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宇宙船のスピン低減装置 「ファインマン物理学」演習より改題。スピンする宇宙船からおもりを放って回転を止める。 【問題】(大学レベル) 半径 ,質量 の一様な円筒形状の宇宙船が,中心軸まわりに角速度 で回転している。二つの小さなおもりが長さ の軽いひもにつながれて,宇宙船をまくように縁にとめてある。この二つのおもりを同時に自由にすると,しだいに縁を離れてひもが半径方向を向いたときにフックがはずれて放たれる。これによって,宇宙船のスピンを止めるために必要なおもりの質量を求めよ。この装置は宇宙船のスピン低減に実際に使われたことがあるらしい。 ※ Algodoo の設定は, である。リターンキー(Enter)でおもりが放たれる。 【解答】宇宙船のスピン低減装置 Algodoo シーン http //www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload act=open pageid=310 file=FM19-7-Spin-teigen.phz
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登録タグ エロ オカルト・サスペンス グロ セクシャル 仕事 危険度1 真偽不明 都市伝説 黙読注意 マグロ漁船に漁師達と共に乗ると言われる「マグロ女」と呼ばれる役職の都市伝説がヒットする。 あくまで都市伝説であり、実際にそのような役職が存在するかは不明。 + 都市伝説の概要 マグロ漁船の漁師は長い時は1年から2年帰って来られないため、性欲処理用の女性を一人連れてくるという。 この女性のことを「マグロ女」と呼ぶ。 マグロ女の報酬は高く、借金返済のために志願する女性もいるという。 しかし、漁船には全ての漁師を正式な乗組員として登録してから乗船するという規則があるので、登録された漁師達の数と船に乗っている人数が合わないと都合が悪い。 そのため、マグロ女は身体をバラバラにされ、海に捨てられ魚の餌になるという。 分類:グロ、オカルト・サスペンス、セクシャル 危険度:1 コメント 流石に無いだろ -- 名無しさん (2018-04-11 09 34 49) よくニュースで「遺体を山中に捨てた」とか聞くよね。山じゃいつか見つかるだろ。なんで海に捨てないのか不思議で仕方がない。 -- 名無しさん (2018-12-04 20 53 14) ホントにあったらまじで怖い -- ひでしね (2019-01-09 16 49 45) 実質慰安婦やんけ -- 名無しさん (2019-01-10 18 54 41) 都市伝説? -- しでむし (2019-02-09 17 50 11) 流石にないだろう と言いたいが、このwiki見てるとありそうで怖い -- 不適切な言葉が含まれているため名前のみ削除しました。 (2019-02-09 21 57 19) ちゃんと警察の許可を取っている風俗店で働いた方が良いのに…。マグロ女が本当の話だとすればとても怖いです…。 -- 名無しさん (2019-04-11 20 56 43) むかーーしから言われてるけどこれが本当だったらとっくに僕らは魚なんて食べれてないさ -- 名無しさん (2019-06-29 01 08 32) 殺されんのやったら報酬受け取れへんやんけw -- 名無しさん (2020-02-12 00 40 41) これ金はいるのに死んだら意味無くない?デマだろ -- 名無しさん (2020-07-30 21 35 26) ↑金で釣るけど実際はそんなものあげずにこ口すってことだろ……。矛盾には気付くのにそれを分析する力がねーな -- 名無しさん (2020-07-30 23 20 01) これが本当の人魚姫。 -- kzk (2020-09-02 22 27 21) そもそも乗る事が出来ないんじゃ -- 名無しさん (2021-01-08 11 45 09) 大人向けの人形さんは(・・? -- 名無し (2021-02-02 07 32 30) 都市伝説っていうと大体嘘か本当か曖昧でワクワクするもんが多いけどこれはあっ創作だなって現実に戻される残念都市伝説 -- 名無しさん (2021-02-03 22 58 35) 作り物っぽいな... -- ゲーム太郎 (2021-08-07 10 25 05) エイをオ○ホ代わりにしてたっていうのは聞いたことがある -- 名無しさん (2023-09-19 15 41 59) いや普通に犯罪やよ・・・ -- めろん (2023-10-28 22 48 14) 名前 コメント
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ひものついた風船の運動 OKWaveより。質量が無視できないひものついたヘリウム風船の振動。私のオリジナルの問題ばねにつりさげられたひもに類似だが,ばねがなくとも振動する。 【問題】 十分に長くその一部が地面にあるひものついたヘリウム風船がある。風船はこの状態でつりあって静止している。風船の体積を,風船本体の質量を,ひもの線密度を,空気とヘリウムの密度を,,重力加速度の大きさをとする。風船が運動するとき,その速さに比例する空気抵抗を受けるものとし,その比例定数をとする。 (1) つり合い位置の高さ(=ひもの長さ)を求めよ。 (2) つり合い位置から上下にずらして放すと,風船は振動を始める。風船が浮いている高さ(=ひもの長さ)をとして,に関する運動方程式を導け。 【解答】ひものついた風船の運動 Algodooシーンのダウンロード
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新造船の怪 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)在《あ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)療|鞄《かばん》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)※[#感嘆符疑問符、1-8-78] ------------------------------------------------------- [#3字下げ]造船所の惨劇[#「造船所の惨劇」は中見出し] 霧の深い五月のある朝、まだ明けきっていない時分に、神戸市和田岬に在《あ》る「日本造船所」の附属病院の扉《ドア》をけたたましく叩く者があった。――当直医の八木五郎《やぎごろう》医学士は、丁度《ちょうど》これから寝室へ入ろうとしていた時なので、すぐ玄関へ出て扉《ドア》を開けると、造船部の若い職工が真蒼《まっさお》な顔をして立っている。 「――どうしたんだ」 「早く、早く来て下さい」 職工は声を顫《ふる》わせて叫んだ。 「人が殺されているんです!」 「なに殺人だって、――※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 八木医学士は吃驚《びっくり》した。 その三月に東京の医科大学を出て、直《す》ぐこの造船所附属病院へ赴任して来たばかり、まだほやほやの医学士だったが、学校時代から医術と胆力には自信がある。殺人と聞いた瞬間ぎくりとしたが、直ぐに引返《ひきかえ》して医療|鞄《かばん》を取って来ると、 「さあ行こう、何処《どこ》だ」 「六番|船渠《ドック》です」 職工は先に立って走った。 六番|船渠《ドック》は排水してあって、殆《ほとん》ど竣工した新型の船が一艘、霧の中にぼんやりと見えている。 「一体どうしたんだね」 「あの船は西田|博士《はかせ》の設計で、機関部に重要な秘密があるため、毎晩博士と技手の二人が宿直しているのです、――ところが今朝、私が出勤してみると、技手の峰村さんが機関室の扉《ドア》の外で血まみれになって殺されているんです、私は吃驚《びっくり》して……」 「警察へは届けたのか」 「病院へ行く途中で友達に頼みました」 話すうちに二人は新造船へ着いた。 上甲板には既に、出勤して来た職工たちが四五人、隅の方へ集って不安そうに何か囁《ささや》き合っている、八木医学士は職工の案内で機関部へ下りて行った。――そこは下甲板の後部で、暗い電灯がぼんやり廊下を照しているばかり、船窓《まど》は西向になっているので、まだ未明の朝の光は届かなかった。 「そら、其処《そこ》です」 職工が顫えながら指さす処《ところ》を見ると、機関室の厳重な扉《ドア》の前は、まるで赤ペンキをぶちまけたように一面の血で、その血溜りの中に峰村という技手が倒れていた。 「む……是《これ》ぁ酷《ひど》いな」 八木は眉をひそめながら跼《かが》んだ。 傷は頭である、鉄棒ででも撃ったのか、頭の後のところが砕けて惨憺《さんたん》たる有様《ありさま》――。 「西田博士を知らんかね?」 八木は職工の方を振返《ふりかえ》って訊ねた。 「はあ、この死体を見て仰天したもんですから、まだ博士のお部屋へは行きません」 「それは不可《いか》ん、博士にも何か危険があったかも知れない。行ってみよう」 そう云《い》って立上《たちあが》った時、死体の頭の蔭に妙な物を発見した。 「おや、――?」と跼《かが》んで見ると、セルロイド製の小さな人形《キューピー》である。然もそれが血まみれになっているのだ、――八木医学士は何故《なぜ》か慄然《ぞっ》とした。 「血まみれの人形《キューピー》……」 子供の手に温かく抱かれていてこそ愛らしい人形である、それが殺された死体の側に、血まみれになっているのだから、凡《およ》そこんなに無気味なものはない、――慄然《ぞっ》としながらも八木は、そこに事件の謎があるのではないかと考えた。 博士の部屋は中甲板にあった。 「此室《ここ》で毎晩博士と峰村技手が宿直しているんです」 そう云って職工が何気なしに扉《ドア》を開けたが、 「あ、博士も死んでいる※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 と悲鳴をあげた。――八木は押退《おしの》けるようにして船室の中へ入った、室内には仕事机と椅子《いす》が三脚、隅の方に寝台が二つ並んでいて、右の寝台の下に、――寝衣《パジャマ》の上から外套《オーバー》を着た西田博士が倒れていた。 八木は駈寄《かけよ》って博士を抱起《だきおこ》したが、 「大丈夫死んではいない、麻酔剤で睡《ねむ》らされているだけだ、――君、済まんが手を藉《か》して呉《く》れ、寝台へあげるんだ」 [#3字下げ]奇妙な暗合[#「奇妙な暗合」は中見出し] 八木医学士の手当が功を奏して、間もなく博士は麻酔から覚めた。――そして、第一に訊ねたのは峰村技手の安否だった。 「お気毒《きのどく》ですが、――駄目でした」 「ああ畜生、悪魔め※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 峰村技手が死んだと聞くと、博士は半ば白くなった髪を掻※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12]《かきむし》って叫んだ。 「間諜《スパイ》だ、間諜《スパイ》の仕業《しわざ》だよ君、もう半年も前から奴等は狙っていた。儂《わし》の発明した『D・Hエンジン』の機密を盗むために。――儂《わし》は要慎《ようじん》していた、その為に毎晩ここで峰村と宿直していたんだ。だが昨夜《ゆうべ》はうっかり油断して拳銃《ピストル》を忘れて来た……それを奴等は見ていた」 「犯人を御覧になったのですか」 「否《いや》、――峰村が見廻りに出て行くと直ぐ、儂《わし》は寝台へあがって仮睡《うとうと》し始めたのだ。そして何だか息苦しいと気がついた時は、もう麻酔剤を嗅がされたらしい、――しまった、峰村が危い……と思って起上《おきあが》ろうとしたが、そのまま眠って了《しま》ったのだ」 博士はまだ頭が痛むらしく、眉を顰《しか》めながら寝台の上で跼《かが》みこんだ。 「失礼ですが、新D・Hエンジンの機密というのはそんなに重要なものなんですか」 「そんなに重要かって――?」 博士は憤然と顔をあげて、 「重要だとも、殆ど燃料界の革命的な発見だ。是は君にだけ初めて話すのだが、――現在いちばん精巧なエンジンでも、重油を完全に燃やす能力しかないだろう、ところが儂《わし》の発明した機関は、一度燃えつくした瓦斯《ガス》体を、再び原《もと》の燃料に引戻して又燃やすことが出来る、――従って重油の消費量は今までの約二百分の一で足りるのだ」 八木医学士は、理化学にはそれ程|精《くわ》しくはなかったが、「新エンジン」の性能《はたらき》を聞かされて驚愕した。――なる程それなら間諜《スパイ》も狙う筈《はず》である、若《も》しそれが完全なもので、今後軍器に応用されるとすると、世界各国が最も頭痛の種にしている「燃料」の点で、断然日本が優位を占める事になるのだ。 「ではその秘密を、若しや昨夜《ゆうべ》間諜《スパイ》共に盗まれたのではないでしょうか」 「その点は大丈夫、機械を見ただけでは到底分る訳はない、設計図は自家《うち》の秘密金庫の中に蔵《しま》ってあるから安全だ」 話しているところへ、警官や検事の一行がどやどやと入って来た。 現場に立合った医師として警官や検事の訊問を受けた八木医学士は、それから一時間ほどして病院へ帰って来た。 病院の食堂では、既に噂を聞いたらしく、若い医員たちが集って頻《しき》りに殺人事件の話をしていたが、八木の入って来るのを見ると一斉に椅子を寄せて口々に精しい様子を聞こうとする。 「まあ待って呉れ、僕はまだ朝飯まえなんだぜ、兎《と》に角《かく》ひと口喰ってからだ」 急《せ》きたてる同僚たちを前に、軽い朝食を済ませた八木は、やがて珈琲《コーヒー》を啜《すす》りながら見た儘《まま》を話して聞かせた。 「――で、犯人の手懸りは?」 「それは警官諸君の仕事さ、然《しか》し……どうも僕にはあの『血まみれの人形《キューピー》』に事件の謎があるように思われるんだ」 血まみれ人形《キューピー》の話は医員たちにも余程強い印象を与えたらしい、みんな妙に気味悪そうな顔をしていたが、――ふと、瀬沼という医員が振返って、 「おい、奇妙な暗合があるぞ、半年ほどまえに、起重機《クレーン》から墜《お》ち、頭骸骨を粉砕して死んだ職工があったろう、あれは僕が検診したんだが、その死体の傍に血まみれになって人形《キューピー》が転げていた。あとで聞いた話に依《よ》ると、その職工が子供の土産《みやげ》に買ったものだ相《そう》だが、いまの話とよく似ているじゃないか」 「然し今度の峰村技手はまだ独身だよ」 「その職工は何処《どこ》の部に勤めていたんだね?」 八木が訊いた。瀬沼はすぐに、 「たしか西田博士の新造船で塗料工をしていた筈だ、その時西田博士も駈けつけて来て、余り無惨な死態《しにざま》を見て驚いたのだろう、脳貧血を起して倒れたのを覚えている」 「気毒《きのどく》に、――すると西田氏には『血まみれ人形《キューピー》』の悪運が附いて廻ってるんだな」 八木医学士は同情の溜息をついた。 その日の午後から、日本造船所の周囲には厳重な警戒網が張られた。警官隊の必死の捜査も空しく、犯人の手懸りは何等得るところが無かった。――結局のところ西田博士の言葉通り、「新D・Hエンジン」の機密を盗むために、間諜《スパイ》が入込んだものと認める外《ほか》はない、そこで兵庫県警察部は全力を挙げて造船所の警戒に当ったのである。 それにも拘らず、第二の事件はそれから三日めの夜、同じ船、同じ場所で起った。博士と共に宿直していた吉川継男という若い技手が惨殺されたのである。 [#3字下げ]血塗れ人形[#「血塗れ人形」は中見出し] 出勤して事件を聞いた八木五郎は、現場《げんじょう》に立合った医員の波岡のところへ直《ただ》ちに駈けつけた。 「おい、また殺人だって?」 「――あ、八木君」 波岡は蒼白い顔をして、 「ひどい死体だ、後頭部を砕かれて惨憺たる有様さ、警官たちが調べたけれど今度もてんで犯人の手懸りはないそうだ、――あれだけ厳重な警戒をしていたのに。何処《どこ》から侵入して何処《どこ》へ逃げるのか、まるで幽霊のような奴だ」 「何か変った事はなかったか?」 「――君は、人形《キューピー》の事を訊くんだろう」 波岡は低い声で、 「――在った、在ったよ、死体の側に血まみれになって……」 「……血まみれになって? 人形《キューピー》が……」 八木医学士はぶるっと身慄《みぶる》いをした。もう偶然の暗合とは云えない、――理由は分らないが、その人形《キューピー》こそ犯人が置いて行った物だ。憎むべき殺人魔、呪うべき兇漢が、被害者を惨殺した後、その血の中へ人形《キューピー》を置いて行くのに相違ない。 「然し――何のためだ?」 八木は呟《つぶや》いた、「そんな馬鹿な事をすれば重大な手懸りになるじゃないか、エンジンの機密を盗みに来る程の者が、そんな狂気じみた真似をするだろうか?」 謎だ、奇怪な謎がそこにある。 「博士はどうした?」 「矢張《やは》り麻酔剤を嗅がされて、雑具室の中へ引摺込《ひきずりこ》まれていた。幸い何処《どこ》にも怪我《けが》はなかったが、重ね重ねの事ですっかり昂奮しているから、いま十八号室へ運んで来て安静に寝かしてある」 博士が無事だった事は不幸中の幸いである、八木は波岡と別れると、その足で十八号室を訪ねた。――博士は折よく起き上って珈琲《コーヒー》を啜っているところだった。 「どうも飛《と》んだ事で、――」 「ああ君か、またやられたよ」 博士は充血した眼をあげて、「警察の力なんて当《あて》にならぬものだ、奴等はまるで木偶坊《でくのぼう》みたいだ、――あんな奴等に警戒させて置くより、犬でも飼って置く方がよっぽど増《まし》だ、吉川を殺したのはあの無能な警官共なんだ」 博士はまだ昂奮が鎮まらぬらしく、拳《こぶし》を突出《つきだ》しながら怒号した。そして直ぐに、両手で顔を蔽《おお》いながら、 「可哀相な峰村、可哀相な吉川」と呟きつつ咽《むせ》び泣くのだった。 「――お気毒《きのどく》です」 暫《しばら》く黙っていた後、八木が静かに云った。 「そこで御相談があるんです。甚《はなは》だ差出《さしで》がましい話ですが、今夜から僕を宿直番に使って頂けないでしょうか」 「君が宿直に、――?」 「斯《こ》ういう事件には、警官の見方と違って医学的の見方というものがあります。是非とも犯人を突止めてみ度《た》いと思うのですが」 「然し危険だ、君は殺されるかも知れないぞ」 「僕の危険より、先生の新D・Hエンジンの機密を守る方が重要ではありませんか」 博士は黙って八木の顔を覓《みつ》めていたが、その一言に感激したのであろう、つと手を伸ばして八木の肩を掴みながら、 「有難う、何も云わぬ――頼むぞ」と云って外向《そっぽむ》いた。 十八号室を出た八木医学士は、いちど自分の部屋へ戻って、暫く何か書いていたが、やがて書了《かきお》えた紙を持って「造船技術部」を訪ね、そこに働いている友達の小野に会った。 「――なんだい、何か用か?」 「是を調べて貰い度いんだ」 八木は紙を渡した、「是に書いてある事が科学的に有り得る事かどうか、つまり可能か不可能か、それだけを知り度いんだ」 「宜《よろ》し、いま暇だから調べてやろう」 「出来たら届けて呉れよ、僕は今夜から六番|船渠《ドック》の新造船に泊っている」 「あの殺人船にか、――?」 驚いて間い返す小野の言葉には答えず、頼むよと繰返《くりかえ》して八木は病院へ戻った。 その夜から始まる冒検に備えて、昼のうちぐっすり眠った八木五郎は、院長に事情を話して護身用の拳銃《ピストル》を借り、(実弾は抜いてあった)午後五時には六番|船渠《ドック》へ出掛けた。――事件の後なので、今日は工事を中止し、一人も職工のいないガランとした船の中に、西田博士は唯《た》だ一人待っていた。 「やあ、よく来て呉れたね」 「御気分は如何《いかが》ですか」 「もう大丈夫だ。――珈琲《コーヒー》を淹《い》れたから一杯やり給え」 「後で頂きましょう、先に少し船内を検《しら》べたいと思いますから。否《いや》、御案内には及びません僕一人でやります」 「そう、――ではそのあいだに儂《わし》は些《ちょ》っと事務所まで行って来よう、検べが済んだら此処《ここ》に珈琲《コーヒー》があるから独りで飲んでいて呉れ給え」 「有難うございます」 博士は手鞄を持って事務所へ、――八木五郎は船内捜査にと出掛けた。 [#3字下げ]恐怖の一夜[#「恐怖の一夜」は中見出し] 捜査は約三時間ほどかかった。――何処《どこ》かに犯人の隠れる場所はないか? 秘密の出入口や抜け穴はないか? ……船室の隅々、甲板の端々、壁や天井に至るまで綿密に検べたが、結局なにも得るところは無かった。 「おや、もう八時だ……」 時間に驚いて、八木は軽く疲れた体を元の船室へ運んだ。――博士はまだ帰っていなかった、電熱器で珈琲《コーヒー》を温め、椅子にかけて熱いのを啜りながら、八木は捜査の結果を考えてみた。 「第一に、犯人が外から侵入する事は非常に困難だ。何故《なぜ》なら、――六番|船渠《ドック》の周囲は警官隊が取巻《とりま》いている、出入口は舷門ひとつで、此処《ここ》を見咎《みとが》められずに通る事は不可能だからである。と云って他に抜け道もなく、秘密の隠れ場所もない……とすると犯人は?」 そこまで考えた時、その朝波岡が云った、まるで幽霊のような――という言葉が思い出された。船内は死のように静かだ、うす暗い電灯の光に照されて、ひっそりと鎮まっている殺人船……誰もいない、塵《ちり》の落ちる音さえもしない。 「――幽霊のような犯人」 八木はぶるっと身慄いをした。――然し、それは幽霊と云う言葉に怯《おび》えたのではない、もっと恐ろしい、もっと現実的な事に考えついたからである。 「博士、……博士、――」 八木は低く呟いた、「博士がいる、半年まえに起重機《クレーン》から墜ちて死んだ男、峰村技手、吉川技手、――三度とも博士が側にいた、三度とも『血まみれ人形』があった、……第一の場合は過失としても、峰村と吉川の場合は、――博士を犯人と考えれば解決がつく。外から侵入する事が出来ず、逃げ出すことも出来ない船内で殺人が行われ、二人しかいなかった一人が生残《いきのこ》ったとすれば……然も二度とも同じであるとすれば、その生残った博士こそ犯人だと見るべきではないか」 それは幽霊よりも恐るべき想像だ。 「だが、是にも疑問はある、――博士が何のために殺人を犯したか? その理由が分らぬ限りこの説明も空想に過ぎない。殺人を犯した許《ばか》りでなく、現場へ人形を置くような狂気じみた真似を……」 そこまで呟いた時、八木医学士は愕然と椅子から跳上《とびあが》った。――そして、殆ど同時に扉が開いて博士が現われた。 「やあ、遅くなって失礼」 「――――」 「いま警戒している警官たちを叱りつけてやった。奴等は怒って解散したよ」 「ええ※[#感嘆符疑問符、1-8-78] 警戒を解いたのですか」 「あんな木偶坊《でくのぼう》たちは役に立たぬ。君と儂《わし》の二人で充分さ、――おや、君は馬鹿に蒼い顔をしているじゃないか」 「いや何でもありません」 八木は平気を装って、「然し折角《せっかく》好意で来ているんですから、矢張り警戒はして貰う方が宜くはありませんか」 「駄目だ、邪魔になる許りだ」 博士はひどく乱暴な口調で叫ぶと、抱えていた手鞄を机の上へ叩きつけた。――その様子は八木を恟《ぎく》りとさせるに充分だった。 「ああ、――君に頼まれ物がある」 博士はふと思い出したように。「造船技術部の小野という者から、是を君に渡して呉れと頼まれて来たよ」 そう云って一通の封書を差出した。 八木は受取《うけと》って封を切った、――中から出た書簡紙《レターペーパー》には、大きな字で、 (絶対に不可能なり、太陽を逆に回転させると同様に不可能なり。こんな事を考える奴は頭が狂ってる証拠だ) 八木は書簡紙《レターペーパー》を揉み潰した。――と同時に、カチリという音を聞いたので振返ると、今しも博士が扉へ鍵をかけたところである。 「――博士! どうして鍵を」 「なに、鍵をかけちゃ悪いか――?」 博士が此方《こっち》を見た。半白の髪毛《かみのけ》が乱れ、落窪《おちくぼ》んだ眼がぎらぎらと光っている、八木は思わず後退《あとじさ》りをした――と、背中が壁へ障《さわ》って造付《つくりつ》けになっていた戸棚の扉が開いた。 扉が開くと一緒に、戸棚の中からからから[#「からから」に傍点]と軽い音を立てながら、セルロイド製の人形《キューピー》が無数に床の上へ転げ出して来た。 「あ、――※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 八木は跳上った。人形、人形、人形、あの死者の側に置かれた謎のような「血みどろの人形」である。 「見たな、到頭《とうとう》……見たな」 博士は歯を剥出《むきだ》して叫んだ。八木は全身の血が一時に凍るかと思うような、凄《すさま》じい恐怖に襲われながら拳銃《ピストル》を取出した。 [#3字下げ]悪魔の笑い[#「悪魔の笑い」は中見出し] 博士はにたりと笑った。それは小兎を前にした狼のような笑《わらい》であった、―― 「動くと、射つぞ」 八木は必死に叫んだ。 博士は、無気味な笑いを浮かべながら一歩一歩進んで来る。見ると右手に、――重そうな二|呎《フィート》ばかりの鉄棒を持っている、殺人兇器だ、峰村を殺した、吉川を殺した兇器、血に飢えた鉄棒。 「射つぞ、止まれ、止まれ」 八木は喉も裂けよと喚きたてた。然しその拳銃《ピストル》は実弾が抜いてあるのだ、警戒の警官たちもいない、―― 「ひひひひひ」 博士は低く笑う、「到頭つかまえたぞ、この間諜《スパイ》め、儂《わし》のD・Hエンジンを盗みに来た悪魔め、もう――逃がさんぞ」 「あ……!」 博士は鉄棒を振上げて、猛然と八木をめがけて跳掛《おどりかか》った。八木は拳銃《ピストル》を投げつけ、机の蔭へ廻りこもうとしたが、椅子に躓《つまず》いて烈しく倒れた。そこへ鉄棒が打下ろされた、ばきん[#「ばきん」に傍点]と椅子の背が砕けた、八木は跳起《はねお》きて扉へとび掛った、然し厳重な樫材の扉はびくともしない、身を翻して寝台の向うへ避けようとする、追い縋《すが》った博士の左手がむず[#「むず」に傍点]と八木の肩を掴んだ。 「ひひひひ、――」 悪魔のような笑が八木の耳に触れた。八木は振返って博士の右手を掴んだ、二人はよろめき、二脚の椅子の間へだあッ[#「だあッ」に傍点]と同体に倒れた。そして獣のように荒々しく喘ぎながら捻《ね》じ合った、博士の力は恐ろしく強かった、八木は喉を絞められてくらくらと眩暈《めまい》を感じた、――とその時、右手に、さっき砕かれた椅子の背の破片が触った。八木はそれを掴んだ、とたんに博士は跳起きて鉄棒を振上げたが、振下ろす時その鉄棒が電球に当ったので、電球《たま》が砕けて船室の中は真暗闇《まっくらやみ》になった。――その闇の中で、 「きゃーッ」と云う悲鳴が起り、だあッ[#「だあッ」に傍点]と器物の倒れる物音がした。そして一時に……何も彼《か》も静まって了《しま》った。 「あんな凄い事は二度とはないだろう」 恐怖の夜は明けた。輝かしい五月の日光が燦然《さんぜん》と照りつける空を、病院の窓の外に見ながら、――頭に繃帯《ほうたい》を巻いた八木五郎医学士は、同僚の医員たちに取巻かれながら語っていた。 「つまり、ひと言で云えば博士は狂気になっていたのだ。循環燃焼機関という科学の空想を、実現しようと研究する内に、いっか次第に頭に狂いを生じ、遂《つい》には本当の狂人になって了《しま》ったのだ。――僕は博士から『一度燃えた瓦斯《ガス》体を、再び元の燃料に還元して使う』と云う、新D・Hエンジンの機密を聞かされた時、そんな不思議な事があるかと思って、念のために技術部にいる小野という友人に検討して貰ったのさ、――ところが小野は『不可能だ』と云って来た。それは太陽を逆に回転させるほど不可能で、そんな事を考える奴は頭が狂っていると云うのだ……」 八木は葡萄酒《ぶどうしゅ》で口を濡らしてから続けた。 「僕は死体の側へ人形を置く事実から、この犯人は狂気じみている――と思った、そしてその理由さえ分れば、犯人は博士に相違ないと云うところまで考えを突詰めていた。そこへ小野の批評が届いたのだ『こんな事を考える奴の頭は狂っている』……その一言で僕には凡《す》べてが了解できた。若しあの手紙が一日延びたら、僕も二人の技手と同じように、狂った博士の手で惨殺されていたに相違ない」 「然し、血まみれ人形はどうした訳さ」 「博士の空想だよ」 八木は振返って、「瀬沼君が半年まえに検診したね、あの起重機《クレーン》から墜ちて死んだ男、あの時死体の側に人形が血まみれになっていたと云ったろう。――博士はそれを見て脳貧血を起して倒れた、その時の烈しい衝動《ショック》が博士の頭にこびり着いていたんだ。犯罪の動機は、自分のエンジンの機密を間諜《スパイ》が狙っていると云う妄想から出たので、夜中になると妄想が益《ますま》す激しくなり、遂には宿直している技手までが間諜《スパイ》に見える結果、逆上して相手を殺したのだ、その証拠には昨夜も……僕のことを『この間諜《スパイ》、儂《わし》のエンジンを盗みに来た悪魔め!』と罵っていた事実で分る。そして殺害した死体を見ると、いっか起重機《クレーン》で死んだ死体を見た時の強い印象に操られて、そこへ人形を持出《もちだ》して血まみれにして置いたのだ、――斯ういうことは殺人狂によくある例で、医学的に云うと……」 と云いかけた時、一人の若い看護婦が入って来て、 「唯今、西田博士がお亡くなりになりました」 と云った。みんなは暗然と口を噤《つぐ》み、気毒《きのどく》な運命にさいなまれた学徒のために、心から哀悼の頭を垂れるのであった。 「――悲劇は終った」八木が低く呟いた、「科学の犠牲だ、……西田博士の魂に――神の祝福あれ」 底本:「山本周五郎探偵小説全集 第四巻 海洋冒険譚」作品社 2008(平成20)年1月15日第1刷発行 底本の親本:「新少年」 1937(昭和12)年5月 初出:「新少年」 1937(昭和12)年5月 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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サブタイトル 『イチロー=トバ.750』村 ~ロイス=マツカタの一本釣り劇場~ 紹介 とりま初回は白ログ推奨。 こんな人にオススメ 強力な村人達が人狼、狐を蹂躙していくストーリー好きだ。 某ニートアイドルが好きだ。 タノキントリオが好きだ。 占師として自由に動けなく村側負けた。という過去がある人。 あらすじ 人狼の噂を聞き、疑心暗鬼になり集まった村人へ 会合の主催者であるハガーはこう言った ワシがこの船の艦長をやってるハガーだ よろしく頼むぞ ミスった、船長のハガーだ どっちでもよかったんじゃぁ・・・ ↓微ネタバレ みどころ 占師の打率がイチロー並 量産される狼判定。果たして彼は真か偽か 初日沈黙時間30分 3匹そろってゆったり自己紹介、騙り決め等できてた模様。 アタッカー村人による質問攻め 「そこんとこどう思う?」 地に足の着いたRP ニートアイドル村娘アリシア 船幽霊である村紗水蜜を連れるシスターリン 僕っ娘神父プッチ ラッパー旅人サンジ 画家マッチことロイス 田原俊彦です。ハッ!!青年ヴァル 等々皆のRPのおかげで良い雰囲気になっている。 ↓ネタバレ 勝敗 人勝利 作戦 村側の作戦 共有片CO片潜伏 歴戦のクラフトがまとめ役として共有片CO。 ゾーン占での共有トラップ(1st day) 共有相方の初心者カエデを初日の狼占のゾーン内に埋伏 わざと臭さが無く見事共有トラップが決まる。 自由占い(3rd day) 占先伏せ、更新後即提出のスピード勝負 真占より狂人の方が確認する事項が多いため 真占よりは結果提出が遅くなるのではという狙い。 結果、狂人の占結果提出は占師より1分遅れる。 狼側の作戦 狼による占い師騙り 初日黒出し共有トラップにひっかかる。狂人COで撹乱に出る。 狂人の占騙りが白出ししていたこともあり、狂人視を得ることに成功。 狂人による占い師騙り 「偽要素の積み上げすぎで崩壊しそう」とルークをだいぶイライラさせた模様 狐の作戦 潜伏 GS白寄り2、3番手くらいの良い位置をキープしていた。 登場人物紹介 追記致します。 幽霊船の青年です。追記、書き換え等あればよろしくです。 -- (田原俊彦です。ハッ!!) 2012-10-24 02 30 40 名前 コメント すべてのコメントを見る
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船の墓場に舞う死霊 依頼主 :オタン・ヤラタン(西ラノシア X16-Y31) 受注条件:レベル42~ 概要 :シリウス大灯台のオタン・ヤラタンは、死霊に怯えきっているようだ。 オタン・ヤラタン 「た、助けてくれ! 死霊だ・・・・・・島に死霊があふれかえってやがる! あんた冒険者か!? 頼む、死霊を追っ払ってくれ! これじゃ、灯台を修復するどころの話じゃねぇよ!」 オタン・ヤラタンに報告 オタン・ヤラタン 「死霊を追っ払ってくれたのか? やれやれ、一安心だぜ、ありがとうな。 ・・・・・・近頃は座礁する船も後を絶たないし、 船員は行方不明になっちまうし、 まったく、なんでこんなことになっちまったんだ。 以前はノンビリとした、いい島だったのによ。 大灯台はブッ壊れちまうし、踏んだり蹴ったりだぜ・・・・・・。」
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型番 Bydo? 名称 艦船の残骸 種別 残骸 HP 160 索敵距離 10 燃料 100 スピード 0 チャージ 2ターン 回避性能 0% weapon 名称 弾数 威力 射程 命中率 用途 分類 備考 艦首波動砲? -- 120 -- 99% 攻撃 貫通光学兵器 特性・搭載 チャージ武器装備 解説: バイド?に摂り込まれつつある戦艦の残骸。 昔の活躍を思い出すように時々艦首砲を撃ち放つ。 形状 通常時 □ + 艦首波動砲攻撃範囲 □ + × × × × ※(斜め)の表記は便宜上、エントリを区別するため。 漆黒の瞳孔のすぐそばを守るように配置されている。 うかうか進んで行くと餌食にされるが、それよりも外側に配置されていた推進装置の方が脅威。 無力化するのは簡単だが、チャージ時間が2ターンなのでうっかり攻撃し忘れると痛い目に合う。 初出:R-TYPE TACTICS(PSP) 索敵がちゃっかり10あったり、チャージ時間が2ターンになっていたりするが、 これ以外にも艦首波動砲?の属性が貫通光学兵器になっている。 …………粒子兵器の間違い?
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今日 - 合計 - SLOT!PROアドバンス 宝船 大江戸桜吹雪2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 14時18分16秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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シナリオ名 :黒船の宮 基本ルール 背景説明 ハンドアウト一覧■PC1/推奨:なし ■PC2/推奨:比良坂/鞍馬 ■PC3/推奨:御斎学園 ■PC4/推奨:ハグレモノ ■PC5/推奨:隠忍の血統 苗字は鬼龍院 ■PC6/推奨:一般人 苗字は鬼龍院 ■NPC1:月読 幻十郎 ■NPC2:上田 次郎 ■NPC3:成歩堂 龍一 シナリオ名 :黒船の宮 作成者 :らい(♂) タイプ :特殊型 リミット :3 人数 :6 シーン表:MST 館シーン表 NST 日常シーン表 基本ルール ◎ルール◎ 【レギュ】 退魔○ 末裔等による古流◎ 背景◎ 奥義開発◎ 人質☓ 背景説明 六道市では身の毛もよだつ陰惨な連続首無し殺人事件が発生していた。 そんな中、PC1の叔父であり、御伽学園の分校で 忍法学の教師をしていた月詠 幻十朗氏が首無し死体で発見される。 幻十郎氏の死後、それぞれの思惑を持ったPC達が 彼が生前に住んでいた邸宅『黒船の宮』に集う 連続首無し殺人事件の真相とは?月読 幻十郎が遺したモノとは? ハンドアウト一覧 ■PC1/推奨:なし あなたは、叔父であるの月読 幻十郎の死を知り、 その葬儀に参加するため六道市へやって来た。 遺言状によると、叔父はあなたに遺産として「黒船の宮」を遺すと書いてあった。 あなたは「黒船の宮」で、叔父の死に不審なものを感じた。 あなたの【使命】は、叔父の死の謎を解き明かすことである。 ■PC2/推奨:比良坂/鞍馬 あなたは、現在六道市で起きている「六道市連続首無し殺人事件」を調査している。 あなたは、その調査の段階で、目撃者から犯人らしき人物が 「黒船の宮」へと入っていったという証言を得ている。 あなたの【使命】は「六道市連続首無し殺人事件」の真相を突き止めることである。 ■PC3/推奨:御斎学園 あなたは御伽学園の学生で、月詠 幻十郎の生徒の1人である。 あなたはに師事しており、その研究内容を受け継ごうとしている。 あなたの【使命】は「月詠 幻十郎の意志を受け継ぎ、その研究を完成させる」ことである。 ■PC4/推奨:ハグレモノ あなたは、「黒船の宮」に忍び込んだシノビである。 主人が死んだと聞きつけ、盗みに入ったのだが、その途中でPC1に見つかってしまった。 PC1は、自分を始末しなかった(理由はPC1と兼ね合わせて下さい) あなたはの【使命】は、PC1を助けることである。 ■PC5/推奨:隠忍の血統 苗字は鬼龍院 あなたは、「黒船の宮」の隣にある鬼龍院家の跡取りである。 妹の鬼龍院 サツキと共に、幼い頃PC1とよく一緒に遊んでいた。 あなたの【使命】は、新しい「黒船の宮」の主人であるPC1を助け、 良好な関係を築くことである。 ■PC6/推奨:一般人 苗字は鬼龍院 貴女は「黒船の宮」の隣にある鬼龍院家の跡取り娘である 兄/姉のPC5と共に、幼い頃、PC1と共によく遊んでいた サツキの使命は「叔父をなくしたばかりのPC1を元気づけること」である ■NPC1:月読 幻十郎 あなたは御伽学園で教師をしている忍法学の教師である 帰宅途中の御斎学園の学生によって無残な姿で発見された あなたの使命は、唯一の血縁であるPC1に「遺産を相続すること」である ■NPC2:上田 次郎 あなたは「黒船の宮」の使用人である 月詠 幻十郎からPC1に仕えるように言われている あなたの使命は「黒船の宮の主人に仕えること」である ■NPC3:成歩堂 龍一 使命:あなたは御斎学園から派遣された臨時講師である。 御斎学園の教師にしてシノビである幻十郎が死んだと聞き、彼の代わりに赴任してきた。 しかし、あなたは幻十郎の死に不審な点を抱いている。 シノビである彼が簡単に殺されるなど、おかしい話だ、忍者が関わっているに違いない
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前の記事から2ヶ月くらい経った。あと2ヶ月くらいで運命再編らしい。 つべドラ内でのKTK環境の、僕視点での途中経過を書いておく。 これを読んだ人の環境理解がちょっとでも深まればよりよいドラフトができて卓全体の経験値へのプラスになるし、 KTKが終わってもドラフトは続くから、環境の変遷を書き残す事にはきっと意味があると思う。 アーキ毎の人気不人気はどう変わり、どこに落ち着いたか 環境初期、安定するまではつべドラ・MOともに相似したメタゲームを辿った そのメタゲームはどういったものだったのか、記事の導入としてそれを書く。 まず、最初の最初は白が、その強さに不相応に安かった。 当時書かれた9月19日の記事を見てもらっても分かると思う。 記事自体は白が少し高くなってから書かれたものだが、まあ大体その頃の、 白一強に続くソリューションが現われる前のメタのものである。 MOでは丁度そのプレリの時期には遊んでなかったんだけど、知人の話を聞くに最強赤白や最強白黒が組めたそうだ。 次いで、5色ばかり組まされ、そしてそれが勝てる時期が到来した。 おそらく卓全体のゲームスピードへの意識が早いほうに向いたためじゃないかな、と思う。 優秀な3色変異がとても遅い順手に取れたので、土地を優先してピックするのが安定だった。 5色についてはその後、最初はおっかなびっくり5色をなんとか形にしていたのが、 《春の具象化/Embodiment of Spring》の卓内での評価の低下によりそれを安く拾った青緑軸が主流になり、 《秘密の計画/Secret Plans》を中心に、《地平の探求/Seek the Horizon》まで積む形も現われたが、 タップインが多いため《春の具象化/Embodiment of Spring》が思った以上に弱い事が発覚し、 現在では卓内で安い色を主軸に据える形に戻っている。 その後、5色が組めるという事が知れ渡るとちょっとした流行になり、 卓に2人以上いると当然に厳しいためソリューションではなくなった。 次いで緑、特に5色デッキにとっては重要でない緑のカード(4/2熊とか)が安くて強いため スゥルタイやティムールを組まされる事が増えた。 この時期は特にスゥルタイの隆盛がよく流れてくるくせに異様に強く、ドローの質って大事だなーって思った。 MOでも安かったんだけど処理がめんどくて時間が危なくなる諸刃の剣である。 特に黒の4マナドローと一緒に使うと最初に選択するのが墓地だっけってなる。 でまあ順当に緑も徐々に人気が出てきて特に一貫した美味しいアーキのない、安定した環境になった。 つべドラはMOより2週間くらい早く環境が始まったけど、 つべドラの環境が安定してからMOが安定するまでの間は1週間くらいだったような気がする。このへんはもう曖昧。 まあでも僕視点での変遷としては常につべドラがMOより先行してたのは間違いない。 紙のカードとの時期関係は、MOで5色が流行りだすのとPTで5色がピックアップされるのがほぼ同時だった印象がある。 少なくともPT二日目の話を聞く頃にはもう僕以外にも5色組んでる人が居た筈。 余談ですが8-4で《時を越えた探索/Dig Through Time》がざぶざぶ流れてこなくなったのはPT後です。 高騰前からチケだしそもそも強いのに流れてくるからウマかった。5色やスルタイティムールにガンガン入れてた。 なおプレイングがまだ全然甘すぎて当時稼いだ分は環境安定後に全部溶けました。 そんな感じでした。今は人によって評価・判断が分かれる、非常に面白いところで安定してると思います。 8人集まった時、「白が強くて相応に高い」ぐらいしか共有できてる情報がなさそう。KTKは良い環境ですね。 色毎の現状と、出揃った基本戦略の立ち位置、および新アーキについて そんなわけで各色を取り巻く状況は変わりました。順番に見ていきます。 また、マイナーで新しいアーキタイプについてはサンプルとして実際に組んだデッキリストを添えておきます。 白 白は高く、組みにくくなりました。卓内で6人が白を触り、うち5人がメインカラーに据えてるとかザラです。 ひどい時には卓の全員が白触ってたりしてました。ドラフトとはなんだったのか・・・ そんな訳なので結構厳しく、ひとひねりするか安い時に入らないとなかなか必須パーツが足りなくなります。 特に白黒の戦士アーキは3マナ以下のクリーチャーの白への依存度が極めて高いため、 リプレイで綺麗に組めているのを目にする回数もものすごく減っている気がします。 僕自身も直近10回くらいで4回程白をメインカラーにしていますが、白緑軸で1回強いのを組めた以外は 赤白、赤白、白黒とどれも残念なデッキになってしまっています。 ただやはり鷹匠など単体で強いカードも多く、組めた時の強さは相変わらず強いです。 白をメインカラーにしたままで逃げ道を探る際に、 《塩路の巡回兵/Salt Road Patrol》《軍用ビヒモス/War Behemoth》《尊いラマスー/Venerable Lammasu》 といった長期戦を見据えたカードや 《必殺の一射/Kill Shot》《大物潰し/Smite the Monstrous》 といった除去などが比較的安い場合が結構あります。 そういった時にはコントロール気味に組むのは一つの手だと思います。 ただやはり白の奪い合いになるとこれらのカードも高騰してしまうので、可能なら他の色に逃げ、 白は3色目のタッチに留めるなどの次善策がとれるようになりたいところです。 黒 前述の通り、白黒戦士というトップメタのアーキタイプを失ったので 黒は若干安く、特に《絞首/Throttle》《大蛇の儀式/Rite of the Serpent》といった重い除去は このところずっと安い状態が続いています。 黒緑、黒青といったロングゲームを見据えたデッキにとってこれは追い風です。 《シディシのペット/Sidisi s Pet》《不撓のクルーマ/Unyielding Krumar》なんかも非常に安いため このあたりも何か活かす方法はないかな、と模索している段階です。 青黒については別途青の項に後述します。 緑 緑は出世しました。白の高騰を受け、白に次ぐメインカラーとして主にクリーチャーを供給していますし、 ティムールは卓1と卓2の間で常に強力なデッキを排出し続けています。 スゥルタイも組みづらく勝ちづらいといった認識が共有されているのか、 魔除けが安いのは勿論のこと、2パック目以降は占い屋や大臣なんかも安い事が多く いいタイミングで飛び込む事ができるとマルチカラーのカードが独占できて楽しく強いです。 一方で高速墓地肥やしからの探査叩きつけデッキはとうとう今に至るまで見られないので これはもう組めないのかな、と思っています。 個人的には各所で推されてる青緑に黒タッチしたスゥルタイってのがどういう感じなのか非常に興味があります。 グッドスタッフみたいな感じと予想してますがどうなんだろう。情報求ム。 また、《龍鱗の加護/Dragonscale Boon》は環境で最もケアの価値が高いバットリなので (コモンなので多く、ある程度安いので流れて行くのを目にしやすく、大振りなので構えが読みやすいため) これを流した方向と枚数は可能な範囲で憶えておきたいです。 変異絡みのビッグアクションが5マナからなので忘れがちですが 攻撃時防御時ともに、緑絡みの4マナにも警戒しましょう。 使う側も《必殺の一射/Kill Shot》などによるシャクられをケアしつつ、 《絞首/Throttle》《打ち倒し/Bring Low》《引き剥がし/Force Away》なんかを見たらサイドアウトも考慮しましょう。 前の記事で深く掘り下げてなかったので、緑から入った時に僕が意識する主なアーキタイプを列挙しておきます 緑白ビートダウン(アブザン。《増え続ける成長/Incremental Growth》が一番活きるアーキ) 緑黒コントロール(アブザン。尻でっかちとかのサイズで圧倒してやばいの除去る感じ) 緑黒コントロール(スゥルタイ。上と違う点は回避持ちやアド稼ぐスペルの多さ) 緑青ミッドレンジ(よくある感じのティムール) 緑赤獰猛ミッドレンジ(ティムール。《石弾の弾幕/Barrage of Boulders》で押し込む) 緑軸多色(緑は2マナ生物の確保が容易なので多色組む時も下のマナ域に困らないんで安定する) 赤 白が高騰して以来、赤からスタートするドラフティングはとても厳しい状態です。 というのも、現在つべドラで赤に行く場合ってほとんど赤白軸に行ってるので 赤白軸を目指したが白が枯れてしまった場合、下には赤白を締める事になるので真下が緑系に行くケースが多く、 少しでも逃げ遅れると赤緑で組める目が消えてしまうため、 残る選択肢として運良く赤黒軸が成立しない限りは戦略が破綻してしまい、 結果として2マナから赤白黒の各色を要求されたり、 そうでなければ低マナの生物が足りなかったりといった残念なマルドゥになりがちだからです。 一応、2マナ生物が足りなくても並べてラッパは不可能ではなさそうです。 《苦しめる声/Tormenting Voice》はコンボデッキの天敵である引きムラに強いため、 遅い順手で確保できる2マナのアクションとしてデッキに入れる事が可能です。 ですが今後の赤いデッキを模索するに当たっては赤白以外の組み合わせに目を向けざるを得ません。 悪い話ばかりではなく、赤青は組めないという共通認識が広まったためか関連するパーツが安くなり、 結果として赤青のテンポデッキを組むことにも成功しました。デッキリスト及びピック譜はこんな感じになりました。 引き剥がしもラッパも取れていない上に果敢もロクにありませんが、どかして殴るだけでもなんとかなるものでした。 今後眼の管理人が一周する事があるのかはわかりませんが、このデッキでは回収する物に困らない良いカードでした。 青 つべドラでは当初は不人気色でしたが、参加者のカードへの理解が深まった事で 青いカードそれぞれのアーキタイプとの適合度による取り分け、棲み分けが可能となり、 環境初期よりずっと狙う価値のある色になってきていると感じます。 例えば、《鐘音の一撃/Singing Bell Strike》はテンポ戦略のサインとして機能するようになり、 後半のパックで出た際はきちんと青いテンポデッキの人まで回ってくるようになりました。 同様に《僧院の群れ/Monastery Flock》はロングゲームを志向する際に 適切な順手でピックする事がこれまでよりも容易になっています。 また、使い道がないと思われていた《テイガムの策謀/Taigam s Scheming》ですが 多色デッキを組むに当たっては序盤の色安定と終盤でのボムの積み込みにと良い働きをします。 特に青黒ではコモンの探査生物や《宝船の巡航/Treasure Cruise》《従順な復活/Dutiful Return》などで アドバンテージの損失を補填しやすいため、これらを軸にした多色デッキが成立しています。 デッキリストとピック譜はこんな感じです。 何が良いって土地がそんな取れてなくても策謀とドローとルーティングで無理やり回せるのが良いです。 青黒はスゥルタイにしか行けない上に特筆すべきシナジーもないと思っていたので こんな形でデッキになるのは意外で面白かったです。 あとはこの色については個人的に、他の二色の組み合わせ、計9パターンを一通り組んだので そろそろ青白軸を組みたいと思っているのですが どうも《ジェスカイの風物見/Jeskai Windscout》の評価が僕だけ低いらしくずっと機会を逃しています。 KTK環境が終わる前に強引にでも一回組んでおきたいな、と思っています。 でも例えばこれと《休息地の見張り/Watcher of the Roost》だったら秒で白い方取るよね?僕だけですかね? そんな感じでした 毎回最後の方書くとき飽きてとりとめのない感じで終わるのはこれはおそらく癖ですね。 運命再編までまだ暫くありますがKTKは結論の出ないとても面白い環境なので 運命再編の予習期間に入るまで可能な限り経験値を稼いでおきたいなーと思います。 みなさんも良かったら新機軸なデッキが組めたら公開時に「こんなことしてみたよー」とか書いて頂けると 理解が捗る上にリプレイ見る時にもコメントしやすくて良い事ずくめで僕が喜びます。 それでは今後も対戦同卓の方よろしくお願いいたします。