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名前 チルソー・グラナディア 属性 土 タイプ B ポジション ms 技 A技:チルソー・ダブルインパクト(350) B技:チルソー・ダブルサイクロン(280) C技:まもる(100) 効果 メイン:このカードがC技によるA技の無力化に成功した場合、相手に敗北のリスクの2倍のダメージを与える。 サブ:このカードを場から排除することで、敗北のリスクを半分にできる。(一の位以下切り捨て) 詳細 土の国の王子。戦争でレイに殺されたとされているが、実は逃げ延びていた。その代わりに国が滅んでしまったものの、助けてもらったフィーナたちと共に行動することになる。 ※原作では逃げ延びていないのに、何故このような設定に変えてしまったのかが分からない(制作者談)。
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部隊名 敗北を知りたい 歩兵戦力 ★★★☆☆ 裏方戦力 ★★★☆☆ 所属国 カセドリア 部隊長 チキン_ジョージ 人数(Act.) 部隊特徴 部隊タグ 初心者育成 タグ 総評 構成員 チキン_ジョージ 名前 コメント
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北の国から'95 秘密(本放送期・1995.06.09、再放送期2003) 再放送期(2003) 本放送期(1995.06.09)
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アイエフちゃん カード名 レア コスト 初期スコア タイプ 属性 台詞 すばる 夏日 琴美 [敗北の味]アイエフちゃん R 4 860 怒 感性 声 表現 そろそろ敗北の味ってのも味わってみたいわね スキル 不敗のアイエフちゃんフィールド上のお互いが出した[ 感性 ]属性の台詞の数 × [ 2 ]分、コスト回復 [残念!]アイエフちゃん R 2 490 勇 表現 感性 声 終わりだと思った?残念! スキル 終わりじゃない!一定回数、属性法則を逆転! [一陣の風]アイエフちゃん SR 5 1270 欲 声 表現 感性 ゲイムギョウ界に咲く一陣の風、とでも名乗っておくわ スキル アイエフちゃん大勝利フィールド上のお互いが出した[ 表現 ]属性の台詞の数 × [ 3 ]分、コスト回復 [決めゼリフ]アイエフちゃん F 0 3800 哀 声 表現 感性 烈火死霊斬! スキル 冥界送りの必殺剣フィールド上のお互いが出したコスト[ 5 ]の台詞の数×[ 5 ]分、コスト回復
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悲哀の少女テレサ(ひあいのしょうじょてれさ) 悲哀の少女テレサ ユニット- ヴァンパイア 使用コスト:黒2無2 移動コスト:黒1無1 パワー:3000 スマッシュ:1 タイミング クイック このカードがスクエアから墓地に置かれる時、かわりにゲームから取り除いてよい。 そうした場合、あなたは自分の墓地にある対象の使用コスト4以下のユニットを1枚選び、持ち主の手札に加える。 共鳴(このターンの間、あなたのユニットが移動してスクエアに置かれたならば、以下のテキストが有効になる。) そうする時、かわりに対象の使用コスト4以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に加える。 墓地利用型のヴァンパイア。 共鳴によりベースやストラテジーも回収できるのが大きな強み。 密かに同族を掘り出せるので、「魔少年ダミアン」等を複数回使いまわすようなプレイングも可能。 収録セット サード・センチュリー エキスパンション 敵陣を貫く疾風(020/100 レア/ゴールドレア) イラストレーター S.of.L 関連リンク 4コスト以下の墓地回収カード例 真夜中の狩人ミュラー 魔少年ダミアン 愛撫の魔煙フェザー 黒衣の淑女ヘルガ? 魔拳士ジークフリード? 黄泉返りの呪法 血の盟約 死者の手? 種族 ヴァンパイア 参考外部リンク
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北の地料理 じょじょや 居ごこちのよい「雰囲気」が自慢の和風居酒屋じょじょや 北国のかくれた味、その土地の地料理を大切にしたい! お客様の喜ぶ顔がスタッフ全員のよろこび! 春は川から、秋は山から、北の自然に育まれた旬の食材を産地直送「一客一心」で、北の地酒や地料理を提供。仙台市国分町。 その日一番のおすすめの旬の味を、店内にある使い続けた黒板でお知らせ、テーブル席に個室もご用意! 日曜・祝日もスタッフ一同元気に営業・ご来店お待ちしております。 〈北の地料理 じょじょや公式サイトより引用〉 北の地料理 じょじょや 〒980−0803 宮城県仙台市青葉区国分町2−10−30 TEL:022−266−0067 FAX:022−266−0067 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.kita1.com/jojoya.html 〈ブログ〉 仙台(市内観光) http //blogs.yahoo.co.jp/ynak1178/9182996.html 杜の都仙台の旅〜vol.5♪ http //blogs.yahoo.co.jp/kazuguru1516/9239559.html 仙台散策〜瑞鳳殿〜そばの神田 東一屋 名掛丁店 http //blogs.yahoo.co.jp/dg_road/61259419.html 泊りの日は朝風呂「秋保温泉“佐勘”」 http //blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/28882084.html 素晴らしき仙台市内観光② http //blogs.yahoo.co.jp/hitachi_daisuki/37982117.html 仙台市内観光〜後編 http //blogs.yahoo.co.jp/fujiatsu47/52806528.html 松島 http //blogs.yahoo.co.jp/benkei5884/29612350.html 杜の都・仙台…まずは『仙台城跡』へ♪ http //blogs.yahoo.co.jp/angelacarina_hiromi/29512749.html 祈りをこめた仙台七夕 http //blogs.yahoo.co.jp/vegajump/34970698.html きやすめグラフィティー (青葉区・定禅寺通り沿いの景色) http //blogs.yahoo.co.jp/japaninstaizu/37816024.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
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とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)5ターン目『少年(であい)』 カツッ カツッ カツッ トコ トコ トコ …… カツッ カツッ カツッ カツッ トコ トコ トコ トコ ~~っ! カツッカツッカツッカツッカツッ! トコトコトコトコトコ! 「~~っ! あーもう! 何で付いて来ますの?」 =========================== ~~とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)~~ 5ターン目『少年(であい)』 =========================== 何でこんな事になったんだっけ。 季節はもう冬。 吹き抜ける風は些か肌寒いが、身を貫くような冷風は頭をスッキリとさせてくれる。 考え事には向いているのかもしれない。 ひんやりとしたベンチの座り心地を感じながら、視線を宙に泳がせる。 確か……。 初戦はリオレイア希少種。 竜の猛攻を耐え凌ぎ、蹴り倒した。 次いで、猛信寺うのみ。 噂に名高い雪合戦部の実力者であったが、どうにか辛勝。 うん。ここまではOK。 分からないのは―――― 「……?」 宙に泳がせていた視線を遮るように、隣に座る少年が、不思議そうに顔を覗き込んでくる。 その顔立ち。 その声。 その仕草。 一見、可愛らしい少女に見間違う程であるが、確かに男の子である。 年は自分と同じくらい、もしくは若干年下であろうか。 にこにこと絶やされない笑顔は、より幼い印象を与えてくる。 分からないのは―――― ――――何で自分はこの少年に懐かれているんだろう、ということだ。 「はい、どうぞ。キミの分」 「ありがと……ですわ」 ビニール袋から取り出されたお茶とおにぎりを受け取りながら、緒子はある一つの事実に気づく。 ……。 …………。 ………………。 (このおにぎり、どうやって開けるのでしょう……) コンビニのおにぎりを初めて食べる緒子にとって、 正しい開け方等知る由も無く。 見よう見まねで開けてみようとするが―――― 「あっ……」 ――――海苔が破けるだけであった。それはもうビリッビリに。 「さ、流石にその開け方は大胆すぎるんじゃないかな」 「う……、うるさいですわ! 初めてなんですもの。 仕方無いでしょう!」 「コンビニのおにぎりが初めてって……。どこまでお嬢様なの」 少年は笑う。 くっくっと。 緒子は怒る。 ぷんぷんと。 「――――いいよ。 ちょっとゴメンね?」 そういうと少年は、覆い被さるように緒子の背中に身を預け、背後から回した腕で真っ白な緒子の両手を掴んだ。 「ふぇっ!?」 「まず、ここのビニールを引っ張るでしょ?」 「……こ、こうですの?」 「うんうん、上手だよ。次に手を持ち替えて、こっち側の包装を引っ張る。力は入れなくていいからね」 「力は……入れずに……」 「凄いね。初めてとは思えないよ。最後は、また手を持ち替えて、反対側の包装を剥くだけ」 「手を持ち替えて……さっきと同じように……で、出来ましたわ!」 見よ! このキレイなおにぎりを! 「うん。とってもキレイだよ」 「お、煽てても何も出ませんわよ!」 緒子は、久しぶりに笑った。 熾烈な戦闘を繰り広げてきた緒子が、久しぶりに見せた笑顔。 束の間の安息。束の間の休息。 この時ばかりは、戦いの事など忘れ、一人の少女へ戻ったのだろう。 ―――近づいてきた彼女の存在に気づけなかったのだから。 「――――大会中に逢引とは。紫ノ宮嬢も隅に置けない」 「……お久しぶりですわ。生徒会長さん?」 天奈瑞。 黒に身を包んだ男装の麗人。 妃芽薗学園生徒会長にして、大会随一のトリックスター。 そして、緒子にとって、苦い敗戦の味を教えた女性。 「ああ、久しぶりだね、紫ノ宮嬢。仲の宜しいことで、全く羨ましい限りだ」 背にもたれた少年の腕をゆっくりと払い。 緒子は静かに立ち上がる。 「……ちょっとだけ下がっていて欲しい。ですわ」 少年が黙って頷くのを確認し、緒子は構えを取る。 その姿は、鞘に収めた刀に手をかける動作に等しい。 いつでも抜ける。 張り詰められた緒子の緊張感を断ち切ったのは、意外すぎる一言。 「……いや、今日は止めておこう。 私は立ち去ることとするよ」 「……ふぇ?」 「聞こえなかったかな? 君とは戦わないと言ったんだ」 「……どういうつもりですの?」 「君は傷ついているからね。お互い万全な状態でぶつかりたいものだ。それに――」 黒の麗人は淡々と言葉を続ける。 「それに――――私は君の事が好きだからね。嫌われたくない」 真剣なのか、冗談なのか。 その声色からは感情を読み取らせない。 「それともう一つ。 昔から良く言うだろう? 人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまうからね。最も――」 「――最も、蹴ってくるのは馬ではなく、君だろうけどね」 皮肉めいた冗談を残し、天奈瑞はその場を立ち去っていった。 いつかまた、彼女と決着を着ける時が来るのかもしれない。 否応にもそんな思いを胸に抱かせる。 「……ね、ねえ? 今の人は……?」 思いつめた顔の緒子を、心配そうに覗き込む少年。 「天奈瑞。喰えない女性、ですわ」 「……天奈瑞。そっか。 そう言えば、君の名前も教えてよ」 ああ、そうだ。 そう言えば、自己紹介をしていなかった。 「緒子。紫ノ宮 緒子ですわ」 「緒子。可愛い名前だね」 ああ、そうだ。 そう言えば、この少年の名前すら知らなかった。 「僕? 僕の名前はね――――」 ああ、そうだ。 これを機に――――。 これを機に―――― 緒子の物語は大きく変わっていったんだ。
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少年兵 ベニーランドの貧困街は、相も変わらず胡散臭い連中で溢れ返っていた。 右を見ても左を見ても、陰気くさい顔をした男女が、しみったれた腐りかけの看板を掲げる店に出入りしては暗号のような会話を交わす。 そこが一体何の店なのか、一見しただけでは分からないのだが、案外真っ当な商売をやっている連中が多いからこれがまた面白い。 朝でも薄暗いこの路地を、シンは1人で歩いていた。数週間前に入った仕事が全て終わり、依頼人にターゲットを無事引き渡した帰りなのだが、喜んだ依頼人に酒を勧められたために朝になってしまった。 こういう面倒な時に限ってカッツは先に帰っていて、シン1人で依頼人の相手をしなくてはいけなかったりする。 カッツの野性的感はそういった方向にもよく働くようだ。 「よお、シン。朝帰りとは相変わらずお盛んなこって」 顔なじみのカフェの店主に店先で声をかけられ、シンは苦笑する。 「違うよ、仕事帰りだ」 「はははっ、よく言うぜ。たらしのシン様がよぉ」 「あー、はいはい。コーヒー1杯な」 オープンテラスと言えば聞こえは良いが、店内の面積が猫の額ほどしかないそのカフェは薄暗い路地にはみ出してテーブルを置かねばならない。おかげで自然と外に座る形になる。これを店主は無理矢理オープンテラスと呼んでいる。 シンはそのオープンテラスに無造作に置かれた椅子に腰掛け、店主のブルースが煎れる安物のコーヒーの香りを嗅ぎながら空を見上げた。 実はこのブルースが先ほど言った『たらし』という単語は隠語になっていて、MBとの仲介役をしているブルースが依頼の情報を伝えたい時に使う。 ちなみにカッツやルーズが相手の場合、この隠語は変わる。カッツの時は『いい女いるぜ』で、ルーズの時は『いい酒入ったぜ』だ。ブルースが相手に合わせて皮肉を隠語にしているらしい。 「ふう。相変わらずここはジメジメしてるな……」 「そりゃあ仕方ないさ。ここはベニーランドだ。俺達みたいな人間が必死こいて生活したところで、上に行くには知恵も度胸も無さ過ぎらあ」 独り言を呟いたつもりがブルースに聞こえていたらしく、返事が聞こえてきた。 「今日は上で夢を見てた連中も、明日にはこの下町で新聞紙を布団代わりにしてるかもしれない。ここはそういう所さ。あんたらみたいに自分たちから進んでこんな所に住もうって変わり者もたまにいるがね」 そう言ってブルースは豪快に笑った。朝から元気がいいことだ。 そしてシンの前に暖かいコーヒーを置くと、自分も隣りに腰掛けて上を見上げた。 相変わらず上はきらびやかで美しくて、近代的なビルが品よく立ち並んでいる。 「で?」 一口コーヒーを飲んだシンがブルースに尋ねる。 ブルースはすうっと小さなCDをテーブルの上に置き、ため息を吐いた。 「リドヒムかららしいが、これを届けてくれたヤツの話しでは、あっちはかなりヤバい状況だと……」 リドヒムと聞いて、シンは一瞬戸惑った。そしてゆっくりと受け取ったCDを上着のポケットに仕舞い、目の前を通り過ぎて行く人の流れに視線を向けた。 「あそこの情勢はいまだ不安定だからな」 過去の映像と同時に嫌な思い出もよみがえり、シンは胸の奥がチリチリと痛むのを感じた。 「半年程前に一度派手にやりあってから、また治安が不安定なんだろ? 新聞で読んだよ……戦争か。結局どこへ行っても人間のやることは大昔から変わらないよなあ。宇宙に出ても、地球にいた頃の食べ物や飲み物を必死こいて作って食ってるんだし」 ブルースの言葉を聞きながら残りのコーヒーを飲み干すと、代金をテーブルに置いて立ち上がる。 「ご馳走さん」 「ああ、またいつでも飲みに来な」 笑顔で言うブルースに別れを告げ、住み慣れた廃ビルを目ざして歩き出した。 薄暗くて狭くて臭いこのベニーランドの下町でも、あそこにいるより数百倍ましだ。 そう、シンが生まれ育った惑星『リドヒム』は、何十年も前から内戦が続く、地獄のような星。地獄など見た事はないが、もし存在するとすれば、それは人間の残酷さそのものだとシンは思う。 そして戦地が地獄なのだと痛烈に感じる。 人間ほど残酷で優しくて脆くて強い、不可思議な生き物は存在しない。愛を訴える一方で生きる為に平気で人を殺す。矛盾しているくせに法則的だ。 物心ついた頃には銃を握らされ、家族を守る為に人を殺して来た。シンはそんな生活がずっと嫌だった。 いつか戦争などない世界で暮らしたいと願いながら、それでも家族の為にリドヒム政府軍の特殊部隊に13歳で入隊した。 どうすれば人を簡単に殺せるか、ありとあらゆる武器の扱い方を叩き込まれ、戦術を学んだ。 戦場では狙撃手をしていたシンは“ヘイズのシン”と渾名を付けられていた。まるで霧のようにいつの間にか現れ、敵を狙撃して去って行く事からそう呼ばれていたらしい。 その家族もシンが15歳の時、戦争とは関係の無い、交通事故で全員死んでしまった。もう軍にいる理由は無かったが、出て行った所で行く場所など無いシンは、軍に身を起き続けた。 そんな事がいつしか引き金を引く事に無感情になりつつあったシンは、自分を見失いそうで怖かった。 「ふう……」 リドヒムへは軍を去ってからのこの6年、一度も訪れていなかったのだが、今回は仕事だからそうも行かないだろう。 最近のリドヒムは戦争の行なわれている地域が限定されていて、以前よりは幾分戦地が縮小されているらしい。この5年でどれほど姿を変えたのか、少しだけ様子を知りたいような気もした。 深いため息を吐き出すと、丁度下町の一番外れにあるMBの住処である廃ビルが見えて来た。 いつ見てもみすぼらしくて、自分たちに良く似合う。瓦礫と呼んでも遜色のない入り口に体を滑り込ませ、シンは階段をゆっくりと降りて行った。 **** カッツはまだ寝ているらしく、リビング……と勝手に言っている中央の部屋のソファーにはルーズが1人で座っていて、美味しそうな朝食を食べていた。 「お帰り。お酒に付き合わされたんですってね、ご苦労様……あ、何か食べる?」 シンが階段を降りて来ると、そちらを振り返って声を掛ける。 「いや、自分でやる」 「ふうん。珍しい」 硬そうなフランスパンをがぶりとかみちぎりながら、ルーズはシンを見て微笑んだ。 いつもやろうと思うより先にルーズがしてくれるおかげで料理当番をする事が少なくなったが、元々カッツと2人しかいなかったのだ。シンもそれなりに料理は作れる。それに、特殊部隊に所属していたおかげで生きる為に何でも食べて来たシンは好き嫌いがないし、カッツに至ってはその辺に生えている雑草や木の根っこを食べても腹を壊さない程頑丈に出来ている為、ご馳走などなくてもいつも満足出来る、素晴らしい腹具合をしている。 キッチンで適当に卵やベーコンを焼いて、先ほどルーズがかじっていたフランスパンの残りにオリーブオイルを軽くかけて塩を振ると火で炙る。 出来上がった料理を皿に乗せ、ルーズの向かいのソファーに腰を降ろすと、ブルースから受け取ったCDをルーズの前に差し出した。 「戻って来る途中にブルースからもらった」 「新しい依頼?」 CDを手にとって食後の紅茶をすするルーズがチラリとシンを見る。 無言で食べ進めるシンの様子に、ルーズはノート型端末にCDを入れて再生した。 「随分映像が汚いわね」 「リドヒムからの依頼らしいが、情勢が不安定だからちゃんと録画出来なかったんだろ」 「一時期は落ち着いていたのに。半年前の戦闘以来、また不安定なのね。あ、映った」 映し出される映像は不鮮明で、かなりノイズが走っていた。耳障りな雑音の隙間に、13、4歳くらいの男の子の姿が映し出される。 『……が……どうしても、会いたい人、いるんだ……ヘイズ……シン……』 ピクリと手を止め、ルーズとシンは同時に顔を見合わせた。 少年は続ける。 『ーーーたいんだ……だから、シンに会って……たいーーー』 苦し気な表情でそう言う少年の手に、自動小銃が握られている事にルーズは気付いた。遠くで銃声のような音も微かに聞こえている。 『て、る……シン。会いに来てーーーくは、チェイスJr.。父さんは、死んだ……探して欲しい。ヘイズ……』 ガタン! 急にシンが立ち上がり、じいっと画面の少年を凝視した。そしてすぐにくるりと身を翻し、階段へと向かう。 「ちょっと、どこ行くの?」 「ーーー今回の仕事はオレ1人で行く」 いつになく険しい表情のシンに、ルーズは嫌な予感を覚える。 「1人でなんて行かせられないわ。この男の子が言っているシンって、あなたの事なの? ヘイズって何? あなた確かリドヒム出身よね?」 「チェイスが死んだって……オレの所為だ……だから、オレが行かなきゃ」 「シンっ!?」 そう言い残し、シンはすごい勢いで階段を駆け上がって行った。ルーズは慌ててシンを追いかけようとしたが、先ほど再生していたCDから大きな爆発音と叫び声が聞こえて来て足を止める。 すぐに画面の前に戻り、巻き戻した。 少年がシンを探して欲しいと訴えた直後、建物の向こう側で爆発音が響き、閃光が走った。そしてたくさんの人の悲鳴と銃声。市街地で撮影されたらしいその映像は、それを最後に途切れてしまった。 ルーズは急いでカッツの部屋へと階段を昇る。 ドンドンドン!! 「カッツ、起きて! シンが1人でリドヒムへ向かったの! カッツ!!」 ドンドンドン、ガンガン!! 拳では追いつかないと思ったらしいルーズはドアを激しく蹴る。 ガンガンガン! ガチャリーー 「……うるせーな。俺は低血圧なんだ。もちっと静かに起こしてくれ」 のそりとドアを開けたカッツに、ルーズが声を荒げる。 「ただの二日酔いのクセに何言ってるの、すぐにシンを追いかけるわよ!」 「ああ? シンがどうしたって?」 「だから、1人でリドヒムに行ったって言ってるでしょ!?」 「子どもじゃねーんだ、ほっとけ……あと5分したら起きるわ。朝食はフレンチトーストでお願いしーーーうわあっ!?」 再び部屋の中へ戻ろうとしたカッツの襟首を掴み、ルーズは強引に廊下へと引きずり出した。 「寝ぼけてるんじゃないわよ、いいから行く! 眠いなら船の中で寝てなさい!」 「いたたたっ! ル、ルーズさん? 暴力反対っ」 カッツとシンが知り合ったのは今から7年程前の事。 宇宙ではエンドを基点とした新たな惑星を手に入れるべく、意味の無い戦争が繰り返されていた。 地球を滅ぼしたその兵器と欲望をそのまま宇宙へ持ち込み、毎日のように人や宇宙船の残骸を宇宙へまき散らす日々に人々もいい加減嫌気がさしていた頃、たまたまカッツが所属するエンド軍部隊が、リドヒム軍からの要請を受けて派遣された時に知り合った。 ただでさえ宇宙のあちこちで戦争が激化していた当時、内乱で政治的にも不安定状態が続いていたリドヒム惑星政府が、内乱の首謀者を含む反政府軍を一掃する為にエンドに応援を要請したのだ。 シンはリドヒム軍特殊部隊の斥候として、指揮を取るカッツを隊長としたエンド軍と組んで前線に借り出されていた。 その時の事は今でも鮮明に覚えている。 「とにかくすげー男前でさ、それだけでムカつくのに銃の腕も半端無いときやがった。百発百中ってやつだな。俺が殺せと命じたヤツは、どんな不利な状況でも必ず殺してくれた。ヘイズってのはシンの通り名だよ」 カッツから語られる昔話に、ルーズは何とも言えない気持ちになった。 今までこの3年間生活を共にしてきたというのに、ルーズはカッツやシンの過去をほとんど知らない。恐らく過去の記憶が無いルーズの事を気遣って、2人は極力そういった会話をしないようにしてくれているのだろう。2人が出会った頃の事を聞くのはこれが初めてかも知れない。 「このガキがチェイスJr.って事は、親父はシンが当時組んでいたチェイスで間違いないだろうな。スナイパーは2人一組で行動する事が多い。狙撃手と観測手の2名だ。チェイスはスナイパーとしての腕もかなりのもので、目標までの距離、風向、障害物など、あらゆる状況を的確に判断してシンに引き金を引く最高のタイミングを伝えてた」 「どちらも一流だから、斥候として使ってたのね」 「残念だが俺の部隊の狙撃手ではシンやチェイスの足元にも及ばなかったからな……チェイスには1人息子がいて、写真を見せてもらった事があったな。戦争が続いてたからチェイスが持ってた写真もまだ3歳くらいのだったが、子どもが笑って暮らせる世の中にしたいから、早く反政府軍を掌握して戦争を終わらせたいってよく言ってたよ」 宇宙を走る小型宇宙船の中で、どんどんと流れて行く星を横目にカッツとルーズは息を吐く。 子どもが笑って暮らせる世の中にしたいから敵を倒したい。という思いは相手も同じだろう。 敵、味方。そのどちらの気持ちも理解しなければ、戦争などいつまで経っても終わる事はないとルーズは思う。暴力で解決する事など何もないと、今までの歴史で嫌という程学んだはずだ。 「シンはチェイスが死んだのはオレの所為だって言ってた。どういうこと?」 「ーーーある日、俺の部隊は前線から一旦後方へ下がって隊を組み直してた。シンは俺に着いていて、チェイスは別のスナイパーと組んで見張りに出てたんだが……敵の基地に近づきすぎたチェイス達は逆に狙撃されたんだ。仲間は死亡。チェイスはなんとか逃げて来たが、目に怪我を負った。シンは自分が一緒に行っていればチェイスは怪我をせずに済んだし、仲間も死なずに済んだと言ってひどく落ち込んでやがったよ」 「でも、それはシンの責任じゃないでしょ?」 「まあ、俺の所為だな」 おどけたように言うカッツを、ルーズが睨む。 「冗談だ……そう、シンの責任じゃねえ。だがその後、俺の命令を無視して突っ走ったシンとチェイスは、市街地での戦闘でミスを犯した。シンは、女の、しかも子どもを撃ち殺してしまったんだ……初めてシンは戦争で敵以外の一般人を手に掛けてしまった。それ以来、スナイパーとしても軍人としても使い物にならなくなっちまったんだよ。引き金を引く時に、どうしても少女の顔がちらついて、打てなくなっちまったーーー」 「だからシンは銃器系のものを一切扱わないのね……」 いつもカッツとルーズの2人だけしか、銃を改造した道具を扱わない。シンは手袋に仕込んだてぐすを使ってターゲットを捕まえたり、進路を塞いだりする。 「それから1年後くらいにリドヒム軍が反政府ゲリラの首謀者を取っ捕まえて、一時的に内乱も治まった。それで俺達エンド軍は撤収し、後はリドヒムに任せて戻った。俺は使い物にならなくなったシンを、チェイス共々リドヒム軍から自分の部隊に無理矢理引き抜いて連れて来ようとしたが、チェイスは子どもがいるからと言って断ったんだ。で、シンの野郎だけ連れて帰った。それから俺もいい加減戦争に飽き飽きしてたから、シンと仲良く退役して今に至るって訳だ」 一度欠伸をしてカッツは続けた。 「シンはずっとチェイスを残して来た事を心配してたからな。俺は気にする事ないって言ったんだが……。別に強制させられて軍に入る訳でも、反政府組織に加わる訳でもない。てめえで選ぶ事は出来るんだ。一般人だってそこから逃げ出そうと思えば逃げられる。が、金がなかったり頼る相手がいなかったりするから毎日頭の上でドンパチやってる街で生活してるだけだ……チェイスが怪我をしたのも、リドヒムに残ったのも、死んだ事も、ましてやリドヒムに生まれてしまった事も全てシンの所為じゃない」 「……後悔してたって事?」 「後悔とは少し違うな。シンはずっと人を殺す事に疑問を持っていた。それが、ガキを撃ち殺した事で疑問が確信に変わったんだ。銃が二度と握れなくなる位に、あいつは人の命を奪う事の恐ろしさを己で感じたのさ。誰かを殺すくらいなら、殺された方がましだってな。だから、チェイスを残して来た自分を責めているんだ」 「後悔と自責、ね。似たようなものだと思うけど」 皆それぞれ思いを抱えて生きているのだと、ルーズは痛感した。 シンやカッツの選んだ道は決して間違いではないと思うし、もし自分の過去が思い出されるのであれば、彼らのような選択をしていて欲しいと強く願う。 チェイスJr.はシンの相棒だったチェイスの息子だろう。 少年は父親と同じ選択肢を選んだのだ。 武器を取り、誰かの命を奪う事で生きるという選択肢を…… シンはチェイスJr.に会ってどうするつもりなのだろうか。ルーズは沈潜した。 続く… 次へ → 名誉のため 一つ戻る → 途絶える お帰りの際は、窓を閉じてくださいv Minimum Boutトップに戻る
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少年は教室のドアをそっと静かに開け、しゃがみながら教室の中に入っていった。 そしてそのまま自分の机に近づいて行く。 「遅刻したんだったらもう少し堂々と教室に入ってこい峰木内。」 と黒板に英文を書きながら教師が教室全体に聞こえる様に言った。 「あ……バレました? いやーすいません。何故遅刻したかと言いますと……」 「言い訳はいいからさっさと席に着け。」 そう言われた彼は自分の席に座る。 彼の名前は峰木内天童。この学園都市の一学生にして強能力者である。人は見かけで判断してはいけない。 峰木内は椅子に座った後、ゆっくりと鞄から教科書類を取り出す。 英語の授業を受ける用意がようやく整ったところで、授業が終了したことを告げる放送が流れた。教師はその放送が流れたとほぼ同時に、峰木内を睨む。 アハハハハ……と峰木内は苦笑いする。 「峰木内、目が泳いでるぞ。」 教師はガラガラと音を立て扉を開け、教室から出て行った。 「……俺、どーもあの人苦手だなぁ……」 * * 「最近、無能力者が能力者に襲われる事件が多発していまーす。無能力者の人は気をつけて下さーい。」 担任の教師が気の抜けた感じでそう言った。 峰木内は担任の言葉を真面目に聞いてはいなかった。 峰木内はその事件に関係は無いとそう思っていた。 ――そう……思っていた―――― 「はぁ……やっと終わった……遅刻するぐらいならサボれば良かったかな……」 峰木内は今日の出来事に関する不満をぼやきながら帰路に着く。 ……歩いていると何故か裏路地の前にいた。峰木内は何を思ったのか裏路地に入って行った。別に深い理由があった訳ではない。「何となく」である。 裏路地には不良の集団が溜まっていたりするが、自分の能力を使えば逃げ切れる自信があった。 でも今日の様な日に限って不良には出会わない。 つまんねーとか言いながらそのまま裏路地を抜ける。 だが不良達に出会わないのには、理由があった――― その日、その裏路地を縄張りとしている無能力者の不良達のほとんどが一部の能力者達の手で、全滅させられていたからである。 執筆:ロヨートさん
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概要 作品概要 2部構成で描かれた、日常ファンタジーアニメ。前半の田菜編(1-12話)は夏の田舎町が、後半の横浜編(13-26話)では2年後の都会の冬が、それぞれ舞台になっている。現代日本に現れた正体不明の物体マテリアルフェアリーの起こす事件と、彼らに関わった少年少女たちの触れ合い、すれ違い、そして成長を描く。造形デザインの佐藤眞人が主宰するアトリエ『絶対少年』に基づくタイトルであり、ボーイズラブものなどではない。出演声優の鈴木真仁も1997年に『絶対少年』という同名のタイトルのCDを出しているが、このアニメとの関係はない。佐藤眞人のデザインした世界観を元にトイズワークスの加藤智が同社を設立して間もない頃に立てた、構想5年の企画であった。シリーズ構成・脚本の伊藤和典が最初WEB連載小説化を考えたが実現せず、その後、アニメ企画として実現した。監督には、伊藤の希望が採用されて望月智充が起用され、かつてともに魔法少女もの『魔法の天使クリィミーマミ』で日常ファンタジーを手掛けたコンビとなった。伊藤和典は3部作で企画を考えたといい、第3部は、もしあるなら劇場版でと発言している。しかし放送はNHK-BSのみ、DVDも大きなヒットをしたとは言えない、など、作品の知名度は低いままであり、その後、第3部製作に関するアナウンス等はない。 作品内容 前半と後半の間に2年が経過し、舞台と雰囲気、キャラクターが一新される。田菜編のキャラクターが切り捨てられたと感じた視聴者からは、一部で戸惑いの声もあった。監督は「田菜編あってこその横浜編であり、2部構成になっている事に意味はある。最後まで観てもらえると、2部構成になっている意味も含めて、分かってもらえる何かがあるんじゃないかな」と語っている。制作にあたって、伊藤は往年のNHK「少年ドラマシリーズ」風の良質のジュブナイルを、望月は「カルピス名作劇場」を、それぞれ意識していたと発言している。作品のテンションをあくまで日常生活的な低さに設定するなど、"現在の日常の日本"という現実感を重視した点が、他のアニメ作品との違いとなっているという。(人物描写などにおいて)他に、作画や凝ったアングルによる人物作画の(直接的ではない)エロティックさや、意図的に鮮やかさを抑えた柔らかい色調のキャラクターを、同じく抑えた色調の美術の中に配置し、そこに七瀬光作曲の歌詞の無いコーラスを多用したBGMが流れるというゆったりした雰囲気作りなども、特色と言える。 その他 浜崎達也著、戸部淑イラストによる外伝小説『絶対少年 〜神隠しの秋〜穴森』がバンダイビジュアルの携帯サイトに毎日無料配信されたほか、同著者・イラストによる小説化作品が電撃文庫(メディアワークス刊)発売されている。浜崎は横浜編で脚本にも参加している。 あらすじ 田菜編 母親の勧めで、離婚した父親のもとで一夏を過ごす事になった不登校の男子中学生・逢沢歩。やって来た田菜は、何もなさそうな退屈な田舎町だった。だが、不思議な子供わっくんや空飛ぶ謎の発光体たちとの出逢いが、そんな日常をじわじわと変えてゆく。なぜか歩に対して積極的な2人の少女や、発光体を追うTVレポーターら、田菜の人々との触れ合いの中、やがて猫踊りの祭りの夜、常識を超えた大事件が起きる。歩もまた、重大な決断を迫られる。 横浜編 2年後。少年少女の間で『幽霊』の噂が流行する横浜。孤独に毎日を過ごしていた不登校の女子高生・谷川希紗は、ある日不思議な光る飛行物体を拾い、名前を付けて部屋でいっしょに生活し始める。やがて、世話焼きのうるさい優等生・理恵子や、ただ一人優しく見守ってくれる成基らも事件に関わりだす中、希紗の心を引き裂くような出来事が起き、物語は、横浜上空の大事件でフィナーレを迎える。 登場人物 田菜編 逢沢歩(あいざわ あゆむ) 深山美紀(みやま みき) 深山美玖(みやま みく) 阪倉亮介(さかくら りょうすけ) 海野潮音(うんの しおね) 鏑木拓馬(かぶらき たくま)