約 27,085 件
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/272.html
解放時評合評会(十一月二十三日夜) 高橋亀吉、青野季吉、宮崎龍介、石川準十郎、中西伊之助、望月百合、高津正道、山内房吉、山崎今朝彌、推名速記 無産党の党費、富士紡の争議 ◇解放時事問題合評会は魔の会である。前回には責任者の岡君が倒れ今尚病床に皮肉を歎じ、今回は翌日速記者が電報で呼戻され家族が遂々死んだ。お蔭で今度も亦記事が載せられない。幸ひ望月女史の「党費問題合評会拝見記」と赤松君の横槍「川崎争議の厳重批判」があつたからソレへ少々注釈弁解を加へ以て責を塞ぐ。来年は--愈々鬼が笑い魔が怒つて誰か死なねばよいが。尚ほ魔の会には魔がサすものと見へ、二十三日が二十五日、午後五時正開が公開と新聞に誤報され、ブルドツクは廿五日警官に取巻かれ、熱心家は無駄足を踏ませられ誠に気の毒をして申訳がなかつた。 ○ ◇先づ自分の事だ。望月さんの、僕が云つたといふ安部さんの逸話は、安部さんが憤る処か年にも臆せず白髪を撫でて、徹夜若い人達の猥談を熱心に傾聴したといふだけの話だ。誤解のないよう茲に「敬意を表して」却て書く事にする。 ◇「所謂共産党」の陰謀談もあるはあつたが高津君も青野君も其話には仲間入りをしなかつた。しかし高橋君の追出方がヒドかつたと云ふ結論には同感だつたと記憶する。高橋君も強ち共産党の陰謀とは云はなかつたが、中西君が腕を捲り石川君か憤慨して話が発展し、高橋君も遂々、打角「解放」で無産階級道徳確立問題を提供した時余程書かふかと思つたが又考へ直して中止したが、今考へれば後悔するとか結局よかつたとか白状する段取になつたのだ。此外雑談に移り速記中止掲載禁止となつてからの事は洩らせない。 ○ ◇川崎の富士紡争議批判は其晩偶然其処に評議会のビラがあつたので突然議題となつた。議事は総同盟の要求は正当であるか、評議会が此際かかるビラを撒くは許さるべきか、と云ふ二段に別けて進行した。第一段は中西君一人で議論を闘はし、現今の繊維工場相手では萬止むを得まいと云ふ結論に達した。第二段は字句の末で僕が評議会の弁護を試みたか成立たず。石川君の中傷撹乱の外何物でもないビラだと云ふ論と、中西君の罷業の際の決死的敏感的心理状態論とが圧倒的大勢を制して、評議会のよいと云ふ者は一人もなかつた。併し、口々に総同盟も従来やつて来た手で、一旦地位を換ゆればやり兼ねまいと云ふ者も中々あつた。(山崎) <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正し、旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『解放』(解放社)第5巻1号別冊120頁(大正15年(1926年)1月1日発行)>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/139.html
序文 明後日中に刷り上げるから今日中に序文を書き送れと、発行所よりの電話。今日は何うしても手が離されぬから明日の日光紅葉狩り(も一寸仰山だが)を止して、と、一日の猶予を願ひ、偖愈々今日となつて見ると。人は来る用事は出来る。オマケに、洋式生活改善の第一歩として、私案大掃除を思ひ立つた当日の事とて、僕はペンを持て、室をアチコチ逃げ廻り気も心も更に落付かず、イクラ考へても、良い甘い、変つた奇抜の名案が出て来ない。依て思ひ切つて極平凡で其代り極無難の凡例でも書いて序文の代りとする事に決めた。 一、書名は発行の仲介人たる堺利彦君のお好とあつて『弁護士大安売』と極まるらしい、僕は余り好まぬが、ト云ふて外に之れ以上の良い名が付けられなんだ。著者の肩書は、総裁、総長、博士、所長などと、余り不真面目にならぬ様アツサリ、山崎伯爵疳作集、上の方へ、平民大学昇格記念出版とでもして呉れと申込んでは置いた。 一、本書は大体第(一)編は自分の経歴に関するもの、第(二)編は広告文や欄外記事や埋草等を集めたもの、第(三)編は雑文集とでも謂ふべきか、第(四)編は裁判所に提出したる法律文書式実例と云つた様のもの、第(五)編は聊か真面目の法律研究論文、第(六)編は法曹月旦、第(七)編は他人が自分の事に就て書いたもの即ち付録的のものである。 一、本書は疑もなく文集ではあるが、決して売文集ではない。従て如何なる点より論じても詐欺取財や不当利得にはならない。がコレが金になる事や、人が買つて読む事など考へると自分乍ら赤面したくなつたり、抜取つたりしたくなる文が沢山あるが、今更仕方がないと云ふから其儘にして置いた。 一、書中、今読んで見ると自分ながら解からぬ所が沢山ある、他人が読んでは尚更解らぬ事と思ふ。その一ツの理由は、此文集は主として自分の編集した「平民法律」「東京法律」「月報」等の雑誌 に掲載した文を集めたのだが、編集者たる『無産社』の中曽根源和君が、只類別にのみ重きを置き(尤も類別にも可なり文句はあるが)時代と次第を全然無視して、大正三年ものと大正十年ものとを並べたり、甲の下段説明を乙の欄外説明と取り違へたり、した事にある。 一、文、其れ自体解かり難き処ある弁解としては。自分の雑誌に自分が書いたもの故、自然楽屋落が多い事、雑誌文故行数に制限された事、他人又は自分の文章を題として書いた文が多き事、保証金を積んだ雑誌だか積まぬ雑誌だか解からぬ様に書かなければならなかつた、事等を数へて置く。 一、此本は大に売れると云ふ八卦が出たとて本屋の主人大に意気込んでる由、ソレで僕も大に安心した。売れるも八卦のセイなら売れなんでも本のセイではない。併し僕も心から大に売れん事を希ふ。 大正十年十一月十三日高橋是清に大命降下の時 山崎今朝彌 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/42.html
急告 敢て全国の文士並に著作家諸君に謹告仕候。私事今回不図も出版狂某成金氏の庇護を蒙り幾分か貧乏文士後援の気味を差加へ、損害は総て拙者損、費用は一切当方持、利益は全部貴殿遣りにて平民叢書刊行相催し度聊か其計画考案中に有之候。就ては其内容体裁代価発行売捌時期其他一切の方法に付き御気付の御高見見当り候はば是非無代にて秘密御漏洩下され間敷哉幾重にも奉願上候。尤も小生は此際百円以下の範囲内に於て必らず一人又は数人に薄謝を懸賞するの権利を有し候。 尚御賛成の上御出品の光栄に浴するを得候はば豈独り国家の為のみならんと存じ不申候。 大正六年十月一日 山崎今朝彌 謹告 ■本誌購読料に関して間接に直接に、明白に暗黙に段々と承諾を得又は申込を受けた処へ本月からボツボツ集金郵便を出しますから御承知置きを願ひます。 ■送付を再三断つたのに未だ雑誌を送るは不都合なりとの小言を頂戴する事がありますが、拒絶に拘らず無断送付するのは広告の為めですから不悪御取留置を願ひます。 ■拒絶には態々葉書を失費して下さらずとも、只雑誌を突返し被下ば沢山であります。 ■本誌は自家広告の為配りたい処だけへ配りたい時だけ勝手に送らなんだり仕度いのですが、今更発送を差控へるは何んだか其人を余り重く見ぬ様に思はれはせぬかとの懸念もあり、又権利なくして、発行日が遅れてさへも文句を云ふ者もあり旁々、権利義務の関係、就中知人間に於て、頗る不明瞭故、此際断然其関係を明に致し度いと思ひます、御承知置を願ひます。 本誌責任者 山崎今朝彌 社告 ◎月刊『平民法律』を出す処でしたが、保証金の都合と第三種郵便物認可との都合で、今回は御覧の通り『生活の力』の臨時増刊『平民法律』で間に合せました。次号からは毎月一日月刊『平民法律』を間違なく出します。 ◎此の『平民法律』は偽物です、従て内容は皆自家用広告のみです、今後真正の『平民法律』は(一)外国種の翻訳物(二)平民の観たる法律、裁判の批評特に事実の批評(三)必ず平民の為になつて屹度玄人の参考にもなる事実の報告、論評等を載せ、之れを本誌の特色とします。尤も之れは私の理想です、理想通り実現する理屈もなく又私の主幹で五銭の雑誌が、何で立派なものが出来る『べら棒』もありません、此辺は宜敷御承知を願度い。 ◎代価は見本五銭一年分五十銭ですが送金は当分見合せて下さい、途中で止めでもすれば代は貰はぬ積りです、其代り必ず間接又は直接に口でなり、電話でなり、端書、手紙、伝言、電報(マサカ)等にて雑誌を送れと云ふ意思を表して下さい、諸君は人の心理が解せぬか知らぬが、発行者の身になれば注文を受ければ読んでても呉れるかと思ふて非常に嬉しいものです、強ち金のみの問題ではありません。 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/share-world/pages/32.html
名前…山崎なゆき(やまさき-) 漢字…なっちゃんはね、魚之ってかくんだほんとはね。だけど読めないし可愛くないからなゆきって平仮名でかくんだよ 性別…女 年齢…23歳 大学一年生 外見…身長148cm/軽め/おおよそ誰に言わせてもかなりかわいい/髪は茶か黒で肩につくかつかないかで切りそろえていて毛先が若干内側に/カチューシャ率高め/おしゃれだけどブランドものとか高いのはそんな持ってない/あと年齢が年齢であれだけど、童顔だし若く見えるのでみんな現役だと思ってる/化粧は毎日してるよ 一人称…わたし やっぱり漢字表記でも構わんです 口調…ごくふつう。藤よりは女の子らしい。 学部学科…工学部機械工学科 同学年同学科の女子は藤と二人だけ 経歴…留年ではない。高卒で働いてたパターン。そう死ぬほど苦労したわけでもないので、要領も頭のまわりもいいほう。その間なんの仕事してたかはちょっとここじゃあ言えないわ。ソープじゃなくてイメクラということにした。高校は公立だったけども荒れてた。ようするにあまり家にお金がない。 性格…冷めてると言うほど冷めてるわけでも達観してると言うほど達観しているわけでもないけど、まったくそうでない人から見れば十分す見える程度には冷めてるし達観してる。あとわりと適当なことを言う。若干裏表がある。基本的にはごくふつうのかわいい女の子ぶっている。かわいこぶりと言うほどではないけども。裏といってもちょっと毒吐いたりする程度。授業はちょいちょい出ていない。けど要領がいいので藤よりも成績はいい。あ、あとわりとケチだよ。倹約家って言いなさいっておこられた。 枠…おそらくだれも埋めないであろうびっち枠 と言うほどガチでもない 人付き合い…大抵は常に笑顔してるので広く浅く。実際仲いい人はそんないない。藤ともそう仲がいいわけではない。悪いわけでもない。異性については彼氏がいることがあったりなかったり。ここしばらくはあまり他人を好きにならない。もてあそんで楽しいこともあるけど最近はそれもくだらない。恋愛に依存はあまりしない。昔はしたこともあったようだけどもごにょごにょ。むしろそれよりもセフレらしきのがいたりいなかったり。でも彼女に言わせると総じて友情から逸した異性付き合いはめんどうくさい。同性でもめんどうくさい。そのめんどくさがりぶりが藤と気が合うのかもしれない。 他と家族仲…入学からは寮住まいだけれどしがらみが面倒なのでそろそろ退寮します。地元には電車で一時間ちょっと。両親とは若干よそよそしい。高卒から家をでてそんな仕事をしたのがわりと決定的な決裂。理解できない生き物を見るような目で見られてる。と言っても愛されてないわけじゃない。あと十年もしてわたしがまともな職に就いて結婚して孫でもできたら和解できるんじゃあないの、それまで生きてるのかは知らないけれど、というのが本人談。わりと律儀な子なので母の日父の日と誕生日にはなにか送ったりしてる。弟(20歳)と妹(18歳)もち。弟からはくそびっち、妹からはまあちょっとあれだけどしっかりしてるという印象。なんの悲劇か弟は同じ大学。そしてその学費の一部がなゆきの貯金から降りていることを彼が知るのはまだ先のことなのであった。最近弟と一緒に住んだほうが経済的な気がしているけどそれもなんかあれだなあってなってる。ちなみに妹は短大に行く予定。 サークル…してない バイト…いろいろしてる 好きな物…たいてい女の子が好きと言われるもの(可愛いものおいしいもの甘いもの)は大体好き/でも付け爪やデコやらは可愛いと思わなくもないけどあまり好きでないししない。だって邪魔でしょ/あと「可愛いって言ってる自分可愛い」てきなのはない/から多くの人が可愛いというものに興味がなかったり、一般に可愛いと言われないものを可愛いと言い出すことも多々ある 嫌いな物…浪費(一度はしてみたい)とヒステリック(母にその気があるからいや。そしてそれが自分にも受け継がれている気がするからもっといや) 趣味…お菓子作りは好きだけどお金がかかるからそんなにしない/お金のかからない趣味ってなんかないかな 運動神経…それなり 使用について…付き合う別れる一夜を過ごす死ぬ殺す殺される弄ぶ弄ばれるなんでもご自由にどうぞ。過去や未来のことも書いて構わないけども、未来(大学出たあと)のことはいつぞ瑞樹氏に貰ったあらすじを使うかもしれないので、パラレルになる可能性あり。 追記…いまさらだけど、ソープというよりイメクラということでイメクラにした
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/210.html
最近の感想 □ 山崎今朝彌 最近バカに多用で、一枚の新聞を覗いてザラにある色々を見出す程精読するヒマがなかつた。昨日福田社長殿が来てソンナ筈はない筈だと家探しをされた結果、種が挙つて、端書が届かなかつたとも云へなくなつた。で今敗けて来たばかりのホヤホヤといふ裁判の感想を空地の存する限り一つ書いて見よう。決してマケたから言ふではナイ。 裁判は目下東京で流行の所謂総同盟案の契約書効力問題であつた。実は僕はアノ書式は初めから知つて居たが、今は『文芸戦線』でも『労働運動』でも発表されたから、モウかくすは返つてよくあるまゐ。あれに対する僕の批ナンは世間のとは違ふ。僕は只資本家をして、コレは総同盟の文案書式によつて作つた有効契約書である。会社資本家は毛頭責任が無いのだと公然威張つて抗弁させ、世間や裁判官を成程とウナズカせる様にしたが悪いといふだけだ。がコレもまだよい。がコレカラがホントに心配になる。 諸君が素人で何も知らずヤつて悪かつたとカンタンに泣いてクレレバ笑つてスム事だが、モシ非を通す為に少しでも理窟をいふと、其理クツは皆資本家に応用される。僕は又其無理に対して南葛の○○○柯公の○○○対すると同様憤慨しなくてはならなくなる。殆んど十分の一だが空地が終るから十分にして貰はう。 <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正した。旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『復刻版進め』(不二出版、1989年)、底本の親本は、『進め』(進め社)第2年8号(大正13年(1924年)8月号)14頁>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/231.html
平民の法律 平民法律所長弁護士 山崎今朝彌 ズルイ会社 ■一助は横浜某会社の貨物係として雇はれ、取扱貨物一個に付拾銭宛の給料なるも、月給三十円に充たざる時は三十円を給すと定めたり最初二月は三十円以上の収入ありしも三月目よりは収入二十円にも足らず、然るに会社の主任支配人等に変更ありたる以後会社は其不足金四ケ月分を支払はず。一助は歎願請求の末人を以て交渉したるも会社は言を左右して更に支払はず遂に当所に事件を依頼したり、当所は初め一助の名にて手紙を以て請求したるに返事なし、依て当所は次に其権利を東京の一助の或友人に譲渡さしめ、会社の謄本を下げ、会社の取締役に宛て当所の名を以て債権譲受人代理人として談判したるに会社は苦もなく之れを支払ひたり。会社とはズルイ奴なり。 高利貸の手数料と高利 ■高利貸より百円の証書を入れて七十五円を借受け今日迄に利息百円余を支払ひたり、裁判すれば証書取戻が出来るとの事なるが如何との質問あり。借入の際手数料廿五円を支払ふ約束にて百円を借り受け廿五円を支払ひ残り七十五円を受取りたると同じ意味にて初めより七十五円を百円の証書にて借入れたるなら借用金は百円なり、又利子として百円余を支払ひたるなら裁判しても其利子は勿論証書の取戻し出来ざるも、利子とも元金とも付かず内入したるものなら裁判所にて計算するときは、普通利子で計算するものと鑑定せり。 <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、旧漢字は適宜新漢字に修正した。> <底本は、『平民法律』第6年7号6頁。大正6年(1917年)8月。>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/318.html
大団円 どうせ有罪の判決がある。コツソリ会心の控訴理由書でも作成し、時機を見て取下げ、人の騒ぐ頃は停職六ケ月も既に済んだ頃にしよう。控訴はした。弁護は不用になつた。取下てはならない条件はなかつた。言ひ免れはチヤンと出来てる。然るに今日の新聞には悉く五月二十七日もう停職四ケ月の言渡しがあつた事が報道されてる。何処から洩れたかと司法記者に聞いたら書記課だと答へる。書記課なら呉れ呉れも頼んで置いたにと憤慨して見ても後の祭りである。取り敢へず病気になつてユツクリ考へて見ても、どうする事も出来なんだ。取り敢へず書記長への恨み状とはなつたが瓢箪から駒が出て串戯から肺炎が出た。理由は後から名文でと又取敢へず控訴状だけ出して置いたが、よく考へて見れば遺憾は遺憾でも之れも亦バカバカしい。盲人に孔雀は豚に真珠、それより懲戒裁判にも控訴取下の規則があるかどうかを試した方がせめてもの役得と早速六月廿九日に控訴を取下げた。別に条文も規定もある訳ではなかつたが。外の事と違ひ御役人の手数が省け厄介の除ける事である。刑法刑事訴訟法及び民事訴訟法は茲に直ちに弁護士判事検事懲戒法に適用され、停職四月の暑中休暇は病気休養の恩賜休暇となり、善人栄へて悪人亡びたるはどこまでも目出たし目出たし。 終りに、控訴状に弁護士会長の事が書いてあるのは、当時恰度弁護士会役員選挙の際で、前会長の中川博士と現会長の乾博士とが口を削つて買収の有無と前後とを論難攻撃し合つて居たからそれを皮肉つたのだ。 <山崎今朝弥著、山崎伯爵創作集に収録>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/79.html
平民大学圧迫事件 (イ)山川警視謝罪文 (ロ)謝罪理由の詳細 (ハ)紳士協約の内容 (ニ)貸席拒絶に対する損害賠償請求訴訟 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/53.html
聖女光子と決死隊 或新聞に某参謀の談として独兵が決死隊を選抜するときには、司令部に於て所要の人員を定め之れを各連隊に、連隊は之れを中隊に中隊は又之れを小隊にと順次割当てる。小隊の下士又は古参兵は、新兵を一人々々呼出し厳かに、今回貴様の武勇はカイゼル陛下の御耳に達し貴様を特に名指して今回募集の決死隊員に加へられた、実に名誉の至りである、と申渡す。此等の新兵揃ひの応募決死隊が塹壕の埋草や地雷火試しになるのである、とあつたのを読んで、愚者の無智に同情するより独兵の柔順と犠牲の精神とを尊敬した私は又予言者の妻、聖女光子が、狂人、乞食、馬鹿、タワケの神様に一生を捧げ、安心して昇天した行為に、同情と尊敬とを禁じ得なかった。依て私は聖女の死に三円の香奠を送つた。ソレが縁故となり、予言者講演会員に推薦され月々五十銭宛の義務を頂戴した。上の論文は次の手紙の返信である。 前略、本日態々弁護士御差向け被下候由、然る処当家は女天下に有之且つ女房は神様と乞食が大嫌ひにて、小生の留守に貴神の集金郵便を断りたるとの事に候。今後は集金郵便は廃止にして、直接、女房の居らぬ時に貴神又は何人か御出下され度候。尚小生の『平民法律』次号に何か貴神の論文相願度、小生は之れを以て神様を利用し貴神は神説を流布すれば一挙両得と存候。尚金二円振替にて御送り申候。 大正六年九月十九日 山崎今朝彌 宮崎虎之助 殿神下 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/yamazakimayumi/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。