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652 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/06/13(金) 20 22 08 ID kIWyDDDA 引っ越す前の比呂美のおこづかいはいくらぐらいだったのだろうか? 5000円ぐらいか ipodとか、ブーツとかはおそらくお年玉で買ったとしてだな。 656 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/13(金) 20 54 41 ID xhAUjRoV 652 スカートや服もそうだけどあのブーツも眞一郎の家に来る前から持ってた物じゃね 小遣いはヒロシが比呂美に目をかけてたから1万円ぐらいやってそうだけどあまりお金使うイメージ無いな 比呂美自身いつか眞一郎の家から出て一人で生活してく事を考えて貯金してたのかも 学年で1、2を争うほどの頭の良さも進学の時に奨学金もらえる様に頑張ってたとか… 658 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/06/13(金) 20 57 36 ID QSgYmRKI 656 このシーンの比呂美は可愛いが ママンのすっらとのびたした脚もまたすばらしいこと 659 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/13(金) 20 59 14 ID JeqradGr 656 貯蓄とかはマメにしそうなイメージがあるね でも、使う時はしっかり使う 一人暮らしの時好きなアイスたくさん買ってたね 661 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/13(金) 21 10 33 ID bnyKOlBG 部活は金使うでしょ 662 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/13(金) 21 18 16 ID 4QFjMA1P 656 ヒロシが1万円あげる→ママン「今月分の貴女の食費、9000円払いなさい。」 →比呂美泣きそうになる。 切ないわ。 663 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/13(金) 21 21 50 ID xhAUjRoV ひでぇwwwwww 673 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 00 24 38 ID /XvHNUeq エロパロ板で退避していた時に 復帰は最長7月って書いてあって絶望してたけど なんとかCDドラマ出る前に復帰して良かったな 675 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 00 32 27 ID jNmx2AKb CDドラマ出る前に復帰して良かったな 折れもそれが頭によぎったよw 678 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 00 49 02 ID np9bsekw そういや発売まで2週間きったのか 679 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 00 54 21 ID MVPVGexc 発売が近づくほどに、望んでないドラマを聴かされる悪寒がするのはなぜだろう・・・・ 680 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 00 55 39 ID JvEu24Mt がっかりな内容でなければよい でも、イチャイチャ聞きたいなぁ 681 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 11 34 ID jNmx2AKb 比呂美の惚気話でもOK 682 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 16 16 ID +UkBFSjj 679 オレも最近になってバスケをネタに一時的に二人を別れさせる オバカな話が頭の中を駆け巡って困ってる。 本編の内容を全否定するようなアホな事はしないと思うが 何故か不安なんだよな・・・ 683 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 18 47 ID JvEu24Mt 682 一時的と言っても公式戦近いから自重しろみたいな感じなるだろ 684 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 30 51 ID +UkBFSjj 683 そんな感じならまだいいけが・・・ しかし、ドラマCDぐらいイチャイチャ話にしろよ!と言いたい。 685 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 34 38 ID +UkBFSjj 日本語が変になってるなorz ネガな話してスマン自重する。 686 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 38 35 ID MVPVGexc 名塚佳織:女心ってふくざつだよねー。 最終回後のコメント。もしこの科白が「でも結局この二人別れるんだよね」とか監督に言われた上での発言だったらと思うと、 夜も眠れなくてユーロを見てしまう 687 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 47 15 ID vfTDERAg 686 あれは最後まで意地張って告白されてのも「…嫌」「嫌!!」と言ってしまう 比呂美の事でしょ 最後まで素直になれない…可愛いなもう 688 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 47 52 ID k+m4RuYJ 686 流石にそれはネガ過ぎだろう… 689 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 52 33 ID k+m4RuYJ 例えそんな裏話があったとしたらどれだけ根性ヘアピンカーブなんだよとw 比呂美救われなさ過ぎだろ 690 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 57 05 ID MVPVGexc そりゃそうだw というか、眞一郎と付き合うことが部活動であってもマイナスに作用するっていう展開自体聞きたくないw 「仲上君と付き合ってから周りを見る余裕が出来た」とか言うポジティブな話でないとドラマがおかしくなってしまう 691 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 01 58 49 ID vfTDERAg 690 ママンさんで合ってるかな? きっと疲れてるんだよ あれだけの話書いてて鬱話の余韻が残ってるんだ 692 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 02 00 20 ID sbmG240i あの二人を今更別れさせようなんてあの疑惑くらいしか想像できん 693 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 02 09 41 ID vfTDERAg 692 むしろ4番が超えれなかった一線を越えそうな気がする あの告白の破壊力は尋常じゃない 694 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 02 57 36 ID MVPVGexc そうだな まだ頭が切り替わってないのかもしれない 697 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 11 21 19 ID 803e+T8h 比呂美が愛ちゃんや乃絵にチョイ役で出たりって事無いかな 699 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 16 48 06 ID aAdOtHS4 4話の夜這い未遂 結局なにも出来なかったけど、 4番が好きと言ったのはウソと言いに来たのかな 700 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/06/14(土) 17 07 49 ID Q1YjN0j7 699 そうしたら全部話す事になるんだろうけど・・・
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(一日目、選択肢Bを選んだ場合) 結局、碌に眠れないまま朝はやってきた。 「ういっす、おはよ……」 「え、あ、嘘、兄貴!? やっばい、寝坊した! 今何時!?」 「落ち着け美羽。寝坊してないし遅刻でもないから」 「6時54分……ホントだ。待って待って、コレは夢ね? 早く 起きて現実のアタシー!」 「俺どんだけ信用ないんすか」 洗面台へ向かい、顔を洗う。 多少は目が覚めたかとも思ったが、残るのは強い疲労感だけだ。 鏡の中にはクマを作った俺。我ながら、酷い顔だ。 「おはよう……お兄ちゃん……」 「ああ、美優おはよう。って、また眠そうな顔してんなぁオイ」 美優の低血圧ぶりにはいつも驚かされる。 つい最近の事例を挙げると、寝ぼけてパジャマで学園へ行ったぐらいだ。 あれは面白すぎて止められなかった。あとで美羽に叱られたが。 「ほら、顔洗って目覚ませ」 「うん……だってまだ夢見てるもん……」 「は?」 「お兄ちゃんが……私よりも早く起きてる夢……」 「お前ら姉妹は揃いも揃って……っ!」 そんなに俺は寝ぼすけな印象があるのか。 それと美優、一つ訂正させろ。お前はいつも二度寝した俺が殴られる音で起きるくせに。 少なくともいつもお前よりは早く起きてるわ。 リビングでは、既に香ばしく焼けたパンが準備されていた。 低血圧な美優とは違い、美羽は朝に強い。 おかげで、いつも朝食はコイツに任せっきりだ。 時々、兄として何か手伝おうとも思うが、如何せん早起き出来るような体質じゃない。 そもそも、料理を手伝うといっても俺はカップ焼きそばの麺を汁ごと溢してしまう程の腕の持ち主だ。 つまり、足手まといにしかなるまい。 「うっわ、やっぱり夢じゃなかったんだ」 「人の顔見て第二声がそれかマイシスター」 「冗談。まぁテルテル坊主ぐらいは作ったけどね」 「ハッハッハ、美羽はどんどん冗談が上手くなってくるなー」 「いや、テルテル坊主は本気で吊るしてあるけど。 兄貴はトースト、ジャムとマーガリンどっちがいい?」 「むしろそこは否定しようぜ……あー、俺食欲ないからいいや。 朝飯食べる気分じゃないんだわ」 「あらあら、いけませんわ。朝の食事は力の源。朝食から一日は 始まるのですよ?」 「ん? ああ、おはようユリア。もう起きたのか」 「ええ、まあ。ヒロトさんも?」 「ん、まあね。それより、ユリアは飯どうする?」 「ええ、ではジャム、と言うものをお願いします」 「だってよ、美羽」 「……いや、わかっちゃいたけどそれやるの私なのよね…… ユリアさん、アップルとオレンジどっちがいい?」 「では、その黄色い方を」 「あいよ~、で、だから兄貴はどうすんだってば」 「だから、俺はいらないって何度も」 「ダメです。朝ごはんはしっかり食べないと」 「そう言われても、食欲が」 「何だ、貴様。姫のお言葉に従えないのか」 「んげ」 そういえば、すっかり忘れていた。我が家のもう一人の同居人。 姫のお付の騎士にしてメイドというややこしい立場のお人。 確か、名前はレンさんだったか。 「姫様がヒロト殿の体をお気遣いになって申したというのにその 言い草、何たること」 「ヘイヘイ、わかったって。んー、んじゃ俺マーガリンで」 トーストに噛りつきながら、美優がつけたテレビを眺める。 画面には、ガガガのオニ太郎が映っていた。 レンさんはアニメが珍しいらしく、しきりに美優にアニメのことについて尋ねている。 美優も満更では無いらしく、これまた珍しいほど意気揚々と質問に答えていた。 これならきっと仲良くなるのも時間の問題だな、とほっと胸を撫で下ろす。 それにしても最近このアニメ、ビジュアルが昔と比べると随分変わったよな。 昔はもっと、こうなんていうか、熱血色の強い勇者チックな超ロボットアニメだったはずなのに。 あーあ、キャットレディも随分可愛らしくなっちゃって…… ん? ガガガのオニ太郎? 「あれ、これ平日にやってるアニメだったっけ?」 「何言ってんの、今日は土曜日でしょ? 兄貴、もしかしてまだ 寝ぼけてんの?」 「すわ、ぬかった! なんだよ、もっと寝てられたじゃん! こんな早く起きるんじゃなかった」 「早起きは三文の得……」 「美優の言うとおりよ。休日だからっていっつも寝てばっかだと 体に悪いわこのバカ兄貴」 「三文? なんですか、それは」 「早起きすると得なことがあるってことだよ。 でも知ってるかユリア? 三文って実は価値がとても低いこと の喩えなんだぜ」 「まぁ。ヒロトさんは博識ですのね」 「まぁな」 間違っても四コマ漫画から仕入れた知識とは言えないけどな。 「……」 「……」 「ん、どうした美羽にレンさん。なんか凄い怖い目つきでこっち 睨んでるけど」 「……朝から変だなーと思ってたけどさ。『ユリア』って何? 兄貴、何でユリアさんのこと呼び捨てなの?」 「某も同じことを思っていた。 ヒロト殿、返答次第によっては……」 「だぁ、待て待て待て! お、俺は別にお前らが考えてるような やましいことは何も!」 「そうですわ。ヒロトさんが、昨晩私とお話した時に……」 「んな、同居一日目にして夜這い!?」 「貴様っ! 姫に不埒な真似をっ!!」 「違う違う違うっつーの! ほら、昨日から俺達は家族だろ? だから」 「し、しかも理由が『家族だから!?』 そんな、兄貴がアタシや美優のことも狙ってたなんて! 変態だとは思ってたけどまさかそこまで!!」 「ええい、もう我慢ならん! そこに直れ、貴様の腐った根性、 この剣の錆びにしてくれる!」 「ギニャァァァァアアアア!!」 いつから我が家は戦場になったんだろうか? こぼれる涙が止められらない、そんな朝の一コマだった。 「ひでぇ目にあった……」 ここは学園。レンさんと美羽の連携コンボで、危うく生死の境をうろつくハメになるとこだった俺は、命からがら何とか逃げ出してここへ来た。 学園は自己の能力の向上を心がける学生のために、休日でも門を開いている。 とはいえ、そんなマジメな生徒なんてそうそういるはずもなく。 誰も居ない教室で一息ついているというわけだ。 「うぅ、寝不足の上に走り回ったから貧血起こした……」 全く、少しは体を労って欲しいもんだ。 机に突っ伏したまま、俺は、 A 姫達のことについて考えていた B 美羽達のことについて考えていた
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ケイ(女盗賊) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 カナーン村の酒場にいる怪しい女。 正直な男が好きらしい。 実は困っている人間を放っておけない、かなり面倒見が良い性格。 ちなみに製作者Megrim氏のblogでサイドストーリー「生きる者と死す者」が掲載された(2016/4/16)。 ケイと仲間たちが出演しているので気になる方は見てみるとよい。 ブレイド党を支持しており、アルカナ党へは中庸、メシアン党には敵対的。 ブレイズがナカーン村を訪れる時にばでぃにしていると、専用の会話が流れる。 顔の造作も似ているので、王都から逃げたブレイズの親戚なのかもしれない。 中庸でも捕縛者を下調べなしで解放するのは受け入れられない辺り、危機意識の高さが伺える。 キャラクターデータ ローグ(初期レベル 5) 幼い時から各地を放浪している女盗賊 特徴:逃走成功率+25%+アイテム入手率+25% 一部の会話イベントとエロ、龍脈球の浄化、フィールドでの遺物発見、鑑定によるレア発見時に好感度が上昇する。 カルマによる好感度上下は無い。 バージョンアップで新アクション、 スティール と スナッチ が追加されている。 未収得の場合、ばでぃとサーバントのLv初期化で習得する。 解説 能力値は敏捷性が全ばでぃ最高、運がシルヴィアに次ぐ高さ。魔法力はルチアと同値で、真ん中。 しかしHPは全ばでぃ中で最も低く、MP・魔防力はリンドに次ぐ低さで、攻撃力・防御力もヴァニラに次いで低いと悲惨。 命中力と回避率は最高なのだが、実感し難い要素な上に数%なので効果を感じられないだろう。 それらを差し引いても、特徴 アイテム入手率+25%が極めて有用。 序盤の資金繰りは勿論、中盤から最終盤まで役に立つ。 このゲームは基本的に強力な装備は鑑定orボスドロップの二択、主人公側の補正とも重複するので圧倒的な実用性を誇る。 一応30Lv到達時にTP回復を得るので、それ以降は エンデュランス でTP維持とTP回復が両立が可能にはなる。 しかし素の能力が低く、 エンデュランス も最終盤では心許ないのでアタッカーは担当しない方が堅実。 主戦力としては使い難いので、敏捷性を活かして主人公を援護するのが基本になる。 因みにボスに対して、 スネークバイト の苦痛付与は比較的通り易い。 2HITするので、地味に マインドブレイク よりも威力が出る。 付与状態異常の解除条件からも、 マインドブレイク よりも優先した方が有効だろう。 最終的に主人公を援護しつつ、TPが溜まれば[災厄の剣]で使える ヘルブレイズ で攻撃する戦術が最も安定すると思われる。 習得スキル 習得LV スキル名 説明 クールターン アクション 習得済 ラッシュ 3ターンの間、攻撃回数を上昇させ一心不乱に攻撃する。操作不可になるが、通常攻撃回数が増える CT6 習得済 スティール 対象の所持品を盗む。物理攻撃扱い、成功率は敏捷性に依存 CT3 6 スネークバイト 敵単体に敏捷性補正のある連続攻撃を放つ。低確率で苦痛を与える なし 14 マインドブレイク 敵単体に強烈な一撃を放ち、混乱させる CT3 18 リヴォルト 自身の暗闇・麻痺・能力弱体を解除する CT2 22 スナッチ 対象の所持品を盗む。物理攻撃扱い、成功率は敏捷性に依存 CT5 アーケイン 習得済 ステップ 5ターンの間、自身の敏捷性を上げる CT6 8 ホークアイ 3ターンの間、自身の命中率・回避率を上げる CT6 12 イリュージョン 5ターンの間、敵全体の攻撃力を下げる幻影を見せる CT6 16 アンエフェクト 5ターンの間、自身の全状態異常耐性を上げる CT6 パッシブ 習得済 オーディール 自身の戦闘終了時経験値が+50%上がる なし 10 カース 常時攻撃属性に麻痺が付与される なし 20 ミラー 常時魔法属性耐性が上がる なし 30 サージ 常時TP再生率+3%を得る なし 探求の書:ケイ ミレイ攻略中にケイがバディとなる (普段はカナーン村酒場「夜霧の木こり亭」にいる) ↓ ミレイ攻略完了後&カルマ50以上時に会話から村に来た理由を聞く カルマの上げ方はテクニックを参照。 ↓ 村にあるメシアン党員の家に侵入し、「党員の資産」を入手する ↓ ニーシャン地方の魔法都市ネフロの墓場の近くにある建物へ (ネフロの左下辺り) ↓ 殺されたラウドの犯人を追って証拠を追い求める(3カ所) ↓ (突入前セーブ推奨) ネフロの「迷い路の賢者亭」にいる一派に突入するも逆に拘束されてしまう ↓ (ミニゲームに連続成功して)拘束を振りほどいて一派を倒し、ケイを救出する ↓ 机の上の指令書を読んで黒幕のアジトの場所を知る ↓ 王都オデイアの住宅街の中にある黒幕のアジトへ行く(冒険者組合の南ぐらい) ↓ アジトから地下水道へ進み、最奥にてボスを倒す(Clear) ※ミニゲームは薪割と同じ、輪っかが移動中は入力受付が無いので焦らず輪っかが重なってから↓を押そう 微妙に遅い場合は入力ミスと同じ扱いで再挑戦出来るから ※基本悪人の宝箱は開けてもカルマは増えない。盗賊砦も捕まった時の拠点も黒幕のアジトも。 だがメシアン党員の家のところだけはガッツリ上がる。 固有イベント(画像あり) ケイのイベントで尻側視点が多いのは尻が売りだから? イベント名 場所 内容 備考 ケイの幸せ(1/2) 宿屋・寝室 尻側視点のシックスナイン。 十字キーでクンニできる。 ケイの幸せ(2/2) 宿屋・寝室 上から見下ろす正常位。 ケイ:青姦 青姦スポット 尻側視点の立ちバック。 眼前の美尻 カナーン村 基本コスの尻を眺める。 タイツ越しのアナルが見える。 屈辱の拘束 マドロッカ街道 拘束された状態でバックと乳舐め。 主人公以外の男にヤラれてしまう。 夜這い男:ケイ 宿屋 「怪しい中年男」にイタズラされる。 街道か平原の宿屋でのみ発生。 裸の報酬:ケイ 王都オデイア:住宅街 トニーの目の前で尻を突き出す。 「全裸:ケイ」装備で発生。 呪いの力:ケイ 戦闘中 マンヌレージによる呪い。 「探求の書」で設定可能。 コメント オディア貧民街の少年トニーと全裸状態でイベント確認。 -- 名無しさん (2015-11-16 02 53 03) 名前 コメント
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私、泉こなたは今極度の緊張に襲われている。 私の部屋に―想い人の柊かがみが居るから―。 「こなたのこと………」 かがみが急に私の名前を呼んだ。 「…………」 私は何も言えなかった。 「こなたのことずっと考えてたわ…他のことが考えられない」 「ポッキーを食べていても、ラノベを読んでいても…」 「ッ……」 「笑っていても、泣いていても…何をしていても頭の中に私がいる…でしょ?」 かがみは…ゆっくりと頷く。 「私も…そうだよ」 「ッ!!」 「まるで新作ソフトの発売を待ちきれない気持ちの様に…かがみが消えない」 そう…私だってそうだ、かがみと同じ様に…私だって…。 「…嬉しい…」 かがみは喜んでくれた様だ。 その時突然かがみは立ち上がり…。 「ゴメンね、ゲームの邪魔しちゃって…」 「え…ッ!?」 「自分の気持ち伝えたら…少し落ち着いた」 「帰るの…?かがみん…」 するとかがみは俯いて…。 「またくる………」 「そう…」 その刹那、私の頭にある言葉が浮かび上がった。 (泊まっていきなよ!!) …でも、口には出せなかった。 「嬉しい…お休み、こなた」 そう言ってかがみは帰ってしまった。 「…泊まっていきなよ…」 私は暗く沈んだ気持ちで呟いた…。 ―――――――――― ―そして…夜。 私はベッドの中に入り眠りにつこうとしたが…かがみが頭から離れなくて寝れずにいた。 …かがみ…かがみ…かがみ…かが…ッ!? その刹那、急に私の部屋のドアが開く音がした…ッ!! このシャンプーの匂い…ッ!! かがみの…!! 足音が響く―かがみが…ベッドに向かってきている…? (ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン) 心臓の音がやけに大きく聞こえる…。 かがみがパジャマ?でいる―――多分。 私のベッドに入ろうとしてる――パジャマで…。 …ッ!! しゃがんだ…かがみの息を吸う音が近づいた!! …来るッ!! そして…掛け布団がかがみに持ち上げられ…き……ッッ来た~~~!! 心臓の音がドクドクドクドクと鳴っている。 ついに…ついに…入っちゃったよ――――ベッドに――ッッ!!! (暖かい…かがみの体…) 触れてると言うより…密着してるじゃん…かがみの体と私の体が! (パジャマ…!?もしかして…私と一緒に寝る気…!?) 鼓動――私の…何て大きい音…これじゃ起きてるのバレバレじゃん…。 かがみはどう思ってるのかな…幻滅してるかな…? 起きてるくせに何もできない私の事…ついに私もヘタレになっちゃったよ…。 (…知らなかった…こんなにも小さかったの?こなたの背中…強く抱きしめたら壊れそうで…でもどこか繊細で…学校じゃあんなにも飄々としているのに…こんなにも可憐で…) かがみがこなたの体をギュッと抱きしめる。 (あんたは…誰のものなの…?こなた…。…ゆたかちゃん?つかさ?みゆき?…あんたのお母さん?…悪いけど…今は私のもの…) ――ごくり…―― この音がまた大きい…。 ツバを飲み込むこの音が…。 ………………抱き締められてる…ッ!! …不自然…!! 私が気付かずに眠り続けるのは物凄く不自然!! …こうなったら…やってやるさ!! (何を!?) かがみとの…ファーストキスを!! 私は勢いをつけてかがみの方へ向く、かがみの顔が間近にあり…今ならキスが出来る…! ゆっくりと顔を近付ける…その時だった…!! 私の…お父さんが立っていたのは。 「え………ッ!?」 「え…こなた…?」 私は掛け布団をはねのけかがみを抱きしめた。 「ッ!!……~~ッ!!」 叫び声をあげようとするかがみの口を私は塞ぐ、ごめんねかがみ。 そして…私はお父さんに視線をあわせ…。 「趣味悪過ぎだよ、娘の情事を覗き見るなんてさぁ…」 「………」 「…フ…フフフフフ……」 「……」 「……面白い事を言う…。今まさに美味しい展開が待ち受けているのにヒロインに背を向けて震える事を情事と呼ぶなど…エロゲが発売されて以来の事だろう…」 「………!!」 「…伝える事がある」 「……ッ」 「お前がヒロインと萌え続ける日々に…モノ知らぬ浅はかな者共があれこれと世話を焼きたがるだろう…燃えにも萌えにもならぬヘタレの如き助言…いらぬ世話を…!!」 「…え…?」 「一切聞く耳を持つな…!!」 私は自分の耳を疑った。 「我慢の果てにたどりつく境地など…高が知れたもの……」 ――萌え尽きたければ愛せ!!―― 「朝も昼も夜もなく愛せ!!!食前食後、どんな時でもそのヒロインを愛せ!!飽くまで愛せ!!飽き果てるまで愛せ!!愛し、愛し、愛し尽くせ!!!」 「……そう…なのか…」 「かがみちゃんとやら…」 「え!?わ、私!?」 「自己を高めるんだ、ヒロインとして」 「……ッ」 「飽き果てるまで愛されつつも――『足りぬ』ヒロインであれ!!」 「ッ!!!」 「愛し尽くせぬヒロインであれ」 「…ちょ…お父さん?」 「祝福するぜ、二人とも」 ッ!!き、消えた!? …嵐が通ったみたいだ…。 あんなに騒がしかったのに…今はもうこんなにも静かだ…。 「…ねぇ…こなた…」 かがみが私を呼ぶ。 「…何?かがみん…」 「…これ、何のアニメのネタ?」 「…○キ」 「ちょ…それってマズいんじゃ…!!」 「うーん…私もノリノリになっちゃったからね…これが若さか!!」 (本当だよ!!) かがみは心の中でツッコミを入れた。 「…でもさ、これってもう…公認になったって事だよね」 「え…!?…あ…」 そして私はかがみに愛の口づけを…。 「…ファーストキスだよかがみ」 「…もう…いきなりなんだから…」 その晩、私はお父さんの言いつけ通りかがみを愛し…萌え尽きそうになった。 -END- コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-17 16 46 42) この後の激しく愛し合うシーンが単行本で発売されるんですよね。 分かります。 -- 名無しさん (2010-09-18 18 42 35) かがみ夜這い? -- 名無しさん (2010-04-06 00 30 25) ゆうちゃん繋がりですね、わかります。 -- 柴田亜美 (2009-08-08 09 56 40) あえて一言言わせてもらおう。グラップラー刃牙!! -- 名無しさん (2009-08-07 10 16 14) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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究極の生命体とはッ! ひとつ 無敵なり! ふたつ 決して老いたりせず! みっつ 決して死ぬことはない! よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え しかも その能力を上回る! そして その形はギリシアの彫刻のように 美しさを基本形とする。 それが究極生物 アルティメットシング!! 深夜 自分の寝室で気持ちよくスースーと幸せそうに寝ていたルイズは 誰かの気配でぱちりと目が覚めた 普段は梃子でも魔法でも起きないルイズだが この日は違った なぜかはわからない まさに奇跡 「だ だれか いるのっ?」 何者かの気配でふと眼が覚めるルイズは小さく声を出した 気のせいであッてほしい生きた侵入者はいらない 死んだ幽霊はもっと嫌だけど 最近話題になっているという ある盗賊の噂を思い浮かべ びくっと緊張する いい男からの夜這いも考えたが 微熱のキュルケと同類にされるのは嫌なので 思考すら拒否 嫌なものは嫌である 寝巻きのまま メイジは肌身離さず持つようにと常に言われていた 杖を手元に引き寄せてえいと構えた 眼を凝らすが 闇で何も見えない まあ 暗闇だから当然といえば当然のことだが 自分はライトの共通魔法すら使えないのが いまさらながら思い返して とても悔しい さすがゼロなんていわないで 「・・・ワタシヲ コノへヨオンダ ムスメ世オ?」 突然誰かの声が語りかける その声は静かに だが 聴くものを畏怖させる響きを持つ ルイズにはよく聞き取れなかったけど 幽霊じゃないのはよかったけど 侵入者に代わりはナイ 部屋が暗くてよく見えない だが明らかに人影がある 窓の傍に確かにいるのだろうか 「シツモンにコタエろ むうス おが このカあズを ヨンダノカ?」 前と変わらぬ口調のまま 質問をくりかえす なぞの侵入者 有無をいわさない そのうえ聞き取りにくい 発音と文法がややおかしい 声がこわれたような感じだ 平民が神のように恐れるメイジなど歯牙にもかけない なぜかそんな印象すら感じさせる それが貴族としてプライドの高いルイズ様に カチンと来た なによコイツ ナマイキね 「いい度胸ね 貴族の寝室に 侵入するなんて よほどの命知らずか馬鹿だわ」 挑発するように言うが 無反応 一人で空気に語りかけているように思えた まるで間抜け ただの変な人だ 「コタエロ こカあズを スクイだしたのはおマエか?」 口調は変わらず そして静かに 声は質問を繰り返す 無駄無駄無駄と 聞こえたような 聞こえないような ルイズは不気味に感じた 「いっている意味がわからないわよ アンタどこの田舎もn・・」 言いかけて ふとあること思い出した 昼間の召還儀式 そして ただの岩・・まさかとは 思うけど・・考えられるのは一つ そう選択肢ルートは一つのみ 「アンタ・・・まさか あの岩とかいうんじゃないでしょうね?」 岩は生物になるなど 聞いたことも見たこともない 魔法生物で 似たような例はあるが 昼間みたのはどう考えてもただの岩だッた このルイズ様の眼をもってしても岩だった 「ンンン・・そのハンノウ やはりソウダナ お前がアノ声の娘カァァ」 それは体温と呼吸と音声から部屋を割り出し侵入した わずかに得た昼間の情報を 総合 分析 推理 検討 した上 今の反応で確信 やはりこの人間の娘が昼間 何かの手段で 宇宙空間からこの星へ導いたのだと 少なくとも波紋ではないことはたしかだとも 「だったら どうだというのよ?」 ゼロの胸を張り 強気に言うが 内心はガタガタ震えてる まるでネコが人食いトラに 喧嘩を売るような感覚だ そして勝率は限りなくゼロ 駄目よルイズ ゼロていうんじゃない ゼロは孤独で不吉な数字よ おまけに数えると えらくムカツクわ 「キョウミぶカァい ジツに キョウみい深いぞ ンンン」 なぜかご機嫌の様子で影はルイズにじりじりと近寄ってくる 杖を構えようとしたが 思わず焦って落としてしまう しまった 「ハモンとは違う・・・何かノ くうカン干渉の力か あレのカンカくハ」 落とした杖が 影の足元に 転がっていく それを拾うと 影はしげしげと眺めいじりだす 子供がはじめてみるおもちゃをいじくりまわすように その間 十秒 「こレが なニカの 力を使役するためのドウグ ダナ オマエの反応を見るかぎリィィィ」 その影はズバリと推理した ルイズのわずかな呼吸の乱れや動作も分析して 名探偵が真犯人を当てるように的確に 「か かえしなさいよっ」 ルイズは焦る 焦りまくる 杖はメイジの生命線 なぜかコイツはすご^く賢い それもとてつもなくヤバイことだとは 本能で理解できた コイツに少しでも情報を与えると パズルのピースを全てわかって埋めてしまうような感じだ 「お前達・・・メイジとカ言っていたな そウか お前達が この星の生態系の頂点・・支配者クァァァ」 そう 昼間拾ったのあらゆる音や動きでこの生命体は全てを理解していた 言語から文法までも 誰からも教わらずに 今話している言語もわずかな時間で体得したのだ 子供が馬に乗るコツを覚えたとたん スイスイと乗りこなせる要領というべきか やばい やばいわ・・コイツの学習能力は 化け物だ 「だが・・このカーズを導いたのは なんノ力」 突然 ぶつぶつと一人で思案を始めるカーズ ルイズは完全に取り残されている 「な なんなのよ コイツ・・」 岩かと思えば 生物 一人で語り 一人で問題解決していくコイツに戸惑うばかりのルイズ 言語もなぜか話すたびに正確な発音と文法になるのがまた怖い 自己学習修正しているのか 変わり者が多いメイジ にもこんな変な性格の人物はいない ルイズの知る限り 変わりはてた頭の教師は一人いるな あとスケベな学院長もいたか これはどうでもいい 「ルイズとかいう名前の人間・・・・このカーズに おまえの使い魔になれというんのか」 その一言はまさに ルイズを驚愕させた なんでそれをっ?名前も自己紹介もしないのに 眼の前の影は 用件 自分から 切り出したのだ さらに影はこちらに近寄っていく もう逃げられない距離だ 「どうした 答えよ ルイズやら このカーズと契約を結ぶのか」 もはや完全な文法と発音でしゃべりかけてくるカーズ その影は二つの月の光を浴びながら 明らかになる 神々しいまでの肉体美と威圧感 それはまさに太陽の化身 そして究極の生物 そして カーズはニヤニヤAAAAと笑みをうかべた ルイズの前に偉そうにドーンと立ちながら からかうように 遊ぶように 見下すように えらく楽しそうに これが お前の運命 だとヨォォОォォといわんばかりの表情を浮かべて BAAAAAAン!! と どこから聞こえそうな音をたてそうな感じで 「この究極生物 アルティメットシングと契約するかァァァァ!!?」 第二話 究極な使い魔 誕生 続く・・
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負けるな比呂美たんっ! 応援SS第11弾 『おやすみ前の秘めやかな遊戯』 今夜もまた訪れてしまった彼の部屋 こんなに頻繁に訪れるのは乙女のたしなみとしていかがなものかとの不安を禁じえない。 パジャマ姿のまま上からカーディガンを羽織っただけの格好というのも問題かもしれない。 かといってこんな時間にきちんとした格好で訪れるというのも違和感がありそうだ。 だが、時折寄せられる彼の視線は好ましい印象を与えている事を証明しているようでもあった。 こんな私を彼はどう思っているだろう。 しかし、今夜も繰り返されるであろう遊戯の甘美な誘惑に抗うすべを私は知らない。 コンコン 彼の部屋の戸を叩く 「はい」 「眞一郎くん?」 「比呂美?」 部屋の戸が開き彼が姿を現す。 彼はいささかも驚いた様子はない。 私の来訪を当然のことと捉えているに違いない。 彼は今日も一日中、私の胸のうちを知りながら、何食わぬ顔をしていたに違いないのだ。 全て見透かされているかのよう、胸の高鳴りが速まってゆく。 「ごめんね、また来ちゃった」 「うん、まあ もうちょっと待っても来てくれなかったら、俺が行くとこだった」 「ふふっ、またそんな事言って」 「見つからなかったか」 「うん、大丈夫みたい」 「はいって」 「おじゃまします」 昨夜も訪れた彼の部屋、記憶がよみがえり体の芯を熱くする。 あの無上の喜びを初めて彼に教えられてから5日間、私の心が休まるときはない。 私の日常はその殆んどが彼と同じ空間で営まれる。家人を前にしての食事時、学校の彼と同じ教室で、 彼の姿を見、声を聞き、視線を絡ませあう度に繰り返し繰り返し、これから始まるであろう遊戯を期待させられた。 この期待は私の心身の奥深くまで到達し、私を解放してくれることは無い。 「じゃ、しよっか?」 「もう?」 「嫌?」 「ううん、じゃ、はじめましょうか」 何をしにきたのか、とは問われなかった。 やはり彼は私の訪問理由を確信していたのだ。 彼が慣れた手つきで準備を始める。 手伝った方が良いかとも思ったが彼に任せる事にした。 「比呂美が先でいい?」 「うん じゃあ よろしくお願いします」 彼はいつも私から先に始めさせる。 教えられた基本に沿って動きを開始する。 「最初に比べればずいぶん巧くなってきた。才能があるんだよ。上達が速い」 思わず頬の赤みが広がるのを止められない。 この言葉による責めも彼のテクニックなのだろうか。 この密室に二人きりでいる間は彼以外の人目を気にする必要がない。 私がこの遊戯に没頭している間、私に向けられる彼の視線を感じる。 私もまた彼が遊戯に没頭している間、彼に視線を注ぐ。彼は気付いているだろうか。 始まって数分後 彼が私の隙をついて責めてきた。 「あっ! そんなところ ダメッ!」 「だーめ、それ、それ、それ、それ、それ」 彼の指先が一定のリズムで私の色を彼の色に染め替える。 「あっ あっ あっ あっ ああっ」 はしたないと自覚しつつも彼のリズムに合わせて思わず口から声が漏れてしまう。 「どう?」 「まだ、大丈夫…」 「がんばるね」 このままではいけない。 彼のペースに押されながらも何とか抵抗を試みる。 戸惑いをはらんだ私の指先が彼の弱点を衝いてゆく 「さっきのお返しね」 「ちょ そこ待った!」 「ダメ 許してあげない」 「待て!」 「えい、えい、えい、えい、えい、こっちも、えい、えい、えい 」 「比呂美… 容赦ないんだ」 昨日までと違い、こちらから積極的に彼を責めたてる。 本で得た知識を動員した。 早く彼と対等になり、少しでも楽しんで欲しい。 彼の動きと私の動きが複雑に絡み合い、予測不能な結果をもたらす。 二人だけの世界、他者の入り込む余地はない、無上の喜び。 「いつの間にそんなテクニックを」 「えへへ 本で勉強したの」 「比呂美が本気出したらすごい事になりそうだな」 「そ そんなこと ないんだから」 胸の内の想いを覗かれたみたいで心拍が一段と高鳴る。 そうこうするうち彼が私の急所を衝いてきた。 彼の事だ、切り札として残しておいたに違いない。 「おねがい そこ 許して」 「比呂美の困った顔 かわいいね」 「…いじわる…」 静かな室内に彼のリズムが響き渡る。 パチン パチン パチン … 彼は容赦なく私を追い詰め、逃げ道を奪い、蹂躙する。 私は抗う事も出来ずに彼の思いのままにされてしまう。 「あっ ひどい そんな…」 「…」 「ハァ もう ダメ…」 「ごめんな 比呂美 少し加減しようか?」 「ううん 早く慣れないと… 眞一郎くんに楽しんでもらえないから…」 「この間が最初だったんだからしょうがないよ」 遊戯を終えいつも通り彼の言葉に慰められる。 気を取り直し昨日と同じ願いを口にする。 「もう1回 ね いいでしょう?」 「でも、そういって 昨日も結局何回もしちゃって おかげで寝不足で…」 彼は少し困ったように答える。だが本気の拒絶ではない。 私が甘声でお願いすると、彼は基本的には受け入れてくれる。 そんな彼の態度を確かめたくて、罪のない範囲で少しはしたなくお願いを口にする。 「だって 眞一郎くんばっかり ずるいよ 私 全然…」 「ずるいって言われてもなぁ」 「私とするの つまらないんだ?」 「い いや 楽しいひと時を過ごさせてもらってます」 「じゃあ もう1回だけ しよ?」 「うん 分かったよ」 「やったあ♪」 少し大げさに喜んで魅せる。 今夜も彼は私の願いを受け入れてくれた、あと何回大丈夫だろうか? 明日の時間割を思い出しつつ過度の負担にならない頃合を計算する。 だが、朝の食卓で、同じ教室で、二人そろって寝不足の体を晒していては、 そのうちいつか誰かに気付かれてしまうかもしれない。 そんな事になれば、彼はどうするだろうか? 私はどうするだろうか? 今このとき確かめてみたい新たなる誘惑が待ち構えていることを発見した。 2回目の準備をしながら彼は言った。 「やれやれ 比呂美がこんなにオセロに夢中になるなんて…」 私を夢中にさせているのはゲームとそれに何より彼自身なのに、 これはもう一生をかけて後悔してもらうことにしよう。 そう改めて決意した。 了 ●あとからあとがき 5話まで視聴済み 4話で『夜這いだ』などと心無い中傷を受けているので逆手にとってみました。
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3.ルーインチェイサーズ 幻となったソフト、『エストポリス伝記Ⅲ』のサブタイトル。PSで発売予定だったが、まさかの会社倒産で夢幻と化す。 アザリン1000ミリグラム配合(151P3行目~4行目) 吉岡平著『宇宙一の無責任男』シリーズの登場人物、ゴザ16世陛下の幼名「アザリン」+リポビタンD(大正製薬)の謳い文句「タウリン1000mg配合」。 ただアザリンに関しては、エンジェル・フォイゾン(澁澤工房)のアザトース『アザリン』と掛けている可能性も。こっちは眠々美幼女だったが。ってか三角関係やっといて「どっちも選ばないオチ」はどうかとry クトゥグアが持っているのは〜(151P10行目~) ペプシ・バオバブ。 しそ味、あずき味、キュウリ味も過去に実在した。 「…………しらす」「…………………くま」(153P11行目、153P17行目) 「這いよるにゃるラジOMEGA」第4回にて、くじ引きで選ばれた食材の美味しいところをディベートする際にニャル子の中の人が引いたもの。 クー子の中の人の引いたものは「牛」「蟹」だったが、流石に蟹は入れられなかったのだろうか… ジョーカー無限生成など「存在自体が切り札」という後々の設定に若干抵触する気もするが、その辺はニャル子にはよくあること。 ちなみに熊の手は中国では高級食材である。 英語で言うとプライベート・スクエア(155P3行目) 東方Projectに登場する十六夜咲夜のスペルカード『時符「プライベートスクウェア」』(?) 変態!変態!変態!(155p12行目) 綾瀬さとみの成年漫画、「夏色ショウジョ 」収録作「スケッチ」からの一節。相手を罵ったり突っ込みを入れたりするのに使い勝手が良いので、AA化されたりした。 異性愛者の女が自分を慕うレズビアンを罵る、というシーンなので、ネット上での使われ方よりも適切であるといえなくもない。 「鏡の中でバトルロイヤル~戦わなければ生き残れませんがね」(157P4行目~5行目) 「仮面ライダー龍騎」の基本設定。 この番組のキャッチフレーズが「戦わなければ生き残れない!」である。 イライラがすっかり~は、仮面ライダー王蛇・浅倉 威のセリフから。 『暗黒太極拳』(158P12行目) 恋愛シミュレーションゲーム「センチメンタルグラフティ」のOPの俗称。 暗闇を背景に、女の子たちが謎のダンスを繰り広げるという実にシュールな映像が流れる。 ちなみに初出は「美食倶楽部 バカゲー専科」という本。同書では「波紋を練っている」とも称されてた。 『灼熱のファイヤーダンス』(158P14行目) 今は亡きコンパイル社の『ぷよぷよ通』のテーマソング。 ・・・ハンフリー・ボガートも言ってましたでしょう。そんな先のことは分からない、と(162p13行目) 映画「カサブランカ」での主人公の台詞。 『昨日の夜はどこにいたの?』 『そんな昔のことは覚えてない』 『今夜はどうなの?』 『そんな先のことは分からない』 遥かな昔に異星人の街で流行った当たり前のラブソング(163P14行目) 「劇場版超時空要塞マクロス~愛・おぼえていますか~」の美紗の台詞より。 この歌が、1巻27Pで言われていた「めちゃんこすげー科学力を軍事利用しかできない連中」の、遺伝子提供者たちのカールチューンを五十万周期の時を越えて呼び覚ました、のだろうか。 愛のチャンピオン号(166p4行目) スネークマンショーのアルバム「死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!」のネタドラマ「愛のチャンピオン号」より。チャンピオン号がえらい目に遭うが、淡々と復唱する宇宙ステーション、やたらハイテンションで復唱する地球本部とカオスな状況が繰り広げられる。 『宇宙警備隊本部のある「光の国」で造反者』(168P3行目~4行目) 映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」。 光の国があるのは銀河系から300万光年離れた所に位置するM78星雲。暗黒宇宙の裏側に存在している。実在のM78は地球から1600万光年離れた位置にあり、地球観測的にはオリオン座に位置してる。 「おのれ造反者!この悪魔め!」(168P8行目) 仮面ライダーディケイドの登場人物 鳴滝のセリフ『おのれディケイド!この悪魔め!』より。 十代から二十代、もしくは~(170p14~15行目) http //typeangler.net/upfile/blog_attach_c2c73990ea3043be84cbbeefb709b0ef.jpg 「そんなにやさぐれないでください。さもないと妙な二人組と地獄を見る羽目になりますよ」(172p11~12行目) 『仮面ライダーカブト』のキックホッパー・矢車想とパンチホッパー・影山瞬。人呼んで「地獄兄弟」。 二人ともタチの悪い女(と書いてザビーゼクターと読む)に捨てられ、やさぐれた。 「地獄兄弟」はサブタイトルから取った、あくまでファンの呼び方だったが、後に公式ネタとなった。 修理補給ユニット(172p15行目) スーパーロボット大戦シリーズから。 いわゆる主役機以外のユニットが持つ。ユニットのHPを回復するのが修理、ユニットのENと弾数を回復するのが補給。 ちなみに補給を受けると気力が10下がる。 ダンスを踊って再行動を可能にする職業(172p16行目) ファイアーエムブレムシリーズの踊り子。 「引き金を引くことだけが本当の強さじゃない、って」(172p17行目) よくありそうなフレーズではあるが、「WILD ARMS Advanced 3rd」のOPテーマ「Advanced Wind」が可能性として高そう。 「作戦は一刻を争います!」(173p2・3行目) 『機動新世紀ガンダムX』第4話サブタイトル、および同話でのジャミル・ニートの台詞「作戦は一刻を争う!」。 ビビビビ!ビーン!何度も往復ビンタを食らわせた。(175p14~16行目) p177の挿絵と合わせ、水木しげる氏のマンガにおける往復ビンタの表現。 通称「しげるビンタ」。作者の軍隊時代の実体験からきてるとか。 「うむうむ、いい毛並みです。鉄砲でも大丈夫のようですね」(179p5行目) 「ダービースタリオン」の調教後の調教師のコメント、「毛ヅヤもガラッとよくなって~」かも? ちなみに鉄砲というのは競馬用語で長期の休み明けにレースに出ることを指す。 きっとわざと足が遅いシャンタク鳥を選ぶと、~(179p11~12行目) 「SaGa2秘宝伝説」にて、レースの町という町で発生する、ドラゴンレースというイベント。 「……高く羽ばたく。英語で言うとフライング・ザ・スカイ」(179p15行目) 『機動武闘伝Gガンダム』主題歌『FLYING IN THE SKY』より、タイトルと歌いだし。 「うるさいうるさいうるさい!」(180p12行目) 『灼眼のシャナ』のヒロイン、シャナが坂井悠二に対する好意をごまかすためなどに発する代表的なツンデレ台詞。 ちなみにシャナの中の人はハス太と同じである。 グノフケー粒子(186p7行目) 機動戦士ガンダムシリーズのミノフスキー粒子+グノフケー。 ミノフスキー粒子は、宇宙世紀世界に存在する便利物質。高濃度で散布すると電子機器やレーダーを駄目にできる。 グノフケー(あるいはグノフ=ケー)は、クトゥルー神話に登場する種族あるいは旧支配者…らしい。 「…『インガノック・クロス』(189P6行目) ロマサガ2の『インペリアル・クロス』+インガノック 前者はロマサガ2の陣形名。「ベアにパリイさせておく陣形」で通じる人は通じる。 後者はドリームランドの地名。18禁ソフト「赫炎のインガノック」とは無関係である。多分。と思ったらシリーズ全てクトゥルフの地名からきていた。完全に余談だが。 ちなみにニャル子の台詞は、ロマサガ2のオープニングイベントの台詞がネット上で改変されたものを、更に改変したものである。 元ネタ:よいかジェラール。我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。防御力の高いベアが後衛、両脇をジェイムズとテレーズが固める。お前は私の前に立つ。お前のポジションが一番危険だ。覚悟して戦え。 元ネタの元ネタ(オリジナル):よいかジェラール。我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。防御力の高いベアが前衛、両脇をジェイムズとテレーズが固める。お前は私の後ろに立つ。お前のポジションが一番安全だ。安心して戦え。 『アーカム・ストライク』(189P10行目) ロマサガ2の『アマゾンストライク』+アーカム 前者はロマサガ2の陣形名。後者はクトゥルフ作品などに登場する架空の地名。 ちなみに、アマゾンストライクは前に並ぶ3人に物理攻撃・素早さ・行動後防御ボーナスがある。 いくつ種類があるのだろう、その陣形とやらは。(189p11行目) 上記ふたつを含めて15種類ある。没陣形もある。 松明の火が消えた瞬間に転んで頭を打って即死~(190P4行目) ファミコンのADV「シャドウゲイト」より。有名な死に方の一つである。 ざんねん!! まひろの ぼうけんは これで おわってしまった!! 地球の這い寄り方(191p15行目) ダイヤモンド社が刊行している世界各国のガイドブック「地球の歩き方」から。 「ニャル子との、お・ね・が・いーじーえいとっ!?」(193P10行目) OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場する、中破した陸戦型ガンダムを主人公のシロー・アマダが修理・改修した機体、ガンダムEz8(読みは「イージーエイト」)。 上記に加え、アニメ『ゾイド -ZOIDS-』次回予告でのフィーネの決めゼリフ「フィーネのお・ね・が・い」から。 「もしまかり間違ってテレポーターが作動した日には、~」(194P5~6行目) 「ウィザードリィ」シリーズ。 *おおっと* → *いしのなかにいる* は多くの人のトラウマになったとか。 「アトランチスとコンボイと村雨城には、謎が付き物」(194p12行目) アトランチス:ファミリーコンピューター用ゲーム「アトランチスの謎」(サンソフト)より。一言で言うとクソゲー。 コンボイ:ファミリーコンピュータ用アクションゲーム「コンボイの謎」(タカラトミー)より。一言で言うとクソゲー。 村雨城:ファミリーコンピュータ ディスクシステム初期のオリジナルゲームソフト「謎の村雨城」(任天堂)より。上記2つに比べると全然マシだが、「ゼルダの伝説」の後発なのがよろしくなかった。 「私達惑星保護機構によし、セラエノ関係者のハスター君によし、みんなによしですな」(194p17行目~195p1行目) 映画「フルメタルジャケット」の劇中、訓練歌として出てくる「USMC Runnning Cadence」・別名軍曹ソングが大本のネタ。元ネタ歌詞がどんなにえげつなかろうと、ニャル子の口にするも憚られる愛欲、クー子の遺棄すべき肉欲、ハス太の名状しがたき色欲には膝を屈するほかあるまい。 ここでも友情パワー炸裂のようだった。(195p4行目) 往年のジャンプ漫画『キン肉マン』から。 その時、真尋に電流走る。(195p11行目) 『賭博黙示録カイジ』第116話でのナレーション「その時・・・・! 圧倒的 閃きっ・・・・・・!!」 +『アカギ ~闇に降り立った天才~』第7話でのナレーション「しかし 矢木に 電流走る――!」上記の通りネットスラングでは混同してしまっている。よくあることである。 とかく福本伸行・作の漫画やアニメでは、よく電流が走る。『カイジ』の鉄骨渡りに至っては物理的意味でも。 メタルマサカー(197p3行目) KOFシリーズ、マチュアの必殺技名 元ネタは1982年、ヘヴィメタル・バンド、メタリカが参加したコンピレーションアルバム『メタル・マサカー - Metal Massacre - 』より。 「ククク…心の痛みを知らない者たちめ、~」(202p14行目) 15行目まで、すべて「ヴァルキリープロファイル」の登場人物の必殺技発動時の掛け声。 ベリナス「心の痛みを知らぬ者めぇっ!奥ぉぉう義・ヴォイドエクストリィィム!」 アリューゼ「てめえの顔も見飽きたぜ!奥義・ファイナリティブラスト!」 蘇芳「肉体・魂・精神の全てを討つ!奥義・氷葬方陣!」 フレイ「浄化してあげるわ!神技・エーテルストライク!」 レナス「その身に刻め!神技・ニーベルン・ヴァレスティー!」 レッドゾーンを振り切っていた。(203p5・6行目) 『ワイルドアームズ アルターコード:F』にて、ザック・ヴァン・ブレイスがフォースアビリティ「アクセラレータ」を使用する際の台詞。「レッドゾーン!振り切るぜッ!」 「……バレないように灰も残さずスピキュール」(203p14行目) 「スピキュール」は、学術的には太陽活動の一種だが、ここでは「スターオーシャンセカンドストーリー」に登場するボスの一人・ミカエル(炎属性)の必殺技だろう。 「うおーあっちぃー!」をはじめとする愉快なボイスと、それとは裏腹にちっとも愉快じゃない甚大なダメージ量が印象に残る技。 「昔、正月に~」(205p11行目~14行目) スティーブン・キング原作の『ランゴリアーズ』のシーンより。 クトゥグアがほぼイきかけていた(206p14行目) 2009年WBC優勝後インタビューでのイチローの発言「ほぼイきかけました」 「手のひらに真空作ったの」(208p5行目)「ワカった時にはもう遅いって奴ですな。」(同6行目) 『BAKI』最凶死刑囚の一人、柳龍光の「空掌」。「この地球上で最も強力な毒ガスは何かワカるかね」 シャンタク鳥CQC四十八の殺神技(209p3行目) 漫画「キン肉マン」より、ダメ超人だったキン肉マンがプリンス・カメハメから受け継いだ「48の殺人技」。かの有名な「キン肉バスター」もこの48の殺人技の一つである。 きっと52の関節技も持っているのだろう。使っても無意味だろうが。 『異界の絢爛たる幻想のごときシャンタニングスマッシュ』、『明らかにこの上ない成熟と完璧の域に達するシャンタニングディバイド』(209p3行目、14行目) 「仮面ライダー剣」より、仮面ライダーギャレンの必殺技「バーニングスマッシュ」と「バーニングディバイド」 シャンタッ君の動きは劇中の動きを再現しているが、跳び蹴りと言うにはあまりにも異様なキック技なので、どんな動きなのかいまいち読み取れなかった人は『剣』を見た方が早い。 「異界の絢爛たる~」も「明らかにこの上ない~」も、青心社版の「インスマスを覆う影(「暗黒神話大系シリーズ クトゥルー 8」収録)」から。 ツァールとロイガーが登場する「潜伏するもの」が収録されているのが、上記の「クトゥルー 8」であるつながりからか。
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「ぐふふふふ……シンの部屋に侵入成功や」 「ですー」 怪しげな笑い声と共にベッドへ忍び寄るyagami(+1)に、シンは取り敢えず枕を投げつけて迎撃した。 「ぶほっ!? い、いきなり何するんやシン!」 「不意討ちとは卑怯ですー!!」 「ドやかましい、この不法侵入者共が」 憤慨したように拳を突き上げながら抗議するyagamiこと八神はやてと、その肩の上でぷんすかと顔を紅潮させるリインフォースⅡを軽くあしらい、シンは再びベッドに横になる。 「……で、一体何の用ですか? 這い寄るyagami」 「ちょ、そんなどこぞの邪神みたいな呼び方やめてー!?」 涙目になりながら猛抗議するはやてを無視して、シンは布団を被り直す。 「もう……シンが風邪ひいたって聞いて時空も次元も突破して会いに来たゆーのに、シンのいけず」 「何しに?」 「勿論、夜這いに!」 しっかり這い寄ってるじゃねーか。 つき合っていられないとばかりにシンは寝返りを打ち、はやてから視線を外して壁の方へと顔を向ける。 便乗がいた。 「うをっ!?」 いつの間にか布団の中に潜り込んでいた便乗――フェイト・T・ハラオウンに驚き、シンは弾かれるようにベッドから飛び退いた。 動悸が激しい、急激な運動に風邪で弱った心肺が悲鳴を上げているのだろう。 「な……フェイトちゃん!?」 フェイトの出現に、はやてが狼狽えたように声を上げる。 「添い寝なんてうらやm――じゃなくて、抜けがk――でもなくて! あんた一体何やっとるんや!?」 「ですー!」 猛然と叫ぶはやてと、ここぞとばかりに自己主張するリインフォースⅡに、フェイトは可愛らしく首を傾げる。 「え? だって――風邪には人肌が一番だって母さんが言ってたから」 「「何ぶっ飛んだこと教えてるんですか(るんや)リンディさぁぁぁーーーん!?」」 不思議そうに尋ねるフェイトに、絶叫にも似たシンとはやての声がユニゾンする。 その時、まるで氷の刃物で撫でられたような不快な悪寒が背筋を奔り、シンは背後を振り返った。 ――冥王がいた。 「シン君、それにはやてちゃんにフェイトちゃんも……皆何やってるのかなぁ?」 「な、なのはさん……」 まるで天使のように可憐な笑顔を浮かべながら、槍にも似た攻撃的な形状に変形した魔杖の先端を突きつける高町なのはの貫録は、まさに冥王と呼ぶに相応しい。 「な、なのはちゃん? これはな……」 必死に言い訳を試みるはやてを視線一つで黙らせ、なのはは魔杖レイジングハートに搭載された魔力カートリッジをロードする。 一つ、二つ、三つ……まるで龍の頭のような意匠の魔杖頭部の付け根から、消費されたカートリッジが次々と排出され、空薬莢が山のようになのはの足元に積み上がる。 「……少し、頭冷やそうか?」 死刑宣告だった。 冥王の裁定にシン達全員が全力全壊を覚悟したその時、空気の抜けるような開放音と共に新たな人影が自動扉の向こうから現れた。 「シンくーん、お見舞いに来ました……よ?」 見舞い品らしき果物入りの籠を抱えて部屋に入って来た、どこか幸薄そうな黒髪の女性――セツコ・オハラは、目の前の光景に絶句した。 ベッドの上の金髪美女、這い寄るyagami、そしてフル装備で武器を構える天使のような管理局の悪魔……一体何事!? 「お、お邪魔しましたぁ!」 数秒の硬直の後、このカオス極まりない構図をどう解釈したのか、セツコはシン達に背を向けて部屋の外へと駆け出した。 長い前髪の下から覗くセツコの目元には、涙の粒が光っていた。 「ちょ……違っ、セツコさん!? ていうか行かないで、助けてぇ!」 シンの懇願の声も空しく、自動扉はぴしゃりと音を立てて固く閉ざされる。 嗚呼、行ってしまった……がっくりと肩を落とすシンの背後に、しかし新たな異変は着実に忍び寄っていた。 ――ンガイ・ングアグアァ・ブグ=ショゴグ・イハァ、ヨグ=ソトース、ヨグ=ソトース……。 歌が、聞こえる。 ――イグナイィ・イグナィイ・トゥフルトゥクングア、ヨグ=ソトース。イヴトゥンク・ャフイエ・ングルクドルゥ……エエ・ヤ・ヤ・エャアア、ングアァ、ングアァア! どこからともなく聞こえてくるこの歌声に喚ばれたのか、まるでシャボン玉のような虹色の球体が現われ、部屋の中をふわふわと浮遊する。 ――顕れ給え、外なる虚空の闇に棲まいしものよ。顕れ出で給え、時空の彼方に留まりしものよ。門にして鍵なる神。全にして一、一にして全なる神よ。 朗々と響き続ける歌声に合わせるように、虹色の球体はまるで細胞のように分裂と増殖を繰り返し、段々とその数を増していく。 虹色の球体、虹色の玉。 球、玉、弾、珠。 球球球球球球球球球球球球球球球珠球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球弾魂タマ玉たまTAMA珠球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球球○○○○○○○○●●●●○○●○●●●●●●●○○○○●●○○○●○●○○○○○○○○○○○○○○○○○○○●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●○○●○●●●●●●○○○○○○○○○○○●○○●●●●●●●●●●●。 虹色の球が部屋の中を埋め尽くす、虹色が世界を侵食する。 それは黄金の王冠を戴く駱駝、それは巨大な牡牛にして恐るべき王、それは偉大なる君主、それは鉄の冠を戴く赤い男、鴉、暗雲、白蛇、蝿、禿鷹、巨人、蟇蛙……。 そして声は告げる。 ――顕れ給え、顕れ出で給え……我が父君! 虹色の球体が一つに集積し、この世ならざる異界の光を放ちながら結晶化して実体を結ぶ。 それは一枚の扉だった。 ただの扉ではない、扉の属性を持つ神性である。 それは静止した『現在』であり流動する『過去』であり蓄積された『未来』、全にして一、一にして全なるもの、門の鍵を守護する外なる神――ヨグ=ソトース! ヨグ=ソトースの扉が断末魔に似た軋みを奏でながらゆっくりと開かれ、扉の向こう――あらゆるものが歪み蠢く混沌とした世界から大小二つの影が姿を現わす。 それは人外じみた美しさを持つ金色の少年と、闇色の豪奢なドレスに身を包んだ黒い少女だった。 新たな来訪者と目を合わせた瞬間、まるで電撃のようになのはの身体を貫いたのは、かつてない程に絶対的な死の予感。 金色に輝く少年の髪と瞳、目を奪われる程の美麗な容姿はあたかも神の寵愛を受け、完璧な黄金比によって造形されたかのような凄絶さだが、そこには華やかさは微塵も無い。 夕陽の黄昏色にも似た瞳の奥に見えるものは、宇宙の暗黒よりも更に暗く、冥府の深淵よりも尚も深い無限の絶望。 生き物としての本能が告げている……目の前の存在は少年の形をした異形である、と。 「ふむ」 部屋の中を撫でるように軽く見渡し、金色の少年は思案するように首を傾げる。 友人が風邪で倒れたと聞いて見舞いに来たのだが、このような展開は初めてだった。 ベッドの上の金髪美女、這い寄るyagami、そして顔が赤いシンと準備万全な冥王……これらが意味するものは一つ! 「――ごゆっくり」 空気を読み、ペルデュラボーはエセルを連れてくるりと踵を返した。 去り際にシンを振り返り、親指を立てて友人の健闘を祈り応援することも忘れない。 男とも女とも取れる中性的な美貌には亀裂のような笑みが浮かび、シンの女難を楽しんでいることは明らかだった。 「ちょ……二度ネタ!? ていうかこれだけ登場にページ使っといて出落ちかよ!?」 慌てて引き留めるシンの声も空しく、ヨグ=ソトースの扉はつんざくような軋みを上げながら再び閉ざされ、蜃気楼のように跡形も無く消え失せる。 危機は去った。 何とも言い難い微妙な沈黙が部屋の空気を支配する……が、静寂は長くは続かなかった。 「ちょっとぉ? 煩いわよ、安眠妨害よぉ」 不機嫌そうな声を響かせながら、デスクの上に置かれたトランクケースがバンと音を立てて勢い良く開く。 「ちょっとあんた達ぃ、私の部屋で何を好き勝手に騒いでるのよぉ。ジャンクにするわよ?」 まるで棺桶から這い出るゾンビのようにトランクケースから起き上がり、据わった眼でなのは達を睨むのは、稀代の人形師ローゼンに造られた生きる人形、水銀燈。 更に――、 「マスター! 風邪ひいたって本当ですかぁ!?」 自動扉を薙ぎ払うような勢いで乱暴に開き、身の丈程もある大剣を背負う、額で金色に輝くV字型のカチューシャが特徴的な赤い瞳の少女が部屋の中へと入ってくる。 説明しよう! この少女――デス子はシンの愛機であるデスティニーがご都合主義で擬人化し、更にロストテクノロジーを応用した物体縮小兵器の効果で人間大まで縮小した鉄腕少女なのだ。 ちなみにシンもその時の物体縮小光線に巻き込まれ、今では手乗りサイズまで身体が縮んでいる。 「ちょ!? 手乗りサイズって……何だよその驚きの新事実、後づけ設定にも程があるだろ!」 部屋の中に持ち込まれた、ミルフィーユのお古の人形用ベッドの傍で叫ぶシン(手乗りサイズ)のメタなツッコミは、当然ながら無視された。 「ああ、もう……どーするんだよ、このカオス? 誰か何とかしてくれぇ!」 「うん、それ無理」 シンの心の底からの絶叫を、差し入れらしき土鍋――中身は恐らくおでんだろう――を両手で抱えた朝倉涼子がにこやかな笑顔で切り捨てる。 ――HAPPY END:とまらないカオス 「全然ハッピーじゃねぇよ、馬鹿やろぉぉぉーーーっ!!」 セーブポイントへ戻る 前へ戻る 次へ進む 一覧へ
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本日の華道のお時間です。 今日は紅魔館にお住まいのモケーレ・ムベンベさんと、妖怪の山にお住まいの射命丸文さんが参加してくれています。 レ「ぎゅ? ぎゅお? がおー」 文「…………(ギシッ)」 座敷に正座するモケーレと射命丸文。モケーレは見慣れない和室のかもし出す侘び寂びに興味を引かれているのか、 周囲をきょろきょろと見回している。そして文は――そんなモケーレを横目に見つつ、歯軋りをした。 文「(馬鹿なっ……! 何がモケーレだ、ただの着ぐるみ着たレミリアさんじゃないですか! というか生け花だからって着ぐるみの上から和服着てるのおかしくないですか、凄く狭苦しそうなんですけど! いやいやそれ以前になんでレミリアさんめっちゃノリノリなんですか、アレですか、いつかのモケーレごっこのリベンジですか、 きょろきょろしたり小首をかしげてこっちを覗き込んできたり、うわぁぁ持ち帰りてぇえええ! いやいや違うでしょ、持ち帰ってどうするのよ! ここは即時取材に決まってるじゃない、手帖とペンとカメラと…… ハッ! いや、違う、こいつは罠に違いない! 落ち着け射命丸文、状況をよく整理するんだ)」 輝「本日の講師を務めさせていただきます、蓬莱山輝夜と言います。 本来なら華道のお作法を説明してから、それに則ってお花を生けてもらうのですが、 そんな時間はありませんので、ちゃきちゃき自分の感性に従って始めてもらおうと思います」 文「(講師は輝夜さんかよ! なんで初めましてみたいな挨拶してるの、それもお作法なの!? うわぁ今日は無茶苦茶高そうな着物で登場しましたね、またこれがよく似合ってる! いやいや違うでしょそうじゃないでしょ、目の前のレミリアさんにツッコもうよ!! ねぇ、なんでスルーなの!? 何たおやかな笑みで私たちを出迎えてるのよ!? 何、変だと思ってるのは私だけ!? 私だけが変なの!?)」 レ「うー! うーうー!」 何が気に入ったのか、すりすり、と輝夜のほうににじり寄り、両手を広げて輝夜に満面の笑みを浮かべている。 遊ぼ? 遊ぼ? というアピールだ。 輝「うふふ、元気なのはいいことね。でも、お花を生けるときは静かにお願いね?」 レ「うー……(しょんぼり)」 輝「そう、お行儀の良い子は好きよ。これがちゃんとできたら、ご褒美をあげるからね?(なでなで)」 レ「うー!(花開くような笑顔)」 文「(な ご む わ! じゃない! なんでそんな当然のようにほのぼのとしてるんですか! 本気で幼児退行でも起こしたんですかレミリアさん!? なんで普通に受け入れてるんですか輝夜さん!? 実は目の前の光景がいつもの幻想郷の風景なんですか、私が記憶を失っているだけですか!?)」 輝「作法はうっちゃるとは言いましたが、一応使う道具は説明しますね。鋏や針金なんかはそんなにバリエーションはないんだけど、 肝心なのは花を飾るのに重要な花器や剣山、これらは非常に多くの形状のものがあるわ。 今回は流派なんかは気にしなくていいから、好みで選んでもらっていいんだけど、 見ての通り、下手に扱うと怪我をするくらいには危ないので、十分注意して……」 文「(輝夜さん様になってるなぁじゃなくってその正面でじっと聞いてるレミリアさんお行儀いいなこんちくしょう!? なんですか興味津々ですか、ああ駄目です剣山を持ち上げて下から覗き込んじゃ駄目ですって危ないでしょ!? いや違う、レミリアさんは吸血鬼だからそんな簡単に怪我しないし怪我しても別にすぐ治るし、 ああでもあんなあどけない顔で道具をぺたぺた着ぐるみの手で触ってるんだから、 これはもうしょうがないじゃないですか!? しょうがないでしょ!?)」 レ「う?」 文「(しまったガン見しすぎた、視線を感じたレミリアさんが振り返りました! やばい怪しまれてる!? それにしても肩越しに振り返る着ぐるみレミリアさんの可愛いこと!)」 レ「…………ぎゃおー、たべちゃうぞー?」 文「疑問形ーー!!?? なんて無垢なしぐさ、なんて愛らしい台詞! まさにカリスマブレイク!? いや、これは新たなカリスマが誕生した瞬間だ! もう我慢できません、これより射命丸文、突撃インタビューウィズヴァンパイアを敢行したいと思います! ええい文句は言わせない! 天狗のスピードを最大限に解放してお持ち帰り~!!!!(ずぎゅん!)」 レ「だが断る」 文「何ぃ!?」 レ「カウンタースペル発動! マイハートブレイクでユアハートブレイク!(どぐめしゃ!!)」 文「心臓直撃!!?? き、今日の取材は私、幻想郷最速天狗射命丸文が、お、おおく、り……(どさっ)」 崩れ落ちる文。その文を見下ろすレミリアと輝夜。 レ「……これは正当防衛よね?」 輝「審判の私から見ても、立派な正当防衛だったわ」 レ「じゃあ問題無い。私の不戦勝ね」 輝「他にジャッジしようが無いわね……ところで、最初から計算のうちだったの?」 レ「いや、私も相当テンパってたのよ。モケーレムベンベって何かよくわかんなかったし。 とりあえず着ぐるみだけは咲夜が用意してくれたんだけど、後はまあ、ノリで」 輝「アドリブとは思えない迫真の演技だったわ。うっかり私まで押し倒したくなるくらいだった」 レ「そういえばこの国には夜這いが伝統として伝えられてるとか……」 輝「ところで私もノリで対応してたけど、あれで良かったかしら?」 レ「むしろよくやった。流石私の終生のライバル」 輝「いつの間にそんなことに?」 レ「月の姫をあなたが名乗った時からよ……ところで、生け花の用意はちゃんとしてるのよね?」 輝「最初から生け花やるつもりだったもん……やってみる?」 レ「うんやるー」 少女生け花中…… レ「芸術は爆発! これが私の全世界ナイトメア!」 輝「名前はともかく、この前衛的でありながら空間を見事に演出した多彩な色使いには並々ならぬセンスを感じる……! でも剣山代わりにサボテンを使うのはどうかと思うわ」 コスプレ レミリア 文 着ぐるみ 芸 輝夜