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臨死体験中に遭遇した他者に、まだ死期が訪れていないから、物理的肉体に戻るべきだと告げられたという話や、自分のそばに霊的生命がいるという事に気づいたという話はしばしば耳にする事があると思われる。 マイクル・セイボム『「あの世」からの帰還』の中では、臨死体験中に他者が近くにいるのを感じたという例があった事が述べられ、見えない存在か、目に見える霊の何かであったと言われる。このような存在との交信方法として、大きな声や言葉などといった言語的なものもあれば、テレパシーのような非言語的なものもあったということが述べられています。そして、交信の内容は、死ぬべきか物理的肉体に戻って生きるべきかの決断に関係していたといわれる。 臨死体験中に神やキリストの存在を感じたという人もいれば、すでに亡くなっていた友人や親族と出会ったという人もいる。また、臨死体験中に出会った存在が誰なのかはっきりとは分からなかったという事例もあったようで、体験者は、天使か神かは分からないがが、完全に通じ合う、全く違和感のない存在が近くにいたと証言している。カール・ベッカーは、人物の幻影を見る、誰かに会うという体験は、臨死体験の一部、臨終時体験、お化け(霊体の出現)や夢枕の3種類に分けなくてはならないと述べている(*1)。カーリス・オシス『人は死ぬ時何を見るのか 臨死体験1000人の証言』の中では、すでに亡くなった他者や霊的存在を感じるという現象は、臨死体験者だけでなく、臨終を迎えた人にも起こりうるものだという研究結果が紹介されている。カーリス・オシスとエルレンドゥール・ハラルドソンの研究によれば、現れる人物として、すでに亡くなっていた人、まだ生きている人、キリストやヤムラージといった神話的人物の3パターンがあったという事が報告されている。橘隆志は、インドでの臨死体験の報告には、ヤムラージが出てくる事が多く、臨死体験には体験者が育った環境が反映されている場合が多いという事を指摘している。 臨死体験での他者との出会いも人間には死者と再会したいという願望がある事などから脳が作り出したイメージに過ぎないと考える人もいるかもしれない。実際、そのようなイメージが病める脳が生み出した幻覚の一種に過ぎないと解釈され得る事例もある。立花隆『臨死体験 上』の中で紹介されている中原保は、1988年に急性膵炎で倒れ、2箇月間、生死の境を彷徨ったが、部屋に飾ってあった額に入った写真のイメージの祖母がそのまま出てきて、「こっちにきてはまだダメだ。向こう岸にかえりなさい」と大声で叫んでいたという。そして、写真そのままのイメージで祖母が口を動かして喋っているのを見たわけではなかったため、部屋に飾っていたものをいつも見ていたから、それが夢の中に出てきたのではないかと思うと述べている(*2)。しかし、このように写真そのままの動かないイメージが出てきたという話は稀であると言え、臨死体験での他者との出会いがそのような単なるイメージとして説明できない事例もある。例えば、肉体の五感や脳では知り得ない情報と結びついている事例として、近年、有名になったエベン・アレグザンダーの事例が挙げられる。アレグザンダーは、脳神経外科医であり最初は死後の世界の存在を否定していた人物だったが、細菌性髄膜炎に罹り、大脳皮質の機能を完全に失った際に臨死体験をした。アレグザンダーは、臨死体験中に天使のような女性に出会ったという。アレグザンダーは、生後間もなく養子になり妹がいた事を全く知らなかったが、退院した後に、死んだ実の妹の写真を見て、臨死体験中に出会った女性が実の妹だったと知ったという。脳神経科学の専門家であるアレグザンダーは、入院中のCTスキャン、臨床検査や神経学的検査の研究などを詳細に調べて研究した結果、自分の体験を脳内現象として説明する事は神経学的、医学的観点から見ても不可能であると結論付けている。 また、深い臨死体験をした人として有名である日本の彗星探索家の木内鶴彦も、臨死体験中に喪服を着た中年の女性に出会い、「鶴彦、お前は何をしに来たんだ」と聞かれたという。そして、臨死体験から蘇生した後に両親らが机の上に古い写真を広げ、昔話をしていた時、机の上の写真に目をやると臨死体験中に出会った喪服を着た中年の女性が写っていて、その女性は、木内の伯母に当たる人で、木内が生まれて間もなく若くして他界しているため、会ったこともそれまで写真を見たこともなかったようである。 他にも、臨死体験者が、この世で生きていた時には、知らなかった先祖や親族に臨死体験中に出会い、そこから蘇生し、通常の意識状態に戻った後に、自分の親族であったという事を知ったという事例は報告されている。また、これはお迎え体験にも言える事であるが、人の直近の記憶を占めるのは、生きている人物である可能性が高い一方、臨死体験中に出会うのは死者である確率が高いと言える。これらの事からも、臨死体験時における他者との出会いの全てを臨死体験者本人の想像による幻覚とみなす事には、無理があると言え、斎藤忠資「臨死体験者が地上で会ったことはなく、肉体の五感・脳では知りえぬ情報を入手した臨死体験例」の中では、臨死体験の世界では脳と肉体を超えた意識は、グループ意識、ソウル・ファミリーを形成していて、地上では知り得なかったグループ意識の死者に関する情報を知る事ができるものと考えられると述べられている。 参考文献 立花隆『【立花隆対話篇】生、死、神秘体験』書籍情報社 1994年 立花隆『臨死体験 上』文藝春秋 1994年 立花隆『臨死体験 下』文藝春秋 1996年 木内鶴彦『生き方は星空が教えてくれる』サンマーク出版 2003年 エリコ・ロウ『死んだ後には続きがあるのか 臨死体験と意識科学の最前線』扶桑社 2016年 レイモンド・ムーディ『かいまみた死後の世界』中山善之 訳 評論社 1989年 マイクル・セイボム『「あの世」からの帰還 臨死体験の医学的研究』笠原敏雄 訳 日本教文社 1986年 カーリス・オシス/エルレンドゥール・ハラルドソン『人は死ぬ時何を見るのか 臨死体験1000人の証言』笠原敏雄 訳 日本教文社 1991年 エベン・アレグザンダー『プルーフ・オブ・ヘブン』白川貴子 訳 早川書房 2013年 ジェフリー・ロング/ポール・ペリー『臨死体験9つの証拠』河村めぐみ 訳 ブックマン社 2014年 参考サイト https //home.hiroshima-u.ac.jp/tadasi/
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名前~まったけ コード~0775-4791-5356(ぷよぷよ7) レート~4000前後 種類~なんでも 一言~とりあえず5連鎖が限界ですががんばります 時間帯~10:00~12:00くらい土日はいついるかわかりません すい♪です。30日は対戦ありがとうございました。速攻や大連鎖など色々試せて楽しかったです。 また機会がありましたらよろしくお願いします。
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【桜の吹雪のその中で】 この季節は一番苦手だ 眠くて、眠くて…春って怖い そんな事を考えながら いつもの場所から城下を見下ろす 所々に淡い桜色が散りばめられ春一色 我ながらいい場所を見つけたと思い、午後の仕事まで昼寝決行 欠伸をしながら、優しい日差しと風にゆっくりと 意識を沈めかけた時 「弥助ー!!弥助!」 上総様からのお呼びだし 仕方なく、体を起こし上総様のもとへ 「はいはいはいはい…なんですか、上総様。」 「花見する「昼寝してきていいですか」お前も花見するに決まってんだろーが!!」 「ですよねー…」 サヨナラ俺の昼寝よ… 「2人で、ですか」 「花見は騒ぐのもいいが…ゆっくりするのも乙だろ?」 上総様お気に入りの中庭にある樹齢、百数十年のしだれ桜 満開の桜の下に杯セット 花見するき満々かよ… ワクワクした表情を見せる上総様 どっちが年上なんだか… そう思うと笑みが零れる 「弥助!はよ、来い!」 「急がなくても桜は逃げませんよ」 晴天に舞う桜を眺めながら 昼間から酒を煽る 酒を呑むのは構わないのだが 陽気と酒に徐々に睡魔に襲われる やべぇ、眠い 「ふぁ…」 「弥助…眠いのか?」 気づかれないように欠伸したのだが、バレていたようだ 「平気ですよ…ふぁ…」 「よし!俺が膝枕してやる!」 忍如きにそんな事しなくていいのに… 手招きで呼ばれ、近づくと腕を引かれバランスを崩した 「わっ…ちょ、上総様」 「たまにはいいだろ」 理由になってない気がするが 今の俺にはツッコム気になるない 「最近、忙しかったからな…」 「へーきです…ってば…」 ダメだ、目蓋が思い… 「しばらく寝ろ…少ししたら起こすから」 「じゃ…少しだけ…」 優しく髪を撫でる手が気持ちよくて それだけ呟くと意識を飛ばした -------- 静かに寝息を立てる弥助に微笑み残った酒を飲み干した よく見ると綺麗に整った顔… 甘い匂い… 春の陽気のせいにして、弥助の唇にそっと接吻をした この事は弥助に秘密にしておこう… 桜のもと、弥助に寄り添い目を閉じた 優しい春の日差しの中、2人で昼寝も…悪くない
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150 :まったり:2009/03/04(水) 21 15 54 ID ZKapg3I.O 最近わかったのは、いつも精神的に疲れてたりイライラしてたのは 自分の思い描く理想に追いつけない自分が大嫌いだったんだってこと イライラしたら、イライラしたままただ単に「そんなわたしを愛してるよ」 って3回くらい呟いてみると、心の奥からじんわり幸せになってきて いつの間にかニコニコになれます そして以前より理想に近づいてきて、よりがんばれるようになっています
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とまったつばさ【登録タグ Genic Manic dice と 巡音ルカ 曲】 作詞:dice 作曲:dice 編曲:dice 唄:巡音ルカ 曲紹介 Genic Manicのボカロデビュー作。 歌詞 (ピアプロより転載) 飛べない翼のくいなは空に憧れ 窓の外 旅鳥を眺めることしかできない 君だけが不安ではない 何故? 夢がある 何奴? 夢を追う者の宿命 傷ついた翼ひろげ 誰の為にはばたくのか? 鳥目の旅鳥は暗闇を彷徨う 未来が見えなければ 飛び方さえも忘れてしまう 君だけが一人ではない 何処? 隣にいる 何時? 一筋の光が射し込む迄 傷ついた翼ひろげ 明日を信じてはばたいて 未来への近道はない 止まったままの心を解き放とう コメント 名前 コメント
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三笠彩 [翻訳者さん案] 特徴:自称女子高生。放っている雰囲気はただものではなく、目の前に死体を転がされても動じない胆力を誇る。 テキトーに無責任な事ばかり言い、自分の事ですらコロコロ変えるため、パーソナルデータは名前ですらアテにならない。 常に傍観者的立場を貫き、面倒事を嫌うが、興味が高じたものはその限りでない。 自分本位なためか危機感知能力は高く、逃げ足が速い。奇談の内容にもそれが現れている。 彼女のせいで事態が悪化することも多い。 半ば自覚的に災いの種を振りまいており、最も始末に負えないタイプ。 挑発的な語り口にもそれが表れている。 基本はただの女子高生なので非力。数字は好きだが数学は苦手、体力は人並み以下と本人も言している通り、幽霊はともかくとして物理的に殺されることが多い。 また、何かしら譲れない一点をもっているらしくそこを突かれると途端に脆くなる。 小松崎登 [翻訳者さん案] 特徴 着流し姿の30代くらいの男性で、戦前の小説に出てきそうな風貌をしている。 ただし、清潔好きで不潔感はない。職業は自称高等遊民、他称無職。 大正や昭和の御世において宿帳に無職との記述があれば、上客とほくそ笑んだというように働く必要がない=金持ち(地主の子 弟など)の構図が成立するのである。 彼も何らかの手段によってか知らないが、毎年多額の不労所得を得ているらしい。 結構落ち着きのある性格で嫌味のない善 人、常識もわきまえた大人だが、まるで後ろに目のあるようであったり、当人しか知りえない情報を言い当てたりと気味悪がら れることも多い。 何でもナニカに取り憑かれているとか、異次元空間を旅しているとかの噂だが、本人は気にも留めた様子もない。 基本的にどっしり構えており、求められない限り、発言も最小限に抑えている。死ぬことは少ないが、気付かれないうちに行方 不明になっていることが多々ある。 好きなものは帽子だが、自分では被らないらしい。 ロリコンとの噂が流布される事が多々あるが、本人は否定しない。 事実、子ども受けは良い。さしずめ、柳の木のような人。 御宝達也《みたから たつや》 [樋野貴信案] 特徴:ニヒリスト。冷静な心霊否定派。責任感が強い。 金縛り、幽霊目撃などのいわゆる心霊体験を数多く経験している が、自らの体験を論理的に検証していくうちに、 心霊現象は『虚言』『錯覚』『幻覚』『生理現象』『記憶の捏造』のいずれかに当てはまると確信するに至った。 だが心霊話の持つエンターテイメント性には心惹かれており、新たな話を求めて百物語オフに参加する。 オカルトに関する知識量はそれほどでもないが、論理的思考に基づく問題解決能力に優れる。 はったり屋と目立ちたがり屋が心底嫌い。
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読む前に 幽体離脱について 前兆について 金縛りからの抜け方 【必読】モチベーションと意識レベルについて モチベーションの大切さについて。 「体外離脱訓練日誌」内の記事より。 https //web.archive.org/web/20090807105252/http //www003.upp.so-net.ne.jp/OOBE_DIARY/teq1.html モチベーションを上げれる要素がなければ人の提供するものばかりを頼りにせずに自らで上げていきましょう。 主なモチベーションの上げ方は投稿された体験談を読む事や自分で何をしたいかを考える事ですがそれでもモチベーションが上がらなければ一度身を引いてみるのも手です。 惰性で続けていても悪循環になる可能があります。 練習期間は自分が何も学んでいなければどれだけ長くてもまったく関係ありません。 自己悲観をしてますますモチベーションが下がり余計に訓練に手を抜くという事になってないでしょうか? そういう状況にある場合は一度自己を客観的に見据えてください。 方法と体験談の投下や挑戦時のアドバイスは他人が行なってくれる事ですが成功させるのは自分次第です。 他人をアテにしすぎたりネガティブな意思は持たないように「心掛ける」ようにするといいでしょう。 夢日記法の重要性 968 名前: 幽体かもしれない名無しさん 投稿日: 2008/06/02(月) 14 56 29 XAI8JOmkO ぶっちゃけ夢日記は究極 他に○○法とか色々あるけどあれってほとんどがただ条件を調整してるだけだからな いやもちろん条件の調整も必要だけどあくまでも間接的にしか影響しないんだよな それに対して夢日記…というか訓練日記は毎晩の意識体験を思い返すわけだから他とは根本的に違う 他の方法は全部切り捨てても記録だけはガチでやっておいた方が良い ※ちなみに日記はモンロー研でも推奨されている 他にも読んだ方がいいページ 離脱入門 離脱の概要です。 幽体離脱プロセスシート ○○法などの具体的方法を模索するのも良いですが 離脱に至るまでのプロセスを把握するのが第一です。 睡眠状態の線引き 自分の睡眠状態がどの段階にあるかを知るのも必要です。 明晰夢からの離脱 明晰夢からの離脱法です。 自律訓練法 離脱をする時のための訓練法です。 アクティブイマジネーション イメージ訓練になります。 心像入身法を使った離脱に移行が可能 。 最近幽体離脱にはまった スクラップ帳 – 3rd - 分類目録 まとめに載っていない離脱法もあります。 色々な離脱の仕方 幽体離脱の仕方には絶対やらなければいけない事項もないし、 全員が必ず同じ事をやらないと成功しないわけでもない。 これらを参考に、自分流の最も効果的な離脱方法を見つけよう。 ■色々な離脱方法1(別ページ) 離脱方法index 名前 分類 関連 エネルギー変換箱 イメージ、暗示、訓練 数かぞえ法(数数え法) 意識操作 数数え耳鳴り法、時計集中法(秒針法)、視線age法 読書法 意識操作、イメージ 二度寝法、不眠法 腹筋法 肉体負荷 指マン法(指先ブレーキ法) 肉体負荷、意識操作 長門ブルブル法、フィストファック法 腰枕法 肉体負荷、イメージ オナニー寸止め妄想ブースト、∧_%法 /膝枕法 /高枕法、浮足法、うつぶせ地球法 心像入身法 イメージ 心像入身 耳鳴り双子化法 感覚集中、ヘミシンク 数数え耳鳴り法、耳鳴り育成法 オナニー寸止め妄想ブースト 肉体負荷、イメージ 名倉引き回しの刑 イメージ 心像入身 ラジオ法 外部刺激 砂嵐法 チェーンアラーム法・改 外部刺激、意識操作 小音量アラーム法 電気つけっぱなし二度寝法 外部刺激 徹夜電気つけっぱ法 徘徊老人法 イメージ 心像入身 夢日記法 訓練、感覚集中、暗示 これ夢法、これは夢だ法 二度寝法 意識操作 電気つけっぱなし二度寝法 時計集中法(秒針法) 外部刺激、感覚集中 数数え、指マン法、視線age法 指輪法 外部刺激、暗示 軍手法、荒巻法、座布団圧迫法 軍手法 外部刺激、肉体負荷 指輪法、荒巻法、座布団圧迫法 脳内レコード法 イメージ、意識操作 砂嵐法 外部刺激 ラジオ法 眉間集中法 感覚集中 紙切れ法、おでこ集中法 瞑想法 意識操作 受動的集中 肯定法 暗示 否定法、絶望法 否定法(ツンデレ法) 暗示 肯定法、絶望法 ブランコ法 イメージ 心像入身 1氏のイメージ法 イメージ 心像入身 暗転法 イメージ、意識操作 250氏の離脱の仕方 イメージ 心像入身 |■色々な離脱方法2(別ページ) 名前 分類 関連 長門ブルブル法 肉体負荷、意識操作 指マン法、フィストファック法 夜這い法 イメージ 妄想会話法 氷枕法 外部刺激 紙切れ法 肉体負荷、感覚集中 眉間集中法、おでこ集中法 無の瞑想法 意識操作、暗示 受動的集中 ガチホモ大玉転がし法 意識操作、感覚集中 ローリング 荒巻法/ゴッチ式/ゴッチ式荒巻法/ゴッチ軍艦荒巻法 肉体負荷 指輪法、軍手法、座布団圧迫法 浮足法 肉体負荷 腰枕法、∧_%法 ネオ・チ・リ・ダンツ法 イメージ、感覚集中 恋人つなぎ法 絶望法 暗示 否定法、肯定法 黒点集中法~改~ 意識操作 座布団圧迫法 肉体負荷、イメージ 指輪法、軍手法、荒巻法 視線age法(名称仮) 肉体負荷、意識操作 数数え、指マン法 フィストファック法/FF法 肉体負荷、感覚集中 指マン法、長門ブルブル法 ∧_%法 /膝枕法 /高枕法 肉体負荷 腰枕法、浮足法 |■色々な離脱方法3(別ページ) 名前 分類 関連 数数え耳鳴り集中法 意識操作、感覚集中 数数え法、耳鳴り双子化法、耳鳴り育成法 天井近すぎ法 イメージ 心像入身 瞼裏風景傍観法 イメージ、意識操作 受動集中 明晰夢五感強化法 イメージ、感覚集中 これ夢法、これは夢だ法、夢日記 宇宙イメージ法 イメージ 受動集中、心像入身 離脱したつもり法 訓練、意識操作、イメージ 夢日記 小音量アラーム法 外部刺激 チェーンアラーム法・改 1億円持ってる妄想法 意識操作、イメージ 黒い箱振動法 オベパルス、イメージ 地面ひきこまれ法、ブランコ法 地面引き込まれ法 イメージ 黒い箱振動法、ブランコ法 これは夢だ法 イメージ、暗示 これ夢法、夢日記 徹夜電気つけっぱ法 外部刺激 電気つけっぱなし二度寝法 インストール法 イメージ、暗示 心像入身 うつぶせ地球法 肉体負荷、イメージ 腰枕法、∧_%法 /膝枕法 /高枕法、浮足法、恋人ツナギ法 行動妄想法 イメージ 心像入身 無限扉法(インフィニティ・ゲート法) イメージ その他コツ等 コツ ■色々な離脱方法4(別ページ) 名前 分類 関連 恋人ツナギ法 肉体負荷 ネオ・チ・リ・ダンツ法、腰枕法、∧_%法 /膝枕法 /高枕法、浮足法、うつぶせ地球法 耳鳴り育成法 感覚集中、イメージ 数数え耳鳴り法、耳鳴り双子化法 これ夢法 暗示 これは夢だ法、夢日記 妄想会話法 イメージ 夜這い法、エヴァ法 おでこ集中法 感覚集中 眉間集中法、紙切れ法 鳥肌法 イメージ、感覚集中 エヴァ法 イメージ 妄想会話法 うつらうつら法 意識操作 指マン法 脳内嫁法 イメージ 夜這い法、妄想会話法 起きたら動かない法 体脱フリー 高速カウント法 感覚集中 数数え法 直接体脱フリー法 意識操作 体脱フリー、数数え法 卵光体法 イメージ、感覚集中 1氏の方法 寝落ち法 イメージ、意識操作 入眠時離脱、うつらうつら法 ボッキング法 暗示 二度寝法 起きたら天井を想像する法 イメージ 起きたら動かない法 角回刺激法 イメージ 光体法 SSILD法 感覚集中 瞼裏風景傍観法 イーリ氏の脱力法 コツ その他コツ等
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99. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 09 43 44 ID dRDsTljJ おはようございます 今から投下します。今回は3発です いろいろな意見を頂きましたが、一応これが私のプランだとお考え下さい 100. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 09 45 12 ID dRDsTljJ アムロとセイラ、そしてラル隊の面々はWBのブリッジに集まった WBクルーを乗せたと思われる輸送機が今、飛び立って行く それをブリッジの窓から見ながらアムロは あれはどこに向かうのだろうとぼんやり考えていた しかし、ラルが語るセイラの素性は、アムロの思考を現実に引き戻していった 「何ですって!?この方は、あの『ジオン・ダイクン』の娘さんなんですかい!?」 クランプの驚きはラルとセイラを除く、その場全員の驚きだった 「アルテイシア様とその兄上のキャスバル様はわしの父、ジンバ・ラルと共に地球に逃れて暫く過ごした事があるのだ 最も、キャスバル様はすぐに家を出て行かれ行方不明となってしまわれたが…」 「それにしても姫様、良くぞご無事で…」 ラルの言を継いだハモンの言葉にセイラは顔をほんのり赤らめた 「姫様なんてやめて下さい。私は今は『セイラ・マス』なのですから」 「いいや!あんたは俺達の『姫様』だ!大尉!そう呼んで構いませんよね!?」 コズンの嬌声にラルが重々しく、しかし、まんざらでも無さそうに答える 「…許可する」 拍手と歓声がWBのブリッジに響き渡った 事情が良く飲み込めていないアムロだったが、一同の放つ歓喜のエネルギーに圧倒されると同時に 輪の中心ではにかむ金髪の女性にこれまでには見られなかった「輝き」と言える様な物…が顕現している様に感じられてならなかった 101. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 09 48 47 ID dRDsTljJ ラル「何ですと!キャスバル様が生きていると言われるのですか!」 セイラ「兄は今、ジオンで…『赤い彗星』と呼ばれています」 オォッというどよめきとそれを上回る衝撃がブリッジを席巻した ラル「何という事だ…ジンバ様のご子息が2人とも御健在だったとは…!」 浮き立つラルの横でハモンが冷静に言葉を継いだ ハモン「あなた、『若様』は、ゆくゆくはジオンを内部から突き崩すのが目的なのでは? そしてお父上の無念を晴らそうとお考えなのでは無いでしょうか?」 ラル「何と…!」 雷に打たれた様にラルは感慨する。その胸にはこれまでの自身の苦境がありありと蘇っていた 暫くうつむいていたラルは顔を上げると決然とした表情で言い放った 「諸君、暗闇で蠢いているしかなかった我々の前に、光が見えたぞ!道標は示された! まず我等は態勢を固め、キャスバル様を迎える準備を整えるのだ!」 102. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 09 53 00 ID dRDsTljJ ハモン「それと、この子の立場にはひと工夫必要でしょう、あなた?」 ハモンはアムロを示す ラル「…そうだな。ザビ家の寵愛を受けるガルマ様を討ち取った憎き木馬の しかもガンダムのパイロットだからな…」 ハモン「ザビ家は殆ど独裁国家…このままではこの子の命は風前の灯です」 苛烈なザビ家のやり方は身に染みているラルだった。ハモンの言はその通りだと思える 傍らのアムロはごくりと唾を飲み込んだ ハモン「ここは先の制圧時に犠牲となった唯1人のあの軍人に身代わりとなって貰いましょう」 アムロ「リュウさんに?」 ラル「身代わりだと?」 ハモン「ガンダムの正規パイロットだったのは『彼』だったと上には報告するのです どう考えても状況的にもその方が自然でしょう? まさか正規軍人を差し置いて… 戦闘訓練をした事が無い民間人の、しかも少年がガンダムを乗りこなしていたなどと… ふふ、そちらの方が非現実的な報告ですわ」 ラル「な、成る程!」 ハモン「アムロあなた、メカニックの真似事はできる?」 アムロ「は、はい、得意です!」 ハモン「結構。あなたは手が足りない木馬の軍人にメカニック助手として不当に拘束されていた事にします その扱いに不満を持っていたこの子は、軍人のスキを見てガンダムを奪い命懸けでジオンに亡命した… これはジオン国民にとって賞賛に値する行為でしょう。何せこの子は 『WBに拘束させられていただけでこれまでの戦闘には一切参加していない』のですから」 アムロは目を見張った。自分の過去が書き換えられて行く ハモン「もちろん木馬を手に入れたのは我々ラル隊の功績とします WBのクルー達は尋問でガンダムのパイロットはこの子だったと証言するでしょうが…」 ラルがニヤリと笑う ラル「それは、全員で示し合わせた『アムロ憎し』の証言だと判断されるだろうな」 ハモン「この子はこれからラル隊に入り、パイロット見習いとして働いて貰う事になりましたと上に報告すれば 特にお咎めは無いでしょう。真正面からで無ければ抜け道はいろいろ見つかるものです」 ハモンは妖艶に微笑しながら一同を見渡して見せた 103. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 10 24 46 ID pMk5w3ri 101 しまった ハモンのセリフ間違いました 内側から突き崩すのは「今のジオン」又は「ザビ家」ですね すみませんが脳内修正をお願いします… 104. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/15(月) 10 34 13 ID ??? 103 ジンバのご子息もミスだろw 105. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 10 38 39 ID pMk5w3ri うわあああああああ 脳内修正をお願いしますうぅ 107. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 11 29 58 ID pMk5w3ri ちなみに ×ジンバ様 ○御屋形様 で、お願いします…うぅ… 109. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/15(月) 12 30 40 ID ??? さぁ続きを 112. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/15(月) 13 42 30 ID ??? セイラ総統シナリオ? 125. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/15(月) 20 00 57 ID ??? コズンがカイを殴る場面の描写ええわ 哀戦士付近の映像が浮かんだもの 128. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 20 33 02 ID dRDsTljJ うわあ全レスしてえ… 一人一人に是非ともお礼を… でも今後は我慢して自重します。皆さん有難うございました では、どうしてもという1人にだけ 126 自演は無いです それと、この質問ももう一度↓ 詳しい方にちょっと教えて頂きたいんですが、ストーリーのこの時点で連邦のMSって何がありますかね? 陸戦型ガンダムやら陸戦ジムなんかはもう登場可能なんでしょうか 次の展開に関わる重要なファクターです どうか宜しくお願いします 131. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/15(月) 21 15 36 ID ??? 陸ガン陸ジムはモルモット部隊とかに数機いたっぽい あとイグルのフェデリコさんみたいに鹵獲したザクぐらいは出せるかな 133. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 23 46 16 ID dRDsTljJ 支援と応援感謝します それでは一発だけですが投下します 134. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/15(月) 23 49 03 ID dRDsTljJ 「アムロ、こいつらをじっくりと読み込んでおけ」 クランプからドサリと渡されたのはやたらと分厚いファイルが一冊と、記録ディスクの束だった 両腕に余るほどのその量と重さにアムロは戸惑い、クランプを見上げた 「これは?」 「ジオン製MSのマニュアルだ。お前には今後これが必要になる だが、まあ、見ての通りこれがちょっとばかり厄介でな…」 後ろ頭を掻きながら苦い顔になるクランプ 「何せコクピット内の規格や操縦法がMSごとにテンデンバラバラなんだ。 メーカーや製造時期によってある程度の傾向はあるが、それでも納入時には勝手に仕様が変更されてる場合が多い とりあえず、現在確認できるMSの資料をかき集めたら、まあ、そうなっちまった訳だ」 アムロはもう一度手にした資料に目を落とした。ジオンの抱えた生の問題点を垣間見た気がする 何という不合理なシステムなのだろう。これではジオンのMSパイロットやメカマンの負担は相当なはずだ 「まあ現場の俺達はもう諦めちまってるがな。新型が配備されるたびにああ、また徹夜か…ってな」 横から自嘲気味にコズンが口を挟んだ。しかしその表情はやはり苦々しい 「これから俺達には多分新型が回されて来るとは思うが、正直どうなるか判らん 念の為にどんな状況でも対応できる様にしておかんとな。まあ、大変だろうが自分の為だ。大尉の期待を裏切るなよ」 アムロの肩に手を置きクランプは踵を返したが、ふいに振り返り思い出したように付け加えた 「ああ、その資料の最後の方は実験機やMAの物だったな。実戦とは関係の無い機体だ。取り敢えずそれらは目を通す必要は無いぞ」 軽く手を挙げて去ろうとしたクランプだったが 「ラル大尉!友軍偵察機からの連絡です!どうやら連邦軍の部隊がこちらへ向かって来るそうですぜ!」というヘッドホンを付けたアコースの大声を聞いて キャプテンシートに座るラルの元に駆け戻った 140. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 00 28 25 ID ??? ところで テンデンバラバラ って、ジオン訛りなのかー! なぁキャリオカ。 142. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 00 53 46 ID ??? そんなの知らないでジオン。 146. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 07 33 12 ID ??? 140 バーニィと一緒でオーストラリア訛りでつ 149. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/16(火) 17 31 09 ID I57RCGon 自演ネタは本当勘弁して下さい。やってませんので 応援感謝しております それでは投下します。2発です 150. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/16(火) 17 38 38 ID I57RCGon 「敵は真っ直ぐこちらを目指しているそうです。目的はこの木馬とガンダムの奪還だと思われます!」 アコースの報告に冷静にラルが付け加える 「奪還もしくは破壊、だろうな。連邦もなりふり構ってはいられんだろう」 WBとガンダムは共に連邦の最高機密 奪還できなければ破壊せよ、それは当然の作戦だろう 「木馬」ブリッジの空気が張り詰めて行くのが判る。だがそこにピリピリした危うさは無い アムロは明らかに「WB」の空気とは違う、余裕の入り混じった緊張感に浸り そこに一種の心地良さを感じている自分を発見していた 「敵部隊には少なくとも大型機と地上戦力が確認できません。爆撃機と輸送機で構成された中規模の航空部隊だと思われます」 アコースは刻々と判明する敵情報を顕にしてゆく 「ふむ。緊急発進で逃げ切れそうか?」 「いえ、恐らく今の自分の操縦では無理です だいぶエンジンがヘタってるのに加えて、えらく出力調整がデリケートなんですよ この艦を操縦してた奴はよっぽど上手く取り回してたんでしょう。 自分にはクセがまだ掴めていません。もう少し時間があれば、コイツを手足の様に飛ばして見せるんですが・・・」 ラルの問いに操舵輪を握るクランプが悔しそうに答える アムロはふと、いつも背筋を伸ばした姿勢でWBを操縦していたミライの後姿を思い浮かべた 「泣き言を言っても始まらん。諸君、迎撃の準備だ!全ての友軍機にもそう伝えろ!むざむざ木馬をやらせる訳にはいかんぞ!」 激を飛ばしながら自らもキャプテンシートを降りたラルだったが 「大尉!友軍のガウ3番機から通信入りました!大尉に代われと言ってます」というアコースの報告に 「回せ」と答えながら手近なヘッドホンを片耳に当てた 151. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/16(火) 17 41 08 ID I57RCGon スピーカーから聞こえてきたのは豪快な銅鑼声だった 「久しぶりだなラル大尉!今回貴様らの直属護衛をしてやる事になった! 光栄に思えよ!」 不遜とも取られかねない挨拶にアムロとセイラは思わず顔を見合わせた だが、相手を察したラルは嬉しそうに相手に負けない大声で返す 「恩に着る!貴様の愚連隊も一緒か!?」 「愚連隊とは失敬な!突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊御一行様と呼んで貰おうか!」 ガハハと笑うその声には、粗野の中に何とも言えない温かみが感じられた それには確かに、こういう緊迫した状況の中、聞く者の心を鼓舞する効果があるのだろうとアムロには思えた 「そんな舌を噛みそうな名前で呼ぶのは御免こうむる!通り名の方で許せ!」 「応!他でも無い貴様の頼みだ特別に許そう!」 再度豪快に笑い飛ばした後、一拍おいた銅鑼声の主は誇らしげに言い放つ 「ガイア大尉、マッシュ中尉、オルテガ中尉だ!『黒い三連星』推参! 俺達が来たからには、何人たりとも御前達には指一本触れさせん!」 154. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 17 45 51 ID ??? ジオン始まりました 155. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 18 06 41 ID ??? はやくも三連星合流かw アムロの成長止まりまくりじゃんw 156. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 18 07 12 ID ??? ラル隊と三連星のコラボとは!これだけでお腹いっぱいになれるな! 159. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/16(火) 20 03 59 ID I57RCGon 続けて投下します。一発です たぶん本日はこれにて打ち止めです 160. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/16(火) 20 06 34 ID I57RCGon ガウ3番機から滑り出して来たのは三機の黒いモビルスーツだった ずんぐりした外観に似合わない俊敏な拳動で砂上を『滑って』ゆく 全くフォーメーションを崩さないその機動にアムロは眼を見張った 「待って下さい!敵の動きが止まりました!輸送機が次々着陸してます!どうやら地上部隊を降ろすつもりのようです!」 緊迫のあるアコースの報告にもコズンはあくまで落ち着いていた 「どうせナントカ式とかいう戦車の類だろう、三連星に任せとけば問題無いんじゃないのか?」 その時― アムロは、脳裏に何か閃くものを感じた そして、それは例えるなら強烈な圧力とでもいうものを 肉眼では見えていない筈の「敵」のいる場所を アムロは正確に察知し、睨み付けていた 「・・・危険な感じがする・・・」 思わず呟いたアムロの囁きは、隣のセイラに微かに届き 彼女を振り向かせた 「違います!戦車じゃありません!」 なら何だという周囲の視線にアコースは驚愕の叫びで答えた 「電送写真、送られてきました! 不鮮明ですが・・・これは・・・ガンダムの群れにしか見えませんぜ!」 161. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 20 13 26 ID ??? おっ、いよいよ添い遂げる型の登場か! 162. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 20 50 35 ID ??? シロートアマチャンで大丈夫なのか? せめてフランシス・バックマイヤーやらギャリー・ロジャースやらユウ・カジマあたりのクラスじゃなきゃ三連星の相手にもならないだろ 1stのジオンエースなめすぎ 163. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 20 54 25 ID ??? 普通にヤザンとライラでおk 165. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 21 22 43 ID ??? 陸戦型か! しかし群れって言うほど生産されてたのか? 166. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/16(火) 21 36 44 ID ??? 陸戦型ガンダムでなくとも陸戦型ジムならハイスペックの高級機だからな それなりのやつが乗ったのが9機もいたら三連星のドムでも苦戦しておかしくないだろうね 176. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/17(水) 02 00 45 ID sD8NltNq こんな時間ですが投下します。一発です 書きたいネタは山ほどあるんですが 本日はあんまり執筆時間が取れないかも知れません 年末に近付くにつれて、リアル忙しくなって参りました・・・ 178. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/17(水) 02 04 35 ID sD8NltNq 「何ですって!?」 「ガンダムの群れだと!?」 アムロとラルは同時にアコースに駆け寄る アコースから写真を渡されたアムロは目を細めてそれを凝視する ラルも体を寄せて覗き込んだ 「嘘だろ…連邦はもう既にガンダムの量産態勢を整えていたってのか…?」 クランプの呟きは全員の代弁でもあった 暫く前にアムロの駆るガンダムの威力をまざまざと見せ付けられているラル隊は あの「白い悪魔」とでも形容すべきMSが群れを成して襲い来る姿を想像して 薄ら寒いものを感じざるを得なかったのである 「待って下さい、断定はできませんが、これは少なくとも2種類以上のMSが混在した部隊のようです」 アムロの指摘にラルが頷く 「アムロの言う通りだ。この先頭の三機は確かにガンダムに似ていなくも無い が、後方のMSは頭部の形状が捕獲した木馬の赤いMSの方に似ているように思える」 「もう一枚届きました!」 アコースが更に写真を渡して来る。今度はやや俯瞰の写真だ。敵MS部隊のおおよその全体像が確認できる 「敵MSは全部で9機…か?こちらの方が判り易いな。ガンダムもどきが3機、その他が6機だ」 ラルは正確に敵の陣容を分析したが軽いショックは免れなかった 「少なくとも連邦はMSの量産を始めているという事だ。これからの戦闘は、今までの様にはいかんという事か…」 ラルの横で口には出さなかったがアムロには確信があった 『特に危険なのは、このガンダムもどきの中でも左端に写っているコイツだ』という事を… オール回線になっていたスピーカーからガイアの声が響く 「驚きだな!まさか連邦のMS部隊とは!だが心配はいらんぞ!俺達が先行して蹴散らしてやる!」 ブツッと回線を切ったと同時に『黒い三連星』はフォーメーションを組み疾走を始め 回り込みながら敵を襲撃する動線に乗った様だった。 6機のザクが3機づつの隊列を組んでそれに続くがスピードが違い過ぎる為、『三連星』が突出した格好になっている アムロは焦りにも似た何かを感じた 「ラル大尉!あの人達を援護しましょう!油断すると危険です!」 「おいアムロ、そりゃガイア大尉達に失礼だ。連邦のヘナチョコ共にやられるもんかよ」 「コズンさん!僕だってヘナチョコだったんです!でもガンダムのお陰でWBを制圧できたじゃないですか!」 アムロは自分の能力よりも敢えてガンダムの性能の高さを主張した。その方がこの場合効果的だと思えたからである ぐ…と言葉に詰まるコズン ラルは必死の顔で訴えるアムロの進言を軽く見たりはしなかった。傍らのハモンを見る 「ハモン、後を頼む。我々はこれより『黒い三連星』を援護し、敵を殲滅する!総員出撃だ!!」 181. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 02 57 32 ID ??? いや普通に陸ガンと陸ジムだろ 187. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 08 02 06 ID ??? さてさて左端はヤザンかカジマか 188. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 12 27 57 ID ??? スレッガーだったりしてw 189. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 13 19 44 ID ??? 死神のサンダースならどうせ生き残るな 190. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 15 00 45 ID ??? 189 サンダースだけな? 194. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 17 36 38 ID ??? 左はEXAM 195. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 17 45 57 ID ??? その他はEXILE 197. 通常の名無しさんの3倍 2008/12/17(水) 18 47 36 ID ??? さあ続きを 198. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/17(水) 20 18 38 ID CUSkKwOy 投下します。とりあえず2発です 199. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/17(水) 20 20 57 ID CUSkKwOy 「ラル大尉!僕もガンダムで出ます!」 「駄目だ、それを許可する訳にはいかん!」 飛び出しかけていたアムロは 意外なラルの言葉に踏鞴を踏んだ 「敵の狙いはガンダムだからな。お前に敵の狙いが集中するのは明白だ」 ふと優しい眼でアムロを見たラルだったが 周囲の視線に気が付くと咳払いをして言い直した 「ガンダムが落とされたら我がジオン軍は折角手に入れた最重要軍事機密を失う事になるからな! それだけは何としても避けねばならんのだ!」 やれやれと一同は首を竦めながら苦笑する ハモンも口を押さえてクスクスと笑っていたが、表情を正し、アムロに向き直った 「それにアムロ、あなたは目立ってはいけません。『ガンダムの正式パイロットは死んだ』のですから・・・」 心遣いは有り難いと思えたものの、アムロはラルが敵の戦力をまだ甘く見ている気がして心配になった。 しかしそれは己等の実力に裏打ちされた物であるだろう事も理解していた。 それに、この巌のような武人は一度口にした言葉は決して曲げないだろうとも思え、これ以上口を差し挟む事はとりあえず控えた 「とりあえず今回お前はここで大人しくしてろ ラル隊と黒い三連星の共同作戦だ! 姫様と一緒に大船に乗ったつもりでいればいいぜ!」 アムロにそう言うなりコズンは親指を立ててブリッジを出てゆく ラル隊のメンバーもクランプを残しそれに続く 急いでアコースが抜けたオペレーター席に滑り込みインカムを装着したセイラは決然と呟いた 「私も、できる事をやらなくちゃ・・・」 ラルはハモンとキスを交わしてからアムロを見、きびきびした動作でブリッジを後にしていった 残されたアムロは― 無言で手近な席に座ると、おもむろにクランプに渡されたディスクをセットし、内容を閲覧しながら分厚いファイルを開いた 時間は、あまり残されていない様に感じられてならなかった。 200. 1 ◆Zxk1AsrDG6 2008/12/17(水) 20 22 47 ID CUSkKwOy 「クランプさん、ここに運ばれて来ているMSで予備扱いの物はありませんか?」 資料から眼を離さずアムロは聞いた。 「さっき到着した部隊の中で輸送機が何機かあっただろう? あれはラル隊用の補充物資だ。MSも何体かあった筈だ。リストは・・・ ほれ、これだ」 投げよこされたリストを空中で受け取り急いで内容を確認するアムロ 「補充MS・・・あったぞ。MS-06J・・・これはザクか・・・追加装備・・・・・駄目だ、これじゃない・・・ MS-06Dも駄目だ・・・これじゃ『あの人達』に追いつけない・・・」 ぶつぶつ呟きながら急いでリストを捲るアムロに興味深そうにハモンが近付く 「アムロあなた、まさか出撃するつもりなの?」 「はい。ガンダムは大尉に言われたとおり使いませんけどね」 眼を上げずに答えるアムロにクランプが面白そうに笑う 「おい!いきなり実戦はムチャだぞ!まあ、マニュアルをコックピットに持ち込んでカンニングしながら操縦するなら話は別だけどな!」 がははと笑う 「冗談だ冗談!取り合えず現物を見て来い!まずは慣れる事からだ!」 「これだ!・・・これなら・・・!はい!クランプさん!行って来ます!」 パッと顔を輝かせマニュアルを片手にブリッジを飛び出して行くアムロ 「なんだあ?そんなにジオン製MSに触れるのが嬉しいのかね?」 不思議そうに苦笑するクランプにセイラがぽつりと語りかける。 「私、聞いた事があります。 アムロは・・・サイド7で初めて乗ったガンダムにマニュアルを持ち込み、それを見ながらの操縦でザク2機を撃破した事があると」 火の点いていない煙草がクランプの口からポロリとこぼれ落ちた。 まとめ その3へ
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第三十九話 アイツは新生グレン団を名乗る女だぜ 投稿者:兄貴 投稿日:08/11/09-20 08 No.3729 ヨーコの行動により一時荒れた空気になったが、それでも選手控え室に戻ると惜しみない拍手がネギに送られた。 「いや~すっかりネギ君も有名人になっちゃったね~」 「まったく無茶ばかりして・・・・高畑先生の怪我は・・・」 「いやいや鍛え方が違うから大丈夫さ、それより大人気なく本気になってしまってアスナ君にも心配をかけたね・・・」 「いえ・・その私は別に・・・」 高畑を前にして先程の勇猛ぶりも吹っ飛び一気に乙女に戻ったアスナは顔を真っ赤にする。 ネギもあれから目が覚めて今はエヴァにクドクドと説教を受けている。しかし叱られていながらもネギは自分の試合での手ごたえに満足しているようだった。 「ふふふ、まったく末恐ろしい少年ですね」 クウネルがエヴァに踏みつけられているネギを見ながら呟く。 「・・・・・・一つに気になっていたんだが・・・・なぜあなたがここに?」 高畑がタバコを咥えながらクウネルを見る。その言葉を聞いてエヴァも思い出したかのように詰め寄る。 「そうだキサマ!約束どおりぼーやが勝ったんだから全て教えろ!!」 「ええ・・・まあ、あなたが死んだなんてこれっぽっちも思っていませんでしたが・・・これでも心配していたんですよ」 二人の様子にネギも体を起こし、クウネルを見る。 「あの・・・クウネルさん・・・ですよね?タカミチやマスターの知り合いなんですか?」 「ふん、知ってるも何もこの男は・・・「コホン」」 エヴァの言葉にクウネルが口を挟む。 「まあ、私にも色々ありました、しかしその話はまた今度ゆっくりということで・・・・・、とりあえず私の目的ですが・・・アスナさんの成長と・・」 「えっ私!?」 タカミチはその意味を知っているのか、少し肩を動かした。クウネルはアスナの次にネギを見てニッコリと笑う。 「ネギ君、君の成長にはとても満足です」 「えっ・・ありがとうございます」 「ふふ、もし決勝まで勝ち残れたら・・・そちらの女性に負けないご褒美をあげましょう・・・」 クウネルは一度ヨーコを見た後もう一度ネギを見る、そして少し屈んで 「俺と戦わせてやる」 「「「「「えっ!?」」」」」 その声はクウネルの声ではなかった、それはこの場にいる全員が感じ取ったことである。そして今のクウネルの言葉にネギ、そしてエヴァとタカミチが大きな動揺を見せる。 「えっ・・・い・・・今の!?・・・ウソ・・・だって・・・」 今のクウネルの声に聞き覚えがあったのか、ネギは信じられない様な瞳でクウネルを覗く、しかしフードの下に隠れているクウネルの顔は、いつのまにか元に戻っていた。 「そうか・・・キサマ・・・・それが目的だったのか・・・・」 「アル・・・・あなたは彼との約束を・・・・」 エヴァとタカミチは確信した。アスナたちは未だにクウネルの目的どころか正体も分からないが、この二人は分かったようである。するとクウネルは人差し指を口元へ持っていき、二人には内緒にするような態度を見せる。 「あの・・・ク・・・クウネルさん!あなたは・・・・」 ネギは自分の中で思っていることが上手く言えないほど動揺していた。しかしその時賑やかな声が場に入ってきた。 「ネギく~ん!スゴかったよさっきの試合!」 「ネギ君、怪我大丈夫やった~?」 観客席にいたハルナたちが控え室まで入ってきた。 「ちょっとアンタたちここは関係者以外・・・」 「いいじゃんアスナ!それよりすごかったね~ネギ君!」 クウネルの行動により一瞬固まった空気が彼女たちの登場により一気に溶けた。ハルナやのどか、夕映や木乃香にもみくちゃにされ、空気が一気に和んでしまった。そして 「ヨーコ、随分とご褒美奮発してたな?」 「あらシモン、ひょっとして・・・羨ましかった?」 ――ピクッ!? 「いや~・・・そんなわけ・・・ない・・(羨ましかったです・・)」 ヨーコが少し意地の悪い笑みを浮かべた。その言葉を聞いてネギやのどかも思い出し、急に顔が真っ赤になり、そのことを皆にからかわれていた。シモンはシモンで否定はしたが、内心では違っていた。 「まあ、その話は置いといて、高畑さんも惜しかったですね」 「いや~、でも僕は大満足さ、君と戦えなくなったのは残念だけどね」 「はは、あんなの食らったら死んじゃいますって」 高畑と話すのは久しぶりである。当初不審者として警戒されたままの出会いだったが、今日は特になんのわだかまりも無く、普通に話すことが出来、内心安心した。 するとシモンは一つの視線を感じた。その気配の方向に振り向くとフードを被った男がシモンをジッと見ていた。 「あの・・・・・」 シモンが男に声を掛けると向こうから近づいてきて手を差し出した。 「初めまして、クウネル・サンダースと言います。よろしくお願いします」 「あっどうも、俺はシモンって言います」 差し出された手に少し戸惑いながら応じてシモンは握手をした。しかしその後はお互いに一言も口を開かない。お互い無言のまま何かを探り合っているような感じだった。 シモンの勘が言っていた。目の前の男は少し普通と違うということを。そしてそれはクウネルも同じなのかもしれない、ジッとシモンの目を見て、何も話そうとはしない。 その理由にタカミチとエヴァは気づいた。ひょっとしたらクウネルもシモンから何かを感じ取ったのかもしれないと。そしてそれは自分たちと同じ印象なのかもしれないと思った。 「ふふ、あなたとは・・・いずれまた・・・・」 するとクウネルは何も言わず軽く会釈だけしてシモンに背を向けアスナの下へ歩み寄る。 「ではアスナさん次はあなたの試合ですね・・」 「えっ・・はい・・・そうですけど・・・」 「心を無にして戦いなさい、そうすればアナタならきっと勝てますよ」 特に明確なアドバイスとは言えなかった、しかしその言葉は何故かアスナの頭の中に残った。しかしその言葉を聞き逃せないものがいた。 「そいつはどうかな?」 「シモンさん?」 「アスナのことは認めるけど、対戦相手を誰だと思ってるんだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・美空ちゃんよね・・・・」 シモンの自信満々の笑みに対してアスナたちは微妙な表情を浮かべる。 「いや・・・美空殿では・・・・・」 「う~む刹那ならまだしも美空じゃアスナに勝てないアルよ」 「この謎のシスター(春日美空)ってなっていて私たちも驚いたけど・・・・やっぱアスナでしょ~」 「まあ・・・今回ばかりはコイツらの言うとおりだな」 美空はどうやら相当過小評価されているようで、修行を始めてまだ2ヶ月足らずのアスナの勝ちだと皆予想していた。しかしシモンは違う。 「ナメんなよ?俺の妹で・・・アイツは新生グレン団を名乗る女だぜ?」 「―――とシモンさんは言っていますが・・・・大丈夫ですか?」 「ふふ、あの人は本当に、・・それでどうなんだ?」 刹那と龍宮はシモンたちの話を別の場所で聞いていた。そして彼女たちが見下ろす視線の先には一人のシスターが落ち込んでいた。 「兄貴~、プレッシャ~だっつうの~、ああ、逃げちゃおっかな~」 シモンの自信とは裏腹に当事者はまったくと言っていいほどやる気が無かった。どのようにしてこの場をやり過ごすか、美空の頭の中にはそれしかなかった。 「むっ・・・ヨーコさんも何か言っているようだ・・・何々?・・・あの子は・・・シモンが認めた子なのよ!・・・だそうだ・・・」 「だ~~~!ヨ~コさんまで~、あ~~~ど~うするっすかね~」 「まあまあ、美空さんも落ち着いてください」 「その通りです美空、情けない!」 「「「!?」」」 そこにはシャークティとココネがいた。 「美空・・・・気合を入レロ」 「ネギ先生の試合を見てあなたも何かを感じたはずです、それにあなたも・・・・その場の雰囲気でグレン団を名乗っているわけではないでしょう?」 的確な注意に美空はさらに難しい顔になった。やはり最初はその場のノリでグレン団を名乗っていた気がしないでもなかった、しかし徐々にそれを許されなくなってきた。すると美空のプレッシャーを感じてかシャークティがあるものを取り出した。それは・・・ 「シスターシャークティ・・・・それ・・・」 「はい、シモンさんに言われて作っておきました。これを背中に貼り付けて戦いなさい」 シャークティが持ってきたもの、それはサングラスを掛けた紅蓮のドクロのマーク、グレン団のアップリケだった。 「こ・・・・こんなの夜なべして・・・・作ったんすか?」 「ココネも付けテル」 ココネはクルッと背を向けた、すると美空より一回り小さいグレン団のマークが黒衣の服に張り付いていた。これには刹那と龍宮も噴出して笑ってしまった。ちなみにシャークティは恥ずかしいので小さなワッペンにして胸に張っていて、普通にしていれば気づかないような大きさだった。この状況に美空は頭をポリポリ掻きながら、観念したかのようにシャークティからマークを受け取った。 「やるしか・・・ないっすね・・・」 「ええ、やるしかないです。大丈夫です、あなたを信じる私たちを信じなさい」 その言葉を聞いて先程まで逃げ腰だった美空の表情が変わった。美空は何も言わずに頷いて、親指を突き上げた。いつもの美空と違うその表情に感心した刹那たち、彼女たちも内心はアスナが勝利すると思っていたが美空の健闘を祈ろうと声を掛けようとした・・・すると龍宮が何かに気づいた。 「むっ・・・・控え室でシモンさんがモメてるな・・・何々?」 「残念ながら勝つのはアスナさんですよ・・・シモンさん・・」 「そんなこと・・・アンタが決めることじゃないぜ・・」 未だに一歩も引かないクウネルとシモン、二人とも互いの意見を曲げない。エヴァたちも本当はアスナが勝つと思っているが、シモンの性格も知っているために口を挟めずにいた。するとこのままでは埒が明かないと思ったクウネルは。 「では賭けをしましょうかシモンさん?」 「えっ?賭け?」 突然の提案にシモンは首を傾げる、するとクウネルは怪しい笑みを浮かべて・・・ 「はい、当然私はアスナさんに賭けます、もしアスナさんが負けるようなことがあれば・・・・・皆さんにサウザンドマスターの情報でもプレゼントしましょう・・・」 「!?」 「な・・・なんだとキサマ!」 「お父さんの!?」 「アル・・・あなたは・・・」 その発言に全員が過剰に反応する、しかしシモンにとっては微妙な対象ではあったため取りやめようとしたら、エヴァとネギが詰め寄った。 「別に俺が知っても・・・・・」 「なに言ってるんだシモン!あのバカの情報だぞ!こうなったら是が非でも美空を勝たせろ!」 「そうですよ!こうなったら美空さんに・・・・「アホーーー!」」 思わず美空を応援してしまいそうになったネギだったが当事者のアスナに思いっきりぶん殴られてしまった。その様子をやれやれという感じでシモンも見ていたが、エヴァたちの気持ちも分からなくも無かったので了承した。どちらにせよシモンは美空が勝つと信じているからである。するとクウネルはニヤリと笑い 「そのかわり、あなたの妹さんが負けたときは・・・・・・ふふ」 邪悪な笑みを浮かべるクウネルはエヴァをチラッと見て、 「では会場のど真ん中でエヴァンジェリンにディープキスでもしてもらいましょうか?」 「・・・・・・・・・・・・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・!?」 「・・・・・・・・えっ!?」 「「「「はああああああ!?」」」」 クウネルのとんでもない条件に一瞬石になってしまったシモンたちだが全員噴火したかのように声を上げる。 「ふふ、そこまで自信があるならこれぐらい簡単でしょう?ふふ・・・もし負けたら予選であれほどの漢を見せ感動を生み出したあなたも一気に・・・ふふふ」 「ちょっと待て!?勝っても負けても俺に全然得が無いじゃないか!!」 「どちらにせよ美空さんという方が勝つと思っているのでしょう?」 あくまで笑みを崩さないクウネル、どうやら相当性格が悪いようだ。すると賭けをする当事者や戦うアスナたちの意思を無視して他のものが盛り上がった。 「はあ・・・はあ・・・・神楽坂アスナ!」 「は・・・はい!」 エヴァンジェリンが息を切らしながらも強烈な殺気を放ちアスナの両肩を掴んだ。その迫力にガタガタと足を震わすアスナ、どちらが勝ってもエヴァにはおいしい展開である、しかしこの場は 「いいか・・・・・死んでも勝て!!負けたら・・・・殺す!・・・いいか、・・相手を殺すつもりでいけ!・美空は少し足が速いだけだ、キサマなら勝てる!」 「ぜぜ・・・・全力を尽くします・・・」 さらには、 「ごめんな~アスナ、・・・・・今日は・・・・美空ちゃん応援してくるわ~」 「あっ!?木乃香~~~~!?」 木乃香は親友を裏切り背を向け、美空を応援すべく探しに行った。ネギはネギで父の情報を知りたいがアスナも応援したいという葛藤の中で迷っていた。のどかと夕映は仲の良いアスナを応援、ハルナに関しては面白い方を、つまりアスナの勝利を顔をニヤけさせながら願っていた。タカミチや楓はあくまで中立な立場、ヨーコはヨーコでこの状況にくだらなさを感じため息をついた。 「おやおや、予想通り相当影響力がありますね・・・シモンさん?」 クウネルは一人不気味に笑っていた。 そしてこの裏側では。真剣な表情をした刹那が美空に何かを語りかけている。 「美空さん・・・アスナさんは私が剣を教えてまだ2ヶ月足らずです・・」 「はい・・・」 「とても熱心で才能もあります、しかしこのままトントンと成長してもいずれ壁にぶつかります、その挫折は早いほうがいいです」 クドクドと回りくどく言っているが刹那の言いたいことは一つだけである。刹那は美空の肩を力強く掴み 「いいですか?絶対に負けてはダメです!エヴァンジェリンさんにいい思い・・・ではなくアスナさんの今後の成長のために!」 「が・・・・がんばります・・・」 刹那は美空の応援組みになった。その真意を知る龍宮は必死に笑いを堪えていた。シャークティも当然美空応援組み、そしてクウネルの賭けを聞いた今はより一層美空にプレッシャーを掛けていた。そして 「あ~、ここにおったん?美空ちゃん」 「あっ、木乃香・・・」 「美空ちゃん、次の試合がんばっ・・・・・せっちゃん・・・」 美空の激励に来た木乃香は刹那の姿を見て固まった。両者の間に気まずい雰囲気が流れる、シャークティと龍宮はお互いを見合いどうなっているのかと首を傾げあっていた。少し躊躇いがちに木乃香が口を開く。 「美空ちゃん負けたらシモンさんが・・・・せやから美空ちゃんの応援来たんやけど・・・・せっちゃんも?」 「いえ・・・私はただアスナさんの剣の師匠として今後の成長を願って・・・」 刹那の言葉を聞いた木乃香は突然悲しい顔をした。 「なんで・・・なんでまたウソつくん?」 「ウソでは・・・」 「ウソや!!」 木乃香の声が響き渡る、その声は控え室にいるアスナたちにも聞こえていた。しかし木乃香は気にしない、そして 「せっちゃんはウチの一番の友達や・・・一番大切な友達って思とる・・・なのに・・・なんでウソばっか・・・せっちゃんはウチのことなんとも思ってないん?」 「そんなことありません!私もお嬢様を・・・・ですがシモンさんのことは・・・・・」 「そのことやない!ウチそのことで怒っとるんやない!せっちゃんがウチにウソばっか言うんが嫌なん!誤魔化したりするんが嫌なん!」 木乃香の気持ち、シャークティと龍宮にはようやく二人の間のわだかまりの正体に気づいた。 「修学旅行でせっちゃんの秘密知ったけど・・・これでようやくせっちゃんと昔みたいに戻れたと思っとった。せやから学校もいつもより楽しくなった・・・せやけどまだせっちゃんは一歩引いとる・・・ウソついたり誤魔化したり・・・今だってそうや・・せっちゃんはウチを信用しとらん・・・」 昨晩、木乃香は刹那の想いを知った、しかしあの場では怖い顔をしていたが怒る気など無かった、ただどうして今まで黙っていたのか、自分に遠慮していたのか?それを問いただしたかったのである。しかし刹那は本心を語ろうとせずに頑なに拒もうとした。昨晩もそれが言い合いの発端となり二人の間に気まずい雰囲気を作り出してしまった。そして今も刹那は誤魔化している、親友だと思っていたのにいつも本音を語ろうとしない、それが木乃香には耐えられなかった。 刹那のずっと隠していた背中の翼、そのことにどれほど刹那が苦しんでいたか木乃香は知らない、木乃香に嫌われると思ってずっと隠していたものだ、木乃香に嫌われないような行動を常にとろうとしていたが、それが逆に木乃香を傷つけるハメになった。 冷たい空気が流れる、刹那は木乃香に何も言うことが出来なかった。シャークティたちもそうである。その時、ようやくアナウンスが聞こえた。 『さ~て会場の準備が整いました!それでは次の試合の選手の方お願いします!』 朝倉の声が響き渡る、控え室にいるアスナやこの場にいる美空に、ようやく集合が掛けられた。気まずい雰囲気の刹那と木乃香、すると美空がグレン団のマークを背に二人に後ろ向きのまま語りかけた。 「わずかな勇気が本当の魔法・・・ネギ君そう言ってたね・・・・刹那さん・・、あのさ・・・兄貴にも同じ様なこと言われたこと無い?」」 「・・・・・はい・・・あります・・・」 修学旅行のときに刹那はシモンに諭されて少し前へ進むことが出来た、そしてその時に彼女はシモンを意識しだした。 「今の刹那さんさ・・・・なんつうか・・・かっこわり~っすよ・・・」 「!?」 言われなくても刹那は分かっていた。のどかや先程のネギの姿を思い出すと自分が恥ずかしく感じた。しかしイキナリ性格を変えることも出来ない、ましてや何年も嫌われたくないと思い続けていた相手なのだ、だから刹那が木乃香に対して一歩遠慮してしまうのは仕方が無かった。自分に背中の翼がある限りどうしようも出来ないと彼女は思っていた。しかし 「勇気を出せば私だって変われる、それが本当の魔法!私が見せてやるっすよ、踏み出した勇気と気合が無限の力となるグレン団の女意地!春日美空を見届けろ!」 美空はその場に背を向けリングへ向かった。その背中には彼女が生まれて初めて手にした誇りのマークが揺れていた。 「美空・・・ようやく・・・ようやくあなたも・・・」 シャークティは目頭が熱くなった。いつもやる気がなくメンドクサイなどと言って、争いごとにも我関せずだった教え子がようやく自分の意思で前へ進む決意をしたからである。修行も不真面目でイタズラ好きの劣等生、しかしシモンと出会い大きく成長した後姿を見せていた。その姿に感激していた。 「美空・・・・ガンバッテ・・・」 ココネも同じだった、いつも一緒にいる自分のパートナーが初めて見せる頼もしい姿を誇らしく感じた。 「見届けるよ・・・がんばってくるんだね」 特に親しいわけではない、そしてアスナたちと比べると龍宮にとってそれほど美空は印象深いクラスメートではない、正直言われるまで魔法関係者だとは気づかなかった、しかし今初めて春日美空という女を龍宮は認めた。 「踏み出した勇気がどれだけ人を変えられるか・・・・・見せてもらいます・・・美空さん!」 「美空ちゃん、がんばってな!」 美空はその言葉に振り返らずにただ拳を高らかに上げて応えた。その姿にシャークティたちは微笑を浮かべてリングサイドへ彼女の勇気を見届けるために向かった・・・。 しかし・・・当の本人は・・・・ 完全に焦っていた。 (だああ~~~~!?どうすりゃいいんだ~~~!?兄貴の真似してカッコつけたのはいいけど、私が勝てるわけ無いじゃんか~~!?そりゃあさ~ああ言ってみたものの、ちょっと考えれば分かることじゃないっすか~、大体アスナは修学旅行の時点で既に私より強かったんすよ~?つうかシスターシャークティ涙流してたし・・・・どうすりゃいいんすか~~!?) ちょっとカッコつけただけで「な~んてな、兄貴ならそう言うんじゃない?」で終わらそうかと思っていたがシャークティを始め彼女たちは真剣に感動してしまったようで今更撤回することは出来なかった。 (・・・・瞬殺されたら・・・どうしよ・・・・) 人は変われるが・・・・・そう簡単にはいかなかった・・・。 『さあ続いての試合を開始します!中等部きってのバカレンジャー、しかしその運動能力は桁違い!神楽坂明日菜!対するはいよいよベールを脱ぐ謎のシスター、クラスでも影が薄い彼女がいよいよ表舞台に現れた!春日美空!下馬評では神楽坂選手有利ですがはたして・・・・・」 「正体隠してたのに・・・・・」 完全に名前を公表した朝倉を涙目で睨み、美空は諦めて顔のマスクを捨てて構えた。 <神楽坂選手が人気を集めていますが豪徳寺さんはどう見ますか?> <はい・・実は気になることが・・・・春日選手の背中のマーク・・・シスター服には変なマークですが・・あれは・・・> 美空のことを、ほとんどの者が知らない、そのため実名を公表されようとも素顔を晒そうともそれほど観客に大きな反応はなかった・・・・背中のマークを除いて・・・ 素顔を出し観念した美空を見るアスナ 「いくわよ美空ちゃん!(悪いけど本気で行くよ・・・・アイツを守るために・・・・ここで負けるわけにいかない!) 「だあ~!もう破れかぶれだ!来いアスナ~~~~!」 リングサイドで見守るネギをチラッと見てアスナは美空に向けてアーティファクトのハリセンを構える。それに対して美空もアーティファクトの靴を纏い両者の準備が整った。 (いいですか、明日菜さん? 自分を無にするのですよ?) 「うわ!?」 身構えていたアスナは急に自分の頭の中に響いたクウネルの声にビックリする。 「(左手に世界を、右手に自分を。世界とあなたは一つです。自分自身をただの窓だと思えば……)」 「いきなり話しかけないでよ!! そんな難しいことを言われてもわかんないわよ!!」 「(ま、要するにぼうっとしろってことですね)」 「そ、それなら得意だけど……」 クウネルの意図は分からなかった、しかしアスナは言われたとおりにしてみた。すると自分の体が急に軽くなっていくことに気づいた。 『それではFight!!』 開始の合図が告げられる。 「しゃあ!先手必っ!?」 美空がアスナに開始直後に攻めようとした瞬間、美空の目が大きく見開いた。なんと自分が間合いを詰めようと思った瞬間にすでにアスナが目の前にいてハリセンが勢いよく振り下ろされる寸前だったからである。 反射的にバックステップで交わした、すると自分がいた場所がアスナのハリセンで陥没した。しかし驚いている暇は無い、アスナは美空が交わしたのに気づいた瞬間一歩大きく前へ踏み出し横からなぎ払う形でハリセンを振る。 「ちょっ・・・ちょっと待ったーー!?」 追撃の手に驚いた美空はなりふり構わずアスナに背を向けその場から駆け出した。 (まてまてまてまて!そりゃあアスナが凄いのは分かってたけどありえなくねえ!?) 「美空ちゃん!逃がさないわよ!」 「!?」 駆け出した美空の横にはアスナがピッタリと横に張り付いていた、アーティファクトを使っている美空のスピードにアスナがついていく、これにはネギやエヴァたちも目を見開いた。 「アスナ!?(ま・・・まじ?)」 (ウソ・・・体が軽い・・・それにこの感じ・・いけるかもしんない!) 急激にアップした力にアスナ自身も戸惑っていた。しかし刹那仕込みの剣術にさらにアップした自身の身体能力が徐々にアスナに自信をもたらす。 アスナのハリセンは逃げる美空の体を何度も掠めていく、アスナの攻撃から美空は逃げ回ることしか出来なかった。 「な、何故だッ!? 何故神楽坂明日菜ごときにこれほどの身体能力がッ!? ただの体力馬鹿では説明が付かんッ!」 アスナ応援組みだが目の前の光景に納得できずにエヴァは叫ぶ、それはこの場にいるネギやシモン、師匠の刹那も驚いていた。 「スゴイ!私との鍛錬の時よりも遥かに優れた動きをしている・・・一体何が・・・」 「アスナって・・・・あんなに強かったのか?」 「ええ、あれはアスナさんが元から持っている力ですよ」 笑みを浮かべてシモンの背後に立つクウネル、 「賭け・・・・・忘れてませんよね?」 「むっ!?そうだ・・・・このまま神楽坂明日菜が勝てば・・・いける!さっさとキメロ!!」 「あっ・・・・アカン!美空ちゃん!・・・う~でもアスナにもがんばってほしいし~う~」 「アスナさんがこれほどとは・・・・美空さんでは荷が重いかもしれませんね・・・・それにしてもアスナさんのあの力はまさか高畑先生と同じ・・・・」 完全なアスナペースの戦い、しかし今はなぜアスナがこれほど強いのか?それがネギたちは気になっていた。しかしクウネル以外にアスナの力を知る人物がもう一人いた、タカミチは目の前で急激な成長を見せるアスナをうれしいと同時に、少し寂しそうな目で見ていた。 『攻める神楽坂選手!春日選手イキナリ大ピンチです!』 (やば・・・・やっぱり・・・これ『咸卦法』!やべえ・・・・つうかなんでアスナが?こんなの喰らったらマズイって!?) (いける!分かる・・・体からどんどん力が溢れてくる!これなら・・・・あいつの力になれる!) 皮一枚、紙一重、一撃ではなく鋭い連激でアスナの攻撃が繰り出される、今の自分に更に自信を持ったアスナは試合中でありながら立ち止まりクルット体を観客席のネギに向けて指をさした。 「いいネギ!ちゃんと私がアンタのパートナーとして守ってやれるってところを見せてやるわ!」 「えっ!?」 突如告げられたその言葉にネギは真っ赤になってしまった。隣にいるのどかは慌て、ハルナの目はいやらしく光、シモンたちはあっけに取られてしまった。 『おお~と、試合中に告白です!やります神楽坂選手!先程の試合での励ましといいどうやらラブラブです!いや~アスナやるね~~』 「・・・・・・・・・あっ・・・・ち・・・・・違がああああああああああう!」 アスナは慌てて自分の仕出かしたことに急に顔を真っ赤にして否定しようとしたが冷やかしとブーイングの入り混じった声が上がる。 「また子供先生かよ!?」 「なぜだ・・・・年下がそんなにいいのか!?」 「ヒューヒュー!」 「ああ~もう違うって!そうじゃないのよ~~」 「アスナ・・・なんか私はもう眼中にないっつう感じだね~」 一人試合中でありながら置いてきぼりを食らった美空は呆れたように呟く。 「なっ!?そんなことないって!?・・・・と・・いけないけない、今ので乱れてる・・・え~と・・たしか左手に魔力で・・・・右手に気・・・」 取り乱しながらも冷静に立て直そうとするアスナはクウネルのアドバイスを思い出し集中する、するとアスナの体が目で見えるほどの光に包まれる。 「あっ・・・できた・・・・」 「いや・・・・出来たってそれ・・・・やっぱ咸卦法じゃんかよ~~!?」 「何があったんやあのねーちゃん!?」 「うん、スゴイですアスナさん!」 「バカな!タカミチでも習得に数年かかったんだぞ!?」 「ハハ、アスナ君はもっと前から出来ていたよ・・・」 タカミチの言葉の意味は分からなかった、しかしネギたちはアスナの力を目の当たりにしとても興奮し声援を送っていた。舞台では再びアスナの激しい攻撃が繰り出されている、もはや決着は時間の問題だと・・・・一部の人間を除き思っていた。 「美空・・・、逃げんな、逃げてるだけじゃ勝てないぜ・・・・」 「おやシモンさん・・・まだ諦めて無いようですね?」 両手を握り締め逃げ惑う美空にハラハラしているシモンにクウネルはいつもの笑みを浮かべて尋ねる、シモンは美空が勝つと試合前に言ってみたものの、アスナの予想外の実力に不安になっていた。 「ああ~、そうそうアスナが勝ったらシモンさんマジでエヴァンジェリンさんに・・・くう~、見に来てよかった~!アスナ~、がんばれ~!」 「ふ・・・ふふ・・もう少しだ・・・この試合が終われば・・・・くくく・・・」 ハルナとエヴァンジェリンは賭けを思い出し顔をニヤつかせ、よだれを垂らしていた。エヴァは試合が終わる瞬間を今か今かと体をクネクネさせながら待っている、その姿に木乃香は必死で美空を応援するが効果は期待できそうも無い。 「まずいわね・・・・あの子が負けたらシモン・・・アンタ・・・」 ヨーコが顔を引きつらせながらシモンと息の荒いエヴァを交互に見る、その先は・・・・考えるのを止めた。 「やばい・・・・このままじゃあ・・・・俺・・・・」 「ふふふ、濃厚なのをしてあげてくださいね♪」 「ハーッハハハ!キサマも稀にいいことを言うではないか!早く終わらせろ神楽坂アスナ!」 シモンとヨーコもさすがに美空の勝利に不安を感じていた・・・美空が逃げ回っている以上勝ち目は無い・・・・そう思っていた・・・しかし 「まだ・・・試合は終わっていませんよ・・・」 リングを黙って見続けていたシャークティの言葉に皆が注目する。しかしその言葉はもはやそれほど意味は無いと思っていた。 「シャークティ先生、さすがに今のアスナ君には美空君では・・・・」 美空では勝てない・・・・・しかしその言葉をシャークティは肯定しなかった。 「高畑先生は美空の元担任でしたが・・・・どうやらあの子の力に気づいていないようですね?」 「なに!?」 「美空の・・・・力?」 「シャークティ・・・美空の力って・・・足の速さ?」 現担任のネギやシモンもヨーコも分からなかった、しかし彼らより一番付き合いの長いシャークティの発言は決して嘘には感じなかった。するとシャークティは一歩前出て一つ「コホン」と咳きをついて美空に向かって叫ぶ。 「少し失礼・・・・ふうっ~~、美空!!背を向けずに前を向きなさい!」 珍しく大きな声で叫ぶシャークティに少し皆驚き、言われた美空は急にビクっと肩を震わせ後ろを振り返る、この時アスナも驚き思わず攻撃の手を止めてしまった。 「美空!思い出しなさい!背中のマークは飾りですか?もしそうなら今すぐ脱ぎ捨てなさい!しかしそうでないのなら・・・・・今目の前にある壁から逃げずに立ち向かいなさい!」 「つっ!?」 美空の表情が少し変わった、それを見てシャークティは後ろに下がった。 「シャークティ先生・・・今のは?」 「気づいていませんでしたか皆さん?たしかに神楽坂さんの力には驚きましたが・・・・・一撃でも・・・・ただの一撃でも美空に入りましたか?」 「「「「「!?」」」」」 「あの子の力は逃げるためのものではありません、あの子にわずかな勇気と気合があれば・・・・・あの子も開花するはずです!」 『・・え~、どうも今大会試合中に叫ぶことが流行っていますが~、春日選手は果たして応えられるのか?』 シャークティにシンボルは飾りかと言われて少しガラにもなく美空は悔しそうに顔を歪めた。ネギやアスナに比べて今の自分の行動に後悔していた。 「美空ちゃん・・・悪いけど私は負けられない、・・・だから・・・・いくよ!」 アスナは再び高速で美空との間合いを詰める。 『神楽坂選手動いた!これは勝負に出たか!?』 すると美空は顔を上げて目の前を睨みつける。 「くっそ~~、・・・・・・・やってやるよ・・・・だって・・私は・・・・・グレン団なんだ!!」 叫ぶ美空は初めて逃げずにアスナを迎え撃つ、しかしアスナはもう目の前にいる、だが美空は逃げない。 (かっ~、もう目の前にいるよ!?アスナやっぱ強え~な~、あ~あ~せっかくやる気だしたのに結果はこれか~) 振り下ろされるハリセン、リングサイドではシモンとヨーコが必死になって叫んでいる。 (グレン団・・・・兄貴に入れてもらった時スゲ~うれしかったけど・・・私じゃ無理すぎたか~、まぁ元々熱血キャラじゃなかったけど・・・兄貴たち私にガッカリするかな~、シスターシャークティも今度ばかりは呆れるかもな~) 刹那と木乃香も叫んでいる。 (あっ・・・そういえば試合前に変にかっこつけて・・・私が見せてやる的なこと言っちゃったんだっけ?あ~あ、こりゃあ刹那さんたちにも顔向けできねえわ・・・) エヴァがガッツポーズしている。 (そっか・・あのクウネルとかいう奴と兄貴は賭けしてたんだっけ?・・・私が負けたらエヴァンジェリンさんとキスか~、兄貴スマン!・・・) もう一度シモンを見る、するとそこには未だに美空に向け何かを叫んでいた。 (何で私なんかを信じたんだろう兄貴は・・・・家族だから?それともグレン団だから?・・・・でも私は・・負け・・・!?・) その瞬間美空はハッとした。 (賭けとかそんなの関係ないじゃん!?私が負けたら私は・・・・・私を信じてくれた兄貴を裏切る・・・・・兄貴を・・・口だけの男にしちゃう!?そんなの・・・・絶対だめだ!私が周りにどんだけ失望されようと・・・・裏切っちゃダメだ!そして兄貴を口だけになんて・・・・絶対にしちゃダメなんだ!だって私は・・・・兄貴の家族なんだから!) 美空は込み上げてくる悔しさと涙を交え賢明に抗おうとする、アスナのハリセンが一発当たれば敗北は必至、しかし自分の背負ったものに気づいた美空は懸命に前を向く。 そしてあることに気づいた。 (・・・つうか・・・さっきから私どんだけ心の中で独り言を言ってるんだ?これってあれか?死ぬ前に時間がゆっくり見えるっつう奴か?それよりアスナの奴まだ攻撃してねえよ・・・) アスナは既に目の前にいる、ハリセンも振り下ろしている、しかしそれが一向に落ちてくる感じがしない。この事態に美空も異変に気づいた。 (なんか止まって見えるような・・・・つうか攻撃できないか?・・・えっ・・・していいのかな・・?・・・・) 美空は戸惑いながらも右手を伸ばしアスナのハリセンを持ち振り下ろす両手首を腕を伸ばし掴み取った。 「「「「「!?」」」」」 そしてそのままがら空きになっているアスナの腹部に膝蹴りを入れる。 ―――ドスン!!!! 「うぐッ!?・・・えっ?・・・なん・・・で・・あっ・・・・うっ・・・・あっ・・・」 「えっ?・・・あれ・・・入った・・・」 両者何が起こったのかは分からなかった、攻撃を当てた美空自身も驚いている。しかしアスナはそれ以上である、自分の勝利をほぼ確信した瞬間に突然腹部に強烈な痛みが襲い掛かっていた。一瞬息が止まり胃液が逆流するほどの衝撃を感じた。どうなったかは分からない、しかしアスナは襲い掛かる衝撃に耐えられずその場に倒れた。 「なっ・・・今・・・美空さんは・・・何を・・・」 「おい・・どういうことだ!?・・なぜ・・・春日美空が・・・・」 会場中が静まり返った、九分九厘勝敗の見えた試合で突如相手が倒れた、そのことにタカミチやクウネルすら顔色を変えていた。しかしシャークティだけは違った。 「おい・・・シャークティ・・・」 「皆さん驚いているようですけど・・・・・あれがあの子の力です」 『え~・・・・何があったか・・・・え~と・・・とにかく春日選手の一撃により神楽坂選手ダウン!カウントを始め「まっ・・・・待って!」』 朝倉の声を必死に遮るアスナ、彼女は激痛に顔を歪めながらヨロヨロと立ち上がった。気分は最悪に悪い、今でも呼吸がままならない、しかしそれでもアスナは意地で立ち上がった。その姿に観客から拍手が送られるが、今のアスナにそれを気にする余裕は無い。 (なにがあったの・・・・美空ちゃんがイキナリ・・・・・やばい・・・凄くきつい・・でも・・・負けてられない!) アスナは再び体中に覚えたばかりの気を流した。戦う意志を消さずに再び武器を構える。しかし美空は心ここにあらずといった感じで呆然としていた、彼女は彼女で今の出来事にまだ整理がついていないでいた。 「美空ちゃん!はあ・・はあ・・・くっ、余所見は命取りよ!」 「あっ・・・」 歯を食いしばりアスナは戸惑う美空にハリセンを振り下ろす。アスナの声に気づいた美空はチラッとアスナを見て紙一重のところでアスナの攻撃を避ける。 「まだまだーー!!」 一歩踏み込んで突きを美空に打ち込む、しかしまたもや美空は当たる寸前に真横に回避する。 「くっ!?やるわね~、でも横!」 真横に回避されてもアスナは体制を崩さずハリセンをそのまま真横になぎ払う、だがその攻撃も美空はその場に屈んでやり過ごした。 「ウソッ!?・・・・くう~~!?」 しかしそれでも当たらぬ美空にアスナは顔を顰め、ついには刹那に習った剣道の動きを忘れブンブンと無闇に剣を振るう。 (だんだんアスナの動きが単調に・・・これは振り下ろして横になぎ払うだけ・・・・・あれっ・・・アスナって・・・もっと速くなかったっけ?・・・) (ウソッ・・・なんで?・・・・なんで一回も当たらないの?・・・) 『繰り広げられる神楽坂選手の連激!上下左右に一瞬の間も無く繰り出される高速の剣!しかし・・・・しかし・・・」 振り下ろす、振り上げる、なぎ払う、突く、ありとあらゆる乱れた剣、しかしそれを美空は皮一枚、紙一重、ギリギリのところで交わしていく。この光景にさすがの観客も異変に気づいていた。そして戸惑いながらも少し落ち着いてきた美空も、 (反撃・・・してみようかな・・・・) 雑になったアスナは更に守りの手がおろそかになり隙だらけである、そのため美空は足を踏み出す。 「えっ!?消えた!?」 その瞬間アスナ目の前から美空が消えた、しかし次の瞬間自分のわき腹に衝撃が走る。 「うぐっ!?」 衝撃にアスナは耐えられずにわき腹を押さえながらその場を飛びのく、すると自分の真後ろにミドルキックの体勢で美空が固まっているのを見た。その時自分の受けたダメージが美空によるものだということに気づいた。 「美空ちゃん・・・・・なんで・・(ウソ・・・見失った!?・・・なんで?さっきも一回も当てられなかったけど・・・・・さっきとは全然違う!・・・)・」 急にレベルアップしたかのような美空に手も足も出ないアスナ、ただ呆然と美空を見ることしかできなかった。そして美空は今の一撃で確信した。 (これがアスナのスピード・・・・やばい・・・・止まって見える!) 今度は美空がアスナに急接近する、アスナもハリセンを掴み直線的に来る美空をなぎ払おうとするが、その瞬間再び美空が消えた。先程と同じだと思いアスナは慌てて後ろを振り返るがそこにもいない。アスナがキョロキョロ辺りを見渡すと 「上だよ・・・・アスナ!」 「えっ!?」 「流星脚!!(思いつき)」 アスナが上を向いた瞬間そこには美空の足があった。美空はアスナの攻撃を上空に交わし、そのまま反撃の足を出していた。気づいたときにはもう遅い、避けることなど出来るはずもなくアスナは顔面を蹴り飛ばされ、リングの上を激しく転がった。 『なんだ~~!?なんと春日選手が急にレベルアップ?見違える動きで神楽坂選手の攻撃を交わし追い詰めました!』 「すげえ!なんだあのシスターの姉ちゃん?さっきから一発も当たってねえ!」 「あのハリセンの姉ちゃんもスゲエ速いのについて行けてねえ!」 「速すぎだぞ!あのシスターはまるで板○学じゃねえか!?」 「いやあの驚異的なカットはアイシー○ド21だ!是非アメフト部に!」 <解説の豪徳寺さん、この事態をどう思われますか?> <はい・・・急に春日選手の動きが優れてきました・・・そして分かるのは春日選手と神楽坂選手がお互いに体感しているスピード、言い換えれば体感している時間が違っているように見えます> 解説席から茶々丸と豪徳寺が意味不明な会話を始めた、しかし 「当たってます」 「「「「「「はあ!?」」」」」」 なんとシャークティが豪徳寺の解説を肯定した。 「美空のアーティファクト・・・足を速くするだけの地味なものにしか見えないですがとんでもありません!あの力があるからこそ・・・美空は我々でも目にも止まらぬ高速の世界を常に体感しています」 「こ・・・高速の世界?」 「はい、本来なら加速した自分の動きに自分の目がついていけません、しかしあの子はそれを苦もなく使うことにより優れた動体視力を手に入れました」 シャークティの解説に皆がゴクリと唾を飲み込む、そしてその解説の意味が分かったものたちは口を開いてくる。 「拙者らが全力のスピードを出すのは戦闘中のほんの一瞬だけでござる、攻撃を交わすか当てるか、回り込むかだけ・・・・・しかし美空殿は日常生活で多くの時間に使用している・・・ということでござるか?」 「アスナの攻撃をギリギリで交わしているわけではない、アイツはアスナの攻撃を必要最低限の動きで交わしている・・・ということかい?」 長瀬と龍宮は冷や汗をかいていた、美空の力は彼女たちにとってそれほど衝撃に感じていた。 「あの~どういうことですか?」 「普通戦いでは相手の動きを読み取ることが重要アル、相手の視線や僅かな肩の動きなどを予測すること、しかし美空は予測しないで攻撃を見てから交わしているアル、つまり・・・・アスナのあの攻撃を完全に見切ってるアルヨ・・・・」 古の解説にシャークティは頷く。 「あの子は戦闘経験が乏しい上に元々好戦的な性格ではありません、そのため戦いでは相手を見ずに逃げることばかり考えていました」 「・・・・なるほど、しかし今シャークティ先生の激により、対戦相手のアスナさんに集中した美空さんはようやく自分の力に気づいたと?」 「はい、あの子も戸惑っていたようですけどようやく自分の高速の世界に気づいたようです」 「ちょっと待てや!たしかにあの姉ちゃんも速いが遠目から見たら消えたなんて思うほどやないで?瞬動の方が速いで!」 しかし小太郎の疑問をタカミチが否定する。 「瞬動は走るというよりも前へ跳ぶというイメージだ、そのため急な方向転換は不可能という弱点をネギ君との試合で言ったね?しかし美空君は本当に走ってる・・・・つまり常に大地を蹴っている・・・ということになる」 「?」 「つまりタカミチ君の言いたいことは常に大地に触れている彼女には急な方向転換が可能。スポーツで言うカットやフェイントなどをあのスピードで目の前で織り交ぜられたら本当に消えたように感じる・・・ということですよ・・・」 「走るだけの能力・・・しかし言い換えればその能力に特化したものと言える・・・それを逃げるためでなく戦闘に使用されれば手がつけられなくなる・・その上その動きに本人がついていけるだけの目も備わっている・・・バカな・・あの小娘にそんな力が・・・・」 相手が攻撃をしても簡単に見切り回避できる、自身も簡単に相手の裏へ回りこみ攻撃をすることが出来る、単純計算でキックはパンチのおよそ四倍、さらに高速で大地を蹴り、本人の気づかぬうちに鍛えられあげた美空の脚力をスピードに乗せて蹴れば威力は絶大、体を強化したアスナが生身の美空の攻撃に大ダメージを受けたのはそれが理由である。 「決してネギ先生や神楽坂さんのように向上心や努力をしてあの子は強くなったわけではありません・・・大した努力や志を持たずに、たった一つの出会いと勇気を持つキッカケだけで、あの子は才能を開花させてしまった」 シャークティはネギを、そしてシモンを見る。そして衝撃の一言を。 「ネギ先生のような全ての才能に優れたオールラウンダーの天才とは違うタイプ、・・・それは高畑先生のような技を磨いた達人とも別のタイプ・・・・」 「まさか・・・美空は・・・・・」 「はい・・・・・、その分野のみなら天才を上回るスペシャリスト!・・・・それがあの子の正体です」 「「「「えええええ!?」」」」 ついにベールを脱いだ本人も知らなかった美空の正体、驚愕の事実を知った彼らの目に入ったのは、走りに迷いが無くなった美空の軽快な動きだった。 (やべえ・・・アスナの動きが手に取るように分かる・・・なんでも出来る気がする!) 美空はアスナの周囲をサークル上に回り囲む、瞬動と違い目で視認できるため、自然とアスナは目で美空を追ってしまう。しかし徐々に自分の周囲で加速する美空の動きについていけず、挙句の果てには美空が複数見えるようになってきた。円の動きで風を発生させる美空、頃合を見計らい徐々に円を小さくしてアスナに迫り、そして 「疾風の竜巻撃!!(思いつき)」 モーションの小さい蹴りを前後左右ほぼ同時に当てる美空、どんな攻撃を受けたかは分からず、ただジワジワとあらゆる場所から同時に襲い掛かる痛みに耐え切れずアスナは倒れこむ。そして倒れこむアスナの腹部を美空は屈んで一気に蹴り上げる。 「ラストーー!昇竜天元脚!!(思いつき)」 ドスンと鈍い音を響かす衝撃、もはや咸卦法など関係なしにアスナにダメージが伝わっていく。 「ごほっ!?・・・うっ・・・・つ・・・つよ・・・」 蹴り上げられたアスナは宙に舞い地面に叩きつけられる。一瞬の静寂を置いて天に向かって蹴り上げる美空の姿に会場が歓声を上げる。 『なんと神楽坂選手ダウン!一見地味なキャラかと思いきや豪快な高速の技を繰り出す春日選手に歯が立ちません!神速の美空ここに参上!!』 「やべえ・・・私・・・超かっこよくね?」 蹴り上げた体勢を崩さずに美空は自分の姿に感心してしまった。しかし誰もそのことに異論を挟めずに開花した美空の姿を見ていた。開いた口が塞がらないとはまさにこのこと、シモンもヨーコも美空の驚異的なアビリティに唖然としていた。 倒れこんだアスナは徐々に意識が遠のいく、たとえ起き上がったとしても勝てる気がしなかった、 しかしそんな時彼女の頭の中に一つの映像が流れた。 『よぉ、タカミチ。火ぃ、くれねぇか? 最後の一服、って奴だぜ』 フゥ、と白い煙がその人の口から噴出す。小さく笑い「うめぇ」と、呟いた。 『さぁ、いけや。此処は、ここは俺が何とかする』 その男は死の間際にいた、おびただしく流れる血の量がそれを物語っていた。そばにいる青年が体を震わして涙を堪えている。しかしその場にいる幼い少女の目からは大粒の涙がこぼれていた。 『………なんだよ、嬢ちゃん。泣いてんのかい? 涙を見せるのは、初めてだな』 その人物が誰かは知らない、見覚えがあるが思い出せない、しかしアスナの夢の中の少女は懸命に男の名を叫んでいた。
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あらすじ 俺「スコップ突撃!!」 マイルズ「銃剣突撃!!」 ケイ「誰が28よ!?」 以上!! ~~午後ティ~~ 俺「んで?次は何するんだ?」 さて、昼食をとり終えた三人は今度は射撃場へと向かっていた。俺はザッザッと歩きながら隣を歩くマイルズとケイに話しかける。 ケイ「そうねぇ・・・正直さっきの戦術指導の続きをしたいんだけど・・・あなたたちじゃ絶対に進まないし、他の人は忙しいだろうし」 ジトッと俺とマイルズに視線を向けるケイ・・・マイルズはうっと気まずそうに視線をそむけ、俺は空を見て口笛を吹く。 マイルズ「しょ、しょうがないじゃない。あれはこの馬鹿が実戦はスコップのみ見たいな発言するから・・・」 俺「んだと?お前だって実戦は銃剣突撃がサイコーみたいな発言してただろうが」 マイルズ「な、銃剣突撃はブリタニアの伝統にして最高の戦法なのよ?それを誇りに思ってるのよ私は!!」 俺「だァからスコップ突撃もそうだといってんだろうがこのぽんぽんたぬき!!」 マイルズ「ちょ、な、なによぽんぽんたぬきって!?なに?もしかして私の使い魔のこと言ってるわけ!?」 俺「いや、ごめん普通に見た目で」 マイルズ「きいいいい!!!失礼しちゃうわね!!」 だんだんとまた地団駄を踏むマイルズ・・・まあ見た目というのはもちろん嘘であるが、以外にもぽんぽんとこういうことに乗ってくれるのでからがう側からしたら 面白いことこの上ない。 俺「(ちょろいわ~ガチでちょろいわ~そして面白いわ~)」 以前いた世界ではここまでちょろく引っかかってくれる相手もいなかったため俺のいじりテンションもMAXに近いだろう。 ケイ「はいはいはい!!二人ともいい加減にしなさい!!それよりもさっさといくわよ!!」 さすがのケイもまたさっきみたいなことになったらたまらないと思ったのか、パンパンと手を叩いてまたもや仲裁に入る・・・ご苦労様です圭子お母さん(笑) マイルズ「・・・わかったわ」 俺「りょう~かい」 プンとよそを見るマイルズに、べべろべ~という挑発的な顔をする俺。ケイはその俺を見て苦笑いを浮べる。 ケイ「ほらもう止める・・・ええと俺君。この後何をするか?だったかしら?とりあえず、座学はまた明日から続きをしてもらうわ。それで、次なんだけど」 ケイはスタスタと歩きながら俺に説明する。 ケイ「次は射撃訓練をするわ。いくらあなたがスコップに自信があるからってそれだけで戦うのはちょっと無謀だと思うの。それにさっきもあなたが言ったみたいに 手榴弾とかの訓練もしたいし」 そうケイは説明する。確かに、スコップのみで戦うとなると色々と問題はある。近接戦のみでしか戦えないため不便といえば不便だ。一応俺自身がそれをしっかりと 理解してるようなので問題はないだろう・・・が、なぜか返事がない。 ケイ「?あれ?俺君?返事がっ・・・て・・・いない?」 先ほどまで後ろを歩いていた俺が忽然と姿を消したのだ。さすがの出来事にケイも驚いたのか、キョロキョロと辺りを見回す。マイルズも一緒に探していたところ、 マイルズ「あ、ケイ!!あそこ!!」 すると、マイルズが俺を見つけたのか、マイルズが指差しているところを向くと・・・ 俺「おおお!!!こいつは第二次大戦中イギリス軍が使っていた分離型スコップじゃいか!!こっちはソ連軍のストレートスコップだし・・・どっちも向こうだと現物は そうそう残っていないから実物を見るのは初めてだなァ!!」 ケイとマイルズが向いた先にいたのは、スコップを持って子供のように目を輝かせている俺がいた。その手にはイギリス・ソ連・・・こちらではブリタニア・オラーシャ の軍用スコップだ。ちなみに俺がこちらに来る際に持ってきたのはそのソ連軍が使っていたスコップをモデルにした強化版シャベルで、これが購入の一手に なったのも一つの理由であったりする。俺はおもちゃ売り場でおもちゃを見る子供のように次々とスコップを手に取る。 俺「おお、こっちはドイツ軍のストレートスコップに折りたたみ式スコップ・・・折りたたみはあれ高かったなァ・・・東ドイツのは比較的に安く手に入ったけど 第二次大戦中のは2,3万したっけな・・・懐かしい・・・」 しみじみとした顔になる俺・・・本当にスコップがすきなのだろう・・・が、 ケイ「お~れ~く~ん~?なに勝手に行動しているのかしら?」 少し、怒気を含めた声で俺に呼びかけるケイ・・・だが、今の俺にそれはなんの効果ももたらさない。 俺「ん?お、ケイ!!見てくれこの軍用スコップの山々!!もう俺ここに住んでいい?てか住む!!」 ケイ「はいはい馬鹿いってんじゃないの俺君。さっさと武器庫に行って武器弾薬もってってあなたの射撃訓練するんだから、さっさといくわよ」 ガシッと俺の後ろ襟を掴みながらケイは俺を引きずっていこうとする。が、残念ながらこれで連れて行かれるほど俺のスコップに対する愛は薄くはない。 俺「やだやだやだやだやだ!!俺はもっとここでこのスコップたちを眺めるんだい!!いきたきゃ二人でランデブーしてこいよ~!!」 俺はザシュッと持っていたスコップを地面へと突き刺しその場に倒れこみ、そこから動かないようにする。 ケイ「子供かあんたは!?そんな駄々こねないでさっさと来なさい!!」 俺「嫌なこったいも!!俺はここでこのスコップたちを愛でるんじゃいボケェ!!」 マイルズ「なに馬鹿なこと言ってんのよ!!さっさと来なさい俺!!」 俺「うるせェ!!ぽん太は山に帰りやがれこのすっとこどっこい!!」 マイルズ「相変わらず私だけ扱い酷いわね!?てか何よポン太って!?」 ギャースカギャースカピースカムリダナクリークエイメン!!ピーチクパーチク 駄々を捏ねる俺。それを連れて行こうとするケイとマイルズ・・・正直大の男が女性二人に引きづられて行く姿はシュールとしかいいようがない。 ?1「・・・」 ?2「・・・」 ?3「・・・」 そんな連れて行かれる俺を、テントの物陰から覗く三人の姿が見えた。その三人は連れて行かれる俺を見て、それぞれ何か考え付いたのか無言でその場から離れる・・・果たして この三人の招待は何者なのか・・・?それは神のみぞ知る。 兵士1「なああの三将軍何やってたんだろうな?」 兵士2「ああ?またウィッチのケツでも追いかけてたんだろ?」 兵士3「違いない!!ハハハ!!」 神のみぞ知る。 ~~武器庫~~ なんとか俺を武器庫に連れてきたケイとマイルズはふうと一息突く。 マイルズ「もう・・・本当にどんだけスコップ好きなのよあんた・・・」 俺「すくなくともお前の想像以上だよぽん太」 マイルズ「その名前止めなさい!!ぶっとばすわよ!!」 がーッ!!と今にも俺に噛み付きそうな怒るマイルズ。 ケイ「はあ・・・ほら喧嘩しないの。早く銃を選ぶわよ(なんかこの台詞いうのも慣れてきたなァ)」 ふうとため息を吐くケイにへ~いと答えた俺はキョロキョロと辺りを見回す。 俺「うへ~・・・マジもんの銃か・・・すげえな」 俺の目の前には木で作られた銃架けに立てかけられたり、箱の上や中に鎮座している大量の銃の山だ。 俺「ふ~ん・・・こっちはMG34でMG42もあるのか・・・こっちはブレンか・・・こっちのでかいのはなんだ?」 ガチャガチャと色々と触れる俺。軍用スコップが大好きとはいえ、やっぱりこういう銃関係が好きなのはやはり男なのだからしょうがない。ぺたぺたと初めて触る 銃の感触を感じながら、俺は次々と銃を見る。 ケイ「それは九八式機関銃甲ね。扶桑の機関銃で確かカールスラントのMG15っていう銃をモデルにしているものよ」 ふ~んと、ケイの説明を聞きながら銃をジイと見つめていると・・・ 俺「・・・ん?」 ふと何かを見つけたのか俺はそちらに視線を向ける。するとそこには・・・ 俺「・・・銃剣?」 長い、刃渡り30センチはあろう銃剣が何本か山積みにされていた。俺は近づきその一本を手に取る。 俺「(これって確かあれだよな?M1ガーランドの銃剣だったと思うが・・・)」 俺は記憶のかなたにある昔見た戦争記録で着剣したM1ガーランドを思い出す・・・ちなみにM1ガーランドはアメリカ陸海空軍と海兵隊に愛用された傑作ライフル である。この銃剣はそれ専用の銃剣で長いのだが・・・ 俺「(銃剣・・・銃剣・・・銃剣・・・!!)」 ピコーンとあることを思いついた。俺は早速といわんばかりにもう一本の銃剣を手に持つ。 俺「おいケイ、ぽん太少佐見てみて~」 ケイ「ん・なに?」 マイルズ「だからぽん太やめなさいっていってるでしょうが!!」 俺の問いかけにそちらを向く二人・・・すると俺は 俺「我らは神の代理人。神罰の地上代行者。我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅させることーーーーAmen」 ジャリン!!と銃剣を十字架のように交差させてそんな台詞を真顔で吐く俺・・・まあわかる人もいると思うが某吸血鬼漫画の某神父の名言である。 ケイ「・・・え?」 マイルズ「・・・え?」 まあもちろんそんな名台詞を知らない二人にとっては俺がいきなり変な発言をし始めたとしか認識できないのだが・・・ 俺「うん、よし完璧だ!!」 二人「「いやなにが!?」」 満足げにコクリと頷き銃剣を元の鞘に戻し山へと戻す。その何事もなかったかのようにまた銃を選び始めた俺に対してツッコミを入れる二人。 俺「え?いやだって・・・ねえ?長い銃剣二本となればそりゃあれやるしかないっしょ?」 ケイ「え?そうなの?あなたの世界だとあんなことばっかしているの?」 俺「いやいや、他にもたくさんあるよ?でも今回は銃剣があったから」 マイルズ「どんなカオスな世界よ。あなたの世界は・・・」 俺「いやこっちも十分にカオスだと思うよポン太ズ少佐」 マイルズ「名前と混合するの止めてくれる!?」 少し無理やり感のある組み合わせだが、俺としては案外できのいい名前だと思ったんだが・・・残念である。 ケイ「はいどうどう・・・それで俺君?どれか銃選んでくれる?適当に選んでいいから」 とケイは促す。一応俺は陸上ウィッチという扱いになるのだが、大砲はまだ早いと思いまずは銃そのものに慣れてもらおうと思ったケイは俺に適当に銃を選ばすことにした。俺はう~んと唸りながら 目の前に鎮座する銃器類を眺め・・・ 俺「んじゃこれにする」 ひょいと一丁の銃を手に取る。俺が手に取ったは世界的に使われているカールスラントの汎用機関銃MG42だ。 ケイ「(あら、意外とまともなチョイス・・・もっと変なのをチョイスするかと思ったけど・・・そうでもないわね)」 俺「(最後の大隊~♪セラスの二挺持ち~♪)」 ケイは意外とまともな選択をしたなァと思っているのだが・・・肝心な俺はそんなことは思っていなかったりする。 マイルズ「なに決まったの?・・・あら、意外なチョイスね。あなたのことだからあの扶桑や他の国から来た新兵器の山から何か持ってくると思ったんだけど・・・」 俺「ふふん、私はあんたみたいな脳筋と違ってちゃんと考えているのだよマイ太少佐」 マイルズ「誰が脳筋ですって!?あんたに脳筋呼ばわりされたくないわよ!!あとマイルズよ!!」 まったく失礼しちゃうわ!!といいながらマイルズは肩を怒らせながら歩いてゆく。ケイはその後姿を見て思わず苦笑し、俺は面白そうに笑っている。 ケイ「あなたも飽きないわねぇ・・・楽しいの?」 俺「おう、楽しいともさ」 あっけらかんと答える俺にケイはまたもや苦笑して武器庫から出る。 ケイ「それじゃあ次は弾丸取に行くわよ。あ、あとMG42用の銃身を何本か持って行ってね。すぐ加熱しちゃうから」 俺「ヤー(了解)であります大尉殿」 スチャと敬礼をする俺。ケイはそれを見てクスリと笑い、弾薬庫へと向かう。俺はその後をMG42と銃身三本を持ってケイの後についていった。 ~~射撃場~~ さて、弾薬庫で弾丸をかっぱらってきた三人は現在射撃場へとやってきていた。 ケイ「まあ、今回はあくまで銃の反動とかに慣れてもらうから、的には数発当たる程度でいいから当ててね」 俺「あいよ~」 俺はそう答えて持ってきた銃を台の上に乗せ、ドラムマガジンを手にもつ 俺「これってどう弾こめるん?」 マイルズ「これはここをこうやるのよ」 実銃を持ったことの無い俺にとってこういうマガジンのこめ方もよくわからない・・・そこを優しくマイルズが教えてくれた。 俺「お、なるほどね~サンクス、マンマル少佐」 マイルズ「マ・イ・ル・ズ・よ!!」 ガチャンと初弾を荒々しく込めて俺へと差し出す。俺はへいへ~いと気の無い返事をしてそれを受け取る。 ケイ「MG42なら構えるより腰だめのほうが撃ちやすいからそうしたほうがいいわよ」 俺「ん、了解」 俺はケイの指示通りにMG42を腰だめに構える。 マイルズ「ちょっと、そのまま持っていたら手が焼けるわよ。そこの二脚を持って撃つのよ」 俺「え?なにこれ動くの?」 マイルズ「当たり前でしょ?ほらこうやって・・・」 俺「ああ、なるほどね~」 マイルズは構える俺のいけない箇所をところどころ指摘する。俺はたまにボケをかますが、すぐに言われたとおりに直す・・・ケイはそれを見てう~むと見る。 ケイ「(なんだかんだで俺君も真面目なのね。マイルズ少佐もなんだかんだで面倒見がいいし)」 これはこれで貴重ね、と思ったケイはすばやくライカを取り出しカシャッとその一枚を撮る。 マイルズ「はい、これでいいわ。しっかりと腰に構えて撃つのよ?いいわね」 俺「あいよ」 ガチャっと改めてマイルズに教えられたとおりに銃を構える俺。俺は銃口をおそらくここだろうと思える場所に向け、 俺「んっ」 引き金を引く。 ブオオオオオッ!!!! MG42は毎分1200発を撃つことができる連射性の高い機関銃だ。その速い連謝音から連合国軍からは『ヒトラーの電動ノコギリ』というあだ名をつけられるほどである。 俺「うおっ!?」 だがもちろん連射性が高ければその分反動も弾丸のバラケ具合も多くなる。その上弾丸の消費量もかなり増える。 ケイ「あ~・・・まあ予想していた通り一発も当たらなかったわね」 マイルズ「というよりもう撃ちつくしたのね・・・そういえば短連射教えるの忘れてたわ」 二人は100m離れた場所にある的に一発も当たっていないのを見て苦笑を浮べる。 俺「・・・すっげこれが実銃の反動かよ」 対する俺は的に当たらなかった悔しさよりも、実銃の反動を受けることができた喜びのほうが大きいようだ。 マイルズ「俺、さっき教え忘れたけどMG42に限らず大隊の銃は短連射したほうがいいわ。じゃないとすぐに弾丸がなくなるわよ」 ケイ「それに銃身も焼けちゃうからジャムる原因にもなるわ。次から気をつけてね」 俺「ん、おうわかった」 そういえばなんかの資料でそんなこと書いてあったなと思い出しながら、俺は新しいドラムマガジンに変えて先ほどと同じように銃を腰だめに構える。 俺「(短連射でっと)フッ!!」 ブオオ、ブオオ、ブオオッ!! 俺は引き金を引いたり離したりを繰り返す。多少なれど弾丸が的の近くに当たるようになってきた。 ケイ「あら、さっきよりもいいじゃない」 マイルズ「ええ、的自体にはあたってないけど、的の周辺に弾丸が集まるようになってきたわね」 さっきよりもまともになってきたのを見て頷く二人・・・だが、もちろん俺としてはいまいち納得いかない。 俺「(むう・・・どうせだから的に当てたいなァ)」 まだ撃ち始めて二回目なので外してもしょうがないのだが・・・そこで俺はぴこんと思いつく。 俺「・・うん、そうだこいつを最初っから使えばいいじゃなイカ」 俺はうんうんと頷くと、銃を台の上に置き、腰にぶら下げているスコップを手に取る。 マイルズ「?ちょっと俺急になにスコップを持ち出して・・・ってまさか」 急にスコップを手に持った俺に怪訝な顔をしながら聞くマイルズ・・・だが、すぐに俺が何をしようとしているのか気付いたのかハッとする。 俺「いやなに・・・いつもねこいつのことを言ってるからな、こんな風に・・・」 ブンと俺はスコップを後ろに振りかぶり、ざっと左足で踏み込み 俺「おらァ!!」 ブオンッ!!と投げ飛ばす。スコップは綺麗に回転して的へと凄まじい速さで飛んで行き、 ズガンッ!! スコップの足掛けのところまで綺麗に深く突き刺さった。 俺「・・・おお~やっぱスコップ便利だな」 二人「「いやいやいや!!そういう問題じゃないわよ!!」」 俺が凄い満足そうな顔で言うなか二人はそれにツッコミを入れる。 俺「え、なんで?ど真ん中ドストライクじゃん。これはもう行ったしょ色々と」 ケイ「いや、確かに俺君の能力を考えるとあれもありえるかもしれないけど・・・ねぇ?」 マイルズ「というか、なんであんな弾丸ばら撒いて一発もあたらないのにスコップは綺麗にド真ん中に当たるのよ?」 俺「それは俺とスコップとの相性がいいからさぽんぽん少佐」 マイルズ「何よポンポン少佐って!?人をお腹みたいに言うの止めてくれる!?」 俺「だが断る!!ポンポン少佐!!」 マイルズ「キイイイッ!!!!」 先ほどの真面目な一面はどこにいったことか・・・俺は今までどおりのスコップ好きのボケキャラへと戻っていた。そしてマイルズも今までどおりのいじられ キャラへと戻っていた。 俺「楽しい♪少佐ぁと♪ポポポ~ン♪」 マイルズ「なんか腹立つ!!よくわからないけどとてつもなく腹が立つわ!!」 某CMのような歌を歌いながらくるくると回る俺。マイルズはそんな俺の歌にイラついてワナワナと震える。 俺「怒るぅと♪小皺ぁが♪増えるぅよ~♪」 マイルズ「怒らせてるのはあんたでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」 小皺の部分にカチンときたのか、マイルズは俺のことを追いかける。 俺「うわ~怒った~逃げろ~♪」 ブーンと両手を飛行機のように広げ、あろうことか射撃場の的のほうへと逃げる俺・・・しかもマイルズもその後を凄い形相で追いかけ始める。 マイルズ「待ちなさい!!顔面に拳骨百発ぶち込むから止まりなさい!!」 俺「きゃー!!誰か助けて~!!マイルズ少佐が○斗百列拳かまそうとしているよ~!!」 マイルズ「あんたの自業自得よこの馬鹿!!てか何よ北○百列拳って!?」 ドドドドッと凄い砂煙を上げつつ、しっかりとスコップを回収した俺はそのまま凄い勢いでその場から逃げる。マイルズはその後を拳を握り締めつつ凄い形相の まま追いかけていった。 ケイ「・・・ふふ」 ケイはその後ろ姿を見て、少し薄い笑みを浮べる。 ケイ「なんだかんだで・・・あの二人とても相性がいいかもしれなわね」 今日も、アフリカの空は青く眩しく輝いている。 マイルズ「まぁぁぁぁちぃぃぃぃなぁぁぁぁさぁぁぁぁいぃぃぃぃッ!!!!!」 俺「待てといわれて誰が待つか!!ばーかばーかwww」 今日も平和な一日である。