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私、泉こなたは今極度の緊張に襲われている。 私の部屋に―想い人の柊かがみが居るから―。 「こなたのこと………」 かがみが急に私の名前を呼んだ。 「…………」 私は何も言えなかった。 「こなたのことずっと考えてたわ…他のことが考えられない」 「ポッキーを食べていても、ラノベを読んでいても…」 「ッ……」 「笑っていても、泣いていても…何をしていても頭の中に私がいる…でしょ?」 かがみは…ゆっくりと頷く。 「私も…そうだよ」 「ッ!!」 「まるで新作ソフトの発売を待ちきれない気持ちの様に…かがみが消えない」 そう…私だってそうだ、かがみと同じ様に…私だって…。 「…嬉しい…」 かがみは喜んでくれた様だ。 その時突然かがみは立ち上がり…。 「ゴメンね、ゲームの邪魔しちゃって…」 「え…ッ!?」 「自分の気持ち伝えたら…少し落ち着いた」 「帰るの…?かがみん…」 するとかがみは俯いて…。 「またくる………」 「そう…」 その刹那、私の頭にある言葉が浮かび上がった。 (泊まっていきなよ!!) …でも、口には出せなかった。 「嬉しい…お休み、こなた」 そう言ってかがみは帰ってしまった。 「…泊まっていきなよ…」 私は暗く沈んだ気持ちで呟いた…。 ―――――――――― ―そして…夜。 私はベッドの中に入り眠りにつこうとしたが…かがみが頭から離れなくて寝れずにいた。 …かがみ…かがみ…かがみ…かが…ッ!? その刹那、急に私の部屋のドアが開く音がした…ッ!! このシャンプーの匂い…ッ!! かがみの…!! 足音が響く―かがみが…ベッドに向かってきている…? (ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン) 心臓の音がやけに大きく聞こえる…。 かがみがパジャマ?でいる―――多分。 私のベッドに入ろうとしてる――パジャマで…。 …ッ!! しゃがんだ…かがみの息を吸う音が近づいた!! …来るッ!! そして…掛け布団がかがみに持ち上げられ…き……ッッ来た~~~!! 心臓の音がドクドクドクドクと鳴っている。 ついに…ついに…入っちゃったよ――――ベッドに――ッッ!!! (暖かい…かがみの体…) 触れてると言うより…密着してるじゃん…かがみの体と私の体が! (パジャマ…!?もしかして…私と一緒に寝る気…!?) 鼓動――私の…何て大きい音…これじゃ起きてるのバレバレじゃん…。 かがみはどう思ってるのかな…幻滅してるかな…? 起きてるくせに何もできない私の事…ついに私もヘタレになっちゃったよ…。 (…知らなかった…こんなにも小さかったの?こなたの背中…強く抱きしめたら壊れそうで…でもどこか繊細で…学校じゃあんなにも飄々としているのに…こんなにも可憐で…) かがみがこなたの体をギュッと抱きしめる。 (あんたは…誰のものなの…?こなた…。…ゆたかちゃん?つかさ?みゆき?…あんたのお母さん?…悪いけど…今は私のもの…) ――ごくり…―― この音がまた大きい…。 ツバを飲み込むこの音が…。 ………………抱き締められてる…ッ!! …不自然…!! 私が気付かずに眠り続けるのは物凄く不自然!! …こうなったら…やってやるさ!! (何を!?) かがみとの…ファーストキスを!! 私は勢いをつけてかがみの方へ向く、かがみの顔が間近にあり…今ならキスが出来る…! ゆっくりと顔を近付ける…その時だった…!! 私の…お父さんが立っていたのは。 「え………ッ!?」 「え…こなた…?」 私は掛け布団をはねのけかがみを抱きしめた。 「ッ!!……~~ッ!!」 叫び声をあげようとするかがみの口を私は塞ぐ、ごめんねかがみ。 そして…私はお父さんに視線をあわせ…。 「趣味悪過ぎだよ、娘の情事を覗き見るなんてさぁ…」 「………」 「…フ…フフフフフ……」 「……」 「……面白い事を言う…。今まさに美味しい展開が待ち受けているのにヒロインに背を向けて震える事を情事と呼ぶなど…エロゲが発売されて以来の事だろう…」 「………!!」 「…伝える事がある」 「……ッ」 「お前がヒロインと萌え続ける日々に…モノ知らぬ浅はかな者共があれこれと世話を焼きたがるだろう…燃えにも萌えにもならぬヘタレの如き助言…いらぬ世話を…!!」 「…え…?」 「一切聞く耳を持つな…!!」 私は自分の耳を疑った。 「我慢の果てにたどりつく境地など…高が知れたもの……」 ――萌え尽きたければ愛せ!!―― 「朝も昼も夜もなく愛せ!!!食前食後、どんな時でもそのヒロインを愛せ!!飽くまで愛せ!!飽き果てるまで愛せ!!愛し、愛し、愛し尽くせ!!!」 「……そう…なのか…」 「かがみちゃんとやら…」 「え!?わ、私!?」 「自己を高めるんだ、ヒロインとして」 「……ッ」 「飽き果てるまで愛されつつも――『足りぬ』ヒロインであれ!!」 「ッ!!!」 「愛し尽くせぬヒロインであれ」 「…ちょ…お父さん?」 「祝福するぜ、二人とも」 ッ!!き、消えた!? …嵐が通ったみたいだ…。 あんなに騒がしかったのに…今はもうこんなにも静かだ…。 「…ねぇ…こなた…」 かがみが私を呼ぶ。 「…何?かがみん…」 「…これ、何のアニメのネタ?」 「…○キ」 「ちょ…それってマズいんじゃ…!!」 「うーん…私もノリノリになっちゃったからね…これが若さか!!」 (本当だよ!!) かがみは心の中でツッコミを入れた。 「…でもさ、これってもう…公認になったって事だよね」 「え…!?…あ…」 そして私はかがみに愛の口づけを…。 「…ファーストキスだよかがみ」 「…もう…いきなりなんだから…」 その晩、私はお父さんの言いつけ通りかがみを愛し…萌え尽きそうになった。 -END- コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-17 16 46 42) この後の激しく愛し合うシーンが単行本で発売されるんですよね。 分かります。 -- 名無しさん (2010-09-18 18 42 35) かがみ夜這い? -- 名無しさん (2010-04-06 00 30 25) ゆうちゃん繋がりですね、わかります。 -- 柴田亜美 (2009-08-08 09 56 40) あえて一言言わせてもらおう。グラップラー刃牙!! -- 名無しさん (2009-08-07 10 16 14) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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究極の生命体とはッ! ひとつ 無敵なり! ふたつ 決して老いたりせず! みっつ 決して死ぬことはない! よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え しかも その能力を上回る! そして その形はギリシアの彫刻のように 美しさを基本形とする。 それが究極生物 アルティメットシング!! 深夜 自分の寝室で気持ちよくスースーと幸せそうに寝ていたルイズは 誰かの気配でぱちりと目が覚めた 普段は梃子でも魔法でも起きないルイズだが この日は違った なぜかはわからない まさに奇跡 「だ だれか いるのっ?」 何者かの気配でふと眼が覚めるルイズは小さく声を出した 気のせいであッてほしい生きた侵入者はいらない 死んだ幽霊はもっと嫌だけど 最近話題になっているという ある盗賊の噂を思い浮かべ びくっと緊張する いい男からの夜這いも考えたが 微熱のキュルケと同類にされるのは嫌なので 思考すら拒否 嫌なものは嫌である 寝巻きのまま メイジは肌身離さず持つようにと常に言われていた 杖を手元に引き寄せてえいと構えた 眼を凝らすが 闇で何も見えない まあ 暗闇だから当然といえば当然のことだが 自分はライトの共通魔法すら使えないのが いまさらながら思い返して とても悔しい さすがゼロなんていわないで 「・・・ワタシヲ コノへヨオンダ ムスメ世オ?」 突然誰かの声が語りかける その声は静かに だが 聴くものを畏怖させる響きを持つ ルイズにはよく聞き取れなかったけど 幽霊じゃないのはよかったけど 侵入者に代わりはナイ 部屋が暗くてよく見えない だが明らかに人影がある 窓の傍に確かにいるのだろうか 「シツモンにコタエろ むうス おが このカあズを ヨンダノカ?」 前と変わらぬ口調のまま 質問をくりかえす なぞの侵入者 有無をいわさない そのうえ聞き取りにくい 発音と文法がややおかしい 声がこわれたような感じだ 平民が神のように恐れるメイジなど歯牙にもかけない なぜかそんな印象すら感じさせる それが貴族としてプライドの高いルイズ様に カチンと来た なによコイツ ナマイキね 「いい度胸ね 貴族の寝室に 侵入するなんて よほどの命知らずか馬鹿だわ」 挑発するように言うが 無反応 一人で空気に語りかけているように思えた まるで間抜け ただの変な人だ 「コタエロ こカあズを スクイだしたのはおマエか?」 口調は変わらず そして静かに 声は質問を繰り返す 無駄無駄無駄と 聞こえたような 聞こえないような ルイズは不気味に感じた 「いっている意味がわからないわよ アンタどこの田舎もn・・」 言いかけて ふとあること思い出した 昼間の召還儀式 そして ただの岩・・まさかとは 思うけど・・考えられるのは一つ そう選択肢ルートは一つのみ 「アンタ・・・まさか あの岩とかいうんじゃないでしょうね?」 岩は生物になるなど 聞いたことも見たこともない 魔法生物で 似たような例はあるが 昼間みたのはどう考えてもただの岩だッた このルイズ様の眼をもってしても岩だった 「ンンン・・そのハンノウ やはりソウダナ お前がアノ声の娘カァァ」 それは体温と呼吸と音声から部屋を割り出し侵入した わずかに得た昼間の情報を 総合 分析 推理 検討 した上 今の反応で確信 やはりこの人間の娘が昼間 何かの手段で 宇宙空間からこの星へ導いたのだと 少なくとも波紋ではないことはたしかだとも 「だったら どうだというのよ?」 ゼロの胸を張り 強気に言うが 内心はガタガタ震えてる まるでネコが人食いトラに 喧嘩を売るような感覚だ そして勝率は限りなくゼロ 駄目よルイズ ゼロていうんじゃない ゼロは孤独で不吉な数字よ おまけに数えると えらくムカツクわ 「キョウミぶカァい ジツに キョウみい深いぞ ンンン」 なぜかご機嫌の様子で影はルイズにじりじりと近寄ってくる 杖を構えようとしたが 思わず焦って落としてしまう しまった 「ハモンとは違う・・・何かノ くうカン干渉の力か あレのカンカくハ」 落とした杖が 影の足元に 転がっていく それを拾うと 影はしげしげと眺めいじりだす 子供がはじめてみるおもちゃをいじくりまわすように その間 十秒 「こレが なニカの 力を使役するためのドウグ ダナ オマエの反応を見るかぎリィィィ」 その影はズバリと推理した ルイズのわずかな呼吸の乱れや動作も分析して 名探偵が真犯人を当てるように的確に 「か かえしなさいよっ」 ルイズは焦る 焦りまくる 杖はメイジの生命線 なぜかコイツはすご^く賢い それもとてつもなくヤバイことだとは 本能で理解できた コイツに少しでも情報を与えると パズルのピースを全てわかって埋めてしまうような感じだ 「お前達・・・メイジとカ言っていたな そウか お前達が この星の生態系の頂点・・支配者クァァァ」 そう 昼間拾ったのあらゆる音や動きでこの生命体は全てを理解していた 言語から文法までも 誰からも教わらずに 今話している言語もわずかな時間で体得したのだ 子供が馬に乗るコツを覚えたとたん スイスイと乗りこなせる要領というべきか やばい やばいわ・・コイツの学習能力は 化け物だ 「だが・・このカーズを導いたのは なんノ力」 突然 ぶつぶつと一人で思案を始めるカーズ ルイズは完全に取り残されている 「な なんなのよ コイツ・・」 岩かと思えば 生物 一人で語り 一人で問題解決していくコイツに戸惑うばかりのルイズ 言語もなぜか話すたびに正確な発音と文法になるのがまた怖い 自己学習修正しているのか 変わり者が多いメイジ にもこんな変な性格の人物はいない ルイズの知る限り 変わりはてた頭の教師は一人いるな あとスケベな学院長もいたか これはどうでもいい 「ルイズとかいう名前の人間・・・・このカーズに おまえの使い魔になれというんのか」 その一言はまさに ルイズを驚愕させた なんでそれをっ?名前も自己紹介もしないのに 眼の前の影は 用件 自分から 切り出したのだ さらに影はこちらに近寄っていく もう逃げられない距離だ 「どうした 答えよ ルイズやら このカーズと契約を結ぶのか」 もはや完全な文法と発音でしゃべりかけてくるカーズ その影は二つの月の光を浴びながら 明らかになる 神々しいまでの肉体美と威圧感 それはまさに太陽の化身 そして究極の生物 そして カーズはニヤニヤAAAAと笑みをうかべた ルイズの前に偉そうにドーンと立ちながら からかうように 遊ぶように 見下すように えらく楽しそうに これが お前の運命 だとヨォォОォォといわんばかりの表情を浮かべて BAAAAAAン!! と どこから聞こえそうな音をたてそうな感じで 「この究極生物 アルティメットシングと契約するかァァァァ!!?」 第二話 究極な使い魔 誕生 続く・・
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負けるな比呂美たんっ! 応援SS第11弾 『おやすみ前の秘めやかな遊戯』 今夜もまた訪れてしまった彼の部屋 こんなに頻繁に訪れるのは乙女のたしなみとしていかがなものかとの不安を禁じえない。 パジャマ姿のまま上からカーディガンを羽織っただけの格好というのも問題かもしれない。 かといってこんな時間にきちんとした格好で訪れるというのも違和感がありそうだ。 だが、時折寄せられる彼の視線は好ましい印象を与えている事を証明しているようでもあった。 こんな私を彼はどう思っているだろう。 しかし、今夜も繰り返されるであろう遊戯の甘美な誘惑に抗うすべを私は知らない。 コンコン 彼の部屋の戸を叩く 「はい」 「眞一郎くん?」 「比呂美?」 部屋の戸が開き彼が姿を現す。 彼はいささかも驚いた様子はない。 私の来訪を当然のことと捉えているに違いない。 彼は今日も一日中、私の胸のうちを知りながら、何食わぬ顔をしていたに違いないのだ。 全て見透かされているかのよう、胸の高鳴りが速まってゆく。 「ごめんね、また来ちゃった」 「うん、まあ もうちょっと待っても来てくれなかったら、俺が行くとこだった」 「ふふっ、またそんな事言って」 「見つからなかったか」 「うん、大丈夫みたい」 「はいって」 「おじゃまします」 昨夜も訪れた彼の部屋、記憶がよみがえり体の芯を熱くする。 あの無上の喜びを初めて彼に教えられてから5日間、私の心が休まるときはない。 私の日常はその殆んどが彼と同じ空間で営まれる。家人を前にしての食事時、学校の彼と同じ教室で、 彼の姿を見、声を聞き、視線を絡ませあう度に繰り返し繰り返し、これから始まるであろう遊戯を期待させられた。 この期待は私の心身の奥深くまで到達し、私を解放してくれることは無い。 「じゃ、しよっか?」 「もう?」 「嫌?」 「ううん、じゃ、はじめましょうか」 何をしにきたのか、とは問われなかった。 やはり彼は私の訪問理由を確信していたのだ。 彼が慣れた手つきで準備を始める。 手伝った方が良いかとも思ったが彼に任せる事にした。 「比呂美が先でいい?」 「うん じゃあ よろしくお願いします」 彼はいつも私から先に始めさせる。 教えられた基本に沿って動きを開始する。 「最初に比べればずいぶん巧くなってきた。才能があるんだよ。上達が速い」 思わず頬の赤みが広がるのを止められない。 この言葉による責めも彼のテクニックなのだろうか。 この密室に二人きりでいる間は彼以外の人目を気にする必要がない。 私がこの遊戯に没頭している間、私に向けられる彼の視線を感じる。 私もまた彼が遊戯に没頭している間、彼に視線を注ぐ。彼は気付いているだろうか。 始まって数分後 彼が私の隙をついて責めてきた。 「あっ! そんなところ ダメッ!」 「だーめ、それ、それ、それ、それ、それ」 彼の指先が一定のリズムで私の色を彼の色に染め替える。 「あっ あっ あっ あっ ああっ」 はしたないと自覚しつつも彼のリズムに合わせて思わず口から声が漏れてしまう。 「どう?」 「まだ、大丈夫…」 「がんばるね」 このままではいけない。 彼のペースに押されながらも何とか抵抗を試みる。 戸惑いをはらんだ私の指先が彼の弱点を衝いてゆく 「さっきのお返しね」 「ちょ そこ待った!」 「ダメ 許してあげない」 「待て!」 「えい、えい、えい、えい、えい、こっちも、えい、えい、えい 」 「比呂美… 容赦ないんだ」 昨日までと違い、こちらから積極的に彼を責めたてる。 本で得た知識を動員した。 早く彼と対等になり、少しでも楽しんで欲しい。 彼の動きと私の動きが複雑に絡み合い、予測不能な結果をもたらす。 二人だけの世界、他者の入り込む余地はない、無上の喜び。 「いつの間にそんなテクニックを」 「えへへ 本で勉強したの」 「比呂美が本気出したらすごい事になりそうだな」 「そ そんなこと ないんだから」 胸の内の想いを覗かれたみたいで心拍が一段と高鳴る。 そうこうするうち彼が私の急所を衝いてきた。 彼の事だ、切り札として残しておいたに違いない。 「おねがい そこ 許して」 「比呂美の困った顔 かわいいね」 「…いじわる…」 静かな室内に彼のリズムが響き渡る。 パチン パチン パチン … 彼は容赦なく私を追い詰め、逃げ道を奪い、蹂躙する。 私は抗う事も出来ずに彼の思いのままにされてしまう。 「あっ ひどい そんな…」 「…」 「ハァ もう ダメ…」 「ごめんな 比呂美 少し加減しようか?」 「ううん 早く慣れないと… 眞一郎くんに楽しんでもらえないから…」 「この間が最初だったんだからしょうがないよ」 遊戯を終えいつも通り彼の言葉に慰められる。 気を取り直し昨日と同じ願いを口にする。 「もう1回 ね いいでしょう?」 「でも、そういって 昨日も結局何回もしちゃって おかげで寝不足で…」 彼は少し困ったように答える。だが本気の拒絶ではない。 私が甘声でお願いすると、彼は基本的には受け入れてくれる。 そんな彼の態度を確かめたくて、罪のない範囲で少しはしたなくお願いを口にする。 「だって 眞一郎くんばっかり ずるいよ 私 全然…」 「ずるいって言われてもなぁ」 「私とするの つまらないんだ?」 「い いや 楽しいひと時を過ごさせてもらってます」 「じゃあ もう1回だけ しよ?」 「うん 分かったよ」 「やったあ♪」 少し大げさに喜んで魅せる。 今夜も彼は私の願いを受け入れてくれた、あと何回大丈夫だろうか? 明日の時間割を思い出しつつ過度の負担にならない頃合を計算する。 だが、朝の食卓で、同じ教室で、二人そろって寝不足の体を晒していては、 そのうちいつか誰かに気付かれてしまうかもしれない。 そんな事になれば、彼はどうするだろうか? 私はどうするだろうか? 今このとき確かめてみたい新たなる誘惑が待ち構えていることを発見した。 2回目の準備をしながら彼は言った。 「やれやれ 比呂美がこんなにオセロに夢中になるなんて…」 私を夢中にさせているのはゲームとそれに何より彼自身なのに、 これはもう一生をかけて後悔してもらうことにしよう。 そう改めて決意した。 了 ●あとからあとがき 5話まで視聴済み 4話で『夜這いだ』などと心無い中傷を受けているので逆手にとってみました。
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4.マーケットの中の戦争 OVA「機動戦士ガンダム0080 ~ポケットの中の戦争~」から。 「ごめんね、~びしょびしょになってごめんね」(229p7行目) 2chでよく見かけるコピペ「母からのメール」。「ごめんね。おかあさんはじめてめーるしたから、ごめんね」 カーチャンは大切にしような。 『全盛期の黒い結晶体』(230p12行目) 「全盛期のイチロー伝説」から。実際ネタである。イチローが凄いのは確かだけど。 黒歴史(234p5行目) アニメ『∀ガンダム』の用語で、劇中より遥か以前の封印された戦いの歴史のこと。黒歴史にはガンダムシリーズで描かれた物語全てが含まれる。その為時系列的には「∀」が一番最後となる。パラレルが出たらわからないけど。 ↑が由来のネットスラング的な用法で、触れてはいけない・なかった事にしたい過去全般のことを指すことが多い。ここでの用法もそう。 リアルライアーゲーム(234p9行目) 漫画「ライアーゲーム」より。 嘘を嘘と~(234p10行目) 2000年に発生した西鉄バスジャック(通称 ネオ麦茶事件)の際、『ニュースステーション』のインタビューを受けた『2ちゃんねる』管理人(当時)ひろゆきこと西村博之による発言から。「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」 2chだけでなくネット掲示板を使う時のお約束。 「ライクじゃなくてラブだよっ!」(235p4行目) 漫画『きまぐれオレンジ★ロード』に度々出てくる表現。三巻でも出ていた。 「ぼくが好きになったひとが、たまたま男の人だっただけだもん」(236p1行目) ゲーム「よつのは」に登場する名台詞から。 「俺は、ロリコンじゃない。好きになった女の子が、たまたまロリだっただけだ」 やおいBL界で伝統的な決まり文句「好きになった人がたまたま男だった」 はじょう(236p3行目) がいしゅつとかすくつとかと同じ。突っ込むまでがテンプレ。 てぃん、ときたんだよ(236p14行目) ゲーム「THE IDOLM@STER」に登場する、高木社長のセリフから。765プロ・アイドル紹介時のが有名か。 「ほう、何といい面構えだ。ティンときた!」 字幕では「ピーンと来た!」なのだが、何度聞いても「ティンと来た」にしか聞こえないのでしょっちゅうネタにされる。声優はベテランの故・徳丸完。 「がったい、したい」(237p8行目) アニメ「創聖のアクエリオン」のキャッチコピー「あなたと合体したい」から。作中でも度々発せられる。パチンコになった際、このコピーが全国ゴールデンタイムのCMで流れた。 毒が裏返ったかのようだ(246p3行目) 漫画「バキ」の1シーンから。 毒手をくらい瀕死の状態のまま大擂台賽に出場した主人公・範馬刃牙は、 これまた毒手使いの李海王を相手に更なる毒を食らい、逆に元の毒が消えて更に強くなった。烈海王曰く「毒が裏返ったッッ」との事。 障害は取り除かなければならない。(246p15行目) 「“セカンドステージ”の障害は取り除かなければならない。それに…」 「私の事や!~重要なのは、クー子!」「用心棒の為って事だけではないでしょう…ン?」(247p1行目~5行目) ジョジョの奇妙な冒険第5部のラスボス、ディアボロの台詞より 「……大人になるって、悲しい事」(247p16行目) バハムートラグーンに登場したスクウェア三大悪女の一人のセリフ。 敵国に囚われた姫を主人公の軍勢が救出しようとしていたところ、いざ再会したらその敵国の騎士となんかいい仲になっていて その二人はかつて主人公と訪れた、訪れた男女は必ず結ばれるという「思い出の教会」へ行き愛を誓いあう。よりによって主人公の目の前で。 その後もその騎士と性交したり、最終局面で主人公を捨てておきながら「あの頃のように!」発言をしたりと、今では考えられないような展開があった。 何も知らずに主人公に自分の名前、ヒロインに好きな子の名前を付けたプレイヤーの心にトラウマを植えつけたとかなんとか。 「……守りたい大切なものがあるなら……自分にだって抗う……!」(248p5行目) 「WILD ARMS 2nd IGNITION」DISC2のOP「Resistance Line」の歌詞から。 クトゥグアの決意は不退転、その身はすでに覚悟完了(248p8行目) 山口貴由『覚悟のススメ』より。 前者は主人公・葉隠覚悟の実兄でありながら宿敵、人類抹殺を謳う現人鬼・散の大演説「散は人間ではない!善悪を超えた不退転の決意!」 後者はOVA版OPテーマの歌詞「我が身は既に覚悟完了!」から。 「……ニャル子、変身しないの」(248p12行目) 「仮面ライダーディケイド」に登場するセリフ「どうした?変身しないのか?」から 戦意をスーパーハイテンションにまで引き上げる変身能力だ。(248p14行目) ドラゴンクエスト8、9にはテンションという概念があり、スーパーハイは最大の状態。攻撃技の威力が7倍になるとかなんとか。 「戦闘員を蹴散らすのにわざわざ最強フォームになるヒーローがいますか?」(248p17行目) 『仮面ライダー剣』の最終話近くでは、ダークローチアンデットの大群を薙ぎ倒すキングフォームという図があったが……それだろうか。 実際にはダークローチは戦闘員というレベルでもないのだが。 人は日々成長するものだ。(249p15行目) ボンボン版餓狼伝説でのギース・ハワードのセリフ。 『とある都市の裏社会を支配するギャングのトップ』という台詞からするとジョルノか? ニャルラトホテプは、握っていた~視界を覆った。(249p17行目~250p12行目) ボンボン版餓狼伝説2のジョー・東対キム・カッファン戦の決着シーン。 ツッコミどころ満載なのは元ネタ準拠である。 「……っ、目にゴミが……!」(250p13行目) 漫画「メジャー」に登場する1シーンから? 「く… 目にゴミが……」 自分の体重×相手の体重×重力加速度=破壊力(252p5行目) 漫画「グラップラー刃牙」に登場する、花山薫が誇る方程式から。 「握力×体重×スピード=破壊力」 『測り知れざる永劫のもとに死すら死するデンジャラススープレックスコンボ』(252p6行目) 前半は「無名都市(廃都)」「クトゥルーの呼び声」より、“狂えるアラブ人”アブドゥル・アルハザードが詠み、魔道書「ネクロノミコン」に記したとされる二行聯句の二行目から。 That is not dead which can eternal lieAnd with strange aeons even death may die. (原文) そは永久に横たわる死者にあらねど測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるもの(訳:大瀧啓裕) 永遠の憩いにやすらぐを見て、死せる者と呼ぶなかれ果て知らぬ時ののちには、死もまた死ぬる定めなれば(訳:宇野利泰) 久遠に臥したるもの死することなく怪異なる永劫の内には死すら終焉を迎えん(訳:波津博明) 後半の技名は、ゲーム「サガフロンティア」に登場する個人体術連携名である。 スライディング→バベルクランベル→スープレックス→ジャイアントスイング→スウィングDDT(空中の敵へのスープレックス)の順からなる。 サガフロでは空中の敵にスープレックスするとモーションがスウィングDDTになる。ほかにも後ろを向いてる敵に使うと投げっぱなしジャーマンになる等、やたらとプロレス技に凝っている。 ゲーム内での技名は「DSC」。1キャラにスライディング~ジャイアントスイングの4つを同時に装備すると使用できる。252p9行目以降の説明も実際のゲーム内の特徴そのまま。 単体の技としては他の技の数倍ほどの圧倒的な威力を誇る。(これより強力な術などは存在するが) プロレス技としてはスライディングキック、フランケンシュタイナー、パイルドライバー、ジャイアントスイング、スイング式DDTのコンボだろうか。 宇宙連合の議長だって殴ってみせる。ただし真尋のフォークだけは勘弁だが。(252p15行目) 特攻野郎Aチームのメンバー、コングの自己紹介から。 「大統領だってぶん殴ってみせらぁ! でも、飛行機だけは勘弁な!」 「どんな手を使おうが勝ちゃあいいんです勝ちゃあ。それがすべてです。」(253p1行目) 漫画「北斗の拳」忘れられし三男(笑)ジャギの台詞「どんな手を使おうが勝てばいい!それがすべてだ!!」+3D格ゲー「私立ジャスティス学園」外道高校斬り込み隊長・山田栄二(失笑)の台詞「勝ちゃあいいんだよ、勝ちゃあなあ!!」 ジャギの妹は…やっぱりジャギだった。血は争えない。 「ヨグソトス先生も言ってたでしょが、正々堂々と出し抜けって。」(253p1・2行目) 『バキ』最凶死刑囚編より、加藤清澄の台詞「せいせいどうどうと―――――だしぬく」 環境利用宇宙CQC。(253p2行目) 漫画「バキ」に登場する、ガイアの戦闘法から。 駄目だこいつ、早く何とかしないと。(253p5行目) 漫画「デスノート」に登場する、夜神月のセリフから。 笑いながらサミング(254p6行目) 涼宮ハルヒの憂鬱の「ハレ晴レユカイ」の歌詞「笑いながらハミング」のもじり? サミングは指を使った目潰し。ゲーム「サガフロンティア」にも登場した。 ボクシングの反則技。グローブの親指を立て、パンチをスレスレでかわした相手の目を突く。ディオもやってのけてた。 内藤vs亀田戦で亀田が実際に「笑いながらサミング」を行い問題になった。 「ハスタースコープ!」(259p3行目) 「宇宙刑事シリーズ」から。ギャバンのレーザースコープを皮切りに、後任の宇宙刑事達のコンバットスーツにも名を変え実装されている透視・索敵機能。 ルーヒー・ジストーン(264p16行目) 漫画「多重人格探偵サイコ」のキャラクター、ルーシー・モノストーンから。 モノ=1、ジ=2 そういう連中を集めて ~ 新作を開発した(266p14行目~15行目) 「バーチャファイター」及びセガサターン用ゲーム「御意見無用」 両こめかみに握り拳を当てて~ぐりぐりと抉ってやる。(268p15~16行目) いわゆる「ウメボシ」。S玉県K市在住の主婦・N原Mさえのフェイバリット折檻術。 真尋の様に(中高一本拳で)やった方がピンポイントで痛い。 中古屋でも本体の買い取り拒否(270p15行目) 現実はとてもむごかった。 なお、実際には「チート行為等による本体BAN(本体を使用不能にされること)」を受けた本体を売ろうとする行為の対処が主な原因である。 この他、エックス・オスにはXBOX360だけではなくPS3の(主にネガティブな)ネタも詰め込まれている。 スティギア・サセックス(271p3行目) 2003年に合併した、ス○○○ア・○○ックスのパロディ。 宇宙にも、そういうことがあるらしい。 『這いニャル幻想記』(271p8行目) 旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)のRPG「ファイナル・ファンタジー」。 一応補足しておくと、元ネタはSFC時代のエニックスの佳作「ガイア幻想記」。 1巻あとがきの「光速の~」から考えてFFだろうと。 『キングスポートハーツ』 夢に取りつかれた町のお話だろうか。 言うまでもないがディズニーが版権許可した『キングダムハーツ』が元ネタ。 「気にするな。多分、みんな太陽のせいだ」(272p5行目) 次の行に説明があるが、ノーベル文学賞作家であるカミュの小説「異邦人」より。 2章タイトルに引用されている久保田早紀の「異邦人」とは関係ない。 「エックス・オス731」(272p9行目) XBOX360と、旧日本軍の細菌研究部隊「731部隊」のフュージョンだろうか。なんちゅう不吉な名前だ。 「エックス・オス731をプレイする権利」 / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ よくぞ元ネタにしてくれた | (__人__) | 褒美としてオプーナを買う権利をやる \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / ヽ▼●▼ \ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ l | |ー─ |  ̄ l `~ヽ_ノ 液晶が高解像度かつカラーで、周辺機器次第でテレビも見られる携帯機(275p2行目) セガが発売した「ゲームギア」のこと。テレビチューナーは別売りだった。今の3DSやPSPなどを見るにつけ、時代を先取りしすぎたマシンであった。 液晶がモノクロで低解像度の携帯機(275p3行目) 任天堂が発売した「ゲームボーイ」のこと。 ゲームだけではなく音楽や映像といったマルチメディアを大々的に宣伝した据え置き機(275p4行目) ソニーが発売している「プレイステーション3」のこと? 3DOのことかも。 ゲームギアのことを書いているので、時期的にはパナソニックが発売した3DOが正しいだろう。ちなみに3巻11pの絵(抱き枕)の真尋の横にある妙に黒っぽい物体が3DO本体である。 たまにはPSXのことも思い出してあげてください。 ゲームだけしかできない据え置き機(275p5行目) 任天堂が発売している「Wii」のこと? 3DOとの比較だとするとPS、SSなどが該当すると思われる。 ドダイYs(276p6行目) アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する兵器のこと。 お母様を返してもらいましょうか。~いただいていきます!(276p16行目~277p6行目) クロスボーン・ガンダムより主人公トビアがドゥガチの手からヒロインを強奪するときの台詞のパロ。トビア「ベルナデットは返してもらう!いや…」 ドゥガチ「貴様の…もの…では…あるまい!」 トビア「そうだな…ならば、海賊らしく、いただいてゆく!」 歩く完全死亡フラグ製造機(277p11行目) 「仮面ライダーディケイド」第21話サブタイトル「歩く完全ライダー図鑑」と思われる。ちなみにこれはディケイドの上位フォーム「コンプリートフォーム」の事。 「久遠の絆を断たんと欲して降魔の剣と化してあなたを討ちますよ」(277p14行目) ゲーム「ヴァルキリープロファイル」登場する大魔法「ファイナルチェリオ」の詠唱から。 「我、久遠の絆断たんと欲すれば、言の葉は降魔の剣と化し汝を討つだろう」 「多分、最初から最後まであいつ一人で充分なんだよ。どんな事件も」(278p1行目) 「時空英雄 仮面ライダー」での有名な台詞コラ「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」。 ちなみに本当の台詞は「ここはRXに任せよう」。あまり変わらない。 「ゴールドなエクスペリエンス」(279p10行目) 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部「黄金の風」主人公。ジョルノ・ジョバァーナのスタンド。ゴールド・エクスペリエンスから。非生命体を生命体へと変えることが出来る。 大元のネタは、アメリカのミュージシャン・プリンスの1995年のアルバム「The Gold Experience」。 C・E・O! C・E・O!(279p11行目) 第1巻第2章と同じ、あとりKの漫画「姉DVD」に登場する台詞「D・V・D!D・V・D!」から。 なお、CEOは「chief executive officer(最高経営責任者)」の略称。日本では「代表取締役(社長などといった会社のトップ)」と同じ意味で用いられる(ただし、これは正式な定義とはやや異なる)。 『ドリームランドクラブ』(280p6行目) ゲーム「DREAM C CLUB」から。 ピュアな人しか入ることができない別次元の遊び場のこと。 『這いよるM@STER』(280p7行目) 言うまでもなくゲーム「THE IDOL M@STER」から。 それは宇宙歌姫を決定するための壮絶な戦いである。 聖なる泉が枯れ果てるのではないかと(280p9行目) 『仮面ライダークウガ』より、アルティメットフォームに関する碑文に記された、超古代からの警告。聖なる泉 枯れ果てし時 凄まじき戦士 雷の如く出で 太陽は闇に葬られん 聖なる泉、つまり優しい心を失ったとき、クウガは「究極の闇をもたらすもの」と等しい「凄まじき戦士」へと変身してしまう。 「……まだよ……まだ終わらない……!」(281p4行目) アニメ「機動戦士Zガンダム」に登場する、クワトロ・バジーナのセリフから。「まだだ、まだ終わらんよ!」 「冗談じゃないわ! 現状で十割出せる! 偉い人にはそれが分からないのよ!」(281p12行目) 『機動戦士ガンダム』第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」における、シャアと整備兵のやりとりから。「80パーセント!?冗談じゃありません!現状でジオングの性能は100パーセント出せます!」「脚は付いていない」「あんなの飾りです!偉い人にはそれがわからんのですよ!」 現実とゲームの区別がついていない。(285p16行目) 宇宙ゲーム脳(286p1行目) なんでもゲームに結びつける方がよっぽど区別ついてないよ。 「大丈夫。シビレフォークも持ってきたから」(287p15行目) モンスターハンターの支給品、投げナイフのバリエーション「麻痺投げナイフ」と設置型トラップ「シビレ罠」より。 モンハンの麻痺は暫くの間完全に動きをとめる。楽に狩りをするのに便利なアイテム。前者は入手出来るクエストが限られているが。 さあ、振り切るよ(288p6行目) 「仮面ライダーW」に登場する仮面ライダーアクセルの決めセリフ、「さあ、振り切るぜ!」から。 実にバリエーション豊かな軌道だった。(288p8行目) 車田正美『風魔の小次郎』より、風魔一族の項羽とその弟である小龍が使う「羽」各種。 相手にどこまでもまとわり付き、切り裂き苛む白い羽に始まり、「単純な直線」軌道で飛ぶのは青い羽、「弧を描いて」飛ぶのは赤い羽。 そして「下段からホップ」するのは第四の黒い羽「影羽」。他の羽の真下を地面スレスレで飛び、相手が余裕カマして「他の羽」を避けた直後に跳ね上がって、その心臓を撃ち貫くのだ。 絶望があなた達の、ゴールね(288p11行目) 「仮面ライダーW」に登場する仮面ライダーアクセルの決めセリフ、「絶望が、お前のゴールだ!」から。 原作では、ほぼ「やったか!」と同等の意味だが、この人の打率は高そうだ。 「何その無双モード」(288p14行目) コーエー(現・コーエーテクモゲームス)のアクションゲーム『無双』シリーズより。 「群がる雑魚を派手に吹き飛ばす爽快感」が、同シリーズのウリの一つである。 これより転じて、敵陣に強キャラ単騎で突っ込み大人数を蹴散らしてゆく事、或いはその様を指し「(キャラ名)無双」と称される。 「私、雑魚掃討だけは異常に得意なの」(289p2行目) 実際のモンハンでも、ボスとそれを取り巻く多数の雑魚を同時に相手しないといけないので 多人数でパーティを組むと真尋ママのような雑魚散らし担当が生まれたりする。いわば麻痺片手剣使いのようなサポート役。
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宇宙(そら)で待ってて 『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン第12話のサブタイトル「宇宙(そら)で待ってる」。 直接の元ネタは同話において沙慈・クロスロードの携帯に残されていたルイス・ハレヴィからのメールの文面。「宇宙(そら)で待ってて。すぐに追いつくから。」 「天馬に乗った美女に説得されて~」(151p12行目) 「ファイアーエムブレム」シリーズのペガサスナイト。ペガサスに乗った騎士という絵面のせいか、このユニットは美女しかいない。 このゲームは特定のキャラが仲間になる(予定)キャラに話しかける事で仲間にする事ができる(一部、他に条件あり)。特に「暗黒竜と光の剣」「紋章の謎」に登場するペガサスナイト・シーダ姫はやけに説得対象キャラが多く当時からネタにされていた。あなたは あいをしんじますか 「説得するペガサスナイト」は後にFEのお約束になった。 「……ハス太君、つらい時こそ笑っていた方がいい。」(152p4行目) メタルヒーローシリーズ第4作目『巨獣特捜ジャスピオン』OP主題歌「おれが正義だ!ジャスピオン」より。Come on,boy! つらい時ほど Come on,boy! 笑おうぜ そうさ 勇気がすぐ戻る 自信が勝ちを呼ぶ~経験でそれを知っているから(152p4-5行目) 真刈信二・赤名修『勇午』「無駄だと知ってやると 残り30%の確率さえ0になる 自信が勝ちを呼ぶ プロのギャンブラーが強いのは 経験でそれを知っているからだ」 「ゲイムギョウ界」(152p17行目) PS3用RPG「超次元ゲイム ネプテューヌ」の舞台となる異世界。ちなみにニャル子の中の人は守護女神の一人で、真尋の中の人は女神候補生で出ていたりする。 どうにかしてこれを消せないものだろうか。四つ揃えたら時空の彼方にぶっ飛ぶとか。(155p11行目) 『魔導物語』『ぷよぷよ』シリーズより、封印されし呪文「オワニモ」。「ぷよぷよ」で4つそろったぷよは、この呪文で時空の彼方にふき飛ばされているという設定は意外に知られてない。 「冷やかされるからやめておこうとしないで ~ 喜んで協力しましょう」「……誰もが悩んだことだから ~ これが幼なじみの連帯感」(156p8-10行目) B zの楽曲「恋心(KOI-GOKORO)」の歌詞の一部より「これが女の連帯感なのか 困るね、先生、とても」 「だれもが悩んだことなのか まったく、先生」 「松本に相談しようか、でもたぶんひかやかされるからやめとこう」。余談だが、バックコーラスで「まっちゃん、まっちゃん、ヘルプ・ミー」と歌われているのがミソである。 本当にこいつらの間に友情というものが存在するのか怪しくなってきた。もしかして小箱とかに封印されてはいないだろうか。(157p3・4行目) キン肉マンの夢の超人タッグ編において、正義超人の友情パワーが奪われて箱の中に人形として封印されていた。奪われてない状態でもちょっと怪しい時がある。 「それが繋がらないんですよ。ったく、これだから回線弱いキャリアは」(159p3行目) 『這いよれ! ニャル子さん』の発行はソフトバンク・クリエイティブなので…… 「まるで意味が分からんぞ」(159p8目) 遊戯王5D sのハラルドの上官のセリフから?汎用性の高さから遊戯王関連の掲示板ではよく使われている台詞 元ネタの流れは、ハラルドが部下と戦闘機で訓練中、時空改変の影響で突如発生した謎の黒雲に入り込んでしまう視界が利かず山に正面衝突しそうになり、「急速上昇!」しかし激突を避けられそうになく、「神よ、力を・・・」ミサイルを発射し山頂部を吹き飛ばす上官「許可もなくミサイルを使用するとはどういうことだ?どんな処罰が下ろうと文句は言えんぞ」ハラルド「構いません。私も退官しようと思っていましたから」上官「なんだと? なんのためにだ!?」ハラルド「世界を守るためです(キリッ)」上官「軍で働くより、人々の平和を守る方法があるというのか!」ハラルド「我々がこれから戦う脅威は、兵器などでは倒せません」「待てハラルド!? 何のことだ! まるで意味がわからんぞ!」 ごもっともである 上記の台詞も、這いニャルの台詞も、前提条件(遊戯王5D sの場合は兵器で倒せない敵=イリアステル、這いニャルの場合は発行元がソフトバンク系)を理解すれば分かる……のではないだろうか? 「……少年、気に入った。宇宙に行ってクー音姉さんを犯していい」(160p3行目) 映画「フルメタル・ジャケット」でのハートマン先任軍曹のありがたいお言葉から。「気に入った。家に来て妹をファックしていいぞ!」 「あー、まあ、ほら、邪神は助け合いだろ」「仰る通りですよ!」(160p9・10行目) ともに、映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』より。 前者は、ダブルに代わってルナ・ドーパントの相手を引き受けた仮面ライダーオーズ=火野映司が、メダジャリバーにセルメダルを装填しながらの台詞。後者は、その台詞を受けて、オーズに殴りかかるルナ・ドーパント=泉京水の台詞。「ライダーは助け合いでしょ!」「仰る通りだわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 頑張る人の~変えそうな曲だった。(163p5・6行目) 『海賊戦隊ゴーカイジャー』OPテーマ。頑張る君のがむしゃらが今 この世界を変えるぜ 私設クラッキング組織、『ディジタル・ビーイング』(165p11行目) 機動戦士ガンダムOOの私設武装組織『ソレスタルビーイング』。主人公たちが所属する組織で、意味は『天上の存在』。 知り合いの闇プログラマー(166p5行目) ip改ざんなんかを簡単にするすごいやつ。恐ろしいやつ。 「要は精神干渉(サイコクラック)ですよ」(169p14行目) 『ワイルドアームズ』プレステ版におけるザック・ヴァン・ブレイスの固有技「早撃ち」のひとつ、サイコクラック。混乱の追加効果あり。 「キューワンダイバー」(171p1行目) キューワンダイバー→91ダイバー→81ダイバー→ハチワンダイバー 「・・・・・・察するに、ハス太君の~」「~ずっと金で行けそうですね!」(172p13~15行目) 「仮面ライダークウガ」において、仮面ライダークウガが手に入れた「金の力」のこと。 クウガではそれぞれのフォームにはきちんとした名前があるのだが、劇中では一貫して「◌◌(色の名前が入る)のクウガ」と呼ばれており、「金の力」を手に入れたクウガのフォームも「ライジング◌◌フォーム」という名前があるが、劇中では「◌◌の金のクウガ」と呼ばれていた。主人公である五代雄介が心肺停止に陥った際に施された電気ショックにより偶然目覚めた力であり、当初は一時的にしか使えなかったが、もう一度電気ショックを受けることによって永続的に使えるようになった。 「ずっと金で行けそうです!」はその時の雄介のセリフ。 設定上、最強形態アルティメットフォームの力が通常形態に一部現出した状態とされている。 「瞳の色が黄金色に」という点に限っては、未確認生命体第46号、「破壊のカリスマ」を自称するカブトムシ種怪人ゴ・ガドル・バのもの。発電所で膨大な電力を取り込むことによって、クウガのライジングフォームと同質の「電撃体」への変身能力を得た。 「スタッフロールのキャスト欄でいつの間にか私やクー子と位置が入れ替わったりしますよ」「……少年、主人公だからって調子に乗ってわたし達にひどい事言っていると、いざ続編となった時に交通事故で死んだ事にされるよ?」(173p4-7行目) 前者は機動戦士ガンダムSEED DESTINYの終盤のEDテロップでキラとアスランがシンより前に来ていた。後者はセンチメンタルグラフティ2のOPは事故で死んだ前作主人公の葬式から始まった。どちらも主人公交代失敗ネタ。 「ゴマカします!」「……もみ消す」(176p13・14行目) SLAMDUNKより。三井一派と喧嘩したときの桜木と流川の台詞。 ご利用は計画的に(177p6行目) サラ金のグレーゾーンが話題になった00年半ばごろからCMの最後につけられるようになったワード。 計画的に利用する奴はサラ金を使わないとかそういうのは突っ込んじゃダメ 「宇宙ヤバい」(178p8行目) 2chのコピペからと思う。 文明に頼り切った人間は基本的に脆い~そんな発言をしていた。(178p10~12行目) おそらく小説版「∀ガンダム」(佐藤茂が著者のものか、福井晴敏が著者のものかは不明)におけるグエン・サード・ラインフォード卿のセリフと思われる。 「クー子、ここでは地球の言葉で話しなさい」(181p3行目) 『仮面ライダークウガ』EPISODE.11「約束」より。 バラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)が、天下の往来で人々が奇異の目を向けるのも構わずグロンギ語を話すズ・ゴオマ・グを諌めた時のセリフ。「ここではリントの言葉で話せ」 ちなみにクー子の話した言語もそのグロンギ語である。 ゼゼソ=0、パパン=1、ドググ=2、グシギ=3、ズゴゴ=4、ズガギ=5、ギブグ=6、ゲヅン=7、ゲギド=8、バギン=9。試験には出ないが後(4章)でもっかい出る。 9784797366440(181p4行目) 這いよれ!ニャル子さん8巻のISBN。 窮極の混沌の中心(182p5行目) クトゥルー神話の宇宙の窮極の混沌の中心には宇宙の支配者アザトースが鎮座する。 海王星(ヤークシュ)(182p13行目) クトゥルー神話の中でもクラーク・アシュトン・スミスの作品では各惑星に独特の名前が付けられており、これもその一つ。 「一説によると過去に異世界が侵食してきた名残がエッジワース・カイパーベルトではないかトカ何トカ」(183p5・6行目) エッジワース・カイパーベルト自体は実在する領域だが、説明はワイルドアームズ2の後半のシナリオそのまま。 ただし侵食してきた異世界がなぜかWA2ではエッジワース・カイ「バ」ーベルトと表記されていた。 ついでにトカ何トカの部分は毎度おなじみのWA2のキャラ、トカ&ゲーの口癖。 覚悟は絶望を吹き飛ばす、というのは誰の台詞だったか。(183p15・16行目) ジョジョの奇妙な冒険PART6「ストーンオーシャン」、エンリコ・プッチ神父の台詞である。 関節外してパンチを伸ばす(184p17行目)相手のガードを両足で開いてからチョップ(185p1行目) どちらも「ジョジョの奇妙な冒険 第1部」に登場した必殺技。「関節を外してパンチを伸ばす」はジョナサン・ジョースターが使用したズームパンチのこと。関節を外した痛みは波紋で和らげる。「ストリートファイター」シリーズの名物キャラ・ダルシムのパンチは↑が元ネタ(名前まで「ズームパンチ」)。痛みはヨガで和らげる。 「相手のガードを両足で開いてからチョップ」は波紋使いダイアー(さん)が使用した稲妻空烈刃(サンダースプリットアタック)のこと。 『単なる怯えより複雑なこの上ない煩悶をもたらす無刀金的破』(185p2行目) 川原正敏『修羅の門』より。 陸奥圓明流における男性の股間への蹴り技。使用者の陸奥九十九はこれを「そんなに大した技じゃない」と称した。ちなみに「無刀」とは「無刀取り」、すなわち「素手で武器を持っている相手に勝利すると言う考え方、及びその技術(代表例:真剣白刃取り)」の事。「金的」とは人体の急所の一つ「男性の股間」を表す武術用語である。転じて「相手の武器攻撃を捌き、金的を蹴り上げる」と言う技の名称となる 「単なる怯えより複雑な~」のくだりは『時間からの影』から。 「例えば少年が側にいるだけで、心が強くなれる。そして、たちまち溢れる神秘の力」(185p13・14行目) 米米CLUBの楽曲「君がいるだけで」+『勇者ライディーン』オープニングテーマ。 「9.8秒。それがビヤーキーのセラエノまでのタイムです」 仮面ライダーアクセルトライアルの敵を倒したときの台詞 「9.8秒……それがお前の絶望までのタイムだ」 首都高でスピードの向こう側に~(187p16行目) 「首都高」を舞台に公道バトルを繰り広げるのは、楠みちはる『湾岸MIDNIGHT』。「スピードの向こう側」が重要なキーワードとなっているのは、所十三『疾風伝説 特攻の拓』。“八坂真尋”は・・・・“邪神(アウターゴッド)”に“踊(ダンス)”らされちまったんだよ・・・・ !? 共に銀河の海に散りそうだ。(188p1行目) 『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』オープニング主題歌「GONG」より。もしも 力尽きて 闘志の刃砕けても 僕らは二度と戻らない 共に銀河の海に散ろう 「……知ってましたよ! 国語の教師ですかあなたは!」(190p4行目) ジョジョ第五部、「味な事」と言おうとして間違え続け、ブチャラティに言い当てられた時のセッコの逆ギレ。「知ってんだよオオォォッ!! 国語の教師か うう…うう……うおお おっ おっ オメーはよォォォォ」 「ノフル=カー!君に決めた!」(190p16行目) ネフレン=カの別称。召喚方法はネフレン・カーと同一 ネフレン=カについてと召喚方法は4巻3章のネフレンカーの項目参照。 色は~三倍くらい速そうだ(191p9行目) 言うまでもなくアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するシャア・アズナブルの乗機「シャア専用ザク」が通常のザクの三倍速いことから。このことから「シャア=赤=3倍」と言う図式が完成し、当時の子供達の間では赤いものを見かけるたびにシャア専用○○と名付ける遊びが流行った。 昔、家庭用ゲーム機の~使いやすさが段違いだった。(191p12~15行目) レースゲーム『F-ZERO』より、宇宙盗賊サムライ・ゴローの搭乗マシン「ファイアスティングレイ」。実は盗品らしい。最高速重視のマシンで、タイムアタックのお供。ただし加速が鈍いので一度減速してしまうと立て直すのが難しい上級者仕様。 直後の「海の惑星ステージ」はF-ZEROシリーズに登場するサーキットの一つ「ビッグブルー」のこと。真尋が言うようにBGMがとてもカッコいい。http //www.youtube.com/watch?v=cMt9afVJ5EI 「F-MEGA」ではない。念のため。 「ToLoveってしまいまして!」(192p9行目) 週刊少年ジャンプで連載されていた長谷見沙貴原作、矢吹健太朗作画のラブコメ漫画「ToLOVEる-とらぶる-」より。ちなみに現在はジャンプSQ.でスピンオフ作(と言うより実質続編)の「ToLOVEる-とらぶる- ダークネス」が連載中。 「宇宙エンジン『ゴリ押し』」(192p10行目) 『ワイルドアームズ 2nd イグニッション』に登場する、リザード星人トカ博士の建造したアダムスキー型UFOの動力機関。隠しボス「暴れ怪ロボット ブルコギドン」に組み込まれているロボット心臓は、これがベースとなっている。 その名の大元は『スペクトルマン』の悪役、宇宙猿人ゴリ。放送開始当初は彼が主役だったトカ。 「・・・・・・太陽系内なら問題ない」(193p10行目) 遊戯王5D sの第三期ED-OZONE-の一節『オゾンより下なら問題無い』から? 「真尋さん、耐えてください。横Gは邪神の基本です」「僕は邪神じゃねえええええっ!」(195p2・3行目) 『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』より。マジックハンドモジュールでオーズの足首を引っ掴み、頭上でブン回す暴挙に躍り出た仮面ライダーフォーゼ=如月弦太朗と、為す術も無くブン回されるオーズ=火野映司の台詞。「耐えろ!横Gは宇宙飛行士の基本だ!」「宇宙飛行士じゃないしっ!!」 頭が沸騰しそうな(195p5行目) すぎ恵美子の漫画『げっちゅー♥』の有名なセリフ「頭がフットーしそうだよおっっ」から。 「宇宙キタ――――ッ!」(195p13行目) 「仮面ライダーフォーゼ」における変身後の決め台詞「宇宙キタ――――ッ!」実際の意味としては、「宇宙(の力が)キタ――――ッ!」が正しい。ただし、本当に宇宙に行ってしまった回もあるので、あながち間違っているわけでもない。 そしてアニメSAN期10話でブチューverもやってる。 「宇・宙・上・等! だそうです」(196p5行目) 『仮面ライダーフォーゼ』第2話サブタイトル。 いい光景だ、感動的だなと思っていたものの、だが無意味だと思い直した(196p11行目) 「仮面ライダーディケイド」の海東純一の台詞「いい台詞だ。感動的だな。だが無意味だ。」だいたい3語1セットとして扱われる。 6巻にも同じ元ネタの台詞あり。 「巨大な小惑星とか見たいですか?」「でかいのか小さいのかどっちだよ」(196p13~14行目) 海賊戦隊ゴーカイジャー第22話「星降る約束」より、宇宙帝国ザンギャックの行動隊長スターグルに対するキャプテン・マーベラスのツッコミ。「宇宙から巨大な小惑星を呼び寄せたのだ!!」「でけぇのか小せぇのかどっちだ!?」 重力につかまったら魂まで引かれてしまう(196p16行目) 今回WA2ネタが多いことからWA2でのトカ ゲーがファルガイアから脱出しようとして失敗した時の台詞だと考えられる。 これの元ネタはZガンダムより、魂を重力に引かれた人達などの言い回し。 GN粒子(197p12行目) 「機動戦士ガンダム00」に登場する不思議物質。宇宙世紀ガンダムシリーズのミノフスキー粒子に似ていると思われるかもしれないが、別物。 あくまで別物であり、GN粒子がミノフスキー粒子の略称とか別名とか、そういうことはない。 疾走する本能、それがこいつらの実態だった。(198p17・199p1行目) 『仮面ライダー555』のキャッチコピー「疾走する本能」。 「エアスクリーン張っててくださいね」(199p6行目) 『ロマンシング サ・ガ2』より、味方単体の防御を上げる風の術法。 もしくは『ワイルドアームズ』並びに『2nd IGNITION』における、味方単体の回避率を上げる紋章魔法。 「クー子、後の操縦は任せますよ」「……任された」(199p8・9行目) 『WILD ARMS Altercode F』におけるザックの早撃ち「ストライクバディ」での、彼と相棒のカゼネズミ、ハンペンとのやりとりからか。「任せた相棒ッ!」「任されたッ!」……直後ザックに敵へと向けて殴り飛ばされるハンペンであった。 蹴りたい背中(200p5行目) 第130回芥川賞を受賞した綿矢りさの小説。 色はオレンジ~ロケットブースターのようだ。(200p13~16行目)筒状の物体の中ほどに~生えているような形になる。(201p4~6行目)「私の宇宙CQCエンハンサー~ロケットパァァァァンチッ!」(201p11・12行目) 「仮面ライダーフォーゼ」のライダー・仮面ライダーフォーゼが「ロケットスイッチ」の力によって右腕に装着する「ロケットモジュール」 オレンジ色のロケットで、ロケット噴射で空を飛ぶことは勿論、その勢いを活かした強力なパンチを放つ事ができる。 『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』に先行登場した際、フォーゼは錬金術師ガラ(怪人態)に「ライダーロケットパンチ」を炸裂させている。 「リミットブレイク」はフォーゼにおける必殺技、ZZZZはフォーゼ(4Z)を表しているのだろう 「正常な概念の埒外に~」のくだりは「単なる怯え~」に同じく『時間からの影』から。 挿絵のニャル子が一話でリミットブレイクを決めた後のフォーゼのポーズに似ているのは気のせいか・・・ 作者あとがきや2011年9月22日付の狐印氏のtwitterなどを見ても、これ↑に関しては相当おっかなびっくりだったようである。「ライダーポーズはあくまでも崩して、わかる人にはわかるぐらいのポーズにしておかないと怒られそうで怖いのだ。今回モノクロ挿絵の方が怖いけど!」 「……もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」(201p17行目) 漫画『時空英雄 仮面ライダー』のある1ページを元にしたコラージュ画像から。 「あいつ」とは仮面ライダーBLACK RXのこと。敵が溶岩地帯に逃げれば「逃゛か゛さ゛ん゛!!!」とばかりに炎の王子・ロボライダーに変身、煮えたぎる溶岩をものともせずボルテックシューターをお見舞いし、岩の隙間に逃げ込めば「何処へ逃げても無駄だ!!!!」とばかりに怒りの王子・バイオライダーに変身、身体をゲル化させて追いかける。 「もう全部~」は、上記の一部始終を見ていた仮面ライダースーパー1の「ここはRXに任せよう」という台詞が改変されたもの。 仮面ライダーや特撮ヒーローものに限らず、所謂「悪いヤツ」である筈の敵の方が気の毒に見えてくるほどにチート性能の大安売り八面六臂の大活躍をするキャラは、こう言われることが多い。 ほぼ同じような使われ方をしている言葉としては「○○無双」がある。 「なぁに、かえって景気が付きます」(204p1行目) 東京新聞が2005年11月24日の筆洗に書いた迷文。 「キムチは最近、寄生虫卵騒ぎで不評だが、なあに、かえって免疫力がつく」 「目に見えるものを~英語で言うとリグレットナッシング!」(204p5・6行目) 「仮面ライダーOOO」の挿入歌「Regret nothing~Tighten Up~」の歌詞より。 目に見えるもの たくさん集めてみても 役に立たない ほらそれより 後悔しない強さを持て つまり…Regret nothing! こいつをこのまま都合のいい邪神にしていいのだろうか。(204p8行目) 『仮面ライダーオーズ/OOO』第42話「氷とグリード化と砕けた翼」より、泉信吾の台詞。「このまま彼を都合のいい神様にしちゃいけない!」 「居住区(ベースステイツ)、発電所(エレキステイツ)……えーと諸々」(204p15行目) 仮面ライダーフォーゼの基本形態と、2011年10月2日放送の第5話より登場した電気属性形態。 執筆時点でのネタバレ情報ではそこまでしかわかんなかったんですね、わかりました。 ↑と思ったが、2011年10月23日のまんたのTwitterで『ネタバレ情報は知ってたけど拡散しちゃ不味いとおもって自重してた』ことが判明した。「~ `・ω・´ え、もうファイヤーステイツ出ちゃうの!? ニャル子八巻で遠慮してたのにくっそー!」 侵入者邀撃眷属、オートマトン(206p5行目) オートマトンとは「自動人形」を意味する言葉、あるいはそれに由来するコンピュータのアルゴリズムの一種をさす言葉だが、ここではおそらく機動戦士ガンダム00に登場した同名の自律式対人兵器が元ネタだろう。 その身体が、唐突に激しく燃え上がった。~彼女が戦闘態勢に移行した事の証だ。(206p17~207p2行目) 『仮面ライダー響鬼』にて、日高仁志――コードネーム:ヒビキ――が、「鬼」――仮面ライダー響鬼――へとその身を変じる際の一連のシークエンスから。 「……悠久の眠りを呼び覚ます~」(207p9行目) 「ヴァルキリープロファイル2 シルメリア」に登場する大魔法「グランドトリガー」の詠唱呪文。もちろん炎属性魔法である。「我が手に携えしは悠久の眠りを呼び覚ます天帝の大剣。古の契約に従い我が命に答えよ。グランドトリガー!」 何を言うか。先ほどこの~奴が何を言うのか。(207p13行目) 『機動戦士ガンダム』第12話「ジオンの脅威」より。 ホワイトベースのブリッジにて、ギレン・ザビの演説を聴いていたブライト・ノアの台詞。「何を言うか!ザビ家の独裁を目論む男が、何を言うのか!!」 「ちょっとくすぐったいですよ。何、痛みは一瞬です」(208p6行目) 『仮面ライダーディケイド』より。 ディケイド、ディエンドそれぞれが他の仮面ライダーをFFR形態へ変形させる時の台詞。 「バイク……じゃない?」~「これぞマシンシャンタッカー・スライダーモードです」(208p15行目~209p4行目) 『仮面ライダーアギト』第14話から登場した、マシントルネイダーの新たなる力「マシントルネイダー・スライダーモード」。 ここにきてようやくキバーでもディケイダーでもない事が判明した。 『仮面ライダーディケイド』の、「アギトの世界」のアギトも、ちょっとくすぐったくされて上記の形態に似た姿へと超絶変形した。その名もアギトトルネイダー。 ディケイドによる変形でバイクの派生系の姿になるライダーはアギトだけなので、シャンタッカーへの変形も元々アギトの変形がモチーフだったのかも。 「オッケェ……派手に行きますよ!」(209p9行目) 『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイレッド=キャプテン・マーベラスによる戦闘開始の号令。「派手に行くぜ!!」 滑空するマシン(中略)車体を横に向けた。「目覚めなさい、その魂! マシンシャンタッカー・スライダーモード、轢き逃げアタァァァァック!」爆発的な推進力による~敢行するニャルラトホテプ。(210p7~12行目) 『仮面ライダーアギト』のキャッチフレーズ「目覚めろ、その魂!」 +劇場版『仮面ライダーアギト PROJECT G4』より、アギトとマシントルネイダー・スライダーモードによる、人車一体の必殺技「ドラゴン・ブレス」。これによってアントロード=フォルミカ・ペデスの集団を蹴散らした。 +『THE MOMOTAROH』より、謎の生命体・もんがーと“超異次元暴走マシン”ジェット・モンガロンによる人?車?一体の必殺技「モンガロン・ひき逃げアタック」。これによってブラック・もんがーを粉砕した。 「タップしろとは、もう言いません」(211p4行目) 川原正敏『修羅の門』第四部より、己の内なる「悪魔(ディアーボ)」を解き放ったレオン・グラシエーロの台詞。「タップ(ギブアップ)しろとはもう言わない」 「濡れますッ!」(211p10行目) 佐藤大輔原作の漫画作品「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の登場人物・毒島冴子の台詞。 自ら卑下していた自身のサディスティックな性癖を主人公に受け入れてもらった結果、襲い来る「奴等」(=ゾンビ)を、日本刀を振り回して恍惚とした表情で斬り倒しながらの台詞である「濡れるッ!」 あんな感じで敵の脊髄をぶっこ抜く変身ヒーローがいたな、と真尋は漠然と思い出していた。(211p15行目) 『真・仮面ライダー 序章(1992年/東映Vシネマ)』の主役、仮面ライダーシンのこと。細かく言うと「敵の首を切り裂いて頭を掴む」が正しい。体の方が自重でこう、ずるっと落ちる。 なんとガンバライド05LRで首斬りが再現されている。さすがに切り裂く瞬間は影絵になっているのだが、相手ライダーの首が無い様に見えるのがポイント。http //www.youtube.com/watch?v=8rL_vzs3jZk&feature=related さらにもう一人、『人造人間ハカイダー(1995年4月公開/東映)』の主役、ハカイダー。ただし彼の場合、人の姿の方が変身だが。こちらは「投げ落とした敵の首をひねり折り、そのまま頭を掴み上げる」。Vシネだった『真~』はともかくも、こんなシーンを劇場で見せられた当時の小さなお友達の心境や如何に、である。 ともに雨宮慶太監督作品である。 「……みんなのトラウマ、開幕ファイアストーム」(212p5行目) 『ロマンシング サ・ガ2』、浮遊城のボスにして七英雄のリーダー、ワグナス(第二形態)が使う火と風の合成術法。 最大HP999のゲームで4桁ダメージ持ってかれるという鬼畜ぶりに泣かされたプレイヤーは数知れず。 ……「しょっぱなからラピッドストリーム+クイックタイム余裕でした」は無粋というものか。 「黒い仔山羊ベスとか、だいたいそんな感じか?」「亜種とか希少種とか、だいたいそんな感じかと」(213p2~3行目) RPG『ドラゴンクエスト』に登場するモンスター「スライムベス」から。スライムの亜種でちょっとだけ強い。 亜種・希少種については『モンスターハンター』シリーズから。総じて言えるのは原種モンスターよりもデカく強く硬く速く、しかもタフだということ。モンハン界において集団のボス的な中型・大型モンスターに付けられる接頭語では「……どすぐろいこやぎ?」などと誤読されかねないから…だろうか。 「仔山羊で受けるッ!」(214p1行目) たぶん、カードゲーム「バトルスピリッツ」を題材にしたアニメシリーズから。 相手の攻撃を受ける際、モンスターでブロックするか自分のライフで受けるかを宣言するのだが、その時のセリフ「ライフで受ける」は、使用回数やインパクトの面でシリーズを代表するセリフである。ライフで受けるとモンスター召喚やマジック使用のためのリソースが増えるため、アニメのみならず現実のゲームでもかなりの頻度で聞くセリフである。 「はは、素手で受け止めたら装甲が溶けますからね」(214p5行目) ボンボン版餓狼伝説より、ビリー・カーンの繰り出す棍を い つ の 間 に か 持 っ て い た 石で受け止めたテリー・ボガードの台詞。「ヘヘ…… 素手でうけたら骨がくだけるからね」 黒い仔山羊ベスはそこはかとなく怒ったように~弾幕シューティングのボスを髣髴とさせる。(214p7~13行目) 描写的に「ダライアス外伝」のボス戦艦・クラスティハンマーの攻撃方法のように見えるのだがどうだろうか?参考動画:http //www.nicovideo.jp/watch/sm11971431 最終ステージ手前のステージ6のボスなのに下手な最終ボス(たとえばフウセンウナギとか、あるいはフウセンウナギとか)よりもはるかに鬼畜な弾幕を張るボスとして多くのシューターにトラウマを与えた。 11行目の「怒り状態」といえば昨今はモンハンだが、ことシューティング関連で言えば『グラディウスII -GOFERの野望-』第5ステージ後半からの、俗称「怒りモアイ」か。 名付けるなら大回転エビ投げハイジャンプ粘液破壊光線。(214p14行目) 『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』より、吸血鬼ダイ=アモン伯爵の技「ダイ=アモン大回転エビ投げハイジャンプ吸血破壊光線(アッサー・シーン)」。 ちなみに、さらにその元ネタが「侍ジャイアンツ」の「エビ投げハイジャンプ魔球」+「ハイジャンプ大回転魔球」。 「ハスター君が、安心して進む為には!」(214p15行目) 「∀ガンダム」第49話「月光蝶」でのロラン・セアックの台詞より。「人が、安心して眠る為には!」 「……ニャル子、それでは受けている仔山羊がもたない」(215p2行目)「こいつの使い道はまだありますよーっ!」(215p6行目) 「ボンガロ」の通称で有名なボンボン版餓狼伝説でのテリー・ボガードの台詞より。クー子のはアンディの台詞。砕けた小石を目潰しに使った。上記の「素手で受けたら~」に続く台詞であり、よく「男なら拳ひとつで勝負せんかい!」とセットで使われる 。ちなみにどちらも同一人物の台詞である。ボンガロの主人公勢は木の葉を砕いて目潰しした瞬間に殴りかかったり、何かとセコい。ちなみにこちらはジョー東である。 「その命、もらいましたぁっ!」(215p15行目) 『KOFシリーズ』、オロチ四天王の一人・乾いた大地の社の超必殺技「АНКОКУ ЖИГОКУ ГОКУРАКУ ОТОШИ」パワーMAX版フィニッシュ時の台詞「その命、もらったぁ!!」か。 「失礼な、私のどこが凶悪ですか!見てください、この性能!このフォルム! カッコカワイイ宣言できるくらい~」(216p6・7行目) ジャンプS.Qで連載している地獄のミサワの漫画「カッコカワイイ宣言!」。タイトルそのまま。 ロボットアクションゲーム『ZONE OF THE ENDERS』でのノウマン大佐の台詞より。「素晴らしい…。この性能、このフォルム」 「……焼き加減は、レア?ミディアム?それともウェルダン?」 (217p11行目) 仮面ライダーディケイド第8話「ブレイド食堂いらっしゃいませ」にてディケイドから龍騎にカメンライドした士がストライクベントでエレファントアンデッドを倒す時のセリフ 「~創世と葬世の為の~」(218p13行目) 『WILD ARMS 2nd IGNITION』ヴィンスフェルト・ラダマンテュスの演説より。
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通常放送 話数 1 2 3 4 5 1 78.8 13.3 3.6 1.9 2.3 2 82.5 12.0 2.9 0.7 1.8 3 78.6 13.6 4.4 1.3 2.0 4 76.9 14.5 4.8 1.2 2.6 5 84.6 10.2 2.9 1.0 1.3 6 81.7 12.3 3.1 1.2 1.7 7 77.1 15.3 4.3 1.3 2.0 8 82.1 12.1 3.4 0.8 1.5 9 82.7 11.4 3.3 1.1 1.4 10 73.7 15.0 4.3 3.2 3.7 11 79.8 13.4 3.9 1.0 1.9 12 87.2 7.8 2.3 0.8 1.9 平均 80.48 12.58 3.60 1.29 2.01 振り返り放送 放送日 話数 1 2 3 4 5 2013/05/21 1~6 86.3 9.9 2.0 0.4 1.4 一挙放送 放送日 話数 1 2 3 4 5 2013/07/28 全12 87.5 8.3 2.1 0.6 1.5 2016/11/24 全12 94.8 3.9 0.6 0.2 0.5 2020/10/09 全12 92.9 4.6 1.2 0.5 0.8 その他 放送日 話数 1 2 3 4 5 備考 2022/12/22 1~6 96.0 2.7 0.9 0.4 0.1 10周年記念 2022/12/23 7~12 96.4 2.2 0.5 0.5 0.5 〃
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バック・トゥ・ザ・ティーチャー S.スピルバーグ監督作品「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。 言うまでもなくタイムトラベルSFの金字塔である。 「真尋サンが過去で時間を~ワタシは、心を決めたですョ―――――」(151p1~3行目) 「次回予告ですョ」(同5行目) 『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」にむけての予告。「ディアナ様がソレイユで防御の陣をひくが、月光蝶の光は黒歴史の再現をしようとした。ギム・ギンガナムのいくさの執念を止める為に、ターンタイプの使い方があるはずだ。僕は、心を決めた。」 サポートライド・インビジブル(153p2行目) 仮面ライダーディエンドの多用する「アタックライド インビジブル」。透明になる。インビジブルとは「不可視」の意である。透明になったからといって別に攻撃のターゲットにされないわけではない。流れ弾に被弾しなくなったりもしない。 H.G.ウェルズ原作の透明人間を扱った映画「インビジブル」があるので一概に元ネタがどれとは言いにくいが作者の性格を考えるとディエンドのそれが直接の元ネタであることは想像に難くない。 「玩具を出したがいいが~装着アイテムみたいだった。」(153p4-5行目) 「仮面ライダーディケイド」の変身玩具、「DXディエンドライバー」のこと。 書かれているとおり、音声は色々と残念だった。さらに言えば、カードも同梱の平成ライダーのカメンライドカード以外ついておらず、関連商品やガンバライドの購入でしか手に入らなかった。劇中仕様のカード欲しさにつぎ込んだお友達は少なくないはず… 声だけは抜群にいい(153p14行目) 相変わらずの作者の島田敏氏(ドラマCDに引き続き、TVアニメ版のノーデンスも担当)への愛が感じられる、心温まる一文…なのか? 『偉大なる深淵の主(ロード・オブ・ザ・グレート)(笑)』(153p17行目) ノーデンスの異称「Lord of the Great Abyss」+『仮面ライダーカブト』後期EDテーマ「LORD OF THE SPEED」。 第34話にて、仮面ライダーガタック=加賀美新役・佐藤祐基が歌う上記テーマソングのイントロが流れる中、キャマラスワームに殴り飛ばされ当のガタックは爆死してしまう。 幸いカブトが発動させたハイパークロックアップによってガタックは救われ事無きを得るが、「ハイパーカブト御披露目の為の捨石にされた」という事実は覆しようも無く、以降ガタックは「戦いの神(笑)」、「LORD OF THE SPEED」は「爆死用BGM」などと散々に揶揄されてしまう事になる。 ウンメイノー……デンス……なんちゃって。 「こうなったら、段ボール~一発でバレるからな」(154p5-6行目) MGSのスネーク。彼がゲスト参戦したスマブラXではストーリーモード「亜空の使者」でルカリオに即座に見破られた。 試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分(154p13行目) 「ジョジョの奇妙な冒険 Part3」DIOのセリフより。「せっかく祖父のジョセフがわたしの『 世界 ( ザ・ワールド ) 』の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに…」 すごいご都合主義を感じる。~真尋達の方へ。(155P9-11行目) すごい一体感を感じるのコピペ。 「あんたです!いつもいつも因縁~勝てると思わない方がいい、ニャル子」(158p5-6行目) 機動戦士Zガンダムより、カミーユとシロッコのやりとり。 「いくつもの出来事が~旅のススメですョ!?」(159p16-17行目) 「仮面ライダー電王」挿入歌 『Real-Action』の歌詞から。 「クトゥグア袋」(159p15行目) モンスターハンターよりモンスターから剥ぎ取れる装備に加工できる素材。モンハン含め大元の元ネタは怪獣図鑑の解剖図でおなじみの「火炎袋」「エネルギー袋」などの便利設定。 「・・・わたしもその身体をバラバラにして生首抱きながら~」(159P16行目) アニメ版『School Days』の最終回より。 Nice Boat.「だってそれが愛だろ?」 アニメートで操られる(161P14行目) ロマサガ1に登場する味方を永続的に操る技。ヒットするとかなりエグい。 へいき、へっちゃら(162P1行目) WA2のリルカの口癖。以前も出てた気がする。最近だとシンフォギアで金子氏がセルフパロしていた。 「僕にだって……分からない事くらい……ある……」(162p13行目) 漫画『MMR マガジンミステリー調査班』の登場人物であるキバヤシのセリフ「オレにだって……わからないことぐらい……ある……」というセリフより。 肝心な謎に限ってこういう風に解決を丸投げしてしまうことが時折あった。 「この学校を『先っちょ』から『お尻』まで、とことんやるですョ!」(162p17行目) 「ジョジョの奇妙な冒険 Part5」でのプロシュート兄貴のセリフより。「おいペッシッ!この列車を『先っちょ』から『ケツ』まで、とことんやるぜッ!」 「……わかる?名状しがたい~そんな理屈!」(166p6-9行目) 「機動戦士ガンダム」より、最終盤、大破したジオングから降り、同じくガンダムから降りたアムロに肉弾戦を挑むシャアとアムロの会話。 ちなみに「体を使う技は、ニュータイプといえど訓練をしなければな」とシャアが肉弾戦を仕掛けた理由を述べるのが元ネタとなるシーンなのだが、その後、シャア(正規軍人)はアムロ(元ヒキオタ)に負けているw オラオラのラッシュだけはJOJOネタである。 「・・・・・・落っちろ、落っちろ、落っちろ」(167p2行目) 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でαアジールに搭乗するクェス・パラヤの台詞。 「~私だけを撃つ機動砲台ですか!」「……怖い?」「何と……!」(167p8-10行目) 「機動戦士ガンダムF91」より。順にビルギット、鉄仮面、シーブックの台詞。「人間だけを殺す機械かよぉ!」「フハハハ、怖かろう」「なんとー!」 「……しかも脳波コントロールできる」(167p11行目) 「……しかも手足を~」~「……まだ言うの」(168p2~5行目) 『機動戦士ガンダムF91』、鉄仮面(カロッゾ・ロナ)とセシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)の宇宙父娘喧嘩。「しかも脳波コントロールできる!」「しかも手足を使わずコントロールできるこのマシンを使う私を、ナディアと同じように見下すとは!つくづく女というものは、御し難いな!!」「そうさせたのは、仮面を外せないあなたでしょう!!」「まだ言うか!!」 それで撃ち落とせるのは蚊トンボくらいですよ!(168p1行目) 「機動戦士ガンダムZ」よりパプテマス・シロッコのセリフ「落ちろ!蚊トンボ!」 量産機であるGMⅡを指して「蚊トンボ」。 もう一振りの~小さな爆発と共に消失した。(168p12-14行目) 「機動戦士ガンダムF91」より、F91がバグを引きつけつつ撃破していったシーン。 「もっとだ……もっと、もっと来い!」「うぬらめが八つ裂きだーッ!!!」 「A.14へ行け」(169p11行目) J・H・ブレナンのゲームブックシリーズにおいて、パラグラフ14にはプレイヤーが死亡し、冒険は失敗してしまったこと。そしてほんの少しばかりの慰めの言葉が記されている。ゲーム中、どんな状況で死亡したとしても、結末としてはこのパラグラフ14に飛ばされることから、「14へ行け」というのは一つの死亡フラグとして扱われている。 なぜ14かというと、「13(不吉・不幸)の後は死」だからである。 「……真尋サンの知恵はこんな状況だって乗り越えられるですョ」(170p4行目) なら今すぐその叡智を授けてほしかった(170P5行目) 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」より、アムロ・レイとシャア・アズナブルの台詞。 アムロ「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!」シャア「ならば、今すぐ愚民どもすべてに叡智を授けてみせろ!」ならば、今すぐ邪神共すべてに常識をさずけてみせろ! サッカーの楽しさを愛してくれとか、そんな感じの精神論か。(170p7行目) 『キャプテン翼』より、ロベルトノートの52ページ目に書かれている内容。ロベルト本郷が大空翼に「ノートの52ページを思い出せ」とアドバイスをおくるシーンがある。 天使たちのように昇天(170p12行目) 「機動戦士Vガンダム」最終回「天使たちの昇天」から。 「ぜだすっ!?」「・・・がふらんっ」(171p16,17行目) どちらも『機動戦士ガンダムAGE』に登場するUEの機動兵器。 「たいたすっ!?」「……すぱろっ」(172p8-9行目) 「機動戦士ガンダムAGE」より、第1部の主役機「ガンダムAGE-1」から。格闘戦形態のAGE-1タイタス、高機動戦形態のAGE-1スパローに換装できる。 「殴って何で悪い。お前らはいいよ、そうやって暴れてればスカッとするんだろ。」(172p14行目) ファーストガンダム第9話「翔べ!ガンダム」より、アムロにビンタを食らわしたブライトの台詞。「殴ってなぜ悪いか!? 貴様はいい!そうして喚いていれば、気分も晴れるんだからなぁ!!」 ご覧の有様だよ(172P14行目) 18禁PCゲーム「魔法少女アイ参」のパッケージ裏のキャッチコピー「ごらんの有様だよ!!!」。このゲームが散々たる出来(詳しくはググってみよう)であり見事08年エロゲ版クソゲーオブザイヤーを受賞。今作を象徴するワードとなった。というかエロゲ版クソゲーオブザイヤー自体このゲームのためにできたと言っても過言ではない。 「宇宙CQCを使うお前らが相手なら、これを使わざるを得ない」(174p7・8行目) SNKの格ゲー『龍虎の拳』より、主人公リョウ・サカザキが5面~6面の中間デモで言う台詞と言わざるを得ない。「武器をもった奴が相手なら『覇王翔吼拳』を使わざるを得ない」 「オレンジの空手着に下駄履きで大型バイクにまたがっている(しかもノーヘル)」というシュールな絵面によって、某掲示板でコラ画像が多数作成された事に言及せざるを得ない。 「第七次邪神戦争~いくつものコロニーを破壊した」(174p16行目~175p2行目) 『機動新世紀ガンダムX』の本編開始15年前にあった「第七次宇宙戦争」から。 「クトゥグア本体との~」のくだりは、第七次宇宙戦争で地球連邦軍の切り札であったガンダムXと、Gビットのこと。 「……心の友」(177p13行目) 「ドラえもん」でジャイアンが友情に感激した時の台詞「心の友よ」。大長編ドラえもんでおなじみ。 誰だってそー思う。真尋も、そー思う(178P11行目) JOJOの虹村形兆のセリフ、「おまえは一枚のCDを聞き終わったら キチッとケースに入れてしまってから次のCDを聞くだろう?誰だってそーする おれもそーする」。 「椅子を尻で磨くだけの学級委員で終わってしまいますよ!」(178p17行目・179p1行目) 「つまらない這い寄る混沌を相手にする事はない。~大事な事だから二回言った」(179p2・3行目) 機動戦士Vガンダム第42話「鮮血は光の渦に」より、指揮官として常に艦内にいたアルベオ・ピピニーデン大尉がMAビルケナウに乗っての出撃に意気込む際のセリフ「椅子を尻で磨くだけの男で、終わるものかよ!」から。 なおカタパルトまで出たところで味方であるルペ・シノの乗るブルッケングが大破寸前で突っ込んできて誘爆という結局椅子磨きで終わった一連の流れは語り草である。 続くクー子の台詞は、ルペ・シノの「そうだよ坊や…つまらない男を相手にする事はないんだよ……」から。MSブルッケング爆発寸前と旗艦ラステオの大爆発後とで、二回聞かれる。ちなみにビルケナウとはポーランドの地名で悪名高いナチスの強制収容所があった場所でもある。 疾風の切り札(180P5行目) 仮面ライダーWの変身に使われるサイクロン(=疾風)メモリとジョーカー(=切り札)メモリ。 仮面ライダーWの主人公の片割れ・左翔太郎が江戸時代風の夢の中で変身した時は、サイクロンメモリとジョーカーメモリがわざわざこの回だけのための「疾風メモリ」「切札メモリ」に変わっていた。「シップゥ!」「キリフダァ!」ちなみに「DXサウンド カプセルガイアメモリ6」のレアとして商品化された。 「……その言葉、宣戦布告と判断する。わたしに迎撃の用意あり」(180P15行目) 「覚悟のススメ」より「その言葉 宣戦布告と判断する 当方に迎撃の用意あり」。覚 悟 完 了 滅びの風(180P16行目) SO2のルシフェルの必殺技。また発動前のボイスは「身の程を知れ!」 首を摑んで片手で持ち上げた。(181p4行目) 「お別れだ」(同7行目) 『キング・オブ・ファイターズ’96』のラスボスであるゲーニッツの発生1Fの超必殺技「ЯМИДОКОКУ(やみどうこく)」。「お別れです!!!」 また、クー子の台詞は彼のみパワーゲージなしでも超必殺技が使えたことを指していると思われる。 ガードして吸い込まれてお別れは当時のKOFプレイヤーを恐怖のドン底に叩き落した。 「革新者でも新しい人類でも~歪んでるですョ」(182p10・11行目) 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』最終話より、主人公トビア・アロナクスの台詞。「ニュータイプでも 新しい人類でも…異星からの侵略者でもない! 心の歪んだだけの ただの人間だっ!」 4巻あとがきの「安心したよドゥガチ。」から続いている。 「気合入れて有事に備えにゃかも~イラッとする」(182p13・14行目) 「~せにゃ」「~かもだ」は、字幕翻訳家、戸田奈津子女史の訳によく見られる表現を?いちど気になりだすと、映画を見ている間中けっこうSAN値が削られるので? 「義理と邪神情がリブラにかかってるですョ」(183P8行目) 『仮面ライダーフォーゼ』幹部怪人ホロスコープスの一人、天秤座のリブラ・ゾディアーツと「秤にかける」を掛けたものと思われる。 その大元は、映画『昭和残侠伝(1965年/東映)』主題歌「唐獅子牡丹」の歌詞。義理と人情を秤にかけりゃ 義理が重たい男の世界 SAN角関係(トライディザスター)(183P9行目) 「トライディザスター」はFFシリーズに登場する技。三角関係とはあまり関係ないはず。 炎・冷気・雷と「三つの属性」を併せ持つプラズマを放つ技である事に引っ掛けているのかも(「三」つながりで)。 普通は「トライアングラー」あたりが出てくるところなのだが、少しズレるあたりはやはりイス香としか。 明鏡止水に目覚めた(183P14行目) 邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容「明鏡止水」。「機動武闘伝 Gガンダム」より、主人公「ドモン・カッシュ」が修業の果てに辿り着いた境地。この明鏡止水をもってゴッドガンダムと一つになる事により機体が金色に輝く、なんかよくわからないけど凄い力。 「我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く」という専用BGMもある。 イス香AGE-2(183p17行目) 『機動戦士ガンダムAGE』第2部にて、主人公アセム・アスノの乗機ガンダムAGE-2から。 「似てても違うな。マンダリンオレンジとオレンジぐらい」(184p1行目) アニメ「とらドラ!」後期ED「オレンジ」の歌詞、「似てても違うよ、マンダリンオレンジ」から 「フッ、私が望みさえすれば~」(185P15行目) 仮面ライダーカブトの主人公、天道総司の第1話の台詞。「おばあちゃんの言うとおりだ。俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。」 「もっ、馬鹿!」(186P10行目) 『仮面ライダーフォーゼ』19話、歌星賢吾の台詞「ったく!如月の奴・・・もっ、馬鹿!」 『あたかも』を使って短文を作りなさい。(188p10行目) FLASH黄金時代の作品シリーズの一つ、「楽しい国語」に出題される物。主に間違った用途で解答される。 ああタカもトラもバッタもないので変身できない。(188p11行目) 仮面ライダーオーズの基本形態・タトバコンボ。タカ・トラ・バッタの3枚のメダルで変身する。最初は必ずタトバコンボでなければいけないというわけでもなく、ヘッド、アーム、レッグを構成するコアメダルがそれぞれ1種類ずつあれば変身は可能である。 「お天気も上々!上々!ですね」(191p1行目) 「上々!上々!」をわざわざ力んだのは、「這いよる! ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ (クラフト先生)」ED「恋する乙女のカタルシス」の歌詞の一部を意識してと思われる。二人は上々?上々? 「SAN SAN SAN、太陽の光」(191p3行目) NHK教育の教育ドラマ「さわやか3組」のOPテーマより。「さんさんさん たいようの~ ひかり~♪」小学校の道徳の時間に見せられる番組。劇中たいがい学校や友達間で問題が起こるのだが、気になるところで「つづく」となって終わり、その続きが放送されることはない。 「・・・・・・理科実験の運命は、わたしが決める」(194P2行目) 仮面ライダーメテオの戦闘時の台詞。「お前の運命はおれが決める。」 「事はすべてエレガントに運びなさいよ。エレガントに・・・・・・クー子」(194P11,12行目) 『新機動戦記ガンダムW』第10話「ヒイロ閃光に散る」より、レディ・アンにトレーズからの伝言を伝えるルクレツィア・ノインの台詞。「『事はすべてエレガントに運べ』、とのことです。 ……エレガントに……レディ?」 「太陽電池パネル~ゲル・ドルバ照準」 (195p1行目) 「機動戦士ガンダム」よりスペースコロニーを改装した巨大レーザー砲。英語で言うとソーラ・レイ。 ゲル・ドルバ照準は作中で発射された照準コースこの照準の先には和平交渉に赴いた連邦軍の司令官とジオンの最高指導者がいた。 「私の吐き気を催す色の脳細胞が!」 ニャルラトホテプの数多ある化身のひとつ「這い寄る霧」。吐き気を催す色をしていると言われる。 『名探偵ポワロ』において、ポワロが自身の頭脳を指すときに「灰色の脳細胞」という単語がよく用いられる。 「1%の閃きから」 (195p8行目) トーマス・エジソン「発明は99%の努力と1%の閃きから生まれる」 どうやらこれ、実際は99%努力しても1%のひらめきがなければ無意味だ、という意味らしい。 遙かなる時空(とき)の中で(196p2行目) コーエーが発売している乙女ゲーのタイトル。 スラックスを吊っているサスペンダーを引っ張って~(196p12-13行目) 『仮面ライダーフォーゼ』で、天ノ川学園高校の教師・大杉忠太がよくやっている動作。キモい癖かと思いきや、実はそれなりにこだわりを持ってるらしい。 食べられるかもしれないラー油(197p3行目) 少し前にブームになった『食べるラー油』。 「お腹ペコちゃんですョ。」 (197p6行目) 漫画「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎のセリフより。腹もペコちゃんだし夜食でも食ってひと息つくか。 「ラムレーズンのアイスを乗せたバウムクーヘン~」(197p6行目) 中の人ネタ。アニメ三期の珠緒の声優、大坪由佳の好物がバウムクーヘンであり、彼女が演じた「ゆるゆり」の登場人物である歳納京子の好物がラムレーズンのアイスである。 「現代魔法のようによく分かりました!」(198p15行目) 桜坂洋のライトノベル『よくわかる現代魔法』より。 わからないならわからないでいい 「……私のお父さん、プロのドッジボール選手。~(199p2行目) コロコロコミックの「炎の闘球児ドッジ弾平」の設定そのまま。ちなみにドッジボールは飛球なのだがこの漫画のお陰でドッジボールも闘球と表現することがあるらしい。 「ばっちゃが言ってましたよ。邪神はクールで~」(199P8,9行目) アニメ『舞ー乙HIME』の主人公アリカ=ユメミヤの口癖「ばっちゃが言ってた!」と仮面ライダーカブトの主人公、天道総司の第20話での台詞より。「おばあちゃんが言っていた。男はクールであるべき……沸騰したお湯は蒸発するだけだ。」「じいやが言っていた。男は燃えるもの……火薬に火を点けなければ花火は上がらない。」 「ですョですョご存知ですョ」(199p16行目) アニメ『少女革命ウテナ』影絵少女A子のセリフ「かしらかしら、ご存知かしら」より。 「DCDの月額料金が高いから英雄と軟質銀行のどっちか~」(202p2-4行目) 携帯電話のdocomo・au・softbankより。「DCD」は仮面ライダーの『ガンバライド』やスーパー戦隊の『ダイスオー』などのカードゲームを展開しているバンダイの『データカードダス』、または仮面ライダーディケイドの略称。 「仮面ライダーディケイド」の鳴滝の定番セリフ、「おのれディケイド!」。 「まさか真尋サン、ワタシに乱暴するつもりですョ!?エロ同人みたいにですョ!?」(202p14-15行目) 漫画「学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の1シーンに「やめて…!私に乱暴するつもりでしょう?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」という台詞を貼ったコラ画像。 某掲示板で作られたのを皮切りに別のキャラに言わせる画像がネット中に散見された。ちなみに件の台詞は「機動戦士ガンダム00」の同人誌から抜き出されたものらしい。 ワタシは今、泣いていいですョ(203p5行目) アニメ「スクライド」でカズマが劉鳳に言った台詞「お前は今、泣いていい」から。 ちなみにこの場面はスクライド屈指の涙腺崩壊シーンであり、もらい泣きした視聴者もいるとかいないとか。 月齢が一周しないとダンジョン拡張されない PSゲーム「真・女神転生IF」の怠惰界。月齢が一周するごとに10人いる穴掘り中の生徒に話しかける作業を8回も行う必要があるとても面倒な場所。おまけに敵エンカウント率が高い。 「フォーマルハウトだか何だか知りませんが~」(204P16行目) 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010』における門矢士の台詞。「アルティメットだか何だか知らないが、俺はすでに究極を超えている」 「・・・・・・ニャル子に進級はない。今から~」(204P17行目) 『仮面ライダーディケイド』の劇場版完結編およびTV版最終回における仮面ライダーキバこと紅渡の台詞。「ディケイドに物語はありません」 「今から僕と仲間達があなたの旅を終わらせます」 ゆっくりと二人だけの戦争(205p16行目) 「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」第1話のサブタイトル「二人だけの戦争」から。 募りゆく嫌悪を凌ぐ憎悪に駆られる首位打者バールのようなもの(206P1-2行目) 恐ろしさ極まる信じがたい法外なサヨナラツーランバールのようなもの(206P4-5行目) 「幽☆遊☆白書」の桑原和真が(おそらく劇中で一回ずつだけ)使用した、あるいは使用しようとした技「落合流首位打者剣」「帝京高校サヨナラツーラン剣(こちらは未遂で終了)」。 霊力でできた剣とはいえ、気弾や衝撃波を撃ち返すという割とトンデモな技。そのうえ正確にピッチャー返しを行う離れ業を見せた。 「募りゆく嫌悪を~」ならびに「恐ろしさ極まる~」のくだりは、どちらも『博物館の恐怖(H・ヒールド名義。 代作はラヴクラフト御大)』から。 「~せっかく強襲した激邪神の烈戦を!」「~絶滅計画が」(206p16-17行目) FCのドラゴンボールZのゲーム「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」「ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!」「ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間」「ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画」より。 地球の神々でも助走つけて殴るレベル(207p1行目) ガンジーでも助走をつけて殴るレベル。 「~起こらないから奇跡って言うんですよ」(207p9行目) 「Kanon」より、美坂栞の台詞。「奇跡は起きないから奇跡って言うんですよ」 「・・・いる!」(210p7行目) タカラのプレステ用ホラーアドベンチャーゲーム。 クトゥルフ神話をモチーフにした学園ホラー。猟犬やスターヴァンパイア、ショゴスなどを回避したり狂気に陥った人間を回避したりしつつ謎を解く糞ゲー臭がたまらない良ゲー 「・・・・・・もしもし、先生。わたしわたし。実は交通事故を~」(210p8行目) 振り込め詐欺の手口。身内を装って金を振り込ませるために当初はオレオレ詐欺と呼ばれていたが、手口の巧妙化により単純な「オレオレ」ではなくなったため「振り込め詐欺」と改められた ファイナルサポートライド(213p15行目) エフェクトが「仮面ライダーディケイド」の必殺技、ディメンジョンキックのそれ。 ディケイド及びディエンドの必殺技の総称が「ファイナルアタックライド」。 「滅殺!」「……撃滅」「ま、まっさつっ」(217p6-8行目) すべて『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物、クロト・ブエルが戦闘中に叫ぶセリフから。 「・・・・・・ありのまま今起こった事を話す。殴りかかった~」(217P16行目) 『ジョジョの奇妙な冒険』第3部でDIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」の能力を体験したポルナレフが、説明付かないまま仲間に能力を説明する台詞。「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれは 奴の前で階段を登っていたと思ったら いつのまにか降りていた』」「な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」 「有名RPGの敵キャラ~」(218p6行目) 「ドラゴンクエスト」シリーズに登場する「マドハンド」。一体一体としては弱いが、戦闘中やたらと仲間を呼んで数を増やす習性がある。その為、全部倒しきらずにある程度残しておき呼んだ仲間を倒して経験値を稼ぐというテクニックがある。1巻のナイトゴーント道場も参照。
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908 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 21 17 07.13 ID w2BMi8pho … 話は遡ること一ヶ月前(なかなか進まなくてごめんね)。 森の中で、新たな命が産声をあげようとしていた。 ~木の穴の中~ アライさん「はぁ、はぁ…産まれそうなのだ…!」ズキンズキン 妊婦アライさんが、大きな木に空いた巣穴で休んでいる。 アライさん達の中では、妊婦のアライさんが入れるほどの大きさの穴が空いた木は、高級住宅のような扱いである。 それはそうだろう。 なにせ成体アライさんの身長は140cmもあるのだ。 体長60cmのアライグマよりもはるかに太い幹が必要である。 さて、そんな高級住宅に住んでいるこのアライさん。 こいつはなんと、かの悪名高きテロリスト、アライキング・ボスの5匹の娘のうち1匹である。 残りの娘達は、アライハザードの時に部隊長を務め、戦場に散っていた。 …その最後の生き残りが彼女である。 909 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 21 30 25.10 ID w2BMi8pho フレンズのレベルは、その子供に多少受け継がれるという研究結果が出ている。 この妊婦アライさんもまた、戦いと狩猟の日々に明け暮れ、フレンズ食いを続けたアライキング・ボスの恐るべきレベルの高さを… 全部ではないが、半分ほど受け継いでいる。 よってアライさんの中ではかなりの戦闘力をもつ個体といえよう。 これだけの高級住宅を勝ち取ることができるのも頷ける。 …この個体を、『ヒルズアライさん』と呼称しよう。 ヒルズアライさん「う…産まれ…る…のだぁ…!」ズキンズキン ヒルズアライさん「のだああああああああああああっ!!!」 アライちゃん1「のあー」ズルズル ポトッ アライちゃん2「のあー」ズルズル ポトッ アライちゃん3「のあー」ズルズル ポトッ アライちゃん4「のあー」ズルズル ポトッ パルコアライちゃん「のあー」ズルズル ポトッ ヒルズアライさん「はぁ、はぁ…!産まれたのだぁ…!」ハァハァ 今ここに、アライキング・ボスの孫が5匹誕生した。 奇妙なことだが、生後2年で出産可能になるアライさんは、4~5年もあれば祖母になってしまえるのである。 …もっとも、この孫達が獄中の祖母へ会いに行くことは困難であろうが。 910 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 21 40 04.81 ID w2BMi8pho アライちゃん1「のああああん!のびゃあああんっ!」ビエエエン アライちゃん2「のーーあああんっ!」ビエエエン アライちゃん3「のぁああーーんっ!のあーんっ!」ビエエエン アライちゃん4「びいいぃっっ!のびゃああーんっ!」ビエエエン パルコアライちゃん「のあー のりゃー」ヨチヨチ ヒルズアライさん「はぁ、はぁ…。可愛いチビ達なのだぁ」ダキッ ヒルズアライさんは、子供達を抱き締める。 彼女はかつて、制圧した村でアライちゃんの保護を任されていた。 だがアパッチや装甲車の軍勢が押し寄せてきた時、ビビって森へ一人で逃げたのである。 そんな彼女は今、我が子を抱き締めながら誓った。 今度こそ、人間達から子供達を守り、一人前に育ててやろうと。 911 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 21 43 39.37 ID w2BMi8pho ヒルズアライさん「…ん?」 パルコアライちゃん「のあー のあー」ヨチヨチ 泣いているアライちゃん達の中に一匹、奇妙なカラーリングのアライちゃんがいるのを見つけた。 白をベースに、耳など一部分だけが赤い。 首にはアライキング・ボスに似た赤いスカーフを巻いている。 ヒルズアライさん「…なんかすごい子がいるのだ!珍しいのだぁ!」ダキッ パルコアライちゃん「ちゅぱちゅぱ」ゴクゴク パルコアライちゃんは、早速ヒルズアライさんの母乳を飲んだ。 ヒルズアライさん「きっとこの子は特別な子なのだ!みんなに自慢できるような強い子に育てて、天下を取るのだ!」 パルコアライちゃん「のだぁ のだぁ」チュパチュパ ゴクゴク 915 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 21 57 30.57 ID w2BMi8pho …一週間後… ヒルズアライさん「チビ達、今戻ったのだ!さあおっぱい飲むのだ!」ヨジヨジ 食糧を食べてきたヒルズアライさんが、巣穴へ戻ってきた。 アライちゃん1「のだぁー!」チュパチュパ アライちゃん2「んみゅんみゅ…」チュパチュパ ヒルズアライさん「ふふ、たくさん飲むのだ」ナデナデ アライちゃん3「のあー!のーあぁ!」グイグイ アライちゃん4「のーあぁー!」グイグイ 2匹の姉妹は、母親をぐいぐい引っ張る。 ヒルズアライさん「待つのだ!順番なのだ!」 パルコアライちゃん「なのぁー」グイグイ アライちゃん2「ごくごく…ぴぃ!?」ビクッ パルコアライちゃんは、授乳されているアライちゃん2の尻尾を引っ張った。 パルコアライちゃん「のあぁー」ガシッ ブラーンッ グイイイイイイイイイッ アライちゃん2「ぴいいいぃぃっ!?」ビクッ そしてなんと、尻尾に掴まってぶら下がった。 まだ尻尾の弱いアライちゃん2は、尻尾に強い痛みを感じる。 アライちゃん2「ぴぃ!ぴいいぃぃぃーっ!」ジタバタ バッ ヒルズアライさん「ち、ちび!」 アライちゃん2は母親の乳房から飛び退いた。 アライちゃん2「のーーーーああああんっ!のぁああーーんっ!のあああーーーっ!」ビエエエン 尻尾を引っ張られたアライちゃん2は泣き出した。 917 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 03 17.55 ID w2BMi8pho パルコアライちゃん「のあー」ヨジヨジ 姉をどかしたパルコアライちゃんは、横暴にも母親の乳房へ這い登る。 ヒルズアライさん「こら!何てことするのだ!おしおきなのだ!」ベシベシ パルコアライちゃん「のあぁ!のあああぁ!」ヨジヨジ 叩かれても乳房へしがみつくパルコアライちゃん。 パルコアライちゃん「ちゅぱちゅぱ…」ゴクゴク ヒルズアライさん「こ…の!」ガシッ グイイイッ パルコアライちゃん「のあー のあー」ジタバタ ヒルズアライさんは、パルコアライちゃんを無理矢理引き剥がすと… ヒルズアライさん「お仕置きなのだ!」ポイッ なんと壁に向かって投げつけた。 もちろん手加減はしてある。 パルコアライちゃん「のびゃぁ」ベチーン ボトッ パルコアライちゃん「のだああん のりゃあああん」ビエエエン ヒルズアライさん「はぁはぁ…悪い子なのだ…躾しなきゃダメなのだ」ハァハァ 920 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 11 39.52 ID w2BMi8pho …生後2週間… アライちゃん1「おかーしゃ!おぱい!おぱい!」ヨチヨチ アライちゃん2「おなかぺこぺこ!」ヨチヨチ アライちゃん3「おかーしゃ!あしょんで!」ヨチヨチ アライちゃん4「おぱいー!」ヨチヨチ パルコアライちゃん「みゆくー」ヨチヨチ ヒルズアライさん「チビ達が喋れるようになったのだ!」 ヒルズアライさんは、子供達へ授乳を終えた。 アライちゃん1「うんちすゆのあー!」プルプル アライちゃん2「おしょとにだしゅのあ!」プルプル アライちゃん3「でゆのあ、う~ん…!」プルプル アライちゃん4「う~ん…!」プルプル パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチ アライちゃん1~4は、巣穴の外へ尻を出した。 ヒルズアライさん「おっ!チビ達、ちゃんとウンチの仕方覚えたのだ!偉いのだ!」 アライさんは自分のすみかは綺麗に保ちたがる。 そのため、小さいうちから巣穴の外へ排便するように教育するのである。 アライちゃん1「う~っ!」ブリブリ アライちゃん2「う~っ!」ブリブリ アライちゃん3「う~っ!」ブリブリ アライちゃん4「う~っ!」ブリブリ 巣穴の外に水っぽい大便が落ちていく。 922 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 24 53.85 ID w2BMi8pho ヒルズアライさん「ふふ、いい子達なのだ」ナデナデ パルコアライちゃん「ためふんすゆのあ~」プルプル ヒルズアライさん「のだ?」 パルコアライちゃん「のりゃあ~」ブブッブー 巣穴の中だろうとお構い無しに排便するパルコアライちゃん。 パルコアライちゃん「きもちいいのあ~」ブブッブー ヒルズアライさん「こら!チビ!お前だけいつまでトイレの仕方覚えてないのだ!お姉さん達を見習うのだぁ!」プンスカ パルコアライちゃん「のぁ?なんでおこゆのあ」 ヒルズアライさん「お家の中でウンチしたら臭いし汚いのだ!」 パルコアライちゃん「ふつーなのあ、うんちでにおいつけゆのあ~」ブブッブー ヒルズアライさん「やめるのだあああああ!」ベシベシ パルコアライちゃん「びいぃいっ!おかーしゃんがいじめゆのあぁっ、ひどいのあぁ」 ヒルズアライさん「何なのだこいつ…いいからお母さんの言うことを聞くのだ!」イライラ パルコアライちゃん「やっとやめたのりゃぁ」フゥ 928 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 34 05.99 ID w2BMi8pho …生後三週間… ヒルズアライさん「チビ達!お家の外にお散歩しに行くのだ!」ヨジヨジ ヒルズアライさんは、木の巣穴から降りる。 アライちゃん1「な、なのりゃ…」ヨジ…ヨジ… アライちゃん2「おりゆのりゃ…!」ヨジヨジ… アライちゃん3「うゆ…こあいのりゃ…」ヨジ…ヨジ アライちゃん4「ゆーきをだしゅのりゃぁ…!」プルプルヨジヨジ 子供達も、おっかなびっくりと木から降りていく。 産まれて初めて巣穴の外へ出るようだ。 パルコアライちゃん「のあー」ヨジヨジヨジヨジ しかしパルコアライちゃんは、何の恐れもなく木を降りた。 ヒルズアライさん「おぉー!チビ、なかなかやるのだぁ!」 パルコアライちゃん「のだー」シッポフリフリ やがて、姉妹全員が巣穴から降りてくる。 怖くて降りられない子供は、ヒルズアライさんが抱き抱えて下ろした。 ヒルズアライさん「さ、こっちに来るのだ!」パンパン アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチ 一家は草むらに着いた。 ヒルズアライさん「さあチビ達!いつまでもお乳だけじゃダメなのだ。草むらで虫を見つけて食べる練習をするのだ!」 アライちゃん1~4「がんばゆのりゃあ!」シッポフリフリ パルコアライちゃん「のあ~」ガサガサ 930 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 45 11.88 ID w2BMi8pho アライちゃん達は、初めて外へ巣穴の外へ出て、自らの足で地面に降り立った。 そこは新鮮な刺激でいっぱいだ。 目の前のものすべてが初めて見るものばかり。 アライちゃん達は、まるで遊園地に来たかのように遊び、喜び、はしゃぎ回った。 アライちゃん1「おかーしゃん!このぼーぼーはえてゆのはなんなのりゃ?」 ヒルズアライさん「それは草なのだ!」 アライちゃん2「くしゃ!くしゃなのりゃあ!おもしろいかたちなのりゃぁ!」キャッキャ ガサガサ アライちゃん3「おかーしゃ!かたいのがあったのりゃ!これむしなのりゃ?」ヒョイ ヒルズアライさん「それは石なのだ!」 アライちゃん3「いしー!かたいのりゃー!」キャッキャ ヒルズアライさん「ちび達が楽しそうなのだ!いっぱい遊んでお勉強するのだぁ!」ニコニコ ヒルズアライさんも、子供達が楽しそうに遊び回る姿を見て幸せそうだ。 アライちゃん4「ん?なんかあゆのりゃ。これもくさなのりゃ?」 トノサマバッタ「…」 ヒルズアライさん「それが虫なのだ!捕まえて食べるのだ!」 931 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 51 41.93 ID w2BMi8pho アライちゃん1「むしさん!?いたのりゃ!?」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「ありゃいしゃんにも、みせゆのりゃぁ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3「みーせーて!うわぁ!これがむしさんなのりゃ!?」ヨチヨチヨチヨチ パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん4「つかまえゆのりゃ!」バッ アライちゃん4がトノサマバッタを捕まえようとした時。 トノサマバッタ「ブーン」バタバタバタバタ トノサマバッタは、大きくジャンプして飛翔した。 アライちゃん4「ぴいいぃぃっ!?なんなのりゃ!?」ビクゥ アライちゃん1「こわいのりゃぁ~!」ビエエエン アライちゃん2「とんだのりゃぁ!おもちろいのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3「おっかけゆのりゃ~!」キャッキャ ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん達は、トノサマバッタを追いかけた。 935 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 22 59 52.23 ID w2BMi8pho トノサマバッタ「ブ~ン」バタバタ アライちゃん1「お、おまえなんかこわくないのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「おもちろいのりゃぁ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3「ちゅかまえゆのりゃあ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん4「まてまてー!」ヨチヨチヨチヨチ パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチヨチヨチ トノサマバッタ「…」ガサッ トノサマバッタは、草むらの中に隠れた。 アライちゃん1「あれ!?いなくなったのりゃ!?」キョロキョロ アライちゃん2「どこいったのりゃ!?」キョロキョロ アライちゃん3「うぅーちっちゃくてわかないのりゃあ~!」ジタバタ アライちゃん4「あ!みちゅけたのりゃ!」ガシィ トノサマバッタ「…!」ジタバタ とうとう、トノサマバッタはアライちゃん4に捕まえられた。 アライちゃん4「とったのりゃあ~!」キャッキャ シッポフリフリ 捕まえた獲物を見せびらかすアライちゃん4。 アライちゃん1~3「すごいのりゃあ!」キャッキャ シッポパタパタ それを見て羨ましがる姉妹達。 ナメクジ「…」ウネウネ パルコアライちゃん「のあー、もぐっ」パクッ それに興味を持たず、地面を這うナメクジを捕まえて食べるパルコアライちゃん。 936 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/10/30(月) 23 08 23.61 ID w2BMi8pho アライちゃん4は、それを食べるかと思いきや… アライちゃん4「もっかいあしょぶのだー!」ポイッ トノサマバッタ「…!」ポサッ なんと、草むらの中へ虫を投げ捨てた。 アライちゃん4「たのしぃのだぁ!むしさん、もーいっかいかりごっこすゆのりゃぁ!」キャッキャ アライちゃんには、食欲以上に知的好奇心が強く作用しているようだ。 せっかく手に入れた楽しいオモチャが、食べたら無くなってしまう。 食べてもう一度探したがるよりも、このバッタでもう一度狩りを楽しもうというのである。 野生のアライグマには絶対に見られないであろう光景だ。 ヒトの知能を得たアライさんだからこそ、このような遊びをするのである。 ヒルズアライさん「頑張って狩りの練習するのだ~!」 トノサマバッタ「…」ピョーンッ アライちゃん1「つぎはありゃいしゃんがつかまえゆのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「まちゅのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3「へんなうごきなのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん4「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ パルコアライちゃん「たべゆのあー」ヨチヨチヨチヨチ 再び追いかけっこするアライちゃん達。 941 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/30(月) 23 18 02.77 ID w2BMi8pho 逃げ回ったバッタは運悪く、パルコアライちゃんの手元へ着地してしまう。 パルコアライちゃん「とったのあー」ガシィ トノサマバッタ「…!」ジタバタ 次にバッタを捕まえたのはパルコアライちゃんだ。 捕まえたというより…運よく漁夫の利を取った感じだ。 アライちゃん1「むぅ~!とられたのだぁ!」シッポブンブン アライちゃん2「くやしいのだ~!」シッポブンブン アライちゃん3「もっかい!つぎはあらいしゃんがつかまえゆのりゃ!」シッポブンブン アライちゃん4「もういっかいあしょぶのりゃ~!」シッポブンブン リベンジを要求する姉妹達だったが… パルコアライちゃん「がぶっ、もぐもぐ…」クッチャクッチャ パルコアライちゃんは、その声を無視してトノサマバッタを食べた。 アライちゃん1「あーー!つぎはあらいしゃんがとるつもりだったのにぃ!」シッポブンブン アライちゃん2「いもーとぉ!むぅ~!」シッポブンブン アライちゃん3「もっとさがすのりゃ!」ヨチヨチ アライちゃん4「どこなのりゃ!?」ヨチヨチ パルコアライちゃん「くちゃくちゃ…」ゴックン パルコアライちゃん「のあ~」ヨチヨチ アライちゃん達は、次の獲物を探す。 943 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/30(月) 23 26 49.07 ID w2BMi8pho しばらく時間が経った。 ヒルズアライさん「チビ達!そろそろお家に戻るのだ!」パンパン アライちゃん1「ちゅかれたのりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん2「おうちかえゆのりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん3「おねんねなのりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん4「むしさんおいちかったのりゃ~」ヨチヨチ 遊び疲れ、巣穴戻ろうとするアライちゃん達だったが… パルコアライちゃん「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ パルコアライちゃんは、巣から離れた遠くへ行こうとしている。 ヒルズアライさん「ち、ちび!野生のけものに襲われると危ないのだ!お家に戻るのだぁ!」ガシィ パルコアライちゃん「やーなのあ、あっちでたべものさがすのあ、じゃまなのあぁ」ジタバタ ヒルズアライさん「食べ物ならまた明日探しに行けばいいのだ!」グイグイ パルコアライちゃん「あっちにおっきーむしがにげたのりゃ、おいかけゆのりゃ~」ジタバタジタバタ アライちゃん1「なんなのりゃ?」コスリコスリ アライちゃん2「いもーと!かえゆのりゃ!」コスリコスリ アライちゃん3「おかーしゃんのゆーこときくのりゃ!」コスリコスリ アライちゃん4「わがままゆーなー!」コスリコスリ 母が来るを待っているアライちゃん1~4。 ヒルズアライさん「いい加減にするのだ!お母さんの言うことを聞くのだ!」ベシィ パルコアライちゃん「のあぁ!ままがいじめゆのりゃ、いたいのやなのりゃ」ヨチヨチ ぶっ叩かれてようやく言うことを聞いたパルコアライちゃん。 944 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/30(月) 23 33 22.10 ID w2BMi8pho ヒルズアライさん「さ、木を登って巣穴に戻るのだ。できるのだ?」 アライちゃん1「こ…こわいのりゃ…」ブルブル アライちゃん2「おちたらいたいのりゃ…」ブルブル アライちゃん3「お、おかーしゃ…」ブルブル アライちゃん4「う、うゆ…」ブルブル パルコアライちゃん「なのだー」ヨチヨチ ヒルズアライさん「仕方ないのだ。アライさんが一人ずる抱っこしてやるのだ」フゥ アライちゃん1「なのだ~!」コスリコスリ アライちゃん2「おかーしゃんのだっこしゅきしゅきなのりゃぁ!」コスリコスリ アライちゃん3「ありゃいしゃんがしゃきなのりゃぁ!」コスリコスリ アライちゃん4「だっこ!だーっこー!」コスリコスリ パルコアライちゃん「なのだー」ヨチヨチ ヒルズアライさん「一人ずつ順番なのだ。まずはおっきい子から…」 ヒルズアライさんは、子供達を抱っこしようとする。 しかし… パルコアライちゃん「のあー」ヨジヨジ パルコアライちゃんは、一人で木を登ろうとしている。 945 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/30(月) 23 39 46.88 ID w2BMi8pho ヒルズアライさん「ち、ちび!?まだちびには早いのだ!降りてくるのだぁ!」 パルコアライちゃん「のあー」ヨジヨジヨジヨジ パルコアライちゃんは、木を4メートル頃まで登ったが… パルコアライちゃん「のあっ」ツルッ ヒュー… 手を滑らせて落下した。 パルコアライちゃん「のびゃぁ!!」ベシャアッ ゴギィッ パルコアライちゃんは、両足首を捻挫した。 パルコアライちゃん「のだああああん!のだああああ!いたいのりゃああ!」ビエエエン ヒルズアライさん「何やってるのだ!アライさんの言うこと聞けば怪我せずにすんだのだ!」ペシッ パルコアライちゃん「のだあああんっ、けがしてゆのにたたかれたのりゃあ、あらいしゃんがかわいそーなのりゃぁ」ビエエエン ヒルズアライさんは結局、一匹ずつ抱き抱えて巣に戻った。 947 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/30(月) 23 51 39.73 ID w2BMi8pho 巣穴へ戻った一家。 ヒルズアライさん「…ちび、怪我はないのか?」サスリサスリ パルコアライちゃん「のあー」クイクイ パルコアライちゃんは、両足を軽快に動かしてみせる。 どうやら怪我は無いようだ。 ヒルズアライさん「のだ?…さっきは大分足首が腫れてるように見えたのだ…気のせいなのか?」 アライちゃん1「うぅー、うんちすゆのりゃ!」ヨチヨチ アライちゃん2「おといれなのりゃ」プリン アライちゃん3「う~ん…!」ブリブリ アライちゃん4「う~っ!はーすっきりしたのだ」ブリブリ 巣穴の外へお尻を出して排便するアライちゃん達。 先程狩りをする前から、母親がとってきた虫を食べさせてもらっていたせいだろうか、いつもより大便の量が多い。 ヒルズアライさん「チビ達もすっかりトイレを覚えたのだ!…そうだ、チビ達!ウンチの埋め方を…」 パルコアライちゃん「ためふんすゆのりゃ~」ブブッブーブチチブチチブリリィ だが、パルコアライちゃんはブレなかった。 母親が片付けなくてはならない大便の量も、いつもよりだいぶ多い。 ヒルズアライさん「のああああ!?何なのだお前、わざとやってるのか!?」 パルコアライちゃん「このおうちをあらいしゃんのにおいつけゆのりゃ~」ズリッズリッ それだけでなく、巣穴の壁へ肛門を擦り付け、ウンチのカスを擦り付けた。 ヒルズアライさん「やーーーめーーーるーーーのーーーだーーーー!」ベシィ パルコアライちゃん「のああああ!またいじめられたのりゃ、ままはいつもらんぼーなのりゃ、すぐたたくのりゃぁぁ」ビエエエン ヒルズアライさん「誰のせいなのだあああっ!」 950 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 03 12.12 ID OQ0Ft208o …三日後… 巣穴の外は、台風による大雨に見舞われていた。 こんな日にアライちゃん達が外を出歩いたら、体が濡れ冷えて弱ってしまうだろう。 …それでも病原体がまったく効かず、風邪をひかないのがアライさん達の恐ろしさである。 ヒルズアライさん「チビ達!アライさんは、お外に食べ物を探しに行ってくるのだ!その木の実は、みんなで分けて食べるのだ!」 巣穴には、ヒルズアライさんが拾ってきた木の実が貯蔵されている。 その量はあまり多いとは言えない。 アライちゃん1「うぅ…すくないのりゃ…」コスリコスリ アライちゃん2「でも、かぞくでききをのりこえゆのりゃ…」コスリコスリ アライちゃん3「こんなんはむりぇでわけあうのりゃ!」コスリコスリ アライちゃん4「のりゃ!のりゃ!」コスリコスリ パルコアライちゃん「?のあー」コスリコスリ ヒルズアライさん「チビ達。体力を消耗しないためにも、できるだけ寝て過ごすのだ。…それじゃ、ちゃんと言い付け守るのだ」ヨジヨジ… ヒルズアライさんは、巣穴の外へ出ていく。 952 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 11 57.17 ID OQ0Ft208o アライちゃん1「…みんな、ねゆのりゃ…」ゴロン アライちゃん2「うぅ~、あしょびたいけど…おかーしゃんのいいちゅけ、まもゆのりゃ…」ゴロン アライちゃん3「おやしゅみなのりゃ…すぴ~…」zzz アライちゃん4「のりゃあ…のりゃあ…」zzz パルコアライちゃん「???のあー」ゴロン 巣穴にうずくまり、眠るアライちゃん達。 子供だけあって、眠るのは得意なようだ。 …それから、二時間程経った。 アライちゃん1「のあぁ…のあぁ…」zzz アライちゃん2「くかー…こかー…」zzz アライちゃん3「しゅぴー…しゅぴぃー…」zzz アライちゃん4「むにゃむにゃ…」zzz パルコアライちゃん「のあ…」パチッ 目が覚めたパルコアライちゃん。 パルコアライちゃん「おなかしゅいたのあ~」グーギュルル パルコアライちゃんは、巣穴の中に木の実を見付けた。 母親が残していってくれた非常食だ。 パルコアライちゃん「たべうのあ~」ヨチヨチ パルコアライちゃんは、木の実へ這い寄った。 パルコアライちゃん「かりこり、ぼりぼり…」サクサク パルコアライちゃん「はむはむ、もふもふ…くっちゃくっちゃ…」モグモグ パルコアライちゃん「おなかいっぱいなのりゃ~」ゲッフゥ パルコアライちゃんは、木の実を全て食べた。 姉妹の分まで。 パルコアライちゃん「ねゆのら~」ゴロン パルコアライちゃん「ぐがががぁ~~…ごがががががぁ~…ふがっ…ごがぁ~…」zzz …そして気持ち良さそうに眠った。 955 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 19 53.49 ID OQ0Ft208o … ぴいいいいい!? たべものがないのりゃ!? ありゃいしゃんたべてないのりゃぁ! おなかしゅいたのりゃぁ!びえええーん! だれがたべたのりゃぁ!? …おい!おきゆのりゃ! パルコアライちゃん「のあ…」パチッ アライちゃん1~4「「「「うぬぬぬぬぅ…」」」」フゥーッ パルコアライちゃん「のぁ?」パチクリ アライちゃん1~4は、パルコアライちゃんを取り囲み、歯をくいしばって睨み付け、威嚇している。 アライちゃん1「おまえええっ!ありゃいしゃんたちのひじょーしょく!たべたのりりゃ!?」ガルル アライちゃん2「ありゃいしゃんたち、だれもきのみたべてないのりゃ!」ガルル アライちゃん3「おまえはどーなのりゃ!」グルルル アライちゃん4「こたえゆのりゃぁ!」シッポブンブン パルコアライちゃん「ひじょーしょく?きのみ?なんなのりゃ、しらないのりゃ」シッポフリフリ アライちゃん1「ここにあった、おいしーの!ほんとにしりゃないのかぁ!」トントントントン アライちゃん1は、右手で木の実があった所を叩く。 パルコアライちゃん「のあ~、そこにたべものあったのりゃ、おいちかったのりゃ」ゲプゥ アライちゃん1~4「「の…のあああああああああっ!!?」」 パルコアライちゃんは、何も悪びれもなく答えた。 956 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 27 31.34 ID OQ0Ft208o アライちゃん2「な…なんでひとりでぜんぶたべたのりゃああっ!?」グーギュルル パルコアライちゃん「なにおこってゆのりゃ、おいしそーだからたべたのりゃ」コスリコスリ アライちゃん3「あらいしゃんたちのぶんどーすゆのりゃ!?」 パルコアライちゃん「しらないのりゃ、きのみはありゃいしゃんがさいしょにみちゅけたのりゃ、ありゃいしゃんのなのりゃ」コスリコスリ アライちゃん4「あれはおかーしゃんが!みんなのぶんおいてったのりゃぁ!きーてなかったのかぁ!!?」コスリコスリ パルコアライちゃん「のあ?でもみんなねてたのりゃ、だれもたべないからたべたのりゃ」コスリコスリ アライちゃん1~4「…」 アライちゃん1~4「「「「びええええええーーーーんっ!おがあーしゃあああーーーんっ!!」」」」ビエエエエエンッ パルコアライちゃん「?なんでないてゆのりゃ、こわいけものでもきたのりゃ?」スッ パルコアライちゃんは、巣穴から顔を出した。 パルコアライちゃん「なんにもいないのりゃ」キョロキョロ 961 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 37 04.02 ID OQ0Ft208o その時。 日頃の行いに、ついに姉妹達はキレた。 アライちゃん1「たあ~!」ドガァ アライちゃん2「たあ~!」ドガァ アライちゃん3「たあ~!」ドガァ アライちゃん4「たあ~!」ドガァ パルコアライちゃん「いたいのりゃあ!」 パルコアライちゃんに体当たりするアライちゃん達。 パルコアライちゃん「なんなのりゃ、やめうのあ、あらいしゃんがかわいそうなのりゃぁ」 アライちゃん1「かわいそーなのはこっちなのりゃ!」ドガァ パルコアライちゃん「なんでいじめゆのりゃ、あらいしゃんがとくべつしろくてあかいから、さべつしてゆのりゃぁ」ジタバタ アライちゃん2「おまえがわるいことばっかすゆからなのりゃぁ!」ドガァ パルコアライちゃん「のりゃあああんっ、やめゆのりゃ、いたいのりゃ、ままにいーちゅけゆのりゃぁ」ジタバタ アライちゃん3「それはこっちのせりふなのりゃぁ!」ガシィ アライちゃん3は、パルコアライちゃんの胴体にしがみつく。 パルコアライちゃん「?おねーしゃ、だっこしてくりぇゆのりゃ、なかなおりなのりゃ?」 アライちゃん4「みんなでこいちゅをおとしゅのりゃ!わっちぇ!わっちぇ!」グイグイ アライちゃん1~4「「わっちぇ!わっちぇ!」」グイグイ アライちゃん達は、パルコアライちゃんを持ち上げて、巣穴の外へ放り投げようとしている。 パルコアライちゃん「すごいのりゃ、たかいのりゃ、なんのあそびなのりゃ?」キャッキャ 963 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 45 47.33 ID OQ0Ft208o アライちゃん1~4「「「うぬぬぬぅ…!うゆぅ…!」」」グイイイッ パルコアライちゃん「おねーしゃんたちがあしょんでくりぇてゆのりゃ」キャッキャ アライちゃん1~4「たあ~!」ポーイ パルコアライちゃん「のあぁっ」 巣穴の外へ放り投げられたパルコアライちゃん。 パルコアライちゃん「のあああっ」ガシィ しかし、辛うじて巣穴の出口を右手で掴み、ぶら下がったようだ。 パルコアライちゃん「やめゆのりゃ、このあそびやーなのりゃぁ」ヨジヨジ パルコアライちゃんは、巣穴へ戻ろうとするが… アライちゃん1「おちゆのりゃ!」ガブゥ アライちゃん2「でてくのりゃ!」ベシィ アライちゃん3「おまえなんかいりゃないのりゃ!」バリバリ アライちゃん4「がぶうぅ!」ガブゥ アライちゃん1~4は、巣穴の出口を掴んでいるパルコアライちゃんの右手を集中攻撃する。 パルコアライちゃん「いたいのりゃ!なんでなかなおりしたのに、またいじめゆのりゃ、そんなのがいじなのりゃ」ブラーン アライちゃん1~4「…」 965 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 50 42.69 ID OQ0Ft208o アライちゃん1~4「「「「がいじはおまえなのりゃあああっ!!」」」」ドガァ パルコアライちゃんの右手「」メシャボギィ 姉妹の集中攻撃により、パルコアライちゃんの右手の指が骨折した。 パルコアライちゃん「のあああああ!?」ヒューーー… パルコアライちゃんは、高さ6~7mはある木の上から、頭から真っ逆さまに落下し… パルコアライちゃん「じび!!!」メシャゴギィ …地面に、頭から嫌な落ち方をした。 パルコアライちゃん「」ビグンッジタッバタタッビッググッバタタタタッ 墜落したパルコアライちゃんは、激しく痙攣している。 967 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 00 54 29.71 ID OQ0Ft208o アライちゃん1「や、やってしまったのりゃ…」ハァハァ アライちゃん2「でも、あんながいじにくわすごはんがもったいないのりゃ…」ハァハァ アライちゃん3「せーとーぼーえーなのりゃ…」 ハァハァ アライちゃん4「でもこれで、きょあくはさったのりゃ…」ハァハァ パルコアライちゃん「」ビグンッジタッバタタッビッググッ 姉妹に文字通り捨てられ、暴風雨に晒されるパルコアライちゃん。 パルコアライちゃん「」ピタッ …やがて、無惨な痙攣は止まった。 971 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 01 00 23.58 ID OQ0Ft208o アライちゃん1「…でも、しまいごろしがばれたらたいへんなのりゃ…」 アライちゃん2「みんなでうめにいくのりゃ…」ヨジヨジ アライちゃん3「したいをうめゆのりゃ」ヨジヨジ アライちゃん4「かってにどっかいったって、おかーしゃんにはいうのりゃ…」ヨジヨジ アライちゃん達は、木を降りていく。 木登りにも慣れてきたようだ。 アライちゃん1~4「「「「わっちぇ、わっちぇ」」」」ザクザク 木から少し離れたところに、穴を掘るアライちゃん達。 パルコアライちゃん「」ドサッ アライちゃん1~4「「「うめゆのだ!!」」」ザッザッ 微動だにしないパルコアライちゃんは、そのまま土の中へ埋められてしまった。 972 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 01 05 17.64 ID OQ0Ft208o ヒルズアライさん「ちび達!今帰っ…のあっ!?何で降りてるのだ!?」バシャバシャ アライちゃん1「おかーしゃん!」ヨチヨチ アライちゃん2「しろいのが、みをぜんぶたべて、でてったのりゃ!」ヨチヨチ アライちゃん3「たべものなくなったのりゃぁ!」ヨチヨチ アライちゃん4「びえええーんっ!」ヨチヨチ ヒルズアライさん「なんてこと…。とにかく、巣に戻るのだ。だっこしてやるのだ」ヒョイ アライちゃん1~4「なのだー!」キャッキャ 埋め立てられた土「」コンモリ いくら頭の出来がイマイチなアライさんといえど… 極端にアレな個体は、排斥されてしまうのであった。 つづく 975 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 01 07 57.52 ID OQ0Ft208o 埋め立てられた土「」ボコオォッ 白い右手「」ワキワキ… 土「」ボコッ ボコボコッ… パルコアライちゃん「なのだー」ボコボコッ… パルコアライちゃん「さむいのだー、ぷるぷるぷる…」ズルズル…ペタペタ… パルコアライちゃん「おうちかえゆのりゃー」ガシィッ ジヨジヨジヨジヨジヨジヨジヨジ… つづく 白カビより這い寄るイレギュラー①その2 パート10へ戻る
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ライダー対アーチャーの戦いは佳境に入ろうとしていた。 スタンドとの同時攻撃を繰り出すアーチャーに対し、ライダーはトラクローソリッドとメダジャリバーを使い分け捌いていく。 高いステータスとスタンドによる数の有利をもつアーチャーだが、全てのステータスを底上げし傷を癒したライダー相手に決定打を与えられずにいた。 ライダーは決して自分からは踏み込まず防戦に徹している。 捌き、逸らし、時に大きく跳躍して距離をとるライダー。猛攻を仕掛けるアーチャーは次第に焦りが生まれた。 「どうしたライダー、逃げてばかりでは勝てんぞっ!」 「そういうあなたは…っ、余裕がなさそうです…ねっ!」 お互い一旦距離をおこうと思い跳躍し離れる両者。 「いいのかライダーよ。お前たちのマスターが危険だぞ?」 「皆のこと信じてるんで…それに危ないのは切嗣さんの方じゃないんですか?」 痛いところを突かれたと顔を僅かに顰めるアーチャー。 そう、実際のところはランサー達対アサシンとマスターではこちらが圧倒的に不利なのだ。 唯でさえ高いステータスを誇るランサーに加え、様々な援護が出来るランサーのマスター。 さらには足手まといと思いきやカンドロイドの力をうまく使いこなし、牽制と援護を行うライダーのマスター。 隙が少ない向こうに対し、こちらは本来のスタイルが暗殺なサーヴァントとマスターの即席のコンビ。 アサシンではランサーを足止めすらギリギリで、マスターの方は相性が悪いのか幾つもチャンスがあったのにも関わらず全てその機会を逃していた。 このままでは遠くないうちに討ち取られると危惧したアーチャーは早急にライダーを仕留めようと攻撃するが、それを分かっているのか防御に徹している。 (とはいえこのままでは本格的にまずいっ!こうなれば…) アーチャーは大きく跳躍し丁度ライダーの真上の位置になった所でナイフを取り出し…。 「喰らえいライダー!全弾放射だっ!」 キャスターお手製の爆弾ナイフをスタンドと共に次々と投擲して行く。 直撃するものをメダジャリバーで弾くが、雨あられと次々に爆発するナイフにさすがにダメージが蓄積していく。 降り立ったアーチャーは一気に肉縛し――― 「気化冷気法っ!」 下半身を氷付けにしライダーの動きを封じる。 「取ったぞライダーっ!URYYYYYYYYY!!!!」 スタンドとの同時攻撃でライダーを一気に追い詰めるアーチャー。このまま消滅させようと心臓と頭部に向けて拳を振りかざしたその時! ライダーの危機を見た陽介が、イザナギの持っていたアロンダイトをアーチャー目掛けて投擲する。 猛スピードで迫る宝具に咄嗟に迎撃を選択するアーチャー。 ほんの僅かに出来たチャンスを、ライダーは手繰り寄せる。素早くスーパータトバコンボを解除し、ラトラータコンボに切り替える。 「ここだっ!」 そしてライオンヘッドから放たれた強力な熱線がアーチャーを焼き尽くす。 「GIYAAAAAAAAッ!!!」 半径数キロメートルを瞬く間に溶かし蒸発させる高熱放射は、アーチャーの身体を焼き尽くし深手を負わせる。 足の氷を溶かしたライダーは再びスーパータトバコンボに変身した。 全身のダメージがかなり響いている。しかし、ここで膝をつく訳にはいかない。 守れずに死んでいった仲間のため。自分を信じて戦っているパートナーのためにも諦めるわけにはいかない! 辛うじて立ち上がったアーチャーに、今度はライダーが攻撃を仕掛ける。 「うぉおおおおおお!!」 「ぬぅうううう!!」 『スーパータトバラッシュ』 両腕のトラクローソリッドを振り回しアーチャーを引き裂き、バッタレッグを変形させ跳躍する。 そして背中に赤い翼を出現させとび蹴りを急降下に放つ。 必殺技を繋げて放たれる連続攻撃に、度重なるダメージを受け再生が碌に間に合わないアーチャーの身体に直撃した。 「どうだっ!」 大きく呼吸を乱すライダー。対するアーチャーは立ってはいるが肉体の再生が追いついていない。 (いかん……さっきの様な大技をまた喰らえば再生する間もなく消滅してしまう…っ!) 限界近くまで消費した魔力は枯渇寸前まできている。 切嗣の供給量は決して少なくないにも関わらず消耗が激しすぎるため追いつかないのだ。 (また先ほどと同じ調子で攻められてきたら…) アーチャーは生き残る道を模索する。 場面は巻き戻る。 ランサー対アサシン。花村陽介対衛宮切嗣の戦いは、ランサーたちに分があった。 もともとの能力差に加え戦闘スタイルの差、さらにお互いの能力に対する情報差。これら三つの要素がアサシン達を追い詰めて行った。 そもそも花村陽介はまともに戦ったのは初戦のキャスター・アーチャー陣営の戦闘と、ゼフィールとのタイマンのみ。 あとは常に後方で補助や回復などに徹して進んで攻撃は行わなかった。(普通のマスターは戦うことはしないのだが) ゆえに彼の情報はかなり限定され、サブラクが目視した範囲。 すなわち、心象世界の具現化が出来る事。敏捷値を上げ回復魔法を使えること。この二点だけである。 対して切嗣の情報はかなりの範囲で知れ渡っていた。切嗣の手札も手段も解っている。 解っているのなら対策が取れる。 その圧倒的なまでの情報差は、誰とも組む事をよしとしなかった切嗣には取りようが無いものだった。 その結果訪れるもの。単純明快な心理。すなわち――― 「おらぁっ!」 「ぐぅ…」 「むんっ!」 「ガハッ!!」 陽介の手にした干将・莫邪が切嗣の身体を次々に切り裂いていく。 ランサーのARM化した両腕がアサシンの分身体を次々に屠っていく。 隙を見てこなたに近づこうとしたアサシンに向かって投げられた干将・莫邪がアサシンに突き刺さり絶命させる。 それを好機とみて鋼鉄の腕から弾丸を放とうとした切嗣に向かってランサーのブリューナグの槍が放たれる。 「Time alter――double accel!」 固有時制御で大きく移動し距離をとる切嗣。その隙にタカカンドロイドに運ばれた干将・莫邪を再び手に持つ陽介。 その間にも次々とアサシンの数は減らされて行く。 「このまま一気に倒す!」 ペルソナを前面に出して突っ込ませその影にかくれて接近する。 切嗣から放たれた弾丸はイザナギに決定打を与えられずに地に落ちて行く。 そのまま一気に押そうとしたところで、アーチャーに追いつめられて行くライダーを視界に映す。 「させるかぁ!」 イザナギに持たせたアロンダイトをアーチャー目掛けて投擲する。 それをチャンスと捉えたか、銃を乱射しながら接近する切嗣に陽介は回避行動をとる。 至近距離に接近され振り下ろされる鉈。ペルソナの防御は間に合わない。 咄嗟に干将・莫邪で防御した瞬間。 ズドン! 「がっ…ゴフ……」 鈍い音が響き渡った。 コートの内側という死角になった所から撃たれた弾丸は、陽介の胴体を貫通し真っ赤に染め上げた。 吐血し膝をつく陽介。ランサーたちはこのタイミングでは間に合わない。 切嗣は止めを刺すべく再び鉈を振り下ろして――― 「まだだっ!」 干将・莫邪を交差させ鉈を受け止める。 そのまま立ち上がる勢いを利用し鉈を弾きとばす。 「おらぁあああああ!!」 振り上げられた干将・莫邪を咄嗟に鋼鉄の腕で防ごうと試みるが――― 「……コフっ……ガハっ…」 振り下ろされた一撃に鋼鉄の腕ごと切られ深手を負う切嗣。 「イザナギっ!」 顕現したイザナギの矛が振るわれる。 反射的に発動した固有時制御の回避も間に合わずアーチャーのいるところまで吹き飛ばされた。 「マスターっ!?」 自分と同じく重症を負ったマスターに舌打ちするアーチャー。 これでこちらの敗北は濃厚になった。さらにそこへアサシンも飛ばされてくる。 最後の一体となりランサーによってぼろぼろにされたその様子はとても戦闘を続行できるとは思えなかった。 「追い詰めたぞアーチャー」 余力を残したランサーがこなたを庇うように近づいて来る。 ペルソナで傷を癒したライダーと陽介はなにがあっても対応できる間合いで立ち止まった。 「貴様らっ…」 「終わりだアーチャー。もうお前たちに逃げ場は無い。そして見逃すつもりも無い」 ブリューナグの槍を右手に集中させいつでも発射できるよう構える。 そして全員消し飛ばそうとしたところで――― 「お前たちは自分が何をしているのかわかっているのか?」 「命乞いかアサシン?聞く道理はないな」 「お前たちは聖杯を破壊しようとしているのだろう?それはなぜだ?殺し合いを起こすからか?」 自分の命が今にも消えそうだというのにも関わらずアサシンは言葉を重ねる。 「お前たちには私が自分の目的の為に聖杯を欲していると思っているかもしれない……だが私は決して聖杯を私欲の為に手にするわけではない! すべては我が祖国、アメリカ合衆国の国民の為!守るべき民の幸福のために必要なのだ!」 少しずつ熱を上げるアサシンにランサーも陽介もこなたも、切嗣やアーチャーでさえなにも言葉を挟めなかった。 「わたしの行動は「私利私欲」でやった事ではない。「力(パワー)」が欲しいだとか 誰かを「支配」するために聖杯を手に入れたいのではない。 わたしには「愛国心」がある。 全ては祖国のために「絶対」と判断したから行動した事・・・」 「そ……それで他の人が傷ついたり死んじゃったりしてもいいっていうのっ!?」 「お前たちも体験したことがあるはずだ!「陽(ひ)」のあたる所必ず「陰」があり・・・幸福のある所必ず反対側に不幸な者がいる・・・・・・・ 「幸せ」と「不幸」は神の視点で見ればプラスマイナス『ゼロ』! それが人間世界の現実であって あらゆる人間が「幸せ」になる事などありえない。 「美しさ」の陰には「ひどさ」がある いつも「プラス」と「マイナス」は均衡しているのだ 聖杯がッ!仮に地球の裏側のどこかのルール無用の『ゲス野郎ども』の手に渡ってみろ! 自分の欲望でしか考えないゲスどもの事だ・・・ 国の将来にどれだけ残酷な出来事が集まってきて起こる事になるのだろう・・・・・・ それだけは阻止しなくてはならないッ!わたしの大統領としての絶対的『使命』は! この世界のこの我が国民の『安全を保障する』という事! それひとつに尽きるからだ! 」 なおも反論しようと試みたこなたは、けれどなにも言い返すことができず口を閉ざした。 無論彼らのした事が許されることではないが、このアサシンの言い分は一面では正しいと認めている自分がいるからだ。 少なくとも寝落ちで戦争に参加した挙句、願いも無くただ生きて家に帰りたい自分よりはよっぽど正しい事をしている。 けれどアサシンの言い分を肯定してしまえば、自分たちのしてきた事が誤りだったと認めてしまうことになる。 それは決して認めてはならない事だが、けれど今の自分にはアサシンを間違っていると断じる言葉が見つからなかった。 「誰が正しくて、誰が間違ってるってとっても難しいことだと思います」 「映司さん……?」 そんな時真っ向からアサシンを見据えたライダーの声にこなたは目を向ける。 いつもと変わらない口調の中に、どこか悲しさを含ませながらも彼は言葉を続けた。 「自分が正しいと思うと周りが見えなくなって、正義のためなら何をしても良いって思ったり、きっと戦争もそうやって起こっていくんです。 昔、世界中を旅してたとき色んな国を見ました。 あなたのいうように、自分の国を守るために平気で他の国の人を傷つける所もありました。 生きるために盗みをする子供を見ました。 守るために悪事を働く人を見ました。 信じる正義のために人を殺すことがあることも知ってます。 無浅慮な善意がより人を不幸にしてしまう事だってあります。 貧しい国に募金してたつもりが悪い人に使われちゃってたり。ひどいときは、内戦の資金になってたり。 それで思ったんですよね。人が人を助けていいのは、自分の手が直接届くところまでなんじゃないかって」 だから…… 「人を助ける為に聖杯を使ってはいけないと思います。平和や幸せは誰かに押し付けられるものじゃない……。ましてや奇跡に頼って叶えていい事じゃないっ!」 「……決別ということか…」 立ち上がり構えるアサシン。 「我が心と行動に一点の曇りなし・・・・・・・・・・! 全てが『正義』だ」 スタンドを構え脱出のタイミングを計り――――― 背後から手刀で貫かれた。 目を見開き後ろを振り向いた先にいたのは――― 目を見開き後ろを振り向いた先にいたのは――― 「貴様……アーチャーっ…」 「お前が散々喋ってくれたおかげで時が稼げた。お陰で動けるくらいには回復したぞ、礼を言おうアサシンよ」 焼け焦げた皮膚は元の色に戻り激しい出血も収まっていた。 アサシンが話術でチャンスを掴もうとしている間アーチャーも何もしなかったわけではない。 残る魔力を全て再生にまわし動く機会を窺っていた。 「フンっ、愛国心だと。くだらんなぁ…そんな便所の紙にも劣る感傷など持ち合わせておらん。このDIOにとってもっとも重要なのは勝利し支配するということ!それだけだっ!!」 指先から血液を吸い取り回復して行くアーチャー。 このままでは平行世界に逃げる間もなく死んでしまうと絶望したとき――― 『令呪をもって命ずるっ!そこから脱出しろアサシンっ!!』 ジョン・バックスからの令呪により空間転移を起こし姿を消した。 残されたアーチャーは指先の血液を2度3度舐め取ると、何かに確信したように高らかに笑った。 「フハハハハハっ!素晴らしいぞ……出会いとは引力っ!やはりアサシンと私は出会うべくして出会っていたっ!取り込んだぞ…聖人の遺体をっ!!」 血液に宿った記憶の残滓からみつけた聖人の遺体の情報。 そしてファニー・ヴァレンタインの心臓部に融合していた『遺体の心臓部』 その力の欠片を取り込んだアーチャーはスタンド“世界”を顕現する。 「欠片とはいえこの「力(パワー)があれば……いけるぞ…やはり世界はこのDIOを選んだのだっ!生まれ変われ…“世界”よっ!!」 瞬間、“世界”から眩い閃光があふれ地下大空洞を光に包む。 なにが起こっているのかランサーもライダーも、陽介にもこなたにも、切嗣にさえ解らなかった。 ただ1人、DIOは生まれ変わる“世界”に祝福を与えていた。 「これはもはや“世界(ザ・ワールド)”にあらずっ!名づけよう……“天国(メイドインヘブン)”とっ!!」 そうして生まれ出たもの 後ろ半分が無いケンタウロスのような下半身に上半身が人形のヴィジョン 顔には目の変わりに時計のような計器 新たなスタンド“天国”は産声を上げるように嘶いた。 「アーチャーのスタンドが……進化した!?」 「ちょっおい!なんかわかんねえけど不味くねえかっ!?」 誰もが混乱する中、ランサーの判断は素早かった。 一気にアーチャーに接近し、ARM化した両腕を振るう。 だがそれはアーチャーに届くことなく空を切る結果に終わる。 「無駄だランサーよ。取り込んだ『遺体』が欠片のため不十分な進化だが……『時は加速する』。もはや誰にも私は止められない」 素早く声の方向にブリューナグの槍を放つが、既にアーチャーの姿は消えていた。 次の瞬間ARM化した腕が断ち切られる。 「グゥッ!?」 「ランサーさんっ!」 突然の攻撃に同様する一同に今度はライダーに通り過ぎざま攻撃を仕掛けるアーチャー。 反応し切れなかったライダーの胴体に深く切り傷が刻まれる。 「全員集まれっ!バラバラになるとマズイっ!」 素早くマスター達を回収するランサー。ライダーも怪我を庇いながらマスターの護衛につく。 「不味い。なんて速さだ……。反応が追いつかない」 「あのスピードが上乗せされた攻撃は厄介ですね…。救いなのは“世界”に比べてパワーが無いことでしょうか」 「今はまだ能力のテスト動作みたいだが…何とかして動きを止めないと全滅するな…」 起死回生の一手を模索するが妙案は浮かばない。 いつの間にか衛宮切嗣もどこかに隠れてしまっているが探している暇は無い。 「とりあえずペルソナ!マハラクカジャ。チェンジして…マハスカクジャ!」 ペルソナの補助魔法のかけ直しで耐久値と敏捷値を上昇させる。 どれほど効果があるかわからないが無駄ではないと信じたい。 なにがあっても動けるよう警戒する中、再び上空から爆発が起こった。 次の瞬間猛スピードで落下する岩石。先ほどと同じ光景だが、加速した世界では物質の動くスピードも加速する。 先ほどまで余裕をもって迎撃できた落石はいまや巨大な銃弾のように降り注ぐ。 咄嗟にマスターを庇った次の瞬間、再び深く切り刻まれるライダー。 突然の深手に反応が一歩遅れ今度は右腕を切られた。 それでもアーチャーを探すが、辺り一面に降り注いだ落石の陰から陰に移動し視認できない。 ライダーの傷を治そうとした陽介を庇い今度はランサーがダメージを受ける。 「いかん……っ。このままではっ!」 手当たり次第ブリューナグの槍を放つが“天国”を捉える事は出来ない。 「ふんっ。なかなか楽しめたがそろそろ終わりにしようか…。この能力は天国に到達するための能力なのでな、お前たちごときに使う力では無い」 尊大な態度をとるアーチャーだが実際はそこまで余裕があるわけではない。 アサシンから魔力を奪ったとはいえ元々枯渇寸前だった状態。さらにマスターである衛宮切嗣も度重なる戦闘と宝具の連続使用によって大きく疲弊していた。 事実、外の様子が分からない大空洞だったゆえにランサーたちは知らなかったが、常に時を加速させ動いていたわけではない。 必要な所でのみ加速させ攻撃し隠れ、あたかも常に加速状態であるかのように見せかけていたハッタリだった。 (だが大体の能力は把握した。あとはこいつらを始末するのみ……) 再び時を加速させ動き出すアーチャー。 (まずはお前からだライダー。この俺をさんざんコケにした事を地獄で詫びるがいいっ!) そしてライダーの心臓目掛け刺突を繰り出す刹那――――― ランサーがライダーの間に割り込み庇い、心臓を破壊された……。 「捕まえたぞっ……アーチャー……」 「貴様ランサーっ!」 心臓を貫いたアーチャーの腕をしっかりと握り、僅かに吐血しながらもニヤリと笑うランサー。 「プライドの高いお前なら必ず、真っ先にライダーを狙うと確信していたぞアーチャーよ」 そうして再生する肉体を利用しアーチャーの腕を固定する。 「こうしてしまえば…いくら時を加速させても関係ないっ!終わりだアーチャー!」 「舐めるなランサーっ!!」 ブリューナグの槍が直撃する刹那、“天国”を使いランサーの腕を殴り軌道を僅かに逸らす。 身体の一部は消えたが危機を乗り切ったアーチャーは自らの腕を切飛ばし脱出する。 「ちょっぴり焦ったぞランサーよ。だが唯一のチャンスを逃したなっ!」 再び加速状態になったアーチャー。ランサーは素早く第二波を放つがかわされる。 「『時は加速する』。これで終わりだっ!」 そのままバラバラに切り刻もうとして――――突然加速状態が維持できなくなる。 いや、よく見たら魔力の供給が途切れかけていた。 マスターの細いパスの先を辿れば、そこは先ほどランサーの攻撃の延長線上。 「貴様っ……まさか……初めからマスター狙いで!?」 「悪いが俺はマスターたちやライダーと違って善人では無いのでな。使える手は使わせてもらう」 足元にはライダーのバッタの使い魔。あれで恐らくマスターの位置を特定したのだろう。 「畳み掛けろライダーっ!」 「ハイッ!」 メダジャリバーがアーチャーの両足を切断する。 片腕と両足を失ったアーチャーは地べたに這い蹲る。そこへイザナギと共にランサーのマスターが突撃してきた。 まずい……逃げなくてはっ… 衛宮切嗣はもうだめだ、そう遠くないうちに死ぬ。 契約を破棄して隠れるのだ。枢木スザクでもルルーシュでも誰でもいい… 新たなマスターを手に入れなければ消えてしまうっ! 片腕だけで跳躍し出口へと向かうアーチャー。 だがそれよりも速くブリューナグの槍が出口を破壊、ライダーの渾身の蹴りがアーチャーを吹き飛ばす。 「悪いが…今さら逃げるのは無しだ」 「俺たちも命削って戦ってるんだから、最後まで付き合ってもらいます」 もうイザナギは目前まで迫っている。 近づいてくる死の影・・・ 「調子にのるなっ!」 空裂眼刺驚(スペース・リバー・スティンギー・アイズ)をイザナギ目掛け発射しようとしたその時… 「おねがいタコさん!」 こなたが放ったタコカンドロイドがアーチャーの視界を塞ぐ。 視界を塞がれたアーチャーは目標を誤りイザナギの肩を貫通するだけに終わる。 「この……カス共がぁあああああ!!!」 「最後は……お前自身の手で決めろマスター…」 ランサーの声に呼応するように力を高めるイザナギ。 全ての力を……この一撃に込めて! 「馬鹿なっ!このDIOが……このDIOがぁああああ!!?」 「貫け!……仲間の敵だっ!!」 限界を超え放たれた渾身の一撃はアーチャーの頭部を粉砕し、続けざまに干将・莫邪がDIOの胴体を切断、DIOの身体を消滅させた。 【アーチャー(DIO)@JOJOの奇妙な冒険 消滅】 消えて行く……消えて逝く……。 身体が少しずつ分解されて行く。 胴体に大穴が開き傷口から止めどなく出血していく。 だがそんな状態でも、驚くほど冷静な自分がいた。 思ったよりもあっさりと死の覚悟が決まっていたのだろうか… おそらく違うと考える。 これは虚無感だ。あの時、ライダーの言葉がずっと耳を離れなかった。 信じたくないが認めざるえないだろう。 僕は……どうしようも無く間違っていたのだと… いつからこうなってしまったのだろう… 僕はただ、平和な世界が見たかっただけなのに…… アイリ…あの時君を連れて逃げていたら、違う未来があったのかな? 僕と、君とイリヤと三人で幸せに暮らす。 そんな『全て遠き理想郷』の未来があったなら…次こそ…必ず…… 「ああ…アイリ……イリヤ…」 視界が霞んでいく僕が最後に見たものは…… 最愛の妻と娘。そして……… 「ごめんね…………士郎………」 僕の心を救った息子だった。 【衛宮切嗣@fate/zero 死亡】 「終わったな……」 「ああ……そうだな……」 静寂に包まれた空間。 アーチャーの消滅を見届けた陽介の顔はどこか重い。 「後悔しているか?」 「…いや。アーチャーを倒した事は後悔なんかしねえし、俺の手でケリをつけたかった事だ」 でも… 「あいつ…衛宮切嗣は…そりゃやった事は許されないし理解も納得も出来ないけどよ。あいつにも譲れないものがあったんだろうな…」 そしてそれを承知で戦ったのは俺だ。 相手の願いも理想も踏みにじって生き残り、敵を討つことを優先した。 「やっぱ慣れねえな…人を死なせるなんてよ…」 「その気持ちを忘れるなよマスター。お前は…俺のようにはなるな…」 「アレックス?」 ピキッ……ピキピキッ…… 「ねぇ…なんか変な音がしてない?」 「ちょっと危ないかな…こなたちゃん、側に…」 異変は上から聞こえてくる。その音は徐々に大きさを増し地響きのような振動が発生する。 アーチャーの二度に亘る天井の爆破、ブリューナグの槍、そして複数回の暴風。 それらの要素で脆くなった岩盤が、“天国”の影響で急速に崩壊速度が加速していた。 それによって訪れる結果は…… 「脱出するぞマスター。ここはもう崩れる!」 「えちょっおま…」 「ランサーさん。これをっ!」 ライドベンダーを出すライダー。本人はタジャドルコンボに変身している。 「おれがこなたちゃんを抱えて空を飛びます。ランサーさんと陽介くんはそれに乗ってください!」 「バイクって道なんかねえじゃん!」 「大丈夫。これを…」 タコカンドロイドを大量につなげ螺旋階段のように道を作るライダー。 「破片は俺が対処します。ランサーさんは操作に集中してください」 「騎乗スキルが無いといってられんか…マスター、しっかり掴まっておけ!」 「こなたちゃんも掴まって。絶対守るから」 ライドベンダーを発進させタコカンドロイドの道を進むランサー。 こなたを抱え飛翔するライダー。 激戦を繰り広げた大空洞は、完全に崩壊した。 「死ぬかと思った…」 「私も…」 地面に突っ伏す陽介とこなた。 ランサーとライダーは変身をといている。 「調子はどうだマスター?」 「あー……結構しんどい。ていうか眠い…」 新しいペルソナの覚醒。大量の出血による貧血。大幅な魔力消費と精神力の消耗。 限界ギリギリの状態に体が休息を欲していた。 「行くのか…?」 「はい。ランサーさん、二人を頼みます」 まだルルーシュは戦っている。 そしてアサシンはまだ健在なのだ。急いで救援に向かわなければならないがマスター達は体力の限界だ。 この中で一番速く余力を残している自分が単独で向かうことが適任なのだ。 しかしそれはこなたの側を離れる事。 不安もある。だが…… 「映司さん…」 立ち上がり真っ直ぐ見つめるこなた。 「行ってらっしゃい。がんばって…信じて待ってる」 「こなたちゃん……うん、行ってくる」 お互いに強い信頼を。 約束する…必ずルルーシュを連れて戻ってくると。 ライドベンダーを走らせ仲間の元へ向かうライダー。 ランサーはマスター達をつれて寺の中に入って行く。 口には出さずとも皆心は一つ。 「絶対にまた会おう」 【深山町・柳洞寺/早朝】 【花村陽介@ペルソナ4】 [令呪]:1画 [状態]:疲労(大)、魔力消費(大)、精神力消費(大)、貧血、強い覚悟と決意 [装備]:“干将・莫邪”@Fate/staynight “無毀なる湖光”@Fate/zero [道具]:ミネラルウォーター、カロリーメイト、医薬品一式、大学ノート、筆記用具、電池式充電器、電池、予備の服、食料@現実 契約者の鍵@ペルソナ4 ※携帯電話には名無鉄之介の名前が登録されています ※聖杯戦争のルールと仕組みを言峰神父から聞きました(意図的に隠された情報があるかもしれません)。 ※ジライヤがスサノオに転生しました。 ※イザナギを覚醒しました。他のペルソナを使えるかは他の書き手にお任せします。 【泉こなた@らき☆すた】 [令呪]:2画 [状態]:疲労(大)、魔力消費(中) [装備]:携帯電話 カンドロイド複数 【ランサー(アレックス)@ARMS】 [状態]:疲労(中)、魔力消費(大)、ARMSの進化(進行度・中) ※対ARMSウイルスプログラムへの耐性を獲得。 【深山町/早朝】 【ライダー(火野映司)@仮面ライダーOOO/オーズ】 [状態]:疲労(中)、魔力消費(中) [装備]:スーパータカメダル、スーパートラメダル、スーパーバッタメダル ※ディケイドのファイナルフォームライドにより、スーパータトバコンボ解放。 柳洞寺の山の中に動く人影。 アサシンのサーヴァント、ファニー・ヴァレンタインである。 胸元は応急処置したとはいえ傷が深く、魔力の消耗も激しかった。 「だが…幸運な方か…。市長が令呪を使ってくれなければ終わりだった。市長…?くそ、意識を失っている」 携帯に電話をかけてもつながれず仕方なく諦める。 だがそれもしょうがないかと納得する。 なにせこの戦いで合計10体近くの分身を生み出したのだ。 無論ほとんどが囮や牽制用のほとんど魔力が無い存在だったとはいえ、魔力枯渇の危険性は十分にあった。 生きているだけで御の字というものだろう。 「とはいえ…これ以上私を連れてくれば本当に市長が死んでしまう。…やむ終えまい、作戦は失敗だ…」 アーチャーがランサーを抑えていたからこそ援護に踏み切ったわけで、本当ならライダーにやられた時点で撤退するべきだった。 しかし完全にタイミングを逃してしまいこうして敗残兵のような有様だ。 「ここで少しでも回復せねば……しかしまだ、私たちは負けてはいないっ」 全てはナプキンを手に取るため… 暗殺者は動かない… 【深山町・柳洞寺山中/早朝】 【アサシン(ファニー・ヴァレンタイン)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態](8人目)・魔力消費(大)、 ダメージ(大)、疲労(極大)、気配遮断 [装備]:拳銃 [道具]:携帯電話 【新都・双子館/早朝】 【ジョン・バックス@未来日記】 [令呪]:1画 [状態]:疲労(極大)、魔力消費(極大)、気絶、冬木市市長 [装備]:「The watcher」 [道具]:栄養ドリンク(箱) 【月の裏側】 「DIOも落ちたか……」 旧校舎の一室に備え付けられたモニター。 そこに先ほどまでの戦闘を眺める二つの影。 魔王ゼロ 英雄王ギルガメッシュ 方や淡々と…片や愉快そうに眺めていた。 「フン、王を自称する死体が消えたか。あれは我が相手に取るのもおぞましい汚物よ」 「これで残るマスターは5人…あの衛宮切嗣もここで脱落か…」 「なんだ雑種よ。あれがお前の一押しだったのか?確かにあれもなかなか愉快な道化であった」 クックックッと笑う金ぴか。 「あの者の魂は確かに興味深かったが…願いを叶えることなどできぬと初めから分かっていた」 あくまで淡々と話すゼロ。 そこに新たな人物がやってくる。 「興味深い話だね。ぜひ私にも聞かせて欲しい」 黒いカソックを着た大柄な神父―――進行役の言峰綺礼だった。 「進行役のNPCか…教会はどうした」 「もはやあそこにはほとんど意味が無くなったからね。代理のNPCを置いてきたのだよ。それよりも先の話だが、どういう事なのだ?」 「そのままの意味だ。衛宮切嗣はたとえ勝ち残り優勝したとしても、願いを叶える事が出来ない」 「それは…ムーンセルが叶えられる願いを超えているという事か?」 「違う…たとえば他の参加者が同じ事を願えば、内容は変わるがそのものにとって『恒久の世界平和』は叶えられていただろう。 衛宮切嗣だからこそ叶えられんのだ……あのマスターの魂は汚染されていたからな」 決して無視してはいい内容では無いにも関わらず、ギルガメッシュも言峰綺礼も驚いていなかった。 寧ろ納得した表情で話を聞いている。 そして単なる気まぐれか、詳細を語るゼロ…。 「マスターたちのムーンセルでの体…その体は魂をアバター化させたものだ。だが…その魂が汚染されていたとき…どうなると思う?」 「まさか…汚染されたのか?ムーンセルにとって有害なウイルスが入ったデーターみたいなものなのだろう?」 「アンリマユの汚染を受けた魂…その魂に接触したムーンセルは緊急手段として衛宮切嗣の魂を改竄した…」 すなわち、汚染が進行していない状態までの肉体年齢まで戻し…矛盾が出ぬよう記憶を改竄する。 しかし一度感染されたコンピューターが正常に作動しないように…月の聖杯もまた汚染されることになった。 「事実、私が参加者に手を加えたのはアルトリア・ペンドラゴンただ1人だけだ。にも関わらず他の参加者や会場にも影響が広がった」 例えば、唯の弱い少女でしかないのにも関わらず精神異常者のサーヴァント、ゾルフ・J・キンブリーを召還した羽瀬川小鳩 例えば、殷を滅ぼした仙女、蘇妲己のサーヴァントを引いてしまった遠坂凛 例えば、クラス制限を超えた制限を課せられたセイバー、セリス・シェール 例えば、聖杯から与えられたにも関わらず碌に現代知識を咀嚼できなかったセイバー、テレサ 例えば、一参加者の悪性情報の解体に2時間以上もかかった会場の霊脈 「ふむ、そういわれれば思いあたる節があるな。衛宮切嗣は私の存在に何の違和感も持っていなかった…拠点にしていた衛宮邸の変わりようにも違和感をもっていない」 「彼が本来来た時間軸は第四次聖杯戦争が終了して数年たっている。彼は死ぬ直前未練を抱いた。だから私の問いかけに手を取った」 「本当なら衛宮士郎のことも知っているはずだった…しかし汚染された魂ゆえに改竄され彼の情報を失ったと…」 さらに皮肉なのは、汚染が完全に除去できなかったことだ。 アンリマユというウイルスに犯された彼はたとえ優勝したとしても、ムーンセルの有害なデータとして消去されてしまう。 「彼が生き残る道は魔王の引継ぎを受け入れるしかなかった…」 「だが衛宮切嗣はそれを断るだろうね…新たな混沌を引き起こす事は衛宮切嗣の理想と真っ向から反する」 「つまりあの雑種は、どうあがいても無駄だったと…。ふん、道化極まりだな」 「いってしまえば彼は…参加した時点で敗北していたものだ…」 だとすれば酷い皮肉だ。 彼は聖杯戦争で多くの犠牲者を出し、唯一助けた義子も死なせてしまったという事なのだから… 身に余る理想を追いかけ続けた果ての結末がそれとは本当に…本当に… 「なんて………愉悦……っ!!」 口を三日月のように笑う神父。 「ほう…なかなか愉悦たるものが解っておるではないか雑種よ…」 「ふふふ…もしかしたら私の元となった人物の影響かもしれないな。彼の苦悩はとても心揺さぶる」 「ハハハっ!!気に入ったぞ雑種!」 彼の気に召したのか愉快気に笑うギルガメッシュ。 「ところで魔王よ、折り入って頼みがあるのだが」 「頼み…?」 「ああ。この戦い、私の参加を許されたい」 このときゼロは、この神父の真意を測りかねていた。 「私は見たいのだよ。聖杯を求める者…聖杯を破壊する者…どちらが勝つのか。そして彼らが…どんな結末を迎えるのか… 観客席で見るのは飽きてきたところでね。幸いこの通り―――」 手袋をはずす神父。そこに現れたモノは――――― 「令呪…なるほど、マスターの資格を持つNPC。過去にもそんな事例があったらしいな」 「我は構わぬぞ。こやつの在り方もまた興味深い…暇つぶし代わりになってやってもな」 「……いいだろう、好きにするがいい。それもまた一つの手段か…」 そういってこちらに背を向けるゼロ。 モニターになにやら操作すると、教会の地下にここへとつながる道を作った。 もし聖杯を砕こうとする集団が勝てばここに案内しろということだろう。 「必要なときに呼べ。我はここでしばらく観戦している」 ギルガメッシュもまた再びモニターに視線を戻した。 「では教会に戻るとしよう。また後でだ英雄王よ…」 そういって部屋から出る神父を、ゼロはいつまでも見ていた… 教会へと戻る神父の頭にあったのは、教会を訪れた参加者の中で唯一生き残っているマスター。 花村陽介の事だった。 叶えたい願いを持ちながらも奇跡を否定し、殺し合いの現実に苦悩していた少年。 彼を救い上げた名無鉄之介も、彼の親友だった鳴上悠も死んだ。 それでも希望を胸に抱き前を向く彼の言葉… 「絶望には負けたくない…か。しかし少年、君の認識はまだ甘い。 全ての絶望は……始まったばかりだ……っ!」 《言峰綺礼 参戦》 ※言峰綺礼とギルガメッシュが契約を結びました。 これによりギルガメッシュは安定した魔力供給先を手に入れましたがどちらか片方が死亡した場合同じく消滅します。 ※冬木教会の地下に月の裏側へ通じる道が出来ました。最奥に言峰綺礼とギルガメッシュが待ち構えています。
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「ふざけやがって……神様とやらは俺をなめているのかっ……」 帝愛グループ『元』幹部の一条は、静かに怒りを燃やしていた。 彼は充実した暮らしを送れる未来が待っているのを確信していたのに、ある日ーーーーー彼に経営の任されている違法レートカジノに一匹の『野良犬』がやってきてから全てが悪い方向へと進んでいってしまった。 地下での労働すらまだ始まっていないのに、今度は殺し合いときたもんだ。 どこから、世界は崩れてしまったのだろう。 一条はデイバックの中から一丁のコルトバイソンを取り出す。 銃の使い道などさっぱりではあるが、引き金を引きさえすれば無慈悲な殺意の塊が相手に向かって突き進むのだ。持っておいて損はないだろう、と思った次第である。 「躍らされてたまるかっ……今度は俺が潰してやるっ……このゲームをっ…」 また。彼は、『野良犬』伊藤カイジとの戦いの中、そして度重なる絶望を知ったことでゆるやかに変わっていったのかもしれない。 ふと視界の隅に目をやると、茂みの中で震える少女が目に入った。 黒髪をサイドテールにしたごく一般的な女子高生、というのが率直な感想であった。 一条は人前に出る際の『一条』の顔で少女に話しかける。 「こんにちは。貴女もこの殺し合いに巻き込まれたのですか?」 笑顔で言った。少女の行動がすべて演技だとも考えられなくはなかったが、不審な動きをするようなら一切の容赦なく射殺する覚悟であった。 「は、はい…私は、北野由比っていいます…」 おとなしそうな少女だな、と一条は思う。 このような極限の状況では、下手に気が強い者はパートナーとしては不向きなのだ。下手に挑戦をしたり、プライドに固執して単純なミスをする。こんな考えができるのも全てあの忌々しい帝愛の恩恵だというのはどうしても認めたくなかったが。 つまり、北野由比と最初に会えたのはかなり後々有利になると推測した。 「私は一条という者です。早速ですが北野さん、貴女の支給された武器は何でしたか?私はコルトバイソーーー、銃です」 由比には銃の名前など分からないか、と思い言い直した。 どうやら由比には焼夷手榴弾らしきものが支給されたらしく、ひとまず武器の面では安泰か、と少し安堵し、自分がかなり幸運に恵まれていると一条は実感した。 とりあえず一緒に行動しよう、ということになり、首尾よくひとりの仲間を手に。 【一条@賭博破戒録カイジ】 基本:このゲームを潰す。 1:北野由比と行動する。 2:伊藤カイジについては保留。 3:敵対する者には容赦しない ※カイジに敗北した後からの参加です 【北野由比@オリキャラ】 基本:死にたくない。 1:一条さんにとりあえずついていく。 【北野由比】 17歳の女子高生。艶のある黒髪をサイドテールにしている。 ごく普通の人間で、特別勇気があったりはしない『普通』を体現したような少女 題名の無い物語 投下順 救いの無い世界 GAME START 一条 [[]] GAME START 北野由比 [[]]