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【四日目終了時の状況】 【貴方】 貴方は、貴族と呼ばれる程の魔術師の家系に生まれ(家系『9』) 生まれながらに特殊な素質を持つ(素質『0』) 貴方は『救済』という【渇望を抱く】【破綻者】だ 固有スキル 『概念武装所持』 【近距離武装】【魔剣 無銘】 戦闘中、成功(大)以上の判定後の判定に 状況補正+1が必ず付加される 連続で成功(大)以上の判定の場合、+1づつ補正を向上させる(最大+3) 現在聖杯戦争に参加中 『キャスター』を召喚するが、『キャスター』は敗退 【死亡回数 2】 岸波 白野『友好』…救済対象 「……不思議な人」 『サーヴァント』 【ランサー】右目の下に泣き黒子を持つ男 真名:ディルムッド 宝具:破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)等 主人:【ツインテールの少女】令呪使用回数:1 【ライダー】赤十字のマントを身に付けた騎士 真名:不明 宝具:不明 主人:【岸波 白野】令呪使用回数:2 『敗退』 【セイバー】【バーサーカー】【アサシン】【キャスター】【アーチャー】 690 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 06 54.35 ID /+NBb9ico 人が居たら再開します あ、そうだ 直後、感情判定 691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/02/24(金) 18 07 21.29 ID Y0p1BpyNo ! 696 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 08 47.15 ID /+NBb9ico うわー…やっちまったな… 書き忘れてたけど破綻者…… 697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 09 18.72 ID z9R7C+tQo oh... 700 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 10 48.26 ID /+NBb9ico 白野の夢判定でした 白野の夢は見れません 逆に、貴方の夢を白野が見るか 直後で 701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/02/24(金) 18 11 01.36 ID P2pCBRdAO さ 705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/24(金) 18 12 47.64 ID 5d30Jiqso これも破綻者?はくのんの感情だから通常? 706 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 13 07.72 ID /+NBb9ico 成功扱いになります 708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 13 34.18 ID pRplyK2Do よし、何とかなりそうだ 712 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 20 08.79 ID /+NBb9ico 少女は夢を見る 自分ではない、誰の夢 始まりは、人の身には過ぎる力だった 天からの贈り物、だがそれは人の身で背負えるものではなかった だから、少年は思った この力は、天に帰すべきだ では、どうすれば良い? この世、全ての人間へこの力を分け与えれば良い それが無理ならば、この世、全ての人間のためであれば良い それでいい この身はその為にあった 破綻、破綻、破綻 魔術師として?いや違う、人として破綻している だが、問題はそこではない 破綻を、曲げず、進めるだけの力が彼にはあった だから、止まれない 全てが笑顔になる日まで、第六の魔法を得る日まで 何が犠牲であっても、何を犠牲にしても それが、自分自身であったとしても 713 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 22 45.69 ID /+NBb9ico 五日目、朝 今日もまた、寺で目を覚ます 護衛の都合上、同じ部屋に寝かせた白野が眠りながら涙を流している 何故だろう? 救ったのだから笑えば良いのに 『救済』されたのなら『笑う』べきなのに だが、眠る相手に無理強いも出来ないだろう 貴方は 自由行動 ↓6 719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 24 02.51 ID pRplyK2Do 涙をそっと拭い、朝食の準備 721 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 27 12.88 ID /+NBb9ico 貴方は、白野の涙を軽く拭うと、朝食の準備を行うことにした 貴方は朝食の準備を行うため、台所へ向かうが そこには既に、寺の住民が朝の支度を終わらせていた 貴方の分と、もう一人分 白野の分、ではない『キャスター』の分 英霊に食事は必要ない だが、活動しやすいように、『客は2人』と暗示をかけていたのを思い出した 貴方は、少しだけ感傷を感じつつも 2人分の食事を部屋へと運ぶ 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位にて起床判定 魔力不足-1 5以上で起床 722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 27 33.74 ID pRplyK2Do 目覚めよヒロイン 727 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 36 03.13 ID /+NBb9ico 722の判定にて 起床判定『3』 部屋に戻ってみたが、彼女は目覚めていない 白野の食事は、部屋の隅に置いておくと 貴方は食事を始める これから、どうするべきか 遠坂は……きっと、籠城をするだろう あの『ランサー』 『キャスター』との戦いから考えるに、『対軍宝具』を持っていないのではないか 海魔に対して逃げの一択 三騎士に数えられる『ランサー』が拠点に篭っているわけでもない『キャスター』に、だ 広範囲に対するは攻撃手段がないのだと推測される 真名も、目星はついてはいる 『ライダー』ならば、勝利できるだろう だが、マスターはどうだ? 敵は御三家、こちらは……よくわかっていないが…… 昼になった 貴方の行動は? ↓6 733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 38 02.78 ID aDuC9EPho 白野の様子を見る 735 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 38 36.59 ID /+NBb9ico あれ? これ聖杯戦争だよな…? 738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/24(金) 18 40 23.24 ID DBPeRNY+o 泣いてる女の子を救いたい 740 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 43 19.80 ID /+NBb9ico 貴方は、白野の様子を伺うことにした 眠る白野の顔を眺めてみるが 呼吸の乱れもなく、血色も良い 健康そのもの、だろう だが『ライダー』は別 今も常に霊化を解かないほどに魔力を不足させている 彼自身、燃費の良いサーヴァントではないのと 拙いパスでは送り込める魔力量が少なすぎるのだろう 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位にて起床判定 魔力不足-1 昼+1 4以上で起床 741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 18 43 21.88 ID aDuC9EPho 起きよ。食事の時間だ 744 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 48 32.62 ID /+NBb9ico 741の判定にて 起床判定『8』 貴方が覗き込む白野の瞳が、ぱちり、と見開かれた 白野「――――」 言葉は、ない いや、反応すらも… 白野「……おはよう、ございます」 やっとで出た言葉が、それだった 自由発言 ↓5 749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/24(金) 18 49 40.57 ID Z0tef4po0 何かあったか? 753 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 54 54.49 ID /+NBb9ico 貴方「何かあったか?」 貴方は、首を傾げる 泣いていたようだった 何かあったのだろうか?純粋な疑問だった 白野「…いえ、その」 白野は言い難そうに、視線を泳がしている 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位にて感情判定 『破綻者』により効果を逆転、失敗すればするほど高評価 754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/24(金) 18 55 00.29 ID 29hyFOCeo あ 762 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 55 31.41 ID /+NBb9ico 流石やでぇ…… 769 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 18 59 22.33 ID /+NBb9ico 754の判定にて 感情判定『9』 破綻者にて『ファンブル』 白野「いえ、何でもないです」 白野「助けて貰って、ありがとうございました」 白野は立ち上がると、小さく頭を下げ戸に手を掛ける 白野「……行こう、『ライダー』」 その瞬間『ライダー』は霊化を解いた その言葉が、決別だと言いたげに… 扉が開き、そこから白野と『ライダー』は外に出る 白野は、自分たちの拠点に戻ったのだろう 夕方、貴方の行動は? タイムリミット今夜 ↓5 774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 19 00 37.11 ID pRplyK2Do 白野を追ってライダーを奪う 784 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 04 24.63 ID /+NBb9ico 貴方は、白野を探し『ライダー』を奪うことに決めた 聖杯に至るためには、サーヴァントが必要だ 『救済』の為ならば、なんだって犠牲にする 命を救われた少女だろうが 命を救った少女だろうが それは1つの犠牲に変わりはない 今まで切り捨ててきたものと、なんら代わりはない 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位にて発見判定 パス+1 4以上で発見 785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2012/02/24(金) 19 04 33.79 ID Je7Yc45E0 ん 788 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 07 18.47 ID /+NBb9ico 785の判定にて 発見判定『9』 貴方は、深山町の住宅街で彼女を発見する この先にあるのは遠坂 彼女は今晩決着を付けるつもりだったのか 発見することが出来て良かった 手遅れになる前に 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位に奇襲判定 サーヴァント無し-1 789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage saga]:2012/02/24(金) 19 07 20.00 ID xpdpYhD3o まあ、はくのんを殺すとは書いてないし… 794 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 08 26.23 ID /+NBb9ico 此処で特殊か…… 直後奇数偶数で展開変化 奇数はおすすめしない 795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/02/24(金) 19 08 32.13 ID ZYjTWJtao 強い強いwwwwww 809 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 12 01.93 ID /+NBb9ico 789の判定にて 奇襲判定『0』 貴方は【魔剣】を構える そして魔力を篭め、一気に地面を蹴り、飛翔 一直線に向かうのは、白野 その刃は、深々と、その身に沈んだ 奇襲は成功、敵マスターを撃退 『サーヴァントは、そのまま残っている』 貴方の手の甲に、鈍い痛みが走る 使用していなかった令呪が、戻ってきた 貴方は『ライダー』に視線を向ける 1.そのまま消えろ(3以下で死亡) 2.契約を結べ(5以下で死亡) ↓6 815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/02/24(金) 19 12 40.42 ID igMTv1UAO 2 825 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 14 01.98 ID /+NBb9ico あ、これ感情判定だ 逆だから98だと死亡か やりなおす? 831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2012/02/24(金) 19 15 00.72 ID Je7Yc45E0 できればやり直したいです・・・ 832 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 15 29.73 ID /+NBb9ico ミスしたのは809なので やり直すなら809 死亡時は直前で809 830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 19 14 57.03 ID 7YPcqGR50 令呪ありなのに感情判定の扱いなのか 835 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 16 17.63 ID /+NBb9ico 830 あれ、再契約は双方の同意が居るんじゃ? 836 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 16 48.84 ID /+NBb9ico まあ、いいや とりあえず、ミスの時点まで巻き戻します ちょっとお待ちを 838 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 17 25.66 ID /+NBb9ico 789の判定にて 奇襲判定『0』 貴方は【魔剣】を構える そして魔力を篭め、一気に地面を蹴り、飛翔 一直線に向かうのは、白野 その刃は、深々と、その身に沈んだ 奇襲は成功、敵マスターを撃退 『サーヴァントは、そのまま残っている』 貴方の手の甲に、鈍い痛みが走る 使用していなかった令呪が、戻ってきた 貴方は『ライダー』に視線を向ける 1.そのまま消えろ(89で死亡) 2.契約を結べ(789で死亡) ↓5 843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage saga]:2012/02/24(金) 19 17 50.71 ID Je7Yc45E0 2 858 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 22 28.46 ID /+NBb9ico 貴方「契約を結べ」 貴方は令呪をかざしてみせる それに対する『ライダー』の返答は、小さいながら、しっかりとした頷きだった ライダー「…その過ちを許そう、その過ちがあるからこそ、前へと進めるのだ」 ライダー「行こう、我がマスターよ」 『ライダー』との契約を感じる あとは『ランサー』を討つだけだ 夜、貴方の行動は? ↓6 864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/24(金) 19 23 30.09 ID 29hyFOCeo 遠坂へ 867 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 25 34.27 ID /+NBb9ico 貴方は、遠坂へと向かうことにした 遠坂の家へとたどり着くと そこに感じたのは強力な結界 これを越えるのは不可能ではないが、少し厄介だ だが、その程度 城の周りに、堀が掘ってあった、程度の感想だ 別段、宝箱をドラゴンが守護していたわけでもない 貴方は 1.攻め込む 2.この場は退く ↓6 873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/24(金) 19 26 19.19 ID vz2Oz6tDo 1 885 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 29 16.53 ID /+NBb9ico 貴方は、攻めこむ、と決めた その瞬間、軽く【魔剣】を薙いでみせる 一撃では無理か 数回、同じ行動を繰り返すと ガラスでも割れたかのような、軽い音がそこに響いた 堀は埋まった、では進軍を開始しよう 直後の書き込みにてコンマ判定 一の位にて状況判定 886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/24(金) 19 29 21.64 ID Z0tef4po0 r 892 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 30 27.48 ID /+NBb9ico 4でも成功ってマジでチートですよね あの状況から何故此処まで来れたし… 898 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 34 37.12 ID /+NBb9ico 886の判定にて 状況判定『4』 ドアを蹴破り、中へと侵入すると そこに現れたのは驚いた様子の少女 少女「…なんで、令呪を失っていたのに!?」 それに続くように『ランサー』が姿を表す ランサー「お下がり下さい主よ、サーヴァントも居るよです!」 『ライダー』は霊化を解き、貴方の横へ あの時の白馬に跨ると、『ランサー』に視線を向けた 貴方は 貴方は 1.攻撃 +? 2.防御 +? 3.撤退 -? 4.自由 ↓6 904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 19 35 32.94 ID 7YPcqGR50 1 救済だ! 913 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 39 22.75 ID /+NBb9ico 行動『攻撃』 +1 904の判定にて 成功判定『5』 貴方と『ライダー』は双槍を構える『ランサー』に吶喊 【魔剣】が振り下ろされ、『ライダー』の宝具が横薙ぎに『ランサー』を襲う ランサー「……クッ!」 双槍を操り、何とか捌いてみせるが それも後がない この狭い家の中、槍の間合いは逆に不利 それにマスターであるあの少女では、戦闘に参加はできないだろう 貴方は 1.攻撃 +? 2.防御 +? 3.撤退 -? 4.自由 ↓6 919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/24(金) 19 40 11.97 ID Z0tef4po0 1 929 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 44 42.69 ID /+NBb9ico 行動『攻撃』 +1 919の判定にて 成功判定『8』 【魔剣】発動 続けざまに貴方は踏み込む 『ライダー』と貴方の波状攻撃に、『ランサー』は凌ぐことしか出来ない 一歩、また一歩と後退を続けるだけ ランサー「………ッ!」 少女「『ランサー』、勝ってッ!」 その時、令呪の輝きを感じた 少女が令呪を使用したのか それもそうか、この戦いが最後の戦い 令呪の出し惜しみなど、必要ない 貴方は 連続成功にて行動変化 1.攻撃→宝具 +? 2.防御→カウンター +? 3.撤退→完全撤退 4.自由 魔剣+1 令呪-2 ↓6 935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/24(金) 19 45 27.03 ID Z0tef4po0 霊呪宝具 944 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 53 17.36 ID /+NBb9ico 行動『宝具』 +1 魔剣+1 令呪相殺 935の判定にて 成功判定『5』 貴方は、令呪に命ずる 貴方「『ランサー』、宝具を使用しろッ!」 ライダー「…ああ、今こそ見せよう、汝は竜なり(アヴィスス・ドラコーニス」 流れいく魔力 その量から、今から放たれる宝具の強力さが感じ取れる 靡く騎士外套、光る刃 ライダー「―――竜殺し(インテルフェクトゥム・ドラーコーネース)ッ!」 その刃による一閃は、竜殺しの一撃 最も有名な、竜殺しの一撃 ランサー「申し訳ありません、主、よ」 その身を竜に変えられた『ランサー』に耐えられすはずもなく その身を真っ二つに引き裂かれ、たったの一撃にて破壊の限りを尽くされた 945 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 53 38.22 ID /+NBb9ico こうして、聖杯戦争の勝者は決定した ――――――――― ――――――― ――――― ――― ― 951 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 55 42.27 ID /+NBb9ico 燃える、燃える、燃える 冬木の街が燃えている 創造の前の破壊 貴方は、そう感じ取った 全ての人間が笑える世界を作るために 全ての悲しみを今焼き払う 燃える、燃える、燃える 全てが燃える、世界が燃える ああ、これこそ 貴方「これこそ、救済」 【『救済』ED】 955 : ◆8NYroe5tmA [saga]:2012/02/24(金) 19 57 08.83 ID /+NBb9ico ――――――――― ――――――― ――――― ――― ― 不思議な夢を見た………!? [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] 警告 介入によるシステム異常を発見 侵入者を強制削除します [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] [][][][][][] キャラクターエディット&英霊ドラフト会議 - 一日目 - 二日目-1 - 二日目-2 - 三日目 - 四日目 - 五日目、エンディング
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517 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 55 41 ID softbank126036058190.bbtec.net [77/155] 憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」6.5(修正版) C.E.世界 融合惑星 β世界 β世界主観1999年9月14日7時25分 インド亜大陸 旧ラーマナラプラム揚陸地点 ヴァルファウ輸送機およびLCACの群れは次々と戦力をインド亜大陸に運び入れていた。 MSにMA、戦術機、戦車や自走砲に補給車両、兵員輸送車に重機などなど、必要となる物は非常に多岐にわたっていたのだ。 また、インド亜大陸がBETAの支配地域ということもあり、野戦病院や指揮所、野戦格納庫といった設備が急遽必要になったこともある。 ほんの一時の渡洋攻撃ではなく、恒久的な奪還を目的としているのだから、これくらいは備えておかねばならなかった。 そして、最も必要な物の輸送も急がれており、到着次第、順次設置が進められている。 そう、それは地球連合製の環境浄化設備であった。 大地も空気も汚染されつくし、とてもではないが人が生活するような環境ではない。 恒久的な奪還でないとしても、この如何ともしがたい環境の悪さはどうにかしないとパフォーマンスに関わる。 これまではそんな余裕はなかったのかもしれない、だが今は違う!とばかりに連合は改善を開始したのだ。 付随する形で揚陸部隊が橋頭堡確保した直後に現地入りした工作部隊は、滑走路や臨時の基地設備を吶喊で構築し、後続を迎え入れる準備をしたのだ。 そんなわけで、コロンボ国連軍基地第23戦術機中隊「オルフェウス」らが到着したころには、すでに一端の基地機能は構築されていたのだった。 「もう準備ができているのか、手際がいいなぁ……」 アルヴィンらのオルフェウス中隊は、ヴァルファウの着陸後、速やかに隊の点呼をとり、戦場への展開準備を整えていた。 戦術機自体の補給や整備は輸送途中で行っていたし、衛士たちの休憩も十分に取れていた。 『こちらCP、オルフェウス中隊各員、聞こえるか?』 『オルフェウスリーダー、感度良好。 空の旅なんてのは久しぶりだったぞ』 『元気そうで何よりだ。 作戦については既に通達されているとおり、マドゥライ周辺を包囲する形で前進。失地奪還を果たす』 CPからの通信と共に、網膜投影される情報が次々と更新されていく。 すでに他方面からも地球連合軍が進出し、交戦を開始していて、前線の押上げを成し遂げている。 『オルフェウス中隊は地球連合軍の部隊との混成で行動してもらうとのことだ』 『混成で行動か……いきなり会わせろとは無茶を言うな』 『だが、あちらの実力は確かだ。 そちらの橋頭堡を確保して整備したのも地球連合なのだからな』 『そうかい』 ともあれ、やることは決まっている。 『オルフェウスリーダーより各機、準備はいいな? BETA共からインドを奪還する、行くぞ!』 518 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 56 34 ID softbank126036058190.bbtec.net [78/155] β世界主観1999年9月14日7時34分 インド亜大陸 旧サウスバーベル やや沿岸沿いに北上したオルフェウス中隊は、旧サウスバーベルで連合の部隊と合流した。 ジムⅢおよびゲイツR2、さらにMAユークリッドを擁する混成部隊であった。 『こちら、中小国連合インド方面派遣軍第39混成機動部隊「ケートス」、隊長のTACネーム「リーブラ」。階級は中佐だ。合流する』 『こちらコロンボ国連軍基地所属第23戦術機中隊「オルフェウス」、中隊長のグスタフ・フォン・オスワルト中佐。 貴君らが俺たちと行動する部隊で間違いないか?』 『ああ、間違いない』 IFFを確認し、双方が無事の合流に安堵する。 それなり以上の数の部隊が動き回っているために、誤認などをした場合には迷子になりかねないのだ。 そんなことをするはずはないと思いたいが、国家の垣根を超えての臨時編成となるのだから、念には念を入れる必要があった。 『こちらの戦力は見ての通りMSとMAの混成だ。 盾役のMA「ユークリッド」が前衛に立つ、貴君らは光線級を警戒し、その陰に入ってくれ』 『盾役?』 『広範囲をカバーする防御システムがあってな、光線級のレーザー程度は軽く弾く。 これで迅速に移動し、前線に駆け付けることができる』 『貴君らは大丈夫なのか?』 『問題ないさ、信用してくれ』 『……わかった。地球連合軍の力、見せてもらう』 『こちらも現地の部隊との連携を密にせよとの通達があった。 オルフェウス中隊、期待させてもらうぞ』 軽く挨拶を交わしたところで、同期させている回線に警報が鳴り響く。 いうまでもなく、BETAだ。それも数的にはこちらの集団を軽く呑み込めそうな数である。 『早速お客か……』 『隊長、光線級がかなり前に出てきています。おそらく……』 『例の新種か……オルフェウス中隊、新種の情報は確認しているか?』 『ああ……あの大型の芋虫か』 上空の観測機および衛星からの情報が速やかに速報としてオーバーライドされてきた。 大量のBETAを運搬する新種の情報はここインド方面だけでなく、各地の大攻勢において確認されており、その脅威度は高く見積もられていた。 何しろ地下を掘り進めて後方に突如出現する可能性があるという個体なのだ。 加えて言うならば極めて頑強であり、大型であることも相まって、とてもではないが排除できないという問題があった。 かといって倒さずにはおれないという厄介さもあり、危険度は高く見積もられていた。 グスタフとしては、そこをどうするかが気がかりだったのだ。 『敵後方の光線級とこの芋虫の処理はこちらで行う。 オルフェウス中隊は排除が完了するまでの足止めと敵の漸減をお願いしたい』 『後方にいる光線級諸共……?』 光線級哨戒(レーザーヤークト)、その言葉がグスタフをはじめオルフェウス中隊の衛士たちの頭に浮かぶ。 理論としては非常に簡単だ、敵集団を他の隊が足止めし、その間に最後方に位置する光線級目がけ、BETAの津波を飛び越えて撃破に向かうというもの。 それくらいは衛士の教育課程において学ぶことであるし、訓練でやったこともある。 やったことがあるからこそ、無謀だというのも理解していた。 まず、大量のBETAの津波を飛び越えていかなければならない。 次いで、高度を上げすぎると光線級に撃ちぬかれるために、スレスレを飛行して突撃しなくてはならない。 とどめに、撃破後は敵中で孤立する前に離脱しなくてはならない。 総合的に見て、無謀極まりない行為だ。自殺とさほど変わらないレベルである。 そんな中で、新種の大型BETAまでも排除する? 『通常の光線級哨戒以上に危険すぎる……!』 『問題はない』 その様に思わず反応したグスタフだが、リーブラは落ち着き払っている。 『議論している時間は余りない。敵は目の前だからな。 何、心配するよりも生むがやすしだ』 519 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 57 26 ID softbank126036058190.bbtec.net [79/155] そして、二つの部隊はBETA集団と会敵、交戦を開始した。 『予定通り、ゲイツR2のベリー小隊は光線級とデカ物を叩け。 俺の率いるアップル小隊は散開して足止めに入る。 レイン小隊、オルフェウス中隊に犠牲者は出すなよ?』 『了解!』 その声の唱和と共に、地球連合の部隊は散開。各自に行動を開始した。 散開して前面に出たアップル小隊が群れに食い込んでいき、MA「ユークリッド」がそれを援助する形である。 アルヴィンを含むオルフェウス中隊は指示があった通り、そのユークリッドの後方に展開し、抜けてくるBETA群の排除を始める。 『来たぞ、細かい雑魚共に突撃級だ!やれ!』 『オルフェウス12、FOX1!』 『オルフェウス13、FOX1!』 距離があるうちに、とブラストガードがミサイルを放つ。 多目的ミサイルで集団の数を削り、ついでに小型種も焼き払う算段だ。 オルフェウス中隊のカバーについているレイン小隊を構成するジムⅢもまた、多連装ミサイルポッドから制圧攻撃を行っていく。 『……来た!』 だが、当然排除できる数に限界はある。先頭集団を削った程度でしかないので、後続が押し寄せてくるのだ。 オルフェウス中隊のストーム・バンガードは戦闘教義に基づいて前に出ていく。棒立ちでは飲み込まれるのだから。 『レイン3だ攻撃を開始する。オルフェウス中隊、射線に注意してくれよ!』 『レイン2、目標を排除する!』 『この距離でか?』 その言葉への返答は、オルフェウス中隊では考えられないビームライフルやショルダービームキャノンによる砲撃だった。 飛び込んでいったアップル小隊の取りこぼしや迂回した集団、あるいはミサイルの爆撃を抜けた集団へと突き刺さっていく。 『嘘だろ……』 誰もが目を疑った。突撃級が一発で正面装甲を貫通されて、動きを停止。後続に呑み込まれていった。 その射撃は一発どころではなく、継続された。突撃級や要撃級といった、戦術機に脅威になりやすい個体が順々に排除されていく。 そして、Eフィールドを展開してオルフェウス中隊をガードしているユークリッドも攻撃を開始する。 ユークリッドはどちらかというと戦車に近いMAで、主兵装もガトリング砲とビームキャノンというシンプルな構成だ。 歩兵にとって戦車が脅威であるように、BETAにとってもそういった構成のユークリッドは脅威であった。 単純な弾幕と火力、その両方が同時に叩きつけられ、あっけないほどに駆逐されていくのだ。 『オルフェウス中隊!取りこぼしを掃除してくれ!』 『りょ、了解だ!』 オルフェウスリーダーの返答を皮切りに、驚きのあまり動きが止まっていた戦術機部隊も攻撃を再開する。 抜けてくるのは要撃級がたまに混じる程度で、戦車級以下の小型種ばかりという状況だ。 前衛、中衛で脅威度の高い敵を排除しているからこその、楽な環境が構築されたのだ。 『FOX2!FOX2!』 『近寄られる前に撃て!』 相手が弱い個体と分かれば、落ち着いて対処ができる。 突撃砲の36ミリと120ミリで排除できるし、多少頑丈でも砲門の数を増やせば倒せるのだ。 『いけるぞ……!』 アルヴィンは思わずつぶやいた。 まだ交戦開始から間もないが、この体制が安定すると理解できたためだった。 普段ならば、数が多すぎて処理しきれなくなり、また弾薬の枯渇という問題にぶつかって押し切られる。 そうならないように陣形などを維持して対処するのが基本であるのだが、それでも絶対的な弾薬の量には限界がある。 そうしている間にBETAの中でも厄介な要撃級に集られたり、戦車級に群がられてしまい、命を落としていく。 だが、それの前提条件の一つである、突撃級や要撃級が事前に十分排除されているならば、こちらは損耗を抑えられるというわけだ。 520 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 58 29 ID softbank126036058190.bbtec.net [80/155] そして徐々にBETAの津波の押上げが成功していく中で、ついにベリー小隊が動いた。 『よし、ベリー小隊より全隊へ。 頃合いはいいと判断した、これより敵集団後方の母艦級および光線級の排除に向かう』 『リーブラ了解、派手にやってこい』 ベリー小隊は何と上空へと飛び上がって一直線に飛び込んでいったのだ。 『おいおいおい……!』 アルヴィンは思わず叫んだ。 即座に光線級の目に止まってしまう、その未来が見えた。 重金属雲濃度は低いままであるので、減衰などはとてもではないが期待できない。 その代用としてこちらはアンチレーザー爆雷を使っているというが、どこまで期待できたものか--- 『遅いっての』 だが、何の感慨もなく、ゲイツR2の小隊はそれらを回避した。 目測で十数を超える数が突き刺さろうとしたにもかかわらず、空中で容易く回避したのだ。 『嘘だろ……レーザーを、空中で!?』 『ありえない……!』 目の前の光景も、レーダー情報も信じがたい。 けれど、ゲイツR2と呼ばれた機体は健在で、今なお突撃を続けている。 それどころか、同じく光線を銃から放ってBETAを次々と排除している。 進路上に展開している突撃級や要撃級を中心にし、尚且つ必要最低限に絞り、無駄なくその隙間を抜けていくのだ。 『ぼさっとするな、アルヴィン!』 『あ、りょ、了解!』 僚機の叫びにアルヴィンは応答し、愛機のF-15Eの突撃砲を構え、攻撃を開始する。 幸いにしてこちらに迫ってくるのは戦車級などがメインであり、落ち着いて36ミリを叩き込んでいけば排除は容易い。 たまに要撃級が混じる程度だが、120ミリで十分に対処できる範疇であった。エレメントと陣形を維持したまま、理想的なまでに叩けている。 これには、オルフェウス中隊も気が付いていないが、MSの方へとBETAのヘイトが集まっていることも関わっていた。 MSと戦術機では搭載しているコンピューターの性能や量に圧倒的な差が存在していた。 当然MSの方がBETAにとっては魅力的に見えるわけで、走性を示してそちらばかりに向かうことになる。 MSはMSで近寄ってくるBETAを次々と排除するので、その分だけ全体の数が減っていく。 その結果、戦術機部隊はフリーハンドを得られ、またBETAの側面を叩きやすいという有利な条件に置かれたのだ。 『!チェックテン!新しい集団だ!』 『迂回してきたのか!』 だが、BETAも馬鹿ではなかった。 お行儀よく平面の平押しではなく、突撃級などの速力に優れた集団を迂回させ、側面を突くように動かしたのだ。 『こっちに任せな!』 そこで声をあげたのはユークリッドのパイロットだ。 光線級の散発的な、しかし、正確無比なレーザーを受け止めるにとどめていたところから、そちらへ一瞬で回頭。その大火力を叩きつけたのである。 前衛の突撃級が軒並み排除され、距離的な余裕と、要撃級などにのみ集中すればいい状況が即座に形成される。 『ユークリッドだったか、感謝する!』 『お安いもんだ、あとは任す!』 『行くぞ野郎ども!』 そして、アルヴィンを含むオルフェウス中隊は脅威度の下がった集団へと躍りかかった。 521 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 59 01 ID softbank126036058190.bbtec.net [81/155] 他方、母艦級と光線級へと哨戒するベリー小隊は、既に母艦級や重光線級などを指呼の距離に収めた。 有視界戦闘域から射撃戦の距離を飛び越え、完全に白兵戦距離にまで肉薄していたのだ。 全領域での高機動戦闘を得意とするフリーダムの技術を取り込んだゲイツR2にとってみれば、この程度の哨戒は簡単なものだった。 光線級程度のレーザーがMSに通用しないのもあるし、正確無比だがそれ以上ではない射撃にあたるものではないのも影響している。 そして、俊敏な個体と比較して、どうしても鈍間な光線級は逃げを打つことができなくなっていたのだ。 『ほらよ、サービスだ!』 そして、逃げ場を失った重光線級にゲイツR2のビームソードが振り下ろされる。 生じる結果は、切断というより、最早巨大な刃で叩き潰しながら蒸発させる行為であり、どうあがいてもオーバーキル。 とはいえ、この重光線級は確実に仕留めておかなければならないので、理にかなった動きであった。 連続した動きで周囲のBETAも排除されていき、他のゲイツR2の働きもあり--- 『光線級は?』 『ほぼ排除完了!』 『あとは奴だな。遠慮するな、叩き潰せ』 そして、周囲の個体がほぼ壊滅して孤立した母艦級へと殺到した。 母艦級自体に攻撃を行う部位などはない。せいぜいがその巨体を生かした突進くらいだろうと彼らは判断していた。 無論これは地球連合軍だから言える評価だ。 この世界では戦艦の主砲でも貫通出来ない固い外殻を持ち、大量のBETAを吐き出して攻撃させる、脅威どころではない存在なのだ。 つまるところ、この母艦級の不運はMSという脅威に目をつけられたことであった。 「-----!」 母艦級が攻撃を受け、痛みにのたうつ。地面を転がるようにして振り払おうとするが、生憎とそれで捕まるほどゲイツR2は鈍間ではない。 その大仰な、他のBETAも巻き込んだ動きを回避し、続けざまにビームライフルやレールガンの弾丸で串刺しにし、風穴を穿つ。 単発では終わらず、立て続けに突き刺さっていくのだから、母艦級からすればたまったものではない。 外皮ごと貫通するということは、ついでに内部のBETAの個体も同時に排除されるということでもあり、体内のBETAのストックを削ることでもあった。 だが、まだ終わらない。しぶとくもがき、暴れる。 体液をまき散らし、肉片をばらまき、大地を揺らし、それでも。 『とどめだ、芋虫野郎!』 そこに、死神の鎌は落ちてくる。 ビームサーベルやビームソード、あるいはシールド内蔵のビームエッジ、さらにはシールド内蔵のパイルバンカーが一斉に体へ突き立てられたのだ。 一度ではなく、何度も、何か所も、確実に排除するために振るわれる暴力に、ついに母艦級は崩れ落ちた。 そのころには既に形状はほとんど崩壊しており、ビームで焼かれて異臭を放つ肉の巨大な塊に成り下がっていたのだった。 『次に行くぞ』 そして、動かなくなった母艦級を放置し、ベリー小隊は次へと向かう。 撃破した感慨などあまりない。この程度は倒せてしかるべきだったし、この個体だけが母艦級ではないからだ。 ゲイツR2の群れは、獲物を求めるように一気に飛び上がっていった。 522 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2024/02/22(木) 20 59 55 ID softbank126036058190.bbtec.net [82/155] 以上、wiki転載はご自由に。 戦闘シーンをちょっと盛りました 戦術機達の動きが小さすぎたのとちょっとちぐはぐなところがありましたので、修正ついでに。
https://w.atwiki.jp/armysentai/pages/24.html
軍事板 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ┃┏━┛ ┃┏━┛ ┣┻━┓ _ ┃┏┓┃ \\ _ ┃ ━┫ \\/ / ┣┻━┫ √/ λ ┃┏┓┃ (0)/\\ ┃┗┛┃ \\ ┣━┳┫  ̄ ┃ ┃┃ 投票所は軍事板によって監視されています ┃┃ ┃ ┣┻━┫ ┗┓┏┛ ┃┃ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ 航空自衛隊 E-2C"ホークアイ"早期警戒機 ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ┃┏━┛ ...... . . . .. . . . .. . .. . r─-t ┃┏━┛ i ,.、、 -─ '''''''''''''' ─- 、、.., / ̄i~! ┣┻━┓ l ( ) l__,i,,| ┃┏┓┃ , | "'''ー- 、、、、、....、、、、、-ー''" l / ̄l ┃ ━┫ |!,.、.-──i l i ! l / ̄l ┣┻━┫ ,_-───,── ,───┴‐┴───┴'──────'"\ / ̄i~! ┃┏┓┃ ,.、-━f、.,i |!,.、.-──-、、-.、 ´ '; :::: \i i | ┃┗┛┃ (;;i i<iii ! 、-ー'''"~ \ ゞ ノ ' l i | ┣━┳┫ ~""''''''''────'──l|,ケ_;_\ _\─────── '''''"" ̄`ー-' ┃ ┃┃ ' \ ( )\ . . . . . . . . ┃┃ ┃ ヽ ~ ヽ .... . . . . . . . . . . ┣┻━┫ ヽ、 _,,..ヽ ┗┓┏┛ ~ ̄ ┃┃ 今回の投票も軍事板によって早期警戒されています ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ みなさん、がんばってください! ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ┃┏━┛ ┃┏━┛ ┣┻━┓ __ __ ┃┏┓┃ / . . . . . .ヽ .l . . . . .\ ┃ ━┫ / . . . . . . . . ヽ .l . . . . . . . .\ __ ┣┻━┫ r≦弐 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ニ=ァ、―――――ニニニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 'ーf`'--。.,.,__ ┃┏┓┃ ‐‐=、=_ニ_ニ_-―;―;―;―;―;‐〈; ;_弐>_―_;_;―_;_;_;―_;_;―_;_;_;_;_;二二二二二ニ=‐` ┃┗┛┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┣━┳┫ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ 今回の投票スレも軍事板から出撃したSR-71が ┣┻━┫ 監視しています、ハード・業界さん、YouTubeさん、野球ch さん ┗┓┏┛ がんばってください! ┃┃ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ 軍事板◆アルミーヤタンをドコまでも追跡する会 ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ , -.―――--.、 + ┣━┻╋┻┻━┻━┛ + ,イ ;;,,i、いリ,,リ,,ノノ,,;ヽ * ┃┏━┛ * .i ;;;ミ' ";; ヽ. + ┃┏━┛ | ;;| ,,..、_、 , _,,,..、 | | * ) ┣┻━┓ +| i tエtュ, i | fエtュ_ i;| + ) ┃┏┓┃ * |ヘ|~ | ト'" ) ハァハァ(*´д`*) ┃ ━┫ {.rj| ノ_i _ }〉} < ┣┻━┫ パンジャンドラム `{| トェェェイ .!-' `) ┃┏┓┃ ハァハァ + | ヽ-- ノ | + *\ ┃┗┛┃ ,;・ー┯ ,;・ー ┯ー 、 i゙ 、_ ノ { * ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ┣━┳┫ γ γγ .. ∥ ヽ=丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ * \/ ┃ ┃┃ / \/ / \.. ∥ /ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー- __ ┃┃ ┃ ; ; ; γ ̄,ヽ/ ・ 三/ \ /o/ | ゴリアテ l´_。`j ┣┻━┫ ┝=┝┝==( )==-┥ ハァハァ (´∀` ) ┗┓┏┛ | | | 入,_,..人 / 三 , ,,,,ュェェュ====_ (〓]と ) ┃┃ ; ; ; /. .∥ \ ノ ,..,. ; ; ; /c//◎~|~~~~~|◎゙i\___/、ヽ \ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ∥ \/ = .,.,, ; ;; ;; ヽ=ヽヽ、o、o、o、o、o/ (,,__/ヽ,,__) ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ _ ⊥_,,, / = ; ; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; [[にぎやかし]] 軍事板◆ハァハァ連 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ , -.―――--.、 ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ,イ ;;,,i、いリ,,リ,,ノノ,,;ヽ * ┃┏━┛ * .i ;;;ミ' ";; ヽ. + ┃┏━┛ | ;;| ,,..、_、 , _,,,..、 | | * ) ┣┻━┓ +| i tエtュ, i | fエtュ_ i;| + ) ┃┏┓┃ |ヘ|~ | ト'" ) 参加した全部の板 ┃ ━┫ {.rj| ノ_i _ }〉} < そして参加した全ての人に ┣┻━┫ パンジャンドラム `{| トェェェイ .!-' `) ┃┏┓┃ ゴロゴロ + | ヽ-- ノ | + *\ (*´д`*)ハァハァ ┃┗┛┃ ,;・ー┯ ,;・ー ┯ー 、 i゙ 、_ ノ { * ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ┣━┳┫ γ γγ .. ∥ ヽ=丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ * \/ ┃ ┃┃ / \/ / \.. ∥ /ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー- ,,,,,,,,,,, ┃┃ ┃ ; ; ; γ ̄,ヽ/ ・ 三/ \ /o/ | ゴリアテ |,,,,,★,,|] ┣┻━┫ ┝=┝┝==( )==-┥ ゴロゴロ ( ゚ヮ゚ld i ┗┓┏┛ | | | 入,_,..人 / 三 , ,,,,ュェェュ====_ (〓]と ) ┃┃ ; ; ; /. .∥ \ ノ ,..,. ; ; ; /c//◎~|~~~~~|◎゙i\___/、ヽ \ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ∥ \/ = .,.,, ; ;; ;; ヽ=ヽヽ、o、o、o、o、o/ (,,__/ヽ,,__) ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ _ ⊥_,,, / = ; ; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; 軍事板◆ハァハァ連 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛[[2ch12-oWzA0ijU-AK]] ┣━┻╋┻┻━┻━┛ 『軍事板の総力を挙げて支援せよ!』 ┃┏━┛ ) H決勝はこの英国製パンジャンドラムと共に ┃┏━┛ ) ハード・業界 が突破するぜ! ┣┻━┓ ) ) ┃┏┓┃ ) )ち ょ っ と 待 て こ れ ま で 投 入 す る の か よ! ┃ ━┫ ⌒Y⌒Y⌒|/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ⌒|/⌒Y⌒Y⌒|/⌒Y⌒Y⌒|/⌒Y⌒Y⌒ ┣┻━┫ ,;・ー┯ ,;・ー ┯|──|\ ,-─- , __ ,,,,,,,,,,,, ┃┏┓┃ γ γγ .. ∥\__\\ l,____j l__,ヽ [,|,,,★,,|] | ̄ ̄「 ̄ ̄| ┃┗┛┃ / \/ / \.. ∥ \__.\\ (∀・l|;). (∀・ll;T (l.´д`;)彡===台コ | .| ┣━┳┫ ; ; ; γ ̄,ヽ/ \ ̄~.\.\'=ョ=¬lニ┌─┬─┬-、、、.,,,,___ニニ' ,,,) / ̄/ ̄| .| .| ┃ ┃┃ ┝=┝┝==( )==\ \.\ ̄(^^∥__|___.|__|__|__|___| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|__|___|_ ┃┃ ┃ | | | 入,_,..人 /\ .\.\`〈∥________|__|____|____|___|______|__∩_ ┣┻━┫ ; ; ; /. .∥ \ ノ \ .\.\∥2ch Army &Armee &Армия ( ) | ┗┓┏┛ ヽ/ ヽヽ/ ∥ \/ `ゝ──-ゝ | ( ) ( ) ( )| ┃┃ ,;;;- ;_;_,;-;,-;;''ー'', ;-、,-、;;、、,,;;;- ;_;_,;-;,-;;.、,,..゛゜'''; ;''ー'', ;-、,-、;;..、、,,;;;- ;_;_,;-;,-;;.、,,-、;;-、,-;- ;_;_,;-;,-;;.、,,-、;;.,.,,-,;-;,-;;.| ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ 軍事板◆ハァハァ連 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ [[2ch26-GaLH84pg-AK]] ┣━┻╋┻┻━┻━┛ 『軍事板の総力を挙げて支援せよ!』 ┃┏━┛ 長かったトーナメントもこれで終り… 狼 、「ネ実」双方の幸運を ┃┏━┛ そしてトナメに参加した板皆さんの幸運を祈り ( __ ┣┻━┓ 目標は(*´д`*)ハァハァだからな! (、 ∧_/o_l ┃┏┓┃ 最後の最後まで機関全速で突撃だ! > (∀・,,(ll) パンツァー フォー ┃ ━┫Y⌒Y⌒Y \ /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y ___,、__/二二(,,ノ、. l ┣┻━┫ __ _ \| _ __, "'')' /゙ . .. ヽ. i ┃┏┓┃ l_ロiコl゙_lニニニニニニニニニニニニニl_lニニニi__ ( / 2ch Armee . . ヘ | ┃┗┛┃  ̄ ,,___ヽ__)/ Black KNIGHT 01 ヽ ,,,,__l,====、,,------, ┣━┳┫ _ ,,__゚i/ ̄(__li===iコ ̄[l二二二二二二二__l] ̄l三l三l三l三l三l三l, ┃ ┃┃ l´_。`j / , -l ̄ ̄ ̄ ̄i ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄ ̄l ̄l__,,ヽ ̄ ̄ ̄ ̄i ̄ ̄ ̄l/_/ ┃┃ ┃ _!____ュr_(Д゚,,ヽ- / / l = T .=. T .=. T (∀・,,ll-'T .=. T = l l! ┣┻━┫ =llil⊆ニニニ⊇_lI冖 '‐r´ f '-''γl____l____l_ '==ニモiニ∩二二'/_ヽ____l___l-' ┗┓┏┛ ′゚l[, ;; ;;;;,,....  ̄'アて_\=(@)=)γ⌒`γ⌒`ヽ'⌒`γ⌒`ヽ,' `||][||(,,ノ-┘`γ⌒`ヽ-@-i! ┃┃ ; ;;;;,,.... ;;;;,,.... ;;,,... ;;;;,,..... ,|[]|-─|{ (O).{ (O) }.(O) { (O) }.(O) l_l __,,ヽ__,,ゝ{ (O) } ー./ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓;;;,,... ;;;;,,... ;;;;,,..... ]| ̄ ̄|,___,, ヽ,___,,ノ、,,__,, ヽ,___,,ノ、,,__, (,,__/ ヽ,,__) ヽ,___,,ノ,/ ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ 軍事板◆ハァハァ連 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ + ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ○⌒ゝ. ヽ * ┃┏━┛ * ⊂二二二二二二二⊃. + ┃┏━┛ | ;;| ,,..、_、 , _,,,..、 | | * ) ヽ/ | | __ ┣┻━┓ +| i tエtュ, i | fエtュ_ i;| + ) /ヽ / ┃┏┓┃ * |ヘ|~ | ト'" ) ┃ ━┫ {.rj| ノ_i _ }〉} < / ̄/ | |  ̄/  ̄/  ̄/ ┣┻━┫ パンジャンドラム `{| トェェェイ .!-' `) / / /\ \ /\ ┃┏┓┃ ハァハァ + | ヽ-- ノ | + *\ ┃┗┛┃ ,;・ー┯ ,;・ー ┯ー 、 i゙ 、_ ノ { * ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ┣━┳┫ γ γγ .. ∥ ヽ=丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ * \/ ┃ ┃┃ / \/ / \.. ∥ /ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー- ,- 、 ┃┃ ┃ ; ; ; γ ̄,ヽ/ ・ 三/ \ /o/ | ゴリアテ ノ==ン○ ┣┻━┫ ┝=┝┝==( )==-┥ ハァハァ (´∀` ) ┗┓┏┛ | | | 入,_,..人 / 三 , ,,,,ュェェュ====_ (〓]と ) ┃┃ ; ; ; /. .∥ \ ノ ,..,. ; ; ; /c//◎~|~~~~~|◎゙i\___/、ヽ \ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ∥ \/ = .,.,, ; ;; ;; ヽ=ヽヽ、o、o、o、o、o/ (,,__/ヽ,,__) ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ _ ⊥_,,, / = ; ; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; [[ にぎやかし ]] 軍事板◆ハァハァ連 国内サッカー様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ [[2ch14-nHytflWc-BC]]┣━┻╋┻┻━┻━┛┃┏━┛ ) 国内サッカー 海外サッカー 野球殿堂 ┃┏━┛ ) と共にタイ国を倒し、ワールドカップ3次 ____┣┻━┓ ) 予選を突破し、最終予選へ突出せよ! || .|┃┏┓┃ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y |] ・∀・...|┃ ━┫ |] ヽ| |ノ|┣┻━┫ ∧,,∧ || ヽ| |ノ |┃┏┓┃ ミ゚Д゚,彡つヽ| |ノ. .|┃┗┛┃ _∧∠ (⊃ ミ´7彡.| |ノ |┣━┳┫ ∧,,∧ @ (_・ |/(・,、・ソミミミ.. | | |┃ ┃┃ ミ,,゚Д゚彡. // |ー-⊂ヽ=ヽ√ヽ.. |┃┃ ┃ ⊂ミ12⊂) // (  ̄ ~∪ )^)ノ ̄ ̄ ̄┣┻━┫ ~ミ ,,,,,゙,,づζ. @ ≡≡≡====―― Σ ,へ/ヘ_ノ-―'ー,7へ┗┓┏┛ し '~ '~ '~ ┃┃ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ FROM 国内サッカー┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ CCさくら様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ [[2ch14-Hvrhrtto-HL]]┣━┻╋┻┻━┻━┛ 『戦線を援護し友軍を本選へと導け!!』┃┏━┛ , _ ノ) ┃┏━┛ γ∞γ~ \ ┣┻━┓ | / 从从) ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃┏┓┃ ヽ | | l l |〃< 軍事 戦時 番組ch(教育) さんと共に吶喊だよ! はにゃーん ┃ ━┫ ∩wハ~ ーノ)∩ \___________ ┣┻━┫ ─┬=====┬─┬─┬ ┃┏┓┃ ヽ┴-----┴ 、/_ / ┃┗┛┃ ==||:|: :|: 「r-┴──o ┣━┳┫ ____________ |:|:__ :|: ||--┬┘ ̄ ┃ ┃┃ |ミ/// / ~~|ミ|丘百~((==___ ┃┃ ┃ └┼-┴─┴───┴──┐~~'''''-ゝ-┤┣┻━┫ ((◎)~~~O~~~~~O~~(◎))三)──)三) ┗┓┏┛ ゝ(◎)(◎)(◎)(◎) (◎)ノ三ノ──ノ三ノ ┃┃ from CCさくら板┏╋┛┏┳━┳┳━┓┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ 三国志・戦国時代様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ ┣━┻╋┻┻━┻━┛ /____ヽ * ┃┏━┛ * .. '´__...............二ヽ + ┃┏━┛ l く `ヾ;;;/ ,. ヾ i ) こんばんわ。趙子龍です!! ┣┻━┓ * r| / `ヾミ ,ィシ′i ! + ) ┃┏┓┃ i 〈| ''"""´i |""'' | { ) ┃ ━┫ ん' | __」 |Lj < 今宵も元気に(*´д`*)ハァハァしましょう! ┣┻━┫ パンジャンドラム .ゞ | 、 -──-ァ |し! `) ┃┏┓┃ ゴロゴロ +`ー| ヽ、_/ ル+ *\ ┃┗┛┃ ,;・ー┯ ,;・ー ┯ー 、 `ヽ、 - , _/ * ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ┣━┳┫ γ γγ .. ∥ ヽ=ノ\  ̄ ̄ _,,-"ヽ * \/ ┃ ┃┃ / \/ / \.. ∥ /ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー- __ ┃┃ ┃ ; ; ; γ ̄,ヽ/ ・ 三/ \ /o/ | ゴリアテ |,,,,,★,,|] ┣┻━┫ ┝=┝┝==( )==-┥ ゴロゴロ ( ゚ヮ゚ld i ┗┓┏┛ | | | 入,_,..人 / 三 , ,,,,ュェェュ====_ (〓]と ) ┃┃ ; ; ; /. .∥ \ ノ ,..,. ; ; ; /c//◎~|~~~~~|◎゙i\___/、ヽ \ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ ∥ \/ = .,.,, ; ;; ;; ヽ=ヽヽ、o、o、o、o、o/ (,,__/ヽ,,__) ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ _ ⊥_,,, / = ; ; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; [[にぎやかし]] FROM 三国志・戦国板┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛┣━┻╋┻┻━┻━┛┃┏━┛ [[2ch14-qmGFjWqs-UZ]]┃┏━┛ 軍事 ┣┻━┓ ペット大好き ┃┏┓┃ なりきりネタ ┃ ━┫┣┻━┫ .∧_∧┃┏┓┃ ., \@/ク、┃┗┛┃ くノ ・∀・ ヽゝ┣━┳┫ ノ=(つ△と)=ゝ┃ ┃┃ く(U)廿(U)ゝ┃┃ ┃┣┻━┫ 三国志・戦国より┗┓┏┛ 忘れてたー ┃┃ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ 自作PC様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛[投票コード]]┣━┻╋┻┻━┻━┛ 『敗者復活戦線を突破し本選へ突出せよ!』┃┏━┛┃┏━┛┣┻━┓┃┏┓┃ γ´ ヽ〆┃ ━┫ iVノリノ^))┣┻━┫ !リl ゚ ヮ゚ノ! < ~♪┃┏┓┃ _._=U=U=.┃┗┛┃ __|_|+____||ニ===≡┣━┳┫ ヽ_______|‐__┃ ┃┃ .(゚ ◎o◎o◎o◎(*))┃┃ ┃⌒゙゚⌒~⌒゙´⌒~~⌒゚^⌒゙゙⌒'⌒⌒┣┻━┫┗┓┏┛ ┃┃ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ 自作板@賑やかし隊 宝塚四季様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛[[にぎにぎ]] 敗者復活戦線を突破し本選へ突出せよ!┣━┻╋┻┻━┻━┛ フェルゼンが道を切り開きます!┃┏━┛ `) 軍事 板様頑張れ!!!!!!!┃┏━┛ `) 我々の愛と共に、敗者復活戦線を突破しましょう!┣┻━┓ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒| ./`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒´\. |⌒ ┃┏┓┃ |/ \| @ @┃ ━┫ ウラー ミ∧ ∩§・∀・§ <アンドレ ついて来い!┣┻━┫ ∧~∧ / ・ |ミ =tニr====rtニ;===;ニ;=┃┏┓┃ ξ,,・∀・ξ(_)' |ミ `_,, 、-'‐゙―゙゙―'‐,┃┗┛┃ ヘ、ノ/'ソフつつ./ ,,| lニニニニ i i i ',iニニニ '┣━┳┫ .~<三ミミγ"(⌒)"⌒/`ー'"|  ̄ ̄i,i i_____',__┃ ┃┃ γ/ ヽ(_/ ノ`ーΩ'`ヽ ,'´/ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヘ ┌r;― ̄r;┐ll 二 llュ┃┃ ┃ /,へ、 ,)( ,‐、 ノ.ノ ,r‐=r ==r '====;― ――――― ‐== === === ==―'-、┣┻━┫ /__)/`二ン⌒し/ /~i ./ ,. = 、=‐-‐r=ャ ‐--------‐, =、 ‐--------‐r=ャ‐--,,、‐= 、┗┓┏┛ .//" (__) ./ / i' ! ._ ゞ'' ,r;‐l 二二 ゞi' 二二 l= ュ ゞ'' _ i゙ o ゙ ┃┃ /__) / / . ヾ ‐ ' '´ ` . '´ ` . '´ ` . '´ ` . '´ ` . '´ ` ヽ、,,_,ノ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ .|__) `''‐ ヾ,._,,ソ,、ヾ,._,,ソ,、ヾ,._,,ソ,、ヾ,._,,ソ,、ヾ,._,,ソ,、ヾ,._,,ソ-''"┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ `~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~FROM 宝塚・四季板 特撮!様 ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ ┣━┻╋┻┻━┻━┛ ┃┏━┛ / ∧\ ┃┏━┛ / | | | __ 且____ ┣┻━┓ / | | | ┌――――_ーー∠ 、_\且∩| / | ┃┏┓┃ )) ̄ ̄ ̄| ̄) |八》⊂ |))))))//⊂)))))))| ̄ ̄|/朋| ̄ 〔皿〕 | ┃ ━┫ \  ̄ ̄| | | └―――/ / ⊂))))))) | |___|)) ̄) ̄)) ̄) ┣┻━┫ \ | | / く /____ 〕_/__| 匚コニlニ=― ̄ ┃┏┓┃ \ V / L_______iill||||| ̄ ┃┗┛┃ 冖冖冖冖|冖冖冖冖冖冖冖|冖冖冖冖 ┣━┳┫ / ̄ ̄ ̄ ̄´ ⌒ ` ̄ ̄ ̄|`/| ̄ ̄ ̄| ̄ヽ、―-_ ┃ ┃┃ __|中 ⊂⊃ □ 目目目 |/_.| Ε∃ | 冂 | ̄1 1| ┃┃ ┃ 八冖丶 || ̄|| ̄|| ̄ || ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄ ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||-┐┐┐-_ ┣┻━┫ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄  ̄| ̄ ̄\陸||上||自||衛||隊|| * / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄―┘┘-_| ┗┓┏┛ /_/―――\__|__ γ⌒ヽ彡ヽ\_||_||_||_||_||_/γ⌒ヽ彡γ⌒ヽ彡ヽ__// ┃┃ ()()()()ノ三ノ 入_ノ彡ノ 入_ノ彡入_ノ彡ノ ┏╋┛┏┳━┳┳━┓ 特撮!板◆アルミーヤタン可愛いよ連 ┃┃ ┃┃ ┃┃┏┛ ┃┗┓┃┃┃ ┃┏┛ [[2ch15-c45TFhz.-AF]] 最終幻想竜冒険 ┣━┻╋┻┻━┻━┛ 【チョコボ】かわいいよ、チョコボ!『ファイナルファンファタジー2』 ┃┏━┛ o o ┃┏━┛ l l ┣┻━┓ i! l! ┃┏┓┃ li! __il ┃ ━┫ li! γ´`ヽ l ! ┣┻━┫ l.i.l / ⌒ ヘ l l ┃┏┓┃ _l,l,,---/`´⌒`'ヘ,----, ,l,,...,,, ┃┗┛┃ ______....,,,,,,,== l。l、___lγ´~ `ヽl、__, =====------------- ┣━┳┫  ̄ ̄ ̄ ̄Q ll! Q / ヘ l! 。 ,l l; l ) Q li! 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妹の誕生によって玉城青空が最初に被った被害はインフルエンザだった。 小学校卒業を控えた冬、生後間もない妹──玉城光──が原因不明の高熱で入院した。義母は泊まり込みで看病し、 多忙な実父は会社から病院に直行し、家で少し寝てからまた出勤という生活をするようになった。 青空は、結果からいえば放置された。 「もうすぐお姉ちゃんになるんだし自分のコトは自分でやってね」 とは病院へ行く義母が放った伊予弁の翻訳結果だが、青空自身は心から素直に従うコトにした。もし病気が長引いて、 妹のノドがつぶれ自分のようになっては大変だと思ったのだ。もともと自立的で、周りに迷惑を掛けたがらない──言いか えれば他人に頼れない──性格である。誰も待っていない暗い自宅の鍵を開ける日々を受け入れた。(この頃祖父母は 4人とも死没していた) だがある朝起きると、ぞっと寒気に覆われるのを感じた。カゼのようだった。休もうと思ったが、学校へ電話を入れるのは 怖かった。彼女が電話すると大抵の場合、相手から「もっと大きな声で」といわれるのだ。それはとても怖く、嫌だった。普段 代わりに電話してくれる義母は病院にいた。電話はできない。悩んだ末、青空は学校へ行った。声を出し、それを他者に 咎められるコトは恐怖だった。無理をして悪寒や微熱の餌食になるより恐怖だった。小学校最後のテストも近かった。ど のテストもあと1回100点を取れば6年連続満点だった。それさえ取れば最近妹だけに向きがちな父の関心も取り戻せる。 頑張ったねって褒めて貰える。だから学校行って勉強しなきゃいけない。まだ子供だった青空はそう信じていた。 だからきっと大丈夫。ただの風邪。すぐ治る。そう信じて登校した。 なのに授業には身が入らない。無情にも熱は時限ごとに高まり青空を苦しめた。苦しみながらも、脂汗をかきながらも、 青空は顔面に微笑を張り続けた。体調不良に気付かれれば話しかけられる。そうすると応対しなくてはならない。応対すれ ばまた「もっと大きな声で」といわれる。大きな声。頼みもしないのに父の再婚によって転がり込んできた義母は頼みもしな いのに青空へ発声練習をさせた。大きな声で。もっと大きな声で。実母が乳幼児期に絞めた首が畸形をきたしていても、 それを知っていても、『大きな声で』。どうやら快活なる赤茶髪の義母は性格面からの刺激で肉体面の不備が万事解決する と信じているようだった。義理といえ家族であるから欠如を直してあげたいと思っているようだった。そして自身が快活であ るが故に快活さは総てを解決する万能の代物だと信じているようだった。 だから青空にいう。「愛の鞭」「あなたを思って敢えて厳しく」……そんな顔で。 引っ込み思案だから声が出ない。気が弱いから声が出ない。大人しすぎるから声が出ない。そうやって青空を否定し、ひ と通り傷付けてからこう締めくくるのだ。彼女は。 だからその性格直したらどう? ファイト! 青空は陰鬱なる気分であらゆる医療と発声法に関してズブの素人である筈の義母を講師と崇め、或いは崇めさせられ 何度も何度も、それこそ声帯から血を吐く思いで大声を出そうと努力した。或いは、させられた。 結果は、出なかった。 というより「これ以上続けても意味がない」そう思った青空が、ある日頑な無言の拒否を見せた。 現代医学で治らなくても気の持ちようで必ず治る、親切顔で根拠のない楽観論を振りかざしていた義母は青空に幻滅した ようだった。少なくても発声練習を持ちかけることはなくなった。以来生じた微妙な溝。電話を代わりにかけてもらう時のえも いわれぬ反応。大きな声で。もっと大きな声で。それが出せたら引っ込み思案にも弱気にも大人しすぎにもならない。逆だっ た。内面がそうだから大声が出ないのではなく実母に喉首を破滅させられたから内面がそうなった。そうなったからせめて 誰にも迷惑かけないよう様々な努力と我慢──もっとレベルの高い私立の中学校へ行きたかったが妹の誕生が家計にも たらす影響を鑑み密かに断念した──を重ねているのではないか。憤慨がよぎった。恐らく生涯初めての憤慨が。 頼みもしない発声練習で静かな内面を散々痛めつけてきたからますます声が出せなくなった。 と。 熱はとうに3時限目中盤で39度を超え、帰りの会になっても下がる気配がない。錯乱している。灼熱の世界で青空は思っ た。授業の内容はすでに頭にない。代わりに義母先生のくそ忌々しい発声のお講義ばかりがずっとずっと巡っていたようだっ た。背中をびっちりと濡らす嫌な汗に青空は自らの身体が限界状況にある事を悟った。されど帰りの会で手を上げ保健室 行きを宣言するのはとてつもなく恐ろしかった。熱でいっそう掠れた小声を放ち、注視を浴び、「もっと大きな声で」と教師に 反駁されるのはこの上なく恐ろしかった。他の者の帰りを遅くするのも避けたかった。微笑を張り付けたまま誰からも放置 されている方がずっとずっと幸せだった。 そうして学校が終わるとふらふらの足で待つ者のいない自宅へ帰り、着替えもせず布団に潜り込み、一晩中悪夢の中で 喘いだ。父は帰って来なかった。青空の妹──光が危篤状態になったためである。俄かに勃発した事態に彼は青空の事 など忘れ、一晩中まんじりともせず付き添っていた。もしこの時電話の一つでもしていれば、運命はもっと違う展開を遂げた とも知らず。 似たような日は3日ほど続いた。 そして玉城光が峠を超えたのと入れ替わるように、青空がそこに迷い込んだ。 青空が罹患していたのは風邪ではなくインフルエンザであり、無理に無理を重ねた結果、肺炎さえ併発し、彼女は2週間 の入院を余儀なくされた。テストは、受けられなかった。3年生の時から密かに描いていた6年連続100点の夢は消え去った。 「どうして連絡してくれなかったの?」 入院中、義母が放った言葉に青空は自分の感情が嫌な熱を帯びるのを感じた。それは再来だった。欠席すべき学校で 一人ぼっちの微笑と共にさんざ味わった灼熱の再来。 言葉は幾らでも意識の中に沸いていた。 元々苦手だった会話を更に苦手にしたのは誰なのか。電話を恐怖させたのは、父を自分から奪い彼を振り向かせる唯 一の機会を奪ったのは誰なのか。理にかなったやりようなど一切考えず自分の良かれのみ押し付け傷つけたのは? 連 絡? 妹にかかり切りで入院中電話の一本もよこさなかったのは誰なのか。 できるコトなら同じ思いを。 熱の中みたおぞましき悪夢を貴方にも。 静かな精神が戦慄(わなな)いた。「そうあるべき」静かな自分とはかけ離れた感情が全身を貫くのを、青空は初めて知覚 した。従えば叫べる……いや、叫びたいが故に発生した新たな感情。鉄のような重さで意識にかかる緘黙(かんもく)の癖(へ き)の前で青空は足掻いた。だが喋ろうとすればするほど言葉は出ない。大きな声で。もっと大きな声で。意識すればする ほど声帯は上滑る。喉奥は気流の坩堝と化すだけで何ら大声を発する気配がない。青空は自らの喉を思い暗澹たる瞳色 になった。大きな声で。もっと大きな声で。もしそうやって喋れたのなら、全ての会話において傷付けられる事はなかった。 父の再婚に異を唱え、忌々しい発声練習などする事もなく、学校への電話もちゃんと入れ6年連続の快挙さえ得られたか も知れなかった。 努力が認められ、人の輪の中でごくごく普通の少女として暮らせたかも知れなかった。 その時、義母の腕の中で義理の妹が笑った。ネコのような無邪気な声。とても死にかかっていたとは思えないほど元気で 大きな声 で。 輝くような笑顔だった。人間なら誰でも愛でたくなる愛らしい笑顔を光は浮かべ、だぁだぁと母親に何かを訴えかけていた。 その瞬間彼女は青空などまるでいないように光をあやし始めた。青空がいいかけた何事かが実はどうでも良かったように 母と子の、血のつながった母と子のコミュニケーションを開始し、光の笑顔をますます広げた。 その笑顔を無言の笑顔がじつと眺めた。静かに。ただ静かに。 「のわあああああああああ!?」 砂礫と衝撃波の坩堝の中で小札は目を剥いた。爪。巨大な爪。見るだけで肉が裂かれそうな鋭い三前趾足(さんぜんし そく)が2対、自分めがけて迫ってくる。実況者特有の観察眼は爪の後ろにいる鳥の影をも捉えていたがすくみ上がるばか りで動けない。急襲。先ほどまで仲間と歓談していた空間は一瞬にして戦場に変わっていた。手にしたロッド……マシンガ ンシャッフルを使うのさえ彼女は忘れていた。爪は気流を裂きながら轟々と迫る。 「飛天御剣流──九頭龍閃」 小札の傍らを金色の奔流が通過した。総角。流石の彼も一手遅れたと見え、利き腕の先で刀が形を成したのは正に激突 の瞬間であった。とうに吹き飛ばされた霧の粒子さえ蒸発させそうな光が瞬いた。ついで何かと何かがぶつかる重い音。光は 武装錬金発動の輝きと9つの剣閃が混じった物で、音は剣気と純粋速度の衝突によって生じた物……羽や爪の破片までも 参加表明した荒れ狂う大気におさげを揺らめかしながら、小札は慌ててロッドを突き出した。何故ならば爪は依然として彼 女に向かってきている。先ほど見た姿からあちこち斬り飛ばされ、ひび割れ、禍々しさを増した爪が──…執拗に。 爪の向こうの総角が驚嘆に呻く中、しかし小札は冷汗三斗の面持ちで踏み留まった。 絶縁破壊。 ロッドの武装錬金マシンガンシャッフル先端の宝石より放たれるセルリアンブルーの妖光は、ある条件付きで触れた物の 神経を破壊する。絶縁破壊。神経を覆う髄鞘というカバーを破壊し無力化する技は、たとえ相手がホムンクルスといえど…… 有効。人間でいう『神経』に相当する何事かの器官を破壊するのだ。更に条件も満たしていた。小札が突き出すロッドの特 性は「壊れた物を繋ぎ、繋いだ後は自由自在」。それに向かうは傷だらけの──両翼だけでも羽根の脱落と破損が著 しい──鳥型ホムンクルス。総角の初撃であちこちが「壊れた」ホムンクルス……。 だが。 そのまま突撃してくるかに見えた鳥型ホムンクルスが速度を緩め、軽くはばたいた。転瞬それはあっと息を呑む小札の眼 前からかき消えた。揚力。破滅寸前の翼が奏でる不協和音に題名をつけるとすれば正にそれこそ相応しい。地上すれすれ からぶわりと舞いあがったホムンクルスは円弧を描き……急降下。 鳶色の瞳が驚嘆に見開かれたのもむべなるかな。 腕が飛ぶ。タキシードを纏った細腕の肘から先が、宙を舞う。 (……羽根か!!) (斬り飛ばすさまはギロチンのよう……) 攻撃すべく距離を詰めていた総角に微妙な隙が生じたのはその時である。着地済みの鳥型ホムンクルスはある物を咥え、 振りむきがてら投げつけた。 まだロッドを握ったままの細腕を総角めがけ。 ロッドが絶縁破壊の残り火を噴きあげるころ総角の右肩もまた張り裂けた。傷。壊れ。初撃でそれを負わせていたのは彼 だけではなく──… 血しぶきの中、目の色を変える総角を絶縁破壊の雷光が包んだ。 鳩尾無銘、栴檀貴信、栴檀香美の3名はこの時になってようやく攻撃意思を見せた。遅いようだが戦闘開始からはまだ 2秒と経っていない。一団の中でもっとも素早い香美が飛びかかったが爪による攻撃は空を切り、逆に首筋に鋭い羽の一撃 を浴びる羽目になった。 (ニャろ!!! あたしでさえ捉えられんとかどーいうコトよ!!) 倒れそうになる体をすんでの所で押し戻しながら涙目で振り返る。玉城。依然としてハヤブサの形を取る敵は、しかしや や不思議そうに香美を見た。 (ははっ!! 首を切断しようと思ったのだろうが!!! 威力を殺がせて貰ったぞ!!!) 空飛ぶ蛇のように全身をくゆらす鎖が小うるさく香美の背後──貴信にとっては眼前──を行き過ぎた。 「ボサっとするな新参ども!!!」 咆哮とともに兵馬俑が放つ橙色の光があった。銅拍子。シンバルのような形をした投擲具である。もちろん狙われた玉 城は事も投げに回避したが、その分貴信たちとの距離が空いた。続いて冷凍された手拭がブーメランのように玉城を狙う。 これも回避されたが、しかし貴信はサラサラのメッシュヘアの中で頬が裂けんばかりに笑った。敵との距離はだいぶ開き…… 現在10メートルにやや足らぬぐらい。 「すきを見せたら! あ・す・はないぜー♪」 貴信と同調したのか。楽しげに八重歯を剥きだす香美が右手を横に向かってあらんかぎり突き出した。掌にある人型ホ ムンクルス特有の捕食孔が燦然と光を帯びた。 「いーっぴつそぉじょう! て・ん・かごめん! はくしゅのあーらし♪ しんうちとーじょー!!」 どうやら奥底からエネルギーが湧き出てきているらしい。とは編笠から際限なく吐き出される矢を回避するに忙しい玉城に は見えなかった。貴信との距離は離れていく。15メートル……。無銘の燃え盛る指かいこの牽制が功を制した。25メートル。 『いつも思ってるんだが鳩尾!! いい加減その新参ってのはやめてもらおうか!!』 手ごわしと見た兵馬俑に殺到する玉城の、更に背後めがけて香美は最大速で駆けた。距離が詰まるたび右手の輝きは 増し、ついには外部へ光球さえ作り始めた。太陽の輝きを持つそれは徐々に肥大しているようだった。最初はビー玉、次は ソフトボール、そしてサッカボール……捕食孔から洩れる煌く粒子を浴びてぐんぐんと肥大化するそれは香美がどれほど駆 けようと決して脱落せしない。 真横に突き出されたしなやかな腕から若干の距離を置きつつもピタリと吸いついている。 『僕たちが加入したのは……6年前か7年前だああああああああああああ!!!』 大きく地を蹴る香美の左手から鎖が伸びた。この時玉城は距離にして彼らの8メートルほど前にいた。それを上空から狙 い打つように鎖が伸びた。先端の星型分銅がひび割れの翼を貫通した。それを合図に香美の手首が微妙な返しを見せた。 「んふふっ! これさこれさ、ご主人の”てく”じゃん”てく”!」 翼に風穴開けてなお止まらぬ鎖がぶぅんとうねりを立てて跳ね上がり、ハヤブサの胴体に絡みついた。それでもなお止ま らず翼や爪に衝突、そして拘束。ハヤブサはもがくが鎖がほどける気配はない。縦横交互に編み込まれた真鍮色の環状線 材どもは凄まじい力を帯びて玉城のあらゆる部位に食い込んでいる。 『悪いな!! 単純な力だけなら僕はブレミュで1番だと自負している! 加えてハイテンションワイヤーの特性で鎖が衝突 するたびエネルギーを抜かせて貰ってもいる!!! 脱出は不能だ!!』 「そゆこと! きりきりまーいまい! さいーごにばんざーい!! じゃん!」 玉城が重苦しい音とともに地面へ落ちたのは、飛行継続が不可能になったためである。 「フン。我が囮を務めてやったのだ。しくじるなよ」 『……拘束された相手を狙い撃つのは信条に反するが!! 引けぬ理由もまたある!!』 共有する視覚の中つきささるのは……腕。生々しく血を流す小札の腕。 「あやちゃんイジめたバツ!! めちゃんこ痛い仮ぎゃーするじゃん!!」 香美はややふらつきつつも伸ばしていた右手を引く。 もはや直径3メートルほどにまで膨れ上がった光球が彼らの眼前に現れた。 『超新星よ! 閃光に爆ぜろオオオオオオオオオオオオオ!』 「じゃん!」 轟然と押し出された球体がプロミネンスを巻き上げながら拘束中の敵へと向かう。橙の光輝が迸り、あらゆるの物を熱ぼ ったく炙り上げる。勝った。確信する兵馬俑の前で、それは起こった。 「それ……カッコいいです」 光とともに人の形──なよなよとした少女──を取ったホムンクルスはまず、無造作に手を突き出した。 「だから……真似……します」 三者が三様に目を見開いたのはその変貌自体ではなく、足元に鎖をわだかまらせている彼女の姿にである (鎖の拘束が!?) (抜けられてるし!! どーゆーコトよコレ!!) (ドラ猫めが! ああも小柄なれば体積的に必然!) (しかし──…) 鳩尾無銘に戦慄走る。 (少女、だと?) 兵馬俑からやや離れた場所。岩陰からそっと彼女を覗き見たのはむろん特異な体質ゆえだ。まだ母胎にいるころホム ンクルス幼体を埋め込まれ、犬とも人ともつかぬ存在に生まれついた鳩尾無銘。およそ11か月後、早坂秋水との戦いに おいてようやく人間形態を確保するほど境界線上を「たゆたいし」、今はチワワでしかない彼だから、鉄火場とあれば安全 圏にスっ込むのは当然だ。 その彼が遠巻きに見た玉城光は──… 瞳が虚ろな以外まったく普通の少女である。 (フザけるな……) このとき背後で膨れ上がる怒りに気づいたのは栴檀貴信ただ一人だけであった。 (『また』なのかレティクルエレメンツ!! 貴様たちはまた年端もいかぬ少女を……!!!) 果たして光球は玉城の右掌に受け止められ、徐々にその質量と体積を失し始めた。吸収されている。鎖分銅から抜き出 したエネルギーを体内に蓄積できる貴信はそう分析したが時はすでに遅し。香美ががくりと膝を笑わした。 (あの光球は僕と香美の全生体エネルギーを変換したもの! 発射直後は思うように動けない!) やがて玉城の右掌がすっかり光球を飲みほしたのと入れ替わりに、彼女の左掌から凄まじい荷電粒子の波が放出された。 いち早く突撃していた兵馬俑が吹き飛ばされた。辛うじて跳躍した香美も両足首を焼かれ、成す術なく地に落ちた。 (だが) (……その通りだ新参。やるぞ) くるりと首を翻した貴信と兵馬俑は素早く目配せし、やがて絞り出すような声とともに玉城へ吶喊した。 「さて。後に鐶光が鳩尾無銘にベタ惚れするのを見ても分かるように(いいよね!! 男のコ大好きになってもじもじする 女のコ!! 私も経験あるから分かるよ!!)……彼女は彼にみごと助けられる。ふふっ。当然といえば当然の流れだ けど……」 「しかしだソウヤ君。君は疑問に思わないかい? なぜ鳩尾無銘は玉城光を助けたのか……ってね」 「ふむ。なるほどね。彼は擬似的にとはいえ総角や小札といった家族を持っていた。一見、義姉に虐げられ見捨てられてい る玉城は……たとえば姉を失いかけたがゆえ君の伯母上に優しくした早坂秋水よろしく捨て置けなかった……か」 「半ばは正解だ。しかしだね、半ばは違う」 「鳩尾無銘が総角たちと家族になる『ある事件』」 「ミッドナイト。レティクルエレメンツ土星の幹部が主宰する……死の乱交」 「その終極には犠牲者がいる。救えなかった少女がね」 「彼女と玉城を重ね合わせたがゆえに鳩尾無銘は……立ち上がる」 「もっとも本人は気づいてなかったけどね」 「忍びにも関わらず感傷に邪魔され、何度も何度も勝機を逃し……その分よけいに傷つきながらも……」 「立ち上がり……そして救うのさ」
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105: 弥次郎 :2021/08/17(火) 23 42 44 HOST softbank126066071234.bbtec.net 憂鬱SRW 未来編鉄血世界SS「戦神の星、血に染めて」3(改訂版) P.D.世界 火星圏 火星 カラール自治区 スピリット級機動要塞「ハーリーティー」中央指令室 時を同じくして、カラール支社の収まる「ハーリーティー」を訪れていたクーデリアは中央指令室---というより中央司令塔に呼ばれていた。 元々、ギャラルホルンがクーデリアを狙っているというのはCGS襲撃の時点で分かり切っていたことであった。 クーデリアが極秘裏にCGSに依頼をだして赴いていたことをリークしたのが実の父親と分かったのはごく最近のこと。 そして、そんな彼が逃げ出す前にアルゼブラによって身柄を抑えられたというのも同じく最近のことだ。 兎も角、ギャラルホルンやそのバックにいる経済圏にとってはクーデリアの存在は疎ましいものなのは確かである。 そんな彼女に何も教えないというのはおろかな判断であるし、アルゼブラにとっても依頼主である彼女には事態を把握しておいてほしかった。 そんなわけで、これまで火星圏で起こっていたこととあわせて伝えなければならないことがあり、彼女は支社長のペトローフと並んでモニターを見ていた。 カラール自治区に攻め込もうと動いているのはギャラルホルンだけではなく、宇宙海賊やらなにやらも混じっていた。 どちらにしても、それらがカラール自治区に飛び込めば何が起こるかなど、想像だに難くないことだった。 「これだけの数が、どうして…」 「カラール自治区そのものが目的で、ギャラルホルンは恐らくバーンスタイン嬢が目的でしょう。しかし……」 しかし、とペトローフは首をひねる。荒くれ共を束ねるというのは難しい。 それこそ、反抗を許さないほどの暴力か黙らせるほどの金が必要となる。 そんなものを手軽に用意できる人間など、この火星においてはごくごく限られている。 ギャラルホルン?確かにそうかもしれないが、脱走したという火星支部局長のコーラルが持ち合わせているとは思えない。 そんな能力があれば火星の現状は変わっていたはずである。 では、いったい誰が糸を引き、この絵図を描いたのであろうか? 「しかし、誰がどうやってこれほどの集団を組織的に動かしたのかが問題ですな。 最低でもMWを運用している上にMSまでも動かせている、これだけの数を…」 ペトローフの言わんとすることはすぐにクーデリアも理解できた。 軍事にもカネがかかる。いや、むしろ金も人も喰らい尽くしていくというものである。宇宙海賊や武装集団がアルゼブラなどの手によって駆除され、 治安が改善していたことは確かだったし、クーデリアもそれを知っていた。だが、何処からともなくこれだけの集団が動いているのはおかしいのだと。 「誰かが、私やこのカラール自治区を狙って扇動したというのですか?」 「恐らくは。正直に言いますと、カラール自治区は多くの人間から妬みや嫉妬の対象になっております。 火星圏でも類を見ない発展をして急激な成長を遂げたからこそ、その事を妬み、疎ましく思ったり、あるいは奪おうとする。 火星独立派からの接触も多数ありましたが、ルサンチマン丸出しで話にならない方ばかりでしたしね…」 「……」 その火星独立派でも著名なクーデリアとしては、間接的に自分が咎められているような錯覚を覚える。 そして、ペトローフのいうことも分からなくもなかった。カラールは、火星ではないかのような発展ぶりだ。 その他の地域は対称的なほどに搾取され、産業や経済がガタガタで、とてもではないが治安も良いとは言えない苦しい世界。 クーデリア自身も身分を隠してカラール自治区に入ったこともあるが、火星であるということを忘れるかのような世界だった。 正直なことを言えば、クーデリアも嫉妬したものだ。なぜ彼らは持ちたるもので、自分達は持たざるものなのかと。 「……と、失礼しました。バーンスタイン嬢を責めているわけではありません」 「いえ。火星独立運動は、どうしても持たざる側の理論で動いているところがありますので」 自分で言っておいて、ひどい言い訳だ。自分も持たざる側の心情を抱いてしまったのは紛れもない事実だというのに。 ましてや、急進派ともなれば、一周回ってカラール自治区への嫉妬や妬みを抑えきれなかったとしても不思議ではない。 火星も、決して一枚岩でもなければ、必ずしも理性的ではない。当たり前だが、重たい事実だった。 106: 弥次郎 :2021/08/17(火) 23 43 23 HOST softbank126066071234.bbtec.net クーデリアがそんなことを考えている間にも、状況は変化を続けている。 カラール自治区を目指す武装集団はいよいよカラールの最外縁部へ接触。 警告をオープン回線で何度もだしてもなお無視されているということを以て、いよいよアルゼブラは戦闘状態に入る。 「各員、状況開始せよ!カラールの興廃、この一戦にあり!」 戦闘指揮所の最上部、幾人ものオペレーターたちなどを統括し、この戦いの指揮を執る総指揮官の声が戦闘指揮所に響くと同時に、各地の戦力は一斉に動き出した。 初動は各地に設置されたエネルギースクリーンによるバトルフィールドの形成に始まった。 十分を過ぎるほどに広い区画がカーテンのように展開されたエネルギースクリーンで瞬時に遮断され、逃げ場をなくしてしまった。 この力場は戦場の区分けと確定のほかにも、戦闘で発生する余波が周囲に影響を与えないようにするためでもあった。 そう、それは時間をかけて整えられたカラール周辺の土地でMSが容赦なく暴れてよいということであった。 そして、初撃。 無粋な武装集団に対するオーバーロングレンジ攻撃はカラール支社である「ハーリーティー」から放たれた。 それは極めて単純な一撃。 元となったAF「スピリット・オブ・マザーウィル」より引き継がれてきた兵装、大口径3連装砲による砲撃だ。 既に詰みとなっていることにも気が付かずただひたすらに迫るならず者たちを粛正する一撃は、あっけなく放たれる。 カラール自治区を外部と結ぶ4本のアリアドネ街道に設定されたバトルフィールド、そこに着弾した。 『初撃、予定通りのエリアに着弾。想定通りの被害を与えたことを確認』 その一撃はもはや残虐すぎた。 エネルギースクリーンで封鎖されている。それは内部で爆発がおこれば、四方を囲うスクリーンによって反射されて何倍にも増幅するということになる。 だから、これだけで十分すぎるほどに大打撃だったのは言うまでもない。これだけで雑多なMWなどが消し飛び、極めて頑丈であるはずのMSらも被害を受けた。 案外忘れられがちだが、MS自体が極めて頑丈なP.D.世界であっても弱点はある。 例えばであるが、武装自体はそこまで頑丈ではない。 MSの装甲であるナノラミネートアーマーに比べるとはるかに柔らかいので、本体が無事でも武装が破壊されてしまう、というのはよくあることだ。 またスラスターのように装甲化できない箇所が存在しているので、そこならばダメージを受けてしまうということになる。 よって、無事だったMSも爆発や振動あるいは衝撃によるダメージで何らかの支障をきたした状態であった。 それらの弱点を突くような砲撃は順次行われ、形成されたバトルフィールドにそれぞれ砲弾を送り込み続けた。 『ファーストフェイズ完了、セカンドフェイズへ』 暫くして、ハーリーティーからの攻撃はほぼ止まった。 無論このまま砲撃だけで殲滅しても良い。むしろそうした方が低コストで時間もかからないだろう。 しかして、今回はそうではない。カラールを襲撃した賊のトップと思われるギャラルホルンのMSは捕縛しなければならなかった。 加えて、敢えて手加減をして、MSをはじめとした機動兵器同士による戦闘を行う必要があったのである。 それが鉄華団、そしてカラール自治区治安維持部隊の実戦訓練になるのだ。このことは当初から織り込み済み。 つまり彼らはその死さえも利用されていたのだ。 P.D.世界 火星圏 火星 カラール自治区 一番アリアドネ街道 鉄華団担当区域 『よし、各機前進だ!支援砲撃にあたるなよ!』 護衛のMTであるサーベラスⅡを引き連れたカガリビに乗るオルガの指示のもと、鉄華団のMSは前進していく。 その先には、先制攻撃となったハーリーティーの砲撃で損傷を抱えて動きが鈍ったMSが10機ほどいた。 鉄華団が知る由もなかったが、そのMS---ガルム・ロディやユーゴーは夜明けの地平線団の所属であり、一角の戦力であった。 だが、悲しいかなあくまで機動兵器としては優れていたとしても、戦略攻撃に対しては無力であり、砲撃で指揮系統も何もない状態に陥っていた。 それでもまだ戦うだけの気概は彼らにはあったのだが、そこに押し寄せたのが拙いながらも指揮を学び補助を受けるオルガ率いる鉄華団だった。 『ぶちかませ!』 オルガの声と共に、ナースホルンの砲撃が一斉に襲い掛かる。 たかがMTと侮ることなかれ。MSがナノラミネートコーティングをされていたとしても、完全に衝撃まで殺すことはできないのだ。 まして、P.D.世界の基準から見ても先行する連合の標準的なMTの砲撃だ。つまり、生半可な攻撃ではない。 そんなものが弾幕として襲い掛かってくれば、如何にMSに乗り込んでいるとはいえ、彼らに恐怖心を植えつけるのに十分であった。 後はもはや駆逐を待つだけの哀れな獲物でしかなかった。 107: 弥次郎 :2021/08/17(火) 23 44 34 HOST softbank126066071234.bbtec.net 『来やがったぞ!?』 『く、くそ、速く逃げろ!』 『なんでMWなんぞに……!』 彼らはもはや一種の恐慌状態だった。何が何だかわからないうちに吹っ飛ばされ、あるいは友軍が消し飛ぶのを見た。 そうでなくとも、砲撃の衝撃を受けてダメージを受け、混乱していたのだから。 だが、そんな彼らを逃がすはずもない。 『いくよ』 先頭を行くのはバルバトスMk-2を操る三日月だ。 MSを一撃で仕留めうる大型のメイスを片手に突っ込む。 当然ながら反撃の銃撃が襲って来るが、三日月はそれが余りにも適当な射撃だとわかった。 リンクスたちを相手に訓練を積んでいた中で、射撃にも牽制であったり、直撃を狙ったり、回避運動を強いるなどタイプがあると学んでいた。 それらすべてに反応して回避していると、動きが誘導されてしまい、避け得ない一撃を喰らうことになるということも、だ。 だが、今の相手の射撃にはそれが無い。兎に角ばら撒いているだけなのだ。そうとわかれば、防御する必要もないし複雑な回避もいらない。 (なら、やることは一つ) 三日月は射線を誘導するように加速しつつ、あえて動きを大きく見せる。 案の定、相手はこちらに射線を集中させ、弾幕を張る。それでいい、こちらのトップスピードならば有効打はほとんど当たらない。 むしろ、相手はバルバトスへの射撃に集中して自分たちに近づけないことを優先するあまり、後続のMSから意識を逸らされている。 『こんな感じかな』 シールド内蔵のマシンガンで適度に反撃しつつ、半円を描くように動く。 特型AMSとガンダム・フレームに由来する運動性と反応性は、三日月の操縦に見事に反応して動き出していく。 『よし、お願い明弘』 『おう』 そして、それによって生じた隙を続いた鉄華団のMS隊はしっかりとつかんでいた。 通信を受け、グシオン・セカンドとヘリウスαによる弾幕が横殴りに襲い掛かっていく。こちらはMSが運搬するものであるから、MT隊による砲撃よりもさらに効く。 『ぐっ、まだいたのか!』 『撃ち返せ!』 『駄目だ、こっちの武器が!』 『なら近づいてやってやる……!』 そして注意が一瞬でもバルバトスから離してしまったことは、文字通り命取りであった。 その一瞬の隙を見逃す三日月ではなく、バルバトスというMSはそれに合わせて踏み込んだ三日月の反応に十分に応えた。 『しまっ……!』 気が付いた時には遅い。弧を描いた軌道からバルバトスは一気に肉薄して、もはやクロスレンジにまで踏み込んでいた。 そして、ガルム・ロディのカメラには振りかぶられたメイスだけが映っていて、逃れられない距離だった。 ぐしゃり あっけなくガルム・ロディの一機がメイスにより沈黙する。 バルバトスの接近に気が付いて咄嗟にバスターソードを引き抜いて対処しようとしたのだが、相手が速すぎる。 それもそのはず、テスラ・ドライブの恩恵もあってありえないほどのトップスピードに入って加速していたのだから。 『野郎!』 メイスを振りぬいたバルバトスは一瞬であるが硬直がある。 それを狙い、別のガルム・ロディがバスターソードを抜いてとびかかるが、三日月にすればあまりにも遅かった。 振り下ろされる前のほんの一瞬発生した隙だけで十分だ。その一瞬で間合いを詰めた三日月は腕を伸ばし、ガルム・ロディの腕を受け止める。 メイスを手放せないため左手だけでの動きの阻止だが、ガンダムのパワーはやすやすと操縦者の意思に応える。 そして、スラスターで強引に機体の向きをガルム・ロディごと変更すると、こちらに銃撃を放とうとしたユーゴーに対して楯とした。 フレンドリーファイアを恐れ、あるいはバルバトスのパワーに怯んだユーゴーらは一瞬動きを止める。 『もらったぁ!』 だが、それは三日月と同じく現役の熟練傭兵に鍛えられた鉄華団MS隊にとっては悪手そのもの。 一気呵成のままにシノの操るヘリウスαはヒートソードを抜いて吶喊、叩きつけるように振るった。 装甲に食い込んだ灼熱の刃はナノラミネートコーティングで一瞬拮抗されるも、その威力を発揮し、ユーゴーを食い破った 当然、それで終わりではない。振りぬいた姿勢から素早く立て直しつつ、空いた手で保持していたライフルから弾丸をばら撒いて牽制して離脱していく。 ガルム・ロディらはシールドなどで咄嗟にそれを防ぐが、元々損耗していたMSに対してはそんな射撃さえ恐ろしいものである。 そして、そんなことをしている間に、三日月はメイスで次のMSを狙って突貫して来る。それは、理性を伴う野生の怪物。 そんな無慈悲で恐ろしい存在には、歴戦の宇宙海賊でも恐れをあらわにするしかない。 108: 弥次郎 :2021/08/17(火) 23 45 23 HOST softbank126066071234.bbtec.net まあ、無理もない。彼らは常に襲う側であり、襲われる側というのは少なかった。 だから、思わずコクピットの中で叫んでいた。なぜ、どうして、こうなったのだと。 それを企業連の誰かが聞いていたら、こう答えただろう。「自業自得だ」と。 そうなのだ、結局のところ、それに尽きてしまう。狙われるだけの理由は確かにカラール自治区に存在していた。 火星とは思えない環境に、現行のそれを大きく上回るテクノロジーによる恩恵、根底から改善された負のスパイラル。 目もくらむような、とはまさにこのことであり、クーデリアのような人物でさえも嫉妬を覚えてしまう魅力あふれる地。 しかして、それを無法を以て得ようとするならば報いを受けるというのが当然なのだ。 これまでは力で奪うのが当然であっただろうが、その理を主張するということはより強い力によって叩き潰されても文句を言えないということである。 閑話休題。 そんな鉄華団の動きを見守りつつ、自身もMSを排除していくリグは、訓練どおりの動きが出来ていると評価していた。 1ヶ月と言う期間はあまりにも短かった。事実、勉強と平行している鉄華団の訓練時間は短かった。 それでもあれだけ動けるのはそういう風に訓練したのと、彼らが元から持つセンスあってのことか。 「パワーレべリングの効果は有りかな」 そういいつつ、KPビームライフルでMSを容赦なく打ち落とす。 ほとんど射的だ。 KP兵器がこの世界のMSと相性が良いのもあるが、根本的には相手が弱すぎることに終始する。MSを保有し組織的に運用するのは確かに恐ろしいことだ。 だが、それはあくまでも「操縦できる」と言うレベルにとどまっており、訓練を受けているとはいいがたい、いわゆる我流の喧嘩殺法だ。 たまに比較的マシな動きもあるが、誤差の範疇。これならばまだ阿頼耶識で反射で動く初期の頃の三日月たちのほうがまだマシなレベルだ。 ともあれ、リグは適度にMSやMWの数を減らし、鉄華団のMS隊が安全に戦えるように地ならしをするのみ。 やがて、鉄華団と戦闘していた集団が蹴散らされた。こちらに損傷などはなし。初陣としては上々の仕上がりだ。 このまま戦闘を続けさせても問題ないだろう、と判断。そして、回線をつないだ。 「オルガ」 『はい、リグさん』 「ここでの戦闘はひと段落した。次のポイントに移動するから後退を」 『了解です。ついでに補給に入ります』 「ん、任せる。後退の殿はこっちでやるから、皆には連絡しといて」 オルガの返答を聞きつつも自分もエウクレイデスに連絡を入れておく。 そして、リグの意思に答えドラクル・ロディは一気に加速、テスラ・ドライブの恩恵もあって一気に跳躍し、鉄華団MS隊の近くにまで飛ぶ。 飛んでいる最中も有視界範囲で逃げ惑うMWに容赦なく弾丸を打ち込んでおくのも忘れない。 たかがMW、されどMW。ナパーム弾を集中投射されればMSでもMWの相手は時として危険だ。だから一機でも通すわけにはいかなかった。 「覚悟はいいかな?」 出来ていなくてもつぶすけど、とつぶやく。手を出されたら兆倍にして返す。 それが星間国家の中でも列強とされる連合のスタンスであり、ひいては連合の傘下にある企業連の基本的なスタンスであった。相手に同情はするが容赦はしない。 『リグさん、お願いします』 「まかされた」 補給と整備の為に後退していくバルバトスに気が付いたMSが銃口を向けようとするが、その前にコクピットごと打ち抜いてやる。 KP兵装をなめるな、である。まして教え子に手を出そうなど割と過保護なリグが許すはずも無かった。 ともあれ、とリグは行動を開始する。戦いは継続している。最も、もはや掃討戦の有様を呈し始めているのだが手は抜かない。 109: 弥次郎 :2021/08/17(火) 23 46 35 HOST softbank126066071234.bbtec.net 以上wiki転載はご自由に。 ちょっとは盛り上げた……はず(白目)
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大鎚 大鎚 鐵鎚系 骨鎚系 大豬頭鎚系 巨大鎧龍鎚系 骨塊系 工房試作品槍鎚系 黑貓鎚系 金貓鎚 嚴重鏽化的鎚系 嚴重風化的鎚系 岩龍打擊鎚系 黑帶戰鎚系 鐵砧鎚系 龍頭蓋棍系 鐵拳系 冰塊系 黑龍毀滅者係 滅龍鎚系 晚安熊 船錨鎚F系 蝦殼鎚系 條紋打擊鎚系 鎚【烏】系 仙人掌鎚系 菌豬衝擊鎚系 肉球鎚系 黑鍋【好吃】系 薔薇鎚系 眠鳥剛鎚【熟睡】系 尾晶蠍鎚系 灰晶蠍鎚系 舞雷鎚【百舌】系 特殊素材武器 剛種武器 特殊長度武器 統一格式 徵求 wiki編輯意見 鐵鎚系 回到最上面 編輯連結 骨鎚系 回到最上面 編輯連結 大豬頭鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 大豬頭鎚 4,830z 520 ------ -----. ---. - 0% O-- ------ -----. ----- -- - 生產 大豬皮x2 野豬頭x1 大骨頭x1 HR1 豬牙大鎚 7,860z 624 ------ -----. ----- -- - 0% OO- ------ -----. ----- ------ - 生產 大豬皮x4 野豬頭x1 大骨頭x8 怪力種子x3 HR1 強化 野豬頭x1 大骨頭x8 鬼人藥x1 豬王大鎚 25,000z 832 ------- - ----------. ----. - 0% OO- ------- - ----------. -----. --. - 強化 堅固的骨x10 大豬牙x5 大豬硬皮x8 HR31 強化豬王大鎚 49,000z 936 火:220 ----. --. ------ ---------. - 0% OO- ----. --. ------ ---------. ---. - 強化 轟龍鱗x5 霞龍的上皮x5 獄炎石x10 HR51 大豬無雙鎚 310,000z 1196 火:260 ----. --. ------ ---------. - 0% OO- ----. --. ------ ---------. ---. - 強化 牙獸種的重牙x5 鳥龍種的秘石x5 草食種的堅殼x12 HR100 巨大鎧龍鎚系 回到最上面 編輯連結 骨塊系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 骨塊 840z 416 ------------. - 0% --- ---------------- - 生產 謎樣的骨頭x3 HR1 大骨塊 1,050z 676 ---. --. ----. - 0% --- ---. --. --------. - 強化 謎樣的骨頭x6 HR1 感恩火腿 75,000z 1040 -------- -. - -20% --- -------- -. ----. - 強化 霸龍尾巴x1 全熟肉x10 火龍延髓x2 HR71 火腿中的火腿 167,500z 1196 -------- -. - -20% --- -------- -. ----. - 強化 黑龍的紅殼x2 全熟肉Gx10 熔岩龍的上鰭x1 HR81 工房試作品槍鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 工房試作品槍鎚 27,800z 676 火:200 -------- -. --------- - 0% --- -------- -. ------------- - 生產 紅蓮石x4 燕雀石x20 火龍骨髓x1 爆藥x20 HR11 致命左輪 32,690z 780 火:240 -------- -. ------------- - 0% OO- -------- -. -------------- --. - 強化 輝龍石x15 火龍骨髓x2 紅蓮石x4 HR22 正式採用機械鎚 69,800z 936 火:290 ------ -----. ----- --------- - - 0% OO- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 紅蓮石x4 靈鶴石x20 魔物濃液x2 HR31 強化正式採用機械鎚 172,500z 1040 火:300 ------ -----. ----- --------- - - 0% OO- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 黑龍的紅鱗x2 轟龍頭殼x2 老山龍的上鱗x12 HR81 黑貓鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 黑貓鎚 15,000z 624 麻:240 -------- -. ------------- - 0% --- -------- -. -------------- --. - 生產 輝龍石x2 鋼龍尾巴x1 肉球印章x5 HR22 白貓鎚 25,000z 728 麻:310 ------ -----. ----- --------- - - 0% O-- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 靈鶴石x20 吶喊果實x2 肉球印章x7 HR31 金貓鎚 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 金貓鎚 30,000z 676 麻:280 -- - -------------- ---------. - 0% OO- -- - -------------- ---------. --. - - 生產 肉球之印x20 金火龍的上鱗x3 王族豆金龜x8 HR51 嚴重鏽化的鎚系 回到最上面 編輯連結 嚴重鏽化的鎚 [攻 624] └鏽化的鎚 [攻 676] ├噴焰核心 [攻 936] │└強化噴射核心 [攻 1144 防+20] │ └屠殺核心 [攻 1300 防+20] └翡翠轟鎚 [攻 728 火:260 ] └翡翠鎚 [攻 780 火:300 ] └炎妃霸者 [攻 936 火:440 ] └炎妃破壞者 [攻 1092 火:520 ] 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 嚴重鏽化的鎚 1,000z 624 ------------. - 0% --- ---------------- - 生產 鏽化的大石塊(5%)x1 HR1 鏽化的鎚 5,000z 676 -----------. --. - - 0% --- -----------. --. ----. - 強化 大地結晶x20 HR1 噴焰核心 35,470z 936 ---------------- - ---. --. - -20% --- ---------------- - ---. -----. - - 強化 大地結晶x40 古龍之血x1 HR22 強化噴射核心 117,250z 1144 防+20 -----------. --. ----. -----. --. - -40% --- -----------. --. ----. -----. --. ---. - 強化 霸龍剛爪x2 轟龍頭殼x2 老山龍上鱗x12 HR71 屠殺核心 402,500z 1300 防+20 -----------. --. ----. -----. --. - -40% --- -----------. --. ----. -----. --. ---. - 強化 鳥龍種的重殻x5 飛龍種的重顎x5 古龍之血x8 HR100 翡翠轟鎚 29,730z 728 火:260 ------ -----. ----- -- - 0% --- ------ -----. ----- ------ - 生產 傳說中的工匠 炎妃龍角x2 炎妃龍甲殻x3 紅蓮石x1 HR22 強化 炎妃龍角x3 炎妃龍甲殻x3 紅蓮石x7 翡翠鎚 58,750z 780 火:300 -----------. --. ----. ----. - 0% O-- -----------. --. ----. -----. --. - 強化 炎妃龍角x3 炎妃龍甲殻x7 古龍之血x2 HR22 炎妃霸者 225,000z 936 火:440 ------- - ----------. -----. --. - 0% O-- ------- - ----------. -----. ---. --. - 強化 炎妃龍角x6 炎龍塵粉x3 炎龍寶玉x1 HR41 炎妃破壞者 325,000z 1092 火:520 ------- - ----------. -----. --. - 0% O-- ------- - ----------. -----. ---. --. - 強化 飛龍種的剛尾x7 發火袋x12 炎龍寶玉x4 HR100 嚴重風化的鎚系 回到最上面 編輯連結 岩龍打擊鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 岩龍打擊鎚 1,000z 832 -- - -------------- ------ - 0% --- -- - -------------- ---------. - 生產 太古的大石塊(25%) HR31 岩龍猛擊 46,850z 936 -- - -------------- ---------. - 0% --- -- - -------------- ---------. --. - - 強化 岩龍堅殼x15 白鳩石x7 龍玉x1 HR31 強化岩龍猛擊 142,700z 1040 火:220 ------ -----. ----- --------- - - 0% --- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 霸龍剛爪x3 轟龍頭殼x1 熔岩龍堅殼x3 HR71 黑帶戰鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 黑帶戰鎚 10,130z 780 ------ -----. ----- -- - 0% OOO ------ -----. ----- ------ - 生產 大鎚票券x10 永遠的硬幣x10 達人硬幣x10 鎧龍甲殼x3 HR15 達人戰鎚 21,560z 884 防+2 -- - -------------- ------ - 0% OOO -- - -------------- ---------. - 強化 大鎚票券x20 牙獸的硬幣x6 金火龍的堅殼x3 HR31 強化達人鎚 99,250z 988 防+4 -- - -------------- ---------. - 0% OOO -- - -------------- ---------. --. - - 強化 大鎚票券x30 轟龍頭殼x1 白鳩石x8 HR51 出師鎚 300,000z 1248 防+10 ------ -----. ----- --------- - - 0% OOO ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 大鎚票券x30 工會硬幣x10 雷歐吉姆筆記x20 HR61 鐵砧鎚系 回到最上面 編輯連結 龍頭蓋棍系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 龍頭蓋棍 11,400z 624 -----------. --. ----. ----. - 0% OO- -----------. --. ----. -----. --. - 生產 達人的骷髏x1 龍頭殼x4 古龍骨x7 魔物濃液x5 HR31 遠古遺物 31,250z 780 -----------. --. ----. -----. --. - 0% OOO -----------. --. ----. -----. --. ---. - 強化 龍頭殼x6 古龍骨x15 黏液蚱蜢x20 HR31 遠古零件 174,250z 936 龍:100 麻:120 ---. --. -----------. -------- - - 0% OOO ---. --. -----------. -------- --. -. - 強化 祖龍的白鱗x8 炎妃龍角x3 貓毛紅玉x8 HR91 鐵拳系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 鐵拳 100,000z 988 ---------------- - --. - 0% O-- ---------------- - ---. --. - 生產 石像之拳x1 輝龍石x6 HR31 太古之拳 150,000z 1092 ---------------- - ---. --. - -20% OO- ---------------- - ---. -----. - - 強化 石像之拳x1 輝龍石x8 白鳩石x11 HR31 冰塊系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 冰塊 11,000z 312 冰:220 ------ -----. ---. - 0% --- ------ -----. ----- -- - 生產 冰結晶x25 冷飲x10 棒狀骨x1 亮水晶x1 HR1 大冰塊 12,500z 520 冰:280 -----------. --. ----. - 0% --- -----------. --. ----. ----. - 強化 冰結晶x30 冷飲x10 冰猛龍鱗x5 HR5 巨大冰塊 110,750z 936 冰:440 -- - -------------- ------ - -20% --- -- - -------------- ---------. - 強化 靈鶴石x35 萬年霜x12 轟龍爪x3 HR51 永久冰塊未開放 875,000z 1248 冰:530 -- - -------------- ------ - -20% --- -- - -------------- ---------. - 強化 冰冷袋x4 獸人之寶x4 萬年霜x25 HR100 黑龍毀滅者係 回到最上面 黑龍毀滅者 [攻:832 龍:350 ] ├赤黑龍毀滅者 [攻:1092 龍:380 ] └袓龍毀滅者 [攻:936 龍:560 防+16] └祖龍破鎚【碎】 [攻:1144 龍:580 防+30] 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 黑龍毀滅者 200,000z 832 龍:350 -- - -------------- ------ - 0% --- -- - -------------- ---------. - 生產 黑龍角x2 黑龍甲殼x6 戰友之羈絆x10 戰友之證x5 HR48 赤黑龍毀滅者 400,000z 1092 龍:380 ------- - ----------. -----. --. - 0% O-- ------- - ----------. -----. ---. --. - 強化 黑龍角x3 黑龍眼x2 鋼龍寶玉x3 HR48 袓龍毀滅者 450,000z 936 龍:560 防+16 -- - -------------- ---------. - 0% --- -- - -------------- ---------. --. - - 強化 祖龍角x5 黑龍魔眼x2 炎龍寶玉x1 HR91 祖龍破鎚【碎】 550,000z 1144 龍:580 防+30 ------ -----. ----- --------- - - 0% --- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 祖龍角x7 祖龍翼膜x5 虹色礦石x6 HR91 滅龍鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 滅龍鎚 31,680z 780 龍:170 ----. --. ------ -----. - 0% --- ----. --. ------ ---------. - 生產 老山龍的大爪x1 老山龍鱗x5 龍骨【大】x3 HR17 擊龍鎚 40,160z 884 龍:330 ----. --. ------ ---------. - 0% --- ----. --. ------ ---------. ---. - 強化 老山龍的大爪x2 老山龍的甲殼x3 古龍之血x2 HR17 龍壞棍 120,000z 988 龍:410 -- - -------------- ---------. - 0% --- -- - -------------- ---------. --. - - 強化 老山龍的蒼甲殼x5 老山龍紅玉x1 璀璨水晶x3 HR31 晚安熊 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 晚安熊 5,800z 260 睡:200 ---. --. ----. - 0% --- ---. --. --------. - 生產 傳說中的工匠 集蛋券x1 寶石券x1 星鐵x1 HR5 睡夢熊未開放 120,000z 260 睡:260 0% --- 生產 龍苔x3 集蛋券x5 寶石券x5 HR38 船錨鎚F系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 船錨鎚F 7,500z 624 水:290 ------- - ----------. - 0% O-- ------- - ----------. ----. - 生產 高手的鎖Fx1 水龍鱗x1 鐵礦石x30 燕雀石x10 HR17 船錨粉碎者F 28,410z 832 水:370 ------- - ----------. ----. - 0% OO- ------- - ----------. -----. --. - 強化 高手的鎖Fx2 翠水龍的上鰭x2 星鐵x4 HR31 船錨破壞者 122,900z 936 水:390 ---------------- - ---. -----. - - 0% OO- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 轟龍堅殼x4 砦蟹的背甲x8 岩龍淚x2 HR71 船錨龍捲風 440,000z 1092 水:420 ---------------. - ---. ----- - - 0% OO- ---------------. - ---. ----- --. -- - 強化 高手的鎖Fx4 魚龍種的厚鱗x3 魚龍種的鰭x7 HR100 蝦殼鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 蝦殼鎚 15,780z 624 水:200 ----. --. ------ -----. - 0% --- ----. --. ------ ---------. - 生產 水龍的上鱗x1 龍蝦的大殼x1 龍蝦的小殼x1 棒狀骨x1 HR31 龍蝦王印記 35,880z 780 水:230 ---. --. -----------. ----- - 0% --- ---. --. -----------. -------- - - 強化 女王蝦x3 龍蝦的巨大殼x1 HR31 條紋打擊鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 條紋打擊鎚 47,500z 884 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 生產 轟龍爪x3 轟龍鱗x5 轟龍甲殼x5 靈鶴石x12 HR51 轟槌【虎丸】 243,000z 1196 ---------------- - ---. -----. - - -30% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 鋼龍尖爪x5 轟龍的上鱗x5 轟龍頭殼x3 HR71 鎚【烏】系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 鎚【烏】 108,500z 936 ----. --. ------ ---------. - 0% O-- ----. --. ------ ---------. ---. - 生產 尖銳鳥嘴x1 黑狼鳥耳x2 黑狼鳥的鬃毛x4 龍骨【大】x3 HR51 鎚【狼】 182,500z 1040 -----------. --. ----. -----. --. - 0% O-- -----------. --. ----. -----. --. ---. - 強化 尖銳鳥嘴x3 黑狼鳥的鬃毛x10 大獨角仙x18 HR51 仙人掌鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 仙人掌鎚 75,000z 260 毒:300 -- - -------- - 0% --- -- - ------------ - 生產 仙人掌花x8 大王扶桑花x8 黏黏毛蟲x3 霸龍堅殼x2 HR71 綠色怪物 189,200z 780 毒:400 ---------------- - ---. -----. - - 0% O-- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 仙人掌花x30 祖龍堅殼x2 神龍苔x1 HR91 仙人掌破壞者 375,000z 936 毒:480 防+20 ---------------. - ---. ----- - - 0% O-- ---------------. - ---. ----- --. -- - 強化 甲殼種的秘晶石x3 草食種的重蹄x5 薄片仙人掌x40 HR100 菌豬衝擊鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 菌豬衝擊鎚 0z 780 ------ -----. ----- -- - 0% OO- ------ -----. ----- ------ - 生產 家具票券x6 HR1 強化菌豬鎚 50,000z 884 防+15 ------ ----- -----. ------ - 0% OO- ------ ----- -----. --------. - - 強化 家具票券Gx2 棘茶龍的上鱗x3 菌豬苔皮x3 HR51 深邃菌豬打擊鎚 172,500z 1040 防+20 ------ ----- -----. --------. - - 0% OO- ------ ----- -----. --------. ---. - - 強化 家具票券Gx2 草食種的特上皮x5 飛龍種的特上皮x2 HR100 肉球鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 肉球鎚 0z 936 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 生產 家具票券x6 家具票券Gx3 HR31 強化肉球鎚 100,000z 1040 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 家具票券Gx2 尾晶蠍靭尾x3 貓毛紅玉x2 HR51 驚愕的肉球鎚 225,000z 1144 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 家具票券Gx2 獸人的秘紅玉x3 草食種的堅角x12 HR100 黑鍋【好吃】系 回到最上面 黑鍋【好吃】 ├黑鍋【真好吃】 └銀鍋【喜】 └銀鍋【喜喜】 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 黑鍋【好吃】 1,125z 468 -----------. --. - - 0% OO- -----------. --. ----. - 生產 公會券x10 肉球印章x5 紅蓮石x3 燕雀石x7 HR11 黑鍋【真好吃】 75,000z 780 火:220 -------- -. --------- - 0% OOO -------- -. -------------- - 強化 黑狼鳥甲殼×4 靈鶴石x10 黑角龍堅殼x5 HR51 銀鍋【喜】 17,500z 676 防+10 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 靈鶴石x10 鎧龍延髓x1 鋼龍鱗x5 HR31 銀鍋【喜喜】 100,000z 884 防+15 ---------------- - ---. -----. - - 0% --- ---------------- - ---. -----. --. -. - 強化 萬能礦石x8 白鳩石x10 銀火龍的上鱗×5 HR51 薔薇鎚系 回到最上面 CB未開放 編輯連結 眠鳥剛鎚【熟睡】系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 眠鳥剛鎚【熟睡】 122,900z 988 睡:180 防+40 ----. --. ------ ---------. - 0% O-- ----. --. ------ ---------. ---. - 生產 鳥龍種的特上毛x4 催眠袋x4 眠鳥的牙嘴x2 虹色礦石x5 HR100 眠鳥剛鎚【爆睡】 275,000z 1144 睡:220 防+60 ------ -----. ----- --------- - - 0% O-- ------ -----. ----- --------- ---. - - 強化 鳥龍種的特上毛x6 鳥龍種的銳嘴x4 眠鳥稀胃石x2 HR100 尾晶蠍鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 尾晶蠍鎚 60,000z 936 麻:110 ---. --. -----------. ----- - 0% --- ---. --. -----------. -------- - - 生產 尾晶蠍的大顎x3 尾晶蠍的堅殼x8 尾晶蠍體液x4 星鐵x7 HR51 尾晶蠍長鎚 122,500z 1040 麻:150 ---. --. -----------. -------- - 0% --- ---. --. -----------. -------- --. -. - 強化 尾晶蠍的輝晶石x6 尾晶蠍的堅殼x8 霸龍剛爪x2 HR71 尾晶蠍大鎚 248,500z 1092 麻:180 ----. --. ------ ---------. ---. - 0% --- ----. --. ------ ---------. ----. --. - 強化 甲殼種的秘晶石x5 鳥龍種的秘石x4 強麻痺袋x3 HR100 灰晶蠍鎚系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 灰晶蠍鎚 120,000z 1040 ---. --. -----------. -----. - 0% --- ---. --. -----------. -------- - - 生產 灰晶蠍的堅殼x5 灰晶蠍大顎x4 龍玉x5 黏著黑蟻x12 HR71 灰晶蠍岩鎚 400,000z 1144 ---. --. -----------. -------- - - 0% O-- ---. --. -----------. -------- --. -. - 強化 灰晶蠍的輝晶石x3 飛龍種的特上皮x3 氨基石x4 HR100 灰晶蠍衝擊鎚 840,000z 1248 ---. --. -----------. -------- - - 0% OO- ---. --. -----------. -------- --. -. - 強化 古龍種的特上毛x2 灰晶蠍的血晶石x2 甲殼種的秘晶石x3 HR100 舞雷鎚【百舌】系 回到最上面 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 舞雷鎚【百舌】 77,500z 1040 雷:220 防+14 -------- -. ------------- - 5% --- -------- -. -------------- --. - 生產 舞雷龍的帶電鱗x2 舞雷龍靭尾x2 舞雷龍的雷液x1 貝利露礦石x5 HR81 舞雷鎚【梟】 285,000z 1144 雷:300 防+19 -------- -. -------------- --. - 10% --- -------- -. -------------- ----. -. - 強化 飛龍種的真肝x5 舞雷龍的骨髓x2 風紋石x3 HR100 特殊素材武器 回到最上面 編輯連結 剛種武器 回到最上面 編輯連結 特殊長度武器 回到最上面 編輯連結 統一格式 名稱 費用 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 - → z -- ----- -------- ---- --. % --- -- ----- -------- ---- --. --- 生產 強化 回到最上面 徵求 翻譯資料比對。 wiki編輯意見 肉球印 - 2010-11-26 21 50 19 船錨系的「高手的鎖F」在遊戲中名稱是「豪腕之鎖F」喔 - 2015-04-09 01 06 29
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20: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 23 35 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 大陸SRW IF 融合惑星ε世界編「Battle of Mali」2 太陽系 融合惑星 ε世界 アフリカ大陸 マリ戦線 ネクスト2機による奇襲が始まってから10分も経つ頃には、空の模様もだいぶ変わりつつあった。 日企連のハイエンドノーマル主体の航空部隊が性能差と数、そして全体的な練度と疲労度合いの差から優位に部隊を展開しつつあるので、ブリタニア側は一転して攻勢を必死に受け止めなければならなかった。 ここでブリタニア側の航空戦力の要ともいえるサザーランド・ジークⅡから構成されるKGF部隊とアマツミカボシの操るノース・セブンスの戦闘は、激しさを増していた。低空域で虎鶫からの支援砲撃や狙撃から逃れているKGF部隊であったが、その機動力と爆発的な攻撃力で翻弄して来るノース・セブンスには苦戦を強いられていた。 本来、KGFの武器はその搭載火力と巨体に見合わぬ瞬発力、そして防御力である。だが、いずれもがアマツミカボシの既知を超えるには至らない。 連続射出される巨大なスラッシュハーケンはメイスや蹴りなどで容易くあしらわれるか回避され、弾幕として展開されるミサイルはQBの連発で明後日の方に行くばかり。 『しつこい…!』 飛んできたスラッシュハーケンを片手で軽々と弾きながらも、アマツミカボシは悪態をつくしかない。 牽制だったそれに重ねるようにしてさらに飛んでくるのだが、その程度では怖くもない。剣戟のようなそれの隙間に身を躍らせ、QBをふかし、身をひねり、襲い掛かって来る嵐を軽い動きで飛び越えていく。 だが、奇襲効果が抜けている状態では流石に一方的とはいかなくなった。距離を常に一定に保ち、一撃離脱に徹するようになったので、簡単には撃破できなくなったのだ。それでも10分程度の間に複数のKGFを単独で狩っていたこと自体がブリタニア側としては驚愕すべきことなのだが、上空のKGFを直接叩く役目を負っている状態から言えば、今の状態は硬直状態に持ち込まれたに等しい。 せっかく後詰めとなっているハイエンドノーマル部隊のおかげでKGFに集中できるのに、それを叩けませんでしたでは面目というものが立たない。 流れを変えなくてはいけない。自分達が作った流れがブリタニア側に読まれ、対応されたならば、ここでまた大きく流れを変えてぶつけてやる必要がある。 『ミカ君、大丈夫か?』 『問題ありませんよ、この程度なら…』 虎鶫からの通信だ。今は対空攻撃もそうだが、地上への支援狙撃を行っていたはず。 話ながらも、無意識に手のうちでメイスをくるりと回す。慣れ親しんだ重さが、思考をリセットしてくれる。 『なんとでもなります。虎鶫さんは地上部隊の支援を続けてください。そろそろ社長と桜子ちゃんの出番ですから、地ならしを』 『それだけ言えるなら大丈夫だな』 『じゃ、仕掛けます』 切り替えた思考のままに、アマツミカボシは動いた。 21: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 25 18 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp OBが起動し、ノース・セブンスは瞬時に加速した。 それを見てとったKGF部隊はすぐさま散開し、弾幕を張り、距離をとろうとする。だが、一歩遅い。 ミサイルの隙間をくぐり抜け、スラッシュハーケンを裁き、吶喊していくノース・セブンスには先程まであった回避の概念が無かった。 大きくかわすのではなく、最短距離を突っ走り、その上でわずかに回避する。ほんの一瞬の差にしかならないのだろうが、ネクストの速度で積み重なれば、当然ながら到達時間に差が出てくるというもの。そして、距離を詰めたノース・セブンスは射撃を浴びせる。 《簡単に抜けると思うな…!》 だが、それらをブレイズルミナスは何とか受け止める。強力なショットガンとレールガンの一撃は重く、動きが硬直させられるが、致命傷には至らない。至らないからこそ、サザーランド・ジークⅡのパイロットは敢えて受け止め、他の機体のために時間を稼いだ。 『ああ、抜けないだろう……なッ!』 しかし、それを見越していたのは、攻撃を仕掛けたアマツミカボシの方も同じだった。 次の瞬間、それまでにない一撃がサザーランド・ジークⅡを襲う。 《ぐがっ……!?》 『そこだぁ!』 メインウェポンたるバトルメイスが先端からレーザーブレードを展開した状態で一瞬で投擲され、突き刺さった。 ネクストの膂力による投擲と高出力レーザーを合わせたそれは、ブレイズルミナスを電磁装甲ごと強引に打ち破った。 まさかメインウェポンであり、投擲に向いているとは思いにくいそれを躊躇なく投げつけてくるなど想像はしても、本当に実行してくるなど考えはなしないだろう。だからこそ、今度こそ完全に動揺し、動きが止まったサザーランド・ジークⅡに接敵したノース・セブンスは、追加装備として背負っていたバトルソードを腰から瞬時に引き抜き、躊躇いなく貫いた。積み重なった連撃でついに限界を迎え、巨大なKGFは力を失う。 だが、そこからバトルメイスとバトルソードを引き抜いて飛び上がったノース・セブンスは止まらない。 次々と自分を狙って飛んでくるスラッシュハーケンを回避し、やがて一つのハーケンのワイヤーを掴むと、そのままQBも利用して強引に引っ張り、振り回す。 《ぬわぁぁぁ!?》 ある意味非現実的な光景であった。ブリタニアにとっては大型兵器に分類されるKGFが、それより小型の兵器に文字通り振り回されるなど。 勿論サザーランド・ジークⅡはフロートシステムを起動して振り切ろうとするが、生憎とその程度では止まらない。止まらないほどに、振り回していた。 たまらずハーケンを収納しようとしたが、それこそアマツミカボシの狙い通り。KGFへと戻っていく勢いを利用しながらもQBで加速したノース・セブンスは、 『堕ちろ!』 通りすぎながらバトルメイスの一撃を見まい、圧壊させた。これで完全に流れが傾いた。ブリタニア側に今度こそ恐怖が蔓延したのだ。 今自分達が相対しているのはKMFより大きいだけの人型兵器ではない、人の形を真似ただけの、恐ろしい怪物なのだと。 『今だ!集中攻撃を仕掛けろ!』 『敵の動きが鈍ったぞ、続け!』 《おのれ!》 追い打ちをかけるのが集団で攻撃を仕掛けるハイエンドノーマル部隊。ネクストほどではないにしろ、油断ならないレーザーや実弾を放ち、ブレイズルミナスがあっても油断ならない状況を生み出し、ぐいぐいと押し込んでくる。航空KMF部隊も足止めを図ってはいたが、ここにきて継戦能力の差が出てきており、数で何とか埋めていた性能の差、機体出力の差が露わになってきた。 だが、それでも。 『さあ、遊戯を続けようじゃァないか』 まだ戦争は続いている。どうしようもない状況に、ブリタニア側は陥ろうとしていた。 22: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 26 07 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 神聖ブリタニア帝国軍 マリ戦線司令部 「ここまで落とされるとは…!」 前線司令部は怒号と指示と、無線で連絡を取り、歩き回る人間で埋め尽くされていた。 忙しなく飛び交う声と、モニターの表示が切り替わる音と、さらには人の動く音。それらが混じりあうカオスは、正しく一つの戦場ともいえた。 最前までは物量を投じ、集中的な突破をかけることで敵の厄介な機動兵器を押しとどめ、戦局を優位に進めていたことは確かだった。 だが、それはたやすく捻じ曲げられ、ひっくり返された。KGF部隊に甚大な被害が出ており、地上部隊は強力な砲撃と狙撃に苦しめられた。 それもたった二機の機動兵器に、だ。奇襲効果や新手ということもあって対応が遅れたことももちろんあるのだろうが、それでも尋常ではないペースでこちらの戦力が大きく削られてしまい、大打撃を受けた。 すでに予備戦力も投じて必死に止血を図っているのだが、それも間に合っているとはいいがたい。敵も新たに戦力を投じつつあり、それは明らかにブリタニア側の数を上回り、勢いでも上回っていた。さらにISAFの足止めを行っていた部隊が軒並みやられたことで、ISAFが息を吹き返し、攻勢に転じ始めていたのだ。 そして、司令官の望みは、この戦場における最高戦力の動向へと託された。もし仮に成功しているならば、まだ希望はある筈。 「ナイトオブワンの部隊からの連絡は…!?」 「……途絶したままです!交戦にはいってからこちらに通信する余裕が無いとも思われますが…!」 オペレーターの悲痛なその言葉に、沈黙の帳が降りる。 敵前線司令部への攻撃へと送り出された部隊が、通信途絶。それの意味は、おのずと察せられる。 その場にいた人間の多くが、それを信じたくはなかっただろうし、事実オペレーターたちは必死に呼びかけを続けていた。 ラウンズのいる戦場に敗北はなく、ナイトオブワンのいる戦場に敗北は許されない。 ブリタニア最強の騎士が就くナイトオブワンとその部隊というのは、ブリタニア側が有する戦力でも最精鋭といってもよく、同時にその動向や作戦の成否、あるいは---その死は、あまりにもブリタニアという軍、そして国家に対して影響力がありすぎた。 ナイトオブワンが屈するとは、ほとんどイコールでブリタニアの武威が屈するということである。だからこそ、敗北は『許されない』。 一度、悪逆皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアのナイトオブゼロである枢木スザクに破れ、しかし奇跡的に生還したナイトオブワン、ビスマルクを殆どサイボーグ化するかのような治療の果てに再び戦場へと戻したのも、それだけ戦局が切羽詰まっていたことであり、同時にブリタニアという軍、国家を支えるための精神的な主柱を欲していたことが原動力として存在していた。 だが、それが仮に再び折れてしまったら---もはや、彼等の内面を支えることは極めて困難であった。 「まだだ……まだ、終わってなどいない」 司令官は、何とか絞り出すように言い放った。 まだ負けたわけではない。まだ手が打てるはず。簡単に負けるなど、ブリタニアの恥だ。考え、指示を出し、動く。それが務めだ。 「上空より、巨大な航空機…なんだこれは、要塞か!?巨大な反応あり!メインモニターに映像回します!」 だが、それを打ち砕くように、さらなる一手が放たれた。 それは、全てを覆い尽くすように、空から現れた。 「なんだ、あれは……!?」 23: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 27 09 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 『残念だが、ブリタニアは時間切れのようだな』 機動狙撃戦を一時的に緩めて、カメラとレーダーに映る巨大な鳥を眺めた虎鶫はひとりごちた。 無数という言葉を通り越した数の火砲を放ち、さらに艦載機を次々と展開していく超巨大な航空機---否、航空プラットフォーム型AFであり、企業連が連合へのPRも兼ねて今回の戦場に投入した無人AF『アーセナルバード』。それがついに戦場へと展開したのだ。 アマツミカボシと自分、そしてハイエンドノーマル部隊によって楔を穿たれたブリタニア側の制空権は、完全にこちらに傾いたと言ってよい。 アーセナルバードに致命傷を与えうるKGFの数は減らされている上に戦闘が継続したことで消耗しており、ここからさらに戦闘をするのは無茶が過ぎる。 加えて、地上の方もアマツミカボシが空で暴れている間にだいぶ様変わりしている。轟天および雷電が投入されて、地上部隊を吹き飛ばしたのだ。 ガチタンという言葉がこれほどまでに似合う二機のタンク型ネクストがその随伴機と共に火力を全面投射したことで、地形ごとブリタニア地上軍は吹き飛ばされてしまったのだ。このままの勢いで機動戦力が突破をしかければ、もはや止める術を持たない。 彼等にできることは、前衛部隊が持ちこたえている間に何とか撤収を図ることだけであった。 『虎鶫さん?桜子ですー』 『桜子ちゃんか。そっちの様子は?』 『順調そのものですね!ISAFも戦力の再編と補給が終わったので、攻勢に出ていますよ! このままブリタニア側を包囲殲滅するだけですねぇ』 『もうそこまで一気に持ち込んだか。なろう乙とか言われそうだな…』 『なろうで流行する前からハンニバルだとかソ連だとかが実行してますけどね』 いや、その撤収さえも、ISAFと共に展開、前進、包囲を行う日企連部隊の勢いに飲み込まれつつあった。 なまじ最前線でネクストとKGF部隊が拮抗してしまったがために、ブリタニア側はその前線の維持に拘泥してしまい、逆に身動きをとれなくなっていたのだ。その拘泥こそ、これまでのブリタニアのドクトリン的には正しいことであり、 しかしながらも、連合のドクトリンに置き換えてみれば包囲してくださいと言わんばかりの判断ミスであった。 快速の地上部隊はもうブリタニア側の側面を捉えて攻撃を加えており、上空にはがっちりとアーセナルバードの蓋がなされている状況。 総時間をおかずにブリタニア側は後方への浸透を赦すことになり、逃げきれなくなるだろう。あとはもう、ロードローラーが前進するが如く、前衛部隊が潰されていくことなのだろう。 『ともあれ、そちらは社長と桜子ちゃんに任せた。こっちはこっちで援護する』 『了解です!』 通信が終われば、またスコープの中へと没入していく。既に機動しながらの狙撃は必要が無く、長距離狙撃に集中できる。 前線では、タンクが咆哮している。いや、タンクという形をした暴虐だ。アーマードコア・ネクストという怪物が暴れているのだ。 (いや、違うな) これは山猫の戯れだ。本来ならば人を守るための山猫が、その力をほんの気まぐれに敵対する人間へと向けただけの事。 この戦いは、本来の戦いからほんの少しだけ外れた、幕間のような戦いであり、長い長い国家戦略のほんの一部でしかないのだ。 前世でも似たような戦いはしていたと自負はしているが、ここまでの規模となると初めてといっていい。 (まったく、新鮮だな) そう思いながらも、虎鶫はスコープ越しに戦場を俯瞰し、狙撃を続ける。 自分から見てももはや流れが決定づけられつつある戦場だが、もう少し、自分が絡んでも良いだろう。 山猫の狙撃手は、戦場の終息を加速させるように、攻撃を続けて行った。 24: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 28 02 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 《メカニック紹介》 JPNT-018 TORYU ノース・セブンス 《ステータス》 サイズ:M 移動力:8 地上:A 空:S 海:C 宇宙:A 《装備》 銃装備 剣装備 コジマ機関 テスラドライブ バリア(PA) EN回復(中) 《武装》 アサルトライフル 属性:P C 射程:1~5 ショットガン 属性:P 射程:1~4 大型バトルメイス 属性:P C 射程:1~3 レーザーキャノン 属性:B 射程:2~6 レールキャノン 属性:- 射程:1~7 アサルトアーマー 属性:P 射程:1~2 アサルトアーマー 属性:MAP 射程:1~5(自機周囲無差別型) セブンス・クロス 属性:P 射程:1 《概要》 大日本企業連合のムラクモ・ミレニアムが開発した最新の軽量二脚ネクスト『TORYU』をベースとしたカスタム機。 『TORYU』のコンセプトは前身機である『HAYABUSA』のそれを踏襲している高機動型ネクストなのであるが、技術的な進歩や度重なる戦乱で得た戦訓を反映した次世代機としてYORIMASAⅡなどと共に開発・製造がすすめられた。 というのも、これまでの軽量で高機動型のネクストではどうしても火力や積載量などが現場の需要に追いつかなくなつつあったのが現実で、特に総合火力の強化が求められる中では二律背反状態の打破が求められていた。さりとて、搭載火力を増やせば機動性に難が出て、高機動型ネクストの長所を殺してしまいかねない懸念というものがあった。 そこで考案されたのが、YORIMASAⅡでも取り入れられていた大胆なテスラドライヴへの機体的な比重の重さを変えることであった。 具体的には、新規設計の火器にテスラドライヴの仮想砲身形成技術をあわせることで大胆な軽量化を実施、多少のバランスの悪さを無視した設計への見直し、コジマ機関の出力向上とそれに伴う各種出力の向上などであった。 結果としてはムラクモ・ミレニアムの特徴であった汎用性や扱いやすさというものが若干失われてしまった物の、火力の増強と搭載火器及び武装の増大、腕部や脚部などへの内蔵武装の実装、携行火器の増加などを実現し、尚且つ機動性などの面でHAYABUSAを上回ることに成功した。 これを配備されたアマツミカボシは、上記の武装の他、腕部ワイヤーアンカーや脚部内蔵のレーザーブレード、バトルブレードなどをアセンブリ。 継戦能力をはじめとした総合的な戦闘力の向上を重点に置いている。やはり主体としているのは機動力を生かした格闘戦であるが、合間に行われる射撃戦の腕前も悪くはなく、バランスがとれていると言える。 25: 弥次郎 :2019/04/08(月) 22 28 49 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 以上、wiki転載はご自由に。 これでマリ戦線は決着…でしょうかねー。 あとはビッスと一目連の激突か、社長と桜子ちゃんの様子でも書くか…予定は未定状態なので投下できなくてもどうかお許しを。 まあ、筆がのったらにします。リアルがめっちゃ忙しいのでね(白目
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/*/ 遥か上空より、青森の大地へと降下した軍勢。 彼らは部隊ごとに集結し、偵察を行って敵部隊の把握へ 勤めた後、戦うために偵察兵の報告した敵部隊位置の 方角へ進軍していく。 その中に、今回新しく実戦に投下されたWD「咆月」を 身に纏った部隊もいた。「咆月」は対アラダ、対絶技を 想定された、精霊回路搭載の最新型WDである。 「咆月」を装備したWD兵達は、敵部隊の集結する土地へ 進軍し、敵部隊と遭遇した。戦闘開始。こちらの攻撃より早く、 敵の攻撃が始まった。攻撃がWD兵達に降り注ぐ。 取れる手段はただ一つ。そう、防御である。ただ防御するだけ では、たいした効果など期待できない。ましてや相手は強大だ。 部隊長は防御のために必要な作戦を記憶から引き出して、部下に伝えた。 作戦 雪上戦闘基本事項 基本的な戦闘行動や戦術は、通常の陸戦とほとんど変わらない。 兵士や車両、機材などの装備に対して十分な防寒対策をとる必要がある。 【地形】 雪山 雪崩に注意し、自分たちが山間、谷間の場合戦闘は避け平原又雪崩の恐れが少ない場で戦闘 囮部隊で雪崩が発生しやすい場所に誘い込む 【装備】 <生身> 重ね着:重ね着することで体を暖められ、さらに必要に応じて脱着すれば体温調節が容易にできる。 帽子の大切さ:頭部や凍傷になりやすい耳を守るため防寒用の帽子の着用を徹底する。 手袋:指が凍傷になったり、金属性の装備の冷たさを防ぐために着用する。 雪上用靴:対雪用のものをえらび、なるべく靴下を取り替えたり乾かしたり履き替えたりすることで足先の凍傷を防ぐ。 氷点下での防水:寒冷地でぬれたまま風に吹かれると低体温症になるので、水につかる場合はかならず防水用の装備をする。 かんじき:雪上で移動しやすくするための靴 スキーストック:雪上で移動する際に足にかかる負担を減らせる 足に唐辛子、指にはクリームや油を塗って保温に勤める。 靴と靴下、肌着と衣服の間など、隙間には新聞紙など紙を挟んで保温と寒気の遮断に努める。 金属の装備に、直に触れない。また、可能な限り金属部分を露出させず、防寒用の覆いを被せる。 防寒具のうち、時に衣類が濡れた場合に即座に着替えられるよう、最低でも予備の着替えを一着は装備する。 氷結した食糧は消化できず、寧ろ失調し下痢など体力低下・戦闘不能の原因となるので、固形燃料などで温めた食事が摂れるようにする。湯を確保できるならカップラーメンでも可。但し、直ぐに凍結するので速やかに配食できる場合以外、食事は無理。 通信機などの機械も、低音や付着する氷雪により機能停止する為、アンテナに電熱装置をつける等、防寒対策を施す。 世界忍者などが防具として鎖帷子を着用する場合は、極寒の地では通常と異なる着用法を行う。事前に暖かい室内などで素肌の上に着け、その上から肌着など着衣を着ける。鎖の網目と肌着の間の空気が体温で温もり、保温性を高める。(通常は、身体の擦過傷や汗による鎖の腐食、極寒時以外は耐え難い篭り熱の為、肌着の上に着ける。) <機械> ゴム部品の取り扱い:ゴムは寒冷地では弾性が失われ、砕けることもあるのでなるべく外気や雪に触れさせないようにする。 燃料の凍結防止:燃料や潤滑油が凍らないように取り扱いには十分気をつける。寒冷地用のものを準備する。 バッテリーの用意:気温が低いと出力が落ちたりするので予備のものを多くもっていく。 稼動時:アイドリングで十分部品を暖めてから動かす。 停止時:エンジンの凍結を防ぐためヒーターを装着したり、シートをかぶせる。 <武器> カバー:小火器のようなものは寒冷地では潤滑油が凍ったり金属・プラスチック部品が壊れたりするので、使わないときは雪や外気に触れないようカバーにしまっておく。 予備のパーツ:壊れた部品が速やかに交換できるように予備のパーツを用意しておく。 外気温への冷却:外に持ち出したときに、武器についた水分が凍るのを防ぐために少しずつ武器を冷やす。 金属変形への対処:撃って熱くなった銃身は雪の上においてしまうと変形したり水分がついてしまうので、扱いに注意する。 照準器の取り扱い:呼吸の際に息を誤って光学照準器にかけてしまうと凍って使い物にならなくなるので注意する 金属が氷点下では強度が低下するので注意。特に、日本刀は簡単に折れる為、要注意。 【体術】 雪が深く積もって堅くなっている急斜面の歩行は、足を大きく雪に沈めて体力と時間に体温を消耗する事を防ぐ為、輪カンジキを利用する。軽金属と化学製品の品でも、古来からの素材の品でも、藩国の国柄に合わせる。 平地や緩やかな斜面の移動には、スキーを利用する。 行軍時の吹雪で遭難しないように、各人がザイルを着用する。 固まった雪を煉瓦の代りに積み上げて戦闘時の陣地や吹雪の時の雪洞を作る為のショベルを携帯する(軍隊装備なら必須なので、言うまでも無いかもしれませんが)。 重量物は、橇で曳く。場合によっては、犬橇を用意する。 外装の色は、雪原に溶け込む白で揃える。 平原なら兎も角、山間部や谷間では雪崩を誘発しない為に、発砲を控える。白兵突撃時の吶喊は問題ないので、盛大に叫ぶ。 敵が雪崩に遭いそうな地形に存在する時には、間合いが遠く此方の砲が寡少の場合でも、先制攻撃を加えて雪崩を誘発させる。 白兵戦の場合、得物を構えるのは野外である点、雪上であるので森林でない可能性も高い点から、構えは右八双に揃える。集団で陣形を組む場合、肩に担ぐ右八双以外は同士討ちの危険が高くなる為。 射撃の場合、立射と伏射を併用し、射撃時にのみ静止する。 待ち伏せの時に、吐息(白くなっている)で露見しないように呼吸は深く緩やかに。 蹴り技は足許が雪上なので、出来るだけ使わない。 握り拳の拳打よりも、手刀を用いる。場合によっては、掌を相手に重ねて体移動の打撃で内臓に衝撃を伝える。 ≪市街地≫ 道路が整備されており、速やかに部隊展開が出来る 街路や建物を背景として敵の姿を確認しやすい。 隠蔽や防御に使える建築物がたくさんある。 放置されている車両に身を隠せる。 建物の中や、屋根の上で身を隠せる。 移動するときは常に建物の壁を背にして敵から見えにくい位置を取る。 建物の中に敵が潜んでいることを警戒し、身をかがめながらすばやく通過する。 建物が壊れているので、瓦礫の山に身を隠せる。 見慣れている風景なので異質な存在である根源種族は見つけやすい 市街地詳細地図の存在による敵の侵攻経路・展開等の予測 大規模な軍隊(根源種族)は市街地では侵攻展開速度が比較的鈍る 市外には下水など地下の通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。 入り組んだ路地は大型の平気には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。 屋内や狭い道では素早く接近でき、また距離を離されにくい 攻撃班は市街地であることを利用し、敵を狭い路地で攻撃。攻撃面を限定することで、数の不利をカバーする。 ≪市街地・歩兵系≫ 下水道や建造物内部を使って敵の側面へと移動できる 市街地での狙撃には主にアサルトライフルを使う。 市街地では機関砲は主に制圧射撃に使用し、なるべく高い場所から撃つことで効果的である。対空対地に使えフルオートも可能な歩兵携行装備では最強の装備。 建物などの遮蔽物を利用した待ち伏せで近距離から迫撃砲や火砲による強力な砲撃を行える。 手榴弾やグレネードランチャーは狭い路地や建物内部などで効果的である。 対戦車兵器は屋根の上などの高い位置から射撃することで命中率をあげることができ、さらに装甲の薄い上部を狙える。 狭い場所で対戦車兵器を使うことで、破壊した建物の壁などが破片のように飛び散り敵を無力化できる。ただし、後方爆風に気をつけ、ヘルメットや耳栓をする。 動かない人造物が多いので銃を固定すれば高い精度で連射しやすい 市外には下水や路地など隠蔽された通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。 入り組んだ路地は大型の兵器には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。 ≪全般≫ 攻撃の的にならないよう、稜線や丘の上などの高所をさけ、低地を移動する。 地形地理や自然条件、建築物などを盾や目くらましとして使い、防御・回避を行う 予め攻撃が来る方向を予測しておき、遮蔽になるであろう物を見つけておく。 凹凸のない場所はなるべく避ける。 【装備】 ≪全般≫ 銃身への迷彩:草原、森、砂漠などの地形に応じて銃身にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。 迷彩によって距離感を狂わせる 発煙弾、閃光弾を発射。敵の視界を奪う。 ≪歩兵≫ イヤマフを耳に装備し、銃撃時に発生する射撃音から耳を保護する。 ヘッドセット(ゴーグルつき):頭部を衝撃や銃弾から防御するとともに、小型無線機や小型ライト、ナイトビジョンを装備する。 無線機:長距離通信や、高速データ通信が可能なものを使用して連絡をとりあい、部隊間・部隊内での状況把握や連携をスムーズにする。 双眼鏡・目標距離測定装置:目標の正確な位置を測定できる。 プレート入りの防弾ベストによる高い防御性能 煙幕手榴弾によって敵の視界を妨害 迷彩服着用、フェイスペイントをしておく。 ≪WD≫ WDの装甲と人工筋肉、繊維装甲フレーム贅肉内部機器などなどによる防御 WD装備であるシールドによる高い防御性能 WDの各種センサー系を利用しての敵攻撃の観測 【陣形】 敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。 四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。 分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。 有視界内では仲間との連携をブロックサインで密に取る。 【体術】 ≪全般≫ レーザーを防ぐために煙幕や土煙を利用する。 相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。 回避するときは常に建物の壁を背にする。 遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする 各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。 防御に使える物は全部使い、伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。 敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。 敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。 防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする 敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ 部隊員と死角を補い合う 力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから) 相手の勢いや距離、間合いを意識する 自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する 気を抜かず、最後までしっかり防御に集中する 即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する 敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。 敵の目の動き(赤い光の動き)から回避動作を選択する 夜目の効く猫妖精・鼻の効く犬妖精に判断を仰ぎながら戦う 視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。 敵の挙動をつぶさに観察し、少しでも不審な動きをすればすぐに回避行動を行う 望遠ズームやセンサーを最大限駆使し敵情報を速やかに得ることで回避がスムーズにできる。 不正規機動(重心を揺らしてふらふらと移動する)で、予測射撃を防ぐ。 歩兵はI=Dも利用しつつ防御 シールドを使って防御 シールドを斜めに傾けることで 受け流す効果も発生させる ≪対白兵防御≫ 相手の攻撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。 攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。 攻撃を受けても動きが止まらないように受け流す 一度に攻撃されないように一対一を繰り返すように立ち回る ≪対爆発防御≫ 敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る (爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく 《対詠唱》 魔法を分散させて当てる事で敵の動きを止める 理力使い部隊により、相手の理力攻撃・詠唱戦行為を妨害、拡散させて防ぐ。 敵が先ほどにこちらの理力攻撃を止めた姿を見ている。実例が目の前にあったので、対処方が全く無いわけではない。 先ほどの詠唱戦行為に使った魔法陣を防御に転用、そのままぶつけて相殺する。 理力使い系のアイドレスが理力障壁を展開し、敵の攻撃を僅かでも防ぐ 風を追うものの能力により、敵の技を無効化する 前方に詠唱によって防御壁を展開する ≪オペレータとの連携による防御と回避≫ オペレーターからの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する オペレーターからの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある オペレーターからの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる オペレーターからの誘導で、火力を展開するのに適切な配置が行われている オペレーターからの誘導と地図から、最適な移動ルートがとれている 地形情報のオペレートをうけることで、隠蔽がとれる地形が判っている 地形情報のオペレートをうけることで、安定した射撃姿勢が取れるポイントが判っている 会話をすることで緊張をほぐせる その作戦を各自記憶にしっかりと叩き込ませ、防御体勢を取る。 IMG_000351.jpg (歩兵防御:あやの 再利用イラスト) IMG_000350.jpg (歩兵防御:あやの 再利用イラスト) 「咆月」は、これまでのWDに比べて装甲が二倍の厚さとなって いる。さらに装甲表面及びインナースーツに搭載された精霊回路 によって、絶技を受けた時、破壊される代わりにその効果が 着用者に及ぶのを防ぐのだ。 その代わり、士族・藩王・摂政しか着用することができない。 しかし、今回「咆月」を着用しているのは、高位西国人の士族達 ばかりである。その能力は高く、当然防御力も高い。 しかし、圧倒的な敵の数に押され、内心で気圧されていた。 その彼らを励ます声が、聞こえてきた。 * RP その声に自らを奮い立たせ、防御体勢を維持するWD兵達。 そう、此処で負けるわけには、倒れるわけにはいかないのだ。 サーペント@FEG : 「みんな遮蔽物に身を隠すんだ!」 たぐ@FEG : 「いくら咆月とはいえ直撃するわけには行きません!皆さん、隠れてやり過ごしましょう!」 周船寺竜郎@FEG : 「ビルの影に隠れるんだ!!」 周船寺竜郎@FEG : 「(シールドを構えて)ここで耐えずにいつ耐える!!」 サーペント@FEG : 「最低でもツーマンセルで互いのシールドを重ねて防御力を倍にしよう!」 とよのか苺@FEG : 「当たらないのが一番!隠れます」 左木@FEG : 「キャー、顔はやめてー。しっかり身は潜めます」 あやの@FEG : 「隠れます!」 とよのか苺@FEG : 「切り抜けて、みんなで生きて帰らなきゃ」 ジャイ@FEG : 「ビルやら木やらあるでしょうから、それを使いましょう」 サーペント@FEG : 「みんなで耐えてみんなで生き残るぞ!」 周船寺竜郎@FEG : 「ここは耐える!だが、必ず反撃してやる!!!」 広瀬都@FEG : 「人の柔軟性を活かせるのを忘れないで上手く避けていきましょう」 たぐ@FEG : 「シールドで体を庇いつつ避けましょう」 あやの@FEG : 「皆で生きて帰りましょう!待ってる人がいるもの!」 周船寺竜郎@FEG : 「耐えられなくなったら、避ける!!避けられなくなったら、耐える!!」 イクト@FEG : 「うわッ、シールドで防御!!」 広瀬都@FEG : 「直撃さえ食らわなければ弾ける攻撃もあるから、冷静にね」 周船寺竜郎@FEG : 「了解!!冷静に冷静に。」 左木@FEG : 「避ける。避ける。よけ藩国さんから学んだもんね」 とよのか苺@FEG : 「怖いけど、眼を閉じずに攻撃をよく見極めないと」 たぐ@FEG : 「落ち着いて、攻撃を見極める……」 あやの@FEG : 「冷静に。了解です。」 サーペント@FEG : 「データリンクで攻撃を予測しよう!全弾回避しよう!」 IMG_000363.jpg (歩兵防御:あやの 再利用イラスト) * 敵の攻撃が降りかかる。 「――――過激な歓迎ですねぇ。せっかく時を越えて参上したって言うのに・・・。」 「いやー、だから迷惑がられてるんだと思いますよ(苦笑)」 咆月装備であるシールドで攻撃を防ぎながら、 IMG_000368.jpg (歩兵防御:とよのか苺 再利用イラスト) 雪国は視界が悪い、そのため攻撃の命中率は下がる。 敵の猛攻を受けながらWD部隊は的を散らす為に散開する。あるものは建築物を盾に、またある者は凹凸の地形に身を隠し、またある者はWD咆月の装備であるシールドで身を隠していた。 新しいWD咆月の性能は当社比で約二倍であり、当然装甲も飛躍的に向上している。そのうえ新しく製作されたシールドも装備されている。 「あの(大気圏突入)恐怖を乗り越えて、ここまで来たんだ!!こんなところで敵の功撃なんかに負けてられないんだ!!!」 「よく言った!!男だぜ!!!!」 刹那、爆音が隣りから発生する。 「―――――――敵の照準が正確になってきている?。」 「相手もバカじゃないって事ですね。天候が良くなっていますし」 シールドも建築物も無限の攻撃に耐えてくれるわけではない。視界に慣れてきたのか敵の命中率が上がってきている。 そうと分かれば判断は迅速にすべきだ。無線で情報をやる取るすると今度はWDの機動性を活用し攻撃の回避に専念し始める。 そして、敵が我らを見失えばまた、建築物やシールドを利用しての防御へと切り替える。 /*/ 敵の攻撃の手が緩まり始める。ようやくこの時が来たか? 何も彼らがこの地に降り立ったのは攻撃を受ける為でも、避ける為でもない。 勝ちに来たのだ。勝利を、笑って終われるエンディングを、勝ち取る為にここまで来たのだ。 ―――――――――――――――反撃の時はもうすぐだ。 SS:かすみ 作戦:作戦ライブラリ切り出し作業 周船寺竜郎 編集、ページ作成:高渡&川原
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前ページ次ページゼロのエルクゥ ニューカッスル城の決戦は、数時間の戦いとも言えぬ戦いの後、王党派の勝利で幕を閉じた。 まさに、始祖ブリミルのお導きとしか言えない、思いもかけずもたらされた勝利に、王党派軍の貴族達は狂喜の歌を歌いながらニューカッスルに凱旋したのだった。 「すると、ヴァリエール嬢は彼女らに連れられていったというのだね?」 「はい。同じ学院の制服を着ていましたし、正直、今以上の治療は、ここでは無理でしたもので……」 「いや、いいよ。このままここに置いておくよりは安全だろうからね。ご苦労だった。水メイジの皆には、ゆっくり休んでくれるよう伝えてくれ」 「は、はいっ。失礼しますっ」 負傷したルイズの世話係につけておいた水のラインメイジの女性の報告を聞いて、ウェールズは静かに胸を撫で下ろした。 先の吶喊に失敗した場合、非戦闘員を乗せて脱出するマリー・ガラント号に同乗させる予定だった。 これ以上ない勝利を収めた今、とりあえず脱出船を出す必要はなくなったが、まだ内乱が終わったわけではない。彼自身の心情としては、ルイズ一人だけでも乗せて送り返したいところだったが……状況がそれを許さなかった。 王党派唯一の艦船だったイーグル号を焼き討ち船にしてしまったので、マリー・ガラント号を手放すわけにはいかないのだ。 女性メイジの報告は、言い方は悪いが―――渡りに船、というところだった。 ちなみに、マリー・ガラント号とその船員は、王党派に雇われる形になっていた。首都の王城、ハヴィランド宮殿が陥落する際に持ち出した財宝は、硫黄の代金を補って余りあった。 「さて、頭を失った彼らがどう出るか……」 「人形が影武者でなければよいのですがなぁ」 「祝宴中に不吉な事を言わないでくれよ、パリー」 出陣前の最後の晩餐であったパーティの用意は、勝利を祝う宴へと看板を替え、盛大に実施されていた。 勝利の熱狂に酒精が振る舞われる中、伝令の兵士が息を急ききってその場に飛び込んでくる。 「ほ、報告致します! レコン・キスタ軍旗艦『レキシントン』号、サー・ヘンリ・ポーウッド艦長より入電! 『我ら『レキシントン』以下、レコン・キスタ艦隊全艦艇、王党派に降伏の意を示す』『レキシントン』号は砲門を閉じ、白旗を掲げています!」 「しゅ、首都ロンディニウムよりの風竜便!? 『我ら裏切りの事実無し。陛下に変わらぬ忠誠を』!?」 「シティオブサウスゴータからの報告!」 「こちらはロサイスからです!」 そして、勝利に沸くニューカッスル城に次々ともたらされる報告は……2年に渡るアルビオン内乱の終結を意味していた。 「それらの報告、間違いないのだね?」 「はっ! ロンディニウムに置かれていたレコン・キスタ首脳部は高官がすべて原因不明で気絶し機能を喪失。シティオブサウスゴータ、ヤーマス、ロサイス、スカボロー、ハリッジ、ハートルプール等、各主要都市も同じ状況のようで、次々と恭順の意を示してきています」 祝宴から一転、緊急の軍議が開かれる。舞い込む報告の山に、居並ぶ貴族達は微妙な表情をしていた。 反乱軍総司令官オリヴァー=クロムウェル討たれるの報が島中を駆け巡ると同時に、各都市、各艦に待機していた司令官達がばたばたと倒れたというのだ。 「……パリー。偽りの白旗である可能性は?」 「低いでしょうな。負けた場合に仕込んでおいた、と考えられなくもないですが……此度の戦いにすらそんな場合を想定しておくような策謀を持つ軍師がレコン・キスタにいるのならば、自分らはとっくの昔に始祖の元に召されておるか、叛徒どもを蹴散らしておる事でしょう」 「違いない」 そしてロンディニウムに使者を送れば、報告が事実であったのみならず、さらに異常な事が次々と発覚する。 その気絶した高官達全てが、内乱の蜂起時からのメンバーや、ここ一番という戦いで貴族派に寝返った将であり……そして、目覚めた時にはそれらの事を覚えておらず、ある一定の時からの記憶がないと言うのだ。 それは例外なく、彼らがクロムウェルと対面した時からであった。 蜂起時のメンバーである一人の領主などは、自らの記憶から2年が経っていると聞いて冗談を言うなと笑い飛ばし、その後に成長した娘の姿を見て驚愕の余りもう一度気を失ったという。 何らかの精神操作の術で、この反乱は『起こされた』のだ。 「……そういうカラクリか。ガリア王ジョゼフ、なんと卑劣な……!」 「アルビオン騎士の精強さ、教育してやる必要がありそうですな」 「ああ!」 クロムウェルのスキルニル、その最後の言葉を聞いていたウェールズはそう結論付け、それらの証言を全て信用し、咎めをなしにするという英断を下した。 それにより、アルビオンの内乱は速やかに収まっていったのだった。 § ガリア王国とトリステイン王国の国境にその水を湛えるラグドリアン湖の畔には、二つの家が存在する。 一つはトリステイン側、先代までラグドリアン湖に住む水の精霊と王家との交渉役を任されていたモンモランシ家がある。失態を犯した今はその役から外され、湖畔部だけは別の家の土地となってしまっているが、国替えとまでは至らなかった。 そしてガリア側は、ガリア王家の直轄領となっていた。畔から少し離れた森の中、世を忍ぶようにひっそりと、一つの屋敷が建っている。 掲げる家門は、交差した二本の杖。ガリア王家の紋章である。 しかしその紋章には、赤くバツの字が描かれていた。不名誉印と言い、王族でありながら、相続権を失った証であった。 「失礼、ここはオルレアン王弟家でよろしかったでしょうか?」 「……その通りですが。失礼ながら、どなた様でしたかな」 その屋敷の門を訪問者が叩くのは、非常に珍しい事であった。 緑色の司祭服に身を包んだ、冴えない中年の司教といった風情の男だった。この屋敷に唯一仕える従僕の老人は、怪訝な顔を隠せないままに応対する。 「オリヴァー・クロムウェルと申すしがない司教です。……サイト・ヒラガ殿の使いにより参りました」 司教が答えると、老執事が目を剥いた。 瞬時に、彼から言い含められていた言葉を思い出す。 「……『えいちえむえっくすとぅえるぶ』とは?」 「『まるち』……でよろしかったですかな」 老執事の口にした暗号のような問いに、司教―――クロムウェルが答えると、老執事は喜色を満面に浮かべた。 「おお、おお! それは確かにサイト様が残した合言葉! 大変失礼致しました。私、この家に仕える執事、ペルスランと申します。不明をお許しください」 「事情は概ね聞いております。気にしてはおりませぬ」 一礼し、門をくぐるクロムウェルの右手には、深い藍色の石を載せた指輪が静かに光を湛えていた。 § 「サイト!? あんた、アルビオンに行ってたはずじゃ……?」 「ちと野暮用でね」 ガリア王国の王城、ヴェルサルテイル宮殿は、王国首都リュティスの郊外に位置する。 今も各地から集められた職人達の手によって拡張を続けているその宮殿の中心、青いレンガで作られた巨大な王城『グラン・トロワ』が、王の居城である。 そして、そのヴェルサルテイル宮殿の端。桃色のレンガで作られた離宮『プチ・トロワ』の主、王女イザベラは、座っていた椅子の裏に突然現れた訪問者に目を丸くした後、どこか安堵したかのようにその表情を緩めた。 「はン、私に会いにくるのが野暮だってのかい? 使い魔サマは随分と偉くなったもんだねえ」 「そ、そういうわけじゃねえよ」 王女の座る謁見用の椅子の裏に出現した怪しいローブ姿の男を見ても、傍付きの侍女は驚く素振りも見せなかった。 いや、それどころか……男に向かってツンとした態度を取る王女に、どこか微笑ましいものを見るように―――例えるならそれは、初々しく手を繋いで頬を染め合う学生カップルを見かけた時のような―――顔を綻ばせてさえいる。 「それで? ホントにただ会いに来ただけって訳じゃないんだろ?」 「ああ。実はな―――」 ―――ローブ姿の彼、サイト・ヒラガ……日本人、平賀才人がこのハルケギニアに召喚されたのは、今から4年か、5年ほど前の事になる。 § その日才人は、両親と温泉旅行に出かけていた。まだ元気印の中学生だった彼はその名前まで知らなかったが、北陸地方のどこかだったとはおぼろげに覚えている。 温泉街の中心にあるとんでもなく大きなホテルにチェックインし、その豪奢さに目を輝かせながら、さて観光地巡りだと街に繰り出す。 そして、お土産選びに夢中の両親から少し離れ、自動販売機でジュースを買おうとした時だった。 手を滑らせて、お金を落としてしまう。そのまま、ころころと転がっていく100円硬貨。 中学生にとって、自由に使える100円はとても貴重である。 いつもはケチんぼな両親も旅行となればさすがに財布の紐は緩くなるのか、才人は特別にお小遣いを貰ってはいたが、だからといって目の前で100円がなくなるのを黙って見ているほど才人はセレブな感性を持ち合わせていなかった。 才人は、転がっていく100円玉を慌てて追いかける。その時だった。 「あらあら。はい、どうぞ」 と、自らの足元に転がってきた硬貨を拾い上げ、才人に差し出してくる人影。 「…………」 才人は、思わず見とれてしまった。それが、とんでもなく綺麗なお姉さんだったからだ。 才人より少し年上の、高校生ぐらいだろうか。整った顔立ちは薄く微笑みを浮かべ、まっすぐに伸ばされた鴉の濡れ羽色の髪がセーラー服の襟に掛かって、そよそよと風に揺れている。 「あれ、あなたのじゃなかったかしら?」 「あ、は、はいっ。お、俺のっす!」 慌ててその手から100円玉を受け取った。真っ白で綺麗な指が微かに触れて、才人の心臓は大きく跳ね上がった。 「ど、どうもありがとうございましたっ!」 「うふふ。元気な子ね。はい、どういたしまして」 にっこり、と笑いかけてくれる。 かーっと顔が熱くなった。才人は恥ずかしくて地面を向いてしまう。 「千鶴姉ーっ。何してんのさーっ」 「ああ、今行くわよ梓。それじゃあね」 ばいばい、とそのお姉さんは才人に向かって軽く手を振り、妹達なのだろうか、近くにいた彼女より歳下らしい女の子達の輪に戻っていく。 顔を上げ、ぎこちなく手を振り返しながらぼーっとそれを見ていた才人だったが、次の瞬間、その顔が驚きに歪んだ。 お姉さんの歩いていく先に、突然、光り輝く大きな鏡のようなものが現れたのだ。 向こうに歩いていきながらこちらに向かって手を振っているお姉さんは、それに気付かない。 「お姉さん、危ないっ!」 「えっ!?」 才人は、考える前に飛び出していた。 どんっ、とお姉さんを横に突き飛ばし、謎の物体との衝突を避けた―――まではよかった。 「うわわわわわわっ!?」 問題は、考えなしに飛び出したためにその勢いを殺しきれず、才人自らがその物体に突進してしまった事であった。 来るべき衝突の衝撃に目を閉じる才人。だがそれは訪れなかった。 あれ? と首を傾げて目を開けた時、視界に入ってきたのは、その鏡がまるでスライムか何かのようにてろりとその形を変え、才人を中に飲み込もうとするところだった。 辺りが真っ白な光に包まれ、いつの間にか気が遠くなっていき……。 「ほう。貴様が俺の運命とやらか」 「へ? へ?」 気が付いたら、まるでドラクエかFFかというような大広間の玉座に、王様が座っていた。 いや、服装こそ王様でおっさんだけど、顔はなんだか……タチの悪い近所のガキ大将みたいだ、と、混乱する頭で才人は思った。 ……そのすぐ後、そのおっさんに無理矢理ファーストキスを奪われてしまったのは、恐らく才人にとって一生のトラウマだ。 そして、その悪夢のようなマウストゥマウスから解放された直後、才人の頭に割れるような痛みが走る。 息も絶え絶えにそれが収まった時―――彼は、神の頭脳を得たのだった。 § 「―――まあそんなわけでね。その変な怪物のせいでアルビオンが負けちゃったんで、帰ってきたトコ」 「そうか。まあ、お父様の思う通りに事が運ばなくって良かったってぇところだが」 アルビオンで自らが行っていた事について話し終わった才人は、やれやれと肩を竦めた。 「一応仕込みはしといたから、すぐに元に戻ると思うけど……」 「しばらく混乱は免れないだろうな。わかった、それはこっちでなんとかしておくよ。その怪物ってのも調べとこう」 「ああ。ありがとう、イザベラ」 「フン。とってつけたような礼なんて言うんじゃないよ、気持ち悪い」 ぷいっと顔を背ける蒼い髪の少女の頬は、微かに赤くなっている。侍女達の含み笑いが少しだけ強くなった。 「……なあ、サイト」 「なんだ?」 「何とか、なりそうなのか?」 「ああ、何とかしてみせるさ。この間いいものも見つけたしな」 「そう、か……」 二人以外にはわからない、秘め事めいた会話を交わすと、イザベラは表情を曇らせて俯いてしまう。 「俺に任せなって。タバサの母さんの方は何とかなったんだ。絶対、あいつを元の優しいお父さんに戻してやるからさ。な?」 「うん……」 「ははっ。いつもそうやって神妙にしてりゃ可愛いのに」 「……っ! 馬鹿ばっか言ってないで、用が済んだらさっさと行きなッ!」 「おう。じゃあなー」 笑いながらフードを目深に被ると、サイトは風景に溶けるようにして消えてしまった。 「……ったく、あいつは……っ!」 腹立たしげに椅子に座り直したイザベラの表情がどこか嬉しそうだったのは、侍女達だけの秘密である。 § 「……貸し出せし秘宝、確かに返してもらった」 「精霊のお慈悲に感謝致します」 「よい、単なる者よ。『サイト』『クロムウェル』のお前達二個体は、我との約束を守った。我がそれに応えるのは当然の事」 ラグドリアン湖の水面からにょっきりと人の形―――それは、サイトにそっくりの、全裸の少年姿だった―――に生えていた水が、その手の中に乗せられた藍色の指輪と共に、ちゅぽん、と水の中に沈むように消え去っていった。 それは、水の精霊と呼ばれる、古き水の魔法の力を今に伝える全能の存在であった。 「やァれやれ。これで一仕事終了、だな」 「地下水君は、どうするんだい?」 湖畔に跪いていた緑色の司教服を来た男、クロムウェルが立ち上がり、膝についた砂を軽く払った。 その手に持たれた短剣から、気だるそうな声が聞こえてくる。 「あいつも言ってただろ? 適当なチンピラにでも渡してくれれば、勝手に帰るさ。ったくめんどくせぇ。なぁにが、『きちんと仕事してる人を操ったらその人の家族が心配するから、取り付く奴は選べ』だ」 「はは。でも、その通りだと思うよ。急に人が変わったり、どこかに行ったりしてしまったら、本人も周囲の人も困ってしまうからね」 空を見上げる。ラグドリアン湖は、今日も変わらず、その風光を明媚に保っていた。 「サイトくん、どうか無事に生きてくれよ」 すっかり忘れてしまっていた始祖に対する祈りの礼式を思い出し、湖に向かってそれを行うと、クロムウェルは静かにその場を立ち去っていった。 § 「それは事実なのですね? ユーヤ」 「ああ。間違いはない」 その部屋は、まるで図書室か、魔法アカデミーの研究員の部屋のようであった。 様々な本や書類の類が、机や床にまで雑然と詰まれている。一目見せられただけでは、とてもここが―――宗教皇国ロマリアの中心部、ロマリア大聖堂の教皇謁見室だとは思わないだろう。 「俺以外のエルクゥが、この世界に現れた」 部屋に立つ二人の男のうち、ユーヤと呼ばれた、ハルケギニアではあまりに奇妙な服―――それは、彼の世界では背広と呼ばれるフォーマルスーツである―――を着た黒髪の、がっしりとした体つきをした男は、静かに言い放った。 「そうですか……虚無が、胎動し始めたのですね」 「お前が言うのなら、そうなのだろうな」 もう一人、こちらはどこか線の細い印象を受ける、流れるような金の髪を長く伸ばした男だった。 彼―――ロマリア宗教庁教皇、聖エイジス三十二世、ヴィットーリオ・セレヴァレは、手に本を広げ、薄く微笑みを浮かべたまま、男の話を聞いている。 「あなたは、どうするのですか? ユーヤ」 「……どうもしない。お前が決めた事に従おう」 「良いのですか? 同じ世界の、仲間なのでしょう?」 「顔を少々見知っているだけさ。一方的にな。それに―――」 黒髪の男―――柳川裕也は、不思議な紋様の刻まれた右手を掲げ、自嘲気味に笑う。 「―――どうせ、お前に拾われなければ、エルクゥに押し潰されていた存在だ。お前の好きに使うといい」 ゆっくりと、その右手の紋様が光を放ち、明滅する。それは―――彼の体内の猛獣が、完璧に制御されている事を示していた。 「わかりました。ありがとうございます」 ヴィットーリオは、静かな―――人が浮かべるにしては静か過ぎる、どこか狂気さえ感じられる微笑みを、崩さないままだった。 「きょ、教皇猊下! ほ、報告致します!」 「それほど慌てて、どうかしたのですか。落ち着きなさい」 そこに、息せき切った様子で、純白の鎧に身を包んだ聖堂騎士が飛び込んできた。 「せ、"聖地"への密偵からの急便です! "聖地"に、巨大な山が現れた、と!」 ―――教皇の微笑みが、微かに深くなった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
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* 「ああ!?アルノーてめえ、ここまでお膳立てさせておいて何で外すんだよ!?」 マチェーテ持ちの中量級、ここまでの囮を引き受けていたテウルギア『パンター』のコックピットで、そのテウルゴスであるクリフォード・ドーヴァーは声を荒げていた。 《外したんじゃない、避けられたんだ。お前の誘導があからさま過ぎて勘付かれたんじゃないか?》 落ち着いた声で皮肉交じりに応答したのは滑空砲を放った砲撃型テウルギア『ティーガー』のアルノー・ブランク。三人の中では一番の手練れで、状況判断能力も高い。実際のところ彼の狙いは完璧であり、回避行動を取らなければルドラはコックピットを正確に撃ち抜かれていただろう。 「んだとォ!?」 《まあまあ、二人とも。不意打ちに失敗したからってまだ終わったわけじゃないし、相手は手負いでしかも三対一。これで勝てない方がおかしいだろう?》 溜息混じりの呆れた口調で二人に割り込むように口を挟んだのは、電子戦型テウルギア『レオパルト』のエミール・フェドー。ヴェーダへの通信を遮断するついでにターゲットであるルドラの位置を観測し、クリフォードによる誘導をナビゲートするなどの支援を行っていた、影の功労者である。また、気の早いクリフォードと冷静なアルノーの間を取り持つ苦労人でもあった。 マイルは知る由もない事だが、滑空砲での不意打ち失敗からルドラに対して立て続けに攻撃が行われなかったのは、彼らがこうして軽く口論になっていたからであった。 『ええい、いつまでやってんだい馬鹿共!モタモタしてたらチャンスはすぐに逃げちまうよ!』 『そうよそうよ!お姉様を待たせるなんて、一人じゃ何も出来ないヘタレのくせに生意気なのよ!』 『あの、いいから早く戦おう……?』 それぞれの機体のレメゲトン達もそれに参戦する。彼女たちは魂で繋がった姉妹を自称しており、反りの合わない三人がつるんでいるのも彼女たちがそれを認証の条件としているからである。《黒鉄の三姉妹》――それがクリフォード達のチーム名ではあるが、それはつまり彼らが完全にレメゲトンの尻に敷かれている事を意味していた。 彼らがそうこうしている間に、機を伺っていたらしい敵機が動きを見せる。 「あ、野郎!」 『ハ、不利になったら逃げようってかい!?とんだチキン野郎だね!!』 マイルが聞いていたら間違いなく「お前らにだけは言われたくない!」と言うであろう台詞を吐き、クリフォードは後を追うように機体を前に出す。 《む、突出するなクリフ!くそ、エミールは逃さないようサポートを頼む!》 《構わないけど、ジャミング切ってもいいかね?ヴェーダの通信を妨害したままはかなり負荷がキツい。》 様々な分野の専門家が居並ぶヴェーダの通信回線は、その道の熱狂的な専門家によって無駄に強度が高く、複雑に暗号化されていた。莫大量の規則制に沿って切り替わる複数レンジの信号も、電子戦特化のレオパルトと超高性能演算装置のレメゲトンを用いれば何とか総当りで妨害出来るものの、それを維持しながら戦闘行為を行うのは不可能だ。 《……いいだろう、ジャミングを切る。増援が来る前に仕留めるぞ!》 《了解。敵の後ろを取る。》 電子戦の機能をオフにすれば、軽量のレオパルトは敵機よりも速い。まして速度の出ない後退という手段を取っている敵機であれば追いつくのは容易だ。エミールのレオパルトが先行したのを確認し、アルノーもティーガーを前進させる。 「大人しく死にやがれ!」 そうして三機が標的を射程圏内に収めたと同時、追われる側のルドラが唐突に前に出た。 * マイルは斜め前方からの牽制のライフルを無視し、横合いからばら撒かれる中量級のマシンガンの射線から逃げる。ぶれた数発がルドラの装甲を抉るが、致命的ではない。だが、安易な回避行動にマイルは直感的な危機感を覚える。マズい、と。 直後、それを咎めるような鋭い警告音が操縦席のステレオから放たれる。 「……っあああ!!」 気合でペダルを踏み込む。爆発的な加速がマイルの身体を横殴りに襲い、意識が一瞬吹き飛ぶ。その甲斐あってルドラは後方から放たれた滑空砲を辛くも回避する事ができたが、後先考えない機動によって一瞬の隙が生まれる。 だが、致命的な隙に対して軽量級は追撃を躊躇した。その射線上には味方の中量級が居たからだ。 「……っ、まだまだ!」 その一瞬で復帰したマイルは挑戦的な笑みを浮かべ、軽量級に牽制の銃弾を放つ。エクは回避のサポートに全力を尽くしており、ほぼマニュアルで行われた射撃は致命弾とはなり得ない。だが、軽量級は慌てたように大げさな回避動作を取り、マイルはそれに合わせて位置取りを調整する。 (やっぱり、予想通りだ。) 追いすがろうとした敵機に突然の吶喊をかけて以降、マイルは敵機が相打ちを恐れて攻撃出来ないよう、可能な限りルドラを敵機と敵機の間に入るように動かしていた。 ある種の賭けではあったが、マイルにはある程度の確信があった。奇襲の初撃の後に追撃が無かった事。追撃を始めるタイミングがバラバラだった事。彼らをオラクルボードで見たことが無い事。 つまり、彼らはチームとしての連携が甘いのではないか、と。 そして、マイルの予測は当たっていた。これが熟練のチームであれば敵も射線が被らないように行動するのであろうが、彼らは相打ちには流石に気を使うものの、位置取りまでは連携が取れていない。結果、攻撃の頻度を大幅に減らしていた。無論、賭けに勝ったからと言って、状況は決して甘くはないのだが。 エクの能力と実戦の中で少しずつ精度を上げるマイルの直感で致命弾だけは避け続けているが、避けきれなかった弾や牽制で撒かれた弾は容赦なくルドラの機体を穿ってゆく。 『ひ、や、嫌!!ごめんなさいごめんなさい!!やめて!!やめてください!!』 先程からエクはずっと狂乱していた。害意どころか殺意満々の三体によってたかってボコボコにされ続ければ心も折れるだろう。それでも警告音はちゃんと鳴らしてくれるので、マイルは後で思いっきり甘やかしてやろうと決意し、そのためにもここを生き延びねば、と決意を新たにする。 牽制を避けつつ相手に攻撃をさせない位置取りをし続け、隙を狙う敵機に妨害に牽制の射撃を打ち込み、それでも時たま襲う致命的一撃を回避し続ける。 一手でも間違えれば死に至る、言うなれば逆詰将棋。急な加速と方向転換、極度の集中でマイルの体力も精神力もとうに限界であったが、彼は意地だけでそれを補い続ける。 「……惚れた女の子泣かせて、そのままで終われるかあッ!!」 吼える。しかしながら、テウルギアの限界が先に来た。牽制でばら撒かれたマシンガンの弾が運悪く膝の関節に命中し、バランスを崩したルドラは激しく転倒する。 「がっ……!」 衝撃に息を吐く。みしりと不吉な痛みを胸部に感じたが、マイルはそれを無視して即座に仰向けに倒れたルドラの身を起こそうとする。だが、 《残念だがゲームセットだ。》 ルドラの胸元に、重量級が滑空砲の砲口を押し付けていた。 《三対一で良くもここまで持ちこたえたものだ。素直に敬服するよ。》 オープン回線で届く生真面目そうなテウルゴスからの賛辞に、マイルは苦笑で返した。 「そりゃあどうも。ついでに見逃してくれると嬉しいんだけど?」 《悪いがそれは無理だな。》 ですよねー、とぼやきながら、逆転の一手を必死で探す。ルドラの無事な左腕は身を起こすために地につけたままだ。カーリーを手にとって反撃に移るのは不可能だろう。 「襲撃の目的は僕の首か?」 《ま、そういう事だ。ランカーを倒されたヴェーダの株は落ちるし、倒した俺達の株は上がる。シンプルだろう?》 三対一で勝っても株は上がるのだろうかとマイルは疑問を抱いたが、見え見えの罠に引っかかった自分の株は下がりそうな気がした。これは少しでも名誉を挽回しなければ、とマイルは冷や汗を垂れ流しながら頭を回転させる。 「ちなみに、バックの企業とか……」 《……言うとでも思ったか?》 どうせ通信繋がってるだろ、と呆れたようなツッコミが入れられるよりも、サブモニターからもエクが半目で見つめてくる方がマイルにとってはダメージが大きかった。とは言え、その甲斐はあったと言えよう。敵テウルゴスが時間稼ぎの終わりを宣言するが、逆転の一手の準備が完了したのだ。 《ま、遺言くらいは聞いてやろう。せいぜい情けないのを頼む。》 「あー、それじゃあ……」 コホン、とわざとらしく咳払いをする。これにはこれから口にする内容に覚悟を決める意味合いもあった。マイルにとって出来れば一生使いたくなかった禁じ手だ。 こちらを見下す敵機を見上げていたルドラの頭部から、第一の奥の手――頭部パルスレーザーが光速で放たれる。本来非装甲目標を攻撃するための武装だが、こちらを向いているカメラアイを狙えば一瞬ホワイトアウトさせるぐらいは可能だ。 《な!?》 重量級が狼狽えた一瞬の隙を突き、左腕で機体を持ち上げ一気に身をひねる。目的は肩の向きを変える事。そして、全力で叫ぶ。 (技を借りるぞ、アル!!) 「――“瞬刃・零式”!!」 叫ぶのと同時。第二の奥の手、無事だったルドラの左肩部にマウントされた実体刀『ドゥルガー』が炸薬によって高速で射出され、重量級の滑空砲に半分ほど切り込んで止まった。 まさかの反撃に重量級の反応が遅れ、マイルはその隙を逃すまいと背部スラスターを全開にする。 推力で一気に身を起こし、空いた左手でドゥルガーの柄を掴み、 「う……おおおおおおおおおおお!!」 滑空砲ごと、重量級の胴部を袈裟懸けに、一気に引き斬った。 ――ここで解説しよう。瞬刃・零式とは、絶賛発病中のアルが編み出した、六百六十六の死芸の一つである。瞬刃はドゥルガーをマウントから炸薬で加速するギミックを用いた必殺技のシリーズだが、零式はその中でもノーモーションから放てる不意打ち気味の隠し玉である。あと零式とか名前が格好いい。既にいい歳のマイルにとっては精神を蝕む諸刃の必殺技であるが、彼は義理堅いのでちゃんとアルが一晩かけて考えた技の名前を叫ぶのだった。 《アルノー!?》 《チィ、油断しやがって!》 今まで黙っていた残りのテウルゴス二人の、狼狽する声と味方を非難する声が同時に届く。だが、片足が使えない状態で無理矢理斬撃を繰り出したため、またしてもルドラは転倒する。もはやルドラに取れる反撃の手段は無い。 《だがこっちはまだ二機、奥の手はもう無えだろう!?てめえの負けだ!》 「――いいや、『僕ら』の勝ちだね!!」 三機に囲まれてから最初に決めた勝利条件を満たし、マイルは笑う。通信妨害は解かれ、ルドラへの集中を強いて時間も稼いだ。念のためにと遠距離攻撃も潰した。そして、勝利の女神からの通信が、つい先程入ったのだ。 次の瞬間、ルドラの周囲に着弾の土煙が巻き上がる。 《クソッ、何だ!?》 《マズい、増援か!》 散開する敵機。そして。 《いやあ、よく頑張ったねマイルくん!後は任せといて!》 気の抜けるような明るい声とともに、戦場に六本腕の鬼神が降り立った。 * 軽量級――『レオパルト』のコックピットで、エミールは焦っていた。 テウルギア『アスラ』とそのテウルゴス、リグ・ヴェーダ・アート。アレクトリスのランク10位。『鬼神』『邪神』『破壊神』。 腕が六本とカメラアイが六基あるぐらいで、これと言って強力な武装や戦術を持たないが、ただ単純なスペックで単純に並のテウルギアとテウルゴスより強い化物。 彼女が援軍で来る可能性は想定されていた。だからこそ短時間で仕留めるための不意打ちと、プライド抜きの三対一での戦闘だった筈だ。 彼らの誤算は、マイルを標的とした彼らの作戦にヴェーダの司令室が予想よりも早く気付いたのと、マイルが彼らの予想を遥かに超えて持ちこたえてみせた事、そして彼らがそれを失念するぐらいに熱くなりすぎた事だ。 (……どうする!?) 悩むエミールに、クリフォードから通信が入る。 《ヘタレてんじゃねえぞエミール!いくら格上でもこっちは二機だ、同時に動けば何とか――》 突如、ジッ、と音がした。直後、レオパルトとパンターの銃が同時に爆発する。 「なっ……!?」 気付けばアスラの肩上に伸びているアームの先端がいつの間にかこちらを向いていた。パルスレーザー砲としては比較的高めの出力ではあるが、一瞬で二機のマガジンを正確に撃ち抜いたのはテウルゴスであるリグの技量と、レメゲトンのミトラの的確なサポートである。 《不穏な気配がしたから、先に手を打たせてもらったよ。》 全く知覚できなかったその動作速度と楽しげな少女の声が告げる内容に、気配って何だよ、とエミールは震える。 これには、勝てない。次元が違う。黙っているクリフォードも一瞬で戦意を喪失したようだ。 「……投降する。いいよね?」 『……うん、これは仕方ないと思う。』 レメゲトンからの許しも下りたところで、エミールはレオパルトに手を上げさせる。目をやれば、クリフォードのパンターも同じ行動を取っていた。 《うんうん、素直が一番だね!ではここで、素直な君たちに我らがヴェーダ代表からのお話があるよ!》 《あー、あー、いいかね?ヴェーダ代表職員、ラハル・ナカジマだ。》 満足そうな少女の声と、続いて割り込む中年男性の声。エミールたちは固唾を飲んで彼の続く言葉を待つ。 《――いやあ、感動した!今回の件でマイル君達について過去最高のデータが得られたよ!ルドラの脆弱性にマイル君の癖、エク君の特異な能力……君たちには感謝してもしきれない!!本ッ当に!!ありがとう!!》 「……は?」 本気で感動しているらしいラハルの涙声に、戸惑いを隠せないエミール。そんな彼をよそに、ラハルは鼻をかんでから続ける。 《その感謝を示すため、我々は君たちを特別待遇でヴェーダに迎える準備がある!!今回の件は水に流す!!是非我々の研究のために協力してはくれないだろうか!!》 「え、ええ、まあ、そのくらいなら……。」 悪い話ではない。というか、捕虜にされるくらいは覚悟していたので拍子抜けである。大丈夫かこの企業……あれ、でも今後この会社に勤めるのか……?とエミールは少しずつ心配になってきた。 《いいのかね!?ありがとう!!いやあ、助かるよ!!では早速だが、君たちの弊社への貢献を評価し――新装備の評価試験の標的になってもらいたい。》 「……えっ」 一気に背筋を悪寒が走る。 《いやあ、新開発の徹甲炸裂焼夷弾なんだがね、活きのいい的がなかなか見つからなくて困っていたんだよねぇ!!いや、本当に助かるよ!!よろしくねぇ!!》 ラハルのテンションは一切変わっていない。本気で嬉しそうに喜んでいる。そして、アスラがこれ見よがしに銃をこちらに向ける。 《そういう事で、わたしとしては喧嘩売った相手が悪かったと思うんだけど……まあ、諦めて出来るだけ足掻いてね!弾切れまで頑張れば見逃してもらえるかも!》 アスラが放った足元への牽制射撃を合図に、生存のための無謀な挑戦が始まった。 * 「いやあ、それにしても死ぬかと思った。」 翌々日。医務室のベッドの上で意識を取り戻したマイルは、今回の件をそう振り返る。 ふと目が覚めたら枕元に置かれたタブレットでエクが『マ゛イ゛ル゛ざああああああああああああん!!』と大号泣していたが、タブレットの画面を胸元に向けて抱きしめるようにしたら一瞬で静かになった。 戦闘中は全く気づかなかったが、転倒やら無茶な斬撃やらの衝撃で、肋骨だの腕の骨だのが何本か逝っていたらしい。キシリと痛む身体に、マイルは涙目になりながらも「ああ、生きているなあ」と感慨を抱く。 「いやあ、痛そうだね!マイルくんもこれを機に全身チタン骨格にしてみたらどうかな?」 「嫌だよ……っていうか“も”って、そんな改造までされてたのリグちゃん……?」 ベッド脇で楽しそうにリンゴを剥くリグのろくでもない提案を、マイルは呆れながら拒否する。皿に乗せられているリンゴは身よりも皮のほうが分厚い。この人絶対このシチュエーションをやってみたかっただけだな、とマイルは推測した。 ラハルは今のところ見舞いに来ていない。「テウルゴスとレメゲトンが両方乗ったテウルギアに実弾撃ったデータなんてそうそう取れないからね!!」と二徹のキラッキラした顔で研究棟を駆け回っていた、とリグから聞いた。 襲撃した彼らはまあ、やっぱり生き残れなかったらしい。ヴェーダ謹製の鉄甲炸裂焼夷弾で、射手がリグである。無名のテウルゴスなら遺灰が残っていれば良い方だろう。……むしろ、早々に灰になれて幸せだったんじゃないかなあ、とすら思う。 「それにしてもまあ、実際良く生き残ったと思うよ、うん。私も先輩として鼻が高いね!」 そう言うリグの表情は確かに嬉しそうだ。ラハルのようなデータが取れた事に対する喜びでなく、自分の生存を純粋に喜んでくれる彼女の存在がマイルには非常に嬉しかった。 『わ、私たちもマイルさんのレメゲトンである事を誇りに思いますからっ!』 抱きしめた端末からくぐもった涙声が聞こえる。それに答えるようにマイルが端末を抱きしめる力を少し強めると、エクは声にならない声を上げる。心なしか端末が発熱しているような気がした。 「あっはっは。流石、女の敵。」 茶化すリグを無視し、マイルは決意を新たに、エクに告げた。 「ありがとう。僕ももっと強くなるよ。エク達の誇りとして恥ずかしくないぐらい。だから、これからも手伝って欲しい。」 『……はい。……えへへ、一緒に頑張りましょう。マイルさん。』 ひゅーひゅー、と茶々を入れるリグに、ミトラから容赦ないツッコミが入る。 端末を抱きしめているためエクの顔は見えないが、笑顔だといいなあ、とマイルは思った。 今回戦った彼らは、レメゲトンとどういった関係を築いていたのだろうか。ふと、そんな疑問がマイルの脳裏をよぎったが、頭を振ってそれを振り払う。 (――どうであれ、僕とエク達は自分たちの道を行く。それを妨げるものがあるなら、それを打ち破る力をつけてみせる。) 己の望みを叶えるために、その障害となる誰かの望みを打ち砕く。それが戦う者としての覚悟なのだとすれば、マイルは紛れもなくこの瞬間から、戦士としての道を歩み始めたのだった。