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216 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 20 23.92 ID 28GkYxDq0 【唯の秘密】 「私、見たんです。唯先輩がギターと話してるところ」 放課後、珍しく梓から呼び出された。 私は梓の不安そうな顔を見て事を察したつもりだった。 だが、その「事」は私の予想の斜め上を行っていたのだ。 「つまり、唯が完全にギターと会話してるってことか?」 慌てる梓をとりあえず落ち着かせ、私は確認した。 217 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 21 39.41 ID 28GkYxDq0 「は、はい」 「でもなぁ、梓」 「はい」 「今までも唯がギターに話しかけるなんてことはしょっちゅうあったじゃないか。 別にいまさら騒ぎ出すことでもないと思うんだが…」 だが、私の言葉を聞いている梓の顔に、どんどん暗雲が立ちこめてくる。 「澪先輩、それは分かっているんです。だけど今回は…」 「今回は?」 「完全に会話をしていたんですよ」 「一方的な語りかけじゃなくて?」 「そうなんですぅ!」 ふむ…困った困った。 いよいよ唯も精神病院にお世話になる時が来たのか… 218 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 22 25.37 ID 28GkYxDq0 「私がいい病院を紹介しましょうか?」 突然ムギが後ろから声をかけてきた。 「おいっ!ビックリするだろっ、ムギ!」 「あらあら、驚かしてすみません」 あぁ、ビックリした。 ホントに怖いのは苦手なんだから… 「全く…なんでここが分かったんだ」 「テレパシー。ですわ」 「て、てれぱしぃ?」 「えぇ」 「凄いですね。ムギ先輩」 「ウソですわ」 「ウソかいっ!」 220 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 29 18.73 ID 28GkYxDq0 それにしても不思議だ。 ムギは普段ウソなんてつかないのに。 ま、いっか。それより唯のことだ。 「まぁまだ唯がおかしくなったなんて決まった訳じゃないんだから」 「じゃぁ、どうするんですか」 「焦るな梓。ここは様子見が一番いいだろう」 「ぷぅ~」 あぁ…可愛らしく頬を膨らます梓は、なんだかニンジンをほおばり過ぎて 大変なことになってるうさちゃんみたいだなぁ。 あ~かわいい。 「ちょっと、澪ちゃん」 「あっ、ごめんごめん。ボーっとしてた」 「澪先輩。とりあえず音楽室に行ってみましょう」 という訳で、私達は音楽室へ向かった。 222 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 32 23.48 ID 28GkYxDq0 ドアに掛かった私の手を、ムギの手が制止した。 「待ってください。ちょっと様子を見ましょう」 ムギ…お前も悪人になったなぁ。 まぁ、ちょっとだけならいいか。 ってことで、ドアのガラス部分から3人で少し音楽室の中を覗いてみた。 「あれは…唯先輩ですね」 「あぁ、まぎれもなく唯だな」 「ギターを弾いてるみたいですね」 唯は椅子に座ってギターを構えていた。 確かにここから見る限り、ギターを弾いているように見える。 224 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 33 58.42 ID 28GkYxDq0 「でも…何かおかしくありませんか?」 「何がだ?梓」 「唯先輩、手が動いてません。その代わりに口が動いてますよ」 「歌ってるんじゃないのか?」 「ギター持ってるのに弾かずに歌いますかね?」 「確かに…」 その時、ムギが小声で叫んだ。 「2人とも静かにっ。何か聞こえますよ」 耳をそばだてると、唯の声が聞こえてきた。 「…それでね」 これは…? 「うん、ギ―太はどう思う?」 まさか…? 「……そっか。そうだよね。ギ―太はそういう趣味だもんね」 私は梓とムギを見た。 2人は無念ですと言わんばかりの表情で頷いた。 多分私も頷いた。 225 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 38 37.78 ID 28GkYxDq0 「完全に、会話してるな」 「そうみたいですね。やはり病院の手配を…」 「ちょ、ちょっと待て!」 私は携帯を取り出しかけたムギを止めた。 「なんですか」 「その…まだ確証が付いたわけじゃない。もう少し調べないと…」 「ですけど澪先輩、あれはもう…」 まずい、このままじゃホントに唯が病院送りにされてしまう。 「あっ!そういえば律がまだ来てないじゃないか!」 「あらあら、そういえばそうですわ」 「確かに見てないですぅ」 …単純だな。 226 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 43 47.75 ID 28GkYxDq0 「もしかしたら、音楽室の中にいるのかもしれないですね」 「どういうことだ?」 「2人で遊んでるかもしれないですぅ」 …確かに有り得るな。あの精神年齢の低い2人なら。 私達は再び音楽室の前にやってきた。 「どうだ、律はいるか?」 「う~ん、どうやらいないみたいですわ」 「どこかに隠れてるんじゃないのか」 「そこまでは…中に入ってみないと分かりません」 「ムギ、ちょっと覗かせてくれ」 私はムギに場所を変わってもらった。 そして、とりあえず音楽室の中を見える限り探してみたのだが… 「いないな」 「澪先輩」 「なんだ梓」 「突入するですぅ」 「そうだな」 相変わらず唯は1人で口を動かしていた。 227 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 47 25.35 ID 28GkYxDq0 「入るぞ、唯」 一応コツコツと2回ノックをしてから、私達は音楽室に突入した。 「あっ、澪ちゃん。それにあずにゃん、ムギちゃんまで…」 「こんにちは、唯ちゃん」 私達が3人で入ってきたことに、別段驚くこともなく、唯は椅子に座ったままでいた。 私はすぐに音楽室の中を探してみた。 だが、律はいない。 「なぁ、唯。律見なかったか?」 「あぁ、りっちゃんならさっき帰ったよ」 「帰った?」 「うん。風邪かもしれないって」 「そうか…あいつが風邪なんて珍しい」 おかしいな。いつもなら私にメールの一つでもよこすのに。 229 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 53 38.52 ID 28GkYxDq0 「それはそうと、唯。1人で何してたんだ?」 「えっ!?」 しまった。単刀直入すぎたか。 私はなるべく普通な感じで言い直した。 「いや、いつもなら音楽室でぐだ~ってしてる唯がさ、練習してたから珍しいなぁ、と思って」 「あっ、うん、なんか今日は練習したい気分だったんだ」 唯、残念だがバレバレだぞ。 完全に目が泳いでる…何か隠してるな。 「なぁ、唯。最近ギー太とは上手くいってるのか?」 腰をおろしながら私は唯に尋ねた。 「そうですよ、唯先輩。ギターの手入れはちゃんとしてるんですか?」 もちろん、梓とムギにはアイコンタクトで伝えてある。 2人もソファーに腰をおろした。 230 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/24(木) 23 58 08.97 ID 28GkYxDq0 「う、うん。最近すっごく仲いいんだよ」 「そうなのかぁ。それは良かった」 唯の嬉しそうな表情を見て、私は少しほっとした。 「まだギ―太くんとは一緒に寝てるのかしら?」 ムギが間髪をいれずに唯に問いかける。 「うん。最近すっごく喜んでくれるんだよ」 「喜んでくれている?」 「うん、よく眠れるって…」 再び私達は顔を見合せた。 そして、みんな唯の方を向いた。 「ど…どうしたの、みんな?」 その時、私の携帯が鳴り始めた。 231 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 02 12.30 ID ujrxD1f30 電話だ。 携帯を開くと…律からじゃないか。 どうしたんだろう。 「もしもし」 『もしもし、澪かっ!?』 「澪だが」 なんだ、風邪をひいている割にはずいぶんと元気そうじゃないか。 『今どこにいるんだっ!?』 「…?音楽室だけど」 『そこに唯はいるのかっ?』 私は唯をチラリと見た。 唯は不安そうな顔をして私を見ている。 「あぁ、いるけど」 『離れろ!早く唯から離れろっ!!』 電話はそこで切れた。 233 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 07 14.82 ID ujrxD1f30 「何だよ…ったく」 「きゃぁあ!!」 私が携帯を閉じるのと同時に、ムギの悲鳴が聞こえた。 「ど、どうしたんだムギっ!?」 私は声のした方向を向いた。 そして、その光景に目を疑った。 「おい…なんだよコイツ…」 唯の隣に怪物がいて、その怪物にムギが捕らわれていた。 幸い梓は捕まらなかったみたいだ。 「澪先輩、突然唯先輩のギターが…」 「あれになったのか?」 「は、はいですぅ!」 「む~ぎ~ちゃんっ♪」 その時、唯の甘い声が聞こえた。 なんだなんだ、唯までおかしくなっちゃったのか? 234 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 14 42.69 ID ujrxD1f30 「おい唯っ!何をしてるのか分かってるのか!?」 「何って~?」 「ムギを今すぐ離せ!」 「え~、ムギちゃんはギ―太の大切なごはんなんだよ~」 だめだ、話して分かるような感じじゃない。 そうこうしているうちに、怪物ギ―太は大きな口?を開けてムギを飲みこもうと試み始めた。 「きゃぁああ!助けてぇ!」 「ムギ先輩っ!澪先輩、このままじゃ…」 考えろ…考えろ… あれは唯のギターだ。 じゃぁ、あの怪物を動かしてるのは唯なのか? それじゃぁ… 「唯っ!悪く思うなよっ!」 私は唯に渾身の力を込めて、体当たりを食らわせた。 235 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 20 45.27 ID ujrxD1f30 「ふぎゃっ!」 唯はあっさりと吹き飛び、棚にぶつかり、倒れた。 これでどうだ…? 「ダメです、澪先輩!何も変わりません!」 そんな… でも、あんな怪物に立ち向かうほどの度胸は私にはないぞ… その時、再び携帯が鳴った。 私はすぐに取った。律だ。 『澪、大丈夫か!?』 「全然大丈夫じゃないっ!」 『もうすぐそっちに着く。だからそれまで耐えるんだっ!』 「な…無理だよぉ、りつぅ~」 だが、電話はもう切れていた。 怪物は… 怪物は箒を持った梓の攻撃に、多少ながらひるんでいるようだ。 「なんとかするしかないのか…これ」 私は速足で開きっぱなしの掃除用具箱へ急いだ。 237 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 27 56.98 ID ujrxD1f30 「梓!とありあえず箒でばしばし叩くぞっ!」 「はいですぅ!」 私達はムギに当たらないように注意しながら箒で怪物をバシバシ叩いた。 「律が…律が応援に来てくれる。それまでの辛抱だっ」 バタンと音楽室のドアが開いた。 噂をすれば…だ。律がやってきたのだ。 「大丈夫か!?みんなっ!」 「律先輩っ!」 「遅かったぞ、律!」 律は私達の所まで駆けてきた。 238 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 35 30.71 ID ujrxD1f30 後ろには…10GIAの店員さん? 「お、お嬢様!なんてことに…」 店員1人が頭に手を当てて叫んだ。 「大丈夫です。気を失っているだけですから」 すかさずフォローを入れる私。ナイスだぞ、澪。 「そうですか、よかった…捕獲班、急げっ!」 店員の合図と共に、掃除機みたいな機械を持った人たちが音楽室に入ってきた。 「準備できてます」 「よしっ、やれっ!」 「了解!」 店員が機械のボタンを押すと、音楽室が激しい光に包まれた。 私は一瞬、あまりの激しさにくらっとしてしまった。 「てんかん…起きませんよね」 「大丈夫ですよ」 店員の一人がニッコリと答えてくれた。 …イケメンだ。 239 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 40 21.81 ID ujrxD1f30 それは不思議な光景だった。 みるみるうちに怪物は小さくなり、そして最後には消えてしまった。 残されたのは、気を失ったムギだけだった。 「お嬢様!お気を確かに!」 品のいいおじさんがムギに駆け寄る。 …あ~っと、だれだっけ。 「斉藤さん…」 あっ、そうそう、そうだよ律。 「澪…ごめんな、連絡が遅れて…」 「いや、気にすることはないぞ」 「ごめんな、ムギまでこんな目に会っちゃって…うぐっ」 あぁ、律の泣き顔なんて何年ぶりに見るんだろう… なんて感心している場合じゃない。 私は律をしっかりと抱擁してやった。 241 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 49 11.30 ID ujrxD1f30 「唯先輩っ!」 どうやら梓は唯の方に行ったらしい。 「んっ…あずにゃん…?」 唯の声が聞こえる。 よかった、大したことはなさそうだ。 「皆様には、本当に謝らねばなりません」 斉藤さんは私達に向き直し、深々と頭を下げた。 「我々コトブキが極秘に開発していたものなのです、これは」 「極秘に…?」 「えぇ。実のところ、私めもあまり細かいことは知らないのです」 「そうなんですか」 「ただ、小耳に挟んだことはあるのです。何にでも擬態可能かつ、自分の意思をも持つことが出来る兵器…」 「そんな恐ろしいモノを開発しているんですか?」 「いえ、あくまでも噂でしたし、計画自体はもう何年も前に極秘のうちに無くなったと聞いていました。ですが…」 斉藤さんは唯のほうりチラリと目をやった。 「まさか実在していたとは…」 242 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 00 54 42.98 ID ujrxD1f30 「え?唯がその兵器なんですか?」 「いえ、ただ見ただけです」 見ただけかいっ。 「あれっ、ここどこっ?」 唯が目をぱちくりさせた。 「唯先輩、覚えてないんですか?」 「うん…さっきまで教室にいたんだよ、私」 「そ、そんな…」 「おそらく…兵器に操られていたのでしょう。心配いりません。体に障害などはありませんよ」 「よかったぁ…」 梓が大きくため息をついた。 よっぽど心配だったんだろうな。 「あいてて…」 「だ、大丈夫ですか!?」 「なんか背中が…」 や、やばいっ。 私が突き飛ばしたの、忘れてた! 「いや…やっぱり大丈夫…」 ふぅ… 243 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 01 00 38.64 ID ujrxD1f30 「それにしても、律はなんでここが分かったんだ?」 「そうですぅ。律先輩は音楽室に行かなかったんですか?」 私達の質問攻めに、律はあっけらかんとして答えた。 「あぁ、10GIAに新しいスティック買いに行ってた♪」 なんだ、唯のはウソか。 まぁ、操られてたんだから、ウソぐらいつくよな。 「律様が来ていただいてもらって、本当によかった。ちょうど連絡が来ていたことろなんですよ」 「連絡?」 店員が突然話に割り込んできた。 「えぇ、本店から電話が…」 「君、そこまでにしておきなさい」 さ、斉藤さん…怖い… 244 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 01 07 11.99 ID ujrxD1f30 「この件はコトブキの特別機密です。知らないで頂いた方が」 「そ、そうですね。すみません…」 「皆様、この事は秘密にしておいてはもらえませんか?」 なんかやばそうだなっていうことだけは分かったぞ。 「えぇ。大丈夫ですよ。私達、そういうことに興味とかないですし。なにより」 律はムギを見た。 「ムギは私達の大切な友達だから」 「あぁ、そうだな」 「そうですぅ!」 「ムギちゃん、大丈夫かなぁ」 斉藤さんは、顔を下ろしてしまった。 「すまない…本当にありがとう…」 そう、斉藤さんは男泣きをしていたのだ。 246 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/25(金) 01 12 10.73 ID ujrxD1f30 こうして、私達を襲った謎の事件はほどなく解決した。 「なぁ律、一つ質問」 「質問?」 「なんで連絡してくれなかったのさ、10GIA行くって」 「あ…ゴメン。すぐに学校に戻るつもりだったから」 「いいよ、律」 私は律にヒマワリのように微笑んだ…はず。 「あら…みなさまおそろいのようですね」 「ムギちゃん!」 「ムギ!」 よかった…ムギも目を覚ましたみたいだ。 「せっかくですから、ティータイムにしましょうか♪」 もちろん、私達がティータイム楽しんだのは言うまでもない。 Fin
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133 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/01/05(火) 23 57 36 ID /viZKKiA こんにちは、平沢憂です。今日は日曜日。お姉ちゃんはお出かけの準備をしています。 唯「じゃあちょっと、和ちゃんちに行ってくるね~~~」 憂「うん!」 寝ぐせがちょっとはねてるお姉ちゃん、かわいい! パタン。 さて、午前中からお出かけと言う事は、お昼はいらないのかな。と言う事は、お洗濯は終ったからお掃除…あ、お姉ちゃんの部屋もしなくっちゃ! ピロリロリロリン。 憂「あれ?」 携帯が鳴ってる。私のじゃない。 憂「あっ」 テーブルの上にお姉ちゃんの電話。『あずにゃん』。ピロリロリロ、リロリロリン。どうしよう? 私は少し迷って鳴り止まない電話を取った。 憂「もしもーし」 梓『あ、唯先輩、おはようございます。なかなかでなかったってことは、さては私の電話で起きたんじゃないですか?』 む。違うよ梓ちゃん。お姉ちゃんを起こすのは私の大切な大切な仕事なの。 ……ちょっとイタズラしちゃおっかな♪ 憂「う~~~~~ん……あずにゃんおはよ~~~」 梓『ホントに寝てたんですか……憂に甘えてばかりじゃダメですよ! あっ、準備できたんで、そろそろ来てもらっていいですよ』 へ? 固まる私。 梓『…自分から言い出しといて、ま さ か 忘れてないですよね?』 ごめんなさい梓ちゃん。その通りみたいです。 憂「ま、まさか~。今準備してるとこだよ~」 梓『…本当ですか? とにかく、用意して待ってるんでそろそろ来てください』 憂「え……と、あず…にゃんの家だっけ?」 梓『……怒りますよ?』 電話を切って、ヘアゴムとエプロンを猛スピードで外しながら、お姉ちゃんの部屋に駆け上がる私。もう、お姉ちゃんったら……。バンッ! 憂「あっ」 読みかけの漫画、食べかけのお菓子、私に内緒で食べちゃったアイスの空箱。脱ぎ捨てた制服。テーブルを中心にお姉ちゃんの手が届く範囲に均等に散らばってます。 ……ああ……片付けたい! 強い欲求を振り払って私はお姉ちゃんのタンスの中から服を引っ張り出す。ラブハント、チャレンジ、ミルクガール、ポリスマン、いなかの米……。ちがうちがう!これは部屋着! 何とかお出かけ用の服を着て、髪留めをつけて鏡の前でポーズをとる私。うん、バッチリ。後はギー太を忘れないように……。 憂「あっ!!」 なんてことなの……!私の一番大好きな『ハネムーン』がベッドの上に脱ぎ捨ててある。 しかも、お姉ちゃんの脱ぎたて……。脱ぎたて・・・脱ぎたて・・・。 憂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ」 私はギー太とお姉ちゃんの携帯を握って家を飛び出した。 134 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/01/06(水) 00 00 57 ID /viZKKiA 息も絶え絶えに到着した私を梓ちゃんはぽかんと見つめていました。 梓「ギターの練習もするんですか?」 憂「ハァ・・・ハァ・・・へ?」 声が出ない私を梓ちゃんは家に招き入れてくれた。 梓「ギターは後にして先にこっちやっちゃいましょうよ。片付かないですし」 と、?マークが頭を埋め尽くす私を台所に連れてくる。 憂「お菓子・・・・・」 薄力粉、小麦粉、砂糖。バターにミルク。卵。軽量カップや泡だて器も用意してくれてる。 梓「バレンタインデーに、憂に教えてもらったやつをなんですけどね。憂の誕生日プレゼント。がんばりましょう、唯先輩!」 と、ニコッと微笑む梓ちゃん。どきどきしていた私の心音がすうっと収まって、胸がぽかぽかになって、ぶわあああってこみ上げて…何も言えなくなって。 梓「バター、もう溶けてるから・・・・・・。私卵溶きますね。唯先輩は粉をふるってください」 憂「うん。……あずにゃん。」 梓「はい?」 憂「ありがとう」 梓ちゃんはくすっと笑って、どうせ忘れたでしょうと、かわいいピンクのエプロンを渡してくれました。 ちょっと胸がいっぱいになっちゃって、お姉ちゃんを演じるつもりがちょっと手際よくやりすぎちゃって、ばれちゃうところだった。 でも、ケーキ焼いて、ふっくら焼きあがって、どきどきしながら二人で食べて、目を合わせておいしいって言った時、本当に心のまま素直な私でした。梓ちゃんに出会えて本当によかった。 憂「重いよ……」 お掃除もまだで洗濯も入れなきゃいけないから、ギターの練習は結局しないで梓ちゃんの家をお暇しました。帰りに夕飯の材料を買って、片手に少し残ったケーキ。背中はギー太。ゆっくりゆっくり、おうちに帰る。 その間、考えるのはお姉ちゃんのことばかり。 梓ちゃんの約束忘れちゃうなんて…私の誕生日……どうでもよくなっちゃったのかな……。 135 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/01/06(水) 00 05 08 ID ZsISH5cP 憂「ただいま~……」 ズドドドドドドドドッッッ!!!! 唯「う~~~~~~い~~~~~~っ!!!!!」 憂「おねっ、きゃあっ!!」 玄関開けると同時に髪を逆立てて顔を真っ赤にしたお姉ちゃんが飛びついてきました。 憂「ど、どうしたのお姉ちゃん!!?」 唯「ういういういういういっ!! え~~~~~~ん!!」 お姉ちゃんは私を抱きしめて大声で泣き出しました。開けっ放しの玄関を何とか閉めて、お姉ちゃんの背中をさすろうとして、両手がふさがってる事に気づく。 憂「と、とにかく部屋に入ろう? ね?」 唯「憂が誘拐されちゃったと思ったよ~~~~~~っ!! うわ~~~~~~ん!!」 憂「ええっ??」 唯「家に帰ったら憂いないし、タンスの中から服がいっぱい飛び出してるし、ギー太もいないし。憂に電話しなきゃと思ったら電話もないし、ういういういうい~~~わ~~~んっ!!! ドロボウが憂を連れてっちゃったと思って……わ~~~~~~~ん!!」 私に抱きついたお姉ちゃんを引きずりながら部屋に入る。そこはまさに泥棒が入った後の部屋の様。引き出しも、クローゼットも、冷蔵庫も、台所も、電子レンジも炊飯ジャーもみんな空いてる。お姉ちゃん、こんなに一生懸命私を探してくれたんだ……。 憂「心配かけてごめんね、お姉ちゃん」 胸の中で泣くお姉ちゃんの背中をゆっくりゆっくりさすってあげました。 唯「だから憂はわたしに変装してたのか~」 まだ大きな瞳からぽたりぽたり涙をこぼすお姉ちゃんに事情を説明しました。あれからずっとお姉ちゃんは私の手を離しません。 唯「……あずにゃんに謝らなきゃ。約束やぶっちゃった事」 憂「私も梓ちゃんを騙しちゃったから、一緒に謝ろう、ね?」 ちなみにお姉ちゃんは梓ちゃんとの約束を忘れていたのではありませんでした。和さんにラッピング用のリボンと包装紙を分けてもらってから梓ちゃんのおうちに行くつもりだったようです。 唯「でもよかった。憂が無事で本当によかったよ~~~」 と、お姉ちゃんはぎゅうって抱きしめてくれます。そんなお姉ちゃんを私もぎゅうって抱きしめます。お姉ちゃん、どんなプレゼントよりこうやってお姉ちゃんの側にいることが、なによりもうれしいよ。 136 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/01/06(水) 00 11 03 ID ZsISH5cP おしまい。うん、かっこいい唯ちゃんが想像つかん! 長文、駄文、お目汚し失礼しました。
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唯「はぁ、はぁ、ついた~」 3ヶ月しか経ってないけど懐かしく感じる校舎 そんな感傷に浸っている場合ではないのです、教室へ急ぎます 唯「先生っ、遅れてすみませんでしたぁ~!」 「あら平沢さん、朝も何度か連絡したんだけど」 唯「す、すみません、体調が悪くて眠っていました」 「そう、分かったわ、もし具合が悪くなったらすぐに先生に言ってね?」 唯「はい、わかりました」 さっすが憂、先生からの信用が厚い 私だったら間違いなく寝坊を疑われるところなのに 梓「憂、平気なの?」 唯「う、うんうん、平気だよぉ!」 お久しぶりだね! 会えて嬉しいよっ!あずにゃん 昔の私だったらあずにゃんに抱きついてバレてるところだね でも、もう昔の私とは違うのです! 唯「えへへ、あずにゃんありがとっ」 梓「あずにゃん?」 唯「あ、梓ちゃん」 梓「なんか顔赤いし辛そうだね、今日は休めばよかったのに」 唯「あ、あははっ、そうもいかないよ」 所々は昔のままですね 強がってすみません でもなんとかバレずにすんだようです、ホッ なんだか家で勉強してたせいか学校の授業がよくわかります あの頃もちゃんと勉強してたら授業も楽しかったんだろうな、とか思っちゃいます 唯「ふむふむ」 おっと、ちゃんと憂のノートを取らないと 唯「ん~?」 ちらっとあずにゃんを見てみました あずにゃんもしっかり授業うけてるんだなぁ 純ちゃんはウトウトしてますね あ!純ちゃんバレて先生に怒られます 昔の自分を見ているようでなんだか笑っちゃうなぁ 唯「あはは♪」 梓「今日の憂、いつもより楽しそうだなー」 純「あーあ、ウトウトしてたら怒られちゃったよ」 梓「あれだけ船漕いでたらバレるよ、そりゃ」 唯「純ちゃんはウトウトしてたけどあず、梓ちゃんはしっかり授業受けてたもんね?」 梓「そーだよ、どっかの純って子とは違いますから」 純「なんですってぇー?どーせ梓だって机の中に雑誌でも入れて読んでたんでしょー?」 梓「にゃ!そんなことないもんっ!」 純「そうかなー?そりゃー!」 机の中から出てきたのは 私達の卒業式の時に撮った写真でした 梓「じゅーんー!?」 純「きゃー!」 逃げ惑う純ちゃん それを追うあずにゃん 唯「なんだかりっちゃんと澪ちゃんを見てるみたいだよっ」 私はそう小さく呟きました うん、ナイス猫パンチだね!あずにゃん♪ 放課後になり、あずにゃんと純ちゃんは部活に行ったみたいです 私は先生に遅刻のお詫びに職員室へ、ついでに久しぶりなので散策しています 唯「久しぶりの学校だよぅ~、まあ3ヶ月しか経ってないんだけどねっ」 私達が卒業する時に咲かせていた花は散り 今は青々とした葉をこれでもかと元気よく伸ばしている桜の木 唯「久しぶりだねぇ、わたしも元気だよっ!」 優しく風に揺られて、私に微笑み掛けてくれているみたい 唯「また、今度はみんなで来るからねっ!約束っ」 私は桜の太い幹にぎゅっと抱きつきその場を後にしました 懐かしい音楽室 まだ3ヶ月しかたっていないのに 外から中を覗くとあずにゃんが1人で練習してるようです 他の部員がいないところを見ると同好会に格下げされちゃったのかな? それでも私達の居た軽音部を守ってくれているんだね 唯「ありがと!あずにゃん」 ―――♪ ――――――♪ 梓「♪」 梓「キラキラ光るー、願いーごともー♪」 唯「ぐちゃぐちゃヘタる悩みごとも」 梓「そーだホチキッスでー、閉じちゃおーおー♪」 梓「もう針がなーんだかぁー♪」 少し軋んだような音を立てるドアを開け、私は音楽室に入りました まだ直ってないんだね、ここのドア 梓「!?」 唯「ごめんね?梓ちゃん」 梓「なんだー、憂かぁ」 唯「う、うん!梓ちゃん、今弾いてたのって」 梓「うん、先輩たちの曲だよ」 唯「ちょっと聞いていってもいいかな?」 梓「照れるよ、まあ憂は特別に、ね?」 唯「うん!ありがとうっ」 ―――♪ ――――――♪ 梓「今の気持ちを、あらーわすぅ、辞書ーにーもーなーいー♪」 梓「ことーばー、さーがーすーよー♪」 私の恋はホッチキス、私も大好きだよ 最初あずにゃんが入部して来たときに怒られたっけ ちゃんと練習してって そしてあずにゃんが辞めちゃいそうになって みんなで演奏した曲だったよね 私も精一杯弾いて、精一杯歌ったんだ それ以来この曲が大好きになった あずにゃんも同じなのかな? 梓「ならまた明日ー♪」 ―――――――♪ 梓「ど、どうかな?」 唯「うん!ステキだったよ!」 梓「ふぅ、そう言えば唯先輩は元気?」 唯「う、うん!元気に毎日勉強してるよっ」 梓「そっか!まぁ、たまには…会いたいな」 ごめんねあずにゃん 目の前にいるのが、その私なんだ そうだっ、その手があったね! 唯「梓ちゃん、良かったらわたしにギター教えて?」 梓「うん、はいっ憂!」 唯「はい、お借りしまーす」 ギー太以外のギターがうまく弾けるかわかんないけど 少しでも、あずにゃんと 唯「梓ちゃんのギターちっちゃくてかわいいっ♪」 梓「ど、どーせちびですよっ!」 梓「じゃあホッチキスで、えーと最初に押えるコードが」 唯「こうかな?梓ちゃん」 梓「おおっ!さすが憂」 唯「えへへ、お姉ちゃんに少し教わってたから」 梓「でもそう簡単にできることじゃないよ!」 唯「ありがとう!梓ちゃんっ」 なんだか思い出す あずにゃんが軽音部に入ってきて 皆でお茶したり、皆で演奏合わせたり でも2人で練習してた時間のほうがずっと長くって なんだかキラキラしてて 楽しかったよ 唯「♪」 梓「上手だよ!憂っ」 ―――――――♪ 唯「なーんでなーんだろー♪」 唯「気になるっ夜♪君ーへのー♪」 合宿でも私の練習に遅くまで付き合ってくれて ダメダメの私を慕ってくれて 唯「始まりだけはー軽いーノリでー♪」 唯「知らない内に厚くぅーなぁてー♪」 きっと2人の思い出も ホッチキスじゃ閉じきれないね 唯「もうなんだかー針がー、通らないー♪」 またこうやって一緒に練習できて楽しかったよ あずにゃん 唯「ならまた明日ー♪」 ―――― ――――♪ 唯「ふぅ!どうだった?」 梓「凄いよ、憂!しかも歌詞まで完璧っ」 唯「えへへー、まぁギー太じゃなくてもこのくらい」 梓「ギー太?」 唯「は、はいっ!ギター返すよ、あずにゃんっ」 梓「…」 あはは これはばっちりバレちゃいましたね 梓「憂?」 唯「ど、ど、っどうしたの?梓ちゃん!」 すみません、逃げられませんでした しかもあずにゃんにしがみ付かれました 梓「ゆ、唯先輩は!ずるいです…」 唯「う、うん、ごめん」 梓「心配してたんですよ」 あずにゃん、震えてるの? 唯「うん…」 梓「また、会いたい、一緒に練習したいって思ってました」 ぽつり、ぽつりとこぼしていくあずにゃん 震えながら必死に声を絞り出していくあずにゃん 梓「だからっ」 梓「だから、離さないです…」 私は結った髪を解って振り返り そっとあずにゃんを抱き返しました 唯「うん」 唯「離さなくていいよ」 本当は 私だって 唯「会いたかったよぅ…」 梓「唯、先輩…」 よかったね 2人の分厚い思いは ホッチキスでしっかり閉じきれたね… お互い涙ぐみながらの抱擁はとても長く感じられました その後2人で並んで帰りました たった3ヶ月間だったけど、埋め合わす様にいろんな事を話しながら でも、そろそろ 唯「なごり惜しいけど、ここでね?あずにゃん」 あずにゃんは無言で首を振って私からさっと距離をおいて 梓「ならまた明日…です♪遊びに行きますっ!」 今日はいっぱいノートに書けそうだね きっと今夜はペンも楽しく踊れると思うよ 唯「うんっ!」 おわり 戻る おまけ
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控え室 律「しゃー! うぉー! らー! 亜qwせdrftgyふじこlp!!」 梓「こ、興奮冷めやらぬって感じですね」 澪「無理ない」 紬「私もまだ鳥肌立ってるわ」 唯「えへへ、凄かったね私達」 梓「はい!」 さわ子「百点……いいえ、点数なんかおこがましいわね」 和「言葉では言えないものがあったわ」 憂「お姉ちゃん、お疲れ様」 唯「まだだよ」 憂「え?」 唯「最後にまだ、一つだけあるんだ」 … 澪「皆、帰ったか?」 紬「まだみたいだけど……とりあえず外には出てもらったわ」 律「うっし! 最後の仕事といきますか! 梓、来い!」 梓「え、え、なんですか?」 唯「良いから良いから、おいで」 ステージ 律「梓、客席に行け」 梓「は、はい」 澪「コホン……では」 紬「これから、桜高軽音部の部長引継ぎ式を行います」 梓「引継ぎって……」 律「ま、とにかく聞いてくれ」 澪「私達の自慢の後輩」 紬「梓ちゃんの為だけに作った曲よ」 梓「え……」 唯「その名も『放課後ティータイム』!」 梓「!」 律「これがお前にしてやれる、最後のプレゼントだ」 澪「しっかり聴けよ」 紬「それじゃ」 律「1,2,3,4!」 唯「『放課後ティータイム』! たった一回のライブだよ!!」 ♪♪♪ さわ子「始まったわね」 憂「知ってたんですか?」 さわ子「まぁ、予想の範囲内ってくらいかしら」 和「でも、一番のプレゼントだと思います」 さわ子「そうね……後は梓ちゃんがどう受け取るかだけ」 憂「大丈夫ですよ! なんたって梓ちゃんはお姉ちゃんの後輩なんですから!」フンス さわ子「な、なんか唯ちゃんに似てきたわね……」 ♪♪♪ ♪♪♪ 唯(あずにゃん……いつかまた一緒に演奏しようね) ♪♪♪ 律(生意気で生意気の生意気な後輩だったけど、お前なら全部託せる) ♪♪♪ 澪(先輩らしい事、あんまりしてやれなくてごめんな) ♪♪♪ 紬(梓ちゃん、次はあなたが……) ♪♪♪ 梓「……」 … 唯「……これで」 律「放課後ティータイムは、本当に解散だ」 澪「この曲は梓にあげる」 紬「大事にしてね」 梓「……」 唯「あずにゃん?」 梓「わかりました」 梓「先輩達の気持ち、確かに受け取りました」 梓「いつの日か……私は私のバンドで、放課後ティータイムを越えてみせます」 律「うん」 澪「さすがだな」 紬「それで良いのよ」 唯「あずにゃん!」 唯「忘れないでね……『放課後ティータイム』の事」 梓「忘れませんよ」 梓「忘れないけど……もう頼りません甘えません」 梓「だから……やっと言えます」 梓「唯先輩、律先輩、澪先輩、ムギ先輩! 卒業、おめでとうございます!」 唯「じゃあ……またね!」 梓「はい!」 さわ子「いつでも遊びに来なさい」 律「帰るぞー!」 澪「案外涙出ないもんだな」 紬「悔いが無いもの」 和「本当に皆、お疲れ様」 憂「うんうん!」 唯(こうして私達はそれぞれの形で『放課後ティータイム』を卒業したのでした) 律「一人でナレーションするなって」 … 律「そんじゃ、次はクラス会か」 澪「明後日とかすぐだな」 紬「まぁまぁ、部活とクラスは別物よ」 律「だな、じゃあ唯と和、明後日にな!」 唯「ばいばーい!」 和「ええ、また」 憂「……お姉ちゃん、私も先に帰るね」 唯「ふえ?」 憂「ご馳走作るから!」ダダダ 和(ほんと、よく出来た妹だわ) 唯「……」 和「……」 唯「……」 和「……憂ちゃん行ったわよ」 唯「うん」 和「……ずっと、気を張ってたんでしょ?」 唯「うん」 和「梓ちゃんや律達の前で弱音吐かないように、耐えてたんでしょ?」 唯「うん」 和「もう……いいよ」 唯「ふぇ、ふえぇ……うえぇぇ~ん!」 唯「そ、卒業したくないよ!」 和「うん」 唯「皆と離れるの……寂しいよ!」 和「うん」 唯「う、憂も……憂も、誰もいないんだよ!?」 和「うん」 唯「知らない人ばっかりで……皆がいないと、私……」 和「唯」 唯「うぅ……」 和「愚痴でも弱音でも、なんでも言いなさい」 唯「ごめん……ごめんね、和ちゃん……」 和「何言ってるのよ」 和「私がどれだけ唯の笑顔に救われたか……」 和「せめてもの、恩返しよ」 唯「うわぁぁ~ん!!」 平沢家 唯「ただいま」 憂「おかえり」 憂(やっぱり目が真っ赤……) 唯「憂、あのね?」 憂「?」 唯「憂が妹で良かった、憂のお姉ちゃんで良かった」 憂「……」 唯「それだけ……多分、今しか本気で言えないから」 憂「私も……お姉ちゃんの妹で良かった、お姉ちゃんが姉で良かった」 唯「えっへへ」 憂「ふふふ」 憂「ご飯……食べる?」 唯「おー!」 夜! 唯の部屋! 唯(無事卒業出来たし) 唯(最後のライブもやった) 唯(あずにゃんにバトンも渡したし……和ちゃんに甘えて、憂にお礼も言った) 唯(もうやる事は……) 唯(……) 唯「いけないいけない! 大事な事を忘れてた!」 ガチャガチャ 唯「ギー太、三年間ありがとう」 唯「これからもよろしくね、私のギー太」 チュ 二週間後 唯「では、行ってまいります!」 律「おう! ビッグになってこい!」 澪「迷子になるなよ」 紬「体には気をつけてね」 梓「自慢の先輩になってきて下さい!」 和「友達より母の心境だわ」 憂「お姉ちゃん……私、頑張るよ」 唯「あずにゃん、憂をよろしくね!」 梓「はい!」 唯「時間だ……じゃ、アディオス!」 … 律「行っちまったな」 澪「最後まで元気な奴だった」 紬「唯ちゃんらしくて良いと思うわ」 梓「ほんとですね」 ピリリリリ 和「着信?」 憂「あ、私です」 唯『うーいー! 新しいお家の住所忘れたー!』 憂「……財布にメモ入れといたよ」 律「ダメだこりゃ……」 そして、新学期 律「澪~! 待ってくれー!」 澪「早くしろよ! あの教授、遅刻に厳しいんだからな!」 律「なぜ大学とはこれほど遠く、一時間目が早いのだろう」ブツブツ 澪「文句言ってないで走れ!」 律「はいよ!」 澪「ったく、大学生になっても変わらない奴だな」 律「なんだと! 成長したりっちゃんを見せてやるぜ!」ダダダ 澪「足の速さの話じゃない」 … 教授「で、相対性理論が~」ペラペラ 女生徒「ねぇねぇムギちゃん、意味解る?」 紬「さっぱり」 女生徒「抜け出して遊びに行かない?」 紬「良いかも」 女生徒「あら、乗ってくるって意外。ムギちゃんて真面目だから」 紬「ふふふ、何事も経験って、高校の友達に教わったの」 教授「そこ! 私語は慎みなさい!」 紬「あらあらまぁまぁ」 … 和「あら憂ちゃん」 憂「あ、和さん。帰りですか?」 和「逆。今からバイトよ」 憂「大変ですね」 和「大学院に行くのは良いけど、学費は自分で半分出せ……って」 和「だから今から貯めとかないとね」 憂「頑張って下さい!」 和「うん。ところで唯は元気なの?」 憂「最近は電話やメールも減りました」 和「そう、当初は憂ちゃんに泣き言言ってばかりだったものね」 憂「あはは」 憂「私、料理の専門学校に行こうかなと思うんです。お姉ちゃんとは違う、私だけの夢」 和「憂ちゃんなら出来るわ、きっと」 憂「はい!」フンス … 梓「さぁ、練習だよ!」 後輩1「はい!」 後輩2「その後はティータイムですね!?」 梓「それは曲が完璧になってから!」 後輩2「がーん!」 さわ子「すっかり鬼部長ね……」 梓「先生もしっかり指導して下さい! また衣装ばっかり増やして!」 さわ子「はーい」 梓「さぁ、いくよ! 目指すは史上最高の軽音部!」 後輩1,2「はい! 梓部長!」 … 学生1「だるー」 学生2「めんどくせー」 学生3「練習したくねー」 学生4「……」 学生1「どうしたん?」 学生4「俺、ちょっと練習するわ」 学生2「マジで!? なんで!?」 学生4「あんな楽しそうなの見てたらさ……グダグダ言ってる方が面倒になった」 ♪♪♪ 唯「けいおん、大好きー!!」 ♪♪♪ おしまい! 戻る
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気が付いたら いつも彼のこと考えてる そして そっと 彼を眺めてる 諦めずに フラグどんどん 立てていくけど すぐに 叩き折られるよ ハルヒの力があれば楽に私のものになるけれど 何回やっても何回やっても彼が頷いてくれないよ フラグクラッシュ どんな手段でもよけられない 橘 九曜 加えてパンジー 彼から印象悪すぎ 二人っきりで 誘惑してみても キョンの理性は 崩れない せめて彼の関心を惹くため 私話題の種を今日も集めておく 気が付いたら 携帯電話握り締め そして画面に キョンの番号が 諦めずに 今日もハルヒの力を手に入れるため 彼を説得してるよ 虚実織り交ぜた巧みな話術 普通はあっさり根負けするけれど 何回やっても何回やっても YESと言ってくれないよ どうしてなの そんなにツンデレ好きなの? どいつもこいつも 役立たず 巨乳ぐらい消してよ 親友なのは嬉しいけど それから先に進めない! せめて女性として見られるため 私ポニーにだってしてみせるよ 閉鎖空間操れれば 彼と二人きり 最高だけれど 二人乗りしても 胸押し付けても 彼が振り向いてくれない 一年見ていない間にかなり女慣れしてしてるし ライバルは強敵ばかりで出遅れは大きすぎるわ 私以外を選らんだのなら 世界改変を実行 いつか幸せな家庭築くため 私どんなことだってしてみせるわ (あら橘さん、いたの?)
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「この星ごと、吸いつくしてやるでごわす!」 【名前】 河童のギエム郎 【読み方】 かっぱのぎえむろう 【声】 大友龍三郎 【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー 【登場話】 epic19「ゴセイナイトは許さない」epic24「ミラクルアタック・ゴセイジャー」 【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣 【分類】 幽魔獣 【生息地】 池 【特技】 ダニでヒトを吸い取る 【作戦】 大勢のヒトを河童化することで地球の水分を吸い尽くす 【趣味】 相撲 【UMAモチーフ】 河童 【生物モチーフ】 ダニ 【その他のモチーフ】 キュウリ 【名前の由来】 グエムル-漢江の怪物-+河太郎(河童の別名) 【詳細】 日本にのみ棲息するとされる妖怪で有名な未確認生物「河童」の正体とされる幽魔獣。 数少ない封印を免れていた幽魔獣であり、頭や手足にダニが張り付いたような姿を持つ。 吸収と放出を行う特殊なダニを操る能力を持ち、エネルギーから人間の体まであらゆるモノを吸い込むダニを使い沢山の人々を一度に攫ってしまうことも可能。 張り付かせたダニから河童のエネルギーを送り込むことで人間を河童に変えてしまうことも出来る。 「~ごわす」という鹿児島弁のような、関取を思わせる言葉遣いが特徴で、「ごっつぁんです」とも発言している。一人称は「ワシ」。 その通り相撲が趣味(河童は相撲好きとして有名という逸話から)であり、突っ張り等の相撲技を駆使して戦う等格闘戦にも優れる。 幽魔獣復活に合わせ参戦したゴセイナイトを利用しようとするチュパカブラの武レドランの作戦に乗っかる形で行動を開始。 復活した膜インらを見て親しげに走り寄る等仲間意識は強かったようで、彼らが現代に蘇ったことを喜んでいた。 …が、武レドランに対しては初対面であるかのようにやや辛辣な態度を取っていた。 ダニを利用して人々をさらい、水分を吸収する河童に変えてしまおうと目論見、給水装置扱いとするべく遊園地で遊ぶ家族連れを狙って出現する。 人々にダニを貼り付けるとそのまま吸収し、ダニごと別地点に飛ばしてしまいそこへ駆け付けたゴセイジャー達だったが、ランディック族にも引けを取らない凄まじいパワーを利用した相撲技で彼らを圧倒。 そこへ飛来してきたゴセイナイトもダニの力で吸い取るとチュパカブラの武レドランと共に撤退する。 実は上記の通り本当の狙いはゴセイナイト。 攫った人々を洞窟に集め、武レドランが用意した檻にダニを貼り付けゴセイナイトを監禁、脱出しようと発した力をダニを使って吸い取り人々を河童に変えるためのエネルギーとして利用していた。 この作戦に対して膜イン達は好意的で「地球を汚す奴らは許さないなんてほざいているゴセイナイトが地球の滅亡に手を貸すなんて痛快痛快」と評している。 洞窟にいたギエム郎はゴセイナイトが発するゴセイパワーを探っていたアラタ達に発見され人々の救出をエリ達に任せたアラタは別の場所でゴセイナイトを煽ってパワーを放出させていた武レドランも発見。 自分の力が地球滅亡に利用されていたことを武レドランに暴露され愕然とするゴセイナイトだったが、自分を信じて助けようとするゴセイジャーの姿を見て檻を破壊して脱出に成功。 武レドランに奪われていたレオンセルラーも奪い返すとゴセイナイトは本領を発揮して2体の幽魔獣を圧倒。 ギエム郎も応戦するが素早い動きを全く捉えられず、ナイトダイナミックを受けて敗北する(よく見るとナイトダイナミック発射直前にギエム郎の前に居たはずの武レドランが、着弾寸前になるとギエム郎の後ろに移動していたため、直撃を避ける盾扱いされた模様)。 ダメージを受けた武レドランは撤退するも、その前にビービ虫を呼び出し、それらに噛み付かれたことで巨大化して復活する。 ゴセイグレートで戦おうとするゴセイジャー達を制したゴセイナイトは、彼らとの間に芽生えた絆が生み出した新たなるカードの力を使い、グランディオンとナイトブラザー達が天装合体したゴセイグランドとなる。 ギエム郎はゴセイグランドに対しに相撲を挑むも圧倒され、着弾と同時に爆発を起こすダニで攻撃するが、シーレオンキックとスカイオンヘッダーに怯み、最期はグランドラスティックを受け爆散した(その際に「ごっつぁんです…」と言い残している)。 後にブロッケン妖怪のセマッタ霊が創り出した幻影として再登場する。 更にアバレヘッダーを入手した武レドランの力を受けたセマッタ霊がパワーアップし、実体を持った幻影としても登場するが、スーパーゴセイイエローになす術もなく、スーパースカイランドシーダイナミックを他の幻影幽魔獣と共に受け滅び去った。 【余談】 登場シーンを見る限り封印を免れていた数少ない幽魔獣であった模様。 モチーフとなった河童は比較的近年の存在であるため、封印されていたとなると「河童の正体」とは言えなくなるためだろう。 デザインは河童をベースにダニの要素を組み込んだもので頭部の皿や手首などにダニが張り付いており、ダニの背中が河童の皿を模している。 作中でも「ワシのダニ」と明確にダニであることを指摘する発言をしている。 名前の由来となっている『グエムル-漢江の怪物-』には怪物が捕まえた人間を下水道にある巣まで運んでから捕食するシーンがあり、そこから「攫った人間を洞窟に監禁する」という話になったと思われる。 河童をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の熊手サイマ獣 ガバラ以来の登場となる。 同epicで『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャレッド/サスケ役の小川輝晃氏が田村可奈子の父親、聡役として、 ニンジャホワイト/鶴姫役の広瀬仁美氏がその母親の今日子役としてゲスト出演している(カクレンジャーが最初に戦った妖怪も河童がモチーフになっている)。 声を演じる大友氏はシリーズ第18作目と前作でも妖怪をモチーフにした怪人の声を演じている。
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略歴 読み:よくけんのギザ 種族:人間(ミニア) ギルド"日の大樹"の副首領の男。 外見 粗暴な印象の、咥え煙草の若者。 能力 「翼剣」の二つ名の通り、二刀使い。 ギルド"日の大樹" + 書籍版ネタバレ 首領である灰境ジヴラートを中心に、辺境の過酷なラヂオ鉱石採掘労働をしていた子供たちが手段を選ばず成り上がったのがギルド"日の大樹"である。 手段を選ばず、というのもそのままの意味で、遠くから嫁いでくる若い花嫁を引き取ると見せかけて誘拐し、身代金と交換で二度と見られぬような姿になった花嫁を返す、等の行為を恐らくは繰り返していたものと思われる。 ジヴラートはそんな立ち位置からなんとかして抜け出そうともがいていた。その結果としての六合上覧、起死回生の一手。 しかしその志半ばにジヴラートは死に、粗暴で周囲を傷付けて奪うことしか知らない品性の、無学で幼稚な暴力集団が残った。 彼らは結局利用され、守ろうとした子供たちを傷つけることになる。 ギルド"日の大樹"は陰謀渦巻く六合上覧の渦に巻き込まれ、そして消えていった者達である。 書籍版登場人物 名前 コメント
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――ザーザーザー…… 憂「お姉ちゃんこっちだよっ。早く~」コッチコッチ 唯「まってーー、ういー」タタタ はい、雨が降ってきました。夕立でしょうか。 お姉ちゃんと一緒に買い物に行った帰りに降ってきました。 公園のベンチで雨宿りです。 ベンチに付いている大きな傘が雨を防いでくれます。 お姉ちゃんの方を見ると、息を少し荒くして手でパタパタと扇いでいます。 お姉ちゃんは途中で転んでしまったので、少し服や体が汚れていました。 憂「お姉ちゃん大丈夫?」 唯「うん、平気だよー」 憂「結構走ったもんね」 憂「ベンチに座ろう?」 唯「うん!」 唯「もーやんなっちゃうね。急に降り出してさ」 憂「だね~。服が濡れちゃったよ髪の毛も」 唯「憂、髪の毛額に張り付いてるよ」クスクス 憂「え?本当?やだっ」 唯「ほら、憂こっちおいで」 憂「うん」 お姉ちゃんはハンカチで額を優しく拭いてくれました。 流れで頬や首回りも拭いてくれました。 うなじは――ちょっとくすぐったいですね。 唯「よし、拭いたよー」 憂「ありがとう、お姉ちゃん」 唯「ん~リボンとろっか。こっちも拭いてあげる」 お姉ちゃんがリボンをほどいてくれました。 微かにしっとりと湿った髪が首もとに纏わり付きます。 唯「憂の髪は雨の匂いと、憂の匂いがするね」 お姉ちゃんは髪の毛を優しく拭きながらそう言ってきました。 憂「もう……恥ずかしいよ」 唯「ごめんごめん、でもなんかいい匂いなんだもん」 憂「そうかな……?」 唯「うん、甘いよー」スンスン 憂「やーっ!、嗅がないでよぉ」 唯「ちょっとくらい、いいではないかー」ヘヘヘ 憂「少し汗かいてるからダーメっ」 唯「憂の汗は甘いんだね!」 憂「お姉ちゃんじゃないんだから……」 唯「じゃあ、ぎゅってしていい?」 憂「……うん、いいよ?」 唯「やったー。ではお言葉に甘えて」ギューッ 憂「んっ」 唯「やわらかーい。いいにおーい」ギューギュー 憂「お姉ちゃんもいい匂いするよ」 唯「そうかな~?」 憂「うん。それに少し土の匂いするね」 唯「土?転んだ時に付いちゃったかな」 憂「今度私が拭いてあげるね」 唯「おお、ありがとー」 憂「まず髪の毛だね~」 お姉ちゃんはベンチの上で正座になり 両手を膝の上にちょこんと乗せてます。 準備オッケーだからどうぞ!って感じですね。 憂「ふふ、じゃあ拭いちゃうよ~」 唯「ほーい」 憂「お姉ちゃんドロだらけだよ」 唯「いやあ面目ない」 少し顔を朱くするお姉ちゃん。 お姉ちゃんの顔を見るだけで優しい気持ちになれます。 髪の毛を拭いている間 凝視されているので少しだけ恥ずかしいですね。 憂「お姉ちゃん首を拭くから髪、結んでおくね」 唯「うん!」 お姉ちゃんの背中に回って 私のリボンで髪を結んであげました。 どうせだから私と同じポニーテールです。 憂「はい、完成」 唯「あ、これ憂と同じポニーテールだね?!」 憂「そうだよ~似合ってるよ」 唯「えへへ、憂と同じ、憂と同じ!」 憂「そうだねー」ニコ 唯「ねー」ニコ 結構拭いてあげましたが、ドロの跡は消えませんでした。 憂「結構汚れているから、帰ったらお風呂入ったほうがいいね」 唯「うん、そうしよっかな」 憂「帰ったら準備するからね~」 唯「うん、ありがとねー」 ――ザーザーザー…… 雨は止みません。 ただただ、ザーザーっと音を出し続けていました。 お姉ちゃんは薄っすら口を開けて空を見上げています。 私は横でお姉ちゃんを眺めていました。 お姉ちゃんはふらふら頭を揺らしているので ポニーテールも同様にゆらゆら揺れています。 その小さなポニーテールに目から離せませんでした。 唯「雨、止まないねー」 憂「うん、帰れないね」 唯「うん、憂のご飯食べれないよー」 憂「大丈夫だよ。そのうち止むから」 唯「あめーやめーー!」 憂「お姉ちゃん、アイス食べる?ただ待つのもアレだしね」 唯「お、食べる食べるー」 唯「憂も食べよーよ」 憂「食べるよ~」 唯「外で食べるとなんか味が違って感じるよねー」 憂「そうだね~新鮮な感じだよ」 お姉ちゃんは足をブラブラさせてアイスを食べました。 お姉ちゃんの一挙一動がとてもかわいらしいので目が離せません。 憂「お姉ちゃん、アイス美味しい~?」 唯「もっちろん!憂と一緒に食べてるしねー」 憂「よかったあ」 唯「前、家に居たときもこんなに雨が降ってたよね」 憂「うん、リビングでお姉ちゃんと居たね」 憂「お姉ちゃん、ギー太と練習してたよ」 唯「あーそうだったあ。ギー太持ってくればここでも弾けたなぁ」 憂「ギー太大きいから大変だよ~」 唯「うーん、いい子なんだけどなぁ」 唯「重いのが玉にキズだね」 唯「ダイエットさせたいよ」 憂「ふふ、お姉ちゃんがギー太支えられるくらい強くならなくっちゃ」 唯「毎日持ってるからね、強くなるよ!」 ――ザーザーザー…… アイスも食べ終わり、気がつくとお姉ちゃんと寄り添う形になっていました。 少し胸がドキドキとするけれど ほんのりと髪から漂うシャンプーの甘い匂いと 雨に濡れたコンクリートの独特の匂いが、私を落ち着かせてくれました。 そのまま雨が止むまでぼうっとしていましたが 耳を澄ますとお姉ちゃんが何かを呟いていました。 憂「お姉ちゃん、何を歌っているの?」 唯「雨の歌だよー」 憂「雨?」 唯「ほら、前一緒に歌ったじゃん」 憂「ああ、あめふりだね」 唯「雨の日は歌いたくなるもんだよ」 憂「楽しくなるもんね」 唯「よーっしそれじゃあ一緒に歌おうーー!」 憂「うん!」 唯「ギー太が居ないからアカペラだよー」 憂「私、手拍子するね」 唯「うん!頼んだー」 ――パチ パチ パチ パチ 唯「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」 唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしーいなー」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーン」 唯憂「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」 唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしいなー」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」 唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーーン」 唯「……ふ……ふふ」 憂「えへへ……」 唯「あはははははは」 憂「あはあはははは」 唯「もー憂、笑わないでよー」アハハ 憂「お姉ちゃんから笑ってきたよ~」クスクス そのまま二人して一頻り笑いあいました。 笑いが収まる頃には私達はまた肩を寄せ合っていました。 そして、ふと気が付けば雨も止み、空はすっかり晴れ上がっています。 憂「お姉ちゃん、ほら晴れてるよ」 唯「うん、キレイだねー」 唯「やったー帰れるよおーー!」ダッ! 憂「あっ」 唯「雨上がりさいこーー」 唯「お、虹発見!」ビシッ! 憂「あ、本当だぁ。綺麗だね」 唯「そう言えば、虹の足元にはお宝が眠っているみたいだよー」 唯「お宝って何かなー、アイスいっぱいあるかな。今なら探せるかも!!」 憂「ここからだと相当遠くになるよ」 憂「それにアイスならここにいっぱいあるよ~」 唯「そうだった!憂はお宝いっぱい持ってるねぇー。いい子いい子」ナデナデ 憂「うん……!」 唯「よーしアイスもいいけど、憂のご飯食べに帰るぞーー」 憂「うん!張り切って作っちゃうよ~~」 唯「今日はハンバーグ?オムライス?」 憂「ん~出来てからのお楽しみ!」 唯「ちぇっ。いいもん憂のご飯は何でも美味しいから」 憂「今日もお姉ちゃんの好きな物だからね」 唯「さっすがういーー!」ギュ! 唯「そうと分かれば早く帰ろう!」 憂「うん、慌てちゃダメだよ」 唯「分かってるよー」 憂「はい、お姉ちゃん、手」スッ 唯「うん!」ギュ! 憂「えへへ」ギュ! 雨宿りの短い時間は 私達をいつも以上に幸せな気持ちにしてくれました。 今度お姉ちゃんと一緒に買い物行くときは 雨が降っても大丈夫なように 折りたたみ傘を一本持っていこうと思います。 おしまい 戻る
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池沼唯の施設生活 重度の池沼隔離施設に入れられた唯ちゃんの様子が気になって仕方なかった。 妹の憂に唯ちゃんの事をそれとなしに聞いた所、誰ですかそれ。うちには唯という姉は居ませんとしらを切られた。 近所の人にも聞き込みしたが、みんな唯ちゃんのことを忘れたしまったようで、知らぬ存ぜぬのようであった。 公園で遊んでいる少年らに話を聞くと、「池沼の唯という奴いたな。みんな迷惑がっていたから居なくなってよかったよ。」 みんな嫌な思い出を忘れるかのごとく、唯ちゃんのことが忘れ去られようとしていた。 数年後、その池沼隔離施設を取材する機会に恵まれたので、ついでに唯ちゃんの様子を探る事にした。 看護師に唯ちゃんの事を聞いてみると、特別な池沼を収容する個室に居るとの事。 入所当初は一般の池沼と同じ扱いであったが、嫌な事があるとすぐ泣き喚いて暴れるわ、ウンチを良く漏らすわ、 施設の食事じゃ物足らないので、他人の食事に手をつけるわ、臭くて汚いので風呂に入れようとすると暴れてうんち漏らすわと言ったように、とても手に負えないので特別な個室に一日中監禁状態にしてそれに出れないようにしたとのことであった。 看護師に唯ちゃんの一日を聞くと、朝起きて、食事してブブブーして昼間はうんたん♪するかギー太で遊ぶかお絵かきするか昼寝するかである。 (なぜ、ギー太がいるかというと憂が最期の情けで持たせたものである。ギー太はガキどもに壊されたはずだが、唯ちゃんを元気付けるためにそっくりの安物を買ったのである。) 誰にも邪魔されず、ブブブーをしたい時にして寝たいときに寝る、遊びたい時に遊ぶと言う極楽生活である。 看護師に唯ちゃんの所に行きたいと頼み込み、案内してもらった。 外から部屋の中を覗き込んだ。 唯ちゃんはオムツ一丁で裸である。唯ちゃんは暑がりなので裸の方が良いとの事。 風貌は以前見たときとあまり変わっていなかった。決まった食事の量しか与えられないので少し痩せたようである。 唯ちゃんは私の姿に気が付くと、気をつけをし自己紹介を始めた。 「わたしはひらさわゆいです。じゅうはっさいです。なかよしがっこうすみれぐみです。とくいのはうんたん♪でつ。」と言って、元気にうんたん♪を始めた。(自己紹介の内容は全く変わっていないが唯ちゃんは応用が出来ないので仕方ない。) しばらく、うんたん♪をしていたら、興奮状態になり肛門がゆるくなったのか、「ゆい、ブブブーするでつ」と言って、 オムツを脱ぎ、部屋の中の便器に座りこんで排便した。 「あいるたん、ゆいのブブブーあげまつね。うれしいですね。」 便器にはアヒルの首がとり付けられていた。看護師に聞くと、床にウンチを漏らされたら悪臭で大変な事になるので、お仕置きして排便を覚えこませたのである。以前、憂がアヒルのおまるで排便を覚えさせようとしていた事を聞いて、 このアイデアを思いついたようである。(この時はアヒルの絵のある所でしか排便しなくなり、挙句の果てにアヒルの絵を貼り付けたベビーカーにブブブーをブチまけて、赤ん坊の親にボコボコにされ、失敗に終った。) しかし、今の唯ちゃんはこの部屋に監禁されており、生活範囲には便器がここしか無いので、応用の利かない唯ちゃんでも安心である。 さて、ブブブーしてすっきりした唯ちゃんは、うんたん♪の次はギー太で遊び始めた。うんたん♪をするのかと思ったが、弦のところを触って、なんか音を出している。 「うわっうわったあ~む♪(^q^)/ うわっうわったあ~む♪(^q^)/」 得体の知れない歌を歌いながら、弦を触って音を出し、涎垂れ流してキャキャと喜んでいる。 (唯ちゃんはなかよし学校に入った数ヶ月の間、軽音部にいたんだっけ。その時に覚えたのか。) ギー太に飽きたら、お絵かきを始めた。クレヨンで壁一面に何かわけの分からないものを書いている。 口から涎をたらし非常にご機嫌のようである。 夕方になり、看護師が何人か唯ちゃんの部屋にやってきて、「唯ちゃんお風呂の時間よ」と言って、嫌がる唯ちゃんを気絶させ、屋外へ無理やり連れて行った。 看護師からこのことは口外したら駄目よと強く釘を刺され、入浴の現場を見せてもらった。 屋外には一台の得体の知れない箱が置かれている。その中に唯ちゃんは入れられた。 何の箱かと聞くと、唯ちゃんを自動で洗浄する機械ですとのこと。自動車の洗車機を参考にして特注で作ったとの事。 昔は共同のお風呂に入れようとしていたが、お風呂に入る事を極端にいやがり、よく脱糞するのでお風呂に入れないようにした。しかし、タダでさえ臭いのにお風呂に入れないとすると、本人にとっても周りにとっても衛生的によくないので、何とかして体を洗浄する方法を編み出したのだ。 この洗浄機は洗浄液入りの高圧水を体に拭きつけ、電動のブラシで体を洗い、乾燥も自動でするという優れものである。 こうして、唯ちゃんは二日に一回は入浴の時間を設けられているのである。(毎日でも洗いたいが節電のため二日に一回に しているのであった。) 体を洗われた唯ちゃんは部屋に戻り、程なくして目が覚めた。 ほどなく、夕食の時間となり、唯ちゃんの元へ夕食が運ばれてきた。 「いたーきます」と言って、人とは思えない汚い食い方で食べ終わり、「ごちとーさまでつ。」と言ってベットの上に横になった。 (いただきますとご馳走様という言葉が出てきたのは、憂の躾を体で覚えていたのであろう?) ベットの上に寝そべった唯ちゃんは眠くなってきたのか、すぐに煩いいびきをかいて寝た。 非常に幸せそうな寝顔である。 夜遅くなったので、施設を後にした。 後日、妹の憂にこの話をした所、いじめられることなく元気で暮らしている様子を聞いて喜んでいるようであった。 それから、クリスマスの日には唯ちゃんのもとへサンタさんと言うと人からプレゼントが贈られてくるそうである。中身はアイスである。 施設に入ってからはなかなかアイスを食べれなかった唯ちゃんは非常に喜んでいたようである。 小学校の頃はサンタさん(実は憂)からアイスをもらった事ことを自慢していじめられていたが、今は自慢する人はいないから いじめられることは無い。ただ、はしゃぎすぎて看護師にお仕置きされているようだが。 (おそらく、憂がひそかにプレゼントしていたのではないか?姉に対するわずかな愛情が残っていたのだろうか。) こうして、唯ちゃんは毎日お仕置きされること無く好きな事を好きなだけして、一生を閉じるのであった。 やはり、重度の池沼は隔離した方が本人にとっても周りにとっても良いのである。 池沼唯SS第一保管庫に戻る
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ー ーー ーーー 8月1日(7日目) チュンチュン... キン太「...」 唯「...」 キン太「ついに最終日だぞ」 唯「うん...」 キン太「あんまり眠れなかったみたいだな」 唯「だって...今日でキン太とお別れなんでしょ?」 キン太「...まだそんな事言ってるのか、安心しろ、いつかまた会えるさ」 唯「ほんとに?」 キン太「ああ、本当だ」 唯「よかったあ、楽しみだな~キン太に会うの」 キン太「ははは...」 キン太「それで、願い事は?」 唯「一応、何個か...」 キン太「おう、言ってみ」 唯「ずっと高校生でいたい!」 キン太「...無理だ、物理的にも」 唯「ずっとけいおん部でいたい!」 キン太「...それも駄目だ、唯ちゃん」 唯「...けいおん部のみんなとずっと一緒にいたい!は?」 キン太「唯ちゃん...その、今日中に叶えられるやつじゃなきゃ駄目なんだ...わかるか?」 唯「じゃあわたし、けいおん部のみんなとずっと一緒にいられないの?」 キン太(...!!) キン太「...いや、そういう訳じゃ...」 唯「やだよー...みおちゃんもりっちゃんもむぎちゃんもあずにゃんも、ずっと一緒がいい!」 キン太「唯ちゃん、他の願いを...」 唯「だって...これしか思いつかないんだもん」 キン太「ダメなんだ...ルールがあるから...」 唯「なんか変だよ...何で今日中に叶う願いじゃないと駄目なの?」 キン太「...っ!!」 唯「?」 キン太「...言えないっ!」 唯「なんで?」 キン太「...それを言ったらその瞬間俺は消えちまうんだ。とにかく、言えない...」 キン太「ごめんな...」 唯「うん...」 キン太「どんな人とも必ず別れは来るんだ...大丈夫、唯ちゃんはそれを乗り越えられる...!」 唯「...キン太、泣いてるの?声が...」 キン太「泣いてない!!」 唯「...」 唯「...ういは?ういともいつかお別れなの?」 キン太「...!」 キン太「それは...」 唯「やだよーういとお別れは絶対いやだ!」 キン太「唯ちゃん...」 キン太(あっ...) キン太(...もしかしたら...) キン太(憂ちゃんなら、大丈夫かもしれない) キン太(...) キン太(そうだ...憂ちゃんは唯ちゃんがいなくなったら...) キン太(...でも...) キン太(...いや、きっと...) 唯「キン太?」 キン太「唯ちゃん...憂ちゃんと離れるのは絶対に嫌か?」 唯「え?...うん、ぜーーーーーったいに嫌だよ」 キン太「けいおん部のみんなと憂ちゃんだったらどっちを取る?」 唯「...質問がいじわるだよ。どうしてそんな事聞くの?」 キン太「じゃあもし、無人島に1人だけ連れていけるとしたら、誰を選ぶ?」 唯「うい!」 キン太「そうか...」 キン太(憂ちゃんも、きっと...) キン太(そうだ!憂ちゃんだって絶対に同じ事を言うはず...) キン太「よし!唯ちゃん!それが最後の願いってのはどうだ?」 唯「ん?どれ!?」 キン太「おいおい、それを俺に言わせるなよ」 唯「えっと...無人島に行きたいっ!...?」 キン太「よっしゃ!!マンマンキラキ......って違うだろ!!危なかったぞ!!!」 唯「それってどれ?」 キン太「とにかく、今の一番の願いを言ってみてくれ」 唯「あ、うん...えっと、」 唯「ういとずっと一緒にいたい!!」 キン太「...」 唯「はずかし///」 キン太「本当にいいんだな?」 唯「うん!!っていうかキン太が言ったんじゃん」 キン太「よし!承った!」 キン太「あ、言い忘れてたけど、3つ目、つまり最後の呪文唱えた時点で唯ちゃんの中の俺に関する記憶は全て消えるから、たぶん」 キン太「俺も普通の見た目の金魚に戻るはず!わかったな?」 唯「え...?えぇえ!?」 キン太「色々ごめんな、唯ちゃん......じゃっ、行くぞ!!」 唯「待って!!キン太!!!」 キン太「"向う"でまた会おう唯ちゃん」 唯「キン太!!!」 キン太「マンマンキラキラチロチロリーン!!!!」 ビュンッ 唯「...」 唯「7時かあ...あれれ?何でこんなに早起きしたんだっけ??」 唯「...?わたし何で泣いてるんだろう」フキフキ 唯「...えーっと...」 唯「そうだ!今日はギー太と朝のお散歩する約束してたんだ!」 唯「そうだったそうだった!ギー太~おはようー♩」チュッチュ 唯「金魚さんも、おはようー!朝ご飯だよう」パラパラ 金魚「...」パクパク 唯「えへへ、帰りにアイス買っちゃお~っと」オサイフヨシッ 唯「よいしょ...行くよ~ギー太」タタッ 憂「あ、お姉ちゃんおはよう」 唯「うい!起きてたのかあ」 憂「あれ?どこか行くの?」 唯「うん!ちょっとギー太とお散歩~!」 憂「そっか!気をつけてね?」 唯「うん!」 憂「朝ごはん用意しておくからアイス買って食べちゃダメだよ~?」 唯「...わ、わかったよ!」ガーン ガチャ テクテク 唯「あ!おばあちゃんだ!おはよー」 おば「あら、唯ちゃん!ちょうどよかった!こっちに来てごらん」 唯「なになにー?...わあ、お花元気になったの!?」 おば「そうなんだよ、唯ちゃんに言われてお水をあげたら、見る見る元気になってねぇ、今では元より綺麗に咲いてるんだよ」 唯「よかったー、すごく綺麗だね」 おば「本当に唯ちゃんのおかげだねぇ、ありがとう、唯ちゃん」 唯「ううん!それは私じゃなくてねー...あれ?誰のおかげなんだっけ...」 おば「?...あ、そうそう、昨日頂いたお菓子があるから、持って行くかい?」 唯「ほんと!?ありがとうー!」 唯「~♪~♪」 唯「やっぱり朝のお散歩はいいねえギー太、お菓子も貰っちゃったし」 唯「早起きはナントカのトクってやつだよ~」 唯「......ややっ!?」 唯「あれは...」タタタッ (じはんき!) 唯「カルパスウォーターすいか味だって!すごーい初めて見た」 唯「...」 唯「すいか味かあ...いいねぇファンタスティックだねえ...」 唯「...ジュースくらいならいいよね」 唯「買っちゃおーっと♩」オサイフオサイフ 唯「...ん」 唯「...あれ?」 ―――― (台所!) ジュー... 憂「~♪」 憂「お姉ちゃんまだかなー」 チンチロチンチロリーン 憂「あ、電話だ」 パチッ 憂「あれ?お姉ちゃんだ~」 ピッ 憂「もしもしお姉ちゃんー?」 憂「え、財布?」 憂「うん、わかった、部屋見てみるね」 タッタッタ... ガチャッ 憂「えっと...あ」 憂「あったよーお姉ちゃん」 唯「ほんと!?」 憂『うん、床に落ちてた』 唯「よかったあー!」ホッ 憂『お姉ちゃんたら』クスッ 唯「ナントカのトクどころか今月のお小遣い全部失う所だったよ」 憂『ナントカ?』 唯「うん!」 憂『それより何買うつもりだったのー?アイスはめっだよ~』 唯「違うよーカルパスウォーターすいか味だよ!」 憂『もうっ、朝ごはん出来てるから早めに帰ってきてね』 唯「うん!今から帰るよ~ありがとね」 憂『いいぇ......え?』 唯「?」 憂『これ...』 唯「??どしたの?」 憂『お姉ちゃん...金魚が...』 唯「え?」 憂『...青くなってる』 唯「青い金魚」おしまい 4