議決定である4条件に合致しているということが、根拠を持って説明されていないということを、前川参考人は繰り返し、指摘をされております。そもそも獣医師の新たな需要とはなんなのか、その規模はどれくらいなのか、それが明らかにならなければ、既存大学で対応できないのかどうか、これ、検討しようがないと、私も思います。前川氏はですね、文科省としては農水省や厚労省の実質的な参加がなければ、答えが出せないと言い続けてきたというのも述べられておられるわけですけれども、ではこういう文科省の問題提起に対して、内閣府、あるいは問題提起した相手である官邸、どのように対応されたんでしょうか。農水省や厚労省との協議が必要だとの問題提起。 ▼ 前川参考人。 ▼ 私の認識といたしましては、内閣府の姿勢は、内閣府が主体になって、農水省、厚労省を引き込み、一緒に検討する態勢を作るという意思はないというふうに思われました。農水省、厚労省の参加が必要だというのであれば、文部科学省が責任を持って話をつけようと、こういうような姿勢だったというふうに記憶しております。 ▼ 田村智子君。 ▼ 内閣府としてやる気がということですよね。山本大臣にもお聞きしたいんですよ。農水省は私、これもう、6月の時点で何度も質問してるんですけれども、新たな需要があるっていう判断は、一度としてやってないんですよ。11月9日の国家戦略諮問会議でのあの決定が出る前。一度としてやってないんです。そのことを私の質問で本会議でも認めています。内閣委員会でも認めています。またね、そう薬プロセスとか先端ライフサイエンスというのであれば、これは厚労省の判断も必要でしょう。農水省は創薬プロセス関係ないですから。文科省は違うでしょう。ところがね、内閣府と農水、文科、厚労、この3者による担当者による協議って行われていないんです。なんでやらなかったんですか。 ▼ 山本国務大臣。 ▼ これは何度もご説明しておりますけれども、国家戦略特区の、閣議方針、基本方針、これ、閣議決定です。その中に省庁からこの規制制度の見直しが適当でないと判断する場合は、適正な理由を、正当な理由を適切に行われなければならないとちゃんと書いてあるわけであります。従って、その監督省庁はこの場合は文科省なんですから、文科省が責任を持って、そういうことについて、ちゃんと需要が足りてますよと、あるいは、…いたしてませんよと、そういうことをきちっと説明しなければ、この基本方針にのっとって、説明する理由はないわけであります。つまり、正当な理由はないということになって、獣医学部を新設するということになるわけでございます。その基本方針を理解しないで、いろんなことを言われても困るわけであります。 ▼ 田村智子君。 ▼ 閣議決定の4条件を理解してないですよ。それをクリアするために、厚労省も呼んで、協議が必要だと言ったじゃないですか。それをやらなかったのがあなたなんですよ。結局ね、閣議決定に基づく検討をやってたら、文科省の言うように、平成30年4月開学に間に合わないってことなんです。そうじゃないかと私は思いますよね。平成30年4月開学は昨年11月18日のパブコメ募集で初めて公となりました。ことし1月4日の事業者公募でも応募要件とされました。獣医学部開設に具体的な構想を持っていた、京都産業大学もこの条件を示されたから、平成30年4月という条件を示されたので、これはもう無理だと完全に諦めたんだと、いろんな場所で京都産業大学の人は述べておられます。私たちの議員も直接聞いております。この条件で応募ができたのは、なぜか、方針決定の前に、今治市でボーリング調査をやっていた加計学園だけですよ。前川参考人にもう一度、もう1点お聞きします。内閣府や和泉首相補佐官が、平成30年4月開学を譲らなかった、その意味を参考人はどういうふうに受け止めておられますか? ▼ 前川参考人。 ▼ 平成30年4月開設という、これが大前提であるということが官邸も、あるいは内閣府も、共通のスタンスだったと思いますけれども、その説明としては、官邸の最高レベルが言っていることだと、あるいは総理のご意向だと聞いていると、これ以上の説明は聞いていないわけであります。 ▼ 田村智子君。 ▼ 山本大臣、平成30年4月は国家戦略特区でも一切議論になっていません。私の質問に内閣委員会であなたは、私が判断したと繰り返し答弁されました。なんで平成30年4月でなければだめだったんですか。 ▼ 山本国務大臣。 ▼ これも何度もご説明しましたけれども、30年度開設と規定したのは、いち早く具体的な事業を実現させて、効果を検証することが重要であるという観点から、早期開設を具体的に担保するためと、そうすると、開学前年の3月設置認可という、その後、夏ごろ認可というスケジュールを勘案して、最速で事業が実現するスケジュールである、平成30年度開設というものを、パブリックコメントのときに、示したわけであります。これはそういう時期を示すというのは、医学部のときにも、やっております。ただ、この獣医学部の設置という特例措置は、この特例を受けた事業者がようやく大学設置の認可をできるようになるといった手続き全体から見れば、入り口の措置であります。開学時期を含め、実際に設置される学部については、文部科学省設置における設置認可の審査に広がるものでございます。すなわち大学設置認可の共同告示における平成30年4月という時期は、目指すべき時期との…を平成30年度に開設したのは、催促のスケジュールを要件することで、じゅういがくぶのしんせつをたんぽしたわけで、内閣府としては、あくまでも公正中立な意思決定を行ったところでございます。 ▼ 田村智子君。 ▼ 昨年8月から9月にかけて、木曽功氏、加計学園の理事が前川氏によろしくと言って、また理事長の加計こうたろう氏が、山本農水大臣、松野…、面会をして、そして官邸の最高レベルが言っていることだと言って、平成30年4月というスケジュールが作られます疑惑は深まりました。加計学園の理事長、和泉首相補佐官、ふじわら前内閣審議官、そして前川参考人にもお越しいただきまして、証人喚問を早急に行うことを求めて質問を終わります。 ▼ ただいまの件につきましては、午後の理事会において答弁をいたします。 ▼ 次は自民党、青山繁晴さんの質問です。 ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 自由民主党・こころの青山繁晴です。党利党略のためでなく、ただ国益のためにこそ、不肖ながら質問をいたします。よろしくお願い申し上げます。初めに、九州をまたしても襲った豪雨災害で、犠牲になられた方々とご遺族に、魂から哀悼の意をお伝えしたいと思います。(一礼) さて、加戸守行・前愛媛県知事、前川喜平・前文科事務次官におかれましては、参考人としておいでいただきまして、ありがとうございます。お2人は同じ文科省で、加戸さんのほうが先輩でいらっしゃるということですから、お名前を先にお呼びいたしました。 質問に入ります。現在の日本では、鳥インフルエンザ、口蹄疫、そしてBSE・狂牛病という、深刻な新しい危機が、生まれています。鳥インフルエンザは、鳥から鳥にだけ伝染していた状態は、例えば中国ではすでに終わり、鳥から人へ、さらに人から人へと伝染する恐るべき事態に進展し、死者も出ております。これは鳥インフルのウイルスが、突然変異を繰り返して、感染力を高めている証拠です。日本においても高病原性鳥インフルエンザが人にまで広がる事態に、常に備えねばなりません。また、牛や豚などの口蹄疫は、宮崎県ですでに大発生し、畜産農家に一時は壊滅的な被害を与えました。これもウイルスです。狂牛病もすでに北海道、千葉、神奈川、熊本で、発症しています。マスメディアが忘れたかのように、報道しないため、危機意識が薄れていることこそ、むしろ大問題です。牛は・・・私はもともと、民間で危機管理の実務に長く携わって国会に来ました。この動物由来のウイルスを、ウイルスによる人類の新しい危機から国民を守ることが、政府と国会のどれほど神聖な任務か、よく理解しております。その観点から、いわゆる加計学園を巡る問題が、取り沙汰されるずっと以前から、民間の専門家の端くれとして、自治体や政府と連携すべきを連携しつつ、動物ウイルスを扱う獣医師の不足に、私も直面してきました。 農水省によれば、全国3万9000人の獣医師のうち、ペット関連の医師の方々が39%と最も多くて、家畜の防疫や改良などを担う公務員獣医師は僅か9%です。きょう質問するにあたりまして、農水省に改めて問い合わせてみますと、以下のような回答でありました。産業動物獣医師、これは例えば今申したウイルスなどに対応できる獣医師です。「産業動物獣医師については、十分に確保できていない地域があることから、獣医学生に対して、地元に就職することを条件に、学資(※学校で学ぶための費用。学費)を貸与している。このような地域は、産業動物獣医師の確保が困難だといえます」、という回答でした。そして、こうした学資の貸与は愛媛県では9件あります。全国で3番目に多くなっています。東京にはこうした対応は一切ありません。農水省の政府参考人であります、小川良介(おがわ・りょうすけ)審議官、これで間違いないか、それだけを簡潔にお答え願います。 ▼ 農林水産省、小川大臣官房審議官。 ▼小川良介 お答え申し上げます。ただ今ご指摘の獣医学生等に対して、就学資金を貸与する事業でございますが、平成28年度には全国で16地域が事業を実施する中、愛媛県の計画は9人で、全国で3番目に多くなっているところでございます。 (※つまり、青山繁晴議員の調査結果で間違いないという答弁) ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 前川参考人にお尋ねします。あなた様におかれては、日本に獣医師の不足がないから、愛媛県今治市に加計学園が、加計学園が新たに獣医師学部を作ることは、行政を歪めることであるという趣旨で発言されていると思いますが、この今、申し上げた実態はご存じなのでしょうか。 ▼ 前川参考人。 ▼前川喜平えー、違います。あのー、獣医学部の新設について、一律に申請を受け付けないという・・・ま、これは告示があるわけでありますが・・・その告示に対して特例を設けるかどうか、あるいは告示の撤廃を考えるかどうか、獣医学部の入学定員について、定員管理をするというポリシーを捨てるか捨てないか、これは政策論議をすべき問題でありまして、それは国家戦略特区を舞台にして議論することもできるでしょうし、あるいは一般論として、議論することもできます。この規制緩和をすべきかどうかという問題と、その規制緩和の結果として、加計学園に獣医学部の新設を認めるかどうかという問題とは、これは次元の違うことでございまして、私が歪められたというふうに思っております部分というのは、規制緩和の結果として、加計学園だけに獣医学部の新設が認められるに至ったプロセスであります。その部分が問題であるし、不公平な部分があるんじゃないか、また不透明な部分があるのではないか、そこの解明が必要だというふうに考えているところでございます。 ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 正直今、前川参考人のおっしゃったことは、僕の予想していたとおりであります。この件については、もう少しあとに改めてご質問いたします。今、加戸参考人におかれては、自治体の最前線で、この獣医師不足に直面しておられました。どのような実態でしょうか?また前川参考人の先ほどのご答弁、お答えをどのようにお聞きになりましたでしょうか? ▼ 前愛媛県知事、加戸参考人。 ▼加戸守行 お答えいたします。まず、参考人でお呼びいただいたことに心から感謝申し上げます。もう10年前に、愛媛県知事として今治に獣医学部の誘致を、当時は構造改革特区の名の下に、申請した当時のことを思い出しまして、鼻も引っ掛けていただかなかったこの問題が、こんなに多くの関心を、10年後に持っていただいているということに、不思議な感じがいたしております。 当時、愛媛県知事として、たくさんの仕事を預かりながら、県民の生命、身体、財産、畜産業の振興、食品衛生、その他で、一番苦労しましたのが、鳥インフルエンザ、あるいは口蹄疫の四国への上陸の阻止、あるいはBSEの問題の日本への波及の阻止。言うならば、四国という小さな島ではありますけれども、こういった感染症対策として、一番防御が可能な地域という意識もございましたし、そして、アメリカがこの問題に狂牛病の体験を受けて、先端切って、国策として、これからはライフサイエンスと、感染症対策をベースとした、獣医学の教育の充実ということで、大幅な獣医学部の入学者の増加、そして3つの獣医科大学の新設という形で、懸命に取り組んでいる姿を横で見ながら、なんと日本は、関心を持っていただけない国なんだ。私は少なくとも10年前に、愛媛県民の、そして今治地域の、夢と希望と関心を託して、チャレンジいたしました。厚い岩盤規制ではね返され、はね返され、やっと国際戦略特区という枠の中で、実現を見るようなった今、本当にそれを喜んでもおります。 先ほどの話にございました、「行政が歪められた」という発言は、私に言わせますと、少なくとも獣医学部の問題で、強烈な岩盤規制のために、10年間我慢させられてきた岩盤に、ドリルで国家戦略特区が穴を開けていただいたということで、『歪められた行政が正された』というのが、正しい発言ではないのかなと、私は思います。 ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 はい。前川参考人と加戸参考人のお話は、見事に食い違っているわけですけども、その経緯につきましては、もう一度申します、この1問あとにお問いかけします。 今の獣医師の問題について、もう一点だけ、ご質問、お2人にいたします。これまでの獣医師養成には別の問題もあります。実は、現在930名の定員でありますけれども、1200名まで水増し入学が行われています。これで需要が均衡していると、もしも文科省が判断しているのであれば、この点からも、おかしいのではないでしょうか。これは23%もの水増し入学が横行しているということでありますが、実は、現場の方々にずいぶん尋ねてきました。そうしますと、例えば教室に入りきれない学生が廊下にあふれて、授業を一種、見学している、のぞき込んでいるって実態もある。一番大切な実習も、実は背後からのぞくだけという状態が、これ、大学によって変わりますけれども、起きているところがかなりあると。文科省は現在、大学の定員超過の是正に取り組んでいるとも聞きました。文科省に聞きました。 ただもしも、獣医学部の水増しが正されれば、年間270名、なんとほぼ4分の1もの新しい世代の獣医師が減ることになります。これは獣医師の教育が現状の学校では十分でないという証拠でもあり、獣医師養成の学校が足りないという証左ではないでしょうか。前川参考人、この点についてはご見解いかがでしょうか。 ▼ 前川参考人。 ▼前川喜平 私立大学の定員超過の是正をどうするかということは、一般的な問題としてあると思います。これは私学助成をどのように活用するかというようなことも含めまして、検討する必要がある問題だろうと思いますが、ただ、この獣医師の需要がどのくらいあるのか、それに対して、どのくらいの獣医学部の入学定員が望ましいのか。これはやはり政策的に考え、また定員管理を政策的に行っていくということが当面、正しい方法であると思っておりまして、いっぺんにこれを撤廃するということは望ましくないだろうと、私は個人的に思っております。ただ、その獣医師に関しましてもですね、もし今後、養成を増やす必要があるというのであればですね、それ、まだ確認されたことではございませんが、もし今後、獣医師の養成を増やす必要があるというのであればですね、それは既存の大学の定員を増やすという方法もあるわけでありますし、既存の大学には十分なスタッフがそろっている場合もありますし、さらに十分な、その、教官組織をですね、さらに充実させるということもあると思います。まっさらに新しく獣医学部を作るほうが、よほど困難でありまして、その教員をどこから連れてくるかという問題は、非常に難しい問題のはずであります。既存の大学から新しい学部に教員を連れてくるのであれば、既存の大学の教員組織は弱体化いたします。そこをどうするかという問題もございますから、単に養成数を増やすということであれば、通常はですね、既存の大学の定員を増やすほうが、よりコストのかからない方法であります。実際、医師についてはそういう方法を取って、供給数を増やしているわけであります。そういった選択も含めて、政策的に考えるべき問題であるというふうに考えます。 ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 はい。今、前川参考人がおっしゃったのを謙虚にお伺いしましたけれども、要は既存の態勢の強化でやりたい、それがもしできるならいいんですけれども、それだったら、今の水増しのような事態が、獣医師養成機関、みんな志を持ってやっているわけですから、起きるはずがないと思います。その上で、もう一度今の件について、加戸参考人はいかがでしょう。 ▼ 加戸参考人。 ▼加戸守行 特区の申請をしてから、何回も門前払いを食らいました。いろいろな方策で模索しましたが、一番強い反対は、日本獣医師会でありました。当時、直接の接触はございませんでしたけど、ホームページでは専務理事が、まあ、今治の獣医学部新設に関して、けちょんけちょんの論陣を張っておられまして。その中でも、要するに「養成はちゃんとするから、余分なことをするな」っていうのが基本であります。 当時から私が大変疑問に思いましたのは、まず獣医師の養成が、私はこういうことばを使いましたけども、箱根の関所から東を関東と言ってました。箱根の関所から東で8割の入学定員があり、箱根の関所から西のほうには2割の入学定員しかなくて、しかも私学は水増し入学はしますから、実質的には養成される獣医師の数は、箱根の関所から東は80数%、場合によっては90%近くがそちらで調整(※徴集?集中の言い間違いの可能性も)。 で、空白は四国であります。獣医師が確保できない。県知事として、いろんな対応をしても、とにかく、例えば地方公務員は競争試験が原則ですけれども、獣医師はもう無試験でもいいから、どうぞどうぞと言っても来ていただけない。で、獣医師会の反対は何かといったら「処遇しないからだ」と。じゃあ愛媛県だけは、あるいは四国は、獣医師の給与体系を国家公務員の獣医師よりも上回る体系を作ることができるのか。それは、獣医師が充足されたときは給料を下げるのかって、給料の問題を、愛媛は給料が安いから行かないんだよとか、奨学金出さないから行かないんだよ。全部、東京へ来たら養成して帰すからと、そういうことでいいのかなってことが一つ。 それから、新しい学部は出来ないという。それも反対されながら見てました。でも、自分たちはどうであったのかと申し上げると、大変恐縮ですけれども、大学教授の定員は、10年前と今日と変わらないままで、アメリカは必死にやってるのに、据え置いたままで新しいのを作るな作るなと。今回のケースにしましても、はるかに多い獣医学の教官を作って、感染症対策なり、あるいはライフサイエンスなり、あるいは動物実験による創薬の研究なりと、幅広い学問をやるスタッフをそろえようと思っても、それをブレーキをかけるっていうのは、私には理解できない。それならば、自分たちでなぜこの10年の間に、アメリカに後れないように、スタッフをそろえないんですかと。今のままで置いておいて、今治には作るな作るなって、これはあまりにもひどいではないかっていうのが、私の思いでありました。 少し時間を頂戴してよろしければ、私の知事の任期の終わりのほうに、民主党政権が誕生して、自民党政権じゃできないのは私たちがやると言って、頑張ってくれました。対応不可の門前払いから、実現に向けての検討とレベルアップしました。ああ、よかったねって、私は次の知事にバトンタッチしました。ところが自民党政権に返り咲いても、何も動いていない。何もしないでいて、ただ今治だけにブレーキをかける、それが既得権益の擁護団体なのかっていう、悔しい思いを抱えながら、参ってまいりました。そして国家戦略特区で取り上げられ、私も昔取った杵柄(きねづか)で、今、今治市の商工会議所の特別顧問という形で、この応援団の一員として、参加しております。 それを眺めながら、大切なことは欧米に互した先端サイエンスと感染症対策と封じ込めと、私たち日本人の生命がかかるこの問題を、欧米に後れないような獣医師を養成しなきゃならないことに、手を加えないでおいて、今治はだめ、今治はだめ。加計ありきというのがなんでかなと思います。私は加計ありきではありません。加計学園がたまたま、愛媛県会議員の今治選出の議員と、加計学園の事務局長がお友達であったから、この話がつながれてきて、飛びつきました。(会場ざわつく)これもだめなんでしょうか。お友達であればすべてだめなのか。そんな思いで眺めながら、今日やっと思いの一端を、この場を借りて申し上げさせていただきました。 ▼ 青山繁晴君。 ▼青山繁晴 加戸参考人におかれては、旧文部省で官房長まで務められたお方で、先ほど申しましたとおり、前川参考人の先輩でもいらっしゃいます。で、まあ、文科省あるいは旧文部省が守ってきたいわば既得権益、育成の壁と、それから自治体、特に地域の方々、そして危機に備えなきゃいけない務め、そういうことが実はやっぱり齟齬を来たしていたということが、率直にご自分を誇らずにお話になられたと思います。 さあ、その上で、先ほど前川次官から加計ありきが問題じゃないかって趣旨のこともおっしゃいましたので、時間がだんだん少なくなりますけれども、このお話、このご質問いたしたいと思います。というのは経緯です。 愛媛県の今治市に、加計学園の岡山理科大学獣医学部を新設することについては、今日の審議でも様々な文書が議題になりましたけれども、省内のメモというのは、普段から僕も政治記者の時代からよく存じ上げております。あふれているということ。で、そういうことに依拠するよりも、閣議決定やあるいは国家戦略特区を巡る議事録、公に公開されているものを丹念に調べていけば、これは私の個人見解ですけれども、経緯は非常にはっきりしていると考えています。 まず文科省は、先ほど前川参考人がおっしゃった告示、これを西暦2003年に最初にこの件について出しております。この告示というのが、実は今日の部屋にいらっしゃる方はご存じであっても、一般国民は非常になじみの薄いものであって、法律でも政令でも省令でもなくて、いわば役所が出す一種の、ま、命令というのは言い過ぎかもしれませんけれども、相当な力を持っているものを、役所が実は出すことができると、そういうものが存在していること自体、実はマスメディア・・・僕は元記者なので、この告示のチェックまで正直やったことないです。ということは、国民の方々がこの告示への実態に触れるのは、関係者になったときだけですね。したがって、この告示にまず注目せざるをえないんですけれども、その告示によって、これ、まさしく前川参考人がおっしゃったとおり、獣医師などの大学新設を事実上差し止める告示が2003年に出されました。これは公平のために言っておくと、獣医師だけではなくて、お医者様、歯医者様、獣医師の方々、そして船員の方々、この4種についてですけれども、そういう差し止めを行われたわけです。で、2003年の告示の前からこういう姿勢だったですけれども、告示で改めて確認したということですから、そのために獣医師の大学学部は、半世紀の間、実に申請されていないわけです。 これに対して、今、加戸参考人がおっしゃったとおり、愛媛県と今治市が共同で獣医学部を誘致し、加計学園だけがこれに応じたのが、告示の3年後の2007年です。ですから、さっき加戸参考人は、10年の苦闘と・・・苦闘という言葉ではありませんでしたけども、そういう趣旨でおっしゃったのは、正確な時系列をおっしゃってます。 その後8年間にわたって、加計学園だけではなくて、ここにいらっしゃる、まさしく加戸さん、当時の愛媛県知事ら自治体の働きかけがあって、では、新しい需要があることなど、4つの条件を満たせば、国家戦略特区の中に獣医師の学校を作ってよし、という閣議決定がなされた、これがおととしの2015年の6月30日です。この前年には、この国家戦略特区の基本方針がやはり閣議決定されていて、だから、どんな方も読むことができます。その中にこういう趣旨があります。これは先ほど、山本大臣がおっしゃったことでもあると思いますけれども・・・あ、答弁は必要ないですが、「ある省庁が規制の緩和を困難とする場合には、その正当な理由を説明するのを義務とする」と。これをまあ、難しい言葉にすると挙証責任、挙証責任と言ってるわけですけれども、そういう趣旨が盛り込まれました。そのために先ほど申しました、4条件に基づいて、文科省は新しい需要が獣医師にあるのかないのか、2015年度末、つまり去年の3月31日までに、説明する責任が実質的に生まれました。 ところが文科省は、年度末までにそれができなかった。で、それを見てなのか、そこで新たに京都産業大学が名乗りを上げました。つまりちょうどその頃、2016年の3月です。しかし政府、この場合は安倍政権は、これをもって文科省のいわば敗北とはせずに、半年延ばして、2016年9月16日に、国家戦略特区ワーキンググループのヒアリングを行いました。この席で、文科省の課長補佐の方はこうおっしゃった。「新しい需要があるかないかという挙証責任は大学・・・これ言葉、補ってますけど、大学や学部を新設したいという側にある」と。これちょっと、言葉を補いましたが、要するに「文科省に(挙証責任は)ない」ってことをおっしゃったわけです。 ところが、ワーキンググループ側に、今日、例えば衆議院(の午前の審議)で参考人でいらっしゃった原さんなどが、「いや、文科省にある」と、原さんのことば、正確に言うと、逆さまになっていると、むしろ挙証責任になるのは文科省のほうなのに、逆さまに言っているということをおっしゃって。この議事録を(※ヤジが飛ぶ)・・・どなたでも読めますから議事録を見ていただくと、このあとに文科省の反論は一切ないんです。 <NHKの付けた字幕 原文> ところが、ワーキンググループ側に今日、例えば衆議院で参考人でいらっしゃった原さんなどが、いや、文科省にあると、原さんのことば、正確に言うと、逆さまになっていると、むしろ挙証責任になるのは…なのに、逆さまに言っているということをおっしゃったようです。この議事録をどなたでも読めますから、…、文科省の反論は一切ないんです。 したがって、議論はそこで決着してしまっている。で、なぜこの挙証責任が文科省にあるかといえば、これは大学や学部新設の許認可は、すべて文科省が握っているからです。文科省もそれが分かっているから反論しなくて、いわばそれで決着しているわけです。もう一回申します。これ、僕の推測とか勝手な組み立てで申してるんじゃなくて、こういうものをメディアも読み込んでいけば、本当は分かることです。 で、この文科省が、いつもこの話題、問題になる総理の意向があるという内部文書、前川参考人のご答弁におかれても、これがメモであるという趣旨は感じられますが、これを作成したのは、この決着した、事実上決着した僅か10日後のことです。2016年9月26日のことです。すなわち、課長級の交渉・・・この場合、ま、直接は課長補佐ですけど、クラスで言うと大体課長級の交渉で決着してしまったことに、改めて内閣総理大臣が口を出すというのは、およそ行政の現場にいる人からしたら、信じられないことです。これ、実は外務省、防衛省に至るまで、僕の記者時代の知り合い全部に聞いてきましたけれども、一人もそんなことはありませんということで、どうして国会でこういう議論になるんでしょうかという疑問が僕に提示されました。(※ヤジが飛ぶ) で、これはすなわち・・・ここは僕の推測です。フェアに申しておきますが、文科省の内部向けに「敗北したことであっても、それは総理のご意向だから、しかたないでしょう」という、内部向けに弁明する文書だったと見るのが、一番まっとうな解釈ではないでしょうか。(※会場ざわつく) この解釈が当たっているかどうかは別にして、現実に動いたのが日本獣医師会です。先ほど加戸参考人がおっしゃった。獣医師会の藏内勇夫(くらうち・いさお)会長は、最近、西日本新聞のインタビューに答えて、こうおっしゃってます。規制緩和が決まったあとは、つまりこのワーキンググループのヒアリングで事実上決着したということを、当事者の獣医師会が痛切にお感じになったわけですから、規制緩和が決まったあとは、確かに1校にしてくださいと、せめて1校にしてくださいと、お願いしましたと。新設を回避できないなら、せめて1校にかけるべきだと思ったからですと。これもどうぞ、インタビューのもとを確かめてください。これを受けて、この年、まさしくこの年の11月秋になって、新規参入の京都産業大学が次回以降に期待をつなぐ形で、これもすみません、お名前申し上げられませんが京都産業大学、取材に応じてないようですけど、僕の知り合いに確認しましたら、今回だめでも、次回以降、期待できるということで、無理をせずに、ここで矛を収めましたと、これはただし、非公式の発言ですから、信ぴょう性は確認できません。個人の発言ですから、分かりませんが、しかし、皆さんお聞きになってどうですか?これ、ごくまっとうな話ですよね。そして、その京都産業大学の撤退を直接受ける形じゃないと思いますけれども、よくとし、つまりことしの1月に、加計学園が特区事業所に認定されたわけです。そして獣医師会の強い希望、そしてこれ、僕は自由民主党のために質問しているんじゃありませんから、国益のために質問してますから申しますが、獣医師会における自由民主党を含めた政界への働きかけによって、1校に絞られたときに、もしも去年に、初めて参入した京都産業大学になっていれば、それこそ何があったのか、大変な問題になったんではないでしょうか。逆に言えば、京都産業大学が、今回については断念なさったのは、獣医師会の強い働きかけがあったことも一因ではないかと考えられます。これが正直、公開された文書を、何度も何度も読み返す、隅々まで全部調べたら、この経緯しかないんです。この経緯について、前川参考人にお尋ねします。ちょっと失礼なもの言いになることは許してください。そもそもこういった経緯について、現職のときにこうやって国会においでになるようなときの前に、詳細にご存じだったでしょうか。 ▼ 前川参考人。 ▼ 私が現職で文部科学省で仕事をしている中でも、見えない部分はたくさんございました。どうして30年4月開学が大前提なのか、ここについては、合理的な説明はどこにもございませんでして、結局は官邸の最高レベルが言っていること、あるいは総理のご意向であるというような説明しかなかったというようなことがございまして、これは内閣府のほうでご説明いただかなければならない部分だろうと思いますけれども、文部科学省からあずかり知らない部分がたくさんございますので、私は承知していないことは多々ございます。しかし、その「日本再興戦略」改定2015で、平成27年の6月に、閣議決定された4条件というのがございます。これはやはり、閣議決定でございますから、閣議決定である以上、政府部内であるものは何省であれ、何府であれですね、あるいは特区諮問会議であれ、これは内閣の一員として、守らなければならないものだと思っております。この閣議決定の中で4つの条件があるわけでありまして、文部科学省としては、この4つの条件をやはり満たす必要があるということをずっとこだわったわけでありまして、その第1は、現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化すること。これは今治市からそういう構想が出てくるということを想定していたわけであります。今治市から確かになんらかのものは出てまいりました。これに対して、文部科学省側はなんと言ったか。ワーキンググループの議事録をお読みいただければ分かりますけれども、文部科学省はその一つ一つにつきまして、これは既存の大学でできている、すでに取り組まれていることであると、ということをいっております。それに対して、なんら反論はなかったわけであります。ですから、この文部科学省としては、この4条件に照らして、この今治市から出てきた提案は、この条件を満たすものではないと、そういうことを主張はしておるわけでありますけれども、そこから先の議論になっていないわけであります。そこからあとはもう、とにかく決めると、4条件は満たしたと、誰かが決めてしまったと、そういうことでありまして、文部科学省として、ワーキンググループで満たしていないという主張をしていることは、お読みになれば分かります。これをもって、挙証責任うんぬんと言われることはおかしい話でございますが、まず政府内での議論の中で、どちらが先にその必要性を述べるかと、これは確かに議論の順番として、挙証責任をまずどちらに負わせるかということはあるかもしれませんが、その結果として、内閣府が勝った、文科省が負けた、だから国民に対してはこれをやるんだと説明すると、これでは国民に対する説明にはなりません。この挙証責任のありかということと、国民に対する説明責任と全く別物でありまして、国民に対する説明責任はやはり政府一体として負わなければならないわけでありまして、挙証責任があって、その議論に負けたから文部科学省が説明するんだと、こういう議論にはならないはずであります。 ▼ 青山繁晴君。 ▼ 僕は本音のところで、前川さんという人をなるべく信用したいんですけど、今のお話は、非常に不可思議な話で、まず、全体としておっしゃっているのは、今、僕が申し上げた経緯について、全部ご存じないというのは伝わってきました。そうはおっしゃってませんけれども、ご存じであればご存じだとおっしゃるはずです。それから例えば挙証責任を持つということと、国民に説明するということは別だとおっしゃいましたが、これ、別だったら民主主義終わりです。なんのためにこの審議をやっているのかも分かりません。それから挙証責任ということをむしろ話を、こういうことば使いたくないけど、すり替えておっしゃっているのは前川さんのほうであって、だから、そういうことは何かの志を持って今、お話されているんであれば、なるべく避けていただきたいと思います。その上で、時間も迫ってきますから、この件もやっぱり、加戸参考人にお考えをお聞きいたします。どうぞ。 ▼ 加戸参考人。 ▼ 私の古巣でありますけれども、やはり文科省も時代の進展、国際的な潮流を考え、これでいいのかということは常に自問自答しなければならないと思っております。私自身が今回の問題にタッチしてそれが跳ね返され、年月が経過するたびに、当時、同時並行で例えば、薬学部、これは医薬分業がありまして、いっぺんに入学定員が6000人近く増えました。大学の数も2倍近く増えました。でも、そのことに関して需要がどうだ、供給がどうだ、挙証責任がどうだと、誰も問題にされていなかったと思います。今、何が起きているかというと、今後、何万人という薬剤師の過剰供与、それをどうするかっていうのが、深刻な問題だということになっています。片や獣医学部はびた一文だめです。そして挙証責任がありますとか、私は関係しておりませんでしたけれども、論議を聞きながら思いますのは、少なくとも私の知るかぎり、提案した時点から、東京の私学の獣医学部は、45人とか50人とか、十数人の教授陣容のままで、時代の進展に対応しないまま、今日に来ております。その中で、今治で計画している獣医学部は、72人の教授にんようでライフサイエンスもやります、感染症対策もやりますと、さまざまな形でのもちろんそれは、既得の、例えば医学部の一分野でなんかやられてるかもしれませんけれども、そういう意欲を持って取り組もうとしているのに、そのなんと言うんですか、いびりばあさんじゃありませんが、薬学部はどんどん作ってもいいけれども、獣医学部はびた一文だめだと、こんなことは、一体この国際化の時代に、欧米に遅れていけない時代に、ありうるんだろうかというのが、私の思いでまいりました。屁理屈はいいんです。ただそれからもう一つ、観想させていただくと、私は霞が関で三十数年生活いたしました。省庁間折衝とあります、自分の思いを省を代表して激しいことばも使い、場合によっては虎の胃を借りるきつねのような発言もあり、でも事柄が決着したあとは酒を酌み交わして、そしてお互いの、ああ、あんたもきついことば使ったねと言いながら、決まったことに向かっての次の施策があって、これが霞が関の文化でした。今回は霞が関の文化が感じられません。時代が変わったんでしょうか。少なくとも、日本国民にとって、時代の潮流の中で、どこが何を求めているのか、それに対応するにはどうすればいいのかを、考えることであって、私は本質の議論がされないままに、こんな形で獣医学部がおもちゃになっていることに、はなはだ残念に思います。 ▼ 青山繁晴君。 ▼ 時間はあと6分になったんですけれども、前川参考人が文科省の不正な天下り事件に関わられてお辞めになったことは、公然たる事実であります。この天下りの実態について、日本記者クラブで前川参考人が6月23日に記者会見なさったときに、自分は詳しい実態は知らなかったとお話になってます。これは正直、僕は大変驚きをもってその記者会見を拝見しました。動画でも記録でも拝見したんですけど、これが事実だったら、事務次官の責任放棄か、怠慢と言わざるをえませんし、事実でないんだったら、天下りあっせんのそもそも違法性について認識が足りないんではないかと、根本問題につながりかねないと思います。時間、なんとか作って前川さんにちゃんとお答えいただきますけれども、例えば、日本獣医師会の蔵内会長は、この医師会内の春夏秋冬というご自身のエッセーで、何を書かれていらっしゃるかというと、既存の獣医師の待遇改善に意を砕かれていると、そのために獣医師が増えることには反対すると、直接的には獣医師増につながる学校の増設に反対される医師、これエッセーで明確にお書きになってます。この獣医師養成の機関を含めて、学校の許認可権はすべて文科省にあるわけです。だから、学校は天下りの文科官僚を受け入れ、文科省は次官以下が、学校への天下りを法を犯してでも進めたから、前川参考人におかれても、この問題で辞任なさったわけです。この獣医師会に見られるような、これも獣医師の方が全部そうだとは僕はとても思いません。しかし、会としては、既存の学校だけを守ろうとする姿勢と、天下り問題は密接につながっているんではありませんか。すなわちこれは、既得権益を政・官・財・民、(※)もうとにかく、ありとあらゆるところが一体で守ろうとする日本の闇につながっているんではないでしょうか。学校の設置許可も、よい学校が残っていくと、よき競争に任せないで既存の学校をとにかく守る、妥当な規制緩和であってもやらないという姿勢が、現在の文部科学省ではないんでしょうか。その懸念をきょうの審議でも大変感じました。あと4分あります。すみません、前川参考人、できれば、加戸参考人と2分ずつ割っていただいて、すみません、簡潔ですが、前川参考人のご見解、どうぞ。 (※最初、「政・官・財・民」を「せい、かい、ざん、ざい、みん」と言い間違え) ▼ 前川参考人。 ▼ この国家戦略特区における今治市における獣医学部設置の問題、この問題を巡る議論と、いわゆる天下り、再就職規制違反にかかる問題と、これは結び付けて議論するのはやはりおかしいと思います。仮に結び付けるのであれば、具体的な事例は木曽理事の問題です。木曽理事は確かに私の先輩で、内閣官房参与の身分を持ったまま、加計学園の理事になっておられまして、その2つの肩書を持った状態のときに、私の所においでになりまして、加計学園の獣医学部の新設に向けてですね、働きかけをされたと、こういうOBによる現役に対する働きかけこそが、やはり、いわゆる天下り問題の弊害の一つの端的な例だと思っておりますが、私はこの木曽理事の働きかけにつきましてはそれをもって、なんらかの政策判断に影響させるということはいたしませんでした。その事実だけは、担当課に伝えましたけれども、それをもってなんか、そのそんたくをするとかですね、便宜を図るとかですね、審査を甘くするとか、態度を軟化させるとか、そういったことはすべきではないと思っておりましたし、実際にそういうことには至っておりません。この天下り問題と、獣医学部を巡る問題とは結び付けて議論することは誤りだと思います。 ▼ 青山繁晴君。 ▼ いや、僕は結び付けなければならないと思っております。そこが一番違うところですが、前川さん、最後に加戸さんのお話いただく前に、一つだけ、申せば、内閣府はこのほど、文部科学白書を発表しました。その冒頭の3ページに異例なことばが入っていて、組織的な天下りの問題について、省を挙げて猛省すると、そして国民に謝罪して、3人の事務次官経験者は、すなわち前川さん、あなたを含めてです。あっせんの構造作りや、運用に関わっていた責任を極めて重く受け止め、停職相当の評価としたと、そういうふうにお書きになっているわけです。この後輩の方々が苦しんで書かれた、この文章を、今のご答弁はちょっと裏切っているんじゃないかと思いました。すみません、あと1分になりましたが、加戸参考人、どうぞ、よろしくお願いします。 ▼ 加戸参考人。 ▼ ありがとうございます。若干感情が高ぶって、思いの丈を申し上げました。ただ一つだけ、触れていなかったことがございます。さまざまなことがございましたけれども、眺めながら、6月13日の国家戦略会議諮問会議の民間有識者の委員の方々が記者会見をされて、私は人に知らされて、インターネットの、中継ではなくて、ユーチューブで1時間半、拝見させていただいて、感激しました。特に、今回の規制緩和に関して心の一点の曇りもなく、やったということで、これが今回の大きな事件の結論だったんだろうなと、これが国民に知ってもらうべき重要なことなんだなと、私は思いました。たくさん、今まで私のところに取材がありましたけれども、都合のいいことはカットされて、私の申し上げたいことを取り上げていただいたメディアは、極めて少なかったことを残念に思いますけれども、あの、ユーチューブがすべてを語り尽くしているんではないかなと思います。 ▼ ありがとうございました。終わります。 ▼ 参議院の閉会中審査をお伝えしています。次は公明党、里見隆治さんの質問です。 ▼ 里見隆治君。 ▼ 公明党の里見隆治でございます。冒頭、このたびの九州北部における豪雨災害でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。公明党といたしましても、被災地に入り、現在も対応中でございますが、政府として、万全の対応をお願いいたします。では、質問に入ります。今、論じられております、国家戦略特区、また構造改革特区、これらの目的は、岩盤規制に穴を開ける。これももちろん、重要でございますが、一方、特区における地方創生、ひいてはわが国の産業の国際競争力の強化につなげていく、そういう趣旨だと理解をしております。ご担当の山本幸三大臣は、まさに地方創生担当大臣でいらっしゃいます。私自身、地方創生の観点で、この週末も、地元、愛知県内の過疎地域を含む、おくみかわ地域を視察をいたしまして、地方創生なくして、日本経済の再生なしとの意を改めて強くし、東京に戻ってまいりました。本日、地方創生を含む観点から質問させていただきたいと思います。本日は、前愛媛県知事として3期12年、地方行政を精通されました、加戸守行参考人にご出席をいただいております。文科省のOBでもあり、教育行政にも深いご見識をお持ちだというふうにお伺いをしております。まず加戸参考人にお伺いをいたします。加戸参考人は愛媛県今治市での獣医学部設置に長年、要望してこられましたが、要望するに至った背景、また15回にわたる構造改革特区としての提案などの経過を経て、今日に至る要望実現に向けた参考人の思いを、ここでぶつけていただきたい、教えていただきたいと思います。 ▼ 加戸参考人。 ▼ 獣医学部誘致に至ります間にいくつかのことがございました。まず一つは、私が知事に着任しましたときに、今治市は新都市開発構想がありましたけれども、神棚に上がったままで、動いていませんでした。私の最初の仕事として、今治市とタイアップして、新都市整備事業に取り組みまして、2つの地区がございました。一つは商業産業地域、一つの地区は学園都市構想地域ということで、今治に若者の町で学園都市はできないかということはありました。そしてこれは地元の大学の誘致等々もございました。話も進みかけましたが、話がぽしゃりまして、結局、土地だけがあって、学園都市構想は中に浮いた状態でありました。もう一つは、私が知事に着任早々、鳥インフルエンザの問題、あるいはアメリカ等の狂牛病の問題、口てい疫の問題等々で、愛媛県で公民獣医師、産業担当獣医師の数の少なさ、確保の困難さ、そして獣医学部の偏在等々の状況、適切な対応等々見ながら、日本も遅れているなと思っているときに、ちょうど、たまたま加計学園が今治の新都市への進出という構想を持ってこられたので、渡りに船と、獣医学部構想で取り組んでいただいて、単に獣医学部ということではなくて、アメリカを見習って、先端サイエンスなり、あるいは感染症対策なり、すべてが国際水準に負けないような、新たな分野に取り組む獣医学部として、国際的に恥ずかしくない拠点にもしたい。しかも、国際獣疫事務局がいってますように、封じ込めるためには、地域では水際作戦が大切でありますけれども、口てい疫のときにも、宮崎県からの上陸を阻止するために、四国としては上陸する船の、あるいは自動車等々の全部消毒で、一切感染症、口てい疫は四国に上陸させない等々と、不眠不休で獣医師の協力を仰いだ経験からしまして、これからは大切な時期になるなということを、国際的に通用する獣医師を要請するということで、これは今、申し上げましたように、新都市開発と若者の町、そして今治という造船のかいじ都市が国際的な、また獣医師の育成ということで、飛躍できるんではないか、そして愛媛の問題も含め、あらゆる一石二鳥、一石三鳥の思いで、チャレンジをしようと、決心したわけであります。それが硬い硬い岩盤規制に阻まれながら、いろいろ勉強しつつ、あそこもだめか、これもだめかと言いながら、しかし、日本の少なくとも私の見るかぎり、獣医学部は10年以前と今日まで、変化しておりません。アメリカにあるいは、イギリス、ヨーロッパに10年後れていると私は思います。今の10年の後れを取り戻すべき大切な時期だ、そんな思いできょうも参上させていただいたわけでありまして、事柄は、そんな意味での地方再生、東京一極集中ではなくて、地方も頑張るんで、地方も国際的な拠点になりうるんだよ、そういうもののモデルケースとして、愛媛県の今治の夢を託している事業であって、加計ありき、加計ありきと言いますけれども、12年前から声をかけてくれたのは加計学園だけであります。私のほうからも、東京の有力な私学に声をかけました、「来ていただけませんか」と。けんもほろろでした。結局、愛媛県にとっては12年間、加計ありきでまいりました。今さら、1年、2年なりで加計ありきじゃないんです。それは愛媛県の思いが、この加計学園の獣医学部に詰まっているからであります。 (その2に続く)
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ラノでまとめて読む 【danger zone2 danger lesson(前編)】 「・・・ひっきゃっきゃっきゃっ!!・・・」 双葉学園の高等部一年生、醒徒会の風紀委員、山口・デリンジャー・慧海は教卓に座り、読書を楽しんでいた。 学園の中等、高等部で、週一時間設けられている、自由参加、単位の足りない生徒は強制参加の、共同自習時間。 生徒達の、一般科目での遅れを取り戻すという名目で、文部省からの中卒、高卒資格認定に必要な、授業時間を稼ぐ。 異能という、国家でも民間でも用途の限られた特殊技能は、大半の人間が十代の内にピークを迎え、あとは年齢と共に衰弱していく。 一般科目の入学試験基準が、国内の公立中高のなかでもかなり緩い双葉学園、卒業後の就職率は現状、まことに芳しくない。 学園に残り、研究職に就く人間や、ラルヴァ対策の職種へと進む人間の雇用口は、ラルヴァの推測個体数に相応して、限られている。 多くの生徒が、十代終盤に異能の減少カーブを迎え、ラルヴァとは関係ない職種へと進むが、双葉学園の民間での評価は、どうも渋い。 一応、国家機関なので、卒業後は僅かながら恩給が出る、それで食っていくニートに堕ちる人間も居るが、額は生活保護にも届かない。 色々な要素で一般の学校をドロップアウトし、異能を認められ、学園によるスカウトを受諾した生徒達の中には、 この時間に内職をして、明るい就職計画のために、一度は弾かれた本土の大学や高校への再入学を目指す奴も居る。 双葉学園 国家が未確認生物ラルヴァに対処するため、異能の生徒を集めた、小学校から大学、修士や博士コースまである教育機関。 全国から異能の子供をスカウトしてきた学園の各クラスにも、異能の研鑽が目的ではない、普通の生徒は居る。 編入試験で高い成績を挙げれば、普通コースへの編入が許され、異能の発動とは縁の無い、一般人として学生生活を過ごす。 戦車や戦闘機は高価いが、それだけ揃えても戦争は出来ない、オペレーターはもっと高価いし、用兵、指揮する人間はさらに高価い。 異能との戦いもまた、武器や戦闘員よりも、制御する人間の錬度と育成コストが戦局を決定するのは、普通の戦争や産業と変わらない。 好成績な一般生徒は将来、国家や民間機関で、ラルヴァとの戦いを事務方でサポートする、異能者を"使う"立場になる。 ゆえに一般コースの生徒は、異能コースの生徒と同じ教室で授業を受けながらも、異能者より、若干の優遇がされていて、 授業時間の不足を補う共同自習も、一般生徒は各教科講師の開く授業を選択できるが、異能生徒は、大部屋で自習させられる。 一般になれる成績を挙げながら、異能生徒になることを望んだ生徒も少なからず居る、慧海が所属する醒徒会の面々もそうだった。 中には、定期試験のたびに一般コースへの編入を希望し、毎回のように醒徒会に突っ返されてくる奴も居るが。 大人数を収容できる大学部の教室、階段状の講堂ではなく、普通の教室を拡大した大部屋に集まった、好成績者以外の異能生徒。 一般生徒になる成績に届かなかった異能連中、普段のこの時間は、勉強よりも仲のいいグループで固まってのお喋り時間となり、 学園内の生協や商業エリアで買った漫画を回し読みする奴や、学園のカフェから持ち帰ったおにぎりやパンを早弁する奴も居る。 通常、この時間は、学園内の大学部教育学科に所属する学生が、教育実習の一環として自習時間の担任を受け持っていた。 互いに規定の授業時間を埋めるための自習、普段の担任を務める教育実習生は、生徒の自習態度には特に文句をつけなかった。 周囲に迷惑をかけるような、うるさいお喋りや立ち歩きは禁止、しかし最近は、馴れ合いと相互怠慢で、それすらも崩れていた。 学業成績が並以下の異能生徒達が醸す、だらけた時間、本日は担当学生の病欠により、醒徒会委員会の人間が担任代行として回されてきた。 数日前、学園内の何処かから、海外サーバーを経由して、双葉学園の学生寮LANに、大量の猥褻画像が放たれた。 通常、学園内の不逞を取り締まる風紀委員は、学園内部の通信管理者から、発信源探知成功の連絡を受けていたが、逢洲も慧海も出動する気は無かった。 見たい物は見たいからしょうがない、したいようにさせればいい、誰を傷つけるわけでもなし、エロ画像で学校が潰れるわけがない。 醒徒会経由の発令で、通信室内で可能なアクセスブロック処置だけを指示し、それでも漏れる画像については放置していたが、 彼らが明らかな性犯罪や覗きの証拠を示す画像を、電子生徒手帳の口座決済で売買していることを知り、事態解決に動いた。 校舎内に設置した隠しカメラが撮影した、更衣室やローアングルの映像素材、多くは学園各所のジャミングに引っかかり、 なんとなく人が動いてる程度にしか認識できない映像素材を、ネットで拾ったエロ画像とのコラで、盗撮画像に仕立て上げていた現場。 大学部の研究棟にあるという、八百長の盗撮、ロリナンパハメ撮りの、インチキ映像ソフト制作現場に、慧海と逢洲が突入した。 エロ画像による錬金術をせっせと行っていた教育学部の、7人の大学生達は、映像データを守るために篭城、抗戦したが、 室内CQBの機会を待ち望んでいた慧海が数秒で全員を制圧し、逢洲が、ハードとメディアを物理的に、徹底的に破壊した。 後始末として、特定の映像がダウンロードされると、内部データを破壊する巡回ソフトの配布を学園SEに依頼したことで、 単純所持していた連中がオフラインのHDDやメディアに退避させていた、無数のコピーは流通を封印された。 彼らの被弾負傷は、学部棟の爆発事故によるものと発表され、厳重な監視の元で、学園内病院の特別室に入院させられた。 鉄格子の嵌った病室で、監視官に見られながら用便を済ませ、一日一回の肛門検査を受ける彼らは、 罪の意識無く行った自分の罪の一端について知ったのかもしれない。 異能者の尻を拭うのは異能者、そろって休講となった教育学部生に替わって、醒徒会が自習担任の代行生徒を派遣することが決まった。 通常、病欠等での教育実習生欠員には、大学部の別学部から、研究在籍している学生を派遣するという慣習があって、 単位目当てで、代理担任をしてもいいと言う大学部の学生は居ることは居たが、教育実習生の、謎の多い一斉入院について、 学園の内外からいらぬ詮索をされることを嫌った、学園実務のトップである生徒課長が、醒徒会に代理担任の仕事を要請した。 その実、会長の藤神門御鈴や、想い人の愛娘である慧海が担任を務め、教壇で一生懸命に背伸びして板書する姿を見てみたかった生徒課長の本音と、 前々から先生役というものを一度やってみたかった御鈴の利害が一致した結果だった。 ある醒徒会役員が、担任業務の途中で全裸になる可能性や、ある誰かが、動きが速すぎて生徒達から姿が見えないなんてことになるリスクは無視され、 醒徒会役員の内の何人か、平たく言えばヒマそうな奴と、委員会の逢洲と慧海が、それぞれ中等部、高等部の監督を勤めることとなった。 逢洲は、いくつかの教室に分かれた高等部のうちのひとつを、慧海は、おバカキャラなイメージと体格から、中等部に回された。 慧海も、学園入学以来、一般学科の成績は決して悪くなかった、異能による超長距離の弾道延伸が可能となったデリンジャー拳銃は、 直射でもごく緩い放物線を描き、1km以上先の標的を狙う時には、銃身を上向ける曲射砲のような使い方をする必要がある。 放物線と着弾点を計算する二次関数は初歩、例えば強風下をヘリから落下しながらの、移動標的への射撃には各種の要素が加乗され、 最大で十一次にまでなる方程式が出した、十一個の解から出た近似値から、銃身角度と使用火薬を"一瞬で"決定しなくてはいけない。 それが先天的に可能な慧海は常人離れした数学センスを持ち、高校数学程度なら、典型的な「書く速さで答えが出せる」 生徒だった。 他の科目も、教科書をパラパラ繰ってれば理解できる、目で見た物を瞬間的に記憶し、相互関係を認識するのはガンファイターの資質。 慧海が双葉学園に来る前に短期間、所属していた、 99年以後に生まれた異能者で構成されるアメリカ海兵隊のラルヴァ対策スクールチーム、 「ナインティナイナーズ」と呼ばれる部隊では、よく、ハウス・オヴ・ホラー(米軍室内戦訓練センター)を貸切り、異能者同士の模擬戦をした。 既に一般の異能者など問題にならない腕だった慧海は、模擬戦では、1人対多数、弾丸限定、拘束衣着用などのハンデをつけていた。 同じ99er sに所属しながら、慧海を妬っかんでカンザスの田舎者と罵り、しばしば部隊行動に支障をきたしていた二人の隊員が居た。 慧海はその二名に、実戦形式の室内模擬戦を提案した、自身に課すハンデは軍隊の懲罰でよく使われる、呼吸を制限するガスマスクと、目隠し。 慧海の実戦における成績を、デリンジャー家の影響力を行使したインチキと決め付けていた二人の異能者は、"決闘"を引き受けた。 恐怖の館と名づけられた訓練施設に開始のブザーが鳴り響き、慧海は二人の異能者が待ち伏せする、模擬戦訓練用の一般家屋に突入した。 ドアエントリーした慧海は、海兵隊に来てからは不便なのであまり使ってなかった旧式火薬の弾丸を、室内で四発ほど無駄撃ちした。 眼を黒く塗りつぶされたガスマスクで、目の見えない慧海と連中とのハンデを、室内に充満する黒色火薬の煙で瞬時に対等にした慧海は、 姿は見えずとも、体温や呼吸音、筋肉の動く音が"丸見え"な彼らに、気取られることなく接近し、背後から二発のプライマー弾をブチこんだ。 弾丸を填め変えた慧海は、痛みにのたうち回り、肉体に充分な罰を受けたポリネシア野郎とオセアニアの豚畜生の口を、永遠に塞いだ。 射殺の前の決まり文句など無い、慧海が何かを撃つ時、頭にあるのは、次に撃つモノとの位置関係と、銃声より危険な銃口火炎の視認範囲。 その後、慧海の隊員二名処刑についてうるさい事を言ってきた連中は、慧海が突き出した、彼らが隊内で行った薬物流通の証拠を見て、沈黙した。 撃つ前に有利な位置を確保する、撃つ相手には保険をかける、撃たれる位置に居ない、慧海は銃を抜かずとも、生粋のガンファイターだった。 双葉学園の高等部一年生、風紀委員の山口・デリンジャー・慧海は中等部生徒の前、教卓の上で、あぐらをかきながら雑誌を読んでいた。 先日、逢洲と共にツートップの風紀委員長に就任した慧海は編入以来、不真面目に不真面目をかけたような生徒だった。 彼女が委員に就任してから、それまで慣例だった定時の校内巡回は「あたしが散歩したくなったとき」に変わった。 アメリカ人の多分に漏れず歩き不精な慧海は、編入する時に持ち込んで以来、一軒家の自分専用寮に置いている愛車を運転し、構内を巡回した。 慧海は、ラルヴァ系シンジケートの元締めが愛用し、シンジケート摘発後に父が押収品競売で買ったキャディラックを、12の時に貰ってから、 日本国内でのアシとして乗り回していた、無免許運転や、勝手につけた駐留軍ナンバーを咎める権限のある人間は、日本には居ない。 コーヴェットZR1のエンジンにラウシュ・チューンを施し、載せた、900馬力の 79年式キャディラック・セヴィルは、 慧海が学園敷地の端、海沿いの草原に、自分専用寮として勝手に建てた、白い木造の米軍規格住宅のガレージに、よく似合っていた。 大径のステン管を切って溶接で継いだだけの、消音を考慮していないマフラーからV8サウンドを響かせるキャディラックでの校内巡回、 徒歩での巡回のような緻密な監視は出来ずとも、威嚇効果の抜群な珍走行為は、ガス代自腹のドライブに慧海が飽きたため、三日でヤメた。 生徒課長の子飼いと言われる慧海の、風紀委員の特権を嵩に着た無法行為が終わったことに、学園の職員と生徒達は揃って胸をなでおろしたが、 ただ一人、実務面のトップである生徒課長、都治倉喜久子《つじくらきくこ じゅうななさい》は残念そうな顔をしていた。 「あなたのお父さんはこのキャディラックで、よく学園を脱走してました、私は……助手席に乗るのが夢だったんですよ……」 以後、濃紺のボディに赤い革の内装でキメた、900馬力のキャディラック・セヴィルは、慧海が学園外に行く時のアシに使われるようになったが、 生徒課長が学園外での仕事のために外出する時には、学園が所有するリムジンではなく、キャディラックを慧海ごと借りることが増えた。 巨額の費用を投じ、結界に守られた人工島の学園も、お役所の中では自衛隊や司法組織に近い構成ゆえ、ケチな所は徹底的にケチで、 支給の追いつかない学園制服の不足分は、都内の各公立校の余剰制服をかき集めてきた代物、一応、男女共にブレザー形式であることは決められているが、 学年やクラス、担当学科で色はバラバラ、編入前の学校で着ていた制服のほうが見栄えがいいってんで、そっちを着てくる生徒も多い。 編入試験で高い成績を取った、普通コースの生徒は、専門コースである異能の生徒より、若干の優遇がされていて、 一応、紺に赤い縁取り、胸の二葉の校章が刺繍されたブレザーに、チェックのスカートの、統一した制服を優先的に支給されているが、 普通、異能、関係なく、服装規則は都立高校に準じたものだった、スカートの丈にはうるさくないが、極度に長い物や短い物は咎められる。 以前は風紀委員が、毎朝、校門に立って服装や頭髪の校則違反を取り締まっていて、 校内の風紀は、ある程度保たれ、検査をかい潜る生徒によってある程度緩んでいたが、 朝が苦手な上にゆっくりした朝食が好きで、編入以来まともな時間に登校したためしの無い慧海が、新しい服装検査方法を導入した。 慧海は朝礼の場で、壇上を無断占拠すると、首のチェーンから外したデリンジャーに弾丸を装填しながら、生徒達に怒鳴った。 「服装規則違反の自覚がある奴は一歩前に出ろ、今日は撃たないであげる、すっとぼけてる奴は、ライアット弾で撃つ」 それから、掌に出現させた弾丸をデリンジャーに填め、生徒達の並ぶ前。グラウンドの地面に威嚇射撃を行ったが、 アスファルト貼りのグラウンドは破片を撒き散らしながら爆発し、人の生首がすっぽり入るほどの、クレーター状の弾痕が出来上がった。 慧海は前日に見たアニメの影響で、非致死のゴム製鎮圧弾ではなく、人の頭を血の霧と化す、水銀炸裂弾を発現させてしまった。 「あ、間違えた」と、デリンジャーから炸裂弾を抜き捨て、別の弾丸を装填している間に、全校生徒の三分の一が前に踏み出した。 いつのまにか生徒達の背後に立っていた逢洲が「よかった、誰も斬らなくていいみたいだな」 残りの三分の二は、どうやらセーフ。 以後、校門を通ってからスカートを腰で巻き上げたり、教室で髪型や化粧を直す、こす狡い生徒は、かなり減った。 山口・デリンジャー・慧海は、風紀委員の仕事、中等部異能生徒の共同自習を監督する、担任代行をしていた。 春の半ば、季節外れの暖房が充分に効いた教室、エアコンの吹き出し口に近い教卓上に座る慧海のブラウスは、肩までまくり上げられ、 右の肩に彫られた、アメリカンコミックの炎を吐く竜、バフ・ザ・マジックドラゴンのタトゥーがさらけ出されてた 普段ブレザーの替わりに着ているNFLカンザスシティ・チーフスの、真っ赤な革ジャケットは、教壇の横にある椅子に放り出されていた。 「…ひっきゃっきゃっきゃ!…ねーよねーよ!これマジでないわよ!、ちょっとあんた、これ見てみなさいよ!ぜってーねーわよ!!」 ウェスタンブーツを履いた足で教卓をガンガン叩き、自習に邪魔な、耳障りな笑い声を上げる慧海も、こう見えて彼女なりの自習をしていた。 大概の教科で、授業にはろくに出席しないまま、上位を占める成績を取っている慧海だが、高等部の必修には無い英会話が苦手だった。 慧海は機械的に理論構築できる文法や、高校英語程度の初歩的な長文読解は問題なく、辞書無しでも新聞が読める程度の語彙はあったが、 言語という、曖昧で柔軟な判断が求められる学問が少々苦手で、英語の書籍や、イングリッシュ・ネイティヴとの会話は、あまり得意ではなかった。 言葉より先に撃つ性格、それに慧海は、同じく英語のあまり喋れないチカーノやアフロ系を相手に、単語を並べれば用が足る世界で生きていた。 先日、父に頼んで送ってもらった、スラング満載なタランティーノ映画のグリーンレイDVDを、字幕無しで見られないのが悔しくなった慧海は、 授業をサボって横須賀のPX(軍人生協)までキャディラックを飛ばし、できるだけ平易な英語が使われた教材を買ってきた。 慧海は、共同自習教室の教卓にアグラをかきながら、米国版無修正のPLAYBOY誌を読みふけっていた。 前列に近い生徒は、この風紀委員長が読んでいる雑誌の、巨乳もヘアも丸出しで表紙を飾る、ロシア系美女のプレイメイトと、 ミニスカートで教壇にアグラをかく慧海の、見えそうで1mmの差で見えないスカートの奥のどちらを盗み見しようか、迷っていた。 制服姿で学園を荒らしまわる慧海のスカートは、鉄のカーテンと言われ、その中身や下着の色を見た者は、現在誰も居ない。 学園制服のブラウスも、通常のポリエステル製のものではない、慧海がブルックス・ブラザーズに特注したコットン製で、ブラも透けない。 慧海の下着の色は、噂好きな同級生や、慧海の周囲の人達の間で話題になっていて、体育で一緒に着替えた女子ですら、謎だという。 そのうち、慧海の悪評を直接には知らない中等部生徒がいたずら心を出し、自らの異能である風の力で、慧海のスカートをめくろうと試みた。 PLAYBOYを縦にしながら熟読し、たまに音読し、巻頭グラビアに夢中になっている慧海の目を盗み、左手に異能の力を集中させた、風が渦巻く。 少年の異能により発生した、掌サイズの風渦は、突然、中心に無風の「目」を形成し、掌の上で台風になった。 その少年の異能にはない、ミニ台風の発生、風の真ん中に穴を開けたのは、外部からの、力学的、異能的な介入。 風圧を増し、あっという間にエネルギーを使い尽くして掌から散った風、風使いの自分にも未経験の現象に驚愕した、異能の少年は、 耳と目と鼻を、そして掌を同時に襲う痛み、少年を襲ったのは轟音と刺激性の煙、彼は自分の風渦を台風に変えた、外部入力の正体を知った。 教壇を覆うガンスモークの中から、片手に雑誌を持ったまま、銃を真横にするタランティーノ撃ちの姿勢を取る慧海が現れた。 慧海が発射したのは、、薬莢の縁で平面に切り取られた弾頭、標的にキレイな丸い穴を開けるため射撃競技に使われる、ワッドカッター弾。 前列の生徒達は揃って耳を押さえたり、大量の硝煙に咳き込んだりしている、その中心に居る慧海の銃身は、僅かもブレていない。 風渦を通過して台風を起こした弾丸は、背後の壁に穴を開けた、壁を隔てた隣の教室から、パニックの騒音と鳥が絞め殺されるような悲鳴が聞こえてくる。 弾頭が軽いワッドカッター弾、風渦と壁を貫通してかなり減力されているから、問題ないと判断し、慧海は自分の仕事に専念した。 確か隣の教室で自習担任の代行をしていたのは、醒徒会の人間だった気がする、誰だったか忘れたし、どうでもよかった。 「あんた盗み見すんじゃないわよ!一冊8ドル25セントもしたのよ!」 掌の数センチ上で亜音速の弾丸を通過させられ、手に赤い擦過痕を残す衝撃波を喰らった少年は、腰を抜かして椅子から崩れ落ちた。 「あと、校舎内では、実習以外での異能発動は禁止…OK?」 少年は首をコクコクと振る、その位置からだったら、もしかして見えていたかもしれない慧海のスカートの中を見る余裕などなかった。 風紀委員としての取り締まり業務が終わり、慧海は読書と英語の自習、グラビアに添えられたエロポエムの読解に戻った。
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近代雑誌覚え書、その2、191 女学雑誌。5月21日。 明治18年創刊、どうも明治女学院の機関誌という立ち位置だったらしく、同時代の学制なども含めて扱ってる人の本で読んだのであまり疑っていないんですが当時の機関誌のニュアンスがよくわかっておらず、一旦保留。 『中央公論』にしたところで西本願寺の機関誌だったけど東京進出して結構手広く売ってたしなぁ、あと当時はまだ学校が文部省の機関の一つだったらしく、新聞などの検閲を行ってもいたそうなので、正直ますます正確に把握するのは難しいよな。 まあ、Wiki辞書とは説明が違うんですが「女大学」という江戸時代の教えがありまして、明治版の女大学に相当するものだよんと言われていたほうが多分正しいんじゃないかとあれです、有名なのが女は親、結婚したら夫、老いては子に従えっていうあれ。 ただ、明治女学院は欧米のキリスト教婦人団体の支援を受けていたとかで、婦人の自立を願う寄付で学校が作られていたそうなので、「表向き」があっても不思議はない。 とはいえ、動きやすい髪型を提案したり、女性作家の文章を載せたり、男性にも十分読めるような(当時は男女の学問量が絶対的に違うしね)小説が中で発展し、『文學界』という同人誌を生み出すに至ったりで雑誌そのものは悪いとは思わないんだけどね。 ただ、当時学長の巌本善治が書いた小説は「妻が浮気したと誤解し突き殺す鶴の夫、教訓、疑われるほうが悪いよ☆」みたいな内容だったと紹介されていて、その上で娼婦は人間ではない運動を展開し、女学生に手を付けまくっていたことが女学生の若い恋人に刀で追い回されて判明していることを聞いた上で、「明治の女大学」を思い返すとあまりにも全てにおいて辻褄が合っているので、表向きにはちょっと…。 ここ関係者の男もおかしいんだよな基本的に、延々紹介してる本があって…。 新小説。5月22日。 明治22年に創刊、編集部がちょっと変わった名前でなんでも「文学同好会」14名の文士にて結成、約1年半で休止、で、再開した明治29年から大正15年までは普通に編集部扱いなので、まあこの時期は単純に商業雑誌なんだろうな、というか、硯友社が初めての商業雑誌を作り上げたと雑誌関係の人が語っており、こちらも『女学雑誌』の機関誌問題のごとくに棚上げされております。 多分なんらかの意味で事実なんだと思う。 そうすると、硯友社が明治18年、明治22年の時点で山田美妙氏以外の面子は非硯友社面子のようなので要するに相互で編集をしていたってところかな、ぶっちゃけまだ編集者なんかいないだろうしなぁ。 そういや、上の『女学雑誌』も教師が編集やってたっけ…そりゃ機関誌だわ。 博文館に非常に高名な編集者がいたんですが、ひょっとしてあの人が最初の専門編集者かもしれんな…、なんかちょっと扱いが不思議だったんだけどね。 あの、まああれ、老舗っぷりには異論はないものの、そもそもその時点で非主流な上、大正に入った頃にも自然主義追い落としキャンペーンをやっていたのであんまり心証が良くないんだよね、いや、流行時期なら止めない、落ち目になった途端にキャンペーン始めたっていう、しかも、当時の慣習的に自作は単行本にまとめるのに許可いらなかったのにわざわざ田山花袋の「蒲団」に関して訴え出て単行本差し止めし、周囲からドン引きされていたのも出版社の歴史読んでいた時の記憶に生々しいですね。 次に新小説が話に出て来たらもう漱石門下の鈴木三重吉さんに編集者が変わってまして、次に出て来た時は純文学ではなくなるかもという噂でした、どうなったのかしら…。 ホトトギス。5月23日。 明治30年創刊、初期の名前は『ほとゝぎす』、のちに『ホトヽギス』となり、さらにのちに『ホトトギス』となったそうです、てか、本当にこの記号違うんだ?! あとめっちゃびっくりしたことに現存でした、現存か…さすがに予想外だったよ。 ところで私はそこらの老舗文芸雑誌群よりもはるかに早い段階で存じ上げていたんですがなんと申し上げるべきか売れないとはいえ新聞と比較され(『日本』と正岡子規が比較してた、泣くな)、時には総合雑誌『中央公論』に迫るとされ。 同人誌とまでは言わないんですが、多分それに近い性質の雑誌ということを考えると破格すぎて扱うのが当然って貫禄だったんですよね…。 ただ、正直なところ文学史においての扱いに関してはあまり存じ上げず、編集責任を持っていた高浜虚子もあまり扱いがいいわけではないようです、なんというか特に内容のない讒言みたいなのばっかり見掛けたからなぁ。 わりと有名なのが「吾輩は猫である」が載っていたことでしょうか、しかし考えてみるとそれがいきなりどーんとぶち上がったのも部数の多さあってこそって気もするもんな、各社一斉に駆けつけていたようですし。 しかしてホトトギスは別扱いということで契約書にも盛り込まれました、いやだって朝日新聞の本に載ってたから。 一時期は虚子さんが小説に拘り低迷したものの、俳句に戻してのちにまた好調に戻り、淡々と号を重ねてってる感じだなぁ、Wiki辞書のページ超丁寧。 そもそも当時は単行本も小説より俳句のほうが初版部数も増刷も多かったよという例も聞きましたが、虚子さんの力なんだろうな…、誰か分析して欲しい。 婦人之友。5月24日。 明治36年の時点で『家庭之友』が創刊、明治41年に『婦人之友』へと改名、羽仁もと子さんってのはちまちま名前聞くよね、あ、『女学雑誌』の明治女学院の出身で学生時代に少し編集作業に関わったことがあったとか。 (んにゃ、明治女学院の出身者は別に疑ってない、あと『文学界』として分離してった教師たちも問題なし、理由が学長への不満らしいからね…まあ。) で、報知新聞に入社、同時期の女子記者の中でも一番穏当かもなぁ、何人かいるんですけども基本的に嫌がらせに耐えきった人が各社一人がいいところらしく…、ああ、やっぱり「初の女性ジャーナリスト」ってなってるわ。 旦那さんも婦人雑誌を一緒にやってくれるくらいで、夫婦揃って紹介されているのを本で読んだけど結構好きだったんだよなぁ、とちょっと見てみたんですが、羽仁吉一さん、報知新聞の記者でそもそもが矢野龍渓氏の書生でした。 やっぱりある程度風通しの良い新聞社だったんだろうな報知新聞、まあ、大隈重信氏にほいっと買われてる時点でしがらみも減ってそうな気もするけど。 昭和5年の段階で「全国友の会」が作られたようですが、この手の愛読者会はそこそこ聞くけど婦人雑誌の中では早いのかしら遅いのかしら? 紙面に掲載記事に対しての感想コーナーがあり、賑わっていたようですねどこでも。 しかし、今と同じく小説の類は特に載せてないのかな? 特に部数が突出したなどの話も聞かないですし、なかったのかもな、婦人雑誌には付き物だったんだけどね。 まあ、羽仁もと子さんの人気で結構なところまでは行ったんじゃないかな、夫婦仲も理想的だし、思想というより生活改善一筋って雰囲気だね(論文見てみた)。 文章世界。5月25日。 明治39年に創刊、そもそも小説雑誌ではなく「実用的な文章を書くことを目的とする」雑誌だったそうで学者さんが名前が挙げられているんだけども、この国語学者(大槻文彦)さんと国文学者(芳賀矢一)さんはなんの役なのかしら、投稿に対しての選者でいいのかな? にゃ、田山花袋が編集長に就任して変わったとあるんだけど、初代編集長なので、変わったのいつ、初期コンセプトが始動したら変化したってことでいいのかなと地味に迷う文章になってますね…、もともと曖昧な可能性もあるな。 (なにしろ知人レベルで花袋の退職時期が食い違って語られているし。) 明治39年というのは日露戦争が明治38年に終わったのち、戦時中に鬼のように売れた雑誌は落ち着いて来つつはあるものの、いわゆる知識欲が少しずつ芽生えて来た頃といったところかな。 で、自然主義という小説の派閥の最盛期がここから約3年ほど。 そういやWiki辞書のページ、花袋氏の退職時期に関してもぼかして書いてるわ、…お疲れさま、もとの情報がはっきりしてないなら仕方ない!! しかしそもそも発行元の博文館って総合雑誌『太陽』の時点で雑誌を大きく3つにまとめてたよなぁ、そして日露戦争後に大きな部数減少にも悩まされていたはず…、そんな時期に文芸特化雑誌立ち上げて大丈夫だったものかしら。 文芸雑誌って一定の層はわりとあるけどあんまり伸びないしなぁ。 トントンで推移して自然主義の最盛期が終わると衰退、自然主義の牙城とも呼ばれた状態を解消するための田山花袋の退社かもなぁ、出版社の目算が甘い感じね。 少年倶楽部。5月26日。 大正3年刊行、〇〇倶楽部ってのは文芸倶楽部と文章倶楽部以外はだいたい講談社の雑誌ですね、わりとわかりやすい名前付いてるけど婦人倶楽部とか講談倶楽部とか。 Wiki辞書は大変に読み応えがあったんですが、ええと、大正14年の時点で人気挿絵家の高畠華宵を失い(部数4割減だって、理由が原稿料の交渉ってよく叱らんかったなぁ講談社社長)、それを契機に作家獲得に力を入れ、折から勢力を伸ばしていた大衆文学作家たちに依頼をしていったようですね、へー、吉川英治さん知らんかった。 あとわりとあとのほうになりますが江戸川乱歩もいるね、高く付いてそうだなぁ。 とはいえ、昭和11年には75万部到達らしいのでそう無茶でもないか。 少年雑誌や婦人雑誌の部数が文芸雑誌の数倍なのはもともと存じ上げていたんですが、逆にパイを奪い合うようなところもあるので、それも含めて考えると75万部ってかなりの健闘じゃないのかなぁ。 多分あれ、戦前は珍しかった漫画が理由なんじゃないかな。 「のらくろ」なんか紹介されてる時にちょくちょく少年倶楽部の名前を見てたしね。 てか、上の大正14年の作家獲得、社長の野間さんが読ませる作家をという要求をしたために「長編作家」を中心に獲得してったってのどの程度正確なのかしら。 いやこれ、大正末から昭和に掛けて純文学作家たちが同じように「大衆向けとしての長編化」を目指してるって話があって、明らかに時期が近いんだよね。 大衆作家たちの中でも大家扱いだった佐藤紅緑を皮切りに芽が出たばかりの吉川英治、帝大出身のインテリの大佛次郎とか(なんだかんだと大衆作家では珍しい)、正直趣味がいいんだよな、売れる前から付き合ってるし、同じ文脈でもおかしくないよな…。 講談雑誌。5月27日。 大正4年創刊、博文館ですね、て、懲りねぇなぁ博文館(文章世界を畳んでる最中ではなかろうかひょっとして)、そもそも講談社の『講談倶楽部』続いての『講談世界』という成功を受けての参戦なのでだいぶ慎重になってるとは思うけどなー。 まあ、講談倶楽部が講談師を代表していた速記者と揉め、講談世界は出版社を変更し、若干畑違いっぽいお堅い出版社に引き取られていたようなので、そうそう博打ってわけでもなさそうなんだけどねー。 もともと講談世界でここの項目を作ろうとしていたんですが、あまりにネット上の情報がなかったために断念、まだ調べられる講談雑誌へと切り替え。 この講談雑誌という雑誌タイトルも、上記で講談社と揉めたという速記者の方が主催していた雑誌から貰ったそうで、あちらの負担軽減みたいなものもあったのかな。 ああまあ、わりと穏当かつ需要も見込んでるか。 そしてこの講談雑誌の編集者による煽り広告から転じて「大衆文学」という言葉が生まれたのだとか、ああうん、大衆文芸に詳しい春秋社の木村毅さんも書いてたわ確か(うろ覚えだったけど概要は記憶してた)。 大正の初めくらいから「大菩薩峠」書いてた中里介山さんもそんな言葉もジャンルも存在しなかったって言ってたからねー、講談と、若干の歴史小説はあったけどね。 で、芥川が褒め称えた大衆文学のまとめ役でもある白井喬二、伝奇小説の国枝史郎、戦前の納税2位だった三上於菟吉って、えらい功績だなぁ、ある意味で講談倶楽部があったためにどうしても新規開拓になったにしろ立派な気がする。 昭和に入りエログロナンセンスってのも、うん、この流れなら自然な選択だわ。 婦人公論。5月28日。 大正5年創刊、大正2年の婦人問題特集から発展したって、ここに嶋中雄作さんがいたのかな? にゃ、『中央公論』の編集長の瀧田さんのことをライバル視していてね、と地味に出てくることがあるんだよね。 (あ、嶋中さんはのちの中央公論社の社長さん、息子さんが社長継いでる。) あちらは辣腕でも知られているんですが、正直、くどくて濃ゆくてどうもいささか独善的なところもあったようで、亡くなったあとで中央公論を引き受けた嶋中さんの時点で若干反動めいたものがあったぽいんだよね。 というより、中央公論をそれ以前の『婦人公論』化したのだ、と表現されていることがあります、婦人公論はその時点で散逸していたプラトン社の『苦楽』から美術スタッフを受け入れていてひっそりとそのテイストを継いだのではと語られていましたね(もちろん公言はしてないんだけど意匠をひっそりと忍ばせていたそうなので隠してもいなかったって認識でいいのかな)。 婦人公論自体は女性の階層別ランキングにおいて会社人の評価が高く、他の婦人雑誌と比べるとちょっと社会派寄りだったんだろうね。 前に婦人公論の編集者さんの戦前を語った本(当時の人ではないぽい)を読んだ時にも、他の婦人雑誌ではめったに見ない純文学作家の連載がちょくちょくあったみたいな話もしてたしねー。 まああの本は、「それしか」なかったのがだいぶ残念でしたけどね…。 ただもともとあまり通俗小説は売りではないのはありえるかな、婦人雑誌では純文学作家も社会運動の記事もわりと珍しく、男性読者もそこそこいたぽいしな。 文章倶楽部。5月29日。 おっとWiki辞書の単独ページがないですね、大正5年の刊行、新潮社の発行でなんというか『新潮』のサブ雑誌の一つです、あそこは「やわらかい」系の雑誌がどうにも定着しないって昭和の編集者さんも言ってたね。 いや、本誌がゴシップ含み、ジャンルあやふやじゃ棲み分け難しいと思うけど…。 (柔らかい雑誌ってのは有り体に素人向け投稿雑誌とか、ノウハウ中心とか、あと通俗小説や大衆文芸寄り作品とかがありますね、普通は部数多め、格式低め。) コトバンクでは「代表的作家たちの作品を掲載」と書いてるんですが、基本的に文芸雑誌では本誌で載せるのに支障がある長さやジャンルが曖昧な作品などをサブ雑誌に投げることがあるんですよね、あ、上の『婦人公論』なんかもその立ち位置(なので総合雑誌に載せるような純文学作家の作品が載る仕組み)。 なのでそれ自体にはそんなに深い意味もないと思うんだけど、さすがに新潮社は複数の雑誌を維持し続ける力ないしな、作っちゃあ潰し作っちゃあ潰し。 ただこの雑誌は終刊が昭和4年でそこそこ続いてる通り、まあ、教育的雰囲気に徹したことなんかが良かったんかもなぁ。 木村毅さん(春秋社メインで新潮社の社長のお気に入りぽい、よく呼んでた)なんかも真面目に講座作ってたって言ってたしね、にゃ、木村さんはメインの春秋社では思想史全集なども当ててる出版業界ではちょっと珍しい人材なので、そういう人が褒めてたらそれなりのレベルだろうしな。 白樺系の人に白樺からも武者小路実篤の参加者があったと聞いたことはあるものの、ああ、雑誌のカラーには合ってるかな、確認は取れそうにないかしら。 家の光。5月30日。 大正14年刊行、で、あれか5月スタートなので9月に関東大震災か…、雑誌の性質上、拠点が東京のみとは限らないのでなんとかなった気もしないでもないんだけどね。 この雑誌は多分あんまり見たことある人はいないかと思うんですが、私が見たのもキングの研究本で一回、唯一シェアでキングを超えたことがあるという文章と、あとそれと、プラトン社の本で離散した社員の中に『家の光』に関わった人がいたよ、というくらいですかね、で、これを書くかどうか迷ってたんですが。 (プラトン社はモダニズムの体現者、大阪の出版社、風俗の本などで出てくることもちょくちょくある社会的影響も小さくなかったとか。) 戦前に100万部突破、戦後1961年には180万部だそうなので、うん、全く馬鹿にならないね! ただ、雑誌の記事内容に関しては論文と復刻版の広告くらいしかないからな、そもそもこれ、現存の雑誌で出版主体が農協ってんだからすごいよね。 なので論文の内容も雑誌を飛び越えてそこに記述されている農家の変容に関してみたいな内容だったんですが、それでキングに比肩するほどの部数ってことは、要するにあれか、農村の「読書人口」の馬鹿にならない増加ってことか…。 正直、農民文学というのは今まで大正初期くらいから拝見してはいたもののあくまでも農民が描かれた文学だったんですよね、でも、ぶっちゃけ農業ノウハウ雑誌を農家以外の層がさして買うとは思えず、新規登場にして一気に既存層と並ぶ分厚さかぁ。 まあキングが契機になった気もするんだけどね、そういやキングに戦い挑んだ雑誌の中では唯一成功したって言われてたっけ、農協主催が良かったかな…。 (近代雑誌覚え書、その2、191) 雑記:文或と近代もろもろ、212 雑記:文或と近代もろもろ、210 雑記:文或と近代もろもろ、208 雑記:文或と近代もろもろ、207 雑記:文或と近代もろもろ、206 雑記:文或と近代もろもろ、205 雑記:文或と近代もろもろ、204 雑記:文或と近代もろもろ、203 雑記:文或と近代もろもろ、202 雑記:文或と近代もろもろ、201 雑記:文或と近代もろもろ、200 雑記:文或と近代もろもろ、199 雑記:文或と近代もろもろ、198 雑記:文或と近代もろもろ、196 雑記:文或と近代もろもろ、194 雑記:文或と近代もろもろ、192 雑記:文或と近代もろもろ、189 雑記:文或と近代もろもろ、188 雑記:文或と近代もろもろ、187 雑記:文或と近代もろもろ、185 雑記:文或と近代もろもろ、184 雑記:文或と近代もろもろ、183 雑記:文或と近代もろもろ、182 雑記:文或と近代もろもろ、180 雑記:文或と近代もろもろ、179 雑記:文或と近代もろもろ、178 雑記:文或と近代もろもろ、176 雑記:文或と近代もろもろ、175 雑記:文或と近代もろもろ、174 雑記:文或と近代もろもろ、173 雑記:文或と近代もろもろ、172 雑記:文或と近代もろもろ、171 雑記:文或と近代もろもろ、170 雑記:文或と近代もろもろ、169 雑記:文或と近代もろもろ、168 雑記:文或と近代もろもろ、167 雑記:文或と近代もろもろ、166 雑記:文或と近代もろもろ、165 雑記:文或と近代もろもろ、164 雑記:文或と近代もろもろ、163 雑記:文或と近代もろもろ、162 雑記:文或と近代もろもろ、161 雑記:文或と近代もろもろ、160 雑記:文或と近代もろもろ、159 雑記:文或と近代もろもろ、158 雑記:文或と近代もろもろ、157 雑記:文或と近代もろもろ、156 雑記:文或と近代もろもろ、155 雑記:文或と近代もろもろ、154 雑記:文或と近代もろもろ、153 雑記:文或と近代もろもろ、152 雑記:文或と近代もろもろ、151 雑記:文或と近代もろもろ、150 雑記:文或と近代もろもろ、149 雑記:文或と近代もろもろ、148 雑記:文或と近代もろもろ、147 雑記:文或と近代もろもろ、146 雑記:文或と近代もろもろ、145 雑記:文或と近代もろもろ、144 雑記:文或と近代もろもろ、143 雑記:文或と近代もろもろ、142 雑記:文或と近代もろもろ、141 雑記:文或と近代もろもろ、140 雑学:近代有力め新聞社10社、181 雑学:近代小説掲載雑誌覚え書、186 雑学:明治の歌舞伎事情、195 雑学:明治の新聞発展事情、177 雑学:文士経営者寄り10人、190 雑学:お江戸の歌舞伎事情。197 文芸:文アル登場作家、その4。211 文芸:文アル登場作家、その3。209 文芸:文アル登場作家、その2。193
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文部科学省認定 ディジタル技術検定2級制御部門解説 【はじめのページへ戻る】 - (1)図の回路で、R2=18ΩのときE2=6V,R2=45ΩのときE2=9Vであった。電源電圧Eはいくらか 【1】 ①10V ②13.5V ③15V ④16.5V ⑤18V 正解 ② 【解説】 R2=18ΩのときE2=6V,R2=45ΩのときE2=9Vなので E=6+R1×1/3 E=9+R1×9/45 が成り立ちます。 したがって、R1=22.5Ωなので電源電圧E=13.5Vです。 (2)入力インピーダンスが十分高く、利得の十分大きな単一電源用比較器を用いて図のような タイマを構成した。スイッチSを閉じた状態から開くと、開いた瞬間から電圧比較器の出力が B[V]となるまでの時間は、およそ次のどの式で示せるか。【2】 ①0.36RC ②0.5RC ③0.632RC ④0.7RC ⑤RC 正解 ④ 【解説】 スイッチSがOFFになると、帰還のかかった系が出来上がる。利得が大きいので イマジナリーショートがおき、オペアンプの-入力端子の電位はB/2、+入力端子がB/2となったとき 出力は+Bとなる。ところが、赤い線で書かれた部分は積分回路が形成されており、スイッチをOFF にしてある程度時間がたたないと、+入力端子の電位はB/2とならない。 スイッチSをOFFにしたときから、+入力端子がB/2となるまでの時間をTとすると B(1-exp(-t/RC))=B/2が成立する。 したがって T=(log2)RCより、T=0.7RCとなる。 (3)実効値30mVの正弦波を16ビットに直線量子化したとき、量子化レベルの最小値(分解能)は、 およそ何ボルトになるか?【3】 ①0.46μV ②0.65μV ③0.92μV ④1.29μV ⑤1.88mV 正解 ④ 【解説】 実効値が30mVであるため、この正弦波はピーク時が30*sqrt(2)=42.4mVの正弦波となる。 負電圧も考慮して84.8mVを2^16で均等に分割(線形量子化)するわけです。 したがって84.8mV/2^16=1.29μVです。 (4)次の中で、D-A変換器の方式として使われているものを、二つあげよ。【4】 (ア)並列型 (イ)追従比較型 (ウ)2進重み抵抗型 (エ)二重積分型 (オ)R-2Rはしご型 ①(ア)と(ウ) ②(ア)と(エ) ③(ア)と(オ) ④(イ)と(ウ) ⑤(イ)と(オ) ⑥(ウ)と(エ) ⑦(ウ)と(オ) ⑦(エ)と(オ) 正解 ⑦ 【解説】 DA変換で使用されているものは(ウ)2進重み抵抗型(オ)R-2Rはしご型 でそれ以外はすべてAD変換で使用されているもの。 (5)次の(ア)~(オ)の式の中には、論理式 Z=(A+B+C)・(A+B+C)・(A+B+C)・(A+B+C) の右辺と等価でないものが二つある。どれとどれか。【5】 (ア)A・B・C+A・B・C+A・B・C+A・B・C (イ)A・B+A・C+B・C (ウ)A・B+A・C (エ)(A+C)・(A+B)・(B+C) (オ)(A+C)・(A+B) ①(ア)と(イ) ②(ア)と(エ) ③(ア)と(オ) ④(イ)と(ウ) ⑤(イ)と(エ) ⑥(ウ)と(エ) ⑦(ウ)と(オ) 正解 ⑤ 【解説】 公式 A・A=0 A(1+X)=A A・A=Aを用いると Z=(A+B+C)・(A+B+C)・(A+B+C)・(A+B+C) =(A+C+CB+BA となります。 (ベン図を描いてみてください。図5参照) 公式 A・A=0 A(1+X)=A A・A=Aを用いながら(ア)~(オ)を変形すると (ア)A・B+AC (エ)A・B+C・B (オ)A・B+C・A+C・B ベン図を描いてみてください。 したがってZを実現していないものは(イ)と(エ)です。 (6)次の論理回路(ア)~(エ)の中には、問題(5)の論理式を実現していないものが二つある。どれとどれか。【6】 ①(ア)と(イ) ②(ア)と(ウ) ③(ア)と(エ) ④(イ)と(ウ) ⑤(イ)と(エ) ⑥(ウ)と(エ) 正解 ④ 【解説】 記号の意味は図6を見てください。 公式ド・モアブルの公式 AB=A+B A+B=AB を使ってください。 (ア)=AB+AC (イ)=AC+BA+BC (ウ)=AC+BA+BC (エ)=(A+B)(B+C)(C+A) 途中計算は省略します。 問題(5)のZを実現していないものは(イ)と(ウ) (7)JKフリップフロップを用いた図のカウンタは、次のどのカウンタか。ただしCはクロック 入力端子であり、1は電源電圧値に等しいとする。【7】 ①4進カウンタ ②5進カウンタ ③6進カウンタ ④7進カウンタ ⑤8進カウンタ (8)一つの入力から直列に入力されるビット系列に対し、1が三つ続くと出力に1を一つ出力する順序回路がある。 この順序回路の状態数は四つあるから、それぞれをS0,S1,S2,S3としたとき、次の状態遷移図を完成させよ。 ただし、初期状態はS0であるとする。 【8】 正解 ① 【9】 正解 ④ 【10】正解 ② 【解説】 図8-1は状態遷移図の説明です。 意味は ☆状態S1で0を入力→0を出力し状態は変わらず ☆状態S1で1を入力→1を出力し状態はS2に遷移 問題のシステムを状態遷移図にあらわすと図8-2のようになります。 [ポイント] ☆1を連続3回入力ではじめて1を出力 ☆1を3回入力するまえに0が入るとはじめからやり直し(S0に状態が遷移する) ☆1を3回入力した直後に1が入力された場合は状態がS1に遷移する。 (9)伝達関数の特性評価に用いる単位ステップ関数x(t)の定義とその図表示として正しいのは、次のうちのどれか。【11】 正解 ① 【解説】 とくになし (10)図のブロック線図において、入力をR1(S)出力をC2(S)としたときの伝達関数W(S)は、次のうちのどれか。 ただし選択肢の式では、Gx(S)をGxであらわしている。【12】 ①W(S)=G1/(1-G1G2G3G4) ②W(S)=G1/(1+G1G2G3G4) ③W(S)=G1G2G3/(1+G1G2G3G4) ④W(S)=-G1G2G3/(1-G1G2G3G4) 正解 ④ 【解説】 図10 R1(S)が入力、C2(S)が出力です。入力と出力は1つしかないのでC1(S),R2(S)は削除します。 図10を見てください。まずはじめに①を見てください。 ①からR1(S)-G4(S)が生成されます。同じような感じで②③④を見てください。 すると C2(S)=G3(S)[G2(S){G1(S)(R1(S)-G4(S))}] これより伝達関数W(S)=C2(S)/R1(S)は W(S)=-G1(S)G2(S)G3(S)/{1-G1(S)G2(S)G3(S)G4(S)}となります。 (11)図に示すAは周波数伝達関数G(jω)のゲイン曲線で、Bはその閉ループ周波数伝達関数W(jω)のゲイン曲線である。次の問(ア)(イ) に答えよ。 (ア)G(jω)のゲインはどれか。【13】 ①1倍 ②10倍 ③20倍 ④40倍 ⑤100倍 正解 ⑤ 【解説】 (図11) 図11を見てください。G(jw)のゲインは直流信号を与えたときのゲインを言うので 100倍です。 (イ)W(jω)の式はどれか。【14】 ①1/(0.01jω+1) ②10/(0.01jω+1) ③20/(0.01jω+1) ④40/(0.01jω+1) ⑤100/(0.01jω+1) 正解 ① 【解説】 たとえばw=100だとすると ①1/(j+1) ②10/(j+1) ③20/(j+1) ④40/(j+1) ⑤100/(j+1) となりそれぞれの虚数の【大きさ】は ①1/√2 ②10/√2 ③20/√2 ④40/√2 ⑤100/√2 となります。 図11をみるとω=100のとき曲線Bは0.1より小さいです。したがって答えは①です。 (12)図は、伝達関数がK1/Sなる要素の直結フィードバック制御系である。いま、この系に単位ステップ入力を与えたときの出力を y1(t)、ゲインK1をK2( K1)に変えたときの出力をy2(t)としたとき、y1(t)とy2(t)の関係は、①~④のうちのどれにあたるか。 【15】 正解 ① 【解説】 ここをみてください(詳しく書いています) 本問題で取り上げられている制御系の伝達関数は Y(S)/X(S)=K1/(S+K1) となる。 したがって Y(S)=(K1/(S+K1))X(S) =(K1/(S+K1))*(1/S) ・・・・・(12)式 =K1/S-K1/(S+K1) となる。 入力X(S)は単位ステップ入力。だからX(S)=1/S これまではラプラス空間の世界で考えているので、これを実空間にもどす。 つまり、逆ラプラス変換を行う。 (12)式の逆ラプラス変換を行うと y(t)=1-exp(-K1*t)・・・・・・(12-1)式 となる。この時点で①と③がのこるが、(12-1)式はK1が大きくなれば、より短い時間で1に近づいていくので 正解は①。この事実はゲインが大きいと系の反応速度がはやくなるという事実からも判断できる。 (13)次の(ア)と(イ)の文は、NC工作機械のテーブル駆動サーボ系に関する記述である。文中の()内に適切な用語を選んでいれ 正しい文にせよ。 (ア)安定なNCサーボ系を得るためには、機械系の固有振動数は、駆動系の固有振動数よりも (【16】)ことが必要条件である。 (イ)NCサーボ系における定常速度偏差は、送り速度に(【17】)し、ループゲインに(【18】) する。 ①比例 ②反比例 ③長い ④短い ⑤大きい ⑥小さい 【16】 正解 ⑤ 【17】 正解 ① 【18】 正解 ② NCサーボ系の話はよくわかりません(*_*) (14)次の文は、広域データ通信の基本とされているHDLC(High-level Data Link Control)手順について述べたものである。 文中の()内に、下記語句から適切なものを選び、記入せよ。 『HDLC手順は、データを(【19】)単位に分割して伝送する伝送制御手順である。この手順によれば、データの伝送単位を区切るマークは 01111110であり、これ以外の情報部ビット列では1が6個以上連続しないように0を挿入変換し、区切りマークと区別して送信している。 いま、受信側に送られてきた送信側の挿入変換された情報部ビット列が、 0100 1011 1110 1010 であったとすれば、送信側のもとの情報部ビット列は(【20】)である。』 ①セル ②フレーム ③レコード ④シリンダ ⑤0100 1011 1111 010 ⑥0100 1111 1101 010 ⑦0100 1111 1111 010 ⑧1001 0111 1101 010 ⑨1001 1011 1111 010 【16】 正解 ② 【17】 正解 ⑤ HDLC手順はOSI基本参照モデルのデータリンク層にあたります。(図14-1) HDLCは図14-2のように構成されます。フレームのはじめと終わりには"01111110"(1が6こ)がきます。 もしI(情報部)で1が6個つながると、受信する機器はフレームのはじめor終わりをあらわしているのか 本体の情報をあらわしているのかわかりませんね。したがって情報部で1が6個つづく状態になると "111111"を"1111101"というように1が5番目と6番目のあいだに0を挿入します。 したがいまして、⑤番の0100 1011 1111 010の0100 1011 111 挿入0 1 010とすればOKです。 ☆OSI基本参照モデル 簡単にいうと送信側と受信側の通信ルールを定めたもの。(決まりがないとコミュニケーションはできません) たとえば、AさんがBさんに何かを伝えるときは「日本語で標準語を使用する」と決まりを定めることに似ています 図14-1 図14-2 (15)次のプログラム言語のうち、制御用プログラミングにもっとも適しているものはどれか。(【21】) ①PHP ②C ③Prolog ④Pascal 【15】 正解 ② ①PHP CGIの一種。サーバー上でhtmlを動的に作成する。(Webアプリケーション) ③Prolop 論理型言語 ④Pascal 構造化言語 (16)プロセッサを制御するクロックパルスについて次の説明のうち、正しいものはどれか。(【22】) ①プロセッサはどれでも、命令フェッチ、命令解読、メモリアクセス、命令実行の一連の処理を1クロックパルスで実施する。 ②1秒間に実行可能な命令数は、クロック周波数の逆数に等しい。 ③プロセッサのアーキテクチャーが同じならば、クロック周波数の高いものほど単位時間当たりの実行命令数は多い。 ④クロックパルスは、プログラムを実行するときにだけ利用されるので、周辺機器からの応答まちの間は停止している。 【16】 正解 ② ①命令フェッチ、命令解読、メモリアクセス、命令実行の一連の処理を1クロックで実施できない。 こちらをみてください ②処理するのにかかるクロック数は命令によって異なるので問題文のようなことはありえない ③正解 ④ありえない記述です。 (17)次のプログラムを実行したとき、語Dの領域には何が入っているか。(【23】) ①2 ②4 ③8 ④16 ⑤32 ⑥64 ⑦80 ⑧128
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民主党ですが与党経験がありません http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1227152799/ 425 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 36 41 ID ??? 「クロノ・トリガー」発売前にネット流出 ゲーム業界が頭抱える違法アップロード ttp //www.j-cast.com/2008/11/20030651.html >ゲームメーカー大手スクウェア・エニックスの「ニンテンドーDS」用ゲームソフト「クロノ・トリガー」が、 >発売前にインターネット上に流出した。 >ダウンロードすればゲームが遊べる状態になっている。 >近年、こうしたゲームソフトの違法アップロードが急増していて、「ウィニー」のネットワークには「DS」用 >ソフトだけで計185万7988本も流出。 >「ソフトを買う必要は無い」などという情報もネット上に出現、ゲーム業界は大打撃を受けている。 こうやってユーザーが産業を滅ぼすんだよなぁ。 429 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 40 09 ID ??? そこらの雑誌にマジコン情報が載ってるんだから狂ってるとしか言いようが無い ちょっと前まではラジオライフ位しか無かったのに 430 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 40 28 ID ??? 425 予約申し込みして特典にwktkしてたら特典が足りなくて断りの電話がかかってきた (´・ω・`) 購入厨なる言葉さえ出てきたあたり本気で産業が廃れそうなんだぜ 434 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 42 41 ID ??? 日本ってなぜに「ファンが買い支える」ってことが、そのジャンルがマイナーだったり 社会的には批判される対象だったりするうちしか出来ないのかね。 436 名前:旧0TK@おっぱいマイスター ◆Y2ynCgeGhk [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 44 33 ID ??? 425 自分が大好きなクリエイターやアーティストの商品を買うことで 応援し、待っている人がいる、と知らせて より良い商品の開発を助け、需要と供給の健全な関係を築き 流通を活性化して社会を充実向上する、 って発送、無いのかねぇ。 嘆かわしい。 441 名前:名無し休業中 ◆SKYeLLowZI [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 47 24 ID ??? 435 Xbox360がそれに近い事やってますけどね。一度マークされた個体は 二度とネットワーク繋げなくなるという。コピーが動く改造したら 即アウト>回避策を講じた改造で、の繰り返し。 442 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 48 26 ID ??? 434 いあ、「ゲームやアニメ、映画をタダで遊びたい」ってのは世界的な風潮。 無論、国によって頻度は違うけど。 そう言うと「金払ってまで楽しみたいと思うコンテンツが無い」って開き直る香具師がいるけど、 それと違法行為はまったく別。 最初から金払う気が無いなら、そのコンテンツに触れなければ良いだけ。 443 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 48 43 ID ??? まぁ、日本以外でエロゲがほとんど製作されないのは 違法コピーのせいだとか 446 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 49 50 ID ??? 425 日本が韓国化してゆく・・・。 なますいの日本人なら買っていると信じたい(無理) 449 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 50 44 ID ??? 443 エロゲも違法ダウンロードで苦しんでいるって話を聞いたしねぇ 450 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 50 46 ID ??? 434 いや、日本はきちんと金を払う方じゃないのか? 459 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 53 38 ID ??? 425 ユーザーが減るのが問題ならアップした奴が滅ぼすんだろ 買う奴だけがユーザーだってのは鳥坂がよく言ってることじゃないか 460 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 53 51 ID ??? 452 その辺りの因果応報ってのは韓国を観てみればその内目に見えた形で 解るようになるんじゃないかな? たしかアメの映画会社が事業売却して撤退してなかった? 461 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 54 13 ID ??? 442,450 どうやら確かに日本はマジメに正規品買ってるほうなようです。 となると、簡単に違法コピー品に手を出す理由はそれこそ簡単に手を出せるようになったからに求めるより ほかなく(故に、こんな簡単なこともできないのに説教ばっかりうざい奴って感想をこめて購入厨という言葉を 用いる層も形成されるのでしょう)、対応は厳罰化のみということですか…。 463 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 54 40 ID ??? 割れ神(ピラミッドの頂点=神) ↑ 放流厨←──┐ ↑ │ ┌→吸出し厨 ┐ウイルス厨 │ │ ├→購入厨─┤ │ │ └─販売厨←┘ ↓ ↑ 卸し厨 ↓ ↑ 製造厨 ↓ ↑ 開発厨(食われるだけの存在=ミジンコ) 464 名前:ハスケ ◆BnyPF68LQs [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 54 55 ID ??? コンテンツ作成者に“正当な対価”を払う事が出来ない文化は 廃れる、なんてのは常識だろうに…。 映画が好きだったら映画館で見るべきだし、ある作家の本が好きなら、 新刊がでたらその時に買い、古本屋や図書館で済ませない、好きな音楽 があったらライブに行く、そんでそこでグッズも買う、とかね。 しかし、ビッグネームになると流通側と組んで“再生産”に近いものを 連発、新作つくらない、というアグラをかいた商売になってしまう クリエイターもいたりするのが残念…。 465 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 55 33 ID ??? 456 中古販売でも作家や出版社に金回るなら、安売りしてもらっても文句言いませんけどね。 466 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 55 34 ID ??? アップした奴をきちんと摘発すればいいだけのことなんだよな 日本はこの手のきちんとした対応をせずに状況を悪化させる事が多すぎる 467 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 56 33 ID ??? WiiウェアとかVCとかのようなゲームの配布形態をとれば良いと思うんだ>NDS DSiも対応するマジコンが出てきたようだし。 468 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 56 38 ID ??? 460 DVD事業全面撤退ですな。 469 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 56 56 ID ??? ある種のネタだったんだろうが、最近は本気で言ってる奴が混じってるから困る>購入厨 470 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 57 27 ID ??? つうかさ、細かい事を抜きにして キモオタはキモオタなりの矜持つうのがありまして なんつうか、俺たちに世界は世間一般からは理解されないのさ だからこそ、俺たちが支えてやるぜ!!!!萌えさせてくれれば いくらでも買い支えてやるぜ!!キャラが可愛ければ、阿漕な商売やっても許す!! みたいなのであったんですけどね・・・ 最近はどうにもこうにも せこくなって・・・ 474 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 18 59 34 ID ??? 466 取り締まる側が「いたちごっこ」と思ってるし。 あと、刑罰が軽いから警察も「軽い事件」としか思って無くて、自分の得点にならないから本気出さない。 拳銃所持並の重犯罪扱いになれば、県警も警視庁も目の色変えて摘発するよ。 477 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 00 52 ID ??? 購入厨 つ ttp //ansaikuropedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F Eroge.jpg 480 名前:名無し休業中 ◆SKYeLLowZI [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 01 50 ID ??? 「どうやったらMSオフィスをタダでインストールできますか?」 「デモ機に入ってるMP3データをタダでください」 と、時々聞いてくる人はいるわけで。ほとんどが日本人以外ですけど。 日本人は「いかに安く買うか」で粘ります。 481 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 01 57 ID ??? 今の日本じゃ文化で飯は食えないんだからw 487 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 06 01 ID ??? ニコニコで「振り込めない詐欺」なる言葉が生まれるのを見るに、適切な対価を払おうとする層は案外少なくないと思うがねえ。 490 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 07 25 ID ??? 480 とある韓国スタジオとの電話。 鳥坂「えー、今度の作品からアフターエフェクトをバージョンアップします。ちゃんと付き合ってね。 付随するプラグインソフトの一覧をFAXで送るから、一緒に買ってね」 半島「一式貸してくれないニカ?」 鳥坂「1セット貸しても意味ないでしょ。お宅の撮影端末に全部インストールしないといけないんだし」 半島「コピーするニダ」 鳥坂「怒るぞ」 半島「分かったニダ。ネットからダウンロードするニダ」 鳥坂「仕事切るぞコン畜生」 半島「とさか、何を怒ってるニカ? キムチ切れたか?」 491 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 07 46 ID ??? つうかさ、正直のところ ○○でエロゲを○○したことあるんだけど あれ、つまんないんだよ。 やっぱり、情報を集めてパッケージを眺めて地雷を踏む覚悟の元で 自分の金で購入しないと、面白くないから 正直、コピー厨のなにが楽しいのか判らない。 大枚はたいてリスクを背負って購入するから、エロゲを見抜く勘が磨かれて 傑作に出会って時に感動するのに 496 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 09 43 ID ??? 493 いいものに金を払うのに、どうして因果堂は赤字なのでしょうか?? と意地悪してみる。(好きな女の子に対する小学生みたいな感じ) 497 名前:名無し休業中 ◆SKYeLLowZI [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 09 58 ID ??? 488 その昔、アリスソフトのゲームを事細かに語る小学生がおりまして。 498 名前:旧0TK@おっぱいマイスター ◆Y2ynCgeGhk [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 10 09 ID ??? 悪貨は良貨を駆逐する、なのか、 それとも悪い事は目立つのだから、 世の中それほど捨てたものではないのか。 499 名前:名無し第三皇女 ◆1LxEVEeIgU [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 10 27 ID ??? _ _ ごきげんよう諸君 / ,. -、`r― 、`ヽ、 _,イ ヤ┴┴- 、\ ヒー 、_ P2Pを取り締まる前に、コンテンツビジネスモデルの再構築が先で、その上で r / / | ヽ. ヽ∨ ノYi、 VHS相当 { | | イ / / ヽ イ ソ ダウンロード許諾対象として低品質動画は自由に流通すれば良いと言う事でわかっています i_∨ !(从し ー- ヽ{ソ ソ `Kゝ{ ● ● ! ゝ-イ その上でHD動画の違法UPやダウンロードを厳しく取り締まる事にすれば良いのです || リ⊃ 、_,、_, ⊂⊃イイ∥| /⌒ヽ|| |ヘ ゝ._) イ/⌒i∥l それこそが明確な権利の侵害、と言う事で警察屋さんもJASRACのような著作権管理団体に \l Y`||yー>、_ イァ/ _ ./ | | (~ ||//(@)\_/Y /フ i |/ お任せにして、そこに警察屋さんや文部省のお役人等が天下ったり出来れば言う事はありません `ハ | l___ __ソ 、__イ |l | / ,l|ミl ∀ `l, { | |ミ|\ もちろんそれらの事業が適性に行なわれる様に監督する独立組織も必要なのは言うまでもありませんw 500 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 10 35 ID ??? 489 放送法に抵触するから、テレ朝の放送免許を取り消せばいい 第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。 1.公安及び善良な風俗を害しないこと。 2.政治的に公平であること。 3.報道は事実をまげないですること。 4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。 ↑全番組に対して厳密に審査したら、全局アウトだろうな 501 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 10 57 ID ??? 製造厨なんて言ってるのはまあ本人が厨なわけでさ。 DQNなガキ真面目な学生を馬鹿にするのとメンタリティは同じ。 どちらが正しいかは明白だろ。 502 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 11 06 ID ??? 489 まぁ、よろしいのでは? そんな下品な発言を聞いて喜ぶ層にTVは特化されて行く訳で。 505 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 11 54 ID ??? 「古本屋で本を買うな!売るな!俺たちに金が入ってこねえんだよ!」 「漫画喫茶も駄目だ。俺たちに金が入ってこねえからな」 506 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 12 04 ID ??? 493 金があるくせに対価を払おうとしない馬鹿者が増殖中ということで分かってます 510 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 13 39 ID ??? 491 多分割れ厨は逆のことを考えているんでしょうな 「見もしないで買って地雷を踏んだとかわめく奴は馬鹿だろ。俺様はクールに落としてクールに楽しむんだ」 みたいな 身銭を切って買うから真剣さも磨かれるんですけどね ちなみに、プロの骨董商はニセモノを買ったとわかっても絶対にキャンセルしなかったそうです なぜならキャンセルした時点で目は磨かれないわあいつはチキンだと陰口叩かれ、いいものは回ってこなくなるというデスコンボを決められるから 511 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 14 06 ID ??? ちなみに、ある漫画家のサイン会ですね 勿論新刊の購入者にのみ整理券が配られるわけで サインのとなりに 「ありがとう、貴方のおかげで今日の夕飯のデザートにプリンをつけることができます。」 512 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 14 16 ID ??? 499 P2Pの取り締まりは警察の仕事でコンテンツビジネス云々は企業の仕事です。 どっちが先とか後とかの話ではない気が。 516 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 16 27 ID ??? 書籍やCDの類には、独占禁止法の例外として定価を定めることが認められている。 これによって出版・CD業界は「作者の印税を確保でき、質の良い作品を提供できる」と主張してきたが 実際には本やCDの作者よりも彼ら業界の利権維持に属する面が大きく 出版に関するコスト低減の努力が怠られるなど、事実上は消費者の不利益となっていた。 なおアメリカ合衆国にはこのような制度はなく、本は値引き競争に晒されている。 それでもアメリカの出版業界が壊滅したという話はないから、出版社やCD供給会社の言い分がいかに詭弁か分かるものである 520 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 17 31 ID ??? 516 壊滅してますが。 521 名前:本好き猫 ◆hoCa1I7DQA [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 18 07 ID ??? 516 再販制度破棄すると専門書が壊滅します。 522 名前:名無し因果応報 ◆4dGOthLouM [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 18 13 ID ??? 495 あほか(・∀・;) 496 それはウチの作品がいいものじゃないからでしょう。 私は毎回世界一のものを作っているつもりですが、私以外の方にとってそうであるかどうかは分かりません。 ていうか、知ったこっちゃねえ。そんなくだらないこと気にして作品つくってるわけじゃないですから。 504 あほか(・∀・;) 506 問題はその程度でしょう。 支配的になるのか、一部で終わるのか、むしろ半分近くになっても産業として成り立つならそれはそれで絶望的ではありませんし。 526 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 19 49 ID ??? 516 >それでもアメリカの出版業界が壊滅したという話はない その代わり、規模はメチャメチャ小さくなる。 ライトノベル、新書版ライトノベルス、コミックの類は半分は死滅するよ。 残りの半分の半分はペーパーバック化して低価格帯に移って、残った分はハードカバー化して高価格帯に行く。 529 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 20 11 ID ??? 昔々、FMラジオにビートオンプラザという番組あっての。 新着のロックアルバムを全曲丸ごと放送するのが「売り」の番組じゃった。 わしらは、一生懸命その番組をカセットテープに録音して、最新のロックを 楽しむと同時に、乏しい小遣いやバイト代を工面して、月一枚はアルバム レコードを買ったもんじゃ。当時のアルバムの単価は2500円。 アルバムを100枚所有できるまでには永い永い年月がかかったのじゃ。 で、よし子さん、何の話だったかいのう? 530 名前:まこたん ◆XqO.D6uhjQ [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 20 28 ID ??? まぁ楽しんでおいてケチくさく対価を払わないのは粋じゃない という感覚を教え込まないとだめでしょうなぁ(´・ω・`) 537 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 23 02 ID ??? 530 それだと、俺は楽しめなかったから対価は払わない的な考え方を助長する面もございまして 540 名前:名無し因果応報 ◆4dGOthLouM [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 23 29 ID ??? 531 時間とお金とその他もろもろの制約はまた別問題でございますのでw 541 名前:食道楽 ◆EXhyPq5tSo [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 23 29 ID ??? 晩飯 鮭の醤油漬け焼いたの 水菜と油揚げを炒めたの 納豆汁(関西人殲滅仕様) 白飯 Λ,,Λ 専門書・・・・PDFでダウンロード販売でよい気もします ( ´・ω)。 印刷代を顧客に負担させる素敵システム ( .. つニフ コピーガードは必要だとは思いますけど  ̄ ̄と とノ ̄ ̄ ̄音楽はダウンロード販売のおかげで海外産が手に入れやすくなってうれしい そのかわり街のCD屋は壊滅しました 564 名前:名無し休業中 ◆SKYeLLowZI [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 30 49 ID ??? 537 クソゲーでも地雷ゲーでも「金返せ!」と叫ぶ権利はありますが、 本当に返品しにきちゃいけません(たまーにいる)。 ニヤニヤしながら「俺、あのクソゲー買っちゃってさあ」と。 567 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 31 30 ID ??? 541 JIS規格は、今ダウンロード版(PDF)と書籍版両方をインターネットから購入できますね。 価格は同じ。 しかし、欲しいときにすぐ手に入るダウンロード版でしか購入しなくなりました。 ペーパー化するには余計に費用がかかるし、ペーパー化しないと不便で仕方が ないので、必ずペーパー化するんですけどね、私の場合。 しかし、便利な世の中になりましたな。 で、よし子さ(Ry 576 名前:名無し休業中 ◆SKYeLLowZI [sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 35 10 ID ??? 570 なんかクソゲーだって聞いた>買ってみる>やっぱりクソゲーだったぁぁぁ! とゴロゴロ転げ回る人はステキです。 577 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/11/20(木) 19 35 57 ID ??? 575 俯いてボソッと言って様になる台詞といえば・・・ 「それでも地球は動いている」とか?