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前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/side by side ―そして― あの夏の暑さも完全に抜け、冬の寒さが目立ちつつある11月の中旬。 そんな月のとある日に、様々な者達からの祝福を受けながら、二人の結婚式は挙げられた。 嘗ての上条のクラスメイトは言った。 「絶対その子を幸せにしたるんやで、カミやん」 「二人ともおめでとさんだにゃー。俺もいつか舞夏と…」 「上条、貴様もようやく身を落ち着けたのだから、むやみやたらと女にちょっかいだすなよ?」 美琴の友人は言った。 「「おめでとうございます!みさ…いや、上条美琴さん!」」 「殿方さん、お姉様を不幸にしたら、わかっていますわよね?……おめでとうですの」 イギリス清教、天草式の者達は言った。 「ふん、君が幸せになろうが不幸になろうが僕にとっては限りなくどうでもいいことだが、ただ一言、おめでとうとだけ言わせてもらうよ」 「上条当麻、あなたへの多大な恩は未だに返しきれていませんが、今はそれはいいでしょう。二人とも、おめてとうございます」 「二人とも末永くお幸せになのよな!(五和、大丈夫だ。例え正妻の座がダメでも側室の座を狙えば…)」 「(な、何を言ってるんですか建宮さんは!)あ……お、おめでとうございます…」 白髪の少年と、美琴とそっくりの者達は言った。 「めんどくせェ……大体なんで俺がこの二人をしふうなんくおめでとォ!?」 「もう!どうしてあなたは素直に祝福できないの!?ってミサカはミサカは憤慨してみたり!ごめんね、この人素直じゃないから。でもでもとにかくおめでとうって、ミサカはミサカはとっても綺麗なお姉様に抱きついてみたり!」 「お姉様もここまできましたか。となると、私達は今後彼を義兄様と呼べばいいのでしょうか?……それはともかく、おめでとうございます、とミサカは密かな疑問を胸に秘めつつ心の底から二人を祝福します」 二人の両親は言った。 「当麻、もし誰か他の女性にうっかりフラグを建ててしまっても、何も言い訳せずその子にすぐ謝らないとだめだぞ?でないとあだだだ!」 「あらあら刀夜さん、あなたは自分の息子に何を吹き込んでるのかしら、それで自分の行いが許されるとでも?……当麻さんも、あまりその子に迷惑をかけてはいけませんよ?」 「当麻君、娘を頼んだぞ?美琴も、幸せにな」 そして、白い修道服を着たシスターの少女は言った。 「短髪、とうまは確かに不幸だけど、それ以上に不幸にしたら許さないんだよ。……でも、私は心の広いシスターだから、二人のことはちゃんと祝福してあげるんだよ。……二人とも、おめでとう」 正直な話、二人にとってインデックスのこの言葉が一番胸に響いた、 彼女は上条にとってはかけがえない存在であることには変わりはなく、美琴にとっては互いにいがみ合っていた仲だったとは言え、それ故の因縁がある。 だからこそ彼女、インデックスの祝福するという言葉が、一番胸に響いた。 そして他にも、約二百人にのぼるシスター達、イギリス王室の者達など、美琴には上条が一体どこがどう間違って繋がりをもったのかわからないほど多くの人達から祝福を受けて、二人の結婚式は執り行わた。 「―――えー、続きまして、新郎新婦の親族を代表して、御坂美鈴さんからのスピーチです」 「どうも、新婦の母親の御坂美鈴です」 本来、こういったスピーチは父親がするのが常なのだが、今回は父親の辞退や美鈴からの強い希望により、美鈴となった。 美鈴はスピーチ台に立つと、何やら式場の従業員に合図を送り、 「それでは皆さん早速ですが、恐らく皆さんも私と同様、かたっくるしい挨拶やらスピーチはあまりお好きではないと思います。なので、まずこれを観て楽しんでもらいたいと思いまーす♪」 やたらとニヤニヤした表情で、どこからか現れた大型スクリーンを指差した。 『―――そういえばさ、あの星座知ってる?』 「「!!??」」 会場全体の注目を浴びている、大型スクリーンに映し出されたものの内容、それは今年の8月20日の夜にあった、上条がプロボーズに至るまでのとある出来事の様子だった。 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/side by side
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翌日の午前六時、建宮は朝練の生徒の炊き出しの為に早くも友愛高校に出勤していた。 しかし建宮の表情には一切嫌がってる雰囲気は見受けられず、それどころか周りが引くほどにウキウキしていた。 「まさかこんな朝っぱらから飾利姫にお見送りされるとは思いがけずハッピーなのよね♪ しかも球技大会が終わるまで出来る限りお見送りしてくれる、くーっ! わしは何と果報者か!」 初春は出来る限りとは言っていたが彼女は毎日このくらいには起きているので球技大会中の見送りは欠かさず行われることは彼は知らない。 早朝からテンションMAXの建宮、校門前で光り輝く『何か』を目撃した。 それは吹寄のオデコ。その後ろにはぞろぞろとそのクラスメイト達がついてきていた。 (朝練か……青春なのよね) 健宮はなにかうんうんとうなずいているが、呼び出された生徒達はそれどころではない。 今ここにいる生徒達は昨日の夜、連絡網を使い、強制的に来たものである。 だが上条と一方通行は姿が見えない。 健宮はどうしたのだろうかと首を傾げるが、吹寄の指示に従いそれぞれの競技場に向かっていったのであった。 ―――――――――――― 「さーて情報屋、お前さんは今日から特別メニューでガンガン鍛えてやっから覚悟するぜよ」 「な、何だよ特別メニューって!」 「まーその辺はおいおい話してやるぜよ。まずは野球で優勝して吹寄にアピール、その為にスーパー情報屋に生まれ変わるんだにゃー!」 野球組、といっても当麻と一方通行は居ないが情報屋のパワーアップが優先事項な土御門は気にせず張り切っていた。 それを見ていた翔太は土御門に対する好感度を上げていたが、土御門が吹寄と情報屋のデート(予定)を観察しようとしていることは知らない。 「ところで土御門くん、上条くんと一方通行くんを待たなくてもいいの?」 「あの二人は待つだけ無駄ぜよ。どーせ今頃眠りこけてるし、ここに着いたら吹寄の頭突きと説教があるんだ。待ってたら朝練どころじゃないですたい」 翔太は深く聞くことは出来なかった、当麻と一方通行に一体全体何が起ころうとしているのかを。 ――――――――― 「……井ノ原くん、そろそろ井ノ原さん起こしてもいいと思うよ」 「そうしたいんだけどね……。結局色々やっても真昼さん、起きないんだよ。多分7時にならないと無理」 サッカー組、おはようのキスをしても起きなかった真昼をおんぶしている真夜を心配している月夜。 ちなみに真昼は制服姿で着替えさせたのは赤音、真夜は最初からジャージ姿で登校していた。 「そっか、じゃあそれまでは東原くんのキーパー練習相手になってあげてよ。私はその間に雪の翼でシュート出来るかどうか試してるから」 「(それって反則じゃないのかな?)分かった。東原、俺達先にゴール前で待ってるからさ、早く着替えて来てくれよ。大丈夫、朝練だから力はセーブする」 「お、おぅ……(い、井ノ原弟がああ言ってくれてんだ、そんなにきつくはならないだろうな。多分だけど……」 昨日のうちに世界中の名ゴールキーパーの映像を見て、模倣もほぼ完璧な東原だが真夜のシュートに体の方が耐えられるか心配だった。 ―――――――――― 「吹寄さんは上条君とアクセラ君待ちだから今日は私が野原君にガンガンスパイク決めるから頑張ってね~」 (よっし! 吹寄じゃないからまだマシだ! 昨日は楽しむ余裕は無かったが今日は茜川の揺れる巨乳をしかとこの眼に焼き付けてやるぜ!) バレー組はリーダーの吹寄が居ないことで野原が邪な願望を抱いていたが、それを見透かすような赤音の提案が簡単に打ち砕く。 「最初は普通に打つだけだけど慣れてきたら衝撃波で打ち出すからそのつもりでね~」 「はあっ! ちょっと待ってくれ茜川! あんなもん喰らったら確実に三途の川見えるんだけど! ていうか何で急にそんなこと言うんだよ!」 「ん~とね~、野原君のいやらしい視線が私の胸に集中してたから。真夜君はそんな視線送らないけど私の胸をジッと見ていいのは真夜君だけ♪ 加減はするから安心してね~」 野原は思った、無事に授業に出られるのか、というか生き残れるのかどうかと。 ―――――――――― 「あ~、くっそ~吹寄のやつ~。何も血が出るまで頭突きすることねーじゃねーかっ! ……痛たっ」 「大丈夫、はまづらがどんな怪我をしてもわたしが一生懸命看病してあげる」 「ああっ! 浜面氏と滝壺氏がいちゃついてます! 半蔵様、私達も!」 「私達もじゃねーよ! 郭、お前と滝壺は別のクラスだろ!」 バスケ組では吹寄の頭突きで怪我をした浜面を労る滝壺、それに触発された半郭がのっけからいちゃついていた。 「浜面くんも服部くんも。朝から浮ついてる。ここは私が。キャプテンの私が。ガツンと言わないと。キャプテンの私が」 「(何で姫神はん、二回もキャプテンゆうこと言ったんや?)まあまあ姫神はん。ここは温かく見守ったろうやないの」 「○○様の仰るとおりですわよ。仮に彼らがいかがわしいことをしようものならジャッジメントたるこの黒子が即座に対応しますので」 浜滝、半郭、姫神、そして青ピは驚愕した、この学校の生徒でない黒子が混ざっていたことに。 「あら? どうかなさいまして? ○○様の居る所に黒子が居るのは至極当然。驚くことではございませんの」 (*1))) (青髪くんとこの子。浜面くんと滝壺さん。服部くんと郭さん。そして私だけ。一人ぼっち。くすん) 自分の登場に声にならないほどに驚いたと解釈した黒子、浜滝&半郭はそうなのだが姫神だけは違うことを考えているようだ。 そんな中、青ピだけは驚きよりもある感情が勝っていた、それは焦りである。 (あかん! どうせ今日の朝練もゴリラ相手に当たりの強化特訓や、無様なとこばっかり見せることになってまう! ここは姫神はんに) 「おうっ、待っとったぞ青髪! 今日は昨日よりは耐えてみせろよ!」 「まあっ! ○○様、あのような屈強な教師相手に頑張っておられるのですね! 素敵ですわ♪ 安心なさいまし、黒子が一生懸命応援いたしますの!」 「が、頑張るで!(あーっ! 完全に逃げ場塞がれてもうたーっ! ……こうなったらやるだけやったるわ!)」 青ピの嫌な予感通り、朝練も災誤のマンツーマン特訓が決定し、しかも黒子からの熱烈応援に逃げ場を失った青ピ、覚悟を決めたようだ。 こうしてバスケ組の朝練は始まりを迎えるのだった。 ―――――――――― クラスメート達が解散して10分、それほど時間は経っていないのだが吹寄の我慢は早くも限界を突破していた。 とはいえ昨日のことと今日の朝練の集合にも駆けつけないことも重なっての限界突破なので切れるのは早くは無いのかもしれないが。 「おっ、吹寄、朝から元気そうじゃん」 「お、お早うございます黄泉川先生。あの、一方通行はどうしてますか?」 「一方通行? ああ、あいつなら上条の家に泊まるって言ってたじゃん。それがどうかしたか?」 「いえ、気になったものですから。情報提供ありがとうございます、黄泉川先生」 そこに出勤してきた黄泉川(芳川はまだ寝てる)に慌てて理性を取り繕い、一方通行の情報を聞き出す辺りは抜け目無い吹寄。 黄泉川が去った後、携帯に電話をかけても無駄だと感じた吹寄は上琴ハウスの電話に直接かけた(電話番号は連絡網から把握済み)。 『もしもし上条ですけど♪ あっ、間違えちゃった御坂』 「上条貴様、私を前にふざけるとはいい度胸してるわね。さっさと一方通行連れて朝練に来なさいよ」 『誰よアンタ? 私の当麻に対してそんなふざけた物言いするなんて何様のつもりよ』 最初に「上条」と名乗ったので反射的に当麻が電話に出たと思った吹寄、しかし相手が美琴だと分かり困ってしまうが今さら引くわけにもいかない。 美琴は美琴で名前を名乗らない吹寄を無礼な人間と思い、早くもケンカ腰状態である。 かくして美琴VS吹寄の口喧嘩の火蓋は切って落とされるのだった。 ―――――――――――――――――――― そんな口喧嘩が繰り広げられているなか、サッカーゴールの前で どうにか雪の翼でサッカーボールを飛ばそうとしている月夜がいた 「う~ん、なかなかあたらないな~」 何度も当てようと考えたのだが翼の命中率が低くて試行錯誤しているところだった 「翼を増やそうかな?そういえばハワイで会った第二位さんは翼が6枚だったような?」 そう言いながら翼を増やして当ててみた 「おお!これはよく当たるよ!移動も速くなりそうだし、なにより見栄えがいいから今度からこれでいこっ!」 などとそれから一人で練習を続けていた ――――――――――――― 一方、当麻と一方通行は友愛高校へと急いでいた、美琴と打ち止めは連れずに。 美琴と吹寄の口喧嘩はつい先程終わったばかりで美琴は絶対に付いて行って吹寄をぶっ飛ばすと息巻いていたのだが、 「あの状態の御坂をディープキス、しかも3分間激しいので怒りを鎮めさせて、あまつさえ言うこと聞かせるたァやるじゃねェか上条」 「ま、まあな……。でもこっちもメロメロで少しでも油断したら腑抜けそうなんだよ、マジで。あの美琴だと下手したら吹寄を病院送りにしかねねぇし……」 当麻の愛に溢れたディープキスで骨抜きにされてしまい、登校時間まで打ち止めのお守りを頼まれて有耶無耶のうちに流れてしまった。 美琴と打ち止めのことは一先ず置いて、当麻と一方通行はこれから自分達の身に起こる不幸を考えて憂鬱になった。 「しかし吹寄のやつ、昨日集まりに参加しなかっただけで怒んなくてもいいだろ。こっちだって止むを得ない事情ってモンがあんだからさ」 「いや、てめェのはどう考えてもてめェが悪ィぞ上条。堂々とデートで参加出来ねェって言うなンざバカとしか言いようがねェだろ」 「バカ言うなよ! 俺にとっては美琴とのデートほど重要な用事は……それなりにあるけど少なくとも今回は美琴とのデートが遥かに大事だった、そんだけだ」 「キッパリ言うなバカ。俺みてェにちゃんとした用事でも考えりゃあ……無駄か。結局てめェと同じ扱いなンだからよォ」 揃ってため息を吐いた当麻と一方通行、気付けば友愛高校の校門が見える所に到着していた。 ふと校門に視線をやる二人だが太陽の光とは違う別の光に眼が眩んでしまう。 「クッソがァ! ンだよ今の光はよォ! 学園都市には太陽が二つがあるンですかァ!」 「んなわけねぇだろ! この光は間違いない、吹寄のおでこに太陽の光が反射したんだ! さすが吹寄、伊達にでこが広いわけじゃ……っ!」 自分達の目に凄まじいほどの光を浴びせたのが吹寄だとすぐに分かった当麻、しかしすぐに絶句した。 絶句した理由、それは吹寄の唇が「ど・た・ま・か・ち・わ・る・か・ら・さっ・さ・と・こ・い」と動いていたから。 一方通行も当麻同様に吹寄の唇を読んで、顔色を悪くさせながら当麻と一緒に今まで以上の駆け足で吹寄の元へと駆けつけるのだった。 ―――――――――― その頃、昨日に続いてリベロの特訓をしている野原だが彼は地獄を見ていた。 理由は簡単、赤音が最初から普通に打たずに【鼓膜破砕】の衝撃波で打ち出されたバレーボールをレシーブしているのだから。 「ほらほらどうしたの~? 朝練が終わるまでガンガンいっくよー♪ せーのっ、わっ!」 「ちょ、茜川、少しは加減してもぐぎゃっ! 痛ぇ! 【襲撃緩和(ディレイスピード)】使ってもすっげぇ痛ぇ! ちゃんと手加減プリーズ!」 赤音の【鼓膜破砕】による衝撃波で撃ち出されたバレーボールをレシーブしている野原の腕は所々が赤くなっていた。 泣き言を言って当然の野原に対して赤音は容赦なく責め立てる、言葉で。 「あのね~野原君、これでも出力は全力の二割程度だからね~。加減はしてるんだよ? 本当に。真夜君なら全力でもちゃんと返してくれるけどね、愛の力で♪」 「惚気ないでくれっ!」 「ごめんごめん、だって事実だもん♪ それにしても野原君の能力って名前はまともなのに中身の方は」 「そりゃお前はレベル4だからな、モノが違うからな! それにひきかえ俺はレベル2、威力も速度もせいぜい20%しか落とせねぇんだよ!」 自分に向かってくる攻撃や物体の速度・威力を二割減させる、それが野原の能力【襲撃緩和(ディレイスピード)】である。 効果範囲は自分を中心に半径50cmと狭い上に、たとえば自分が投げた物が効果範囲を抜けたからといって速度・威力が二割増にはならない。 要は自分に対する攻撃などの防衛であって、攻撃には全く適さない能力なのだ(あくまでレベル2の現段階では)。 「ま、その辺も球技大会に向けて上げていく方向で。基礎はしっかりしてるようだからもう少し減少の幅も増えるかもだよ♪ じゃー続き、いってみよー♪」 「ちょ! せめて少しくらい小休止させてくれ!」 「大丈夫大丈夫♪ 私の胸をさりげなく見る余裕あるもんね~、スケベな野原君は」 野原は何も言えなかった、赤音の指摘が図星だったことに加えて彼女が放つちょっとした怒りが怖くて。 それから10分、吹寄が合流するまでこの地獄は続くのだが吹寄もまたスパルタなので野原の地獄は朝練が終わるまで続いたという。 ―――――――――― 「いつつ……。ったく吹寄のやつ、何十回も頭突きした上に説教まですることねーじゃねーか……」 「半分以上はてめェがふざけた理由でデコ女の呼び出しを断ったせいだからな、上条。くそっ、まだ頭が痛みやがるしデコ女の」 「言うなアクセラ。吹寄の鬼のような形相を嫌でも思い出しちまうだろ……。ううっ、思い出しただけでもゾッとする」 朝練に遅刻&昨日の呼び出しに応じなかった当麻と一方通行、ようやく吹寄の折檻から解放された所なのだ。 吹寄の頭突きによる痛みが走る度にその時の彼女の鬼面と呼んでも差し支えない表情を思い出し、ちょっとした寒気に襲われていた。 「ま、嫌なことは忘れてさっさと朝練に合流しようぜ。美琴の可愛い寝顔……よし、さっきの吹寄はすっぱり忘れた!」 (じゃ、じゃあ俺は打ち止めの太陽のような温かさを感じる笑顔でも……おおっ、俺もデコ女がさっきまでどンな顔してたかキレイさっぱり忘れたぜェ!) 実に都合のいい思考の持ち主の当麻と一方通行、気持ちを新たに野球組と合流をするのだった。 「お~い、土御門~、翔太~」 上条はグラウンドに土御門と翔太に声をかけた 「カミやんにアクセラ……、案の定やられてるにゃー」 「うわー、おでこがひどい事に……」 土御門と翔太は思ったどう怒らせればあんなになるのかと 「わりぃ、わりぃ。アクセラのやつが長い事気絶しててさ」 「で、俺が起きた後、電話越しに御坂とデコ女が喧嘩しやがるからなァ」 「言い訳はいいからはやく練習始めるにゃー」 「「……ああ、そうだな(ァ)」」 遅れてきた二人がげそっりとしながら答え、それから練習が開始された ―――――――――――――――――――――――――――― 野球の練習が始まった一方で、もうひとつのゴール前では東原のGK練習が開始されていた
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メイド4人と執事一人に主賓ご一行は呆然としていた。 (……あのオールバックは建宮だな。こうして見ると意外と様になってて驚きだぜ) 建宮はシックな感じの執事服に身を包み、髪型も普段のツンツンボサボサとは異なりオールバックで清潔感に溢れていた。 「ねえ上条君。神裂ってどの人?」 「ああ、あのロングスカートの女だ(いつもの変なメイド系と違うから驚いたな……)」 (くっ、悔しいけど負けたかも……。でもロングドレスにスリット、しかも胸の谷間がギリギリ見える程度に開いてるなんて反則だよっ!) 神裂は基本ヴィクトリアンメイドだがスリットと下品にならない程度に開かれた胸の部分がセクシーさをアピールしてる。 俗に言うなら『ちょいエロカッコ可愛い』というのが一番近いだろう。 (初春さんに佐天さん、可愛いわ……ミニだけどいやらしさを感じないのがポイント高いわね) (まさか佐天さんはともかく、初春にこのわたくしが萌えを感じるとは不覚でしたわ……くっ) (おいおいおいおい、あれが絹旗なのかよ? ありえねぇだろ、あの可愛さは) (きぬはた、ういはる、さてん、とっても可愛い) 初春、佐天、絹旗のは基本はフレンチメイドだがスカート丈をマイクロミニからやや長めのミニに変えてある。 しかもフレンチメイドが本来持つ性的興奮を誘う要素を一切排除し、可愛らしさと機能性を求めた美鈴&詩菜の自慢の一品だ。 一方通行はいきなりのメイドで怒りを忘れ、打ち止めは後で同じものを貰おうと思い、青ピは自分の中の何かと必死に戦っていた。 「どうかしら? みんなとっても似合ってるでしょ~。特に飾利さんと涙子さんと最愛さんは私と美鈴さんの新しい娘なのよ~♪」 「……母さん、あなたは今なにを仰りやがりましたか?」 「何って分からないの? 当麻君ったら鈍いのねー。あなたと美琴ちゃんの新しい妹達よ♪」 「分からないのは母よ、あなただから。誰が誰の妹だって?」 「だから飾利ちゃんと涙子ちゃんと最愛ちゃん♪」 詩菜と美鈴に二人の新しい娘、ひいては当麻と美琴の新しい妹として紹介された三人が改めて自己紹介する。 「たった今ママさんズに超紹介された絹旗最愛です。今後とも超よろしくです、超幻想殺しお兄ちゃんに超レールガンお姉ちゃん」 「同じく新しい妹の佐天涙子でーーっす! よろしくお願いします当麻兄さんに美琴姉さん♪」 「えっと、あの、その、お、お二人の妹になりましたう、初春飾利です。当麻お兄ちゃん、美琴お姉ちゃん、よ、ようこそい、いらっしゃいました」 あまりの急展開に当事者の上琴はもちろん、残りの主賓8人も何も考えられなくなってしまった。 ニヤニヤしてる詩菜と美鈴、楽しんでる佐天と絹旗、恥ずかしさで顔を真っ赤にさせている初春は主賓達の、特に上琴の反応を待っていた。 まず一番最初に回復したのは当麻だったが…… 「テメェら!!ふ・ざ・け・ん・なあああああああああああああああ!!」 「あらあら、当麻さん的にはこういうの無しかしら?」 「んな問題じゃねぇ!!てっきり張りきっちゃった♪的な感じだと思ったんだよ!! とにかく、まともな服に着替えてこい!!」 あまりの迫力に 「「「「「「「は、はーい…」」」」」」」 と、返事をしてしまった。 「当麻のバカちんがーーーーーーーーっ!!!」 「ごふっ! と、父さん? なんでいきなり殴るんだよ!」 主催者一行を怒鳴りつけた当麻を殴り飛ばしたのは刀夜だった。 「お前にはみんなの気持ちが分からないのか! 主催者として純粋に持て成したい一心でこの格好をしてるんだぞ!」 「持て成したいなら別に普通の格好でもいいだろうが! しかも妹が出来たと思ったら……!」 「それはお前が勘違いしたのが悪い。大体だな、妊娠してるならハワイで会った時に報告している。もっと頭を働かせることだ」 刀夜の言い分に納得してない所もあったが、衣装チェンジすることだけは撤回した当麻。 しかし初春、佐天、絹旗に自分と美琴を兄と姉と呼ぶのは止めてもらおうと思ったのだが、 「やっぱりご迷惑ですよね……。美鈴さんと詩菜さんに娘のように思われたのが嬉しくって、上条さんや御坂さんと近しくなれたのが嬉しくって……グズッ」 「あ、いや、別にめ、迷惑とか、そんなことを思ってるわけじゃなくてさ。な、なあ、美琴?」 「え? う、うん。私達は母二人を許せないってだけで、う、初春さん達の好意が嫌ってわけじゃないから、ね?」 「じゃ、じゃあ、今後もお二人のこと、と、当麻お兄ちゃん、美琴お、お姉ちゃんって呼んでも、いいですか……?」 初春の涙目+上目遣いに精神を揺さぶられた上琴はとうとう折れ、 「「はい……」」 義理とはいえ妹が一気に3人増えた現実を受け入れることにした。 佐天と絹旗は初春の一連の行動を演技と思っているが、初春は全て本気だったことは誰も知らない。 そして続々とパーティー招待者が集まり出す。 「オーイ!旅掛!!」 「この声は騎士団長!?という事は!?」 「オーイ!上条当麻!!久しぶりだな!!」 と、手を振る英国女王エリザードがいた。 「「「「「「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」」」 新居で準備していた魔術には素人どもの声 そして、 「おう!!久しぶりだな!!」 と、手を振る我等の上条さんの姿が… 「「このお馬鹿!!」」 親二人に殴られる当麻くん 「だぐわ!!何すんだよいきなり!!」 「それはこっちのセリフだ!!英国女王様達だぞ!!無礼なことをしてみろ!!首を切られるぞ!?」 「「「「「「「「えええええええええええええええええええええ!!」」」」」」」」 カップル達が驚いた。 「ちょっと当麻!!何で英国女王様がこんな所にいるのよ!!」 「本物ですの…」 「庶民のパーティー来ンのかよォ!!」 「お姫様達もいるで!!」 「予想外…」 「もっとでかいリアクション持てよ滝壺!!」 「お姫様だ!!ってミサカはミサカは喜んでみたり!!」 「驚きとしか言い様がないよ…」 そんな事は気にせず英国女王エリザードとその娘達は入ってくる。 「今回はどうもお招き頂きありがとうございます。」 ペコリと挨拶する英国女王エリザード達 「いえいえ、こちらこそどうも…」 代表して旅掛が答える。 「そんな事よりキャーリサ、言わなくてわいけない事が有るんじゃないか?」 キャーリサは「ううっ!!」とうめくと 「上条当麻、イギリスではすまなかったの…」 と言い、深々と頭を下げた。 するとそこに、やや遅れてヴィリアンがウィリアムを支えて入ってきた。 なんとか意識は回復したものの足元がおぼつかない傭兵崩れ。 「騎士団長、ウィリアムは大男なんですから手伝ってください。」 「何を言う。我が娘ならその密着を楽しむもんだろうが。」 「女王陛下!?何はっちゃけてますか!?」 「おお、神裂か。出迎えごくろう。ついでにこの傭兵崩れに気つけ薬でも。」 「は、はい。」 無論気つけ薬ではなく回復魔術である。 この女王はさりげなくこういう所が巧いのである。 さらにこの女王はヴィリアンに言われて手伝おうとした騎士団長を押しとどめて言った。 「おお、それとヴィリアン。ウィリアムの勤め先には私から頼んで3日間休暇を取ってもらったぞ」 「「「「「「「「「えええええっ!?」」」」」」」」」 その場にいた全員が悲鳴を上げた。 だが、そんなこと意に介せず女王は続けて言った。 「ゆっくり楽しむがよい、我が娘よ♪」 対して娘はこう返す 「はい、頑張ります。」 「「「「「「「「「「「「ブハ!?」」」」」」」」」」」」 エリザード以外全員吹いた。 「あらあら、お姫様となるとこうも次元が違うのかしら…」 「最近のお姫様って大胆ねえ…」 「これはまたスゴいものを…」 「初春!!この頑張れは勘違いしてもいいよね!?」 「私も勘違いしか思い浮かべられません!!」 「超そうですよね初春さん!!」 「位の高い奴はやはり馬鹿ばかり…」スラリ 「ちょっとプリエステス!?どうか刀を抜くのは駄目なのよ!!ってギャー!!騎士団長も剣を収めてくれなのよね!!」 「安心しろ、ちょっと手合わせするだけだ…」 「まさかヴィリアンに先を越されるとは…」 「妹が先に大人の階段登ってるしー…」 「ねぇ、当麻?」 「なんだよ美琴!?今俺は応援してやるべきか悩んでる最中ですよ!?」 「英国王室ってこんななの?」小声で聞く美琴。 「…基本バカ騒ぎ好き。まれにその上に『愛国心』から来る無茶な行動が乗っかる。」 上条即答。 「たとえば…さっきから語尾を伸ばしてる人。第2王女だが、見ての通り……」 上条の指さす先には女王と第3王女、傭兵崩れを斬ろうとする聖人と騎士をはやし立てる第2王女の姿。 「ところがこれに『愛国心』が乗っかると10月におこったクーデターの首謀者となる。」 「ええっ!!??あのクーデターの首謀者なの!?」 驚くのも無理ではない。今その人物は第一王女の望眼鏡を借りてとうとう住宅街で追っかけっこを始めた5人をはやし立てている。 …無駄にレトロな拡声器を使って。 「そういう人種なんだろうよ。それにあの女王だってスンげー名言吐きまくったんだから。」 「…ようはスイッチONの時とOffの時で全然人が変わるタイプなのね。」 「そっ、いつもべたついてくる美琴とはおおtゴギュッ!!!」 「一言余計よ。 ところで母、これからどうするの?なんか私たちがいないとできない準備が有るとか言ってたけど?」 美鈴は詩菜と顔を見合わせ二人してニヤリと笑い、思わず1歩引いた5バカップル(の男たち)に言い放つ!!
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「力を貸してください、あなた達の力を!!」 神裂 火織(かんざき かおり) 一人称 私 CV 伊藤静 初出 禁書目録 1巻 魔法名 救われぬ者に救いの手を(salvare000) 能力 ・聖人・七閃、唯閃・禁糸結界 所属 ・魔術サイド・イギリス清教・必要悪の教会・天草式・上条勢力 通称 ・ねーちん このページは執筆中です。加筆、訂正して下さる暇人を求めています。 概要 元は天草十字凄教の女教皇(プリエステス)であり、イギリス清教・第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の魔術師。 アックア戦以降、イギリス清教の傘下として配属された天草式に女教皇として戻っている。 年齢は18歳。 ステイルと同じく外見年齢を高く見られがちで、「かんざきさんじゅうはっさい」と揶揄されることもしばしば。 本編中で上条さんに「結婚適齢期を過ぎているようにしか見えない」と言われてしまうほど。 長い黒髪をポニーテールにしている。 服装は「左右非対称のバランスが術式を組むのに有効」という理由から、片裾を根元までバッサリと切ったジーンズと脇腹で括ったTシャツ(片袖を落としたジーンズ生地の上着を羽織っている事も)に、ウエスタンベルトという奇抜な格好。 それ故、片足は付け根まで出ているし、へそも全開。上条曰く、「エロい」。 建宮や土御門に弄られることが多い。 義理堅く押しに弱い性格も災いし、いいようにやられている。 しまいには、堕天使エロメイドを装備して上条の病室に突撃してしまう始末。 魔法名に関して、salv『e』reと記述されているものもあるが、どちらが誤植かは明言されていない。 「救う」の意味から判断して、ここではsalvareとしている。 口調 相手が誰であれ、基本的に丁寧語で話す。特徴はあまりない。 キレたときに荒れる事もあり、「やかましいこのド素人が!!」というのは「やこド」と言われるほど有名。 これをトップに飾るのはかわいそうなので、やめておいたよ。 能力 基本的には聖人の力を生かしての体術が主体。 2メートル以上もある黒塗り鞘の日本刀『七天七刀』と、鋼のワイヤーが武器。 ワイヤーや周辺環境を生かして、炎や氷といった多種多様な魔術を使えたりもする。 これは天草式術式によるもので、即興で組むことが出来る。 また、天草式の特徴である多角宗教融合型術式により、仏教、神道、十字教を上手く迂回させることで単一術式では出来ない事も出来る。 聖人 握力に関しては、掴んだ上条さんの骨がミシミシ言う程度。視力は8.0。 初登場時は上条さんをフルボッコにしていたり、不完全とはいえ『神の力』とも渡り合えていた。 それ以降は、なにかと噛ませ犬のようにやられ役になる事が多い。 七閃、唯閃 『七閃』は七天七刀をフェイクに使い、ワイヤーによって一瞬のうちに七つの斬撃を起こすもの。 アスファルトや街灯などを簡単に両断するほどの威力を持ち、斬撃の影響で飛んできた破片で上条を吹き飛ばすほど。 ワイヤーの組み方で魔術を行使できる天草式の術式と相性が良く、これから他の魔術に繋げるなど応用性は高い。 また、どちらが起源かは不明だが、天草式の使う『七教七刃』と似ている。アックアによると、威力については七閃が圧倒的らしい。 『唯閃』は七天七刀による一撃必殺の抜刀術。 あらゆる術式の構成を計算しつくした「完成された術式」である。 抜刀術と言うスタイルにしているのは、聖人の力を瞬間的に発動する事を主眼にしているためであり、見栄えするからではない。 これは聖人の力を使用すること自体が、身体が崩壊しかねないレベルの負荷を与える行為であることによる。 身体への影響は、熱病のような高熱をはじめ全身に及び、「毒でも飲んだ方が楽」と表現されるほどで、使えば使うほど着実に死が近づくのが分かる。 威力は抜群であり、不完全な『神の力』の水翼を両断したり、カーテナ=オリジナルとも打ち合えた(これは迂回術式の影響もあり)。 但し、二重聖人であるアックアや、カーテナの影響下にある騎士団長には有効打とならなかった。 これら二つは魔術ではなく、体術であることに注意。 身体強化などに魔術は使っていると思われるが、『幻想殺し』での相殺は出来ない。 禁糸結界 ワイヤーを張って陣を組むことで、認識を他のものへとずらす魔術。 半径100メートルに陣を張るのに約20分かかる。 参考資料 原作での台詞 「―――うるっせぇんだよ、ド素人が!!」(禁1・P197) 「そこには『聖人』などという、たった一人の上司など必要ありません!!」(禁16・P273) 他キャラからの呼称 インデックス・かおり(漫禁2・P41) 上条・神裂(禁1・P220) 「神裂火織」のタグを含むページ 人物目録/神裂火織
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「ったく浜面のヤロウさっさと一人で乗り込みやがってよォ。カッコつけすぎだろうがよォ…」 「それだったらあなたも言えないかも、ってミサカはミサカは―――」 「余計な事言ってんじゃねェ!!」 「八つ当たりされた…ってミサカはミサカは……これ何?って不気味な物体に指差して質問してみる。」 打ち止めが何かを見つけたらしい。 「これは……」 「キャー!!元春恐い!!」 「何やこの目玉!!」 そこにはシェリー作の目玉が、 「おい!!この目玉に見られるな!!」 土御門が注意した時はもう遅かった。 『――――見ぃつけた』 直後、人形のゴーレムが飛び出した。 「成程なァ、あの目玉が監視カメラって事かァ!!ユーもニアのセンスがありやがるなァ!!」 「そんな事言ってる場合じゃない!!ってミサカはミサカは突っ込んでみたり!!」 「でも何故かあの人形元春に似てるんだけど!?」 「にゃー!!これは光栄だぜい!!んじゃあいつの相手は俺に―――」 直後、結標がゴーレム『モトハル(もどき)』の頭に落ちていたナイフを突き刺し、一方通行が蹴り飛ばし、海原とショチトルがトラウィ(以下略)で分解した。 「久しぶりにスッキリしたな」 「全くです」 「せいせいした!!」 「あと二、三発やっときゃよかったなァ!!」 つまり、グループ+ショチトルにとっては土御門にそっくりだったからストレス発散の様なものである。 「皆酷いぜい……」 「まだまだみたい。元春人形がぞろぞろ来るよ!!」 「「「「殺るか……」」」」 「もうやめてくれーーーーーーーーーい!!」 土御門の断末魔は誰にも届く事は無かった……。 一方、絹旗と対馬は… 「ふーなんとか超レールガンお姉ちゃんと滝壷さんのところに超ばれないで来ましたね。」 「とりあえずあの二人を助けにいきますよ。」 なんとか目玉にばれずに美琴達のところまで来たのだ。 しかし、美琴達のまわりには15人くらいのシスターに囲まれていた。 「でも、どうやって超助けに行くんですか。」 「それはね~~~~~~~~~~~というわけよ。」 「でも、そんなに超上手くいくのでしょうか。」 「とりあえずやってみましょう。」 果たして絹旗達が取った行動とは。 絹旗達が作戦?を練っていたちょうどその時。 浜面が『モトハル』の強烈な一撃でブッ飛ばされた。 「はまづらっ!!(浜面っ!!)」 滝壺と上条が叫ぶ。 「やられキャラ終了~。やっぱり大したことないな。」 「浜面っ、大丈夫かっ!?」 「行かせないよ幻想殺し!!行け『モトハル』!!」 「ぐっ!」 当麻の前に『モトハル』が立ち塞がる。 「はまづら…」 滝壺の目から涙が落ちる。 「おい滝壺、泣くんじゃねーよ。」 「何っ!?(『モトハル』のパンチは大の男でも気絶する威力なんだぞ……)」 だが浜面は立ち上がる、愛する彼女を救うため。 「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 「くっ!?」 一瞬だった。シェリーは『モトハル』を当麻の周りに 配置していたため、浜面の一撃を防ぐ事ができなかった。 「ぐっはぁぁぁ!!」 浜面のゴム弾をまともに喰らったシェリーはその場に倒れこんだ。 「シェリーさんっ!?」 オルソラが叫ぶ。 だが、二人は止まらない。 『さあ、滝壺(美琴)を返してもらおうか!!』 「まだです。まだこちらには人質が…あ?」 オルソラは目を丸くした。 何故なら人質を監視していた15人のシスターが 人質の代わりにその場にのびていたからだ。 『え…何で?』 これには上条も浜面もおどろいた。助けに来たはずの さっきまで捕えられていた人質がいないのだから。 「浜面はやっぱり超ツメが甘いですね。」 どこかで聞いたような声がした。 「絹旗っ!」 「それに対馬さん?」 突然の登場に戸惑う当麻、浜面、オルソラの3人。 「誰ですか!?あなたはっ!」 いつになくオルソラが動揺している。 「ん~。超レールガンお姉ちゃんの『妹』ですかね。」 オルソラが口をポカンとさせているが絹旗は続ける。 「シェリーさん?でしたっけ。その人が倒れた時、 あなたは超動揺した。その一瞬の隙を突いて突撃、さらにこの人達が超手伝ってくれましたから超楽勝でした。」 そこにいたのは結標と白雪、そして 妙にテンションの低い土御門だった。 一方、未だ『モトハル(もどき)』と戦っている海原と他3人だが、海原は重要なことに気付く。 「一方通行さん。ここにいない3人はどこに行ったのでしょうか?」 「2人を助けに行ったンだろォ」 「一応聞きますが2人というのは誰でしょうか?」 「めんどくせェ言い方すンな。御坂と滝壺だ。テメェはうるせェから置いてかれたンだよォ」 「ということはこのままだと御坂さんに会えないじゃないですかあああああああああああああ!!!!」 海原はトラウィ(以下略)のレプリカで金星の光を土御門たちが居るであろう場所に反射した。 建物は廃病院なのでそんなものを使ったら...... 「おわっ! おいおい、こっちの合図も無しにこの建物を破壊なんてする勝手な奴は誰にゃー!」 トラウィ(以下略)によってもたらされた廃病院倒壊を感じ取った土御門が想定外とばかりに叫ぶ。 当初の作戦では人質を助けた後で廃病院を破壊、中にいる魔術師を一掃するという極悪な作戦だった。 しかしそれは自分達が廃病院を脱出した後で行うもので、避難準備も済んでいない状態での破壊は想定外なのだ。 「おいみんな! この病院は崩れ落ちる! 命が惜しいなら今すぐ脱出しろ!」 「どうしてこうなったかは後で聞くとして来い、美琴!」 「滝壺もこっちに来い!」 「土御門とその彼女! 二人はこっちよ!」 当麻は美琴、浜面は滝壺を抱えて、絹旗と対馬もそれぞれ廃病院からダイブ、土御門と月夜は結標の【座標移動】でその場を離脱。 別の階の海原、ショチトル、一方通行は自力で、青ピと打ち止めは黒子の【空間移動】で無事脱出。 倒壊する廃病院の中、気絶していたシスターや魔術師達、それにシェリーも意識を取り戻し、方々に脱出を図るが、 「シェリーさーん。私はどうすればいいのでございましょうかー?」 「オルソラ! ったく世話の焼ける!」 逃げ遅れた(というか逃げる気が無さそう)オルソラに気付いたシェリーがすぐさまゴーレム=エリスを造り上げる。 そして廃病院は見るも無残な廃墟と化し、脱出に成功した者達は倒壊の原因を招いた海原を責め立てる。 「勝手な真似すんなって言ったにゃー! 全く役立たずなのかそうじゃないのか分からん奴だぜい!」 「自殺するのは勝手だけどさ、私達を巻き込んでんじゃないわよ! 誰が好き好んであんたと心中しなきゃいけないのよ!」 「死ね! 今すぐ死ね! うちのクソガキを巻き込ンでンじゃねェ!」 「悪いがエツァリ、今回は私も許せない。大人しくやられて再度入院するんだな」 「ちょ、みなさん! 痛っ! 顔はあだっ! だ、誰か自分に救いの手を! ぎゃあああああああっ!」 助けを求める海原だが、今回は自業自得なので誰一人助けてくれず、哀れにも再入院確定の制裁がグループメンバー+ショチトルから加えられることに。 脱出に成功したシスターや魔術師達は降参したのか、大人しく拘束されている。 これで事件は終わったかと思われたが、それを許さない者達が瓦礫の中から現れる。 「おいおいてめぇら、何勝手にハッピーエンド迎えようとしてんだい?」 「そうでございますわ。みさかさん、お願いですからとうまさんと別れて私ととうまさんを祝福するのでございますわよ」 「まだ言うか! それにお願いに余計なもの付けてんじゃないわよ!」 「ならば仕方ありません。まだこちらには手が残されているのでございますわよ? 5000以上もの魔術師とシスターがいることはご存知でしょう?」 土御門は本隊を叩いたことでらしくない安心をしていたが、まだ彼女達には数の暴力とも呼べる大軍が残されているのだ。 それが全てこちらに向かっていることを考えると、絶望的な思いを感じるのだがそれを吹き飛ばす情報が彼にもたらされる。 「携帯? 一体この一大事に誰だ……もしもし」 『土御門さん、こちら初春です。空港の5000名の増援、および神奈川に潜伏していた数百名の敵さんは全て捕縛完了しました』 「マジか! まあ、お前さんがこちらの世界に足を踏み入れたこと、その覚悟の程はねーちんから聞いてるから深く咎めない、むしろようこそって気分だぜい。それで、何をした?」 『空港の5000名は騎士団長とアックアさんが、神奈川の方は神裂さん、建宮さん、浦上さんが事に当たってくれました』 独自の判断、というか魔術側の体裁を守る為に動いてくれた最強の助っ人の騎士団長とアックアに土御門は心から感謝した。 ちなみに空港サイドは逃げた千名を漏れ無く捕らえた騎士団長とアックアの、神奈川の方は初春の伝言でテンションMAXの建宮の功績が大きかったりする。 『じゃあ私はこれから今回襲撃してきた魔術師ならびにシスターさん達の入国禁止の手続きを始めます。ああ、一ヶ月程度なので安心して下さい。では♪』 「……やれやれ、末恐ろしい子だ。悪いがお二人さん、あんたらの増援はもう来ない。戦いはこれで終わりだ。大人しく投降してくれるなら痛い目には遭わせない」 土御門からもたらされた情報で増援が来ないことを知ったシェリーとオルソラだが、二人に焦りの色は見られない。 シェリーはなおも楽しそうに、オルソラは何も考えていない感じで口元に笑みを浮かべている。 「あらまあ、どうしましょうシェリーさん。まだとうまさんからプロポーズを受けていないのでございますのに」 「おいこらそこのおばあちゃんシスター! 何とんでもないことを当たり前のように抜かしやがるんですか!」 「オルソラ、あんたは大人しくあいつらに投降しな。こっからは私個人の戦争という名の戦いだ」 「分かりました。とうまさんとの結婚式には必ず呼ぶのでございますよ~」 オルソラは暢気にもシェリーの言うことを聞き、素直に既に投降している部下達の所へと向かう。 シェリーはオルソラが離れたのを確認すると、いざという時の為に書いておいた地雷式の魔方陣を発動させ、周囲を吹き飛ばす。 「ちっ! シェリーのバカが! みんな無事か!」 「うん何とか! それより元春、何かでっかいドームみたいなのがあるよ」 「何っ! しまった、分断して叩くつもりか! 取り残されたのは……」 土御門は仲間の無事を確認するが、ここにいないメンバーが当麻、美琴、浜面、絹旗だとすぐに割り出した。 壁を叩いて舌打ちをする土御門をよそに、ドームの中ではお互い一触即発の事態に陥っている。 「また上手いこと別れてくれたもんだ。幻想殺しとその女、雑魚キャラ顔、それに人質助けてくれたお邪魔虫とはね」 「まだやる気かよ。それに外には俺達の仲間がいる。すぐに応援に駆けつけるぞ」 「無理だね。瞬間移動を使う奴らも、他の奴らも私の劣化モトハル相手に疲れてるはずさ。それにこの壁は自動修復される。私を倒さない限りはね」 シェリーの読み通り、外のメンバーは疲れもピーク、一方通行にいたっては能力使用が出来ないほどチョーカーの電力を消費していて助けには入れなかった。 美琴はシェリーが他の襲撃者とは毛色が違うと確信して、彼女に尋ねる。 「シェリーさん、だっけ。あなたは私と当麻の関係に興味無さそうなんだけど、どうして戦おうとするの?」 「なあに、ただ私は戦い、戦争ってやつがしたいだけさ(オルソラの頼みってのも理由だけどね)」 「それで超どうします? 私達相手に超勝てる算段でもあるんですか?」 「当然さ。見せてやるよ、私の新しいゴーレムを! エリスとモトハルを融合させた傑作をね!」 そしてシェリーは作り出す、身長3メールほどの巨大なゴーレム、しかもモトハルの姿をしたものを。 シェリーは巨大なモトハルの肩に乗ると高らかに宣言する。
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誰もが幻想殺しの死を知った。 名前は伏せられて、ニュースにもなったほどだった。 ただし、「上条当麻」が死んだのではなく、「学園都市最大の防御壁」が無くなった、と。 ローマ正教との戦争、そしてつい先月の「0930」事件。 上条当麻の死は、学園都市の防御力をガクンと下げてしまった。 「……というわけなのって、ミサカはミサカは10032号からの連絡を包み隠さず伝えてみたり」 打ち止め、と呼ばれる見た目10歳の少女が、白髪の少年に伝えた。 その横には黄泉川愛穂と芳川桔梗もいる。 ここは、黄泉川の家のリビングだ。 「ああ、それで小萌先生がここ最近、ずっと休暇を取ってるじゃん?」 黄泉川は納得したように言うと、うつむいてしまった。 「あの少年とは、9月の初めに地下都市で戦ったじゃん。正直、死んだなんて信じられないじゃん」 黄泉川はそう言ったあと、黙った。 「あンだ?そういやお前、アイツが死ンだって言ってから、色々と司令みたいなンを出してっけどよォ。そりゃなンでだ?」 「そ、それは……」 打ち止めは黙った。しばらく無言の状態が続く。 「……彼の死に、妹達が精神的ショックを受けて、暴走をし始めちゃったから止めてるだけだよってミサカはミサカは強がってみたり」 「はァ?」 白髪の少年は黙った。 彼がこの生活を手に入れたのは、何を隠そう上条当麻のおかげだ。 上条がこの白髪の少年に勝たなければ、この生活はなかった。 そして、今暴走し始めている妹達の命もなかった。 その場がまた、無言になる。 (オレには、何もできない……) 白髪の少年は、自分の悲しみを悟られないように、静かにリビングを後にした。 「まさか」 神裂火織は上条当麻の部屋で座り込んでいた。 (上条当麻が、亡くなるとは……) イギリスのローラが出した指令は、「治療部隊を派遣する」ということだった。 (間に合う訳が、ないのに……) 神裂は自らの頬を伝う、水滴に気付いた。 (涙……) 自分も相当なショックを受けていることを、神裂は悟った。 止めようと思っても、止まらない。 (お礼を、言い損ねましたね…) 神裂は天を仰ぐ。 (流石に、失礼なことをしてしまいました) それ以上に、神裂は思う。 (私は、この魔法名を名乗っていてよいのでしょうか) 救われぬものに、救いの手を。 魔法名に従うなら、今しかない。 でも、神裂にはどうすることもできなかった。 余談だがその頃、天草では、五和が自殺しようとしているのを建宮が必死に止めている最中だった。 上条刀夜、同じく詩菜、そして竜神乙姫の3人は学園都市の入口に立っていた。 上条当麻の、亡骸を見るために。 「当麻……」 声を出せたのは刀夜だけだった。 詩菜はずっと泣き続け、乙姫に関しては、泣き疲れて寝てしまった。 そんな3人の前を、身長の高い一人の少年が走っていく。 「これで、第一段階は成功や。あとは、西に逃げ切れば……」 青い髪でピアスを付けた少年は走っていってしまった。 しかし、3人にそれを気にする余裕はなかった。 その時、 「すみません。学園都市って、ここであってますよね?」 上条と同い年ぐらいの少年が、刀夜たちに尋ねた。 「そうですが……何かご用でも?」 刀夜が尋ねると、少年は頭をかきながら、 「いやあ、インターネットで知り合った友達が学園都市に居るって言ってて、今日会う予定なんですよ」 「そうなんですか……」 少年は刀夜の言葉に対して、こういった。 「まあ、ウチのクラブのサイトにコメントを残してくれてた人なんですけど、何度かメールで愚痴りあってたんですよ。んで、会おうってことになって」 刀夜は言う。 「でも、最近学園都市では、色々な現象が起こってるらしいですよ。気を付けてくださいね」 「ご忠告、ありがとうございます」 少年は、最後にこう言った。 「色々な現象、か。アイツが喜びそうな街みたいだな」 「ううぅぅ、白井さんがさぼったぁぁぁ」 パソコンのキーボードをカタカタと鳴らしながら、風紀委員の初春飾利が言う。 初春も、ショッピングモールで上条に助けてもらった経験があるが、名前を知らない初春は「上条当麻」がその少年だということを知らない。 「こういう時に限って、仕事は多いんですよぅぅぅぅ」 もう、半泣き状態の初春は「もう、いいですっ」と言って、仕事を一旦止め、とあるサイトにアクセスした。 (そういえば、今日はここの人と会うんだったなぁ) 仕事を終わらさないことには、後で固法の痛いお仕置きが待っている。 「ふぇぇぇ、あと一時間で終わらさないと……」 初春はキーボードを打ち続ける。 約束の時間に間に合わせるために。 待ち合わせは第七学区の常盤台中学の前。 時間まで、あと1時間ちょっとだ。
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「ったく浜面のヤロウさっさと一人で乗り込みやがってよォ。カッコつけすぎだろうがよォ…」 「それだったらあなたも言えないかも、ってミサカはミサカは―――」 「余計な事言ってんじゃねェ!!」 「八つ当たりされた…ってミサカはミサカは……これ何?って不気味な物体に指差して質問してみる。」 打ち止めが何かを見つけたらしい。 「これは……」 「キャー!!元春恐い!!」 「何やこの目玉!!」 そこにはシェリー作の目玉が、 「おい!!この目玉に見られるな!!」 土御門が注意した時はもう遅かった。 『――――見ぃつけた』 直後、人形のゴーレムが飛び出した。 「成程なァ、あの目玉が監視カメラって事かァ!!ユーもニアのセンスがありやがるなァ!!」 「そんな事言ってる場合じゃない!!ってミサカはミサカは突っ込んでみたり!!」 「でも何故かあの人形元春に似てるんだけど!?」 「にゃー!!これは光栄だぜい!!んじゃあいつの相手は俺に―――」 直後、結標がゴーレム『モトハル(もどき)』の頭に落ちていたナイフを突き刺し、一方通行が蹴り飛ばし、海原とショチトルがトラウィ(以下略)で分解した。 「久しぶりにスッキリしたな」 「全くです」 「せいせいした!!」 「あと二、三発やっときゃよかったなァ!!」 つまり、グループ+ショチトルにとっては土御門にそっくりだったからストレス発散の様なものである。 「皆酷いぜい……」 「まだまだみたい。元春人形がぞろぞろ来るよ!!」 「「「「殺るか……」」」」 「もうやめてくれーーーーーーーーーい!!」 土御門の断末魔は誰にも届く事は無かった……。 一方、絹旗と対馬は… 「ふーなんとか超レールガンお姉ちゃんと滝壷さんのところに超ばれないで来ましたね。」 「とりあえずあの二人を助けにいきますよ。」 なんとか目玉にばれずに美琴達のところまで来たのだ。 しかし、美琴達のまわりには15人くらいのシスターに囲まれていた。 「でも、どうやって超助けに行くんですか。」 「それはね~~~~~~~~~~~というわけよ。」 「でも、そんなに超上手くいくのでしょうか。」 「とりあえずやってみましょう。」 果たして絹旗達が取った行動とは。 絹旗達が作戦?を練っていたちょうどその時。 浜面が『モトハル』の強烈な一撃でブッ飛ばされた。 「はまづらっ!!(浜面っ!!)」 滝壺と上条が叫ぶ。 「やられキャラ終了~。やっぱり大したことないな。」 「浜面っ、大丈夫かっ!?」 「行かせないよ幻想殺し!!行け『モトハル』!!」 「ぐっ!」 当麻の前に『モトハル』が立ち塞がる。 「はまづら…」 滝壺の目から涙が落ちる。 「おい滝壺、泣くんじゃねーよ。」 「何っ!?(『モトハル』のパンチは大の男でも気絶する威力なんだぞ……)」 だが浜面は立ち上がる、愛する彼女を救うため。 「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 「くっ!?」 一瞬だった。シェリーは『モトハル』を当麻の周りに 配置していたため、浜面の一撃を防ぐ事ができなかった。 「ぐっはぁぁぁ!!」 浜面のゴム弾をまともに喰らったシェリーはその場に倒れこんだ。 「シェリーさんっ!?」 オルソラが叫ぶ。 だが、二人は止まらない。 『さあ、滝壺(美琴)を返してもらおうか!!』 「まだです。まだこちらには人質が…あ?」 オルソラは目を丸くした。 何故なら人質を監視していた15人のシスターが 人質の代わりにその場にのびていたからだ。 『え…何で?』 これには上条も浜面もおどろいた。助けに来たはずの さっきまで捕えられていた人質がいないのだから。 「浜面はやっぱり超ツメが甘いですね。」 どこかで聞いたような声がした。 「絹旗っ!」 「それに対馬さん?」 突然の登場に戸惑う当麻、浜面、オルソラの3人。 「誰ですか!?あなたはっ!」 いつになくオルソラが動揺している。 「ん~。超レールガンお姉ちゃんの『妹』ですかね。」 オルソラが口をポカンとさせているが絹旗は続ける。 「シェリーさん?でしたっけ。その人が倒れた時、 あなたは超動揺した。その一瞬の隙を突いて突撃、さらにこの人達が超手伝ってくれましたから超楽勝でした。」 そこにいたのは結標と白雪、そして 妙にテンションの低い土御門だった。 一方、未だ『モトハル(もどき)』と戦っている海原と他3人だが、海原は重要なことに気付く。 「一方通行さん。ここにいない3人はどこに行ったのでしょうか?」 「2人を助けに行ったンだろォ」 「一応聞きますが2人というのは誰でしょうか?」 「めんどくせェ言い方すンな。御坂と滝壺だ。テメェはうるせェから置いてかれたンだよォ」 「ということはこのままだと御坂さんに会えないじゃないですかあああああああああああああ!!!!」 海原はトラウィ(以下略)のレプリカで金星の光を土御門たちが居るであろう場所に反射した。 建物は廃病院なのでそんなものを使ったら...... 「おわっ! おいおい、こっちの合図も無しにこの建物を破壊なんてする勝手な奴は誰にゃー!」 トラウィ(以下略)によってもたらされた廃病院倒壊を感じ取った土御門が想定外とばかりに叫ぶ。 当初の作戦では人質を助けた後で廃病院を破壊、中にいる魔術師を一掃するという極悪な作戦だった。 しかしそれは自分達が廃病院を脱出した後で行うもので、避難準備も済んでいない状態での破壊は想定外なのだ。 「おいみんな! この病院は崩れ落ちる! 命が惜しいなら今すぐ脱出しろ!」 「どうしてこうなったかは後で聞くとして来い、美琴!」 「滝壺もこっちに来い!」 「土御門とその彼女! 二人はこっちよ!」 当麻は美琴、浜面は滝壺を抱えて、絹旗と対馬もそれぞれ廃病院からダイブ、土御門と月夜は結標の【座標移動】でその場を離脱。 別の階の海原、ショチトル、一方通行は自力で、青ピと打ち止めは黒子の【空間移動】で無事脱出。 倒壊する廃病院の中、気絶していたシスターや魔術師達、それにシェリーも意識を取り戻し、方々に脱出を図るが、 「シェリーさーん。私はどうすればいいのでございましょうかー?」 「オルソラ! ったく世話の焼ける!」 逃げ遅れた(というか逃げる気が無さそう)オルソラに気付いたシェリーがすぐさまゴーレム=エリスを造り上げる。 そして廃病院は見るも無残な廃墟と化し、脱出に成功した者達は倒壊の原因を招いた海原を責め立てる。 「勝手な真似すんなって言ったにゃー! 全く役立たずなのかそうじゃないのか分からん奴だぜい!」 「自殺するのは勝手だけどさ、私達を巻き込んでんじゃないわよ! 誰が好き好んであんたと心中しなきゃいけないのよ!」 「死ね! 今すぐ死ね! うちのクソガキを巻き込ンでンじゃねェ!」 「悪いがエツァリ、今回は私も許せない。大人しくやられて再度入院するんだな」 「ちょ、みなさん! 痛っ! 顔はあだっ! だ、誰か自分に救いの手を! ぎゃあああああああっ!」 助けを求める海原だが、今回は自業自得なので誰一人助けてくれず、哀れにも再入院確定の制裁がグループメンバー+ショチトルから加えられることに。 脱出に成功したシスターや魔術師達は降参したのか、大人しく拘束されている。 これで事件は終わったかと思われたが、それを許さない者達が瓦礫の中から現れる。 「おいおいてめぇら、何勝手にハッピーエンド迎えようとしてんだい?」 「そうでございますわ。みさかさん、お願いですからとうまさんと別れて私ととうまさんを祝福するのでございますわよ」 「まだ言うか! それにお願いに余計なもの付けてんじゃないわよ!」 「ならば仕方ありません。まだこちらには手が残されているのでございますわよ? 5000以上もの魔術師とシスターがいることはご存知でしょう?」 土御門は本隊を叩いたことでらしくない安心をしていたが、まだ彼女達には数の暴力とも呼べる大軍が残されているのだ。 それが全てこちらに向かっていることを考えると、絶望的な思いを感じるのだがそれを吹き飛ばす情報が彼にもたらされる。 「携帯? 一体この一大事に誰だ……もしもし」 『土御門さん、こちら初春です。空港の5000名の増援、および神奈川に潜伏していた数百名の敵さんは全て捕縛完了しました』 「マジか! まあ、お前さんがこちらの世界に足を踏み入れたこと、その覚悟の程はねーちんから聞いてるから深く咎めない、むしろようこそって気分だぜい。それで、何をした?」 『空港の5000名は騎士団長とアックアさんが、神奈川の方は神裂さん、建宮さん、浦上さんが事に当たってくれました』 独自の判断、というか魔術側の体裁を守る為に動いてくれた最強の助っ人の騎士団長とアックアに土御門は心から感謝した。 ちなみに空港サイドは逃げた千名を漏れ無く捕らえた騎士団長とアックアの、神奈川の方は初春の伝言でテンションMAXの建宮の功績が大きかったりする。 『じゃあ私はこれから今回襲撃してきた魔術師ならびにシスターさん達の入国禁止の手続きを始めます。ああ、一ヶ月程度なので安心して下さい。では♪』 「……やれやれ、末恐ろしい子だ。悪いがお二人さん、あんたらの増援はもう来ない。戦いはこれで終わりだ。大人しく投降してくれるなら痛い目には遭わせない」 土御門からもたらされた情報で増援が来ないことを知ったシェリーとオルソラだが、二人に焦りの色は見られない。 シェリーはなおも楽しそうに、オルソラは何も考えていない感じで口元に笑みを浮かべている。 「あらまあ、どうしましょうシェリーさん。まだとうまさんからプロポーズを受けていないのでございますのに」 「おいこらそこのおばあちゃんシスター! 何とんでもないことを当たり前のように抜かしやがるんですか!」 「オルソラ、あんたは大人しくあいつらに投降しな。こっからは私個人の戦争という名の戦いだ」 「分かりました。とうまさんとの結婚式には必ず呼ぶのでございますよ~」 オルソラは暢気にもシェリーの言うことを聞き、素直に既に投降している部下達の所へと向かう。 シェリーはオルソラが離れたのを確認すると、いざという時の為に書いておいた地雷式の魔方陣を発動させ、周囲を吹き飛ばす。 「ちっ! シェリーのバカが! みんな無事か!」 「うん何とか! それより元春、何かでっかいドームみたいなのがあるよ」 「何っ! しまった、分断して叩くつもりか! 取り残されたのは……」 土御門は仲間の無事を確認するが、ここにいないメンバーが当麻、美琴、浜面、絹旗だとすぐに割り出した。 壁を叩いて舌打ちをする土御門をよそに、ドームの中ではお互い一触即発の事態に陥っている。 「また上手いこと別れてくれたもんだ。幻想殺しとその女、雑魚キャラ顔、それに人質助けてくれたお邪魔虫とはね」 「まだやる気かよ。それに外には俺達の仲間がいる。すぐに応援に駆けつけるぞ」 「無理だね。瞬間移動を使う奴らも、他の奴らも私の劣化モトハル相手に疲れてるはずさ。それにこの壁は自動修復される。私を倒さない限りはね」 シェリーの読み通り、外のメンバーは疲れもピーク、一方通行にいたっては能力使用が出来ないほどチョーカーの電力を消費していて助けには入れなかった。 美琴はシェリーが他の襲撃者とは毛色が違うと確信して、彼女に尋ねる。 「シェリーさん、だっけ。あなたは私と当麻の関係に興味無さそうなんだけど、どうして戦おうとするの?」 「なあに、ただ私は戦い、戦争ってやつがしたいだけさ(オルソラの頼みってのも理由だけどね)」 「それで超どうします? 私達相手に超勝てる算段でもあるんですか?」 「当然さ。見せてやるよ、私の新しいゴーレムを! エリスとモトハルを融合させた傑作をね!」 そしてシェリーは作り出す、身長3メールほどの巨大なゴーレム、しかもモトハルの姿をしたものを。 シェリーは巨大なモトハルの肩に乗ると高らかに宣言する。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の執行部員 第2章(2) 上条と建宮が爆発が起きた場所に駆けつけると、 数十人のシスターがゾロゾロと集まっていた。 シスター達に囲まれるように数人の少年少女達が倒れている。 そしてその中には… 「美琴!!」 爆風に晒されたのか着ている常盤台の制服がところどころ破けた美琴の姿があった。 大きな外傷を負っているようには見えないが、 気を失っているのか美琴は上条の声にもピクリと動かない。 他にも修道服を着た少女も倒れており、 恐らく彼女がオルソラだろうと上条は当たりをつけた。 「天草式を潰しにやって来たら、思った以上に大きな獲物が掛かりましたね。 まさかオルソラ=アクィナスの件に学園都市が、 しかも私らにとって最も大きな障害とされている『幻想殺し』が介入してるとは… これは戦功を立てるチャンスだって思うべきなんですかね?」 背中までの赤毛を鉛筆くらいの太さの細かい三編みに分けているシスター… アニェーゼ=サンクティスは建物の上から上条たちを見下ろすようにして言った。 上条はアニェーゼを睨みつけると、怒鳴りつけるように言った。 「俺が狙いなら相手になってやる。 だから美琴や天草式の人間を解放しろ!!」 「アハハ、馬鹿なことを言っちゃいけませんよ。 ローマ正教の最終兵器たる『グレゴリオの聖歌隊』を一人で受け止めた化け物相手に 正面から戦う馬鹿が何処にいるって言うんですか? 見たところ学園都市の人間も一人混ざってるようですし、 人質は丁重に預からせてもらいますよ、そう丁重にね…」 そう言ったアニェーゼの顔には下劣な笑みが浮かんでいる。 ローマ正教にとって学園都市の人間は異教徒たる大敵だ。 その人間を丁重に扱うなどありえないことを上条はよく理解していた。 「人質を解放する条件は何だ?」 「話が早くて助かります。 どうやら上の人間があなたに用があるようなんです。 だから大人しくバチカンまで付いて来てもらいましょうか?」 「…分かった」 「でも途中で暴れられたりしたら敵いませんから… そうですね、ここにはちょうどあなたに同胞を傷つけられ 怒りに満ち溢れているシスターが大勢います。 彼女達に手伝ってもらって、 抵抗する意思がなくなるまで痛めつけさせてもらいましょうか? もちろん途中で割って入るような人間がいたら人質は殺します。 異教徒を殺すのには何のお咎めもありませんからね」 上条は黙って頷くとシスターたちに向かって進み出る。 「ちょっと待つのよな!! 人質には天草式の人間もいる。 お前さん一人に無茶をさせるわけには…」 「いや、俺が来たことによって却って状況を悪化させちまったって部分もある。 お前は何かあった時にコイツらがちゃんと約束を守るか見張っててくれ」 そして上条はシスター達の前に進みでた。 するといきなり一人のシスターが持っていた杖で上条のことを殴りつけた。 上条の体は大きく揺らいだが倒れることなく、そのままその場で佇む。 上条の額からは血が流れ出ていた。 「約束は守るんだろうな?」 「人質は約束を守って何ぼののもんですからね。 下手に約束を破ってアンタに暴れられたら、たまったもんじゃありませんから」 「…そうか」 そして異教徒の粛清という名の暴力が上条に降りかかるのだった。 上条が嬲られ始めてから数十分、 上条の体は時間を追うごとにボロボロになるのが目に見えてきた。 しかし上条の目から強い光が消えることはない。 それはひたすら何かを待っているそんな風にも見えた。 そんな上条が面白くないのか、 アニェーゼは上条の脇腹を蹴りながら不機嫌な様子で言った。 「悲鳴をあげることもしないし、助けを請うこともしない。 ここまでつまらない拷問は初めてですよ」 するとアニェーゼは何か思いついたように再び下劣な笑みを浮かべた。 「…あなたのような人間には肉体的苦痛よりも 精神的苦痛のほうが効くのかもしれませんね? あなたの前で人質を傷つけるのも一興…」 しかしアニェーゼが言い終える前に、凄まじい殺意がその場を支配した。 シスターの何人かはガタガタと震え始め、呼吸がままならぬ者までいた。 アニェーゼも震えを抑えることが出来ずに、両腕を組んで肩を押さえつけている。 「約束を破るなら、こっちにも考えがあるぞ」 上条はただ静かにそう告げただけだった。 しかしアニェーゼの心は完全に恐怖に支配されている。 アニェーゼは勘違いをしていた。 『幻想殺し』と戦って死亡した魔術師はローマ正教にはいない。 いつも丁寧に学園都市から送り返されてくるのだ。 だからアニェーゼは『幻想殺し』が甘い人間だとばかり思っていた。 実際に人質を取られて敵に屈するなど、甘いとしか言いようがない。 だが今、上条から発せられてるのはまさに人を殺すことが出来る殺意だった。 (何なんですか、この男は!? 噂通りの甘い人間だと思っていたら、こんなとんでもない殺意を振りまいて… もしかして私達はとんでもない逆鱗に触れちまったんじゃ!?) アニェーゼが上条に対して戦慄を覚えた瞬間… バチバチバチッ!!!!! 電気がショートするような激しい音と共に、 人質を囲んでいたシスター達が音もなく倒れていった。 「な、何事ですか!?」 すると倒れたシスターとは対照的に一人の少女が立ち上がった。 その身には激しく電気が帯電している。 「…遅えよ」 「ごめん、後で精一杯謝るから。 でも今は当麻をそんな目に遭わせた人間を駆除させてくれる?」 そして眩い光が辺り一帯を包み込んだ。 「な、何が!?」 アニェーゼが瞑っていた目を開けると上条を取り囲んでいたシスター達も 焼け焦げるような音と共に地面に倒れこんでいた。 「何をしやがったんですか!?」 美琴は確かに複数人の魔術師を相手に戦うことに慣れていない。 しかしそれは正面から戦い、相手を必要以上に傷つけないよう配慮した場合のみだ。 相手のことを考慮せずに殲滅することだけを念頭に置いた場合、 美琴の戦闘力は対複数の戦闘において上条を遥かに上回る。 「私の大事な人を傷つけた落とし前はしっかりつけさせて貰いましょうか?」 美琴の言葉に呼応するように上条もゆっくりと立ち上がる。 そして正規のメンバーの数に届かないながらも 他のチームの『執行部』と何ら遜色ない戦闘力を誇ると言われる 『グループ』の戦いが始まった。 天草式のメンバーと協力しローマ正教のシスター達を一人残らず倒しきると、 上条と美琴は建宮とオルソラを交えて 今後のオルソラの身の振り方について話し合っていた。 「オルソラ、確かにイギリス清教が油断ならないところだってことは分かってる。 でもローマ正教に比べれば遥かにマシなはずだ」 「…そうでございますね。 これ以上、天草式の皆様に迷惑を掛けるわけにもいきませんし」 「それについては考えがあるのよな。 我ら天草式もオルソラ嬢と一緒にイギリス清教の下につく。 そうすれば、いざという時にオルソラ嬢を守ることも出来るのよな」 「いいのでございますか?」 「どうせローマ正教と事を構えちまった以上、 俺たちだけでやっていくのは無理があるからな。 イギリス清教には女教皇様もいることだし、そんなに悪いことじゃないのよな」 「分かった、イギリス清教の使者には俺から連絡を入れておく」 「よろしく頼むのよな」 そうしてオルソラと天草式の今後についての話し合いは終わった。 勝利の宴を始める天草式の面々から少し離れて、 夜風に当たるように佇む上条の隣に美琴は並んで経つ。 「怪我の具合はどうだ?」 「うん、元々軽傷だったから天草式の回復魔術のお陰でもう全然平気よ。 気絶してたのも爆風で吹っ飛んで頭を打っちゃったからみたいだし… それより当麻は大丈夫?」 「まあ体の節々は痛むけど思ったより大したことなさそうだ。 見ての通り体も動くし何の問題もない」 「体が動くのが大丈夫な証っていうのも心配だけどね…」 美琴は少し黙ったあと、普段の勝気な美琴からは考えられないほど弱々しい声で言った。 「ごめんなさい、私が人質に取られちゃったせいで当麻が傷ついて」 「何言ってるんだ、俺のほうこそ美琴に怪我を負わせるような形になっちまって… 本当にすまなかった」 すると上条は何も言わずに美琴のことを抱きしめた。 突然の出来事に美琴は驚くが、そのまま黙って上条に身を預ける。 しばらくお互いに抱きしめたままの状態でいると、上条が重々しく口を開いた。 「あのさ…」 「駄目!!」 「まだ何も言ってねえだろ?」 「私に執行部を抜けるよう言うんでしょ?」 「うっ…」 「本当は嫌で仕方ないけど、当麻に危険なことを止めるようには言わない。 でも私の知らないとこで傷つくことだけは許さない」 「…分かったよ、例え執行部を抜けても美琴は勝手に首を突っ込んできそうだからな」 「良く分かってるじゃない?」 「その代わりメンバーはいい加減に決定するぞ」 「わ、分かったわよ」 今まで上条が他のメンバーを選定していなかったのは、 美琴が上条と二人きりの時間を邪魔されたくないという強い願いがあったからだった。 しかし土御門に優先的に協力してもらってるとはいえ、 二人きりで活動するのも限界に近付いていた。 「…」 すると上条は無言のまま美琴を抱きしめる腕に力を込める。 「ちょっと、苦しい」 「悪い、もう少し美琴の温もりを感じさせてくれ」 「うん」// そのまま上条と美琴は見つめ合う。 そして二人の顔は自然と近付き、唇を重ねようとしたその時… 「主賓が見当たらないと思ったら、こんな所でいちゃついてたのよな? そんなことは帰ってからも出来るだろうに…」 しかし実際は上条と美琴は普段そういう雰囲気になることが極端に少なく、 付き合って一年も経つのにキスすらしていなかった。 思わぬ妨害に上条と美琴は激しく落胆する。 「あれ、さっき並の殺気が俺に向かって放たれてるのよな…」 そして天草式教皇代理の断末魔が響き渡るのだった。 上条たちが宴会をしているのと同時刻、バチカンの聖ピエトロ広場にて 「アニェーゼ部隊との連絡が途絶えたようね」 顔中にピアスの穴が開いて、舌から十字架が付いた鎖を下げた女が忌々しげに呟いた。 「もうただの一部隊では学園都市の精鋭に敵わないということですかね?」 それに対して白人にしては背が低く、緑色の修道服を着た男が答える。 「まあそんなことは『グレゴリオの聖歌隊』が潰された時から 分かってはいたんだけどね」 「それよりも一つ聞きたいことがあるのですが…」 「何?」 「連絡の中で『幻想殺し』が『ミコト』と叫んだのは本当ですか?」 「そうみたいね、何でも学園都市の電気を操る能力者みたいだけど」 「フフ、そうですか」 男の意図の分からない質問に女は首を傾げるが、 それとは対照的に男は何処か愉快そうな表情を浮かべて笑っている。 彼らの名前は『神の右席』…ローマ正教禁断の組織にして世界を動かすために存在する。 彼らの目的は名前の通り神の『右席』に座ることにある。 しかしその『真』の目的を知る者は殆ど存在しない。 『神上』…彼らがそこに至るための『ピース』の内、二つは学園都市が抱えている。 やがてそれらの『ピース』を巡って、 今までにない大きな戦いが引き起こされることを上条達はまだ知らないのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の執行部員
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編集する。 2021-12-08 18 44 59 (Wed) - とある魔術の禁書目録とは、鎌池和馬によるライトノベル。 登場人物人気投票 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 御坂 美琴 161 (16%) 2 初春 飾利 152 (15%) 3 打ち止め 152 (15%) 4 春上 衿衣 151 (15%) 5 上条 当麻 58 (6%) 6 御坂10032号 54 (5%) 7 枝先 絆理 52 (5%) 8 一方通行 18 (2%) 9 後方のアックア 16 (2%) 10 インデックス 9 (1%) 11 神裂 火織 8 (1%) 12 吹寄 制理 7 (1%) 13 土御門 元春 7 (1%) 14 五和 6 (1%) 15 佐天 涙子 6 (1%) 16 オルソラ・アクィナス 5 (0%) 17 サーシャ・クロイツェフ 5 (0%) 18 冥土帰し 5 (0%) 19 固法 美偉 5 (0%) 20 土御門 舞夏 5 (0%) 21 姫神 秋沙 5 (0%) 22 婚后 光子 5 (0%) 23 月詠 小萌 5 (0%) 24 木山 春生 5 (0%) 25 柳迫 碧美 5 (0%) 26 泡浮 万彬 5 (0%) 27 湾内 絹保 5 (0%) 28 白井 黒子 5 (0%) 29 絹旗 最愛 5 (0%) 30 芳川 桔梗 5 (0%) 31 重福 省帆 5 (0%) 32 鉄装 綴里 5 (0%) 33 風斬 氷華 5 (0%) 34 黄泉川 愛穂 5 (0%) 35 垣根帝督 4 (0%) 36 アンジェレネ 3 (0%) 37 エツァリ 3 (0%) 38 ステイル・マグヌス 3 (0%) 39 青髪ピアス 3 (0%) 40 アニェーゼ・サンクティス 2 (0%) 41 アレイスター・クロウリー 2 (0%) 42 オリアナ・トムソン 2 (0%) 43 フレンダ 2 (0%) 44 上条 詩菜 2 (0%) 45 御坂美琴 2 (0%) 46 海原 光貴 2 (0%) 47 結標 淡希 2 (0%) 48 黒妻 綿流 2 (0%) 49 MikotoMisaka 1 (0%) 50 むーちゃん 1 (0%) 51 アウレオルス・イザード 1 (0%) 52 アケミ 1 (0%) 53 エイワス 1 (0%) 54 シェリー・クロムウェル 1 (0%) 55 スフィンクス 1 (0%) 56 タメゾウ 1 (0%) 57 チャールズ・コンダー 1 (0%) 58 テレスティーナ・木原・ライフライン 1 (0%) 59 トリック 1 (0%) 60 マコちん 1 (0%) 61 リドヴィア・ロレンツェッティ 1 (0%) 62 ルチア 1 (0%) 63 ローラ・スチュアート 1 (0%) 64 上条 刀夜 1 (0%) 65 丘原 燎多 1 (0%) 66 中邑 1 (0%) 67 介旅 初矢 1 (0%) 68 削板 軍覇 1 (0%) 69 右方のフィアンマ 1 (0%) 70 天井 亜雄 1 (0%) 71 姐御 1 (0%) 72 建宮 斎字 1 (0%) 73 御坂 美鈴 1 (0%) 74 御坂10044号 1 (0%) 75 御坂10744号 1 (0%) 76 御坂14588号 1 (0%) 77 御坂19002号 1 (0%) 78 木原 幻生 1 (0%) 79 浦上 1 (0%) 80 滝壺 理后 1 (0%) 81 神裂火織 1 (0%) 82 竜神 乙姫 1 (0%) 83 絶対等速 1 (0%) 84 釧路 帷子 1 (0%) 85 鋼盾 掬彦 1 (0%) 86 闇咲 逢魔 1 (0%) 87 鴻野江 遥希 1 (0%) 88 麦野 沈利 1 (0%) その他 投票総数 1026 上条当麻 主人公。高校一年生で第七学区にある高校に通っている。レベルは0であるが幻想殺し(イマジンブレイカー) を持っていて右手で触れた異能の力はなんでも打ち消してしまう。ただそのせいで神の御加護や運も打ち消して しまっており不幸体質となっている。 インデックス 一巻ヒロイン。 103,000冊の魔導書を完全記憶能力で記憶している。 ヒロインが多い本作において、メインヒロイン的存在である。 御坂 美琴 番外編主人公。中学二年生。能力は発電能力系で電撃使いである『超電磁砲(レールガン)』。 学園都市に5人しかいないレベル5であり第三位である。元々レベル1でレベル5まで上り詰めた。 常盤台中学に通っており白井黒子とはルームメイト。ファンも多い。 7人 妹達 御坂妹 打ち止め 00000号 一方通行 姫神 秋沙 土御門 元春 あおがみ 変態 吹寄 制理 雲川 芹亜 月詠 小萌 黄泉川 愛穂 親船 素甘 白井 黒子 土御門 舞夏 初春 飾利 海原 光貴 結標 淡希 心理掌握 削板 軍覇 薄絹 休味 駒場 利徳 浜面 仕上 半蔵 アレイスター=クロウリー 親船 最中 貝積 継敏 リンク 内部リンク とある魔術の禁書目録 とある魔術の禁書目録の登場人物 とある魔術の禁書目録の用語・設定・場面・解説 [[]] [[]] 外部リンク とある魔術の禁書目録公式サイト とある魔術の禁書目録 - Wikipedia とある魔術の禁書目録の登場人物 - Wikipedia とある魔術の禁書目録 Index @ウィキ 上へ 感想/討論用 名前 編集する。 2021-12-08 18 44 59 (Wed) - 情報収集 トラックバック一覧 trackback 口コミ一覧 #bf 関連ブログ一覧 #blogsearch #blogsearch2 ニュース パチンコ「業界最高峰オンリーワンスペック」先行サイト公開!スペック詳細はもちろん、各種コンテンツも盛り沢山!! - Business Journal 三和電子,1トリガー1ボタン式のツインスティック用交換レバーを発売。アーケード筐体向けの補修部品も加わる - 4Gamer.net <アズメーカーより、『とある魔術の禁書目録III』アクリルスタンドコレクション 1BOXがAnimo(アニモ)にて新発売>12月5日より予約販売開始! - PR TIMES 『創約 とある』5巻は目を覚ますと隣に金髪美少女が!? 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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人の旅行物語 まどろっこしく感じてたはずの3日間はあっという間に過ぎていった。まさに光陰矢のごとし。 その原因はもちろん御坂。彼女のことを考えるだけで、体感時間が速くなる。 「やっぱ分かんねえな」 上条はベッドに仰向けにダイブしながら呟く。確かに御坂は他奴らとは違うのだろう。 そこまでは理解できている。だけどそれだけでは何か足りないのだ。何かが… 「ーさん」 うーん 「ーjーさん」 うーん 「ーじょうさん」 うーん 「上条さん!」 「は、はい!ごめんなさい!」 条件反射でつい謝ってしまう。 インデックスが残した負の遺産だ。 「あ、いえ。こちらこそ大声を出してしまってすみません」 「ん?その声は五和か?」 「はい、そうです。おしぼり作戦から進化した五和です!お久しぶりです、上条さん!」 「?ああ。ところで来ているのは五和だけ?」 「はい、すみません。他の人達は忙しいらしく」 「そうか。悪いな、無理を言って…」 上条は知らない。実はこれが二人きりにするための作戦であることを。 実は建宮達がこの会話をこっそり盗聴していることを。 ちなみに当の五和も気づいてはいなかった。 「ところでどうやって行くんだ?」 「はい。これを使います。」 「これってバイク?」 「はい♪上条さんは後ろに座ってください。」 「普通は逆だよな…情けない」 「いえいえ。そんなことありませんよ」 「ううぅ…どんぐらいで着くんだ?」 「えっと…15時間前後といったところでしょうか」 「そうか。頼むぞ、五和」キリッ 「は、ははは、はい////」 1級フラグ建築士の名は伊達じゃない。さすがやでー イタリアとフランスの国境付近ー 「なんか慌ただしいな。なんかあったのか」 「詳しいことは分からないんですけど、なんでもどこからかエッフェル塔の爆破予告が出ているとか…」 そうだった!御坂のことで頭がいっぱいで、完全に忘れていたけどそれが本題だった。 「そういえば上条さんはなぜここに…?」 「ああ、それはだな…」 五和に全てを話した。今の俺にはこれしかできないから… 「つまり上条さんはその御坂さんという方を助けるためにパリに向かっているということですか?」 「まぁ、そうなるな」 「助け出せると良いですね」 俺はただ黙って頷いた。 眼前に広がる巨大なオブジェ。ついにエッフェル塔にたどり着いたのだ。 その巨大な塔の足元にはいくつものパトカーが停まっていて、野次馬なのか、人がうじゃうじゃいた。 当然の光景と言えよう。これだけのことがあってなんの対策も取らない方がおかしいのだ。 それが有効であるかどうかは別として。 「くそっ!どうにかして中に入るとするか。五和、ここまでで良いぞ。ありがとな」 「待ってください!私も行きます。上条さんの役に立ちたいんです!」 「確かに今までは足手まといだったかもしれません。左方のテッラのときも後方のアックアの時も…」 「そんなことはない。五和のおかげでテッラのトリックにも気づくことができた。アックアにボコボコにされた時、治療してくれたのは五和だっただろ」 「上条さん!私はあなたのことが好きなんです!好きな人を守りたいと思うのはいけないことなんですか!?」 好き?五和が?俺を?はっきり言って悪い気はしない。 当然だ。女の子から告白されて喜ばない男子などごく少数だろう。 普通は飛び上がるほど嬉しいはずだ。 はずだが…上条は何も言えなかった。 (なんで俺嬉しくないんだ?) 刹那、御坂の顔が思い浮かばれてきた。 (なんで御坂が?アイツは関係ないだろ…?) と、その時今までの記憶がフラッシュバックしていく。 (てめぇはそいつを守るべき対象としか見てねえのかって聞いてんだ) (美琴センセーが上条君を元気にしてあげよう) (アンタと私は同じ道を進んでいる。その事を忘れんじゃないわよ) (ただし今度は一人じゃない) ・ ・ ・ ・ あぁ…そうか。 なんだ。簡単なことだったんじゃないか。 「五和、悪いな。俺、お前とは付き合えない。」 「好きな人がいるんだ。気づいたのは今なんだけどな」 「謝らないで下さいよ。上条さんは何も悪くないんですから…」 「それと、ありがとうございました!私のことちゃんと振ってくれて。上条さんのこと好きでいさせてくれて」 「私、なんとなく気づいてたんです。上条さんはその方が好きなんだなーって」 「…」 「上条さん、行ってあげてください。彼女のもとへ」 「え?でも五和は…」 「私は平気です。すぐにまたいつもの元気な五和に戻りますから!」 「ごめんな五和…行ってくる!」ダッ 「お幸せにー!」 もう時間がない。五和のためにも絶対間に合ってみせる! 待ってろよ御坂…もう手を伸ばせば届く距離にいるんだ。 だからもう少しだけ我慢してくれ! 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人の旅行物語