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オタク板 幸せスレッドの起源である「おまいら電車男って実話だと思うか?」が立てられた板。 このことから、初期メンバーは何かしらのオタクであったと思われる。
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ダイエットするって誓ったのに、またホテルのビュッフェに行ってしまいました。 だって、千絵が誘惑するんだもん。「大丈夫だよ!明日からダイエットすればいいじゃん」 って、あんたはエアロビのインストラクターだからいいけど、こっちは座ってばっかの 事務職なのよね。しかも、美味しかったから食べすぎちゃった。(涙) 体重計はしばらくしまっておきます。(汗) 韓国語学ぶ 韓国語勉強法 | ドイツ語学ぶ ドイツ語勉強 | あがり症克服 クイックマインドプログラム 昨日の夜、久しぶりに金縛りにあった。こわかったよ~。 部屋の隅っこに男の人がいたのよ。そして、私の枕を引っ張ってくの。おそろしいったらッ!!! 幽霊はいるの? 男の人だとわかったところが恐い。こんなのはじめて。私に霊感があったなんて。除霊のグッズ、ネットで売ってないかしら。探してみよう。早速探してみたら、なかった。ないのか。徐霊師さんに診て貰うしかないのねー。テレビで見てるような人なのかしら。髪の毛のながーい、恐い顔のおばさん。不気味だ。 中学受験の親 中学受験の勝ち組 | 美脚になる方法 美脚モデル脚 | カイロ式バストアップ法 医学的根拠があるバストアップ法 | 英語通訳案内士になる 英語通訳案内士試験合格 さて、ふだんはコンタクトをしている私なんだけど、先日の地震のときにふと考えてしまいました。 このまま夜中に大地震が来て、コンタクトもメガネも見つからなかったら、私は足元すら見えなくて避難することもできずに死んでしまうかも~って。 レーシックを受けた友達が、夜中おきてもすぐに目が見えるのが思いのほか便利だと言ってたけど、確かに温泉とかプールとか海とかでメガネやコンタクトってあんまり使いたくないのよね。 サーフィンしてる男の子たちの間でもレーシックがブームなんだって。 レーシック、なんとかなく怖いイメージがあったけど、考えてみてもいいかもねー。 手術自体はあっという間に終わるみたいだし、痛くもないんだって。ほんとかなあ? でも、裸眼でものが見えるようになったら、ずいぶんラクかも。あ、花粉症の時期も目がコンタクトと花粉でごろごろしなくていいよね。前向きに考えようっと!レーシック。 耳鳴り 突発性難聴 メニエール病 | 自宅教室の先生になる 自宅教室開業マニュアル | 海外物件投資 不動産投資 今、ポピュラーを聞きながら好きなアロマランプを焚いています。こんな夜が私の幸せなひとときです。さあ、ゆっくりと眠りにつくことにしましょう。
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――――――――。 ――――。 今日は、かなりドキドキしながら学校へ出向いた。ひょっとしたら斉藤が女体化してしまっているかもしれない。そうしたら、どうしよう。そのことばかりを考えていたのだ。 素数を数えても落ち着かないし、手のひらに人と書いて飲み込んでも落ち着かない。深呼吸も無駄だったし、ましてや無機物に例えたところで言葉を発してくるから意味は皆無だった。 だけれど私の心配を他所に斉藤は一昨日と寸分かわらぬ姿で「おはよー」と言ってきた。どうして昨日連絡をよこさなかったのかというと、それすら出来ないほどに休んだ原因である下痢・腹痛が凄かったらしい。今日も少し腹痛の気があるらしく、お腹をさすっていた。 女体化の可能性はというと、運がいいのか悪いのかどうやら昨日が斉藤の誕生日だったらしい。おめでとうと同時にご愁傷さまと告げておいて。 兎に角それによりだいぶ平静を取り戻した私だが、やはりもうひとつのとても大きな比重を持つ心配事は消えてくれなかった。 ――三上が女体化してしまう可能性。三上の誕生日は遅い。少なくともあと一年弱待たなければ危険年齢から脱出することは出来ないままで、それまでに風邪を引かない保証などどこにもない。 更に言えば、突発的に女体化してしまう可能性も有る事を考慮すると尚更早く手を打つ必要があった。 私が、三上に告白する。そして行為を要求する。それだけでいいはずなのだけれど、それがうまくいかない。普通に会話する分には平気(前とはちがってかなりドキドキするけれど)なんだけれども、どうしても告白は勇気が出ない。三上と並んでいるときに「好き」とか「告白」とかいう単語が耳に入ってくるだけでもカチカチになってしまう始末だった。 だから、恵奈ちゃんに相談した。私の持っている知識は男から見た女でしか無かったから。女から見た女という面で、ある種の躾をしてもらいたかったのだ。 そして今現在いる場所は恵奈ちゃんの部屋。ちょうど私の部屋の一個上の階に位置する部屋である。 こんなに近いとは思っていなかった。それでも怖いわけだから、送り迎いを恵奈ちゃんに頼んでるけれど……。 「でね、実奈ちゃん。男の子っていうのはね、やっぱり家事をする女性に弱いと思うんだよね」 恵奈ちゃんの机を挟んでの講義に「うん」と頷く。 「その点……実奈ちゃんは三上くんにお弁当を用意してあげてるようだけど、それだけじゃ足りない! もうマンネリ化してしまってるかもしれないのですよ!」 「そ、そうかな?」 言うと、恵奈ちゃんは元気よく「そう!」と言い放ち、 「だから、いっそ夕飯も作ってあげてですね」 「あの、夕飯は……作ってる、よ?」 ポカーンとした恵奈ちゃんの表情。鳩が豆鉄砲食らったような顔、とでも形容しようかと思えてしまったほどだった。 恵奈ちゃんは「コホンっ!」と仕切り直しすると、 「じゃあ……朝ごはんも作ってあげるのですよ! 実奈ちゃん、朝はなに食べてるのかな?」 「えっと、普通にスクランブルエッグとか、焼き魚とか……かな?」 「いいよ! すっごくいいよ! まさに、家庭的な娘って感じだよねっ!」 恵奈ちゃんの目がキラキラしている。って……このパターンは…… 「それ、恵奈ちゃんの萌え属性なんじゃない?」 休み時間毎に話をしていると、いやでもそういう単語が頭に入ってくる。うん、別に嫌ではないよ? ただ、それは図星だったようで、恵奈ちゃんは少しばかり顔を引きつらせ、 「な……なんでわかったのかなぁー、実奈ちゃん」 「初めて私に話しかけてきたときと同じ感じがしたんだよ、恵奈ちゃん」 そう言うと初めて己の感情の高ぶりに気付いたようで、 「そんな事言ってると……抱きしめちゃうぞ!?」 とか言ってきた。もちろんこれに対しての返事は決まっている。 「いいよ? 恵奈ちゃんいい香りするし、柔らかいし、その……胸大きいから気持ちいいし……」 本当に、恵奈ちゃんに抱きしめられると安心するというか。三上のそばにいるときと同等の安心を得られる事がつい最近発覚したのだ。それに、私より明らかに大きいその胸は、心地が良い、の一言に尽きる感触で。何時までもその場所に頭をうずめていたいという気持ちすら起こさせる。 「んー……。寝ちゃうからダメだね」 「えー?」 欠点としては、なにやら睡眠薬効果が有るらしく、抱きしめられると私は寝ずには居られないのだ。おかげで何度か授業を聞きはぐってしまっている。気持いいからいいんだけどね。 「埒があかないから、話しを戻すよ実奈ちゃん!」 「うん」 相変わらずとびっきりの笑顔で私に告げる。 「三上くんに朝ごはんを作ってあげよう! そうすれば、三食一緒にいるわけだから、ベッドインがしやすく……」 「――ッ!」 とたんに顔が熱くなる。一瞬で想像してしまったのだ。私と三上が……一緒に寝ることを。寝れる気がしない。 「それぐらいじゃないと三上くんは兎に角。実奈ちゃんの踏ん切りが付かないんじゃないかな?」 「……仰るとおりです」 思わず、頭をさげる。 「少なくとも、そーだね……一日お泊りしてもらうっていうのはどう?」 「うぇ!? そんな、いきなり? 今日じゃ、ない、よね?」 またしても熱を感じ、動揺する私に向かって恵奈ちゃんは、 「なーに言ってるの実奈ちゃん。……今日に決まってるじゃー、ないですか」 ある意味冷徹とも取れる発言をしたのだった。 ――――――――。 ――――。 自室。普通なら落ち着けるはずの場所だろう。安息の地、という場所でもある。いや意味は同じだけれどさ。 でも。今私は最高に緊張している。心臓がバクバクしている。顔に熱が溜まりきって、汗が出てくる。それに、思考も安定しないような気がする。 なんでこんなに緊張しているのか。今部屋に三上がいるからである。 ――否。それだけでは理由になってないよね。 正確には、恵奈ちゃんから言われたとおりあの後直ぐに三上を部屋に誘った。もちろん、夕飯を作るという名義で。実際、それもあるけれど本当の理由は“三上を部屋に泊まらせる為”で。 どうやって話しを切りだそうか、と躍起になっているけれど結局恥ずかしいから想像すら出来ていないというのが現状。 想像以上におぼつかない手つきでエプロンの紐をほどき、脱ぐ。 ふたり分のご飯を机に並べ、考える。 どうやって誘うのがいいのだろうか。普通に「今日泊まっていかない?」では駄目だろうか? ……駄目だ。どう考えてもそれで三上が承諾するはずがない。 じゃあ、言い訳を付けよう。「今までだって泊まったことは有る」。……ボツ。今と今までとは勝手が違うよ。 どうすれば、――どうすれば、 「どうしたんだ実奈?」 「――いひゃぅッ!」 心臓の鼓動が、リミッターでも解除されたかのように加速した。ああ、寿命近づいたかな、とかとりとめのない事を考えているが、実際はそれくらいしか考えられないほど焦っていて。 ついでにこんなことでビビっている姿を見られたというのも既に恥ずかしい事象の範疇に入っていて、もう頭から火を吹くのを通り越して爆発でもしてしまいそうになった。 「どうした、実奈!?」 異常な反応を見せた私を三上は心配してくれたのか、声を荒げる。 「い、いや。大丈夫。うん。大丈夫だよ?」 荒い息で返事をした。三上はというと滅茶苦茶訝しげな表情でこちらを見据え――、 「……何か心配事あったら俺に言えよ?」 言えないよ! 絶対、言えないよッ! 「三上の女体化を食い止めたいから、とりあえず今晩私の部屋に泊まってもらいたいんだけど、どうかな?」なんて相談できないよ! でもとりあえず形だけは「うん」と返事をしておく。 どうしよう、どうしよう、どうしよう! 余計言いづらくなっちゃった。もうこのまま倒れこんでもいいかもしれない。それぐらい恥ずかしい。 もう三上の顔は直視が出来ない状況で、明らかに顔が真っ赤に染まってしまっているのもわかる。 そんな最中――三上の手のひらが私のおでこに、 「――ひぅ!?」 「熱は、無い、のか? 大丈夫なのか?」 全ッ然、大丈夫じゃないよ? 主に三上の所為で。でも私は口をパクパクさせることしか出来なくて。 いや、動けないんでもの。触られた瞬間全身の筋肉が硬直して、そこから硬直を治す力が根こそぎ持って行かれた。 しかも、発言から察するに、明らかに紅潮しているのを気づかれている。 それを考えると余計に身動きが取れなくなり。 「ぁ――……か……」 意味不明な言葉が口から出てしまう始末だった。 「どうしたんだ、実奈? お前……全然大丈夫じゃないよな? 今日も何かやられたのか? 男に、何か」 その瞬間、私は名案を思いついた。そうだよ。初めっから、そうやって誘えばよかったんじゃないか。 緊張を解(ほぐ)すように、言葉を紡ぐ。 「あ、あの、さ。三上?」 「なんだ? 実奈」 名前を呼ばれるだけでも緊張ってするんだね。 今まであまりの緊張の中に居たから気がつかなかった。 「怖い、からさ」 「怖い? ……なにが、だ?」 そう言うと三上はちょっと不安そうな顔をした。 大丈夫だよ、三上の事じゃないから。 私は三上を嫌いになったりしないし怖いとも、思ってないから。 ――ああ、今の恥ずかしい! 「一人で……居るの、が。すっごく……寂しいの。……だからさ、今日――」 ものすごく恥ずかしい、誘いの言葉。いうだけでとろけてしまいそうだけれど、それを口にする。 「今日さ、私の部屋に……泊まっていって、よ」 ――――――――。 ――――。 お風呂に入ったあと、体も心もゆでダコのようになってしまった私は、汗ばむ手と焦る心を必死に抑えふたり分の布団を並べた。 別にベッドも有るのだけれども、それじゃなんにも出来ない気がしたから。だから「寂しいから、と……隣で寝て!」と無理を言い布団を二枚敷くという結論に至った。 ――で、今私の背中には、同じく背中を向けた状態の三上が居る。心臓が早鐘を打つ。胸がはちきれそうな、そんな感じがした。 息もかなり荒くなってしまっていて、さとられないようにするのがやっとだ。 三上はピクリとも動かない。寝てしまったのだろうか? でも、それじゃ、困る。どうしても“しなければ”。後悔なんてしたくない。私は、私は。 「ねぇ……三上?」 「どうした?」 小さくつぶやくと、きちんと声が帰ってきた。良かった。寝ていない。 どうしよう? どうやって誘うのが、一番いいのだろうか? ハッキリ言わせてもらえば、三上は「女体化を食い止めたい」という理由じゃ、行為をしてくれない気がする。 絶対に断られる。だから、結局は言わなければならないことがある。けど、今言うのも、ものすごく恥ずかしい。 段階を踏んで言わなければ行けない言葉。すっとばすことは不可能で、第一段階に立とうと思った。 「あの、さ。呼び方、だけど……。み、三上は私のことを実奈って名前で呼んでくれてるじゃない?」 「そう、だな」 まずは、呼ぶ名前。『ノーノー。私のことは恵奈って呼んで。そんなお固い敬語じゃ嫌なのです!』不意に、恵奈ちゃんのそんな言葉が頭をよぎる。今まで、今でも。私は三上のことをずっと苗字で呼んでいた。だから、携帯電話でそうしたように、言葉でも。 「……悠希って、呼んでも……いい、かな?」 「べ、別に……構わないけど」 良かった。よく考えれば勝手に悠希って呼べばよかったのかもしれないけれど、否定的な顔をされるのは嫌だ。これで、段階を一つ、踏めた。 大丈夫――大丈夫。落ち着いて、そうすればきっと大丈夫。 「どうしたん、だ? 急、に」 悠希が切れ切れにそんな事を言って来る。 駄目だ。悠希の言葉を聴いただけで、私の心臓はより一層血を送り出すことに力を入れてしまう。 勇気を出せ――、頑張れ。心なしか恵奈ちゃんがそう言ってくれているような、そんな気もした。だから、頑張るよ。 「悠希は、さ。私がどうして女体化しちゃったか、知ってるでしょ?」 「えっと……告白する勇気がなかった、からか?」 「……正解。いっつも……いつも。私は結局告白する勇気が出なくて。そのたびに後悔して、さ」 必死に言葉を搾り出す。 「馬鹿なんだよね、結局。何度も何度も、告白出来なくて失敗して。……ううん、そんなの失敗じゃないよね。だって、行動してないんだもん……」 悠希は黙っている。そりゃ、突然こんな事を言い出したらそうなっちゃうよね。 多分私だって同じことを言われたら、なんにも言えなくなっちゃうと思う。悠希に言われたら、多分死んじゃうと思うけど。 「私はね、……もう後悔したくないんだよ」 「ま、実奈? いったい……」 鈍いなぁ……。そろそろ気付いてくれても、いいと思うよ? 少なくとも私は。こうも鈍いと、思わずいいたいこともとどまっちゃうよ。 でも、それじゃ、ダメなんだ。言わなきゃ行けない。楽観視して後悔は絶対にしたくない、この気持に嘘偽りは無かったから。 「私はね、悠希。……ゆ、悠希の、事、ね」 迷惑かもしれない。元男にそんな事を言われたら、気味が悪いかもしれない。 「こんなふうに思っちゃってるのはおかしいかもしれないけどさ……私は……その!」 一言、それだけ。たった一言。 「私は……悠希……、あなたの、ことが、大好き、です……」 それは、精一杯の告白だった。 ――――――――。 ――――。 場は硬直していた。もちろん、私の一言により。言った本人の私ですら緊張で、完全に硬直していた。 口を開くことすら出来なくなってて、只々布団に顔を埋める。 「え……な……、……え?」 それは悠希も同じだったみたいで。言葉にならない言葉を、さっきから繰り返していた。 「え……ま、な?」 「嫌……だった、かな……」 ここまで来ると、いっそ行動出来た。相変わらず背中を向けたままだけれど、言う。 「迷……わ、く、だった? ご、ごめ……」 「な、なに、謝ってるんだよ」 今はどんな言葉でも、胸に突き刺さってきて。怖い。否定されるのが、突き放されるのが、怖い。そんな思いで胸中がいっぱいになる。 だから、悠希の言葉がとても怖く感じて。否定的な考えだけが頭をめぐる。 「ごめ、……ん、ね。後悔は……したく、ない、から」 「だから……」 「悠希の、さ。返事、聴かせて……」 悠希の言葉を遮りそう言った。もちろん、返事は怖い。断られるかもしれない。受け入れてもらえないかもしれない。マイナスな思考。 突き返される、その言語が怖い。 「実奈……」 ちょっと間延びするだけでも、その時間は永遠のように感じられて、どうしてこうも長い時間の中に居るのか、不安になる。 答えが怖い。布団に潜り込もうとする体を必死に押さえつけ、それで聴く準備をする。 「……俺なんかで、いいのかよ」 悠希から帰ってきたのはそんな言葉で。 「私は……ね。悠希に沢山感謝してるの。何度も、何度も助けてくれて。でもその過程で悠希以外の男の子は……怖いって、体が心が、否定するようになっちゃって。でも、悠希だけは特別だったんだよ?」 そう。特別だった。その特別を私は“普通”で片付けようとしていて。でも、 「悠希がいなくなったときに、初めてわかったの。“私は悠希が居ないとなんにも出来なくなっちゃったんだ”って。現に、外を歩くときも、悠希が居ないと怖くてダメに成っちゃった」 只々、私の思いを信じてもらうために言葉を紡ぐ。その思いを悠希は受け入れないかもしれないけれど、もう止まれない。 「だから、ね。こうして寝ているのもすっごく嬉しい。なのに、“俺なんか”なんて、言わないでよ……」 「だったら……」 悠希が口を挟んできた。その言葉はどこか刺があり、思わず萎縮する。 「だったら、さ。謝るの、やめろよ。俺はまだ答えを返してない。なのに、そんなの、実奈が勝手に結論づけちまってるじゃねぇか」 そして「俺は、」と話を続ける。 「……俺は、いや、“俺も”。好き、だよ、実奈の事が」 聴いた瞬間、私の頬を、何かが伝う。久しぶりな感覚に一瞬戸惑う。 只々嬉しかった。“好き”だと行ってもらえたことに。 悠希の言葉はそれだけでは終わらなかった。 「お前が女体化して、初めてご飯を作ってくれたとき、俺は思わずみとれてた。反則だよ。知り合いとは言え、美少女がさ、親しげに接してくれるなんて。俺が実奈の買い物に付き合ったのだって、休みたいのが目的じゃない。純粋に、手伝ってあげたい。そう思っちまったんだ。だからこそ、お前が公園で“あんな目”にあってるのが許せなかった。殺してしまおう、そうすら思えた……」 一区切りして、悠希は更に続ける。 「その後も、お前は色々と世話を焼いてくれて。ほんと、どうにかなっちゃいそうだった。いつか自分は襲っちゃうんじゃないだろうか、とか、な。最低だよな、そんなこと考えてたなんて。……いつか、告白しようとは思ってた。でも、男から告白されてどうなるんだろう、って思って。俺のことが怖くなってしまうのではないか、そんな考えだけが頭を回ってて。 だから、本当に、嬉しい。実奈が、俺のことが好きだって事がわかって、さ」 頬を伝う生暖かいそれは、何時までも止まらず、私は目を閉じていた。 ――嬉しい。 「実は、さ。今日も本当はドキドキしてたんだ。色々と、な。隣り合わせで寝るって事自体、心臓に悪すぎるんだ。だから今、俺やばいかもしれないんだよ……」 「なに……が?」 問いかける。悠希も私も、声が震えていた。 「も、元男のお前にだからこそ告げる、ぞ? ひ、引くな、よ?」 「わかった、よ。……大丈夫」 なにを言い出すのか。ゴクリと生唾を飲むその口すら震えていて。 「襲っちまいたいって……衝動に、駆られてるんだ。実奈、助けて、くれ」 「え……、ど、どうい、う」 つまり、悠希は私を襲いたいって……うぇ!? 「ゆ、悠希?」 万々歳なのだろうか? これで襲われれば、私は、いつまでも男な悠希と一緒に居られるわけで、否定する要因なんてとうに存在していなかった。 「わた、しは……その、えっち、も構わ、な……い、よ?」 体はサウナにいるかのごとく熱され、もうどこから熱を発散すればいいのかも分からなくなっていた。 そんな中、震える言葉で言う。 「ゆ、うき……」 「実奈、や、めてくれ。本当に、我慢が、出来なくなるっ……」 その声は、必死に欲望を押さえつけているのがわかる声で。 「……じゃあ、そ、その、さ。キス、だけでも、しよう?」 「実奈ッ――!」 言い終わるのが早いか、悠希は私に覆いかぶさるようにして居て。 その行為に、不思議と恐怖は無かった。 ――――――――。 ――――。 悠希の唇が、私の唇に覆いかぶさる。とうに心臓の鼓動など聞こえなくなり、耳に届くのはふたり分の呼吸だけだった。 「――はぁ……、んぅ……!」 荒い呼吸と唾液の混ざり合う水音が聞こえる度に、頭は真っ白に、なんにも考えられなくなってしまい。 「ゆぅ……きぃ……! ふぁ……!」 名前をだしただけなのに、それだけでも強い快楽が私の体を包み込む。どうしたらいいのか、わからない。 ――もっと長く……。しかし、その思いは通じず、悠希は私に覆いかぶさるような体勢をやめた。 「ぇ……、ゆぅ……き?」 「ごめん、な」 言われている意味がわからなかった。どうして、謝ってるのか。なんで謝られているのか。 「気、使わせちまってたんだろ? ……ごめん」 「なに、が……?」 頭は真っ白で、他のことを考えていることなど出来ない状況で。 言われている言葉の意味など考えもしないで、ただ快楽を求めていた。 「ごめんな、実奈……。斉藤の件だよ。アイツは女体化しなかったけど、もし……俺が女体化したらとかそういう事、考えてたんだろ?」 見抜かれていたのか? その悠希の一言で、頭の中は一気に色が付き、思考回路が正常のものへと戻った。 もし。もしも本当に私の意図を汲み取っているのだとしたら“謝っていること”についての説明が一切出来ていない――。 そんな事を考えていて。 「ど、いう……こと?」 私はまだ荒い息で訊く。 「俺が、俺が女体化してしまったら、お前はきっと自分の所為とか思うに違いない。だから、償おうとか、思ってるんだろ……」 途方も無いほど間違っている想像を聴いてしまった。 「それは、ちが……、わた、しは……」 違う! 私の話を……きちんと……。でも、それは悠希の堅い言葉に遮られて。 「どこが。普通は、告白の直後にその、行為になんて及ばないだろ」 それは、確かに悠希に女体化してほしくないって言うのも有ったけど、違う! だからハッキリ言わなければ、いけない。……いけないのに。 「俺が女体化しちまうのは、俺の所為だから。……だからお前が無理に食い止める必要とかは……」 悠希は好き勝手に言って。気に食わない。久しぶりかもしれない。 「だから、な。――そんな、辛いことすること、無いから」 私の意見を聴いていてくれていた悠希だからこそ、この発言は許せない。 「自分の体を大切に――」 「悠、希……」 悠希は止まってくれない。なら、止めるしか、無い。 「――悠希!」 喝を入れるつもりで、上半身を起こした。けど思ったより体は安定していなくて、倒れそうになった私は、思わず悠希に抱きつく形になり。 ――その瞬間、こらえていたものが溢れ出した。 ポロポロポロポロ……。目から溢れ出るそれは尽きることを知らない、無尽蔵な泉のようで、悠希のシャツを濡らし始めて。 「ま、実奈!?」 「…………ば、か」 シャツを握り発したのはそんな一言で。 「どうしたんだ、よ、ま――」 「――馬鹿ッ!」 一言発しようとする度にしゃくりがそれを邪魔する。 「う、ふぇ……ば、か! ゆぅ、きの馬鹿!」 今まで抑えていた感情が、気持ちが全てが決壊した。 「わた……しが、……どん、なに苦し、かったか! 知らないくせにッ!」 「ま、な……?」 「ど、して!? にょた、いかするの、が……誰、の所為、とか……せき、にんとか! そんなの……かんけ、い、ない!」 力任せの言葉を悠希にぶつける。 「だめ、なの? ゆ、ぅ……き」 私は悠希に問いかける。精一杯が続いているせいか、勢いも無くなってきているけれど、それでも頑張って。 「なに……が」 「……す、すきな、ひと、が、すきな……ひとに、男のまま、で居て……ほしいって思うのは……だめ、なの?」 「実奈……」 「わだ……、私、は、悠希に、女の子になって、欲し、くない、から……。だから――」 一瞬、なにが起こったのかわからなかった。ふわっとした感覚。よく似た感覚を知っていたけれど、それとは違う。 「実、奈……。ごめん、な。俺は、なんにもわかってなかったんだな……」 気がついたときには、既に腕が背中に回っていて。そうか、抱きしめられてるんだって理解した。 ――――――――。 ――――。 二対の布団の片方。そこに、仰向けに横たわる私。そして上に覆いかぶさる形の悠希がいた。 「ゆぅ……き……。キス、し……て?」 悠希に、催促する。私自身は、もうストッパーと思しきものは外れてしまっていて。恥ずかしいという感情もマヒしているに等しかった。だから、幸せを求められればそれでいい。 「……むぅ、……はぁ、んぅ……」 ゆっくりと近づいてきた悠希の柔らかい唇に、私の唇が重なった。 そして、口の隙間に、舌が侵入してくる。 悠希の舌は、口腔の上部を撫で、私の舌と絡みつき――、 「んぅ……! ふぅ……ぁ!」 ディープキスがここまで気持ちいいものとは思っていなかった。頭の中はもう、キスで一杯になってしまっていた。 「あぅ……もっと……」 舌と舌が絡みあう、水音が響き渡る。その音は部屋内だけではなく私の脳内でも反響して、ますます変な気分になる。 一旦、唇が離れる。 「平気、か?」 「う、ん……」 少し冷静になったからか、体の異常に気付いた。 股が濡れている。これが愛液って……やつ、なの、か? そのことを認識したとたん、キスだけでは物足りないという感情に駆られた。 「悠希……もっと、いろんな、ところ、を見、て……」 そう言いながら、カチカチの指を動かしてワイシャツ風の根巻きのボタンを外していく。根巻きがなくなったそこには一週間前までは無かった双丘が有り、申し分程度にそれを包みこむブラジャーが顕になった。背中に手を回し、ブラジャーのホックを外す。手慣れたものだ。かれこれ5日は着け外しをしているのだ。当然と言えた。 ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえる。 「ち、さくてごめ、な?」 思わずそんな事を言ってしまった。かろうじてBと言われた、下手をすればAになりうるこの胸のサイズだから、結構コンプレックスになってたりするんだ。 「俺は、サイズで決めたりはしないぞ?」 悠希はそう言って、私の頭を撫でた。こうやってされるのは、かなり嬉しかったりする。なんだか、とっても可愛がられている気がするんだ。 私の頭を撫でていたその腕が離れ、胸に移動する。 「ひゃぅ……んっ……」 乳房を軽く包まれただけだというのに、キス以上の気持よさが伝う。 声をこらえていることは当然ながら出来なかった。 「ふにゃぁ! ぁぅ……」 悠希に乳房を揉まれる。大きな手が、小さな胸を何度も行き来する。そのたびに体が小刻みに動いてしまって。 そして悠希が、訊いてきた。 「……ここ、触っても、いい、か?」 そう言って指さしたのは、紛れもない私の、淡い色をした乳首で。 改めて見ると小さめのそれは、私から見てもわかるほどに立っていた。 「いぃ、よ……」 「じゃあ……触、るぞ」 指先が、乳首に触れ―― 「――ひゃぁぅ! ん、はぅ……だ、めぇ……」 あまりの快感に、体がついて行けていない。心と体が離れそうになる。 「ダメだったか?」 「ちが、……あんまり、気持ち、よか、った、から」 息も絶え絶えに、否定する。 そうしないと悠希はここでやめてしまいそうな。そんな気がした。 「大丈夫、なん、だな?」 「だい、じょうぶ。もっと、おね、がい……」 一声悠希が何かを言った。聞き取れなかったが、次の瞬間、両手の指が私の乳首をつまみ、 「――――――――ッ! んぅ、は、――あぅ!」 今までで一番強い快感に、エビ反りになる。 こんなんじゃ、そう、にゅうは出来ないかも、しれない……。 そんな事を思った時だった。 ――ふと、悠希の股間に目が動いた。男の頃は、私にも付いていたアレ。二日に一回は、だしてくれと唸るどう仕様も無い物。 他人のなんてみたくもないと思っていた。けれど、相手が悠希なら、そんな気持ちは一切感じ無い。 「悠希……勃ってる、ね」 「――んなっ! そ、そりゃ勃つだろ……」 その返事に私は思わずクスっと笑う。そして、悠希が怯んでいるスキに上体を起こし、 「ねぇ……下、脱いでよ」 そう言うと、悠希は顔を真赤にさせて。 「脱がないなら……私が脱がすよ? ……男のズボンなんて、脱がすの楽ちんなんだから」 悠希が硬直してしまってるから、そう言いつつ手を伸ばす。しかしその手を掴まれて、 「い、いい! 自分で脱ぐから!」 そうして立ち上がる。 ――立ち上がると、勃起してるのがよくわかった。私の体で、興奮、してくれてるってことがわかって、嬉しい。 ズボンを脱ぐと、チラチラこちらを見ながらもパンツを下ろした。 「大きい、ね。……お、おちん、ちん」 言っていて、ものすごく恥ずかしかった。でも、それは言われた側も同じだったらしい。 「俺だけがぬぐって、ずるくない、か?」 はっとした。両者が脱がなければ、行為は成立しないんだ。そう言えば、実感はわかないけれどこれが自分に入ってくるのだっけ。そう思うと、少し怖くなる。 入るのだろうか? 結構な大きさだけれど。 ――なるようになるだろう。私はそう割り切った。 「脱がせてくれる、の?」 私が男だった頃は、脱がせてって言うシチュは結構好きだった。だから、同じかどうかはわからないけれど悠希にもそれを試す。 悠希はどうしたらいいのかわからないようで、どぎまぎしつつも、私の腰に手を伸ばす。 根巻きのゴムに触れ、横に伸ばされ、布を下にずらされる。今まで見せたことなど無かったパンツが顕になる。 そして――、 「すごく、濡れてるな」 「――い、言うなっ」 クチュ……。という音が響く。 「ひゃ……!」 「大丈夫か? ちょっと触れただけだぞ?」 分かっている。ちょっと、指先が触れただけ。それも、パンツの上から。なのにこんなに感じていて。 最初はキスですら強いと思ったのに、その快感は下に行けば行くほど強いものになっていて。 「だい、じょ、ぶ」 「……そう、か」 悠希は、パンツのゴムを、さっきと同じように掴むと“片足だけ”脱がした。 「悠希……もしかして、そういう……」 「う……」 当たりだったらしい。所謂最後まで脱がさないで途中でパンツを残しておく派なのだ。私は……ずらし派だったかな? ……私のことはどうでもいいね。 「指、挿れるぞ」 頷いて返す。恥丘を撫でるように指を移動し、その過程でエビ反りになる。 けれど、指は止まらない。 ヌルリと、指が愛液にまみれた陰部へと挿入される。 「――――――い、ぁ! ――ふぁ……んぅ、――あぅ!」 そして、一瞬指が止まる。 「その、まま、ほぐして、く、れ……」 「いい、のか? すごくキツそうだ、ぞ」 「そ、しないと、後で入ら、ない! ふぁぁ……!」 私は指が入っているだけで既にあふれんばかりの快楽に襲われているというのに、やせ我慢でそんな事を言った。 当然、指は私が指示したとおり、動きまわり。 「ん、んぁ……ぁ! ひぃぁ! や、だ」 そこで歯を食いしばる。これ以上言ってしまうと、耐えられないかもしれないから。 でも、そこで止めたことで、悠希は気付くことなくほぐし続け。 「あぅ、ひ、それ、いゃあ――!」 結局、体は心に負けてしまっていた。 「い、や、ふぁ……こわ、れ、ぁ――」 体が、心が壊れてバラバラになってしまいそうだった。イキたい。男の頃ならば、そんなにかからずイケたのに、女の今では、こんなに強い刺激でもイク事が出来ない。 それがとてもつらかった。 「実、奈! もう、俺……そろそろ……」 悠希の苦しそうな声を聴き、股間部に視線をずらす。すると、我慢汁でたらたらになって、ビクビク言っているソレが有り。 「ゆぅ、き……きて……いい、よ」 次の瞬間、何かが切れたかのように、悠希が完全に覆いかぶさり。 「挿れ……る、ぞ……」 「ん……」 先っぽが、私の所にあたる。 ――ヌルヌルしている。すっごい我慢汁だった。 「ひぅ……だい、じょ、ぶ?」 「あ、ああ……大丈夫、だ」 必死に挿入使用としている悠希がとても愛らしく見えて。 そして、挿った。 nn 「あ、ぅ……ひ、……や、ぁ!」 すぐそこの、悠希の背中に両手を回し、気づけば自ら腰を浮かして、完全に繋がろうと。 竿の部分が、徐々に私の膣に挿ってくる。 「――――――――ッ! ぁ、あぅ――ゆぅ、きぃ!」 中程まで、挿る。壊れてしまいそうな体で、がっしりと悠希に捕まる。そして互いに腰が動き。 「あっ、あぁああああ、ひぃ――壊れ、やぅ! ――壊れ、る! うぁぁ!」 「ま、なっ! お、俺……も、う」 徐々にピストン運動は激しくなり。腰が打ち合う音と、愛液と我慢汁の水音、荒い息、喘ぎ声が最高に感度を高めて。 「いッ――、ゆ、……き! い、イク、いっちゃう、よぉ、助け、壊れ――」 「実奈! ま、な!」 絶頂の最中からは、よく覚えていなかった。
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595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/17(火) 22 24 53.71 ID AqCPM3nl0 ここでキャラまとめ 幸 なにをしてても幸せ。幸運。カレーとあんまん大好き 男 幸の彼氏?時々難しいことを考える 友 男と幸の友達。ロリコン。おばか。NEETとフラグ? 薄幸 幸とは正反対。でも幸と男の笑顔を見ると幸せになる 幸妹 幸の妹。天才でクール。友の事を嫌ってる 適当につくった 後は皆で付け足しといてくれw
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我が家では料理担当は旦那なのですが、日々仕事から疲れて 帰ってきてから料理を作ってもらうので、頭が下がるばかりです。 勿論、私も時々作るのですが、旦那の料理の味にはかなり負けます。 旦那も料理が趣味と言うぐらい好きなので疲れているのにも 関わらず作ってくれます。 その代わりに、料理以外の家事は全て私が担当しています。 さて、今夜の晩御飯は、美味しいランプ肉のステーキ丼でした。 ランプ肉って筋っぽくって硬いイメージがあったのですが、 かなり柔らかくてジューシーで美味しくて感動しました。 ステーキ丼の醤油ダレがご飯にしみて、より一層食欲が増します。 添え物は肉汁で炒めたもやしとししとうです。 お肉だけじゃなくて野菜もしっかり摂れるので大満足でした。 毎晩、旦那のおかげで美味しいご飯を頂けて、 しみじみと幸せだなぁと実感しました。 日々感謝を忘れないでいたいですね。
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幸せのかたち あさき BASIC Level 3 BPM 119 Notes 190 实际BPM 238 1 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 2 口口口口 |①---| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 3 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 4 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 5 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 6 口口口口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 7 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 8 口口口口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 9 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| 口口①口 |----| 10 口口口口 |①---| 口②①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 11 口②①口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 12 ①口口① |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 13 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 |②---| 口②口口 |----| 14 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 15 口口口① |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口②口 |----| 16 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 17 ①口口口 |①---| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 18 口①①口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 19 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 20 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 21 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 22 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口①①口 |----| 23 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| ①口口口 |----| 24 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 25 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口①口口 |①---| 口口口口 |----| 26 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 27 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| ①口口口 |----| 28 口口口② |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 29 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 30 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 31 口口口口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 32 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口① |----| 口口口口 |----| 33 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 34 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| ①口口① |----| 35 口口口口 |①---| 口②口口 |----| 口口①口 |②---| 口口口口 |----| 36 口②①口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 37 口口口口 |①---| 口口①口 |②---| 口②口口 |③---| 口④③口 |④---| 38 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口① |----| 口口口口 |----| 39 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 40 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 41 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |①---| 口①口口 |----| 42 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②①口 |②---| 口口口口 |----| 43 口口口口 |①---| 口②①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 44 口口①口 |①---| 口口②口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 45 口①口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 46 口口口口 |①---| ①口口口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 47 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 48 口口口口 |①---| 口口口① |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 49 口②口口 |①---| 口①口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 50 口口②口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 51 口口口口 |①---| ①口口口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 52 口口口口 |①---| 口口口① |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 53 口口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 54 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口②口口 |②---| 口口口口 |----| 55 口口口① |①---| 口口②口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 56 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①口口 |②---| ②口口口 |----| 57 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| 口口①口 |----| 58 口口口口 |①---| ①口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 59 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口① |----| 口口口口 |----| 60 ①①①① |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 61 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 62 口口口口 |①---| ①①①① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 63 ①口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 64 口口口口 |①---| 口①口口 |----| 口口②口 |②---| 口口口口 |----| 65 ①口口口 |①---| 口②口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 66 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 67 口口口口 |①---| 口口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 68 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 69 口①口口 |----| 口②口口 |①---| 口口③口 |②---| 口口口口 |③---| 70 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口①口 |----| 71 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口口 |----| 口①口口 |----| 72 口口口① |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 73 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ②口口② |②---| ①口口① |----| 74 ①①①① |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 75 口口口口 |----| 口口口口 |----| ①口口口 |①---| 口①口口 |----| 76 口口口口 |①---| 口口口① |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 77 ①口口口 |①---| 口①口口 |----| 口②口口 |②---| 口口口口 |----| 78 口口口② |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 79 口口口口 |①---| 口①口口 |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 80 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 81 口口口口 |①---| 口②口口 |----| 口口①口 |②---| 口口口口 |----| 82 ①口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| 口口口口 |----| 83 口口口② |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 84 口口口口 |①---| 口①口口 |----| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 85 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口①口口 |----| 口口口口 |----| 86 口口口口 |①---| ①口②① |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 87 ①②口① |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 88 口口口口 |①---| ①口②① |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 89 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①②②① |②---| 口口口口 |----| 90 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 口①②口 |----| 91 口口口口 |①---| 口口②口 |----| 口①口口 |②---| 口口口口 |----| 92 口①口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 93 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 94 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口① |----| ②②②② |--②-| 95 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 96 口口口口 |①---| 口①②口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |--②-| 97 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 98 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口②口 |②---| 口①口口 |----| 99 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口②口口 |②---| 口口①口 |----| 100 口口口口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 101 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 102 口口口口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 103 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①口口① |----| 口口口口 |----|
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2892.html
とある人間の里にある小さな小屋。そこに一匹のドスまりさがいた。 小屋は中にドス以外の何も見当たらず、入り口の戸すらも無い。正確にはドスの正面方向にあるはずの壁そのものが無い。ドスパークで消し飛ばしてしまったためだ。 ドスの下半身、人間の顔で言えば顎から下に当たる部分は太く大きな鎖で何重にも縛られており移動は完全に封じられている。 事の起こりは一ヶ月前だった。 春になり冬眠から明けたドスを、突然に人間の群れが襲った。 人間はゆっくりにとって天敵の一つとも言える。が、自分ならば話は別。そうドスは思っていた。人間なんていくらかかって来ようが返り討ちにする自信があった。 ところが人間達は決してドスの正面には回らず、遠く間合いを離して辛子の塗られた鉄矢を執拗に打ち込んでくる。 スパークを放っても当たらず、踏み潰してやろうにも相手は近づいてこない。冬眠があけたばかりで体力が充分でなかったことも災いした。 力では劣ってるはず、絶対に負けるはずのない。そう思っていた人間。 そんな人間相手に結局、一人も倒せなかったどころかカスリ傷の一つすらつけられずドスは囚われの身となった。 人間の真の恐ろしさはその知恵と統率力。ドスはそのことを思い知らされた。 そうして一ヶ月の間、ドスはこうして小屋に囚われている。 初めの内はまだ幾分か力が残っていたということもあり、体を揺らし、大声をあげ、スパークを放ちドスは暴れた。 しかし小屋には誰も訪れない。 誰も訪れないということは即ち、食べ物も手に入らないということ。 何せドス自身は移動を封じられているのだ。舌の伸ばせる範囲、と言うよりそもそも小屋の中には何物も置かれてはいない。 虫か鼠かでもまぎれ込んでくれればそれを捕らえることもできたろうが、おそらくは駆除の薬でも仕込んであるのだろう、ただの一匹すら見られない。 結局ドスは飲まず食わずのままでただ耐える以外、何もできはしなかった。 それが一ヶ月、である。しかも捕まったのは冬眠明けで空腹の時。このような状況下、普通のゆっくりであればとうに餓死している。ドスだからこそ耐えられたのだ。 だがそれももう限界。意識が朦朧として気を失おうとするたびに、いやこのままここで眠ってしまえばもう二度と目が覚めないかもしれない、そんな恐怖に襲われ必死に目を開ける。 そうしてそのせいで余計に体力を消耗し、また意識が薄らいでいく。そんな繰り返し。 もう自分はダメかもしれない。そう覚悟したある日。 「食事だぞ」 一月ぶりに他者の声をドスは聞いた。 ○○○ ★★★ それからドスの生活は一変した。 相変わらず下半身は頑丈な鎖に覆われており自分で動くことはできない。だがもう食事に困ることはない。大勢の人間がドスの世話をしてくれるのだ。 朝昼晩、三食決まった時間に出てくるのはもちろんのこと、ドスがおなかがすいたと言えばいつでも沢山の食事を人間が持ってきてくれた。 それだけではない。暑い時にはドスの体を冷たい水に浸した布でふいてくれる。扇でもって風を起こして当ててくれる。寒いと言えば今度は上等な毛布が出てくる。 何もすることがなく暇だと言えば、優しそうな女の人達が来て一緒に歌を唄ってくれる。色々なお話も聞かせてくれる。 それもただ単に面白いだけのお話のみならず、ゆっくりにはとても思いつかない人間ならではの餌の獲り方など、様々な実用的な知識も聞かせ教えてくれた。 寝る前と起きた後には櫛で髪を梳いてくれた。帽子が少しでも汚れれば綺麗に洗ってくれる。 自分で自由に動けないのは確かに辛い。けれどもそれを除けばドスは、人間の里にいながらとてもゆっくりとした時間を過ごすことができた。 そうして時は流れ、季節は春から夏へ、夏から秋へと移り変わり。 「ゆっゆーっ!」 冬ももう目前の寒く暗い空の下に元気なドスの声が響いた。一体何ヶ月ぶりか、ドスはその戒めを解かれ、自身の力で動き回ることのできる幸せを噛み締めていた。 そんなドスに向けて、里長である初老の男性が寂しそうな顔で声をかけた。 「あなたとは今日、ここでお別れです」 「ゆっ?」 何を言われたのかわからずに体を傾けて疑問の意を見せるドス。里長は続ける。 「あなたはこれから里を出て、そうして森に戻らねばならないのです」 「ゆっ!? なんで? ドスはもっと、にんげんさんたちといっしょにここでくらしたいよ!」 そんなドスの言葉に、けれど里長は首を横に振って応じる。 「なんで? なんでっ! もっともっと、ここでゆっくりし――」 「もしそれを望むならっ」 ドスの言葉を強い口調で遮る里長。 「……里にいたいと言うのなら、その時はまた、あなたの体を鎖で繋ぎとめねばならない。自由を奪わねばならない。 良いのですか? それでも」 「ゆっ、うぅ〜……」 そんなことを言われてはもう、ドスは黙るしかなかった。 たくさんの人間達に世話をされる生活。何の足りぬ物もない満ち足りた、ゆっくりした生活。ただ一つ、自分で自由に動き回れないということを除けば。 けれどもその『ただ一つ』こそが、元々が野で生きてきたドスにとっては非常に辛いことであったのも確かなのだ。 なればやはり、ここは言われた通りに里を出て森に帰るべきなのかもしれない。だが。 「でも、でもぅ……。もうすぐふゆだし……」 暗い空を見上げて不安げな声を出すドス。それを見て、里長は穏やかに微笑みかけた。そうしてその頭を優しくなでながら言う。 「大丈夫ですよ。 ここでの生活であなたの体は以前にも増して大きく立派になった。効率の良い食べ物の獲り方だって教えました。 今のあなただったら大丈夫、ちゃんと冬を越せますよ」 「ゆっ。 そ、そうだね……!」 里長の言葉に、ドスは心を決めた。 「にんげんさんっ、いままでおせわになりましたっ!」 体をグニャリと前方に折り曲げ感謝の言葉を伝える。 「さようなら。どうか、どうか末永くお元気で」 手を振る里長に背を向けドスは森へと帰っていった。 ☆☆☆ ☆☆☆ 「ぶじだったんだね、ドス!」 里を出たドス。その前に無数のゆっくり達が姿を見せた。それはドスの率いていた群れのゆっくりであった。 冬眠明けのドスが人間に捕らえられたそのすぐ後、何とかしてドスを助けようと、まずは群れのサブリーダーであるれいむとまりさのつがいが里に侵入した。 だが二匹とも戻っては来なかった。 その後も多くのゆっくり達が仲間の様子を探ろうと里に忍び込んだ。 脆弱なれど繁殖力は高く、数だけは大量にいるゆっくりである。それこそ毎日毎日、何組ものゆっくりが里に向かった。 そうして結局、誰一匹として帰っては来なかった。 もはや打つ手はない。ドスのことは諦めるしか。いつしかそんな空気が群れの中に漂うようになっていった。 けれども今ここにドスは帰ってきたのだ。群れはリーダーの帰還に湧いた。 「それにしても、さすがはドスだね」 歓喜の輪の中、一匹のれいむが言った。 「にんげんさんをどれいにしちゃうなんて!」 人間に捕まったドス。一体里でどんなにか酷い虐待を受けていたことだろうか。 そう思っていたところが、帰ってきたその姿は傷一つ無いどころか以前にも増して大きく立派になっている。帽子も綺麗だ。 これは即ち、ドスは人間の里で非常にゆっくりした生活を送っていたということを意味するのである。 それに先ほどのぞき見た里の様子、人間がドスに対し優しく穏やかな言葉と表情で別れを告げていた。 こうした事実からゆっくり達の餡子は判断したのだ。 捕まったドスはその力でもって逆に人間達を奴隷にし、そうしてとてもゆっくりとした時間を満喫していたのだと。 「すごいぜドス! ぐずでまぬけなにんげんなんかめじゃないぜ!」 「それにこのおおきくてたくましいからだ。とってもとかいてきでステキだわ!」 「むきゅう、これならもしほかのむれのドスとケンカになっても、よゆうでかてそうね」 群れのゆっくり達は口々にとても強くてゆっくりした自分達のリーダーを褒め称える。 けれどもそんな様子を前に、ドスはただぼうっとした顔を見せているだけ。 「おなか、すいたなぁ」 ドスが呟いた。 「ゆっ? そうだね」 ドスのことばにれいむが反応する。 もう冬も間近のこの時期、しかしドス救出に躍起になっていたこの群れは未だに冬篭りの準備に取りかかりさえしていなかった。 野生のゆっくりにとって、これは本来ならば致命的とも言える事態。普通の方法で餌を集めていてはもう間に合わず、冬を越せずに群れの壊滅は免れない。 けれどこのゆっくり達はとてもゆっくりとしていた。少しも慌ててなどいなかった。 だって、自分達には最強無敵のリーダーがいるのだから! 「ドス、にんげんのさとにせめこもうぜ!」 若いまりさが気勢を上げた。それに呼応して周りのゆっくり達も騒ぎ始める。 「ゆっ! そうだね! どれいのにんげんさんたちに、れいむたちのごはんをよういしてもらおうねっ!」 「おウチもよういしてもらわなきゃ。いなかくさいのはダメよ。わたしにふさわしいとかいてきでアーバンなおウチでなきゃ!」 「わたしはごほんがほしいわ。にんげんさんのさとならきっと、たくさんのごほんがあるわよね」 人間を奴隷にしたウチのリーダー。並のドスよりも大きくて強いリーダー。もしかしたら妖怪と戦いになったって。 群れのゆっくり達は浮かれていた。自分達の群れは今、幻想郷で最強のゆっくり集団となったのだ。 手始めにここら一帯、いつかは幻想郷全土を自分達のゆっくりプレイスにしてやる! 「あ〜〜」 野望に沸き立つゆっくり達。 けれどもドスは答えない。ただ虚ろな目で奇妙に間延びした声を上げながら、騒ぎ立てるゆっくり達を見下ろしている。 やがて。 「いただき、まぁす」 「ゆっ?」 ドスはゆっくりとその大きな口を開いた。 ●●● ○○○ 「食事だぞ」 一月ぶりに他者の声をドスは聞いた。 声の主は若い男。彼は。 「ゆっ! れいむはなんにもしてないよ! さっさとりかいしてね! りかいしたらさっさとここからだしてね!」 「いまならみのがしてやるぜ! だからさっさとまりさたちのゆうことをきいて、ここからだすんだぜ!」 蓋のされた水槽を持っていた。中にはれいむとまりさが一匹ずつ。 二匹はドスが率いていた群れのサブリーダーであり、捕まったリーダーを助けるために人間の里へと侵入した。 しかし所詮は餡子脳。 二匹はたまたま見かけた民家、その開け放たれた窓から流れる良い匂いに釣られて侵入、机の上に並べてあった食べ物を食い散らかした。 その後、満腹になった二匹は、あろうことか逃げ出しもせずにその場で眠りこけるという、野にいきるものとしてあり得ないレベルの醜態をさらす。 ちょっとした用で部屋を空にしていた家の主が戻ってきて、驚きの声を上げたのを聞いてようやく目を覚ます。そうしてお決まりのおウチ宣言。 当然のごとくそんなものが聞き入れられることなどなく、二匹は捕まって今日まで狭い水槽に閉じ込められ生かされてきた。 「ゆっ、ドス!?」 男は水槽をドスの前に置く。リーダーの存在に気付いた二匹が声を上げた。 「ドスッ! たすけにきたんだぜ! だからさっさとこのにんげんをやっつけて、まりさたちをたすけるんだぜ!」 何か文章としておかしなことを口走るまりさ。だがドスは答えない。 「ゆっくりしてないでさっさとするんだぜ! ドスパークだぜっ!」 身勝手なことをわめき立てるまりさだが、ドスは一向に答えない。答えられない。 クズ野菜とは言え食べ物を与えられ生かされてきた二匹とは違い、ドスは一月もの間何も口にしていないのだ。スパークを打つ力どころか、声を上げることもできはしない。 そうした事情は知らぬ二匹ではあったが、それでも今のドス、やつれしぼんだ体に太く頑丈に絡みつく鎖、その様子を見れば大体の状況は理解できるはず。 にも関わらず、れいむもまりさも我が身のことしか考えずに理不尽な言葉を叫び続ける。 「なんでゆっくりしてるの? ドスはれいむたちのリーダーなんだよ!? れいむたちをたすけるぎむがあるんだよっ!?」 ドスは動かない。動けない。 「まったく、やくにたたないリーダーだぜ! こんなやくたたずのリーダーはさっさとしぬべきだぜっ!」 騒ぎ立てる二匹の上、男が水槽の蓋を取った。そうしてれいむをむんずとつかみ上げる。 「ゆゆっ!?」 男の顔の高さまで持ち上げられるれいむ。 「おそらをとんでるみた――」 お決まりのセリフを言い切る間も無く。 がぶりっ。 「ゆっぎゃあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」 男の口がれいむの頬を齧り切った。 「おぎょっ、ぎょ、おぎょおぼぼぼ!」 一瞬で体の三分の一を失ったれいむ。激痛に顔は歪み、露になった口内では舌が痙攣し言葉にもならぬ呻き声を吐き出す。 「やべへっ、やべ、えいふをはべないでっ!」 もはやまともに動かすことも適わぬその口を、それでも必死に回して助けを懇願するれいむ。 だが男はそんな言葉にまるで耳を貸さず。 「うっめ!」 「ぎょわいへ!?」 齧る。 「うっめ!!」 「ゆぎゅぶぉぎゅ!!」 食す。 「これめっちゃうっめッ!!」 「ぎょ……ぼ……ぶぶぷププププ――」 歓喜の叫びを上げながられいむの体を貪っていく。 「むーしゃむーしゃ」 幸せそうな笑顔でゆっくりと口を動かす男。元々大きくもないれいむの体は、断末魔らしい断末魔を上げることすらできずにこの世から消え去った。 「しあわせー♪」 口からリボンを吐き出し、そうして男は満足げに息をつく。 「ゆああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――ッッ!!??」 伴侶の無残な最期を目の当たりにして、まりさの中に込み上げてきたのは怒りでも悲しみでもなく、ただただ恐怖のみであった。 「ゆるじでぐだざい゛ー! なんでもゆうごどぎぎまずがらっ! づよぐでがじごいにんげんざま、どうが、どうがまりざだげはだずげ――!?」 男はその言葉には何一つ反応を示さず無言のままでまりさを掴み。 「ゆぎびひいいィィィイ!?」 その底部、ゆっくりのいわば足に当たる部分を齧りとった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――ッ!? まりざのあ゛んよがああああ!!」 焼けるような痛みの中でまりさは呪った。自分は何も悪いことはしていないというのに、何でこんな理不尽な目にあわねばならないのか。 れいむだ。れいむが食べ物に釣られたせいで、バカみたいに居眠りこいたせいで、だから捕まったんだ。そう、まりさは死んだ伴侶を呪う・ それにこのドス。リーダーのくせにあっさり人間なんかに捕まって、今も自分だけゆっくりして助けてくれない。そう、まりさはドスを呪った。 「……ゆっ?」 持ち上げられていたまりさの体が不意にドスの前へと下ろされた。 一体何が起こったのか。目を白黒させているまりさをよそに男は小屋から出て行ってしまった。 「ゆ……。 ――ゆへっ」 なぜだかわからないが自分は助かったのだ。そう理解したまりさ。思わず歪んだ口から笑い声がもれる。 「ゆへっへっへっへっ。やっぱにんげんはどじでおろかでまぬけだぜっ!」 数十秒前の命乞いの言葉にあった人間への評価をさっさと180度反転させて、その愚行を嘲笑う。 とは言え今の状況、人間はいなくなったものの底部が齧られ、このまま独力で逃げ出すのは不可能。 下手に動けば餡子がもれ、せっかく拾った命をどぶに捨てる羽目になりかねない。 「ドス、ドスッ!」 まりさは目の前のドスに向かって叫ぶ。自身の力で動けないのならドスに助けてもらえば良いだけのこと。そう思って声を上げる。 ドスのやせ細った体だとか、動きを封じる鎖だとか、そんなものは一切考慮に入れずただ自分の身の安全だけを考えて叫び続ける。 「ドス! あのにんげんがかえってくるまえに、さっさとまりさをたすけてもりへかえるんだぜ!」 ドスは答えない。 「ドス! なにゆっくりしてるんだぜ!? はやくだぜ! きこえないのかだぜッ!?」 その通り。ドスにはもう聞こえていなかった。体力の消耗が激しすぎるのだ。目もほとんど見えなくなっている。 目の前にあるモノが何なのか、それが何を言ってるのか、耳も目ももうまともに働かず、餡子脳も判断思考の力を失いかけている。 「――――! ――――っ!!」 ここにあるのはなんなのだろう。ドスにはもうわからない。 けれども先ほど、薄れゆく視覚と聴覚とが捉えた光景と音。 幸せそうにナニかを頬張る男の姿、そうして喜びと満足とを乗せたあの明るい声。 そうか、そうなのか。ドスはゆっくり理解した。 目の前のコレは、さっきのアレなのだ。 「ゆ?」 少し調子の外れたまりさの声。目の前のドスが口を開け、その舌を伸ばしてきたのだ。 ノロマなドスめ、やっと動いてくれたか。けれどもこれで。まりさは思った。これで自分は助かる、と。 ★★★ ●●● ゆっくりにはとても思いつかない人間ならではの餌の獲り方。 それを覚えたドスが野に帰って後、この里ではそれまで日に何度も発生していたゆっくりによる田畑や家屋への被害がパタリと無くなった。 そうして里の人間達は皆、末永く幸せに暮らしたと言う。 めでたし、めでたし。 (作:おっ゜て)
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はぁ、はぁ、、、、 ダメだ。久々すぎて、ちょっと、、、ヤバい、かも。。 …のっち、、助けて。 自然と、のっちに連絡をとっていた。 ずいぶんと、弱くなっちゃったな。 昔は、ひとりで、やり過ごせたのに・・・ けど、 それで、よかったんだよ、ね? ゆかの雰囲気がいつもと違うから のっちは、大慌てでやってきた。 うずくまるゆかを見つけて 「どしたん!?大丈夫?」て。 「うん・・」 「えっと、じゃ、とりあえず、のっちとこおいで?」 ごめん、少し遠いけど。 そう言って、ゆかを抱えるようにして。 のっちのうちは、とても静かなとこにあった。 寂しいくらい、静かなとこ。 「…こんな、はずれに住んでたん、だ?」 「あ、うん」 はい、、そう言って、あったかいミルクを出してくれた。 「不便じゃない?」 「まぁ、、、ね」 けど、静かなほうがいいんだ、、、て。 「それより、大丈夫?」 「…うん、だいぶ落ち着いた、ありがと」 「…なんか、あったの?」 「、、、うん、久々に、ヤな仕事、だったんだ」 今日の対象は、子どもだった。 まだまだ、幼い。病気だった、、て。 ねぇ、、、どうして? なにもしなくても、奪われていく命が、ある。 今もまだ、母親の泣き声が、耳を離れない。 すると、のっちは すっと、腕を伸ばして やさしい手つきで、ゆかの耳を覆った。 「?」 しっ、黙って? そう、大きな瞳で合図したかと思うと ふわっ。 すごくやさしい、音に包まれた。 今まで聞いた、どんなオトよりも、やさしくて。 「・・・ね?」 「ん?」 「いま、の、、なに?」 「のっちが、今まで聴いた中で、一番やわらかでやさしいオト」 「・・・」 「…聴こえ、た?」 「…うん」 「うまく再現できたか、わかんないけどねぇ」 そんなことないよ。 なんて、実際はどんなのだったかなんて、ゆかにはわかんないけど 今のは、ゆかにとって、トクベツに響いた。 さっきまでの、もやもやが どっかに吹き飛んでいった。 ココロがなんだかあったかい。 身動きできない、ゆかの目の前で 「あれ・・」 そう言って、のっちはソファに崩れていった。 「どうしたの!?」 「あぁ、、、久々に慣れないことしたから、ちょっと眩暈」 「はっ!?なにしてんの!?」 「えぇ、そこ怒られるとこ?」 じゃない。そうじゃないけど・・・ 「かっしーの笑顔、見たかったから」 「…ぁりが、と・・・」 消え入りそうな声で、呟いた 恥ずかしがりなゆかの、初めて素直になったホンネ。 再び、のっちの両腕が伸びてきて ん?また、かな? なんて思っている、と ちゅっ。 キスされた。 「…っ、ちょっ!なにすんの!?」 「え、キス?」 「いきなり!?」 「だって、していい?て聞いたら、ダメって言うっしょ?」 「当たり前じゃん!?」 「だから」 だから、、て! 初めてじゃないのに パニックになるほど、焦ったゆか。 「ヤだった?」 ふるふると、首を振ることしかできなかった。 じゃ、も一回。 そう言って、また 唇と唇が重なった。 恥ずかしくて、視線を合わせられなくて。 けど、ちらっと盗み見した、あなたの笑顔は 最高に、幸せそうで それだけで、ゆかは もっともっと、幸せになれたんだ。 大好きな人の笑顔が、これほど幸せをくれるなんて。 ねぇ、ゆかは? ちゃんと、幸せだって、伝えられたのかな? うまく、笑えてた? ずっと、確かめたかったこと。 けどもう、聞けない、こと。
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通称 ティファニー 性別 女性 年齢 不明(女子高生) 出身 名古屋らしい 幸せスレ発足は、このティファニーによってもたらせれたと言ってもいい 好きな男性の事を、電車男に相談したいと言った彼女?は さまざまな椰子を呼び寄せる事になった。
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四つ葉<基本スペック> ハンドル名 四つ葉 ◆zlxhf//J0E (悠) 年齢 24歳 出没時間 ほぼ 趣味 グルメ、分野問わず、広く浅く無差別にあります。後、人間観察 特技 不明 性別 男 出身 関東 似てる芸能人 不明 備考 ガンダムが好き Mっ気がある 携帯から&初心者カキコ 粘着な椰子にまとわり憑かれているのでしか? はい(^^)ゝ気に入ったって所で付けたいと考えてたんで! 女を感じなかったって言ったら嘘ですが ただ俺が幼なじみを意識するとヘタレなのは 付き合いたいです!と…(´ω`)後は、タイミング…ですよね。 今俺に出来る事は、告白する!後悔は、しないよ! 一緒にカキコ出来たら●^□^●いいな♪ (//ω//)止められない衝動に駆り立てられ 雷様最高゜+。 .゜ヽ(*´∀`)ノ゜. 。+ あっチャンスって腰に手を…やろうとしたら押し倒され… 風邪引いたみたいなんで病院へ連れて行きます。 まだノート半分しか書き上げてないので 結婚…前向きに(*´▽`*)です。 (////)仲良くしたので戻ってきたですw 四つ葉氏の謎 四つ葉氏を紐解く上で、ある不思議がうまれる 彼は幸せスレに現れる、少し以前から忠氏や萌え女氏を知っていたようなのだ。 ゆえに、検証したところ、こちらのスレをROMしていたと思われる。 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/otaku/1169874777/l50 http //love5.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1170585590/ なお直接的な、幸せスレとの関連性がない為、このスレは我々は編集しない。