約 19,729 件
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/574.html
前回の話 私は、提督に叱られてから素直に自分の部屋に戻って布団に身を預けていた。 隣の布団では姉が憑き物なさげに寝息を立てているけど、私はその姉のようにはなれないでいた。 横になると再び緩んできてしまう涙腺から流れる一粒の涙を拭う気力も起きない。 ――私、提督に嫌われてるのね―― 自分でも忘れそうになるが、私はこの鎮守府では最古参の戦艦だ。 提督が言うには初めての戦艦らしい。 まだ不慣れな様子を隠し切れていない提督が物静かに挨拶し、手を差し伸べてきたあの頃の記憶も、 今では忘却の危機に晒されている。 その頃のここは私以外に戦艦はいなかったし、姉も含めて幾つかの戦艦が私より後に建造されてきた。 艦が多く増えていくまでのしばらくの間、秘書艦として提督の補佐をしてきた経験もあるが、 その記憶もまた崖っぷちでつま先立ちしているような状態だ。 何せ、記憶に留めておけるほど特徴的な出来事があったわけでもない。 あの頃の私は執務に慣れようと奔走するのに必死だった。 対して不慣れだった提督の姿を見れたのは極短期間で、その後は仕事人間と言える性格の全貌を露わにした。 それから私達の関係はいつまで経っても上官と部下でしかなく、淡々とカレンダーを捲ってきた。 そしてある日を境に、秘書の座を降ろされたのだ。 私にとってはもうそれなりに執務や出撃に慣れることが出来ていた頃で。 さあ明日も頑張ろうと思っていた矢先、めっきり艦隊にも招集されなくなった。 この鎮守府に配備される時期が私より遅れた姉はその後も暫くは持ったが、 やはり私と同じように艤装を部屋の置物にせざるを得なくなった。 それからの提督は、私達より性能の良い戦艦を招集するようになって行って、今に至る訳だ。 ここまで鑑みて、私が提督に好感を抱かれていることを決定付ける出来事が全く無かった事に気付いた。 救いなのは、提督がその後継の戦艦組にも私と同じような態度で接していることか。 果たしてあの提督が感情を心から溢れるようにして曝け出す相手がこの鎮守府にいるかは永遠の謎だが、 それでも今日の提督の仕打ちは私にとってかなりショックな出来事となった。 提督は私達艦娘を部下としか見ていない。 好き嫌いの感情はない。 私の中で長く保ってきたそういう前提が崩れた。 あんな提督だって男の人だし。 対して私は女。 艦としての性能は欠陥レベルでも、人格の方くらいはまだ並に自信を持っていたのだ。 それなのに突き放されるなんて、滑稽の極み。 提督の局部は反応を示していたけど、今思えばそれは私の与えた刺激がそうさせただけだったのだ。 興奮していた様子は微塵もなかったのだ。 あの提督は性欲基準で物を考えるタイプではないことを失念していた。 あの場面までいってなお提督に鬱陶しがられる、と言う事はやっぱり。 嫌われている。 「……っ」 いつもの口癖も出ない。 ただ、これは提督に嫌われている事がショックなんじゃない。 提督に嫌われているということは、艦だけでなく人格の方も欠陥があったということを示しているのだ。 それがショックだから、涙が漏れているのだ。 ……そんな有様でも姉だけは心から信頼できる唯一無二の味方だ。 姉が私を受け入れてくれれば、私は艦底の下駄を脱いで海に身を投げる気にならなくて済むのだ。 話を戻そう。 不幸のどん底で姉だけは私の事を受け入れてくれるが、私はそれだけでは我慢できなくなっていた。 不幸のどん底で互いの傷を舐めるのは、 不幸の底なし沼に一人で沈む事と相対的に見れば幸せかもしれないが、 絶対的に見てしまうとそんな訳が無い。 私はこの現状では満足出来ていないのだ。 あの鎮守府で提督とケッコンカッコカリを行った艦の話を思い出してみる。 毎晩提督と夜戦をしている。 それはとても幸せな事だ。 夜戦とは具体的に言えばこうこうこういった事をするのよ、と言っていたが、 経験のない私は話の内容を半分も理解できなかったように思う。 とにかく、まずはやってみるだけやってみようという突っ切った考えの下私は動き、 自分で自分を近代化改装させるべく提督に夜這いをかけた。 不幸の渦中にずっと巻き込まれ続けた私にとっての幸せが何かなんて、もうよく分らない。 いくら考えても纏まらず、思考はぐちゃぐちゃになっていくだけだ。 だから、提督に拒まれてお説教されたところで自分の意志は変わらなかった。 藻にも縋る思いの私は、 提督と夜戦をしてみれば何か状況が変わるはずなのだ、という短絡的な思考しかできなくなっている。 提督の出した罰は何だったっけ。 山城にとっての幸福を考え直せ、と。 ならば、私はそこに抜け穴を作ってしまおう。 適当にでっち上げて、提督と夜戦する事が私の幸福なのだとでも説得してしまおう。 「もうやめさせないわよ、提督……」 私は、深く布団を被って目を瞑った。 …………………… ………… …… 次の日。 提督の元から現行の秘書が離れた晩の頃を見計らって、私は執務室の扉を叩いた。 「入れ」 「失礼します」 命令が下りたので扉を開け入室する。 提督は依然として執務に励んでいるようだった。ご立派なこと。 フローリングの木目の奥の執務席に鎮座する提督は、私の顔を見てなお顔色を一切変えず問いてくる。 「どうした」 「昨日の事で話があります」 私は提督の執務卓の前まで歩き、提督を見つめた。 それから、赤いスカートの上で両手を重ね、深々と頭を下げる。 「まず、昨日は迷惑をかけてしまって、すみませんでした……」 「……嗚呼。それについてはもう気にしていないから大丈夫だ」 部下に気を遣ってのコメントなのだろうけど、 私はこれを"お前のあんな醜態なんか思い出したくない"と言っているように解釈してしまう。 手が痺れるように震えるが、我慢。 本題はここからで、うまく提督を頷かせなければならない。 書類を提督宛に書き上げてポストに投函する選択肢は、私にはなかった。 直談判でないと押し切れない気がした。 「それで、昨日言われた通り私にとっての"幸福"というものを考えてきたので、お願いがあります」 「何かな」 「まず一つ。私をもう一度主力艦隊旗艦に、そして提督の秘書艦にさせて下さい。 二つ。扶桑姉様も随伴艦とさせて下さい」 私は嘘の理由で象られたお願いと、本心からのお願いを並べ立てる。 そして、一間置いて本質のお願いを述べる。 「三つ。提督は私と、や、……夜戦をして下さい」 軍帽のつばの下に潜む、まるで値踏みするように鋭くさせている目を見つめる。 提督はペンを握ったまま瞬き一つしない。 何を考えているのだろう。 数秒待ったが、何の反応もないので再度私は頭を下げる。 目を瞑って祈るように懇願する。 「お願いします」 「……頭を上げてくれ」 言われた通り頭を上げる。 提督はペンを置き、軍帽のつばで陰っていた目元を、顔を上げることで明かりを受けていた。 提督は机に肘を突いて顎を手で擦り、まだ値踏みするような訝しげな目をしている。 「山城にとっての幸福が何なのかは聞かない。 最初の願いは受け入れよう。 次の願いは出動目的や資源のあり方で毎回はできないと思うが、努力はする。 だが……」 戦艦タ級に特攻をかける位に後先考えず放ったのだが、嫌われている割には意外にもすんなりと通ったものだ。 ほっと安堵するのも束の間、最後の回答を待つ。 提督は作戦を編み出すのに行き詰まった時のように軍帽を脱いだ。 心底理解が出来ないという様子だ。 提督は私の内を覗き込むように首を伸ばして目を凝視してくる。 「最後の願いは本当にお前にとっての幸福なのか?」 ま、昨日あんな事があった手前、疑われて当然か。 それでも私は、下手に心の内を漏らすことがないよう唇をきゅっと結び、ただ無言で顎を引く。 「……分かった、受けよう。仕事のない夜に好きな時に来るといい」 提督はやはり、何を考えているのか見透かせない顔のままに軍帽を被り直した。 前衛作戦はうまく行った事を確認し、私は執務室を後にした。 …………………… ………… …… 次の日、約束通り提督は私を秘書に任命した。 これから久し振りに提督とほぼ一日を共に過ごしていくのだ。 すぐに見限られないためにも、自分の責務はしっかり果たさなければならない。 のだけど……。 「あの、提督。これはどうすればいいんでしたっけ」 「嗚呼、これはな……」 最古参の面目は渋いお茶の底に沈んでいた。 ずっと前に提督の秘書を離れてから今まで何をやっていたか問われても、語れる事は何もない。 他言できない疚しい事があったという事ではなく、本当に何もない。 だからお茶淹れも、執務を処理する腕も、すっかり訛っていた。 私が以前秘書をやっていたあの頃とは書類の内容も違っているから尚更だ。 これでは駄目だ。 こんな醜態を晒すために提督に頭を下げてここにいるのではない。 隣に座って、私とは対照的に何も聞かず執務を処理していく提督の足を引っ張りに来たのではない。 私は書類に何をどう書けばいいのか、この書類をどこに仕分けるべきか、 多少分らなくても提督には聞かず生半可な考えで処理して行こうとする。 「山城。これ違うぞ」 なのに、自分の書類に集中しているように見えた提督にすかさず指摘されてしまう。 「あっ、……ごめんなさい……」 またやってしまった。 焦る気持ちが一人歩きして、ついてこれていない実力が警鐘を鳴らす。 こんな調子では秘書なんかさせてもらえない。 保身のために出た謝罪の言葉が震える。 まだ出来るはず。欠陥戦艦とは言わせたくない。 本心は醜く足掻いてこう叫ぶ。 俯き視界の半分を書類で埋め尽くしていたが、視界の端から不意に提督がこちらへ手を伸ばしてきた。 「ひっ……!」 私を嫌う提督がとうとう堪忍袋の緒を切らした。 殴られるか髪を掴まれるか。 艦娘の肉体は防御力が格段に向上されているとか関係ない。 何も強化されていないどころか、下手すれば人並みより精神が弱いかもしれない私は、 提督から体罰が来るという予想に怯え、ぎゅっと目を閉じた。 「っ……?」 しかし、息を呑んだ私の予想に反し乱暴な衝撃は来なかった。 頭にあるのは何? 私や姉とは違い、ごつごつした手。 その手付きは子でもあやすように優しい。 そうやって私の髪を、頭を撫でている? この感触は今まで経験がない。 ゆっくり瞼を開いて広げた視界には、私の頭に伸ばす腕と、私を見つめる真顔の提督の顔があった。 「えっ……、あっ、あれ……」 私は非常に困惑した。 そこは怒る場面じゃないの? なんで私は頭を撫でられているの? なんで提督は私を撫でているの? 提督が何を考えているのか分からない。 でも私の中にさっきまで感じていた恐怖心などは消え失せている。 提督はゆっくりとだがたった三度だけ頭を撫でて手を離した。 「あっ……」 「山城には久し振りの執務なんだから。分からない事があったら遠慮せず聞いていいんだよ」 提督はそんな事を言って、私がミスした書類の訂正作業を始めた。 私も自分のミスしたところがどういう具合に訂正されていくのか見なくちゃいけないはずだけど、 私はぼーっとして提督の横顔を見つめていた。 一心に私を見つめて救済の言葉を優しくかけてくれた時の提督の顔を思い出す。 ――こんな提督でも、笑ったりするのね―― あれは ぱっと見、いつもの真顔。 しかし、注意深く見れば笑っていたような気がする。 何よりは目。 目は口ほどに物を言うとはよく言った物で、いつもの淡白な提督像が少し掠れた。 夜這いを仕掛けたときは目も口も険悪な雰囲気があったけど、今見たそれらの雰囲気は全く真逆で。 酷く剣呑なまでに冷たく波打っていた私の心の海は、温かく穏やかな物へと変わって行った。 「よし、出来た。山城も、欠陥呼ばわりされたくないならどんどん聞いていけよ」 「……欠陥? 私が? ち、違いますから」 この人のらしくない冗談を躱しながら、私は再び書類の丘に手を付ける。 …………………… ………… …… 「不幸だわ……」 結局私は、欠陥戦艦だった。 南西諸島海域を制圧する任務を遂行すべく艦隊の旗艦として華々しく出撃したけど、 不幸と足の遅さと装甲の薄さが災いしたか、 敵主力艦隊の戦艦から重い一撃を貰って入渠し、起きてみればもうこんな真夜中だ。 戦艦は入渠が長いのだからあまり被弾してはいけない性能を求められるのに、この様。 姉を始めとする随伴艦に気遣われる旗艦なんて、情けない。 執務も戦闘も一人前に出来ないなんて、この先未来はあるのか。 「はあ……、月はあんなに明るいのに……」 一寸先はあの遠くから照らす月さえない真っ暗闇か。 不幸の私には、お似合いかも……。 「ふ、ふふふ……。あれ……」 海辺の堤防をやや俯きながら歩いていると、ぽつんと申し訳程度に置かれているベンチに人影が見えた。 こんな夜中に誰だろう。侵入者? 下駄を鳴らしながら近づいてみる。 粗末な電灯が、その人の横顔を微かに照らしている。 「……山城か」 そういうあなたは、提督じゃないですか。 軍帽を脱いでベンチに背を預け、朧げに紫煙を燻らせている。 「隣、いいかしら」 「どうぞ」 何となく、だ。 同族を見つけたような気持ちになって、私もベンチに腰を落ち着かせる。 提督とは三十サンチほどの距離を開けて。 目の前に広がる黒い海を眺める振りで、横目で提督を見やる。 提督はどこを眺めているのか分からない目付きで煙草を嗜んでいる。 「寝ないんですか?」 「……眠れなくてな」 か細い声もあってどこか儚げだ。 らしくない。 私の知る提督は、ネガティブな今の私のようにこんなところで途方に暮れる姿が似合う人じゃない。 私が提督の事をほとんど知らないから、そんな身勝手な感想が出るんだけど。 「山城はどうしてここへ?」 「……へ?」 まさか提督からそんな事を聞かれるなんて。 提督は艦娘の私情には全く興味を示さない人物だと思っていた。 無感情な目で私を見つめる提督からの思わぬ問い掛けに気の抜けた声が出るも、すぐさま本心を口走っていた。 「私、何をやっても駄目だなって思って、気付いたらここに来ました」 何と要領の得ない回答だろう。 自分で言って呆れる。 提督はそれだけ聞いてまた海の方へ顔を戻した。 不気味なまでにひっそりとした海が、ざああ、と寝息を立てる。 提督は煙草を咥え、それから重く溜息を付くように、ふうー……、と白煙を吐き出す。 「山城が被弾したのは、私も悪い」 「え?」 提督は、今なんと言ったのだろう。 「私が適切な命令を出せなかった不手際で、山城に手傷を負わせてしまった」 どう考えても、随伴艦が避けろと叫んだのに避けられなかった私の不手際だと思うんだけど。 提督の横顔は遠回しに馬鹿にしているようには見えず、自分にも責任があると本気で捉えているらしい。 そう言って体の重心を前に置き、背を丸めて地面に視線を落とす提督を見ていると、 私は急に何か言ってあげないといけない衝動に駆られる。 「わ、私っ……。頑張りますから!」 「山城?」 「今日は全然駄目でしたけど、欠陥戦艦なんて言われなくなるよう、頑張ります。 だから、提督がそんなに悩む必要はないんです……」 「……山城は優しいな」 "だから"の使い方が合っていないこんな拙い言い分でも、 提督はほんの少しだけその横顔に安堵したような笑みを浮かべてくれた。 褒められた、のかな。 それが嬉しくて、私は気付かれないよう静かに腰を提督の方に少しずらす。 何も知らない提督は煙草の火を明るくさせて、また白い溜息を漏らす。 「今日みたいにうまく行かない日は、仕事が終わってからここに一人でいるんだよ」 そういえば、提督の言葉遣いも執務真っ最中の時と違って柔らかい。堅っ苦しい厳格な言葉遣いはどこへやら。 そして、それにはまるで"こういうことはよくある"という意味でも含まれているように聞こえる。 こんな提督でも"うまく行かない日"は多いのだろうか。 「そういう日はもやもやするから何となくで煙草に当たるんだけどね。 一時的に何も考えなくなるだけで何も変わらない。 自分でも何がしたいのかと思うよ……」 提督は短くなった煙草を挟んだ指で弄んでから、地面に叩きつけて踏み躙った。 それを拾って、揉み消したそれを携帯灰皿に仕舞い、全てを無かったことにしようとする。 背もたれに身を沈めてそんな事を言う提督の声の抑揚はひどく平坦で、提督はまるで他人の話をしているよう。 何だか、ここまで来ると提督に親近感が湧いてきた。 遥か遠くを走っているようで、実は私と大して変わらないところで足踏みしているのではないか。 締まらないぼんやりした顔で空を眺める提督に見つからないよう、更に腰をずらす。 機械のようだと思ってきたけど、提督だって、一人の人間だったのだ。 もう今の提督に警戒心と疑心は、ない。 だから私は、こんな事まで聞いてしまう。 「提督は、私の事……嫌いですか」 「……嫌いだなんて言った事はない筈だぞ」 「はっきりしてください」 「嫌いだったらこんな事を喋ったりしない」 「もっと」 「山城の事は嫌いじゃない」 あの晩、不幸、だと思ったのは私の早とちりだったか。 嫌われていない。 それだけでも私は随分と救われた気持ちになっていた。 それなのに。 「寧ろ、こう優しくしてくれる山城は好きな方だよ」 ――反則だわ―― そんな科白、姉以外に囁かれた事はなかった。 ここまで言えとまでは言っていないつもりだった私は、冷たい潮風が吹くにも関わらず体を、特に顔を熱くさせる。 じんわりと胸の中を何かが満たしてゆく。 この気持ちは何だろう。 ああ、そうだ。 きっと、姉だけだと思っていたら、提督も私の味方だった事が分かって嬉しいのだ。 私は、今一度腰を静かにずらす。 ぴったりと、私の体が提督にくっついた。 「山城?」 「提督って、似てますよね。私と……」 「そうか?」 「はい。ですから、今度またここに来る時は、私も誘ってくれませんか」 「……山城が迷惑じゃないならな」 こっちからお願いしているのに、そんな気遣いまでしてくれる提督と黄昏る事が、迷惑なわけがない。 こてん、と提督の肩に私の頭を預けても、何も言わないでくれる提督と一緒にいて、迷惑なわけがない。 提督から伝わる熱が私の心を穏やかにしてくれて、私は目を閉じた。 端から見れば幸せでも何でもないだろうけど、憩いの場を一つ見つけた私は、確かに小さな幸福を感じていた。 この幸福を存分に味わいたい。 暫くそうしているとその思いが強まり、私は提督に囁く。 「提督」 「どうした」 「私が言った三つ目のお願い、覚えてますか」 「……覚えてるよ」 「今ここで、それをしようと思うんですけど」 「……お前、自分が今どこで何を言ってるのか分かってるのか」 分かっている。 でも、今提督が欲しくなったのだから仕方が無い。 思えば、私がここで提督を見つけた時からこうなる運命だったのだろう。 煙草の火のように、静かながらも確かに燃え始めた情欲を、私は抑えようとは思わない。 「提督が嫌いなら、諦めます」 「……何度も言わせるなよ。嫌いじゃない、って」 提督はどういうわけか、このお願いも本気で受け入れてくれるみたいだった。 夜這いを仕掛けたあの時と比べると、対応がまるで正反対だ。 「どうしたんですか、本当に。あの時はあんなに怒ったのに」 「あの時のお前はやりたくてやっているようには見えなかった。だから止めたんだよ。 こうする事が自分の幸せだときっぱり言うなら、私は受け入れる。山城の好きにするといい」 それは心なしか、提督自身にも言い聞かせているように聞こえた。 それなら、と、私は席を立って提督の前に立ち、跪く。 私は拒絶する余地を残すつもりで、両手でやんわりと提督の足を開かせた。 提督は宣言通り全く抵抗せず、嫌な顔もせず私を真顔で見下ろす。 私は恐る恐るズボンのファスナーをつまみ、ゆっくりと下ろしていった。 その穴に手を入れ、下着の中を探って取り出した。 提督の砲は最初小さいままで、ちょっと可愛い。 だけど、それは手を添えて観察しているだけで、すぐに私を威嚇するように戦闘態勢に入っていった。 「提督、興奮してるんですか?」 「見れば分かるだろ」 口は素っ気ないけど、そこは正直みたい。 こんな私でも興奮するんだ。 ないと思っていただけに反動は大きく、意外だし嬉しい。 何本も血筋を浮かべて大きくなったそれは、 潮風で冷やされた手で握ってみると、手が温められるほど確かに熱かった。 私はそれを熱く見つめながら握った手を上下に動かす。 「っ、っ……」 提督が息を詰まらす音が聞こえる。 浮いた血筋の手触りを感じながら、砲身を観察する。 私の扱う無機質な砲とは違い、生きたそれはどういう構造をしているのか、時折びくっと震える。 「はぁ……、はぁ……」 私の少し荒くなってきた息が、それに当たるのがこそばゆいらしい。 小さくて可愛いとは思ったが、大きくなっても可愛いままだった。 これは、優しく愛でてあげないといけない。 私はそう悟り、顔を近付ける。 濃い提督の臭いが一杯に鼻を満たすが、不快には感じなかった。 感じた事のない独特の臭いだけど、癖になりそう……。 「はぁ……、んむ」 くにゅ、と唇を砲身に押し付ける。 あ、また震えたわ。 これだけでも物怖じするなんて、提督じゃないみたい。 「ん、んん、んぅ……、えぅ、ちろ、ちろ、ぺろ……」 「っ、く……」 堪らなくなって舌を這わせてあげるでも、提督はやや強く息を吐き出す。 なんだ。あの晩は強気で押し退けておいて、実は経験多くないじゃない。 「うぅ、えぅー……、ぺろ、……はぁ」 でも、私はまず経験が全くない。 だからこれくらいしかできない。これより先のことは知らない。 舌を離し、目を動かして提督の顔を見上げる。 ……眉間に皺を寄せて口を結ぶとは、苦しそう。 「提督。私、この後どうしたらいいか分かりません。教えて下さい……」 「唾液を多くしてから、咥えてくれ」 提督は迷わず開き直ったようにそう答えた。 提督の断らせる気力は完全に奪う事に成功しているようだ。 一方こちらも準備は出来ている。 とっくに沢山出ている唾液を舌に乗せ、再度それの腹を砲身の先端に押し付ける。 口も小さく開いて先端を包み込み、歯を立てないように気を付けながら、ずるりと呑み込んだ。 「ぁ、むぅっ……」 「うっ……。舌を動かしたり、頭を上下に動かしてみろ……」 「っ……」 ほんの少しだけ顎を引くことで了承の意を伝える。 舌をどう動かすのかを具体的に教えて欲しかったけど、そこまでの不満を漏らすのは無粋だろう。 試されているということにしておいて、私は言われた通りにしようとする。 と言っても、口の中を埋め尽くさんとばかりに砲身は熱膨張を起こしていて、 舌を満足に動かせるほど口の中にスペースは残されていない。 硬い砲身を無理矢理押し退けるように舌を動かす。 「……んぐ、おぇ、んちゅ、えぅ、ちゅる……、んう」 「おっ……、く……」 提督は呻くのを堪えている。 経験ない私だし、堪えるのは簡単よね……。 「ちゅる、んむぅ、はぁ……、んく、じゅる、はぁ、……」 鼻からでなく、わざわざ口に隙間を作らないと呼吸もままならない。 たどたどしいのは自分でも分かっているけど、それでも精一杯に舌を動かす。 巻きつけようとする私の舌が提督の砲身を更に熱くしているのか、あるいはその逆なのかも分からない。 咥えて舐め回すままに、提督を見上げる。 「う、はあっ……」 負けないくらい熱っぽい吐息を提督は抑えられていない。 なんだ。これでは提督も経験が全くないみたいじゃないか。 やっぱり、提督は私と似ている。 楽しくなってきた私は、行為をエスカレートさせた。 「ん……ちゅ……、ん、んっ、んっ、ふっ」 「く、うっ、あっ」 言われた通り、頭を上下に動かしてみる。 口の壁で砲身を擦る。 歯が当たらないように気を付けるのに精一杯で、あまり大きく上下させることはできない。 小刻みながらもそれなりのスピードはつける。 「う、うああっ、やま、しろっ。すぐ、出ちまっ……」 出る? 何が? 脳内演習どころか予習さえしていない私は、どこから何が出てくるのか皆無検討がつかない。 まずそれは出てはいけない物なのかすらも。 しかし今更撤退する選択など、今の私にはあり得ない事だった。 単純な動きのままどこを目指しているかも分からず突き詰めて行く 「ふっ、んむ、んっ、んんっ、ぅ、んぐっ!? んんっ、んんぅぅぅぅ……!!」 すると、突然何かが私の口の中を染め上げた。 じわあ、と熱い液体が広がっていく。 ――不味っ!? 何、これ―― 味覚が新しい感覚を図鑑に登録しようと、頭にそれを送ってきた。 苦いような、臭いような、一言でひっくるめるなら不味いとしか表現できない直撃弾を喰らった。 提督の砲身を咥えるどころではなくなった私は、 こんな時でも最後まで歯を立てまいと砲を解放するのに時間をかける。 ……まさかとは思うが、本当にここから出てきたの? 口を離すと、提督の砲身の先端にある小さな裂け目と私の唇が白い何かで結ばれていた。 それは一瞬の事で、重力に負け切れてしまったので未だに口の中身の正体を確かめられない。 この口の中に残ったもの、どうしよう。 「はあっ……。……や、山城?」 「……! ……ん、んん、ぅ、くっ、んぐっ、こく……っ! げほっ!?」 ――不幸だわ―― 口の中に入った以上、飲むしかない。 少なくとも人間の体から出た物であるから、毒ではないはず。 覚悟を決めて体内に納める事で事を収めようとしたけど、 それは不味いだけでなく物凄い粘度で、少し飲み込んでから盛大に器官を犯されてしまった。 みっともなく私は提督の足の間で咳き込む。 よく考えてみれば、最初から私の目的はこれにあった。 提督が出してくれる液体Xを取り入れる事こそ近代化改装の裏の手順であるはずだ、と。 今出来る限界まで近代化改装を終えていた私は、これを行えば更に強化できる。 なのに、私の口から灰色の地面に向かって白い何かが吐き出された。 ああ、勿体無い。 限界を超えようと無茶したのに、なんてこと。ふふ、ふふふふ……。 「山城。誰も飲めなんて言ってないんだぞ」 別に誰から言われてやっているわけじゃない。 自分のためだ。 でも自分に跳ね返ってきたこの苦痛に、私は未だもがき、涙ぐむ。 すると、私の背中に何やら擦るような感触が。 いつまで経っても咳き込み続ける私を見かねてか、提督が手で撫でてくれていた。 こんな事をしたって体の拒絶反応は収まらないけど、精神的には苦痛から大きく逃れる事ができていた。 私の体の怒りが鎮まってくれるまで、提督は優しく温かい手付きで背中を撫でて待ってくれた。 「けほっ……はあ……。て、提督、次は……?」 「いや、夜戦はこれで終わりだよ。よく頑張った」 体の津波が去ると、提督が今度はやんわりと笑って頭を撫でてくれる。 その言動はどう見ても私を子供扱いしていたのが分かったけど、 反論する気も起きず提督のあやしに甘んじる私は子供よね、と思った。 というか、大人か子供かなんてどうでもよかった。 安心感を覚えさせる提督の細くないこの掌でこう撫でられる事は、 私にとっては確かに小さくも大きな幸せだと感じていたから。 「こんな時間なのに付き合ってくれて、悪かったな。もう戻ろう」 提督は下腹部の乱れを整えてから、愛想ない口調に戻してそんな事を言う。 私は、本当にこれで終わりなのだろうか、と釈然としない疑問を馳せながらも素直に提督に従った。 火照った体を、涼しいくらいの潮風が撫でてくれていた。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/343.html
456 :名無しさん@ピンキー:2014/04/05(土) 16 33 15.57 ID /yfN0lOO ―底なし提督の日常― ハーレム系。提督のち○んぽ無双。媚薬・浣腸などあり。 ↓レスより開始 提督の朝は官舎の寝台で目を開けるところから始める。 ちなみに次にやることは枕の寝心地の良さを再確認することである。 ??「んひあぁっ♥」 枕……もとい豊満な乳房に押し付けられた頭を捻られ、乳肉を鷲掴みで揉みしだかれた大和が甘い色合いの混じった驚きの声を上げる。 大和「その、提督……寝てる間も器用に揉んだり吸い付かれて私、少々寝不足なんですけど。夕べもあれほど激しくされたのに……まだ満足してないの?」 提督「ふあぁぁ……よう大和、おはよう。お前のコレがやはり一番寝心地がいいな、いいホテルだ。」 大和「だから、私はホテルではないと何度も……んふぁぁぁっ♥」 悪びれない笑いを浮かべた口で挨拶をする提督。不躾な物言いを窘めようとした大和の言葉は、艶やかな乳房の先端の桃色の突起を抓られた刺激で途絶えさせられる。 提督「お前を抱いてるときが一番俺は気持ちよく寝られる。お前は俺の最高の寝場所だ、大和……それじゃ不満か?」 大和「まったく、そうやってすぐ……んんんッ♥もう、朝だから……んはぁっ♥支度をして、鎮守府にぃ……きひぃぃんっ♥」 敏感すぎるので普段は金属キャップを被せて刺激を避けている乳房を、舐め捏ね抓られ弄ばれる大和。冷静さを保とうとするもその声音は既に発情し、熱され蕩けている。 提督「なぁに今日はどこか出撃させる予定がある訳じゃなし、重役出勤でも誰も困る訳じゃあるまいよ。」 大和「提督がそんな調子では他の艦に示しが……んはぁぁっ♥だめっ、提督……くはぁぁぁっ♥」 乳房を捏ね繰りながら、熱く潤った大和の膣口をかき混ぜ始める提督。朝の寝室に提督女が性交する物音と女の喘ぎが響き始めるまでそう時間はかからなかった。 提督「よう、おはよう我が艦隊!今日も一日頑張ろう!」 おはようというには随分に遅い時間に鎮守府へ出勤した提督。ちなみに大和は足腰立たず本日は休暇を申請している。 既に訓練やら補給を各々独自に予定通り遂行していた艦娘達の冷たい視線を浴びながら向かった先は―― 提督「諸君ら第六駆逐艦隊には駆逐艦増産任務に従事して貰うこととなる。各艦奮闘して海軍魂を受胎するように。」 寝台の並ぶ室内にて整列した駆逐艦達を前に提督は彼女らに任務の概要説明を……何を言っているかわからない?説明しよう。 棲艦との戦争が激化する日々において資源の重要性は上がり、それを後方から優先的に補充される権利を得られる遠征、そこで重用されるのが駆逐艦だ。 つまり駆逐艦を増産することで帝国海軍はより一層戦勝に近づくのである。……建造するか戦闘勝てば勝手に増えるだろって?何を言ってるのかね貴官は。 そうやって赴任してくる艦娘は、余所で艦娘を勇猛なる海軍軍人達が孕ませ出産させることで増員された人員なんだよ?つまり駆逐艦孕ませは常識的かつ必須の任務なのだ。Okay? 提督「よし、では電よ。種付け任務を開始する。力を抜いて足を開いているように。」 電「う……怖いけど、了解したのです。」 彼女らはあらかじめ痛み止めを兼ねた媚薬を飲まされており、局部を寛げるよう準備を施されてからこの任務に参加していた。 しかし指程度のものしか収めたことのないだろう無毛で小さく未熟なスジに対し、提督の歴戦の肉杭はどう見ても不釣り合いに長大凶悪な兵器に思える。 電「提督っ、太いのですっ……あっ、あぁ!待ってください、大きすぎるで……ッ~~~~~~~~~!?」 狭小な割れ目を信じがたいほど伸張させながら、提督の肉槍が先端で何かを破る感触と共に電の股に沈み込む。電の唇から上がる言葉にならない悲鳴。 未成熟な華奢な胴に収まった長大な異物、その形状が腹部の歪な膨らみで分かるほどに電の膣は押し広げられていた。 電「あ、が……て、てーとく……!こわい……電の体、いまどーなって……ぐぎぃぃっ!?」 提督「よーし偉いぞ、電。落ち着いてゆっくり呼吸しろよ?少しずつ拡げていくからな……なーに痛くない痛くない。」 あまりに体格差の違う電の矮躯にのしかかり、凶暴な剛棒を埋め込んでいく提督。横で見ている駆逐艦達が青ざめるほどに恐ろしい行為にそれは映る。 しかし……それも媚薬に発情させられた体が行為に順応するまでのことであり、十数分も経過した頃には―― 電「てーとくっ、てーとくぅっ♥もっと電のおなかっ、ずんずんてっ……♥つきあげてほしいのれすぅっ♥♥」 雷「う、わ……電ってばアレで感じてるの?あんなお腹をぼこんぼこん突き上げられながら、蕩けた声出して……///」 暁「うそぉ……私達も、あんな風になっちゃうのかなぁ?あんなにだらしない顔して……その、いやらしいおねだりしたり……///」 響「んっ……♥ふ、ぅ……くふっ♥ひ、ぁ……ぅ……♥」 ぐちゅぐちゅと蕩けた粘質音を結合部から発しつつ、膣壁を摩擦する赤黒い肉柱で腹部を内から突き上げられる……その度、淫らな喘ぎ声を上げる電。 幼い駆逐艦が一足飛びに一人の女として開花させられ、乱れさせられている痴態から目を離せない彼女の仲間達。発情し、自らを慰め始める者すらいる。 提督「ふっ、ふっ、ふぅっ……電は呑み込みが早いな、もう奥の口が子種を欲しがっているぞっ……!ふっ、ふっ……今、くれてやるぞっ!」 電「はひっ♥てーとくぅっ♥くらさいっ、電のだいじなところっ♥てーとくのあかちゃんのもとっ……あっ♥あっ♥あぁっ♥」 電の未成熟な膣奥、女を目覚めさせられ充血する小さな子宮の入り口を容赦なく激しく突き上げる提督の主砲。 その痙攣が極限に達した瞬間、提督は咆哮を上げて渾身の力で腰を電の股に叩きつける。その直後―― 電「ッ―――あ゛~~~~~~~ッッ!?でてるっ♥でてるのですぅぅぅぅっ♥てーとくのっ……んにゃあ゛ぁぁぁぁぁっっ♥♥♥」 あどけなさの残る目と唇を一杯に開いた電。後背に目一杯仰け反った胴に収まる子宮に密着した提督の雄幹が砲撃もかくやという勢いで射精を放った。 小ぶりな子宮に水風船を膨らませるが如く精液を注ぎ込み、電の卵子を蹂躙させにかかる提督。電の華奢な腹部は忽ち妊娠初期の如く膨らまされていく。 提督「ふぃ~……やっぱり駆逐艦は最高だな。」 電「あ゛……ぅ、あ♥ん゛あ゛っ……♥♥」 ずるり、と肉柱が電の胎から引き抜かれる。精と純潔の証にまみれたその全長が除かれ、塞ぐものの無くなった電の膣が内部を晒したまま精液を逆流させた。 意識が半ば飛んだ様子で茫然と宙を見て喘ぐ電。性交の余韻で体が弛緩したか、尿道から黄金色のアーチが虚空に架かってアンモニア臭い臭気を漂わす。 提督「よーし次は……3人まとめてそこに横になれ。纏めて可愛がってやるぞぉ?」 全く硬さを失わぬ怒張を天に向けてそそり立たせたまま、並ぶ駆逐艦達に自重のない笑顔を向ける提督。それから若干の時間が過ぎ―― 暁「あ゛っ♥あ゛っ♥お゛ぉッ♥わたひっ、ていとくにぃっ♥オトナにされて……いぐっ♥オトナアクメいぐぅぅぅッ♥♥」 雷「あ゛~~~ッッ♥しれーかんの指っ♥はげしすぎるっ、からぁっ♥もっとゆっくり……ひにあ゛ぁぁぁッ♥」 響「イッたぁ♥もぉイッたからあ゛ッ♥とめてぇ、おマメいじのもお゛ッ……う゛あ゛ぁぁッ♥またクる゛ぅぅぅっ♥♥」 暁の幼い膣を容赦なく穿り未熟な子宮を突き上げる提督の肉杭。同時に雷と響の秘所を驚異的な指使いで嬲り回し、3人を同時に悶え狂わせる。 駆逐艦達に淫らな協奏曲を奏でさせながら提督は腰を振るピッチを上げ、欲望の射出に向けて猛然と暁の胎へと雄の幹を抜き差ししていく。 提督「暁!今お前を大人に……一児の母にしてやるっ!一滴残らず、飲み干せぇぇぇっ!」 暁「てーとくっ、いまだされたらわたひっ♥こっ、こわれぢゃ……ひに゛ぃぃぃぃぃぃっ♥あちゅいのでてる゛ぅぅッッ♥♥♥」 雷&響「あ゛あぁぁぁぁ~~~~~ッ…………♥♥♥」 再び先に劣らぬ射精を放つ提督。暁の胎も電同様、精液袋と化させ……失神する暁をそのままに、休むことなく次の種付けにとりかかる。 雷「う゛あぁぁッ♥しれーかんの゛ッ♥はげしすぎるの゛ぉッ♥むりっ、もお゛……わたひ、たよっちゃらめ゛ぇぇぇッ♥♥♥」 響「雷ッ♥うごいひゃだめ゛ッ……こすれてッ♥こすれひゃってっ、おかひくなう゛ッ♥おかひくっ……あ゛ぁ~~~~ッ♥♥♥」 貝合わせの姿勢で響に載せた雷の狭小な膣を徹底的に肉筒で穿り回す提督。駆逐艦2人は息も絶え絶えといった様子で身悶え喘ぎ続ける。 その後、激しいオーガズムが続き絶頂感から下りてこられなくなった雷の子宮に容赦なく種付けをした提督は更に…… 響「パマギーッ♥しんぢゃう゛ッ♥もお゛、ひんぢゃう゛ぅッ♥あ゛ッ♥あ゛ッ♥あ゛ぁぁ~~~~~ッッ…………♥♥♥♥」 イキすぎで半ば意識を失い、小便まで漏らしてしまった響。その小さな体を駅弁の姿勢でなおもひたすら提督は突き上げ続ける。 4人分の純潔の証と精液のカクテルを膣から逆流させる響、彼女が責めから解放されたのは悲鳴すら殆ど上げられなくなってからだった。 提督「あー、駆逐艦は何人いてもいいなやっぱり。ふぅぅ……」 あの後、駆逐艦達が完全に失神しきり反応が無くなるまで種付けを重ねた提督。肩をゴキゴキと鳴らしながら鎮守府の裏手を歩く……と、ふと。 提督「おっ?」 遠洋に姿を見つけた艦娘達の姿……作戦に出ていた一航戦の面々が予定通りに帰還してきたところであった。ニヤリと笑い提督は執務室へ歩を急ぐ。 提督「よく無事で戻ってきた諸君、全員が生還するのがまず一番だ。MVPは、加賀か……褒美をやろう、このまま残るように。それから……ドベの曙、お前もだ。」 一航戦の働きを労った提督が、室内に2人を残らせたしばし後……執務室には肉のぶつかりあう湿った淫猥な音が響いていた。 加賀「あの、提督っ……私、感情表現が苦手なんですけど。んっ……提督のご褒美、好きですから。提督っ……ぁっ……んぅっ。」 提督「わかってるから皆まで言うな、ホラ。口付けされながらするの好きだろう?ほら、体寄せろ……」 執務椅子に浅く掛けた提督に跨り腰を振る加賀……その肌はほの薄く朱を帯びた程度であり、表情からも感じているか否か一見読み取りづらい。 しかしその膣肉は発情し切って熱く蕩けて分泌液を滴るほど溢れさせ、肉棒の感触を噛みしめるようにねっとりと絡みついて淫らに震えていた。 上衣を肌蹴て豊満な乳房をまろび出させた上体を抱き寄せ、その唇を奪ったまま膣上部を擦ってやる。と、静かに目を細め身震いし絶頂を迎える加賀。 曙「クソ提督ッ……いつまでそんな、ッ!変態ぶり晒してる、ワケッ……ふぐっ!付き合ってられないわっ、このっ……ドクソ提督ッ!!」 提督「ほーう、そうかそうか……ところでどうしたんだ、モジモジして。腹でも痛いのか?……おぅっ、いいぞぉ加賀。」 曙「~~~~~~ッッ!!」 加賀と提督の痴態を直立不動のまま見せつけられていた曙が顔を紅潮させて言葉を詰まらせる。その腹部はまるで妊婦の如く膨らんでいた。 ゴロゴロと腹腔内から響く異音のたび、尻を手で押さえながら腿を擦り合わせ身震いする曙。全身に汗を浮かべた姿はいかにも辛そうだ。 曙「クソ提督ッ……アンタが命じたことでしょ!?大体アンタはっ……」 提督「わかったわかった、俺が悪かった。まあ……クソをするのはお前だが、なっ!」 胸倉を掴まんばかりの剣幕で寄ってきた曙へ、片腕で加賀を抱いたまま逆の手で曙のスカートの下に手を伸ばし……尻肉の間に提がるリングを掴む提督。 力任せにリングを引き下ろせばブボボボ、と何かが連続的に引き抜ける空気音が響き―― 曙「んお゛ぉぉぉぉぉぉッッ♥ソレ抜くなァッ、やめろクソていと……お゛ッ♥お゛お゛お゛ッ♥いやあ゛ッ、漏れるう゛ぅぅッ♥♥」 提督が引き抜いたリングに連なる大振りな数珠、その玉が次々と曙の肛門から産み落とされる。肛門肉が捲れ上がるほどの勢いに悶絶する曙。 ぐぼっ、と空気音を立てて最後の一玉が引き抜かれると同時……ふやけた肛門を痙攣させて曙が甲高い悲鳴を上げた、その直後。 曙「ん゛あ゛ぁぁぁぁッ♥でてる゛ッ♥デちゃってるう゛ッッ♥クソてーとくなんかにみられでッ……ほっお゛ぉぉぉぉぉッッ♥♥」 部屋外に響くほどの悲鳴でも消しきれぬ派手な排泄音を立て、曙の尻が半透明の粘液をまるで噴水の如き勢いで噴出させる。 ドバドバと足元のバケツ内に粘液を堆積させながら、ガクガクと全身を震わせて排泄の解放感に打ち震えてしまう曙。 提督「罰ゲーム完了、っと。褒美の方も出すぞ、加賀!うおぉぉっ!」 加賀「はいっ……んっ、はぁ。提督の、精子……下さい、子宮一杯に。中だし、好きですから……あっ♥」 曙の痴態に何か感じるものでもあったのか、平素に見える表情のまま一層激しく腰を振り始める加賀。間もなく提督も限界を迎えて精を放つ。 と、息を飲んだ加賀が背を反らせて膣肉を強烈に顫動させた。相当激しく絶頂を迎えたのだろう、声こそ出さないが焦点の合わない瞳から随喜の涙を零す。 直後崩れ落ちて提督の胸に体重を預け、子宮に精液を直接注がれる快楽に全身を打ち震えさせる加賀の口元が荒く呼吸する。 曙「う゛あ゛ぁっ……クソていとくっ、ばかぁっ……う゛っ、んぐあ゛ぁぁぁぁぁ♥♥」 腸管を水風船のように膨らませていた媚薬浣腸液を全放出する強烈な快感と極限の屈辱的な羞恥がごちゃ混ぜになり、大粒の涙を流して悶える曙。 その姿に平素の周囲を拒絶する鋭さは片鱗もなく、無力感に打ちひしがれる年相応の少女がそこにはいた。 提督「よーし、よく我慢して罰ゲームを受けたな。よくやった、曙……ほらほら、泣くと可愛い顔が台無しだぞぉ?」 曙「このっ、クソ提督ッ……誰の、せいよぉっ!バカ!死ね!千回死んじゃえ……んぐぅっ、んちゅうっ!」 真っ赤にした顔を振り乱し憤る曙を抱き寄せ、その唇を奪う提督。噛まれ、引っかかれながらも怒りが収まるまで抱き抱えてやる。 曙「ぷはっ、はぁぁっ……。こんなので……誤魔化されると思ってるの、クソ提督?」 加賀「はぁ、はぁ……あの。提督、ご褒美は私が貰う筈……ずるいです。」 それから間もなく、提督の執務室からは女2人分の嬌声が代わる代わる響き始めるのだった。 提督「いてて……曙は興奮すると爪立てるのはなんとかならんもんか?あーモテる提督はツラいね……お。おーい、お前達!昼飯まだかー?」 爪痕の残る頬を撫でながら中庭を歩いていた提督。そこで訓練後の一休みをしていたボーイッシュな駆逐艦他の姿を見つけ、声をかける。 食堂でランチを奢ってやったあと、ごく自然な流れで休憩に入ることとなり―― 提督「お前達には大和撫子らしい乙女らしさが足りんッ!女性ホルモンを活性化させ女として磨きをかけることで!お前達は一段上の艦娘に進化するのだぁ!」 時雨「お゛ッ♥お゛ンッ♥出てりゅっ♥てーとくに、ボクの奥っ♥ごんごんノックされへっ♥女性ホルモンッ、出るふぅっ♥♥」 最上「う゛あ゛ァッ♥そこダメっ、提督ぅッ♥おシリとアソコの間の薄いトコッ……コリコリされたらボクッ♥お゛ッ♥へお゛お゛お゛ッ♥♥」 皐月「てーとくっ♥おマメとあなっ、どーじに……ぐりぐりってへぇっ、ん゛にぃッ♥♥ボクッ、こわれ……ふぎゅう゛ぅぅぅぅッッ♥♥」 Z1「あふ……んっ、んちゅぅ♥提督、キスだけじゃ切ないよ……♥ボクも、はやく……ねぇ♥」 尻を突きだすよう並べさせた3人を肉棒と指で容赦なく責め立てる提督。中性的な少女達は今や揃って蕩けた雌の顔で淫らな喘ぎを上げている。 一人おいてきぼりになったレーベレヒトマースは目の前の痴態にあてられ、提督の首にすがりついて口淫を求めながら腰を擦り付けるほど発情していた。 それから―― Z1「ふあ゛ぁぁぁぁぁッ♥ボクのッ……しきゅうッ♥てーとくのアツいのお゛ッ♥ドクンドクンて、いっぱいキてるう゛ぅぅぅッ♥♥」 最上「提督ぅっ、ボクにもっ……ん゛あ゛ぁぁッ♥しゃせーしてるのッ♥そのままキタぁぁぁッ♥はひぃぃぃぃンッッ♥♥」 並べ重ねた4つの小ぶりなヒップ、その前の穴に代わる代わる肉棒を突き込んでやる提督。その内二つに精を交互に注いでやれば二つの喉が甲高い悲鳴で絶頂を叫ぶ。 更に休むことなく提督は他の2つの穴にも猛然と肉筒を突き入れ、容赦なく犯し抜き―― 皐月「ふあ゛っ……あづいぃッ♥だしたばっかりなのにぃっ、てーとくのッ♥ドロドロでっ♥やけどしそぉ……んあ゛ぁぁぁぁッッ♥♥」 時雨「きひぃぃぃんッ♥♥なりましたぁっ♥ボクっ、てーとくのおちんぽで……オンナになりましたぁぁッッ♥あ゛ッ……いぐぅぅぅッッ♥♥」 立て続けに2人の胎内にも瞬時に妊娠しそうな濃厚な精液を注ぎ込んでやる。先の2人より更に蕩けた女の啼き声を上げて絶頂する駆逐艦達。 その後も全員を3周ほど徹底的に犯し抜き……各々凛々しさの片鱗も残らないイキ崩れた表情に成り果てた様を並べ、記念撮影してやって提督は立ち去った。 提督「ふぁぁ、流石にあれだけ出すと眠気もくるな……ん?」 島風「げっ……!」 鎮守府裏で訓練をサボって連装砲ちゃんと遊んでいた島風を発見。海軍精神注入棒で性根を入れ替えさせてやろうと心に決める提督。 島風「おごお゛ッ♥連装砲ちゃん゛ッ♥抜いてぇ、無理い゛ッ♥♥お尻に提督入ってるのに……裂けぢゃう゛ぅぅっ♥♥」 後背から提督に抱えられ、尻を肉柱で侵される島風。既にニ発ほど膣内射精を受けて白濁液で塗装された膣にも連装砲の筒が突き立ち、肉孔を穿り回していた。 両穴に深々と異物が捻じ込まれるその度、華奢な島風の腹部は内側から歪に押し上げられる。圧迫された肺腑から息が絞り出され、喉から溢れ出る悲鳴。 提督「音を上げるのが早すぎる、いかんぞ!速さ自慢もいいが、お前には持久力が足りていない……よし!俺がトレーニングに付き合ってやろう!」 島風「とれーにんぐもっ、なにもお゛ッ……♥せっくすしてる、だけじゃ……お゛ッ!?お゛お゛っ、お゛う゛ぅぅぅぅッッ♥♥♥」 二穴を執拗に穿られて幾度も絶頂し、既に朦朧としつつあった島風。その直腸に提督の肉筒がなんの加減も無く精液をブチ撒いた。 排泄器をマグマのように濃厚に粘る熱を持った液体に逆流され……更に硬質な異物で膣穴を穿られ、半ば白目を剥いて悶絶し叫ぶ島風。 島風「もうゆるひれ゛ッ、わらひ……こわれ゛う゛♥ッ……あ゛~~~~~~ッ♥♥♥」 しばらくして提督が歩き去った後。様子を見に来た艦が目にしたものは…… 妊婦のように膨らんだ腹に溜まった精液を開きっ放しの肛門から噴水のように噴き上げ、アヘ顔ダブルピース姿で失神した島風であったという。 提督「そろそろ陽も傾いてきたか……小腹が減ったな。」 そう呟いた提督の視線の先にあったのは居酒屋鳳翔の暖簾。準備中の札が提がっていたが、見なかったことにして入店する。 鳳翔「いらっしゃいませ、すみませんまだ準備中で……あら。」 提督「すまんな、腹が減った。出来合いでいい、何か軽く摘まめるものはないか?」 そんな流れで開店前の店のカウンターで適当に胃にものを入れながら手酌で冷を一杯やっていた提督。 開店支度をする片手間の鳳翔に最近女遊びが過ぎていることを窘められたり、何気なく会話を交わしている内に……まあなんだ、お察しである。 鳳翔「おほおっ♥堪忍をっ……おひぃっ♥お店、開けないと……んおぉッ♥♥お客の子達、困りますからっ……あひぃぃんッ♥♥」 カウンターの中、背後から蜜壺を突き上げられ淫らな喘ぎを上げる鳳翔。少女にはない背徳的な艶を漂わせ、悦楽に乱れた姿を存分に晒している。 娘盛りを過ぎた成熟した肢体は弾けるようなハリはないが、しっとりと手に馴染む柔らかさをしており肉を掴む感触が実に心地よい。 提督「なぁに、準備中の札を見ればっ……食堂にでも行くだろうっ!一日くらい、休んでも……誰も、文句は言わんさっ!」 鳳翔「そんな、ご無体をっ……んう゛っ♥堪忍して下さ……ほぉぉぉッ♥おひぃんッ♥堪忍ッ♥お尻叩きなんてっ……あひぃぃッ♥♥」 むっちりと肉のついた柔らかな尻……乱暴に平手で叩いてやると小気味よい音と共に尻肉に赤く痕がつき、鳳翔が仰け反って悲鳴を上げる。 苦しげな悲鳴とは裏腹に肉襞をいやらしくうねらせ、熱い蜜を分泌して肉棒に絡んでくる膣。しとやかな佇まいとかけ離れた淫らな肉体に嗜虐心が煽られる。 提督「お前の雌が俺のモノにむしゃぶりついてるのがわかるだろ?今たっぷりと種付けしてやる……もう一隻分、余分に空母の母になれっ!うおぉぉっ!」 鳳翔「ひぃっ、いけませんっ……高齢出産は危ないですからっ、堪忍を!だめっ、いけませ……おっひぃぃぃッ♥♥♥」 自身が女であったことを思い出して震えながら排卵する鳳翔の子袋へ、容赦なく粘つく白濁液を注ぎ込み種付けする提督の肉砲。 この背徳的な行いは、ボーキ食べたさに準備中の札を無視して突入してきた赤城に蛋白質をご馳走してやりながら陽が暮れるまで続いたのだった。 提督「ふぃ~、すっかり暗くなっちまったな。寝る前に風呂でも入って……お。」 今日の寝所を考えていた提督の耳に入ったのは鎮守府の浴場から響いた潜水艦娘の姦しい声。 その数分の後。おっと男湯と間違えたー!という雄叫びの直後に悲鳴が響いてから暫し時間が過ぎ…… 伊19「いくイグのお゛ぉぉぉッッ♥♥いぐっ、イグゥゥッ♥てーとくのおちんぽでっ、いくイッグぅぅぅぅッッ♥♥♥」 伊58「お゛ッ……ん゛ほお゛ぉぉぉッ♥イクでちぃっ♥あしゆびおチンポでッ♥まえとうしろグリグリされて……ふぎぃぃぃンッッ♥♥♥」 伊401「お゛ッ♥お゛ぉぉぉンッ♥♥ゆびッ、ズボズボらめえ゛ッ♥おひりっ♥しりあにゃッ♥こわれ゛ッ……ん゛お゛ぉぉぉンッ♥♥♥」 伊168「んきひぃぃぃっ♥イッ……イッてるのに゛っ、どんだけペロペロするきよぉっ♥いぎッ……んひあ゛ぁぁぁぁぁッッ♥♥」 伊8「あ゛ーッ♥あ゛ぁ~ッ♥もぉイけないよ゛ぉーっ♥むりっ、ムリぃ~……んひあ゛ぁぁぁ~~~~ッッ♥♥♥」 浴室の床に転がる己に跨った潜水艦娘達の水着をズラし、その各々の孔を男根で手指足指で舌で穿り回し快楽で身悶えさせる提督。 その場にいた全員の魚雷管を徹底的に股間のブラシで磨き上げ、あとから入ってきたまるゆも混ぜてのぼせ湯当たりさせるまで乱交を続けたのであった。 提督「うー、出した出した……今日はもう流石に打ち止めだな。さーて、今日の寝床は……お。」 夜の帳の降りた宿舎前を歩く提督、その視線の先にあったのは武蔵の居室の灯りであった。 本日の寝床を武蔵御殿と定めた提督が扉を潜り……しばらくの後、乱れ狂う女の声が日の替わるまで続いたとか。 これがとある提督のよくある一日の出来事。また明日も同じような一日が始まるのだろうが、それは別の話である―― + 後書き 464 :名無しさん@ピンキー:2014/04/05(土) 17 18 24.45 ID /yfN0lOO 最後までのお付き合いありがとうございます。 自分でいうのもなんですが酷い提督ですね、ドイツ国歌が一々バックに流れそう。 結婚指輪を米帝買いした提督は割とこんな生活送ってるのかもしれませんね。 ではまた何か投下できたらと思いますので、その際もどうぞよしなに。 しかし連投規制はどうにかならないものかと。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/11.html
夕方のとある鎮守府 「いーやーだー!私は夜戦するのーー!!」 少女の大声が鎮守府内に響き渡る。 少女の見た目は十代中盤と言ったところだろうか。 短めのツーサイドアップにオレンジのセーラー服とミニスカート...今は所々破けている...を着ている少女 軽巡洋艦「川内」。彼女の名前だ。 白い服を着た男...まだ若いであろうこの艦隊の総司令官に、手を引っ張られて引きずられている。 「んなこと言ってもな!お前中波しちゃっただろ?あのまま突っ込んだら夜戦どころか大破しちゃうぞ! ほらっ!早くドックに入ってきなさい!」 川内をズルズルと引きずりながら、大きいドアの前にたどり着いた。 「入渠」と大きく書かれた扉が開かれ、川内を引きずりながら入っていく。 「やーっ!私まだ中波だもん!もう少しで夜戦できたのに引き返しちゃうんだもんっ!提督の馬鹿っ!! 馬鹿っ!!99式艦爆から落ちちゃえ!!」 「地味に怖いこと言ってんじゃないの!お前は虫歯を直すのが怖い小学生か!!」 湯船のような所へ無理やり川内を突っ込む。すると何処からか小さな小さな、少女の形をした妖精... と言われているなにか...が現れた。 「皆さんいつもお世話になってます。今回もウチの川内をよろしくです。」 提督の言葉を聞いた瞬間、鋼や燃料を持った妖精が浴槽内を飛び回る。 「ウーン、コノダメージハニジカンッテトコロカナー。マーワタシラニマカセテクダサイヨー!」 ヘルメットを被った妖精が笑顔で提督に伝える。軽巡洋艦とはいえ川内のレベルはそれなりに高い。 提督がまだ駆け出しだった時からずっと使っているのだ。 まったくの初期状態では中波で30分も掛からないのだが、艦娘の潜在能力が高いほど、修理に時間がかかってしまうらしい。 「提督ー!勝手に話を進めないでよー!夜戦!夜戦!!!」 「チュウハデヨカッタネ。ソウコウノキズカラシテ、モウスコシデタイハシテモオカシクナカッタノヨ。アンマリオコラナイデアゲテー。」 浴槽でギャアギャアと叫ぶ川内をなだめながら修理を開始する妖精達。 彼女達は慣れたものであった。川内以外にも似たような艦娘がいるので...(麻耶など) 「まったく...じゃあ直ったら戻ってこいよ川内。そうそう、今回はバケツは使わないからな。」 言いながらドックから出て行った。 「ええっー!?二時間もこうしてろってうの!?」 じっとしていることが嫌いな川内にはいい罰ゲームだった。 「ホラホラ~、グチナラキイテアゲルカラ、タマニハオトナシクユックリシテミレバ。」 ひん曲がった20.3cm連装砲 を直しながら、川内に話しかける。 自分より圧倒的に小さいのに母親のような雰囲気の時がある。なんでひん曲がるほどのダメージを受けた砲塔を いとも簡単に直すことができるのか。 そもそもなぜこの鎮守府にいるのか... 妖精への謎は尽きないが。 「ホラ、ド~ントイッテミテ」とでも言いたげな妖精を前に川内もゆっくりと切り出した。 「...別に...愚痴ってわけじゃあ...わかってるんだ...本当は...」 騒いでいた川内が突然静かになってしまった。 「...ウン...??」 慣れた手つきだった皆も一瞬手が止まった。こんな川内は見たことがない。 「...わかってるの...提督の選択は間違ってないって...それなのに...」 「...センダイ...イイタクナイコトハイイカラ...」 他の皆も、いつもと違う様子の川内に戸惑いながらも耳を傾けながら修理をしていくのだった。 「...私って本当ダメだなぁ...」 泣きそうな顔の川内を見ながら、黙って話を聞いていた。下手に慰めようとは思わなかった。 それは私がすることではないと。 10cmほどの小さな妖精は、そう思いながら提督の顔を思い浮かべた。 夜の鎮守府 「ヘーイ!提督ぅ!紅茶が飲みたいネー!」 「今家具コインが4000枚しかないから、もうちょっと我慢して!」 「オーゥ...サスガに母国の味が懐かしくなってきましたネー...」 許せ金剛。がんばっているけど9000コインは高いよ...それまではコーヒーで我慢してくれ。 我が鎮守府にはコーヒーしかないんだ... 「でもでも~!提督が淹れてくれたコーヒーオイシイから私は明日も戦えるネ!!」 ぴとっ、と体を貼り付けてくる。毎回のことだがコイツは体をくっ付けすぎだ。 「ほら、近づきすぎだぞ。長女としての威厳をもっと出さなきゃ霧島に小言言われちゃうぞ。」 「ノッー!それはご勘弁なのデース!...じゃあ、私たち4人で提督を仲良く分ければ問題ないのでワ?...」 顎に手を当てて考える金剛。少ししたら「ニヘヘヘ...いい考えデース!」と笑い始めた。 「いや!?どうしてその考えにいたるの!?そりゃ嬉しいけど違うっしょ!?」 「ウヘヘヘ...提督は素直なのデース...私たち姉妹はみんな提督にLOVE! なのですからネー!///」 言って恥ずかしかったのかボッと顔が赤くなったのを手で隠してる。あ、ちょっといいかも... 「...提督...」 提督と金剛のやり取りを影から見ていた。 ---------------------------------------------------------------------------------- 「遠征終了!艦隊が帰投したぜっ!」 天龍が遠征から帰ってきたようだ。妹の龍田と駆逐艦4艦で資源輸送任務に行っていた。 「おかえりー!8時間もお疲れ様だ。」 「へへ...俺にかかれば対したこたぁねぇよ。ホラ、資源だけじゃなく家具箱も確保してきたぜ。」 ドカッと、大量の鋼と弾が入った箱を目の前に置いた。さらに今回は中量の家具コインが入っている と思われる家具箱も一緒だ。 「どんどん溜まっていくな。ありがとう。よくやったね。」 言い天龍の頭を撫でる。こいつは不意打ちに弱い。 「っっ!!!いきなり頭触んなよっ!!ぶっ殺すぞ!!」 剣を構えるが散々同じことをしたりされたりしたので、天龍の扱いはもうわかってきたつもりだ。 自分で言うのもなんだが。 「あらぁ~~、天龍ちゃん「今日も提督に撫でて貰えるように張り切らねぇとなっ!」って遠征前に言ってたじゃな~い。」 龍田がいつものおっとり口調で言った瞬間天龍は真っ赤になった。耳のアンテナまで赤くなってる... 「ばっ!!!それは言うなって言っただろ!!!」 剣を振り回し凄まじい剣幕で龍田を睨むが、龍田はまったく表情を崩さず言い放つ。 「もう~~天龍ちゃんがいつまでも素直にならないのが悪いのよ~~。ホント強がりなんだからぁ~~」 ニヤっとしながらクスクスと笑う妹に対して、言葉に詰まってしまい焦る姉。まだ真っ赤である。 どうやら龍田は確信犯だろう。そりゃあね、天龍のことは大体わかっているけどさ... 「とっ!とにかくっ!遠征は終了したからなっ!俺は飯食ってくるからなっ!提督と龍田の馬鹿野郎!!」 恥ずかしさのあまり走り出して逃げた。ああ...いくら高速の軽巡だからってその速度はあぶな...あっ、転んだ。 「...もぅ...天龍ちゃんはかわいいんだからぁ~~。私もご飯食べてきますね~。今日は何かなぁ?竜田揚げかなぁ~?」 それはギャグなのか?...共食い??? 龍田の溺愛っぷりにも困ったもんだな。...少し病み入ってるけどな... 天龍はいつものことだからあのままでいいだろう。あとでなんか言われそうだが。 「...提督...」 マルフタマルマル 「...気がついたらこんな時間か...まぁ大体終わったし寝るかな。」 艦隊の資料を片付けながら目をこする。そろそろ沖ノ島海域を攻略したいところだな。 次からは少し進撃方法を変えてみるか...ん?... トントンッ こんな時間に誰だろうか。ノックってことは部屋を間違えたってことはなさそうだが。 「...入ってきていいぞ...」 ガチャッ... 扉が開きあれ以降姿を見せなかった 「...提督...こんな時間にごめんなさい...」 川内が入ってきた。元気ないな...夜はむしろ元気なのに。 「どうした?傷はもう平気か?夕飯は食べたのか?...」 夕食の時に川内はいなかったらしい。入渠が終わった後自分の部屋にでもいたのか? 「あのっ...提督...お話があるの...聞いてくれるかな...」 いつもの元気で騒がしい川内とはまったく逆だ。どうした。 「いいとも。今なら誰もいないから遠慮なくゆっくりと言ってくれ。」 取り敢えず立ったままではなんなので椅子に座ってもらう。 私の隣に川内が座る。うむ...やっぱり大人しすぎるな。 「話ってなんだ...?」 下を向いている川内の代わりに話を切り出していく。 「...あのね...驚くかもしれないけどさ...入渠中考えてたの...うん...」 椅子に座っていても川内の方が私より背が低いので、私の顔を覗き込むようにして言う。 今にも泣きそうな顔で...。やっぱこいつかわいいな... 「私ね...いつも沢山提督に迷惑かけて...金剛さんみたいにおもしろい話はできないし... 天龍ちゃんみたいに遠征だって得意じゃないし...愛宕さんみたいに胸だって...大きくないし... 加賀さんみたく料理だって作れないし...でも...私はね...」 泣きそうではない。泣いていた。私の顔をしっかりと見ながら。 ...流石にここまで言われると川内が言いたいことはわかってくる... 「...提督が...好き...です...みんなと比べて何一ついい所がないかもしれないけど... それでも好きなんです...ずっと考えて...言わないようにしようって...思ってたけど... 今日妖精達に話を聞いてもらってたら...「そういう気持ちはちゃんと伝えなきゃ」って 言われて吹っ切れたの...我慢できない...好き...」 耳に入るか入らないかくらいの声で、涙を吹きながら言われた。 「好き」の部分だけは大きく聞こえたが...これが川内の気持ちか... 「て...提督...あ...あの...ごめんなさい...いきなりこんなこと...我慢できなくて...」 「それ以上言わなくていい。」 「...え...?...」 ギュッ... 「...??!!提督!!??あ...なんで...っ...んぅ...」 川内を思いっきり抱きしめてやった。流石に私との体格差と身長差を激しく感じた。こんなに柔らかいのか...。 そのままポンポンと頭を撫でる。そういえば一度も川内にしたことなかったな。 「...ぅ...ふっ...んっ...んぅ~~~...提督ぅ...」 わっ...すげぇ甘い声...これ川内が出したんだよな今?... 「...川内...」 「私ね...天龍ちゃんが撫でられてるのずっと...いいなって思ってた...」 一方的に抱きしめられていた川内が、抱きしめ返してきた。 大きくはない。が、小さすぎというわけでもない。丁度中間くらいと思われる胸が私の胸に当たる。 ...こいつよく考えるとモデル体型っても過言ではないんだよな。足はすごい綺麗だし、 背も高すぎず、小さすぎないし、胸だっていい感じにあるし...実にいい体型してると思うよ... 那珂よりかアイドルに向いてるんじゃないか(失礼) 「川内...私はな...なんとなくだがわかってた。川内の気持ち...」 何も言わず胸の中で頷く川内。 「...今までの川内と馬鹿騒ぎしたり、遊んだり、話ししたり、それだけで満足とも思ってた。 ...提督という立場のことを考えたらそれが限界だなとも思ってた。川内だけじゃない、皆がいるから。」 ビクッと胸の中で川内が震えた。否定されたと思ったのだろうか。 「...一人だけとそういう関係になったら、皆との関係がギクシャクしてしまうんじゃないかと怖かったんだ。でも...お前が勇気出して 言ってくれたんだ...私も怖がらないで本当の気持ちをお前に伝えよう。」 ギュゥゥッ... とこれまでにないくらいの力で抱きしめてきた。少し痛いがこれが川内の私への気持ちなんだろう... 「...私もな...艦娘は数あれど、お前が一番好きだ...辛い思いさせてすまない。」 今顔が赤くなっているだろうな。そんなことはいい。随分遅くなってしまったが私も川内に、 気持ちを伝えることができた。本当は男から言い出したほうがもっとよかったのかもしれないが... 「...提督...本当に...私でっ...いいのっ...」 やめろ もう泣くなって。 「本当...私だって流石に鈍くないさ。金剛も天龍も...私のことを好いてると思うけど、 ...今度からははっきりと川内...お前が一番好きだって自信持っていうさ。 ...皆もわかってくれると思うから...」 頭を撫でてやる。今までしてやれなかった分を。 「...提督ぅ...ありがとう...わ、私...グスッ...嬉し...ウッ...」 「ちゃんとしてやれなくてごめんな。これからはそんなことさせないから...」 川内の肩に頭を埋める。「ん...はぁっ...」と色っぽい声が聞こえる。 ...普段が普段なだけあってギャップにクラッときてしまう... 「ね...提督...あ、あのねっ...あのその...///」 私から少し離れて呼吸を整える。...もしかして... 「...キ...キス...したい...提督と...」 やっぱり... 「いつからか...好きだって意識してから提督と...したいって...思ってた... あの...ダ...ダメ?...」 馬鹿!そんな目で見られて「嫌です」なんていう男いないぞ!もっとも私からしようと思ってたんだがな。 「...川内...」 そっと川内の両頬を手で抑える。ビクッと震えたがすぐにおとなしくなった。 「あっ!!!あうぁ...///...提督...お願い...///」 目を細めながら私を待っている。流石に私も緊張してきた...が表には出さずに... 「川内...」 とだけ チュッ 10秒たらずの短い時間だった。が、それだけで十分だった。 キスって...こんないいものだっけ...すごいな、頭がしびれる... 唇を離すと「...あっ...」っと川内の口から声が漏れた。名残惜しそうな表情がまた... 「...私...キスしちゃったんだね...提督と...」 そうだよ。俺提督は川内とキスしたよ。まだ感触が残ってるよ。 「...提督とキス...キス...えへへっ...しちゃったんだぁ...///」 なんだこいつかわいい。さっきのキスで思考がとろとろになってるのは私だけじゃなくてお前もか。 私もかなりやばい。このまま行くと川内とこれ以上のことを 「提督...大好きぃ...」 そういって再び抱きついてきた。腹の辺りにギュッと腕を回される。 私も川内の腰に手を回し答えてやった。 「私も川内が大好きだよ...」 言って少し力を込める。「ん...ふぅ...」と川内が喘ぐ。これ以上この声を聞いていたら... 「...ね...提督...もう一つお願い...あるの...」 まさか いやここまで来たらすることは誰でも予想がつくだろう... 「...提督...私に本当の夜戦...教えて...///」 予想していたがいざ川内の口から言われるとすごく興奮する。なんという破壊力だ... ここまで来て「もう寝る時間だろ」なんて言う野郎はいないだろう。 ...もっとも私も川内とならしたいと思っていた。全部先手を取られてるな... 「...あっちに移動しようか...」 家具コインで買ったシングルベッドを指差す。 「......///」 真っ赤になりながら無言で川内はベッドに移り横になった。 我、夜戦に突入す! そんな言葉が頭に浮かび上がった。 まずは、川内を抱き寄せてキスをする。先ほどと同じく優しくそっと触れ合うだけの。 「...んっ...提督...ずっとぉ...したかったよぉ...んちゅっ...」 お互いに何度も何度も触れ合うだけのキスをする。まだ始まったばかりなのに、凄まじい快感がビリビリと伝わってくる。 ずっとこれをしててもいいくらいだが、鈍った頭を動かして先に進もう... キスの途中で私が川内の口内に舌を入れた。いきなりのことに川内は目を見開いてしまった。 が、すぐにトロンとした眼差しになり、川内は私の舌を受け入れてくれた。 「...ちゅぅ...はふゅ...ちゅるっ...ちゅっ...んっ...ちゅぅ...は...はっ...あぁぁ...」 先ほどの優しいキスとは真逆の、お互いが本能のみで動いている激しいキス。 私も川内もお互いの唾液を交換し合い、口元がベチョベチョになっている。 「...ちゅっ...うぅ...んっ...ぷはっ...すご...提督...これって大人の...キス...だよね?...///」 いつもの川内からは絶対に出ないであろう言葉。あぁ...やばい...ギャップ萌えというやつか... 私も...もうそろそろ... 「はぁ...はぁ...提督...あ、あの...ココ...///」 う、やっぱり気づかれていたか...川内が私の股をズボンの上から手で顔を隠しながらじっとりと触っている。 当然私のモノは完全に勃起している。戦闘モード100%だ。キスしたときから。 好きな娘と「こういう」ことをしているのだから当たり前だろう。 「キスしている時から...提督のコレ...足に...後...ココ...に当たって...///」 真っ赤になりながら、自分のふとももと...女性器がある場所を指差す。 ...キスは川内を膝の上に乗せてしていた。あまりにもキスが気持ちよかったから気がつかなかった... ソコに完璧に当たっていたのか... 「...ね?...提督...この...提督の...お...///」 やはり恥ずかしいのだろう。年相応の知識があるとはいえ未経験なのだ。男性の一物を触るのも口にするもの初めてだろう。 「提督の...お...主砲...見せてください...///」 なるほど そうきたか 少しクスッとしたが、川内なりに恥ずかしかったからぼかした...のだろう。 「...わかった...ほら...川内と色々なことをシたからこんなに...」 ジッーっとファスナーを下ろすと、我ながらガチガチに硬くなった主砲が飛び出してきた。 「!!???キャッ...///...うわぁ...これが...うわぁぁ...///」 ...思ったより生々しかったのだろうか、川内は少し顔を離した。 未だに真っ赤っかの顔を両手で隠してはいるが、隙間からチラチラと見ている。隠す気0だろ。 「...うぁぁ...こんなに血管浮き出て...こんなに大きいなんて...///」 うはああぁ...すげぇ見られてる...恥ずかしがっている川内を見てるだけで興奮してくる... 「...!??...提督のが...ビクビクって動いてる...///」 私だってもうなにも隠す気はない。みろっ!お前を見てこんなに興奮してるんだぞっ! と、少々ヤケクソな考えになってしまったが、嘘はついていないのでいいだろう。 「ぅぅぅ...提督の...すっごい...はぁ...はぁ...うわっ...あっつい...」 そっと、一物に川内の手が触れた。 ビクンッ!! 川内に触れられた。そう思ったら想像以上に身体が反応してしまう。 下半身だけ別の意思を持っているかのように股間が暴れる。 「キャアッッ!!...こ、こんなに動いちゃう物なの...あっ...なんかヌルヌルしてる...」 恐る恐る先端を触ってきた。先程から止まることなく我慢汁が出きているので、川内の手はあっという間にベトベトになった。 「...提督...コレ...なんですか...///」 自分の手に張り付いた液体を私に見せてくる。目がトロトロになってる...川内も興奮しているのだろう。 「それは気持ちがよくなればよくなるほど出る物なんだ...それだけ今気持ちよくなってるってこと...」 私は自らの手で上下に扱く。先端が驚くほど膨らんでいる。熱い... ................................................................................................................................................................................................................... 「うわぁ...うわぁ...すごくエッチだよぉ...」 ゴクリッ... 思わず喉を鳴らしちゃった...今の絶対聞こえてた... だってだって...提督の...すごい膨れ上がって...真っ赤で.../// 今すぐ楽にさせてあげたい...な、なんかを出せばいいんだっけ?... 「...川内...私のコレ...扱いてもらってもいいか?...」 扱くってさっき提督が自分でしてた見たいに?... 「...やってみるね...」 提督のおち...主砲をしっかり握る...熱いよ...ビクビクって震えてるし...やっぱり辛いんだよね?... そのままゆっくりと上下に擦る。...うわぁぁ...血管がすごい浮き出てるよぉ... なんというか思ったより...「コレ」が怖い...男の人ってみんなこうなっちゃうのかな... ...まだ怖いよ...でも、提督のだって思うと...恥ずかしいけどちょっとずつ...いいなって... あ...なんか...擦るたびに匂いが...なにこれぇ...わかんないけどエッチな匂いだよぉ... 「...んっ...こんな感じで大丈夫かな...?」 「...ああ...もう少しだけ力を入れても大丈夫だぞ...」 言いながら提督が私の頭を撫でてくる...止めてよ...そんなことされたら... あぁ...また出てきちゃった...///... ...まだ提督にはバレてないよね... 「はぁ...っ...ん...提督ぅ...好き...」 提督の主砲すごい...熱すぎる...先っぽからはさっきから液がダラダラと出続けてる... 扱くたびに ニチャニチャッ ってエッチな音が私の耳に入ってきて思考がどんどん麻痺していく... 擦ってるだけなのに...私までこんな気持ちがいい... 「...川内...次は...口でしてもらってもいいかな?...」 口で? 口で提督の...コレを...///...舐めるの?...そんなこと今まで考えたこともなかった... うん...したい...かな...まだちょっと怖いけどなんかもう...頭が...考えられない... 「...えっと...舐めればいいかな...」 両手で主砲を持ちながら尋ねる。この感触慣れてきたかも... 「最初は歯を立てないで全体を舐めて...少しずつ咥えていく感じで頼めるかな?...」 咥える...私ので...あっ...想像しただけで...また.../// ...私ってこんなにスケベだったのかな... 「してみるね...初めてだから...下手かもしれないけどさ...」 心臓が高鳴る...今絶対顔真っ赤だよぉ...だってこれから提督の...を私が... 「...提督の...ゴクッ......ペロッ...」 先っぽより少しした...真横からちょっと舐めてみる... 「...!??うああっ!?」 ビクンッ! 提督のが暴れた...今のって...気持ちがよかったってことなの...かな?... 「提督...あの...今の...」 覗き込むようにして提督の顔を見た。...提督のこんな顔見たことないや...エッチだよぉ... 「ごめんな...川内にされてると思うと...あんまりにも気持ちよくて...」 あああ だからそういうこと言われたら私... 「あぅ...提督...よかったんですね... ...んちゅ...レロッ...」 このままじゃ私が危ない。そう思って危なくなる前に提督のを再び舐めた。 相変わらずビクビクと脈打ちながら、天井に向かってそそり立ってる。 ...さっきより大きくなってる...よね.../// 舐めるって...抵抗あったハズなのに...ついさっきまでは...今では... 「...あぁ...む...んっ...レロレロ...チュッ...チュッ...ペロッ...] 私なんていやらしいことしているんだろう。昨日までの私だったら絶対に想像できなかった。 「川内ぃ...はぁ...はぁ...すごいいい...よ...くっ...」 提督...そんなに気持ちがいいんですか?...私が提督を...こんなに... もっと もっと提督を気持ちよく... 「...はむっ...」 そう思ったら提督のを咥えてた。 これって本能なのかなぁ...もっといっぱい...提督を気持ちよくしたい... 「くちゅっ...ちゅるっ...ん...へいとくぅ...じゅるるっ...」 「うあっ...川内...咥えたまま喋るのは...」 すごい...私が...提督をあんな表情にしてるんだ...すごい...気持ちよさそう... 「ぐちゅっ...へいとくぅー...ひゅきですよぉ...んっじゅっ...じゅる...」 でも私も気持ちいい...好きな人のを咥えるのがこんなにいいものなんて... 「くっ...私だけされているのは川内がかわいそうだな...よっ...!」 私は横に寝ている提督の足元で行為をしていたのだが、いつの間にやら提督の顔が私の股に来ていた。 ...えっ...提督の顔がそこにあるってことは...! 「川内もここがグチャグチャになってるな...パンツの役割を完全に失ってるぞ。」 ああ...バレちゃった...見られちゃった.../// 提督とキスした時からちょっとずつ濡れていくのがわかってた。 提督ともっとエッチなことしたい。って思うとドンドン溢れていって。 「川内も私と同じように気持ちよくなって欲しいな...ちゅっ...」 びしょ濡れになったパンツを脱がされて、私の...を舐められた。 「あっっ!!...んはあっあっ!!...提督ぅ!!それダメぇ!!」 もちろん誰かにこんなことされたことなどない。...自分で少しシて見たことはあるけど...提督を想いながら... あの時は怖くて...それ以上できなくて...虚しくなったから止めちゃったけど... 「あっ...あっ...提督...ダメぇ...そんなにされたらぁ...ダメだよぉ...」 「ダメじゃないさ。これならお互いが気持ちよくなれるだろ...?川内も我慢できないように見えるけど...」 ああ、なんかもうよくわかんないな。気持ちよすぎて、嬉しすぎて。 「...うん...私もう...あぁ...///」 考えられない...もっと気持ちよくなりたい...提督を気持ちよくしたい... お互いがお互いの大事な所を舐めている。本当の夜戦てこんなすごいんだ... ...提督と出会ってからずっと迷惑かけちゃってたなぁ...あの時も夜戦夜戦て騒いでた... 夜戦バカだの、夜戦厨だの言われてる私が...提督に夜戦を教えてもらってる。 提督にしか教わりたくないこと...こんな夜戦なら提督と毎日したい.../// 「...川内...すごいぞ...さっきから舐めるたびに...弄るたびにドンドン溢れて...」 「言わないでよぉ...んひっ!...提督だって...すごいネバネバして...ココとかも...いやらしい...」 主砲の反り返っている所を撫でる。ビクビクと反応するのを見てると...かわいいかも... 「うっ...川内だって...ココ...すごい硬いぞ...ほら...」 「っ...!!...んっ!!!...はっ!!!...提督っ!!それはぁ...!!」 私の真ん中にあるアレを舐められる。そしてクリクリと弄られてる...私の身体がビクビクと反応する。 「あ”っ!!ぁぁ!!てい...とくっ!!!...」 すごい...これが私が知らない夜戦...脳が...頭が...熱い...気持ちよすぎる... 互いに貪るように舐めたり触ったり...あっ...提督...私もう...っ... 「んひゃぁぁぁ!!...提督ぅ...私ぃ...もう...」 涙と涎を流しながら限界まで興奮している私を、神通や那珂は想像ができるのか。 いや、この鎮守府の誰も、想像できないだろう。 提督だけが...知ってる私...すごいエッチな...自分... 「も...無理です...なんか...来ちゃうよぉ...提督ぅ...」 それでも主砲をしゃぶるのは止めない。止められない.../// 「...川内...私もだ...一緒に...イこう...」 イく...一人でしたときはイけなかったけど...私イくの...提督と... 「あ...あぁ...提督...イ...く...イっちゃう...よぉ...] 「はぁ...はぁ...川内...イくぞ...っ!!」 .............. ...あぁ...私...イったの...? よくわからなかった...すごい気持ちが良くて...身体がふわっ...て...浮き上がった見たいな... あ...っ...顔がベタベタ...提督の...これが...赤ちゃんの...種...なの...? 手で触ってみる。わぁ...すっごいネバネバ...ドロドロ...これ本当に提督の身体から出てきたの... 匂いを嗅いでみる。...すごくエッチ...これが男の...提督の匂い... 口に入れてみる。...苦い...ネバネバで飲みにくい...でもこれが...提督の味なんだぁ... 提督。提督。提督...ダイスキ...! 「...川内...大丈夫か...?...すごい激しくイッたみたいだけど...」 「言わないで...///...提督だってこんなにいっぱいエッチなの出したじゃん...」 口に含んだ白いのを提督に見せる。...あっ...主砲がビクビクッって... 「...川内エロすぎ...まだ夜戦は終わりじゃないぞ...、まだ私の装甲は0になってない...」 私だって...大破しちゃってるかもしれないけど、まだ...提督と夜戦したい... さっき以上のことを...提督と... 「はい...もっと私に夜戦教えてください...お願いします...」 そういうエッチなこと殆ど知らないつもりだけど...私は気がついたら足を広げて...すごく見えやすいようにしていた。 これって好きな人が欲しいって本能なのかな...わかんないけど...もっと一緒に夜戦したいもん.../// 「...分かった...続きをしよう川内...」 提督の主砲は今までにないくらいに大きくなっていた。 ....................... 提督に抱きしめられてから再び横になる。 あぁ...私どうなっちゃうんだろう...心臓が破裂するんじゃないかってくらいドキドキしてる。 でも提督も同じだった。抱きしめられた時に、提督からもドクンドクンって聴こえた。 私だけじゃないんだよね...提督だって...わ、私のことを思ってくれて... あぁ...改めてそう思ったら大事な所がまたキュンキュンしてきた... 提督が欲しい...欲しいって.../// 提督のだってあ、あんなに...あんなに凶悪なのが私の...に本当に...入っちゃうのかな?.../// 「...川内...ここすごい...溢れてる...」 提督が主砲で私の大事な所を擦ってる。...気持ちいいけどもどかしい... 私の身体が...私の思考が...私自身が...提督を求めてるんだ... こんなに好きなんだもん... そりゃ...ちょっと怖いけど...でも... 「...提督...お願い...私は大丈夫だよ...お願いします...」 私の全部...貴方に捧げます... 「...じゃあ...挿れるぞ川内...」 そう言って頭を撫でてくれた。 ズッギュゥ... 「...っ!!...んっ...んっ...あはっ...」 提督の主砲が入ってきた...入ってきた...! ...他の艦娘が話してたけど、初めては痛いって...でも ほんのちょっと...しか痛くなかった... ...いっぱいいっぱい...提督に濡らされちゃったから...かなぁ... 「あああっついいっ!!...あついよぉ...提督のぉ...すごく熱いよぉ...」 恥ずかしさやら、気持ちよさやら、嬉しさやらで私溶けちゃうんじゃないかってくらい熱い。 提督の顔を見る。表情が歪んでいたけど、私の顔を見るとニッ っと笑ってくれた。 ギュゥッ 「っっ!!?川内ぃ!!締めつけが強すぎ...!!」 そんなこと言ったって...抑えるのなんて無理だよぉ.../// あんな顔見せられたら...私... 「あっ...はぁぁ...提督ぅ...提督のがぁ...私のお腹の中にぃ...入ってるよぉ...」 私多分今笑ってる。 すっごく嬉しくて。 「...っ...!!」 ...!??...っ...ぁ...提督のが...さっきより大きく...あ...がっ...一番奥までぇ... 「川内の一番奥まで...私のが入ったぞ...平気か...?」 提督...気持ちよさそうな顔してる...私も...だらし無い顔してる.../// こんな...こんな気持ちいいなんて... 「...平気...私は平気だから...お...お願いぃ...」 自分でもこんな甘えた声が出るなんて思わなかった。 提督が欲しいんです...一緒に...気持ちよく... 「...動くよ川内...私ももう我慢ができない...!」 言葉が終わると同時に、私の腰を掴んで提督が動き出した。 「ああ”っ!!あっ!あ”っっ!!...あっ...ぐぅ...!!!」 こんな...激しいっ...すごっ...反ってる所が私の中に引っかかって、それが引っ張られて... あぁ...すごいよぉ...エッチすぎるよぉ...これが本当の...夜戦...なの... 「ああぅ!!やっ!!ダメェ!!...あっ...ダメじゃないけどぉ...あ”あ”っ!!」 何言ってるかわかんない。 提督が私の名前を叫びながら、すごい勢いで腰を動かしてる。 呼ばれるたびにギュッギュッって...提督のを締め付けてるのがわかる... そしてそんな自分に私ももっと興奮する... エッチな私も、全部知ってもらいたい... 「あ”っああっ!!提督ぅ!!!すご...あっ...うぅ...はぁぁ~...!!」 あ...私もうダメだ...またイッちゃうんだ... 身体の奥から何かが来る...ゾクゾクする... 怖いけど怖くない... 「川内ぃぃ!!はぁっ!!!川内!!!好きだっ!!好きだっっ!!!」 嬉しいよぉ...嬉しすぎる...あぁ...また何か来ちゃうよぉ... 「提督...わたしぃぃ...も...ダメ...あぁっ...一緒にぃ...」 びくびくする もう考えられないし考えたくない 好き 提督大好き 「川内...あぁ...一緒にイこう... ...うっ...ああっ!!!」 「あああっああ”!!!提督ぅぅっ!!!!ああ”あ”イっ...!!!!」 提督の暖かいのがぁ...私の中にぃ... 提督ぅ...ずっと一緒に... ------------------------------------------------------------------- あれから一ヶ月もたつのか... 私と川内の関係をみんなに正式に発表した。 金剛は 「オーノーッ!!いつの間にか川内が提督のハートをゲットしていたネー!! ちょ~~っと悔しいけどサー!私二人のこと好きだからサー!一番にはなれなかったけど 応援しつつ二番目になるネ~!」 と言っていた。まあ彼女なりに納得してくれたのだろう多分... 天龍は 「えっ...マジかよ...いやっ...別に俺はアイツがどうなろうが知らねぇけど... だが恋人同士になったからって、川内だけ贔屓するんじゃねぇぞ!お前はみんなの提督なんだからなっ! ...たまには俺も褒めろよっ...。」 と少し泣きながら言った。あぁ...心が痛む...ごめんっ... 遠征から帰ってきたら沢山撫でよう。逃げられるかもしれないが。 そして今私と川内は... 「...全艦ほぼ無傷...よしっ!夜戦に突入するぞっ!!」 沖ノ島海域に突入し、敵の主力艦隊を追い詰めていた。 敵軍はかなりダメージを受けているが、まだ大破しているわけではない。 このまま夜戦で勝負を決める!! 「...川内...お前の出番だっ!! 行ってこい!...お前の力見せてやれ...っ!!」 キラキラと輝く20.3cm連装砲...いや、20.3cm(3号)連装砲を装着しながら、少しだけ...一ヶ月前とは違う顔つきになった川内は... だが、今まで通りこの言葉を敵軍に言い放った。 「川内参上...さぁ...私と夜戦しよっ...!!」 提督...見ててねっ...!
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/302.html
前の話 617 :名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 02 16 29.88 ID 5vVsjLSs 440の長門の続き投下 『長門と白い服』 「長門、それは一体なんだ?」 眉を吊り上げ、提督は秘書艦に訊ねた。 執務室のドアを開けたまま立ち止まった彼は、部屋の真ん中に佇む秘書艦へ不可解な目を向ける。 時折、この秘書艦は奇妙な行動を取り、提督を驚愕させ、放心させ、脱力させた。 戦闘開始直後、先制攻撃のチャンスを得たにもかかわらず、さほどの驚異でもない敵艦に全力の射撃を叩き込むことさえある。 駆逐艦や軽巡洋艦といった護衛艦、あるいは輸送艦などの、大戦艦級の火力を率先して叩き込むべきとは思えない敵だ。 そのような戦況報告を得意げに送って来た時には、提督はただただ呆気に取られるばかりだった。 「提督、私たちも一応は軍属だぞ。給金くらい受け取っている」 固まったまま自分を見つめる提督の前で、腰に手を当てた長門は自信満々に言った。 何を今更、とでも言いたげだ。 秘書艦は提督の前で、ファッションショーのように一回転してみせた。 彼女のなにやら自慢げな表情に困惑しつつ、提督は自分の顎に手をやった。 「買ったのか」 「こないだ見つけてな。取り置いてもらったのだ」 長門は手を伸ばした。 彼女が身に纏っているのは、洋風の婚礼衣装だった。 長いスカートの後ろには、律儀に長い裾がついている。 首筋から胸元は開いたつくりで、簡素なデザインのティアラとヴェールが頭に乗っていた。 真っ白な衣装を着た美女を足から頭まで眺めながら、提督は呟いた。 「白いな」 「うむ、白い」 相槌を打ち、長門は長いグローブを色々な角度から眺めた。 目の前に挙げた手を裏返し、また元に戻して、シルクの手袋を様々な角度から吟味する。 白い生地にルビー色の瞳を向けながら、長門は唇をほころばせた。 「アメリカか……私を核爆弾で焼き払ってくれた許しがたい連中だが、文化は光るものがある」 提督は声を出さずに微笑した。 正確には、アメリカのみならず、欧米の文化だが、細かいことは言わずにおいた。 彼は扉を閉めた。 「ドイツ語では、結婚式を“Hochzeit”――“最良の時”という」 「ほう。ドイツ人は堅苦しいと聞くが、なかなか気が利く表現ではないか」 「全員が堅苦しいわけじゃない。離婚大国だけどな」 閉めた扉に錠をおろしながら、提督は長門へ振り向いた。 「しかし、いいのか、長門?」 「何のことだ?」 「未婚の時に着ると、婚期が遅れると聞くが」 「なに!?」 くそっ。かわいいな。 歩み寄ると、提督は強張った長門の顔に手をやった。 とたんに顔を緩める彼女に、ゆっくり唇を重ねた。 秘書艦の吐息と唾液を堪能してから、提督は顔を離した。 腰に回した手で彼女を抱き寄せつつ、潤んだ瞳に問いかける。 「お前には無用の心配だろう」 「そうだな……」 彼の胸元に顔を埋め、長門は恋人をルビーのような赤い瞳で見上げた。 冷然とした美貌に、悪戯好きな色を浮かべてみせる。 「それで、なぜ鍵を閉めたのだ、提督?」 「邪魔されたくないからに決まってるだろう」 提督はまた彼女に唇を重ねた。 提督の胸に手をやり、長門はそれを享受した。 互いに舌で歯をなぞり、唇をなぞる。 「ん……あ」 長門が思わず唇を離すと、息をさせる間も惜しいとばかりに、再び唇を奪う。 腰に回した手に力がこもり、長門は提督に押しつけられる。 生地ごしに、提督の下腹部が熱くなっているのがわかる。 長門の感触を得て、彼女に奥深く押し入ることを求めていた。 「あ……ふふ、提督……」 長門は欲情に湿った息を吐いた。 スカートをめくり上げた提督が、長門の締まった太腿を撫でた。 指を弾き返す尻を揉みながら、彼は訊ねた。 「そういや、パニエは使わなかったのか」 「う……ああ、スカートの詰め物のことか? あ、ん……」 「お前なら、ああいう派手なのも似合うだろう。背も高いし」 長門はしばらく、提督に尻を遊ばれたまま甘い声で鳴いた。 やがて提督を濡れた目で一瞥し、恥ずかしそうに顔をそらした。 彼女は提督の首に手を回し、顔を彼の胸に押しつけて視界から隠してしまう。 長門は提督の胸に顔を埋めたまま答えた。 「こ、こんなことになったら、外すのが面倒ではないか……」 「お前は、実に優秀だ」 提督は長門を抱き上げた。 「きゃっ」 長門は彼女らしくない声をあげ、司令官にしがみつく。 長門が期待と興奮の目で見る前で、彼は執務室の机に花嫁衣裳の艦娘を放り出した。 仰向けに見上げる長門の上に覆いかぶさって、提督はまた唇を重ねる。 あふれた唾液を顎に一筋垂らしながら、長門は真っ赤な顔で提督を見つめる。 「提督……」 「なんだ?」 長門は真っ赤な顔で口をつぐんだ。 それから彼女は羞恥に緩み切った顔で言った。 「ら、乱暴にしないで、あなた……」 「マジでかわいいな、お前は」 提督は長門を抱きしめた。 彼の腕の中にかきつく抱きしめられて、長門は消えるような声で言った。 「あ、あなたが、なんだかいつもより乱暴だからだ……」 「悪かった。あんまりよく似合ってるからな」 「う……」 「綺麗だ、長門」 提督は彼女の頬にキスを落とした。 長門は恥ずかしそうに目を閉じてそれを受け入れる。 提督は秘書艦の耳朶に囁いた。 「愛してる」 男の腕が、ゆっくり長門の長い脚を抱え上げた。 太ももを撫でながら真っ白な下着に手をかけると、一気に引き抜いてしまう。 長門の陰部に無遠慮に手を突っ込むと、溶かすように熱い涎が指に絡んだ。 慌ただしくベルトを緩めると、待ちきれずに張りつめた男根がはね出る。 絡めた長門の液を自分になすりつけ、提督は自分を刺激し始めた。 猛り狂った先端を長門へ押し当て、提督は彼女にのみ込まれていった。 長門は極上のオイルのように、彼女へ滑り込む提督を受け止めた。 「ん……」 最奥で力強く突き上げられると、長門は黒髪をふり乱した。 その視覚だけで、男根が決壊しそうになる。 指を肩紐の合間に入れて、ゆっくり長門の胸を晒した。 また奥を突かれ、長門がかぶりを振る。眼前で、それなりの大きさの乳房が揺れた。 提督は、その揺れ動く胸を両手でつかんだ。 五指に吸いつき押し返す乳房を手中に弄び、指先で先端をこすると、秘書艦は法悦のため息をついた。 緩急をつけて自分を抱きしめる長門の中を楽しみながら、ピッチを上げていった。 額に玉の汗を浮かせた長門が訴えた。 「んっ、あ、あなた、もっと、ゆっくりっ」 「お前が、こんな服、着てくる、からだ!」 提督はますます血を滾らせて長門を味わった。 溢れ出した帯下が、彼女に突き入れている提督に絡みついて水音を立てた。 彼女に熱中する提督を、長門は存分に貪った。 長い黒髪をふり乱し、蕩けきった嬌声をあげる長門を机の上に組み敷きながら、彼は唸り声を漏らした。 限界まで張りつめた陰茎が、長門の中で震えた。 長門を抱きしめ、彼女の肩に顔を埋めながら、長い射精が彼女の子宮を穢した。 「あ、提督……く……るしい……」 力の限り抱きしめられながら、長門も長い脚で提督の腰を締めつけた。 脱力し、彼女は机の上に上半身を倒した。 火照った顔は長い髪で隠れ、表情は見えない。 乱れた花嫁衣装の胸は、彼女が呼吸するたびに揺れる。 顔から伝わった汗の雫が、胸の丸みを流れていった。 長門の姿は凄艶そのものだった。 弛緩した膣から引き抜いた後も、濡れた陰茎は名残惜しげに白い雫を吐き出し続けていた。 提督の記憶では、窓から見える景色は夕暮れだったが、すっかり夜に沈んでいた。 長門は、乱された花嫁衣装のまま、床に座り込んだ提督の肩に頭を預けている。 秘書艦は提督の説明に律儀に耳を傾けていた。 「本当なら、結婚式終わった後、花嫁姿の新婦を抱き上げて新居に入るんだ」 「ほう。そうなのか」 「今度、そうしてやる」 提督がそういってこめかみにキスすると、長門はくすぐったそうに長い睫毛を瞬かせた。 彼の首に手を回すと、長門は真紅の瞳に月を映して微笑した。 「アメリカか。私を新兵器の実験台にしてくれた許しがたい連中だが、文化は光るものがある」 「まあ、19世紀以降にヨーロッパ文化圏から影響受けないところはないよ」 das Ende/koniec/конец/おわり
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/526.html
662 :名無しの紳士提督:2014/08/18(月) 23 05 44 ID MViLrD82 先日カレー作ってる時に思いついたネタ 非エロ 飯テロかと思ったらそうでもなかった 新婚さん可愛いよ新婚さん 「できました。冷めないうちに召し上がってください」 ある提督のこの日の夕食はカレーだった。 提督の前におかれた食欲をそそる皿の向こうで、作者の加賀は料理のために外した指輪を再度指にはめなおしている。 「では、いただきます!」 提督は目の前の皿にスプーンを沈め、その上に皿の上を再現するような比率で米飯とカレーをすくう。 (夢のようだな。『愛する嫁の手料理』俺の人生には無縁と思っていた代物。幸せの象徴。 それが今目の前にある!それを堪能できる!……結婚って、良いな。カッコカリだけど) 提督はまさに夢心地であった。 愛妻の貴重なエプロン姿という眼福もあり、 この食事が仮に最後の晩餐となろうとも、何一つ悔いが無い程の幸福に包まれていた。 (ああそうか。あいつらの言っていたのは、幸せと言うのは、こういう事を言うのか) 他の提督たちが以前、艦娘の愛妻料理を嬉しそうに語っていたことを思い出していた。 羨ましくも思いながら、自分には一生縁のないことだと思っていたが、今それは実現され、目の前にある。 その幸せの象徴を口の中に収め、舌の上に置く。 瞬間、提督に衝撃走る。 表現しがたい独特で複雑な、非常に難解で他に例のない味。 端的に言うとまずい。 (まずっ!なんだこれ……焦げ臭いのと生臭いのが同居するってどういう事だ……!? このじゃりじゃりする食感は何だ!?これがカレーであるという事を忘れさせるほどの苦みは何だ!?) カレーを不味く作るのは一種の才能ともいわれるらしいが、だとしたら彼の愛妻は天才である。 混乱する提督の頭にある仮説が浮かび上がる。 愛妻料理を喜んでいた連中は、皆赤城や伊勢といった実物が料理上手で知られた連中の夫だった。 そして、実物の加賀は飯が不味いことで有名だった。 もし、それらが艦娘にも反映されているとすれば― 「どうですか?提督」 「う、うん……」 加賀が提督の顔をまっすぐに覗き込む。 この時の「どうですか」は拷問吏が捕虜に対して口を割る気になったかの確認ではなく、 ごく普通に料理の味を聞いているのだが、提督の受けたダメージからすれば前者の意味に捉えたとしても不思議では無い。 (どうする?正直に言うべきか…?いや、でも……) 折角自分のために作ってくれたものに対して文句を言うのは気が引けるものだ。 それも、まっすぐな目で自分を見つめている愛する加賀のお手製カレーとなれば尚更だ。 だがこれを美味いというのは同じくらいに気が引ける。 「お、美味しいよ。……とても個性的な味付けだ」 結局、提督は嘘を選んだ。 それを嘘とは気付かずに、加賀は嬉しそうに微笑む。 感情表現が得意ではない加賀にとって、目に見えるほどの微笑みとは金剛なら飛び上がらんばかりの無上の歓喜という事。 「そうですか。良かった」 (かっ、かわいい!!微笑んだ加賀さんめっちゃ可愛い!!) 白い歯が少し見えるくらいはにかんだ加賀は、普段より穏やかで慈愛に満ちた眼をしている。 エプロン姿で頬をほんのりピンク色に染めてはにかむ姿は、初々しい新妻そのものだ。 (反則だろこれは。何、何なの?天使?天使なの?ボーキサイトの天使なの?こんな姿見せられたらいくらでも食えるよこのカレー的な何かでも!) 思わずスプーンを再度カレーに沈める。 「そんなに喜んでもらえたなら、嬉しいです」 今度はにっこりと、本当にうれしそうな笑顔を浮かべる加賀。 二人の間に幸せな時間が流れる。 「まだまだ沢山ありますからどんどんたべてくださいね」 「!?」 「二人の」幸せは唐突に終わる。 小型の五右衛門風呂とでもいうべき巨大な鍋によって。 提督は思い出した。大食いで有名な赤城より加賀はよく食うということを。 加賀は特に多く作ったとは言っていなかった。加賀基準でいえば二人で食べるには常識的な量なのだろう。 これはつまり、今後このカレー的な何か=この量ということ。 「えっ……いや、あの……」 「あら、もう二〇〇〇ですね。少し赤城さんのところに行ってきます」 加賀はそう言って部屋を後にする。本当に、本当に珍しく上機嫌で鼻歌交じりに。 残されたのは提督と、カレー的な何かと、鍋。 提督地獄のカレークルージングは、まだ始まったばかりだ。 終 +後書き 流れ無視&スレ汚し失礼しました クールキャラに欠点があると可愛いと思ったなどと意味不明の供述を(ry これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/190.html
『霧島とちゅっちゅ』 「ご苦労様」 執務室で、報告書を読みながら提督は言った。彼の艦隊は現在、北方戦域の駆逐艦作戦に向け、キス島周辺海域における駆逐艦の練度向上を行っている最中だ。 「じゃあアタッカー担当の大井さんと北上さん、入渠してきてください。その次に空爆担当の千代田と 千歳で」 「りょうかーい」 「わかりました」 「あと霧島、エンジン作るから残ってくれ」 「お任せください、司令」 秘書艦が恭順と頷く様子を尻目に、他の第一艦隊の艦娘たちは指令室を後にした。 「作れるかな」 「北方海域に備えて、できるだけ機関を作る予定なんだって。みんなの分作るらしいよー」 「さすがうちの提督、太っ腹!」 「あっ、あ、あ♪」 提督の執務室に歌声が響いた。 「もうっ司令、いい加減にしてください!」 机に向かった彼女は、いつもの装束の上だけを脱ぎ、完璧な上半身を惜しげもなく晒している。彼 女を膝の上に乗せた提督は、真っ白な霧島の肌を撫でまわし、指を霧島の胸に埋め、五指全部で 霧島の乳房を味わっていた。 「装備を開発するんじゃなかったんですか? んっ、ん♪」 呆れたように言う霧島の胸の先端を優しく抓ると、彼の膝の上で霧島は身を捩った。恥ずかしそう に声を抑える霧島を眺めながら、提督は平然と答えた。 「ここ数日、駆逐艦チームを鍛えてばかりで、秘書官と全然二人きりになれなかったからな」 言いながら提督は、まるで粘土の柔らかさを確かめる陶芸家のように、熟練した手つきで霧島の胸 を揉みまくった。緩急を交えた、妙に慣れた彼の手つきに呆れながらも、霧島は彼の指に合わせて 嬌声を漏らした。 「それにしても霧島は、全身綺麗だよね。肌も真っ白だし」 「お姉さま譲りです……やあん♪ もう司令、おっぱいばっかり触っちゃだめですっ」 「ごめんごめん、こっちも触るから」 科白の終わらないうちに、提督は片手で乳房を弄びながら、もう片方を霧島のへそのラインをなぞ るように下に降りていき、スカートの中に入っていった。 「んっ……司令、これじゃ今日中に作れなくなってしまいますよ」 割れ目をなぞる指に反応しながらも、霧島は抗議するように言った。非難がましく言いながら、手を 下の方に回して、ずっと彼女のお尻を硬く押し上げている突起に服の上から指先を這わせる。充血 してすべすべした先端をなぞり、霧島は提督に怒っているような目を向けた。 「もう、ずっとお尻にあたってます」 「俺の目の前に、こんな美人で甲斐甲斐しい秘書官がいるせいだ」 「んっ……」 今日最初のキスが落ちた。唾液を送り込み、霧島の口腔からも唾液を掬い取る濃密なキス。舌で 彼女の歯をなぞってから顔を離すと、提督は涎を唇の端から垂らして目を蕩けさせている霧島に 言った。 「君が美人なのがいけない。責任とってくれ」 「ん、や、あ♪」 乳首を指の間に挟まれ弄ばれて、霧島は澄んだソプラノで歌った。 「もう! しようのない人ですね」 提督に目を向けて、相変わらず胸を揉まれながら、霧島はわざとらしく咳払いした。 「……こほん! 確かに、司令をこんな状態で放っておいては、練度を上げている最中の子たちに手 を出して、今の訓練を台無しにするかもしれません」 霧島は白魚の指で提督の下腹部を撫でながら、情欲に濡れた目で提督を見返した。 「艦隊の頭脳と言われるよう、私が頑張って、司令が悪戯できないようにしますからね」 「さすが俺の秘書官、適切な戦況分析」 提督の膝の上からするりと降りた霧島は、粛然と彼の前に跪くと、彼の社会の窓に手を差し伸べ、 恭しい手つきでジッパーを下ろした。心底楽しそうに彼が眺める前で、霧島は期待に満ちて飛び出 してきた陰茎を目の当たりにして、呆れたようにため息をついた。 「そ、それでは……」 彼に催促されて、霧島は提督の下腹部へ顔を寄せた。頬に触れる彼の暖かい手に微笑してから、 彼女は柔らかい手で撫でさすられ、熱く脈打つ男根を間近に見つめた。 「ふふ、じゃあ、提督のチェックをさせていただきます。んっ……」 充血した鈴口にくちづけてから、霧島は期待に震える茎へ舌を這わせていった。醜悪な男根に丹 念に舌を絡める霧島を愛しげに見つめ、提督は彼女の柔らかい髪を撫でた。 「ん♪ ふふ……」 「どう? なんか調子悪そう?」 口の中で、舌を使って提督を愛していた霧島は、彼の顔を見上げると目だけで笑った。いったん 口を離すと、霧島は茎にキスしてから、楽しそうな上目遣いの目を向けた。 「いつもと同じで、わがままで素直じゃなさそうです」 「さすが、よくわかってる」 提督は霧島の頬に指を添えた。顔を上げた霧島が目を閉じると、提督は彼女の唇に自分の唇を 重ねて、自分の味がする唇を味わった。霧島は必死に彼の舌と自分の舌を絡めながら、陰茎が寂し がらないよう、柔らかく握った手で楽しませることも忘れなかった。 口の中で別の生き物のように蠢く舌を味わいながら、提督は霧島の胸の上に手を置いた。霧島の 唇からため息が漏れると、提督は舌を離して、鼻梁といわず眉といわず霧島の顔を舐める。すでに 息で曇っていた霧島の眼鏡の上を、彼の舌が這い回り、レンズをなぞって霧島の瞼を撫でた。 目元を嘗められて、霧島は飽食した猫のような声を上げた。 「やあん、提督、そんなにしちゃいやです」 「霧島は顔のつくりがいいからね。いつまでもこうしてたくなる……」 しばらく舌を絡めて遊んでいると、霧島の顔を間近に、彼はかすかに眉間にしわを寄せた。提督は 霧島の耳朶に熱い息を吹きかけた。 「霧島、もう出ちゃいそうだ。大丈夫?」 「はい、司令……このまま」 提督は霧島と舌を絡めたまま、彼女の手の中で力強く痙攣した。そして、霧島の左右の手に握ら れ、はち切れそうになっていた肉の塊から、霧島の手中に熱い飛沫が迸った。提督に唇を舌でなぞ られながら、反り返る男根の動きに合わせて手を動かした。 「ぷは、ん、あ、熱い……」 霧島が陶然と呟く間にも、提督は霧島の手の間で力強い痙攣を続け、指の間から溢れるほど精子 を吐き出し続けた。やっと終わった時には、白く濁った液は霧島の手首まで流れ落ちていた。 「もう、司令、こんなに出して……」 霧島の手中で、提督の男根は全く萎えず、新しい刺激を求めて昂っている。首筋を唇で吸われな がら、霧島はその男根を緩く握った。霧島の耳朶を嘗め、耳孔を舌で犯しながら、提督は甘く彼女 に囁いた。 「君の手があんまり気持ちよくてね。綺麗にしてくれ」 「はい……」 霧島は猫のように両手を嘗め、彼女の手を穢した液を掬い取った。霧島は蕩けた顔のまま体を折 り、促されるまま陰茎に奉仕を始めた。髪をかき上げ、残滓を口へ運び、彼に促されるまま、霧島は 液を嚥下していった。瞑目した彼女は陰茎を根元まで頬張ると、尿道を舌先でなぞって、残った精 子を吸い出していった。 「ほら霧島、おっぱいも使ってよ」 「司令……本当におっぱいばかり好きですね」 真っ白な胸に手をやると、もう力を取り戻した男根を、霧島は二つの脹らみで挟み、左右から刺激 した。歓喜に震える提督が、自分の胸の中でますます充血させていくと、霧島は胸の谷間から突き 出てきた先端にキスし、彼へ忠誠を示して見せた。 「あ、霧島、それやばい」 霧島がそのまま亀頭を嘗め回していると、提督が喜悦の呻き声を漏らし、二度目の射精が霧島の 唇へ叩き付けられた。彼女は口を離さず、舌を口腔の中で動かし、あふれ出る精液をすべて受け止 めてしまった。 口を開け、溜まった精液を満ち足りた表情の提督に見せつけてから、彼女は口を閉じ、ゆっくりと 提督の吐き出した液を嚥下していった。 椅子に座った提督の、露出した下半身の上に馬乗りになった霧島は、白い貌に艶やかな髪を貼り つかせ、半開きの唇から切なげな喘ぎを漏らし、対面座位で彼女を貫いた提督の劣情をますます 煽った。 提督は霧島の背後へ手を回すと、完璧な桃のような尻へ指を喰い込ませた。 「あっ!? 提督」 「霧島!」 「んんっ!」 提督は霧島に唇を重ね、もう片方の手で彼女を抱き寄せた。霧島を思い切り抱きしめると、豊かに 実った乳房が胸板に押し付けられた。吸い付くように柔らかい乳房の中で、肉の豆のような二つの 胸の頂が提督の胸の上を跳ねまわり、さらに彼の興奮を誘った。 提督は力強く霧島を突き上げ始めた。 「ぷはっ! んっ、あっ! さ、最初から激しすぎます、提督! んう!」 「こんな美人に我慢できるわけないだろ」 提督は霧島をまた抱き寄せ、目の前で躍っている豊かな乳房に吸い付いた。胸の中で自己主張 している先端を咥えて、舌でねぶると、霧島は提督の頭部を抱きしめて、ますます悶えた。息ですっ かりレンズを曇らせた眼鏡の奥から、舌を垂らしてだらしない表情の霧島は蕩けた声を出した。 「あんっ♪ もっと強く吸ってください、司令っ」 執拗に霧島の乳首を嘗めながら、提督は彼女の尻をつかみ、更に突き上げていった。頤をそらせ た霧島は、彼の髪に指先を埋め、その顔をはだけた胸元にさらに強く抱き寄せ、手足と股間で提督 の体をますます強く抱きしめた。 「はう……すごい、すごいですっ!」 霧島はしまいには彼の肩に手を回して、自分から尻を振り始めた。 密着した状態で、提督は霧島の首筋を吸い、鎖骨の周辺を吸い、乳房を吸い、霧島の胸元に 次々と自分の所有権を示す印をつけていった。提督は顔を離すと、濃すぎる快楽に歯を食い縛っ て、ピストン運動を加速させた。霧島の胸を滅茶苦茶に揉みしだきながら彼は言った。 「霧島! このまま中に出すぞ!」 「あっああ! だ、ダメですよ司令! 赤ちゃんができてしまいますっ!」 「ああ! きっと霧島に似て綺麗な子だ!」 髪をふり乱した霧島は、快楽にすっかり緩んだ顔で、司令官に讒言した。ところが、涎を垂らして快 楽に溺れる彼女が提督は可愛くてたまらないので、ますます陰茎をいきり立たせ、腰を振り立て、 霧島を存分に味わった。 霧島はろれつの回らない声で言った。 「あん、司令! 奥まで、奥まで来ちゃいますからあ!」 「霧島、好きだ! 愛してる!」 「も、もう! いやな人ですね!」 提督は腕を霧島に回し、顔を彼女の胸元へ埋めて、艤装を外した華奢な体を抱きしめた。均整の 取れた霧島の体は柔らかく提督を受け止めた。 瞬間、提督は霧島の胎の奥深くで決壊し、霧島の子宮をこらえようのない射精が穢した。形のいい 尻をしっかり掴み、霧島の腹の底を自分の遺伝子で染めていった。そして提督は霧島の尻に回した 手の親指を、葵色の窄まりへ突っ込み、奥へとねじ込んだ。 「あっ!? 司令っ、そこはダメえええっ!」 自分の胸に埋まった提督の頭を抱きしめたまま、霧島は目を見開いた。 「ああっ!」 自分の中で断続的に子宮を叩く感覚を感じながら、霧島も抗いようのない絶頂を迎えた。肢体全 身で提督を抱きしめ、彼女は歓喜に打ち震えた。彼女の熱い吐息を間近に感じ、提督は霧島の胸 の中で言った。 「まったく……尻の方でもこんなに喰いついて、君はとんでもない女だ」 「司令が変なことばかりさせるからですっ」 霧島が力の入っていない拳で提督の胸をたたくと、提督はその手にキスした。 「ごめんごめん。君はとんでもなく素晴らしい女性だよ」 「もう!」 べつのひ! 「いい加減にしてください! これじゃ装備の開発どころか、書類の整理だってできません!」 霧島の叱責が執務室に響いた。スカートを下ろし、胸元を緩めた彼女の背後では、後ろから彼女 と結合した提督が、激しく怒張した彼の一部を烈しく霧島に突き入れていた。 「ごめんごめん、後で手伝うから一緒にやろう」 提督は霧島の細い腰をしっかりホールドすると、ますます強く突き入れ始めた。 「そっ、そういう問題じゃあ、ん♪ あ♪ あ♪」 揺れ動く霧島の乳房を手で受け止めると、ゆさゆさと揺すって楽しみながら、提督は彼女の耳元に 唇を寄せ、耳朶を甘噛みしながら囁いた。 「霧島、愛してる」 「も、もう、本当に、データ以上にしようのない人です!」 霧島の両手首を手綱のように両手で握りしめ、提督は激しく腰を動かした。下腹部を叩き付けるた びに、霧島の柔らかな尻が弾んだ。だいぶ慣れてきた子宮の入り口を何度も突かれ、霧島は脱力し た上半身を机に倒して悶えた。 極上のオイルの中に滑り込むような快楽に神経を焼かれながら、提督はなかば本能的に腰を動か し続けたまま言った。 「霧島、逝っちまいそうだ」 半身を折った霧島は息も絶え絶えに言った。 「わ、わたしも、提督の、お、おちんちんで……いってしまいそうです」 提督は霧島の後ろ髪に鼻先を突っ込み、牛のように彼女の項を嘗めた。提督の舌に敏感に反応 する彼女の耳元に唇を寄せ、提督は囁いた。 「いいね、このまま、中で」 「し、司令、いけません、こないだだって……」 霧島の返事を待たずに、提督はラストスパートをかけた。快楽に取りつかれ、無心に腰を振る提督 の前で、こちらも半ば無意識に尻を動かしながら、霧島は机の縁を握りしめて嬌声を上げた。 「あっ! あっあっ、ああっ!」 衝撃の奔流に体を揺らしながら、霧島は絶頂へ昇りつめていった。提督は焼き切れそうな快楽に 拳を握りしめた。霧島が声を漏らし、彼女を貫いた提督を締め付けると、霧島の中でさらに長く硬く なった男根を通し、提督は霧島の奥深くに思い切り滾った劣情を撒き散らした。 霧島は汗の浮いた顔で息を吐きながら、細長い指で尻を撫でた。 「あっ、ああ……司令、おなかの中が、あたたかいです……」 なんねんかあと! 「チビはどうだった?」 「あなたに似て甘えん坊です」 「俺といるときは、君に似て落ち着いてるけどな。こいつ、猫被ってやがるな」
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/102.html
夜の鎮守府。 既に艦娘達が寝静まった後も提督の執務室だけはまだ灯りが灯っている。 いや、正確には執務室の奥にある提督の居室である。 フローリングの床には衣服が脱ぎ散らかされ、室内に響く嬌声から男女が逢瀬を楽しんでいるのがわかる。 居室にあるベッドの上で提督は秘書艦である熊野と体を重ねていた。 「てい……とく……提督っ! はぁ……あん!」 「いいぞ熊野、そのまま好きに動くんだ……」 「提督、あん……いけませんわ、今胸を触られたら……っ!ふあっ!あああっ!」 提督は自分の上でリズミカルに腰を振る熊野の胸に手を伸ばし、その小ぶりだが柔らかい乳房を揉みしだき乳首をクリクリと弄る。 それに合わせるかの如く、熊野の動きが激しくなったかと思えば次の瞬間膣内がきゅうっ!と締まり提督のペニスから精を絞り取らんとする。 (やばいな、何時も感じているのに気を抜いたらあっさり果てちまいそうになる) そう思いながらも、提督は射精しそうになるのを耐える。 まだ早い、もっと快楽を充填してから自分も熊野も満足できる絶頂を迎えたい。 そんなことを思いながら今度は空いているもう片方の手を熊野の秘部に伸ばす。 「熊野……もっと気持ちよくしてやるからな」 「提督ぅ、な、何を……ふあぁっ!そこはダメですわ!」 熊野の無毛の恥丘、その奥にあるクリトリスを提督が指でつまんでやると軽い絶頂を迎えたのか、彼女の腰の動きが一瞬止まる。 「相変わらず、感じやすいな熊野は……オマンコの締まりも最高だ」 「わたくしも……あん、提督のオチンポが気持ちよくて溺れてしまいそうです……ああっ……凄い……」 溺れる。 海ではなく、自分に溺れるという熊野の言葉に提督は(俺も同じだ)と思う。 いや、すでに彼女とこの様な関係になってから毎晩体を重ねているのだからすでに溺れるどころか轟沈しているみたいなものだ。 「提督、わたくしもう……」 そう思っているうちに、熊野の腰の動きが戻ってくる。 いや、先ほどより激しい動きになっている。 軽い絶頂が呼び水になったのだろう。 「なら、ラストスパートだな……俺もそろそろ……」 提督はそう言って熊野の下で腰を動かし、彼女を絶頂に導こうとする。 一方の熊野は不意の動きに「ひゃぁっ!」と叫ぶと体をのけ反らせた。 「て、提督っ!いきなり突き上げるなんてひどいです……あんっ!」 「熊野も今の締め付けは完全に不意打ちだぞ……そんなに締め付けたら、マジでイっちまう……」 「なら提督、いつものように膣内(なか)へ……ううん、子宮の奥まで注いで欲しいですわっ」 「俺も同じ気持ちだ。全部注ぎ込んでやるからな」 そう言うと提督は熊野の下から更にズンズンと腰を突き上げる。 突き上げる度に、肉棒の先端が熊野の子宮口をノックするのがわかった。 「提督、そんなにこすり付けられたら……気持ち良すぎて、おかしくなっちゃいますわ……提督……」 「ああ……俺も、熊野が吸い付いて離れない……最高だ」 お互いがもたらす快楽に提督と熊野はまるで一体化していくかのような感覚に襲われる。 それでも、性器の感覚だけははっきりとしていた。 やがて、快楽が絶頂に達する。 「提督、提督……私、も、う……ふあぁっ!あああああああああっ!」 「くうっ!俺も出るっ!」 絶頂に達すると同時に、熊野の膣が提督の肉棒を更に奥へ吸い込むように締め付ける。 それに合わせて提督も快楽に身を震わせて精液を熊野の膣内に解き放つ。 ドクドクと肉棒から際限なく噴出する精液が熊野の子宮へと注ぎ込まれ、受け止めきれなかった精液が結合部からあふれ出す。 それを見ながら提督は満足そうな笑みを浮かべると熊野もまた困った様に、しかし幸せそうに微笑む。 (何度も熊野の膣内に放って満たしてきたけど、この充実感だけは変わらないな……むしろ増していく一方だ) 「あ、ああ……提督の精液がいっぱい……入ってきてますわ…………んんっ!!」 それまで、快楽にうっとりとしていた熊野がいきなり何かに耐えるような表情を浮かべる。 一方の提督は、熊野のわずかに震える下腹部を見て彼女の変調が何によってもたらされたかを察した。 「我慢しなくていいぞ、ここでしても」 「ここでって、そんなこと出来ませんわ……って、提督そこはだめぇ!」 提督は熊野の乳房から手を放すと、その下腹部を軽く押す。 更に、もう一方の手を熊野の恥丘に伸ばすと、再びクリトリスを刺激する。 「ここをこうやって刺激すれば……ほら、出しちゃえよ」 「あ、ああ、提督それ以上さわられたらわたくしもう出てしま…………あ、あぁあああああ!」 ちょろっ……ちょろろろろ…… 提督がそれまで指先でこするだけだった勃起したクリトリスを指でつまんだのが決定打になったのか、熊野の尿道から愛液とは異なる黄色い液体が漏れ出す。 ぷしゃあああああああああああ…… そして、それはダムが一気に決壊するかの如く放出された。 「凄い量だな、ずっと我慢していたんだ……」 「くふぅ……おしっこが止まりませんわ……お願い……提督、見ないで……見ないでください……」 熊野が羞恥心で顔を真っ赤にしている間にも漏れ出した尿は提督の下腹部を濡らし、ベッドのシーツを黄色く染める。 「恥ずかしがらなくていいぞ、いっぱい出して気持ちよかったんだろ?」 「提督……ですがわたくし、おしっこを提督にも……」 上体を起こした提督は自分の下腹部に温かみを感じながら羞恥心で顔を真っ赤にしている熊野を抱きしめる。 「だから、いいって。熊野のお漏らしは初めてじゃないしそれに……」 「それに……なんですの?」 「こうやって熊野のおしっこがかかったってことで俺は熊野のモノって事になるわけだからな」 「もう、提督は酷いですわ。わたくしはワンちゃんではありませんことよ……」 提督の言葉に熊野は更に赤くなった顔を、提督の胸板に預ける。 だが、提督の言葉は彼女の羞恥心を薄めたのは確かなようだった。 ………………。 暫しの時間が経過し、提督と熊野はベッドに体を横たえていた。 熊野は提督に身を預け、提督も彼女の体を抱きしめている。 室内は精液と愛液と尿の混ざり合った香りが充満しているが、今の二人は気にならなかった。 この香りは二人が愛し合った証拠であり、どんな極上の香水にも勝るものなのだから。 「提督……んー、ちゅっ……」 「ん、んん……」 「んふ……ん……ちゅうっ……」 「んん……ちゅ……ふはっ」 熊野が唇を重ねてくると、提督もそれに応える形で舌を絡ませる。 唇が離れると、ほのかにローズヒップティーの香りを漂わす二人の唾液が混ざり合って糸を引いた。 「毎晩体を重ねているのに何でまだお互い求め合うんだろうな……」 「きっと、運命だと思いますわ……」 しなやかな指先で提督の胸にハートマークを描きながら熊野は嬉しそうに呟く。 「運命、か。そうかもしれないな」 「初めてお会いした時からこうなる運命だった……今はそう思えますの」 「俺は、熊野が鎮守府に来た時はこうなるなんて思ってなかったよ。秘書艦にした最初の頃が大変だったのはよく覚えているけどな」 「あら、その割にはわたくしを秘書艦にしてから他の娘と交代させなかったのはどうしてですの?」 「それは……」 「それは?」 熊野の言葉に、提督はポリポリと頬を掻いてから笑ってみせる。 そしてこう言った。 「お前に一目ぼれしたからだよ。熊野」 その言葉に対して、熊野は……。 「すぅ……すぅ……ん……」 「寝ちゃったのか……俺も寝るかな」 可愛い寝息をたてる熊野の頬にキスをした提督は彼女を抱きしめたまま眠ることにする。 朝起きたら間違いなく「提督のおかげで、寝不足でしてよ……」と言われるな。と思いながら。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/582.html
前回の話 軍艦に限らず、"初期型"や似た意味の肩書きを持つものとはその能力に不安が残るのは当然の道理だが、 それでも何とかなって長く使われると言う事例のものは多い。 その例に漏れず、大日本帝国初の超弩級戦艦でありながら欠陥呼ばわりされてきた扶桑型も 多岐に及ぶ出撃や演習、遠征の甲斐あって、最近は貫禄が出てきていた。 おかげで、今日は午前のうちに南西諸島海域の敵影を鎮圧出来た。 しかし、執務を手伝う隣の山城を悟られないよう横目で見て思う。 この山城は貫禄があると思えば愛嬌もある事を最近の自分は見出してしまっている。 不自然に高い頻度で鉛筆の芯を折っては"不幸"だと呪詛のように呟きながら鉛筆を長時間削っていたり、 高い位置に置いてある書類の束を持って来させようとすると紙の雪崩が発生、 それに合わせてこけては白い山の中で"痛い"と悲痛な叫びを上げる。 今挙げた事は幾つもの逸話の極一部だが、 これだけでも山城の持つ独特の雰囲気は八分は理解出来ると言える。 山城は戦闘における練度が上がっても、根っこの部分は不変であった。 その愛嬌をもっと引き出そうと、最近は鉛筆を芯の柔らかい五Bの物に変えたり、 山城に手伝わせる書類の束を以前より分厚くした上でわざと高所に置き、 更に脚立まで紛失したように見せかけて工廠で解体して貰った事は秘密だ。 特に後者について、山城は自分と同じ位の背丈を持つ癖に、三度に一度はこけて紙に埋もれる。 ここまでやらかす頻度が高いと山城もまたわざとやっているのではないかと勘繰る。 愛嬌がある事に変わりはないが。 「……提督」 なんだ。 羨ましがっても私と同じボールペンは貸してやらないぞ。 お前に使わせると不幸故か短期間でインクが固結するに違いないんだからな。 「酷い言い方するのね。……じゃなくって」 羨ましがっていた事は否定しないのだな。 山城は私に訴えるような目付きで抗議してくる。 「提督の手が止まってます。……もしかして、提督も処理の仕方が分からない書類が出てきたとか?」 科白だけ聞けば健気に心配してくれているようにも聞こえるが、勘違いしてはいけない。 山城は私の汚点でも見つけたように にやにやした顔を向けているのだ。 此奴は私の弱みでも握りたいのだろうか。 握るのはその鉛筆と主砲の持ち手だけにしてくれ。 「別の考え事をしていただけだ。お前の助けは要らん」 「……この執務放り出していいかしら」 せっかく筆を走らせようと紙に目を落としたのに、また上げる事になった。 それはやめてくれ。 自分一人では満足に昼飯にもあり付けない。 「だったら今の発言取り消して下さいよ」 分かった。 悪かったよ、お前がいないと駄目だ。 最近は特に助けられているからな。 「も、もう。そこまで言いますか……」 山城は私から目を逸らしてそう呟いた。 そっちの方向には何もないぞ。 満更でもなさげなのはいいが、執務を再開しないか。 「は、はい。って、提督のせいなんですけ……」 ぐうぅっ。 「…………」 「…………」 なんだ。 こっちを見るな。 屁ではないぞ。 「ぷっ、あはは! まだ終わってないのに、正直ですねぇ」 五月蝿い。 空腹には逆らえんのだ。 少し早いが、昼食に……。 自分は言葉を詰まらせ、カレンダーを見やった。 そうだ。今日は土曜日ではないか。 無邪気に笑う山城に水を刺すように、思いついた名案を口にする。 「そうだな。今日は山城にカレーを作って貰おうか」 「くすくす……、え、カレーですか? 出来ませんよ、そんなの」 だろうとは思っていた。 山城に調理を手伝わせた事はなかったからだ。 だからと言ってそれを悪びれず言っていい理由にはならないぞ。 「私が作りながら教えるから。ほら行くぞ」 「提督が作るんですか!? ちょっと!」 …………………… ………… …… 「では、調理演習を始める」 提督は別の料理を仕込む間宮さんに断りを入れてから、焜炉を一つと割烹着を二つ貸してもらう事になった。 似合わない割烹着に身を包んだ提督は、本気で私の指導役を努める気の様子。 でも、それなら厨房を仕切っている間宮さんに教わった方がいいんじゃ……。 「間宮は見ての通り忙しいんだから駄目だ。カレーなら私でも上手くできる」 「いえ、後は煮込み作業だけなので忙しくはないんですけどね」 間宮さん、こう言ってますけど。 「……いいから始めるぞ」 提督は姿勢を揺るがせずに、迷わず戸棚や冷蔵庫から包丁や食材を取り出し始めた。 間宮さんも本当にやる事は終わらせたようで、提督に何も口出しせず黙って見ている。 私は間宮さんに近寄り小声で話しかける。 「間宮さん、大丈夫なの? 提督が料理なんて……」 「提督さんは出来る方ですよ。 特にカレーは自分好みの味がいい、って、ルウや食材を指定してまで秘書さんに教えてるんです」 間宮さんから教わろうとする私を止めたのはそういう理由だったのか。 我儘なところがあるのね。 でもこれって、私達艦も食べて良いように多めに作るんですよね? 提督好みの味にしちゃっていいの? 「提督さんのカレーは辛くないですし、味も良いので皆さんには受け入れられています」 「何を話している?」 「へっ!?」 私は素っ頓狂な声を上げた。 提督は馬鈴薯と包丁を手に持って、怪訝な顔付きで私達を見ている。 顔付きは険しいのに、割烹着と両手の物のせいで間抜けだ。 「ほら、山城さん」 私だけに聞こえる声で、間宮さんがとんと私の背を小さく叩く。 それに押されるように私は提督の傍に寄った。 「間宮の負担を軽減する為だ。しっかり覚えるんだぞ。まず馬鈴薯の皮剥きからだ」 壁にかかっている皮剥きの道具は無視ですかそうですか。 初っ端からハードルの高さを前に、私はやる前から根を上げたい思いに包まれた。 かつて鬼呼ばわりされていた私でも、戦争とは無縁のこう言った事に関しては何の予習もしていない。 「なんで人参は皮剥きの道具使って馬鈴薯は使わないのよ……」 「馬鈴薯は凸凹しているから大して効果はない。因みにそれはピーラーと言う」 ご丁寧に器具の名前まで教える提督は、人参の皮を剥く私の横で私の手付きを睨んでいた。 少しやり辛い。 それでも馬鈴薯に比べれば楽だ。 人参の皮はピーラーによってするすると簡単に剥けてくれる。 対して馬鈴薯の方は目も当てられない形に変えられた。 提督の手付きは確かなものだったけど、見ただけで会得出来るわけがない。 自分の不運さを恐れた私は、何も起きないようおっかない手付きで包丁を扱い、身も多く削って皮を向いた。 案の定、馬鈴薯は小さくなった。 馬鈴薯と同じ要領で、乱切りとかいう切り方でさっさと切ってまな板の脇に寄せる。 まな板が狭くなってきた。 「おっと、鍋を出してなかった。山城、そこの戸棚から鍋を」 忘れていたように提督が指を差す。 そこは頭より僅かに高い位置にある上の戸棚だった。 場所も覚えろという事だろう。 間宮さんより背丈ある私は台を探す手間を惜しみ、腕を伸ばして把手を引いた。 すると。 がらがらがしゃーん!! 「いっ! 痛い! ……やっぱり不幸だわ……」 戸棚を開くや否や、いくつもの金物が一丸となって私を襲ったのだ。 最初に一撃を頭にもらって床に尻餅を付いただけでは許されず、 更に多くの金物の雪崩が私や床に降り掛かる。 床に落ちた物は耳をつんざく不快な音で耳を攻撃してくれた。 私を心配する一人と一隻が慌ただしく私に近寄る。 「山城さん、怪我はない?」 間宮さんが、申し訳なさそうに私を見つめている。 戸棚を開けた直後の刹那、いくつもの鍋が整然と積まれていたのを見えた私は、間宮さんを責める気は起きなかった。 大丈夫よ。間宮さんは悪くない。 私の不幸が招いたんだし、寧ろ傍に間宮さんがいなくて良かった。 「大丈夫か!?」 提督は必死の形相で私を見つめている。 こんな事は日常茶飯事なのに、まして敵駆逐艦に攻撃されるよりも軽い程度なのに、 提督の形相は私が敵戦艦から被弾されたときと同じだった。 馬鹿じゃないの。 何の問題もない意を伝えて頭に乗った鍋を退かす。 「あ、山城……」 提督が何かに気づいたように私の名前を呼び、不意に手を伸ばしてきた。 何故か、スロー再生されているような感覚に陥る。 そのとき私は秘書に舞い戻ってすぐの、あの出来事が脳裏に浮かび上がっていたのだ。 あのときと違い恐怖感は感じていないが、咄嗟の事で私は目を瞑る。 ――な、撫でられ―― 「……?」 目を開く。 提督が撫でているのは、艦娘として蘇ってから持った頭部ではなかった。 私が艦の頃からの頭部。 提督は私の艦橋を触っていた。 迎撃しようとしていた私は、思わぬ勘違いをやっと自覚し、羞恥に悶える。 これではまるで期待していたみたいで……。 「艦橋が壊れているじゃないか」 「え? ……」 一先ず調子を取り戻そうとする前に、提督の言葉に私は耳を疑った。 呆けて自分の頭にそびえ立っているはずの艦橋の具合を確かめようと手を伸ばす。 ぴと。 「……っ!」 ――い、今提督の指に当たった? 当たった!?―― 硬い鉄の感触だと思ったら感じたのは柔らかくはない肉の感触。 私はたったそれだけの事に驚いて手をさっと引っ込めた。 提督もまた私の様子に驚いたように手を引いた。 訪れる謎の沈黙。 どうしよう、この展開。 ほら、後ろの間宮さんも微笑ましいものでも見るようないやらしい目になってるわ。 提督は早く何か言って下さいよ。 「……か、艦橋はデリケートだから、あまり触らないで頂けますか」 あれ。 冷静に動転した私は、誰かの科白を引用、というより盗用してしまったような気がする。 私が不幸で間抜けな姿を晒してしまった事が。 心配してくれる提督が私の繊細な艤装に触れた事が。 提督の手と私の手が当たってしまった事が。 多くの要因が重なって羞恥に悶え、少し汗ばむ程に顔を熱くさせる。 心配する提督の手を突っぱねるように頭を小さく振るが、 提督は提督でどう反応したらいいか困ったように言葉が出ないらしい。 間宮さんの鶴の一声があるまで、私と提督は沈黙の渦潮に巻き込まれたままでいた。 間宮さんが鍋の山を戸棚に戻し始め、 それに合わせて普段の調子を取り戻した提督のおかげで作業は再開された。 不幸ぎりぎりの淵を歩くように危なっかしくも下ごしらえを済ませる。 鍋を焜炉に設置し、仕込み作業も終えて煮詰めてゆくだけとなった頃、時計は正午を過ぎていた。 灰汁もそれなりに取り除き、具材に火が通るまでの時間が退屈だ。 「カレーの隠し味に、チーズや蜂蜜を入れる手もあるそうですよ」 「色々あるんだな。私はチョコレートを入れる話を小耳に挟んだ程度でよく分からなくて……」 鍋を注意深くじっと見つめる振りで、私は提督と間宮さんの談話に耳を傾けていた。 間宮さんと料理談義なんか出来る提督と違い、私は経験がないからそんな話は出来ない。 置き去りにされた心境だ。 楽しげに にこにこ笑う間宮さんの隣で、私に背を向ける提督がどんな顔で談話に励んでいるか分からない。 この境遇に私は不満を覚えるようになってくる。 決めた日の深夜には誰もいない海辺で提督ともやもやを共有しているのに、 私だけがこのもやもやを味わうのは初めてのことだった。 非常に気に入らない。 これも自分の招いた不幸というやつなのか。 でもカレーを作ると言い出したのは提督だし。 私はカレーが煮上がるまで、こうした煮え切らない思いを誰にも気づかれずふつふつと一人煮込んでいた。 「どうだ?」 「美味しいです……」 皿によそったカレーライスを口に含み、代わりに私は提督がお望みだろう言葉を口にする。 実際美味しいと言えば美味しいのだけど、私は未だに煮え切らない思いを抱えていて、 笑って喜ぶほど味は伝わってこない。 自分の声が著しく低くなっているのが自覚できる。 私のそんな調子を知らない提督は首を傾げ、自身の分を口に運ぶ。 「こんなものだな。今は一先ずカレーだけでいいから、山城もこれくらいの出来を目指して欲しい。 私も演習は付き合うから」 山城"も"。 敵艦が放って私に向かってくる弾丸をぼけっと見つめていたり、 降ってくる書類や艤装や鍋の山に反応出来なかったりするくせに、提督の言葉に私は敏感に反応した。 "も"という辺り、また間宮さんも言っていたように提督は色んな艦と演習をしてきたんだ。 提督がそういった意味で放った証拠や確信はないのに、私は勝手にそう思い込む。 「……随分と、間宮さんと仲が良いんですね」 ――私情で艦と談笑に励む姿なんか全く見せないくせに―― 私は言葉の後に心の中でこんな嫌味を付け加えた。 私だけだと思っていた。 出撃や作戦会議以外の用事で艦娘を呼び付けることがなく、 たまに工廠へ行けば建造の指示を出し、入渠中の艦娘がいる修復ドックへは近づこうとせず、 毎日足を運ぶ食堂も注文して完食して挨拶だけして終わり。 多くの艦から提督への印象を推測すると、"普通の上官"でしかないだろう。 今までそう思っていた。 「うん? 偶に話す程度だよ」 食事の時間のためか、提督の口調は煮通った馬鈴薯のように柔らかい。 "偶に話す"にしてはカレーの煮込み時間を有効に潰してましたね。 数ヶ月秘書を続けても、提督の知らない部分はまだまだあるようだった。 厨房に張り付いている間宮さんの方が、私より知っているんじゃないか。 空いた時間に提督と談笑できる事と、できない事。 この事柄だけでもその差をよく表している。 私は考え事をしながらもそもそと口を動かしているが、提督はもう皿の半分は消費したようだった。 そして不意に口を開く。 「近いうちに山城の作る美味いカレーを食べたいものだな」 間宮さんが言っていた言葉を思い出す。 提督は間宮さんを気遣う事を言っていたけど、本心はこの科白なんだろうか。 腹で鳴いた虫を押さえつけて私に指導するくらいだし。 私の願いを受理しそのまま数ヶ月経つ時点でそうなのだけど、嫌われているというのは私の思い違いで、 こう言われてやっぱり提督から悪くは思われていない事を改めて噛み締める。 不思議と陰鬱な気分はどこかへ吹き飛び、提督を見上げた。 提督は、少し照れ臭そうに口角を上げていた。 私は湧き出た感情をよく分からないながらも素直に受け入れ、顔には出さずに思う。 やっぱりこの人なら、私に幸せをもたらしてくれるに違いない、と。 …………………… ………… …… 演習を終え、執務を終え、明石さんに欠けた分の艦橋を作ってもらい、今日やらなければいけないことは終わった。 夕飯も済ませ、一日の疲れをドックにてお湯で流してみれば、海は不気味な闇に包まれたばかりだった。 だが、かつての悪夢の舞台であった海のことなんか全く気にせず、 私は私なりに身の清め方を念入りに考えながらドックに入り浸っていたことを振り返る。 普段通りに疲れを流して早々と出て行った姉が、 自室で再会してみれば普段よりも早く眠りに就いていたのが不思議だったが、 私は眠る姉に小声で謝罪の言葉をかけてきた。 日付が変わるのを待たずに、誰もいない執務室の奥の扉を叩き、最早慣れた言葉をかける。 「今日も、月が綺麗ですね」 『…………。そうかもな』 沈黙の後、扉越しで入室の許可が降りたので、私は扉を開けた。 提督は、起き上がって寝具に腰掛けて待ち伏せていた。 じっと提督の目を見つめ、後に引けないよう後ろ手に扉を閉める。 「前に私がお願いしたことの三つ目、覚えてますか」 「……よく覚えているよ」 提督は、今更何を言い出すのだろうとでも言いたげに少し間を置いてから返した。 今更なのは私もよく分かっているけど、構わず俯くように頭を下げる。 「ごめんなさい。あのとき私は自分と提督に嘘をついていました。 ……でも、あのときから私は自分にとっての幸福を考えてきたんです」 今までの事を振り返ってみれば思い浮かぶのは、後継の戦艦組のこと。 私の練度は上がってきたが、元々の性能に大きな高低差があるので結局は勝てない。 練度があの戦艦組より上になっても、 敵艦を一撃で葬れる能力に勝ることはできない。 練度を上げれば上げるほど私の実力を明確に見つめられるようになっていき、 私の劣等感はますます強くなってきたのだ。 いくら頑張ったところで生まれ持った錘は断ち切れない。 「もう不幸から抜け出す事は諦めましたけど、それが辛くなくなるくらいの幸福が欲しいんです」 近代化改装を行えば別の欠陥が浮き彫りになる経緯を嫌というほど歩んできた私。 一度死んでから艦娘として蘇生されても、私が"山城"である以上、ついて回る欠陥の肩書きからは逃れられなかった。 私はその事を悟った。 だから、もう"山城"なんてどうでもいい。 解体されて艦娘としての戸籍を失ってもいい。 私はそういう気持ちで提督に追加でお願いをする。 「……おいで」 黙って話を聞いていた提督が私を招く。 よく分からないまま、私は寝具をぽんぽん叩く提督に従い、上がり込んで横になった。 それを見届けてから、提督も同じように狭い寝具に潜る。 私と距離を開けるように落ちそうなくらいに寝具の端で横になり、布団をかけてしまった。 「……え?」 素っ気なく天井を向く提督の意図が分からない。 私の話が聞こえなかったのだろうか。 横顔を見せる提督はそのまま不意に口を開いた。 「こういうのも、幸せの一つだと思うんだが」 私は頭が真っ白になった。 これが私の望んでいたことだと? ふざけないで下さいよ。 私は提督の作戦に、初めて異議を唱える。 「……!」 私は、ばさっと提督のかけた布団を乱暴に退かした。 床に落ちたが汚れることなんか気にせず、 私は提督に馬乗りになってその両手首を鬱血するほど握り締め寝具に強く押し付ける。 思いのままに激情で声を荒げる。 「私じゃ駄目なんですか!?」 「確かに私は欠陥ですけど! 一回くらい大きな幸せを望んだっていいじゃない!」 「落ち着け」 だが、馬乗りにされて身動きの自由を奪われても提督は抵抗しない。 見下ろす私を睨みつけることもしない。 ただ真顔で私の目を見つめるだけ。 ただ静かな声で私を嗜めるだけ。 「別に山城が幸せになっちゃいけない訳じゃない」 「私が他人に幸せなんか与えられると思ってないだけだよ」 私はそれを聞いて、艦橋に昇っていた血が引いていく感覚を覚えた。 すーっと冷静になった私は改めて提督の目を覗く。 提督はあくまでも他人事のような口調でいたが、言霊とは不思議なもので、 そんな嘲笑うような話を聞くと提督の目から覇気がなくなっているように見える。 提督はやっぱり、根っこのところは私と似ている。 この人も結局は自信なんかないのか。 この湧き起こる感情はなんだろう。 同情ではないはずだ。 そういった哀しい気持ちではない。 私はこうして馬乗りになっていなければどこかへ消え入りそうな提督に、鎖になるような言葉をかける。 「私の幸福のためには、提督が必要なんです。私に幸せを教えて欲しいんです」 「提督の手で、私を近代化改装して下さい」 …………………… ………… …… 提督は再び寝具に横たわるよう指示したが、今度はしっかりと私に向き合ってくれている。 巫女服の帯を外され、前を肌蹴させられる。 まるで明石さんや妖精さんに見て貰っているみたい。 でも全然違う。 「ど、どうですか? 私の艦体、欠陥とかありませんか……」 恥ずかしい。 欠陥持ちの自身を提督に全て曝け出すのに抵抗が全くないと言えば嘘になる。 自信なんかなくて、晒された胸を、腹を両手で隠す。 「確かにお前は欠陥持ちなのかもしれないな」 私を見下ろす提督は無慈悲にもこう放った。 とてもぶっきらぼうで、心のどこかでそれを否定してほしかったと悲しむ自分がいる。 だけど、提督の言葉はそれで終わりではなかった。 「只、それ以上に山城には魅力を感じる」 ――やっぱり、反則だわ―― 私の凝り固まっている心と身体は、いとも容易く提督に解されていった。 私の身体が欠陥持ちなせいで、簡単に弾薬庫に引火する。 消火もままならず、優しいながらもその中に激しさを含んだ手付きで提督は私を溶かし、 新たな形へと近代化改装させていく。 私の身体が私の身体でないみたいに、提督のものになったようになる。 自分の制御が全く出来なくなり、 熱い海に漂流したころ、提督は一旦手を離して意味の分からないことを囁く。 「あのな。本当の夜戦というのは、ここからなんだよ」 「はぁ……、はぁ……。え……?」 夜戦? 近代化改装? もうどっちだか分からない。 どっちでもいい。 ぼんやりした頭では考えられない。 とっくの昔にスカートを外され、色気皆無の褌も緩められ、 何も遮るものがない私の足の間を提督は割って入ってくる。 次は何が来るのかと予想もできないまま、私は突然もたらされた痛みに悶えた。 「痛っ、ぃ……! やっぱりふこっ……、だわ……!」 苦しい。息が乱れる。 悲鳴を上げずにいられない。 寝具の布にぎゅっと捕まる。 強く瞑った両目のうちの片目を開けてみると、私の下腹部と提督の下腹部がくっついていた。 いつの間にか肌蹴ていた提督の下腹部から伸びる砲身が、直に私を貫いていた。 「辛いか……抜こうか」 提督が下腹部を引こうとする。 ずずっ、と、狭い私の中を提督の硬い砲身は動く。 痛いにも関わらず、私は反射的に声を絞り出す。 「あっ……、だ、駄目です……。幸せのためなら、これくらいの痛み……っ、 ひっ、ぐ……、ここまで来て、やめるなんて……!」 「……ゆっくり進めるから、我慢してくれ」 提督はそれだけ呟いて、引いたそれを再び私の中に押し込む。 潤滑油が不足しているというよりも私の中が狭すぎる故か、動きは良くない。 「ぁ、あぁっ、いや、いやぁ、あぁ、ああぁあぁ……」 やめてほしい。やめてほしくない。 私の葛藤は互いに勝敗が決まらず、その戦況が自然と口で提督に報告される。 ぐちゃぐちゃになった思考は提督にずんずんと突かれることで、更に攪拌されてゆく。 いつまで経ってもそんな調子でいる私に痺れを切らしたように、提督は行動に出る。 みっともなく揺れる私の胸を。 忙しなく左右に振る私の頭を。 提督は情を込めた手付きで私を扱ってくれる。 大切にされている。 乱れる心情の中、提督の思いは一直線に私の中を貫いた。 私の奥に、提督の熱いものが、熱い思いが、絶えず何度も何度も強い衝撃で届けられる。 「あっ! あう! んっ、んんっ、んや、や、ぁ、私、こんなのっ、知らな、いぃっ!」 どれくらい突かれただろう。 いつの間にか私は苦痛から解放されて、脇目を振らず声を上げていた。 提督の動きも速いものに変わっている。 私がそれを止める選択肢はなく、全ては提督に託している。 身体全体の、特に下腹部の熱が提督の動きに合わせてじんじんと脈打つ。 もうこれ以上は無理だと訴えかける奥底の私の小さな叫びは伝わることなく、無理矢理上り詰めていく。 そして。 「くっ……!」 「あっ……、ああああああぁぁっ!!」 提督が砲身を私の奥に叩きつけ、硬直した。 提督の砲身が私の中で膨らみ、その直後、私の最奥を熱い何かが満たしてゆく。 私の弾薬庫はそれに引火し、爆発を起こした。 全身が痙攣する。 提督から発射された弾丸を愚直に受け止め、私は何もできない。 しばらくして提督の砲撃はやっと収まり、やがて砲身が私の中から抜き出された。 「はあ、はあ……。近代化改装、これで、いいだろう……?」 提督はそんなことを聞いてくる。 成功したと思う。 提督の熱いものは貰ったし。 しんどかったけど、最後はその、気持ち、良かったし……。 確かに、幸せ、だった。 しかし私は息を荒げながら小さく顎を引くだけしかできず、息を整えたときにはもう意識が落ちていた。 …………………… ………… …… 翌日。 何事もなかったかのように朝は始まった。 実戦の先駆けに演習を行うと、とても調子がいい中勝利判定を得られた。 気を良くした提督は、褒められて気を良くする私に、 私だけに分かるようなほんの僅かな程度に含み笑いを浮かべて言う。 「山城は昨日久し振りに近代化改装したからな。頑張るんだぞ」 私が昔に近代化改装の限界を迎えている事を知っている随伴艦は戸惑う。 姉はどうなのか分からないけど、そんな姉含む随伴艦の様子を尻目に私は密かに優越感を感じていた。 ずっと前は責任感だとか義務感だとかで海へ出ていたけど、今は違う。 ついてきてくれる姉に褒められたくて。 帰りを待つ提督に褒められたくて。 姉や随伴艦を率いて、暁の水平線に勝利を刻む約束を、提督と刻む。 「提督……山城、必ず帰ってきます」 私は艦隊の先頭に立ち、岸壁から海面へ意気揚々と進水した。 陰りない朝日が、海面の波をきらきらと白く輝かせているのが眩しかった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/386.html
※本番無しです ※メタ発言あります ※鬼畜っていえば鬼畜 イベント期間中のある日のある鎮守府 「何だよル級改って…あれもうル(イジアナ)級だろ」 「また一部の人しかわからない愚痴を…」 提督の愚痴に臨時の秘書艦である青葉が答える。 主力艦が悉く入渠しているため、しばらくは唯一無傷だった青葉を秘書艦に据えておく。 「ところで司令官」 「うん?なんだ?」 「青葉とお医者さんごっこしましょう!」 瞬間、提督は消えた。 提督と執務室の扉との距離が急速に縮む。 青葉の視神経が目の前の人間が消えたと脳に伝え、脳がそれを理解したとき、 既に提督は扉から離れ、青葉の背後に迫っている。 今の提督にとっては島風すらもナメクジに等しい。 「誰に聞いた?」 「勿論如月さんに」 扉を施錠した手で青葉の肩を掴む提督。 顔色こそ必死に取り繕っているが、冷たい汗が止まらない。 以下回想 「ども~青葉です~。さて角川のフロム買収により恐らく一番風評被害が大きいであろう如月さん、何か一言お願いします!」 「うーん、そうねぇ……ああ、そう言えばこの前司令官と(以下略」 以上回想 「と言う訳でして」 「あのロリビッチ……」 「またまた~。そのロリビッチとお医者さんごっこしたくせに」 にやにやと笑う青葉に、憮然とした顔の提督が話を続ける。 「……で?お前の目的は何だ」 この問いに青葉は少しだけ頬を赤らめながら答える。 「青葉も、司令官とそういう事したいな~」 頬を赤らめてはいるが、口に出すのも憚られると思っている訳ではない様だ。 「……そういう事とは?」 そう聞き返す提督。 何も青葉に具体的な内容を言わせることで恥ずかしがらせるようなプレイではなく、ただの時間稼ぎ。 そもそもそんなことで恥ずかしがるようならばこんな事を堂々と頼んだりはしない。 「えへへへ。司令官も知ってるくせに」 青葉も提督の考えなど分かっていると見えて、わざと勿体をつけている。 「大丈夫ですよ。如月さんはああ見えて口は堅いですから。青葉以外には喋ってませんでした」 「その口の堅い如月がなんで一番口の軽そうなお前に暴露したんだろうな?」 「むう。青葉も口は堅いですよ?司令官がお医者さんごっこしてくれれば、絶対に口外しません」 正直なところ全く信用できない。 とは言え、ここで下手に青葉の機嫌を損ねるのはまずい。 一瞬のうちにそう考えた提督は、ため息を一つつくと自分の机から半透明の液体が入った小さなビンを取り出した。 「……いいだろう」 そう呟き、振り向きざまに真後ろにいた青葉の両肩を掴んでその場に押し倒し服の中に手を入れると、指をその中に走らせる。 「ひゃ!」 咄嗟に声を上げた青葉だが、提督の動きは止まらず、腹や胸を撫でたり揉んだりしている。 ひとしきりそれらが終わった所で先程のビンに手を伸ばすと、青葉から離れて目で服を脱ぐように伝える。 上半身は一糸まとわぬ姿になった青葉に提督はビンの中身を指先につけた人差し指と中指とを先程撫でた場所に再度走らせる。 粘性の高いビンの中身は、提督が何度も指を往復させることで少しずつ青葉の体を包んでいく。 「んっ……くっ……」 指が動く度に、青葉がかすかに声を上げる。 ある程度いきわたった所で、提督は突然青葉の体に舌を這わせた。 「ふひゃああ!」 突然の行動に驚きの悲鳴を上げる青葉だったが、提督はお構いなしに青葉に塗ったビンの中身を舐めとるように何度も舌を這わせ、 青葉の上を往復する。 「ふあっ!くふぅ!ひゃあ!」 ぴちゃぴちゃと提督の舌と唾液が青葉の上で音を立て、その度に青葉が声を上げる。 (おかしいな…青葉、こんな所弱くないのに……) 青葉の頭は、いつもと違う感覚に混乱し始めていた。 青葉は腹も胸も性感帯ではないと思っていたが、今の自分は全身が性感帯になったかのようにどこを触られても快感が打ち寄せる。 (まさかこの薬が!?) 青葉の考える通り、塗りたくられていたのは即効性のある媚薬の一種。 提督の舌はこの媚薬によって即席性感帯と化した青葉の体を舐めまわしていた。 「ひぅ!ふぁあああっ!!」 舌が這い回る度に青葉の体には悶えんばかりの快楽が押し寄せている。 上気した肌は湯気に包まれ、先程以上に頬が紅潮していて、荒い息遣いが静かな執務室に響く。 提督は唐突に舌での愛撫を止めると、再びビンから薬を掬い取り、 その指を自分に向かって投げ出されている青葉の股間に潜り込ませた。 「えっ!?し、司令かふぁあああああああん!!」 指が青葉の既に濡れはじめていた膣内に擦りつけられ、ただの浅瀬を大海原へと変えていく。 トロトロと青葉の愛液が床に広がり、青葉は今日一番の絶叫を上げる。 しかし、提督はそこまでだった。 青葉から指を引き抜くと、薬のビンを元の場所にしまいに行き、倒れている青葉には目もくれない。 「司令……官?あの…」 「うん?何だ青葉」 まるでついさっきまでの現象はすべて青葉の夢だったかのように、提督はいつも通りに振る舞っている。 (焦らしてる?このまま放置するなんて、司令官は青葉が思っていた以上の鬼畜ですね) 青葉は先程からの快楽の波にもはや理性が限界に達し始めている。 「し、司令官。早く、早くぅ……」 「どうした?」 既に気が狂いそうな青葉にとって、これは拷問に等しい。 流れ出る愛液は未だ止まらず、それが太ももを濡らすことすら既に快楽になり始めている。 (司令官はどうして平然としているのですかっ!?) 提督は毎日この薬を少しずつ使って体を慣らしていくことで普通ならよがり狂うほどの量を使っても平然としていられるようになったが、 青葉は提督がそんな忍者のような事をしているなど知る由もない。 「早く、続きをっ!早く!」 「何だ?」 青葉の理性はここで限界を迎えた。 転がるようにして提督との間合いを詰めつつ飛び起きると、そのままタックルするように提督の腰にぶつかっていく。 それを受けた提督はとくに受け止める様子もなく、されるがままに仰向けになり青葉を自分の上に乗せる。 「司令官!もう青葉は我慢できません!」 カシャ 「えっ!?」 理性を完全に失ったはずの青葉の意識が、一瞬音のした提督の手に移る。 そこにはいつの間に用意したのか、小さなデジタルカメラが一台。こちらを向いている。 「…勝った」 「なっ、何を」 状況が呑み込めないでいる青葉に提督は不敵な笑みを浮かべながら今撮影したばかりの写真を見せる。 提督に馬乗りになる青葉。青葉に押し倒されている提督。 「これはどう見てもお前が俺を押し倒したように見えるよな?」 「!?」 「この写真を他の連中に見せたらどうなると思う?」 提督の狙いは初めからこの瞬間にあった。 もしこれを公表すれば、黙っていないであろう者達は青葉にも想像がつく。 「あ、あ、青葉を脅迫するおつもりですか!?」 「脅迫?いやいや、ただの取引だよ。さて俺がこの写真の事を忘れておくにはどうすればいいか?」 「くうううぅ…」 提督は取引と言ったが、「公正な」取引とは一言も言っていない。 青葉にとっては、首を縦に振る以外の選択肢など存在しないのだ。 「とは言え、このまま放置と言うのも哀れだな。よし、これをつけておけ」 そう言って青葉に渡したのは大きなバイブ。 「もうすぐ遠征が帰ってくる。それで蓋をしておかんと色々怪しまれるぞ」 「くうう…司令官の鬼、悪魔!」 「これに懲りたら、あまり人を詮索しない事だな」 何か言いたげな青葉に蓋を押し込むと、扉をたたく音が聞こえ、提督は鍵を外しに行く。 青葉ははっとして服装の乱れをただし、表情を作る。 「皆よくやってくれた。ご苦労様」 「ふふん。これくらいレディーには朝飯前よ♪」 「この次もまた私に頼ってもいいのよ!」 無邪気に喜ぶ駆逐艦たちの横で、青葉は必死に平静を装っている。 提督はその姿を横目でとらえると、机の下で密かにスイッチを押す。 「ひゃああ!!」 「青葉さん?」 「お?どうした青葉?」 「あっ、いえ!何でもありません!」 提督もまた堪えるのに必死だった。 もっとも、こっちの必死は笑いを堪えることにだが。 「うふふ。青葉さんに話しておいて良かったわ。今度は私もあのお薬使ってもらおっと♪」 終
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3439.html
137 :リラックス:2016/04/14(木) 16 55 07 さーて、ペリー提督に苦労してもらうか。 ネタ「ペリー提督の憂鬱」 ――1853(嘉永6)年7月8日 日本 江戸湾 沖合 マシュー・ペリー代将は空を仰いで考えていた。 何故、このようなことになったのだろう、と…… 南北戦争前のアメリカにとって捕鯨とは文明的な生活を行う上で欠かすことの出来ない必需品となりつつあった。 当時、鯨油は家庭の燎火用や、また機械類に用いる潤滑油として広く利用されており、ニュー・イングランドの漁業者たちが北太平洋に進出を開始したのは一八三〇年代のかかばごろからのことであり、すでに一八五〇年のころになると、この方面の捕鯨業は最盛期をむかえていた。 しかしながら、これらの方面で活動する捕鯨船の乗組員にとって最大の問題は、燃料(石炭)、水、食糧といった物資の補給、さらに特別な荒天のばあいなどの安全な避難港の確保だった。 太平洋には、ハワイ諸島や小笠原群島のような多くの島々がある。 しかし、その多くは無人であって補給拠点としては難があり、また原住民のいるところでは船員と原住民の間にトラブルが発生することが予想された。 そこで目をつけられたのが太平洋の西側に存在する文明度の高い日本という国である。 ペリーは一八五〇年から五一年にかけての冬の間に、大統領フィルモアにあてて、日本と条約を締結するために艦隊を派遣することを意見具申している。 なお、ペリーは彼自身が造船監督官として開発した新しい蒸気船の商船隊のために、日本を中継点として中国の広東までを結ぶ、太平洋を横断する一定した航路を開拓するという展望を抱き、「やがて、この航路は、アメリカの商船で埋めつくされるようになるだろう」と言い残したとされているが、アメリカ人全体の意見としては、日本に開国を求める理由は、貿易の推進などということより、当面の捕鯨業の保護のため必要だったからに他ならないが(現にペリー自身がニューヨークの商業界が対日貿易に対してほとんど関心を示さないことを嘆いていた)。 そうしたアメリカの日本開国へ向けた関心についてはともかくとして、彼は訪日艦隊の司令官であると同時に、大統領フィルモアから日本の最高主権者に宛てた親書をたずさえる全権公使でもあった。 ペリーの海軍士官としての経歴の最後をかざる仕事となるであろう日本に開国を迫るというこの任務において、彼は重要なのは心理戦であると考えていた。 彼は出発前にシーボルトによる調停こそ拒否したものの、シーボルトの書いた日本についての記録を集め、他にもケンペルの『日本記』、ゴロウニンの『回想録』、宣教師シャルルボワの『日本史』、タルボット・ワッツの『日本及び日本人』、およびマクファーレンの『地理及び歴史から見た日本』など、およそ当時のヨーロッパ人が書いた日本に関する文献を可能な限り集めている。 そうした資料を元に、日本人が本来好奇心の強い民族であることを知り、一度それを剌激しておけば、あとは時間が問題を解決すると分析していた。 そこで新造艦に乗り、さらに小型の蒸気機関車や電信機といった物を展示公開用や土産物代わりに積みこんできて、最初の来訪は条約の本格的な交渉の下準備として、まずは日本人に米国が保有する技術とはどのような物かということを示すことを目的とし、 その後改めて手勢の全てを集めて来訪し、本格的な交渉に入るというのがペリーの考えたプランだった。 最初の来訪では相手に警告を与えるのに必要最低限な程度の兵力を見せつけて、二回目の来訪ではそれを上回る兵力を率いて不退転の意志を示すという、ペリーが得意とした武力を活用した交渉術である(この際、艦隊の威容をとりつくろう一環として乗員の服装に気を使うなど、様々な苦労が記録に残されている)。 わざわざ幕府の指定した長崎という交渉地を無視して、戦闘配置のままで江戸湾へ乗り込もうとしたのもその一環であった。 138 :リラックス:2016/04/14(木) 16 55 39 なお、ペリーは日本が有力な海軍を保有している可能性についてのデータも当然入手していたが、それは戦列艦のような大型木造帆船が主流であると判断していた。 そう判断した理由として、日本がオランダを通じて欧州の情報を収集することに意外と熱心であることを知っていたこと、更に1840年に勃発したアヘン戦争において、日本が全く介入しなかったという事実が挙げられる。 オランダが日本に送った情報には英国艦隊の情報も当然含まれていたはずで、仮に当時の英国に匹敵する艦艇を保有していた場合、英国に協力して分け前を求めようとするか、もしくは近隣に有力な海軍力を持つ国が拠点を備える事態になる可能性を懸念して英国を妨害するか、何れにしろ何かしらの介入があって然るべきであり、それが無いということは英国の艦隊に対抗するのは困難であると判断し、事態の静観を決めたからに他ならないと分析していたのだ。 彼を以ってしても予想外だったのは、そうした事情を理解している者(転生者)が相手側に存在しており、1世紀と数十年も前からこの日に備えて準備していたこと、そしてそうした連中が国内の危機意識を高めるために英国や清国を度々利用していたことだった。 航海は順調だった。 長期の航海を何度も行った経験から、たえず活発に動き回ることで部下に退屈させないよう注意 し、決して居住性が良いとは言えない船の中で、乗員の健康も常々留意していたため、病人の発生も問題になっていない。 そうして予定通りの日程で航海は進んでいたが、話が可笑しくなり始めたのは陸地が近付いてくるにつれ、水平線の向こうにポツポツと影が見えてきた時だった。 最初は岩礁か何かと見ていたが、徐々に距離が近付いて来ると、それは船であるらしいことがわかってきた。それも大きさからしてサスケハナと変わらないか、若しくはそれ以上の巨艦であった。 しかも1隻ではなく、見えるだけで最低6隻の蒸気軍艦がペリー艦隊目掛けて突き進んでくる。明らかな数の劣勢に部下たちの間にどよめきが起こるが、元々戦争が目的で来たのではなく、あくまでもまずは交渉を行うことが彼の仕事だ。 「相手方が妙な行動に出ない限り撃つな!」 予期せぬ戦いを行って部下の命を危険に曝すことも、不用意な行動をとって無為に事を荒立てることも避けるべきだった。 部下を落ち着かせつつ、望遠鏡の中で大きくなる日本艦隊の先頭艦の姿がはっきりしてきた所でペリー艦隊は騒然とした空気に包まれた。 「な、なんだあの艦はっ!?」 彼らの前に立ち塞がるはサスケハナ号の倍はあると思われる巨艦が2隻と、それに比較すれば見劣りするがそれでもミシシッピ号やサスケハナ号に匹敵すると思われる蒸気船が4隻の計6隻。 更に目を凝らすと恐るべき事実がわかってきた。 「船体が装甲されているだと?!」 この艦隊はペリー艦隊がいきなり江戸湾に来訪しようとすることを想定して、転生者が予め待機させておいた装甲艦扶桑、山城と幕府水軍としては旧式化が否めなかったが練習巡洋艦として今尚親しまれる金剛型、改金剛型巡洋艦の四隻であった。 139 :リラックス:2016/04/14(木) 16 56 04 まさかと何度も確認し、艦隊将兵皆が望遠鏡を覗き確認したが、先頭の巨艦2隻の船体は弦側に装甲が張り巡らせられていることが判明した。 なお、史実においては翌年1854年に世界で最初の装甲艦がフランスで建造されているが、これはクリミア戦争に参戦するに当たり、陸上砲台との交戦を想定して設計された110mmの鉄板で装甲された、帆走と蒸気機関併用の最高速力数ノットという、船というよりは浮き砲台とでも呼ぶべき代物である。 「なんだ、あの砲は……」 更に目を引いたのは上甲板に据え付けられている砲だった。装甲艦に備えられた主砲らしき砲は、既存のカノン砲とも彼が海軍の強化のため導入に邁進したペクサン砲とも明らかに違うグロテスクな異形を見せつけている。 呆然とするペリー艦隊に向けて、先頭の装甲艦から英文手旗信号が送られた。 時折明滅している灯火は明らかに発光信号だ。 「日本艦より手旗信号! 『ワレ、じゃぱん・ねいびー・ほーむでぃふぇんすふりーと(日本海軍本国防衛艦隊)旗艦扶桑、交渉ノ地トシテ指定シタ場所ハ長崎ノハズ。 何故ココニ現レタカ意図ヲ示サレタシ、繰リ返ス、何故ココニ現レタカ意図ヲ示サレタシ。返答無キ場合ハ侵略ノ意図有リトシテ攻撃ヲ開始スル』」 「……提督」 「どうやら奴らを過小評価し過ぎたようだな……」 明らかに自艦隊より有力な艦隊を持つ国に対して、先方の指定した交渉地を無視し、相手国の首都に向けて戦闘体制で突撃しようとしたのだ。 これは相手が格下なら威力外交として有効だが、格上か同格の相手にやれば喧嘩を売っていると取られかねない行為である。 自分が例えば、スペイン辺りの艦隊が本国の指定した交渉地を無視してチェサピーク湾に戦闘体制で突撃しようとした、などと聞かされたら間違いなくスペインに対して怒りを爆発させる自信がある。 『交渉の上で日本を開国する』という、確実に難易度の上がった任務の内容に頭痛を覚える前に、自艦隊に向けて今にも戦闘開始しかねない相手艦隊に向けて、交渉自体を御破算にせず、かつ自国の威信を傷つけず、更に相手の面子も潰さず納得させる返答を考えなければならないが。 それも可能な限り早急に。 ペリー提督の苦難に満ちた任務は始まったばかりである。 140 :リラックス:2016/04/14(木) 17 12 57 さて、言い訳 Q、何故日本が英文手旗信号を扱えるのか? A、海上版モリソン号事件を防ぐためオランダ経由で入手し、教育していました。 Q、書き出し他の作品と被ってない? A、何度か他の方のペリー提督の来訪ネタを読んだのがこの話書こうと思った理由なので、最初以外にも似たような文章になってるところがあるかもしれません Q、何故に日本艦隊はこんなけんか腰なのよ? A、いや、交渉の地を指定してるのに無視して国交を結んでいる訳でもない国の艦隊が首都(?)に向けて戦闘体制で突っ込もうとしていれば(少なくとも現場は)多少はね? Q、オランダ経由で日本が蒸気船保有している情報くらい掴めるんじゃないの? A、欧州の情勢があまりに状況が変わっても困るので日本側の要望もあってオランダが意図的にボカしました。また、アヘン戦争で介入しなかったこと、清国に対して日本があからさまに手出ししていないことによって仮に伝わったとしても眉唾物と思われています。 こんなものか…… ペクサン砲の改良型であるダールグレン砲を搭載した老k…歴戦艦とクルップ砲もどき(文政砲)を搭載した装甲艦、そして鋳鋼砲の配備されているであろう砲台を前にペリー提督の胃壁は持つのか、それは神のみぞ知る