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昔描いた夢で 僕は別の人間で ギャング・ボスを自らと思いこんでた 現実には僕は僕だとわかっていた ここの所描く夢の 僕はあなたじゃない あなたの部下 それだけでもう幸せ 電話だけの声は確かな あなたのこと守らなきゃ 厳かなその声 僕の耳に響き渡れば何でも出来得る 姿見えないことだけ ちょっぴりさびしいけど そんなことどうってことはないさ 絶対的帝王 あなたについて行こう 独りきりじゃ 情けない僕だけど あなたにそっと 寄り添うことは出来得る あなたは僕が居なくちゃ 薄っぺらな世界で 独りきりで寂しいでしょ一緒に居ます 僕あなたの絶頂を ずうっと信じてます 見えなくても傍に僕は居ます あなたのこと守らなきゃ 厳かなその声 僕の耳に響き渡れば 何でも出来得る 離れ離れになること 本当は寂しいです だからまた電話を下さい
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君と虹の彼方@wikiへようこそ このウィキはメイプルストーリー椛鯖で活動するギルド『君と虹の彼方』の公認wikiです。 とりあえず自分のページを作成してギルドメンバーページにリンクして下さい。 まだ内容が全然無いのでジャンジャン新規作成してリンクを繋いでいきましょう。 ユーモアあふれる編集をお願いします。でも悪口はダメだよ? ギル員連合員の方以外はページをあまりいじらないようお願いします。 まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください
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9話 化物と化した彼の末路 「ちくしょう!なんだってんだこれは!」 叫んでいるのは少し顔が残念?かもしれないが 格好つけではある、常伏中学の学生美作廉太郎だ 「まずはハデス先生達と合流しなくちゃな・・・」 彼はデイパックの中を漁る、すると 「なんだこれ?注射器?」 説明書きが入っていた 「首落迷の覚醒剤入り注射器使うな危険」と 「使うなって言われると使いたくなるのは人間の性だよな」 彼はそれを体に注射し 「う…ぐああああああああああああああああああ!!!!」 体に斑点が浮き上がってくる そして彼の両手からは青い光が放たれている ■ 「…困りましたね」 近くで気づかれないように影を潜めている少年は黒子テツヤ 彼は有名中学の幻の6人目と呼ばれていた男である 「あれはどうしたらいいのかな?」 あれとは先ほど注射を打った美作廉太郎のことだ 「バックにいいものは…」 漁っていると薬品が出てきた 「…これなら」 彼は気づかれないように後ろから近づいて行った ■ 「うがああああああああああああああああ!!!」 代わって美作の視点である 体中には黒い斑点が浮き出てきている そこに異変が生じた 肌が急に溶けだしたのだ そう、これはさっき黒子が見つけたココの毒 効果は濃塩酸と同じ、いやそれ以上の効果らしい 「ぐああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああ!!」 転がりまわる事しかできない美作に黒子が近付く 「…ごめんなさい」 そう言って持っていたナイフを振り下ろした (ああ、くそもう…駄目なのか…) 彼の残っていた少しだけの意識も闇に消えていった ■ 「…ごめんなさい」 彼は目の前にある死体を海に捨てるか悩んだがやめておいた 目の前には、自分が殺した人間の死体が ぽつりと、置いてあるだけだ 「…………」 彼はうつむきながらその場を離れて行った 【美作廉太郎@保健室の死神 死亡】 【一日目/6時51分/A-2】 【黒子テツヤ@黒子のバスケ】 [状態]精神的疲労(極大) [装備]サバイバルナイフ [所持品]基本支給品、ココの毒(濃塩酸)2分の1消費 [思考・行動] 基本:火神君たちを探す、殺し合いはしない 1:…僕は何をしているんだろう [備考] ※ウインターカップ開催前からの参戦です ※影が薄いのは元々なので規制はされません ※美作廉太郎の支給品(基本支給品、首落迷の覚醒剤(空)) と死体が残されています 【支給品説明】 【ココの毒@トリコ】 美食屋四天王の一人で体にいろいろな毒とその抗体を持っているココの毒 今ロワでは濃塩酸となっております 【首落迷の覚醒剤@SWOT】 2年の不良グループ「悪鬼」の頭の首落迷が作った覚醒剤 カクゴが使えるようになるが、その代償に自我と1時間後に命を失う 【サバイバルナイフ@現実】 軍事行動中において遭難などで他の装備を失った場合 それのみで生存を計る目的で設計された、大型のシースナイフ。 また、戦地での「サバイバル」には当然敵兵との格闘戦も想定されるため 武器としての威力と堅牢性は設計の最優先課題の一つであるらしい。 アゲハボックス 時系列順 鉄の男、沈む アゲハボックス 投下順 鉄の男、沈む ゲーム開始 黒子テツヤ 絶望の架け橋 ゲーム開始 美作蓮太郎 死亡
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彼女に幸せを 【投稿日 2006/03/09】 カテゴリー-荻ちゅ関連 結局私は何も手に入れられなかった。 あの男は去った。私の目論見どおり。 でも荻上は帰ってこなかった。 かつては信頼と愛情に満ちていた目にこもるのは不信とおびえ。 それはそうだろう。 彼女を裏切ったのは、彼女を利用したのは、間違いなくこの私なのだから。 あの男にした事には一片の後悔も無い。 そうされて然るべき事をあの男はやったのだ。 悔いがあるとすれば、それはあの男の器量を見誤ったこと。 秘密を自分の内に閉じ込められず、無様にも親にすがりつき、逃げ出してしまった小さな男。 そして問題を内輪で片付けられず、公にしてしまうその親。 よく出来た親子と言うべきだろう。 彼女には一片の非もない。道具に非などあるわけが無い。 責められるべきは私。 だけど名乗り出る気など毛頭ない。 私にも守るべき立場がある。 それにこれは彼女への罰とも言える。 おびえるがいい。疑うがいい。苦しむがいい。 そして気付け。お前の味方は私だけだ。 今日も荻上はヘッドホンで耳をふさぎ、ノートに向かっている。 だが私は知っている。彼女が常に聞き耳を立てていることを。 臆病な彼女には周りから孤立して生きることはできないのだ。 そんな彼女を観察しながら、くだらない会話をする。 「…ホモ上…」 どこかのバカの声がする。苛つく。彼女の事を何も知らない奴が彼女を語るな。 「だれだ、今言った奴!!」 立ち上がって怒鳴る。誰よりも自分が驚いている。これは私のとるべき態度ではない。 彼女が立ち上がり、教室を飛び出す。追いかける。追いかけながら後悔する。 これではだめだ。これでは私が彼女を追い詰めてしまう。 後ろを振り返る。まだ誰もついてこない。役立たずども。 再び彼女を追いかける。見失うわけにはいかない。 …ようやく彼女の行く先の見当がついた。屋上だ。 『なんとかと煙は高いところが好き』なんて言葉を思い出し、軽く笑う。 私から逃げきれるつもりなのか? 屋上への扉にたどり着く。呼吸を整える。落ち着いて、慎重にやるのだ。 ノブに手をかけると、後ろから声がする。 ああ、文芸部で妙に私に懐いている奴だ。酷く息を切らしている。 この方が余計な事を言われずにすむと思い、そのまま屋上に出る。 彼女はフェンスにしがみついて外を眺めている。 胸が高鳴る。直接話し掛けるのは久しぶりなのだ。 「荻上さん、大丈夫?」 優しく声を掛ける。もういいだろう。彼女を許そう。彼女は十分苦しんだ。 彼女がゆっくり振り返る。私は優しく微笑みかける。泣いていたのか彼女の目が赤い。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。さあ、戻ってきなさい。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。優しく受け止めてあげる。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。そしてまた仲良くしましょう? 「荻上!!」 あと数歩、というところで隣の馬鹿が大声を出す。 彼女は体を震わせると、叫びながらフェンスをよじ登る。 駆け寄る。 大丈夫、間に合う。 そして 彼女がフェンスのふちに足を掛けた時 私の指が 彼女の背中を 押した。 …すぐ下に大きな木が立っていた事もあって、彼女は軽傷で済んだ。 そうして私と彼女との絆は切れた。 彼女は部をやめ、卒業するまで私と一言も口を利かず、私と違う高校に進学した。 卒業式の日、私は馬鹿を呼び出して犯した。 馬鹿は泣き叫んだが、知ったことか。お前が悪いのだ。 お前さえいなければ私は荻上を取り戻せたのだ。 馬鹿は醜かった。荻上は可愛かった。 馬鹿は馬鹿だった。荻上は賢かった。 馬鹿の声は耳障りだった。荻上の声は心地よかった。 私はいつの間にか泣いていた。馬鹿が私を抱きしめて言う。 「大丈夫。私はずっとあなたの傍にいるから…」 ふざけるな。私が欲しいのはお前じゃない。お前など荻上の足元にも及ぶものか。 私は小説を書くことをやめた。 自分で見ても不出来な作品を絶賛されては、書き続けることなどできなかった。(馬鹿のせいだ) それでも「ヤオイ」とやらから離れられなかった。 それが荻上と残した唯一のものだったから。 馬鹿はどこまでも私にくっついてきた。高校にも大学にも。 そして私たちは今東京にいる。 馬鹿がコミフェスに行きたいとごねたからだ。 見て回る。 私は買う気などない。冷やかしだ。馬鹿は一人ではしゃいでいる。 そして見つけた。 彼女だ。間違いない。 鼓動が早くなる。 足を踏み出そうとして肩に手がかかる。振り返ると馬鹿が不安げに私を見ていた。 生意気な馬鹿め。あとでお仕置きだ。 鼓動が静まる。私は一息つくと改めて彼女の元へ歩き出す。 「荻上…?」 声を掛ける。彼女が固まる。 隣で馬鹿が必要以上にはしゃぐ。うるさいだまれ。 「あ!これ荻上の本?スゴー!」 我ながらわざとらしい。 「まだ描いてたんだー」 うれしい。彼女がやめていなかった事が。私の見立てが間違っていなかったことが。 「買う買う!500円?」 「いーよ、あげる」 懐かしい彼女の声が心地よく響く。 「え、いーの?」「うん」「あんがと!」 ただこれだけのやりとりが楽しい。 隣の男に気付く。特徴のない、優しさだけが売りのような男。 「彼氏?」「違う!」「フーン」 否定する彼女。嘘つき。私を騙せると思ってるの? 「ま、いいや。同人誌あんがと」「ほんだら元気で。バーイ」 彼女から離れる。平然と。いつもどおりに。 馬鹿が傍に擦り寄る。 なぜか今だけは突き放す気になれなかった。 彼女は変わっていなかった。 昔と同じように頼りない男に捕まっている。 そしてまた放り出されるのだ。 それを繰り返して不幸になっていくのだろう。 彼女はバカだ。 そして私はもっとバカだ。 彼女が好きで 彼女と一緒に居たくて 彼女を幸せにしたくて 彼女を不幸にした。 たぶん二度と彼女に会う事はないのだろう。 今の私には全てを捨ててまで彼女を救おうとすることは出来ない。 だからせめて信じてもいない神様に祈ろう。 彼女の幸せを。
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彼女が死んだのは、去年の夏のことだ。そして今年も、その夏が来る。 【彼女が拾った、落し物】 俺はある場所に向かって車を走らせていた。 ――あれは去年の夏のこと。彼女と、ある海へ行った。海水は透き通っていて、砂浜は白くて、しかしそんな絶好の場所だと言うのに、人の姿はない。所謂、穴場、と言うやつだ。 子供の頃、親父に連れてこられてから、俺はその海が気に入っていた。だから、自分に最も愛すべき存在が出来た時に一緒に来ようと思っていた。そうして一緒に行ったのが、由衣だった。 そこで俺たちは約束を交わしたんだ。来年の夏も、一緒に来よう、と。 だが―――あの海から戻って直ぐ、由衣は交通事故で亡くなった。約束は、いとも簡単に破られたのだ。 しかしまぁ、なんだ。男らしくもなく俺は未練タラタラで、加害者の手によって破られたその約束をただの自己満足の為に果たそうと、こうして車を走らせているわけだ。 少し家を出る時間が遅かったか、海には夕日が顔を出している。それはもう綺麗に輝いていて、去年の夏、彼女と一緒に見た夕日を髣髴とさせた。 夕日を何度か横目で捉えつつ、車を走らせること十分とちょっと。漸く、去年車を止めていた場所が見えてきた。 その時から、不思議な感じがしていた。まるで、助手席に由衣が乗っているような感じがしていて、そして、去年と全く同じ風景を見ている気がして。時間は違う筈なのだが、何故だろうか。まぁ不思議がってても仕様がない。 俺は駐車出来るスペースまで車を走らせ、そしてエンジンを切った。やはり不思議な感覚に囚われつつ、ゆっくりと車を降りて砂浜を見る。 何も変わっちゃいない。そりゃあ、一年しか経ってないんだから、そうか。本来なら、今日隣に居るのは由衣の筈なのだが、隣に存在するのは、ただの空虚。ぽっかりと穴を開けられ、存在を失った俺の隣の空間がただ、泣いているようにしか見えなかった。 いやいや待て、センチなことを考える為に来たわけじゃない。俺は頭の中でそう呟いてかぶりを振って、歩き出す。砂浜を踏みしめ、一歩、また一歩、と歩くたびに、柔らかな砂に靴底が飲み込まれる。いっそこのままここで溶けてしまえたら、とそう思ったが、 いやいや待て、そんなマイナスな事を考える為に来た訳じゃない、と今度はそう呟いて、軽く自分の頬を叩いた。 波の近くまで行き足を止め、ふとあることを思い出す。 「あぁ…確か、そうだ…」 この浜辺で、指輪を落とした。由衣にあげる為に用意した、綺麗な指輪。驚かせるつもりで隠していたのだが、何時の間にか落としてしまっていて、いい物をあげよう、とどーんと胸はってポケットを探ったときには、もうなかった。だが、 そんな情けないこと彼女には言えなくて、代わりにキスをあげた。それで彼女は嬉しそうに、 でも恥ずかしそうに笑っていた。その笑みが、今でも忘れられない。忘れられるわけがない。 今あの指輪は何処へ行っているのやら。砂に埋もれているか、はたまた波に乗って何処か遠くの国に流れ着いて、それを可愛い女の子か誰かが拾ったか。―――って、んなロマンチックなことあるわけないか。 俺は一人苦笑した。傍から見ていたら、ただの精神異常者だ。危険人物だ。俺なら絶対近付かない。 「はーあ…俺、ただの馬鹿じゃん」 思考を一巡りさせたあと、溜息吐きつつ呟いた。―――と、そのときだ。俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。微かに、だが、確かに。 「…ト…」 「……今、聞こえた」 「ユ…ウト」 ―――由衣。 頭の中で、誰かが囁いた。 「由衣…由衣、なのか!?」 「相変わらず、貧相な背中ね」 この言い草は、間違いなく由衣。声は俺の背後から聞こえてきた。だから振り向こうとしたんだが、声だけの由衣が、俺に制止を掛けた。 「振り向かないで。振り向いたら、殺すわ」 「いきなりかよ…物騒だなぁ…振り向くぞ」 「こ ろ「判りました」 どうやら本気なようなので、素直に背を向けたままでいることにした。殺されるのはマズイ。何がマズイって、この由衣という俺の彼女、かなりSだから、殺し方が惨殺そうだからだ。綺麗な浜辺を、俺みたいな奴の血で汚したくはない!!―――って、自分で思って泣けてきたorz まぁそんなことは置いといて、由衣は呆れたように溜息を吐いた。 「まるで変わりなし、ね」 「うっせ。折角約束守りに来てやったってのに」 「私だって、超格好いい天使様に頼んで、ここまで運んで貰ったのよ。約束の為に」 前の台詞は嘘臭いとしてスルーするが、彼女も約束を果たしに来てくれたのか。と言うか、覚えていてくれたのか―――嬉しい。涙が出そうだ。いや、これもう出てる。 俺は涙を拭いつつ、言葉を発する。 「えぐッ…お前も、うッ…約束の為に?」 「気持ちわるッ!泣いてんの?」 「な、泣いてなんかいねぇやい!」 「その台詞もまた気持ち悪いわね。あんた、アニメオタクとかになってないでしょうね?」 「なってねーよ。アニオタなんて。俺はネトゲオタだ」 「結局オタクかよ」 一通りボケツッコミを交わし終えると、これまた深い呆れた溜息を吐く彼女。何もそこまでふっかーいため息吐かなくても。泣きそう。いや、泣いてんのか。 「話戻すけど、そうそう、約束の為にわざわざ出てきてやったのよ」 「わざわざって何だよ。漢字使えよ。態々、くらい漢字にしたって…」 「これ以上ボケとツッコミ交わしたところで話進まないでしょうが!ていうか、他に投下する職人さんに迷惑掛かるでしょ!?ちょ、コイツ長すぎね?とか言われるでしょ!?」 「て言ってるお前の台詞が一番長いよ」 言えば、由衣はむぐぐ、と押し黙った。よし、俺の勝ちだ。これで、えっと…ボケツッコミ勝敗は百戦中俺が九十敗で…って結局負けてるじゃねーか。 「…もういい?地の文にまでツッコミは入れないし、本当終りそうにないから言うわよ」 「ごめん、どうぞ。スペースまだあるから」 「はぁ…。ちゃんと約束は覚えてたの。忘れるわけがないでしょ、あんなことされて」 あんなこと―――あぁ、あれ、か。 「キス?」 「ばッ…何ッ…あーそうですよ、それですよ、それ、キス、口付け、接吻!どれだけ恥ずかしかったか!」 「でも、笑ってた。それが、俺は嬉しかった。今でも忘れてないぞ、お前の笑顔」 「あんたは何恥ずかしいこと平然と…!」 「大好きだった――否、今でも大好きだ、愛してる。本当は、今日ここに来るときお前も隣に居るはずだった。なのに…なのにッ…」 止まりかけていた涙が、また溢れ出した。見っとも無い。そう思うが、どれだけ拭っても涙は溢れ出るばかりで止まってくれやしない。 さっきはふざけていたけれど、一言一言を聞く度、彼女の笑顔が浮かんでいたんだ。笑顔だけじゃない、喜怒哀楽、全ての感情が浮かんでいた。一緒に居た時に見せてくれた、全部の感情。今だって、背後でどんな顔しながら言ってるのか想像すると、それだけ嬉しかった。 そう嬉しい―――でも、涙が止まらない。これは、悲しくて。 「俺は、まだ一緒に居たかった…一緒にまた、この浜辺で海見て、夕日…見て、そんで…ッ」 「今、一緒に見れてるじゃない。この綺麗な夕日」 「でもお前はッ!お前は隣にいない!抱き締められない、触れない見れない!それでどうやって…どうやって一緒に見てるって思えるんだよ…!」 言い終えると、頭に鈍い衝撃が走った。何かで頭を殴られたようだ。しかし痛い。シリアスな場面が台無しだ。 「私はねぇ、あんたのそう言うウジウジしたところが嫌いなの!私は一緒に見てると思ってるわ!?だってそうでしょ?私は今、ここに居るんだもの。姿は見せられないけど、あんたの後ろに、あたしは確かにいるの!それとも何?私が…私が幽霊ってだけで 存在を否定するの!?やめてよね、そんな下らないこと。 んなのはね、オカルト否定者のところにでも行っていいなさいよ!」 (いや、もう既にここオカ板で、実際そう言う板立ってるし―――と言うツッコミは、シリアスなので喉の奥に引っ込めた。) 確かに、由衣は後ろに居る。気配を感じる。だからきっと居るんだ。でも…それだけじゃ足りない。見たい、彼女の笑顔を、感情を。 「振り向いちゃダメか?」 「ダメ。振り向いたら、私は消えるわ。だから、お願い、振り向かないで。私もまだ、あんたと一緒にいたいんだから」 「由衣…」 「勘違いしないでよね!別に、私はいいのよ、私は。ただ、あんたの背中がまだ一緒にいたいよ~って言ってるから、だからそう言ってあげただけよ!」 そう言う彼女の動きや、表情が、想像出来た。そうしたら、なんでか笑いが込み上げて来て、俺はぷ、と噴出した。 変わっちゃない。この浜辺も、夕日も、俺も、彼女も。何も、何一つ、変わっちゃ居ない。そして由衣は今、俺の後ろに居る。俺と一緒に後ろで夕日を見てる、きっと、顔を赤くしながら。 俺は、自分で飲み込めていたと思っていた感情を、飲み込めていなかったんだ。由衣が現れて初めて判った。俺は由衣の死を否定したかった。飲み込みたくなかった。心のどこかで、そう思っていたんだ。でも―――でも、 今由衣はそれを飲み込ませてくれた。あまりにもリアルな、感情を現してくれて。 「な、由衣」 「…何よ」 「俺さ、実は去年ここに来たとき、お前に渡したいものがあったんだ。でもさー俺ってお茶目だからなくしちまってさ、そんで…渡しそびれた。ごめん」 「はぁ、あっきれた。そんなんじゃ、この先彼女出来そうにもないわね」 笑いを含ませて、彼女は言った。それに釣られて、俺も笑った。何をなくしたのか、何を渡そうとしていたかも、もう言うつもりだった。だけれど、その前に彼女が口を開く。 「さぁて、夕日はまだ見てたいけど、もうあんたの気持ちの悪い背中見てるのも嫌になってきたし帰ろうかな」 「なんでだよ!まだ一緒に居てくれよ!」 言いつつ振り向こうとすると、また頭に鈍い痛みが走った。俺はそのまま頭を抱えて蹲り、ぶるぶると震え出す。 「ごごご、ごめんなさい、もう殴らないで、本当記憶が…あ、蝶々が見える」 「地獄に突き落としてやろうかしら…。とにかく、そろそろ戻らなきゃいけないのよ、こっちにも色々と幽霊の事情ってもんがあってね」 「幽霊の事情なんて知るか。俺は…まだ一緒に居たいんだ」 「我侭ね。自己中ね。エゴイズムね。馬鹿ね、アホね、クズね。どうしても帰らなきゃいけないのよ。こっちに長い時間留まってるとね、色々と問題が起きるから。でもね、ユウト。一つ、ご褒美あげる」 「鈍器ならいらねぇぞ」 「本当、呪ってやろうかしら…。――私が、いいよ、って言ったら振り向いて。それまで、振り向いちゃダメだからね」 本当に、帰るのか。帰していいのか、俺。もう会えないかも、声聞けないかもしれないんだぞ。いいのか?本当に、それで。何か、ないのか、何か―――! 俺は蹲ったままの姿勢で、考える。幽霊をこの世に留めるなんていう、素晴らしい能力は、残念ながら普通の男の俺にはない。だが、何かきっとまた会う方法はある。今帰しても、きっと何時か今度―――そうだ。 「判った、お前がいいよって言うまで振り向かない。だから、一つだけ―――約束してくれ」 「……また約束、ね。破っても知らないわよ」 「破るわけない。俺の知ってる由衣は、簡単に約束破るような女じゃない。今だって、こうして約束守って、一緒にここに立っていてくれたじゃないか!だから、聞けよ、一回しか言わないぞ!来年の夏…また来る。また一緒に夕日見ような!」 由衣の足音が遠ざかっていく。約束出来ないってことなのか?そんなの嫌だ!約束してくれたっていいじゃないか!例え守れなくても、せめて――せめて今だけでも! 「由衣!!」 『いいよ』 「えッ…?由衣…?」 足音が消えた。気配も、消えた。ただ残るのは、波の音と、カモメが鳴き、飛び去る音。他に何も気配を感じない。 「それって…なぁ、由衣…。お前、さっき言ったよな、いいよって言うまで振り向かいないで、って。それってさ…振り向くからな!」 声を掛けてから振り向いたが、やはりそこには誰も居なかった。だが、気付け、と言わんばかりに夕日を浴びて光る塊が、俺の目に入った。 「…これ」 歩み寄って手に取ったそれは、間違いなく、俺があのとき――去年の夏、この浜で落としたであろう指輪だった。そして、指輪の近くに、指で書いたと思われる文字があった。 『いいよ やくそくする』 文字を確認すると、その文章は消え、今度は新しく違う文章が浮き上がってきた。 『こんどは すがたをみせてあげるから』 「―――由衣ッ…」 やっぱり、さっきの「いいよ」は、これだったのか。振り向いていいよ、と、いいよ、約束する、の意味があったんだ。あの馬鹿め… 泣けることしてくれる。こんなことで、俺が泣くとでも…泣くとでも…。 俺は、由衣が置いていった指輪を強く握り締めて、涙していた。ぽたぽたと頬を伝って雫が落ち、砂に吸い込まれていく。 ごめん、今回も負けたよ。ボケツッコミ勝敗百一戦中、九十一敗が、俺に与えられたよ。有難う、由衣、また―――また来るから。 気付いて目を開いたとき、文字はまた変わっていた。 『やっぱ なきがお不細工』 なんでそこだけ漢字でしかも達筆なんだ――!!! 俺はまた車を走らせていた。そう、去年の夏、約束した通り、俺はあの浜辺へ向かっている。時刻は去年とほぼ同じ時間。きっと、居てくれるはずだ。 俺は気をつけながらも、少々スピードを出して、浜辺に向かい、駐車出来るスペースに車を止め、そして下りた。 そして、浜辺を見た。浜辺に、彼女の姿は―――――――――――。 「来るのが遅ぉぉぉぉい!!」 あった。そして、俺は彼女の飛び蹴りを喰らった。
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Blu-ray 電波的な彼女 Blu-ray発売日:1月18日 片山憲太郎原作による人気コミックをアニメ化した 『紅 Kure-nai』の3巻および4巻に収録されていた2作品『電波的な彼女』と 『電波的な彼女~幸福ゲーム~』をHDマスターの高画質で収録。 歪んだ心が引き起こす奇妙な主従関係の行方を描く。 2009年5月発売開始。 監督 神戸守 原作 片山憲太郎 構成 吉野弘幸 原作イラスト 山本ヤマト キャラクターデザイン 田中ちゆき 美術監督 伊藤聖 色彩設計 伊東さき子 撮影監督 大熊義明 特殊効果 古市裕一 編集 瀬山武司 編集助手 内田恵、松原理恵、角川桂子、佐々木紘美 音響監督 清水勝則 音響効果 西村睦弘 録音調整 西澤規夫 録音助手 太田泰明、杣澤佳枝 音楽 kaji m アニメーション制作 ブレインズ・ベース 脚本 吉野弘幸 絵コンテ 神戸守 演出 神戸守 作画監督 田中ちゆき ■関連タイトル Blu-ray 電波的な彼女 原作小説 電波的な彼女 Kindleまとめ買い 電波的な彼女
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彼女の休日 ジャニアリーの場合 フェブラリーの場合 マーチの場合 エイプリルの場合 メイの場合 ジューンの場合 ジュライの場合 オーガストの場合 セプの場合 オクト・ノヴェ・ディッセの場合 オヤジ達の場合 12姉妹の場合 クリスマス編
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蒼天の彼方 の攻略対象。 学者肌の物静かな貴族出身の文官。位は第二級文官。 いつも笑顔だが、笑顔で怒ったりもするタイプ。 見かけは穏やかそうだが、内面には貴族らしい腹黒さも持ち合わせている。 名前 劉瑯 (りゅうろう) 年齢 27歳 身長 体重 誕生日 血液型 声優 千葉進歩 該当属性 微笑み、物腰柔らか、金髪、ウェーブ、長髪、丁寧口調 該当属性2(ネタバレ) 『女装、監禁、ヤンデレ』
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Blu-ray 蒼の彼方のフォーリズム 第1巻 初回生産限定版 蒼の彼方のフォーリズム PREMIUM EDITION Blu-ray発売日:3月18日・2月25日 ☆キャラクターデザイン・中野圭哉氏描き下ろし特製アウターケース ☆キャラクター原案・鈴森氏描き下ろし全巻収納BOX ☆OP絵コンテ収録 特製ブックレット ☆あおかなサウンドトラックCD Vol.1 ☆「ChaosTCG」PRカード 第1弾 2016年1月放送開始。 http //aokana-anime.com/ 監督 追崎史敏 原作 sprite シリーズ構成 吉田玲子 キャラクター原案 鈴森 キャラクターデザイン 中野圭哉 総作画監督 中野圭哉、小池智史 アクション総作画監督 鯉川慎平 プロップデザイン 清水奏太郎 美術監督 氏家誠 色彩設計 村田恵理子 色彩設計補佐 内林裕美 撮影監督 荻原猛夫 撮影監督補佐 北村直樹 CGディレクター 井野元英二 CGチーフ 横須賀皆斗 スクリプト開発 住岡将 CGプロダクションマネージャー 藤田進夢 CGプロダクションアシスタント 原浩平 モニターグラフィックス 佐藤菜津子、齋藤睦 2Dデザイン 平石康輔 特殊効果 齋藤睦、平山瑛子 編集 齋藤朱里 音響監督 森下広人 音響効果 八十正太 録音エンジニア 椎原操志 アシスタントエンジニア 太田泰明 音楽 Elements Garden 岩橋星実、藤田淳平、Evan Call アニメーション制作 GONZO 脚本 吉田玲子 木緒なち 岡田邦彦 絵コンテ 追崎史敏 山崎みつえ 岡本英樹 小岩井マサキ 古川知宏 杉村苑美 阿部達也 演出 高橋幸雄 鳥羽聡 村田光 にがつ 筑紫大介 小岩井マサキ 杉村苑美 さんがつ 西村博昭 追崎史敏 作画監督 中野圭哉 小池智史 鯉川慎平 しんぼたくろう 日下岳史 工藤ゆき 三好智志 寒川歩 小美戸幸代 佐藤このみ 平馬浩司 吉田肇 山中いづみ 佐藤陽子 南伸一郎 松岡秀明 杉村友和 滝吾郎 KIM SAN 後藤麻梨子 鵜池一馬 鈴木光 岡田正和 鎌田均 中尾高之 桑原寿弥 清水博幸 しまだひであき 秦野好紹 野口木ノ実 岡本恵里香 杉浦英之 川村夏生 宇良隆太 阿蒜晃士 村松尚雄 杉村苑美 一ノ瀬結梨 中熊太一 外山陽介 ■関連タイトル Blu-ray 蒼の彼方のフォーリズム 第1巻 初回生産限定版 蒼の彼方のフォーリズム PREMIUM EDITION Windows 蒼の彼方のフォーリズム TVアニメ化記念特装版 蒼の彼方のフォーリズム Vocal Sound Collection 限定版 OPテーマ Contrail~軌跡~ 初回限定盤 CD+DVD EDテーマ a-gain 初回限定盤 CD+DVD カドカワコミックス・エース 蒼の彼方のフォーリズム
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【検索用 それはそらのかなたから 登録タグ VOCALOID そ シアン・キノ 初音ミク 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:シアン・キノ 作曲:シアン・キノ 編曲:シアン・キノ 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『それは空の彼方から』(それはそらのかなたから) シアン・キノ氏の8作目。 歌詞 (動画MVより転載) 果てなき果ては空の何処かで 虚ろいだ夢を見ている 端から見れば取り留めもないことを 空中の遊覧船も 砂上舞う蛍も 僕ら見えるのに? 描くことさえ 鳴らすことさえ 綺麗事だと言うなら 目では見ないで もっと息を吸ったら 正しさはもう映らないから 耳を澄ましてもっと 空の向こうまで こうやってただ他愛もないこと 歌っているから 果てなき果ての空の何処かで 虚ろいだ夢は途中 勿体ぶるほどそんな大層なことじゃないさ 目を閉じてそっと 光を吸って色となり今 其処に在るもの 実像なんだって割り切らなくても いいと思うんだ 存在しない暗黙の了解を ルールなんて呼べない 誰も 自由って何だ? 多様って何だ? 分かんない 目には見えない そのままでいいと思うんだ! 目では見ないで もっと息を吸ったら 耳を澄ましてもっと 息を吐いたら もう泣いてないで 目では見ないで もっと息を吸ったら 正しさはもう映らないから 耳を澄ましてもっと 空の向こうまで こうやってただ他愛もないこと 歌っているから 歌っているから それは空の彼方から コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。