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製作者 ねくそん カード名 幻想の懐中時計 属性 水 星 8 種族 悪魔族 ATK 2500 DEF 2900 効果 このカードは魔法カードの効果の対象から外してもよい。 このカードは水属性のモンスターとの戦闘では破壊されない(ダメージも受けない)。 このカードが攻撃した時、相手のフィールド上のモンスターの攻撃力・守備力はエンドフェイズまで500ポイントダウンする。 PRポイント テキストが一部おかしいので説明の方で訂正しています。
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製作者 ねくそん カード名 幻影の懐中時計 属性 水 星 6 種族 悪魔族 ATK 1800 DEF 2300 効果 このカードは魔法カードの効果の対象にならない。 このカードはフィールド上に召喚された時、デッキから「G・ファントム・ウォッチ」を一枚、墓地に置き、その後デッキをシャッフルする。 このカードがモンスターを戦闘で破壊したとき、このカードを墓地に置き、「G・ファントム・ウォッチ」を墓地から特殊召喚する。 PRポイント テキストミスしすぎですね。石投げないでください
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669 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 09 14 44.63 ID 0Nejrkjf0 小学生の頃、学校の帰り道にある「美原時計店」のウィンドウに飾ってある懐中時計をいつも見ていた。 なんだかとてもカッコいい感じがしたのだ。飾りの細工に竜の絵が彫ってあり、いつかほしいと思っていた。 「こんにちは。どうしたのかな?いつも見てるね君」 いつの事だっただろうか。いつものように懐中時計を見ていたら不意に声をかけられた。 意表をつかれた小学生の俺は思うわず叫んでしまった。 「うわああ!!」 「あらあら。びっくりさせちゃったかな。あたしね、この店の店長さんだよ」 顔を見上げるとそこには20代前半くらいの女の人が立っていた。 ショーットカットの髪がとても似合っていて、笑顔が印象的だったのを覚えている。 「こ、こんにちは」 「こんにちは。あたし、ちゃんと挨拶できる子好きよ」 「はあ・・・・・・・」 「時計好きなんだ?」 「うん・・・・・・これ何ていうの?かっこいいね。秘密道具?」 「これは懐中時計っていうのよ」 「かいちゅう?海と関係あるの?」 「いや、その海中じゃないの。まあ、ズボンのポケットとか服の内ポケットとかに隠し持つ秘密時計の事よ!」 「す、すげえ!」 「ふふっ。中に入って見てみる?」 「うん!!いいの?」 「いいよ。毎日見てくれてた御礼よ」 670 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 09 16 12.44 ID 0Nejrkjf0 店内に入ると、色々な時計が店中に飾ってあり面食らったものだ。 しかし、びっくりしたのは全ての時計の秒針がピッタリ揃って時を刻んでいた事だった。 カチッカチッという一つの音が店内に響いていた。 とても奇妙な感じがした。子供心に何故かその時、得体の知れない恐怖を感じた。 全くの狂いもなく、店中の時計がピッタリ同じ動きをしていることにまるで異空間に迷いこんだような 錯覚に陥った気がした。 「ビックリした?」 「何か不思議な感じ・・・・・・・・お姉さん凄いねこの時計達。生きてるみたい」 「私のこだわりなの。それに初めて来たお客さんはまずビックリするわね。それを観察するのが趣味なの」 「趣味悪いよお姉さん」 「でも嫌な感じじゃないでしょ?」 「最初ちょっと怖かったよ」 「まだまだ子供だね」 「小学生だもん」 「そっか」 そういってお姉さんはクスッっと笑った。 「はい。これが見たかったんでしょ?」 「うん。何か、普通の時計とは違うね雰囲気が」 「独特な感じでしょ?ほらここに竜の彫刻があるでしょ?ここの出っ張りを押してごらん」 「これ?」 それを押すと彫刻の竜の目がピッカっと光り、カチッと音がした。ふたのスイッチになっていたようで ふたを開けると文字盤が現れた。 俺はその細工にひどく見入ってしまった。ウィンドウを見てるときには想像もしなかった細工に心を奪われた 瞬間だった。 671 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 09 17 59.70 ID 0Nejrkjf0 「すげえ・・・・・」 まるで宝物でも見つけたかのように俺はその懐中時計をずっと見つめていた。 「ほしい?」 「うん・・・・・」 「うちの店ね。今月末で閉めるんだ。だからそれさ、君にあげるよ」 「ほ、本当に?」 「うん。気に入ってくれたみたいだし」 「本当の本当?」 「やっぱ嘘」 「ええ?」 「嘘嘘。冗談よ。あげるよ。大切にしてね」 「ありがとうお姉さん!!」 「どういたしまして」 時計店を後にすると、お姉さんはずっと俺の後ろで手を振っていた。 「バイバイ」 俺は何度も頭をさげてお礼を言った。嬉しくて仕方なかった。 その懐中時計を見ていた。あれからずっと肌身離さず持っている。 高校3年の今でも腕時計ではなくこれを持ち歩いている。大切な宝物だ。 不思議と一秒の狂いもない。さすがあのお姉さんの店の時計だ。 672 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 09 19 29.81 ID 0Nejrkjf0 「先輩!何見てるんですか?」 後輩の小林千春だった。 「おお。小林君か」 「小林君はやめてくださいよもう!少年探偵団じゃないんだから」 「ほら。俺の宝物」 「うわあ・・・・アンティークですね。うちの美術館の品の一つにに是非加えたいです・・・・・」 「まったくこのお嬢様は」 「あ!!先輩!!私を金持ち扱いしなでくだい!!!」 「超金持ちじゃねーか!月のおこつかい10万って何者だよ」 「だってくれるんですもん」 「普通は5千円くらいだろ」 「じゃああげますよ!!お金なんか!!」 「何切れだよ」 「お金いっぱいあるんだから仕方ないじゃないですか切れです!」 「やべ、コイツ超殴りてえ」 「ふふーん」 小林千春とは学食で知り合った。 食券を買う時に、財布からひらりとカードを出す俺の前に並んでた小林に唖然としたものだ。 「あら、カード使えないのかなあ・・・・・・」 「ちょっと、君なにしてんの」 「へ?いや、カレーセットを食べたいんですけど、カードがつかえないんです・・・・」 顔がマジだった。コイツ本気で言ってやがる。 673 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 09 24 09.68 ID 0Nejrkjf0 「実はカードが使えないのには訳があるんだ」 「へ?訳ですか」 「今年に入って謎の犯罪集団がこの学校に入り込んでな。カードの情報をスキミングしそうになったんだ」 「スキミングですか!!」 「ああ。あれはいつもと何も変わらない一日だった。いち早く学食に来た俺は何かの違和感を感じた。 耳をすませると妙な電子音がかすかに鳴っているんだ」 「電子音ですか!!それは一体!?」 「(こいつノリがいいのか本気なのか)俺は一発で見破ったね。これは食券の販売機にスキミング装置が 設置されてるってね」 「すごいです!!」 「俺はすぐ先生と警察に連絡したね。案の定機械の内部からスキミング装置が出てきた。かなり機械に詳しい ヤツのやり口だよ。内部の設計に何の違和感もなく装置を取り付けてたからな」 「かなり専門の知識が必要ですよね・・・・」 「ああ。その通りだよ。それからというものスキミング被害防止対策のためカードの使用はできなくなったんだ」 「はあ・・・・なるほど・・・・でもあたしこのカードしか持ち合わせがないんです」 「で、いつツッコムの?」 「え?」 「いやいや。ええ???」 「何かツッコムんですか?」 「君本気で聞いてたの?」 「ええ。ちょっと尊敬しました。凄いんですねええと・・・」 「時任雄介。2年生だ」 「トキトー先輩ですね」 「ああ。君は何者?小銭を出せ小銭を。学食では小銭だ!」 「私、小林千春1年です。小銭はここ1年近く見てません」 「あんた、もしかしてお金持ち?」 「あ!あたしをお金持ち扱いしないでください!庶民です!!」 「庶民が学食で、カードをヒラリと『何か問題でも?』と言わんばかりに自信満々に出すな。吹いたわ!」
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711 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 10 31.72 ID 0Nejrkjf0 「たどり着いた先にお前は何を見た?北村」 「あなたが・・・・あなたが・・・・・??」 「ああ。俺が脅迫電話の主。3年の時任だ。金は持ってきたんだろうな」 「おばあちゃん、あんまり持ってなくて・・・・・・・4万しか・・・・・・」 「それは写真をばら撒いてくださいって意味か?」 「ちがう!!本当に用意できなかったの・・・・・・これで許してください・・・・・・・」 「お前終わりだよ。せいぜい残りの高校生活楽しめよ。ていうか、お前が今度いじめられるんじゃね?」 心にもない台詞を言うと心が痛い。雪村、指示通り見てるだろうか。 その時だった。 「やめてください!!」 雪村だった。その目には強い意志が感じられた。 「雪村・・・・・・?」 北村の呆然とした顔。状況が分かっていない。 「北村さんをそれ以上脅迫しないでください!!可愛そうじゃないですか!!」 「貴様ァ雪村!!そいつはお前をいじめてたヤツだろう!!そんなヤツかばうな!! 人間の屑だ!!」 「こんなに震えてるじゃないですか!!ひどいですよお金を取る気だったんでしょう!!」 「ああそうだ。こんな女生きる価値ねえよ!!」 「・・・・・私も正直辛かったけど・・・・でもこんなに怯えてる北村さん見ちゃったらあたしもう・・・ 憎めない・・・・・・憎めないよ」 712 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 12 45.36 ID 0Nejrkjf0 俺は空を見上げた。夕日がまぶしい。 少し目が潤んできた気がした。 「おい。北村聞いたか?」 「・・・・・雪村・・・・・あたし・・・・」 「お前がいじめてたヤツがお前の事心配してくれてるんだぞ?お前の気持ちを正直に言え。 今まで雪村にしてきた事どう思ってる?」 北村の瞳から大粒の涙が流れた。 「ごめん雪村・・・・・!!本当にごめんなさい!!あたし・・・・・手首のリストカットの写真見て 初めて自分のしてきた事の重大さに気がついたの・・・・・ごめん・・・・ごめん・・・・!!」 北村は大粒の涙を流しながら頭を地面にこすりつけていた。 思わず貰い泣きしそうになった俺は、慌てて顔を背けた。 「北村さん・・・・・・・」 「雪村・・・・・・」 「許してあげる」 「ええ?」 「もういじめないでね?」 「ごめん・・・・・・・」 雪村はやっぱりこういう人間だった。自分が弱いからこそ、相手の心を気使ってあげる優しさ。 それが例え、イジメのリーダーの北村であっても。 713 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 13 36.21 ID 0Nejrkjf0 誰にもできることじゃない。 でも雪村は北村を許した。 それが全てだ。 北村がそっと雪村の手首の袖をまくる。 「ごめんね雪村・・・・・これ一生消えないよね?ごめん・・・・・・ごめんね・・・・・?」 「うん」 雪村は小さくそう答えただけだった。 「兄さん」 「先輩」 「おう。もう出てきていいぞ」 「兄さん泣いてる」 「雫も」 物陰から様子を見ていた雫と小林が出てきた。 キョトンとした雪村と北村の顔。 俺は静かに言った。 「北村。今回の事全部な、本気じゃなかったんだ」 「どう言う事?」 「ほら。写真のネガ。これお前に渡す。金もいらない。おばあちゃんの財布にちゃんと返しとけ」 「貰っていいの脅迫のネタでしょ・・・・」 「最初に聞いただろ。北村。お前はイジメをやってたどり着いた先に何を見た?」 「・・・・あたし・・・・・・」 715 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 14 42.60 ID 0Nejrkjf0 「後悔だろう?特に雪村の自殺未遂聞いたとき」 「・・・うん。怖かった・・・・」 「俺はお前に弱者の気持ちを知って欲しかっただけだ」 「あなた・・・・・・・最初からそれだけが目的だったの?」 「ああ。お前は今弱者の気持ちを知ったはずだ。だからこそこれからは、人に優しくできるだろう?」 「ええ・・・・」 「もうイジメはしないな?」 「誓うわ」 「そうか・・・・じゃあ一つプレゼントをやろう」 雫を見る。 雫は小さく頷いた。 「何?」 「北村、お姉さんに会いたくないか?」 「ええ!?し、知ってるの?どこにいるのか」 「ああ。ほら、住所。行ってみろ」 「ありがとう・・・・・わたし、ずっと探してて・・・・・・」 「母親からの暴力から助けてくれた優しい姉さんなんだろ?」 「何で知ってるの?」 「すまん。それは俺も分からん」 雫を横目で見る。顔を横に振る雫。 俺は深いため息をついた。 「ほら、北村。この懐中時計見てみろ」 「これは父の・・・・・」 719 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 13 02 56.32 ID 0Nejrkjf0 「やっぱ、お前の親父の作品か。俺さ、小学生の頃、美原時計店でこれお前の姉さんに貰ったんだ。 俺の宝物だ」 「懐かしい・・・・・」 「なあ、北村。良かったらいつかまたさ、お姉さんに会わせてくれよ。お礼言いたんだ」 「ええ。でも私が先」 「ああ。頼む」 「大切にしてくれてんだ・・・・・・ありがとう。お姉ちゃんに言っとくよ」 側でじっと聞いていた雪村を見る。 「雪村、北村と友達になれそうか?」 「もう友達だよ。北村さんの弱いとこいっぱい見ちゃったし。北村さんかえろっか」 「うん・・・・」 「帰りにマック寄ってこ」 「うん!」 そういうと2人は屋上をゆっくり後にした。 扉の前で2人は小さく頭を下げた。 「はあ~どっと疲れた・・・・・」 「兄さんお疲れ」 「先輩さすがです!!」 「そうか?ちょっとベタだった感じがしなくもない」 「兄さんが言ってた、最後感動させて2人を親友にってヤツ。こういう筋書きだったんだね」 「ふっふっふ!!俺の計画に狂いはないさ!!」 「兄さん本当は内心ビクビク」 「そんな事ないぞ!!」 720 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 13 03 58.95 ID 0Nejrkjf0 「あ、先輩眉毛ピクピクしてます!!」 「兄さん分かりやすい」 「うるせえ!」 俺は夕日に懐中時計を照らしてみた。俺の宝物。 絶対大切にしよう。 「じゃ、帰るぞ俺達も」 「兄さんおんぶ」 「おんぶじゃねえよ!!」 「先輩カレー食べて帰りましょ!!」 「しらんしらん!!今日は直帰じゃ!!」 「今度はカードが使える学食をですね・・・・」 「学食でカードが使えるわけねえだろうが!!」 「え!?」 「兄さん本音暴露」 「あ!!」 「あじゃないよ兄さん・・・・」 「学食はカードつかえないんですかあ!!」 「小銭だ小銭。小銭を持て」 「小銭は2年近く見てません」 「さ、帰ろうか雫」 「ええ。兄さん」 「待ってくださいよ~!」 俺は屋上を後にしながら小さくつぶやいた。 「計画通り!!」 終わり
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懐中時計 水文明 (4) 呪文 ■この呪文を手札に戻す。 ■カードを1枚引く。 作者:黒揚羽 繰り返し、唱えることのできる水呪文。 基本的に、何らかのコンボに使う。 フレイバー・テキスト DMB-05 「アリスエイジ」「望む未来が訪れるまで、針を好きなだけ回すがよい。それは未来を待つ行為であるが、反面、現実を捨てる行為だと忘れるな。」 ― 早回しの魔術師 関連カード 《早回しの魔術師》 収録セット DMB-05 「アリスエイジ」-コモン 評価 名前 コメント
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705 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 02 16.18 ID 0Nejrkjf0 「見たか?」 「これ・・・・・・この写真・・・・・・!!!」 「お前が校舎に侵入した写真だ。日付けが右下に記載されてるだろ。ちょうどお前の学校で 校舎の窓ガラスが割られる事件が起きた日だ。お前は知ってるか知らないが、学校は 警察に被害届け提出済みだ。俺がこの写真学校に送りつけるとどうなると思う?」 「や、やめて・・・・・・」 「さらに手首を切ったリストカットの写真だ。これは俺が知り合いの医者から内密で 買い取ったものだ。雪村のものだ」 「ゆ、ゆき・・・・・雪村さん・・・・・自殺・・・・しようと・・・し・・・したの・・・・?」 北村の声が震えている。事の重大さを理解したのだろう。 「ああ。別に驚かなくていい。お前の計画通りなんだろ?雪村を殺したいんだろ?」 「わ、わた・・わたし、殺したくなんて・・・・・ない・・・・」 「これをクラス中の皆の家に送りつけてやろうか?雪村が自殺未遂犯したこと 知るとどうなると思う?」 「・・・・・・・・・・・・わたし・・・・・」 「間違いなくリーダーのお前のせいにされるよ。お前人殺し。よかったなあ?雪村が根性なしで。 失敗してくれたもんなあ?」 「あなた・・・・なんなのよ・・・・・何が言いたいの?」 「写真を処分してほしかったら、10万用意しろ。簡単だろ?どうせ雪村からカツ上げしてんだろ?」 「あたし・・・・・お金だけは取ってない・・・・・・・」 「はいはい。寝言はいいから。じゃ明日またお昼に連絡する」 「ちょっと待って!!お金なんかわたし・・・・・」 ブツッ 電話を切った。 706 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 04 49.24 ID 0Nejrkjf0 演技とはいえ、心から疲れる。お金は受け取るつもりはない。あくまで北村に恐怖と後悔を させるため。 15分程して雪村に電話をかける。 「雪村か」 「あ!電話待ってました。あたしびっくりしました・・・・・あんな北村さん初めて見ました」 「どんな様子だった?」 「心から何かに怯えたような感じで、顔面蒼白でした」 「俺の指示は?」 「ええ。あたし、正直北村さんなんかと喋りたくなかったんです。でも、あんな北村さん見てたら 演技じゃなくて、本気で心配してる自分に気付いたんです」 「そうか・・・・・」 「何を言ったんですか?」 「それは言えない。ただ、イジメ自体は今日のことで終わると思っていい。だがまだやる事がある。 お前は北村を自分のできる範囲で慰めてやれ。いいか?無理はしなくていい。今まで自分をイジメてた 相手だ。軽く声をかける程度でいい」 「わかりました」 「恐らく明日。最後の仕上にかかる。お前はもう一役かってもらう」 「連絡ください」 「ああ。分かった」 心底疲れた。学食で皆より遅い昼食を食べてると雫と小林が現れた。 「兄さん」 「先輩」 「おう。お前らも何か食べるか?」 「兄さんやりすぎ」 「先輩、北村さんさっき早退しましたよ。顔真っ青であんなの初めて見ました・・・・」 707 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 05 59.31 ID 0Nejrkjf0 「計画通り」 「計画通りならいいけど」 「明日仕上にかかる。小林に一つ頼みがある」 「何ですか先輩」 「時計を20個くらい用意できないか?できればこの懐中時計に音が似てるやつ」 「いいですけど、何に使うんですか?」 「北村の机に朝全部置いてほしい。電話で北村と話すとき、俺は常にこの懐中時計の音を バックに流していた。恐らく北村は心底恐怖を感じるだろう」 「先輩分かりました」 「千春あたしも手伝う。あしたは早起き」 「うん。雫ちゃん」 学校の帰り公園のブランコに座ってボーっとしていた。 雪村には計画では制御できない一つの鍵となる役割をやってもらう。 あいつがその時どういう行動に出るのかわからない。 でも今日、雪村は北村の事を本気で心配したと言っていた。 大丈夫かもしれない。 ポケットから懐中時計を取り出す。 今回の事を通じて本当の意味で宝物になった気がする。 大切にしよう。絶対に。 翌日の朝五時雫に叩き起こされる。 「兄さん」 「雫、早起きだな」 「見つかると計画台無し。今から学校行ってセット」 「ああ。たのむ」 708 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 07 39.88 ID 0Nejrkjf0 「兄さん今日仕上でしょ。信じてるからね。兄さんを。私は誰も傷付いてほしくない」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「兄さん?」 「俺を信じろ」 「うん」 妹は小さく笑うと「じゃ、行ってくる」と言って出て行った。 朝の8時。登校途中に雪村に連絡する。 「雪村」 「はい」 「今日朝、一騒動ある。その後俺は北村を放課後屋上に呼び出す予定だ。 その時お前こっそり物陰から様子を見ててほしい。そしてその後どうするかは お前にまかせる。お前の気持ちに正直に動いていい」 「・・・・・何かまたするんですね・・・・・・」 「ああ。仕上げだ」 「北村さんを・・・・・・・・脅迫・・・・ですか?」 「・・・・・・・・・ああ。お前にはもう何も強制しない。自分の気持ちに正直になれ」 そういうと、俺は返事を待たずに電話を切った。 教室で1限目の授業を受ける。もう一騒動あった頃だろう。 休み時間妹からメールが来る。 雫メール:兄さん。大変。北村朝登校してきて、自分の机の時計を見て顔面蒼白。 気を失って倒れた。今保健室。 俺メール:戻ってきたらメールしろ。 雫メール:了解。 709 思い出の懐中時計(作引き出し) ◆49cq481bMY New! 2006/11/29(水) 12 08 58.65 ID 0Nejrkjf0 昼休みに雫からメールが来る。とりあえず教室には戻ったらしい。 再び北村に電話をかける。 「北村さん。こんにちは」 「ひっ・・・・・その時計の音・・・・・やめて・・・・・ください・・・・もう・・・・」 「金は?」 「・・・・・・・・・お金は親の盗んで・・・・・きました・・・・・・・」 「お前は今祖母と暮らしてるんだろう!!大変な孫をもったもんだ」 「何でそれ・・・・・・」 「放課後5:00に屋上に来い。金をもってな」 それから放課後までの時間がとても長く感じた。 うまくいくだろうか。全ては雪村しだい。 時間より15分前に屋上へ行った。雫と小林は物陰に隠れて待機。 様子を見守るように言ってる。 懐中時計を見つめる。夕日に照らされて竜の彫刻の目の部分がピカッと光った気がした。 やがて時間が来た。 屋上のドアがゆっくりと開く。面と向かって会うのは初めてだ。 「あなたは・・・・・・・・!?」 俺の顔を見て不思議そうな顔をしている。
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メイドと血の懐中時計 (メイドと ちのかいちゅうどけい) 基本情報 アーティスト 岸田教団 THE明星ロケッツ 配信日 2017/07/12 ジャンル 東方アレンジ 原曲 メイドと血の懐中時計(東方紅魔郷) 解禁方法 解禁条件なし BPM 184 難易度 S2/N5/H8(旧:2/5/7) 特徴 アップデートに伴う特記事項 2018/03/2915段階の難易度表記に対応。 【アップデート年表へ戻る】 【トップページへ戻る】
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《時渡りの懐中時計》 通常魔法(制限カード) 自分フィールド上に「吸血鬼狩人 ラルフ」が 存在している時のみ発動する事ができる。 ライフポイントを半分払い次の相手ドローフェイズをスキップする。 part19-138 作者(2007/09/04 ID E0wqvlGF0)の他の投稿 part19-123 / part19-137 / part19-139 コメント テキスト修正 -- 作者 (2007-11-14 23 52 15) 名前 コメント
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Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 懐中時計 懐中時計 「有り得ないね」 翌日。夜中に降っていた雨は明け方には止み、今は空が青く染まっている。 ソーニャが今日も元気に広場の修繕作業をしていると、亀が通りかかったので 話をするついでに昼休憩を取ることにした。 その際に昨日考えていた話をしたのだが返答は冒頭のものだった。 「壁は毎日修繕と補強を繰り返しているからあの程度の生き物が体当たりしたところで 百年経っても壊されはしないさ」 「毎日……。ということは昨日やられていた部分も……」 「今頃は昨日よりも頑強になってるよ」 まさか毎日補強をしているとは思わなかった。ここまで自信を持って言い切るのだから 安心しても問題ないようだ。 「だけど統率する長がいるというのは合っているね」 「いるのか。あの群の長が」 「二本足で立つ魔物を時折見かけるからね。最も遠くで眺めているだけで攻撃はしてこないんだけど」 「討伐隊を組んで行かないのか?」 「わざわざ敵の縄張りに進入なんてしないさ」 亀が言うにはこの町と隣接する大きな森が奴らの住処になっているらしい。 森自体もかなり大きく、仮に討伐しに行っても見つけられない可能性だってある。 さらに森にはあの魔物よりも恐ろしい生き物がいると言う。 「あの魔物は普通の動物で言うなら狼に該当する。 森の中には熊だとか猪だとかそういう魔物もいるからね」 具体的な名前を出されると想像しやすい。ソーニャも熊や猪は近くの森に生息していたので知っている。 魔物ではなかったものの討伐するには苦労した。そこでソーニャがふと疑問に思う。 「確か魔物は魔法によって人間に対して敵意を強く持つようになった奴って言ってたよな?」 「凶暴化したと言ってもいい」 「それじゃあもとからいた狼だとか普通の動物はどうなったんだ?」 「徐々に魔物化しているんじゃないかな。 現在いる魔物の大体は元からこの世界にいた生物が魔法によって魔物化したわけだし」 「全部が魔物化するかもしれないということか……。待てよ、魔法をかけられて魔物化しているなら術者を仕留めれば止まるのか?」 「そもそも魔法にかけられてってのが仮説なんだけどそれが正しければ止まるね」 この世界にいるであろう魔物化させている魔術師。そいつを仕留めるだけでこの世界はかなり平和になるはずだ。 だがそれが未だに叶っていないということは……。 「最も術者は北の大国の王か側近だろうけどね」 ソーニャはため息をつく。 戦争が始まってから十五年以上。好転したという話は聞いたことがない。 この島だけでも徐々に魔物が増えてきていると言うのに、北の大国の術者なんてもってのほかだろう。 「北の大国には魔物は当然として魔族がいるからそう簡単には行かないだろうし」 「魔族というのは……戦争が始まった時にこの世界に来た奴らか」 「そうそう。あれはこの異界の生物だからね。そいつらに比べたら狼の魔物なんてノミみたいなものさ」 そう言って亀は立ち上がる。かなり長い時間話し込んでいたようだ。 今日中に修繕を終わらせて、明日からは通常業務に戻らなければ。 最も隊長が何をするかはわからないが。 立ち去ろうとした亀が何かを思い出したかのように立ち止まりこちらを見る。 「そうだ。あんた時計持ってる? というか知ってる?」 「持ってはいないが知ってはいる。昨日の十時の塔というのも時計を元にしたものだろ」 旧世界にあったいくつかの事柄はこの世界でも受け継がれている。 そのうちの一つが時間の概念だ。とは言ってもソーニャの居た村では時計が一個もなかったので そういう考え方があるということしか習っておらず実際に使うことはなかった。 そもそも時計自体が結構高価で村人全員に行き渡らせることが出来なかったというのが大きいのかもしれない。 「時計なしで過ごしていたというのも信じられないが……。はい、これ」 渡されたのは手のひらサイズの物で、蓋が付いている。見ないときはこの蓋を閉じて懐に入れておくというわけだ。 天辺には鎖が付いているので腰に結んで置けば落とす心配もない。 「懐中時計というやつだ。この先多用するだろうから 大 切 に使ってくれ」 「あ、ああ」 なんだかすごい一部が強調された気がする。それほどこれは高価なものなのだろう。 亀を見送った後、改めて時計を見る。短い針がカチッカチッと時を刻んでいる。 鎖を腰に結び、懐に時計をしまう。長かったような短かったような修繕がもう少しで終わる。 初襲撃 副長、帰還 白亜記まとめに戻る
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浮き彫り蓋の懐中時計 商品ページ :浮き彫り蓋の懐中時計 = { t:名称 = 浮き彫り蓋の懐中時計(アイテム) t:評価 = なし t:要点 = レリーフ,時計,アンティーク調 t:周辺環境 = 胸ポケット t:特殊 = { *浮き彫り蓋の懐中時計のアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *浮き彫り蓋の懐中時計の位置づけ = ,,,手芸品。 *浮き彫り蓋の懐中時計の特殊能力 = ,,,見ると贈り主のことを思い出すことがある。この効果は5分続く。 } t:→次のアイドレス:凶弾を防ぐ(イベント) } コメント レリーフは浮き彫りの事。 懐中時計となれば胸ポケット、そして凶弾を防ぐに、見ると贈り主のことを思い出すことがある……。 なんというか、とっても懐中時計だなぁ……的なアイテム。見事に再現(?)しているといえるのではないだろうか?