約 25,938 件
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/672.html
(投稿者:LINE) 登録タグ一覧 【 LINE グラストン ルインベルグ】 「了解しました。それでは、そのように―――」 終始よどみなく会話を続けていた赤毛の少女は、手にした受話器を置き、そっと嘆息した。 少し前までは、姿の見えない受話器の先の人間。これから自分が話す相手は、もしかしたら―――という淡い期待を知らずのうちに、ほんの僅かに抱いていた少女であったが、結果は×。 待ち人は来たらず―――今の彼女の心情を言葉で表すとするならば、そんなところだった。 ~ルインベルグの乙女たち~ 第1話:「ラハール城塞」 ルインベルグ大公国領東端に広がる丘陵地帯。 エントリヒ帝国とクロッセル連合王国の国境線を成してる、ブロイク川を見下ろすように築かれた《ラハール城塞》。 今や史跡の様相を呈してきているものの、その石造りの城壁に囲まれた中庭は、現役で軍務に用いられていた頃は兵の鍛錬場として使用されていた。 当時は最大で100人程の兵の訓練が行われていたというが、今となっては鍛錬場としての機能は失われ、青々とした芝生が生い茂り、脇には小さな噴水も設けられたこともあって、ここを訪れる客人にとっての憩いの場へとその姿を変えている。 明るい陽射しがさんさんと差し込む中庭に、明るく溌剌とした少女達の声がこだまする。 「リリーちゃーん! 準備いーいー?」 「いーよー! いつでもオッケー!」 ツインテールの少女の呼びかけに、リリーと呼ばれたショートヘアの少女が手を振って応えた。 リリーは右肩に大きな金色のランスを担いでいる。 一見すると騎兵用のランスに見えないこともないが、問題なのはその太さであった。彼女の胴回りを軽く越えている。 尋常じゃないのは重量もそうであり、一般的な騎兵用のランスの重量が3kg~5kg程度なのに対して、彼女の担いだランスの重さはゆうにその20倍を越えていた。 この槍の名は《グングニール》。ルインベルグ大公国に属するメード隊、通称《グラストンMAID s》に与えられた専用装備であった。 およそ普通の人間には扱いきれない規格外のサイズと超重量は、人ならざる膂力を持つMAIDを前提としたものなのだ。 「よーし、それじゃ点火するからねー!」 そう言うとツインテールの少女―――名をサフランという―――は黒光りする大筒の元に、リボンとゴムで結わえられた髪を揺らしながら、ててて、と駆け寄り、懐から取り出したマッチを擦り始めた。 サフランが点火しようとしているもの、それは大昔にこの城塞で使われていた大砲の導火線だった。 待機時間の暇つぶしにと、2人で城内を探検しているときに、倉庫の奥で埃を被っていた大砲を発見して、それを中庭まで引っ張っり出してきたのである。 底部に自走用の滑車が据え付けられてはいたが、もはや骨董品と言っても差し支えのない車輪が滑らかに回転するはずもなく、ずるずると引き摺ってきたため、中庭の青い芝生には2条の抉り痕が刻まれてしまっている。 「ばっちこーい!」 リリーが巨大なグングニールを両手に握り、中庭の端にいるサフランとその傍らにある大砲を正面に見据える。 足元を蹴ってならし、軽く腰を落とすと、グングニールを握る手に力を込める。視線は真っ直ぐ大砲へ。 身なりこそワインレッドの侍女服を纏ったメードであったが、リリーの取ったその姿勢は、野球のユニフォームに身を包んだ、バッターの打撃体勢そのものだった。 サフランによって火を灯された導火線が、ジジジジジ……という音をたてて、どんどん短くなっていく。 「……バカ」 中庭の端にある木陰で本を読んでいたタンジーが、小鳥が囀るような小さな声で呟いた。 そう、リリーとサフランはこの古臭い大砲をピッチャーに見立てて、即席のバッティングゲームをおっぱじめようとしているのであった。 リリーの単なる思い付きにサフランが同調し、ここまで準備万端整ったのだが、それはタンジーが言うまでもなく、ひどくバカげた行為だった。 「発射ーーー!」 轟音と白煙を撒き散らして、真っ黒いボーリング玉のような砲弾が大砲から飛び出した。 年代モノだったにも関わらず、大昔の国境戦争で活躍した大砲の照準精度は抜群だ。 狙いを付けた砲弾はまっすぐ、打席で待ち構えるリリーの元へとすっ飛んでいく。 「見えた!」 リリーの双眸が飛来した砲弾を捉える。 グラストンMAID'sの最年少でありながら、こと運動面に関しては、リーダーであるガーベラにも匹敵、若しくは凌駕すると云われる身体能力を誇るリリーにとって、一直線に飛んでくる砲弾の弾道を見極めることなど造作もないことだった。 そして、バット代わりに振るわれたグングニールが、砲弾の中心を芯で的確に捉えた―――かに見えたが、 「―――おりょ?」 拍手喝采、ブロイク川に池ポチャの、場外大ホームランを確信していたリリーの双眸が見開かれる。 発射された砲弾が、強烈な縦回転を伴っていたことをリリーは考慮に入れていなかった。 加えて、グングニールの滑らかな装甲表面で打ち付けてしまったものだから、砲弾はその上を這うようにして昇っていき、そのまま彼女を通過。 砲弾という名のファールボールは、遙か後方に向かってすっ飛んでいってしまった。 通話を終えて部屋をあとにしたガーベラが、仲間達のもとへと戻るべく廊下をゆく。 彼女たちは確か中庭で待機していたはずだ。久しぶりに祖国の地を踏んだというのに、こんな狭い城の中に押し留めておくのは正直忍びなかったが、今の情勢ではそれも仕方がない。 人類種の天敵である「G」との戦闘は、日々激しさを増すばかりだというのに、唯一の対抗手段であるメードの数は限られているのだ。 爆発的な勢いで増殖し続ける「G」に、人類側の駆除スピードは決して追いついていない。 そうなれば、メードに掛かってくる負担は自然と増えてくるし、満足のいく休暇を与えてやることも難しくなってくる。 しかし自分はそれでいいとしても、彼女達にはやはりちゃんとした休みを取らせてあげたい。 「今度、上層部に掛け合ってみようかしら……」 ぼんやりと、そんな考えを頭の中でめぐらせていたガーベラは、轟音と、それに続く奇妙な音を耳にした。 ヒュルルルルルルル――― やや遅れて、それが戦場で聞き慣れたモノと、ほぼ同種の音と判断するものの時すでに遅し。 激しい揺れ、そして轟音と共に、目の前の廊下の石壁が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。 「な、な……!?」 衝撃で尻餅をついたガーベラは、そのままほふく前進のような姿勢で、大穴の開いた壁から身を乗り出して外を覗き込む。 そして、その鋭い金色の双眸が、中庭でもうもうと煙を上げている大砲と、あたふたとしている約2名の姿を認めたとき、ガーベラの顔はぴくりと引き攣り、こめかみに青筋が浮かび上がった。 「ほんとにもう、貴女たちはなにをやっているの!!」 そのまま中庭に飛び降りたガーベラは、すかさず、今まさに逃げ出そうとしていたリリーとサフランをふん捕まえていた。 並べて正座させられた2人は、揃ってばつの悪そうな表情を浮かべて、うなだれていた。眼前には仁王立ちするガーベラの姿が。 その様子は、さながら奉行所に引っ立てられて、お白州の上で遠山奉行の御裁きを受ける罪人のようであった。 「いや、ほら……ずーっと待ってて暇だったから、つい、さぁ?」 「つい?」 極めて軽率なリリーの弁解に、ガーベラの眉が鋭く吊り上がる。 普段はG相手に向けられている、猛禽のごとき鋭い双眸に、リリーが射抜かれる。 「ひっ」 それだけで、大型の肉食獣に睨まれた非力な草食動物のごとく、リリーは身を縮こませてしまった。 今にもきゅーんとかいう鳴き声が聞こえてきそうだ。 「まぁまぁ、ガーベラちゃん。 リリーちゃんも反省しているから、ね。 許してあげて?」 すっかり小さくなって、震え上がってしまったリリーを抱きかかえながら、サフランがなだめすかしに入った。 いかにもお姉ちゃん的な立ち回りをしているように見えるが、姉妹と言うには、リリーとサフランの体格は逆転しているので、チグハグな感じは拭えない。 それでもって、 「一緒になってバカやってたのはどこの誰ですか!!」 「あぅ、あぅ、あぅ……」 一喝されてしまった。ごもっともな正論である。こうなればもはや立場の逆転はありえない。 もともと小柄なサフランは、リリーよりもさらに小さく縮こまってしまった。 「そもそも、貴女たちには自覚が足りないのではなくて? 私たちは大公陛下の盾であり矛となるべき存在。 祖国に降りかかる火の粉を振り払うために、日々―――」 「なぁ、ガーベラ」 “いつもの”ガーベラお得意の高尚な演説が始まりそうになったとき、それを遮った声が一つ。 「なんですかネメシア? 私は今この2人にですね―――」 「アタシら用事があってここに来たんじゃないのか?」 またしてもガーベラの言葉を遮るように、ネメシアは率直に意見した。 決してわざとやってるわけではないのだが、これも思ったことをズバズバと口に出してしまう彼女の成せる技なのだろう。 ネメシアとガーベラは互いに同期ということもあって、自然と他のメンバーよりも一歩踏み込んだ、遠慮呵責なしに意見できる間柄であった。 「ハッ……! 私としたことが、つい忘れてしまっていました」 ガーベラは普段冷静なようでいて、いったん大公陛下やお国が絡んでくると、熱くなって周りが見えなくなりやすい傾向にある。そこを微妙に軌道修正してやるのが、マイペースにモノを言うネメシアの毎度の役回りであった。 「はい、みなさん整列!」 パンパンと、手を叩きガーベラが仲間達に整列を促す。 すると正座していたリリーとサフランがパッと直立し、ネメシアを端に据えて横一列に並び立つ。 いつの間にかタンジーもその列の末席に加わっている。 「今回、私たちが呼び戻されたのは他でもありません」 「うぅぅ……」 「うんうん」 「……」 「休みでもくれるのか?」 いいえ、と即座に否定してからガーベラは一言。 「お仕事です」 一同は、はぁ~、という深い溜め息を漏し、がっくりと肩を落とした。 <HOME< >NEXT> 【おまけ】 ガーベラ:ところでネメシア、貴女なんでグングニールなんて持っているのかしら? ネメシア:い、いや、ここ鍛錬場だったていうからさ、ちょっとそれっぽく訓練でもしてみるかなって思って、さ。 ガーベラ:ふ~ん、そうですか……。 ネメシア:(2番打者やるつもりだった、なんて言えないよなぁ。) 関連項目 グラストンMAID s ルインベルグ大公国
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/663.html
このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 788 :無自覚無意識1:2009/09/10(木) 12 44 41 ID EC8L5ru1 「軽音部ってレズが流行ってるの?」 藪から棒にとんでもないことを言い出したのは親友のひとり、鈴木純だ。 今日は久し振りに純と憂と三人でお出かけしたんだけど、さっきまでの浮かれ気分は これで見事に吹っ飛んでしまった。 バーガーショップに入ってるときじゃなかったらもっともっと大変なことになってたよ。 人通りの激しい場所であんな発言しようものならどんな目に遭ったかわかったもんじゃない。 …まぁ、人数減っただけでレズ発言に反応した周りのお客さんから向けられる視線が 痛いのに変わりはないんだけどね。 しかもオレンジジュース飲んでるときだったから吹き出した拍子に鼻から逆流しかけたじゃない。 ぽかんとしたまま動かない私の様子に慌てたのか、純は「いや、女の子同士も素敵だと思うよ」と すぐにフォローを入れてくれた。いや、全然フォローになってないんだけど。 憂まで困ったように眉毛を八の字にしてるんだもん。そりゃ純もバツが悪いか。 「別に偏見とかじゃないよ。好きになったら周りなんか関係ないもんね」 「それはわかったけど…どうして急にそんな話になるの?」 「いや、さぁー…」 顔中に困惑を張り付けた純は「ちょっとねぇ…」と歯切れ悪く言いつつバッグから何枚かのCDを取り出した。 それは私たち放課後ティータイムのメンバーがソロで出したシングルだった。 さわ子先生のも含めて発売中のものは全部揃ってる。 (全員分買ってくれたんだぁ…) 胸がぽわっと温かくなる。 KYっぽかったりちょっとトラブルメーカーなとこもあるけど、実はすごく友達思いで優しい子。 純もやっぱり私の大好きな親友だ。 …まぁ、放課後ティータイムの関係者ってことで憂や和先輩にCDデビューのオファーがあったときは 「そっすか、私だけハブっすか」とか「諦めたら試合終了? 諦める以前に体育館にも入れて貰えんかったわ!」とか めちゃくちゃ荒れたけど(※後に「鈴木純の乱」として桜高の歩みにも掲載される学校占拠事件)。 駆け付けた機動隊すら一網打尽にした純の武勇伝はともかく… 「私たちのCDがどうかしたの?」 「秋山先輩と田井中先輩のCDなんだけどさ、B面の曲、続けて聴いてみてよ」 「どうでも良いけど今B面って言い方あんまりしないよね」 「う、うっさいなぁ。やめてよ、そのニヤけ顔…憂も噴き出すなぁっ」 嗚呼、やっぱり純も気付きましたか。お気付きになりましたか。 放課後ティータイムの、えと…ファンの人たちの中でも特に鍛えられた玄人はみんな純と同じことを言う。 澪先輩の「hello little girl」を聴いてから律先輩の「目指せハッピー100%」を聴くと 破壊力は倍率ドン! 更に倍だって。 789 :無自覚無意識2:2009/09/10(木) 12 45 38 ID EC8L5ru1 うん、確かにね、澪先輩の遠回しな告白に律先輩が答えてるって風に聞こえるんだよね。 …答えてる風って言うか、実際、その通りなんだけど。 歌詞書いてるときからしてねぇ……… 澪先輩、チラチラチラチラ律先輩のこと気にしてたし、先に出来上がった澪先輩の歌詞を見た律先輩、 一気に自分のを書き上げたんだよね。それで二人してロッカーん中に閉じこもって 「りつー」「みおー」の大連呼+衣擦れ音。 なんて言うかな、ムギ先輩の身にもなってあげてください! …って感じだった。 (※鼻からの出血性ショックでレスキューヘリを呼ぶ事態になった) 「律さんと澪さん、仲良しだよね~。私たちもあんな風になれたらいいね~」 憂は朗らかに笑うけど、あの二人の場合は友情とはちょっと次元が違うからなぁ。 とりあえず純の質問には、生暖かい薄ら笑いを返しておいた。純も私の言いたかったことに気付いてくれたらしく、 これまた生暖かい薄ら笑いで頷いている。 「こう言っちゃなんだけど、梓のも結構アレよね」 ところが純の話は桜高きってのバカップルだけでは終わらなかっ―――って、私ぃっ!? 「じゃ、「じゃじゃ馬way to go」は割と自信作だったんだけど…」 「そっちのじゃなくて。いや、曲はどっちもすごい良かったよ」 「うんうんっ! 私も毎日聴いてるよー」 そこまで言われたら照れちゃうけど…じゃあどこが引っ掛かったのかな。 確か純は「じゃじゃ馬way to go」じゃない方のがどうとか言ってたけど……… 「「私は私の道を行く」のことかな? あれがどうかしたの?」 「どうかも何も、あれって、そのぅ…憂のお姉さんにさ…」 「唯先輩に?」 「う、うん…平沢先輩へのラブソングだよね?」 「………………」 えーっと…このコは一体何を言い出すんだろう。 ラブソング? 誰が? 誰に? B面(笑)が? 私が? 唯先輩宛てに? 「やだなぁ、純、それはとんだ誤解だよ。そんな風に受け取るなんて脳味噌腐ってるよ、爛れてるよ」 「人をゾンビみたいに言うなっ! …え? 違うの? 秋山先輩みたいに告白ソングじゃないの?」 「あれは軽音部のゆるゆるな空気にも負けずにギタリストの道を行きたいっていう私なりの決意表明ね」 「おぉー、そうだったのかー」 せっかくの決意表明をラブソングと間違われたのは心外だったけど、わかってもらえたからいいか。 そうですっ! 私、中野梓はあの曲に孤高のギタリストとして生きる決意を込めたのですっ! 「梓ちゃん、カッコいいよー」 「うん、梓らしいね、そう言うの」 えへへ…拍手喝采(って言っても憂と純のふたりだけど)貰っちゃって、なんか照れくさいな。 「でも、普段からそんなにゆるゆるなの? 前に憂と行ったときはそこまでゆるくなかったけど。 …コスプレはしてたけど」 「ちゃんと演奏もしてたもんね」 「抜き打ちで見学に来たらわかるよ。ゆるゆるって言うか……… 唯先輩ったら歌詞にしたようなことばっかりやってて全然練習しないんだから」 「………は?」 790 :無自覚無意識3:2009/09/10(木) 12 47 12 ID EC8L5ru1 あ、あれれ…? 部活中のゆるゆるな状況を説明し始めた途端、 なぜだか純はビシッと固まってしまった。 「アズササンイマナンテオッシャイマシタ?」 「ん? だから唯先輩のスキンシップがあの曲のまんまだって」 「………………」 「あ、でも書いてないのもたくさんあるよ。代わり番こで膝枕したり、お菓子食べさせ合ったり―――」 いわゆるあずにゃん分補給ってやつだ。 ハグとかあ~んしてとか比較的ライトなやつは歌詞に使わせて貰ったけど、 さすがにむちゅちゅ~とか恥ずかしい系は無理だったなぁ。 そ、それにむちゅちゅ~とか日常茶飯時になってるなんて知られたら クールなギタリストのイメージが壊れちゃうし! 「そうそう! この間、「kagayake!girls」を五人編成で収録したんだけど、 そのときに唯先輩が私のことを梓って名前で呼ぶ箇所があったんだよ」 今までにリリースされたCDのバージョンだとメンバーの呼び掛けに私だけいなかったんだよね。 唯先輩に「あずさぁ!」って呼んで貰えたときはやっと仲間入りできたみたいで嬉しかったなぁ。 「それ以来、梓って呼び方が気に入っちゃったらしくて。一緒にいると梓、梓って呼んで来るんだ」 「え? でも昨日とか梓を迎えに教室来たときは普通にあだ名で呼んでたじゃん。あずにゃんって」 「それは本当に二人きりのとき限定の呼び方なんだよね、梓ちゃん」 「も、もう憂ったら言わないでよ~」 「先週うちに泊まったときなんか可愛かったんだよ~。 お姉ちゃんてば梓ちゃんにも自分のこと唯って呼び捨てにして欲しかったみたいでね」 「ちょ、ちょ、ちょっと待って! ストップ! もうどこから突っ込めばいいのかわかんないから!」 ど、どうしちゃったんだろ、純………。なんか顔真っ赤にして腕ぶんぶん振り回してるし。 「えーっと…梓、普通に平沢家にお泊まりしてるの?」 「あ、毎週じゃないよ。唯先輩が私の家に泊まることも多いし。大体一週ごとローテーションする感じかな」 「それでふたりきりになったら唯、梓って呼び合うんだよねっ」 「うぅ…やっぱり蒸し返されたぁ。だ、大体、憂もノックなしで部屋に入って来るなんて卑怯だよぉ」 「アワアワしてるお姉ちゃんと梓ちゃん、すっごく可愛かったよ~」 憂の不意打ちにも、「梓、梓」ってハグしてくる唯先輩にも困るけど、 なんだかんだ言って平沢家のお泊まりはクセになっちゃうんだよね。 憂の美味しいご飯は最高だし、集中して唯先輩とギターの練習もできるし。 逆に私の家だとあんまり集中出来ないかなぁ。ハグしたまま寝ちゃうこともあったりして全然練習にならないんだ。 うちの家族も唯先輩のこと大好きだし、リードしなきゃいけないはずの私が、 我が家ってことで油断しちゃうんだよねぇ。 ………お日様みたいな体温で抱き締められて、「あーずさ~」なんて囁かれたら無条件で力抜けちゃうし。 本当、人体は不思議だよ。 791 :無自覚無意識4:2009/09/10(木) 12 47 58 ID EC8L5ru1 「一応、流れで聴くんだけどさ…一緒に寝てるなんてことはないよね?」 「………? えと、なにか変…かな?」 「………………」 あ、あれー……?純ってばなんか本格的に黙りこくっちゃったよ……なんだか肩ぷるぷるさせてるし。 (こ、これはもしや「鈴木純の乱」の再現!?) 途端に全身に緊張が走る。間違ない。これは機動隊二百人を再起不能にしたあの発作の前兆だ! あのときは最終形態を復活させたさわ子先生が止めてくれたから良かったけど、 今は頼みの綱のさわ子先生もいない…! (ど、どうしよう…どうしたら……助けて……ゆ、唯っ……!) 命の危険を感じて身構えていたところ、フッと純の肩から力が抜けた。 よ、良かった…例の発作じゃなかったんだ。 「…つまり梓は平沢先輩との日常をそのまま歌詞にしちゃったと」 「ゆるゆるな空気の象徴みたいな感じにしてね」 「思ったままを書きなぐったと」 「そだよ。私なりの決意表明だもん」 「………………」 ニコニコニコニコとろけるような顔で笑う憂と対照的に純はなんだかお疲れのご様子だ。 一体、今日はどうしたんだろう―――と心配していたら、ビシッと指さされて言われてしまった。 「………まさに私は私の道を行くって感じね」 すばらしい作品をありがとう
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/457.html
#blognavi 拍手小噺、なんちゃって系(仮)も第2章突入です。 21日PoIおもしろかった~> いつものことですが、書きたいシーンを書いているだけでこれ、私一人が楽しかったらどうしようと思っていたので、一先ず安心しました。続編?そんな、いやだ。実は次の冬季はプラント開催だというネタを入れようと思っていたのでが、きっと、シンとアスランの兄弟喧嘩に突っ込むイザークさんと茶々を入れに来るキラ様しか出て来ないかなと思って、その一文は削られたのです。 23日「Prince on~の方> アスランとシンは口が悪くて、喧嘩早くて、本当は仲のいい兄弟。そんな感じにできたらいいなあと思って書きました。弟から見たらでき過ぎな兄だけど融通が利かない不器用さにいらいらし、兄からみたら危なっかしくて考えなしの無謀さにはらはら。だけど、どっちも兄バカで弟バカ。イザークのスケートを書けなかったのは確かに少し心残りかも知れません。 なんちゃって系は、ちゃんとしたタイトルを決めてもらわないとね。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年03月25日 13 26 55 #blognavi
https://w.atwiki.jp/king_tamaki/pages/129.html
戻る
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/107.html
https://w.atwiki.jp/i914/pages/245.html
青く晴れわたる空には、雲ひとつない。 最期の時を目前に、光井愛佳は空を見ていた。 ――――東京コロシアム―――― 収容人数三万人。 ローマ帝政時代の建築様式に飾られた、巨大なコロシアム。 まさに、躍進する組織の象徴として建築されたそのコロシアムは、 周囲のビルを威圧するかのような不気味な面構えで、東京の中心に鎮座している。 その日、組織の能力者一万人が、コロシアムに集結し、公開処刑が始まるのを待っていた。 程なく、党総裁の登場を告げるアナウンスが場内に鳴り響くと、満場は拍手喝采に沸く。 男が一人、ステージへと現れる。 三十代半ば、と言ったとこであろうか。まだ幼さの残る輪郭と、冷徹な瞳。 その二つが奇妙なバランスで同居する面構えは、漠とした不安感を見る者に与える。 「本日は……………………」男が演説台のマイクに向うと、拍手は収まり、観客席は静まり返った。 「本日は、処刑すべく罪人を立ち揃え、その断末魔の雄叫びを、皆様に拝聴していただきたく御招待申し上げました」 期待と不安に、一万人の能力者がざわめく。 「ご覧下さい、組織の利益を侵害し、反旗を翻した者たちの末路を」 その言葉をきっかけに、ステージの一部を覆い隠していた、幕が落ちた。 居並ぶは、十人の造反者たち。念動による緊縛を施され、体の自由は奪われている。 その中に、光井愛佳も居た。 光井の肉体はすでに衰弱していて、念動による拘束がなければ、立っている事すら不可能だった。 「これより、公開処刑を開始する」 党員たちは異様な高まりを見せ、コロシアムがどよめく。 一万人が発する地鳴りの様な喚声に、造反者たちは震え上がった。 周囲の喧騒をよそに、光井はゆっくりと首をもたげると、空を見上げた。 深い蒼穹に、周囲の喚声は遠のく。 光井の脳裏には、一ヶ月前に殺された久住小春の最後の言葉が、こだまする。 「だいじょうぶ。絶対、守ってあげる」 数百の武装兵に取り囲まれる中、久住はそう言って、笑いかけてくれた。 後ろ手に庇っていた光井の手を離すと、久住はゆっくりと一歩前に出た。 その刹那、兵士が数人走ってきて、三井を奪い去るように確保し、久住から離す。 三井の身を案じた久住が反射的に振り向くと、その挙動に反応した狙撃手の一人が引き金を引いた。 銃弾は久住の肩を貫き、よろけて二三歩前に出た。 次の瞬間、数百の銃弾が一斉に放たれ、久住は崩れ落ちた。 久住小春から放たれ共鳴が、一瞬ねじれた不協和音を奏で、光井の耳をつんざく。 武装兵に拘束された光井が、狂ったように久住の名を叫ぶ。 しかし、その叫び虚しく、久住からの共鳴は次第に薄れ、やがて途絶えた。 アスファルトに倒れた久住は、まるで赤く染められたボロ雑巾のようだった。 「だいじょうぶ。絶対、守ってあげる」 その声は、光井の耳の奥で、今も生々しく響いている。 観客席から悲鳴と喚声が上がった。 一番右端の造反者から、順に処刑が執行され、ステージが血に染まった。 光井への執行が徐々に迫る中、先ほど演説台で喋っていた男がやって来て、光井の耳元で囁いた。 「少し、やつれましたか?…………長い逃亡生活での憔悴。お察しいたします」 薄笑いを浮かべて男が言った。 「……組織の預言者になって頂けませんか?そうすれば、あなたの処刑は即刻、取りやめにします」 光井は、空を見たまま固く口を閉ざしていた。 「残念ですね。あなたほどの予知能力者を、このまま殺してしまうのは」 光井は、弱く途切れる声で言った。「ウチはもう……予知なんか、出来けへんよ」 光井は、暗い目をして、自身を呪うように呟く。 「高橋さんと……新垣さんと……田中さんが、死んだ時も……何も、予見することは出来なかった……」 男が光井の言葉を遮ると、事務的に言った。 「それは、あの三人に死んでもらう為、我々がアンチ能力者を使ってあなたの能力を抑制していたからです」 「…………!!!」 「久住小春の時もそうです。大丈夫。あなたの能力は消えてませんよ」 男は、携帯を取り出すと、何者かと通話し始め、二、三言葉を交わした後でこう言った。 「光井愛佳の能力を解放しろ」 すると突然、光井の体がビクンッと痙攣した。 その途端、映像の波が堰を切った様に脳内に溢れ、光井を、激しい頭痛が襲う。 「しばらくは、なだれ込むビジョンの残滓に、苦しむかもしれません」 光井の脳内を、無秩序に駆け巡る未来と過去の断片。 映像の波はうねりを伴い、光井の思念を圧迫した。 光井は、うなだれて低くうめき声を立てた。 造反者の処刑は順次行われ、やがて、光井の順番が巡って来る。 観衆の視線が男と光井に集まる。 男が、演説台のマイクに向って言った。 「次ぎなる造反者は……」男が一旦、間を取って場内を眺め渡す。 「勘の鋭い皆様方の事ですから、既にお気付きかとは思いますが…………」 コロシアムのいたる所に居た精神感応力者が、思わず声を上げた。「予知能力者!」「リゾナントの残党か!」 「いかにも。この者は、あの憎むべきリゾナントの予知能力者です」コロシアムがどよめきに揺れた。 「そうです…………あの、悪の元凶……i914の共犯者……」 男は、大袈裟に慈悲深い表情を作って言った。 「しかしながら、彼女はまだ、若く幼い。i914に誑かされ、悪事に加担させられた被害者であると、言えなくも無い」 男が怜悧な眼差しを向け、観衆を眺め渡す。 「彼女が罪を反省し、予知能力者として組織に貢献すると言うのであれば………… これ以上、罪に問うことは止めにしようと思っています」 男は、光井の傍らに立つと、言った。 「これが、最後のチャンスです。組織の預言者として生き延びるか。i914の共犯者として死ぬか……賢明な決断を」 光井がゆっくりとうなだれ、静かに呟く。「拘束を、解いてください……」 男がニヤリと、満足気に笑った。「賢明です。予知能力者は決して選択を誤らない」 男が、光井に施した念動拘束を解除する。 すると光井は、支えを失って危なげによろめいた。 よろける光井の腕を、男が支えようと掴む。 ――――囚われてからの一ヶ月、光井は、この瞬間を待っていた――――― 光井は、矢のようなスピードで男の手を上から握り締める。 男は反射的に振り払おうとしたが、光井の華奢な指はしっかりと男の手に食い込み、離れなかった。 光井がズイと顔を寄せ、男の目の奥を覗き込む。 たじろぐ男をものともせず、光井は男の眼底に映る未来を読み取ろうとした。 ステージ上に居た組織の幹部たちが、光井を引き剥がそうと、慌てて飛んできた。 だが男は、「心配ない!ただの占いだ」と言って駆けつけた者達を手で制する。 男は狼狽を隠すように、あざとくも寛容に笑った。「私の未来が見えますか?」 光井の身体が、微かに震えだす。 フラッシュバックの衝撃に、身体が何度か大きく弾ける。 数十秒の沈黙。 固唾を呑んで見つめる一万人の聴衆。 男が先ほどの狼狽を相殺するかのように、余裕たっぷりの素振りで光井を演説台に引き連れた。 「さあ、どんな未来が見えました?」男は薄笑いを浮かべる。 光井が、ゆっくりと半眼に見開く。 「燃えている……」 意識はまだ、未来に解き放ったままで、肉体とシンクロしていなかった。 放心状態のまま、光井は定まらぬ身体を、ふらりと揺らし、低く呟いた。 「燃えている……全て……燃えている……」 おぼつかない光井の様子に、観衆がざわめく。刹那、揺れていた光井の体がピタリと止まった。 一瞬の静寂。光井の絶叫が、それを引き裂く。 「見えるやろ?あんたらにも!この世の終わりの光景が!」カッと見開いた光井の瞳に、炎が映った。 光井の脳内に映る情景を読み取った何人かの精神感応力者が、思わず息を呑む。 「見える…………見えるやろ?そこらじゅうで人間が燃えているのが!倒れた建物の隙間から、うごめく人間の手が!」 今度は不意に耳に手をやると、光井は叫ぶように言った。 「あんたらにも、聞こえるやろ?風が唸るようなあの音が!あれは、幾千もの人間のうめき声!」 気が付くと、コロシアムに居た全ての精神感応力者が、立ち上がって光井のビジョンをリーディングしていた。 「見える?見えるやろ?次々と、せり上がる炎。そそり立つ火の壁。火の粉にまぶされた赤い空!」 誰からとも無く、精神感応力者たちは、コロシアムの観衆たちの脳内に、そのビジョンを送った。 すると、一変。コロシアムは被爆し、修羅場と化した焼け跡の光景に変わった。 前触れもなしに、焼け跡に放り出された観衆たちは、戦慄の叫び声を上げる。コロシアムが阿鼻叫喚に包まれた。 「感じるやろ!?この熱風を!鼻を突く焼け焦げた肉の臭いを! 見て!足元に転がる死体を!赤く崩れた皮膚が!こぼれ落ちた内臓が!ほら!そこかしこに!」 「やめてくれぇ!」「いやぁ!」観衆から悲鳴が上がる。 「見えるやろ?迫り来る火が!行く手を阻み、身体に絡みつく炎が! これは、あんたらが、あの男と作り出す未来。高橋愛が命がけで阻もうとした未来!」 「止めろ!」男が叫ぶなり、光井を演説台から引き剥がした。 男は、処刑人たちに光井を預けると、動揺にさざめく観衆に向って言った。 「皆様!どうか、お静まり下さい。これは予知などでは無い!どうか、お静まりを!」 収まる気配の無い観衆に、男の一喝が飛ぶ。「預言者の術中に嵌まるな!」 組織の長の雄叫びに、漸く観衆は眼差しを演説台へと向ける。 男は観衆たちのパニックを鎮めようと、務めて落ち着いた素振りで言った。 「今のは、幻視です。精神感応力者を利用して、観衆を操るその手並みは、見事と言うほか無く、賞賛に値する」 観衆たちは、男の言葉を聞きながらも、未だ戦慄の収まる様子が無い。 男は、いまいましげに光井を一瞥する。男の目がキッと吊り上る。 「しかし、我々に敵対する意思を表明したからには、生かしておく訳にはまいりません」 男は処刑人たちに顎で指示を出すと言った。「光井愛佳を処刑する」 光井は、処刑人に両脇をつかまれ、処刑台に引っ立てられた。 男が吐き捨てるように言う。「殺せ」 しかし、銃を持った処刑人は、先ほど見た未来の地獄絵図に、魂を抜かれたように放心していた。 「よこせ!」男は、苛立ち、処刑人の銃を奪い取ると、銃口を光井の額に押し当てる。 光井は静かに眼を閉じた。 男の指が引き金にかかる。 その時、光井の身体が、大きく弾け、天を仰ぎ見るほどに、仰け反った。反動、光井は前のめりに膝から倒れこむ。 あまりの勢いに、両脇を抱えていた処刑人たちが光井を離す。 一瞬、男がたじろいて後ずさりをした。 光井はゆっくりと顔を上げる。 慌てた処刑人が、再び取り押さえようとしたその時、光井が大声で叫んだ。 「逃げるんや!」 「…………!?」 突然の絶叫に、コロシアムがあっけに取られる。 光井は、だしぬけに言った。 「これから数分後、西の空より黒雲が忍び寄り、コロシアムは闇に包まれる」 男は思わず空を見上げる。しかし、晴れわたる空には雲ひとつ見当たらない。 うろたえて雲を探してしまった自分を取り繕い、男は銃を構えなおすと言った。 「黙れ。お前の戯言はもう沢山だ」 光井は男を一瞥もせずに言葉を続ける。 「黒雲から放たれる、数百の落雷に、コロシアムは崩壊する」 観客席がにわかに、どよめく。男は、手で観衆をなだめると言った。 「虚言に惑わされてはいけません。空には雲ひとつない!」 光井の予言は続く。「スタジアム席は崩れ落ち、瓦礫の下に埋もれる」 観客席で光井をリーディングしていた精神感応力者が、大声で言った。 「虚言じゃない…………落雷だ!コロシアムに雷が落ちるぞぉ!」 動揺にさざめく観客達に、恐怖の波紋が広がる。 先走った者が、思わず声を上げる。「リゾナントの電撃使いだ!」「リゾナンターが報復に来るんだ!」 その叫びは、図らずも観衆を煽動しコロシアムは騒然となる。 「造反者の戯言に踊らされてはいけません!久住小春はすでに死亡している!」男が観客を鎮めようと、声を荒げる。 しかし観客たちは、すでにパニック状態にあり、男の言葉など耳に入らない。 「うろたえるな!奴らは既に死亡している!居もしない亡霊に惑わされるな!」 次々と逃げ出す、観衆たちを見て、ステージ上で進退を決めかねていた幹部たちも、出口へと走り出す。 「久住と共に殺しておくべきだった……」そう呟いて、男が銃を構え直したその時。 遠くで、雷が鳴った。 男はビクッとして空を見上げる。 晴れわたる空の西方。 低く垂れ込めた巨大な雲が、獲物に襲い掛かる獣の如き勢いで、空を覆い始めていた。 一瞬の閃光。鳴動。遠く、近く、そこかしこで空が地鳴りの様な轟音をあげた。 それはまるで、死してなお、光井の守護者として、さまよう亡霊の咆哮。 男は空を見上げたまま、後ずさりをする。 再び、唸りを上げる空。 それは、久住小春の無念が空を引き裂くが如き雷鳴。 男の肩が恐怖に震える。男は本能の命ずるまま、出口へと向って走り出した。 男がステージから立ち去ると、造反者たちの念動拘束が解けた。 急いで逃げようと、出口に向って走り出した造反者たちを、光井が制する。 「ここに留まった方が良い!ステージに落雷は無い……………今、逃げれば、瓦礫の下敷きになる」 造反者たちは立ち止まり、光井のもとに集まると、暗くなりつつある空を見上げた。 すると、共鳴が途切れる時に聞こえたあの不協和音が、空に響いた。 ~これより先は、この動画を見て下さい~
https://w.atwiki.jp/83452/pages/2146.html
かえりみち 梓「いやー、にしても。あの二人そっくりでしたねー。双子でしょうか?」 唯「だとしたら性格は全くにてないよねー。」 あはは、うふふ ドンッ 唯「あ、ぶつかっちゃった。ごめんなさ~い。」 ユイ「いいよー。ユイの方こそ不注意だったしーってユイちゃんはきちんと謝れるいい子なの。」 唯「・・・・・ん?」 梓「」 唯梓「えぇぇぇぇぇ?!?!」 美琴SIDE ミサカ「ちょっと待ってくださいとミサカはずんずん歩くお姉様に一旦停止を要求します。」 御坂「なによ?くだらない用だったら怒るわよ。」 ミサカ「下らなくありません。とても大事な事なのですとミサカは眼力で真剣さをアピールします。」キリッ 御坂「わかったわかった。んで、なによ?」 ミサカ「先程の女性、絶対音感平沢唯についてです。とミサカは話を切り出します。」 ミサカ「お姉様はミサカ達がどういった理由で造られたか覚えていますか?」 御坂「・・・いわせる気?」 ミサカ「結構です。とミサカは話を続けます。」 ミサカ「ミサカ達はレベル5を量産するという目的で造られました。」 ミサカ「まぁ、結局は絶対能力進化計画によってアクセラレータに殺されるという目的で作られることに変更されましたが」 ミサカ「そして、そのどうしようもない運命から救ってくれたのが、あの方です。」 ミサカ「そして今、ミサカ達の技術を応用した、『歌うこと』を目的としたクローンが開発されているらしいのです。」 御坂「歌うことって・・・・まさか!?」 ミサカ「そのまさか。放課後ティータイム平沢唯のことですとミサカは推測します。」 ミサカ「持って生まれたあの歌唱力。そしてレベル5(けた外れのチカラ)」 ミサカ「歌姫を量産する計画。それが今進行中なのですとミサカは淡々と告げます。」 ピラピラと御坂の眼前に出される数枚のレポート用紙。そこには大きく「絶対音感量産プロジェクト」と書かれていた。 御坂「でも・・・歌姫量産なら、別に危惧すべき事態じゃなくない?」 ミサカ「御坂も先ほどまではそう思っていましたとミサカは正直に伝えます。」 ミサカ「しかし先ほど素体に直接会って確信しました。このままでは大変なことになると!とミサカは力説します。」 御坂「もったいぶらないでいいからさっさと教えなさい!」 ミサカ「ミサカやお姉様からは微弱な磁場が形成されています。これはAIM拡散力場が生み出すものです。わかりますね?」 ミサカ「念動力者なら念動力。発火能力者なら熱量といった具合にその属性にあったものが発せられるわけです。」 ミサカ「はいここで問題です。絶対音感の能力者なら何が発せられると思いますか?そう、音です。」 ミサカ「よくできましたお姉様とミサカはお姉様を撫で撫でします。」 御坂「/////・・・・ってやめい!」 御坂「だから早く核心を突きなさいよ!もったいぶらなくていいから!!」 ミサカ「おそらく絶対音感から放たれるAIM拡散力場はいわゆる『躁』の音であるとミサカは推測します。」 ミサカ「そして彼女のAIM拡散力場は異常なまでに効果が強いのです。」 ミサカ「それは女性であるミサカが手を握られただけでドキッとしてしまうほどです。とミサカは思い出してまたドキッとします。」 御坂(唯に会った時のドキドキは能力のせい?恋じゃなかった?よかったー///) ミサカ「このドキドキをもし、男性が長時間受けた場合はどうなるかわかりますか?お姉様。」 御坂「えーっと・・・唯のことが大好きになっちゃう?」 ミサカ「これだから少女趣味の方は困りますとミサカはお姉様のウブさに愕然として答えます。」 ミサカ「いいですか?彼女のドキドキを長時間受けた場合、その感情は・・・・」 ミサカ「性欲と勘違いされてしまうのです。」 ※ 28 かえりみち 梓「いやー、にしても。あの二人そっくりでしたねー。双子でしょうか?」 唯「だとしたら性格は全くにてないよねー。」 あはは、うふふ ドンッ 唯「あ、ぶつかっちゃった。ごめんなさ~い。」 ユイ「いいよー。ユイの方こそ不注意だったしーってユイちゃんはきちんと謝れるいい子なの。」 唯「・・・・・ん?」 梓「」 唯梓「えぇぇぇぇぇ?!?!」 唯SIDE 28のつづき 唯「こ・・・これは・・・まさか・・・」 梓「唯先輩・・・落ち着きましょう。これはそう、あれです。いわゆる一つの・・・・」 唯「ドッペルゲンガー!」 梓「クローン人間!!ってえぇ?!」 唯「どうしようあずにゃんどっぺるげんがーにあっちゃったよわたしたぶんもうしぬんだあぁぁああライブが明後日に控えてるのにごめんバンドのみんなごめん憂ごめんおかーさーん!」 梓「おちつかんかい!!」 げんこつ! 唯「・・・・・・痛い」ウルウルサスサス ユイ「大丈夫ーってユイちゃんは他人を心配できる良い子なの。」 梓「しかしこれは・・・どっからどう見ても唯先輩そのものですね・・・口調は可笑しいですが。ねぇ、名前はなんて言うんですか?」 ユイ「ユイはねぇー。絶対音感量産化計画製造番号001番YUIだよ。ってユイは自己紹介がきちんとできるえらい子なの!」 梓「おおぉーよしよし」ナデナデ ユイ「にへへー!」ニコニコ 梓(かわいすぎて『自分だけの現実』が崩壊しそうだ。) 梓「絶対音感量産ってことは・・・唯先輩を大量に作っているってことですかね?製造番号001ってことは最初に作られたモデルか・・・」 唯「レベルはいくつなの?」 ユイ「お姉様と初めて喋っちゃった!嬉しいなぁー!あ、レベルは3つだよ。ってユイはきちんと指で3ができるの!」 唯「レベル3くらいならたぶん自分の声を自在に変えられるレベルだよ。」 梓「ってことはこのユイってのは世界初の人型ボーカロイドってとこですか?」 ユイ「おおー!あたまいいね!あなた!・・・えっと、ごきにゃん?」 梓「」ピクピク 唯「私言ってないからね!?」 梓「まぁ・・・・かわいいので許してあげるです。」 ユイ「ありがとう!ってユイはきちんとお礼の言える良い子なの!」 唯「何か歌歌える?放課後ティータイム。」 ユイ「お姉様の歌は全部インストールされてるよ!」 唯「じゃあふわふわ時間。大丈夫?」 ユイ「もちろん!ユイはやればできる子なの!伴奏は?」 唯「あ~・・・じゃあギー太だすよ。弾き語りバージョンでいこうかな。」 ユイ「あー!ギー太だ!生ギー太だぁあぁ!いーなーいーなーかーわいーなぁー!!」サスサス 唯(かわいすぎて『自分だけの現実が』崩壊してしまいそうだ。) 唯はその場にすわりこむ コード進行をそのままストロークしただけの簡単なギターアレンジ。 そんな単純なギターストロークもユイが聞けば天使のハープ。 一度は会ってみたかったとずっと願っていたオリジナル。それに今日出会えて、そして今自分のために弾いてくれている。 歌いだす・・・滑らかで艶めかしいユイの歌声は一人、また一人と、道行く人の足を止めさせる。 通行人だけでない。その歌声はたくさんの音楽を聴いてきた梓。後からやってきた御坂姉妹。あろうことかオリジナルの唯までも魅了した。 ギターを弾きつつ、唯は思う。一緒に歌ってみたい、と。 二人で歌ったら、どれだけ気持ちいいだろう・・・その思いが頭をめぐる。 そしてついに唯は口を開く。ラストのサビ。二人の歌姫が奏でるハーモニーは言葉では到底表せられない神々しさがあった。 曲の終り、アウトロ。唯が弾き終わると同時に町は大喝采に包まれた。 レベル5の絶対音感。そのクローン。二人はたった数分で一大ステージを作り上げてしまっていた。 鳴り止まない拍手喝采。飛んでくるおひねり。それを残らずキャッチしてブーイングを受ける梓。 その中で、ユイは一人涙を流していた。 ユイ「ユイ、生まれてから、初めて歌ったの・・・楽しかったの・・・はじめてがお姉様で本当によかったの・・・」ポロポロ ぐしぐしぐし。涙を拭う。鼻水が付着する。しかしユイは気にしない。 ユイ「ありがとうなのお姉様!ユイはきちんとお礼の言える良い子なの!」 ユイ「お姉様のおかげでがんばれそうなの!本当に本当にありがとうなの!!」 そうしてユイは走り去っていく。どことなく儚い笑顔を残したまま。 ミサカ「大丈夫・・・でしょうか・・・と、ミサカは心配なのですが。」 あのユイとの出会いから2ヶ月が過ぎた。 量産絶対音感は正式に商品として売り出された。限定100体だ。 唯は2ヶ月が過ぎた今でもあの日のユイと一緒に歌った瞬間が忘れられないでいた。 部活が終われば街をふらつく日々。怠惰的ではなく、目的をもったこの無駄な散歩が唯の日課になっていた。 しかし、無情にも日常は些細な事がきっかけで崩れ去る。 美琴SIDE 御坂「な、なによこれぇ!」 美琴は愕然としていた。いつも通りパソコンの授業中に能力を使いプロテクトを無効化してニュー速VIPを徘徊して2Getしまくっていたところ、ある一つのスレッドに眼がいった。 スレタイは、【絶対音感】ユイちゃんテラカワユスwww【夜の部活動】 普段ならこの手のスレは要領落ち狙いの荒らしを繰り返す美琴だが、絶対音感と、ユイという言葉にえもいわれぬ不安感を覚えた。 リンク先にはられていたのは。 平沢唯の強姦動画だった。 バチッ・・・バチバチバチッッ!! 美琴の体からパソコンへ高圧電流が流れ込みパソコンは煙をあげた。 先生「御坂さん!あなた一体なにを・・・」 御坂「先生・・・」 無意識に放たれる相手の発言を征する怒気をはらんだ言葉。 御坂「気分悪いんで・・・早退します。」 許可を願う言葉ではなく予め決まっている事象を告げるかのような口調。教師はなにも言えず黙って美琴を見送るしかなかった。 寮に帰ってかばんを置きすかさず寮を飛び出した。 美琴にはあの動画が平沢唯でないことはわかっていた。平沢唯ならば、男性に襲われたとしても声を張り上げて気絶させられる。本気でやれば音波の衝撃で上半身を吹き飛ばす事だって出来るはず。 しかし、動画の平沢唯は男にいいように弄ばれていた。つまり平沢唯ではない。 でも、姿形は完全に平沢唯そのものだった。 美琴には一人だけ、心当たりがあった。 2ヶ月前、唯と共に路上を沸かせたあの少女。 ミサカからきいた『ある実験』 御坂「量産型絶対音感ユイ妹達・・・」 気がつけば桜ヶ丘高校の前に美琴は立っていた。 ちょうど都合よく就業のチャイムが鳴り響く。それと同時に美琴は校内へ侵入する。 今まで唯に会うために何度も桜ヶ丘に来ていた美琴は校内でも、あまり奇異の目に晒されることはなかった。 廊下をずんずん歩き音楽室へ。 バンッ! 御坂「唯いる!?」 唯「うわわっ!み、美琴ちゃん?!どうしたの?何でいるの?」 御坂「説明している暇はないわ!ごめんみんな。唯借りてくね!」 唯「ひ、引っ張らないで~くるし・・・ぃ」 澪「今日のライブ遅れるんじゃないぞ!」 ツカツカバタンっ 律「・・・帰るか?」 紬「・・・そうね。」 美琴に連れられてやってきたネットカフェにて例の動画を見た平沢唯は絶句した。青ざめた顔に溢れ出る涙を堪えもせず口に手を当てる。 唯「どうして・・・こんなこと・・っ!」 御坂「わたしは・・・・こんなことした奴を絶対に許さない・・・」 美琴の怒りの電圧がふつふつと上がっていく。それは悲しみに打ちひしがれている唯にも感じたようで、唯はそんな美琴を見てコクコクとうなずいた。 御坂「唯・・・わたしはこれから能力を使ってこいつの発信元をつきとめてこいつを裁くわ」 御坂「アンタは・・・・今日のライブ、絶対成功させなさい」 唯「む、無理だよぉ・・・・こ、こんな気持ちで、演奏・・・・なんて・・・」 御坂はそんな唯に追い打ちをかけるかのように軽く平手打ちをする。パチンと小気味いい音が室内に響く。唯は眼を見開いて美琴を見た。 御坂「前を見なさい・・・アンタは放課後ティータイムの平沢唯よ。ユイのことはわたしに任せなさい。必ず・・・必ず・・・!助けて見せるから!第3位超電磁砲の御坂美琴を信じなさい!」 それ以上、何も言えなかった。たったそれだけで、唯の心を奮い立たせられる訳ではなかったが、御坂の気持ちを汲み取り、泣きはらした目をごしごしとこすり、唯はうなずいた。 唯「わたし、がんばる・・・・だから、美琴ちゃん・・・ユイを・・・・助けて・・・・あげてっ・・・!!」 唯は美琴と別れた後、直ぐに桜ヶ丘高校へと戻った。今宵のライブの準備をするためだ。 3
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2444.html
エレアさんが入室しました 輝空さんが入室しました セレンさんが入室しました ミカエルさんが入室しました 空太郎さんが入室しました コロンさんが入室しました ロルさんが入室しました エメルさんが入室しました エリスさんが入室しました ハルマさんが入室しました 輝空 (イリゼ戦から早1週間… 輝空 (暗いニュースの続いた学園で、その学園を救ってくれた2人の奇行だ。の日の放課後。 輝空 さて。 輝空 お揃いかな。 セレン (いつもの喫茶二階の会議室 集った顔触れを見渡し 輝空 治療やら現場検証やら記者会見やら魔導警察対応やらで、 輝空 すっかり時間が空いてしまったね。 セレン 流石に皆さん、お疲れ気味ですか? まっ、こういう時こそ明るく… セレン うわ明るっ!(会議室の一角を見て セレン ていうか…甘い!幸せオーラ出てますよ! エレア (その横で死んだ目でちょこんとすわっている 空太郎 あれは……明らかになんかありましたよねえ???(ロルと手を繋いでニコニコと座る偉大天使ミカエルを見ている セレン この陰鬱になっておかしくない深刻な状況の中で…明らかに眩しく幸せそうな… ロル いやあ…まあ…その… ロル 付き合い…ました… ロル (照れくさそうに ハルマ うん? 何だ何だ?つまり…… ハルマ おめでとう!!! エレア (ろくにご飯を食べていないことがわかるやつれた表情をしている エレア ……うん、おめでとう… ハルマ 拍手喝采祝福御礼! という所だな! アリシア おめでとうございます〜(ぱちぱち エメル おやおや。何か訳ありのようだったけれど、どうやら丸く収まったんだねぇ。 コロン うん…おめでとうですね!センパイ! エリス ひひひ。まさかそうなるとはねぇ〜? アリシア いいな〜〜〜あこがれるな〜〜〜(きゃっきゃしながら ハルマ はっはっは!うんうん、良い事だと思うぞ!良き報せは心が明るくなるというものだ! ハルマ 大学祭実行委員会はその実恋バナ推奨委員会でもあるからな!! セレン へぇ~、いつの間にかそんな風になったんですね。いいですね!学生らしくって! ミカエル ええ。ええ。ありがとうございます。(微笑み ロル (顔を真っ赤にして照れている 輝空 ああ。色々と、色々とあったようだが、 輝空 ひとまずはおめでとう。そしてお疲れ様。 エレア ………… エレア あの……、 輝空 君たちの活躍で、ひとまず学園は守られた。 輝空 あぁ、勿論わかっているとも。(エレアを見て エレア ニカと連絡が取れないんだけど、 エレア ……… エレア (キアの声を聞いてうつむく 輝空 おめでたい事ばかりではない。 セレン 行方不明者、ですか…。 ハルマ うん? …あれ?確かにいないな。 いつもの軌道修正とツッコミが入らないと思ったら。 輝空 “イリゼ”の件はあまりにも被害が大きかったから記者達の目にも留まったし、あの“古代魔器”が絡んでいるとわかってから各界隈のハイエナがオコボレを狙いにやってきたし、“無事”この学園での事が街中に知れ渡ってさぞ僕の同僚は“心配”してくれているだろうが、まあ、まあ、そんな事よりも。だ。 セレン (輝空の説明を聞くだけでげっそりしている しわしわのピ〇チュウのように 輝空 ニカ君の事だ。 輝空 セレン君。現時点でわかっている事を皆にも共有してくれないか? 少し、ニカ君のプライベートな事にも触れる事になるけれども。 セレン はいっ。(しわしわ顔を元に戻して顔上げて アリシア えっ……!ニカ先輩いなくなっちゃったんですか?!! セレン ニカさんが最後に目撃されたのは、ちょうど一週間前。 セレン 『イリゼ』の騒動が起こる前…、ちょうど今と同じようにここで会議をした日ですね。 輝空 最初、ボクは『イリゼ』事件に巻き込まれたのだと思ったんだけどね。 アリシア そうなんだ……(エレアを横で見ながら 輝空 君達の戦闘報告にニカ君は居なかったし、 輝空 どうやら(セレンが)調べてみたら、違う話の可能性が浮上してきているようでね。 エレア …………(憔悴しながら真剣に聞いている セレン はい。ここで会議(とパーティ)を終えた後、アレンシスの方に向かう姿が目撃されてるんです。 ミカエル アレンシス・・・? セレン つまり、彼は大学を既に離れていた。『イリゼ』とは全く別の理由で姿を消した事になります。 ハルマ アレンシス。あぁ、そういえば彼奴は元老院の出身だったな。 コロン 高貴な魔法のお家が集う地域の名前ですよ大天使センパイ。 ロル アレンシス…か…… ロル (何やら考えこみながら 輝空 それで、その目撃証言を元に(セレンが)アレンシスに聞き込みをして来た所なんだ。 ロル 金と権力が集まるところだから、色々な噂を聞いたことがあるけど…… ロル でも、巻き込まれるとしてもなんでニカ君が……? アリシア お金持ちがいっぱい住んでるとこですよねー?!! アリシア 「魔術マダムたちの夕暮れ」、見てました〜? あのドラマ好きなんですよねえ。 アリシア アレンシスで撮影しようとしたら偉い人に怒られてできなかったからセットらしいんですけど… アリシア ……… アリシア あっ…… アリシア (今はドラマの話どころではない雰囲気を察する エメル (エメルにはあまり土地勘が無い。大人しく話を聞いているが エメル それだけ聞くと治安は良い地域のようだけれど。 ハルマ うーむ。治安は良いがあまり良くないというか…(うーん、と首傾げ ロル まあ…キアシスで力のある人はちょっと一癖ある人が多いからね… コロン うわー。めちゃめちゃ実感を伴う感想ですねー(思わず。2人に。 ハルマ お前もわかるか少年!(はっはっは)まあ…「由緒正しい」家が建ち並ぶって事だからなぁ。 エメル フフ、相変わらず面倒事の多い街だねぇ。 セレン まあ…、当のロンズディールさんのお宅には門前払いされちゃったんですよ。 エレア ……そう……なんだ…… エレア ………(しわしわのピカチュウになって固まる セレン …連絡が取れない事は知ってる風だったんですけど。全然取り付く島も無いって感じで。 セレン むしろ『頼むから大事にしてくれるな』っオーラがすっごい出てました。 エメル そうなのか。ご子息が行方知れずだというのに? エレア … エレア ……… 輝空 おそらく捜索依頼も出していないだろう。 アリシア ニカ先輩もいろんな事情があるのかな… 輝空 かといって匿っている。つまりロンズディール家に軟禁されているという線も違う気がする。 セレン はい。それも違う感じがしました。 ミカエル まぁ…それでは何処へ… エリス どさくさに紛れて消されたかい? コロン 物騒な事言わないでくださいよ! コロン それにニカセンパイだけピンポイントで狙うのも変な話でしょう。 エレア 消される…って何……? セレン まだそうと決まった訳じゃ無いですからー! …え、いくら元老院家だからってそこまでの事無いですよね…? 輝空 荒唐無稽な推理で場を乱すのは感心しないなエリス女医。 輝空 ニカ君は確かに優秀な生徒の1人だが、闇に乗じて消すならもっと適任なターゲットがいるよ。 輝空 例えばボクとかね。 セレン 確かにですね!(納得 コロン 確かに今は若き議員の力に加えて実質的な理事長代理権限… コロン 暗殺は元より、洗脳魔術にかけるならこれ以上ないお得商品ですね。流石センパイ! エリス ひひ。そうだねえ。そりゃあすまなかったよ。 エリス それじゃあなんだい? ニカの子は何処へ行っちまったってんだい。 エリス ちょびっとその子(ロル)と喧嘩みたいにはなってたけど可愛いもんじゃないか。居なくなる程の事じゃあなかったわよねぇ? ハルマ 権力絡みの陰謀策謀じゃないのなら…やっぱり学校側の事件に巻き込まれたんじゃないのか? ロル 権力、か…。 ロル そんなことに巻き込まれているようには見えなかったけど…。 エメル フフ、何やら揉めていたようだったけど、喧嘩して不貞寝したとしても一週間は長いねぇ。 ロル まあ…ちょっとはケンカしたけど…… ロル それでいなくなる……ことはない…よね…… ロル (少し暗い表情で考え込む ミカエル ええ。ええ。 ミカエル あの時のロルさんには大層憤っていたご様子でしたが… ミカエル 私達の知っているニカさんなら、大事な会合に顔を見せないなんて事はおかしいですね。 空太郎 そこで! 空太郎 この雷人愚三 ライジングサン の大魔法の出番というわけですね! ハルマ 何…だと!? セレン え? 輝空 実は空太郎君の“魔法”の力を借りたくてね。 輝空 この会の前に少し依頼をしていたんだ。 セレン な、何か…あるんですか? え、輝空先輩公認!?(めっちゃ意外そう(失礼 アリシア えー!!そんな魔法持ってたんですか?? アリシア ただのフラれる人じゃなかったんだ…… エレア ……、ありがとう……。(潤んだ目で 空太郎 ふふふふふ。皆の驚く顔が見れて嬉しい反応ですねえ。 ハルマ 流石はオレ達と同じく七人衆の雷人愚三 ライジングサン だな! ハルマ で!一体何をするっていうんだ? 空太郎 僕の大魔法によって………キアシスに大量のパトロールドローンを飛ばすプログラムを走らせましてね。 セレン すっごい本格的じゃないですか! 空太郎 画像認証システムによってニカ君とその接触者がそれぞれ街の何処でいつ目撃されたかの記録を集積し手掛かりを解析する大魔法なのだけれども… アリシア すごーい!!よっ!フラレマン!!(ぱちぱち拍手しながら エメル へぇ、実用的だねぇ。そういう魔法もあるんだ。 空太郎 うん。元々は僕が自分自身がストーカーに目覚めてしまった時用に余暇で作ったプログラム……ーあ。大魔法なんだけども、 セレン 聞き捨てならぬ説明が聞こえた気がしますけど!? 空太郎 役に立つ時が来て良かったよ。男性の画像を認証しないモードを気まぐれで実装してなくて間一髪だった。 ハルマ うーむ。天才と変態は紙一重という事か。 コロン この人、キアシスに居ない方が活躍出来るんじゃ…? エレア それで……、 エレア 何か……、わかった……? 空太郎 う、ううう、う、うん。 空太郎 直接対面している写真を収めた訳ではないけれど、 空太郎 ニカさんの「知り合い」と呼べる人の中で最後に会っている可能性が高いとAIが…あ。大魔法が示したのは… 空太郎 『司教 ビショップ 』イオン教授だろう。と。指し示している。 エレア イオン……先生……? ミカエル まぁ?まぁ?先生が? エメル …教授が? エリス 原理不明なクセに随分とあっさり名指しするのね。その大魔法は。 セレン 大学の先生…ですか。 輝空 ふむ…イオン教授であればニカ君の交流範囲内でも会っていてもおかしくないが……… 輝空 どうだろう。セレン君。何か聞き込みした情報で、心当たりのある 輝空 多少強引でも良い。結びつけられる証言はないかな。 セレン イオン教授は、……今回の聞き込みってわけじゃないですけど、確か教授もアレンシスにお住まいですよね。 エリス そおねえ。というかリー大関係者は必然的にアレンシス住みがまあまあいるけども。 エリス 女王阿笠一葉もアレンシス住みね。一応。 アリシア みんないいとこすんでるんだなー!! アリシア 私も住みたいです! コロン 「アレンシスに向かった」というさっきのニカさんの目撃報告と一致しますね。 アリシア あれ…?阿笠先生がアレンシスに住んでるんだったら…… コロン それなら… 1.ニカさんはアレンシスに向かった 2.ロンズディール家には監禁されていない 3.会った可能性が高いのはイオン教授 コロン どれも同時に存在出来る仮説になりますね。センパイ達! ハルマ つまり! イオン教授に監監禁されたのか! ハルマ ……何でだ??? エレア 監禁…… エミリーさんが入室しました エミリー (遅れてやってきたので、部屋の入り口で気配を消していた。 エメル (ふーむ。と考え)二人が学内で剣呑な雰囲気で話しているのは何度か見た事があるけれどねぇ。 エレア たしかに…、私もちらっと見たことあるかも。 エメル もしかすると彼等の間には、我々が知らない繋がりがあるのかな? エレア とにかく…、他に手がかりがないなら行こう! エメル おや。直談判かな? エミリー ハァ……。(深いため息 輝空 プライベートな事だから少し言い淀んでしまっていたが…そうだね。 輝空 言おう。イオン教授はヴェルハリー家。 輝空 つまり…ニカ君のロンズディール家の分家筋にあたるお人だね。 エレア ・・・・・・・ エリス 待ちなリーズベルトのセガレ。 エリス そのままの言い方じゃあ誤解するだろう? セレン えぇっ…… じゃあつまり二人って親戚…!? え、まだ何か!?(エリス見て エリス イオン教授には本家をブン取ろうとか当主になってやろうなんて気概は無かったハズだけどね。 エリス だったら人気教授だなんてぬくぬくやってないで元老院とかそっち方面に食指を伸ばすはずだろう? アリシア お家騒動の線は薄いと…… コロン でも会ってはいそうだよね。 アリシア キアシスじゃよくある話なんですけどねー! 空太郎 僕の大魔法だと会っていると示しているね。 コロン それならやっぱりアレンシスで出会って、そこで何かあったんじゃないかな? コロン そこでため息ついてる君もアレンシス住みだったっけ?(エミリー見て コロン なんか見たり聞いたりしてないですかね? セレン あれ?(部屋の入口見て セレン あ、エミリーさん!入ってきたらよかったのに。 エミリー フン…。 エミリー ま、四の五の言ってられる状況じゃなさそうだし、 エミリー アイツはムカつくけど、まあ、手伝ってやってもいいけどね。 アリシア そうそう、エミリーさんもアレンシス住みなんじゃないですか?! ハルマ つまり! 何か有力な情報を持っている! …のか!? エミリー 別に。ただ、あそこら辺はまあ詳しいから。 エミリー いろいろ胡散臭い所もあるしね。 エミリー ただ、まあ…。 エミリー 何手にかは分かれる必要があると思うケド。 エレア じゃあすぐに作戦会議しよう!!! セレン そうですね! よろしくお願いしまーす! ロル ……ま、まあ。焦る気持ちはわかるけど。一旦冷静に考えてみよう。 エレア 冷静になんか……、なれるわけないよ…… ロル ………ご、ゴメン エミリー ハァ……。じゃ、司会よろしくね。(キアとセレンに セレン その辺はお任せくださいっ(伊達に秘書やってませんし、先輩も人前でしゃべりまくってないですよ!
https://w.atwiki.jp/mahabharatapotal/pages/1371.html
第8-93章.第8-94章.第8-95章. 第8-94章. サンジャヤは言った、『その時、マドラスの統治者は、あなたの息子が兵を集めるために働いているのを見て、その表情に恐怖を描き、悲しみで心を茫洋とさせながら、ドゥルヨーダナに向かってこの言葉を言った。 「シャルヤは言った、「勇士よ、このひどい戦場を見よ。山のように巨大な象が倒れ、手足は斧で貫かれ、命を奪われ、なすすべもなく横たわっている。これらの倒れた獣は、雷で裂けた巨大な山のようであり、岩や高木や草木がほぐされて辺り一面に転がっている。それらの巨大な生き物が装備していた鐘や鉄の鉤や槍や標準が地面に転がっている。金で飾られた彼らの体は、今や血に染まっている。また、いくつかの区画では、倒れた牡馬が鞭で打ちつけられ、苦しそうに息をして血を吐いている。あるものは柔らかな苦痛の叫びを上げ、あるものは目を丸くして大地に噛みつき、あるものは哀れな嘶きを上げている。野原の一部は、動物から落ちた騎兵や象兵、車から無理やり投げ落とされた車兵の一団で覆われている。すでに死んでいる者もいれば、今にも死にそうな者もいる。また、人や牛や象の死体で覆われ、潰れた車や、幹や四肢を切り落とされた巨大な象で覆われ、大地はまるで大いなるヴァイタラニ(閻魔大王の領地を迂回する)のように見るに堪えないものとなっている。背中の戦士を奪われ、四肢を覆っていた鎧を取り去られ、側面と背後を守っていた歩兵を奪われ、箙(えびら)、旗、旗印を取り去られ、黄金の胴体で飾られた体は敵の武器で深く打ちつけられた。大地は雲に覆われた荒野のようになり、象戦士、騎馬兵、車騎兵など、名声の高い兵士や、鎧や装飾品、服装、武器を奪われ、敵に正面から打ち負かされた歩兵の戦死体が散乱していた。矢に倒れ、全身を曝され、意識を失った何千もの戦闘員で覆われ、その中には呼吸がゆっくりと戻ってくる者もおり、大地はまるで多くの消火器で覆われているかのようだった。パルタとカルナによって矢に射抜かれ、命を奪われたクルス族とスリンジャヤ族の最たる英雄たちによって、大地はまるで大空から落ちてきた燃え盛る惑星が散らばっているかのようであり、あるいは、穏やかな光を放つ燃え盛る惑星に包まれた夜の大空そのもののようであった。カルナとアルジュナの腕から放たれた矢は、象や馬や人の体を貫き、たちまちその命を静め、頭を下に曲げて穴に入る大蛇のように大地に入り込んだ。大地は、殺された男や馬や象の山や、ダナンジャヤとアドヒラタの息子の矢や、彼らが放った無数の矢で折れた車で通行不能になった。 ウパスカラは破壊され、アヌカルサナは切り刻まれ、矢筒の留め具は切り落とされ、(運転手のための)窪みは壊され、宝石や黄金で飾られた乗り物が散乱し、地上は秋の雲で覆われた大空のように見える。装備の整った王室の車が乗り手を奪われ、船団の馬に引きずられた結果、また、男や象や車や馬があっという間に逃げ去った結果、軍隊は様々な形で壊れてしまった。黄金の鈴をつけた矛、戦斧、鋭い槍、重い棍棒、槌、鞘に収まらない鮮やかな剣、金の布で覆われた矛などが戦場に倒れた。金の装飾で飾られた弓、純金の美しい翼を備えた轅、気性の優れた鞘のない明るいレイピア、槍、金のように明るい偃月刀、傘、扇、法螺貝、優れた花と金で飾られた武器、象のカパリオン、旗、車柵、ディアデム、首飾り、輝かしい冠、 珊瑚と真珠で光り輝く花輪、頭につける腕輪、手首と上腕の両方につける腕輪、金の紐をつけた首輪、高価なダイヤモンド、宝石、真珠など、さまざまなものが散らばっている。肉体と享楽と衣服と様々な快楽を捨て去り、徳の高い者たちに示した献身によって大きな功徳を得た彼らは、炎のように燃え盛って、至福の領域へと速やかに旅立った。ドゥルヨーダナよ、引き返せ!兵を退却させよ!王よ、栄誉を与える者よ、汝の陣営に向かって進め!王よ、汝の陣営に向かえ!人の支配者よ、汝がすべての原因であることを忘れるな。 「この言葉をドゥルヨーダナに伝えると、シャーリャは悲嘆に暮れて立ち止まった。しかし、ドゥルヨーダナは、その時、深く苦しみ、感覚を奪われ、涙で目を潤ませながら、「カルナ!カルナよ!"と。そして、ドゥルヨーダナを何度も慰めながら、ドローナの息子に率いられた王たちは、アルジュナの名声に燃えているような高い旗を頻繁に振り返りながら、陣営に向かって進んだ。辺り一面が煌びやかに見えたその恐ろしい時、あの世に帰る決意をしたカウラヴァたちは、血に覆われその姿を確認することもできず、人や牛や象の体から流れ出る血に濡れた大地が、深紅の衣と花の花輪や金の装飾品に身を包んだ花魁のように見えるのを見て、王よ、そこに立っていることができませんでした!カルナの惨殺に悲嘆に暮れ、彼らは大声で嘆き悲しんだ!カルナよ!」。太陽が真紅に染まるのを見て、彼らは皆、急いで自分たちの陣営に向かった。カルナに関しては、殺され、石の上で砥石で研がれ、羽毛で装備され、血で染められ、ガンディーバから駆り出された金の翼のシャフトで貫かれたにもかかわらず、地面に横たわっているその英雄は、明るい光線の太陽そのもののように輝いて見えました。崇拝者に常に優しいスーリヤは、その光線で血に染まったカルナの体に触れ、悲しみのあまり顔を真っ赤にして、水浴びを欲して他の海へと向かったようだった。そう思うと、(戦いを目撃するためにそこに来ていた)天人やリシたちの群衆は、それぞれの住処に向かうためにその場を去った。他の大勢の者たちも同じように考え、天か地かを選んで去って行った。クル族の英雄の第一人者たちも、ダナンジャヤとアドヒラタの息子との素晴らしい戦いを見て、すべての生き物に恐怖を与え、驚きに満ち、拍手喝采しながら(夜の宿舎に)向かった。彼の鎧は矢で切り落とされ、彼はその恐ろしい戦いの過程で殺されたが、それでもラーダの息子が持っていたその美しい特徴は、死んでも彼を見捨てなかった。実際、誰もが英雄の体が熱せられた黄金に似ていると見た。生命が宿り、火や太陽の輝きを持っているように見えた。王よ、すべての戦士は、ライオンを見た他の動物のように、野原で死んでいるSutaの息子を見ておびえた。実際、死んでいたとはいえ、人間の中のその虎は、命令を口にする準備ができているように見えた。その輝かしい死者の姿は何も変わっていないように見えた。美しい衣装を身にまとい、非常に美しい首を持っていた。様々な装飾品で飾られ、明るい黄金で作られたアンガダで飾られたヴァイカルタナは、殺されたにもかかわらず、枝や小枝で飾られた巨大な木のように横たわっていた。人の中の虎は、純金の山のように、あるいはパルタの矢の水で消えた燃え盛る火のように横たわっていた。燃え盛る炎が水に触れると消えるように、カルナの炎も戦いの中でパルタの雲によって消えた。矢の雨を放ち、羅針盤の十点を焦がした人間の中の虎、すなわちカルナは、その息子たちとともに、パルタのエネルギーによって静まった。彼はこの世を去り、この世で正々堂々と戦って勝ち得た自らの燃え盛る栄光を持ち去った。その武器のエネルギーでパーンダヴァとパンサーラを焦がし、矢の雨を降らせ、敵対する部門を焼き尽くし、実に、千の光を放つスーリヤのように宇宙を熱くしたカルナ(別称ヴァイカルタナ)は、息子たちや従者たちとともにこの世を去った。こうして、カルパの木であったその英雄は、求婚者に代表される鳥の大群のもとへと落ちていった。求婚者たちに勧誘されたとき、彼はいつも「与える」とは言ったが、「持たない」とは決して言わなかった。正しい者は常に彼を正しい者とみなした。一騎打ちで倒れたヴリーシャもそうだった。その高貴な心の持ち主の富はすべてバラモン教に捧げられた。自分の命でさえも、バラモン教に捧げられないものはなかった。彼は常に女性に愛され、非常に寛大で、強力な車の戦士だった。パルタの武器によって焼かれ、彼は最高の終わりに到達した。彼は、あなたの息子が敵対を引き起こしたことを頼りに、勝利の希望、幸福、カウラヴァの武具を持ち去り、天に向かった。カルナが倒れた時、川は静止した。太陽は青白く沈んだ。ソーマの息子である水星は、火や太陽の色合いを帯びて、大空を斜めに進んでいるように見えた。大空は二つに裂け、大地は大きな唸りを上げ、激しく恐ろしい風が吹き始めた。水平線のすべての地点が煙に覆われ、燃え上がっているように見えた。大海は動揺し、恐ろしい音を発した。森を擁する山々は震え始め、すべての生き物は痛みを感じた。ローヒニー座を悩ます木星は、月や太陽の色合いを帯びていた。カルナが倒れると、羅針盤の補助点も燃え上がった。空は闇に包まれた。大地は震えた。燃えるような輝きの流星が降り注いだ。ラクシャや他の夜の放浪者たちは喜びに満たされた。アルジュナがカミソリの刃で、月のように美しい顔をしたカルナの頭を打ち落としたとき、王よ、天にも、地にも、生きとし生けるものから「おお!」「哀れ!」という大きな叫び声が聞こえた。プリター(クンティー)の息子アルジュナは、ヴリトラを屠った後、神々やガンダルヴァや人間から崇拝されていた敵カルナを戦いで倒し、千の眼を持つ神のように精力的に輝いて見えた。そして、そのガラガラは雲の轟音に似ており、その輝きは秋の空の子午線の太陽のようであり、旗で飾られ、絶え間なく恐ろしい音を出す旗を備え、その輝きは雪や月や法螺貝や水晶のそれに似ており、その馬はインドラ自身のもののようであった、 パーンドゥの息子とケシのクラッシャーは、そのエネルギーは偉大なるインドラのそれに似ており、金と真珠と宝石とダイヤモンドと珊瑚で飾られ、その輝きは火や太陽のようであった。ガンディーヴァの鼓動と掌の平手打ちによって敵の輝きを強制的に奪い去り、矢の雨でクリシュナを打ち殺した、猿を従えたアルジュナ、ガルーダを従えたクリシュナ、二人とも計り知れない武勇を持っていた、 喜びで満たされたこの二人の最たる者たちは、金で飾られ雪のように白い大きな音のする法螺貝を両手で取り上げ、唇に当て、その美しい口で同時に吹き鳴らし、その音で敵の心臓を突き刺した。パンカジャンヤの音とデーヴァダッタの音が大地と空と天を満たした。 勇猛なマダヴァの法螺貝の音に、またアルジュナの法螺貝の音に、すべてのカウラヴァは、最高の王たちよ、恐怖に満たされた。森、山、川、羅針盤を法螺貝の音で響かせ、汝の息子の軍隊を恐怖で満たし、ユディシュティラを喜ばせた。カウラヴァたちは、こうして吹き鳴らされた法螺貝の音を聞くやいなや、マドラスの支配者であり、バラタ族の長であるドゥルヨーダナを見捨てて、みな大急ぎで戦場を離れた。そして、様々な生き物が団結して、戦場で輝いていた英雄ダーナンジャヤと、まるで昇った太陽のように見えた二人の一流の男ジャナルダナを祝福しました。カルナの矢に射抜かれた二人の敵を懲らしめる者、アシュータとアルジュナは、明るく多くの光を放つ月や、憂いを払って昇った太陽のように輝いて見えた。その矢を投げ捨て、比類なき武勇を備えた二人の屈強な戦士は、親しい人たちや友人たちに囲まれ、まるで祭司たちがヴァーサヴァ神とヴィシュヌ神を呼び出すように、幸せそうに自分たちの野営地に入った。その恐ろしい戦いでカルナが殺されると、神々、ガンダルヴァ、人間、クリシュナ、偉大なリシ、ヤクシャ、偉大なナガたちは、大きな敬意をもってクリシュナとアルジュナを礼拝し、(あらゆるものの)勝利を祈った。その時、それぞれの年齢に応じてすべての友を迎え、その比類なき偉業のお返しにそれらの友から喝采を浴びた二人の英雄は、ヴァリ打倒後の天界の長やヴィシュヌのように、友とともに喜んだ。" 第8-93章.第8-94章.第8-95章.
https://w.atwiki.jp/cocytus/pages/148.html
1:腕組 2:手ぐし 3:上品な拍手 4:服従 5:キタイの踊り 6:闘いの踊り 7:ヨグよ、ひざまずく、座って祈る、立って祈る 8:尻たたき 9:誇示 10:投げキス 11:もだえる 12:来い 13:キンメリアの踊り 14:魅了 15:ひれ伏す、クロムよ、ひざまずく、座って祈る、立って祈る 16:ため息 17:セトよ、ひざまずく、座って祈る、立って祈る 18:ミトラよ 19:成功 20:ベリーダンス 21:喝采 22:喉切り 23:腕立て 24:SHAKEFIST 25:? 26:ニワトリ 27:あくび 28:上品な笑い、大笑い 29:拍手 30:指差し 31:降参 32:ハグ 33:上品な拍手 34:GLOBEL 35:さあね 36:試案 37:FLIRT1 38:蛇踊り 39:BYVROM、ひざまずく、座って祈る、立って祈る conan exiles 日本語 wiki wikipedia コナン エグザイル 日本語 ウィキ ウィキペディア 情報提供 最新の10件を表示しております。コメントページを参照 ミトラの静居付近の2体の石像がある場所でアキロニアの踊りを習得できます。 - 名無しさん (2018-07-21 18 54 03) 名前