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【我妻由乃】 【作品名】未来日記 【ジャンル】漫画 世界観:基本的に現実とそう変わらない世界観(単一宇宙)だが「時間跳躍(タイムリープ)」によって過去に跳ぶことにより、並行世界が発生する。 作中で具体的に登場したのは3周目の世界までだから単一宇宙×3。 ただし、その周回の並行世界によって何故かムルムルの額の数字が変化する。 1周目の世界のムルムルなら額の数字は「1」と表示されており、2周目のムルムルの額には「2」と表示されており、3周目のムルムルには「3」と…といった具合に。 (ムルムルの額にある数字=少なくとも存在する並行世界の数) おまけコーナーでは額に「101」と表示されてるムルムルが登場してるので単一宇宙×101の数の世界が存在していることになる。 さらに、それらとは別に雪輝の変わりに秋瀬が主人公やってる外伝でのパラドックス(平行世界)も含め、単一宇宙×102。 異次元空間の「因果律大聖堂」も存在しているので+α。 時空王:時間と空間を統べる神。すべての因果律の管理と調律が可能。 基本的には一つの世界につき、一人の時空王が統べて管理しているようだが 管理外の他の並行世界にも干渉しまくっているので(それどころか時空王ですらないキャラまでが干渉している) 因果律操作の範囲は現実相応の世界と並行世界と異次元空間の「因果律大聖堂」で単一宇宙×102+α。 作中でやったこと ・因果律を歪め、12人の人間を同じ市に集めた ・観測役として人間を造り、そいつを解体した(解体途中でやめた) 部下がやったこと ・過失で因果律を破壊して人間1人を消滅させた ・因果律を修復してそいつを復活させた また、一度時空王になった我妻由乃が世界を消滅させるという発言に対して半ば肯定したので、 時空王は世界を抹消させる行為が可能であると思われる。 できないとされている事 ・人間の魂の蘇生 宇宙が崩壊した後の何もない空間で生きてたので宇宙外生存可。 現実世界と異次元空間である因果律大聖堂を行き来できる。 時空王は自分の意思で世界のすべての事象を因果律を操作している(因みにその都度、記録もしているらしい)ので、 常時で自由に因果律を操っていることにもなり、0秒で思考可能と思われる。 【まとめ】0秒反応可能+単一宇宙×102+αにおける因果律操作(除く魂蘇生) 【名前】我妻由乃 【属性】2nd 【大きさ】中学生女子並み 【攻撃力】成人女性を片手で軽々持ち上げられる腕力。ナイフ一振りで人間の首を切断できる。 【防御力】自分のナイフで腹部を刺された状態でも鉄パイプを所持した鍛えた男子中学生と渡り合える。 その他は鍛えた女子中学生並み。 【素早さ】上記より常時全能 【特殊能力】共通設定参照 【長所】3周目は家族とも仲を修復してヤンデレにならず人殺しもせずまともな少女になった様子 【短所】何気に一番浮かばれていない2周目の由乃 【備考】由乃は既に1周目世界で「神」になっている。雪輝を殺そうとした時も時空王でしか解けないムルムル(1周目のムルムルだから1周目の時空王でないと解けない)の封印を作中で解いたりしてるのでこの時の由乃は時空王の力が使える。 3スレ目 337 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2012/02/13(月) 07 53 39.68 ID t1ficAFw [2/2] 我妻由乃考察 ○武公 常時全能勝ち ○Evenstar 常時全能勝ち ○イスカンダール リーフと同様の理由で単一宇宙+α×無限の範囲として常時全能勝ち ×リーフ ゴーストの魂吸収負け リーフ>我妻由乃>イスカンダール
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アガリクス Agaricus 「カッパーキャップ」に寄生する薬用キノコ。 キノコの一種。 ドロップ:過去世界(アルタナエリア)のCopper Cap 入手困難で知られる素材の一つ。 使用料理 ペパロニピザ(+1) 森のサラダ(大聖堂御用達サラダ) 森のソテー(元老院御用達ソテー) ラビットパイ
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ベケット キリスト教の守護聖人。 「カンタベリーのベケット」と呼ばれる。 カンタベリー大司教の一。 イングランドの大司教を務めた人物だが、国王との確執が原因で大聖堂内で惨殺され聖人として崇められるようになった。 記念日は12/29。 別名: トマスベケット (トマス・ベケット) トーマスベケット (トーマス・ベケット)
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既存クラス剣士がクルセイダーに転職?。 今後迫る聖戦のために現在を準備する者たちで、プロンテラ大聖堂とプロンテラ王宮で転職試験を受けることができる。高レベルの防御力を揃えている彼らは、槍攻撃を加速化できるスピアクイッケンというスキルと、盾を使用するほとんどあらゆる類の攻撃と防御に特化されている上位クラスだ。
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【第4章 迷い子の揺りかご】 Prishe 「やっと帰ってきたぜ!懐かしきタブナジアへ!みんな、元気だったかよ!」 Despachiaire 「プリッシュ、ウルミア、こちらへ来なさい。おまえたちに話がある。 PCさん、よくお帰りになりました。わしらはあなたに今一度お会いして、お礼を申しあげねばならないと思っていたのです。 あなたがナグモラーダ様とここタブナジアに現れなければ、わしらはこの島にずっと取り残されていたことでしょう。」 アルドが用意した船によって無事タブナジアに帰還したプリッシュ達。 タブナジア地下壕の存在は今や大陸でも公のものとなり、ジュノを始めとしたアルタナ4国との交易が再開された事に地下壕の人々は沸き立つ。 Tenzen 「失礼いたしまする。よろしいかな?」 Despachiaire 「これはこれは、東の国からお越しになった方。よくぞ海のかなたより、このような小さな町にまでお越しくださいました。 私はウルミアの祖父、デスパシエールと申します。」 Tenzen 「心温まるもてなし、そのお心遣い感謝いたす。我輩、テンゼンと申す者。 ひんがしの国より、バハムートに会わんがためジュノに渡り、運命の導きかプリッシュ殿、ウルミア殿と出会い、この地に渡ること叶った次第……。 ……よってぜひにとも、我輩が町から出ること、お許し願いたい。 我輩の旅はバハムートに会わねば終わらず、終わらずして祖国に帰ることはできませぬ。」 Despachiaire 「そうですか。バハムートに会うがために、わざわざこのようなところまで……。 しかし、テンゼン殿。この件については、もうしばらくお待ちいただけませぬか? バハムートは、この町の目と鼻の先に住処を作ったようでしてな。余計な刺激を与えれば、この町がどのような目にあうかわかりませぬ。 今しばらく待てば、礼拝堂よりジュノの外交官ナグモラーダ様がお帰りになります。 ナグモラーダ様とご一緒ならば、バハムートにまみえることも許されましょう。」 Tenzen 「ジュノの外交官殿が?……分かり申した。今しばらく待つことにいたす。 ところで、それはそれとして、町の中とて何故にプリッシュ殿に会うこと、叶わぬのでござろうか? 我輩、彼女に尋ねたいことがござる。しかし、彼女の部屋の前に立つ者に取り次ぎを頼めども、取り合ってはもらえませぬ。」 Despachiaire 「申し訳ありません。実は、そうは見えないかもしれませんが、プリッシュには重い病があるのです。 ナグモラーダ様の計らいで、ジュノとの交易が蘇った今、彼女にはゆっくりと病を治すべく努力してもらわねばなりません。」 Tenzen 「そのような事情があったでござるか。確かにそういわれればそうでござるな。 ではデスパシエール殿、バハムートの件、よろしく頼むでござる。 ……参ったでござるな。我輩、ジュノの兵士がバハムートを討伐せんとくる前に、バハムートに会わなければならぬ。 しかし、プリッシュ殿には会えず、ウルミア殿も見つからないでござる。うむむ、いったいどうすべきでござろう。」 タブナジア大聖堂から忌み子とされたプリッシュはかつて軟禁状態にあった。 しかし大戦の勃発以降、獣人と戦うために彼女の高い戦闘力が必要とされ、プリッシュは一時的に軟禁を解かれていた。 ところがここにきてタブナジアと他国の交流が再開されたため、世間の人目を憚ったデスパシエールはプリッシュを再び軟禁したのである。 ウルミアは祖父の横暴に激昂し、即時釈放を要求したが、それが叶わぬと知って天華崎で独り塞ぎ込んでいた。 Ulmia 「……ああ、女神さま、教えてください。あなたさまなら何が正しく、何が真実なのか、私たちに教えてくださるはず。 私はどうすればいいのでしょう?プリッシュは本当に忌むべき子なのでしょうか? 私はプリッシュを救いたい。けれど、それは悪しきことなのでしょうか?許されることではないのでしょうか? あれは……!?霊獣バハムート……。霊獣と呼ばれるバハムートならば、私の問いに答えてくれる……? PCさん、私、バハムートのところへ行ってみます。もしもお願いできるならば、私にあなたのお力をお貸しください。」 再びリヴェーヌに向かって飛び去るバハムートを目撃し、ウルミアはバハムートに神託を仰ぐべくPCに同道を願い出る。 親友を想うウルミアの願いにPCは快く頷き、同じくバハムートへの邂逅を熱望していたテンゼンも引き連れて、リヴェーヌ岬へと向かう。 ところが岬の最奥、帝龍の飛泉では、恐るべき光景が彼らを待ち受けていた。 Bahamut 「我らの下に集いし、すべての翼あるものたちよ! 果てなき雲海のうねりに添いて、陰りなき日輪を担いて飛ぶものたちよ! 我が名は竜の王バハムート!ヴァナ・ディールよ!我が一族よ!聞け、そして集え!今こそ契約の時!」 Ulmia 「なんてことでしょう!あんなにたくさんの真龍が!?」 Tenzen 「バハムートが呼んだのでござろう。龍王の名において、その眷属を彼方より呼び寄せたのでござる。 おそらくは、ヴァナ・ディールを、母なるクリスタルを守る聖戦のために! 真龍の王バハムートよ!空の覇者バハムートよ!我が声、届いているでござるか!?我こそは、武士テンゼンと申すもの! 御呼び声に導かれ、鳳凰丸に宿りしフェニックスの魂と共に、ひんがしの国より馳せ参じた者でござる! 『世界の終わりに来る者』が現れ『虚ろなる闇』は既に、三つの母なるクリスタルを取り囲んでいるでござる! 我輩も、霊獣フェニックスの祝福受けた者として『世界の終わりに来る者』討つ聖戦に、この名を加えていただきたい!」 Tenzen 「ク!?ヴァナ・ディールの危機を前に、哄笑せんとはなにごとでござるか!? 真龍の王よ!そなたもまた、夢の使者ディアボロスの如く、我らを蔑むのか!?」 Bahamut 「蔑むほどの価値もない!応龍よ、軽く撫でてやれ!」 得意の空間魔法によって配下の真龍族を呼び寄せるバハムート。大空が余す所なく龍で埋め尽くされるという圧倒的な光景がPC達の眼前に広がる。 これを聖戦の始まりと誤解したテンゼンは共闘の名乗りを上げるが、 バハムートは一笑に付し、それどころかPC達をその場から排除しようと配下の真龍族をけしかけてきた。 共闘を予期していた相手に襲い掛かられ当惑するテンゼンを尻目にPCは応戦し、激闘の果てに真龍族を退けた。 Bahamut 「フェニックス、猛々しい担い手を見つけたな。応龍を退けるとは、なかなかやる。 しかも、あいもかわらず無駄な布石を好むか。『虚ろなる闇』のこと、今の人間たちがどうこうできるはずがあるまいに。なぜ人間を巻き込むのだ、フェニックス。」 Tenzen 「バハムートよ!人間はそなたら真龍にくらぶれば豆粒の如き大きさだが、我らの力を見誤らしむるな! 我らのわだちは地の果てまで届き、我らの系譜は大海を越える。我らの力あわせれば、勝利への布石となるに間違いないでござる。 それに我らはともに『世界の終わりに来る者』と戦おうというもの。その想い、どうしてそなたらには届かぬのか!?」 Bahamut 「だまれ、人間よ!おまえの意志など聞く耳はもたぬ!我が今、聞きたいのは、フェニックス、おまえの意志だ! フェニックス、その人間に伝えてやれ。この歌を、我らの時代を!」 いま、罪なき血が流れる ヴァナ・ディールの大地に 全世界が戦慄する災禍がため、絶望にのまれ 防げはしない、いかなる定めにも とめられはしない、いかなる力にも だが、嵐の夜を貫いて栄光の星が輝く 獣の叫びに抗いて歌の響きが湧きいでる 輝く星、鳴りわたる歌われらが夢と祈りよ Ulmia 「これは石の記憶……?まさかこれが……神が歌う、三番目の歌……?」 Bahamut 「……ほう、これが石の記憶だと知るものがいるか。ならば、人よ、その叡智を称えて教えてやろう。 はるか昔、人間が楽園の扉を開かんと思い立った頃、この歌の続きを知った人間の子がいた。 彼の子は、我の力を求め、我と契約を交わした。『世界の終わりに来る者』が生まれ落ちたとき、履行されるという契約を。 さぁ、我が眷属よ!集えし同胞たちよ!今こそ、契約の履行の時! 我らがヴァナ・ディールを守るため、母なるクリスタルに本来の輝きを与えんがため……生きとし生けるすべての人間どもを滅ぼすのだ!!!」 突如バハムートの口から放たれる人類への宣戦布告。 悪夢のような青天の霹靂にPC達は愕然としたが、一刻も早くこの事を人々に知らせなければ各国が危ない! PC達は急ぎタブナジアへ帰還を果たす。 Tenzen 「バハムートの言っていたこと、デスパシエール殿に説明したでござるが、どれほどのことが伝わり、どれほどまでを信じていただけたものか……。 人は恐ろしい事実ほど、受け入れがたきもの。バハムートたち真龍が、我ら人をすべて滅ぼすと宣言したなど、我輩にとっても悪夢であってほしいでござる。」 Ulmia 「私も信じられません。バハムートの言う契約……『世界の終わりに来る者』が生まれ落ちた時、すべての人を滅ぼす…… なぜ、そのように恐ろしいことをバハムートは望むのでしょう。バハムートは、人を憎んでいたというのでしょうか?」 Tenzen 「ウルミア殿、それについては霊獣バハムートの歌を聴いたときに霊獣フェニックスが教えてくれたでござる。 遥か昔、この世界に生きていた古代の民は、五霊獣と戦ったことがあったのだと。 特に、霊獣バハムートとは、楽園の扉をめぐって永く激しい戦いが繰り広げられたのだと……。 そして、その戦いの最中に人は『虚ろなる闇』を目覚めさせてしまったのでござる。『虚ろなる闇』、それすなわち『男神プロマシアの意志』を……。」 Ulmia 「男神の、意志!?」 Tenzen 「ウルミア殿、『男神プロマシア』のことをご存知でござるのか?我輩は知らぬのでござる。 『男神プロマシア』とはいったいどのような神なのでござるか?詳しく教えていただきたいでござる。」 Justinius 「テンゼン殿、それは、俺たちの口からは言えぬことだ。」 Tenzen 「なにゆえでござる?」 Nag molada 「ひんがしの方、それはだね。『男神プロマシア』。その名を口に出すことは禁じられているからだよ。 男神プロマシアはな、女神アルタナと同じく原初の神。混沌の神とも呼ばれ、『楽園への扉』を開いた人間に、争いの呪いをかけたと言われてる。 その呪いはとても強く、人はその呪いを忘れることで救われている。そのために、その名を声に出してはならぬとされているのだ。 だからこそ東の国では、その名すら伝わらなかった。その名を知らなければ、その存在を知ることもないからな。 その判断は正しい。ここヴァナ・ディールは歴史を刻みすぎ、知られざる事実がごまんとある。 我らはそれらの事実を細心の注意をもって扱わねばならない。そうせねば、知らぬうちに悲劇を生む。 たとえば、バハムートのことだ。我々は、バハムートが人を滅ぼすために現れたのだという事実を知っていた……。」 Tenzen 「!」 Nag molada 「だからこそ、その呼び声に導かれて真龍の一族が集結する前にバハムートを捕殺せんと軍を動かした。だが…… おまえたちの浅はかなる好奇心で、すべては台なしになった。おまえたちは、あのような悲劇をもう一度引き起こすつもりかね?」 Tenzen 「……確かに、このたびのこと、我輩が頼んだからでござる。 しかし我輩は、ジュノ大公代理エシャンタール殿から、『虚ろなる闇』の調査の許可をいただいているでござる!」 Nag molada 「だがテンゼン殿、我らは『虚ろなる闇』を阻止するという、同じ目的を持つ者同士ではなかったかな? 確固たる理由なく、先んじてバハムートに会いに行くこと、裏切り行為のなにものでもないと思うのだがいかがかな? バハムートのことは我らにお任せいただきたい。民族による考えの相違から、水面下で動くこともあれ、我らの意志はすべて人々を救うところにある。」 Tenzen 「それでは、再びバハムートを討伐する準備を?バハムートはどこぞへ向かって飛び立ってしまったのでござるが?」 Nag molada 「もちろんだ。しかし、その指揮は残念ながら私の役目ではない。私は、あの少年の目的を阻止する任務を担っている。 ……ん?おまえ、あのアミュレットはどうした?なに?人に渡しただと!?あれは重大なものだ、軽々しく人に渡すなど……この愚か者め!!!」 Ulmia 「ナグモラーダさま、PCさんのせいではありません。苦しむプリッシュを救うために私が頼み、この方が私の願いを聞き届けてくださったのです。」 Nag molada 「プリッシュとはあの女か。この町にあるのならば問題はない。さっさとあれを取り戻してから、北方へ来い。 4つ目のクリスタルはズヴァール城の地下にあり、その入口は北の遺跡ソ・ジヤに隠されている……。」 先日向かったソ・ジヤとヴァズの繋がりが、改めてナグモラーダの口からも明らかにされる形となった。 PCは何故あのアミュレットがそこまで必要とされるのか分からなかったが、ひとまずプリッシュの部屋へ返してもらいに行く。 Prishe 「あ、みんな!ひっさしぶりだなー!すげえ退屈してたんだ! いやー、俺もこんなことになるとは思わなかったぜー。俺が捕まっちまうなんてなぁ。 みんなもう知ってると思うけど、実は、俺は『忌むべき子』って言われててさ、ちょっと前まで大聖堂に閉じ込められてたんだ。 ミルドリオン様がタブナジア大聖堂のお偉いさんになってからは、大聖堂の外に出ることも許されて、けっこう楽に暮らしてたし…… 戦争が起きてからは俺の戦力がみんなの役に立ったから大目に見てもらえたんだけどさ。 今またこうなると、なかなか出してもらえなくてさぁ。うーん、参ったぜー!」 Ulmia 「プリッシュ。あなたは忌むべき子などではありません。 昔の事故で少しだけ、人とは違う体になってしまっただけ。それだけのことです。」 Tenzen 「人とは違う体、でござるか?あのアミュレットを失うと、倒れてしまったことでござるか? デスパシエール殿から、プリッシュ殿は重い病にかかっていると聞いたのでござるが……。」 Prishe 「ござるのおっちゃんは、にっぶいなぁ。俺は何十年もずっと、この姿のまま年をとらねぇんだ。 実は俺、タブナジア大聖堂の地下に安置されていたあるものに近づいちゃったことがあってさ。 そしたら、いきなり、どっかーんと光って、気がついたらこのざまさ。 俺がタルタルだったら問題なかったんだけどさぁ、俺はエルヴァーンだったから、大問題に発展しちまったってわけ。」 Tenzen 「ウムム……。ひんがしの国の王は、何代にも渡り、不老不死の術を探しつづけてきたでござる。それがこのように目前にあるとは。 なるほど、だからこそ、デスパシエール殿はそなたを忌むべき子だと隠すのでござろうな。奇異の目、やゆの声、そして、ひんがしの国から守るために……。 プリッシュ殿、我らとともに北方へ来てはいただけまいか? ナグモラーダ殿の口添えさえあれば、デスパシエール殿もプリッシュ殿を解放してくださることだろう。 北方に行けば、おそらくあの少年に、今一度、会えるはずでござる。 ディアボロスもバハムートも力を貸してくれなんだが、我輩は、虚ろなる闇がこれ以上広がるのを黙ってみているわけにはいかぬ。 次こそあの少年を捕らえ、男神プロマシアの意志とやらを問いただし、その正体を白日のもとに晒すでござる!」 Prishe 「つまり、男神プロマシアがなに考えてやがるか聞きたいってことだよな?そういうことなら本人にきくのが早えんじゃねぇかな? 北方に行く前に、男神プロマシアに会いにいってみるか?俺、居場所を知ってるんだけどよ?」 Tenzen 「ナ、ナ、ナ、ナヌ!?」 Prishe 「へへへ、タブナジア礼拝堂にいきゃあわかるさ。ミザレオ海岸の洞窟から入れるんだぜ。」 プリッシュの口から耳を疑うような言葉が飛び出る。地下壕の人々に畏怖される男神の居場所を彼女は知っているのだという。 俄かには信じがたい話だが、ソ・ジヤへ出立する前に確認だけはしておこうと、一同は礼拝堂へと向かう。そして、そこにあったのは……。 Tenzen 「倉庫のような場所でござるな。こんな場所に、ほんとうに男神プロマシアが……?」 Prishe 「ああ、これがそうさ。」 Tenzen 「そうさ……と言われても、これは石像ではござらんか!」 Prishe 「ああ。命知らずの盗賊どもが、どっかから見つけてきたのさ。これがここに運ばれるまで、何人もの男たちが命を落としたって言われてる。 タブナジア大聖堂はずっと昔から、変わったものを買い取っては研究者たちに調べさせていたんだ。 最初は、伝説の楽園を探すためだった。ほら、古代の民がそこに行こうとして、男神プロマシアの怒りを買ったっていうアレさ。 なんでもよ、楽園ってとこには、神サマが眠ってるらしい。 だから昔の神学者たちは、楽園にいる女神様に頼んで、男神が人にかけたっていう呪いを解いてもらおうって思ったらしいんだ。 争いの呪いさえなくなりゃ、獣人たちにおびえる暮らしから、おさらばできるからな。 ……でも、研究が進むうちに、タブナジア大聖堂が目ざすところは変わってった。 古代の民が残したもんを調べれば調べるほど、古代の文明は今とは比べもんにならねぇほど、すんげぇもんだったってことがわかってよ。 そんなすんげぇ奴らでも、男神プロマシアにはかなわねぇで都市を沈められちまった……。 だから、タブナジア大聖堂のお偉いさんは、こう提案したんだ。 神の眠る楽園から、女神アルタナを呼び出す……降臨させることはできねぇかとな。 まぁ結局んところ、そんなすんげぇことをする前に、ミルドリオン様が来て、タブナジアは滅びちまったんだけどよ。 でも、俺、おもしれぇこと知ってんだ。ほら、あそこに光る石っころがはまってんだろ?あそこにこうすると、神の声がきけるって……」 Tenzen 「プリッシュ殿!?」 プリッシュが掲げたアミュレットと石像が突如光り出し、共鳴し始めた。視界が眩い輝きに覆われ、PCは再びフラッシュバックに囚われる。 ??? 「なるほど、あの子がタブナジアに生まれし忌むべき子、か。」 ??? 「洗礼の儀式の折に、大きな事故を起こしたそうです。 その事故にて多くの聖職者が亡くなり、生き残った者たちも、忌むべき神を見たとうなされたとか……」 ??? 「そして特に忌むべきは、その姿かたちが永久に変わらぬこと。それに彼女は人の心をも読むという噂が……」 ??? 「タブナジア大聖堂にて永久なる留置の措置が取られたものを何故に、新しい枢機卿は連れて歩くのか?しかもわざわざここサンドリアにまで……」 Muchavatte 「ミルドリオン枢機卿がおっしゃるには、彼女のような特別な子が生まれるということは、我らの悲願が成就するときが近づいているということ。 タブナジアに伝わるもうひとつの秘宝。代々の枢機卿が口をつぐみ開示せなんだものを、かのミルドリオン枢機卿は、サンドリア大聖堂に示すという。 サンドリア大聖堂に伝えられる秘宝とあわせれば、楽園の扉が開かれる日は、そう遠くはあるまい……。」 Esha ntarl 「プリッシュ、あなたは定めの子。けれども、もう、あなたの役目は済んだ。……もう……あなたの中には何も……」 Diabolos 「おまえハ……なゼ おまえガ ここニ いルノダ? おまえハ ジラートの神都 アル・タユにテ 『世界の終わりに来る者』ト とモニ 果てタ ハズ……。 あノ 戦いハ まダ 終わッテ いなカッタト いうノカ? それトモ まサカ おまえハ……あの戦いカラ 逃げ出シタ のデハ あるまイナ!?」 Selh teus 「あの戦い?なんの戦いだ?」 Diabolos 「……無論 世界ノ 終わリヲ かケタ 戦いダ! 私ガ おまえニ 見セタ 男神プロマシアの姿……。その姿ヲ 取り戻サセヌがタメニ おまえハ アル・タユへ 向かったハズ。 今にナリ 虚ろナル 闇ガ 再ビ ヴァナ・ディールヲ 侵食せント 広がリ 始めタハ ジラートノ 愚かモノタチノ せいカト 思っテ いタガ…… もシヤ おまえハ 虚ろナル 闇ニ 食わレタカ? 神都アル・タユにテ 最後ノ戦イニ 敗れ去ッタ のカ?」 Selh teus 「敗れたのか、勝ったのか……それはわからない。 私自身は失われた。しかし、救われるべきものは救われたのだ。」 Yve noile 「神々の間にようこそ。迷える子よ、女神アルタナの救いを求めてここまでやってきたのですか?」 Selh teus 「いや、俺は救いなど求めてはいない。知りたいのは真実だ。 明星の巫女イブノイル。女神アルタナと共鳴することができるあなたなら俺の問いにも答えられるはず。 俺は、男神プロマシアの意志を継ぐために生まれたのか? それとも、男神プロマシアの意志を封じるために生まれたのか?」 Yve noile 「……そうですね……。なぜ、男神プロマシアはあのように顔がないのだと思います? 女神アルタナさまと共鳴した者はすべて、女神アルタナさまのお顔を拝見する。……けれども、誰も男神プロマシアの顔は見たことがない……。 それは、男神プロマシアが死して楽園よりその姿を消したがため。だからこそ、私たちは彼の復活を願っている。復活と、そして死を……」 フラッシュバックから解放され、我に返るPC。どうやらプリッシュも同じ映像を見ていたようだ。 Tenzen 「大丈夫でござるか?よもや、おぬしまで倒れてしまうとは……驚いたでござるよ。 プリッシュ殿の方も、どうやら無事のようでござる。ようでござるが……」 Ulmia 「プリッシュ!いったい、どうしてこんなことを!あの忌むべき像に触れるような真似をするなんて! ミルドリオン枢機卿さまがおっしゃっていたことを忘れたの? あの像は、人の悪い心を引き出す力がある。だから絶対に触れてはならないとおっしゃっていたことを!」 Prishe 「でも、だって、男神プロマシアの意志ってのがわかれば、なにが起きてるかわかるかと思ってさ。 それに実際、ちょっとだけわかったんだぜ?男神プロマシアの意志ってのは男神プロマシアの復活と死だって……」 Tenzen 「な、なんと!?復活と死?しかしそれらは相反するではござらぬか!?」 男神の尊顔を拝む事こそ叶わなかったものの、その意志らしきものを掴んだPC達は一旦地下壕に戻り、ソ・ジヤへ出立する準備に取り掛かる。 しかしプリッシュが石像と共鳴したという事実が、デスパシエールのプリッシュに対する猜疑心を更に煽り立ててしまっていた。 Despachiaire 「忌むべき神と会話を交わしたのだぞ!これ以上の証はあるまい! あのバハムートという真龍の王がここタブナジアに現れたのも、プリッシュがタブナジアに生まれたからだとすれば納得がいく! やはりプリッシュこそがすべての元凶なのだ。もしやタブナジア侯国が獣人どもに滅ぼされたのも…… ああ、やはり、ナグモラーダ様にすべてを打ち明けるべきだったか。 心象悪くならんかと伏せたのは、あやまちだった。あのお方ならおそらく、真実を突き止めてくださるはず……。」 Ulmia 「そんな!おじいさま、お忘れになったのですか? ミルドリオン枢機卿さまがおっしゃっていたではないですか。プリッシュは忌むべき子だったかもしれない、けれど大聖堂の力で生まれ変わった……と。」 Despachiaire 「ウルミアよ、ミルドリオン枢機卿のことは、もはや信じられる存在ではなくなったのだ。 聞けば、かの枢機卿は今や、サンドリア大聖堂に追われる身だというではないか!?」 Ulmia 「そ、それを誰から!?」 Prishe 「誰だ、てめぇ!?」 Louverance 「ルーヴランス・ミスタルと申します。失礼だとは思いましたが、今までのやりとりはすべて聞かせていただきました。」 Despachiaire 「紹介しよう。サンドリア大聖堂から、ミルドリオン枢機卿を探すように命じられ、飛空艇でいらした騎士殿だ。」 Ulmia 「ルーヴランス……?その名はたしか……サンドリアで……?」 Louverance 「ヒナリー夫人のもとを訪ねていらっしゃったのは、あなたですか。ならば、ある程度の話はご存知ですね。 20年前の大戦終了間際、サンドリア大聖堂より多大なる蔵書、書簡が消失した事件がありました。 その事件は、時の教皇ムシャヴァット枢機卿を死へと追い込んだ。サンドリア大聖堂は、ミルドリオン枢機卿がこの件に関係していると見ております。 それを明らかにするためにも、ミルドリオン枢機卿のことを詳しく覚えている方を探しておりましたが、ようやく意味のある話をきけそうですね。 プリッシュさんの身、私がお引き取りいたしましょう。先ほどの話を聞くに、彼女の件、あなたがたには荷が重過ぎましょう。」 Despachiaire 「うむ……サンドリア大聖堂の方がそうおっしゃるのならば……確かに断ることはできぬが……。」 Prishe 「ちょうどいいさ。たしかに俺のことはそろそろはっきりさせなきゃなんねぇ。 でも、ルーヴランスってやつ。俺はこいつらと一緒に、北の方にある遺跡ソ・ジヤに行かなきゃならねぇんだ。その約束を破るわけにはいかねぇぜ。」 Tenzen 「そうでござる!ジュノの外交官ナグモラーダ殿の要請にて、プリッシュ殿は我らとともに、北方へと向かわねばならぬのでござる! ナグモラーダ殿の任務はヴァナ・ディールすべてを救うがために重要なもの!いくらサンドリア大聖堂の意志とはいえ、勝手は許されぬでござるぞ!」 Louverance 「なるほど。では、こういたしましょう。そのお話も、ミルドリオン枢機卿様のお話も、まずはざっと船内で聞かせていただきましょう。 その後で、そちらの件がより重要だと判断できましたら、プリッシュさんを北方へお送りいたします。」 【覚書】 タブナジアと大陸の経済交流が再開され、地下壕の競売NPC、宅配NPC、タブナジア特産品売場NPCが利用可能になる。 デスパシエールがプリッシュを軟禁し、ウルミアに糾弾されるが、更にここでは地下壕のNPC達の台詞も変わり、以下のように陰口を叩き始める。 Tressia 「あたしは、どうもあの眼鏡の黒服野郎が苦手でねえ……。男どもはえてしてああいう偉そうなのにころっと騙されるんだよ。女はそこまでバカじゃない……と、信じたいね。」 Arquil 「あんなに枢機卿のことを信じてたデスパシエール老が、こうもあっさりよそ者の言うことを信じてしまうとはね……。 年を取ると、何かにすがらないと、生きていけないものなんだろうか……。なんだか悲しいね。」 デスパシエールはかつてサンドリアとタブナジアを行き来する行商人だったが、 戦渦に巻き込まれて地下壕に避難した際、最年長という理由だけで共同体の長に祭り上げられてしまった人物である。 もともとリーダーとしての資質があったわけではないため、権力者におもねる事なかれ主義者としての側面がクローズアップされやすいが、 地下壕と孫娘のウルミアを守りたいという気持ちは本物であり、決して悪意のある人物ではない。 応龍戦でバハムートが『石の記憶』第三頌を歌い、図らずもウルミアはそれを覚える。 この時バハムートは「この歌の続きを知った人間の子がいた」と明かすが、その人物とはセルテウスであり、 実際に次章にてセルテウスは第四頌を披露し、ウルミアに覚え込ませる事となる。 帰還後のシーンではナグモラーダがPCにアミュレットを回収するよう強く念を押すが、 これは彼が少年の正体に気付き出しており、アミュレットが絆の証だと認識したがゆえだと思われる。 PC達は礼拝堂に向かい、プロマシアの石像と対面する。 この石像は一万年前にジラートの手で作られ、古代戦争以降、シュ・メーヨの海底に沈んでいたものである。 100年前モブリンによって偶然発掘され、彼らが地上に出現する契機となったが、 エシャンタールがすぐさま回収して、礼拝堂に保管した。 手の部分にクリスタルが嵌め込まれており、クリスタルが世界の記憶を保存しているという設定のもと、 プリッシュは絆の証を使ってその記憶、即ち母なる光を読み込んだ。 また既に光の器となっているPCもまたその光と共鳴して映像を垣間見たが、これまでと同様、光量に圧倒されて立ちくらみを起こしている。 ここで挿入されるフラッシュバックは全部で3つである。 1つ目は、20余年前にムシャヴァットの招聘を受けてサンドリア大聖堂を訪れたエシャンタールとプリッシュのシーン。 ここで言われる秘宝とは次章で明らかにされるが、サンドリア側の聖剣とタブナジア側の『石の記憶』の事である。 2つ目は、前章で昏睡状態に陥ったプリッシュが見ていた悪夢のシーン。 ディアボロスに古代戦争の顛末を詰問され、セルテウスは一言では言えないとばかりに口を濁すが、 それは「セルテウスはプロマシアに敗北し、虚ろの器に溜まっていた虚ろなる闇を飲み干して自決したが、フェニックスによって蘇生させられ、 その後イブノイルがプロマシアを封印した」という複雑な経緯による。 3つ目は、一万年前に神々の間で交わされたイブノイルとセルテウスの会話シーン。 既にイブノイルは人間がプロマシアの子であるという事に気付いており、クリュー分裂症に悩むセルテウスにアドバイスを授ける。 彼女がなぜその事実に気付けたのかについては、エシャンタールがエンディングにて解説してくれる。 第3章 うたかたなる夢 第4章 迷い子の揺りかご 第5章 帰路を踏みしめ(前編)
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▼ Elderly Pursuits 依頼者: デスパシエール(Despachiaire) / タブナジア地下壕・長老の部屋 依頼内容: デスパシエールの亡くなった妻の 「形見のアミュレット」について 調べてきてほしい。 タブナジア地下壕 Despachiaire そういえば、 ジョネットの頼みを聞いてくれたそうですな。 タブナジアの料理のことです。 Despachiaire ジョネットもとても 喜んでいたようです……。 Despachiaire ひとつ、お聞きしても よろしいですかな……? Despachiaire 私が以前、サンドリアと タブナジアをつなぐ商人であったこと、 どなたからお聞きになったのですか? Despachiaire そうですか…… ルーヴァさんというお名前は かすかに記憶しているような気もします。 Despachiaire 私の名前を 覚えていらっしゃるのなら、 きっと私の亡くなった妻のこともご存知でしょう。 Despachiaire ……。少し……、 お時間、よろしいですかな? Despachiaire これは、 私の妻の形見なのです。 Despachiaire これがどこで 作られたものなのか、由来を 聞いていただけませんでしょうか……。 Despachiaire 妻はこれをとても 大事にしていたのですが、 その由来を語ることもなく先に……。 Despachiaire もしサンドリアに 立ち寄ることがありましたら、 よろしくお願いします。 だいじなもの 形見のアミュレットを手にいれた! 形見のアミュレット デスパシエールの亡くなった妻の形見。 古い品物のようでその由来もわからない。 南サンドリア Rouva あらまあ! あなたはタブナジアの商人の方と お知り合いでいらしたのですか。 Femitte 良かったな、ルーヴァ。 あの後もその商人のことを話していたものな。 Rouva あらまあ、いやですよ、 フェミト様。そんなかんぐるようないい方は……。 Rouva けれど…… 奥様はもうお亡くなりになっていたのですね……。 当時は珍しかったのですけど、とてもお歌の 上手な方だったと記憶しております。 Rouva それにお2人ともお美しくて…… はたから見ても、それはもうお似合いでした。 Rouva 当時の若い女性の間では よく話題になっていましたから、 私以外にもきっと覚えている人もいると思いますよ。 Rouva ただ……教会に属する女性が そこに出入りする商人と一緒になったことで、 後ろ指をさされるようなこともあったようです。 Rouva だからタブナジアに 移り住んだ後は、そのデスパシエールさんも もうサンドリア教会に出入りすることは なくなったとか……。 Rouva そうそう、 この形見のアミュレットのお話でしたね……。 Rouva はっきりとは わかりませんが、おそらく形からいって、 サンドリア大聖堂由来のものなのは、 間違いないのではないかしら……。 Rouva けれどちょっと 古くなっていて、書いてある文字も 読み取れないところがあるようです……。 Rouva 見た感じですと、 ギルド桟橋の近くに自生している、 光るキノコの胞子をつけてみがけば、 少しは見えるようになるんじゃないかしら? Rouva 年寄りの知恵みたいな ものですからねえ……最近はすぐ古くなった 物を捨てる人が多くて……。 Rouva ギルド桟橋に行くことが あったら、探してみるといいでしょう。 Rouva もしきれいになったら、 もうちょっと詳しいことがわかるかも しれませんから、また持ってきてくださいな。 ギルド桟橋 (???を調べる) 嫌な気配がした! [Your Name]は、Paraを倒した。 だいじなもの サンドリア大聖堂のアミュレットを手にいれた! サンドリア大聖堂のアミュレット 古びたアミュレットの 汚れを取り除いたもの。 うっすらと文字が読める。 南サンドリア Rouva ギルド桟橋に 行ってこられたのですね。 形見のアミュレットも見違えるようですね。 Rouva これは見てみるとやはり…… これは大聖堂で作られたものですね。 昔の聖人の言葉を遺したものです。 Rouva うっすらと その文字が読めるようになっています。 言われなければきづかなかったことでしょう……。 その言葉は……。 Rouva ……。 「信じる心があれば、後悔することはありません」 Femitte この言葉は教会で 聞いたことがある。「信じる心」とは 女神への信仰をさすものだったが……。 Rouva これの持ち主の気持ちは…… きっと、それだけではなかったでしょうね。 Rouva ふふ……。 少し……妬いてしまいますね。 フェミト様が変なことばかり言うからですよ。 Rouva デスパシエールさんにも よろしくお伝えください。 この言葉とともに……。 タブナジア地下壕 Despachiaire おお、形見のアミュレットについて 調べてきていただけたのですな……。 しかもこんなにきれいにしていただいて……。 Despachiaire え? この形見のアミュレットに言葉が……? Despachiaire そうですか…… 後悔することは、ない……と……。 Despachiaire すみませんが、少しの間……、 年寄りの昔話を聞いてくださいますかな? Despachiaire 妻が遺したひとり娘、 つまり、ウルミアの母親は、 とても信仰のあつい娘でした。 Despachiaire きっと、元々 サンドリア大聖堂にいた 妻の影響があったのでしょう。 Despachiaire けれど……妻と娘が 女神様のことについて話すたびに、 私は複雑な心境でいたのです……。 Despachiaire 疎外感、罪悪感…… 私の中に醜い感情がいりまじっていました……。 私は所詮、ただの商人だったのですから……。 Despachiaire 私は…… 妻から信仰を奪ったのではないか? 妻は後悔していたのではないか? Despachiaire 妻が亡くなった後も、 そしてウルミアの両親が亡くなった後も、 その思いが消えることはありませんでした……。 Despachiaire ウルミアは…… 妻や娘にとてもよく似ています。 容姿も、その信仰も、その歌声も……。 Despachiaire ウルミアがこの街を また出ていくと言ったとき…… 胸が、はりさけそうになりました……。 Despachiaire これは女神様が、 私から、ウルミアを……そして妻を、 取り返しにきたのだ……とも考えました。 Despachiaire けれど……妻には妻の、 そしてウルミアにはウルミアの「信じる心」が あったのだと思います。 Despachiaire そして何よりも…… 妻は……妻は、後悔していなかった……。 Despachiaire せめて、そのことに 対してだけでも、私は「信じる心」を 持ちたい……そう、思います。 Despachiaire そう…… 信じる心があれば…… 後悔することなどないのですから……。 Despachiaire 年寄りの昔話に 長々とお付き合いくださり、 ありがとうございました。 Despachiaire これはせめてものお礼です。 どうぞ受け取ってください。 エレガントリボンを手にいれた! エレガントリボン 全状態異常のレジスト効果アップ Lv51~ All Jobs ▲ 失われた料理 信仰と信頼と ■関連項目 タブナジア地下壕 , そしりを受けつつも Copyright (C) 2002-2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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午前4 30。 街中を荒れ狂っていた台風は去り、空には雲一つ無い。 つい先程、東から顔を出した太陽を、その男はじっと見つめていた。 彼は警察署の屋上に立っている。しばらくそこに佇んで朝日を眺めていたが、やがて彼のスーツの内ポケットから鳴り響いた携帯電話の着信音で、その一時は終わりを告げた。 「はい」 『私だ。報告を頼む』 名乗りもせず、単刀直入に用件を述べる。それが上司の癖である事を、彼は知っていた。 少し疲れの入り混じった声で、彼は現状の報告を淡々と告げる。 「説得に少々時間がかかりましたが、アルバートが顔見知りだった事もあり、地元の警察は協力してくれました。渋々、といった様子なのが表情に現れていましたがね」 苦笑交じりの報告にも意を介さず、彼の上司は無感情に先を促す。 『被害は出たか』 「少し、ややこしい事態になっていました。事が起こるほんの数時間前、街の一角で殺人事件が起こりましてね。犯人は逃走中で、警察は非常線を張っていました」 その報告に、これまで無感情だった上司の声が、僅かに動揺を見せたのが彼にはわかった。 『それで…どうなった』 「台風が上陸中だったのと、『奴ら』が移動に地下を使っていたのが逆に幸いしました。奴らと接触する前に命令が届きましてね。警察側に死亡者はゼロです。今のところは」 その報告に、上司は幾分か安堵した様だった。 『市民達の被害はどうだ』 「貧民街で暴行を受けたらしき者が多数。家屋を荒らされた者が多数。どちらも数はまだ分かっていません。奴らの装備ですが、防弾性の防具とガスマスクに、アサルトライフルを装備している様です。もし説得が失敗していたら、警察側に多数の死傷者が出たのは確実でしょう」 上司は、憂鬱そうに溜め息をつくと、言った。 『仮定の話はいい。今も、街にあやつらは闊歩しておるのか』 「いいえ。つい数時間前までは、街中で捜索行為らしき行動を続けていましたが、太陽が出る前に一人残らず姿を消しました。一体…どういうわけでしょう」 男の疑問の声に、上司は答える。 『私にも分からぬ。だが、大きな動きを起こしたのは間違いない。 先程、増援を派遣した。もしまた地上で何か事を起こす様なら、応戦を許可する。ただし、地元の警察と協力し、市民には決して被害を出さぬ様にだ』 上司の言葉に、男は生唾を飲み込んだ。 「承知しました。それと、もう一つ報告しておきたい事が」 『何だ』 「先程話しました、ここの警察が捜査していた殺人事件の最重要参考人ですが…アルバートの話していた男です」 その報告に、上司が一瞬、息を呑んだのが男には分かった。 『ロックマン・ミラージュか…!!』 街の中心部に位置する大聖堂。 その敷地面積は広大で、中央部分には建造物に取り囲まれた中庭が存在している。中庭といっても、150m四方という広大なものであるが。 建造物内部は多数の廊下と礼拝堂で構成されており、その全ての場所に宗教的な装飾が施され、廊下には石像、礼拝堂内には著名な絵画などが飾られている。 しかし、この建造物の中で一際眼を引くのが、正門から中庭を挟んで最も奥に造られた、半球状の屋根を持つドームであった。 ドームの内部は半径50mほどで、聖堂内のどの礼拝堂よりも広く作られており、数体の石像と十字架が掲げられた絢爛豪華な祭壇が安置されている。 大聖堂の中庭の中央に、砂色の大理石で建造された小さな建物が存在していた。この建物が地下遺跡への入口となっており、今その建物の中から、多数の兵士達が次々と姿を現していく。 兵士達と共に、一人の青年が中庭に姿を現した。 白いスーツに金髪、前髪が目元を覆ったその青年は、次々と大聖堂内部へ侵入していく兵士達を眺めている。 「リゲル様、何故地上に出たのですか?」 青年――リゲルの傍らに立つ、黒いスーツに軍帽を被った、褐色の肌と緑色の短髪、赤い眼の女性――ググが疑問の声を上げる。 「ディメンジョン・ゲートはここの地下にあるという話でしたが…」 「だからだよ」 そう言うと、リゲルは視線の先にある建物――大聖堂のドームを眺めた。 「ググ、兵士に伝えてくれ。邪魔なデコイは射殺して構わない。それ以外に異常があれば、すぐ伝えるようにと」 「分かりました」 そう言うと、ググは即座に無線機で指示を飛ばす。 だが、その無線機からは、予想外の答えが返ってきた。 「っ…!!?リゲル様、悪い知らせです!」 大聖堂のドーム。 ドーム内にあるステンドグラスを通して、七色となった太陽の光が降り注ぐ。 そこの中央で、白いロングコートを纏い、サングラスをかけた金髪に長身の男――ロックマン・テスタメントは立っていた。 既に兵士達が彼の周りを隙間無く取り囲んでいるが、リゲルからの直接的な命令が無い事と、テスタメント自身が発する強烈な殺気のせいか、発砲する者は誰一人としていなかった。 ドームへ続く長い直線の廊下を通り、リゲルはテスタメントの姿を認める。 「来ると思ってたよ。待ち伏せまでしてたのは予想外だったけどね」 兵士達はリゲルの声を聞くと左右へ身を引き、彼からテスタメントまで続く廊下を空けた。 リゲルはその光景を眺めながら推測する。この廊下に着くまで聖堂内にデコイの姿は無く、兵士からも射殺したという連絡は無い。おそらく、テスタメントが退去させたのだろう。 そして傍らのググと共に、ゆっくりドームへと歩みながら彼は言った。 「今一度聞こう。君は何の為に戦う?マザー・ディエスはもう死んだというのに」 テスタメントはサングラスの奥から真っ直ぐリゲルを睨みつけ、言った。 「この生涯、私が完遂していない任務はたった一つだけだ…それを果たす」 「いいや、違うね。言っただろ?戦いを求めているんだ、君もボクも」 これ以上議論するつもりは無い。そう言うかの様に、テスタメントはサングラスを外した。 そして、その金色の瞳でリゲルを再度睨む。リゲルは首だけ傾げると、低い声でググに言った。 「君も含めて、兵士には手を出させるな。事前に説明した通り、この大聖堂内を警備させてくれ」 リゲルの言葉を聞き、「了解」とだけ言ったググは、周囲の兵士へ向けて声を上げた。 「全員ドームから出なさい。各自事前に与えた役割の通りに動き、ドームには近づくな」 ググの言葉が合図となったのか、兵士達が雪崩のようにドームから出て行く。 ドーム内には三方向へ続く幅20mほどの廊下があり、そこから兵士達は次々に姿を消していった。 「私は見届けさせていただきます」 「勝手にするがいいさ」 僅かに目を細めてそう言うと、リゲルはゆっくりテスタメントに近づいた。 リゲルがテスタメントの前へと来た瞬間、その両腕と両足が淡い光で包まれていく。 やがてリゲルの両の手から肘までと、両の足先から膝までがアーマーに覆われた。 身体のラインに合わせた細身のアーマー。純白で、所々に金色のラインが走っている。 そしてリゲルが左手を広げると、その五本の指先から、光が輝いた。 まるで、雲の切れ間から地上へと降り注ぐ太陽の光のような、薄く明るい光。そして次の瞬間、その光は急激に発光し、五本の指先から発生するビームサーベルと化した。 そんなリゲルの様子を眺めながら、しかしテスタメントは未だアーマーを装着してすらいない。 リゲルの戦闘準備が済んだのを見計らったのか、やがて彼は口を開く。 「何故完全にアーマーを装着しない」 「3千年前に力の大半を失った君に、全力を出す必要も無いからさ」 笑みを浮かべながらそう語るリゲル。だがテスタメントはリゲルの挑発など聞こえないかのように、静かに言った。 「ならば…思い出させてやる。3千年前を」 大聖堂正門前。 ググの指示を受け、兵士達の何人かがそこで警備を行っていた。 その彼らの前に、一人の男が現れる。兵士達は、その男の姿を目にするや、一斉にライフルの銃口を向けた。 現れた者――白いアーマーに、フードの付いたマントを纏った、銀色の短髪の男は、彼らを眺めると、その顔いっぱいに笑みを浮かべた。 そしてその男――シリウスはゆっくり剣を抜くと同時に、兵士達を観察する。 最初は5名ほどだったが、シリウスの姿を発見するなり、周囲から更に5名が集まった。 彼らは手前と奥の2列に並び、手前の列は片膝を地面に着けて姿勢を低くすると、奥の列の兵士達と共にシリウスに銃口を向けている。 そんな彼らの様子を確認すると、即座にシリウスは走り出した。彼が走り出すと共に、交戦を悟った兵士の一人が叫ぶ。 「撃て」 凄まじい銃撃の音が、青い空に木霊した。 5本の斬撃が、テスタメントに襲い掛かる。 だがそれらの攻撃は、全てテスタメントに届く前に防御されていた。 テスタメント自身は何の動作もせず、ただ一瞬現れた光の幕が、5本のビームサーベルによる斬撃を防ぎ切る。 その光景に、リゲルは舌打ちした。 「全身にエネルギーシールドを纏ったか…!」 「今のお前には、これで十分だ!!」 次の瞬間、テスタメントの腕がリゲルの襟首を掴むと、背後の廊下に向けて凄まじい力で投げつけた。 リゲルの身体は容易く投げ飛ばされ、大理石でできた床に数回バウンドしながら叩きつけられる。 「ぐっ…ちぃ!!」 しかし間髪入れずにリゲルも起き上がると、右手の人差し指をテスタメントに向けた。 その指から射出されたレーザーが、一直線にテスタメントへと向かっていく。だが、その結果は先程のビームサーベルと同じく、テスタメントの身体に纏った薄幕の様なシールドに阻まれるのみだった。 そして今度はテスタメントが、両手の手袋を脱ぎ捨てると、右の掌を広げてリゲルへと向ける。 「っ!!」 次の瞬間、テスタメントの腕が『分解』した。掌を中心に、その手が4つに分割され、その大きさを広げる。そして、丁度その手首に沿う様に、掌の中心よりやや下に、砲身――バスターが姿を現した。 鈍い銀色で覆われたその砲身は、次の瞬間にチャージを終えると、リゲルに向けて凄まじいエネルギーの奔流を浴びせた。 「ぐうっ!!」 リゲルのいた廊下はかなり広く作られたものだったが、それでも彼に逃げ場を与えないほど凄まじいエネルギーの本流だった。 リゲルも間髪入れずに右手を広げ、自身の周囲にエネルギーシールドを作り出す。 凄まじい威力のバスターに対し、リゲルのシールドはなんとか持ち堪えていた。その衝撃は周囲の壁・床・天井を抉り砕き、塵や埃を辺りに発生させていく。その様子を見守っていたググでさえ、身を屈める他無かった。 テスタメントのバスターに対し、最初は持ち堪えていたリゲルのシールドだったが、次第に押され始める。 「ぐっ…うう…!!」 「…はぁっ!!」 そしてテスタメントが叫ぶと同時に一際強くバスターを照射した瞬間、リゲルの周囲の壁や床が盛大に崩壊した。 ドームへと続く壁や床が大きく抉られ、大理石の破片が周囲に散らばる。そこでようやくテスタメントのバスターは収束した。 「くっ…どうやら…君を見くびっていたようだな…!!」 周囲の壁や床が破壊されながらも、何とか持ち堪えたリゲルはそう言いつつ、いつの間にか折っていた片膝を伸ばして立ち上がろうとする。 だが、顔を上げた彼の目の前に、既にテスタメントは立っていた。 彼は再びリゲルの襟首を掴むと、言う。 「いいや、まだだ!!」 「(やはり…プロキオンより彼…リゲルを選んだのは正解だったか)」 リゲルとテスタメント。その戦いを無言で観察するググは、冷静に思考し続けていた。 二人の攻撃は、彼女がヘブンにいた時代に見たどんな粛清官の武器よりも、規模や出力において遥かに上に見えた。 「(だがしかし、彼はプロキオンよりも危険だ。あくまで保守的だったプロキオンに比べて、全く考えが読めない。ここで倒れてくれるなら私にとっても僥倖だが、そう上手くは行かないだろう…)」 そこまで考えた所で、一瞬リゲルの視線が自分に向いたように見え、ググは焦りを隠しながら戦闘を見守る。リゲルの様子を確認したが、彼はずっとテスタメントに気を取られている様だ。視線が自分に向いたと思ったのは気のせいだったらしい。 その時、テスタメントが凄まじい威力のバスターをリゲルに直撃させた。その時発生した衝撃波に、彼女は被っていた帽子を押さえる。そうしながら、思考を続けた。 「(この闘いもいつかは終わる…そして幾らリゲルが強くとも、この闘いを無事には済ませられないだろう。古き神々の王が全力のリゲルより強い事も十分に有り得る。ならば…)」 衝撃が止んだ。戦闘場所はいつの間にか移動し、ドームから廊下へと場所を移している。 廊下で続けられる戦闘を観察しながら、ググはこれまで通り至極冷静に、リゲルという存在に見切りをつけた。 銃声が鳴り響いた瞬間、シリウスの姿は兵士達の眼前から消えていた。 一瞬、発砲したばかりの兵士達に動揺の色が広がる。だが、その兵士達の中の一人が「上だ!」と叫んだ瞬間から、状況が一変した。 見上げた兵士の一人のガスマスクに剣を突き立てて、シリウスは着地した。 剣は易々とガスマスクを貫通し、そしてそれを被った兵士の頭蓋骨すら突き通す。 倒れた兵士から剣を引き抜くと同時に、辺りに血飛沫が飛び散った。 その倒れた兵士は集合した兵士達のうち丁度中ほどにいた兵士だったため、当然ながらシリウスの360度全てに敵がいる状況となる。 これは一見シリウスにとって不利に見えたが、武装がアサルトライフルである兵士達には同士討ちの危険がある為、容易に発砲ができなくなり、逆に彼に有利な状況となっていた。 そんな中、シリウスは手近な兵へと突進する。 背後にも左右にも味方がいたせいで身動きできないその兵士は、慌ててシリウスに向けて発砲するが、それを察知していたシリウスは銃口の向きから射線を予測し、剣で防御する。 弾は剣に跳弾すると、シリウスの近くにいた別の兵士に直撃した。 そしてシリウスは大きく剣を薙ぎ払い、発砲した兵士の喉笛を切断して、その血飛沫を浴びる。 数こそ大差があるとはいえ、彼と兵士達との身体能力の差は歴然であり、優劣は既に逆転していた。 それでも古き神々によって感情を抑制された兵士達は、まるで機械の様にシリウスに狙いを定めてくる。そんな兵士達を眺め、彼は再び口元を歪めた。 「喉が…渇いたな」 そう呟くと、再びシリウスは手近な兵士へと突進する。 次の兵士とはさして距離が開いていなかった為、発砲すら相手に許さずシリウスは跳びかかった。 次の瞬間、下から上方向への凄まじい斬撃で、その兵士は宙を飛んだ。 そしてそのままシリウスは、上へ向けて剣を掲げた。 落ちてきた兵士が、掲げられた剣に串刺しにされたのはその瞬間であった。 衝撃で、串刺しにされた兵士の全身が痙攣を起こす。 剣に突き刺さった兵士の身体から、血が噴出していく。シリウスは見上げると、頭上から雨の様に降るその血を飲んだ。 あっという間に、シリウスの全身が鮮血で染まる。 「さて…」 串刺しになった兵士をその場に置いて剣を引き抜くと、ようやくシリウスは大聖堂を眺めた。 場所は正門であったが、一番奥に位置するドームはここからでも十分見える。 一瞬、その内部で光が輝くのを彼は見て取った。 「リゲルは、あそこだな」 そう言うと、再び彼は兵士達の中へと突進していった。 「(何故だ…!?)」 瞬時にテスタメントへ跳びかかったリゲルは、その頭に向けてアーマーで強化された蹴りを繰り出すが、当たる寸前にその足を掴まれる。 テスタメントはリゲルの足を持ったまま振り向き様に、リゲルの身体を壁へと叩き付けた。 「ぐぅっ…!!」 壁にヒビが入るほどの衝撃を受けたリゲルだが、即座にその場から飛び退くと、指先からレーザーをテスタメントへ向けて乱射するが、いずれも彼のエネルギーシールドに阻まれた。 「(何故だ…何故ボクは、奴を倒す事ができない…!?)」 レーザーでは歯が立たない事を把握したリゲルは、今度はテスタメントの真上の天井に向けてレーザーを連射した。 レーザーは易々と大聖堂の天井の一部を崩壊させ、大量の瓦礫がテスタメントに向けて降り注ぐ。だが彼は、頭上に向けてバスターを発射するだけで良かった。 瓦礫は大半が吹き飛ばされ、テスタメントの周囲にのみ降り注いだ。それを見て、リゲルは歯噛みする。 「(アーマーすら着けていないんだぞ。あいつ如きに、このボクが、遅れを取るなど…!!)」 「まだ分かっていない様だな…!!」 テスタメントは、一瞬膝を折ると、次の瞬間一気にリゲルの至近距離まで跳びかかった。 「っ…!!?」 リゲルが反応する間も無く、テスタメントは彼の顔面を掴むと、凄まじい力で床に叩き付ける。 叩きつけられた床に小規模のクレーターができ、周囲の床にまで大きくヒビが入るほどの衝撃。リゲルの意識は一瞬飛びかけた。 「3千年前のお前は、今とは違っていた。今のお前のような傲慢さも、油断も、無意味な挑発も…何も無かった筈だ…!」 言葉と共に、テスタメントはリゲルの顔面を掴んだまま、その腕をそのままバスターへと変形させる。 「この3千年で…お前が得たのはそんなものか!!」 次の瞬間、リゲルの顔面にチャージしたバスターが撃ち込まれた。 クレーターが更に大きくなり、行き場を無くしたエネルギーの奔流が周囲の床へと走っていく。 だが。 光が収まった時、テスタメントは気付いた。途中からその腕に、リゲルの頭の感触が無くなっていた事に。 そして、床にできたクレーターの中心にも、自分の周囲にも、リゲルの姿が無い事に。 テスタメントは油断無く辺りを窺った。今の攻撃で、リゲルが完全に消滅する事などありえない。途中から彼の頭を掴んでいた感触が消えた事を考えても、ギリギリで自分の攻撃から脱出したとしか思えなかった。 突然、背筋に悪寒を覚え、テスタメントは見上げた。 先程崩れた天井に開いた穴。そこから降り注ぐ太陽の光。そのすぐ下に、リゲルは浮かんでいた。 右手の掌を、テスタメントに向けて。 その、普段は翠色をした両目のうち、右目だけが金色に輝いていた。 「(…まさか…!!)」 テスタメントが結論を脳内で出す前に、凄まじい威力のバスターが、彼の全身に襲い掛かった。 その頃、数刻前に多数の兵士達とリゲル・ググが出てきた、大聖堂に繋がる遺跡の入口。 その男は、幽鬼の様にユラリとそこから現れた。 先程までは多数の兵士達がいた場所だったが、その遺跡の入り口は先程まで自分達が使っていたという事実からか、そこを警備している兵士は一人もいなくなっていた。 他の兵士達は全て、大聖堂の内部か外側を警備している。遺跡から出てきた男は、そんな事実など知る由も無いのだが。 男が中庭に出て足を一歩進めた途端に、凄まじい爆発音と共に、大聖堂のドームから少し離れた辺りから、煙が上がるのが見えた。 「はぁ…はぁ…」 床に降り立ち、リゲルは肩で息をしながら額に浮かんだ汗を拭い、目の前の光景を眺めた。 彼の目の前には、周囲の建物ごと崩壊し、その真下にある遺跡にまで崩落した巨大な穴があった。 それも、遺跡の地下1階などという生易しいものではなく、地下5、6階は優に超えるほど深いものとなっている。 確かに直撃を浴びたはずのテスタメントの姿は見えなかった。先程のリゲル自身とは違い、気配も完全に消えている。 「防御中に足場が崩れれば、如何な君でも落ちるしか選択肢は無かったろう」 未だに穴の中では、瓦礫が音を立てて崩れ続けている。 リゲルはその穴の中を眺めつつ、言った。 「でも分かってるよ。この程度で君が死ぬ訳が無い。だが、相当なダメージを負った筈だ。もう一度ここまで来るのには時間がかかるだろう」 リゲルは振り返ると、大聖堂のドームの方へと歩いていった。 「見届けさせて頂きました」 ドームでググは待っていた。彼女はリゲルの姿を認めると、話を始める。 「幾つか不安要素はまだ残っておりますが…一先ず、障害の一つは取り除けましたね」 「ああ、そうだね」 リゲルは少し疲れを帯びた表情でそう言うと、薄く笑った。 それに釣られてググの口元にも笑みが浮かぶ。彼女はリゲルに手を差し伸べながら、言った。 「では、ディメンジョン・ゲートへ向かいましょう、リゲルさ…」 その手だけが床に落ちたのは、その時だった。 リーバードであるググの身体。斬られた腕の傷口から、機械の破片と血のような液体が流れ落ちる。 「え…ぁ、あ…!!」 心底驚愕するググ。皮肉な事に、その時彼女の脳裏に数時間前に全く同じ事をされたかつての主の姿が浮かび上がった。 「な、何を…するのです…!!?」 斬られた腕を押さえ、苦悶の表情でググはリゲルを見る。 リゲルは微笑んでいた。いつもの様に。 「下手な茶番は飽きたんだよ、ググ」 第二章へ 黙示録の天使達・目次
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スキンの基本情報 遠方の大聖堂の神聖で荘厳な鐘が鳴り響き、空気中に花の甘い匂いが漂う。逆光の中、無垢なドレスを身に纏い、青い薔薇を手に取る少女が大切な言葉で誓いを立てる。 装着可能キャラ 雷電芽衣 スキン演出 勝利時 敗北時 聖痕「雷撃新生」 聖痕「弐式・奔電光」 従魔奥義使用時 動画提供求
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大聖堂の中から語りかけるEye EYE eye01 私を救い出すのだ。そこのみすぼらしい男。Keeperたちが扉を封印して以来、扉を開ける方法を知るのは彼らだけだ。Keeperの岩屋へ続いている橋を渡れ。台座の上に立ち、火で彫像を照らすのだ。そうすればタリスマンの秘密を見つけられる。
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始祖の森 今の名はエルフスブルク。 全てのエルフ族の始まりの地。 かつては樹齢10000年を超える樹木が茂る自然豊かなエルフと精霊達の楽園であった。 今は人間の聖地となり森林は焼かれ湖畔は埋め立てられ、跡には街が建てられ大聖堂が建っている。 主に大陸全土のエルフ族を扱う奴隷市場で賑わっている。 関連