約 3,222 件
https://w.atwiki.jp/genesis-ticket/pages/602.html
「すみません。お世話になってる身ですが、自分の中の整理がついていなくて」 【所属】 最上家 【名前】 駒姫 【読み方】 こまひめ 【種族】 人狐 【元ネタ】 駒姫 【字名】 【登場巻】 4巻上 【詳細】 最上家の当主、最上・義光の愛娘。 精霊との間に生まれた義光の実の娘で、溺愛されていた。 歴史再現の関係上、羽柴の甥である羽柴・秀次の側室となり彼共々自害する運命だった。 そんな彼女達を最上、伊達、上杉は歴史再現の解釈で救おうと考えたのだが、 作中時間より2週間前、覇者となるべき松平が羽柴に敗北し情勢が一変。(3の下) 羽柴からの協力要請を退ける母親の姿に心を痛め、義光の見ぬ所で自害してしまう。 だが関東にやってきた羽柴、そして前田・利家の手によって霊体として固定された上、 正式に秀次を襲名した小次郎の側室として聚楽第に迎え入れられることとなった。 小次郎が意識がないために艦長代理となり、戦艦操作の訓練を受け、周囲の補助もあってか これを果たした。 4巻下で落下するノヴゴロドを聚楽第で支える。それはかつての奥州を守ると言う約束をはたすためであった。 その中で意識を取り戻した羽柴・秀次と再開。やるべきことをやり、残念がなくなり、昇天した。 彼女の残念は”自害したら小次郎と一緒に居られない”というものである。
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2022.html
■いつき犬、捕獲 最北端一揆。 奥州の最北端では大規模な一揆が起きていた。 その厳しい気候からやっとの思いで収穫できた作物を作物を、軍事の為に徴収していくからである。 愚民はたたき潰す。 そう思い徹底的に一揆鎮圧に力を注いだのは織田軍であった。 「へへー、お前達何かに俺たちが負けるかよ!」 「皆!逃げるべ!」 数時間に渡る攻撃の末一揆軍は敗走、村の蹂躙を許してしまう。その魔王軍の先頭に立つのは幼い子供。 また、一揆軍の先頭に立つのも幼い子供だった。 銀色の髪。 細い脚。 胸の膨らみはまだ発展途上であるが、大きな瞳と引き締められた唇は将来の美人を予感させる。 「農民の癖にさからうからこうなるんだよ!」 訓練された兵隊と、農民との力の差は歴然であった。 程なく、村の衆全体が捕らえられる。 「うう....畜生」 「所詮おら達じゃ、お侍様には勝てねえのか...」 涙ぐむ農民もいたが、それを嘲笑うかのように少年が言う。 「お前ら、信長様に頼んでみんな打ち首だからな!」 恐怖の色に周りが染まる。今日でこの村は終わりだなどと泣き出すものもいる。 そこに光を差すような、幼き少女の声。 「皆、おらたちは間違っちゃいねぇ!死ぬときは皆一緒だ!」 いつき犬、捕獲2
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2970.html
「…確かに今出てっても奥州に帰れる保証はない。お言葉に甘えさせて頂くとするか」 「まつは片倉殿を信じておりまする」 結局まつと朝まで一緒に居る事になってしまった。こうして夜が更けていく…。 雨が降る音の中、二人は小屋にあったワラを簡易布団代わりにして寝ていた。 火はまだかすかに残っており、小屋の中はうっすら明るい。まつは眠りについたらしく寝息が聞こえる。 それに対し、小十郎は今日の出来事を色々思い出しなかなか寝つけずにいた。 『前田の嫁…一緒に居ると調子を狂わされちまうな。いつもの俺らしくもない…』 いつもの小十郎は穏やかに笑う事など全くなくいつも恐い表情をして(生まれつき?)いる。必要時以外に余り口を開かない、いわゆる硬派というタイプだ。 それなのに…今日はまつと笑いあい、お互いの話を沢山した。今まで会話して笑いあう奴らの気持ちが理解できなかったが今日まつと会話してみて初めてその気持ちが分かった気がする。 『フッ…。久しぶりに楽しい時間だった。たまには雨に降られるのも悪くないな』 小十郎は心からそう思った。 『さて、俺も寝るとす「い、犬千代様ぁ…あ、あぁ…」 眠りにつこうとした小十郎を妨げたのは艶めいた声であった。 秘め事*4
https://w.atwiki.jp/sakushiro/pages/131.html
飯坂城(いいざかじょう) 所在地福島市飯坂町字古館 別称古館 築城年文治年間以降 築城者飯坂為家 城主変遷伊達氏[飯坂氏]… 廃城年 現状古舘公園、飯坂消防署、市街地 概要 飯坂城は福島県福島市に所在した城館跡であり、伊達氏一族飯坂氏の居城であった。 歴史 伊達四郎蔵人右衛門尉為家(伊達氏初代朝宗四男)が文治五年(1189)の奥州合戦で功を挙げ、その後飯坂氏を称して代々居城したとされる。 永禄年間(1558-73)には飯坂右近将監宗康が居城、当時米沢城を本拠とした伊達氏16代輝宗、その子政宗に仕え、女を政宗の側室とした。この女は飯坂の局と呼ばれ、のちに政宗長子、伊予国宇和島城主となる伊達秀宗の母となった。 現状・感想 「城郭大系」では、東南北の三方が絶壁で東方に摺上川を控えた要害としていますが、現在その面影は全く感じられません。福島市飯坂町の中央部となり、飯坂消防署脇の標柱、古舘公園の名にその面影があるばかりです。立地から考えると要害だっただろうなーという雰囲気はありますけどねー。 因みに飯坂の局は大河ドラマ「独眼龍政宗」の猫御前。秋吉久美子さんが演じてらっしゃいました。 関連項目 福島県の城館一覧 伊達氏の城館一覧
https://w.atwiki.jp/girlgame/pages/1569.html
源狼 ~GENROH~ 簡易紹介 主人公の沙耶は小さな集落に住む十二歳の女の子。 彼女は幼い頃から、人の嘘を見抜き、物の本質を見極める稀有な才能を持っていた。 ある日の朝、彼女の住まいを立派な一団が訪れた。 「お迎えに参りました。お嬢様。」 状況が呑み込めないままに一団の運んできた立派な輿に乗せられて、奥州一の都「平泉」に連れられて行く沙耶。 やがて、日本全土を巻き込んだ「源平合戦」へ時代が移ることを、まだこの時、沙耶は知らなかった。 (公式サイトから一部引用) データ 公式サイト あり ※音量注意 発売、開発元 アイディアファクトリー ジャンル 女性向け時代恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP 発売日 2012年8月30日 価格(税込) 通常版:6090円、初回限定特別同梱版:8190円 廉価版 なし キャラクターデザイン 中村龍徳 シナリオライター 高瀬美恵、吉野貴環 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 沙耶(声:なし) ※名前変更可 攻略対象 源義経(声:立花慎之介)武蔵坊弁慶(声:津田健次郎)琥太郎(声:松岡禎丞)佐藤継信(声:三木眞一郎)佐藤忠信(声:鈴木裕斗)御影(声:子安武人) 備考 CERO:B 該当するキーワード デフォ名呼びあり、史実キャラ、和風世界が舞台ノベルゲーム、プレイ時間長め、個性的なヒロイン微糖、欝要素あり
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/521.html
「女子・・・か」 誰の目も届かぬような森に体を落ち着けて、幸村は木に凭せかけた政宗を見つめた。 顔の左半分しか露出しない過度に覆われた体だが、 至近距離で観察すれば奥州の覇者が若い綺麗な女なのは容易に知れた。 宿敵が女だったことは幸村を些か複雑な心境にさせたが、 武人である以上強さに男女の差などない、と思い直す。 「し、しかし・・・俺はいったい何をしているのだ!」 頭を抱えて幸村は唸った。 敵を気絶させて、あまつさえ攫ってくるとは。 まるで慰み者にするべく女を勾引(かどわ)かす野盗ではないか。 「はれんちな・・・」 そこで、幸村は先刻の衝動の意味に気づけたような気がした。 しかしまだはっきりとはしない。 「くそ、修行が足らぬでござる・・・叱って下され、お館様ぁ」 膝を抱え、そっと隣で気を失っている政宗を窺う。見れば見るほど整った顔だ。 目と鼻の先の独眼竜から、何か甘い香りがした。 これが佐助や年輩の武将が言っていた女の匂いというものだろうか。 それに酔ったように、ふらり、と幸村が手を伸ばす。 その手は眼帯にかかろうとした。 合縁奇縁4
https://w.atwiki.jp/steelchronicle/pages/304.html
みらい夢 盛岡南店 PASELI対応 住所:盛岡市志津田南3-15-45 交通:JR東北本線岩手飯岡駅より徒歩5分 営業時間:一部24時間 台数:2台(2台無制限) 料金:100円(480-960-1440-1920-2400) PASELI:100P(480-960-1440-1920-2400) 喫煙:? 駐車場:有り 最終確認日:2018/3/6 備考:公式の店舗検索より。要詳細情報。 閉店・撤去 店名:みらい夢 盛岡店 住所:盛岡市青山3-4-25 備考:2017年8月30日、閉店。 店名:ラウンドワンスタジアム盛岡店 住所:岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目10-35 備考:2018年3月現在、公式の店舗検索から削除。 店名:アミューズメントバギバギ 住所:岩手県宮古市新川町3-17 NSビル 備考:2016年9月、台風被害により休業。2017年3月の営業再開で撤去。 店名:チャットタウン北上店 住所:岩手県北上市北鬼柳19地割71パルショッピングセンター2F 備考:2018年3月現在、公式の店舗検索から削除。 店名:北上ヤングボウル 住所:岩手県北上市柳原町2-3-3 備考:2018年3月現在、公式の店舗検索から削除。 店名:NeXus 住所:岩手県奥州市水沢区佐倉河字道下26AMUSEMENT LIVE内 備考:2018年3月現在、公式の店舗検索から削除。
https://w.atwiki.jp/pachinko/pages/120.html
CR戦国KIZUNA 基本データ CR戦国KIZUNA MX 大当たり確率 1/399.3 (確変中:1/39.9) 確率変動確率 85% 賞球数 3 10 13 14 平均出玉 約1500個 備考1 30回 or 50回転の時短 備考2 確変割合には全確変大当たりを含む マルホンより、「CR戦国KIZUNA」が登場。 主人公は、愛と義を貫いた武将「直江兼続」。激動の戦国時代が舞台となっている。 本機種は、超攻撃型バトルスペックを搭載。究極のバトルボーナスは、奥州の独眼竜「伊達政宗」との因縁の戦いをかつてないインパクトで再現。熱い戦国バトルが超美麗ムービーで展開される。 また、兜の「愛」の文字をシンボルとした「愛フラッシュギミック」や突如画面に兜が出現する「修羅ギミック」などの役物が「直江兼続」の魅力を最大限にまで演出。 さらには、天下分け目の二大演出として、西軍「石田三成」の敗北により戦う大義を失った兼続の撤退が描かれた「長谷堂城撤退戦演出」と、燃え盛る魚津城からお船を救出するために疾走する兼続を描いた「魚津城陥落演出」が用意されており、圧倒的なスケールの画像演出は多くのプレイヤーを魅了する。 どうしてもタバコがやめられない!そんな悩みも電子たばこならOK! 新着記事は見つかりませんでした。 #bf マイクロアドBTパートナーはブログやサイトに貼るだけ。お小遣いをゲットしよう!
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1082.html
「Let s party!!」 六爪が生き生きと振るわれている。昨日の調練は手加減されていたものだったのか、と誰かがつぶやいた。 金属がぶつかる重い音がいくつも響く。衝撃に耳が痛くなり、小十郎はしかめ面を作った。 かたや奥州の竜。かたや甲斐の虎若子。命の取り合い特有の迫力と刃の重みが感じられるが、どちらも心底楽しそうな顔をしている。 太陽が天頂を通る頃から始められた一騎討ちは、夕刻になっても勝負がつかないでいた。 それほどの時間を使っても、幸村は息一つ乱していない。さすが日本一の兵と呼ばれるだけはある。 (それに比べ――) 政宗の息は荒い。時折罵倒の言葉を吐いている。いつもの余裕を保てていない。 肉が落ちれば当然体力も落ち、持久力も落ちる。 ここしばらく大きな戦はなかった。それに対して、武田は確か三河の徳川と一戦交えている。 武将としての勘が自然と鈍った政宗と、研ぎ澄まされた幸村。 加えて男と女。 勝敗は歴然としている。 しかし勝敗がつかない。 手加減されている。それも、小十郎ほどの使い手しか分からない微妙な匙加減で。 怒りがこみ上げてくる。丁度太陽が西の端に掛かった。辺りが闇に沈みかかる。 「そこまで!」 刀を抜き、二人の間に突き出した。幸村は勢い余って転げ、政宗は腰を落とした。 「小十郎、邪魔すんじゃねぇ」 「日が没しました」 チ、と政宗は舌を打ちながら立ち上がる。幸村も槍を支えにして立ち上がった。 「また勝負はお預けか」 「そのようでござるな」 一度睨み合うと、互いに目許を緩める。武器を収め、政宗は乱暴に兜を脱いだ。熱気が陽炎となって政宗の頭から昇った。 「あっちぃ~~」 政宗は髪をがりがりと乱暴にかきながら立ち去る。 がちゃがちゃと重い具足の音が聞こえなくなってから、小十郎は後を追おうとする幸村の肩をつかんだ。 「何用か」 棘のある口調。政宗の前ではけして見せぬ、嫌悪を露にした表情。こんな顔もできるのか。誰にでも人懐こい笑みを見せる明朗快活なだけの男だと思っていた。 「昨日、何もなかったんだな」 「貴様のように、無理やり抱くような真似はせぬ」 やはり察したか。 「何故、そのような真似をした」 「人のものは欲しくなる。それだけだ」 「貴様…………っ!!」 幸村は小十郎の胸倉をつかんだ。殴ろうと拳を握るが、睨(ね)めつけるだけで終わった。 「一つ、お尋ねしたい」 胸倉から手を離さず問いかけられる。強い力に息が詰まる。 「政宗殿は、どうやってやや子をお産みになられる」 「……あの方を当主としたときから、伊達は滅んでる。もし仮に子を産むとしたら、出奔(家出)するしかねぇだろうな。当主が表舞台から退くことができる時世じゃねぇだろ」 そうか、と幸村の表情が沈む。怒りと興奮に紅潮した頬が元の色に戻った。 「こっちからも、一つ尋ねてもいいか。何故手加減した。ここが奥州だからか? それとも政宗様が本調子じゃないからか?」 襟を直し、問いかける。幸村は背を向け、顔を隠した。 「手加減などしておらぬ」 「嘘をつくな。竜の右目は誤魔化せねぇぜ」 「……迷った。それだけだ」 一体何に。 問おうとしてやめた。 きっと本人も分かっていない。分からないからこそ迷う。 あともう一つ、と幸村が振り返った。 「政宗殿の墓所は、どちらに」 「……川沿いに、禅寺がある。刀を差した土饅頭がそれだ」 「左様か」 具足の足音が遠ざかる。 何故、そのようなことを聞くのだろう。幸村の表情は闇に沈んで伺えなかった。 ただ、声に不思議な優しさが滲んでいた。 旧知の友を懐かしむような、そんな優しさ。 調練場から人が消える。空に明星が光る。 蛍が舞う。ふわりふわりと人を闇にいざなう。 真田×女政宗12
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1846.html
「わーるい。ちょっと用事」 「よ、用事!?」 こんな山に、一体なんの用事が。問おうとして、ふと、気づいた。 「その、お、お早く……」 政宗はひらひらと手を振り、どんどん奥に進んでいく。ついていこうとする従者を止めた。 「厠だ」 「あ」 従者は間の抜けた声を上げるとくるりときびすを返し、馬の元に戻った。 政宗の姿が見えなくなると、幸村は後ろを向いた。愛馬の首に顔を寄せた。 お館様より賜った馬だ。よく走り、戦場でも怯まない。この馬を駆って、 何度も奥州に入った。 「残月、今日は随分とおとなしいな」 今日の愛馬はおとなしい。幸村が乗ると走ろうと急かすが、今日は政宗の乗る馬に合わせる様に ゆっくりと歩んだ。 「……お前も、分かるか」 馬はゆるゆると首を振る。鬣が幸村をくすぐり、幸村は小さく笑った。 馬に草を食ませ、ふと政宗が消えた方向を見る。 遅い。 腹の調子でも悪いのだろうか。 「佐助」 名を呼ぶと、ざっと枝が揺れ、忍びが姿を現した。 「伊達夫人なら、用をすませるとさっさと上っちゃったよ」 「上った?」 幸村は残月を従者に預け、草の中に入った。政宗の辿った道を探す。 ほんの僅かな跡を見つけ、少しずつ辿っていく。しかし、小さな川に出るとそこで跡が途絶えた。 「政宗殿!」 名を呼ぶ声がこだまするが、返事はない。 ちろちろと川が流れている。上った、という佐助の報告を信じて川に沿って山を登るが、 すぐに壷装束では登れそうもない岩に辿り着く。 政宗はその岩の下で困ったように見上げていた。 「政宗殿!」 幸村が呼ぶと、政宗は振り向いた。ばつの悪そうな顔をしているのが、 垂れ衣越しでも分かった。駆け寄って肩を掴む。 「何故、お一人で行かれたのですか! 御身に何かあったのではないかと……」 「悪い。……木犀の、匂いがしたから」 「木犀?」 甘い匂いを嗅ぐ。顔を上げて匂いの元を探す。 「あそこだ。この岩を避けて進めればいいんだけど……ほら、こんな格好だし」 政宗は背を向け、白い指を持ち上げて指をさす。その先に白い花をつけた木犀があった。 小さな花だが、ぷんと甘い匂いを漂わせている。秋の匂いだ、と幸村は目を細めた。 「まだ、残っていたのか……」 「……いい匂いだ。見られただけで満足だよ」 政宗は笠を取った。軽く頭を振り、髪を抑えた。 白い首が見えた。髪と襟で影が作られ、白い肌がより白く見える。 この肌を、信玄は撫でて嬲るのだ。跡を刻み付けて、女にしていく。 「政宗殿……戻りましょう。従者が心配しております」 肩に手を置いた。 「……若い紅葉の褥に、木犀の香。これ以上、風流な閨はないな」 「政宗殿」 「どうする。真田幸村」 政宗の声が、不遜な響きを持つ。――かつて、奥州の独眼竜と呼ばれていた頃のように。 「お館様は、お前と俺がどうなっても構わないって思ってるみたいだぜ?」 「政宗……」 「俺に必要なのは「伊達と武田の名を持つ子供」だ。父親は、正直誰だろうと構わない。 ――さあ、どうする?」 振り向く政宗の顔には、不敵な笑みが浮かべられている。 幸村は首を振った。 たとえどんなに思いを募らせても、その領域に踏み込んではいけない。 この体を抱きしめてはいけない。 「あなたの夫は、それがしではありませぬ」 「……HA、ただのjokeだよ。――もう、俺は満足した。屋敷に戻りたい」 政宗は茂みに入っていく。元の道を探しながら、幸村を振り返ろうともせずに進む。 抱きしめたい。口付けたい。肌に溺れたい。 けれど、それをしてはいけない。何もかもが不幸になるだけだ。 ただ、時々顔を合わせればいい。政宗が子を産み、その子を傍で見るだけでいい。 ――そのはずだ。 迷宮情死14