約 3,879,114 件
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/2538.html
実は我が家に伝わる刀は2本あった。 俺にとっても、ハルコと圧森にとってもそれは衝撃の事実である。 というか2本ってこれ圧森の探してるヤツじゃないのほぼ確定ではないだろうか。 そんなわけで、祖父さんも一度探しはしたものの念のため俺たちは蔵を大掃除することとなった。 これやらせたかっただけじゃないだろうなという疑念も浮かばなくもないが気にしないこととする。 1本は俺の家にあったわけだし、もう1本もウチにある可能性も否定できないが俺が家をあさって見つかったのは1本だけだ。 そうである以上祖父さんの蔵を探すのも悪くないだろう。 まぁ暇つぶしにはなる。 結局蔵からは刀は出てこなかった。 くたびれ損というやつであるが意外と、というほどでもないかもしれないがあの二人は割と楽しそうではあった。 掛け軸やら骨董品が出てくるたびに勝手な妄想を話して盛り上がっていたからな。 そのせいで俺だけが黙々と掃除し続けていたわけだが。 それで、きょうはこれでお開きということで祖父さんの家を後にして帰り道の途中の駅で圧森とは別れたのであるが、 「お前はついてくるのな」 「えっ?いつもどおりでしょ?」 「まぁそうなんだけど」 まるで当然のように俺の家に一緒に入ってくるハルコ。 いつも通りと言われると確かにそうなんだが、今日は母さんに刀について聞こうと思ってたんだよな・・・ ・・・・・・どうせもう俺の思い出作り計画は破綻しているのだしいいか。 もういろいろめんどくさくなってきたし。 玄関で脱いだ靴をわざわざ整えているハルコをよそに俺はさっさと奥に入っていき夕飯の用意をしていた母さんに問いかける 「母さん、ウチにある刀って1本だよね?」 「うん。そうだよ」 「ていうか祖父さんが刀なくなったから困ってたけど無断で持ってきたの?」 「あーそっかー」 そっかーじゃないんですけど。 なんて言ってると玄関からドタドタと騒がしい足音が聞こえてくる。 あたりまえだけどハルコだ。 「どーいうこと?!ここに刀あるの?!」 長い髪をばっさばっさとなびかせながら走ってくるハルコ。 いつものことながら声がでかい。 近所迷惑なのでやめてほしい。 「押し入れの中に1本あるよ」 「探してくる!」 またもや走っていくハルコ。 二階の奥の部屋だぞーと声をかける母さん。 止めても無駄なのでハルコは好きにさせるとして、とりあえず母さんには聞きたいことがある。 「刀は2本あるって祖父さんが言ってたけどもう一本はどうしたんだよ?」 「んーそれねー」 母さんにしては珍しく言葉を濁す。 その様子に俺は薄々こりゃあろくでもない感じだなーと察する。 こういう時は大抵しょうもない理由だったりするのがウチの母親なのだ。 どうせ特に理由はなかったりとかするのだろう。 「片親って大変なのよ・・・」 結構切実な感じだった。 目をそらしながら言う母さんの表情は割と気まずそうである。 というかこれってまさかアレか? 「まさか売ったのか・・・?」 「うん」 マジかこの女。 いや、まぁ大変だったであろうことはずっとそばで見ていた俺が一番よく知っているのだが まさか先祖から受け継がれてきた刀を勝手に売りやがるなんて・・・ せめて祖父さんに言えよ。 「そんなあきれたような顔してるけどあんたの学費もそこから出てるのよ?」 そういうことを言われると俺も責めづらい。 それでも祖父さんには言っておけとは思うが。 「うわー刀あったぁ!こっわ!めっちゃこっわ!!!」 二回からハルコの声が響いてきた。 声でかいって。 思わずため息が漏れる。 アイツの叫びを聞くとこの話はもういいかと思えてくる 「はぁ、アイツ呼んでくるよ」 「はーい。よろしくー」 ハルコを呼んでくることを告げて台所を出ていく。 廊下に出ると未だにハルコが2回で騒いでいるのが耳に入る。 まぁあの刀は怪しいお札がベタベタと貼られているしビビる気持ちもわかる。 でもアイツならそういうものはむしろ喜びそうな気もしたんだけどな 「ヒロちゃーん!あの刀おっかないよー!!」 二階に上がりドアを開ければ即座にハルコが飛びついてきた。 腹に頭突きをかましつつ腕を回して抱きついてくるハルコ。 こいつは背は小さいくせに実は胸が結構でかいので割と嬉しかったりするが、 時々こいつはこんなで大丈夫なのかと心配にもなってくる。 いくらなんでも言動が幼すぎる気がするんだよなぁ・・・ かわいいといえばかわいいんだけどな。 「いかにも何か特別な力のありそうな感じじゃないか。そういうの好きなんじゃないのか?」 「さすがに呪われそうなのはNGだよ!」 「我が家に代々伝わる刀になんてことを言うんだ」 「あっごめんなさい」 そう言うとしょんぼりしだすハルコ。 別に怒ってはいないんだけどな。 代々伝わるとか言ってもなんか扱い軽い気がするし。 勝手に売られたりとか。 「とりあえずその刀は置いといて一階行くぞ。飯食ってくんだろ?」 「うん!」 そんなこんなで飯を食うべく二人で一階へと降りていく。 あー明日圧森に説明すんのめんどくせーなー 実は母親が勝手に売ってたとかどんなオチだよ。 「刀の在処がわかったぞ」 「うっそマジで?早くない?」 「ウチの母親が持ち出してた」 さて、圧森に刀に関する諸々の事情を話したところ結構がっかりしてた。 やはり多少の冒険というか心躍る展開を期待していたのだろう。 俺だって全く期待してなかったといえば嘘になる。 しかし現実ってのはこんなものだ。 「というわけでウチの母親が刀を売ったという店に行こうと思う」 「刀なんてすぐに買われるようなもんでもないでしょうし、どこかのお店に売ったんならまだ残ってる可能性もまぁまぁありそうね」 そしてその日の放課後に早速行ってみることとなった。 母さんから場所は聞いていたものの俺が行くのは今日が初めてであるため若干心配ではあったものの店自体は割とすぐに見つかった。 古ぼけた木造っぽい外観の横には木の板が立てかけられていて、 に無駄に達筆な文字で店名が書かれている。 しかし俺には全く読めずかろうじて最後の文字が「堂」っぽいなーってことしかわからなかった。 もうここは「なんとか堂」でいいんじゃないかな? 「すいませーん」 古ぼけた引き戸を開けて店内に入れば、いかにも古いものがおいてありますよといった感じの匂いが感じられた。 つまりウチの蔵と同じ匂いがした。 あまり大きくない店内には所狭しと古そうな置物がおかれていて、それこそ古いものなら何でも集めているんじゃないかという印象を受ける。 「どなたかな」 そう言って店の奥から出てきたのはこの店の主人っぽい爺さんだった。 背は低く痩せていて、深く刻まれた皺と眼鏡の奥の細い目は少々怖そうな印象を与える。 キシキシと床を鳴らしながらこちらにやってくる爺さんに少々怯えたのかハルコが後ろから俺の服の裾をつかむのが感じられた。 普段あまり物おじしないコイツがこういった反応をするのは珍しいが、おそらくは薄暗い店内の雰囲気のせいもあるのだろう。 俺も初対面の人と話すのはあまり得意ではないが残念ながらハルコはこんなであるし圧森は一番後ろの方にいる。 この狭い店内で一番後ろの圧森を引っ張りだすのも大変だしここは俺が事情を話すしかないようだ。 「ええとですね、あの、1年ほど前に女性が刀を売りに来たかと思うのですが・・・」 「ふむ、あまり客のことを話すのは好きではないが、確かに来たな」 レンズの分厚い眼鏡を押し上げながら店主が答える。 「実はそれはウチの母でして、刀を売ったあとでその刀に興味を持つ人が現れたのでまだこのお店に残っているか訊きに来たのですが、 刀はまだこちらに残っていますでしょうか?」 俺は自分でできる限りの申し訳ない表情で店主(多分)に訪ねる。 なぜか知らんが後ろではハルコが俺の背中に顔を擦り付けていて圧森は店内の商品を物色している。 何なんだよお前ら。 「ほう、そういうことか。まぁ売った先ではなく元の持ち主の所へ買い手が現れるのもさほど珍しいことでもないしな。刀ならばまだ残っているぞ。 刀なんぞすぐに売れるものでもないし、わしも半分以上道楽でやっている店故な、買い手を探し回るようなこともしておらんかったからな」 「そうですか。それはよかった。実物を見ないことには買ってもらえるかはわからず申し訳ないのですが、もしよろしければその方が見に来るまでは刀を取っておいてはいただけませんか?」 「いいぞ。いつぐらいまで取っておけばいいかの」 「あーえっとそれは・・・」 確かに取っといてくれと言っておいていつ頃になるのかを言わないわけにもいかない。 しかし圧森の師匠のことについては俺は何も言えない。 ということで圧森に尋ねるべく後ろを振り向くとその本人は何やら店の商品を物色していた。 ハルコは未だに俺の背中に張り付いている。 「ねー坂本の家にあった刀ってこれ?」 そう言って圧森が指さすのは一本の刀。 ウチにあったもののようにお札がベタベタ貼ってあったりはせず、多少長めのような気がする。 「それなのかどうかは俺にはわからないけど、とりあえず師匠さんはいつ頃これそうなんだ?」 「1週間以内には来れると思うよ。こっちの世界にはいるはずだし。ねー!店長さん!これ?」 やたらとフレンドリーでこれは失礼なんじゃないかと店主の方をうかがってみると特に気分を害した様子でもなく 圧森の指さす刀を俺越しにのぞき込んできている。 俺もまぁまぁ体格のいい方でもあるので向こうが見えるようにと体をよける。 俺の背中に張り付いていたハルコは当然のごとく壁と俺につぶされることになるがなんか結構楽しそうなので気にしないことにする。 「あぁそいつは違うよ。それは織田信長の家臣だった黒人が使ったとされる刀だな」 「信長の家臣の黒人って・・・・・・なんか胡散臭いわね」 「なんならそちらさんの持ってきた刀を持ってきてやろうか?もうちょっと奥の方に置いてあるんでね」 「あら、じゃあお願いしてもいいかしら」 「はいよ」 そういって奥の方へと向かっていく店主。 とりあえず俺たちも少しスペースの空いている方へと移動する。 「しかしいろいろあるな」 店内の骨董品は特に種類ごとに分けられているわけでもないらしい。 たくさんの本の詰められた本棚があると思えば隣には大きな楽器がおかれ、それにたてかけるように何本かの和傘がおかれている。 どれも値札か何かがついているようにも見えないがあの爺さんにはわかるのだろうか。 などと考えている間に店主の爺さんが一本の刀を持って現れた。 「お待たせしたのう。確かこの刀だよ」 そういって差し出されたのはウチにあったお札だらけの怪しい刀とはうって変わったものだった。 真っ白な、しかしよく見れば細かな模様の見える鞘。 柄はなんて呼ぶのか知らないが真っ赤な紐がまかれている。 その印象を一言でいうなら「 高そう 」 母さんがこちらを売るのもさもあらんというところか。 「ほほーこれはなかなか」 「なんかヒロちゃんの家にあったもう一本と全然違うんだね」 興味深げに刀を見る圧森。 背中に張り付いていたハルコは俺の腋の下からひょっこりと顔を見せる。 確かにウチにあったものとは印象が大きく違うが、ここに来る前に母さんから聞いていたものと相違はない。 まぁ聞いていたのは鞘と柄の色くらいなものなんだが、刀身を見たところで俺には確かめようもない。 「ありがとうございました。ではまた数日中に伺います」 「あいよ。来るのが遅くなりそうなら連絡しておくれよ」 「はい。わかりました」 とまぁ当たり障りのない感じにお暇させていただいた。 店主の爺さんも俺たちみたいな客ですらない面倒な連中にはさっさといなくなってほしいことだろうしな。 特に邪険にもせず対応してくれたあたり、見た目に似合わず親切な人だ。 ただ、圧森が帰り際にあの刀にずいぶんと鋭い視線を向けていたのが少々気がかりではあったが。 アイツもハルコに負けず劣らずああいったロマンのようなものを感じることにはやたらと興味を示す性質だし、 なにか面倒なことでも思いつかなきゃいいが。 そして2日後、俺とハルコは圧森から「見せたいものがある」と呼び出しを受けることとなる。 この時、俺はまだ予想もしていなかった。 あの衝撃的な結末を。 分厚い雲に覆われた空は白く曇っていた。 気温はそれほど高くもないがジメジメとしてきている空気は雨が近いことを感じさせる。 そんな中、俺は一人で厚森に指定された場所へと向かう。 指定された場所は圧森の家からほど近い神社だ。 なんだってこんな雨が降りそうなときにわざわざこんなところまで来なくてはならないのか。 厚森は「見せたいものがある」と言っていたが神社でなくてはいけない理由とはなんなのか。 しかも俺は今やたらと重たい荷物を抱えている。 なんと俺の家にあったあの刀である。 正直あまり触っていたいものでもないのだが「ぜひとも持ってきて欲しい」といわれては仕方がない。 竹刀袋に入れているとはいえ、警察に職質でもされたらどうすればいいのか。 母さんは「鬼にしか抜けないって言われてる刀だし、お芝居のための模型とでもいえばいいよ」なんて言っていたが。 鬼にしか抜けないってのはなかなかファンタジーだな。実際抜こうとしてみたら抜けなかったし。 おれも鬼の血は流れているはずなんだが薄まりすぎたということだろうか。 と、そこまで刀について考えていて気付いた。 ・・・・・・もしかして場所を神社にしたのはただの雰囲気づくりとかいうオチだろうか。 否定しきれないのがつらいところだな。 ハルコも神社で見せたいものがあると聞いたら俺が刀を取ってくるのも待たずすっ飛んでいったし。 指定の場所である神社は小さな山に建てられていて境内に行くにはそれなりの階段を上る必要がある。 最近は体力もついてきたしそれほど疲れるわけではないもののわずらわしさは感じざるを得ない。 ふと顔に冷たさを感じた。 どうやらほんの少しではあるが降ってきたらしい。 ため息が漏れるのも仕方なしという感じだ。 階段を登り切り最初に目に入ったのは、赤。 ここに来るまでにくぐってきた鳥居より深く、鮮やかな赤。 そしてその赤の真ん中に立つ圧森。 「あっやっと来たんだ」 そう言って振り向く厚森の手には一本の刀。 そして刀とは反対の手には黒く長い髪、これまで見続けてきた顔。 ハルコの頭部が、そこにあった。 「ハルコちゃんって髪だけじゃなくて血もサラサラなのね」 笑いながら厚森はボトリとそれを落とす。 足元の赤はしぶきをあげ、ぽつぽつと降る雨はその赤色を広げる。 もうどれほど流れ出たのかもわからないほどに地面は赤に染まっている。 なぜだろう。 その衝撃的な光景を目にしても俺は茫然としたりといったことはなかった。 まず動いたのは足。 真っ直ぐに厚森へと駆け出し手に持つ刀を鞘ごと降りぬく。 「おおっと」 それを圧森は斜め後ろへと飛びのき回避する。 その顔に浮かぶのは楽しそうな笑み。 右から左への大振り。 師匠とやらに剣道だか何だかを習ったらしいこいつならば見え見えの一撃ではあっただろう。 しかし今の俺の身体能力は人間の枠を超えかけてると言っていい。 経験の差があろうとあっさりとかわせるはずがない。 何より今のこいつの動きは速過ぎる。 「思ってたより血の気が多いね。それとも、もしかして予想してた?」 そういいながら圧森の構える刀は刀身の赤を雨で薄めつつある。 その柄は地面に広がるものよりも鮮やかな赤色。 あたりを眺めてみれば「ばら撒かれた」ハルコの色に染まった、昨日まで白かったであろう鞘が転がっていた。 「まぁな」 神社の近くに来た時から、なんとなくここにその刀がある気はしていた。 そして、こうなる予感もあった。 だが目を背けてた。 どうでもいい、まったく信じてない結末を思い浮かべながら階段を上ってきた。 結局結末は最悪で、俺の頭は後悔ばかり。 しかし、まずやることは決まってる。 「とりあえず、お前をぶちのめす」 柄が軋むほどに刀を握りしめる。 鞘は、まだ抜けない。 大きく振りぬいた一撃は避けられ、お返しのように振るわれた攻撃は俺の横腹を抉った。 思わず声が漏れるが深い傷ではない。 アイツは刀の影響か身体能力が大きく上がっている。 しかし何週間か前の俺と同じで、上がったパワーに頭がついていっていない。 身体に振り回されて本来できるはずの動きができていない。 とはいえ、その攻撃は徐々にだが鋭さを増してきている。 「そろそろ捕まえられそうだよ?」 少し距離を取りながらそう声をかけてくる圧森。 ばしゃりと足元の水が飛ぶ。 ステップを踏むように軽く跳ねる圧森の姿には余裕すら見受けられる。 雨はゆっくりと降り続け、ハルコから広がる赤の色を薄めてきている。 ハルコが助からない、ということはわかっている。 何せもう細切れだ。 しかしわかっていながらきっと俺は理解しきれてはいないのだろう。 目の前であんな姿を見ているのに、まだ実感がわかないんだ。 今も後ろからアイツがひょっこり現れるような気さえしているんだ。 でも、それじゃあいけない。 「そうだな、このままならきっと俺はお前に殺されるだろう」 おざなりに答えつつ考えを巡らせる。 母さんは「2本の刀は鬼でなければ使えない」と言っていた。 しかし鬼の血を引いているはずの俺には刀は抜けず、なぜかアイツは抜けている。 つまり鬼というのは血筋のことではないということ。 これもわかっていた。 でも目をそらしていた。 そりゃあ俺だってそう思いたくなんかなかった。 ハルコを殺されながら、いまだに俺はそんなこと信じたくなんてなかったんだ。 でも、もうわかった。 「ようやく決心がついたよ」 これでこいつが刀に操られているだとか、師匠とやらによって洗脳されてるとかならどれほど良かったろう。 今も挑発するように笑顔で足元の肉を踏みつぶしているこいつが、本当の圧森でなかったなら。 しかしきっとそうではない。 もしそうであるなら刀は抜けなかっただろう。 こいつは自分で決めたんだ。 だから、俺も決めた。 「俺は鬼になる」 雨はだんだんと強くなり、もう全身がずぶぬれだ。 濡れた前髪が顔に張り付き邪魔だ。 だからと言って拭ってる余裕もない。 ただ圧森に宣言する。 刀の鞘を左手に、柄を右手に握り。 「お前を殺すぜ。殺人鬼」 刀が、抜けた。 その刀身は鋭く輝いていて、 鞘を抜き軽くなったはずなのにむしろ重くなったようにさえ感じて、 これが人を殺せる物の重さなのかと そう思った。 「うひょー!!」 雄たけびが上がった。 俺の膝から。 正確に言うならば俺の膝の上に座ってるハルコから。 「ヒロちゃんかっちょいー!」 「いや喜ぶなよ。お前死んでんぞ」 場所は俺の家のリビングのソファ。 ハルコが手に持ち大はしゃぎしているのが圧森の「見せたいもの」こと、 数日前にハルコの書いていた「あらすじ」をもとに圧森が書き直した小説である。 最初のほうはともかく話が進むにつれてどんどんと妄想が入り込み最終的には妄想しか残ってない。 というか酷すぎる。 登場したキャラが悉く悲惨な死に方をしていく上に主役もすごい勢いで不幸になっていく。 「あのお店で刀を見てから一気に書き上げたわ!」 「すっごいよ!よーこちゃん!こんな短い間に200ページ分も書いたなんて!」 「確かにそれは凄いけどよ。色々とおかしくなってる所もあるぜ?抜けない刀を買ってくれる店とか」 「む、確かにちょっと変な気もしてきた」 俺の指摘に納得を見せる圧森。 他にも気になる点はあるし、ここはもう空想と割り切っていろいろとアドバイスをしてやろうか。 実を言えば俺も別にこういうのが嫌いなわけじゃない。 「やっぱ実際にあったことと想像だけで書いてる部分とでアンバランスになってるからここはもっと最初の方から話を盛っていくべきだと思うぜ」 「なるほど・・・・・・確かにそうかもしれないわね」 「いつもはあたしのこと冷めた目で見てるのにヒロちゃんも結構ノリいいよね」 そして俺と圧森による小説の修正もとい書き直しが始まったのであった。 「・・・・・・ところであんた達って家にいるときはいつもそうなの?」 「?」 圧森の言葉に首をかしげるハルコだが多分それはお前が俺の膝の上に載ってることだと思うぞ。 4時間にわたる修正の結果、圧森の小説は大きな変貌を遂げていた。 「まさかあの古物商のジジイが黒幕になってしまうとは・・・・・・」 「そのうえ本物の変体刀を持って立ちふさがるとか展開がだいぶ変わったわね」 「でもかなり面白くなったとおもうよ!」 「どうでもいいけどあんた結局坂本に引っ付きっぱなしだったわね」 ハルコはあまり俺と圧森の話には入ってきたりせずに俺の膝に座ったり寝そべったりして遊んでいた。 まぁいつもどおりなので俺は気にしていなかったが。 ふと、窓の外を見ればずいぶんと暗くなってきていた。 「飯食ってく?」 「はーい!」 「てめぇじゃねぇよハルコ」 圧森の方を伺えば何やら戸惑っている様子。 あー、えーっと、などと目線を泳がせている。 「なんだ?アレルギーでも持ってんのか?」 「いや!そういうわけじゃないんだけど・・・その・・・こういうの慣れてなくて・・・」 そう言ってそわそわとしている圧森は新鮮で、かわいらしい。 流石に学校で話題になるだけある。 などと考えていればハルコがさらに密着してきた。 正直言って流石にうっとおしい。 「ハルコも毎回食べていくしあんまり気にしなくていいぞ」 「えっと、じゃあごちそうになっていこうかな」 そしてみんなで夕食をとり、笑いあう。 あの小説のような壮絶な人生を歩みたいとは思わないが、人生に刺激が欲しいとは俺も思う。 しかし俺にはこの程度の、友人と一緒に飯を食う程度の刺激で十分だ。 このくらいが高校生には見合っているってもんだ。 二人とも美人だし。 その日は夕食を終えてから解散となった。 ついでにその時に圧森の師匠さんとやらがそろそろ来るという話も聞いた。 異世界から刀を探しに来た人か・・・・・・どんな人なのやら。 まぁ圧森もずいぶん慕っている人のようだし悪い人ではないのだろう。 ウチの刀が目当ての変体刀の可能性は低いだろうが、さてどうなることやら。 数日後 圧森の師匠とやらが到着したという知らせを聞き、一緒に店へと向かうこととなった。 しかしその前に俺の家の刀の方も見てもらう必要がある。 そんなわけでまずは我が家で集合となったわけだが。 「うーヒロちゃん!師匠さんってどんな人かな?」 ハルコはそわそわと落ち着かない様子でこちらを見上げる。 俺の膝の上で。 「ハルコ。初対面の人と会う時くらい俺にくっつくのをやめなさい」 そう言ってハルコを膝の上から横に座らせる しかしハルコはそれが気にいらなかったらしくこちらに抱きついてくる。 正直こんなに甘えてくれるのは嬉しいとは思うがこうも子供っぽいとやはり時々心配になる。 などと考えていればピンポーンと呼び鈴が鳴る。 どうやら来たようだ。 ハルコの質問はてきとうにあしらったが俺も緊張していないわけではない。 さて、圧森の師匠とはどんな人なのか・・・・・・ 初めてお会いした圧森の師匠であるが、 なかなかインパクトのある姿をしていた。 服装こそ、サイズは大きいが現代の洋服であるものの その顔はちらほらと鱗で覆われおり顔の形も人間とは少々違う。 体格も俺より大きくかなり鍛えられている様子であった。 「こんにちは」 挨拶をしてくれた師匠さんであるがなにやら違和感を覚える。 意味は分かるが言葉はわからないというか・・・ 何かしらのファンタジーパワーが働いているのだろうか。 「あの、初めまして。ええと、今日は呼びつけるような形になってしまい申し訳ありません」 とりあえず謝っておく日本人的対応。 ここに来るまでどこにいらっしゃったのか知らないがわざわざ来てもらったのは事実である。 「いや、こちらとしても少しでも情報が欲しくてね、可能性があるというだけで飛んで来る理由としては十分さ」 そう言って笑う師匠さんは意外と爽やかだ。 正直に言うと本当に笑っているのかはこういった種族の人と会ったことのない俺にはわからないのだが・・・ 多分笑っているでいいはずだ。うん。 まぁ人間とは少し違う造形であるため少し怖い印象を受けてしまうのは仕方ないことだろう。 ハルコも俺の背中に張り付いている。 この前の店の爺さんの時もそうだったがこいつはこんなに人見知りだったろうか? 「これがウチにあった刀の一本です」 師匠さんに我が家のお札だらけの刀を渡す。 いかにもいわくありげで怪しいその刀に圧森は若干ひいている。 師匠さんの方はそれほど驚いた様子はない。 やはり異世界のすごいパワーの宿る刀を探しているだけあってこういった怪しいものにも慣れているのだろうか。 「残念ながら私の探しているものとは違うね」 「抜かなくてもわかるものなんですか?」 「ああ、かなり強い力を持った刀だからね。触れただけでもわかるよ」 抜くことすらせずにこれは違うと断言する師匠さんはもしかしたら本物の変体刀とやらに触れたことがあるのだろうか。 なんにせよこちらの刀が違うというのならもう一本の方もまた違うのではないかと思えてくる。 まぁ俺としてはそんな都合よく見つかるはずもないだろうとは考えていたが。 「よし!残念だけどそれなら次よ次!」 勢いよく立ち上がり腕を振り上げて宣言する厚森。 確かにこれが違うからと言ってもう一本も違うと確定したわけではない。 なんにせよさっさと次のも確認すべ気だろう。 「じゃあ例のお店まで行きますか」 俺はべったりと張り付いたハルコをそのままに立ち上がる。 多分こいつはこのままでいいのだろう。 俺の身体能力が上がって一番困ったことはコイツが今までに増してくっついてくるようになったことだ。 ハルコを背負ったままやってきた店は当然のように以前のままのボロ屋だった。 しかし今日は風が強いせいか前に来た時にあった看板のような板切れがなくなっていた。 どうせあった所で何が書いてあるかわからないんだから一緒だけどな。 「狭い店ですけど大丈夫ですか?」 俺も高校生にしてはデカめな方ではあるが師匠さんはさらにデカい。 そのガタイからしたらあの店内はなかなかにツライだろう。 「ああ、何とかなると思うよ」 にこやかに返してくる師匠さんの様子を見るに多分大丈夫なのだろう。 実際に笑ってるのかは俺には判別できないが。 「ところでだけど」 「どうかしましたか?」 「その子を背負ったまま行くのかい?」 言われてみれば確かに俺はハルコを背負ったままで、このままでは店に入れない。 しかしハルコは俺の首にがっしりと腕を回しており離れる気はなさそうだ。 「ハルコさんそろそろ降りなさい」 「普段役に立たないのにいざという時すごい力を発揮するキャラっていいよね」 「お前はいざという時も役にたたねーだろ」 「今は力を蓄えてるんだよ!」 絶対嘘だろそれ・・・・・・ なんて言ってるといつの間にか俺とハルコの後ろには圧森が立っていた。 そしておもむろに両手を開き、 「とりあえずその蓄えた力を自分の足で立つという形で発揮しなさい」 思い切り脇腹をつかんだ。 「ひゃんっ!」 「ほらっさっさとしなさい!」 思わず手を放したハルコからすかさず距離をとる。 圧森の言う通りさっさと店に入らせてもらうとしよう。 どうにも最近のハルコはくっつきすぎる。 俺も力加減が下手になったせいで無理やり引きはがすわけにもいかないからな・・・・・・ 今までならデコピンの一つもくれてやるんだが今そんなことをやったらアザですまない可能性すらある。 だから最近は何かされてもほっとくことにしてるんだが、このままだとエスカレートしそうな気がしてきた。 なんか手を考えないとな・・・・・・ 「あーんヒロちゃんまってよー」 「かまっての間違いでしょ」 「えっあっいや、その」 二人はまだごちゃごちゃと話しているけども、 それを無視しつつ店の中へと進む。 おそらく赤面しているであろうハルコの様子はちょっと気になるけどな。 「いやぁ、これは思ったより狭いね」 少し後ろをうかがえば師匠さんはその大きい体をできる限り縮めていた。 やっぱりその体には狭いよなぁ。 と、前方から声がかけられた。 「おお、いらっしゃい。その人が刀を見たいって人かい?」 細い体つきに、顔には分厚い眼鏡と深く刻まれた皺 この店の店主だ。 「はい、探しているものなのかどうかは見てみないとわからないため買うと約束することはできませんが・・・」 「別にいいさ、その子たちにも言ったが刀なんてすぐ売れるもんでもないしね」 「今持ってくるから」と言ってまた奥へと消えていく店主であるが、 どうにもその姿を眺める師匠さんの様子はなんというか、キツめな雰囲気というか、訝しんでいるような感じを受ける。 道楽半分に骨董品の店を営んでいたりと独特な雰囲気のある人物なのは否定しないがそんな睨むように見る相手だろうか? 俺には普通の爺さんのように思えるが。 「どうかしましたか?」 「ん、いや、まぁいいさ」 なんともはっきりしない感じにはぐらかされてしまった。 一体なにがそんなにひっかかっているのだろう。 と、そこで店の奥から床板を軋ませて店主がもどってきた。 「ほれ、これですよ」 「ふむ」 そう言って差し出された刀は前回来た時に見たものと同じで、 真っ白な鞘に真っ赤な柄のなんともおめでたそうな色合いである。 師匠さんはそっとその刀に触れた。 それと同時に厚森とハルコが少し身を乗り出した。 二人の表情は真剣そのものだが、師匠さんの反応はあっさりとしたものだった。 「これは・・・・・・残念ながら違いますね」 わざわざ来たというのに目的の物と違ったにもかかわらず師匠さんにそれほど落ち込んだ様子は見られなかった。 やはりそれほど期待していたわけでもなかったということだろう。 それに引き換えハルコと圧森の二人はずいぶんと期待していたようで、 がっくりと肩を落としてうなだれている。 「お探しの物ではなかったようで・・・」 「えぇ。申し訳ありませんが」 「気にせんでいいよ。どうせまだまだ売れないさ」 だいたい察しはついていたが結局こっちの刀も探しているものとは違った。 店主に礼を言い狭苦しい店内を入口へえっちらおっちらと戻り 古ぼけた戸を開けて店を出てみれば、俺たちは何というか、体育祭か何かが終わった後であるかのような雰囲気に包まれていた。 はぁー終わった終わった!みたいな。 そんでそのまま解散して俺とハルコ、圧森と師匠さんとで別れて帰ろうかという時だ。 じゃれ合うハルコと圧森を横目に見ながら師匠さんが俺のもとへとやってきた。 「わざわざ私のためにあの子と一緒に刀探しなんてやってくれてありがとう」 「あ、いいえ、こういってはなんですけど遊び半分な感じなので・・・」 「いや、いいよ気にかけてくれるだけでもありがたいさ」 探し物が見つからなかったというのにがっかりするそぶりも見せず、そんなことを言える師匠さんは何というか、大人だ。 しかし、そこでふと師匠さんはさらに顔を寄せてきた。 なれない種族の顔が近づくのに少々うろたえてしまうが、師匠さんが小さな声で何か伝えようとしているのだと察する。 「君の家の刀とここにある刀だけどね、私の探し物ほどではないけれど結構な力を感じた」 その言葉にハッとして、思わず師匠さんと目を見合わせる。 「扱いは気を付けるようにね」 「なぜ、わざわざ俺だけに?」 「君は家の刀を抜いたことは?」 「ありませんけど・・・」 「そう思ったからさ」 師匠さんは、おそらく笑っているであろう表情を見せて 子供に言い聞かせるように言葉をつづける。 「家に刀なんてあったりしたら、特別な力のない普通の刀でも多くの人は一度くらいは抜いてしまうものさ。 しかし君は好奇心に負けずに触れずにおける。 そんな人だと思えたから、君には伝えておこうと思ってね。」 そして翌日師匠さんはまた別の地へ刀を探しに行ったらしい 何というか・・・・・・大人な人だったな。と まだまだガキな俺は思ったのだった。 彼らが店を出てしばらく後 店内の小さな椅子に座っていた店主がおもむろに腰をあげ、 店の奥から一枚の板を持ち出し店の入り口前に置いた。 それは普段ならばそこに置きっぱなしにしているはずの看板で、 書かれているのはこちらの世界の言葉ではなかった。 そして店主は店の棚に隠すように入れられていた一振りの刀を取り出す。 その刀は普通の物よりやや大きく、柄の拵えや鞘は古ぼけており歴史を感じさせる。 店主はその刀の鞘を軽く撫で、そして部屋の片隅にあった机に置いた。 かつて織田信長の家臣に弥助という男がいた。 彼は牛のように黒い肌を持ち、イタリア人の巡察師に連れられてやってきたという。 元は信長への献上品とされたが、信長本人に気に入られ家臣として召し抱えられたという話が残っており、 現代では奴隷として連れてこられた黒人であるとされている。 しかし、 それもゲートというものが存在しないことを前提とした説である。 弥助の伝承として残っているものに、「十人力の怪力」「扶持もちの家来であった」というものがある。 例えば、ゲートの存在が明らかになる前であったならば「十人力の怪力」という話も誇張が入っている程度の扱いで終わっただろう。 だが「十人力の怪力」という本来ならばありえないものを持ち、同時に黒い肌をした存在が実際にいるのだ。 そう、ゲートの向こうには。 さらに言うならば、その存在の住む国はかつての日本に通じる文化もある程度存在している。 ならば、弥助がソレであった可能性は十分にあり得る。 さらに大事な刀を持ち出したがゆえに怪我を負っていたとしたならば、こちらの大名に仕える可能性は十分にあるのではないだろうか。 「ふん、まぁどれほどすごい力があろうとも所詮、物は物でしかない」 店主はぽつりとつぶやく。 分厚い眼鏡の奥の目を細めて、浮かべる感情はいかなるものか。 「戦のない時代に流れ着いた古い刀なんぞただの骨董品。 今更どこに持ち出す必要もあるまいて」 かつて「十人力の怪力」を誇るといわれ、織田信長に直属で仕えた弥助という男が生涯抜かなかったという一振りの刀があるという。 戦場に立つことがあろうともその後の戦国の動乱を大きくしかねないという判断から弥助が一度として抜かなかった一振りの刀。 それは今も抜かれることなく、この小さな古物店で眠っている。 師匠さんが旅立ってから数週間の時が流れた。 俺はその後もなんのかんのとハルコや圧森がらみで退屈しない日々を送っている。 どうやら俺たちの日常に思い出作りのためのイベントなど必要なかったようだ。 なぜならばそんなものを企画するまでもなく俺たちの日常はイベントだらけであったから。 とはいえそんなドタバタだらけでは疲れるというもの。 俺だってたまには一人になりたいこともある。 そんなわけで、久しぶりにハルコが張り付いていない時間のできた俺はこの辺に昔からある本屋へとやってきていた。 ハルコのいるときに本屋に来るとやたらと待たされるからな。アイツはチェックしてる漫画が多すぎる。 うーんどこかに身長低めで胸が大きめで子供っぽくて黒髪長髪な元気っ子の出てるエロ本とかねーかなー なんて思いながらてきとうに本を物色していたわけだがそんなもの都合よくあるわけもなく、 仕方ないからやっぱり適当に漫画の一冊でも買うかと新刊コーナーへ行ってみたのだが ふと1冊のラノベが目に留まった。 表紙には学生服を着た男が刀を振り上げる、ラノベにはまぁまぁよくありそうなイラストが描かれているのだが 俺の目を惹いたのはイラストではない。 「異界妖刀伝 作者atumori・・・・・・」 この名前である。 あからさまに見覚えがある。具体的には作者名の方が。 手に取ってページをパラパラとめくってみれば、中に書かれている文章は実に見覚えのあるもので。 ある程度の手直しはあれどこれは明らかに俺の知っているアレであった。 きっと今の俺は凄い顔をしているに違いない。思わずため息も漏れる。 「・・・・・・とりあえず飯でも奢ってもらうか」 そのくらいしてもらっても罰は当たらないだろう。 やはり俺達の日常はイベントだらけだ・・・ 前回の流れから日常を流してあれこれ想像させたところでうわー!ときてなんだそれー!というまんまと掌で踊ってしまった楽しい。刀の真実が謎のままというのも良かった。しかし弥助くらいは漫画好きなら知ってると思ったよハルちゃん!オチのatumoriに全部持っていかれたな! -- (名無しさん) 2016-07-07 12 01 56 展開に無理がなくて説得力があるので作者の思う壺でしたわ。うまい -- (名無しさん) 2016-07-07 19 07 11 ハルコが前話より妙にスキンシップ旺盛に気になりすぎて困る。人間メインの日常って意外と新鮮だ -- (名無しさん) 2016-07-08 23 44 38 確かにスレの手書きとイメージ合うヒロハル。圧森はクール系か。師匠さんの顔がどれくらい鱗人入っているかどうか -- (名無しさん) 2016-07-14 07 49 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/baton/pages/191.html
Q1.本屋さんに行ってどんな本を見ますか? Q2.雑誌は買いますか? どんな雑誌を買って、またどんな雑誌は立ち読みしますか? Q3.最近読んだ本は? Q4.どんな漫画が好きですか? Q5.買って失敗した・面白くないから買わなきゃよかった、という失敗はありますか? Q6.本(漫画・雑誌を含む)にかけるお金は月に何円くらいですか? Q7.雑誌や週刊誌はたまってくるとどうしますか? Q8.おすすめの本があれば教えてください。 Q9.これはよくないよっていう本はありますか? Q10.本屋さんはどれくらいの頻度でいきますか? Q11.買ったけど読んでない本ありますか? バトンを回す5人
https://w.atwiki.jp/1007k/pages/2012.html
難易度表/おに/君にジュースを買ってあげる 譜面うpしますた。 - 2010-10-08 00 39 47
https://w.atwiki.jp/popotan/pages/26.html
問題 俺が高校の頃習っていたことはなにか? 出題者からのヒント 質問と回答一覧(赤字が嘘) 番号 質問 回答 1 それは体育会系の習い事ですか? N 2 それは音楽活動ですか? Y 3 それは本当に音楽活動系ですか? Y 4 その習い事は弦楽器ですか? Y 5 それは弓を使って演奏しますか? N 6 それは弦楽器で弓を使わないものですか? Y 7 それは撥弦楽器ですか? Y 8 置いた状態で演奏しますか? Y 9 それは置いて演奏する撥弦楽器ですか? N 10 それは置いた状態で演奏しますか? Y 質問に使用されたリスト なし 答え 箏(和琴でも当たり) ちなみに山田流 その他・寸評など
https://w.atwiki.jp/dan_d/pages/24.html
直接編集 問題 解答 備考 編集 島根県の県庁所在地は? 松江市 編集 兵庫県の西宮市と愛知県の小牧市を結んでいる高速道路は? 名神高速 編集 童話「アリとキリギリス」の作者は誰? イソップ 元は『アリとセミ』 編集 童話「人魚姫」の作者は誰? アンデルセン 編集 童謡「チューリップ」に出てこない花の色はどれ? あお 編集 「カブトムシ」を漢字で書くと? 甲虫 編集 トンボの複眼を構成する個眼の数はおよそいくつ? 20000個 編集 「レ・ミゼラブル」の著者は? ユゴー ヴィクトル・ユーゴー 編集 「水滸伝」において。「天雄星」を持つ豪傑は誰? 林冲 天雄星 林冲(りんちゅう)槍の名手。中国で「教頭」といえばこの人のこと。 編集 三国志「魏」の名軍師「司馬懿」の息子で無いのは誰? 司馬炎 景帝 司馬師文帝 司馬昭汝南文成王 司馬亮 編集 「三国志演義」において、皇帝の座につかなかったのは次のうち誰? 曹操 曹操死後、帝位に就く 編集 三国志演技の中で、「関公」と敬称される人物は誰? 関羽 商業の神様 編集 三国志演義の中。草の船を用い曹操軍から大量の矢を鹵獲した人物は誰? 孔明 諸葛亮孔明 編集 一番大きな紙のサイズはどれ? B4 編集 第1回サッカーワールドカップの開催国は? ウルグアイ 編集 第16回サッカーワールドカップの勝利国は? フランス 編集 第18回サッカーワールドカップの開催国は? ドイツ 編集 オリンピックの五輪のマークの色の組合わせで正しいのはどれ? 青・黄・黒・緑・赤 編集 世界初の人類月到達を達成したのはアポロ何号? 11号 編集 世界初の横スクロールゲームは? スクランブル 編集 世界初の縦スクロールゲームとは? ゼビウス 1983年2月に発表されたアーケードゲーム『雷電』(らいでん)は、1990年にセイブ開発が発売したアーケードゲーム 編集 世界で最大のコーヒー生産国は? ブラジル 編集 問題です。アメリカの国鳥は何? ハクトウワシ 編集 問題です。ジンバブエの国鳥は何? サンショウウミワシ 編集 「モンゴル」の国鳥はどれ? オジロワシ 編集 世界の貴重な自然や文化遺産を守るために定められた条約は? 世界遺産条約 編集 日本の初代総理大臣は誰? 伊藤博文 初代、第5代、第7代、第10代 編集 「きゅうり」を漢字で書くと? 胡瓜 西瓜:スイカ南瓜:カボチャ冬瓜:トウガン 編集 1ヤードは何インチ? 36 1ヤードは36インチ1ヤードは0.9144 m 編集 私の父の弟は、私の何? 叔父 伯父:父親や母親の兄 編集 「生憎」の読み方は何? あいにく 編集 「鱈」の読み方は何? たら 編集 645年に大化の改新を行い、後に天智天皇になった人物は? 中大兄皇子 編集 1905年にアルベルト・アインシュタインが発表した物理学の理論は? 特殊相対性理論 編集 1919年に発売された世界初の乳酸菌飲料とは? カルピス 編集 2009年7月現在、次の中でもっとも人口の多いアメリカの都市はどれ? ニューヨーク 編集 2012年の夏季オリンピック開催国は ロンドン 編集 コーヒーを飲むのに適さないとされる状態は? 空腹時 編集 戦国時代に「軍神」と呼ばれた人物は? 上杉謙信 長尾為景の四男虎千代長尾景虎上杉景虎上杉輝虎 編集 「天才バカボン」の作者は? 赤塚不二夫 編集 次のうち「太宰治」の著書はどれ? 人間失格 編集 次のうち「芥川龍之介」の著書はどれ? 地獄変 編集 次のうち「宮沢賢治」の著書はどれ? 銀河鉄道の夜 編集 次のうち「夏目漱石」の著書はどれ? 坊ちゃん 編集 次のうちドエストフスキーの著書でないものはどれ? リア王 編集 「さくら肉」とは何の肉のことでしょう? 馬 編集 「ぼたん肉」とは何の肉のことでしょう? 猪 編集 トロイの木馬を使い、イリオスを陥落させたのは何人? ギリシャ人 編集 子供の栄養補給は、次のどれが一番適していますか? 新鮮な乳 編集 北斗七星は何の星座の一部でしょう? おおぐま座 編集 「中性微子」とも記される素粒子は? ニュートリノ 中世微子? 編集 次のうち、紅茶の効能とされないものは? 快眠 編集 コーヒーを飲みすぎると、どのような症状を起こしますか? 神経過敏? 中枢神経興奮作用 編集 次のうち、カフェインが含まれて居ないものは? お湯 編集 電球を発明した、偉大な発明王は誰? エジソン 編集 第一宇宙速度は秒速何キロメートル? 約 7.9 km/s 編集 第二宇宙速度は秒速何キロメートル? 約 11.2 km/s 地球の重力を振り切るために必要な最小初速度の大きさ第一宇宙速度の√2倍 編集 第三宇宙速度は秒速何キロメートル? 約 16.7 km/s 編集 漢字で「闘球」と書く球技は何? ラグビー 編集 京都市の上京区を中心につくられている伝統的織物は? 西陣織 編集 日本三名園のうち、岡山県にあるものはどれ? 後楽園 編集 日本三名園のうち、石川県にあるものはどれ? 兼六園 編集 「岩手県」の面積は47都道府県のうち何番目の広さでしょう? 2 編集 次のうち、海に面していない都道府県はどれ? 栃木県 編集 カルスト地形で有名な、山口県の中央部にある大地は? 秋吉台 編集 音楽の中で、「solo」は何を意味している? 独奏 編集 音楽で変化記号で、「#」は何を意味している? 半音上昇 編集 十二干の「亥」は何を指しているでしょう? 猪 編集 十二干の「寅」は何を指しているでしょう? 虎 不具合あり 編集 十二干の「未」は何を指しているでしょう? 羊 不具合あり 編集 鉛筆36本は何ダース? 3 1ダース=12 編集 どんな困難に遭っても心が挫けないことを指す四字熟語はどれ? 不撓不屈 編集 「宵の明星」「明けの明星」などと表現されるのはどの星でしょう? 金星 編集 黄道十二宮にない星座はどれ? 蛇使い座 編集 フランス革命で断頭台に贈られたのは誰? ルイ16世 編集 東京タワーの高さは次から答えなさい。 333m 編集 パンはパンでも食べられないパンは? フライパン 編集 童話「金太郎」で金太郎が熊と相撲をとった山はどこ? 足柄山 編集 西遊記の中で、誰の肉を食べたら長生きできると妖怪は信じていた? 三蔵法師 編集 西遊記の中で、火炎山の火を消した 芭蕉扇 編集 真言宗を伝え、弘法大師とよばれたのは? 空海 編集 toothの複数形は? teeth 編集 英語の「Snake」の意味は? 蛇 編集 英語の「Map」の意味は? 地図 編集 英語の「Friday」の意味は? 金曜日 編集 英語の「victory」の意味は? 勝利 編集 英語の「movie」の意味は? 映画 編集 英語の「water」の意味は? 水 編集 「WHO」は次のうち何を指すでしょう? 世界保健機関 編集 「WTO」は次のうち何をさすでしょう? 世界貿易機関 編集 幕末に「尊皇攘夷」を掲げた中心人物は誰? 桂小五郎 編集 次のうち「六腑」に当てはまらないものはどれ? 肺 肺臓 編集 「ゲルニカ」を描いたスペインの画家は? ピカソ 編集 日本最古の物語であるとされているものは? 竹取物語 編集 直接編集 コメント 名前 html2プラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。
https://w.atwiki.jp/sayosayo/pages/233.html
#blognavi 先月、小生は誕生日を迎えたのですが(歳は聞くな)、妹がちょっと遅いプレゼントをくれました。 ビックなプレゼントがある! というので、ドキドキしながら待っていたら、びっくなプレゼントが届きました。 超でっかいりらっくま。 耳を含めれば、1mはあります。 まぁ、すごくうれしいんですけどね。 ぬいぐるみスキーとしては。 でも、妹が抱えて部屋に入ってきたときは、思わず笑ってしまいましたよ。 くまの勇姿。 うしろにふもふもさんとか、しろたんがうつってますね。 カテゴリ [雑記] - trackback- 2007年10月23日 23 50 21 なんか、白いちよパパが居ますね -- 人狼 (2007-10-28 18 36 43) 形状はかなりにてますが、これはまほもさんという、ふもふも族(?)のくまです -- 小夜 (2007-10-28 20 52 52) あれだ。小夜たんは×な口が好きなのだな。しかしでけぇ・・・。 -- 海栗 (2007-11-11 01 01 11) 卿に小夜とよばれると、ちょいとはずかしいのであるがっ、左様、余は×が好きなので、ある(謎 本気で大きいよ、くま。大きさの比較対象になるようなものがないのがつらいところでして。 -- コナ (2007-11-11 21 49 04) 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/kboom/pages/45.html
更新日0000年00月00日00時00分00秒 02 まずは本を買ってみた Fireworks8の本って既に小さな書店では売ってないですね... そりゃそうか... amazon・楽天で中古を探してみました。 カスタマーレビューでの評価は低かったのですが こちらを買いました。 FIREWORKS8スーパーリファレンスfor Windows Macintosh こっちも欲しかったのですが5000円もするから断念(><;) おしえて!!FIREWORKS 8 (毎コミおしえて!!シリーズ) LINK集 おすすめ美容グッズ スチーマー徹底分析!!
https://w.atwiki.jp/kadu/pages/112.html
#blognavi 著者:梅田望夫 ジャンル:ビジネス 評価:★★★★★ 感想:目から鱗。webという世界がゲームのように展開されていく。思わず、WEB+DBというマニアックな雑誌を買って、せこせこwebアプリケーションを作っているくらいです。著者の梅田さんの文章が明快でいい。 カテゴリ [ビジネス] - trackback- 2007年06月05日 23 55 53 #blognavi
https://w.atwiki.jp/fureisann/pages/255.html
来週の三連休の後の火曜日は入試なので休みになる。 つまり、土日月火の四連休ということになる。 それは私にとって修羅を表す。 外泊の話が出た。 いつも通りOGUさんの家に泊まることになる。 例によって私、遠藤、OGUさんというメンバーなのだが、もう一人呼ぶ予定になっている。 四人というのが決まりなのだ。 行けば確実に楽しい。 しかし修羅が待っている。
https://w.atwiki.jp/dr-k/pages/10.html
#blognavi 大学の門を出て2分少しの下宿を借りた。 二昔前とはいえ、山手線の中で月15,000円は格安。 3畳窓なしトイレ共同風呂なしは至し方ない。 酒屋でビールケースを買って椅子にして、半軒の押入れを机にする予定だったが、一升瓶ケースを只でもらえることになった。寝るのは寝袋。 文房具としてワープロとして使っていたパソコンとCRTとプリンターは電車で運んだ。たしかCRTは祖父の大きな風呂敷を借りたはず。 昼休みに余裕で歩いて帰れる距離なので、手回しのミルとコーヒーメーカーと浄水器のフィルターを買い、(私的な)贅沢な日々を過ごした。 カテゴリ [retrospection] - trackback- 2005年05月03日 23 49 56 名前 コメント #blognavi