約 664,579 件
https://w.atwiki.jp/sweetmel/pages/54.html
「退屈だ」 赤い布張りのソファに深々と腰をかけ、行儀悪く足をぶらぶらとさせる少女を、アドリアンは無言で見下ろした。 金色の巻き毛は蜂蜜色に輝き、太陽を知らぬ白い肌は陶磁器のように滑らかだ。 夢のように完璧な桃色の頬と、紅をさしたわけでもなく紅く光るくちびる。 白いブラウスに黒いふわりとしたワンピース、細部にわたるふんだんなレースが、 少女の可憐さを最大限に引き出している。 まるで御伽噺のように美しい小さな主人は、その柳眉を小さく逆立てて苛立ちを従者にぶつける。 「何か面白いことはないのか」 「――ございません」 冷静に答えるアドリアンを、少女は不満たっぷりに仰いだ。 「何か提案をするのが、お前の仕事ではないのか?」 「では、紅茶などいかがですか」 「いらん。どうせなら血が欲しい」 そうか、と嬉しそうに少女が顔を輝かせた。 「出かける」 「いけません」 「……お前は、私を空腹で殺す気か?」 「あなたは空腹でなど死ねないでしょう。それに、20日前にたっぷりとお吸いになったはずです」 「ふん、あんなぶさいく」 「ジル」 とがめるようなアドリアンの言葉に、ジル・ジリッドは一瞬だけバツの悪そうな顔をして すぐに尊大な態度に戻る。 「美しいヒトの血でなくては、私の腹は満たされん」 「十分に美しい女だと、私は思いましたが?」 「なんだ、ああいうのが好みなのか」 「…………個人的嗜好は持ち込んでおりません」 「ふむ。……ここへ座れ、アドリアン」 ジルがぽんと自分の隣を叩く。 不機嫌な彼女に逆らうとろくなことにならない。 室内の調度や食器が壊されないうちに、大人しくそこへ腰を下ろす。 「言っておくがな、あんな頭の悪そうな女はよくない。子宮でものを考えるタイプだぞ。 清楚なナリをして、処女じゃないどころか色んな男の血が混じった味がした」 「ジル、お言葉にご注意を。ラインハルト様がお聞きになったら悲しまれます」 「…………ラインハルトじゃなくて、お前の話をしているんだ」 いつかろくでもない女に捕まるぞ、と幼い外見に不似合いな物言いで、 ジルはアドリアンに鬱屈をぶつける。 もうすでに捕まっている、と小さな主人に伝えようか逡巡している間に、 よいしょと声がして腰の上に軽い身体がよじ登ってきていた。 アドリアンの足にまたがるようにのしかかり、向かい合わせになった。 ジルの身体が、落ちてしまわないように背に手を回す。 「ジル?」 「大体な、どうして女ばかりなんだ。たまには少年をつれて来い」 「おや、女の柔らかな皮膚にその牙をつきたてる瞬間が悦楽であると、ラインハルト様はおっしゃっていましたが」 「だとしてもだ。いちいちお前の好みを見せ付けられているようで不愉快だ。 いつも胸の大きな女ばかりだと、私が気が付いていないとでも思っていたか。 この姿から成長ができぬ私へのあてつけか?」 人形のように無表情な美貌が、恐ろしく近くにある。 紅い双眸が怒りとも悲しみともつかぬ光をうかべ、じっとアドリアンの瞳を覗く。 「あぁなるほど。嫉妬していらしたのですね」 「……馬鹿かお前は」 「大丈夫、あなたがこの世で一番お美しい。ジル以上の美貌など、有り得ない」 「おべんちゃらは結構だ」 暴れて飛び降りようとしたジルの小さな身体を、更に強く抱きとめた。 「離せ馬鹿者」 「……あなたが、私以外の男の口や首元にその美しいくちびるを寄せ、 この輝く巻き毛が私以外の身体に落ちる一部始終を拝見しなくてはならぬ従者の気持ちを、 汲み取ってはくださらないのですか?」 「……………………お前はいちいち回りくどい」 「いいじゃありませんか、なにせ時間は無限にあるのですから。 空腹を、満たされますか?」 「……お前で我慢してやる」 さぁくちづけを、と促すより前に、細い両腕が首にからみつき、紅いくちびるがそっと触れた。 義父ラインハルトに間違った知識を植え付けられたジルは、血を吸う前にその者のくちびるを奪う。 百歩譲って女性とのくちづけは目を瞑ろう。 絵に描いたような美少年(でないとジルは見向きもしない)とジルの口付けなど、想像しただけで腹立たしい。 ふわりとした巻き毛ごとくびすじを固定し、ジルのあまいくちびるをそっと噛んでぺろりと舐めた。 小さな身体が腕の中でびくりと震える。 舌を浚って呼吸を奪うように吸い上げた。 さぁもう少し、と角度を変えたところで、もういいだろうと言わんばかりに身をよじってジルは口付けから逃れる。 ふうと息を整えて、何も言わずに彼のタイをゆるめ、シャツのボタンがぷちんと外された。 主人と生活を共にするため、こちらも真っ白な鎖骨が外気にさらされる。 少女はふっと笑って、ふわりと可憐なくちびるをアドリアンのくびすじに落とした。 細い牙が肉と血管に食い込む。 通常の人間なら苦痛でしかないその行為は、ヴァンパイアとの血の契約を結んだアドリアンに一種の快感を与える。 背に回した両腕に知らず知らず力がこもる。 快感に飲み込まれたためか、愛しさからか。どちらにしろ本能だ。 幾度かごくりと音を立てながら、ジルはアドリアンの血液を飲み込んだ。 強すぎる刺激から開放され、ほうと息をついたアドリアンをジルのしかめっ面が覗き込む。 彼の血に濡れたあかいくちびるが不愉快そうに動いた。 「神聖な食事だぞ。興奮するなどけしからん」 ちょうど膨れ上がった自身が、ジルの秘部に触れている。 アドリアンは悪びれず微笑んだ。 「まぁせっかくなので、長い夜を有意義に過ごしましょう」 真っ赤に濡れたくちびるをぺろりと舐める。 ジルはふるりと身を震わせたが、嫌がるそぶりは見せない。 「……………………お前で、我慢してやる」 それはどうも、と言いかけたくちびるを、今度はジルのほうから塞ぎにかかった。 ** 「……っは、ぁ……んっ……」 くちづけが深くなる度に、少女――ジル・ジリッドの息が徐々に荒くなる。 思い通りの反応に、アドリアンの気分はどんどんよくなった。 いささか乱暴に、黒いワンピースのバックリボンを解き、ブラウスのボタンを外して肩からすべらせた。 露になった白い肌に、感嘆のため息を漏らす。 陶磁器のような肌はいつもながらに美しい。 よくもまぁ、こんなに完璧なものがこの世に存在するものだ。 感激を表すように耳朶に甘く噛み付いて、そのまま湿ったくちびるを首筋へと滑らせる。 肩の辺りでぴたりと止めて、食事の仕返しとばかりに軽く歯を立てた。 「……ッ!」 牙のないアドリアンの歯では、少女の白い肌に赤い痕を残す程度が精一杯だが、それでもジルは痛みを覚えたらしい。 小さく声にならぬ息を漏らして、アドリアンの肩に置いた手に力を込めて拒否を示す。 意にも介さず、音を立てて吸い付いた。 薔薇のように赤い痕が、白い肌に映った。 はだけたブラウスをするりと腕から抜き取る。 かすかに膨らむ乳房を包むように下から揉み上げた。 アドリアンの手のひらに、少し足りぬ程度の大きさを彼は気に入っていたが、口に出した事はなかった。 主の興奮を反映させるかのように桃色に色づき、僅かに硬くなり始めた先端をそっと指先で嬲ると、 ジルの身体がぴくんと震えた後に諦めたように大人しくなった。 腰に回した手のひらで、露になった背を上下に撫でる。たったそれだけで、ジルの身体がますます熱くなる。 熱くなりすぎた身体をもてあまし、催促をするように小さな手がアドリアンの頬に、あごに、首筋に触れ、そっと撫でた。 先ほどジルが噛み付いた双牙の痕に触れたところで、その動きをぴたりと止める。 爪の先でぐいと押されて、痛みにアドリアンの身体がぴくりと震えた。 顔を上げて視線をぶつけると、勝ち誇ったようなジルの美貌が間近にある。 すっとアドリアンは目を細めた。 「…………いけない子ですね」 肩に触れる白薔薇の手をぎゅっと握る。 ジルの玻璃のような赤い双眸が、僅かに驚愕の色を灯す。 構わずに、攫った両の手首を後ろに回し、片手で一纏めにしてやった。 「アドリアンッ」 叫ぶくちびるを、己のくちびるを重ねて塞ぎ、空いた片手で器用に緩んだタイを外してジルの細い手首にぐるぐると巻きつけていった。 「ぅ……んんッ……」 激しさを増すくちづけの息苦しさに耐えかねて、ジルの肩が大きく上下する。 触れ合ったくちびるの隙間から、両者の熱い吐息が混じって漏れた。 きゅ、と結び終えたところでくちびるを離す。 ジルの潤んだ瞳が、恨みがましくアドリアンを睨みつけている。 抱く時は乱暴にすると決めている。 なんてことはない、ジルが悦ぶからだ。 いつだって、ジルには選択権がある。 火がついてから嫌だと騒ぎ立てるぐらいなら、触れるより前にどこかに行けと命じればいいのだ。 それなのにジルは拒否をしない。 二度と触れるなと指図を受ければ、アドリアンはその通りにするだろう。 だけどジルは、嫌だ止めろと騒ぎながら、最後にはアドリアンを欲しがって宝石のような涙をこぼす。 厳密に言えば、悦びとは少し違うかもしれない。 好きにさせてやっている、とジルに思わせることが大事なのだ。 自分が望んでいるわけではない。 従僕に請われ、仕方なく身体を差し出す哀れなジル。 ラインハルトに立派な言い訳が立つ。 だからジルは心置きなく快楽に酔える。 もっともラインハルトは、ジルがアドリアンに抱かれようと気にも留めないだろう。 そういう男だ。 そんなラインハルトを、ジルは未だに心酔し、敬愛し、追慕する。 もう忘れたと言うような事を軽く口にするが、ラインハルトの褒めた洋服を身に付け、 彼の気に入るように髪を巻き、彼の口調を懸命に真似る。 その度に、動かぬはずの心臓がちくりと痛むのだ。 ラインハルトとは違う方法で、 乱暴に、 深く深く傷をつけるかのように扱わねば、いつまでもジルの心は彼に捕われたままだ。 アドリアンは義父ではない。 間違えてもらっては困るのだ。 何か言いたげにアドリアンを睨むジルに向かって、柔らかに微笑んで軽い身体を抱き上げる。 そのままくるりと向きを代えて、小さな身体を布張りのソファに座らせた。 腰に引っかかったままの黒いワンピースと、その下のパニエを下着ごと軽々と床に落とす。 白い足に残るのは、白いハイソックスと黒いつややかな靴のみだ。 いつまでたっても慣れぬ羞恥に顔を背ける主人の前に、アドリアンは慇懃にひざまずいてジルを見上げた。 「お望みは?」 「……!」 「仰っていただかないと。不快な思いをさせたくありません」 真っ赤に染まった顔を背けたまま、少女は横目でアドリアンを見つめる。 「ジル」 名を呼ぶと同時に、白い足がアドリアンの横顔をめがけて飛んでくる。 難なく受け止め、細い足首にくちづけを落として熱い息を吹きかけた。 「っ、あっ……」 「お行儀が悪いですね」 靴をぽとんと落として、白い靴下に手をかける。 脱がされまいと暴れる足を容易に押さえつけ、するりと脱がせて白い爪先をむき出しにする。 幼くしてヴァンパイアとなったジルの魔力は非常に微弱で、身体も丈夫ではない。 そのため、アドリアンは従僕とは言え簡単にジルを押さえ込むことができる。 通常の、大人の男と少女ほどの力の差があると判っているはずなのに、ジルは抵抗をやめない。 上体を倒して、小さな爪先にくちびるを寄せた。 そのまま親指を口に含み甘く噛み、音を立てて吸い付いた。 「ふっ、アド、リアン!」 足の甲、踝、折れそうなふくらはぎに、ゆっくりと舌を這わせる。 太ももにたどり着いたところで動きを止めて、ジルを見上げた。 ふるふると快感に身を震わせながら、熱をはらんだ瞳でアドリアンを見つめる。 「ご希望は?」 先程までの剣呑さは多少薄れ、期待と、懇願と、諦めの入り混じった紅い双眸を濡らし、ジルは口惜しげに言葉をつむぐ。 「…………続きを……」 「続き? こうですか?」 ぐっと身を乗り出し、存在を主張して硬く張り詰めた乳首を甘噛みする。 「んっ、ちがっ……ひぁ!」 言葉とは裏腹に甘い響きを持った悲鳴を心地よく聞きながら、くねるジルの足に膝を割り入れる。 中央から湧き上がる疼きに耐えかねて、ますます腰を揺らし、頭を左右に振りながら少女はぽろぽろとダイヤのような涙をこぼした。 「アドリアン……っ!」 「……どうなさいました?」 「アドリアンッ、やっ、も……アドリアン!」 「ほらほら、泣かないで。……触れて、欲しいんでしょう?」 汗ばむ額を撫でながら耳元で低く囁けば、子犬のようにすっかり従順な瞳で、ジルは力なく頷いた。 ご褒美とばかりに口付けを落とし、アドリアンは満足げに微笑む。 「差し上げますよ、さぁ足を開いて」 涙が溢れる瞳を見開いて、だけどすぐに諦めたかのように瞼を伏せた。 ゆっくりと、その羽のように白い両足を開く。 「……いい子ですね、ジル」 眼前に現れた花芯はすでに蜜があふれ、刺激を欲しがってひくひくと蠢いている。 長い指で花弁をなぞり、ぴちゃりと卑猥な音が大きく響くように愛撫を始める。 「ぅ、んん……あぁ! やだっ!」 「あぁこんなに濡らして。我慢が出来なかったのですね」 「ちが、う……だめ、あんっ」 もっと、とせがむ様に腰を浮かせ、頭を振りながら言葉にならぬ嬌声を上げる。 それに応じるべく唾液をたっぷりと溜めた舌でぴちゃりと秘肉に吸い付いた。 同時に前置きもなく内部へと指を進入させる。 アドリアンの指に食いつかんばかりに、ジルのそこは収縮を繰り返す。 緩慢に抜き差しを繰り返せば、主の口からさらに大きな悲鳴が漏れた。 逃れようと引ける腰を押さえつけて、執拗にジルを追い詰める。 少女のすべてを征服したようなこの瞬間に、アドリアンは興奮を隠し切れない。 「いやだ………いや、ああぁっ!」 甲高い声と同時にアドリアンを咥え込む秘部の収縮がいっそう激しくなり、やがてジルの身体がぐったりとソファに沈む。 アドリアンは満足げに頷き、ぐるりと内部で指を回し、ジルの身体がびくりと震えたのを確認するとその指を引き抜いた。 「ぁ……ん」 名残惜しげに、ジルは鼻にかかった吐息を漏らす。 肌に張り付くシャツと膨張を圧迫する衣類を脱ぎ捨てて、人形のような裸体をひょいと持ち上げる。 赤いソファにどっかりと腰を下ろし、自身の上にジルを跨がせた。 主人の両手を縛るタイをしゅるりと解く。 手首に残る、極上のワインのような赤い痕に、そっと口づけた。 「…………覚えて、いろよ」 整わない息で、ジルが懸命にアドリアンを睨む。 無論、忘れるつもりはない。 ジルの痴態のすべてを、この身に記憶させるつもりだ。 両手で押さえつけた腰を、ゆっくりと自身に押し付ける。 「はぁ……あ……ッ!」 ぬるり、と少女の秘部に押し入る触覚に、アドリアンは益々身を硬くする。 「あぁっ、アドリアンっ……んん!」 懸命に名を呼ぶ少女の口にそっとくちづけ、 「ほら、どうです?」 余裕を込めて、耳元で吐息を漏らす。 律動を激しくさせれば、赤いくちびるから漏れる声が一層大きくなる。 その声に得も知れぬ充足を得ながら、主と己を満たすためにアドリアンは腰を震わすのだった。 * 青白く輝くジルの顔を覗き込み、目を覚ます可能性の濃い事実にアドリアンは安堵する。 どれだけ肉体の苦痛に苦しみながらも、ジルは己の生命の灯火を消す事は叶わない。 大きな要因はアドリアンが人間にそうさせぬためにジルを守るためと、 彼女を殺す力を持つラインハルトが行方不明であり、 もう一人唯一それが可能なアドリアンに彼女を殺す意思がないからだ。 激しく抱いた後に、ジルは必ず昏睡のように長い眠りに付く。 体力を回復させるための本能だろうが、アドリアンはこのままジルが目覚めないのではないかと毎度不安に駆られる。 一度眠れば、短くとも5日は目を覚まさない。 それは、ラインハルトの帰宅を待ちわびるジルにとって安らぎの一瞬である事も自覚している。 「ジル……可愛いジル」 不安ならば、身体を重ねる事を止めればいいだけだ。 そうできぬ己の弱さも重く身に刻んでいる。 胸の上で両手を重ね、ぴくりとも動かず眠るジルの額に口づけを落とした。 「…………私だけの、……ジル・ジリッド……」 * ぼんやりと意識が覚醒する。 重い身体をゆるゆると起こせば、霞がかった意識に腹心の笑顔が写る。 「おはようございます。よう眠っておられました」 小さく首をふり、意識を失う寸前の情事に思いを馳せる。 「お食事を、なさいますか?」 「…………いらん」 「では、ホットチョコレートなどいかがですか?」 ぶつけた瞳を逸らさぬまま頷くと、従者はほっとしたような安堵の表情を見せる。 すぐに準備いたします、と部屋を出て行こうとするアドリアンに、ジルは声を掛けた。 「アドリアン」 「はい」 白いシャツに黒いタイをきっちりと着込んだアドリアンが、ドアの前で優雅に振り返る。 「さっき、」 ――何か、言わなかったか。 「?」 ――愛とか、なんとか。 胸のうちで纏めた言葉は、思いのほか馬鹿馬鹿しく、ジルは口をつぐんだ。 「いい、なんでもない」 チョコレートと同じ色の髪を揺らして、従者は首を傾げる。 だがすぐに気を取り直したかのように、ジルの嫌いな慇懃な姿勢と微笑を見せる。 「すぐにお持ちいたします」 「…………あぁ」 アドリアンがすぐ、と言ったならば、すでに用意は出来ているのだろう。 本当にすぐに、チョコレートは運び込まれるに違いない。 それまではもう少しまどろみに身を預けようと、ジルは紅い双眸をそっと閉じた。 ++おまえのあいなんて++ 2007/07/10
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4566.html
(ミナワ んー・・・・・・うぅー・・・・・・ (裂邪 ・・・おい、落ち着けよ; まだ何もやっちゃいないだろ? (ミナワ だ、だってぇ・・・ 妙にそわそわしているミナワ それもその筈 今2人がいるここは、とあるホテルの1室 ・・・どんなホテルかはさておき 比較的広い見知らぬ部屋に、裂邪と2人きりというこの状況が、 彼女にとっては新鮮で、尚且つ、緊張する (裂邪 とりあえず、親には今から泊まるって言っといたから、別に今からでもいいんだけど やっぱりそういうのって夜からがいいよな? (ミナワ え・・・えっと、その・・・ (裂邪 ん、どうした? ベッドの上で言いよどんでいるミナワの隣に、裂邪もぼふん、と腰をおろす (ミナワ ・・・い、今からじゃ・・・ダメ? こういう時の彼の行動は早い 即行でミナワを押し倒し、彼女の唇を独占する (ミナワ うひゃん♪ ち、ちょっと、待ってくださいよぉ! (裂邪 ここで『待て』って言われて俺が聞くと思う? (ミナワ さっ、先にっぅん♪ し、シャワー、浴びてきますからぁ!/// (裂邪 シャワー? いいよそんなもん、寒けりゃ俺が今から温めてやる (ミナワ 物事には順序があるんですぅ! 右耳を舐められて悶えながら、必死に訴えるミナワ しぶしぶ、裂邪は彼女の上から下りる (裂邪 ちぇ・・・早く済ませろよ? 俺の欲望、どれだけ深いか知ってるだろ? (ミナワ もぉ、私が裂邪のこと、なんにも知らないって思ってるんですか? (裂邪 だよね、愛してるよミナワ♪ (ミナワ やぁん、あとでいっぱい言ってくださいね裂邪ぁ♪ そう言いながら、ミナワはシャワールームの方へ消えていった (裂邪 ・・・あーやばい、既に耐えられん・・・ そうだ、今の内に使い方確認しとこうかな 裂邪は何やら小さな袋が連なったものを取り出す (裂邪 えっと、俺の方にこれを付けるんだよな・・・ほぅほぅ・・・ こんな原始的なもので『できちゃった♪』な展開を回避できるんだから世界ってすげぇなぁ もはや中学生の言葉ではない (裂邪 あぁ、こんなもの付けなきゃならん時が来るとはなぁ・・・時って怖いね 最悪の場合、後ろっていう手のあるんだけd (ミナワ お待たせお兄ちゃん♪ (裂邪 お、結構早かった―――――――な゙!? シャワールームの方から現れたのは確かにミナワ しかしその身長は普段よりも著しく小さかった そして特筆すべきは なにゆえネコミミなのか (裂邪 ・・・そ、それ・・・どしたの? (ミナワ うふふ、裂邪、ネコミミ好きでしょ? それに、一度でいいから、この姿でやってみたくて・・・ 裂邪は、イヤ? (裂邪 ・・・そんなことないよ どんな姿でも、ミナワは可愛いし、俺はお前の事好きだから (ミナワ ありがとう♪ じゃあ・・・・始めよっか、お兄ちゃん♪ +18歳未満閲覧禁止 裂邪に飛びつき、小さな身体で圧し掛かるミナワ 2人はまた、互いの唇を重ねあう 本日3回目のこの行動、よく飽きないものである (裂邪 ・・・ん・・・ (ミナワ んぅ・・・ふぅん・・・ 舌を絡め、涎を溢れさせる その隙に裂邪の右手が、ミナワの身体を這いながら、下半身の方に伸びてゆき、 (ミナワ ・・・んんっ♪ 下着の上から、一番敏感なところを摩る (ミナワ んくっ・・・んんぅ・・・ふあっあっ、あひぃっ♪ (裂邪 ウヒヒヒ、いつもよりエッチな声だなぁ (ミナワ おっおかひいの・・・今日はなんだか、すごく気持ひいいっあひゃぁぅ♪ れっ、裂邪ぁv わ、たし・・・もっ、もうっ、イッちゃうぅvv (裂邪 今日は無礼講だ、思いっきりイっちまえ! (ミナワ う、うんっ、分かttんひゃぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁああvvv プシャァ、と下着の中から生温かい汁が噴き出す 彼女は裂邪の上に乗っていたので、被害を受けたのは殆ど裂邪の服だったのだが (ミナワ ・・・ぁっ・・・ごっごめっ、なひゃぃっ・・・ぃっ・・・ (裂邪 気にすんな、このくらい、直ぐに乾くから それより・・・寒くなかったら、そろそろ脱ごうか? 恍惚とした表情を裂邪に向け、こくん、と頷くミナワ そして、ビクビクと痙攣しながら裂邪の上でちょこんと座り、シャツ、スカート、そして下着、全て脱ぎ捨てる でもちゃっかりネコミミだけは付けている (ミナワ ・・・あらっため、て・・・召し上がれ♪ (裂邪 いっただっきまーす♪ 小さな身体を抱きしめ、ごろんと寝返りを打ち、ミナワの上に圧し掛かるように態勢を変える そして、裂邪は彼女の大事なところに舌を潜り込ませた (ミナワ んあぁあっv (裂邪 ウヒィ、しょっぱいなーやっぱw クチュクチュ、舌で舐める音 ピチャピチャ、愛液の溢れる音 ジュルジュル、愛液を啜る音 (ミナワ うにゃぁぁぁぁああああぁぁあv りゃ、りゃめぇっぇっ・・・あ、ひゃっ、あひゃまっ・・・おか、し・・・ぃ・・・くぅ・・・v (裂邪 幼女モードは感じ易いなぁ、まだちょっとしか経ってないぞ? なら、ここはどうなっちゃうのかな? 大事なところで、一番敏感な突起を、彼は咥え、舐める、啜る (ミナワ ぅあぁぁああぁあぁあああああぁぁぁぁああああvvvvv やっvv あっvv りゃ・・・m・・・ぇぇvv まt・・・ぁ・・・イっひゃぁぅぅvv わt・・・ぁ・・・s・・・ぃぃvv こわr・・・ぇ・・・ひゃ・・・ぅぅぅぅvvv (裂邪 ウヒヒヒ、早ぇなおいw そら、イけイけもっとイけ! 今日まで我慢してきた分、一気に解放してやるからな! (ミナワ うれ・・・ひぃ・・・れt・・ぅ・・やぁっあっぁはぁああぁぁああぁあぁぁああああんvvvvv 再び、激しく飛び出す潮 やはりその殆どは裂邪が顔で受け止めていた しかし、この小さな身体の何処に、こんな大量の潮が格納されているのか それはともかく ビビクン、と大きく弓形になった後、ビクン、ビクン、と痙攣を始めるミナワ 既に、息も絶え絶えである (ミナワ はっ・・・・・ぁ・・・ぁん・・・・はぁっ・・・・・・んっ (裂邪 ふぅ・・・少し、休憩しようか? (ミナワ ・・・ヤっ、れす・・・もっと・・・もっ、と、イかひぇ、て・・・くらっひゃいぃ・・・ (裂邪 じゃ、これの出番、かな 先程の、帯状に繋がった小袋を取り出す そのパッケージを1つ開封し、中から片方が塞がっている筒状の袋を広げる (ミナワ ・・・な、なんれすかそれ? (裂邪 コンドームっつぅものらしい。これを俺のにつけたら、お前のナカに出て行かないだろ? だから、お前が妊娠することは無い、って訳。前に夢でレクチャー受けたの (ミナワ ・・・ナカ出し・・・してくださらないんれすか? (裂邪 したいけどさぁ・・・今は我慢しよう、な? 俺がもうちょっと大人になったら、子供も沢山作るから。約束するよ (ミナワ ・・・・・・はい、我慢、します (裂邪 よし、いい子だ ぽふ、と頭を撫でる そして裂邪はコンドームを装着し、その先端を、ミナワの大切なところの入り口に押し当てる (ミナワ んっ・・・v (裂邪 うっ、こりゃきつそうだ・・・痛かったら言えよ?すぐ止めるから (ミナワ だい・・・じょうぶ、れす・・・ だから、奥まで、挿入れて・・・わたしを、めちゃくちゃにしてください♪ その言葉、声色、表情に、 我を忘れた裂邪は、言われた通りに奥まで一気に挿入した プチッ、と小さく何かが破れ、血が流れる (ミナワ イッ・・・ひゃぁうっ・・・お、くっに・・・あひゃっひぇるぅ・・・ (裂邪 や・・・っば・・・初めての時思い出すな・・・ ホントに、大丈夫、か? 動くぞ? (ミナワ うん・・・はっやく、うごい、てぇv ゆっくりと、腰を引いていき パァンッ!!と音が響くほど腰を前に突き出す (ミナワ あぁぁあっv ひゃぁんっv んひぃっv んぃんっv んぁはぁんっvv あっv あぁっv れっ、つやぁっvv しゅごっ、しゅごいよぉvvv 裂邪っがぁ、奥まで、来てっ、わ、たしっ、ホントにっ、壊れっひゃうぅっvvv (裂邪 あ、あぁ、俺もっ、もうヤバイ・・・出すぞ! (ミナワ 出してぇv いっぱい、出して―――あひゃぁぁああああああぁぁぁぁあああああvvvvv ドクン、と彼女の中で強く脈打つ裂邪のモノ ドクドクと注ぎ込まれる裂邪の愛 しかし (ミナワ ・・・ぁ・・・ぁたたかぃ・・・れもぉ・・・ それはミナワの中に、直接注がれることはない 全て、コンドームの中である ぬぷ、と彼はモノを出し、コンドームを外す 白い液体が、筒状の袋の約半分を満たしている (ミナワ ひ、ひゃうぅ・・・ (裂邪 うわ、溜まってたなぁ・・・こうしてみると、俺ってばこんだけミナワの中に出してたのか はいミナワ、あーん♪ (ミナワ あーnんむっv とろとろと口に注がれる白い液 ただそれだけで、下の口からもプシュッ、と汁が噴き出される (裂邪 おいおい、精子飲んだだけでイクなよw (ミナワ ふあぁ・・・裂邪の濃いぃ・・・vvv (裂邪 聞いてねぇし; (ミナワ 聞ぃてまひゅよぉv ・・・ねぇ、裂邪ぁ (裂邪 ん? ビクビクと痙攣しながら、ガクガクと腕を震わせながら、 ミナワは己の身体を起こし、お尻を裂邪に向け、その穴を広げてみせた いつの間にか、その姿は先程までの幼女ではなく、胸が少し大きい12歳モードになっていた (裂邪 ・・・ミナワ? (ミナワ こっちなら、赤ちゃん、できないでしょ? いっぱい、ナカに出せますよね? ・・・裂邪は、こっちでするの、嫌? 彼は言葉より行動で示すタイプである ミナワの両肩を掴み、モノの先端を、彼女のお尻に挿し入れる (ミナワ んんんんんんんいぃぃぃぃぃぃぃぃぃvvvvv (裂邪 ぅゎ・・・こ、これは・・・いい、かも・・・ 両肩を掴んでいた手を胸の方にまわし、乳房を鷲掴みしながら、彼はモノを奥まで挿入した (裂邪 こっ、ちは、初めてだったな・・・痛く、ないか? (ミナワ んあっvv あっv き、気持ちいぃれすぅvvv (裂邪 そうか・・・んじゃ、動くぞ 先程と同じようにして、ピストン運動を始める しかし、さっきとは違って生挿入しているので、感じ方はこちらの方が数倍上かも知れない (ミナワ やぁっvv あんっvv お尻の中ぁvvv 裂邪が入ってくりゅぅvvv (裂邪 ウヒ、ヒヒ・・・そうだ、お前、こっちも弄られたいだろ? 裂邪は携帯電話を取り出し、バイブレーション機能を使って震わせ、 彼女の敏感なところに押し当てた (ミナワ あぁぁあああぁぁぁぁぁあああああぁぁvvvvv らめぇvvv イっちゃうvvv 裂邪より先に気持ちよくなっちゃうぅvvvv (裂邪 いいよ、俺も後でイクから、先にイけ! (ミナワ ふあっあっイっちゃ、イっちゃう―――ひにゃぁあっぁぁあああぁああっぁあああああvvvvv 勢い良く噴き出された、本日4度目の潮吹き その直後、裂邪は四つん這いになっていたミナワを抱き上げ、足の上に乗せるような態勢に変え、 再び携帯電話で敏感な場所を弄び、右の乳首を弄り、そしてピストン運動を繰り返していた (ミナワ あはぁっvvvv ひゃぅぅぅううっvvv もっ、もうらめぇvvvvv 飛んじゃうっvvvvv 飛んじゃうぅぅぅぅぅvvvvv (裂邪 もうちょっと、耐えろっ、俺も、出そうだ! (ミナワ 分かり、まひたぁv 一緒にイこ、裂邪ぁvvv (裂邪 あぁ・・・出すぞ、ミナワ! (ミナワ 来て来て来てぇvvv (裂邪 ミナワ! (ミナワ 裂邪ぁvv――――~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっっvvvvvvvvv 声にならない声をあげ、また弓形になって痙攣しながら硬直するミナワ (ミナワ ~~~っvv ~~っっvv ~~~~~っっっvvv (裂邪 ―――ぁう、ふぅ・・み、ミナワ? (ミナワ ぁ・・・らぃっ・・・じょぉぶ・・・れひゅぅ・・・っっ・・・v (裂邪 絶対大丈夫じゃねぇだろ; マジで、休憩しようy 裂邪が、最後まで言い終わる前に、 ミナワは背中に体重をかけて彼を押し倒し、彼に向き直ってまた結合の準備をする (裂邪 え、ちょっ、そっちじゃない、前はダメだ! (ミナワ もぉ、耐えられなぃ・・・こっちにも、出してぇv ズブッ、と彼女の中に彼のモノを入れ、すぐに腰をくねくねと動かす 前後に、左右に、くるりと右回転、左回転、そして上下に抜き差しを、素早く何度も繰り返す (裂邪 ぐ・・・ぁ・・・やめ、ろ・・・ミナワ・・・ (ミナワ あはははv 裂邪ぁ、我慢しなくてもいいんだよぉ? 私の中にぃ、いっぱい注ぎこんでぇvvv (裂邪 い、や・・・ガチで、まずいから・・・ぁ・・・ゃ、ば・・・ (ミナワ 出そう? 出そう?? じゃあもっと動いてあげるね♪ 執拗に、ねちっこく、そして嫌らしく、腰を操るミナワ 思わず、声を漏らしてしまう裂邪 (裂邪 ぃ・・・ち、ちょ・・・待t・・・ぇ・・・ぅぁ・・・ (ミナワ ねぇ、我慢しないでよぉvv ほらぁ、出して出してぇvvv ミナワの、最後の攻撃 ジャンプするように上下する行動を2回した時、彼は限界を迎えた (裂邪 あ゙ぁっ!! (ミナワ にゃぁぁぁあああああぁぁあはぁぁぁああああああああvvvvvvv ドクン 裂邪の愛は、完全に、ミナワの中へと注がれてしまった 満足そうな、恍惚とした表情を浮かべ、力無くだらりともたれかかるミナワ やや、表情が青ざめていく裂邪 (裂邪 (参った・・・どうしよ・・・中出ししちゃったよ・・・ 妊娠しちまうのか? 俺この歳で父親?? ・・・あれ、そもそも今日ってこいつの危険日だったっけ? てか、危険日ってどんな時? 安全日っていつ? ・・・・・・あぁもう! 頭ん中パニックになってきた!?) (ミナワ ・・・れ、つやぁ・・・ (裂邪 ん? (ミナワ も、もう、1回・・・中に、出してぇ・・・v 内心では、抑えるつもりだったのだが、 結局、彼はミナワの無意識のテクニックに負けてしまった (裂邪 ・・・こうなりゃ、後は野となれ山となれ、だ 徹底的に出し尽くしてやるからな、今の内に休憩したかったら言えよ? (ミナワ 休みなんてぇ・・・要りません・・・ わたし、が、わたしじゃなくなっちゃうくらいに・・・イかせて、くださぃ♪ † † † † 10時間後 ベッドの上には、前後の穴から精液を垂れ流し、顔と乳房が精液に塗れて痙攣しているミナワと、 未だに元気なモノを見て何故か感心したように頷く裂邪の姿があった (裂邪 ・・・俺って、もしかして特異体質? 人間って7回が限界だと思ってたよ・・・ そうか、俺ってば飲まれかけてるから、 こうやって都市伝説に相手できるような身体に急激に変化しちゃったんだ・・・ すげぇな人間って (ミナワ ・・・r・・・ぇつ・・・やぁ・・・ (裂邪 ぅわうち!? お、起きてたのか!? (ミナワ ・・・もっとぉ・・・イかせてぇv もっとぉ、らしてぇvvv (裂邪 なん・・・だと・・・お前の性欲は底無しか、このエロリっ子! (ミナワ わたひぃ・・・裂邪のぉ、せーえきを欲しがるぅ、エッチな都市伝説なんれすぅ・・・vv 裂邪にぃ、アソコ掻きまわされてぇ、おっぱい弄られて喜ぶぅ、ドMでエッチな都市伝説、なんれすぅ・・・vvv ・・・らからぁ・・・わたひを、もっともぉっと、いじめてくらひゃいぃvvv (裂邪 ・・・あーもう可愛いなぁ! 朝までやっちゃうぞぉ♪ 本当に朝までヤり続けてようやく、死んだように眠った2人であった ...To be Continued 前ページ次ページ連載 - 夢幻泡影
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/1092.html
いかようにして小さなワニは 原題:How Doth the Little Crocodile 作曲:オリバー・ウォレス* 作詞:ルイス・キャロル* 楽曲:『ふしぎの国のアリス』(1951年) バリエーション ふしぎの国のアリス 英語 リチャード・ヘイドン(キャタピラ) 日本語 玉城伸吾(キャタピラ) キャタピラが披露するポエム。
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/463.html
発言者:ゼファー・コールレイン 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 聖戦を目前にして誕生した逆襲の冥王。 反粒子の生成という反則的な能力を持ちマルス、ウラヌスをあっさりと虐殺したその最悪最後の魔星に対して、 体の損壊に耐えて果敢に挑みかかりながらも光の英雄は問いかける、自分の理解の範疇を超えた存在へと 「貴様は何(・)だ」「いったい何を我々は生み出してしまったというのだ」と 「それこそ、今さら何を言う」 「俺たちは、運命の車輪に紛れた小さな小さな砂粒だよ」 「おまえ達に比べれば取るに足らない、過ちを犯しただけの幼く惨めな姉弟だ。 つまるところ、負け犬だな。さして珍しいものじゃない」 「だが、それがすべてを狂わせた」 「運命を破綻させたのは、結局のところおまえ達自身の過失だろう。───失敗したな(・・・・・)ヴァルゼライド」 「未来を愛する余り、あらゆる過去を切り捨てた……その正義(けつまつ)がこれなんだ」 ゼファーとマイナの関係を単なる犠牲者と捉えたこと─── 踏み躙ってしまったもののためにも、未来という全体幸福を尊び続けてしまったこと─── それ自体何も間違ってはおらず、立派な正論だろう─── 敬意は払おう──── ───で、だから?(だが、殺す) 「愚者(おれ)は嫌だ。分かるか? そんな強さは、嫌なんだよ」 その素晴らしい覇道(・・・・・・・)に巻き込まれ犠牲となった砂粒からすれば、正論だからといって認められるはずもなく─── 此処において、正誤の秤は投げ捨てた。 貴様らが突き動かした轢殺の車輪に無残に砕かれた敗者(ヤミ)として、その輝く英雄譚の成就を必ず砕く。 「さあ、刮目しろ───これが俺たちの逆襲劇(ヴェンデッタ)」 「勝者の栄光を踏みにじる、敗者の牙と知るがいいッ!」 戦って、勝って、全速力で前へ前へと……ひたすら進み続けた英雄が今まで理解しなかった背後から追いすがる敗者の呪詛。 その怨嗟の嘆きがついに疾走するヴァルゼライドを捉え、今まで気合と根性ですべてを乗り越えてきた男を絶対的な相性差で一蹴。 勝者を滅ぼすためだけの闇黒(マイナス)に英雄の発する絶大な光熱も何の意味もなく飲み込まれ、 生涯唯一、最大の敗北を刻みつけられた「クリストファー・ヴァルゼライド」の英雄譚は遂にここで潰えるのであった。 この後すぐカグゼライド化して再びゼファー達に立ちはだかるのだがそれはそれである 関連項目 お前の運命に紛れ込んだ、小さな小さな砂粒だッ! いいや、まだだ――“勝つ”のは彼らなんだから。守り抜いた希望を照らす、星の結晶は此処に在る グレイのがあってオリジナルのゼファーさんがないのも寂しいので追加しておきますね -- 名無しさん (2017-03-02 19 58 34) 総統が「自分に理解できないものを目にして動揺してる」ってのも他にないシーンなのもあって痛快だったなここ。まあこんな無双して終わるのはゼファーさんらしくないからこの後にもう一山あるんですけどね! -- 名無しさん (2017-03-02 20 04 10) 総統が動揺を露にしたのはここ位だったからな -- 名無しさん (2017-03-02 20 05 46) ざまぁ感はすごかったなここ -- 名無しさん (2017-03-02 20 07 05) 「踏み躙ってしまったもののためにも未来の全体幸福を目指して進む」っての正論なんだけど実際に踏み躙られた当事者からすれば知らんがなって話なんだよね。総統もそれが分からないわけではないんだろうけど、どうしても個を軽んじるのがこの手の人達だから認識が甘かったというか -- 名無しさん (2017-03-02 20 09 58) 総統ご自慢の涙を明日に変えるのだ理論に対する「そんなの実際に涙を流した側からすれば知るかバーカ」って否定だからな。総統は人気ある悪役だが悪役には違いないのでフルボッコシーンは痛快ではある -- 名無しさん (2017-03-02 20 16 36) けどメインヒロインのカグツチが、瀕死のアッシュの為に奮起するナギサちゃんみたいになるんだよなぁ… -- 名無しさん (2017-03-02 20 19 03) 総統は狂人だけど、だからってコールレイン姉弟にしたことが歴史上類を見ないレベルの外道行為という訳ではなく、いわゆる戦乱の国の指導者としては弱者を斬り捨て全体を向上させるのは普通の方策よね。古今東西の武将や王様も内政を整え戦争に勝利して国を繫栄させてきたわけだし。まあ、そういう歴史上の指導者達も、民衆に革命を起こされたり粛清した貴族の末裔に叛逆されたり・・・逆襲を受けてきたわけだけど -- 名無しさん (2017-03-02 20 20 48) マイナを殺した件など塵屑なことをしてるって自覚そのものは総統にもあったけど、それでも後ろは振り返らずに前へ前へってやってる人たちだから足を掬われるんだよって話 -- 名無しさん (2017-03-02 20 23 10) まあここの前に苦もなく倒せると思った魔星たち相手に二回も甚大なダメージ食らわせれてるのもそうだけど、油断してないように見えて認識が甘いところがあるんだよな総統も。甘いと言うか全く理解できてない分野があると言うか -- 名無しさん (2017-03-02 20 27 56) 総統によって幸せになれた人は沢山いるが、そんなのマイナ姉やゼファーにとっては「だから、許せと?無理だろ(わ)」って言うしかないしな -- 名無しさん (2017-03-02 20 28 40) ↑2苦もなく倒せると総統が断言していた状態は立ち向かうという気概のないアルケミスト、ただの悪童であったストレイドと精神的覚醒を果たしていない状態の二人だからな -- 名無しさん (2017-03-02 20 33 04) 当事者からすればお前の理想なんか知るか馬鹿って話だからねえ -- 名無しさん (2017-03-02 20 37 44) ちょっと違うけど「力が全てだ。勝った奴が正しい」とか言ってやりたい放題していた奴をフルボッコにしてやった爽快感に似てるって感じた -- 名無しさん (2017-03-02 20 39 36) ↑結局のところ、総統含めた光の奴隷が言ってることってそれなのよね -- 名無しさん (2017-03-02 20 41 04) でもそれはそれとしてやっぱりその揺らぐことなき雄々しさに只人は憧れるのである -- 名無しさん (2017-03-02 20 45 55) 憧れる分には結構だが、いざ現実になるとな。大義は総統にあるのはわかるが、この場ではゼファーに共感したわ -- 名無しさん (2017-03-02 20 48 34) ↑そういう構図だからそう想って貰えたなら高濱もライター冥利に尽きるってもんだろうな -- 名無しさん (2017-03-02 20 51 49) (それはそれとして、続編(トリニティ)に向けて運命は次なる生贄探しを始めるのであった) -- 名無しさん (2017-03-02 20 53 54) 聞きたいんだけど「力が全てだ」とか言ってやりたい放題していた奴をぼこした後「俺が勝ったんだから俺に従えよ」みたいなこと言ってやった作品ってどんなのがある? -- 名無しさん (2017-03-02 20 57 56) まあヴァルゼライド総統は魅力のある男だけど物語的に見ればやってることはどこまでいっても悪役なのでここは好きなだけザマアするのが正しい反応。 ヴァルゼライド単体としてはここで敗北だけど戦いはまだ終わらないんだけどね! -- 名無しさん (2017-03-02 21 02 08) 小さな小さな砂粒だもそうだけど、「そんな強さは、嫌なんだよ」も聖戦の再現になったレイン√でアッシュを犠牲にして進むヘリオスに対してケルベロスが言ってたねえ -- 名無しさん (2017-03-02 21 12 54) と言っても、ゼファーさんの物言いも極論すれば視野が狭くて身勝手な自分本位、になりかねんからねぇ。全員がそれ言い出したら、行き着く先は大欲界天狗道だろうし。結局はバランスよな。そして、光属性に全振りしてる総統にはそれが致命的に足りなかった。 -- 名無しさん (2017-03-02 21 31 28) ↑それがはからずも模倣されてしまったのが、レイン√のアレになる、と -- 名無しさん (2017-03-02 21 32 46) ↑2さらに言えば光の眷属も「決めたからには果て無く行く」を全員でやれば大欲界天狗道になるしな。そういう意味でスフィアが極端な思想に染まるのはいけない言う天照も一理ある。 -- 名無しさん (2017-03-02 21 34 34) 犠牲者に対して申し訳ないという感覚はあっても総統やカグツチに比べたら取るに足らない存在なのは事実なのでマイナやゼファーの関係などという個については大して重く見ていなかったってのがなんとも視点が高すぎる人たち「らしい」失敗ではある -- 名無しさん (2017-03-02 21 35 18) ヴェンデッタ自体が英雄譚に巻き込まれたモブの逆襲の物語だからねえ -- 名無しさん (2017-03-02 21 36 25) ↑8作品と言われるとピンとこないが、弱肉強食を謳う相手を味方につける展開は物語の序盤でよくありそうな気がする。もっとも大抵の悪役は「自分は従わせても自分が従うなんてありえない」と特攻・自害したり、俺は負けてない!って結局言う事聞かない奴が大半だが -- 名無しさん (2017-03-02 21 40 34) 力こそ正義と言ったラスボスを泣きながらこんなものが正義であってたまるかと主人公がぶん殴るダイ大 -- 名無しさん (2017-03-02 21 42 39) ↑7みんなが皆俺は嫌だで動いたら世の中回らんくなるからねぇ -- 名無しさん (2017-03-02 21 43 52) ↑2俺もそれが思い浮かんだわ -- 名無しさん (2017-03-02 21 44 33) ↑3自分はいいけど他人はだめ!!!って奴か救えんな -- 名無しさん (2017-03-02 21 45 40) ↑ミスった↑4だ -- 名無しさん (2017-03-02 21 46 47) ↑ミス -- 名無しさん (2017-03-02 21 47 11) ぶっちゃけ「弱肉強食、力こそすべて、敗者は従え」って信念すら貫けてない悪役も結構多いからな。負けたら主張を棚に上げる -- 名無しさん (2017-03-02 21 48 15) 足元がお留守な人たちの失敗談でもあるからなあ。踏み躙ってごめんとは思ってても「何」を踏み躙ってしまったのかまでは見ようとしてなかったと言うか -- 名無しさん (2017-03-02 21 48 29) 総統もなんだかんだ諦め悪いしな -- 名無しさん (2017-03-02 21 50 01) 正しさしか愛せず、個を愛せないがゆえに、個を愛する人がそれを守るためなら正しさも自分の命も全て投げ打ってでも守ろうとするってことを根本的に理解できなかった故に負けたからね -- 名無しさん (2017-03-02 21 51 11) チトセが言った「何処までも私闘の域に過ぎんだろうよ」がもっともというか。まあその理屈は極論ではあるが、総統の場合、方針自体は全体主義ではあるが、本質は周りと話し合いや落とし所探しすら碌にできないほど行き過ぎた存在だったのも批難される理由というか -- 名無しさん (2017-03-02 21 54 06) ↑2そういう意味ではヘリオスは片翼の嫁のナギサを宿敵に定めてた辺り、正しく自信とぶつかり合う個人の強さを認識してた感がある -- 名無しさん (2017-03-02 21 55 21) ヴェンデッタが目覚めなかった理由(受精卵)やゼファーが選ばれた理由(マイナとの関係)など諸々の取るに足らない小さな小さな「個」の事情に目を向けなかったのが積み重なって聖戦という大きな大きな運命の破綻に繋がるという大きすぎる人たちの失敗談 -- 名無しさん (2017-03-02 22 13 38) トリニティにおける砂粒枠はグレイもそうだけど、それ以上にムラサメ師匠な気がする。英雄にも成れず、強者に逆襲することもできなかった、スフィアや魔星どころかエスペラントでさえない只人のムラサメ師匠が、界奏の誕生と烈奏との和解のきっかけになったわけだし -- 名無しさん (2017-03-02 22 28 21) ↑3前任者がそういう個人間の愛を軽視して失敗してそれを踏まえたうえでの先に進もうとしたのがヘリオスさんだからね -- 名無しさん (2017-03-02 22 30 54) 「で?だから?」ってセリフ、ゼファーさんの勝利確定ワードだよね実は -- 名無しさん (2017-03-02 22 36 30) このゼファーの宣言の直後、今までオルフェウスとしか呼んでいなかった相手の変貌にお前は何だって慌てていた総統が初めて「ゼファー、コールレイン……!」って噛みしめるように言うのがようやくゼファーという個を認識していなかった失敗に気付いたって表現できてていい -- 名無しさん (2017-03-02 22 44 21) ↑2他にどこかでつかわれてたっけ? -- 名無しさん (2017-03-02 22 47 20) ↑↑基本「聖戦起こそうぜサイド」の人たちはゼファーの名前呼ばないからな。オルフェウスという装置としてしか見てなかったのが結局失敗に繋がるんだからある意味全体での伏線とも言えるし上手い -- 名無しさん (2017-03-02 23 18 03) ↑×3そして死後、互いに合体技嫌がるほどの不倶戴天に・・・ 一緒に戦えや -- 名無しさん (2017-03-02 23 40 33) ↑海洋王ですら内臓破裂モノの仲の悪さよ。でもそういう不合理な感情を出しているあたり総統は死後大分人間味が出たな -- 名無しさん (2017-03-02 23 45 37) ↑ ゼファー&閣下「コイツとだけはヤダ」 アッシュ「まあまあ、そう言わずに……ごふぁっ!?」 ゼファー&閣下「あ、ごめん…」 -- 名無しさん (2017-03-02 23 49 04) 説得難易度 総統 魔星二体<<<<ノリノリの壁<<<<<糞眼鏡に対するお前は駄目だ大合唱団 -- 名無しさん (2017-03-02 23 51 40) 「愚者(おれ)は嫌だ」ってのが良い味出してるわ。確かに一見愚かで自分勝手な言い分でしかないが、どれだけ総統に大義があったとしても現実に家族を殺されてるゼファーの言い分もまた正しく、ゼファーには総統にNOを突き付ける権利がある -- 名無しさん (2017-03-03 00 12 29) 貴重な総統フルボッコシーン -- 名無しさん (2017-03-03 01 10 39) この項目見て改めてこのシーンプレイしてみたけど「失敗したなヴァルゼライド」とかの言い方が好きだわ。そこまでの総統相手の対話はどういう内容であれゼファー側が必死だったけど、この時のゼファーは未だ何故こうなったのか理解していない総統をもう心底馬鹿にしてるって感じ -- 名無しさん (2017-03-03 03 21 37) ↑思うんだけど総統はマイナを糞眼鏡が撃った後極論ゼファーさんに損害賠償とかするべきだったんじゃなかろうか。ゼファーさんってその辺何とかなってりゃ軍人にならずに居たろうし。 -- 名無しさん (2017-03-03 05 05 04) 総統そっちのけで親子喧嘩していた爺さんとアスラ、本当の目的はゼファーさんの元に辿り着くことだったルシードと、実は総統に対しての殺意がメインで総統と向き合った相手ってゼファーさんだけだったりするのも面白いなって -- 名無しさん (2017-03-03 10 20 47) ↑2 -- 名無しさん (2017-03-03 10 40 13) ミス -- 名無しさん (2017-03-03 10 40 25) またミスった。スラムで損害賠償なんかしたら徹底的にむしられて死亡する未来しか見えん。第一損害賠償なんかじゃ償えんだろう -- 名無しさん (2017-03-03 10 41 50) 損害賠償はともかく殺害対象のことくらいちゃんと事前に調べておくべきだったな。本人の口から語られるまでゼファーとマイナが血縁であることすら知らなかったとかさあ…… -- 名無しさん (2017-03-03 11 35 39) こうやって英雄譚を打ち砕くのが作品のテーマだから、そりゃ要望あっても聖戦エンドは実装しないよなぁと納得した -- 名無しさん (2017-03-03 11 44 28) ↑2 そういった部分はやっぱり調べたとしても調べなかったとしても、マイナもほかの排除した者たちも、最終的には皆自分が背負う犠牲という形で全部一緒くたにあるいみ軽んじてしまえるのが、総統の悪癖が如実に出ていたところなのだろうな…と思えます -- 名無しさん (2017-03-03 11 51 39) まあこの土壇場の「ゼファー、コールレイン……!」まで一度も名前呼ばなかったのもそうだけどマイナやゼファーみたいな個人ではなくて「犠牲にしてしまった人々」みたいなジャンルで人間を認識してる部分があるからね。全体主義の極みみたいな人たちは個を意識してない。そりゃそれって誰だよみたいに言われまくりますわ -- 名無しさん (2017-03-03 12 00 55) 総統はグランセニック商会での交戦時もゼファー・コールレイン個人の事情は全く考えず「ただ巻き込まれた哀れな被害者」と見てヴェンデッタを非難してたからなあ。視野狭窄と言うか、視野が高すぎて逆に狭いと言うか -- 名無しさん (2017-03-03 13 26 12) 後継のヘリオスさんにその辺の悪癖はトリニティでも指摘されているからな -- 名無しさん (2017-03-03 13 29 16) ↑だからこそ、ヘリオスと対峙するのがナギサになったんだろうな -- 名無しさん (2017-03-03 14 55 57) ↑ 8要はさ、閣下って償うって言ってやることは覇道を進む更なる燃料にするだけじゃん?それってさ、被害者や遺族からすると償うっつって全然違うことに善行積んでるだけじゃん?そうじゃなくて犠牲者かせめて遺族個人に対する損害賠償やらそういうことするべきだったよね。奪われるとか償いきれないとかって以前の話よ。 -- 名無しさん (2017-03-03 15 32 00) 全体主義過ぎて個人への償いをしなかったってことかな? -- 名無しさん (2017-03-03 15 38 37) 被害者が自分には何の保障も与えられてないのに赤の他人を加害者が救ってるだけとも言えるからな -- 名無しさん (2017-03-03 15 51 22) 死に対する償いって何すりゃいいのか分からんから代わりの代償行為を行うのもしょうがないっちゃしょうがないんだけどそれってつまり被害者個人には何も補償しないことと同じだしな -- 名無しさん (2017-03-03 15 56 19) まあじゃあ事情説明してお金なりなんなりで償ったら遺族(ゼファー)が許してくれんのかと言うと絶対にないと思うけどそれは結果論だし、ゼファーが遺族であることすら知らずに「たまたま自分たちの運命に巻き込まれただけの哀れな吟遊詩人」とか思ってんのはお前いくらなんでも個々の被害者の情報に興味なさすぎるだろって思うわ -- 名無しさん (2017-03-03 15 56 54) ↑そこらへんはギルベルトにも通じるところがあったな。アイツも最後は有象無象と切り捨てた弱者に逆襲されてたし -- 名無しさん (2017-03-03 16 01 03) 閣下の「涙を明日に変えるため」ってさ、ゼファーさんからすりゃ「お前の涙をお前以外の誰かの素晴らしい未来に変えてやるから許せ」って言われてるようなもんなんだよな。そりゃキレるし逆襲劇も始まるわ -- 名無しさん (2017-03-03 16 10 14) 個々の被害者を一人一人意識するようなら「それって誰だよ」には繋がらんだろうしなぁ、正田が俺ならマイナを総統の初恋にするわ!って言ってたけどその場合どうなるんだか -- 名無しさん (2017-03-03 16 17 38) どうせマイナ死んでるか不特定多数の他人のために己の唯一愛した女を犠牲にする感じだよ。パンプキンシザーズの少尉的になるんじゃね?あっちも今は正義とはなにかをやっとるし -- 名無しさん (2017-03-03 16 26 48) トリニティでヘリオスが言ってたけど光の亡者は個人間の愛とか絆とかそういうものの力は軽視してるからな。大義のために殺した少女が直前にセックスして妊娠していたせいで上手く魔星として機能しなかったりとか、そのセックスした相手であった実弟がそいつを目覚めさせたと思ったら今度はその魔星と恋をしてその後姉を殺されていたという真実を知るとかそういう恋とか愛とか怒りとかがあくまで個々人間のちっぽけな感情がエラーとして積み重なった結果世界レベルの大きな計画が破綻するとか英雄さんには想像できない展開 -- 名無しさん (2017-03-03 16 30 27) ↑2 メインヒロインの伍長(男)をゼファーさんが見たら英雄達とは別の意味で発狂しそう -- 名無しさん (2017-03-03 17 05 02) 基本戦闘中の論争はどっちも折れない平行線の罵り合いになるこのシリーズで総統が明らかに動揺してて言われっぱなしでろくに反論もできずにボコられてるのも印象深い。まあ「お前の正義も理想も知ったことか。巻き込まれた被害者である俺たちはお前が嫌なんだよバーカバーカ」だから反論も何もないんだが -- 名無しさん (2017-03-03 17 38 25) いつもなら、「そうだろうな、だが殺す」みたいになるんだけど完全に不意を突かれてる感じもあったし -- 名無しさん (2017-03-03 18 17 49) 閣下「貴様たちは何だ!?いったい何を我々は生み出してしまったというのだ」ギルベルト 「それこそ、今さら何を言っているのですか閣下」 ダインスレイフ「俺たちは、運命の車輪に紛れた小さな小さな砂粒だよ」 -- 名無しさん (2017-03-03 18 25 21) ↑ ずいぶんと態度も横柄でぎらぎら鬱陶しい砂粒がいたものですねぇ… -- 名無しさん (2017-03-03 18 27 03) 砂粒と言うか歯車が高熱で溶けて歪になった存在と、泥団子が塊魂のノリでデカくなって車輪に自ら嵌ろうとしてると言うか・・・ -- 名無しさん (2017-03-03 18 34 53) ここのゼファーそれまでと違ってもう完全に総統を見下してる感じで格好良かったなあ。 そんな強キャラっぽい終わり方するのはゼファーさんじゃないのでこの後さらにトンチキどもと戦うことになるけど -- 名無しさん (2017-03-03 18 35 17) 英雄も傷のない存在からは遠い。まあ欠点を含めた上でまだ英雄が認められるのは、他者を犠牲にした上碌な償いも犠牲の分の成果も出せない逆襲前のゼファーさんみたいな只人が大半だからだろうなぁ(ウラヌスちゃんは論外) -- 名無しさん (2017-03-03 18 36 06) ↑5 てめえは糞団子だろ!しね! -- 名無しさん (2017-03-03 18 37 08) まあ総統以外の光の奴隷にも言えるけどゼファーとマイナみたいな被害者から俺たちはお前が嫌だし許さないんだよって言われたら反論しようもないので結局最後は「理解した。ならばその上で(ry」みたいに最終的に暴力で押し通してきたわけで、最後に力なんか関係ないレベルの相性差で「逆襲」されるのもまた因果応報である -- 名無しさん (2017-03-03 18 42 51) 総統の思想は正しいのかもしれないけど客観的に見れば大切な人を傷つけられたミリィやルシードやゼファーが最終章で総統に「お前を認めない」ってするのも人として当然のリアクションなのでまた正しいわけなので、結果的に総統も「より強い方だから理想へ進める」というギルベルト理論的な進み方をしてきちゃってるからなあ -- 名無しさん (2017-03-03 18 52 45) 総統に「お前、塵屑の分際で他人のいのちを背負うなんて言ってんのかよ」みたいなこと言ったらどう返してくんのかな? -- 名無しさん (2017-03-03 19 06 21) ロリオカン√のミリィに対する返答と同じじゃね?その通り。ぐうの音も出ない。俺は歪んでいる。お前と対等の人間として向き合おう。されど止まらん俺は勝つ。で終了 -- 名無しさん (2017-03-03 19 09 06) 光の亡者に〇〇的なこと言ったらどうなるのかなは大体お前の言うとおりだ。だが俺は止まらんで終わるんだよなぁ -- 名無しさん (2017-03-03 19 14 17) 逆に言えばこの時の総統は理解した以下略とかお前の言うとおりだ以下略とかテンプレ返答できないほど混乱してたってことでもあるよなあ。まあ前方に立ち塞がるものをバッサバッサは腐るほどやってきたけど、踏み躙ってきた敗者に後ろから刺されるのは総統にとってこれが初めての経験だったようだが -- 名無しさん (2017-03-03 19 38 04) 実際は総統に仕返しにいく奴なんてそういないし、ミリィ√ゼファーみたいに勝手にやっててくれになるからなぁ、物分かり良すぎる奴は総統を正しさを否定できず、国に迷惑かかるの覚悟の復讐なんてできないし -- 名無しさん (2017-03-03 20 08 03) 上でも言われてたけ背負うとか言っておいて犠牲者のことたいして知らんはないよな。トレーズみたいに犠牲者のこと正確に把握してるとかなら背負ってる感じはあるけど -- 名無しさん (2017-03-03 20 32 39) いやちゃんと知ってはいるんじゃないか?ミリィの事まで知ってたし -- 名無しさん (2017-03-03 20 35 54) それこそ上で挙げられているトレーズとその辺りは変わらんと思うぞ -- 名無しさん (2017-03-03 20 37 42) 知ってはいる、理解してはいないって感じかね -- 名無しさん (2017-03-03 21 02 42) まあでも総統って「その男(ゼファー)は巻き込まれた被害者だろう。誰の因果でそうなったか知らぬとは言わせない。只人のまま終われた未来を摘み取ったのはいったい誰だ?」とか言っていけしゃあしゃあとヴェンデッタを非難してたあたり、マイナとゼファーの関係については本気で思い当たってなかったみたいだから「犠牲者のこと知らない」って言われても仕方ない気が。ヴェンデッタがゼファーを選んだのは偶然じゃなく必然なんだからゼファーが巻き込まれたのはマイナを殺したお前のせいだろうがっていう -- 名無しさん (2017-03-03 21 07 25) うーむ、スラムの浮浪児だった2人の関係なんて当事者か一緒にいた子供くらいしか知らないんじゃない?他の子供は死んで、マイナも糞眼鏡にころされ、ゼファーさんがマイナの事ペラペラ人に話すとも思えんし -- 名無しさん (2017-03-03 21 14 53) そういやヴェティを起こすためにいろんなエスペラントのデータを使って実験したし、ゼファーさんのデータもあったとか言ってたはずだから血縁は気が付いても良い気がすんだけどな -- 名無しさん (2017-03-03 21 16 57) マイナの名前は把握してたわけだから殺害当時なら遺族がいることくらい調べようと思えば調べられたんじゃない。まあ実際血縁にしろ絆にしろ愛情にしろ個人間の繋がりは些事としか思ってない性格だから最後の最後思わぬところで落とし穴が待っていたわけだしな -- 名無しさん (2017-03-03 21 21 12) とあるネット漫画読んだのと、練炭を思い出した。確かに小さな犠牲でもそこにいたもの達にはそれが全てだった。ただそれだけ、それだからこそなんだよな。失くしたものは戻ってこない、戻ってくるものに価値は無い、だからそこにある宝物を大切にする -- 名無しさん (2017-03-03 21 36 12) 反論できなくなったら暴力で黙らすってそこらへんのDQNと変んねぇよな -- 名無しさん (2017-03-03 21 41 16) 別に反論されてもキレないけど、立ち塞がるなら殺すってスタンスだし。 -- 名無しさん (2017-03-03 21 44 49) 総統のスタンスはDAGAKOROSUだからな -- 名無しさん (2017-03-03 21 46 14) まあ犠牲を無駄にはせん涙を明日に変えるのだの人だからね。当事者からすればまさに「愚者(おれ)は嫌だ。分かるか?そんな強さは、嫌なんだよ」なんだが -- 名無しさん (2017-03-03 22 24 46) なお立ち塞がらなくても勝手に点数付けて、低いと有効利用と得点加算の名の元にモルモットにする糞眼鏡 -- 名無しさん (2017-03-03 22 32 13) 自分がヘイトを集めることで崇拝対象である総統の株を上げる信者の鑑 -- 名無しさん (2017-03-03 22 34 49) まあ総統もマイナに関しては立ち塞がりも何もしてないのに計画の犠牲にしたんだけどね。本当に敵でもなんでもない人物を手に掛けたのはそれが唯一ということらしいけど -- 名無しさん (2017-03-03 22 44 23) その総統にとって最大の罪が結果逆襲の女神になって自身を滅ぼすのだから結局因果応報ではある -- 名無しさん (2017-03-03 22 48 52) そうやってちゃんと因果応報喰らったから人気キャラになったんだろうな。これで多分冗談でちょくちょく言われている主人公として描かれて聖戦やっていたらここまで人気出なかったと思う -- 名無しさん (2017-03-03 22 51 01) さすがに聖戦エンドなんてやらかしたら総統どころかヴェンデッタの評価自体暴落すると思うぞ -- 名無しさん (2017-03-03 22 52 08) もう上で言われてるけど総統が個をあんま見てなかったってのはこのやり取りで初めて「ゼファー、コールレイン……!」ってようやく目の前の相手がオルフェウスでもなんでもなく過去の自分が踏み躙った敗者だって認識できたっぽいとこでも示していると思う -- 名無しさん (2017-03-04 00 33 24) 他の魔星は死んだ帝国の敵の中から素養があるものを選びましたってだけだけど、結局最初に殺害した罪もない少女に逆襲されるあたりいくら御大層な大義があろうが悪いことしたら報いを受けるって話 -- 名無しさん (2017-03-04 03 24 32) いつもなら言葉で否定されたら理解したとか貴様の言う通りだとか言いつつ「だが殺す」になるのが総統なんだけどこの場面はゼファーの名前呼ぶだけなあたり本当にこの主張は理解できないというかしたくないんだなとも思う。ある意味これも総統の個人的な感情が見えるシーン。死後の記憶ですらゼファーと組むのは嫌がってたしな -- 名無しさん (2017-03-04 12 14 17) ↑で言われてる総統が損害賠償した場合考えてみたんだがゼファーさんが聖戦に絡まなくなるって意味では悪くない気がするw 金あれば軍に入らないだろうし、スラムで奪われて死ぬんならゼファーさんどっちにしろ絡まないし。 -- 名無しさん (2017-03-04 12 33 58) 逆襲劇が第二太陽除けば一番最初のスフィアってのが面白いわ -- 名無しさん (2017-03-04 14 57 00) このゼファーに斬り掛かった時の総統の声は他のシーンで総統が一切見せない感情である「恐怖」すら混ざってるようで印象的だった -- 名無しさん (2017-03-05 14 04 51) ↑3その場合ヴェティが目覚めないので聖戦が起こらずに総統の寿命が尽きそう。そもそもマイナを素体に使った時点で詰んでる気がする。ゼファーが冥王にならないと連鎖的にアッシュも死ぬし、ゼファーの行動って色んな人に与える影響がでかいな -- 名無しさん (2017-04-09 13 00 08) 総統ってゼファー相手だと結構意固地になるよな。チトセ√だとあっさりと敗北を受け入れたけど、冥王に負けたときは認められないってしてたし、ゼファーとの合体技もいやがってたし -- 名無しさん (2017-04-09 21 10 02) ↑2ムラサメ師匠相手に愚痴ったことがアッシュとナギサの生存に繋がったり、ある意味総統以上に運命に選ばれてる感あるゼファーさん -- 名無しさん (2017-04-10 08 49 39) ↑ 運命=高濱 -- 名無しさん (2017-04-21 02 58 34) ↑3まぁ冥王の力って要は弱者が人の足引っ張ろうとする力といえるし、チトセルートの総統とは別の方向に前向いてる感あるゼファーでは印象が変わるんだろ -- 名無しさん (2017-04-21 03 03 01) 思うんだが高濱的にはつゆきさくらってどう思うんだろう。あの純粋無垢過ぎるツンデレ不良と幽霊バニーの二人は高濱的にストライクゾーンだと思うし二人が出した結論と別離もヴェンデッタをやった後だとまた違う感慨深さが込み上げてくる。 -- 名無しさん (2017-04-22 14 26 49) 魔女と百騎兵のアグニって運命に紛れ込んだ小さな砂粒になれたかもしれないんだよな。愛する人が世界を破壊する邪神、だけどその邪神がアグニに恋してあり方が変わっていった。だけど邪神を恐れるもの達により世界の為にというお題目の下故郷を焼かれ人質にさせられてそれで目の前で最愛の人が殺され、封印のために沼に沈められるという車輪に轢殺された砂粒属性が強いんだよな...もし少し運命が違っていたら逆襲劇の主役になれたのではと思う。 -- 名無しさん (2017-04-30 17 23 16) 総統的には得体の知れない相手に殺されるとか絶対に認められない展開なのに、側から見ると「マイナ姉ちゃんによる復讐」というこれ以上ない程「相応しい裁き」なのが皮肉 -- 名無しさん (2017-04-30 23 22 47) これ英雄視点で見ると、主人公とラスボス「さあ、英雄譚を--」モブ「--お前ら、目障りなんだよ」主人公「グハァッ!?」ラスボス「我が好敵手!?」モブ「お前が正しいのは理解してる。俺がやってるのも只の貶めに過ぎない--で、だから?俺は嫌だ、お前たちなんか、だから殺す。お前の英雄譚を踏みにじってやるよ。英雄様ァ!」主人公「否!否!否ァ!こんな終わり方、断じて...グバァ!?(体がついていけない)」モブ「--これが、我らの逆襲劇」ラスボス兼ヒロイン「クリストファー...ヴァルゼライドォ...冥王...貴様ァァァァアア!!」なのにカタルシスは増大なレベルというね。 -- 名無しさん (2017-05-12 23 59 12) だって英雄はこの作品の主人公じゃないもの -- 名無しさん (2017-05-13 00 00 25) ぶっちゃけ無関係な人間を犠牲にしておいて聖戦やるで!な主人公とか好感持てないしな -- 名無しさん (2017-06-12 01 51 22) 総統閣下にお似合いの結末は、上述にもあったように自分が踏み躙ってきたものに逆襲されるか、波旬のような下劣畜生に桁違いの強さで塵屑みたいに踏み躙られることだと思う。 -- 名無しさん (2017-07-01 23 36 07) ↑それは違うと思うの。続編の迷惑な連中と違って総統はちゃんと国を変えて環境を変えて多くの命を救ってるし、その分悪い報いだけじゃなく良い報いもあって良かっただろうに -- 名無しさん (2017-07-12 23 38 44) ↑糞眼鏡「貴方のような人に報われてほしいのだから!」→総統閣下「一切不要!」な人なので……そもそも本人が報われることを望んでいないという -- 名無しさん (2017-07-12 23 47 37) ↑2 けれどあのまま突き進んでしまえば総統が救ってきた者達さえ、総統自身の手で無価値で無意味にしてしまっていた訳で……総統自身で止められない以上、結局何処かで誰かが止めなきゃいけなかったんだよ -- 名無しさん (2017-07-12 23 49 23) ↑↑本人が望んでるか否かは関係なく無い? その理論でいくとアッシュ君がお墓エンド行っちゃうやんけ -- 名無しさん (2017-07-12 23 57 37) ↑別にアッシュはどの√でも死ぬことを望んでたわけじゃないと思うけど? -- 名無しさん (2017-07-13 00 33 21) 多分だけど、本人が救いを望んでるか否かと、その人を救いたいと思う人がいるかどうかは別の話、って事を言いたいんじゃないか? ↑↑のコメ -- 名無しさん (2017-07-13 00 38 37) ↑そうなら総統もアルバートのおっちゃんやアオイさんいたしなぁ、総統の問題点はそう言った人に感謝しつつも邪魔になるなら切り捨てるってとこに起因してるし。総統の願いが叶うのが良い報いだというなら、聖戦の成就(既存世界崩壊)になってしまう -- 名無しさん (2017-07-13 00 45 32) せめてヘリオスみたいに止まってくれれば… ダメだ、既に多くの薪をくべてる分止まるか気がしない。 -- 名無しさん (2017-07-13 00 47 58) ↑↑総統が生存した状態で聖戦を止めるしかない。 -- 名無しさん (2017-07-13 00 50 42) ↑アルバートのおっちゃんにアッシュ並みのコミュ力があって、スフィア到達したらワンチャンあるかないかってレベル? -- 名無しさん (2017-07-13 00 54 48) 救いは自分と相手の双方が手を伸ばさないと成り立たない概念だからね。誰かに手を差し伸べることはあっても、誰かに手を伸ばそうとしない閣下は誰にも救えないんじゃないかな? ヘリオスは何だかんだで自分から歩み寄った(手を伸ばした)のが大きい。尊敬し合う相棒同士で話し合って、対等の比翼に戻るってのが本当に尊い…… -- 名無しさん (2017-09-03 03 50 26) 「英雄」ってのは「さあこの足跡へと続くのだ」って感じで「道を創る」存在だから、根本的に何かを「救う」っていうのとはベクトルが違うからな -- 名無しさん (2017-09-03 04 05 13) ↑2いや、その理屈は成り立たない。改革前のアドラーは貴族主義の横行と腐敗で平然と民が踏み躙られるのが常だった訳で、そこを叩いて自国を繁栄させ、その繁栄を自国民のために活かす為政者としての行いだけでも相当数を救ってるだろう(アドラーの敵国にとっては単に戦場で殺しまくる死神だが)。改革のために流される血はチトセ&ギルベルトがやろうとした場合より遥かに少なく、改革自体が無ければ偽アマツみたいな輩が好き放題し続ける。どうあれアドラーの情勢が詰んでたのは確かで、ヘリオスが世界規模でそういった理不尽を是正しようとしたことも間違いない。そんな両者だけど、聖戦やらアルカディアやらで救おうとしたものを消し飛ばしてしまうという……高濱ァのサディズムはほんと際限がないな! -- 名無しさん (2017-09-03 07 55 16) 結果的に見ると程々のところで満足出来ない総統だからこそ、そういった偉業を成し遂げることが出来たけどその止まる事を知らぬ有り方ゆえに最期は大切な物を吹き飛ばしてしまうという構図なんだよな。皮肉な事に総統が改革とか諸々成し遂げて、聖戦が成就する事無く敗北で砕け散ることになったのがアドラーにとっては最善っぽいという。もちろん一番の最善は総統が程々のところで満足して、統治者として長く君臨する事だったんだろうけど -- 名無しさん (2017-09-03 08 33 12) ↑×2ごめん。言いたかったのは、閣下が手を伸ばせない人だから閣下自身が救われることはないんだろうなってこと。閣下が国民を救えても、閣下が誰かに救われることはないんじゃないかなーって思ったんだ -- 名無しさん (2017-09-03 19 19 01) でもぶっちゃけ閣下自身は自分が救われることを望んではいないし、強いて言えばこの世の悪を根絶することこそが閣下の救いかなあ。そもそも救いとはいったい・・・ -- 名無しさん (2017-09-03 19 44 05) っていうかあれだよな。「それって誰なんですか」って閣下も使えるんだよな。「貴方のような人こそ救われて欲しいのだから!」に対してとか。「それは『誰』にとっての救いなのだ?少なくとも俺は救われたいなどと思ってはいないし、そもそも救われるべきでもない。それが本望だ」的な -- 名無しさん (2017-09-03 19 46 18) ↑個人的にはギルベルトに対する返答が悲しかった。「誰かのために生きて死ぬ」ってのは英雄的でカッコイイけど、逆に言えば英雄が報酬なしに死ななきゃいけない訳じゃなくないって -- 名無しさん (2017-09-03 19 57 39) ↑そもそも総統の場合「勝利し成し遂げる事」そのものが報酬みたいなものだからねぇ……成し遂げた末に得るものに興味も無ければソレが救いになる事も無い以上、あの結末は必然だったと思うが。 -- 名無しさん (2017-09-03 22 43 57) まぁどこまで行っても満たされない存在はそりゃ自壊するしかないよなって。 -- 名無しさん (2017-09-03 23 17 04) そこらへん破綻しているの、自覚してたしなー -- 名無しさん (2017-09-03 23 40 16) 互いに似ている者は往々にして惹かれ合うとは言うが、ゼファーが消極的だったのが総統の誤算だったのでは? -- 名無しさん (2019-05-11 11 03 12) ↑こっちのラインでも正田ラインでもゼファー程消極的な奴いないからな。 -- 名無しさん (2019-05-11 11 04 59) 栄光・ノブ・アッシュ・クラウディア→積極派。ゼファー→消極じみた化け物。 -- 名無しさん (2019-05-11 11 06 07) 臆病な消極派に見えていざとなるとヤバい面見せるからなーゼファーは。 -- 名無しさん (2019-05-11 11 06 55) まさか三部作すべてに小さな砂粒として運命を狂わせるとはなぁ・・・ -- 名無しさん (2020-04-29 11 57 54) 砂…粒…? -- 名無しさん (2020-04-29 12 01 36) もはや砂粒ではなく反物質か何かではないだろうか? あれ、砂粒サイズでもちょっとしたダイナマイトぐらいの威力出せるはずだよね? -- 名無しさん (2020-04-29 13 45 49) 第一作は砂粒、第二作は冥狼、第三作は冥王の間違いなんだよなぁ -- 名無しさん (2020-04-29 13 54 33) もう目立ち過ぎて砂粒どころか巨大岩石。砂粒の名はグレイとかもっと目立たない人に譲ってどうぞ -- 名無しさん (2020-04-29 14 21 27) バタフライエフェクトで世界を救うことに定評のあるゼファーさん -- 名無しさん (2020-04-29 14 27 53) ぶっちゃけそりゃ本当のメインラインは逆襲劇だから当然だけど英雄譚の方が横道だよねこの世界では -- 名無しさん (2020-05-25 08 20 10) 粒自体は小さいけど、その量が尋常じゃなかった…… -- 名無しさん (2020-07-08 18 48 36) ↑6 1gの反物質が対消滅すると90TJのエネルギーが発生する、なお長崎型原爆のエネルギーは88TJ -- 名無しさん (2020-07-08 21 14 27) 確かに因果応報だけどそれを言い出したらゼファーは因果応報受けてないし閣下も閣下で罪悪に対する応報は受けても功績に見合うだけの応報も得られてない。つまり現実と同じで完璧な因果応報なんて存在しないという事。必要ないとも思うけどね。 -- 名無しさん (2021-08-25 10 43 21) ↑でもある程度の因果応報は成り立たせないとレイン√での問答みたいに誰も立ち上がらないってなるんだよなぁ -- 名無しさん (2021-08-25 22 49 31) やはり必要なのだ…完璧な因果応報が -- 名無しの審判者 (2021-08-28 21 37 06) ↑だからって因果応報が完全にまかり通ると行きつく果ては正しいだけの極楽浄土(地獄)なんだよなぁ -- 名無しさん (2021-08-28 23 05 41) 糞眼鏡のは完全な因果応報どころか強ければ全てがまかりとおる理論だしなぁ…閣下が客観的にみて正しい事してるから成り立つだけだしなぁ… -- 名無しさん (2021-08-29 01 07 46) ぶっちゃけゼファーさんも総統も糞眼鏡も全員極端でプラスも大きいけどマイナスもでかいって面倒な存在すぎる… -- 名無しさん (2021-08-29 01 42 25) まさに英雄の所業か… -- 名無しさん (2021-08-29 20 11 59) 完璧な因果応報が実現した場合は総統やゼファーさんの様な成し遂げた功績が犯した罪科を上回る場合は功績が罪を打ち消すんで一切裁かれなくなる。だって使い切れないだけの褒賞貰っても死刑や懲役刑だと結局使えないから意味ないし落とし所として罪の打ち消しか賠償金の支払いを褒賞金で賄うとかになる。 -- 名無しさん (2021-08-29 20 31 38) まあ完璧な因果応報!とか机上の空論だしギルベルトのキャラ立てとしては面白かったからそれ以上深く考える必要ないと思う -- 名無しさん (2021-08-29 20 41 48) 経緯は払おう、だが殺すは光側もやってるからゼファーさんと総統が似たもの同士ってのが良くわかるよぁ -- 名無しさん (2021-09-07 07 51 47) まぁ、糞メガネもその因果応報の後継者になったからね。 -- 名無しさん (2022-03-17 12 54 39) もう少し敵味方の能力をマイルドにすればジョジョ7部SBRのとある一幕になるな -- 名無しさん (2023-09-14 20 47 46) ↑3光属性量産しすぎた結果対極の存在のゼファーさんが1番総統に近い感じが出るの笑う -- 名無しさん (2023-09-25 04 17 55) やっぱり初代主人公・ラスボスは違いますわ -- 名無しさん (2023-09-25 16 43 59) なんか総統グランセニック邸でゼファー相手に好きに足掻けって言ってたからそれに応じて滅奏を奏でながら総統殺したのかこのシーン -- 名無しさん (2023-10-28 02 03 26) ゼファーさん「好きに足掻きました」 -- 名無しさん (2023-10-28 02 07 56) 総統本人から足掻いていいと言われて抵抗するチャンスあるなら足掻くよね -- 名無しさん (2023-10-28 02 53 55) 総統のお言葉はすべてに優先されるのでゼファーの足掻きもあの瞬間から正当化されたのです(んなわけあるか) -- 名無しさん (2023-10-28 11 00 27) 実際正しさに反旗を翻すって話ではあるけど別に総統側に正当性とかないのは作中で繰り返し指摘されてるからね -- 名無しさん (2023-10-28 11 32 04) ヴァルゼライドはたしかに帝国に繁栄をもたらしたがなんか宿敵との国をかけた1戦で世界崩壊→新世界誕生とかいうアホみたいな結末になっちゃってるからね…残念だが死んでもらうしかないね…(良いのだろうか) -- 名無しさん (2023-10-28 11 37 33) まあ本気で計画の礎にするならゼファーとその計画に反対する面子をギロチンにかけるなり牢屋に入れるなりしてさっさと回収すれば良いのが武力による反抗を認めたのと作品はバトルモノなのでスフィアレイザーで滅ぼすんですね -- 名無しさん (2023-10-28 11 56 24) 総統がメガホン片手に同僚や民衆相手に聖戦と神星との決戦を演説しつつ帝国民の士気高めさせたらゼファーさんとかもう逃げられず死ぬしかねぇからな -- 名無しさん (2023-10-28 12 07 10) アドラー帝国総統の鶴の一声は万事に勝るので生贄とする相手に対して抵抗を認めればもう権利は得られたも同然なのだ -- 名無しさん (2023-10-28 16 26 21) 男に二言は無いらしいからな。総統はあらゆる苦難にも挑むし生贄になりたくないゼファーは滅びの星を奏でて英雄を殺すんや -- 名無しさん (2023-10-28 18 02 53) 同じお気持ちアタックでもヴェンデッタとラグナロクでどうしてこうも差が出たのやら… -- 名無しさん (2024-06-02 17 38 50) 「仕方が無い?それで全て済ませるのか!」デジモンのアポカリモンの台詞を思い出す。 -- 名無しさん (2024-06-18 20 28 42) 大義のために犠牲にしようとした姉弟が原因で何もかも崩れるの本当にカタルシスが凄い -- 名無しさん (2024-06-18 23 30 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/810.html
前へ 「ケッケッケ・・・でも、この歌はやめときまーす」 小悪魔チックに笑った鈴木さんはごめんねとつぶやいてお嬢様の髪をぽんぽんと撫でた。 「んーん・・・」 すると、まるで意識があるかのように、夢の中にいらっしゃるはずのお嬢様が、イヤイヤとグズるような仕草をし出した。 「あららー」 「あい・・・あぃり・・・うたは?」 「なんか、駄目みたいですよー」 「んー・・・!うた、あいり、のうたは?」 あわわ、お嬢様が幼子のように・・・! キーッと頭に血が上っていらっしゃる姿は何度かお見かけした事があるが、こんなに本能のままにわがままを言われるとは、・・・若干ちょっと、胸キュンしてしまった。 鈴木さんもそう感じられているのか、クリンと丸い目を嬉しそうに細めて、お嬢様の小さな身体を包み込むようにそっと抱き寄せた。 「うた・・・」 「んー、違う歌なら、いいですか?」 「はひっ」 突然お話を振っていただいて、僕は慌ててガクガクとうなずいた。 「何の歌がいいですかぁ?」 「えぼ、ぼくが、そんな差し出がましい」 「またまたぁ~」 考えてみれば、鈴木さんとこんなにも会話が往復したのは初めてのことだ。 おはようございますお疲れ様です、ただいまもどりましたおかえりなさいませ、それぐらいが関の山だったはず。 嬉しいけれど、現実感がなさすぎて、全然頭がついていってない。 まるで、一夜の夢のような・・・ 「執事さーん?」 そうか、これは夢だと思えばいいんだ。一夜の夢。 神様から執事マスターを目指す僕への、いたずらなプレゼント。そういうことだ。 「はい、ではリクエストさせていただきます!消失点で!」 「おおー、意外な選曲。ケッケッケ」 昨年の学園祭で、鈴木さんが披露されたこの曲。 残念ながら、会場へ駆けつけることはできなかったが(村上さんがシフト変われよオラァ!みたいなことを言ったので)、 あとで“一人で行くBuono!学園祭ライブ”にて、りぃさんという固定さんが挙げていた音源をゴニョゴニョ・・・まあ、それはともかく、 あの時はミヤビさんという方が一人で歌っていたこの曲、ずっと、鈴木さんverを熱望していた。 「どうでしょうか・・・」 「ケッケッケ、お嬢様ぁ、消失点ですって」 「んー・・・焼支店」 「burning pointじゃないですよぅ」 「笑止天・・・」 「あはは~、じゃあいきますよー、♪言葉にしたら壊れそうで怖くて・・・」 夏の夜の庭園に、鈴木さんの涼やかな声が凛と響く。 ステキすぎる・・・清楚で可愛らしいだけでなく、音楽の才能までお持ちとは・・・。根本的に、僕なんかとは住む世界が違いすぎる。 「・・・う、んめいは、変わって・・・のかな」 住む世界が違うといえば、わが小さな主の千聖お嬢様。お嬢様も、鈴木さんに触発されたかのように、また歌を紡ぎ出した。 ♪どうしてだろう ずっとこのまま僕らは変わらない・・・ センチメンタルな歌詞が、スーッと胸に入ってくる。 よもや、2人でCDデビューでもできるんじゃあるまいか。そんな妄想すら浮かんでくるような、すてきなハーモニー。 歌詞の切なさも相俟って、感極まった僕は、再び、うっかり懐中電灯を手からすべり落としてしまった。 「ぎゃふん」 もちろん、落下先はまた足の小指。一人SMか。そろそろ骨がイッたかもしれない。 「あらら?執事さん?」 「だ、大丈夫です!おかまいなく!」 うずくまる僕の前、制止も気になさらず、鈴木さんがぴょこんとしゃがみこんでくださった。 「足の指ですか?痛いですよねー」 ――あわわ、距離、近っ! 鈴木さんの“顔近づけ癖”は、よく寮生の皆さんもネタにしているのをみた事があるが・・・異性である僕にも同じ調子とは、あばば、お嬢様のそれとはまた違う、花の匂いを思わせるコロンが優しく香ってくる。 「す、鈴木さん!あの、僕は・・・」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2580.html
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ 食堂につくまでに、席についてからも何度か周りから悪口を投げかけられるルイズ。言い返すのは同じだけど、その度に小さく、これじゃだめなのにと呟いていた。 変わろうとしているらしい。それが難しいことを私も知っている。だから、尊敬に近いものを感じた。 ルイズに言われたから、私は部屋においていくつもりでいた木の実の殻のコップも持ってきた。ドングリよりも皮が少しだけ薄い。 愛用の工具があれば取っ手をつけたり彫刻をしたりするんだけど、当分は無理だろう。他にもしないといけないこと沢山あるし。 シエスタに、おべんとうのお礼を。コップを見せたとき、自分も子供の頃お人形遊びで同じような物を作ったと。 「そうよ! 人形の家具があるじゃないの」 なるほど、ここでも人間の女の子はお人形遊びをするのか。違うようでいて、ニホンと似てるところも意外と多いのかもしれない。 早く探索を、ガッコウの中だけでもしたい。考えるのには、正確な情報が、沢山いる。 野菜だと思ってたら、すごくにがい。灰汁抜きをしたら少しは食べやすくなると思う、けど、これは。 ルイズも私も残してしまった。ただこの匂いは、虫除けの香草に似てる。 「るいず、コレハ、ヤクソウ?」 「え? さぁ、知らないわ。薬に使うなんて聞いたことないから」 パンの欠片を浸して食べた羊のシチューはとても美味しかった。 * * 部屋に戻って、どこにハヤテのお部屋を作るか決めようとしたんだけど、その前にハヤテが小さな声で、窓を薄く開けておいてくれないかと言ってきた。 まぁ構わないけど。 「それで、どんなところがいいのかしら」 連絡員の部屋が隠されてるのは、人間にその姿を見られないようにするため。だけどハヤテが私の使い魔だということは隠してない。 「こそこそする必要もないんだから、大事なのはハヤテが過ごしやすい場所であることよ」 自明の理なのに、ハヤテの方が少し、照れてるのかな? 遠慮することなんてないのに。 「デモ、るいずノ仮ノ連絡員ナンダカラ、連絡員ラシクシタイ」 照れてるんじゃなくて、何かこだわりがあるみたい。 言いたいことをちゃんと言ってくれるのは、分かりやすいし、何よりすっきりする。また一つ、ハヤテの好きなとこが見つかった。 クローゼットや引き出しの中は、出入り口を作るのがちょっと大変そうだから、今は無理かな。人形の家をそのまま使うのはいや。さて、 「るいず、小サイ明カリッテ、ナイ?」 「あっ、そうか、中が真っ暗になるようじゃ困るんだ」 それってかなり条件が難しくないだろうか? それともコロボックルは、暗くても平気なの? 「夜目ハ利クケド、部屋ガ暗イト、困ル」 ハヤテは、自分の顔くらいの円を作って、彼女の国には、そのくらいの大きさの明かりがあるって。 「ごめん、そんな小さな明かりは私には用意できそうにないわ」 隠れ家を作るのって、難しいのね。 「難シイ、ダカラ楽シイ」 ハヤテは、ちょっと自分でも探してみる、と、その一言を残して一瞬で姿を消した。小人の視点で見たら、また違った答えが出るのだろう。 何しろ人間の目に触れることなくここまで来た種族なんだから。 私は、使い魔を守る義務がある、ううん、ハヤテを誰にも渡したくない。 ベッドに背中から倒れこんで、天井を見据える。 昨日今日と、クラスメイトとはまともに話してない。考えてみれば、運がよかった。だからこの先の態度を今決めないと。 珍しい、希少な使い魔を迎えられたことを、自慢してやりたかった。声を大にして皆に向かって叫びたかった。 だけど、それで得られるのは? 子供の満足感だけだ。 ハヤテがそこにいるのが当たり前だという態度。自然に。そう思うと浮かんでくるのは、ちい姉様。 ちい姉様の部屋にどれだけ珍妙な動物がいようと、あのほんわかした癒しの空気に触れると、どうでもよくなって、あたりまえのように思えてしまう。 ハヤテの本当のことを知るのは、ハヤテが信用した相手だけでかまわない。 もしかしたら、これは自分が変わることの第一歩になるんじゃないだろうか。 ちい姉様は、どうしてあの動物たちを相手に自然でいられるんだろう。正しい問いは答えをその内に含んでいる。ちい姉様にとって、彼らが自然な存在だからだ。 きっと人にそのまま言ったら、ふざけるなと言われそうだけど、でもそうなんだ。 昨夜よりも今朝、今朝よりも今、段々にハヤテを相手に緊張しなくなってきてる。 ハヤテのことが少しずつ分かってきて、ハヤテも私のことを少しずつ分かって……もっと潜る……私のことを、知りたいと思ってくれたから、だ。 今日の遠乗り、もの凄く大きな意味があったと、今更ながら。 それともう一人。私は、ハヤテと同じ髪の色をしたメイドに、少し興味を抱いた。話して、どんな人かなってちらっと。 シエスタは? 私を、学院の生徒の一人から、ルイズ・ド・ヴァリエールと見てくれるようになっただろうか。 途中から、取りとめのない空想に入ってた枕元に小さな影がとんと飛び降りてくる。 「あ、ハヤテお帰りなさい。どう? いいところは見つかった?」 「本棚ノ、一番上ノ段、アソコニ、はんかちデ仕切リヲ作リタイ。ダメ、カナ?」 「あそこに?」 ハヤテを肩に乗せて、指差された本棚に行ってみる。 ここも自分で掃除してるし、奥行きもそこそこあるんだけど、こんなに簡単なところでいいのか、逆に不安になった。 「アノネ、るいず、一回、入口ニ行ッテミテ」 そうして、ドアのところから部屋を振り返って…… 「……あ」 ドアの開く向き、それに私が机に座ってれば余計に、入ってきた人からは本棚の中は全然見えない。 それに、ハヤテが指し示した場所は、はっきりと意識してじゃないと、まず目を向けない場所なんだ。 ちょっと、ぞくりとした。 ハヤテの小さな姿を見て、彼女の中にどれだけのものが詰まっているのか、予測できる人は殆どいないんじゃないだろうか。ただ珍しいと思うだけで、その中身までは。 ハヤテは、人間のことをよく知ってる。 ドラゴンやサラマンダーとは、方向性が全く違う、もの凄い大当たりだ。自分の幸運に眩暈がした。 「必要なのは、凄い工夫とかじゃないのね」 魔法も、本当は、もしかしたら、そうなんじゃないだろうか。必要なだけの速さ、必要なだけの強さ、杖を持っていない右手が、自然に握られる。 今、何かヒントが頭の中をすり抜けた気がする。後で思い出してみよう。 「参った、降参だわ。一回本を全部どけて、ちゃんと掃除するから、ハヤテはどのハンカチがいいか選んでてくれる? 他にも欲しいのがあったら」 元々一番上の段は半分も使ってなかった。手を伸ばすのがちょっと面倒だったから、普段あまり読まない本を入れてただけだし。 本を机に移して、水拭きと乾拭きを、奥の仕切りも背伸びしてちゃんと拭いた。 これ以上は、ハヤテが自分で掃除すると思う。私の目には奇麗でも、ハヤテにはゴミが見えてるだろうし。 「本は、左側に寄せておけばいいのよね」 「ウン」 返事の度に私の肩まで戻るのでは、ハヤテが大変だ。かと言って頷いたり手を振ったりしても、ハヤテじゃ小さすぎて見えない。 「ダッタラ、コレ、ドウカナ」 ハヤテが右手を口にやる。そこから、 ピュイッ けして大きくないけど、鋭い口笛の音が響いた。節を変えながら、もうニ回。 「最初ノ音ガ、『ハイ』、次ノ音ガ、『イイエ』、最後ノガ、『るいず』ッテ呼ブ音。ドウ?」 聞いて思った。まるで、鳥の囀りだ。 「ばっちりよ! ハヤテって何でもできるのね」 これも、マメイヌ隊の合図だとか。囀りに似てると思ったのも正解で、もっとずっと沢山の節回しがあるんだって。 試しに、長めのを拭いてもらったら、耳に馴染みはないけれど、こんな鳥もいるかもと思わせるくらい上手だった。 「ねえ、今のは何を伝える合図なの?」 ぱちぱちと拍手をしながら聞いてみた。 「『さくらノ技師ガマタ実験ニ失敗シタカラ、大至急後片付ケヲ手伝ウコト』 私ガ最初ニ覚エサセラレタ合図」 真面目な顔で言うものだから、笑っていいのか一瞬迷ってしまった。 「さくらノ技師ハ、国デモ一番ノ技師。デモ一番沢山シッパイスル技師。トッテモイイ人。ヨクオ菓子クレル」 余計分からなくなってしまった。ただ、ハヤテはそのサクラノ技師のことがかなり好きなんだということはよく分かった。 「明日外で、合図がどれくらい離れても聞こえるのか、試してみましょうね」 ハヤテがカーテンの代わりに選んだのは、地味な色合いのハンカチだった。ピンで端を止めれば外からは見えないし、重りを置けば風でまくれることもないだろう。 キュルケが部屋に飛び込んできても、まずハヤテの部屋だとは気づかれないと思う……私が変な態度をしなければ。 「まだ寝床とかもないし。あ、この小物入れあげるから使って」 中に入っていたイヤリングを別の小箱に移して、ハヤテにプレゼントする。 まだ持ち物はないけど、その内増えるはずだし、くつろぐときには剣とか外してもいいと思う。 「アリガト、るいず」 一番白くて目の細かいハンカチも一枚進呈。 「これは、切り取って、布として使ってもいいからね」 肌触りのいい上等のそれなら、ハヤテの肌を傷つけないし、私のお気に入りをハヤテが身近に使ってくれると思うと、胸の辺りがこう、あったかくなる気がする。 もしも、今日、誰かが私の部屋の音を聞いてたら、私の独り言と鳥の囀りがまるで話してるみたいに聞こえたんじゃないかな。 前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/273.html
「……ぅぐ、――か、はぁ……っ!」 月明かりの下、夜の神社という神聖な場所で、祭が始まろうとしていた。 素裸に剥かれ衆人に白い肌を晒されている少女の身体に鋭い刃物があてがわれ動くたび、肌は赤く染まり、澄んだ空気に澱んだ臭いが混じり出す。 猿ぐつわによるものか、それとも少女の強靭な意志の力によるものなのか、 加えられる行為の惨さに反して苦痛の声は少なく、 その瞳は苦痛を与えてくる相手を――この私を睨み続けている。 「さすがね梨花ちゃん。自分から麻酔を拒んだだけのことはあるわ」 「…………っ」 『当たり前よ、私は何としてでもこの記憶を持っていかなきゃいけないのだからね』 少女の――梨花の目的はわからないが、私に楽しみを与えてくれたことは確かだ。 今夜起こる最初で最後の祭の始まりに相応しい…。 「くすくす。……それじゃあ、あなたの綿流しを始めるわよ」 「……がっ!――ふ、……っっ!!」 腹部を内部まで一気にかき開き、「綿」を引きずり出すと、さすがに梨花の身体は大きく震え、猿ぐつわから声と血を漏らした。 「……ふふ。綺麗よ梨花ちゃん。月の光と血の赤とでこんなに濡れて輝いて…」 「か、ふ……ひゅ……」 梨花の瞳の輝きが鈍くなる。顔色も白くなってきた。 ……これでもうすぐオヤシロさまの生まれ変わりとやらもおしまい。あっけないものね。 ジロウさんも、こんな風に苦しんだのかしら…? ………………。馬鹿ね。私は神よ。神になってやるのよ。もう遅いの――! 一旦梨花から身を離し、衣服を脱ぎ捨てる。 山狗たちは指示通り遠巻きに見ている。 月明かりの下の私の裸身にゴクリと息を呑む音が聞こえた。 「あなた達はここで起きることをしっかり目に焼き付けなさい。これは神の儀式なんだから」 再び梨花の側に行くと、もう彼女の瞳はどこも見ていなかった。 ひゅー、ひゅー、と小刻みに震えながら息を漏らすだけ。 「私の勝ちね、梨花ちゃん。くすくす……」 ずりゅっ…。 小さな身体から「綿」を引き出し、血に染まったそれを身体に巻き付ける。 「うふふ、あったかい……」 かつてジロウさんにそうしたように、まだ暖かい「綿」を両胸で挟み込む。 自ら胸を揉みあげ、「綿」を彼の脈打つものに見立てて舐めると、 背後から無粋な嘔吐の声が割って入った。 「意気地がないわね、儀式の邪魔をするなら下がっていなさい!……ふん、所詮は凡人、か…。ごめんなさいね梨花ちゃん。さあ、続きを始めましょう」 ――梨花の返事はない。 白い肌は血と臓物で彩られ、黒髪が縁取るように散らばっていた。 「さっきまであんなに威勢がよかったのに、あっけないものね…。あなたに神となった私を見て欲しかったわ。――ほら、綺麗でしょう…?」 「綿」を身に巻き付け、力なく横たわる彼女に見せ付けるように身を捩る。 梨花ちゃんの鋭い瞳。私を拒んだジロウさんの激しい瞳。おじいちゃんの優しい瞳…。 …今はもう、誰も「私」を見てはくれない。だって、ここにいるのは神だから。 私の身体が血に染まる。「綿」が身体を滑るたびにぬるぬるとした液が身体を濡らす。 そして、私の内部も熱く濡れて――。 ぐちゅ…っ。 「ああ……ん、ふふ……どうかしら梨花ちゃん。オヤシロさまの生まれ変わりの神聖なあなたの「綿」で、私、こんなになってるのよ…?あふ、んんっ……」 赤く濡れた指を滑らせるたびに、これまで感じたことのない激しい快感が電流のように流れこんでくる。 私のそこは蜜を滴らせながら花開き、赤く熟した内部を覗かせている。 蜜と血の混じった指で硬く張り詰めた剥き出しの部分を何度もなぞると、がくがくと身体が震えて喜びを表現する。 「気持ちいい……素敵よ、梨花ちゃん……あなたのおかげで、私は、神に……!」 梨花の小さな手を取り、熱く疼く内部に、一気に突き入れた――! 「……あ、あはぁ……っ!!んっ……ふぅうっ……、」 じゅっ、ずしゅっ、ぐちゅっ……っ。 まだ柔らかく小さい手だったが、手首まで挿入すると私の中は一杯になった。 腕をつかんだまま激しく動かすと、頭の先まで突き抜けそうなほどの快感が私を襲う。 「梨花ちゃん、凄い……っ。ほら、もっと激しく動かすわよ…っ。神にご奉仕できるなんてあなた、幸せ物だわ……あぁあっ」 きっとこれが、神の領域。 普通の人間ならこんなことで快感を得られたりしない。 私は、神。神になったのよ。これから私は神としての偉業を成し遂げるのよ――! 月明かりの下。 神聖な神社に響くのはオヤシロさまの生まれ変わりの虫の息と、 快楽に身を委ねる神の声と、 血と粘液の混じった淫らな音だけ。 これが私の祭り囃子――。
https://w.atwiki.jp/kyoukaisen/pages/115.html
名前 クラリス・ウェル・アルカード=アブソリュート 性別 女性 出身 遥かどこかの生態研究所 容姿 淡桃色のボブカット、夜色のドレス、裸足。自信と優越に飾られた金の双眸。 身長145cm体重32kg 性格 自身を最上とみる故の自信と優越、確固たる自信のもとで他の存在を下等とみる価値観。 冷静でいて頓着、対話を好み口が回り、その仕草は万別を魅了する。 ずかずかと突っ込んでくる性格であるがため攻め手である。 能力 [アブソリュート・クラリス(絶対災厄)] オリジナルの能力メカニズムサンプルデータを基に構築、完成された対比の能力。 外部からの概念的な刺激、はたまたこの世における現象、身に危害を与える事態を完全に拒絶する能力。 再生に分類されるオリジナルと比べ、これは遮断に分類され、魔術的な理論が大きく加担している。 火傷もしなければ凍傷もせず、怪我を負うこともなければ病を患うこともないし、刃物は刺さらず跳ね返る。 一見すれば最強の防御能力だが、オリジナルの様な持続性は根本的な違いから確率には至らなかった。 そのため物理的な手段であれば、数回の連続攻撃でこの能力の遮断許容量を超え、本体にダメージを与えられることが判明している。 最強の欠損作品といえるが、これが身体に及ぼす影響は計り知れない。クラリスの生命を使用するたびに蝕んでいく様は形ある病原体である。 [導きの可能性] クラリスの身体に施された魔術処理の呼応名。 本来の五感に比べ、知性や身体的力を強化する。 その小柄な体躯からは想像できない身体能力を持つクラリスの秘密はこれである。 何の関連のない人の子に、神ならざる疑似能力を植え付けるに必要だった処理は、本来の寿命を大幅に削る。 絶対災厄と導きの可能性を保持するために行使される脳はすでに限界を見せ始め、クラリスの余命は残り3年ほど。 普通の生活を営んでいれば丸一日、フルで酷使すれば最大2時間で活動限界症状(目と鼻、口から血が流れ出す)が表に出初め、身体を休めなければ脳が焼き切れ即死にいたる。 [形態魔術・黒] 主に物質を思い描いたカタチで顕現させる術式、黒は武器製錬を重点に置く。 クラリスの過去を探れば、意外にも魔術師の両親を持つ家系であるが故に、使用が可能。 近接武器を製錬するのが得意で、中でも剣と大鎌を製錬させれば右に出るものは居ない。これはクラリスが元々持つ才能と術式である。 概要 魔術が科学を抜いた世界が彼女本来の出どころであるが、【ゲート】を介して攻め入った他世界の住人の侵略と、魔術軍の紛争により戦争孤児に。 他世界の高度な科学兵器に敗れた魔術国家は世界の所有権を異世界の住人に明け渡し、荒れ果てた大地と裕福層の差が激しい独裁主義国家が新たに設立、世界の所有権を利用し貧困の差は過激を増す。 戦争孤児になり行き場を失った彼女は、あくる日の夕刻、軍の研究員に目をつけられ拉致され、この世界から姿を消した。 世界には自分と瓜二つの他者が数人いると言われているが、彼女の場合は似ているを通り越し同一。 奇跡的にも身体的特徴までもがシン・リンカーラスト=アブソリュートと一致したために、シンの能力を疑似した能力を植え付ける実験の被害者となる。 その際、実験に耐えうる身体を持たせるため魔術処理[導きの可能性]が施された。 ただしそれは小さな身体と未発達な脳に多大な負荷を生じさせ、人格崩壊と記憶障害を引き起こす結果となり、彼女の今の性格は改めて形成されたモノである。 実験の結果は成功とも失敗とも言えず、後にこの盛大な計画は終焉を迎え、証拠の隠蔽を理由に被害者や研究員たちは全員が抹消されてしまう。 その中でも、極めて成功に近かった彼女だけはその性質上抹消を拒絶し、生き残る。有り余る力をフルに暴走させ敵陣を強引に切り抜けた先で【ゲート】に遭遇。 結果、訳も分からぬままに世界を彷徨うようになった。
https://w.atwiki.jp/nennouryoku/pages/487.html
投稿日: 03/02/26 21 19 00448 能力名 小さな力持ち(アントセンドハンド) タイプ 物品生成(念道具)・身体能力操作・磁力\重力 能力系統 具現化系 系統比率 未記載 能力の説明 手袋を具現化する。つかんだ物の重さを軽くし持ち上げることができる。 片手でトラックを持ち上げたりできるが手から離れると元の重さに戻るので 重いものを投げつけての攻撃は難しい。 重いものを叩きつけHitする瞬間に能力解除し押しつぶすのが基本戦法。 普段はパワー型強化系を装う。 制約\誓約 - 備考 - レスポンス 類似能力 コメント すべてのコメントを見る 具現化系 物品生成(念道具) 磁力\重力 身体能力操作
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2605.html
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ ルイズが今から先生に、魔法について聞きに行く。 昨日のあれ、適当に言ったわけじゃないけど、魔法について何も知らない私の思いつき。 本当は止めた方がいいんじゃないかと、そうも思った。 だけど、真剣なルイズを見てたら、止めるなんてできなくて。 もしも私の間違いだったら、それでルイズが泣くことになったら、許してくれるまで何度でも謝ろう…… * * 「ミスタ・コルベール、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」 「おお、ミス・ヴァリエール、どうしましたか? もしや使い魔のことで何か?」 誰に聞きに行くか、頭に浮かんだのはコルベール先生だった。 ギトー先生は問題外だし、シュヴルーズ先生は、昨日の今日で爆発について尋ねるのは気が引けたから。 「いえ、ハヤテのことではなくて」 感情的になりすぎないように、授業中にノートに纏めたことを思い返す。 「魔法の、失敗についてお聞きしたいんです」 「ミス・ヴァリエール、それは……貴女が努力を重ねていることは、私たちはちゃんと分かっています。ですから諦めずに――」 「違うんです。そういうことじゃなくて、私は、自分がどういう原理で魔法を失敗させているのかをはっきりさせたいんです」 む、と先生が押し黙る。 「私だけでなく、他の生徒たちだって、魔法を失敗することはあります。新しい魔法を習ったときや高度な魔法に挑戦するときは、誰だってそうです。ですが、私の知る限り、誰一人として、私のように爆発を伴うことはないんです」 一息にそこまで言ってから、先生の顔色を確かめる。 私の言ってることが的外れの、ただの現実逃避なのか、それとも考慮に値することなのか。 まだ分からない。コルベール先生にしては、珍しく無表情。 けれど止める気もないみたい。少なくとも、話を聞いてくれている。 だったら続けよう。 「それで、長年教職にあった先生方にお聞きしようと思ったんです。今までの在校生の中に、私のように失敗魔法で爆発を起こす生徒がいたのかどうか。そしてもしいたとすれば、彼はどうやって魔法を会得したのか」 これは、前振りのようなもの。 最初から期待していない。だってもしそんな前例があったなら、先生たちだって教えてくれただろうし、指導法だってちゃんとあったってことなんだもの。 ただ、余計な可能性……先生たちが心底私に関ることを疎ましがっている……を、潰したかった。 「確かに……君の言うとおり、失敗魔法を爆発させる生徒は、当学院では君が初めてだ」 はぁ 溜め息が震える。一歩進んだけれど、それは奈落への一歩かもしれない。 「では、もう一つお聞きします」 これが本命。 「ミスタ・コルベールは、私の失敗魔法を再現できますか?」 教師を馬鹿にするなと怒鳴られるだろうか。そんなつまらないことを考えるくらいなら、まともな魔法が使えるようになるまで杖を振れと追い出されるだろうか。 だけど、コルベール先生が爆発魔法を再現してくれたら、そこから先生が理論立てて逆算してくれたなら、私は大きく前進できる。 何も今すぐ成功したいなんて言わない。どんなに難しくても、ただ手がかりが欲しい! 握った手に、どうしても力が篭る。 「……私には、できません」 え? ちょっと待ってください。先生は火のメイジでしょう? 爆発なら専門じゃないですか。それに、私は生徒ですよ。ドットですらない。それが先生に再現できなくてどうするんですか。 頭の中が、一瞬ぐちゃってなって、言葉にならない。 「あ……の、それは、どういうことでしょうか?」 落ち着け。落ち着け。 「先生、は、今までに何度も、何十回も、私の失敗魔法を見てきましたよね」 一番最近だと、そうだ、ハヤテを召喚した時。あの時先生は私の後ろにいた。 「どうして私が失敗しているのか、私の魔法がどういう原理で爆発しているのか、検証されたことは……?」 返事がない。 考えてもいなかったの? ただ、私が失敗しているのを、見ていただけ? 一番親身になってくれていると思ったコルベール先生も、無関心故の優しさだった? ふざけるな、この部屋今すぐ吹き飛ばしてや―― ことりの、さえずり 『るいず』と呼んでくれる、小さなハヤテの。 真っ赤になってた視界に、少しだけ色が戻る。 胸ポケットの小さな温もり。コルベール先生に顔を合わせたくないからって隠れてるハヤテが心配してくれてる。 私にはちゃんと味方がいる。 コルベール先生は、強張った顔で杖に手を掛けてた。 「……ミス・ヴァリエール?」 「すいません、ミスタ・コルベール。改めてお願いしたいのですが、私の失敗魔法、どういう原理で爆発しているのか、検証して欲しいんです」 泣き喚いて逃げ出さなかったのは、本当に最後の矜持だった。 「今日はちょっと……無理みたいですから、後日改めてお願いします」 勢いよく頭を下げて、コルベール先生の研究室を飛び出した。 走って、向かうのは練習場。 練習にならないのは自分でも分かってる。だけど、このぐちゃぐちゃをぶつけたかった。涙も全部吹き飛ばしたくて、杖を殆ど叩きつけるみたいに振り下ろした。 「……あー……」 喉が痛い。頭もずきずきする。 完全に、風邪引いちゃったみたい。 昨日は、我ながら凄かったなぁ。 泣いてるんだか笑ってるんだか、自分でも分からなくなってたし。 コルベール先生にも悪いことしちゃった。 先生にだって、ちゃんと言い分はあるだろうし、それなのに話聞かないで一方的に決め付けちゃだめよね。 はふと溜め息をついたら、枕元で笛を吹いてくれてたハヤテが、心配そうに覗き込んでくれた。 「るいず、ウルサカッタ? ジャマナラ」 「ううん、そんなことないわ。もっと聞かせて」 「ウン」 ハヤテが草の茎で作った笛で、静かな曲を吹いてくれるのを、目を瞑って聴く。 コロボックルって、器用なんだな。 本当は、ショックを受けてる私を慰めようとして、作ってくれたんだよね。 風邪引いて弱気になってるときに、そんなに優しくされたら、泣きそうになっちゃうじゃないの、ばか。 もうどのくらいの時間吹いてるのか、ハヤテだって疲れるのに。 でも甘えちゃう。ちい姉様とは違うけど、ハヤテも同じくらい優しいね。 ふと、ドアをノックする音で目が覚めた。控えめな音。 「ミス・ヴァリエール、お目覚めですか?」 この声って、シエスタ? ああもう、アンロックが使えたらいいのに。しょうがないから、ベッドからのたのたと這い降りてドアに向かう。 「お休みのようですね、では――」 そんな小声じゃ中の人は気がつかないわよ。 がちゃりとドアを開けたら、やっぱり。 「あっ お、起こしてしまって申し訳ありませんっ」 「ううん、ちょっとうとうとしてただけなの。それは?」 シエスタが両手で持ってるトレイには、小さな蓋つきの鍋。ほのかにいい匂いがする。 「ハヤテさんから、ミス・ヴァリエールが風邪を引いて寝込まれていると窺いまして、それで軽い物をお持ちしたんです」 「ハヤテが?」 いつの間にか肩に乗ってたハヤテが、私とシエスタの両方に見られてどきまきしてた。 「少シ、食ベタ方ガイイト、思ッタノ」 「おかゆに卵を落としてあります。具合が悪いときには、食べやすくていいんですよ」 ベッドに戻って、膝の上にトレイを置いて、蓋を開けたら、立ち上る匂いに思わず頬が緩んだ。 くすって小さく笑ったシエスタに恥ずかしかったけど、わざわざここまでおかゆを届けてくれた彼女には感謝したい。 「ありがとう、頂くわ――おいしい」 薄い塩味だけ、だけど、それが腫れた喉にはよかった。 ほんのり渋めの緑色の、シエスタの故郷のお茶も美味しかった。 「そうだ、お礼に、ハヤテの笛を聴いて行かない?」 にこにこしていたハヤテが、驚いたみたいにぴょんって飛び上がる。 「ルッ、ルルルルッ」 なに言ってるか分からないもんね。ハヤテには感謝してるけど、こんな照れくさいことしてくれた御礼しなきゃ。 「え? ハヤテさんって笛も吹けるんですか?」 シエスタにそう言われたら、流石に断れないのか、ちょっと赤くなったハヤテは、さっきまでとは違う、明るい曲を吹いてくれた。 私が食べ終わると、仕事があるからと名残惜しそうにシエスタは空になった食器を下げて行ってくれた。 朝よりも、かなり楽になった気がする。 私は、ハヤテの吹いてくれる子守唄を聞きながら、目を閉じた。 前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ