約 2,072,137 件
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/2297.html
曉!!男塾青年よ、大死を抱け 登場人物男塾塾生 W男杯 ソドム世界会議 ソドム七福神軍団 百五十三代目三面拳 瑪羅門(バラモン)一派 風雲羅漢塾 淤凛葡繻(オリンポス) 五芒真理星教 X軍団 その他のキャラクター コメント 宮下あきらによる日本の漫画作品。 登場人物 男塾塾生 エルレイド:剣獅子丸 ダークライ:黒巣信長 ストライク:赤石十蔵 キノガッサ:日登直樹 ニドリーノ:安東洋明 マルノームorゴンベ:林正治 カイリキーorガオガエン:ブルーザ・マクドナルド 色違いのゴルーグ:大豪院煌鬼 ドゴーム:鬼田軍平 W男杯 ゴウカザル:張悟空 サンダースorサンダー:呉袁紹 フリーザーorエンペルト:韓翔卓 トリプルアクセル必須 ファイヤーorダーテング:張飛 チャーレムorアーボックorガラルヤドキング:シン ギャロップ:オゴタイ・ハーン ツンベアー:イワン・ユニベスキー パルデアケンタロスorソウブレイズ:アントニオ・グレコ ユクシーorソルロックorネンドール:ツェタン・ラマ ダイノーズ:シラノ・ド・ベッソン ジュカインorフォレトス:アルニョ・カレロ 後者は大爆発(眼帯に仕込んだ時限爆弾)必須 未定:べラス・メルバ ネイティオorコライドンorバサギリ:ジェロニモ イルカマン(マイティフォルム):スターマン ダブルバトルでジェロニモの攻撃を受けさせて負けよう。 ソドム世界会議 ホウオウ→ジジーロンorエレズン:洪恩来 後者は老人の頭と赤ん坊の身体になってしまったので ソドム七福神軍団 アバゴーラ:福禄寿 メタモン:弁財天 へんしんで性天廻を再現。女の時はサーナイトかミミロップかフェローチェ、男の時(及び男塾入塾後)はカエンジシかレントラーかマッシブーンで。 未定:大黒天 カクレオンorべロベルトorゲッコウガ:寿老人(閻豹) 色違いのシュバルゴor色違いのドサイドンor色違いのエンテイorウガツホムラorミュウツー:毘沙門天(クローン伊達) ユキノオー:布袋和尚 クリムガン:エビス 使い手のアデクと扱いが似てるので 百五十三代目三面拳 ドラパルト:153代目月光 オコリザル:153代目雷電 バルビート:153代目飛燕 瑪羅門(バラモン)一派 未定:カイエン グレッグル:ローラン 毒蛙使いかつ使い手のハンサムと立ち位置が似ているので 未定:ダミアン 未定:チンロン 未定:インレン 未定:ケイマン 未定:サイアン 未定:パイロン パルキアorギラティナor色違いのギャラドス:紅神龍(ホンシェンロン) 風雲羅漢塾 ダーテング:ヒゲテング ゲッコウガorアギルダー:伊賀辰造 オコリザル:赤岡良太 バッフロンorヤナッキー:トンバ モルペコorキテルグマorグランブル:冨士森 未定:清元篤 淤凛葡繻(オリンポス) アルセウス:聖紆麈(ゼウス) ダイケンキorギャロップorパルキア(オリジンフォルム):搴兜稜萃(ケンタウロス) ウルガモス:亜葡論(アポロン) ソーラービーム必須 五芒真理星教 ヒンバスorビーダル:ヒミコ X軍団 ミュウ:江田島魁 ガラガラ:ケント なげつける必須 その他のキャラクター ナマズンorブーバーンorアラブルタケ:大河内民明丸 前者二匹はたらこ唇から。後者はスカーレットブックや月刊オーカルチャーの雰囲気が民明書房に似ているので バッフロンor色違いのレックウザ:阿諷呂(あふうろ) 後者は王大人(レックウザ)の双子の弟なので。 レントラーorザルード:田山ヒカル パフュートン♀:プリンセス園子 ドダイトス:大田原亀造 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る リクエストコーナーに記載されていたページ名変更の件につきましては、 記入者の方の見落としがあったようなので一旦保留しておきます。 -- (管理人) 2011-08-08 01 41 14
https://w.atwiki.jp/cosmoslottle/pages/897.html
復刻版 黄金級 ヤバいぐらい強い。何とか全ステクリアできたはいいが、邪武 アイオロスともに泥無し。アイテム大量投入、聖衣ボロボロ。アイオリアで攻撃力1はマジやばい。アイテム揃えて再挑戦だ。今度は泥してね。 - アテナ 2014-05-29 23 45 56 黄金6 小宇宙の中 33ジャブ 184みほ 3星矢 205アイオロス - ムウ 2014-05-30 09 13 01 星矢はno3じゃなかった NO1のほう - ムウ 2014-05-30 09 15 00 青銅5 199ジャブ - ムウ 2014-05-30 09 13 45 白銀6 199ジャブ 45魔鈴 3星矢 1星矢 - ムウ 2014-05-30 09 14 32 最後のアイオロスやばすぎる…。。。 - 復刻版 2014-05-30 15 39 05 強すぎはしませんか?赤デッキでアイオロスは不可能に近い(笑)聖衣損壊100%。3回クリアもドロップなし。もうやらない。 - 黄金聖闘士星 2014-05-30 15 44 18 最終ステージは星矢を犠牲にし、進行していくのが最善かと思います。 - むむむ 2014-05-30 20 51 11 復活カード大量消費(約15回) サンダーボルトが来るたびにヒヤヒヤ HP回復より小宇宙回復に専念がよい - 紫龍 2014-05-30 21 01 22 復刻黄金級、復刻前と獲得経験値・アテナの恵み違う? - もす 2014-05-31 00 06 28 朝一、友 星8 アイオリアの姿を見たので、黄金級 6に挑戦。寝ぼけてたのか、赤デッキのはずが、緑デッキで選択してしまった!ミラクル300貯めていたので、ミラクルボーナス発動まで粘ったが、あっけなく初回アイオリアで撃沈。焦りは禁物だ。デッキ間違えないよう良く見よう!勇気35消費悲しい。 - アテナ 2014-05-31 06 25 58 復刻版アイオロス何回倒せばドロップするんだ?20体近く倒してるのに落ちない。強いからもうアイテムからっぽ。 - あーもう! 2014-05-31 13 54 33 黄金6(勇気35)はEXP3450、黄金5はEXP2880…だったと思います。 - みず 2014-05-31 18 23 26 黄金級6 2回目の挑戦で☆7アイオロスをゲットできました。 - まーちゃん 2014-05-31 19 42 38 白銀6で、No.110アイオリア ドロップしました - なっちゅ 2014-05-31 23 42 08 訂正→白銀6で、No.109アイオリア ドロップしました。スミマセン´д` ; - なっちゅ 2014-06-01 00 04 35 予定が重なってなかなか反映できてないけど、後でまとめて更新します。すまんす。 - 管理人 2014-06-01 09 31 15 黄金6 11周目でやっとアイオロスドロップしました。ちなみにドロップアップのマリン持ってました。 - リオ 2014-06-01 18 51 31 30回目ぐらいでようやく7ロス落ちました… - エム 2014-06-02 03 00 56 星華は黄金級の力スタミナ30のとこであってますよね?まったくでてこないですが(´・_・`) - 名無しさん 2014-06-02 03 25 44 黄金級6の友は、どれがオススメですか?主人公は、星6アイオリアか星5星矢デッキです。 - アテナ 2014-06-02 11 00 44 とりあえず、HP増加の☆8の友を選びましょう。 - 名無しさん 2014-06-05 17 54 51 30回くらいで私もようやく7ロスドロップ。防御高い主人公で1倍反撃友が効率いい気がします。星8アフロ主ならほぼアイテムなしで黄金6いけます。 - あーもう! 2014-06-02 11 33 09 憎SR聖矢ってイベント特効の「攻撃力超アップ」本当に発動してます?明らかに邪武より弱いですが・・・。 - ファンタジスタ 2014-06-02 16 45 48 力SR聖矢ってイベント特効の「攻撃力超アップ」本当に発動してます?明らかに邪武より弱いですが・・・。 - ファンタジスタ 2014-06-02 16 49 07 いただいた情報の反映と、変更されてた取得経験値、アテナの恵みの値を修正しました。 - 管理人 2014-06-02 19 20 05 お疲れ様です! - エム 2014-06-03 23 09 15 白銀6でアイオリア出。黄金6で30回クリア、アイオロスドロップせず。 - マカロニ 2014-06-02 20 11 52 皆さんどんなカード使ってるんですか?黄金6毎回コテンパンにされて勝てません - 名無しさん 2014-06-02 20 53 53 8リア(No204)、5星矢(力)、8アフロさん、友に8リア(No244)でなんとか…。 - エム 2014-06-03 23 14 09 やっぱ☆82枚くらいないとしんどいですよね…(´・ω・`) - 名無しさん 2014-06-04 16 48 53 私は目押しが苦手なので、上手な人ならもっと行けると思います! - エム 2014-06-05 01 22 53 アイオロスのアトミックサンダーボルトは最強ですね…コスモフルだと3000近いダメージ喰らいますorz - エム 2014-06-03 23 15 49 6リア、6星矢、4邪武でロス兄さんいけますか?? - きょう 2014-06-04 13 40 52 目押しレベルパチスロで7揃えられるレベルだけど、今日やっと兄貴ゲットしたよ。 - 名無しさん 2014-06-04 19 11 03 いつのまにか勇気と経験値の()の部分更新されてる!対決!沈黙の唐獅子と対決!無限の毒牙が経験効率がいいんだね! - 名無しさん 2014-06-04 19 09 59 経験値と恵みの効率だったら白銀6も同じくらい。邪武、魔鈴、アイオリアも狙えるからそっちのほうがいいかも。 - 名無しさん 2014-06-04 22 01 46 そうだね、0.5の差は長い目で見れば大きいけど、勇気3の差は回転させる意味では大きいね!しかも邪武、魔鈴、アイオリア狙えるなら尚更いいね!! - 名無しさん 2014-06-04 22 50 43 黄金2でNo.183星 - 名無しさん 2014-06-04 23 08 34 ↑黄金2の魔鈴から緑箱No.183星華。30回以上でやっと落ちました。 - 名無しさん 2014-06-04 23 11 34 星華ゲットおめでとう!情報反映させました。 - 管理人 2014-06-04 23 17 21 黄金2の黒箱からNo.033ユニコーン邪武ドロップ - 名無しさん 2014-06-04 23 23 38 黄金2の銀箱からNo.130城戸沙織ドロップありました。 - 名無しさん 2014-06-04 23 25 50 黄金2の緑箱からNo.003【☆3 愛】ペガサス星矢ドロップ。 - 名無しさん 2014-06-04 23 28 15 黄金2の緑箱から亡者の復活ドロップ。 - 名無しさん 2014-06-04 23 30 28 黄金3の緑箱から女神の癒やし(中)、黒箱から小宇宙の炎(弱) - 名無しさん 2014-06-05 00 14 29 黄金3の緑箱から亡者の復活ドロップ。 - 名無しさん 2014-06-05 00 45 53 星華ですが、力30です。・・・しかし、Ptがあるのであれば、『素材ガシャ』の方がたくさん出現します。当方、11連素材ガシャにて2枚行い、5枚出ました。正直、そんなにいらない(笑) - セイント 2014-06-05 17 51 54 経験値 雑兵級 50 50 52 52 54 54 青銅級 264 272 350 360 370 456 - 名無しさん 2014-06-06 03 25 49 アテナの恵み 雑兵級 15 15 16 16 17 17 青銅級 140 147 193 202 211 264 - 名無しさん 2014-06-06 03 26 04 雑兵級、青銅級の情報ありがとうございます。こちら反映しました。 - 管理人 2014-06-06 23 23 05 ガシャなくても進化させれば攻略できるシステムにするべき。進 - 名無しさん 2014-06-06 15 36 23 同意 - 名無しさん 2014-06-06 22 32 09 必要か分からないけど雑兵と青銅のドロップ報告いきます - マーマ 2014-06-06 22 35 39 雑兵1 癒し(弱)、小宇宙(弱)、156マリンクロス潮 - マーマ 2014-06-06 22 36 37 雑兵2 雑兵1と同じでした - マーマ 2014-06-06 22 37 39 雑兵3 小宇宙(弱)、13氷河、152スカイクロス翔 - マーマ 2014-06-06 22 38 31 雑兵4 小宇宙(弱)、33邪武、43ジュネ、152スカイクロス翔 - マーマ 2014-06-06 22 38 59 雑兵5 19瞬、154ランドクロス大地、182辰巳 - マーマ 2014-06-06 22 39 40 雑兵6 小宇宙(弱)、33邪武、154ランドクロス大地 - マーマ 2014-06-06 22 40 02 青銅1 小宇宙(弱)、1星矢、182辰巳 - マーマ 2014-06-06 22 40 21 青銅2 1星矢、33邪武 - マーマ 2014-06-06 22 40 36 青銅3 小宇宙(中)、1星矢、41市、184美穂 - マーマ 2014-06-06 22 40 48 青銅4 小宇宙(弱)、1星矢、182辰巳 - マーマ 2014-06-06 22 41 03 青銅5 小宇宙(中)、1星矢、182辰巳 - マーマ 2014-06-06 22 41 16 青銅6 癒し(弱)、小宇宙(弱)、3星矢、182辰巳 - マーマ 2014-06-06 22 41 38 雑兵級、青銅級のドロップ情報ありがとうございます。非常に助かります! - 管理人 2014-06-06 23 25 08 あまり周回しないから情報少なくてごめんなさい - マーマ 2014-06-06 23 31 44 とんでもない。自分が回るとこばっかり情報が増えるのでw - 管理人 2014-06-07 14 31 53 青銅級6 001星矢 033邪武 035蛮 037那智 039激 041市 043ジュネ 184美穂 199邪武 亡者の復活 - 名無しさん 2014-06-07 14 26 52 雑兵6で 亡者の復活、癒し(弱)(中)、13、19、152、156も確認しました - マーマ 2014-06-07 23 11 36 情報ありがとうございます。反映しました。 - 管理人 2014-06-09 00 31 41 18回目でようやくアイオロスゲット。207アイオリア、力星矢、☆8アルデバランを壁役に防御1.6倍フレ。 - ぱふぱふ 2014-06-09 06 01 33 憎星矢をMAXにしても再起動しても進化先が出ません。どうしたらいいですか? - 名無しさん 2014-06-09 23 45 22 この質問2ちゃんでもちょくちょくあるから「よくある質問」更新したですわ - 管理人 2014-06-10 19 30 00 星3 星矢を新たに進化させて行く。憎→愛→力と変化します。星3 星矢たくさんいります。がんば! - アテナ 2014-06-10 17 28 42 みなさんの書き込みを参考にして本日初めてアイオロス撃破。3回撃破するも今だドロップせず(T_T)でも諦めないぞ!ちなみにこんなカード構成です。まだの方はご参考まで。☆8アイオリアでレベル78の聖衣レベル2(No244の方)、☆5 力の星矢。レベルMAXで聖衣レベル7、☆4邪武 レベル38で聖衣レベル5で挑み、アイテムも多くは使わずでした。皆さんが言われているようにHP回復より、小宇宙回復に重点を置いて、HPの高いアイオリアで主にダメージを受けて邪武で攻撃をするパターンで撃破できました。後はドロップするまで頑張るのみ( _ ) - ぽぽ 2014-06-11 02 16 57 アイオリアいない - 名無しさん 2014-06-11 06 50 28 白銀級6 星5 アイオリアドロップさせるにはどうすればいいのですか?ドロップしません - 名無しさん 2014-06-11 10 04 29 ドロップ確率0.15%らしいので根気と運で粘るしかないと思います^^; - マーマ 2014-06-11 16 06 04 奇跡的に1回目でアイオロスGET出来ました。 - キョウ 2014-06-11 10 50 42 昨日はイベント消えてできなかった。 - 名無しさん 2014-06-12 11 19 31 最終日、アイテムも金貨もわずかなラストチャンスと思って、朝起きて出勤前7時半に黄金6に挑んだところ、なんとアイオロスをゲットできました!あきらめなくてよかったです。結果、8戦6勝、アイテム代3000円也。レアガシャ11連で☆7ゲットと同じ成果と思うようにしました。 - ぽぽ 2014-06-12 22 32 53 青銅1 130 城戸沙織 出ました - 忍 2014-08-11 16 55 34
https://w.atwiki.jp/yoroduya/pages/152.html
GlibGosling さんで うっかり踏んだ… 地雷バトンです。見たらタイトルを「これが恋?」にして答えること! ●現在使用中のメアドの意味は? 墨東警察4号 セカンドシーズンのミニパトの番号 そのうち7に変える予定 ●現在の着信音は? ケータイは相棒の2ndシーズンと、3rdシーズンと、4thシーズン使い分け PHSはデフォルト そのうち久我声でも作るかと画策中(結局忘れてた ●待ち受け画像は? 今は自分とこの表紙 逃避したくなると目に飛び込むように(苦笑 ●短髪?長髪? すげー短い ●背は小さい? 低め ●何でも頼れる?ちょっと頼りない? すげー頼りねぇ ●積極的?消極的? 場合によっては積極的 ●眼鏡?コンタクト? めがね ●ずっと盛り上がりっぱ?落ち着いている? たまにハイ 基本ロー ●デ-トするなら遊園地?ショッピング? 遊園地! ●くせ毛?ストレート? くせっ毛 ●優しい?近付きがたい? やさしいのか? ●天使?悪魔? 小悪党(違 ●普通?変わってる? 変わってる ●髪色は? 黒 ●香水は? つけない 知らない ●オタク?ヤンキー? おた ●自分の名前を呼ばれるとしたら本名?あだ名? なんでも ●性格は真面目?馬鹿? …バカ? ●不器用?几帳面? 不器用 ●眉は太い?細い? どーなん? ●エロい?普通?興味なし? エロ(笑 ●痩せ気味?ぽっちゃり? わりと太い ●子供っぽい?大人っぽい? がき(胸を張って 死ぬまでがき! ●好みのタイプは、年上?年下?タメ? 年下! ●恋人にバレンタインをあげるなら? あげるために会いに行くほうが重要なんじゃね? いじょ!
https://w.atwiki.jp/aspurand1106/pages/374.html
92話 ほら足元を見てごらん、これが貴方の歩む道 MURは気が付くと、夜の自宅前道路に倒れていた。 起き上がり、とても懐かしい感覚のする我が家の玄関を開けると、驚いた顔の両親と妹、飼い猫が出迎えてくれた。 全員がMURの帰りを喜び、涙を流した。 居間に移動し父親がMURに話し掛ける。 「心配したんだゾ……! 政府の人から、お前や野獣君達が居なくなっていたって聞いて」 「? どう言う事だゾ? トッチャマ」 父親の話した中の「政府の人」と言う言葉が気になり聞き返すMUR。 そして父親がMURに説明したのは、MURのクラスが「BR法」対象クラスに選ばれた事、 修学旅行に向かうバスの中で会場に連行する為クラスの全員が眠らされたがその時にMURや野獣達一部のクラスメイトが消えていた事。 手掛かりも無く脱走の可能性も低いと言う特異な事態だった為やむなく消失した生徒以外でBR法の競技を行った事。 皮肉な事に平野のバトルロワイアルに巻き込まれた結果MURは命拾いをした形になったのだ。 「そうだったのか……野獣達だけじゃなくてクラスの皆はもう」 「一体何が有ったの? 教えて欲しいゾ」 母親がMURに真相を尋ねる。 MURは信じて貰えるかどうか分からなかったが有りのままの事を全て話した。 自分や自分以外の消えたクラスメイトは、平野源五郎と言う男の催した別の殺し合いに巻き込まれた事。 クラスメイト以外にも大勢の人間――人間以外も居たが敢えて人間とする――がその殺し合いに巻き込まれ、もがき、非情にも命を落として行った事。 最終的に52人も居た参加者の内、自分含め3人しか生き残らなかった事。 最初は半信半疑だった家族も次第にMURの言う事を信じるようになった。 「そーなのかー……兄ちゃん、生きて帰ってきて本当に良かった」 妹がMURに抱き付いた。 「ただいまだゾ……」 妹の頭を撫でながら、MURは涙を流した。 その後、MUR一家は人知れず引っ越す事になった。 BR法によるバトルロワイアル直前に行方不明になった一人であるMURが帰還した事が広く知られれば、 間違い無く政府の調査やマスコミの追求を受ける事になる。 拉致され別のバトルロワイアルに巻き込まれていたなどと話した所で信用されまい。 下手すれば逮捕されてしまう危険性も有った。 出発の日。深夜に最低限の荷物を乗せたトラックがMURの家を出発した。 荷台に隠れるようにMURは乗っていた。 これから先、殺し合いと同じ位辛い現実が待ち構えているかもしれない。 だが、MURは絶対に挫けたりしないと誓った。 あの殺し合いで協力し合い、そして死んでいった友人達、仲間達の事を思いながら。 共に生き残った、別世界の人間、北沢樹里と原小宮巴の事を思いながら。 (俺は頑張るゾ……何が有ろうと、死んでいった野獣達や、仲間達の分も生きるゾ) 固い決意を胸に、MURは慣れ親しんだ町を家族と共に後にした。 【俺得バトルロワイアル7th MUR END】 前:明日は来るのか(後編) 目次順 次:狂乱祭(IFルート) 前:明日は来るのか(後編) MUR 次:[[]]
https://w.atwiki.jp/peropoti/pages/4.html
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/207.html
神よ、この魂に哀れみを◆SqzC8ZECfY さほど広くないシャワーールームに湯気が立ち込める 壁に張り付き、細かい水滴となって、やがて水滴同士がくっつき、大きな粒に変わって床に落ちる。 ざぁざぁとお湯が降り注ぐ音、その中心。 立ち尽くし濡れるに任せた一人の女は、眼を弓のように細め、頭上からほとばしるシャワーの熱と勢いを受け止める。 女は上体を折り曲げ、自らのくるぶしの辺りへと手を伸ばす。 上から下へと落ちていくお湯の流れに逆らうように、その手は上へと。 脛、ふくらはぎを経て、膝の表、それから裏側を這う。 白い肌は湯の熱でやがて薄紅色を帯びていた。 手は、指は太腿から足の付け根へと。 滑らかな曲線を描く腰周りのラインをなぞり、そして汚れの溜まりやすい谷間の部分をこすって洗い流す。 下腹部からへその上。 自らの身体を抱くように腕を交差させて腰に手を回した。 「……っ」 あばらに走る痛み。 女から思わず漏れたうめき声。 唇を噛むようにしてそれをこらえ、今度はもう一度、慎重に指を這わせる。 痛み、痺れ、そして熱さ。 心臓の鼓動にも似たずくん、ずくん、といううずき。 這う指は上へ。 脇の下から胸の双丘の下のラインを往復する。 指が行き来するたびに、やわらかな胸のふくらみがわずかに揺れ動く。 お湯の流れはざぁざぁと変わらず、上から下へ。 指は逆の腕――肩から二の腕、そして手の先までを何度かこすってから首筋をなぞり上げる。 「……」 先程よりも小さな、お湯の音に掻き消える極微の呻き。 僅かな火傷の熱さ。 その濡れた身体を這う指はそこから離れ、湯が自らの身体を這い回り、流れ往くままに任せて女は立ち尽くす。 腰まであるウェーブのついた黒髪が背中にぴったりと張り付いている。 女はしばらくそうしていたが、やがて元栓を締めた。 お湯は止まり、濡れそぼった肢体から垂れ落ちる水滴だけがシャワールームの床を打つ。 薄く白い肌の下に熱を持った桃色の体組織。 肌の白と、その下の桃色が重なり合って、結果として女の肉体は薄紅色に染まっていた。 だが、それによって浮かび上がるものがあった。 銃痕。直線的な裂傷のあと。引きつれ捩れたミミズが這うような傷跡。 身体の各部にわずかな薄紅色の痕跡を印す。 それはその女の人生を示す傷跡だった。 撃たれ、裂かれ、抉られ、だがその何倍も何十倍も何百倍も何千倍も撃ち、裂き、抉って獲物を仕留めてきた猟犬の証だ。 ◇ ◇ ◇ D-8、キャンプ場のバンガローの一室。 ロベルタは洗い髪が張り付くのを防ぐための背中にかけたバスタオルとショーツのみでベッドの上に座り込んでいた。 放送は12時におこわなれるはずなので、少なくともそれまではここが禁止エリアに指定されることはない。 それまでは休める。 いまだに誰も仕留めることができていない事実は彼女の心を苛立たせるが、闇雲に動き回って事態が好転するわけでもない。 それに肋骨のダメージは深刻だ。 骨折の痛みがあばらはもちろんのこと、連動して動く腕の振りすらも阻害する。 その痛みをかき消すための処置が必要だ。 ――かりり。 錠剤を噛み砕く音。 水で流し込む。 ――かりっ、がりがり、ぼりっ。 いくつかまとめて放り込んで噛み砕き、呑み込んでいく。 やがてすぅっと痛みが消えた。 身体が軽い。 血管に氷を入れたように清々しい気分になる。 感覚が変わる。 どろりと身体が溶けるように。 まどろみに包まれる。 意識が境目をなくす。 記憶の境目。 自我の境目。 感情の境目。 善悪の境目。 なにもかも。 ◇ ◇ ◇ 「出ておいでロザリタ。彼らは行ったよ」 かつて革命の志に燃えていた。 だが自らの全てを捧げたそれは幻想だと分かった。 だから抜けた。そして追われることとなった。 「……感謝します、セニョール・ディエゴ。でもこれ以上貴方に危険を負わせることは出来ません。 日が落ち次第、屋敷を出ます。本当にご迷惑を――」 「……待ちたまえ、ロザリタ。親友の娘御が遠路はるばる訪れてくれたというのに、夕食も出さずに返したのではラヴレス家の名誉に関わる」 ゲリラやカルテル、国家権力からも追われるこの身をかくまってくれたということが、どれほどのことか。 この紳士が自分のあずかり知らぬところで多大な労力と危険にまみれたことは想像に難くない。 だから身を粉にしてでも、その恩の数百分の一でも返したかった。 屋敷のメイドとして仕え、血に穢れた自分では得ることは出来ぬだろうと思っていた平穏を享受するだけで充分だった。 彼と彼の一人息子、ガルシアと。 そして自分と。 やがて事業も軌道に乗り、わずかばかりでも使用人は増え、多少のトラブルはあったがその平和は続くと思っていた。 返せぬほどの大恩ある主人、ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレスが爆破テロによって命を散らすまでは。 ◇ ◇ ◇ 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 天がその死を嘆いているのだろうか。 ならばなぜ、その死を回避する幸運をかの者に与えてはくれなかったのか。 「あまねくものの創造主――且つ購い主に召します天主、 主の僕、ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレスの御霊に、全ての罪の赦しを与えたまえ。 願わくば、彼が絶えず望み奉りし赦しをば、我らの切なる祈りによってこうむらしめ給え」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 大勢の者が泣いていた。 その死を悼んでいた。 彼の者はそれほどまでに慕われていた。 当然だ。 穢れきった猟犬にすら救いを与えたこの主人が、そうでないはずがない。 神父の祈り。 それは続く。 「主よ、永遠の安息を――彼に与え給え。 絶えざる光を彼の上に照らし給え。 彼の――――安らかに、憩わんことを――――神の御名に(エイメン)」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 遺された一人の少年。 ディエゴの子息たるガルシアが、この腕の中で泣いている。 しがみついたその手に震え。 時折、しゃくりあげながら。 そして巨大な悲しみに打ちひしがれながら。 この腕の中で泣いている。 「……父さんは…………悪いことなんてしてないよ……そう……だろう?」 「……御当主様は――とても立派な方に……あらせられました。 天を仰ぎ、地に付して、我らが主の御前において――――なに一つ恥じることのないお方にございました」 「……それなら、どうして……神様は……父さんを天へお召しになられたんだろう……?」 「――主ではありません、若様。人を殺めるのはいつだって……必ず、人なのです」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 そう。 神は人を殺さない。 そして少年はさらに問う。 「……じゃあ……その人は、何を思って――――父さんを殺したんだろう……? そうまでして父さんを殺さなければならなかった理由は……いったい何なの…………かな……っ……」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 自分はその答えを知っている。 いいや、知りすぎている。 だからこそ――この少年にとってあまりに残酷すぎるその真実を伝えることができなかった。 「ロベルタ…………泣いて…………いるの……?」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 ◇ ◇ ◇ 主は我が弱きを知り給う。 聖寵によらざれば、何事も叶わざるがゆえに、必要に応じてこれを施し給え。 主の戒め給う全ての悪を避け、命じ給う善を行い、御摂理にて、我に与え給う数々の苦しみを、甘んじて耐え忍ぶ力を授け給え。 ――君は……あの屋敷に帰るつもりはないのかい。蘭の咲き乱れるあの荘園へ。 ――君は彼を愛している。彼も君を愛している。 ――本当の家族のように君達は愛し合っている。 ――ならば何故、その暮らしを大事にしない? 「………………私の罪は私だけが負うべきもの。 当主様も、若様も、天に祝福されるべき方々だった…………だから…………私が…………!」 ――復讐ではなく、責任か。 ――いや……贖罪といったほうが正しいかもしれないな。 ――だが、もし君が負うべき責任があるとするならば、それは何をもってしても購うことは叶わない。 ――復讐も祈りも忘却も、そして死すらも、だ。 ――今の君に、本当に必要な行いは、それは…… 「黙れ」 ――『僕 を 殺 し た』あの時にも、君の中に良心という名の種は、わずかにあった。 ――君が大正電工マグダレナ営業所を襲い、日本人技師二名を撃ち殺したのは――もう七年も前だったね。 ――処刑の前に、君は僕の家族の写真を破り捨てた。君としては些細なことだったに違いない。 ――だが、それは『多くの』小さな傷となって君に残った。 ――暴力の中では痛みを感じることのなかったその傷が、穏やかな平和の中でどのように膿んで爛れていくかを、若い君は気付けなかった。 「……いつまで……私に付きまとうの?」 ――付きまとう? 君が忘れないだけだよ。 ――わかっているはずだ。君が私の写真を破り捨てたように、君の敵がディエゴ・ラブレスにそうしただけだ。 ――あの少年の問いかけ……分かっているだろう? ――殺す理由などなにもない。 ――ただ、『いるよりもいないほうが都合がいい』。 ――私や君の主人が殺された理由など、それだけのことだと。 「……じゃあ、私は! どうやったら赦された!? それとも永遠に赦されないのなら、どんな顔をして若様のそばにいれば良かった!? あんたはそうやって! ずっと追いかけてきたじゃない! 私に忘れさせないために! 絶対に、忘れさせないために……ッ!!」 主は我が弱きを知り給う。 聖寵によらざれば、何事も叶わざるがゆえに、必要に応じてこれを施し給え。 主の戒め給う全ての悪を避け、命じ給う善を行い、御摂理にて、我に与え給う数々の苦しみを、甘んじて耐え忍ぶ力を授け給え。 ◇ ◇ ◇ 「…………!!」 ロベルタはベッドから猛烈な勢いで跳ね起きた。 その身体は汗で濡れている。 だがお湯で濡れていた時とは違い、肌は青ざめるほどに冷たく白くなっていた。 がたごとと乱雑に自分の荷物を漁る。 銃が床に落ちてごとりと音を立てるが、気にも留めない。 錠剤を取り出して数錠まとめて口内に放り込んだ。 がり、がりがりり。 噛み砕く。 水を飲み干す。 「……っはぁ……はぁ……」 大きく息をつき、そしてベッドから這いずるように降りて、床をおぼつかない足取りで歩く。 そして部屋の壁に立てかけてあった十字架――パニッシャーに身を寄せた。 まるで救いを求める教徒のようにその十字架にすがりつく。 「あー…………あぁ」 呻き声。 薬物が精神に影響を及ぼし、変調をきたしている。 「あ……あぁ」 その十字架を前にして両手を組み、ひざまずいて祈った。 その十字架はウルフウッドやリヴィオを刃に変えた暗殺組織の象徴であることをロベルタは知らない。 裸身が床に這い蹲り、ただ救いを求めて許しを乞う。 十字架は何も答えない。 ――神よ、願わくばこの魂に哀れみを。 【D-8 キャンプ場内/一日目 昼】 【ロベルタ@BLACK LAGOON】 [状態] 薬物依存。ショーツのみ。 右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、腹部にダメージ小、眼鏡なし [装備] パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数60% ロケットランチャーの弾丸数2/2) コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×5@Fate/zero [道具] 支給品一式×2(水1/4消費)、メイド服、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界 謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 65%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、ロケットランチャーの予備弾頭2個、キュプリオトの剣@Fate/Zero [思考・状況] 0:放送まで休む。 1:サカキとのゲームに乗り、殺し合いに優勝する。 2:園崎魅音(詩音)を見つけたら必ず殺す。 3:必ず生きて帰り、復讐を果たす。 【備考】 ※原作6巻終了後より参加 ※康一、ヴァッシュの名前はまだ知りません。(よって康一が死んだことも未把握) ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。 ※ギラーミンの上に黒幕が居ると推測しています、よって優勝の褒美は有効であると考えています。 ※錠剤を服用しました。幻覚症状などが現れています。 ※ループに気付きました。 ※ロベルタの眼鏡は戦闘中に何処へ飛んでいきました。本人は気付いてません 時系列順で読む Back 譲れない、大切な信念握りしめて Next 図書館戦争 投下順で読む Back 合言葉はラブアンドピース(後編) Next Survivor Back Next 覚醒? いいえ、不死者です ロベルタ 煌めく涙はあの日に 溢れる想いはあの人へ
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/302.html
神よ、この魂に哀れみを◆SqzC8ZECfY さほど広くないシャワーールームに湯気が立ち込める 壁に張り付き、細かい水滴となって、やがて水滴同士がくっつき、大きな粒に変わって床に落ちる。 ざぁざぁとお湯が降り注ぐ音、その中心。 立ち尽くし濡れるに任せた一人の女は、眼を弓のように細め、頭上からほとばしるシャワーの熱と勢いを受け止める。 女は上体を折り曲げ、自らのくるぶしの辺りへと手を伸ばす。 上から下へと落ちていくお湯の流れに逆らうように、その手は上へと。 脛、ふくらはぎを経て、膝の表、それから裏側を這う。 白い肌は湯の熱でやがて薄紅色を帯びていた。 手は、指は太腿から足の付け根へと。 滑らかな曲線を描く腰周りのラインをなぞり、そして汚れの溜まりやすい谷間の部分をこすって洗い流す。 下腹部からへその上。 自らの身体を抱くように腕を交差させて腰に手を回した。 「……っ」 あばらに走る痛み。 女から思わず漏れたうめき声。 唇を噛むようにしてそれをこらえ、今度はもう一度、慎重に指を這わせる。 痛み、痺れ、そして熱さ。 心臓の鼓動にも似たずくん、ずくん、といううずき。 這う指は上へ。 脇の下から胸の双丘の下のラインを往復する。 指が行き来するたびに、やわらかな胸のふくらみがわずかに揺れ動く。 お湯の流れはざぁざぁと変わらず、上から下へ。 指は逆の腕――肩から二の腕、そして手の先までを何度かこすってから首筋をなぞり上げる。 「……」 先程よりも小さな、お湯の音に掻き消える極微の呻き。 僅かな火傷の熱さ。 その濡れた身体を這う指はそこから離れ、湯が自らの身体を這い回り、流れ往くままに任せて女は立ち尽くす。 腰まであるウェーブのついた黒髪が背中にぴったりと張り付いている。 女はしばらくそうしていたが、やがて元栓を締めた。 お湯は止まり、濡れそぼった肢体から垂れ落ちる水滴だけがシャワールームの床を打つ。 薄く白い肌の下に熱を持った桃色の体組織。 肌の白と、その下の桃色が重なり合って、結果として女の肉体は薄紅色に染まっていた。 だが、それによって浮かび上がるものがあった。 銃痕。直線的な裂傷のあと。引きつれ捩れたミミズが這うような傷跡。 身体の各部にわずかな薄紅色の痕跡を印す。 それはその女の人生を示す傷跡だった。 撃たれ、裂かれ、抉られ、だがその何倍も何十倍も何百倍も何千倍も撃ち、裂き、抉って獲物を仕留めてきた猟犬の証だ。 ◇ ◇ ◇ D-8、キャンプ場のバンガローの一室。 ロベルタは洗い髪が張り付くのを防ぐための背中にかけたバスタオルとショーツのみでベッドの上に座り込んでいた。 放送は12時におこわなれるはずなので、少なくともそれまではここが禁止エリアに指定されることはない。 それまでは休める。 いまだに誰も仕留めることができていない事実は彼女の心を苛立たせるが、闇雲に動き回って事態が好転するわけでもない。 それに肋骨のダメージは深刻だ。 骨折の痛みがあばらはもちろんのこと、連動して動く腕の振りすらも阻害する。 その痛みをかき消すための処置が必要だ。 ――かりり。 錠剤を噛み砕く音。 水で流し込む。 ――かりっ、がりがり、ぼりっ。 いくつかまとめて放り込んで噛み砕き、呑み込んでいく。 やがてすぅっと痛みが消えた。 身体が軽い。 血管に氷を入れたように清々しい気分になる。 感覚が変わる。 どろりと身体が溶けるように。 まどろみに包まれる。 意識が境目をなくす。 記憶の境目。 自我の境目。 感情の境目。 善悪の境目。 なにもかも。 ◇ ◇ ◇ 「出ておいでロザリタ。彼らは行ったよ」 かつて革命の志に燃えていた。 だが自らの全てを捧げたそれは幻想だと分かった。 だから抜けた。そして追われることとなった。 「……感謝します、セニョール・ディエゴ。でもこれ以上貴方に危険を負わせることは出来ません。 日が落ち次第、屋敷を出ます。本当にご迷惑を――」 「……待ちたまえ、ロザリタ。親友の娘御が遠路はるばる訪れてくれたというのに、夕食も出さずに返したのではラヴレス家の名誉に関わる」 ゲリラやカルテル、国家権力からも追われるこの身をかくまってくれたということが、どれほどのことか。 この紳士が自分のあずかり知らぬところで多大な労力と危険にまみれたことは想像に難くない。 だから身を粉にしてでも、その恩の数百分の一でも返したかった。 屋敷のメイドとして仕え、血に穢れた自分では得ることは出来ぬだろうと思っていた平穏を享受するだけで充分だった。 彼と彼の一人息子、ガルシアと。 そして自分と。 やがて事業も軌道に乗り、わずかばかりでも使用人は増え、多少のトラブルはあったがその平和は続くと思っていた。 返せぬほどの大恩ある主人、ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレスが爆破テロによって命を散らすまでは。 ◇ ◇ ◇ 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 天がその死を嘆いているのだろうか。 ならばなぜ、その死を回避する幸運をかの者に与えてはくれなかったのか。 「あまねくものの創造主――且つ購い主に召します天主、 主の僕、ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレスの御霊に、全ての罪の赦しを与えたまえ。 願わくば、彼が絶えず望み奉りし赦しをば、我らの切なる祈りによってこうむらしめ給え」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 大勢の者が泣いていた。 その死を悼んでいた。 彼の者はそれほどまでに慕われていた。 当然だ。 穢れきった猟犬にすら救いを与えたこの主人が、そうでないはずがない。 神父の祈り。 それは続く。 「主よ、永遠の安息を――彼に与え給え。 絶えざる光を彼の上に照らし給え。 彼の――――安らかに、憩わんことを――――神の御名に(エイメン)」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 遺された一人の少年。 ディエゴの子息たるガルシアが、この腕の中で泣いている。 しがみついたその手に震え。 時折、しゃくりあげながら。 そして巨大な悲しみに打ちひしがれながら。 この腕の中で泣いている。 「……父さんは…………悪いことなんてしてないよ……そう……だろう?」 「……御当主様は――とても立派な方に……あらせられました。 天を仰ぎ、地に付して、我らが主の御前において――――なに一つ恥じることのないお方にございました」 「……それなら、どうして……神様は……父さんを天へお召しになられたんだろう……?」 「――主ではありません、若様。人を殺めるのはいつだって……必ず、人なのです」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 そう。 神は人を殺さない。 そして少年はさらに問う。 「……じゃあ……その人は、何を思って――――父さんを殺したんだろう……? そうまでして父さんを殺さなければならなかった理由は……いったい何なの…………かな……っ……」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 自分はその答えを知っている。 いいや、知りすぎている。 だからこそ――この少年にとってあまりに残酷すぎるその真実を伝えることができなかった。 「ロベルタ…………泣いて…………いるの……?」 葬送の鐘が鳴る。 雨が降っている。 ◇ ◇ ◇ 主は我が弱きを知り給う。 聖寵によらざれば、何事も叶わざるがゆえに、必要に応じてこれを施し給え。 主の戒め給う全ての悪を避け、命じ給う善を行い、御摂理にて、我に与え給う数々の苦しみを、甘んじて耐え忍ぶ力を授け給え。 ――君は……あの屋敷に帰るつもりはないのかい。蘭の咲き乱れるあの荘園へ。 ――君は彼を愛している。彼も君を愛している。 ――本当の家族のように君達は愛し合っている。 ――ならば何故、その暮らしを大事にしない? 「………………私の罪は私だけが負うべきもの。 当主様も、若様も、天に祝福されるべき方々だった…………だから…………私が…………!」 ――復讐ではなく、責任か。 ――いや……贖罪といったほうが正しいかもしれないな。 ――だが、もし君が負うべき責任があるとするならば、それは何をもってしても購うことは叶わない。 ――復讐も祈りも忘却も、そして死すらも、だ。 ――今の君に、本当に必要な行いは、それは…… 「黙れ」 ――『僕 を 殺 し た』あの時にも、君の中に良心という名の種は、わずかにあった。 ――君が大正電工マグダレナ営業所を襲い、日本人技師二名を撃ち殺したのは――もう七年も前だったね。 ――処刑の前に、君は僕の家族の写真を破り捨てた。君としては些細なことだったに違いない。 ――だが、それは『多くの』小さな傷となって君に残った。 ――暴力の中では痛みを感じることのなかったその傷が、穏やかな平和の中でどのように膿んで爛れていくかを、若い君は気付けなかった。 「……いつまで……私に付きまとうの?」 ――付きまとう? 君が忘れないだけだよ。 ――わかっているはずだ。君が私の写真を破り捨てたように、君の敵がディエゴ・ラブレスにそうしただけだ。 ――あの少年の問いかけ……分かっているだろう? ――殺す理由などなにもない。 ――ただ、『いるよりもいないほうが都合がいい』。 ――私や君の主人が殺された理由など、それだけのことだと。 「……じゃあ、私は! どうやったら赦された!? それとも永遠に赦されないのなら、どんな顔をして若様のそばにいれば良かった!? あんたはそうやって! ずっと追いかけてきたじゃない! 私に忘れさせないために! 絶対に、忘れさせないために……ッ!!」 主は我が弱きを知り給う。 聖寵によらざれば、何事も叶わざるがゆえに、必要に応じてこれを施し給え。 主の戒め給う全ての悪を避け、命じ給う善を行い、御摂理にて、我に与え給う数々の苦しみを、甘んじて耐え忍ぶ力を授け給え。 ◇ ◇ ◇ 「…………!!」 ロベルタはベッドから猛烈な勢いで跳ね起きた。 その身体は汗で濡れている。 だがお湯で濡れていた時とは違い、肌は青ざめるほどに冷たく白くなっていた。 がたごとと乱雑に自分の荷物を漁る。 銃が床に落ちてごとりと音を立てるが、気にも留めない。 錠剤を取り出して数錠まとめて口内に放り込んだ。 がり、がりがりり。 噛み砕く。 水を飲み干す。 「……っはぁ……はぁ……」 大きく息をつき、そしてベッドから這いずるように降りて、床をおぼつかない足取りで歩く。 そして部屋の壁に立てかけてあった十字架――パニッシャーに身を寄せた。 まるで救いを求める教徒のようにその十字架にすがりつく。 「あー…………あぁ」 呻き声。 薬物が精神に影響を及ぼし、変調をきたしている。 「あ……あぁ」 その十字架を前にして両手を組み、ひざまずいて祈った。 その十字架はウルフウッドやリヴィオを刃に変えた暗殺組織の象徴であることをロベルタは知らない。 裸身が床に這い蹲り、ただ救いを求めて許しを乞う。 十字架は何も答えない。 ――神よ、願わくばこの魂に哀れみを。 【D-8 キャンプ場内/一日目 昼】 【ロベルタ@BLACK LAGOON】 [状態] 薬物依存。ショーツのみ。 右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、腹部にダメージ小、眼鏡なし [装備] パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数60% ロケットランチャーの弾丸数2/2) コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×5@Fate/zero [道具] 支給品一式×2(水1/4消費)、メイド服、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界 謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 65%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、ロケットランチャーの予備弾頭2個、キュプリオトの剣@Fate/Zero [思考・状況] 0:放送まで休む。 1:サカキとのゲームに乗り、殺し合いに優勝する。 2:園崎魅音(詩音)を見つけたら必ず殺す。 3:必ず生きて帰り、復讐を果たす。 【備考】 ※原作6巻終了後より参加 ※康一、ヴァッシュの名前はまだ知りません。(よって康一が死んだことも未把握) ※詩音を『園崎魅音』として認識しています。 ※ギラーミンの上に黒幕が居ると推測しています、よって優勝の褒美は有効であると考えています。 ※錠剤を服用しました。幻覚症状などが現れています。 ※ループに気付きました。 ※ロベルタの眼鏡は戦闘中に何処へ飛んでいきました。本人は気付いてません 時系列順で読む Back 譲れない、大切な信念握りしめて Next 図書館戦争 投下順で読む Back 合言葉はラブアンドピース(後編) Next Survivor Back Next 覚醒? いいえ、不死者です ロベルタ 煌めく涙はあの日に 溢れる想いはあの人へ
https://w.atwiki.jp/karakuri_ss/pages/225.html
オーストリア 田舎 ー 山の麓(ふもと) ー ジークは問う。 「砂神嵐?」 百文字は答える。 「腕を回転する事により、脅威の風圧を誇る渦状の烈風を生み出す必殺技である。」 「くらえば大ダメージは免れられん。」 ジーク! 「再生したら腕を優先的に潰すか。」 百文字! 「超回復を誇る以上、何度も破壊するしかない。」 「此処からが正念場であるぞ!ジーク!!」 ジーク! 「ピョン!!」 百文字! 「ム…ッ!!」 百文字は感じ取る! 己が背後から聞こえる、回転音を!! ギャルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!! 百文字が叫ぶ! 「気を付けよ、ジーク!」 「ヤツめ、腕だけ既に再生させておる!!」 ジーク! 「く…!」 グ ” ル ” ゥ ” オ ” ゥ ” グ ” ル ”ル ” ル”ゥ” ア”ア” ア” ア” ア” ア” グ” ル” ル ” ル ” ル ” ル ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ○クロガネの賛歌 第5章 “オーストリアよ、こんにちは” 第 6 話 「 砂 神 嵐 の 結 界 」 ジークと百文字! 二人は横に跳ぶ事によって、回避をする!! そして発射方向を見る!! 其処には、小動物程度の大きさの両足が生えた、 壁画の男の“腕”があった!! 「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」 壁画の男の声を響き渡る…!! 「いやいや、予想外だったよ。」 「ジークが其処まで強いとはねぇ。」 「そして例の“神回”で登場した『耐撃の百文字』まで一緒とはね。」 「こうなればなりふり構っては居られないなぁ。」 ジークが問う…! 「ほう…。どうする気だ?」 その声に呼応するように…!! ド ン ! 足の生えた壁画の男の腕が…!! ド ン ! 一つ…!! ド ン ! また一つと…!! ド ン ! ジークと百文字を囲むように…!! ド ド ン ! 現れるッ!! ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 壁画の男!! 「“砂神嵐の結界”だよ。」 「私にこれを出させるとは大したモノだ。」 「だが四方八方から巻き起こる砂神嵐の烈風を一体どうする?」 「どうするどうするどぉする?君ならどうする~??」 壁画の男は高笑う!! 「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」 「死んでしまいな、この玉無しヘナチンがァーッ!!」 ッ ッ ! 「 砂 神 嵐 ( す な が み あ ら し ) ッッッ !!!! 」 グ ” ル ” ゥ ” オ ” ゥ ” グ ” ル ”ル ” ル”ゥ” ア”ア” ア” ア” ア” ア” グ” ル” ル ” ル ” ル ” ル ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ 歯 車 的 砂 嵐 の 小 宇 宙 … ! ! 四 方 八 方 か ら 逃 げ 場 無 く 発 射 さ れ た 砂 神 嵐 は 、 百 文 字 達 を 一 片 の 肉 片 す ら 残 さ ぬ 凄 惨(せいさん)に … ! ! ッ ッ こ ・ こ れ は ッ ッ ! ! ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド 穴 で あ っ た ! 百 文 字 と ジ ー ク は 攻 撃 を さ れ る そ の 一 瞬 、 “ 穴 ” を 掘 っ て 攻 撃 を 免 れ た の だ ッ ! ! そ し て ! ド ォ ン ! ( 百 文 字 と ! ) ド ォ ン ! ( ジ ー ク が 大 地 よ り 現 れ る ! ! ) ジ ー ク ! 「 百 文 字 ! 腕 を 拾 い 上 げ ろ ! ! 」 百 文 字 ! 「 了 解 で あ る ッ ! ! 」 ダ ッ ! 百 文 字 と ジ ー ク は 円 状 に 広 が る 壁 画 の 男 の 腕 を 駆 け な が ら 拾 う ッ ! ! ジ ー ク ! 「 ヌ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ン ! ! 」 百 文 字 ! 「 ヌ ゥ う ゥ ぉ お お お ぉ ぉ ォ お お お お お お オ 雄(オ)ッ ! ! 』 」 両 者 共 に 、 そ の 腕 を 締 め 上 げ … ! ! 捏(こ)ね て 球 状 の 形 へ と 変 え て 行 く ッ ! ! そ し て ! ジ ー ク ! 「 百 文 字 ! ジ ャ イ ア ン ト ス イ ン グ を し た 後 、 コ イ ツ を ブ チ 当 て る ピ ョ ン ッ ! ! 」 百 文 字 ! 「 了 解 で あ る ! バ ラ バ ラ に し て や ろ う ぞ ッ ! ! 」 ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” (百文字とジークは!) ギ ” ュ ” ン ” (壁画の男の腕を!) ギ ” ュ ” ン ” (思い切り“ジャイアントスイング”する!!) ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ッ ッ ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” ギ ” ュ ” ン ” 何 回 転 も ! 何 回 転 も ! 何 回 転 も ! 何 回 転 も ! ギ ” ュ ” ウ ” オ ” ォ ” オ ” オ ”オ ” ギ”ュ” ル”ル” ル” ル” バ” ォ” ゥ” ゥ” ウ ” ウ ” ウ ” ウ ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ー 回転は遠心力を生み!! ー 遠心力は臨界点に達しッ!! “パ” “ァ” “ン” “ッ” “!” 壁 ” 画 ” の ” 男 ” の ” 腕 ” は ” 互 ” い ” の ” 前 ” 方 ” に ” 飛 ” ん ” で ” っ ” た ” ! ” ! ” ッ ッ ドッッ ッッ ッ パ ァ ァァ ァ ァ ァ ァア アアアアア ア ア ア ア ア ア アアア ア ア ア ア ン ン ンン ン ! ! ! ! 破裂音が起こった。 先にジークが壁画の男をそうしたように。 真赤な液体と・・・。 千切れて、爆(は)ぜた無数の肉片が飛び散った。 だ が ! 声が響き渡る。 壁画の男だ! 「良い戦術だ。」 「私が超回復を持たなければね。」 「次に“砂神嵐の結界”を張る時は、地面も気を付けよう。」 「次はどうする?空でも飛ぶか??」 「そんなの良いマトになるがねぇ。」 壁画の男は高笑う!! 「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」 「どんなに強くても、超回復を持つ私には敵わなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい」 「 ” イ ” 」 壁画の男は急に苦しみだす!! 「 イ ギ ャ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」 百文字! 「やはり、これが“核”であったか。」 百文字は『梅干し程度の大きさ』の『黒い球体』を指でつまんでいた。 百文字は続ける! 「どうにも違う音に気になっていた。ワシの超聴力は捉えていたのだ。」 「肉片と血、そして骨とも違う『鉱物』の音をな。」 「不思議に思い。拾うてみれば…。成の程。やはりこれが『弱点』であったようだな。」 壁画の男は焦る。 「そこ!そこはダメなのぉん!!」 「やめてやめてやめてやめてやめてぇん!!」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 百文字は冷静に。 「ジーク。お前がケリをつけよ。」 「コイツの相手はお前が先約だ。」 ヒ ュ ン ! 百文字は、壁画の男の核を、ジークに投げ渡す。 ジーク! 「受け取ったぜ、百文字。」 今度はジークが、壁画の男の核を、指でつまむ。 「これを潰せば、お前は死ぬ。そうだな?」 ジークは壁画の男に問うた。 壁画の男はどもりながら。 「そ…そいつは…。どーでしょうねぇ~。」 「ナハッ!ナハッ!ナハハハハハハハハハハハ!!」 ジークは、核をつまむ指に力を込める。 壁画の男は苦しむ!! 「ほわぁぁぁぁああああああああああああああ!!?」 「スンマセン!マジ、スンマセン、嘘ぶっこきました!!」 「そうです!それを潰せば私は死にます!!」 「だから、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!?」 ジークは冷たく言い放つ。 「ふざけるなピョン。あれだけの事をやっておいて。」 壁画の男は必死だ。 「そ・そうだ!ジーク!いや、ジークさん!!いや、ジーク様ッ!!」 「ジーク様ッ、マ○コに興味はありませんか!!」 「私、他の部位を腕にして量産した要領で、マ○コだって作れるんです!!」 壁画の男は続ける。 「もう、濡れっ濡れですよ!いわゆる“名器”ってヤツッス!!」 「何なら声も変えましょう!ロリ声の萌え萌えきゅんなヤツにします!!」 「出し入れする度に、アハンイヤン言いますッ!めっちゃ高まりますよッ!!」 そして壁画の男は言い放つ!! 「 マ○コォォォォオオオオオオオ オ オ オ オ ! ! ! 」 「 マ ○ コ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! 」 「 好 き に し ち ゃ っ て い い の よ ん ! バ カ ん 、 い や ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ん ! ! 」 ッ ッ ジ ー ク ! 「 地 獄 で や っ て ろ 。 」 パ ァ ァァ ァ ァ ァ ァア アアアアア ア ア ア ア ア ア アアア ア ア ア ア ン ン ンン ン ! ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ジークが指に力を込めると、壁画の男の核は粉々に砕け散った。 そして、再生を続けていた、肉片や血の動きも止まった。 ヒュゥゥゥウウウウウウウウウウ………。 風が吹いた。 その風が壁画の男の“死”を暗示するようであった。 ー 壁画の男 男 年齢 軽く2000歳以上 必殺技 『 砂 神 嵐 の 結 界 』 ・・・ ・ ・ ・ ・ 『 死 亡 ッ ッ ! ! ! ! 』 ーーーーーー 戻る リンク集に戻る ・・・続く。
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/350.html
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!! 私ひとりきりになった、青空学園。 空は、不気味なほどに晴れ渡っている。 地面が、揺れる。 いいえ、これは……この世界そのものが、 揺れている……! 「……いよいよ、と言ったところかしら」 私と猫は、何よりも重要な事を伝えずに、 彼女たちを送り出してしまった。 それは……確証がなかったから、 というのもある。 Dr.マッドの持つ禁忌符号の力は、 もはや私達の想像もつかないレベルに到達している可能性があったから。 そして、何よりも。 余りにも、残酷すぎたからだ。 無垢で純粋な1人の少女に、 「世界のために自ら命を絶ってくれ」 なんて、言えるわけがない。 例え、その代償に世界が滅びてしまう としても。 私達には、言えるはずがなかった。 「……はもはもちゃん………………」 この夢の世界を作り出したのは、Dr.マッド。 それは間違いない。 だけど、この世界の中心にいるのは 彼女ではない。 Dr.マッドが、これほどまでに夢の世界を作る事に執念を燃やすようになった、理由。 それが、はもはもちゃんだった。 詳細は、「かつてどこかの世界線でDr.マッドが経験した事」だから、分かりようもない。 それでも、私達は直感で感じていた。 明らかに、この世界には意図的に作られた作為……歪みがある。 物語で表現するなら、所謂「主人公」。 この世界には、最初から主人公がいたのだ。 主人公が立てた作戦は紆余曲折はあれど必ず成功し、主人公の戦いは苦戦はしても必ず勝利する。「そういうもの」なのだ。 ……これが創作物ならば、 「そういうもの」として納得できたかも知れない。 でも、ここは現実だ。 例え夢の世界であっても、数ある現実のひとつのはずなのだ。 なのに、「彼女」はまるで主人公のように、様々な苦難を乗り越えてきた。まるで主人公のように、様々な戦いの中心にいた。 はもはもちゃんこそ、この世界を存続させるための要石。彼女がいる限り、Dr.マッドを倒す事も、世界の上書きを止める事もできないだろう。 ……この世界を崩壊させるには、彼女の死が必要不可欠なのだ。 しかも、単なる死では、「物語上必要なピンチ」にしかならず、Dr.の禁忌符号によって復活させられてしまう可能性がある。 つまりは。 Dr.マッドが想定すらしていない死。 本来、はもはもちゃんが絶対にするはずがない、死に方。 ………………自殺を、しなくてはならない、という事だ。 ……私達は、酷い保護者だった。 考えてみれば、彼女達には辛い思いばかりさせてしまった。 外敵から守ってきたと言えば聞こえはいいけれど……彼女達を狭い結界の中に閉じ込め、 食料も碌に与えてあげる事もできず、教えた事と言えば戦い方くらいだ。 ……これではまるで、牢獄ではないか。 「牢獄、良いじゃないか。 この世界にはもう、ここ以外にまともな場所など残ってはいない。誰も文句など言わないだろうさ」 「……あなた…………閉じ込めておいたのに、抜け出したのね」 星降 純乃。 私から見れば今でも可愛い子供だけれど、 猫の仇でもある。 ……どうせあいつの事だから死んではいないだろうけど。 「なぜ彼女達を送り出した? 私は止めようとした。お前達はただ、彼女達をむざむざ死にに行かせたようなものなんだぞ!どの道Dr.マッドの計画は止められない。 ならば、私達はここで安寧の時を過ごしていれば、それで良かったじゃないか!!」 「…………そうね。あなたの考えは正しいわ。 私も猫も、あの子達がDr.を止められるとは 思っていなかった。だけど、それでも…… 信じてみたかったの。 あの子達が持つ、可能性を」 「可能性?それは何か? はもはもちゃんが、全てを察して、自殺してくれるかもって可能性の話をしているのか!?ふざけるな!!!お前達が余計な事をしなければ、全て上手く行ったんだ!! 私は、ここでの暮らしが本当に気に入っていたんだ。 ……そうさ、私は全てを知った上でここに来た。最初はどんなものか見てやろう、くらいの気持ちだったさ。だが……ここの空気は、他のどこよりも、穏やかだったんだ。 子供達も、本当に楽しそうに笑っていた。 こんな絶望的な状況で、だ。 ここは…………救いだった。絶望しか知らない、教えられていない私にとって、本当に救いだったんだ!!」 純乃ちゃんの独白は、嘘など微塵も感じない本気のものだった。 「……やっぱり、あなたはDr.に『造られた』女の子だったのね」 「あぁそうさ。私達はいわば『舞台装置』。 物語をうまく回すための、歯車でしかない。 そんな事は承知の上だ。だが、それでも。 私達はこの世界に生を受けた。 それならばこの生を謳歌したいと思う事は、 間違っているのか!?せっかく見つけた安寧の場所を壊したくないと思う事は…………! 間違いなどでは、なかったはずなのに……」 純乃ちゃんは、がくりと膝から崩れ落ちた。 あぁ、私達は…………なんて、酷い保護者だったのだろう。 子供達の純粋な幸せを願うのなら。 見たこともない「現実の世界」の事なんて忘れて、この夢の世界が現実と入れ替わる事を、受け入れれば良かったのだ。 だけど、私達はそうしなかった。 世界を救うという大義名分を掲げて、 子供達を、救いのない戦いへと追いやった。 死地へと、送り出してしまった。 「ふ……ふふふ……」 そうだ。滅ぶべきは、私達だったんだ。 私は、私は…………何を、しているんだ。 「あははははははは!!! あはははははははははははは!!!」 涙も、出てこない。 愚かな自分と、アイツなりに子供達の事を真剣に考えていた猫がしでかした事は。 子供達を、見殺しにしただけじゃないか。 揺れが、激しくなる。 ギギギ……ガコン!!! 校舎の屋上に設置してあった巨大な貯水タンクの固定が外れ、こちらに向かって落下してくる。 かつての自分なら、こんなものに潰されても すぐに復活できた。だけど、力が衰えた今の私は……恐らく蘇る事はできないだろう。 最期の時を迎えるために、目を閉じる。 愚かな自分への罰は、 これでも軽すぎるくらいだ。 …………………………。 ………………? 「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ!」 ふと目を開けると、膝をついたまま、 手をこちらにかざした純乃ちゃんがいた。 「何を、しているんだ……お前!!」 「なに、って……純乃ちゃん、 あなたこそ…………。タンクを異界に飛ばして、私を助けてくれたの……?」 「目の前で、救える命を見殺しにするほど、 私はっ……非道ではないつもりだ……!」 息も切れ切れに、純乃ちゃんはこちらを見据える。 お前はどうだ、と言いたげな様子だ。 「私、は…………」 「今からでも間に合うかも知れない。 私は子供達を助けに行く。 Dr.マッドに叛旗を翻すことになるとしても」 「くっくっくっ、良いのぉ良いのぉ。 雨降って地固まる、というやつじゃな。 わざわざタンクを落とした甲斐があったというものよ」 「……なっ!?お前、は…………!!」 第9章(前編)へ
https://w.atwiki.jp/reeeeeeelay/pages/48.html
前:二部/023 次:二部/025 066 「少年よ、これが絶望だ」 荒野を目の前にしてヴィクターが言う。 「…え」 「信じられないという顔だな。」 「うん…」 「これが人類の招いた結果だ」 少年からの返事はなかった。 「やはり、見せるべきではなかったかもしれんな。帰るぞ」 「見つけましたよぉ」 突然の襲撃にとっさに受け身をとる。 「テメェ!」 そして敵を視界にとらえる。と同時に視界の隅に捉えた。少年が倒れていることを。 「少年!」 目の前が真っ白になりなにも聞こえなくなる。敵を無視し、少年に駆け寄る。 「大丈夫か!おい、しっかりしろ!」 着ているシャツは赤く染まり腹部からはとめどなく血があふれつづける。 「…ねぇヒーロー?」 とても弱々しく呟く。 「なんだ少年」 「ヒーローは………正義の味方……なんだよね?」 「あぁ!そうだ」 「なら…さ…この世界を━━」 ━━救ってよ━━ そう聞こえた気がした。 パチパチパチ 「いやぁ、実にいいbad endを見させてはもらいましたよ~」 口を歪ませ実に愉快そうに笑う。 「……おい、お前。なんでこいつまで攻撃したんだ…」 怒りを押し殺しヴィクターは冷静であろうとする。 「意味なんてないです。強いてあげるなら愉快ですよぉ」 「ゆ…えつ?」 「そう、それ!その感じ!いいですよ~、実にいい!餓鬼が1人が死んだくらいでそんなに激怒できるなんて!こんなに面白いことはないですよぉ!!」 「…こいつには家族もいたし中にいたやつらだってすぐに気付く!そしたら!!」 「簡単ですよ。記憶を消せばいいのです。」 「け…す…?」 「町人、友達、家族、そしてあなたからも!誰からも悲しまれない!誰からも心配されない!誰も覚えてない!これでbad endが完成するんですよおぉ」 プツン 自分の中で何かが切れた。 「なんでだよ……なんでだぁぁああああぁ!!!!!!!!」 悲しみは怒りとなる。 許してはいけないことをした。 人の命を考えないやつは悪である。 ヴィクターの体の色が赤に青に緑に黄色に桃色にそして全ての色が混ざりそして全ての光を吸収する黒へと変わった。 「黒は全ての始まりであり終わりである。しかし悪とされることもある。俺は悪が嫌いだ。自分の心にいる悪が」 俺は自分の悪を封じるために心を分割しそれぞれの色に分けた。 しかしそれは自分を騙すことだった。 悪を封じるかわりに不完全となり全ての力を使うことが出来なかった。 「無次元化(スカラー・ポイント)」 全ての力を一点に集める 「方向などない純粋な力だ。避けることも守ることも出来ない」 ヴィクターは手のひらで照準を合わせる。 「座標固定。そのニヤケタ面ごとゼロにしてやる」 ジョーカーの体が圧縮され始めた。 ヴィクターの固定した座標へと押し潰される。 そこにはとてつもない引力が働いているようでもあった。 一点に集中した力はジョーカーを飲み込み、そして。 そこには何も残らなかった。 俺には記憶を消すことはできない。 理不尽に子どもを奪われた親は、俺を責め、泣き崩れるばかりだった。 この親の記憶を消してしまえば、この親は悲しむ事もないのだろうか。 俺はもっと楽になれるのだろうか。 少年を死なせてしまった罪を忘れないことが俺ができる唯一の償いだと思った。 俺は地下へ乗り込む。 この街に確かに存在する『平和』を地下の人々にももたらすために。 067 「ハハハ、弱いね、カズマくん!」 俺の攻撃はハヤトには当たらない。 ハヤトの動きが早いわけではない。 まるで俺の考えを読んでるかのようだ。 「ちょっとでもそのペイント弾が当たればいいとは言ったけど、この調子じゃそのちょっとも無理かな?」 刀剣や球型のペイントは悉くテレポートで飛ばされてしまうし、とっておきの銃も当たらない。どうしたらいいんだ。 常識に囚われることなかれ。 模擬戦闘を始める時に言われた事を思い出す。 常識に囚われるなと言っても…。 このまままともにやったんじゃ勝ち目が無い。 意表を突くしか…。よし。 カズマはペイント剣をリアルブートし、それを持ってハヤトへと迫る。 斬りかかったと同時に、地面から勢いよくペイント液を噴出させた。 ハヤトがテレポートで剣を飛ばしたのとほぼ同時だった。 完全に動きを捉えた、と思った。 「おっとっと。危なかった。今のは良かったねえ。」 だが、寸でのところで避けられていた。 「くっ。」 悔しい。 が、感覚は掴んだ。 リアルブートするのに、必ずしも既存の物を模倣する必要もなければ、静止させる必要もない。 小さく、コンスタントに、死角を突く。 再びハヤトに接近し、今度は目の前の空間からペイント液を噴射した。 軽く避けるハヤトに、水鉄砲のように、少量だが勢いのあるペイント液をもう一度噴射する。 今までの俺ならわざわざ水鉄砲をリアルブートしているところだ。俺にはもはやそんなものは必要ないのだ。 ただ一つだけ、イメージさえあれば。 「使いこなしてきたね。でもまだまだ当たらないなあ。」 右へ左へ、ハヤトはのらりくらりと俺の包囲網を避ける。 だが、主導権を握っているのは俺だった。 ハヤトは気付いたようだったが、もう遅い。 「ハ、ハハハ…。こ、降参だよ。」 ハヤトの頭上には俺がちょっとずつ貯めておいたペイント液が溢れていた。 068 隠れ家にあったシャワーで、ハヤトが全身に浴びたペイント液を洗い流している間に、アトルが実は反逆者の一人だったこと、ピュアライズのこと、あのカナエは恐らく偽物であることなどを聞いた。 カズマが転送されてから既に30時間以上が経過していることから、ヴィクターは恐らく無事ではないだろう、ということになった。 俺の育成はとりあえずはもういいそうだ。後は自分の意識の問題だとハヤトに言われた。 ピュアライズの件はハヤトと俺とでアトルを説得し、実行しないこととし、当面の目的を、カナエとの合流を目指すことにした。 幸い、ハヤトがヴィラルと連絡を取っており、居場所の大体の見当は付いているという。 明日から行動開始だ。今夜はよく眠らなくては。 069 ベッドには少し埃臭さが残っていたが、二年以上の間留守にしていた事を考えれば十分すぎるほどに家の中は整然とかつてのままに保たれていた。 定期的に掃除をしていたとジェラートが言っていた。 久々の快適な目覚めだった。 この街が地下から近いこともあって、これまでに地上に出てきた多くの人類がこの街で生活しているという。一見しただけではネオも人間も区別は付かない。 平和に暮らすこの街と、反逆者達が繰り広げる戦闘はどうしても結びつかなかった。 「カナエ様~。もう朝ですよ~。起きてください~。」 ジェラートの声が聞こえる。 「もう起きている。ちょっと待っていろ。」 私の制止を聞かず、ジェラートが部屋に入ってくる。 「カナエ様~。遅いですよお!もう10時ですよ~。」 「だからもう起きていると言っただろう。あまりベタベタするな。」 「カナエ様ったら~、照れちゃって~。」 この三日間ずっとこんな調子だ。こっちの調子も狂ってしまう。 「今日はどこを見て回りますか~?下町は一昨日見ましたし、また今日も商店街とかいきます~?」 ジェラートが言うには私は寿命を持たぬ人間とネオのハーフとして統帥になるためにちょっとした教育のようなものを受ける事になったらしい。教育は私が戻ったときから丁度一週間後、今から4日後からだそうだ。 それまでは自由に過ごしていい、ということだった。 私はジェラートの問いに答えた。 「反逆者達に会いにいく。」 前:二部/023 次:二部/025