約 5,163 件
https://w.atwiki.jp/fate-vs/pages/42.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ランサー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:武蔵坊弁慶 【レベル】:60 【アライメント】:混沌・善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:40 【耐】:70 【敏】:30 【魔】:20 【運】:20 【宝】:30┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:坊坊坊 【HP】:320 【MP】:220 基本ダメージ:【筋】40、【魔】30 【基本軽減】:70 【回避】:30┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ,イ lヽ ハ _ ,............... _ } ハ | ヘイ´/////////`ヽ,/ } { ヽ_/////_,///// / Λ ヽ,//八//ノ .Λ l/ヽ-. 、 `´ `´ , .-'、l/l i//| `ヽ, o / |/l l//l ', ,' l/ノ ヽΛ ', , ,'./ __r‐-、 _ _,ィ≦ニニヽ, __ハニヽ _ _ _ ,イ_ト、 _ _ _ _// _r≦///} ヽ , イ´ /ィイ//////Λ<.、Vヽ、ヽ _ ィィニr'‐- 、_(_ヽイ////ヽ、 \ / | l| }/l//}//}//Λ ヽヽ、 ̄ヽ_ イ ̄/ヽ ヽ ヽ .ヽ//////Λ__}ヽ. lニ=‐ 、,|ヽヽV{//}//}/(三) ヽ `ー――'´ } ヘ ハ .`-l/////ノ ,イ\ | ヽ,`ニニニ! ̄ ヽ. \ ヽ、 / .〉 ハヽ ヽ-ィ´イOヽィ ,〉 | lヽ, _ \ ` 、 ヽ‐イ / ノ ', ヽ,イ―ィ, イ .ヽ |ヽ _ _ _ _ _ _ _/ヽ,_二7 / ヽ、 ` ヽ、 / ./ ',_ _ _ヽ-‐'´ \ | |///////////// / ` .‐-. 、 Y. / l,///Λ ヽ | ∨,////////// ! ヽl/ }////Λ .} { .V///////// i | | //////Λ _ _ _ _ _ _ _ _ノハ ', ヽ/////// { | | / `"""''' ミ,/////////// ', ヽl_l_l_ィ ヽ / ヽ / ` ー-===-‐'┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○対魔力:C (種別:一般 タイミング:常時) 敵陣のCランク以下の「種別:魔術」を全て無効にする また、Bランクの「種別:魔術」もその補正値を「半減」する。 相手の攻撃で【魔】が選択された場合、相手の基本ダメージを「-30」減少させる。 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 ○戦闘続行:A+ (種別:一般 タイミング:常時) HPの上限を「+80」する。 また、戦闘中HPが0になる攻撃を受けても1戦闘に1回だけHPが1残るように計算する。 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 ○怨霊調伏:A (種別:魔術 タイミング:メイン 消費MP:20) メイン3で宣言することで発動できる。 基本軽減を「+20」する。 相手の攻撃が【魔】の場合、「-30」のペナルティを与えるか同ランク以下の種別:魔術を無効にする。 "臨兵闘者皆陣列在前"の九字が成す、邪悪な呪いへの抵抗呪文。 成功すれば敵の魔術を封じ込められる。 ○心眼:B (種別:一般 タイミング:メイン) メイン3で宣言することで発動できる。 1戦闘で1回のみ防御の判定を振りなおすことができる。 さらに回避なら「+10」、差分判定なら1減らすことができる。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○弁慶ノ七ツ道具(べんけいのななつどうぐ) ランク:D 種別:対人宝具 種類:武器 タイミング:メインプロセス 消費MP:20 この宝具が発動する前提として、メイン1でこの宝具宣言しなければ発動できない。 宝具が効果を発揮した場合、任意のステータス2つを上昇させる。 メインとサブで上昇値が異なる。 ・メイン:「+【宝】/2(切り上げ)」 ・サブ:「+【宝】/3(切り上げ)」 ランサーが生前愛用した武器。鋸、槌、鎌、鉞、熊手、鉄棒、薙刀の七種である。 これらは宝具であるという以上の特別な能力は持たないが、七種全てで宝具の1つとしてカウントされている。 ○八ツ道具(おまえのものはおれのもの) ランク:D 種別:対人宝具 種別:特殊 タイミング:クリンナップ 消費MP:30 この宝具が発動する前提として、そのラウンドで「種別:武器」の宝具が使用されてなければならない。 前提を満たした場合のみ、クリンナップで宣言することで発動可能である。 宝具が効果を発揮した場合、相手が使用した「種別:武器」の宝具を奪うことが可能である。 そして、次ラウンドで使用しなければならない。 使用したクリンナップで宝具は元の持ち主に返さねばならない。 英霊が持つ宝具を、七ツ道具の8つめとして奪い取る。 こうして奪い取った宝具は、初めて見る武器でも使いこなすことができる。 宝具を手放す理由は能力的な制限というより、彼が新しい武器へ目移りするのが原因らしい。 ○弁慶仏(はかいそう) ランク:C 種別:対人宝具 種別:召喚 タイミング:メイン 消費MP:50 この宝具が発動する前提として、攻撃で【筋】で「連撃」を指定する必要がある。 前提を満たしたら、メイン2で宣言することで発動可能である。 この宝具が発動した場合、「連撃」の回数を「3+1D5」に変更する。 その場の空間を大長刀で荒々しく削り出し、荒法師の姿の分身を複数体生み出す。 ただし、その分身は一瞬で消滅してしまうので攻撃だけにしか参加できない。 ○九百九十九振りの太刀(きゅうひゃくきゅうじゅうくふりのたち) ランク:-~E 種別:対人宝具 種類:武器 タイミング:メインプロセス 消費MP:特殊 戦闘中このキャラクターのHPを「50」、基本軽減を「30」加えることができる。 この効果に対する消費はない。 また宣言しない限り、この宝具は情報は上記だけにしてもしてもよい。 この宝具が発動する前提として、その戦闘でランサーが「メイン」でなければならない。 またメイン1に令呪を3画消費して、この宝具を宣言しなければ発動できない。 宣言した後、HPを全回復させ、攻撃する順番を一番最後にし、「防御」が一切できない。 宝具が効果を発揮した場合、MPとHPを全て消費して「消費した値×2(上限999)」をダメージとして与える。 この攻撃に対し、相手は攻撃又は相殺をすることで「与えたダメージ分」ダメージを減らすことができる。 対人宝具のペナルティボーナスは無効にして、この宝具に対する回避に対して、「50」のペナルティを与える。 この宝具は非常に強力な魔力を発するため、発動は戦闘してる陣営に感知される。 宝具が発動されるまで回復系のスキル、礼装は一切使えません。 ランサーが生前決闘で奪ったとされる太刀を肉体の中に入れたことで肉体の強化に繋がっている。 その数999本で宝具ではないが、高い神秘性を秘めており、ランサーの強度を最大限まで増幅している。 そして、その太刀を全て解き放つことで対軍と変わらない威力を誇る1撃を繰り出すことができる。 しかし、1度使ってしまうとランサーの魔力と生命を全て消費してしまうのでランサーの消滅は待逃れない。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/sengoku4/pages/311.html
基本情報 攻撃方法 武将解説・性能考察性能考察 武器データ基本性能 名称等の説明・故事来歴 技能考察 (II)技能盤 衣装 コメント欄 基本情報 名前 新武将(薙刀) 二つ名 なし アクションタイプ チャージ攻撃タイプ 使用条件(通常版) 新武将作成 (II)使用条件(4-II) 新武将作成 推奨メイン対象 なし 推奨パートナー対象 なし 声優 選択 無双奥義文字 伐(前作)/焔(一般) 秘奥義・皆伝文字 薙(前作)/隼(一般) 公式動画 なし 攻撃方法 武器 薙刀 通常攻撃 薙刀という武器の特色を反映した、汎用武器とは思えない攻撃範囲の広さが特長。反面、振りの遅さは否めない。 N1~3 右→左→右と交互に斬る。 N4~7 そのまま交互に連続斬り。 N8 強く逆袈裟に薙ぎ払う。 チャージ攻撃 振りの遅さと範囲の広さが顕著。 C2 打ち上げる。少し出が遅い。 C2-2 もう一度斜めに斬り上げて追撃。 C2-3 一回転する斬り方でさらに追撃。 C3 石突で強打し、敵を気絶させる。 C3-2 反動で、もう一回斬りつける。 C3-3 もう一回、斜めに斬りつける。 C4 強く広範囲を薙ぎ払う。 C4-2 一回転しつつさらに一回薙ぎ払う。 C4-3 強い袈裟斬り。 C5 全力の唐竹割り。ガード不能の一撃。 C5-2 振り下ろした状態から突きへ移行する。 C5-3 三連撃へと派生する。 神速攻撃 弱点の振りの遅さが消えるため、良好な範囲を活かせる。 S1~3 左右交互に薙ぎ払いつつ突進。 S4~5 同上。 S6 横に薙ぎ払う。範囲が広い。 神速強攻撃 通常の神速攻撃と殆ど変わらない。 SS2 C2に近い打ち上げ技。 SS3 石突で地面を強打する。 SS4 SS2と同じ。 SS5 SS3と同じ。 SS6 一回転しつつ横に薙ぎ払う。S6と近似した技。 ジャンプ攻撃 斜め前方を薙ぎ払う。 ジャンプチャージ 地面に薙刀を突き刺す。 騎乗攻撃 薙刀らしからぬ突きのモーションがあるため、やや使いづらい。 R1~3 右側を薙ぎ払う。 R4~7 右側を薙刀で突く。 R8 最後まで突く。 RC2 打ち上げる。 RC3 強打し、相手を気絶させる。 RC4 強く薙ぎ払う。こちらに派生した方がよい。 無双奥義 無双奥義(前半) 交互に薙ぎ払いつつ前進。 無双奥義(後半) 衝撃波を三連射。 無双秘奥義 薙ぎ払い回数が増加し、紅蓮属性も付加される。 無双奥義・皆伝 頭上で薙刀を振り回し、巨大な竜巻を発生させる。竜巻は広範囲かつ多段ヒットし優秀。 特殊技 味方の能力値を上昇させる。成功すると自身の無双ゲージが回復する。阿国の物と基本的には同じだが、攻撃判定が弱い分出が早い。 影技 薙刀を構えて突進。 殺陣 三連撃。 無双極意 固有属性は紅蓮。 武将解説・性能考察 性能考察 シリーズ伝統の汎用武器の一つ。 武道の伝統に倣い、基本的には女性用の武器である。 本作には女性の特殊NPCが存在しないため、基本的に女性兵士用のアクションとなっている。 武将用としては、流浪演武の特殊な仲間武将である鶴姫の武器としてのみ登場。 薙刀だけあって、汎用武器とは思えない攻撃範囲がその特長。 チャージ攻撃もモーション自体は悪くなく、武将戦もこなせる。 反面、攻撃速度がかなり遅い部類なのが気がかり。 神速攻撃を主体として立ち回るほか、携帯道具の蛭巻小太刀を用いるなどの配慮が求められるだろう。 技能面では、不動は必須くらいに考えて問題ない。 (II)4-IIでは鶴姫が仕様上削除されたため、純粋な新武将用の武器になった。 (E)Empiresでは多くの姫武将の追加に伴い、女性武将の基本武器としての地位を回復。 但し、上記の鶴姫は薙刀から双剣へと武器が変更された。 (S)真田丸では、村松殿の武器として使えることが期待されていたが、 実際にはそうならず、基本汎用武器三種の中で唯一の欠番となった。 使ってくるのは、女性無双武将の護衛となる女兵士位である。 武器データ 基本性能 武器名 攻撃力 備考 鬼武刀 35 護良真守薙刀 124(44) 猛攻4 勇猛5 迅閃4 堅守4 紅蓮5 目利4 霊験5 克己5猛攻・勇猛・迅閃と攻撃面に問題はない。霊験と克己の相乗効果が極めて優秀。目利Lv4である程度の稼ぎも可能となる。 弁慶岩融 144(44) 猛攻5 神撃5 堅忍4 再臨4 紅蓮5 凍牙5 快進5 克己5稼ぎは出来なくなったが、神撃と快進で奥義主体の戦いが可能となった。攻防に秀でたバランス型の武器。 (II)護良真守薙刀・紅蓮 93(44) 紅蓮82 閃光79 体力81 攻撃85 敏捷82 馬術75 練技増加80 攻撃範囲86ただでさえ振りの遅い部類の薙刀には必須の攻撃速度が無い時点で不可。 (II)弁慶岩融・凍牙 93(44) 凍牙59 金剛58 体力58 敏捷61 無双増加63 練技増加63 攻撃範囲64 運62凍牙と金剛の相性難の上、攻撃速度どころか攻撃も無い。幸い、低めながらも運があるので汎用レアを作るのに向かなくもない。 (II)弁慶岩融・紅蓮 93(44) 紅蓮93 金剛89 体力86 攻撃90 敏捷88 馬術84 無双増加86 攻撃範囲89馬術が死に能力気味であるのみならず、攻撃速度がまたもや無い。薙刀のレア武器は不遇である。 名称等の説明・故事来歴 鬼武刀 後三年の役で活躍した猛将・舎人鬼武(トネリオニタケ)が用いた薙刀に由来。 護良真守薙刀 後醍醐天皇の皇子・護良親王(モリヨシシンノウ)(1308 - 1335)愛用の薙刀。 護良親王は、鎌倉幕府を倒すのに大きな役割を果たしたが、後に足利尊氏と対立。 このことが災いし、28歳の若さで足利尊氏の弟の直義に暗殺されてしまった。 このことが契機となって、南北朝の動乱が始まるのである。 弁慶岩融 平安時代末期の僧兵であり、源平合戦の英雄の一人・武蔵坊弁慶(ムサシボウベンケイ)(不明 - 1189)の大薙刀。 弁慶の七つ道具の一つで、作者は三条宗近(サンジョウムネチカ)であると推測される。 残念ながら現存はしていないが、刃の部分だけで実に105cmもあり、常人では到底扱えない代物だったらしい。 なお、弁慶自身は無双武将として派生作の『OROCHI』シリーズで活躍中。 技能考察 技能名 相性 備考 猛攻 ○ 鶴姫「基本的な技能ですが、それ故に外したくはないものです」鶴姫「申し遅れましたが、この項目は私、鶴姫が担当致します」元就「私達西国諸侯が補佐担当だ。地縁は大切にしないといけないからね」 風撃 ○ 鶴姫「長所を伸ばした方が良い戦いが出来そうです」宗茂「可能性の一つを伸ばす。前向きでいい発想だ」 勇猛 ◎ 鶴姫「チャージ攻撃の真価を活かせる、重要な技能ですね」豊久「チャージ攻撃タイプには必須技能だ! チェストー!」 波撃 × 鶴姫「私の技にはこれといって衝撃波が出る技は…」元就「ま、これは私向けかな。あまり前線には立ちたくないのだけれど…」 神撃 ◎ 鶴姫「特殊技で無双ゲージを回復できる私には必須かと」阿国「うちと事情は同じみたいやね~」 破天 × 鶴姫「振りが遅い以上、どうしてもお手玉は…」元親「抗うことは、無謀を意味するものではない」 迅閃 ◎ 鶴姫「動きが速い技は、私には貴重です」誾千代「立花には速度で遅れるが範囲で勝る。一長一短だな」 明鏡 ◎ 鶴姫「こちらか真髄のどちらかがあれば、極意の強化は万全かと」小次郎「極意の時間は、敵を綺麗に斬ってあげられるからね…」 真髄 ◎ 鶴姫「極意は、誰にとっても重要となります」義弘「稼ぎどころで力を入れねば、バクチで儲けは出ぬな」 怒髪 ◎ 鶴姫「奥義が主体となる私には好相性です」隆景「突出は避けたいですが、常に友軍と戦えるわけではありませんからね」 堅守 ◎ 鶴姫「こちらも基本的な技能ですが、それ故に重要となりましょう」義弘「振りが遅い武将は、どうしても攻撃を受けてしまうのでな」 不動 ◎ 鶴姫「振りの遅い私の技には、欠かせません」豊久「チャージ攻撃タイプの弱みだね…」 滅流 × 鶴姫「敵の属性攻撃はあまり無いのでは」元親「存在せぬものに抗うことは出来ない…徒労!」 波断 ○ 鶴姫「敵の間接攻撃は、高難度では厄介なものです」ガラシャ「わらわの特殊技が、皆にあるわけではないからのう」 堅忍 ◎ 鶴姫「こちらも高難度むけでありましょう」元就「高難度では本来回避を考えるべきなんだが…君の戦い方には少し向かないからね」 背水 × 小少将「軽々しく死んでは駄目。不幸や苦難には抗わなきゃ…例え愛する人を失っても」鶴姫「…はい」 不抜 × 闘志 △ 鶴姫「回復するのは良いですが、そのために攻撃を受けるのはどうかと」宗茂「転んでもただでは起きない程度に考えておくべきだな」 闘魂 △ 鶴姫「練技ゲージの回復自体は貴重なのですが」誾千代「影技回避に使えればよしとすべきだろう」 再臨 ○ 鶴姫「保険はしておくに越したことはないとは思いますが」隆景「保険を掛けること自体が油断を招く場合もあります。ご注意を」 俊敏 ○ 鶴姫「徒歩での移動が必要になることもありましょう」元就「馬上戦が得意とは言い難い君の場合は、尚のことだろうね。私が言えた義理ではないけれど」 破竹 ◎ 鶴姫「神速攻撃との相性が抜群な技能です」小少将「美味しい思いは何度でもしたいところよね♡」 快進 ◎ 鶴姫「破竹と基本的な性格は同じです」阿国「うちと一緒で、奥義で敵さんを一網打尽にしたいんならお勧めやわ~」 覚醒 ○ 鶴姫「自動回復は確かに便利ですが」武蔵「極意を封印しなきゃならねえのは残念だぜ…」 騎戦 × 鶴姫「瀬戸内出身の私に、そもそも馬が合うかというと…」 練騎 × 薬活 ○ 鶴姫「基本的には、お味方を助ける技能と考えるべきでは」元就「孤軍奮闘は避けたいものだ。勿論、回復手段は一つでも多く必要さ」 騎神 △ 鶴姫「練技の回復は素直に有り難いのですが、私の場合は…。」元親「事情は俺と同じの様だな。騎馬に向かぬ以上は低評価も止むを得ぬ。」 霊験 ○ 鶴姫「家宝次第なので簡単には評価できませんが…」隆景「克己と一緒なら話は別です」 克己 ◎ 鶴姫「流浪演武でお味方となる汎用武将も、限界突破は可能です。無論私も」阿国「流浪の旅が終わったら、うちと一緒に出雲へ往こか?」 属性技能については、属性の頁を参照。 回収用技能四種は全員同一の効果なので割愛。 (II)技能盤 特徴 備考 横菱・八分型 成長タイプが中庸の場合。開始位置は左。 四角・八分型 成長タイプが豪傑の場合。開始位置は左上。 車輪・八分型 成長タイプが頑強の場合。開始位置は右。 交叉・八分型 成長タイプが業師の場合。開始位置は左下。 衣装 新武将作成の頁を参照。 コメント欄 この掲示板はツリー方式です。レスをする時は、レスをしたい記事の先頭をクリックして選択してから書き込んで下さい。 それをしないとツリー表示されず、新規投稿になってしまいます。他の人が不快になる様な投稿は控えましょう。質問は質問掲示板で行いましょう。 チャージの隙が大きくて高難易度だと横槍が入る。通常攻撃でリーチはあるから武将相手ならチャージは距離を維持しやすいから使える。無双奥義はそこそこ強力だからそこが救いかな - 名無しさん 2014-05-20 01 15 03 最初から薙刀使って安定してたんだけど、他のより使いにくいのか・・・ - 名無しさん 2014-05-20 18 48 21 西国諸侯の存在で技能考察が楽しく読めるなww - 名無しさん 2014-06-07 00 57 44 遊び心としてはいいけどいいけどやりすぎじゃないか? - 名無しさん 2014-06-07 10 40 03 特殊技に攻撃判定はない - 名無しさん 2015-01-15 06 49 55 名前 全てのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/10178.html
540 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/02/09(月) 17 54 43.18 ID CQv+lCHj0 [2/5] ここ見てて思い出したのでひとつ 普段は割と円満に卓囲ってるのにGMやるととんでもなく困になるPLがいる 特に苦戦もせずにサクサクと進むと、その経験点ではでてこないようなぶっ壊れ性能のボスをぶつけてくる。 それだけならまだしもPLを煽るような言動を繰り返し、それにカチンときたPL達が絶対に降参しない姿勢で臨んだらめんどくさい、眠い、今何時だと思ってるんだ等言い始めて自分からふっかけてきたぶっ壊れ性能ボスを適当に片付ける。 PLの一人が性能がおかしいと指摘すればもう過ぎた事だとスルー。 これ見よがしに自分を正当化するような言い訳を某所で繰り返している 普通にPLやってる時は思う事もないのになんでなんだろう… 541 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/02/09(月) 17 57 06.40 ID Alp59KnD0 [1/4] 540 PLはやりたいけどGMはやりたくないんじゃね 542 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/02/09(月) 18 01 18.40 ID oCaJF7usO [2/4] 540 それ、オンセ? 543 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/02/09(月) 18 02 08.01 ID CQv+lCHj0 [3/5] 541 これに陥る時は大体GMが声かけてるからそれはないと思う 多分 544 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/02/09(月) 18 03 01.10 ID CQv+lCHj0 [4/5] 542 オンセです 連投すまん スレ406
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/4434.html
登録日:2011/05/08(日) 02 56 23 更新日:2020/06/07 Sun 15 04 59 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 だいたいイラストで決める ←だいたい古神で悩む クエスト レアカード 合戦 奪え! 戦え! 憎しみと憎悪の渦 戦わなければ生き残れない 戦コレ 戦国じゃねえ 戦国コレクション 戦神 秘宝 落とし穴 戦国コレクションにはクエストやイベントそれぞれに秘宝という物がある。 秘宝は1種類につき6色あり、6色集めると対応したレアカード(戦神)を1枚選んで入手できる。 秘宝レアは「神」と書いてあってもお世辞にも強力とは言い難いが、無課金ユーザーにとってはありがたいシステムである。 進化巫女でレア+にすることもできるため、「どうしても使いたいんじゃあ!」と言う人は使ってみるのもアリかも。中レア+くらいにはなるはず。 また7月のイベントではクリア特典で+にできる。 【自属性と秘宝】 秘宝には6色あるが、自分の属性では入手できない色がある。 つまり残りの色は別属性のユーザーから贈ってもらうか、合戦で奪うしかない。 これはどのユーザーも同じ事なので、自属性の防御特化のカードを集めたり、秘宝に落とし穴を仕掛けて奪還阻止しよう。 ちなみに確実な方法として、手に入れた秘宝を仲間に贈り、それを贈り返して贈り物BOXに残しておく。 こうすれば1種類4色まで奪われずに手元における。 あとは残り2色を手に入れて、贈り物を受け取れば簡単にコンプできる。 コンプすれば能力Ptが3貰える。 【秘宝と降臨できる戦神】 文字数の関係でクエストの秘宝のみを書きます。 特技名の矢印の先はR+にした時のもの。 ◆水晶 麗しき華神を封じし秘宝 序盤で手に入る秘宝。 故に初期能力は低めだが極めれば3000は超える。 [華神]濃姫 特技:無→炎の恵み 火属性の華神。華神のおっぱい担当。攻撃型 [華神]お市 特技:無→風の恵み 風属性の華神。人妻特有のエロさがある。バランス型 [華神]ねね 特技:無→水の恵み 水属性の華神。防御型 ◆勾玉 古の武神を封じし秘宝 ここから能力持ちになる。 [武神]武蔵坊弁慶 特技:炎の守り→火炎の盾 防御スキルなのに攻撃特化。だが濃姫の方が強い [武神]源義経 特技:風の守り→疾風の盾 やや攻撃寄りのバランス型。 [武神]静御前 特技:水の守り→流水の盾 武神唯一の乙女武将。能力は攻防同じ。 ◆宝珠 猛き剣神を封じし秘宝 [剣神]上泉信綱 特技:業火の刃→火龍の爪 防御特化能力なのに攻撃上昇スキル持ち。…なんか漢女臭が [剣神]宮本武蔵 特技:嵐の刃→雷龍の爪 こいつも能力とスキルが噛み合わない防御型。女性……? [剣神]佐々木小次郎 特技:氷の刃→水龍の爪 こいつは攻撃寄りバランス型。 ◆琥珀 危うき乱神を封じし秘宝 [乱神]平将門 特技:火炎の一撃→業火の刃 尻がエロい。またもや防御特化 [乱神]木曾義仲 特技:疾風の一撃→嵐の刃 攻撃上昇スキルなのに防(ry [乱神]楠木正成 特技:流水の一撃→氷の刃 攻撃上昇スキル持ち攻撃特化。だが男だ。 ◆髑髏 恐ろしき呪神を封じし秘宝 R+にした時の特技名がカッコイイ。 [呪神]弓削道鏡 特技:火龍の爪→奥義地獄炎 通称:藍染。防御寄りバランス型。現状では小悪魔王+の餌となる [呪神]安倍清明 特技:雷龍の爪→奥義神風斬 防御特化。もう書くの面倒です [呪神]蘆屋道満 特技:水龍の爪→奥義大氷破 攻撃寄りバランス型。なんか戦神って水優遇じゃね? ◆扇 美しき舞神を封じし秘宝 [舞神]出雲阿国 特技:業火の壁→火龍の鎧 防御スキル持ち防御特化。女……? [舞神]立花ギン千代 特技:嵐の壁→雷龍の鎧 防御寄りバランス型のロリ。というか舞う気あるのか? [舞神]初芽局 特技:氷の壁→水龍の鎧 攻撃特化。露出多め。 ◆首飾り 伝説の古神を封じし秘宝 [古神]ヤマトタケル 特技:制裁の大燃→崩壊の豪燃 攻撃寄りの敵防御低下スキル持ち。服着てください。 [古神]役行者小角 特技:制裁の大気→崩壊の豪気 攻撃寄り。可愛い。だが男だ [古神]卑弥呼 特技:制裁の大霧→崩壊の豪霧 防御特化…。だがエロいので許す ◆屏風 優美な麗神を封じし秘宝 優美なおっぱい達 [麗神]細川ガラシャ 特技:呪いの燃焼→制裁の大燃 スキルと噛み合って攻撃特化。おっぱい [麗神]望月千代女 特技:呪いの大気→制裁の大気 防御特化だが特技不一致。しかしそれが気にならなくなるほど異様にエロい。いや、超エロい。 [麗神]生駒吉乃 特技:呪いの霧→制裁の大霧 攻撃寄りバランス型。一番巨乳? ◆絵筆 文化の創神を封じし秘宝 [創神]本阿弥光悦 特技:悪夢の焔→反逆の大焔 ナイスおっぱい! [創神]狩野永徳 特技:悪夢の雷→反逆の大雷 ツンデレだったら嬉しいなって [創神]雪丹 特技:悪夢の雨→反逆の大雨 凄まじいボリュームヘアー ◆香炉 評判の伝神を封じし秘宝 どれも攻撃特化の特技一致 [伝神]坂田金時 特技:炎の恵み→火炎の一撃 まさかの幼女。+化すれば特技不一致の太閤乙女+を超える(廃人はSR+の時代だけど) [伝神]那須与一 特技:風の恵み→疾風の一撃 見ての通り。+化しても微妙に劣化箱入り娘+なのが痛い。 [伝神]菅原道真 特技:水の恵み→流水の一撃 かわいい。+時の能力は劣化13kmもとい策士+だが、かわいいは正義。能力差はかわいさで埋められる ちなみに秘宝1種につき降臨できる戦神は1枚のみなのでよく考えて決めよう。(アップデートによってそれぞれ最大6回までコンプ可に) 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/413.html
Don't lose yourself(後編)◆gFOqjEuBs6 ◆ それから一時間ほどの時間を置いて、始は再び意識を取り戻していた。 ギンガが用意したパンをがつがつと食べる始の体調は、最早完全回復と言っても良いほどだった。 当初は人間の食べ物は食べないのでは、などと懸念してはいたものの、特にそんな様子も見せない。 恐らく始は人間に極めて近い存在なのだろう。 いや、もしかするとただ血が緑色で、回復力が強いだけの人間なのかもしれない。 実際にインテグラはそんな人間と会ったことがある。13課――イスカリオテの戦士。 このゲームにも参加させられている、アレクサンド・アンデルセン神父だ。 もしかしたらこの男は、彼のような改造人間ともいうべき存在なのかも知れない。 起きてからがつがつとパンを貪るばかりで、何も言おうとはしない始に痺れを切らしたインテグラが、その口を開いた。 「もう治ったのか? しぶとい奴だな」 「人間の薬が効いた」 「人間の薬……か。まるでお前は人間ではないとでも言っているような言葉だな」 「そう言ったんだ」 「ほう……」 インテグラの視線が、始を突き刺すように睨む。 要は、この男もやはり吸血鬼や妖怪と同じ、化け物(フリークス)だという事だ。 始とインテグラの視線が交差するなか、この状況を余り宜しくないと判断したのか、ギンガが言葉を続ける。 「そういえば……貴方の名前は?」 「相川始」 「始さん……ですね。教えてくれますか? 貴方の身体の事を」 「見ての通りだ。俺は人間じゃない。」 「ならば相川始……お前の種族は?」 「アンデッドだ」 「何?」 すらすらと答える始の言葉に、インテグラは怪訝な表情を浮かべた。 こいつがアンデッドだと? あの、吸血鬼やグールといった不死の化け物の、アンデッドだと言いたいのか? 馬鹿馬鹿しい。緑の血のアンデッドなど聞いたこともない。 「お前の何処がアンデッドだというんだ」 「言葉の通りだ。俺は死なない。だから不死生物(アンデッド)なんだ」 「死なない……? どんなに身体をボロボロにされても、ですか?」 「そうだ。アンデッドを倒すには封印するしか方法はない」 ◆ 始は、自分の世界での出来事を、ギンガ達に話し始めた。 自分たちは一万年前からこの地球上で戦い続けているアンデッドだと。 その戦いの勝者の種族がこの地球上で繁栄を謳歌し、敗者はただカードに封印されると。 しかし、ギンガ達に驚いている時間など与えられず。 それだけ話すと、始は既にデイバッグ片手に立ち上がり、ベージュのコートを羽織っていた。 「あの……何処へ行くんですか!?」 「わからない。俺は俺の戦いを続ける」 「もし良ければ、私達と一緒に―――」 「それは無理だよ」 始の言葉に、ギンガはえ?と呟き、始を見つめた。 「俺には全ての参加者を殺して、帰るべき場所がある。 さっき君達が逃げられたのだって、たまたまだ」 「さっき……?」 さっき、とは一体いつの話をしているのだ。自分は今初めて始さんと話しているのに。 それはつまりここで話す前に、何処かで出会ったということだろうか? しかし、逃げられたとはどういうことだ。 まるで一度自分達と戦っているとでも言いたげな台詞に聞こえる。 ギンガは再び思考する。 自分は今まで誰に襲われた? エネルと、あの黒い鎧の戦士。その二人だけ。 ふと、ギンガの表情から、色が無くなっていった。 「まさか……黒い鎧の……」 「でも……君のお陰で助かった」 「え……」 「ありがとう」 始は最後に一度だけ振り向くと、ギンガに向かって頭を下げた。 つまり、今始さんが自分達に情報を教えてくれたのは、治療をしてくれたせめてもの恩返しだとでも言いたいのか? 冗談じゃない。いくら情報を教えてくれたって、その一方で人を殺されては話にならない。 自分は何としても、彼の行動を止めなければならない。 踵を返して、一歩一歩と入口へと歩いて行く始に、ギンガは再び呼びかけた。 「待って……待って下さい!」 「まだ何かあるのか?」 「貴方はこの戦いで、誰かを殺したんですか!? キャロは……ピンクの髪の女の子は!」 「これから全員殺す」 「なら、何故今私たちを襲わないんですか!」 「……次会った時は、君たちも殺す」 「なんで……! どうしてそんな、人間らしさを持ってる貴方が、平気で人を殺せるんですか!? 貴方はまだ引き返せる! 人殺しなんて絶対にさせない!」 「俺は人間じゃない」 ギンガがどれだけ呼びかけても、始は一言で切り返す。 その瞳には一切の迷いは感じられない。どうあっても修羅の道を進むつもりなのだろう。 しかし、それをさせてはギンガの思いは早くも折れてしまったということになる。 させるものか、そんなこと。絶対に、人殺しなんてさせるものか。 気付いた時には、始は走り出していた。 ギンガやインテグラを振り切る為に、この医務室を飛び出して、外の世界へと飛び出していた。 ギンガもすぐに追いかけようとするが、その前にインテグラの様子を確認しない事には動きだせない。 それ故にデイバッグを掴んだギンガは、力強くインテグラの名を呼んだ。 「インテグラル卿……!」 「私はもう大丈夫だ。ギンガ、奴を追いかけるのか?」 そうだ。急いで追いかけて、始さんを引き戻さないと、より多くの人が死んでしまう。 偶然とは言え、ここまで彼は誰も殺さなかったのだ。そんな彼を、みすみす人殺しになどしてなるものか。 殺生丸に誓ったこの思い、こんなところで諦めてなるものか。 「はい! 絶対に、あの人は私達で止めないと……また人が死んでしまいます!」 「良い返事だ。ならば迷っている暇は――」 「迷ってる間に人が死んでいくなら、私はもう迷いません。 戦うことが罪なら、私はそれ背負って戦います!」 「――上等だ。益々気に入った! 行くぞ、ギンガ!」 インテグラが言い終えるのを待つ間もなく、ギンガはその思いをぶつけた。 その為に始との戦いが避けては通れない道だというなら、自分は始と戦ってでも彼を止める覚悟がある。 きっと殺生丸がもし自分と同じ志を抱いていてくれたならば、自分と同じ道を選んだ筈だ。 だから自分は、まずは始を追いかけて、何としてでも殺人をやめさせる。 放っておけば殺し合いを続けるのならば、彼もまたアーカードと同じだ。 自分たちが止める必要がある。そして、残った皆でこのゲームから脱出する。 それがギンガと、インテグラの選んだ道。 幸い、始はまだ遠くには行っていない。今追いかければ追いつける筈だ。 ギンガとインテグラもまた、すぐに医務室を飛び出して、走りだしていた。 ◆ 「俺は人間じゃない……人間らしさなんて、あり得ない……」 始は一人、疾走しながら先刻ギンガに言われた言葉を否定していた。 ギンガは言った。自分は人間らしさを持っていると。まだ引き返せると。 しかし、それでは意味がない。引き返したところで、あの家族の元に帰れるとは限らないのだから。 故に始は疾走する。全ての参加者を殺すために。あの家族を守り続けるために。 始は気付かない。あの家族を守りたいというこの感情こそが、既に人間らしさに繋がっているという事に。 始は気付かない。チャンスは十分あったのに、さっきの二人を殺さなかったのは、始の中の人間の心の所為だという事に。 始は気付かない。ギンガに対して何気なく言った、感謝の言葉。「ありがとう」と。 そんなたった5文字の言葉の中に、人間としての温もりが込められていたことに。 故に始は自分に言い聞かせる。「俺は人間じゃない」と。心の中の自分に、何度も何度も。 どこかで、人間としての心に戸惑う自分が居る事にも気付かずに。 既に自分の中での戦いは始まっている事にも気付かずに。 何もかもに気付かないまま、始はただひたすら、本能の赴くままに東へと疾走する。 その先に何があるのかはわからない。 ただ、何かに呼ばれているような気がするのだ。 何に呼ばれているのか。何故呼ばれているのか。 そもそも、本当に呼ばれているのか。ただの気のせいだという可能性もある。 しかし、始の足は止まらない。 ただただ、運命に導かれるように。 始は走り続けていた。 ◆ 全ての計画は、自分の思い通りに進んでいる。 気味が悪くなるほどに、自分の周囲の人間は自分に踊らされてくれている。 高町なのはと、シェルビー・M・ペンウッドは既に商店街に向かって歩き出した。 今自分の隣にいるのは、頭の悪そうな僧が一人。 自分はこいつと一緒に工場に向かって、首輪解除の手がかりを探す振りをすればいい。 後は、プレシアとかいう女と接触するチャンスさえ巡ってくれば―― 「全てが俺の計画通りだ」 ククク、と。眼鏡をかけた青年――金居が、小さく笑う。 それに気づいた弁慶は、怪訝そうな表情を浮かべながら、金居に声をかけた。 「おい、何か言ったか?」 「ふふ……いや、何も言っちゃいないさ」 「気持ち悪い笑い浮かべやがって……不気味な奴だなぁ」 軽口を叩く弁慶に、苦笑いを浮かべながら、金居は対応する。 この程度で自分の計画が破綻するとは到底思えないが、念には念を入れておくのが金居という男。 漆黒の修行僧衣に身を包み、一振りの日本刀を携えた男もまた、このゲームの破綻を目的に集まった仲間。 といっても、その方法は金居とは大きく違っているのだが。 金居が目論むのは、プレシアの殺害による、ある意味ゲームの乗っ取りとも言える方法。 一方で弁慶が望むのは、純粋にプレシアを打倒し、皆でこのゲームから脱出しようというもの。 恐らくこのゲームに参加した対主催戦力の大半はこの弁慶と同じ選択したことだろう。 現にこれまで金居が出会った人物は、あの学生――柊かがみを除いて全員が純粋な対主催だ。 それ故に、金居は簡単に他者を自分のペースに乗せることが出来るのだ。 思い通りに事が進み過ぎている。それ故に、金居からは小さな微笑みは消えることは無い。 「それじゃあ、そろそろ工場目指して、出発しようか」 「なぁ、金居……あそこに誰かいるぞ」 「何……?」 弁慶に言われた金居は、そっと頭を上げ、その眼鏡を押し上げた。 色々と考え事をしていた為に弁慶よりも反応が遅れてしまったが―――これは間違いなく自分のミスだ。 次からは同じような事がないように注意しようと自分に誓いながら、金居はその視線を弁慶の見る方向へと向けた。 刹那、金居の表情が固まった。 あらゆる色が抜け落ちて、口元に浮かんでいた笑みは消えうせる。 そうだ。そこに立っていたのは。 「お前は……ジョーカー……!」 「カテゴリーキング!」 出会ってしまった。この会場で、ついに出くわしてしまった。 それは運命の悪戯か。目の前にいるのは、最も忌むべき存在。 奴こそは、この戦いの中で最も自分の計画の障害になるであろう男。 別に特別な因縁があるわけでも、どうしても戦いたかった相手という訳でもない。 いっそのこと勝手にのたれ死んでくれたって構わない。寧ろそっちの方が好都合だ。 ただ、最終的な目的であるバトルファイトにおいて、目の前の相手は邪魔な存在だということ。 恐らくはこの戦いの中でも、それは同じ事だろう。 きっと奴は邪魔になる。きっと奴とは相容れない。 だから戦うしかない。 この運命を呪うか、神に感謝するか。それは今後の奴の行動次第。 ここで何とか懐柔してしまうという道も、あるにはある。が、恐らくは不可能だろう。 何故ならば、奴がいずれ確実に自分の種族を脅かす敵になることだけは、明白な事実だから。 だから、この戦いの中で、確実に仕留めてしまいたいと思っていた事もまた事実。 この運命からは、どうしたって逃れることは出来ない。 それが、バトルファイトという戦いのルールなのだから。 「お、おい……ジョーカーってまさか……あいつが!?」 「ああ、そのまさかだ! 紛れもない、奴が死神ジョーカーだ!」 驚いた様子でジョーカーと自分を交互に見る弁慶に、金居は告げた。 間違いない。見間違える筈もない。 奴こそが、死神ジョーカー。相川始という名の人間の皮を被った、本物の悪魔だ。 出会ってしまった天敵に、金居がどう動くのか、それは誰にもわからない。 ただ一つだけ、二人にもわかっていることがある。 それは、奴の腹部が、赤い輝きを放っていたこと。 相川始の腹部で、赤い輝きはハートを模したベルトの姿を形成していたこと。 赤い輝きを灯したベルトの光は、確かに金居と弁慶の目にも届いていた。 【一日目 午前】 【現在地 D-4 学校前】 【金居@魔法少女リリカルなのはマスカレード】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、カードデッキの複製(タイガ)@リリカル龍騎、トランプ@なの魂、USBメモリ@オリジナル、砂糖1kg×9、ランダム支給品(未確認0~2) 【思考】 基本:プレシアの殺害。 1.目の前のジョーカーをどうするか……。 2.プレシアとの接触を試みる(その際に交渉して協力を申し出る。そして隙を作る)。 3.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する。強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る。 4.利用できるものは全て利用する。邪魔をする者には容赦しない。 5.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す振りをする。 6.もしもラウズカード(スペードの10)か、時間停止に対抗出来る何らかの手段を手に入れた場合は容赦なくキングを殺す。 7.USBメモリの中身を確認したい(パソコンのある施設を探す) 【備考】 ※このデスゲームにおいてアンデッドの死亡=カードへの封印だと思っています。 ※最終的な目的はアンデッド同士の戦いでの優勝なので、ジョーカーもキングも封印したいと思っています。 ※カードデッキ(龍騎)の説明書をだいたい暗記しました。 【武蔵坊弁慶@ゲッターロボ昴】 【状態】健康、トカゲ達(=アグモンとギルモン)を殺した者に対する怒り 【装備】閻魔刀@魔法少女リリカルなのはStirkers May Cry、修行僧衣@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 【道具】支給品一式、S W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、パイロットスーツ@ゲッターロボ昴 【思考】 基本:殺し合いを止め、プレシアを打倒する(どうやって戦うかは考えていない) 1.あいつがジョーカー!? 2.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す。 3.スバルと合流する。 4.軍事基地か地上本部に行き、ネオゲッターロボの所在を確かめる。 【備考】 ※自分とスバル、ティアナ、隼人の4人は、ネオゲッターロボごとここに送り込まれたのだと思い込んでいます。 ※隼人はプレシアによって殺された可能性が高いと思っています。 ※金居から『恐竜達を殺したのは銀色の奴の可能性がある』『ペンウッドは銀色の奴と手を組んでいる可能性がある』という話を聞きました。 【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康 【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カリスラウザー 【道具】支給品一式、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【思考】 基本:栗原親子の元へ戻るために優勝を目指す。 1.目の前のカテゴリーキングを封印する 2.見つけた参加者は全員殺す(アンデットもしくはそれと思しき者は優先的に殺す) 3.ギンガとインテグラの二人には、出来る事ならもう会いたくはない。 4.あるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。 5.俺は人間じゃない! 【備考】 ※参戦時期はACT.5以前。なのは達の事は名前のみ天音より聞いた事がある(かもしれない)程度です。 ※自身にかけられた制限にある程度気づきました。 ※首輪を外す事は不可能だと考えています。 ※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝者となるのではないか」という推論を立てました。 ※相川始本人の特殊能力により、アンデットが怪人体で戦闘した場合、その位置をおおよそ察知できます。 ※エネルという異質な参加者の存在から、このバトルファイトに少しだけ疑念を抱き始めました。 ※ギンガとインテグラに対しては、どこか複雑な気持ちを抱いています。 始と金居が邂逅した、調度同じ頃。 ギンガとインテグラの二人は、ようやくD-4へと侵入していた。 これも全て始を止めるために。始を追いかけて、東へと走り続けた結果だ。 「ギンガ、この先には何がある?」 「確か……地図によれば、学校があったと思いますけど」 走りながら、ギンガの返事を聞いたインテグラは一言、そうかと呟いた。 その表情にはほんの少しの焦りが感じられた。 インテグラが言おうとしていた事は、ギンガにだってわかる。 もしも自分たちが追いつく前に、始が学校に到達したら。 もしも学校に戦いを避けるために逃げて来た人々が居たら。 きっとインテグラはそう言いたいのだろう。 だけど、ギンガはまだ知らない。 始が現在対峙している相手こそ、運命によって戦いを義務付けられた明確な敵であることに。 その相手こそ、自分達に―――そしてプレシアまでもをその毒牙に掛けようとする、悪しき存在であることに。 ギンガは何も知らないままに、ただ始の後を追って、学校へ向かっていた。 (始さん……貴方は絶対に、私が止めてみせる!) 始は自分に、「ありがとう」と、頭を下げた。 始は自分達を、いつでも殺せるチャンスがあったのに、それをしようとはしなかった。 間違いない、と。確信を持って言える。始の中には、確かに人間の心が宿っている。 きっと彼も、自分の中で何かと戦っているのだろう。 彼の中で、少しでも人間としての“強さ”が輝くのなら、ギンガは語りかける事を止めはしない。 自分を諦めるなと。自分の中の“弱さ”と、戦って戦って戦いぬけと、何度でも呼びかける。 その為に、ギンガは曲がらない信念を胸に、真っ直ぐに走り続ける。 運命とは、神の采配とも言える。また、運命は時に人々を試そうとする。 彼女達もまた、運命に試されるように走っているのかも知れない。 しかし、待ちうけているのがどんな運命であっても、彼女たちは迷いはしない。 もう迷わないと決めたから。もう逃げないと決めたから。 この広い会場の中、逃げも隠れもせず、運命に立ち向かう少女が、ここに一人。 魑魅魍魎が跋扈する、この地獄変――― ギンガ・ナカジマは、ここに居る。 【一日目 午前】 【現在地 D-4 西側】 【ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸】 【状態】断髪、顔面に打撲(小) 【装備】コルト・ガバメント(7/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女 【道具】支給品一式、童子切丸@ゲッターロボ昴、ゼクトバックル(ホッパー)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、 ランダム支給品0~2(確認済) 【思考】 基本:この殺し合いを止め、プレシアを逮捕する。 1.何としても始さんを食い止める! 2.殺生丸さんが繋いでくれたこの命……絶対に無駄にはしない! 3.インテグラを護衛し、アーカードを捜索する。 4.できる事なら誰も殺したくはない。 5.可能ならば、六課の仲間達(特にスバル)とも合流したい。 【備考】 ※なのは(A's)、フェイト(A's)、はやて(A's)、クロノの4人が、過去から来た事、 また一部の参加者はパラレルワールドから来た人間である事に気付きました。 ※「このバトルロワイアルにおいて有り得ない事は何一つない」という持論を持ちました。 ※制限に気がつきました。 ※インテグラがいなくなった後のアーカードに恐怖を抱き始めました。 ※アーカードを暴走させないためにも何としてもインテグラを守るつもりです。 ※童子切丸@ゲッターロボ昴は既にぼろぼろで、戦闘には使えません。 ※始がカリスであることを知りました。 ※プレシアが「吸血鬼の技術を応用して死者を復活させたように見せた」という可能性に気付きました。 ※プレシアのバックには何らかの組織が関わっていると考えています。 ※始は人間として生きられると考えています。 【インテグラル・ファルブルケ・ヴィンゲーツ・ヘルシング@NANOSING】 【状態】全身に軽い火傷(応急処置済) 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】 基本:この殺し合いを止め、プレシアを叩きのめす。 1.まずは目下の問題である始を食い止める。 2.始をなんとかした後は、アーカードの捜索を再開。発見し、指揮下に置く。 3.できる事なら犠牲は最小限に留めたいが、向かってくる敵は殺す。 【備考】 ※同行しているギンガが自分の知るミッドチルダに住む人間ではない事、 一部の参加者はパラレルワールドから来た人間である事を把握しました。 ※アーカードは参加者に施されているであろう制限の外にあると思っています。 ※プレシアが「吸血鬼の技術を応用して死者を復活させたように見せた」という可能性に気付きました。 ※プレシアのバックには何らかの組織が関わっていると考えています。 ※このゲームにはアーカード並の不死性を持つ参加者が他にも居ると考えています。 Back Don t lose yourself(前編) 時系列順で読む Next XANADO 投下順で読む Next そんな運命 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲート・ヘルシング Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編) ギンガ・ナカジマ Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編) 相川始 Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編) 金居 Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編) 武蔵坊弁慶 Next Round ZERO ~ JOKER DISTRESSED(前編)
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/126.html
「ほぉ、こいつはまた派手に暴れてやがるな」 C-7エリア、朝日が照らす地表に晒される電車の残骸。 その破壊の痕跡を検分する剣客―――ロクロウは不敵な笑みを浮かべた。 車両が通っていたと思わしき線路はものの見事に切断されている。 何者かが悪意をもって、これを実行して、脱線させたものだと見てとれる。 次にロクロウは、これを引き起こした犯人について、思考を巡らす。 電車を脱線させた下手人―――ロクロウがその首を狙うシグレ・ランゲツであれば、このような芸当は造作もない。 しかし、シグレがこれを引き起こした可能性は低い。 シグレであれば、このような姑息で回りくどい真似はせず、一太刀でこの鉄の塊を両断するだろう―――と、敵でこそあれど、シグレの強さとその性分を全面的に信頼しているロクロウは、その可能性を棄却する。 「シグレじゃないとしても、奴さんが穏やかじゃないのは確かだな」 笑みを溢しながら、ロクロウは事故現場をもう一度見やる。 転覆した車両の周りに飛び散っている鮮血はまだ新しい。 しかし、物言わなくなった参加者の亡骸は見当たらない。 恐らく近くに、この脱線事故を引き起こした者と、巻き込まれた参加者がいるはずだ。 両者が戦闘を交えたかは定かではない。しかし、ロクロウにとって、それは些細なことに過ぎない。 「ははっ、シグレとやり合う前の準備運動として、殺し合いに乗った連中と斬り合うのも、悪くないかもな」 オシュトルへは、シグレの首輪を届ける予定だ。 しかし、それ以外に手土産を持参するのも、悪くはない。首輪のサンプルは多いに越した事はないからだ。 夜叉の業魔は、双剣を携え、自らの血を奮い立たすような闘争を求めて歩み出した。 ◇ セルティ・ストゥルルソンは人間ではない。 俗に『デュラハン』と呼ばれる、スコットランドからアイルランドを居とする妖精の一種でありーー天命が近い者の住む邸宅に、その死期の訪れを告げて回る存在だ。 切り落とした己の首を脇に抱え、俗にコシュタ・バワーと呼ばれる首無し馬に轢かれた二輪の馬車に乗り、死期が迫る者の家へと訪れる。 うっかり戸口を開けようものならば、タライに満たされた血液を浴びせかけられるーーそんな不吉の使者の代表として、バンシーと共に欧州の神話の中で語り継がれてきた。 一部の説では、北欧神話に見られるヴァルキリーが地上に墜ちた姿と言われているが、実際のところは彼女自身もわからない。 そんな彼女は今、バトルロワイアルと称されたゲームの真っ只中、極限の緊張状態にあった。 セルティは、神、精霊、妖……そういった人ならざらるものの気配を察知することができる。 彼女は、前方から只ならぬ気配を感じて、足を止め、同行者の二人を手で制する。 『二人とも止まれ』 「どうした、セルティ?」 『良くないものが、こちらに向かって来ている。気をつけろ』 「えっ……?」 キョトンとする久美子を尻目に、セルティは影で大鎌を顕現させて、身構える。 ―――近づいてくるこの気配は危険だ。 全身が警鐘を鳴らす。周囲には、三人揃って身を潜める場所は見当たらない。 故にいざという時のための、臨戦態勢を取る。 鬼気迫るセルティの様子に、弁慶と久美子もただごとでないと悟り、警戒心を強めた。 その時だった――。 「――子供……?」 前方から走ってくる小さな影にいち早く反応を示したのは、久美子であった。 目を凝らしてみると、長髪の少年であることは確認できるが、その全身は赤黒く染まり、その手には仰々しい大剣が握られており、何やら緊迫した表情で向かってくる。 一目見て尋常でないことは誰の目にも明らかである。 「おうおう、坊主。随分と物騒な格好だが、一体何があった?」 後方に佇む久美子を庇うかのように、弁慶とセルティは少年の前へと立ち塞がり、接触を試みる。弁慶の呼び掛けに対して、件の少年は、ハッとした表情を浮かべ、立ち止まる。 その様子から、声を掛けられてから初めて、眼前の参加者の存在に気付いたようであった。 「――レに……」 「あん?何だって?」 ボソリと小声で呟く言葉を聞き取ることができず、弁慶が少年へと詰め寄る。 少年は苦悶の表情を浮かべ、頭を抱えている。 ―――何かマズい。 少年から溢れ出る「良くないもの」の気配が増大することを知覚したセルティは、弁慶を引き止めようとする。 だが、その矢先―――。 「オレに近づくなぁっ!!!」 「ぬおっ!!?」 少年が、咆哮とともに、振り上げた大剣を勢いよく振り下ろすと、弁慶は素早く後退し、これを躱す。空振りはするものの、振り下ろした衝撃でアスファルトの地面にはヒビが生じる。 「おいおいおいっ!?まずは俺の話を――――」 弁慶が慌てて、少年を諭そうとするが、会話に応じる様子はない。 勢いそのまま、地面を蹴り上げ、今度は大上段からの斬撃を繰り出した。 「おわっ!?」 弁慶はこれを屈んで回避するが、追撃の手は緩まない。 既に少年の顔に苦悶の色は見当たらない。その代わりに底知れぬ憎悪と殺意を顔に張り付かせ、大剣を振り切った体勢のまま、再び飛び上がり、空中で身体を回転させながら、遠心力を利用した横薙ぎの一閃を放つ。 (――させないっ!!!) 少年の大剣が弁慶の胴元に到達する寸前、セルティは影で作った大鎌を振るって、これを防ぐ。 ギィィン! 甲高い衝突音が鳴り響き、火花を散らした。 「……っ!」 顔を顰めて、着地と同時にバックステップで距離を取る少年に対し、セルティは一歩も引かずに大鎌を構える。 「悪いな、助かったぜ、セルティ」 『礼を言うのはまだ早い。まずは、あの子を抑えるぞ』 「応よ。…しっかしよぉ、あの坊主は一体何なんだ?」 『分からない……だが、人間でないのは、確かだ』 セルティの言葉を受け、弁慶は改めて少年を見据える。 確かに少年の姿形は人間のそれに近い。 しかしながら、先ほどから感じる気配は明らかに人ならざるもののものだ。それも弁慶が相対してきた鬼とは違う、もっと異質なものであった。 「―――っ!!!」 少年は再び声にならない雄叫びを上げると、手に持った大剣を水平に構えて、突撃する姿勢を見せる。 対するセルティは片腕で影の刃を構え直しつつ、もう片方の腕に別の得物を創り出して、並び立つ弁慶に放り投げる。 弁慶が受け取ったそれは薙刀。 「こいつは……?」 『相手は大剣。いくらお前が頑丈でも、リーチの差は明白だ。そいつを使え』 「なるほどな……。かたじけないっ!」 弁慶はニヤリと笑うと、薙刀を構え、少年を迎え撃つ姿勢を取る。 「来るぞっ!」 (――ああっ!) 弁慶の掛け声に、セルティは頷き、二人は同時に駆け出した。 ◇ 「何やってるんだ、早く逃げろ!!!」 ここではないどこか。黒に染められた場所。 シドーは、宙に浮かぶ額縁を掴んで叫ぶ。 額縁は投影する―――接近する大柄な巨漢と大鎌を振るう黒ずくめの者を。 そして、その二人に向けて無造作に振われる暴力を。 映像の主観となっている―――この理性なく暴れ回る破壊の化身は、シドーであってシドーにあらず。 シドーの精神は、連中に警鐘を込めて威嚇を行ったことを皮切りに、額縁の外へと追いやられてしまっている。 今はこうして額縁の中の出来事を傍観し、自分に相対する連中に聞こえもしない警告をただ虚しく発するだけであった。 抑え込んでいた 破壊衝動 (ほんのう)が解き放たれた肉体に、もはや理性によるブレーキは効かない。 まるで、自分の身体が自分の身体ではない―――そんな感覚に陥り、シドー自身の意思にそぐわぬ形で、次なる「破壊」を生み出さんと、連中に襲い掛かっているのである。 「くっ……」 額縁の中の惨劇に、傍観者たるシドーは歯嚙みをする。 己が起こした惨劇と、己が内に蠢く 性 (さが)から目を背けた逃避行。 その行動の果てで、また新たな悲劇を産まんとする現状に、怒りと悔しさを滲ませる。 そして、それは次第に焦燥へと変わりゆく。 「どうかされましたか、シドー様?顔色が優れないご様子ですが」 ぞくり――。 それは唐突にシドーの鼓膜に響いた。 自分しかいないはずのこの空間で、背後から掛けられた声。 聞き覚えのある、その透き通った声色に思わず全身に悪寒が走る。 (――嘘だ……) あり得ない。 何故なら、その声の主はもういないはずなのだから。 そう思い込みたい一心で、シドーは背後を振り返り、凍り付いた。 「――マリア……」 そこには自分が殺めた少女マリア・キャンベルが、血に濡れた姿で立っていた。 ◇ ギィイン!!と。 シドーが振るう大剣と、セルティが振り回した大鎌が、甲高い音とともに衝突する。 遠心力をふんだんに利用したセルティの斬撃に、押し返される形で、シドーは後方へと跳躍。 間合いを取って大剣を構え直すが、そこに弁慶が追撃を仕掛ける。 「オラァッ!!」 雄叫びと共に、袈裟斬りに振り下ろされた一撃を、シドーは難なく避ける。 そのまま地面へと叩きつけられた刃は、アスファルトの地面を大きく陥没させた。 舌打ちをしつつ、弁慶は、続け様に横一閃に薙ぎ払う。 だが、これまたシドーはヒラリと躱し、逆に弁慶の首を刎ねんと斬撃を繰り出す。 が、咄嵯にセルティが間に割って入り、影の刃でこれを防ぐ。 ギャリン!と得物同士がぶつかり合う音が鳴り響き、火花が散った。 鍔迫り合いに持ち込もうとするセルティに対し、シドーはこれを嫌って、大剣を滑らせるようにして受け流すと、セルティの胴元へと突貫。 あっという間に肉薄すると、大剣を水平にして、セルティの胴体目掛けて、突きを放った。 「させるかよッ!!」 それを阻んだのは弁慶であった。 弁慶はセルティに迫る大剣の側面へ薙刀を叩きつけ、軌道を逸らしてみせる。 同時に、大柄な体躯を活かした体当たりをぶちかますと、シドーの小さな身体は吹き飛ばされ、数メートル先の地面に勢いよくバウンドした。 「――がはっ!!」 肺の中の空気を全て吐き出しながら、シドーは地面を転げ回る。 間髪入れず、倒れ込んだシドーの元へ、セルティは影を忍ばせる。 すると球体状の黒い影が現れ、シドーを鹵獲せんと包み込もうとする。 が、寸でのところで、シドーは飛び上がり、これを脱する。 空高く舞い上がったシドーは、上空でくるりと回転し、重力を利用して、勢いをつけて落下してくる。 「――――っ!!!」 声にならない怒号とともに、セルティの脳天目がけて、大剣を振り下ろす。 対してセルティは、すかさず大鎌を頭上に掲げて、これを防御する。 ギィイイン!と耳障りな音が響いて、両者の武器が交差する。 「おい、坊主。いい加減にしやがれっ!!」 弁慶は怒号を上げつつ、シドーの方へ向かって駆け出す。 一方でセルティは大鎌で大剣を弾き返し、シドーを突き放すと、影を操って拘束しようと試みる。 だが、シドーは即座に反応を示すと、これを難なく逃れる。 「こんのぉ、手ェ焼かせるんじゃねえ!!!」 弁慶はシドーに肉薄。薙刀を振り回す。 しかし、シドーはこれまたひらりと避け、弁慶の首元を狙って、横薙ぎに払ってきた。 「――っ!?」 弁慶は反射的に首元を守るように腕を上げる。 が、迫りくる凶刃のスピードはそれよりも速かった。 ―――マズいっ! 弁慶の助勢に駆け付けるセルティと弁慶当人。 二人の思考が、致命傷の必中を予期したその瞬間―――。 「―――おうおう、何やら愉快なことになってるじゃねぇか?」 一つの影が、まるで風の如く、弁慶とシドーの間へと割って入り、 ガキンっ!と、 金属の衝突音が鳴り響いたと同時に、 シドーの大剣を食いとめた。 「――っ!」 「――っ!」 その場にいた全員が、声の主に視線を向ける。 「俺も混ぜてくれよな」 双剣を掲げる夜叉の業魔、ロクロウ・ランゲツは、愉快そうに笑いながら、そう呟くのであった。 ◇ 狂気と凶器が奏でる衝突音と、怒号が飛び交う戦場。 目の前で繰り広げられる闘争劇に、久美子は、ただ傍観することしかできなかった。 無理もない。黄前久美子は、己の青春を吹奏楽に打ち込む、ただの女子高校生である。 彼女は、争いとは無縁の世界の住人だ。 彼女のいた日常では、銃声は木霊しない。 彼女のいた日常では、人を襲う怪異などは存在しない。 彼女のいた日常では、人間が他人の腸を裂くようなことはしない。 故に、人間離れした身のこなしと膂力の応酬を目の当たりにした彼女が、途方もなく立ち尽くすのは至極当然のことであった。 (……ダメだ……) そんな中、久美子は思う。 (……また私、助けられっぱなしだ……) 無力で矮小な自分に嫌気が差す。 ここに来てからは、弁慶とセルティに助けられてばかりだ。 (――もう、守られるだけの自分は終わりにしたいのに) 久美子の支給品には武器と呼べる代物は一つだけあった。 しかし、いざそれを握りしめても、身体が動かない。 ――これは自分に与えられた役目ではない ――今は自分の出る幕ではない そんな都合の言い訳を脳内で作り出してしまっている自分がいる。 (……情けないな、私……) 仲間が必死に戦ってくれているのに、何もできない。 そんなことを思いながらも、やはり身体は思うように動いてくれないものだから、ただこうして呆然としているしかないのだ。 そんな葛藤の渦にいる久美子の横を、ヒュンと、ナニカが横切った。 (……えっ?) そして、次に気付いた時には、そのナニカは弁慶と少年の間に割って入っていた。 久美子が認識したそのナニカは、時代劇にも出てきそうな出立ちをした―――侍であった。 ◇ 混沌とする戦場の中。 セルティは、唐突に乱入してきたロクロウの存在に困惑していた。 (――何だ、この男は……。それにこの気配は……。) 彼女は、破壊衝動に駆られるシドーと同様に、大剣を受け止め不敵に笑うロクロウからも、人ならざるものの気配を感じていた。 邪悪なものを身に纏うシドーとはまた違う、純粋に闘争を好む阿修羅のような存在――それが、彼女がロクロウから感じ取ったものの正体であった。 「テメェッ、何者だっ!?」 セルティの疑問を代弁するかのように、弁慶が問い掛ける。 ロクロウの乱入により、結果的に命拾いした形となった弁慶ではあるが、その口調は荒々しい。 ロクロウはその眼光を、剣を交えるシドーに向けたまま、口を開く。 「見ての通り、通りすがりの“業魔”だ」 「あん? “業魔”だぁ〜!?」 「業魔」という単語に、弁慶は眉を吊り上げる。 業魔―――仏道の世界では、悪い行いによって心身を悩ませ、迷わせて正しい道に進むのを妨害する様子を、悪魔に例えた言葉である。 自らをそんな悪魔と称した漢を、弁慶は訝しむが、当の本人は、そんなことは知ったことかと、今尚も、シドーと剣と剣を交差させている。 ロクロウとシドー。 二人の人ならざるものは、今尚も睨み合いを続けている。 ギジギジと、互いの剣が音を立てながら擦れ合う中、情勢は動き出す。 「―――っ!!」 先に仕掛けたのはシドーであった。 咆哮と共に、大剣を振り上げる事で鍔迫り合いの均衡は崩れる。 そのまま剣を横手に握り、ロクロウの首を跳ねんと勢いよく、振り回す。 「おう、少年。中々威勢がいいなッ!!」 ロクロウは愉しそうに笑うや否や、右手に持つ片手剣で斬撃を受け止め、そのまま流す。 そして、もう片方の手に握る剣にて、シドーの身体に斬りかからんとするが、シドーは一歩後退することでこれを躱す。 「どおりゃあああああああああっーーー!!!」 「っ!?」 そこへ、雄叫びを上げながら、弁慶が斬り込む。 助走をつけた上での、遠心力をフルに活用しての、渾身の斬撃であった。 シドーは辛うじて、両手に握る大剣でこれを受けることに成功する。 だが、怪力無双の腕力によって、振るわれた渾身の一撃は重く―――。 「ぐがっ――!?」 ガキィン! という衝突音を鳴らしながらもシドーの身体は大きく後方へと吹き飛ばされる。 「観念しろよ、坊主ゥッ!!!」 弁慶はこれを追走しようと、地を踏み込もうとする。 しかし、その瞬間――。 ゾクリと、第六感が背後より降り掛かる殺気を察知――振り返り様に薙ぎ払う形で刃を振るう。 再び金属の衝突音が響き、弁慶の薙刀は、ロクロウからの不意の一撃を受け止めたのであった。 「テメェ、どういうつもりだっ!?」 「なぁに、今の少年への一撃を見て、アンタにも興味が湧いた…。あの少年も面白いが、アンタとも剣を交えてみたいーーただそれだけのことだ」 「チィッ!!戦闘狂の類か――そこを退けいっ!!」 弁慶は怒り心頭といった面持ちで、怒声を上げる。対するロクロウもまた不敵な笑みを浮かべて、剣を振るった。 荒れ狂う戦場の中、武蔵坊弁慶とロクロウ・ランゲツの一騎打ちが始まったのである。 弁慶が力一杯に薙刀を振るうと、それをロクロウは紙一重の所で避けると同時に彼の腹部を横一線に斬ろうと、その身を躍らせ―――弁慶はそれを阻止せんと即座に薙刀の向きを修正して、ロクロウを迎撃する。 そこから二人の剣戟が始まり――激しさを増していくのであった。 (嫌な予感はしていたが……やはりか……) 一方で、交戦する二人の姿を目の当たりにしつつ、セルティは次なる行動に移っていた。 自分を「業魔」と名乗る乱入者については、弁慶に暫く抑え込んでもらうとして、目下もう一つの驚異である少年の方を何とかせねばと思い立ったセルティは、少年の元へと駆ける。 弁慶に吹き飛ばされた少年ことシドーは、既に立ち上がり、獣の様な咆哮とともに、弁慶達の元へと疾駆していた。 (この少年は、私が抑える……!) セルティは自らの影で作った壁をシドーの前へ生成する。そして、そのままシドーを押し止めようとする。 行く手を阻まれたシドーは、立ち止まり、周囲をギロリと睨みまわす。 そして、この影の生成者がセルティであることを認めると、今度は彼女の元へと向かうため、またも地を蹴って加速した。 迫る脅威に対し、セルティは大鎌を掲げて、迎撃の体勢に入る。 「おおおぉッ!!」 雄叫びを上げながら、少年――シドーはセルティに斬りかかった。 対する彼女も迎え撃つべく構えを取る。互いの武器が激突――激しい衝撃音が発生する。 シドーの得物である白と黒で染められた大剣の一撃を受けた彼女は思わず後ずさるが、それでも尚耐え抜く。両者は、一度距離を取り直すと再度接近し、互いに大振りの一撃を叩き込んだ。 (――先程よりも早い、それに重い……) セルティは自身の影により生み出された大鎌で、斬撃を受けながらもそんなことを思っていた。 彼女が生成しているそれは言わば彼女自身の肉体と同然の存在であるために痛みを感じることはないが、相手の攻撃が重ければその分威力を実感してしまう。現に、斬撃を受け止めた際に生じる衝撃も先程の倍以上だ。 シドーの方を見遣れば、まるで己を顧みずただひたすらに暴れ回るような、荒々しい猛攻が繰り出されてくる。その様は、正しく獣そのもの。破壊衝動を本能のままに体現するかのようだ。 そして、破壊活動が次なる破壊衝動を誘発するのか、斬撃が繰り返されるごとに彼の動きはさらに激しさを増していくように思える。 まさに、嵐のような存在だ。 その荒々しき風に晒されながら、それでもセルティは必死に耐える。 少しでも油断をすればたちまち、圧されてしまうだろうから。 ◇ セルティがシドー相手に奮戦する一方、ロクロウと弁慶の攻防も熾烈を極めていた。 弁慶が振るう斬撃のパワーは強大無比であり、流石のロクロウも舌を巻く。 一閃でも浴びせられれば、真っ二つになる事間違いなし――。そんな難敵との対峙から生じる緊張感が、ロクロウに流れる“夜叉”の血を高揚させる。左眼を紅く光らせた業魔は攻撃を防ぎ、受け流し――そして反撃に転じる。 「――風迅ッ!」 「ぬおっ!?」 弁慶との間合いを一気に詰め、ねじりを利かせ真空波を纏った鋭い突きを、胴元へと見舞う。 しかし、弁慶の反応も早い。その刺突が身体を貫くまえに、バックステップで後退。 風の刃により、皮を削られ出血は伴うものの、傷は浅い。 お返しとばかりに、弁慶は薙刀を振り回すが、ロクロウは咄嵯にしゃがみ込む事で回避に成功。 そのまま流れるような動作で、カウンターを仕掛ける。 「――壱の型ッ!!」 ――壱の型・香焔。 ロクロウが繰り出すのは剣技だけではない。 印を切り、火の霊力を圧縮させ小規模な爆発を生じさせ、弁慶の大柄な身体に裂傷を与える。 「ぐああっ!?」 「まだまだァッ!!」 よろめく弁慶を追撃すべく、ロクロウは間髪入れずに、攻め立てる。 「弐の型ッ!!」 ――弐の型・醍地。 印を切り、大地に罠を張り、それを地雷の如く弾かせる。 霊力を込められた奥義の衝撃によって、弁慶の巨体はその場で宙へと浮かび上がる。 「がっ!?」 「参の型ッ!!」 ――参の型・水槌。 奥義の派生は止まらない。 さらに続けて、印を切って、圧縮された水流を生み出しては、それを宙に舞い上がる弁慶の身体にぶつけんとする。 が、弁慶もやられっぱなしとはならない。眼下で水流と共に攻めたるロクロウをギロリと睨みつけると、ロクロウの顎を蹴り上げた。 この一撃により、ロクロウは一瞬だけ仰反るが、直後ニヤリと笑い、次の奥義に繋げるべく体勢を立て直す。 その間に、弁慶は着地。後退し、ロクロウから距離を取る。 「愉しませてくれるねぇッ、アンタ!!」 「うるせえっ!俺は、これっぽちもーーー」 双剣を掲げ接近するロクロウ。印を切り、その剣には風が纏う。 そんなロクロウ目掛けて、弁慶は薙刀を大きく振りかぶる。 ロクロウは地面を蹴りながらも、そのモーションをイメージーーー回避するための動きを想定し始める。 「楽しかねえんだよッ〜〜〜!!!」 「なっ!?」 次の刹那、弁慶は薙刀を投擲した。 この攻撃にはさしものロクロウも驚愕を顔に張り付け、飛来してくる巨大な薙刀を避けるべく身を動かす。 そこで必然的に生じるわずかな隙を、弁慶は見逃さない。一気に間合いを詰めて、投擲を躱したロクロウの腕を掴むなり、一本背負いの要領で持ち上げる。 「往生しやがれ〜〜!!」 そのまま勢い任せて地面へと叩きつけた。 武器を駆使した戦闘が苦手という訳ではないが、弁慶の得意技は、あくまでも柔道を組み込んだ肉弾戦である。 「がはっ!!」 地面に亀裂が生じ陥没する程の強さ。常人なら死に至る程の激痛に見舞われるに違いない。事実、ロクロウもまた全身に強い衝撃を感じ取った。 しかし……、ロクロウ・ランゲツは常人にあらず。 血を吐きながらも、すぐさま跳ねるように起き上がり、弁慶を見据えると不敵に笑った。 「ははっ……、やっぱやるねえ、アンタ。……斬り甲斐があるぜ」 「チィッ!! しぶてえ野郎だ!」 立ち上がるロクロウに対し、忌々しげに顔を歪め、悪態を付く弁慶。 しかし、すぐに表情を引き締めるや否や、再びロクロウを掴み掛からんと、間合いに飛び込んだ。 対するロクロウは口角を吊り上げたまま、己が握る双剣を構え直し――地を蹴った。そして両者は激突せんとするが、その時であった。 「いやあああああああああああああっ!!!」 「「っ!?」」 耳をつんざくような悲鳴が上がり、両雄の足は止まった。 戦場全体に轟いたその声に、弁慶は先程まで同行した少女のものであると瞬時に悟り、慌てた様子で声の方向へと視線を寄越す。 「―ーモアナ……?」 一方でロクロウもまた、悲鳴の声色に思うところがあったか、眉間にシワを寄せながら、その声の主の正体を突き止めるべく、視線を向けた。 二人の漢の視線の先――其処には……。 ◇ 時は少しだけ、遡る。 セルティとシドー。二人の攻防にも、ようやく変化が訪れた。 幾度の攻防の果て、ついにセルティは堪え切れなかったのか、後方へと弾き飛ばされる。地面に転がったセルティに、シドーは、追撃を仕掛けんと疾走を開始する。 しかし、これはセルティの計算通りであった。 追撃を仕掛けるシドーの軌道は読みやすい。故に、彼がこちらを仕留めようとせんと、剣を振り上げんとしたそのタイミングにて。影を使って拘束しようと試みようとしていた。 影は瞬く間にシドーを捕えて、その場に縫い留める 「--セルティさんッ!!」 ――筈であった。 (久美子ちゃん!?) セルティを案ずる、悲鳴に近い久美子の叫び声に、シドーの動きは止まる。 そして、声の主を一瞥する。視線の先には、此方を見つめ、両手で口元を覆う久美子の姿。 一瞬の間を置いて、シドーは、進行先をセルティから久美子へと変えて、地面を踏み抜いた。 このターゲットの変更に特に意味などない。目に付いたから、破壊する--ただそれだけの理由に過ぎないのだ。だからシドーはそのまま真っ直ぐに、久美子を破壊せんと突っ走る。 「いやあああああああああああっ!!!」 迫りくる死神を前に、久美子は悲鳴を上げながら、支給品である朱いナイフ状の武器を震える手で握り、突き出すが、そんなものでシドーは怯むはずもない。 (ー--いけないっ!!) セルティは咄嵯に、影を伸ばして、シドーを止めようと試みる。 しかし、影が顕現するとシドーは、軽い身のこなしで飛び避け、そのまま、勢いを緩めることなく、久美子に迫る。 「っ!!」 迫り来る死を間近にして、恐怖のためか、久美子は動くことが出来ない。 (間に合えッ!!) 最早シドーの大剣が彼女を切り裂こうとした、その瞬間。 セルティの影は、シドーから久美子へと標的を変え、彼女の足元を払った。 「きゃあっ!?」 そして、情けのない悲鳴と共に、久美子の身体は前のめりに転倒。 その転倒のおかげで、久美子はシドーによる必死の斬撃を紙一重で回避。一命を取り留める。 しかし、シドーの斬撃とともに発生した衝撃波は風に乗り、そのまま久美子の小柄な体を吹き飛ばす。 「がはっ……!」 吹き飛ばされた久美子は地面をバウンドし、数メートル先のコンクリートの壁に背中を打ち付け、そのまま力なく倒れ伏す。 久美子はよたよたと力なく起き上がろうとするが、見上げるとそこには剣を突き立てんとするシドーの姿。 「っ!?」 絶体絶命の危機に、久美子は身体が硬直してしまう。 眼前に突きつけられる凶刃を目前にして、久美子は覚悟を決めたかのように瞳を閉じる。 (……ごめんね、皆……私……) 久美子の脳裏に思い浮かぶのは、彼女を取り巻く家族の顔。クラスメイトの顔。 そして、吹奏楽部の皆の顔。 共に、全国大会を目指して、苦楽を共にしてきた仲間たちであった。 (――私はもう……駄目みたい……) 瞼の裏に映る皆の姿が霞んでいき、己が生を諦めたその時だった。 「――っ!?」 少年のものと思わしき驚嘆の声が耳に入ると同時に、久美子は恐る恐る目を開けると、目の前にはセルティが久美子を庇うように、少年の前に立ちふさがっていた。 「……セルティ…さん……」 そして、セルティの胸元には大剣が突き刺さっている。 絶句する久美子を背景に、セルティは大剣を生やしたまま、仁王立ちの状態だ。 (どうにか……間に合ったか……) 滑り込むような形で、久美子への斬撃に割って入り、身を挺して庇う事はできた。 凄まじい激痛が身体を襲ってくるが、セルティは不死身のデュラハン--ダメージはあれど、致命傷に至る事はない。 「……っ!?」 シドーはセルティに突き刺した大剣を引き抜こうとするが、セルティは両手で大剣を押さえ込み、それを阻む。 そして、同時にシドーの身体に自身の影を纏わり付かせていくーー完全にシドーを捉えるために。 「うがああああああああっ!!!」 シドーは絶叫とともに暴れ狂うが、影は徐々にシドーの身体を侵食していく。もはや、束縛から逃れる事は出来ないだろう。 しかし、シドーは足掻くことを止めない。 シドーはセルティの身体に突き刺さったままの大剣を手放すと、足元に落ちていた、久美子の支給品――朱のナイフを拾い上げる。 そして、そのまま、ナイフをセルティの身体へと深々と刺しこんだ。 ザシュッ! (……何の…これしき……!) 自分の身体に入ってくるもう一つの異物の感覚に不快感を覚えるも、セルティは堪える。 ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! シドーも必死だ。執拗にセルティの身体に、ナイフを繰り返し突き立てていく。 (ぐ……まだ、だっ!) セルティは堪える。凶器で何度も身体を貫かれながらも、影を操りシドーを抑え込まんとする。 セルティの影はやがてシドーの上半身を覆い始める。 (……もう少し……もう少しだ……) しかし、ここでセルティは自分の身体の異変に気が付き始める。 段々と力が抜けて、思考がボヤけてくるのだ。 ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! (…………これは…… まずい……か……。) 何ともないと思わしき朱いナイフの刺突により、自分の生命が削り取られているーーそう悟った瞬間、セルティは片膝をつき、シドーの覆っていた影は解かれた。 通常であれば、不死性を持つデュラハンに、ただのナイフの刺突如きでは痛みは与えることはあれど、その生命を脅かすことはない。 では、何故セルティはここまで深刻なダメージを負うことになったのか。 それは、シドーが握った朱いナイフに理由があった。 黄前久美子に支給されたこのナイフは、『デモンズバッシュ』ーーーまたの名を、妖魔殺しの刺突刃。 業魔が蔓延る世界で、妖魔達自らが創り出したとうたわれたその刃は、セルティに決定的な致命傷を負わせたのであった。 「セルティさんッ!!」 倒れゆくセルティに駆け寄ろうとする久美子。その顔は涙で塗れている。 (―――久美子ちゃん……) 薄れゆく意識の中で、そんな彼女の表情を認めたセルティは、自分が声を発することができないことを呪った。 伝えたいことがいっぱいある。それなのに、声が出ないのだ。 「……。」 影から解放されたシドーはナイフを握り直すと、止めと言わんばかりに、瀕死のセルティ目掛けて無慈悲に振り下ろした。 我を失い、ただ本能に従ったまま、命を刈りとろうとする少年の姿―――。 それが――。 セルティ・ストゥルルソンが、最後に知覚した光景であった。 【セルティ・ストゥルルソン@デュラララ!! 死亡】 ◇ ここではないどこかの空間。 シドーは、唐突に姿を現したマリアに動揺し、後退る。 そんなシドーに対して、マリアは微笑みを浮かべながら、視線を送っている。 「何で、お前が…だって、お前は――」 死んだはずだ――その言葉を口にしようとした時だった。 「えぇ、確かに私は死にました」 シドーの言葉を引き継いだように、マリアが口を開く。 その口調は生前の彼女と同じで、非常に穏やかなものであった 「シドー様、貴方の手によって……。」 「ッ!」 淡々と紡がれる事実確認のようなマリアの言葉。 それを耳にした瞬間、シドーの表情は一気に強張った。 「オレは……違う! オレじゃない!! オレはそんなつもりじゃっ!!」 必死の形相で言い訳を繰り返すシドーを前にして、マリアは小さく首を傾げ、そしてクスリと笑った。 「何を仰ってるんですか? シドー様の剣が、私を貫いたのは、紛れもない事実。シドー様自身もその光景を目にしたはずです」 「ッ!?」 「シドー様の手によって、私の命は奪われたんですよ?」 「ち、違……」 「シドー様は残酷な御方ですね、私はもっとカタリナ様のお側にいたかったのに」 マリアはわざとらしく天を仰ぎ、嘆く素振りを見せつける。 「嗚呼……もっと、カタリナ様にお菓子を作ってあげて、喜ばれる顔を見たかった」 「――止めろ……。」 シドーの声が小さく震えだす。 しかし、マリアはお構いなしに言葉を紡いでいく。 「もっと、カタリナ様といろんな場所へ行って、たくさんの思い出を作りたかった」 「止めてくれ……」 これ以上聞きたくない。 シドーは、己の耳を塞ごうとするが、そうはさせまいと、マリアは彼の元へと近づき、耳元で囁いた。 「でも、それも叶わない夢になってしまいました……それもこれも――」 マリアは俯くシドーの顔を覗き込む。 マリアの顔にはいつも見せていた聖母の様な優しい笑顔は無くなっていた。 代わりに、邪悪な何かを感じさせる、とても禍々しい表情を張り付かせていた。 「全部、全部、全部……。」 シドーは目を見開く。 眼前のマリアだったナニカは、身体をクネクネとさせながら、顔を、体格を、変形させていったからだ。身体が成人男性の体型へと大きくなっていき、それに伴い、声も野太くなっていく。 「全部っ~~~!!!お前が悪いんだよっ、シドー君ッ〜〜!!!」 「――ッ!?き、貴様っ!!?」 シドーは信じられない光景を目の当たりにする。 そのナニカは、シドーが殺したあのドレッドヘアの男・王へと変貌したのである。 唖然とするシドーを見下ろし、男――王は両手を大きく広げながら早口でまくし立てる。 「可哀想に!!さっきも言ったけど、マリアちゃんにもやりたい事はたくさんあっただろう!!家族だっていただろう!!」 「――黙れッ!!」 その瞬間、シドーの感情は反転。 怒りのままに、王目掛けて剣を振るう。 だが、剣先が王の肌に到達する直前、王の姿は煙のように霧散してしまい、直後シドーの背後へと出現した。 「――将来の夢も!」 「っ!?」 背後から声が聞こえたと同時に、シドーは振り向き様に横薙ぎの斬撃を放つ。 「――人生の喜びも!」 しかし、その一太刀すら空を切るだけに終わった。 王はケラケラと嗤いながら、またしても瞬間移動。 シドーの正面10メートル程離れた場所に出現し、言葉を紡いでいく。 「彼女はシドー君のせいで全て失ったので〜す!!はははははははは!!ねえどんな気持ち?てめえの手で、マリアちゃんをぶっ殺して、今どんな気持ち!?」」 「黙れぇっっっ!!!」 絶叫と共にシドーは地を蹴り、真っ直ぐに王に向けて突き進みつつ、剣を突き立てる。 猛スピードで接近するシドーに、王は避ける素振りを見せず、今度は瞬間移動すらも行わなかった。 ザグッ! という肉の裂かれる音が鳴り響く。 同時に生暖かい血飛沫がシドーの頬に飛び散る。 「ははははは!! そうだよな、シドー君はそうこなくっちゃいけないよな!!」 見上げると、剣で身体を貫かれながらも、満足げに笑う、王の姿。 ゴボリと血を吐くその顔は、またしても変化していきーーー再びマリアのものへと移り変わり、シドーは驚愕の表情を浮かべる。 「……ッ!?」 「また、私を殺すんですね、シドー様……」 先程の王と打って変わり、マリアの目は虚ろ。 そして血をこぼしながら、恨めしそうに、シドーを見つめる。 「ち、違う……オレは……!」 「いいえ、違いません……だって、これが……これこそがーーー」 懸命に否定しようとするシドーに、マリアのものでもない、王のものでもない、第三者の声が囁かれた。 ――――あなたの本質なのですよ、シドー様。 「……っ!」 その瞬間、黒で覆われた内側の世界は砕かれ、視界が開けていく。 「―――ッ!?!?」 眩い光に包まれながら、シドーは意識を取り戻していった。 ああ、そうだ、今見たのはすべて幻だ、悪夢だったんだ。 そう心の中で言い聞かせ、安堵するシドーだったが、 「嫌っ!いやあああああああああああああ!!!セルティさん、セルティさんッ!!」 眼前で号泣する少女の絶叫によって、 現実 (じごく)へ引き戻されることとなった。 「……これ、は……?」 呆然と立ち尽くすシドーの前で、久美子はセルティの亡骸を揺するが、反応はない。 ただ、人形の様に力無く揺すられているだけである。 その身体には、朱いナイフとシドーが所持していた大剣が生えている。 誰によってこの惨劇が引き起こされたのかは、一目瞭然であった。 「――オレが……やった……のか……」 ポツリと零したシドーは、カタカタと身体を震わせる。 結局、己が破壊衝動を抑えることは出来ず、その欲望に支配されて暴走―――その結果が、今の光景である。 「……なんでよ……」 途方に暮れるシドーの耳に、久美子の声が届く。 その声は絶望と悲嘆で彩られていて、シドーに向けられていた。 「何でこんなことするの……?」 「……っ!?」 シドーは答えられなかった。 何を言って良いか分からなかったからだ。 そんなシドーに対して、久美子は顔を上げ、涙ながらに睨みつけてきた。 「……どうして、こんな事出来るの!?私達が一体何をしたというのよ!!」 久美子は肩を震わせながら、シドーに問い掛ける。 殺人者相手に怯むことなく、言葉を紡ぐ久美子。 怒りと悲しみが混ざった視線が、シドーを捉える。 (……止めろ……) シドーは何も言うことが出来なかった。 ただ唇を噛み締め、彼女の突き刺さるような視線を受け止めることしか出来なかった。 (……オレを、そんな眼で視るな……) やがて、耐えられなくなったシドーは顔を伏せようとするが、 ――――シドー様、この少女が不快ですか? 内なる声に囁かれ、ピクリとシドーの肩が震えた。 ――――ならば……消してしまえば、よろしいではありませんか……。 ――――本能の赴くまま、殺してしまいましょう (馬鹿な……何を言って……) 邪神官からの進言に、シドーの理性は拒絶の意を示した。 確かに、久美子からの非難は耐え難いものがある。 しかし、この惨劇を招いたのは他ならぬシドーだ。全ての責はシドーにある。 だが、シドーの 身体 (ほんのう)は、その意に反して、動き出す。 セルティの亡骸から大剣を引き抜くと、ゆっくりとその切っ先を久美子へと向ける。 (違う……俺はこんな事したくない……!) ――――何を躊躇っているのです、シドー様。 ――――貴方の本質は破壊。それに従うことに何の問題があるのでしょうか? 脳内で繰り返される声を振り払うように、シドーは必死に首を横に振る。 久美子は、動かなかった。ただ真っ直ぐにシドーを睨みつけたまま。 しかし、その瞳には怯えの色が見て取れた。きっと自分の死を悟っているのだろう。 ――――やはり、この少女の態度。気に入らないですね。 ――――消えてもらいましょうか。それがあなたの為です。 ――――さぁ、シドー様。その剣を振り下ろしましょう。この忌々しい眼差しごと、切り裂くのです。 声が、本能が、シドーを支配する。 シドーの思考を黒く染め上げ、まるでマリオット人形のように身体を動かしていく。 (――止めろっ!!もう沢山だ!!これ以上は――ッ!!) しかし、シドーの意思とは裏腹に―― シドーの手は大きく掲げられて、大剣が振り下されようとし――その時だった。 「おいおい、少年。そいつはちっとスマートじゃねえな。」 「っ!」 シドーの視界を遮るようにして――突如として現れた影が、目の前に飛来し、振り上げられた大剣を受け止めた。 「無抵抗の女に、剣を突き立てるたァ、感心しねえな」 「……っ!!」 大剣を阻んだのは、双剣を掲げるロクロウであった。 シドーは、すぐさま飛び退き距離を離す。 「おい、セルティ、久美子ちゃん! 大丈夫か!?」 ロクロウに遅れること数秒後、今度は弁慶が駆けつける。 そして、セルティが既に事切れてることを悟ると、憤怒の形相でシドーを射抜いた。 「……てめえ……よくも…よくも、セルティをやりやがったなぁ……ッ!!」 地を震わせるような怒声に、シドーは身をすくめる。 咄嗟に何かを言い掛けるが、三人の敵意の籠った視線を前に、口を閉ざしてしまう。 そして、僅かな逡巡の後、身を翻して駆け出した。 「てめえッ、待ちやがれッ〜〜〜!!!」 脱兎の如く全力疾走するシドーを、弁慶は追走しようとするが。「おい、やめておけ」とロクロウが肩を掴んで制止させた。 「このッ、放しやがれッ!何で止める!?」 「アンタがいなくなったら、誰があの娘を護るんだよ」 ロクロウにそう言われ、弁慶は久美子を見やる。 久美子はセルティの遺体に取りすがって泣き続けていた。シドーを追い掛けるということは、彼女を放置することになる。 それを察した弁慶も、「……ちっ!」と舌打ちをしつつ追跡を断念。そのまま立ち止まり、その場に佇んだのであった。 ◇ どれだけ走ったことだろう。シドーは人気の無い草原の中で、膝をついて呼吸を整えていた。息は荒く、肺は焼けつくようで苦しい。 しかし、それ以上に胸が引き裂かれそうな感覚に陥り、辛かった。 脳裏に過るのは――先程の久美子の慟哭。そしてその眼差し。 『……なんでよ……』 『何でこんなことするの……?』 『……どうして、こんな事出来るの!? 私達が一体何をしたというのよ!!』 まるで呪いのように、久美子の言葉が脳内で何度も木霊し続けていた。 ビルドと出会う前のシドーであれば、鼻で笑ったかもしれない。 しかし、ビルドとの旅によって様々なことを学んだ今のシドーは、自分が引き起こしたことは、忌むべきものと理解している。 故に葛藤しているのである。 「……オレは、どうすれば……」 血に塗れた両手を見つめながら、ポツリと漏らす。すると、シドーの呟きに応えるように、再び邪神官の囁く声が響いた。 ――――苦しいですか?悲しいですか?ならば本能に身を委ねましょう。そうすれば全てを忘れられます。 ――――破壊の衝動に身をゆだねなさい。あなたが求めるものは、すぐそこにある。 「黙れ……ッ」 声を張り上げて、その誘惑を退ける。しかし、声は次第に大きくなり、シドーの意識を浸食していく。 ――――あなたを苦しめるもの、あなたを悲しめるもの、全てを壊し、殺し尽くすのです。 「う……ぐ……っ」 頭を掻きむしり、地面に額を打ち付けながら苦悶する。 ―――ーさぁ、シドー様。今こそ目覚めの時です。 「……うるさい……黙れェェェエ!!」 獣のような叫びと共に地面を踏みつけながら、立ち上がり、空に向けて大声を上げると、甘言を囁く邪神官の気配は忽ち消えたのであった。 「オレは……オレのままで居続けるんだ……ッ」 シドーは、自らに言い聞かせるかのように、虚しく呟いた。 シドーは、自分が今の自分でなくなることを、心から恐れている。 今の自分が本物でないとするならば、ビルドと交わした言葉も、ビルドに向けた感情も、何もかもが嘘になってしまうのだから。 ビルドとは袂は分かった。今は絶交している。 しかし――彼と過ごしたあの日々だけは、嘘にしたくない。 その意志だけを心に繋ぎ止めて、不安定な神様は、フラフラと弱々しく歩き始める。 そこに、かつての明朗快活な少年の姿はもはやなかった。 【C-6中央/平原/1日目/午前】 【シドー@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島】 [状態]:健康、顔面打撲(小)、破壊衝動(大)、精神的疲労(大)、血まみれ [服装]:いつもの服 [装備]:響健介の大剣@Caligula Overdose [道具]:基本支給品、くすりの葉×5@ドラゴンクエストビルダーズ2 ランダム支給品1 [思考・行動] 基本方針:テミスとμとかいうのをぶっ倒す 1:今はとにかく逃げる、誰とも会いたくない 2:自分でもよくわからない衝動にムシャクシャするが、とにかく自制する 3:久美子に対する恐怖。 4:ビルドと再会したら、その時は……。 [備考] ※参戦時期はムーンブルク島終了後、からっぽ島に帰った後です。 ※霊夢、マリアと知り合いについて情報交換を行いました。 ※破壊衝動をどうにか抑制している状況です。 【ハーゴン@ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島】 [状態]:幽体(シドーに憑依) 満足 [思考・行動] 基本方針:シドーを「破壊神」として覚醒させ、生還させる 1:また暫くは様子見。 2:然るべきときにシドーを「破壊」の道へと誘う [備考] ※幽体となっており、シドーに取り憑いていますが、実体化はできません。 ※シドーにどれ程の干渉ができるかについては、後続の書き手様にお任せします。 ◇ 「つまり、麗奈ちゃんは、北宇治高等学校に向かっているということで間違いないんだな?」 「ああ、確かにそのレイナってやつが、さっき言ったブチャラティ達と落ち合う手筈になっているようだ」 シドーが去った後、ロクロウと弁慶は情報交換を行なった。 ロクロウはすっかりと頭を冷やしたようで、頭を下げて謝罪。 弁慶は、当初こそ怒りは収まらず、殴りかからんとする状態ではあったが、先程久美子の窮地を救ったのが、ロクロウであったことを思い出し、寸前でのところで踏み止まった。 久美子はというと、当初はロクロウと視線を合わせようとはせず、俯いたまま――二人の会話をぼんやりと聞いていた。 しかし、ロクロウの口から、早乙女研究所で別行動を取った仲間達の情報が語られる中で、別行動を取った彼の仲間の一行が、麗奈達との合流を目指して学校へ向かっていると耳にした時は、ハッとした表情を浮かべ、食い入るように聞き入っていた。 「―――とまあ、俺が知っているのはここまでだ。アンタらは北宇治高等学校に行くんだろ? 早苗たちに遭ったら宜しく言っといてくれ」 「テメェはどうするつもりなんだよ?」 「俺は、とりあえず、あの少年を追うぜ」 「―――追って、どうするつもりだ……。」 「さぁてな……。何れにせよケジメは付けさせるつもりだぜ」 「―――そうかよ……。」 それ以上は追及しなかった弁慶を見て、ロクロウは背を向け、シドーが消えた方角へと歩を進めようとする。そこで意を決した様子で、久美子が呼び止める。。 「―――あのっ……!」 「うん、何だ?」 「……さっきは、危ないところを助けて頂いて……ありがとうございました……」 ペコリとお辞儀する久美子をロクロウは黙って見つめる。 「……それに、麗奈のことも教えてくれて、ありがとうございます……」 ロクロウが久美子の危機を救ったのは紛れもない事実だ。 また麗奈の消息について、有益な情報を齎したのもまた事実である。 しかし――。 「だけどっ……!!」 久美子はここで顔を上げて、目に涙を溜めながらロクロウを睨みつけた。 「それでも、私はあなたのことが許せないです……! あなたが場を掻き乱さなければ――。弁慶さんに突っ掛かることがなければ――。 セルティさんが死ぬことはなかったかもしれないからっ!」 視線を合わせたまま、暫く沈黙が流れる。 そんな久美子に、ロクロウは顔を顰めて、もう一度頭を下げた。 「……すまなかったな……」 それだけ言うと、ロクロウは再び背を向け、歩き出すのであった。 ◇ (……最悪だ、私……) 時々、麗奈に「久美子は性格が悪い」と言われることがある。 さっきの自分の言動を振り返ってみると、本当にその通りだな、と思う。 ロクロウさんが乱入したことによって、セルティさんがあの 少年 (こ)と一対一になったのは紛れもない事実だ。 弁慶さんの援護がなくなったのが痛手となったのは、素人の私から見ても明らかだった。 だけど、その一対一の対決の時に、セルティさんの足を引っ張ったのは一体誰? セルティさんを殺すことになった、妖魔殺しの刺突剣を、同封された説明書もろくに読まず取り出し、それをあの 少年 (こ)の手に渡してしまったのは一体誰? (……私のせいでもあるんだ……) ロクロウさんやあの 少年 (こ)に怒りはあるが、それを隠れ蓑として、自分の責任を誤魔化しているだけなのだ。 結局私は、自分が可愛くて仕方ないのだ。 そんな自分を、心の底から嫌悪しつつ、私は、麗奈に会うため、弁慶さんと共に北宇治高校へ向かっている。 セルティさんの遺体は私の支給品袋に収めてある。死因となった刺突剣も一緒に……。 このゲームには、セルティさんと恋人のような関係である人も巻き込まれていると聞いている。 彼と出会うことがあれば、セルティさんの遺体は引き渡すつもりだ。 だけど――。 (……その人と出会ったら、私どんな顔をして接すれば良いんだろう……) 無言のまま、弁慶さんについて行く私の心には、哀しみと怒りと不安と罪悪感が入り混じり、渦巻いていた。 【D-7/午前/一日目】 【武蔵坊弁慶@新ゲッターロボ】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(大) [服装]:修行僧の服 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3。自販機から得た飲み物(たくさん) [思考] 基本方針: 殺し合いを止める。 0:久美子と共に北宇治高校に向かう 1:岸谷新羅にセルティを届ける。 2:竜馬と隼人を探す。 3:晴明を倒す。 4:早乙女研究所のシミュレータとやらも気になるが、今は後回し ※少なくとも晴明を知っている時期からの参戦。 ※ロクロウと情報交換を行いました 【黄前久美子@響け!ユーフォニアム】 [状態]:ダメージ(中)、肩にダメージ(大)、精神的疲労(絶大)、右耳裂傷(小)、自己嫌悪 [服装]:学生服 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、デモンズバッシュ@テイルズオブベルセリア、 、セルティ・ストゥルルソンの遺体。 [思考] 基本方針: 殺し合いなんてしたくない。 1:まずは麗奈と合流するため、弁慶と共に北宇治高校に向かう 2:部の皆と合流する。 3:岸谷新羅さんに、セルティさんを届ける 4:ロクロウさんとあの子(シドー)を許すことはできない 5:あすか先輩...希美先輩...セルティさん… ※少なくとも自分がユーフォニアムを好きだと自覚した後からの参戦 ※夢の内容はほとんど覚えていませんが、漠然と麗奈達がいなくなる恐怖心に駆られています ※ロクロウと情報交換を行いました 【支給品紹介】 デモンズバッシュ@テイルズオブベルセリア 黄前久美子に支給。 妖魔殺しの刺突刃。妖魔たちが自らの手で創りだしたといわれる。 鬼や桜川九郎のような異形に有効なのかは、次回以降の書き手様にお任せいたします。 ◇ 「少し熱くなりすぎたか……」 逃走したシドーを追うべく、草原を歩くロクロウは、先程のモアナに似た声の少女・黄前久美子からの叱責を思い返していた。 強い奴と斬り合いたい――夜叉の業魔としての本能に従ったが故の、あの顛末だ。 言い逃れは出来ない。 妖魔の類でありながら、少女を命懸けで護ろうとしたセルティ・ストゥルルソンは間違いなく善良の参加者だ。そして、彼女の死の責任の一端は、自分にある。 オシュトルから託された首輪回収の任務がある手前、参加者の遺体があれば、その回収を願いたかったものだが、流石にあの状況でそんなことを口に出すことは、憚れた。 何れにせよ、今後は自制しようと心に決めた。 少年の追跡。 首輪の回収。 シグレ打倒。 やるべきことは、たくさんある。 夜叉の業魔は、己がなすべきことを胸に刻みながら、戦場を彷徨うのであった。 【C-6南東/平原/1日目/午前】 【ロクロウ・ランゲツ@テイルズ オブ ベルセリア】 [状態]:健康、頬に裂傷、疲労(中)、全身ダメージ(中)、反省 [服装]:いつもの服装 [装備]: オボロの双剣@うたわれるもの 二人の白皇、ロクロウの號嵐(影打ち)@テイルズ オブ ベルセリア [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~2 [思考] 基本:シグレ及び主催者の打倒 0: まずは、シドーを追う。追いついた後は……。 1: シグレを見つけ、倒す。その後、『大いなる父の遺跡』にいるオシュトルの元へ、シグレの首輪を届ける 2: 號嵐を譲ってくれた早苗には、必ず恩を返すつもりだが…… 3: ベルベット達は……まあ、あいつらなら大丈夫だろ 4: 殺し合いに乗るつもりはないが、強い参加者と出会えば斬り合いたいが… 5: 久美子達には悪いことしちまったなぁ…… [備考] ※ 参戦時期は少なくともキララウス火山での決戦前からとなります。 ※ 早苗からロクロウの號嵐(影打ち)を譲り受けました。 ※ オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。 前話 次話 番外編:舞台裏の楽屋裏 投下順 わたしのとくべつ(中編) 前話 キャラクター 次話 新(ひびけ!!)ユーフォニアム ~コンプリケイション~ 黄前久美子 Monster Hunter 新(ひびけ!!)ユーフォニアム ~コンプリケイション~ セルティ・ストゥルルソン GAME OVER 新(ひびけ!!)ユーフォニアム ~コンプリケイション~ 武蔵坊弁慶 Monster Hunter 逃走(インポッシブル) シドー Monster Hunter 散りゆく者へ ロクロウ・ランゲツ 最後に笑うは
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/198.html
遊園地を探ろう。 それがレインの下した判断だった。 理由としては遊園地という大規模な施設をわざわざエリアの隅に置いたことから、なにかを隠しているのではないかという推察からだ。 希望的観測と言えばそれまでだが、しかしかえってそういうシンプルなものが答えの時もある。 それに遊園地の近くには渋谷駅もある。 静雄とその知己の知る共通の施設だ。 もしかしたら新羅もセルティの手がかりを求めて向かっているかもしれない。 その願望込みで向かった結果だが―――その成果はゼロ。 遊園地の名が泣きそうになるくらい閑散としており、痕跡といえば自販機が幾らか壊されていた程度。 それも投げつけたというよりは叩きつけて飲み物を手に入れた、つまりは、別に戦闘があったわけでもない。 自販機を投げれるなんて脅威的だ!...なんて普遍的な感情も、静雄や竜馬、ヴライといった例を見てしまっては特別脅威でもなんでもない。 だから成果はゼロ。 レインにとってはまさに無駄足だったというわけだ。 渋谷駅の近辺を探しているはずの静雄のもとに足を運び、その成果を報告しようとするが 「......」 遊園地の駅員室に置かれた書置きに、唇を噛み締める静雄の背に、レインは言葉をかけるのを躊躇われる。 様子を見れば嫌でも察せる。 彼には収穫があった。それも、決して手放しで喜べないものが。 『北宇治高等学校にて待つ 武蔵坊弁慶 黄前久美子 セルティ・ストゥルルソン』 「...やっぱり、ここにいたんだなセルティ」 静雄の読みは当たっていた。 このゲームに反目するであろう彼女なら、新羅と自分を待つために一度はここに足を運ぶであろうという予想は。 だが間に合わなかった。 これまでの道程そのものを否定するわけではない。 ここまでの紆余曲折がなければ、レインはミカヅチに殺され、フレンダは竜馬の悪評を広めることで被害を拡大していき、梔子は彩声諸共ヴライに殺されていた。 ただ、間に合わなかったという事実をそれで流せるほど彼は器用ではなく、怒りと悲しみが握りしめた拳に溜まっていく。 そんな自分を見つめている視線に、静雄は振り返り努めて冷静にレインを迎え入れる。 「...あいつの、セルティの書置きを見つけた」 「そうですか」 「ここでのあいつを知ってる、弁慶と久美子ってやつに話を聞きてえ」 「いいと思いますよ」 静雄の申し出をレインは受け入れる。 理由としては、静雄の感傷論だけではなく、彼らとの接触は安全性が高いと踏んだからだ。 まずはこの書置きに名前が記されているという事実。 まずもって、この三人が敵対関係にあることはない。 先にも調べた通り、この遊園地において戦闘の痕は一切なく、自販機が幾つか壊れていただけ。 血痕も銃創も無いとなれば、おそらく静雄クラスの力の持ち主が中の飲料を欲して壊し、他の二人にも飲み物を分け与えたといったところだろう。 書置きが罠という可能性も考えたが、しかしそれにしては要求するものが無さすぎる。 時間も、交換要求も無ければ、これを見た参加者に来てほしいというただの要望だ。 なにより、流竜馬の仲間である武蔵坊弁慶の名が記されているのも大きい。これが書置きが罠である可能性は無いと断言できた主な理由だ。 考えても見てほしい。 この殺し合いにおいて不死身のデュラハンと流竜馬ばりのフィジカルエリートを人質として確保する価値はあるだろうか? いや、いつ何時こちらに牙を剥いてくるかわからない獣など、すぐに排除してしまう方が正しい。 故にこの二人では人質の役を務められない。 残る久美子という名の人物だけはまだ未知数だが、首無しライダーとゲッターロボパイロットの両名が知らない施設に向かうとなれば、恐らくこの北宇治高等学校が久美子なる人物の目指す施設。 そしてこうも普遍的な高校を目印とするくらいならば、高確率で一般人だ。 久美子がどのような性格かはわからないが、なんにせよセルティ以外の二人が竜馬の同類と一般人となれば危険性はかなり低いと見ていい。 他参加者との接触がさほど叶っていない自分たちにとっては安全に情報を得られる機会は決して逃せぬチャンス。 静雄もそれは大雑把には理解しているようなので、レインとしても反対する理由はなかった。 「まだ居るかはわからねえが、北宇治高等学校ってところでいいか?」 「現状、そこ以外に手がかりはありませんからね」 「おし。わかった」 レインがロードバイクの荷台に跨ったのを確認すると、静雄はペダルを漕ぎ始め、瞬く間に速さが増していく。 友達の手がかりがある。 その希望は池袋最強の足に力を漲らせ、ペダルの回転数も瞬く間に増していく。 ちょっとした車さながらの速度に落とされないようにレインは静雄にしがみつき、壊れた線路の付近にまで差し掛かった時だった。 ―――カラァン 音が聞こえた。 なにかを告げるような高らかな鐘の音が。 その音に静雄はペダルを漕ぐ足を止める。 「レイン、今のは...」 「ええ。誰かが鳴らしたのでしょう」 あの音が救援を求める鐘か、あるいは餌をおびき寄せる悪意の火種かはわからない。 しかし、少なくとも「何者かがいる」ことは確定している為、情報は得られる。 「...向こうに行くが構わねえか」 レインが悩むよりも早く、静雄はそう判断する。 罠であるかもしれない。しかし、あの鐘を鳴らしたのが友達と行動を共にしていた者たちかもしれない。 平和島静雄は全てを救うと豪語するような聖人ではないが、しかし手の届く範囲で、自分が向かえば助けられるかもしれない者を見捨てたくはないとも思っている。 煉獄杏寿郎や天本彩声のように。自分よりも心の強い彼らのように生きたいと願っている。 「...わかりました。なんにせよ情報は必要ですから」 レインもまた、合理的に考えた結果、確実になにかしらの情報を得られる機会をフイにはしたくないと判断し、静雄に賛同する。 そして。バイクさながらの速度でこぎつけること行く候。 ほどなくして、静雄とレインは鐘の音の出所であるムーンブルク城、その成れの果てである瓦礫の山に辿り着く。 爆心地とも見間違うほどの戦場痕、そこに佇むのは三人の男女と宙に浮く一匹の妖精。 二人の女は横たわる二体の躯を悼み涙を流し、妖精はそんな二人をいたたまれない表情で見つめ、一人の男はそんな彼女たちを黙って見ていた。 「おい、あんたら。さっきの鐘は」 静雄が問いかけるよりも早く、男は二人の存在を察知し、即座に銃を構え牽制する。 その傷つききった身体でなお衰えぬ殺気と怒りの気配に、しかし静雄は臆せずレインを庇うように前へと進み出て両手を挙げる。 銃を向けられたとて、静雄は怒ることはしない。自分だって、セルティが死んだと聞かされた時はこれくらい気が荒ぶっていたのだから。 人の死に涙していることから、彼らは殺し合いに乗った可能性は低いと見て、静雄は冷静に対話を続ける。 「いきなり話しかけて悪かった。俺は平和島静雄、こっちの女の子はレイン。見ての通り殺し合いに乗ってるわけじゃねえし、さっきの鐘を聞いてやってきたんだが...出直した方がいいか?」 「...いや、構わん。だが情報交換ならこの場でだ。俺たちも先を急いでいるんでな」 「先を急いでいる、とはどういうことでしょうか」 男に敵意はない、と判断したレインは静雄の隣に立ち、代わりに問答を続ける。 「貴方たちは既に戦いを終えたように見えます。そして貴方だけでなく後ろの彼女たちも行動できるかすら怪しい...そんな有様でなにをそんなに急ぐんです」 「一人、まだ戦っている奴がいる。武蔵坊弁慶。ここに連れてこられる前からの仲間だ」 「!」 探していた人間の名が思わぬところから手に入り、静雄とレインは思わず顔を見合わせる。 そして、弁慶と以前からの知己であるということは、既にあった流竜馬と脱落した安倍晴明を除き、残る彼は神隼人となる。 「なああんた。そいつはいまどこにいるんだ?」 「聞いてどうする」 「安心してください、私たちは味方です神隼人さん」 「!...俺の名をどこで知った?」 「流竜馬さんから聞きました。彼とも既に協力関係です」 「そうか、あいつが...」 「セルティって俺のダチがその弁慶って男たちと一緒に行動してたらしいんだ。力になれるならなってやりてえ」 隼人は目を瞑り、数舜だけ沈黙するとほどなくして口を開く。 「北宇治高等学校のあたりだ。場所は...行けばわかる。腐るほどの破壊痕と死体があるんでな。何人生き残ってるかはわからんが、味方は佐々木志乃、黄前久美子、鎧塚みぞれ、十六夜咲夜。敵は金髪の貴族風の男、ジオルドだ」 「わかりました。貴方たちは身体を休めておいてください。弁慶さん達の援護が終わったらまた戻ってきますから、なにがあったかはその時詳しく聞きましょう」 言うが早いか、静雄は北宇治高等学校の方面に車輪を向けるが、その前に一つの影が立ちはだかる。 その姿に静雄は目を見開く。 「お前は...!」 「ヒヒン」 コシュタ・バワー。セルティの相棒の馬だ。 「そうか、お前もいたんだな。...連れてってくれるか」 静雄の言葉に応えるように、コシュタ・バワーはすぐに己の身体を変化させる。 静雄はバイクも馬車も動かせない。 それを知っていたコシュタ・バワーは自転車の型に変化した。 「わかってるじゃねえか。ありがとよ」 静雄は乗っていたマウンテンバイクを隼人に渡し、コシュタ・バワーの自転車に乗り換え、レインと共に示された現場へと向かう。 静雄の全力の脚力で漕がれれば並の自転車など瞬く間に壊れてしまう。 しかし、デュラハンの不死身性を有するコシュタ・バワーならば彼の力にも耐えられる。 車のような速度で自転車は走りだし、静雄とレインの二人の姿はあっという間に遠ざかっていく。 「......」 小さくなっていく二人の背中を見ながら、隼人は思考する。 恐らく、彼らの援護は間に合わない。 弁慶が勝つにせよ負けるにせよ、あの場に残った面子が長期戦など出来るはずもなく、既に決着がついている頃だろう。 ではなぜ静雄たちを向かわせたかと言えば、弁慶が勝っていた場合に連れてくるのを期待したのもあるが、それ以上にこの場の面子でやらなければならないことがあるからだ。 「気は済んだかお前たち。そろそろ顔をあげろ」 未だに悲しみに暮れているクオンと早苗にぶっきらぼうに声をかける。 「ちょっと隼人、言い方ってもんがあるでしょ」 「時間はくれてやったはずだ。これ以上は待てん」 そんな隼人にアリアが注意するも彼は聞く耳など持たない。 隼人とて、協力した面々の死になにも思わない訳ではない。 だが、弁慶やビルド、マロロや志乃たちの死に嘆き縋りついたところで何の進展もないことはわかっている。 今すべきことは足を止め悲しみに暮れることではない。 現状、共に行動していたクオンはともかく、早苗とはまだロクに情報を交換できていない。 そしてクオンにしても、あの神の如き力がなんなのかをまだ共有していない。 つまり、必要なのは各々が持つ情報を整理しそこから活路を見出すことだ。 「聞かせろ。東風谷早苗、お前がここまで見てきた全てを。そしてクオン、お前が俺たちの敵か、味方かをな」 【C-5/夕方/ムーンブルク城/一日目】 【神隼人@新ゲッターロボ】 [状態]:疲労(絶大)、全身にダメージ(絶大)、出血(大)、カタルシス・エフェクト発現(現在は疲労困憊のため使用不可能) [役職]:ビルダー [服装]:普段着 [装備]:ミスタの拳銃@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、ミスタの拳銃(ビルドの作った模造品) [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、浜面仕上の首輪、錆兎の首輪 [思考] 基本方針:首輪を外して主催を潰し帰還する。 0:まずは早苗との情報交換、そしてクオンの見定めをする。 1:場が落ち着いたら改めて早乙女研究所に向かう。 2:ものつくりの能力を利用し有利に立ち回る。現状、殺し合いに乗るつもりはない。 3:主催との対決を見据え、やはり首輪のサンプルはもっと欲しい。狙うのは殺し合いに乗った者、戦力にならない一般人(優先度は低い)。 4:竜馬と合流する。 5:ジオルドが生きていたら殺す。 6:静雄とレインが戻ってきたら改めて情報交換する。 ※少なくとも平安時代に飛ばされた後からの参戦です ※幻想郷の大まかな概要を聞きました。 ※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。 ※夾竹桃・ビルド・琴子・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。 ※カタルシス・エフェクトに目覚めました。武器はドリルです。 ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 【クオン@うたわれるもの 二人の白皇】 [状態]:全身にダメージ(絶大)、疲労(絶大)、出血(絶大)、精神的疲労(絶大)、オシュトルへの怒り、ウィツアルネミテアの力の消失、呆然自失 [役職]:ビルダー [服装]:皇女服 [装備]: [道具]:基本支給品一色、薬用の葉っぱ@オリジナル、不明支給品0~2 [思考] 基本:殺し合いに乗るつもりはない。皆と共に脱出を。 0:現状を整理する。 1:オシュトルはやっぱり許せない。 2:アンジュとミカヅチを失ったことによる喪失感 3:着替えが欲しいかな……。 4:オシュトル……やっぱり何発か殴らないと気が済まないかな 5:優勝……ハクを蘇らせることも出来るのかな……ううん、馬鹿なこと考えちゃ駄目! 6:マロロ... [備考] ※ 参戦時期は皇女としてエンナカムイに乗りこみ、ヤマトに対しての宣戦布告後オシュトルに対して激昂した直後からとなります。オシュトルの正体には気付いておりません。 ※マロロと情報交換をして、『いまのオシュトルはハクを守れなかったのではなく保身の為に見捨てた』という結論を出しました。 ※ウィツアルネミテアの力が破壊神に破壊された為に消失しています。今後、休息次第で戻るかは後続の書き手にお任せします。 ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 【東風谷早苗@東方Project】 [状態]:霊夢に会えたことの安心感と同時に不安、全身にダメージ(大)、疲労(絶大)、精神的疲労(絶大)、臓器損傷、悲しみ(大) [役職]:ビルダー [服装]:いつもの服装 [装備]:早苗のお祓い棒@東方Project [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~1、早苗の手紙 [思考] 基本:殺し合いには乗らない。この『異変』を止める 0:現状を整理する。 1:豹変したドッピオに驚き。何か隠してるんじゃ…… 2:幻想郷の知り合いをはじめ、殺し合い脱出のための仲間を探す 3:ゲッターロボ、非常に堪能いたしました。 4:ロクロウとオシュトルに不信感。兄弟で殺し合いなんて…… 5:シミュレータにちょっぴり心残り。でも死ぬリスクを背負ってまでは... 6:魔理沙さん、妖夢さん……。 [備考] ※ 参戦時期は少なくとも東方風神録以降となります。 ※ヴァイオレットに諏訪子と神奈子宛の手紙を代筆してもらいました。 ※オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。 ※霊夢、カナメ、竜馬と情報交換してます。 ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 【アリア@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】 [状態]:疲労(絶大、フロアージャックはしばらく使用不可)、悲しみ(絶大) [思考] 基本:μを止める、だけど…… 0:現状を整理する 1:帰宅部の仲間との合流 [備考] ※参戦時期は少なくてもシャドウナイフ編以降。琵琶坂生存ルートです。詳しい時期はお任せします。 ※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。 ※夾竹桃・隼人・ビルド・琴子・リュージと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。 ※フロアージャックはしばらく使えません ※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。 ☆ 「おのれ...どこまで逃げたあの駄犬が...!」 陽は沈みつつある。 陽の下を歩けぬ鬼である鬼舞辻無惨にとってそれは幸運であり、同時に不運でもあった。 高坂麗奈は無惨と同じ種の鬼だ。故に太陽という楔があればその行動範囲も狭まる。 だが、麗奈が遺跡から逃げ出してから追っていた足跡は途中で途絶えてしまった。 陽が沈むにつれて行動範囲が広まってしまった所為だ。 本来の鬼の仕様である呪いもいまは使えない以上、無惨は麗奈の行動を推測して追わなければならない。 だが、肉体を齧られ放置されたヴァイオレット・エヴァーガーデンのいた逃亡現場から推測するに、麗奈は錯乱して逃げ回っている。 無惨は相手が鬼殺隊のような異常者でなければ、相手の求める答えを容易く用意できるくらいには人心掌握に長けているが、錯乱した人間の思考など読めるはずもなく。 少しばかり遠いが、数少ない麗奈の知る施設である北宇治高等学校へと向かうことにした。 ところどころ差し込んでくる陽光は番傘でどうにか凌ぎ、やがて彼は惨劇の場へとたどり着く。 (なんだこれは) 辿り着いた先には学校など存在しておらず、代わりに至る箇所に刻まれた数メートル、数十メートル規模のクレーター。 そして、焼けた大地に焼け落ちた三つの肉塊、そして脳漿と頭蓋を粉砕され頭部より内容物を露出させられた男の死体。 それそのものは人の死に対して大した感傷を抱かない無惨にとってはどうということはない。 問題はこの大規模なクレーターだ。 自身が関わった大いなる父の遺跡も、それなりの惨状であるとは思っている。 だが、この破壊の痕はその比ではない。 自分どころか、己を最も追い詰めたあの男・縁壱ですら成し得ぬかもしれないほどの規模だ。 (私よりも強力な者がいるのか?) あり得ない、とは言い切れない。 先の岸谷新羅のような凡人ですら道具一つであそこまで己と渡り合い、垣根提督のように明らかな異端もいる。 そもそも。 自分を招いている以上、自分を殺し得るものの存在は想定しておくべきだ。 今まで麗奈に抱いていた憎悪と憤怒の感情は冷め、己よりも強者がいるかもしれないという危機感は彼の脳髄を生存の方面に舵を切らせる。 いま、最も恐れるべきはなんだ。自分が知らぬところでの高坂麗奈の死だ。 極論を言えば、最悪、自分が麗奈を見つけられなくてもいい。 彼女の命さえあれば自分は昼間でも行動できる、つまりは誰かが麗奈を保護してくれていればそれだけでもいい。 他の参加者が消えたその時に保護者もろとも始末するだけであり、人質にでも取られようものなら麗奈ごとそいつを殺してしまえば、少なくとも先ほどのように唐突に日光を浴びて害を被ることはなくなる。 高坂麗奈の身柄の確保は最上、百歩譲ってヴァイオレット・エヴァーガーデンのような者に保護される分にはまだいい。 とにかく今は『高坂麗奈がこのまま何処かで死ぬ』という最悪の事態だけを避けられればいい。 (必要なのは目だ。私以外の者を使う必要がある) 古巣の北宇治高等学校でもないとなると、もう場所の推測で範囲を絞るのは困難になる。 ならば協力者を探した方がいい。 だが、麗奈は既にいまの無惨の顔を知っている。 仮に誰かに匿わせるにしても、マトモな神経であれば、自分がいる時点で彼女自身が拒絶するだろう。 新たな配下として鬼を増やす選択肢は水口茉莉絵の叛意で既に潰れている。 ならばどうするか。 彼は既にその答えを識っている。 (気は進まないが) 無惨は己の顔を両手で覆い隠し、その場で静止する。 ゴキ、ゴキ、と硬いものが蠢くような音がした。 ―――鬼舞辻無惨の恐ろしさ。 それは鬼としての純粋な強さ。なによりも己の命を優先する生き意地の強さ。 それもある。だが、彼が最も恐れられたのは戦う以前の問題だ。 彼は徹底して鬼殺隊の前に姿を見せるのを嫌った。 姿を。性別を。身分を。気配を。 鬼殺隊が『鬼舞辻無惨』と認識している全てを偽り、変化させることで何百年もの年月を鬼殺隊から足取りすら掴ませず身を潜めてきた。 ピタリ、と音が止むと、シンとした静寂に包まれる。 それを打ち破るかのように、キイイという金切り音と共に砂ぼこりが舞い上がりガシャンと激しい音が鳴った。 静雄とレインが到着した証である。 「ありがとよコシュタ・バワー...おい、誰か生き残ってるやつはいねえか!」 「静雄さん。あそこに人が」 「金髪じゃねえな...おい、あんた!ここでなにがあった、名前は!?」 「悪いけど、あたしも来たばかりだから何にも知らないわよ」 鬼舞辻無惨『だった』者は、先ほどまでの男声ではなく甲高い女声で静雄の問いかけに答える。 その髪は黒色ではなく桃色に。 ウェーブのかかった髪は長いツインテールに。 大柄な体格は一尺以上縮まった小柄なものに。 「あたしは神崎・H・アリア。高坂麗奈って子を探してるの。あんたたちは知らないかしら?」 紅梅職の瞳と猫のように縦長の瞳孔を残して、『鬼舞辻無惨』は『神崎・H・アリア』として二人に向き合った。 【F-7/夕方/北宇治高等学校跡/一日目】 【平和島静雄@デュラララ!!】 [状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大)、全身火傷(大・処置済み)、出血(小~中、止血済み)、全身に複数の切り傷(小)、精神的ダメージ、全身に複数の打撃痕、レインの仮説による精神的躊躇(小) [服装]:いつものバーテン服(ボロボロ) [装備]:なし [道具]:見回り用の自転車@現地調達品、コシュタ・バワー@デュラララ!! [状態・思考] 基本行動方針:主催者を殺す。 0:ひとまず目の前の少女と情報交換を。その後、隼人たちのところに戻る。 1:仮面野郎共(ミカヅチ、ヴライ)は絶対殺す。 2:新羅を探す。やばいことになってたらぶん殴る。 3:ノミ蟲(臨也)は見つけ次第殺す。 4:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら……? 5:竜馬の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。 6:彩声との約束を守るため、梔子を護る。 7:仮面をつけている参加者を警戒。 8:弁慶・久美子と会ってセルティの話を聞きたい。 [備考] ※参戦時期は少なくともセルティが罪歌と関わって以降です。 ※静雄とミカヅチの戦闘により、公園が荒れ放題となっております。 仮面アクルカによる閃光は周辺地域から視認できたかもしれません。 ※彩声の遺体は喫茶店に運び込まれています。 ※梔子と情報交換しました。 ただウィキッドは仲間の義理として細かくは説明してません。 【レイン@ダーウィンズゲーム】 [状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大) [服装]:普段の服 [装備]:ベレッタM92@現実、レミントンM700@現実 [道具]:天本彩声の支給品(基本支給品、ランダム支給品×0~2) [状態・思考] 基本行動方針:会場から脱出する 0:ひとまず目の前の少女と情報交換を。その後、隼人たちのところに戻る。 1:情報は適切に扱わなければ…… 2:サンセットレーベンズメンバーとの合流を目指す。 3:μについての情報を収集したい。 4:琵琶坂、ウィキッド、無惨に警戒。 5:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら...? 6:竜馬の知り合いに遭ったら協力を仰いでみる。 [備考] ※参戦時期は宝探しゲーム終了後、カナメ達とクランを結成した頃からとなります。 ※ヒイラギが名簿にいることから、主催者に死者の蘇生なども可能と認識しております。 ※彩声の支給品はレインが回収しました。 ※『参加者は赤の他人がキャラクターになりきってる』と言う説と、 『それが参加者が折れ殺し合いをするしかない結論をさせる為の罠』説を立ててます。 どちらも確証はありません。(前者の方は辻褄が合い、後者の方は発想の逆転のようなもの) ※梔子と情報交換しました。 ただしウィキッドには仲間であるため細かく説明してません。 【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】 [状態]:疲労(極大)、全身ダメージ(大)、神崎・H・アリアの姿、デジヘッド化(無自覚、浸食率低め)、麗奈の回復スキルにより回復力向上 [服装]:ペイズリー柄の着物 [装備]:シスの番傘@うたわれるもの 二人の白皇(麗奈の支給品) [道具]:不明支給品1~3、累の首輪、鈴仙の首輪、オスカーの首輪 [思考] 基本:生き残る。手段は問わない 0:まずは麗奈を確保する。そのための人員確保としてアリアの姿を借りて目の前の二人と情報交換をする。 1:太陽克服のカラクリを究明するため、ウィキッドから『デジヘッド』の情報を吐かせる。 2:私は……太陽を克服したのか……? 3:麗奈は徹底的に利用する。まずはこいつの能力の詳細を確認し、太陽克服のカラクリを探る。問題ないようであれば、麗奈を吸収することも視野にいれる。 4:昼も行動するため且つ鬼殺隊牽制の意味も込めて人間の駒も手に入れる(なるべく弱い者がいい)。 5:逆らう者は殺す。なるべく目立たないように立ち回り、優勝しか手段が無くなっても構わないよう、殺せる者は密かに殺していく。 6:もっと日の光が当たらない場所を探したい。 7:鬼の配下も試しに作りたいが、呪いがかけられないことを考えるとあまり多様したくない。 8:『ディアボロ』の先程の態度が非常に不快。先程は踏みとどまったが、機を見て粛清する。よくも私に嘘をついたな。ただでは殺してやらない。 9:垣根、みぞれ、オシュトル、ロクロウ、臨也は殺しておきたいが、執着するほどではない。 [備考] ※参戦時期は最終決戦にて肉の鎧を纏う前後です。撃ち込まれていた薬はほとんど抜かれています。 ※『月彦』を名乗っています。 ※本名は偽名として『富岡義勇』を名乗っています。 ※ 『危険人物名簿』に記載されている参加者の顔と名前を覚えました。 ※再生能力について制限をかけられていましたが、解除されました。現在の再生能力は麗奈の回復スキル『アフィクションエクスタシー』の影響で、太陽によるダメージを克服できるレベルのものとなっております。 ※蓄積したストレスと、デジヘッド化した麗奈の演奏の影響をきっかけに、デジヘッド化しました。但し、見た目は変化しておらず、精神干渉を行うレベルに留まっております。現在は、同じくデジヘッド化した麗奈からの精神干渉の影響で、デジヘッドの状態を維持しておりますが、麗奈と離れればデジヘッド化の状態は、解除されます。 ※ 首輪の分解・解析により首輪の中身を知りました。 ※ 首輪の説明文を読み、「自分たちが作られた存在」という可能性を認識しました。 ※ 『覚醒者』について纏められたレポートを読み、覚醒者『006』が麗奈、『007』が無惨であることを認識しました。 ※ 攻撃強化スキル『ロジックマイト』を発動できるようになりました。無惨自身の生命が脅かされ、それによるストレスが蓄積された状態になると、無自覚に発動します。 ※ 太陽光によるダメージで、身体の一部が炭化し、消失しました。 その影響で全身にダメージを負っています。 現在は麗奈との距離が縮んだおかげで、陽光を浴びてもダメージは受けませんが、消失によるダメージを回復するために、人間の血肉を食らう必要があります。 ※今は神崎・H・アリアの姿に擬態しています 前話 次話 狂騒曲の終末に 投下順 とある少女の薄明邂逅(エンカウント) 前話 キャラクター 次話 Origin regression 平和時島静雄 天翔けるもの ―偽りの仮面― Origin regression レイン 天翔けるもの ―偽りの仮面― 英雄の唄 ー 終章 風のゆくえ ー 神隼人 ニンゲンだから 英雄の唄 ー 終章 風のゆくえ ー クオン ニンゲンだから 英雄の唄 ー 終章 風のゆくえ ー 東風谷早苗 ニンゲンだから 狂騒曲の終末に 鬼舞辻無惨 天翔けるもの ―偽りの仮面―
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/5687.html
「2022年水着イベント」で実装された限定☆4アヴェンジャー。 宇津見エリセ〔ランサー〕の水着霊基。 + アヴェンジャーのクラス特性 相性 ルーラーに有利、ムーンキャンサーに不利 スター集中度 30(バーサーカー以上、キャスター未満) 攻撃力補正 1.1倍 クラススキル 復讐者:被弾時NP獲得量アップ、自身以外の控えを含めた味方全員の弱体耐性ダウン忘却補正:クリティカル威力アップ自己回復(魔力):毎ターン少量のNPを獲得 - - 成長 種火、フォウくんはALLのみクラス一致 再臨素材 ピース、モニュメントを使わず、2種の素材を使用 スキル素材 スキル石を使わず、レベルごとに1種の素材を使用 - - その他 実装されている多数が混沌・悪(*1) ステータスはATK偏重型。 カード構成はB1A2Q2+宝具。Hit数はB2/A3/Q4/EX5/宝具4hit。 クラススキルは「復讐者 C」「忘却補正 C」「自己回復(魔力) EX」「騎乗 C+」「単独行動 B」「神性 E」。 属性は秩序・中庸・人。特性は〔今を生きる人類〕〔子供〕特性を所持。 スキル 【スキル1】巫邪霊媒 A CT 8-6 自身のArtsカード性能アップ(3T)&回避状態を付与(2回・3T)。 ランサー時と共通のスキル。Arts強化しつつ、耐久性を確保する。 【スキル2】黄泉路の境界 C CT 8-6 敵全体に呪い状態を付与(3T) + 自身にターゲット集中状態を付与(1T)&「被ダメージ時に敵単体の防御力をダウン(3T)する状態」を付与(3T)&NPを最大30%増やす。 敵全体に呪いを付与するため、後述の宝具の特攻の条件を満たすことができる。 ターゲット集中&被弾時に防御力ダウンで間接的にダメージ向上を狙える。スキル1と合わせることで2回はダメージを避けられる。 【スキル3】死神 A CT 8-6 自身の即死付与成功率アップ(3T)&クリティカル威力をアップ(3T)&〔サーヴァント〕特攻状態を付与(3T)。 ランサー時よりランクが向上していて倍率は向上しているが、スター集中度の低いアヴェンジャーなのでクリティカル威力アップは活かしにくい。 即死付与成功率は宝具の即死確率向上に役立ち、単体宝具のため〔サーヴァント〕特攻は役立つ機会は多い。 宝具「 天乃羅摩船 (アメノカガミノフネ)」 自身のArtsカード性能アップ(1T)後、敵単体に〔呪い〕特攻攻撃&高確率で即死を行うArts単体宝具。 〔呪い〕特攻はスキル2で満たせるため、等倍相手でもダメージを稼ぎやすい。 DR100%~80%の敵であれば、スキル3と合わせることで100~80%×80%×(100+120)=176~140.8%なので確実に即死が成功する。 DR50%の敵であれば88%となるため、確定はしないが成功率は高い。 + 〔呪い〕状態付与持ち一覧 Class Rare Name スキルによる付与 Range Turn Damage Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 槍 5 玉藻の前 真夏の呪術 (CT 7-9) 単体 5T 500 550 600 650 700 750 800 850 900 1000 術 3 メフィストフェレス 道化の大笑 (CT 6-8) 単体 5T 500 550 600 650 700 750 800 850 900 1000 殺 4 アサシン・パライソ おろちの呪 (CT 5-7) 通常攻撃 3T 500 讐 5 平景清 痣丸の霧 (CT 6-8) 敵全体 3T 500 分 5 蘆屋道満 リディクールキャット (CT 6-8) 敵全体 3T 500 道満の呪 (CT 5-7) 敵全体 5T 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 2000 降 5 闇のコヤンスカヤ 女神変生(獣) (CT 6-8) 通常攻撃 3T 300 320 340 360 380 400 420 440 460 500 降 5 ヴァン・ゴッホ 虚数美術 (CT 6-8) 自身 10T 100 澪標の魂 (CT 5-7) 味方全体 10T 100 Class Rare Name 宝具による付与 Range Turn Damage OC 100% OC 200% OC 300% OC 400% OC 500% 弓 4 妖精騎士トリスタン 痛幻の哭奏 単体 5T 1000 槍 4 エリザベート 鮮血魔嬢 全体 3T 500 1000 1500 2000 2500 アルトリア〔オルタ〕 最果てにて輝ける槍 全体 5T 500 750 1000 1250 1500 最果てにて輝ける槍(強化後) 全体 5T 1000 1500 2000 2500 3000 虞美人 夏魔必滅槍舞 単体 3T 500 1000 1500 2000 2500 3 ディルムッド 破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇 単体 5T 500 750 1000 1250 1500 2 武蔵坊弁慶 五百羅漢補陀落渡海 全体 3T 500 1000 1500 2000 2500 五百羅漢補陀落渡海(強化後) 全体 3T 1000 2000 3000 4000 5000 術 5 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 石兵八陣 全体 3T 500 石兵八陣(強化後) 全体 6T 1000 4 エリザベート〔ハロウィン〕 鮮血特上魔嬢 全体 3T 500 1000 1500 2000 2500 3 メフィストフェレス 微睡む爆弾 全体 3T 500 1000 1500 2000 2500 1 アマデウス 死神のための葬送曲 全体 3T 500 1000 1500 2000 2500 殺 4 虞美人 呪血尸解嘆歌 全体 5T 2000 狂 5 モルガン はや辿り着けぬ理想郷 全体 5T 1000 4 アタランテ〔オルタ〕 闇天蝕射 単体 3T 500 1000 1500 2000 2500 2 サロメ あなたにくちづけしたわ 単体 5T 1000 讐 5 巌窟王 エドモン・ダンテス 虎よ、煌々と燃え盛れ 全体 5T 500 750 1000 1250 1500 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 吼え立てよ、我が憤怒 単体 5T 500 1000 1500 2000 2500 平景清 諸行無常・盛者必衰 単体 5T 1000 2000 3000 4000 5000 4 ゴルゴーン 強制封印・万魔神殿 全体 5T 1000 1500 2000 2500 3000 分 5 蘆屋道満 狂瀾怒濤・悪霊左府 全体 5T 1000 4 太歳星君 太歳頭上動土 退場時全体 3T 1000 全体 5T 2000 降 5 ジャック・ド・モレー 13日の金曜日 全体 5T 1000 Class Rare Name 概念礼装による付与 Range Turn Damage 初期 最大解放 - 5 五百年の妄執 概念礼装(消滅時) 単体 10T 1000 2000 - 4 太歳星君 絆礼装(ガッツ発動時) 全体 10T - 3000 Class Rare Name 指令紋章による付与 Range Turn Damage - 3 森域の魔獣 コマンドコード(通常攻撃時) 通常攻撃 3T 500 - 3 妖獣の呪符 コマンドコード(通常攻撃時) 通常攻撃 3T 300
https://w.atwiki.jp/gintama-sijitu/pages/13.html
非常に分かりやすい元ネタ 万事屋&スナックお登勢 坂田銀時(フリーター侍)⇔坂田金時(金太郎) 志村新八(駄眼鏡)⇔永倉新八(新選組二番隊長) 神楽(怪力娘)⇔かぐや姫(竹から生まれた) 寺田綾乃・お登勢(かぶき町四天王のババア)⇔お登勢(寺田屋女将) かぶき町住人 長谷川泰三(マダオ)⇔長谷川平蔵(鬼平犯科帳)&丸出だめ夫(丸出だめ夫) おりょう(キャバ嬢)⇔おりょう(坂本竜馬の嫁) 平賀源外(カラクリのジジイ)⇔平賀源内(エレキテル) 幾松(ラーメン屋の未亡人)⇔幾松(桂小五郎の嫁) 黒駒勝男(溝鼠組若頭)⇔小池勝蔵(尊王攘夷派) 辰巳(女火消し)⇔新門辰五郎(火消しの親分) 西郷特盛(かぶき町四天王のオカマ)⇔西郷隆盛(薩摩藩) 泥水次郎長(かぶき町四天王/未登場)⇔清水次郎長(佐幕攘夷派) 阿音・百音(巫女)⇔アネモネ(花) 幕府関係 近藤勲(ゴリラ)⇔近藤勇(新選組局長) 土方十四郎(マヨラー)⇔土方歳三(新選組副長) 沖田総悟(ドS)⇔沖田総司(新選組一番隊長) 山崎退(ジミー)⇔山崎蒸(新選組諸子調役兼監察方) 原田右之助(ハゲ)⇔原田左之助(新選組十番隊隊長) 伊東鴨太郎(真選組参謀)⇔伊東甲子太郎(新選組参謀) 篠原進之進(伊東の部下)⇔篠原泰之進(新選組諸子調役兼監察方) 神山(どS馬鹿)⇔神山吉之助(新撰組隊士。詳細不明) 地愚蔵(ヒロくん)⇔ジグゾウ(SAW) 松平片栗虎(とっつあん)⇔松平容保(新撰組の上司) 徳川茂茂(将ちゃん)⇔徳川家茂(14代将軍) 小銭形平次(ハードボイルド)⇔銭形平次(岡っ引) 遠山珍太郎(悪奉行)⇔遠山金四郎景元(遠山の金さん) 天導衆(幕府の実権の天人)⇔酒天童子(金時の敵) ハタ皇子(バカ皇子)⇔畑正憲(ムツゴロウ) 攘夷関係 桂小太郎(ヅラ)⇔桂小五郎(長州藩士) エリザベス(ヅラのペット)⇔エリザベス1世(イングランド女王)&エリザベート・バートリー(吸血鬼) 宮部(桂一派)⇔宮部鼎蔵(熊本藩士・松陰の友人) 天狗党(攘夷)⇔天狗党(芹沢鴨のいた組織) 清河七郎(攘夷)⇔清河八郎(浪士隊) 橋田賀兵衛(攘夷のパトロン)⇔高田屋嘉兵衛(蝦夷の商人) 蔵間当馬(悪徳貿易商)⇔トーマス=グラバー(英国武器商人) 吉田松陽(銀時の師)⇔吉田松陰(長州藩士・松下村塾) 松子(桂の妄想の女)⇔木戸松子(のちの幾松) 田中古兵衛(テロリスト・殺人鬼)⇔田中新兵衛(四大人斬り) 鬼兵隊⇔奇兵隊 高杉晋助(鬼兵隊党首)⇔高杉晋作(長州藩士) 岡田似蔵(紅桜)⇔岡田以蔵(四大人斬り) 河上万斉(プロデューサー)⇔河上彦斉(四大人斬り) 来島また子(早打ち女)⇔来島又兵衛(長州藩士) 武市変平太(変な策略家)⇔武市半平太(土佐勤王党) 村田鉄也(刀匠)⇔村田経芳(村田銃発明者) 快援隊⇔海援隊&宇宙・天人関係 坂本辰馬(馬鹿)⇔坂本竜馬(海援隊) 陸奥(坂本のツッコミ)⇔陸奥宗光(海援隊) ウンケイ&カイケイ(双子の大工)⇔運慶&快慶(仏師) 神威(神楽の兄)⇔カムイ(アイヌ語で神) 岩慶丸(刀狩り)⇔武蔵坊弁慶(源義経の部下) 元お庭番衆関係 猿飛あやめ(ドM)⇔猿飛佐助(真田十勇士) 服部全蔵(痔)⇔服部半蔵(伊賀忍者) 才蔵(悪い忍者)⇔霧隠才蔵(真田十勇士) 天眼通の阿国(予知能力のある巫女)⇔出雲の阿国(歌舞伎の踊り子) 鳶田段蔵・地雷亜(月詠の師匠)⇔加藤段蔵(鳶加藤)・児雷也(架空の忍者) 柳生一門 柳生九兵衛(隻眼の女剣士)⇔柳生十兵衛(隻眼の剣士) 柳生輿矩(パパ上)⇔柳生宗矩(パパ上) 柳生敏木斎(ジジ上)⇔柳生宗厳(柳生新陰流開祖) 東城歩(九兵衛の従者)⇔東城綾(いちご100%) 西野掴(柳生四天王)⇔西野つかさ(いちご100%) 北大路斎(柳生四天王)⇔北大路さつき(いちご100%) 南戸粋(柳生四天王)⇔南戸唯(いちご100%) その他人物 鬼道丸・道信(煉獄館)⇔道信(仏教の教祖の一人) 沖田ミツバ(沖田姉)⇔沖田ミツ(沖田姉) 結野クリステル(銀さんの好きなアナウンサー)⇔尻の穴 ・滝川クリステル 花野咲(花野アナ本名)⇔鼻の先 GOEMON(お通ちゃんの元彼)⇔石川五右衛門(盗賊) マムシの蛮蔵(ジャスタウェイ)⇔鳥居耀蔵(江戸時代末期の妖怪幕臣) ベン(トナカイ)⇔ベン=ジョンソン カール(トナカイ父)⇔カール=ルイス 林流山(メイドロボの人)⇔林羅山(儒学者) イバラキ・茨木君(地上げ屋・攘夷志士・編集長)⇔茨木政彦(ジャンプ編集長) 小東・小西(地上げ屋・面接官・担当)⇔大西恒平(銀魂元担当) 中村京次郎(魔死呂威組若頭)⇔中村半次郎(四大人斬り) お岩(仙望郷)⇔お岩(四谷稲荷) 天海(インストラクター)⇔天海僧正(家康のブレーン) ホウイチ(猫)⇔耳なし芳一(怪談) 北大路大五郎(マダオ観察)⇔拝大五郎(子連れ狼)&北大路欣也(俳優) 北大路魯山子(料理教室の先生)⇔北大路魯山人(料理評論家・陶芸家) その他物品 ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲(猥褻物型兵器らしい雪像)⇔アームストロング砲(幕末最強兵器) ジャスタウェイ(爆弾)⇔Just away?(そこから離れろ) 剣術流派 天堂無心流(恒道館)⇔神道無念流(永倉新八、伊東甲子太郎、桂小五郎)+天然理心流(近藤勇、沖田総司、土方歳三 ) 北斗一刀流(伊東鴨太郎)⇔北辰一刀流(坂本龍馬、伊東甲子太郎) 柳生陳影流(柳生家)⇔柳生新影流(柳生家・高杉晋作)
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/2735.html
★1アサシン。フレンドポイント召喚から入手できる。 ★1~2の銅サーヴァントの中では、バニヤンの登場まで唯一の女性だった。 低レア・クラス補正も相まって攻撃力はかなり低い部類。同レア同クラスの佐々木小次郎と比較してHPが高く、ATKが低いステータスになっている。 カード構成はB1/A1/Q3のアサシン型構成+Arts妨害宝具。ヒット数はB1/A1/Q2/EX3と初期サーヴァント特有で少ない。 ArtsよりQuickやEXがHit数が多いためAQQEXなどNP効率はかなり良い部類である。 一方、クラススキルとして気配遮断を持たないことに加えて、アサシン最低のスター発生率、Hit数の少なさでスター効率はかなり悪い。(一応Qが3枚のため、Quickチェインのボーナスは得られる場合が多いが) スキル 【スキル1】諜報 A++ → バンセンヌに陽は落ちる EX CT 7-5 スター発生率を3T上げるスキル。初期実装のためかランクの高さの割に効果が小さい。 その上、自身の最大Hit数がQブレイブチェインの9Hitと少ないため、増加する星の期待値は最大2.7個。 気休め程度の効果だがCTも短く、攻撃する時に使っておいて損はない。他のスキルと比べて育成優先度は低い。 2021/8/2実装の強化クエストクリア後は、スター発生率の倍率が大幅増加した上に味方全体化し、味方全体のクリティカル威力アップ(3T)も追加される。 スター発生率は術ギルと並ぶ最高倍率、クリティカル威力アップも全体3Tとしては高倍率。 強化後は育成優先度が高くなる。 【スキル2】フェロモン B CT 8-6 敵全体の男性限定の低確率の魅了(1T)と、性別問わずの防御デバフ(3T)を付与する。 敵全体の魅了効果は、男性限定であれば不夜城のキャスター、性別問わずであれば酒呑童子、水着メイヴ、エウロペと高レアのみで貴重。(確率はLv10時に同率60%) また、相手が男性でなくとも防御力は下げられるので、さほど戦う相手も問わない。 防デバフは成功率100%であり、敵が対魔力などを持っていると失敗する可能性がある。 【スキル3】ダブルクロス B CT 8-6 敵単体へのスキル封印付与(1T)と防御力ダウン(3T)するスキル。 他にスキル封印付与スキルを使えるのは武蔵坊弁慶、ウィリアム・テル、水着カーミラの3騎が存在するが、他が成功率50〜100%であるのに対してこちらはスキルLv1から100%なのが強み。 第1部終盤や昨今のゲージブレイクなど特定のタイミングで凶悪なスキル(行動数を消費するスキルに限る)を使う相手に有効。 また、3Tの防御力ダウンも付随するので高難度以外でも火力支援として活きる。 「フェロモン」の防デバフと同様、敵が対魔力などを持っていると失敗する可能性がある(スキル封印と防デバフはそれぞれ個別に成功判定がある)。 宝具「 陽の眼を持つ女 (マタ・ハリ)」 自身の名を冠するArts属性全体妨害宝具。 スキルと違って宝具による魅了は性別を問わないため、ドラゴンでもオートマタでもヤドカリでも足止めが可能。 確率の魅了と違って成功率100%の攻防デバフ効果が付属するため、火力支援や耐久アップも見込める。 魅了と攻防デバフのいずれも、敵が対魔力などを持っていると失敗する可能性がある。 ちなみに、倍率やOC依存と宝具Lv依存が異なるが、効果の範囲・構成はシュヴァリエ・デオンの宝具と同じ。 マタ・ハリの魅了効果は宝具Lv依存のため、低レアで宝具Lv上げやすく安定させやすい。(とは言え確定にはならないが) 総評 スキルと宝具によって敵全体に魅了とデバフを振りまくサポート特化サーヴァント。 宝具とスキル2種による3T持続する防御力ダウンは優秀で、スキルだけでも防御力は20〜40%低下する。 宝具も合わせればOC100%でも更に20%下げることができるため、間接的な火力支援を得意とする。 以前はゲームシステムの仕様で、敵が1体の時以外は魅了やスタンがほぼ無意味だったため、最弱とも言われていた。 (魅了が成功すると、魅了された敵以外がその分多く行動していた。) しかし現在は仕様変更され、魅了によって敵の合計行動回数が減るようになったため、 敵全員を魅了できずとも、被ダメージを抑えることができるようになっている。 デバフ特化であるため、敵が対魔力や弱体無効などを持っていると使いづらい。 余談だが、マタ・ハリは全サーヴァント中で唯一、クラススキルを一切所持していない。 運用 相性の良いサーヴァント カード種別を問わない火力サポート要員なので、大抵のサーヴァントと組むことができるが、 デバフ耐性を大きく下げてくれる風魔小太郎、セミラミス、カーマとはクラスが同じこともあり相性が良い。 また、クラスの関係上合わせにくいが術ギルでも弱体付与成功率を上げられる。 相性の良い概念礼装 礼装もレコードホルダーやノイジー・オブセッションといったデバフ確率を上げるものが良いだろう。 宝具を活かしたいなら天の晩餐などNP獲得量アップ系や、カレイドスコープなど初期NP系が候補となる。