約 1,924,283 件
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/118.html
2009/08/25(火) 00 44 11 投下◆ZU7CldKWo2 「ねぇ、せつな」 「なぁに、ラブ?」 「アタシ達、ずっとずっと、一緒だよね」 「もちろん」 そして少女達は夜空の下で、小指を絡めた。 Moon Child せつな、って言葉を辞書で引いてみた。 極めて短い時間。一瞬のこと。 そう、書いてあった。 知った時、不安になった。知らなきゃ良かったって、思った。 その言葉を名前に抱く、女の子を知っていたから。 ねぇ、せつな。 いつからかな。せつな、よく笑うようになったね。 皆と一緒にいて。お父さんお母さんと一緒にいて。 アタシといて。 昔の、イースだった頃とは大違い!! なんて言ったら怒るかな? それとも悲しむ? でもそう言っても、笑ってくれそうなぐらい、せつなはよく、笑うようになった。 アタシ、せつなの笑顔が好きだよ。 見てて、とっても幸せになる。 もっと見たくて、バカなことをしちゃうぐらいに。 今日も、いっぱい笑ってたね。 アタシがテレビに出てた芸人さんの顔真似をして見せたら、転げまわって笑ってた。 嬉しくって、何度も何度も繰り返しちゃった!! って、今思うと、ちょっと女の子捨ててたかも......タハハー。 ホント、嘘みたい。 ほんの少し前まで、人前で笑うのは苦手だ、なんて言ってたことが。 今はダンスのレッスンでも、きっと一番、綺麗な笑顔をしてるよ。 でもね。 でも。 せつな、笑ってるのに。 なんだかとても、泣きそうな顔に見える時があるんだよ? どうしてかな。どうしてそう思うのかな。 せつなはいつもみたいに笑ってるのに、どうしてそんな風に見えるのかな。 そんな時、せつながとても――――遠い人に、思える。 ねぇ、せつな。 笑って? もっと、もっと笑って? アタシの不安を吹き飛ばすぐらいに、思いっきりの笑顔を見せて? そんなアタシの思いに、せつなは、やっぱり笑ってくれる。 心からの、笑顔だと思うよ。嘘は感じない。いつだって、どこだって。 弾けるような笑顔。幸せを呼ぶ笑顔。 なのに。 アタシの心は、寂しがってる。 時々、夜のベランダに出て、空を見上げてるよね。 遠い星を、眺めてるよね。 月の光を浴びてるよね。 その時のせつなは、とっても綺麗。 同じ女の子のアタシが、ドキッてしてしまうぐらいに、綺麗。 けどそれは、どこか儚い――――儚いって言葉、こう書くんだよね? 人に夢と書いて、儚い。 月を見ている時のせつなは、やっぱり笑顔。 けれどそんなせつなを見ていると、胸がキュンって苦しくなる。 子供の頃に読んだ絵本を思い出してしまうから。 かぐや姫。 いつか月に帰る、お姫様の物語。 せつなは。 どこにも行かないよね。 せつなの家は、ここだよ。 この家が、この部屋が、せつなの帰ってくる場所だよ。 たとえいつか、どこか遠くに旅立ってしまうのだとしても、せつなの帰ってくる場所は、ここにある。 ねぇ、せつな。 アタシ、変なのかな? ずっとずっと、せつなと一緒にいたいって思うなんて、変なのかな? そういえば、中学に上がる時に、美希タンやブッキーと違う学校になっちゃって、すごく寂しかったんだ。 でも、今でも仲良し!! いつも一緒じゃないけれど、いつでも会える。 けどね、せつな。 せつなとは、離れたら、もう会えないような気がして。 そんなこと、あるはずないのにね。 大人になって、二人とも、この家を出ていくのかもしれない。 それでも、きっとアタシ達は友達で、家族で。 戻ってくる場所が一緒だから、また会える筈なんだよね。 もしもその時、まだせつながアカルンを持っていたなら、 ホントに、どれだけ離れてたとしても、すぐに会えるしね!! ――――わかってる。 それが、子供じみた考えだってことを。 そう。アタシはまだ、子供だ。中学二年になっても、半分も大人になりきれてない。 アタシ達はいつか、離れていく。 それぞれの道を、歩いていく。 毎日のように電話をして、メールをして、会ったとしても。 たとえ、同じ家に住んでいたとしても。 アタシ達の道は、離れていく。 ホントはね。 ずっと一緒の道を歩いていたいんだ。 いつまでもいつまでも、二人で笑っていたいんだ。 けれどきっと、それはダメなこと。 アタシ達は、やっぱり違う人間だから。 桃園ラブが一人しかいないように、東せつなも一人しかいない。 そして皆、人生は一度きり。 だから、それぞれの道を、歩いていかないと。 でも。でもね、せつな。 もしも、せつなと同じ道を歩けるなら。 アタシは、おじいちゃんにつけてもらったこの名前の意味を捨ててもいいかもしれない。 世界中の人にじゃなく。 せつなの為だけの、ラブになる。 ラブ。ねぇ、ラブ。 面と向かって言うことが出来ないから、心の中でこっそりと言うわね。 私に幸せをくれて、ありがとう。 私に、笑顔をくれてありがとう。 ダメね。やっぱり、恥ずかしい。 口に出してもいないのに、ね? Sun Child 私がこの家に来てから、どれぐらいの月日が流れたんだろう。 相変わらず、ラブは明るくて、輝いてる。 まるで、太陽みたい。 私の自慢の親友よ。 イースだった頃の私は、太陽を知らなかった。 こんなにも明るくて、優しくて、あったかいものだったなんて。 時々、暑っ苦しかったり、うんざりした気分になることもあるけどね。 あ、これはラブのことじゃないわよ? 私ね。本当に、感謝してるの。 東せつなとして生まれ変われたのも、こうしてお父さんお母さんと一緒に暮らしているのも、ラブと毎日一緒に学校に行くのも。 何もかもが楽しくて、仕方ないの。 ラブは私の一番の友達。家族。時々、手のかかる妹。時々、頼りになるお姉さん。 最後のは、本当に時々だけどね? 私ね、ラブと出会って、何が一番素敵だったかって、笑えるようになったことだと思うの。 生まれ変わってから、私はたくさん笑った。それまでの、ラビリンスで過ごしていた頃とは比べ物にならない程、いっぱい笑ってる。 お父さんのつまらない冗談に。お母さんのお茶目に。ラブのおっちょこちょいに。 箸が転んでもおかしい年頃、という言葉があるらしいけれど、私にはそれがピッタリ!! 本当に、毎日毎日が楽しくて仕方ないの。 そう!! 私、幸せよ!! 今なら、わかる。 私が、幸せのプリキュア、キュアパッションに選ばれたのも。 だって私、こんなにも幸せなんですもの!! 幸せの嵐を吹き荒れさせることなんて、お茶の子さいさいよ!! そしてこの幸せをくれたのは、ラブ、あなたよ。 本当に、本当にありがとう。 幸せをありがとう。 優しさをありがとう。 側にいてくれて、ありがとう。 だから、ね。ラブ。 いつか。 いつか、私は。 ラブとお別れしなきゃいけないと思うの。 幸せになっちゃいけない気がする。そんなことは、もう言わない。 だって、私は幸せになったから。 私の幸せが、ラブやお父さん、お母さんを幸せにしているのを見ていたから。 皆の幸せの為に、私も幸せになる。そう、決めてる。 でもね。 だからこそ、ラブ。 ラブには私だけを見ていて欲しくないの。 私は十分に幸せになったわ。もう両手に抱えきれないぐらい!! 一生分、幸せになったかな。 まだまだ足りない、なんていったら、バチがあたっちゃうかしら? けど、もっともっと幸せになりたいわ。 でもその幸せは、自分で見つける。 ラブには、もっとたくさんの人を幸せにして欲しい。きっとその力が、ラブにはあるから。 いつか、ラブから聞いたわよね。 ラブって名前は、おじいちゃんがつけてくれた名前だって。 世界中に愛を届ける、そんな人になるようにって。 そのことを話してくれた時のラブ、とっても輝いてたわ。 だからね、ラブ。 私を――――イースという敵だった私を幸せにしてくれた貴方なら。 もっともっとたくさんの人に、幸せをわけてあげられると思うの。 それこそ、世界中の人に!! ブッキーみたいにいうなら。 私、信じてる。 ――――もちろん、本当は寂しい。 ラブと、ずっと一緒にいたい。 ラブと、いつまでも暮らしていたい。 でもきっとそれは、よくないこと。 私が幸せのプリキュアなら、ラブは愛を司るプリキュア。 たくさんの人に愛を届ける。その邪魔をしたくない。 貴方がその背中に翼を持っているのに、私が重すぎて飛び立てないなんて。 そんなことには、なりたくない。 ねぇ、ラブ。 私の心は、宙にふわふわ浮いていたの。 それを捕まえてくれたのが、ラブ。 ギュウって抱きしめて、地面に足を付けさせてくれたこと、忘れない。 嬉しかったの。 風に流されるままだった私が、歩けるようになって。 自分の足で。自分の足で。どこへでも行けるんですもの――――!! ラブ。 私、ラブのこと好きよ? だからラブ。 私、見ていたいの。 ラブが周りの人たちを幸せにしながら歩いていくのを。 私、見ていて欲しいの。 東せつなはもう、自分の足で歩けるってことを。 やぁね。 せっかくカッコつけてたつもりなのに。涙が出てきちゃった。 今日、明日ってわけじゃないのにね。 いつか、って言葉だけ。 でもそれはきっと、必ず来る日、なのよね。 ねぇ、ラブ。何度も言うけど。 私、とっても幸せよ。 もちろん、ホントはね。 ずっとラブと一緒にいれることが、一番の幸せ。 でもそうしたら、私、笑えなくなるかもしれない。 ラブを引き止めた自分のことが、嫌いになっちゃうかもしれない。 ああ。ホントに。 私、どうしたらいいのかしらね? ただ一つ、わかるのは。 やっぱり私は、ラブのことが好きってことだけ。 輝いている、太陽の子供のような、その笑顔が。 好き。 「ねぇ、せつな」 「なぁに、ラブ?」 「アタシ達、ずっとずっと、一緒だよね」 「もちろん」 そして少女達は夜空の下で、小指を絡めた。 天に月は無く、星も無く。 道しるべのない想いは、風に乗って。 空に、溶けていったのだった。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1180.html
644 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 17 40 ID JD2bqC+/ かちゃり、とお兄ちゃんがお皿を置く。 その音にぴくん、と思わず体が震える。 「お兄ちゃん、どうだった?」 「ああ、すごく美味しかったよ。」 お兄ちゃんが笑顔で答える、それは私にとってとても嬉しい事。 でも、今までお兄ちゃんと一緒だったから知っている。 お兄ちゃんは嬉しくなくても笑ってくれる人だって。 「本当、本当においしかったの?」 だからもう一度念を押す。 「ああ、凄く旨かった、ありがとうなシルフ。」 おいしかった、じゃ私には分からない。 私は、姉さんじゃないから。 「あら、じゃあちゃんと何が美味しかったのか教えてあげないと。 シルフちゃんだって安心できないわよ、兄さん? ね、シルフちゃん?」 姉さんが私の不安を見透かしたように台所からお兄ちゃんに声を掛けた。 「雪風!!」 お兄ちゃんが焦ったように姉さんの方を見る。 「うん、そうなの。 私も教えて欲しい」 「え、ああ。 ……そうだな、ひじきの煮つけとか、特にこの甘ったるい感じが俺の好みで」 お兄ちゃんが小鉢を持ち上げる。 それは私が作ったけど、作り方は姉さんに全部教えてもらった。 「それは姉さんの得意料理なの。 だから姉さんに教わったとおりに作ったんだ。 ねえ、それは、姉さんが作るよりも本当に美味しかったの?」 お兄ちゃんは、返答に困ったように言葉を詰まらせた。 その様子を見てすぐに答えが分かった。 645 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 18 07 ID JD2bqC+/ 「そう、ごめんなさい。 明日はちゃんとするから許して。」 「許すって、何をだよ? シルフは何も悪いことなんてしてないぞ」 「ごめんなさい。 その代わりに、なんでもするから。 何かして欲しい事は無い、お兄ちゃん?」 「だから、どうしてそうなるんだよ? 大体、いきなり何でもって言われてもなぁ」 「言って、私、何でもするから。 例えば、お兄ちゃんの嫌いな人が居たら二度とお兄ちゃんに近づけないようにする。 欲しいものがあったらどんな物でもお兄ちゃんにあげる。 それに、お兄ちゃんが、その、私でそういう事がしたかったら、良いよ。 私、お兄ちゃんがそういうのをベッドの下に隠してるの知ってるから」 それから、胸の大きい子の方が好きなのも。 ……実はちょっとだけそれが嬉しかった。 一つだけ私が姉さんに勝ってる事だから。 「おい、シルフ? お前自分が何を言ってるか、分かってるのか?」 「分かるよ、私だってそういう事がある事くらい、知って、んむぅっ!!?」 本当は一人でしかしたことは無いけどがんばる、 って言おうとしたら、台所から慌てて戻ってきた姉さんに口を塞がれた。 「はい、シルフちゃんそこまでよ? そうだよね、シルフちゃんもお年頃だもんね。 そういう事は知ってても何もおかしくはないよ? でも私達は、シルフちゃんにはそういう事をお口に出して欲しくないな~? なんて言うのかな、イメージ的な問題ってあるから」 そして、姉さんが首から上だけをくるりとお兄ちゃんに向けて言った。 「それから兄さん、今夜はシルフちゃんの教育上よろしくない物の管理等々について雪風とお話が必要みたいだね~?」 「前向きに善処する」 何気ない表情で答えるお兄ちゃんの顔には冷や汗がたくさん浮いていた。 646 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 18 41 ID JD2bqC+/ 「まあ何にせよ相変わらず良い判断だ、雪風。 良いか、落ち着いて聞いてくれシルフ。 さっきお前が言った事はどれもしなくて良い。 俺はシルフにそんな事をしてほしいなんて全く思ってないんだ。 大体、どうしてお前がそこまでしなくちゃいけないんだよ?」 「あ、こら、シルフちゃん」 姉さんの手を引き剥がして答える。 「だって、私は今お兄ちゃんの恋人だから。」 「恋人って言っても、母さん達が勝手に決めやがった事だぞ。 シルフは無理やり押し付けられただけの関係なんて、本当に良いと思っているのか? こんな馬鹿な事に本気で付き合うのか?」 お兄ちゃんが私の目を見据える。 その目が私の本心まで射抜きそうで怖かった。 「私は……」 私は兄さんのことが好きだから、って言えれば良いだけなのに言えなかった。 「私は……、それでも、恋人だから。私は……」 その先が言えない私を見て、お兄ちゃんは溜息を吐いた。 「分かったよ、して欲しい事があればいいんだな」 「うん、言ってよ、お兄ちゃん。 何でも言って、お願い」 私はわくわくしながらお兄ちゃんのお願いを待つ。 お兄ちゃんが私にお願いするのはこれが初めて。 やっと私にして欲しい事が出来たんだ、良かった。 「じゃあな、言いにくいんだが、その。」 「うん」 どきどきと心臓が鳴る。 「いつもどおりに戻してくれないか?」 「?、いつもどおりってどういう事?」 「まあ、母さんが来る前の関係にだな、 戻せばいいんじゃないかな、って思うんだが。」 一瞬で、さあと体が冷え切った。 それじゃあ恋人じゃなくなっちゃう。 「そうだな、それがシルフに今して欲しい事かな……?」 そんなの、嫌……。 647 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 19 02 ID JD2bqC+/ 「兄さん!! さっきから黙って聞いてれば何を言ってるの!? それじゃあ今までと何も変わってないじゃない!?」 姉さんが怒って声を張り上げる。 「こんな事、変わる必要なんてどこにあるんだよ?」 それに対してお兄ちゃんがうんざりした様子で聞き返す。 その言葉に姉さんがさらに怒って言い返そうとする。 それがとても怖くて、私は叫んだ。 「やめて!!」 私の声に二人が静まる。 「ごめんなさい、明日はちゃんとするから。 だから、お兄ちゃんと姉さんが喧嘩なんてしないで」 「シルフ?」 「シルフちゃん」 「それに、明日も私はお兄ちゃんの恋人なの」 そう言い残して、私は自分の部屋へ逃げ出した。 648 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 19 28 ID JD2bqC+/ お兄ちゃんから去年貰った、お気に入りのクッションに力なく座る。 今日もだめだった。 お兄ちゃんと恋人になったはずなのに、何も変わらない。 もう3週間もこんな調子のまま。 私はお兄ちゃんの役に全然立っていない。 今日は私のせいであんなに仲良しの姉さんとお兄ちゃんが喧嘩をしそうになった。 どうしよう。 こんな事じゃお兄ちゃんに好きになってもらうどころか、嫌われる。 お兄ちゃんに嫌われる、そう思った途端、今頃になって涙が出てきた。 でもお兄ちゃんの前で泣かなくて良かった、って涙を拭きながら思った。 そうしたらもっと嫌われちゃうから。 この前姉さんに教えてもらったんだ、お兄ちゃんは明るい性格の子が好きなんだって。 「シルフちゃん。 明かり付けないと暗いよ?」 姉さんが扉を開けた。 とっさに私は背中を向けた。 「見ないで、お願い」 「見なくても分かっちゃうよ」 「それでも、見ないで」 「分かったわ」 ぱたんという音。 でも離れていく足音はしなかった。 649 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 19 51 ID JD2bqC+/ 暫らく間を置いてから、コンコンと控えめなノックが聞こえた。 「もう大丈夫かな?」 私の気持ちが落ち着いた頃を見計らって姉さんが扉越しに声を掛ける。 「うん」 「今日の兄さんは最低だったけど、許してあげて。 兄さんも悪気があった訳じゃないわ。 昔からね、他人の気持ちを勝手に理解した積りになって。 悪い癖なのに、どうしても直らないんだ。 ほんっとうに、困ったものね?」 「大丈夫、兄さんは悪くなんてない。 全部私が悪いの。 私が姉さんみたいになれないから、お兄ちゃんを困らせているの」 「私みたいになんてなっても、兄さんはきっと喜んでくれないよ? そうね、恋人って言うのは便利な道具の事じゃないってお姉ちゃんは思うな」 「それでも私は姉さんが羨ましい」 「だめだよ、そんな事を言っちゃ。 ふふ、シルフちゃんはここのところずっと頑張り過ぎよ。 今日はゆっくり休みなさい、これはお姉ちゃんからの命令だからね?」 「うん」 「それじゃあ、姉さんは戻るね。 あ、そうそう。 洗い物や片付けは全部お姉ちゃんがしておくから心配しないで良いよ。 それに、兄さんへのお仕置きもね?」 650 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 20 46 ID JD2bqC+/ それは姉さんからの私への思い遣りなんだっていうのは分かる。 でも、その言葉に返って私の心は重くさせられる。 お兄ちゃんは私が居なくても困らない。 私が居なくても、お兄ちゃんには姉さんが居れば良い。 そういう風に思えてしまうから。 嫌だ、私はお兄ちゃんに必要とされたい。 ぎゅっ、と自分の体を自分で抱きしめる。 大丈夫、って自分に何度も言い聞かせる。 まだ、大丈夫。 明日も明後日もその次の日も私はお兄ちゃんの恋人だから、約束の日までは。 もう一度、自分を抱きしめる。 馬鹿らしいよね、こんな事をしても寂しくなるだけなのに。 この腕がお兄ちゃんの腕なら良かったのに。 こんなに側に居るのに、恋人なのに、お兄ちゃんがとても遠い。 651 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 21 07 ID JD2bqC+/ ********************************************* 俺と雪風は黙って絵を描いていた。 もっとも、俺の方はいまいち筆が進まない。 いつもはこうやって絵を描いていると他の事を考えなくなるんだが、 今日はどうしてもこの前のことを思い出してしまう。 俺達にとんでもない爆弾を落としやがった翌日、母さんは出国した。 どろどろのらぶらぶにやんなさいよ~、と無責任な言葉を残して。 馬鹿らしい、いきなり恋人になれと言われて何をしろっていうんだ? 当たり前だが、俺とシルフの関係が変わったなんて事は無い。 もっとも、シルフの方はだいぶ変わっちまったようだったが。 俺が何かを言おうとしたり、ちょっと動くたびにびくり、としている。 それに、何かして欲しくないか、不満はないかと、毎日必死に聞いてくる。 その時のシルフの憔悴に駆られた不安そうな顔が痛々しくて見ていられなくなる。 あれじゃ、まるで家に来たばかりの時のシルフみたいじゃないか。 あの時よりも嫌な事があるがな、今の痛々しいシルフの原因の一端が俺っていう事だ、くそっ。 ああくそっ、母さん達は何を考えてあんな事を言ったのだろう。 二人とも、特に雪風はシルフの事を良く分かっているはずなのに、どうしてあんな余計な提案をしたんだろうと思う。 本気であんな事をシルフが望んでいるとでも思うのか? 一度、雪風にはちゃんと言わないといけないのかもな、もっとシルフの気持ちを大切にしろって。 652 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 21 30 ID JD2bqC+/ 「うーん、本当に君は上手いねー。 何よりも筆先に全く迷いが無い」 そんな事を考えてながら、筆をいい加減に動かしていると後ろから声を掛けられた。 どうやら先生が様子見に来ていたようだ。 先生の専門は演劇だが、実は洋画家としても有名だ。 もっとも、この大学には美術系統の学部なんて無いから、学部生は先生を変な爺さんぐらいにしか思っていない。 今日みたいに先生は暇を持て余すとここに来て俺達に描き方を教えてくれる時がある。 「まあ、1年もやってれば誰でも形になりますって。」 「いやねぇ、普通は1年でこんなに上達しないよ。 私の教えられる技術をほとんどマスターしちゃったんだから。 本当に技能だけで見れば天才だと思うよ?」 「全部先生の教え方が良いからですよ。」 「嬉しい事言ってくれるじゃない、でもご飯は奢らないからね。」 「……分かりますか。」 「うん、君は心にも無い事を言う時ってすごく自然で滑らかに喋るからね。 上手な役者さんみたいに。 残念だよ、これで絵を描くことが好きだったらね。」 ちょっとこれは心外だ、俺にとってここで絵を書くのは楽しみの一つなんだが。 653 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 22 34 ID JD2bqC+/ 「俺は絵を描くのは好きですよ、結構。」 「何ていうかね、君は絵を描くっっていうよりも技能を振るう方が好きなんだと思うよ。 言い換えれば絵を描くこと自体には興味が無いって事だね。 普通は描きたい物があるから絵を描くんだけど、逆。 君は、絵を描きたいから描く物を探す。 だから君の書き方を見ていると、本当に勿体無いって思うよ。」 「流石に伊達じゃないですね、絵を見るだけでそんな事が分かるっていうのは。」 素直に感心した、これが本職と言うやつか。 「あ、いやそういう訳でなくてね。 それ以前の問題と言うか。」 そう言ってちょんちょんと壁の端を指差す、いろいろな物がごちゃごちゃしている。 「今までに書いたもの覚えているかい? 果物、剥製、彫像、コップ、絵葉書、壁に掛かってる絵の模写、等々。 君、ここにあるものを左から順に書いてるだけでしょ?」 今まで気付かなかったが言われてみるとそうだった。 「……分かりますね。」 「うん、分かるよね……。」 そんなやり取りを見た雪風がくすりと笑う。 「そういう意味では、雪風君は好きな物を描いているんだなって思うよ。 それに陽君には及ばないが、描きたい絵を描くには十分の腕前だしね。」 「ええ、兄さんと違って私は絵を描くのが好きですから、ふふ。」 何だか馬鹿にされた気分だ。 654 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 23 15 ID JD2bqC+/ そんなこんなで、先生は研究室に戻り、 俺達も昼飯でも食べて今日は帰ろうという時間になった。 幽霊部員ばかりなのでここに居るのは雪風と俺の二人だけだ、シルフも今日は居ない。 だから、したくもないような話がしやすい。 「雪風、聞きたい事があるんだけどいいか?」 「なぁに、兄さん。 言っておくけど夕飯ならまだ決めてないよ?」 くすり、と雪風が笑う。 「誰もそんな話はしない」 「あら、珍しく予想が外れちゃったわ。 では、どんな話を兄さんはご所望かしら?」 俺は一呼吸、置いた。 「どうして、こんなふざけた恋人ごっこを俺達にさせようとするんだ? それだけじゃない、この前シルフを困らせるような事をどうして言ったんだ?」 「ああ、その事ね」 「その事ね、じゃない。 ちゃんと答えろ」 「それはねぇ、内緒だよ~。」 雪風がいたずらっぽく目配せした。 「いい加減にしてくれよ。 そんな適当な気持ちであの場をかき乱したんだったら、俺もそろそろ本気で怒るぞ?」 「う~ん、理由はちゃんと有るんだけどね。 どうしよっかな~?」 人差し指を顎に当てて、いかにもわざとらしく雪風が悩む。 そして、ちらりとこちらを見てから、意地悪そうに笑う。 655 幸せな2人の話 4 sage 2010/09/11(土) 00 23 41 ID JD2bqC+/ 「くす、そうだねじゃあ、こうしよっか。 私と賭けを今からして兄さんが勝ったら教えてあげるよ~。 もし負けたら兄さんは私のお願いを一つ何でも聞いてくれるの。 どうかしら?」 「またそれかよ、ったくお前って奴は……」 雪風の緊張感の無さに、がっくりと体から力が抜ける。 俺ってそんなに威厳が無いのか? まあ、無いな。 「あら、良いじゃない。 兄さん、いつもみたいに私と賭けをしよう? 兄さんが勝ったら、全部話してあげる、ついでにお昼も奢ってあげるわ」 「はぁ、ったく。 良く分かってるな、俺はそういう理不尽な話は大好きだものな」 こういう状況でこんな事を気軽に言い出せるのは世の中で雪風ぐらいだろう。 本当に、まったく、雪風は悔しいぐらいに俺の性格を良く知っているよ。 「私は兄さんの妹だからね、兄さんの事は良く分かるよ。 え~とゲームは……、これでどうかしら?」 雪風はクリスタル製のチェスセットを持ち出した。 昨日はこんな物無かったと思うが、デッサンのモデルだろうか? 「チェスかぁ、将棋は分かるんだが」 「あら、別のゲームにする?」 「いや、ルールだけ教えてくれれば大丈夫だ」 雪風がしてやったり、という顔になる。 「じゃあチェスに決定ね、もう変更は無しよ? そうそう言い忘れたけど実はこれ、私のチェス板なの。 アマチュア・チェス大会で優勝したときの賞品なんだよ、ふふ」 そう喋る雪風は嬉しそうだ、俺を嵌めたつもりのようだ。 ふふん、だがな我が妹よ。 そういうのは死亡フラグだから絶対に言っちゃ駄目なんだぞ。 「よし、ハンデとして先行は俺が貰うぞ」 俺は白のポーンを持ち上げた。 まあ、駒の名前くらいは分かるな。 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/yuiui/pages/289.html
758 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] お姉ちゃんは修学旅行に行っていて、私は一人だった。一日だけ、梓ちゃん達が泊ってくれたけどやっぱり寂しい気持ちは変わらなくて・・・私は気付いたら、お姉ちゃんの部屋にいた。少し散らかっているお姉ちゃんの部屋。私はお姉ちゃんのベッドに横になった。 お姉ちゃんの匂いがする・・・ 鼻孔いっぱいに広がる、お姉ちゃんの甘い香り。体が覚えてる。あの人の温もりも、あの人の息遣いも。熱い・・・体が熱い・・・今すぐに・・・お姉ちゃんがほしい。たった数日間の別離さえ耐えられないわたしの体。どこまでもお姉ちゃんを求め、枕に鼻を押し付ける。 (憂・・・) そんなことを考えていると、お姉ちゃんの声が聞こえた気がした。情事の時のつやっぽい声。私の体がますます熱くなるのを感じた。 「はぁ・・・」 熱い吐息が自然と漏れた。頭がのぼせたように、ぼーっとする。夢か現かわからない。 「おねえ、ちゃん・・・・・・ゆい・・・」 無意識つぶやいた、愛おしき人の名前。少し落ち着いたのか、気付いたら私は眠りに落ちていた。 ―――私はその日、お姉ちゃんに抱かれる夢を見た。とても、とても幸せな夢だった。 朝目覚めて、私はあまりの恥ずかしさにお姉ちゃんのベッドの上でしばらく身悶えた。そして、久しぶりに帰ってきたお姉ちゃんの顔を恥ずかしくて見れなかったのはいうまでもないよね・・・ 「ういー?どうしたの?」 「な、なんでもない!///」 おわり 2010/10/16(土) 00 22 58 ID uM8YKs+J0 感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/4126.html
【登録タグ AbsoЯute Zero Rute Rute66 ~Six Rocks~ き 亡き王女の為のセプテット 曲 究極〜AbsoЯute Zero The Best1〜】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); } rt { font-family Arial, Verdana, Helvetica, sans-serif; } /** Main table styling **/ #trackinfo, #lyrics { font-family Noto Sans JP , sans-serif; font-weight 350; } .track_number { font-family Rockwell; font-weight bold; } .track_number after { content . ; } #track_args, .amp_text { display none; } #trackinfo { position relative; float right; margin 0 0 1em 1em; padding 0.3em; width 320px; border-collapse separate; border-radius 5px; border-spacing 0; background-color #F9F9F9; font-size 90%; line-height 1.4em; } #trackinfo th { white-space nowrap; } #trackinfo th, #trackinfo td { border none !important; } #trackinfo thead th { background-color #D8D8D8; box-shadow 0 -3px #F9F9F9 inset; padding 4px 2.5em 7px; white-space normal; font-size 120%; text-align center; } .trackrow { background-color #F0F0F0; box-shadow 0 2px #F9F9F9 inset, 0 -2px #F9F9F9 inset; } #trackinfo td ul { margin 0; padding 0; list-style none; } #trackinfo li { line-height 16px; } #trackinfo li nth-of-type(n+2) { margin-top 6px; } #trackinfo dl { margin 0; } #trackinfo dt { font-size small; font-weight bold; } #trackinfo dd { margin-left 1.2em; } #trackinfo dd + dt { margin-top .5em; } #trackinfo_help { position absolute; top 3px; right 8px; font-size 80%; } /** Media styling **/ #trackinfo .media th { background-color #D8D8D8; padding 4px 0; font-size 95%; text-align center; } .media td { padding 0 2px; } .media iframe nth-of-type(n+2) { margin-top 0.3em; } .youtube + .nicovideo, .youtube + .soundcloud, .nicovideo + .soundcloud { margin-top 0.75em; } .media_section { display flex; align-items center; text-align center; } .media_section before, .media_section after { display block; flex-grow 1; content ; height 1px; } .media_section before { margin-right 0.5em; background linear-gradient(-90deg, #888, transparent); } .media_section after { margin-left 0.5em; background linear-gradient(90deg, #888, transparent); } .media_notice { color firebrick; font-size 77.5%; } /** Around track styling **/ .next-track { float right; } /** Infomation styling **/ #trackinfo .info_header th { padding .3em .5em; background-color #D8D8D8; font-size 95%; } #trackinfo .infomation_show_btn_wrapper { float right; font-size 12px; user-select none; } #trackinfo .infomation_show_btn { cursor pointer; } #trackinfo .info_content td { padding 0 0 0 5px; height 0; transition .3s; } #trackinfo .info_content ul { padding 0; margin 0; max-height 0; list-style initial; transition .3s; } #trackinfo .info_content li { opacity 0; visibility hidden; margin 0 0 0 1.5em; transition .3s, opacity .2s; } #trackinfo .info_content.infomation_show td { padding 5px; height 100%; } #trackinfo .info_content.infomation_show ul { padding 5px 0; max-height 50em; } #trackinfo .info_content.infomation_show li { opacity 1; visibility visible; } #trackinfo .info_content.infomation_show li nth-of-type(n+2) { margin-top 10px; } /** Lyrics styling **/ #lyrics { font-size 1.06em; line-height 1.6em; } .not_in_card, .inaudible { display inline; position relative; } .not_in_card { border-bottom dashed 1px #D0D0D0; } .tooltip { display flex; visibility hidden; position absolute; top -42.5px; left 0; width 275px; min-height 20px; max-height 100px; padding 10px; border-radius 5px; background-color #555; align-items center; color #FFF; font-size 85%; line-height 20px; text-align center; white-space nowrap; opacity 0; transition 0.7s; -webkit-user-select none; -moz-user-select none; -ms-user-select none; user-select none; } .inaudible .tooltip { top -68.5px; } span hover + .tooltip { visibility visible; top -47.5px; opacity 0.8; transition 0.3s; } .inaudible span hover + .tooltip { top -73.5px; } .not_in_card span.hide { top -42.5px; opacity 0; transition 0.7s; } .inaudible .img { display inline-block; width 3.45em; height 1.25em; margin-right 4px; margin-bottom -3.5px; margin-left 4px; background-image url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2971/7/Inaudible.png); background-size contain; background-repeat no-repeat; } .not_in_card after, .inaudible .img after { content ; visibility hidden; position absolute; top -8.5px; left 42.5%; border-width 5px; border-style solid; border-color #555 transparent transparent transparent; opacity 0; transition 0.7s; } .not_in_card hover after, .inaudible .img hover after { content ; visibility visible; top -13.5px; left 42.5%; opacity 0.8; transition 0.3s; } .not_in_card after { top -2.5px; left 50%; } .not_in_card hover after { top -7.5px; left 50%; } .not_in_card.hide after { visibility hidden; top -2.5px; opacity 0; transition 0.7s; } /** For mobile device styling **/ .uk-overflow-container { display inline; } #trackinfo.mobile { display table; float none; width 100%; margin auto; margin-bottom 1em; } #trackinfo.mobile th { text-transform none; } #trackinfo.mobile tbody tr not(.media) th { text-align left; background-color unset; } #trackinfo.mobile td { white-space normal; } document.addEventListener( DOMContentLoaded , function() { use strict ; const headers = { title アルバム別曲名 , album アルバム , circle サークル , vocal Vocal , lyric Lyric , chorus Chorus , narrator Narration , rap Rap , voice Voice , whistle Whistle (口笛) , translate Translation (翻訳) , arrange Arrange , artist Artist , bass Bass , cajon Cajon (カホン) , drum Drum , guitar Guitar , keyboard Keyboard , mc MC , mix Mix , piano Piano , sax Sax , strings Strings , synthesizer Synthesizer , trumpet Trumpet , violin Violin , original 原曲 , image_song イメージ曲 }; const rPagename = /(?=^|.*
https://w.atwiki.jp/dattai/pages/1471.html
71-95 95 :(○口○*)さん[sage]: 08/11/29(土) 00 44 ID yi6s8UvCO RO結婚スレと悩んだけどこっちに。 ほぼ同時に二人に結婚を申し込まれた。 片やギルド創設時からの同期で、ちょくちょく狩りに行ったりしてた人。真剣に私が好きだった、らしい。 片やここ一年ぐらいの新人で、挨拶とか雑談しかしてなかった。不意に出した別キャラの職が実は大好きだったそうだ。 マンガなら軽薄な新人を袖にして同期とくっつくのが自然だろうけど、特に誰にも恋愛感情とかは無いし、 新人が好きだと言う職は私自身も可愛いと思って作ったのだから、好き好きと言われて悪い気はしない。 しかも新人は別キャラに対しては普段の倍は親切だし、ちやほやされるのも大変に気分がいい。 というわけで別キャラで新人君とだけ結婚します、と言ったらギルドは大荒れに。 曰く、 「真剣に君の事を想ってる彼の気持ちを考えてみろ」 「もうお祝いの準備も進めてたのに、あまりに無責任だ」(しらんがな…) 「キャラを物としてしか見ていない奴と交際しても幸せにはなれない」 「とにかく、同期じゃなくて新人を取るのは『おかしい』」 脱退理由:おかしきゃ笑え 長く想い続けた真実の愛は、絶対報われなきゃ気が済みませんか? 前ページ次ページスレ71
https://w.atwiki.jp/kisuikurabora/pages/22.html
2016/9/24 某プラグインについては(一応現状でわかることは書いたし)切り替えていこう ■ 2連続で使い方がわからない公式プラグインに出会った・・・ 正直機能的にもあまり興味が無いプラグインだし、全プラグインの方針は変えようかな 2016/9/22 CP_Large_Sprite_Fixについて公式に問い合わせてみたいけどどこが窓口なんだってばよ ■ 規約もろくに読まず公式に「プラグインについて」問い合わせてしまった 公式配布プラグインはノンサポって書いてあるやんけ 修正プラグインあるけど本体のバグじゃないの?と言う論調で問い合わせるべきだった・・・ 2016/9/21 やっぱ無理だった 2016/9/20 3連休終わり 平日更新できるかなあ 2016/9/19 ウディタ用のマップチップをMVで使ってみようとしたけど VX規格に合わせるのがしんどくて吐きそう ツクール→ウディタはあるのに逆は無いのかね いろいろツールを併用してやってみたけど、特にオートマップのコンバートは労力に見合わないかな・・・ ■ 編集のためページを行き来するだけでアクセス数が増えるからむなしい ほっといてもちびちび増えるんだけどこれたぶん検索エンジンのクローリングだよね ■ @wikiに限ったことかはわからないけどかゆいとこに手が届かないケースが多くてすごくもどかしい 特にページ遷移が遅いこととワープロモードだとプラグインが使えないこと ■ どうしても端から順番にこなしていく癖があるので 「面白そうなプラグインからさわるべし」と初心をここに記しておくだから脱線してTipsを書くのも必要なことなのだ あと、「かかる手間に見合う成果」・・・ ■ 歴史を追っかけないと修正経緯がわからなさそうなプラグイン(CP_Large_Sprite_Fix)を踏んづけてしまった これ本体の修正に取り込まれてないのか? 2016/9/18 デフォルト同梱プラグインのページ群が完成 正直苦行だった そして公式配布プラグインの動作確認に着手 わかってるさ、ここからが本当の地獄だ 2016/9/17 取得だけして放置していた当wikiにツクールMVの情報を集めることに同じくらいツクールMVも塩漬けにしてたんだけどね さしあたってまずは公式のプラグインの概要を載せていく方針 まずはデフォルト同梱プラグインについて記述開始 書くまでも無い内容だけど準備運動ということでひとつ
https://w.atwiki.jp/pawaparo573/pages/120.html
『不安と愛しさと幸せと』 空が高くなり、すっかり風が冷たくなった11月の終わり。 この日プロ野球のドラフト会議が行われ、今年も様々な若者たちがプロへの階段を上っていった。 その日の夕方、あかつき大附属高校の校門の前に一組の男女がいた。 男性の方の名前は十強 小波。あかつき大附属野球部の前キャプテンで超高校級の強打者。そして、先程のドラフトでプロに指名された男である。 女性の方の名前は七瀬 はるか。小波の恋人で、あかつきと同じ地区にある恋恋高校の野球部のマネージャーである。 この二人、学校は違うが高校1年のときからずっと付き合っている。 二人の出会いは2年半前。貧血で倒れていたはるかを小波が介抱したことであった。 それをきっかけに二人は親しくなり、接していくうちに互いに強く惹かれあっていき、小波が告白したことで二人は恋仲になったのだった。 他校生同士のためいつも一緒に居られたわけではなかったが、それでも二人は仲良く交際を続けていた。 そして二人は今、小波のプロ入りを祝っているのである。 「小波さん、プロ入りおめでとうございますっ!私、小波さんなら必ず夢を叶えてくれるって信じてました!」 「ありがとうはるかちゃん。はるかちゃんがいてくれたから俺、頑張れたよ」 「いえ、私は何も…」 「いや、はるかちゃんがずっと支えてくれてたからこそ、俺はここまで来れたんだよ」 「小波さん…///」 夕日を背に笑顔で見つめ合う二人、それは誰もが羨む仲睦まじい恋人たちの姿だった。 プロ野球選手になる夢が叶い、それを恋人に祝ってもらえることを幸せに思う小波だったが、その一方で彼の心の中にはある大きな不安があった。 それはこれから先の、はるかとのことについてであった。 小波が指名された球団はここからかなり遠い地方のチームで、1月には現地に行き寮に入らなくてはならない。つまり、これから二人は遠距離恋愛になってしまうということだ。 勿論、遠距離恋愛になったからと言って二人の仲が壊れてしまうとは思っていない。けれど、小波の中ではるかの存在はあまりに大きくなり過ぎていて、彼女と離れてしまうことが彼にとっては身を斬られるように辛かった。 「…小波さん、どうかしましたか?」 小波の笑顔に混ざる、不安からくる微妙な表情にはるかが気付いた。 「え、い、いや…なんでもないよ」 「…何か、あったんですか?」 「そ、そんなこと…」 なんとか誤魔化そうとするが、かえって変に思われてしまったようだった。見ると、はるかは心配そうな表情で小波を見つめていた。 自分の勝手な不安のせいで彼女にも余計な心配を掛けてしまった事に、小波は少し罪悪感を覚えた。 「小波さん」 「え?」 「何かあるのなら、私で良ければ何でも言ってください。せっかく夢を叶えたのに…私、小波さんにそんな顔をして欲しくないです。あなたのためなら私、何でもしますから…」 「はるかちゃん…」 はるかの言葉に小波の心が激しく揺れる。 「はるかちゃん、俺…」 「はい」 ここで言わなければ離れてしまうまで言えない気がして、小波は思い切って彼女に自分の思いを告げた。 「…俺、はるかちゃんが欲しいっ!」 「!」 小波が告げた願いに、はるかは驚きの表情を浮かべた。 二人は今までキスは数え切れないほどしてきたが、セックスをしたことはまだない。 二人とも異性と付き合うことが初めてで切っ掛けが中々掴めなかったし、セックスに対する不安を持っていたのも確かだった。そして何よりも小波は、はるかのことを大切にしていたかった。 しかし決して興味がないわけではなく、いつかは結ばれたいという願望は常に持っていた。 「…いきなりこんなこと言ってごめん。でも俺、もうすぐ君と離れ離れになるって思ったら不安で…。だからその前に、どうしてもはるかちゃんと結ばれたいんだ」 …本当はこんな事を今言うべきではないのかもしれない。彼女の優しさに甘えているだけのみっともない行為なのかもしれない。それでも小波は、離れてしまう前にどうしてもはるかと愛し合いたかった。 「………///」 はるかは赤面しながら俯き、黙ってしまった。その様子を見ながら小波は、いきなり求めてしまったことを少し後悔した。 「………はい…///」 「…え?」 「で、ですから、イエス…です。その、小波さんになら私…///」 2年前に小波の告白を受け入れた時と同じ台詞ではるかは返事をした。 「それに…私も、離れ離れになってしまう前に、あなたと結ばれたいです…///」 「はるかちゃん…」 不安に思っているのは小波だけではなかった。はるかも彼と離れてしまうことが辛く、寂しかったのだった。 「…ごめん、君の気持ちも考えないで俺は……」 「いいんです、小波さんが言ってくれなかったら…きっと言えなかったと思いますから」 「は、はるかちゃんっ!」 はるかの言葉に小波は堪らなくなり、彼女の肩を抱きしめた。 「はるかちゃん、ありがとう…///」 「小波さん…///」 夕日に照らされながら二人は見つめ合い、そっとキスを交わした。 その後、二人は小波の家に行くことになった。 家に着くなり二人はすぐにベッドに上がり、深いキスを交わす。 「くちゅ、ちゅっちゅ、ん、ちゅう…ぷはっ、はぁ、はぁっ……好きだよ、はるかちゃん」 「はぁ、はぁ…は、はい、私も…小波さんが、好きです……でも…」 「どうしたの?」 「今は、はるかって呼んで下さい。その、小波さん、お付き合いを始めてからずっと”ちゃん”付けでしたから、こういうときは呼び捨てしてほしいです…///」 「(か、可愛い…///)うん、わかったよ……は、はるか…///」 「はい、ありがとうございます…///」 初めて呼び捨てで呼ぶとはるかは本当に嬉しそうに微笑み、今度は彼女の方からキスをしてきた。 「ちゅ、ちゅっちゅ、ぴちゃ、ふぅ、ちゅう、ちゅぱ、ちゅぷ、れろ、ぴちゃ、ぷはっ!」 「はぁ、はぁ…脱がすよ?はるか」 「はぁ、はぁ…は、はい」 ぎこちない手つきではるかのセーラー服を脱がしていく小波。一応この手の知識は持ってはいるが、何分実践は初めてのため緊張して中々上手くいかない。 「小波さんそこはそうじゃなくて、こうやって…」 結局はるかに手伝ってもらいながらセーラー服を脱がし終えた。 「わぁ…///」 「へ、変ですか?」 「いや、すごく綺麗だよ…///」 目に映るのは純白の下着だけを身に纏ったはるかの姿。初めて見る恋人の艶姿に、小波は眩暈がしそうなくらい感動した。 「こんなに可愛くて綺麗な人が恋人だなんて、俺は本当に幸せ者だよ…///」 「良かったです、それじゃあ…」 「うん…さ、触るよ?」 「はい…///」 はるかの背中に手を回してブラジャーのホックをはずす、するとブラジャーがはずれて彼女の胸が露わになった。 「はるかの胸、大きいんだね…///」 「そ、そんなこと言わないでください…恥ずかしいです…///」 「ご、ごめん」 少し小柄な上に着やせするタイプであるため分かりにくいが、はるかのスタイルはかなり良い。 いつもキスをする度に彼女を抱きしめているし、水着姿を見たこともあるから当然小波もそれは知っていたが、直に見るのは初めてだった。しかも単に大きいだけではなく形も素晴らしく綺麗で、小波は再び感動を覚えた。 「でも、本当に綺麗だ。可愛いよ、はるか…///」 「ほ、本当ですか?小波さんは私の胸、好きですか?」 「うん、好きだよ。好きな女の子の胸が嫌いな男なんて、いるわけないよ…///」 「小波さん、嬉しいです…///」 「良かった。…じゃ、じゃあ改めて…」 「はい、触って下さい…///」 「うん…///」 恥ずかしがりながらも喜んでくれているはるかに愛しさを感じつつ、小波はそっと彼女の乳房に手を伸ばした。 ふに、ふに、ふに、ふに 「あっ、ん…」 「(や、柔らかい…)」 生まれて初めて触れる女性の乳房の柔らかさに小波は驚いた。今まで触れたことのあるどんなものよりも触り心地の良いソレを小波は夢中で揉んだ。 ふに、ふに、ふに、ふにゅっ 「ふぁっ!こ、小波さん、強すぎですっ!!」 「あっ、ごめんっ!」 夢中になりすぎて思わず強く揉み過ぎてしまったらしい。小波は慌てて手を離した。 「ごめんね、痛かった?」 「い、いえそうじゃなくて、その…激しすぎて……。もう少し優しくお願いします」 「うん、分かったよ」 そう言って再び、今度は出来るだけ優しく揉み始める。 ふに、ふに、ふに、ふにょ 「んっ、あん…」 「どう、このくらいで」 「は、はい、良いです。小波さんの手、気持ち良いです」 「そっか、良かった」 そのまま揉んでいると、小波の心の中に新たな願望が芽生えた。 「…ねぇ、口でしてみても良い?」 「え?お口で、ですか?」 「う、うん…///」 「は、はい、良いですよ。小波さんの好きなようにしてください…///」 「うん、ありがとう…///」 そう言うと小波ははるかの胸に顔を埋め、その乳房に舌を這わせた。 「あっ…んんっ、あんっ」 ぺろ、ぴちゃ、ちゅっ、ぺろ、かぷっ、ちゅう、ちゅっ 舐めるだけでなく、頂点を舌で転がしてみたり、前歯で軽く甘噛みしてみたり、キスをしてみたり、咥えて赤ん坊のように吸ってみたりと、色々な事を試した。すると段々と、乳房の頂点が固く勃ってきた。 「(これって、本当に勃つんだ…)」 知識はあっても、初体験の小波にとってエッチは感動と驚きの連続であった。 「あ…ん、ふ、はぁ、ん…んん」 「どう、胸、気持ち良い?」 「は、はい、気持ち、良いです」 「良かった。…じゃあ、こっちはどうかな?」 「え?……あっ!」 小波は胸を弄るのを止め、今度は手を下に伸ばしてショーツの上からはるかの秘所に触れた。既にほんのりと湿っていたそこを指で愛撫し始める。 「あっ、んんっ…ふっ、あんっ!」 指を動かす度に快感が増し、はるかは秘所を濡らしていく。 「あっ、あん…はぁん、あっ、あん…あんっ!」 ちゅく…くちゅ、くちゃ…くちゅちゅっ 「(うわ、凄い濡れてきた。はるか…ちゃんと感じてくれてるんだ)」 気が付けばショーツを通り越して小波の手までもがすっかりベトベトに濡れていた。 「(そろそろ、かな…)」 すっかり濡れたショーツ越しの秘所を見て、小波は手を止めた。 「小波さん?」 「はるか、そろそろ…いいかな?」 「は、はい…で、でも、その…」 「ん?」 「あの、私…初めてなので、優しくしてくださいね…///」 「(か、可愛すぎるっ!!)」 次の瞬間、小波ははるかを抱きしめていた。 「こ、小波さんっ!?」 「大丈夫、絶対優しくするから…だから、安心して…」 「…はい、よろしくお願いします…///」 小波が耳元で優しく囁くと、はるかは少しだけ安心したように微笑んだ。 はるかのショーツに手を掛け、ゆっくりと脱がし始める。すると、女の子の一番大切な部分が露わになった。 「(う、うわぁ…///)」 初めて目の当たりにするはるかの秘所に小波の目は釘付けとなり、思わず手を止めてしまった。 「そ、そんなにじっくり見ないでください…///」 「あっ、ご、ごめん…///」 はるかの声を聞いて我に返り、再び手を動かしてショーツを脱がす。そして自分も服を全て脱ぎ、既に勃起しきっていた自分の陰茎を彼女の秘所にそっと当てた。 「い、挿れるよ…?」 「は、はい…」 不安は混じっているがしっかりとした返事を聞き、小波は自分の分身をはるかの中に挿れた。できるだけゆっくりと、慎重に腰を押し込む。 「あっ!……んっ!」 「くぅ、きつっ」 はるかの中は予想以上に狭く、初めて進入してきた異物を強く締め付けた。小波は鈍い痛みを感じ、はるかも初めて受け入れる男のモノに強い痛みと違和感を感じていた。 そのまま挿入を続けると先端に何かが当たった。 「(これが、女の子の…)」 ソレの正体を察すると、小波ははるかを抱き寄せた。 「はるか、いくよ…力を抜いて」 「はい、来てください。…私を、小波さんだけのものにしてくださいっ!」 「は、はるかっ…!!」 はるかの言葉が嬉しくて、はるかのことが愛しくて堪らない。もう一度優しくキスをしてから、小波は腰を押し込んだ。 「んっ!あっ、ああああああぁぁぁ――――!!!」 処女膜を突き破った感覚の直後にはるかの絶叫が響き、結合部分からは彼女の純潔の証である鮮血が流れた。 「あっ、あっ…はぁ、はぁ」 「はるか…」 破瓜の激痛に、はるかの目から涙が零れた。それを見た小波は少しでも彼女の痛みが和らぐように願い、はるかを優しく、強く抱きしめた。 しばらくそのままでいると… 「小波さん…もう、動いてもいいですよ…」 と、はるかが小波の耳元で囁いた。 「…無理しなくて良いよ」 「だ、大丈夫です…大分、楽になりましたから…だから、来てくださいっ!」 痛みはまだあるはずだ。声は少し震えているし、目には涙が浮かんでいる。それでもはるかは愛する恋人のために、痛みを必死にこらえて気丈に振舞った。…そして、そんなはるかのいじらしさを、小波は堪らなく愛しく思ったのだった。 「はるか……わかった、いくよ」 「はい…んっ」 再び動き出す。 「あっ、ん…んん」 膣内は血によってぬめり、先程よりも動きやすくなっていたが、はるかを気遣ってできるだけゆっくりと動く。 「はぁ、ん、あ…ん、はぁ…ああん!」 はるかの声に混ざるものが苦痛から段々と快感に変わりつつある事に気付き、それにあわせて少しずつスピードを上げる。 「あ、んっ、あっ…はぁ、あっ、ん…あんっ!」 「くっ、はっ…ん!」 ぱんっぱんっぱんっぱんっ 快感から抜き差しの速度は先程よりも遥かに上がり、二人の喘ぎ声が部屋に響く。生まれて初めて体験する快感に二人は打ち震えた。 …しかしそれ以上に二人は、自分を精一杯愛してくれている恋人のことが愛しくて仕方がなかった。 「あんっ、あっ、こ、小波さん…好きっ、大好きですっ!」 「んっ、俺も好きだ、大好きだよ、はるかっ!」 「あっ、嬉しいです。私、小波さんと出会えて、初めて好きになった人があなたで、本当に幸せですっ!!」 「うん、俺も幸せだよ…俺も、はるかと出会えて、はるかのことを好きになって本当に良かった!!」 「小波さん…///」 互いの存在を確かめ合うように、二人は深く激しいキスを交わした。二人の心は愛する人と初めて一つになることができた悦びで満たされ、暖かくて幸せな気持ちで満たされていた。 そのまま二人は愛し合っていたが、段々と絶頂が見え始めた。 「あぁ、んん、はぁん…んっ!!」 「ん、くっ…(そろそろマズイ、抜かないと…)」 絶頂を間近に感じ、小波が陰茎を引き抜こうとすると 「ま、待ってくださいっ、今日は大丈夫ですから、このまま、中に下さいっ!!」 「えっ!?で、でも…」 「大丈夫です、今は小波さんとひとつになっていたいから…このまま、一緒にっ!」 最愛の恋人からこんなに可愛い事を言われて、拒むことが出来る男がいるだろうか…否、いるわけがない。 「はるか…わかったよ、最後まで一緒に」 「はい…んっ」 もう一度キスをして、はるかを強く抱きしめながら絶頂に向かって再び動き始める。 「あっ、んん…んふ、ふぁっ、はぁ、んっ!」 「はぁ、ん…ん」 「あ、ん、あぁ…あんっ、くぅ…あっ!こ、小波さん…わ、私っ、もうっ!!」 「くっ、お、俺も…」 「あっ…ん、こ、小波さん…い、一緒に」 「うん…一緒に…イこう」 「は、はいっ…んっ、あんっ!」 そして一気にスパートを掛ける。 「あんっ、あ…や、ん、あ…ああぁ…」 「んっ…ん、く…」 「あっ!ああ、あああああああぁぁぁぁ―――――!!!」 「んっ!んぁっ!うわぁっ!!」 びくんっ!びくっ!びくんっ!どぴゅ!びゅる!どくんっ! はるかが絶頂を迎えると同時に小波もはるかの膣内で果てた。 「はぁ、はぁ、はぁ……小波さん」 「はぁ、はぁ……はるか」 「あっ、ん…」 「んっ……ちゅう」 絶頂に達した二人は少し虚ろな目で見つめあい、そっとキスを交わした。 行為を終えた二人は後始末をし、服を着なおしてベッドの上で寄り添っていた。 「はるか」 「なんですか?」 「ありがとう。俺、すごく嬉しかったよ。はるかが勇気をくれたおかげで、これからも頑張れそうだよ…///」 はるかと愛し合えたことで、さっきまで彼の心の中にあった不安はもうすっかり消え去っていた。 「そ、そんな…私も、嬉しかったです。優しくしてくれて、ありがとうございます…///」 「はるか…///」 そう言うと小波はそっとはるかの髪を撫で、はるかは少しくすぐったそうに、そして、とても幸せそうに微笑んだ。 そんな穏やかで幸せな時間を過ごしていると 「そうです、小波さんに渡したいものがあるんです」 「え?」 そう言ってはるかは立ち上がり、自分の荷物から布に包まれた棒状の物を持ってきた。長さは大体1メートル程度、手にしてみると結構重い。 「これは?」 「うちの家宝なんです。小波さんに貰ってほしくて…」 布を取ってみると中から出てきたのは一振りの剣だった 「いいの?こんな大切な物を俺に…」 「私からのプロ入りのお祝いです。……それと…」 「それと?」 「私のことを、ずっと好きでいてくれたお礼ですっ。どうか、貰ってください…///」 「はるか…わかったよ、ありがとう…///」 そう言うと小波は剣を大切に仕舞って、それからもう一度、はるかを優しく抱きしめた。 「あっ…///」 「はるか…これからもずっと、一緒に助け合って頑張っていこう」 「はい、一生ついていきますっ!」 「一生…か、ははは。……ありがとう、本当に…///」 はるかの言葉が嬉しくて、小波は笑顔を浮かべた。 そして二人は見つめ合い 「愛してるよ、はるか…///」 「はい…私も、あなたを愛しています。小波さん…///」 最愛の恋人に一番大切な想いを伝えた二人は、再び永い口付けを交わすのだった。 その後、プロ野球界に一人のスラッガーが誕生し、一組の仲睦まじい夫婦が生まれる事になるのだが それはもう少し先のお話。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1857.html
『B▲ND▲I』/Mitchell Carroll あかね「はぁ~っ、ペット欲しいわぁ~…」 やよい「そんな時はコレだよ、あかねちゃん!“ず~っといっしょ?おしゃべりユキちゃん”!!」 あかね「なっ、なんちゅう可愛いぬいぐるみや!!」 やよい「可愛いだけじゃないよ!後頭部のハートマークを撫で撫でしてみて!」 あかね「(撫撫)」 ユキちゃん「ニャオニャオ」 あかね「癒されるわぁー!もっと撫でたろ!!(撫撫撫撫)」 ユキちゃん「とっても幸せニャン」 あかね「ウチも!!ウチもとっても幸せやで、ユキちゃん!!」 やよい「ユキちゃんとは他にも、占いとかお歌のゲームも出来るんだよ!」 あかね「なんやてぇっ!?ユキちゃん、ウチといっぱい遊ぼな!!」 やよい「おしゃべりユキちゃんは、単4乾電池3本で動きます!」 あかね「いやぁ、ええ商品やなぁ~!でも、きっとお高いんやろなぁ~…」 やよい「気になるお値段ですが、今なら、なんと税込み6,380円!!」 あかね「ウチのお小遣い1か月分+αで買える値段や!よっしゃ、店の手伝い頑張るでぇ~!!」
https://w.atwiki.jp/enatan/pages/20.html
笑顔が汚い ※パクのキャラ名はラレのキャラ名(この比較されているイラストのキャラとは別)から1文字変えたもの
https://w.atwiki.jp/nowinthenorth/pages/172.html
部品構造 大部品 幸せな大司祭 RD 43 評価値 9大部品 法の神の大司祭 RD 28 評価値 8大部品 法の神の司祭 RD 24 評価値 7大部品 法の神の僧侶 RD 12 評価値 6部品 法の神の僧侶はどんな人々か 部品 法の神の僧侶になるためには 大部品 法の神信仰の教義 RD 4 評価値 3部品 三大憲章 部品 法律は正義 部品 契約は神 部品 連帯保証人は地獄への道 大部品 主な活動内容 RD 5 評価値 3部品 教義をより深く理解する 部品 教えを広める(無料) 部品 ホームにおける共同生活 部品 儀礼の補佐 部品 法律に関する各種コンサルタント業 部品 契約遵守の力 部品 司祭とは 部品 司祭への昇任条件 大部品 司祭の務め RD 10 評価値 5部品 ホーム管理 部品 入信の儀の執行 部品 堅信の儀における祈祷 部品 聖体の儀 部品 ゆるし 部品 葬儀 部品 叙任の儀と補足 部品 結婚の儀 部品 官公職への法的助言 部品 契約への立会 部品 大司祭の位置付け 部品 大司祭への叙任 部品 昇任試験の実施 部品 国家レベルでの法的助言 大部品 「幸せな」の意味 RD 15 評価値 6大部品 自分にとっての幸せを知っている RD 10 評価値 5部品 酸いも甘いも 部品 愛する家族 大部品 家族みんなへの感謝 RD 8 評価値 5部品 コガへ 部品 長男:蒼焔(そうえん)へ 部品 長女:静火(しずか)へ 部品 次女:火晴(ほはる)へ 部品 次男:靖焔(せいえん)へ 部品 三女:エスプカルーダ清美へ 部品 三男:たけのん清彦へ 部品 最愛の妻:火焔へ 大部品 他者も幸せにする RD 5 評価値 3大部品 青狸なりのやり方 RD 5 評価値 3部品 幸せのおすそ分け 部品 色々な人の話を聞く 部品 ホームへの招待 部品 幸せのレシピ 部品 幸せの原風景 部品定義 部品 法の神の僧侶はどんな人々か 法の神を信仰し、信仰のために定められた教義を守り、信仰を広める聖職者たちの総称。男女両方とも、同じ名前で呼称される。 信仰のための寺院や聖堂(呼ばれ方は国により異なり、教義では「ホーム(家)」と呼ばれる建物)に集団生活を行い、日々教義の理解を深めようと努めている。 修習に専念するため、生活は男女別の場合が大半である。 部品 法の神の僧侶になるためには 法の神の僧侶はいわゆる聖職者のひとつであり、同じ法の神を信仰する人の中でもいわゆる信者とは異なる立場の存在である。 篤い信仰心を持った上で、教義に基づく規範に則り、法の神を信仰することを誓約して入信が認められる。入信したものを信者と呼ぶ。信者は生活の中で教義に基づいた行動をする以外には特に義務はなく、在宅の人々も多くいる。 入信後、法の神の信仰において大切な知識や作法を習得し、法の神の司祭による試験をクリアして初めて、聖職者たる法の神の僧侶となることができる。 入信してから法の神の僧侶になるまでには、候補生となって住み込みで修練して6年はかかる。 部品 三大憲章 法の神信仰の教義は宗派によって若干内容に差異があるものの、特に重要とされる以下の3文については「三大憲章」と呼ばれ共通した教義として明文化されている。 一つ、法律は正義。 一つ、契約は神。 一つ、連帯保証人は地獄への道。 一見するとどういう意図で記されたのか分かりかねる文言だが、現在ではいずれも一般的に理解しやすい解釈がなされている。 聖句としても用いられ、短く覚えやすいので信者でなくともこの憲章文は知っている者も多い。 部品 法律は正義 「法律こそ正義であり、法律に書かれていることだけを遵守していれば良い」という意味ではない。 現在では「法律は正義をなすために生まれたもので、幸福を追求する権利および全ての者がそれを平等に保有する権利を法律は正義の名の下に保障している」という解釈に落ち着いている。 明文化された法律は見た目は堅苦しい文章だが、それを練り上げた者の生きとし生ける全ての者への愛が、思いやりが込められている。その心を理解することこそが法の神信仰の根本である。 そのため法の神の僧侶は各国の法律を学び、全ての者、特に社会的弱者とされる人々の幸福に生きる権利を法はどう保障しているのか、今ある法律をどう解釈すればそうすることができるかについて日夜言論を交わしている。 部品 契約は神 契約は2名以上の当事者間における意思表示が合致することによって成立する法律行為である。 当事者間の意思表示の合致(約束)は人間社会を形づくる神聖なものであり、尊重されなければならない。 また同時に、その契約のあり方も神聖なものでなければならない。 強要された結果の不平等な契約や、他者に害をなすことを前提とするような公序良俗に反する内容の契約は、成立過程に法律行為としての正義が無いとして正されるべきものとされている。 部品 連帯保証人は地獄への道 契約の当事者でない第三者に借金などを担保させる連帯保証人。連帯保証人にはするな、なるなという戒め。 転じて、自らの行動は自らの自由な意思によってのみ決定し、その結果も自分自身が受け止めよという教義とされている。 部品 教義をより深く理解する 新たな制度や技術の登場に伴い新たな法律が制定されるのと同様に、教義の解釈もその時代や社会生活の様式によって不変の部分と、変化を続ける部分が存在する。 法の神の僧侶はそうした教義の理解を深めるために互いに意見を出し合い、言論を交わしている。また、教義の解釈の助けとすべく、各国における最新の判例情報も大法院を経由して取り寄せ、学んでいる。 部品 教えを広める(無料) 法の神信仰の教義を一般大衆に教え広めることも、法の神の僧侶の活動の一つである。法の神信仰では、公的な活動として各国における法律相談会を定期的に無料で開催している。 法律の知識や理念、役立て方を多くの人に知ってもらうことは教義にも沿うことであり、金銭的な理由から法知識を持たないことの多い社会的弱者とされる人々を助けてこその法の正義だという信仰理念に基づく活動である。 低年齢層向けに、紙芝居や絵本化された説話の読み聞かせ会や教育施設への訪問・支援活動も行っている。 部品 ホームにおける共同生活 候補生時代から共同生活をしている法の神の僧侶たち。 彼らのホームの清掃や食事の支度、洗濯などの日常業務は彼ら自身が行う。各業務はホームごとにまちまちだが、大抵は当番制で持ち回りである。 司祭以上になると当番からは外れるが、人数の少ないホームでは司祭以上も当番に含まれている。たまに、人数が十分なホームでも当番をやりたがる変わり者もいる。 部品 儀礼の補佐 主に各ホーム単位で行われる宗教的儀礼の補佐も法の神の僧侶の活動の一つである。 儀礼の執行は司祭が実施するが、各種祭具の準備や当日の進行補佐、教典の斉読などを務める。 部品 法律に関する各種コンサルタント業 各ホームの収入源として、各国における法律に関するコンサルタント業務も実施している。事業収入扱いなので、お布施と違って課税対象である。 個人や企業からの法律に関する相談、契約書など法的な書面の作成支援、節税対策(合法かつ公序良俗に反しない方法)など、業務は多岐にわたる。 教義に沿った法律行為を助成することで、法の神信仰を広めるという意味もある。法の抜け道やグレーゾーンを悪用する手法の紹介は教義に反するため許されておらず、行った者は懲戒、悪質な場合は破門とされる。 法律研究の過程で発見された悪用の手口については、各国の大法院や警察機関に届け出て、対策を促す活動も行っている。 また、大法院における司法行為や各国政府による立法・行政行為、各種公務員の業務そのものに法の神の僧侶自身が携わることはない。 政教分離の原則については彼らも熟知している上、まだ未熟な面もあり、日々教義理解に勤しむ彼らにそんな時間はないからだ。それが可能なのは、司祭以上になってからとされている。 教義を広める上で必要な元手を集める活動のため、必要以上に儲けることはしない。余剰の儲けは孤児院や教育施設の運営資金として寄付をしたり、慈善団体の義援金などに還元している。 部品 契約遵守の力 戦闘行為時において、両陣営に当該戦闘の期間中遵守可能な内容を提示し、双方の受諾をもって法の神の名の下に絶対遵守の契約とする力。 前提となる条件のハードルは高いが、契約締結後は法の神の力を受けとても強い拘束力をもつ。法の神の影響下にない地域(高物理域など)では普通の契約締結となり物理的な強制力は働かないが、破ると風評が著しく下がる。 部品 司祭とは 法の神の僧侶よりもより多くの権限と責任を持つ法の神の司祭は、法の神信仰における各ホームの中心的存在である。男女両方とも司祭昇任は分け隔てなく可能で、司祭の結婚も教義上認められている。 法の神の僧侶が司祭に昇任すると、各教区に届け出た後に自分のホームを持つこと(独立)が認められる。 教えを広めるために多くの司祭が新天地へと向かう一方、複数の司祭が勤めている大規模なホームでは業務を円滑に進める観点から、司祭昇任後も本人の希望により引続き同じホームに留まる場合もある。(司祭の定数を超える場合は期限付きで認められる。) 部品 司祭への昇任条件 法の神の僧侶が司祭へと昇任するためには、 年に一度、各教区で行われる司祭昇任試験への合格 司祭昇任試験の合格後、大司祭による口頭試問の実施による承認 が必要となる。人を指揮管理する立場への昇任試験となるため難易度はかなり高い。 法知識に加え大法院における法の司4級~準3級程度の実務知識も問われるため、法の神の僧侶として数年間真面目に勤めた場合でも合格率は3~5割とされている。 試験問題は最新の判例も取り入れて毎年作成されるため、年によって難易度が異なる。司祭となるに十分な水準を設けた上で試験問題は作成され、水準に達していない場合は受験者全体で見れば上位の成績でも容赦なく落ちる。 昇任試験の合格後は大司祭による口頭試問を数日かけて実施する。不正を防ぐため、受験者の所属ホームとは無縁の大司祭が口頭試問の担当となる。 口頭試問は予め決められた共通の質問と、各大司祭が受験者の人となりを確かめるための質問に分かれており、大司祭は受験者が教義を善く理解し、司祭となるに相応しいかを見定める。 試験問題を優秀な成績でクリアした者でも、人格的に問題がある場合には口頭試問で不合格となる。口頭試問不合格者は、次年の試験のみ昇任試験を免除され、口頭試問のみを受けることとなる。 部品 ホーム管理 各ホームの統括は基本的に司祭が務める(大司祭以上の役職者がいる場合はその者が務める)。 建物自体の安全管理、ホームに勤める法の神の僧侶やその候補生の心身のケア、労務管理、収支管理などやるべきことは多い。規模によっては、契約を結び管理業務を外部に委託する場合もある。 部品 入信の儀の執行 法の神を信仰し、入信を希望する者を受け付けるのも司祭の役割である。 名簿的な受付のほか、宗教的儀礼として入信の儀を執り行う。入信の儀では、聖句を述べた後にメイスを模した槌で希望者の頭部を軽く押すように叩く作法が一般的である。 司祭が多忙であったり健康上の理由などで入信の儀を執行するのが難しい場合は、各ホームの法の神の僧侶の中でも熟練者が司祭の委託を受けて入信の儀を執行する場合もある。 部品 堅信の儀における祈祷 入信した信者に対して、一定の年齢(成人など)に達する年に改めて法の神の加護を祈る儀礼。信仰心の篤い信者の希望により吉日を選んで各ホームにて実施される。 部品 聖体の儀 各ホームにて祭日を中心に定期的に執り行う聖体の儀を主催する。法の神信仰における聖体の儀は神と法律への感謝を捧げる大切な儀礼である。 聖体の儀では、法の神信仰において神の一部を成すとされる憲章文を清潔な紙に葡萄の果汁などを用いて書き、 それを平たく切ったパンに写して祈りを捧げたのち参列者で分け合い食べる。より善く教えを理解するための儀礼とされている。 部品 ゆるし 法の神信仰における罪を犯した信者に対して、神の前でそれを告白させ、悔い改めさせた上でゆるしを与える行為。 違法行為はもとより、違法とはいえないグレーゾーンであっても、法律の穴をついた悪用などの行為が法の神信仰における罪とされている。 教義上、ゆるしを与えることでその者の魂の穢れは浄化されるとしているが、違法行為は違法行為なので穢れの浄化がなされたことを伝えた上で刑法上の罪の重さに応じて自首・出頭を勧める場合が多い。 グレーゾーンの悪用の罪の告白に対しては、それにより儲けた財産分を慈善活動などに還元することを勧めている。 部品 葬儀 法の神信仰における葬儀の執行も司祭あるいは司祭から委託を受けた法の神の僧侶の役割の一つである。 法の神信仰における葬儀は非常に簡素で、長々とした聖句の唱和やセレモニーはほとんど実施されない。亡くなった者の生前の行いや人となりについて遺族から教えてもらった内容を中心に紹介し、 その人に最も相応しい(と司祭が考えた)聖句を一言述べ、参列者全員で死者の安寧を祈り葬儀は終了する。その後はその国の慣習に合わせた方法(土葬や火葬など)で埋葬を行う。 簡素な儀礼であることは皆も承知しており、葬儀について他宗教の方式で盛大に死者を弔いたいという遺族の希望がある場合には(相手方の宗教がそれを許せば)法の神の信者であっても他宗教に葬儀を委託することを明文化はしていないが認めている。 部品 叙任の儀と補足 法の神信仰における聖職者、つまり法の神の僧侶を任命する儀礼。決まりはないが、大抵は年度の始まりまたは祭日を選んで執り行われる。 候補生が法の神の僧侶になるためには、司祭が実施する試験を通過することが必要。試験の内容は司祭に任されているが、司祭から他の熟練した司祭や大司祭に試験内容を相談して決めることもできる。 試験内容の甘い司祭のホームでは法の神の僧侶になりやすいという噂もあるが、信者・非信者問わず各教区に力量不足の法の神の僧侶を届け出ることで該当者に対する査問会が開かれる。 査問会の結果力量不足が確認された場合は該当の法の神の僧侶を除名処分とした上で、任命した司祭も連帯責任として叙任の儀の執行権を5年間剥奪される。 部品 結婚の儀 法の神信仰の教義において結婚とは「互いに生涯にわたり相手を愛し、可能な限り共にあり、助け合うことを約束する」ことであり、明文化された法律が出来るはるか前から存在した神聖な契約の一つであるとしている。 この神聖な契約は尊重すべきものとして教義に記され、信者間の婚姻のほか、信者と異教徒との間の婚姻、異教徒同士の婚姻も法の神信仰においては認められている。 法の神の司祭はこの神聖な契約行為の立会人として位置付けられ、各ホームにおける結婚の儀(結婚式)の執行のほか、依頼を受けて結婚式場での儀礼執行を担当することもある。 作法は宗派によって多少異なるが、結婚しようとする両名にその意思をそれぞれ確認し、合意が形成されたときにそれを表明し祝福することは共通している。 部品 官公職への法的助言 司祭以上で希望するものは、各国における官公職に籍を置き、法律面での助言を行うことが教義上認められている。 もちろん、政教分離の原則を司祭たちは承知しており、各国の法律において宗教団体に所属する者が公職に就くことが問題ない場合のみの話だ。官公職の設ける任官条件を満たしていることも必須である。 法の理念が正しく国政に反映され、全ての者が愛と思いやりの中で生きられるようになれば、法の神信仰における教えも広まるという教義に基づいた務めである。 部品 契約への立会 個人や企業の間で契約を締結する際に、法の神の司祭に立会が依頼される場合がある。有料だが、当該契約に箔をつけたい場合や第三者の確認を受けた上で契約締結したい場合など、それなりに需要がある。 契約の内容については司祭にも守秘義務が適用され口外することは無いが、あまりに一方にとって不平等であったり、違法な契約である場合には神聖な契約への冒涜であるとして立会を拒否できることを司祭の契約条件として盛り込んでいる。 低物理域国家にとっては、協定を結ぶ場合などに法の神の名の下に約束がなされるため、単なる協定書の取り交わしだけを行うよりも人気がある。 部品 大司祭の位置付け 大司祭は各教区における司祭たちの監督役として位置付けられる。教義上、男女の区別なく大司祭になることは可能である。 各教区における司祭の統括管理権を持つ教区大司祭と、統括管理権を持たず自らの管理するホームのみを統括する名義大司祭が存在する。 部品 大司祭への叙任 大司祭に任命されるためには、以下の条件を満たす必要がある。 信仰篤く、法の神の教えを善く広めるための活動を行ってきた者。 世評が高く、一般民衆にも親しまれている者。 司祭へ叙任されてから、少なくとも5年を務めたもの。 大法院における法の司資格3級以上相当の法知識および実務知識、経験を有する者。 上記条件を満たした上で、各教区における一定数以上の司祭または教区長からの推薦により、教区長以上による叙任の儀を経て大司祭は任命される。 大司祭への任命時には、その者の功績や人となりに応じて「○○の大司祭」といった形容詞が贈られることも多い。この形容詞は教区長が考えることもあれば、叙任が確実となった時点で信徒を中心に署名が集められ決定する場合もある。 叙任後、大司祭としての資質に疑義が持たれた場合には、司祭と同じく各教区に届け出た上で査問会が開かれ、不適格と教区長が判断した場合には司祭へ降格となる。 部品 昇任試験の実施 司祭昇任試験の問題は、多くの場合大司祭が持ち回りで作成する。 そのため、大司祭になってからも最新の判例研究や法知識の研鑽は続けなければならない。 試験合格者への口頭試問においては、その者が司祭となるに相応しい人格を備えているか、ホームの管理者として法の神の僧侶たちを指揮する力が本当にあるかを見定める目も必要となる。 部品 国家レベルでの法的助言 宗教的性質はあるものの、法の神の大司祭クラスになると藩国の中でもトップレベルに法律の知識・運用方法に長けた存在となる。 国政に直接携わるかどうかについては宗教者の国政関与の是非が国ごとに異なるためまちまちだが、個人として為政者に法的助言を求められることも多い。 大司祭は自らの発言の持つ重みを十分に理解した上で、全ての者の権利が法的に守られるためのより善い方策を考え続けなければならない。 部品 酸いも甘いも 自分のこれまでを振り返るとき、青狸は概ね「幸せな方だ」と思っている。 色々と上手く行かずへこんだ時期も確かにあったが、だからこそ何が幸せかよく分かるようになった。 愛する家族、信頼できる友、やらなければならない職責、今の自分は色々なものを抱えて生きている。この重みこそ、幸せの重みだ。 そう思っているからこそ、青狸はこの「幸せな大司祭」という名前は自分に与えられたものとして大切に思っている。 部品 愛する家族 最愛の妻、火焔。 目の中に入れても痛くない子どもたち、蒼焔、静火、火晴、靖焔、たけのん清彦、エスプカルーダ清美。 頼れる仲間、コガ。 家族との幸せな想い出は、確かに僕を強く励ましてくれている。 部品 コガへ 僕と火焔の子育てをいつも助けてくれて本当にありがとう。 コガがいなかったら、正直パンクしていたと思います。本当に器用でなんでもできて、見習わなくちゃいけませんね。 いつも子供たち(と火焔)にご飯取られてごめんね。今度、好きなものをごちそうします。 部品 長男:蒼焔(そうえん)へ 様子を見るといつも寝てたね君は。寝る子は育つ。すくすく育つ君を見てお父さんはとても幸せです。 一度、消防車のおもちゃを欲しがっていたことがありましたね。今は別のおもちゃも欲しがっているのかな。またおもちゃ屋へ選びに行きましょうね。 部品 長女:静火(しずか)へ 君はお母さんに似て、とても強い子でしたね。高原の家の雷鋼君はおろか、はるにも蹴りかかりに行ったことがあってお父さんは肝を冷やしました。 軽くあしらわれていたけど、もしかしたらセンスは抜群なのかも・・・なーんて親バカだよねえ。腕っ節も大事ですが、おしゃれも大切ですよ。お父さん最近コーデバトルというものを知りました。今度やってみませんか。 部品 次女:火晴(ほはる)へ お母さん譲りの真っ赤で綺麗な髪をしている火晴。将来は美人、間違いなし。とお父さんは勝手に思っています。 買ってきたゲームで静火に負かされた後、悔しそうに、でも真剣な顔で考え込んでいたのを思い出しました。負けるのは悔しいことですが、それをバネにして諦めない姿を見せてくれたあの時の君は、家族の誰よりも輝いていたと思います。 部品 次男:靖焔(せいえん)へ 靖焔、君はとても真面目で、優しい男の子でしたね。というかうちの家は女性が強いね。僕は良いと思います。 ゲームに負けて悔しそうな火晴とドヤ顔をしている静火との間をとりなしてくれて、お父さんは嬉しかったです。靖焔の欲しいものがまだ聞けていないので、今度必ず聞きに行きますからね。 部品 三女:エスプカルーダ清美へ きよみー(かわいいと思ったので勝手に縮めて呼んじゃってるけど、嫌なら言ってね!)へ。君は一見するとおしとやかな子なのかな?と思っていたのですが、 前によんた藩国へ焼肉を食べに行った時、以外な一面(お父さんよりきれいに食べてたね・・・えらい!)が見られてお父さんニッコリしました。今度はお父さんお勧めのごはん屋さんを紹介するので行ってみませんか。 部品 三男:たけのん清彦へ 清彦、君は実は僕に一番似ているのでは?とお父さんはこっそり思っています。色々なことに興味があって、でも一言うっかり余計に足してしまうあたりが・・・。 我が家はボケと天然は原石揃いですがツッコミが圧倒的に足りていません。このままではコガがほっそりしてしまうので、お父さんと一緒に要所要所でビシっとツッコミを決める練習をしてみませんか。決まるとめっちゃ楽しいよ! 部品 最愛の妻:火焔へ 火焔へ。君へ伝えたいことは山ほどありすぎて、ここには書ききれません。必ず直接話してみせます。 書いていて昔、「話が長すぎる!」って怒られたのを思い出しました。 愛しています。これまでも、これからもずっと。 部品 幸せのおすそ分け 自分の知っている幸せの形を他の人にも経験してもらいたい。そんな思いから、幸せな大司祭は幸せを自分なりの形でおすそ分けできるよう、自分の得意分野である家事に磨きをかけている。 部品 色々な人の話を聞く 幸せのおすそ分けは、幸せの押し付けではない。 色々な人の話を自分の足を使って集め、今度来るであろうおすそ分け相手にはどんなレシピが一番かを自分で考えて作ることが大切だ。 部品 ホームへの招待 法の神信仰における祭日には、各ホーム主催の小規模な催しが開かれる。 青狸は大司祭としては珍しがられるが、可能な限り手ずからホームを掃き清め、自ら食卓を用意し、(他の人達のものと一緒に)手製の料理を出すことにしている。 大勢の人と一緒に声を揃えて言う「いただきます」は、不思議ととても幸せな響きがする。 部品 幸せのレシピ 青狸が腕によりをかけて作った料理の数々。主に肉料理が中心。野菜中心のメニューもたまに作るらしい。 手に入りやすい食材や季節の品々を使って作ることが多く、特別凝った調理方法や食材を使っているわけではない(良いものを使ったほうがそりゃあ美味しいけれども・・・)。 食べる人の喜ぶ顔を想像して作る。喜ばせてあげたいと思って作る。今日も一日お疲れ様、明日も健康でありますようにという祈りを込めて作る。 ドアを開けると、漂ってくる匂いに思わずお腹が鳴るような。好きなものも嫌いなものも、残さず食べてもらえるように。自分の幸せを思い出しながら、とびっきりの感謝の気持ちを込めて。 部品 幸せの原風景 願いにも似た感情を込めて作られた幸せな大司祭の幸せな食卓。 個人差はあるものの、特に毎日疲れていたり気持ちが落ち込んでいる者がこの料理を食べると、その人にとっての幸せの原風景に突如包まれているような錯覚を覚えるという。無論、幻覚物質などは一切使用していない。 元々栄養バランスや食材自体の持つ効果を考えて作られた食事であるため、食べ終わると少なくとも食事の分は活力が湧いてくる。知っている者も知らない者も同じ食卓を囲んで団らんすることで、気が晴れる者も多いようだ。 青狸自身もこっそり食卓に混ざりつつ、訪れた人たちの話を熱心に聞いている。 提出書式 大部品 幸せな大司祭 RD 43 評価値 9 -大部品 法の神の大司祭 RD 28 評価値 8 --大部品 法の神の司祭 RD 24 評価値 7 ---大部品 法の神の僧侶 RD 12 評価値 6 ----部品 法の神の僧侶はどんな人々か ----部品 法の神の僧侶になるためには ----大部品 法の神信仰の教義 RD 4 評価値 3 -----部品 三大憲章 -----部品 法律は正義 -----部品 契約は神 -----部品 連帯保証人は地獄への道 ----大部品 主な活動内容 RD 5 評価値 3 -----部品 教義をより深く理解する -----部品 教えを広める(無料) -----部品 ホームにおける共同生活 -----部品 儀礼の補佐 -----部品 法律に関する各種コンサルタント業 ----部品 契約遵守の力 ---部品 司祭とは ---部品 司祭への昇任条件 ---大部品 司祭の務め RD 10 評価値 5 ----部品 ホーム管理 ----部品 入信の儀の執行 ----部品 堅信の儀における祈祷 ----部品 聖体の儀 ----部品 ゆるし ----部品 葬儀 ----部品 叙任の儀と補足 ----部品 結婚の儀 ----部品 官公職への法的助言 ----部品 契約への立会 --部品 大司祭の位置付け --部品 大司祭への叙任 --部品 昇任試験の実施 --部品 国家レベルでの法的助言 -大部品 「幸せな」の意味 RD 15 評価値 6 --大部品 自分にとっての幸せを知っている RD 10 評価値 5 ---部品 酸いも甘いも ---部品 愛する家族 ---大部品 家族みんなへの感謝 RD 8 評価値 5 ----部品 コガへ ----部品 長男:蒼焔(そうえん)へ ----部品 長女:静火(しずか)へ ----部品 次女:火晴(ほはる)へ ----部品 次男:靖焔(せいえん)へ ----部品 三女:エスプカルーダ清美へ ----部品 三男:たけのん清彦へ ----部品 最愛の妻:火焔へ --大部品 他者も幸せにする RD 5 評価値 3 ---大部品 青狸なりのやり方 RD 5 評価値 3 ----部品 幸せのおすそ分け ----部品 色々な人の話を聞く ----部品 ホームへの招待 ----部品 幸せのレシピ ----部品 幸せの原風景 部品 法の神の僧侶はどんな人々か 法の神を信仰し、信仰のために定められた教義を守り、信仰を広める聖職者たちの総称。男女両方とも、同じ名前で呼称される。 信仰のための寺院や聖堂(呼ばれ方は国により異なり、教義では「ホーム(家)」と呼ばれる建物)に集団生活を行い、日々教義の理解を深めようと努めている。 修習に専念するため、生活は男女別の場合が大半である。 部品 法の神の僧侶になるためには 法の神の僧侶はいわゆる聖職者のひとつであり、同じ法の神を信仰する人の中でもいわゆる信者とは異なる立場の存在である。 篤い信仰心を持った上で、教義に基づく規範に則り、法の神を信仰することを誓約して入信が認められる。入信したものを信者と呼ぶ。信者は生活の中で教義に基づいた行動をする以外には特に義務はなく、在宅の人々も多くいる。 入信後、法の神の信仰において大切な知識や作法を習得し、法の神の司祭による試験をクリアして初めて、聖職者たる法の神の僧侶となることができる。 入信してから法の神の僧侶になるまでには、候補生となって住み込みで修練して6年はかかる。 部品 三大憲章 法の神信仰の教義は宗派によって若干内容に差異があるものの、特に重要とされる以下の3文については「三大憲章」と呼ばれ共通した教義として明文化されている。 一つ、法律は正義。 一つ、契約は神。 一つ、連帯保証人は地獄への道。 一見するとどういう意図で記されたのか分かりかねる文言だが、現在ではいずれも一般的に理解しやすい解釈がなされている。 聖句としても用いられ、短く覚えやすいので信者でなくともこの憲章文は知っている者も多い。 部品 法律は正義 「法律こそ正義であり、法律に書かれていることだけを遵守していれば良い」という意味ではない。 現在では「法律は正義をなすために生まれたもので、幸福を追求する権利および全ての者がそれを平等に保有する権利を法律は正義の名の下に保障している」という解釈に落ち着いている。 明文化された法律は見た目は堅苦しい文章だが、それを練り上げた者の生きとし生ける全ての者への愛が、思いやりが込められている。その心を理解することこそが法の神信仰の根本である。 そのため法の神の僧侶は各国の法律を学び、全ての者、特に社会的弱者とされる人々の幸福に生きる権利を法はどう保障しているのか、今ある法律をどう解釈すればそうすることができるかについて日夜言論を交わしている。 部品 契約は神 契約は2名以上の当事者間における意思表示が合致することによって成立する法律行為である。 当事者間の意思表示の合致(約束)は人間社会を形づくる神聖なものであり、尊重されなければならない。 また同時に、その契約のあり方も神聖なものでなければならない。 強要された結果の不平等な契約や、他者に害をなすことを前提とするような公序良俗に反する内容の契約は、成立過程に法律行為としての正義が無いとして正されるべきものとされている。 部品 連帯保証人は地獄への道 契約の当事者でない第三者に借金などを担保させる連帯保証人。連帯保証人にはするな、なるなという戒め。 転じて、自らの行動は自らの自由な意思によってのみ決定し、その結果も自分自身が受け止めよという教義とされている。 部品 教義をより深く理解する 新たな制度や技術の登場に伴い新たな法律が制定されるのと同様に、教義の解釈もその時代や社会生活の様式によって不変の部分と、変化を続ける部分が存在する。 法の神の僧侶はそうした教義の理解を深めるために互いに意見を出し合い、言論を交わしている。また、教義の解釈の助けとすべく、各国における最新の判例情報も大法院を経由して取り寄せ、学んでいる。 部品 教えを広める(無料) 法の神信仰の教義を一般大衆に教え広めることも、法の神の僧侶の活動の一つである。法の神信仰では、公的な活動として各国における法律相談会を定期的に無料で開催している。 法律の知識や理念、役立て方を多くの人に知ってもらうことは教義にも沿うことであり、金銭的な理由から法知識を持たないことの多い社会的弱者とされる人々を助けてこその法の正義だという信仰理念に基づく活動である。 低年齢層向けに、紙芝居や絵本化された説話の読み聞かせ会や教育施設への訪問・支援活動も行っている。 部品 ホームにおける共同生活 候補生時代から共同生活をしている法の神の僧侶たち。 彼らのホームの清掃や食事の支度、洗濯などの日常業務は彼ら自身が行う。各業務はホームごとにまちまちだが、大抵は当番制で持ち回りである。 司祭以上になると当番からは外れるが、人数の少ないホームでは司祭以上も当番に含まれている。たまに、人数が十分なホームでも当番をやりたがる変わり者もいる。 部品 儀礼の補佐 主に各ホーム単位で行われる宗教的儀礼の補佐も法の神の僧侶の活動の一つである。 儀礼の執行は司祭が実施するが、各種祭具の準備や当日の進行補佐、教典の斉読などを務める。 部品 法律に関する各種コンサルタント業 各ホームの収入源として、各国における法律に関するコンサルタント業務も実施している。事業収入扱いなので、お布施と違って課税対象である。 個人や企業からの法律に関する相談、契約書など法的な書面の作成支援、節税対策(合法かつ公序良俗に反しない方法)など、業務は多岐にわたる。 教義に沿った法律行為を助成することで、法の神信仰を広めるという意味もある。法の抜け道やグレーゾーンを悪用する手法の紹介は教義に反するため許されておらず、行った者は懲戒、悪質な場合は破門とされる。 法律研究の過程で発見された悪用の手口については、各国の大法院や警察機関に届け出て、対策を促す活動も行っている。 また、大法院における司法行為や各国政府による立法・行政行為、各種公務員の業務そのものに法の神の僧侶自身が携わることはない。 政教分離の原則については彼らも熟知している上、まだ未熟な面もあり、日々教義理解に勤しむ彼らにそんな時間はないからだ。それが可能なのは、司祭以上になってからとされている。 教義を広める上で必要な元手を集める活動のため、必要以上に儲けることはしない。余剰の儲けは孤児院や教育施設の運営資金として寄付をしたり、慈善団体の義援金などに還元している。 部品 契約遵守の力 戦闘行為時において、両陣営に当該戦闘の期間中遵守可能な内容を提示し、双方の受諾をもって法の神の名の下に絶対遵守の契約とする力。 前提となる条件のハードルは高いが、契約締結後は法の神の力を受けとても強い拘束力をもつ。法の神の影響下にない地域(高物理域など)では普通の契約締結となり物理的な強制力は働かないが、破ると風評が著しく下がる。 部品 司祭とは 法の神の僧侶よりもより多くの権限と責任を持つ法の神の司祭は、法の神信仰における各ホームの中心的存在である。男女両方とも司祭昇任は分け隔てなく可能で、司祭の結婚も教義上認められている。 法の神の僧侶が司祭に昇任すると、各教区に届け出た後に自分のホームを持つこと(独立)が認められる。 教えを広めるために多くの司祭が新天地へと向かう一方、複数の司祭が勤めている大規模なホームでは業務を円滑に進める観点から、司祭昇任後も本人の希望により引続き同じホームに留まる場合もある。(司祭の定数を超える場合は期限付きで認められる。) 部品 司祭への昇任条件 法の神の僧侶が司祭へと昇任するためには、 ・年に一度、各教区で行われる司祭昇任試験への合格 ・司祭昇任試験の合格後、大司祭による口頭試問の実施による承認 が必要となる。人を指揮管理する立場への昇任試験となるため難易度はかなり高い。 法知識に加え大法院における法の司4級~準3級程度の実務知識も問われるため、法の神の僧侶として数年間真面目に勤めた場合でも合格率は3~5割とされている。 試験問題は最新の判例も取り入れて毎年作成されるため、年によって難易度が異なる。司祭となるに十分な水準を設けた上で試験問題は作成され、水準に達していない場合は受験者全体で見れば上位の成績でも容赦なく落ちる。 昇任試験の合格後は大司祭による口頭試問を数日かけて実施する。不正を防ぐため、受験者の所属ホームとは無縁の大司祭が口頭試問の担当となる。 口頭試問は予め決められた共通の質問と、各大司祭が受験者の人となりを確かめるための質問に分かれており、大司祭は受験者が教義を善く理解し、司祭となるに相応しいかを見定める。 試験問題を優秀な成績でクリアした者でも、人格的に問題がある場合には口頭試問で不合格となる。口頭試問不合格者は、次年の試験のみ昇任試験を免除され、口頭試問のみを受けることとなる。 部品 ホーム管理 各ホームの統括は基本的に司祭が務める(大司祭以上の役職者がいる場合はその者が務める)。 建物自体の安全管理、ホームに勤める法の神の僧侶やその候補生の心身のケア、労務管理、収支管理などやるべきことは多い。規模によっては、契約を結び管理業務を外部に委託する場合もある。 部品 入信の儀の執行 法の神を信仰し、入信を希望する者を受け付けるのも司祭の役割である。 名簿的な受付のほか、宗教的儀礼として入信の儀を執り行う。入信の儀では、聖句を述べた後にメイスを模した槌で希望者の頭部を軽く押すように叩く作法が一般的である。 司祭が多忙であったり健康上の理由などで入信の儀を執行するのが難しい場合は、各ホームの法の神の僧侶の中でも熟練者が司祭の委託を受けて入信の儀を執行する場合もある。 部品 堅信の儀における祈祷 入信した信者に対して、一定の年齢(成人など)に達する年に改めて法の神の加護を祈る儀礼。信仰心の篤い信者の希望により吉日を選んで各ホームにて実施される。 部品 聖体の儀 各ホームにて祭日を中心に定期的に執り行う聖体の儀を主催する。法の神信仰における聖体の儀は神と法律への感謝を捧げる大切な儀礼である。 聖体の儀では、法の神信仰において神の一部を成すとされる憲章文を清潔な紙に葡萄の果汁などを用いて書き、 それを平たく切ったパンに写して祈りを捧げたのち参列者で分け合い食べる。より善く教えを理解するための儀礼とされている。 部品 ゆるし 法の神信仰における罪を犯した信者に対して、神の前でそれを告白させ、悔い改めさせた上でゆるしを与える行為。 違法行為はもとより、違法とはいえないグレーゾーンであっても、法律の穴をついた悪用などの行為が法の神信仰における罪とされている。 教義上、ゆるしを与えることでその者の魂の穢れは浄化されるとしているが、違法行為は違法行為なので穢れの浄化がなされたことを伝えた上で刑法上の罪の重さに応じて自首・出頭を勧める場合が多い。 グレーゾーンの悪用の罪の告白に対しては、それにより儲けた財産分を慈善活動などに還元することを勧めている。 部品 葬儀 法の神信仰における葬儀の執行も司祭あるいは司祭から委託を受けた法の神の僧侶の役割の一つである。 法の神信仰における葬儀は非常に簡素で、長々とした聖句の唱和やセレモニーはほとんど実施されない。亡くなった者の生前の行いや人となりについて遺族から教えてもらった内容を中心に紹介し、 その人に最も相応しい(と司祭が考えた)聖句を一言述べ、参列者全員で死者の安寧を祈り葬儀は終了する。その後はその国の慣習に合わせた方法(土葬や火葬など)で埋葬を行う。 簡素な儀礼であることは皆も承知しており、葬儀について他宗教の方式で盛大に死者を弔いたいという遺族の希望がある場合には(相手方の宗教がそれを許せば)法の神の信者であっても他宗教に葬儀を委託することを明文化はしていないが認めている。 部品 叙任の儀と補足 法の神信仰における聖職者、つまり法の神の僧侶を任命する儀礼。決まりはないが、大抵は年度の始まりまたは祭日を選んで執り行われる。 候補生が法の神の僧侶になるためには、司祭が実施する試験を通過することが必要。試験の内容は司祭に任されているが、司祭から他の熟練した司祭や大司祭に試験内容を相談して決めることもできる。 試験内容の甘い司祭のホームでは法の神の僧侶になりやすいという噂もあるが、信者・非信者問わず各教区に力量不足の法の神の僧侶を届け出ることで該当者に対する査問会が開かれる。 査問会の結果力量不足が確認された場合は該当の法の神の僧侶を除名処分とした上で、任命した司祭も連帯責任として叙任の儀の執行権を5年間剥奪される。 部品 結婚の儀 法の神信仰の教義において結婚とは「互いに生涯にわたり相手を愛し、可能な限り共にあり、助け合うことを約束する」ことであり、明文化された法律が出来るはるか前から存在した神聖な契約の一つであるとしている。 この神聖な契約は尊重すべきものとして教義に記され、信者間の婚姻のほか、信者と異教徒との間の婚姻、異教徒同士の婚姻も法の神信仰においては認められている。 法の神の司祭はこの神聖な契約行為の立会人として位置付けられ、各ホームにおける結婚の儀(結婚式)の執行のほか、依頼を受けて結婚式場での儀礼執行を担当することもある。 作法は宗派によって多少異なるが、結婚しようとする両名にその意思をそれぞれ確認し、合意が形成されたときにそれを表明し祝福することは共通している。 部品 官公職への法的助言 司祭以上で希望するものは、各国における官公職に籍を置き、法律面での助言を行うことが教義上認められている。 もちろん、政教分離の原則を司祭たちは承知しており、各国の法律において宗教団体に所属する者が公職に就くことが問題ない場合のみの話だ。官公職の設ける任官条件を満たしていることも必須である。 法の理念が正しく国政に反映され、全ての者が愛と思いやりの中で生きられるようになれば、法の神信仰における教えも広まるという教義に基づいた務めである。 部品 契約への立会 個人や企業の間で契約を締結する際に、法の神の司祭に立会が依頼される場合がある。有料だが、当該契約に箔をつけたい場合や第三者の確認を受けた上で契約締結したい場合など、それなりに需要がある。 契約の内容については司祭にも守秘義務が適用され口外することは無いが、あまりに一方にとって不平等であったり、違法な契約である場合には神聖な契約への冒涜であるとして立会を拒否できることを司祭の契約条件として盛り込んでいる。 低物理域国家にとっては、協定を結ぶ場合などに法の神の名の下に約束がなされるため、単なる協定書の取り交わしだけを行うよりも人気がある。 部品 大司祭の位置付け 大司祭は各教区における司祭たちの監督役として位置付けられる。教義上、男女の区別なく大司祭になることは可能である。 各教区における司祭の統括管理権を持つ教区大司祭と、統括管理権を持たず自らの管理するホームのみを統括する名義大司祭が存在する。 部品 大司祭への叙任 大司祭に任命されるためには、以下の条件を満たす必要がある。 ・信仰篤く、法の神の教えを善く広めるための活動を行ってきた者。 ・世評が高く、一般民衆にも親しまれている者。 ・司祭へ叙任されてから、少なくとも5年を務めたもの。 ・大法院における法の司資格3級以上相当の法知識および実務知識、経験を有する者。 上記条件を満たした上で、各教区における一定数以上の司祭または教区長からの推薦により、教区長以上による叙任の儀を経て大司祭は任命される。 大司祭への任命時には、その者の功績や人となりに応じて「○○の大司祭」といった形容詞が贈られることも多い。この形容詞は教区長が考えることもあれば、叙任が確実となった時点で信徒を中心に署名が集められ決定する場合もある。 叙任後、大司祭としての資質に疑義が持たれた場合には、司祭と同じく各教区に届け出た上で査問会が開かれ、不適格と教区長が判断した場合には司祭へ降格となる。 部品 昇任試験の実施 司祭昇任試験の問題は、多くの場合大司祭が持ち回りで作成する。 そのため、大司祭になってからも最新の判例研究や法知識の研鑽は続けなければならない。 試験合格者への口頭試問においては、その者が司祭となるに相応しい人格を備えているか、ホームの管理者として法の神の僧侶たちを指揮する力が本当にあるかを見定める目も必要となる。 部品 国家レベルでの法的助言 宗教的性質はあるものの、法の神の大司祭クラスになると藩国の中でもトップレベルに法律の知識・運用方法に長けた存在となる。 国政に直接携わるかどうかについては宗教者の国政関与の是非が国ごとに異なるためまちまちだが、個人として為政者に法的助言を求められることも多い。 大司祭は自らの発言の持つ重みを十分に理解した上で、全ての者の権利が法的に守られるためのより善い方策を考え続けなければならない。 部品 酸いも甘いも 自分のこれまでを振り返るとき、青狸は概ね「幸せな方だ」と思っている。 色々と上手く行かずへこんだ時期も確かにあったが、だからこそ何が幸せかよく分かるようになった。 愛する家族、信頼できる友、やらなければならない職責、今の自分は色々なものを抱えて生きている。この重みこそ、幸せの重みだ。 そう思っているからこそ、青狸はこの「幸せな大司祭」という名前は自分に与えられたものとして大切に思っている。 部品 愛する家族 最愛の妻、火焔。 目の中に入れても痛くない子どもたち、蒼焔、静火、火晴、靖焔、たけのん清彦、エスプカルーダ清美。 頼れる仲間、コガ。 家族との幸せな想い出は、確かに僕を強く励ましてくれている。 部品 コガへ 僕と火焔の子育てをいつも助けてくれて本当にありがとう。 コガがいなかったら、正直パンクしていたと思います。本当に器用でなんでもできて、見習わなくちゃいけませんね。 いつも子供たち(と火焔)にご飯取られてごめんね。今度、好きなものをごちそうします。 部品 長男:蒼焔(そうえん)へ 様子を見るといつも寝てたね君は。寝る子は育つ。すくすく育つ君を見てお父さんはとても幸せです。 一度、消防車のおもちゃを欲しがっていたことがありましたね。今は別のおもちゃも欲しがっているのかな。またおもちゃ屋へ選びに行きましょうね。 部品 長女:静火(しずか)へ 君はお母さんに似て、とても強い子でしたね。高原の家の雷鋼君はおろか、はるにも蹴りかかりに行ったことがあってお父さんは肝を冷やしました。 軽くあしらわれていたけど、もしかしたらセンスは抜群なのかも・・・なーんて親バカだよねえ。腕っ節も大事ですが、おしゃれも大切ですよ。お父さん最近コーデバトルというものを知りました。今度やってみませんか。 部品 次女:火晴(ほはる)へ お母さん譲りの真っ赤で綺麗な髪をしている火晴。将来は美人、間違いなし。とお父さんは勝手に思っています。 買ってきたゲームで静火に負かされた後、悔しそうに、でも真剣な顔で考え込んでいたのを思い出しました。負けるのは悔しいことですが、それをバネにして諦めない姿を見せてくれたあの時の君は、家族の誰よりも輝いていたと思います。 部品 次男:靖焔(せいえん)へ 靖焔、君はとても真面目で、優しい男の子でしたね。というかうちの家は女性が強いね。僕は良いと思います。 ゲームに負けて悔しそうな火晴とドヤ顔をしている静火との間をとりなしてくれて、お父さんは嬉しかったです。靖焔の欲しいものがまだ聞けていないので、今度必ず聞きに行きますからね。 部品 三女:エスプカルーダ清美へ きよみー(かわいいと思ったので勝手に縮めて呼んじゃってるけど、嫌なら言ってね!)へ。君は一見するとおしとやかな子なのかな?と思っていたのですが、 前によんた藩国へ焼肉を食べに行った時、以外な一面(お父さんよりきれいに食べてたね・・・えらい!)が見られてお父さんニッコリしました。今度はお父さんお勧めのごはん屋さんを紹介するので行ってみませんか。 部品 三男:たけのん清彦へ 清彦、君は実は僕に一番似ているのでは?とお父さんはこっそり思っています。色々なことに興味があって、でも一言うっかり余計に足してしまうあたりが・・・。 我が家はボケと天然は原石揃いですがツッコミが圧倒的に足りていません。このままではコガがほっそりしてしまうので、お父さんと一緒に要所要所でビシっとツッコミを決める練習をしてみませんか。決まるとめっちゃ楽しいよ! 部品 最愛の妻:火焔へ 火焔へ。君へ伝えたいことは山ほどありすぎて、ここには書ききれません。必ず直接話してみせます。 ・・・書いていて昔、「話が長すぎる!」って怒られたのを思い出しました。 愛しています。これまでも、これからもずっと。 部品 幸せのおすそ分け 自分の知っている幸せの形を他の人にも経験してもらいたい。そんな思いから、幸せな大司祭は幸せを自分なりの形でおすそ分けできるよう、自分の得意分野である家事に磨きをかけている。 部品 色々な人の話を聞く 幸せのおすそ分けは、幸せの押し付けではない。 色々な人の話を自分の足を使って集め、今度来るであろうおすそ分け相手にはどんなレシピが一番かを自分で考えて作ることが大切だ。 部品 ホームへの招待 法の神信仰における祭日には、各ホーム主催の小規模な催しが開かれる。 青狸は大司祭としては珍しがられるが、可能な限り手ずからホームを掃き清め、自ら食卓を用意し、(他の人達のものと一緒に)手製の料理を出すことにしている。 大勢の人と一緒に声を揃えて言う「いただきます」は、不思議ととても幸せな響きがする。 部品 幸せのレシピ 青狸が腕によりをかけて作った料理の数々。主に肉料理が中心。野菜中心のメニューもたまに作るらしい。 手に入りやすい食材や季節の品々を使って作ることが多く、特別凝った調理方法や食材を使っているわけではない(良いものを使ったほうがそりゃあ美味しいけれども・・・)。 食べる人の喜ぶ顔を想像して作る。喜ばせてあげたいと思って作る。今日も一日お疲れ様、明日も健康でありますようにという祈りを込めて作る。 ドアを開けると、漂ってくる匂いに思わずお腹が鳴るような。好きなものも嫌いなものも、残さず食べてもらえるように。自分の幸せを思い出しながら、とびっきりの感謝の気持ちを込めて。 部品 幸せの原風景 願いにも似た感情を込めて作られた幸せな大司祭の幸せな食卓。 個人差はあるものの、特に毎日疲れていたり気持ちが落ち込んでいる者がこの料理を食べると、その人にとっての幸せの原風景に突如包まれているような錯覚を覚えるという。無論、幻覚物質などは一切使用していない。 元々栄養バランスや食材自体の持つ効果を考えて作られた食事であるため、食べ終わると少なくとも食事の分は活力が湧いてくる。知っている者も知らない者も同じ食卓を囲んで団らんすることで、気が晴れる者も多いようだ。 青狸自身もこっそり食卓に混ざりつつ、訪れた人たちの話を熱心に聞いている。 インポート用定義データ [ { "title" "幸せな大司祭", "children" [ { "title" "法の神の大司祭", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の司祭", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の僧侶", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の僧侶はどんな人々か", "description" "法の神を信仰し、信仰のために定められた教義を守り、信仰を広める聖職者たちの総称。男女両方とも、同じ名前で呼称される。\n信仰のための寺院や聖堂(呼ばれ方は国により異なり、教義では「ホーム(家)」と呼ばれる建物)に集団生活を行い、日々教義の理解を深めようと努めている。\n修習に専念するため、生活は男女別の場合が大半である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法の神の僧侶になるためには", "description" "法の神の僧侶はいわゆる聖職者のひとつであり、同じ法の神を信仰する人の中でもいわゆる信者とは異なる立場の存在である。\n篤い信仰心を持った上で、教義に基づく規範に則り、法の神を信仰することを誓約して入信が認められる。入信したものを信者と呼ぶ。信者は生活の中で教義に基づいた行動をする以外には特に義務はなく、在宅の人々も多くいる。\n入信後、法の神の信仰において大切な知識や作法を習得し、法の神の司祭による試験をクリアして初めて、聖職者たる法の神の僧侶となることができる。\n入信してから法の神の僧侶になるまでには、候補生となって住み込みで修練して6年はかかる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法の神信仰の教義", "part_type" "group", "children" [ { "title" "三大憲章", "description" "法の神信仰の教義は宗派によって若干内容に差異があるものの、特に重要とされる以下の3文については「三大憲章」と呼ばれ共通した教義として明文化されている。\n一つ、法律は正義。\n一つ、契約は神。\n一つ、連帯保証人は地獄への道。\n一見するとどういう意図で記されたのか分かりかねる文言だが、現在ではいずれも一般的に理解しやすい解釈がなされている。\n聖句としても用いられ、短く覚えやすいので信者でなくともこの憲章文は知っている者も多い。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法律は正義", "description" "「法律こそ正義であり、法律に書かれていることだけを遵守していれば良い」という意味ではない。\n現在では「法律は正義をなすために生まれたもので、幸福を追求する権利および全ての者がそれを平等に保有する権利を法律は正義の名の下に保障している」という解釈に落ち着いている。\n明文化された法律は見た目は堅苦しい文章だが、それを練り上げた者の生きとし生ける全ての者への愛が、思いやりが込められている。その心を理解することこそが法の神信仰の根本である。\nそのため法の神の僧侶は各国の法律を学び、全ての者、特に社会的弱者とされる人々の幸福に生きる権利を法はどう保障しているのか、今ある法律をどう解釈すればそうすることができるかについて日夜言論を交わしている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "契約は神", "description" "契約は2名以上の当事者間における意思表示が合致することによって成立する法律行為である。\n当事者間の意思表示の合致(約束)は人間社会を形づくる神聖なものであり、尊重されなければならない。\nまた同時に、その契約のあり方も神聖なものでなければならない。\n強要された結果の不平等な契約や、他者に害をなすことを前提とするような公序良俗に反する内容の契約は、成立過程に法律行為としての正義が無いとして正されるべきものとされている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "連帯保証人は地獄への道", "description" "契約の当事者でない第三者に借金などを担保させる連帯保証人。連帯保証人にはするな、なるなという戒め。\n転じて、自らの行動は自らの自由な意思によってのみ決定し、その結果も自分自身が受け止めよという教義とされている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "主な活動内容", "part_type" "group", "children" [ { "title" "教義をより深く理解する", "description" "新たな制度や技術の登場に伴い新たな法律が制定されるのと同様に、教義の解釈もその時代や社会生活の様式によって不変の部分と、変化を続ける部分が存在する。\n法の神の僧侶はそうした教義の理解を深めるために互いに意見を出し合い、言論を交わしている。また、教義の解釈の助けとすべく、各国における最新の判例情報も大法院を経由して取り寄せ、学んでいる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "教えを広める(無料)", "description" "法の神信仰の教義を一般大衆に教え広めることも、法の神の僧侶の活動の一つである。法の神信仰では、公的な活動として各国における法律相談会を定期的に無料で開催している。\n法律の知識や理念、役立て方を多くの人に知ってもらうことは教義にも沿うことであり、金銭的な理由から法知識を持たないことの多い社会的弱者とされる人々を助けてこその法の正義だという信仰理念に基づく活動である。\n低年齢層向けに、紙芝居や絵本化された説話の読み聞かせ会や教育施設への訪問・支援活動も行っている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ホームにおける共同生活", "description" "候補生時代から共同生活をしている法の神の僧侶たち。\n彼らのホームの清掃や食事の支度、洗濯などの日常業務は彼ら自身が行う。各業務はホームごとにまちまちだが、大抵は当番制で持ち回りである。\n司祭以上になると当番からは外れるが、人数の少ないホームでは司祭以上も当番に含まれている。たまに、人数が十分なホームでも当番をやりたがる変わり者もいる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "儀礼の補佐", "description" "主に各ホーム単位で行われる宗教的儀礼の補佐も法の神の僧侶の活動の一つである。\n儀礼の執行は司祭が実施するが、各種祭具の準備や当日の進行補佐、教典の斉読などを務める。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法律に関する各種コンサルタント業", "description" "各ホームの収入源として、各国における法律に関するコンサルタント業務も実施している。事業収入扱いなので、お布施と違って課税対象である。\n個人や企業からの法律に関する相談、契約書など法的な書面の作成支援、節税対策(合法かつ公序良俗に反しない方法)など、業務は多岐にわたる。\n教義に沿った法律行為を助成することで、法の神信仰を広めるという意味もある。法の抜け道やグレーゾーンを悪用する手法の紹介は教義に反するため許されておらず、行った者は懲戒、悪質な場合は破門とされる。\n法律研究の過程で発見された悪用の手口については、各国の大法院や警察機関に届け出て、対策を促す活動も行っている。\nまた、大法院における司法行為や各国政府による立法・行政行為、各種公務員の業務そのものに法の神の僧侶自身が携わることはない。\n政教分離の原則については彼らも熟知している上、まだ未熟な面もあり、日々教義理解に勤しむ彼らにそんな時間はないからだ。それが可能なのは、司祭以上になってからとされている。\n教義を広める上で必要な元手を集める活動のため、必要以上に儲けることはしない。余剰の儲けは孤児院や教育施設の運営資金として寄付をしたり、慈善団体の義援金などに還元している。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "契約遵守の力", "description" "戦闘行為時において、両陣営に当該戦闘の期間中遵守可能な内容を提示し、双方の受諾をもって法の神の名の下に絶対遵守の契約とする力。\n前提となる条件のハードルは高いが、契約締結後は法の神の力を受けとても強い拘束力をもつ。法の神の影響下にない地域(高物理域など)では普通の契約締結となり物理的な強制力は働かないが、破ると風評が著しく下がる。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "司祭とは", "description" "法の神の僧侶よりもより多くの権限と責任を持つ法の神の司祭は、法の神信仰における各ホームの中心的存在である。男女両方とも司祭昇任は分け隔てなく可能で、司祭の結婚も教義上認められている。\n法の神の僧侶が司祭に昇任すると、各教区に届け出た後に自分のホームを持つこと(独立)が認められる。\n教えを広めるために多くの司祭が新天地へと向かう一方、複数の司祭が勤めている大規模なホームでは業務を円滑に進める観点から、司祭昇任後も本人の希望により引続き同じホームに留まる場合もある。(司祭の定数を超える場合は期限付きで認められる。)", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "司祭への昇任条件", "description" "法の神の僧侶が司祭へと昇任するためには、\n・年に一度、各教区で行われる司祭昇任試験への合格\n・司祭昇任試験の合格後、大司祭による口頭試問の実施による承認\nが必要となる。人を指揮管理する立場への昇任試験となるため難易度はかなり高い。\n法知識に加え大法院における法の司4級~準3級程度の実務知識も問われるため、法の神の僧侶として数年間真面目に勤めた場合でも合格率は3~5割とされている。\n試験問題は最新の判例も取り入れて毎年作成されるため、年によって難易度が異なる。司祭となるに十分な水準を設けた上で試験問題は作成され、水準に達していない場合は受験者全体で見れば上位の成績でも容赦なく落ちる。\n昇任試験の合格後は大司祭による口頭試問を数日かけて実施する。不正を防ぐため、受験者の所属ホームとは無縁の大司祭が口頭試問の担当となる。\n口頭試問は予め決められた共通の質問と、各大司祭が受験者の人となりを確かめるための質問に分かれており、大司祭は受験者が教義を善く理解し、司祭となるに相応しいかを見定める。\n試験問題を優秀な成績でクリアした者でも、人格的に問題がある場合には口頭試問で不合格となる。口頭試問不合格者は、次年の試験のみ昇任試験を免除され、口頭試問のみを受けることとなる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "司祭の務め", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ホーム管理", "description" "各ホームの統括は基本的に司祭が務める(大司祭以上の役職者がいる場合はその者が務める)。\n建物自体の安全管理、ホームに勤める法の神の僧侶やその候補生の心身のケア、労務管理、収支管理などやるべきことは多い。規模によっては、契約を結び管理業務を外部に委託する場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "入信の儀の執行", "description" "法の神を信仰し、入信を希望する者を受け付けるのも司祭の役割である。\n名簿的な受付のほか、宗教的儀礼として入信の儀を執り行う。入信の儀では、聖句を述べた後にメイスを模した槌で希望者の頭部を軽く押すように叩く作法が一般的である。\n司祭が多忙であったり健康上の理由などで入信の儀を執行するのが難しい場合は、各ホームの法の神の僧侶の中でも熟練者が司祭の委託を受けて入信の儀を執行する場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "堅信の儀における祈祷", "description" "入信した信者に対して、一定の年齢(成人など)に達する年に改めて法の神の加護を祈る儀礼。信仰心の篤い信者の希望により吉日を選んで各ホームにて実施される。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "聖体の儀", "description" "各ホームにて祭日を中心に定期的に執り行う聖体の儀を主催する。法の神信仰における聖体の儀は神と法律への感謝を捧げる大切な儀礼である。\n聖体の儀では、法の神信仰において神の一部を成すとされる憲章文を清潔な紙に葡萄の果汁などを用いて書き、\nそれを平たく切ったパンに写して祈りを捧げたのち参列者で分け合い食べる。より善く教えを理解するための儀礼とされている。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ゆるし", "description" "法の神信仰における罪を犯した信者に対して、神の前でそれを告白させ、悔い改めさせた上でゆるしを与える行為。\n違法行為はもとより、違法とはいえないグレーゾーンであっても、法律の穴をついた悪用などの行為が法の神信仰における罪とされている。\n教義上、ゆるしを与えることでその者の魂の穢れは浄化されるとしているが、違法行為は違法行為なので穢れの浄化がなされたことを伝えた上で刑法上の罪の重さに応じて自首・出頭を勧める場合が多い。\nグレーゾーンの悪用の罪の告白に対しては、それにより儲けた財産分を慈善活動などに還元することを勧めている。", "part_type" "part" }, { "title" "葬儀", "description" "法の神信仰における葬儀の執行も司祭あるいは司祭から委託を受けた法の神の僧侶の役割の一つである。\n法の神信仰における葬儀は非常に簡素で、長々とした聖句の唱和やセレモニーはほとんど実施されない。亡くなった者の生前の行いや人となりについて遺族から教えてもらった内容を中心に紹介し、\nその人に最も相応しい(と司祭が考えた)聖句を一言述べ、参列者全員で死者の安寧を祈り葬儀は終了する。その後はその国の慣習に合わせた方法(土葬や火葬など)で埋葬を行う。\n簡素な儀礼であることは皆も承知しており、葬儀について他宗教の方式で盛大に死者を弔いたいという遺族の希望がある場合には(相手方の宗教がそれを許せば)法の神の信者であっても他宗教に葬儀を委託することを明文化はしていないが認めている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "叙任の儀と補足", "description" "法の神信仰における聖職者、つまり法の神の僧侶を任命する儀礼。決まりはないが、大抵は年度の始まりまたは祭日を選んで執り行われる。\n候補生が法の神の僧侶になるためには、司祭が実施する試験を通過することが必要。試験の内容は司祭に任されているが、司祭から他の熟練した司祭や大司祭に試験内容を相談して決めることもできる。\n試験内容の甘い司祭のホームでは法の神の僧侶になりやすいという噂もあるが、信者・非信者問わず各教区に力量不足の法の神の僧侶を届け出ることで該当者に対する査問会が開かれる。\n査問会の結果力量不足が確認された場合は該当の法の神の僧侶を除名処分とした上で、任命した司祭も連帯責任として叙任の儀の執行権を5年間剥奪される。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "結婚の儀", "description" "法の神信仰の教義において結婚とは「互いに生涯にわたり相手を愛し、可能な限り共にあり、助け合うことを約束する」ことであり、明文化された法律が出来るはるか前から存在した神聖な契約の一つであるとしている。\nこの神聖な契約は尊重すべきものとして教義に記され、信者間の婚姻のほか、信者と異教徒との間の婚姻、異教徒同士の婚姻も法の神信仰においては認められている。\n法の神の司祭はこの神聖な契約行為の立会人として位置付けられ、各ホームにおける結婚の儀(結婚式)の執行のほか、依頼を受けて結婚式場での儀礼執行を担当することもある。\n作法は宗派によって多少異なるが、結婚しようとする両名にその意思をそれぞれ確認し、合意が形成されたときにそれを表明し祝福することは共通している。", "part_type" "part" }, { "title" "官公職への法的助言", "description" "司祭以上で希望するものは、各国における官公職に籍を置き、法律面での助言を行うことが教義上認められている。\nもちろん、政教分離の原則を司祭たちは承知しており、各国の法律において宗教団体に所属する者が公職に就くことが問題ない場合のみの話だ。官公職の設ける任官条件を満たしていることも必須である。\n法の理念が正しく国政に反映され、全ての者が愛と思いやりの中で生きられるようになれば、法の神信仰における教えも広まるという教義に基づいた務めである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "契約への立会", "description" "個人や企業の間で契約を締結する際に、法の神の司祭に立会が依頼される場合がある。有料だが、当該契約に箔をつけたい場合や第三者の確認を受けた上で契約締結したい場合など、それなりに需要がある。\n契約の内容については司祭にも守秘義務が適用され口外することは無いが、あまりに一方にとって不平等であったり、違法な契約である場合には神聖な契約への冒涜であるとして立会を拒否できることを司祭の契約条件として盛り込んでいる。\n低物理域国家にとっては、協定を結ぶ場合などに法の神の名の下に約束がなされるため、単なる協定書の取り交わしだけを行うよりも人気がある。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "大司祭の位置付け", "description" "大司祭は各教区における司祭たちの監督役として位置付けられる。教義上、男女の区別なく大司祭になることは可能である。\n各教区における司祭の統括管理権を持つ教区大司祭と、統括管理権を持たず自らの管理するホームのみを統括する名義大司祭が存在する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "大司祭への叙任", "description" "大司祭に任命されるためには、以下の条件を満たす必要がある。\n・信仰篤く、法の神の教えを善く広めるための活動を行ってきた者。\n・世評が高く、一般民衆にも親しまれている者。\n・司祭へ叙任されてから、少なくとも5年を務めたもの。\n・大法院における法の司資格3級以上相当の法知識および実務知識、経験を有する者。\n上記条件を満たした上で、各教区における一定数以上の司祭または教区長からの推薦により、教区長以上による叙任の儀を経て大司祭は任命される。\n大司祭への任命時には、その者の功績や人となりに応じて「○○の大司祭」といった形容詞が贈られることも多い。この形容詞は教区長が考えることもあれば、叙任が確実となった時点で信徒を中心に署名が集められ決定する場合もある。\n叙任後、大司祭としての資質に疑義が持たれた場合には、司祭と同じく各教区に届け出た上で査問会が開かれ、不適格と教区長が判断した場合には司祭へ降格となる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "昇任試験の実施", "description" "司祭昇任試験の問題は、多くの場合大司祭が持ち回りで作成する。\nそのため、大司祭になってからも最新の判例研究や法知識の研鑽は続けなければならない。\n試験合格者への口頭試問においては、その者が司祭となるに相応しい人格を備えているか、ホームの管理者として法の神の僧侶たちを指揮する力が本当にあるかを見定める目も必要となる。", "part_type" "part" }, { "title" "国家レベルでの法的助言", "description" "宗教的性質はあるものの、法の神の大司祭クラスになると藩国の中でもトップレベルに法律の知識・運用方法に長けた存在となる。\n国政に直接携わるかどうかについては宗教者の国政関与の是非が国ごとに異なるためまちまちだが、個人として為政者に法的助言を求められることも多い。\n大司祭は自らの発言の持つ重みを十分に理解した上で、全ての者の権利が法的に守られるためのより善い方策を考え続けなければならない。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "「幸せな」の意味", "part_type" "group", "children" [ { "title" "自分にとっての幸せを知っている", "part_type" "group", "children" [ { "title" "酸いも甘いも", "description" "自分のこれまでを振り返るとき、青狸は概ね「幸せな方だ」と思っている。\n色々と上手く行かずへこんだ時期も確かにあったが、だからこそ何が幸せかよく分かるようになった。\n愛する家族、信頼できる友、やらなければならない職責、今の自分は色々なものを抱えて生きている。この重みこそ、幸せの重みだ。\nそう思っているからこそ、青狸はこの「幸せな大司祭」という名前は自分に与えられたものとして大切に思っている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "愛する家族", "description" "最愛の妻、火焔。\n目の中に入れても痛くない子どもたち、蒼焔、静火、火晴、靖焔、たけのん清彦、エスプカルーダ清美。\n頼れる仲間、コガ。\n家族との幸せな想い出は、確かに僕を強く励ましてくれている。", "part_type" "part" }, { "title" "家族みんなへの感謝", "part_type" "group", "children" [ { "title" "コガへ", "description" "僕と火焔の子育てをいつも助けてくれて本当にありがとう。\nコガがいなかったら、正直パンクしていたと思います。本当に器用でなんでもできて、見習わなくちゃいけませんね。\nいつも子供たち(と火焔)にご飯取られてごめんね。今度、好きなものをごちそうします。", "part_type" "part" }, { "title" "長男:蒼焔(そうえん)へ", "description" "様子を見るといつも寝てたね君は。寝る子は育つ。すくすく育つ君を見てお父さんはとても幸せです。\n一度、消防車のおもちゃを欲しがっていたことがありましたね。今は別のおもちゃも欲しがっているのかな。またおもちゃ屋へ選びに行きましょうね。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "長女:静火(しずか)へ", "description" "君はお母さんに似て、とても強い子でしたね。高原の家の雷鋼君はおろか、はるにも蹴りかかりに行ったことがあってお父さんは肝を冷やしました。\n軽くあしらわれていたけど、もしかしたらセンスは抜群なのかも・・・なーんて親バカだよねえ。腕っ節も大事ですが、おしゃれも大切ですよ。お父さん最近コーデバトルというものを知りました。今度やってみませんか。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "次女:火晴(ほはる)へ", "description" "お母さん譲りの真っ赤で綺麗な髪をしている火晴。将来は美人、間違いなし。とお父さんは勝手に思っています。\n買ってきたゲームで静火に負かされた後、悔しそうに、でも真剣な顔で考え込んでいたのを思い出しました。負けるのは悔しいことですが、それをバネにして諦めない姿を見せてくれたあの時の君は、家族の誰よりも輝いていたと思います。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "次男:靖焔(せいえん)へ", "description" "靖焔、君はとても真面目で、優しい男の子でしたね。というかうちの家は女性が強いね。僕は良いと思います。\nゲームに負けて悔しそうな火晴とドヤ顔をしている静火との間をとりなしてくれて、お父さんは嬉しかったです。靖焔の欲しいものがまだ聞けていないので、今度必ず聞きに行きますからね。", "part_type" "part" }, { "title" "三女:エスプカルーダ清美へ", "description" "きよみー(かわいいと思ったので勝手に縮めて呼んじゃってるけど、嫌なら言ってね!)へ。君は一見するとおしとやかな子なのかな?と思っていたのですが、\n前によんた藩国へ焼肉を食べに行った時、以外な一面(お父さんよりきれいに食べてたね・・・えらい!)が見られてお父さんニッコリしました。今度はお父さんお勧めのごはん屋さんを紹介するので行ってみませんか。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "三男:たけのん清彦へ", "description" "清彦、君は実は僕に一番似ているのでは?とお父さんはこっそり思っています。色々なことに興味があって、でも一言うっかり余計に足してしまうあたりが・・・。\n我が家はボケと天然は原石揃いですがツッコミが圧倒的に足りていません。このままではコガがほっそりしてしまうので、お父さんと一緒に要所要所でビシっとツッコミを決める練習をしてみませんか。決まるとめっちゃ楽しいよ!", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "最愛の妻:火焔へ", "description" "火焔へ。君へ伝えたいことは山ほどありすぎて、ここには書ききれません。必ず直接話してみせます。\n・・・書いていて昔、「話が長すぎる!」って怒られたのを思い出しました。\n\n愛しています。これまでも、これからもずっと。", "part_type" "part" } ], "expanded" false } ], "expanded" true }, { "title" "他者も幸せにする", "part_type" "group", "children" [ { "title" "青狸なりのやり方", "part_type" "group", "children" [ { "title" "幸せのおすそ分け", "description" "自分の知っている幸せの形を他の人にも経験してもらいたい。そんな思いから、幸せな大司祭は幸せを自分なりの形でおすそ分けできるよう、自分の得意分野である家事に磨きをかけている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "色々な人の話を聞く", "description" "幸せのおすそ分けは、幸せの押し付けではない。\n色々な人の話を自分の足を使って集め、今度来るであろうおすそ分け相手にはどんなレシピが一番かを自分で考えて作ることが大切だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ホームへの招待", "description" "法の神信仰における祭日には、各ホーム主催の小規模な催しが開かれる。\n青狸は大司祭としては珍しがられるが、可能な限り手ずからホームを掃き清め、自ら食卓を用意し、(他の人達のものと一緒に)手製の料理を出すことにしている。\n大勢の人と一緒に声を揃えて言う「いただきます」は、不思議ととても幸せな響きがする。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "幸せのレシピ", "description" "青狸が腕によりをかけて作った料理の数々。主に肉料理が中心。野菜中心のメニューもたまに作るらしい。\n手に入りやすい食材や季節の品々を使って作ることが多く、特別凝った調理方法や食材を使っているわけではない(良いものを使ったほうがそりゃあ美味しいけれども・・・)。\n食べる人の喜ぶ顔を想像して作る。喜ばせてあげたいと思って作る。今日も一日お疲れ様、明日も健康でありますようにという祈りを込めて作る。\nドアを開けると、漂ってくる匂いに思わずお腹が鳴るような。好きなものも嫌いなものも、残さず食べてもらえるように。自分の幸せを思い出しながら、とびっきりの感謝の気持ちを込めて。\n\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "幸せの原風景", "description" "願いにも似た感情を込めて作られた幸せな大司祭の幸せな食卓。\n個人差はあるものの、特に毎日疲れていたり気持ちが落ち込んでいる者がこの料理を食べると、その人にとっての幸せの原風景に突如包まれているような錯覚を覚えるという。無論、幻覚物質などは一切使用していない。\n元々栄養バランスや食材自体の持つ効果を考えて作られた食事であるため、食べ終わると少なくとも食事の分は活力が湧いてくる。知っている者も知らない者も同じ食卓を囲んで団らんすることで、気が晴れる者も多いようだ。\n青狸自身もこっそり食卓に混ざりつつ、訪れた人たちの話を熱心に聞いている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" true } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]