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「恋恋歌」は、巫女鷺著の連載小説、およびそれの二次創作。 (妄想)原作イラストはてぃんくる。 原作は2008年12月現在、Absolute Dark Areaにて連載中。 前期OP;moon story(歌手;UR@N) 前期ED;H2O ~utsusemi spica.~(歌手;ピクセルビー) 概要 巫女鷺が描く学園恋愛物。ヒロインとの出会いを機に、揺れる主人公の心情にスポットが当てられている。 作者の得意とするダークな作風と、リアリティのある揺れ動く主人公の感情が、根強い人気を呼んでいる。 また、作者にとって、初の一人称小説である。 ストーリー 両親を亡くして依頼、辛い過去を歩んで来た少女。 そんな少女との出会いをきっかけに、未知の心情を抱く主人公、愛川護。 彼のその心情に込められた想いとは一体…。 そして、謎に包まれた少女の過去とは…。 登場人物 主要キャラクター 愛川 護(アイカワ マモル) 妄想CV;不明(作中での朗読はカイザーメンバーの沙羅が担当) 物語の主人公。 中学卒業後、物語の舞台となる夜月町に宿替え。その町にある夜月高校に通う高校一年生。 気弱かつ冷静ではあるが、熱くなると自分では制御し切れない程に到る事も。 光との出会いをきっかけに、彼の心情は大きく揺らめく事となる。 霊 光(クシビ ルナ) 妄想CV;門脇舞以 今作のヒロイン。 自分に厳しく、他人に優しい女の子。 両親を亡くして以来、養護施設で暮らしている。 彼女の過去を隅から隅まで知る者は、未だ居ない、謎に包まれた少女。 サブキャラクター 用語解説
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「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 実況パワフルプロ野球2012 【じっきょうぱわふるぷろやきゅう にせんじゅうに】 ジャンル 野球・育成 対応機種 プレイステーション3プレイステーション・ポータブルプレイステーション・ヴィータ 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミデジタルエンタテインメント(パワプロプロダクション) 発売日 2012年7月19日決定版 2012年12月13日 定価(税込) 【PS3】通常版 6,980円決定版アップグレードパック 2,500円【PSV】パッケージ版 6,480円ダウンロード版 5,980円決定版アップグレードパック 2,500円【PSP】パッケージ版 5,250円ダウンロード版 4,780円 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 賛否両論 ポイント 打撃や守備の仕様変更が賛否両論ソーシャルゲーム「パワスタ」旧作とは違いギャグ要素の強いサクセス第一世代を贔屓し過ぎたストーリー 実況パワフルプロ野球シリーズ 概要 評価点 問題点 賛否両論点 野球システム サクセス 満通万大学の描写 ソシャゲ要素 総評 余談 概要 おなじみパワプロシリーズの2012年版である。PS3になってから3作目。本作からPSVITAにも対応している。 前作『パワプロ2011』からパワファーム、サクサクセスを引き継ぐ。 評価点 サクサクセス、パワファームの利便性が増した。 サクサクセスはスキップ機能が追加。姫野カレン襲来などは更にサクサク出来るようになり繰り返しプレイの利便性が増した。 パワファームはどの選手を登録・抹消するか完全にプレイヤーが決められるようになった。これによって、(特にサクサクセス出身の)弱い選手が枠を取ってしまうことがなくなった。 また『2011(決定版)』から選手を送れる。特に2011決定版の戦国編では強い選手が容易に作れるため、下手に今作出身の選手を用意するよりも、引き継いだ選手だけでチームを組んだ方が強くなりがちという点はあるが、改めて選手を作成する手間が必要ないのは非常にありがたい。 守備のもっさり感を生んだとして批判が多いプロスピのリアルなモーションであるが、パワプロという二頭身グラフィックで表現したことは特筆に値する。 特に、一塁手のワンバン送球の捕球や、クロスプレーでランナーが捕手のタッチを掻い潜る場面などは上手く再現できている。 強制捕球動作も守備が苦手なユーザーからはこれまでのシリーズと比べると捕球できやすくなったという声もある。 守備に関して総合的には、実プレイ上は批判も受けたが、モーション自体は高く評価されたといえる。 あおいのマリンボール、みずきのクレッセントムーン、猪狩のライジングショット・キャノンにエフェクトがついた。 また、クレッセントムーンがマリンボールに比べて非常に強くなった。 打撃システムが大幅に変化。今回は打つ側に変化球の球種や変化量が表示されるようになった。 これによりバットにボールを当てるのがやりやすくなった。 cpu難易度「ふつう」までなら三振を取りやすくなった。 2ストライク時に釣り球を投げると高確率で三振が取れやすくなり、二桁三振も可能。 但し、「つよい」以降は今まで通り取りづらい。 「決定版」で追加されたパワフルナインは代表チームを選び、3人の選手を育成しながら育てていくモードでそれなりに好評。 慣れればスーパーエース級もある程度安定して作れるようになるが、後述するコナミエフェクトを強く実感する事も。 しかし、守備はオートではないので、守備がなれないライトユーザーは大差が開いて負けてしまうことも多々なってしまう。 メシライフと呼ばれたマイライフは、性格、ミッションの追加、チームメイトとの遊び、奥居イベントの追加、兼任コーチ可能など少しだけマシになった。 今作から性格設定が出来るようになり、選手寿命を延ばすアイテムも登場。これで選手の能力の上がりにくさや年数による劣化がある程度緩和出来るようになった。 彼女候補は前作の3人(長谷川朋美、南沢ゆい、八代麻耶)に加えて奥居亜美、園田舞子、平岡あやめが追加された。これらのキャラクターやイベント自体は高評価。 また以前までのマイライフと違い、奥居がかなりの良い人として描写されている。 これまでの作品では「明るく朗らかで悪い奴ではないが、かなり脳天気なお調子者」といった可もなく不可もないキャラ付けだったが、今作以降は主人公が練習や趣味に誘えばどんな時でも笑顔で付き合ってくれたり、奥居イベントも主人公と二人で趣味を楽しみつつお互いに上達していくという微笑ましいものであったり、主人公が彼女候補と恋仲になれるようサポートしてくれたりと、色々な場面で嫌味な所が一切無い好青年として描写されている。それでいて後述の能力上昇の効率も凄まじい為、本作から野球が上手くて性格も良い奥居に惚れ込んだという意見も少なからず存在する。 また本作は奥居と一緒に練習すると効率が良く、練習を続けると自分も強くなり、奥居自身はなんと練習を一回行う度に、最低でも能力値のどれか一項目の数値が1アップする。その為、奥居をオールA+どれかSという大正義選手に育て上げるプレイも可能。これも奥居に惚れ込んだファンが増えた要員の一つと言えるだろう。 二軍選手の査定が良化。 一軍での成績に左右されにくい守備・走塁面の基礎能力査定が大幅に変更され、少なくとも旧作に比べればかなりマトモな査定となっている。 守備・走塁だけならば一軍クラスに匹敵するという選手も増加。 決定版では応援曲作成が復活した。 問題点 選手顔設定に使えないものがある。 特に山口、中之島、九十九、シブヒデ、するめ大学のサダメナインは全員分のサクセス顔が作られてた事が解析で判明しているにもかかわらず実際のゲームには登場していない。 更に、『2011』で使われていたサクセスキャラの固有選手がほとんど削除。雅の顔設定などは人気が高かっただけに、引き継ぎや流用が無かったことを惜しむプレイヤーが多い。 こちらがリードしている上で終盤の回に来ると敵のCPU難度が異常に上がる現象が露骨。 『ウィニングイレブン』シリーズなどにもある現象な事から「コナミエフェクト」と俗称されている。 野球ゲームだとCPUの采配次第で「どこへ投げ込んでもきっちり打ち込む」という事が出来るため、どこへ投げても一緒という現象が起こりえる。 また相手チームからヒットの連打をくらった時が一番ひどく、本当にどこに投げても一緒である。いつものパターンで三振や凡打をとれていた投球のパターンが相手の連打をくらった時にはあっさりとヒットやツーベースを打たれ大幅な失点をする事もザラにある 観戦モードでも当然のように発生するため、試合は毎度のように打ち合いに。 ライジングキャノン取得の難易度が非常に高い。 2回目の秋季大会決勝戦までに勝ち進み、チームメイトとなった猪狩と一緒に球速の練習を行って(球速練習にいない時は当然取得出来ない上、猪狩との練習機会はたったの一回)ここまでこぎつけても猪狩相手に凡打すら許さない「三振」を取らなければいけない。 その代わり、過去作と比べて失敗したときのリスクが緩く、やる気が下がるのみとなっている(過去作では野球人生が終わったり、大怪我を負う等リスクが大きかった)。 開幕版ではクレッセントムーンがサクサクセスでないと手に入らない。 前述のように本作のマイライフはいくつか要素は追加されたものの、結果的には前作とほぼ同じ内容。内容の薄さや、大半の仕様が改善されていないこともほぼ前作と同じ。 攻略本では「奥居イベントを増やせて良かった」と語られているが、奥居なんかどうでもいいから以前の仕様に戻せという意見も多い。 また『2011』から引き続き登場するキャラクターとのイベントについては、ターンを消費しないランダム発生だったのが、ランダム発生で最初のフラグを立てた上でターンをわざわざ消費しないとイベントが発生しなくなったという新たな問題もある。 決定版でアレンジチームを用いてオンライン対戦をする場合、同種ハードの『2012決定版』で作った選手しか使えなくなった。 難易度の低い『2011』や、改造ツールが存在するPSP版で作った選手を送り込んでアレンジチームを組むという行為が横行したためと思われるが、真っ当に選手を作っていたプレイヤーからは当然非難された。 開幕版で作った選手が使えなくなったというのも大きい。 賛否両論点 パワスタやシリアルコードなどで手に入るリンクアイテムに100%天才型が現れる「天才の入部届」や、ダイジョーブ博士の改造手術が100%成功する「ダイジョーブの成功手形」等の強力なアイテムが追加された。これまでのパワプロのランダム性が損なわれるという意見も根強い。現在は配信終了してるのでこの意見は皆無となったが、逆に珍しいアイテムはもう手に入らないということになる。 マイライフが以前のシリーズのように昼・夜ごとに1ターンではなく、1日1ターンのままとなっている。 これはこれでテンポが良いとも言えるため改悪とは言い切れない。 奥居の結婚条件が「主人公が別れた恋人・嫁を奥居に紹介する」という寝取られならぬ「寝取らせ」になっている。 奥居自体は元彼女と主人公が恋仲だった事を知らない事や、歳の離れた妹を紹介してくれるので嫌味がないのは救いか。しかし、もっとマシな条件はなかったのだろうか…。 野球システム バットを振るタイミングや芯の場所が非常にシビアになり凡打が出やすくなった。 内角球を引っ張り外角球は流すようにしなければ安打は出づらい。これはリアリティが増したという意見もあるが、打ちにくくなってパワプロらしくないという意見もある。 スローボールが廃止された代わりにストレートに「全力ストレート」が追加。 誰でもノビのある直球を投げられる事は賛否両論。CPUにはあまり有効ではないが対人戦ではキャラの個性を無くしかねない。 また体感球速が異常に速くなるため、速球派ピッチャーの投げる140km/hの変化球よりも軟投派ピッチャーの投げる135km/hの全力ストレートの方が速く見えるのは不自然ではないかとも言われる。 普通のストレートが若干弱体化しているのも賛否分かれる原因か。 また『プロ野球スピリッツ』チームの参加で改革が進められていったが、賛否両論になっている部分も。 今作から守備システムに様々な強制捕球動作が追加などといった数々のモーションが導入された。リアリティが増したが、そのせいでもっさりになった。 プロスピらしいリアルさがあって良い、パワプロ体型でもっさり守備をやりたくないという意見があり賛否両論である。以下、もっさり守備として批判された点。 内野ゴロの処理の際、従来のパワプロシリーズでは「ゴロを捕球→目的の塁に送球」とスムーズに行っていたのに対し、本作は「ゴロを捕球→体勢を整える・ボールを握り直す→目的の塁に送球」というモーションが入るようになり、内野安打が増加。 ダイビングキャッチでゴロを捕球しても立ち上がって送球するまでが非常に遅く、これまた内野安打が増加する事態を招いてしまっている。 強い当たりの内野ゴロが飛ぶと、真正面でも逸らすことが多い。しかもそれがエラーではなくヒットと記録されることが多い。 投手の特殊能力である打球反応○を持っていてもほとんど役に立っておらず、ボテボテのピッチャー返しの打球でも後逸することも多々ある。強い当たりなら言わずもがな。もう、ピッチャー返しの打球が飛んだら全部ヒットだと思ったほうが良いレベル。 決定版では強制捕球動作を軽減する事が出来るようになったため、多少改善された。 基礎能力、特殊能力の仕様が『2011』から更に変更。 実在選手に付けられる事が少なかった「守備信頼感」「連打○」などいくつかの特殊能力が削除。 旧来の作品では野手の守備適性はメインポジション1つ+サブポジション2つまで(*1)、サブポジションの守備力は特殊能力の「サブポジ(2~4)」で上下という仕様だったが、本作では3つ以上の適性を持てるようになった。 また、旧作ではサブポジションの守備力は「サブポジ」の数値に合わせて一括で設定されていたが、本作では守備位置ごとに守備力が設定されるようになった。 投手の変化球がいくつか仕様変更。 チェンジアップは変化量が激減した代わりに、変化レベルに応じて体感球速が大きく変化。高レベルになるとタイミングを合わせる事が極めて困難になり、対人戦で効果を発揮するように。 サークルチェンジはフォーク系変化球からシンカー系変化球に変更。そのため、『2011』から送ってきた選手がサークルチェンジを習得していた場合、サークルチェンジがフォークに変更されるように。 ちなみに『プロスピ』は巨人贔屓と呼ばれる事が多いが、本作のパワプロも巨人が大正義である。 対人戦で真価を発揮するマシソンや、全体として打撃力がデフレ気味なのにやたらと能力が高く、捕手としても高水準の阿部などは対人戦においてかなりの脅威。 決定版では更に強く、ペナントを回すと初年度からしばらくは巨人がぶっちぎりで優勝し続ける。シーズン90勝はザラ、シーズン100勝することもままある程。 癖のあるバランスだが、前作『2011』の超高打投低のバランスが賛否両論でポテンヒット連発だったよりもマシという意見もある。 決定版ではバランスが少し良くなっているが、裏を返すと開幕版をベータ版として売る商法ではないかと思われてしまった所もある。 サクセス 本作は大学編だが、1年半で終わってしまう。前作は1年だったので半年多くなったが、全盛期の半分の期間である。 短い方がテンポがあって良いという意見や長い方がストーリー性があるという考えの人もおり、賛否両論。 なお本作はサクセス全体のボリュームこそ減っているもののイベントのテキスト量は旧作の『13』と同じぐらいの濃い内容となっており、ストーリーに関して言えば短くは感じない。 人気の高いキャラクターを集めただけあって一定の評価は得ているものの、当時は真新しさがない、性格の改変が受け付けられないという意見もあった。 彼女候補はエミリ=池田=クリスティン(パワプロ10)、七瀬はるか(パワプロ9)、川星ほむら(ポータブル3)とどれも過去作のキャラに後付け設定を混ぜての再登場である。 他のキャラも松倉&香本、駒坂、加山、九十九、シブヒデ、アルヴィン、するめ大学のサダメナイン、滝本、久方など過去作キャラがかなり多い。 第一世代以外のキャラはほとんどサクセスに登場しない。 本作のサクセスがマンネリと言われた最大の要因とも言える。上記の通り過去作キャラは多いが、実際は猪狩守、滝本、久方、早川など主に第一世代の活躍がメインである。そのため、それ以外のキャラは極めて扱いが悪い。 後述の万通万大学では橘みずきと六道聖が一応登場するが、やはり非常に出番が少ない。みずきはまだマシな方で、六道に至ってはなんの活躍もせずに物語から消える。出す意味はあったのだろうか....? 第二、第三世代のライバルキャラである友沢、東條に至ってはなんとランダムイベントでしか登場しない。しかも確率が低いため、普通にプレイしても一度も登場しない事も珍しくはない。 七瀬はるかが『9』以来久しぶりに登場したが、大学デビューしたのか雰囲気が変わりかつての大人しい性格はどこへやら、大きくはっちゃけた性格になっている。後述の野球マンに仕立て上げた元凶でもある。 話し方も以前の敬語口調から一転してですわ口調の普通の喋り方になっており、違和感が強い。確かにお嬢様という設定ではあるのだが...そのため、当時のファンからは「同姓同名の別人」扱いを受けていた。 一応フォローしておくと彼女は『9』の頃から過激な発言もときどき行う不思議ちゃんといったキャラであり、そこまで別人と言えるほどに雰囲気が変わった訳ではない。真面目で大人しいイメージが強かったため、ギャップが大きかったのである。 シリーズにおける大学編はそもそもパラレル色が強い内容で、高校編やプロ野球編に比べるとキャラの性格が大きく変わる(『11』のみずきも昔は違和感を感じたユーザーが多かった)などという事がよくあったため今更細かい部分に突っ込むのも野暮という所はある。 満通万大学の描写 更に賛否が分かれるのは早川あおいが所属する「満通万(マンツーマン)教育大学」である。今までの設定では『9』の恋恋高校で七瀬はるかや仲間達の支えで甲子園出場署名を出してもらい、その後に千葉ロッテマリーンズに入団した後(『7』)、キャットハンズに入って(『10』)その後引退した(『14』」)という流れとなっている。 本作の世界線ではプロ入りせず、体育教師の道を歩むという設定になっている。ここまではまだいいのだが……。 満通万大学の新監督、気合充実(きあいみつみ)が女性スポーツ選手を憎んでおり、あおいをマネージャー転向させ野球選手として活躍させないという方針を取る「悪役」として登場。顔にメイクをしており、ヘヴィメタルのバンドのような見た目。 『正義の反対は別の正義』という黒野博士(パワポケ7)の発言などどこに行ったかというほどの小悪党である。 ストーリーはギャグ満載のカオスな内容で、良くも悪くも旧作のシリアスな作風とは全く違った作りになっている。これも『9』のファンからすると賛否両論であった。 あおいははるかによって「野球マン」スーツを着せられケツバットの「制裁」を行う気合と手下達に勝負を挑むが、その勝ち方がマリンボールを股間に叩き込むというかなりムチャクチャな展開。『5』時代の極亜久商業が誇っていた伝統のデッドボール戦法(反則スレスレの外道戦法)そのものである。しかもこれを手下が現れる度に毎回行う。段々悪役のはずの監督側が可哀想に見えてくる。 みずきと聖は『13』の時のように聖タチバナ学園に通っているが本作ではあおいと既に知り合いというパワプロ11に近い設定であり、野球マン2号、3号になって助けに来る。当然みずきたちも「ライズボール気味球」を股間にデッドボールする。 敵コーチが飛び跳ねながら学校を出ていき突如失踪したと校長から淡々と伝えられるシーンなど、劇中ではこれらは基本ギャグチックに描かれておりそういう話だと割り切れば笑える点も多い。問題は旧作のシリアスな展開と本作のギャップがあまりに強すぎたことである。 その他『9』の「女の子だから野球させない」云々の展開を引っ張る流れに対しては二番煎じという意見があった。 元の恋恋高校編のストーリーが非常に評価されているだけに今作の安易な展開にガッカリしたファンも。 ソシャゲ要素 コンシューマゲームだが、本作は「パワスタ」というソーシャルゲームが追加されている。 この試みは前代未聞で、当時は毎日プレイしてスタミナを消費させる仕組み自体を嫌悪する層もいた。ある意味、本作最大の賛否両論点と言えるかもしれない。ちなみに、PSP版では追加されていない。 他のモードでも使えるアイテムを配信しており、アイテムの為にパワスタをプレイする層も。「決定版」ではデータ引き継ぎが可能で、パワポケのキャラ(『6』のほるひす等)が登場している。 なお野手に守備範囲はなく、投手1人と野手8人居ればデッキが組めてしまえる。 その為、ソーシャルゲーム単体としては可もなく不可もないゲームとなっている。 なお現在は『2012』でのパワスタモード配信は終了している。そのせいで今から本作をプレイしても意味のないモードになっている。 パワスタから送らないと使えないリンクアイテムは現在もう通常の手段では入手不可になっている。 中には旧作に関連するカードやメインキャラが不良のコスプレをするカードもあり資料としても面白そうな内容であっただけに、これらがもう見られないのは残念である。 総評 今作から野球パートが現在の仕様に大幅改革されたが、当時は賛否両論で『13』を思い出させる作りだとも言われた。 第一世代をまたメインにしたサクセスは当時ではマンネリ気味とする人が多く、一部のキャラの追加設定も人によっては受け付けないという意見があった。 しかし野球バランスは特に目立つ難点はなく、過去キャラ満載のサクセスも現在としては新鮮に楽しめる内容である。 対人戦を主に楽しむプレイヤーからは比較的好評、選手を作ってCPUを相手にしたり観戦モードで眺めて楽しむプレイヤーからは不評といった所。 ゲーム自体にそこまで大きな問題点はなく新規なら十分に楽しめるが、シリーズファンから見ると細かい難点がありイマイチな評価を受けた作品である。 余談 『2011』のサクセスにおいてソーシャルゲームの話題が度々出ていたが、それが本作のパワスタ導入の伏線ではなかったのかと推測する人も。 コンシューマーゲームにソーシャルゲームを入れているゲームは他にも『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』がある。 決定版商法 決定版商法への批判は大きいが、アップグレードとして安価で移行出来るようにはなっている。 ただしそのせいで「決定版を買うより、中古で開幕版を買ってアップグレードした方が安上がりではないか」という話も出て来て本末転倒になっている。 『2011』での復活から叩かれていたが本作でもやはり叩かれ、売り上げが大幅に落ちてしまった。 『2013』では決定版販売を止めるという事を大々的に売りにしていたが、本末転倒ではないかという意見もあった。 パワスタはその後PS3/PSVITAで独自にダウンロードソフト「パワプロスタジアム」として配信を開始していた。 『パワプロ2013』との連動もあったが、2014年9月3日にサービス終了となった。 パワスタで使用されたイラストはパワプロアプリやパワフェスに流用された。
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ブランド名 嬬恋高原ビール 企業名 有限会社 浅間高原麦酒 所在地 群馬県吾妻郡嬬恋村大字大笹2193-27 公式HP http //www.tsumabru.com/brewery_Files/brewery.html 公式ブログ - Twitter - Facebook https //www.facebook.com/pages/嬬恋高原ビール/215568891813048 特徴 主な商品 メルツェン スタウト エール ピルスナー ホワイト 直営ビアバー・レストラン 嬬恋高原ブルワリーレストラン ・公式 http //www.tsumabru.com/restrun_Files/restrun.html ・食べログ http //tabelog.com/gunma/A1004/A100402/10000470/ TOPIC 平成25年度 群馬県経営革新計画 成功事例集 ( 2013年 群馬県産業経済部 商政課 ) http //www.gunma-keiei.jp/ichiran/asamakogen.html 魚拓
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パワフル高校グラウンドには、ピンクと白のユニフォームがあった。 「さぁ、しまっていこう!!」 ボクは声を張り上げて、仲間達に叱咤を入れた。試合は6回恋恋の優勢で3-2で、ワンナウト2、3塁。 一打で逆転の場面。しかし、ボクの調子は良く、特にストレートは走りに走っていた。 キャッチャーからのサインはマリンボール―――、ボクはゆっくりと首を横に振った。 今日のボクのストレートならこのバッターを抑えられる。今日のストレートは過去最高の調子だ。 キャッチャーのサインがストレートに変わると頷き、身体を沈め、捻る。 踏む込む足、しなる腕、返す手首から繰り出したストレートはしかし、 キィィィンッ!! 「!?」 右中間を深々と破った。ランナーは次々と帰り、バッターは三塁に達した。 4-3。逆転だ。結局これが決勝点となり、試合に負けた。 「あおいちゃん、どうしてストレート投げたんだよ」 キャッチャーが試合後すぐに声をかけてきた。 「・・・ボクの今日のストレートなら抑えられると思ったから―――」 そう。それ程に調子が良かったのだ。だが、しかしキャッチャーはそんなあおいちゃんを拒絶するように言った。 「あおいちゃんは女の子なんだからさぁ。ストレートは勝負球に出来ないって、絶対」 「ぇ・・・」 「正直言ってさ、力が無いんだよ。今日は少し力があったみたいだけど、俺ら男子のストレートと比べたら軟弱だし」 「・・・・・・・っ」 ボクは何かを振り切るように走り出した。キャッチャーの待って、という声を無視して、闇雲に走った。 「はぁ・・・はぁ・・・」 着いたのは公園だった。少し夕暮れのかかった公園のベンチに座り、ボクは唇を噛み締めた。 どうして? どうして女の子は男の子に勝てないの? 女の子はどうして、力が弱いの? 意味の無い疑問を投げかけて、そして潰していく。 結局女の子は男の子にいつか負ける・・・イヤだ。負けたくない・・・! どうして? どうして、ボクは、 「女の子に生まれてきたんだろ・・・・・・・・・。男の子に、生まれてくれば・・・」 愚痴にも近い幻想を吐いて、ボクは俯いた。しかし、そんなボクを無理やり叩き起こした声があった。 「Oh! 今、言いましたね? 男に生まれたいとっ!」 後ろの茂みからジャンプして飛び出してきたのは老人で、その老人は笑いながら言う。 「申し遅れーました。私はチョッピリダイジョーブと申します。早速ですが、貴方は男に生まれ変わりたいのですね!?」 「あ、え・・・ええ、まぁ」 「OK! カモン、ヒドー君!」 突如白いお化けが現れ、ボクを拘束して、薬を嗅がせた。 「な、にを・・・・」 「大丈夫でーす! 私は貴方の夢を叶えるサンタさんでーす!! ヒドー君、さぁ、私のラボへ、れっつごー!!」 「ギッ!」 ラボ。 「おー、失敗してしまいましーた! ドンマイ、ワターシ! さぁ、ゲドー君、戻してきなさーい!」 「ギッ!」 公園。 「ん・・・・あれ・・・・・・ボク・・・何してたんだ・・・・・ろ・・・?」 目覚めて早々、どうして寝ていたのかよりも何か違和感が身体にあることに気を取られた。 いつもは無い何かが下腹部にある。ボクはおそるおそるユニフォームのズボン越しに手を触れてみた。 「っ~~~~~!?」 ボクは慌てて――全速力でトイレへとかけこんだ。個室へ入り、大きく深呼吸して開けたことの無い前のジッパーを恐る恐る下げ、パンツから違和感の原因と思われるモノを取り出した。 「!?」 出てきたのは、男のアレだった。なぜか大きく反り返っており、生々しく存在を誇示している。 「え? え!? なに、え、どうして!?」 もしや、と思って自分の秘部に指を当ててみる、しかし、秘部はちゃんとあり、しかし男の秘部もあった。 「ど、どうしよ・・・・」 頭を抱えて唸る。悩みに悩んでも解決する方法など出るわけもなく、しだいに興味はアレに向いていった。 「こ、これが男の子の・・・・」 まじまじと見つめる。アレは皮を被っており、しかし大きく勃っている。以前友人のみずきちゃんに見せられたエッチな本にはこの状態の皮を剥くと赤色の亀頭、という部分が出る場面が載っていた。 唾を飲むこみ、何度も躊躇った末にボクは恐る恐る手を伸ばした。 「ぁ・・・」 熱い。本当に自分に生えてるのとは思えないくらいにソレは熱を持っていた。 握った手で皮を握りゆっくりと剥いていく。 「んっ・・・」 もどかしい快感とともに皮が剥けて亀頭が露になる。さらにアレは勃起して、何だかムズムズした気分になっていく。 興味津々と言った風にぼー、と見つめていたが、しばらくして大きく横に首を振る。 「と、とりあえずこのままじゃ帰れないよね・・・・」 ボクのアレは完全に立っていて、どうにか鎮めないと帰れそうに無い。 「こ、擦るんだよね・・・」 みずきちゃんの見せてくれた本通りに、ボクはゆっくりと上下に擦り始めた。 「んっ・・!? ・・・・ダ、ダメ・・・!」 ボクは咄嗟に擦るのを止めた。 ・・・か、快感が強すぎるよぉ・・・! ボクは未だかつて味わったことの無いとびきりの快感に身を振るわせつつ、しかし余りに強すぎて躊躇った。 しかし、アレはさらに元気を増し、ピンと勃起している。 止めようとするが一度溢れ出した性欲は抑えられず、おそるおそるボクは上下に擦るのを再開した。 「んっ・・・・くっ・・・・あ・・・ん・・・・」 止め処なく快感が溢れ、少し立つと透明な液体が尿道から姿を現した。そして、それが潤滑油となり、さらにスムーズに上下運動をさせる。 「手・・・とまら・・んっ・・ないよぉ・・・ああっ・・・」 手が止まらない。もはや意志とは無関係に手が動き、乱暴に力強く上下に動かしていく。 「あっ・・・・ダ、ダメ・・・っく・・・き、気持ち・・・良すぎてっ・・・おかしくっ・・・・んんっ・・・!」 息が荒くなり、しだいにアレのことしか考えられなくなる。 「やっ・・・な、なにこれっ・・・・ん・・・出そう・・・・なにか・・・あっ・・・出そうっ・・・・」 涎を垂らし、虚ろな目でアレを擦り上げていく。クチュクチュと水音が鳴り、トイレの中に反響していく。 ボクは出そうで出ないムズかゆい感覚を振り払うために、一気にスピードを上げた。 「ひゃんっ・・・! ら、らめぇ・・・出る・・・出ちゃうよぉ・・・・お、おちんちんから出ちゃうよぉぉぉ!!」 嬌声と共に、白濁液がボクのアレから出た。壁にまでかかり、白い跡を残す。 「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」 火照った身体から、荒い息を吐き出して、ボクは壁にへたりこんだ。 そして、これが快楽漬けの毎日の、始まりだった。 夜は静けさを伴って流れていく。車の走る駆動音が時たま静けさを止めるが、それは一時に過ぎず、夜は静寂を取り戻す。 「ん・・・あ・・・くふぅ・・・・・」 そんな静寂の夜の中に、何故か室内だというのに水音が響いていた。チュクチュクと断続的にリズムを刻んで、その度に嬌声を混じらせる。 室内は野球用具と机、それにベッドがある。そのベッドの上から水音が部屋に染み入っていた。 「だ、だめ・・・・だめなのにぃ・・・・」 ベッドの上では少女が自慰行為に耽っていた。だが、それは女性の自慰行為でなく、男性の自慰行為―――、 反り返った剛直を、少女はハーフパンツをずらした状態で小さな両手を使い上下に擦っていた。 その動きはどんどん加速して乱暴になり、その度に甘い声が彼女の口から出て行く。カウパー汁は亀頭を包み、さらには垂れて来ていた。 「だめだけどぉ・・・あっ・・・や、やっぱりぃ・・・き、気持ち良いぃ・・・・良いよぉ・・・」 水音はジュクジュクと掻き回すように響き、甘い嬌声は熱を帯び、あるはずのない肉棒は愉悦して完全に勃起する。 「い・・・あ・・・あぁ・・!!」 ドピュッと効果音が聞こえそうなほどの勢いで少女はベッドに白濁液を吐き出した。 「はぁ・・・はぁ・・・はあ・・・」 少女は荒い息を整え、ベッドにかかる白いアレを見ると、溜息をついた。 「また・・・やっちゃった・・・」 少女――早川あおいはオナニーを止められなくなっていた。 早川あおいは恋恋高校の生徒だ。成績もそこそこで、運動神経は抜群。野球部に所属しており、しかしれっきとした女の子―――なのだが。 「はぁ・・・」 あおいちゃんは溜息をついた。下腹部を摩って、げんなりする。 結局あれから三回もしてしまった。・・・女の子なのに。 「はぁ・・・」 さらに溜息を重ねる。が、しかし出さないと勃起が収まらなかったことも事実だ。 「どうなるんだろ、ボク・・・」 三回目の溜息を吐き出して、あおいちゃんは道を歩き駅へと向かう。 今日は朝練習だ。なので、朝のラッシュアワーに巻き込まれなければならない。 陰鬱な表情で駅に着いた彼女は定期券を通して、丁度良いタイミングで来た電車に乗り込んだ。 位置はドアの所で、丁度手すりが着いているボクの指定位置だ。 いつもどおりに電車に乗る。緩い振動を感じながらぼんやりと窓を見る――、 「・・・!?」 満員電車の中、あおいちゃんは叫びそうになるのを必死に堪えた。 ち、痴漢・・・・!? 手がお尻をさわさわと触っているのを感じる。もちろん彼女は手で、カバンでそれを払う。 だが、悲鳴を上げないあおいちゃんをいいことに、動作は大きくなり、ついには胸にまで伸びてきた。 いい加減我慢の限界だ。そう思って手首を掴み捻り上げようとした時だ。 男の手が、肉棒の所を擦り始めた。 「ひゃんっ・・・!?」 嬌声を上げてからあおいちゃんは慌てて口を押さえた。幸い電車が交錯する音に掻き消されたようで、安堵して胸を撫で下ろす。 だが、相変わらず男は肉棒の部分を擦っている。 だ、だめぇ・・・それ以上されると・・・・! ムクムクと大きくなるのを感じてあおいちゃんは暴れてでも抵抗しようとするが、 「あおいちゃん、俺だよ・・・」 「ぇ―――」 馴染みのある声。矢部君と共にいる、そしてボクの一番の理解者でもある声―――。 「昨日、偶然トイレであおいちゃんを見たんだ・・・。この、おちんちんもね」 手は擦るのを止めて、下着ごとアレを掴み、しごき始めた。 「や、やめてよ・・・!」 「コッチの方はそう言ってないみたいだけど?」 手は予想以上に彼女に快感を与えていた。的確に裏スジを擦り、ピストンのリズムを変えたりと、完全にあおいちゃんをコントロールしていた。 しだいにあおいちゃんの口から嬌声が漏れ始める。それを見計らってか手は下着を一気にズリ下ろした。 「・・・・!?」 ピンと完全に勃起した剛直がスカートを盛り上げる。 「自分でするより人からされる方が気持ち良いだろ・・・・?」 「そんな・・・ことないっ・・・・んっ・・」 「身体は正直みたいだよ? もうこんなに乳首も尖ってる」 カリッと爪で引っ掻くと甘い痺れが身体中を駆け抜ける。スカートにはカウパー汁が染みとして残り、理性が甘い悦楽によって崩れていく。 「ああっ・・・んうっ・・・」 「ほら、そんなに声を出すと、周りに気づかれちゃうよ?」 「―――!?」 あおいちゃんは慌てて口を両手で塞いだ。だが、それは抵抗する手段を失ったことでもあり―――、 彼の右手は反り上がった肉棒を擦り、左手は濡れそぼった秘部を弄り始めた。 「ぁ・・・・んぁ・・・・!」 「はは、あおいちゃんのコレ、ピクピクいってる。出そうなんだろ?」 首を横に振るあおいちゃんに、彼は擦るスピードをゆっくりにするという行為で答えた。 「くふゥ・・・・あ・・・ん・・・」 ゆっくり。本当にゆっくりと擦り上げる。快感は鈍いものとなり、自然と腰が前後に振れてくる。 「本当は出したいんだろ?」 彼の声はこちらの全てを見抜いたものだった。 生殺しはずっと続けられる。もう、限界だった。 もどか、しい。出したい。出したい出したい出したい―――、 「――――」 あおいちゃんの理性が崩壊する。あおいちゃんはとうとう彼にもわかるほど大きく腰を降り始めた。 だが、 「おっと、勝手に動かないでくれよ」 手が肉棒の根元を押さえた。 「ぁ―――」 これでは出ない。もどかしさは限界にまで到達し、もう射精のことしか考えられない――、 「あおいちゃん、出したい?」 羞恥も何も無い。あおいちゃんは首を縦に振った。 「電車の中だよ? 皆に見られるかもしれないんだよ?」 あおいちゃんは首を立てに振った。もう、あおいちゃんではなくなっている。 「ふふふふ・・・・じゃあ、思いっきり出しなよ。淫乱な雌犬ちゃん」 彼の手が思い切りアソコを擦り上げた。 「んぅ・・・ああっ・・・良い・・・良いよぉ・・・」 口を押さえながらあおいちゃんが歓喜の強制を上げる。眼はもう虚ろになっており、悦楽しか頭には無い。 彼のもう一方の手が濡れた秘部に進入した。 「ひゃうっ・・・!?」 ジュクジュクと音を鳴らしながらピストン運動。その間も肉棒を擦り、裏スジを中心に刺激を与える。 「ダメぇっ・・・りょ、両方なんてっ・・・き、気持ちよすぎてぇ・・・!」 床にポタポタと愛液が落ちる。もう完全に腰を振っているあおいちゃんに彼はとどめの一撃とばかりに、陰核を摘み上げ、裏スジを擦り上げた。 「で、出るっ・・・・せーえき出ちゃうよぉぉ・・・!!」 あおいちゃんのおちんちんから大量の精子がぶちまけられた。ドアの下部は白い液体が垂れている。 荒い息を残すあおいちゃんに彼は愉悦の笑みでこう呟いた。 「今日から、ボクの言うことは何でも聞いてくれるよね?」 あおいちゃんは、頷くしか出来なかった。
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名前:パワプロクン 体重:中量級 登場作品:実況パワフルプロ野球シリーズ パワプロクンポケットシリーズ コナミワイワイレーシングアドバンス KONAMI自慢のスポーツキャラ、パワプロクン参戦! 野球で鍛えた力を見せ付けろ!! パワプロクンについて パワプロクンは1994年に「実況パワフルプロ野球」でデビュー。 持ち前の根性と熱血さでプロ野球選手を目指している野球少年である。 しかし、健康面には弱く虫歯になったり、恋の病に陥るなどつい無茶をしてしまう。 1999年には「パワプロクンポケット」が発売され、ミニゲームやRPGモードなど、 様々なジャンルに挑戦した。殿堂入りするほど、とても人気の高い野球ゲームである。 2006年には「実況パワフルメジャーリーグ」が発売され、パワプロクンは大リーグにも挑んだ。 2017年にeスポーツに進出。後にeスポーツの知名度を一気に上昇するシリーズとなった。 2020年では「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」にて種目のみだが、マリオ、ソニックに次ぐ史上3シリーズ目のオリンピック進出を果たした。 パワプロクンの性能について 二等身だが、能力のバランスに優れている。強振ハリセンスイングのリーチは長く、 防御面では、必殺技の一つ「キャッチャーブロック」は相手が与えるダメージを跳ね返す事ができる。 スピードはあるが、ジャンプ力がないため、一撃を受けると撃墜されやすい。 また、空中戦は苦手なので、場外からの復帰も難しい。 パワプロクンの特性について 基本的にはネスやリュカと同じ戦闘スタイルだが、復帰技に欠ける。 パワプロクンの出現方法 ホームランコンテストで500m以上記録を出す。 悪空の使者2で仲間にする。 対戦モードを合計200回以上行う。 能力ワザ表 攻撃の威力 攻撃の早さ リーチ 攻撃のスキ つかみ間合い 歩く速さ 走る速さ 地上ジャンプ力 総合的な空中ジャンプ力 空中横移動の早さ 落下速度の速さ ふっとびにくさ 復帰力 特殊技能の数 飛び道具の総合的な性能 6 6 3(ハリセンスイングは5) 6 7 2 6 3 6 3 7 5 4 3 10 長所と短所 ●長所 強振ハリセンスイングのリーチが長い スピードが早い。 全体的にスキがない アイテムを投げる時に、遠くまで投げ飛ばせる 能力のバランスがいい 投げ技が強い。 ●短所 通常ワザのリーチが短い 復帰技が少ない 自滅しやすい 横スマッシュ攻撃を外すと、目を回して動けなくなる。 特殊ワザ表 ジャンプ回数 カベジャンプ カベ張り付き しゃがみ歩行 滑空 ワイヤー復帰 その他 2回 ○ ○ × × × なし 得意なステージ 足場が多く、平たんなステージが得意。特にオネットはガケがないため、十分に力が出せる。 苦手なステージ 足場が狭い、空中ステージ。レインボークルーズのように、足場が消える所は逆に不利である。 得意な相手 体重が軽いキャラ。つかみ投げや、バットスイングでも、思い切りふっとばせる。 苦手な相手 体重が重いキャラ。復帰力がないので、撃墜されやすい。 通常ワザ 弱攻撃 ボールタッチ→グラブタッチ→鉄ゲタ ダメージ 3%+3%+10% 吹っ飛び力 小 横強攻撃 シャドウピッチング ダメージ 11% 吹っ飛び力 小 上強攻撃 ダンベル ダメージ 12% 吹っ飛び力 準小 下強攻撃 プッシュバント ダメージ 13% 吹っ飛び力 準小 ダッシュ攻撃 ヘッドスライディング ダメージ 15% 吹っ飛び力 中 通常空中攻撃 アウトサインパンチ ダメージ 9% 吹っ飛び力 小 前空中攻撃 ヘルメットお辞儀 ダメージ 12% 吹っ飛び力 無し メテオ技 後空中攻撃 セーフ水平チョップ ダメージ 12% 吹っ飛び力 準小 上空中攻撃 ジャンピングキャッチ ダメージ 14% 吹っ飛び力 中 下空中攻撃 回転グラブ ダメージ 15% 吹っ飛び力 中 横スマッシュ 強振ハリセンスイング ダメージ 18%~30% 吹っ飛び力 特大(飛び道具を打ち返せる) ※稀に模造刀が出てくることがある(模造刀はダメージ35%)吹っ飛び力 最大 上スマッシュ 祝勝ビールかけ ダメージ 17%~27% 吹っ飛び力 大(強振ハリセンスイングと同じ効果) 下スマッシュ トンボがけ ダメージ 16%~24% 吹っ飛び力 大(強振ハリセンスイングと同じ効果) 起きあがり攻撃 回転スパイクキック ダメージ 7%~11% 吹っ飛び力 準小 つかみ攻撃 頭突き ダメージ 1% 吹っ飛び力 無 前投げ 変化球 ダメージ 12% 吹っ飛び力 中(相手を投げた後、軌道が変わる) 後ろ投げ 牽制球 ダメージ 10% 吹っ飛び力 準小 上投げ トルネード投法 ダメージ 14% 吹っ飛び力 準大 下投げ サブマリン投法 ダメージ 8% 吹っ飛び力 小 必殺ワザ 通常必殺ワザ 千本ノック ダメージ 3%~8% 吹っ飛び力 無 無限にボールをハリセンで打ち続ける(稀に属性の付いた打球が飛ぶ) 横必殺ワザ キャッチボール ダメージ 20% 吹っ飛び力 大 グラブで飛び道具を取った後、矢のような鋭い速さで投げ返す 上必殺ワザ 胴上げ ダメージ 0% 吹っ飛び力 無 チームメイトに高く持ち上げられる 下必殺ワザ キャッチャーブロック ダメージ 特殊 吹っ飛び力 大 相手が攻撃して受ける分のダメージを跳ね返す 最後の切り札 ガンダーロボ ダメージ 10%~50% 吹っ飛び力 特大 ガンダーロボを召喚し、ミサイルで攻撃する。ミサイルは一本につきダメージ10% 千本ノックの属性名 ライジングキャノン 火属性 火だるまの効果 マリンボール 水属性 氷漬けの効果 クレッセントムーン 光属性 感電の効果 ソニックライジング 風属性 スリップしやすくなる ロゼルージュ 地属性 落とし穴の効果 ダークネビュラ 闇属性 眠りの効果 ※低確率でレインボーライザーが出る ふっとばし効果 その他 上アピール:胸を叩きボールを相手に向ける 横アピール:ホームラン宣言 下アピール:ロージンバッグを触る 画面内登場:リリーフカー乗って登場する CV:白石涼子 応援ボイス:かっ飛ばせー、かっ飛ばせー、パーワプロ! 勝利ポーズ BGM:サクセスモード試合勝利曲 勝利ポーズ1[X]:グラブを叩いてバンザイ 勝利ポーズ2[Y]:胴上げされる 勝利ポーズ3[B]:ヒーローインタビュー 敗北ポーズ:拍手 カラー 青 あかつき高校のユニフォーム 黒 極亜久高校のユニフォーム 桃 恋恋高校のユニフォーム 黄 するめ大学のユニフォーム 緑 白鳥学園のユニフォーム 赤 バス停前高校のユニフォーム 白 ヒーローズのユニフォーム その他 CPU軍団の場合はランダムで出現する。 立ち回り 基本的に能力のバランスに優れていて、初心者にも使いやすい。 強振ハリセンスイングはリーチが長い上に、飛び道具も打ち返せる。 スピードもあるので、攻撃が当たりにくいが、見失うと自滅してしまう恐れがある。 ふっとびやすいので、蓄積ダメージには気を配ろう。 ちなみに両打ちなので強振ハリセンスイングの攻撃の当たり外れがわかりやすい。 装備アイテム 攻撃「軽いボール」「重いボール」「伝説のボール」 防御「ノーマルグラブ」「ナイスなグラブ」「プロモデルグラブ」 速さ「ノーマルスパイク」「スチールスパイク」「職人スパイク」 パワプロクン対策 うかつに近づくと、つかみ投げやスマッシュ攻撃を食らうので、背後から飛び道具で牽制して、 のけぞった所から一気にスマッシュ攻撃でふっとばそう。 また、重量級や武器を持っているキャラなら、場外から復帰する所を狙って倒していこう。 ボスバトル攻略 スーパーキノコで巨大化したり、無敵スターを取られると、打つ手なしに近い。 出来るだけアイテムを取られないように先手必勝で挑もう。 特に地上戦に強いので離れて攻撃したほうが楽。 資料 http //www.nicovideo.jp/watch/nm16318634 関連 新キャラ投票 新ファイター予想 ファイターリスト スーパーファイタークリエイト(3DS用) コメント 最後の切り札は超特殊能力なんてどうだ -- 対戦 (2013-07-09 16 08 03) 豪力や神足といった特殊能力の事ですか。それもありですね。 -- ゆうゆう (2013-07-09 17 42 51) 最後の切り札でパワポケ14の魔球、魔打法はどうでやんすか? -- スプーン (2013-07-13 00 21 57) 魔球、魔打法は色んな種類があるのでこれだという技を出すのに難しいですね. -- ゆうゆう (2013-07-13 10 11 45) 最後の切り札を3つ考えた ①ダイジョーブ博士に強化してもらう ②メガネ一族がたくさん出現 ③パワポケ11の魔人を封印する壺で近くの敵を吸い込む -- 対戦 (2013-07-18 09 57 43) 軽量級だけど復帰力低くて落下速度が高いのか。意外に面白いな -- チョロQ (2013-07-18 16 35 06) こんなに切り札の意見が出るなんて、嬉しいですね。 -- ゆうゆう (2013-07-18 22 16 09) パワポケ8の主人公の戦闘能力であってほしい -- 対戦 (2013-07-19 13 31 55) パワプロクンのデータはあくまで実況パワフルプロ野球の運動能力を基にしてあります。 -- ゆうゆう (2013-07-19 15 46 51) 必殺技を1部分変更しました。 -- ゆうゆう (2013-08-03 23 03 46) 通常必殺技の詳細を追加しました。 -- ゆうゆう (2013-09-11 22 40 21) パワプロ君の横スマッシュって リュカと同じじゃねーか -- 火星 (2013-09-13 16 48 32) ↑稀に日本刀が出てくる事があります。あくまで予想ですけど。 -- ゆうゆう (2013-09-13 17 20 53) ↑2 別に同じでも問題はないと思うが。 -- チョロQ (2013-09-13 18 59 24) イイネ・ -- アンノウン (2013-10-18 19 55 03) 来週パワプロクン参戦しますように祈るだけです。 -- ゆうゆう (2013-10-18 20 35 12) ボール投げがない・・・ -- 火星 (2013-10-19 08 07 52) ボールは千本ノックで出てきたボールで投げられます。 -- ゆうゆう (2013-10-19 18 04 24) 明日パワプロクンの参戦情報が出ますように・・・! -- ゆうゆう (2013-10-23 22 05 21) パワプロクン参戦ならず・・・、残念無念。 -- ゆうゆう (2013-10-24 17 32 36) ↑おっと そう簡単に諦めては行けない -- 火星 (2013-10-24 19 53 51) ↑2ありがとうございます。もう少し粘ってみます! -- ゆうゆう (2013-10-24 20 20 23) そういえばパワプロのステージ作っとったな -- 火星 (2013-11-05 18 51 16) 空中床はありませんが、本当にでたらいいなと思います。 -- ゆうゆう (2013-11-05 21 54 54) ↑名前パワプロスタジアムに変えとった方がいいよ 理由ドリームミックスTVワールドファイターズでパワプロのステージの名前がパワプロスタジアムだったから -- 火星 (2013-11-06 21 28 29) ↑アドバイスありがとうございます。早速変えてみます。 -- ゆうゆう (2013-11-06 22 02 24) 矢部のアシストページ作った -- 火星 (2013-11-10 19 37 41) ↑矢部君を作ってくれたのですか。真矢部がどんな展開になるのか、楽しみですね。 ありがとうございます。 -- ゆうゆう (2013-11-10 22 53 15) ↑さらに真矢部も作りました -- 火星→フォルテ (2013-11-15 11 35 59) ↑真矢部のページを見させて頂きました。オールメガネキャラとのコラボ出演、 更に攻撃力アップと、頼もしいですね。お疲れ様です。 -- ゆうゆう (2013-11-15 20 27 06) 野球選手だから、重量級でもいいかもw -- モト名無 (2013-11-17 02 49 59) ↑パワプロクンのスタイルはすごく重いという感じでは無いと思います。 -- ゆうゆう (2013-11-17 07 50 58) ↑まあ確かに… -- モト名無 (2013-11-17 11 38 07) ↑他の野球選手もあんま重くないぞ -- フォルテ (2013-11-17 12 22 21) パワプロクンの投票が禁じられました。参戦の確率は0ですね。 -- ゆうゆう (2013-12-11 20 49 40) ↑ 投票と参戦は直接結び付かないのでまだ希望はないことはないです。 しかし投票禁止って・・・何があったのですか? -- スプーン (2013-12-11 21 46 08) ↑おそらく不正投票だと考えられます。 -- ゆうゆう (2013-12-11 23 20 41) 今年いっぱいは諦めて、来年に期待します。 -- ゆうゆう (2013-12-20 20 51 41) ホームランバットのデザインがガラリと変わりましたね。 ホームランコンテストが出たら嬉しいですね。 -- ゆうゆう (2014-02-12 17 09 17) ニンテンドーダイレクトでサンドバッグ君も出ていたので、 ホームランコンテストは確実ですね。 -- ゆうゆう (2014-02-15 07 37 54) 明日パワプロクンが参戦しますように・・・!! -- ゆうゆう (2014-03-10 19 29 39) 4月のダイレクトで情報なければ、もうダメかも・・・ -- ゆうゆう (2014-03-11 20 23 13) 4月9日にダイレクト・・・!その日が勝負ですね! -- ゆうゆう (2014-04-04 20 41 57) 明日7時に運命の時間が・・・。楽しみですね! -- ゆうゆう (2014-04-08 21 29 31) 今年のE3ダイレクト2014に期待します。 -- ゆうゆう (2014-04-09 14 38 48) E3で発売日がはっきりしますように・・・!(特に3DS版) -- ゆうゆう (2014-06-10 07 48 35) ホームランコンテストが・・・!!パワプロクンは隠しキャラで出てほしいですね! -- ゆうゆう (2014-06-11 01 49 00) ホームランコンテストは3DS版だけ・・・。 -- ゆうゆう (2014-06-12 16 50 32) パワプロクン 参戦 WiiU版 -- 俊 (2014-10-07 21 49 33) ニンテンドーダイレクト 11月6日 パワプロ君 参戦 ゲスト 出てきます -- 俊 (2014-11-05 07 32 59) ↑ 桜井氏「ま、嘘なんですけどね。」 -- ネイビーアロー (2014-11-05 18 25 52) 今冬に3DSでパワプロが出ますが、アミーボの着せ替えコラボが あって欲しいですね。 -- ゆうゆう (2016-09-03 23 59 02) パワプロヒーローズのチーム編集モードで、チーム名音声の中に、「スマッシュ」と と「ブラザーズ」の名前が入ってたけど、これは単なる偶然だろうか・・・。 -- ゆうゆう (2016-12-24 22 46 11) 今年発売されるパワプロに、声優さんが 付く事になったそうです・・・! -- ゆうゆう (2018-03-15 23 20 49) 体重タイプを軽量級から、中量級に変更しました。 -- ゆうゆう (2018-04-27 08 59 04) スマッシュ攻撃を、バットからハリセンに変更しました。 -- ゆうゆう (2018-06-15 23 37 08) 投擲アイテムから魔球が登場しました。 -- ゆうゆう (2018-12-07 23 07 15) nintendo switchでパワプロの発売が決定しました。 -- ゆうゆう (2019-02-15 00 19 48) スピリッツという形だけど、18年間の夢がやっと叶った!! -- ゆうゆう (2024-01-24 17 17 19) 2024年に実際にスピリットとして登場した -- 名無しさん (2024-01-27 19 26 50) 名前 コメント
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実況パワフルプロ野球7 【じっきょうぱわふるぷろやきゅうせぶん】 ジャンル スポーツゲーム 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 KCEO(ダイヤモンドヘッド) 販売元 コナミ 発売日 2000年7月6日決定版 2000年12月21日 定価 オープン価格 判定 なし ポイント 実在12球団で1軍レギュラーを目指すサクセスの世界観は大きく一新各球団にオリジナルキャラがチームメイトで参加早川あおい・姫野カレン初登場 実況パワフルプロ野球シリーズリンク 概要 特徴 実在12球団でのサクセスモード 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 PS2のパワプロとしては1作目。そして初のPS2での野球ゲーム。 これまではSFC→N64とメインシリーズは行ってきたが、本作からメインシリーズをPS2に移行。その後は『9』でGCとマルチになることはあっても2009年まではPS2を軸にして展開されており、いまだにシリーズの数はPS2の頃が9本(*1)と歴代で一番多い。 この頃からパワプロくんが今のようなデザイン(小さくなった瞳、やや細くなった胴体)になった。 特徴 レギュラーキャラとなる早川あおい・姫野カレン・神童裕二郎が本作から初登場。 姫野カレンは後のシリーズではハイリスクハイリターンの彼女キャラとして定番になるが、本作ではパワプロ5の豪田などと同じく容姿は特徴的でこそあれ基本的にローリスクハイリターンな彼女である。 前作までと比べグラフィックが向上し、フルポリゴンで描かれた事で滑らかな動きを実現した。 しかし本作ではまだN64時代のものをブラッシュアップしたレベルに留まる。グラフィックが完成されるには次作の『8』を待たなければならない。 ドラマティックペナントモードは削除された。 サクセス画面も、またN64・PS1時代のウィンドウ形式でキャラが小さく描かれていて、過渡期を感じさせる。 実在12球団でのサクセスモード メインでは『パワプロ4』以来のプロ野球編。今回は2軍から3年で1軍入りを目指す。 基本的な流れはあまり変わらないが、球団ごとに練習で獲得できる経験点が微妙に異なる。 また練習メニューとアイテムを組み合わせた「特訓」システムがある。 各球団ごとにオリジナルキャラがチームメイトで登場しており、ストーリーのバリエーションを出している。 読売ジャイアンツは、お馴染みの猪狩守。桑田真澄選手に憧れているという設定があり、背番号18に執着していた。後の作品でも猪狩カイザースに所属する前の猪狩は巨人に所属している事が多い。 オリックスブルーウェーブは、猪狩の弟の猪狩進とエースの神童裕二郎。本作の進は兄・守へコンプレックスを抱いている姿がクローズアップされており、巨人ではなくオリックスを逆指名した理由である。日本シリーズで兄へのコンプレックスを乗り越えることがテーマとなる。 神童と進は師弟関係となり、黄金バッテリーを組む。神童は以後の作品でも橘みずきの姉・聖名子と結婚したり野球アカデミーを開設するなど準レギュラーとなる。 中日ドラゴンズは、関西弁のナックルボーラー阿畑やすし。阿畑がチームメイトになるのは本作が初であり、以後はオリジナル変化球の師匠としてお馴染みとなる。 本作は中日に所属しているが、当時から阪神ファンであり中日対阪神の時には阪神を応援してしまうというイベントがある。 後の作品(2010など)では本当に阪神に所属するが、「阿畑は中日」というイメージを根強く持つファンも多い。なお2011のサクセスでは指名球団が中日から阪神に変更した為、中日入団のシナリオは事実上消滅した。 そして千葉ロッテマリーンズは、パワプロ世界における初のプロ野球女性選手の早川あおいが初登場。本作限りのゲストキャラのつもりで作られていたが当時からキャラ人気は高く、以降のパワプロのアイドルキャラとしてレギュラー入りする。 本作のあおいは以降の作品に比べて棘のある発言が多く、怒る時に「だまれ!」と叫ぶなどボクっ子ぶりも含めて「ツン」成分が多い。 また「実力不足だけど客寄せパンダのアイドル選手」として扱われている描写も多く、戸惑うあおいと庇う主人公の姿も描かれている。マリンボールもその状況を打破すべく主人公・矢部と共に開発したもの。 攻略しようとして出来ない事に落胆したプレイヤーも多かったという。あおいに特訓と騙してこっそりデートを行うイベント自体はある(*2)。 「あおいちゃん弁当」を出そうとするイベントがあるが、ロッテには弁当を出した選手が低迷するというジンクスがあり、それを意識していると思われる。 またお馴染みの矢部、一軍・二軍の監督、各基本コーチは各球団で同じ。 そしてストイックなベテラン内野手の武蔵雷蔵もランダムで所属し、状況によってはチームメイトになる。 この武蔵雷蔵は、とある球団のキャラクターに深く関わっている。 + 以下、武蔵雷蔵と深く関わる人物のネタバレ 武蔵雷蔵はロッテの早川あおいの実父・早川秀一である。 MVP、オールスター常連など一流プレイヤーでステータスも非常に高いが、昔は借金を抱えて稼ぐためにタダ働きを強いられていた。 妻は亡くなり、彼はその葬式にも行けなかった。その事が本作のあおいが父を憎むようになった原因である。 武蔵がロッテに移籍してきた当初はお互いに父娘である事に気付かなかったが、ふとした拍子に武蔵が父だと知ったあおいは球団追放を賭けた勝負を父に仕掛ける。復讐されるのも仕方ないと思った武蔵はわざと負けようとする。 しかしあおいの母の日記を見つけた主人公によって、母が父を愛していた事を知ったあおいは父と和解。 その後のあおいは吹っ切れて丸くなり、一人称も「私」に戻る。ただし彼女には出来ない。 以降の作品ではあおいの父親の話は一切されなくなっており、『9』で恋恋高校と「初の甲子園出場を果たした女性選手」という一面がクローズアップされた事でこの設定は半分忘れられかけている。パワフェスを見るに、設定自体は存在しているようだが。 しかし、父とあおいの和解イベント自体は感動の展開であり、評価は高い。http //www.nicovideo.jp/watch/sm8365951 その他の球団も個性的なキャラが多い。 福岡ダイエーホークスは、メジャーから来た助っ人外野手ボム(アレックス・ボンバー) 西武ライオンズは、甲子園優勝を成し遂げて鳴り物入りで入団した一文字大悟。 日本ハムファイターズは、チェリー理論という独自の理論を持ち野球選手カードを集めるのが趣味なチェリー藤田。 大阪近鉄バファローズは、最年長内野手のベテラン内野五郎。また育成コーチの今宮も登場。 横浜ベイスターズは、前年にメジャー移籍した大魔神佐々木の穴を埋めるかのような抑え投手の伊達団吉。 広島東洋カープは、育成コーチの嵐暴力。鬼コーチであり、もはや超次元野球漫画の領域と言いようがないど根性を発揮する。 阪神タイガースは、イケメン外野手の矢沢和美と腹ペコ捕手の鳴尾たけし。 ヤクルトスワローズは、強肩の捕手だが正捕手の古田敦也が居るため中々出場機会に恵まれない日下部卓也。 パワプロ10で外野手にコンバート、その後パワプロ11でダイエーに移籍して正捕手として活躍。同作の全日本編でも頼れる仲間として登場する。 評価点 サクセスは当時の実在選手もストーリーに関わる事が多く、サクセスキャラが実在キャラを喰いすぎていないのも魅力。シリーズお馴染みのライバルキャラである猪狩守でさえも自分の実力不足からオールスターへの招待を蹴ってフレッシュオールスター(*3)に出場するなど、プロに対する一定のリスペクトを感じさせられる。(*4) 本作初登場のサクセスキャラもその殆どが実在人物が元ネタとなっている。 プロ球団ならではのドライでストイックな世界観が特徴的で、「実在プロ野球選手の一員として活躍できる感」は後の作品も含めシリーズ随一。後のシリーズの「マイライフ」に近い感覚である 現役選手が覚醒剤を使って失踪、矢部がAVらしきモノを主人公に貸す、現役女子高生を(パワポケに先駆けて)ホテルに連れ込む、兄・猪狩守にコンプレックスを抱く進など、大人向けなやや毒の入った渋い展開も多い。 これまでのパワプロシリーズはコメディ要素が強かったが、本作以降はシリアスな部分も徐々に増えていく。 「特訓」システムは非常に好評 即座に練習を編み出せ時間も消費しない上、種類も豊富。一応作成の際にアイテムを消費する必要があるが、基本アイテムはスポーツ会社と契約することで一式を入手でき、補充もききやすい。 「特訓」とアイテムを組み合わせることで新たな特訓を作ることもできる。 特訓は突き詰めると既存の練習より遥かに効率的な経験点が入るが、そこに至るまでには練習レベルが一定以上必要であり、かつ練習レベルは一部例外を除きその練習を繰り返し行う必要があるのでバランスは取れている。 後の作品との最大の違いは、練習自体は確実に行えるためランダム要素が特殊能力の獲得程度であり計画的な育成がしやすいこと。『8』以降の要素はタッグ練習など練習そのものにランダム要素が強いものが多く、特にそれらを嫌う層からの支持が根強い。 イベントによってのみ習得可能な特訓もある。が、終盤になってくると元の特訓を潰される損失の方が大きく、他のサクセスでいう所の「交通事故」と同等とみなすプレイヤーも。 賛否両論点 速球のノビや変化球のキレが『6』『99』並み ただし本作はスイングスピードが非常に早いため、慣れれば振り遅れるようなことはなくなる。 早川あおいが攻略不可能。 以降の作品ではお馴染みの要素になってしまったが、本作は彼女と交際できると信じてロッテを何度も攻略したファンも居たらしい。 球団によって育成効率にムラがある。 特に巨人の「松井のバット」、オリックスの「イチローのバット」は野手育成にはほぼ必須とも言われている。巨人は筋力を育てやすくガチ育成では主力。 球団のオリジナルキャラもムラがあり、贔屓球団の独自キャラが好みでなかったり影が薄かったりする可能性もある。 また球団によっては「イチローに打順を回さない」などの条件でレギュラー入りするものもあり、難易度にムラがある。 全然天才じゃない野手天才型 シリーズお馴染みの天才型は本作にも存在するが、野手天才型は初期能力こそ高いが体力の最大値の低さ、「けがしやすい」持ちで育成面で足を引っ張られることが多く「天災を通り越して地雷」「出てもリセット」とまで言われている。 逆に言えば比較的出やすい「センス○、いいひと、虫歯持ち」で強力な選手を育てられるということでもあり、初期リセット回数は結果的に少なくなるため利点ともいえる。 巨人の打線が強い。 投手でありながら野手能力も高い猪狩守の参戦で打線が爆発している。日本シリーズで巨人と当たる際は苦戦を覚悟しなければならない。当時は交流戦がなかったため、パ・リーグ所属だとシーズン中に当たらないのが救い。 12球団あるとはいえ、基本的な「1軍入りを目指す」というストーリーはどれも変わらない。 全体的にN64・PS1時代の流れを引きずっている作り。 過渡期のパワプロであり、懐かしい雰囲気もあると言える。 問題点 肩力による送球スピードの変化が顕著 このため捕手の肩力が低いと相手走力に拘らず盗塁を一切防げないといった問題が出てくる 一人あたりの育成時間が非常に長い ペナント中は月1回は試合があるため他のサクセスと比べ単純に試合数が非常に多い。さらに本作では1軍レギュラーを獲得すると以降の試合が全て7回から完全マニュアル操作になるため、1試合にかかる時間も多くなる。 バグ、没イベントが多い 代表的な例としてはリーグ優勝時にプログッズがもらえるイベントが存在するが、一部がバグで一切取れないなど。これらは決定版でも直っていないものも多い。 体力が低いと怪我率1%でも練習後高い確率で怪我してしまうというとんでもないバグがある。なぜか怪我の判定が練習後に行われるバグが起き怪我率がまったく当てにならなくなってしまっている。 総評 N64・PS1からPS2へ過渡期のパワプロ。それ故に荒削りな部分もあるが、猪狩兄弟・阿畑・あおいといったレギュラーキャラの掘り下げは着実に進んでいる。 世界観は前作までの設定をある程度引き継ぎつつもほぼ一新され、結果的に本作からの話は『パワプロ14』まで長く続くことになった。 『パワプロ5』も現在に近いノリだが、作品の世界観としては本作が実質的に現在のシリーズの基礎となった作品だと言える。 10年後にプラットフォームを移行した『2010』も実在12球団の作品だったが、本作のプロ野球に深く関わる展開を支持する意見もある。 なおオリジナル球団が舞台になった『10』は、猪狩兄弟・あおいがプロ入り4年目の設定であり、『7』の後にそれぞれの球団にトレードされていく事になる。 余談 オープニングのシーンは『パワプロ98』のサクセスが元ネタとなっている。 ただしサクセス中の主人公は甲子園出場経験がないと語っているため、オープニングとつながっているというわけではない。 ムービーの中では、レギュラーメンバーが実在球団のユニフォーム姿となるシーンがある(あおい、阿畑、猪狩兄弟は上記の通り。矢部は日ハム)。 ところが主人公はいつもと変化がないため、「指名なし」などとネタにされる。『8』『9』のムービーにおいても同様である。 アレンジモードにて阪神タイガースでアレンジした際にカツノリが居ると、采配設定で「カツノリ重視」が出来る小ネタがある。 本作はイチロー選手がオリックスブルーウェーブに所属していた最後のパワプロである。 また、決定版では西武の松坂大輔が道路交通法違反による不祥事を起こしたため登録されていない。(*5)
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1.ため息をひとつ 「6-0で恋恋の勝ち!礼!」 ホームベースの前に整列したチームメンバーは一斉に帽子を脱いで挨拶すると、 バタバタとベンチの方に帰ってくる。その表情はどれもが弾んでいて、 とても一試合闘い終わった後とは思えない。 「お疲れ様!」 「「お疲れ~!」」 笑ってねぎらいの言葉をかけると、ナインの面々は勝利の余韻を残したまま 私に笑い返して、足取りも軽くグラウンド整地用のトンボを取りに行く。ウチは 部員が少ないから、試合後のレギュラーメンバーでもこういった雑用をこなす 必要があるのだ 。 「ちょっと、ダメです羽和さん!」 ボクもスコアブックを確認してから、グラウンド整備の手伝いをしようと 立ち上がりかけたところで、隣に座っていた子が大きな声を上げた。 「ん?」 きょとんとした様子で振り向いたのは、我がチームのエースにしてキャプテン、 本校野球部の創設メンバーである羽和くん。 今日の練習試合でも被安打5の完封勝利をもたらしたチームの軸……のわりには、 どこか暢気そうな顔をした男の子。 「ちゃんとアイシングつけてください。ホントはトンボ引きも 休んで欲しいくらいなんですから…」 「え~?別に、グラウンド慣らし終わってからでも…」 「ダ・メ・で・す!9回で134球。すぐに冷やさないと疲労が溜まっちゃいます」 「はいはい。こういう時だけ厳しいんだから、はるかちゃんは…」 そのエースに声をかけたマネージャーでボクの親友、七瀬はるかは、 いつのまにか用意していたアイシングパックを持って、羽和くんに駆け寄っていく。 「えっと…じゃあ、ボクが代わりにトンボかけとくよ」 元ピッチャーなのにそこまで気が回らなかったことにちょっと引け目を感じたボクは、 取り繕うように羽和くんからトンボを受け取る。 「ありがと、あおい。ほら 羽和さん。上着脱いでください」 「え……それはちょっと、恥ずかしいかも……」 「早く片づけ手伝いたかったら、大人しく従ってくさいね♪」 「はい……」 はるか、ちょっと前まで男の人が苦手と言っても良かったのに、羽和くんには 随分と気安いんだな…。多分、ボクだったら、真面目な理由があっても 男の子に『上着脱いで』なんて言えない。 羽和くんはしぶしぶといった感じでベンチに座ってユニフォームの上着を脱ぐと、 後ろに立ったはるかに肩にアイシングをつける作業を任せた。 「うーん やっぱりアンダーシャツ湿ってるなぁ…汗くさくない?」 「そんなことないですよ。スポーツ選手のにおいです」 「それって、汗くさいっていうことなんじゃ…」 軽口をたたき合いながら、はるかは手際よく羽和くんにアイシングをつける。 羽和くんのシャツがはだけて、首から肩、胸にかけての逞しい筋肉が目に入って、 やっぱりボクとは体の作りからして違うな……と思うのと同時に、何だかドキッと させられてしまう。 「……あおいちゃん、なにぼーっとしてるの?」 「え?あ、ううん、何でもない何でもない!すぐグラウンド整備行くね!」 視線に気付いた羽和くんの言葉に、やましいことでも指摘されたみたいに慌てる。 ボクはそこから逃げるようにチームメイトのトンボかけに加わった。 今日は遠征の練習試合だったから、電車をいくつか乗り継いで部員達と別れ、 自宅の最寄り駅へ向かう車中で、ほっと一息。 暗くなるのも早くなった初冬の空を窓から見上げながら、ボクは何だか モヤモヤした心を持て余していた。 今日の練習試合は、完勝だった。打線も繋がったし、羽和くんのピッチングも、 バックを守る守備のリズムも良かった。しかも、毎年地区大会のベスト8は 確実なくらいの強豪校を相手に。 そして、この恋恋高校の野球部は、数週間前の秋期大会で決勝まで進み、 あの超名門、あかつき大付属高校を接戦の末破っている。つまり、次の春の 選抜甲子園に出場確実のチームなのだ。 ……そして、そのチームのメンバーに、ボクは入っていない。 今年の夏の大会、チームの人数が揃って初めて参加した甲子園予選。その途中で、 女性であるボクが高校野球大会に参加したということで、出場停止処分を受けて しまったからだ。 「……ふぅ」 そこまで思い返して、ため息をひとつ。 多分、今のチームに、ボクは必要ない。仮に女性選手の出場制限が無かったとしても。 そのことに、改めて気付いてしまったから。 恋恋高校の野球部を創部から1年半でここまで強くしたのは、羽和くんの力に よるところが大きい。 彼は、プロを目指してるなんて言ってるくせに、元女子校で野球部も無い ウチの学校に入学してきた。はっきり言うと、初めはただの変な奴だと思ってた。 でも、彼はてんで揃ってない設備の中での練習でもどんどん上手くなって。 人数は少ないけど、野球の才能は決して悪くない人材が集まって。それをまとめて。 いつのまにやら、背番号が余るような人数しかいない恋恋高校野球部は、 甲子園に行くようなチームになってしまった。まるで、魔法みたいに。 天才っていうのは、あの人みたいな人のことを言うんだろうな。自分だけじゃなくて、 環境までを変えてしまうような人のことを。 また、ため息が出た。自分が降りる駅まで、あと15分ほど。 ――ボク、彼に嫉妬してる。 男女差を抜きにしても、彼はボクより遙かにピッチャーとして完成してる……ううん、 これからもどんどん伸びるだろう。 それでいて、野球をやるのに、女であるボクと違って何の障害も無い。彼だったら、 本気でプロを目指すことができる。 ボクに無いもの。ボクが欲しいもの。ボクが奪われたもの。それを、彼は持ってる。 そういう、どうしようもない妬み。 マネージャーとして応援するって決めたはずなのに、自分が嫌になる。 それだけじゃない。それだけだったら、こんなにモヤモヤした気分にはならない。 彼に関して、もうひとつ、嫉妬してることがあるから。 ……七瀬はるか。 ボクの中学校の時からの親友。彼女に、嫉妬してる。 はるかは、親友のボクにもはっきりとは言わないけど、羽和くんのことが好きらしい。 そして、羽和くんも、はるかのことを少なからず意識しているように見える。 ふたりとも野球部で忙しいせいか、付き合うとかそういう関係ではないみたいだけど、 何かきっかけでもあれば恋人同士になっても不思議じゃない雰囲気だ。 はるかが羽和くんに惹かれているのは、わかる気がする。はるかはボクの影響も あってか野球が好きだ。お嬢様育ちなせいで男の人が苦手なところがあったけど、 同じ野球部で毎日接してる人にとは気軽に話せるようになってもおかしくない。 それに、何より。羽和くんはひたむきで、野球を愛してて、結果も出せて。それでいて 変に気取ることもなくて、どこか暢気でちょっと抜けたところもあって。真面目だけど ちょっと危なっかしいところもあるはるかとは似たもの同士で相性も良いんだと思う。 ……ううん、そんな理由つけなくても。羽和くんは、格好良いから。輝いてるから。 ――――ボクも、好きだから。 ぎゅうっ、と胸の奥が締め付けられるように痛くなった。ボクは、親友に対して嫉妬してる。 大事なチームメイトと大事な友達が幸せになってることを、喜べない。 羽和くんは、ボクよりずっと優れた野球選手で、輝いてて。 はるかは、男勝りなボクと違って、美人で、品があって、気配りもできて、優しくて、 女の子としてボクとは比較にならないほど魅力的で。 ……その二人が、恋人同士になるかもしれなくて。 野球選手として、ボクは羽和くんにとても勝てない。 女の子として、ボクははるかにとても敵わない。 どっちつかず。中途半端。……負け犬、なんて言葉が思い浮かぶ。 「嫌だな、こんなボク……」 大きな駅での乗降中の喧噪に紛れて、ぽつりと呟く。 目を瞑った瞼の裏には、肌に張り付いたアンダーシャツ姿の羽和くんと、 その体に触れてアイシングをつけてあげているはるかの姿が浮かんで消えなかった。 2.はるかの日記 「そーかそーか、白鳥学園相手に完封勝利か!よくやった!!」 お父様は大声で笑いながら、隣の席にいる羽和さんの背中を叩きます。口に飲み物を 含んでいた羽和さんは、危うく吹き出しそうになるのを耐えていました。 「いやー、こんな将来有望な青年を拾ってくるとは、ウチのはるかもなかなか 隅に置けないじゃないか。なぁ?」 「拾ってくるだなんて、そんな羽和さんを犬か猫みたいに…」 「おー、そうだった。倒れていたはるかの方が拾われたんだっけな」 「そういう問題じゃありません……」 なぜか私よりお父様に近い席に座らされてる羽和さんに目をやると、羽和さんも 観念したような苦笑いを私に向けています。私も笑い返して、いつもより豪華に 見える食事を早めに終わらせてしまうことにしました。 どうしてこんな光景が見られるようになってしまったのかというと、私が体調を崩して 倒れているところを羽和さんに介抱してもらい、お礼に自宅へ招いてお食事を ご馳走した際に、お父様が羽和さんのことを大層気に入ってしまったのが事の始まり。 それ以来、今日のように練習試合などで早めに帰宅できる日は、お父様も仕事を 切り上げ、羽和さんを家に招く事を勧めてきて、こうやって一緒に夕食をとることが 多くなってしまったのです。 「ふむ、これを見ると、どうやら羽和くんがやや弱点にしていた左打者も 克服してきているようだな。不安だった右側の守備も失策が減っておる」 お父様は食事もそこそこに私の持ち帰ってきたスコアブックを開いて、勝手に 分析を始めています。 「お父様。食事中なのに野球の話ばっかり……」 「何を言うか。わしに野球に興味を持たせたのはお前じゃないか」 「それは……そうですけど」 注意した私に対してやや的はずれな言い返しをしてきたお父様に、少し言い淀みます。 確かに、お父様がここまで野球狂いになってしまったのは、中学に入ってからあおいの 影響で私が野球のことを調べ始めたのが原因なのです。 「ま、一試合投げ抜いて疲れておるようだが、安心したまえ羽和くん。今日は一流の マッサージ師を呼んでいるからのう」 「あ、ありがとうございます……」 そのおかげで、野球選手である羽和さんにも少しはプラスになる対応をしてくれる ということもあるのですが、何だか複雑です……。 「それじゃあ、お休みなさい。今日は色々ありがとうございました」 「いえいえ、こちらこそ…」 「そうとも。いつでも我が家だと思って来ていいんだからな。あっはっは!」 お父様の用意した車で自宅まで乗っていってもらうことになった羽和さんを、家の前で 見送ります。 「じゃ、また明日」 「はい、さようなら」「また会おうぞ、青年」 羽和さんは私たちに笑いかけてから、車に送られて行きました。後には、ちょっとした 胸の奥の寂しさが残ります。 「いやー、あれだけ才能があるのに、謙虚で実に好青年だのう、羽和くんは」 「そうですね」 「うむ、叶わば我が家にも、あのような息子が欲しかったものだな……」 門をくぐって家の玄関へ向かいながら、お父様はしみじみと言います。 「無論、はるかだってわしが誇れる娘だがな。それに、彼がわしの息子になるという 望みはあながち夢とも言えないからのぉ」 「もう……」 冗談とも本気ともつかない物言いに、思わず頬が熱くなります。 「で、正直な話、どうなんだ、お前と羽和くんは?」 「残念ですけど、ただの友達です。私も彼も部活動が忙しいんです、お父様が期待する ようなことはありません。せっかくうちに招待しても、今度はお父様と一緒だし…」 ちょっと恨みがましくそう言うと、 「何だ、遠慮してるのか。別に気にせんぞ。わしのまえでいちゃついても」 「私は気にします!」 相変わらずのお父様です。 「これからの時期は練習試合も練習時間も制限されるだろう。 少しはお前も羽和くんに唾つけられる時間も出来るんじゃないのか?」 「下世話な言い方しないでください。それに、甲子園行くような野球部にそんな甘いこと 言ってる余裕はありません」 「むぅ。では、こっちでトレーニングルームでも借りてやろうか。冬場は故障の心配が 大きいからの。羽和くんの為にスポーツトレーナーを雇うという手もあるな」 「それは願ってもない話ですけど……考えておいてくれると嬉しいです」 うちの野球部は部費も雀の涙で、グラウンドも設備も名門校とは比較にならないほど 見劣りします。あんまり親に頼りたくはないですけど、やっぱり好意は受け取っておいた 方がいいでしょう。 「でも、あんまり羽和くんばかり贔屓しちゃダメですよ。彼だってあくまで野球部の一員 なんですから」 「なんだ、お前は贔屓しないのか?」 妙に真面目な顔になって、そう切り返されてしまいました。 「えっ ?」 「男は何だかんだ言って独占欲が強いからのう。自分を特別扱いしてくれる女子で ないと、いつまでも心を留めてはおけんぞ」 「そう……なんですか……?」 からかうようなお父様の口調に、何だか不安になってきます。私だって羽和さんに 好いてもらいたいけど、立場上他の部員より特別贔屓するわけにもいきません。 「はっは、青春だなぁ、のうはるか?」 お父様は高笑いして私の背中を叩くと、何が楽しいのか鼻歌なんか歌いながら さっさと家に入っていってしまいました。 「……ふぅ」 部屋に一人になると、少しのぼせてしまっている頭に色んなものが浮かんできます。 勉強にも集中できなくなって参考書を閉じると、私は机の脇に置いておいた スコアブックを手に取り、開きました。 先攻、恋恋高校。先発投手、羽和。一回の裏、先頭打者4球目でセカンドゴロ。 二番打者5球目で三振。三番打者、3球目でショートフライ。三者凡退。 記録を見ているだけで、今日の羽和さんの投球の姿が鮮明に浮かびます。 ページをめくれば、前の練習試合の記憶も。その前の試合の記憶も。……それに、 羽和さんが一番頑張った、秋季大会決勝の記憶もありありと思い出せます。 「格好良かったなぁ……」 今日の試合、7回裏。二死一三塁で相手打者は4番。コーナーいっぱいを突いた 変化球で追い込んで、ランナーを睨みつけてからクイックモーションで速球。 見事な三振で後続をシャットアウト。会心の笑みを浮かべてのガッツポーズ。 弾むような足取りでベンチに戻ってきて、私の差し出したドリンクを 『ありがと!』って本当に嬉しそうに受け取ってくれて……。 …………(記憶リピート中)。 はっ。ちょっとアッチの世界に行ってしまいました。多分今の私、緩みきった 夢見る乙女の顔になってます。恐ろしくて机の脇の姿見に目が向けられません。 ふぅ。もう完全に胸がどきどきしてしまって、勉強どころじゃなくなってしまいました。 私しかいないとわかっているのについきょろきょろ部屋の中を見回してから、鍵付きの 引き出しを空けて日記帳を何冊か取り出します。 高校に上がってからつけている日記。その中でも最近のものの中身は、ほとんど 羽和さんに関係することしか書かれていません。野球部で撮った写真の中から羽和さんの ものだけを焼き増して貼り付けて、その日の気持ちを思うままに綴ってあります。 自分でも読み返して赤面するくらいの内容。蛍光ペンをフル活用してあってカラフル だったり、無闇にハートマークが散乱してたり、妙なイラストが描いてあったり……。 ……コレの存在が誰かに知れたら、私は家宝の剣で切腹して死にます。 それくらい恥ずかしい代物なのですが、私の高校生活でいちばん大事な思い出が 詰まっています。 一番古い日記を開きます。まだ恋恋の野球部が愛好会だった時のもの。あおいに マネージャーをしてくれって頼まれたばかりのこのころは、メンバーも羽和さんと あおいと矢部さんしかいなくて、ただの草野球好きの集まりみたいな雰囲気でした。 貼られている写真や書かれていることも、野球愛好会全般に関してのものです。それも そのはず。そもそもこの日記は野球愛好会の記録のために書き始めたものなのですから。 でも、その記録の中で愛好会が発展していく……特に羽和さんがぐんぐん伸びていく 過程で、ページの中には羽和さんだけが写った写真や、羽和さんのことを書いた文章の 比重が次第に大きくなっていくのがわかります。 この日記は、羽和さんが野球選手として成長していく記録で……そして、私が 一人の人を好きになっていった記録でもあるのです。 真ん中の方の日記までを斜め読みしたところで、ページをめくる手が重くなりました。 貼りつけてある写真の中に羽和さんとあおいが一緒に写っているものが極端に少なくなり、 代わりに羽和さんと私が一緒に写っているものがどんどん増えていっているころです。 ……それは、友達よりも気になる男の人を優先してしまったということで。その人と 一緒のグラウンドで汗を流しているあおいに妬みを感じてしまったということで。 初めて自分で意識して、人を異性として好きになったのだとわかった時で。 そのころの、甘いけどどこか切なく膨らんでいく想いと、親友であるあおいへの 罪悪感を思い出してしまったから。 「羽和、さん……」 合宿の時に撮った写真の中の、屈託のない笑み。 貴方は、こんな私の気持ちに気付いてくれますか? 彼に惹かれていく過程を思い返してしまったら、それは抑えきれなくなって。私の中の 女の子が、じわじわと全身に広がっていきます。 真剣に野球に取り組んでいる彼のことを思いながら、こんな不純な気持ちになるなんて、 いけないって思うのに。ううん、そう思うほど、私の体と心が熱く火照ってしまう。 「ふ……ぁ……羽和さん……羽和、さんっ………」 堪えきれなくなって両の太股をぎゅっと閉じると、じとっとした感覚。ただ、写真を 見ていただけなのに。 お父様は色々と邪推しますけど、私は羽和さんと何回か一緒にお出かけしたくらいで、 恋人関係どころか手を繋いだことだってありません。 思いを溜め込むだけで。ぶつけることもできなくて。こうやって、汚らしい行為で 少しずつ逃がすくらいのことしかできなくて。 「は……ぁ……ふ……ぁ、はぁ………ぅんっ……!」 足の間に右手が伸びるのを止められない。太股に手が触れたただけで罪悪感が全身に 広がる。指先が湿り気を帯びた下着に触れると、何か重い禁忌を犯したような感覚さえ 襲ってくる。 私が貴方に気持ちを伝えたら、貴方はどんな顔をしますか?貴方のことを思ったら、 綺麗な感情だけじゃなく、こんなはしたない高ぶりまで感じてしまうと言ったら。 幻滅しますか?普段の君からは想像も出来なかった。そんな風に思いますか? 違います。普段の私が、猫を被ってるんですよ。努めて、『良い子』の私でいるんです。 本当は、貴方に私だけを見て欲しくて。私だけに笑いかけて欲しくて。私に触れて、 抱きしめて欲しいって、そう思っているんです。 指が、下着の中に入り込む。既にじっとりと湿っているそこに指をあてがって、 ぬるりと上に擦り上げる。顎が上がって、くぐもったような声が喉から漏れる。足指の 先までがふるふると痙攣して、座っていることさえ辛くなる。 それに、もっと。今、私がしているようなこと。いやらしいところ……恋人にしか 触れさせないところ。胸とか、大事なところとか。そこにも触れて欲しい。 大きくて、マメの痕が重なった手で、私のぜんぶを知って欲しいって、思うんです。 「はぁっ……はぁっ……ん……ふ、ぅ………ぁんっ……!」 いやらしい。私、いやらしい。ごめんなさい……一人でこんな惨めなことして、 恥ずかしいと思いますよね。でも、この指が貴方のものだったら。貴方に背中から 抱かれて、鼓動や吐息を感じながらはしたないところを弄られたら。今とは比較に ならないほどに、私、いやらしくなると思います。 身体が浮き上がりそうになる感覚を覚えながら、服の上から胸に触り、先端のあたりに 指を這わせる。すぐにそこは張りつめたように固くなって、甘い痺れを与えてくる。 力が入らなくなった上半身を持て余して、机の上に突っ伏す。肩から落ちた髪が、 机とそこに広げられた日記のページの上に広がる。私が、自分の体の中で一番自信がある、 長いストレートの髪。 「ふ……あぁっ……ゃあっ……あぁっ……!」 頬がページに触れて、間近に迫った視線の先に、羽和さんの写真。私が貴方を思って こんなことしてるなんて全く知らない、純粋な笑顔。 それと目が合ってしまった瞬間。最後の数段を登り詰めるみたいに、身体の奥から 熱いものが込み上がってきて。 「~~~~~~~~~っ!!!」 声を上げないように歯を食いしばった全身に、電流でも流れるみたいに暴力的な 恍惚感が走り抜け、四肢がふるふると震える。感覚だけがどこかに飛んでいって しまったみたいに、体に力が入らなくなる。 「ぁっ……は、ぁ………」 甘い脱力感に支配されながらその波が退くのを待っていると、目の前の羽和さんの 笑顔が滲み、なぜか目尻から零れた涙が、ページの上に染みをつくるのがわかりました。 3.背番号のない少女 小さく息を吸う。軸足を強く踏みしめる。手の中の球に一層力を込め、流れるように ワインドアップ。 見つめるのは18メートル先のミット一点。弓を絞るように右手を引き、渾身の力を 込め、かつ鞭のようにしなやかに振り抜く。 「よーっし、ナイスボール!」 小気味良いキャッチングの音がブルペン内に響く。構えられたミットに寸分違わず叩き 込まれた硬球を、我が女房は満足そうに投げて返した。 「う~ん、久しぶりだと気持ち良いね」 肩を軽く二、三度回すと、今度はさっきより少し抑え気味に投球。体に込めた力が すっと気持ちよく抜けていくみたいに、ボールがミットに吸い込まれる。 練習試合で投げ込んだ後は全力での投球練習が禁止されており、今日はその解禁日。 基礎トレや走り込みを中心にやらされ、しばらくキャッチボールで肩を温めてからの 投球はすこぶる気分が良い。 「ひゃー、今日も一段と球走ってますね。秋季大会終わってから、また速くなったんじゃ ないですか?」 近くの柱にくくりつけたゴムチューブで練習していた後輩の手塚が、汗を拭きながら 感心した声を上げる。 「どっちかというと、疲労が完全に抜けてきたからじゃないか? あんときの連投は さすがに堪えたろうし」 オレの球を受けているキャッチャー、保志は、オレのフォームや球筋を一球一球確認 するように見ながら、手塚にそう答える。 「まぁ、そうでしょうね。キャプテンの半分も投げてないオレっちでも、しばらく 全身がパンパンでしたもん」 自分の二の腕や太股を叩いてパンパンに張っていた筋肉をアピールする手塚。 「手塚には感謝してるよ。一年なのにあれだけ頑張ってくれて…お前がいなかったら まず優勝なんか不可能かった」 「またまたぁ、おだてたって何も出ませんよ、キャプテン」 手塚はけらけら笑うと、再びチューブを掴んで上腕のトレーニングに戻った。 だべるのを止めて投球練習に集中すると、グラウンドの方で内外野に分かれてのノック をしているのが聞こえてくる。あちらのかけ声や走る音もどこか軽快だ。こっちの バッテリー陣のどこか暢気な雰囲気といい、選抜出場がほぼ決まってチーム力もまとまり、 野球部全体が良いムードになっているということだろう。 やや浮ついてるということでもあるけど、恋恋の野球部の努力がようやく身を結んだ 感慨にみんなが浸っているわけだから、もう少しはこのままでもいいと思う。 まぁ、キャプテンの立場としては、最低でも選抜甲子園への本格的な練習に入るまで にはビシっと引き締めないといけないわけですが。 それにしても、よくぞ秋季大会で決勝まで進み、あのあかつき大付属を倒すまでに こぎつけたものだと我ながら思う。 女子校から共学に変わったばかりのこの学校に野球部を作り、甲子園を目指すとか 本気で思っていた一年半前の自分は、正直無謀だった。というかアホだ。 ……ほとんど運、だよな。 たまたま同じクラスで野球経験者、オレが無理に野球に誘ったらついてきてくれた 矢部くん。俊足、好守のセンター。 今オレの球を受けているキャッチャーの保志。はるかちゃんが連れてきてくれた コイツは偶然にも元シニアの捕手で頭も切れ、非常に頼れる奴だった。 加えて、その他のメンバーもはじめのうちから愛好会とは思えない練習量についてきて くれて、驚くくらいに上達した。まさにミラクルだ。 ……そして。 数ヶ月前まで、このブルペンを使っていた姿を思い出す。サブマリンというより イルカが海面に跳ねるような滑らかで柔らかいアンダースローに、揺れるお下げ髪。 ――早川あおい。 女性初のプロ野球選手。規定の上でも体力の上でも不可能に近い夢を、真っ直ぐな瞳で 信じていた女の子。 あおいちゃんがいたことが、うちのメンバーに不思議な活力を与えていたと思う。 彼女は実際、鍛えればプロにも通用するかもしれない変化球に制球力を備えており、 何より、強くて純粋な意志の力みたいなものを持っていた。あの子を前にして、不可能 なんて言葉はとても口に出せない。そんな魅力でチームのムードを作っていた。 女性がプロ野球選手になることと、一学年で男子が9人いない学校の野球部で地区大会を 勝ち抜くこと、どちらが不可能か? 答えは簡単。両方、やってみなくちゃわからない。 そう思わせる力で、後者の方の不可能は、可能にしてしまった。 でも。 内野手の守備練習でノッカーをしている女の子の方にちらりと目を向けて、複雑な 気持ちになる。 早川あおいは、現在、恋恋高校野球部の選手ではない。秋季大会で優勝した時も、 彼女はベンチにいた 背番号をもらえない、マネージャーとして。 それを思うと、勝ち抜いた秋季大会よりも、敗北することなく退場した夏の予選の記憶 が鮮明に浮かび上がる。 控え選手もろくにいないチームで、一戦一戦相手チームを丁寧に分析し、全力で戦って。 オレと、あおいちゃんと、まだ経験の浅かった手塚で繋いで。 そして、4回戦まで勝ち抜いて地元のメディアに新設野球部異例の快挙なんて 取り上げられたところで、女性選手を試合に出した話が広まり、問題視されて出場停止。 あの時ほど悔しかったことは、今までの人生にない。 オレでさえそうなのに、あおいちゃんは、どれだけ悔しかったのだろう。 どれだけ、オレたち部員に申し訳ないと思っただろう。想像することも出来ない。 「おーい、羽和。どうした? 棒球になってるぞ」 「あ、ごめん」 よそ事を考えていた上、沈んだ気持ちになっていたのが投球にも伝わってしまった。 こういうのはメリハリつけないとエースとしてもキャプテンとしても非常に良くない。 「謝るこた無いけどさ……ま、いいや。ちょっと休憩しよう。何考えてたんだ?」 さすが女房役というか、保志はオレが考え事をしていたのに気付いたらしい。 「ん……ピッチャーがオレと手塚だけで、甲子園でどこまで戦えるかってさ」 遠回しな表現にして、そう答える。 「そうだな……手塚がもうちょっとスタミナつけてくれれば計画も立てやすくなるな」 暗に含んだ意味を受け取ったのかどうなのか、保志はチューブを引いている手塚に 話を振る。 「まじっすか、今でもオレっち、死ぬほど走ってるのに……」 「足腰鍛えりゃ制球力も球速も上がるんだよ。お前はもっと伸びる余地があるから 言ってんだ」 「保志さんまでおだてるんですから……」 また、どこか軽い調子のやりとりになる。多分、二人とも気付いていてあえて言わない のだろう。『早川あおいがいたら、かなり継投の幅が広がるのに』って。 秋季大会では、かなりの無茶をやった。毎試合全力投球で、しかも連投につぐ連投。 それは元から選手が少ないのに加えて、あおいちゃんが抜けたから起きた事態。 それでも……いや、だからこそ、自分の力で甲子園を勝ち取ることができない あおいちゃんの為に、チームの為に、気力を振り絞って戦って、そして勝った。 けど、そんな精神論というか根性論が何度も通用するとは思えないのが甲子園だ。 「ま、今考えても皮算用にしかならんよ。当面の目標は、チーム力の向上。これのみ!」 「そうそう。試合の相談は、監督のいるところでしてちょうだいね」 綺麗にまとめた保志の後ろから、いつのまにか現れた女性が声をかける。 「あ、監督。チーッス!」 「「チーッス!」」 我が野球部の監督、加藤理香先生に、帽子を脱いで挨拶。今日は仕事が詰まってるから、 少ししか顔を出せないという話だった。保健室にいるときの白衣のままで、ちょっと用事 の合間に抜けてきたっていう様子だ。 「どう? 羽和くん。ちゃんと言いつけ守ってから投げた?」 「ええ、もちろん。肩も軽くなって、絶好調ですよ」 言いつけというのは、十二分にアップをしてから投げ込みを始めること。スポーツ医学 の知識があるこの人が監督になってくれたおかげで、練習効率もグンと良くなった。 「……うん、力も入りすぎて無くて、良い感じね。今日はまだ仕事があるけど、練習が 終わったら保健室に来なさい」 「はい」 オレの投球を2,3球眺めてから、監督は満足そうに頷いた。 みんな、甲子園へ向けて野球に真剣になってる。感傷的になっても良いことは無い。 ……頑張ろう。それから、頑張れ、あおいちゃん。 ノッカーを続けている女の子の方へもう一度、意識だけを向けてから、全身の力を 込めて球を放った。 4.それは突然に 「はい、次、セカンド!」 「お願いしまっス!」 細長いノックバットを振り切って、勢いのついたゴロを転がす。 二塁手の円谷くんは打球の方向が定まるか定まらないかの時点で駆け出し、危なげ なくグラブに納め、一塁へ送球。いつみても、この子の守備は軽快で上手い。 「うん、今の良いよ!次、6-4-3でゲッツー 」 カゴから次のボールをとったところで、ブルペンで投球練習をしていたバッテリーが グラウンドに入ってくるのが見えた。 「お疲れ、あおいちゃん。オレたちも入ろうか?」 投げ込みが終わったばかりで汗も乾いていないのに、羽和くんはグラブをはめ直して そんなことを言ってくる。 「うーん……ちょっと休んでていいよ。あんまり無茶させるなって監督に言われてるし」 「そうだな。じゃ、俺はキャッチャー入るぜ」 保志くんはボクの言葉に賛成してから、ホームの後ろに座る。ピッチャーにはさっき ブルペンの方から基礎トレを終えて戻ってきてくれた手塚くんが入ってくれているので、 これで内野は全員揃ったことになる。 「えー、オレ、仲間はずれ?」 羽和くんは不満の声を上げると、きょろきょろ何かすることが無いか探している。彼の こんなところは、本当に子供みたいだ。 「あ、そうだ。じゃ、ランナーやるよ」 良いことを思いついたと言わんばかりに、羽和くんはいそいそと一塁へ走っていく。 今から併殺プレイの練習をするところだったのでその提案はありがたいけど、それじゃ 守備に入るのとあんまり変わらないと思う。 「ダメですよ、休むときは休む。軽い柔軟運動かランニングでもしてください」 止めようとしたところで、ボクが言おうと思ったことを先取りしたみたいに、泥臭い グラウンドに不似合いな可愛らしい声が飛び込んでくる。部室で資料の整理をしていた はずの、はるかだった。 「はい、ちゃんと汗拭いてください。冬場はすぐ冷えますから、風邪も心配です」 「ありがと、はるかちゃん」 はるかは真新しいタオルを羽和くんに渡して、念を押す。羽和くんも、素直に受け取る。 この前の練習試合の後といい、そのふたりの姿はどうにも自然に見えて――。 嫌な感情が、ボクの中に生まれるのがわかった。 「……別に、そこまで神経質にならなくてもいいでしょ。じゃあ羽和くん、本気で走ら なくてもいいからファーストランナーやってくれる?」 そう、口に出してしまった。どうしてそんなこと言ってしまったのか、自分でもよく わからない。ただ、はるかの忠告なら聞き入れそうな羽和くんを見るのが嫌だなんていう、 変な嫉妬から生まれた天の邪鬼。 「もう、あおいまでそんな……」 「別に平気だって。タオルありがと」 そんなボクのひねくれた気持ちには気付かずに、羽和くんはダイヤモンドに入って 試合中のランナーのようにリードをとる。はるかも、そこまでしてしまってから無理に 止めることはないと思ったのか、やや不満そうにしながらもそれ以上は口出ししなかった。 「……じゃあ中断しちゃったけど、6-4-3でゲッツーね!」 「お願いしまーす」 頭を切り換えて、練習に集中。ショート横に狙いを定めて、ノックバットを振るった。 「今の、ちょっと雑だよ。送球を急ぐよりも、ちゃんと一つずつアウトとるのが先だからね」 「はーい」 何度か羽和くんに走ってもらいつつ、併殺プレイを想定した練習。やっぱり実戦形式の ノックはランナーがいてくれた方が練習になる。投げ込みで疲れているところを申し訳 ないとは思うけど、もう少し続けさせてもらおう。 「じゃ、次行くよ!」 今度は4-6-3でゲッツー。一二塁間をややセカンド寄りに、強いゴロを打って――。 ……それは、その時に起こった。 ほんの少し、打つ方向と勢いを間違えた。セカンド真正面。それを捕ったら、二塁に 入ったショートに送球するよりランナーの羽和くんに直接タッチした方が早い位置。 「おっと……!」 羽和くんはタッチされるのを避けるために少し走るコースを変え、捕球した円谷くんの グラブから逃げるようにして……。 練習で乱れていた土に足をとられて、その場に転倒した。 「あっ……!」 「先輩!?大丈夫っスか!?」 「っと……悪い悪い、格好悪いことしちゃったな」 恥ずかしそうに笑いながらそう言った羽和くんの声は、平気そうに聞こえたけど 。 「――っっっ!!!」 立ち上がろうとして、顔を歪め、再びその場に尻餅をつく。 「羽和くん!?」 「キャプテン!?」 「羽和さんっ!!」 慌てて、その場にいた全員が羽和くんのところへ駆け寄った。その一瞬でボクは、 何の意味もない妬みで羽和くんにランナーをやらせたことを後悔していた。 右の足首を捻ったことによる捻挫。普通に歩くだけなら数日もすれば大丈夫だけど、 全力疾走やピッチングは数週間は厳禁。 保健室へ連れて行って、加藤先生に羽和くんを診断してもらった結果は、それだった。 そこまで酷いケガじゃなかったことを不幸中の幸いと思うか、エースを故障させて しまったことを重く受け止めるか。少なくとも、ボクにとっては明白だった。 「…それじゃあ、あなたが想定ノックで羽和くんがランナーをすることを許可したのね?」 「はい……」 ケガの原因を深くは聞かれなかったけど、羽和くん以外の部員が練習に戻ってから、 ボクは先生に事情を正直に話した。 「そんな、あおいちゃんは別に……」 「羽和くんは黙ってて」 足に湿布を貼って椅子に腰掛けたままボクをかばってくれた羽和くんに、監督は ぴしゃりと言い放つ。 「……早川さん、別にあなたを責めるつもりはないわ。疲労していない状態であっても 起こりうる事故だもの」 「でも、ボクがノックをミスしたから……!」 「それも普段の練習の範囲内。どちらかというと、疲れてるのにランナーを申し出て すっ転んだ羽和くんの不注意ね」 「面目ございません……」 羽和くんは大げさに頭を抱えて俯いてしまった。その仕草が、ボクの気をほんの少しだけ ラクにしてくれる。 「でも、誰か個人のせいってことは無いわ。いいえ、チームである以上、全員の責任ね。 羽和くんも早川さんも、野球部の一員だってことを自覚して頂戴」 監督はそう言うけど。羽和くんがランナーをするのを認めた理由は、完全な……本当に くだらない、私情からだった。それまで言うわけにもいかないし、気分は重くなる一方。 「まぁ、この話はこれでおしまい。あと一時間もしたら私の用事が終わるから、車で病院 まで送るわ。ちゃんとした設備のあるところで検査してもらいなさい」 「いえ……それには及びません」 監督がまとめた所で、それまで黙って立っていたはるかが口を開いた。 「どういうことかしら?」 「さっき、私が家に電話して車を手配してもらいましたから…もう少しすれば迎えが来ます」 いつものはるかより、心なしか抑揚が無い声。 「あら、助かるわ。病院の場所はわかる? 私の妹が勤めてるから、簡単な紹介状書くわね」 「はい。私が責任持って連れて行って、ちゃんと診てもらいます」 「何か悪いなぁ……そんなことまでしてもらっちゃって」 「いえ、私はマネージャーですし、こんなことくらいしかできませんから」 照れくさそうに笑うはるか。その言葉通り、野球部のため……というより、羽和くんの ために何かできるのが純粋に嬉しいっていう様子だ。 けど……。 はるかはさっきから、一度もボクの方に目を向けていなかった。 5.ただのマネージャー 窓の外には、茜色を少しずつ濃くしていく夕焼けに染まった街並み。 広い座席に私と羽和さんを乗せて、私の家から呼んだ車は病院へ向かっている途中。 気を使ったのか運転手の人は遮音シャッターを上げてくれたので、私と羽和さんが実質 二人っきりという状況。なのに、頭がごちゃごちゃしていて話す言葉が浮かんできません。 「はるかちゃん、さっきからずっと黙ってるけど……」 「えっ…? あ、そうでしたか?」 急に声をかけられて、私はびくっと羽和さんの方に向き直ります。 「ひょっとしてオレの怪我気にしてる? 大したことないんだから、気楽にしてていいのに」 「い、いえ! 違います! あっ、違うっていっても、羽和さんの怪我を気にしてないって ことじゃないんですけど……!」 「いや、わかるよ。落ち着いて」 「すみません……」 何だかわからないうちに慌てて、謝ってしまいました。羽和さんの言うとおりもっと 冷静にならないと、変な子だって思われちゃいます。 「さっき何だか様子がよそよそしかったみたいだけど、はるかちゃんひょっとして、 あおいちゃんのこと責めてない?」 「え……?」 そんなことを言われて、私ははっとして羽和さんの方へ顔を向けました。 「気のせいだったら悪いんだけど…はるかちゃん、保健室でも思い詰めてたあおいちゃん のフォローとか、してなかったみたいだから」 「それは……!」 羽和さんの怪我があおい一人の責任だと思っていたから、というわけではなくて。 「…あおいには申し訳ないと思っていますけど、羽和さんが怪我しちゃって動転してて…」 つくろったみたいないい訳をしてしまいました。もちろん羽和さんの怪我で慌てていた というのもあるのですが、私があおいのフォローをしないで、無視するみたいなことを してしまったのは……。 『……別に、そこまで神経質にならなくてもいいでしょ。じゃあ羽和くん、本気で走ら なくてもいいからファーストランナーやってくれる?』 あおいが、羽和さんと私が話しているのを、邪魔したんじゃないかって、思って しまっていたから。 普段のあおいだったら、あんなこと言いません。なのに、今日に限って。そのことが、 不安に似た感情を生んでいました。その不安の正体は……自分でも、薄々わかっています。 「ならいいんだけど。99%以上オレの自業自得な怪我なのに、あおいちゃん、随分責任 感じてたみたいだから。明日になってもまだ気に病んでたら、はるかちゃんからも何か 言ってあげてくれないかな」 「……はい……」 素直に、返事できません。あおいのことを心底心配しているように話す羽和さんを、 あんまりこころよく思えないから。羽和さんにそう言われても、あおいのせいで羽和さん が怪我をしたのだと思ってしまう自分を止められなかったから。 私……すさんだ、嫌な気持ちになっています。それは――。 あおいを、敵視しているから? 「お願いするよ。いくらマネージャーとして甲子園まで行けるって言っても、野球が できなくなってから慢性的にちょっと沈んでるところがあるからね、あおいちゃん」 「はい、わかりました」 あおいのことばっかり、話さないでください。ここにいるのは、私なんです。 羽和さんの言葉に表面上では穏やかに返事をしながら、私は胸が締め付けられるような 思いを感じていました。 結局あんまり望むようなお話はできないまま病院に到着してしまい、数十分後。 羽和さんは松葉杖を突きながら診察室から出てきました。 「羽和さん、それ……そんなもの使わなくちゃならないほど酷い怪我だったんですか!?」 「あ、いや、そうでもないよ。ほら、オレがスポーツやってるから、多少不便でも極力 早く治るようにってさ」 私が慌てて駆け寄ると、羽和さんは安心させるように空いている方の手を振って笑います。 「それより、わざわざ待っててくれたんだ。ゴメンね、迷惑ばっかりかけて」 「いえ、全然迷惑じゃないです! ちゃんとお家までお送りしますからね」 本当に申し訳なさそうに謝ってくる羽和さんを見ると、こっちの方が後ろめたくなって きます。私は多分、他の部員の人が怪我をしたとしても、今の羽和さんと同じような対応 はしないと思うから。それはつまり、羽和さんと少しでも長く一緒にいたい、羽和さんに 色々してあげて、私に好意を持って欲しいという下心があるから。 何だか自分がすごく打算的に見えて嫌になりますが、羽和さんと二人で話せる機会 なんて滅多に無いし、今日は漠然とした不安な気持ちもあるから。何か一歩進まなければ いけない。そんな焦燥感に駆られてしまっています。 「それじゃあ、やっぱり向こう3週間はまともに練習できないんですね 」 「そうだね。練習できないのもそうだけど、足の筋肉がなまるのも心配だなぁ」 羽和さんをお家まで送る車の中。やっぱり、陰鬱な内容の会話にしかなりません。 何か、無いでしょうか。もっと気が利いたお話。 「えっと…羽和さん、その怪我だったら学校に登校するのも不便ですよね?」 「うん、まぁ、学校休むわけにもいかないしそれは仕方ないけど」 「あの、でしたら羽和さんのお家まで車で送り迎え、しましょうか?」 ちょっとした名案。これだったら、毎日でも羽和さんと二人っきりになれます。 「いや、さすがにそこまでしてもらうのは…」 「でも、私体が弱いから 普段は一人で登校してるんですけど、体調が悪いときは 車で送ってもらったりしてるんです。これから数日間くらい、車を使って途中で羽和 さんの家に寄るくらいだったら、ちっとも負担にはなりません」 いつになく強く押す私。羽和さんは少し視線を上げて考え込むような仕草をして…。 「…うーん…でも、やっぱり遠慮するよ。ただのマネージャーにそこまでしてもらったら、 キャプテンとして示しがつかないし」 そう、断りました。 ――ただのマネージャー。その言葉に、軽いショックをうけます。 『世間一般でいうところの、部活動のマネージャー』という意味で羽和さんは 『ただのマネージャー』と言ったのでしょう。それは理屈ではわかるのに。 羽和さんが私を、『ただのマネージャー』だとしか、見てくれていない。そんな意味に 感じてしまったから。 「……違います……」 『ただのマネージャー』は、そんな提案しません。羽和さんが特別だから、車で迎えに 行くなんて言ったんです。 「え?」 「違うんです……!」 でも、今の私は、常識からちょっと外れたことを言いましたか?『ただのマネージャー』 のくせに、私の家が裕福で、羽和さんにしてあげられることがちょっと多いからって、 モノで釣って恩を着せるような真似をしたって、思いますか? 今日のあおいの様子を見て 不安になっていたからって、焦って先走ったこと、してしまいましたか? 「ちが……!」 気がついたら私は、すがるように、隣にいる羽和さんの、シートに置かれた手に触れていました。 「へ?どうしたの、はるかちゃん?」 羽和さんの、大きい手。固いマメが重なった、エースピッチャーの手。羽和さんは不意 をつかれた声を上げて手を引っ込めかけましたが、それを……逃がすまいとするみたいに、 反射的にきゅっと握ります。 「あっ……すみませんっ」 でも、それも一瞬。我に返った私は、すぐにその手を離して、胸元に抱えるよみたいに 戻しました。自分でも何をしたかったのかよくわからなくて、かあっと頬が紅潮するのが 感じられます。挙動不審……だと思われたでしょうか。 ちらりと羽和さんの方を見ると、腑に落ちないといった顔をしています。 私は視線を逸らすと、羽和さんに聞かれても、聞かれなくてもいいような声で、 「……ただのマネージャーじゃ、ありません……」 そう、呟きました。 6.見えない溝 「ときに羽和くん。羽和くんははるかちゃんとどこまでの関係なんでやんすか?」 いつもより何倍も長く感じた午前の授業が終わり、昼休み。トイレと移動教室以外席に 座りっぱなしで気が滅入る中、唯一の楽しみと言っていい昼食の最中に、矢部くんが そんなことを聞いてきた。 「どこまで、って言われても…別に、オレとはるかちゃんは付き合ってるわけじゃないし」 「またまたぁ、憎いでやんす。あれだけ大事にされてて、何も無いとは言わせないでやんすよ」 オレと向かい合わせに座った矢部くんが、お弁当の箸をびしっとオレにつきつける。 「はるかちゃんは誰にでも優しいでしょ。オレにだけ特別ってわけじゃないよ」 「…これだから朴念仁は……後ろから刺されないように気をつけた方がいいでやんす」 「矢部くん、今日は何だか妙に絡んでくるね……」 昨日、オレが怪我してはるかちゃんに病院まで送ってもらったからだろうか。 「キャプテンがそんなんじゃ精神衛生上良くないでやんす。男ならビシッと決めて欲しいでやんす」 「んなこと言われてもなぁ……」 確かに、オレははるかちゃんが体調を崩して倒れていたのを助けて以来、何度も家に 招待されて食事をご馳走になってるけど、それはあくまではるかちゃんのお父さんが 野球をやってるオレを気に入ってるからだ。それに、食事に呼ばれていることは他の 部員は知らないはず。 「それとも何でやんすか。羽和くんははるかちゃんが気に入らないんでやんすか?」 「そんなわけないでしょ。親切だし、気配りができるし、頭も良いし、マネージャーと しても有能だし、それに……可愛いと思うし」 それはそう思う。少し天然ボケな所がある以外は欠点らしい欠点が無いし、正直な話 オレが身近に知り合った女の子の中では一、二を争うほど美人だ。そもそも、あんな 良い子に彼氏がいない時点でおかしいと思うわけで……。 「それだけわかっていれば十分でやんす。そのはるかちゃんが、何でフリーでいるのか 考えてみるでやんす」 「む……じゃあ、なんで矢部くんははるかちゃんにアタックしないのさ」 考えを読まれたみたいな矢部くんの指摘に、そう切り返す。 「えっ!?あ、それはその、ホラ、はるかちゃんは惜しいことにオイラの絶好コース からボール半個分ほど外れているのでやんす」 「ボール半個だったら打ちに行った方がいいと思うけど……」 野球に例えたせいでよくわからなくなってきた。 「と、とにかく!怪我して練習できなくなったのを機会に、もうちょっと周りの人間に 目を向けてみた方がいいでやんすよ」 「うーん……」 何だか強引にまとめられてしまった。確かに自分も野球ばっかりで他の事をあんまり 考えていなかったところはあるけど。 「……羽和くんは目の上のタンコブでやんす。羽和くんとはるかちゃんがくっつけば、 必然的にあおいちゃんは……」 「ん?何か言った?」 「何でもないでやすん!何でもないでやすんよ!」 矢部くんが策士の顔をしてぼそぼそ何か言ってたみたいだけど、よく聞こえなかった。 そして、放課後。一応野球部が練習しているグラウンドまで来たけど、当然自分は参加 できない。ベンチに座って練習風景を眺めながらハンドグリップを握ってるわけだが…。 「……つまらん」 10分もしないうちに飽きた。まだウォーミングアップのランニングしてるし。 あまり楽しくないランニングでも、できないと思うと無性に走りたくなるから不思議な ものだ。視線を落として、握力トレーニングをしている右手を見る。 ついさっき、矢部くんとはるかちゃんの話をしたせいだろうか。その手に、昨日車の中 でのはるかちゃんの手の感触を思い出す。 ……そういえば、何であんなことしたんだろう。 ハンドグリップを左手に持ち替えて、右手を軽く閉じたり開いたりしてみる。 昨日のはるかちゃんは、何だか様子がおかしかった。落ち込んでたあおいちゃんに 冷たかったり、車の中でも何かを考え込んでたり。会話の途中で急に手を握ってきたのもそうだ。 オレの怪我のせいで、混乱させちゃってた? それだけじゃないような気がする。手際良く車を呼ぶところまでは、冷静だったし。 はるかちゃんがオレを自宅から送り迎えするっていう提案を、断ったから? さすがにそれは野球部員にマネージャーがする手伝いとしてはやりすぎな気がするから、 断っただけだ。彼女にあんまり頼りすぎないための、常識的な判断だと思う。 「……うーむ……」 普段ならあんまり気にしないであろう事だけど、今日は矢部くんに変なことを言われた せいで妙に気になってしまう。 確か、はるかちゃんは部室にいるはずだ。行って、話してみようかな。 まだ慣れない杖を使って立ち上がると、右足をかばいつつ部室棟まで歩いていく。 野球部と書かれたプレートがついているドアを、空いている左手でノック。 「はるかちゃん、いる?」 「あっ……羽和さんですか?どうぞ」 ドアを開ける。ここに入るたびに思うけど、男臭いはずの野球部の部室なのに、文句の つけようがないくらい清潔に片づいている。話によると、野球部の部室ははるかちゃん が掃除や整頓してくれているおかげで、そこらの(女子中心の)運動部の部室より綺麗らしい。 「ボール磨き?手伝うよ」 「えっと、いいんですか?」 「他にすることも無いからね。雑用任せっきりってのも悪いし」 「すみません……じゃあ、お願いします」 汚れた硬球が詰まったカゴを前にして、はるかちゃんはボールについた土を落とす作業 をしていた。オレも、てごろなベンチを引っ張ってきて腰を下ろす。 「えっと、布巾は?」 「これを使ってください」 見た感じ、はるかちゃんはいつもと変わらない様子だった。線の細い体に、流れるように 綺麗な長い髪。端正に整いながらどこか幼さも残した美貌の少女が、とても洒落てるとは 言えないジャージの上下で野球部の雑用をこなすミスマッチ。いつのまにか 見慣れてしまった、恋恋高校野球部マネージャー、七瀬はるかの姿がそこにあった。 やっぱり、昨日に限ってちょっと混乱してただけなのかな? そんなことを思いつつ、ボールをゴシゴシ磨いていると。 「あの……言いにくいんですけど、汚れ、ちゃんと落ちてませんよ」 苦笑を浮かべたはるかちゃんに、そう言われてしまった。 「えっ?あれ、そうかな?」 慌てて自分が拭いた分のボールを見てみると、確かにはるかちゃんが拭いたのより 汚れが残っている。考え事しながらやってたせいだろうか。 「んー、はるかちゃんよりは握力あるはずなんだけどな」 「羽和さんだったら私の3倍はありますよ。けど、力で擦るんじゃなくて、こんな風に 泥を削り落とすみたいにするんです」 はるかちゃんはオレに見せるように手を近づけて、実演してみせる。白くて細くて 滑らかで、爪の形も綺麗に整った指が、硬球の汚れを手品みたいに落としていく。 「……羽和さん?」 「…あっ、ありがと。参考になった」 その様子を、ついぼーっと見入ってしまった。単純に見とれてたというのもあるけど、 昨日のその手の感触を、また思い出してしまったから。 昨日オレの手に触ってきた時も、はるかちゃんの手は驚くくらい小さくて、柔らかくて、 ほんのり暖かくて。とっさには何がオレの手に触れてきたのか気がつかなかったくらいだった。 何というか、そもそもオレの手とは用途からして違うような気がする。素振りやら 投げ込みやらでマメを作っては潰しを繰り返して、ゴツゴツのザラザラに固くなった手や 指と比べると、はるかちゃんの手は不用意に触ったら壊れる芸術品みたいに見える。 ……芸術品といえば、七瀬はるかという女の子自体がお人形さんみたいな雰囲気を 持っている。精巧な日本人形と西洋人形の良いところを合わせたみたいな。 その髪から足の先までが一部の隙もなく上品にまとまってて、育ちが良いせいか、 仕草や話し方なんかも優雅と言って良いくらいの気品すら感じる。汗と泥にまみれて ボール追っかけてるオレたちとは、根本的な作りからして違うような女の子だ。 それでいて、誰にでも優しくて気が利いて、野球部の大変なのに地味な雑用も嫌な顔ひとつ しないで引き受けてくれる。そして、完璧すぎて気後れするかと思えば、ちょっと天然ボケで 危なっかしいという軽い欠点もある。文句の付けようがないくらい、魅力的な同級生。 ……矢部くんの言うとおり、オレはこの子のこと、好きなのかな……。 ただ憧れてるだけとも言えるし、同じ部の仲間として好きなだけとも言えるけど もし、 仮に、はるかちゃんと恋人関係になれるんだとしたら、それは非常に好ましい事に思える。 だったらそれは、好きってこと?はるかちゃんは、オレに対してどう思ってるんだろう。 「……羽和さん、大丈夫ですか?さっきからなんだか上の空みたいな……」 「あっ、う、いやいやいやいや、ごめんごめん、大丈夫であります、はい」 また、はるかちゃんを眺めて物思いに耽ってしまった。あんまり褒められるようなこと を考えていたわけじゃないので、非常にうしろめたい。 よく考えたら、もし、仮に、万が一、奇跡的に、オレとはるかちゃんが恋人同士になれる んだとしても、これから甲子園へ向けて猛練習始めようっていう野球部の中でそんな 浮ついたことできるはず無いじゃないか。二兎を追うもの一兎を得ず。逆に、はるかちゃん に対しても野球に対しても失礼だ。とりあえず忘れよう。 そう思い直して、ボール磨きに意識を集中する。 ……しかし、はるかちゃんを改めて女の子として見てしまったきっかけが彼女の 手だというのは、スケベというよりかなりマニアックだ。反省。 「……そういえば、今日あおいちゃんはどうしたの?」 ボールを半分ほど拭いたところで、あおいちゃんがグラウンドにもいなかったことを 思い出して、聞く。 「あおいですか?修学旅行の実行委員の会議に出るから、遅れるって言ってました」 「へぇ、そんなのやってるんだ」 「二年になってすぐのホームルームで、ジャンケンに負けて任命されちゃったんです」 「あらら」 昨日の様子からちょっと心配だったけど、落ち込んで休んでるわけじゃなくて良かった。 「同じクラスだったよね?今日、あおいちゃんの様子、どうだった?」 何気なく聞くと、はるかちゃんはなぜか、少し沈んだ顔になって。 「…昨日よりはずっと普通にしてましたよ。私も昨日のこと謝ったら、わかってくれましたし」 少し言葉に詰まってから、そう返してきた。何だか、その返答が気になる。はるかちゃん は、昨日あおいちゃんに対して謝る必要がある悪いことをしたと思ってるってことだ。 昨日から、あおいちゃんの話をするとあんまり良い反応をしないのは、それに関係する んだろうか。はるかちゃんとあおいちゃんの間に、何か溝みたいなものがある……? 「ん……はるかちゃん。やっぱり、あおいちゃ……」 「羽和さん」 あおいちゃんと、何かあったの?そう聞こうとしたところで、はるかちゃんに遮られて しまった。 7.崩れた決意 「思ったより早く終わったな 」 修学旅行の実行委員の会議を終えて、部室棟の方へ駆け足をしながら時間を確認。 この時間だったら、今から着替えてグラウンドへ行っても、守備練習の手伝いができる。 羽和くんとはるかのことを考えると、気が重い。今日の教室でのはるかは普段通りの 様子に見えたけど、昨日の態度からしたら、ボクが羽和くんの怪我の原因だということを 意識しているか、それ以上のこと……ボクの、嫌な思いまで感じ取ってしまっている かもしれない。 そんな不安もあったせいか、休み時間や昼休みに羽和くんの様子を見に行くことを 躊躇ってしまった。今日は練習の見学くらいしかできないだろうけど、早く会いたい。 会って、『大丈夫だよ、気にしないで』って笑いかけて欲しい。 そんなことを望んでしまう自分が…そんなことしか望めない自分が、すごく惨めに 感じるけど、ボクにはその程度の権利しかないから。 「羽和さん」 部室のドアに手をかけようとしたところで、中から微かに、はるかの声が聞こえてきた。 羽和くんとはるかが、一緒にいる? それに気付いた瞬間に、少し昂揚していた胸の奥がすぐに冷えて……ドアノブに 触れかけたボクの手は、そのまま止まってしまった。 「……あ、えっと、実行委員と言えば、もうすぐ修学旅行ですよね。羽和さんの足は、 大丈夫なんですか?」 慌てて話題を作ったみたいな、はるかの声。 「え? ……あ、うん。あと10日くらいあるでしょ。その時には普通に歩けるくらいにはなってるよ」 「それは良かったです。せっかくの修学旅行ですからね」 声だけでも、少し白々しいのが伝わってくる会話。急に話題を変えたから? はるかは 『実行委員と言えば』って言ってた。もしかして、それまではボクのことを話してた? そこまで考えて、小さく首を振る。何でもない内容だとしても、盗み聞きなんて…。 「あ、修学旅行が終わったら、すぐ期末テストがありますね。羽和さんはちゃんと復習 してますか?」 「ああ、そっか。試験一週間前は部活禁止だっけ。修学旅行の日を抜かしたら、あと何日 もしないうちに試験前期間かぁ…どっちにしろ、あんま勉強なんてしてないけど」 はるか、無理に話を引き延ばしてる気がする。さっきまでボクの話をしてて、それに話を 戻されたくないから、なのかな……? 別に聞かれて困る話をしてるわけでもないし、ボクは別に気にしないで、たった今ここに 来ましたっていう顔で部室に入るなりノックするなりしてもいいってわかるのに。 なのに、ボクはその会話を邪魔することができないまま、その場に立ちすくんでいた。 「ダメですよ、それじゃあ。今回は羽和さん、自主トレもできないでしょう?」 「そうだね。今回くらいは観念して勉強しようかな」 「えっと……その、あの、でしたら……」 ――っ! 何か、嫌な予感が走る。遠慮しているような、照れているような、はるかの声。今すぐ 戸を開けて中に入ればそれを止められる。けど、止めてどうするの?またはるかの 邪魔をして、はるかに恨まれて、自己嫌悪に陥るの? 「……一緒に、テストの勉強……しませんか?」 嫌な予感の通りの言葉。ボクの中に、はるかの中にあった、何かが崩れる感覚。 「え、はるかちゃんと?」 「はっ…はい!これでも私、試験だけはちょっと得意ですし……」 「ちょっとっていうかはるかちゃん、ウチの学年でいつもトップクラスの点数でしょ。 レベルが違いすぎてあんまり意味無いんじゃないかな」 「そんなこと無いです、私、教えるのも上手いってよく言われるんですよ」 「そうなの?」 もう聞きたくない。なのに、その場から動くことができない。足が震えてる。 はるかに『教えるのが上手い』って言ったのは、ボク。中学の時から、ボクとはるか は時々一緒に勉強してたから。 そのボクを切り捨てて、はるかは、羽和くんと一緒に勉強するのを選んだ……。 「じゃあ、お願いしようかな。さすがに留年とかしたら野球どころじゃなくなっちゃうし」 「あ………はいっ!精一杯頑張りますっ!」 「そんなに気合入れてもらっちゃっても困るな それで、どこで勉強するの?」 そこで、足が動いた。制服から着替えることができかったまま、駆け出す。 はるかとボクが一緒に勉強してたのは、はるかの家。きっと、はるかは羽和くんも家に 呼ぶ。はるかの家で、二人っきりで。 「っ……ぁ、はぁ、はぁ、ぁっ………!!」 ちょっと走っただけなのに、息が苦しい。今にも溢れそうなものを堪えながらだから。 人気の無い校舎裏まで走って。辺りに誰もいないのを確認して。壁もたれかかって。 さっきの羽和くんの返事と、本当に嬉しそうだったはるかの声を思い出して。 だめ――。 涙が、頬を伝って、零れた。マネージャーになるのを決意したあの日から、もう 泣かないって決めたのに。 はるかと羽和くんは、まだ恋人なんて言える関係じゃなかった。けど、これから、きっと、 近付いていく。はるかは、近付こうとしている。 それを、ボクは止められない。祝福することも、応援することも、喜ぶこともできない。 ――何も、できない。 「う………あっ……ぁ、あ………あぁっ……っ!!」 涙すら止められない無力さに打ち拉がれながら、ボクはその場で泣き続けることしかできなかった。 7. 「遠すぎて見えない、未来を信じてみる~♪」 気分良く歌なんか歌っちゃいながら、学校の授業でとったノートや参考書をまとめます。 「これでよしっ、と!」 準備は万端。これで、難しい場所があってもすぐにわかりやすく解説してある参考書を 引くことができます。 「……ふふっ」 ついつい頬が緩んでしまうのを止められません。ノートや本を机の上に置くと、ベッドの 上に仰向けに身を投げ出します。手に何か柔らかいものが触れたので顔の上に持ち上げると、 お気に入りのぬいぐるみのゴン太さんでした。 「あはっ……ゴン太さんには特別に教えてあげます。実はですねー、明日から、羽和さんが 私の家に来て、一緒にお勉強するんですよ♪」 誰かに聞いて欲しくてたまらないので、ゴン太さんに向かって話しかけます。 「えへへ~……」 ぎゅーっ。触り心地の良いゴン太さんを力一杯抱きしめて、ベッドの上をごろごろ。 これ以上ないくらい舞い上がってしまっていますが、仕方ありません。だって、羽和さんが 私個人に招待されて、私の家に来てくれるのですから。 今までにお食事に招待したのは、お父様がことあるごとに羽和さんを呼びなさいと言うからです。 少なくとも、羽和さんは私ではなく、お父様に呼ばれたのだと思っているでしょう。 けれど、今度は違います。私が誘って、羽和さんが受けてくれて。しかもお父様抜きで、 ふたりっきり。 それだけでも心臓がドキドキして仕方ないほど嬉しくて楽しみで、ちょっとだけ不安なのに。 羽和さんが私とふたりで勉強することを承諾してくれたということも見逃せません。 気に入らない相手にそんなことを提案されたら、まず断るでしょう。でも、羽和さんは こころよく受けてくれました。 つまり、羽和さんは私のことを悪い印象は持っていない……少なくとも、一緒にいて 嫌な女の子だとは思っていないということです。 ひょっとすると、『はるかちゃんと一緒に勉強か、ちょっと楽しみかも』なんて期待して くれているかもしれません。 いやいや、ひょっとしてひょっとすると、私と同じように、あわよくばこれを機に私と もっと仲良くなろうなんて、考えてるのかも……。 …………(都合の良いことを次々に妄想中)。 はっ、またアッチの世界に行ってました。反省反省。 こんな調子じゃあ、明日羽和さんが来ても醜態を晒してしまう可能性が高いです。もっと 冷静にならないと。 それに、明日はあくまでも試験の勉強をするんです。それを真剣に努めることが、羽和さんに 良い印象を持って貰えることにも繋がるでしょう。 そう思い直し、私は部屋の中でひとりガッツポーズをとり、決意を新たにしました。 「ふーっ……おっけ、合ってる。はるかちゃん、言われた分できたよ」 「お疲れ様です。じゃあ、ちょっと休憩にしましょうか」 羽和さんが数学の問題を解いている間に、私はお茶の用意をしていました。もう随分勉強 しているので、そろそろ休憩を入れた方がいいでしょう。 「あー、学校の授業以外でこんなに一気に勉強したの、ひさびさかも」 「ふふ……もうすぐお茶が入りますから、そこに座ってて下さいね」 羽和さんは肩をトントン叩きながら勉強していた机を立って、私がティーセットを並べた テーブルの前のソファに腰を下ろしました。 「うわ、随分と高そーなチョコレート」 お茶うけにと思って私が用意しておいたチョコレートを見て、羽和さんが感心した声を 上げます。私は、ちょっとだけぎくっとして。 「えっと、お父様の知り合いの方がたくさん送ってくれたんです。ベルギーに本家がある 有名なお店のショコラティエさんが作ったものらしくて、とっても美味しかったから。 それに、頭を使うときは甘い物をとるといいんですよ」 「そうなんだ。なんか食べるの勿体ないくらい凝ったデザインだね……」 慌てて料理番組のごとく解説してしまいましたが、それは、少し後ろめたい点があったから。 実はこのチョコ、確かに有名なお店のもので美味しいのですが、それだけではないのです。 お父様に聞いたところによると、どうもコレは、恋の助けになるチョコレートなのだとか。 チョコレートは元々中世ヨーロッパで媚薬として珍重されており、人が恋愛感情を持った ときに脳に分泌される成分と同じものが含まれているのだそうです。 そして、このチョコレートには特にその性質が強いらしくて、贈り物として女性が男性に 渡し、恋を成就させた例が何件もあるという、いわくつきの代物です。 もちろん、本気で信じてるわけじゃありませんよ?たまたま……たまたまうちにコレが あって、普通のチョコとしても抜群に美味しいから、羽和さんにもお裾分けしようかな… なんて思っただけです。 ……誰にいい訳してるんでしょうか、私。最近一人で空想してしまうことが多いです。 「どうぞ、羽和さん」 「ありがと。この紅茶も美味しそうだね」 羽和さんの前にカップと、いくつか取り分けてお皿に並べた例のチョコを置きます。 効果なんて期待してませんけど、でも、やっぱりどうしても気になってしまうもので……。 じ~っ…。 「あの……どうかした?あんまり見つめられても飲みにくいんだけど」 「えっ!?すいません、いえいえ、どうぞ、遠慮せずどんどん飲んで食べてください」 「あはは、そんな宴会みたいに言われても困るな」 私も、カップを取って口元に運びます。それを見て、羽和さんも紅茶に口をつけてくれました。 「ふー、ここで食事をご馳走になるときに出るのも美味しいけど、はるかちゃんに 目の前で入れてもらうと、さらに美味しいような気がするよ」 「ふふ……お世辞でも嬉しいです」 お料理やお茶の入れ方なんかも随分勉強したので、羽和さんに褒められると感無量です。 「それであの、羽和さん。チョコの方も……」 「何だか妙にこのチョコプッシュするね。そんなに美味しいの?」 「え、ええ。すっごく美味しいですよ!」 うう……。気にしてないつもりなのに。ついチョコレートに気が行ってしまいます。 何も言わなくたっていつかは食べてくれることはわかってるですが。 「じゃ、いただきます……これ一個いくらくらいするんだろうな……」 後半の方は小声で言って、羽和さんはチョコを摘み上げ、一口大なのに美術品みたいに 細かくデコレートされているそれを遠慮がちに口に運びます。 「うわ……ホントに美味しい。これは確かにそんじょそこらのチョコとは次元が違うね」 「そうでしょう?羽和さんにも気に入ってもらえて嬉しいです」 感嘆の声を上げる羽和さん。ひとつ食べてもらったら、その後は自然にティータイムを 過ごすことができました。 お茶の時間を終えて、再び勉強に戻ります。はじめのうちは、チョコのこともすっかり忘れて 教科書に集中していたのですが。 「………?」 何だかちょっと、暑くなってきた気がします。まだ11月の終わりなので、暖房は控えめに しているはずなのに。 「ん……はるかちゃん、ちょっとこの部屋、暑くなってない?」 「あ、羽和さんもそう思いましたか?」 見ると、羽和さんも少し汗をかいてるみたいです。空調の温度を確かめましたが、室温は ちょっと肌寒いくらいになっていました。 首をかしげながら机に戻り、再びノートにペンを走らせますが、どうにも体が火照って 落ち着きません。 そのうち、体が熱く感じる法則性に気付きました。どうも、向かいに座っている羽和さんの、 表情とか、動作とか、吐息とかを感じたり、ちょっとした会話をしたり。そういうことを する度に、なんだかドキドキして熱くなるようなのです。 「あ……あの、ちょっと……」 このままじゃ顔が赤くなったりして、様子がおかしいのがばれてしまいます。お手洗いにでも 行くフリをして気を静めようと思い、急いで席を立って部屋を出ようとした所で。 「あっ……!」 立ちくらみでしょうか。机の脇に腰をぶつけてしまい、そのまま倒れそうになって――。 「危ない!」 腕を掴まれて軽く引き寄せられる感覚と、そのまま暖かいものに受け止められる感覚。 「えっ……?」 自分のものではない、体温。ちょっとだけ、汗のにおい。服の下の、がっちりした体。 羽和さんに、抱き留めてもらった……? 「あ………ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」 ぼんっ、と音がしそうなくらい一気に頭に血が上ります。はやく、離れないと……! 「すぐに離れます……か……ら……」 なのに。なぜか、体に力が入りません。……いえ、違います。離れようと思えば離れられる のに、このまま羽和さんの胸の中に収まっていたいなんていう気持ちが、離れることを嫌がって いるみたいなのです。 どくんどくんどくんどくん。 自分の心臓の音?それとも、すぐそばにある羽和さんの胸から聞こえてくる音? 頭がとろんとしてきて。ずっとこのままでいたいなんて思ってしまって。もともと熱かった 体はさらに興奮してきて。やっぱり、おかしいです。今の私……。 「あの……羽和、さん……?」 顔を上げて羽和さんの表情を伺おうとしたら、羽和さんが私の体に回した手の力がもっと 強くなって、私の頭は羽和さんの胸に押しつけられるくらいになってしまいました。 「あ………」 「…………」 それを、少しも不快に感じられません。むしろ、不思議な安心感があって。そのまま 何十秒か、何分かの時間が経ちます。どうして、こんなことになっているんでしょうか。 でも、羽和さんの体。羽和さんのにおい。羽和さんの体温。どうせなら、このまま もっと感じていたい。そう思って、こちらからも羽和さんに寄りかかります。 羽和さんの胸に体を預けて、その少し早まった鼓動を聞きながら、のぼせてうまく回らなく なった頭で夢見心地になっていると。 「はるかちゃん……ごめん」 「え……きゃっ!?」 羽和さんは、不意に私を軽々と抱え上げてしまいました。そのまま先程お茶を頂いた ソファまで運ばれて、その上にちょっと乱暴に下ろされます。 私に覆い被さるようになった、羽和さんの顔。その顔が……何だか、普段よりも…… ずっと、私の心を惹きつけるように見えます。 どくん、と心臓が高鳴る。羽和さんの体から離れた自分の体がものすごく寂しく感じて、 また、羽和さんに触れて欲しいなんて思ってしまう。 ――ひょっとして、羽和さんも、私と同じように感じてる? まさか、あのチョコレートのせいでしょうか?そんな、普通にお店でも売ってるものなのに。 いくらなんでもこんな、まるで軽い麻薬か何かみたいな効果なんてあり得ません。 なのに。今の私は、すぐにでも羽和さんに抱きついて、さっきみたいにぎゅってして欲しい という衝動を抑えるのに精一杯でした。 「はるかちゃん……」 「あ……羽和、さん……」 羽和さんは、そのままソファに乗って。私を組み敷くみたいな体勢になりました。 そうした羽和さんが、どんなことを望んでいるのかくらい、私にもわかります。 本当は、こんなことされたら、拒否しないといけません。私は羽和さんのことを好き ですけど、気持ちも伝えていないのにこんなこと、不純だし……不貞です。 なのに、私は、逃げることも、声をあげることもできない……ううん、しないままでいます。 だって、想像できてしまうから。このまま羽和さんに抱きしめてもらって、触れてもらって、 その先のことまでしてもらったら……どんなに嬉しくて、満たされて、気持ちよくなれるか…。 それが手に取るようにわかってしまうから。 だけど、私からそんなことを望んだら、羽和さんにはしたない女の子だと思われて、軽蔑 されてしまわないでしょうか。嫌われてしまわないでしょうか。私は……七瀬はるかは、 貞淑な女の子だって、きっと思われているから。 「………羽和さん、ごめんなさい……」 私は、興奮しきってかすれた声で、羽和さんに謝ります。 「え……?」 「さっき、一緒にいただいたチョコレート……あれ、普通のチョコレートじゃないんです…」 だから、卑怯な手。嘘でもいいから、私以外の何かに責任を押しつけて、羽和さんに いい訳しようとしています。『私は、本当はこんなこと望んではいないんです』って。 「ごめんなさい…こんな効果があると思わなくて……私の責任です……」 私の責任。だから、羽和さんには、私に責任をとってもらう権利がある。 私は、自分から求めているって羽和さんに思われたくないから、羽和さんを誘導して 自分の願望を満たそうとしてる。自分のことしか考えていない、最低の人間です。 「あの……つらい、ですよね……がまんしないで……ください」 羞恥と自己嫌悪から両手で顔を覆ってしまいたくなるのを耐えて、そう言いました。 「はるか、ちゃん……?」 そう、きっと私より、羽和さんの方がたくさん我慢してるんだと思います。でないと、 私を発作的に抱きしめてこんな所まで運んだりしないし……それに、あのチョコレートは、 女性が男性の心を射止めるために送るものだから。 「…………」 私は小さく息を吸うと、目を瞑って、全身の力を抜きました。羽和さんが遠慮しないように。 そして、自分がして欲しいと思うことをしてもらうために。 それを合図にしたみたいに、私の上に覆い被さった羽和さんが動くのがわかって。 唇に、柔らかくて湿った感触。私が初めてキスされたんだってわかるまでに、数瞬。それは、 少しだけ、甘いチョコレートの味が残っていました。 「……っは、はぁ……ふ……はぁ……ごめん…はるかちゃん……」 何秒もしないで離れた羽和さんの口から、荒い吐息と一緒に再び謝罪の言葉が漏れます。 よほど、体が熱くなっているんでしょう。それこそ、理性で抑えがきかないくらいに。 「謝らないで……ください……」 そんな羽和さんを、怖いという気持ちは少しも生まれなくて。むしろ……可愛い、なんて 思ってしまいます。羽和さんが、我慢できないくらいに私を求めてくれてる……。 「え……?」 「羽和さんに、だったら……いやじゃないですから……」 気絶しそうなくらいに高鳴っている自分の鼓動を聞きながら、精一杯の告白。 「はるかちゃんっ……!」 「あ……!」 私の言葉を聞いた羽和さんは、それこそ襲いかかるみたいにその手が私の腰元に伸ばして、 上着のチュニックブラウスとその下のシャツを、一緒に首のあたりまで捲り上げてしまいました。 服の中から外界に露出させられたはずなのに、肌がさらに火照ったように感じます。 今、私、羽和さんに……肌を、見られてしまってる?どんなブラ、つけてましたっけ。 やせっぽちだから、私の体を見て幻滅したんじゃないでしょうか。胸も、自慢できるほどは 大きく無いし……。 とっさのことに混乱してそんなことを考えてしまいましたが、そうじゃなくて。 服まで脱がされかけてしまったってことは……このままだと、その……最後まで、されて しまうってことで……いや、それは覚悟していたつもりなのですが、でも、ここまで来ると 急に現実感が出てきます。 どうせなら、私がためらう余地もないくらい、強くしてくれればいいのに。 「……取るよ、はるかちゃん」 もどかしそうな、羽和さんの声。少し震えています。それだけ、私に興奮してくれているって いうこと。遠慮なんてする必要ないのに。羽和さんの望むように、乱暴にしたっていいのに。 目を瞑ったまま頷き返した途端、涼しくなった胸元がさらに何かから解放される感覚。 羽和さんの手で、私のブラが外された……。こんな時に限ってフロントホックのものをつけて いたのですから、運が良いのか悪いのかわかりません。 「ふぅ……ぁ……」 見られてしまいました。私の胸、ぜんぶ。自分では、体が細いわりにそこまで小さくは ないと思うのですが、男の人は、週刊誌に載ってるアイドルみたいにもっと大きい方が好き なのではないでしょうか。 「……すごい、綺麗だ……はるかちゃん」 そんな私の不安を打ち消すように、羽和さんは感嘆した声をかけてくれました。 「本当、ですか……?」 恥ずかしいのと嬉しいのとでいっぱいいっぱいになってしまい、震える声でそう聞き返すと。 羽和さんは答えの代わりに、私の乳房に、その大きい手を当てて――。 「――あっ……!」 「あっ……ごめん、痛かった?」 「え……いえっ……違います……」 羽和さんは私の反応に驚いたみたいですが、それは胸を掴まれて痛かったからではなくて。 この前の部室での球磨きの時に。その前日にとっさに握ってしまった時に。それよりずっと 前からも、意識してしまっていて……惹かれていた、羽和さんの大きくて固い手で触られた途端、 電流みたいに強い、甘い痺れがそこから襲いかかってきたから。 「……もっと、触ってください。羽和さんの手で……」 それを、もっと味わいたくて、ねだってしまいました。 羽和さんはほっとした顔で小さく笑って、また私の唇に唇を重ねて。そのまま、さっきよりも 強く、私の乳房を手で覆うように触れて。 「んっ……ぁ、ぅん……ふ………ぁんっ……!」 口を柔らかい感触で閉ざされたまま、恐る恐る……もっと衝動のままに動かしたいのに、私を 気遣って努めて優しくしているといった強さで、羽和さんに胸をまさぐられます。 羽和さんの長い指の、重なった固いマメが私の肌を擦るたびに。痛いような、甘痒いような、 私の体の奥に溜まっていたものを引き上げるような刺激が広がっていく。 気持ちいい。羽和さんの指がすごく愛おしく感じます。もっと。もっとしてください。 ずっと、こんな風に。羽和さんの手で、私に触れて欲しいって 思い続けていたんです。 「んんぅっ……!」 羽和さんの親指が、私の胸の先端を弾くようにして。ビリビリと四肢にまで伝わるほど強い 感覚が走り抜ける。今度は、羽和さんは私に躊躇して止めたりしませんでした。そのまま、もっと強く。 私がしてもらいたいことがわかっているみたいに、私のそこをきゅっと摘み上げて。 「ぷはっ……あっ……ふ、あぁっ……!」 キスから解放された口から、荒い息が漏れます。口元にだらしなく涎が流れ落ちましたが、 それを気にする余裕もありません。ただ胸を弄られてるだけなのに、全身を羽和さんに支配 されたみたいになってしまっています。 「あっ……はぁ……ふぁっ……ん……ぁあ……羽和さん……羽和さんっ……!」 体が跳ねてしまいそうになるのを、ソファのクッションを両手で握って押さえつける。でも 羽和さんの指は、追い打ちをかけるみたいに私の快楽を容赦なく引き出します。 身をよじった太股の間に、水音が聞こえてきそうなくらいに湿った感触。たぶん、下着だけ じゃなくて、その下のスカートまで、お漏らしでもしたみたいに濡れています。 こんなの。いくら羽和さんにキスされて、胸を弄られたからって。直接触ってもいないのに、 こんなにはしたなくぐしょぐしょになるなんて。羽和さんに知られたら――! 「あっ……やぁっ、羽和さんっ……!?」 そう思った途端、羽和さんの片手が、私のスカートの中へ潜りました。その手が、太股まで 伝わった湿り気を感じ取って。 羽和さんは、少しだけ、呆気にとられた顔をしました。 「や……そこはっ………」 ごめんなさい。ごめんなさい。違うんです。男の人とこんなことするなんて初めてなのに、 まるで淫乱みたいに。男の人を渇望してるみたいに。こんなになるはず、ないのに。 泣き出しそうになってしまった私に、羽和さんは、可笑しそうに微笑みかけて。 そのまま、私の下着の中に、指を差し入れてきました。 今度こそ、両手で顔を覆ってしまうほどの羞恥。羽和さんの指が、私の下腹部からその場所 に向かって伸びていって。 くちゅっ……。 「あっ!」 触れてる。羽和さんの指が、私の一番大事なところに。ぞくぞくと怖気にも似た感触が背筋を 這い上がってきましたが、これ、嫌じゃありません。むしろ、溢れそうになった感覚にとどめを 刺して欲しいなんて、そんな思いが湧いてきます。 手探りで、羽和さんの手のひらが私のそこ全体を覆うみたいに。中指が、私の割れ目をなぞる ようにぴったり張り付きます。それは、その部分がみっともないくらいに濡れそぼっているのが これ以上無いほどわかってしまう格好で。 「ふ……ぅ……」 そんな、まるで引き金に指がかかった拳銃をつきつけられたみたいな状態で、少し。 もしかしたら羽和さん、私のそこのかたちを手で確かめてるんじゃないでしょうか……。 「凄く、熱いよ……はるかちゃんの、ここ……」 「やぁ……言わないでください、そんなこと……」 耳元でそんないやらしいことを囁かれて、羞恥で死んでしまいそうになります。 羽和さんの手が、私のその部分に邪魔するものもなく直接触れていて、羽和さんの指の形も 細かな震えも、怖いほどに伝わってくる。 触っただけでも、私のそこがほとんど子供みたいなのが羽和さんにわかってしまうでしょう。 私、体が弱かったから背が伸びるのも初潮が来るのも遅かったし、一番大事なところも外からは ただの切れ目みたいにしか見えませんし……。 ちゃんと、その……できるように、なっているんでしょうか。 ちゅっ……。 「ひゃぅっ!!」 不意打ちみたいに、私のそこに当てられたままだった羽和さんの指が、折り曲げられました。 私のものよりずっと太くて長い指がその部分を割って、中に小さく潜り込みます。 「あっ……あっ、あっ……あぁっ……!!」 異物感と、不安と、期待。その敏感で、柔らかくて、ぬるぬるになっている場所を、初めて 自分以外の人の指が弄ってくる。腰を引いて逃げたいという衝動と、そのまま受け入れたい という衝動のせめぎ合いに、体がふるふる震えます。 「もう、トロトロになってる……」 羽和さんの囁くような声。ダメです。そんないやらしいこと言わないでください。そんなこと 言われたら、私、もっと……! 少しだけ中に潜り込んだ指が、私の入り口を探り当てる。溢れるように染み出してくる液体を 絡めて、周りの肉をマッサージするように擦ってきます。 「ひぅっ……あっ、ふぅっ………あぁっ、ふぁあっ……!」 だめ、抑えられません。喉からかすれた声が漏れて、その部分の感覚しか感じられなくなる。 柔らかいソファに寝転がった体から、意識だけが飛んで行ってしまいそう。 だって、そこを掻き回してるのは、羽和さんの指で。自分でするのより、もっと荒々しくて。 なのに、何倍も、何十倍も、気持ちよくて。幸せで。 「こんなになってたら……もう、大丈夫?」 「ぁ……んっ……ふぁ……え……?」 不意に、羽和さんはその手を動かすのを止めて、聞いてきました。その言葉の内容が頭に 入ってくるより、与えられていた刺激が無くなったことに寂しさを感じるのが早かったのですが。 私が否定しなかったのを、肯定と受け取ったのか。羽和さんはいったん手を引き抜き、身を 引いて、スカートのサイドホックを器用に外し、私の両脚から引き抜いてしまいました。 腰を持ち上げて、脱がせる手助けをしている自分が、何だか他人事に思えます。ぱさりと音を 立てて、スカートがソファの脇に落とされました。 どうしようもないくらいぐちゃぐちゃに湿って、肌に張り付いた下着が、晒されてる。 羽和さんが生唾を飲み込むのが聞こえた気がして、その指が下着に引っかけられる。 湿った布が巻き取るみたいにするすると下ろされて、つま先を通り抜けて…… 今度はソファの上に、水分を吸って重くなったものが落とされる音。 もう、隠すものが何もありません。びちゃびちゃに濡れた私の一番恥ずかしいところが、 羽和さんに直接見られている。 私のにも、ちゃんとできるんでしょうか。何か不具合があって失敗したりしないでしょうか。 自分の指だって怖くて入れたことがないのに、男性の……羽和さんのものなんて――。 「ぁ……」 そくっと体が震える。その部分に、柔らかいような、固いようなものが触れています。 それが、何か。直感的に……本能的に?……わかってしまいました。 「はるかちゃん、行くよ……!」 「えっ……んむっ……!」 そう言われてから、何か答える前にまたキスされる。羽和さんの左手が私の頭に回されて、 右手は私の腰に。そのまま、羽和さんの方に引き寄せられます。 「ん……んんぅぅぅっ……!!!」 びくびく体が痙攣する。触れられたことが無い場所まで、大きなものが侵入してくる。 今までに経験がない感覚と、痛みへの不安で身がすくんで……。 「んっ……く、ふ、ぁあ……っ……」 あ……れ?あんまり、痛くありません。お腹の中にものが詰まって、苦しい感じはするけど、 話に聞いていたほどの痛みは襲ってきませんでした。 「……っく……はぁ……はるかちゃん、大丈夫……?」 「あ……はい……大丈夫、みたいです……」 少し息を切らした、何かを耐えているような声で羽和さんに聞かれて、素直に答えます。 羽和さんは、どうなのでしょう。私の中に入って、気持ちいいって、感じてくれているので しょうか。 ……私の、中に。 それを考えたら、今の状況を改めて認識してしまって、頭が沸騰しそうになりました。 「はるかちゃん、動くよ……」 「あっ………はい……」 気持ちに整理がつかないまま、羽和さんは先の段階に進んでしまいます。腰を引いて、今度は 私の中からそれを抜きとる動作。 「ひっ……あ、んぅっ……ああぁっ……!?」 途端に降りかかってきた刺激に、四肢と……指先に、舌までが痺れる。例えようが無い、 それこそ未知の感覚。体の内側の、弱くて敏感で、自分では触れることができない部分を 他人のもので侵されて、擦られる。 何か、致命的な禁忌を破ってしまったみたいな不安と、それを破ったのは、私が誰より好きな 男の人だという悦び。 「ひゃ……ん……あっ…ふ……く……っ……!」 私の体の中から、それが出て行って、抜けそうになる。途端に襲ってくる、驚くほどの喪失感。 嫌。もっと、私の中にいて欲しい。失いたくない……。 ぐちゅっ! 「んあぁっ!!」 私が望んだことを、そのまま満たしてくれるかのように、羽和さんが私の最奥まで再び 突き入れてくる。全身がびくんと跳ねて、羽和さんに組み敷かれていなかったら、ソファから 落っこちてしまっていたでしょう。 「く…ぁ……はるかちゃんっ……すごい……信じられないほど、気持ちいい……!」 羽和さんの、せっぱ詰まったような、色っぽい声。私の体で、喜んでくれているという声。 私も、同じです。羽和さんに抱かれて。突き入れられて、こんなに気持ちいいなんて……。 奥まで入ってきて、引き抜かれて。その度に、全身の快楽を感じ取れる神経をむき出しにされて、 甘い官能の痺れを流し込まれたみたいな愉悦が走り抜ける。 それを繰り返すにつれて、私の中に、ふわふわした……暖かいような、切ないような不思議な 焦燥感が膨らんでいって、今にも弾けてしまいそう。 「は……あっ……はぁっ……ふ……はるかちゃん、はるかっ……ちゃん……!」 「あっ……あっ、あ……んぁっ……あぁっ……羽和さん……羽和さん…はわ、さん……っっ!!」 体を激しく揺らして、揺らされながら、意味もなく名前を呼び合います。すぐ目の前で。 遮るものも無く肌で触れ合っていて。その相手が与えてくれる快楽以外、何もわからなく なっているのに。それなのに、あなたの存在を、もっとはっきり感じたいから。このまま、 意識がどこかへ飛んでしまいそうになっても、あなたにずっとつかまえていてほしいから……。 ぽた、ぽた……と私の肌の上に、断続的に熱いものがたれ落ちる。私の体を貪ることに必死で、 流れるほどに湧き出た羽和さんの汗。私の胸に。首筋に。頬に。空中で外気に晒されても まだ熱いままの液体が落ちて、小さく跳ねる。 羽和さんの汗。羽和さんのにおい。野球部の練習や試合で、その鍛えられたからいつも感じる スポーツ選手の空気。首筋に浮かんだ光る水滴を、腕を伝って落ちる汗の筋を、水気を吸って 張り付いたアンダーシャツを……いつも、素敵だなって思って見ていたんです。ううん、 それだけじゃなくて、私には無い男性のにおいに、時々……欲情さえ、していました。 そして、今感じる、羽和さんの男性のにおいは。汗は。野球ではなく、私のために。私で 感じてくれて、私をもっと味わうために出されたもの。それを思うと、嬉しくて。夢みたいで。 泣いてしまいそうなくらい、幸せです。 口元にもうひとつぽたりと垂れた羽和さんの汗が、唇を伝って舌に触れる。潮みたいな味。 羽和さんの味。それを、もっと得たくて……。 「んっ…んむっ……ちゅ……!」 羽和さんの背中に両手を回して、顔を上げてキス。熱い体同士が、もっと近くなって。羽和 さんの吐息も体温も、私とひとつになって混ざり合ってしまったような錯覚さえ起こします。 体のなかにふくらんでいたものが、四肢に広まって。もう、一息で登り詰めてしまう。 このまま、ずっと羽和さんを感じていたいのに。羽和さんに感じてもらいたいのに。もう、 耐えられません。突かれるたびに。抜かれるたびに。全身が痺れて、壊れてしまいそうなくらい 気持ちよくて……。 「…ぷはっ……あ……もう、だめです羽和さんっ…ん、ぁ……私……わたしっ……!」 「うん……っく……いいよ、はるかちゃん……オレも、もうっ……!」 もう……?羽和さんも、ですか?羽和さんが、私と同じように、限界を迎えそうになっている。 私で。私の体で。私と一緒に。 「………っっ!!」 そう、思ったら。羽和さんの苦しそうな、切なそうな、そして、陶酔したような声を聞いたら。 必死に我慢して、膨らみきっていたものがあっけないほど簡単に弾けて、決壊して――。 「…あっ、ああ、ああぁ……ああぁぁーっ!!」 とても声なんて抑えられない。それくらいに圧倒的で、大きい絶頂が私の中に走り抜けて、 もうこのまま死んでしまってもいいっていうくらい、体が、頭が、感覚が、とろけて、 快楽以外の何も感じられなくなって……。 羽和さんは……?羽和さんも、感じてくれましたか?羽和さんも、私と同じように。 濃い霧か、あるいは水のなかにいるみたいに鈍った頭の隅で、羽和さんの体の感覚を 探します。羽和さんの大きな体。羽和さんの温かさ。羽和さんのにおい……。 ………。 あれ……?どうして?つい今まで求め合って、繋がっていた羽和さんがいません。 どこに行ってしまったのでしょうか。もっと、ずっと抱きしめていて欲しいのに。 快楽の余韻と痺れた手足の感覚がまだ引かないまま、目を開けて辺りを見回すと。 「……私の部屋?」 そこは、羽和さんとお勉強して、お茶をいただいた応接間のソファではなく、私の部屋の ベッドの上。体を起こして部屋の隅から隅までを見回しても、もちろん、羽和さんの姿どころか、 残り香さえありません。 時計を見ると、11月25日の夜遅く。羽和さんが私の家に来て勉強する土曜日の、前日です。 これは、要するに……。 「夢、ってことですか……」 凄まじい落胆と脱力感。思わず、持ち上げた上半身を再びベッドに投げ出してしまいました。 あらためて考えてみれば、夢なのも当然なくらい、不自然なことばかりでした。羽和さんの 足はケガしてなかったし、チョコレートにそのまま媚薬みたいな効果があったり、それに、 その……初めてなのに、痛くなかったり。 不自然というより、単に私に都合が良い内容の夢だっただけです。激しく自己嫌悪。 自分の体を見てみると、上着とスカートがはだけていて、下着がずれて湿っています。 さらに、私の手にも濡れた痕跡が。つまり、ただの夢でもなくて。 ……自分で慰めている最中に、寝てしまったということです。半分が妄想で、半分が夢。 「あぁ……私、最低……」 先刻とは全く違う理由でベッドの上をごろごろ。穴があったら入りたいです。さっきと同じ 表情で私を見ているゴン太さんに手を伸ばして、後ろ向きにしました。 しかも、なんですか、あの夢の中の私は。羽和さんの汗だとかにおいだとかに興奮して、 あまつさえ普段から、よ…欲情、してたとか。そんなの淫乱どころか変態じゃないですか。 私は……確かに、綺麗なフォームでピッチングをして、溌剌とグラウンドを走る羽和さんの 汗なら嫌じゃないし、格好良いとも思いますけど……それに欲情なんて……。 ……してるんでしょうか。深層意識では。 「あああぁぁぁ………」 じたばたじたばた。あり得ないとは言い切れない自分の性癖が怖いです。 それに、せめて羽和さんと私が恋人になっていて、その上で……ああいうことをする 夢ならまだしも、ヘンな効果があるチョコレートのせいにしてその場の勢いでだなんて。 私、無理矢理されたいなんていう願望なんかも持っているのでしょうか……なんていうの でしたっけ……被虐趣味? でもでも、確かに…もしもの話ですよ。羽和さんがそんなことするなんてあり得ませんけど、 万が一羽和さんに強引に、迫られたりしたら……私、拒否できるのでしょうか。 明日は私と羽和さんがふたりっきりになるわけですから、0.00(中略)001%くらい は、そんなことになってしまう可能性もあるかも……。 …………(いらぬ心配を妄想中)。 はっ、またやってしまいました。あんな夢見たあとのせいか、完全に色ボケしちゃって ます、私。 いけません。ついさっき、羽和さんのお勉強を真剣にお手伝いするっていう決意をした ばかりじゃないですか。のぼせてる場合じゃないですよ、はるか。 そう思い直して、またも気合のガッツポーツ。それから……。 今の自分の格好を思い出して赤面。はだけた服を直して、汚してしまった下着を非常に 情けない気持ちで取り替えました。 ……ちなみに、夢の中にでてきたチョコレートは本当にうちに置いてあるのですが、 うしろめたいのでお茶請けに出すのは止しておくことにします……。