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第2海域 北大西洋 -イギリスを解放せよ- 特徴 敵に軽巡・駆逐しか登場しない。手持ちの戦艦を中心にLv.10程度まで上げれば、難なく突破できるだろう。潜水艦は軽巡・駆逐に弱いので、潜水艦メインの編成はお勧めできない。 全2エリア(NORMAL) 北大西洋 第1エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 イギリス海峡掃討作戦 1-1 3 駆逐駆逐駆逐 単横陣 204 建材:35マニー:35鋼材:37 昼・晴れ 1-2 3 軽巡軽巡駆逐駆逐 単横陣 187 建材:36樹脂:22食材:25 昼・晴れ 1-3 3 軽巡駆逐 梯形陣 195 建材:36マニー:36樹脂:22 昼・晴れ 1-4 3 駆逐 単横陣 198 建材:38鋼材:39食材:26 昼・晴れ イギリス海峡掃討作戦・決戦 1-5 3 軽巡軽巡軽巡 輪形陣 399 建材38マニー:38食材:26 昼・晴れ 北海・ノルウェー 第2エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 北大西洋掃討作戦 2-1 4 駆逐駆逐 複縦陣 396 建材:42鋼材:45鋼材:45 夕・晴れ 2-2 4 軽巡軽巡駆逐 単縦陣 395 建材:44樹脂:26食材:30 夕・晴れ 2-3 4 駆逐軽巡軽巡軽巡 梯形陣 400 建材:44マニー:44樹脂:26 夕・晴れ 2-4 4 駆逐駆逐 梯形陣 396 建材:45鋼材:47食材:31 夕・晴れ 北大西洋掃討作戦・決戦 2-5 4 軽巡軽巡軽巡軽巡 梯形陣 484 建材45食材:32食材:32 夕・晴れ
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163 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2013/01/04(金) 22 58 45 大西洋ネタ(5-7)の続きです。 「朕はその役割を果たさねばならん」 ナチス・ドイツの北海道侵攻の中で、昭和帝の前線視察に反対する側近に対して 1940年8月15日 (大日本帝国大西洋転移より3ヶ月) ドイツ第三帝国総統 アドルフ・ヒトラーは日本侵攻作戦(緑作戦)を発令。 作戦目標 北海道東部の占領による英国本土への進撃路の確保。 侵攻ルートA 北海道と接するコタンタン半島より レープ元帥率いるC軍集団(歩兵15個師団 自動車化歩兵2個師団) 侵攻ルートB 日本軍が防衛するブルターニュ半島を突破し北海道へ ルントシュテット元帥率いるA軍集団(30個歩兵師団・5個装甲師団・2個自動車化歩兵師団・2個山岳師団・ 1個降下猟兵師団 1個空輸歩兵師団・2個武装SS連隊 C軍集団目標 釧路から鉄道釧路本線のルートで網走まで進撃。 A軍集団目標 ブルターニュ半島に篭る日本軍・自由フランス軍を撃破し十勝平野まで進出し、ブレスト→帯広→北見→網走の戦線を確保し蝦夷山系にそって北海道を南北に分断する。 一方の日本と英仏の動向。 フランス降伏(6月21日)の翌日近衛内閣は総辞職し新たに嶋田繁太郎が首相となる。 英国首相チャーチル(5月10日就任)と嶋田首相は首脳会談をロンドンで行い、日英安全保障条約を改定し両国の協力をより強化した第二次日英同盟について合意。 また自由フランス政府を正式承認※ ※史実では休戦派に敗れ解任された対独抗戦派のポール・レイノー前首相が代表になる。 史実と違い前首相ら有力な政治家が多数参加し 政治的な正当性をもっている。 臨時政府指揮下の自由フランス軍は史実の7千人より遥かに多い15万人だが、重装備はなく日英からの供与兵器での再編成となる。 ドゴールは陸軍大臣となるが、その振舞いにより日英の将軍たちと衝突することが多かった。 164 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2013/01/04(金) 23 01 16 本土防衛計画が内閣にて承認(決号作戦) 近衛内閣で行われた動員に続いて第二次動員を発令する。 ドイツとの開戦前の陸軍30個師団をようしていたが、転移にて外地に残された師団も多かった。 このため日本政府はアメリカに対して大陸に残された利権の売却と外地に取り残された陸軍部隊(関東軍・朝鮮軍など。 遣欧軍は6月中に本土へ帰還し北海道へ配備済み)の輸送協力を要請。 これをアメリカは受諾し日本より購入した各種利権を守るために満州や朝鮮に軍を進める大義名分を得ることになる※2 しかしアメリカの協力を得られたが、各陸軍部隊の輸送は困難を極めることになる(外地のインフラの脆弱さから特に車両や砲などの重器材の輸送は遅れた) そしてドイツ軍の日本侵攻作戦が始まった8月の時点での北海道東部の最前線の兵力は以下のとおりである。 ブルターニュ戦線:第3軍 司令官・牛島中将 4個歩兵師団 3個独立混成旅団 1個戦車師団 2個独立重砲連隊 1個飛行師団(帯広空港) 自由フランス軍 司令官 ドゴール中将・2個歩兵師団(正規兵・重砲欠) 8個民兵大隊 イギリス軍 2個歩兵師団(正規兵・重砲欠) 1個戦車旅団 1個インド歩兵師団 釧路戦線 :第5軍 司令官・牟田口中将 3個歩兵師団 2個独立混成旅団 1個独立重砲連隊 2個海軍陸戦大隊 自由フランス軍 1個歩兵師団(植民地兵・重砲欠) 4個民兵大隊 イギリス軍 2個歩兵師団(正規兵) 2個インド歩兵師団 北部方面軍(帯広市):司令官:畑大将 総予備:第7軍 司令官・栗林中将(5月15日付昇進) 3個歩兵師団 1個戦車師団 2個砲兵旅団 イギリス軍 2個歩兵師団(正規兵) 1個戦車旅団 自由フランス軍 1個歩兵師団(正規兵) 2個戦車大隊 日本軍の見通しでは9月に追加で3個歩兵師団と1個戦車師団の北海道東部への移動が完了する予定であり、10月になればさらに5個歩兵師団が追加される。 それ以上の師団は近衛内閣の第一次動員が完了する11月以降を待たなければならなかった。 また英仏であるが、イギリスはダンケルクで重装備を失った部隊の再編成とホームガードと呼ばれる民兵部隊の編成を強化し、矢継ぎ早に北海道へと部隊を前進させていた。 フランスは自由フランスに残された最後の本国の領土であるブルターニュ半島を死守すべく難民からの徴兵を行っていた。 ※2 当時のアメリカのマスコミはこの大陸利権売却によってニューフロンティアの開拓が始まると大々的に書き連ねた 中国・満州・朝鮮と転移によって陸続きになったことにより、アメリカの進出のスピードは格段に速くなり 気の早い実業家などはすでに満州や朝鮮の土地を買いあさっていた。 そして1940年8月15日 日本の一番長い日が始まる。
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62: ゴブ推し :2016/12/12(月) 22 07 34 ロッソイージス 大西洋連邦がイージスをベースに開発した高級量産機。 ユーラシア連邦が開発したリゲルグは、その特殊な装備から大気圏内において既存のMSを大きく上回る機動性を発揮した。 これに大西洋連邦軍の上層部は、元よりレイダーの簡易的な可変構造では大洋のZ系列に対抗できないと見ていた事から、開発を進めていたイージスの後継機の仕様要求を更に引き上げ、リゲルグにも対する事にした。 その要求を受けて大西洋連邦に属する各軍需企業と技術陣は、ビーム兵器の制御に使われるコロイド粒子関連技術を応用。 580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」発射口から「ゲシュマイディッヒパンツァー」にも似た電磁シールド展開する事で機体に掛かる空力制御と空気抵抗の軽減を行い、巡行形態(MA形態)にて超音速の突破に成功。飛行試験では上空10kmでマッハ1.9~2.0を記録した。 またMSでの飛行形態でも亜音速~音速域での戦闘が可能となっている。 武装面では基本ベース機であるイージスの物を発展・踏襲したものを採用しているが、突撃形態時の増えた六本のアームクローは「ゲシュマイディッヒパンツァー」を攻撃に転用した対A.L仕様(光波防御帯の貫通・無効化機能)になっている。 最高速度ではリゲルグに若干劣るものの、シミュレーター演習での結果を踏まえて十分対抗可能と判断し正式採用される。 複雑な可変機構を持つ高コスト機である為、ユーラシア連邦のリゲルグと同様にエースやベテランで構成された部隊へ配備される。 ファーマメントブリッツ 大西洋連邦がブリッツのベースに開発した高級量産機。ネロブリッツの派生機。 当初は、ロッソイージス同様にブリッツの発展型として隠密・偵察を目的の特殊作戦機として開発が進められていたのだが、リゲルグの登場に伴い方針がやや転向される。 開発中のシミュレーター検証にて、MA形態では十分速度面でリゲルグとZ系列に対抗できると見られたロッソイージスであるが、運動性やMS形態での戦闘では些か心許なく、決め手に欠ける事も否めず、それを補う為に開発中のネロブリッツが実験的にロッソイージスの連携機として候補に挙がった(先の大戦で奪取された二機がザフトで連携戦闘を行ったデータも参考にされた)。 結果として、ファーマメントブリッツは大気圏内の戦闘において開発陣を上回る性能を見せた。 コロイド粒子の運用に特化したX200系フレームによる空気流の制御を行う特殊ガスと電磁シールド(グライダー・コロイドと名称)を使った機動は、MS形態のロッソイージスを大きく上回る空戦能力を見せ、大気圏内用に調整した背部と腰部(リゲルグのテール・スタビレーターを参考)の大型スラスターの推力も合わさって人型でありながら最大マッハ1.5以上を記録した。 武装においても対A.Lを意識しており、ベース機から受け継いだランサーダートは勿論、背部の可変アームユニットもロッソイージス同様「ゲシュマイディッヒパンツァー」を攻撃に転用して光波防御帯の貫通・無効化能力を持つ。 ロッソイージス共々ベテラン部隊に配置され、連携運用にてリゲルグ及び大洋のZ系列の対抗を期待されている。 63: ゴブ推し :2016/12/12(月) 22 08 12 FAZZ(ファッツ)改 ユーラシア連邦がクスィーに近しいコンセプトの機体を開発した事で大洋連合…夢幻会は、その対抗機の必要性に迫られた。 彼等とて種世界の技術を軽視している訳ではなかったが、こうもMS関連で急激な発展を見せるのは予想外であり、転生者という自分達を何処か特別視しUC系技術…ひいてはミノフスキーテクノロジーを手にしていた事実に驕りあったと痛感させた。 兎も角、リゲルグの存在は小さくない衝撃であり、夢幻会は予定していたMS技術の段階を繰り上げる事にする。 しかしクスィーその物の開発を進めても良いが、リゲルグの登場によって大西洋も開発中の機体の要求仕様を上げている事も掴んでいた為、自分達も逸早いそれらに対する機体を開発する必要があり、現行機の中からミノフスキークラフトとビームバリアの搭載が可能なキャパの大きい機体を選択。 その結果、FAZZが候補の一つに上がった。 ZZの複雑な可変機構を配し、フルアーマーパーツの脱着も除外した当機は、その分だけ機体構造に大きな余裕があり、加えて複数の高出力ジェネレーターを搭載している事からミノフスキークラフトとビームバリアの運用機にはベストな機体であった。 加えて言えば、全高も20m程度と従来のMS運用インフラ内で納まる事も大きかった。 結果として当機は、夢幻会の期待通りの性能を発揮。正式に高級量産機として特務部隊を主としたベテラン部隊に配備される。 シルヴァバレト FAZZ改同様のミノフスキークラフト及びビームバリア搭載機。原作同様にドーベンウルフが原型。 ミノクラなどの搭載もFAZZと同じく高出力のジェネレーターを持ち、複雑に内蔵された多数の火器をオミットした事で構造的キャパが大きくできた為、搭載可能としてFAZZとほぼ同時期に実験され、結果も良好であったために量産に移行する。 両機とも高出力のメガ粒子ビーム兵器を使用できるため、これといった対A.L兵器を持たない。その火力でCE式ビームシールドとも言えるA.Lを貫通して撃破するものとしている。 以上です。 没ネタとなったリゲルグですが、各国の対抗馬はこんな感じで考えてました。東アジアはどうしても浮かびませんでしたが…イナクトのリニアガンで00の原作同様に空気抵抗を軽減するくらいでしょうか? あと、デフィンスロッドにミラコロ技術が使われているそうですから、大西洋が梃入れすればMS形態でも高い飛行性能を持てるようになるかも知れません。 また大西洋の機体は改良型のGと共に正式型レイダーとも連携して物量でリゲルグとZに対抗するみたいな考えもありました。 大洋については、太陽炉よりも解析と研究が進んでいるミノ粉を使うだろうとミノクラ搭載機を考えてました。 あとビームバリアは原作のクスィーと違って確り防御にも使えるものともご都合的に設定する積りでした。 ナイ神父氏の今後の展開の参考になれば良いのですが。
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469: 弥次郎 :2018/02/08(木) 20 46 37 大陸SEED 原作ゲート編支援ネタ 原作側大西洋連邦配備MS案 ストライクレクサス 型式番号:GAT-05S 全高:19.84m 重量:72.92t 動力:NJC付き核分裂炉 装甲材:通常装甲(バイタルパートおよび一部のフレームにTPS装甲) 武装: M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×4 M9809A ビームライフル/M9811D ロングビームライフル ES04C 強化型ビームサーベル×2 Mk335 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2 A52 攻盾タイプE/A52 攻盾タイプR(ロケットランチャー内臓) オプション: 大型プロペラントタンク Mk439/SE 腰部2連装多目的ミサイル「ヴュルガーSA13」 ゲシュマイディッヒ・パンツァー内蔵型防御システム「ルミナス・イージス」 特殊装備: 各種ストライカーパック 概要: 種死終了後に大西洋連邦が開発したMS。 戦後の復興に追われていた原作側大西洋連邦は、しかし自前の国力と支配地域の削減などで何とか復興を進めつつあった。 戦地にこそならなかったのだが、衝撃を生んだのが、東アジア共和国の躍進であった。 連合でも相対的トップに躍り出た東アジアの伸長は控えめに見て大西洋連邦にとっての脅威であった。 単純な支配地域の拡大や国力の増強による満足だけでなく、大西洋連邦領内に存在するベースマテリアルをはじめとした資源に、 東アジア共和国の食指が動いていることは明らかであった。 そこで、復興にも余裕が出てきたCE73年に新たなMSの開発を国内メーカーに対して要請した。 しかし、それに対する返答は遠回しの拒否であった。 というのも、ロゴスバッシングの影響でロゴスに参加していた、あるいはその企業がかなり疲弊するか、看板を下ろしていたのであった。 そして、これまで中小であった企業がいきなり大企業の人材や生産設備、開発能力を生かせるはずもなかったのである。 ダガーからウィンダムに置き換えた時のような、フレームをはじめとした基礎設計から練り直すというのは白紙になった。 なんとかしてくれないか、という要求に頭を悩ませた開発チームであったが、彼等もまた国の苦境を理解しており、知恵を絞った。 そうしてたどり着いた答えが、核動力化とインターフェイス面の改装をメインとして、疲弊した状態でも問題なく動かせて、尚且つ性能を維持するか向上するという野心的な、悪く言えば冒険的な開発であった。 開発時においては名称は「レクサス」「ウィンダムL」など候補が多数上がっていたのであるが、紆余曲折の果てに、「ストライクレクサス」へと変更された。ここには連合において活躍していたストライクが念頭にあったとされる。 武装面においては、核動力化の普及に伴って威力や収束率の改善されたビームライフルと、携行性や燃費と引き換えに大幅な威力向上に成功したロングビームライフルを採用している。 このロングビームライフルは、この機体専用というわけではなく、別個にバッテリーを携行することで他のバッテリー型のMSでも問題なく使えるようになっている。 ビームサーベルに関しても当然のことながら威力向上が図られており、より攻撃的となった。 基本的には種・種死の頃の装備を踏襲しており、整備面や信頼性に優れている。 防御面においては、機体にTPSを採用していることでかなり改善している。 機体全体とまでは行かなかったのであるが、バイタルパートとコクピット回り、フレームに採用することで、核動力による出力にも耐久出来る機体剛性とパワーを獲得することに成功した。 全面採用と至らなかった理由は複数あるのだが、やはりビーム兵器の普及が大きい。 代替として、ゲシュマイディッヒ・パンツァーを内蔵したシールドシステム「ルミナス・イージス」を核動力機限定であるが採用した。 肩部に稼働アームと共に装着されるこれは、機構の設置場所的にもストライカーパックとのかみ合わせは良いとは言えないのだが、ビーム兵器に対して絶大な防御力を発揮できるため、パイロットの生存性にも大きく寄与した。 これらの改修は、当然ながらもコストに響いた。 大きな変更はないが、細かな変更点が多数あったために、意外とコストがかかったのである。 しかし、素のままのウィンダムを使うよりもはるかに良い機体であることも確かであったため、財布と調達能力と照らし合わせ、大西洋連邦ではこれを汎用高級機として採用をCE74始めに決定。 翌年のCE75にはまとまった数の配備を開始した。 470: 弥次郎 :2018/02/08(木) 20 47 53 ウィンダムE 型式番号:GAT-04E 全高:18.67m 重量:69.93t 動力:バッテリー (一部機体ではNJC付き核分裂炉) 装甲材:通常装甲(バイタルパートおよび一部のフレームにTPS装甲) 武装: M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×4 M9809A ビームライフル/M9811D ロングビームライフル AM127Cビームマシンガン ES04C 強化型ビームサーベル×2 Mk335 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2 A52 攻盾タイプE/A52 攻盾タイプR(ロケットランチャー内臓) オプション: 追加バッテリーパック 大型プロペラントタンク 連合系MSの武装を一揃い 特殊装備: 各種ストライカーパック 概要: 大西洋連邦が種死終了後に製造したMS。 ハイローミックスにおけるローに該当する。 凡その開発経緯はストライクレクサスにおいて語られているのでここでは割愛する。 基本設計自体はウィンダムとさほど変化しておらず、ストライクレクサスとの共通武装の採用などに変更点は限られ、高出力化に適応したパーツの交換などに限定された改装が施されている。また、本機の基本的な動力源はバッテリーであるが、設計の段階から核動力への交換も盛り込んでおり、必要に応じて核動力化ができるようになっている。 その為、開発は種死終了後からほどなくして完了し、新型の開発と習熟完了までのつなぎとして採用。 ストライクレクサスに先駆けて配備が開始されており、核動力MSの運用の慣らしやノウハウ獲得に大きく寄与した。 ナーフ・フォビドゥン 型式番号 GAT-727NARF 全高:17.47m 重量:82.17t 動力:NJC付き核分裂炉 装甲材質:トランスフェイズ装甲 チタニウム耐圧殻 防御機構:エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」 武装: 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 115mm機関砲「アルムフォイヤー」×2 スーパーキャビテーティング魚雷キャニスターポッド×2 フォノンメーザー砲 テイルエクステンション トライデント その他:エマージェンシー・エスケープポッド 概要: 大西洋連邦海軍が配備した、フォビドゥン・ヴォ―テクスの後継となる水陸両用型MS。 ナーフとは、Nuclearazation And ReFineの略であり、核動力化と設計のリファインを行ったものということを示す。 つまり、後継機というよりはバージョンアップによって誕生したMSである。 ヴォ―テクスとの最大の変更点が、脱出ポッドの採用と全機への装着である。 伸長が著しい東アジア共和国に対して、大西洋連邦の持つ余力は相対的に小さかった。 海軍においてもそれは同様であり、熟練したパイロットというのは非常に貴重なものとなっていた。 そこで、脱出ポッドを標準化することによってパイロットの生存を高めようと設計が変更された。 機体損傷が一定以上となると、リアスカート部に設けられた脱出ポッドにコクピットが引き抜かれ、後方目がけて射出される。これの装着の為、頭部に被せられるバックパックの形状は一部変更になっている。 生存性は確かに向上した。しかし、肝心の脱出ポッドの乗り心地や航続距離などに問題が残っているのが実情である。 初期においては「脱出装置がパイロットを殺す」とまで言われていたが、その後は一応改善した模様。 471: 弥次郎 :2018/02/08(木) 20 49 03 以上、wiki転載は一応OKです。 以前投下した奴を色々と変更しました。 469 先頭の部分に 大陸ガンダムSEED 支援ネタ8 と書いてありますけど、これは誤植なので転載時には削除お願いしますね 485: 弥次郎 :2018/02/08(木) 22 01 52 じゃあ、没にした方がいいですねー あと、修正をもう一つ 470 ×そこで、脱出ポッドを標準化することによってパイロットの生存を高めようと 〇そこで、脱出ポッドを標準化することによってパイロットの生存を高めようと設計が変更された。 修正お願いします
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52: 霧の咆哮 :2016/12/24(土) 20 22 50 ○戦後の東アジアの新型空戦MSと、大西洋の新型MS、スカンジナビア所属のエース フラッグ 『武装』 トーデスシュレッゲン(頭部バルカン)×2 ビームライフル ビームサーベル 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド ディフェンスロッド 『解説』 東アジア共和国でイナクトに代わる新型制空型可変MS。 新型と言っても武装関連はほぼ同一で弾の共有化が図られてるし、内部パーツらも一定の割合でイナクトと共有してて、機体性能も近しい。 ただ、装甲関連の技術発展が進み、イナクトの最大の欠点、実弾防御が薄過ぎてマシンガンや機銃ですら少し食らっただけで撃墜されてしまうという紙装甲ップリが改善されている。 マシンガン等に多少は耐えられるようになったが、それでも継続して受け続ければ普通にやられるし、レールガン辺りが直撃すると即死するレベルなのは変わっていないが。 肝心の機動性や生産コストとかを落とさずに、機体の安定性や生存性が高まる事実は現場・後方問わず歓迎され、配備が進められている。 完成したのはCE76年頃で、ラクス軍の大侵攻開始時は東アジア空軍や海軍の飛行型MSの内、少なくとも5割以上はフラッグに置き換えられている。 イナクト同様、地上だけでなく宇宙でも戦える汎用性もあるので、宇宙軍にも一定数配備されている。 機体カラーは原作の水色系から、イナクトやティエレンに近い緑系に変更されている。 53: 霧の咆哮 :2016/12/24(土) 20 26 52 オーバーフラッグ 『武装』 トーデスシュレッゲン(頭部バルカン)×2 ビームライフル ビームサーベル 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド ディフェンスロッド 『解説』 東アジア共和国初の高級量産型空戦用MS。 セイバー他、他国の高級TMS機の脅威に長年苦い思いを抱いていた東アジアが、基礎性能で追いつけないなら多少(多少で済むとは言っていない)無茶してでもカスタムやパイロットの錬度で何とかしようと頑張って完成させた。 フラッグをベースに折角イナクトより高めた防御力を、再びイナクト並に落とすほどに機体の軽量化、新型スラスターやエンジンも搭載して機動力の向上を図る。 武装面の改良や追加は、そちらもあまり手を付けるとパイロットの機種転換の負担が増えそうなので、全体的に一回り強化する程度で追加は無し。 エンジンのリミッターを解除し、制御OSの改良も含めて関節部といった内部機構の整備性も犠牲に、東アジアが出来る限りでトコトン機動性や反応速度等を追求した。 その結果、火力はともかく機動性や格闘性能はアッシマーやトーラス、もしかしたらアンクシャも越え、理論上はゼータプラス達と戦った場合でも勝率は0ではないところにまで手が届いた。 なお、代償に装甲を犠牲にした打たれ弱さだけでなく、パイロットや整備陣に負担をかける機体として、経戦能力にも不安を抱えてしまったが。 格闘戦を仮にセイバーに仕掛けたとして、上手く避けないと腰部に蹴りを叩きこまれただけでボディが圧し折れそう。 それでもイナクトやフラッグの性能で満足出来なかった、東アジアが抱える本当に、他国軍よりも本当に貴重なエースクラスからは念願の高性能機なので歓迎された。 完成したのはCE78年頃で、乗りこなせるパイロットの稀少さから配備数は僅か15機と、増強1個中隊分のみ。 この部隊は名実共に東アジアが誇る最精鋭にして、虎の子扱い故にラクス軍との開戦時も投入時期は慎重に見極められてる。 機体カラーは原作同様に黒系。 そのカラーと東アジアに多数いる部隊の頂点に君臨する畏敬から、オーバーフラッグ使いは『黒翼隊』や『フラッグファイター』の異名を得ている。 通常のフラッグ使いは原作と違いフラッグが精鋭部隊向けでもないので、フラッグファイターと呼ばれなくなってしまった。 54: 霧の咆哮 :2016/12/24(土) 20 27 49 ウィンダムフォルテストラⅡ 『武装』 トーデスシュレッケン(頭部バルカン)×4 ビームマシンガン ビームライフル ビームライフルショーティー×2 ビームサーベル×2 大型ビームブレード スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2 A52攻盾タイプE 2連装多目的ミサイル「ヴュルガーSA10」 各種ストライカーパック武装 フォルテストラⅡ部分 リニアキャノン(右肩) ミサイルポッド(左肩) 腕部内蔵グレネード×2 『解説』 大西洋の新型主力MS、ウィンダムに追加装甲フォルテストラⅡを装備した機体。 前大戦において大西洋は精鋭やベテラン用にダガーLや105ダガーだけでなく、デュエルダガーフォルテストラを配備していた。 そのような追加装甲をウィンダムにも装備することで、ウィンダムへの乗り換えや内部チューンだけでは満足できない精鋭向けの機体に仕立て上げた。 追加装甲のコストや整備性の問題で配備された数は多くないが、その実績は運用した同軍や前大戦でアサルトシュラウドを増産していたザフトが証明しており。 追加装甲も腕部グレネードこそ追加されたが、それ以外はかつての物と同じような武装(勿論威力とかは技術発展で向上してるのだが)を継続していたので、前大戦で使用したパイロット達からも癖が近くて扱い易いと評判であった。 ストライカーパックにもなるべく干渉しないように装備されてるので、ストライカーパックとフォルテストラの両立もこちらでは可能になった。 しかし、装備位置の都合上、ランチャーストライカーやソードストライカー辺りの肩部や腕部装備に干渉してしまうので、そういう場合は事前に追加装甲の一部を外すか、逆にストライカーパックの一部を諦めるかの二択。 配備開始はウィンダムの配備から1年後位。 55: 霧の咆哮 :2016/12/24(土) 20 31 25 ◇霧華(きりか)・ベルクルス 乗機はガンダムゼフィランサス。階級は中尉(ラクス軍との開戦時) 人種は第一世代コーディネーター。年齢は16歳(ヤキン戦役時) 己の過去は黙して語ろうとしないミステリアスでクールな少女。 その幼い年齢ながら女傭兵と言う過酷な職業に身を投じた理由も不明。名乗っている名前も傭兵ネームで本名ではない。 性格や外見イメージは強いて言えば長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)に近い。 戦時中はジンアサルトシュラウドに搭乗し、戦争終結まで戦い抜くも、機体性能差でかなり苦労していた模様。 苦労しながらも五体満足で生き残れている辺り実力は保障されている。 戦後、北アフリカや南米の混乱とか火種が無いわけではないが、傭兵業界自体が戦時中より全体的に下火になってしまったのも確かで、仕事が減少。 身の振り方を考えていたところに、スカンジナビア出身の数少ない友人から紹介・勧誘を受け、そのまま受諾。 下記のバン共々スカンジナビアのMS開発や教導に貢献。理路整然としながら、難解な物から簡単な物までなるべく分かり易く説明してくれる彼女の講義は訓練校や教習生からは人気になった。 本人も教師が向いてるのは意外な適性だったらしいが。 ラクス軍との開戦時はスカンジナビア軍でゼフィランサスをリミッター無しで乗りこなせる貴重なパイロットとして、バン共々活躍した。 因みにエースとしての純粋な腕ではバンに劣ると自他共に認めている。 ◇バン・フライハイト 乗機はガイアガンダム。階級は大尉(ラクス戦争時) 人種は第一世代コーディネイター。年齢は18歳(ヤキン戦役時) 原作ゾイドのバン・フライハイトのこの世界の同位体。 性格や外見イメージもそちらを参考にして良い。 元々はザフト地上軍アフリカ部隊所属で、大洋・ユーラシア連合軍大攻勢時の撤退の最中。 部隊の隊長が戦死し、副官で有った彼が指揮を引き継いだが、戦場の混乱で本隊と逸れてしまう。 自機のラゴゥや部下のバクゥ数機と共にアフリカの大地を彷徨ってる最中に、同じように本隊と逸れたMS10機ほどの友軍(過激派オンリー)が北アフリカのとある町に略奪虐殺ヒャッハーしようとしている場面に遭遇。 思想的に穏健派であった彼と率いる部隊は対話で止めようとするも、大洋軍らの攻勢でナチュラル如きに大きな被害を受けたショックで錯乱気味な彼らには最早話が通じなかった。 やむを得ず、自分達の手で無辜の民を守る為に友軍を手にかけてしまう。 戦闘の気配を察知したユーラシア軍に追いつかれるも、助けた街の住人達からの執り成しも有って部下共々穏当に扱われ、その様子から投降を決断。 その後、戦時中は捕虜収容所で過ごし、戦後には解放されるも大洋軍やユーラシア軍から勧誘を受けたが、自分の上官や部下、同僚や同期を殺した側に協力するのは心情的に抵抗感が有った。 悩んだ末にプラントにいた家族共々スカンジナビアに亡命。 部下やその家族も同行し、スカンジナビアからは貴重な実戦経験者、それもエースクラスとして高待遇で迎えられ、スカンジナビアのMS開発に貢献した。 戦時中はバクゥやラゴゥを駆っていた経験から、同じような四足機体に変形するガイアを気に入っており、スカンジナビアのトップエースとしてラクス軍との戦争時も活躍した。 やろうと思えばゼフィランサスも扱えるのだが、ガイアの方が性に合っていた。 56: 霧の咆哮 :2016/12/24(土) 20 35 47 ◇フィーネ・エレシーヌ(戦後はフライハイト) 乗機はラゴゥ。 人種は第一世代コーディネイター。年齢は18歳(ヤキン戦役時) 原作ゾイドのフィーネ・エレシーヌ・リネのこの世界の同位体。 性格や外見イメージもそちらを参考にして良い。イメージ元は漫画版じゃなくてアニメ版の方だが 大戦時はバンと共にラゴゥに搭乗し、ガンナーとして戦場で奮闘。 戦後はバンや家族共々スカンジナビアに亡命し、生活が安定したら戦時中から恋人関係だったバンと結婚、退役。 ラクス軍との戦争時には子供も産まれてて、家庭で専業主婦をしている。 原作での超感覚的な能力の影響か、この世界ではガンバレル適性者であり、その手の機体を扱う機会があったならば、バンに匹敵するエースになれた可能性もこの世界では有った。 幸いと言うべきか、才能の持ち腐れか、そんな機会には恵まれず平穏に主婦をしている。 以上です。 東アジアがCE73以降からラクス戦争時までに、新型の一つもいないってのも何なので追加して見た。 スカンジナビアに流れる外部エースと言うと、戦後に仕事減るだろう傭兵や、同僚とか殺された件を割り切れないザフト上がりになりそうなので、入れてみた。 ガイア使い=動きがゾイドっぽい=そこからエースを取ってるかでアイディア沸いた。 純粋なスカンジナビア出身のエースもその内書けたらやるかも。
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第2海域 北大西洋 -イギリスを解放せよ- 全2エリア(HARD) 北大西洋 第1エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 イギリス海峡掃討作戦 1-1 4 駆逐駆逐駆逐 単横陣 819 建材:56マニー:56鋼材:59 昼・晴れ 1-2 4 軽巡軽巡軽巡軽巡 単横陣 780 建材:57樹脂:34食材:40 昼・晴れ 1-3 4 軽巡駆逐軽巡 梯形陣 798 建材:58マニー:58樹脂:35 昼・晴れ 1-4 4 駆逐駆逐 単横陣 767 建材:59鋼材:62食材:41 昼・晴れ イギリス海峡掃討作戦・決戦 1-5 4 軽巡軽巡軽巡 輪形陣 919 建材59マニー:59食材:41 昼・晴れ 北海・ノルウェー 第2エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 北大西洋掃討作戦 2-1 7 駆逐駆逐駆逐 複縦陣 946 建材:77鋼材:80鋼材:80 夕・晴れ 2-2 7 軽巡軽巡駆逐 単縦陣 910 建材:78樹脂:47食材:55 夕・晴れ 2-3 7 駆逐軽巡軽巡 梯形陣 881 建材:78マニー:78樹脂:47 夕・晴れ 2-4 7 駆逐駆逐駆逐 梯形陣 946 建材:80鋼材:84食材:56 夕・晴れ 北大西洋掃討作戦・決戦 2-5 7 軽巡軽巡軽巡軽巡 梯形陣 972 建材80食材:56食材:56 夕・晴れ
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767 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2013/01/11(金) 22 24 18 大西洋ネタ。 1940年 9月3日 北海道 帯広市街 ドイツ軍の一部が帯広市街に突入し、売買川以南の市街地は占領される。 憂鬱世界の北海道地域は史実よりもインフラが発展し皮肉にもそれがドイツ軍の侵攻を加速させる要因となった。 しかしドイツ軍の進撃速度は目に見えて低下していた。 史実よりも早い経済発展の恩恵により、建物の耐久性は大幅に向上しておりドイツ軍の砲火力から日本軍を守ることになる。 またドイツ軍の砲火力が極端に低下していたことも付け加えなければならない。 ドイツ軍火砲の機動作戦への適応度は低く、多くの火砲は馬匹牽引(馬で引っ張る)を前提に設計されていたため、 車軸にサスペンションがなく牽引速度の制限が厳しかった。 また日本軍の火砲とドイツ軍の火砲の性能と電撃戦ドクトリンの特徴が進撃速度を低下させた。 まず第一に両軍の火砲の性能差を挙げてみると下記のようになる。 ドイツ軍の主力火砲 10.5cm leFH 18 軽榴弾砲 砲兵連隊(師団砲兵)の主力 1個大隊12門×3 計36門 射程距離:10,675m 重量:1,985kg 15cm sFH 18 重榴弾砲 砲兵連隊(師団砲兵) 1個大隊12門 射程距離:13,000m 重量:5,530kg 15cm K 18 カノン砲 軍砲兵 軍団砲兵直轄の独立部隊運用 射程距離:24,500m 重量:12,460kg(砲撃時)/ 18,600kg(牽引時) 日本軍の主力火砲 91式105mm榴弾砲 軽榴弾砲 砲兵連隊(師団砲兵)の主力 1個大隊18門×3 計54門 射程距離:11,400m 重量:2,300kg(牽引車対応) (史実日本軍同型10,800m 重量:1,500kg 馬匹牽引) 96式150mm榴弾砲 重榴弾砲 砲兵連隊(師団砲兵) 1個大隊18門 射程距離:16,000m 重量:6,300kg(牽引車対応) (史実日本軍同型11,900m 重量:4,140kg 自動車牽引 軍司令部直轄で師団には配備されず) 95式150mmカノン砲 カノン砲 軍砲兵 軍団砲兵直轄の独立部隊運用 射程距離:24,000m 重量:13,700kg 98式140mmロケット砲 自走式16連装ロケット砲 軍砲兵 軍団砲兵直轄の独立部隊運用 射程距離:7,300m 車体重量4,300kg 車体は94式六輪自動貨車 768 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2013/01/11(金) 22 27 07 以上のように火砲の性能は日本軍が勝り、対砲兵戦闘(カウンターバッテリー)においてドイツ軍砲兵は不利であった。 機動性の低いドイツ火砲の前線への集中に遅れ、射程に勝る日本軍砲兵に配置に着く前に一方的に砲撃受けたのである。 そして、本来であればそういった機動性の低い砲兵の代わりに、「空の砲兵」として前線を支えるのは急降下爆撃機「Ju-87 スツーカ」であったが、 そのスツーカが北海道の空で苦戦を重ねているのである。 9月になり北海道への航空戦力の集中が進み、日本軍機の特徴である長大な航続距離を生かした長時間の制空戦闘により 北海道の上空の支配権は日本軍が優勢であった。 そんななか「空の砲兵」として狩りだされるスツーカたちの損害は増すばかりで、効果的な航空支援は望めなかった。 その結果ドイツ軍は十勝川を天然の防壁とした日本軍の前線を突破することが出来ずに停滞する。 日英仏の流してきた血の効果がようやく現れてきたのだった。 だが前線の停滞と共にドイツ軍の戦力集中は進んでいくのだった。 帯広市の戦況を聞いた夢幻会幹部は思わずつぶやいた。 「帯広でスターリングラードをやることになるのか……」 と。
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691. earth 2011/12/19(月) 22 08 36 平成ネタ。ただしTS成分はなしです。 平成日本と昭和日本がゲートで繋がり、ある程度時間が経つと、諸外国の人間も制限付であるがゲート越しに 交流することになった。 尤もナチスドイツがつい最近まで健在でありヒトラーを民族の英雄と見做す昭和ドイツと、ヒトラーを全否定する 平成ドイツは犬猿の関係だった。平成イタリアは……マフィアを撃滅した昭和イタリアを羨ましがりつつ、美女やパスタに ついて意気投合するという実にお国柄が分る状態だった。 だが昭和世界の歴史を知って一番慌てふためいたのは……平成世界の覇者であるアメリカ合衆国だった。 「このような大災害が起こるとは……」 変わり果てたアメリカの大地の様子は、アメリカ人に多大なショックを与えていた。 同時に、自分達の世界でも同じ災厄が起こりうることを思い出し、誰もが慄然とした。 「万が一に備えなければ!」 危機管理に定評のアメリカ合衆国はすぐさま、昭和世界で起こった大西洋大津波と同様の災厄が起きた場合に備え はじめる。また昭和世界での津波の原因となったカナリア諸島の調査も大々的に開始する。 アメリカ政府は出来る限りの手を打って事態に対処しようとした。だが大西洋大津波の情報を知った市民は一瞬で 自分達を飲み込むかもしれない津波に怯えた。 「ダメだ。もしも向こうと同じことが起きたら、俺達は逃げることさえ出来ない」 「東海岸一帯が全滅するとなると、あとは中部か」 「そうだ。内陸に移ろう」 「西海岸も良いだろう。他国からの支援も期待できる」 この動きは企業の間でも広がり、アメリカ各地は大騒ぎとなった。 勿論、国ごと消滅したキューバなどのカリブ海の国々も大騒動となり、混乱は拡大していった。 おかげでアメリカは自国や自国周辺の混乱の収拾に力を入れるはめになり、必要以上に外に出て行く余裕を失った。 勿論、この余波は世界各地に及ぶことになる。 692. earth 2011/12/19(月) 22 10 23 あとがき 昭和世界の歴史を知って一番怯えるのはアメリカかと思いまして。 何しろ、あんな災害が起きたら幾ら米帝でもどうしようもありませんし。 まぁアメリカが内に篭ったら今度は世界が大変なことになるでしょうね……。
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第2海域 北大西洋 -イギリスを解放せよ- 全2エリア(VERY HARD) 北大西洋 第1エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 イギリス海峡掃討作戦 1-1 6 駆逐駆逐駆逐 単横陣 1434 建材:92マニー:92鋼材:96 昼・晴れ 1-2 6 軽巡軽巡軽巡 単横陣 1466 建材:93樹脂:56食材:65 昼・晴れ 1-3 6 軽巡駆逐軽巡 梯形陣 1376 建材:94マニー:94樹脂:56 昼・晴れ 1-4 6 駆逐駆逐 単横陣 1387 建材:95鋼材:100食材:66 昼・晴れ イギリス海峡掃討作戦・決戦 1-5 6 軽巡軽巡軽巡 輪形陣 1435 建材95マニー:95食材:67 昼・晴れ 北海・ノルウェー 第2エリア エリア名 番号 消費重油 敵艦隊編成 敵艦隊陣形 推奨戦力 エリア報酬 時間・天候 北大西洋掃討作戦 2-1 10 駆逐駆逐駆逐 複縦陣 1471 建材:123鋼材:130鋼材:130 夕・晴れ 2-2 10 軽巡軽巡駆逐 単縦陣 1420 建材:125樹脂:75食材:88 夕・晴れ 2-3 10 駆逐軽巡軽巡 梯形陣 1428 建材:126マニー:126樹脂:75 夕・晴れ 2-4 10 駆逐駆逐駆逐 梯形陣 1471 建材:127鋼材:134食材:89 夕・晴れ 北大西洋掃討作戦・決戦 2-5 10 軽巡軽巡軽巡軽巡 梯形陣 1460 建材128食材:89食材:89 夕・晴れ
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第252話 大西洋の精兵達 1485年(1945年)9月21日 午前9時 レンベルリカ連邦共和国ジヴェスコルク レンベルリカ領南東部……エンテック共和国との国境から60キロ程北にあるジヴェスコルクは、元々はレンベルリカ第3の港町として 発展していたが、マオンド共和国との戦争時には、この町は激戦地となり、マオンド軍が撤退するまで廃墟と化していた。 戦争がマオンドの降伏によって終わってからも、ジヴェスコルクは、人口こそこそ多い物の、主要な産業は漁業と狩猟しか無いパッとしない町であった。 そんなさびれた町も、最近、とある国の軍隊が港や何も無い平地に居付くようになってからは活気が戻り始めていた。 この日、町の狩猟ギルドの公認ハンターとしてジヴェルコルク市西方にある森林地帯で、害獣狩りに当たっていたベネイシア・ヒンヴィネンは、 車軸の折れた馬車を前に、心底困り果てていた。 「ベネイシア。俺は出発前に言った筈だよなぁ……あまりでかい獲物を捕えるのは止した方が良いと。」 彼女は、相棒であるヴリシク・ツヴァイカに呆れた口ぶりで非難された。 「無計画に大物を捕えた結果がこのザマですぜ?中尉殿。」 「な……!?あ、あんただって、獲物を見つけた時には興奮しながら追い回してたじゃない!」 「む……それは、その……なんというか。」 彼は、狩りの最中に自分が害獣相手に大立ち回りを演じていた事を思い出したのと、思わぬ反撃に出た彼女がずいと詰め寄り、体のとある部分が 見えた事で顔を赤くしてしまった。 「イジャキスの連中にしては、珍しくリーダー格の奴を見つけてしまったからな。普段、目にする事の出来ない奴が居るのに、冷静になんて 出来る筈が無いさ。というか、話はずれるが……」 ヴリシクは赤面したまま、ベネイシアの全身を爪先から頭まで見通した。 「流行とは言え、そんな、あからさまに誘っているような格好は何とかならなかったのかね。」 「はぁ?何を言ってるの。好きで着てるんだから良いでしょ。」 ベネイシアは、大きな胸を強調するかのような姿勢になりつつ、やや上目遣いでヴリシクにきっぱりと言い返した。 彼女の服装は、上は上腹部の辺りまでしか無い薄い緑色の布製の羽織物と、胸の部分だけを覆った黒い布。 下は丈の異様に短い茶色のズボンに見えるが、股間の部分は、膝の近くまで伸びる長方形の布と、その下に下着と見紛わんばかりのパンツを身に付けている。 頭の部分は、5か月前に捕獲した別の害獣の骨を加工した赤色のヘアバンドが付けられており、そのヘアバンドには、2つの小さな角が付いていた。 腕や脚の膝部分、肩口には革製の防具が付いており、従軍時代から愛用していたため、細かな傷が幾つも付いている。 見た所、全体的に露出の多い格好となっており、身長が170センチ程と、女にしては背が高く、体のスタイルも良いベネイシアは、その浅黒い肌と、 ポニーテール状に結った長髪によって妖艶さをまじまじと現していた。 「機動性も重視した形なんだから、あまり文句を言われるのは心外だね。」 「そのでっかい物と綺麗な谷間、空いた腹とヘソの穴も良く見えているから、機動性以外も重視してるんだねぇ。ホント、アメリカ兵一本釣り装備と 言われている理由が良く分かるぜ。」 「うう……まぁ、セヴムジヌ装備は作った奴が、あっち方面でも結構な活躍をした人だからね。こんな物が生まれるのは仕方ないね。」 ベネイシアはほんのりとだが、顔を赤くしながらヴリシクに答えた。 「はぁ……連邦軍の連隊長上がりの人が、ハンターの装備考案者になる事自体驚きだったが、こんなセヴムジヌ装備のような変てこな物を作るとは。世も末だわ。」 「ええと……元部下のあたしとしては、色々な意味で申し訳ない気持ちだけど……まぁ、彼女もまだ30代前半と、若いし……これもきっと、若気の至りって奴よ!」 ベネイシアはそう力説するが、ヴリシクは薄眼で彼女を見つめる。 「俺としては、アホな妄想を具現化しただけと思うんだけどなぁ。まっ、今はこんな変てこな格好が軍装では無い事を喜ぶけどね。」 ヴリシクは苦笑交じりに言ってから、折れた車輪を右に傾いた馬車の荷台に立てかけ、荷台の中身を見る。 荷台の中には、切り分けられた害獣の死体が合った。 このモンスターは、イジャキスと名付けられている害獣で、レンベルリカ内では、未開の地に良く生息する生物である。 外見は茶色い馬を連想させるが、鋭い牙と爪を持ち、体調は小さな物で1.5メートルから、大きな物で3.4メートル程になり、重さは600キロ以上にもなる。 体の皮膚は、胸や腹部等の部分が堅い皮で覆われており、防御力は意外と高い。 性格は個体によって様々だが、基本的に獰猛な肉食獣であり、普段は3~5頭ほどの群れを成して行動しているが、場合によっては30~60頭以上の集団で 行動する事もある。 イジャキスは基本獰猛だが、同時に知恵の回るモンスターでもあり、襲撃対象は自分よりも弱い小型種か、人数の少ない人間か亜人種等である。 とはいえ、通常は、単独行動を行っている人間を襲う事は余り無い。 だが、例外的に、大挙して村や集落を襲う凶暴な集団もおり、今年の5月には、市の北6キロの村でイジャキス集団100頭以上の襲撃があり、30人の村人が 食い殺されると言う事件が起きた。 当時は動員出来るハンターの数が少なく、地方の自警団も対処が困難な状態に陥っており、村人が全員、イジャキスの腹の中に収まる事は確実かと思われた。 しかし、事件発生から2時間後……村は急行して来たレンベルリカ軍歩兵部隊(アメリカ側の武器供与によって自動車化されていた)と米軍機械化師団、 アメリカ軍航空部隊によって救われた。 当時、村の救援のため、イジャキス狩りに従事していたベネイシアは、国防軍とアメリカ軍部隊の圧倒的な火力によって瞬く間に殲滅されていく害獣達を 目の当たりにしていたが、その凄まじさは、今でも鮮明に彼女の脳裏に焼き付いている。 今回の狩は、昨今凶暴化しているイジャキスの実態調査も兼ねての事であったが、ベネイシアは、今回の狩でイジャキスが何故凶暴化し、これまでに 無い規模の集団を形成して村を襲ってきたのか、その原因究明の鍵を見つけたような気がしていた。 「ねぇ……イジャキスの司令塔的存在が、なんで、こんな所にまで来ていたのかな。」 「さぁ、どうしてだろうな。」 ベネイシアの言葉に答えながら、ヴリシクは、軽鎧に付いた汚れをはたき、ついでに荷台に転がっているイジャキスの頭部部分を見つめる。 通常、イジャキスの頭部には何も無いが、群れのリーダーを務める個体には、必ずと言って良いほど、3つの角が付いている。 今回、彼らが捕えたイジャキスは5頭。そのうちの1頭が、普段は群れを纏めると言われている個体であった。 通常なら、この個体は滅多に国見る事が出来ない筈なのだが……今回に限っては、どういう訳か、町の近くであるこの森林地帯に居たのである。 「詳しい事は、帰ってからになるな。」 「だね。まずは町に戻って、ギルド長に報告を伝えないと。」 ベネイシアはそう言ったが、ヴリシクがすぐさま否定する。 「いや、違う。」 「は?何でよぉ……」 自分の言葉が否定された事に、彼女は頬を膨らませた。 「この車輪の取れた馬車を何とかしねぇと、俺達はこの裏街道で立ち往生したままになる。」 「だ、大丈夫!誰かが来て」 「くれたら嬉しいよなぁ……んん?」 ヴリシクが口元を歪め、半目になりながらベネイシアに問う。 「こんな、ガタガタでボロボロの獣道に、喜んで入って来る気前のいい人がなぁ……」 「え……ええと……てへ♪」 ベネイシアは下を出しながら、明るい笑顔を見せた。 「てへ、じゃねええ!!」 ヴリシクは思わず怒声を上げてしまった。 「アメリカさんが整備してくれた表街道を行こうとしたら、遠回りでめんどくさい、裏街道を直進!と提案したのは、どちらさんだったかな?んんん!?」 「そ……それは、紛れも無く私でございます……私の失敗でこうなったのであります………はい。」 ベネイシアは半泣きになりながら、ヴリシクの怒りを収めるために止む無く、自己批判を行う破目になった。 「うむ。わかれば宜しい。」 ヴリシクは腕を組み、顔を頷かせながら大仰な口調でそう言った。 「さて……どうしようかな、コレ。捕えた獲物は放棄して、そのまま町に戻ろうかな。」 「悔しいけど……それしか手が無いのかも。」 ヴリシクの考えに、ベネイシアも渋々といった様子で答える。 「愚図愚図していたら、別のイジャキスや害獣に取り囲まれて、食い殺されるかも知れんからな。ベネイシア、この5日間の努力は水の泡となるが…… こうなっては仕方ない。」 「ええ……馬車を捨てて戻る事にしましょう。食料も心許ないしね。」 苦渋の決断を下した2人は、互いに頷き合った後……馬車から食料や、猟に使う対害獣用のクロスボウや大剣を装備し、それ以外の必要な物は、荷台を けん引していた2頭の馬に乗せた後、馬車を放棄しようとした。 だが……彼らに天が救いの手を差し伸べたのか、それともただの偶然であったのか… ベネイシアは馬を引きながら、馬車から離れる最初の一歩を踏み出した直後、耳元に聞き慣れた音が、遠くから近付きつつある事に気が付いた。 「……何やら、物々しい音が、あっちから聞こえて来るな。」 ヴリシクは、自分達が来た方向……西側へ指差しながら言う。 音の正体が目の前に姿を現すまで、さほど時間はかからなかった。 2人の目の前に現れたのは、戦車に護衛されたアメリカ軍の機械化部隊であった。 独特の軋み音を立てて走行する戦車と、前部に車輪、後部にキャタピラを装備したハーフトラックが続いて行く。 土埃を上げながら現れた、総計で20台以上の車列は、半数が彼らの前を通り過ぎた所で、どういう訳か停止した。 ハーフトラックから、幾人かの軍人と、学者然とした男が降り立ち、裏街道の周囲を眺め回している。 「なんだろ、あれ?」 ベネイシアが相棒に声をかけるが、ヴリシクも、突然現れたこの車列の目的がわからず、首を捻った。 その時、2人は別のアメリカ兵から声を掛けられた。 「ヘイ!そこのカップルさん。俺達に何か用かい?」 ヘルメットを被り、サングラスで目元を覆ったくわえタバコの米兵が近付いて来る。 「ああ……いや。どうして、アメリカ軍の団体さんが、こんな辺鄙な裏街道なんぞに来ちゃってるのかな~と。」 「なに、ちょっとした下調べさ。新しい道路を造るためのな。」 米兵は、親指を下に向けながら、ヴリシクの質問に答えた。 「表街道だけでは、拡大しつつある流通に対応しきれなくなる。そこで、町をより活発化するためにも、広い幹線道路を新しく作ろうと言う訳だ。」 「へぇ。しかし、何でアメリカさんが、こうも大勢居るんですか?」 「ここは例のモンスターがうようよしている区域だからな。」 米兵は、乗っていたハーフトラックの外板を叩きながら言う。 「調査隊だけ送り出しても、襲われる可能性が高いから、こうして俺達が護衛していると言う訳だ。最も……モンスター相手に、チャーフィーの75ミリや ミートチョッパーを使うのは、いささか大袈裟すぎる物なんだがね。」 アメリカ兵は首を竦めながら、2人にそう言い放った。 「ところで、あんたらはここで何をしてるんだい?見た所、狩猟ギルドから送られて来たハンターさんのようだが。」 「はい。実は、ちょっと困った事が起きてしまいまして……」 ベネイシアが、顔をやや俯かせながら答える。 「狩りを終えて帰る途中に、馬車の車軸が折れてしまったんです。仕方なく、馬と、必要な荷物だけを持って町に戻ろうとしていたんですが、そこで、 あなた達と出くわしたという事です。」 「なるほど。」 アメリカ兵は腕組みしながら返事した後、2人の後ろにある荷台に視線を送る。 「……どうせなら、俺達が送ってやるかい?」 唐突の提案に、2人は思わず、目が点になってしまった。 「む?今のおれの言葉は聞こえたか?」 返事をしない2人に、米兵は苦笑しながら尋ねる。 「え……あ、は!はい!聞こえました!!」 ベネイシアは、慌てて答えた。 「しかし兵隊さん……あなたは確か任務の途中の筈です。僕達を町に送ると言っていますが、任務を半ばで放棄しても良いんですか?」 「兵隊さん……か。」 米兵は面白そうだと言わんばかりの表情を浮かべながら、ゆっくりとした口ぶりで言う。 「実を言うとね。俺は兵隊さん、では無いんだよ。こう見えても、軍隊では少佐の階級を頂いている、れっきとした将校殿なんだ。」 「え!?そ、そうだったんですか!」 ヴリシクとベネイシアは、相手が将校だと知らずにざっくばらんな口調で話していた事を激しく後悔した。 「し、失礼しました!少佐殿!!」 「おいおい、そんなに畏まらなくても良いぜ、セクシーなお姉さん。っと……見た所、君は軍人上がりの様だね?」 少佐は、綺麗に直立不度の態勢を取ったベネイシアを見て、彼女が元軍人であると見抜いた。 「はい。昨年まではレンベルリカ軍の中尉として従軍しておりました。」 「なんだ、君も将校さんなのか。こちらの方こそ、失礼したね。」 「いえ、お気になさらずに。」 ベネイシアは首を振りながら、そう返した。 「今では、ただのしがないハンターです。」 「そうか。まっ、それはさておき………」 少佐は馬車の荷台の方に指を向けた。 「荷台の中には荷物が残っているようだね。それもついでに運んでやろう。」 「しょ、少佐殿……本当によろしいのですか?」 今度は、ヴリシクが口を開いた。 「別に、自分達は必要最小限の物だけ運べば、それで良いのですが。」 「聞く所によると、君らギルドのハンターは、狩った獲物の骨や皮などを持ち帰って、工房の職人が装備品等に加工して、色々と作っているようだな。 あの馬車の中には、その“材料”がたんまり入っているのではないかな?」 少佐の鋭い指摘に、2人は一瞬だけ押し黙り、ついで、互いに目を見合わせる。 「別に考える必要は無いと思うがね。」 少佐はニヤリと笑みを浮かべながら、2人にそう言った。 「では……お言葉に甘えさせて頂きます。」 ヴリシクは、恐る恐ると言った様子で少佐に答えた。 「おう!任せてくれ。」 少佐は満面の笑みを浮かべてそう言うや、ハーフトラックに乗っていた部下達に馬車の荷物をトラックのキャビンに移すように命じた。 狩ったモンスターの死骸は、3台のトラックに移し替えられた。 その20分後、調査を終えた隊列は、2人のハンターと切り分けられた獲物の死体を乗せ、町に戻って行った。 裏街道から、整備された表街道に隊列が出た時、時刻は午前9時40分を過ぎていた。 「町だ。」 ヴリシクは、4日ぶりに見るジヴェスコルクの町並みを見て、ぽつりと呟く。 「あの……少佐殿。私達、まだ自己紹介を済ませていませんでしたね。」 ハーフトラックのキャビン上で、向かい側に座っている少佐にベネイシアが話しかける。 部下と話し合っていた少佐は、一瞬だけ動きを止めた後、思い出したように口を開いた。 「ああ、そうだったね。まずは、俺の名前から紹介しよう。」 少佐は言葉を止めた後、サングラスを取った。 「俺はヴランク・ケビンズだ。第67機甲歩兵大隊の指揮官をやっている。」 「私はベネイシア・ヒンヴィネンと申します。こちらは相棒のヴリシク・ツヴァイカです。」 「先程は、任務中にも関わらず助けて頂き、深く感謝いたしております。」 「なあに、気にせんでくれ。」 ケビンズ少佐は、右手を振りながら2人に言った。 「人として当然の事をしたまでだ。それに、任務と言っても、俺達にとってピクニックのような物だったからな。」 「うちの大隊長はお人好しでね。困っている人を見ると手を指し伸ばさずには居られない性格なんだ。」 ベネイシアの隣に座っている黒人兵が、誇る様な口ぶりで喋る。 「そのせいで、上司からも人が良すぎるとか良く言われているけど……俺達は大隊長の下で戦えて本当に良かったと思っている。」 「その性格のお陰で、大隊長は素敵な奥さんまで貰っちまっているからな。いやはや、人生が充実している人は羨ましいもんだぜ。」 別の兵士が嘆息しながら言葉を放つ。 「少佐殿はどちらのご出身なのですか?」 ヴリシクの質問に、ケビンズ少佐はしばし間を置いてから答えた。 「生まれはヴァージニア州だ。今はニューヨークに住んでるよ。君達はアメリカの地名とかは知ってるかい?」 「いや、あまり……ベネイシア、君はどうだ?」 「ちょっとしか知らないけど……確か、ニューヨークって言えば、あのとんでも無い大都市のある州ですよね?」 「おっ、君はニューヨークの摩天楼を見た事があるのか?」 「……写真でですが……それにしても、アメリカは凄い国ですよね。自分達の国とは、本当に次元が違いますよ。」 「少佐、どうやれば……あんな途方も無い大都市を作れるんですか?」 ヴリシクの問いに、ケビンズは即答した。 「そりゃ簡単さ。普通に努力すればいい。」 「……努力……ですか?」 あっけらかんとした答えに、ベネイシアは首を捻りながらも、更に質問する。 「そう、努力だよ。」 「俺達が住んでいるアメリカと言う国はな、建国当初はあんたらの国と似たような物だった。でも、それから200年後……紆余曲折を経ながらアメリカは 成長し続けた。そこにあったのはただ1つ……先人達のあらゆる努力さ。」 黒人兵は、途中、何か思う所があったのか、複雑な表情を浮かべていたが、彼は語調を変える事無く、2人にそう語った。 「レンベルリカと言う国も、これから先……楽とは言えない道を辿る事になるだろう。でも、あんたらや、この国の人達が頑張れば、そう遠くない将来、 この国を発展させる事が出来る筈さ。」 「そう。レンベルリカはレンベルリカで、良い所があるからね。」 最後は、ケビンズの言葉で締めくくられた。 「と、まぁ……何の特徴も無い話だが……要するに、頑張り次第では、レンベルリカにもニューヨークのような魔天楼を作る事は可能だって話さ。」 「なるほど……そう言う事ですか。」 ヴリシクは、彼らの言わんとしている事をようやく理解し出来たのか、頭を深く頷かせた。 M24軽戦車に先導された隊列は、15分後にジヴェスコルグ市から5キロまで近付いていた。 ベネイシアとヴリシクは、ハーフトラックのキャビンから、左手に見える広大な飛行場をじっと見据えていた。 「しかし、いつ見てもでかいなぁ。」 「長さだけで2000グレルだったっけ?この滑走路。」 「ああ。そして、その横に駐機する多くのアメリカ軍機。この飛行場と、港が出来ていなかったら、ジヴェスコルグはずっと寂れた町のままだったな。」 ヴリシクが感慨深げに言葉を漏らして行く。 「ハンター業が再開したのも、国がアメリカ軍を招致したお陰だからね。」 ベネイシアもまた、広大な飛行場と、本格的な港を造ったアメリカの国力に、心底から感嘆する。 ジヴェスコルグ市には、アメリカ軍の設営した飛行場と港がある。 今、2人がハーフトラックのキャビンから眺めているのが、その飛行場である。 ジヴェスコルグ飛行場と呼ばれたこの航空基地は、北西から南東にかけて4000メート級の滑走路が2本設営されており、ここには1日、100機前後の アメリカ軍機が発着を繰り返していた。 また、港は大型艦が寄港できる桟橋が幾つも作られており、現在はアメリカ海軍の航空母艦数隻が桟橋に接岸されていた。 港と飛行場の他に市から15キロ南に離れた郊外には、レンベルリカ陸軍第1歩兵師団と、アメリカ陸軍第21機甲師団の駐屯地があり、ケビンズ少佐の部隊も、 この機甲師団の所属となっている。 「……ベネイシア、また飛行機だぜ。」 ヴリシクは、今ではとっくに見慣れてしまった物を見つけるや、彼女の肩を叩いてその編隊に指を向けた。 「小型機の編隊か……最近、なんか多いよね。」 彼女は答えながら、低空飛行で上空を飛び去って行く小型機の編隊を見つめ続ける。 小型機の編隊は50機から60機以上おり、それらが3~4つの編隊を形成しながら、低空で飛行場や町の上空を飛び去りつつある。 1ヵ月半前から、ジヴェスコルグ市には、アメリカ海軍に所属する艦載機が連日飛来し、低空飛行や攻撃訓練等を繰り返していた。 アメリカ側からは、一定期間だけジヴェスコルグ市周辺に、飛行訓練の際に発せられる爆音によって住民に多大な迷惑が出る事になるが、訓練期間は長くないため、 訓練への協力をお願いする、といった内容の要請文がジヴェスコルグ市庁舎に送られた後、市の全住民に伝えられている。 住民達の中には、米軍機の激しい訓練によって生じる騒音のせいで静かに暮らせない、といった苦情を寄せる者が居た物の、大部分の住民は米軍機の訓練を気にする 事無く、普段の生活を送っていた。 「狩猟ギルドは確か、港の近くにあったな?」 「はい、少佐殿。飛行場沿いの道路をそのまま行って、最初の分岐を左に曲がれば、ギルドのある建物まで一直線です。」 ヴリシクが声を大きくしながら答える。 上空を小型機の編隊が次々と飛び抜けていくため、隊列の周囲にかなりの轟音が鳴り響いているためだが、ケビンズ少佐はヴリシクの声をしっかりと聞いていた。 「OK。お前さん達の荷物を乗せたトラックと調査チームを乗せたトラックは次の分岐で分ける。残りの連中には、一足先に基地に戻って貰うよ。」 ケビンズ少佐は2人にそう言ってから、隣の通信兵から無線機を借り、別のトラックや戦車に乗っている部下達に指示を伝えた。 「これで終わり……と。」 ケビンズは、部下に受話器を渡した後、タバコを吸うために胸ポケットに手を入れかけた。 その時、彼の視線は西の方角に釘付けとなった。 「飛行機が1機向かって来るな……む?あいつは……今までに見た事のない形だ。」 小型機の編隊は、既に海の方向に飛び去っていた為、2人は、ケビンズが怪しげな口調で呟くのを、しかと聞いていた。 2人は、ほぼ同時に西の空を見つめた。 そこには、大型機と思しき機影が1つだけ存在しており、それは徐々に高度を下げつつあった。 「B-29……では無いな。」 ケビンズは小声で呟きながら、目を細めて未知の大型機をじっと見据える。 大型機は急速に接近しつつあり、次第にその全容が明らかになって来た。 「おいおいおい……ベネイシア、あの飛行機。スーパーフォートレスよりも大きくないか?」 「いや、確実に大きいよ!エンジンが6つも付いてるし。」 2人は、初めて目の当たりにする未知の大型機に、緊張と興奮のあまり声を上ずらせていた。 大型機は滑走路にそのまま進入するコースを取らず、様子見の為に、右旋回に移った。 そのため、未知の大型機は、ベネイシア達に向かう形となった。 銀色の機体が自分達に近付いてきたと思いきや、2人は目を見張り、銀色の怪鳥の通過を間近で目の当たりにした。 今までに聞いた事の無い、おどろおどろしい爆音を上げながら通過する大型機の機銃やエンジン配置、翼の位置等が事細かに見える。 その大きさはまさに圧倒的であり、この飛行場に配備されているB-29がよりも倍近い大きさがあった。 2人は、轟音を上げながら悠々と飛び去って行く新型爆撃機の後ろ姿を見つめながら、心中では、アメリカの強大な工業力を改めて見せ付けられたような気がした。 「ハハハ!こいつは凄い!!」 2人の反対側に座ってB-36の通過を見守っていたケビンズ少佐は、思わず高笑いを浮かべていた。 彼だけでは無く、搭乗していた兵士達もまた、初めて目の当たりに最新鋭の重爆撃機の姿に声援や歓声を上げていた。 「ハンターさん、見たかい?あれは完成したばかりの新型爆撃機だよ。俺も噂でしか聞いた事がなかったんだが……まさか、本当に存在したとは。」 ケビンズ少佐は驚きを隠せない表情で2人に話す。 「こりゃ、B-29はクビになるかもしれんねぇ。」 彼が何気ない口調でそう言うや、ベネイシアとヴリシクはポカンと口を開けたまま、しばらく押し黙っていた。 同日 10時20分 ジヴェスコルク港内PX 「すげえなぁ……あんなデカブツが綺麗に飛行場に降りて行くとは……パイロットの腕はかなりの物だぞ。」 PXの屋上で、見慣れぬ超重爆撃機の鮮やかな着陸を見ていたリンゲ・レイノルズ大尉は、心の底から感嘆しながら言う。 「中隊長、あれが、陸軍さんが作ったと言うコンカラーって奴なんすかね?」 部下の戦闘機パイロットがリンゲに聞いて来る。 「だろうな。噂には聞いていたが……あそこまで大きいとはね。」 「あれが量産されたら、シホット共もお終いですね。上手く行けば、シホールアンルっていう国が地図から無くなっちまうかもしれませんよ。」 「おいおい、あまり物騒な事を言うんじゃないぞ。」 突拍子も無い事を言う部下を、リンゲは幾分厳しい口調で戒めた。 「それに、戦略爆撃だけでシホールアンルは無くならんよ。最終的に戦場を支配するのは陸さんの地上部隊だ。あのB-36は、ド派手な支援兵器に過ぎん。 高高度から爆弾を落とすだけで全てが決まるんなら、俺達がここで訓練をする必要なんてないよ。」 「……それもそうですね。」 部下は納得すると、両肩を竦めた。 「中隊長、中でポーカーの続きをしましょう。」 「そうだったな。」 リンゲは苦笑すると、突いて来た6人の部下と共に、再びPXの中に戻って行った。 彼ら7人は、元居た席に座ると、そそくさとポーカーの続きを始めた。 「それにしても隊長……久しぶりの休日なのに、野郎だらけでポーカー三昧というのはどうかと思うんですが。」 席に戻るなり、部下の1人が急に不満を言い始めた。 「何ぃ?今日はいつものキッツイ訓練をやる代わりに、ビールを呑みながらのんびり出来るんだぜ。これ以上の贅沢を求めてはバチが当たるぞ。」 「ノンビリし過ぎですよ。途中で面白い話でもありゃいいんですが、皆押し黙ってポーカーに集中では、自分としては余り、面白味がありませんな。中隊長、 この間のミニ飲み会の時に話した面白話、また聞かせてもらえませんかね?」 「はぁ?何でそうなるんだ。」 「面白い上に、妙に現実感がありましたからね。隊長が夢の中で、あの、噂のリリスティ姫の部下となってロボットに乗って戦っていたと話した時は、 もう爆笑しましたよ。しかも、隊長も女の子の体になってた!という変なオマケ付きで。」 「馬鹿野郎。あん時はきつい訓練のせいで俺もおかしくなっとったんだ。」 リンゲは恥ずかしさの余り、赤面しながら部下に答えた。 「あまり恥ずかしい思い出話ばかりやらすと、訓練の時にキツイ思いをさせる事になるが、いいかね?」 リンゲは爽やかな笑みを浮かべた。 リンゲの癖を知り尽くしている部下は、その笑顔の奥に殺意が埋もれている事に気付き、それ以上余計な言葉は言わない事にした。 「さてと……今度はいい目が来ると良いなぁ……」 リンゲが呟きながら、配られたカードを見る。 「……微妙だな。」 彼は渋面を浮かべた。 「隊長……今度も悪い按配の様ですな。」 「……なんだ貴様。俺のカードの中身が見えるってのか?」 「カードは見てませんが、隊長の顔を見れば一目瞭然ですよ。こりゃ、次も私が頂きですな。」 部下はホクホク顔を見せながら、テーブルの中央に置かれたカードの束から1枚抜き取った。 「隊長!ここでずーっとポーカーばかりをやり続けるのも何ですから、この回が終わったら皆で基地の外に出かけませんか?」 「何?基地の外に出るだと?」 リンゲは眉間に皺を寄せながら、部下の目を見据えた。 「ええ。どうせ今日と明日の訓練は休みなんですから、たまには外でパーッとやろうかと思いましてね。ちょうど、近くに狩猟ギルドもありますし、 エロイ恰好をした女ハンターを引っ掛ける事もいいかと。」 「おおお!そいつは良いねぇ!」 それまで、黙って話を聞いていたフォレスト・ガラハー中尉が、顔に喜色を貼りつかせながら話に乗って来た。 「ここに来て1ヶ月半が経つが、ずっと訓練漬けだったからな。よし!俺はお前の提案に乗ったぞ!」 「ありがとうございます、小隊長!」 「おいおい、何勝手に話を進めとるんだ。」 そこに、リンゲが待ったをかけるように割り込んで来る。 「言っとくがね、俺達は一応、“訓練兵”という事になってるんだぜ。一介の訓練兵が外で暴れたら、うちの親父さんからどやされるぞ。」 リンゲの言葉を聞いていた部下達は、思わず失笑してしまった。 「訓練兵にしては、随分と顔つきの良い奴ばかりが揃ってますけどね。」 ガラハー中尉は、自慢するかのような口調でリンゲに言った。 「そりゃあ、ここにいるのは栄光のVF-6……エンタープライズ戦闘機隊のメンバーだからな。怖いお兄さん達が集まるのは当然の事さ。」 リンゲは別段、気にしていない口ぶりでそう返した。 リンゲと共に居る8名のパイロットは、いずれも飛行時間1000~2000時間越えの経験を積んだ者ばかりである。 彼は開戦以来、空母エンタープライズの戦闘機隊員として数々の戦闘を経験し、歴史を動かしたとも言われる大海空戦にも参加している。 彼はこれまでに、28機のワイバーンや飛空挺を撃墜しており、エンタープライズの中では一目置かれる存在となっている。 その彼の下に集う部下達も、太平洋戦線で経験を積んだ腕利きばかりである。 無論、経験の浅いパイロットも居るが、そのパイロットもレーミア沖海戦の激戦に参加した他、数々の戦闘で経験を積んだ猛者だ。 「それ以前に……第3艦隊に集められた母艦搭乗員は、大体がそんな感じの奴ばかりですよ。一番のヒヨッコが居ると言われているベニントンのある艦攻隊員でさえ、 飛行時間はあと少しで1000時間を超えるとか言われています。」 「それとは別の話になるんですが……うちの艦隊はここに来て以来、ずっと猛訓練ばかりをやっていますよね。」 別の部下がリンゲに話しかけて来る。 「一昨日だって、艦攻隊はエンタープライズから発艦してから2時間はずっと飛行訓練に明け暮れていましたし、戦闘機隊は中隊ごとに夜間着艦の訓練までやっています。」 「こんな、辺鄙な田舎に集められた経験豊富なパイロットと複数の空母。そして、連日行われる猛訓練……隊長、自分にはどうも、良く分からんのですが……」 ガラハーが改まった口調でリンゲに聞く。 「何故、自分達は、練習空母と定められた古巣に戻ってまで、こうも訓練漬けにされているんでしょうか?」 ガラハーの質問を受けたリンゲは、視線をカードに集中させたまま、しばし黙った。 10秒ほど黙考した彼は、トランプを伏せた状態で置いた後、腕組しながら天を仰いだ。 「……実を言うと、どのような理由が合って、こんな訓練漬けにばかり遭っているのかは、俺にも全く分からん。だが………」 リンゲは、ゆっくりと顔を俯かせてから、言葉を続ける。 「低空雷撃訓練、急降下爆撃訓練、編隊戦闘訓練といった、基本とも言える攻撃戦法を、このジヴェスコルクや周辺の入江で盛んに繰り返している事から、 幾らかは予想がつくな。」 「では隊長……第3艦隊は……?」 「どこを攻撃するのかは全く分からん。だが……訓練内容から推測するに、どこかの港か、運河を攻撃目標に想定しているかもしれん。」 「運河か港……ですか。」 ガラハーが、リンゲの言った言葉を口ずさむ。 「………うちらの次の目標が何なのか、全く見当が付きませんな。」 部下の1人が、苛立った口調でそう言った。 「何はともあれ、厳しい訓練を課せられているという事は、俺達が近い将来、重要な所を叩く為の前準備と言っても、過言ではないだろう。」 リンゲは無表情のままそう言いながら、置いたトランプカードを再び手に取り、中央のカードの束から1枚抜き取った。 その時、常に不機嫌そうに強張っていた顔が、僅かながら緩んだ。 「その時が来るまでに、俺達はお偉方の期待に答えられるよう、しっかりと、腕を磨かねばならんな。」 リンゲはそう言い終えるや、チェックメイトと小声で付け加えながら、5枚のカードをテーブルの上に置いた。