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あうれおるすからかみじょーに謝らせるんだ。 本当は、私の親友のバカの謙吾からも頭を下げさせたいがそれはあいつが罪の意識を持ってから殺し合いに乗った事を後悔させたうえで謝らせるんだ。 それまで私は生きる。 弱い私だけど理樹のぶんも生きなきゃいけないから。 「鈴、そろそろ覚悟を決めた方が良い」 あうれおるすが辛そうに言う。 はて?なんの事だ? あうれおるすの話は難しくて理解するのに時間がかかる。 これで本当に18歳なのか? 「時間なんだ」 「時間……?」 私は忘れていた。 本当に時間が過ぎていっている事。 このバトルロワイアルが始まってからはショックの連続だったのだから。 『ご機嫌いかがですか皆さん?』 定時放送。 あうれおるすはペンをと名簿を取り出し必死に死んだ者に印を付ける準備をしている。 私はただ呆然と聞いていた。 いや、多分聞き流していたんだと思う。 目を逸らしたかったんだと思う。 『直枝理樹』 「っ!?」 そして逃避していたと気付かされる。 嫌だ。 これ以上私からリトルバスターズの仲間を奪わないで。 確かに恭介は毎日毎日人に迷惑かけるし 真人は馬鹿で煩いし 謙吾も真面目な振りして馬鹿で頭のネジ飛んでるし 来ヶ谷は私をオモチャにしてくる。 でも、私はそんなみんなが好きなんだ! 好きなんだ、大好きなんだ。 『この結果にあなたは満足出来ますか?』 放送は終わる。 理樹以外のリトルバスターズはみんな生存していた。 そういえばあいつらみんな私や理樹より強い奴だったな。 それでも私は心配なんだ。 ――――― 「…………」 14名、上条当麻以外は私の知り合いは居ない。 守りたかったあのシスターの少女も居ない。 今は守る対象は鈴に当てはまる。 この少女は私を成長させているのかもしれない。 歪んだ心を癒やしているのかもしれない。 彼女を見ていると生きたい気持ちがとても湧き上がる。 必然、とは言えないのだが。 不思議な感じだ。 今も彼女は強くなり続けている、1秒毎1秒毎と言っても過言ではないだろう。 そして私は気付く。 「鈴っっっ!?」 「な、なんだっ!?」 鈴の返事も聞こえていない。 無我夢中で私は鈴に駆け寄った。 ◇◇◇◇◇ (サーヴァントのライダーが脱落か。サーヴァントがサーヴァントを倒したのならともかく一般人でサーヴァントを倒す者など居るのか?) サーヴァントのアーチャークラスのエミヤもまた放送を耳にしていた。 先程武器を使って殺した少女の名前は知るはずもなく知る気もない。 アーチャーの目的は1つ。 自分を自らの手で殺す。 迷いも躊躇いもない正義の味方の果て。 (守るはずだったものを俺は壊す側か。ふん、考えるのも馬鹿らしい) 少し良心が疼くが一瞬。 今の彼は竜宮レナに弓を引いたあの目に戻る。 既に閉ざされた道に戻れるはずもないのだから。 (ふん、参加者か) 首輪をした男女が居た。 男は長身のオールバック。 衛宮士郎ではない。目的はここにはない。 女は身長が低い茶髪気味のポニーテールだ。 (見かける女は茶髪が多いな) アーチャーはどうでも良い事を考える事をやめる。 目の前の2人は敵だ。 ■せ、■せっ、■せ、■せ! ころせ、ころせっ!コロセコロせコろせ 殺せっ、殺せ殺せ殺せ、殺せっ!殺せ!殺せ、殺せ! 殺せ! 殺せ、殺せ、殺せ殺せっ! 殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ! アーチャーの体全体が殺意に包まれる。 敵を排除する為。 自らが剣となり、敵を裁く。 「恨みはないが――」 熟練スパナを投げつけて1人殺す。 上手くいかなくても怪我をして怯んだところをまた熟練スパナを拾って殺す。 熟練スパナを拾えなかったら剣を投影してしまえば良い。 こんなものはアーチャーにとって簡単な事だ。 1人で大勢を救う為に血塗られた自分に残されたのは戦闘の経験のみなのだから。 「――消えろっ!」 予定通り、計算と同じ動き、同じ筋肉の動き。 熟練スパナはアーチャーの戦士から離れ数メートル回転しながら名も知らぬ少女――棗鈴の脳みそを抉る様に吸い込まれていく。 あまりの吸い込まれていくキレイな動きは磁石で吸い付けられていくみたいに……。 これはドラマではない。 これは現実である。 つまりこの熟練スパナが頭に命中した瞬間人は簡単に死ぬのだ。 ただの無機質な死体へと成り果てる。 (今まで俺が見てきた光景となんら変わらない) 鮮血に染まるだけだ。 ◇◇◇◇◇ 「鈴っっっ!?」 「な、なんだっ!?」 アウレオルスはアーチャーの殺気、襲撃をいち早く気が付いた。 明らかに手慣れた強者の気。 それが戦闘経験のあるアウレオルスが気付く要因になっていた。 アウレオルスは鈴に駆けより2人同時に地面を転がる。 彼はともかく無防備かつか弱い少女は怪我をするかもしれないが、そこのスパナでグサリとやられるよりは100倍マシだろう。 ズサッ。 地面にはスパナが生えている様な光景が広がる。 しかもちょっとやそっとの力では抜けそうにない。 まるでセイバークラスのアーサーペンドラゴンの選定の剣を傍観させる。 断片的にだがセイバーの過去を知るアーチャーは懐かしさを思い出した。 (今のお前なら俺に何を言うんだろうな) この地にセイバーが召喚されたらしいが、彼女という保証はどこにもない。 だが彼女なら間違いなく自分を非難するだろう。 関係ない人を巻き込むなと。 だがアーチャーは知らない。 その彼女は現在この世全ての悪に取り込まれ自らの手で2人の一般人を殺してしまっている事など。 「ちっ、外したか」 作戦は早速崩れた。 このまま逃げてしまっても構わない。 が、後々自分と衛宮士郎との決闘を邪魔される危険も無きに在らず。 それに……だ。 「粛然、何者だ貴様」 女と一緒に地面に倒れ込んだアウレオルスが顔を上げる。 そこには英雄といっても信じられるくらいの戦士が立っている。 明らかな人間を逸脱した様な存在。 アウレオルスには1人の狂戦士が想い浮かぶ。 自分の錬金術で編み出した武器を自らの手に触れた瞬間に所有権があちらに移ってしまう破綻した能力を持つ、バーサーカー。 見た目など似ていないが本能でアウレオルスは悟る。 あの騎士と同じ存在であると。 しかも、自らが扱う魔術が関わったとんでもない何かだ。 「見られてしまったな」 もはや引き返せない。 顔、姿を見られた以上始末するしか手段がない。 本格的に自分が戦場で決闘する最初のバトルに勃発した。 「ならば青年、この俺『アーチャー』がお前を全力で殺す。そこに転がった女共々な」 「誰が転がってるかー!」 シャーと鈴に怒りの表情が浮かんでいた。 「オイ、あうれおるす」 アウレオルスに対して。 「必然……、って私か!?」 「お前それ口癖なのか?必然とかなんたらって最初に『然』の付く言葉が?変な奴だな」 「いや、鈴その話はまずこの場をどうにかしてからだ」 アーチャーは蚊帳の外に居た。 あまりに呑気な態度とこれから戦闘が始まるのにこの緊張感のなさ。 殺意が加速させていく。 「大体お前」 「…………」 「お前だお前、無視するな」 「私か……?」 というか馴れ馴れ過ぎであった。 男はこちらを睨む様な表情、あちらも殺意やそれに近い視線だが、女はよくわからない表情だ。 そんなところや怖じ気づかない感じはマスターの遠坂凛に似たところがあるし、名前も同じく『リン』という名前らしい。 「ふざけた事言うところしてやるぞ」 「…………」 鈴が戦いの構えるポーズをしてアーチャーに対峙する。 しかしアーチャーにとっては無言になってしまうくらい彼女と自分の力量が離れているという表現すら疑わしいほど圧倒的に自分の方が圧勝している。 離れているどころが次元が違う。 「わ、私だって伊達に真人や謙吾と喧嘩なんかしてい、いないんだからな」 怯え。 意識していないのに鈴の体は震えが始まっていた。 人間としての危険予知。 逃げなくてはいけない本能が今更になって鈴に襲う。 (鈴の言う真人とはわからんが、宮沢謙吾は確かに強いかもしれないが人間としてだ。こんな化け物は比較にならない) アウレオルスは鈴の一歩前へ出る。 自分は戦闘向けではないがそれでも錬金術師。 背を向けて逃げられない。 「当然、アーチャーとやら。鈴は君には勝てないだろう」 「だからとて君が戦うとでも?2人だから勝てるとでも思ったか」 「いや、……私だけで戦う」 「あうれおるすっ!?」 鈴の大声がアウレオルスのすぐ後ろから響き渡る。 あまりの大きさにすぐ前のアウレオルス、少し離れたアーチャーでさえ耳を塞ぐほどに。 だが、その大声の高さこそ鈴の『想い』であった。 1人が辛いから2つの手を繋ぐ。 これが鈴の兄のリトルバスターズの答えだ。 それが2人でも辛いのに1人でアウレオルスは抱えようとするのだ。 (なぁ、恭介……バカ兄貴、お前テレパシーとか使えないのか?それでアドバイスをくれないか?) なんて普段は考えない事だ。 基本的に鈴はアドバイスをもらうなら理樹に頼む。 だが頼むべき相手はもう……。 考えるべきではなかった。 今は目の前の状況をどうにかしてからだ。 「鈴、わかってくれ。言いたくはないが足手まといなんだ」 「そうかもしれないけどそれはリトルバスターズの戦いじゃない」 「私はリトルバスターズじゃない」 「私と行動した時点でお前はリトルバスターズだ」 「入ってない」 あーだ、こーだ。 アーチャーと出会う前はあんなに協力し合っていたのに出会った途端から2人は言い争いばっかりになっている。 度々アーチャーの放置プレイである。 「お前らふざけているだろう」 熟練スパナを持つ手が怒りで手が震えていた。 その場面を見た鈴はようやく違和感がある事に気付いた。 ――――― なんだか変だと思っていたんだ。 なんだかおかしいと思っていたんだ。 どうして、って思っていたんだ。 恭介なら最初の最初で気付いていたかもしれないけど。 「お前、どうして私とあうれおるすの口喧嘩が終わるのを律儀に待っているんだ?」 確かにあいつ、名前はあーちゃん? あーちゃん、あーちゃん? 寮長の顔しか思い出せないぞ。 とりあえずあーちゃん(仮)は怖かった。 怖かった奴を目の前で口喧嘩なんか出来るか? 私なら多分もう逃げるかあうれおるすの後ろに隠れていたかもしれない。 「おい、あーちゃん(仮)!」 「あーちゃん(仮)ではない、アーチャーだ」 あーちゃー? なんか名前じゃないなそれ。 あーちゃんの方がめっちゃ可愛いのに。 新しいモンペチの話出来るのに。 「お前本当は良い奴だろう? お前迷っているんじゃないか? 人を殺してまわるのに」 「ち、違う!」 焦り、なのか? 否定、なのか? わからんが何かあーちゃーの心が乱れた気がした。 恭介の好きなゲーム風で言うなら隙だな。 「お前怖いけどおっかなくない。バカ兄貴みたいに『正義の味方』とか言っちゃうだろ」 ――――― 正義の味方……? 正義、正義、正義? 『正義の味方になりたかったんだ』 これは誰の言葉だったか。 さっき会った、あぁ俺の尊敬する爺さんの言葉だ。 そして俺は正義の味方になった。 英雄……そしてサーヴァントとして過去に呼ばれた。 いつから俺は正義の味方になった事を後悔し始めたんだろうか。 ――もう忘れてしまったよ。 「俺は……正義の味方なんかじゃない……」 ◇◇◇◇◇ 「オイ鈴」 「だな」 鈴はアウレオルスの言わんとした事がわかった。 口には出せないが同じ事を考えていた。 (俄然、地雷を踏んでしまったみたいだね) (だな) アーチャーの様子が変になった。 それは誰の目から見ても明らかな事であった。 狼狽え、決意、そして……。 「殺すっ!」 殺意。 口を出した瞬間には熟練スパナを振り上げていた。 「っ!?」 アウレオルスに向いた刃は一瞬反応が遅れたがなんとか避けられていた。 鈴ならおそらく運が無ければ命中していただろう。 「あーちゃん!」 「だから違うと言っている」 鈴に向き合う。 目標をアウレオルスから鈴に変えたか。 それともアウレオルスと鈴を同時に相手をするのか。 最低でも2人にとっては命の危険がある。 先程のバーサーカーと現在のアーチャーとの戦闘とは長所と短所がある。 バーサーカーの長所とアーチャーの短所。 それは圧倒的な強さだろう。 バーサーカーは戦闘能力だけならばサーヴァント中最強を誇る。 しかも言語が話せなく、会話が出来ないバーサーカーほどバーサーカークラスとしての能力が高い。 当然あのバーサーカーはランクも高い、真名ランスロットの英雄も高い能力だ。 アーチャーの長所、バーサーカーの短所。 それは敵に対しての執着心だろう。 バーサーカーもとある人物に対しては大きな執着心がある。 が、それ以外の敵にはほとんど暴れる様な戦闘しか行わない。 現にバーサーカーは鈴とアウレオルス以外にも涼宮ハルヒと黒崎一護とも戦闘を行ったが簡単に逃げられた始末だ。 が、アーチャーは違う。 敵を弓で狙い竜宮レナを、実際には庇った園崎魅音を一撃で仕留めた。 最低限の力でアーチャーは敵を殺せるのだ。 理性のあるアーチャーならば敵など簡単に逃がすはずもない。 「待て、君の相手は私がする……。鈴には手を出すな」 「……虫唾が走る」 昔の衛宮士郎ならば同じ事を言うだろう。 女の子には戦わせない。 そんな事を言ってセイバーに戦わせる事すら賛成しなかった自分だ。 その光景と今の光景が重なる。 (何故こんなにこいつらは俺を揺らぎさせる……?) 衛宮切嗣、棗鈴。 アーチャーの心がゲーム開始時から変化してきているがそれにはまだ気付かない。 「わかった、ならば彼女を逃がせ」 棗鈴が居なくなれば揺れなくなる。 彼女には早く消えて欲しかった。 「さぁ、鈴はここから早く逃げろ!君は足が速いんだから遠くへ、見えなくなるまで消えるんだ」 「だからっ、」 「私はリトルバスターズじゃない」 「ぐっ」と鈴が口を濁す。 そこでアウレオルスが続けた。 「私は守るべき者も帰りを待つ者も居ない」 インデックスの顔が思い出され消えた。 「なに、私は死ぬつもりはない。鈴また会おう」 「お前…………死亡フラグ建てんなバカ!」 鈴が思いっきりアウレオルスに蹴り上げた。 「ははは、指摘されたから死亡フラグなんて吹き飛んだよ。それにそんな元気なら大丈夫だ」 「そういう発言が死亡フラグなんだ」 逆に鈴は逃げなくなってしまった。 「では鈴に1つお願いしよう」 ――――― 「では鈴に1つお願いしよう」 私は鈴に対して離れさせれば良い事に気付いた。 騙す事になるかもしれないが。 それでも鈴をここで死なせるわけにはいかない。 年齢はさほど変わらないが、自分は今まで悪い事をしてきたし、死と隣合わせの生活であった。 だからここで■んでしまっても。 「君は助けを呼んでくれないか?もちろん殺し合いに乗っていない者をチョイスするんだ」 「助けを……呼ぶ?」 鈴の体がピクリと動く。 おそらくその考えがなかったのだろう。 「1人は辛いから2つの手を繋いだ 2人は寂しいから輪になって手を繋いだ それがリトルバスターズだ!」 だから私はリトルバスターズではない。 「わかったあうれおるす、そのミッション必ず成功してみせる」 鈴は簡単に私から離れた。 単純過ぎて将来が心配だが、その単純さが幸いした。 「絶対、絶対、ぜーったい死ぬなよあうれおるす!」 鈴が足を早く進め――走り出した。 「ミッションスタートだ!」 ◇◇◇◇◇ 「すまないね、待たせてばっかりで」 「別に待ってはいないさ」 鈴さえ離れてくれればアーチャー的にはそれで良かった。 これで全力で戦える。 「とにかく私は全力で君を倒そう。本当は死ぬ気だったがまだ生きなくてはまた鈴に蹴られそうだ」 「どうにもならない差を見せてやろう」 熟練スパナを構えてアーチャーは微笑む。 だが、アーチャーはまだアウレオルスの切り札を見せていない。 「――そのスパナよ、砕けろ」 「なんだお前は?ついに頭でもおかしくっ!?」 そこでアーチャーの右手から熟練スパナが砕け散ってしまい握っていた手はグーからパーに変わる形に変わっていた。 「なん、だと……?」 アルス=マギナ 「『黄金練金』、私をただの一般人と思ったな」 アウレオルス=イザード。 元ローマ清教所属の錬金術師。 魔法名Honos628。 我が名誉は世界のために。 「10の暗器銃を両手に連続回転射出!」 口に出して右手に5本、左手に5本の計10本の暗器銃が出現する。 そしてアーチャーの体を切り刻み、血を奪おうと10本の剣が襲う。 不規則な回転。 それがまた避けられない事に拍車をかけている。 丸腰。 アーチャーがエミヤでなければサーヴァントとて大ダメージが与えられただろう。 しかしバーサーカーといいアーチャーといいアウレオルスは運が悪かった。 「武器を投影出来るのがお前だけだと思ったか?」 アーチャーの腕に握られているのは白と黒。 干将・莫耶。 アーチャーと衛宮士郎の愛用の剣。 その2つの短剣で襲いかかる10の剣をはたき落とされた。 アーチャー、弓と剣を操る戦士である。 「なんだと」 黄金練金。 普段なら無意識にでも発動出来るのだが制限がかかっていた。 5回使用後に30分のインターバルの発生していた。 先程宮沢謙吾の襲撃の際。 銃を避けさせる為に鈴を伏せさせた。 謙吾の動きを止める為に謙吾を倒れ伏せた。 そして今。 アーチャーの武器熟練スパナを砕いた。 暗器銃を造りだして射出した。 残り1回。 残り1回の黄金練金でどうにかアーチャーを倒さなくてはならない。 それは可能か。 「無理かな、鈴」 ◇◇◇◇◇ 「……………………」 「……………………」 「…………クフフ、沢田綱吉が逝きましたか」 「ムクロ殿」 放送が終わってからの暫くの無言から六道骸の第一声であった。 真アサシンはその骸に遠慮して声をかけるのを遠慮してしまっていた。 「ハサン、現在僕はどんな顔をしていますか?」 骸には感情がわからなかった。 邪魔な沢田綱吉の死。 彼に負けたせいで自分は復讐者に捕まってしまったのだ。 喜べないわけがない。 だが沢田綱吉が死んだら自分の野望、沢田綱吉の体を乗っ取る事は出来ない。 それに奇跡の様な沢田綱吉の成長をもう見る事はないのだ。 もう、伝説となったボンゴレⅩ世。 ボンゴレはどうなるか、そんなもの霧の守護者の自分であるが興味はない。 (僕はどこかで期待をしていたみたいです。沢田綱吉が死ぬ気になってシャルル・ジ・ブリタニアを倒してゲーム自体を壊してしまい英雄となる事を……) 「ムクロ殿は、」 骸は気付く。 真アサシンが自らの問いに答えようとしている事を。 表情のわからない、いや表情のない仮面が骸を観察する様に。 「わからない表情をしている」 「わからない……ですか」 「実際わからないのであろうムクロ殿」 真アサシンの言っていた事が的を射ていて納得する。 どうやら自分は沢田綱吉が嫌いではなかったらしい。 「さて、協力してくれる相手探しは振り出しからみたいです」 骸の知り合いは残り2人。 雲雀恭弥と古里炎真。 雲雀恭弥は強い実力があるが一匹狼で我が道を歩む者。 しかも自分は彼に狙われる側。 協力は難しいだろう。 古里炎真は沢田綱吉に似たダメダメなシモンファミリーリーダーだ。 いくら沢田綱吉と和解したからといって信じられるかと言われたら難しい。 つまり骸の仲間探しは真アサシン同様名簿に淡々とだけ並べられた参加者から選ばなければならない。 「ハサン、少し整理しましょう」 「うむ」 骸は現在出会ったのは2人。 真アサシンと衛宮切嗣。 だが衛宮切嗣はゲームに乗った参加者、協力は不可能。 真アサシンが現在出会ったのは3人。 六道骸、ライダー、北川潤。 だがライダーは殺した相手で北川潤も襲った相手。これも協力なんか無理だろう。 しかもサーヴァントはセイバー、ランサー、アーチャー、バーサーカー、キャスター、ライダー、アサシン全員が敵同士。 骸と争った衛宮切嗣の息子、衛宮士郎も真アサシンと敵対関係だ。 仲間候補は0に対し、敵対候補はうじゃうじゃ居る。 正直最悪な状況に近い。 「お互い悪さはあまり出来ませんな」 「クフフ、これは仕方ありませんよ」 しかしこのゲームを終わらせる事を考える者、殺し合いに乗らない者は半分以上は居るだろう。 その者達に協力を持ちかけるとおそらくは仲間になれるだろう。 それにはやはり参加者との邂逅しなくてはならない。 「しかしこの島は広い。100人が閉じ込められるのだから当然ですが……」 「うむ、こんなに地図は小さいのだがな」 移動手段は徒歩しかない。 島1周でどのくらいかかるか。 こればかりはわからないし、歩く体力に襲われた際逃げる体力に戦う体力。 体力がどれだけ必要か図り知れない。 「しかし願いを叶えるですか」 「それが聖杯ですぞ」 殺し合いで優勝した者の特権。 死者を蘇らせる事なども可能なのかもしれない。 これがあるから参加者への信頼が取り辛いネックになる。 現に真アサシンはそれでライダーを殺しているし、サーヴァントは皆殺しするつもりなのだから。 骸はその時は真アサシンに協力するつもりではある。 「ではまずは歩いてみましょう、いつまでも悩んでいたら重要な事を逃してしまうかもしれません」 「わかった」 骸、真アサシンは立ち上がる。 暗闇だった空は明るくなり始め光が見えてきた。 この光が希望の光になれば良い。 骸は目にこの光を収めた。 ――――― しかしどんな奴があの沢田綱吉を殺したのでしょうか? 興味がありますね。 ダメツナと呼ばれる普通の状態の彼だったら誰でも殺せるでしょう。 年下であっても小学生でさえ容易いでしょう。 頭も悪ければ運動神経もない、運もない。 にも関わらず優しいし、お人好し過ぎる。 そんな少年だからボンゴレⅨ世は彼を気に入ったのでしょう。 だが彼の本気、死ぬ気モードであった沢田綱吉が負けたとしたらそれは大変な事態である。 アルコバレーノであるリボーンの弟子、ボンゴレの血、無限の成長力。 そんな彼を倒せる強大な敵が居るとしたら。 「サーヴァント、ですかね」 真アサシン、真名ハサン・サーバッハをちらりと見る。 僕の呟きには気付かずに護衛をする様に前を歩いている。 「とにかく僕も用心深く行きましょう」 クロームの体ではなく僕本体の体であるのに関わらずに幻覚を使うだけで疲労感がいつもより酷いのだから。 「でもそんな強い相手ですか」 僕は雲雀恭弥ではありませんが……。 「是非手合わせ願いたいものですね、クフフ」 でも、死ぬのは嫌ですかね。 あくまで僕はあの世界に帰らなくてはいけない。 僕のマフィア風情への復讐が果たされていないのだから。 ――――― ムクロ殿は考えておられる。 私にはよくわからない。 しかしサーヴァントでの脱落は私が殺したライダーのみ。 やはり一筋縄ではいかないか。 私ではない謎のアサシンを含めサーヴァントを殲滅しなければ聖杯は得られない。 ムクロ殿は知能も高く、戦闘力も高い。 彼に着いて行く事は私にとってもプラスであろう。 正規なマスターではないが、彼をマスターと認めても良いぐらいだ。 「必ず、成し遂げる」 呪いの右手ではなく、左手で拳をつくる。 必ず聖杯を我が手中に収める為に。 To be continued
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この世の果てで恋を唄う少女YU-NO パッケージ版/ダウンロード版 ADV リメイク 6,480円(税込)4.9GB 伝説のアドベンチャーゲームとして語り継がれてきた『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』。 リメイクを施され登場! 主人公・有馬たくやは幼少期に母を亡くし、歴史学者である父も二ヶ月前に事故で亡くしてしまった。 全てにおいて活力を失ってしまった高校生最後の夏休み。 ある日、用途不明の丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が届けられる。 同梱されていた手紙には父親が生きていると思わせる内容が…?! 「今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬(三角山)へ行け」指示に従いその場へ向かうと、謎の女性が倒れていた。そこには学園長と謎の転校生の姿も。 瞬間、地響きとともに光に包まれる…。 並列世界を駆け巡る旅が、今、始まる。 メーカー MAGES. 配信日 2019年3月14日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 対応言語 日本語 レーティング CERO D セクシャル, 犯罪 ユーノは名作と名高いけど今可愛い女の子にそんなに興味無いやつがやっても楽しめるんだろうか 可愛い女の子忘れててシナリオがなんか良かったのは覚える ハードル上げないで良ゲーぐらいで -- 名無しさん (2019-03-04 22 25 39) ユーノはキャラの掛け合いも独特のノリがあるから 合わない人はとことん合わないと思うよ 当時は斬新で衝撃的だった仕掛けも今となっては使い古されたネタになっちゃったし 評判良いけど自分には合わないかなー、と感じたらスルーした方が良いかもね -- 名無しさん (2019-03-07 19 18 50) けんかすな ユーノ胸糞も多いし気軽に勧められる物でもないわ -- 名無しさん (2019-03-07 19 19 03) ルートヒロインを手助けするのに他のルートのアイテム取得必須だったりあるから もちろんアイテム無い状態でルートすすめるとアレな目にあったりソレな目にあったりする -- 名無しさん (2019-03-12 10 44 24) 俺もユーノは無理にやらない方がいいと思うな あれはかなり人を選ぶ シナリオとかキャラデザ以前にもうノリが受け付けない人は絶対いる -- 名無しさん (2019-03-12 10 44 39) yu-noはシナリオに溶け込んだADMSというシステムを用いたシステムデザインが秀逸なだけだから ゲーム内のシナリオ中で宝玉を手に入れると宝玉の数だけ戻りポイントを設置でき、如何なるシーンからでも設置した宝玉のシーンにザッピングできるというシステム 只のシナリオツリーではなくシナリオを進めることで宝玉を得て、結果としてシステムを拡充するというシステムデザインが素晴らしいのよ これはオレが知る中では唯一無二だからゲームデザイナーを志してる人は経験しとくべきと思う シナリオはあんまり覚えてないけど異世界がADMSじゃないのにはガッカリだよ -- 名無しさん (2019-03-12 10 44 54) yu-noは昔やったけどちょっとムジュラっぽいとこあるよね プレイ感覚が 何度も同じ時を繰り返してアイテム持ち越しで別の未来を作っていく感じ -- 名無しさん (2019-03-12 10 45 07) ユーノはキャラの性格というかテキストが昔のエロゲのノリだから (まさしく昔のエロゲなので当然なんだが)そこは結構人を選ぶと思う セクハラトークや妙なノリというか変な言い回しはデフォなのでそこら辺も許容範囲な人向けかな -- 名無しさん (2019-03-12 17 25 56) 当時のADV楽しんでたなら十分楽しめるかと 逆に、当時のADV遊んでなくて、近年のADV遊んでるならシナリオが古くさく感じる可能性はある 93~96年頃の名作と言われてるADVって、それ以降のADVのシナリオにかなりの影響与えてるから…… -- 名無しさん (2019-03-12 17 26 12) yu-noやってるけどJoycon片手縦持ちでサイドボタンも使って全操作できるんだな -- 名無しさん (2019-04-21 14 49 05) YU-NOは俺もやってるけど主人公がやたらとこっち側の選択に対して反応してくるメタよりの表現が気になるっちゃ気になるが嫌いになる程でもないし、 何かの伏線か、あるいはこういうのが新しかった時代の表現なんだろうなと思ってる シュタゲのオカリンとかレイジングループのふさゆきみたいな主人公にクセのある作品は、それだけでやめちゃうと勿体無い事が多いからな -- 名無しさん (2019-04-21 14 49 26) 蒼かな終わって98当時以来のYU-NOを始めたけど、 たくやって典型的なELFゲー主人公のノリだよねw スゲー懐かしくもあるが、主人公フルボイスがちょっとクドいぞw -- 名無しさん (2019-04-21 14 49 43) Yu-Noって全部調べないと話進まないんか? 中身のない会話ばかりではよ進めと思いながら総当たりしてるんだが 調べなくていいよ 俺も同じ事気になって本スレで聞いたことあるけど、全部調べるって人もいれば割と飛ばしてるって人もいたし 一箇所に3個はほぼ当たり前で下手したら5回以上違うメッセージあったりするから気になるよな -- 名無しさん (2019-06-12 19 16 43) 進むフラグ立ちそうな所何回も調べれば良い感じかサンクス 一部の隠しルートかなんかのフラグが無意味そうに見える場所何回も調べて移動とかにはなってるけど、基本は露骨に進展ありそうなとこ調べりゃ大丈夫 -- 名無しさん (2019-06-12 19 17 01) ついにYU-NOを100%までやってしまった ネタ選択肢も網羅したら65時間かかったけどよかった ちゃんと音楽室まで行った? 各ヒロインのエピローグも見た? switchだとトロフィーないから案外気づかないかも -- 名無しさん (2019-11-24 18 47 24) 名前 コメント
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20-349「手折られる旗」の続編 キョンタスケテ わずか七文字のメールに眠気などすっとんだ。 差出人は、登録されていない。 見たことのないアドレスだった。 だが、アドレスの中にsskという文字列があった。わかった。 どうしてかはわからんが、とにかくこれは佐々木からの連絡に違いない。 どうして教えたはずのない俺のアドレスを佐々木が知っているのかという大問題はあるが、この内容はただごとではない。 時計を見れば時間は夜の10時を回ったところだ。 佐々木がどこからメールをしてきたのかわからない。 どんな危機かもわからない。 だが、安穏と宿題なんぞしていられるはずもなかった。 なにごとかと尋ねるおふくろの声を振り切って俺は自転車に飛び乗った。 一年前まで佐々木を乗せていた自転車に。 だがとにかく当てがない。 この時間だから学校と言うことはないだろう。 そもそも俺は佐々木の行った学校がどこにあるかも知らない。 おそらく塾ではないかと思われるが、佐々木が今どんな塾に通っているのかも知らない。 一年と少し前はあれほど近くに感じていたはずの佐々木について、これほどまでに何も知らないでいるという事実に、俺は今頃になって愕然としていた。 そうなると俺が知っている佐々木に関係する場所は、俺たちの母校か、佐々木の家か、どちらかしかない。 ええい、ままよ。 巡回しているお巡りさんに見つからないことを祈りつつ、まずは佐々木の家に向かってペダルを踏み込んだ。 中学三年の一年間で何度か佐々木を送っていったこともある。 一年間まったく行かなかったとしても忘れているはずもない。 だが、そこに行くまでの道が空虚に感じられたのはなぜだろう。 ともあれ、たどり着いた佐々木の家の前には、 「やはり、来てくれましたね」 あの女が、橘京子が待ちかまえていた。 手には二つ折りを開いたままの携帯。 その瞬間俺は、この女にはめられたことを理解した。 「そうです、メールを送ったのはあたしなのです」 考えてみれば、あいつが自分のメールアドレスに自分の名前を入れるというのは考えにくいことだった。 佐々木ならばむしろ、哲学的数学的にくみ上げた、一般人には記号の羅列にしか見えないようなアドレスを使いそうなものだ。 sskなんて単語をアドレスに組み込むのは、むしろ佐々木団ともいうべき一団のメンバーの中で、唯一現代慣れしているこいつしかいない。 文面を見た瞬間に頭に血が上ってしまい、そこまで考えつかなかったのは間抜けというほかない。 「どうやって俺のアドレスを知った」 個人情報保護法なんていう日本政府のありがた迷惑な法律に頼らなくても、無駄な広告勧誘のメールなんぞが来ないように、それなりにアドレスの管理はきっちりしているつもりだった。 古泉の機関くらいの力があれば簡単に割り出せるだろうが、こいつに簡単にばれるような状況ではないはずだった。 「あなたのアドレスは、国木田君から教えてもらいました」 回答は、意外すぎるものだった。 「あいつが……!?お前なんかに味方するような奴じゃない」 中学からの付き合いのある国木田の義理堅さはよく知っている。 こんな誘拐犯女の戯言で旧友に疑いを向けるほど俺は馬鹿じゃないつもりだ。 「彼の名誉に賭けて申し上げておくのですが、彼は、あたしの味方ではありません。 佐々木さんの味方なだけなのです」 嘘を言っている目じゃない。 困ったことに、一応俺の目には、この女が嘘をついているようには見えなかった。 そして、以前会ったときのような気の抜けた気配がまったくなく、焦りを感じさせる表情を浮かべていることが気になった。 「佐々木の味方と言ったな。話せ。何があった」 嵌められたことは嵌められたわけだが、どうやら俺を誘拐しようというのではないらしい。 むしろ、この女がここまで真剣な表情をしているということは、イヤな予感がした。 「代筆だと思って下さって結構です。 佐々木さんが、この世界からいなくなりましたのです」 ある程度予測された回答とはいえ、肝のあたりが冷たくなった。 頭の中で反芻するまでもなく、既視感全開だ。 前にハルヒの奴が閉鎖空間から世界改変を試みたときと同様に、今度は佐々木の奴が世界改変を試みたというのか。 しかし、一年前の記憶がその考えを全力で拒絶する。 かつてのハルヒはこの地上に失望して憂鬱だらけだったからそんなことを考えたのだ。 しかし、俺の知る佐々木という奴は、決してそんなことをする奴じゃない。 落ち着いて考えてみれば、佐々木が世界を改変する可能性は皆無に近い。 「本当なのです。信じて下さい」 「全力で無理だ」 「信じないというのなら、今ここで佐々木さんを呼び出してみますか。 佐々木さんは帰宅して自室に戻ってから消滅したのです。 靴はあるのに家の中にいないということがわかっておそらく警察沙汰になるのです。 佐々木さんの今後の生活のためにも、あたしはできればそうしたくないのですけど」 「佐々木を人質に取るような言い方をするな」 「……お願いですからあたしへの敵意を解いて下さい」 「それも全力で無理だ」 しかし、この女が嘘を言える状況でないことはわかった。 一年前から変わっていなければ、佐々木の部屋には明かりが一応ついている。 しかし、カーテンの中をうかがい知ることは出来ない。 それでも、橘にとっては、もし嘘ならばすぐにばれるこの場所で話をしているということは背水の陣に近いということはわかった。 むしろ、もし嘘をつくのであれば、検証が容易でない状況に追い込んでやるはずなのだ。 業腹だが、どうやらこいつの言うことを信じるしかないらしい。 「何があってそうなったのか、教えてもらえるんだろうな」 「……信じてくれるんですか」 「お前を信じるんじゃない、佐々木が心配なだけだ」 「その言葉、佐々木さんが聞いたらどれほど喜ぶでしょうね。 ともあれ、そうなったら善は急げなのです。 話は道すがらします」 「って、おい、ちょっと待て」 「待ちません。 今こうしている間にも、佐々木さんが泣いているのが私にはわかるんです」 有無を言わせず橘は俺の手を取った。 何をする、なんて言わなくてももうわかる。 こいつは佐々木の閉鎖空間に突入する能力を持っているのだ。 拒否しようと目を開けたままでいたら、視界中で目を焼くほどの虹色の光彩が八次関数でも描くかのように出鱈目な振動をしてくれた。 う……目を閉じろと言われていたのはこのためか。 「もう目を開けていいですよ」 うるさいな、開けっ放しだったんだよ。 太陽を直視した後のように、視界が真っ黒に染まってしまった。 何十秒かして、ようやくして見えてきた世界は、前に見たオックスフォードホワイトとは違い、ハルヒの閉鎖空間よりも濃い闇に沈んでいた。 夜に入ったからというわけではないだろう。 停滞している閉鎖空間の中が現実世界の時間と連動しているというのは考えにくい。 閉鎖空間が佐々木の心の中である以上、この暗さはやはりただごとではない。 「入りますよ」 考えている間に橘に手を引かれた俺は、いつのまにか佐々木の家の扉を、すり抜けて、いた。 古泉とは違うようだが、こいつの能力はどうなっているんだ。 いや、そんなことより、佐々木に何があった。そっちが先だ。 「詳しくはわからないのです。 ただ、九曜さんから辛うじて聞き出せたところによると、佐々木さんは今日、涼宮さんと会っていたそうなのです」 予想していなかった名前が出てきて、俺の心臓は軽く変調してくれた。 佐々木とハルヒってそんな親しい仲だったか、という疑問以上に、何だ、この壮絶な不安は。 「私が、佐々木さんの精神が不安定になったのを察したのはその後だと思われるのです。 そして、この世界に来て状況を監視していた私の眼前で、この世界は暗転しました。 通常空間に戻った私には、佐々木さんがこの世界から消えていたことがわかったのです。 なぜだかは聞かないで下さいね」 「わかってしまうのだからしょうがない、か」 「そうなのです。 ですから詳しい状況はわからないのです。 でも、とりあえず貴方が原因で、佐々木さんを泣かせたことは間違い無いのです かつて何度か上ったことのある二階への階段を登っていたら、いつの間にか主犯にされていた。 まったく身に覚えがないぞ。 反論代わりにじろりとにらみ返してやる。 「やはり貴方は一度死んだ方が世界のためなのですね。 佐々木さんのためではないのでやりませんが」 朝比奈さんを誘拐したお前になんでそこまで言われないといけないんだ。 正直むかついて仕方がなかったが、佐々木の置かれた状況が放置しておけないものだということは間違いないので、仕方がないのでついていく。 「佐々木さん、失礼します」 また鍵と扉を無視して、今度は佐々木の部屋に入り込んだ。 記憶にあったころとさほど変わらないことが、暗転している中でもわかる。 並んでいる参考書類が高校のものに変わり、いくつか小物が増えているくらいか。 しかし、主のいない部屋に勝手に入るってのはやっていいことじゃないぞ。 女同士でも問題あるのに、男が入っていいものじゃないだろう。 佐々木に失礼だ。 「相変わらず配慮の方向が間違っている人ですね。 今は非常事態なのです」 何が間違っているというのだ。 ともあれ入ってしまったものは仕方がない。後で佐々木に怒られるとしよう。 で、お前は佐々木のベッドに近づいてなにをやっているんだ。 「やっぱり……」 何がやっぱりだ、と言いかけたところで俺も気づいた。 ベッドの中央に、何やら濡れている箇所がある。 「佐々木さんは、現実世界のこの部屋で一人泣いて、そこから逃げようとしたんです」 今度は、反論できなかった。 攫われたんじゃないかとか、佐々木が泣くような奴かとか、言い返したいことは色々あったが、なぜか出来なかった。 それにしても、ハルヒの奴と話して佐々木が泣かされるとは。 ハルヒの短気さと佐々木の冷静さを考えると逆のケースしか考えられないのだが。 「いきさつはとりあえずお前の言う通りだとしよう。 で、ここからどうするんだ。そもそも現実世界から逃げたっていう佐々木は、どこに消えたんだ」 「もちろん、閉鎖空間なのです。 つまり、こちら側です」 そんなことはわかっている。 とりあえずさしあたって、この世界で佐々木の行きそうなところをしらみつぶしにしてみるか。 「いいえ、もっと奥深くです」 そう言って橘は、佐々木の机の上に置かれていたフォトフレームを手に取った。 これは記憶に無い。 そして、その中に収められていた写真は、もっと記憶にないものだった。 いつ撮られたのか、誰に撮られたのかも記憶にない、俺と佐々木が笑いながら話している写真だった。 服装からして、中学時代の夏頃だろうか。 あのころは同級生の中では佐々木と話していた時間が一番長かったから、こんな写真を誰かに撮られていても不思議ではないが。 「少しは、理解できましたか」 「何がだ。この写真を撮ったのが誰かなんて想像もつかないぞ」 「……死ね」 「おい、丁寧語が消し飛んでるぞ」 「……済みません。 あまりも罪深い男を前にして理性を保つのが困難でした」 「謂われのない誹謗中傷はいいから、どこに佐々木がいるのかわかっているんだな。 早く案内しろ」 「もちろんそのつもりです。 ですが、その前に確認しておきたいことがあります」 まどろっこしい奴だな。 しかし、橘の詰問口調は無視できるものではなかったので、首肯して続きを促す。 「貴方は、佐々木さんを何が何でも助けたいですか」 「……ああ。 あいつが言ったように、俺は今でも親友のつもりだ。 俺の方が世話になった記憶しか無いがな。 その恩をせめて返さないうちは、倒れてもらっちゃ困る」 「死ぬような目にあっても、ですか」 問いかけてきた橘の口調は真剣そのもので、愚問だなと一笑に付すことを許さない威圧感があった。 さすがにそう言われると、俺だって命は惜しい。 だが、佐々木はただの友人ではない。 あいつの言う通り、親友というやつなのだろう。 SOS団のメンバーが危機に陥ったときと同じくらい、俺は確かに焦りを覚えていた。 あいつが危機に陥っていて、しかも、橘の言う通り、それの原因が俺だとしたら、俺は、何が何でも、あいつを助けてやりたい。 「ああ、出来れば死にたくないが、あいつを助けられるのなら死ぬような目くらい安いものだ」 「わかりました。かなり色々と不本意ですが、案内します」 ふわりとした浮遊感の直後、俺たちの身体は橘が手にしていたフォトフレームの中に、落ちていった。 落ちて、落ちて、落ちて、ようやく足がついたそこは、いつの間にか屋外に出ていて、目の前には途方もなく巨大な門があった。 門といっても、フジテレビの建物のように幾重にも重なった無数の柱の集合体で形成された、えらく現代建築じみた門だ。 門の梁にあたるところには、見覚えのある佐々木の綺麗な手書き文字で、 「この門をくぐる者、一切の希望を捨てよ」 橘が、書かれていた文字を確認するようにつぶやいた。 「ちょっと待て、ここは地獄かよ」 昔佐々木と雑談していた中で聞いたような覚えがある。 地獄の門には、希望を捨てろと書かれてあるとかなんとか。 「いいえ、佐々木さんの心象風景に他ならないのです」 「そんな馬鹿な。 俺はあいつと一年間一緒にいたが、あいつは心の中に地獄を飼っているような奴じゃなかったぞ」 「貴方が知っている佐々木さんはそうでしょう。 ですが、他の人に対してはどうでしたか」 佐々木は、……どうだった? 男子に対しては一人称を僕として男言葉で喋り、女子に対しては普通に女言葉で喋るという妙な二面性を見せていた。 だが、本当に二面性を見せていたのはそんな区分だったのか。 あいつに仲のいい同性の友人がいたという覚えはない。 女子からは頼りにされていたが、誰かとつるんでいたところは見たことがない。 そして、あれほど顔がいいというのに、男子からの一致した見解は、失礼なことに「変な女」と来たもんだ。 佐々木をまともに評価しているのは国木田くらいじゃなかったか。 成績はずば抜けて高く、教師たちの評価は高かったが、さりとて教師たちと信頼関係を築いていたかというと盛大な疑問符が付く。 一年以上ぶりに再会したときにも、高校生活を楽しんでいる様には見えなかった。 現在時点においても、親しい友人などいる様子はない。 この橘にしても、佐々木はあくまで知人として俺に紹介した。 佐々木と一番親しかったのは俺で、それ以外は……。 そこまで考えて、俺はようやく橘の言うことが理解できた。 「そうなのです。 この門から先は、佐々木さんが自分の心を守るために作り出した無数の壁が現実化しています。 私たちは、それを突破して佐々木さんの下へ行かねばなりません」 「おい、なんだか話がおかしくなってきたぞ」 「私は大まじめなのです。 いいですか、私では出来ません。 貴方にやってもらうしかないんです。 これから、私を振るってもらいます」 は? 橘は、わけのわからないことを言った。 俺の頭の中をクエスチョンマークが羽ばたいている間に、さらに追い打ちを掛けるような事態が目の前で進行していった。 直立したままの橘の身体が発光しながら変形していくのだ。 こいつは超能力者であって、ロボットではなかったと記憶しているんだが。 見ている間にどんどんと身体が細くなっていき、最後には剣になってしまった。 RPGでよく見る一般的なブロードソードという奴だ。 稲妻が出るとか、ジャンクションできるとかいった機能は特になさそうだ。 “機関の超能力者は閉鎖空間で変身できないのですか” どうやっているのかわからんが、剣から橘の声がした。 そういえば古泉の奴は球体に変形していたな。 “手にとって下さい” つつーっと空中を滑るようにして俺の手元にやってきた。 手に取るって、握るのかよ。 「あのなあ。 剣の形をしているとはいえ、女の身体を握るというのは、なんとも表現しがたい抵抗感があるんだが」 “……恥ずかしいことを考えないで下さい!” 「紳士だと言ってくれ。 しかし、佐々木が作り出した壁を突破するって、こんなものを振り回したら佐々木の心を傷つけることになるんじゃないのか」 “今まで散々傷つけておいて……” 剣の姿で溜め息をつくという曲芸を見させられた。 “安心して下さい。 私はそちらの超能力者のように退治するような力はありません。 ただ心の中に分け入るだけの力です。 それを貴方が振るえるような形にしているだけ。 佐々木さんの心を傷つけることはありません” 本当だろうな。と疑ったところで、今の俺はこいつを信じるしかないわけだ。 異世界の使者に略取される学園系ファンタジーノベルの主人公はこういう心境なのかね。 仕方がない。 覚悟を決めるとしよう。 おそるおそる手を延ばして橘を手に取る。 いや、これは剣だ、剣。 「ふむ、そんなに重くはないな」 “ダイエットの賜物です” 「それはいいが、こっちのこれはなんだ」 いつの間にか俺の左手に円形の盾が装着されていた。 “貴方の自転車です。 佐々木さんは絶対にそれを傷つけられません。 佐々木さんがあなたを傷つけることはありませんが、追い払おうとする力は来るはずです。 その盾で防いで下さい” 防げって、言われてもな。 変わり果てた愛車を前に俺は嘆息するしかなかった。 「なんだこの三流勇者スタイルは……」 “つべこべ言っていないで急ぎますよ。まずは門を開けて下さい” 「開けるって、こんなでかい門をか」 “人の話を聞いていなかったのですか。 私が心の中に分け入る能力があるって。 その扉は佐々木さんの心を閉ざしているものですから、私の力で通ることができます” 説明されて逆に俺は暗然とした心境に陥ってしまった。 佐々木がこんなにも重そうな扉で心を閉ざしていたという事実を、俺はまったく気づいていなかったのだ。 その事実が我慢できなくて、俺は橘の剣を扉の真ん中に思い切り叩きつけた。 こじ開けるというのか、突き刺すというのか、裂け切るというのか、よくわからない感触があって、真鍮のような質感を持った扉の中央に人一人通れるくらいの穴があいた。 物理的な穴というよりも、次元を割いているような、実態性の欠落した黒い割け目という方が適切かもしれない。 “そこに飛び込んで!” と言われる前に頭から飛び込んでいた。 途端に、水流プールを逆送するかのような強烈な圧力で押し込まれる。 これが、佐々木が追い返そうとする圧力ということらしい。 左手を前面に出し、愛車が変形した盾を正面に向けると圧力が弱くなった。 なるほど、この圧力は確かに佐々木の力というか心そのものなんだろう。 あいつはいつも、何が楽しいのか、俺の自転車に乗ることをとても嬉しそうにしていた。 よほどこの自転車が気に入っていたんだな。 流れが弱くなったところを見計らって、俺は流れに逆らってその先へと進んだ。 不意に圧力が途切れ、常温常圧に戻った。 どうやら門自体は突破することが出来たらしい。 “気を抜かないで!次来ます!” 圧力が消えたと思ったら、次は白い羽を持ち、頭のない鳥たちが翼をはためかせて俺たちの近くに殺到してきた。 視界を遮り、羽音を殺到させて聴覚までも奪ってくる。 だが、どの鳥たちも俺たちを傷つけようとするのではなく、追い返そうとしてきた。 「あいつめ……」 “どうしたんです!?ちゃんと盾を構えて!彼らを追い払って下さい!” 「わかっている!」 盾を構え、剣を振りながら、俺はいつの間にか歯ぎしりしていた。 まったく佐々木の姿も何も見えず、声すら聞こえないというのに、俺は今いるこの世界が佐々木自身であることを実感せずにはいられなかったのだ。 女子たちとは、仲が悪くはないが、どこか隔たりを持っていて、頼りにはされるが誰かとつるむということはなかった。 男子に対しては男言葉で、自分が女であるということを感じさせない。 誰も傷つけようとせず、誰も近づけようとしない。 その真意が、その精神が、明確な形を為して、嫌というほど伝わってくる。 「冗談じゃねえ」 思わず声が出た。 そんな風に全てを遠ざけた世界の奥に閉じこもっているというのか。 たとえそうであったとしても、佐々木は俺を親友だと言った。 他の誰に対しても、佐々木がそんな風に呼ぶことを聞いたことはない。 俺だけは例外のはずだ。 「佐々木!聞こえるか!自転車持って迎えに来たぞ!」 そんな風に叫ぶと、鳥たちが一瞬ひるんだ。 “今です!” 「おう!」 橘の言うことは少なくとも嘘ではなかった。 剣に当たった鳥たちは切断されることなく、俺たちを避けて後方へすっ飛んでいく。 佐々木の心を、傷つけることはないはずだ。 無我夢中で剣を振るい、気が付けば目の前が開けていた。 えらく果てのない荒野が広がっているんですがどうしてくれようか。 “こんなことなら、もっと早く貴方を連れてくるんでした” 「どういうことだ?」 案内役はお前なんだからとっとと案内してくれ。 “佐々木さんの心の中に入ればさすがの貴方もスルーできないようですね” 「何がいいたい」 “わからないのならばやはり貴方は貴方です” 「どう聞き直しても誉められているようには聞こえんな」 “当たり前です。とにかく先へ行きますよ。方向はこれで合っているはずです” * * * とりあえず中略しよう。 ひとまず言えることは、アクションゲームというのは人生に於いて身につけておくべき教養だということだな。 ゲームで慣れていなければこんな長いステージとてもじゃないがクリアできんぞ。 “正直言って、少しだけ貴方を見直しました” そいつはどーも。 スーパーマリオギャラクシーをクリアするくらいの工程の果てに、俺は一面の氷原にたどり着いていた。 この佐々木の世界が地獄を模して人を拒んでいることを考えると、この最果てには神に背いた堕天使のルシファー君が封印されているというのが、イタリア人の地獄旅行家ダンテ氏の証言から推察される。 しかし、そこにあったのは、小さな建物だった。 普通の民家よりは大きいが、木造で瀟洒な作りをしており、古風な喫茶店のようにも見える。 ラストステージに出現するには似つかわしくない建物だが、その扉だけはぶ厚そうな金属製の重厚なもので、ここが目的地であることを暗に示していた。 “通りますよ” さほどこの結果に慌てた様子もなく橘が急かす。 また討ち入りするのか。 まるで金庫のような扉に向かって、ヤケクソ気味に橘を叩きつけた。 最初の門と同様に、扉の真ん中にワープホールのような割れ目が左右に分かれるように空いた。 ここまでのアクションステージで怖いもの無しになっている俺は、躊躇いなく飛び込んだ。 佐々木の中だというなら捕り殺されることはないだろうとは思ったがね。 入り込んだ中は、薄暗いながらも見間違えようもない。 書架が密集したこれは、図書館以外の何物にも見えなかった。 “やっぱり……” 橘が臍を噛むように呟いたところを聞くと、こいつはこの展開を予想していたらしい。 「どういうことか説明しろ」 “佐々木さんが如何に周りを寄せ付けないようにしていたとしても、あの容姿ですからね。 近づく男がまったくいなかったわけではありません” なんとなくむかつくが、それは理解出来る。 古泉の奴も佐々木が魅力的だと評していたくらいだしな。 “佐々木さんとしては、それでも近づいて来た人には自分というものを見せていたはずです。 貴方にそうしたように、自分を理解してもらおうとして” そこまで言われて気づいた。 並ぶ本の著者のいくつかには聞き覚えがある。 フロイト、デカルト、ソクラテス、クリスティー、アシモフ、ホーキング……。 何かの折に佐々木が解説してくれた名前だ。 これが佐々木の心の中なら、ここにある本は全て、佐々木が読んで身に付けたものだということになる。 「あいつ、これを全部読んだってのか」 どう軽く見ても三千冊はある。 しかも、軽そうなマンガなどはほとんど無い。 哲学、自然科学、SFやミステリーの古典、神話、経済学等、かつてそれらについて佐々木からレクチャーを受けていなければ、タイトルを見ているだけで頭が溶けそうな本がずらりと並ぶ。 長門といい勝負が出来るくらいじゃないだろうか。 そういえば、文芸部の棚で見たような本もある。 逆に言えば、高校二年の生徒が普通に読んでいるような読書量じゃない。 この下地に支えられた会話に付いて来れるやつはまずいないだろう。 “わかりましたか” 「ああ、わかったとも。 この図書館が佐々木の心自体でありながら、ここまでの地獄以上の壁だということがな」 “……そこまでわかっただけよしとしましょうか” 奥へと進んでいくと、左右に並ぶ書庫には記憶に引っかかる本がさらにいくつもあった。 そういえば中学最後の一年間は、塾で習ったことよりも、佐々木との会話の方が遙かに実りがあったな。 様々な雑学を絡めた比喩なんて、佐々木に教わらなければできなかっただろう。 高校に入ってから当たり前のように見ていた世界は、佐々木に教えられていたことが前提だったということに、俺は今頃気づいていた。 “その奥です” 禁帯出庫。 目の前に立ちはだかる精緻な浮き彫りが施された木製の扉には、そんな札が掛けられていた。 なんだこりゃ。 グーテンベルグの初版本やらヒエログリフの文献でも収めてあるのだろうか。 佐々木が知識の出し惜しみをしたような覚えは、無い。 いつも一を尋ねて十から百が返ってきた覚えしかない。 佐々木が外に出すことを躊躇うような知識など、思い当たることが全くない。 “行きますよ” 「お前、遠慮とかそういうものは無いのか」 “この期に及んでそんなものはありません” 「やめて……」 ん?今の蚊の鳴くような声は、俺じゃないぞ。 閉鎖空間に突入してからこのかた、初めて佐々木の声を聞いた。 やはりこの先にいるのか。 「やめて、ここに、入ってこないで……」 その言葉遣いからして、俺ではなく橘に向かって言っているらしい。 確かに俺が入ろうとしたところで、橘の協力が無ければ入れないからな。 しかしこの言い方は、本気で嫌がっている。 「おい、佐々木は嫌がっているんだが」 “強行します” こいつは佐々木団の中では佐々木の一番の忠臣じゃなかったのか。 俺はここで初めて、橘の言うがままに突入してきた自分に疑問を持った。 「駄目だ、佐々木の奴が嫌がっているのに、これ以上は入れない」 “それだから駄目だと言うんです!” 「何が駄目だというんだ」 “人の心を気遣っているようでいて、いて欲しいときにはそばに居てあげない、そんなことを繰り返し続けているから、あなたという人は……” なんだか古泉の奴に説教されているような心境だ。 そういえばこいつは古泉に対応する超能力者だったな。 “遠慮し続けてしまう佐々木さんに対して、こうでもしなければ解決しないのです” 「や、やめて……やめて……!」 “行きます!!” こいつ、本気だ。 握っている刀身からその覚悟が伝わってくる。 佐々木が嫌がっていることはしたくないが、しかし、嫌がっているからといってしないことは、本当に正しいのか。 嫌よ嫌よも好きのうち、なんて誰が言い出したか知らないが、少なくとも橘は、ここで引くことが佐々木のためにならないと信じている。 そうだ、そもそも俺は何のためにここまで来たんだ。 いなくなってしまった佐々木を取り戻すためじゃなかったのか。 この先に佐々木がいて、引きこもっているというのなら、引っ張り出してきてやらなきゃならない。 一時恨まれてでも、そいつのために動けるのが親友じゃないのか。 少なくとも、佐々木は俺のことを親友と呼んだ。 俺を親友と呼んでくれる奴は、他にいるか。 「行くぞ、佐々木。待っていろ」 俺も覚悟を決めた。 目の前に立ちはだかる書庫の扉に手を掛ける。 “え?ちょっと……何を” 「俺が開ける。悪いが、俺の手で開けないと意味がないと思うんでな」 扉には鍵がかかっていたが、それほど頑丈なものじゃない。 床に足を突っ張らせて、思い切り体重を掛けて打ち破る。 SOS団に入った一年で、俺もアクション派になったもんだな。 「やめてえええっ!」 う、佐々木を暴行しているような気になって、罪悪感がこみ上げてくる。 それでも後には引けない。 「うおりゃああああっ!」 熱血主人公のような熱い叫びとともに、扉を押し倒すようにして突破した。 「あ……ああああ……!」 絶望的な佐々木の声が響く。 そこにあったのは、聖書ではなかった。古事記でも、ハムラビ法典でもなかった。 「こいつは……」 “佐々木さん……” ハーレクイン文庫、コバルト文庫、りぼんコミックス、等々。 それも今はやりのボーイズラブなど一つもない。 もうタイトルからして少女少女してこっ恥ずかしくなるような、甘い、幼い、少女恋愛の結実のようなタイトルが特に中心に据えられていた。 この図書館は佐々木がこれまで読んできた本の数々を収めたものだ。 そして、これらの本が禁帯出として図書館の奥底に収められていたということは、佐々木がこれらの本を愛読しながら、そのことを誰にも告げず、誰にも知らせず、隠し続けてきたということになる。 恋愛を精神病の一種だと言い続けていた佐々木の真実を、俺はようやく見ることが出来た。 こいつがこんなにも女の子だったということを、俺はようやくにして知った。 そのことに、あの一年間でまったく気づかずにいたことに、愕然となった。 だが、どうしてなのか。 どうして佐々木は、そのことを隠し続けていたのか。 人間が異性を求めるのは本能だと評していた佐々木のことなのだから、恋愛に興味を持つということに、いくらでも理由を付けて言い訳をすることは出来たはずだ。 正直言って、佐々木が本気でごまかす気になったら、俺なんかの知識では容易に丸め込まれていただろうしな。 「なんで、こんなことをお前は隠していたんだ……」 思わず、疑問が口をついて出た。 “…………本気で、言ってます?” えーと、橘さん。なんか声に殺気がこもっているんですが。 “やはりこれでも駄目ですか。最後の手段に訴えるしかなさそうですね” 「橘さん……まさか……。いや、やめ、やめて!お願い!それだけは!」 佐々木の声が絶望を通り越して半狂乱になってきた。 なんだ。 この期に及んで、まだ佐々木は隠していることがあるというのか。 と、疑問に思った瞬間、ぐらりと視界が揺らいだ。 図書館の禁帯出庫にいたはずが、一瞬にして世界が変わっていた。 そこは、映画館だった。 学校の教室四つ分ほどの広さがあるのに、座席が中央に二つしかない不可思議な映画館だった。 座席の一つには俺が座っていて、隣は空席だった。 気が付いた時点で、目の前のスクリーンには佐々木が写っていた。 しばらく眺めていると、次々と編集された佐々木の日々の暮らしが映し出されていた。 そこには、俺の知らない佐々木がいた。 ひとりぼっちで、一日中誰とも話さない佐々木。 教室の隅で、昼休みの間中ひたすら本を読み続けている佐々木。 遠足のグループ作りで、敬遠されたあげく最後まで一人にされた佐々木。 周りの生徒との競争に明け暮れ、ひたすらにノートと参考書に向かう佐々木。 テストで高得点をとり、先生からは評価されても、周りから妬みの視線で囲まれれる佐々木。 面と向かわない同級生らによって、所有物に間接的な嫌がらせを受けている佐々木。 小学校時代の佐々木、 中学一年の佐々木、 中学二年の佐々木、 高校一年の佐々木、 どれ一つ、一度として、笑っていることの無い、佐々木。 俺が知っている、快活に微笑んでいる中学三年の佐々木とは、まるで別人のようだった。 「ふざ……けるなよ」 見ていて、猛烈に腹が立ってきた。 その事態を引き起こしている奴に対してか、その事態を招いた奴に対してか、その事態に甘んじている佐々木自身にか、 何に怒っていいのかわからないが、とにかく腹が立った。 その中で、今ひとつ気が付いたことがある。 佐々木は、一度も泣いていなかった。 あんなにも寂しそうにしているというのに、あんなにもひどい仕打ちを受けているというのに、佐々木が泣いている姿は、一つ足りとて無かった。 そのことに、なおさら腹が立った。 「橘……、俺は、いつまでこれを黙って見ていればいいんだ」 とにかく、今すぐにでも佐々木に会いたかった。 あいつに会わずには居られなかった。 “もう十分です。何をしなければならないかは理解してくれたようですから” 答えた橘をひっ掴んで、俺は席から立ち上がった。 だだっ広い部屋を後ろに向かって歩き出す。 目指す場所は、映写室だった。 「どこへ行くの、キョン!やめて!そこは、そこだけはやめて!!」 再び佐々木の声が聞こえた。 さっきよりもはっきりと、そして、切迫感が増している。 すぐ近くに佐々木がいる。 いや、映写室の中にいることはもはや確実だった。 「入るぞ、佐々木」 最後の扉は、ここまでの行程に比べると呆れるほど簡素で、そして、脆弱だった。 鍵がかかっているが、こんなものは無いに等しい。 強引に体当たりしてみると、すぐに壊れそうだった。 「いや、いや、いや!!やめて!やめて!やめてえ!」 “キョンさん、よく見て下さい。これは、貴方の罪です” 橘がよくわからないことを言ったような気がした。 二度目の体当たりで、えらくあっけない音を立てて映写室の扉は内側に崩れた。 勢い余って映写室の床に転がってしまう。 顔を上げたそこには、映写機の前にしゃがみ込み、ハサミを手にさめざめと泣いている佐々木の姿があった。 なぜハサミを持っているのかという疑問には、その周辺の光景が答えてくれていた。 映画ではシーンのカットをするために、フィルムをハサミで切る。 つまり、先ほど見た映像から、佐々木の意志でカットされていたものがあるということだ。 そのカットされたフィルムが、周囲を飛び交っていた。 しかも、切り取られたフィルムの一つ一つが壁に動画を映し出し、トーキーのように音を立てていた。 映し出されたそれらは、 『ああ!キョン!キョン!キョン!キョン!助けて!キョン!来て!キョン!』 はっきりと、涙を流しながら、俺の名をひたすらに呼び続けながら、自分を慰めている佐々木の群像だった。 あられもなく、はしたなく、淫猥で、それでも俺はだからこそ、それらの光景に目を奪われた。 耳を研ぎ澄まし、響き渡る嬌声の一つ一つを聞き分けようとした。 谷口が持ってくるエロ本やエロDVDなんて、目の前の光景に比べれば遊園地のメリーゴーランド程度の刺激しかない。 乾ききった口の中は砂漠を歩く旅人のようで、俺は水を求めるかのように何かを欲していた。 「いやあぁぁぁぁぁ!やめて!橘さん!見せないで!こんな私を見せないで! こんなはしたない私、こんな醜い私、見せたくなかった……知られたくなかった! キョンに嫌われてしまう!キョンに軽蔑される!キョンに見下される!キョンの親友でいられなくなっちゃう!」 なぜだ。 俺にはその佐々木の叫びが理解できなかった。 どうして、俺が、佐々木を軽蔑しなければならないんだ。 佐々木の奴はこんなにも……こんなにも、なんだ。何かがおかしい。 片側三車線の道路なのに、目の前に通行止めの標識と車止めと警備員が立ちはだかっているような気分だった。 そのまま先へ進みたくて仕方がないというのに。 “見せなくてどうするんですか!” 「うぉっっ!」 「キョンーーーーーーーーーーーー!?」 突如、後ろから蹴飛ばされたような感触があって、俺の身体はつんのめった。 そういえば蹴りたい背中なんて作品もあったな、なんて悠長な考えは、胸から生えているものを見た瞬間に吹っ飛んだ。 佐々木の奴が絶叫したのもむべなるかな。 そもそも胸から何か生えているという時点で尋常ではないが、突き刺さっていたものがものだ。 「どういう……つもりだ」 「やめてやめてやめてやめてどうしてどうしてどうしてどうしてそんなことやめてキョンが死んじゃう橘さん橘さん助けて助けて助けてやめてやめてやめてええええええ!!」 橘の剣が、ざっくりと俺の胸に突き刺さっていた。 後ろに何かいる気配はない。 ということはつまり、橘は自分の意志で俺の胸に突き刺さったということになる。 “一つ、言わずにいたことがあります。 私の力は、そちらの超能力者とは違って、心の中に分け入ることだけ。 でもその対象は、佐々木さんだけじゃないんです” ああ、なるほど。 人生のピンチだというのに、俺はえらく納得してしまっていた。 それこそ状況さえ許せば膝の一つでも叩きたいところだったね。 橘たちと会見したときに何か違和感を覚えていたのだが、それが何なのかずっとわからなかったのだ。 やっとわかった。 どうして橘は、対立組織の存在であるハルヒの閉鎖空間のことを知っていたのか。 佐々木の閉鎖空間に入ったときに、どうしてハルヒの閉鎖空間と比較して説明することができたのか。 どうして暴れ回る神人のことも知っていたのか。 それは、ハルヒの閉鎖空間にもこいつが入れたからに他ならない……! “このときを待っていました。 いかに貴方が性欲が欠落していると言っても、神々の選択権を有する以上、無いはずはない……。 佐々木さんの世界で、佐々木さんの姿を脳裏に直撃されてしまえば、いかな貴方でも欲情せずにはいられないはず……!” 心の中に入る、とはこういうことか……。 橘の剣を蟻の一穴のようにして、そこから、周囲を飛び交っていた佐々木の痴態が容赦なく流れ込んできた。 俺の身体の中で、いや、脳裏に直接、佐々木の痴態が幾重にも反響して俺のソウルをシャッフルしてきた。 いや、それを痴態などと言っては罰が当たるだろう。 俺が長きに亘って親友と呼び続けていた同級生の姿は、ああ、今なら納得できるし白状できるとも。 神々しいまでに美しく、艶やかで、扇情的で、 ……初めて俺は、佐々木を欲しいと、思った。 「……キョン?」 その瞬間。 百万のガラスを一度に叩き割るような荘厳な音が、俺の体内から響き渡った。 24-624「神曲の果て」後半に続く
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世界の果てまでイッテQ! 世界の果てまでイッテQ! 2021年10月~21年12月 共通事項 放送時間…日曜19 58~20 54 絨毯の上にカラー表記 全日の番組開始前カウキャッチャー 0’30”…SUNTORY 固定スポンサー +... カウキャッチャー SUNTORY 本編(全社60秒) Kao 日清食品 amazon 大正製薬 MITSUBISHI ELECTRIC 清水建設 SUNTORY 2021年10月24日 本編スポンサー 1’00”…Kao きれいを こころに 未来に、おいしい,のその先へ。日清食品(白帯)、amazon、あなたの,健康のそばに。大正製薬(白帯)、MITSUBISHI ELECTRIC Changes for the better(白帯)、清水建設、水と生きる SUNTORY(白帯) 2021年11月28日 本編スポンサー 1’00”…清水建設、水と生きる SUNTORY(白帯)、Kao きれいを こころに 未来に、おいしい,のその先へ。日清食品(白帯)、amazon、あなたの,健康のそばに。大正製薬(白帯)、MITSUBISHI ELECTRIC Changes for the better(白帯)
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ユニット 図鑑 機体名称 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 SFS 防御 交換ポイント 計算用サイズ A1 ガンダム4号機 22200 500 M 12000 115 160 160 170 6 A - C - C ○ ○ A2 ガンダム4号機[Bst] 24000 530 M 12000 125 160 160 180 6 S - C - C ○ ○ A3 ガンダム5号機 22200 500 M 12000 115 160 160 170 6 A - C - C ○ ○ A4 ガンダム5号機[Bst] 24000 530 M 12000 125 160 160 180 6 S - C - C ○ ○ A5 アクト・ザク(マレット・サンギーヌ機) 19200 480 M 12000 112 170 150 180 6 A - B - C ○ ○ 登場5種 前の『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』へ行く 次の『機動戦士ガンダム サンダーボルト』へ行く
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以外に楽しく愉快なまど生を送って大往生しそうだな。 このまどまどだけは、生かしておけない これだけの思考力のあるほむほむを普段は糞虫とか言って虐めているわけか・・・ ほむほむは糞虫ではないほむ むしろ人間が糞虫だなミャロ ほむほむは健気で純朴だとおもうよ むしろ人間の汚さがほ虐で現れるホミィ はっきりいってほ虐する人間の性根は卑しいムゥ 神様が純粋な心を持った生物として作ったのが ほむほむなんだと思う 宗教語るほむほむ、気持ち悪い その通り。ほむほむ達は糞虫でも人間の道具ではない。ほむほむは純粋な心を持った生き物だ。それを虐めたり家畜にしたり罪の無いほむ種を遊びで奪う資格も権利も人間には無いし働きもせずただほむほむを苦しめるまどまどに生きる資格は無い。 とっとと↓のほむほむ共ぶっ潰そうぜ んで?ほむほむはどこから餌を取ってきてるわけ? 自分で田植えなり牧畜なりしてんの? 人間が一生懸命に育てた食材で同じく人間が一生懸命に加工した食料を我がもの面で当然の如く食らってるわけだろ? それのどこが糞虫じゃないんだ? 更に言えば人間が糞虫で絶滅したら糞虫じゃないほむまど様はどうやって生きていくんだろうな? 木の実でも食うって?同じ餌を狙う鳥に食われて終わりだろうな ほむまどがキュゥべえ食ってるのは餌だからおkで人間がほむまどを食用や玩具にしてはいけないって変な話だな
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昭和48年(1974年)2月2日放送 ←前回 次回→ ストーリー 鑑賞 登場キャラクター 如月ハニー: 増山江威子 早見団兵衛: 富田耕生 早見青児: 森功至 早見順平: 沢田和子 シスタージル: 渡辺典子 スタッフ 脚本: 藤川桂介 作画: 青鉢芳信、石山卓也、新田寛人、 作画: 石井邦幸、高橋さとみ、、 背景: アトリエ69、高野正道 仕上: 藤本芳弘、前田剛弘、坂野園江、戸塚友子 撮影: 佐藤隆郎 編集: 井関保雄 録音: 波多野勲 効果: 伊藤克己 選曲: 宮下滋 製作進行: 西村哲一、黒石陽子 美術: 伊藤岩光 作画監督: 落合正宗 演出: 小湊洋市
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/ \〈/,ベ、 、..... .. ノ i . 〈\;;;`ー=イ .∧ ;イ いやぁ…そこまで喜んで頂けると贈った甲斐があると言うモノです | ヾ-ヽ.,__/ /___i / ノ }`ー 、 | くフ‐、 二 ̄// / ヽ 貴方達の奮闘を期待していますよ | ,、/... i | {..i i ,| | | . .} / i | . . / / ノ./ _|_ . .. / / . / レ′ . .. i / . ./ ノ i / . . / { | / . . .. / i ! `==、 _;;.-'、 ゙ ____,,.ィ''"´ `゛''─‐---tァ‐┬--,.=====、‐ ニ ''゙r‐‐''"` | |ヽ、 フフフ…何方かは知りませんが恩に着させて頂きます ,r'| { ,} '" -─-, i i i l'" ̄ |, } ゙i. j { } { i i l |;;, } l|`i 貴女にも神の祝福があらんことを―― ,r'|l { { ,.j! i ゙===='ノ |`‐^iノx,ハ /ヾxヽ/^'ヽ! .. __゙___,,,,,,,,,. -‐ ' ノノ /,x/ ヽ / ヾx゙ヽ `‐-、 . ------─''''' //x/ ノ7-、 /ヽ ゙ヽ、x゙ヽ、 \ / ./,x,/ /x/ 物語へのリンク ◆第一部 ttp //yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1619168375/915-5000 ttp //yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1621244782/1-969 ◆まとめ一話 https //yaruok.blog.fc2.com/blog-entry-12723.html ストーリー ――多元世界 それはかつて星の数ほど存在した並行世界が全て融合した世界である。 次元融合により数多の悲劇が引き起こされはしたが…この地球上では一定の平静を取り戻しつつあった。 しかし、この世界には火種が多過ぎる。これまでも多くの人間が欲望を満たす為に戦い…散っていった… だが、積み上げられた死体など誰も顧みない、自分は奴等とは違う…上手くやってみせる… そして再び血塗られた聖杯を手にした者達が現れた。 まもなく聖杯戦争の幕が空ける 果たして彼等は救世を為す事は出来るのか?それとも数多の有象無象のようにその身を散らすのか―― 登場人物 <セイバー陣営> ファヴニル・ダインスレイフ・・・マスター、有名な魔術使いの傭兵 アリス・・・サーヴァント、アンサ259世界出身の未来英霊 <ランサー陣営> 葉桜桃果・・・マスター、忍者の末裔 クリストファー・ヴァルゼライド・・・サーヴァント、アンサ171世界出身の古代英霊 <アーチャー陣営> 柔足出やる夫・・・マスター、ニート ダークアイ・Q・・・サーヴァント、アンサ273世界出身の現代英霊 <ライダー陣営> 獏良了・・・マスター、プロデュエリスト サウンドウェーブ・・・サーヴァント、アンサ148世界出身の現代英霊 <アサシン陣営> 大刀洗斬子・・・マスター、一流魔術師 フー・ファイターズ・・・サーヴァント、アンサ117世界出身の未来英霊 <キャスター陣営> 桜井小蒔・・・マスター、高校生 因幡てゐ・・・サーヴァント、アンサ96世界出身の古代英霊 <バーサーカー陣営> 阿紫花英良・・・マスター、雇われ魔術師 七尾悠香・・・サーヴァント、アンサ180世界出身の現代英霊 <トレイター陣営> モズグス・・・マスター、アミーゴ四神教団幹部 パー速・デ・できる夫・・・サーヴァント、アンサ26世界出身の古代英霊 その他人物 + ... 東雲皐月・・・阿紫花の雇い主、家の再興を目指す あきつ丸・・・アーチャーの真の姿 戦艦レ級・・・真アサシンの『シン』 概要 『多元世界聖杯戦争』シリーズの四作目。今回から黒幕は最初から黒幕陣営として作られることになった。 また、今では当たり前になった「エクストラクラスの参戦」「以前の多元世界聖杯戦争参加者の一部再登場」が 導入されたのもこの時からである。
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前ページ次ページ村企画 たとえ、この世で結ばれずとも、 共に生きた日々を忘れたりはしないよ。 いつか、果てにて。〜聖バスティアン慈恵院〜 いつか、果てにて。〜聖バスティアン慈恵院〜 [#kce0aa2d] 告知事項 [#lcbde8d0] 概要 [#ia2c50fd] あらすじ[#h852da91] 村の目的 [#c0661b86] ローカルルール/世界観 [#sca69e09] 舞台設定 [#t7065553] 役職設定 [#lde7b547] 処刑襲撃設定 [#dd0664e7] ローカルルール [#t6ebf4d4] 禁止事項 [#i8227e3d] 推奨事項 [#r24fd2b5] 進行 [#b5720cf4] 参加CO [#fa8b5e4d] コメント [#s7cd1afa] 告知事項 次の冬まで延期です。 概要 村名 いつか、果てにて。〜聖バスティアン慈恵院〜 開催国 執事国 種別 勝敗度外視切なさ恋愛RP村 更新間隔 48h 適度コミット 投票方法 無記名、プレイヤー視点投票 発言制限 なるべく多め キャラセット 執事国の学生と執事国の人々 募集人数 11〜13名 編成 村人x5~7 霊能者x1~3 狩人x1 聖痕者x1 人狼x2 C国狂人x1 特殊設定 霊話モード(霊能者は墓下閲覧可能) 更新時刻 0時 開催時期 来冬 あらすじ ここは、聖バスティアン慈恵院。 不治の病に冒されたもの達が、最期の日までの束の間のひと時を、穏やかに過ごすための場所。 残り少ない命の中で抱く希望は、せめて…あの世で結ばれること。 村の目的 ホスピスを舞台にした、余命いくばくも無い患者たち同士の切ない恋愛模様。 医療行為を主軸とする村ではなく、【明日をも知れぬ命を生きる者たちの思い】をテーマとした村です。 ローカルルール/世界観 舞台設定 現代、終末医療施設。プレイヤーキャラクターは全員、不治の病や致命傷で穏やかに死を待つ患者たちです。(WikiPedia.ja ホスピス、WikiPedia.ja 緩和医療等を参照)実在する疾患を細かく演じる必要はありません。架空の難病をでっち上げても良いでしょう。療養所があるのは北の国の地方都市。長い冬がもうすぐ終わりを告げる頃のようです。 舞台となる場所は、 病室あなたが普段過ごしている病室です。4人部屋の場合も、個室の場合もあるでしょう。 談話室面会や休憩に使われる共有空間です。自動販売機で飲み物が買えるほか、主治医の許可が取れるなら、隅の喫煙スペースで煙草を楽しむ事も出来るでしょう。 屋上リネンの干された広々とした空間です。昼間は景色と清々しい風が、夜は星が楽しめるでしょう。人目を避けた逢瀬や密談に使われることもあります。主治医に隠れて喫煙する者や、…金網を越えて身を投げる者も居るかもしれません。 公園療養所脇にある、日当たりの良い小さな公園。主治医の許可が貰えれば散歩に出ることが出来るでしょう。 誰かが餌をやっているのか、猫のたまり場になっているようです。 以上4箇所とします。 役職設定 人狼・C国狂人院内でひそかに活動している思想結社【安らぎの手】のメンバーです。死を待つ患者たちをひっそりと安楽死させていきます。 狩人寂しがり屋の患者です。 毎晩、何処かの部屋にそっと忍び込んで共に過ごすため、 深夜密かに行おうとした安楽死の邪魔になるかもしれません。 霊能者(霊話モード使用・参加者11名以上で一般公募。上限3名) 医療スタッフです。患者たちの人生を心安らいだものにするために、ただ静かに見守る立場です。 【安らぎの手】による安楽死に関しては、どうやら黙認しているようです。 必ず肩書きを医療スタッフらしいものに変更し、霊能者希望で入村してください。 霊能者が吊り襲撃で墓下へ行っても、何らかの理由で勤務出来なくなるだけで、 設定的には死亡することはありません。 処刑襲撃設定 処刑原則として投票はプレイヤー視点で今後の展開を考えて投じてもらいます。処刑対象者は容態が急変し、病によって命を落とすことになります。ただし、後半…事件の真相に近づくにつれ、誰かに殺意を抱くこともあるでしょう。その場合、自然死ではなく誰かに殺されるという展開になっても構いません。 襲撃結社【安らぎの手】のメンバーによって穏やかに死ねる薬を処方され、安らかなる眠りに就きます。 墓下死後の世界です。病苦より開放され五体満足の状態で、穏やかな時間をすごす事が出来ます。もちろん、触れ合い睦みあうことを禁じられる事もありません。現世の事は薄いヴェールを隔てたような感覚で感じる事が出来るでしょう。 ローカルルール 生存中のキャラクター間でのスキンシップは主治医からの指示で禁じられています。院内感染等の蔓延を防ぐためです。おおっぴらに抱きついたり、キスをしたりも出来ません。恋人たちが本当に結ばれることが出来るのは、彼岸の向こうでということになるでしょう。 墓下では、存命中に遂げられなかった思いを叶え、存分に愛し合って構いません。 禁止事項 他の村との掛け持ちはなるべく避けましょう。時間的、中の人の精神的によほど余裕があるのならばともかく、無理な掛け持ちは控えましょう。 基本的に、メモでの自吊り要請は受け付けません。容態の急変などで簡単に死亡フラグは立てられるはずです。 白ログでの発言は、キャラ発言のみとします。中の人同士の相談があれば、メモなどを利用しても構いませんが、なるべく表舞台での動きで表現しましょう。 なるべく、独り言は中の人発言のみに使うようにしましょう。周りと齟齬が出ないよう、設定開示的な発言はなるべく表に書くようにしてください。村での事実は、常に白ログを優先とします。独り言で書いたことは既成事実とはみなされません。 表ログでの村建て人への質問はしないようにしましょう。メモを利用してください。 メモでの詳細な打ち合わせや今後の展開の予約は、非推奨とします。備忘録や(白ログで振った事項などの)伝言板としてお使いください。 囁きや墓下での中の人発言は完全禁止にはしませんが、なるべくご遠慮ください。(ゲーム外の話題のやり取りはご遠慮ください。)(/**/や 中 などの記号を使って区別をしてください。) 中の人同士の喧嘩、暴言などはやめましょう。(人間関係がドロドロしてもそれはキャラ同士のことです。) 相手の行動結果を決めつけるような、一方的な行動はなるべく避けましょう。×「AはBの急所を殴って気絶させた。」○「AはBを気絶させようと、急所を狙って殴りかかった。」 相手の意思を勝手に捏造する行為は避けましょう。中の人不在時に勝手に、ケーキを食べた犯人にされちゃってはこまりますよね。 推奨事項 モノローグだけではなく、なるべく人と交流しましょう。 進行 静かに死へと向かいながらも、先に逝った者へと思いを馳せます。 また、苦しむ人々に安息をと、暗躍するものたちも居るかもしれません。 参加CO ID めだま焼きには? ふらぅ マヨ醤油 細かい希望等あれば↓へ。 コメント 名前 コメント 前ページ次ページ村企画
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ルール:ARA(アリアンロッド) 区分:アリアンエロッド アルディオン性服 PL:きなこ餅 【キャンペーン方針アンケート】 設問1.自キャラ妊娠:1: 設問2.獣姦/モンスター姦:1: 設問3.モンスターのハーフ受胎:1: 設問4.強制属性変更(性別/年齢、その他):1:予めご相談下さい 設問5.堕落/邪悪化:4:喪失、憎悪の果てに狂ったり暴走したり、いいよね! 設問6.苦手シチュ列挙:スカ、ふた化、汚物責め、ホモォ 設問7.禁止シチュ列挙:同上 設問8.希望シチュ列挙:ラヴ 【基本情報】 名前:ノア 年齢:17 性別:男 種族:ヒューリン(ハフブラ:エクスマキナ) 経験点/ 1287/使用 990/未 127 クラス:スカウト/レンジャー CL:15 (ガンスリンガー→アルケミスト→レンジャー→ダンサー/シーフ→スカウト) 出自:英才教育 境遇:正義 運命:慈愛 追加:暗い過去 出自特徴:サポートクラスのスキルを一つ取得:『ガンパード』習得。 追加出自:性的技能一つ取得、『バランサー』習得 【所属ギルド】: 【基本能力】HP+3/2 MP+3/2 HP:90 MP:79 EP:61 フェイト:12 移動力:30(m) クラス修正 基本:装備:ボーナス:メインC/サポC:合計 筋力 12: : 4 : - / - : 4 器用 15: : 5 : 2 / 1 : 8 敏捷 20: : 6 : 1 / 1 : 8 知力 7: : 2 : - / - : 2 感知 22: : 7 : 1 / - : 8 精神 9: : 3 : - / 1 : 4 幸運 25: : 8 : 1 / - : 9 【スキル】 スキル名 レベル コスト 対象 射程 タイミング 効果 ≪ハーフブラッド≫ : 1 : * : 自身 : * :メイキング:エクスマキナ種族スキル《チューニング》取得、器用+知力- ≪チューニング≫ : 1 : * : 自身 : * :メイキング:[器用基本値]+4、[知力基本値]-1 ≪コンセプションプラス≫ : 1 : * : 効果参照 : * : パッシヴ :[妊娠判定]のダイス目が[5,6][6,5]でも妊娠。 ≪ハウスホールド≫ : 5 : * : 自身 : * : パッシヴ :ギルドハウス効果+SL ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪ファインドトラップ≫ : CL : * : 自身 : * : パッシヴ :トラップ探知可能、探知判定達成値に+CL ≪サーチリスク≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :危険感知ダイス+1D6 ≪インタラプト≫ : 1 : * : 特殊 : * : 効果参照 :対象がスキルを使用した直後に宣言、スキルを打ち消す。 ≪スペシャライズ≫ : 2 : * : 自身 : * : パッシヴ :[魔導銃]使用時、命中 攻撃に+(SL) ≪ドッジムーブ≫ : 1 : 2 : 自身 : * :リアクショ:回避判定達成値に+(SL+2) ≪センシティブ≫ : 5 : 5 : 自身 : * : メジャー :【感知】に+(SL)、シーン中持続 ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪キャリバー≫ : CL : * : 自身 : * : パッシヴ :キャリバー所持 ≪ガンパード≫ : 5 : * : 自身 : * : パッシヴ :[魔導銃]性能を重量6、攻撃力+[CL+(SL+1)*3]、部位両手へ変更 ≪ロングバレル≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :[魔導銃]性能に命中+1、攻撃力+2、行動値-2 ≪キャリバーマスタリー≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :[魔導銃]命中判定+1D6 ≪デスターゲット≫ : 1 : 6 : 自身 : * : マイナー :メインプロセス中の射撃ダメージに+【感知】 ≪カスタムガン≫ : 3 : * : 自身 : * : パッシヴ :[魔導銃]の[命中],[攻撃力]に(SL*3)点割り振りが可能(攻撃+9) ≪フェイドアウェイ≫ : 1 : 4 : 自身 : * : マイナー :エンゲージ離脱 移動可能、命中判定+1D6 ≪ファニング≫ : 1 : 4 : 範囲選択 : 武器 : メジャー :ダメージ+3、攻撃対象を範囲(選択)へ変更 ≪ラストアクション≫ : 1 : 10 : 自身 : * : 効果参照 :戦闘不能直後に使用し即座にメインプロセス。1シナリオ1回 ≪バランサー≫ : 5 : * : 自身 : * : パッシヴ :[命中判定]と[性的命中]の値を最大[SL]分変動可能 ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪ファーマシー≫ : CL : * : 自身 : * : パッシヴ :HPPを(CL)個確保 ≪マシンリム≫ : 2 : * : 自身 : * : パッシヴ :[敏捷基本値]+(SL*2) ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪ブルズアイ≫ : CL : * : 自身 : 武器 : ダメ判定 :射撃ダメージに+[(CL)D6] ≪ダブルショット≫ : 1 : 9 : 単体 : 武器 : メジャー :射撃攻撃2回 ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪フォーチュンヒット≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :武器攻撃ダメージに+【幸運】 ≪マークスマン≫ : 5 : * : 自身 : * : パッシヴ :射撃攻撃ダメージに+[(SL)*3] ≪アキュレイト≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :【器用】判定に+1D6 ≪アデンダム≫ : 1 : 8 : 自身 : * : イニシア :追加行動可能、1シナリオに1回。 ≪ストレイトショット≫ : 1 : * : 自身 : * : パッシヴ :【射撃命中】判定に+1D6 ≪≫ : - : - : - : - : - : ≪ダンシングヒーロー≫ : CL : * : 自身 : * : 判定直前 :1シナリオにCL回、判定に+1D6が可能 ≪エンカレッジ≫ : 1 : 10 : 単体 :20m: イニシア :1シナリオに1回、追加行動可能。 【戦闘データ】 能力:両手: 盾 : 頭 : 胴 :補助:装飾:スキル:その他:合計(ダイス数) 命中判定 : 8 : 1 : - : - : - : - : - : +7 : :16(+5d6) 攻撃力 : - :39: - : - : - : - : 1 :+26: :66(+2d6) 回避判定 : 8 : - : - : 2 : 1 : 2 : - : : :13(+3d6) 物理防御力: - : - : 4 : 1 : 5 : - : - : : :10 魔法防御力: 3 : - : - : - : - : - : - : : : 2 行動値 :16:-2: 3 : 1 : 1 : 3 : - : : +4 :26 【戦闘用覚書】 [本気モード(センシティブ前提)] センシティブ使用 消費:5 マイナーでデスターゲット(ダメージ+12)、メジャーでダブルショット 5d6+16、2d6+79 を2回 消費:15 [高機動モード] マイナーでフェイドアウェイ(命中+1D6)、メジャーでファニング 6d6+16、2d6+69(範囲選択) 消費:8 [回避] ドッジムーブ使用 3d6+16 消費:2 アヴォイドクローク+ドッジムーブ 3d6+18 消費:2 【有限リソース】 インタラプト 1回 ラストアクション 1回 エンカレッジ 1回 アデンダム 1回 アヴォイドクローク 3回 【性的戦闘データ】 能力:装備:スキル:その他:合計(ダイス数) 命中判定: 8 : - : -5 : - : 3 (+2d6) 攻撃力 : 4 : - : - : - : 4 (+2d6) 回避判定: 7 :+4: - : - :11(+3d6) 防御力 :-7: - : - : - :-7 【装備品】 装備品 : 重量 :命中:攻撃:回避:防御:行動:射程:備考 両手 :レッドウルフ : 6 : 1 :39: - : - :-2:10m:ロングバレル、カスタムガン(攻撃+9)込 左手 :クイックアーム : 6 : - : - : - : 4 : 3 : - :ファインバックラー相当 600×3=1800 スピード+3賦与 頭部 :蝶の帽子 : 2 : - : - : 2 : 1 : 1 : - :《バタフライダンス》取得時回避+1(済)6100 胴部 :アヴォイドクローク: 6 : - : - : 1 : 5 : 1 : - :[回避判定]+2、1シナリオ3回まで 8400 補助防具:閃光のローグマント: 3 : - : - : 2 : 0 : 3 : - :4300×3=12900、スピード+3賦与 装身具 :鷹の目 : 1 : - :+1: - : - : - : - :射撃ダメージ+1 1000 合計 : :12/12:+1:40:+5:10:+6:10m:金額合計 道具名 : 種別 :重量:コメント バックパック : 収納 : 0 :所持可能重量+5 30 ベルトポーチ : 収納 : 0 :所持可能重量+2 15 冒険者セット : 道具 : 5 :冒険者的なサムシング 10 ハイMPP×4: 薬品 : 4 :MPを4D6回復 万能薬×2 : 薬品 : 2 :BS回復 600 リムブーストR: 道具 : 1 :【行動値】+2 リムブーストR: 道具 : 1 :【行動値】+2 生命の呪符 : 呪符 : 1 :戦闘不能から復活、1D6HP回復 ────────────────────────────────────────────── 重量合計 :(12+7)-14 = 5 所持金:109056G 【コネクション】 ・【+2ファウナ騎兵隊(レアリティ:コモン)】 アンソニー、ベンジャミン、クレイの3人。エネミーLVでいうところの15LVくらいの強さをほこるよ。 大規模戦闘スキル:トリプラー(効果未実装) ミドルスキル:高速伝達(伝心の人形を持って指示されたところを調べてくれるよ。隠れるのはへたくそだから間違って死なせないようにしよう。) ・【+1マーサ(レアリティ:アンコモン)】 数百年の時を生きるローン山脈に住まう魔女。PCとして成長するとレアリティがあがって効果も上昇するぞ! 大規模戦闘スキル:フェイス・グランアイン(効果未実装) ミドルスキル:魔女の大釜(1シナリオに1回マジックでないアイテムを王城で制作できる。GMが認めれば必要に応じたオリジナルアイテムも作れるが、そのシナリオ中にしか効果を発揮しない。) ・【+2ルーシィ(レアリティ・レア)】 地域密着型謎の組織に属する牛ファウナの女性。熟練の娼婦でちょっとぽっちゃりめ、子沢山。ファウナ兵のお母さん。 大規模戦闘スキル:未実装 ミドルスキル:テンプテーション(1シナリオに1回指定した対象の異性NPCを1シーン除外する。GM権限で発動できない場合があり、その際は回数は消費されない。) 【セッション履歴】 回数:1回目 GM:まことさん セッション名: 報酬:経験点117点、21121G 回数:2回目 GM:まことさん セッション名: 報酬:経験点81点、28245G 回数:3回目 GM:眠たい奴さん セッション名:ドマの町防衛戦 報酬:経験点120点、25000G 回数:4回目 GM:きゅうびさん セッション名: 報酬:経験点119点、29000Gの内15000Gを上納。14000の収入。 ハイMPポーション4つ補給。1200Gの出費(差引12800Gプラス) 回数:5回目 GM:まことさん セッション名: 報酬:経験点100点、30000G 生命の呪符買い直し、差し引き+25000G 回数:6回目 GM:まことさん セッション名: 報酬:経験点100点、30000G 【護りたい人(別名背負った荷物)】 1.名前:ラフィー 種族:ヴァーナ・アウリル(狼) GM:ねむたいヤツさん(NPC) ドマの街の町長の娘、弱さを曝け出して受け止めてもらった娘さん。 小柄だけどかなりの巨乳、ボクっ子。 【その他設定】 一人称:僕 二人称:~~さん(名前) 普通の都市に住まう普通の両親の元に生まれた普通の少年、だった男。 住んでいた都市が戦火に焼かれ、近所の顔なじみ両親もろとも攫われた所から人生が狂い。 家族、幼馴染らを狂気の実験の果てに奪われた。 幸か不幸か夥しい犠牲の果てに、彼への実験は成功。 遺跡から出土した遺産を右目に移植され、錬金技術と生身が融合した生体兵器として再誕した。 その際の影響で右目が義眼のようになり、一部神経や骨格が変質したが問題なく兵器としての性能が向上している。 その後色々あったが研究所を殲滅、キャリバー『レッドウルフ』を手に脱走。 何もかも失くし奪われた事への代償行為として、目につく理不尽全てを打ち払い理不尽に泣く人々を救う旅を続けている。 なお、今名乗っている名前は本来の名前ではなく研究所で呼ばれていた名前を自ら捩った名前である。 一人称は僕、基本的に物腰の穏やかな喋り方をしている。 その性格は度を越したお人よしであり、自己の幸せよりも他者の幸せを躊躇せず選択するほどに破綻しゆがんでいる。 《センシティブ》発動時、機械である右目の瞳孔が開き。右目の上下に回路図を思わせる赤い3本の線が現れる。 この時自らの体全体のセンサとしての機能が向上するがいろんな意味で敏感にもなってしまう。 護りたい人も出来少し考えが変わったのか、安定した職の為に王国に士官。 そしたら面接官が王様でした、そして騎士の教官になり申した。 とりあえず、教え子たちに生き残るための戦い方と服を着る事の大切さを教えるために奮闘中。 【外見設定】 身長:178cm 体重:95kg(見た目よりも重い、一部骨格や神経細胞の変異が原因) 一見、赤髪でのほほんとした雰囲気の銃士の少年。 【キャリバー設定】 銘:レッドウルフ ノアが研究所を殲滅するのに用いたキャリバー。 ノアに移植された右目があった遺跡から同様に出土され、復元と調整が為されている。 スライドの側面に牙をむく狼が刻印されており、それが銘の由来となっている。 【セッション記録】 【成長記録】 作成時能力値ボーナス:敏捷+1、感知+1、幸運+3 ハーフブラッド(エクスマキナ:チューニング)、サーチリスク・バタフライダンス・ガンパード2(ライフパス込)・バランサー2(ライフパス込)取得 CL2へLVUP、(筋力、感知、幸運)+1、ロングバレル・ガンパード3・バランサー3取得 CL3へLVUP、(器用、感知、幸運)+1、キャリバーマスタリー・ガンパード4・バランサー4取得 CL4へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、デスターゲット・ガンパード5・バランサー5習得 CL5へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、フェイドアウェイ・カスタムガン・センシティヴ習得 CL6へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、ファニング・カスタムガン2・センシティヴ2習得 CL7へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、ラストアクション・カスタムガン3・センシティヴ3習得 アルケミストへ転職 CL8へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、スペシャライズ:魔導銃・マシンリム:敏捷・センシティヴ4習得 CL9へLVUP、(器用、感知、幸運)+1、ドッジムーブ・マシンリム:敏捷2・センシティヴ5習得 レンジャーへ転職 CL10へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、スペシャライズ2・ダブルショット・コンセプションプラス習得 スカウトへ転職 CL11へLVUP、(筋力、感知、幸運)+1、フォーチュンヒット・マークスマン・ハウスホールド習得 70点消費しフェイト+7 以上がキャラメイクとなります。 リムブーストリフレクスを2個購入、2万G消費。一部設定追加。 ダンサーへ転職。 CL12へLVUP、(筋力、感知、幸運)+1、マークスマン2・エンカレッジ・ハウスホールド2習得 CL13へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、マークスマン3・アキュレイト・ハウスホールド3習得 CL14へLVUP、(感知、精神、幸運)+1、マークスマン4・アデンダム・ハウスホールド4習得 CL15へLVUP、(敏捷、感知、幸運)+1、マークスマン5・ストレイトショット・ハウスホールド5習得