約 25,196 件
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2059.html
水鏡推理 V ニュークリアフュージョン 題名:水鏡推理 V ニュークリアフュージョン 著者:松岡圭祐 発行:講談社文庫 2016.12.15 初版 価格:\680- 核融合研究を題材にミステリを作るなんて想像もできないが、文部科学省の末席一般職のヒロイン水鏡瑞希のシリーズは、早くも5作目。一年で5作も書かれすべて文庫オリジナルで新作出版される裏事情はいったい何なのかわからないが、誰も挑んだことのない分野にシリーズ化して多面的に挑んできた松岡ワールドの実験的側面には感嘆するしかない。 思えばこの一年、ドラマでも有名になった人気のシリーズ『探偵の探偵』『万能鑑定士Q』などを春に完結させ、ほぼ同時期に本シリーズに取り組んだ松岡劇場。三シリーズをブレンドさせてのバトンタッチも見事だったが、どこに蓄えられているのかわからない不可思議なエネルギーと活力は健在で、走り続ける松岡圭祐のペンの冴えは留まるところを知らない。 多作なのに、ストーリーに淀みなく、題材に古さがなく、今を描く作家としてのアスリートぶりをいかんなく発揮し続けている。本書は核融合エネルギーという超新ネタ話題に加え、もう一つの人類生命の核融合技術でもある不妊治療というところにも視線が向けられる。 キョーカさんという患者に深夜、都電荒川車庫駅に呼び出された瑞希は、彼女の口から「不妊バクテリア」という言葉を聞き、目の前で白衣の男たちに連れ戻されるショッキングなシーンを目撃する。 部署移動によって新しい職場に面食らっている瑞希の前に別の事件が差し出されたかのように見えて、その不思議な夜が事件全体の核となって瑞希を陰謀の裏口に引き寄せてゆく。 傑作小説『催眠』の導入部、ある人物が語った「ワタシハユウコウテキナウチュウジンデス」というセリフも凄かったが、「不妊バクテリアに侵され私は子どもを産めなくなった、彼らが不妊バクテリアをばら撒いている」というキョーカの言葉もその時の驚きを想起させる。それが松岡圭祐の手口である。 奇術、手品、催眠、心理、博学、情報、といった言葉たちを思い起こさせる松岡圭祐の小説作法、そしてその他作ぶり、スピード。どれをとっても間違いなくエンターテイナーとしての才とパワーにに満ち満ちている。文庫で格安で大量に次々と面白さを提供してくれる稀代の娯楽小説作家の新作は、いくつもの罠と伏線に満ちていながら、水鏡家の家族の物語をサブストーリーとしても読めてしまう、シリーズでなくては書けないキャラクター造形も魅力である。 手軽に楽しくそして一気に読める面白シリーズ加速中、といったところか。 (2017.1.8)
https://w.atwiki.jp/jwhisky/pages/227.html
謎2000 大沢在昌 謎2001「官能」小池真理子 謎2002「ダークエンジェル」桐野夏生 謎2003「薫」馳星周 謎2004「爽」石田衣良 謎2005「AEGIS」福井晴敏 謎2006「忍」今野敏 謎2007「夜風」大沢在昌 謎(日本推理作家協会とのコラボレーション) 謎2000 大沢在昌 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2000年 月 謎2001「官能」小池真理子 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2001年 月 謎2002「ダークエンジェル」桐野夏生 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2002年 月 謎2003「薫」馳星周 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2003年 月 謎2004「爽」石田衣良 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2004年 月 謎2005「AEGIS」福井晴敏 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2005年 月 謎2006「忍」今野敏 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2006年 月 謎2007「夜風」大沢在昌 容量/度数:600ml/43% 種類:ブレンデッド 価格:5,000円(600ml) 販売期間:2007年 月 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/167.html
2011年11月11日 韓国の出版社・河西(ハソ)出版社(하서출판사)が1970年代に刊行した世界ミステリ全集の刊行リスト。河西(ハソ)出版社は1970年代に以下の3つの全集(選集)を出している。 世界推理文学全集(旧版) 全10巻(1974年) 世界推理文学全集(新版) 全20巻(1977年 第1期全10巻、1978年 第2期全10巻) 河西(ハソ)推理選書 全36巻(1977年~1978年) 《世界推理文学全集》は箱入りの豪華本、《河西(ハソ)推理選書》はノベルス風の軽装版である。収録タイトルは大部分が重なっているが、《全集》と《選書》の片方にしか収録されていない作品もある。 世界推理文学全集 旧版(1974年、全10巻) 韓国語表記:세계추리문학전집 [世界推理文學全集] 日本の作品は青で示す。 作者 一般的な邦題 作者名韓国語表記 韓国語タイトル 訳者 出版年 01 ダシール・ハメット 『血の収穫』 D. 해미트 『피의 수확』 キム・サンイル(金相一) 1974 アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 A. 크리스티 『검은 인형』(黒い人形) キム・サンイル(金相一) 02 レイモンド・チャンドラー 『長いお別れ』 R. 챈들러 『길고 긴 이별』 チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1974 03 松本清張 『ゼロの焦点』/『点と線』 松本淸張(송본청장) 『0의 초점』/『점과 선』 カン・ヨンジュン(姜龍俊) 1974 04 コナン・ドイル 『バスカビル家の犬』ほか A. C. 도일 『바스키빌가의 개』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1974 エドガー・アラン・ポー 「黒猫」ほか E. A. 포우 「검은 고양이」 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 05 モーリス・ルブラン 『怪盗紳士ルパン』 M. 르블랑 『괴도신사 루팡』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1974 江戸川乱歩 『陰獣』ほか 江戶川亂步(강호천란보) 『음수』 カン・ヨンジュン(姜龍俊) 06 エド・マクベイン 『警官嫌い』 E. 맥베인 『경관 혐오』 イ・ジョンギ(李廷基) 1974 イーデン・フィルポッツ 『闇からの声』 E. 필포츠 『암야의 소리』 イ・ジョンギ(李廷基) 07 F・W・クロフツ 『樽』 F. W. 크로프츠 『아네뜨의 죽음』(アネットの死) チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1974 08 ハドリー・チェイス 『幸いなるかな、貧しき者』 J. H. 체이스 『가난한 자는 복이 있나니』 イ・ジョンギ(李廷基) 1974 E・S・ガードナー (不明) E. S. 가아드너 『법의 사각』(法の死角) イ・ジョンギ(李廷基) 09 ジョン・ル・カレ 『寒い国から帰ってきたスパイ』 J. L. 카레 『추운 나라에서 온 스파이』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1974 エリック・アンブラー 『あるスパイの墓碑銘』 E. 엠블러 『어느 스파이의 묘비명』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 10 フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』 F. 포사이드 『재코올의 날』 キム・サンイル(金相一) 1974 4の収録作:コナン・ドイル『バスカビル家の犬』「赤毛連盟」「銀星号事件」「まだらの紐」「ボヘミアの醜聞」、エドガー・アラン・ポー「黒猫」「モルグ街の殺人」 5の収録作:モーリス・ルブラン『怪盗紳士ルパン』(短編8編、収録作は創元推理文庫版と同じ)、江戸川乱歩『陰獣』「心理試験」「屋根裏の散歩者」「二銭銅貨」 世界推理文学全集 新版(1977-1978年、全20巻) 韓国語表記:세계추리문학전집 [世界推理文學全集] 第1期全10巻は旧版とほぼ共通するが、全10巻のうち3つの巻の収録内容が変わっている。 【旧】ハメット『血の収穫』、クリスティ『そして誰もいなくなった』 → 【新】クリスティ『オリエント急行殺人事件』、『そして誰もいなくなった』 【旧】ルブラン『怪盗紳士ルパン』、江戸川乱歩『陰獣』 → 【新】江戸川乱歩『孤島の鬼』、『陰獣』 【旧】マクベイン『警官嫌い』、フィルポッツ『闇からの声』 → 【新】シムノン『男の首』、フィルポッツ『闇からの声』 また、ハドリー・チェイスとE・S・ガードナーの合巻がなくなり、代わりにクイーン『Yの悲劇』が入っている。 第1期全10巻のややぼやけた写真はこちらで見られる → リンク 江戸川乱歩の『陰獣』と『孤島の鬼』を収録した第7巻の表紙写真はこちらで見られる → リンク (写真はクリックで拡大可能) 日本の作品は青で示す。 第1期全10巻(1977年) 作者 一般的な邦題 作者名韓国語表記 韓国語タイトル 訳者 出版年 01 アガサ・クリスティ 『オリエント急行殺人事件』『そして誰もいなくなった』 A. 크리스티 『오리엔트 특급 살인사건』『그리고 아무도 남지 않았다』* ファン・ジョンホ(黄鐘灝)ファン・ジョンホ(黄鐘灝)* 1977 02 コナン・ドイル 『バスカビル家の犬』ほか A. C. 도일 『바스키빌가의 개』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1977 エドガー・アラン・ポー 「黒猫」ほか E. A. 포우 「검은 고양이」 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 03 ジョルジュ・シムノン 『男の首』 J. 심농 『사나이의 목』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1977 イーデン・フィルポッツ 『闇からの声』 E. 필포츠 『어둠 속의 목소리』* イ・ガヒョン(李佳炯)* 04 エラリー・クイーン 『Yの悲劇』 E. 퀴인 『Y의 비극』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1977 05 F・W・クロフツ 『樽』 F. W. 크로프츠 『통』* チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1977 06 松本清張 『ゼロの焦点』/『点と線』 松本淸張(송본청장) 『0의 초점』/『점과 선』 カン・ヨンジュン(姜龍俊) 1977 07 江戸川乱歩 『陰獣』『孤島の鬼』 江戶川亂步(강호천란보) 『음수』『고도의 마인』 ペク・キルソン(白吉善)*ペク・キルソン(白吉善) 1977 08 レイモンド・チャンドラー 『長いお別れ』 R. 챈들러 『길고 긴 이별』 チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1977 09 ジョン・ル・カレ 『寒い国から帰ってきたスパイ』 J. L. 카레 『추운 나라에서 돌아온 스파이』* ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1977 エリック・アンブラー 『あるスパイの墓碑銘』 E. 엠블러 『어느 스파이의 묘비명』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 10 フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』 F. 포사이드 『재코올의 날』 キム・サンイル(金相一) 1977 第2期全10巻(1978年) 11 カトリーヌ・アルレー 『わらの女』 C. 아를레 『꼭둑각시 여인』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1978 ノエル・カレフ 『死刑台のエレベーター』 N. 칼레프 『사형대의 엘리베이터』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 12 ウィリアム・アイリッシュ 『幻の女』ほか W. 아이리시 『환상의 여인』 キム・ヨングォン(金容権) 1978 13 ガストン・ルルー 『黄色い部屋の秘密』 G. 르루 『황색방의 비밀』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1978 ジョン・ディクスン・カー 「奇蹟を解く男」 J. D. 카아 「기적을 푸는 사나이」 イ・ガヒョン(李佳炯) 14 E・S・ガードナー 『すねた娘』 E. S. 가아드너 『토라진 아가씨』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1978 ジョン・バカン 『39階段』 J. 버칸 『39계단』 イ・ガヒョン(李佳炯) 15 E・C・ベントリー 『トレント最後の事件』 E. C. 벤틀리 『트렌트의 마지막 사건』 チェ・ジョンス(崔鍾洙) 1978 オースティン・フリーマン 「オスカー・ブロズキー事件」ほか A. 프리이먼 「오스카 브로드스키 사건」 チェ・ジョンス(崔鍾洙) 16 アイラ・レヴィン 『死の接吻』 I. 레빈 『죽음의 키스』 ユン・ジョンヒョク(尹鍾爀) 1978 アントニー・バークリー 「偶然の審判」 A. 버어클리 「우연의 심판」 ユン・ジョンヒョク(尹鍾爀) 17 ロス・マクドナルド 『ウィチャリー家の女』/「女を探せ」 R. 맥도널드 『위철리가의 여인』/「여인을 찾아라」 チョン・デス(鄭大秀) 1978 18 S・S・ヴァン・ダイン 『僧正殺人事件』 S. S. 반다인 『승정 살인사건』 ペク・キルソン(白吉善) 1978 ジャック・フットレル 「13号独房の問題」 J. 후트렐 「13호독방의 문제」 ペク・キルソン(白吉善) 19 横溝正史 『本陣殺人事件』 橫溝正史(횡구정사) 『본진 살인사건』 カン・ビョンヒ(康炳希) 1978 森村誠一 『高層の死角』 森村誠一(삼촌성일) 『고층의 사각』 アン・スンバル(安承渤) 20 ファン・ジョンホ編 (世界推理名作短篇選) 황종호 편 『세계 추리 명작 단편선』 ? 1978 『そして誰もいなくなった』、『闇からの声』、『樽』、『寒い国から帰ってきたスパイ』は旧版と訳題が異なっている。 『そして誰もいなくなった』、『闇からの声』、『陰獣』は旧版と訳者が異なっている。 12の収録作:ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』「踊り子探偵」「一滴の血」 15の収録作:E・C・ベントリー『トレント最後の事件』、オースティン・フリーマン「オスカー・ブロズキー事件」「バーナビイ事件」 20 ファン・ジョンホ編『世界推理名作短篇選』の収録作アガサ・クリスティ「夜鶯荘」 エラリー・クイーン「三人の寡婦」 トマス・バーク「オッターモール氏の手」 ロバート・バー「放心家組合」 アーネスト・ブラマ「ブルックベンド荘の悲劇」 ロード・ダンセイニ「二壜のソース」 M・D・ポースト「ズームドルフ事件」 G・K・チェスタトン「奇妙な足音」 ロナルド・ノックス「密室の行者」 ヒュー・ウォルポール「銀の仮面」 ウィルキー・コリンズ「人を呪わば」 バロネス・オルツィ「ダブリン事件」 アーサー・モリスン「レントン館盗難事件」 ドロシー・L・セイヤーズ「疑惑」 ファン・ジョンホ編『世界推理名作短篇選』の収録作は、「三人の寡婦」と「奇妙な足音」以外は江戸川乱歩編『世界短編傑作集』全5巻(創元推理文庫、1960-1961年)に収録されている。 河西(ハソ)推理選書(1977-1978年、全36巻) 韓国語表記:하서추리선서 [河西推理選書] 【2011年11月12日 追記】木魚庵さん( @mokugyo_note )が提供して下さった河西(ハソ)推理選書版・横溝正史『本陣殺人事件』の表紙写真。 『本陣殺人事件』は韓国では2003年と2011年にも別の訳者の訳で刊行されている。→2003年版表紙、2011年版表紙 日本の作品は青、韓国の作品は赤で示す。 作者 一般的な邦題 作者名韓国語表記 韓国語タイトル 訳者 出版年 01 エラリー・クイーン 『Yの悲劇』 E. 퀴인 『Y의 비극』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1977 02 エリック・アンブラー 『あるスパイの墓碑銘』 E. 엠블러 『어느 스파이의 묘비명』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1977 03 松本清張 『ゼロの焦点』 松本淸張(송본청장) 『0의 초점』 カン・ヨンジュン(姜龍俊) 1977 04 アガサ・クリスティ 『オリエント急行殺人事件』 A. 크리스티 『오리엔트 특급 살인사건』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1977 05 F・W・クロフツ 『樽』 F. W. 크로프츠 『술통』* チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1977 06 レイモンド・チャンドラー 『長いお別れ』 R. 챈들러 『길고 긴 이별』 チョン・ギュウン(鄭奎雄) 1977 07 イーデン・フィルポッツ 『闇からの声』 E. 필포츠 『어둠 속의 목소리』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1977 08 フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』 F. 포사이드 『재코올의 날』 キム・サンイル(金相一) 1977 09 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 江戶川亂步(강호천란보 ) 『고도의 마인』 ペク・キルソン(白吉善) 1977 10 ジョン・ル・カレ 『寒い国から帰ってきたスパイ』 J. L. 카레 『추운 나라에서 돌아온 스파이』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1977 11 アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 A. 크리스티 『그리고 아무도 남지 않았다』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1977 12 コナン・ドイル 『バスカビル家の犬』 A. C. 도일 『바스키빌가의 개』 ヒョン・ジェフン(玄在勲) 1977 13 ウィリアム・アイリッシュ 『幻の女』 W. 아이리시 『환상의 여인』 キム・ヨングォン(金容権) 1977 14 ジョルジュ・シムノン 『男の首』 J. 심농 『사나이의 목』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1977 15 ヒョン・ジェフン(玄在勲) (熱い氷河) 현재훈(玄在勳) 『뜨거운 빙하』 - 1977 16 ヒョン・ジェフン(玄在勲) (流れる標的) 현재훈(玄在勳) 『흐르는 표적』 - 1977 17 ガストン・ルルー 『黄色い部屋の秘密』 G. 르루 황색방의 비밀 イ・ガヒョン(李佳炯) 1977 18 江戸川乱歩 『陰獣』 江戶川亂步(강호천란보) 『음수』 ペク・キルソン(白吉善) 1977 19 S・S・ヴァン・ダイン 『僧正殺人事件』 S. S. 반다인 『승정 살인사건』 ペク・キルソン(白吉善) 1977 20 松本清張 『点と線』 松本淸張(송본청장) 『점과 선』 カン・ヨンジュン(姜龍俊) 1977 21 カトリーヌ・アルレー 『わらの女』 C. 아를레 『꼭둑각시 여인』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1978 22 森村誠一 『人間の証明』 森村誠一(삼촌성일) 『인간의 증명』 ユン・ジョンヒョク(尹鍾爀) 1978 23 E・C・ベントリー 『トレント最後の事件』 E. C. 벤틀리 『트렌트의 마지막 사건』 チェ・ジョンス(崔鍾洙) 1978 24 E・S・ガードナー 『すねた娘』 E. S. 가아드너 『토라진 아가씨』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1978 25 アイラ・レヴィン 『死の接吻』 I. 레빈 『죽음의 키스』 ユン・ジョンヒョク(尹鍾爀) 1978 26 森村誠一 『高層の死角』 森村誠一(삼촌성일) 『고층의 사각』 アン・スンバル(安承渤) 1978 27 ノエル・カレフ 『死刑台のエレベーター』 N. 칼레프 『사형대의 엘리베이터』 ファン・ジョンホ(黄鐘灝) 1978 28 エド・マクベイン 『警官嫌い』 E. 맥베인 『경관 혐오』 イ・ジョンギ(李廷基) 1978 29 横溝正史 『本陣殺人事件』 橫溝正史(횡구정사) 『본진 살인사건』 カン・ビョンヒ(康炳希) 1978 30 ロス・マクドナルド 『ウィチャリー家の女』 R. 맥도널드 『위철리가의 여인』 チョン・デス(鄭大秀) 1978 31 ジョン・バカン 『39階段』 J. 버칸 『39계단』 イ・ガヒョン(李佳炯) 1978 32 ハドリー・チェイス 『幸いなるかな、貧しき者』 J. H. 체이스 『가난한 행복』* イ・ジョンギ(李廷基) 1978 33 ジョン・ボール 『夜の熱気の中で』 J. 보올 『밤의 열기 속에서』 ハ・ヨンジン(河永辰) 1978 34 パトリシア・ハイスミス 『太陽がいっぱい』 P. 하이스미스 『태양은 가득히』 ユン・ジョンヒョク(尹鍾爀) 1978 35 森村誠一 『野性の証明』 森村誠一(삼촌성일) 『야성의 증명』 カン・ビョンヒ(康炳希) 1978 36 松本清張 『砂の器』 松本淸張(송본청장) 『모래그릇』 カン・ビョンヒ(康炳希) 1978 5、32は《世界推理文学全集》版と訳題が異なっている。 (※以上のリストは韓国国立中央図書館の蔵書データを検索して作成した。) (※《世界推理文学全集》新版の第1期全10巻は、旧版と同じものだと見なされてしまったためか、韓国国立中央図書館には所蔵されていない。) 1970年代当時、韓国では日本の人物名は漢字表記したうえで韓国語の発音で読むのが普通だったようで、河西推理選書に収録されている四人の日本の推理作家名は当時は以下のように読まれていたはずである。(日本でいえば、李承晩を「り しょうばん」と読むか「イ・スンマン」と読むかの違いである) 江戸川乱歩 → カンホチョルランボ (강호천란보) 横溝正史 → フェングジョンサ (횡구정사) 松本清張 → ソンボンチョンジャン (송본청장) 森村誠一 → サムチョンソンイル (삼촌성일) 主要翻訳者紹介 【2011年11月12日 追加】 ヒョン・ジェフン(玄在勲)(현재훈)(1933-1991)『バスカビル家の犬』、「黒猫」、『寒い国から帰ってきたスパイ』、『あるスパイの墓碑銘』の翻訳を担当。 純文学作家、推理作家。1959年デビュー。早くから文学に推理小説の手法を導入していた。《河西推理選書》には自身の推理小説も収録されている。1985年、推理小説の短編集『絶壁』で韓国推理作家協会主催・韓国推理文学賞の第1回大賞を受賞した。作品の邦訳はない。 イ・ガヒョン(李佳炯)(이가형)(1921-2001)『黄色い部屋の秘密』、「奇蹟を解く男」、『すねた娘』、『39階段』、『闇からの声』、『男の首』の翻訳を担当。 英文学者。1942年、熊本の旧制第五高等学校卒業。その後東京帝大文学部に進学。1956年から1年間、アメリカのウィリアムズ大学に留学。1972年、韓国ミステリクラブを結成しその会長となる。1983年、同クラブから発展して韓国推理作家協会が設立されるとその初代会長も務めた。1984年3月、東京で開催された国際ペン大会に韓国代表として参加し、日本推理作家協会の中島河太郎と面会した。この面会の様子は中島河太郎が『日本推理作家協会会報』1984年6月号(No.426)で伝えている。1990年と1992年の日韓両国の推理作家協会の交流会に参加(→詳細はこちらの記事)。1995年、自身の戦争体験を日本語で綴った『怒りの河 ビルマ戦線狼山砲第二大隊朝鮮人学徒志願兵の記録』(連合出版)を上梓した。 ファン・ジョンホ(黄鐘灝)(황종호)(????- ? )『Yの悲劇』、『そして誰もいなくなった』、『オリエント急行殺人事件』、『わらの女』、『死刑台のエレベーター』の翻訳を担当。『世界推理名作短篇選』の編者。 英文学者。ソウル大学大学院英語英文学科を修了後、仁荷(イナ)大学英語英文学科で文学博士の博士号取得。1972年に結成された韓国ミステリクラブでは総務を務めた。中島河太郎と何度か書簡のやり取りをし、1982年ごろには面会もしている。『日本推理作家協会会報』1984年6月号(No.426)に「韓国推理小説の現状」を寄稿している。 推理作家のクォン・ギョンヒ(権敬姫、권경희)さんのブログ記事でヒョン・ジェフン氏とイ・ガヒョン氏の写真が見られる。 第1回金来成推理文学賞の授賞式(1990年?)の写真 (2010年5月21日ブログ記事) 左から2番目がヒョン・ジェフン氏、左から3番目がイ・ガヒョン氏。 なお、その隣の女性が推理作家のクォン・ギョンヒさん(受賞者)で、その隣が『最後の証人』などが邦訳されているキム・ソンジョン氏である。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/66.html
2010.11.6 This list is based on the list "政宗九の視点 ミステリ作家のTwitterリスト" made by Mr. MASAMUNE Kyu (@mmmichy). 按作者字母順序排列 繁體中文 日文 Twitter ID 阿川大樹 (Achuan Dashu) 阿川 大樹(あがわ たいじゅ) @agawataiju 柴田芳樹 (Chaitian Fangshu) 柴田 よしき(しばた よしき) @shibatay 誰說我是敗犬? (2006.12) 大倉崇裕 (Dacang Chongyu) 大倉 崇裕(おおくら たかひろ) @muho1 大崎梢 (Daqi Shao) 大崎 梢(おおさき こずえ) @o_kozue 道尾秀介 (Daowei Xiujie) 道尾 秀介(みちお しゅうすけ) @michioshusuke 向日葵不開的夏天 (2008.4) 福田和代 (Futian Hedai) 福田 和代(ふくだ かずよ) @kazuyo_fuku 貫井德郎 (Guanjing Delang) 貫井 徳郎(ぬくい とくろう) @tokuro_nukui 失蹤症候群 (2006.5) 光原百合 (Guangyuan Baihe) 光原 百合(みつはら ゆり) @mitsuharayuri 十八之夏 (2006.11) 黑田研二 (Heitian Yan er) 黒田 研二(くろだ けんじ) @kuroken01 作弊少女奮鬥記 (2007.6) 近藤史惠 (Jinteng Shihui) 近藤 史恵(こんどう ふみえ) @kondofumie 老人與長椅 (2006.11) 津原泰水 (Jinyuan Taishui) 津原 泰水(つはら やすみ) @tsuharayasumi 鯨統一郎 (Jing Tongyilang) 鯨 統一郎(くじら とういちろう) @kujira1016 鈴木輝一郎 (Lingmu Huiyilang) 鈴木 輝一郎(すずき きいちろう) @kiichiros 蘆邊拓 (Lubian Tuo) 芦辺 拓(あしべ たく) @ashibetaku 紅樓夢殺人事件 (2006.7) 米澤穗信 (Mize Suixin) 米澤 穂信(よねざわ ほのぶ) @honobu_yonezawa 尋狗事務所 (2008.3) 鳥飼否宇 (Niaosi Fouyu) 鳥飼 否宇(とりかい ひう) @hiutorikai 昆蟲偵探:熊蜂探長的華麗推理 (2007.11) 千澤 Noriko (Qianze Noriko) 千澤 のり子(ちざわ のりこ) @noriko_c 秦建日子 (Qin Jianrizi) 秦 建日子(はた たけひこ) @saigonobengonin 推理小說 (2007.9) 青井夏海 (Qingjing Xiahai) 青井 夏海(あおい なつみ) @aonatsu 三津田信三 (Sanjintian Xinsan) 三津田 信三(みつだ しんぞう) @sinsanasuka 如無頭作祟之物 (2009.10) 小路幸也 (Shaolu Xingye) 小路 幸也(しょうじ ゆきや) @shojiyukiya 山口芳宏 (Shankou Fanghong) 山口 芳宏(やまぐち よしひろ) @yama_yoshi 山田正紀 (Shantian Zhengji) 山田 正紀(やまだ まさき) @anaryusisu 殊能將之 (Shuneng Jiangzhi) 殊能 将之(しゅのう まさゆき) @m_shunou 孩子王 (2005.8) 水生大海 (Shuisheng Dahai) 水生 大海(みずき ひろみ) @mizukihiromi 太田忠司 (Taitian Zhongsi) 太田 忠司(おおた ただし) @tadashi_ohta 月讀 (2006.10) 藤岡真 (Tenggang Zhen) 藤岡 真(ふじおか しん) @shinfujioka 田中啟文 (Tianzhong Qiwen) 田中 啓文(たなか ひろふみ) @ikafue 汀 Korumono (Ting Korumono) 汀 こるもの(みぎわ こるもの) @korumono 相澤沙呼 (Xiangze Shahu) 相沢 沙呼(あいざわ さこ) @sakomoko 乙一 (Yiyi) 乙一(おついち) @adachihirotaka 被遺忘的故事 (?) (2004.9) 永嶋惠美 (Yongdao Huimei) 永嶋 恵美(ながしま えみ) @emi826 圓居挽 (Yuanju Wan) 円居 挽(まどい ばん) @vanmadoy 佐佐木讓 (Zuozuomu Rang) 佐々木 譲(ささき じょう) @sasakijoh 來自擇捉島的緊急電報 (2010.11) あいうえお順 中国語 繁体字表記 日本語表記 Twitter ID 初訳作品 相澤沙呼 (Xiangze Shahu) 相沢 沙呼(あいざわ さこ) @sakomoko 青井夏海 (Qingjing Xiahai) 青井 夏海(あおい なつみ) @aonatsu 阿川大樹 (Achuan Dashu) 阿川 大樹(あがわ たいじゅ) @agawataiju 蘆邊拓 (Lubian Tuo) 芦辺 拓(あしべ たく) @ashibetaku 紅楼夢の殺人 (2006.7) 大倉崇裕 (Dacang Chongyu) 大倉 崇裕(おおくら たかひろ) @muho1 大崎梢 (Daqi Shao) 大崎 梢(おおさき こずえ) @o_kozue 太田忠司 (Taitian Zhongsi) 太田 忠司(おおた ただし) @tadashi_ohta 月読 (2006.10) 乙一 (Yiyi) 乙一(おついち) @adachihirotaka 失はれる物語 (?) (2004.9) 鯨統一郎 (Jing Tongyilang) 鯨 統一郎(くじら とういちろう) @kujira1016 黑田研二 (Heitian Yan er) 黒田 研二(くろだ けんじ) @kuroken01 カンニング少女 (2007.6) 近藤史惠 (Jinteng Shihui) 近藤 史恵(こんどう ふみえ) @kondofumie 賢者はベンチで思索する (2006.11) 佐佐木讓 (Zuozuomu Rang) 佐々木 譲(ささき じょう) @sasakijoh エトロフ発緊急電 (2010.11) 柴田芳樹 (Chaitian Fangshu) 柴田 よしき(しばた よしき) @shibatay ワーキングガール・ウォーズ (2006.12) 殊能將之 (Shuneng Jiangzhi) 殊能 将之(しゅのう まさゆき) @m_shunou 子どもの王様 (2005.8) 小路幸也 (Shaolu Xingye) 小路 幸也(しょうじ ゆきや) @shojiyukiya 鈴木輝一郎 (Lingmu Huiyilang) 鈴木 輝一郎(すずき きいちろう) @kiichiros 田中啟文 (Tianzhong Qiwen) 田中 啓文(たなか ひろふみ) @ikafue 千澤 Noriko (Qianze Noriko) 千澤 のり子(ちざわ のりこ) @noriko_c 津原泰水 (Jinyuan Taishui) 津原 泰水(つはら やすみ) @tsuharayasumi 鳥飼否宇 (Niaosi Fouyu) 鳥飼 否宇(とりかい ひう) @hiutorikai 昆虫探偵 ―シロコパκ氏の華麗なる推理 (2007.11) 永嶋惠美 (Yongdao Huimei) 永嶋 恵美(ながしま えみ) @emi826 貫井德郎 (Guanjing Delang) 貫井 徳郎(ぬくい とくろう) @tokuro_nukui 失踪症候群 (2006.5) 秦建日子 (Qin Jianrizi) 秦 建日子(はた たけひこ) @saigonobengonin 推理小説 (2007.9) 福田和代 (Futian Hedai) 福田 和代(ふくだ かずよ) @kazuyo_fuku 藤岡真 (Tenggang Zhen) 藤岡 真(ふじおか しん) @shinfujioka 圓居挽 (Yuanju Wan) 円居 挽(まどい ばん) @vanmadoy 汀 Korumono (Ting Korumono) 汀 こるもの(みぎわ こるもの) @korumono 水生大海 (Shuisheng Dahai) 水生 大海(みずき ひろみ) @mizukihiromi 道尾秀介 (Daowei Xiujie) 道尾 秀介(みちお しゅうすけ) @michioshusuke 向日葵の咲かない夏 (2008.4) 三津田信三 (Sanjintian Xinsan) 三津田 信三(みつだ しんぞう) @sinsanasuka 首無の如き祟るもの (2009.10) 光原百合 (Guangyuan Baihe) 光原 百合(みつはら ゆり) @mitsuharayuri 十八の夏 (2006.11) 山口芳宏 (Shankou Fanghong) 山口 芳宏(やまぐち よしひろ) @yama_yoshi 山田正紀 (Shantian Zhengji) 山田 正紀(やまだ まさき) @anaryusisu 米澤穗信 (Mize Suixin) 米澤 穂信(よねざわ ほのぶ) @honobu_yonezawa 犬はどこだ (2008.3)
https://w.atwiki.jp/ruru_werewolf/pages/56.html
(*゚Д゚) 「ここはCOによる推理の基本を解説していくところだぜ」 (=・ω・) 「ふむふむ」 (*゚Д゚) 「COとはカミングアウトの略称だったな 自称天才とかそういうやつだぜ」 (*゚Д゚) 「つまり俺でいうなら馬鹿COってわけさ!」 (=・ω・) 「!?」 (*゚Д゚) 「あ、あくまで自称なんだからね・・・!」 (*゚Д゚) 「さてこのCOによる推理の大前提となるのが」 「村人は役職騙りをしてはならない」 (*゚Д゚) 「というものなんだぜ」 (*゚Д゚) 「この理由は追々みえてくると思うから、説明はまだしないぜ。」 7A村 (狼1 占1 村5) A 占いCO B ○ B 占いCO A ● (*゚Д゚) 「さて、この場合・・・役職を騙ることができるのは2人しかいないよな。誰と誰?」 (=・ω・) 「狼と、占い師だね。」※答えは反転文字 (反転文字は、マウスカーソルをクリックしたまま引っ張って表示させてね!) (*゚Д゚) 「じゃあその二人の占い結果で、事実と矛盾する方が偽物だよな」 (*゚Д゚) 「つまり狼は・・・・ A !」 (=・ω・) 「※占と狼の2COだから真占いの対抗は絶対●なんだ」 (*゚Д゚) 「つまり1吊りで詰み。「チェックメイト」ってやつだぜ」 (=・ω・) 「詰み?」 (*゚Д゚) 「詰みについては中級者講座【進行論編】で詳しくやるぜ」 (*゚Д゚) 「でもその前に、今はCOに慣れるのが先だ」 (=・ω・) 「なるほどね!」 7A村 (狼1 占1 村5) A 占いCO B ● B 占いCO A ● (=・ω・) 「・・・ならこれはどうかな。AとBどちらが真占い師かなあ」 (*゚Д゚) 「当然、どちらが本物かなんて、そんなことは判らないんだぜ」 (*゚Д゚) 「だから「 両方吊る 」ことで確実に勝利なんだ」 (*゚Д゚) 「※真占い師は村のために人身御供になってくれるいい奴なんだぜ・・・」 (=・ω・) 「ここまで書いてみたけど、もしここで村人が役職を騙ったらどうなってたかな」 7A村 (狼1 占1 村5) A 占いCO B ○ B 占いCO A ● C 占いCO A ● D 占いCO A ● (*゚Д゚) 「・・・だれが真占いかわかるかい? もちろん本人と狼以外誰にもわからない」 (=・ω・) 「Aは狼っぽいけど……」 (*゚Д゚) 「Aが真占い、Bが素村でも、周りには全く判らないんだぜ」 (*゚Д゚) 「じゃあ村人が役職騙りをして、誰が得するの?」 (*゚Д゚) 「勿論『 狼だけ 』さ」 (*゚Д゚) 「狼はCO者の真贋が見え易いから 村人の役職騙りは大抵『利敵行為』で禁止なのさ」 (*゚Д゚) 「ただし最終日は特例で村人は役職騙りを許されていることがある」 狂狐あり村最終日(生存者 B、C、D) A 占いCO B ○ → E○(狐呪殺<銃殺ともいう>) → 噛まれ B 占いCO A ○ → F○(呪殺対応失敗、人外CO) C、D (最終日までCOなし) (*゚Д゚) 「・・・Aが呪殺を出している以上、A真でB偽は確実。A真B人外なら狂人しかないさ」 (*゚Д゚) 「つまり最終日の陣営構成は『 狂人+狼+村 』」 (*゚Д゚) (ああ、狼の勝利条件の計算では、狂人は村人として数えるよね) (*゚Д゚) 「ここで村側の利敵行為はもちろん負け確定の行動をとること」 (*゚Д゚) 「狂人が狼と票をあわせられれば勝ちなんだから……」 (=・ω・) 「・・・つまり一番やってはならないのは、『村人(非狼)CO 』」 (*゚Д゚) 「仮にC,Dどちらかが「狼CO」した場合、 対抗グレーの村人が「狼CO」できないなら 負け確定の利敵行為になるのさ」 (=・ω・) 「『最終日の村人の役職騙り』は勝つための手段の一つだから、OKなんだね!」 (*゚Д゚) 「さて最後はややこしいぜ」 12C村 (狐1 狼2狂1 占1霊1狩1共2 村3) A 占いCO G ● B 占いCO I ● C 占いCO J ● D 占いCO K ● E 霊能CO F 狩人CO G 共有CO 相方第一犠牲者 H 共有CO 相方第一犠牲者 I、J、K COなし (*゚Д゚) 「吊りの数は(12-1=)11人開始の村なので11→9→7→5→3→ENDの5吊りだ」 (=・ω・) 「誰をどの順番で吊っていけばいいかな」 (*゚Д゚) 「破綻してる者は『 B、C、D 』」 (*゚Д゚) 「その理由は『 (占)真偽偽偽-(霊)真-(共)真偽で人外全露出してる=IJKは村だから 』」 (*゚Д゚) 「吊る際に注意しないといけないのは、狐の前に狼を吊りきると負けてしまうこと」 (*゚Д゚) 「つまり最後の吊りを『 G 』にしておけば村は確実に勝ちってことだぜ!」 (*゚Д゚) 「※ちなみに初日の狩人即COは基本的に、無意味すぎて完全に悪手/^o^\だぜ!」 (*゚Д゚) 「よし、これくらいで一応COには慣れただろう! お疲れ様だぜ」 (=・ω・) 「人狼ゲームって難しいんだね……」 (*゚Д゚) 「そんなことはないぞ、慣れれば楽勝だ!」 (=・ω・) 「そうなのか……」 (*゚Д゚) 「ああ、誰でも最初はそんなもんだぜ」 (=・ω・) 「よーし、がんばるぞー」 (*゚Д゚) 「その調子だ! ファイト!!」 ←初心者講座【役職編】 │ 初心者講座【発言編】→ ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/59.html
韓国での推理小説刊行状況 1 2009年11月9日 ☆「アジア本格リーグ」の刊行 今年(2009年)9月、講談社から「島田荘司選 アジア本格リーグ」の刊行が開始された。これは、今まで欧米作品の陰に隠れてあまり顧みられていなかった、アジア各地域の推理小説を刊行するという画期的なもので、第1回配本では「台湾」「タイ」の作品が刊行された。巻末予告を見ると、さらに「韓国」「中国」「インド」「インドネシア」の作品の刊行が予定されているという。 さて、ではこれらの地域では、刊行予定のもの以外に、いったいどのような推理小説が刊行されているのだろうか。 台湾の推理小説については、taipeimonochromeさんが「taipeimonochrome ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂」で以前から積極的に紹介なさっており、多くの未訳作品の批評を読むことができる。 中国の推理小説については、「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の管理人さんが、中国のミステリ雑誌『歳月・推理』に掲載されている短編のレビューなどをいくつか書いている。 では、韓国はどうだろう、ということで探してみたら、あまり情報が見つからない。それなら自分で探ってみようということで、にわかに注目を集めつつある(?)韓国の推理小説界についてちょっと調べて書いてみることにした。 ☆韓国の推理小説 概観 日本には日本推理作家協会や本格ミステリ作家クラブがあり、台湾には台湾推理作家協会がある。では韓国にもそういった組織があるのかというと、やはり「韓国推理作家協会」(한국추리작가협회)という組織があるようである。韓国推理作家協会は、現在韓国で唯一のミステリ雑誌『季刊ミステリ』(계간 미스터리)を刊行している。今までに綾辻行人「館シリーズ」特集(2005年秋号)や「日本推理小説」特集(2008年夏号)などを組んでいるこの雑誌は、国内外の推理小説を掲載するほか、新刊情報や海外のミステリ関連ニュースなどを提供している。また、「季刊ミステリ新人賞」(계간 미스터리 신인상)という短編・中編ミステリ及び評論の賞を実施しており、新人の発掘の役割も果たしている。この雑誌の刊行のほか、毎年夏の「夏季推理小説学校」(여름추리소설학교)、同じく毎年夏の創作短編集「今年の推理小説」(올해의 추리소설)の刊行、韓国推理文学賞の実施も、韓国推理作家協会によるものである。 さて、「本格ミステリ」好きとしては、韓国ではどのような推理小説が人気なのかということが気になってくる。結論からいえば、特に「本格」がもてはやされている訳ではないようである。 邦訳されている『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』(『'98 今年の推理小説 - 失踪』の翻訳なので、やや古いが)や、『ハヤカワミステリマガジン』に掲載された短編を読む限り、本格と呼べるようなものはない。読者側は、こいつが怪しい、という2時間ドラマ的な予想が出来るだけで、論理的に犯人を指摘できるような作品はなかった。密室やらダイイングメッセージやらといったキーワードも出てこないし、さらにいえば、「謎とその解決」という構成を持っている小説自体少なかった。 ということで、今までに邦訳されている韓国ミステリについては、残念ではあるが期待はずれだったと言わざるを得ない。とはいえ、2009年版の韓国推理作家協会「今年の推理小説」に寄せられた会長イ・スグァン(李秀光)のコメントによれば、最近の若手は海外(日本を含む)の推理小説の洗礼を受け、さらには漫画や映画の影響を受け、まったく異なる推理小説を書くようになっているという。『季刊ミステリ』でも、1980年生まれ前後の若い作家たちが続々とデビューしている。 今後、新たな作家が紡いでいく新たな作品に期待したい。 ☆韓国での推理小説の刊行状況 『季刊ミステリ』2008年冬号は、「2008年韓国推理小説出版状況」と題して、2007年12月~2008年11月のミステリ刊行データを分析している。それを見て分かるのは、 「本格」が韓国の推理小説の主流というわけではない(前述) 日本の推理小説の翻訳が多いだろうと思いきや、実際は英語からの翻訳の方が多い ということである。韓国で横溝正史が大人気だという記事(エキサイトニュース 2008年10月17日記事(日本語))を見て、韓国では日本の推理小説が翻訳作品の中心になっていると想像していたが、そうでもないようだ。 ところで、日本では1年にどれぐらいの数の推理小説が刊行されているのだろうか? 手元にあった「2003本格ミステリ・ベスト10」(原書房)の巻末リスト(山前譲氏作成)を見ると、この年、推理小説は国内作家の作品だけで約370冊が刊行されている。 一方韓国では、国内作品と翻訳とを合わせて、1年間で267冊が刊行されている。では、そのうち韓国国内作家の本の数は? 正解は……「27冊」。少ない! 「‘殺害された’ 韓国推理小説‘ 真犯人’は誰か」(ハンギョレ新聞 2008年12月26日記事(日本語)、記事執筆:『季刊ミステリ』編集長 バク・クァンギュ)などで見て知っていたが、やはり国内作家はあまり活動が活発ではないようである。 2008年に韓国で出版された推理小説267冊の内訳 (『季刊ミステリ』2008年冬号より) 英語からの翻訳 103冊 日本語から 96冊 その他言語から 41冊 国内作家作品 27冊 長くなってしまったので、次回に続く。 ◆追記 「冊」というか、「タイトル」といった方がいいのかな。または「作品」か。 韓国での推理小説刊行状況 2 2009年11月10日 ☆韓国での推理小説の刊行状況(つづき) 2008年に韓国で出版された推理小説267冊の内訳は以下の通りだという。(『季刊ミステリ』2008年冬号より) 英語からの翻訳 103冊 日本語から 96冊 その他言語から 41冊 国内作家作品 27冊 日本では1年間で、国内作家の作品だけで約370冊(2002年)が刊行されており、それと比べれば、韓国での推理小説の刊行数はかなり少ない。しかし、表で示したデータの2年前、2006年の韓国での推理小説刊行数はオリジナル・翻訳合わせて2008年のおよそ半分の147冊であり、ここ2年間で飛躍的に出版数が増加している。 2006年の出版点数と2008年の出版点数(『季刊ミステリ』2008年冬号より) 2006年 2008年 英語からの翻訳 77冊 103冊 日本語から 32冊 96冊 その他言語から 18冊 41冊 国内作家作品 20冊 27冊 特に日本の作品の刊行数は3倍にもなっており、英語作品の翻訳の数に迫る勢いである。この調子で韓国のミステリ界が活気付いていくのか、それとも一過性のブームなのか、これからの動向が気になるところである。 ☆韓国での日本のミステリの刊行 2008年、韓国で刊行された翻訳推理小説の中で最も原書の刊行年が古いものは、ウィルキー・コリンズ『白衣の女』(The Woman in White、1860年)だったそうだ。それも含め、英語からの翻訳はさまざまな年代のものが翻訳されている。 それでは、日本の推理小説の翻訳はどうだろうかと見てみると、まさかの『ドグラ・マグラ』翻訳本が出ている!(四大奇書中、ほかの3作は未刊行【2010年10月注:誤り。実際は、2005年3月にすでに韓国語版『黒死館殺人事件』が刊行されており、韓国語版『虚無への供物』もこの記事執筆の約1週間前に刊行されていた】) とはいえ、日本の作品は、直近の作品の翻訳が多いようだ。 刊行数の多い作家別ランキングは下記の通りである(『季刊ミステリ』2008年冬号より)。 1位 アガサ・クリスティ 16冊 2位 東野圭吾 9冊 3位 恩田陸 8冊 4位 宮部みゆき 6冊 5位 ディーン・クーンツ 5冊 6位 ジョアン・フルーク 4冊 7位 海堂尊、有栖川有栖、柳原慧、乙一、神永学ビル・バリンジャー、Maxime Chattam(フランス、邦訳なし?) 3冊 あれ、綾辻行人や島田荘司は? 台湾では綾辻行人や島田荘司の影響で本格推理小説に惹かれていった作家たちが活躍しています。韓国でも本格が流行ってほしいと勝手に願っている私としては、このあたりの作品はぜひ刊行されていてほしいのですが…。(興奮して急にですます調に変わってしまった…) 調べてみると、実は綾辻行人作品は、すでに10年以上前に鶴山文化社から館シリーズ「黒猫館」までの6冊の翻訳版が刊行されており、2005年以降には別の出版社から「十角館」新装版、「時計館」新装版、「暗黒館」(3分冊)が刊行されています。2008年にも『霧越邸殺人事件』が翻訳されており、綾辻行人作品が韓国で全然読まれていないという訳ではないのでした。 島田荘司作品は、『占星術殺人事件』がまず『アゾート』という題名で刊行され(1992年)、その新装版が1996年に同出版社から刊行、そして2006年に別の出版社から再刊されています。ほかには『魔神の遊戯』(2007年)、『龍臥亭事件』(2分冊、2008年)、『斜め屋敷の犯罪』(2009年)が刊行されています。 さて、韓国で2008年に刊行された日本の推理小説に話を戻すと、韓国では日本でも人気のある中堅作家「東野圭吾、宮部みゆき、恩田陸」や、本格の「有栖川有栖」、ライトノベルから推理小説まで幅広く書く「乙一」、新進作家の「海堂尊、柳原慧、神永学」が多く訳されているとのこと。「心霊探偵八雲」シリーズの神永学なんかは、日本ではあまり推理作家と見なされていない作家だと思いますが。あと、柳原慧って、宝島社の「このミステリーがすごい!」大賞の人だっけ? ←その通りでした。 調べてみると、有栖川有栖は現在までに5冊(『月光ゲーム』、『孤島パズル』、『白い兎が逃げる』、『絶叫城殺人事件』、『46番目の密室』)が刊行されているそうだ。 欧米の作家はあまり詳しくないのだが、マクシム・シャタンは邦訳はなさそう。フランス語版wikipediaでの記事はこちら。http //fr.wikipedia.org/wiki/Maxime_Chattam 東野圭吾は、1999年に『秘密』が翻訳されたのが最初で、以来2008年末までに28冊が刊行されている(うち、18冊が2007年以降の2年間で刊行されたもの)。恩田陸は、2005年に『夜のピクニック』の翻訳が出たのが最初だが、以来翻訳が一気に進み、24作品が刊行されている。宮部みゆきは、2000年の『火車』が最初で、以降計22作品が刊行されている(『季刊ミステリ』2008年冬号より)。 どこの国でも、東野圭吾・宮部みゆきはかなり売れてますね。これからの本格勢の活躍に期待します。 韓国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/jnro/pages/321.html
【概要】 狼数名&他全員霊媒師 毎日一人霊媒師が噛まれます。その霊媒師が最期の力で残した漢字から犯人(狼)を推理し、吊っていきましょう。 (以下、短期10分村を想定して記述します。) 【初日】 開始後数分延長します(推奨3分)。 狼の間で順番を決めます。少なくとも今日の当番だけは即決して下さい。(素早い決定方法として、「遠吠えした順番」というのがありますが自由です。) 狼はあらかじめ自分についての「NGワード(※別記参照)」を一つだけ考え、遠吠えで言っておきます。 上記準備のため、狼は寡黙がちです。しかし、寡黙さや村の趣旨と異なる要素を用いた推理(メタ推理)は、そもそも控えましょう。従って、他の皆さんがあえて寡黙になる必要はありません。 【毎日の流れ】 その日の当番の狼は、次噛む霊媒師へ狼COササをします。 COされた人は、相手狼名のカタカナ部分が想起できる「漢字1文字」を考えます。 狼へ漢字を返答しNGワードでないかどうかの許可を得て下さい。 狼から許可を得たら漢字を全体チャットで発表します。 その後その霊媒師は全体で発言してはいけません(※ア)。吊先もセットしないで下さい。 他の皆は残された「漢字一文字」から狼を推理し吊りましょう。 狼全員は噛み先のセットを忘れずに(※イ)。 【NGワード、及び、注意点について】 狼はあらかじめ自分についての「NGワード(ひらがなです)」を一つだけ考え、遠吠えで言っておきます。 霊媒師から返答された漢字の「読み」が「NGワード」と一致した場合、「狼指定の漢字」を全体へ言わせることができます。 つまり犯人によるダイイング・メッセージの書き換え、と考えて下さい。 ※表示色や(接頭)職業から連想される漢字は、そもそも使用禁止です。 ※ア.全体へのメッセージ投下の際、「えいっ!(* ̄▽ ̄)ノ、〇」などと何かを加えたりせず、純粋に漢字一文字を投下するようにしましょう。もちろん、NGワードにひっかかったかどうかを匂わすような発言は厳禁です。死人にくちなし。 ※イ.噛み先のセット忘れ、噛み間違いは悲惨な結果になります。意味なく奪われた尊い命に思いを馳せましょう。対処法は村の自由ですが、日に余裕があれば、翌日狼は全体COし吊られることで謝罪しましょう。この際の噛み先は誤って生き延びた霊媒師が妥当でしょう。 【例】 ◆狼:釣り師ブルース:表示色赤:NG設定「うす」◆ (誤)「海」、「魚」、「赤」などの職業や表示色にもとづく漢字⇒考え直し。 (NG)「薄」、「臼」⇒狼の設定したNG読みに該当するので、狼指定の漢字を言わされます。 (正)「部」、「流」、「牛」、「青」⇒全体へ発表できます。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/188.html
2012年5月12日 大きな地図で見る 「オランダの推理小説」というものが日本でことさら取り上げられることはほとんどない。オランダの外交官・東洋学者・探偵作家のロバート・ファン・ヒューリック(1910-1967)は例外的に日本での知名度が高いが、その作品が「オランダの推理小説」だと意識されることはあまりないだろう。ファン・ヒューリックは中国を舞台とするミステリを英語で執筆していたからである。 とはいえ、オランダと日本の推理小説界の因縁(?)は浅くない。西洋の探偵小説が初めて日本語に翻訳されたのは江戸時代末期だとされるが、その翻訳探偵小説はオランダの作品だったのである。また、江戸川乱歩は前述のロバート・ファン・ヒューリックと親しい付き合いがあったほか、日本ではまったく無名のオランダの探偵作家W・G・キエルドルフと手紙のやり取りをしたりもしている。以下では日本との関係をメインに、オランダ推理小説の歴史を紹介する。 関連記事:「オランダ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ」(2012年5月12日) Index 江戸時代に邦訳されたクリステメイエルの短編探偵小説2編 江戸川乱歩とオランダの探偵作家の交流 W・G・キエルドルフによるオランダ探偵小説略史(20世紀初頭~1950年代) 1960年代以降の主なミステリ作家 オランダ推理作家協会とフランドル推理作家協会 江戸時代に邦訳されたクリステメイエルの短編探偵小説2編 今から151年前、江戸時代末期の西暦1861年(明治元年は1868年)、洋学者の神田孝平(たかひら)(1830-1898)がオランダの短編探偵小説(または探偵実話)2編を和訳している。これが西洋の探偵物の最初の邦訳だとされている。神田孝平自身がつけた訳題は「ヨンケル・ファン・ロデレイキ一件」と「青騎兵并(ならびに)右家族共吟味一件」。1997年に西田耕三氏が神田孝平の訳文を現代語に訳して出版した際には、タイトルは「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」、「青騎兵とその家族の捜査の顚末」としている。現代語の方が分かりやすいので、以下、これらの作品については西田耕三氏の訳題を使うこととする。 「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」と「青騎兵とその家族の捜査の顚末」の作者はオランダのヤン・バスティアン・クリステメイエル(Jan Bastiaan Christemeijer、1794-1872)。この2編は、1820年に出版のクリステメイエル『刑事裁判および人間の過失の実録からなる文書』(短編5編収録、訳題は宮永孝氏に拠る)に掲載されたのが最初だと目されている。その前年にはクリステメイエルの同様の趣旨の短編7編を収録する本が出版されており、1830年にはその2冊を合わせた全12編収録の本が出版されている。神田孝平はこの1830年出版の本から2編を選んで翻訳したのである(この1830年版はGoogleブックスで全ページ閲覧可能)。 この2編は神田孝平が1861年に翻訳してからすぐに広く世間に知られた訳ではなく、最初は写本の形で回し読みされた。「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」の方は1877年から1878年にかけて「楊牙児(ヨンゲル)ノ奇獄」というタイトルで雑誌『花月新誌』に連載されたのが世に出た最初で、1886年には『和蘭美政録 楊牙児奇談』(Googleブックスで全ページ閲覧可能)というタイトルで出版されている。これらは神田孝平の訳文のまま世に出た訳ではなく、一部が省略されるなど他人の手が加わっていた。なお、エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「モルグ街の殺人」が初めて邦訳・新聞掲載されたのが1887年、須藤南翠(1857-1920)の「殺人犯」の発表が1888年、黒岩涙香(1862-1920)の「無惨」の発表が1889年である。「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」の邦訳が世に出たのはそれらよりも早かったことになる。 「青騎兵とその家族の捜査の顚末」の方は、1892年に『日本之法律』に「探偵小説 青騎兵」というタイトルで連載されたのが世に出た最初である(川戸道昭氏の論文「ミステリー小説のあけぼの」で明らかにされた)。同時期に『日本之少年』にも連載された。のちに『新青年』1931年4月号にも掲載されている。 さて、探偵小説の嚆矢とされるエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」が発表されたのが1841年なので、クリステメイエルの作品はそれよりも早いということになる。法政大学教授で、原典およびクリステメイエルについての詳細な調査を行った宮永孝氏は論文「楊牙児(ヨンケル)奇獄」(2011)で以下のように書いている。 ポーの先の探偵小説【注:「モルグ街の殺人」】が活字となる二十年ほど前に、オランダにおいてちゃんとした探偵小説が存在したのである。が、オランダ語といった特異な言語のせいか、世間の注意をほとんど惹かず、また大して問題にもされず、こんにちに至っている。 同論文(こちらで全文閲覧可能)の末尾には、宮永氏による 「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」のオランダ語原典からの翻訳「ヨンケル・ファン・ロデレイケ一件――別名 喜劇の表題(タイトル)によって発覚した二重殺人事件」が付されている。気になる方は、ぜひこちらで実際に読んでもらいたい。 なお、中島河太郎氏は宮永孝氏の調査結果を紹介しつつ、「日本探偵小説史」で以下のような見解を示している。 中島河太郎「日本探偵小説史」『日本探偵小説全集12 名作集2』創元推理文庫、1989年2月、p.609-610より引用 ともかく日本の最初の翻訳探偵小説の身許がようやくつきとめられた。原作は一八二〇年刊行のオランダの作品となると、ポオの「モルグ街の殺人」より、さらに遡ること二十年あまりである。肝腎の原著者については皆目分らないし、また構成の上から眺めても、果たして小説として書かれたか疑問が残らないわけではない。「楊牙児」は(――ネタばれ――)に趣向があり、「青騎兵」は二つの事件を交錯させ、他人を陥れようと種々のトリックを弄するおもしろ味はあるが、ともかく推理的部分は薄弱で、本格的構成はポオに譲らなければならない。 西田耕三氏による神田孝平の訳文からの現代語訳(「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」、「青騎兵とその家族の捜査の顚末」)は、西田耕三編『日本最初の翻訳ミステリー小説 吉野作造と神田孝平』(耕風社、1997年)に収録されている。「青騎兵とその家族の捜査の顚末」が現代語で読めるのはおそらくこの本だけだろう。なおこの本には、神田孝平が和訳した「ヨンケル・ファン・ロデレイキ一件」と「青騎兵并(ならびに)右家族共吟味一件」、および1877年に『花月新誌』に掲載されたバージョンの「楊牙児ノ奇獄」も収録されている。 おまけ:なお、SFで最初に邦訳されたのもオランダの作品だそうだ。北原尚彦『SF万国博覧会』(青弓社、2000年)によるとその作品は、ジヲス・コリデスの『新未来記』。1868年に近藤真琴によって訳され、その10年後に刊行されたとのこと。横田順彌『日本SFこてん古典』にあらすじ紹介などがあるそうだ。 江戸川乱歩とオランダの探偵作家の交流 江戸川乱歩(1894-1965)がオランダの探偵作家のロバート・ファン・ヒューリック(Robert van Gulik、1910-1967)と交流があったというのはよく知られた話だろう。ファン・ヒューリックは中国の裁判小説に題材をとった狄(ディー)判事シリーズ(ハヤカワ・ミステリで全作品邦訳されている)で知られるが、外交官・東洋学者でもあり、日本語・中国語に堪能だった。乱歩は1949年の大みそか、高島屋の古書展でファン・ヒューリックが中国語から英訳した『Dee Goong An』(狄(ディー)公案)を入手。乱歩はこの中国の探偵小説を「長篇本格探偵小説の体をなしていて西洋のガボリオやボアゴベイに比べても、大して見劣りしない」(探偵作家クラブ会報第33号、1950年2月)と称賛している。乱歩は古書店の店主を通じてファン・ヒューリック本人とも連絡を取り、1950年5月の土曜会(探偵作家クラブの月例会)に招いたりもしている。その模様は、雑誌『宝石』に掲載の座談会「中国の探偵小説を語る」(1950年9月号)で読むことができる(ロバート・ファン・ヒューリック『柳園の壺』[ハヤカワ・ミステリ、2005年]巻末にも一部再録)。なおファン・ヒューリックはオランダの推理作家だが、作品は英語で執筆した。最初の創作"The Chinese Maze Murders"の邦訳が『迷路の殺人』と題されて英語版に先駆けて出版されたのは1951年のことである(2009年刊のハヤカワ・ミステリ版のタイトルは『沙蘭(さらん)の迷路』)。 乱歩は1957年、ファン・ヒューリックの仲介で、オランダの探偵作家のW・G・キエルドルフ(Wilhelm Gustave Kierdorff、1912-1984)と手紙のやり取りをしている。キエルドルフが乱歩に送った手紙によれば、キエルドルフは1956年、オランダの探偵作家クラブであるジェフリー・ギル・クラブ(Geoffrey Gill Club)を創設。会員は約50名。クラブの名称になっているジェフリー・ギルとは、オランダ探偵小説の創始者とされるイファンス(Ivans、本名:Jakob van Schevichaven、1866-1935)の作品で主人公を務めるイギリス人探偵の名前だという。乱歩のもとにはこのジェフリー・ギル・クラブの機関誌『MYSTERIE-Detective』も送られてきている。キエルドルフは機関誌の第3号で日本の探偵小説と探偵作家クラブについて紹介したいと書いているが、それが実現したのかは分からない。キエルドルフは乱歩のほかにも、フランス版EQMMの編集長のモーリス・ルノール(Maurice Renault)、アメリカのドナルド・A・イェイツ(Donald A. Yates)、デンマークのシャーロック・ホームズ・クラブ創設者のヘンリックセン(Henriksen)、フランス在住のペルシャ人フレイドン・ホヴェイダ(Fereydoun Hoveyda、邦訳書に『推理小説の歴史はアルキメデスに始まる』[東京創元社、1981年]等)、オーストラリアの探偵作家アーサー・アップフィールド(Arthur Upfield)など、世界中の探偵小説関係者と連絡をとっていたようだ。キエルドルフが乱歩に送った最初の手紙の原文(英語)は、日本探偵作家クラブ会報第133号(1958年9月)に全文掲載されている。乱歩とキエルドルフの手紙のやり取りがどれぐらい続いたのかは分からない。乱歩はキエルドルフの最初の手紙に対して「詳しい返事を出しておいた」(日本探偵作家クラブ会報第119号、1957年5・6月)と書いているので少なくとも1度は返信したようだが、お互い手紙を1通送ったきりで終わってしまったのかもしれない。 乱歩は海外のミステリ事情の紹介に熱心で、1960年11月の日本探偵作家クラブ会報第158号では英国推理作家協会(CWA)会報1960年8月号の記事を紹介している。それによれば、オランダのジェフリー・ギル・クラブのJacqueline Kempeesが英国推理作家協会に、オランダの推理小説界を紹介する手紙を寄越してきたのだという。英国推理作家協会に寄せられたこの手紙では、ジェフリー・ギル・クラブの会長はピム・ホフドルプ(Pim Hofdorp)とされていた。乱歩は気付いていなかったと思われるが、ピム・ホフドルプというのはW・G・キエルドルフの筆名であり、つまりホフドルプとキエルドルフは同一人物である。 ところで、W・G・キエルドルフとは一体何者だったのだろう。オランダ語版Wikipediaの記事をGoogle翻訳で英語に直すという不確かな方法に頼って紹介すると、W・G・キエルドルフは1912年2月4日生まれ。ピム・ホフドルプ(Pim Hofdorp)という筆名で、1959年から1980年にかけて、オランダのハーグを舞台とする推理小説シリーズを発表した。このシリーズにはハーグについての地誌学的・歴史学的知識がふんだんに盛り込まれていたそうだ。1984年6月9日逝去。残念ながら、その作品の邦訳はない。 W・G・キエルドルフによるオランダ探偵小説略史(20世紀初頭~1950年代) 『探偵倶楽部』1958年7月号にはW・G・キエルドルフの「オランダの探偵小説」という記事が載っている。キエルドルフが乱歩に送った最初の手紙の原文(英語)を読んでみると、その手紙にはキエルドルフがフランス語で書いたオランダ探偵小説略史が同封されていたことが分かる。手紙によれば、モーリス・ルノールが創設したフランスの探偵小説愛好クラブ Club Mystère Fiction の会誌に寄稿したものだという。『探偵倶楽部』に載った記事は、おそらくはこれを翻訳したものだろう。ちなみにネット上を検索してみたところ、Club Mystère Fictionの会誌の目次を紹介しているページがあった(リンク)。キエルドルフの寄稿"Le Roman policier aux Pays-Bas"(オランダの探偵小説)はClub Mystère Fictionの会誌の第5号(1955年11月・12月)に載ったようである。 この時期には乱歩は探偵雑誌『宝石』の編集長となっていたので、キエルドルフの原稿がライバル誌である『探偵倶楽部』に載ったのは少々不思議である。 以下、W・G・キエルドルフ「オランダの探偵小説」に従って、オランダの1950年代までの探偵小説略史を紹介する。 この記事によれば、オランダ探偵小説の創始者であるイファンス(Ivans、本名:Jakob van Schevichaven、1866-1935)は1910年にデビュー。この特異な筆名は本名の一部を拾って作られたものである(J + van + S → Ivans)。イファンスの探偵小説で探偵役を務めるのは、シャーロック・ホームズそっくりのイギリス人名探偵ジェフリー・ギル(Geoffrey Gill)。ワトソン役はオランダの法学博士ウィレム・ヘンドリクス。ジェフリー・ギルの探偵譚は1930年までにオランダ国内に10万人の読者を獲得し、北欧の言語にも翻訳されたという。 イファンスの後継者とみなされていたのが探偵作家のハファンク(Havank、本名:Hendrikus Frederikus van der Kallen、1904-1964)。この筆名はイファンスの筆名と同じやり方で作られている(H + van + K → Havank)。ハファンクはパリ警視庁のシルヴェール警部(Silvère)とその助手シャルル・カルリエ(Charles C.M. Carlier、通称Schaduw[影、シャドー])を主人公とする探偵小説を執筆。2人はヨーロッパ各地で活躍。時にはオランダが舞台になることもあったが、基本的にはフランスが舞台の作品が多い。 大手出版社のブルーナ社が1947年、新人探偵作家発掘のためのコンテストを開始。これによりオランダの探偵小説は飛躍することになる。受賞者の中で特筆すべきはアムステルダムの新聞記者、ヨープ・ファン・デン・ブルーク(Joop van den Broek、1926-1997)。彼の受賞作の『ナドラのための真珠』(Parels voor Nadra、1953)は、ジャカルタの質屋で盗まれた真珠の財宝が主題になっている。この作者はアメリカのハードボイルド、特にミッキー・スピレーンの影響を受けていたという。同時期には、ベルト・ヤーピン(Bert Japin)、アプ・フィッセル(Ab Visser)、ハリエット・フレーゼル(Harriët Freezer)、エリーネ・カーピット(Eline Capit)、ボプ・ファン・オイエン(Bob van Oyen)など続々と若手の探偵作家が登場している。 ちなみにブルーナ社は、ミッフィーで知られるディック・ブルーナ(Dick Bruna)の父が経営していた出版社である。ディック・ブルーナはブルーナ社の推理小説のペーパーバックの表紙デザインを手がけており、その数は2000点以上にのぼるという。その一部は輸入雑貨店assistonのサイトのこちらのページや、古書店dessinのサイトのこちらのページなどで見ることができる。 前述のハファンクの作品もブルーナ社から出版されており、ディック・ブルーナが装丁を手がけていた。ハファンクの作品は邦訳がなく、日本のミステリファンの間でその名はまったく知られていないと思うが、この名前は日本のディック・ブルーナファンの間では有名であるらしい。「ハファンク」と日本語で入力して検索してみると、結構な数の情報がヒットする。 ハファンクは創作のほかに英米探偵小説のオランダ語への翻訳も行っていた。1961年に出版された江戸川乱歩のオランダ語訳短編集『Griezelverhalen uit Japan』の編訳者でもある。もちろん日本語からではなく、1956年に出版された江戸川乱歩の英訳短編集『Japanese Tales of Mystery Imagination』から重訳したものだろう。この乱歩のオランダ語訳短編集もブルーナ社から出版されており、ディック・ブルーナが装丁を手がけたようだ。表紙イラストはこちらで見られる。同社より1981年に新装版が刊行されているが、表紙を見てみると、乱歩の名前よりもハファンクの名前の方が目立っている(リンク)。 ほかの特筆すべき作家に、W・H・ファン・エームラント(W.H. van Eemlandt、本名:Willem Hendrik Haasse、1889-1955)がいる。彼は1953年、65歳で探偵作家デビュー。アムステルダム司法警察のアールト・ファン・ハウトヘム警視(Aart van Houthem)を主人公とする探偵小説シリーズを1953年から1955年の3年間で12作発表した。1955年11月逝去。その作品はドロシー・L・セイヤーズと比較されることもあったというが、キエルドルフは、むしろジョルジュ・シムノンのメグレ警部ものと共通する点が多いと述べている。なお、娘のヘラ・ハーセ(Hella Haasse、1918-2011)もミステリ作家ではないが有名な作家で、父よりも早くデビューしている。ヘラ・ハーセの作品は邦訳される予定があるらしい。 キエルドルフ「オランダの探偵小説」に記述されているのはここまでである。この記事はW・H・ファン・エームラントの1955年11月の死去に言及があり、また1955年のことを「去年」と書いていることから、1956年に執筆されたもの(または1956年に発表することが予定されていたもの)だと推定できる。この記事がClub Mystère Fictionの会誌の第5号(1955年11月・12月)に載ったとする推定とは辛うじて矛盾しない。または、乱歩のもとに送られてきたのは、キエルドルフがClub Mystère Fictionの会誌に寄稿したものに少々加筆したものだったのかもしれない。 1960年代以降の主なミステリ作家 1960年代以降のオランダのミステリ界について、日本で知られていることは少ない。ここでは邦訳のある作家について紹介する。 ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク(Janwillem van de Wetering、1931-2008)はオランダに生まれ、南アフリカ共和国、イギリス、日本、コロンビア、オーストラリアなど世界中を渡り歩く。日本を訪れたのは哲学の勉強を通して禅に興味を持ったためで、京都で一年半ほど座禅三昧の日々を過ごしたという。その後オランダに帰国して警察官となり、1975年、40代で推理作家デビューした。代表シリーズはアムステルダム警察のフライプストラ警部補(Grijpstra)とデ・ヒール巡査部長(de Gier)のシリーズで、日本では第4作まで邦訳されている。ほかに、日本人の斎藤警部が主人公の短編作品などもある。 ティム・クラベー[ティム・クラベとも表記](Tim Krabbé、1943- )はウェテリンクより10歳以上年下だが、デビューはティム・クラベーの方が早い。1967年にデビューし、現在も執筆活動を続けている。1995年には、前年発表の『マダム・20』(邦訳1996年、青山出版社)でオランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞している。邦訳は『マダム・20』のほかに、『失踪』(邦訳1993年、日本放送出版協会)と『洞窟』(邦訳2002年、アーティストハウス)がある。 トーマス・ロス(Tomas Ross、1944- )はオランダ推理作家協会創設の主導者で、会長も務めた人物。本名はウィレム・ホーヘンドールン(Willem Hogendoorn)。1980年ごろから政治小説やサスペンス小説を発表しはじめた。1987年、1996年、2003年に黄金の首吊り輪賞を受賞。1990年にはスウェーデンの推理作家マイ・シューヴァルと合作した『グレタ・ガルボに似た女』がスウェーデンの出版社から刊行されている(邦訳は1993年、角川文庫)。この作品は、それぞれが一章ずつ書き、その原稿を粗訳とともに相手に送り、送られた方がそれに自分なりに手を加えて、また翻訳をつけて送り返す、という方式で執筆されたもので、完成までに3年かかったという。マイ・シューヴァルはマルティン・ベックシリーズの共同執筆者であった夫のペール・ヴァールーが1975年に死去して以来創作から遠ざかっており、『グレタ・ガルボに似た女』は15年ぶりの新作となった。 《世界のミステリ》を特集した『ミステリマガジン』1999年3月号にはオランダの推理作家、クリス・リッペンの短編「芸術」が掲載されている。クリス・リッペン(Chris Rippen、1940- )は48歳で推理作家デビュー。1991年に発表した第2作"Playback"で翌年、オランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞。『ミステリマガジン』1999年3月号に短編が掲載された当時にはオランダ推理作家協会の会長も務めていた。 ところで、オランダの南に隣接するベルギーの北半分(フランドル地方)ではオランダ語が使用されており、もちろん、オランダ語で推理小説を執筆している作家もいる。クリス・リッペンの作品の邦訳が載ったのと同じ『ミステリマガジン』1999年3月号には、オランダ語で作品を執筆するベルギー人作家ボブ・メンデスの短編「国王への報告書」も掲載されている。ボブ・メンデス(Bob Mendes、1928- )は1989年に会計士の仕事を辞めてから本格的に執筆活動を開始。1993年には"Vergelding"(復讐)でオランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞。1997年には"De kracht van het vuur"(火力)で再度同賞を受賞した。 ベルギーの推理作家としてはジョルジュ・シムノン(Georges Simenon)とスタニスラス=アンドレ・ステーマン(Stanislas-André Steeman)が有名だが、二人はベルギー南部の出身で、創作活動にはフランス語を使用した。 オランダ推理作家協会とフランドル推理作家協会 オランダ推理作家協会(Genootschap van Nederlandstalige Misdaadauteurs[略称 GNM])は1986年創設。同年より毎年、オランダ語で書かれた年間最優秀のミステリ作品に黄金の首吊り輪賞(Gouden Strop、公式サイト)を授与している。この賞の名前は先に言及したヨープ・ファン・デン・ブルーク(Joop van den Broek、1926-1997)が1982年に発表した『黄金の首吊り輪』に由来する。Gouden Strop賞は『ミステリマガジン』1998年4月号p.53では「黄金の首吊り輪賞」、1999年3月号p.35、p.61では「金の投げ縄賞」という訳語が使われている。また、2008年11月号p.66では単に「オランダ推理作家協会賞」とされている。このページでは仮に黄金の首吊り輪賞という訳語を使用しておく。 オランダ推理作家協会は1997年より、年間最優秀新人にシャドー賞(De Schaduwprijs、公式サイト)を授与している。この賞の名前はハファンクの作品に登場するシャドーに由来する。オランダ推理作家協会が主催する賞にはほかに、GNM巨匠賞(De GNM Meesterprijs)がある。 オランダ推理作家協会(GNM)が1986年に創設されたのち、1991年にはベルギー北部のオランダ語使用地域(フランドル地方)でフランドル推理作家協会(Genootschap van Vlaamse Misdaadauteurs[略称 GVM])が創設されている。フランドル推理作家協会は2002年より、オランダ語で執筆された年間最優秀のミステリ作品にダイヤモンドの弾丸賞(Diamanten Kogel)を授与している。前述のボブ・メンデスは2004年、"Medeschuldig"でダイヤモンドの弾丸賞を受賞している。2004年以降、ダイヤモンドの弾丸賞の対象にはオランダの作家の作品も含まれるとされた。 フランドル地方の推理小説を対象とするミステリ賞としては、フランドル推理作家協会が主催するダイヤモンドの弾丸賞以外に、エルキュール・ポアロ賞(Hercule Poirotprijs)というのもある。 関連リンクオランダの推理作家一覧 - オランダ語版Wikipedia フランドル地方の推理作家一覧 - オランダ語版Wikipedia 邦訳されたオランダの推理小説/ミステリ (日本のamazon内に作成したリスト) 関連記事 江戸川乱歩と交流のあった海外ミステリ作家の紹介オランダのロバート・ファン・ヒューリック、W・G・キエルドルフ(当ページ) ソ連のロマン・キム 韓国の金来成(キム・ネソン) ミステリ略史オランダ(当ページ) ソ連/ロシア スペイン・ポルトガル・中南米 イタリア チェコ推理小説略史 インド推理小説探求・受容史
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1284.html
推理キャラロワ 第一回放送までのSS
https://w.atwiki.jp/jieitai_kanbu/pages/68.html
test