約 61,782 件
https://w.atwiki.jp/eccs_down/pages/44.html
【政治】 「ベント」作業など初動の遅れに原子力安全委員長「首相が現地に行ったことで混乱があったとは承知していない」 - ニュース速報+板@2ch http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1301303524/l50 http //unkar.org/r/newsplus/1301303524 http //mimizun.com/log/2ch/newsplus/1301303524/ 1 :うしうしタイフーンφ ★:2011/03/28(月) 18 12 04.16 ID ???0 911 :名無しさん@十一周年 :2011/03/29(火) 04 56 39.87 ID Sxf1CTvR0 この件で菅を叩くのは逆効果だよ プラス民はやっぱり頭がおかしいと思われるだけ 他の板からどういう評価下ってるのか知らないわけでもあるまい 総レス数 1001 福島第1原発:1号機の排気「再三指示」 枝野官房長官 - 毎日jp(毎日新聞) http //mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010109000c.html http //megalodon.jp/2011-0407-2215-22/mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010109000c.html 枝野幸男官房長官は28日の記者会見で、東日本大震災発生翌日の12日に東京電力福島第1原発1号機で行われたベント(放射性物質を含む排気)について「東電の連絡員を通じて、早くベントを行うようにという指示を繰り返していた」と述べ、首相官邸側から早期実施を再三求めても、東電側がなかなか応じなかったことを明らかにした。1号機では12日午後に水素爆発があり、ベントの遅れが事態の悪化につながったと批判されている。 ベントは原子炉格納容器内の圧力を下げるために行われるが、放射性物質が大気中に放出されるリスクを伴う。 枝野氏によると、12日午前1時半に海江田万里経済産業相が、原子炉の冷却機能が失われた1、2号機にベントを行うよう東電側に指示。午前3時5分、1号機を優先してベントを実施するとの報告があり、枝野氏は同12分からの記者会見で発表した。しかし、実際にベントの作業が始まったのは午前9時4分で、ベントによる圧力降下が確認されたのは午後2時半だったという。 菅直人首相は同日午前6時過ぎ、自衛隊ヘリで福島第1原発の視察に向かい、11時前に官邸に戻っている。視察によってベントが遅れたとの一部報道に対し、枝野氏は、首相の視察はベント実施が前提だったことを強調。「発表した午前3時ぐらいにはベントが始まると想定していたが、首相が出発する6時台でも始まっていないので、早くやらないといけない、と繰り返し東電に求めた」と反論。「事後的な検証が必要だが、少なくともその時点では、東電から十分な説明は得られなかった」と、東電への不信感をあらわにした。 首相の視察に同行した原子力安全委員会の班目春樹委員長は28日の参院予算委員会で「海江田大臣が東電に『とにかく早くベントしろ』と言い続けていた」と強調。首相の視察については「原子力について少し勉強したいというわけで、私が同行した」と述べ「勉強」目的だったとも受け取れる答弁をした。 毎日新聞 2011年3月28日 20時12分(最終更新 3月29日 3時40分) 初動ミスで深刻化か 首相の現地視察を優先(福島民友ニュース) http //megalodon.jp/2011-0328-1817-01/www.minyu-net.com/news/news/0328/news7.html 放射性物質放出が続く東京電力福島第1原発をめぐり、経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日から炉心溶融という「最悪のシナリオ」を予測していながら、菅直人首相が強く望んだ現地視察で、即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた。また、首相から直接説明を受けた福島瑞穂社民党党首によると、首相に同行した班目春樹委員長はヘリで原発を視察した際、「水素爆発は起きない」と説明したという。政府関係者は「この発言で班目氏は首相の信頼を失った」と明かす。 性急な現地視察という間違った「政治主導」が目の前に迫る危機への対応を滞らせ、首相と補佐役の専門家の間に、あってはならない不信感が横たわる。危機管理システムが人的要因で機能せず、「有事なのに平時の対応をしている」(与党関係者)のが、今の政権中枢の実態ではないのか。 これは、もはや人災と言っていい。世界が注視する「フクシマの核危機」を乗り越えられるのか。首相に猛省を促したい。また関係省庁間の情報共有強化、主要担当機関の指導力向上、国民との相互信頼に基づく戦略的コミュニケーションの実践を首相に求めたい。 (2011年3月28日 福島民友ニュース) 首相、反論また反論 歴代政権に責任転嫁も :日本経済新聞 http //megalodon.jp/2011-0330-0007-51/www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E0EBE2E19F8DE0EBE2E1E0E2E3E38297EAE2E2E2;at=ALL 2011/3/29 22 50 菅直人首相は29日、東日本大震災の発生から19日目にして初めて国会で答弁に立った。同日の参院予算委員会で、野党は首相が震災翌日に福島第1原子力発電所を視察したために事故対応の初動に遅れが生じたと厳しく批判。首相は色をなして反論する一方、自民党政権時代の原子力政策や東京電力の安全対策の不備への責任転嫁に躍起となった。 「視察で(初動が)遅延したという指摘はまったく当たらない。東京電力もそういう認識でいる」。首相は、自身が視察を敢行したことから原子炉の圧力を下げる「ベント」の作業が遅れたとする自民党の礒崎陽輔氏の質問に、ひときわ声を高めてこう反論した。 福島第1原発では、ベントの遅れが事故拡大につながったとの指摘がある。首相は「(官邸は)12日午前1時30分にはベントをすべきだとの方針を明確に東電に伝えていた」と説明し、視察との関連性を否定した。「政治的パフォーマンス」とする批判には「まったく違う」と声を荒らげた。 東電と首相官邸の連携不足を問われると「東電は情報が十分に迅速にとれない場面もあった。ある段階では動揺もみられた」と東電側の問題を指摘。政府と東電の統合本部を立ち上げ、自ら本部長として指揮に乗り出したとして、逆にリーダーシップを誇示してみせた。 「(原発設置)当時の津波への認識が大きく間違っていたのは否定しようがない」。首相は政府と東電が安全対策を怠ったと指摘する共産党の大門実紀史氏にはこう答弁した。「(1960年の)チリ地震(の津波)の水準も満たしていないとすれば相当問題だ」とも強調した。原因は自民党など過去の政権の無策にあるとの認識を示した発言だ。 1号機ベント作業、首相視察の1時間後に 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20110401-OYT1T00138.htm http //megalodon.jp/2011-0408-0108-37/news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/incident/20110401-567-OYT1T00138.html 首相官邸の初動対応で、「菅首相の行動が裏目に出た」との批判が出ているのが福島第一原発の視察だ。 地震発生から一夜明けた12日早朝、首相を乗せた陸上自衛隊のヘリコプターが官邸屋上から同原発に向かった。「とにかく現場が見たい」との首相の強い意向で、視察は約50分続いた。当時、1号機は原子炉格納容器内の圧力が高く、首相が視察にたつ約3時間前には、海江田経済産業相らが弁を通じて高圧の蒸気を放出するベント作業を急ぐよう指示。だが、実際の作業着手は、首相が視察を終えた1時間後だった。 枝野官房長官らは視察の影響を否定するが、蒸気放出で放射性物質も原子炉外部に拡散するため、「首相に危険を及ぼさぬように作業を遅らせた」(自民党幹部)との見方が広がった。 (2011年4月1日09時32分 読売新聞) 検証・大震災:初動遅れ、連鎖 情報共有、失敗(その1) - 毎日jp(毎日新聞) http //mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040023000c.html http //megalodon.jp/2011-0404-2242-49/mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040023000c.html 2011年4月4日6時0分 ◇福島第1原発、津波…燃料棒溶融…爆発 ◇3.11から2日間、官邸・保安院・東電は 東日本大震災は国内未曽有の原発事故を引き起こした。首相官邸や東電、防衛省・自衛隊はどう対処したのか。米国の動きは。発生直後からの2日間を追った。【震災検証取材班】 ■発生 11日14:46 ◇暗闇の建屋脱出30分 「はぐれるな、手をつなごう」 ◇「全員官邸に集合」 閣僚右往左往 その時、東電の下請け会社に勤めるベテラン従業員は福島第1原発4号機タービン建屋の地下1階で鉄材の切断作業をしていた。11日午後2時46分、激しい揺れに必死で配管にしがみつく。 「足場が倒れたら危ない」。3人の同僚と声をかけ合っていると突然、照明が消えた。暗闇の中、危険箇所を示す電池式の警告灯だけが赤く点滅している。 頭が混乱して方向感覚がない。「はぐれたら大変だぞ。手をつないで行こう」。警告灯を懐中電灯代わりに、4人は一列になって1階に向かった。外に出られたのは30分後だった。 1号機の「廃棄物処理建屋」で下請け会社の社員、菅波秀夫さん(60)は足場材の搬出作業をしていた。作業場の監督が中央制御室に連絡して急いで扉のロックを解除させ、仲間6人で出口に通じる隣の建屋に入った。だが、ほこりが立ちこめ視界がきかない。仕方なく作業場に戻ると照明が切れ、鉄骨が揺れる音だけが響く。どこからか声がした。「おれらについて来い」。それを頼りに出口をめざした。 下請け会社を経営する小川喜弘さん(53)は放射性廃棄物を処理する「集中環境施設」の建屋4階で非常用バッテリーの点検をしていた。揺れが収まって階段を下りると、すぐに大津波警報が出た。4号機で定期点検中の作業員100人以上と高台に向かって逃げた。1号機の建屋の壁が崩れているのが見えた。 避難所から自宅のある浪江町に戻った時、その光景にがくぜんとした。「人っ子一人いない。これは死の町だ」 築50年を超す福島県庁舎が強い揺れに襲われた時、佐藤雄平知事は2階会議室で地元新聞社のインタビューを受けていた。5階建ての本庁舎は倒壊のおそれがあり、県は隣の県自治会館に災害対策本部を設置する。救助を求める声が対策本部を飛び交う。原発は後回しだ。3時10分すぎ、本庁舎で受けた第1、第2原発からのファクスには「全原子炉が自動停止」とあった。 ◆ 福島第1原発から約200キロにある東京の国会議事堂。菅直人首相は、全閣僚とともに参院決算委員会に出席し、新聞報道で表面化した外国人献金問題を巡って集中砲火を浴びていた。 激しい振動に天井のシャンデリアが大きく横に揺れ、立ち上がる首相のそばに松本龍防災担当相が駆け寄った。4分後には鶴保庸介委員長が「暫時ちょっと休憩」と宣言したが、委員会が再開されることはなかった。 首相側近の江田五月法相は「全員官邸に集合」という大声に押されて首相官邸へと公用車で駆けつけた。官邸内の危機管理センターへと向かうためエレベーターで地下に下りたが、物置のような場所に出てしまった。 中野寛成国家公安委員長らと出くわし、地上に上がるため乗ろうとしたエレベーターがストップ。じきに「防災相を除いて各省待機」の連絡が伝わったが、官邸は早くも混乱を極めていた。 ◆ 「最初は人命救助、次は避難民対策だ」。参院第1委員会室を飛び出した北沢俊美防衛相は防衛省にいた小川勝也副防衛相に自衛隊出動に備えるよう指示を出したが、水面下では救命とは別の情報収集が始まった。 福島第1原発から約60キロにある陸上自衛隊福島駐屯地(福島市)。原子炉が自動停止した原発の情報収集に乗り出した。防災訓練など日ごろから原発側との情報交換を欠かさず、作業はスムーズだった。 「自動停止しており、今のところ問題はない」。東京・市ケ谷の防衛省メーンビルA棟地下3階にある中央指揮所(CCP)に駐屯地からの現地情報が伝わったのは地震発生から約1時間後の午後3時55分。その約20分後には「放射能漏れもない」との現地情報が新たに加わった。 すでに自衛隊は被災地派遣の準備が始まっていた。部隊配置や移動状況などが大きなスクリーンに映し出される中央指揮所の作戦本部・オペレーションルームに姿を見せた折木良一統合幕僚長は号令をかけた。 「全国の部隊を東北方面に集中して救援に当たるように」 ◆ 東京都千代田区の東電本店。出張で不在の勝俣恒久会長らに代わって対策本部の指揮を執る藤本孝副社長は、補助電源で薄明かりがともる第1原発の中央制御室から、第1、第2原発の全基停止を知らされた。 「電力需要が少ない週末はなんとかできても、週明けは大混乱するかもしれんな」。藤本副社長はつぶやいた。この時、原発事故が放射能漏れまで引き起こすとは予想もしていなかった。 ■異変 11日16:36 ◇冷却系ダウン 会見場に駆け込み「15条事態」 ◇保安院幹部「悪夢じゃないのか」 「大丈夫」一転、首相に一報 大津波で状況は一変した。13台ある非常用ディーゼル発電機のうち、12台が使用不能に陥った。さらに官邸を震撼(しんかん)させる緊急事態が起きたのは地震発生から約2時間後の午後4時36分。「炉心溶融」を防ぐための冷却システムがダウンした。このままでは、核燃料の損傷や放射性物質の外部漏えいにつながる。 東京・霞が関の経産省で原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官が記者会見していた最中だった。「蒸気タービンで駆動する冷却系が働いている。バッテリー(蓄電池)は7、8時間は保持される」 会見を終えて中村審議官が席を立とうとした午後5時前。血相を変えた保安院職員が「東京電力から15条事態と判断したと連絡がありました」と会見室に飛び込んだ。「15条とは何だ」と騒然とする報道陣に「詳細は後ほど」と繰り返すばかりだった。 原子力災害対策特別措置法(原災法)に基づく15条通報は、原子炉内に注水できず冷却機能を失うことに代表される重大な緊急事態の発生に適用される。1、2号機は注水が確認できなくなっていた。 これに先立つ午後3時42分には、全交流電源が失われ、冷却機能の喪失につながりかねない事態になった。東電は15条の一つ手前のトラブルとして10条通報した。「10条でさえ通報が来るなんて考えもしなかったのに、より深刻な15条なんて。悪夢じゃないのか」。保安院幹部がうめいた。 ◆ 東電の武藤栄副社長が「発電所を見てきます」と言い残してヘリコプターで福島原発へと飛んだのは午後3時半。まだ冷却系統は作動していたが、東電内でも危機感が広がり始めた。原子力部門の幹部は「15条も適用した方がいい」と考えていた。 東電本店2階の対策本部はすべての電源を失ったことに困惑の度を深めた。こうした事態を想定した「シビアアクシデントマニュアル」に沿って管内の事務所などから電源車をかき集める作業を始めた。 「6台は確保できそうだ」。だが、東電から報告を受けた保安院幹部に疑念がよぎる。「仮に電源が復旧しても地震や津波で計器類だって損傷しているはず。簡単に事が進むだろうか」 ◆ 原発事故を巡る行政機関の情報伝達ルートは「東電→経産省原子力安全・保安院→首相官邸」という流れで、通常は官邸が直接、民間企業の東電に指示・命令することはない。「原発有事」に発展するまで首相はもっぱら保安院から「原発は大丈夫です」との報告を受けていた、と複数の政府高官は指摘する。 首相が「冷却機能不全」という事態急変を知ったのは、東日本大震災発生後、首相官邸で初めての記者会見に臨む直前だった。だが、午後4時54分からの会見では「日本の総力を挙げる」と表明し、原発事故には「一部の原子力発電所が自動停止したが、外部への放射性物質の影響は確認されていない」と触れただけだった。 首相はこのころから原発事故対応へとのめりこんでいく。公邸の伸子夫人に電話した際、「東工大の名簿」を求めた。母校の専門家からアドバイスを受けようとしたためだった。 「私は原子力に詳しい」との自負を後に漏らす首相。そこからは「原子力村」と呼ばれる電力業界、経産省、東大研究者が原子力政策を支配するシステムへの対抗意識がうかがえる。伸子夫人は東工大時代の首相の友人を通じて名簿を官邸に届けた。首相はその後東工大出身の日比野靖・北陸先端科学技術大学院大副学長ら3人を内閣官房参与に迎えることになる。 ◆ 「え、本当に大丈夫なのか」。午後5時前、各駐屯地などからの電話で「パンク状態」だった防衛省・中央指揮所内が一瞬、ざわめいた。それまでの「安全」とは異なり、首相官邸に詰めている統幕の連絡要員から「放射能が漏れている模様。ただし、大きな被害にはならないだろう」と異常事態の情報が伝わったためだ。 原災法に基づき、首相が「原子力緊急事態宣言」を発令するのは時間の問題だとの情報も駆け巡った。 官邸から原子力災害対策本部設置と「午後6時半から会議」との連絡があり、防衛省は午後6時過ぎ、「首相が原子力緊急事態宣言を発令する」との情報を漏らしたが、会議がずれ込みいったんは先送りされた。 しかし、これを織り込み「原子力災害派遣実施部隊の長はただちに派遣準備を実施する」と定める防災業務計画に基づき、午後6時35分に陸自朝霞駐屯地(埼玉県など)の中央即応集団110人、化学防護車4台を待機させ、準備態勢を整えた。 ============== ■ことば ◇10条通報、15条通報 原子力災害対策特別措置法に基づく。10条は、原子力事業所の原子力防災管理者(福島第1原発では発電所長)は、敷地境界付近で基準以上の放射線量を検知するなどした場合に主務大臣(東電の場合は経済産業相)などへの通報が義務付けられている。15条は、さらに厳しい事態の場合、主務大臣は首相に報告し、首相は原子力緊急事態を宣言する。 毎日新聞 2011年4月4日 東京朝刊 検証・大震災:初動遅れ、連鎖 情報共有、失敗(その2止) - 毎日jp(毎日新聞) http //mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040035000c.html http //megalodon.jp/2011-0404-2243-43/mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040035000c.html 2011年4月4日6時0分 ◇福島第1原発、津波…燃料棒溶融…爆発 ◇3.11から2日間、官邸・保安院・東電は ■厳戒 11日19:03 ◇「国の指示待てぬ」 福島県が避難要請 ◇非常用電源切れ 電源車、適合ケーブルなし 原発の異常事態は時間とともに深刻さを増していった。「安全神話」を揺るがし、「原発震災」に直面した。「現行法ギリギリであらゆる措置を取るという考えだ」。周辺は菅直人首相の決意をこう表現した。 午後7時3分、首相は冷却系が機能不全に陥る危険性を指摘し、初めて原子力緊急事態宣言を発令。午後9時23分、半径3キロ圏内の住民に避難指示を出した。12日早朝には10キロ、同夕には20キロと範囲が拡大していく。 発令に当たっては秘書官らが六法全書と首っ引きで首相権限を調べた。原災法に基づき15条事態になれば自動的に同宣言が出され、政治判断をはさむ余地はないが、ある閣僚は「かなり強力な権限が首相に与えられる」と語った。 ◆ 福島県も原発事故の恐怖に振り回された。原発崩壊の真偽が定かでない情報が飛び交った。 国の指示に先立つ午後8時45分の県災害対策本部会議で原子力災害担当の荒竹宏之生活環境部次長が「2号機で炉心溶融の可能性」と報告。5分後に県は、半径2キロの住民に権限も前例もない避難要請を出した。佐藤雄平知事は「未曽有の被害。人命を最優先に、速やかに避難をお願いしたい」と災対本部前でテレビカメラに呼びかけた。 3キロ以内の住民は約5800人だが、10キロでは約5万人、20キロでは約8万人に膨れ上がる。国に先立つ避難要請を荒竹次長は「細かい点を確認している余裕などなく、国の指示を待てる状況ではなかった」と振り返る。 ◆ 原子炉の暴走を事前に食い止める「冷却作戦」が官邸、経済産業省原子力安全・保安院、東電のもとで進められた。 対処方針は冷却システムを再起動させるための電源車をバッテリーが切れる7~8時間以内に福島第1原発に集めることだった。電源喪失が午後3時42分。タイムリミットは午後11時前後から12日午前0時前後。時間との闘いだった。ひとまず東電が集めた6台が福島に向かったが、陸路の輸送は困難を極めた。 「福島まで緊急車両は通れるのか」。首相は大畠章宏国土交通相に電話で交通状況を確認。執務室にはホワイトボードが運び込まれ、電源車の現在地が刻々と書き込まれていった。しかし、思わぬ誤算が生じた。 電源を失った1~3号機のうち、最初に危機に陥ったのは2号機だった。当初、原子炉の余熱でタービンを回し、冷却に必要な水を炉内に引き込む「隔離時冷却系」が作動し、炉内の水位を保っていた。 だが、隔離時冷却系が午後8時半に突然止まり、炉心の冷却ができなくなった。このままだと核燃料が出す熱で炉内の水が蒸発し、燃料棒が水面から露出する恐れがあった。水面から出た燃料棒はさらに高温になり、いずれは破損し、核燃料が溶け出してしまう危険があった。 待望の電源車が福島第1原発から約5キロ離れた、国の対応拠点「福島オフサイトセンター」(福島県大熊町)に到着したのは午後9時過ぎ。東北電力から提供された電源車2台だったが、ここでトラブルが発生する。 電源車が高電圧だったため接続に必要な低圧ケーブルが用意されていなかったのだ。つなぎ口も津波で浸水していた。午後9時20分には福島オフサイトセンターの非常用電源が切れた。東電社員を含む職員ら15人は隣接する福島県原子力センターに移動したが、ファクス1台。パソコンはなかった。 電源車の到着から2時間以上たった午後11時20分からの保安院の記者会見で山田知穂原子力発電安全審査課長は「電源車は接続されず、電源は回復していない」と作業難航を認めざるを得なかった。 1、3号機はともにタイムリミットの12日午前0時を過ぎてもバッテリーは働いていた。問題の低圧ケーブルはようやく調達できたが、「関東から空輸準備中」(原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官)で作業員も足りないというありさまだった。 2号機の水位は安定し、このころはほかにも低電圧を含む2台の電源車が到着していたが、山田課長は午前0時50分過ぎの記者会見で心もとなげに語った。「今来ている電源車では、多分足りないと思う」 政府高官は「東電のオペレーションは準備不足で、行き当たりばったりのようだった」と振り返る。 ◆ 原子力緊急事態宣言を受けて午後7時半、北沢俊美防衛相が自衛隊始まって以来初の原子力災害派遣命令を発令。核・生物・化学(NBC)兵器に対処する「中央特殊武器防護隊」(中特防)が出動した。 だが、もともとの防護隊の任務はNBCで攻撃された時に放射性物質を検知し、安全な場所に部隊を誘導すること。原子炉の知識はなく、防護服や化学防護車などの装備も「防護服は外部被ばくには十分対応できない。化学防護車に中性子を遮る防護板がついたのもJCO事故以降」(陸自幹部)というのが実情だった。 ■混乱 12日未明 ◇「ベント」放射性物質放出へ ためらう東電 ◇ヘリで現地視察の首相「早くやれ」 「22時50分 炉心露出」「23時50分 燃料被覆管破損」「24時50分 燃料溶融」-- 11日午後10時、原子力安全・保安院は、原子炉内の水位が下がった2号機で何が起こるのかを予測、官邸に報告した。12日午前3時20分には格納容器内の圧力上昇が予測されていたため、弁を操作して高温の水蒸気を外部に逃がす「ベント」作業が必要と分析した。格納容器の破損を防ぐためとはいえ、意図的に放射性物質を外界に放出する「最後の手段」とも言える荒業だ。 ◆ 事態は、冷却機能が働いていたはずの1号機でも深刻化していた。徐々に水位が下がり、燃料棒が最大90センチ露出し、原子炉格納容器の圧力が上昇。損傷の危険性が高まった。 断続的に保安院で開かれた会見で「この事態を想定していなかったのか」と質問が記者から相次ぐ。保安院は「あらかじめ準備されているということではない」と苦しい弁明に終始した。 一方、首相官邸では11日午後11時過ぎ、地下の危機管理センターで首相や海江田万里経産相、班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員長、原子力安全・保安院幹部を交えて対応を協議。「早くベントをやるべきだ」との意見で一致し、東電側と連絡を取った。 12日午前1時半には海江田経産相を通じて東電にベントで圧力を下げるよう指示。しかし、東電側からは、できるかどうか明確な返答はなく、いらだつ官邸が「何なら、総理指示を出すぞ」と威圧する場面もあった。 それでも保安院の中村審議官は午前2時20分過ぎの会見で「最終的に開ける(ベントする)と判断したわけではない。過去にベントの経験はない。一義的には事業者判断だ」と説明した。 ◆ 午前3時、東電は官邸に「2号機は冷却装置が働いている」と報告した。それでも、官邸にいた班目委員長は「これからベントですね」と語った。 ほどなく、海江田経産相と小森明生・東電常務が会見した。海江田経産相は「ベントを開いて圧力を下げる措置を取る旨、東電から報告を受けた」と説明し、すぐに小森常務にバトンを渡した。これに対し、小森常務は「国、保安院の判断を仰ぎ、(ベント実施の)判断で進めるべしというような国の意見もありまして」と述べる。「東電の判断」という海江田経産相の説明と微妙な違いを見せた。 方法は、水蒸気を直接大気に出す「ドライベント」ではなく、いったん水にさらして放射性物質を100分の1程度に減らす「ウエットベント」だった。いずれにしても前例がない。 会見で、小森常務は当初、2号機でベントを実施すると表明したが、代わった東電の担当者は「今入った情報では、2号機は冷却機能が働いていると確認できた。1号機になるかもしれない」と説明した。記者を混乱させた。 原発敷地内では放射線量が上昇し、保安院は午前6時、1号機の中央制御室で通常の約1000倍の放射線量が計測されたと発表した。原発正門付近でも通常の約8倍を記録した。今回の東日本大震災で初めて放射性物質の漏えいが確認された。 政府は原子炉等規制法に基づき、東電にベントをするよう命令した。午前6時50分だった。 ◆ 午前6時過ぎ、首相は班目委員長らと官邸ヘリポートから陸上自衛隊の要人輸送ヘリ・スーパーピューマで福島第1原発へ飛び立った。首相は線量計を携帯していた。午前7時過ぎ、同原発に着いた首相は大地震に耐えられる免震重要棟に移った。 「そんな悠長な話か。早くベントをやれ」 首相の怒声が響く。未明に指示したベントはまだ実施されていなかったからだ。現場を熟知する吉田昌郎福島第1原発所長は実施を約束。この後、官邸は東電本店よりも吉田所長に信頼を置くようになる。 ■崩壊 12日15:36 ◇指示から9時間、ようやく開始 ◇東電「ガスボンベ爆発では」 首相「東電つぶれる」 官邸からの再三の要請を受けて、東電では福島第1原発で現地の作業員らが冷却機能を失った原子炉の圧力を下げるため、炉内から水蒸気を外部に出すベントの準備に取りかかっていた。当初は2号機のベントが想定されたが、途中から1号機の原子炉格納容器の圧力が上昇していることが分かり、こちらを優先することになった。 東電の原発事故時のマニュアルには手順も書かれているが、放射性物質を含んだ水蒸気を原発の外部に出すという初の事態に「福島の現場も東京の東電本店も緊張した」(保安院幹部)。しかも、停電で原子炉から水蒸気を放出するための圧力弁は自動では作動せず、放射線量が高い格納容器周辺に作業員が行き、手で弁を開く必要があった。停電で真っ暗な中での準備作業は難航。首相の視察後もなお現場は「ベントを開始できるまで、どれだけ時間がかかるか分からない」という状況だった。 1号機の格納容器内の圧力は午前4時半には、通常の2倍超の8・4気圧に達し、核燃料が溶ける「炉心溶融」がいつ起きてもおかしくなかったが、ようやくベントが開始できたのは午前10時17分だった。 ◆ 「ドーン」。震災対応をめぐる与野党党首会談が行われていた午後3時36分、福島第1原発1号機の原子炉建屋がごう音を立て、白い煙を噴き上げた。圧力が上昇した格納容器から漏れた水素が建屋の上部にたまり、空気と反応して水素爆発を起こしたのだ。テレビ画面では福島中央テレビが撮影した煙を上げる1号機の様子が生中継され、アナウンサーが興奮した声で爆発のニュースを伝えていた。 与野党党首会談を終えた菅首相は執務室に戻ったが、東電からも保安院からも情報は入っておらず、問い合わせにも東電は「建屋から煙が出ている」というだけだった。首相は「なぜ官邸にすぐに報告できない。こんなことをしていたら東電はつぶれる」と、東電から派遣された幹部を怒鳴りつけた。幹部は「タービン建屋に保管しているガスボンベが爆発した可能性もあります」と説明したが、テレビ映像を見た首相には、小さなトラブルには思えなかった。約1時間後、東電からの連絡で水素爆発らしいと分かり、厚いコンクリートで覆われた建屋の上部が吹き飛ばされたことが判明する。 「重要な情報がすぐに上がるように、東電の原発担当者を官邸に常駐させろ」。しびれを切らした首相は執務室横の特別応接室に「私設本部」を設け、東電幹部と保安院を所管する海江田経産相をそこに詰めさせた。ある政府高官は「首相は海江田さんや東電幹部を質問攻めにする一方、実務にたけている官僚とは話すらしなかった。『政治主導』にとらわれ過ぎているのではないか」と危惧した。 一方、東電本店では、詰め掛けた取材陣に広報担当者が「建物の被害はテレビでしか確認できていない。作業員を今、現場に向かわせているところ」と繰り返すばかりだった。午後6時ごろから会見した保安院も爆発の状況や被害など正確な情報を把握していなかった。 首相周辺は「東電も保安院も原子力安全委も(深刻な事態から目を背けようと)ぐるになっていたとしか思えない」と批判。一方、保安院を傘下に持つ経産省幹部は「事態が最悪の方向に動いたため、官邸は東電や保安院をスケープゴートに仕立てようとしている」と漏らした。 ◆ 「これから一体、何が起こるんだ」。防衛省では、1号機の爆発をテレビで知った北沢防衛相が経産省や保安院から情報が入らないことにいら立った。「事実が分からないと、どういう対応ができるか戦略が立てられない。自衛隊として何ができるんだ」--。語気を強める防衛相に、同省の緊張感は一気に高まった。 自衛隊は、陸自の隊員4人が1号機の爆発直前まで消防ポンプ車2台で原子炉を冷やすため、水を注入していた。爆発当時は、原発から約5キロ離れた地点に下がっており、危うく負傷や被ばくを免れた。ある防衛省幹部は「非常用電源まで落ちているとは知らなかった。ベントももっと早くから行われていたと思っていた」と、東電や保安院への不信感をにじませた。 × 東電は原発の「安全神話」が崩れていく現実を直視できず、初動の対応を誤った。官邸は政治主導にこだわりながら東電や保安院との緊密な連携を図れず、結束して危機に立ち向かえなかった。それは「想定外」という言葉でけっして片づけられるものではない。 ◇情報不足に米も不信感 報道、日本特有を強調 オバマ米大統領が大震災発生の一報をデーリー大統領首席補佐官から受けたのはホワイトハウスで就寝中の11日午前4時(日本時間同日午後6時)。午前9時半から電話で参加したナポリターノ国土安全保障長官らと緊急協議し、午前10時15分(同12日午前0時15分)にいったん中断して菅首相と電話協議に臨んだ。 オバマ氏の関心は原発の現況にあった。首相は「今のところ放射能漏れの証拠をつかんでいない」と答えたが、オバマ氏は原発の安全システムが破損した最悪の事態を想定、チュー・エネルギー長官に対応を指示した。 米政府が不満を募らせたのは情報不足だった。クリントン国務長官が11日、在日米軍機が「原発の一つに冷却材を運んだ」と述べ、その後事実誤認と判明したが、米国では情報不足が招いた「誤情報」と受け止められた。12日未明に日本に向かった米国際開発局(USAID)派遣の捜索・救助チーム75人に放射能対策の装備はなかった。 原発政策を担う米原子力規制委員会(NRC)の対応は素早かった。11日中に担当技術者2人を東京に派遣。首相官邸に常駐を希望し、派遣人数を16日までに11人に増員したが、少ない情報は「日本不信」をあおった。 NRCのヤツコ委員長は16日の下院公聴会で「使用済み燃料プールには水がないと信じている」と証言、「水はある」とする日本側と対立。ルース駐日米大使は「福島第1原発から50マイル(約80キロ)範囲の米国人退避」を勧告した。米国防総省も在日米軍に対し、50マイル以内に許可なしに立ち入ることを禁じた。米メディアがいっせいに「日本側の情報隠し」報道にかじを切ったのはこの前後だった。日本の避難指示に疑問が出され、米政府高官は「状況評価は『深刻』から『非常に深刻』になった」と振り返る。 米国の原発建設は79年のスリーマイル島原発事故で中止となったが、オバマ政権が昨秋、原発推進を再開したばかりだった。しかも米国には福島第1原発1~5号機と同型炉が23基稼働しており、人ごとではなかった。 原発推進派のロビイストたちは、米国の原発政策への影響を食い止めようと議員らに「日本の特異性」を説明。ワシントンのロビー団体「核エネルギー研究所」のフリント上級副所長は、ホームページにリンクされたビデオで「米国の原発は物理的にも、どう運営されているかについても、日本の原発とは全く違う」と強調した。 原子力安全・保安院が原子力政策を進める経産省の傘下にあることにも「産業界と親密な関係にある原発行政」(ウォールストリート・ジャーナル)など「米国と異なる監視体制」を指摘、日本特有の事故との印象を与えようとしている。 毎日新聞 2011年4月4日 東京朝刊 菅が来たから原発が爆発した - 環境・電力板@2ch http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1299925497/l50 119 :名無電力14001:2011/04/06(水) 18 30 45.45 毎日の記事 ttp //mainichi.jp/select/weathernews/news/20110404ddm010040035000c.html 検証・大震災:初動遅れ、連鎖 情報共有、失敗(その2止) 毎日の記事は何号機のベントの指示がはっきりしないが、読み取れる範囲から予想されるのは 夜~明け方 官邸「2号機をベントしろ」と大騒ぎ、東電「ドタバタ」 明け方 官邸「1号機のベントを許可」東電「菅直人ヘリくるじゃん帰るまで待機」 福島第1原発:東電、ベント着手遅れ 首相「おれが話す」 - 毎日jp(毎日新聞) http //mainichi.jp/photo/archive/news/2011/04/04/20110404k0000m010149000c.html http //megalodon.jp/2011-0407-2308-19/mainichi.jp/photo/archive/news/2011/04/04/20110404k0000m010149000c.html 「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。 第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。 首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。 1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか。 ◆ ◆ 11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けたが、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。 一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした。「原子炉は現状では大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。 しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。 11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。 官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。 「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。 翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。 「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。 事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言ったうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった」 ◆ 東日本大震災から人も国も再び立ち上がるには何が必要なのか。教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか。あらゆる現場を見つめ直し、長い時間をかけて考え続けなければならない。随時掲載する「検証 大震災」の初回は、かつてない原発の大事故に政府や東電が当初どう対処したのかを報告する。【震災検証取材班】 毎日新聞 2011年4月4日 2時33分(最終更新 4月4日 14時56分)
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/4457.html
放射線・放射能の影響 / 放射線ホルミシス効果 / ペトカウ効果 / 被災地の子供たちの健康 / 低放射線量率の健康への影響 放射能汚染砕石〔言葉で検索〕 ★ 汚染砕石 経産省出荷見逃す 「東京新聞(2012.1.17)」より / 記事保護 ・福島県二本松市のマンション室内で屋外より高い放射線量が測定された問題で、経済産業省が昨年夏、福島県などから出荷される砕石に放射性物質による汚染がないかどうかを調査したが、確認は業界団体への聞き取りだけにとどまっていたことが分かった。汚染された砕石の出荷を経産省が把握できず、これが流通や使用の広がりにつながった。 ----------------- ★ 二本松市の新築マンションから高放射線量、政府が調査 「AFPBBニュース(2012.1.16)」より / 記事保護 ・政府の定めた避難区域の20ミリシーベルトの半分にあたる10ミリシーベルト程度になると述べた上で、計画的避難区域内の砕石場を対象に調査を進め、同様の事例があるか確認したいと語った。 ■ 石原良純氏「石ということは、しみ込むわけじゃないから表面だよね」 「onaironaironair(2012.1.16)」より ・で、青木理(ジャーナリスト)さんが続いて、「でも、生コンに入れて作っちゃったらどうしようもない。原発の事故とはこういうことなんですよ。ボクらはこれから何十年もこういう事態と向き合っていかないといけない。大変な事故なんだとあらためて思いますよね」ってさ・・・青木さんは、この東京都知事の息子の発言に吹かなかったのかな? そして、(タレント)がウチに帰ってから・・・例えば、こんな会話があったりとかする分け? (※ 例えばの会話はブログ本文で。) ----------------------------------- ■ 〔放射能汚染砕石〕経産省の「根拠なき楽観論」が状況を悪化させた 「低気温のエクスタシーbyはなゆー(2012.1.17)」より ----------------------------------- ■ 広がる放射能汚染 対策を打たない政府 「戦争はなぜ起きるのか(2012.1.16)」より ・政治というものの恐ろしさ、国民を救うのではなく、国民を追い詰めるための政策が次々と打ち出されている。 福島の人々の現状、広がる汚染に手を打たない政治、民主党という破壊者を政権に就かせてしまった、我々の選択ミスだったのだ。 そして維新に移り変わり、さらに状況は悪化する。
https://w.atwiki.jp/eccs_down/pages/40.html
福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia http //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85 福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia http //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF まとめwiki - 大震災原発まとめ-地震発生からの時系列まとめ http //www47.atwiki.jp/matowiki/pages/43.html 東北地方太平洋沖地震 ・福島第1原発、避難区域10キロに拡大 放射線量8倍(以下、福島原発関連) Escapee blog http //escapee.jp/wp/archives/7673 2011年3月12日 ttp //megalodon.jp/2011-0407-2215-22/mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010109000c.html 枝野氏によると、12日午前1時半に海江田万里経済産業相が、原子炉の冷却機能が失われた1、2号機にベントを行うよう東電側に指示。 ttp //mainichi.jp/select/weathernews/20110311/verification/news/20110404org00m040017000c.html 12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。 ttp //jp.wsj.com/Japan/node_237921 菅首相と海江田万里経済産業相は、午前1時半頃、公式に蒸気放出を認めた。 福島第一原発 圧力上昇で空気放出へ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014615391000.html http //www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/775.html http //amanakuni.net/fukushima/311-13.html 3月12日 2時5分 東京電力によりますと、福島県にある福島第一原子力発電所1号機で、原子炉が入った格納容器内の圧力を示す計器の値が上昇しており、この値が正しければ格納容器が壊れる可能性もあるとして、12日午前0時49分、緊急事態を知らせる通報を国に行いました。東京電力では、格納容器内の圧力を下げるために、放射性物質を含む容器内の空気を外部に放出するかどうか検討しています。東京電力は「放出する空気の量は少ない」としています。福島第一原発1号機では、地震のあと、原子炉を安全に冷やすために必要な「非常用の発電機」すべてが使えなくなり、冷却を継続して行う能力が十分にないと判断され、政府は11日午後7時すぎ、「原子力緊急事態」を宣言していました。ただ、現時点でも施設の外への放射性物質漏えいなどは確認されていないということで、東京電力が復旧作業を急いでいます。 原発周辺3キロに避難を指示 初の原子力緊急事態宣言 - 47NEWS(よんななニュース) http //www.47news.jp/CN/201103/CN2011031101001003.html http //megalodon.jp/2011-0513-2139-41/www.47news.jp/CN/201103/CN2011031101001003.html 1号機では原子炉格納容器内の気圧が上昇し、東電ではさらに気圧が高まった場合は、原子炉建屋を通じて周辺に排気することも検討している。 2011/03/12 02 40 【共同通信】 時事ドットコム:福島第1原発、冷却機能停止=放射性物質放出の恐れも-周辺住民に避難指示 http //www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031100987 http //hiyo.jp/eL2 県によると、3キロ圏内の住民全員が避難を終えた。 1号機では、通常400キロパスカルの格納容器内圧力が、600キロパスカルまで上昇。格納容器が破壊される恐れが生じたため、東電は圧力を逃がす操作を検討。操作に伴い、外部に放出される放射能の量や影響を調べている。 (2011/03/12-03 01) asahi_com(朝日新聞社):福島原発、放射能放出も 冷却装置が停止 - ●東日本大震災 http //www.asahi.com/special/10005/TKY201103110525.html http //megalodon.jp/2011-0404-2302-14/www.asahi.com/special/10005/TKY201103110525.html 2011年3月12日3時17分 東電は、電源車51台を同原発に向かわせ、同日深夜に1台が到着、2号機の一部の電源を確保した。ただ、1、2号機とも、水位は徐々に低下しているという。東電は12日未明の会見で、原子炉の格納容器の圧力が高まっているとして、放射能を含む蒸気を外部に逃して格納容器の損傷を防ぐことを検討していることを明らかにした。 http //www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103122050.pdf http //megalodon.jp/2011-0328-2100-35/www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103122050.pdf 03:00 原子炉格納容器内の圧力をベントを開放して降下させる措置を行う予定 3/36 ttp //megalodon.jp/2011-0407-2215-22/mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010109000c.html 午前3時5分、1号機を優先してベントを実施するとの報告があり、枝野氏は同12分からの記者会見で発表した。 官房長官記者発表 平成23年3月12日(土)午前首相官邸ホームページ http //www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201103/12_a2.html http //megalodon.jp/2011-0328-1719-02/www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201103/12_a2.html 平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見 - 政府インターネットテレビ http //nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html http //www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/video/2011/03/images/20110312am2.jpg 2011/03/12 20 06 [冒頭発言]・福島第一原子力発電所について・菅総理による被災状況の把握について・緊急災害対策本部並びに原子力災害対策本部の招集について http //unkar.org/r/newsplus/1303600461/615 http //mimizun.com/log/2ch/newsplus/1303600461/615 615 :名無しさん@十一周年:2011/04/24(日) 09 55 10.47 ID pUvzHWxq0 <視察前の枝野会見> http //nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html (6分10秒~) 記者「ベントは総理視察(AM7 30頃予定)の前か」 枝野「はい」 記者「ベントの正確な時間は?」 枝野「東電が決めます、そんなに遠くないです」 枝野「ベント前に国民に知らせる必要があるため深夜ですが急いで会見しました」 記者「ベントで出る放射能の住民への影響は?」 枝野「微量だし現時点の風向きも安心、だから総理も(ベントした後に)行くです」 (11分25秒~) 記者「保安院予測ではAM3 20ベント開始だが?」 枝野「もう電源車手配中だし現時点(AM3時)以降そう遠くないです」 記者「総理視察は現場の邪魔では?」 枝野「大臣保安院東電とも相談済で邪魔にならないと判断した」 ttp //megalodon.jp/2011-0407-2215-22/mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010109000c.html 視察によってベントが遅れたとの一部報道に対し、枝野氏は、首相の視察はベント実施が前提だったことを強調。「発表した午前3時ぐらいにはベントが始まると想定していたが、首相が出発する6時台でも始まっていないので、早くやらないといけない、と繰り返し東電に求めた」と反論。 ttp //mainichi.jp/select/weathernews/20110311/verification/news/20110404org00m040017000c.html 班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。 福島第一原発 圧力上昇で空気放出へ ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014615391000.html http //www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/775.html http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1299868879/1 3月12日 3時33分 海江田経済産業大臣は記者会見し、福島県にある東京電力・福島第一原子力発電所の1号機では、原子炉が入った建物内の圧力が高まっているため、建物内の空気を外部に放出する予定だと東京電力から報告があったことを明らかにしました。この作業に伴って、建物内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、量は微量とみられるということです。また、陸地から海への風向きを考えると、すでに実施している施設から3キロ以内の避難や、3キロから10キロ以内の屋内退避で住民の安全性は保たれるとしています。東京電力では、放出する時間については事前に知らせるとしています。住民に対しては落ち着いて対応してほしいと話しています。 原子力が専門の東京大学の関村直人教授によりますと、原発の格納容器内の放射性物質を含む空気の外部への放出は、格納容器内の圧力を下げるために原発の敷地内にある「排気筒」と呼ばれる煙突のような施設から、何重にも設けたフィルターで放射性物質を取り除きながら行われます。その作業は、まず、格納容器内の空気に含まれる放射性物質の量を調べたうえ、実際に排気筒から放出した際に原発の敷地の中や外にいる人に大きな影響がないかを確認しながら行われるということです。 【東北・太平洋沿岸地震】福島第1原発1号機で蒸気の排出作業 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031203570046-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0425-1224-49/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031203570046-n1.htm 2011.3.12 03 56 原子力安全・保安院は12日午前、東北・太平洋沿岸地震の影響で、放射能漏れの恐れが出ている東京電力福島第1原子力発電所1号機の格納容器内圧力が上昇した問題で、高さ120メートルの排気塔から蒸気を排出するなど、圧力を外部に逃がす作業の詳細を明らかにした。 蒸気は原子炉内から漏れているとみられ、今後、圧力が上がり続ければ、予測できない場所から放射能が含まれた蒸気が漏れ出す恐れがある。 このため東京電力は、格納容器内の気圧が800キロパスカル(約8気圧)に上がった場合、高さ120メートルある排気塔から蒸気を排出する方針という。 同原発のうち2号機は正常運転に必要なバッテリーが切れており、原子炉内の水位が下がっている状況。水位が下がり続けて燃料棒が露出すると、放射能漏れが起こる可能性があるが、現状は十分な水位があるという。3号機もバッテリーの残量が少なく、現状の水位は確認できていない。 福島第一原発、放射性物質含む蒸気外部に放出へ 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20110312-OYT1T00093.htm http //hiyo.jp/pH3 海江田経済産業相は12日午前3時過ぎ、経産省内で記者会見し、東京電力が、地震で自動停止した福島第一原子力発電所の格納容器内の圧力が異常上昇したため、放射性物質を含む蒸気を建屋外部に放出し、圧力を下げる措置を行うと発表した。 海江田経産相は「容器内の放射性物質は微量とみられる。海側への風向きの時に放出すれば、避難したり屋内待機している住民の安全は保たれている」とし、住民には落ち着いて対処するよう求めた。 この後、東京電力が記者会見し、格納容器内の蒸気を、高さ120メートル排気筒を通じて屋外に放出するのは1〜3号機が対象になりうることを明らかにした。1号機の格納容器の圧力は、設計値の1・5倍に異常上昇したとみられる。放出の時期、順序は未定。 経産省原子力保安院によると、1号機の格納容器が上昇したのは、原子炉圧力容器から蒸気が漏れ出したためとみられる。 (2011年3月12日04時01分 読売新聞) 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ http //kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2011/03/430-10.html [2011/03/12 05 08更新]・福島第一発電所注水機能回復のための電源確保の状況 電源車からのケーブルのつなぎ込み作業中。 (12日4 00現在)・1号機の格納容器内圧が上昇しており、設計値400kPaのところ、840kPa程度まで上昇している可能性がある。 首相、被災地を視察へ…上空から海岸部も確認 政治 YOMIURI ONLINE(読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110312-OYT1T00092.htm http //backupurl.com/wusfzb 枝野官房長官は12日午前3時15分、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所のトラブルを受け、菅首相が現地視察を行うと発表した。 官邸のヘリポートを午前6時に出発して現地を訪れるとともに、上空から福島以北の海岸部の被災状況も直接確認した後、午前11時前には戻る予定。 枝野氏は、「首相自ら甚大な被害を直接把握することは(災害対応の)大きな力になる」と述べた。 (2011年3月12日04時05分 読売新聞) 福島第一原発 圧力上昇で空気放出へ ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014615391000.html http //www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/795.html ttp //ameblo.jp/sugi-hayama/entry-10828269025.html 東京電力は、福島県にある福島第一原子力発電所の1号機について、原子炉が入っている格納容器内の圧力が高まっているため、容器内の空気を外部に放出する予定だと国に報告しました。 この作業に伴って、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるということです。 福島県にある福島第一原発の1号機で、原子炉が入った格納容器内の圧力が通常より高まっているとして、東京電力は、容器内の空気を外部に放出する予定だと国に報告しました。 原子力安全・保安院によりますと、圧力は午前4時50分までに最大で通常の2倍程度に高まっているということです。 しかし、放出する時間は決まっていないということです。この作業に伴って、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるということです。 また、放出する場合でも、すでに実施している施設から3キロ以内の避難や、3キロから10キロ以内の屋内退避で住民の安全性は保たれるとしています。 東京電力は、放出する時間について事前に知らせるとしたうえで、住民に対して「落ち着いて対応してほしい」と話しています。 YouTube - 菅直人がヘリでの視察を表明 3月12日午前6時9分 ttp //www.youtube.com/watch?v=ckP8OpSsPDU imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ttp //i4.ytimg.com/vi/ckP8OpSsPDU/default.jpg 投稿者 Meiwasuisans | 作成日 2011/03/15 説明はありません 時事ドットコム:大気放出で予防措置=「安全性保たれる」-海江田経産相 http //www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031200175 http //backupurl.com/3fi866 海江田万里経済産業相は12日午前3時から同省で記者会見し、東京電力から、福島第1原発1~3号機の原子炉格納容器内部の減圧のため容器の弁を開放するとの報告を受け、容認したと発表した。 操作では微量の放射性物質を含む蒸気が大気中に放出される恐れがあるが、半径3キロ以内の住民に緊急避難、同3~10キロ以内の住民に屋内待機を指示している上、風向きが陸から海方向のため、海江田経産相は「安全性は保たれていると思う。落ち着いて対処するようお願いする」と述べた。 東電によると、現状では1号機の圧力が最も高いが、どれから先に蒸気を放出するかは状況に応じて判断し、事前に住民らに通告する。格納容器が壊れるほど圧力が高くなくても、予防措置を取ることにしたという。(2011/03/12-06 03) 原発の空気放出 見通し立たず NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014616851000.html http //www.tweetbuzz.jp/entry/35322586/www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014616851000.html http //www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/778.html 3月12日 6時18分 東京電力は、福島県にある福島第一原子力発電所1号機について、原子炉が入っている格納容器内の圧力が高まっているため、容器内の空気を外部に放出する計画ですが、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに電気が確保できず、放出する見通しは立っていません。東京電力は、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるとしています。福島県にある福島第一原発1号機では、地震の影響で、自動で止めた原子炉を安全に冷やすことができず、原子炉が入った格納容器内の圧力が通常より高まっているとして、東京電力は、容器内の空気を外部に放出する計画です。原子力安全・保安院によりますと、圧力は午前5時すぎまでに最大で通常の2倍の8気圧ほどに高まっています。しかし、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに必要な電気が確保できず、装置をすぐに自動で動かすことができないことから、実際に放出する時間は決まっていません。また原発の運転員がいる「中央制御室」と呼ばれる部屋では、格納容器の圧力が高まっている影響で、放射線の値が通常のおよそ100倍まで上がっているということです。原子力安全・保安院によりますと、今後、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるということです。 【東北・太平洋沿岸地震】首相「状況を把握したい」被災地視察、ヘリで出発 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/politics/news/110312/plc11031206240004-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0425-1305-03/sankei.jp.msn.com/politics/news/110312/plc11031206240004-n1.htm 2011.3.12 06 23 菅直人首相は12日午前6時15分すぎ、東北・太平洋沿岸地震の被害状況を把握するため、ヘリコプターに乗り込んで首相官邸を出発した。海岸部を上空から視察するとともに、ヘリから地上に降りて東京電力福島第1原発を訪問する予定だ。 視察に先立ち、首相は官邸で記者団に対して、「現地で責任者と話をし、状況を把握したい」と述べた。 福島第1原発、避難区域10キロに拡大 放射線量8倍 :日本経済新聞 http //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache OB07jNUqCRAJ www.nikkei.com/news/category/related-article/g%3D96958A9C93819595E3E0E2E2E68DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2 http //backupurl.com/4hltp5 2011/3/12 6 44 経済産業省の原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は12日午前6時10分に会見し、5時44分に福島第一原発周辺住民の避難指示の区域を、これまでの半径3キロメートル圏内から同10キロメートルに拡大したと発表した。原子力建屋の中でなんらかの機器が破損し、放射能が外部に漏れている可能性があるためとしている。 原子力施設の正門付近で観測したところ、通常は1時間あたり0.07マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルトの放射能レベルが、8倍の0.59マイクロシーベルトになっているという。また、中央制御室の付近でも放射線量が通常の1000倍に上がっているという。 また、格納容器の「弁」をあけて通常の倍以上に高まっている圧力を下げる作業にまだ時間がかかること、電源回復のための作業に時間がかかることなどを含め、避難する対象の範囲を広げた。 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ http //kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2011/03/1100-13.html http //www.meti.go.jp/press/20110313001/20110313001.pdf 地震による原子力施設への影響について(11時00分現在) (第13報) [2011/03/12 11 57更新] 6:50 原子炉等規制法第64条第3項の規定に基づき、福島第一原子力発電所第1号機及び第2号機に設置された原子炉格納容器内の圧力を抑制することを命じた。 福島第一原発、中央制御室で1千倍の放射線量 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20110312-OYT1T00153.htm http //backupurl.com/bzv7oi 東京電力は、建屋の弁を開けて外に水蒸気を逃し、圧力を下げる方針だが、電源系のトラブルで実施できていない。 これを受け、政府は、午前5時44分、周辺住民の避難指示範囲をそれまでの半径3キロから10キロにまで拡大した。 (2011年3月12日07時10分 読売新聞) 首相、福島第1原発など視察へ 現地近くに到着 :日本経済新聞 http //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache 7I0hF8KdET8J www.nikkei.com/news/category/related-article/g%3D96958A9C93819499E3E0E2E2938DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2 http //backupurl.com/nmuozl 2011/3/12 7 47 菅直人首相は12日朝、東日本大震災の被害状況を把握するため、ヘリコプターで官邸を出発し、緊急炉心冷却装置に異常が生じた東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)近くのヘリポートに到着した。同原発関係者から説明を受け、津波の被害が大きい福島、宮城両県の海岸部も上空から視察する。 これに先立ち首相は官邸で記者団に対し、原発視察について「現地で責任者と話をし、状況を把握したい」と述べた。 〔共同〕 ttp //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1302489031/l50 825 :名無しさん@十一周年:2011/04/11(月) 15 14 12.61 ID 3X0wV+Fl0 822 視察中にベント修理してる 831 :名無しさん@十一周年:2011/04/11(月) 15 18 33.73 ID Fsul7YH50 825 悪いが、ソースを教えて? 841 :名無しさん@十一周年:2011/04/11(月) 15 25 41.29 ID 3X0wV+Fl0 831 これ http //www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103122050.pdf(4ページ) 07 51 1号機に関し、海水ポンプへのバッテリー接続作業、冷水タンクから注水作業、ベントの電磁弁電源復旧作業を実施中 【東日本大震災】福島第1原発の蒸気抜き作業を命令へ 経産省 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031208030105-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0513-2039-42/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031208030105-n1.htm 2011.3.12 08 01 経済産業省が福島第1原発の蒸気放出作業を東京電力に命令する方針を固めた。 福島第1原発、格納容器内の蒸気を大気中へ排出する方針、経産省が命令 - ニュース速報板@2ch http //hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299885028/l50 http //unkar.org/r/news/1299885028 http //mimizun.com/log/2ch/news/1299885028/ 2 :名無しさん@涙目です。(関西) [sage] :2011/03/12(土) 08 11 15.47 ID HpAzq2PUO 何回も聞いたからそれ 5 :名無しさん@涙目です。(佐賀県) [sage] :2011/03/12(土) 08 15 06.38 ID aNoIstXJ0 犠牲になるのか 7 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/12(土) 08 18 36.60 ID kdsXd3sAP これに関してのみ、マスコミの報道の仕方が凄くいやらしい 8 :名無しさん@涙目です。(東京都) [sage] :2011/03/12(土) 08 19 41.62 ID 9ntmVUcv0 【うっかり】福島原発、蒸気放出にも電力が必要だった為放出延期 http //hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299880416/ 【原発危機】 福島第2原発 蒸気を放出する準備に入る 4基全て http //hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299886938/l50 http //unkar.org/r/news/1299886938 http //mimizun.com/log/2ch/news/1299886938/ 1 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/12(土) 08 42 18.89 ID 8G0jtS780 ?PLT(16051) ポイント特典 福島第2原発の4基、蒸気放出へ 2011/3/12 8 11 原子力安全・保安院は、東京電力が福島第2原発の4基の原子炉すべてで蒸気を外部に放出する準備に入ったと発表した。〔共同〕 ttp //www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E3E0E2E2958DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2 総レス数 1001 海江田経産相、福島第1原発で蒸気放出を指示 :日本経済新聞 http //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache _6AwY1jdl8IJ www.nikkei.com/ http //hiyo.jp/eO3 2011/3/12 8 22 海江田万里経済産業相は12日、東京電力に対し、福島第1原発について原子炉格納容器の蒸気を外部に逃がす作業を指示した。圧力が高いままだと、容器が壊れる危険性があるため。原子力災害対策特別措置法に基づく。東電は1号機を優先して操作するとみられる。 FNNニュース 海江田経産相、東京電力に福島第1原発について蒸気放出作業命じる ttp //www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00194820.html http //www.videowired.com/video/2989298087/ http //hiyo.jp/gO3 http //unkar.org/r/newsplus/1299886422/5 原子力保安院は、福島第1原発について、海江田経済産業相が原子炉格納容器の蒸気を外部に放出する作業を東京電力に命令したと発表した。これは、原子力災害対策特別措置法に基づく措置命令だという。また、冷却機能を失った東京電力福島第2原発も、法に基づく原子力緊急事態宣言に追加するよう、菅首相に上申することを決めた。 (03/12 08 22) http //www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103122230.pdf 08 30 1号機に関し、09 00頃より、原子炉格納容器内の圧力降下のためベントを開放予定 4 / 37 原発 8万人避難でバスを準備 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/k10014618351000.html http //www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/787.html http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1299887344/1 3月12日 8時36分 国土交通省によりますと、避難指示が出された東京電力の福島第一原子力発電所の半径10キロの範囲には、およそ8万人の人が住んでいるということです。国土交通省は、住民の避難のためにバス会社に依頼して60台のバスを確保し、このうち34台がすでに区域内に入り、発電所の近くで待機しているということです。全員を避難させるには、さらに多くのバスが必要だということで、手配を進めているということです。 【東京電力】 海江田経産相、福島第1原発で蒸気放出を指示 圧力が高いままだと、容器が壊れる危険性があるため - ニュース速報+板@2ch http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1299886422/l50 http //unkar.org/r/newsplus/1299886422 http //mimizun.com/log/2ch/newsplus/1299886422/ 1 :うしうしタイフーンφ ★:2011/03/12(土) 08 33 42.24 ID ???0 8 :名無しさん@十一周年 :2011/03/12(土) 08 35 29.75 ID NyZLoSF90 もう3時間くらい前からやると言いつつその電力がないか何かぶっ壊れててできないんじゃなかったの 34 :名無しさん@十一周年 :2011/03/12(土) 08 39 38.72 ID ifdVCqVr0 8 電気で開けられないから作業員が放射線浴びつつ手で開けるらしい 12 :名無しさん@十一周年 :2011/03/12(土) 08 36 01.12 ID TwI+rYeF0 電源等の回復に至って無い@NHK 33 :名無しさん@十一周年 :2011/03/12(土) 08 39 14.92 ID KaYI2Z/q0 【福島】福島第一原発で海江田経産相蒸気放出を指示。容器破損を懸念 保安員「原災法に従っています、スリーマイルにはさせん」と語る 原発5 - 環境・電力板@2ch http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1299867208/l50 http //unkar.org/r/atom/1299867208 http //mimizun.com/log/2ch/atom/1299867208 803 :名無電力14001:2011/03/12(土) 08 40 23.64 うーん、情報入らなくなったな。不安だ 807 :名無電力14001:2011/03/12(土) 08 41 25.13 周辺住民8万人の避難が進むのを待っているんじゃないか? 避難が終わってから弁を開くと。 809 :名無電力14001:2011/03/12(土) 08 42 19.60 807 ああ、なるほど! http //hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299885028/l50 http //unkar.org/r/news/1299885028 http //mimizun.com/log/2ch/news/1299885028/ 27 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/12(土) 08 36 57.66 ID Z+6E/Jpz0 排出する弁の電源が無くて開放が出来ないとか言ってるし メルトダウンくるな 30 :名無しさん@涙目です。(チベット自治区):2011/03/12(土) 08 38 59.45 ID Wy4UB7B80 経産省「こんな時まで隠微するなよ・・・」 東京電力「クビになったらどうすんだよ・・・」 55 :名無しさん@涙目です。(福島県) [sage] :2011/03/12(土) 08 55 04.05 ID le6OuOXv0 現地にいる作業員は死亡覚悟だろうな 58 :名無しさん@涙目です。(内モンゴル自治区):2011/03/12(土) 08 57 47.44 ID W2P43HlYO メルトダウンで爆発は無いとしても、放射能漏れは避けられんな でも作業員は死を覚悟で働いてると考えると頑張れしか 59 :名無しさん@涙目です。(関西地方):2011/03/12(土) 08 59 36.40 ID r0qwUrwx0 (`;ω;´) 63 :名無しさん@涙目です。(内モンゴル自治区):2011/03/12(土) 09 06 09.72 ID R0d2Nx4kO 作業員さんは自分が死ぬの分かっててやってるんだね 胸が痛いな 64 :名無しさん@涙目です。(catv?):2011/03/12(土) 09 07 40.58 ID HeOP2er80 63 被爆して死んだら、放射性廃棄物扱い(´;ω;`) 65 :名無しさん@涙目です。(長屋) [sage] :2011/03/12(土) 09 08 20.49 ID R7pyeD7I0 破損箇所が多すぎててがつけられない 実情はそんな感じかな 66 :名無しさん@涙目です。(埼玉県) [sage] :2011/03/12(土) 09 12 19.97 ID o0dj6wOs0 蒸気弁開けるって風船に針刺すようなもんだ それに施設が耐えられるかどうかシミュレートもしてないんだろ 67 :名無しさん@涙目です。(大阪府):2011/03/12(土) 09 16 20.35 ID 7c3rMxLH0 66 それを試さないといけないくらいやばい状況 【東日本大震災】福島第1原発、半径3キロの住民、避難完了 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031209030126-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0513-2059-10/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031209030126-n1.htm 2011.3.12 09 02 防衛省によると、放射性物質が外部に漏れた東京電力福島第1原発の半径3キロ以内に住む住民約3千人の避難が12日午前6時7分に完了した。 http //www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103122230.pdf 09 07 1号機に関し、ベントを開放 4 / 37 はてなブックマーク - 海江田経産相、福島第1原発で蒸気放出を指示 :日本経済新聞 http //b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E3E0E2E2EA8DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819499E3E0E2E2958DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2 3/12 8 22 日経:福島第1。経産相が原子炉格納容器の蒸気を外部に逃がす作業を指示。 09 10頃のNHKラジオでは。手作業も検討中。 炉心冷却ポンプの電源はまだ確保できていない。との事。 【東日本大震災】防衛省、福島・原発に除染専門部隊主力も派遣へ 海自も続々集結 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/politics/news/110312/plc11031209220008-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0513-2113-03/sankei.jp.msn.com/politics/news/110312/plc11031209220008-n1.htm 2011.3.12 09 21 午前3時半ごろには同隊の副隊長ら2人が原発近くの緊急対策拠点「オフサイトセンター」に到着。防衛省によると、周辺3キロ四方の住民約3千人の避難は終了したが、5キロ四方の約5万人の避難が終わっていないため、福島駐屯地の第44連隊とともに避難支援にあたる。 http //hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1299885028/l50 http //unkar.org/r/news/1299885028 http //mimizun.com/log/2ch/news/1299885028/ 68 :名無しさん@涙目です。(群馬県) [sage] :2011/03/12(土) 09 23 04.61 ID oUaKszJd0 放出・減圧作業始まってたか… なんで20分黙ってたん? 69 :名無しさん@涙目です。(dion軍) [sage] :2011/03/12(土) 09 30 16.84 ID nf/b54lG0 まあレポーターが横に立って実況するわけにもいかんしな… 【東日本大震災】東電、原子炉の復旧作業で発電車を派遣 - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031209420017-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0410-1637-17/sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031209420017-n1.htm 2011.3.12 09 40 東京電力は12日、福島第1、第2原発に発電機車を派遣した。午前7時50分現在、計51台が現地に到着した。原子炉の給水ポンプを稼働するための措置で、給電のための準備を進めている。 経済産業省原子力安全・保安院によると、自動停止した福島第1原発で、正門近くの放射線量の数値が通常の8倍以上、1号機の中央制御室で通常の約千倍に上昇。外部への放射性物質の漏えいが確認されている。保安院は、原子炉格納容器内の気圧が高まり容器が圧力に耐えられずに破損するのを防ぐため、格納容器の蒸気を外部に放出する作業を東電に命令した。 官房長官記者発表 平成23年3月12日(土)午前首相官邸ホームページ http //www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201103/12_a3.html 福島第一原子力発電所について 容器内の圧力が上昇していることから、経済産業大臣の指示により、安全に万全を期すため、先程、1号機の原子炉格納容器内の圧力を降下させる措置を行いました。 【東日本大震災】東電、福島第1原発1号機の減圧作業を開始 国内で初めて - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031209530019-n1.htm http //megalodon.jp/2011-0317-0105-16/sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031209530019-n1.htm 2011.3.12 09 51 東京電力は12日午前9時から、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の減圧作業を開始した。 減圧作業で弁を開けて蒸気を外部に放出すると、放射性物質が環境に漏れる恐れがあるが、大きな破損を防ぐための緊急避難的な措置。国内で実施されるのは初めて。 【東北地方太平洋沖地震】 福島第一原発1号機 放出開始 - ニュース速報+板@2ch ttp //raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1299891065/l50 http //unkar.org/r/newsplus/1299891065/68 http //mimizun.com/log/2ch/newsplus/1299891065/68 68 :名無しさん@十一周年 [sage] :2011/03/12(土) 10 02 03.58 ID MR5wtMQZ0 菅が指導力を演出するため現地に行って指示するまでは、ガスを放出する許可を出さなかったんだよ。 みんな呆れているよ メルトダウン 二階堂ドットコム http //www.nikaidou.com/archives/11431 http //www.tepco.co.jp/cc/press/11031214-j.htmlより 4時から4時40分の間が不自然に開いています。おそらくこの間に、最悪の事態が起きています。なお、冷却水はこうなってしまえば、水であれば、もう何でも良いはず(再起動は無理でしょうから) 6時からは、公表単位が変わってしまいました。放射線の専門家ではないので、この換算はわかりませんが、非常に特殊なことが起きていることはわかります。 2011-3-12 11 22 福島原発、放射性物質の放出開始 燃料棒の一部露出 :日本経済新聞 http //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache i9rPfSheyE4J www.nikkei.com/news/category/related-article/g%3D96958A9C93819595E3E0E2E2838DE3E0E2E1E0E2E3E39F9FE2E2E2E2 http //backupurl.com/5nfywq 2011/3/12 10 30 (2011/3/12 13 28更新) 東京電力は12日、東日本巨大地震の発生に伴い、福島第1原子力発電所の第1号機で格納容器内が破損するのを防ぐため、放射性物質を含む水蒸気を外部放出する作業を始めたと発表した。外部放出は初めてで、水蒸気には微量の放射性物質が含まれている。水蒸気の圧力抑制機能が失われた福島第2原発でも放出する計画。格納容器の破損を防ぎ、放射性物質の大量漏洩という最悪のシナリオを回避する。 東電は同日午前9時から放出作業を開始した。原発は燃料棒が入っている炉心の外側に圧力容器があり、その外側を格納容器が覆っている。第1原発1号機では、圧力容器内の水蒸気が格納容器内に漏れたとみられる。 水蒸気放出は放射性物質を閉じ込める格納容器が壊れるのを防ぐため。同容器が壊れると放射性物質が拡散し大事故に発展するので、健康に影響がない範囲で水蒸気を小出しにして破損を防ぐ。 水蒸気は大量の水の中を通し、排気筒から屋外に出す。水に通す過程で大半の放射性物質は溶け、100分の1に減る。排気筒は高さ120メートルで、風が海に向かって吹いている時に放出して住民への影響を最小化する。 海江田万里経済産業相は第1原発の1号機と2号機について水蒸気の外部放出を東電に指示した。第2原発でも1、2、4号機で格納容器内の水蒸気による圧力調整機能が失われたことが確認された。東電は第2原発でも水蒸気を外部に出すことを念頭に作業中だ。 【東日本大震災】東電副社長が会見 停電で原子炉の空気圧下げは人力 +(1-2ページ) - MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031213180035-n2.htm http //megalodon.jp/2011-0407-2330-38/sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031213180035-n2.htm 2011.3.12 13 14 原子力安全・保安院の指示で放射性物質を含む空気の一部放出を行い、原子炉内の圧力を下げることになった。 いまのところ「放射能漏れなどの心配はない」(同社)としているが、停電で原子炉内の空気弁の開閉を人力に頼らざるを得ないことに加え、風向きによっては放射能が水蒸気に含まれて周辺地域に拡散する危険があるため、慎重に作業を進めている。 原発から初の蒸気放出、「最悪」回避へ綱渡り 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞) http //www.yomiuri.co.jp/science/news/20110312-OYT1T00407.htm http //backupurl.com/n1dcn1 東日本巨大地震に伴う原子力発電所の危機は、放射性物質を含む水蒸気を環境中に放出するという非常事態に発展した。 原子炉を冷やす電力を断たれた東京電力福島第一発電所1号機で12日朝始まった原子炉の格納容器内の圧力を逃がす国内初の緊急措置。 最悪の事態は回避できるのか、綱渡りの運用が続く。 日本の原発は、核反応を起こす燃料棒を、内部を水で満たした分厚いステンレス製の圧力容器に収容。放射性物質を外部に逃がさないよう、これを鋼鉄製の格納容器に入れ、さらに鉄筋コンクリートの建屋で覆った多重構造だ。 ところが1号機は緊急停止の後、非常ディーゼル電源が起動せず、核反応の余熱を除去するため、炉心に水を循環させるシステムが機能しなくなった。この結果、圧力容器から水蒸気が格納容器に漏れ出し、格納容器の破損が懸念されるほどの圧力上昇を招いたとみられる。 12日朝、格納容器内部の圧力は設計値の約2倍に、福島第一原発の正門前で計測した放射線量は通常時の70倍、さらに1号機の中央制御室の放射線量は、約1000倍に達していることが分かった。線量は毎時150マイクロ・シーベルト。そこに1時間いた場合の線量は、胃のレントゲン検診の約4分の1程度に当たる。 炉内の水位が下がったのに伴い、不安定な状態が継続。炉心にトラブルが発生している可能性も出てきた。 放射性物質を多重構造の中に閉じこめるには、建屋の内部気圧を外部より低く保つ必要がある。建屋内の格納容器内の圧力を下げるには、建屋の弁を開け、外に水蒸気を逃がすしか手がなかった。電源が回復しない中、手動で弁を開ける危険な作業だ。放射性物質の環境放出が不可避となったことを受け、政府は午前5時44分、周辺住民の避難指示範囲を半径3キロから10キロに拡大した。 一方、福島第二原発でも、1、2、4号機の格納容器で、圧力抑制室の水温が100度を超え、冷却機能が喪失したとして、国が緊急事態を宣言する事態となっている。 (2011年3月12日13時35分 読売新聞) 地震:国内初「炉心溶融」か セシウムを検出 福島原発 - 毎日jp(毎日新聞) http //mainichi.jp/photo/archive/news/2011/03/12/20110312k0000e040090000c.html http //megalodon.jp/2011-0417-0322-29/mainichi.jp/photo/archive/news/2011/03/12/20110312k0000e040090000c.html 炉心溶融は、想定される原発事故の中でも最悪の事態で、外部に放射能をまき散らす恐れもある。圧力容器を覆っている格納容器内機能を維持するため、弁を開いて炉内の圧力を下げる作業を続けた。その結果、蒸気を外部に放出することに成功、格納容器内の圧力は下がったとみられる。 毎日新聞 2011年3月12日 14時20分(最終更新 3月12日 16時23分) 緊急避難をオススメします 二階堂ドットコム http //www.nikaidou.com/archives/11439 福島第一原発は、やっぱり民主党の嘘でした。 スリーマイル島原発事故と同じことになります。 原発の炉心が融解しています。今後、雨が降ったら絶対にその雨に触れてはなりません。 2011-3-12 14 30 福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia http //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85#.E4.BA.BA.E4.BD.93.E3.81.B8.E3.81.AE.E5.90.B8.E5.8F.8E.E3.81.A8.E5.81.A5.E5.BA.B7.E3.81.B8.E3.81.AE.E5.BD.B1.E9.9F.BF 人体への吸収と健康への影響 3月12日に1号機で弁を操作してベントを実行した作業者の男性が、106.3ミリシーベルトの被曝をして吐き気とだるさを訴え、病院に搬送された[91] [92] 。 福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia http //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF#3.E6.9C.8812.E6.97.A5 3月12日 10時17分、電源喪失状態の中手作業でベント作業が開始されたが、作業は難航。最終的にベテラン作業員1人の手により14時30分に弁の開放は成功し、格納容器の破損は免れたが、10分ほどの作業で人間が1年間に浴びても良いとされる放射線量の100倍以上に相当する106.3ミリシーベルト(約10万マイクロシーベルト)の放射線を浴び、作業員の男性は吐き気やだるさを訴え、病院に搬送された[23][24][10]。 原発にはカメラがついているのに 二階堂ドットコム http //www.nikaidou.com/archives/11455 どうしてその映像を見せてくれないのかな?・・・もう、わかるよね。みんな。民主党は最初から隠蔽していたんだよ。総理がいったのは「命がけのパフォーマンス」なんだってよ。ふざけてるよ。 2011-3-12 14 55 菅直人が支持率向上の為に被災者の命を犠牲にした - 環境・電力板@2ch http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1299912617/l50 1 :名無電力14001 :2011/03/12(土) 15 50 17.94 時事・福島県警は、福島第1原発1号機で爆発音が聞こえ、煙のようなも のが出ているこ… 二階堂ドットコム http //www.nikaidou.com/archives/11461 2011/03/12 16 44 福島県警は、福島第1原発1号機で爆発音が聞こえ、煙のようなものが出ていることから、半径10キロ圏内から至急避難するよう要請している 2011-3-12 16 48
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3830.html
金属と金属の接触による重々しい衝撃音に、ディエチは反射的にイノーメスカノンの砲撃態勢を取る。 彼女の目前でゆっくりと開かれたハッチが、床面へと接しやや急角度のスロープを形成。 次いでモーター音が鳴り響き、ハッチより1台の軽装甲車両が姿を現す。 即座に砲口を向け、トリガーを引こうとするディエチ。 だが、脳裏へと届いた念話が、その行動を押し止める。 『待て、俺だ!』 その念話にディエチは、トリガーに掛けていた指を離した。 装甲車というよりは大型のバギーに近いそれは、ディエチの目前へと滑り込む様にして停車する。 そしてドアを開けて現れた顔に、彼女は呆れた様に話しかけた。 「何をしに行ったんですか、貴方は」 「生存者の捜索。で、見付けたのはこれだけ」 皮肉の言葉に対し男性、ヴァイスはハンドルを叩きつつ答えを返す。 ディエチは、装甲車が出てきたハッチへと視線を投げ掛け、短く問う。 「全滅?」 「分からん。血痕すら無かったが、どうやら相当慌てて艦を放棄したらしい。一切の作業が途中で放棄されている。だが、それから余り時間は経っていないらしい」 「と、いうと?」 「食堂で見付けたスープがな・・・湯気を立てていた」 その言葉にディエチは、無言で装甲車の外殻へと足を掛けた。 上部に備えられた砲座らしき窪みに乗り込み、イノーメスカノンを据える。 そして、砲座の縁に溶接された金属板、その表面に刻まれた異世界の言語に気付いた。 「これって・・・」 『気付いたか?』 ヴァイスからの念話。 すぐさま、ディエチは問い掛けた。 『この装甲車って、まさか』 『そのまさかだ。何処で回収したのか知らないが、第97管理外世界の車両だよ。取っ払われちまってガレージの中に転がってたが、対空誘導弾の発射機が其処に据え付けてあったらしい』 ヴァイスの言葉に複雑な感情を抱きつつも、ディエチは黙り込む。 此処で管理局法がどうこう言おうと、そんな事には意味が無い。 何より、胸中を満たす濁りを帯びたそれが何であるのか、聡明な彼女は良く理解していた。 それは、僅かな諦観。 クラナガン西部での救助活動以降、周囲が自身に対して向ける奇妙な視線、その意味に気付いた時に生まれたものだった。 彼女のISたるヘヴィバレルとは、固有装備イノーメスカノンへのエネルギー供給を経て放たれる砲撃の事を指す。 エネルギーモードならば幾分長いチャージ時間を経てSランク魔法に相当する砲撃を放ち、実弾モードならば炸裂弾から鉄鋼弾、特殊弾を含む各種砲弾を発射するそれは、半質量兵器とも呼べる代物だ。 外観からして無反動砲と呼ぶに相応しいそれは管理局による回収後、幾分「魔法的」な所のある他の姉妹達の固有装備とは異なり、碌に解析もされぬまま解体・保管されたのだ。 確かに、魔力とは異なるエネルギーを用いていた事を考えれば、あれは正しく質量兵器であると云えるだろう。 だが何故、管理局は他の固有武装とは異なり、イノーメスカノンのみを短期間の内に分解したのか。 ディエチはその理由を、質量兵器に対する拒絶によるものと考えていた。 外観のみならず機能すら質量兵器と酷似したイノーメスカノンは、局員の心理的な理由から碌に解析も為されず、保管という名目での封印を為されたのだと。 そして今、ディエチの手には「2代目」となるイノーメスカノンが握られている。 ヘヴィバレルより供給されるエネルギーを純粋魔力へと変換するそれは、発射される砲撃が直射または集束型魔法と化した以外には「先代」と大した違いは無い。 外観に関しても同様だ。 それ故か否かは判然としないが、イノーメスカノンを携えてのクラナガン西部区画への臨時派遣以降、局員が彼女へと向ける視線は少なからず拒絶と侮蔑を滲ませたものだった。 質量兵器に酷似した外観の固有装備と、その運用に特化したIS。 機動六課ヘリ撃墜未遂、地上本部へのエアゾルシェルによる砲撃、聖王のゆりかご内部での高町 なのはとの砲撃戦など、JS事件当時の記録とも相俟って、大多数の局員は彼女の現場への配属に否定的であったのだ。 他の姉妹達が徐々に受け入れられてゆく中、彼女達を除いてディエチに対し理解を示したのは、ゲンヤ・ナカジマとその娘ギンガ・ナカジマ、そして高町 なのはの3名のみ。 彼女は唯1人、孤独を噛み締めていた。 だが、転送事故により同一地点に送られた男性、旧機動六課に於いてヘリのパイロットを務めていたヴァイス・グランセニックは違った。 イノーメスカノンと同じく、質量兵器である狙撃銃を模したデバイス、ストームレイダーを操る彼は、他の局員の様な侮蔑の視線など欠片も見せはしなかったのだ。 同じ狙撃手としての共感か、はたまた彼自身もディエチと同じ経験を持つのか。 いずれにせよ、彼と同じ地点へと飛ばされた事実は、ディエチにとっては予期せず訪れた幸運だった。 多くを詮索する訳でもなく、かといって無関心でもない。 煩わしい視線を投げ掛けるでもなく、一切を無視するでもない。 こちらを信頼し、その上で気遣い、狙撃手の先達としての観点からアドバイスを齎す。 襲い掛かる汚染体の脅威を、決して恵まれているとはいえない魔力資質、そしてディエチの想像すら及ばぬ膨大な鍛錬と経験とに裏打ちされた技術によって悉く排除。 状況の変化に対し融通が利くとは言い難いISと武装のディエチを庇いつつ、同じく汎用性に乏しいストームレイダーを用いながら、遭遇する全ての敵性体を殲滅する。 何時しかディエチは、彼に対して畏敬と信頼、そして確かな親近感を抱いていた。 だからこそ彼女は、ヴァイスが何気なく言い放った言葉の裏を勘繰ってしまったのだ。 もしやこの男性も、内心ではこちらを質量兵器そのものであるかの様に捉えているのではないか。 そんな疑い、そして不安が脳裏を掠める。 だが、続く念話は、そんな彼女の懸念を掻き消した。 『運転、できないだろうと思ったんだが・・・余計だったか?』 『・・・いえ』 念話を返し、ディエチは軽く息を吐く。 何の事はない、ただ単に運転に慣れているから、彼女を砲座に着かせただけの話だった。 確かに、知識としての車両操作方法はインプットされているが、実際にハンドルを握った事など皆無である。 ならば経験豊富な者が運転席に着き、そうでない者が砲座に着くのは当然の事。 結局、ディエチの懸念は単なる被害妄想だった。 安堵と自嘲の溜め息を吐く彼女を余所に、装甲車はゆっくりと走り出す。 タイヤと床面の間で響く、油膜の剥がれる異様な音でさえも、今は軽快な環境音として捉えられた。 『いやぁ、こいつは快適だ。歩く度に靴底と床で糸を引く事も、慣れない飛行魔法で墜落死する心配も無い。モービル様々だな』 『良いんですか? 第97管理外世界の物でしょう。管理局法に抵触するのでは?』 『良いんだよ。砲塔部は外されてるんだし、今じゃこいつは唯の車だ。第一、移動の足に使うくらい大目に見てくれても良いじゃないか。こちとら根っからの陸戦タイプなんだぞ』 ヴァイスの愚痴る様な念話。 次いでエンジンが唸りを上げ、輸送路へと突き進む。 あっという間に速度が時速80kmを突破し、2人を乗せた装甲車は小型次元航行艦が鎮座する広大な空間を後にした。 『もう1隻の艦はどうなったのでしょうか』 『さあな・・・だが、碌な事にはなっちゃいないだろうよ』 念話を交わしながらも、ディエチは油断なく索敵を行う。 作戦開始時より未だ1発の砲撃も放ってはいないイノーメスカノンを手に、強化された視覚と聴覚、各種センサーを用いて得られた情報を分析。 敵性体、若しくは要救助者の反応を拾うべく、処理速度を更に上昇させる。 その時、ディエチの聴覚に破壊音が飛び込んだ。 『止まって!』 瞬間、装甲車が急制動を掛ける。 油膜に覆われた床面を数十mに亘って滑走し、車体が横向きとなった頃、漸くその動きが止まった。 すぐさま、ヴァイスからの念話がディエチの意識に響く。 『どうした!』 『待って・・・前方、約1600・・・右の通路から大規模な破壊音です。複数種の魔法発動音を確認。それと・・・』 『何だ?』 問い掛けるヴァイスの念話に、ディエチは一瞬ながら返答を躊躇った。 しかし、すぐに思考を落ち着かせると、事実を告げる。 聴覚へと飛び込んだ異音、その正体を。 『照合終了・・・クラナガン西部区画にて記録された聴音データに酷似・・・波動砲集束音2種、確認』 * * 『波動砲、来ます!』 『回避!』 閃光、衝撃と轟音。 異なる2種の光の奔流が解き放たれ、空間の其処彼処を埋め尽くし、蹂躙してゆく。 一辺が5kmを超える、余りにも巨大な空間。 砲撃と雷光に撃ち抜かれた壁面が、一瞬遅れて周囲数百mの構造物ごと跡形もなく吹き飛んだ。 黄金色の砲撃と無数の雷光、爆炎によって照らし出される下方の闇。 其処に浮かび上がるは、有限の存在とは思えぬ程の廃棄物の山、山、山。 汚染され、侵食され、圧縮され、粉砕され。 腐食し、溶解し、圧壊し、断裂した、軍用・民用を問わず無数の機械群の残骸。 更には明らかに有機物と分かる肉塊、機械か生命体かの判別が不可能なまでに入り混じった醜悪な物体など、凡そ人間が想像し得るあらゆる死の具現が其処にあった。 広大な、余りにも広大な集積所に充満する強烈な異臭は、下方に積もるそれらより漏れ出る有害物質だろう。 正常な生命の存在を否定し、人の手により創造されながらその制御を離れ、未だ正常な機能を保つ存在すら死の彼岸へと引き摺り込まんとする、悪意と害意に満ち満ちた機械仕掛けの墓穴。 必死に逃げ惑う生ある者達をその只中へと墜とし込まんとするは、魂なき鋼鉄の異形。 廃棄物を吸い上げては吐き出す、資源回収システムらしき3機の大型機械。 そして、死体が操るR戦闘機。 『大型敵性体、ゴミを吸い上げた!』 『迎撃用意!』 無数の鉄塊が擦れ合う際の、鼓膜を引き裂かんばかりの異音。 同時に異形の1体、その上部より大量の廃棄物が噴火の如く吐き出される。 30m近くも打ち上げられたそれらは空中に放物線を描き、雪崩を打って攻撃隊へと襲い掛かった。 『来るぞ!』 魔導弾と砲撃の嵐が吹き荒れ、襲い来る落下物を粉砕せんとする。 だが、幾ら強力な高速直射弾及び直射砲撃とはいえど、10t近い鉄塊までをも完全に粉砕するのは不可能だ。 何より、直射弾はともかく砲撃となれば、簡易型であれ連射できる者は限られる。 この場に於いては、それは1名しか存在しなかった。 フェイトの戦闘スタイルは接近戦に比重を置いており、砲撃魔法を使用するには少々の時間を必要とする。 オットーは射撃戦主体ではあるが、ISレイストームの威力は鉄塊を破壊するには至らない。 残る4名のうち3名も同様で、2名は砲撃魔法を使用できるものの、発動までに10秒以上の時間を必要とし、とても現状況下で使用できるものではなかった。 結局は簡易砲撃魔法を習得していた1名が迎撃の主体となり、それこそ獅子奮迅ともいうべき奮戦を継続している。 しかし、それも長くは続かないだろう。 彼が無理をしている事は、誰の目にも明らかだった。 何せその脚は、膝下から先が無いのだから。 あの機械とも生命体ともつかぬ、巨大な蟲が生み出す鉄柱に挟み潰されたのだ。 『回避成功! 攻撃を・・・』 『おい、あそこ・・・また吸い上げた! こっちに来るぞ!』 『総員退避! 押し潰される!』 降り注ぐ鉄塊と有害物質の雨を何とか凌いでも、次なる廃棄物の雪崩が襲い掛かる。 攻撃隊は、この一方的な状況の循環から逃れられない。 膨大な質量が頭上より降りかかるという事態が呼び起こす原始的な恐怖、廃棄物という生理的嫌悪感を呼び起こす存在が脅威となって襲い来るという事実が齎す本能的な恐怖。 それらがフェイトの精神を揺さ振り、その行動を妨げんとする。 他の隊員達も、同様の恐怖を覚えているのだろう。 皆、一様に表情が引き攣り、目には明らかな怯えが浮かんでいた。 何より恐ろしいのが、着地が一切できないという現状である。 スキャンの結果、眼下に拡がる廃棄物の海は大量の有害物質と、よりにもよって放射性廃棄物までをも内包している事が判明した。 各員のデバイスが告げた放射線量計測値に、戦闘中にも拘らずフェイトを含めた全員が絶句したものだ。 幾ら広大であるとはいえ閉鎖空間にも拘らず、確固たる足場が存在しないどころか、地表面に近付けば汚染による死は免れないという事実。 唯でさえ追い詰められた状況である上、更に精神的な面からの圧迫までもが加わり、攻撃隊は既に瓦解寸前だった。 それでも、フェイトと彼等は反撃を試みる。 目標は3機の大型機械。 降り注ぐ廃棄物さえ止める事ができれば、戦況は有利になると考えたのだ。 だがその試みも、今のところ成功しているとは云い難い。 それを妨げる存在が、この空間には存在していた。 『R戦闘機、波動砲再充填開始!』 空間の全てを、強大な魔力が侵食してゆく。 それを感じ取る事のできる魔導師、その誰もが信じ難い重圧に息を詰まらせる中、微かな紫電の光が空間を切り裂いた。 瞬間、フェイトは叫ぶ。 「散ってッ!」 念話を併用し放たれる言葉。 ほぼ同時、鼓膜を劈く轟音と共に無数の落雷が周囲へと降り注ぐ。 下方に積み上がる廃棄物の山が根こそぎ消し飛び、次いで集積所の其処彼処から爆音と共に業火が噴き上がった。 廃棄物より漏れ出ていた可燃性のガスが、引火により連鎖的に爆発したらしい。 眼下に拡がる廃棄物の山が内部から爆発すると同時、フェイトはそれを理解した。 飛来する破片に全身を打ち据えられながらも、瞬間的に背面方向へと飛翔した為に、彼女は致命的な負傷を免れている。 だがそれも、状況を乗り切る決定打とはなり得ない。 彼女の視線の先、燃え上がる廃棄物の山が宙へと浮かび上がり、200mほど上方に位置する異形、大きく口を開けたその下部へと吸い込まれる。 「ッ・・・また・・・!」 そして異形が、ゆっくりと移動を開始した。 低速ながら、着実に攻撃隊との距離を詰めてくる。 すぐさまカラミティを構え直し、先制攻撃の実行に備えるフェイト。 しかし直後、彼女は咄嗟に身を翻して下降する。 頭上、直前まで彼女が身を置いていた空間を突き抜ける、1基のミサイル。 衝撃波がフェイトの身を打ち据え、聴覚を麻痺させる。 微かな呻きを漏らしつつ、視線を動かしミサイルの機動を逆に辿れば、其処には幾分青み掛かったキャノピーを持つR戦闘機の姿。 上下逆転した視界の中、フェイトは閉じゆくミサイルユニットを睨み舌打ちする。 まただ。 また、あのR戦闘機が邪魔をする。 こちらが攻撃態勢を取るや目敏く反応し、もう1機のR戦闘機と交戦中にも拘らず、自身の安全を省みる素振りすら見せずに照準を変更、質量兵器による攻撃を仕掛けてくるのだ。 一度など、敵機のそれと同時に発射された波動砲が雷撃を掻き消した後に進路を変更、攻撃隊から然程に離れてはいない位置を通過した程だった。 幸いにして、弾速の問題から攻撃隊を直撃する軌道までの修正は間に合わなかった様だが、それでも以降の波動砲充填中にこちらの動きを抑制するには十分な成果だ。 このままでは、埒が明かない。 視線の先、漆黒のキャノピーを持つR戦闘機が放った連射型の質量兵器が、ミサイルを放ったR戦闘機の外殻装甲を穿つ。 被弾したR戦闘機は、瞬間的に側面方向へと長距離移動。 しかし、その回避運動を予測していたのか、移動先に散布する様にして放たれた弾幕、その内の1発がキャノピーを捉える。 吹き飛ばされる機首。 だが、その機体は何事も無かったかの様に戦闘機動を継続し、あろう事か再度充填していた波動砲を放つ。 対するもう1機のR戦闘機は、敵機の砲撃と同時に前方への爆発的加速を敢行。 巨大な機体の姿が視界より掻き消える程の加速を以って、弾体誘導限界を超える敵機至近距離へと接近を図る。 無論、波動砲を放った機体も別方向へと加速し距離を置いたが、波動砲の誘導自体には失敗した。 弾体は誘導限界の更に内側へと距離を詰められ、軌道修正を図ったままの歪な放物線を描き、廃棄物の只中へと着弾する。 爆発、引火、更に爆発。 砲撃を回避したR戦闘機が、またも膨大な魔力の集束を開始する。 雷撃が来るか、と身構えるフェイトだったが、バルディッシュからの警告がその予想を打ち砕いた。 『I detect distortion of the space. It is supposed that it is a high rank summon magic』 「召喚魔法?」 フェイトは目を凝らし、R戦闘機の機首を見据える。 そして、気付いた。 機体前方、明らかに空間が揺らいでいる。 どうやらあのR戦闘機は、異なる次元より何かを喚び出すつもりらしい。 そして、警戒するフェイトの視線の先で次の瞬間、紅蓮の光が炸裂した。 全身が打ち砕かれんばかりの衝撃が彼女を襲い、その身体を後方へと弾き飛ばす。 聴覚が麻痺する中で視界ばかりが機能を継続し、目まぐるしく回転する場景を映し出す中、フェイトは必死に姿勢制御を試み続けていた。 だが、その奮闘も空しく、再びの衝撃波が彼女を更に異なる方向へと吹き飛ばす。 爆発、それもかなりの規模だ。 それが何処で発生したのかは判然としないが、恐らくは波動砲の着弾によるものである事は容易に想像できる。 強烈な光が熱となって皮膚を炙り、鋼鉄の壁が衝突したかの様な衝撃が全身を打ち貫いた。 更に数瞬後、三度目の衝撃と共に、その意図せぬ機動は終わりを告げる。 オットーと1名の隊員が、彼女の身体を受け止めたのだ。 ふらつく意識を何とか立ち直らせ、感謝の言葉を紡ごうとするフェイト。 しかしそれより早く、オットーが警告を発した。 「頭上、来る!」 またも響く、鉄塊の擦れ合う壮絶な異音。 咄嗟に上方へと視線を向けるフェイトの左右から、無数の高速直射弾とレイストームの緑の光条が放たれる。 貫かれ、粉砕され、或いは反動によって落下軌道を逸らされる、廃棄物の雨。 しかしそれらの陰から、中型車両に匹敵する巨大な鉄塊が現れた。 レイストームが突き刺さり、直射弾が炸裂するも、鉄塊は砕ける事も軌道を外す事もなく落下してくる。 「せあッ!」 フェイトは即座に上方へと躍り出ると、裂帛の気合いと共にカラミティを振るった。 刃ではなく刀身側面を、鉄塊の側面へと叩き付ける。 轟音が鼓膜を劈き、衝撃がカラミティの柄を掴む手の表皮を引き裂くが、同時に鉄塊は3人へと直撃する軌道を僅かに逸れ、掠める様にして燃え上がる廃棄物の山の中へと落下していった。 それを見届け、フェイトはカラミティを振り抜いたままの体勢で荒い息を吐く。 その腕は衝撃に震え、皮の破れた手は柄との間から血を零し続けていた。 「執務官!」 「大丈夫・・・でも・・・」 隊員の声に答えつつ、フェイトは遥か彼方のR戦闘機を見やる。 目を離していた僅か数秒の間に壁面近辺にまで移動したその機体は、連射型質量兵器による弾幕を形成しつつ、敵機から放たれる同種の兵装による攻撃を回避すべく戦闘機動を継続していた。 流れ弾を警戒し視線を逸らさないまま、フェイトは背後へと問い掛けた。 「さっきの攻撃は?」 「詳しい事は・・・空間歪曲が発生した直後に、炎を纏った何かが飛び出して来て・・・」 「視認できたのは其処までです。我々も、貴女程ではないにしろ衝撃波を浴びたので」 「そう・・・バルディッシュ、解析できた?」 次いでフェイトは、自身のデバイスへと問う。 回答は、すぐに得られた。 『I confirmed the movement of the heat source of the hyperpyrexia. As a result of collation, it is supposed that the object is a meteorite』 「隕石だって!?」 バルディッシュの言葉を聞いた背後の隊員が、信じられないとばかりに声を上げる。 フェイトもまた、バルディッシュの言葉をすぐには信じる事ができなかった。 通常、召喚魔法とは使役対象となる生命体、または魔力によって構築された物質を喚び出す技術である。 具体的には、キャロの用いる錬鉄召喚や竜騎召喚、ルーテシアのインゼクトや地雷王召喚などがそれに該当する魔法だ。 それ以外の物質を喚び出すとなれば、最適な技術は召喚魔法ではなく転送魔法となる。 無論、両者の中間となる技術も存在はしているが、余り実用的ではない。 術者に転送魔法の適性が皆無である場合、事前に指標済みである対象を召喚魔法の応用で喚び出す事ができる、といった程度のものだ。 大きめの魔力消費量と比して転送可能な質量は余りに少量であり、実戦で用いるにはリスクが大き過ぎるのである。 恐らくは無機物である隕石、しかも高速移動中であるそれを喚び出すとなれば、召喚魔法よりも転送魔法の方が適している事は明らかだ。 だがバルディッシュは、あの隕石は召喚によって喚びだされたものであると告げている。 従来ならば、解析に何らかの落ち度があったのではと考えるだろうが、フェイトは自身の相棒を心底より信頼していた。 バルディッシュの能力を、バルディッシュを組み上げた師、リニスの腕を。 フェイトは、心から信頼しているのだ。 そして事実、バルディッシュは他のデバイスと比して、一線を画す性能を有していた。 バルディッシュが言うのならば間違いは無い。 あのR戦闘機が隕石を召喚する際に用いたのは、紛う事なき召喚魔法だ。 だが何故、より効率に優れた転送魔法ではなく、召喚魔法を用いるのか? 考えられる可能性は2つ。 あの隕石は、魔力によって構築されたものだった。 それならば、錬鉄召喚と同じ原理での説明が付く。 もうひとつは、ただ単に地球軍が完全な魔法技術体系の解析を成し遂げていない、という可能性だ。 この場合、無機物転送に最適な魔法の選択ができなかったとしても不自然ではない。 だが、そのどちらの可能性も問題の本質ではない事は、フェイト自身も気付いていた。 フェイトが、あの攻撃を召喚魔法であると信じ切れない、その最大の理由。 詰まる所それは、魔導師としての常識によるところだった。 有り得ない、有り得る筈の無い魔法。 「宇宙空間」から物質を、況してや「隕石」を召喚する魔法の存在など、聞いた事もない。 地表から宇宙空間への転送ならば、幾度か事例があった。 12年前の闇の書事件に於いても、ユーノ、シャマル、アルフの3名により、闇の書の闇に対する静止軌道上への転送が行われている。 だがそれは飽くまで転送魔法、それもその分野のスペシャリストが3名同時に、発動後の魔力残量を一切考慮せずに転送を実行した事例だ。 他の場合も同様で、中にはリンカーコアの崩壊を招いた事例も存在する。 転送ですらこれであるのに、召喚など以ての外だ。 況してや、宇宙空間を秒速数十kmなどという常軌を逸した速度で翔け続ける隕石、そんなものを転送するなど不可能。 第一にそんな魔法が存在するのであれば、嘗て次元世界に存在したどの古代文明も軍事用のロストロギアなど造り出しはしない。 オーバーSランクの魔導師が1人存在すれば、戦略級の攻撃を実行できるのだから。 尤も、実際に隕石が召喚されてなお、この空間に存在する全員が生き長らえているという事は、召喚できる隕石のサイズには限界があるらしい。 破壊された壁面に視線を投じつつ、フェイトはそう思案する。 彼女の視線は積み上がった廃棄物の上、露出している分の面積だけでも凡そ2,000,000平方m超という途方もなく広大な壁面、そのほぼ中央に開けられた直径500mはあろうかという「穴」に注がれていた。 今なお、活火山の火口と見紛うばかりの業火と黒煙を吐き出し続ける、その「穴」。 破壊は壁面に留まらず、その向こうに拡がる施設構造物にも及んでいるらしい。 「穴」を通して集積所内に響く警報と爆発音が、途切れる事なく鼓膜を打つ。 態々確認するまでもなく、その「穴」を穿ったのは召喚された隕石である事を、フェイトは理解していた。 「・・・冗談じゃない」 無意識の内に零れる言葉。 幾ら隕石のサイズに限度があるとはいえ、これ程までに常軌を逸した破壊を齎す魔法を、フェイトは他に知らない。 純粋魔力による砲撃ではなく、被召喚物による質量攻撃。 非殺傷設定などあろう筈もない、殺意の結晶。 アルカンシェルに代表される大型艦艇搭載型戦略魔導砲ならばともかく、兵器とはいえ艦艇とは比べるべくもない単体のそれが、それこそ戦術級魔導兵器にも匹敵する破壊力を秘めているなどと、管理世界に於いて予測し得る者が存在するだろうか。 気象を操作し、落雷を誘発し、隕石を召喚する漆黒の機体。 正しく異常、悪夢から抜け出し具現化した、御伽話の怪物の如き存在。 遠い存在である質量兵器ではなく、より明確な脅威として感じられる魔導の力を以って迫り来る、信じ難いまでの脅威。 「執務官・・・」 「分かってる」 何時までも思考に沈んではいられない。 フェイトは決断する。 このままでは2機のR戦闘機によって副次的に行動を制限され、頭上より津波の如く襲い掛かる膨大な量の鉄塊に押し潰される事となる。 R戦闘機か、大型機械か。 どちらかを早急に撃破し、状況を打開せねばならない。 何より現状では、確かめるべき事があるというのに、その確認の為の行動が取れないのだ。 あの魔力を操るR戦闘機のパイロット、それが誰であるのか。 フェイトとしては一刻も早くそれを確認したいのだが、迂闊に動けば即座に波動砲が飛来し、更には鉄塊が降り注ぐという状況下では、それが叶う筈もなかった。 そういった点からも、早急な脅威の排除が望ましい。 フェイトは、攻撃隊各員へと念話を飛ばす。 『総員、大型機械の動きに注意して。誘導型波動砲の発射と同時に仕掛けます。砲撃準備。R戦闘機への牽制は・・・』 『任せて下さい。貴女はあの機械どもを』 念話での交信を終えるや否や、フェイトの背後で3つの魔力が集束を始めた。 長距離砲撃の準備だ。 R戦闘機に対する牽制の役目は、彼等が担ってくれる。 残る1名とオットーの役目は、落下してくるであろう廃棄物の迎撃だ。 そしてフェイトの役目は、R戦闘機が攻撃態勢を整えるまでの間にオットー達が切り開いた道を辿っての、大型機械に対する近距離からの直接攻撃。 コアらしき部位を破壊し、脅威の一端を突き崩すのだ。 幸運な事に3機は今、其々のコアを中心に向かい合う様にして編隊を組み、下方より廃棄物を吸い上げつつこちらへと接近している。 3機は其々、側面に小型の近距離迎撃砲を有してはいるが、一方でコアの露出している面に武装が無い事は確認済みだ。 それらの中心に飛び込む事さえできれば、カラミティによる一撃で3機を纏めて撃破できる自信が、フェイトにはあった。 『R戦闘機、両機共に波動砲の充填を開始! 発射まで5秒!』 『敵性機械、頭上まであと僅か!』 そして遂に、その機会は訪れる。 膨大な魔力の爆発と共に隕石と雷撃が同時に放たれ、それらを迎撃すべく誘導型波動砲が放たれた。 紫電と紅蓮、金色の光を視認するや否や、フェイトは頭上の異形を目掛け突撃を開始する。 『今だ!』 誘導型波動砲を射出したR戦闘機が、フェイトの機動に気付いた。 隕石と雷撃とを迎撃した波動砲弾体の消失と同時、側面方向への回避運動を実行しつつ2基のミサイルを放つ。 だがそれらは、隊員の放った同じく2発の集束砲撃魔法により撃墜された。 弾体加速前に狙撃されたそれは、慣性の法則により母機と平行移動していた為、爆発に機体そのものをも巻き込む。 自らが放ったミサイルの爆発による巨大な圧力に押され、R戦闘機は大きくバランスを崩した。 其処へ撃ち込まれる、もう1機のR戦闘機からの連射型質量兵器による弾幕。 主翼、垂尾、左エンジンユニットが吹き飛び、更には残る1名の隊員が放った牽制の為の砲撃が、予期せずキャノピーの中央へと突き立つ。 R戦闘機は、機首右側面及び機体後部左側面のサイドスラスターを作動、瞬間的に機体中心を軸とする駒の様な回転運動を成し遂げ、砲撃を受け流そうと試みた。 結果、砲撃に機体を正面より貫通される事態は避けられたもののキャノピーを根こそぎ吹き飛ばされ、黒煙を噴き上げつつ高度を落とし、音速に達する速度もそのままに燃え上がる廃棄物の山へと突っ込む。 轟音、飛び散る廃棄物。 フェイトは波動砲発射時の衝撃に煽られながらも突撃を継続しつつ、バルディッシュを通し一連の推移を認識していた。 僅かに一瞬の攻防、その結果として得られた想定外の戦果。 驚異の一端が完全に消失した事を確認し、彼女はカラミティを握る手により一層の力を込めると、頭上に点る3つの緋色の光を睨む。 バリアジャケット、真・ソニックフォームへ。 敵性大型機械、エネルギーコア。 目標までの距離、約180m。 『ゴミだ!』 隊員からの警告。 目標、上部より大量の廃棄物を放出。 廃棄物のサイズ、最小は1m前後から、最大で5m弱。 対象数過多により、総数は即時計測不能。 進攻軌道上の対象数、約11。 『左へ!』 隊員からの念話に従い、左側面へと3m移動。 直後、空間を貫く簡易砲撃魔法2発、レイストームの束。 フェイトへと直撃する落下軌道を取る11の廃棄物、内9つへと直撃、粉砕する。 廃棄物、残り2つ。 共に5mサイズ。 カラミティを腰溜めに、刃の先端を後方へと向けて構える。 そしてフェイトは更に加速、2つの廃棄物の落下予測軌道を見極めるや否や、それらの交差する点を目掛け決定的な加速を敢行した。 ソニックムーブ、発動。 歪む視界、迫り来る廃棄物。 それらの間隙を擦り抜ける際、フェイトの背に灼熱の感覚が生じる。 「ッ・・・!」 背面を切り裂く、鉄片の感触。 大型機械によって吸い上げられる直前まで炎を纏っていたそれは、未だ拡散する事のない高熱を以って傷口を焼いた。 肌を切り裂かれ、肉を焼かれる苦痛に、フェイトの咽喉を悲鳴が込み上げる。 しかし彼女はそれを呑み込み、更に速度を上げた。 背後からは、2つの鉄塊が接触した際の衝撃、そして轟音が響く。 一瞬でも加速を躊躇えば2つの鉄塊に挟まれるか、若しくは頭上を塞ぐ様に落下してくる双方の廃棄物によって押し潰されていただろう。 だが、フェイトはその危機を切り抜けた。 不屈の意志と不退転の決意を以って、迫り来る脅威を打ち破ったのだ。 そして今、フェイトの視線の先、約30m。 彼女にとっては正に目と鼻の先である距離には、目標たる3機の大型機械のコアがあった。 フェイトがこの後に為すべき事は、単純にして明確だ。 距離を詰め、カラミティを振り、3つのコアを破壊すれば良い。 フェイトは事前予測に基き、その攻撃行動を取り行おうとした。 「ぁあああああッッ!」 自身の速度と合わせ、脅威的な速度で以って振るわれるカラミティ。 掬い上げる様な刃の軌道が、中空に黄金色の残像を生じさせる。 再度のソニックムーブ発動と共に、フェイトとコアの距離は一瞬にしてゼロへと近付き、そして。 「な・・・!?」 コアの傍ら、腐食した外殻へと刃が突き立った。 『執務官!?』 必殺の一撃が目標を外れた事に、隊員達から悲鳴の様な念話が飛び込む。 フェイトは答えない。 唯々、呆然と大型機械の外殻に突き立つカラミティ、自身の血に濡れたその柄を見やる。 彼女の手は、カラミティを握ってはいなかった。 主の手を離れた大剣、それだけが虚しくもコアの2mほど横、化学物質により侵食され爛れた肉壁の如き様相を晒す外殻、その表層へと突き立っている。 何故、自身は攻撃の最中にカラミティを手放した? 自問するフェイト。 その疑問は、彼女の左腕を伝い滴る、熱く、粘性を持った液体の存在により氷解した。 錆びた鉄の臭い。 フェイトは、自身の肩を見やる。 「あ・・・ああ・・・」 其処に「穴」があった。 親指ほどの直径の「穴」が、彼女の肩に開いていたのだ。 微かな白い煙を上げるそれは、詰まりの取れた排水管の如く血の塊を吐き出す。 遅れて意識へと伝わる、想像を絶する激痛。 堪らず悲鳴を上げようとするフェイトだったが、それより早く右大腿部に熱が奔った。 「うあぁッ!?」 その瞬間、フェイトは視認する。 後方より自身の脚を貫く、青い光線。 貫かれ、血を噴き出す脚を気遣う暇も無く、彼女は後方へと振り返る。 其処に、それは居た。 「・・・ガ・・・ジェット?」 フェイトは、その兵器を知っている。 ガジェットⅢ型。 球状のボディを持つ、嘗てジェイル・スカリエッティによって尖兵として生み出された、無人兵器。 それが、無限とも思える廃棄物の山の中から現れ、レーザーの砲口をこちらへと向けていた。 だが、フェイトが驚愕したのは、不意を突かれた事に対してではない。 信じ難いのはガジェット自体、その外観だった。 他の隊員達も同様の念を抱いたのか、念話にて呟きが漏れる。 『何・・・あれ・・・』 そのⅢ型は、機体上部が大きく抉れていた。 巨大な力によって叩き潰され、破壊された部位を跡形もなく削り取られていたのだ。 捩れ剥がれた外殻装甲の下からは内部機構が露わとなり、鈍色の機械系統が表層を覗かせる。 全体は黒ずんだ油膜と汚染物質により覆われ、外殻の其処彼処が蝕まれては腐食し、細かな穴が無数に開いていた。 それらの隙間より細いケーブルが零れ落ち、宛ら内臓の様に機体下部へと垂れ下がっている。 明らかに、機体制御に異常を生じているであろう様相。 致命的な損傷を受け、金属を腐食させる複数種の化学物質の混合液に浸され、そのままかなりの時間が経過していた事を窺わせる、凄絶な姿。 だというのに。 明らかに機能停止レベルの損壊と汚染にも拘らず、眼前のガジェットは機能していた。 僅かに残ったセンサー類に光を点し、レーザー砲に化学触媒を供給し、1本だけ残されたベルトアームを振り翳して攻撃態勢を取る。 垂れ下がった無数のケーブルの先端から汚染物質を滴らせ、本来の機体性能を大幅に下回る速度で接近してくる様は、正に亡霊を思わせた。 そして、呆然とその姿を見やる、フェイトの視界の中。 その砲口に、またも青い光が宿った。 「く・・・!」 レーザーが来る。 そう判断したフェイトは、咄嗟に回避運動を取ろうとした。 だがその直前、突如としてⅢ型のベルトアームが力を失い、垂れ下がる。 何が、と警戒するフェイトの目前で、Ⅲ型のセンサーが光を失い、機体が重力に引かれ落下を始めた。 呆気に取られてその様子を見守る攻撃隊。 機能停止したⅢ型は廃棄物の山に紛れ、すぐに区別が付かなくなった。 それを見届け、腑に落ちないながらもフェイトは、大型機械へと視線を戻そうとする。 その行動を遮ったのは、オットーからの念話だった。 『ガジェット・・・違う! 敵性機械、更に出現! 20、30・・・数え切れない!』 呆然と、ただ呆然と見やる事しか、フェイトにはできない。 廃棄物の山、その至る箇所から亡者の如く這い出す、無数の機械達。 ガジェット、作業機械、兵器類。 軍用・民用を問わず、あらゆる機械類が廃棄物の中より息を吹き返し、その砲口を、腕を、特殊作業用パーツを攻撃隊へと向けている。 それらの機械群に共通する点は、唯1つ。 本来ならば機能停止状態となっているであろう、重大な損傷・欠損。 内部機構を露わにし、無数の内蔵ユニットとケーブルを零し、汚染物質と合成油を滴らせながら動く、鋼鉄の亡霊達。 中には自らを焼く業炎を纏ったまま、消化する素振りさえ見せずに上昇する機影もある。 それらは徐々に高度を上げるも、しかし中途で力尽き、機能停止しては落下する影も少なからず存在した。 動かずにいれば自己保存の可能性もあるというのに、それを完全に無視して敵対者に対する攻撃態勢に入っているのだ。 保身を一切考慮しないその自殺的な行動に、明瞭し難い恐怖がフェイトの意識を蝕んでゆく。 だが彼女には、自身が恐怖している事実を認識するどころか、肩と大腿部の負傷を確認する暇さえ与えられなかった。 突然の浮遊感が、彼女の全身を襲ったのだ。 「なっ・・・!?」 『執務官?・・・いけない!』 『逃げて下さい! ハラオウン執務官!』 肉体を統括する意思を無視し、徐々に上昇しゆくフェイトの身体。 咄嗟に飛行魔法を中断するも、身体の上昇は止まらない。 訳の分からない現象に、フェイトの意識は混乱する。 だが続けて放たれた隊員の念話に、フェイトは自身に何が起こっているのかを把握した。 『大型敵生体、機体下部開放! 執務官が吸い込まれる!』 反射的に、頭上へと視線を投じる。 其処に、闇があった。 「・・・嘘」 大型機械の1体、機体側面にコアを備えたそれが、フェイトの遥か頭上、200m程の高度に位置している。 機体下部の外殻が大きく開放され、その中に漆黒の闇が口を開けていた。 それが何の為に存在するものであるのか、フェイトは既に理解している。 廃棄物回収用の吸入口。 彼女の身体は偏向重力場に捉えられ、今まさにその穴へと吸い込まれようとしているのだ。 「く・・・!」 焦燥も露わに、フェイトは改めて飛行魔法により下方へと降下を試みる。 だが、偏向重力による吸引力は、明らかに飛行魔法の推力を上回っていた。 徐々に上方へと引き摺られる、フェイトの身体。 「くぁ・・・ぁ・・・!」 『執務官、横へ! 横へ飛んで下さい!』 意識へと飛び込んだ念話に、フェイトは自身の斜め上方を見やる。 其処には、コアの傍らにカラミティの刀身を突き立てられたまま、廃棄物を吸い上げている大型機械の姿があった。 その高度は、フェイトを吸い上げようとしている機体から、60mほど下方に位置している。 それを理解するや否や、彼女はソニックムーブを発動した。 進行方向は下方ではなく側面、水平方向への移動を意識して加速。 しかしその瞬間、より吸引力を増した偏向重力により、彼女の身体は曲線を描く様にして斜め上方へと向かう。 だがその事態は、彼女にとって予測の範疇だ。 偏向重力により加速しつつ辿り付いた先には、ライオットザンバー・カラミティを突き立てたままの異形が存在していた。 フェイトは、その化学物質に侵された外殻を掠める様にして飛翔し、カラミティの柄へと手を伸ばす。 そしてその指は、確かに届いた。 右手の握力を振り絞り、確りと柄を握り締める。 自らの手に戻った相棒と短い意思の疎通を行い、異常の無い事を確かめると、フェイトの胸中に僅かながらも希望が生じた。 「いけるね? バルディッシュ」 『Of course』 その頼もしい答えに、フェイトは僅かに笑みを浮かべる。 しかし次の瞬間には、彼女はその瞳に怜悧な光を浮かべ、自身の傍らで光を放つコアを見据えていた。 外殻に着いた足に力を込め、一息にカラミティを引き抜かんとする。 先ずは、此処で1機。 最初の目標を定め、渾身の力を込めて外殻を離れようと試みた、その数瞬後。 フェイトの身体は、上下が入れ替わっていた。 「な・・・ッ!?」 『Sir!?』 一体、何が起こったのか。 それを理解する為には、数秒ほどの時間が必要だった。 異形の外殻に突き立ったカラミティ、その柄を掴む右手を支点に、フェイトの身体は上下が反転していたのだ。 瞬間的に吸引力を増した偏向重力によって、周囲数十m以内の重力作用方向が完全に逆転してしまっている。 それどころか、その吸引力は徐々に増してさえいた。 フェイトは右腕1本で、カラミティの柄を支えに「宙吊り」となっているのだ。 「うぁ・・・ぁ・・・ぁぁ・・・!」 凄まじい重力負荷の中、フェイトの全身から汗が噴き出す。 通常の倍にまで達した重力場の中、全体重を繋ぎ止める右腕の筋肉は今にも千切れんばかりに収縮し、限界を知らせる小刻みな痙攣を起こしていた。 肩部と大腿部より溢れ出す血液は、下方ではなく上方へと筋を描き伝い、大量の空気の流れと偏向重力に攫われて「穴」の中へと消える。 フェイトは、デバイスの柄から手を離す事ができない。 数十、或いは数百トンもの廃棄物を吸入する、漆黒の穴。 其処に吸い込まれた人間が如何なる末路を辿る事になるのか、フェイトは微塵たりとも知りたいとは思わなかった。 それが碌な結果にならない事は容易に察する事ができた上、余りのおぞましさに意識が考える事を放棄したという事もある。 フェイトは全身の神経を右腕へと集中させつつ、しかしある瞬間、ふと足下を見た。 見てしまった。 その結果、唯1つの感情が、彼女の意識を満たす事となる。 「ぁ・・・!」 「穴」は、すぐ其処にあった。 吸入を継続している機体が降下してきたのか、或いは自身がカラミティを突き立てている機体が上昇したのか。 どちらかは分からないが、現実に「穴」は彼女の足下から、僅か30mにも満たない位置にあった。 此処まで接近して漸く、フェイトは敵性機械の正確な大きさを知る。 自らが接触している機体については、距離が近過ぎる事もあり正確なサイズの把握は困難だったのだ。 上方の機体についてもそれは同様なのだが、彼女を吸い込もうとする「穴」のサイズから推測する事ができた。 長方形に近い形状のその「穴」のサイズは、全長20m、全幅40mを優に超えている。 其処から察するに、機体全長は40m、全幅は60m以上あると考えられた。 「穴」の中は漆黒の闇に閉ざされており、凄まじい勢いで流入する大気が立てる轟音、そして耳元の風切り音だけが、亡者の呻きの如くフェイトの鼓膜を震わせる。 「墓穴」より響くその音に、フェイトの精神は完全に支えを失った。 恐怖。 今や、彼女の心中を占めるのは、唯それだけ。 『砲撃を・・・援護して!』 攻撃隊に対し、必死に援護を要請するフェイト。 しかし返された答えは、彼女以上に切羽詰まったものだった。 『機械群の猛攻撃を受けている! 支援は不可能! 繰り返す! 支援は不可能!』 『来たぞ!』 約200m下方、フェイトにとっては「頭上」となった其処では、砲撃と直射弾、レイストームの嵐が吹き荒れている。 押し寄せる損壊したガジェットと作業機械の大群を、攻撃隊は必死に形成した弾幕で以って食い止めていた。 しかしそれも、徐々に綻びが生じている。 何しろ彼等の足下を埋め尽くすのは、何時動き出すとも知れぬ廃棄機械の山なのだ。 事実、円陣を組む様にして全方位に対する迎撃戦を展開する彼等の直下より時折、先端の欠損したベルトアームやらマニピュレーターを用いて廃棄機械が表層へと姿を現し、攻撃隊への突撃態勢に入る。 その都度、それを察した隊員が簡易砲撃を叩き込むのだが、それらの出現は止む事がなかった。 そして更に、状況の悪化を知らせる念話が発せられる。 『そんな・・・蟲です! またあの蟲が出た! こっちに来る!』 『迎撃を・・・くそ! 「AC-47」臨界値突破! 強制排出に移る!』 『こっちもです!』 R戦闘機によって破壊された壁面から、大量の蟲が現れた。 隊員の脚を潰した、あの鉄柱を生み出す鋼鉄の蟲である。 40体前後のそれらは、鉄柱の尾を引きつつ攻撃隊へと接近。 彼等を包囲し、物理的に圧殺せんとする。 最早、攻撃隊にフェイトを支援する余裕など無い事は、一目瞭然であった。 あの機体は? 魔力を操る機体、義父が搭乗している可能性がある、あのR戦闘機はどうしたのだ。 バイドと敵対しているであろうあれは、一体何をしているのだ? 無我夢中で視線を廻らせれば、雷光を以って迫り来る機械群を薙ぎ払う、漆黒のR戦闘機の姿がフェイトの視界へと飛び込む。 信じ難い威力を秘めた波動砲を備えるその機体はしかし、無限の廃棄機械群による絶対包囲と蟲どもの突撃によって、徐々に押されつつある様に見受けられた。 雷光が発せられる度に包囲は崩れ、廃棄物の山は消し飛ぶのだが、それこそ1秒と経たぬ内に新たな廃棄機械が動き出し、壁面より現れる蟲の群れが襲い掛かる。 撃ち掛けられる無数のレーザーとミサイル、迫り来る幾条もの鉄柱に、R戦闘機は隕石を召喚する為の満足な充填すら許されず、只管に雷撃とミサイルによる迎撃を繰り返していた。 大型機械の1機がその頭上へと接近しているが、それに対応する余裕すら無いらしい。 以上の情報を統合して得られた、無情な解答。 自己のみによる状況打開手段、皆無。 救援可能戦力、皆無。 心中の恐怖が、絶望が、より一層にその濃さを増す。 知らず、声が漏れた。 「嫌・・・いや!」 逆転した重力の中、首を振り怯えの宿った眼で「穴」を見下ろし、拒絶の言葉を放つフェイト。 膨大な大気の濁流、その只中で彼女は、足下に拡がる闇より逃れようと、その腕に有りっ丈の力を込める。 しかし、辛うじて彼女を生ある世界へと繋ぎ止めているそれ、バルディッシュ・ライオットザンバー・カラミティという名の楔は、己の意思に反してその役目を放棄しつつあった。 大型機械の外殻に突き立つ刃先が、強力な偏向重力によって外れ掛かっているのだ。 バルディッシュは「AC-47β」によって増幅された魔力を用いて刃先を拡大し、何とか外殻からの剥離を防ごうとするも、化学物質によって腐食の進んだ外殻はいとも容易く損傷個所を拡げてしまい、最早これ以上の拡大は不可能だった。 「嫌だ! 嫌ぁ!」 徐々に、徐々に、フェイトの握力が弱まる。 バルディッシュの柄を握り締める手、その小指が解け、僅かに全身が「穴」へと近付いた。 彼女は尚も抵抗するものの、偏向重力が弱まる様子は無い。 「バル・・・ディッシュ・・・ごめんね・・・!」 胸中を占める絶望と滲み出す諦観に、フェイトは自身の道連れとなるであろう相棒に謝罪の言葉を発する。 それに対しバルディッシュが何らかの返答を行ったらしいが、彼女にはそれを聞き取る事ができなかった。 確実に念話であったにも拘らず、彼女の意識は既にバルディッシュから離れていたのだ。 フェイトの意識を打ったのは、絶望的な迎撃戦を展開している攻撃隊、オットーからの念話。 『ゴミが・・・執務官!』 フェイトは足下の「穴」ではなく、頭上の廃棄物の山を見上げる。 その中から無数の廃棄物が浮かび上がり、こちらへと迫り来る様が視界に飛び込んだ。 10m級が複数、明らかに直撃軌道。 もう、術など無かった。 このままでは、廃棄物に押し潰される。 かといって手を離せば、眼下の「穴」に吸い込まれる事となる。 打開策はなし。 もう、何をやっても無駄なのだ。 迫り来る鉄塊。 フェイトは、何処か穏やかですらある思考のままにそれを認識し、終焉の訪れる瞬間を待つ。 せめてもの抵抗として、自身を押し潰すであろう鉄塊を睨む彼女。 そして遂に、鉄塊との距離が20mを切った、その時。 唐突に、偏向重力が消失した。 「・・・え?」 違和感。 突如として正常状態に復帰した重力作用方向に、フェイトは咄嗟の判断を行う事ができなかった。 頭から落下を始め、しかしバルディッシュにより強制的に発動された飛行魔法によって浮遊、逆転していた天地が元に戻る。 呆けた様に自身の相棒を見つめ、次いでふと眼下へと視線を投じれば、その先には落下してゆく鉄塊の影。 此処にきて漸く、フェイトは状況を理解した。 偏向重力が消失した事により、自身は危ういところで生命を繋いだのだ。 しかしそれを理解しても、彼女の胸中に歓喜の念が湧く事はない。 それよりも遥かに、現状に対する疑問の方が大きかった。 何故、重力操作が止んだ? あと一歩で自身を排除できたというのに、何故ここにきて攻撃を中断するのか。 頭上の敵性機械に、何が起こったのだ? そんな彼女の疑問は、頭上から響いた衝撃音によって掻き消された。 何らかの機械が停止する際にも似た、鋼鉄の鼓動が途絶える音。 反射的に上へと向く視線。 彼女の視界を覆い尽くす、腐食した灰色の外殻。 それが迫り来る大型機械であると理解した瞬間、彼女は回避行動へと移行した。 「バルディッシュ!」 『Sonic Move!』 バルディッシュの刃先が、大型機械の外殻を抉り離れる。 それを確認するや否や、フェイトは瞬間的に加速、側面方向へと逃れた。 そんな彼女を掠める様にして、大型機械は廃棄物の只中へと落下してゆく。 爆発も、何かしらの破壊音も立てる事もなく、山と積み重なった廃棄物を押し潰す様にして落着する大型機械。 一体、何が起こったというのか。 フェイトには、まるで状況が理解できなかった。 『Behind sir!』 バルディッシュからの警告。 我に返り背後へと振り返れば、先程まで自身が張り付いていた大型機械が此方へと迫りくる様が視界に飛び込んだ。 咄嗟にバルディッシュを構えようとして、左腕と右脚が機能していない事実に思い至るフェイト。 だがそれでも、戦うしか道は残されていない。 覚悟を決め、右腕のみでバルディッシュを振り被る。 瞬間、大型機械のコアに穴が穿たれた。 「・・・え?」 三度、呆けるフェイト。 大型機械は彼女から20mほど離れた位置を通り過ぎ、やがて落下を始める。 先程の機体と同じく、爆発も起こさず、破壊音すら響かせる事なく、瞬間的に機能が停止したかの様に、自由落下へと移行したのだ。 眼前で起こった現象を理解できずに、フェイトはその軌跡を目で追う。 その先、突き当たりの壁面の、遥か上部。 其処に、橙色の光が集束していた。 「あれは・・・?」 次の瞬間、その光が爆発する。 リンカーコアを通じて知覚される、強大な魔力による圧迫感。 先程までの状況もあり、思わず身を竦めるフェイト。 だが発射された光の奔流は、攻撃隊を襲う蟲の群れと廃棄機械群を纏めて貫いた。 明らかに、SSランクに匹敵する集束砲撃魔法。 数百もの廃棄物群を一瞬にして消し去り、着弾地点で起こった炸裂は堆積するそれらを山ごと粉砕する。 その砲撃に救われた攻撃隊ではあったが、自身等を包囲する廃棄機械群の半数近くが一瞬で掻き消えた事により、歓喜よりも驚愕と混乱とに支配されている様子であった。 しかし彼等の、フェイトの混乱は、更に加速する。 「何が・・・!?」 『ガジェットが・・・ガジェットが止まっていく! 機能停止だ!』 『味方の攻撃か? 一体何処から!?』 『攻撃が見えない・・・何をしているんだ!?』 次々と機能を停止し、物言わぬ鋼鉄の躯へと戻る廃棄物群。 それらが一体、何を為された結果として機能を停止しているのか、攻撃隊には理解できない。 だが、フェイトは理解していた。 この攻撃が何であるのか、それを実行している人物が誰であるのか。 眼前で大型機械のコアに穿たれた、自身の拳よりも一回り小さな穴。 微かに見えた、緑の魔力光。 この攻撃、一方的にして絶対的な攻撃の正体とは。 『超高密度魔力集束確認・・・壁面、通路です!』 狙撃だ。 『砲撃、来ます!』 再び、橙色の砲撃が放たれる。 R戦闘機を執拗に狙っていた最後の大型機械はその砲撃により半壊、攻撃行動を中断したところへ撃ち込まれたミサイルがコアを直撃し、機能を停止した。 上空の脅威が消えた事で機動性を確保したR戦闘機は、廃棄物の山より放たれるレーザーを回避、或いは装甲で受けつつ、波動砲の充填を開始する。 その様子を目にしたフェイトは、全方位へと向かって念話を放った。 『退避!』 魔導師達が、中空へと逃れる。 直後、召喚された隕石が集積所の中央、廃棄物の只中へと着弾した。 壮絶な衝撃と熱が轟音と共に攻撃隊を襲い、その身体を上空へと撥ね上げる。 実に5秒以上にも亘って意図せぬ空中機動を強いられたフェイトは、漸く態勢を立て直すと、朦朧とする意識を何とか引き締め、眼下へと視線を投じた。 廃棄物の山は、無い。 否、あるにはあるのだが、それらはもはや別個の存在ではなかった。 衝撃によって粉砕され、高熱によって溶解し、炎を噴き上げる液化金属となっていたのだ。 恐らくその下では、未だに隕石が燻っているのだろう。 時折、連鎖的に小爆発が繰り返され、液化金属が上方へと撥ね上げられる。 集積所の隅は辛うじて溶解を免れてはいるが、衝撃によって吹き飛ばされた廃棄物が積み上がり、今にも崩壊しそうだ。 これが、あの波動砲の最大出力か。 余りの惨状に、フェイトの口から無意識の言葉が零れる。 「狂ってる・・・」 『全くですね』 突然の念話。 フェイトはゆっくりと、その視線を壁面へと移した。 攻撃隊が集積所への侵入に用いたものと酷似した通路が口を開け、その縁に何やら動くものが見える。 それが誰であるのかを念話によって確信したフェイトは、疲労を隠そうともせずに思念を送った。 『危ないところだった・・・もう少し遅れてたら、今頃は挽肉になってた』 『間に合った様で良かった。奴さん、こっちにはまるで気付いてなかった様でしたんでね。存外に装甲が脆くて助かりましたよ。おかげで簡単にブチ抜けた』 『・・・凄い皮肉だね、それ・・・ディエチも其処に居るの?』 『はい、ハラオウン執務官』 『そう・・・助かったよ。貴方達の援護が無かったら、間違いなく全滅してた』 『御冗談を』 交わされる念話に、隊員達も漸く状況を理解したらしい。 2kmほど先の壁面を指差しつつ、信じられないとでも云わんばかりの表情で言葉を捲し立てている。 フェイトにしても、俄には信じ難い事柄だった。 2kmという距離からの狙撃、しかも砲撃でもない単なる直射弾の一撃で、大型機械2機を撃破せしめたヴァイス。 短時間の内にSSランク相当の砲撃を2回も行い、1000に迫ろうかという廃棄機械群を殲滅したディエチ。 いずれにしても、通常の魔導師の常識を大きく逸脱している。 ディエチはフェイトの発言を謙遜として捉えたらしいが、実際には本心からの言葉だった。 其々、常軌を逸した技術と能力を持つ、2人の狙撃手。 彼等が現れなければ今頃は間違いなく、彼女も含めて攻撃隊は全滅していただろう。 『グランセニック陸曹長、ディエチ』 その時、オットーからの念話が発せられる。 すぐさまヴァイスが反応し、言葉を返した。 『ヴァイスで良いぜ。何だ?』 『ディードを・・・ディードを見掛けませんでしたか?』 『双剣使いの? いや、見ていないが・・・』 『オットー、ディードがどうしたの?』 ディエチの問いに、オットーはディードが行方不明となった経緯を説明する。 しかし彼等は、ディードの姿を見た覚えは無いと答えた。 落胆するオットー、そしてフェイト。 この汚染された施設内で単独行動となれば、その危険性は計り知れない。 一刻も早く探し出さねばならないが、その前にやるべき事があった。 フェイトは念話で、ヴァイス等へと指示を与える。 『ヴァイス、ディエチ』 『何です』 『狙って』 『了解』 たったそれだけの言葉に、ヴァイスは何をすべきか悟った様だ。 返答は無かったが、その傍らに居るディエチも同様だろう。 溶鉱炉の如き炎と熱気の上昇気流の中、フェイトは甲高い異音の発生源へと向き直った。 R戦闘機、ホバリング状態。 「お待たせしました」 その言葉に対する反応は無かったが、間違いなく聴こえているとフェイトは確信する。 R戦闘機は逃げるでもなく、かといって攻撃に移るでもなく、ただ其処に浮かび続けていた。 フェイトは次いで言葉を発し掛け、しかし何を言ったものかと思案し口を閉ざす。 クライド・ハラオウンの名を以って呼び掛けを続ける? 駄目だ、反応の無い事は確認済みであるし、何よりも攻撃隊各員が不審を持ち始めている。 投降を促す? 地球軍が、管理局によるそれに従うなど想像できない。 虚を突いて攻撃? それこそ下策中の下策、10秒と経たずに雷撃と隕石によって全滅させられる事は間違いない。 フェイトが思考する間にも、R戦闘機は微動だにしなかった。 攻撃隊が周囲を包囲し、デバイスを突き付けても同様だ。 それが、フェイトには不気味で堪らない。 何らかの策略による沈黙か、或いはこの程度、瞬時に殲滅できるとの余裕か。 結局、判断は付かなかった。 しかし、フェイトは思う。 この機体には、間違いなく義父が深く関係しているのだ。 何としても此処で情報を手に入れ、義母と義兄の下へと届けたい。 それ以上に、捕虜となったパイロットの証言が本当ならば、この機体の搭乗者が義父本人であるかもしれないのだ。 何としても拿捕、それが無理ならば艦隊への同行という譲歩を引き出さねばならない。 何せ、ただ単に撃墜するよりも、遥かにメリットが大きいのだ。 R戦闘機が攻撃の意思を見せてはいない以上、たとえ表面的ではあっても意志の交換による交渉を行うならば、今しか機会はない。 その判断に基き、フェイトはバルディッシュの刃先を下ろす。 双眸は油断なくR戦闘機を睨み据えたまま、隊員達にもデバイスを下ろすよう指示。 幾分ながら戸惑いつつも全員がそれに従った事を確認し、フェイトは言葉を紡ごうとして。 「・・・避けてッ!」 その眼前で、R戦闘機は機体後部を抉り取られた。 『な・・・!』 驚愕する攻撃隊の眼前、黄金色の弾体が下方から上方へと突き抜ける。 エンジンノズル1つを残し、機体後部構造物の全てを失ったR戦闘機は、サイドスラスターを駆使しつつ集積所の隅、溶解が及んでいない廃棄物の堆積する地点を目指し落下していった。 無理矢理に視線を機体から引き剥がし直下へと目を向ければ、超高熱液化金属の海より覗く、元はR戦闘機のキャノピーであった部位。 それは、燃え盛る液化金属の波に呑まれつつも、機首へと光の集束を始める。 波動砲、再充填開始。 『まだ・・・動いて・・・!』 オットーが自身の驚愕を伝えるが、フェイトとてそれは同じだ。 嫌悪と、驚愕と、恐怖とが入り混じった、混沌の感情。 それは彼女の眼下、業火の海でのたうつR戦闘機に対するものであり、その存在を創造した地球軍に対するものであり、それをすら汚染せしめるバイドに対するものであった。 溶解した金属の只中へと沈み、なお動き続けるR戦闘機。 恐らくはバイドにより汚染されていたのであろうが、元となる機体を創り出したのは地球軍だ。 この様な常軌を逸した兵器、創り上げた彼等の狂気とは如何程のものか、想像すら付かない。 そして、これ程の力を持つ兵器群を大量に投入し、なお打倒すること叶わぬバイドとはどの様な存在なのか。 R戦闘機をすら汚染せしめ、その力を嘗ての友軍へと向ける事を強要する、悪夢の様な存在。 そんなものが一体、何処から現れたのか? 攻撃隊の眼下、波動砲の充填は滞り無く進行する。 しかしフェイトは思考を優先させ、特に動く事をしなかった。 そんな必要が無い事を、重々に承知していたのだ。 R戦闘機のから僅か1m側面、液化金属の海面に穴が穿たれ、飛沫が飛び散る。 直後に波動砲の充填が止み、R戦闘機は全ての機能を停止したらしく沈降を始めた。 集積所壁面に、微かな緑色の閃光が奔ってから、僅かに数秒。 R戦闘機は完全に液化金属に没し、二度と浮かび上がる事はなかった。 『仕留めましたかね?』 『・・・多分ね』 ヴァイスからの問いに、フェイトは無感情に返す。 そして、集積所の端に墜落したR戦闘機へと視線を移すと、そちらへと移動を始めた。 『2人、私に着いて来て。R戦闘機を調査、パイロットを確保・・・!?』 『何だ!?』 だが直後、集積所内に巨大な金属音が響く。 何事か、と周囲を見渡すが、特にこれといった変化はない。 混乱と警戒とに満ちゆく思考はしかし、ヴァイスからの念話によって状況を把握するに至った。 『上だ! シャッターが開くぞ!』 その言葉に上部構造物を仰ぎ見れば、其処には巨大な半球状のシャッター、直径200mはあろうかというそれが無数に並んでいるではないか。 それらは中心から8つに分かれ、徐々に外側へと開きつつある。 何が始まるのか、と警戒する一同の意識に、隊員の1人が放った念話が届く。 『廃棄ダクトだ・・・』 その見解が正しい事は、直に証明された。 大きく口を開けたそれらの奥、警告灯に照らし出された終わりの見えない深淵の中から、無数の廃棄物が降り注ぎ始めたのだ。 突然の事に反応し切れずに、フェイトを含め攻撃隊の初動は遅れてしまう。 潰される、と何処か冷静に判断する思考。 だが、三度放たれたディエチの砲撃が、鉄塊の雨を跡形もなく消し飛ばす。 『こっちへ、早く!』 ディエチの念話に、攻撃隊は即座に退避行動へと移った。 しかしフェイトは通路へは向かわずに、廃棄物の雨を危ういところで回避しつつ、壁面沿いにR戦闘機を目指す。 『アンタ、何やってる!? こっちへ来い、死ぬぞ!』 『執務官! 戻って下さい!』 『駄目だ! 先にパイロットを確保する!』 隊員達の制止を振り切り、フェイトは遂にR戦闘機の許へと辿り着いた。 バルディッシュが、直下の廃棄物群より放たれる放射能の危険性を知らせるが、彼女はそれすらも無視。 墜落時の衝撃か、罅の入ったキャノピーをカラミティで切り裂き、自らの魔力光を以って内部を照らし出す。 そして、遂に「それ」を目にした彼女の胸中に。 「・・・嘘だ」 闇が、溢れた。 * * 「車を使え! ナビに従って次元航行艦まで戻るんだ!」 「そんな! アンタ達はどうするんだ!?」 「執務官が来るのを待つ! 先に脱出の準備を頼む!」 「待って、1人足りない!」 通路へと退避した隊員達に対し矢継ぎ早に指示を飛ばしていたヴァイスは、その声を受けて背後へと振り返る。 フェイトの事を言っているのかとも思ったのだが、しかしすぐにそうではない事に気付いた。 ディエチが隊員の1人へと、切羽詰まった様子で何事かを尋ねていたのだ。 念話を用い、問題が生じたのかと問う。 『どうした、何があった?』 『陸曹長・・・オットーが・・・』 『確か・・・妹だったか? 彼女がどうしたんだ』 『此処へ来る途中で止まっちまって・・・ゴミに邪魔されて、助ける事もできないんです!』 その言葉にヴァイスは、咄嗟にストームレイダーを構えると、スコープ越しに攻撃隊が退避した軌跡を辿る。 果たしてその途中、凡そ600mの地点に、廃棄物の山の直上へと佇む、一見すると少年にも見受けられる少女の姿があった。 何かを胸元に抱え、俯いたまま動く気配が無い。 ヴァイスはとにかく、その情報をディエチへと伝えた。 『見付けたぞ! データを渡す、そっちで確認してくれ!』 『了解・・・確認しました! オットーです!』 その言葉も終わらぬ内、ヴァイスは狙撃を開始する。 オットーへと直撃する可能性のある落下物を狙撃し、機動を逸らしているのだ。 だがそれにも限界はある上、貫通力に特化した魔導弾では、大型の落下物に対して無力。 傍らのディエチが、砲撃でサポートを行う。 その間にも隊員やディエチが、念話でオットーへと退避を促し続けていた。 『聞こえないのか、こっちへ来るんだ!』 『早く! 早くして!』 『オットー、何をしているの!?』 その念話を意識に挟みつつも、ヴァイスは確実に落下物への狙撃を成功させていた。 スコープへと映り込む対象を次々に変更し、トリガーを引き続ける。 ガジェットの残骸、作業機械のアーム、機動兵器搭載兵装の一部、大型車両のタイヤ、何らかの制御盤と撃ち抜き続け、次の標的へと狙いを変更し。 「ッ・・・!?」 視界へと映り込んだ物体に、ヴァイスは凍り付いた。 落下するそれはオットーの傍らへと叩き付けられ、大量の液体を撒き散らしつつ弾ける。 その正体こそ看破は容易であったが、理解する事は困難以上の問題だ。 だが、続いて落下してきた同種の物体、数百体にも及ぶそれが、否が応にも現実を認識させる。 ディエチや隊員達もまた、同様の光景を目にしているらしく、念話を通して複数の悲鳴が届いた。 赤い飛沫を散らしながら、廃棄ダクトより無数に零れ落ちるそれ。 見紛う筈などない、見慣れたその造形は。 「人間」だった。 そして、ヴァイスは気付く。 オットーの足下、廃棄物の只中に転がる、半ばより溶け落ちた真紅の刃。 胸元から零れる、流れる様な栗色の髪。 慈しむ様に、両腕で抱え込まれたそれ。 ディードの「頭部」。 悲哀か、絶望か。 ディエチが絶叫する。 だがそれすらも、オットーの意識には届かない。 必死の銃撃を、砲撃を嘲笑うかの様に、降り注ぐ死体と廃棄物の雨は激しさを増す。 直上にダクトの存在しない壁面沿いの地点に落着したR戦闘機内にて、何かを発見したらしきフェイトが念話を用いて叫んではいるが、少なくともヴァイスにはそれを聞き留める余裕などありはしない。 落下物を撃ち、砕き、貫き、弾き。 まだ続くのかと、まだ終わらないのかと、微かな絶望が脳裏を掠めた、その時。 全長50mを超える次元航行艦の残骸、消息不明となっていたそれが、ダクトより現れる。 知らず、此処には存在しない何者かへの怨嗟が、小さな呟きとなってヴァイスの口を突いて出た。 呪いの言葉が誰へと届く事もなく掻き消え、より一層に悲痛なディエチの悲鳴が響く。 そして、直後。 オットーの姿は、次元航行艦の影に呑み込まれて消えた。 特異な過程によって生まれ、特異な道を歩み、特異な戦いを経て、光の下へと踏み出した姉妹。 自らの生を歩み始めたばかりの双子は、機械仕掛けの墓穴に呑まれて消えた。 それを見届けた者達の悲哀も、憎悪も、絶望も。 その一切が、墓守たる存在へと届く事はない。 未だ閉じる事もなく、鋼鉄の屍を吐き出し続ける無数のダクトだけが、犠牲者達の尊厳を辱め続ける。 1000を超える死者、そして無数の鋼鉄の骸を共に、2人は光の下を去った。 奪われた未来、踏み躙られた尊厳を取り戻す術を、生者は持ち得ない。 無力感と憤怒に打ち震える彼等の声が、死者に届く事はない。 彼等は。 脅威を打倒し、危機を切り抜け、自らの生存を勝ち取ったにも拘らず。 彼等は、紛れもない「敗北者」だった。
https://w.atwiki.jp/oniso/pages/17.html
資源 ‐ 液体 流動性が高く、気体よりもより重力の影響を強く受ける資源で、異なる液体は混ざり合うことなく個別の層を形成する。 ひとまず凹型の受け皿を用意しておけば(底が抜けない限り)ひとところに留めておくのは容易な分、気体よりも取り扱いはしやすい。 ゲーム独自のルールとして、1つのマスに1つの資源しか存在できないというものがあり、これのおかげで汚染水と水が混ざったり、塩水と濃塩水の濃度が平均化されたりはしない。 非常に質量が小さい液体は、高圧の気体の中で押しつぶされることがある。 凝固 定められた凝固点を超えて冷却された場合、その資源は凝固して個体に変化する。 蒸発 定められた沸点を超えて加熱された場合、その資源は蒸発して気体に変化する。 一部の資源は、加熱された際に蒸発する代わりに別の液体に変化するものがある。 液体資源一覧 名前 凝固点 凝固後 沸点 沸騰後 比熱容量 熱伝導率 モル質量 その他 液体水素 -259.15 個体水素 -252.15 水素 2.400 0.100 1.00794 液体ヘリウム -273.2 -268.93 ヘリウム 0.140 0.236 4 未使用 ビスコゲル -30.65 個体ビスコゲル 479.85 ナフサ 1.550 0.450 10 液体炭素 3551.85 精錬炭素 4826.85 気化炭素 0.710 2.000 12.0107 液体酸素 -218.79 個体酸素 -182.96 酸素 1.010 2.000 15.9994 メタン -182.6 個体メタン -161.5 天然ガス 2.191 0.030 16.044 水 -0.65 氷 99.35 蒸気 4.179 0.609 18.01528 汚染水 -20.65 汚染氷 119.35 蒸気 4.179 0.580 20 塩水 -7.5 濃塩水 99.69 蒸気 4.100 0.609 21 濃塩水 -22.5 濃塩氷 102.75 蒸気 3.400 0.609 22 液体リン 44.15 精製リン 280.45 気化リン 0.770 0.236 30.973762 液体硫黄 115.2 硫黄 337.00 気化硫黄 0.700 0.200 32 融解塩 799.85 塩 1464.85 気化塩 0.700 0.444 32 液体塩素 -100.98 個体塩素 -34.6 塩素 0.480 0.008 34.453 液体二酸化炭素 -56.55 個体二酸化炭素 -48.15 二酸化炭素 0.846 1.460 44.01 液体プロパン -188.20 個体プロパン -42.15 プロパン 2.400 0.015 44.1 未使用 エタノール -114.05 個体エタノール 78.35 気化エタノール 2.460 0.171 46.07 マグマ 1409.85 火成岩 2356.85 岩石ガス 1.000 1.000 50 融解ガラス 1126.85 ガラス 2356.85 岩石ガス 0.200 1.000 50 液体レジン 20.00 レジン 125.00 イソレジン 1.100 0.150 52.5 液体鉄 1534.85 鉄 2749.85 気化鉄 0.449 4.000 55.845 融解アルミニウム 660.30 アルミニウム 2470.00 気化アルミニウム 0.910 20.500 55.845 液体コバルト 1494.90 コバルト 2926.90 気化コバルト 0.420 4.000 58.9 Spaced Out! 液体銅 1083.85 銅 2560.85 気化銅 0.386 12.000 63.546 液体鋼鉄 1083.85 鋼鉄 3826.85 気化鋼鉄 0.386 80.000 63.546 核廃棄物 26.90 個体核廃棄物 526.9 放射性降下物 7.440 6.000 150.000 石油 -57.15 個体石油 538.85 酸性ガス 1.760 2.000 82.2 液体ニオブ 2476.85 ニオブ 4743.85 気化ニオブ 0.265 54.000 92.9 ナフサ -50.15 個体ナフサ 538.85 酸性ガス 2.191 0.200 102.2 液体タングステン 3421.85 タングステン 5929.85 気化タングステン 0.134 4.000 183.84 液体金 1063.85 金 2855.85 気化金 0.129 6.000 196.966569 融解鉛 327.5 鉛 1749.00 気化鉛 0.128 11.000 196.966569 水銀 -38.80 個体水銀 356.75 ガス水銀 0.140 8.300 200.59 未使用 超冷却材 -271.15 個体超冷却材 436.85 気化超冷却材 8.440 9.460 原油 -40.15 個体原油 399.85 石油 1.690 2.000 238.02 液体ウラン 132.9 劣化ウラン 4131.9 岩石ガス 1.690 2.000 238.02 リストのデフォルト順はモル質量が小さい順で、いわゆる「軽い方から」並んでいる。
https://w.atwiki.jp/hasuda-sokutei/pages/16.html
【役立ちリンク集】 ◎空間放射線測定関連 測ってガイガー 埼玉県ガイガーカウンターライブ映像(久喜・戸田・加須) 国・自治体による高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ NAVER 全国放射能情報 文部科学省 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)単位量放出を仮定した予測計算結果 ◎その他放射能物質測定関連 粒子拡散モデルで海洋中の放射性物質のシミュレーション ◎食品放射能検査関連(自治体) 食品の放射能検査データの閲覧について ◎食品放射能検査関連(企業) マルエツ 重要なお知らせ(放射線以外の情報もあり) 食品宅配 大地を守る会 放射能測定の数値公開(毎週更新) 食品宅配 パルシステム 自主検査結果 食品宅配 らでぃっしゅぼーやの放射性物質の検査結果 食品宅配 Oisix 残留放射能の測定結果について ◎外食産業(産地公開) かっぱ寿司 取り扱い商品 原産地情報 ◎放射能測定方法 「放射能測定法シリ-ズ」(文部科学省制定) 簡易放射線量測定器でできるだけ良い測定を行うコツ(第2版) 放射線・放射線測定器のメモ 比較的安価な放射線測定器の性能(国民生活センター) ◎放射能防衛・知識関連 福島第一原発事故に関するリンク集 食品の調理・加工による放射性核種の除去率 放射性核種別の除去率の要約一覧表 日本の資料による食品の調理・加工による放射性核種の除去率 大震災半年:福島第1原発事故 暮らしの中の対策 被ばく、どう防ぐ(毎日新聞) 放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説 関東各地の環境放射能水準の可視化 浜松市保護者有志「子どもの給食を守る会 浜松」が提出した「学校給食の安全性改善のための要望書」
https://w.atwiki.jp/info_fukushima/pages/89.html
核実験によるフォールアウト(セシウム・ストロンチウム) ツイート +「セシウム」タグが付いている記事 「セシウム」タグが付いている記事 食べる:本当に福島の野菜は危ないのか? 食べる:明治の粉ミルク問題 被曝量を比較してみる 福島県庁食堂の弁当・定食のセシウム検査(早野先生) 福島県 末続地区がWBC集団検診 福島の給食まるごとセシウム検査 福島の内部被ばく検査について(ホールボディカウンター) 核実験によるフォールアウト(セシウム・ストロンチウム) 査読論文とは:バンダジェフスキーの論文の価値 早野教授らの福島の内部被ばくWBC調査ー「99%の人が不検出」検出1%も平均10Bq/kgー 2013.4.11 核実験があった1960〜70年代 日本にもセシウム等が降り注いだ 世界中で核実験を行った1960〜70年代、日本人のセシウム-137体内量は非常に高い状態でした。 放射性降下物(フォールアウト)の詳細については、ページ最下部にて後述。 果たして、その時代の日本と今の日本はどれくらい違うのか 核実験時代の摂取量、体内量(内部被曝量)と、現在を比べてみましょう。 +福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査 福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査 2013年5月に発表された福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査結果。 極めて微量。「核実験時代より明らかに少なく健康に影響ないレベル」 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/286.html 放射性セシウムは核実験時代には今より内部被曝していた 核実験時代のフォールアウトによる内部被曝Csについて、CNIC(反原発団体)の資料によれば、頻繁に核兵器実験が実施された1960年代前半に日本人は1日に1ベクレル以上を摂取していたと推定される。 http //www.cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html 核実験時代のセシウム摂取 原発事故後の福島県民のセシウム摂取 原発事故後の福島県民のセシウム摂取は:1日に1ベクレル【以下】 平均で一日0.3Bq程度とされている。 福島県民のセシウム摂取量 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/262.html 福島県民のストロンチウムとプルトニウムの摂取量 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/286.html 核実験時代のセシウム、ストロンチウムの体内量 Togetter 早野先生『ビートルズ世代のセシウム、ストロンチウム放射性同位体摂取状況』 http //togetter.com/li/313024 より かつて核実験が世界各地で行われた時代では、日本人の体内セシウム量が数百Bqが測定されていました。 日本人セシウム137体内量の推移 セシウム137・ストロチウムの摂取量 +... 尿中のセシウム137 +... 核実験時代の放射性物質についてのTogetter まとめ Togetter -みんな被曝していた・・・核実験で死者は増えたか http //togetter.com/li/234125 原発事故の前から、自然放射線だけでなく核実験由来の放射線、放射性物質に囲まれていました。食品もかまわず食べていました Togetter 現在の福島県民と、核実験やっていた時代の内部被曝の比較 http //togetter.com/li/293029 資料:体内のセシウムについて(核実験時代) 資料:人体中の放射能 放射線影響と放射線防護> 環境中の放射能> 環境放射能の種類>人体中の放射能 (09-01-01-07) http //www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-01-07 環境放射線データベースより https //twitter.com/mido4299/status/195002103691886594 環境放射線データベース(http //p.tl/kB-M )から1963~65年の日常食中のCsデータをDLしてグラフを作ってみた。一番酷い1963年で平均値:2.13Bq/人日 中央値:2.03 最大値:4.41 最小値:0.47 放射性降下物(フォールアウト) 【世界の核実験地図】 核実験によるフォールアウト http //rcwww.kek.jp/kurasi/page-46.pdf より 1950年代末期から1960年代にかけて、世界各地で大型の大気圏内原水 爆実験が相次ぎ、いろいろな放射性同位元素が大気中に放出されました。 これらは気流に乗って全地球上に広がり、雨などに混じって地上に降って きて環境の放射線を増す原因となりました。これを放射性降下物(フォー ルアウト)と呼んでいま?す。 現在でも、私たちが日常食べている食品にはこの放射性降下物による放 射性物質が微量ですが含まれています。 有名なセシウム-137(137Cs)の例を見てみましょう。下の図は東京で測定 したセシウムー137の月間降下量と国産穀物中のセシウム-137の量を表わし たものです。セシウム-137の降下量が増えるとその後収穫される米や麦な ど穀物の中のセシウム-137の量も大きく増加することがわかります。 当然、食品を経由して人間の体内に含まれるセシウム-137の量も増えて いきます。下の図はヒューマンカウンタで体内のセシウム-137含有量を調 べたものです。1962年で米ソの大気圏内での核実験が停止したので、環境 中のセシウム-137の量が減り、それにともなって、体の中のセシウム-137 も減ってきています。 セシウム-137と並んで重要なのは、ストロンチウム-90です。半減期が 短いものは空から地上に落ちてくる前に放射線を放出して安定同位元素に 変化してしまい、直接私たちに影響を与えることはありません。しかし、 セシウム-137は30年、ストロンチウム-90は28年と半減期が長いため、こ の二つは長期にわたって空から降り続け、環境を汚染することになります。 1982年の国連科学委員会の報告書ではこれらの放射性降下物が全人類に 与える影響は自然放射線源の約3年分に相当すると推定されています。
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/2662.html
日記/2013年10月23日(WED)/今日のまとめ 2013-10-27 今月の自分はSR3枚出ました。 イベントのコスト17のSRは全然出ないがな。 【今日観た動画】 Sレア%ガチャを合計84枚まわした結果 【ニュース記事一覧】 尖閣諸島と竹島の動画をネットに掲載 NHKニュース 土砂災害警戒情報で避難勧告は4分の1 NHKニュース 台風備え市民に土のうを配布 NHKニュース 悲しみや死者 被災地で語り合う NHKニュース 花火大会爆発事故 店主が容疑認める NHKニュース 男児死亡で父逮捕 1か月余前に自宅に NHKニュース 中国産ウナギ「国産」と偽装の疑い NHKニュース 受験で意見書提出求める 学校が謝罪 NHKニュース 核ゴミ「影響を数万年から数百年に」 NHKニュース 「和食」登録へ 風評被害払拭にも NHKニュース 民主 国会改革の考え方まとめる NHKニュース 首相 国家安全保障会議の設置は必要 NHKニュース 拉致問題の解決目指す決意強調 NHKニュース 「首相の汚染水認識に変化なし」 NHKニュース 厚労省 患者紹介料の支払い禁止提案 NHKニュース ASEANが災害訓練 連携確認 NHKニュース 韓国 日本の竹島や尖閣諸島の動画に抗議 NHKニュース 中印首脳 国境問題の協定に署名 NHKニュース 中国 人権状況改善を強調も注文相次ぐ NHKニュース コンクリートブロック 中国可能性低い NHKニュース 通信傍受で仏外相が米に抗議 NHKニュース 尖閣諸島と竹島の動画をネットに掲載 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015479211000.html +記事コピペ収納 尖閣諸島と竹島の動画をネットに掲載 10月23日 9時49分 外務省は、沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島が日本固有の領土であることを広く国内外に理解してもらおうと、歴史的ないきさつや国際法上の根拠などを説明する動画を作成し、インターネット上に掲載しています。 沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島を巡っては、中国と韓国がそれぞれ領有権を主張し、両国との関係悪化の原因の1つとなっています。 こうしたなか、外務省は、尖閣諸島や竹島が日本固有の領土であることを広く国内外に理解してもらおうと、日本の立場や主張をまとめた動画を作成し、インターネット上に掲載しています。 動画は、尖閣諸島、竹島ともそれぞれおよそ1分半で、日本が領有権を確立した歴史や戦後、サンフランシスコ平和条約でも日本の領土として確認されていることなど、これまでのいきさつを当時の写真などを紹介しながら説明しています。 さらに、尖閣諸島については、かつて、かつおぶしの工場があり、200人近い日本人が住んでいたことなどを紹介しています。 外務省は、今後、英語や中国語、それに韓国語など合わせて10の言語に翻訳し、インターネット上に掲載することにしています。 土砂災害警戒情報で避難勧告は4分の1 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015500871000.html +記事コピペ収納 土砂災害警戒情報で避難勧告は4分の1 10月23日 19時12分 土砂災害の危険性が非常に高まっていることを伝える「土砂災害警戒情報」は、台風26号では8つの都と県のおよそ80の市区町村に出ましたが、このうち避難勧告を出した自治体は、4分の1にとどまっていたことが分かりました。 気象庁は「避難や安全を確保することが必要な状況だということを伝える情報なので活用してほしい」と話しています。 土砂災害警戒情報を巡っては、伊豆大島の大島町で台風26号で大規模な土砂崩れが発生する前に伝えられましたが、避難勧告などに活用されず、住民にも伝えられなかったため、情報の活用が課題になっています。 NHKは台風26号の通過に伴い、土砂災害警戒情報が出た大島町を含む8都県の79の市区町村について、避難勧告や避難指示を出したかどうか調べました。 その結果、土砂災害が発生したあとに発表したところも含め、避難勧告などを出したのは3つの県18の市町村にとどまっていたことが分かりました。 一方、国土交通省の国土技術政策総合研究所が、おととし、土砂災害警戒情報を地域防災計画などで避難勧告の基準にしているかを全国1017の市町村を対象に調査していて、それによりますと避難勧告の基準にしていたのは半分余りの537市町村にとどまっています。 自治体は、こうした実態について、「情報の精度が低く、避難勧告の空振りが多くなってしまう」「市町村単位で発表されても、どの地域に避難を呼びかけるか判断できない」などとしています。 気象庁は「土砂災害警戒情報は、予測が難しいなかで避難に役立てるために導入した情報で、避難や安全を確保することが必要な状況だということを理解して活用してほしい」と話しています。 住民の避難支援が目的 土砂災害警戒情報は、気象庁と都道府県が自治体の避難勧告や住民の避難を支援する目的で、5年前の平成20年までに全国で運用が始まりました。 それまで、大雨警報が出ても自治体による避難勧告など避難の呼びかけが遅れ、被害が出るケースが相次いだからです。 過去の災害などを基に、雨の量と、降った雨が地中にどれだけたまっているかを示す「土壌雨量指数」と呼ばれる指数が2時間以内に基準の値を超えると予想される場合に、市区町村単位で発表されます。 しかし気象庁の調査で、平成20年からおととしまでに、全国で発表された土砂災害警戒情報は4225件で、実際に被害が発生したのは148件と3.5%にとどまっています。 自治体からは「判断難しい」の声 土砂災害警戒情報は市町村全域を対象に発表されるため、自治体からは具体的にどこに避難勧告や指示を出すべきか判断するのは難しいという声が上がっています。 神奈川県鎌倉市の植木地区では、今月16日の台風26号による大雨で斜面が高さ5メートルほどにわたって崩れ、5メートル余りある大きな岩が近くの住宅を直撃しました。 住民にけがはありませんでしたが、この衝撃で近くに止めてあった車が大破し、住宅の中にも土砂が流れ込みました。 鎌倉市には、雨や風が強くなった今月16日の午前3時10分に土砂災害警戒情報が出ましたが、夜明け前の時間帯だったことなどから、市では避難勧告を発表しませんでした。 ただ、夜間に雨や風が強まることを想定して、台風が接近する前日の夕方の段階で市内に16の避難所を開設し、防災行政無線で早めに避難するよう呼びかけていたということです。 長崎聡之総合防災課長は「土砂災害警戒情報は避難勧告などの参考にしているが、対象が市の全域に及ぶため、情報だけでどこに勧告や指示を出すべきか判断するのは難しい」と話しています。 情報を活用のケースも その一方で、土砂災害警戒情報を活用して自治体が避難を呼びかけたり住民が自主的に避難したりして、犠牲者が出るのを防いだケースもあります。 鹿児島県垂水市では、平成17年の台風14号で土石流が発生し、5人が死亡しました。 鹿児島県では当時、全国に先駆けて土砂災害警戒情報が導入され、土石流が発生する12時間以上前に情報が出されていましたが、垂水市は避難勧告を出していませんでした。 この被害を受け、市は土砂災害警戒情報を避難勧告の判断基準に加えました。 その10か月後の平成18年7月、大雨が再び垂水市を襲い、午後9時45分に土砂災害警戒情報が発表されます。 その25分後の午後10時10分、新しい判断基準に基づいて市は避難勧告を発表。 そのおよそ1時間後に土石流が発生し、住宅8棟が全壊しましたが、住民は、土砂災害警戒情報などを受けて自主避難をしたり、避難勧告を受けて避難したりしていたため、犠牲者は出ませんでした。 また先月16日、福井県小浜市では台風18号による大雨で土石流が発生し、住宅2棟が全壊しましたが、住んでいた5人は避難していたため、けが人は出ませんでした。 市は3年前に、土砂災害警戒情報を避難勧告の判断基準に加えていて、土砂災害警戒情報が発表された2時間余りあとに避難勧告を出していました。 福井県に初めて大雨の特別警報が出されるおよそ1時間半前の判断でした。 気象庁「空振りでも避難を」 気象庁の板井秀泰防災気象官は「『ここの斜面で土砂災害が発生する』と判断するのは専門家でも非常に難しく、そういった限界があるなかで発表している情報なので、なかなか危機感を感じていただけないという現状がある。土砂災害警戒情報が出た場合には危険性が非常に高いということを理解して、空振りになっても訓練だと思って避難をしてほしい」と話しています。 台風備え市民に土のうを配布 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015501111000.html +記事コピペ収納 台風備え市民に土のうを配布 10月23日 19時12分 先週の台風による大雨で多くの住宅が水につかる被害を受けた千葉県茂原市では、台風27号の接近に備えて市民に土のうを配布しているほか、避難に関する情報の伝え方の見直しなどを進めています。 茂原市では先週の台風26号による大雨で少なくともおよそ900世帯が水につかる被害が出ました。市は台風27号の接近に備えて、今回新たに6000個の土のうを用意し、これまでに300世帯以上が受け取ったということです。先週の台風で自宅が水につかったという70代の男性は、「これで少しは安心できます」と話していました。 先週の台風で茂原市は、水位が上昇した川の流域の住民に避難勧告を出しましたが、避難できずにボートで助け出される人が相次いだということです。 このため、市は市民に避難を呼びかける対応を見直し、避難勧告や避難指示を出す前に避難の準備を呼びかける「避難準備情報」の文面を新たに作成したということです。 このほか台風による大雨に備えようと、市内67か所のため池の水位をあらかじめ下げておく取り組みも始めています。 茂原市総務部の十枝秀文次長は「台風26号の反省を踏まえて市民が冷静に判断できるよう、早め早めに情報を発信していきたい」と話していました。 悲しみや死者 被災地で語り合う NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015502671000.html +記事コピペ収納 悲しみや死者 被災地で語り合う 10月23日 19時47分 東日本大震災で家族を失った悲しみとどう向き合うのか。 「悲しみ」や「死者」をテーマに執筆や講演を続けている批評家の若松英輔さんが、宮城県石巻市を訪れ、震災で家族を亡くした人たちと語り合う催しが開かれました。 悲しみは「亡くなった人と出会う場所」 催しは石巻市の石巻専修大学で20日開かれ、震災で家族を失った宮城県、岩手県、福島県の遺族などおよそ30人が参加しました。 はじめに「悲しみを経験するということ」と題して講演した若松さんは、みずからも震災の1年前に妻を病で亡くしたことを紹介し、「悲しみを感じるということは、亡くなった大切な人が自分の近くにいる合図だ」と話しました。 そのうえで、「悲しみとは死者というとても大切な人と出会う場所である」というメッセージを伝えました。 自分の感じる悲しみは早く過ぎ去ればいいというものではなく、乗り越えなければならない理由もないというのです。 このあと参加した遺族らが、亡くなった家族やそれぞれの悲しみについて今の思いを語りました。 18歳の息子を亡くした宮城県岩沼市の佐野美智子さんは「息子は常に自分のそばにいる。目に見えるわけではないが、例えば風だったり、息子を感じられるものがある。それで幸せを感じられる。また、息子の遺志を継いで頑張っている友人もいる。息子は死者になったが、生きていると思っている」と話しました。 これに対し若松さんは「姿が見えないことと存在しないこととは違う。もしかしたら、見えなければ見えないほど近いのかもしれない。息子さんは亡くなったが、幸せも感じられるということはすばらしいことと思う」と答えました。 死者は協同する不可視な隣人 若松さんはこれまでの著書や講演のなかで、妻の死と向き合い続けた経験から、大切な人の存在は、死によって終わるのではないと感じるようになったとしています。 むしろ、これまでと同じ様に生き続け、時とともにより近くに感じられるものだという実感を抱いてきたといいます。 そして、亡くなった人は見えないけれど困難を共に歩いてくれる人だとして「協同する不可視な隣人」と表現しています。 この日も、亡くなった人と生きている人が共になすべきことは生きている人が幸せになることであり、それが亡くなった人のただ一つの願いではないかと語りかけました。 催しに参加した岩手県陸前高田市の菅野佳代子さんは、震災で夫の誠さん(50)を亡くしました。 かつては、悲しんであげなければ夫は救われないのではと思っていたという菅野さん。 月日とともに、自分の笑顔や楽しんでいる姿を見れば夫も幸せなのではと思えるようになったといいます。 催しのあと菅野さんは「夫の姿はなくなったけど、今もそばにいると感じている。悲しいけど、存在は力として感じられ、見守っていてくれるという思いがある。今の感じ方でこれからも過ごしていけばいいんだなと思うことができた」と話していました。 花火大会爆発事故 店主が容疑認める NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015487141000.html +記事コピペ収納 花火大会爆発事故 店主が容疑認める 10月23日 17時5分 京都府福知山市の花火大会で起きた爆発事故で、業務上過失致死傷の疑いで逮捕された露店の店主は、「露店の自家発電機に給油するためにガソリンの容器のキャップを開けた結果、ガソリンが噴き出して事故が起きた」などと供述し、容疑を認めていることが捜査関係者などへの取材で分かりました。 ことし8月、京都府福知山市の花火大会の会場で58人が死傷した爆発事故で、警察は大阪・生野区の露店の店主、渡邉良平容疑者(38)を業務上過失致死傷の疑いで逮捕しました。 調べに対して渡邉容疑者は「露店の自家発電機に給油しようと思い、ガソリンが入った容器のキャップを開けた。その結果、ガソリンが噴き出して事故が起きた」などと供述し、容疑を認めていることが捜査関係者や弁護士への取材で分かりました。 また渡邉容疑者はこれまで容疑を否認していましたが、その理由については「大きな事故になり、自分の家族のことを思うと本当のことが言いだせなかった。被害者には本当に申し訳ない」と話しているということです。 警察はガソリンの容器の内部の圧力を下げる操作をしないままキャップを開けたことが事故につながったとみていて、京都地方検察庁は24日、渡邉容疑者を業務上過失致死傷の罪で起訴する見通しです。 男児死亡で父逮捕 1か月余前に自宅に NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015495641000.html +記事コピペ収納 男児死亡で父逮捕 1か月余前に自宅に 10月23日 18時26分 和歌山市の26歳の父親がことし7月、2歳の長男の頭などを殴って死亡させたとして、傷害致死の疑いで警察に逮捕されました。 長男は、おととしにも父親から虐待を受けたとして施設に保護されましたが、事件の1か月余り前に家庭に戻されていました。 調べに対して父親は容疑を否認しているということです。 逮捕されたのは和歌山市神前の会社員、原和輝容疑者(26)です。 警察の調べによりますと、原容疑者はことし7月、長男で当時2歳だった星涼くんの頭などを殴ってけがをさせ、くも膜下出血で死亡させたとして、傷害致死の疑いが持たれています。 調べに対して「長男に対して、暴力はふるっていない」と容疑を否認しているということです。 原容疑者は、おととしにも生後数か月だった星涼くんに暴行を加え、足の骨を折るなどのけがをさせたとして、同じ年の11月に逮捕されましたが、和歌山地方検察庁は、起訴猶予にしていました。 けがをした星涼くんは和歌山県子ども・女性・障害者相談センターが保護していましたが、ことし6月になって、「両親とも指導によく従い、子どもを自宅に戻しても特に問題はない」と判断され、自宅に帰されていました。 しかし、1か月余り前に、星涼くんは死亡しました。 警察は、詳しい経緯などについて調べることにしています。 「問題あるように見えなかった」 警察の調べによりますと、父親の原容疑者は、引っ越し専門会社に社員として勤務し、引っ越しの作業を担当していました。 和歌山市の自宅で、23歳の妻と2歳の星涼くんのほか、4歳の長女、1歳の次男の子ども3人と暮らしていたということです。 近くに住む71歳の女性は、「スーパーの買い物帰りに、家族で並んで歩いているのを見かけたが、特に問題を抱えているようには見えなかった。亡くなった2歳の子どもは、目がクリッとしてかわいかった印象がある。僅か2歳で亡くなってしまったのは、とても悲しく思う。両親は、近所づきあいがほとんどなかったのではないか」と話していました。 県センター「判断が甘かった」 父親が逮捕されたことを受けて、「和歌山県子ども・女性・障害者相談センター」が会見しました。 この中で死亡した星涼くんを施設から自宅に戻した理由について、父親の原容疑者がセンターの指導に対して素直に従っていたことや定期的に星涼くんと面会して特に問題がなかったことなどを挙げました。 ただ、原容疑者は一貫して「なぜ子どもがけがをしたのか分からない」と虐待を否定していたということです。 センターの巽清隆所長は「尊い子どもの命が失われたことは非常に残念で、くやしい思いです。親子の関係を築いていくうえで最善の策だと思って自宅に戻したが、判断が甘かったと言われてもしかたがない」と話しています。 これまでの経緯は 「和歌山県子ども・女性・障害者相談センター」によりますと、死亡した星涼くんは生後2か月だった2年前の7月に頭にけがをして和歌山市内の病院で治療を受けました。 この際、病院からセンターに「虐待を受けた疑いがある」という連絡が入ったということです。 この時、センターは、虐待を受けていたとは特定できないとして親元に帰しましたが、3か月後の10月に星涼くんは足の骨を折って再び入院しました。 センターはここで初めて警察に連絡するとともに、虐待の疑いがあるとして両親の同意を得たうえで、11月に退院した星涼くんを県の施設で保護したということです。 ことし6月になって、センターは両親と話し合い、家庭に帰しても問題はないと判断し、自宅に戻したということです。 その理由についてセンターでは、原容疑者がセンターの指導に素直に従っているうえ、星涼くんと定期的に面会したり、一緒に外出しても問題は見られなかったりしたことなどが理由だと説明しています。 しかし原容疑者は一貫して「なぜ子どもがけがをしたのか分からない」と虐待を否定していたということです。 その後、星涼くんは自宅に戻り、その1か月余りあとに頭を強く打って死亡しました。 中国産ウナギ「国産」と偽装の疑い NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015503473000.html +記事コピペ収納 中国産ウナギ「国産」と偽装の疑い 10月23日 21時28分 札幌市の水産加工会社が都内の卸売業者と共に、中国産のウナギのかば焼きを国産と偽って販売していたとして、警察は不正競争防止法違反の疑いで2社を捜索するなどして捜査を進めています。 産地偽装の疑いが持たれているのは、札幌市中央区の水産加工会社「活うなぎの三晃」と、東京・江東区の食品卸売会社「翔水」です。 警察の調べによりますと、「活うなぎの三晃」は、「翔水」から仕入れた中国産のウナギのかば焼きを箱詰めにする際、愛知県産と表示されたシールを貼って産地を偽装していた疑いがあるということです。 警察は、今月初めに北海道から情報提供を受けて捜査を始めたもので、これまでに不正競争防止法違反の疑いで両社を捜索し、愛知県産と書かれたシールなどを押収したということです。 警察に対し、2つの会社の社長はいずれも、産地を偽って販売したことを大筋で認めているということで、警察は販売ルートの特定など産地偽装の実態を解明することにしています。 この2社に対しては23日、北海道と東京都がそれぞれJAS法に基づき改善指示を出しました。 道によりますと、うその表示がされた商品は、ことし7月の2年4か月間で28トン余り、段ボールで2800箱余りに上り、東北地方に流通していたということです。 道の調査に対して「活うなぎの三晃」の三馬克彦社長は「東京の業者と示し合わせて産地を偽装した。東京の業者に代金の未払いがあり、シールの作成や箱詰めの手数料で借金を減らす目的もあった」と話しているということです。 受験で意見書提出求める 学校が謝罪 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015494711000.html +記事コピペ収納 受験で意見書提出求める 学校が謝罪 10月23日 17時5分 視覚障害者の男性が都内の特別支援学校を受験した際に、医師の意見書の提出を求められエイズウイルスに感染していることを明らかにされたと訴えた裁判で、学校側が男性に謝罪するとともに出願に必要な書類のうち、医師の意見書を削除することなどで23日に和解が成立しました。 この裁判は、視覚障害者でエイズウイルスに感染している関東の30代の男性が起こしたもので、東京・文京区の筑波大学附属視覚特別支援学校を受験する際に必要な書類として、医師の意見書を提出させられたということです。 その結果、「エイズウイルスに感染していることが明らかにされたうえ、『実習先にも感染の事実を伝える必要がある』と言われるなど不当な扱いを受けた」と訴えていました。 会見した男性と弁護士によりますと、この裁判で学校側が男性に謝罪し、医師の意見書を出願書類の対象から削除することなどで23日、東京地方裁判所で和解が成立しました。 男性は「和解をきっかけに全国の学校で同じ問題が起きないようにしてほしい」と話しました。 一方、筑波大学は「個人情報の取り扱いで受験者に不安を与える点があったことは遺憾に思います。今後も個人情報の取り扱いには一層、慎重を期していきたい」というコメントを出しました。 核ゴミ「影響を数万年から数百年に」 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015488801000.html +記事コピペ収納 核ゴミ「影響を数万年から数百年に」 10月23日 14時45分 原子力発電所を運転すると発生する高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」の捨て場が決まっていない問題で、文部科学省は、放射性物質による環境への影響を現状の数万年から数百年に縮める新たな技術の開発に、本格的に乗り出すことになりました。 高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」は、原発を巡る最大の課題とも言われ、放射性物質による環境への影響が数万年以上続くことなどから、安全性への懸念が根強く、国は地下深くに埋める計画ですが、捨てる場所は全く決まっていません。 文部科学省は専門家の会合で、環境への影響を数万年から100分の1程度の数百年に縮める新たな技術の開発に本格的に乗り出す方針を示し、大筋で了承されました。具体的には、使用済み核燃料から寿命の長い放射性物質を取り出し「加速器」という装置で発生させた「中性子」を当てて、寿命の短い物質に変える計画で、実現すれば埋める場所も100分の1程度に小さくできるということです。しかし、寿命の長い物質を取り出す方法や安全性の確保など課題も多く、実現までに少なくとも数十年はかかるとみられています。 専門家からは「国際的に連携する必要がある」といった意見のほか、「実用化は慎重に判断すべきだ」といった意見も出ました。 日本原子力研究開発機構の大井川宏之室長は「国際的な協力も得られれば、20年か30年くらいで実用化が見えるのではないか」と話しています。 「和食」登録へ 風評被害払拭にも NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015487121000.html +記事コピペ収納 「和食」登録へ 風評被害払拭にも 10月23日 14時7分 菅官房長官は記者会見で、ユネスコの無形文化遺産に和食の食文化が登録される見通しとなったことについて、登録の実現を原発事故の風評被害の払拭(ふっしょく)にもつなげたいという考えを示しました。 ユネスコの無形文化遺産は伝統文化などを保護しようというもので、事前審査を行うユネスコの補助機関は22日、文化庁が提案していた和食の食文化について登録がふさわしいと勧告しました。 これについて菅官房長官は、「心から歓迎したい。登録されれば、自然の尊重という日本人の精神に基づく伝統的な食文化が次世代に継承されることになる。登録が実現するよう全力で取り組みたい」と述べました。 そのうえで菅官房長官は、「風評被害に苦しんでいる福島県のさまざまな食物について理解されるよう、政府としても努力していきたい」と述べ、登録の実現を原発事故の風評被害の払拭にもつなげたいという考えを示しました。 民主 国会改革の考え方まとめる NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015503541000.html +記事コピペ収納 民主 国会改革の考え方まとめる 10月23日 22時6分 民主党は、総理大臣や閣僚の国会審議への出席の在り方などを見直す国会改革を巡り、総理大臣が国際会議などに積極的に参加できるよう、国会への出席ルールを見直す一方、いわゆる「通年国会」の導入を検討するなどとする党の考え方をまとめました。 民主党は政治改革・国会改革推進本部を開き、総理大臣や閣僚の国会審議への出席の在り方などを見直す国会改革について協議し、党の考え方をまとめました。 それによりますと総理大臣や閣僚が国際会議などに積極的に参加できるよう、国会への出席ルールを見直す一方、審議を充実させるため、国会ごとに会期を決める仕組みを廃止し、1年中開くことができるいわゆる「通年国会」の導入や、党首討論の開催回数を今より増やすことなどを盛り込んでいます。 さらに、ねじれ国会のもとで、衆参で議決が異なった場合に開かれる両院協議会の在り方や、常任委員長などの手当についても見直すなどとしています。 会合では「国会審議は民主主義の根幹であり、改革が審議の形骸化につながってはならない」などという指摘も出されました。 民主党は23日まとめた考え方を基に、自民党などとの協議に臨むことにしています。 首相 国家安全保障会議の設置は必要 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015486271000.html +記事コピペ収納 首相 国家安全保障会議の設置は必要 10月23日 13時9分 国会は、23日から参議院予算委員会で基本的質疑が始まり、安倍総理大臣は、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議について、安全保障を巡る問題を正確に分析して的確に対処するため、設置する必要があるという考えを示しました。 この中で、民主党の大塚元厚生労働副大臣は、「例えば、島しょ部を武装漁民が占拠するということが起きた場合に、どのように対応するのか。これは、今も起きるかもしれないが、最高責任者としての現時点の考えを聞かせてほしい」と質問しました。 これに対し安倍総理大臣は、「そういう問題意識に立って、果たして今の憲法解釈でよいのか、法令は整備されているのか、政府の懇談会で議論を深めていただいている。武力行使と認められない状況のなかで、どう対応すべきかは、まさに目の前の問題だ。実際に起きれば、そのなかでしっかりと判断していくが、そのうえにおいて、しっかりと法的な基盤を作っておく必要も当然ある」と述べました。そして安倍総理大臣は、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議について、「最高指揮官が適切に判断できなければ、全く対応できない。正確に分析しながら、冷静、的確、厳正に対処することが大切で、分析を行う意味でも、適切な分析とアドバイスができる司令塔が必要だ」と述べました。 一方、小松内閣法制局長官は、就任後初めて予算委員会で答弁し、政府が行使容認を巡って検討を進めている集団的自衛権について、「個別的自衛権は、慣習や国際法上も確立したもので、国連憲章ができる前から確立したものであったと考えられている。集団的自衛権は、国際法学者の大半は、国連憲章51条によって創設された権利だというのが一般的な理解だ」と述べました。 また、太田国土交通大臣は、伊豆大島を襲った台風26号による記録的な豪雨で、気象庁が「特別警報」を発表しなかったことについて、「技術的な問題で『特別警報』にならなかったが、今回のように、局所的であっても大変な災害が起きることが心配されるときには、特に島しょ部について、『特別警報』に相当する指示を出すことを検討している」と述べました。原子力規制委員会の田中委員長は、安倍総理大臣が東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を巡って、「状況はコントロールされている」と述べていることに関連して、「外洋の海水や魚のモニタリングでは、基準よりはるかに下の状況になっている。環境への影響は今のところきちんとコントロールされていると思う。完全にコントロールできるように努力している」と述べました。 拉致問題の解決目指す決意強調 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015500331000.html +記事コピペ収納 拉致問題の解決目指す決意強調 10月23日 18時53分 安倍総理大臣は、参議院予算委員会の基本的質疑で、北朝鮮による拉致問題について「圧力に重心を置いた対話と圧力の姿勢で、安倍政権の間に完全解決したい」と述べ、重ねて決意を強調しました。 この中で、民主党の櫻井政策調査会長は安倍政権の経済政策に関連して、「安倍総理大臣は大企業を中心に議論しているが、価格転嫁ができてモノの値段が上がっているのは大概が大企業だ。価格転嫁できずに苦しんでいる中小企業の実態をどこまで認識しているのか」とただしました。 これに対し安倍総理大臣は、「円安によって、一時的に中小企業や小規模事業者の仕入れ価格が上がり、なかなか転嫁できない状況もある。中小企業や小規模事業者は、日本経済の極めて重要な役割を担っており、働いている人の数は圧倒的に多い。そこがしっかりと潤い、収益が上がるようにするためにも、価格転嫁などがスムーズにいくための施策を行っていかなければならない」と述べました。 自民党の山谷参議院政策審議会長は、北朝鮮による拉致問題について、「安倍総理大臣は、本当に長く解決に向けて取り組んできており、被害者家族の信頼も絶対だ。安倍内閣は全面解決に向けて歩を進めてくれるという信頼もある」と述べました。 これに対し安倍総理大臣は、「当時の小泉総理大臣と共にピョンヤンを訪問してから、もう11年目が経過する。ご家族の皆さんがお子さんたちを自分自身の手で抱きしめる日が来るまで、われわれの使命は終わらない。キム・ジョンウン第1書記に対し、拉致問題を解決しなければ国際社会に受け入れられないし、自分たちの未来を切り開くこともできないと認識させる必要がある。圧力に重心を置いた対話と圧力の姿勢で、安倍政権の間に完全解決したいという考えのもとで全力を尽くす決意だ」と述べました。 また、安倍総理大臣は、サイバー攻撃への対応について、「極めて深刻な被害が発生することも否定できず、わが国の安全保障に関わる重要な課題と認識している。具体的な状況を踏まえて判断すべきだが、一般論として、武力攻撃の一環としてサイバー攻撃が行われた場合には、自衛権を発動して対処することが可能と考えられる」と述べました。 そして、安倍総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題に関連して、原子力規制委員会が、IAEA=国際原子力機関と共同で海の放射性物質を観測するモニタリングを行うことについて、「政府全体としても諸外国と協力しながら、英知を集めて対応していくことが大切だ。われわれが公表している数値について、信頼性を高めていかなければならない」と述べました。 さらに、安倍総理大臣は、インフラ輸出などの促進について、「新興国を中心とした膨大なインフラ需要を取り込むため、積極的に海外に足を運んでトップセールスを行ってきた。特に新興国については、対象となる市場の経済発展の度合いなどを勘案して、地域ごとに市場開拓目標を定め、官民一体の取り組みを進めていきたい」と述べました。 一方、下村オリンピック・パラリンピック担当大臣は、2020年の東京でのオリンピックとパラリンピックのメインスタジアムとして改築される国立競技場について、「デザインコンクールの最優秀作品を忠実に実現する形の経費試算は、およそ3000億円に達する。あまりにも膨大な予算がかかりすぎるので、縮小する方向で検討する必要がある。デザインそのものは生かして、競技場の規模はIOC=国際オリンピック委員会の基準に合わせるが、周辺については縮小する方向で考えたい」と述べました。 「首相の汚染水認識に変化なし」 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015490621000.html +記事コピペ収納 「首相の汚染水認識に変化なし」 10月23日 15時20分 菅官房長官は記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について、安倍総理大臣が先月のIOC=国際オリンピック委員会の総会で表明した「状況はコントロールされている」という認識に変化はないという考えを強調しました。 安倍総理大臣は、22日の衆議院予算委員会の基本的質疑で、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について、「モニタリングの結果、すべて基準値をはるかに下回る数値しか出ていないわけで、そういう意味で汚染水の影響は完全にブロックされている。その考え方は変わっていない」と述べました。 これに関連して菅官房長官は記者会見で、記者団が「安倍総理大臣の答弁のしかたに一部変化が見られるが認識に変わりはないか」と質問したのに対し、「安倍総理大臣の答弁は、全体として『アンダーコントロール』ということだった。一貫した答弁だったと理解している」と述べ、安倍総理大臣が先月のIOC=国際オリンピック委員会の総会で表明した「状況はコントロールされている」という認識に変化はないという考えを強調しました。 厚労省 患者紹介料の支払い禁止提案 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015493401000.html +記事コピペ収納 厚労省 患者紹介料の支払い禁止提案 10月23日 16時9分 厚生労働省は、医療機関が、介護施設に入居している高齢者らについて患者としてまとめて紹介を受け、仲介役の業者などに紹介料を支払う行為を禁止することを中医協=中央社会保険医療協議会に提案しました。 23日の中医協の総会で、厚生労働省は、医療機関が仲介役の業者などから介護施設に入居している高齢者らについて患者としてまとめて紹介を受け、診療を行っていた事例が全国で20件あったことを明らかにしました。 このうち少なくとも2件については、医療機関が業者などに紹介料を支払っていました。 こうした行為について厚生労働省は患者が医療機関を自由に選択できる機会を制限しているだけでなく、患者を経済的な取引の対象にしているもので、医療制度への国民の信頼を損なうものだという認識を示しました。 そのうえで厚生労働省は医療機関に対し、業者などへの紹介料の支払いを禁止することや、来年度の診療報酬の改定では同じ建物に入居している多数の患者を診察した場合に、医療機関が請求できる診療報酬をさらに引き下げることを提案しました。 ASEANが災害訓練 連携確認 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015503611000.html +記事コピペ収納 ASEANが災害訓練 連携確認 10月23日 22時41分 ASEAN=東南アジア諸国連合の大規模な災害訓練がベトナムで行われ、各国は日本の支援で新たに構築される救援要請や提供できる援助の情報を同時に共有できるシステムの運用方法など、緊急時にどう連携するかを確認しました。 訓練は23日、ベトナムの首都ハノイで行われ、ASEANに加盟する10か国の警察や消防、それに軍などから2000人余り参加しました。 まず、コンクリート製の建物が壊れたという想定で、各国のレスキュー隊が生存者を救助して応急手当てをするまでの一連の動きを確認しました。 続いて、洪水が発生して大勢の人が住宅の屋根の上に取り残されたという想定で、湖でボートやヘリコプターでの救助訓練も行われました。 今回の訓練では、日本の支援で新たに構築される被災国からの救援要請と周辺の国が提供可能な援助についての情報をASEAN10か国が同時に共有できるITシステムについても運用方法を確認しました。 ASEAN域内では、今月、フィリピンで地震が発生し、ベトナムやタイでも台風や洪水などが相次いでいて、災害での連携強化が求められています。 ASEAN防災人道支援調整センターのサイード・ファイサル所長は、「こうした機会に顔を合わせてネットワークを構築しておくことが、災害時の円滑な協力のために重要だ」と話していました。 韓国 日本の竹島や尖閣諸島の動画に抗議 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015503563000.html +記事コピペ収納 韓国 日本の竹島や尖閣諸島の動画に抗議 10月23日 22時28分 外務省が、島根県の竹島や沖縄県の尖閣諸島が日本固有の領土であることを説明する動画をインターネット上に掲載したことについて、韓国政府は、「挑発行為だ」と強く反発し、日本大使館の幹部を呼んで抗議しました。 外務省は、竹島や尖閣諸島が日本固有の領土であることを国内外に理解してもらおうと、日本の立場や主張をまとめたおよそ1分半の動画を作成して、インターネット上に掲載し、今後同じ内容を英語や韓国語など10の言語に翻訳して掲載することにしています。 これについて韓国外務省の報道官は23日、「荒唐無稽(むけい)な主張であり、時代錯誤の挑発行為が日韓関係の進展を妨げる重大な要因となっている」と強く反発する声明を読み上げ、動画の削除を求める考えを示しました。 また韓国外務省のパク・チュニョン北東アジア局長が、ソウルの日本大使館の倉井高志総括公使を呼び、抗議しました。 これに対して倉井総括公使は、「韓国側の主張は全く受け入れられない。竹島は、日本固有の領土だ」と改めて説明したということです。 中印首脳 国境問題の協定に署名 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015503511000.html +記事コピペ収納 中印首脳 国境問題の協定に署名 10月23日 21時49分 中国を訪問しているインドのシン首相と李克強首相が会談し、領有権の争いがあるヒマラヤ山脈沿いの国境地帯で不測の事態が起きるのを避けるための協定に署名しました。 インドのシン首相は23日、北京で中国の李克強首相と会談し、領有権を争っているヒマラヤ山脈沿いの国境地帯でことし春に両国の軍の部隊がにらみ合い、緊張が高まったことを受け、不測の事態が起きるのを避けるため、「両国の部隊は挑発的な行動を避ける」などとする協定に署名しました。 また、中国がインドで工業団地の建設を検討するなど投資を増やし、インドの対中貿易赤字を減らすよう取り組むことでも合意しました。 会談後の記者会見で、シン首相は「国境の安定は、中国との関係を前進させる土台になる」と述べ、協定の署名を歓迎しました。 一方、李首相は、「中印関係は、今世紀、最も重要かつ潜在力のある2国間関係の一つだ」と強調しました。 李首相は、ことし5月、就任後初めての外国訪問としてインドを訪れており、同じ年に中印の首脳が相互訪問するのは59年ぶりです。 この背景には、海洋進出を活発化させる中国に対抗する形で、アメリカや日本がインドなどとの結びつきを深めていることに中国が警戒感を募らせ、みずからもインドとの関係を強化することで、そうした動きをけん制したいという思惑がありそうです。 中国 人権状況改善を強調も注文相次ぐ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015479311000.html +記事コピペ収納 中国 人権状況改善を強調も注文相次ぐ 10月23日 4時35分 国連人権理事会は、22日、中国の人権状況についての審査を行い、表現や宗教の自由などを巡って中国の代表団が状況の改善を強調したのに対し、欧米諸国を中心に依然として改善が必要だとの指摘が相次ぎました。 国連人権理事会は、加盟国の人権状況を数年に1回ずつ審査していて、22日、スイスのジュネーブで4年ぶりに中国に対する審査が行われました。 はじめに中国の代表団が「中国政府は法律に基づいて国民の表現の自由と宗教の自由を守るための措置を取ってきた」などと述べ、国内の人権状況が改善していると強調しました。 これに対して、欧米諸国を中心に依然として改善が必要だとの指摘が相次ぎ、このうち、ポーランドは「表現の自由に対する理不尽な制限を直ちにやめ、ジャーナリストや人権活動家への暴力などに対して適正な捜査を行うべきだ」と指摘しました。 また、フランスはチベット自治区や新疆ウイグル自治区での人権状況に懸念を示したうえで、これらの地域で信教の自由などについての現地調査を受け入れるよう中国政府に求めました。 こうした意見に対し、中国の代表団は「たとえ人権という旗の下であっても国を分裂させたり社会の平穏を乱したりすることは許されない」と反論する一方で、今後、指摘された内容を検討し対応を理事会に報告する考えを明らかにしました。 理事会では、審査の結果を来年3月までに勧告としてまとめて、中国に示すことにしています。 コンクリートブロック 中国可能性低い NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015495111000.html +記事コピペ収納 コンクリートブロック 中国可能性低い 10月23日 17時5分 フィリピンと中国が主権を争う南シナ海の浅瀬で多数のコンクリートブロックが見つかった問題で、フィリピン政府が中国の関与を疑った当初の見方を修正し、ブロックのほとんどは30年以上前に置かれたもので、中国が関わった可能性は低いと結論づけたことが分かりました。 この問題は先月、フィリピンと中国が主権を争う南シナ海のスカーボロー岩礁で多数のコンクリートブロックが見つかったもので、フィリピンの国防省は一帯を実効支配する中国が新たな構造物の建設を狙っている可能性があるとみて反発していました。 フィリピンの政府関係者によりますと、これについて中国側が「事実ではない」と反論したことなどから、アキノ大統領の指示で沿岸警備隊が再調査した結果、確認したおよそ50個のブロックの中には藻が付着しているものもあり、かなり古いものであることが分かったということです。 さらに一帯の海域は1970年代から80年代にアメリカ軍が射爆場として利用し、当時、標的の廃船を固定するため多数のブロックを置いていたことも判明したということです。 このためフィリピン政府はこれらのブロックは30年以上前にアメリカ軍によって置かれた可能性が高いとして、中国の関与を疑った当初の見方を修正し、中国が関わった可能性は低いと結論づけたということです。 これについてアキノ大統領は23日、マニラ市内で開かれた講演で、「コンクリートブロックは新しいものではない。私たちが懸念する理由はないと言っていいだろう」と述べ、この問題をこれ以上、追究する考えはないことを明らかにしました。 通信傍受で仏外相が米に抗議 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015481411000.html +記事コピペ収納 通信傍受で仏外相が米に抗議 10月23日 9時49分 アメリカの情報機関がフランス国内の7000万件に上る通信を傍受していたとされる問題で、フランスのファビウス外相はアメリカのケリー国務長官と会談し、直接、抗議するとともに経緯の詳しい説明を求めました。 この問題はフランスの有力紙「ルモンド」が21日伝えたもので、それによりますと、アメリカのNSA=国家安全保障局は、去年12月からことし1月にかけて7000万件余りの電話の通話や携帯電話のメールを傍受していたということで、フランスではアメリカに対する反発の声が高まっています。 ファビウス外相は、22日、パリでケリー国務長官と会談し「友好国に対するスパイ行為は受け入れられない」として、直接抗議するとともに経緯の詳しい説明を求めました。 前日には、オランド大統領もオバマ大統領と電話で会談した際に強く抗議していました。 一方で、フランス政府の報道官は、22日、「問題を大きくする必要はない」とも述べており、フランス政府としては強い抗議の姿勢を示すことで国内の反発を和らげつつも、シリア問題など国際的な課題を共有するなか、アメリカとの関係に影響を与えたくないとの思惑があるものと受け止められています。 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
https://w.atwiki.jp/info_fukushima/pages/165.html
注目トピック:タグによる検索 各ページに設定されているタグ(キーワード)によって各ページを ツイート ”放射性物質”に関するページ 放射性物質 福島(ふくしま)に関するリンク(支援・通販・行政など) リンク,福島 放射能に関するリンク(学会・研究機関・個人ブログなど リンク,放射能 食品の中の放射性物質、その検査について 食べる,検査 放射能・被曝・食べることについての対策 ”対策"タグで検索 広島・長崎に関すること 広島長崎 デマや、誤解されていること。 デマ 不安な心理 不安な心理 妊婦・乳幼児、育児に関する情報や記事 妊婦・乳幼児、育児に関する情報や記事 放射能情報について注意する人たち 各ページに設定されてるタグによってページの一覧を取得します。 注意すべき専門家・科学者 専門家タグ [専門家] 注意タグ 注意すべき報道者・ジャーナリスト 報道タグ 木下黄太・岩上安身・伊藤隼也・上杉隆・広瀬隆・田中龍作・日隅一雄・自由報道協会 注意すべき団体 注意すべき団体 [注意,団体]
https://w.atwiki.jp/info_fukushima/pages/116.html
ベクレルとシーベルト。そして人体に与える影響。 ツイート 前後編にわかれています。 前編(このページ)では、ベクレルとシーベルト。そして人体に与える影響について学びます。 後編(次のページ)では、実際に、暫定規制値の米がどれくらい人体に影響を与えるのかを計算します。 ニュースでよく出てくる「XXベクレル」って、どういう意味があるの? このページでは、ニュースなどででてくるベクレルという単位やシーベルトという単位は、どういうものなのか、わかりやすく説明しようと思います。 Bq(ベクレル)の数値で、カラダへの影響がわかるの?>答【ちょっと無理。】 Bqはベクレルと読みます。 Bqとは:そこで1秒間に何回放射線が出ているか(=崩壊が起こっているか) Bq/kgとは:1kgあたり、どれだけの放射能(放射線を出す能力)が含まれているかを表す。 Bqが大きければ、放射能は大きい(強い)つまり、Bqの値が増えれば人体への影響が大きい。ただし、注意するべきなのは、同じBqでも、放射性物質の種類(=核種)によって、人体に影響は違うということ。※次項で説明 Sv(シーベルト)の数値で、カラダへの影響がわかるの?>答【そうです】 実効線量(単位はシーベルト、Sv)は、人体に与える影響の値です。 外部被曝、内部被曝、共通の単位です。 ※ややこしいのですが、この実効線量のSvという単位とは別に、空間線量にもSvという単位が使われています。 空間線量が なんとかμSv/h あるからといって、それを24時間、365日を乗じて「実効線量 ほにゃららmSv/yearだ」としないように。 ちょっとむずかしいですが、以下の菊地誠氏のブログを参考にされてください。 http //www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1384856386 食品に含まれるBqをSvに変換して「影響」がわかる ベクレルの値がそのまま人体に与える影響とは言えません。核種(放射性物質の種類)毎に1Bqあたりのエネルギーも違うし体内での挙動(排出されるまでの時間など)が違うからです。 Bqの値が同じでも、放射性物質の種類によって影響(=実効線量)は違う。 前項で説明したように、放射性物質(=核種)によって、人体に影響は違います。 核種毎に、「実効線量係数」というものが規定されていて、それを用いて、実際にどれだけカラダに影響するかを計算することができます。詳しくは「実効線量係数」で調べましょう。 http //search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/j_senkeisu.html http //trustrad.sixcore.jp/dose_conversion.html 飲んだり食べたりする量も考える。 重さ当たりのベクレルの値(Bq/Kg) が高くても、沢山飲んだり食べなければ大したことはありません。逆にベクレルの値が低くても大量に食べれば影響は大きくなる。だからベクレルの他に、摂取する量を考慮する必要があります。 食品による内部被曝の影響=預託実効線量 実際に放射性物質を含んだ食品を口に入れても、全てがカラダに留まるわけではありません。放射性物質の放射線を出す能力は、時間と共に減る(半減期)し、排泄物によってカラダの外に出ていきます。 なので、時間とともに与える影響は減っていくことを考慮し、預託実効線量を計算します。 人体の組織に取り込まれた放射性物質は、その半減期および対処による体外排出により時間とともに減少します。 リンク: http //search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/food2_in http //search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/yotaku_jikkou_syousai.html 詳しくは 預託線量:http //search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/yotaku.html 体内に摂取された放射性物質は、その半減期に従い放射能が減衰するとともに、代謝機能により体内から徐々に排泄されます。 実効線量:http //search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/jikkou.html 放射線の種類と性質、人体の組織や臓器の種類によって、人体が放射線を受けたときの影響は異なります。これらを考慮して算出する放射線量を実効線量といいます。 人体に与える影響は、預託実効線量で計算することでわかる。 計算に必要なことは以下のとおり。 1)口にする量 2)ベクレルの値(Bq/kg) 3)核種による影響の差 実効線量( 放射線の種類と性質を考慮する) 4)摂取する期間 :預託線量(時間とともに減ることを考慮する) さらに付け加えると 5)食材の処理(調理加工)によって、減少することもありえます。(詳しくは次項以降で) 食品中の放射性物質を取り除く ここまで理解したら、、、 次のページ>実際に、預託実効線量(=人体に対する影響)を、計算してみましょう。 本当に暫定基準値は危ないのか、検証してみました。 Bq/kgから、人体に与える影響(預託実効線量)を紹介。入力するだけでサイトで簡単に計算できますよ。