約 664,669 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/21755.html
にじのきょうそうきょく【登録タグ GUMI Oliver miki toya に リュウト 曲 神威がくぽ 鏡音リン 鏡音レン】 作詞:toya 作曲:toya 編曲:toya 唄:鏡音リン・レン・miki・神威がくぽ・GUMI・リュウト・Oliver 曲紹介 一家全員集合な新作もうpしちゃうんだぜ(`・ω・´) 今まで曲書いてきた中でおそらく一番楽しかったです。(作者コメ転載) イラスト・動画は とぅりらPことミケ氏。 藍のOliver、紅のmiki、碧のGUMI、緑のリュウト、紫苑のがくぽ、太陽と月のリン・レンで7色。 歌詞 藍い鳥はヴァイオリン奏者 弦を片手に ひらり ひらり 何も書かれていない招待状 それでも場所は分かってる 紅い羊はピッコロを抱いて 切り株にもたれ すやり すやり 夕焼けが映す地図は夢の中 そこにみんな向かってる 碧い兎はビオラを背負って 落ちた羽根辿り くるり くるり 道の途中で見つけた羊と 影を並べて走り出す 胸を鳴らして ページを捲って 「素敵なものがそこにあるんだ」と 開いた瞳を宝石に変えて 星はもう流れている ホルンに隠れて 緑のライオン 小さな身体を こそり こそり 水面に揺られる姿に怯えて 北風へ遅刻の言付を 澄み切った紫宛の色をした狐 琴を爪弾いて からり からり その刻までには馳せ参じましょう 今はこの静寂の奥へ 胸を焦がして 続きを目指して 「大切なものがそこにあるんだ」と 想いの芽は水晶の花へ 光はもう降りている 太陽と月の色をした双子のリス 息を合わせピアノを タララ ティララ 鍵盤を踊る旋律の雨で 朝と夜が混ざっていく 全員揃った 名もない楽団 自慢の楽器が きらり きらり みんな、もう準備は 出来てる? 最初の曲目は「虹の協奏曲」 何処までも行く五線譜の空に 架かる七色の音符を散りばめて 奏でましょう 届けましょう 僕らだけの音色を コメント この歌大好き!! 絵も、歌も、歌声も、全てが好き! -- Yuki (2013-10-02 20 11 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gtaisen/pages/26.html
キャラ名 HP 攻撃 防御 知力 射程 速度 特技 パワーゲージ スペルカード 伊吹萃香 800 95 80 40 2 2 格闘 6 鬼符「ミッシングパワー」 スペル効果 一定時間、伊吹萃香が巨大化し、通常攻撃ができなくなる。さらに、攻撃力・防御力・格闘ゲージのチャージ速度が大幅に上昇し、格闘がヒットする度に立ち止まるようになる。 スペル詳細 効果時間:6+知力*0.15c 幻想郷に残っている数少ない鬼。 小さな身体から想像できないほどに怪力の持ち主であり、大酒飲み。 常に持ち歩いている伊吹瓢片手に博麗神社にいることが多い。 編集Ver:1.2.6 考察 戦闘なら私に任せろ!と言わんばかりのスペックを引っさげた鬼さん。 意外と知力もそこそこで実はそこまで扱いにくくなかったりする。2速だけど。 スペルは通常攻撃不可になる代わりに攻撃と守備が大幅に上がり格闘ゲージのチャージ速度が大幅に上がるというもの。 その威力は確かなもので誰であろうと3回程度格闘するだけで簡単に撤退する。 しかしデメリットはもうひとつあり、格闘するたびに満足して立ち止まってしまう。 敵に逃げられ相手拠点で攻撃できず悲しみに包まれることもしばしば。 しかしいつか効果時間は切れるのでそのまま棒立ちしてたら相手が戻ってくる前に一発とれたりする。 だがそれではパワー6に見合わない。そこで求められる運用は別部隊に石を割らせるというものだろう。 石割り部隊を守るように近づく敵を追い回すのだ。すると相手は攻撃するとき立ち止まらなくてはならないため格闘を当てることが出来る。 また大幅に守備が上がるため敵の攻撃対象のサーチを我先にと近づいてとってあげると石割り部隊に余計なダメージが入らなくて済む。 単純に硬くなるためにも使えるため実は防衛向きでもあることは頭の片隅においておこう。
https://w.atwiki.jp/hanyou7/pages/38.html
各マップに1枚ずつ、計81枚(不可侵の塔は除く) フリーバトルでのみ拾える。 集めた枚数に応じて妖精さんがアイテムをくれる。いわゆる小さなメダル。 ラナの仕事をひとつでもクリアしておかないとポテチ入手のフラグが立たないので注意。 位置の説明が○○から○列目というのが2つ以上記載ある場合はどこからいくつで数えるのではなくMAP全体で見て1番○○から○列目という形で数えてください。例:左から2列目 上から4列目:MAP全体で見て1番左から2列目と1番上から4列目の重なる箇所 埋蔵場所一覧深い森 泥穴 ポテチスキー城 大魔女の高帽子 教会 エルフの森 魔王城 魔王城地下迷宮 2003マウンテン アンデッドナイ城 奈落 天空都市 王道 南の楽園 神殿 虚空 もらえるアイテム一覧 埋蔵場所一覧 深い森 枚数 マップ名 埋蔵場所 1 深い森・入り口 緑クリスタル下 泥穴 枚数 マップ名 埋蔵場所 2 生ける屍 一番右、上から6マス目 3 死体のダンス クリスタル下 4 迷える魂 一番右上のマス 5 さまようもの 一番上のマス ポテチスキー城 枚数 マップ名 埋蔵場所 6 城門ですわ クリスタル下 7 通路ですわ 下から二列目、右から三列目のマス 8 大広間ですわ クリスタル下 9 玉座ですわ 一番下、真ん中のマス 大魔女の高帽子 枚数 マップ名 埋蔵場所 10 一階・魔物の間 上から二列目、真ん中のマス 11 二階・牢獄の間 青マス 12 三階・運試しの間 ガーゴイル像の前 13 四階・赤→青→緑の間 クリスタル下 14 五階・最後の間 一番下、真ん中のマス 教会 枚数 マップ名 埋蔵場所 15 地下礼拝堂 一番下、右から三列目のマス 16 水の祈り場 浮島左下のマス 17 庭園入り口 階段右 18 地下庭園 左から五列、上から五列目のマス 19 秘密の部屋 青クリスタル下 エルフの森 枚数 マップ名 埋蔵場所 20 境界線 右から六列目、下から三列目のマス 21 幻惑する深緑 クリスタル下 22 果樹園 左から二列目、真ん中のマス 23 精霊の水鏡 一番上、真ん中のマス 魔王城 枚数 マップ名 埋蔵場所 24 おーっと城門 一番下、左から四列目のマス 25 ヘーイ通路 下の赤クリスタル下 26 ニンニンじゃないか! 一番上、真ん中のマス 27 人は何故エントランス 下から五列目、真ん中のマス 28 プレイルームなんだぜ クリスタルが乗ってない椅子のマス 29 帰るか玉座 緑クリスタル下 魔王城地下迷宮 枚数 マップ名 埋蔵場所 30 迷宮入り口 一番右上のマス 31 ヒント・同色のFEを押し出し 右から二列目、上から二列目 32 赤い月の回廊 クリスタル下 33 青い蛇の回廊 クリスタル下 34 地下貯蔵庫前 魔方陣の中心 2003マウンテン 枚数 マップ名 埋蔵場所 35 枯れ木も山の賑わい 一番上、右から三列目のマス 36 水棲生物大行進 一番上、左から三列目のマス 37 危険!入るな! 青クリスタル下 38 しんしん雪景色 一番上、右から四列目のマス 39 白銀世界 クリスタル下 40 2003マウンテン山頂 石柱の前 アンデッドナイ城 枚数 マップ名 埋蔵場所 41 ジャックオーラ 左クリスタルの下 42 ケツアルクアト マップ中央 43 ミドガルズオル 左下浮島の中心 44 アンデッドナイ 真ん中、下から二列目のマス 奈落 枚数 マップ名 埋蔵場所 45 死者の世界 クリスタル下 46 腐肉地獄 一番上、真ん中のマス 47 大結晶採掘場 青クリスタルの一マス左 48 地獄の口 上から三列目の赤マス 49 死を喰う花 青クリスタル下 50 無限砲台 一番左上のマス 51 死神賛美歌 赤クリスタル下 天空都市 枚数 マップ名 埋蔵場所 52 物悲しい目覚め 上から八列目、左から八列目のマス 53 いつか見たあの空 赤クリスタル下 54 震えるココロ クリスタル下 55 そこにある奇蹟 緑マス群の中心 56 なにもない赤 赤マス上 57 狂気の涙 左から八列目、上から七列目のマス 58 ここではないどこか マップ中心 王道 枚数 マップ名 埋蔵場所 59 持たざる者 クリスタルの下 60 利用する者される者 右青マス上 61 偽らざる者 真ん中青マス上 62 愛にすべてを 左から四列目、下から三列目 南の楽園 枚数 マップ名 埋蔵場所 63 爆裂!南の楽園! クリスタル下 64 激突!南の楽園! 上から四列目、左から二列目 65 覚醒!南の楽園! クリスタル下 66 始動!南の楽園! 青クリスタル下 67 決戦!南の楽園! 下の出っ張りの中心 神殿 枚数 マップ名 埋蔵場所 68 石柱回廊 一番上の左側のマス 69 結晶精錬室 浮島の左下マス 70 無敵ルーム クリスタル下 71 機械仕掛けの水路 左浮島の左上マス 72 蟻地獄 クリスタルとクリスタルの間のマス 73 祭壇 魔方陣の中心 虚空 枚数 マップ名 埋蔵場所 74 森の中で 赤マスの浮島 75 砂漠の真ん中で 下から二列目、左から八列目のマス 76 雲の中で クリスタル下 77 紅い海の真ん中で 赤クリスタル下 78 夕日の中で 赤マス群下から二列目、左から二列目のマス 79 誓い クリスタル下 80 何かをするために マップ中心 81 悲しみの中で クリスタル下 もらえるアイテム一覧 枚数 貰えるアイテム 1 ロングソード 3 ウッドブローチ 6 ドラゴンオーブ 10 キングエンブレム 15 ふもっふランス 21 ティアラ 28 赤いかんざし 36 エターナルブレイカー 45 天蓋輪 55 片割れのイヤリング 66 各種最強装備セット 78 錆付いたロザリオ
https://w.atwiki.jp/sol-bibliomaniax/pages/125.html
【Creato】 一つ目は塵芥以下。 二つ目は劣化コピー 三つ目は明らかな贋作。 四つ目は玩具にもならない。 五つ目は……まぁ、改良の余地あり。 他人の手で作られた五つの出来損ない。 使えるのは一つか二つ。 彼らにはその程度の物しか作れなかった。 期待外れも良い所だ。 「そう思わない?」 何の前触れもない問いでも、少女は反応を返さない。 驚きもせず、訊き返しもせず、怒り狂いもせず、ニコリともせず。 彼が何をしようと、何と言おうと、少女は何も返さない。 「……つまらないな」 クルクルと笑い、少女の頬に爪を立てる。 「やっと成功したんだよ? やっとやっとやっとやっと……やっぱり、あんな役立たずたちなんかに任せないで、最初から僕一人でやれば良かったんだ。そう思わない? そう思うでしょう? ねぇ、僕の愛しい小鳥」 少女は痛みを堪える素振りすら見せない。 それでも、彼はクルクルと笑い続ける。 「いつ僕を消してくれるの?」 その一言で、ようやく少女の表情が変化した。 不自然に歪められた笑み。 「誰が消すか」 途端、少女の小さな身体は頑強な檻へと弾け飛んだ。 全身を襲う無数の痛み。 “触れた者に堪えられるギリギリの痛みを” 彼が檻に告げた命令は万全のはず。 それでも、少女からは何も発せられない。 「可愛くないね。これも失敗かな?」 少女の背に足をかけ、檻へ押し当てるようにゆるりゆるりと力を込める。 「無駄だよ、何もかも。君が何を考えていようと、全部無駄。君はね、僕を消す事しか許されてないの。分かる? 分かるでしょう? 君は成功作だもの。分かるよね? なのに、何でそんなに可愛くない態度しか取れないの? ……こんなに大事にしてあげているのに」 小さな小さな鳥のためだけに用意した鳥篭。 望む望まないに関わらず、何だって与えてきた。 それなのに何が不満だと言うのか。 「……仕方ないな。今度は趣向を変えてみようか」 諦めたように嘆息し、少女から足を退ける。 「明日は一人、明後日は二人、明々後日は三人……」 軽やかに詩でも歌うかの如く―― 「君に血を捧げよう。愛する君のために。君のために。君のために……自らの血を捧げよう」 絶対的な暗示。 そこでようやく少女の顔が絶望に染まる。 「さて、君は何人の血を望む?」 少女が何かを口にするよりも早く、彼の姿は消え失せた。 端から何もなかったかのように。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8579.html
「澪先輩、お酒呑んだことありますか?」 先に髪を乾かし終えた私がソファーでくつろいでいると、梓が訊ねてきた 「正月のお屠蘇くらいかな。お猪口3杯までは平気だった」 「4杯目は?」 「半分呑んで真っ赤になった。梓は?」 「父親からビールを分けて貰ってます。たまにですけど」 「呑むの?」 「澪先輩と呑みたいです」 なかなか可愛らしいことを言う 「呑むのともっと気持ちよくなるみたいだから」 苦笑して前言を撤回する もちろん頭の中でのことだけど 「でもビールの買い置きが無くて…ウィスキーならあるんですけど」 「私たちには早過ぎないか?」 「思い切り薄めちゃえば大丈夫ですよ!」 何故か自信たっぷりに言う 「そうだね」 後輩に対する意地なのか、乗り気を装う 「その代わりいつダウンしても良いように、梓の部屋で呑もう」 「ですね」 私がウィスキーボトルと水の入ったペットボトル、それにおつまみを持ち、梓は氷と普通のグラス2つ(どれがウィスキー用か分からなかったから)を持ちながら梓の部屋へと移動した ウィスキー1に対して水5と大量の氷を投入してみたけど、相手はやっぱりウィスキーだった 真面目に音楽の話をしていたけど、一時間も経たないうちに2人とも呂律が回らなくなっていた でも不思議と頭は冴えていて、冷静に自分を眺める余裕もあった 「だから唯先輩はダメなんれす!」 顔を真っ赤に染めた梓がくだを巻いている その梓の後ろはギターが立てかけられていた 私はほとんど無意識に立ち上がるとギターからシールドを抜き取る 「何してるんすかぁ?」 真っ赤な目と顔を私に向ける 「梓、手を出して」 「へ?」 「ほーら早く」 素直に両手を差し出す梓 私はシールドでその細い両手首を縛った 「へ?へ?」 頭が回らない梓を見ながら、笑みが込み上げてくる 長めのシールドをもう1本持ってくる 梓をベッドに押し倒す 長めのシールドでベッドの頭部分に弓状に張られた木材と、梓の両手首を固定する 状況に頭が着いていかない様子の梓は、この間も無抵抗だった 「あずにゃん3号!何やってんれすか!?」 ようやく状況を悟り暴れ出す梓 でも両手首を固定されているので逃げることはできない パジャマのボタンを外すと、2つの小さな膨らみが露わになる その真ん中の突起を少し強めにつねる 「ん!いや!」 悔しさからか、涙ぐむ梓 (可愛い…) 今までで一番強くそう思った 右の乳首に吸い尽くと梓が甘い吐息を漏らす 舌で乳首を転がしながらもう片方の乳首を指で弄ぶ 吐息はどんどん湿り気を帯び、喜悦の声がそれに加わる 「澪先輩、イヤ…」 それが精一杯の強がりだということはよく分かっていた パジャマをはだけ、腋に舌を這わせる 「ゃ…ん…」 「ここも気持ち良かったんだ」 耳元で囁いてやる 唇を噛み締め必死で理性を保とうとしている もう一度腋を舐める 「んん!ダメぇ…」 声とは裏腹に、身体からはどんどん力が抜けていく 涙を拭うこともできずに身悶える小さな身体 その身体からパジャマのズボンと下着を剥ぎ取った 最初は固く脚を閉じていたけど、腋から胸のラインに数回舌を這わせると脚からも力が失われた 大きく脚を開いてやる もう抵抗は感じなかった 梓の顔を見る まだ触れてもいないのに、すでに小さく喘いでいた 「どうして欲しい?」 梓に問いかける 「止めて…欲しいです…」 「どうして?」 「壊れちゃいます…」 右の太腿に軽く口づける 「壊れても良いんだよ?」 先輩らしい口調で言い終えると、もう充分に湿り気を帯びたそこへ口を寄せた 「ぁん!ん…いゃぁ!」 梓自身を愛でるかのように、私はその部分を責め続けた 舌で弄び、唇で甘く噛み、口全体で音を立てて吸いあげた 梓は何度も絶頂を迎える そして哀願し始める 「もっと…澪先輩…もっとして下さい」 その言葉に少しの充足感を覚えた私は責めるの止めた 不満げな梓にキスをし、囁く 「入れるよ?」 それは質問ではなく確認だった あの日の梓がそうだったように 「いや!それはいやです!」 「どうして?」 「…怖いです」 目を逸らしながら呟く もう一度キス そして左手の中指を梓の口内に差し入れる 充分に湿ったところでまだ開かれたままの下半身へと移動させた 「梓は誰のもの?」 今度は私の番だった 「…澪先輩です」 「全部?」 「…全部…です」 「何してもいいの?」 「………」 「梓?」 「痛くしないで下さい…」 右手で頭を撫でてやる そして左手の中指を梓の中へと滑りこませた 狭くなっている部分をこじ開けるように、中指を奥へと進ませてゆく 「痛っ!澪先輩!」 「大丈夫、すぐに気持ちよくなるから」 自分なりに励ましてやる 「私もそうだったから」 中指が一番奥の壁に当たると、梓はもう一度 「痛い!」 と声をあげた でもそれが最後の一回だった 自分の感覚を重ね合わせてみる 涙を浮かべながら喜悦の声をあげる梓を見て、少し羨ましくなる (あとで…ね) 自分を納得させながら指を動かし続けていると、梓の声がだんだん澄んでいくのがわかった (梓…) 愛おしくなり、右手で抱きしめる 「ずっと私のものだよ」 コクリ その言葉に梓が頷いた 「澪先輩…澪先輩!」 梓が私を求める 「梓」 優しく応える 「澪先輩…大好きです…ん…大好きです!」 「私もだよ、梓」 「イ…く…澪先輩!」 言葉を返す代わりに指先を感情を込めた ベースを弾くときなのように 「あぁ!」 叫び声に合わせて指が締め付けられる 小さな身体が痙攣し始める そして声をあげて泣き始めた 「梓」 もう一度囁く あまりにも幸せそうに泣いていたから 「澪…先輩」 「どうしたの?」 「キス…」 今までで一番優しくキスをした シールドをほどき両手を解放してやる 口に水を含むと、口移しで梓に飲ませてやる ごくごくと小さな音を立てて梓の喉が動く 静かな時間 時計の針は1時半を示そうとしていた でもまだ私の身体は火照っていて、梓を求めている 梓に背を向けたまま服を脱ぎ捨てる 「梓」 向き直り、悪戯っぽく呼びかける 「くー…」 「………」 拗ねた声で呟く 「梓寝ちゃった…」 そしてもう一度 今度は笑いながら 「また私より先に」 梓の寝息を聞きながら おわり 5 唯律編
https://w.atwiki.jp/chipmunk1984/pages/273.html
神の目の小さな塵 下 書名: 神の目の小さな塵 下 著者: ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル (池 央耿訳) イメージをクリックするとamazonに進みます 紹介 「ほら、あそこ」モート人が空の果ての一点の光を指さした。「迎えの宇宙船です。さあ、これからわたしたちの世界を案内しましょう」――〈マッカーサー〉号から離れた着陸艇が、人類世界からの最初の使節団を乗せて、モート母星に降下していった。はたしてモート人は敵か味方か? ハインラインが“人類の、知的宇宙生物とのファースト・コンタクトを描いた小説としては最高のできばえであり、わたしが今までに読んだSFの中でもおそらく最良の作品である”と絶賛した壮大な宇宙叙事詩いよいよ佳境へ! 評価 評点:★★★★☆ ( 8/10点) (この評価は上下巻をあわせた評価です) いかにもSFらしい作品で,初心者からベテランまで誰でも楽しめる作品です.ニーヴンらしい緻密な設定が随所にあって,下巻の最後まであきさせず読ませます.あえて言えば,モーティの世界全体を理解するのがちょっと難しいのと帝国として描かれることの違和感(多分日本人だから?)があるのが玉に瑕ですがそれを乗り越えればもう…….今や古典の領域の作品だと思います.果たして馬は歌うんでしょうか……. おまけ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/56731.html
登録日:2024/7/31 Wed 00 10 05 更新日:2024/08/24 Sat 20 56 21 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 QB きれいなキュゥべえ アニレコ キュゥべえ キュゥべえ? キーパーソン ピュエラ・ヒストリア プレイヤーの分身 マギアレコード マギレコ マスコット モキュ 加藤英美里 小さなキュゥべえ 幸福の魔女編 浅き夢の暁 舞台マギレコ 覚醒前夜 集結の百禍編 魔法少女まどか☆マギカ ※この項目にはマギアレコードの各種ストーリーのネタバレが含まれます モキュ! 小さなキュゥべえ とは、マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝の登場キャラクター。 CV 加藤英美里(アプリ版・アニメ版・舞台版、いずれもキュゥべえと兼任) ■概要 ■プレイアブル化 ■メインストーリーでの活躍◆第I部 ◆第II部 ◆第II部以降 ■アニメ版◆1ST SEASON ◆2ND SEASON ◆FINAL SEASON ■余談 ■概要 神浜市内だけにいる、キュゥべえと思われる個体。 その見た目は他の個体にはない幼さで、当初は町をうろつく姿が目撃されていたが、現在はみかづき荘の住人と一緒にいる姿が多く見られる。 何を目的にしているかは不明であり、非常に謎が多い。 (アプリ内プロフィールより引用) 通常の営業マンキュゥべえがいなくなった神浜市で、代わりに現れるようになった一回り小さなキュゥべえ。下の耳(?)についていたリングも無い。 さらに人間の言葉を話すことができなくなっており、「モキュ」などの鳴き声でしか会話できない。 しかし、環いろはをはじめとするみかづき荘の魔法少女たちとは意思疎通が取れている模様。 また鳴き声や発音からある程度内容を推測できる場合もある。 例 「モキュッキュキュイ…」(II部8章) →「ごめんなさい…」 いろは「ううん、謝らなくていいよ」 通常のキュゥべえは感情を持たず真顔だが、この個体はしょんぼりとした顔になることがある。(II部3章のスチル等) 全体的に通常の個体よりも可愛さがUPしている。 上記の鳴き声から、プレイヤーからのあだ名は 「モキュ」 。マギレコプレイヤーそのものを表す言葉としても使われる。 メインストーリー第I部でいろはが不思議な夢を見るようになった原因であり、いろはに懐いているのかストーリー第I部1章以降は彼女くっついて行動することが多くなる。 そして数々の出来事を経て「チームみかづき荘のもう1人の仲間・家族」となった。 上記の通り非常に謎が多いが、その誕生経緯については後述。 マギレコメインストーリーのキーパーソンであると同時にプレイヤーの分身としての役割も果たしており、ユーザーネームがそのまま(メインストーリーでいろはが名付けた)小さなキュゥべえの名前になる。 (名前の変更は1日1回のみ可能) 「ああああ」等の変な名前にするといろいろ台無しになるので、遊ぶのはほどほどに ストーリー内では上記画像のように選択肢が表示されることがあり、そこから選んで進めていく。 選択肢の()内では鳴き声が日本語に翻訳されており、話そうとしている内容を知ることができるが、どちらを選んでも大きく展開には影響しない。 そもそも選べるのが一つしかないパターンもある また、翻訳を見ると一人称は普通のキュゥべえと同じ「ボク」であることが分かる。 ■プレイアブル化 ディスク構成 A A B↙︎↗︎3 B↖︎↘︎3 C 2020年8月22日に3周年記念キャラとして実装。名付けたユーザーネームがそのままキャラ名になる。 期間限定ガチャで入手可能な初期レアリティ☆4、闇属性のエクシードタイプキャラ。 ☆4・☆5共にイラストにはいろは達みかづき荘の仲間達が一緒に描かれており、戦闘中の攻撃はみかづき荘メンバーが行う。攻撃は普通にキュゥべえが喰らう まず目を引くのが、史上初となる斜め方向のBlastディスク。 縦・横Blastディスクでは対処しづらい斜めに並んだ敵を一度に攻撃できる。 攻撃範囲は以下の通り。 B↙︎↗︎3 ● ● ● B↖︎↘︎3 ● ● ● そしてもう一つの大きな特徴が精神強化で解放できる固有スキル「ヴァリアブルブースト」。 効果はダメージをアップしつつ、自分に1ターンの間、新たに追加された「ヴァリアブル」状態にするというもの。 ヴァリアブル状態で攻撃すると、相手の属性に関係なく弱点属性をつくことが可能。 普段弱点を突けない無属性の魔法少女にも適用される。 コネクトは対象の攻撃力とBlastディスクのダメージをUPさせ、HPを回復する効果。 マギア「ひとりだって戦う勇気」・ドッペル(に相当する超マギア)「みかづき荘の一員として」は敵全体にダメージを与えつつ3ターンの間防御力をDOWN。 さらに味方全員に3ターンの間ダメージカット状態を付与し、自身を3ターンの間ヴァリアブル状態にする。 周年キャラ恒例のEXスキルは「与えるダメージ」「MP自動回復」「状態異常耐性UP」のアビリティを所持した状態になる「セレニティ・アデプト」。 ホーム画面のお気に入りに設定すると、みかづき荘のメンバーに抱えられた状態で表示される。 非常に可愛らしい。 ■メインストーリーでの活躍 ◆第I部 第1章ではいろはの元へ行こうとしていたが、通常のキュゥべえとは異なるイレギュラーであり、その存在を危険視した七海やちよに狙われていた。 ある魔法少女の助けもあり魔女の結界内でいろはと再会、彼女が忘れていた妹「環うい」の存在を思い出させた。 1章ラストでいろはに名前を与えられ、以後周りの魔法少女からはその名前で呼ばれるようになる。 以後、いろはと共に行動を続けていたが、第10章・マギウスが育てていた巨大な魔女「エンブリオ・イブ」との戦いの最中に出自が判明。 その正体はうい・灯花・ねむが契約した際の願いにより「回収」「変換」「具現化」の機能を奪われたキュゥべえ。 キュゥべえとしての機能を失い、今の姿になった。 通常のキュゥべえからのネットワークから分離・派生した唯一無二の個体である。 魔法少女になった3人は奪ったキュゥべえの力を使い「自動浄化システム」を完成させようとしていたが、ういの「回収」の魔法が暴走し魔女化しかけてしまう。 魔女化を回避するため、ねむによってういの概念を抜け殻になっていた体へ移植された。 その結果世界からういの存在が忘れられてしまう。 しかし10章で小さなキュゥべえがイブの宝石(の中にいた)ういに触れたことで灯花たちはういのことを思い出し、いろはもういたちの過去を知った。 その後、コアを失いういを取り戻そうと襲いかかるイブとの戦闘中に自分がイブのコアになることを提案。 「モキュ(ボクに任せてくれないかな?)」 小さなキュゥべえはういとキュゥべえの性質を併せ持ち、感情を持たないため魔女になることもない。浄化システムのコアに最適な存在だったのだ。 イブに飛び込み自動浄化システムのコアになった小さなキュゥべえは姿を消し、形のない自動浄化システムが神浜に残った。 最後までいろはに協力する理由は不明のままだったが、自分でういの概念を返していたことから、いろははういに「小さなキュゥべえはういに概念を戻すため(1章で)自分にういのことを思い出させてくれたのかもしれない」と話していた。 うい「そうなのかな?」 いろは「どうだろう? 聞いてみないと分からないや」 今までいろはたちの側にいた小さなキュゥべえは、これからも自動浄化システムとして彼女たちを見守り続ける… |あと、その子も一緒に 仲間に入れてあげたらどう?| |ずっとそっちを見てるけど| と思われたが、ラストシーンでいろは達の元に帰ってきた。 「モキュ(ただいま!)」 「おかえり… そして、ありがとう…」 ◆第II部 ういの器としての役割を終えたII部でもいろは達の側で行動している。未だにその行動目的は分かっていないが、これまでと同様にいろは達に協力することが多い。 ういと同じ性質を持っているからか、ういと共に新たな敵であるキモチ達の考えを読み取ることができる模様。 さらに自動浄化システムのコアとなっていたため、ストーリー後半からはキモチと繋がることができる「ハブ」としての役割を担うようになる。 3章では前章ラストでプロミストブラッドにさらわれたういと共に二木市におり、彼女からキモチの場所が書かれた地図と自分がいる場所を示した手紙を神浜のいろは達に届ける重要な役目を担った。 キモチの場所が書かれた地図は紅晴結菜達に奪われてしまったが、ういが二木市にいることをいろは達に伝えることに成功。 その後いろは達に同行し、ういの救出後に貨物列車の上で通常の個体と対面した。 通常のキュゥべえは「その個体に対して興味はない」と話していたが… プロミストブラッドとの決戦後の8章ではネオマギウスのリーダー、藍家ひめなが生きていることを伝えようとしていたが上手く伝えることができなかった。 その後、ユニオン編のラストで一時的に行方が分からなくなってしまう。 実は、浄化システムを奪おうとするキュゥべえを妨害していた。 …が、こちらも上手くいかずシステムをキュゥべえに奪われてしまう。 (そしてI部ラストでいろは達の所に帰ってこれたのは、キュゥべえが新たに浄化システムのコアになっていたためだと判明する) 「元はボクと同じ個体のはずなのに 非合理的な行動を取るなんて」 「わけがわからないよ」 9章ではユニオンを裏切った十七夜の元に向かうやちよ達に同行していたが、十七夜に攫われネオマギウスに捕まってしまう。 その後、ひめなの所に連れていかれた。 10章では宝崎市の公民館に捕らえられていたが、ネオマギウスとの戦いが終わった11章で再びいろはの元へ帰還。 8つのキモチの石が揃った後、キュゥべえからシステムを奪還するいろは達8人と共に自動浄化システムのコアへ向かった。 しかしキュゥべえの介入やひめなが捨てたはずの仕掛けによって魔法少女たちが倒れるなど予期せぬ事態が発生してしまう。 キモチと同化した氷室ラビを止めるための戦いではいろは・ういとキモチを繋ぐハブとなり3人で合体。 「∞いろは」が誕生した。 直後の12章冒頭ではシステムのコアになったうい・いろはと再び合体し自動浄化システムを広げようとする。 しかし覚醒した鏡の魔女の妨害を受け、さらに鏡の魔女を倒すために∞いろはに合体しようとしたところをコピーのいろはに撃ち抜かれ死亡してしまった。 「お願い…起きて…」 「あなたは他のキュゥべえと違う」 「かけがえのない 私たちの家族なんだよ…」 ∞いろはへの合体を封じられ、鏡の魔女との戦いでういも死亡。 最終的にある2名を除いた神浜の魔法少女が全滅し神浜が破壊される大惨事となってしまった。 しかしいろはとかごめの固有魔法の力によって過去が改変され、死を回避したことで再び∞いろはへの変身を成しどける。 鏡の魔女撃破後、いろは達と共に自動浄化システムを世界へ広げ魔法少女達を救った。 ◆第II部以降 いろはと合体しているためか、II部以降のメインストーリーでは登場頻度が低くなってしまった。 ピュエラ・ヒストリアではプロローグに登場。 ヒストリア後を描いた「パラダイスシフト〜帰還の物語〜」には残念ながら登場しない。 そしてサービス終了前最後に公開されたエンディングストーリー「心は一年一万年」では、台詞はないもののマギレコ最後のスチルに描かれている。 いろは達と共に魔法少女たちの物語を見届けていた。 ■アニメ版 キュゥべえよりも一回り小さい、神浜市にだけ存在する謎のキュゥべえ。 キュゥべえとは違い、言葉を話すことはできない。 (アニメ版公式サイト「登場人物」より) ※公式サイトでは「小さいキュゥべえ」と表記されている。 ◆1ST SEASON いろはが名付けられるイベントが無いなど細かい相違点はあるがI部6章までとだいたい同じ。 13話ラスト(アプリ版でのホーリーマミ戦)では崩壊する記憶ミュージアムの穴に落下したいろはを追って飛び込み、共に行方が分からなくなってしまう。 ◆2ND SEASON 2話「あなたとは少しも似てなんてない」から登場。 万年桜のうわさをさがす黒江の前に現れ、黒江とやちよを万年桜のウワサ内にいたいろはの所へ導いた。 2人がいろはを救出した後、4話でいろは・黒江と共にフェントホープへ侵入。 キレーションフェントホープへ変化した後にいろはの元を離れてしまうが、7話にてねむの近くにいる様子が描かれていた。 8話(2ND SEASON最終回)でもねむの肩の上に乗っており、ラストシーンではねむが小さなキュゥべえに触れたことでアプリ版と同様、灯花に記憶が戻った。 ◆FINAL SEASON うい達の過去を描いた1話では小さなキュゥべえ誕生までの流れがアニメ化された。 うい達の願いによって機能を奪われる部分も同じだが、機能を失った姿はより抜け殻らしくなっている(目は空洞になっている)。 その後アプリ版と同様にういの概念を移植されるが、アニメでは「灯花が変換したういの魂をキュゥべえに隔離した」ねむのみういの存在を覚えている状態になった。 続く2話では、記憶が戻った灯花と共に計画を進めようとしたねむの魔法でいろはも小さなキュゥべえの中に閉じ込められてしまった(3話で中にいたういのおかげで脱出できた)。 「ういも手伝ってくれるの?」 「僕たちは、最後まで一緒だ」 そして4話ではイブと融合したアリナを止めるために自爆覚悟でドッペルを発動した灯花・ねむと一緒にアリナに突撃。 中にいたうい共々命を散らした。 ■余談 小さなキュゥべえが実装された2019年8月21には、11月21日までの期間限定で 「Twitter(現 X)で#マギレコのハッシュタグをつけてツイートすると、ツイートに小さなキュゥべえの絵文字が表示される」 キャンペーンが開催されていた。 Wiki籠り、この項目…どう思う? ーーーーーーーーーーーーーーー /| モキュ |\ \| (追記した方がいいよ!) |/ ーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーー /| モッキュ |\ \| (修正した方がいいね) |/ ーーーーーーーーーーーーーーー うん、そうだね ーーーーーーーーーーーーーーー /| モキュー! |\ \| (チャンスは今だよ!) |/ ーーーーーーーーーーーーーーー やってみよう! PUELLA MAGI MADOKA MAGICA SIDE STORY [MAGIA RECORD] 2017.8-2024.7 追記・修正は「魔法少女の物語」を見届けながらお願いします。 出典 マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(2017年8月22日〜2024年7月31日)より ©Magica Quartet/Aniplex・Magia record Partners △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ モキュ! / -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] サービス終了日ちょうどに作成とは、マギレコ愛を感じる… -- 名無しさん (2024-07-31 00 31 43) 新作でも登場するのだろうか -- 名無しさん (2024-07-31 06 59 23) いろはちゃんに投げつけられたり、地味に扱いが雑だったときがあったね。 -- 名無しさん (2024-07-31 10 00 08) 「モッキュモッキュ!」「ううん、違うよ。」 -- 名無しさん (2024-07-31 12 08 57) 一応きれいなキュゥべえってこと? -- 名無しさん (2024-07-31 20 06 28) かみはまんじゅうは何処から持ってきて何処に隠していたのか? -- 名無しさん (2024-07-31 20 28 02) ナイス記事👍 -- 名無しさん (2024-08-01 18 43 58) ↑3 純度100%で善いやつ。そして通常のキュゥべえと違って代えの効かない個体だから序盤でやちよさんに頃されてたら詰んでた -- 名無しさん (2024-08-03 10 20 02) 1部8章では灯花達の記憶を取り戻そうといろはにぶん投げられた挙句、灯花達に全く効果が無いどころか灯花に雑巾扱いされて捨てられるという、プレイヤーの分身にあるまじき酷い扱いをされた事がある -- 名無しさん (2024-08-04 22 28 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2063.html
「隣、よろしいですか?」 僕が声を掛けるまで、彼はどこか呆けた様子で、こちらの存在にも全く気付いていなかったようでした。はてさて、何をそんなに真剣に考え込んでいたのでしょうね。 「梅の花も香り始める頃だとは言え、まだまだ外の風は冷たいと思いますが。どうして部室に行かないんです? 朝比奈さんが美味しいお茶で出迎えてくれるでしょうに」 自分で言うのも何ですが、少し芝居がかった僕の問い掛けに、彼はうさんくさい宗教勧誘でも見るようなジト目で答えます。 「たまには、こういうクドいのを飲みたい日もあるだろ」 そうして、彼は紙コップのココアに口を付けました。ふむ、見た所、もうだいぶ冷めてしまっているみたいですけどね。 同じテーブルに着いた僕も、自販機で購入したホットレモンを口に含みました。授業が終わってすぐですので、何人かの生徒が脇道を通り過ぎていきます。しかしこの寒い中、わざわざ野外テーブルに着く人はそうそういません。 要するに、今ここには彼と僕の二人きりなのですが。こうして彼と差しで話すというのも、割と久しぶりですね。そんな事を考える僕に、彼は相変わらず、機嫌の悪そうな顔を向けていました。 「何か話でもあるのか、古泉」 「いいえ、僕の方からは特に何も」 「…………」 「ただ、あなたが何かお悩みならば相談に乗りますが?」 答えて、僕は彼に微笑みかけました。僕本人としては親愛の情を込めているつもりなのですが、そうすると彼がいつも顔をしかめるのは何故なのでしょうね。とても不思議です。 「古泉。お前、知ってて訊いてんじゃないだろうな」 「その口振りからすると、どうやら涼宮さん関連のお話ですね」 ほとんどこちらを睨みつけている彼の視線に、僕は大仰に肩をすくめてみせました。 「僕たち超能力者はある程度、涼宮さんの感情の起伏を知覚する事ができます。ですから、何かあったな、というのは察していますよ。 が、込み入った事情までは知りません。本当ですよ」 真顔でそう言う僕に、彼はしばらく無言でしたが、やがて、はぁ~っと大きな溜息をついて空を見上げ、そしてポツリとこう洩らしました。 「今日の昼休みにな、ハルヒに告白された」 「それはそれは。おめでとうございます、と言うべきでしょうか」 「イヤミかよ、それは」 「とんでもない。というより、あなたは嬉しくないんですか?」 僕が率直な疑問を口にすると、彼は返す言葉に迷うような表情を見せました。 「嬉しいとか嬉しくないとか、そういう所まで頭が回らん。正直、困惑してるんだ。何というかその、いきなり過ぎてな」 「おかしな人ですねえ、あなたも」 落ち着かない彼の様子に、僕は思わずそう呟いてしまいます。世界改変や時空間移動、閉鎖空間やら何やらの超常現象はありのまま受け入れられるのに、どうしてこの人はごくありきたりな恋愛感情にこれほど当惑するのでしょうね? 「慣れない物は慣れないんだから、仕方ないだろ。つか、何のきっかけも無しにハルヒがあんな行動に出たってのがどうも引っ掛かるというか、なあ」 なるほど、涼宮さんの事だから何か裏があるのではないかと疑っている、と? 「そうは言わないが。何しろあいつは、ついこないだまで恋愛なんて精神病の一種だとか言ってたんだぞ? また何か妙ちきりんな存在に影響されちまったんじゃないかとか、どうしてもそういう事を考えちまうんだよな」 「この1年、いろいろと現実離れした事件が起こりましたからね。あなたがそう考えてしまうのも、まあ無理からぬ事かもしれませんが。 そうですね、ではヒントを差し上げましょうか」 「ヒントだあ?」 「ええ。涼宮さんの感情が大きく動いたのは、実は昨日の夕方からの事です。さて、その時あなたは何をしましたか?」 僕の問い掛けに、彼は腕組みをして真剣に考え始めました。 「昨日の夕方って、部室じゃいつも通りでハルヒとは特に何もしなかったよな? で、長門が本を閉じたからSOS団の全員で下校して…やっぱり何もなかったと思うが?」 「よく思い出してみてください。涼宮さんに、あなたは何かをしませんでしたか?」 「何かって、だから別に何も…あっ、まさかアレか!?」 驚きの色もあらわにこちらへ振り向く彼に、僕は目を細めて頷きました。 「ええ、そのまさかですよ」 そう、昨日の帰り道、僕と桂馬の使い方について談義をしながら歩いていた彼は、ふと前を歩く涼宮さんのコートの肩口に、糸クズが一本張り付いているのに気が付いたのです。 「ハルヒ、肩にゴミが付いてるぞ」 「えっ? あ、うん、ありがと…」 言うなり糸クズを取ってあげた彼に、小さくお礼を述べた涼宮さん。“きっかけ”と言うなら、まさしくそれがきっかけだったのでしょう。 「アホか!? そんな事で告白する奴なんかいるかよ!」 「それだけ、とは言いません。コップに注いだ水がいつか溢れ出すように、これまでずっと積み重ねてきたものが昨日の一件を機に、ひとつの形になったのでしょう」 「それにしたって、なあ。その程度の事で…」 どうやら彼は腑に落ちない様子でした。確かに彼にしてみれば親切と呼ぶほどでもない、自分がそんな事をしたとさえ憶えていない程度の、ほんのちょっとした行為だったでしょうからね。 ですが。 「では、質問を変えましょう。 あなたは確か、お昼はお弁当派でしたね?」 「ああ、そうだが?」 「そのお弁当を作ってくださっているのは、お母様ですか?」 「普通はそうだろ」 「ではあなたは昨日、お弁当を作ってくれるようにお母様にお願いしましたか?」 「いや? 別にそんな事は…」 まだ質問の意図が分からず、当惑したままの彼に、僕はにっこり笑ってこう告げました。 「つまり、あなたが何も言わなくとも、お母様は当たり前のようにお弁当を作ってくださる、と。 素晴らしい親子関係ですね。まさに無償の愛といった所でしょうか」 途端、彼はハッとした表情を見せました。ふふ、さすがに飲み込みが早い。 「そういう事です。この場合、親切の度合いは関係ありません。 あなたは涼宮さんに、小さな親切をした。見返りなど何も求めず、ごく自然な行為として。おそらく涼宮さんは、その事にいたく感じ入ったのですよ。あなたは自分に、当たり前のように親切にしてくれる人だと。自分の事をこの上なく大事にしてくれる人だと。 その感激が、彼女をして告白という行動へ突き動かしたのだと僕は思います」 「いや…まあ、理屈としては分からなくもないが…」 なぜだかこちらをまともに見れないようで、彼は視線を逸らしながら、ぼそぼそと言葉を続けました。 「けど、その程度の親切くらい普通にするだろ? お前だって」 「ええまあ、僕もそれなりにフェミニストのつもりですので。 しかしながら僕は、朝比奈さんや長門さんもそうですが、立場的に涼宮さんに対する親切は自分の都合に関わる面があるので、厳密には何の見返りも無しに、とは言えません。涼宮さんは、無意識にその辺りを察知なさっているのではないかと」 「だったら俺だって、どんな下心を持ってるか分かったもんじゃないだろうが。あわよくば、とか良からぬ事を考えて親切にしてやったのかもしれないぞ?」 「おや。涼宮さんはあなたに愛の告白をされたのですよね? もしもあなたに下心があったなら、それは涼宮さんに好意があるという事なのですから、お互いにとって願ったり適ったりなのでは」 僕の指摘に、彼はいかにも墓穴を掘っちまったという様子で頭を抱え込んでしまいました。そんな彼の態度を敢えて無視して、僕はまたそれとない風に口を開きます。 「それに、先程あなたは『この程度の親切は当たり前』と言われましたが。こと涼宮さんに限っては、そうとも言えないかもしれませんよ」 「どういう事だ?」 「昨年末に、あなたが入院した時の事を思い出してください。涼宮さんはあなたが目覚めるまで、ずっと傍に付き添っていてくれました。それは、人並み外れた親切と呼べるでしょう。しかし」 一呼吸置いて、僕は彼にこう切り出しました。 「あなたが目覚めた時、涼宮さんはこう言いましたよね。『団員の心配をするのは団長の務めだ』と。 アレは明らかに照れ隠しの類だったと思います。が、事実として涼宮さんはあなたに無償の奉仕をする事を、良しとしなかった」 「何かしら理由を付けなけりゃ、ハルヒは人に親切をする事が出来ないって、そう言いたいのか?」 僕が両手を広げて是認の意を示すと、彼はあご先に指を当て、ふむうと考え込みます。 「そういえば、文化祭の後でENOZの人たちにお礼言われてた時も、やけにきまりが悪そうな顔してたな、あいつ…」 「涼宮さんには、非常に負けず嫌いな面がありますからね。 人に頭を下げるのが大嫌い!というタイプです。同様に何の理由も無く人に親切にするのも、媚びているように思われて抵抗があるのかもしれません。その逆も然りです」 喋りながら、気が付くと僕は自分の前髪の先を指で弄んでいました。過去を振り返る際の、どうやらこれは僕の癖のようです。 「中学の頃は、今よりもっと酷かったですよ。何者にも負けるものかと、常にピリピリした精神状態でした。理由も無く人に親切にされると、なんとなく自分が負けたような気分になるのか、それだけで不機嫌になった程です」 「ああ、最初の頃のハルヒはそんな感じだったな。俺が普通に話しかけてんのに、やたらとガン飛ばしてきやがったし」 「それもまた、照れ隠しの一種だったかもしれませんけどね。 考えてみれば、不思議探索の度にあなたに課せられる罰金、あれも涼宮さんの複雑怪奇な心情の現れだったのかもしれませんよ」 そう、たぶん涼宮さんは彼に親切にして貰いたかった、けれども彼女の理屈では、何の理由も無しに彼が親切にしてくれるはずがない。 だから涼宮さんは、彼に理由を与えた。こじつけでもいい、その理由があれば彼は涼宮さんに親切にしてくれるはず―― 「なんつー傍迷惑な思い込みだ。身勝手にも程がある」 「そうですね。こう言っては何ですが、僕があなたの立場だったら、とっくに袂を分かっていたかもしれません」 僕が少し本音を吐露すると、彼はまた驚いたように見開いた瞳をこちらに向けました。それに僕も再び肩をすくめて、飄々とした口調でこう続けます。 「いや、ifの話を考え詰めても詮ない事ですが。 そう考えたとしても無理のない状況下で、しかし少なくともあなたは今日これまで、涼宮さんを無体に突き放しはしなかった。そうしてあなたと接し、あなたに親切にされている内に、涼宮さんはうっすらと考え始めたのでしょう。はたして、あなたは卑屈な敗北者だろうか、と。 違いますね。むしろあなたの親切に触れる度、憧憬に似た感情を涼宮さんは抱くようになった。その想いが、次第次第に涼宮さんの言動を変えていったのです。 客観的に見ても、涼宮さんはこの一年でだいぶ変わりましたよ。楽しそうに笑う事が増えましたし、理由付きとはいえ他人に対する気配りも見せるようになった。誰かに感化される形で、ね」 そう言って、僕はその“誰か”に微笑みかけました。この遠回しな表現もまた彼の照れくささを軽減する心遣いのつもりだったのですが、やはり彼は顔をしかめるばかりでしたね。 ふーむ、涼宮さんも相当なものですが、あなたの精神もかなり複雑怪奇ですねえ。だからこそお似合い、とも言えますが。 「いずれにせよ、告白を受けたのはあなたです。どう応えるかはあなたの良識にお任せしますよ。では、僕はこれで」 残りのホットレモンを飲み干して、僕は立ち去ろうとしました。すると、それを遮るように。 「いいのか、古泉?」 ぼそりと、彼が呟きます。端的なその一言に、僕は思わず微笑んでしまいました。 「それは『YESかNOかの選択権を自分に委ねていいのか』という事ですよね? 確かに以前の僕なら、世界の安寧のために是が非でも涼宮さんとお付き合いしてください、くらいの事は言ったかもしれません。しかしまあ、“誰か”に感化されてしまったのは、どうも涼宮さんだけではないようで」 ふふ、と僕は笑います。いえ、これはお為ごかしの笑いではないですよ。自分がより良い方向へ変われた事に対する、感謝と喜びの笑みです。 「いつかのコンピ研とのゲーム対決の時、あなたの口から聞いた言葉は、今でも憶えていますよ。そう、世の中全てが思い通りに運ぶはずがない。涼宮さんも時には、NOという返事を受け入れらなければならないのでしょう。 その事は、涼宮さん本人も理解しているはずです。事実、今の涼宮さんが望んでいるのは自分の思い通りになるあなたではなく、あなたの本心からの答えのようですから」 「操作された言葉じゃなく…俺自身の言葉か…」 「そうして、あなたが最終的に選んだ答えがNOだったなら―― 僕は甘んじて、その結果を受け止めましょう。たとえ神人が大量発生しようとも、なに、全て倒し尽くせば済む事です。もとより、それが僕らの役割ですし」 お気遣いなくと軽く笑って、それから僕は真面目な顔を彼に向けました。 「ですが、これだけは憶えておいてください。 涼宮さんの今の精神状態は、閉鎖空間を生み出す際のそれに酷似しています。非常に緊張している状態です。けれども現在、閉鎖空間は発生してはいません。なぜなら彼女は現実を否定せず、むしろ積極的に肯定しようとしているからです」 そう、NOと言われるリスクを承知した上で、涼宮さんは大きな挑戦に打って出た。自分がより望む世界に近づくために。不可思議な力に頼るでもなく、とても人間らしい方法で。 「願わくば、彼女のその覚悟に正面から応えてさしあげてください。あなたの優しさは感嘆に値しますが、しかし優しさが人を傷つける場合も、往々にしてありますからね。 もし、もしも適当にお茶を濁して逃げるような真似をしたら――その時はあなたが泣くまで殴りますよ?」 片目を瞑り、冗談めかしてそう言って、今度こそ僕は席を立ちました。と、去ろうとした僕の背中に、 「古泉!」 彼が、唐突に声を張り上げます。 「一応、礼を言っとく。 ありがとよ。なんだかんだで、俺は自分の都合しか考えてなかったみたいだ。今、ハルヒがどんな気分でいるかって所まで踏み込んで考える余裕がなかった」 「ふふ、それも仕方がないでしょう。自分の事だけで頭が一杯、それが青春というものです。 どうぞ今は精一杯お悩みください。悩んで悩んで、少しでも自分らしい答えを導き出してください。人生にはそういう時期も必要なはずです」 「ったく、毎度ながら知った風な口を利きやがる」 「これは失敬。ですが、いずれ今日この時の事を甘酸っぱく思い返す日が来るかと思いますよ? その折はどうぞ後悔する事のないように。では」 彼の憎まれ口を鷹揚に受け流して、僕はその場を去りました。 ふと見上げれば、爽やかに晴れ渡った空を雲が西に流れていきます。梅の花が咲いたら、すぐに桜の季節ですね。そういえば、春は恋の季節、などと呼ばれていましたっけ。 「僕もそろそろ、青春でも謳歌してみましょうか――」 なんとなく、誰かに小さな親切でもしてあげたいような気分になって、僕は青空にそう一人ごちたのでした。 小さな、親切 おわり
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/6306.html
小さなバイキング 登場人物 コメント スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンの児童文学シリーズ。 『小さなバイキングビッケ』としてアニメ化された。 登場人物 ワニノコ♂:ビッケ 水タイプで赤毛に青い体 オーダイル♀:イルバ オーダイル♂:ハルバル ジーランス♂:ウローブ 水タイプでおじいちゃん ムクホーク♂:チューレ タカ派 ジャローダ♂:スノーレ 特性があまのじゃく ゴルーグ:ゴルム 名前ネタ チルタリス♂:ウルメ うたう(ハープ・詩)、ほのお技(調理)必須 レジギカス:ファクセ コノハナ:いじわるスベン 分類が『いじわるポケモン』なので コダック♀orケルディオ:チッチ 黄色い水タイプ ポッポorマメパト:子バトのポッポ タマザラシ&ダイケンキ:アザラシのフルダとヒャルマール テールナー♀:チッチ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 登場人物 テールナー♀:チッチ -- (ユリス) 2015-12-30 22 00 29 ↓追加しました。 -- (管理人) 2012-11-09 21 59 34 タイプはみず ワニノコ♂:ビッケ 水タイプで赤毛に青い体 オーダイル♀:イルバ オーダイル♂:ハルバル ジーランス♂:ウローブ 水タイプでおじいちゃん ムクホーク♂:チューレ タカ派 ジャローダ♂:スノーレ 特性があまのじゃく ゴルーグ:ゴルム 名前ネタ チルタリス♂:ウルメ うたう(ハープ・詩)、ほのお技(調理)必須 レジギカス:ファクセ コダック♀orケルディオ:チッチ 黄色い水タイプ ポッポorマメパト:子バトのポッポ アザラシのフルダとヒャルマール:タマザラシ&ダイケンキ -- (名無しさん) 2012-11-08 22 22 34
https://w.atwiki.jp/negiijime2/pages/341.html
アルベール・カモミール。 動物のオコジョそのままな外見と、人間並みの知性を兼ね備えた、英国出身のオコジョ妖精。 その性格は、本人に言わせれば「タフでハードボイルドなナイスガイ」だが…… 公平に言って、「憎みきれない小悪党」あたりの表現が妥当な評価だろう。 それなりに正義感や責任感が無いわけではないが、しかし嘘もつけばペテンもかける。 オコジョの癖に人間の女の子が大好きで、その性癖は完全にスケベオヤジ。 小さな身体でタバコをふかし、言葉遣いは乱暴で。 はっきり言って、あまり真っ当な性格ではない……のだが。 それでも、どこか憎めない。犯す悪事にも、愛嬌がある。 ちょっとしたことで明日菜などに怒られることは多いのだが、しかし本気の怒りを買うことはない。 善にも悪にも偏らず。自由奔放、勝手気まま。 ……そんな彼だからこそ、チャチャゼロは珍しく、心開いたのかもしれなかった。 「……ニシテモ、ラシクナイゼ、アルベール」 「へッ……へへッ……。俺っちも、そう思ったんだけどよォ。 ここでやらなきゃ、『漢(おとこ)』がすたるってもんよ。ヘヘヘッ……!」 森の中に開けた、ちょっとした広場…… ではなく、先のエヴァとの戦いで、翼を露わにした刹那が放った何発もの『雷鳴剣』の着弾跡の1つ。 木々がなぎ倒された真新しいクレーターの中、ゼロとカモは言葉を交わす。 血に濡れたナイフを片手に、ぼんやり座り込むゼロ。 そして……その白い体を、自分の流した血の海の中に横たえたカモ。 エヴァのログハウスの前から、この森の中までゼロを吹き飛ばしたカモの必殺技。 最終奥義、『オコジョ流星』。 ……乱暴に言って、それは魔力を身に纏っただけの、単なる体当たりだ。 西洋魔術の『戦いの歌』と、東洋の体術『瞬動術』を組み合わせたような、体当たり。 白いオコジョの身体に光る魔力を纏い、ロケット噴射のように噴出す魔力が尾を引いて。 確かにそれは、『流星』の名に相応しい。 ただし――所詮は、戦闘力のないオコジョ妖精の技である。 『戦いの歌』ほどの効率はない。『瞬動術』ほどの速度はない。一瞬の体当たり以外、できることはない。 持てるほぼ全ての魔力を、その1回の体当たりに注ぎ込んで――そして、それだけだ。 先にこの技を『最後の手段』と記したのは、そういう意味だ。『最終奥義』とはそういう意味だ。 この技を放ってしまえば、『その次の手』は何もないのだ。 そして、いくら不意を突いたとはいえ、相手は百戦錬磨で最強最高の自動人形(オートマータ)。 うまく命中し、その身体を自分もろとろ遠くに吹き飛ばすことには成功したが…… 実質的なダメージは、ほとんどない。 十分な魔力の供給を受けた状態のゼロは、大砲の直撃にすら耐える。 小さなオコジョ妖精如きの体当たりで、どうにかなるモノではない。 そしてその訓練された身体は、カモと一緒に吹き飛びながらも反射的に反撃を加えていて。 ナイフは僅かにカモの腹に食い込んだだけだが、しかしオコジョの小さな身体には十分大きな傷。 血溜まりの中、傷口から腸をはみ出させ、自力で立ち上がることもあたわず。 そして――こうして今、カモは死のうとしている。 ゼロは無傷。このまま動けぬカモを置いてログハウス前まで舞い戻れば、全ては元通り。 今のカモにそれを止める力はなく、彼が稼ぐことのできた時間はほんの僅か。 この程度の間、ネギがエヴァと1対1になれたからとて、一体何が出来るというのか。 無意味な犠牲と言う他ない。 だが……ゼロは、動けなかった。 身体的ダメージでも魔術的効果でもない何かが、ゼロの力を奪っていた。 カモの血で濡れた、自分の身長ほどもある巨大なナイフを手に、カモを眺めながら座り込んでいた。 「……ナア、聞イテイイカ?」 「なん……だい? 質問、は……手短に頼むぜッ……」 苦しい息の下、ゼロの方を見上げるカモ。 ゼロは、目を見開き口を開けたいつもの表情で。淡々と、問いかける。 「ナンデ オ前、俺ニ近ヅキヤガッタンダ? 何ガ、目的ダッタ?」 ――かつてその長い生の中、ゼロと「親しくなろう」とした者は他にもいた。 けれどもそのほとんどが、功利的理由による打算によるもの。 エヴァに近づくためにゼロを利用しようとしたり、エヴァの弱点などの情報を聞きだそうとしたり。 結局のところ、彼らは「エヴァの従者」「エヴァの使い魔」としてしか、見ていなかった。 まれにそういう打算なしにゼロと付き合おうとする者がいたとしても…… 今度は、エヴァやゼロの過去の「犯罪」の数々を知った途端に逃げ出した。あるいは拒絶した。 ゼロはそういう相手の裏の思惑や打算、あるいは「善良さ」を弄び、そのやり取りをも楽しんだものだが……。 しかし、カモは。 彼女たちの前科を知ってなお、打算もなしにゼロに接した。ただの友人として接した。 少なくとも、何か裏の思惑があるようには思えなかった。 酒を酌み交わし、アルコールで彼の防御を切り崩しても、何も聞き出せなかった。 ゼロはエヴァの毒見役として、物を食べ味を判別する能力を与えられてはいたが…… しかし、酒に酔えるような身体ではないのだ。カモとの酒宴にも、当然ながら裏の意味がある。 鼓動のない虚ろな胸の内にもやもやと湧き上がる不快な感情を持て余し。 アルベール・カモミールの命の火が消えんとする中、ゼロが最後に思わず口にしたのは、この問いだった。 「なんで、って、言われても、よ……。だってお前、寂しそうだったからよォ」 「寂シ……イ? 俺ガ?」 「見てりゃ、分かるぜ……。孤独で、寂しくて、それで、みんなを哂っていたんだろ。 エヴァンジェリンが好きで、大好きで、でもアイツはお前のこと見なくて、それで……。 お前の攻撃性は、寂しさの裏返しよ。違うか?」 人の好意を測ることのできるオコジョ妖精の能力。その延長として感知した、ゼロの無意識の願望。 創られた存在は、その時点での主人に似る。 永遠の孤独に耐えかね、「自意識持つ自動人形」を創ったエヴァンジェリン。 そんなエヴァの感情を色濃く反映して生まれた、自動人形チャチャシリーズのゼロ番目、チャチャゼロ。 ゼロの心の奥底には、生まれた時から決して満たされることなき孤独がある。 愛に飢えた心を嘲笑に変え、助けを求める声をも嘲笑に変え。 ゼロは周囲を欺き、自らをも欺き続けてきたのだ。 「ウ……ア……!」 「まァ、同情だけじゃねぇがな……。 そーゆーの抜きにしても、俺っちは、ゼロのこと、好きだったからよ……」 「好……キ……」 カモの言葉に、ゼロはようやく理解する。自分でも気づかなかった真実に、打ちのめされる。 何故こんなに心乱れるのか。呼吸も無用な身体なのに、何故こんなに息苦しく感じるのか。 何故、血を流し死にゆくカモの姿に、こんなに心乱されるのか。 好きだったからだ。チャチャゼロもまた、アルベール・カモミールのことが。 冗談で口にする愛の言葉ではない。 本気で、この取るに足らない、ロクな力もなく10年も生きてない、このオコジョ妖精のことが。 永遠に満たされることのない孤独を、それでも僅かに癒してくれる、この『漢』のことが。 次のページへ