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ロミジュリ夫婦2 前のお話→ロミジュリ夫婦 (元妻たちの面会後、事態は変な方向に展開していく。どうも現妻には他人の物を奪いたがる、ある種の病気餅なのではないかという疑惑が浮上する。しかしトピ主の相当ひどい対処の仕方や、現妻の支離滅裂な言い訳を信じたりして、案外お似合いの夫婦なんじゃなかろうか。ぜひこの2人には添い遂げていただきたい。あとは高額な生命保険をかけられてないか確認するのを忘れずにww)面会してきましたがその前に新しい事実が判明しました 失意(トピ主) 2010年2月27日 20 26 昼に、今妻の浮気調査の依頼をした会社に報告を聞きに行き、その足で、元の妻たちに会ってきました。 今の妻は、やはり、浮気をしていたようです。但し、相手は、元の夫では、ありませんでした。複雑な心境です。しかも、今回の相手も、既婚者でした。この件の心境は、別に書きます。 「元妻」たちとの面会の席には、 「元妻」 「今妻の元夫」 「私の娘」 「今妻の娘」の4人がいました。 最初に、話をしたのは、「私の娘」でした。要点を纏めます。 ・「元妻」が妊娠しているというのは嘘だったが、「私の娘」と「今妻の娘」の一致した願望で、「元妻」と「今妻の元夫」を一日も早く結婚させて、二人の子供を生んで欲しいと願っている。 ・「元妻」が「今妻の元夫」を深く愛しているのは、見ていて間違いない。 ・「今妻の娘」は、今後、「私の娘」が実の妹として、一生守っていく。 ・「私」さんには、気の毒だけど、もう、2度と自分たち一家には、会いにこないで欲しい。 次に話したのは、「元妻」でした。 ・縁があったのか、「今妻の元夫」を深く愛している。 つづけます 続き 失意(トピ主) 2010年2月27日 20 50 ・最初の結婚の過去は、忘れました。 最後に、「今妻の元夫」が話をしました。 ・最初の結婚に対しては、なんの未練もない。 ・再婚して、二人の娘を自分の実の娘として、育てるつもりだ。 ・再婚をためらった理由は、「あなたの今の妻」の言動にある。何とかして欲しい。一番の被害者は、「あなたの今の妻の実の娘」であることを理解して欲しい。 ・実は、年末から、4人で暮らし始めている。婚姻届の提出は、まだだが。 ・「あなたの今の妻」の暴言を聞いた娘は、非常にショックを受け、取り乱したが、「あなたの娘」さんが、夜、一緒に寝るくれたり、一緒に入浴してくれたりして、気を使い、守っていてくれている。大変に感謝している。 ・最初の妻との復縁などありえないし、離婚後の「恋愛関係」など無いが、「無いことの証明」は、難しいことを理解願いたい。 それに対しての私はというと、何も言えず、頭を下げて帰って来ました。 今の妻の娘さんから、夕食を一緒にと声を掛けられたのですが、穴があったら入りたい心境でした もう少し、続けます 失意(トピ主) 2010年2月27日 21 03 「今妻の元夫」さんから、 二人の娘がそれぞれの実の親と面会するかどうかは、本人の意思に任せたいと言われましたが、今回の騒動が決着するまでは、控えて欲しいと言われました。 その時まで、今妻の浮気調査の結果を言うべきが迷っていたのですが、私を哀れんで見ている(そう感じました)今妻の娘さんと、その子の肩を抱きながら、私をにらみつけている私の娘の顔みて、言えずに帰ってきました。 結論として、 「元の妻」一家には、これ以上迷惑を掛けない事を第一に考え、努力したいと思います。 今妻の浮気については、今は、気力が萎えて、考えることすら苦痛です。 どうしたらいいのかは、明日以降に考えます。 最初の妻を何故愛せなくなったのか、過去の自分が憎いです。 今の妻を問い詰めました 失意(トピ主) 2010年2月28日 5 42 深夜でしたが、久々に自宅に帰り、妻を起こして問い詰めました。 全部話したのか疑問ですが、調査結果を見せ、昨日会った「今の妻の娘」のことを話して、ようやく、以下を聞き取れました。 ・今妻の不倫の相手は、調査結果の通り、私の会社の30代の既婚者Aで、1年ほど前から続けていた。 ・元の夫との復縁を理由にすれば、離婚が楽だと思っていたが、復縁を真剣に考えるようになってしまった。 ・元の夫との関係は、何もなかった。全部嘘でした。あなたの元妻を幸せにしたくなかった。 ・Aとの関係は、現在、別れ話がAから出ていて、揉めている。 ・自分は、このまま、離婚されたら何もかも失って、生きていくことも困難となる。なにより、一人は寂しい。 ・二度と裏切らないので、このまま、一緒に、仲直りしたい。あなたとの子供も生みたい。 泣きながら、すがり付いてきたのですが、振り切って、タクシーで寮に戻りました。 相手の男Aとは、来週、会社で嫌でも顔を会わせます。実のところ、直属ではないですが、私の部下です。 明日、日曜の内にAを呼び出して見ます。 惨敗ですね pina 2010年2月28日 13 09 トピ主さんはとんでもない女に引っかかっちゃったんですね。 元妻さん達の家庭は、もうあなたの手の届かないところに行っちゃった。 もう裸一貫で出直すしかないですね。奥さんと別れて。 今の奥さんがあなたに「一生添い遂げることができる女」と思わせたのは、元々そういう雰囲気を漂わせている人だってこと。誰にでもね。 今回トピ主さんはお気の毒だけど、今の現実を受け止めるしかないですよ。人生ってこういうことが自分に降りかかることもあるんだってこと。 復讐ではなかったということですね えっくす 2010年2月28日 13 57 行き違いになってしまいましたが、今の奥さんと前夫の交際が嘘なら特に復讐ではなかったわけで、前妻さんとの再婚、縁切り宣言は黙って甘受するしかないでしょう。むしろ問題はそんな嘘をつき、別の男性との不倫が存在するにも関わらず前夫への妄執を燃やす今の奥さんで、ストーカーと化してしまう恐れがあります。確かに彼女の行為は是認できるものではありませんが、一度は惚れきって略奪した女性でしょう。関係は修復できないまでも平静な心に戻すまではあなたの責任だと思います。 たとえは適切ではありませんが、刑期満了者に意思を投げるような罵倒の数々は適切ではありません。ただ、あなたがたは不倫において法的なケジメをつけただけで、やはり大きな罪を乗り越えて愛を育てていくという気概や覚悟に不足していた、その結果としての今日の事態だったような気がします。おつらいでしょうが乗り越えてください。 Aさんを問い詰めることはお止めになったら? けっこう近くの人 2010年2月28日 21 16 今のAさんは、かつてのあなたと同じです。 同じように、あなたの今の奥さんに絡め取られた状態。 でも、でも、Aさんは、あなたのように家族を捨てないでしょう。 ですから、コトを大きくせずにいいじゃないですか。 別れると今の奥さんもおっしゃってるんだから。 それで、あなたは今の奥さんとまた前のように仲良くしてください。 好きで一緒になったんでしょ? ここであなたが今の奥さんを捨てると、迷惑する人がまた増えます。 あなたがするべきこと、それは、今の奥さんと添い遂げることですよ。 不倫、略奪とは、そこまで覚悟がいるのです。 もうしてしまったのだから、今更、元の奥様を捨てたことを後悔するより、今の奥さんの面倒をみながら、情熱的に愛し合うことですよ。 だって、それが目的で一緒になったのでしょう? そのくらいまっとうしましょうよ。 お嬢さんの睨む目、辛くなったらそれを思い出して、今の最愛の奥さんと、まぁ不倫されようが、暴言吐かれようが、暴れられようが、ウソつかれようが、多目に見て、愛し合ってください。ただ、子作りは止めた方が無難ね。 妻の相手のこと 失意(トピ主) 2010年2月28日 21 57 妻の不倫相手と会ってきました。 遊びであり、本気ではない。許して欲しい。二度と会わない。などなど平謝りで、頭を下げまくって来ましたが、、、何を考えているのか、正直分かれませんでした。妻には、内緒にして欲しい。会社にも黙っていて欲しいと繰り返すばかりでした。 子供のいたずらでもあるまいし、、、私が書くもの変でしょうが、、、私の場合は、もう少し、真剣に、覚悟の上で恋愛したつもりですが、、、目くそ、鼻くそなのでしょうが。 サラリーマン社会で、評価の権限を持ち、人事に影響を持つ上司にこういうことをして、どういうペナルティがあるのか、想像力がないのでしょうか???この男は。 と言いながらも、この男を眺めていて、自分の姿と重ねていました。 娘と娘の義理の妹となる予定のあの子の目からみて、同じ穴の狢なのだと思うと、この男を糾弾する気力が出ません。この男の妻子のことを思えば、私が泣き寝入りすべきなのかと思っています。 ここで、じたばたして、騒動を大きくすると、娘たちにますます軽蔑されると思うと、恐ろしくて、体が震えてきました。情けない。 因果応報ですね なっつ 2010年2月28日 23 34 「天に唾を吐くと必ず自分にかかる」と祖父がよく言ってました。 正にその通りですね。 既婚者好きな浮気女を「運命の人」と思い込んだんですものね。仕方ない結末です。 あとは今妻と相手の男から慰謝料取って今妻を捨てるしかプライド守れないのでは? 金輪際娘さんには接触しないであげてね。 いますよね、、尻軽女 いるこ 2010年3月1日 11 43兄のところに後妻に入ってきた人なんですが、、。 再婚するまでは、パート先の上司とくっ付いていたそうです。 それから兄と見合いで一緒になり、2年くらいは「幸せ」とか言っていました。が、そのうち飽きてきたのか、わたし達の前で、兄の悪口というか、「顔が悪い」とか「こんな人と寝たいとも思わない」とか「前の人はとっても素敵で、、あんな人とだったら、、」とか、、、この人は普通じゃないと思っていたら、やっぱり、家に出入りしていた男と不倫して、、そんなわけで兄は追い出しましたよ。そういう癖のあるのは、、、一人にさせましょう、、。 もうね。こうなったら・・・。 ひむこ 2010年3月1日 13 44>「元の妻」一家には、これ以上迷惑を掛けない事を第一に考え、努力したいと思います。 この努力を一番にすることを考えましょう。 そのためには、 1.今の奥さんとは離婚しないこと。 2.彼女を昔の夫と娘を思い出すような精神状態にさせないこと。 これだけを考えて生きていきましょう。 トピ主さんは、前の離婚でお金を失いました。でも、そのとき失ったのはお金だけでしたね。 それだけでは元奥様や娘さん達への贖罪にはならなかったということです。 これから先何年かかるかわかりませんが、元奥様達の幸せに土足で踏み込むことがないように 必死で神経を使って生きていくこと、それがきっとあなたに求められている「償い」なんだと思います。 今妻と浮気相手に制裁をすべき。 ゆう 2010年3月1日 20 52 この世には行動に対する結果は必ずついて回る物です。 貴方が制裁を下さねば、今後又同じように悲しむ人が出てきます。 ぜひとも世の中とはそういう物だと理解させるべきですよ。 私は貴方に浮気相手や今妻を糾弾する資格が無い人だとは思いませんよ、 元妻へ対する思いも、自分の愚かさも貴方はもう学んだ様ですし ここはもう今妻への毅然とした態度で事態を明らかにし処理した上で、 元妻の為にその顛末を今妻の狂言を報告してあげて下さい。 勿論その後は潔くね。 失う原因を推測してみました あ~ぁ 2010年3月2日 1 19 そもそも娘さんに突然に拒絶された原因も 今妻さんが元妻さんの家を引っ掻き回し 軽蔑されるような聞くに堪えない暴言(嘘)を子供達に 吹き込んだのが原因のような気がします。 実際に今妻の娘さんは精神をやられたみたいですし… 今、貴方が娘さんを失う事になったのは 今妻さんが原因でしょうね これ以上 彼女に関わっていたら、次は職場に乗り込んできて 仕事も何もかも失ってしまうかも知れませんよ? トピ主さん、教えてください。 とまと 2010年3月2日 2 22 二度目の投稿です。 過去の事を聞いても仕方ないんだけど、どうしても気になるので教えてくれませんか。 「20代中頃に最初の結婚をし、30代中頃に、離婚しました。一生を添え遂げられると思えた女性が現れたたためです。」 ・最初の妻のどういうところが気に入って結婚して ・次の妻はどういうところが「一生添い遂げられる」と思ったのですか。当然、最初の妻に不満があったのでしょう。そして次の妻には最初の妻にはない魅力があったのでしょう。それは何ですか。 ・今は最初の妻がよかったとおっしゃっていますが、どういうところですか。 よかったら教えてください。トピ主さんの頭の整理と今後にも役立つかもしれませんし・・・。 追伸:その部下、慰謝料請求はしないで、飛ばしちゃえば? 書ききれませんでした 失意(トピ主) 2010年3月2日 7 32 いっぱいレスして頂きありがとうございます。 書き込みをすることで、考えがまとまり、ストレスも軽減できることを知り、カルチャーショックでした。 結局、「捨てないで欲しい」と哀願する妻を、もう一回だけ信用することにしたも同然な訳ですが、、、、、甘いのでしょうか? 監督下に置いて行動を見張らないと、妻の実の娘がかわいそうだと考えるのは、思い上がりかもしれませんが、、それに、私の娘の最後の私への「依頼?」が妻の監視なので、、、、、 妻には、「今後は、対等の立場の夫婦とは、思わない」「例えて言うと、お手伝いさんに毛の生えたようなものものだと考える」と言い切ったのですが、 妻は、それで納得しました。本心から納得したのかは疑問ですが。 妻の相手には、慰謝料請求だけで、それ以上は何もしないつもりですが、無視するようなら督促するつもりです。これだけで、かなりの圧力を感じると思うのですが。 私は、体質的に、お酒が飲めないのですが、自棄酒の飲める方が羨ましいです。 やるべきこと、いっぱいあるでしょう? roi 2010年3月2日 10 38 >ここで、じたばたして、騒動を大きくすると、娘たちにますます軽蔑されると思うと、恐ろしくて、体が震えてきました。情けない。 ↑これ、何もする気が起きないことへの言い訳にも聞こえますね。 動かないわけにはいかない立場だ、ということはおわかりでしょうか。 とりあえず、元妻一家、特に娘さんに宣言なさるべきでは。 「今妻をしっかり監視します。今後一切そちらに手を出させない。責任を持つ。」と。 これだけで、ずいぶんあちらの状況はマシになると思います。 もちろん、トピ主さんに対する信頼度如何、というところはありますが。 それぐらいしろよ、というのが、あちらの感情でしょう。 震えてる場合じゃないと思います。 こういうことって utako 2010年3月2日 10 40 私は親の不倫で家族崩壊しかけた家の娘の立場でした ここにはいろんな立場の方がいらして私もその一人ですが、私は離婚して再婚、慰謝料等きちんとやることをやっていて実際今は強烈なしっぺ返しにあっているトピ主さんを責めることはできません 世の中には不倫で家族を欺きながら自分の居場所をも確保し誰に対しても責任を持たない最低な人間はいくらでもいます 不倫自体もちろんいけませんが初めに結婚した人が運命の人とは限らないと私は思っています なので離婚して人生をやり直すことをここで他人からとやかく言われることはないと思います ただ娘さん達には恨まれて当然なので、この際あなたが徹底して彼らの憎しみの対象になり新しい家族の絆を盤石にするお手伝い?だと思って娘さんからの仕打ちには耐えてください まだ今妻さんとのことがあり心穏やかな日常ではないと思いますが体に気をつけてこれから少しでも明るい時間がもてますようにお祈りします 相当性悪女ですよ、よく聞いて下さい あのね itakoro 2010年3月2日 15 53今妻の魂胆わかりました。 浮気はばれているなら、元夫との不倫にしようと考えた。 なぜなら・・ トピ主は、元夫に罪悪感があり反論出来ないだろうと推測した。 でも調査会社で違う男性との不倫がバレた・・ 慰謝料請求される危険がある。 だから 一人になりたくない・・やり直したいと言った。 今はそれで切り抜けようと考えた。 でも 時期がきたら違う理由(性格の不一致もしくはトピ主側に理由をつけて) 慰謝料払わず別れる・・もしくは慰謝料もらって別れる。 不倫慣れした尻軽女の悪知恵ですね。 トピ主さん!冷静になって考えてみて下さい。 今妻には情は禁物かもしれません。 自分以外は可愛くない、元々人の気持ちなんて全く考えていない証拠です。 元夫との不倫と言っていたのもそうですが、元夫を巻き込むと実娘を傷つける事になるってわかるはずです。 それでも自分可愛さに嘘をついたのです。 都合が悪くなれば逃げると思います。姿をくらます事だって大いにあります。 本当に要注意ですよ!ばれないように水面下で証拠集めを! お気の毒ですが 臍薬膳茶 2010年3月2日 17 01 離婚されたのは30代中頃とありましたね。 十分大人です。 その大人のあなたが、「一生を添え遂げられる」と思えたのなら、あなたにとって最良の女性なのでしょう。 たとえ、既婚者と浮気を繰り返す尻軽女でも、あなたにお似合いの女性なのでしょう。 むしろ、そういう女性だから、あなたに釣り合うんじゃないですか? 今の生活は、あなたが望んで手に入れた理想の生活です。 手に入れてみたら、なんだかちょっと違う、もっとこうだと思った、こっちの方がいいなんていい分は寝言に等しいです。 今の奥様を責めるくらいなら、自分の行いを反省しましょう。 娘さん達のためなんて、どうでもいいと思いますよ。 あちらは、これから家族4人で再出発するんです。 もう関わらなくてもよいのです。 やがて娘さん達が結婚しても式に呼ばれる事もないでしょうし、お子さんが産まれても、その子はあなた方の孫ではありません。 老後も頼ってはいけません。 既婚者の男性に相手にされる奥様は、さぞやコケティッシュな女性でございましょう。 ものは考えようです。 その奥様と末永くお幸せに。 ハッピーエンドです! 今妻さんは シルコビッチうさたん 2010年3月2日 18 52 境界例人格障害をお持ちだと思います 浮気をする。元夫さんに対しての浮気、トピ主さんに対しての浮気。 今(トピ主さん)と過去(元夫さん)を比較してトピ主さんを扱き下ろす自分都合の身勝手な発言や かと思えば自分が孤独になる(周りから見離される)となるかもしれないと分かると 貶してた相手にすがり付いたり等の感情や態度の急激な変化 この辺りが境界例をお持ちの方の特徴ではないかと思います トピ主さんに対して「二度と裏切らない」等の発言があるそうですがあまり信じない方がいいかも知れません もし今妻さんが境界例の方なら「裏切らない」等の発言は一時的な感情から出たものです 境界例の方の特徴で人から見離される事に病的な程の恐怖をもちます Aさんとの関係継続は不可能で元夫さんと継続も不可、となった場合貴方しか保護してくれる方はいません 今はトピ主さんを失わないために縋り付きますが一時的です トピ主さんを失わない安心感を得れたら何かの切っ掛けで再び不倫をしまた同じ展開になるのではと思います 主さんが今妻さんと今後とも続けて行くのでしたら 常に圧力をかけ今妻さんを牽制していくのが良いかと思われます。 奥様自身から条件を出させて見ては? イジワル 2010年3月2日 20 57 お話し合いは奥様からの謝罪と懇願を受け入れると言う形のご様子ですが、奥様自身に今回の事に関してのペナルティと言うか、今後の条件を出させて見てはどうでしょうか? その考え方次第で、失意さんが追加の条件を出すのも良し、条件の変更を求めるのも良しだと思いますがいかがでしょうか? こちらから条件を示して受け入れさせるよりも、自主的に言い出した反省の方が自分の中で重みを持たないでしょうか? 奥様の性格が分かりかねますので、口で言う事と行動が間逆な事を出来る方ならばダメかもしれませんが、それなりに自身に責任が持てる性格ならば効果的なものにならないでしょうか? 小町は匿名の掲示板ですので、愚痴が外に出せない方には考えもまとまり良い場所で有ると思います。 やり直すと決められた以上、奥様には三度目は無い事をよくよく自覚してもらえると良いですね。 前後しますが 失意(トピ主) 2010年3月2日 22 33 3月2日 7 32 の直前の私のレスが、表現が不適切だったので、載らなかった模様です。感情的過ぎた、また、下品であったと反省しています。 前後しますが、事実のみ再度書いておきます。 1.悔しさから、衝動的に、妻の不倫相手に慰謝料を請求しました。 金額は、前回の私の不倫の際の金額を提示しました。 もちろん、支払いを期待してのものではありません。 もし、支払いがあったとしても、彼の奥さんに渡すことになるでしょう。 2.妻との離婚は、すくなくとも、当面、数年しないつもりです。 私の最初の妻のもとにいる娘と、今妻の娘が二人とも成人し、就職、あるいは、結婚などした後で、再度、考えるつもりです。 以上でした。 とまと様へお答えいたします。 失意(トピ主) 2010年3月2日 22 50 >・最初の妻のどういうところが気に入って結婚して 最初の結婚は、仲人を介したお見合いでした。私は恋愛の経験もなく、周りの奨めと、彼女の申し分のない人柄と家庭環境、なにより、彼女に気に入られたことから、流されるような感じで結婚しました。結婚とはそんなもので、家庭を持ってから、愛情が深まるのかと思ってもいました。 >当然、最初の妻に不満があったのでしょう。 最初の妻は、申し分の無い、良妻賢母型の専業主婦で、彼女に非は何もありませんでした。ただ、彼女は、自分の時間は、黙って読書にふけるのが趣味で、私は、水泳とかスキーとかが趣味でした。子供が出来てからは、彼女は、当然、子供中心となっていました。 >そして次の妻には最初の妻にはない魅力があったのでしょう。それは何ですか。 2度目の妻は、派遣で会社に来たのですが、スーツを着こなして、颯爽と仕事をこなしていました。また、趣味がスポーツでした。会社の忘年会がきっかけで付き合いが始まり、妻には見られなかった女性の別の面の魅力に惹かれました。彼女から積極的に誘惑されて、それに負けました。 (続けます) つづき 失意(トピ主) 2010年3月2日 23 04 彼女が既婚者と知ったのは、男女の仲になって1月ほど経ってからでした。 また、彼女に子供がいると知ったのは、さらに、もう1月以上経ってからでした。 その頃は、完全に、「小悪魔的魅力」の虜になっていました。 生まれてから、最初の恋愛だと思っていました。 彼女もまた、自分のみを愛してくれていると思っていました。 共に、地獄に落ちても悔いは無いと思っていました。 >・今は最初の妻がよかったとおっしゃっていますが、どういうところですか。 この点は、皆さんのご批判の通りです。私が馬鹿だっただけです。 追伸については、仕事と私情は分けたいと思っています。 このままでは舐められるよ リーマン 2010年3月2日 23 50 あなたが過去に行ったことは決して褒められたことではない。 だけど、慰謝料、養育費など責任をとってきたこと、不倫相手と結婚したことを考えるとまだ救いようのある人間だと思います。 だから、自業自得だと見放すのもどうかと思います。 それを踏まえサラリーマンとしてアドバイスをすると、このままだと部下に舐められますよ。 さらに、部下は、周りへの根回し(不倫の正当化)ついでに言いふらしますよ。 そうなるとあなたの立場はまずくなる一方です。 遺恨を残しても、なんらかの処分を行うべきです。 慰謝料だけの請求は甘過ぎです。 あなたの決断を指示します。 匿名です 2010年3月3日 12 55 あなたの不倫の経歴は支持しません。 でも今回のあなたの決断は立派だと思います。 私が娘だったら、あなたが今の奥様と離婚して、その奥様が自分たちの家庭に突撃してきたら、絶対にあなたを憎みます。 今の奥様ではなく、血を分けた父親であるあなたを憎みます。 あなたの今回の決意は娘さんに知られることはないかもしれません。 でもそれが本当の誠意というものですし、きちんとした責任の取り方であると思います。 あなたがこれから生きていく時間の中で、自分の過ちの償いをきちんとしていると思えることは 決して無駄ではないと思います。 願わくば、あなたの今の奥さんに対してモラハラじみた態度は取られませんように。 やったことがやったことですから八つ当たりは仕方がないにしても、 日常的なモラハラはあなた自身を貶めますから。 けっきょく 発売日 2010年3月4日 10 27 トピ主は全ては失ってないし今妻も何のおとがめもなく反省しないでしょうし やはり不倫できるような人は辛い思いや苦労をしても変われないんですね。 どっか自分に甘いや。うーらやましーな。 そんな人間にゼッタイなりたくないけど。 あなたは誰も失っていない。まず、感謝しましょうよ し~ば~ 2010年3月4日 15 43タイトルが「全て失いそう」ですが、実際には失いそうなんじゃなくて、トピ主さん自らが捨てていたんですよね。そして選んだ女性もトピ主さんの本質を愛したわけじゃなかった。つまり、とっくの昔にゼロだったんです。 でも、娘さんはずっと面会してくれていた。それって、ものすごく幸運だったのではないですか。 まさか、養育費を払っているのだから当たり前、親子だから当たり前だなんて思っていませんよね。本来ならあり得なかった幸運だったんです。そのことへの感謝に、エネルギーを向けてみませんか?憎しみ恨み後悔で消耗するよりも。 あると思うから、あるのが当たり前だと思うから、失うのが怖くなるんです。 実際は、もともとゼロだった、本来の姿に戻るだけ。 いいじゃないですか、ゼロで。そこから頑張っていけば、いつかプラスが一つ一つ増えるかもしれない。 そのためにも、みっともないことはしないでね ご回答ありがとうございます。 とまと 2010年3月4日 21 55 私が前に送った質問にお答えくださって、ありがとうございました。 なるほどなあと思いました。 ただ、個人的には違和感はありました。20代半ばで「恋愛の経験もなく」「周りの奨め」「流されるような感じで」「結婚とはそんなもので、家庭を持ってから、愛情が深まるの」と思って結婚する人が、今時いるんだなあ、、、と思いました。これが30代の方、あるいは今が60年代だったらわかるんですが。 場所柄なんでしょうか? トピ主さんは田舎の方で、田舎にはまだこういう感覚をもった男性がいるのでしょうかね? 今の奥様は「現状には決して満足しない」タイプの方だと思います。ただ今後、容貌も衰えて、お金もないし、浮気もできなくなるでしょうから、おとなしくなる可能性が全くない訳ではないと思います。 あとは、トピ主さんが、自分の人生と幸せをじっくりお考えになればいいと思います。焦る必要はないです、ゆっくりと。 最後の投稿となると思いたいですが、 失意(トピ主) 2010年3月4日 22 36 妻の不倫相手のAとも決着を付けました。 というより昨日、有給を取っていたAから電話が入りました。 仕事終わった後、話を聞いて欲しいというので会社の近くで話を聞きました。 妻との関係の告白を延々とした後、前回同様、会社とAの妻には黙っていて欲しい、 許して欲しい、などなど。 そして慰謝料は減額した上で分割払いとして欲しいと懇願されました。 既に妻にはもう一度チャンスをあげようと決意していた私は、 正直面倒くさくなって以下の文書をAに自筆で書かせて慰謝料をその場で貰うことにしました。 文書を内容は以下の通りです。 ビジネス手帳のページを1枚取ってそれに書かせました。 1.私ことAはXXさんの妻のBさんと不倫をしていた事実を認めます。 2.Bさんとベッドを共にしたのは、過去1年間で20回程度の回数であった事を認めます。 3.この不倫の事実に対し、AはXXさんに対し慰謝料として不倫行為1回あたり500円を支払います。 不倫行為は20回として合計1万円を支払います。 年月日 署名 (続けます) 続けます 失意(トピ主) 2010年3月4日 22 58 書いているAの顔色が、最初は憔悴していたのが、段々血色が良くなっているように思えて、私は、妻を電話で呼び出し、タクシーで、直ぐ来るように云い付けました。 待っている50分ほどの間に、二人とも夕食がまだだったので、食事を付き合うように言うと、Aは逆らいませんでした。 妻が到着し、腰を下ろすと、直ぐに、先ほどの文書を見せて、Aから、1万円を受け取るように、妻に云い付けました。 妻の反応は、予想以上でした。一言でいうと「酷い」でした。言葉の応酬だけでしたが、ここに書くことが出来ないような表現でした。真っ青になったAが逃げ帰ると、悲鳴のような泣き声を上げ、泣き崩れて、帰宅途中も、帰宅後も、深夜まで泣き続け、私が後悔する程でした。 結局、朝、目が覚めると平常になっていて、朝食を作っていました。 妻は、「朝、目が覚めるとあなたの寝顔が見られる、そういう暮らしをしたい」と言っていましたが、まあ、信用してもいいかもと思います。 「次に裏切ったら、もう、お終いだよね」とも言い、何度も「捨てないで」を繰り返していました。 今週末で寮を出て、家に戻ります。 わかってない・・女の私から最後に今妻の心の内を推測しました itakoro 2010年3月5日 19 02不倫行為が1回500円と馬鹿にされたような金額で夫が許す・・ それを支払う浮気相手。 浮気相手とも愛を分かち合ったつもりだったのに、500円×回数支払って 逃げていった。 この今妻の屈辱は、恨みに変わりました。 泣いたのはその屈辱の涙です。 自分が浮気したからというのが始まりなのに・・です。 浮気中も散々夫に罵倒して離婚を切望していたのに、違う男との浮気がばれてしまった。 500円の件で泣いて その後は、今は捨てないでーですか・・ それは、絶対に許さない!覚えていろ!ほとぼりが冷めた頃に、 慰謝料もらえるような離婚をして、もしくはいい男を捕まえて慰謝料を払ってもらって別れてやる! ということではないでしょうか? じゃなきゃ、今まで離婚してくれと訴えていた今妻が、捨てないで。 なんて言うのは何か魂胆があるのでしょう。 当分はしおらしい態度だと思います。これからの計画と信念があるから。 トピ主さん、気をつけて下さい。 くれぐれも信用はしないように。 女の私だから言える事です。 もう他のいい女性見つけた方がいいと思うけど・・ 結構、理想的 オリバー 2010年3月5日 20 02 トピ主さんは多分、家族をそれ程必要としていないタイプですね。 僕も同じなので良く分かります。 添い遂げるとか、そんなのポーズですよポーズ。あくまで不倫って言う非日常的なスリリングな状況の果ての選択として面白いから選んだに過ぎません。完全に自分の女になっちゃった後は、あまり面白く無かった筈。違いますか、トピ主さん? そういうタイプの人間から見ると女性との関係ってのはあくまで人生におけるスパイスなんです。癒しとか何も求めちゃいません(笑) だからトピ主さん困ってる様に見えて、今のこの悲喜交々の泥沼な状況はスリリングで結構悪くないなと感じているかと。この後も奥様の弱みを利用して色々面白い事が出来そうで実に羨ましいです。 危険だー ppm 2010年3月5日 22 57 トピ主さん。保険金殺人の被害者にならないように結婚解消した方がいいですよ。 みんな不幸ですね… 眠り猫 2010年3月6日 0 14もう解決したんじゃないですか? このトピ、削除してもらったらどうでしょう? 元はといえば、不倫して安易に家庭を捨てたのが始まりですけど、 それなりの覚悟の上での決意でしょうから、トピ主さんや今妻さんが 不幸になるのは仕方なく思うし、同情もしません。 でも元奥さんと娘さん、元旦那さんと娘さんをこれ以上不幸に しちゃいけません、絶対に巻き込まないでくださいね。 今妻さんの不倫相手のAさんも酷い男ですね。卑屈に逃げ去る姿が 目に浮かびます。 今妻さんをトピ主さんとAさんとで愛しておきながら、 『1回500円の女』にしてストレス解消しましたか? 不倫好きの女性のようですから、いいお灸かもしれませんが、 最悪ですよね。蔑んで胸が晴れました? 『1回500円の女の旦那さん』として、今後今妻さんを抱く度に 心の中で500円を払った気持ちになるんでしょうね、…嬉しいですか? でもそんな女の娘さんがいらっしゃるんですよ。 どこまで人を馬鹿にするんですか? 気が済んだら早く削除してもらってください。 これを絶対に娘さんの目に触れさせないでください。 気をつけてくださいね ありゃま 2010年3月6日 12 50 とりあえずよかったですが、奥様の行動には気をつけてください。 前の結婚では旦那さんがいるのにトピ主さんと既婚者であることを隠して関係を持つ、トピ主さんと結婚後もほかの男性と関係を持てる方です。 また別の男性と関係を持つ可能性がありますので気を緩めず奥様を見てあげてください。 賢い女性なら不倫しませんが、ずるがしこい女性はばれなくて済む方法を考えます。 前者は懲りてトピ主さん一筋になりますが、後者はトピ主さんへの仕返しを考えます。人を落とすときって一度持ち上げてからのほうが効果的なんですよ。 奥様はどちらのタイプですか? 財産がすべて奥様名義に書き換えられていたり、知らず知らずのうちに保険がかけられたりしていないか、思い出したときでいいので確認したほうがいいでしょう。 すぐ信じ込んでしまうのは危険ですよ。 女は怖いですよ ゴマの孫 2010年3月6日 16 22 今妻さん、復讐の策を練っていると思いますよ お気をつけて・・・ 今妻とは別れたほうが・・ うま 2010年3月7日 6 28 トピ主さんが今妻にしたこと(500円×20回)は、行動には行動で仕返しする点で、聞いてすっきりしましたけど、 今妻さんは、この屈辱をはらしに出ますよ。 計算高いけど、激情型で見境もなくなるタイプなので、 ほんと保険金ねらいとかで、トピ主さんの命が危ないかも。 娘さんの手前、今妻を管理しなければ、という事情がありましたが、 今妻があなたのお金に縛られているだけの奴属的な関係にあることが娘さんに知られたら、さらに軽蔑されますよ。 やはり今妻とは別れて、どろどろした人間関係を清算し、 あなたが前向きな人間にならなければ、娘さんに顔向けできないでしょう? 甘えた女でもほうり出されれば、どうやってでも食べていけますよ。 多分すぐ違う男を見つける人でしょうし。 やはり同じ穴の狢 木曜どうでしょう 2010年3月8日 9 07 1回¥500の慰謝料で済ませたあなたもどうかと思いますが、 (金額もそうですが、こんな程度では相手の男には何のダメージに なっていないですよ。) 奥さんも、翌朝平気で朝食を作っていたなんて・・。 本当にあなた達夫婦は同じ穴の狢ですね。 信用してもいいかも・・とは何を根拠にそう思われたのか? ぜひ教えて下さい。 >「次に裏切ったら、もう、お終いだよね」とも言い、何度も 「捨てないで」を繰り返していました。 あなたも随分バカにされていますね。奥さんに完全になめられていますよ。 奥さんの言う”次に裏切ったら”=”次の浮気がバレたら”という意味で・・ バレないように今度は気をつけようって事だと普通は思う筈ですが・・ あなたは理解されているのでしょうか。 元々ダブル不倫でお互いの配偶者(あなたは娘さんも)をもっと辛い目に 遭わせてきたのだから、この程度の天罰で済むと安心しない方がいいでしょうね。 あなたが家に戻った所で、どうせシモがだらしない奥さんはまた浮気をするのは確実 ですし、あなたはあなたで仕返しの浮気をするに決まっています。 妻を許した理由 失意(トピ主) 2010年3月8日 21 57 最初の書き込みと主旨がずいぶんと変ってしまったので、もう書かない方が良いかとも思ったのですが、妻を許した事で、ご心配頂いている方がいらっしゃる様なので、補足させて頂きます。 3日の慰謝料一万円事件の前後に、かなりの時間を掛けて、二人で話し会いました。 話の密度というか内容もそれなりにあったと思います。 要約すると、(妻自身も論理が破綻していると認めていますが、)不倫の経緯は、以下でした。 1.Aとの関係は、当初は「遊び」であって、夫として一番と思っていたのは、終始一貫して「私(トピ主)」であった。でも、Aからちやほやされて嬉しくて、寂しさから、深みに嵌ってしまった。 2.Aの子を妊娠したと錯覚(生理不順だった)した時、もう後戻り出来ない(「私(トピ主)」は、けして許してくれない)と思った。 3.この後、積極的にAの子を産もうと行動してしまったのは、そうでもしないと、「私(トピ主)」を忘れられないと思ったから。 4.Aとの関係が破綻した時、元の夫との復縁を考えたのは、「私(トピ主)」が許してくれないと思って自暴自棄になった。 続きます 続き 失意(トピ主) 2010年3月8日 22 04 5.元の夫から拒絶されて、「私(トピ主)」の元妻が幸せになるのが嫌だった。それで滅茶苦茶な言動をした。 6.しかし、今から思うと、全体を通じて、心のどこかで、最後の最後は、「私(トピ主)」がすべてを許してくれる様な気がしていた。 7.そう言って「私(妻)は狂っているのかしら?」と尋ねて来ました。 8.Aからは、誘惑したのは、上司である、「私(トピ主)」への悪意が発端であり、年上の40女個人に魅力は無いと言われたそうです。 9.私の側の反省点は、以下の通りでした。 (1)仕事優先で、夫婦の会話が不足していた。出張で家を開けることも多かった。 (2)子供を捨てた私たち二人には、その資格が無いと思い、夜の夫婦としての行動がおざなりだったように思う。 (3)離婚の際に全財産を渡した事は、妻には事後承認で、その後の生活で不自由を掛けた。 結論として、今回は、許す事にすると言うと、妻は、何度も何度も「本当なの」と言い、丸一日掛けて、問いかけていました。これが土曜日のことです。 「私に騙されているとは思わないの?」とまで妻に言われた程でした。 これで最後にします 失意(トピ主) 2010年3月8日 22 25 先週の土曜日、丸一日様子を見て、最終的に、日曜の朝に衝動的に買い物に出かけました。二人で。 目的を告げずに、デパートに入って、結婚指輪を新しく買いました。 実は、私の指に嵌めていたものは、年末に生ごみと一緒に捨ててしまっていました。 妻は、自分のをまだ持っていて、ずっと指に嵌めていたのですが、この日、セットで新しいのを買って、妻の指にその新しい指輪を嵌めてやりました。 上手く書けないのですが、妻を信じてやっていいと思っています。 また、私がこの先、再び、妻を虐めたくなることがあるかもしれないですが、押さえる努力をしたいと思います。 私は、「いい夫」を演出して、自分に酔っているだけかもしれないですが、妻が、それで良いというのであれば、いいのかなと思います。 「ばかっぷる」なのでしょうね。 多分 く 2010年3月9日 8 32 今妻さんは「こんどこそ良い男をつかまえてやる」、、と思っていますよ。それまでの繋ぎ、、かもしれませんよ。 そんな感じがします。 率直な感想。 ルパ子 2010年3月9日 16 05トピ主さんのような男性、今妻様のような女性が、実際にいるんですね。 私にはどちらにも感情移入できませんので、お二人の心情は判りかねますが・・・。 しかし、自分の身に置き換えて考えると、元の鞘に納まる可能性はゼロです。 (私が男性だった場合は特に!) 脳ミソが記憶している限り無理です。 ですから、お似合いのお二人・・・というのが率直な感想。 トピを立てた当初は「全て失いそう」だったのに、今妻様だけが残ったのがせめてもの救いでしたね。お幸せに。 トピ主様がよければ ミツコ 2010年3月9日 21 04 いいんじゃないですか? 指輪を買うなんて優しいんですね。 もう今妻さんがよそ見しないようにしっかりつかまえておいてください。 セックスレスはダメだと思いますよ。 そちらも頑張って下さい。 いろいろありましたがいろいろあるのが人生です。 お話聞かせて頂いてありがとうございました。 いい勉強になりました。 仮面より阿呆が良い事もある マサキ 2010年3月11日 1 08 いろいろむちゃくちゃな事があったからってここでのアドバイスに従わなければいけないとか 奥さんを捨てなきゃいけないなんて事は無いよ。 夫婦の事は夫婦にしかわからないし、むちゃくちゃになったからこそまさに固まる夫婦もいる。 それにこの夫婦は乗り越えはしたものの先はまだまだ長いんだしね。 ただ夫婦ってのは互いが互いを思いやってこそっていうのはしっかり学んだと思う。 これに気付けない夫婦のなんと多いことか。そして仮面になり熟年離婚になったりするんだよね。 トピ主夫婦が無くしたもの得たものはここの住人にはすべてわかるわけじゃないから あなたが決めた結論でいいんだよ。たとえこの先別れる事になってもね。 いつだって決めるのは他人でなく自分です。 どうぞばかっぷるでいてください。幸せを祈っています。 いつまでも奥様と仲良くね! れい 2010年3月11日 12 15 元の家庭を壊してまで、一緒になった元妻さまとの生活をどうぞ大切にしてください。 もう、まわりの人や本人同士も傷つかないといいですね! 夫婦というのはコインの裏表のようなもので、結局は同じなんだと思います。 だから、奥さまを傷つけるという事は自分を傷つけること、 奥さまを低くすることは自分を低めることだと思いますよ。 今回のことはもう起こってしまったことなのですから、 このことはこれからの教訓にして、末永く夫婦で仲良く、 お子様のことも考えて責任ある生活を送ってくださいね。 奥様にもよろしくお伝えください。 教えて下さい! 教えて! 2010年3月13日 7 23 私は、昨年に、似たような状況の不倫で離婚された30代前半の女性です。 夫には、絶対許さないと言われて、離婚されました。復縁を願っていますが、いまだに、拒絶されています。 トピ主さんは、どうして、許せたのですか? また、トピ主さんの奥さんは、どうやって、謝罪し、許してもらえたのでしょうか? 是非知りたいです。 教えて!さん トピ主の妻です(トピ主) 2010年3月14日 21 50 「教えて!」さんへ 夫に許可を貰って書いています。一回だけレスさせて頂きます。 まず、最初にお断りしておきますが、参考にならないと思います。夫の寛大さが人間離れしていると自分でも思うからです。 ・復縁の契機は、 全てが夫に知られた時、もう終わりと思っていたのに、意外にも、夫から「やり直せるかどうか話し合ってみないか?」と言われました。私は縋り付きました。この夫の寛大さがなければ、何もかも終わっていました。 ・話し合いは、 何もかもさらけ出し、数日かけて、告白しました。正直に話すことが最後のチャンスだと思ったからですが、辛抱強く聞いてもらえた事が信じられませんでした。 ・話し終わって、 矛盾しますが、「もう駄目だ」と思っていました。どれほど酷いことをしたのか身にしみました。ところが、夫は、逆に、自分の改める事を列挙し始め、もう一度、やり直そうと言ってくれました。 信じられませんでした。納得するのに、丸一日以上かかりました。 思わず、「騙されていると思わないの?」とか「また裏切る女だと思わないのか?」とか、自分で言ってしまった程です。 最後です。教えて!さんへ トピ主の妻(トピ主) 2010年3月14日 22 07 すみません、投稿者欄に「教えて!さんへ」と書くつもりが、コピーしたまま送信してしまいました。紛らわしいですが、前の投稿の続きです。 ユーザIDで確認して下さい。 続きですが、 ・今現在、私は、許して貰っているとは、思っていません。 ・いわば、「お試し期間」というか「執行猶予期間」と思っています。 ・今後何年もかけて、誠意を尽くして、それでも、許される事は無いのかもとも思っています。 ・私の、幸運は、今の夫の存在そのものでした。 結局、うまく書けませんでしたが、そういうわけで、回答には、ならない回答です。 最後に、皆さん、お騒がせしました。ありがとうございました。
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船橋鷹大@キノウツン藩国様からのご依頼品 空歌と連れ立って買い物に出かけた船橋の袖を、誰かが引いた。 振り向けど誰も居ない。しかし袖は引かれ続ける。 「こっち」 視線を下に下ろした。そこにいたのはリュックを背負った一人の少女。 年のころは5,6歳だろうか。見覚えは無い。 次の瞬間少女の口から飛び出した言葉に心当たりも無い。 「おとーさん」 /廻る世界で/ 船橋の袖を掴んだ少女は、うろたえた様子の船橋と目が合うと、へらり、と笑う。 その笑いの中に、船橋は何処か見知った色を見た気がした。 つられて笑い返した船橋であったが、下ろしていた視線を上げた所でその笑いも固まる。 「待て。誤解だ空歌」 目の前で明らかに泣く寸前の表情を浮かべる空歌。 足元に取り落とした買い物袋が落ちている辺り、非常に昼ドラらしい。 「鷹大くん。その子、鷹大くんの」 「誤解だ。違う」 ざわめく周囲。船橋はそちらに視線を向けられない。 『隠し子?』『あんな誠実そうな顔して』 明らかに勘違いされた台詞が耳に届いても、とりあえず空歌から視線を離すわけにはいかなかった。 どう考えても視線をそらした瞬間に空歌の中で浮気が成立してダッシュで逃げられる。 この場の空歌逃亡阻止に使用する評価値は魅力で30。 船橋の評価は空歌帯同、HQ含め27。差分-3で成功率20%。 ダイスロール。 22 20 (asd_) asd_ - 1D100 = [4] = 4 成功した。 逃げ出そうとするのをぐっと堪え、船橋に問い返す空歌。 「ご、誤解……?」 「そうだ、誤解だ空歌。俺の子供じゃない。信じてくれ」 「そ、そうだよね。鷹大くんが浮気なんて……」 しかし船橋のその言葉を聞いて、今度は少女の表情が歪む。 「おとーさん、わたし、おとーさんの子供じゃないの……?」 目尻に涙を浮かべる少女。固まる船橋。再び涙を浮かべる空歌。 船橋は死んだ。心情的に死んだ。 だが蘇生判定は発生せず、目の前の少女が動いた。 「おかーさん、おとーさんが、わたしおとーさんの子供じゃないって」 空歌に抱きつく少女。 今度は船橋が唖然とした顔で空歌を見る。 「空歌」 「ち、ちがうよ!?」 周囲のざわめきが大きくなるのを感じる。 『妻の浮気』『血液型が合わない』『あらまぁ』 気づけばいつの間にか、外野の手によって夫婦崩壊の危機の如き修羅場になっている。 どうでもいいけどキノウツンに残っている国民はこんなんばっかか。 そろそろ管理機構が来そうになった所で、船橋は取り合えず逃げる事にした。 空歌の手を引いて走り出す。 後に残された買い物袋だけが、寂しげに風に揺れていた。 逃げた先は公園。キノウツン藩国にしては珍しく、比較的緑の多いその場所で、ようやく二人は一息ついた。 「一体なんだったんだ、あの子は……」 「あのね、違うの鷹大くん。ほんとに私浮気なんて」 「大丈夫、空歌はそんなことしないって分かってる」 「そうだよ。おかーさんはおとーさん大好きだから」 「「!?」」 声の出所は、船橋の背中。 服にしがみついてぶらぶら揺れる少女の姿を見て、空歌は思わずかわいい、と呟いてから思い直したように首を振った。 「そ、そこは私の場所!」 「そうじゃないだろう空歌」 「え、あ、ごめんなさい……」 肩を落として落ち込む空歌。 「いや落ち込まなくても良いから。そんな事より降りてくれないか」 「はーい」 船橋の言う事を素直に聞いて、するすると降りる少女。 えへへ、と笑うと船橋の足に抱きついた。 「おとーさん、足はやいねえ」 「だから俺は……うーん」 「……鷹大くん、この子迷子かなぁ」 「……かもしれん」 空歌が少女と張り合うようにこちらの手を握っているのは気にしないようにしつつ、首を振る船橋。 「いつもこれくらい積極的ならなぁ」 「?」 「?」 「いや、なんでもない。浅田にでも電話してみるか。とりあえずベンチにでも座っててくれ」 「うん」 「はーい」 『すみません、調べてみたんですが、今のところ迷子の届けも失踪届けも出ていません』 「他の国の人身売買の可能性は?」 『一応調べましたが、届出が出ている範囲で照合はありませんでした。それ以上は……』 「そうか……忙しいところ申し訳ない」 『いえ、お役に立てずすみませんでした。では失礼しますー』 そうして電話を切って、一息つく。 帰ってきた答があまり好ましくないものであれば、肩を落として二人の方を振り返って。 その先の光景に、思わず微笑を浮かべた。 「――で、近所のイネンさんのおばさんが、凄く良い人でね」 「へー」 ベンチの上で二人並んで仲良く喋っている様子は、確かに親子といっても通じそうなほどで。 そこでこちらに気づいた空歌が、視線で問いかけてくる。船橋が首を横に振ると、苦笑を浮かべた。 二人の間に交わされた視線に気づいて、少女が船橋の方を見る。 「あ、おとーさん、電話終わった?」 笑みを浮かべてベンチの上を飛び降りると、船橋へと走り寄る少女。 えい、と一声あげてとびついた。僅かによろけながらも受け止める船橋。 「っ、と。……さて、どうするか」 「うちで預かる……?」 空歌のその提案は、昨今の国の情勢を見れば、確かに一番正しい選択かもしれない。 しかし子のこの親も心配しているかもしれない、と思えば、どうしたものやら、と一つ唸る船橋。 船橋の手を取って満面の笑みでぶん、ぶん、と振っているこの無邪気な子を、どうするべきか。 不意に公園内のスピーカーから鐘がなった。五時だ。 少女の動きがぴたり、と止まる。船橋から手を離せば、背負ったリュックを下ろし始めた。 「どうしたんだ?」 「なんでもないよ。大丈夫」 船橋の問いかけに首を振って、リュックのチャックを開ければ、中を覗き込むようにして。 「かえろ、ネコリス。浅田おねーさんが心配してそう」 声に応えてリュックから顔を出したのは、一匹の小動物だった。 猫にもリスにも見える、不思議な生き物。 船橋と空歌には見覚えがある。あれはたしか、浅田の家にいるはずの。 次の瞬間、不意に周囲が明るくなる。光源は少女の周囲。 外から見れば、そこに光の柱が立っていることに気づいただろう。 しかし少女の至近にいる二人には、ただ明るくなったようにしか感じられない。 リュックの中から走り出たネコリスは、少女の肩に上る。 その頭を撫でた少女は、船橋と空歌の方を見て微笑んだ。 「おとーさんとおかーさんが、おとーさんとおかーさんになる前が見れてよかった」 「……まさか、ネコリスの」 「じゃあね、おとーさん、おかーさん。仲良しでいてね」 少女の肩からネコリスが駆け下りる。それを追って走り出す少女。 光がひときわ大きく輝いた。 「待って、名前、聞かせて!」 空歌の呼びかけが聞こえたのか。振り向いた少女は笑いながら。 「私の名前は―――」 最後の言葉が聞こえたかどうかは分からない。 少女の姿は光の中に消えた。 五時を過ぎれば、次第に周囲は薄暗がりに包まれ始める。 公園の電灯が灯った。その下で、ぼうっとしている二人。 「……なんだったんだろうね」 「わからん」 何がなんだか分からなかった。 まるで狐か狸に化かされたかのように、不思議な気分の二人。 不意に船橋が、空歌の手を握った。 「っ、鷹大、くん?」 「まぁ、なんだ。未来もそんなに暗いわけじゃないのかもしれないな」 小さく笑いながらそんな事を呟けば、道に捨て置いた買い物袋を回収して、家に帰ろうと。 船橋は空歌の手を引いて歩き出した。 明日は結婚式。今日は夜更かしするわけには行かない。 そこでふと、船橋は気がついた。少女の笑顔に覚えた感覚。 あの笑顔は、今、自分の隣で笑っている相手の笑顔にそっくりなのだと。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:船橋鷹大@キノウツン藩国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=1777 type=1696 space=15 no= 製作:浅田@キノウツン藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2097;id=UP_ita 引渡し日:2009/06/19 counter: - yesterday: -
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108 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 15 56.37 0 豚切って投下。 「掃除がまともにできない」「料理が不味い」「しつけがなってない」「これだから田舎者は~」 「由緒正しい××家に入ったからには云々~」 等々、一通りの糞トメっぷりを発揮する姑。 うっとうしかったが旦那もかなりきつめに〆てくれるのでとりあえずは我慢していた。 が、妊娠してから凸の回数が激増。夫婦の時間も持てないし、チャイムの音に ビクビクするようになった、我慢のメーターが振り切れる。 いつものごとくやってきてお決まりの「本当にムチュコチャンの子なの?」 発言がきたところでDQN返しをすることに。 110 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 22 46.96 0 〉〉109 その発想はなかったww トメがそう言った途端にすかさず聞き返した。 「それはどういう意味ですか?」 「え?」 「何を根拠に、どういう意図でその発言をされたのかと聞いているんです。」 それなりに従順な嫁を演じていた私の豹変にトメポカーン。 「つまりあなたは私が浮気をしたんだとおっしゃっているんでしょう。 夫君を裏切ったのではないかと言ってるんですよね。私は誰に恥じることなくそんなことしていないと言えますけど、 トメさんには私が不貞行為を行った確信があるんですよね。当然根拠がありますよね」 「…………………」 「黙られてもわかりません。何をもってその発言を?へたすりゃ侮辱罪ですよ?」 「…………それは~その~」 以下ずっと俺のターン! 「まさかとは思いますが、考えなしにこんなことを言われたんですか?」 「わかりました。根拠もなしに私を貶めるようなことを言われたんですね。なぜですか?」 「どういう意図でその発言をされたんです?」 「あなたは、私が他人の子供を夫君の子供と偽って夫君の実家に挨拶に 来るような厚顔無恥な人間だと言ったんですよ。ただなんとなくそう思ったから」 それは違うとかなんとかモニョるけど当然無視。 「違うんですか?じゃあ説明して下さい。この子が夫君の子供じゃないと疑う発言をした理由は?」 「言えないんですか?じゃあそう受け止める以外の解釈が見当たらないんですが。何か訂正あります?」 「それに、夫君はそんな恥知らずな女に騙されて浮気されて気づきもしない大マヌケ、と いうことになりますよね、あなたの主張では。あなた自分の息子さんのこともバカにしてるって気付いてます?」 「ですから違うというなら筋道だった論理を聞かせて下さい。 このままだとただ単にいびりたくて悪意のある発言をしたとしか思えませんよ?」 「何立ちあがってるんですか?話はまだ終わってませんよ。不倫を疑われたんですから、きっちり誤解を解かないと安心できません。 座ってください。す わ れ。座れ!」 111 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 26 52.12 0 おすわり! 112 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 27 16.01 0 読んでてうざい 確かにDQNだ 113 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 27 16.92 0 しえん 114 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 29 26.67 0 もと剣道部の腹からの怒鳴り声は堪えたみたい。涙目でgkbrしてた。 ノンストップでトイレも中座も許さず、二時間たっぷりコース。 一切反論は許さなかった。トメ一言のイヤミは言えるけど会話になると弱いのわかってたし。 「まあでもトメさんが本気でそんなこと言う訳ないですよね。しっかり話し合いができたし、 今回の事はお互いなかったことにしましょう」 と話を締めくくった時のあのなんともいえないトメの顔は忘れられない。 そして続けて、 「そういえば他にも気になっていたことがあるんです。”私子は育ちが悪い~”とか ”私子は親が碌にしつけをしていない””まともに子が育てられるとは思えない”とか以前トメさん仰ってましたよね? せっかくですからあれについても今話し合いをしましょうか。 聞かせてください、発言の根拠と意図。」 とにっこりわらって言った時の凍りついた表情も忘れられない。 それから更に八時間俺のターン!をしたら、よれよれになってトメは帰って行った。 「まだまだ聞きたいことは残ってますのでいつでもどうぞー」 と声をかけたがあれ以来凸はない。ドーシテカナー? 115 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 33 31.00 0 8時間とかwいくらなんでも盛りすぎだw 116 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 35 28.64 0 トイレ無しで8時間? 117 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 35 30.40 0 115 あなたは何を根拠に、どういう意図でその発言をされたのですか? 120 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 13 41 48.51 0 115 トメ、ざまあーw 読んでてスッキリしたw 121 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 04 10.77 0 たった8時間なんて生ぬるい! あちらが来ないならこちらから夜討ち朝駆けで突撃して行かないと!! 122 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 30 24.67 0 後ろの6時間には言及が無いので、不明。 つうか本人もつらいだろw 123 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 31 29.37 0 冷めたコーヒーの件でウトを理路整然と追い詰めた嫁さんを思い出したw 一方的に言いたいこと投げつけるだけの会話が成り立たない人間には、 発言の根拠を徹底的に聞き倒すのがいいのかw 124 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 36 17.49 0 水分与えられないなら 8時間とまではいかないが結構いけるとおもう 125 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 38 36.95 O 「聞かせてください、発言の根拠と意図。」 要は、「何で?何で?」攻撃だよねw 126 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 42 04.39 0 いや「どちて? どちて?」攻撃だな 127 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 14 59 18.03 0 126 子供心にもどちて坊やのうざさは異常だったww 128 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 15 01 48.22 0 乙すぎる。 トメざまぁw 頭の回転が速い人羨ましい。 129 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 15 26 28.53 O 「更に」だから計10時間なわけだが、なぜか賛否どちらも八時間だと思ってる 133 :名無しさん@HOME:2012/07/20(金) 16 47 26.40 0 115 厨房の頃、熱血をはき違えたDV家庭教師に、翌日百人一首大会がある前日に午前2時頃まで8時間以上にわたって 憶えさせられたことがあるよ そういう人間は確かにいるから、8時間説教なんて盛ってるなんて思わん 次のお話→134
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発売日 2021年9月24日 ブランド アトリエさくら タグ 2021年9月ゲーム 2021年ゲーム アトリエさくら キャスト 夢月やみ(ネネ) スタッフ 企画:おんぼろ月 シナリオ:おんぼろ月 キャラクターデザイン/原画:綾枷ちよこ プログラム:タンタン、タタン スクリプト:5島縣痔 デバッグ:ALLアトリエさくらスタッフ CG彩色:睦月山羊,あつお,ネタミビト,hira,めろ☆かつし 背景/システムグラフィック:睦月山羊 パッケージ彩色:睦月山羊 BGM:Water apple,project lights,A.F.D.K(Rave In Groove),七星音男 音声製作:AG-promotion 音声収録ディレクター:高橋学 音声制作担当:池田大輔 広報:木霊 スペシャルサンクス:アイチェリーPG開発チーム,有限会社ポジション,おんぼろ月 プロデューサー:木霊 ディレクター:おんぼろ月 制作/著作:アトリエさくら
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373676822/ ―― その日の私が一体、どうやって過ごしていたのかまったく分かりません。 ただ、誰かに目に見えた心配をされていなかった辺り、きっと平静を保てていたのでしょう。 もしかしたらゆーきなら気づいたのかもしれませんが、彼女は私に殆ど近づいて来ませんでした。 その代わり、じっと須賀君の事を見たり、物思いに耽っている事が多かったのです。 普段とは明らかに違うその様子を私は心配するべきだったのでしょう。 しかし、彼女に聞かれたくない事を山ほど抱える私は…どうしてもゆーきに声を掛ける事が出来なかったのです。 ―― それに…私自身、それどころではありませんでした。 宮永さんを排除してでも…須賀君の事を取り戻したい。 そう思う自分の狂気に気づいた私はそれを抑えこむ事で必死だったのです。 一歩間違えれば須賀君にまで牙を剥きそうなそれを…決して表に出す訳にはいきません。 そんな私が彼女の事を気にかける余裕はあまりなく…寧ろ、ゆーきから距離を取りたいというのが本音でした。 ―― だって…そうしたら…あの『現実』が見れるんです。 一人でぼぉっとしている最中に…私の意識は白昼夢を見る事が多くなりました。 それは必ず須賀君と…ううん、『夫』と仲睦まじく過ごす夢だったのです。 幸せで暖かなそれを…私はどうしても拒めません。 本当の現実が辛くて悲しい分、逃げるようにして…『現実』へと没頭してしまうのです。 ―― だから…部長の言葉にもきっと素直に従う事が出来たのでしょう。 今日の部活は最初に合宿に向けての問題提起から始まりました。 それは昨日、私と宮永さんが部長に強くなりたいとそう訴えたからでしょう。 それぞれの打ち方を良く見ているそれは、ありがたいと心から言えるものでした。 しかし…だからと言ってひたすらツモ切りを繰り返して強くなれるはずがありません。 きっと普段の私であれば、部長の言葉に反発を覚えていた事でしょう。 しかし、今の私にとって話しかけられる事も少なくなるその練習方法はありがたい事だったのです。 ―― そうしている間にも…白昼夢が見れるんですから。 勿論、そうやって『現実』へと逃げこんでも何の解決にもなりません。 ただ、現状維持を繰り返して…いえ、それさえも出来ていないのだと私も気づいていました。 しかし、それでも私にはその幸せな『現実』が必要だったのです。 今も尚、滲み寄る自身の狂気を拒む為に…拠り所となるものが必要だったのでした。 ―― だけど…そんな私の前で宮永さんは須賀君の手ばかり取って…。 パソコンが使えないという彼女の為に、須賀君は懇切丁寧にその使い方を教えていました。 しかし、それでも宮永さんは時折、彼に説明を求め、教本を読み込む須賀君の邪魔をするのです。 その度に私の白昼夢も途切れてしまうのは…やはり私にとって二人が重大な位置にいるからでしょう。 どうしても二人揃うと嫌なものを感じて…無理矢理、現実へと引き戻されてしまうのです。 ―― きっとそんな二人を意識してしまう私が悪いのでしょう。 そもそも宮永さんは須賀君の恋人であるですから。 多少、その手を取ったところで誰が非難出来ると言うのでしょう。 須賀君自身が嫌がっているならともかく、彼は献身的に彼女の面倒を見ているのでした。 そんな仲睦まじい様子の二人を外野から見て…邪魔だと思う私が悪いのです。 ―― でも…どうして…? 私なら…あんな事はしません。 寧ろ、教本なんて必要ないくらい懇切丁寧に教えてあげます。 始めたばかりの初心者かつ初めての公式戦という事もあって一番、緊張する立場にいるのは須賀君なのですから。 それを支えてあげるのも恋人としての役割でしょう。 しかし、宮永さんはそんな須賀君を支えられてはおらず…寧ろ邪魔ばかりしている。 それが私には目障りで仕方がありません。 ―― 私を選んでくれていれば…そんな事はないのに…。 私だって…決して非の打ち所のない女性という訳ではありません。 実際…彼の事を深く傷つけてしまったのですから、宮永さんより酷い女性でもおかしくはないのです。 しかし、私と彼女にとって大きな違いは、それを改善する意図があるかないかでしょう。 一度、大事なものを失った私には…もうそれを手放さない為に努力する覚悟が出来ているのです。 今からでも須賀君が私のことを選んでくれれば…私は彼に心から奉仕し、その人生を支える事でしょう。 ―― 少なくとも…宮永さんよりは…彼の為を思っているはずです。 ですが…須賀君の傍にいるのは私ではありません。 彼に選ばれたのは…宮永さんなのです。 その事実が辛くて…苦しくて…私は何度も『現実』へと逃げ込みました。 あるべきはずの未来を夢見て…私は自分を慰撫する事しか出来なかったのです。 「和…?」 「…あ…」 そんな私の目に入ったのは心配そうに私を見る須賀君…いえ、夫の姿でした。 私の隣に座りながら、教本を広げるその姿は不思議と様になっているように見えます。 多分、それは私が京太郎君の事を好きだからなのでしょう。 今にもおかしくなりそうなくらい…いえ、少しずつおかしくなっているくらい私は夫の事を愛しているのです。 「ふふ…っ」 「ん…?」 そんな自分が嬉しくて、そして誇らしい。 そう思うのは夫が私の思慕に応えてくれる人だと分かっているからでしょう。 何せ…夫はこんなにも面倒くさくて…重苦しい私を受け止めてくれているのですから。 どれだけおかしくなっても…須賀君はともかく…『夫』だけは私を見捨てない。 それが分かっているが故に、私はつい笑みを漏らしてしまうのです ―― そう…夫さえ居れば私は大丈夫…。 それは猛毒にも等しい考えだということは私にも理解できていました。 そうやって夫に傾倒すれば傾倒するほど…現実が辛くなるだけなのだと分かっているのです。 しかし、それでも…私にはもうこの『現実』しか残されてはいません。 私が私である為には…この『現実』に縋る道しかないのです。 「大丈夫ですよ。私は…大丈夫です」 「そう…か?でも、顔色が悪いみたいだけれど…」 それはきっと現実の所為です。 だって、『現実』の私は夫に添い寝をして貰って、仮眠を取ったばかりなのですから。 ちょっとばかりゴツゴツして…でも暖かなその枕は不思議と安心する事が出来ました。 普段はエトペンがなければ眠れない私が、あっという間に夢に堕ちてしまうくらいにそれは素晴らしいものだったのです。 ―― でも…現実の私はろくに眠れていないままで…。 私がベッドに潜り込んでから朝起きるまでの時間はいつもよりも遥かに短いものでした。 その上、私は『現実』が崩れていき…最後の希望すら砕かれたショックをまだ引きずっているのです。 そんな私の顔色はクラスメイトには分からなくても、夫である京太郎君に分かる程度には悪いのでしょう。 そしてそれが私の大事な『現実』にも影響を与え、夫にも心配させているのです。 「ちょっと昨日、眠れていなくて…」 「あぁ、そういや朝も間違って電話してきたっけ」 「えぇ…迷惑を掛けてすみません…」 「良いって。丁度、起きなきゃいけない時だったし、モーニングコールとしちゃ最高だったよ」 そう言って謝罪した私に夫は優しく笑ってそう言ってくれました。 不出来な私を許してくれただけじゃなく、最高と言ってくれる彼に私の頬は自然と緩んでしまいます。 あぁ…やっぱりこの人と結婚してよかったと…心からそう思っている事を知らせる私の表情に夫は微かにその頬を赤く染めました。 まるで気恥ずかしくて堪らないと言うようなその仕草が可愛らしくて、ついつい抱きしめてしまいたくなるのです。 「まぁ…顔色も悪いし、今日は無理せずに部室で寝ておいたらどうだ?」 「それは…」 勿論、それを考えない訳ではありませんでした。 しかし、今日の私はエトペンを持ってきてはいないのです。 ゆーきの連絡でようやく動き出す気力を得た私にとってリビングの片付けをするのが手一杯だったのですから。 今にも世界が終わってしまいそうな無力感の中で、忘れ物をしなかっただけでも御の字と言えるでしょう。 ―― あ…でも…夫の腕枕なら…。 多分、眠れるはず。 そう思った私が口を開こうとした瞬間、私は夫が手に持つ教本の存在に気づきました。 例え、これが私の脳が創りだした身勝手な『現実』ではあれど、私は京太郎君の邪魔をしたくありません。 宮永さんと同じように彼の手を取るだけの女性にはなりたくなかったのです。 「…いえ、時間もありませんし…頑張ります」 「そっか。でも、無理はすんなよ。ここで和が倒れちゃ元も子もないんだからな」 そう言って、夫は励ますように笑ってから、視線を教本へと戻しました。 それでも時折、私に視線をくれるのはきっと私を心配してくれているが故でしょう。 そんな夫に笑みを向けながら、私はツモ切りの作業へと戻りました。 本当は…『現実』でくらいもっとお話したかったですが、夫も夫でやるべき事があるのです。 何より、そうやって無言を楽しむ事も夫婦生活の醍醐味と言えるのですから、あまり嫌ではありません。 「う…うっ…」 ―― …え? 瞬間、聞こえてきたその声に私は驚きを隠せませんでした。 だって、それは私にとって、異物と言っても良いくらいのものだったのです。 夫と私だけの幸せな『現実』には決してあってはいけないものだったのでした。 それを夢だ幻だと自分に言い聞かせても…耳の奥に張り付くような泣き声は消えません。 「咲…?」 「あっ…」 それに夫も気づいたのでしょう。 その視線を教本からあげて、そっと声の方へと目を向けました。 私ではなくその声の主に…宮永さんを見るその仕草に私は胸を詰まらせます。 それに自然と声が漏れ出し、手が夫の方へと伸びますが…京太郎君はそれに気づいてはくれませんでした。 「どうしたよ」 そう言って宮永さんへと近づいていく夫を私は見送るしかありませんでした。 本当は引き止めたいのに…行かないでってそう言いたいのに…私の口はその言葉を漏らしません。 朝にはアレだけ意味のない言葉を紡いでいたのに…まるで理性が邪魔するように私は無言を貫いていたのです。 ―― …どうして…? そんな私に浮かぶのは…まったくもって身勝手な疑問でした。 私は…私は夫の事を思って…その手を煩わせないようにしたのです。 それなのに…どうして私ではなく…宮永さんの方へと行くのか…理解出来ません。 そもそも…これは私の『現実』であり、宮永さんが入り込む余地なんてないはずです。 彼女に何もかも奪われた私の聖域なのですから…宮永さんだけはあってはいけない存在で… ―― 「和?」 「あっ…」 瞬間、聞こえてきたその声は部長のものでした。 それに小さく声をあげながら…私はようやくある事に気づいたのです。 これが『現実』などではなく…本当の現実である事に。 私の心は白昼夢になど浸ってはおらず…私が夫だと思い込んでいた男性は…現実の須賀君であったのです。 「…大丈夫です。すみません…」 誤解していた私を気付かせてくれた部長さんにそう返しながら、私は再び無心でツモ切りを繰り返します。 しかし、どれだけそれを繰り返しても…今までのように白昼夢には浸れません。 それはきっと…目の前で泣きじゃくる宮永さんを須賀君が慰めながら、色々と説明しているからでしょう。 ついさっき教本から得たであろう知識を披露するその顔は何処となく得意げで…そして楽しそうでした。 ―― それは…私のものなのに…。 それを見るだけであれば…私はきっとこんなにも心を揺れ動かしたりはしなかったでしょう。 しかし、それは今、私でもゆーきでもなく、宮永さんに向けられている。 そう思っただけで私の心は張り裂けそうな痛みを訴え、歯の根をぎゅっと噛み締めました。 ですが…それでも胸の奥から走るひび割れのような痛みは収まらず…寧ろ、仲の良い二人の姿を見ていると強くなっていく一方だったのです。 ―― …辛くて苦しい…です…。 そんな二人の姿なんて見たくないのに…辛くて仕方がないのに…私は目を背ける事が出来ません。 どれだけ卓に視線を向けようとしてもついつい二人の方へと視線を向けてしまうのです。 それに痛みを覚える心が、優しい『現実』を求めますが、私はそれに浸る事が出来ません。 まるでさっきのそれで夢が覚めてしまったかのように…私の意識は身体に縛られ続けているのでした。 ―― 宮永さん…ですか?彼女の所為…なんですか…? そんな私に思いつく原因と言えば、それくらいしかありません。 だって、私は須賀君やゆーきのいる教室でもあの『現実』へと戻る事が出来たのですから。 それが今、こうして出来なくなっているのは、きっと宮永さんが須賀君の手を取っているからでしょう。。 あの目障りな人が居る限り…私は唯一残された希望にさえ縋る事が出来ないのです。 ―― どうしてそんなに私の邪魔をするんですか…っ!! 瞬間、湧き上がる怒りにジクリと狂気が染みこんでくるのが分かります。 しかし、それでも…私は彼女のことを決して許す事が出来ませんでした。 これまで私から色んなものを取り上げた私に唯一、残った希望でさえも彼女に穢されたのですから。 私にとっては彼女はもう障害を超えて、排除すべき対象になりつつありました。 ―― 宮永さんが居る限り…私が…『現実』に戻る事さえ出来ないのなら…。 私を私であるギリギリの部分で思い留まらせてくれている唯一の希望。 それさえも彼女が奪うというのであれば…それはもう排除するしかありません。 例え、どんな手を使っても…私は須賀君を…ううん…夫を取り戻すのです。 あらゆるものを取り上げられてしまった以上…私に残されているのはそんな道しか… ―― ―― ダメです…そんな事したら…須賀君にも嫌われて…。 そこで少しだけ冷静になれたのは、須賀君が私の元へと戻ってきてくれたからなのでしょう。 そうでなければ…私はきっと宮永さんを排除する為の方法を真剣に考えていたに違いありません。 しかし…それをギリギリのところで思いとどまれたところで一体、何が違うのか私自身にも疑問ではありました。 だって…どれだけ言い訳しても私にとって彼女が目障りで仕方がない事には変わりがないのです。 それを排除しなければ…私が決して幸せになれないという事実は…揺るぎません。 ―― でも…そんな事をしたら…。 そう言い放つ心の声はとても弱々しいものでした。 思考を静止する力も殆どないそれは…きっと私自身でも分かっているからでしょう。 狂気の進行はどうあっても押し留める事が精一杯で、自分だけでは根絶なんて不可能な事を。 それから解放される為には夫を取り戻す事しか道がない事を…私も理解しているのです。 ―― それに…何より…さっきの私は…。 明らかに現実と『現実』を混同していました。 それは私の創りだした『現実』がリアリティあふれるものだという事も無関係ではないでしょう。 しかし、一番、大きいのは…恐らくそれを区別する能力が私の中で欠如していっているのです。 まるで『現実』が現実になって欲しいと…そう言うように…私はその二つを混ぜあわせ始めていました。 さっきだって少し考えれば分かる点は幾つもあったはずなのに、私は部長に言われるまでそれに気づく事はなかったのですから。 私は恐らく…本格的におかしくなって来ているのでしょう。 ―― でも…私は…。 もうおかしくなるしか…道が残されてはいません。 それ以外のものは全て宮永さんに奪われてしまったのですから。 私が私である為に必要なものは…もう全部、彼女の所為で粉々になってしまったのです。 ――それを…悪いとは言いません。 恐らく宮永さんだって…何か悪意があった訳ではないのでしょう。 けれど…それは私だって同じです。 私だって…おかしくなろうとしてなっている訳じゃありません。 ただ…追い詰められた結果そうなっているだけで…私も出来ればそれを回避したいのです。 「和…やっぱり帰った方が良くないか?マジで顔色やばいぞ」 「…そう…ですね」 ですが…それもこのままここに居れば難しい。 そう思った私は心配する須賀君の言葉に頷きました。 このままここに居ても…私はきっとろくに集中出来ないでしょう。 それよりは…家に帰って一人で練習した方が遥かにマシなはずです。 「うん。その方がいいわ。見るからに体調は悪そうだもの」 「すみません…」 私の背中を押すように言う部長に私は小さく謝りました。 折角、私の為にどうやって練習すればいいかを考えてくれたのに私はそれをろくに活かす事が出来なかったのですから。 これがまだ本当に体調不良であれば、私も少しは気が楽であったのかもしれません。 しかし、私は体調不良というよりは精神の安定を欠いているだけなのです。 「…合宿までに…形にしてみますから…」 「あんまり気負い過ぎないでね」 そう言葉を付け加える私に、部長はあっけらかんと言ってくれました。 けれど、三年生で最後の公式戦という事もあり、一番、焦っているのは部長のはずなのです。 それを感じさせない優しい言葉が、きっと部長が生徒議会長になった理由なのでしょう。 それに感謝を強めながら、私はそっとカバンを取り、部室から出て行きました。 ―― ゆーきがいなくて…良かった。 また学食にタコスを買いに行っている彼女がいたら、きっと余計な心配をさせてしまった事でしょう。 こうして部活も早退するだなんて今まで一度もなかったのですから。 しかし、私はもう…宮永さんと須賀君が一緒にいる空間に居たくありません。 それだけで私の思考がおかしくなって…狂っていくのが分かるのですから。 ―― 後で…ゆーきにもメールを送っておきましょう。 結局、私は彼女が送ってくれたメールに返信一つ出来ていないままなのです。 勿論、朝からろくに話せていないので、ゆーきに口頭で返事をしている訳でもありません。 まるで少しずつ彼女とも疎遠になっているようなそれに、私もまた危機感を覚えていたのです。 今度こそ絶対に忘れずに…ゆーきにメールを送らなければいけない。 そう心に決めながら、私はそっと足を早め、旧校舎から出たのです。 「あ…」 「…あ」 そんな私の前に現れたのは食道の袋を手に持ったゆーきでした。 私に驚きの視線を向けるその顔に私は気まずさを感じます。 ついさっきああやって心に決めたものの…こうして直接、彼女を前にすると何を言って良いのかわからなくなるのでした。 「…のどちゃん、帰るのか?」 「えぇ…少し…体調が優れなくて…」 そうやって彼女に嘘を吐く自分に嫌気が差しました。 部長ならまだしも…ゆーきは私にとって親友といっても良い立ち位置にいるのですから。 実際、何度も彼女に助けられた事を忘れるような自分の姿に…自己嫌悪を感じるのです。 そして、それは疲弊した私の心にとっては重く…早くこの場から逃げ出したいと思わせるのでした。 「…その前に…ちょっとお話して良いか?」 「それは…」 そんな私を呼び止めるゆーきの視線は、とても真剣なものでした。 恐らくそれだけであれば、私は彼女を振りきって家に帰る事も出来たでしょう。 けれど…そこに微かに焦りのような感情が浮かんでいるのです。 まるでこの場を逃したらもう手遅れになってしまうと言うようなそれに私は言葉を詰まらせました。 「構いませんよ。でも…手短にお願いします」 結局、私が選んだのは珍しい姿を見せるゆーきに付き合う事でした。 けれど、そこには微かに刺が浮かび、苛立ちを見せる声音になっていたのです。 勿論…私だって…ゆーきにそんな声を向けたくはありません。 ですが、私の心は朝から打ちのめされ…不機嫌さを多い隠す余力もなかったのです。 「のどちゃんは…このままで良いのか?」 「…何がですか?」 瞬間、聞こえてきたその声に私の声音は刺々しさを増しました。 わざと主語を欠くようなその言葉に…私の心が苛立ちを強めたからでしょう。 それはきっと…ゆーきが何に対してそう尋ねているか私自身が知っているからです。 ゆーきがこうやって私に言うくらいに私が後悔している事なんて一つしかないのですから。 「京太郎の事…このままにしておきたくないんだろ?」 「っ…!」 しかし…そう分かっていても…私の本心を射抜く彼女の言葉に私は同意出来ませんでした。 寧ろ、心の中は反発で溢れ、ギュッと歯の根を噛み締めるのです。 まるで自分の触れてほしくない傷に触れられたようなその反応に…私は務めて冷静になろうとしました。 「何の事だか…さっぱり分かりません」 「のどちゃん…」 そんな私に選べる言葉なんて…拒絶混じりのものでしかありませんでした。 だって、そこはまだ私にだって直視できない深く苦しい傷なのです。 私を少しずつ暗い狂気の底へと誘う深いものなのでした。 そんなところに触る話題を続けられたら…私はまたおかしくなってしまう。 そう思う私が、とぼけるような言葉を返すのは決しておかしな話ではないでしょう。 「このままじゃ…本当に…宮永さんに京太郎の事取られちゃうじぇ…」 「…っ…!!」 しかし、ゆーきの次の言葉はそんな場所を構わずに抉るものでした。 まるで傷口に塩をすり込むような残酷で現実を直視させる言葉に…私の目尻は熱くなってしまうのです。 けれど…そうやってゆーきの前で泣いたりする訳にはいきません。 ただでさえ、不機嫌な声で彼女に八つ当たりしているのですから…それ以上に迷惑なんて掛けたくなかったのです。 「…別に…それの何がいけないんですか?」 「…のどちゃん…お願いだから…正直になってくれ」 「私は最初から正直です。ゆーきの方こそ…少し変ですよ」 ですが…そうやって自分を取り繕えば取り繕おうとするほど私はドツボへと嵌っていくのです。 自分を過度に護ろうとする所為か、普段は言わないような強い言葉を彼女へと向けてしまうのですから。 そんな風に…言いたくないはずのに…もっと何時もみたいに仲良くお喋りしたいのに…それがどうしても出て来ません。 まるで頑なになった心がそれを拒絶しているように…私は刺々しい言葉しか返す事が出来ないのです。 「…そうだな。私も変なのかもしれない。でも…のどちゃんはもっと変だじぇ」 「…私が?」 「いっつも京太郎の事を見て…宮永さんが一緒にいると…すぐさま辛そうな顔をしてる」 そんな私の様子を言い当てる彼女の言葉に…私はろくに反論する事が出来ませんでした。 実際…私は自分でもそうやって馬鹿げた反応をしている自覚はあるのですから。 けれど、それを他人から言い当てられるのは辛く、そして恥ずかしい事だったのです。 それに私の心がまた固まっていくのを感じた瞬間…私の口はまた勝手に言葉を紡ぐのでした。 「ところ構わずにベタベタする二人が不愉快なだけです。何か特別な感情がある訳じゃありません」 「…のどちゃん…っ!」 そんな私にゆーきも苛立ちを隠せなくなってきたのでしょう。 私の名前を呼ぶ彼女の声は荒れたものになっていました。 今まで私に向けられた事のなかったそれに頑なになった心が怯みそうになってしまいます。 しかし…事ここに至って態度を軟化させられるようであれば…私はきっと最初から彼女に対して刺のある言葉を向けたりはしなかったでしょう。 「何度、言われても…私の答えは変わりません」 「もう…そうやって嘘を吐かないでくれ…ううん…嘘を吐いても良いから…!せめて自分に正直になってよ!」 それを証明するような私の言葉に…ゆーきは縋るような言葉を漏らしました。 それはきっと…私の事を心から思ってくれているが故のものなのでしょう。 私と対立しても良いと身を砕く覚悟で、この頑なに認めまいとする愚かな私を是正しようとしてくれているのです。 それそのものは…勿論、有難く、嬉しいものではありました。 ―― けれど…今更、素直になって…何が変わるって言うんですか…。 そう。 そうやって好きだって認めたところで…私の状況は何も変わらないのです。 既に宮永さんは須賀君と付き合ってしまったのですから。 私が望む場所は既に奪われ…なくなってしまったのです。 そんな状況で素直になっても…傷口を深め、苦しくなってしまうだけ。 朝の苦しさから未だ脱しきれていない私にとって、それは決して看過出来るものではありませんでした。 「…話はそれで終わりですか?」 「違う。まだ終わってない!まだ…のどちゃんが認めるまで…」 「…っ!」 そしてまた…それを突きつけようとするゆーきに対する不快感も…そろそろ限界に達していました。 勿論、彼女が良かれと思って、私の為に動いてくれているのは…ちゃんと伝わってきているのです。 けれど、それらは私にとっては正しいが故に…残酷なまでに心を傷つけるものだったのでした。 そんなものを延々とループするように聞かされて…我慢なんて出来る訳がありません。 ついにブツリと頭の中で何かが途切れた音が聞こえた私は…噛み殺した感情を吐き出すように口を開いたのです。 「いい加減にして下さい…っ!!もう…しつこいんですよ!!」 「のど…ちゃん…」 はっきりとした怒りを吐き出す私にゆーきが目尻に涙を溜めました。 まるでもう数瞬後には泣きだしてしまいそうな彼女の顔に私の胸が張り裂けそうな痛みを放ちます。 ですが…限界に達した私の感情はもう止まりません。 まるで今までに溜め込んだ苦しみや悲しみを全て彼女にぶつけようとするように…声を荒上げた声を放つのです。 「別に…私が彼の事が好きでも…嫌いでも…!ゆーきには関係のない事でしょう!!」 「それ…は…」 そんなの…無茶苦茶もいい所です。 だって…彼女は私たちの共通の友人なのですから。 そんなゆーきにとって、私達がギクシャクするというのは決して無関係な話ではありません。 ですが、彼女は私の勢いに気圧されたのか、言葉を詰まらせ、そっと俯きました。 「でも…私…嫌だよ…京太郎とのどちゃんが…こんな風になるだなんて…嫌だよぉ…」 そう言った頃には…もうゆーきも限界に達したのでしょう。 その目尻からポロポロと涙をこぼし、泣きじゃくり始めました。 まるで子どものようなその姿に私の感情はさっと冷め、冷静さを取り戻します。 けれど、冷静になった私の頭は…ゆーきに謝罪するよりも先に…自己正当化の言い訳を探していたのでした。 「…あぁ…そうなんですね」 瞬間…私の頭の中に浮かんできたのは…つい一週間前の光景でした。 あの時…須賀君は最悪と言っても良いタイミングで部室へと戻り…私の言葉を聞いたのです。 勿論、それだけであれば、私は何の悪意も感じず、ただ、タイミングが悪かったのだとそう思う事が出来たでしょう。 ですが、あの時の彼女は…私を挑発するように何度も須賀君の事を訪ねてきたのです。 そう…今みたいに…私の神経を逆なでし…決定的な言葉を漏らさせようとしたのでした。 「ゆーきも…須賀君の事が好きだったんでしょう?」 「…っ!」 そう思うのは別に彼女の不自然な追求だけではありません。 だって、彼女はあの時、「のどちゃんなら京太郎の事を任せられる」ってはっきりとそう言ったのです。 私を須賀君に任せるのではなく、須賀君を私に任せるというその言い回しは… ゆーきもまた須賀君の事を憎からず思っていなければ出ないものでしょう。 「ち…違う…私は…」 「またこの近くに須賀君がいるんですか?」 そう言って周囲を見渡す私の胸には…もう疑念しかありませんでした。 私と須賀君が決別する大きな転機となった機会を…目の前の彼女が創りだした。 そう思うと親友だと思っていたゆーきの事すら信じられなくなり、敵意に満ちた声を帰してしまうのです。 そんな私にゆーきが涙を漏らしながら違うと言いますが…信じられるはずがありません。 だって…信じてしまったら…私はもう自己正当化の理由すら失ってしまうのですから。 「或いは宮永さんに私を引き離してくれってそう頼まれたんですか?どちらにせよ…良かったですね、狙い通りになって」 「のどちゃん…!話を…話を聞いて…!」 「っ…!」 自分の言葉がもう敵意ではなく悪意に満ちたものになっている自覚は私にもありました。 私にだって…頭ではゆーきがそんな事をする子ではない事くらい分かっているのです。 ですが…もうそれを受け入れるには…心がもう限界だったのでした。 辛くて苦しくて…それを他人にぶつけて…どうにか逃れようとする衝動しか…私の中にはなかったのです。 「触らないで!!」 「きゃっ」 だからこそ…私に縋るように手を伸ばすゆーきを…反射的に振り払ってしまいました。 瞬間、バランスを崩した彼女の手からタコスが入っていたであろう袋が飛んでいってしまいます。 そのまま近くに流れ小川にポシャと落ちたその袋は…水に濡れて沈んで行きました。 自然、その中にあったであろうタコスにも水が侵食し、食べられる状態ではなくなったでしょう。 「あ…」 それを見ながら私はまだ気まずそうに声を漏らす事が出来ました。 しかし…うちひしがれたようにその場に蹲りしゃっくりをあげるゆーきに…謝罪の言葉が出て来ないのです。 そうしなければいけないって分かっているのに…今がまだ… ギリギリ間に合う時期だって…そう理解しているのに…私の口は完全に固まってうめき声一つ漏らせません。 「…っ!」 そんな私に選べるのは…その場から逃げ出す事だけでした。 私の身勝手な感情で傷つけてしまった親友から…それに繋がる自己嫌悪から…私は必死に逃げようとしたのです。 ですが…どれだけ一生懸命走っても…それらはまるで鎖のように私を縛り付け…逃がしません。 寧ろ…そうやって逃げれば逃げるほど…私の脳裏に傷つき、涙を浮かべるゆーきの姿が鮮烈に浮かび上がるのです。 「はぁ…はぁ…」 そんな私が逃げ込んだ家には…まだ人の気配がありませんでした。 昨夜、二人とも泊まりになると言っていたのできっとまだ両親とも仕事をしているのでしょう。 それが私にとって幸運か不運かで言えば…きっと後者です。 きっと二人が居れば、親友に八つ当たりをして傷つけてしまった私の事を叱ってくれるはずなのですから。 けれど、私の非行を是正してくれる両親の姿はなく…私は自らの傷を慰める為に…『現実』へと逃げこむしかなかったのです。 「聞いて…聞いて…下さい…京太郎君」 勿論、『現実』に住む夫は…私の異常にすぐさま気づいてくれました。 玄関に座り込み…どうしていいか分からなくなった私を抱き…ポツポツと漏らす言葉に相槌を打ってくれるのです。 その優しい姿は頼もしい反面…頼りすぎてはいけないものだと理解出来ていました。 しかし…今にも泣き叫んでしまいそうなほど追い詰められた私には…最早、夫にしか頼れる存在がなかったのです。 「うん…うん…それで…それでね…」 そしてそんな私を夫は優しく接してくれました。 辛いと苦しいと同じ言葉を何度も繰り返す私を嫌な顔一つせず受け入れてくれるのです。 さっきのゆーきに負けないくらい泣きじゃくる私の頭を撫でながら…辛かったね苦しかったねって慰めてくれるのでした。 それに…私は自分をギリギリのところで押し留めてくれていた留め具がバキバキと砕けていく音が聞こえたのです。 ですが、私にはもう後戻りなんて出来るはずもなく…ただただ、彼に甘え続け…苦しさを訴え続けたのでした。 「私には…もう…アナタしかいません…」 そう。 私には…もうあんなにも私の事を思ってくれていた親友がいないのです。 彼女を傷つけただけでなく…悪しように罵った私にはゆーきの友人である資格はありません。 高校に入るまでは…誰よりも大事であった友人の手を…私自ら手放してしまったのです。 須賀君と同じように…私はまた取り返しの付かない事をして…大事なものを取りこぼしてしまったのでした。 「でも…でも…私は…幸せですよ…」 それは須賀君を傷つけてしまった時と同じくらいに辛く、そして苦しい事でした。 しかし、逆に言えば私にはまだ…夫がいるのです。 こうして愚かな私を受け入れてくれる唯一無二の人がいるのでした。 間違いなく私の理想を体現したであろう優しいその人がいれば…私はいつでも幸せなのです。 「お待たせしてすみません。さぁ…ご飯にしましょうか」 そう言う私に微笑みかけながら、夫は先導するように先へと進んでくれるのです。 その大きくて逞しい背中を見ながら、私はそっとリビングへと入りました。 そこはやっぱり朝から何一つとして変わってはおらず、シィンと静まり返ったままです。 ですが、その静寂の中で夫の優しい声を聞き取る私にとって、それは決して嫌なものではありませんでした。 「ふふ…もう…アナタったら…」 そうやって夫と会話しながらの家事は決して苦ではありませんでした。 どんな家事も夫との生活の為だと思えば、何時も以上に進んでやりたくなってしまうのです。 そんな私を手伝うと夫は何度も言ってくれましたが…傍で見てくれているだけで私は大助かりでした。 実際、私は寝不足気味なのにもかかわらず、簡単に家事を済ませられたのです。 「味の方はどうですか…?そう…良かった」 料理も昨日からは考えられないくらい完璧で、味付けだってばっちりです。 それでも夫の舌に合うか分からずに尋ねた言葉に、彼は笑顔と共に最高だと応えてくれました。 それに緩んだ笑みを向けながら、私もついつい食が進んでしまいます。 昨日から殆ど食欲がなかった所為もあってか、私は最終的に何時もの二倍近くをたいらげたのです。 「べ、別に…これくらい運動すればすぐに消費出来ますし…む、胸は関係ないでしょう、胸は…」 そんな私をからかう夫の言葉に、膨れながら私は洗い物を終わらせました。 既に掃除と洗濯もやりきったので後はもう自室で麻雀の練習くらいしかする事がありません。 ですが、それはこうして私の傍にいてくれている夫に構う事が出来ない事を意味するのです。 そうやって妻である私が夫の事を放っておいて良いのだろうか。 そう思うと中々、それを実行に移す気にはなれません。 「う…いや、別に……はい…それは…その通り…ですけど…」 しかし、夫は私が思っていた以上に厳しい人だったようです。 このまま一緒にリビングでノンビリしようと思っていた私を叱り、麻雀の練習へと向かうように言ってくれました。 それに渋々ながらも従うのは、夫の言葉が正しいと私も理解できているからです。 合宿までに形にするように頑張るとそう言ったのですから…その言葉を翻さずに済むように、出来るだけ努力するべきでしょう。 「じゃあ…私は今から練習しますけれど…すねないでくださいね?ふふ…っ」 そう釘を刺すように言う私に夫が拗ねた言葉を返しました。 それに一つ笑いながら、私は自室の卓へと向き直ります。 そのまま部活でやっていたようにひたすらツモ切りを繰り返す作業は決して苦痛ではありませんでした。 寧ろ、宮永さんが目の前にいないだけでこんなにもスムーズになるのかと思って…ついつい何時間も繰り返してしまうのです。 ―― そろそろ…でしょうか。 しかし、どれだけ順調でもそうやって集中を続ける事なんて出来ません。 最初の頃は順調なのもあって集中を維持出来ていましたが、流石に数時間も経つと話は変わります。 何より、そろそろお風呂の準備もして寝るのも視野に入れなければいけない時間でした。 ―― 今頃…夫は何をしているんでしょう? そう思った私が微かに周囲を見渡しましたが…まだ夫はそこにいませんでした。 どうやらひたすらツモ切りを繰り返した疲れもあって、私はまだあの『現実』には戻れないようです。 それが少しばかり悲しいですが…夫は決して私を見捨てません。 私が望んだ時には必ず…傍にいてくれるのですから不安に思う必要はないのです。 ―― じゃあ…須賀君は…? 「っ…!」 瞬間、浮かんできた言葉に私は胸に強い痛みを走らせました。 まるで心が強い感情の奔流に押し潰されるようなその感覚に私は身体を強張らせるのです。 それから逃げる為に思考を必死に逸らそうとしますが…その成果は芳しいものではありませんでした。 一度、頭の中に浮かんだその言葉はあまりにも強烈で…そして辛いものであったのです。 ―― 別に…須賀君の事なんて…どうでも良いじゃありませんか。 だって、私には夫がいるのです。 彼よりも私の事を一番に考えて、何時だって傍にいてくれる最高の人がいるのですから。 須賀君はただ…そのモチーフになっただけで…別人でしかありません。 しかし、どれだけそう言い聞かせても胸の痛みは強くなる一方で…手首の痛みも相まって私はついに牌を取り落としてしまったのです。 ―― …私は…。 私が好きなのは…須賀君ではありません。 私の心が創りだした夫の事が好きで…だから、彼の事を気にする必要なんてないのです。 それが皆にとって幸せであり、最高の結果を生むのですから。 彼の事なんて…寧ろ目障りだと…嫌いだと…そう思うべきなのでしょう。 「……」 しかし、そうと分かっていても…私はそれがどうしても出来ませんでした。 ふと浮かんだ須賀君の姿は…私の愛する夫のものよりも遥かに強烈なイメージだったのです。 まるで私に優しくしてくれる夫が虚像に過ぎないと教えるように…その像ははっきりとしたものでした。 その悔しさに私は手首を抑えながら、きゅっと歯を噛み締めます。 ―― …少し休憩しましょう。 そう思って席を経った私は…顔からベッドへと倒れこみました。 しかし、そんな私の事を夫は慰めてはくれません。 まるでそれは須賀君の役割だと言うように…鳴りを潜めたままなのです。 結果、精神を安定させてくれる彼がいなくなった私に…不安という暗い波が襲い掛かってきました。 ―― 負けたら…私は…。 ここには居られなくなります。 恐らく父が薦めた東京の進学校へと転校する事になるでしょう。 ゆーきや須賀君と離れ離れになって…また一人ぼっちになってしまうのです。 その不安と恐ろしさはどれだけ転校を繰り返しても慣れる事はありません。 友達と離れ離れになるだけでも辛いのに、もし転校先に馴染めなかったらと思うと…それだけで眠れなくなてしまうくらいに。 ―― でも…その方が…良いのかもしれませんね…。 ここで私が居たところで…私はきっと何時か宮永さんの事を害する事になるでしょう。 もしかしたら須賀君にもその狂気と怒りを向けてしまうかもしれません。 何より…私はもうゆーきの事をあんなにも傷つけてしまったのです。 泣かせるほどに彼女を傷つけた私が…ここにいる理由なんてもうないはずです。 ―― …でも…でも…。 そう分かっていても…私は…私はどうしてもそれが選べませんでした。 ゆーきと出会い…須賀君と出会ったこの長野の地に私は愛着を感じているのです。 何より…もう会えば辛いだけだと分かっているのに二人から離れたくはないと…まだ心が強くそう思っているのでした。 私には…夫さえいれば良いのに…それで皆、幸せになれるはずなのに…それを認めまいとするように…感情の波は途切れないのです。 ―― …もうちょっと…やりましょう。 それが自己満足に過ぎない事くらい…私にも理解出来ていました。 決して湧き上がらせてはいけない…自分勝手なものだって分かっているのです。 しかし、それでも私は…どうしても衝動めいたそれを否定する事が出来ません。 結局、部長の為だとかそう理由をつけて…また卓へと向き合い…それから…結局、右手がビキビキになるまで同じ動作を繰り返すのでした。 …… ………… ……………… ―― 次の日から…私は一人でいる事が多くなりました。 ゆーきもあそこまで酷い事を言われて…私に話しかける気もなくなったのでしょう。 次の日…学校に行った私に彼女は目も合わせてくれなくなっていました。 その瞳は真っ赤に充血し、彼女が一晩中泣いていた事を私に知らせます。 ですが、私はそんなゆーきに何も言えず…距離を取るだけでした。 ―― そんなゆーきに…須賀君が話しかけますが…。 見るからに元気のないゆーきの事を、須賀君も心配しているのでしょう。 彼は幾度となくゆーきに話しかけ、宮永さんがクラスへとやって来た時も彼女のことを気にしていました。 けれど、ゆーきはそんな彼に何も言わず、辛そうな笑みで誤魔化すだけです。 そんな痛々しい彼女が見ていられなくて…私はそっと視線を逸らすのでした。 ―― いえ…私にも…分かっているのです。 私は…嫉妬していました。 須賀君に心配してもらえているゆーきに…嫉妬していたのです。 自分が傷つけてしまった事も棚にあげて…彼女のことを羨んでいたのでした。 そんな浅ましい自分が嫌になりますが…しかし、その感情は決して止まってはくれません。 まるでどんどん道を踏み外すように…私の心を埋め尽くすのです。 ―― 私だって…辛いのは同じなのに…。 そう思えるような資格なんて私にはありません。 私は加害者であり、ゆーきはあくまでも被害者なのですから。 そもそも今日だって平静を装って過ごしているのですから…彼が気づかなくても責められる訳がないでしょう。 しかし、そうと分かっていても…私の心は身勝手な感情を止めません。 私はおかしくなりそうなくらい須賀君の事を思っているのに…どうして私だけ気にかけてくれないのかと…そう思ってしまうのです。 ―― 息が詰まりそうなくらい…苦しいです…。 そんな私を助けてくれるのは…やっぱり愛しい夫でした。 目の前の現実に虐げられた私をぎゅっと包み、好きなのは私だけだって…愛しているのは私だって…そう言ってくれるのです。 その甘い囁きに私がどれだけ救われて…そして苦しめられた事か。 それがなければ私は今すぐ狂っていてもおかしくはありませんでしたが… しかし、同時にその囁きによって…私は少しずつ道を踏み外していたのです。 ―― きっと…ゆーきに対して嫉妬してしまうのもその所為でしょう。 だって、そうやってゆーきを心配する須賀君は夫と同じ姿をしているのですから。 いえ、姿だけではなく、その声も性格も逞しさも一緒なのです。 そんな彼が…私ではない別の女性に優しくしていれば…嫉妬してしまうのもおかしな事ではありません。 しかし、だからと言って今の私の感情が肯定される訳がなく、私は悶々とした時間を過ごすしかなかったのです。 「…ふぅ」 そんな私にとって唯一の救いは、部活に出なくても良いと部長から言われた事でしょう。 特に集中力が重要な私の特訓は部室でやるメリットがあまりないのです。 寧ろ、部室に居れば自然と宮永さんやゆーきの姿が目に入り、集中をかき乱されてしまうでしょう。 それは私にとって大きなデメリットであると…部長が悟ってくれたのかは分かりません。 しかし、どうであれ…部活に出なくて良いというのは今の私にとって天からの救いに思える事でした。 「そろそろ…お買い物に行かなければいけませんね」 そう呟く私の視界に入っているのは私を優しく抱きしめる夫と夕飯前を指し示す時計でした。 放課後になってすぐ学校から帰って来た所為で、そろそろ夕飯の買い物をしなければいけないのです。 けれど、私にとっては…正直、それが億劫でなりません。 何せ、心地良い静寂で満たされた家とは違い、外は雑音が多すぎるのですから。 夫を維持し続けるのも難しく、時にはぐれてしまう事もあったのでした。 「今日も美味しいご飯を作ってあげますからね」 しかし、それでも買い物を欠かす訳にはいきません。 だって、私が夫にしてあげられる事なんてそれくらいしかないのです。 男性好みの美味しい料理を作って、彼にそれを振る舞うくらいしか甘えっぱなしの私には出来ません。 だからこそ、私は気怠い身体に鞭打つようにしてソファから立ち上がり、家の外へと歩き出すのです。 「少しずつ湿気もマシになって来ました。そろそろ夏も近いんでしょうか」 そんな話を夫とする私に道行く主婦の人々は怪訝そうな目を向けたりはしません。 それはあくまでも妄想の中で紡いだ言葉であり、本当に口から出したものではないのですから。 私の身体は現実にありますが、意識は今、『現実』の中で夫を手を繋いだままなのです。 それに笑みを浮かべながら心地良い『現実』の中で会話を続ける私はいつも通りスーパーで買い物を済ませました。 ―― 後は帰るだけですけれど…。 用事を済ませた私にはこのまますぐに帰るという選択肢しかありません。 ですが、それを逡巡させたのは、今日、両親が帰ってこれるというメールでした。 久しぶりに三人揃って食事が取れるかもしれないと思ったら夕食の準備だけでは味気ないです。 どうせならば、何処かでデザートでも買っておきたい。 そう思った私に夫から一つの提案がありました。 「あぁ…それも良いですね」 夫が提案したのはこの前、テレビで紹介されたケーキ屋さんへと赴くというものでした。 ふんわりとしたシフォンがオススメだというその店に、私も興味をそそられていたのです。 ここから少し離れた場所にはなりますが、常日頃から買い物を欠かさずしている私の荷物はそれほど多くはありません。 今から言ってもそれほど疲れたりはしないでしょう。 「アナタの分もちゃんと買ってあげますからね」 そう微笑みながら言う私に、夫は嬉しそうな笑みを返してくれました。 きっと彼も私と同じでシフォンケーキを気にしていたのでしょう。 一体、どんな味がするんだろうと楽しそうにする夫は今にもスキップを初めてしまいそうでした。 そんな夫が何処にも行かないように、『現実』の中でしっかりと腕を絡めながら、私は件のケーキ屋さんへと近づき… ―― 「…え?」 瞬間、そこから出てくる見覚えのある姿に私は思わず声をあげてしまいました。 今までのように『現実』の中で声をあげるのとは違い、はっきりと言葉にするそれも…致し方ない事でしょう。 だって、そこには仲睦まじく腕を組み、一つの袋を持つ宮永さんと須賀君の姿があったのですから。 ―― な、何を…しているん…ですか…?。 勿論…そんなもの決まっています。 もう部活が終わってもおかしくない時間なので、二人で帰り道にケーキ屋さんに寄ったのでしょう。 独特なロゴの入った半透明の袋もそれを肯定していました。 ですが…私はそれを見ても尚、目の前の光景を信じる事が出来ません。 ―― だって…夫は今…私と手を繋いでいるはずで…。 そう。 夫が愛してくれているのは世界でただ一人、私だけなのです。 そんな夫と手を組んで良いのは…妻である私だけでしょう。 ですが…それなのに…宮永さんは幸せそうに…須賀君と手を組み…甘えるように身体を預けているのです。 まるで今が幸せの絶頂期なのだと疑いもしていないその表情に…私の心は悲鳴をあげました。 ―― 私は…あんな顔を出来るでしょうか…? …そう尋ねなくても答えなんて分かり切っていました。 そもそも…夫は私の理想の形ではありますが、あくまでそれだけなのです。 夫から与えられる幸せは決して嘘ではありませんが、さりとて真実でもないのです。 そんな私が…あんな風に心から幸せそうな笑みを浮かべられるはずがありません。 きっとどれだけ幸せになったとしても…私が浮かべられるのはきっと歪んだものでしょう。 ―― 瞬間、夫の姿がぼやけて…。 まるで私の不信に呆れたように、その姿が曖昧になっていく愛しい人。 それに私は『現実』の中で待ってと何度も叫びました。 しかし、夫の姿がどんどんと揺らぎ…そしてふっと消えていくのです。 後に残されたのは一人絶望に打ちひしがれ…友人も何もかもを失った孤独で愚かな女性だけ。 ―― 私…は…。 そんな私にとって選べる選択肢は二つありました。 このまま家へと逃げ帰り…再び『現実』へと戻る道。 逆に…私にまだ気づいていないらしい二人の後をつける道。 ですが…そんな選択肢に迷う必要なんてきっとないのでしょう。 ―― だって後をつけても…きっと苦しいだけなのですから。 再び夫を失い、強引に現実へと引き戻された私にとって…二人の姿は劇薬もいい所です。 恐らくこのまま後をつけても心を痛め、また夫に慰めてもらう羽目になるだけでしょう。 しかし、そうと分かっていても…私は踵を返す事が出来ませんでした。 まるで…迷っているかのように二人の後ろ姿をじっと見つめ、その場に立ち尽くしてしまうのです。 「……」 結果、私が選んだのは…二人の後をつける事でした。 まるで誘蛾灯に吸い寄せられる虫のようにふらふらと二人の後をつけてしまうのです。 そんな自分が哀れでみっともないという自覚こそありましたが…最早、どうにもなりません。 歩き出した足は止まらず…二人に少しずつ近づいていくのです。 「今日も大変だったねー」 「大変だったのはお前の説明ばっかりしてた俺の方だと思うぞ」 「えー…私も頑張ったもん」 そんな私の前で二人は掛け合いを始めます。 呆れるような須賀君に甘えるような宮永さんという構図ではありますが…しかし、彼のそれは決して本心からのものではないのでしょう。 だって、彼の顔は呆れるようにしながらも、優しげな笑みを浮べているのですから。 まるで頑張った宮永さんの事を誰よりも知っているのだと言うような暖かいその表情に私の痛みは強くなりました。 「いい加減、操作くらい覚えろって」 「うー…そうなんだけど…」 そこで言葉を言い淀むのは宮永さんは重度の機械音痴だからでしょう。 今時携帯すら持っていない彼女にネット麻雀限定とは言え、パソコンの操作を覚えろというのはハードルが高いのです。 しかし、だからと言って、それは須賀君の手を取って良い事にはなりません。 大会前で大変なのは、須賀君の方も同じなのですから。 「ま、俺で良ければ幾らでも教えてやるけどさ」 「ごめんね…京ちゃん」 しかし、須賀君はそんな事まったく思っていないかのようにあっけらかんと笑いました。 まるでそうやって迷惑を掛けられる事を喜んでいるようなその表情に私は理解出来ません。 相手は恋人とは言え、宮永さんは見るからに彼に対しておんぶ抱っこなのです。 見ている限りではまるで須賀君の献身に報いてはおらず、ただ甘えているだけなのですから。 そんな彼女が受け入れられるどころか…喜ぶような笑みを浮かべるだなんて…理解出来るはずがないでしょう。 「気にすんなって。そもそも、俺は咲に感謝してるんだぜ」 「…感謝?」 「あぁ。咲が入ってくれたお陰で和たちが大会に出られる目処がついたからな」 そう言う須賀君の表情は心から嬉しそうなものでした。 晴れ晴れとして何処か誇らしそうにも見えるその姿には一片の嘘も悪意もありません。 きっと彼は心から宮永さんに感謝し、「気にするな」と言っているのです。 ―― でも…私は…そんな風には…思えません…。 しかし、それが私の胸を突くように感じるのは…私が宮永さんの事を敵視しているからでしょう。 宮永さんの参加を心から喜ぶ彼とは違って…彼女に消えて欲しいと…そう思っているのです。 勿論、それは麻雀部も決して例外ではありません。 例え、今年が部長の最後のインターハイだとしても…もう宮永さんの姿を見たくない。 そう思う私にとって、須賀君の言葉は自らの器の小ささを自覚させるものだったのです。 「…そう…なんだ」 そんな私の前でポツリと呟かれる彼女の言葉は暗いものでした。 しかし、一体、彼女が須賀くんの言葉の何が気に入らなかったのか私には分かりません。 だって、彼の言葉は宮永さんにストレートに感謝を告げるものだったのですから。 そこに声を暗く沈ませる要素があったとは到底、思えなかったのです。 「それに…お前を助ける事で役立たずの俺が結果的に皆のサポートになれるんだ。こうして頼られるのも悪くねぇよ」 「京ちゃん…」 「っ…!」 瞬間、自分を卑下する須賀君の言葉に私は思わず飛び出してしまいそうになりました。 だって…そんな事は誰も思っていないのです。 須賀君が役立たずだなんて思っている人はきっと麻雀部の中に誰一人としていません。 部長だって須賀君の事を信じているからこそ、宮永さんのサポートに回したのでしょう。 ですが…彼はそれに気づいていないのか、自嘲気味にそう言葉を漏らし、笑みを浮かべました。 「…京ちゃんって根っからのパシリ気質だよね」 「パシリって…お前なー」 しかし、そんな須賀君に…宮永さんはフォローしません。 下らない冗談で誤魔化すようにポツリとそう言葉を漏らすのです。 それに…私は強い怒りを感じました。 私だったら…すぐさま慰めて…その自嘲を必要ないものだと正してあげるのに…彼女はそれをしないのですから。 そんな人が須賀君の恋人に相応しいとは…私にはどうしても思えず…理不尽な怒りが沸き上がってくるのです。 「せめて保護者って言えよ」 「へぇ…毎朝、起こしてもらってそういうこと言うんだ?」 「別に起こしてもらわなくても起きられるっての」 そう肩を落とす須賀君の言葉は事実でしょう。 実際、彼は宮永さんと復縁するまでは自分で起きていたのですから。 特に遅刻なんてしなかった彼が、今更、宮永さんの手を借りる必要があるとは思えません。 「京ちゃんは分かってないよ」 「何がだ?」 「今時、毎朝、起こしてくれる幼馴染って貴重なんだよ?希少価値なんだよ?ステータスなんだよ!?」 「お、おう」 少しずつ声を荒上げる宮永さんに須賀君も気圧されたのでしょう。 頷くその姿はぎこちなく、その声も硬いものになっていました。 けれど、そこに驚きがないのは、恐らくこうして強気に迫る宮永さんが初めてではないからなのでしょう。 部室の彼女はまだ臆病な文学少女と言った体を崩していませんが、 須賀君と二人っきりの彼女は意外と自己主張が激しいタイプなのかもしれません。 「…京ちゃんは私に対して色々と感謝が足りないと思いまーす」 「こうしてケーキ買ってやった奴に対してなんて言い草だ…」 「えへへ…ありがとうね、京ちゃん」 そう言いながら宮永さんはぎゅっと須賀君の腕を抱き寄せました。 両腕で優しく抱えるようなそれは甘えるような仕草にも映ります。 けれど…私にとってそれは顕示するものに他なりませんでした。 須賀君が自分のものだと…彼の隣は自分の居場所だとそう示すような仕草にしか思えなかったのです。 「でも…私はそんな京ちゃんが好きだよ」 「っ!」 瞬間、ポツリと漏らすその声は冗談めかしたものでした。 その顔もニコニコと笑って…真剣そうなものは何処にもありません。 しかし…それでも…私には、私にだけはそれが伝わって来ました。 彼女は本気でそう言っているのだと…心から須賀君の事を好いているのだと言う…はっきりとした感情が。 「このタイミングで言われてもなぁ…」 「あんまりときめかない?」 「つーか、パシリとかそういう意味にしか聞こえないっての」 そして、それは須賀君には伝わっていないのでしょう。 呆れたように肩を落とすその姿には呆れるようなものばかりでした。 一切の緊張を浮かばせないその表情は呑気と言っても良いくらいなのかもしれません。 それに私が小さく安堵するのは…もし、彼が額面通りに受け取っていたら…どうしていいか分からないからでしょう。 もし…須賀君が宮永さんに向かって…愛の言葉を返していたら…それこそ私は気が狂ってしまいそうだったのです。 「うん。勿論、そういう意味で言ってるし」 「こんの!」 「きゃんっ」 瞬間、怒ったような声をあげながら、須賀君の左手が宮永さんの頭に触れました。 そのまま髪の毛をくしゃくしゃにする彼に、彼女は小さな悲鳴をあげます。 しかし、そこに決して嫌そうなものがないのは、宮永さんがそれだけ彼に心を許しているからでしょう。 例えじゃれあいとは言え髪の毛を乱されても許せるくらいに…彼女は須賀君の事を好きになっているのです。 「…でも、それだけじゃないよ」 「咲…?」 瞬間、聞こえてきたその声はさっきとは比べ物にならないくらい真面目なものです。 それに須賀君を足を止め、彼女の表情を見た時には…もう辺りは住宅地でした。 黄昏時のその場所には私達以外に人の気配はなく、遠く離れた二人の姿がよく見えます。 それに私が見つからないか不安に思った瞬間、宮永さんは須賀君へと向き直り…その唇をゆっくりと開いて…… ―― 「ねぇ、京ちゃん。キス…してみない?」 ―― 何を言っているんですか…? 私にはそんな宮永さんの言葉がまったく理解出来ませんでした。 だって、ここは人通りが少ないとはいえ天下の往来の真っ只中なのです。 住宅地でもある場所で普通はキスなんてしません。 どの家の窓から見られているか分からないのですから、当然でしょう。 ―― それに…そんな…は、早すぎ…です。 私が須賀君の事を傷つけてしまってからまだ一ヶ月も経っていません。 そんな時期にもうキスをするだなんてあまりにもふしだらでしょう。 普通はもっとこう順序立てて愛を深めていくのが一般的なはずです。 少なくとも…私にはどうしてこのタイミングで宮永さんがそんな事を言い出したのかまったく理解出来ませんでした。 「いや…お前なー」 そんな私にとっての救いは須賀君がそれに対して拒絶反応を示したことです。 呆れるようなそれはきっと彼も私と同じ価値観を持ってくれているからでしょう。 それに私はそっと胸をなでおろし、思わず安堵の溜息を吐きました。 「京ちゃんは私とじゃ…嫌?」 「嫌って訳じゃないけど…でも…」 けれど、宮永さんはそんな須賀君を見ても引きません。 まるでここで勝負をつけるのだと言わんばかりにグイグイと踏み込んでくるのです。 それに彼が困ったような顔を見せますが、彼女は躊躇すら見せませんでした。 寧ろ、その言葉を遮るようにして手早く口を開くのです。 「私は…京ちゃんとキスしたいよ」 「咲…」 そのストレートな言葉に、須賀君はその表情を真剣なものへと変えました。 きっと彼は今、彼女が本気であるという事を悟ったのでしょう。 その脳裏では宮永さんの申し出にどう応えるべきかの思考が展開されているはずです。 そして…私はそれを外野から見ているだけで…何も出来ません。 彼の出した答えがどうであれ…私は二人に声を掛ける事も出来ないのです。 ―― せめて…ここが住宅地でなかったら…! さっきの大通りであれば、まだ二人に話しかける事だって出来たでしょう。 しかし、こうして住宅地の中に入られてしまったら私がここにいる事が不自然になってしまうのです。 ここは私の家とは反対方向で普通であれば立ち寄るような区域ではないのですから。 流石に二人を付け回していたと思われる訳ではないでしょうが、怪しまれるのは確実でしょう。 ―― でも…それでも…私は…! それで犠牲になるのは精々が私の体面くらいです。 二人がキスをする現場を見せられるのに比べれば、全然、なんてことはありません。 しかし…そう分かっていても…私の足は二人の元へ進みませんでした。 どっちの方が大事かなんて分かっているはずなのに…まるで縫い付けられたかのようにその場から足が離れないのです。 「ごめん。それなら…俺は尚更、キスなんて出来ない」 そんな私の耳に後に届いたのは宮永さんを拒絶する言葉でした。 数十秒ほどの逡巡の後、はっきりと拒絶するその表情は真剣そのものです。 その答えを出すまでに彼が強く思い悩んだ事を知らせるそれに私の身体から緊張が抜けて行きました。 ふっといつの間にか強張っていた身体から力を抜けば、そこには幾つもの冷や汗が浮かんでいます。 梅雨のじっとりとした熱さに浮かぶそれとは違った冷ややかな汗の感覚に、私は荒い息をあげながら、そっと胸を抑えました。 「俺は…まだ和の事が…」 ―― …え? 瞬間、聞こえてきたその声に私の視線は再び二人へと釘付けになります。 そのままじぃっと見つめるものの、その先は彼から出て来ませんでした。 それも…当然でしょう。 だって、須賀君の唇は…宮永さんの唇によって塞がれ…二人のシルエットは完全に一つになっているのですから。 ―― え…なん…で…?どうして…? 恐らく須賀君が見せたほんの僅かな隙を狙ったのでしょう。 ここからかいま見える彼の表情は驚きに固まっていました。 しかし、私は冷静になれたのはそこまでです。 そこから先は…もう…訳がわからなくて…思考が完全に固まってしまったのです。 ―― どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!? 須賀君は宮永さんを拒否していたはずなのです。 キスなんて出来ないって…彼なりに答えを出したのですから。 しかし、彼女はそれを尊重しないどころかその場で破りすて、彼の唇を奪った。 その光景に…私は目を見開いて…ぎゅっと指先を握りこんだ拳を震わせます。 ―― そんなの…そんなの…どうして…!? しかし、どれだけ驚きと怒りを表現しても…目の前の光景は変わりません。 宮永さんは須賀君が固まっている事を良い事に…その唇を奪い続けているのです。 私も知らない…彼の唇の感触を…味わいながらも…穢しているのでした。 そう思ったら…私はもう…我慢出来ません。 そんなふしだらな宮永さんに一言言わなければ気がすまないと言うように…震えていた足が一歩踏み出したのです。 「っ!!」 けれど…それは次の瞬間には再び固まってしまいました。 それは…彼女の視線が一瞬、私のことを射抜いたように見えたからでしょう。 最初から私のことに気づいていたかのようなその視線に…私の足は竦み上がりました。 今まで一度も味わったことのない凄みに…「お前はそこにいるのがお似合いだ」と言わんばかりのその視線に…私は抗えなかったのです。 「あ…あぁぁ…っ!」 結果、私に出来るのは…ただ屈辱感を感じる事でした。 こんなにもおかしくなるくらいに好きな人の唇を蹂躙されるのを…ただただ見ている事しか出来ないのです。 それに私の唇から声が漏れますが…しかし、それも小さく抑えられたものでした。 まるで今、宮永さんの邪魔をしてしまったら…死んでしまうと言うように…私の身体は悲しみの声すら低く抑えていたのです。 ―― それが宮永さんに聞こえたのかすら私には分かりません。 ですが、既に宮永さんは私から視線を外し、そっと瞳を閉じていました。 その頬を紅潮させるその表情はとてもうっとりとしていて心地良さそうです。 二人の会話を聞く限り、それは宮永さんにとってもファーストキスなのですから当然でしょう。 きっと…好きな人とのキスはどんなものにも負けないくらい幸せで心地良い気持ちにさせてくれるのです。 ―― じゃあ…私は…? 私は…私は…須賀君の事が好きです。 その気持ちはきっと宮永さんにだって負けてはいません。 しかし、そんな私に…彼がキスをしてくれる事はないのです。 既に須賀君は彼女の恋人になり…私の傍から去ったのですから。 だから…きっと…私はもう二度と…あんな風に…幸せそうな表情をする事が出来ないのです。 ―― アナタ…アナタ……っ!! それが我慢出来なくて…私は心の中で愛しい人を呼びました。 けれど…私を何時も慰めてくれるその人は…私の前に現れてはくれません。 いえ…きっと現れたところで…私は自分の心の傷を癒す事は出来なかったでしょう。 だって…どれだけ現実味があるように感じられても…『夫』が私の妄想が生み出したものに過ぎないのですから。 ―― それに…私は…キスの感覚を知りません…。 今まで私を抱きしめたり、頭を撫でてくれる感覚は経験したのもあって簡単に妄想する事が出来ました。 けれど…どれだけ書物を読み解いても…キスの感覚がどういうものかはまったく分からないのです。 そんな私が…『夫』相手に幸せなキスを出来るはずがありません。 きっとキスを強請ったところで、空虚で悲しいだけ『接近』があるだけなのでしょう。 「んふ…ぅ」 その想像に堪らない敗北感を感じる私の目の前で宮永さんの顔がゆっくりと離れて行きました。 その頬を赤く染めたまま濡れた瞳を開くその姿は、艶っぽささえ感じるものです。 同性である私の目から見ても、艶めかしいと思えるそれに男性である須賀君が耐えられるはずがありません。 その頬を宮永さん以上に赤く染めながら、彼はそっと視線を背けるのです。 「…どうだった?私とのキス」 「そういう事この状況で聞くなっての」 ですが、そんな須賀君を宮永さんは手放しません。 その頬を幸せそうに蕩けさせながら、甘くそう尋ねるのです。 まるで勝ち誇るようなその表情に…私はぎゅっと歯を噛み締めました。 しかし、相変わらず私の足は棒立ちになったままで…気恥ずかしそうに返す須賀君に声を掛ける事すら出来ません。 「嫌だったら…止めるけど」 「嫌じゃねぇよ」 自然、続く会話に…私の胸は強い痛みを訴えました。 さっきまでの逡巡とは違い、即答で返すそれは、きっと紛れも無い本心なのでしょう。 須賀君は…突然、しかも…無理矢理キスされたのに嫌がっていないのです。 それはきっと彼もまた彼女のことを憎からず思っているからでしょう。 そう思うと私の目尻はじわっと潤み…ポロポロと涙を零すのでした。 「でも…だからこそ、自制しなきゃいけないだろ。まだ気持ちの整理もついてないんだから」 「私は構わないよ?」 そんな私に…須賀君は気づいてはくれません。 いえ、それどころか、その表情を真剣そうなものに変えて宮永さんを見つめ返すのです。 その頬を微かに赤く染めながらのそれは彼の意識にあるのが宮永さんだけだと言う事を私に教えました。 それが…私には苦しくて苦しくて…もう涙が止まらなくなってしまうのです。 「俺が構うんだよ。…前みたいに生半可な気持ちで頷いて…咲を傷つけたくないし」 「京ちゃん…」 そして、それとは対照的に宮永さんの表情は幸せそうなものでした。 それは須賀君が彼女のことを大事に思っているが故の言葉なのですから当然でしょう。 私だって同じ立場であれば舞い上がり、回りの事なんて何も考えられなくなってしまうはずです。 しかし、だからこそ…それが私に向けられていないという悲しさに痛みが強まり…涙が大粒へと変わっていくのでした。 「俺は俺なりに…咲の事大事に思ってるんだ。だから…もうちょっと待っててくれないか?その時は俺の方から…キスするからさ」 「…うん。待ってる…」 そう言って…須賀君は宮永さんの髪をそっと撫でました。 言い聞かせるようなそれに彼女は顔を綻ばせながら頷きます。 きっと宮永さんの胸は幸せ一杯で、私の事なんて忘れてしまったのでしょう。 ですが…私はもう…それに安堵を感じる余裕すらありませんでした。 悲しみと敗北感に自意識すら崩れ落ちそうな私は…もう自分を護る為にはその場から逃げ出す事しか出来なかったのです。 ―― それから…どうやって私が家へと帰ったのかは分かりません。 ですが…帰った時にはもう髪の毛はボサボサで…顔も涙でぐしゃぐしゃになっていました。 みっともなさすぎていっその事嘲笑の対象になってしまいそうな自分の姿を…私は笑う余裕すらありません。 逃げるようにして家へと飛び込んだ私はそのまま玄関先でズルズルと崩れ落ち、壁に背を預けるような状況だったのですから。 ―― アナタ…は…もう…無理…ですね…。 それでもまだ私の事を癒してくれる夫の存在があれば、私はまだ立ち上がる事が出来たのかもしれません。 ですが、それはもう私の心の何処を探してもありませんでした。 きっと…それは『夫』が虚像であると頭だけではなく、心でも理解してしまった所為でしょう。 どれだけ夫が優しくても…私には彼とキスをする事が出来ない。 その事実に心が歪み…最早、妄想に浸る事すら出来なくなっていたのです。 ―― 私は…私は…。 唯一の拠り所すら奪われた自分。 しかし、それは…私の中の狂気を抑える歯止めすら消えてしまった事を意味していました。 重圧の消え去ったそれは今までの鬱憤を晴らすように胸の底から湧き上がり、私の頭をクラクラと揺らし、自意識を変質させていくのです。 しかし、私はそれに抗うつもりはなく…ただただ、変わっていく感覚に…身を委ねていました。 ―― 私は…私は…悔しい…です…! それはキスをしている光景を宮永さんに見せつけられたからだけではありません。 こんなになるまで好きになった人を…私は下らないものの為に取り落としてしまったのです。 見栄や羞恥心…そして人への優しさなんてものの為に…私は今、こんなにも傷ついているのですから。 それなら…もうそんなものは要りません。 こんなにも私を苦しめる原因が自身の理性だったというのであれば…私はもう…そんなもの必要ないのです。 ―― だって…私は…私は…こんなにも…須賀君の事が好きなんです…! 私はさっき…自覚しました。 いえ…自覚…させられたのです。 自分がどれだけ須賀君の事が好きなのかを…無理矢理、宮永さんに見せつけられてしまったのです。 勿論、これまでも私は自分の感情の大きさには気づいていました。 けれど、それが狂気に身を委ねても良いと思えるほどだなんて想像して…いえ、決して認めようとはしなかったのです。 ―― でも…そうじゃないと須賀君が手に入らないのであれば…。 もう他のものなんて要りません。 友人も麻雀も家族も…社会性も…夢に見たあの幸せを再び手にする為であれば…安い代償でしょう。 『自分』すら容易く投げ捨てる事が出来た私にはもうそれらは障害ですらありません。 寧ろ、それは自分から彼に捧げてしまいたいと思える供物だったのです。 ―― だって…須賀君はそういう女性が好きなんですよね…? 私はこれまで須賀君の事を思って一歩引いて来ました。 けれど、彼が選んだのはそうやって彼に迷惑をかけまいとした私ではなく我侭で面倒な宮永さんの方なのです。 さっきだって須賀君の意図を汲まずに、自分の感情だけを押し通した宮永さんの方なのでした。 それなら…私が容赦をする必要なんてありません。 きっと須賀君はそんな私の事を気に入ってくれるのですから…もう自分の事を抑える必要なんてないのです。 「ふふ…あは…あはははははっ」 その瞬間、私の中に浮かび上がってきたのは堪らない開放感でした。 今まで理由をつけて抑えこんできた様々な感情が私の身体を駆け抜け、血肉となっていうのが分かります。 まるで重い枷から身体が解放されたようなその感覚に、私は思わず大きな笑みを浮かべました。 それはきっと…私の思考と同じく狂気染みたものなのでしょう。 ですが、私はそれでも構いませんでした。 自分がおかしくなればなるほど…私は自分の愛情の大きさを自覚出来るのですから。 ―― そう…私のこれは…愛なんです。 宮永さんに負けないなんてものではありません。 彼女のそれよりも…ううん…きっと全世界の誰よりも大きくて強い愛情でしょう。 そして…間違いなく須賀君はそれを受け止めてくれるはずです。 だって、私たちは結婚しているくらいに…想い合っていたのですから。 勿論、それは夢でありますが…そんなものは些細な違いでしょう。 想い合っていた二人が結婚するのは至極、当然で当たり前なのです。 ―― そのためには…まずは邪魔者を排除しないといけませんね。 私の脳裏に浮かぶのは宮永さんの姿でした。 しかし、今の彼女はまだ有用です。 私が長野に…須賀君の傍にいる為にも、宮永さんの力は必要不可欠なのですから。 故にどれだけ鬱陶しくても彼女を排除する事は出来ません。 ですが、コレ以上、私と結婚している彼の傍に宮永さんがいるのは許容出来ませんでした。 ―― それに…彼女にも屈辱を味わって貰わないと…。 ただ、排除するだけでは飽き足りません。 私がされたような屈辱を…彼女にも味わって貰わなければ気が済まないのです。 少しずつ大事な人が奪われていく感覚に…私がどれだけ絶望し、苦悩したか。 それを与えた彼女に…私はそっくりそのまま…同じ事を返すのです。 ―― ガチャ 「…どうした?」 「あ…」 そんな私の耳に扉が開く音と共に父の声が届きました。 そちらにふっと視線を向ければ、そこには私を心配そうに覗きこむ父の顔があるのです。 真面目さを浮かばせる硬いその顔にはっきりと心配を浮かばせるのは、それだけ私の事を案じてくれているからでしょう。 それは私にとって嬉しいものでありましたが…けれど、もう…既に『手遅れ』なのです。 「いいえ。何でもありませんよ」 「…本当か?またストーカーとかそういうのは…」 「ふふ…もう心配し過ぎです」 だって、私はもう覚悟を決めたのです。 どんな手段を使っても須賀君を取り戻すんだって…そう腹を固めたのですから。 それはもう父に何を言われようとも曲がる事はありません。 もし、父がそれを邪魔するのであれば、私はきっと家族でさえ簡単に『排除』しようとするでしょう。 「あ…でも、夕飯はもう少し待ってくれますか?まだお料理していなくって」 「…いや、良い。お前には何時も迷惑をかけているからな」 そう言いながら立ち上がった私に父も安心したのでしょう。 その顔をほんの少し綻ばせながら、肩から力を抜きました。 目に見えて安堵するその姿に私の顔にも笑みが浮かびます。 それはここ最近で取り繕う事に慣れた所為か、自分でも分かるくらいに晴れやかな笑みになりました。 「あいつが帰ってきたら、久しぶりに外食でもしよう」 「良いんですか?」 「あぁ。折角の家族団欒だ。たまには豪勢に行こう」 そう言う父の顔は微かな笑みが浮かんでいました。 その表情をあまり変えない父からは珍しいその反応は、きっとそれだけ家族三人が揃って食事を摂る日を楽しみにしてくれていたのでしょう。 どれだけ仕事で忙しくしていても、父の心の中には家族がいる。 それが嬉しくて、私もまた笑みを深め、リビングへと歩き出しました。 ―― 私もそんな風な家庭を須賀君と築きたいな…。 そんな私に浮かんでくるのは、彼の事でした。 いえ、私の頭の中に、須賀君が出てこない時なんて一時たりともありません。 どんな微かなものだって私はそれを須賀君に絡めてしまうのです。 私を慰める為の『夫』とはまた違った自分の思考に胸を踊らせながら、私は振り返って父のカバンを受け取りました。 ―― それから一緒にリビングへと入って…。 それから過ごす時間はあまり歓談が長続きするものではありませんでした。 そもそも私も父もあまり口数が多い方ではなく、話題の引き出しだって多い訳ではないのですから。 しかし、それでもその時間を楽しいと思えるのは、そうやって父と話すのが久しぶりに思えるからでしょう。 実際はこうして腰を据えて話すのはストーカー以来なはずなのですが、私にとっては数年ぶりに思えるのです。 ―― それはきっと…ここ最近の私が激動と言っても良い状況に置かれていたからでしょう。 めまぐるしく変わる状況にただただ流され何も出来なかった自分。 しかし、私は今、それに対して立ち向かう覚悟を決めたのです。 もう流されるのを止めて…物事へと立ち向かう勇気を固めたのでした。 そんな私にとってそれ以前の自分というのは最早、過去の遺物でしかありません。 どうしてあんなに下らない物に拘っていたのかとさえ思える自分の姿は最早、遠い思い出に思えるほどでした。 「あ、一つ聞きたいんですけれど…」 「ん?どうした?」 きっとそれを父は知りません。 知らない間に娘が完全に道を踏み外し、狂ってしまった事なんて想像してはいないのでしょう。 幾ら父が聡明とは言え、普段から接していない娘の変化に気付けるほどではないのです。 けれど、私にとってはそれは好都合でした。 普段から『良い子』であった分、私には信用と信頼だけは無駄にあるのですから。 それらがなくなるギリギリまで無茶をしなければ『両親』という枷は機能しないでしょう。 ―― でも…もう…私、悪い子なんです。 自分はもう人の道を外れている。 そう思う程度の理性は私の中には残っていました。 けれど、それが私にとって何かの抑止力になるかと言えば決してそうではありません。 そんなものはもうとっくの昔に砕け散って、チリも残っていないのですから。 私の中にあるのはただ一つ須賀君へのあふれるような愛と欲求、そして宮永さんへの憎しみだけ。 それ以外は最早、些細なものでしかなく、私の口を開く事すら止められなくて… ―― 「睡眠薬って何処にありましたっけ?」
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スレ186より 221 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 22 23 01 0 笑ってもらえたらスッキリすると思うので皆さん笑い飛ばして欲しい。離婚した元エネ夫の話。下ねた含む。 私は中学時代に父が再婚し、後妻と折り合いが悪く大学まで出してもらったのに 親と絶縁する形で夫と結婚した。始めの1年は幸せだったが、舅の痴呆が始まって変わった。 姑だけでは介護できないので同居して、私が仕事をやめて介護をするという流れに。 嫌だといったが「うちを出てどこにいくんだ」と夫と姑に迫られ、退職し介護生活に入った。 舅は身の回りの世話ではそれほど手間がかからなかったのだが、だんだん色ボケしてきて 何度かお尻を触られたり胸をつかまれたり・・・夫に訴えたが「そのくらいwww」と笑われ、 姑は息抜きと称して遊びまわるようになった。この頃から密かに身の回りのものをまとめていたが、家を出る決心がつかなかった。 そんな日が1年近く続き、ある日舅に襲われた。舅は男にしては小柄ですごい力だったがなんとか逃れた。 でも着ていたシャツは破られた。その夜夫に「もう無理だ」と泣きながら訴えた。 しかし夫の反応は「何もなかったんだろ。もういいじゃないか。頑張れよ。そしたらちゃんとご褒美あげるから」 ご褒美=セックスだったらしい。のしかかってきた夫が舅に見えて気持ち悪くて悲鳴を上げたら「うるさい」とぐーで頬を殴られた。 びっくりして夫を突き飛ばし、まとめていた荷物を抱えて脱出。車で4時間かけて実家に帰った。 夜の2時過ぎにいきなりチャイムを連打した。出てきた後妻の顔を見たら涙が止まらなくておんおん男泣きに泣いた。 起きてきた父と後妻にこれまでのことを話してるうちに殴られた頬がどす黒く変色。 あわてて深夜救急にいき、レントゲンなどを撮られたが骨に異常はなく、診断書をだしてもらった。 後妻は反抗ばかりしていた私のそばにずっとついてて、背中をなでていてくれた。 222 名前:221続き[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 22 23 42 0 そこから中断してしまった話を始めて、私が舅に襲われてのくだりから後妻の顔が般若のようになり、 包丁持ち出して「今から殺しに行く」だのという大騒動に・・・父と二人がかりで必死に止めた。 二人に「離婚したい」と言うと後妻が「いつでも帰ってくればよかったんだよ」と泣きながら言ってくれた。 私の部屋はずっと昔のまま残してあって、そこで後妻に付き添われて眠った。 その後調停→裁判を経て離婚(元夫がどうしても同意しなかったため)。 DV、レイプ未遂、私の結婚前の貯金の使い込み(浮気相手に貢いだ)、夫の浮気が発覚して相場よりけっこう多い慰謝料ゲット。 その間の夫の発言(メール含む) ・帰って来い。今なら許してやるから ・ご褒美いつものエッチだけじゃものたりないかな?だったらもっと(以下省略 ・お前は俺がいないと生きていけないだろ ・そろそろ俺の×××が恋しくなってきた頃じゃないか? ・お前は俺の×××じゃないと満足できない体に調教されてるんだよ www度下手の短小の三こすり半のくせによく言うわ。浮気相手のことも興信所使って調べたけど、いろんな男に貢がせてる女だった。 どうせその女に「あなたの×××が忘れられない」とか言われて、図に乗ったんだろう。 調停の後、耳元でぼそっと「お前は俺の×××じゃないと満足できない体に調教されてるんだよ」と言われて ぶほおおっと噴出してしまった。弁護士さんに「係争中に余計なことを言うと揚げ足取りされかねないから気をつけて」と言われていたので 言葉は飲み込み真っ赤になってひくひく笑ってたら、元夫の思った反応と違ったらしく憮然としてた。 離婚が成立した後に「ぶっちゃけえっち下手だしあえぎ声気持ち悪いし(以下罵詈雑言)、あなたのえっちいい所ないよ」と言ってすっきりした。 その後私はしばらく実家で暮らして、今は再就職して実家の近くで一人暮らし。 もともと後妻と折り合いが悪いってのも「父を取られる」と嫉妬した私が、反抗して反抗して反抗してたから。 それでもずっと見守って本当の娘のように育てて庇ってくれた後妻には、今はすごく感謝している。 連休にも3人で近場だけど温泉旅行行ってきた。そろそろ○さんじゃなくてお母さんて呼べるかな~と思ってる。 227 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 22 29 18 0 呼んであげなよ、お母さんて。 つか、「男泣き」のところで、え? と思ったw 233 名前:221[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 22 37 12 0 今ググたら男泣きって男の人が泣く様子だったんだ・・・ 勝手におんおん激しく泣くことだと思っていた。無知さらしてごめん。 あとなんかお母さんって呼ぶのが恥ずかしいんだよね。 実母も早くなくなったからそう呼んだ事ないし、 おばさんと呼んでいたのが、名前+さん呼びになったところ。 いい年して恥ずかしいが、ひとりで「お母さん」って言ってみてもだえてる状態。 258 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 23 00 20 0 233 口にだすのが恥ずかしいなら、手紙かカードにするとかw まあ、タイミングってのもあるんだろうし、いいきっかけがあるといいね。 242 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 22 45 07 0 お母さんって呼ぶのが恥ずかしいなら ママって呼べば言い! 262 名前:221[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 23 05 17 0 なんか後妻がいい人だってのはずっと分かってたんだよね。 金持ちでもないこぶつき中年禿げのところに嫁に来てくれる人だし。 だから余計反抗しちゃったのかね~可愛げのない子だった、私。 ママ呼びはさすがに後妻が腹筋壊しそうなので、手紙からチャレンジしてみるわ。 アドバイスありがとう。 287 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/09/29(火) 23 40 15 O 改まって言うのが恥ずかしいなら、思春期の娘みたいだけど 「お母さんおやすみなさい」って言って部屋に逃げれ。 行ってきます+お母さん おはよう+お母さん ただいま+お母さん でも何でもいいから。 ついでにお前さんがお母さんと仲良くなれる呪いをかけておく。
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ヨルシカの新アルバム収録曲『春ひさぎ』に盗作疑惑が浮上!?原曲は?反応は?本当に盗作? 春ひさぎ ヨルシカ n-buna suis 盗作 ホラ吹き猫野郎 米津玄師 YANKEE サビ メロディ コード 4度進行 一致 剽窃 パクり 似てる 疑惑 著作権
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人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
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まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
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658 :離婚さんいらっしゃい :2009/01/13(火) 21 35 41 ・最低必要なSEXの回数が人によって違う ・最大可能なSEXの回数がこれまた人によって違う。 前妻は同じ年、結婚生活11年、子供を3人生んでくれた。 実に美しく賢く堅実で飯ウマ綺麗好き、実家は資産家申し分なかった。 唯異常にSEX嫌い、暗いところで正常位のみ、 濡れも悪く痛がるし全く楽しめなかった。 子作り期以外は月一も嫌、4年レスが続いたので 離婚を切り出すとあっさり同意、 財産分与要らない、養育費要らない、慰謝料ゼロ、 子供は前妻実家で全員育てるためちょっと離れたが面会自由。 「ただ父親としての責務は果たして下さい」だけ。 離婚してはいるが「愛情は未だある」といわれよい友達関係。 今でも人生で一番で信頼できる良きパートナー。 現妻は結婚3年目、巨乳で名器、14歳若いのは取り柄だが、 あらゆる面でレベルが低く子供を作る気には慣れないほどの だらしない女、特に男関係がだらしないw、ピル必需品。 でもSEX最強、タブーなし、拒否なし、むしろ毎日求められるので辛い。 毎日夜の10時には帰って来る事、病気は持ち込まない事、 家に男を連れ込まない事、これだけ守ってくれればOKだ。 浮気されても寝取られがむしろ刺激って感じ、 離婚した前妻に男ができる方がショックでかいと思う。 ていうか自殺するかもw 662 :離婚さんいらっしゃい :2009/01/14(水) 05 22 06 660、 661 悪いが現妻の事は浮気する事も全て受け入れて愛しているぞ。 さすがに最初に浮気発覚した時は凹んだが、、 現妻とは同じ会社で俺の元部下の不倫相手だった。 仲人をした関係で元部下妻に相談された。 この時点では不倫の証拠ばっちり。 で、元部下と不倫相手だった現妻を締めた。 怒ってた元部下妻(妊娠中だったから当然)を宥めて 現妻への制裁を興信所の料金だけにしてもらった。 その過程で現妻に惚れられ、関係を迫られるも元妻がいたので拒否。 「私は俺さんの奥さんになりたい」と泣かれた。 何となく気にはなったが放って置いた。 一年後元妻に拒否された時離婚を口にするとあっさり了承。 元妻小学生の時のトラウマ事件をカミングアウト、 今までつき合わせてごめんなさい。愛していますが、 一緒にいられてそういう目で見られるだけで嫌悪感が湧く、 自分から離婚を切り出そうと思ってた、だと。 その後、現妻またダメ男に引っ掛かる、何故か俺にヘルプ要請で解決、 「やっぱり俺さんと結婚したいな」「実は離婚したんだよ」「え」 その後は現妻のペースでなし崩し的に結婚。 セックスつき父と娘的な甘い生活が始まる。 が、再度元部下妻から連絡があり、一緒に俺の家に行くと そこから出てくる元部下、、って感じだな。 【再婚者限定】再婚をしてからわかった事 http //gimpo.2ch.net/test/read.cgi/x1/1168455033/