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《悪夢の連続融合》 装備魔法 手札から「融合」魔法カードを墓地に送り融合モンスターに装備する。 このカードが存在する限り融合召喚に「融合」魔法カードは必要としない。 融合召喚に成功する度にデッキからカードを2枚ドローする。 part17-87 作者(2007/08/05 ID KkfxspIhO)の他の投稿 part17-56 コメント 名前 コメント
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「…う~ん。…あれ?ここは…」 リュックは目を覚ました。いつの間に気を失っていたのだろう。 しかし、今はそんな事はどうでもいい。今いる場所は見覚えのある、 いや、自分の家と言ってもいい場所。飛空挺の中の、休憩室。 「あら、リュック。目を覚ましたのね」 「ユウナン!?」 「どうしたの?狐に化かされたような顔して」 「…えーと」 (なんで?私、あのゲームに参加してたはずなのに) 「ふふ、大丈夫そうね。うなされてて心配だったんだから」 (そう、なの?あれは全部夢だったの?) 「ちょっと待ってて。今、食べる物持ってくるから。おなかすいてるでしょ?」 「あ、うん。お願い」 部屋から出ていくユウナの背中に、なんとか言葉をかけた。 部屋の中に誰もいないのを確認して、リュックはベッドから出た。 腕を伸ばしてみる。あの腕輪はもちろん無い。意識を集中してみる。別にヘンなトコは無い。 「…ぜんぶ、夢だったの?」 飛空挺の駆動音が、質問に答えてくれる。YESと。 「あ~もう、ヤな夢だった。」 思いっきりベッドに仰向けに倒れこむ。あのバカらしいゲームも、銀髪の剣士も、 怪物になった自分も、…アーロンを殺してしまいそうになった事も、夢だったのだ。 みんながいる。いつもと変わらない、新しい今日が始まる。あたり前の事なのに、すごく嬉しい。 そして、長く大きな腹の音がリュックの思考を停止させた。外から美味しそうな匂いが漏れてきた。 「はい、今日のお昼ご飯。いくらダイエットしてるからって残しちゃだめよ」 (ダイエットなんかしてたっけ?まあいいや。すごくお腹すいてるし) ユウナの持ってきたトレイの上には、ジューシーな音を立てているステーキとワインが乗せてあった。 「うわぁ、おいしそう。」 「ふふ、お代わりあるからたくさんたべてね」 「いっただっきまーす」 歓喜の声も高らかに、ナイフとフォークを巧みに操って肉を一口大に切り分ける。 中にまだ赤い部分が残っているレアステーキ。耐えきれずフォークに突き刺さったそれを口に運ぶ。 「…おいしーコレ!!」 中まで巧みに火の通った完璧なレアステーキ。味、風味、食べごたえ、どれも完璧。 フォークとナイフがきらめき、あっという間に食べきってしまった。 「ユウナン、おかわり!」 「はいはい。すぐに持ってくるからね」 お腹はまだ満たされていない。それとなく側のワイングラスに手を伸ばす。 透き通るようなクリムゾン・レッド。かぐわしい香りが鼻腔をくすぐる。 とりあえず一口。 …言葉が出ない。感動すら与えるこのワインを、リュックは一気に飲み干した。 「それにしても、ワッカもひどい事言うわよねぇ」 「モガ?」 口にお肉をほお張ったまま聞き返す。 「リュックの事、ぷにぷにっていうんだもん。女のコをなんだと思ってるのかしら」 (モグモグ、ごっくん) 「ワッカ、そんな事言ってたんだ。くぬ~。今にみてろ~」 「だからって、絶食なんかしちゃダメよ」 「大丈夫。明日っからたくさん運動するから」 いっぱいになったお腹をさすりながら、ワインをすする。 テーブルの上には皿が山のように積まれ、床にはワインのビンが散乱していた。 「ところでユウナン。このお肉とワイン、普通のじゃないでしょ。どこで買ってきたの?」 いたずらっぽい顔をして問い詰めるリュックに、ユウナは微笑して答えた。 「それ、アーロンさんよ」 ―――沈黙だけが空間を支配した。駆動音は、いつのまにか消えていた。 ゆっくりとした波紋のように、言葉の意味が部屋の中に広がっていった。 「…ユ、ユウナン?ナニ言ってるの?」 何十秒も経ってから、ずいぶん間の抜けた声で答えた。 「なにって、リュックが採ってきたんでしょ?」 表情を変えずにユウナが答える。対照的に、リュックの心は激しく荒れ狂っていた。 「厨房にまだ残ってるから、見にいってきたら?」 既にユウナの声では無かった。しかしリュックは弾かれたように走りだした。 ドアを開けて――― 「いや、やめて、いやだよ、こんなの」 ドアを開けたソコは廊下になっているはずだが、厨房に変わっていた。 リュックの視線の先、真ん中に置いてある大テーブルの上には、後ろを向いているが間違いない。 アーロンの、生首が置いてあった。 体は…どこにも無い。床に置かれたバケツに、骨がたくさん入っていた。 血は…一滴もない。壁のところに、ワインのビンが積まれていた。 「どう?人って、とってもおいしいでしょ?」 声の方を振り向き―――ソコにユウナはいなかった。そこにいたのは―――私だ。 「どうして?どうして私がソコにいるの?…ヒッ!!」 目の前のリュックの背中から、黒い羽が生えた。 「…私はお前だ。驚く事もあるまい」 低く、暗い声。変化は、絶えず続いていた。 黒い鱗が体を覆い、腹部から何本も腕が生えてきた。蜘蛛を思わせるフォルム。 そう、さっきまでの私。 「いや、いやだよ、わたし、そんなんじゃない」 「人の肉の味はどうだ?血の味が忘れられないだろう?」 「違う、わたし、そんなもの食べてない」 「自分の親しい者を殺す快感も、残っているはずだ」 「違う、やめて、やめてぇ……」 思わず耳をふさぐ。しかし、自分の手のやわらかい感触はしない。 恐る恐る自分の手を見てみる。 「いや、いやーーーーー!!」 黒いカギ爪と化した自分の腕をみて、リュックは絶叫した。意識が弾けた。 ―――冷たい感触が肌を包む。開いた目に白い景色が映って、リュックは身を起こした。 あたりを見まわす。飛空挺の中ではない。一面の、銀世界。 「…夢、だったの?」 身を刺す冷気が答える。YESと。 「…そっか。移動中に気を失っちゃったんだ。」 それにしてもイヤな夢だった。大丈夫、アーロンは生きてる。 そこまで思い出して、リュックの中でナニかが動き出した。 急激に増した飢えが、リュックの体を激しく揺さぶる。 夢の中のアイツの言葉が、頭の中をむちゃくちゃにかき混ぜる。 人の味が、心の中の倫理をぐちゃぐちゃにすりつぶす。 (もうダメだ。このままじゃ、飢え死にしてしまう!) 視界の隅に赤い髪を確認した次の瞬間、リュックは羽を広げソレに向かっていった。 【バーバラ 所持品:果物ナイフ ホイミンの核 ペンダント メイジマッシャー 第一行動方針:北へ向かう 第二行動方針:レナの遺言を果たす 第三行動方針:仲間の捜索】 【現在位置:台地中央山間砂漠南】 【リュック(魔獣化制御・身体能力上昇・ハラぺコ) 所持品:黄金の腕輪(進化の秘法) 第一行動方針:御食事】 【現在位置:台地中央山間砂漠南】 ※魔獣時の能力を行使可能(レベル3コンフュ・真空波) ※腕輪を失えば再び暴走の危険性有り。ただし腕輪を持ってしてもいずれ暴走あるいは死が訪れる ※暴走とは別に吸血衝動が現れ始めています ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV リュック NEXT→ ←PREV バーバラ NEXT→
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夢を見た――― 何人かの男が、私を囲む。 そして何かを言いながら、裸体の私を木の棒か何かで打つ。 そして出来上がった傷口に塩を擦り込まれ、幾数回と殴られる。 もはや意識は途切れ途切れ。 私はただ、引き離された娘だけを思う日々を過ごしていた。 痛みと、飢えと、渇きと、そんなものは些細なことだ。 『…つき…ね…』 私は上手く回らない舌でポツリと呟く。 閉まり切らない口の端からダラダラと涎が流れる。 …月音…無事なのか…? お前が無事ならば、父さんはそれで倖せだ。 腹を殴られ、口から血の塊が出た。 私はすでに視界が朧げとなった瞳で、前を見る。 『…いと…罪深き者達よの…』 私は口の端を吊り上げた。 男たちが棒状の物で私を打つ。 それでも、私は笑っていた。 『我が命尽きようとも…我が定めは尽きぬ…!…さぁ、貴様らのその純潔の手とやらで、この汚れた我を討ってみよ!我が黒血は大地を染め上げ、貴様らを末代まで祟ってくれる!…さすれば彼の地にも、平穏が訪れるであろう…!!!』 首を撥ねられた。 そこで私の意識は一度途切れる。 次に目覚めたのは森の中だった。 戦争は、とうの昔に終わっていた。 私が死んだ場所へ向かうと、そこにはひとつの石碑が立っていて、立派な祠が出来上がっていた。 その祠を守る巫女に話を聞くと、どうやら大昔の大戦で、自分の祖先が一般民間人の男を此処で惨殺したらしい、男はその際に祖先を呪ったらしく、祖先はその後謎の惨死を遂げ、男の呪いを恐れた一族は石碑と祠を立てたものの、数百年経った今でも呪いに怯えているという。 私はそんな巫女に向かってこう言った。 『安心なさい。呪いは消えた。これからアナタ方一族が、男のことをずっと語り継いで、もう二度とあんな馬鹿な争いが起こらないように努めれば、きっとアナタ方には幸せが訪れます』 それからあの巫女には会っていないが、風の噂じゃあの場所に、小さな村が出来たらしい。 そしてその村はこの上なく平和と聞いた。 『………』 要は天井を見上げる。 「おとーさん…?」 隣で寝ていた月音が寝ぼけ眼を擦りながら言った。 「おとーさん…?」 『何でもない…。何でもないんだ、月音』 要は娘の頭を撫でた。 そう…何でもない。 だが、これで十分だ。 何でもない、今この時が、実はいつよりも幸せなのだから…。 <了> 何故か人気なカナメ父さんのお話。 彼の人生は波瀾万丈かつトラウマの宝庫。
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15-40クリア、血色の真実進捗60%で解放 平均レベル:190 セーブポイント:2 緑色は敵、数字は倒す順番 宝箱回収と攻略を別々に行うことを推奨(MAP1) ワープ後は戻れないので注意 マップ1 ②を倒してスタミナを回復、③に進む ④を倒してスタミナを回復、⑤に進む 宝箱を回収しなければ、全敵撃破可能 マップ2 ②から進む前に泉は消費しておくこと(②を倒す前or倒した後戻って消費) ⑦から進む前に碑は消費しておくこと(⑦を倒す前or倒した後戻って消費) マップ3 左の敵はどちらから倒してもあまり変わらないイメージ(自分のパテとの相性次第) ロガを先に倒す場合 ①右の十字矢印 ②右に一歩進み、再び十字矢印 ③左下の十字矢印からロガへ 宝箱 A 金貨720K、レア黒曜石11 B 金貨720K、レア黒曜石11 C 金貨720K、レア黒曜石11 D 金貨720K、レア黒曜石11 E ダイヤ500 F 金貨720K、レア黒曜石11 G 金貨720K、精霊の星屑850 H 金貨720K、レア黒曜石11 I 金貨720K、精霊の星屑850 J 金貨720K、精霊の星屑850 K 金貨720K、精霊の星屑850 L 虹の結晶30、潜能の書特定ボックス10 M 黒き円卓の熱狂(レジェンドローブ体)、黒き円卓の審判(レジェンド宝器) N 黄金召喚券5
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【検索用 あくむ 登録タグ 2009年 UTAU あ 何卒P 曲 曲あ 蒼音タヤ 重音テト】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:何卒P 作曲:何卒P 編曲:何卒P 唄:蒼音タヤ コーラス:重音テト 曲紹介 曲名:『悪夢』(あくむ) 何卒Pの3作目。 歌詞 (動画より書き起こし) (あ~) だるくて 寝転んだのです 夢は ボクをすぐさまさらっていき 唸り声を 上げました (あ~) ぐるぐる 飛び交う 色彩 感情 悪夢は気だるさを吹き飛ばし 交換条件をよこしてきます すなわち ココロの 酩酊 不協和音 ボクには選ぶことが出来なくて 現実への覚醒を望みました (あ~) 冷や汗で起きたのです 選べなかったボクの中に今 両方が 残されてました (あ~) ゆらゆら 飛び交う 音波と 感情 悪夢はまだ心地よかったと 優柔不断を後悔します したがい カラダの だるさと 浮遊感に 身を任せて もう一度 寝転んだのでした コメント 名前 コメント
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あくむ【登録タグ あ 何卒P 曲 曲あ行 蒼音タヤ 重音テト】 作詞:何卒P 作曲:何卒P 編曲:何卒P 唄:蒼音タヤ コーラス:重音テト 曲紹介 何卒P氏3作目。 弱鬱ソング。 歌詞 (動画歌詞より転載) (あ~) だるくて 寝転んだのです 夢は ボクをすぐさまさらっていき 唸り声を 上げました (あ~) ぐるぐる 飛び交う 色彩 感情 悪夢は気だるさを吹き飛ばし 交換条件をよこしてきます すなわち ココロの 酩酊 不協和音 ボクには選ぶことが出来なくて 現実への覚醒を望みました (あ~) 冷や汗で起きたのです 選べなかったボクの中に今 両方が 残されてました (あ~) ゆらゆら 飛び交う 音波と 感情 悪夢はまだ心地よかったと 優柔不断を後悔します したがい カラダの だるさと 浮遊感に 身を任せて もう一度 寝転んだのでした コメント 名前 コメント
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寝ても悪夢、覚めても悪夢 ◆ncfd/lUROU ピピ、ピピ。 聞こえてきた目覚ましのアラームに、双葉杏は気だるげに体を起こした。 窓からは陽光が差し込み、杏に朝が来たことを教えている。 アラームを止めようとして、自分の部屋には目覚まし時計なんてなかったことに杏は気付く。 『自然に目が覚めるまでぐっすりと眠らないのは睡眠に対する冒涜だよっ!』とはかつて杏がプロデューサーに熱弁した言葉だ。 大方、隣の家の人がアラームを消し忘れていったのだろう。杏はそう結論付け、再び布団に潜り込もうとした。 そこで携帯が鳴らなければ、杏はいつも通りに二度寝をしていただろう。もちろん遅刻してプロデューサーに怒られるまででがワンセットだ。 布団から動かず腕だけを伸ばして、携帯を手に取る。画面にはプロデューサーという文字。 杏は一つため息をつき、しぶしぶその電話に出ることにした。 ピピピ、ピピピ。 通話を終えて、杏は布団からもぞもぞと這い出した。譲歩案としてプロデューサーに迎えに来させることには成功したし、飴を一袋まるごとくれるとなっては働かないわけにもいかないのだ。 アラームはまだ鳴っていた。既に隣人は家を出てしまっているのだろう。 パジャマ代わりにしていた『だが断る!』と書かれたTシャツを脱ぎ捨てる。その小さな身体が外気に晒される。 小柄すぎてブラジャーなどというものとは無縁のその上半身に冷たい朝の空気が触れ、杏は思わず身震いをした。 身震いといってもある部分が揺れることはない。ちなみに、大事な所は陽光さんが遮ってくれている。 十七歳にあるまじき身体を見て杏は嘆息した。別に胸の無さを気にしているわけではない。パンツを見られても気にしない花も恥らう乙女座が、そんなことを気にするはずもない。 ただ、欲を言えばもう少し身長が欲しかった。もう少し体重が欲しかった。 そうすれば、きらりに抱きかかえられることも、プロデューサーに強制連行されることもないからだ。 その流れできらり並に大きくなった自分を想像して微妙な表情を浮かべながら、杏は仕事着に袖を通す。 『働いたら負け』と書かれたそのTシャツを仕事着にしているのは世界広しと言えども杏だけだろう。そう言う意味ではこのTシャツも立派な個性である。 ピピピピ、ピピピピ。 食事や歯磨き、仕事の準備などを粗方終えた杏は、何の気も無しにテレビを付けた。 何やら大きなドラゴンが悪魔と戦っている。最近流行りの携帯ゲームのCMだろう。見知らぬ女性にレアカードを貸し出すメガネの男は心が広いなぁと杏は思った。 ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴る。プロデューサーだ。以前は杏に電話をかけてから慌てて家にきていたプロデューサーも、最近は慣れてきたのか杏の家に向かいながら電話をかけてくる。 パートナーとして仕事をしていくうちに培われた、杏が時間通りに起きるはずがないというプロデューサーからの熱い信頼の賜物だ。 はいはいー、とチャイムに答える杏の後ろで、テレビがCMからニュースへと切り替わる。 鞄とぬいぐるみを拾い上げる杏の耳に、ニュースキャスターの第一声が飛び込んできた。 『本日未明、●●県の民家にて、アイドルの城ヶ崎莉嘉さんの遺体が発見されました。死因は頭部を何者かに鈍器で殴られての失血死と見られ、警察は殺人事件の線で捜査を――』 ぬいぐるみが床に落ちる。聞こえてきた名前は、たしかに同じプロダクションに所属するアイドルのものだった。 振り返って画面を凝視しても、二度見しても、そこに踊る文字が変わることはなかった。 ピピピピピ、ピピピピピ。 アラームが、五月蝿い。今はそんな場合じゃないのに。知り合いが死んだっていうのに。 昨日莉嘉の顔を見たばかりだというのに。いつものようにカブトムシを捕まえて自慢していたのに。 そんな莉嘉が、死んだ。鈍器で何度も何度も殴られて。綺麗な金髪を血に染めて。 呆然とその場に立ち尽くす。さしもの杏も、身近な少女の訃報に何のショックも受けないわけはなかった。 ピピピピピピ、ピピピピピピ。 いつの間にか、隣にプロデューサーが立っていた。鍵を渡してあるのだから、家に入ってこれるのは当然だ。 だから、別にそれは驚くことではない。いつものことだから。けれども、杏は驚いた。プロデューサーがいたことに。プロデューサーが、”笑って”いたことに。 「プ、プロデューサー!?」 「おはよう、杏。ほら、仕事行くぞ」 そう言って杏の手を引き歩き出そうとするプロデューサーはいつも通りだ。 それが、怖い。莉嘉が死んだというニュースを、プロデューサーも見ているはずなのに。 「何言ってるのさ! 莉嘉が、莉嘉が!」 「知ってるさ。というより、杏も知ってただろう? だって……」 そこでプロデューサーは言葉を切って。表情を崩さないまま、言った。 「杏が殺したんだからさ」 ピピピピピピピ、ピピピピピピピ。 プロデューサーが何を言っているのか、杏には理解できなかった。 杏が殺した? 誰を? ……莉嘉を? 「……あはは、やだなぁプロデューサー。そんな冗談、おもしろくないよ?」 「冗談なんかじゃない。莉嘉を殴って殺したのは杏だよ。何度も何度も殴って、さ。 なあ杏。ニュースではただ殴られたとしか言ってなかったのに、どうしてお前は何度も何度もなんて思ったんだろうな?」 変わらぬ笑顔でプロデューサーが問いかけてくる。それに答えようとして、杏は答える術を持たないことに気がついた。 なぜなら、ニュースを見て、杏は自然とそう思ったからだ。自然とその光景が、莉嘉が何度も殴られる光景が、脳裏に浮かんだから。 何故なのか、なんてわからない。だって自然に浮かんだんだから。まるでそれを実際に見たかのように、自然に。 黙りこくる杏を見て、プロデューサーはさらに言葉を重ねた。 「それにさ、杏。人を殺して、しかも『寝て忘れよう』なんて、許されるわけがないんだよ。……ほら、莉嘉もそう言ってる」 そう言って、プロデューサーが何かを指差した。釣られてそっちを見てみると、そこにはテレビがあった。 その画面には、寝ている誰かが映しだされていた。いや、寝ているのではない。 倒れているのだ。金髪をところどころ赤く染めた少女が。 その少女が、ゆっくりと上体を起こし、杏の方を向いた。 血に濡れて、目を濁らせて、それでも杏を見据えて、少女は――城ヶ崎莉嘉は、口を開いた。 「許さないよ、杏っち」 ぽつりと、一言。普段の莉嘉からは想像もできない、ぞっとするほど冷たい声が、スピーカーを通して聞こえてきた。 そこで、テレビの画面は暗転した。テレビの音声が途絶え、アラームだけが部屋に響いていた。 その音は、初めよりも大きくなっていて。そこで杏は、ようやく気付く。 いつも通りのプロデューサーの、いつも通りじゃない部分。首元で輝く、金属質の光沢に。 「なぁ、杏――」 プロデューサーが、何かを言いかけた。言いかけて、爆音と閃光に遮られて、消えた。 後に残ったのは、崩れ落ちる首のない死体と、転がるプロデューサーの頭。 その頭がころころと転がって、杏の足にぶつかった。杏と頭の目があった。その顔は笑っていた。 アラームは、鳴り止んではいなかった。 ピピ、ピピ。 聞こえてきた目覚ましのアラームに、杏ははっと体を起こした。 窓からは陽光が差し込み、杏に朝が来たことを教えている。 嫌な夢だった。恐ろしい夢だった。いつもの杏なら、嫌な夢を見た後は寝直すのだが、そういう気分にもなれなかった。 人を殺したという罪悪感と、自身もプロデューサーも死ぬかもしれないという不安があんな夢を見させたのだろうと杏は結論付けた。 夢は夢でしかない。現実において杏がするべきこととは関係がない。生き残るためには、印税生活のためには、こんなところで死んでいられない。 そう考えていても、悪夢は悪夢だ。見せつけられたプロデューサーの死は、聞かされた莉嘉の怨嗟の声は、杏の頭に引っかかり続けていた。 アラームを止めて、ベッドから這い出る。這い出て、杏の動きが止まる。ギギギ、という効果音がしそうな動きと共に、杏はゆっくりと、おそるおそる目覚まし時計を見た。 杏は、血の気が引く音というものを初めて聞いた気がした。そして、思わず叫んだ。 「……寝過ごしたーっ!?」 目覚まし時計の短針と長針は、午前九時半を示していた。 【C-7/一日目 午前】 【双葉杏】 【装備:ネイルハンマー】 【所持品:基本支給品一式×2、不明支給品(杏)x0-1、不明支給品(莉嘉)x1-2】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:印税生活のためにも死なない 1:寝過ごしたーっ!? ※放送を聴き逃しました。また、レイナ様のように情報端末で放送の内容を確認できることを覚えているかは不明です 前:彼女たちの朝に奏でられるピアノソナタ・サーティーン 投下順に読む 次:私はアイドル 前:ファイナルアンサー? 時系列順に読む 次:熟れた苺が腐るまで( Strawberry & Death) 前:彼女たちは袖触れ合うテンパーソン 双葉杏 次:トリップ・アウト ▲上へ戻る
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バイドとは、 人類が生み出した悪夢。 覚めることのない悪夢。 …バイドとは… あらゆる存在への浸食を可能をとし、全ての存在に伝播し、 その数を方量なく永遠に増えゆく悪夢。 猛烈な攻撃衝動と極めて排他的な習性を持ち 人類を出現の度に絶体絶命に追いやる悪夢。 平行の世界すらも含めた多岐にわたる次元に伝播していく悪夢。 それが人類の創造した悪夢、バイドである。 そのバイドのニ種が暗紅の月が禍々しく照らす殺し合いの戦場に出現した。 1つの巨大な肉塊のあちこちにあるアワビを彷彿とさせる穴から筒状の触手をはやし、 上部に一瞬露出するコアに首輪を付けた、 見た者の生理的嫌悪感をひたすら掻き立てる体貌の地球外生命体が佇立している。 名はゴマンダー、大型バイドの一種である。 ゴマンダーはその場から行動することが不可能かつ あらゆる物質を滋養として取り込み限度なく成長するバイドである。 過剰な成長による死滅を防ぐべくゴマンダーはあるバイドを寄生させている。 寄生しているバイドはインスルー、超硬質金属にバイド体が付着して誕生したヘビ型の大型バイドである。 このインスルーがゴマンダーのエネルギーを適度に消費することで自滅を阻止している。 インスルーもまた戦闘で負ったダメージをゴマンダーのエネルギーを内部から吸収することで素早く再生する。 このようにゴマンダーとインスルーは共生関係にあり実質二体で一体のバイドである。 ゴマンダーとインスルーは首輪を付けられたが、 いかなる場所に存在しても、 いかなる状況に陥っても行動、習性、本能も変わらない。 ゴマンダーは適度に成長し、インスルーは本能のままに攻撃する。 それだけのシンプルな行動のみである。 【ゴマンダー@R-TYPE】 [状態] 健康 [道具] なし。 [思考・行動] 基本方針 成長 1 適度に成長する。 ※その他、備考 首輪は上部の青色のコアに装着してあります。 首輪が破壊されたらゴマンダーは制限により消滅します。 もう一つの制限により成長には限界があります。 直接触れた場合に対象がバイド化するかもしれません。 しかし制限によりバイド化する確立は低めです。 ゴマンダー本人は制限にまだ気づいていません。 【インスルー@R-TYPE】 [状態] 健康 [道具] なし。 [思考・行動] 基本方針 攻撃衝動に身を任せる。 1 敵を攻撃する。 2 ダメージを受けた場合はゴマンダーにもぐりこみ回復する。 ※その他、備考 首輪による制限で首を切断または首輪を破壊されたら消滅します。 直接触れた場合に対象がバイド化するかもしれません。 しかし制限によりバイド化する確立は低めです。 インスルー本人は制限にまだ気づいていません。
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覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS. (やめろ、やめてくれレッド) タケシは必死になって叫ぶ。なぜか声が出ない。 レッドは手にした八卦炉をゆっくりとタケシへと向ける。 タケシは身じろぎした。しかし体が鉛のように重い。動けない。 親友、とまではいかなくとも信頼していたレッドが何故こんな事をするのか タケシには解らなかった。 確かな事はただ一つ、レッドがタケシを見つめるその瞳が氷のように冷たかった事。 手にした八卦炉から放たれる光。そして、眩い閃光が視界を埋め尽くし。 痛みを感じる間もなくタケシの体は黒コゲになった。 ──はっ、と眼を大きく見開いた。 悪夢。 視界に広がるのは空。聞こえてくるものは、自分の息遣いのみ。 (・・夢?・・だったんだ。) そう思って安堵した瞬間。思い出したように右腕と背中に耐え難い激痛が走る。 「ぐぅ、あああああっ!!」 痛みのする方向へと視線を僅かに動かすと黒コゲになった右腕が目に飛び込んできた。 (違う、夢じゃない。確かにレッドは俺の事を殺そうとしたんだ) そして、咄嗟にワープスターを使って逃げ出した事を思い出す。 「ううっ」 その事実は身体の痛みと共に心まで深く突き刺さりタケシは呻き声をあげる。 「君、どうしたの?大変な怪我をしてるじゃないか」 「えっ」 唐突に声を掛けられ緊張に体が強張る。 振り返るとそこには紺色のスーツを来た20代前半だろうか? とにかく、タケシよりいくばくか年上の青年が立っていた。 「ごめんごめん、驚かせちゃったかな?近くを歩いてたら人の声が聞こえてきて 様子を見に来たんだけど」 夜明けにはまだ程遠い深夜、先程のタケシの嗚咽が辺りに響いていたらしい。 その男は足立と名乗り。職場の訓練で習った事があると言いタケシの火傷の簡単な応急処置をしてくれる。 本当は救急箱でもあればよかったんだけど、ここには何もないからこれで我慢してよ。 足立は手にした荷物から飲料水を取り出すとタケシに差し出してくれた。 「あ、ありがとうございます」 怪我の処置と水分を取った事でタケシは多少の冷静さを取り戻し、自分を助けてくれた男、足立と ここへ来てからのお互いの状況を簡単に語り合う。 「そんな事があったのかい。僕は君以外にはまだ誰とも出会ってなかったから、運がよかったのかなあ」 「俺も、未だにレッドが俺を殺そうとしたなんて信じたくないんです」 「ちなみに足立さんは殺し合いに・・。」 「とんでもない!僕はしがないただの刑事だからね。きっと生き延びるだけで精一杯さ」 「そうですよ、ね・・。なのに、なんでレッドは・・」 殺されそうになった事が甦ったのか、俯いて落ち込みだしたタケシの様子を見て 慌てて足立が話題を変える。 「そうだ!その、君達が使っていたポケモンっていうの? 僕は全く聞いた事が無いんだけど、よかったらどんなものなのか教えてくれないかな?」 「えっ?ポケモンを知らないんですか?」 ポケモンの事を知らない。そう話す足立の言葉に多少驚いたものの、 タケシはポケモンとは何か、どんな種類がいてどんな風に使うのか等を簡単に説明する。 「なるほど、なんだか話だけ聞いてもすごいねそりゃあ」 「そうなんです!特にその中でもすごいポケモンがいて!」 意気揚々と大好きなポケモンの事を語るうちにタケシはいつの間にか 自分が多少の元気を取り戻している事に気付く。 (俺を元気付ける為にポケモンの話を振ってくれたのかな? だとしたら足立さんに感謝しなくちゃいけないな) その時、足立はデイパックを軽く漁ると見覚えのある物を取り出した。 「ひょっとして、これが君の言っていたモンスターボールかい?」 そこには足立の手に収まる程度の大きさの上半分が赤、下半分が白に包まれた球状の物体。 モンスターボールが握られていた。 「そう、これですよ足立さん!普段はこの中にポケモンを入れておくんです」 「やっぱりこれが?僕の支給品の中に入ってたんだけど、最初なんだかわからなくてね」 じゃあ支給されているんだから何のポケモンが入っているのか試してみようか。 そう言い足立はさっそくモンスターボールを投げる。 「ピィカアアア!!」 眩い光の中から出てきたのは雷のポケモン、ピカチュウだった。 「ピイイカアア!!チュウ!!」 久しぶりにボケモンと出会えた事で痛みを忘れ笑みが漏れるタケシ。 そして足立は物珍しそうにピカチュウへと歩みよる。 「これがポケモン。初めて見たけど、いやぁ驚いたよ!」 「ええ、こいつはピカチュウって言って見た目はとってもかわいいけど、 雷が使えてとっても頼りになるやつなんですよ!」 「そうかそうか、頼りにねえ。それじゃあ早速試してみようかな」 「えっ?試すって、何を試すんですか足立さん?」 ピカチュウに対し足立は何かを呟く。その声はタケシには良く聞きとれなかった。 一条の『かみなり』が落ちる。 ──静寂── …。 後に残ったものは黒コゲになったタケシだった。その様子に静寂を破り笑い声が木霊する。 「ぷっ、ふふふ、ぶははははっ!!こいつはすごい!! 一瞬で真っ黒になっちまいやがった!!」 物言わぬ物体と化したタケシを蹴り飛ばしながら今までと打って変わった声で アハハと笑い転げる足立。 彼はタケシと会う前。最初は突然の状況に戸惑っていたが、自身の強大な力ペルソナが ここでも問題なく使える事に安堵し冷静さを取り戻すと、まわりを探索していたのだが。 タケシの悲鳴が聞こえてきたのはそんな時だった。 そして、遠目からタケシの姿を確認するとその腕と服装がボロボロになっている事に 気づく。その痛みに苦しんでいる様子に、おそらく何も出来ないだろうと目をつける。 だったら親切に近づくフリをして何か情報でも聞きだしてやるか。 場合によっては殺して道具の一つでも奪ってもいい。 そう思って声を掛けたタケシは足立に使い方のわからなかった支給品の説明を してくれたばかりか、その道具の実験にもなってくれた。 その事に感謝しながら最早誰かもわからぬ黒コゲの死体を見つめながら叫ぶ。 「くふふはははは!本当はなぁ、俺はガキが大嫌いなんだよ!!」 背後でピカチュウが悲しそうな顔をしたのは気のせいだろう。 『戻れ』 その掛け声でモンスターボールの中へとピカチュウを戻し回収する。 開始早々いいオモチャが手に入ったとほくそ笑む。 職場の左遷により稲葉市の片田舎に飛ばされた足立はそこで異能の力、 ペルソナに目醒め、その力を使ってマヨナカテレビを使い遊んでいたのだが、 最近多少の物足りなさを感じていたところだった。 しかし、ここはそんな足立にとって新たな刺激を与えてくれる最高の 遊び場(ゲーム)になる事だろう。 「さあて、これからどうしようか」 タケシのデイパックを拾い。鼻歌交じりに意気揚々とその場を後にする。 夢見た悪夢は現実となり永遠の眠りへと誘う。 【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】 【足立透@ペルソナ4】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×2+タケシのデイパック(支給品の中身は未確認) モンスターボール×1(ピカチュウが入っています) [思考] 基本方針:このゲーム(殺し合い)を楽しむ。 1:優勝して願いを叶えるのもいいかな。 2 今後タケシのような相手がいれば同じように利用する 殺すか殺さないかはその時考える。 ※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定 ※ペルソナ能力が使える事をすでに確認しています。 【タケシ@ポケットモンスターシリーズ 死亡】 【残り36名】 時系列順で読む Back とある廃人の記録 Next 赤の5、紅の15 投下順で読む Back とある廃人の記録 Next 赤の5、紅の15 GAME START 足立透 Next へっくしゅん Back とある廃人の記録 タケシ GAME OVER GAME START ピカチュウ Next へっくしゅん
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悪夢の幽霊都市(祥伝社) パラグラフ 誤 → 正 二四一 一二三なら、一三ってぐあいにな。 → 一二三なら、一〇三ってぐあいにな。