約 137,360 件
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/9003.html
DQⅣ(リメイク版) ゲームクリア時に得られる最終称号の一つ。 判定は第五章終了時と、第六章終了時の2回行われる。 条件は【勇者】のみ、武器も防具も一切装備していない状態でクリアすること。 【はだかの王様】が世界を救うとこの称号を得ることになる。 なお、勇者だけでなく仲間全員が何も装備していない状態でクリアすると、【ロイヤルマッチョ】の称号を得ることができる。
https://w.atwiki.jp/megatenroyale/pages/140.html
046話 堕ちたる救世主・中 そこは、初めて目にする世界だった。 整然とした街並み。舗装された道路には、目立ったゴミも落ちていない。 建造物の壁にもヒビは入っていないし、ガラスも割られていない。 秩序立っているのは、シェルターの中に似ているかも知れない。しかし、ここには空がある。 地上にこんな整った、恐らくは平和だったのだろう街があるのを見たのは初めてだった。 (これが……) その街の真ん中に転送されて、そんな光景の中に自分は立っているのだと実感した時の、感動と興奮。 今まで記録映像でしか見たことのなかった世界が、今ここにある。 (これが、壊れる前の世界か) 状況も忘れて暫し、胸を痺れさせるその感覚に身を任せて立っていた。 この光景こそが、目指すべきものなのだ。 救世主としての使命――バエルを倒し、悪魔の脅威を退け、世の乱れを正すこと――を果たせたら、 その先にはこの街のような秩序と、平和と、繁栄がある。 一度壊滅する前の世界と同じ、いや、それ以上の。 映像だけでは具体的なイメージとしては浮かばなかった「平和な世界」。 この場に立ったことでそれが、一気に現実味を帯びた。 そうだ、自分が使命を果たせば、あの世界もこのような繁栄を手に入れられるのだ。 悪魔を恐れてシェルターの中に隠れて暮らすこともなく、太陽の光を浴びられる。 地上の人々も、いつ訪れるとも知れない死への恐怖を、享楽的に生きることで紛らわせる必要もなくなる。 あの荒廃した世界を、救わなくてはならない。 そのために、帰らなくてはならない。 元の世界に帰る。 それを当面の目的として認識したところで、ふと冷静に戻った。 帰るにはどうすればいいか。そもそも、自分達は何故ここに連れて来られたのか。 スピーカーから聞こえた声のことを思い出す。 一方的な放送のように聞こえたが、声の主はあの部屋の様子を知ることができていた。 あの声に逆らった男が、目の前で死んだのだ。 自分の胸元を覗き込む。声が告げた通り、呪いの刻印が刻まれていた。 これがある限り、自分達の生殺与奪はあの声の主が握っているということだ。 そして、奴は最後の一人になるまで殺し合いをしろと言う。 つまりは――最後の一人にならなければ、元の世界に帰せと奴に交渉を持ち掛けることもできない。 呼び集められていた中には女も多かったし、力を持たない一般人にしか見えない者もいた。 世界を救うために無力な者を殺すことに抵抗がない訳ではない。 しかし、自分が声の主に逆らって死ねば、あの世界は救われない。帰らなければならないのだ。 ここにいる数十人に情けをかけたばかりに、世界が救われる可能性を潰してしまうようなことがあってはならない。 するべきことは、決まった。 このゲームの勝者になる――他の全員を殺す、ということだ。 集められていた中には、かつて友だったあの裏切り者もいた。あいつを惑わした魔女もいた。 (この地で決着を付けることになる、か……いや) 余計な考えは決意を鈍らせる。今は、出会った者から一人ずつ倒してゆくことだ。 改めて周囲を見回した。まずは辺りの地形、それから地図上での現在地を把握しておきたい。 手近にある一番高いビルに目を留める。この屋上か、屋上がなかったとしても最上階まで行けば、周囲は見渡せるだろう。 (その前に、と) いつの間にか肩に担いでいたザックを下ろし、中身の確認をした。 声の主が言った通りにルールブックや地図や食料が入っている。そして、ランダムに与えられたという武器と道具。 抜き身の日本刀と、不気味な色をした宝珠のようなもの。宝玉ではない。 ザックの中を探すと、あの声の主が親切にも付けてくれたのか、その道具の説明が書かれた紙片が見付かった。 『溶魔の玉:対象の悪魔をスライムに変える』 他の参加者が何を与えられているのかは判らないが、これはまずまずの当たりと言っていいだろう。 日本刀なら扱いは容易いし、この玉は悪魔を使役する参加者に出会った時に役に立ちそうだ。 よし、と小さく呟くと玉をザックに戻し、日本刀を手にしてビルの入口に向かって歩き出す。 屋上には、先客がいた。 最上階から屋上に通じるドアを開けると、その音に驚いたように一人の女が振り向く。 屋上の縁から、街を見渡そうとしていたようだ。 茶色の髪、青い服――古い時代の学生服という奴だろう。参加者の中に、この女と同じ服を着た者が他にもいたはずだ。 ザックは足元に置いてあるが、武器は持っていない。 「あんた……悪魔?」 警戒した様子で、女が問い掛けた。この鎧ではそう見えるのも無理はない。 「俺は人間だ。お前と同じ、参加者だ」 それはつまり、殺し合うべき相手ということだ――が、女は意外な反応をした。 「良かった。ねえ、ここを出る方法を探さない?」 「何……?」 思わず眉を顰める。 「殺し合えだなんて馬鹿げてる。ここから出る方法を探して、みんなを助けるのよ」 助ける? この女は、参加者全員を救おうと言うのか。あの声の主に逆らって。 「……無理だ。呪いの刻印のことを忘れてはいないだろう」 「それも……どうにかできる方法が、あるかもしれないじゃない。絶対無理だって判るまで、あたしは諦めない」 最初は少し口ごもり、しかし最後はきっぱりと、女は言った。 その声、その眼差しからは強い意志が感じられる。 自分は丸腰にも関わらず、武器を持った相手に堂々と反論していることからも、精神力の強さは見て取れた。 「逆らった奴が死んだのを見ただろう? 呪いを解こうとなどしたら、その時点で殺されるかも……」 「だからって人を殺すの? 恨みもない奴を殺すなんて、イカレてるよ」 (イカレてる、か……そうかもな) あの世界には、恨みもない人間を殺す者など幾らでもいた。 そんな状況は見たこともない、平和な世界に生まれた人間なのだ――この女は。 この街のような平和な場所で、それが脅かされる状況など知らずに、その倫理観と正義感を身に着けて育った人間なのだ。 「そのイカレた世界を、俺は救わなければならないんだ」 「え?」 刀を構え、屋上のコンクリートを蹴って女との距離を一気に詰める。 対話はここまでだ。この女の考えに乗って、あの声の主に反抗的と見なされたら呪いで殺されるかもしれない。 乗らないならば、することは一つ――この女を殺すことだけだ。 「ま、待ちなよ……!」 人間が襲い掛かってくるなど、考えもしていなかったのか。女が狼狽の様子を見せる。 それと同時に、女の背後にぼんやりとした姿が浮かび上がった。 槍を手にした女戦士――妖魔ヴァルキリーだ。 悪魔を召喚したのかと一瞬焦ったが、違った。ヴァルキリーの姿は半透明で、実体化はしていないようだった。 この女に憑いているのか。いずれにせよ、油断はしない方がいい。 「ブフダインっ!」 女が手を前に突き出す。そこから冷気が放出され、叩き付けられた。 「ぐ……」 鎧の表面が凍り付く。空気中の水分も細かい氷の粒に変わり、剥き出しの肌を傷付けた。 戦意はなくとも、この女も無力ではないということか。 こちらが完全に凍り付き、動きを止めることを期待したのだろう。ダメージを与えるのみに留まったことに、女の顔に絶望が浮かぶ。 今度はこちらの番だ。大きく踏み込み、刀を振り下ろす。 手応えは確かだった。女が仰け反る。血飛沫が舞い、まだ残る冷気で凍り付いて月光にきらきらと光った。 今のところはこちらの優位ではあるが、向こうは悪魔の助力を得ている相手。反撃の隙は与えたくない。 「ザンマ!」 追撃とばかりに衝撃波を放つ。女の華奢な体が、後ろに吹き飛ばされる。 そして、屋上の縁の低いフェンスに衝突し――衝撃波を喰らって僅かに浮いていたのと仰け反った姿勢が災いして、 その体はフェンスを乗り越えて空中へと飛び出していた。 ザンマの直撃で気絶したのか、声もなく女は落下してゆく。悪魔の加護も、こうなっては何の助けにもならないようだった。 「殺った……か……」 荒い息をつきながら、刀を振って付着した血を払う。周囲の気温も、次第に元に戻りつつあった。 鎧に守られている部分を除いて、冷気を叩き付けられた胴の前面全体がひりひりと痛む。 治癒の魔法で治そうとしたが、あまり効果は現れない。何らかの力が働いて、魔法を阻害しているようだ。 それでも何回か繰り返し呪文を唱えると、氷の粒で傷付いた部分の出血と凍傷の痛みだけは止まった。 体へのダメージは残っているが、ひとまず動く妨げにならない程度なら今は無視してもいいだろう。 あまり魔法を使うと、傷よりも疲労の方が不安要素になりかねない。 屋上の縁へ歩み寄り、下を覗き込んだ。遠く離れた地上に、あの女が倒れているのが見える。 周りには血溜まり。この様子では、生きてはいないだろう。 「みんなを助ける……か」 女が言っていたことを思い出す。平和ボケした善人の、甘い考えだ。 あんなことを言っているようでは、自分が手を下さなくとも遅かれ早かれ誰かに殺されていただろう。 これで良かった。 こうするしかなかった。 ――なのに、この苛立ちは何だ? この場所に居続けたくない。自分でも理由は解らないが、そう感じた。 ほとんど衝動に近い、その思いに衝き動かされるように踵を返す。 地形を把握するなら、別の所からでもいい。違うビルを探して、それから、少し休もう。 まだ戦わなくてはならない相手は、何十人もいるのだ。 別のビルを探し、屋上から周囲を見渡した。少し遠くに見えた学校らしき建物が、最初に皆が集められた七姉妹学園だろうか。 だとすると、ここは蓮華台という場所だということになる。 そのビルは住宅だったらしく、適当に入った部屋には生活に必要な物が揃っていた。 いや、必要以上の、と言うべきか。シェルターでの生活とはまるで違う、豊かな暮らしが想像できた。 部屋にあったタオルで刀の汚れを拭い、ベッドに寝転がって休みながら、これからのことを考えた。 全員を倒すと言っても、無計画にただ戦えばいいというものでもない。 あまり早期に消耗してしまうようなことがあれば、後々の戦いが辛くなるだけだ。 力を温存しながら、まずは様子を見るべきか。 勝てそうな相手と出会ったら確実に仕留める。 徒党を組んでいたり、悪魔を使役していたりする相手は避け、潰し合って戦力が削がれることを期待する。 正々堂々としているとは言い難いが、生き残るためには――世界を救うためには必要な作戦だ。 慎重でなくてはならない。できるだけ危険は避けなくてはならない。 (そうだ、手段は選んでいられない。俺は、あの荒れ果てた世界の小さな希望……救世主なのだから) ――あれから、四時間。 休息はもう充分だろうと判断し、ベッドから起き上がる。 眠ることはできなかったが、疲れは取れた。理由の解らない苛立ちも少しは収まった。 部屋には小さな目覚まし時計があった。嵩張る物でもないし、持っていって損はないだろう。無造作にザックに突っ込む。 先程、死者の名前を告げる放送があった。読み上げられた名前には、やはり女が多い。 その中のどれかが、あの女の名前だったのだろう。 外はもう明るい。本格的に動き出す者も増えてきた頃だろう。 この近辺を通る者もいるかもしれない――そう思って窓に近付き、外を見た。 まさに予想通り、しかも絶妙なタイミングだった。 道路に、人の姿がある。このビルの入口まではまだ距離があり、降りてから建物の陰に潜んで待ち伏せることも可能だ。 問題は相手が二人いることだが、並の人間二人なら恐れることもないだろう。 まずは、力を見極めることだ。 できるだけ足音を立てないように階段を駆け下り、ビルの入口から外を覗き見る。 二人組は、立ち止まっていた。あの女と戦ったビルの真下で。 こちらには気付いていないようだったが、念を入れて裏口から外に出る。建物の陰に隠れるようにして、少しずつ近付いた。 あまり近付くと、気配を悟られる。 話す声が聞こえる程度まで近付くと足を止め、耳を澄ました。 血の匂いがする。そういえば、あの女が落下したのはこの通りに面した方向だった。 二人組は、女の死体を見付けて立ち止まったのだろうか。 「この人を、ここに置き去りにする訳にはいかない」 「って……どこに運ぶんだい」 会話が耳に入る。胸の奥のどこかが、ずきりと痛んだ。 「どこに……かは、判らない。ただ、どこか、安らかに眠れる所へ……」 死体を見付けて、殺した犯人が近くにいるという心配をする前にそんなことを言っているのか。 一度は収まっていた苛立ちが、また甦り始める。 しかし、この二人も先程の女と同様、甘い考えの持ち主らしい。 気付かれないよう、ビルの陰から姿を覗き見る。二人とも、完全に死体に気を取られているようだ。 こちらに背を向けて女の死体を抱き上げているのは、白と青を基調とした服の男。声から判断するに、年齢は若い。 鍛え抜かれた筋肉が一目で見て取れる。正面から戦えば手強い相手だろう。 が、白い服には脇腹の辺りを中心に血の染みが広がっている。負傷しているようだ。 もう一人はスーツ姿の男。細身で、若くはない。おおよそ戦いに向いているとは思えなかった。 (好機、だな……) 二人とも武器は持っていない。そして今なら、戦いの得意そうな若い男には背後から奇襲を掛けられる。 死体を抱えているのでは、即座に反撃もできないだろう。 刀を握り締める。最初の一撃で、できるだけ深手を負わせたい。 「ひとまず、この辺りの――」 周囲を見回していたスーツの男が、視線をこちらに向けようとしたのと同時に――飛び出した。 「! 危ない!」 スーツの男が叫ぶ。若い男が振り向いた。予想以上に俊敏な反応だ。 (早まったか?) この距離からでは、避けるのは不可能だろう。が、死体を盾にすればこの一撃は防げる。 有効な奇襲にはならなかったか、と内心舌打ちをする。 しかし。 「っ……」 「な、何……?」 攻撃を命中させたこちらの方が、一瞬呆気に取られる。 男は、体の向きを変えなかったのだ。日本刀の刃は、男の背中を深く切り裂いていた。 (まさか――死体を庇ったというのか?) 信じられないが、他に考えられない。 動揺を悟られないよう飛び退き、間合いを取った。 男もよろめきながら後退し、死体を丁寧に地面に下ろす。投げ捨ててしまえばいいものを。 その間にもう一撃叩き込もうかとも思ったが、何故か、そんな気にはなれなかった。 「逃げるんだ」 掠れた声で、若い男は後ろのスーツの男に言った。 「しかし、君は」 「いいから……早く離れるんだ!」 自分が最後の一人になろうとすれば、いずれは殺さなければならない相手のはずなのに。 この二人は、殺し合いのゲームに乗るつもりなど毛頭ないのだろう。互いを気遣い合っている。 「……すまん!」 スーツの男が、ビルの陰に駆け込む。そこに衝撃波を撃ち込んでやっても良かったが、捨て置くことにした。 あの男は放っておいても脅威にはならない。それよりも、手負いとはいえ戦いに慣れていそうな若い男を確実に仕留めることだ。 魔力を行使するにも精神力と体力を消費する。今は、それは避けるべきだ。 「……どうしても、戦う気なのか」 かなりの重傷だろうに、それを感じさせない隙のない動きで若い男が身構える。 「決まっている」 苛立ちを噛み殺しながら、答えた。 <時刻:午前7時前後> 【ダークヒーロー(女神転生2)】 状態:精神的にやや不安定 武器:日本刀 道具:溶魔の玉 現在地:夢崎区 行動方針:ゲームの勝者となり、元の世界に帰る 【ザイン(真・女神転生2)】 状態:脇腹に銃創、背中に刀傷、石化進行中 武器:クイーンビュート(装備不可能) 道具:ノートPC(スプーキーに貸与) 現在地:夢崎区 行動方針:仲間を集めてゲームを止める、石化を治す 【スプーキー(ソウルハッカーズ)】 状態:やや疲労 武器:? 道具:傷薬 現在地:夢崎区 行動方針:PC周辺機器・ソフトの入手、仲間との合流 Back 045 Next 047
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/476.html
世紀末救世主伝説 ハルヒの拳 ”第45話 怒拳四連弾! 橘地獄で待っていろ!! ”の巻 橘「なぜあきらめる必要があるのです?」 佐々木さん「……………………」 橘「あなたもあの涼宮ハルヒの甘さは知っているでしょう? 今の時代をあの人では生き抜いていくことはできません!」 橘「…となれば、キョンさんは必ず誰かの手に落ちる!」 橘「それでもいいんですか! 佐々木さんほどの女がなにを迷うことがあるのです! 奪い取りなさい! 今は悪魔が微笑む時代なのです!」 カッ
https://w.atwiki.jp/wiki7_vipac/pages/361.html
人の操りし道化、レイヴン。 人では無き存在の道化、パルヴァライザー。 『力』を求めし探求者、エヴァンジェ 『己』を求めし探求者、ジナイーダ 『生』を求めし探求者、ブレッド 舞踏会の舞台はサークシティ地下、『インターネサイン』。 果たして、カーテンコールを飾りし者は人か、それとも… 機甲救世主G.ファウスト 最終章 再起動を果たした旧世代の遺産、インターネサイン。 その外部端末機体、パルヴァライザー。 集いし三名の探求者は、自らの求める物の為に舞う。 人類の明日を掛けた舞踏会が、ひっそりと幕を開けた。 サークシティ地下へと向かうエレベーターに、一機のACが佇む。 「これが最後の戦いになる筈よ。必ず…生きて帰ってきて」 いつもの現金な雰囲気が感じられないシーラの声に、つい口元が緩む。 「当たり前だろ。…俺は生きる為に戦うんだ。死にそうになったら逃げるさ」 (逃げれるかどうかは、別だけどな) 「地下にACの反応があるわ。…照合完了。 ACパンツァーメサイアを確認。エドは逃げたんじゃないか、って言っていたのに…」 都市動力炉の作戦の後、確かにG.ファウストは隠れていた。 戦いから逃れる為ではなく、戦う為に。 エレベーターが止まり、地下へと到達した事を示す。 目の前のゲートが開き、一機のACが視界へ飛び込んでくる。 (…!あの時の、AC…) 「その武器は…そうか。お前がジャックの…」 ブレッドのAC、モンブランの左腕部に、巨大な砲が装備されていた。 ジャックに認められた証…そして、ジャックの愛用する武器の左腕用が。 「そこをどいてくれ!俺は生きるんだ!その為に…」 中核を破壊し、インターネサインを止めなければ、人類はパルヴァライザーによって滅ぼされる。 常に成長し続け、戦闘力を増していく尖兵を止めるには、頭を破壊するしかない。 死ぬ為にレイヴンになったのでは…無い。 ブレッドの言葉は、死に行く運命に身を委ねようとしている己の心に、突き刺さる。 (…若いな。そして真っ直ぐだ。彼の望む未来なら、あるいは…) (老兵の最後にしては贅沢過ぎる…ジャック、礼を言うぞ) 「素通りさせる気は無い。お前の力、一瞬でいい…見せてくれ!」 アサルトライフルの轟音が、戦闘の合図となり、響く。 「わからず屋がッ!」 二機の間に銃声が轟き、弾丸が飛び交う。 重いハイレーザーライフルを装備しているにもかかわらず、最小限の動きでこちらの攻撃を避ける (あの機体構成なら…E兵器に弱い筈だ!) 右アサルトライフルで牽制しつつ、左腕武装の狙いを定める。 敵ACの動きに合わせ、照準を絞り込んでいく。 戦いはこれだけで終わる訳では無い。後の事を考えると、無駄弾は避けたかった。 次の瞬間、敵ACが真っ直ぐに迫ってきた。 (今だ!) 左腕部のハイレーザーライフルが轟音を唸らせ、光の矢を放つ。 一発、二発、と次々に命中するが、敵ACは止まる様子は無い。 (何故?…ッ!?しまった!) 目の前に光輝く刃を左腕から伸ばした敵機が迫る。 機体への直撃は避けたものの、右腕部のライフルが二つに切り裂かれた。 素早く残骸をパージし、体勢を整えようとした瞬間、シーラの声が機体に響く。 「ブレッド、上空に未確認反応よ!おそらく、パルヴァライザー…」 (この展開…これだ、私が求めていた物…) 素早くパルヴァライザーへとロケットを撃ちつつ、モンブランへと通信を入れる。 「中心の施設に入り口がある。お前の、向かうべき場所だ」 ロケットでパルヴァライザーを牽制しつつ、モンブランを導く。 自機の右腕とアサルトライフルの接続を解除し、モンブランへと手渡す。 「弾は十分にある筈だ。持って行け」 先程まで敵だった筈のACが、自分を導き、果ては主武装までも託される。 最初に出会ったキエラ都市動力炉でも不可解な行動を取っていた目の前のACに対し、言葉が出ない。 主武装を欠いたACでパルヴァライザーを倒せる筈が無い。…死ぬ覚悟は出来ている、という事だ。 「どうして…」 ただ、それだけしか頭に浮かぶ言葉が無かった。 レイヴンになって、既に50年以上経っただろうか。 今、この瞬間にあのサイレントライン攻略戦以上に胸が躍っているのがわかる。 レイヴンになってずっと追い求めていた物が今、目の前にある。 自分も、一人の探求者と化していた。 『これに生き残れば!』 『試験の中止は認められない』 『待たせた』 『気をつけろ!こいつは手ごわいぞ!』 『クライゼンか』 『お互い生きていれば、また会うとしよう』 緑色のACが前進から黒煙を上げ、崩れ落ちる。 「そんな…私は…」 赤い迷彩色のACが、動けなくなった緑のACの胴体へガトリングガンを突きつける。 「俺のコピーにしては出来が悪いな」 トリガーに指をかけつつ、ゼロが呟く。 「…殺せ…」 「ん?」 「早く殺せ!私は、負けたんだ!仇を討てないまま…だから、早く…」 「…ツラを見せな。ACから降りて銃口の前に立て」 言われた通りに、銃口の先へと立つカラードネイル。 このまま、生身で死んで逝く己の無力さを嘆きながら。 「…貴様、女か?…ククク、ハハハハハ!そうか、女か!…面白い…ククク」 中性的な顔立ちからは判断できないが、パイロットスーツの胸部は、目の前のレイヴンが女性である事を意味していた。 「…何をしている!さっさと撃て!殺せぇッ!」 自らを殺さず、先程から嫌らしく笑うゼロへと怒りの声を上げる。 「貴様は殺さんよ。…まだ利用出来る物を、簡単に棄てる様な男では…無い」 ――一部始終を見届けたパンツァーメサイアが、その場から離れた。 目の前の若者にライフルを託し、パルヴァライザーへと目を向ける。 まるで走馬灯の様に、レイヴンとして生きた記憶が脳裏を駆け巡った。 長い間、レイヴンとして生きた老兵が、その歴史を閉じようとしている。 閉じ行くゲートの向こう側から、声が聞こえる。 『…どうして、あんたは!』 自らには既に関係無いが、人類の明日を背負いし若者に全てを託し、機甲救世主は飛翔する。 自分のACに名付けた『名』が、最後の時を迎えてようやく、意味を持った。 幼かった…青かった頃の自分との約束を…小さな約束をようやく果たせる。 これ以上の幸福は無いだろう…自らの人生は、最高の形で幕を閉じようとしている。 舞踏会の裏方は、舞台に上がる事は無い。ただ、去るのみ。 『…どうしてッ!』 「やってみたかったのさ。最初で最後の、『正義の味方』って奴を」 パンツァーメサイア 『機 甲 救 世 主』 G.ファウスト THE END
https://w.atwiki.jp/wiki9_vipac/pages/115.html
人の操りし道化、レイヴン。 人では無き存在の道化、パルヴァライザー。 『力』を求めし探求者、エヴァンジェ 『己』を求めし探求者、ジナイーダ 『生』を求めし探求者、ブレッド 舞踏会の舞台はサークシティ地下、『インターネサイン』。 果たして、カーテンコールを飾りし者は人か、それとも… 機甲救世主G.ファウスト 最終章 再起動を果たした旧世代の遺産、インターネサイン。 その外部端末機体、パルヴァライザー。 集いし三名の探求者は、自らの求める物の為に舞う。 人類の明日を掛けた舞踏会が、ひっそりと幕を開けた。 サークシティ地下へと向かうエレベーターに、一機のACが佇む。 「これが最後の戦いになる筈よ。必ず…生きて帰ってきて」 いつもの現金な雰囲気が感じられないシーラの声に、つい口元が緩む。 「当たり前だろ。…俺は生きる為に戦うんだ。死にそうになったら逃げるさ」 (逃げれるかどうかは、別だけどな) 「地下にACの反応があるわ。…照合完了。 ACパンツァーメサイアを確認。エドは逃げたんじゃないか、って言っていたのに…」 都市動力炉の作戦の後、確かにG.ファウストは隠れていた。 戦いから逃れる為ではなく、戦う為に。 エレベーターが止まり、地下へと到達した事を示す。 目の前のゲートが開き、一機のACが視界へ飛び込んでくる。 (…!あの時の、AC…) 「その武器は…そうか。お前がジャックの…」 ブレッドのAC、モンブランの左腕部に、巨大な砲が装備されていた。 ジャックに認められた証…そして、ジャックの愛用する武器の左腕用が。 「そこをどいてくれ!俺は生きるんだ!その為に…」 中核を破壊し、インターネサインを止めなければ、人類はパルヴァライザーによって滅ぼされる。 常に成長し続け、戦闘力を増していく尖兵を止めるには、頭を破壊するしかない。 死ぬ為にレイヴンになったのでは…無い。 ブレッドの言葉は、死に行く運命に身を委ねようとしている己の心に、突き刺さる。 (…若いな。そして真っ直ぐだ。彼の望む未来なら、あるいは…) (老兵の最後にしては贅沢過ぎる…ジャック、礼を言うぞ) 「素通りさせる気は無い。お前の力、一瞬でいい…見せてくれ!」 アサルトライフルの轟音が、戦闘の合図となり、響く。 「わからず屋がッ!」 二機の間に銃声が轟き、弾丸が飛び交う。 重いハイレーザーライフルを装備しているにもかかわらず、最小限の動きでこちらの攻撃を避ける (あの機体構成なら…E兵器に弱い筈だ!) 右アサルトライフルで牽制しつつ、左腕武装の狙いを定める。 敵ACの動きに合わせ、照準を絞り込んでいく。 戦いはこれだけで終わる訳では無い。後の事を考えると、無駄弾は避けたかった。 次の瞬間、敵ACが真っ直ぐに迫ってきた。 (今だ!) 左腕部のハイレーザーライフルが轟音を唸らせ、光の矢を放つ。 一発、二発、と次々に命中するが、敵ACは止まる様子は無い。 (何故?…ッ!?しまった!) 目の前に光輝く刃を左腕から伸ばした敵機が迫る。 機体への直撃は避けたものの、右腕部のライフルが二つに切り裂かれた。 素早く残骸をパージし、体勢を整えようとした瞬間、シーラの声が機体に響く。 「ブレッド、上空に未確認反応よ!おそらく、パルヴァライザー…」 (この展開…これだ、私が求めていた物…) 素早くパルヴァライザーへとロケットを撃ちつつ、モンブランへと通信を入れる。 「中心の施設に入り口がある。お前の、向かうべき場所だ」 ロケットでパルヴァライザーを牽制しつつ、モンブランを導く。 自機の右腕とアサルトライフルの接続を解除し、モンブランへと手渡す。 「弾は十分にある筈だ。持って行け」 先程まで敵だった筈のACが、自分を導き、果ては主武装までも託される。 最初に出会ったキエラ都市動力炉でも不可解な行動を取っていた目の前のACに対し、言葉が出ない。 主武装を欠いたACでパルヴァライザーを倒せる筈が無い。…死ぬ覚悟は出来ている、という事だ。 「どうして…」 ただ、それだけしか頭に浮かぶ言葉が無かった。 レイヴンになって、既に50年以上経っただろうか。 今、この瞬間にあのサイレントライン攻略戦以上に胸が躍っているのがわかる。 レイヴンになってずっと追い求めていた物が今、目の前にある。 自分も、一人の探求者と化していた。 『これに生き残れば!』 『試験の中止は認められない』 『待たせた』 『気をつけろ!こいつは手ごわいぞ!』 『クライゼンか』 『お互い生きていれば、また会うとしよう』 緑色のACが前進から黒煙を上げ、崩れ落ちる。 「そんな…私は…」 赤い迷彩色のACが、動けなくなった緑のACの胴体へガトリングガンを突きつける。 「俺のコピーにしては出来が悪いな」 トリガーに指をかけつつ、ゼロが呟く。 「…殺せ…」 「ん?」 「早く殺せ!私は、負けたんだ!仇を討てないまま…だから、早く…」 「…ツラを見せな。ACから降りて銃口の前に立て」 言われた通りに、銃口の先へと立つカラードネイル。 このまま、生身で死んで逝く己の無力さを嘆きながら。 「…貴様、女か?…ククク、ハハハハハ!そうか、女か!…面白い…ククク」 中性的な顔立ちからは判断できないが、パイロットスーツの胸部は、目の前のレイヴンが女性である事を意味していた。 「…何をしている!さっさと撃て!殺せぇッ!」 自らを殺さず、先程から嫌らしく笑うゼロへと怒りの声を上げる。 「貴様は殺さんよ。…まだ利用出来る物を、簡単に棄てる様な男では…無い」 ――一部始終を見届けたパンツァーメサイアが、その場から離れた。 目の前の若者にライフルを託し、パルヴァライザーへと目を向ける。 まるで走馬灯の様に、レイヴンとして生きた記憶が脳裏を駆け巡った。 長い間、レイヴンとして生きた老兵が、その歴史を閉じようとしている。 閉じ行くゲートの向こう側から、声が聞こえる。 『…どうして、あんたは!』 自らには既に関係無いが、人類の明日を背負いし若者に全てを託し、機甲救世主は飛翔する。 自分のACに名付けた『名』が、最後の時を迎えてようやく、意味を持った。 幼かった…青かった頃の自分との約束を…小さな約束をようやく果たせる。 これ以上の幸福は無いだろう…自らの人生は、最高の形で幕を閉じようとしている。 舞踏会の裏方は、舞台に上がる事は無い。ただ、去るのみ。 『…どうしてッ!』 「やってみたかったのさ。最初で最後の、『正義の味方』って奴を」 パンツァーメサイア 『機 甲 救 世 主』 G.ファウスト THE END
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/47524.html
《決闘(けっとう)超竜(ちょうりゅう) ボルシャック・救世主(メサイア)・NEX(ネックス)》 決闘超竜 ボルシャック・救世主・NEX OR 火文明 (8) クリーチャー:メガ・アーマード・コマンド・ドラゴン 15000+ 進化:火のクリーチャー1体の上に置く。 このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが火のクリーチャーなら出し、火の呪文ならコストを支払わずに唱えてもよい。表向きにしたカードは墓地に置く。 自分の火のクリーチャーすべてに、「スピードアタッカー」と「パワード・ブレイカー」を与え、攻撃中またはバトル中のパワーを、自分の墓地にある火のカード1枚につき+2000する。 バトルゾーンと墓地に自分の火のクリーチャーが合計6体以上あれば、このクリーチャーは、相手のカードの効果によってタップされず、離れない。 作者:amuzak 概要 登場時および攻撃時に山札の一番上を表向きにし、それが火のクリーチャーか火の呪文なら、そのまま踏み倒すことができる。 能力的に《ボルシャック・モモキングNEX》と酷似しているが、クリーチャーだけでなく呪文も踏み倒せるという違いがある。 火文明には珍しく呪文も踏み倒せるということなので、仮に呪文が表向きになってもそのまま使い捨てにならずに済むというメリットがある。 なお、表向きにしたのがツインパクトカードの場合、そのどちらかを選択して踏み倒すこととなる。 さらに、自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「パワード・ブレイカー」、加えて、墓地の火のカードの枚数によるパンプアップを付与する。 パワーや打点の不足を補える他、召喚酔いで攻撃に移せないデメリットも解消できる。攻撃だけでなくバトル中でもパワーが上昇するので殴り返しにも強い。 特に自身の能力で踏み倒されたクリーチャーを、そのターンに攻撃させることができるので、ダイレクトアタックにも貢献できる。 バトルゾーンと墓地にある火のクリーチャーを合計6体揃えることでこのクリーチャーは相手によってタップされず、離れなくなる耐性効果を発揮する。 オールタップや確定除去にも影響されず、出してすぐに倒されることがない強力な効果である。 シビルカウントを彷彿とさせる条件ではあるが、墓地も参照しているので墓地が貯まりやすい中盤以降なら発揮させることは可能。クリーチャー比率の高いデッキなら高確率で達成できる。 もちろん、耐性を持たずとも簡単には破壊されないパワーを持ち、その上パンプアップ能力まで備えているので、バトルで倒すのは難しい。 一応、G・ストライクで攻撃できなくすることはできるものの、能力の関係でタップしているこのクリーチャーを選ぶことはあまりないだろう。 総じて、数ある《ボルシャック》の中でも高いスペックを誇るカードである。 コストの重さと進化クリーチャーであることが一番のネックだが、サポートに恵まれているので気にはならず、メクレイドによるコスト踏み倒しに対応しているのも大きい。 ただ、火文明特有のクリーチャー破壊など盤面に干渉する効果を持たないので、パワー負けすることはないがブロックされて攻撃を阻まれることが多い。 自身の能力でクリーチャーの展開と強化を両立できるのを生かし、相手を追いつめるようにしたい。 その他 コンセプトは《ボルシャック・ドラゴン》の新たな姿であり、究極の形として「救世主」を付け加えた。 なお、このカードは「切札勝舞」の《ボルシャック》をベースとしているため、冠詞には彼が主役だった頃の代名詞である「決闘」が含まれている。 名称や能力は《ボルシャック・NEX》やその派生カードを意識したものが多く、名前にも反映されている他、種族は《ボルシャックライシス・NEX》にある「メガ・アーマード・コマンド・ドラゴン」が使われており、既存のアーマード・ドラゴンとは違う存在感を出している。 そのため、「アーマード・ドラゴン」としてのサポートを受けられないのは痛い所である。 タップ耐性および除去耐性は、《ボルシャック》の特徴である「墓地にある火のカードの枚数」によるパンプアップがモチーフであり、自身の踏み倒しとのシナジーも兼ねて、バトルゾーンにあるクリーチャーも含めている。 サイクル オーバーレアの進化クリーチャーサイクル。いずれも除去耐性を持つ。 《決闘超竜 ボルシャック・救世主・NEX》 《剛撃天地 ギャラクシア》 《白騎士の聖霊王アルカマジェスティ》 《黄昏電磁 アストラル・GEO・ストーム》 《死神明王バロム・ジェノサイズ》 関連 《超竜キング・ボルシャック》 《ボルシャックライシス・NEX》 《ボルシャック・バトクロス》 《ボルシャック・モモキングNEX》 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 即戦力 (0) 優秀 (0) 普通 (1) 微妙 (0) モモキングRXから出せないのが辛い 入れるデッキは連ドラとかになるけど踏み倒さない限り出しにくいカードだからそこが辛い -- 復帰勢 (2024-01-02 20 20 33) 【連ドラ】だけでなく【赤緑ボルシャック】でも活躍できるスペックですが、赤単の方が真価を発揮できます。あえてコスト8にしたのは、簡単に踏み倒せないようにしたためです。 -- amuzak (2024-01-03 08 28 19) 進化条件を「火のドラゴン」から「火のクリーチャー」に変更しました。 -- amuzak (2024-01-08 12 37 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/45kssos/pages/81.html
――どうなってんだよ、こりゃ! 今、自分はどんな状況なのか整理をしろ俺! 肩で息をしている俺はぼんやりだが大体の事を思い返してきた。 ――――― おまじないを俺達9人が行ったんだ。 だがそこで俺達は友人を何人も亡くしてしまい最終的には5人で『逆打ち』という方法で脱出をした。 戻ってきたのはもちろん学校。 だが、俺達がおまじないを行った自分の学校ではなく、室内でもない屋外に戻ってきた。 そこはグラウンドだった。 脱出をして俺達が見た最初の色は見慣れた赤色、『血』の色であった。 赤色の景色からまた赤色の景色へと移り変わり、また1人死んでしまった。 ――どこまで俺達は死と隣り合わせなんだよ! 眠らされた俺は目を覚ますと砂浜。 制服に付いた砂浜の砂を落としていると、髪の長いおしとやかな女性が話しかけてくる。 「あなたもあの光景を見た人ですか?」 あの光景。 彼女の言うあの光景とは、子供が実験と称してただ乱暴に動物を殺す様な、中身も意味もないくだらない殺しに巻き込まれた3人が死んだ事件の事だろう。 また、人が死ぬのは心が痛むな。 おそらくこの島には篠崎あゆみ、持田哲志、中嶋直美も来ているんだろう。 哲志なんか妹を殺されている。 今回は怒りの矛先があるぶん主催者にかなりキレているところなんじゃないか。 ――それは主催者の思うツボなんぜ、哲志。 「あぁ。しかも死んだ奴の中に知り合いが居たんだ。やり切れないぜ」 主催者に対して憎しみが湧き出る。 俺のこの考えもきっと主催者に踊らされているんだろうな。 「私にも知り合いが居ました。私が好きな人の妹さんです」 「……ぁ」 あの由香ちゃんと一緒に死んだもう片方の子の知り合いか。 「くっ……、ぐぅ……」 下を向き、歯を食いしばり、憎しみをさらけ出しての声が響く。 「死んで当然なんだよ、あんな奴!」 全てを見下す目だった。 「あ、あんた死者をバカにするんじゃねーよ。そういうのは卑怯だ!」 今の言葉は聞き捨てならなかった。 死んだ者への侮辱。 返される事のない仕返し。 卑怯だ。 そんなの卑怯じゃないかっ! 「なんで?だってあいつが悟史君がしてきた事の方が卑怯じゃない!」 サトシ……。 由香の兄貴の名前もサトシだったな。 じゃあ死んだ2人の子達の兄貴は両方サトシって名前なんだったんだな。 偶然にしても気持ち悪い偶然だぜ。 ――――― 沙都子がすぐに泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が新しい親に対して反抗しては泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子がご飯をこぼしては泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が村の人に悪口を言われては泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が転ぶと泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が悪い事をしては怒られて泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が怖いと泣くから。 助けて、にーにーって。 それを悟史君が助けて。 沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、沙都子が、 にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、にーにーって、 すがりつくから。 悟史君が優しいのを誰よりも知っている沙都子だから。 沙都子をいくらでも守ろうとする悟史君だから。 何度も何度も悟史君が沙都子を守り、悟史君が傷付く。 悪循環の無限ループ。 そして、悟史君は……。 ――消えた。 ――――― な、なんだよ。この女。 完全に狂っているじゃねーか! 俺は出来る限り彼女から逃げ出したく――逃げた。 「あいつらは言った。元の世界に返して、20億円を渡すって。その金を使えば望みを叶えると」 むしろこのゲームに喜んでいるとしか思えない。 「だから死ね!」 何故かは知らんが彼女は『止まれ』の標識を持っている。 だが破壊力だけはありそうだ。 「止まれ、トまれ、止マレ、トマレ、止まれっ、止マれ、止まれっ!」 まるでこの標識が見えないのかと言わんばかりの止まれコール。 だが止まった瞬間死んでしまうじゃないかよ! 俺は後ろを振り返らずに逃げる。 チクショ、砂浜という地形が悪い。 走るにも砂で埋もれるので上手く走れないのだ。 ――バーンッ! だが、俺から見れば救いの神が現れたのだ。 ――――― 「お止めなさい」 そこには如何にも貴族という格好をした女性が居た。 日本人には見られない気高さや気品さがあった。 それもその筈。 彼女はこのゲームの主催者のゲームマスターであるシャルル・ジ・ブリタニアの娘、反抗を見せたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの異母妹であるのだから。 世間知らずで、純粋で行動力のあるお姫様だ。 名はユーフェミア・リ・ブリタニア。 通称ユフィである。 その手には自分の因縁のある銃、竹とセラミックで出来たニードルガンを持っていた。 充分に威力だけはある。 ユフィはそもそもゲームには乗っておらず、父親を止めるつもりだ。 ――――― バン、バン。 2発彼女は銃を放つ。 それはあくまでも威嚇の為であり。 「ちっ、覚えていなっ!」 彼女を撤退させた。 【A-7 砂浜/未明】 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】 【装備:止まれの標識@めだかボックス】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】 【状態:健康、雛見沢症候群】 【思考・行動】 1:優勝して悟史君の元に帰る。 2:みんな殺す! 【備考】 ※目明し編からの参戦です。 ※彼女は雛見沢症候群にかかっていますがどの程度なのかは次の書き手さんにお任せします。 「ありがとうございます」 俺は助けてくれた少女に駆け寄った。 その少女はあまりにも可憐でキレイだった。 (い、いやっ、俺は篠崎が好きで……) 助けられてしかもこんなにキレイだと惚れてしまうのはしょうがないというか……。 「……ナィと」 「ん?」 何か呟いたかと顔を見る。 目が赤くなっているだけでなにもおかしな事はない。 「アナタ……は、日本人ですか」 少々歯切れが悪い。 それにどうしてそんな事を訊ねるのか? 深く考え過ぎか? ――――― 「あぁ、日本人だが?」 「日本人はコロさないと」 頭を銃に突きつけられて……。 バーン! 彼女のニードルガンからトゲが出された。 彼女の意志とは関係なく日本人を根絶やしにしてしまう呪い(ギアス)が彼女を蝕んでいる。 彼女――ユーフェミア・リ・ブリタニアが追いかけっこに割って救ったのは岸沼良樹なのか、園崎詩音だったのか。 その答えは誰にも答えられない。 【岸沼良樹@コープスパーティー】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】 【状態:???】 【思考・行動】 1:??? 【備考】 ※本編クリア後からの参戦。 【ユーフェミア・リ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【装備:ニードルガン2/6@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【所持品:支給品一式 ニードルガンのトゲ12/12@コードギアス 反逆のルルーシュ ランダム支給品×2】 【状態:健康、ギアス】 【思考・行動】 1:父親を説得し、バトルロワイアルを終わらせる。 【備考】 ※死亡後からの参戦です。 ※彼女は現在『日本人を殺す』ギアスの呪いにかかっています。このギアスは人を強制させるものなのでユフィに抑える事は不可能です。 【止まれの標識@めだかボックス】 牛深柄春の武器(?)。本人が弱すぎていまいちよくからない。標識だからってデュラララ!なわけじゃないんだから。 【ニードルガン@コードギアス 反逆のルルーシュ】 ユフィが日本人殺害に使った竹とセラミックで作られた銃。装弾数不明なので装弾数の6発というのはこのロワイアルオリジナル。 047 魔女の惨劇会 時系列 023 夢想曲 018 バトルロワイアル狂奏曲 投下順 020 ラブコメディは突然に START 岸沼良樹 064 1人の逃走劇/暴走劇/復讐劇 START ユーフェミア・リ・ブリタニア START 園崎詩音 050 剣ツルギ物モノ語ガタリ
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/8941.html
DQⅣ(リメイク版) 第五章で取得可能な称号の一つ。 条件は【勇者】のレベルが11~35で、【デスパレス】でイベントが起こってから、【エスターク】を倒すまでの間。 シナリオ演出用の期間限定称号といったところ。
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/1326.html
【今回予告】 未来は、君を待ってはくれない。 乞われた。だから剣を握(と)った。 乞われた。だから戦った。 三千世界は静かに回る。壊れる人を見下ろしながら。 来訪者(フォーリナー)は静かに笑う。恋患う世界を想いながら。 さあ、宿命すら変える者たち、カオスフレアよ。 世界を揺るがす時は来た。 今日、ここにまた新たな伝説が生まれる。 『異界戦記カオスフレア SECOND CHAPTER』 「救世主、世界に溺れる」 人よ、未来を侵略せよ! 【ハンドアウト】 PC1用ハンドアウト パス:巻貝奇抜への心遣い 推奨ミーム:フォーリナー かつて一度、始原世界オリジンを救った救世主。それがキミだ。 今は神炎同盟盟主・神王エニア3世の庇護下、世界を渡る手段を模索している。 ある日、一人の少女がキミに会いに来た。名前は巻貝奇抜(まきがいきばつ)。 自らはフォーリナーだと告白した彼女だが、どうしても頼みたいことがあると言って聞かない。 「世界を救うために、あたしを助けてほしい」。キミは彼女を放っておけないと思った。 PC2用ハンドアウト パス:“美食参謀”アキピウスへの貸し 推奨ミーム:テオス キミは大星団テオスを率いる星王ディオスに仕える将軍である。 真偽はさておき、造物主の化身である星王に忠誠を誓っていると諸侯からは認識されている。ただし風当たりは決して弱くはない。 さて、そんなキミに“美食参謀”マルクス・ガディウス・アキピウスから呼び出しがかかる。 食道楽とはいえ、彼はテオス随一のバンダーラ創造者兼エラーハクリエイター。 無碍にはできないと判断したキミは静かに応じた。 PC3用ハンドアウト パス:火神主水介蛸八郎への友情 推奨ミーム:特になし カオスフレアが皆、常に戦いの地にいるわけではない。 キミのようにリオフレード魔法学院に通い学生生活に身を置くものも少なからず存在している。 同級生のケファロメガス星人・モンドが多島海にあるニパス遺跡に莫大なエネルギーを内蔵する秘宝が眠ることを突き止めた。 冒険部部長としては無視できない話であり、どうしても確保したいらしい。 …キミはその話の流れに何か嫌な予感がした。 PC4用ハンドアウト パス:神炎同盟への忠誠 推奨ミーム:オリジンor富嶽orアムルタート キミは神炎同盟の一員であり、中でも一目置かれる存在だ。 下される命令はいずれも過酷、かつ世界の命運を委ねられるようなものばかり。 そして、キミはそれらを忠実にこなし今もこの日を生きている。 世界に迫った危機を救うため動き出した戦士がいる。今回の任務はその戦士を援護することだ、とキミの主人は語った。 世界を救う。そのために必ず生きて帰る。キミはその二つを固く胸に誓った。 【キャラクター作成と成長ルール】 ●キャラクターは経験点50点で成長した状態。 ●エラッタは最新版を適用します。 ハウスルール1 龍血・機聖晶(ギフト)、Dパスはどちらかのみ ハウスルール2 PC1は【ヤルダバオト】の習得と使用を禁止。 ●特技ポイントと経験点は計算方法が違います。初期作キャラクターに経験点を後乗せする感じです。以下は初期キャラクター作成の流れになります。 コロナ決定→ミーム決定→ブランチ決定→基本戦闘能力値HPLP算出(端数は切り上げ) 特技ポイント5ポイントの使い方を決める。特技ひとつ1点。ふたつめのミーム取得0点。3つ目以降のミームの取得(ひとつにつき)2点。既に得ているミームのブランチひとつ2点。 初期所持品を【社会】×3経験点分のアイテムを初期所持品として取得。 ●では経験点を使用していきましょう。 基本能力値の上昇は、現在の【能力値】×2点につき1点です。HPLPも変動します。 戦闘能力値の上昇は、現在の【能力値】+5×2点につき1点です。 新たなブランチの獲得は、ひとつにつき10点です。ミームも同様ですがピュアでなくなる場合はデイブレイク特技が使用不能になるうえ、経験点は払い戻しされません。ご注意を。 特技の習得は、ひとつにつき5点です。レベルは1上昇につき5点、原則上限は5です。 アイテムの獲得は、「常備化コスト」分の経験点を支払ってください。 ●以上で成長は終わりです。さあ、人よ、未来を侵略せよ! 【何かありましたら】 2013/01にプラベで使ったシナリオですが面子的に問題ないはず。ハンドアウト・コロナ希望や質問などありましたらこちらまでどうぞ。 -- ペンギも (2013-08-05 22 49 57) こんばんは、一回生のからっぽまるでございます。やりたいハンドアウトは3=4>2>1で、やりたいコロナは執行者(サブアタッカー)=星詠み(サポーター)>聖戦士(ボスキラー)>光翼騎士(ガーダー)ってところですかね。 -- からっぽまる (2013-08-05 23 04 41) こんばんは、同じく1回生のポチョム菌です。ルルブは持ってませんが、基本くらいは買いたいです。PC番号は空いたところでOKです。 -- ポチョム菌 (2013-08-05 23 12 54) 4年のiketomoです。基本ルルブを買う時は初版ではないことを確認することをオススメします。コロナは何でもいいですが、番長やりたい。PC番号の希望は2=4 1 3でお願いします。 -- iketomo (2013-08-06 18 36 08) 4人気だな。ここはPC3を選んでおこう。コロナは割かしなんでも、強いて挙げるなら星詠み -- きー (2013-08-06 21 45 54) てことで、PC1 ポチョム菌、PC2 iketomo、PC3 きー、PC4 からっぽまるってことで良いかい -- きー (2013-08-06 21 47 38) 自分はそれでいいです。この流れなら、コロナは執行者にさせて頂きます -- からっぽまる (2013-08-06 21 51 53) 俺もそれでいいです。ということは俺が聖戦士かな。 -- ポチョム菌 (2013-08-06 21 54 49) 了解です。ならば自分は光翼騎士で。 -- iketomo (2013-08-06 21 56 24) これで分かれたな -- きー (2013-08-06 22 00 31) 一応ここにも。キャラ作は9日13時位からラウンジにて。 -- きー (2013-08-06 22 21 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/255.html
俺は戦い 守り抜いてきた この 愛する街を 仲間と 共に―― 空は いつでも蒼かった 何かの 予兆を表して それでも俺は 覚悟した これが己の 進む道だと 「マタ、何時モノ通リダト思ッテイタ」 龍と虎の闘い そして決着 だが 今回は違っている 進化の暴走 進化による狂い いつものようにはいかない だが 今度も俺は戦い 守り抜く この 愛する街を 仲間と 共に―― コレガ己ノ 進ム道ナノダカラ