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|謎の場所|アマラ深界について|アマラ深界・入口|ワープゾーン|墓標の間| |第1カルパ|第2カルパ|第3カルパ|第4カルパ|第5カルパ| MAP1F / B1F B2F B3F / B6F B4F B5F 攻略チャート 解説台座 ダンテ or ライドウについて 真の悪魔の扉について 仲魔の扉について パラメータチェックの扉 特定の仲魔で開く扉 古くからの友の扉 混沌の化身たる友の扉 光に選ばれし友の扉 B3Fの魔法の箱 施設 闇ブローカー 出現敵1F / B1F B2F - B4F B2F(真の悪魔の扉) / B5F MAP 1F / B1F B2F B3F / B6F B4F B5F 攻略チャート 台座に「王国のメノラー」を灯す ⇒ 扉1が開く 1F[E1]でダンテ or ライドウを仲魔にできる ⇒ ダンテ:選んだコインの裏表によってマッカ支払う(表:1マッカ / 裏:全マッカの半分)ライドウ:選んだ麻雀牌によってマッカ獲得(右:1マッカ / 左:10万マッカ) B2FでスイッチS1を押すと扉2、スイッチS2を押すと扉3が開く B4F魔力の扉(25)と速さの扉(20)を開けて、[D6]からB5Fへ B5F[E3]で 大天使 メタトロン と戦闘 B6F[E5]でリフトに乗り、最深部へ喪服の淑女、車椅子の老紳士と会話マロガレの最終スキル「貫通」が習得可能になるこの時点で今までの会話選択肢の結果に関わらずアマラ深界END確定となる強制的にシンジュク衛生病院へ移動最短到達タイミングはトウキョウ議事堂攻略前。最短到達タイミングで到達するとシジマの守護の存在がネタバレされるので注意 カグツチ塔へ(B2Fの真の悪魔の扉を開くと宝箱が出現) 解説 アマラ深界最下層。最深部到達と大天使メタトロン討伐が主目的 各扉を開けるのに規定のパラメーター値や特定の仲魔が必要になる。 仲魔に貫通を持たせたい場合はメタトロン討伐後、メタトロンを作成して再度突入する必要あり 覗き穴や第5カルパB6Fのリフトはカグツチ塔へ行くと先には進めなくなり、 その場合、アマラ深界最深部には進めないのでアマラ深界ENDは見れなくなる。 アマラ深界ENDを目指す場合はカグツチ塔に登る前にアマラ深界を必ずクリアしておく事。 台座 メノラーはイベント入手の為、特に行動する必要無し 王国のメノラー:イベント入手 ダンテ or ライドウについて 1F[E1]でダンテ or ライドウと遭遇し、仲魔にするかどうかを選ぶ事が出来る(主人公のLv不問) 仲魔にする場合、下記選択後仲魔に(注意:別れたり合体する事が出来ない) ダンテ:コインの裏表選択:表=1マッカ支払う / 裏=全マッカの半分支払う ライドウ:麻雀牌選択:右=1マッカ入手 / 左=10万マッカ入手 仲魔にしない場合、B1F[E1]へ戻ると再度仲魔加入の再選択が可能。 真の悪魔の扉について 主人公が真の悪魔となった場合のみ行き先が変わる扉がB2Fにあり B6F[E5]のリフトで最深部へ到達した後に行く場合のみ扉の先に宝箱が出現する。 宝箱:死兆石×3 / 150000マッカ 魔法の箱:魔力の香×3 / ヒスイ×4 / しあわせチケット×25 仲魔の扉について 仲魔のパラメータや特定の仲魔を条件に開く扉がB4Fにあり 条件に合わない仲魔を選ぶと死亡させられて[W2]に戻される。 御魂合体によるパラメータアップは考慮されないので 仲魔を強化する場合は素のパラメータで挑む事。 古くからの友の扉で仲魔となるLV80妖精ピクシーだと全てのパラメータチェックの扉を開ける事が出来る パラメータチェックの扉 扉 パラ条件 悪魔例(初期状態でOK) 力の扉 力25以上 堕天使フラロウス / 地母神カーリー 魔力の扉 魔力25以上 女神スカアハ / 鬼女ラケシス 体力の扉 体力25以上 龍王ユルング / 龍王ケツアルカトル 速さの扉 速さ20以上 魔獣スパルナ / 魔神ホルス 運の扉 運20以上 女神パールヴァティ / 御魂サキミタマ 特定の仲魔で開く扉 扉 必要悪魔 古くからの友の扉 初期加入の妖精ピクシーまたはその変化、合体後の悪魔 最もジャアクな友の扉 夜魔ジャアクフロスト 混沌の化身たる友の扉 魔王ベルゼブブ(蝿) 光に選ばれし友の扉 大天使メタトロン 古くからの友の扉 シンジュク衛生病院で初めて仲魔となった妖精ピクシー または変化後の妖精ハイピクシー、夜魔クイーンメイプか、 もしくはその合体後の仲魔を選択した場合のみ扉が開く。 ヨヨギ公園で別れてしまった場合は 悪魔全書から呼び出しても開ける事は出来ないので注意する事。 扉を開けるとイベントが発生し、選んだ仲魔は主人公のLvを問わず Lv80妖精ピクシーに変化して再度仲魔となる。 変化後か合体後の悪魔とは別に妖精ピクシーが仲魔に居る状態で扉を開いた場合は、 Lv80妖精ピクシーに上書きされてしまうので注意。 尚イベント発生は初回のみで、後で扉を開けても中には何も無い。 種族 悪魔名 Lv HP MP 力 魔 体 速 運 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 妖精 ピクシー 80 660 330 30 30 30 30 30 - - - 強 - - - - - - スキル メギドラオン / マハジオダイン / メディアラハン / サマリカーム / 食いしばり 混沌の化身たる友の扉 魔王ベルゼブブ(蝿)を選ぶと扉が開く。 主人公をLv91以上にし、魔王ベルゼブブを人型から蝿型に変異させてから行く。 扉の中には、魔法の箱:反魂香×10 / ソーマ×10 光に選ばれし友の扉 大天使メタトロンを選ぶと扉が開く。 B5Fで大天使メタトロン(BOSS)を倒した後、 主人公をLv95以上にしてイケニエ合体で作る。 扉を開けた先にある穴に飛び込むとB5F[D7]に落ち、3回までしか開けられない扉があり、 直進して3回扉を開けた先には、貫通所持の邪神ギリメカラを販売する闇ブローカーが居る。 (※:貫通を所持しているのは、この邪神ギリメカラのみ) 墓標の間ではカグツチ塔で魔王アーリマン / 邪神ノア / 魔神バアル・アバターを倒さないと戦えない。 なお4回扉を開けるとB3F[W1]へワープさせられる。 B3Fの魔法の箱 第4カルパB1F(冥府の宝物庫)のウェイティングじじいの部屋にある魔法の箱から入手していた場合、空っぽになる。 入手していない場合、くらましの玉×5を入手し、第4カルパB1F(冥府の宝物庫)の魔法の箱は空っぽになる。 上へ 施設 施設 内容 闇ブローカー(闇) LV58邪神ギリメカラ(特別スキル)を200000マッカで購入可能 闇医者(回) 15000/20000マッカで全回復ストーリーの進行具合によって値段が変わる 飲み屋(キ) B4F 10500マッカで全回復後、アマラ深界入口に戻される B5F 16500マッカで全回復後、アマラ深界入口に戻される 闇ブローカー 種族 悪魔名 Lv HP MP 力 魔 体 速 運 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 邪神 ギリメカラ 58 474 225 22 17 21 13 13 反 - - - - - 無 - - - スキル バインドボイス / 乱入剣 / 会心 / 煌天の会心静天の会心 / 全体攻撃 / 気合い / 貫通魔界のしらべ(59) / 放電(60) / ランダマイザ(61) / 烈風破(62) 出現敵 1F / B1F 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持アイテム 女神 スカアハ 64 729 270 - - - 弱 無 無 - 無 - - ルビー サティ 48 549 204 - 吸 弱 - - 反 - - - - オパール 地母神 カーリー 67 810 258 - 無 弱 - - 無 反 - - - ルビー 妖魔 ディース 23 198 111 - 吸 - - - - - - - - オパール アプサラス 8 84 42 - 弱 - 吸 - - - - - - アクアマリン 妖精 ティターニア 57 432 240 - 強 強 強 強 反 反 - - - サファイア 魔獣 ネコマタ 18 156 90 - - - 弱 吸 - - - - - ディスチャーム 地霊 カハク 5 50 30 - 強 弱 - - - - - - - 傷薬 鬼女 ダーキニー 52 414 189 - 強 弱 - - - - - - - コーラル ヤクシニー 43 348 162 - - - 弱 無 - - - - - 傷薬 ターラカ 20 180 78 - - 弱 - - - - - 無 - コーラル 夜魔 ニュクス 70 561 291 - 強 強 強 強 - - - - - チャクラドロップ クイーンメイブ 56 571 231 - 強 強 強 強 - - - - - ディスクローズ サキュバス 37 296 159 - - - - - 弱 - - - 無 セキレイの羽 リリム 8 78 48 - - 弱 無 - - - - - - ターコイズ B2F - B4F 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持アイテム 聖獣 キマイラ 55 639 204 - 吸 - - - 無 - - 弱 弱 マッスルドリンコ 妖魔 オンコット 37 288 138 強 - - - - - - 弱 弱 - チャクラドロップ イソラ 14 132 66 - 弱 強 - - - - - - - コーラル 妖精 ケルピー 26 210 117 - - 強 - 弱 - - - - - ヒスイ 堕天使 フォルネウス 20 220 81 - - 吸 弱 - - 無 - - - アクアマリン 魔獣 ケルベロス 61 592 225 強 反 弱 - - - - - - - ガーネット スパルナ 54 408 219 - - - - 反 - - 無 無 無 セキレイの羽 オルトロス 34 340 129 - 吸 弱 - - - - - - - 傷薬 バイブ・カハ 23 186 87 強 - - 弱 - - - - - - メノウ イヌガミ 13 132 60 - 無 - - 弱 - 無 - - - チャクラドロップ 邪神 トウテツ 65 567 258 - - - - - - 無 弱 - - ルビー ギリメカラ 58 474 225 反 - - - - - 無 - - - ルビー 夜魔 フォーモリア 18 200 75 80 - 無 弱 - - - - - - 傷薬 妖獣 フレスベルグ 75 564 285 - 弱 反 - - - 無 - - - セキレイの羽 ヌエ 31 258 120 - 弱 無 - - - 無 - - - コーラル バイコーン 15 150 63 - - - 弱 - - 無 強 強 強 オニキス 神獣 バロン 60 684 246 - - - 吸 - 反 弱 - - - アメジスト ヤタガラス 46 522 195 - - - - 反 反 - - - - セキレイの羽 凶鳥 グルル 63 541 255 - - - - - 弱 反 - 無 無 - B2F(真の悪魔の扉) / B5F 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持アイテム 魔神 オーディン 65 648 270 - - 無 - 弱 無 - - - - サファイア 堕天使 フラロウス 68 574 246 - - - - - - 反 - 弱 - マッスルドリンコ 龍王 ユルング 66 633 246 - 無 無 無 無 - - 弱 弱 弱 マッスルドリンコ ケツアルカトル 55 492 201 強 - 無 弱 - - - - - - ターコイズ 邪神 マダ 83 739 312 吸 - - - - - 無 弱 - - ルビー モト 91 759 369 - - - 弱 - 無 無 無 無 無 アメジスト アルシエル 77 873 306 - 強 強 強 強 無 反 - - - アクアマリン スルト 74 999 282 - 吸 弱 - - 強 無 強 無 無 アメジスト アバドン 69 817 279 - 強 強 強 強 無 反 - - - アクアマリン ロキ 52 432 216 強 強 強 強 強 - - 強 強 強 アメジスト 上へ
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《民俗学》空目恭一・アサシン◆ACfa2i33Dc 昔**の国(後の**県)の村に住む若者が、山菜を採る為に山へと入った時にこんな事があった。 若者が山を分け入る内に、見た事もない豪華な屋敷に行き遭った。 この山の事は隅々まで知っている筈の若者が知らない屋敷に、いぶかしみながら周囲を探ってみたが、人の気配がまるでない。 中を覗いてみたところ、居間の囲炉裏は赤々と炭火が起こっていた。 ますます怪しんで中へと入り、屋敷の中を見て回ったが、人の姿はどこにもない。 だと言うのに、屋敷の中はまるで直前まで人が住んでいたかのようで、座敷には食事の準備まで整えられていた。 まるで神隠しのようだと思った若者は恐ろしくなり、一目散に屋敷から逃げ出し、どこをどう走ったかもわからないまま、ようやく見知った道へと着く事ができた。 村へと帰った若者は村人に山奥の屋敷について聞いて回ったが、誰も知っている者はいなかった。 若者はそれからも何度も山奥へと入ったが、あの屋敷も神隠しにあったかのように、ついに見つける事はできなかったということだ。 ――**県の民話 妖怪らしい妖怪と言えば、まず八雲紫の名前が挙げられるだろう。 この妖怪は、根源に関わる能力の危険さもさる事ながら、神出鬼没で性格も人情に欠け、行動原理が人間とまるで異なっている事等、まず相手にしたくない妖怪である。 姿は特に人間と変わりはない。派手な服装を好み、大きな日傘を使う。 主な活動時間は夜で、昼間は寝ている。典型的な妖怪である。 また、冬は冬眠していると言われるが、本人の談だけで実際は何処に棲んでいるのか確認取れていないので、真偽の程は定かではない。 古くは、幻想郷縁起阿一著の妖怪録にも、それらしい妖怪が登場している。その時代にあった姿で現れるという。 ――稗田阿求『幻想郷縁起』より抜粋 * ……アーカム市の南部に建つ、アメリカでも名門に分類されるその学び舎の名を知らぬ者は、アーカムの市街には殆どいないと言っていいだろう。 ミスカトニック大学……。 40万冊以上の蔵書や地元紙のファイルを誇る大学付属図書館で知られるこの大学の、広いグラウンドの隅には、この異国の地には珍しい事に、桜が植えられていた。 そして、その桜が、散っていた。 校舎の合間を縫って吹いた風に乗って、花弁が散り、宙を舞う。 ざわ、 と桜の香を乗せた風が、ミスカトニックのキャンパスを吹き渡っていく。 グラウンドでのスポーツに精を出すジョック達には省みられぬ、キャンパスの片隅の幻想的な光景。 その桜の樹の根元に、黒い男が凭れ掛かっていた。 髪は黒。そして、着ている衣服も、喪服のように真っ黒だった。 校庭を渡り、キャンパスを移動する学生達に、その姿に振り向く者や声をかける者はない。それは、異様な装いをした異国人に対する差別や偏見を理由とするものではなく……、 あえて言うならば、『拒絶』し、異常を自らの日常から『隔絶』しようとする、一種の、人間が持つ無意識の防衛機構によるものだった。 男の体から香る、『異界』の空気が、常人を遠ざけていた。 「想定外だ。そもそも、想定も何もあった展開ではないが」 「ご不満かしら?」 「当然だ」 男の周囲に、人の姿はない。 ……だというのに、男が呟くように発した言葉。それに答える声があった。 声はおそらくは成人した女性のもので、その女性の持つであろう蠱惑的な雰囲気を声だけでも感じ取る事ができる。 しかしそれと同時に、その声だけで『まともな存在ではない』と理解できてしまうのだった。 「聖杯戦争。魅力的な話だとは思えなくて、魔王陛下?」 「思わん。一言で言えば胡散臭い。存在そのものが疑わしい」 くすくすと笑う女性の声の聴こえる方へと顔を向けて、男は鬱陶しげに言葉を放つ。 「“聖杯”。聖書における“主の血を受けた器”の事だ。 “聖杯伝説”は中世西ヨーロッパを中心に、世界中に存在する。騎士物語においては定番のモチーフだ。 だが、“聖杯戦争”……あるいは、それに類似した物語は、俺も聞いた事がない」 「ですから信憑性がない……と、そういうわけかしら?」 「無論、俺がこうしてここにいる以上、何らかの超常的な現象が起きているのには否定の余地がないだろう。ただし、それが文字通りの“聖杯”であるかは疑問符が付く。 聖杯戦争そのものは“聖杯を手に入れる為の苦難”をモチーフにしているのかもしれないが、しかしそれが目的ならば競争であれど殺し合いである必要性はない。 “閉鎖的な空間における殺し合い”である事に意味があるとするならば。その最も安直なモチーフは、“蟲毒”だ」 「私達は、壷に放り込まれた蟲であると?」 「その可能性はあるという事だ。どのみち、聖杯が本物であるとして今ではもう興味もないがな」 「あら、淡白。クールに見えて、こんなところに連れて来られて怒り心頭なのかしら?」 「勘違いをするな。不満を持ってはいるが、怒ってはいない。 更に言えば、俺が不満なのはこのような場所に連れて来られた事ではない。俺といる“神隠し”が、お前である事だ」 男がそう言った時、気配が くすり、 と笑った。……そして次の瞬間、目の前の空間が『割れた』。 まるで、空間の『隙間』を開いて世界の裏側を開いてしまったかのように。 そして、その『隙間』の向こうには、一人の女性の姿が見えていた。派手な衣装に、大きな日傘。ある種の人間離れした、金髪の美貌。年頃は少女にも、あるいは老婆にも見える。 「あら、フラれてしまいましたわ」 その女性は先程までの声と同じように、くすくすと笑いながらそう言った。 妖艶な笑みだった。それがこの世のものではないと知りながら、それでも惹かれてしまう者がいるような、そんな笑みだった。 「当然の話だ。あれは俺の所有物だ、勝手に持っていかれる謂れはない。そもそも、お前に俺の道案内はできないだろう」 「くふ、それは道理ですわね」 そんな笑みを浮かべる女性に、男はにべもなく拒絶に近い言葉を言い放つ。女性はしかし、拒絶を受けても残念そうな素振りはしなかった。 「幻想郷は全てを受け入れる。それはそれは残酷な話ですわ」 「“神隠し”に誘われ、“隠れ里”に辿り着く、か。あまりにもそのままだな」 「あなたは道案内がいるから不要かしら?」 「何にしろ、その道案内を探さなければならん」 そう言うと、男はむくりと起き上がる。痩身に纏った黒いコートが、風に靡く。 「こうなった以上、お前にも手伝ってもらう。いいな? アサシン」 「仰せのままに、魔王陛下」 ……男の名は、空目恭一。『神隠しの被害者』。 女の名は、サーヴァント・アサシン……その真名は、八雲紫。『神隠しの主犯』。 彼らが探すのも、やはり『神隠し』だった。 ……枯草に鉄錆の混じった匂いが鼻に届いた気がして、空目は鼻をすん、と動かした。 【クラス】アサシン 【真名】八雲紫@東方Project 【パラメーター】 筋力D 耐久C 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具? 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 気配遮断:A++ 『神隠し』。 自身の気配を消す。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 ただしスキル『神隠しの主犯』との組み合わせで、特定の行動に限り気配遮断のランクを保ったまま行動できる。 【保有スキル】 神隠しの主犯:A++ 幻想郷で神隠しと呼ばれる現象を境界を操作して起こす犯人。 神ではなく、妖怪少女の仕業。 宝具である『境界を操る程度の能力』を使用する時に限って、気配遮断の効果を持続させたまま行動する事ができる。 妖怪:A 人間に畏れられ、人間に退治される存在。 与えられる物理ダメージを低減し、その代わり精神干渉を受けた場合ダメージ化する。 また、ある種の信仰を集める存在である事から、Eランク相当の『神性』スキルの効果を内包する。 更に『畏れられる』存在である事から、敵マスターが正気度喪失の判定を行う際の達成値にマイナス補正をかける。 飛行:C 空を飛ぶ能力。 ふわふわと浮遊するように飛翔する。 【宝具】 『境界を操る程度の能力』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:?人 八雲紫の持つ、『「境界」と名の付くものならほぼ何でも支配下に置く事が出来る』程度の能力。 本来は『全ての事象を根底から覆す能力』、『論理的創造と破壊の能力』であるらしいが、アサシンはマスターにより『神隠し』の面を強く現界させられているため、『空間の境界を操ってスキマを作る』という用途にしか使用できない。 このスキマの中は一種の亜空間のようになっており、多数の目が見える。これは外の世界の「欲望が渦巻いている様子」と言うイメージの表れ。また道路標識などの漂流物が漂っている事もあるが、これも「外の世界の役に立たない物」としてのイメージから来るもの。 これにより離れた空間を繋げる事が可能。 また、何故かこの聖杯戦争においては『90度以下の鋭角』がないと、空間を繋げる事ができない。 ――隙間によって繋がれた『異常な角度を持つ空間』を目撃した者は、その精神にダメージを受ける。 『神隠奇譚(ネクロ・ファンタジア)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:? 最大補足:?人 アサシンの持つ『神隠し』という特性が、マスターである『神隠しの被害者』空目恭一により偏向され、希釈され、そして尖鋭化した事により発生した宝具。 特定の条件を満たした犠牲者を、『異界』へと連れ去る。 条件は三つ。 アサシンに対する正気度喪失の判定に一度でも失敗している 宝具発動時の幸運での判定に失敗する アサシンの真名を知っている マスターが異界送りにされた場合、そのサーヴァントも同時に異界へと送られる。 『真名を知っている者に害を与える』という、聖杯戦争の常識の逆を行く宝具。 『異界』はアサシンによって作成される限定的な陣地であり、『赤い空』をした現世と同じ場所に同じ状態で重なり合って存在している。 脱出はアサシンと同じように空間を操る術を持っている者か、あるいは結界破りの術を持った者でもない限り不可能。(あくまでもアサシンの作った陣地のため、アサシンが消滅する事でも解除はされる) 『異界』の内部そのものには(おそらく陣地効果によって強化されたアサシンが冒涜的な角度から襲いかかってくるだろう事を除いて)危険はないが―― 常人が現世から遠く離れた異界に長く留まる事は、当然ながらその正気を大きく損なう結果となるだろう。 【weapon】 『なし』 ただし、前述したスキマの中に漂う物体を武器として扱う事ができる。 【人物背景】 神隠しの主犯。スキマ妖怪。 本来のクラスはキャスター。このため式神や自在に扱える結界のスキルを失っている。 【サーヴァントとしての願い】 女性には秘密があるものですわ。 【マスター】空目恭一@Missing 【マスターとしての願い】 ない。 【weapon】 ない。 強いて言うならば豊富な知識。 【能力・技能】 “異界”の匂いを覚えている嗅覚。 異形: 空目恭一は、最後は詠子が呼び起こした“山ノ神”を異界へ返すため、“神隠し”のあやめと共に自ら生贄となり、『“本物”の怪談スポットに入る者に忠告する男女』という物語と化した。 その為、既に人ではない彼はSANチェックに対して非常に有利な補正を得る。あるいは、微細な異常ならばSANチェックを無視できる。(ただし、全てのSANチェックを無視する事はできない) ――ただし、『異界』の住人となった空目恭一は、常人にとっては忌避される対象となる。 云わば、既に“精神汚染”相当の障害を得ている状態に等しい。 【人物背景】 神隠しの被害者。 【方針】 あやめを探す。 BACK NEXT Caster04 《隠れる》白レン&キャスター 投下順 Assassin02 《怒り》マスク&アサシン Caster04 《隠れる》白レン&キャスター 時系列順 Assassin02 《怒り》マスク&アサシン BACK 登場キャラ NEXT 空目恭一&アサシン(八雲紫) OP 運命の呼び声~Call of Fate~
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8月28日 北九州版(福岡県)朝刊 8月28日名古屋版朝刊 8月28日 高知版 朝刊 8月28日 大阪版(京都)朝刊 関連ページ 8月28日 北九州版(福岡県)朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事168 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1251396225/20-22 一面:The Models 2009”題字下カラー”,高校生のための「第6回日本の次世代リーダー養成塾」”記事中”, 自民党「民主党による「年金制度の一元化」自営業・農業者イジメ」”記事中”,YKKap”天気予報中, [企画:博報堂]NPO読者サポート,偕成社,東海教育研究所, 双葉社,法学書院,光村推古書院“下5分の1” 二面:東洋経済新報社,柊風舎“下3分の1” 三面:コスモトゥーワン“下3分の1” 四面:日本文学館,Will ワック出版“下3分の1” 五面:週刊文春,週刊新潮“下3分の1” 六面:総務省・中央選挙管理会“下3分の1” 七面:アクサ損害保険株式会社“下3分の1” 八面:堂島出世物語 富樫倫太郎 毎日新聞社”記事中”, 第65期本因坊戦 主催:毎日新聞社・日本棋院・関西棋院協賛:大和証券グループ”将棋記事”, 第68期名人戦 主催:毎日新聞社・朝日新聞社 協賛:大和証券グループ”将棋記事” 九面:外為どっとコム”記事中” 十面:「劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ」 (東宝)“下5分の1” 十二面/十三面:[PR 企画製作/毎日新聞西部広告局] 日本の次世代リーダー養成塾 ttp //leaderjuku.jp/ “上2分の1” 十二面:青少年アンビシャス運動 ttp //www.ambitious.pref.fukuoka.jp/ “下2分の1” 十三面:よかとこ宗像 秋のイベント情報 宗像市情報政策課広報係“中8分の1”, 「新作能 空海」お問い合わせ:宗像ユリックス事業部 主催:TVQ九州放送・宗像ユリックス・ 後援:宗像市・宗像市教育委員会・福津市教育委員会・ LOVE FM 協力:別格本山 鎮国寺・真言宗青教連 法親会 制作:エムアンドエム“下3分の1右”, 九州電力株式会社“下3分の1左” 十四面:[意見広告]一人一票実現国民会議 「一人一票」を実現する方法があります:最高裁判官に対する国民審査権を行使することです。“全面白黒” 十五面:はぴねすくらぶ 株式会社メディアプライス“下3分の1” 十六面:日本直販 株式会社総通“下3分の1” 十七面:公営レースガイド”下15分の1” 十八面:[広告 企画製作/毎日新聞西部広告局]環境モデル都市北九州×「学びシティ!北九州」参加10大学 北九州市立大学,九州共立大学,九州国際大学,九州栄養福祉大学,九州工業大学, 九州女子大学,九州歯科大学,産業医科大学,西南女学院大学,西日本工業大学“全面白黒” 二十面:九州電気設備工事株式会社(北九州市八幡西区)“下2分の1” 二十一面:無法松(作業服・ユニホーム・作業用品大型専門店)”記事中”, (株)東武住販(北九州市)”記事中”, フジモト 藤本産業株式会社 り・ほうむ工房 有限会社くるまや工房, 株式会社ヤマトホーム(北九州市小倉北区),ダイヤモンドバンク 仁木質店(北九州市小倉北区), 笠戸島ハイツ(山口県下松市),(株)九州補聴器センター“下3分の1” 二十二面:あい司法書士法人(福岡市中央区),ニューハートピア(佐賀県)“下8分の1” 二十三面:ウェルベスト(富士産業株式会社) ttp //www.wellbest.jp/ “下3分の1カラー” 二十四面:20世紀少年 -最終章-ぼくらの旗(日本テレビ、小学館、東宝ほか), 女の子ものがたり(小学館 /「女の子ものがたり」製作委員会)“下3分の1” 二十五面:コルチトーン補聴器(福岡市博多区祇園町)”記事中”, 折込広告は、株式会社毎日メディアサービス, OLYMPUS 第50回 自然科学観察コンクール 主催:毎日新聞社 自然科学観察研究会 後援:文部科学省 協賛:オリンパス株式会社“中8分の1”, VIT(TOHOシネマズ株式会社)"映画案内中",毎日求人情報MYWAY(毎日新聞社)"映画案内中" 二十六面:「世界遺産ナスカ地上絵の謎」 北九州市立自然史・歴史博物館 いのちのたび博物館 主催:北九州市立いのちのたび博物館・毎日新聞社・RKB毎日放送 後援:ペルー共和国大使館“テレビ欄中”, 幸福実現党”記事中カラー”,株式会社アスカコーポレーション(福岡県福岡市)“下5分の1” 1面:本社世論調査 民主終盤も勢い持続 「投票」自民の2倍 支持率、過去最高39% って…… なんか競馬実況みたいだなぁ…… 8月28日名古屋版朝刊 【広告載せて】毎日新聞抗議活動2ch本部267【法則発動】 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251033902/919 1面題字下:The MODELS 2009実行委員会(カラー) 途中:YKKap(カラー) 自民党(カラー) 下:パワー社 (財)矢野恒太郎記念会 毎日新聞社 双葉社 彩流社 イマジン出版 鶴書院 交通新聞社(3段) 2面下:池田書店 Jリサーチ出版(5段) 3面下:幻冬舎(5段) 4面下:ウェスティンナゴヤキャッスル 日本文学館(5段) 5面下:日本直販(5段) 6面下:毎日文化センター(5段) 7面途中:外為どっとコム 11面:大塚食品(株)(カラー全) 12面途中:毎日新聞中部本社(販売店主募集) 大和証券グループ 14面下:総務省(カラー5段) 17面下:アクサ損害保険(株)(5段) 途中:(株)外為どっとコム (特)C・C・C富良野自然熟 アフラック 18面下:名大社 内藤一水社 アド大広名古屋 近鉄タクシー(株) 毎日新聞中部本社(店主候補生募集)(2段) 20面下:中川文化小劇場 名古屋大学医学系研究科血液・脳瘍内科学 ペットサロンシエンヌ(名東区) 高村不動産(株)(緑区) (有)サンクス(瀬戸市) (特)日本ウェブ協会 ハーデン 須賀谷温泉(長浜市)(5段) 21面下:マイタウン中川区 名鉄整備 アイシン工芸 障害者デイサービスあすか (有)第一計器 (株)フタムラ カフェスタ名古屋 ポーラザビューティー (有)中村損害保険事務所 小田設備 (株)ヨシキ工業 プレイランドトミダ 春風館道場(以上、中川区) マイタウン熱田区 萬珍館金山店 白鳥物語 おやじダイニングしょうぶ ジョイネス(イオン熱田スタジオ) 瀬戸信用金庫 なかやまクリニック 三輪ピアノ調律センター 塚本一夫税理士事務所 西垣眼科 協和商工(株) BOOK・OFF熱田一号店 (有)板倉水道工業所 サークルK熱田伝馬町 マクドナルド熱田神宮前店 ネッツトヨタ名古屋 不二木材工業(株)(以上、熱田区)(5段) 22面下:名鉄 (映画)女の子ものがたり(5段) 23面下:興和(株) 毎日フォトバンク 毎日新聞中部社会事業団 (お詫び)大信実業(株) 名古屋毛筆商工組合加盟店(*1)(3段) 24面途中:Bridal Collection SPOSA DI MATSUEDA 下:山田養蜂場(3段) 8月28日 高知版 朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事168 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1251396225/93 一面:The Models 2009、YKKap、自民党 NPO読者サポート、偕成社、東海教育研究所/東海大学出版会、双葉社、法学書院、光村推古書院 二面:柊風舎 “3分の1” 三面:コスモトゥーワン “3分の1” 四面:総務省・中央選挙管理会 “3分の1カラー” 五面:サントリーウエルネス株式会社 “3分の1” 六面:株式会社アンターク本舗 九面:外為どっとコム 十面:アクサ損害保険株式会社 “3分の1” 十一面:加美乃素本舗 “3分の1”、第21回毎日国際交流賞・毎日国際交流賞事務局 “3分の1” AC 公共広告機構 “3分の1” 十二面:【意見広告】一人一票実現国民会議 “全面” 十四面:大和証券グループ(協賛)第68期名人戦 第65期本因坊戦、毎日新聞大阪開発 十六面:大塚食品株式会社・大塚チルド食品 “全面カラー” 十七面:興和株式会社・興和新薬株式会社 十八面:社団法人中央酪農会議 “3分の1” 十九面:学研 “5分の1” 二十面:コニカミノルタランニングプロジェクト コニカミノルタ “3分の1” 二十二面:株式会社スイデン、株式会社リリーネット “5分の1”、湯郷温泉 美春閣 “5分の1” 二十三面:生もみじ にしき堂、チケット土佐東、不二食品株式会社、室戸海洋深層水株式会社 奈良パークホテル、株式会社ケイ・ウェーブ・ネット “5分の1” 二十四面:スポニチ 二十五面:まいまいクラブ、青森りんごの会・株式会社キョーエイ “2分の1” 二十六面:「毎日情報」 企画・制作/株式会社読売PR 協力/毎日エージェンシー “3分の1” (株)山田養蜂場、ダイト薬品(株)、(株)山田養蜂場、純選堂(株)、リバテープ製薬(株) 二十七面:えらぼーと、履正社高等学校、(株)ユニバーサル・ゴールデンライフ あかひげ薬局、Newsがわかる、毎日新聞大阪社会事業団 【お詫びとお願い】大信実業株式会社、株式会社良品計画、株式会社ピアンタ 二十八面:オーバルホール、毎日フォトバンク、毎日フォーラム、ローソンチケット “5分の1カラー” 8月28日 大阪版(京都)朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事168 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1251396225/298-300 一面:www.the-models.jp ”2色カラー” YKKap ”2色カラー” 自民党 ”カラー” NPO読者サポート ”カラー”☆ 偕成社 ”カラー” 東海教育研究所/東海大学出版会 ”カラー” 双葉社”カラー” 法学書院 ”カラー” 光村推古書院 ”カラー” 二面:東洋経済新報社 ”6分の1” 柊風舎 ”6分の1” 三面:コスモトゥーワン ”下3分の1” 四面:中央選挙管理会 ”下3分の1カラー” 五面:山田養蜂場 ダイト薬品(株) 山田養蜂場 純選堂 リバテープ製薬(株) 六面:ミネルヴァ書房、たる出版株式会社、株式会社どりむ社、光村推古書院、 本願寺出版会、クリエテ関西、株式会社星湖舎 (天王寺区)、ひかりのくに株式会社(天王寺区) 七面:アンターク本舗 九面:ヒガシマル醤油 十面:外為どっとコム 十一面:スポニチ × 十二面:アクサダイレクト ”下3分の1”★★★★★ 十三面:加茂定 京仏壇 高岡 京仏壇 (下京区堀川通)★ (株)藤田法光堂 西村萬佛堂 今熊野観音寺 ☆ 深草七面山 宝塔寺 ☆ 松ヶ崎大黒天 ☆ 百万遍知恩寺 池の谷地蔵尊 安田念珠店 北尾石材 藤田石材店 (株)石寅 十四面:一人一票実現国民会議 ”全面”☆ 十六面:大和証券グループ協賛 囲碁のコーナー 毎日新聞大阪開発 × 十八面:大塚チルド食品 ”全面カラー”★★★★★ 十九面:夕日ヶ浦温泉 海の華 二十面:社団法人中央酪農会議 ”下3分の1” 二十一面:学研教室 ”下5分の1”★ 二十二面:コニカミノルタ ”下3分の1”★★★★★ 二十三面:新日本製薬 ”全面” 二十四面:ロート製薬 株式会社ミル総本社 ”3分の1” 関西学院大学 吉林大学との日中経済シンポジウム ”下3分の1” 二十五面:サントリー SUNTORY ”下3分の1” 湯郷石橋ゴルフ倶楽部 二十六面:画箋堂 三崎清々館 株式会社イージーウェアズ 京おこのみ 久蔵 大原の里 水口乗馬クラブ (甲賀市)★★★★★ ≪こっから映画館上映情報です→≫南座 、労演、祇園会館、東方公楽、TOHOシネマズ二条、 新京極シネラリーベⅠ・Ⅱ、 イオンシネマ久御山、京都みなみ会館 、京都シネマ 1・2・3 、MOVIX京都 、 千本日活(☆悩殺パンスト美脚秘書☆うずく巨乳☆高校教師喪服淫行 入場料500円税込み) 二十八面:清水建設グループ 清水総合開発、清水建設、三井地所リアルエステートサービス”全面”★★★ 二十九面:まいまいクラブ × 株式会社キョーエイ 青森りんごの会 ”下半分” 三十面:そとやま司法書士事務所 司法書士法人杉山事務所 ノッツェ ”6分の1” コーラスライン 兵庫県芸術文化センター ”4分の1” 三十一面:履正社高等学校 ★★★ (株)ユニバーサル・ゴールデンライフ Newsがわかる × 毎日新聞大阪社会事業団 × あかひげ薬局 三十二面:オーバルホール × 毎日フォトバンク × 毎日フォーラム × ローソンチケット ”下5分緒1カラー”★★★★★ ×→自社広告 ☆→新規企業 ★→広告復活企業 (記憶違いならごめんなさい) 関連ページ 2009年7月- 12月 毎日新聞に広告を出していた企業
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|~ マントラ軍本営|~ オベリスク|~ アマラ神殿|~ トウキョウ議事堂|~ カグツチ塔|坂東宮| スタート ~ 新宿衛生病院 シンジュク ~ シブヤ ~ アマラ経絡1 ギンザ ~ ギンザ大地下道(前半) ギンザ大地下道(後半) ~ イケブクロ(マントラ軍本営) スタート ~ 新宿衛生病院 オープニング ゲームを新規で始める場合は 「NEW GAME」 を選択難易度「NORMAL / HARD / MERCIFUL (リマスター版のみ)」を選択 データ読み込み → ランダムで5体の仲魔を悪魔全書に登録できる※本編で悪魔全書が使えるようになるのはイケブクロから読み込みデータ:「真・女神転生3ノクターン」|「真・女神転生3ノクターンマニアクス」 2周目以降の場合は 「LOAD GAME」を選択主人公の服装が選べるフード付きパーカー:力+2 / 体+1 皮ジャン:魔+2 / 速+1 主人公の名前を入力(姓と名、コードネーム)|選択肢 " そうする / 話がわからない " 高尾祐子の名前を入力(初期状態で入力済み) メモ真・女神転生III-NOCTURNE(通称無印)の場合は下記項目が無しアマラ深界関連の全イベントや全魔人戦 「NEW GAME」時の難易度「NORMAL / HARD」選択、データ読み込み 「LOAD GAME」時の主人公の服装選択 代々木公園駅 新田勇からメール、勇の名前を入力(初期状態で入力済み) 自販機を調べると「謎の飲み物」入手(受胎後、イワクラの水に変化) 代々木公園 ヒジリに会い、雑誌「月刊アヤカシ」を入手(ヒジリに会っておかないと衛生病院でのイベントが発生しない) 橘千晶から電話、千晶の名前を入力(初期状態で入力済み)|選択肢 " 急いで行く / お見舞いだろ " 2Dマップから北東の新宿衛生病院へ 新宿衛生病院 本院1F千晶と会話|選択肢 " もらった物だ / 読む? " 会話後、病院内を探索。エレベーターか階段を使って2Fへ 本院2Fエレベーター前の自販機を調べると「謎の飲み物」入手(受胎後、ソーマに変化) A201号室かA203号室で勇と会話|選択肢 " 何かあったのかも / 心配いらない " 1Fロビーに戻る 本院1F千晶&勇と会話し、勇から「職員用IDカード」を貰う。B1Fへ 本院B1FOPE-A02と書いてある部屋で氷川と会話|選択肢 " 立ち向かう / 逃げる " セキュリティゲートへ戻ると子供と老婆が出現 本院屋上祐子と会話後、東京受胎イベント(ムービー) 上へ シンジュク ~ シブヤ ~ アマラ経絡1 シンジュク衛生病院 + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 地霊 カハク 5 50 30 - 強 弱 - - - - - - - 傷薬 コダマ 3 20 21 - 弱 - - 強 - - - - - 傷薬 妖鬼 シキガミ 4 48 27 - 弱 - 反 - - - - - - チャクラドロップ 幽鬼 ガキ 4 30 24 - 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 外道 ウィルオウィスプ 1 10 18 強 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 ※:地霊カハク、妖鬼シキガミは分院のみ 施設:ターミナル / ヒールスポット 本院B1F部屋で目覚める。マガタマ「マロガレ」入手 ターミナルでヒジリと会話後、エレベーターを開けると謎の場所に飛ばされ、抜けるとエレベーター前に戻される 本院2Fエレベーターから南西にある連絡用通路で妖精ピクシーを仲魔にする A203号室へ行きガキと戦闘戦闘:vs.幽鬼ガキ×3( 呪殺無効 / 魔法全般に弱い ) 対策:謎の場所でマハラギの石を取っておいた場合はココで使うのがベター ガキを倒すと「分院用ゲートパス」を入手。戦闘後から、敵とエンカウント開始 連絡通路へ戻り、分院へ向かう。 分院2F階段から分院1Fへ 西側の階段から分院B1Fへ(本院B1Fへのショートカット作成ルート)|扉のロック解除する 分院1FSターミナル | ヒールスポット前の思念体に話しかけて「はい」と答えておく ロビーでフォルネウスと戦闘戦闘:vs.堕天使フォルネウス( 氷結吸収・呪殺無効 / 電撃に弱い ) 対策:仲魔のジオで攻撃、カハクは氷結が弱点なので注意 フォルネウスを倒すとマガタマ「ワダツミ」入手 思念体に再度話しかけ、750マッカを貰う ロビーから外へ 病院を出るとイベント金髪の子供と老婆|魔人ダンテ or ライドウの登場 メモレベルアップ時の能力値UPは「速」を上げておくと先制率が上がって有利。 ガキのひっかき(高ダメージ&高クリティカル)に注意 2週目以降は、そのガキを捕まえておけばコダマと合体させることでバフォメットが作れる ヒールスポットでの無料回復はギンザ到達前まで シンジュク ~ シブヤエリア + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖獣 チン 6 65 50 - 弱 - - - - 無 強 強 強 オニキス 外道 ウィルオウィスプ 1 10 18 強 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 2Dマップを進みヨヨギ公園(西側)へ メモ妖獣チンの羽ばたきに注意。(出現数と初回攻撃ターンによっては全滅の可能性有り) ヨヨギ公園 + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖精 ピクシー 2 36 18 - - - 強 - - - - - - チャクラドロップ / 道反玉 西側公園広場妖精ピクシーのイベント。別れるかどうか聞かれる「別れる」:妖精ピクシーと別れて マガタマ「アンク」を入手 「別れない」:妖精ピクシーが仲魔のまま継続※別れない場合、マガタマ「アンク」はギンザ大地下道のジャンクショップで販売される 真・女神転生3のデータを読み込んでいた場合、回復の泉で主人公の全パラメータがアップする メモ最初に仲魔にしたこの妖精ピクシー(または変化、合体後)をアマラ深界第5カルパ「古くからの友の扉」へ連れて行くとイベント発生、Lv80妖精ピクシーに変異する チャクラドロップと道反玉集めはココで シブヤ + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖精 ピクシー 2 36 18 - - - 強 - - - - - - チャクラドロップ / 道反玉 地霊 カハク 5 50 30 - 強 弱 - - - - - - - 傷薬 コダマ 3 20 21 - 弱 - - 強 - - - - - 傷薬 妖鬼 シキガミ 4 48 27 - 弱 - 反 - - - - - - チャクラドロップ 鬼女 ダツエバ 7 72 45 - - - 弱 - - - - 無 無 コーラル 外道 モウリョウ 7 66 42 - - - - - 弱 無 - - - 傷薬 外道 スライム 6 54 33 強 250 200 200 200 弱 無 - - - 傷薬 + 合体候補 合体候補 種族 悪魔名 Lv 概要 材料 備考 幽鬼 コロンゾン 11 物理耐性強の壁役 妖精 ピクシー(2) × 鬼女 ダツエバ(7) 聖獣 シーサー 13 ギンザ地下道用 魔獣イヌガミ(11) × 天使エンジェル(11) エンジェルはイヌガミ×ピクシーで作成 魔獣 イヌガミ 13 ギンザ地下道用 妖鬼シキガミ(4) × 鬼女 ダツエバ(7) タルカジャ継承 施設:ターミナル / 邪教の館 / 回復の泉 / ジャンクショップ:マガタマ「イヨマンテ」 / 「シラヌイ」 / 西側B1F邪教の館で悪魔合体の説明(2周目以降は説明は省略、悪魔全書も利用可能) ジャンクショップ:データを読み込んでいた場合、無限使用アイテムが貰える 東側B1F思念体に話しかけるとウィルオウィスプと強制戦闘 北側の小部屋に入るとネコマタと強制戦闘戦闘:vs.魔獣ネコマタ( 衝撃吸収 / 電撃に弱い ) 対策:電撃系魔法、精神無効イヨマンテ 東側B2Fディスコ・インフェルノで千晶と会う|選択肢 " 受胎が起きた / 分からない " ディスコ・インフェルノでネコマタと会話するとネコマタと戦闘 戦闘後、ニヒロ機構の名前を教えてもらう 邪教とディスコのイベント後、ターミナルでヒジリと再会。アマラ経絡1に転送してもらう。以後ターミナル間の転送可能に メモ資金不足の場合はソーマを売却(6000マッカ) カハクの「おねだり」をシキガミやダツエバに使うとマッカやマハ石の他、ごくまれにチャクラポットが貰える アマラ経絡1 + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 精霊 エアロス 11 102 57 - 強 強 強 強 無 無 - - - ガーネット アーシーズ 7 90 36 - - - - 弱 無 無 - - - メノウ 幽鬼 コロンゾン 11 156 45 強 吸 - - 弱 弱 無 - - - 傷薬 外道 モウリョウ 7 66 42 - - - - - 弱 無 - - - 傷薬 ウィルオウィスプ 1 10 18 強 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 アマラ経絡の悪魔は仲魔に出来ず、出ると2度と進入不可 各階の希薄空間でヒジリとの通信イベント発生。イベント後、階段が出現。 B3F:左 → 右 → 階段:B2Fへ B2F右 → 階段消滅イベント※ → 左折後直進してターミナル → ターミナルを背に左手側を壁沿いに進行 → 分岐3箇所左 → 希薄空間 → ※に戻り階段:B1Fへ B1F左 → 右 → 十字路をそのまま直進 → 希薄空間 → 希薄空間を背に右手側を壁沿いに進行 → 階段:1Fへ 1FNPC前左:Sターミナル / ヒールスポット NPC前右:希薄空間でスペクターと戦闘(1回目)戦闘:vs.外道スペクター( 物理以外の4属性に強い / 魔力以外無効 ) 対策:火炎無効シラヌイ、邪霊蜂起対策にメディア、補助魔法(タル/ラクカジャ)など 戦闘後、ヒジリと通信しNPC前の脱出口へ。のちアマラ深界へ移動 メモここでのLv上げは無料ヒールポイントを基点に カハクの「おねだり」で精霊からメギドの石を3~4個程貰うと、対スペクター戦で楽になる 外道スペクターは、全部合体すると強いが経験値は高くなる アマラ深界 アマラ深界・入口で覗き穴を覗き、喪服の淑女と車椅子の老紳士と会話 → 「王国のメノラー」を入手 この時点では、各カルパへの移動「穴」がある部屋へは移動不可 上へ ギンザ ~ ギンザ大地下道(前半) ギンザ + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖魔 アプサラス 8 84 42 - 弱 - 吸 - - - - - - アクアマリン 妖精 ジャックフロスト 7 78 45 - 弱 吸 - - - - - - - チャクラドロップ ピクシー 2 36 18 - - - 強 - - - - - - チャクラドロップ / 道反玉 天使 エンジェル 11 108 54 - - - - 弱 無 弱 - - - 傷薬 地霊 カハク 5 50 30 - 強 弱 - - - - - - - 傷薬 コダマ 3 20 21 - 弱 - - 強 - - - - - 傷薬 妖鬼 シキガミ 4 48 27 - 弱 - 反 - - - - - - チャクラドロップ 鬼女 ダツエバ 7 72 45 - - - 弱 - - - - 無 無 コーラル 夜魔 リリム 8 78 48 - - 弱 無 - - - - - - ターコイズ 妖獣 チン 6 65 50 - 弱 - - - - 無 強 強 強 オニキス 幽鬼 ラフィン・スカル 20 156 96 - 吸 - - - 弱 無 弱 - - マッスルドリンコ ヤカー 17 150 81 - - 弱 - - 弱 無 - - - ディスポイズン コロンゾン 11 156 45 強 吸 - - 弱 弱 無 - - - 傷薬 外道 スライム 6 54 33 強 250 200 200 200 弱 無 - - - 傷薬 + 合体候補 合体候補 種族 悪魔名 Lv 概要 材料 備考 魔獣 イヌガミ 13 回復 妖魔 アプサラス(8) × 地霊 コダマ(3) 耐衝撃継承で弱点補強 聖獣 シーサー 13 電撃 妖魔 アプサラス(8) × 妖精 ピクシー(2) ディア継承で回復サポート 鬼神 タケミナカタ 17 電撃要員 妖鬼 シキガミ(4) × 夜魔 リリム(7) デカジャ最速取得(21) 妖獣 バイコーン 15 地下道要員 地霊 カハク(5) × 鬼女 ダツエバ(7) マハラギ継承はバイコーンの習得スキルが早まる 施設:ターミナル / 邪教の館 / 回復の泉 / じゅえりーRAG / BARマダム / 解禁:ターミナル間転送 / 邪教の館イケニエ合体 ギンザ2Dマップの南にあるニヒロ機構で堕天使ベリスと会話 B1F北側のBARマダムでママ悪魔のリリスと会話 → ハルミ倉庫に入れるようになる ギンザ2Dマップの東にあるハルミ倉庫へ (B1Fのロキの部屋はギンザ大地下道でガラクタ集めマネカタの依頼を受けるまで開かない) メモアプサラスドロップのアクアマリンを収集、アクアマリン×3 → 宝玉輪(売価5000)でマッカ対策に エンジェル相手にカハクの「おねだり」でソーマの雫が貰えることを確認。ソーマが貰えるとの情報もあり。 ギンザ ~ ユウラクチョウエリア + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 天使 エンジェル 11 108 54 - - - - 弱 無 弱 - - - 傷薬 夜魔 フォーモリア 18 192 75 80 - 無 弱 - - - - - - 傷薬 妖獣 チン 6 65 50 - 弱 - - - - 無 強 強 強 オニキス メモハルミ倉庫上にあるレインボーブリッジへの進入は後々に。 敵、天使系のハマ系スキルに注意。食らうと即死。 ギンザ大地下道(前半) + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖魔 イソラ 14 132 66 - 弱 強 - - - - - - - コーラル 地霊 スダマ 13 96 60 - 弱 - - 強 - - - - - ターコイズ コダマ 3 20 21 - 弱 - - 強 - - - - - 傷薬 幽鬼 ラフィン・スカル 20 156 96 - 吸 - - - 弱 無 弱 - - マッスルドリンコ 幽鬼 ガキ 4 30 24 - 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 外道 ブロブ 16 156 66 強 150 弱 150 150 弱 無 - - - 傷薬 スライム 6 54 33 強 250 200 200 200 弱 無 - - - 傷薬 大地下道各所(計4ヶ所)でマネカタ目撃イベント B2F、マネカタの街でマネカタ老人との出会いイベント マネカタの街施設:ターミナル / ジャンクショップ:マガタマ「アンク」 / 「ヒフミ」 / 「カムド」 ガラクタ集めマネカタに会い「千円札(おさつ)」を持ってくるように言われるので再度ギンザへ。 メモしあわせチケット対策として、1000マッカ以上の商品は連続購入せず区切って購入する ヒフミの 竜巻(17) / 衝撃高揚(22) は中盤までの主力ダメージになるので、早めに覚える イソラを火炎系スキルで倒してマッカ&Exp収集 ギンザ BARでロキと会話。法外な値で「千円札(おさつ)」を譲ってくれると言われる。 外へ出て、北側の入り口からロキの部屋に侵入して宝箱から「千円札(おさつ)」を入手 部屋から出るとトロールと戦闘戦闘:vs.妖精トロール(氷結吸収 / 精神に弱い) 弱点属性ではないが、ダツエバのシバブーが効きやすく、数ターン行動不能にできる。 上へ ギンザ大地下道(後半) ~ イケブクロ(マントラ軍本営) ギンザ大地下道(後半) + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖魔 イソラ 14 132 66 - 弱 強 - - - - - - - コーラル 龍王 ノズチ 14 144 60 - - - 弱 吸 - - - - - ガーネット 地霊 スダマ 13 96 60 - 弱 - - 強 - - - - - ターコイズ コダマ 3 20 21 - 弱 - - 強 - - - - - 傷薬 夜魔 フォーモリア 18 192 75 80 - 無 弱 - - - - - - 傷薬 幽鬼 ラフィン・スカル 20 156 96 - 吸 - - - 弱 無 弱 - - マッスルドリンコ 幽鬼 ガキ 4 30 24 - 弱 弱 弱 弱 弱 無 - - - 傷薬 外道 ブロブ 16 156 66 強 150 弱 150 150 弱 無 - - - 傷薬 スライム 6 54 33 強 250 200 200 200 弱 無 - - - 傷薬 + 合体候補 合体候補 種族 悪魔名 Lv 概要 材料 備考 女神 アメノウズメ 18 対マタドール 妖精 ハイピクシー(11)以下 × 天使 エンジェル(11) ハマ継承はアメノウズメの習得スキルとカブる。ジャックフロストのマハブフ継承が便利 天使 アークエンジェル 18 エストマ要員 妖魔 イソラ(14)以下 × 夜魔 フォーモリア(18)以下 後にディース→ヴァルキリーでタルカジャを継承させたい 魔獣 ネコマタ 18 対マタドール 妖魔 イソラ(14) × 地霊 スダマ(13) LV27センリに変化 B2F:ガラクタ集めマネカタに「千円札(おさつ)」を渡すと、お礼に「マネカタの手紙」を貰える。 B1F:番人マネカタに手紙を渡すと扉が自由に通行可能になる 扉を抜けた先の通路途中で魔人マタドールとの強制戦闘戦闘:vs.魔人マタドール( 衝撃・破魔・呪殺・バステ無効 ) 対策:カジャ系スキル、衝撃無効のヒフミ&悪魔を揃える(例:アメノウズメ / ネコマタ / ノズチ等)スクンダなどのンダ系は解除されやすいが、攻撃ではなく解除させ行動を一つ奪うのも策 血のアンダルシアにはバイコーンなどが持つスクカジャで対応 赤のカポーテにはノズチなどが持つラクカジャで対応 物理攻撃力が上がるタルカジャや、静天時に仕掛けると通常攻撃がクリティカルになる静天の会心があると良い マタドールを倒すと「基礎のメノラー」入手。以後ターミナルからアマラ深界へ行けるようになる。 B1F地下道を抜けて、ゾウシガヤ霊園へ メモ龍王ノズチの毒ガスブレスでの毒対策にディスポイズン(もしくはポズムディ所有悪魔)を持っておくこと 対マタドール戦は、このゲームで最大の難関の1つ。相性の良い仲魔を揃えることを考えると、主人公のLV18くらいはあるとよい。 ボス戦の基本攻略はここで学ぶ事前準備:敵プレスターンアイコン減少と被ダメ対策に敵の属性攻撃に対応したマガタマ&無効以上もちの仲魔を揃える仲魔の役割分担:(火力役、壁役、回復役など)とそれに応じたスキルの有無、必要なら合体やLv上げ 戦闘中:次に廻すを利用してアイコンの有効利用(優先的にBuff/Debuffを複数回掛ける) 流れ:[ Buff/Debuff掛け → 補助MAX → 全力攻撃 ](最大火力で短期間のうちに倒す) アマラ深界 アマラ深界・入り口喪服の淑女と老紳士との会話後、第1カルパに行ける様になる アマラ深界第1カルパ攻略時期:「基礎のメノラー」入手後 台座に「基礎のメノラー」を灯すと台座の間・内部の扉が開き、攻略可能に イベント:墓標の間(以後各カルパ) 攻略限界:第2カルパ1F台座の間まで メモ各カルパの敵は、カルパ侵入可能直後より敵が強い為、攻略は後に廻したほうが良い 但し、第1カルパの 闇ブローカー から幽鬼ピシャーチャを購入しておくと、以後ダンジョン攻略が楽になる ゾウシガヤ霊園 出口から2Dマップに出てイケブクロへ地下道からの出口付近の奥に魔法の箱:魔力の香 イケブクロ~カブキチョウエリア + 出現悪魔 出現悪魔 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 天使 エンジェル 11 108 54 - - - - 弱 無 弱 - - - 傷薬 龍王 ノズチ 14 144 60 - - - 弱 吸 - - - - - ガーネット 地霊 スダマ 13 96 60 - 弱 - - 強 - - - - - ターコイズ 妖獣 チン 6 65 50 - 弱 - - - - 無 強 強 強 オニキス メモイケブクロのみ移動可能 敵、天使系のハマ系スキルに注意。食らうと即死 イケブクロ(マントラ軍本営) + 出現悪魔 出現悪魔 / イケブクロ 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 魔獣 ネコマタ 18 156 90 - - - 弱 吸 - - - - - ディスチャーム イヌガミ 13 132 60 - 無 - - 弱 - 無 - - - チャクラドロップ 妖鬼 モムノフ 20 180 78 強 - - - - - - 弱 弱 弱 メノウ 妖獣 バイコーン 15 150 60 - - - 弱 - - 無 強 強 強 オニキス 幽鬼 ヤカー 17 150 81 - - 弱 - - 弱 無 - - - ディスポイズン 擬人 マネカタ - - - - - - - - 無 無 - - - 出現悪魔 / マントラ軍本営 種族 悪魔名 Lv HP MP 物 火 氷 電 衝 破 呪 魔 神 精 所持 妖精 ジャックランタン 19 162 87 - 吸 弱 - - - - - - - ガーネット 魔獣 オルトロス 34 340 129 - 吸 弱 - - - - - - - 傷薬 バイブ・カハ 23 186 87 強 - - 弱 - - - - - - メノウ ネコマタ 18 156 90 - - - 弱 吸 - - - - - ディスチャーム イヌガミ 13 132 60 - 無 - - 弱 - 無 - - - チャクラドロップ 妖鬼 オニ 25 264 96 強 - - - - - - - 弱 - ガーネット 鬼女 ターラカ 20 180 78 - - 弱 - - - - - 無 - コーラル 妖獣 バイコーン 15 150 60 - - - 弱 - - 無 強 強 強 オニキス 幽鬼 ヤカー 17 150 81 - - 弱 - - 弱 無 - - - ディスポイズン ※:妖精 ジャックランタンはB1Fのみ / 魔獣 バイブ・カハは60~64Fのみ + 合体候補 合体候補 種族 悪魔名 Lv 概要 材料 備考 地母神 キクリヒメ 24 回復要員 女神 アメノウズメ(18) × 地霊 スダマ(13) スダマは外で確保しマカトラを取得させておくと、合体で継承しておくとMP補給係になる 妖魔 ディース 23 テトラジャ要員 天使 アークエンジェル(18) × 妖鬼 モムノフ(20) できればタルカジャ/気合い継承 施設:ターミナル / 邪教の館 / 回復の泉 / ジャンクショップ / 解禁:邪教の館悪魔全書 入り口にいるオニと話すと強制戦闘戦闘:vs.妖鬼オニ( 物理に強い / 神経に弱い ) 本館1Fの南側の部屋に入るとオニ×2と戦闘 マントラ軍本営1Fでトールと勇のイベント。主人公は強制的に捕まり3F独房に強制収容 牢獄の左右の壁を調べると看守のジャックランタンが現れ、牢獄の外へ出られる南側の看守悪魔に金を払うと情報入手、北側の看守悪魔に話かけると裁判イベント開始 裁判イベント(3連続の強制戦闘・各戦闘ごとに装備変更は可能)1戦目…戦闘:vs.魔獣オルトロス( 火炎吸収 / 氷結に弱い / 破魔・呪殺・神経・精神無効 / 魔力に強い ) 2戦目…戦闘:vs.鬼女ヤクシニー( 衝撃無効 / 電撃に弱い / 破魔・呪殺・神経・精神無効 / 魔力に強い ) 3戦目…戦闘:vs.鬼神トール( 電撃無効 / 破魔・呪殺・神経・精神無効 / 魔力に強い ) トールを倒すとマガタマ「ナルカミ」入手、のち強制的にマントラ軍本営の外(ターミナルのあるMAP)へ戻される 釈放後マントラ軍本営の前に行くと 魔人ダンテ or ???ライドウ と強制戦闘戦闘:vs.魔人ダンテ / ???ライドウ( 破魔・呪殺・バステ無効 ) 対策:カジャ / ンダ系スキル、物理半減カムド、物理耐性有りの仲魔、全体回復など 本営ビル再突入B1F:牢獄で新田勇と会話、牢獄の奥の部屋の扉は、主人公の力が素24以上で開く。(部屋の宝箱でマガタマ「ガイア」入手) 64F:ゴズテンノウと会話、仲魔のストック数増加:8体 → 10体 選択肢 " 仰せに従う(ヨスガ) / 断る(シジマ) / 決められない(ムスビ) " ゴズテンノウとの会見後、東館に魔人だいそうじょうが出現。戦闘は選択肢次第で回避可戦闘:vs.魔人だいそうじょう( 5属性に強い / 破魔・呪殺反射 / 魔力・精神吸収 / 神経無効 ) 対策:破魔・呪殺耐性のマガタマ / 仲魔、補助魔法など だいそうじょうを倒すと「永遠のメノラー」入手。 ギンザ2Dマップからニヒロ機構へ メモトール戦用に鬼神タケミナカタを作っておくと楽。継承スキル次第でマントラ軍本営前戦でも実用に合体例1:妖鬼(モムノフ / シキガミ) × 夜魔(リリム / フォーモリア) 合体例2:竜王ノズチ( 反撃 / ラクカジャ ) × 鬼女ダツエバ 魔人だいそうじょう出現時には、手前のMAPでNPCが出現アナウンス 前半の山場( 裁判イベント ~ 本営前戦闘 )用にしっかり仲魔を揃えて鍛えておく事 上へ/ 次へ
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Alan Wake part52-374~376,380,382~384,388,392~397、part53-12~14,44,45 追加コンテンツ:part55-232~233,297~299 374 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 20 07 ID tKzwgNpl0 366です とりあえず登場人物から アラン・・・主人公。二年以上にわたるスランプと不眠に苦しむ人気スリラー作家。アリスと共に田舎町ブライトフォールズに休暇に来る アリス・・・アランの妻。深刻化していくアランの苦悩に心を痛めブライトフォールズ行きを計画。冒頭で行方不明に バリー・・・アランの幼馴染にして代理人。アランの危機を察知しブライトフォールズヘ サラ・・・保安官。住民からの信頼も篤く権威を振りかざすFBI捜査官にも物怖じしない。いい人 ハートマン・・・スランプに陥ったアーティストの長期治療を専門にしている精神科医。湖の近くにクリニックを構える 375 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 28 27 ID tKzwgNpl0 本編に入ります。駄文ですがよろしくお願いします エピソード1:悪夢 主人公アラン ウェイクはチュートリアルを兼ねた悪夢を見ていた 夜何かとても重要な理由で灯台へと車を走らせるアランはヒッチハイカーの男を轢いてしまう ちょっと目を放した隙に死体が消えてしまったので気を取り直して徒歩で灯台を目指す 脇道へ入ったアランの目の前に斧を振り回しながら迫る男の黒い影が。男はアランの書いた小説の登場人物だった。 男は竜巻に姿を変え追ってくる。逃げるアランの前に光が射し男の声がする。「光を追え、光の中は安全だ」 「君に警告するために夢に侵入した。闇は危険だ。重要な事だけ教えよう」光はそう言って闇との戦い方を教えてくれた。(ライト当てる→銃で撃つ) そんなこんなで灯台前の橋まで来た所でまたもや男の影が。 竜巻に姿を変えた男から逃げ灯台に入るアラン。 一息ついて上を見上げると急に光が消える。そして何かが落ちてくる。 「来 た わ」老婆の声がする そこで夢は終わる 「アラン…起きて」車の中で目を覚ますアラン。隣には妻のアリスが微笑んでいた。 アランはアリスと共に太平洋岸北西部の静かな田舎町ブライトフォールズにフェリーで到着しようとしていた。 フェリーでは地元のFM局のDJパット メインと知り合う。 メインはアランに出演を依頼するがプライベートな旅行なのでここで会った事は秘密にしてくれるよう頼む。 もう一人乗客がいたが彼は「精々今のうちに楽しんでおくんだな・・・」とかぶつくさ言っている。旅行者が気に入らないらしい。 キャビンの管理人カール スタッキーから鍵を受け取るためにダイナーに向かうアラン。その間にガソリンを入れに行くアリス。 ダイナーに入ると等身大のアランパネルが置いてあった ダイナーではアランの大ファンの女店員ローズ(パネルを飾ったのも彼女)、コーヒー大好きの森林公園ビジターセンター係員のラスティ ボケてるらしくアランに向って「久しぶりだなトム」とか言ってくるロッカーのアンダーソン兄弟、 真っ暗な通路を見ながらガクブルしているランタンを胸に抱えたお婆ちゃんシンシアなんかがいた。 熱烈なファンとか言う人種が苦手なアランはトイレにいるらしいカールから鍵を受けとりさっさと店を去ろうとする。その背中に「闇は危険なのよ」とかシンシアが声をかける 通路の奥のトイレをノックするアランの後ろに喪服の老婆が現れ「カールは来ないわ、鍵は預かってる」と言って鍵とキャビンのある湖までの地図を渡す 店を出て車を出すと同時にダイナーからツナギ姿の男が鍵を手に駆け出してくる 「おい待ってくれウェイクさん、鍵・・・鍵は?」 湖、コールドロンレイクに着くアランとアリス。目の前にはつり橋とその先にキャビンの建つ小島が キャビンの中は真っ暗だった。暗闇を恐れるアリスの代わりにジェネレータを点けに行く 明かりの点いたキャビンに入り置いてあったラジオを点けてみると先程のパットの声が。 「ディアフェストに向けて旅行者が続々と訪れています。先程もとあるアーティストと出会いましてね、さてどなたかな?こちらKBF・FM」 「はぁいパット、ローズよ!アーティストってアラン ウェイクでしょ?あたし大ファンなの!」 全くプライバシーも何もあったもんじゃない 軽くイラッとしていると2階でアリスが呼んでいる、見せたいものがあるらしい 2階の寝室に行くとアリスが既に脱いでいた。タンクトップに黒パンツといういでたちで誘っているのかと思ったら「私じゃないわ、書斎よ」とか言い出す。可愛い奴だ。 隣の書斎に行って見ると机の上にはタイプライターが置いてある 「ホント言うとね、ここなら書けるんじゃないかなと思ったの、環境が変われば・・・」 「止めてくれアリス、どうしてどいつもこいつも・・・」 ここにはハートマンと言うアーティスト専門の精神科医もいると言うアリスに対し切れてキャビンの外へ出て行くアラン。外はもう真っ暗だった。そこでいきなりキャビンの明かりが消える 「アラン?アラン!いや、いやーっ!助けて!」アリスの叫び声が響く。 キャビンに戻ると湖側の出口が開け放たれていた。そして湖に沈んでいくアリスの姿が見えた。 「くそっ」アランは湖に飛び込んだ 376 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 33 51 ID tKzwgNpl0 アランは大破した車の中で目を覚ました。記憶が飛んでいたがアリスに何か起きた事だけは覚えていた。 頭を怪我したようだ。携帯も使えない。徒歩で助けを求める他無かった。遠くにガソリンスタンドの明かりが見えた。 道なりに歩いていくアラン。と、その目の前に光が広がる。「すみません、あの・・・」と声をかけるアランの前に2枚の紙片が落ちてくる。 それは「ディパーチャー」と題された小説の原稿だった。アランが最新作に使おうとしていたタイトルだ。 著者はアランになっていた。だがアランには書いた記憶など無かった。 そのページには主人公が夜の森で斧を持った殺人鬼に襲われるシーンが描かれていた。 更に道を進むと伐採所と小屋の明かりが見えた。これで助けを求める事が出来ると思った。辺りには霧が立ち込めていた。 そこにいた人影に声をかけると彼は「当日キャンセルはぁ…返金できません!カールスタッキーでぇす。どうぞよろしくぅ!」とか言いながら斧を振り回し襲ってきた。 小屋に逃げ込みドアを閉める。そこに斧が叩き付けられる。机の上にあった拳銃と懐中電灯を持ち保安官事務所に電話をかける。 一瞬だけ繫がったものの直ぐに切れる。外を見ると電柱が倒れている。そしてスタッキーが動かしたのかブルドーザーが突っ込んでくる。 急いで外にでるとブルドーザーは小屋ごと崖下に落ちていった。スタッキーも一緒だといいが確認してる余裕は無かった。 暗い夜道を進んでいくと夢で見たような黒い影に包まれた男達が襲ってきた。 夢で教わったようにそれらを撃退すると目の前で跡形も無く消えてしまった。 闇の中を息を切らせながら走りスタンドを目指すとまたスタッキーに襲われたがなんとか撃退しスタンドに到着した。 スタンドのガレージは乱闘でもあったかのように酷く荒らされていた。 恐る恐る進んでいくと目の前のTVがいきなり点いた。 「書こう、書き続けるんだ。俺が書けば現実になる。彼女を救い出すんだ」そう言いながら小説を書くアランがそこには映されていた。 訳の分からないまま保安官事務所に電話をかけるアラン。程なくしてパトカーに乗って保安官サラ ブレーカーが現れる。 「事故にあって…、妻が、いないんです。島のキャビンにいたんです、コールドロンレイクの…」 「あの湖に島はありません。70年代の噴火以来ね」 「でも、確かにキャビンが・・・」崩れ落ちるアラン。 「大丈夫ですか?湖に寄ってから署に向かいましょう。スタッキーを見ませんでしたか?ここのオーナーなんですが」 森での出来事を話せば正気を疑われてしまう。今はアリスの捜索が先決だった。 湖に着いて愕然とするアラン。そこにはサラの言うとおり島など影も形も無かった…。 エピソード1 終了 以下、三行で分かる「ここまでのアランウェイク」 休暇で訪れたブライトフォールズで妻のアリスが消えた 大破した車の中で目覚めたアランには一週間分の記憶が無く、闇を纏った敵の襲撃を逃れ 保安官と共に湖を訪れるがキャビンは島ごと消えていた 380 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 12 00 ID TpNbrcpY0 エピソード2:しのびよる闇 三年前、自宅にて 急な停電で闇を恐れるアリスを落ち着かせるためにキャンドルを灯すアラン アランはアリスに自分も子どもの頃は暗闇が苦手だった事、そんな自分に母親がくれた魔法のスイッチ「クリッカー」(コタツのスイッチみたいなの)の事を話しアリスにクリッカーをプレゼントする チュッチュチュッチュするウェイク夫妻 現在、ブライトフォールズ アランは保安官事務所でサラが呼んだ医師による診察を受けていた。頭痛や記憶障害があったがアリスを捜すためにも平静を装う他無かった。 診察の後サラから落とした携帯を受け取り、アリスに何があったのか、何故スタッキーのスタンドにいたのか質問される。事実を話したかったが拘束されると思い止めた、とそのとき携帯に非通知の電話が 「アラン、どうか助けて」アリスの声が聞こえて驚くアラン。続けて男の声「サツには何も言うな。女房に会いたきゃ俺の指示に従え。」「何だと?」 「裏の駐車場へ行け。ちょっとした土産を置いといた。サツを適当にあしらったらエルダーウッド国立公園まで来い。ラバーズ峠って場所に午前零時だ。馬鹿な真似はすんなよ、見張ってるからな!」 駐車場の穴の開いたフェンスに立て掛けた板を蹴り一発で粉々にして進むと一台の廃車があった 廃車の中にはアリスの免許証が置いてあった。脅迫は本物だった そこにまた電話がかかってくる。幼馴染でエージェントのバリー ウィーラーからだった バリーによると一週間も音信不通だったらしく心配でブライトフォールズまで来ているらしい。保安官事務所まで迎えに来てくれるよう頼み電話を切る 事務所の通路に戻ると壁のテレビがいきなり点く。そこにはまた机に向うアランの姿があった。 「作家は物語を暗闇から解き放つ光だ、石を削る彫刻家のように無から世界を創り上げる。書くのを止めればその世界は崩壊し闇に飲まれてしまう。 アリスの命がかかっているが今は集中しなければ。書くんだ。ここでは全てが可能だ。物語を書いてアリスを救うんだ」そこでテレビは消える 受付前で初老の男と話をしているサラに「急用が出来たのでこれで」と言って去ろうとするアラン 話も聞いてないし滞在先を教えて欲しいと言うサラ。受付のおばちゃんオヌヌメのエルダーウッドのキャビンに決める そこに初老の男が割って入る。男はDrエミル ハートマンと名乗り、アランをコールドロンレイクロッジに招く。 アリスと口論になったときに出た名前である事を思い出し。アリスと何の関係があるのか問い詰めいきなり殴りかかるアラン。 サラに取り押さえられたところにアランに用があるなら俺を通せとバリーが颯爽と現れる。 「大丈夫だよサラ、訴える気は無い。ウェイクさんお待ちしてますよ」立ち上がりながらハートマンが穏やかに言う。立ち去るアランとバリー エルダーウッド国立公園に向う車内でアランはバリーにすべて話した。 一週間分記憶が飛んでいること、アリスが誘拐された事、暗闇で闇を纏った男たちに襲われた事、撃たれた男達が目の前で消滅した事、 道中で拾った書いた覚えも無い原稿の事。正気は疑われたがアリスが誘拐されたと言う事は信じてくれたようだ。 正気を疑いつつアリスの事は警察に任せろというバリーと軽く揉めるが最終的にはバリーも折れた 誘拐犯に指定された時間までまだ余裕があったため係員ラスティからキャビンを借り、ラバーズ峠への道も聞いておく。 夜、キャビンにて。一人でラバーズ峠に向おうとするアランを心配するバリー。 アランは自分が朝まで戻らなかったら通報するように言ってキャビンを出る。 遊歩道を歩いていくと車が事故っていて開け放たれていたトランクにはまた原稿が落ちていた。 瀕死の重傷を負ったラスティが「ウェイクさん、あの原稿に書かれていた通りの事が本当に起きたんです」と言う、といった内容だった ビジターセンターに近づくとラスティの叫び声と銃声が響く 中に入ると原稿の通りの惨状が広がっていた。瀕死のラスティに事務所のブレーカーを戻してくるよう頼まれる。しかしブレーカーには斧が突き刺さっていて完全に破壊されていた。 「うわぁぁぁぁ、やめてくれぇぇぇぇ!」ラスティの叫び声と何かを破壊するような轟音が響き渡る ビジターセンターに戻ろうとすると急に霧が立ちこめてきた、そしてまた斧を持ち闇を纏った男達が現れる。 センターに戻るとラスティが消えていて奥の壁には大きな穴が開いていた。 穴から外へ出ると闇を纏ったラスティが屋根の上から飛び掛ってきた。仕方が無いのでこれを撃退する。カールや他の男たち同様、ラスティも目の前で消滅した。 382 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 14 04 ID TpNbrcpY0 ラバーズ峠を目指し遊歩道を進むアランにバリーから電話がかかってくる。 窓の外に何かを見てビビるバリー。妄想だと思ってたのにどうやらマジっぽいんで改めてアランに注意を促す。 敵に襲われながらも夜道を急ぐアラン。ライトの光に無造作に描かれた松明の印が浮かび上がった。 裏に回ると岩陰に金属製の箱が隠されていて中にはバッテリーや弾薬など闇の中で生きる必需品が入っていた。 この状況を知る何者かが隠しておいた物なのだろうか。 ラバーズ峠に着き、ケーブルカーに乗るアラン。しかし鳥っぽい群れに襲われゴンドラごと谷の向こう側へ叩き付けられる。 周囲を見ると闇人に囲まれている。銃は無くしてしまった。傍に落ちていたライトに手を伸ばすも闇人に阻まれる。 危機一髪のその時発炎筒の光と銃声が響き闇人達は消滅した。見ると銃を持った男が手を伸ばしている。 アランの奴等(闇人)が見えるのかの問いに「そういう筋書きだからな」と答える男。 男には見覚えがあった。フェリーで何かぶつぶつ言っていた男だ。アランの名前を知っていてラバーズ峠に現れた事からこの男が誘拐犯だと確信するアラン。 男に先導され峠の展望台まで来たアラン。闇人に囲まれる。銃の扱いが結構下手な誘拐犯に銃をよこせと言うが 「筋書き通りにやれよ」と断られる。その場は発炎筒を使いまくって凌ぐ。 アリスの居場所を問い詰めるアランに「原稿を全部よこせ、でなきゃ女房が苦しむぜ」と答える男。 殴りかかるアラン。揉み合いの末二人一緒に展望台の下に落ちる。男が落とした拳銃を奪うと男は捨て台詞を吐いて逃げていった。 バリーに相談するべくキャビンに戻るアランにバリーから電話がかかってくる 「ポーチが鳥だらけだ、まるでヒッチコックだぜ!」 ドアに鍵をかけて見つからないように隠れるように指示しキャビンへ急ぐアラン。 森を出たところで公園のガレージから車を拝借しようとガレージの鍵を捜す。 トイレの中に鍵はあった。そこにあったテレビがまた勝手に点く。例によって机に向うアランが写されている。 「ほんの些細な変化でも物語は連鎖反応を起こし全てに影響する。登場人物はリアルでなくてはならない。エピソードは物語の流れに沿っていなければならない。たった一つのミスで魔法は失われる。物語は崩壊し、アリスは死んでしまう」テレビの中のアランは言った 盗んだ自動車で走り出す。群がる闇人も車のライトで照らし跳ね飛ばしていく。 そろそろキャビンに着こうという所で誘拐犯から電話がかかってくる。 原稿をよ渡せばアリスは返すと言う誘拐犯にアランは原稿は未完成で仕上げるにはあと一週間かかると嘘をつく。「二日だ。炭鉱跡のビルまでもってこい。そこに正午だ」まんまと騙される誘拐犯だった。 キャビンには鳥の大群が飛び交っていた。窓からこちらを見て叫ぶバリー 「こいつら普通じゃねぇ!ニューヨークの鳩よりひでぇ。おいアラン、こいつら何とかしてくれ!」 こちらに向ってくる鳥の群れをフレアガンやライトを使って消滅させると、バリーはアランをサイコ扱いした事を詫びた。 アランはバリーに誘拐犯に関する聞き込みと消えた島やキャビンに関する情報を地元紙のバックナンバーから検索する様頼み、自身は原稿を書こうとするも一文字も書けなかった。 調査を進めるバリーにローズから電話がかかる 「原稿を見つけたわ…ウェイクさんと一緒に取りに来て。町外れのトレーラーパークよ…」 「一時間以内に行くよ、後でな!」電話を切るバリー 暗い室内、切れた電話に対し「ありがとう。またどうぞいらっしゃいませ…」と虚ろな笑顔で話し続けるローズ。 「いい子ね」その隣には喪服の老婆が佇んでいた。 エピソード2 終了 「ここまでのアランウェイク」 アランの妻アリスが誘拐された。エージェントのバリー以外には話せない 身代金はアランが書いたと言うホラー小説。書かれた事が現実になる原稿だ 手元にはまだ数ページしかなく、締め切りは二日後に迫っていた 383 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 42 48 ID TpNbrcpY0 エピソード3:身代金 ローズのトレーラーハウスに着いたアランとバリー そこにサラからの電話が。FBIのナイチンゲール捜査官なる人物が話を聞きたいそうだ。 まずはローズに会うためにトレーラーパークの管理人ランドルフに案内してもらう 道すがらバリーの報告を受ける。この町では昔から湖周辺での失踪や変死体、オカルト話が本当になった等おかしな事件が多発している事 湖にはトーマス ゼインなる人物が住む島があったが1970年に湖底火山の噴火でゼイン共々島も無くなった事 ゼインは記事によると有名作家だったらしいがいくら調べても著作が一冊も見つからない事、噴火の前の週にゼインの恋人バーバラ ジャガーが湖で溺れ死んでいる事 これらの記事はすべてシンシア ウィーバー(ランタン抱えた婆ちゃん)である事、などなど。 ランドルフはアランとバリーのことを不審に思っている様子。 ローズのトレーラーに到着。ローズはアランとバリーにコーヒーを振舞う。 とバリーがいきなり倒れる、そしてアランも。どうやら睡眠薬を盛られたらしい アランは夢を見ていた。夢の中で闇との戦い方について教えてくれた声がまた聞こえる 「来るぞ、バーバラに成り済まして・・・。もう止められない。明かりをつけるんだ」 アランの後ろには喪服の老婆が 「会いに来たわ、あなたと素敵な奥さんに。最後まで書くのよ。ぜひともね」 そういって老婆は消えた。そこで目が覚める。 外はもう真っ暗だった。家の明かりをつけたアランの目の前でローズのテレビがいきなり点く。 「次第に夢と現実の区別がつかなくなってきた。だが俺には優秀な編集者がついている。喪服姿の彼女を俺はバーバラ ジャガーと呼んでいる。 彼女は酷く手厳しい。書けば書くほど日増しに修正は増え、今ではもう俺と彼女のどちらが書いてるのか分からないほどだ。気に入らないが仕方ない。 彼女は常に正しいのだ。書く事でアリスを救えると彼女は言った。彼女の言う事を聞いていれば間違いは無いはずだ。彼女は以前も同様の仕事をしているのだから。 トーマス ゼインという作家だ。俺の物語は次第にジャンルが変わってきた。ホラー小説だ。あと少し、結末は近い」行く先々に落ちている原稿はこのアランが書いた物なのだろうか。 ローズのせいでかなりのタイムロスだ、約束の時間までもう12時間を切っていた バリーを連れてここを出て行きたいがバリーは未だに意識が戻らず運び出すのは難しかった ローズは体育座りしながら虚ろな顔で「いらっしゃいませぇ…ご注文はぁ・・・?」とかぶつぶつ言っていた。彼女も何者かに利用されたのだろう。彼女への怒りは無かった 銃とライトが無くなっているのに気が付いた。パークの出口に向うとランドルフが待っていた。「あんた何をやらかした?あの子に何をしやがったんだ?」 どうやらランドルフが通報したらしい。ゲートの前にパトカーが数台止まり、中から銃を構えた男がでてきた。 「俺はナイチンゲール。FBIだ。貴様を逮捕する!」約束の時間が迫ってるのに冗談じゃない。ランドルフを突き飛ばし逃げるアラン。 ナイチンゲールはランドルフがいるにも関わらず発砲してきた。「追え!モタモタするな!奴を逃がしたらクビだからな!」警官隊に命令するナイチンゲール。作家一人に人員割きすぎだろう バリーを置いていくのは気が引けたがここで捕まるわけにも行かない 作家一人に余裕で発砲してくる警官隊から必死に逃げて高台に登ると霧が立ち込めてきて警官隊の悲鳴が聞こえる。どうやら闇人たちに襲われているらしい 彼らに勝ち目は無かった。彼らが追っているのは生身の作家だったはずなのだから。 大破したパトカーから聞こえる無線では警官隊と連絡がつかず「どうなってんのよ!」と叫ぶサラの声がしていた 展望台から周囲を見ると遠くにラジオ局の電波塔が見えた。メインは話の分かる男に見えたし炭鉱への道も聞けるだろう。ラジオ局を目指す事にした 道中闇人に襲われたがパトカーの残骸から手に入れた閃光手榴弾で撃退した 384 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 45 54 ID TpNbrcpY0 ラジオ局に到着したアラン。メインの車を貸してもらおうとするが、そこにまたナイチンゲールが現れ発砲してくる。逃げるアラン。「何があっても絶対捕まえてやるからな!作家先生よぉ!」ナイチンゲールの声が遠くから聞こえる。 森の中を歩き続けるアラン。何故かこの事態を見越したかの様に行く先々に電力会社のライトやら銃やらが置いてある。そんなアランに電話がかかってくる 「どこまでも頑固な人」アリスの声だった。「アラン、アラン、怖くて…暗闇で…どうか助けて。」ノイズが混じっているだけではなく何か様子がおかしい。が電話はそこで切れてしまう。 歩き続けるアランの前に鉄橋と、更にその奥に操車場の倉庫が見えた。あの倉庫で車を借りられるかもしれない。 闇はどんどん力を増しているようで、あらゆる手段でアランの行く手を妨害してくる 鉄橋を進むアランだが、床がいきなり崩れ落ちたり頭上のパイプが外れて落ちてきたり、仕舞にはそのパイプや転がっているドラム缶が痙攣しながら飛んでくるなどポルターガイストに襲われた。 操車場では車を見つけたと思ったらブルドーザーに襲われた。闇人を巻き込みながらアランに襲い掛かってくるブルドーザーだが何とか撃退し車に乗り込むアラン。ようやく夜が明けようとしていた。 炭鉱跡地は博物館になっていて場所はすぐに分かった。待ち合わせの時間まであと少し。結局原稿を完成させる事が出来なかったアランは追い詰められていた。 炭鉱に着いたが、人影は無かった。藁をもすがる思いで誘拐犯を待ち続けたが夜になっても奴は現れなかった。そこに誘拐犯から電話かかかる。 何故か焦ったような声で計画変更を告げる誘拐犯。炭鉱から北のミラー峠の展望台まで炭鉱の中を通って来いとのこと。 マジ切れしつつも峠への道を探すアラン。炭鉱跡のゴーストタウンを抜ける。 闇人やポルターガイストの襲撃から逃げた小屋の中にあったテレビがまたキャビンにいるアランを映し出す。 「書く事以外は全て苦痛だ。酷く気分が悪いが何とか階下に下りた。棚の箱に入ったゼインの著作を手に取りいくつか読んでみた。彼は詩人だった そこには魔法の湖で奇跡を起こすクリエイターや女神達、神々や夢や悪魔の王国そして人間に成り済まして機会を伺う魔物たちが歌われていた ゼインは自らの事も書いていた。闇に取り付かれた恋人や湖に対しての恐怖についてだ。彼にとって湖とは邪悪な存在が潜む底知れぬ恐怖を映し出す鏡だったのだ リアルだった。彼のアイディアを俺の物語に取り入れよう。これはいける」 更に歩き続けるアランに誘拐犯からのメールが届く。間違いだらけの稚拙な文章に奴の焦りが感じられる。 廃墟を抜け峠に着いたアラン。コールドロンレイクが見える。キャビンがあったはずの場所にはボートの物であろう小さな明かりが見えるだけだった。 そのとき誘拐犯の情けない声が遠くから聞こえた。「すいません奥さん知らなかったんです。きっとボスだって…ホントに知らなかったんです!奴の女房がどこにいるかなんて知りません きっと溺れたんだ。奴に原稿を書いて欲しくて、騙したんですよぅ!ごめんなさい、助けてください。あぁ~」誰と話しているのだろうか。 展望台についたアラン。そこにはうなだれて震えている誘拐犯がいた。その傍らに喪服姿の老婆が一瞬浮かび上がる。 突如巻き起こる竜巻。「よせ!うわぁぁぁぁぁぁ」巻き込まれて飛ばされていく誘拐犯。 咄嗟に発炎筒を手にするが、アランもまた竜巻に吹き飛ばされて湖へと落ちていく 湖に沈んでいくアランは湖の底に引きずりこまれるアリス、そしてタイプライターを打つ自分の幻を見ながら意識を失う。 そこに何者かがアランに向って手を伸ばす… エピソード3:終了 ここまでのアランウェイク アランはFBIに追われている 書いた覚えの無いアランの原稿が現実となり、その物語は次第にスリラーからホラー小説へとジャンルを変えていく アリスの誘拐は嘘だった。闇は誘拐犯と称していた男を飲み込みアランにも迫ろうとしていた 388 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 14 25 12 ID TpNbrcpY0 エピソード4:真相 意識がハッキリしない中でハートマン医師が言う 「鎮静剤を打った。また発作が起きたんだよ。君はここの患者なんだ、入院してしばらく経つ。奥さんの死がよほど堪えたんだろう。君は様々な心の病に苦しんでいる」 目を覚ますアラン。そこはコールドロンレイクロッジ(ハートマンのクリニック)だった 部屋にはアランしか居らず、薬のせいか頭が朦朧として何も考えられなくなっているアラン。 そこにハートマンが現れる。ロッジの案内がてら現状を説明されるアラン このロッジは創作活動を治療の一環としていて、アリスが溺れ死にその現実を受け入れられ無いアランは闇に襲われたり書いた小説が現実になったりという妄想に苦しみここに入院していると言う。 嘘ばっか言ってんなよと思いつつも薬の影響からか信じてしまいそうな自分もいた。 ハートマンの演説を聞きながら掌に爪を食い込ませなんとか正気を保とうとするアラン ロッジには他にもちょっと壊れ気味な入院患者達がいた。ダイナーで会ったアンダーソン兄弟もその中にいた。 彼らは70~80年代に活躍していたメタルバンド「オールドゴッズオブアースガルズ」で解散後ロッジ近くの農場で暮らしていたが、認知症がかなり進行しているため入院していると言う。 どうやら嵐が近づいているようで外の天気は次第に荒れ模様になってきたようだ。電源の様子を見るから話の続きはまた後でとハートマンは去って行った。そこにアンダーソン兄弟が吐き捨てる 「奴の頭を叩き割ってやりてぇ」「ああ、秘密を探ろうったってあいつにゃ無理だ、俺たちみてぇにイカれてねぇからな」「まともじゃ駄目なのさ。イカれた世界はイカれた奴じゃなきゃ理解できねぇ」 久々に筋の通った話を聞いたと言うアランに兄弟は自分達の農場に招待しようと言う 「忘れる前に全部一気に書いておいたのさ、あとはいかに正気を保つかだ。メッセージを探すんだ」そういってアランに隠していたと言う原稿のページを渡す ハートマンの話は全て嘘だと確信するアラン。兄弟の方がよっぽど信頼できた。そんなアランに兄弟が続ける 「おいトム、酒はねぇのか?」「農場に行けば飛び切りのがあるんだ。頭がシャキッとして記憶がパァ~ッと戻ってくるんだ」そして続ける。魔女に「記憶」「思考」を奪われたと。 この湖はアーティストやクリエイターにパワーをくれるが、魔女が全てを捻じ曲げてしまうと。あの作家がどうなったか「ランプおばさん」に聞いてみろと。 部屋に戻る途中辺りを見てみるとよほど停電が心配なのかジェネレータとワークライトが用意されていた。 2階の廊下にあるテレビが例によってアランを映し出す 「何かがおかしい。頭の中に闇が巣食い、書く事以外何も考えられない。キャビンに閉じこもって何日が過ぎたろう。外は常に闇だ。バーバラは人間じゃない。 人間の皮を被った闇の存在だ。奇妙な闇に包まれ心臓があるべき場所にぽっかり穴が開いている。俺は間違っていた。このままじゃアリスを救えない。利用され、都合の良い物語を書かされそれが現実になってしまうのだ」 2階の部屋に戻ったアランはタイプライターで原稿を書いてみようとするがやはり書けない。気が付くともう夜だった。 階下ではアンダーソン兄弟がなにやら暴れているようだ。アランを見張っていた男も様子を見に行った。行動を起こすなら今しかなかった。 ハンマーで看護婦に一撃加えた兄弟を恐れたのか見張りの男はスタッフルームに閉じこもってしまったようだ。 扉の前でオラでて来いゴガギーンAAみたいな事をしている兄弟を尻目に倒れた看護婦から鍵を奪うアランに兄弟が声をかける。「楽屋はおめぇにくれてやる、トム。運命をつかめ!」 集めた原稿を取り戻すためにハートマンのオフィスに向うアラン。 診察室に潜り込み「診察記録」のラベルが貼られた音声テープを見つける。その中にはアリスの名前もあったので聞いてみる。 アランのことをハートマンに相談するアリス。不眠とスランプに苦しむアラン。瞳の奥に別人がいるようで不安だと語るアリス。そんなアリスにアランを連れてくるように薦めるハートマン。 アリスの言葉を聴きながら喜びと苛立ち、そして罪の意識を感じていた。そしてその言葉はアリスが誘拐されてから何度かかかってきた電話の声と同じだった。あれはこの会話の音声を合成した物だったのだ。 続く 392 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 25 42 ID 8JcBTKPz0 スレ立て乙でした。ALAN続きいきます エピソード4 続き ハートマンの診察室に潜り込み、彼ががアリスの誘拐に関わっている疑惑を深めるアラン。 他のテープも聞いてみる。ハートマンは患者を病人としてではなく披見体としてみているのが分かる。 もう一本のテープにはナイチンゲールとの会話が録音されている。会話からどうやらバリーがここに来ているらしい。 バリーが来たならここにアランもいると踏んだようだ。アランを出すよう脅すナイチンゲールだがハートマンは突っぱねる。 ハートマンの部屋に向う途中、通路の写真に目が留まる。写真にはロッジのスタッフが並んで写っていたその中にはあの誘拐犯の姿もあった。 やはり全てはハートマンの策略だったのだ。 通路の奥からなにやら聞き覚えのある怒声が聞こえる。 「ここから出せ!訴えてやるから覚悟しろよ!俺を誰だと思ってやがる、有名人でセレブのエージェントだぞ!」 扉を開けるとバリーとダイナーにあったアランパネルがあった。再会を喜ぶバリー。ローズのトレーラーで保護された後、ハートマンからアランがロッジにいるという連絡を受け来て見たらそのまま捕まったそうだ。 パネルはローズにお仕置きするためにぱくってきたらしい。 バリーとハートマンのオフィスに入り奪われた原稿とついでに拳銃を手に入れる。そこに現れるハートマン。 バリーに車を探すよう指示しハートマンに銃を向けるアランに対しハートマンは言う。「我々が手を組めば最高の芸術を生み出せる。君の才能と私の・・・」 言葉を遮る様に壁の本棚が倒れてくる。アランは咄嗟に隣の部屋に逃げ扉を閉める。扉を叩くハートマンの後ろに闇が迫る 「ウェェェェイク!うわぁぁぁ」やがてその音も聞こえなくなる。ニヤリとするアラン。 闇の攻撃が始まった。通路に出たアランの後ろから闇がじわじわと迫ってくる。 原稿を見ると他の患者達もどうやらアンダーソン兄弟に連れられ逃げたらしい。ポルターガイストから逃げつつ外に出るとゲートの向こうでバリーが待っていた。 ゲートが開かないから庭の迷路を抜けて来いと持っているフラッシュライトを渡すバリー。ロッジを振り返ると闇が炎のようにロッジを覆っていた。 闇人達が襲ってくる中、庭の迷路を走り抜けるアラン。バリーと合流し車で逃げるアラン達。車の中にはなぜかアランパネルも積んであった。 アンダーソン農場へ向う車中でアランは言った 「俺はイカれてる、だがこんなイカれた状況に立ち向かうにはそれが不可欠なんだ。アリスは湖の底で闇に囚われている、そしてまだ生きている。分かるんだよバリー!俺はアリスを見つけ取り戻す。 この湖には特別な力がある。アーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力だ。だが今は得体の知れない闇の存在が全てを捻じ曲げている。全てはそいつのせいで俺の原稿を利用しているんだ。 ゼインもアンダーソン兄弟もそいつに利用された。アンダーソン兄弟も気づいていたが薬漬けで説明できる状態じゃなかった。農場のどこかにメッセージがある。それを探すんだ!」 バリーも頷き手を貸す事を約束する。 そのとき道路脇の斜面から岩が転がってくる。岩にぶつかり車は谷に落ちる。 途中木に引っかかったショックでアランは車からはじき出され、バリーは車から出ようとして崖下の茂みに落ちたお陰でパネル共々無傷らしい。アランの静止も聞かず農場の「安全を確保」しておくとのたまうバリー。 崖下を見るとパネルを抱えてダッシュしている。ランボー気取りか、おめでてーな。 森の中に闇の気配を感じた。武器は車の中に置いたままだったがバリーも心配だし選択肢は無かった。 闇人から逃げ農場に向うアランの前に強い光が照らされる。 「適切な場所、適切なタイミングで原稿を届けよう。君に物語を伝えるためだ」 その光と声には覚えがあった。夢の中で聞いた声だ。夢の中の彼はダイバーか宇宙飛行士のような姿をしていた。アランの行く先々に原稿を置いていたのは彼だったのだ。 更に続く 393 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 29 24 ID 8JcBTKPz0 農場近くの建物で拳銃を手に入れるアラン。そこにあったテレビが(ry 「俺はあらゆる展開を考えた。このまま書き続けてもアリスは取り戻せない。これはホラー小説なのだ。アリス も俺も、この街の誰一人として助からない。全ては消滅し世界は闇に包まれる。それが奴の望んだ結末なんだ。 アリスは俺に小説を書かせるための口実に過ぎなかった。俺が結末を変えなければ。逃げよう。俺は自分を物語に書き込んだ。俺が主人公になるんだ。 とてつもなく危険な賭けだがアリスを救うにはこうするしかない。俺も他の登場人物同様物語の制約を受けるだろう。エピソードはリアルでなくてはならない。 サスペンスを持続させ、犠牲も必要だ。ホラー小説では誰もが死と隣りあわせで主人公も例外ではない、むしろ死は必然だ。物語に脱出シーンを書こう。 それにはゼインの協力が必要だ。ゼインに俺を助けさせるのだ」 そんなこんなで農場に着いたアラン。農場のど真ん中に立派な野外ステージがあるではないか。アンダーソン兄弟がミュージシャンである事を実感した。 ステージ上のバリーが叫ぶ「奴らだ、逃げろ!すげぇ数だ!」 バリーの後ろにいた闇人が襲いかかろうとした瞬間、ステージにスポットライトが当てられ消滅する闇人。 大音量で曲がかかり周囲には花火が上がる。逃げたバリーがノリノリで照明を操作しアランが闇人を片付ける。 曲が終わる頃には押し寄せてきた闇人は全滅していた。パネルも無傷だ。 「お前のパネルは新品同等だ!片付いたら後で取りにこよう」バリーがやり遂げた男の顔で言う。 兄弟の家に行くには納屋を抜けなければならなかったが、納屋の入り口を探すアランを放置してパネルで遊ぶバリー。 「俺がアランウェイクだ。俺はいつだって正しい。好きにやらせなきゃいちんち中すねてやる。俺は気分屋でキレやすくってチャーミングでミステリアスなんだ。 今日は親友のバリーが運んでくれるのを待ってるとこだ。が、なぁに構わんさ。それ位当然だからな」アランの真似のつもりだろうか。全くこの男は・・・ 納屋にあったテレビをつけると深夜番組「ナイトスプリングス」(「あなたの知らない世界」的な番組)が放映されていた。 「懐かしいなぁ、お前の初仕事だもんな!」笑うバリー。プロの作家としての初仕事だったが小説家を目指していたアランにとっては屈辱でしかなく、仕事に誇りを持てるまでには長い年月が必要だった。 納屋を抜けサイロに入った二人は醸造施設を見つける。どうやら兄弟の言っていた酒は密造していた物らしい。出口は施錠されていたためバリーを置いて他の出口を探すアラン。 サイロの屋上から家らしき建物が見えた。元ロックスターの情報を信頼する事に不安は無かった。 ゴンドラに乗ってコンバインの車庫に降りてきたアラン。嫌な予感しかしなかったが案の定コンバインが轟音を上げながら車庫を壊しつつ襲ってきた。何とかぶっ壊す バリーと合流し兄弟の家に着くアラン。ブレーカーを探し2階に上がるとライトの先の壁には蛍光塗料で「OLD GODS KNOW THE TRUTH」と書かれていた ブレーカーを上げると一階から歌が聞こえてくる。これこそが兄弟の残したメッセージなのだろう。一つのフレーズが聞こえてきた。「レディー オブ ライト」 その言葉から一人の人物を思い出す。シンシア ウィーバー。あの「ランプおばさん」だ。 1階に降りた二人はドラムセットの前に置いてあったレコードを再生する。 ”愛する物を解き放つには魔女のキャビンの鍵がいる レディーオブライトを探せ 夜に狂わされた彼女を その手で運命を変えたいのなら” 今日はこの家に泊まって明日シンシアを探す事にした二人。 「なあアラン、朝までは長いしちょっと息抜きしようや。酒もあるし」そういってバリーはどこから持ってきたのか酒を勧める ちょっと悩みつつも酒を呑みべろんべろんになる二人。 「絶対アリスを助け出そうぜ!お前がどんなにイカれてようが俺は一生ついていく。なぁ兄弟!」 「俺は作家だってんだ。その気になりゃ年10冊は書ける。それもベストセラーだ」 「そりゃ無理だねw」「あぁそうさ、でもできるぜ。作家だからな」 「それにしてもこの酒何が入ってるんだぁ?脳みそが鼻から出そうだぜ」「はははは!」 そしてべろんべろんになりつつもアリスがいない事で弱気になるアラン。励ますバリー。そして潰れる二人 (ちなみにこの酒には濾過していない湖の水が使われている) 更に続く 394 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 36 59 ID 8JcBTKPz0 夢の中でアランは湖のキャビンにいた 目の前には「何やってんだ・・・」とつぶやく自分自身の姿があった そしてアリスの叫び声。駆け出すアラン。ブライトフォールズに着いたその夜の出来事だった。あの時の自分をアランは見下ろしていた。 アンダーソン兄弟の密造酒の影響だろう。潜在意識化に眠っていた記憶が蘇ったのだ。真実を見届けるチャンスだった。 湖に沈んでいくアリスが見えて自分も飛び込んだのが記憶の最後。その後は大破した車の中で目覚めるまで記憶は飛んでいた。 ジャガーの罠だったのだ。湖から上がってきたアランはアリスが死んだ物と思い込んでいた。咳き込みながらアリスを呼び続けるアランの傍らにジャガーが現れキャビンを見上げて言う。 「御覧なさい、窓に人影が見えない?あれは彼女じゃない?きっとそうよ」駆け出すアラン。 闇に触れられたアランはジャガー=闇の存在の言いなりだった。 2階の書斎にアランを導くジャガー。アランは書斎に向うがもちろんそこにアリスはいない。 「ここにはいない、いる訳が無い。彼女は死んだの。溺れてね」嘘だと叫ぶアランに更に追い討ちをかけるジャガー 「みんなあなたのせい、あなたの責任。あなたの力になろうとした彼女を、あなたが殺した」絶叫するアラン 「あぁまだ望みはある。コールドロンレイクは特別な場所。ここならあなたが結末を変えられる」 アランに手を差し伸べながらジャガーは言った「原稿を書きなさい。私が教えてあげる。彼女を取り戻すのよ。あなたがそう書けば全ては元に戻る」 アリスが人質で原稿が身代金だったのだ 「あぁ書こう。書いてアリスを取り戻す」虚ろな顔でアランは言ってタイプライターを打ち始める それを見ていたアランの目の前にジャガーが現れた「お ま え !」 キャビンは島ごと湖に沈んでいた 夢から覚めたアラン。全て思い出した。アランは闇の中で丸一週間「ディパーチャー」と言う物語を書き続けた。 ジャガーの指示によって闇が物語の中で力を増していく。アリスを救い出すためだと思いこまされていたが、結末を書き終え闇が全てを飲み込む前にわずかに残った理性で脱出シーンを書き込んだ。 ゼインは弱っていたがアランが彼を登場させた事で、彼の光がアランを救った。 「今だ、原稿に書かれたとおりこの光で君を解放しよう。急げ、あれはすぐに戻ってくる。あれはバーバラの顔を盗み、年月が老いを刻んだ」 アランを逃がした代償に、ゼインは更なる闇の深淵へと沈められた。だがそのお陰で消耗しきったアランでも逃げ切る事が出来た。 闇の支配からは目覚めたが、アランは混乱し恐怖と闇に蝕まれていた。必死に逃げようとした物の消耗しきったアランは事故を起こし車の中で目を覚ました。 「俺が書いた…俺のせいだ…」 「ああ大先生、お前のせいさ。ツケは払ってもらうぜ」そこに銃を構えたナイチンゲールが現れる エピソード4 終了 「ここまでのアランウェイク」 ホラー小説を書いたのは闇に操られたアラン自身だった あの湖にはアーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力がある アリスを攫ったのも闇だ。一刻も早くシンシア ウィーバーに会わなければ 395 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 53 41 ID 8JcBTKPz0 エピソード5:クリッカー アランとバリーは留置場に入れられていた。ラジオからは翌日に迫ったディアフェストの話題が流れていた 虚ろな意識の中、アランは優しげな老婆の声を聞く 「待ってたわ、『いずれ時がきたら誰かが訪ねてくる』トムがそう言ったの。そう書き残したの。あれは保険。私がずっと大事に守ってきた。光の中で…」 夜になり、街は完全に眠りにつく。この田舎町にはコンビニなんて無いのだ 目覚めるアラン。原稿がなくなっている。ナイチンゲールに奪われたようだ。 隣ではバリーがげぇげぇ吐きながら二度と酒はごめんだとか言っている 通路の扉から現れるナイチンゲールとサラ。サラは取り調べもしないで二人をぶちこんだFBIに文句をつけている 得意気な顔でナイチンゲールガ言う「遂に捕まえたぞ作家先生。証拠はここにある。連邦捜査官の暗殺計画もな。これで無罪放免はもうありえん。分かったか大先生?」意味が分からない。 あなたの上司と話がしたいというサラ。事情があって今は駄目と答えるナイチンゲール いきなり留置場の電球が一斉に切れ、非常灯が灯る。そして頭を抱えて倒れこむアラン 鉄格子を開けてアランに近寄るサラ。罠に決まってるだろとナイチンゲール。 「やめて、もうここまでよ。ウェイク、あなたを信じるわ。ナイチンゲール、口を挟むならまずは酔いを醒まして。これが正式な捜査だと証明して!」遂に不満が爆発したようだ。つかこの男アル中らしい。 銃を向けるナイチンゲール「中に戻れ大先生、俺が生きてる限りお前を・・・」そこで何かに気が付くナイチンゲール。 「待てよ、こいつは…」持っていた原稿を読もうとしたとき後ろの扉が開き何かが彼を外へ連れ去った 後には原稿だけが残され、それには今の光景がそっくりそのまま描かれていた。 非常用電源をつけ、何故か取り乱す様子も無いサラから所持品を返してもらいシンシアの居場所も聞く。 彼女は閉鎖された発電所に住んでいる。レスキュー用のへリで行けばすぐだというサラ。 サラはバリーに事務所に残って電話で連絡を取る様に言ってリストを渡す リストにはサラの父親、パット メインら数名の名があった。万一に備えて連絡する必要があるそうだ。「『ナイトスプリングス』よ、それで通じるわ」 保安官事務所からでたアランとサラ 「さっきのナイトスプリングスってどういう意味なんだ?」 「あのドラマは前からこの街がモデルじゃないかって言われてたのよ。ここじゃ時々妙な事が起こるから、今回ほどじゃないけどね」 ヘリのキーを探しに町役場へと向う二人。道中闇人の大群に襲われるがショットガンを撃ちまくるサラのお陰で何とか役場へ辿り着いた。何この安心感。流石は現職保安官。 裏口から役場に入る二人。ブレーカーは壊れていた。ブレーカーをいじっているサラに替わりナイトスプリングスを見ながらキーを探すアラン。バリーから急げとメールが来る。心細いのだろう キーを手に入れ役場を出た二人の前に猛ダッシュしているバリーの姿が見えた。どうやらポルターガイストに襲われているらしい。建物に逃げ込むバリー。吹っ飛んでくるバス。道路は完全に塞がれてしまった。 裏に回ってバリーと落ち合おうとする二人。こんなこともあろうかと持っていた合鍵で本屋に入るサラ。 裏口から出るがバリーの姿は無い。とそのとき遠くにフレアガンの閃光が上がる 「あそこじゃない?ヘリがあるのもあっちの方よ」 ディアフェストの準備のためか、街は至る所が封鎖されていた。仕方ないので教会の中から地下室を抜けて進もうとする。外へのドアを蹴り開けるアラン。そこには斧を振りかぶった闇人が。 そこに後ろから強烈な閃光が広がり闇人は消滅する。光が収まり目を開けると、額にヘッドランプ、体にクリスマス用の電飾を巻きフレアガンを構えるバリーの姿があった。 「ブライトフォールズ雑貨店は世界中で一番ヒップな店だ!」飛び込んだ建物が運良く雑貨店だったらしい ヘリポートに着く一行。サラはヘリの離陸準備にかかる。ゲートが閉まり、響くバーバラの声「彼女は二度と戻らない」 押し寄せる闇人を蹴散らしながらヘリの準備を待つアラン。 「ウェイク、いいわよ乗って!」サラの声。アランたちを乗せ、ヘリは離陸する。 396 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 56 50 ID 8JcBTKPz0 発電所が見えてきた。駐車場に着陸しようとするヘリに鳥の大群が襲い掛かる。 「つかまって!」叫ぶサラ。しかしアランが振り落とされる。例によって丸腰だ。危機感の足りない男だ。 「発電所で合流しましょう!」と飛び去るヘリ。幸い近くの詰め所で拳銃と弾薬は手に入ったが発電所に行くには河を渡らなければならなかった。 闇人に襲われつつも橋を渡るアラン。そこに鳥を振り切ったヘリが来る。が合流する間もなく鳥に襲われるヘリ 「避難するから発電所に入って。話がまとまったら連絡して!」そういってヘリは飛び去った。 発電所のロゴには見覚えがあった。あちこちで見つけた物資のありかを示す松明のマークだ ドアに近づくと内側から勝手に開いた。物凄い光がアランを照らす。 「動かないで!」ウィーバーの声がする「俺は味方だ、ウィーバーさん!」「証拠は?」「あなたが『レディーオブライト』ですよね。手を貸してください!」そこでアランに向けられたライトが消える 「あぁやっと!長い事あなたを待っていたのよ。闇を追い払う物は『照らされた部屋』にあるわ。ダムの中に部屋を作ったの」 それがあればアリスを取り戻せるのか。ヘリを呼ぼうとするアランに夜の外は危険なので秘密の明るい通路があることを話す。 急に部屋の電球がチカチカ言い出す。ウィーバーはアランに変圧器を止めてくるよう依頼する。 アリスを救うためならアランは何でもするつもりだった。今はウィーバーだけが頼りだ。彼女は何十年も前からこの狂気と向き合ってきたのだから。 変圧器を止めたアランをウィーバーは秘密の通路に案内する。道すがら友人であったゼインとジャガーについて話すウィーバー。 ジャガーが死に、彼女を蘇らせようとゼインは小説を書き始め闇を目覚めさせてしまった。蘇ったと思われたジャガーは顔はそっくりだが中身は完全な別人だった。 ゼインが気づいた時にはもう遅かった。彼は書いた物を全て取り消そうとした。著名だったはずのゼインが今では誰も知らないのはそのためだった。 ゼインはまた同じ事が起こった時のためにウィーバーにあるものを託し、ウィーバーはそれを「照らされた部屋」で守り続けた。 自分達はアランの物語に囚われている。闇を食い止めなければ生き残れない。ジャガーが結末を捻じ曲げてしまう。 「トムよ。彼がそう書いたの。彼は今でもテレビを通じて闇の底から話しかけてくるのよ」どことなく嬉しそうに言うウィーバー。 秘密の通路とはもう使われていない大きな水道管だった。明かりのついた水道管に入る二人。バリーたちに連絡を取るアランだが、ダムで合流しようと伝えた直後バリーの悲鳴が聞こえ電話は切れる。 そして何かが堕ちたような振動が伝わってくる。 「彼らを助けに行かないと!」ウィーバーの静止も聞かず外に出るアラン。墜落したヘリが燃え上がっているのが見え、空には何百羽もの鳥が飛び交っていた。 「勝手になさい!先に『照らされた部屋』で待ってますからね」ウィーバーは大丈夫だろう。二人を助けなければ。 墜落現場は悲惨だったがどうやら直前で脱出できたようだった。フレアガンを乱射するバリーとショットガンを乱射するサラが見えた。 合流した一行はダムへ入ろうとするがサラとバリーが中に入った瞬間上から落ちてきたタンクによって分断される。 別ルートを探すアラン。ダム上部に着くとジャガーの声が響く「止まれ、止まりなさい」 木を薙ぎ払い車や鉄骨を巻き込みながら闇の竜巻が迫ってくる。向こうでバリーたちが叫んでいる。間一髪エレベーターに飛び込むアラン。 続く 397 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 58 45 ID 8JcBTKPz0 「照らされた部屋」に案内される一行。目の前にはシェルターのようなごっつい扉。 ダムの中に何でこんなごつい扉があるのかと思ったが、ダムの北に大戦当時の陸軍基地がありここもその一部なのだろうと言う。 扉を開けると中から強烈な光が広がる。中には物凄い数の電球が輝いていた。 「さあ、それよ。そろそろ6番と33番118番を換えなきゃいけないけどこんな夜中に梯子を上りたくはないし、もうくたくたなのよ。あなたに渡してしまえば私の役目は終わるのよ」 愚痴っぽいがたった一人で何十年もこの部屋を守ってきた事を考えれば当然だろう。 部屋の真ん中の机には小さな箱があった。箱を覗き込むアラン。 そこには一枚の原稿が。だが書いたのはアランではなくゼインだった。原稿にはアランの幼い頃の思い出が書かれていた。もう存在しないはずのページだった。 ”7歳のアランは眠る事を怖がった。寝付いても悪夢にうなされ悲鳴を上げて飛び起きてしまう。ある晩母親が古びたスイッチを持ってきてくれた。 「クリッカー」と呼ばれるそれを使えば魔法の光がたちまち怪物を追い払ってくれるのだと。しかもそれはアランの父からもらったのだと言う。 父を知らないアランにとって父に関するものは全て魔法だった。アランはクリッカーを握り締めようやく安心して眠りについた。 あれから数十年後、コールドロンレイクのほとりでアランはクリッカーを手に昔を思った。そして息を深く吸い込み飛び込んだ。” 原稿の下にはアリスにあげたはずのクリッカーがあった。 眩暈がした。ここにクリッカーがあるのはアランが書いた物語の中でゼインが書いたからだ。 クリッカーを手にしたアランは静かに言う。 「これでアリスに会える。終わらせるんだ…」 エピソード5 終了 「ここまでのアランウェイク」 闇の存在に操られ恐ろしいホラー小説を書いてしまった このまま書き続けてもアリスは救い出せない。これはホラー小説なのだ。誰一人助からない だがゼインが保険を残していた。クリッカーだ 12 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22 41 33 ID 8JcBTKPz0 エピソード6:ディパーチャー ニューヨーク、二年前 自宅で目覚めるアラン。酷い二日酔いで頭が割れそうだった 鎮痛剤を飲んでようやく落ち着いたアラン。テレビをつけると自分が出演したバラエティー番組が映し出される 最新作「サドンストップ」のプロモーションツアーについて話している テレビを見ているとアリスから声がかかる。 ツアーのパーティーで酔っ払って朝帰りしたアランに軽く腹を立てつつもスランプ気味のアランを心配するアリス。アリスの心遣いに申し訳なく思うも無性に苛立ってしまうアラン ツアーが終わったら二人っきりでゆっくり旅行に行こうと約束するアラン。抱き合う二人 ブライトフォールズ、現在 クリッカーがキャビンへの鍵だった。アリスを救うには湖に戻らなければならない原稿の最後のページに正しい結末を書き込むのだ。 「最後のページはキャビンのタイプライターにある。それを読まないと正しい結末は書けない。ゼインは近道をしようとして失敗した」アランは失敗するわけにはいかなかった。 付いてこようとするサラを止め、バリーに見張らせる。アランは一人で決着をつけるつもりだった。 涙を流しながらアランに抱きつくバリー「頑張れよ・・・」 外にでると夜が明けていて快晴だった。クリッカーのお陰なのだろうか とにかく今のうちに湖に向おう。ゼインの原稿の中でアランは湖のほとりでクリッカーを使おうとしていた。そこへ向うのだ。 湖に続くトンネルに入った瞬間アランはジャガーの存在を近くに感じた。一度闇に囚われたアランは闇と繋がっているためそういうことがわかる様になっていた 「彼女を殺してやる」ジャガーの声が聞こえる。さっきまで明るかった空はトンネルを出た途端真っ暗になっていた。 闇の存在は最早アランに自らの望む結末を書かせようとはしていなかった。ゼインの残した凶器を持ったアランの行く手を全力で阻もうとしていた。 ポルターガイストと戦ったり車をぱくったり闇人を轢いたり車をぱくったりして進むアラン バリーに大見得を切ったはいいが、実の所アランは頼りない夢の筋書きを辿っているだけだった。 何とか湖に辿り着き、古びたおもちゃで魔法のスイッチを入れ、ホラー小説にハッピーエンドを書き込まなくてはならなかった。そして闇の底に囚われたアリスを救い出すのだ。 闇の妨害を振り切りコールドロンレイクについたアラン 湖底を目指すアランの前には目の前には荒れ狂う闇の竜巻が立ちはだかる。もう逃げられない 湖底で朽ち果てた難破船や、墜落した飛行機の残骸。闇はそれらに息を吹き込み無造作にばら撒いた ジャガーの声が響く「アリスはお前など愛していない。私には勝てない。お前の負けだ」 竜巻に近づきフレアガンを打ち込むアラン。「現実じゃない。これは妄想」そういって消滅する竜巻 クリッカーを手に湖へ飛び込むアラン 暗い室内で飛び起きるアラン。傍らにはアリスがいる 「落ち着いて、また怖い夢?ただの夢よ。大丈夫、ここは家よ」妖しく微笑むアリス 「違う、夢じゃない。明かりを、明かりをつけろ!」後ずさりながら言うアラン 周囲をみると確かにアランの部屋だが窓の外はどんどん闇に覆われていく 暗闇を恐れる様子も無いアリスにお前はアリスじゃないと言い放つアラン 「クリッカーはどこへやった!」「何を言ってるの?こっちへ来て・・・」クリッカーを探すアラン 「ベッドに戻ってアラン・・・」 「ベッドに戻ってトム」 アリスの声にジャガーの声が重なる リビングにあったフラッシュライトの光を向けるとアリスは消滅した。そしてテーブルの上に奇妙な光景を見る。「クリッカー」の文字がテーブルの上に浮かんでいるのだ 文字に光を当てるアラン。するとその文字は本物のクリッカーへと姿を変えた。 クリッカーを使うアラン。部屋に光が広がっていく 窓からふわふわ飛び込んでくるゼイン。周囲はもう完全に闇に包まれている 「キャビンへの道を探せ、奴が邪魔をするだろう。あれには心が無い。闇で満ちている。心を光で満たせ」 気が付くとアランの隣にはもう一人のアランがいた 「彼は気にするな。ミスタースクラッチだ。後で君の友達に会わせよう。クリッカーを使え」そういってゼインともう一人のアランは消える 13 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22 45 50 ID 8JcBTKPz0 取り残されたアランは闇に包まれた不思議な空間を歩く。「ドラム缶」「電柱」「鳥」「原稿」「コーヒーポット」「電話」などの文字が浮かぶ空間を。 さっきのクリッカーと同じように光を当てるとそれらは現実のものとしての形を取った。そしてその度聞こえるタイプライターのキーの音。現れた原稿を読むアラン ”ゼインが姿を消すと、俺は変化し続ける夢の中に取り残されたキャビンへの道を探さなくては。俺は物語にこの場所から抜ける道を書き込んであった。 俺は「道」と言う概念を辿った。行く手を阻む海を渡る場面では島への橋が現れた。暗い湖底にキャビンと言う概念が点滅し、俺はキャビンが実在すると念じた。そして、それは現れた。” 周囲を見回すと確かに「道」があった「道」を実体化させて進むアラン。そこにアリスの声が聞こえる 「さようなら、出て行くわ。他に好きな人が出来たの。その人を愛しているのよ」「何を言ってるんだアリス!」 「あなたは私を愛していない。自分自身も愛していないのに。出来もしない仕事で自分自身を痛めつけているだけ」「俺は君を何より愛してるさ。君は、俺の女神だ!」 嘘だった。アランの知っている現実ではなかった そして目の前には「橋」が。光を当てると湖で見たのと同じキャビンへと続く橋が出来た そこに聞こえるアリスに似た女の声。「トムやめて、いいこにするから私を開放してよ。傑作を書かせてあげる。一生愛してあげるわ」 アランに似た男の声が聞こえる。「違う!君はバーバラ ジャガーじゃない!俺のせいだ、書くべきじゃなかった。君は別人だ。心は闇で満ちている」 「トーマス止めて、ナイフを捨てて!」「闇が満ちてる・・・切り取って湖の底に送り返してやる!」「トム、トムやめて!あぁぁー!」 これはかつてあったゼインとジャガーの物語なのだろうか そして目の前には遂にキャビンが姿を現す。駆け出すアランにアリスとジャガーの声が聞こえる 「触らないで、汚らわしい!ここはどこなの?放して!」 「お前の夫は裏切った。私が望む事を書くだけでよかったのに。もう遅い。お前は永遠にこのままだ」 キャビンに入るアラン。目の前にはバーバラが立っている。 「これで彼女は二度と戻らない」そう呟くバーバラの胸にはぽっかりと穴が開いていた 「私はずっと存在してきた。お前の処女作よりもずっと前から。また次の仮面を見つけるわ。夢で私を解放してくれる人を」 そう笑うバーバラの胸の穴にアランはクリッカーを持った手を突っ込む。驚くバーバラ。スイッチを入れるアラン。次の瞬間バーバラの内側から強烈な光が迸り彼女は消滅する。 書斎に行くアラン。成すべき事は分かっていた。「ディパーチャー」の正しい結末を書くのだ。 光と闇、原因と結果、罪と償い、全てに均衡があり、それを損ねれば代償が伴う。ゼインはここで道を誤ったのだ。 闇を抜け光の中へと戻る長い旅だ。タイプライターを打つアラン。時計の針が急速に逆回転していく…。 「アラン、アラン!いやぁー!」 初日の夜のシーンが繰り返される。湖に飛び込むアラン 湖の底から登ってくるアリス。桟橋に上がって咳き込む。 「アラン、アラン?アラン!」周囲を見回しアランを呼ぶも自分のほかには誰も居ない そこにあったはずのキャビンは島ごと消えていた… ブライトフォールズの街ではディアフェストが開かれていた。 闇に囚われてしまったはずの人たちもそこでは何事も無かったように祭を楽しんでいた ローズはランタンを胸元に抱え、後ろの店内を震えながら気にしている様子 そして真っ暗な店内には佇むナイチンゲールの姿があった キャビンの中で書き続けるアラン。 ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」 ピリオドを打つアランに聞こえるアリスの声 「アラン…起きて」 ALAN WAKE 終了 14 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/25(日) 22 52 27 ID 8JcBTKPz0 駄文に付き合っていただいてありがとうございました 終盤はもう何を言ってるのかわからねーと思うがって状態ですが 興味を持っていただけたら是非プレイして家ゲの考察スレでも行ってみるといいでしょう 44 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23 07 35 ID jGtNn9Tu0 アランウェイク乙です。 ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」 ここがわかんないです。 45 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23 31 39 ID A2UNT+uD0 44 文章中では思いっきりはしょってしまったんだけど チュートリアル悪夢の中のゼインの台詞で 「よく聞け、『彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる深い常闇の海を、その荒ぶる波とその静けさを。 私はその港を訪れた。私はその海を訪れた』分かったか?」 というのがあったんだけど他には海がどうとか湖がどうとかには触れてないんで良く分からないんですよ まあもしかしたらDLCで何か分かるのかもしれないけど 232 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 10 28 07 ID WXNBjylC0 特別編1 シグナル 本編エンディングの続き。 アランは見覚えのある場所にいた。エピソード1で訪れたブライトフォールズのダイナー、そこでデジャブのような光景が繰り広げられるが何かが違っていた。 アランは誘われるように再びダイナーの奥にに向かっていく。 そこには老婆の姿はなかった。トイレに入るアラン、そこでゼインの声が響く「アラン、それ以上沈むな。自分を見失うな。私も手を尽くすが君次第だ、より良い交信地点を探せ」 そこは闇の世界だったのだ。ディパーチャーの完成後、何かが狂ってしまいアランは闇の世界に沈み続けているのだった。 ゼインはアランに”概念としてのライト”と”排除が可能な論理上の手段”(銃)を渡し消えてしまう。 トイレから出るとダイナーから人が消えていた。代わりにテレビが置いてあった。テレビにはアラン自身が写っていた。 テレビの中のアランは狂気に飲み込まれていた。「ダイナーの扉が破られて奴らがあらわれたー!!」テレビの中のアランが叫び、それは現実となる。 アランがダイナーを出ると存在しないはずの森がそこにはあった。アランは森を進み小屋を見つける。 小屋の中には原稿があった。原稿には断片的な文字の羅列が書かれていた。原稿の中のPHONEという文字が実体化し携帯電話が現れた。 電話が鳴る。ゼインからだった「私の声が聞こえるか?君を助けたいがそこは深すぎて届かない。私のところにきてくれ、言葉を使え、シグナルを追うんだ」 233 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 11 23 31 ID WXNBjylC0 フラッシュライト、フレアガン、小屋の中にはたくさんの”言葉”が浮かんでいた。アランが”言葉”を光で照らすとそれは実体化していった。 アランが小屋から出るとそこは森ではなく、街の中だった。道路の真ん中にはまたテレビが置いてあった。 テレビが付き、また狂ったアランの姿が映り、叫ぶ「車が宙を舞い、街がアランを葬ろうとしていた」再びそれは現実となる。 闇の世界はアランを妨害するかのようにどんどんと姿を変えていく。道路は裂け、迷路のような構造になった街をアランは進んでいく。 ゼインから再び電話が来る「君はどんどんと沈んでいく、このままじゃ助けられない。シグナルを追え。自分と向き合え・・・」 アランは”言葉”を実体化させ、度重なるテレビの妨害も切り抜けようやく迷路のような街を抜ける。 ゼインがの残した原稿を見つけるアラン。”友人”という”言葉”が浮かび上がる。友人が実体化しバリーが現れる。 「お前は、本物じゃない」「どうしてわかった?スケスケだからか?俺はお前の空想の産物さ」 アランは携帯のGPSでシグナルを追い続ける。シグナルは郊外のビルトモア製材所を指していた。 針のように無造作に地面から突き上げている電柱、鳥のようにアランに襲いかかる本、世界はますます狂っていく。テレビも執拗にアランを殺そうとする。 製材所の中に侵入したアラン。製材所の中はアランの自宅そっくりな空間になっていた。そしてそこにはゼインがいた。 「アランよくやったここならしばらく安全だ。今のうちに話しておこう。」すると急に狂ったアランが映ったテレビが現れる。 「それが君の敵だ、君自身だよ。これは闇ではなく君自身が引き起こしている。・・・まてアラン!!」 「狂気の渦に飲み込まれゼインは消えた、迫りくる何かがウェイクを蝕んでいた、闇もそう悪くない」テレビが叫ぶ。 テレビがアランに襲い掛かってくる。アランはなんとかテレビを撃退することができた。 気が付けばアランはバードレッグキャビンの書斎で倒れこんでいた。アリスを救ってからアランはずっとキャビンに閉じ込められていたのだ。 「出口はどこだ?でられない。出口はどこだ?」 特別編2 「小説家」に続く 297 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 10 49 26 ID zrr5GuU20 特別編2 小説家 ハートマン「気が付いたかね?全ては君の妄想フィクションだ。」 ハートマンの幻影は消え、アランはいつの間にか闇の世界に戻ってしまっていた。そして目の前にはバリーがいた。「お前の妄想は手におえないな」 そこはハートマンのロッジの中庭だった。ロッジの裏からゼインの光が見えた。アランはゼインを目指す。 ロッジを抜け、テラスに出るとそこにいたのはやはりゼインだった。 「よくやった、ここからは私も行こう。君の夢を終わらせるために君自身を目覚めさせなくてはならない。キャビンを目指すんだ」 そういうとゼインは再びアランに原稿を渡す。原稿から”言葉”があふれる。”クリア””ボート””岩” ”クリア”は実体化し遠くに灯台が出現した。”岩”と”ボート”が空中にテラスから灯台に続く道を作り出した。 アランは空中に浮く道を進みながら灯台を目指す。 空中で回転する小屋、宙を舞う車、周囲の光景はどんどんと奇怪さを増していった。 アランが地下通路に入るとそこにはまたテレビがあった。やはりテレビには発狂したアランが映り、妨害を続ける。 地下通路を抜けると、観覧車のように360回転を続ける不思議な空間にでた。闇の世界は完全に狂い始めていた。 ゼインが語りかける「急げ、夢だからな何もかもが異質で広大な迷路だ。闇の存在がどうなったかは私にもわからない。交信は可能だが脱出する方法も実際にはわからない」 回転する空間を抜けると、今度はスタッキーのガソリンスタンドに出た。アランは灯台にどんどん近づいている。 「君はアランの理性の象徴なのだ。だから私と会話ができる。もう一人の君は諦めてしまった。夢は心地いいからだ、だが君は諦めていない」ゼインは語る。 「俺も幻影だっていうのか?」アランが聞き返す。 ゼイン「ここのあらゆるものと同じだ」 アラン「もう1人の俺?そいつが例のスクラッチか?」 ゼイン「違う」 アラン「訳が分からないぞ」 ゼイン「これは君が書いた物語だ」 アラン「俺とクリッカーのことを書いたのはあんただ。俺とウィーバーを導いたのもアンタだ」 ゼイン「そうだ彼女の力が必要だった。君もクリッカーが必要だった。だが私は・・・アラン今は急ぐんだ」 ゼインは言葉を濁し、これ以上は何も言わなかった。 298 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 11 37 27 ID zrr5GuU20 アランは巨大な鉄橋をわたり再び灯台に向かう。鉄橋は構造が歪んでいる上に、テレビの妨害によりどんどんと崩落していく。 アランはゼインの夢をコントロールする能力に助けられ、鉄橋を抜ける。 アランは渓谷に入る。灯台はすぐそこだった。だがやはりそこにもテレビがあった。「アランは力尽きるだろう。救いの光が消えるようにあっけなく」 テレビがそう言うと、灯台の光は本当に消えてしまった。 アランは渓谷の洞窟に入る。なぜか洞窟の中の空間はハートマンのカウンセリングルームになっていた。 カウンセリングルームではハートマンがテレビのアランにカウンセリングをしていた。 テレビのアランはハートマンのカウンセリングによって、これまでの出来事がすべて自分の妄想だと信じこんでいた。 2人は入ってきたアランには全く気づかずカウンセリングを続け消えてしまう。 またアランの前にアリスのビジョンが現れ、アランを罵倒する。こうなったのはすべてあなたの責任だと。 アランを追い詰める幻覚にもへこたれることなく、アランは渓谷を進みゼインと再会する。 「ようやくたどり着いたな。だが私はキャビンには入れない、ここからは君ひとりで進むんだ。すべての妄想を否定するんだ」 そういうとゼインはいなくなり、アランに最後の原稿を託した。”記憶”と”発光”という”言葉”が現れた。 ”記憶”を実体化させアリスとの思い出が再生される。そして”発光”により再び灯台に光が灯る。 テレビは灯台に向かうアランを妨害するため闇の住人を大量に呼びし続けるが、灯台の光によって闇はすぐに一掃されてしまう。 アランは光を頼りに灯台にたどり着き、灯台の最上階に向かう。 灯台の最上階はなぜかバードレッグキャビンのある湖につながっていた。アランはようやくキャビンにたどり着いたのだ。 キャビンの前にはバリーがいた。夢を終わらせるためには全ての妄想を消さなくてはならない。アランは襲い掛かってくるバリーを倒しキャビンに入る。 キャビンの書斎には、床に倒れこみ悶えるもう1人のアランがいた。アランが彼に触れた瞬間夢は終わった。 アランはバードレッグキャビンの書斎でようやく意識を取り戻した。だがキャビンには閉じ込められたままだ。キャビンからも脱出しなくてはならない。 アランは自らがキャビンから脱出するために新しい物語を書き始める。 「リターン」 アラン・ウェイク著 アランウェイク 完
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Alan Wake part52-374~376,380,382~384,388,392~397、part53-12~14,44,45 追加コンテンツ:part55-232~233,297~299 374 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 20 07 ID tKzwgNpl0 366です とりあえず登場人物から アラン・・・主人公。二年以上にわたるスランプと不眠に苦しむ人気スリラー作家。アリスと共に田舎町ブライトフォールズに休暇に来る アリス・・・アランの妻。深刻化していくアランの苦悩に心を痛めブライトフォールズ行きを計画。冒頭で行方不明に バリー・・・アランの幼馴染にして代理人。アランの危機を察知しブライトフォールズヘ サラ・・・保安官。住民からの信頼も篤く権威を振りかざすFBI捜査官にも物怖じしない。いい人 ハートマン・・・スランプに陥ったアーティストの長期治療を専門にしている精神科医。湖の近くにクリニックを構える 375 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 28 27 ID tKzwgNpl0 本編に入ります。駄文ですがよろしくお願いします エピソード1:悪夢 主人公アラン ウェイクはチュートリアルを兼ねた悪夢を見ていた 夜何かとても重要な理由で灯台へと車を走らせるアランはヒッチハイカーの男を轢いてしまう ちょっと目を放した隙に死体が消えてしまったので気を取り直して徒歩で灯台を目指す 脇道へ入ったアランの目の前に斧を振り回しながら迫る男の黒い影が。男はアランの書いた小説の登場人物だった。 男は竜巻に姿を変え追ってくる。逃げるアランの前に光が射し男の声がする。「光を追え、光の中は安全だ」 「君に警告するために夢に侵入した。闇は危険だ。重要な事だけ教えよう」光はそう言って闇との戦い方を教えてくれた。(ライト当てる→銃で撃つ) そんなこんなで灯台前の橋まで来た所でまたもや男の影が。 竜巻に姿を変えた男から逃げ灯台に入るアラン。 一息ついて上を見上げると急に光が消える。そして何かが落ちてくる。 「来 た わ」老婆の声がする そこで夢は終わる 「アラン…起きて」車の中で目を覚ますアラン。隣には妻のアリスが微笑んでいた。 アランはアリスと共に太平洋岸北西部の静かな田舎町ブライトフォールズにフェリーで到着しようとしていた。 フェリーでは地元のFM局のDJパット メインと知り合う。 メインはアランに出演を依頼するがプライベートな旅行なのでここで会った事は秘密にしてくれるよう頼む。 もう一人乗客がいたが彼は「精々今のうちに楽しんでおくんだな・・・」とかぶつくさ言っている。旅行者が気に入らないらしい。 キャビンの管理人カール スタッキーから鍵を受け取るためにダイナーに向かうアラン。その間にガソリンを入れに行くアリス。 ダイナーに入ると等身大のアランパネルが置いてあった ダイナーではアランの大ファンの女店員ローズ(パネルを飾ったのも彼女)、コーヒー大好きの森林公園ビジターセンター係員のラスティ ボケてるらしくアランに向って「久しぶりだなトム」とか言ってくるロッカーのアンダーソン兄弟、 真っ暗な通路を見ながらガクブルしているランタンを胸に抱えたお婆ちゃんシンシアなんかがいた。 熱烈なファンとか言う人種が苦手なアランはトイレにいるらしいカールから鍵を受けとりさっさと店を去ろうとする。その背中に「闇は危険なのよ」とかシンシアが声をかける 通路の奥のトイレをノックするアランの後ろに喪服の老婆が現れ「カールは来ないわ、鍵は預かってる」と言って鍵とキャビンのある湖までの地図を渡す 店を出て車を出すと同時にダイナーからツナギ姿の男が鍵を手に駆け出してくる 「おい待ってくれウェイクさん、鍵・・・鍵は?」 湖、コールドロンレイクに着くアランとアリス。目の前にはつり橋とその先にキャビンの建つ小島が キャビンの中は真っ暗だった。暗闇を恐れるアリスの代わりにジェネレータを点けに行く 明かりの点いたキャビンに入り置いてあったラジオを点けてみると先程のパットの声が。 「ディアフェストに向けて旅行者が続々と訪れています。先程もとあるアーティストと出会いましてね、さてどなたかな?こちらKBF・FM」 「はぁいパット、ローズよ!アーティストってアラン ウェイクでしょ?あたし大ファンなの!」 全くプライバシーも何もあったもんじゃない 軽くイラッとしていると2階でアリスが呼んでいる、見せたいものがあるらしい 2階の寝室に行くとアリスが既に脱いでいた。タンクトップに黒パンツといういでたちで誘っているのかと思ったら「私じゃないわ、書斎よ」とか言い出す。可愛い奴だ。 隣の書斎に行って見ると机の上にはタイプライターが置いてある 「ホント言うとね、ここなら書けるんじゃないかなと思ったの、環境が変われば・・・」 「止めてくれアリス、どうしてどいつもこいつも・・・」 ここにはハートマンと言うアーティスト専門の精神科医もいると言うアリスに対し切れてキャビンの外へ出て行くアラン。外はもう真っ暗だった。そこでいきなりキャビンの明かりが消える 「アラン?アラン!いや、いやーっ!助けて!」アリスの叫び声が響く。 キャビンに戻ると湖側の出口が開け放たれていた。そして湖に沈んでいくアリスの姿が見えた。 「くそっ」アランは湖に飛び込んだ 376 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16 33 51 ID tKzwgNpl0 アランは大破した車の中で目を覚ました。記憶が飛んでいたがアリスに何か起きた事だけは覚えていた。 頭を怪我したようだ。携帯も使えない。徒歩で助けを求める他無かった。遠くにガソリンスタンドの明かりが見えた。 道なりに歩いていくアラン。と、その目の前に光が広がる。「すみません、あの・・・」と声をかけるアランの前に2枚の紙片が落ちてくる。 それは「ディパーチャー」と題された小説の原稿だった。アランが最新作に使おうとしていたタイトルだ。 著者はアランになっていた。だがアランには書いた記憶など無かった。 そのページには主人公が夜の森で斧を持った殺人鬼に襲われるシーンが描かれていた。 更に道を進むと伐採所と小屋の明かりが見えた。これで助けを求める事が出来ると思った。辺りには霧が立ち込めていた。 そこにいた人影に声をかけると彼は「当日キャンセルはぁ…返金できません!カールスタッキーでぇす。どうぞよろしくぅ!」とか言いながら斧を振り回し襲ってきた。 小屋に逃げ込みドアを閉める。そこに斧が叩き付けられる。机の上にあった拳銃と懐中電灯を持ち保安官事務所に電話をかける。 一瞬だけ繫がったものの直ぐに切れる。外を見ると電柱が倒れている。そしてスタッキーが動かしたのかブルドーザーが突っ込んでくる。 急いで外にでるとブルドーザーは小屋ごと崖下に落ちていった。スタッキーも一緒だといいが確認してる余裕は無かった。 暗い夜道を進んでいくと夢で見たような黒い影に包まれた男達が襲ってきた。 夢で教わったようにそれらを撃退すると目の前で跡形も無く消えてしまった。 闇の中を息を切らせながら走りスタンドを目指すとまたスタッキーに襲われたがなんとか撃退しスタンドに到着した。 スタンドのガレージは乱闘でもあったかのように酷く荒らされていた。 恐る恐る進んでいくと目の前のTVがいきなり点いた。 「書こう、書き続けるんだ。俺が書けば現実になる。彼女を救い出すんだ」そう言いながら小説を書くアランがそこには映されていた。 訳の分からないまま保安官事務所に電話をかけるアラン。程なくしてパトカーに乗って保安官サラ ブレーカーが現れる。 「事故にあって…、妻が、いないんです。島のキャビンにいたんです、コールドロンレイクの…」 「あの湖に島はありません。70年代の噴火以来ね」 「でも、確かにキャビンが・・・」崩れ落ちるアラン。 「大丈夫ですか?湖に寄ってから署に向かいましょう。スタッキーを見ませんでしたか?ここのオーナーなんですが」 森での出来事を話せば正気を疑われてしまう。今はアリスの捜索が先決だった。 湖に着いて愕然とするアラン。そこにはサラの言うとおり島など影も形も無かった…。 エピソード1 終了 以下、三行で分かる「ここまでのアランウェイク」 休暇で訪れたブライトフォールズで妻のアリスが消えた 大破した車の中で目覚めたアランには一週間分の記憶が無く、闇を纏った敵の襲撃を逃れ 保安官と共に湖を訪れるがキャビンは島ごと消えていた 380 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 12 00 ID TpNbrcpY0 エピソード2:しのびよる闇 三年前、自宅にて 急な停電で闇を恐れるアリスを落ち着かせるためにキャンドルを灯すアラン アランはアリスに自分も子どもの頃は暗闇が苦手だった事、そんな自分に母親がくれた魔法のスイッチ「クリッカー」(コタツのスイッチみたいなの)の事を話しアリスにクリッカーをプレゼントする チュッチュチュッチュするウェイク夫妻 現在、ブライトフォールズ アランは保安官事務所でサラが呼んだ医師による診察を受けていた。頭痛や記憶障害があったがアリスを捜すためにも平静を装う他無かった。 診察の後サラから落とした携帯を受け取り、アリスに何があったのか、何故スタッキーのスタンドにいたのか質問される。事実を話したかったが拘束されると思い止めた、とそのとき携帯に非通知の電話が 「アラン、どうか助けて」アリスの声が聞こえて驚くアラン。続けて男の声「サツには何も言うな。女房に会いたきゃ俺の指示に従え。」「何だと?」 「裏の駐車場へ行け。ちょっとした土産を置いといた。サツを適当にあしらったらエルダーウッド国立公園まで来い。ラバーズ峠って場所に午前零時だ。馬鹿な真似はすんなよ、見張ってるからな!」 駐車場の穴の開いたフェンスに立て掛けた板を蹴り一発で粉々にして進むと一台の廃車があった 廃車の中にはアリスの免許証が置いてあった。脅迫は本物だった そこにまた電話がかかってくる。幼馴染でエージェントのバリー ウィーラーからだった バリーによると一週間も音信不通だったらしく心配でブライトフォールズまで来ているらしい。保安官事務所まで迎えに来てくれるよう頼み電話を切る 事務所の通路に戻ると壁のテレビがいきなり点く。そこにはまた机に向うアランの姿があった。 「作家は物語を暗闇から解き放つ光だ、石を削る彫刻家のように無から世界を創り上げる。書くのを止めればその世界は崩壊し闇に飲まれてしまう。 アリスの命がかかっているが今は集中しなければ。書くんだ。ここでは全てが可能だ。物語を書いてアリスを救うんだ」そこでテレビは消える 受付前で初老の男と話をしているサラに「急用が出来たのでこれで」と言って去ろうとするアラン 話も聞いてないし滞在先を教えて欲しいと言うサラ。受付のおばちゃんオヌヌメのエルダーウッドのキャビンに決める そこに初老の男が割って入る。男はDrエミル ハートマンと名乗り、アランをコールドロンレイクロッジに招く。 アリスと口論になったときに出た名前である事を思い出し。アリスと何の関係があるのか問い詰めいきなり殴りかかるアラン。 サラに取り押さえられたところにアランに用があるなら俺を通せとバリーが颯爽と現れる。 「大丈夫だよサラ、訴える気は無い。ウェイクさんお待ちしてますよ」立ち上がりながらハートマンが穏やかに言う。立ち去るアランとバリー エルダーウッド国立公園に向う車内でアランはバリーにすべて話した。 一週間分記憶が飛んでいること、アリスが誘拐された事、暗闇で闇を纏った男たちに襲われた事、撃たれた男達が目の前で消滅した事、 道中で拾った書いた覚えも無い原稿の事。正気は疑われたがアリスが誘拐されたと言う事は信じてくれたようだ。 正気を疑いつつアリスの事は警察に任せろというバリーと軽く揉めるが最終的にはバリーも折れた 誘拐犯に指定された時間までまだ余裕があったため係員ラスティからキャビンを借り、ラバーズ峠への道も聞いておく。 夜、キャビンにて。一人でラバーズ峠に向おうとするアランを心配するバリー。 アランは自分が朝まで戻らなかったら通報するように言ってキャビンを出る。 遊歩道を歩いていくと車が事故っていて開け放たれていたトランクにはまた原稿が落ちていた。 瀕死の重傷を負ったラスティが「ウェイクさん、あの原稿に書かれていた通りの事が本当に起きたんです」と言う、といった内容だった ビジターセンターに近づくとラスティの叫び声と銃声が響く 中に入ると原稿の通りの惨状が広がっていた。瀕死のラスティに事務所のブレーカーを戻してくるよう頼まれる。しかしブレーカーには斧が突き刺さっていて完全に破壊されていた。 「うわぁぁぁぁ、やめてくれぇぇぇぇ!」ラスティの叫び声と何かを破壊するような轟音が響き渡る ビジターセンターに戻ろうとすると急に霧が立ちこめてきた、そしてまた斧を持ち闇を纏った男達が現れる。 センターに戻るとラスティが消えていて奥の壁には大きな穴が開いていた。 穴から外へ出ると闇を纏ったラスティが屋根の上から飛び掛ってきた。仕方が無いのでこれを撃退する。カールや他の男たち同様、ラスティも目の前で消滅した。 382 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 14 04 ID TpNbrcpY0 ラバーズ峠を目指し遊歩道を進むアランにバリーから電話がかかってくる。 窓の外に何かを見てビビるバリー。妄想だと思ってたのにどうやらマジっぽいんで改めてアランに注意を促す。 敵に襲われながらも夜道を急ぐアラン。ライトの光に無造作に描かれた松明の印が浮かび上がった。 裏に回ると岩陰に金属製の箱が隠されていて中にはバッテリーや弾薬など闇の中で生きる必需品が入っていた。 この状況を知る何者かが隠しておいた物なのだろうか。 ラバーズ峠に着き、ケーブルカーに乗るアラン。しかし鳥っぽい群れに襲われゴンドラごと谷の向こう側へ叩き付けられる。 周囲を見ると闇人に囲まれている。銃は無くしてしまった。傍に落ちていたライトに手を伸ばすも闇人に阻まれる。 危機一髪のその時発炎筒の光と銃声が響き闇人達は消滅した。見ると銃を持った男が手を伸ばしている。 アランの奴等(闇人)が見えるのかの問いに「そういう筋書きだからな」と答える男。 男には見覚えがあった。フェリーで何かぶつぶつ言っていた男だ。アランの名前を知っていてラバーズ峠に現れた事からこの男が誘拐犯だと確信するアラン。 男に先導され峠の展望台まで来たアラン。闇人に囲まれる。銃の扱いが結構下手な誘拐犯に銃をよこせと言うが 「筋書き通りにやれよ」と断られる。その場は発炎筒を使いまくって凌ぐ。 アリスの居場所を問い詰めるアランに「原稿を全部よこせ、でなきゃ女房が苦しむぜ」と答える男。 殴りかかるアラン。揉み合いの末二人一緒に展望台の下に落ちる。男が落とした拳銃を奪うと男は捨て台詞を吐いて逃げていった。 バリーに相談するべくキャビンに戻るアランにバリーから電話がかかってくる 「ポーチが鳥だらけだ、まるでヒッチコックだぜ!」 ドアに鍵をかけて見つからないように隠れるように指示しキャビンへ急ぐアラン。 森を出たところで公園のガレージから車を拝借しようとガレージの鍵を捜す。 トイレの中に鍵はあった。そこにあったテレビがまた勝手に点く。例によって机に向うアランが写されている。 「ほんの些細な変化でも物語は連鎖反応を起こし全てに影響する。登場人物はリアルでなくてはならない。エピソードは物語の流れに沿っていなければならない。たった一つのミスで魔法は失われる。物語は崩壊し、アリスは死んでしまう」テレビの中のアランは言った 盗んだ自動車で走り出す。群がる闇人も車のライトで照らし跳ね飛ばしていく。 そろそろキャビンに着こうという所で誘拐犯から電話がかかってくる。 原稿をよ渡せばアリスは返すと言う誘拐犯にアランは原稿は未完成で仕上げるにはあと一週間かかると嘘をつく。「二日だ。炭鉱跡のビルまでもってこい。そこに正午だ」まんまと騙される誘拐犯だった。 キャビンには鳥の大群が飛び交っていた。窓からこちらを見て叫ぶバリー 「こいつら普通じゃねぇ!ニューヨークの鳩よりひでぇ。おいアラン、こいつら何とかしてくれ!」 こちらに向ってくる鳥の群れをフレアガンやライトを使って消滅させると、バリーはアランをサイコ扱いした事を詫びた。 アランはバリーに誘拐犯に関する聞き込みと消えた島やキャビンに関する情報を地元紙のバックナンバーから検索する様頼み、自身は原稿を書こうとするも一文字も書けなかった。 調査を進めるバリーにローズから電話がかかる 「原稿を見つけたわ…ウェイクさんと一緒に取りに来て。町外れのトレーラーパークよ…」 「一時間以内に行くよ、後でな!」電話を切るバリー 暗い室内、切れた電話に対し「ありがとう。またどうぞいらっしゃいませ…」と虚ろな笑顔で話し続けるローズ。 「いい子ね」その隣には喪服の老婆が佇んでいた。 エピソード2 終了 「ここまでのアランウェイク」 アランの妻アリスが誘拐された。エージェントのバリー以外には話せない 身代金はアランが書いたと言うホラー小説。書かれた事が現実になる原稿だ 手元にはまだ数ページしかなく、締め切りは二日後に迫っていた 383 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 42 48 ID TpNbrcpY0 エピソード3:身代金 ローズのトレーラーハウスに着いたアランとバリー そこにサラからの電話が。FBIのナイチンゲール捜査官なる人物が話を聞きたいそうだ。 まずはローズに会うためにトレーラーパークの管理人ランドルフに案内してもらう 道すがらバリーの報告を受ける。この町では昔から湖周辺での失踪や変死体、オカルト話が本当になった等おかしな事件が多発している事 湖にはトーマス ゼインなる人物が住む島があったが1970年に湖底火山の噴火でゼイン共々島も無くなった事 ゼインは記事によると有名作家だったらしいがいくら調べても著作が一冊も見つからない事、噴火の前の週にゼインの恋人バーバラ ジャガーが湖で溺れ死んでいる事 これらの記事はすべてシンシア ウィーバー(ランタン抱えた婆ちゃん)である事、などなど。 ランドルフはアランとバリーのことを不審に思っている様子。 ローズのトレーラーに到着。ローズはアランとバリーにコーヒーを振舞う。 とバリーがいきなり倒れる、そしてアランも。どうやら睡眠薬を盛られたらしい アランは夢を見ていた。夢の中で闇との戦い方について教えてくれた声がまた聞こえる 「来るぞ、バーバラに成り済まして・・・。もう止められない。明かりをつけるんだ」 アランの後ろには喪服の老婆が 「会いに来たわ、あなたと素敵な奥さんに。最後まで書くのよ。ぜひともね」 そういって老婆は消えた。そこで目が覚める。 外はもう真っ暗だった。家の明かりをつけたアランの目の前でローズのテレビがいきなり点く。 「次第に夢と現実の区別がつかなくなってきた。だが俺には優秀な編集者がついている。喪服姿の彼女を俺はバーバラ ジャガーと呼んでいる。 彼女は酷く手厳しい。書けば書くほど日増しに修正は増え、今ではもう俺と彼女のどちらが書いてるのか分からないほどだ。気に入らないが仕方ない。 彼女は常に正しいのだ。書く事でアリスを救えると彼女は言った。彼女の言う事を聞いていれば間違いは無いはずだ。彼女は以前も同様の仕事をしているのだから。 トーマス ゼインという作家だ。俺の物語は次第にジャンルが変わってきた。ホラー小説だ。あと少し、結末は近い」行く先々に落ちている原稿はこのアランが書いた物なのだろうか。 ローズのせいでかなりのタイムロスだ、約束の時間までもう12時間を切っていた バリーを連れてここを出て行きたいがバリーは未だに意識が戻らず運び出すのは難しかった ローズは体育座りしながら虚ろな顔で「いらっしゃいませぇ…ご注文はぁ・・・?」とかぶつぶつ言っていた。彼女も何者かに利用されたのだろう。彼女への怒りは無かった 銃とライトが無くなっているのに気が付いた。パークの出口に向うとランドルフが待っていた。「あんた何をやらかした?あの子に何をしやがったんだ?」 どうやらランドルフが通報したらしい。ゲートの前にパトカーが数台止まり、中から銃を構えた男がでてきた。 「俺はナイチンゲール。FBIだ。貴様を逮捕する!」約束の時間が迫ってるのに冗談じゃない。ランドルフを突き飛ばし逃げるアラン。 ナイチンゲールはランドルフがいるにも関わらず発砲してきた。「追え!モタモタするな!奴を逃がしたらクビだからな!」警官隊に命令するナイチンゲール。作家一人に人員割きすぎだろう バリーを置いていくのは気が引けたがここで捕まるわけにも行かない 作家一人に余裕で発砲してくる警官隊から必死に逃げて高台に登ると霧が立ち込めてきて警官隊の悲鳴が聞こえる。どうやら闇人たちに襲われているらしい 彼らに勝ち目は無かった。彼らが追っているのは生身の作家だったはずなのだから。 大破したパトカーから聞こえる無線では警官隊と連絡がつかず「どうなってんのよ!」と叫ぶサラの声がしていた 展望台から周囲を見ると遠くにラジオ局の電波塔が見えた。メインは話の分かる男に見えたし炭鉱への道も聞けるだろう。ラジオ局を目指す事にした 道中闇人に襲われたがパトカーの残骸から手に入れた閃光手榴弾で撃退した 384 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01 45 54 ID TpNbrcpY0 ラジオ局に到着したアラン。メインの車を貸してもらおうとするが、そこにまたナイチンゲールが現れ発砲してくる。逃げるアラン。「何があっても絶対捕まえてやるからな!作家先生よぉ!」ナイチンゲールの声が遠くから聞こえる。 森の中を歩き続けるアラン。何故かこの事態を見越したかの様に行く先々に電力会社のライトやら銃やらが置いてある。そんなアランに電話がかかってくる 「どこまでも頑固な人」アリスの声だった。「アラン、アラン、怖くて…暗闇で…どうか助けて。」ノイズが混じっているだけではなく何か様子がおかしい。が電話はそこで切れてしまう。 歩き続けるアランの前に鉄橋と、更にその奥に操車場の倉庫が見えた。あの倉庫で車を借りられるかもしれない。 闇はどんどん力を増しているようで、あらゆる手段でアランの行く手を妨害してくる 鉄橋を進むアランだが、床がいきなり崩れ落ちたり頭上のパイプが外れて落ちてきたり、仕舞にはそのパイプや転がっているドラム缶が痙攣しながら飛んでくるなどポルターガイストに襲われた。 操車場では車を見つけたと思ったらブルドーザーに襲われた。闇人を巻き込みながらアランに襲い掛かってくるブルドーザーだが何とか撃退し車に乗り込むアラン。ようやく夜が明けようとしていた。 炭鉱跡地は博物館になっていて場所はすぐに分かった。待ち合わせの時間まであと少し。結局原稿を完成させる事が出来なかったアランは追い詰められていた。 炭鉱に着いたが、人影は無かった。藁をもすがる思いで誘拐犯を待ち続けたが夜になっても奴は現れなかった。そこに誘拐犯から電話かかかる。 何故か焦ったような声で計画変更を告げる誘拐犯。炭鉱から北のミラー峠の展望台まで炭鉱の中を通って来いとのこと。 マジ切れしつつも峠への道を探すアラン。炭鉱跡のゴーストタウンを抜ける。 闇人やポルターガイストの襲撃から逃げた小屋の中にあったテレビがまたキャビンにいるアランを映し出す。 「書く事以外は全て苦痛だ。酷く気分が悪いが何とか階下に下りた。棚の箱に入ったゼインの著作を手に取りいくつか読んでみた。彼は詩人だった そこには魔法の湖で奇跡を起こすクリエイターや女神達、神々や夢や悪魔の王国そして人間に成り済まして機会を伺う魔物たちが歌われていた ゼインは自らの事も書いていた。闇に取り付かれた恋人や湖に対しての恐怖についてだ。彼にとって湖とは邪悪な存在が潜む底知れぬ恐怖を映し出す鏡だったのだ リアルだった。彼のアイディアを俺の物語に取り入れよう。これはいける」 更に歩き続けるアランに誘拐犯からのメールが届く。間違いだらけの稚拙な文章に奴の焦りが感じられる。 廃墟を抜け峠に着いたアラン。コールドロンレイクが見える。キャビンがあったはずの場所にはボートの物であろう小さな明かりが見えるだけだった。 そのとき誘拐犯の情けない声が遠くから聞こえた。「すいません奥さん知らなかったんです。きっとボスだって…ホントに知らなかったんです!奴の女房がどこにいるかなんて知りません きっと溺れたんだ。奴に原稿を書いて欲しくて、騙したんですよぅ!ごめんなさい、助けてください。あぁ~」誰と話しているのだろうか。 展望台についたアラン。そこにはうなだれて震えている誘拐犯がいた。その傍らに喪服姿の老婆が一瞬浮かび上がる。 突如巻き起こる竜巻。「よせ!うわぁぁぁぁぁぁ」巻き込まれて飛ばされていく誘拐犯。 咄嗟に発炎筒を手にするが、アランもまた竜巻に吹き飛ばされて湖へと落ちていく 湖に沈んでいくアランは湖の底に引きずりこまれるアリス、そしてタイプライターを打つ自分の幻を見ながら意識を失う。 そこに何者かがアランに向って手を伸ばす… エピソード3:終了 ここまでのアランウェイク アランはFBIに追われている 書いた覚えの無いアランの原稿が現実となり、その物語は次第にスリラーからホラー小説へとジャンルを変えていく アリスの誘拐は嘘だった。闇は誘拐犯と称していた男を飲み込みアランにも迫ろうとしていた 388 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 14 25 12 ID TpNbrcpY0 エピソード4:真相 意識がハッキリしない中でハートマン医師が言う 「鎮静剤を打った。また発作が起きたんだよ。君はここの患者なんだ、入院してしばらく経つ。奥さんの死がよほど堪えたんだろう。君は様々な心の病に苦しんでいる」 目を覚ますアラン。そこはコールドロンレイクロッジ(ハートマンのクリニック)だった 部屋にはアランしか居らず、薬のせいか頭が朦朧として何も考えられなくなっているアラン。 そこにハートマンが現れる。ロッジの案内がてら現状を説明されるアラン このロッジは創作活動を治療の一環としていて、アリスが溺れ死にその現実を受け入れられ無いアランは闇に襲われたり書いた小説が現実になったりという妄想に苦しみここに入院していると言う。 嘘ばっか言ってんなよと思いつつも薬の影響からか信じてしまいそうな自分もいた。 ハートマンの演説を聞きながら掌に爪を食い込ませなんとか正気を保とうとするアラン ロッジには他にもちょっと壊れ気味な入院患者達がいた。ダイナーで会ったアンダーソン兄弟もその中にいた。 彼らは70~80年代に活躍していたメタルバンド「オールドゴッズオブアースガルズ」で解散後ロッジ近くの農場で暮らしていたが、認知症がかなり進行しているため入院していると言う。 どうやら嵐が近づいているようで外の天気は次第に荒れ模様になってきたようだ。電源の様子を見るから話の続きはまた後でとハートマンは去って行った。そこにアンダーソン兄弟が吐き捨てる 「奴の頭を叩き割ってやりてぇ」「ああ、秘密を探ろうったってあいつにゃ無理だ、俺たちみてぇにイカれてねぇからな」「まともじゃ駄目なのさ。イカれた世界はイカれた奴じゃなきゃ理解できねぇ」 久々に筋の通った話を聞いたと言うアランに兄弟は自分達の農場に招待しようと言う 「忘れる前に全部一気に書いておいたのさ、あとはいかに正気を保つかだ。メッセージを探すんだ」そういってアランに隠していたと言う原稿のページを渡す ハートマンの話は全て嘘だと確信するアラン。兄弟の方がよっぽど信頼できた。そんなアランに兄弟が続ける 「おいトム、酒はねぇのか?」「農場に行けば飛び切りのがあるんだ。頭がシャキッとして記憶がパァ~ッと戻ってくるんだ」そして続ける。魔女に「記憶」「思考」を奪われたと。 この湖はアーティストやクリエイターにパワーをくれるが、魔女が全てを捻じ曲げてしまうと。あの作家がどうなったか「ランプおばさん」に聞いてみろと。 部屋に戻る途中辺りを見てみるとよほど停電が心配なのかジェネレータとワークライトが用意されていた。 2階の廊下にあるテレビが例によってアランを映し出す 「何かがおかしい。頭の中に闇が巣食い、書く事以外何も考えられない。キャビンに閉じこもって何日が過ぎたろう。外は常に闇だ。バーバラは人間じゃない。 人間の皮を被った闇の存在だ。奇妙な闇に包まれ心臓があるべき場所にぽっかり穴が開いている。俺は間違っていた。このままじゃアリスを救えない。利用され、都合の良い物語を書かされそれが現実になってしまうのだ」 2階の部屋に戻ったアランはタイプライターで原稿を書いてみようとするがやはり書けない。気が付くともう夜だった。 階下ではアンダーソン兄弟がなにやら暴れているようだ。アランを見張っていた男も様子を見に行った。行動を起こすなら今しかなかった。 ハンマーで看護婦に一撃加えた兄弟を恐れたのか見張りの男はスタッフルームに閉じこもってしまったようだ。 扉の前でオラでて来いゴガギーンAAみたいな事をしている兄弟を尻目に倒れた看護婦から鍵を奪うアランに兄弟が声をかける。「楽屋はおめぇにくれてやる、トム。運命をつかめ!」 集めた原稿を取り戻すためにハートマンのオフィスに向うアラン。 診察室に潜り込み「診察記録」のラベルが貼られた音声テープを見つける。その中にはアリスの名前もあったので聞いてみる。 アランのことをハートマンに相談するアリス。不眠とスランプに苦しむアラン。瞳の奥に別人がいるようで不安だと語るアリス。そんなアリスにアランを連れてくるように薦めるハートマン。 アリスの言葉を聴きながら喜びと苛立ち、そして罪の意識を感じていた。そしてその言葉はアリスが誘拐されてから何度かかかってきた電話の声と同じだった。あれはこの会話の音声を合成した物だったのだ。 続く 392 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 25 42 ID 8JcBTKPz0 スレ立て乙でした。ALAN続きいきます エピソード4 続き ハートマンの診察室に潜り込み、彼ががアリスの誘拐に関わっている疑惑を深めるアラン。 他のテープも聞いてみる。ハートマンは患者を病人としてではなく披見体としてみているのが分かる。 もう一本のテープにはナイチンゲールとの会話が録音されている。会話からどうやらバリーがここに来ているらしい。 バリーが来たならここにアランもいると踏んだようだ。アランを出すよう脅すナイチンゲールだがハートマンは突っぱねる。 ハートマンの部屋に向う途中、通路の写真に目が留まる。写真にはロッジのスタッフが並んで写っていたその中にはあの誘拐犯の姿もあった。 やはり全てはハートマンの策略だったのだ。 通路の奥からなにやら聞き覚えのある怒声が聞こえる。 「ここから出せ!訴えてやるから覚悟しろよ!俺を誰だと思ってやがる、有名人でセレブのエージェントだぞ!」 扉を開けるとバリーとダイナーにあったアランパネルがあった。再会を喜ぶバリー。ローズのトレーラーで保護された後、ハートマンからアランがロッジにいるという連絡を受け来て見たらそのまま捕まったそうだ。 パネルはローズにお仕置きするためにぱくってきたらしい。 バリーとハートマンのオフィスに入り奪われた原稿とついでに拳銃を手に入れる。そこに現れるハートマン。 バリーに車を探すよう指示しハートマンに銃を向けるアランに対しハートマンは言う。「我々が手を組めば最高の芸術を生み出せる。君の才能と私の・・・」 言葉を遮る様に壁の本棚が倒れてくる。アランは咄嗟に隣の部屋に逃げ扉を閉める。扉を叩くハートマンの後ろに闇が迫る 「ウェェェェイク!うわぁぁぁ」やがてその音も聞こえなくなる。ニヤリとするアラン。 闇の攻撃が始まった。通路に出たアランの後ろから闇がじわじわと迫ってくる。 原稿を見ると他の患者達もどうやらアンダーソン兄弟に連れられ逃げたらしい。ポルターガイストから逃げつつ外に出るとゲートの向こうでバリーが待っていた。 ゲートが開かないから庭の迷路を抜けて来いと持っているフラッシュライトを渡すバリー。ロッジを振り返ると闇が炎のようにロッジを覆っていた。 闇人達が襲ってくる中、庭の迷路を走り抜けるアラン。バリーと合流し車で逃げるアラン達。車の中にはなぜかアランパネルも積んであった。 アンダーソン農場へ向う車中でアランは言った 「俺はイカれてる、だがこんなイカれた状況に立ち向かうにはそれが不可欠なんだ。アリスは湖の底で闇に囚われている、そしてまだ生きている。分かるんだよバリー!俺はアリスを見つけ取り戻す。 この湖には特別な力がある。アーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力だ。だが今は得体の知れない闇の存在が全てを捻じ曲げている。全てはそいつのせいで俺の原稿を利用しているんだ。 ゼインもアンダーソン兄弟もそいつに利用された。アンダーソン兄弟も気づいていたが薬漬けで説明できる状態じゃなかった。農場のどこかにメッセージがある。それを探すんだ!」 バリーも頷き手を貸す事を約束する。 そのとき道路脇の斜面から岩が転がってくる。岩にぶつかり車は谷に落ちる。 途中木に引っかかったショックでアランは車からはじき出され、バリーは車から出ようとして崖下の茂みに落ちたお陰でパネル共々無傷らしい。アランの静止も聞かず農場の「安全を確保」しておくとのたまうバリー。 崖下を見るとパネルを抱えてダッシュしている。ランボー気取りか、おめでてーな。 森の中に闇の気配を感じた。武器は車の中に置いたままだったがバリーも心配だし選択肢は無かった。 闇人から逃げ農場に向うアランの前に強い光が照らされる。 「適切な場所、適切なタイミングで原稿を届けよう。君に物語を伝えるためだ」 その光と声には覚えがあった。夢の中で聞いた声だ。夢の中の彼はダイバーか宇宙飛行士のような姿をしていた。アランの行く先々に原稿を置いていたのは彼だったのだ。 更に続く 393 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 29 24 ID 8JcBTKPz0 農場近くの建物で拳銃を手に入れるアラン。そこにあったテレビが(ry 「俺はあらゆる展開を考えた。このまま書き続けてもアリスは取り戻せない。これはホラー小説なのだ。アリス も俺も、この街の誰一人として助からない。全ては消滅し世界は闇に包まれる。それが奴の望んだ結末なんだ。 アリスは俺に小説を書かせるための口実に過ぎなかった。俺が結末を変えなければ。逃げよう。俺は自分を物語に書き込んだ。俺が主人公になるんだ。 とてつもなく危険な賭けだがアリスを救うにはこうするしかない。俺も他の登場人物同様物語の制約を受けるだろう。エピソードはリアルでなくてはならない。 サスペンスを持続させ、犠牲も必要だ。ホラー小説では誰もが死と隣りあわせで主人公も例外ではない、むしろ死は必然だ。物語に脱出シーンを書こう。 それにはゼインの協力が必要だ。ゼインに俺を助けさせるのだ」 そんなこんなで農場に着いたアラン。農場のど真ん中に立派な野外ステージがあるではないか。アンダーソン兄弟がミュージシャンである事を実感した。 ステージ上のバリーが叫ぶ「奴らだ、逃げろ!すげぇ数だ!」 バリーの後ろにいた闇人が襲いかかろうとした瞬間、ステージにスポットライトが当てられ消滅する闇人。 大音量で曲がかかり周囲には花火が上がる。逃げたバリーがノリノリで照明を操作しアランが闇人を片付ける。 曲が終わる頃には押し寄せてきた闇人は全滅していた。パネルも無傷だ。 「お前のパネルは新品同等だ!片付いたら後で取りにこよう」バリーがやり遂げた男の顔で言う。 兄弟の家に行くには納屋を抜けなければならなかったが、納屋の入り口を探すアランを放置してパネルで遊ぶバリー。 「俺がアランウェイクだ。俺はいつだって正しい。好きにやらせなきゃいちんち中すねてやる。俺は気分屋でキレやすくってチャーミングでミステリアスなんだ。 今日は親友のバリーが運んでくれるのを待ってるとこだ。が、なぁに構わんさ。それ位当然だからな」アランの真似のつもりだろうか。全くこの男は・・・ 納屋にあったテレビをつけると深夜番組「ナイトスプリングス」(「あなたの知らない世界」的な番組)が放映されていた。 「懐かしいなぁ、お前の初仕事だもんな!」笑うバリー。プロの作家としての初仕事だったが小説家を目指していたアランにとっては屈辱でしかなく、仕事に誇りを持てるまでには長い年月が必要だった。 納屋を抜けサイロに入った二人は醸造施設を見つける。どうやら兄弟の言っていた酒は密造していた物らしい。出口は施錠されていたためバリーを置いて他の出口を探すアラン。 サイロの屋上から家らしき建物が見えた。元ロックスターの情報を信頼する事に不安は無かった。 ゴンドラに乗ってコンバインの車庫に降りてきたアラン。嫌な予感しかしなかったが案の定コンバインが轟音を上げながら車庫を壊しつつ襲ってきた。何とかぶっ壊す バリーと合流し兄弟の家に着くアラン。ブレーカーを探し2階に上がるとライトの先の壁には蛍光塗料で「OLD GODS KNOW THE TRUTH」と書かれていた ブレーカーを上げると一階から歌が聞こえてくる。これこそが兄弟の残したメッセージなのだろう。一つのフレーズが聞こえてきた。「レディー オブ ライト」 その言葉から一人の人物を思い出す。シンシア ウィーバー。あの「ランプおばさん」だ。 1階に降りた二人はドラムセットの前に置いてあったレコードを再生する。 ”愛する物を解き放つには魔女のキャビンの鍵がいる レディーオブライトを探せ 夜に狂わされた彼女を その手で運命を変えたいのなら” 今日はこの家に泊まって明日シンシアを探す事にした二人。 「なあアラン、朝までは長いしちょっと息抜きしようや。酒もあるし」そういってバリーはどこから持ってきたのか酒を勧める ちょっと悩みつつも酒を呑みべろんべろんになる二人。 「絶対アリスを助け出そうぜ!お前がどんなにイカれてようが俺は一生ついていく。なぁ兄弟!」 「俺は作家だってんだ。その気になりゃ年10冊は書ける。それもベストセラーだ」 「そりゃ無理だねw」「あぁそうさ、でもできるぜ。作家だからな」 「それにしてもこの酒何が入ってるんだぁ?脳みそが鼻から出そうだぜ」「はははは!」 そしてべろんべろんになりつつもアリスがいない事で弱気になるアラン。励ますバリー。そして潰れる二人 (ちなみにこの酒には濾過していない湖の水が使われている) 更に続く 394 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 36 59 ID 8JcBTKPz0 夢の中でアランは湖のキャビンにいた 目の前には「何やってんだ・・・」とつぶやく自分自身の姿があった そしてアリスの叫び声。駆け出すアラン。ブライトフォールズに着いたその夜の出来事だった。あの時の自分をアランは見下ろしていた。 アンダーソン兄弟の密造酒の影響だろう。潜在意識化に眠っていた記憶が蘇ったのだ。真実を見届けるチャンスだった。 湖に沈んでいくアリスが見えて自分も飛び込んだのが記憶の最後。その後は大破した車の中で目覚めるまで記憶は飛んでいた。 ジャガーの罠だったのだ。湖から上がってきたアランはアリスが死んだ物と思い込んでいた。咳き込みながらアリスを呼び続けるアランの傍らにジャガーが現れキャビンを見上げて言う。 「御覧なさい、窓に人影が見えない?あれは彼女じゃない?きっとそうよ」駆け出すアラン。 闇に触れられたアランはジャガー=闇の存在の言いなりだった。 2階の書斎にアランを導くジャガー。アランは書斎に向うがもちろんそこにアリスはいない。 「ここにはいない、いる訳が無い。彼女は死んだの。溺れてね」嘘だと叫ぶアランに更に追い討ちをかけるジャガー 「みんなあなたのせい、あなたの責任。あなたの力になろうとした彼女を、あなたが殺した」絶叫するアラン 「あぁまだ望みはある。コールドロンレイクは特別な場所。ここならあなたが結末を変えられる」 アランに手を差し伸べながらジャガーは言った「原稿を書きなさい。私が教えてあげる。彼女を取り戻すのよ。あなたがそう書けば全ては元に戻る」 アリスが人質で原稿が身代金だったのだ 「あぁ書こう。書いてアリスを取り戻す」虚ろな顔でアランは言ってタイプライターを打ち始める それを見ていたアランの目の前にジャガーが現れた「お ま え !」 キャビンは島ごと湖に沈んでいた 夢から覚めたアラン。全て思い出した。アランは闇の中で丸一週間「ディパーチャー」と言う物語を書き続けた。 ジャガーの指示によって闇が物語の中で力を増していく。アリスを救い出すためだと思いこまされていたが、結末を書き終え闇が全てを飲み込む前にわずかに残った理性で脱出シーンを書き込んだ。 ゼインは弱っていたがアランが彼を登場させた事で、彼の光がアランを救った。 「今だ、原稿に書かれたとおりこの光で君を解放しよう。急げ、あれはすぐに戻ってくる。あれはバーバラの顔を盗み、年月が老いを刻んだ」 アランを逃がした代償に、ゼインは更なる闇の深淵へと沈められた。だがそのお陰で消耗しきったアランでも逃げ切る事が出来た。 闇の支配からは目覚めたが、アランは混乱し恐怖と闇に蝕まれていた。必死に逃げようとした物の消耗しきったアランは事故を起こし車の中で目を覚ました。 「俺が書いた…俺のせいだ…」 「ああ大先生、お前のせいさ。ツケは払ってもらうぜ」そこに銃を構えたナイチンゲールが現れる エピソード4 終了 「ここまでのアランウェイク」 ホラー小説を書いたのは闇に操られたアラン自身だった あの湖にはアーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力がある アリスを攫ったのも闇だ。一刻も早くシンシア ウィーバーに会わなければ 395 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 53 41 ID 8JcBTKPz0 エピソード5:クリッカー アランとバリーは留置場に入れられていた。ラジオからは翌日に迫ったディアフェストの話題が流れていた 虚ろな意識の中、アランは優しげな老婆の声を聞く 「待ってたわ、『いずれ時がきたら誰かが訪ねてくる』トムがそう言ったの。そう書き残したの。あれは保険。私がずっと大事に守ってきた。光の中で…」 夜になり、街は完全に眠りにつく。この田舎町にはコンビニなんて無いのだ 目覚めるアラン。原稿がなくなっている。ナイチンゲールに奪われたようだ。 隣ではバリーがげぇげぇ吐きながら二度と酒はごめんだとか言っている 通路の扉から現れるナイチンゲールとサラ。サラは取り調べもしないで二人をぶちこんだFBIに文句をつけている 得意気な顔でナイチンゲールガ言う「遂に捕まえたぞ作家先生。証拠はここにある。連邦捜査官の暗殺計画もな。これで無罪放免はもうありえん。分かったか大先生?」意味が分からない。 あなたの上司と話がしたいというサラ。事情があって今は駄目と答えるナイチンゲール いきなり留置場の電球が一斉に切れ、非常灯が灯る。そして頭を抱えて倒れこむアラン 鉄格子を開けてアランに近寄るサラ。罠に決まってるだろとナイチンゲール。 「やめて、もうここまでよ。ウェイク、あなたを信じるわ。ナイチンゲール、口を挟むならまずは酔いを醒まして。これが正式な捜査だと証明して!」遂に不満が爆発したようだ。つかこの男アル中らしい。 銃を向けるナイチンゲール「中に戻れ大先生、俺が生きてる限りお前を・・・」そこで何かに気が付くナイチンゲール。 「待てよ、こいつは…」持っていた原稿を読もうとしたとき後ろの扉が開き何かが彼を外へ連れ去った 後には原稿だけが残され、それには今の光景がそっくりそのまま描かれていた。 非常用電源をつけ、何故か取り乱す様子も無いサラから所持品を返してもらいシンシアの居場所も聞く。 彼女は閉鎖された発電所に住んでいる。レスキュー用のへリで行けばすぐだというサラ。 サラはバリーに事務所に残って電話で連絡を取る様に言ってリストを渡す リストにはサラの父親、パット メインら数名の名があった。万一に備えて連絡する必要があるそうだ。「『ナイトスプリングス』よ、それで通じるわ」 保安官事務所からでたアランとサラ 「さっきのナイトスプリングスってどういう意味なんだ?」 「あのドラマは前からこの街がモデルじゃないかって言われてたのよ。ここじゃ時々妙な事が起こるから、今回ほどじゃないけどね」 ヘリのキーを探しに町役場へと向う二人。道中闇人の大群に襲われるがショットガンを撃ちまくるサラのお陰で何とか役場へ辿り着いた。何この安心感。流石は現職保安官。 裏口から役場に入る二人。ブレーカーは壊れていた。ブレーカーをいじっているサラに替わりナイトスプリングスを見ながらキーを探すアラン。バリーから急げとメールが来る。心細いのだろう キーを手に入れ役場を出た二人の前に猛ダッシュしているバリーの姿が見えた。どうやらポルターガイストに襲われているらしい。建物に逃げ込むバリー。吹っ飛んでくるバス。道路は完全に塞がれてしまった。 裏に回ってバリーと落ち合おうとする二人。こんなこともあろうかと持っていた合鍵で本屋に入るサラ。 裏口から出るがバリーの姿は無い。とそのとき遠くにフレアガンの閃光が上がる 「あそこじゃない?ヘリがあるのもあっちの方よ」 ディアフェストの準備のためか、街は至る所が封鎖されていた。仕方ないので教会の中から地下室を抜けて進もうとする。外へのドアを蹴り開けるアラン。そこには斧を振りかぶった闇人が。 そこに後ろから強烈な閃光が広がり闇人は消滅する。光が収まり目を開けると、額にヘッドランプ、体にクリスマス用の電飾を巻きフレアガンを構えるバリーの姿があった。 「ブライトフォールズ雑貨店は世界中で一番ヒップな店だ!」飛び込んだ建物が運良く雑貨店だったらしい ヘリポートに着く一行。サラはヘリの離陸準備にかかる。ゲートが閉まり、響くバーバラの声「彼女は二度と戻らない」 押し寄せる闇人を蹴散らしながらヘリの準備を待つアラン。 「ウェイク、いいわよ乗って!」サラの声。アランたちを乗せ、ヘリは離陸する。 396 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 56 50 ID 8JcBTKPz0 発電所が見えてきた。駐車場に着陸しようとするヘリに鳥の大群が襲い掛かる。 「つかまって!」叫ぶサラ。しかしアランが振り落とされる。例によって丸腰だ。危機感の足りない男だ。 「発電所で合流しましょう!」と飛び去るヘリ。幸い近くの詰め所で拳銃と弾薬は手に入ったが発電所に行くには河を渡らなければならなかった。 闇人に襲われつつも橋を渡るアラン。そこに鳥を振り切ったヘリが来る。が合流する間もなく鳥に襲われるヘリ 「避難するから発電所に入って。話がまとまったら連絡して!」そういってヘリは飛び去った。 発電所のロゴには見覚えがあった。あちこちで見つけた物資のありかを示す松明のマークだ ドアに近づくと内側から勝手に開いた。物凄い光がアランを照らす。 「動かないで!」ウィーバーの声がする「俺は味方だ、ウィーバーさん!」「証拠は?」「あなたが『レディーオブライト』ですよね。手を貸してください!」そこでアランに向けられたライトが消える 「あぁやっと!長い事あなたを待っていたのよ。闇を追い払う物は『照らされた部屋』にあるわ。ダムの中に部屋を作ったの」 それがあればアリスを取り戻せるのか。ヘリを呼ぼうとするアランに夜の外は危険なので秘密の明るい通路があることを話す。 急に部屋の電球がチカチカ言い出す。ウィーバーはアランに変圧器を止めてくるよう依頼する。 アリスを救うためならアランは何でもするつもりだった。今はウィーバーだけが頼りだ。彼女は何十年も前からこの狂気と向き合ってきたのだから。 変圧器を止めたアランをウィーバーは秘密の通路に案内する。道すがら友人であったゼインとジャガーについて話すウィーバー。 ジャガーが死に、彼女を蘇らせようとゼインは小説を書き始め闇を目覚めさせてしまった。蘇ったと思われたジャガーは顔はそっくりだが中身は完全な別人だった。 ゼインが気づいた時にはもう遅かった。彼は書いた物を全て取り消そうとした。著名だったはずのゼインが今では誰も知らないのはそのためだった。 ゼインはまた同じ事が起こった時のためにウィーバーにあるものを託し、ウィーバーはそれを「照らされた部屋」で守り続けた。 自分達はアランの物語に囚われている。闇を食い止めなければ生き残れない。ジャガーが結末を捻じ曲げてしまう。 「トムよ。彼がそう書いたの。彼は今でもテレビを通じて闇の底から話しかけてくるのよ」どことなく嬉しそうに言うウィーバー。 秘密の通路とはもう使われていない大きな水道管だった。明かりのついた水道管に入る二人。バリーたちに連絡を取るアランだが、ダムで合流しようと伝えた直後バリーの悲鳴が聞こえ電話は切れる。 そして何かが堕ちたような振動が伝わってくる。 「彼らを助けに行かないと!」ウィーバーの静止も聞かず外に出るアラン。墜落したヘリが燃え上がっているのが見え、空には何百羽もの鳥が飛び交っていた。 「勝手になさい!先に『照らされた部屋』で待ってますからね」ウィーバーは大丈夫だろう。二人を助けなければ。 墜落現場は悲惨だったがどうやら直前で脱出できたようだった。フレアガンを乱射するバリーとショットガンを乱射するサラが見えた。 合流した一行はダムへ入ろうとするがサラとバリーが中に入った瞬間上から落ちてきたタンクによって分断される。 別ルートを探すアラン。ダム上部に着くとジャガーの声が響く「止まれ、止まりなさい」 木を薙ぎ払い車や鉄骨を巻き込みながら闇の竜巻が迫ってくる。向こうでバリーたちが叫んでいる。間一髪エレベーターに飛び込むアラン。 続く 397 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21 58 45 ID 8JcBTKPz0 「照らされた部屋」に案内される一行。目の前にはシェルターのようなごっつい扉。 ダムの中に何でこんなごつい扉があるのかと思ったが、ダムの北に大戦当時の陸軍基地がありここもその一部なのだろうと言う。 扉を開けると中から強烈な光が広がる。中には物凄い数の電球が輝いていた。 「さあ、それよ。そろそろ6番と33番118番を換えなきゃいけないけどこんな夜中に梯子を上りたくはないし、もうくたくたなのよ。あなたに渡してしまえば私の役目は終わるのよ」 愚痴っぽいがたった一人で何十年もこの部屋を守ってきた事を考えれば当然だろう。 部屋の真ん中の机には小さな箱があった。箱を覗き込むアラン。 そこには一枚の原稿が。だが書いたのはアランではなくゼインだった。原稿にはアランの幼い頃の思い出が書かれていた。もう存在しないはずのページだった。 ”7歳のアランは眠る事を怖がった。寝付いても悪夢にうなされ悲鳴を上げて飛び起きてしまう。ある晩母親が古びたスイッチを持ってきてくれた。 「クリッカー」と呼ばれるそれを使えば魔法の光がたちまち怪物を追い払ってくれるのだと。しかもそれはアランの父からもらったのだと言う。 父を知らないアランにとって父に関するものは全て魔法だった。アランはクリッカーを握り締めようやく安心して眠りについた。 あれから数十年後、コールドロンレイクのほとりでアランはクリッカーを手に昔を思った。そして息を深く吸い込み飛び込んだ。” 原稿の下にはアリスにあげたはずのクリッカーがあった。 眩暈がした。ここにクリッカーがあるのはアランが書いた物語の中でゼインが書いたからだ。 クリッカーを手にしたアランは静かに言う。 「これでアリスに会える。終わらせるんだ…」 エピソード5 終了 「ここまでのアランウェイク」 闇の存在に操られ恐ろしいホラー小説を書いてしまった このまま書き続けてもアリスは救い出せない。これはホラー小説なのだ。誰一人助からない だがゼインが保険を残していた。クリッカーだ 12 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22 41 33 ID 8JcBTKPz0 エピソード6:ディパーチャー ニューヨーク、二年前 自宅で目覚めるアラン。酷い二日酔いで頭が割れそうだった 鎮痛剤を飲んでようやく落ち着いたアラン。テレビをつけると自分が出演したバラエティー番組が映し出される 最新作「サドンストップ」のプロモーションツアーについて話している テレビを見ているとアリスから声がかかる。 ツアーのパーティーで酔っ払って朝帰りしたアランに軽く腹を立てつつもスランプ気味のアランを心配するアリス。アリスの心遣いに申し訳なく思うも無性に苛立ってしまうアラン ツアーが終わったら二人っきりでゆっくり旅行に行こうと約束するアラン。抱き合う二人 ブライトフォールズ、現在 クリッカーがキャビンへの鍵だった。アリスを救うには湖に戻らなければならない原稿の最後のページに正しい結末を書き込むのだ。 「最後のページはキャビンのタイプライターにある。それを読まないと正しい結末は書けない。ゼインは近道をしようとして失敗した」アランは失敗するわけにはいかなかった。 付いてこようとするサラを止め、バリーに見張らせる。アランは一人で決着をつけるつもりだった。 涙を流しながらアランに抱きつくバリー「頑張れよ・・・」 外にでると夜が明けていて快晴だった。クリッカーのお陰なのだろうか とにかく今のうちに湖に向おう。ゼインの原稿の中でアランは湖のほとりでクリッカーを使おうとしていた。そこへ向うのだ。 湖に続くトンネルに入った瞬間アランはジャガーの存在を近くに感じた。一度闇に囚われたアランは闇と繋がっているためそういうことがわかる様になっていた 「彼女を殺してやる」ジャガーの声が聞こえる。さっきまで明るかった空はトンネルを出た途端真っ暗になっていた。 闇の存在は最早アランに自らの望む結末を書かせようとはしていなかった。ゼインの残した凶器を持ったアランの行く手を全力で阻もうとしていた。 ポルターガイストと戦ったり車をぱくったり闇人を轢いたり車をぱくったりして進むアラン バリーに大見得を切ったはいいが、実の所アランは頼りない夢の筋書きを辿っているだけだった。 何とか湖に辿り着き、古びたおもちゃで魔法のスイッチを入れ、ホラー小説にハッピーエンドを書き込まなくてはならなかった。そして闇の底に囚われたアリスを救い出すのだ。 闇の妨害を振り切りコールドロンレイクについたアラン 湖底を目指すアランの前には目の前には荒れ狂う闇の竜巻が立ちはだかる。もう逃げられない 湖底で朽ち果てた難破船や、墜落した飛行機の残骸。闇はそれらに息を吹き込み無造作にばら撒いた ジャガーの声が響く「アリスはお前など愛していない。私には勝てない。お前の負けだ」 竜巻に近づきフレアガンを打ち込むアラン。「現実じゃない。これは妄想」そういって消滅する竜巻 クリッカーを手に湖へ飛び込むアラン 暗い室内で飛び起きるアラン。傍らにはアリスがいる 「落ち着いて、また怖い夢?ただの夢よ。大丈夫、ここは家よ」妖しく微笑むアリス 「違う、夢じゃない。明かりを、明かりをつけろ!」後ずさりながら言うアラン 周囲をみると確かにアランの部屋だが窓の外はどんどん闇に覆われていく 暗闇を恐れる様子も無いアリスにお前はアリスじゃないと言い放つアラン 「クリッカーはどこへやった!」「何を言ってるの?こっちへ来て・・・」クリッカーを探すアラン 「ベッドに戻ってアラン・・・」 「ベッドに戻ってトム」 アリスの声にジャガーの声が重なる リビングにあったフラッシュライトの光を向けるとアリスは消滅した。そしてテーブルの上に奇妙な光景を見る。「クリッカー」の文字がテーブルの上に浮かんでいるのだ 文字に光を当てるアラン。するとその文字は本物のクリッカーへと姿を変えた。 クリッカーを使うアラン。部屋に光が広がっていく 窓からふわふわ飛び込んでくるゼイン。周囲はもう完全に闇に包まれている 「キャビンへの道を探せ、奴が邪魔をするだろう。あれには心が無い。闇で満ちている。心を光で満たせ」 気が付くとアランの隣にはもう一人のアランがいた 「彼は気にするな。ミスタースクラッチだ。後で君の友達に会わせよう。クリッカーを使え」そういってゼインともう一人のアランは消える 13 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22 45 50 ID 8JcBTKPz0 取り残されたアランは闇に包まれた不思議な空間を歩く。「ドラム缶」「電柱」「鳥」「原稿」「コーヒーポット」「電話」などの文字が浮かぶ空間を。 さっきのクリッカーと同じように光を当てるとそれらは現実のものとしての形を取った。そしてその度聞こえるタイプライターのキーの音。現れた原稿を読むアラン ”ゼインが姿を消すと、俺は変化し続ける夢の中に取り残されたキャビンへの道を探さなくては。俺は物語にこの場所から抜ける道を書き込んであった。 俺は「道」と言う概念を辿った。行く手を阻む海を渡る場面では島への橋が現れた。暗い湖底にキャビンと言う概念が点滅し、俺はキャビンが実在すると念じた。そして、それは現れた。” 周囲を見回すと確かに「道」があった「道」を実体化させて進むアラン。そこにアリスの声が聞こえる 「さようなら、出て行くわ。他に好きな人が出来たの。その人を愛しているのよ」「何を言ってるんだアリス!」 「あなたは私を愛していない。自分自身も愛していないのに。出来もしない仕事で自分自身を痛めつけているだけ」「俺は君を何より愛してるさ。君は、俺の女神だ!」 嘘だった。アランの知っている現実ではなかった そして目の前には「橋」が。光を当てると湖で見たのと同じキャビンへと続く橋が出来た そこに聞こえるアリスに似た女の声。「トムやめて、いいこにするから私を開放してよ。傑作を書かせてあげる。一生愛してあげるわ」 アランに似た男の声が聞こえる。「違う!君はバーバラ ジャガーじゃない!俺のせいだ、書くべきじゃなかった。君は別人だ。心は闇で満ちている」 「トーマス止めて、ナイフを捨てて!」「闇が満ちてる・・・切り取って湖の底に送り返してやる!」「トム、トムやめて!あぁぁー!」 これはかつてあったゼインとジャガーの物語なのだろうか そして目の前には遂にキャビンが姿を現す。駆け出すアランにアリスとジャガーの声が聞こえる 「触らないで、汚らわしい!ここはどこなの?放して!」 「お前の夫は裏切った。私が望む事を書くだけでよかったのに。もう遅い。お前は永遠にこのままだ」 キャビンに入るアラン。目の前にはバーバラが立っている。 「これで彼女は二度と戻らない」そう呟くバーバラの胸にはぽっかりと穴が開いていた 「私はずっと存在してきた。お前の処女作よりもずっと前から。また次の仮面を見つけるわ。夢で私を解放してくれる人を」 そう笑うバーバラの胸の穴にアランはクリッカーを持った手を突っ込む。驚くバーバラ。スイッチを入れるアラン。次の瞬間バーバラの内側から強烈な光が迸り彼女は消滅する。 書斎に行くアラン。成すべき事は分かっていた。「ディパーチャー」の正しい結末を書くのだ。 光と闇、原因と結果、罪と償い、全てに均衡があり、それを損ねれば代償が伴う。ゼインはここで道を誤ったのだ。 闇を抜け光の中へと戻る長い旅だ。タイプライターを打つアラン。時計の針が急速に逆回転していく…。 「アラン、アラン!いやぁー!」 初日の夜のシーンが繰り返される。湖に飛び込むアラン 湖の底から登ってくるアリス。桟橋に上がって咳き込む。 「アラン、アラン?アラン!」周囲を見回しアランを呼ぶも自分のほかには誰も居ない そこにあったはずのキャビンは島ごと消えていた… ブライトフォールズの街ではディアフェストが開かれていた。 闇に囚われてしまったはずの人たちもそこでは何事も無かったように祭を楽しんでいた ローズはランタンを胸元に抱え、後ろの店内を震えながら気にしている様子 そして真っ暗な店内には佇むナイチンゲールの姿があった キャビンの中で書き続けるアラン。 ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」 ピリオドを打つアランに聞こえるアリスの声 「アラン…起きて」 ALAN WAKE 終了 14 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/25(日) 22 52 27 ID 8JcBTKPz0 駄文に付き合っていただいてありがとうございました 終盤はもう何を言ってるのかわからねーと思うがって状態ですが 興味を持っていただけたら是非プレイして家ゲの考察スレでも行ってみるといいでしょう 44 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23 07 35 ID jGtNn9Tu0 アランウェイク乙です。 ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」 ここがわかんないです。 45 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23 31 39 ID A2UNT+uD0 44 文章中では思いっきりはしょってしまったんだけど チュートリアル悪夢の中のゼインの台詞で 「よく聞け、『彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる深い常闇の海を、その荒ぶる波とその静けさを。 私はその港を訪れた。私はその海を訪れた』分かったか?」 というのがあったんだけど他には海がどうとか湖がどうとかには触れてないんで良く分からないんですよ まあもしかしたらDLCで何か分かるのかもしれないけど 232 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 10 28 07 ID WXNBjylC0 特別編1 シグナル 本編エンディングの続き。 アランは見覚えのある場所にいた。エピソード1で訪れたブライトフォールズのダイナー、そこでデジャブのような光景が繰り広げられるが何かが違っていた。 アランは誘われるように再びダイナーの奥にに向かっていく。 そこには老婆の姿はなかった。トイレに入るアラン、そこでゼインの声が響く「アラン、それ以上沈むな。自分を見失うな。私も手を尽くすが君次第だ、より良い交信地点を探せ」 そこは闇の世界だったのだ。ディパーチャーの完成後、何かが狂ってしまいアランは闇の世界に沈み続けているのだった。 ゼインはアランに”概念としてのライト”と”排除が可能な論理上の手段”(銃)を渡し消えてしまう。 トイレから出るとダイナーから人が消えていた。代わりにテレビが置いてあった。テレビにはアラン自身が写っていた。 テレビの中のアランは狂気に飲み込まれていた。「ダイナーの扉が破られて奴らがあらわれたー!!」テレビの中のアランが叫び、それは現実となる。 アランがダイナーを出ると存在しないはずの森がそこにはあった。アランは森を進み小屋を見つける。 小屋の中には原稿があった。原稿には断片的な文字の羅列が書かれていた。原稿の中のPHONEという文字が実体化し携帯電話が現れた。 電話が鳴る。ゼインからだった「私の声が聞こえるか?君を助けたいがそこは深すぎて届かない。私のところにきてくれ、言葉を使え、シグナルを追うんだ」 233 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 11 23 31 ID WXNBjylC0 フラッシュライト、フレアガン、小屋の中にはたくさんの”言葉”が浮かんでいた。アランが”言葉”を光で照らすとそれは実体化していった。 アランが小屋から出るとそこは森ではなく、街の中だった。道路の真ん中にはまたテレビが置いてあった。 テレビが付き、また狂ったアランの姿が映り、叫ぶ「車が宙を舞い、街がアランを葬ろうとしていた」再びそれは現実となる。 闇の世界はアランを妨害するかのようにどんどんと姿を変えていく。道路は裂け、迷路のような構造になった街をアランは進んでいく。 ゼインから再び電話が来る「君はどんどんと沈んでいく、このままじゃ助けられない。シグナルを追え。自分と向き合え・・・」 アランは”言葉”を実体化させ、度重なるテレビの妨害も切り抜けようやく迷路のような街を抜ける。 ゼインがの残した原稿を見つけるアラン。”友人”という”言葉”が浮かび上がる。友人が実体化しバリーが現れる。 「お前は、本物じゃない」「どうしてわかった?スケスケだからか?俺はお前の空想の産物さ」 アランは携帯のGPSでシグナルを追い続ける。シグナルは郊外のビルトモア製材所を指していた。 針のように無造作に地面から突き上げている電柱、鳥のようにアランに襲いかかる本、世界はますます狂っていく。テレビも執拗にアランを殺そうとする。 製材所の中に侵入したアラン。製材所の中はアランの自宅そっくりな空間になっていた。そしてそこにはゼインがいた。 「アランよくやったここならしばらく安全だ。今のうちに話しておこう。」すると急に狂ったアランが映ったテレビが現れる。 「それが君の敵だ、君自身だよ。これは闇ではなく君自身が引き起こしている。・・・まてアラン!!」 「狂気の渦に飲み込まれゼインは消えた、迫りくる何かがウェイクを蝕んでいた、闇もそう悪くない」テレビが叫ぶ。 テレビがアランに襲い掛かってくる。アランはなんとかテレビを撃退することができた。 気が付けばアランはバードレッグキャビンの書斎で倒れこんでいた。アリスを救ってからアランはずっとキャビンに閉じ込められていたのだ。 「出口はどこだ?でられない。出口はどこだ?」 特別編2 「小説家」に続く 297 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 10 49 26 ID zrr5GuU20 特別編2 小説家 ハートマン「気が付いたかね?全ては君の妄想フィクションだ。」 ハートマンの幻影は消え、アランはいつの間にか闇の世界に戻ってしまっていた。そして目の前にはバリーがいた。「お前の妄想は手におえないな」 そこはハートマンのロッジの中庭だった。ロッジの裏からゼインの光が見えた。アランはゼインを目指す。 ロッジを抜け、テラスに出るとそこにいたのはやはりゼインだった。 「よくやった、ここからは私も行こう。君の夢を終わらせるために君自身を目覚めさせなくてはならない。キャビンを目指すんだ」 そういうとゼインは再びアランに原稿を渡す。原稿から”言葉”があふれる。”クリア””ボート””岩” ”クリア”は実体化し遠くに灯台が出現した。”岩”と”ボート”が空中にテラスから灯台に続く道を作り出した。 アランは空中に浮く道を進みながら灯台を目指す。 空中で回転する小屋、宙を舞う車、周囲の光景はどんどんと奇怪さを増していった。 アランが地下通路に入るとそこにはまたテレビがあった。やはりテレビには発狂したアランが映り、妨害を続ける。 地下通路を抜けると、観覧車のように360回転を続ける不思議な空間にでた。闇の世界は完全に狂い始めていた。 ゼインが語りかける「急げ、夢だからな何もかもが異質で広大な迷路だ。闇の存在がどうなったかは私にもわからない。交信は可能だが脱出する方法も実際にはわからない」 回転する空間を抜けると、今度はスタッキーのガソリンスタンドに出た。アランは灯台にどんどん近づいている。 「君はアランの理性の象徴なのだ。だから私と会話ができる。もう一人の君は諦めてしまった。夢は心地いいからだ、だが君は諦めていない」ゼインは語る。 「俺も幻影だっていうのか?」アランが聞き返す。 ゼイン「ここのあらゆるものと同じだ」 アラン「もう1人の俺?そいつが例のスクラッチか?」 ゼイン「違う」 アラン「訳が分からないぞ」 ゼイン「これは君が書いた物語だ」 アラン「俺とクリッカーのことを書いたのはあんただ。俺とウィーバーを導いたのもアンタだ」 ゼイン「そうだ彼女の力が必要だった。君もクリッカーが必要だった。だが私は・・・アラン今は急ぐんだ」 ゼインは言葉を濁し、これ以上は何も言わなかった。 298 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 11 37 27 ID zrr5GuU20 アランは巨大な鉄橋をわたり再び灯台に向かう。鉄橋は構造が歪んでいる上に、テレビの妨害によりどんどんと崩落していく。 アランはゼインの夢をコントロールする能力に助けられ、鉄橋を抜ける。 アランは渓谷に入る。灯台はすぐそこだった。だがやはりそこにもテレビがあった。「アランは力尽きるだろう。救いの光が消えるようにあっけなく」 テレビがそう言うと、灯台の光は本当に消えてしまった。 アランは渓谷の洞窟に入る。なぜか洞窟の中の空間はハートマンのカウンセリングルームになっていた。 カウンセリングルームではハートマンがテレビのアランにカウンセリングをしていた。 テレビのアランはハートマンのカウンセリングによって、これまでの出来事がすべて自分の妄想だと信じこんでいた。 2人は入ってきたアランには全く気づかずカウンセリングを続け消えてしまう。 またアランの前にアリスのビジョンが現れ、アランを罵倒する。こうなったのはすべてあなたの責任だと。 アランを追い詰める幻覚にもへこたれることなく、アランは渓谷を進みゼインと再会する。 「ようやくたどり着いたな。だが私はキャビンには入れない、ここからは君ひとりで進むんだ。すべての妄想を否定するんだ」 そういうとゼインはいなくなり、アランに最後の原稿を託した。”記憶”と”発光”という”言葉”が現れた。 ”記憶”を実体化させアリスとの思い出が再生される。そして”発光”により再び灯台に光が灯る。 テレビは灯台に向かうアランを妨害するため闇の住人を大量に呼びし続けるが、灯台の光によって闇はすぐに一掃されてしまう。 アランは光を頼りに灯台にたどり着き、灯台の最上階に向かう。 灯台の最上階はなぜかバードレッグキャビンのある湖につながっていた。アランはようやくキャビンにたどり着いたのだ。 キャビンの前にはバリーがいた。夢を終わらせるためには全ての妄想を消さなくてはならない。アランは襲い掛かってくるバリーを倒しキャビンに入る。 キャビンの書斎には、床に倒れこみ悶えるもう1人のアランがいた。アランが彼に触れた瞬間夢は終わった。 アランはバードレッグキャビンの書斎でようやく意識を取り戻した。だがキャビンには閉じ込められたままだ。キャビンからも脱出しなくてはならない。 アランは自らがキャビンから脱出するために新しい物語を書き始める。 「リターン」 アラン・ウェイク著 アランウェイク 完
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過去に鈴木宗男議員の講演会にビデオ出演したこともある。 尚、自由党、新進党での出馬の経験もあり当時は小沢一郎を師としていた。 阪神タイガースファンである。村上ファンドの問題で怒っていた。 ピンク色の男物のパンツスーツと、ループタイ(紐状のネクタイ)を好んで愛着している。『週刊文春』から、「ピンク野武士」との渾名を与えられた。 2005年9月末の公務員給与に関する合同部会では、「いじめや虐待の問題が年間約二万件もある」と言う理由で人権擁護法案の再提出を求めた。 選挙活動を始めた当初は資金が無く、ポスターがガリ版刷りであった。 28歳の時に婚約をしたが、結婚には至らなかった。ちなみにその婚約者はその後別の女性と結婚し、今は現役国会議員であると語った 05年10月ごろに胸の痛みを訴え、緊急入院。病名は心筋梗塞だったらしい。 この情報については、真実かどうかはまだわかっていない。 理事長を務める法人の不明朗会計問題 国際開洋学園と少年の船協会の間で、約3億4000万円の不明朗な会計処理が行われていたことが2009年2月23日に発覚。 少年の船協会は昭和63年、青函連絡船を約2億8000万円で購入。その際、金融機関から約8億円、国際開洋学園から約3億6000万円の融資を受けたものの事業は失敗し、 船は6000万円で韓国企業に売却された。 協会は学園に約2000万円しか返済せず、学園側は残りの約3億4000万円を損失処理したが、所管の厚生労働省に提出した報告書に負債は記載されていなかった。 井脇ノブ子氏は「協会を所管する厚生労働省には船を購入した際に口頭で報告した」と釈明したものの、厚生労働省によると、厚労省に毎年提出した過去5年分の 事業報告書と収支報告書には、学園側からの貸し付けに見合う負債は記載されておらず、担当者も「船の購入や負債に関しては前任者からの引き継ぎはない。今 日にも協会から事実関係を確認したい」としている。 また、この問題の責任を取り井脇氏は両協会の理事長を辞職する意向を示した。 発言 女子トイレで男性と間違られて20分ほど揉めたことがある。 ref name="misato-140708" {{Cite web | title = みなさん元・衆議院議員の“井脇… | 万象運命術【動心学】創始者みさと動心オフィシャルブログ | date = 2014-07-08 | url =http //misato-dousin.org/%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%95%E3%82%93%E5%85%83%E3%83%BB%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%AE%E4%BA%95%E8%84%87/ | accessdate = 2016-06-16}} 鈴木邦男たち民族派仲間との学生運動でビラ配りをしていたところ、それが警察に見つかり、後ろからタックルされ取り押さえられてしまう。警察は、身体を揉み触れることではじめて井脇が女性であることに気づき「ありゃ、おめえ、オナゴか!」と大変驚いた様子であったという。 ref name="seityou-bbs-110828" {{Cite web | title = 生長の家政治連合と「今の教え」を考える - 1308542823 - 生長の家「本流復活」について考える(したらば版) | date = 2011-08-28 | url = http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/11346/1308542823/432 | accessdate = 2016-06-16}} /ref 生時代は競泳選手として活躍。18歳のときに100m自由形で国民体育大会への出場経験も持つ。学生時代に、井脇スイミングスクールを創立し校長兼コーチとなる。井脇スイミングスクールや少年の船での研修では、本人が直接子供たちの水泳指導にあたっていたが、脱毛 (美容)|体毛の手入れの習慣がないらしく、しかもマン毛は剛毛、しばしば水着からはみ出していたと、元教え子たちが述懐している。 ref name="gaysollon-iwaki-050920" {{Cite web | title = 【ダンプカー】井脇ノブ子先生【B&B洋七】 | date = 2005-09-20 | url = http //love3.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1127207201/33 | accessdate = 2016-06-16}} /ref File やる気 元気 赤富士.jpg|thumb|井脇ノブ子氏の作品「やる気 元気 赤富士」 (撮影・鈴木邦男氏) ? そろばん・水泳・卓球・社交ダンスが趣味である。そろばんは五段の腕前で水泳では前述のように国体出場経験もしている。 + そろばん・水泳・卓球・社交ダンス・絵画が趣味である。 ref name="suzuki-blog-140901" {{Cite web | title = 鈴木邦男をぶっとばせ! 「南京・史実を守る映画祭」は大成功でした | date = 2014-09-01 | url = http //kunyon.com/shucho/140901.html | accessdate = 2016-06-16}} /ref + 水泳は前述のように国体出場経験しスイミングスクールを創立したほどである。 + そろばんは現在七段の腕前で ref name="suzuki-blog-140901"/ 、学生時代(当時は三段)は井脇珠算教室を創立し学費のために稼いでいた。 ref name="sinzin-kokki" 浜田欣次、後藤楢根、井脇ノブ子、富永一朗、他「新人国旗 83(528)」 『朝日新聞』1983年6月14日付東京夕刊、1頁、1段 /ref + 絵画は小学生の頃から嗜んでおり、代表作として「やる気 元気 赤富士」などがあり、公募展へ定期的に出展している。 ref name="suzuki-blog-140901"/ 少年の船協会で理事にあたっていた女性と、豊島区南池袋のマンション住宅で同棲していた時期があった。 ref name="9funetouki" {{Cite web | title = 財団法人「少年の船」の設立、設立時の役員、資産及び資産の調達方法 | url = http //www6.shizuokanet.ne.jp/usr/seisiren/9kanren/9funetouki.pdf | accessdate = 2016-06-16}} /ref ; ドブ板選挙 + File はしもと久美候補の応援演説.jpg|thumb|井脇氏、神田にて橋本久美候補の応援演説かつての政治の師である小沢一郎氏の影響あってか、ドブ板選挙が得意とされている。大阪11区での選挙でも、声をかける人を選ばす、選挙権のない子どもにまで人気を広めていた。政界引退後の応援演説においても、相変わらずこのスタイルが続いているようである。 学生時代は大分大学の衛藤晟一等とともに生長の家学生会全国総連合(生学連)で右翼学生運動に従事する 学生時代は競泳選手として活躍。国民体育大会への出場経験も持つ 1968年3月、別府大学文学部史学科卒業。学生時代は学園紛争の時代で、大分大学の衛藤晟一等とともに大分学協、全国学協(全国学生自治体連絡協議会)を結成、「学園正常化」を掲げ、左翼全学連と対峙した。別府大学自治会会長を務め、後に全国学協副委員長にも就任。9月、総理府主催第2回青年の船に団員として参加。 第43回衆議院議員総選挙に立候補した際、井脇が理事長を務める国際開洋学園では、傘下の高等学校の教職員を選挙運動に動員した。そのため、国際開洋第一高等学校では、およそ1ヶ月に渡り授業が正常に行われなかった ref name=fubo161 「父母OBが悲痛告発――井脇ノブ子『開洋学園』は『北朝鮮並み』の待遇だった――水風呂は当たり前、朝食は肉だんご2個」『週刊文春』49巻47号、文藝春秋、2007年12月6日、161頁。 /ref 。 ネット上での人気 + 後述の借入金問題に対する記者会見の際、何故か産経新聞が弁明の模様を撮影した写真を高解像度で掲載したこと ref [http //sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090223/crm0902231217009-n1.htm 井脇ノブ子議員の法人が不明朗会計 (1/2ページ) - MSN産経ニュース] - 2009年12月18日現在は画像も小さくなってはいるものの、産経新聞の方針では通常の記事掲載から1年後に記事が削除されるものの同記事のみ削除されていない。 /ref により2ちゃんねるを中心に「ノブ姉」というあだ名が付くほど人気になり、第45回衆議院議員総選挙で落選した際には落胆の声が大きかった ref [http //getnews.jp/archives/27275 ノブ子落選でも異様な人気!『2ちゃん』で惜しむ声「俺達は恋をしてる」 - ガジェット通信] /ref 。なお、2009年9月15日にはニコニコ生放送に出演した。 学生時代には自らがマネージャーを勤める水泳部に手作り料理を振る舞っていた。ニコニコ生放送に出演した際には視聴者から得意料理を質問されて答えていた。また、好きな食べ物は豆腐である。 好物 + ; 国際開洋学園の公式サイト内のプロフィールにおいていちご・メロン・トマト・うなぎ・さざえを好物として挙げている。また、週刊新潮において豆腐が好きであるとも証言している。 しかし、ファンによるコラ画像は違法であり、ファンはレイプ願望を持っているのでは、という弁護士の意見もある。 ref [http //pafunews.com/archives/27473.html 【ノブ子】ガハハ!ノブ子やで~!スケベするで~!なアイコラ画像は違法か弁護士に聞いた - おまいら! ぱふぱふニュース] /ref ファッション かつてはスカートやパンプスなどを履いていたが、婚約を破棄して以来スカートは刷かなくなった。 現在はピンク色のパンツスーツと、ループタイ(紐状のネクタイ)を好んで愛着している。 週刊文春』からは「ピンク野武士」、『週刊現代』からは「ピンク女装代議士」との渾名を与えられた。 伝えられるところによると自身の容貌が男性と間違われ易い為、女性らしく見せる事が目的であると言う。 しかし、ニコニコ生放送に出演した際にはピンクというのは国花であるサクラをイメージしてると発言しており、 ピンクのスーツを着ている理由は諸説ありどれも仮説の域を出ないものである。 他にもカナダ留学生の一人のお下がりを大事に着用しているだけという説もあるが、一着着古しては一着購入して 数が減らないようにキープしていることなどから疑問視する声もある。 また、2009年7月22日にミヤネ屋で放送されたVTR内ではピンクではない喪服を持っていることが明らかになった。 28歳の時に婚約をしたが、「結婚して何人かの子供を育てるより何千人もの子供たちを自分の子と思って愛情をそそぎなさい」という母の言葉を受け、結婚には至らなかった。しかし、本人の発言を追うと、婚約相手なる人物が時によって「既に故人」であったり、「現職の国会議員」であったり、或いは「教育者を目指していた人間」であったりなどとよく変わることから、虚言の含まれた話ではないかと疑われている。また、ネット上で、井脇の婚約者が[[森田必勝]]だとする噂が散見されるが、森田が[[三島事件|割腹自殺]]により亡くなった当時、井脇は24歳であるため、これは[[偽情報]]である。以上のことを踏まえて、井脇は処女だと考えられている。 子供たちへの教育は、知識を教える学校教育、知恵を教える社会教育、しつけを教える家庭教育、という三本柱がフィフティー・フィフティー・フィフティーで充実させられる必要があるというのが井脇の持論であり、特に日本は社会教育の柱がヨーロッパに比べて弱いのではないかと考え、挨拶の仕方、対人関係、時間の活かし方などの学校では教えてくれない社会生活の基本を教える場として、少年の船を企画した。 ref name="seisyounen-mondai28" 井脇ノブ子「鍛える--少年の未来に賭けて」、『青少年問題』、28巻7号p22-28、青少年問題研究会。 + 青少年問題研究会 /ref + === 国際開洋学園 === + 国際開洋第一高等学校では理事長・校長を務めた。ピアニストの平野弦など、多くの優秀なホモを輩出した。 ref name="kaiyou-hirano" {{Cite web | title = 国際開洋高校公式サイト (インターネット・アーカイブ) | url = http //web.archive.o
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/351.html
登録日:2011/10/29(土) 23 03 32 更新日:2024/07/02 Tue 19 03 43NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 パイルドライバー パワーボム プロレス プロレス技 力爆弾 『パワーボム(Power Bomb)』とは、プロレス技の一種。 所謂ボム系と呼ばれる代表的な大技であり、豪快、且つ派手さと破壊力を併せ持つ立体技として知られている。 【概要】 プロレスが、それ以前のグラウンド主体の攻防から殴り合いやロープワークを主体としたスタンディングでのスピード感のある攻防が主体となった、 80年代のプロレスが生み出した立体剛技。 最初にこの技に“パワーボム”と名付けて使用し始めたのは“人間魚雷”テリー・ゴディであるが、 そもそもの原型となったのは“20世紀最強の鉄人”ルー・テーズの使用していたハイアングル・バックスラム(元祖パイルドライバー)である。 この技を、テーズが若手時代のゴディに伝授。 ゴディが自分の恵まれた体格に併せてアレンジを加えて誕生させたのがパワーボムであったのだ。 ゴディは初来日となる全日本プロレスで、この技を天龍源一郎に炸裂させて強烈な日本デビューを果たすと共に、 パワーボムの威力を知らしめ、一瞬にしてトップ外国人レスラーへと登りつめている。 日本人で、パワーボムの元祖となったのは、その天龍源一郎で、天龍は恵まれた体格を活かして吊り上げた相手を垂直落下させるゴディ式に対して、 相撲の股割きの技術を応用してスタンスを取り、相手を勢いよく引っこ抜いて背中から叩き付けておいてから体重をかけて押さえ込んでいくスタイルを生み出した。 ……以降は、この天龍式が基本形となりマット界に根付いて行く事となった。 【技の詳細】 対戦相手を正面からお辞儀をさせる様な態勢から抱え込み(所謂がぶりの態勢)、そのまま自分の目線の高さ辺りまで持ち上げた後で、相手の後頭部から背中にかけての部位を勢いを付けて一気にマットに打ち付けて行くのが基本形。 技を「受ける」事が前提となるプロレスだからこそ許されている危険な投げ技であり、 柔術や総合格闘技では“バスター”と呼ばれ、禁じ手扱いを受けている場合すらもある。 相手を叩き付けた後に、更に肩口から首を押し付ける様にして抑え込むのも基本だが、 この型を考案した天龍曰わく「二人分の体重を掛ける事で、首が破壊されてしまうんじゃないか?」と云うプレッシャーを与える事が目的なのだと云う。 因みに、天龍自身はフィニッシュとして押さえ込みを重視していたが、 その後はより高く相手を持ち上げてから叩きつける事に主体を置いた型が開発された後に流行しており、 格闘ゲーム等でも見映えの良さから、こちらの系統が登場する事が多い。 元々の形が単純である為か、持ち上げ方や叩き付け方にアレンジが加えやすく、非常にバリエーションが多い。 また、技の系統としては、同じクラッチから勢いを付けずに相手を逆様に持ち上げて固定した後に垂直に脳天を打ちつけるドリル・ア・ホール・パイルドライバーや、 低空ながらも、ほぼ同じ動きを見せる欧州発祥の丸め込み技であるスタンプホールドの発展型とも言えるであろう。 【主なバリエーション】 ■通常型 上記の通り。 ■投げっ放し式 現在の主流。 叩き付けるのみの型。 ■ハイアングル式 高角度式。 相手を完全に垂直になるまで持ち上げてから落とす。 ■シットダウン式 尻餅式。 相手を落とす際に尻餅を付く事で更に落差を加える。 この型の元祖となったのはライガーボムだが、厳密には別の技である。 ■ゴディ式 元祖式とも。 元は変形パイルドライバーと呼ばれていた通り、相手を逆さまに吊り上げておいてから上から押し潰すように叩きつけて押さえ込んでいく。 天龍がパクった後は、ゴディも持ち上げてから勢いをつけて振り上げ背中から落とすようになった。 勢いを付けるために、落とす際に両膝か片膝を付く様に落差を付けることもあり、この膝をつくのがゴディ式として採用しているゲームもあった。 両膝をつける型は真壁刀義や森嶋猛が使用。 ■連続式 餅つき式とも。 相手を叩き付けた後に、再び持ち上げてから落とす。 相手の協力も必要となる見映え重視の技。 ■ラストライド 超高角度式。 相手を垂直に持ち上げた状態から更に腕を万歳する様に伸ばし、相手を自分の頭よりも高く釣り上げてから落下させる。 ■ビルディング式 シットダウン式のラストライド。 ■ジャックナイフ式 通常式からジャックナイフホールドで押さえ込む。 全日四天王時代の小橋がよく使っていたが、それ以外に目立った使い手は現れなかった。 【代表的な使い手】 《実在の人物》 ルー・テーズ 相手を正面から抱え上げた後に、鋭角にマットに投げ捨てたのがバックスラム。 弟子の蝶野正洋が似た技を見せた事がある。 テリー・ゴディ 元祖パワーボムの使い手だが、体格に恵まれているからこそ可能で危険度の高いゴディ式は独特過ぎて使用者が少ない。 天龍源一郎 日本人では元祖の使い手。 天龍は余り高く持ち上げずに、押さえ込みを重視していた。 川田利明 天龍式を進化させた全日四天王の一角。 高角度で叩き付けた後に、自分の体を預ける様にして全力で押さえ込むのが特徴。 ライバルの三沢戦ではウラカン・ラナを耐えた末に垂直落下式(ゲーム媒体では「三冠パワーボム」と呼ばれる事もある)を見舞っている。 現在では、この垂直落下式パワーボムが上記のゴディ式に似ているとのことから海外では元祖ボムと分類されていることも。 越中詩郎 「アメトーーク」でもお馴染みの越中は高角度式の元祖。 三沢光晴 名称こそドライバーだが、タイガードライバーは、数々の変型ボムの元祖的存在である。 新崎人生 拝んでから決める念仏パワーボムは一世を風靡した。 大仁田厚 カナディアンバックブリーカーから膝付き式で決めるサンダーファイヤーパワーボムの元祖。 ただし、本人の使うものは後に普通のパワーボムになっていった。 ザ・グレート・サスケはカナディアンで持ち上げてから垂直に投げ落とし、くの字になった相手を押さえ込む垂直落下式サンダーファイヤーパワーボムを全盛期の決め技としていた。 獣神サンダーライガー ライガーボムは尻餅式の原型となった技だが、実は持ち上げた相手の両腕に空中で両足をフックしてから勢いを付けて落とすと云う、絶対的な差異のある技。 バティスタ 米WWEのパワーファイター。 高角度式の尻餅式パワーボムをフィニッシュとした。 アンダーテイカー 米WWEの生きる伝説たる“墓堀人”は不良中年キャラ時代に開発したラストライドの元祖。 2メートル超えの身長から繰り出されるラストライドは圧巻の一言である。 スティーブ・ウィリアムス 全日本の“殺人医師”は俵返しの態勢から尻餅式パワーボムで落とすドクターボムを考案。現在はジェイク・リー、大岩凌平らが使用している。 ジャイアント・バーナード 現在の新日最強外国人レスラー。 ビルディング式の使い手だが、エプロンに相手を無造作に打ちつける事も……。 クリス・ベノワ 日本ではペガサスキッドの名で活躍した元WWEスーパースター。 体格はジュニアながら、驚異的な腕力から繰り出されるパワーボムを得意とした。 海外では体格の問題で使用を制限していたが、その威力は相変わらず。 ケビン・ナッシュ 90年代半ばから00年代初頭のアメプロ界の象徴たる人物。 210cmから繰り出される投げ捨て式パワーボム“ジャックナイフ”はアンダーテイカーのラストライドとは違った迫力を持つ。 ザ・ジャイアントことWCW時代のビッグ・ショーをも投げ捨てて負傷に追い込んだのは伝説。 マイク・アッサム 日本では主にザ・グラジエーターのリングネームで活躍した。 「アッサム・ボム」と名付けた各種のパワーボムを得意技としており、 特にコーナーポスト最上段(!)に立ってから繰り出す超高角度雪崩式パワーボム、通称「カミカゼ・アッサム・ボム」は見た目のインパクトも凄まじい必殺技だった。 《フィクションの人物》 アレックス 「スⅢ」の主人公。 「you can't escape!」←避けられます。 クラーク・スティル 「ランニングスリャー!!」 怒チームの投げ技担当。 元祖は女子プロレスの長与千種。 三島平八 通常投げの金剛落としは、謂わば平八ボム。 キング 鉄拳の華、空中コンボに組み込める豪快な一撃。ランニングジャガーボム、スイング式ジャガーボム、 どちらも空中投げに類し回避不能、コマンドミスを祈ろう。 ジェフリー・マクワイルド 「アイウイ~ン!」 スプラッシュマウンテンも、元祖は女子プロレスのダイナマイト関西だ。 全日本プロレスの石川修司もスプラッシュマウンテンを得意技としているが、直接のインスパイア元は関西ではなくこちら。 ビューティ市ヶ谷 レッスルエンジェルスの登場キャラ。 ビューティボムの名前で使用する。 作品の仕様でパワーボムは高威力な反面試合序盤では滅多に使えないが、市ヶ谷のビューティボムには試合序盤から使えるバージョンがある。 サンダー龍子 同じくレッスルエンジェルスの登場キャラ。 プラズマサンダーボム名で使用。 モデルとなった天龍同様に押さえ込める力が凄まじい(ゲームには関係ないが)。 ちなみにもう一人のモデルは木星のセーラー戦士。 スカイライダー ランニング ジャンピング式のスプラッシュマウンテンとも言えるスカイランニングストームを怪人ドロニャンゴーに対して使用。 劇中では2連発で使用しているが2発目はその辺に落ちていた岩に頭部をぶち当てている。 バッファローマン キン肉マンに登場する超人レスラー。 マンモスマンに対してバッファローBOMBの技名で使用した。 吉永さん家のママ 『吉永さん家のガーゴイル』に登場。 寝起きの悪い愚息とバカ娘を起こすのに使用。牛刀割鶏。 美来斗利偉・拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン) 『闘将!!拉麺男』の主人公。 最終回にのみ登場した超人一〇二芸・拉麵男暴酷(ラーメンマンボム)の技名で使用。 いわゆる倒れ込み式ジャンピング・パワーボムだが、自らは空中で半ば倒立した姿勢となり、相手の後頭部が最初に着地する。 プロレス技なのに超人レスラーの方のラーメンマンは2020年末現在使ったことがない。 ジャイアント ジョイメカファイトに登場するパワー自慢のロボット。 追加入力をするとジャンピングパワーボムで大ダメージを与えられる。 ニンジャスレイヤー 「恐るべき禁じ手の投げ技」と称される暗黒カラテ技。 様々な格闘技の技をニンジャ身体能力で繰り出すことができるニンジャスレイヤーだが、パワーボムを使用したのは一度きり。 しかし、その場面が壮絶であった。 犠牲となったのは、敵の大幹部の一人「キュア」。 彼女は乳白色の髪を伸ばし、喪服めいたドレスを着た小柄(150cm)な、少女めいた美女。 しかし、実年齢は極めて高齢。そのためか、激昂すると口調が「ワシ」「~じゃ」となる、合法のじゃロリババァである!!フィーヒヒヒー!! ただし、ニンジャらしく身体能力は極めて高く、ニンシャスレイヤーとも互角の格闘戦を繰り広げる。 勝負を決そうとしたキュアは、逆向きの肩車めいて両肩に飛び乗って頸を両腿で挟み込み、ナイフを延髄に振り下ろそうとする。 つまり、「スカート姿の」「ロリババァが」「秘所を顔に押し付けるように飛び乗り」「両腿で頭を圧迫し」てくる状況である。 我々の業界でなくともご褒美な状況ヤッター!!なのだが、ナイフを回避したニンジャスレイヤーは、そのままパワーボムでキュアを地面に叩きつける。 それでも絶命しなかったキュアだが、ニンジャスレイヤーはそのまま再度パワーボムを繰り出し、キュアは爆発四散(*1)!! この、色々な意味で壮絶なイクサは、読者は騒然とし、あるものは恐怖に慄くのであった…。 追記・修正はパワーボムを食らってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ストZEROのソドムのブツメツバスター、テンチュウサツもパワーボムでいいのかな -- 名無しさん (2015-02-08 12 04 09) シットダウン式の日本における元祖は、 デビル雅美。ライガーより使用は早い。 -- 名無しさん (2016-01-05 13 02 55) 10月10日、この技を二度受けて爆発四散したロリババアがいた・・・ -- 名無しさん (2016-01-15 18 06 59) ニンジャスレイヤー入れるべきであろうか -- 名無しさん (2016-09-01 16 56 26) ↑ニンジャスレイヤー=サンはパイルドライバーの方にも入れないとね。 -- 名無しさん (2016-09-01 19 17 36) 初めて知ったのはジョイメカファイトのジャイアントのコマ投げ経由 -- 名無しさん (2019-10-27 09 51 05) バグ大の西園寺の兄貴で知った -- 名無しさん (2022-03-21 00 11 18) この技のイメージが強かったために、昔のロボット漫画で「パワーボム!」と叫びながら腹からエネルギー弾ぶっ放すコマが一瞬理解できなかった -- 名無しさん (2022-03-21 08 55 39) 名前 コメント
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夜の東京。 静かで、どこか金属じみた冷たさを、都市は放っていた。 アーチャーがかつて居た世界のように、「蒸気」という不思議な暖かさを持つ技術は都市を支えていない。 あそこで光るネオンを、まだ疎らに明るいオフィスの窓を、この街全体を包むような黄色い光を――「電気」によって構成しているという事。 全く、別の技術によって発展した日本やフランスがあり、そして、それが当然の常識になっている。 それがこの世界の、この時代の、帝都であった。 現世に顕現した時に、知識として「電気」の事を知ってはいても、アーチャーの身体はまだそれに慣れてはいなかった。 勿論、世界を発展させたのが「蒸気」であるにせよ、「電気」であるにせよ、視える景色の殆どはさして変わらない。 強いて言うなら、電線と、それを繋ぐ電柱がアーチャーの弓の軌道上で根を張り、これが時として攻撃の邪魔をするという程度であろう。 しかし、何気なく生活を支えていた「蒸気」が無くとも世界が発展している事実は彼女に少なからずのショックを与える。 それは、アーチャーの感覚を些か狂わせようとしたが、しかし、彼女は、それも含めて自らが冷静な「射撃」を行えるよう努めた。 この程度の事で手元を振るわせれば、これから先、もっと取り返しの付かない事になる。 微かにでもずれ込んだ手元の狂いは、狙いから大きく逸れる軌道を描き、時として自分の仲間にさえ痛手を負わせてしまう。 彼女が触れているのは、そういう武器だった。 ――――だから、試験を開始する。 「……」 屋上からは、街を見下ろせる。 日本の夜は、明るい。――とりわけ、都市はいつまでも、人々の目でいてくれる。 この時間でも、“的”の姿をおおよそ照らしてくれた。 この林立したビルの隙間に――ターゲットを見る。 アーチャーの左手がぎゅっと、見た目以上に強く――弓の握りを掴んでいた。 アーチャーのサーヴァントとして名を残す者の多くは、もう少し小型の洋弓(アーチェリー)を扱うのに対し、彼女の手にあるのは、いかにも目立つ巨大な和弓。 背負った籠には、五、六本の矢が収められており、アーチャーはその内の一本を手に取り、弓にそっとかけた。 そして、ゆっくりと身体を起こすようにして持ち上げ、眼前の敵に、狙いを定める。 ――――――集中。 感覚を研ぎ澄ませ、アーチャーは弦を後ろに引いて行く。 矢の先が突き刺さるべき対象は何処にあるのか、どう動くのか……。風はどう吹いているのか……。 いつも計算式を立てている訳ではなかったが、アーチャーは、それを五感で解した。 それよりも、常に、弓を弾く瞬間に襲いかかるのは、一瞬の緊張感だ。 失敗は許されない瞬間。 バスケットボールのフリースローや、サッカーのPKの瞬間を、常に体感する事になる競技がこの弓道に違いなかった。 「……」 それから、アーチャーは、今日までに的に向けて放った矢の幾つかを思い出した。 彼女は、これまでに、その多くを、まるで“元あった場所に返していく”かのように、的の中央に叩きつけてきた。 これまで、対象を人間にした事は一度も無いが、その実績だけあれば、もはや具体的な数など数える必要はなかった。 ここまでに積んだキャリアを回想する事で、アーチャーは今の自分の五感の信頼を高める。 あの時と同じ感覚を自分は持っているのだ。 慢心はするな。 だが、自分の腕を信じろ。 そして。 ――――風を切る音が放たれた。 「――――――っ!」 ――直後、ターゲットの身体を、見事にアーチャーの矢が貫いた。 風を切った音よりも低く、鈍い音が鳴り、アーチャーの手にあった矢は目くるめく速さで、ターゲットに突き立てられた歪な杭へと変わった。 ――狙いは正確であった。 英霊となってからも、精度に狂いはない。 現世に現れたのは久々ゆえ、内心些かの不安もあったが、それは杞憂に過ぎなかった。 「……ふう」 アーチャーの貌が闇の中から現る。 その肌はまるで人形のように白く、短い黒髪に生えていた。それが双方を引き立てていた。 しかし、勿体ない事に、その白い肌は顔と腕から少し覗くのみで、彼女の身体は黒衣に包まれている。 誰を弔っているのだろうか、――彼女は、喪服だったのだ。 いや、もっと言えば、彼女自身さえも、「英霊」に違いないのだが。 「命中――」 北大路花火。 ――アーチャーのかつての姿は、かつてフランス・巴里にて、「巴里華撃団」の一員として戦った弓使いの乙女であった。 高い霊力を誇り、その力を以て、巴里の平和を脅かす者たちと戦い、葬って来たのである。 しかして、彼女は無暗に人を殺す事は望まず、この聖杯戦争に託す望みも、決して悲願という程のものではなかった。 ただ、マスターの期待に沿う為に、彼女はこうして武器を取る。 「……腕は、鈍っていないようね。――ごめんなさい、虎さん」 ターゲットとなった「的」の正体は、数百メートル先にあった一枚の看板である。 仰々しい虎の絵が描かれており、矢が突き刺したのはその首の真下のあたりであった。 しかし、絵の中に虎は身体を痛めず、死ぬ事もない。 アーチャーはどこか、この時は悪戯げな笑顔を見せながらそう呟き、その場を後にする事にした。 「――」 が、そこで、ある人物がアーチャーに疎らな拍手を送った。 その姿を見て、アーチャーは憮然として、口を開ける。 そこにあったのは、体格の良い男性の姿である。 彼の気配には全く気づかなかったようだ。 矢に集中すると周囲は必然的に見えなくなるという事か。――自分の弱点を一つ知る。 「――見事な腕だ、アーチャー」 薄らと優しい笑みを見せながらそう言う男性――彼が、アーチャーのマスターである。 自らのマスターを前にしたアーチャーは、慌てて跪いた。 「……マスター。起きていらしたのですか」 アーチャー――北大路花火は、男性を前には、絶対の忠義を尽くす性格をしている。 それがヤマトナデシコの儀礼だと信じて込んでいるが故だ。 女性は、男性の言う事に従わなければならない――というのが、彼女にとっての「大和撫子」の姿なのである。 日本人でありながら、幼少をフランスで過ごした彼女は、少々、日本文化に実像とは異なる捉え方をしているのだった。 現実には、彼女が生きた大正時代当時でさえ、「亭主関白」という言葉そのままな男性こそいたにせよ、「大和撫子とはかくあるべき」なる男性の儚い理想像を頑なに守る女など少数だったに違いない。 しかし、彼女は、それを覇き違えたまま大人になり、そして、気づけばそのまま英霊になっていた。 現代人からすれば、少々この性格は扱いにくくもあるかもしれない。 「立ってくれ、アーチャー。跪く必要はどこにもない」 「……はい」 アーチャーは、指示通り、やおら立ち上がり、マスターに目を合わせる。 まだ、虎を射抜く前の緊張感が、少し瞳に残っていた。 「――すみません……赤坂さん」 アーチャーは、彼の事を、「マスター」ではなく「赤坂」と呼び直す。 ――男の名前は、赤坂衛という。 以前、アーチャーは、赤坂に「マスター」という呼び名がどうもしっくりこないとの事で、「赤坂」と呼ぶように言われたばかりである。 思わずマスターと呼んでしまったが、こうして訂正さえすれば、赤坂が咎める事はない。 赤坂衛は、至極冷静で、その反面で優しい男でもあった。彼は、サーヴァントであるアーチャーに何の強制もせず、少しの行き過ぎや間違いを咎める以上の事はしない。 赤坂衛は――警察官であった。 それも、警視庁の公安部に所属する、警察組織の中でも最も「危険な役職」の男である。 しかし、彼は決して、その役職を押し付けられたわけではなく、自ら安全なデスクワークに望める立場にあった中で、その役目を選んだというのである。 つまるところ、彼は、警察学校の首席にして、警部補階級から警察組織に入る事が出来た、所謂「キャリア組」なのであった。 その多くは、公安部と言ってもデスクワークに配属されるのが自然な流れであるが、現実に彼は潜入捜査等の危険な任務にも就いている。 ……おそらくは、彼たっての熱望が故なのであろう。 そして、そんな彼の姿は、北大路花火が生前所属した「巴里華撃団・花組」の隊長であった男を彷彿とさせる。 数えるほどしかいない超エリートの街道にありながら、安全な道を拒み、自らの手で平和を守ろうとした男。 ただ、その男との決定的な違いは――成功ばかりを掴んできた“隊長”と異なり、このマスターは、不幸なる失敗に心を砕かれた経験があるという事だった。 そこが、もしその二人の男の聖杯戦争に巻き込まれた場合のスタンスを分ける事になるのだろう。 (……) 赤坂の経験は花火自身が経験した不幸にも、よく似ていた。 生前の花火の場合、婚約者の夫を、今の赤坂の場合は、妊娠中だった妻を喪ったのである。 だから、その点において、お互いの喪失感は共有する事が出来た。 その符号が彼とマスターとを結び合わせたのかはわからないが、少なくとも、花火自身はそういう風に思う事にしていた。 最古参であるエリカ・フォンティーヌでもなく、 斧を振るい活躍した女傑のグリシーヌ・ブルーメールでもなく、 懲役千年の大悪党であると同時に巴里の平和を守った救世主でもあったロベリア・カルリーニでもなく、 帝都や紐育の英雄たちでもなく、 そして――帝都、巴里の二つの都市を守った英雄的隊長・大神一郎でもなく、 ここにいる、「北大路花火」であった理由。 彼に呼ばれたのは、「北大路花火」でなければわかる事が出来ない苦痛を持ち、それを共有できる相手であるからと――彼女は、思ったのだ。 「アーチャー。弓の練習もいいが、あまり目立つのは好ましくないな」 「はい……」 これに関しては、「場所が無かった」、というのが実際のところである。 現世に顕現してから、弓の腕前を試す機会には恵まれない。 それこそ、探してみれば弓道場はあるのかもしれないが、この時間には空いていないだろう。 「あの看板は……この辺りでは有名な暴力団のパチンコ屋か」 赤坂の手元にある双眼鏡は、虎の看板を見ていた。 アーチャーがこの時間に何をしているのか察して、双眼鏡などという物を準備していたに違いない。 マスターに全て見透かされていた――あるいは推理されていたという事には、アーチャーは少しの恥ずかしさを覚える。 しかし、赤坂の顔色が少し渋ったのを見て、アーチャーはそうも言っていられないとばかりに息を飲んだ。 矢が命中したのは、なかなか巨大な虎の看板の首元である。 それは、アーチャーが現世にいた頃には存在しなかった「パチンコ屋」という施設の物であった。 そして、その経営者は大抵、ヤクザ者であるという事も花火はよく知らなかった。 首元に矢が突き立てされているのは、やもすれば悪い暗示と捉える事だろう。 何せ、ああして虎を模した看板を立てるのは、組長の名前に「虎」が入っている事に由来しているのだから――。 この意味を、組の人間が何者かからの宣戦布告と捉える可能性は、実に高い。 ……が、今更、矢を外しに行けるわけもない。 赤坂にはこれ以上動く事は出来ないわけだ。 「……近々、組同士の抗争が始まるかもしれないな。仕事にますます手が抜けなくなる。 ――が、まあ良い。ここが実態のない世界である以上、そんな事を気にかけるだけ無駄か」 とはいえ、赤坂はさして気にする風でもなかった。 これ以降、口を塞いでいれば、矢を命中させた人間が特定される事はないだろう。 少なくとも、この場所は人間業で矢を命中させられる距離ではないのだ。この赤坂のアパートとパチンコ屋の間には幾つもの隔たりもある。 その隙間を通り抜けて矢が見事命中したというわけだが、これはまさに北大路花火でなければ不可能な芸当である。 ――仮にここに住んでいる人間の仕業とわかったにしても、その相手が赤坂のような警察と知れれば、相手も簡単には手を出しては来ないだろう。 暴力団などの組織は赤坂ら公安部が対処すべき案件であり、場合によってはこの暴力団の対処も赤坂の仕事にさせられるかもしれない。 しかし、実のところ、NPCである暴力団の抗争だとすれば、赤坂もそこまで大きな危機感は持てないのも事実であった。 所詮は、相手は模造された人間のデータに過ぎず、あくまでリアルな世界を再現する為の人形だ。 それらがデータ同士で抗争した所で、赤坂には危害は及ぶまい。 形式上、この世界の役割通りに仕事をこなさねばならないのは事実であるが。 「今後は気を付けてくれ。弓を手に取るのは、敵のサーヴァントと戦う時、だけだ」 「はい」 「まずはここを離れよう。気づかれると厄介だ」 それだけ言って、赤坂とアーチャーは屋上を離れた。 二人で階段を下りながら、これもまた、近隣住民に見られると厄介だと思っているようだった。 勿論、屋上で暴力団傘下のパチンコ屋に向けて矢を放ったのを見られるよりマシであるが、一人暮らしの三十代男性である赤坂の部屋に十代の少女(ただしこれはあくまで外見の年齢である)が入り浸っているのは決まりが悪い。 まして、こんな夜中である。ロリコンなどという噂が飛び交えば、この昨今、ここに住み続けられるかさえ危ういラインである。 ここは、赤坂が任務の為に住んでいる小さなアパートである。 近隣住民との付き合いはあるものの、それもお互い深く障らないような適度な距離感を保っていた。 娘の美雪は、亡き妻の家族に託している事になっているが、それは現実世界とあまり変わらない。 尤も、自分の娘の模造品など赤坂は見たくもなかったが……。 階段を下りる赤坂はまた、少し躊躇したかのように、奇妙なほど押し黙っていたが、再び口を開いた。 そこから出て来た言葉は、アーチャーの心を見事に言い当てていた。 「――不安だったのか? アーチャー」 アーチャーは目を見開く。 この夜も――アーチャーは、マスター以上の不安に駆られていたに違いなかったのである。 本当に、今再び、生前の感覚を取り戻す事が出来るのか……という事だ。果たして自分はマスターの役に立てるのか。 それを想うと、この夜の内にどこかで練習台を見つけて、自分の弓の腕を試すしかないと思い立った。 そして、こうして闇の中に紛れて、市街で弓を弾いてみたのである。 威風堂々の英霊もいるが、アーチャーはそうではなかった。 かつて過ごした世界との環境の違いや、現世にいた頃からのブランクに不安を持つ英霊も僅かながら居る。 英霊と呼ぶには繊細すぎるが……アーチャーは、そういうタイプであった。 しかし――結局のところ、そうした能力面の問題は、杞憂に過ぎなかったのだと、先ほど、わかった。 聖杯戦争に召喚されても尚、生前と同じように力を使えるのは、先ほどの試験で充分によくわかった事である。 が、それはつまり、それまでの不安は底知れなかったとも言えるだろう。 「すまないな、アーチャー。……君を、私の願いに巻き込んでしまって」 そうして、アーチャーに余計な負担を与えたのは、他ならぬ赤坂だ。 彼が聖杯戦争への参加を決め、安らかに眠っていた英霊を呼び覚まさなければ、こうして北大路花火が夜目覚めて不安に駆られる事もなかったに違いない。 これが英霊のあるべき姿であるとは、赤坂も思ってはいなかった。 しかし、赤坂にはどうしても叶えなければならない願いがあったのだ……。 そして、その為に、何をも犠牲にする覚悟を抱えてしまったはずだった。 それでもやはり――この英霊の微かな不安にさえも頭を下げる赤坂は、聖杯戦争のマスターになるには些か優しすぎたのかもしれない。 見かねて、アーチャーは言葉を返した。 「……いいんです。あなたの願いが、私を再び現世に結びつけた。 かつて生きた都市の未来を見守る事が出来るのなら……この現世を戻るのも悪い事ではないと。 私は、今はそう思っています。如何様にも私をお使いください。…………ぽっ」 そのアーチャーの言葉が赤坂の罪悪感を微かにでも拭える救いとなりうるだろうか。……それはわからない。 ただ、彼女は赤坂に全面的に協力する意思があるサーヴァントに違いなく、こうしてサーヴァントに反発せずに本心から相手を立てる事もある。 その気持ちを赤坂は充分に汲む事が出来た。 「私の願い、か……」 赤坂は、少し遠くを眺めるような目をした。 そして、昭和53年に訪れた村の事と、昭和58年に知る事になったある訃報を思い出した。 「アーチャー、私は……――」 彼が願うのは、今の記憶を保有したまま、昭和53年の世界にまで遡るという事であった。 そうしなければならない理由がある。 かつて聞けなかった願いを聞き、そして、冷めやらぬ悪夢を止める事が赤坂の中で要されてきたのだ。 「……」 ――雛見沢村。 誰も気に留めないような田舎の村であったが、現在では、その村の名前は、あまりにも有名になった。 それは、昭和58年に発生した有毒ガス事故によって村人が全員死亡した未曾有の大災害――即ち、「雛見沢大災害」を、ワイドショーが連日取り上げた所為である。 理不尽かつ大規模なガス災害が、一晩にして一つの村を崩壊させるというこの事件は、当時、日本中を震え上がらせた。 昭和57年のホテルニュージャパン火災や日本航空350便墜落事故、昭和58年の大韓航空機撃墜事件、昭和60年に発生した日航ジャンボ機の墜落なども有名であるが、それらと並んで今なお取沙汰される80年代の代表的事件の一つとなっている程である。 そして、それらと比しても多くの不審点を残すこの事件は、今なお、多くの遺族の悲しみを遺し、納得を許さず、この事件に取り憑かれた人間を増やし続けている。 何より、赤坂もまた、この事件に未だ取り憑かれる人間の一人であった。 尤も、彼の場合は、ただの知的関心や、不謹慎な興味が理由ではなかった。 ――彼は、大災害の5年前、昭和53年の夏の日に、公安部の任務でこの村を訪れた事があったのだ。 そして、赤坂は一人の少女と出会った。 その少女は、昭和58年に自分が殺される事を赤坂に告げていた。 彼女には不思議な力があるらしく――それが、自分の死さえも予言していたらしいのだ。 しかし、これを実感した時には手遅れであった。 彼女の警告した通りに、任務中、妻が死んだ。 そして、気づけばその少女さえも……この世からいなくなってしまっていた。 彼女の力と叫びをわかっていたはずなのに、赤坂はその助けを求める声を、聞く事が出来なかったのである……。 少女は、昭和58年に、生きたまま腹を裂かれ、無残に殺されたらしい。 あの幼く、ただ純粋な少女が、そんなにも猟奇的な痛みと共に――。 その痛みが深かったであろうと想像すればするほどに、「何故自分は気づけなかったのか」という後悔は膨らむ。 そして、彼女が願った細やかな明日を、赤坂は後悔を積み重ねながら生きているのだ。 (私は……聖杯を得なければならない……) その日々に終わりを告げる事が出来る力が――あの聖杯という願望器の中に込められている。 赤坂は、あれから、強くなった。 もし、あの場に今の自分がいたのならば、歴史は変わるかもしれない。 今度こそ、少女を、普通に共と暮らせる未来に連れていけるかもしれない。 そして、亡き妻の命さえも……赤坂は救う事が出来るかもしれない。 娘に寂しい思いをさせずに済むかもしれない。 ……どれだけの、「かもしれない」が並ぶだろう。 聖杯さえあれば、それを現実に出来るはずなのだ。 大事な人を助けられる知識を持った赤坂が、雛見沢に向かう事ができれば――少女は、痛みを背負わない。 もう一度、「やり直す」事が出来れば……。 「……やり直してみせるよ、必ず……」 全てを頭の中で反芻させた彼は、拳を握りながら呟いた。 アーチャーは、彼の決意を聞き届ける事にした。 「そして、掴むんだ……。惨劇のない未来を……」 【CLASS】 アーチャー 【真名】 北大路花火@サクラ大戦3~巴里は燃えているか~ 【ステータス】 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運E 宝具D 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 対魔力:D 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:C マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。 Cランクはマスター不在でも1日程度なら現界が可能。 【保有スキル】 霊力:A アーチャーが魔力の代わりに持つ力(実質的に魔力と同様の性質を持つが名称だけ異なる)。 このスキルによって宝具『霊子甲冑』を操る事が出来るようになるほか、感情の高ぶりなどで筋力・耐久・敏捷のパラメーターを一時的に上昇させる事も出来る。 大和心:B 太古よりの日本文化を解するスキル。 アーチャーは日本舞踊・書道・華道・茶道・俳句等に精通し、クラスに必須の弓道の技もこのスキルによって極められている。 弓道の段位は七段だが、宝具を合わせた技量は、人間の感覚を凌駕する次元にまで発達する。 【宝具】 『霊子甲冑』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~10人 高い霊力を持つ者だけが操る事が出来る鎧のようなメカ。 一見すると搭乗型巨大ロボットのようでもあるが、その性質上、騎乗スキルの有無に関わらず使用可能であり、アーチャーもこれを手足のように自在に操る。 生前のアーチャーが光武F、及び光武F2の二機を操った伝説に基づき、この二機のいずれかを選択して現界させて戦う。 この『霊子甲冑』を纏えば、筋力・耐久のステータスがAランクやBランクまで上昇し、魔族・魔物・魔獣などの怪物や巨大な機械などとも互角の戦闘を可能にする。 しかし、一方で敏捷のステータスがDランクやEランクまで下降する。まさに甲冑の如き宝具である。 アーチャーの特性に合わせて、光武Fでは弓矢、光武F2ではボウガンを装備しており、無銘の弓矢よりも射程・精度・威力の高い攻撃が可能。 アーチャーが持つ弓の技も、この宝具の発動中は威力が増す事になる。 【weapon】 『無銘・和弓+矢』 【人物背景】 1926年、フランス・巴里で発生した謎の怪人によって頻出した怪事件に対抗する為、秘密裏に結成された都市防衛組織・巴里華撃団花組の隊員。 ただし、彼女は軍隊だったわけではなく、高い霊力を隊長の大神一郎らに見込まれ、巴里を守り生きていく為に入隊した一般人である。 元々は、日本の北大路男爵家の令嬢で、フランス人の祖母を持つクォーター。幼少期から、留学という形で巴里のブルーメール家に居候している。 それ故、ブルーメール家の令嬢にして同じ巴里華撃団の隊員であるグリシーヌ・ブルーメールは幼馴染にして親友という関係。 日本の文化に精通する大和撫子だが、実のところ、海外暮らしが長い為にその認識は些か実像とはズレており、大和撫子を誤認している節もある。 婚約者・フィリップを亡くして以来、人と心を閉ざし、夫の下に逝く事を望んでいたが、巴里華撃団に入って以降は、前向きに生きる活力を持ち始めていた。 常に喪服を着用したまま行動するのは、その名残である。 また、巴里華撃団の表向きの姿は舞台「シャノワール」である為、その踊り子「タタミゼ・ジュンヌ」としても活躍していたとされる。 【サーヴァントとしての願い】 都市の恒久的な平和。 【基本戦術、方針、運用法】 アーチャーでありながら正当派の弓使いである。 宝具は実質的には3m大の搭乗型ロボットであるものの、そちらもちゃんと弓やボウガンが装備されている。 というわけで、遠距離からはアサシン的に弓で狙撃し、近接戦になった時は宝具を用いるのがシンプルな運用方法と思われる。 攻撃体勢の際の隙は大きく、また、アーチャーの性格そのものが「指示待ち」な部分もある為、マスターには一定の指揮能力が必要となる。 その点においては、赤坂がマスターである以上は問題ないかもしれない。 アーチャー自身、赤坂の指示には基本忠実に接する為、彼が指示を間違えない限りは、しばらくは効率的に戦闘できる。 【マスター】 赤坂衛@ひぐらしのなく頃に 【マスターとしての願い】 やり直し。 【weapon】 『警察手帳』 彼の身分を証明するもの。 普段は警察官として勤務する為、その装備は持所持できるが、私的理由で銃を携帯する事は当然許されない。 とはいえ、彼はキャリア組でありながら公安部の前線で活躍している。銃を隠して携帯する機会は多いと思われる。ただ、普通に銃より強そうなパンチを放てたり……。 【能力・技能】 誰かを救う為に空手を習ったが故の、常人離れした戦闘力。 梨花を救えなかった世界においても、その戦闘力は昭和58年を超えた時点では相当な部類であり、場合によってはサーヴァントを相手に多少はやり合えるかも。 しかも、キャリア組で警察学校の主席。ただの筋肉バカではなく、頭も良い。 あとは、麻雀の腕も相当なレベル。 【人物背景】 警視庁公安部に所属する刑事。階級は少なくとも警部より上。 彼はかつて、雛見沢村での任務で事件に巻き込まれ、そこで出会った少女の「東京に帰れ」という言葉と助けを求める声を聞く事になった。 しかし、彼はその言葉の意味を知る事なく、無視をしてしまい、妻を喪う。 更にその後、村で出会った少女が亡くなった事も知った。 自分がもし、あの時、少女の言葉を聞いていたのなら……。 今の彼が求めるのは、それらの出来事の「やり直し」である。 【方針】 アーチャーと共に聖杯を狙う。 候補作投下順 Back 真田明彦&ライダー Next 闇と光
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「ゆうぅ・・・・・・ゆぐっ・・・・・・ゆぅぅぅ・・・・・」 お歌を歌い終え、力無く泣いているまりさに、女がいつものように オレンジジュースと水溶き小麦粉で補修を施している。 お歌が終わった後は、透明な箱に戻され、 お歌を歌わなかった子のご飯とは違う、 少し美味しいご飯とあまあまを与えられ、それでお終い。 お姉さんが部屋から出ていき、部屋は元の真っ暗闇。 だが、今日はそれが違っていた。 女は補修を終えたまりさを抱えて、再びソファに腰を下ろした。 「ゆ・・・・・?」 今日二度目の、いつもと違う事に、まりさがまだ涙を流したまま、 お姉さんの顔を見上げる。 その瞳に、お姉さんの優しい笑顔が写る。 まりさに向かって、お姉さんが口を開いた。 「ねえ、まりさ。まりさ、赤ちゃんを産みたくない?」 「ゆ・・・・・あか・・・ちゃん・・・・・・」 赤ちゃん。 小さくて、可愛くて、とってもゆっくりできる、ゆっくりの赤ちゃん。 まりさの妹のれいむも、とっても可愛くて、ゆっくりできた。 赤ちゃんがいれば、ここの苦しくて痛くて、ゆっくりできない生活も、 少しはゆっくりできるかも。 ううん、きっと、ゆっくりとした、可愛い赤ちゃんを見れば、 お姉さんも、ゆっくりしてくれるかもしれない。 そうだ。きっとそうだ。そうに決まっている。 そして、昔の、優しいお姉さんに戻ってくれる。 赤ちゃんと、お姉さんと、まりさで、いっぱい、いっぱい、ゆっくりできる。 「ゆっ!!ほしいよ!!まりさ、あかちゃんほしいよ!!! うみたい!!あかちゃん、うみたい!!!」 何度も裏切られたであろうに、垂らされた細い糸に縋ろうと、 必死で懇願をするまりさ。 「そう。じゃあ、行きましょうか。」 柔らかい笑顔でそう応えて、お姉さんがまりさを抱えて立ち上がり、歩き出す。 いつもの、壁の透明な箱にではなく、入り口の扉に向かって。 その光景に、部屋の他のゆっくり達がざわめく。 声を出すことなく、空気がざわめく。 羨むような視線で、まりさを目で追ってゆくもの、 選ばれたのが自分ではなかった事を悔やみ、落胆の表情を見せているもの、 どこか安堵を浮かべた表情でまりさをみつめているもの、 まりさに向かって人をも殺せそうな嫉妬の視線を送るもの、 ただ虚空を見つめているもの。 「・・・ゆっ!!まりさなんかより、れいむをたすけてね!! れいむはこそだてとくいだよ!! まりさなんかより、ずっとずっと、かわいいあかちゃんうむよ!!」 耐えきれず、一匹のれいむが声を張り上げた。 禁を犯して。 女がそのれいむの方を振り返る。 その顔には、まりさに向けていた笑顔は貼り付いていない。 「ゆひぃっっ・・?!」 向けられた、魂すらも凍えそうな冷たい視線に、 れいむは己が取り返しのつかない過ちを犯したことを知った。 こうして、まりさは、"仲間"達からの様々な視線に見送られ、 数ヶ月ぶりに、その部屋の外に出た。 -------------------------------- 「ゆっ!まりさ、がんばって、かわいいあかちゃんうむよ!」 誰もいない部屋で、一人楽しそうに笑顔を浮かべながら、 まりさが語っている。 ゆっくりできない部屋から出されたまりさは、 昔、お姉さんによく遊んでもらったお部屋に連れてこられた。 「お姉さん、少し出かけてくるから留守番しててね。」 「ゆん!まりさ、いいこでまってるよ!おねえさん!!」 そう言って外出したお姉さんの帰りをそわそわとしながら待つ。 しばらくすると、お姉さんが戻ってきた。 「ただいま~ごめんね、まりさ、待ちくたびれちゃった?」 「ゆゆん!だいじょうぶだよ!まりさ、いいこで・・・ゆっ!?ゆゆぅ~!!」 お姉さんが抱えていた、成体のれいむに、まりさは目を奪われる。 どこかの飼いゆっくりか、或いは、ペット用として売られているものか、 きちんとした身なりをした、とても綺麗な美れいむであった。 「まりさのお友達になってくれる、れいむよ。仲良くしてあげてね。」 微笑みながら、お姉さんが、れいむをまりさの横に置く。 「「ゆっくりしていってね!!」」 二匹が同時に挨拶を交わす。 「ゆぅぅ~~!れいむはとってもゆっくりしてるね!!」 「ゆっ!まりさもゆっくりしてるよ!!」 お姉さんは、仲良く会話を始めた二匹に美味しいあまあまを出してくれた後、 二匹を残して部屋から出て行った。 「れいむ゛ぅぅぅぅぅ!!!まりざ、ずっぎりじぢゃうぅぅぅ!!!」 「まりざぁぁっ!!れいむ゛ぼっ!!れいむ゛もぉぉぉぉぉぉ!!」 「「すっきりぃぃぃぃぃーーーー!!!!!!!!!」」 お互いの事を気に入って楽しそうにはしゃいでいた二匹であったが、 やがて、あまあまに混ぜてあった少量のゆっくり用媚薬の効果もあり、 いい雰囲気になって、すっきりを交わした。 目論み通り、にょきにょきと、 まりさの帽子を押し上げて蔦が伸びるのを確認してから、 女はその光景を覗いていた扉の隙間を閉じた。 -------------------------------- 「ゆぅん・・・・・・ゆ・・・・ゆっ!?れいむは?」 部屋の窓から差し込む赤い夕日の中で、 すっきりーの疲れから眠りに落ちていたまりさが目を覚まし、 パートナーとなったれいむの姿を探して、辺りを見回す。 だが、その部屋にいるのは、お姉さんと、まりさだけだった。 「ゆ・・・おねえさん・・・・」 「あら?まりさ、起きたの?ゆっくり眠れた?」 「うん・・・ねえ、れいむは・・・?」 「れいむはね、初めて来るお家で、緊張して疲れちゃったみたいだから、 他の部屋で眠ってるわ。明日には起きてくるんじゃないかしら?」 「ゆっ?そうなの?」 「ええ、そうよ。・・・まりさの赤ちゃん、早く生まれてくるといいわね。」 お姉さんが、そう言って、まりさの頭から生えた蔦を ちょんと突いて揺らす。 「ゆ・・・ゆゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・!!!!」 その言葉に初めて、新たな命を得た、まりさの赤ちゃん、 実ゆっくりの存在に気づく。 まだ、完全なゆっくりの形を形成しきっていないが、 目や口らしき物ができはじめている。 それが、10匹。 「ゆぅぅぅぅ・・・!!まりさのあかちゃん!!かわいいよぉぉぉ・・・ あかちゃんたち!!ゆっくりうまれてね!!!」 顔ができあがっていない実ゆっくりでも、赤ちゃんの顔の判別がつくのか、 嬉しそうに、まりさがはしゃぐ。 勿論、まだお口が完全にできていない実ゆっくり達は、返事を返さないが、 それでも微かに笑っているように見えた。 「おねえさん!みて!みて!まりさのあかちゃんだよ!! とってもかわいいよぉぉ!!」 「そうね。とてもゆっくりとした可愛い赤ちゃんね・・・ 見てるだけで、お姉さんもゆっくりしてきちゃう。」 お姉さんの優しい微笑みに、 まりさの今までの辛く、苦しい思い出が洗い流されてゆく。 とっても痛かったけど、とっても苦しかったけど、 でも、もう忘れよう。 お姉さんは、やっぱり、優しいお姉さんだった。 昔の優しいお姉さんに戻ってくれた。 これからは、皆でゆっくりしよう。 お姉さんと、赤ちゃん達と、れいむと。 ポロポロと、辛い記憶と共に、まりさの目から涙が流れ落ちる。 「・・・まりさ、お腹空いたでしょ?晩ご飯、何が食べたい? 何でも好きな物作ってあげる。」 「ゆ・・・ゆぅぅ・・・・!ゆぐっ・・・!まりさ、しちゅーがたべたい!! おねえさんがつくってくれた、 あったかい、しちゅーがたべたいよぉぉ・・・!!」 まりさが泣きながら、そう答える。 初めてこのお家に来たとき、お姉さんが食べさせてくれた、 とてもおいしくて、冷え切った餡子があったかくなった「しちゅー」。 今の季節は既に春。 ポカポカと暖かい日だったが、 辛く苦しい地獄のような生活を送っていたまりさの心は、 その温かいご馳走を何よりも渇望した。 「はいはい、シチューね。いいわよ。お姉さん、腕によりをかけて作るわね。」 その晩は、まりさは、お姉さんと一緒に 暖かくて美味しい「しちゅー」を一杯食べ、 デザートの、甘くて美味しい餡蜜を食べ、 それから、可愛い赤ちゃんを一緒に眺めたり、呼びかけたりしながら過ごし、 やがて、幸せな眠りに落ちていった。 -------------------------------- 翌日の昼近く、まりさが目を覚ます。 「ゆぅん・・・・・ゆっ!ゆっくりおきたよ!!」 そして、頭上の赤ちゃん達を見やる。 親の栄養が十分に伝わり、すくすくと大きく育った、実ゆっくり達。 既に目も口も飾りもしっかりと形成されている。 赤れいむが5匹に、赤まりさが5匹。 もう程なく、生まれ落ちることだろう。 「ゆぅ・・・まりさのあかちゃん・・・!まちどおしいよぉぉ・・・!」 芽生えたばかりの母性に満ちた瞳で赤ゆっくりを見つめる。 その時、部屋の扉が開いて、お姉さんが入ってきた。 「まりさ、おはよう。もう起きた?」 「ゆっ!おねえさん、おはよう!!ゆっくりしていってね!」 「はい。ゆっくりしていってね。」 まりさに返事をしてから、赤ゆっくりに視線を移す。 「あら・・・もう少しで産まれそうね。急がなきゃ・・・」 そう呟くと、慌ただしく部屋を出て行ってしまった。 「ゆ・・・・・?」 少し寂しそうに疑問の表情を浮かべたまりさだったが、 すぐにお姉さんは戻ってきた。 何かの道具が入った箱を持って。 「ゆぅぅぅ・・・・・おねえさん、まりさのあかちゃんになにしてるの・・・?」 少しだけ不安そうな声色で、まりさがお姉さんに疑問の声を投げかける。 「これはね、赤ちゃんの体をとっても丈夫にしてくれるお薬なのよ。 赤ちゃんのお体はとっても弱いでしょ? でも、このお薬を塗ると、赤ちゃんの体が頑丈になって、 簡単には、傷ついて餡子を出しちゃったりしなくなるのよ。」 お姉さんは、まだ茎に繋がった実ゆっくりを、一匹一匹、順番に 透明な液体の入った小さなコップに浸している。 その粘性の高いドロリとした液体が、実ゆっくりの肌に厚い層を形作る。 「ゆぅぅぅ・・・!じょうぶにぃ・・・!?すごい!?すごいね!!お姉さん!」 お姉さんの作業を邪魔しないよう、嬉しくて飛び跳ねたい気持ちを抑えて、 プルプル震えながら、まりさがはしゃぐ。 「そう。凄いでしょう。 これはね、死んじゃったお姉さんのお友達のお兄さんが考えてくれたのよ。」 今度は、ドロリとした液体に包まれた実ゆっくりを、別のコップに浸す。 すると、たちまちドロリとした液体は硬化を始め、 実ゆっくりをすっぽりと包んだ状態で固まった。 「ゆぅぅ・・・そうなんだぁ・・・! きっと、そのおにいさんは、あかちゃんがだいすきだったんだね!!」 「ふふふ・・・ええ、そうね。とっても赤ちゃんゆっくりが大好きだったわ。」 お姉さんは、さも可笑しそうに笑った。 女は何一つ嘘は言っていない。 男は赤ちゃんゆっくりが大好きだった。 赤ちゃんゆっくりを潰すのが大好きだった。 己の命と引き替えにする程にまで。 その男が、己の欲求を満足させるために考えた虐待方法。 赤ゆを弾力性のあるゴムで包み込み、 力一杯踏み潰しても容易にゆっくりの命の源である餡子を漏らさないようにする。 踏み潰され、体がひしゃげ、たわむ、 その苦しさに悲鳴をあげる赤ゆっくりの命を奪うことなく、 何度も何度も踏み潰して悲鳴を聞く事を繰り返せるように。 男の亡骸の周りに散らばっていた、ゴムで包まれた無数の 赤ゆっくりの死骸から、虐待仲間達は、男がやっていたであろう、 その虐待の内容を知ることになった。 そして、男の死出の旅立ちを送るため、仲間達は、銘々、 ゴムで包んだ赤ゆを用意することを申し合わせていたのだ。 だから、女は、このまりさの赤ゆを男に送ることにした。 男が何らかの関わりを持ったであろう一家の、このまりさの赤ちゃんを。 -------------------------------- 「ゆぅん♪ゆゆ~ん♪まりさのあかちゃん♪」 それから、まりさは、一時間ほど、赤ゆっくりを嬉しそうに眺めていた。 不意に、一匹の赤まりさが、閉じていた目を初めて開いた。 「ゅ・・・ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」 母であるまりさの姿を目にすると、元気良く、 最初のゆっくりしていってね!を口にする。 「ゆぅぅ・・・あかちゃぁん・・・!ゆっくりしていってね!!」 初めての赤ちゃんの誕生に、感動に身を震わせながら、 まりさがご挨拶を返す。 本来なら、蔦から落ちた後で、喋り始めることが多い赤ゆっくりであるが、 この赤ちゃん達の場合、蔦の付け根の部分まで、 ゴムで覆われ、しっかりと蔦に固定された状態だったため、 蔦から落ちることができなかったのだ。 赤まりさと母まりさの声に反応するかのように、 他の赤ゆっくり達も次々に目を開ける。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!!」 「ゆっきゅりしてっちぇね!!」 「ゆっきゅりしちぇっちぇにぇ!!」 母まりさとご挨拶を交わしてゆく、赤ゆっくり達。 すぐに部屋の中は、 ゆ~♪、おきゃーしゃん♪、ゆんゆん♪、ゆっきゅりしてっちぇにぇ♪ と言った、赤ゆの声で賑やかになる。 「まりさー・・・あら?生まれたのね?」 部屋に戻ってきたお姉さんが、赤ゆっくりの声に気づく。 「ゆっ!うまれたよ!みんな、げんきなあかちゃんだよ! あかちゃんたち!まりさのおねえさんに、げんきよくあいさつしてね!!」 「「「おねえしゃん!ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」」」 綺麗に揃った、ご挨拶をする赤ゆっくり達。 お母さんよりも大きな、人間のお姉さんをゆわわぁぁぁ~♪と 瞳を煌めかせながら見上げている。 「ふふふ、ゆっくりしていってね。」 お姉さんも笑顔で答える。 そして、赤ちゃんが繋がったままのまりさを、ひょいと抱え上げた。 「ゆ?」 「まりさ、お姉さんと一緒にお出かけしましょう。赤ちゃん達も一緒よ。」 「ゆ・・・おでかけ・・・・ゆっ!おそとにいくの!? まりさ、おでけかするよ!あかちゃんたちも、おでかけしようね!」 この家に来て以来、一度も外に出された事が無かったまりさが喜びの声を上げる。 「ゆぅ~・・・おじぇかけ・・・?」 「そうだよ!おそとにいくんだよ! おそとはとってもひろくて、ゆっくりできるよ!」 「ゆゅ!ゆっきゅりできりゅのぉ~?!」 「れいみゅも!れいみゅもおじぇかけしゅるよ!」 「ゆゆん♪おかあしゃんとおじぇかけぇ♪」 赤ゆっくり達も、まだ見ぬお外の光景にそれぞれに夢を膨らませて、はしゃぐ。 「ゆゆ?」 お出かけのため、玄関口で靴を履いているお姉さんの姿が いつもと違うことにまりさが気づく。 「ゆっ・・・!おねえさんのおようふく、まりさとおそろいだね!!」 「え・・・おそろい・・・?ああ、ホントね。お揃いね。」 一瞬疑問の声を上げたお姉さんだが、すぐにまりさの言わんとしている事に気づく。 自分の黒いお帽子とお揃いの黒いお洋服、ワンピースの喪服、に身を包んだ、 いつもよりもちょっと綺麗なお姉さんを、 まりさはキラキラと賞賛と憧れが籠もった目で見上げている。 「さあ、行きましょうか。まりさ。」 「ゆぅん♪おでかけ♪おねえさんとおそろいでおでかけ♪」 靴を履き終えたお姉さんに抱きかかえられ、 まりさは子ゆっくりのように嬉しそうにはしゃいでいた。 -------------------------------- 遠くに見える雄大な山々、 どこまでも広がる青い空とふわふわと浮かぶ白い雲、 一面に広がる緑の田畑。 そんな光景を眺めながら、まりさと赤ゆっくり達は、 ゆんゆん♪と賑やかに談笑しながら、お姉さんに抱かれて行った。 そして、目的地、葬儀場に辿り着く。 そこにいたのは、お姉さんと同じ黒の喪服に身を包んだ男女。 その顔は、皆一様に、悲しみに包まれている。 「ゆぅ・・・みんな、ゆっくりしてないね・・・どうしたのかな・・・?」 人間達の悲しみが伝染したか、まりさも少し悲しそうにお姉さんに尋ねる。 「・・・ここはね、死んじゃったお兄さんをお見送りする所なの。 だから、みんな、お兄さんの事を思い出して悲しい気持ちになっているのよ。」 そう答えるお姉さんの表情も、どこか悲しそうであった。 「ゆぅん・・・・・・」 「だから、まりさもちょっとの間だけ、静かにしててね。赤ちゃん達もね。」 「ゆっ!まりさ、ゆっくり、りかいしたよ! あかちゃんたちも、しー、だよ!」 「「「ちー、ぢゃよ!!」」」 漠然とだが、死者への追悼の気持ちを感じ取ったか、 素直に言うことを聞くまりさ。 赤ゆっくり達は、流石に理解できていないだろうが、 素直な赤ゆっくり達なので、お母さんの言いつけをしっかり守ろうとする。 -------------------------------- 控えの間で葬儀が始まるの待っている間、 まりさは、お姉さんの膝の上に抱かれていた。 不謹慎かもしれないと思ったが、まりさは幸せを噛みしめていた。 お姉さんが、優しいお姉さんに戻ってくれたことが。 可愛い赤ちゃんができたことが。 まりさは、幸せの絶頂にあった。 だから、お姉さんが、ハンドバッグから、針と糸を取り出した時も、 その様子を楽しそうに眺めていた。 それで、まりさのお口を縫い合わせ始めた時も、 痛かったけど、じっと我慢していた。 いたいよぉ・・・おねえさん。 そんなことしなくても、まりさ、ちゃんとしずかにしてるよ! まりさはいいこだよ!まりさ、もう、おかあさんなんだもん! 少し涙が出てしまったけど、それでも、まりさはにこにこしていた。 そうしていないと、今の幸せが逃げてしまうような気がして。 お口を完全に縫いつけられるまで、にこにこしていた。 -------------------------------- やがて葬儀が始まる。 時折、人々の嗚咽が流れる、しめやかな空気の中、厳かに儀式は進んでゆく。 そして、納棺。 席を立ち、棺に向かって歩くお姉さんに抱えられたまりさ。 目の前に集まった人間さん達は、みんな、何かを持っている。 あれは・・・赤ちゃんだ。ゆっくりの赤ちゃんだ。 可愛い赤ちゃんだけど、何人か、泣いている子もいる。 「・・・・・・・・・?」 お口を開けないので、お姉さんに視線で訴えかける。 お姉さんは、その視線に気づく。 いや、その視線が向くのを、待っていた。 そして、まりさの耳元に小さな声で囁く。 「あれはね・・・死んだ人と一緒にね、その人の好きだったものを入れて、 一緒に埋めてあげるの。死んでからもゆっくりできるようにね。」 お姉さんが、棺の横に立つ。 「ゆぇぇぇん!はなしちぇぇ!!」 「やめちぇぇ!だしちぇぇ!」 「れいみゅを つぶしゃないぢぇ!つぶしゃないぢぇ!」 「ゆっ!つぶしゅのは、れいみゅだけに しゅるんだじえ! まりしゃは ゆっきゅり にがちてにぇ!」 「どぉぉちちぇ ちょんなこちょ ゆぅにょぉぉぉぉ!?」 何人かの人間さんが、持っていた赤ちゃん達を、 眠っている人間さんが入った箱の中に落としている。 赤ちゃんが入ってるよ? まりさがお姉さんに、目で語りかける。 入ってるわね。 とでも答えるかのように、お姉さんが優しい笑顔を返す。 死んだ人と一緒に その人の好きだったもの ゆっくりの赤ちゃんが大好きだったお姉さんのお友達 一緒に埋めてあげる 死んじゃったお姉さんのお友達 箱に入れられてる知らない赤ちゃん達 …まりさの赤ちゃん 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!!」 それらの言葉が繋がった時、まりさは開かない口で絶叫を放った。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃんよ・・・ 向こうで沢山可愛がってあげてね。」 女は、そう言いながら、暴れようとしているまりさを 左手でしっかりと抱きかかえ、 まりさの頭に伸びた蔦から、ゴムで包まれたまりさの赤ちゃん達を プチプチと毟り取り、棺に落としてゆく。 「おきゃーしゃーん・・・」 「ゆゆ、れいみゅおしょらをゆべっ」 「ゆっ?おきゃあしゃん、どきょいくの?・・・ゆぴゅっ!」 母親と離される事を悲しんだり、 ゆっくりできるお遊びと思ってはしゃいだり、 何も状況がわからず、ぽかーんとしていたり、 様々な反応を見せながら、赤ゆっくり達が棺に飲み込まれてゆく。 女の瞳から涙が零れ落ちる。 まりさも、次々に棺に収められてゆく可愛い我が子を呆然と見つめながら、 ブルブルと震えて涙を流している。 糸で結わえ付けられた口が千切れそうになる程、 何かを叫ぼうとしているが、それすらも叶わない。 10匹の赤ゆを棺に納めると、女が一歩退く。 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達。 「ゆぁぁぁん!おきゃーしゃん!ぢょこいくのぉぉ!?」 「おいちぇかないじぇぇぇ!?」 「ゆぇぇぇん!!ゆぇぇぇぇん!!」 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達の泣き声。 「さようなら。」 女が、永遠の別れの言葉を告げた。 「はぁ・・・はぁ・・・間に合ったか。ほらよ、三途の川の渡し賃代わりだ。」 息を荒くしながら、駆け込んできた体格のいい男が、 女と入れ替わるようにして、棺の横に立つと、 ザラザラと音を立てながら、背中に背負っていた籠から 百個以上の赤れいむと赤まりさが詰まったゴムボールを棺に流し込んだ。 もう、まりさの赤ちゃん達の姿は見えない。 「楽しかったぜ、ゆっくり共の群れにレイパーありす十匹けしかけてやったんだ。 ハッハッ、あの時のあいつらの顔って言ったら・・・ …どうして死んじまうんだよ・・・まだ・・・これからじゃねーかよ・・・・」 男が嗚咽を漏らす。 よく見ると、ボールの中には栄養不足で赤ゆっくりになれず、 黒ずんで朽ちた実も混ざっていた。 -------------------------------- 「・・・死んでるのも混ざってたじゃない。」 自席に座った女が、隣席に座った先程の男にハンカチを差し出しながら、 咎めるような口調で、ヒソヒソと言った。 死んだ男は、悲鳴を上げて潰れてゆく、赤ゆっくりが好きだった。 物言わぬ赤ゆっくりの残骸など、何の興味も無いだろう。 ましてや、赤ゆっくりになる前に朽ち果てた実ゆっくりなど。 「いや・・・そうなんだけどさ・・・あいつらの親が・・・」 女の言葉の意図を理解して、ハンカチで涙を拭いながら答える。 「親・・・?」 「ああ・・・あいつらを生やしてた、れいむ・・・ 頭に鉄杭を打ち付けられてたんだ。」 れいぱーありすをけしかけた、ゆっくりの群れ。 その群れの生息地帯の外れにある森の中の洞穴で、 男は朽ちたれいむを見つけた。 その、何かから解放されたような安らかな死に顔を思い起こしながら、 男が答える。 「珍しくないじゃない。そんなもの。」 女が冷たく返す。 娯楽の少ない田舎故か、この近辺には、虐待お兄さん&お姉さん人口が多い。 森の中で、人の手が入った被虐ゆっくりが見つかることなど、 さして珍しいことではなかった。 「その杭に、コイツがぶら下がってたんだ。」 言って、男は懐から、ある物を取り出した。 「う・・・・・」 醜悪なソレに、女が思わず呻く。それから、 「ああ・・・・そういう事ね・・・」 と得心した様子で言った。 ジャラ ソレからは、錆びた鎖が垂れ下がっている。 その鎖に繋がれた物は、ゴムで包まれた、赤ゆっくり・・・なのだろうか。 ただし、饅頭皮は無い。 少し腐敗し、崩れかかった黒い餡子の塊。 その中に無造作に浮かぶ、剥きだしの二つの眼球だったもの。 剥きだしのピンク色の歯茎と、そこについている白い歯が、 眼球と眼球の間に浮いている。 そして、それを包む透明なゴムは、黄色く変色していた。 女や、他の仲間達が持参した赤ゆっくりを包むゴムとは違う。 明らかに、加工後、数ヶ月は経過している、ゴムの饅頭皮。 これを作る事ができた者は、恐らく一人しかいないだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ?! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!」 まりさが、陸に打ち上げられた魚のように、突如として、 体がグネグネと曲がるほどに、ビクビクと跳ね出す。 まりさの体を力を込めて押さえつけながら、女が口を開く。 「ねえ、コレ、私に貰えないかしら?」 「ん・・・?別にいいけど、どうすんだ?こんなもの?」 女はまりさの金髪を撫でながら、笑みを浮かべて答えた。 「妹なのよ。この子の。」 -------------------------------- 「ゆ゛びりぎげぇぇっっ!?ぎっぐゆ゛っげっげっぎゆ゛ぎょげぇぇ!! ゆぎぎぃっ!!ゆ゛びゃりゃべぇぇ!?ゆ゛ぎがぁぁぁぁ!!!」 今日も、まりさは歌う。 まりさのおうたを。 母を想い、姉妹を想い、そして、赤ちゃんを想い。 揺れているまりさの三つ編みには、まりさの"妹"のまりさが、 しっかりと、結びつけられていた。 まりさのおうたの中で、この"妹"へは、どんな想いが込められているのだろうか? 女が、ソファに座り、まりさの歌声を聞きながら本のページを捲っている。 不意に、ページを捲ろうとした、その白い指が止まる。 「・・・・・・あら・・・」 何かに気づいたように、声を漏らし、 そして、満面の笑みを浮かべた。心から、嬉しそうに。 「まりさ、また、お歌上手になったわね。」 おわり -------------------------------- あとがき ちょっと自分で突っ込みどころなど。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃん」 →実際に仕込んで蔦が生えたのは前日ですが、 赤ちゃんの形になったのが当日ということで、強引に解釈してください。 この部分まで書いて、前々作の葬儀の場面に繋げた時点で、 「やべ、赤ゆ作ったの当日にしてた。」と気づきました。 赤ゆがはえてきてお姉さんもゆっくりできるよ!→晩ご飯はしちゅー の流れに変わる話を考える気力が出なかったので、妥協してしまいました。 まあ、新参空気の空気SSですし、誰も気にしませんよね? 「スーパー赤ゆっくりボール」から繋がるお話はこれでお終いにします。 暗めのお話で二本書いたので、今度は楽しいのを書いてみたいです。 短いやつを。 短いやつを。 by ゆっくりボールマン2世 このSSに感想をつける 選択肢 投票 しあわせー! 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