約 893,545 件
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2349.html
※ CAUTION! この話はTS物です。苦手な方はお戻り下さい m(_ _)m ※ ※ このSSは本スレに書き込めなかった為に避難所へ投下した物です。 ※ 「おかえり~。デートはどうだった?」 力なく帰宅を告げた私に、そんな能天気な声が居間から掛けられた。 一瞬だけ殴ってやろうかとも思ったが、そんな事をしても意味はないし、時間が戻る訳でもない。 「別に……まつり姉さんが期待するような事はなかったわよ……」 とだけ答えると、真っ直ぐ自室に向かう。今は出来るなら誰とも話したくはないから。 「お姉ちゃん、元気ないけど大丈夫? 何かあったの?」 まつり姉さんと一緒にいたつかさが心配そうな顔でこちらを見るが、それにも手を振るだけで済ませてしまう。 部屋に戻ると、着替えもしないでそのままベッドに倒れ込む。 胸の中では後悔が渦巻き、頭の中には帰り際のみゆきの言葉が消える事無く何度もリフレインする…… 『先程も言いましたが、こうして誰かとデート、というものに憧れていたんですよ……私も人並に恋愛といったものに興味はありますから。 今までにも幾度か男子から交際を申し込まれた事はあったのですが、その……皆様の視線というか意識が私の、体にばかり向かっているのが分かってしまって……どうしてもお受けする事が出来ませんでした。 恋愛に憧れながらもどこか諦めていたのですが、高校に入学してすぐにある方に心を奪われてしまったんです。 その方は凛とした佇まいで、強い意思を思わせる瞳をしているように私には見えました。 幸い入学してすぐにその方とお話しする機会に恵まれて、すぐに打ち解けてお喋りするようになりました。 そしてその方は、これまでの人達と違って、ありのままの私を見てくれたんです。 高良みゆきという私自身と接してくれた方はおそらく初めてだったと思います。 その時抱いていた感情が何なのか、すぐに分かりましたが、それを口にするには大きな問題がありました。 言ってしまう事でその方に迷惑を掛けたり、嫌われてしまうのではないか? それならこの想いは胸の内にずっとしまっておこう、そう思ったんです』 『ところがある日、その方の大切な秘密を知ってしまいました。 その内容はとても衝撃的で、もしかしたら私の想いは叶うのではないか?……私にそう錯覚させるのに十分でした。 そのまま私の口からは自分でも驚くほど正直な言葉が出てきました。 「私とデートをしていただけませんか?」と。 自分でもどうかしていた、浮かれていたんだと思います。 その方が自身の秘密についてどう思っていたのか、という事に全く思い至らなかったんです。 少なくともそれを歓迎してるようには見えませんでした。にもかかわらず、私は自分の欲望を優先してしまいました』 『結果……私の願いは叶いました。 ですが、その方にとってはどうだったんでしょう? 少なくとも喜んでいるはずはないです……むしろ、嫌な思いをさせたんでしょうね。 最後の、そしてその後の様子を見ればすぐに分かります。 きっと呆れ果てているでしょう……何故こんな私と友達でいたのか、と』 『長々と話してしまって申し訳ありません。 かがみさんのお体の事は、かがみさん自身が口にするまでは決して口外いたしませんからご安心下さい。 それと……今日の事は忘れます。 かがみさんさえ許していただけるなら……明日からも、今まで通り、お友達として接していただけますか?』 最後に見たみゆきは触れたら消えてしまう幻のように儚げで頼りなく、頷くしか出来なかった私を見て安堵したような寂しそうな笑みを浮かべていた。 「馬鹿……許してもらうのは私の方じゃない。いくらあんたが望んでいたとしても、好きかどうか分からない……体質のせいかも知れないのにあんな事をした私こそ見捨てられるべきなのよ……」 自己嫌悪に駆られて布団に顔を埋めたままでいると、ドアをノックする音と共に控え目なつかさの声が部屋に響いた。 「お姉ちゃん……入るよ?」 私の返事を待たずに静かにドアを開けて入ってくるつかさを一瞥すると、またベッドに顔を伏せる。 「ねぇ。本当は何かあったんでしょ……私でよければ話してもらえないかな?」 多分話すまでは部屋を出ないだろう、この子は変な所で頑固だから。 ゆっくり体を起こしてベッドに背を預けてつかさと向き合うように座る。つかさはドアの前で立っていたので、座るように促すとクッションに腰を下ろす。 それを確認してから、今日起こった事……みゆきにキスをしてしまったことまで全部話した。もっとも、別れ際のみゆきの言葉は伏せておいた。 私の話の間、つかさはじっとしたまま耳を傾けていた。 「笑っちゃうでしょ。体は男になっても気持ちは女の子のはずなのにね。ううん、そう思ってた……それなのに、みゆきみたいに可愛い子と一緒ってだけで舞い上がっちゃうなんてさ。これじゃまるで男の子よね」 情けなくて自嘲的な笑いが零れる。 そんな私を、つかさは、ただ優しく抱きしめてくれた。 つかさの柔らかな体にどこか気持ちが安らぐのを感じながら、私の口から出る言葉はどこまでもみっともないものだった。 「離しなさいよ。今の私は男なんだから……どうなっても知らないわよ?」 「自分をそんなに責めたらダメだよ、お姉ちゃん」 「じゃあどうすればいいの? こんな変な体で、男だか女だか自分でもわからなくて……ねぇつかさ、どんな顔をしてみゆきに会ったらいいのかな?」 「ゆきちゃんは嫌がってたの?」 「さぁ……みゆきじゃないんだから、私に分かる訳ないでしょ」 「じゃあ、お姉ちゃんはゆきちゃんとキスして嫌だった?」 「それは……『今の私』は、嫌じゃなかった、と思う……少なくとも自分からしちゃったんだし」 「それなら。明日になれば元に戻るでしょ。その時またゆっくり考えようよ。一晩寝れば気持ちも落ち着くと思うし、ね?」 「そう……かな?」 「そうだよ……それとね、多分ゆきちゃんは嫌じゃなかったと思うよ? 『本当の』お姉ちゃんも、ね」 「は? 何を根拠に……」 「ん~……何となく、かな? でも間違ってないと思うんだ」 私を抱き締めたままにっこりと笑うつかさを見ると、胸にわだかまる嫌な気持ちが少し軽くなった気がした。 春の陽だまりのようなつかさの匂いに包まれた私はゆっくりとやって来る睡魔の手を取り、意識の扉をそっと閉じた。 初めてみゆきを見たのは入学式の新入生挨拶で彼女が舞台に上がった時だ。 緩やかに波打つ髪と穏やかな笑顔に胸が高鳴ったのを今でも覚えている。 その後、学級委員の集まりで再びみゆきを見た時。 こんなにも早く出会えた事、話す機会を得た事を心のどこかで嬉しく思ったものだ。 話せば話すほど、みゆきの人柄、優しさ、知識の深さなど全てに惹かれていき、お互い名前で呼び合うようになるのに大して時間は必要なかった。 そして自分がみゆきに友情以上の感情を抱くようになったのを自覚すると同時に、自分にはそれを表に出せない事を痛感していた。 だから私は、その感情を心の奥底に封印した。自分でも思い出さないように。そうすればずっと親友でいられるから…… 目が覚めた時は翌日の朝だった。 自分の体が元の少女の体に戻っている事に安心すると同時に、心の扉をこじ開けて再び芽を出した感情に戸惑いと懐かしさ、悲しみと嬉しさがごちゃ混ぜの複雑な気持ちだった。 着替えを済ませて居間へ行くと両親がお茶を飲んでくつろいでいたが、私の顔を見ると心配そうな表情を浮かべる。まぁ無理もないけど。 挨拶と共に昨夜顔を見せなかった事を詫び、体調は問題ない事をアピールするとすぐに表情を緩める。ついでに空腹を告げると呆れたように苦笑して朝食の支度を始めてくれた。 ただ待ってるのも落ち着かなくて台所へ手伝いに行くと、驚いた事につかさが楽しげに料理をしていた。 「あ、おはよう。お姉ちゃん。すぐ出来るから座って待っててね」 「今日はつかさが早起きして食事の準備をしていてね。折角だからお願いしちゃっていたのよ」 どこか嬉しそうにそう言いながらお母さんはつかさの手伝いを始めるので、私も食器の準備をする。 夏休みにしては珍しい、家族全員揃っての朝食は賑やかで、もやもやした感情が大分楽になった。 つかさには自分の気持ちを話す事にした。 話を聞いたつかさは本当に嬉しそうで、自分の事のように喜んでくれた。 そして翌日の登校日にみゆきに自分の思いを告げる事を決心すると、昨日のもやもやが嘘のように消え、体まで軽くなったように感じる自分に驚いた。 何と言って切り出そうとか、どんな顔をして会おうとかそんな事ばかり考えるうちに私は眠りの世界に旅立っていた。 朝、いつも通りに目が覚め、つかさと共にいつも通りに学校へ向かう。 バス停で一緒になったこなたと他愛のない話をしているうちに学校へ到着すると、靴を履き替えるのがもどかしく思いながら、急いでみゆきの姿を探しに行く。 B組の教室を見るとみゆきは登校しているようだったが、鞄はあるもののその姿は見えない。 仕方ないので自分の教室へ鞄を置きに向かうと、峰岸と日下部がこちらへ来た。 みゆきを探しに行きたかったが2人を無碍にする訳にもいかず、先生が来るまで雑談に興じる事にした。 HRも済み、今度は2人の誘いを辞退してB組へ向かうと既にみゆきの姿はなかった。 つかさ達に話を聞くと、用事があると言ってHRが終わるとすぐに教室を出たとの事だった。 肩透かしを食らって手近にあった椅子に腰を下ろすと、つかさ達がこんな事を言ってきた。 「でもなんか変だったよね~。用事って言うから学校行事関係だと思ってたんだけど、職員室の方じゃなくて上の方に向かってたんだよ?」 「そうそう。それになんだかそわそわしてたし、顔も少し赤かったしさ……これはアレだ。きっとみゆきさんにも春が来たんだよ!」 2人の言葉を聴いた瞬間、頭の中が真っ白になった。 みゆきが誰かと付き合う? いや、一昨日の様子からそれはない……本当にそうか? みゆきのありのままをちゃんと見れる男子がいたら? みゆき自身が言ってたじゃないか、『今まではいなかった』だけだと。 そう考えたら既に体は動いていた。 気がつけば、私は屋上へ向かう階段を駆け上がっていた。 息を切らせながら屋上への扉を押し開けた。 目の前には想像した通りの光景……みゆきと男子生徒が向き合って話をしている姿があった。 来訪者に気づいた2人がこちらを振り向くと、その顔にはそれぞれ異なった表情が浮かんでいた。 みゆきには驚愕、男子生徒には何かを悟ったような笑み。 そんな2人に近づいて、みゆきの肩を掴むと驚いたような困ったような表情のまま私を見つめてくる。 息を整えて、はっきりと2人に告げる。 「ごめん、あんたには悪いけどみゆきは渡さない。みゆき、私はあんたが好き。ありのままを受け入れられるなら、私と付き合って」 あまりに不躾で勝手な言い草だと思う。それなのにこの男子は一歩下がって苦笑をし、みゆきは満面の笑みを浮かべて 「はい!」 と一言だけ言って私を抱きしめてくれた。 「いや、まさか振られた直後に恋敵が来た上に告白シーンを見せ付けられるなんてね。正直悔しいけど、高良さんのそんな顔はやっぱり俺じゃなくて柊さんじゃなきゃ無理か」 「え?」 「え、じゃないだろ。前から気づいてはいたんだぜ? 高良さんがあんたを見る目が他のとは違うって。ただ、だからって何も言わないままじゃこっちもスッキリしないからさ、ダメ元で告白したんだけどよ。 はっきり言われたよ、『他に好きな人がいるんです。その人がどう思っていても、私がその人以外を想う事はありません』って。 片想いでもいいのかって聞いても笑って頷くだけだし、こりゃ完敗だなって思ってたらあんたが来たって訳。 さて、お邪魔虫は退散するかね。これ以上いたら馬に蹴飛ばされそうだしな。」 そう言って彼はひらひらと手を振りながらドアへ向かい、手前で振り向くと 「まぁ振られちまったけどさ、気にしないで今まで通りにクラスメイトとしてよろしくな」 とそれだけ言い残してドアの向こうへ消えていった。 後には、みゆきと抱きしめられたままの私が残されていた。 「かがみさん、本当によろしいんですか? その、お体の事でお悩みになっていたはずでは?」 「それはこっちのセリフよ。って言うかもう吹っ切ったわよ、そんなの。こんな変な体の私でもいいの?」 「かがみさんがいいと言うなら、私は気にしませんよ。ありのままの貴女が好きなんですから。そのお体も含めて悩みがあるなら一緒に抱えていきたいです」 嬉し過ぎてみゆきを正面から見れない。真っ赤になって、ほほが緩んだ顔を見られないように俯いていると、両手で上を向かせられて、 「かがみさん、ずっとずっと大好きです」 と言う言葉と共に、今度はみゆきから唇を重ねてきた。 後日、お母さんに改めて体の事についてどうしたら普通になるのか聞いてみた。 曰く、放っておいても20歳になる頃には勝手に消えるらしいが、もっと手っ取り早い方法があるらしい。 色々と詮索されながらも聞き出したところ、とんでもない答えがお母さんの口から紡がれた。 「誰かを好きになる事。素直にそれを受け入れる事」 本来ならもっと早く普通の体になっていたはずなのに、他ならぬ自分自身でそれを妨げていたとは思いもしなかった。 どうやら体が軽くなったのは、体質が改善された証らしい。 その事をみゆきに告げるとこんな事を言ってきた。 「でしたらもう悩まれる事はないんですね? よかったではありませんか。 ですが、あの凛々しいかがみさんも素敵でしたのに……もうああしてデートが出来ないのはちょっと残念ですね」 と、どこか悪戯っぽく笑いながら、それでいて心底残念そうに言うものだから、あのままでも良かったかな? と一瞬でも思ってしまう自分に呆れるしかなかった。 そう、あの時が来るまでは…… コメントフォーム 名前 コメント つ、続きが気になる‥‥!! -- 名無しさん (2008-10-26 02 22 20)
https://w.atwiki.jp/gendaishi/pages/20.html
今の部室演習室3に行くまでの経緯 2012年10月上旬。 現代史部は文化祭での部誌発行を無事失敗することなく(部誌を余らせすぎることなく)終えることができたものの、 当時の中学棟3-E組教室が来年から中学生の教室として使われることになっていたため、部室の早期移転を迫られていた。 しかし、どの教室も他の文化部に使用されており、中々部室が見つからずに部室移転は困難を極めた。 そんな中、「某サークルが部員不足によって部活動停止状態にあって。演習室3が空いている」という情報が舞い込んでくる。 「よし、ここを部室にしよう!」そう思った現代史部員たちは、顧問の協力の元。遂に、念願の新部室を手に入れたのだ。 ついに安息の地へと思いきや・・・。 ついに上のようにして安息の地を手に入れたと思いきや、 この間顧問からお話が・・・。 もともと3-Eに英会話の教室があったのだが、そこが先ほど言ったように中学生の教室となるため これが2013年4月より移転となる。 その移転先となるのが、この演習室3。 そのため、2013年4月からはこの部屋も使えなくなる。 ということでまた移転が必要となった。 ということで現代史部は安息の地となる場所を募集しております。 あと、新入部員も募集中です。 (2013.1.25 10 15 更新)
https://w.atwiki.jp/net-age/pages/29.html
特別レッスン秋「語ろう、英語」の開催について** 日時:10月4日(土)14:00開会(開場予定:13:45pm) 場所:あぐりパーク竜王2F・農事研修室 テーマ:~Passion情熱~ 主催:Academy of Global Education 内容:第一部「第7回AGE杯英語スピーチコンテスト」 第二部「レクチャー&ライヴ・オブ・ミュージックセラピー」 講師:日本音楽療法学会 認定音楽療法士 髙坂亜子先生 レッスン生とそのご家族はもちろん、どなたでもご参加可能です。お誘い合わせてお越しくださいませ。第一部では、小学生から高校生までの出場者のこれまでの練習の成果を披露する「英語スピーチ」をお聞きいただきます。そして、もっとも素晴らしいスピーチを披露してくれた演説者には、グランプリとして賞状と「AGE杯」が贈られます。第二部では、専門の先生を通してみんなで「音楽療法」を楽しむ時間です。めったにない体験ですね。どちらもぜひ、ご期待ください! 10月の『Musiclish』について 10月11日(土)1:00~2:15pm 「美しい英語の発音でかっこよく歌おう!」がコンセプトのAGEコーラス部です。 11月8日(土)竜王町公民館大ホールにて開催されます「竜王町文化フェスタ」に向けて練習中です。今回の私たちは演奏会スタイルの“クラッシック”を意識した舞台を作っています。最初は難しかった英語のコーラス曲ですが、この頃、随分美しく響いて来ました(と、メンバー一同で感動しております。笑)!お時間のある方は、ぜひ当日は応援にいらしてくださいませ♪。素敵な演奏をお届けいたします。 お問い合わせはゆみ先生へ 10月の『English Zone』について** 10月11日(土)3:00~4:00pm 英語を語る実践の場、プチ留学英語カフェ、English Zoneを毎回楽しんでいただいております。どなたでもご出席いただけるレッスンですので、チャレンジャーのあなたはぜひ。ネイティブスピーカーの先生とクラスメートたちで楽しくトークしましよう。初回は無料チケットをプレゼントいたします。「美味しいスイーツとドリンクで英語漬け」。ご興味のある方は、ゆみ先生まで。 担当:トム先生 11月には「英語発音クリニック」を開講します** 英語の発音を美しくしたい方、基礎から学びたい方、どなたでも大歓迎です。 体育会系のスパルタ式(?)レッスンですが、その効果は絶大!年4回の開講を続け、全てのプログラムと最終試験をパスした方には修了証書が授与されます。興味のある方、ぜひ、挑戦してみてくださいね。You can do it! 1か月3回レッスン・受講料¥10,000 担当&受講お申し込みは:平岡先生へ AGEではプレゼンを通して、国際人を育成する教育を行っています。 予想の段階ですが、今夏も竜王町で「英語スピーチ大会」が行われると思われます。残念ながら参加資格は竜王町に在住している方(主に小学生・中学生)に限られますが、ぜひ参加したい、と思われる方は、AGEの講師にご相談ください。もちろん、他で行われる英語のスピーチ大会でも結構です。レッスンの中で、できる限り練習して参ります。ちなみに、これまでの竜王町のスピーチ大会は全て、第一回の優勝者、第二回の優勝者、第三回の優勝者はAGEのレッスンを受けているレッスン生、もしくは、AGE講師に特別指導を受けた者ばかりでした。みなさん本当に素晴らしい発表ばかりでした。 AGEではプレゼンテーションを通して、国際人を育成する教育を行っています。これは英会話スクールとしてはあまりないことであり、講師一同誇りを持って行っております。もちろん入賞することも大切ですが、それ以上に自分の思いに自信を持って世界に向かい語る大人になるために(この辺りは2011年に行った『リーダー養成』と通じる所があります)、英語で語ることは、本当に大きな挑戦です。ですが、この事業を通して多くの生徒の成長を、年々、目の当たりにしています。 ちなみに、AGE独自で開催する、今年の英語スピーチ・プレゼン大会(小~高)は10月に予定しています。レッスン生の皆さんは、夏から少しずつ取り組みを行います。ご家族の方のご理解とご協力をぜひともよろしくお願い致します。また、ご質問等がございましたら、なんなりとお尋ねくださいませ。 代表:中邨由美子 AGE
https://w.atwiki.jp/83452/pages/14064.html
澪「……また床が壊れてる……。」 飛び越えるのはちょっと無理そうな穴が私達の行く手を阻んでいた。 律「くそっ、階段はすぐそこだってのに……。」 回りを探しても使えそうなものは特にない。 律「なにか、橋になるようなものがあればな……。」 澪「橋……橋か。」 なんだ?なにか私の頭に引っ掛かっている。 この状況を打破できそうな物を私は既に知っているような……。 律「そこら辺に転がっている板より長いのがあれば、向こうにわたることができるかも……」 澪「板……長い……それだっ!」 そうだ、思い出した! 私の頭の中の電球が一斉についたような気がする。 律「どうした、澪?」 澪「律!一回、【1のAの教室】に戻るぞ!」ニヤッ ━━━━━━━━。 澪「これだっ!」 私は肩に担ぐようにして床に落ちてるそれを持った。 それは、私が目を覚ました時に教室の左隅に落ちていたのを偶然見つけた、あの長い板。 これぐらい長ければ、橋がわりにして崩れた床を渡るのも可能だろう。 律「でも、それけっこうボロボロだぞ?私くらいなら大丈夫かもしれないが……。」 律「澪、そんな体重で大丈夫か?」 澪「大丈夫だ、問題無い。」キリッ 律「……。」 澪「なんだその目は。これでも最近ダイエットしてたんだぞ!……一応。」 律「その分だと大して痩せなかったんだな。」 澪「……皆までいうな。」 ━━━━━━━━。 律「おぉ、けっこうこれ丈夫だぞ♪」 橋代わりにした板の上で律が無邪気に跳び跳ねる。 たしかに板はきしまないし、折れるような気配も無い。 気がつけば律はもう向こう側まで渡っていた。 律「ほら、澪も来いよ!」 澪「……あぁ。」 私は慎重に一歩踏み出す。片足に力を入れて板が折れないかを確かめると、さっきとは対照的に早足で一気に渡りきった。 澪「ふぅ……。」 思わず安堵の息がもれる。 律「お疲れさん!んじゃ、降りるぞ!」 澪「うんっ!」 私は、ずんずん進んでいく律の後ろをついて回る。 その階段は、半分ほど降りると平らな場所が設けられ、そこから折り返すようにしてもう半分を降りるっという、よく学校に使われる作りの階段だった。 私は、その階段で見慣れてる物を見つけた。 澪「あれは……亀の像?」 そう、それは私達の学校【桜ヶ丘高校】にもある、手すりのところに固定された亀のオブジェだった。 律「おっ、なんだか懐かしいな!……あれっ!?」 澪「どうした?」 律「いや、この亀の頭にさ。なんかついてるみたいで……よっと!」ビリッ 律が亀の頭から何かを剥がした。 律「ほらっ!これっ!」 律が人差し指に付けてそれを差し出してきた。 澪「……シールか?」 私は律の指からそれを取る。 律「……なんか、どっかで見たことあるよな?」 澪「あぁ、私もそう思ってたところだ……。」 律「まぁ、一応持っておいて後で考えようぜ!」 澪「そうだな。まずは玄関だ!」 『【シール】を手に入れた。 可愛い猫がプリントされたそのシールは、私達の脳に既視感を漂わせている。』 階段を降りきった私達は外が少しだけ明るくなっているのに気づいた。 窓から、見える景色はまだぼんやりしているが、自分達は今、1階に降りたっと言うことが確認できた。 律「1年の教室が2階にあるなんて変な校舎だな。」 澪「いや、そうでもないよ。1階に教員が使う部屋を集めて、2階から生徒達が使う教室とかを集めてる学校もなくは無いから。」 律「そうなのか~。物知りだな!」 澪「……それほどでも。」 ━━━━━━━。 玄関はそれほど苦労せずに見つかった。 というのも、私達が今歩いてる1階の通路は床が崩れてるせいで玄関まで一本道になっていたからだ。 しかし、、、 澪「んっ━━んー……。」 澪「ダメだ開かない……。」 【玄関】 重い扉はドッシリと閉じられ、開けられそうにありません。 澪「鍵もかかってないのに……なんだか、力ずくで、開く感じじゃないみたい……」 律「マジか……でも、なーんか、そんな予感はしてたよ……な……。」 澪「そうだな……まぁ、ずっとここにいてもしょうがないし……どうした?」 私は、律がしきりに床に視線を送っていたのに気づく。 そこには、小さな靴が乱雑に散らばっていた。 律「小っちゃい靴……」 律「ここ、やっぱり小学校の校舎なんだよな……。」 澪「……あぁ。」 律「聡……腹減らしてるかな……。」 澪「……そっか、律ん家、今 お父さん……帰り遅いんだっけ?」 律「うん、ほらっ!ウチは母さんが『アレ』だったからさ……なんせ家計がなぁ……。」 律の母親は、律がまだ小さい頃に失踪していた。 しかも、律の母親は失踪する前日に多額の借金を追っており、失踪した今では律のお父さんが負担しているらしい。 どうして、借金を負ったのかも不明で、私も律母には何度も会ったことがあるが律と同じく気さくで明るい人だった。 何か危ないことに巻き込まれてしまったんじゃないかと律達や、私も今だに帰りを待ちわびている。 律「父さんが頑張ってる間、私が主婦やらないとな……あはは~~~~。」 澪「聡も、まだちっちゃいからなぁ……。」 澪「律、偉い!女子高生にして立派なお母さんだ!」 律「えー……なんかソレビミョーだぁ!!」 澪「あはは♪」 律「早く帰ってやらないと……。」 律「ってか、澪もだよな。澪ママ、『一人』で待ってるぜ。」 澪「うん そう……。ウチ もお父さん死んじゃっていないし…… ママ、心配してるかな━━。」 律「……絶対帰ろうな、澪!大丈夫!なんとかなるって!」 澪「あぁ!」 一人の時はどうしようかとおもったけど…… 律といたらなんだか元気が出てくる。 私もしっかりしなくちゃな! 律「……んん~♪」 澪「きゃ!?」パチン 律「ふぎゃっ!?」 澪「何してんだ━━━!!」 律「あっはは~♪澪ってば私の顔じっとみつめてるんだもん♪ キッスを求められてるのかと思って━━」 澪「んなわけあるかっ!」ゴチン 律「あぅ……」イテー 澪「まったく……。」 律……いつも励ましてくれてありがとうな。 ━━━━━━━━。 律「……ってわけで【1のAの教室】に戻ってきたわけですが!」 律「さて、次の目的地の非常口はどこにあるのでしょうか……澪さん?」 澪「人まかせかい!」 律「いや、こういう考えて推測するってのは私には向いてないだろ?」 律「それに、私の頭は今、地図の作成に脳の85%を、思い出に残りの15%を使うことになってるから、あまり複雑な思考はできないんだ!」 澪「そうか、じゃあまずはお前のそのどうしようもない幻想をぶち殺す必要があるな。」ゴツン 律「痛っ……男女平等パンチ反対!」 澪「フフッ……って、やってる場合じゃない。さすがに非常口は推測のしようがないぞ。」 律「えっ、どうして?」 澪「割と新しい学校の場合なら、各階に備えつけられてるはずだが……ここは古い校舎みたいだし、どっかの教室に一つだけとか、非常口すらない場合もある……。」 律「ってことは手当たり次第に探すってことか!?」 澪「あぁ……。気の遠くなる作業になりそうだ。」 律「……でも、アレだ澪。心配するな。」 澪「うんっ?」 律「ほら、そっちの方が私達軽音部らしいだろ! 探検してるんだと思って楽しんで行こうぜ!」ニコッ 澪「……あぁ!」ニコッ 軽音部……その言葉を聞いただけでなんだか勇気が出て、本当にどうにかなる気がした。 律「とりあえず、あそこの上に上がる階段に上がってみるか?ここが2階だから、3階に通じてるはずだぜ?」 ボソッ━━ 澪「いや、先にこの2階を調べ……?」 ボソボソッ━━━ 律「……今度はなんだ?」 ボソ 澪「しっ!」 私は人差し指を口に当てて律を黙らせる。 ダ・レ・カ━━ 澪・律「━━!?」 律「人の声!?私達以外にも人が━━っておい!澪!」 澪「……、」ダッ 私の足は気がつけば走り出していた。 怪我をしていることを忘れてしまうくらいに、ひたすら、今にも消えてしまいそうな声に向かって来た道を引き返す。 そんな私の脳裏には淡い希望が詰まっていた。 澪「もしかして……唯たちかも。」 澪「うッ……」ズキッ 足の痛みが再び私を襲ってきたが気にせずに降りてきた階段を登る。 律「おい!待てって!」 遠くから律の制止の声が聞こえた。 だが、今の私の足を止めるにはそれくらいの物では不十分だった。 ━━━━━━━。 澪「……この教室だ。【2のAの教室】か。」ガラッ 律の声を振りきるようにして私はその教室の扉を開けた。 澪「(真っ暗……?)誰か居ますか……?」 この教室も【1のAの教室】と同じで床はあちこち崩れており、転倒している机がいくつもあるが元々は並んでいた形跡があった。 澪「おかしいな(確かに人の声が聞こえたんだけど……)……ハッ!」 私は机の影に隠れていて、さっきまで見えなかった人影を見つけた。 澪「……(人が倒れてる!?)」 澪「(やっぱり私達の他にも誰かいたんだ!)大丈夫ですか!?」 私は床に座ってその人を抱き起こした。 グチャ━━ 澪「えっ?」 嫌な音共に『それ』を抱き起こした私の手から嫌な感触が伝わってくる。 ━━━━━━━━。 律「ったく、澪のやつ先に走っていっちまいやがって……。本当に足を捻挫してんのかな?」 律「いくら私が短足だとしても、怪我してる相手にはさすがに負けない……」ブツブツ 律「……『唯』たちかも、か。そう言えば最近唯の前でよく片耳だけピアスしてるよな、あいつ。」 まさかな…… 律「……しかし、澪のやつどこにいったんだ? 姿は見失ったし、おまけにさっきまで聞こえてた声もしなくなった……。」 律「まさか死……。いやいや、悪い方に考えちゃダメだ。らしくないぞ田井中律!」 律「とにかく、徹底的に探すんだ。まずはあの教室から…… んっ?今、あの階段を誰かが登ってった気が……」 もしかして澪か? 「ギャアァアアァアァア!!?」 律「……!?違う、今のが澪の叫び声だ。……? なら、さっきのは誰だ?」 律「……いや、とにかく、今は澪だ。 急げ、ワタシ。」ダッ ━━━━━━━。 3
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/6484.html
amazonで探す @楽天で #最高の教師 を探す! 土22日テレ 2023.07.15~2023.09.23 5.9% 公式HP wikipedia instagram 前 Dr.チョコレート Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi DMMTV youtube検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 拝啓、傷ついた貴方へ 2023/07/15 6.5% 2 拝啓、人を信じぬあなたへ 2023/07/22 5.8% 3 拝啓、心優しきあなたへ 2023/07/29 6.0% 4 拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ 2023/08/05 5.2% 5 拝啓、変り者と呼ばれる貴方へ 2023/08/12 6.2% 6 拝啓、今を生きるすべての貴方へ 2023/08/26 5.7% 7 『向き合う』ことを恐れる貴方へ 2023/09/02 5.2% 8 「本当」を曝け出さぬ貴方へ 2023/09/09 4.6% 9 償うことに迷える貴方へ 2023/09/16 6.0% 10 変わらない』と諦める貴方へ 2023/09/23 7.4%
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/3999.html
怪異の教員 緑 クリーチャー ― 人間・ドルイド 1/1 (T):沼1つか島1つを対象とし、それをアンタップする。 38版の 403。 [部分編集] 森の代わりに対抗色のマナを出す島と沼をアンタップできるようになった東屋のエルフ。 森は対象にとれなくなったが、島と沼がアンタップできるようになり、実質増えたので強化されたようには見えるが、2ターン目からの起動に関しては安定しないため、序盤のマナブーストに貢献しにくいかもしれない。 イラスト ヽ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 | | _,ィ_ | ,'´ へ | ググっても分かるけどあえて解説するのはオカルト ノ ノノノ ))) | 。 从l ゚o-oノゝ/ / j Yj7つ' | `く/」 [ニニニニニニニニニニニ[三l三]ニニニニニニニニニニ i_ハ_〉 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
https://w.atwiki.jp/smasma/pages/407.html
日本語教室 日本語教師(剛) ※教師の私用電話の内容も復唱する生徒たち… 2001.8.20
https://w.atwiki.jp/sin-changerowa/pages/29.html
登場話候補作 № タイトル 登場人物 身体 09 指で弾くメダルが空に舞う J・ガイル@ジョジョの奇妙な冒険Part3 スターダストクルセイダーズ島村卯月@アイドルマスターシンデレラガールズ手塚海之@仮面ライダー龍騎白波千尋@ようこそ実力至上主義の教室へ ※意思持ち支給品 朝霧次郎@魔法少女サイト柏崎初音@プリンセスコネクト!一ノ瀬帆波@ようこそ実力至上主義の教室へライアのデッキ(に付属するエビルダイバー)@仮面ライダー龍騎 ※意思持ち支給品 19 バッドダンスミーツデビル カゲロウ@仮面ライダーリバイスリュウタロス@仮面ライダー電王 白石杏@プロジェクトセカイ朝比奈まふゆ@プロジェクトセカイ 22 恋する乙女はロイミュードに想い人を見い出すか チェイス@仮面ライダードライブ一之瀬帆波@ようこそ実力至上主義の教室へ 綾小路清隆@ようこそ実力至上主義の教室へ春咲ひより@プリンセスコネクト! 31 Climax Jump METUBOUJINRAI.net form 仮面ライダー滅亡迅雷@ゼロワンOthers仮面ライダーバルカン&バルキリー 仮面ライダー電王クライマックスフォーム@仮面ライダー電王 38 わたし系王子様 ジーク@仮面ライダー電王 アスナ@ソードアート・オンライン
https://w.atwiki.jp/zatchbell/pages/438.html
Ex-072 魚の教授 イベント MP1 自分のターン 相手の魔本を見て、好きなページから「プロフェッサー・ダルタニアン」2枚までを選び、捨て札にする。 その正体はプロフェッサー・ダルタニアン? 拡張3 TBB1 最強の「プロフェッサー・ダルタニアン」破り! ぜひ序盤で使おう。 E-024 プロフェッサー・ダルタニアンが登場した初期の事には、まだ対抗できる手段が少なく、環境的にも使用率が高かったため、メタとして使用することができた。 その後E-036 バルンルン・ティオ《守りの陣》など、必ずしも「魚の教授」を使う必要性はなく、幅広く魔本のタイプに対策を施せるカードが出たことから、限定的な効果である「魚の教授」は、使いにくくなった。 今では、E-170 プロフェッサー・ダルタニアン(ボイン装備)でE-024 プロフェッサー・ダルタニアンだけでなく、同時に「ビッグ・ボイン」の対策ができるカードが登場したため、このカードの立場は、より厳しい。 真ルールでの、フォーマット変更でE-024 プロフェッサー・ダルタニアンが「次のターンのエンドフェイズまで」から「このターン中」になり弱体化したことも向かい風になるだろう。 このカードの利点としては、除去効果なので、E-170 プロフェッサー・ダルタニアン(ボイン装備)のような【ステイ】ではないので、取り除かれる心配がないところになる。 ただし、一度に除去できる枚数は、2枚だけであり、4枚フルで投入する相手には、2回使う必要性がある。 魔本除去効果なので、モモン《逃げの一手》等で対策している相手には、回避される可能性もあるので、使用に際しては、慎重にならざるおえない。 収録パック 魔本拡張シート LEVEL:3 THE BEST BOOSTER タグ:MP1 イベント 相手の魔本を見る 自分のターン 魔本破壊
https://w.atwiki.jp/soka_gakkai/pages/29.html
さてさて、いろいろと問題視されているこの団体ですが、宗教団体である以上、教義が存在します。一体どのようなものであるか見てみましょう。学会は設立当初、日蓮宗の一派である日蓮正宗の”講”の一つでした。”講”とは信徒の集まりを指します。平成3年までは講であったのですが、この年にその親とも言える日蓮正宗から破門され(第二次創宗戦争)て独立路線を歩みだし、今に至っています。すなわち、この破門以前と以後で教義が多少変化しました。 日蓮宗とは鎌倉時代の僧侶である日蓮が開いた”法華経”という経典を信奉する鎌倉仏教です。平安時代末期から鎌倉時代にかけて、世の中では”末法思想”と呼ばれる終末論が蔓延しており、人々に間には不安があふれていました。末法思想とは、釈迦が生まれて500年の間は仏の教えがよく保たれ、正しい修行によって悟りが得られる時代であるという正法時であり、その後1000年は教法・修行は行われて正法時に似るが、悟りが得られなくなった時代、すなわち像法時で、末法時とはその後の10000万年は教えが説かれるだけで修行する者もなく、悟りを開く者のいない時期のことです。各時代の期間には諸説ありますが、鎌倉時代にはちょうど末法に時期に入ったと解釈されていたようです。この時代の末法思想による人々の不安を背景に、様々な仏教が興り、このとき興った仏教をまとめて鎌倉仏教といいますが、日蓮宗はこの鎌倉仏教の中の一つでした。 日蓮宗の経典 日蓮宗の経典等についてですが、宗祖日蓮は法華経こそが釈迦の出生の本懐であると考えたことから、法華経を信奉しています。この”法華経”という経典が曲者で、解釈の仕方によって教義にかなりの攻撃性を生み出すことができます。 この法華経のほかに”御書”と呼ばれる日蓮の書いた手紙等の遺文をまとめたものも日蓮宗では信奉の対象になっています。 この”御書”の中には四箇格言という言葉すなわち、禅天魔、律国賊など日蓮宗と同様の鎌倉仏教を邪宗として非難する内容があります。この教えを真に受けると、他宗が邪宗であるという認識になってしまいます。 日蓮宗における三大秘法 日蓮の仏教における根本的な教義に、三大秘法(さんだいひほう)があります。それぞれ本門の本尊、本門の戒壇、本門の題目の3つですが、日蓮宗内でもこの解釈が分かれておりそれぞれ独自の解釈により諸派を形成しています。日蓮宗と学会が所属していた日蓮正宗の最も大きな違いは、本門の本尊の解釈が日蓮宗では釈迦に対して、正宗では日蓮であり、さらに、日蓮こそが末法の救世主であると位置づけていることです。この考えから、上で書いた日蓮の”御書”の内容が正宗の教えに強い影響を与えます。ですから、御書にある四箇格言に従って、他宗のことを邪宗であると位置づける団体が正宗系に多いのもこのためです。 日蓮正宗 日蓮正宗とは、宗祖を日蓮とし日蓮の弟子である日興を派祖とし、大石寺を総本山とする日蓮宗の一派です。他の日蓮宗諸派との大きな違いは、本門の本尊が日蓮であり、日蓮を末法のご本仏と位置づけています。また、正宗には唯授一人の血脈相承という考え方があり、これは初代日蓮からの血脈が2代目日興、3代目日目・・と代々受け継がれており、現在では67代目である日顕氏に受け継がれています。正宗の本尊である曼荼羅はこの血脈相承を受け継いでいる者のみが書写することができます。しかし、学会は正宗から破門されたため、それまで使用していた66代目日達氏、67代目日顕氏の本尊が使えなくなりました。そこで、今では26代目日寛氏の書いた本尊をコピーして配布しています。これには正宗側も猛反発しているが、学会側は師弟直結であると反論しています。 本尊 日蓮宗における三大秘法の中の一つである本門の本尊ですが、日蓮正宗においては人の本尊と、法の本尊の2つがあり、人の本尊は日蓮で、法の本尊は南無妙法蓮華経です。そして、日蓮が書いたとされる大曼荼羅にはこの両方が備わっていると考えています。信徒には代々血脈相承を受けた法主がこの大曼荼羅を紙に書写し配布しています。基本的に本尊と呼ばれているのはこの書写した曼荼羅のことです。 題目 信の題目は本門戒壇大御本尊を信じること、行の題目は南無妙法蓮華経と唱え、人にも勧めることです。無妙法蓮華経とは法華経に帰依しますという意味です。そして、この題目を本尊に向かって唱えることを勤行といい、自分への修行となります。 戒壇 事の戒壇は本門戒壇大御本尊を安置する処で、義の戒壇は御本尊所住の処です。 王仏冥合とそれに伴う国立戒壇論 日蓮正宗には”国立戒壇論”という考えがあります。もともとこの考えは、戦前の同じ日蓮宗系の国柱会を創設した田中智学によって提唱されました。有名な国柱会関係者に石原莞爾陸軍中将や宮沢賢治などがおり、また、戦時中の思想面に大きな影響を与えました。この国立戒壇とは簡単に言うと、王法(天皇)と仏法(日蓮宗)が結びつき(王仏冥合)、その象徴として天皇が建立する戒壇のことです。 功徳・仏罰・信心 功徳とは良い行いをした報いで、仏罰とは仏から受ける罰のことであり、信心とは信仰心のことです。これらの言葉は一般人には聞きなれませんが、学会においては日常よく使われる単語です。また、これらの単語は、非常に便利な単語となります。例えば、学会活動をすれば功徳が得られ、学会を辞めようとすると仏罰が落ちる、学会に疑問を持ったりすると、信心が足りないから。と、これらの言葉は恣意的にも使え、会員を学会にとどめておくためには非常に便利の良い言葉となります。 折伏 折伏(しゃくぶく)は、破折屈伏(はしゃくくっぷく)の略。仏教における布教姿勢の一つで、摂受(しょうじゅ)に対する語。出典は「勝鬘経(しょうまんぎょう)」である。相手の間違った思想に迎合することなく、正しいものは正しいと言い切り、相手と対話を通じて仏法を伝えること。日蓮がその著作『開目抄』において、摂受よりも折伏の方が末法時代の日本においては適した布教法であると判定していることから、法華宗各派では特によく使用される言葉である。 折伏 - Wikipedia 広宣流布 広宣流布(こうせんるふ)とは、法華経の教えを広く宣(の)べて流布させること。すなわち、死後の世界に浄土を求めるのではなくて、法華経の教えによってこの世に仏国土を建設していこう、という理想である。 広宣流布 - Wikipedia 日蓮正宗からの破門前後の教義の違い 日蓮正宗から破門される前は学会は正宗の教義をそのまま使用していました。しかし、正宗から破門され、独立した後は学会組織を正宗から切り離さなければなりませんでした。日蓮を末法の本仏とあがめることはそれまでと同様でしたが、正宗の本尊が使えなくなるのでこれに変わる本尊が必要となりました。そこで日蓮正宗の中興の祖である26代目法日寛師の書いた曼荼羅を模写したものを、コピーして会員に配ることで解決したことになっています。日蓮から代々受け継がれている血脈に関してはは会員は日蓮と直結して血脈が得られる大聖人直結という考え方を主張しています。従って、破門前後では考え方が少々異なっています。