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名前 サラ=M(メルキオット)=リィンフォース 身長 145cm 体重 殺すわよ? 年齢 20歳 3サイズ 懲りないわね 性別 女 クラス ファイター、プリースト 性格 身内以外には無愛想、人見知り イラスト Wednesday先生(@wednesday1029) 数少ない既婚者。旦那はギンガ。PLがギンガ君が不憫に思って作った2部から参戦した冒険者 概要 リューキ地方と呼ばれる場所にて王族に連なる家計の妾の子として産まれ腹違いの姉とともに育てられるが、サラが5歳の時に過激派の貴族から王族の愛人の子の存在を危ぶまれ母とともにジパング地方の辺境の地に亡命し、質素ながらも平和な生活が続く。 その平和が崩れたのが10年後の15歳の時。流行り病が街中で流行し、サラは発症せずに済んだが母はその病で命を落とした。 母を亡くした失意で塞ぎ込んだ生活を送っていたが、それを見ていられなくなった街の冒険者ギルドのギルドマスターがサラを養子に迎える。 16歳の時ギルドマスターに養ってもらっているだけの生活に申し訳無さを感じギルドマスターの反対を押し切って冒険者として活動を始めた。 しばらく冒険者として活動して18歳になった時に、ギルドマスターに知り合いとのお見合いを持ちかけられギンガと出会う。いきなり結婚とはならずにしばらくはギンガと共に各地を転々としながら冒険者としての活動を続ける。 しばらく各地を転々としていたが20歳の誕生日にギンガから改めてプロポーズされ、これを受け入れてリィンフォース姓を名乗るようになる。 ギンガと入籍したサラは、ギンガの拠点である海洋亭で腰を落ち着けその後海洋亭所属の冒険者として活動を始める。 そこで海洋亭の冒険者達と出会い、共にパーティーを組んで冒険者として活動するようになります ここからは裏事情とか大きい声では言えない部分 サラというPCは2部が始まるに当たり、ギンガ君救済の意味合いを込めて作ったPCです。 容姿はPLが好きなキャラクターのグランブルーファンタジーからナルメアをベースに(と言うかほぼまんま)しております。 イラストをWednesday先生に依頼する際に3サイズ身長諸々が決まっていなかったので、最強の女の子作成ツールであるカスタムメイド3d2で、数字を全く見ずに外見だけを見て調整を進めたら上のサイズになりました。身長低いね。 ちなみにこのサラというPCはギンガ君と2人で組むという設定で考えていたので、2人である程度パーティーが完結するようにジョブ構成を考えました。 ちなみにギンガ君ですが、サラさんとの身長差(33cm)のせいでロリコン疑惑が付きました。どうしてこうなった。 子供はまだ居ませんがもう時間の問題。あとは神からのGOサイン待ち(GMに止められました。2部終わるまでは待てって)。 夜の方は肉食でギンガ君の仕事に支障が出るからちょっと抑えてってルナちゃんから言われてる ちなみに上で公開してないステータスの、体重は46kg、3サイズは84-49-79
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まりさの誕生 3の続きです もう自分に存在価値はなくなってしまった 屑な人間を殺す、そのことだけを考えて今まで生きていたはずなのに… 自分が殺すべき屑はゆっくりだった なんとかショックから立ち直ろうろうとしてよろよろと動き出す なんとか森のみんなにぱちゅりーとちぇんが死んだことを伝える ちぇんの家族にちぇんを守れなかったことを詫びる 「ちぇんもぱちゅりーを守っていったならきっとぱちゅりーとゆっくりできるよー!!ちぇんにはわかる、わかるよー!!!」 ちぇんの親は変異まりさを責めなかった むしろまりさを手伝い、最期までぱちゅリーを守ろうとした自分の子供を誇りに思うっと言ってくれた もしこのちぇんが他のことを言ったら変異まりさは森中のゆっくりを皆殺しにしたかもしれない。 だが、このちぇんの言葉がまりさの考えを変えた、新しい存在意義を生み出した ゆっくりは所詮屑だ、でもこの森のゆっくりだけは自分を慕ってくれる 子供達も自分がゆっくりできない気がするのは巨体ゆえの「おぅら」か何かだと理解してくれた 彼らのために何かできることはないか もし、まりさがぱちゅりーの最後の言葉を聞いていたら結果は違ったものになっただろう。 まりさは人間に会いに行くことにした 殺すためではない、人間のルールを学ぶためだ 自分が人間のもとで学び、その結果を森に持ち帰る その結果この森のゆっくりは人間と共に暮らせるはずだ 少なくとも人間に迷惑をかけない、そうであれば人間に殺される理由はなくなる まりさはなんとかこの森の屑を、屑だけど自分が愛する仲間を屑から脱出させようとした。 次の日、変異まりさは人間に会いに行くことにした 殺したいほどに憎んだ相手、その相手に頭を下げるのである ほんの少し気に食わなかった、だがそれ以上にうまくいったときの利益は大きい 森のゆっくりは止めようとした 人間にあっても殺されるだけだと、変異まりさの次に頭のいいありすは反対した れいむはいかないでと嘆いた この変異まりさがいたため今年は例年より捕食されるゆっくりが減ったのだ れみりゃの群れ相手に一歩も退かず、野犬すら一撃で気絶させるこのゆっくりがいなければ捕食種が現れる 「ゆっ、まりさはなんといわれてもにんげんにあいにいくよ!!」 「どうしてもやめないの?まりさ」 「いつまでもゆっくりここにいてよ!まりさがいないとみんなゆっくりできないよ!!!」 「れいむ、ありす、まりさがいないあいだはすこしゆっくりしにくくなるとおもうけど…でも、まりさがいかないとみんなゆっくりできなくなるんだ!!!」 このまま自分も森の仲間も屑になるのはいやだった 「みんなひとつだけやくそくしてね!!!にんげんにあったらだめだよ!もりからでたらだめだよ!」 変異まりさは今ここでもっと詳しいことを伝えたかった だが、彼女らの餡子脳はきっとそれを理解できない だから人間に近づく可能性が減るように釘をさしておくことしかできなかった。 ぱちゅりーは人間についてはあまりまりさに教えようとしなかった ぱちゅりー自身人間を近くで見たことがなかったからだ 昼は里を一望できる丘から観察し、人間の子供が集まっていた場所に夜になってから向かった 夜になれば人間の多くは巣に帰ることは知っていた 人間の生活はわからないがぱちゅりーみたいな知恵袋がいるはずだ そう考え、まりさはあたりを警戒しながら、人通りの少ない路地裏を通りながら子供のいた建物へ近づいて行った 途中でヤツメウナギの屋台を見つけ、食べようと思ったがやめておいた あれは明らかに人間の作ったもの、迂闊に手を出してはいけない 人間のものにゆっくりのルールで手を出して 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」となってはいけない それは自分も屑だったと認めることになる この日は晴れだと思っていたまりさの予想は完全に外れた 夜は雲が見えないため、予想の精度が半減するのだ 上白沢慧音は人里の中心部に近い寺子屋に住んでいる 正確には家の一角を寺子屋として利用しているのだが、寺子屋部分がほとんどを占めているためさっきの表現の方が似合う そんな彼女はついさっき風呂に入り、寝間着に着替え、今は明日の授業の計画を立てていた (雨が強くなってきたな) そんなことを考えていた時、家の戸をたたく音が聞こえた 音からして大人だ、おそらく里の有力者だろう でもこんな時間に何の用だろう、まさか人間が妖怪に襲われたのだろうか? そんな不安を感じながら急いで戸に向かう 戸をあけたとき慧音は面食らった、ずっと里の男が来ると思ったのに、自分の目の前には黒い三角しかなかった それは雨に濡れた変異まりさの帽子だった 「ゆっ!夜にゆっくりきてごめんね!!!おねえさんは、ぱちゅりー?」 今こいつは何て言った?私のことをぱちゅりーだと? 来る場所が違うと突っ込みたくなった が、人間でいう「夜分遅くにすいません」を言ってきたこの巨大ゆっくりに慧音は好意を覚えたのかもしれない 「ちがう、私は上白沢慧音、パチュリー・ノーレッジじゃないぞ」 「ゆゆっ、ちがうの、おねえさんはゆっくりぱちゅりーみたいなひと?」 ゆっくりぱちゅりーみたいとゆっくりの基準でいえば二つある ひとつは病弱で、餌もろくに取れない役立たず、群れの中の嫌われ者 もう一つは知恵袋、群れの子供たちの教育係を務め、群れの頭脳として皆がゆっくりできるように尽力する きっと後者だろう、そう慧音は結論付けた 「ああ、たぶん似たような物だ、私は先生だがな」 「ゆゆっ!!おねーさん、よければまりさにゆっくりにんげんのゆっくりをおしえてね!!!」 ゆっくりに敬語と遠慮という概念はない たまに使うゆっくりが居るがそれらは人間のペットだったものがほとんどだ だから慧音はこのおおきなまりさが「よければ~してほしい」という すこしだけ遠慮しようとしたのだ とりあえず慧音はまりさを玄関に入れた、まりさはまだ耐えているがずっと立ち話をしていれば溶けてしまう それにわざわざ人里にきて、自分を訪ねたゆっくりなんて初めてだ、少しは言葉が通じるようだから話だけでも聞いてやろう そんなことを思いながら洗面所にタオルを取りに行った やはり人間と話して正解だったと変異まりさは思った この人はやっぱりぱちゅりーに近いものだった たしか…かみしらさわ・けーね・せんせー といったか? 人間には名前があるとぱちゅりーにきいたことがある 不便なことだ、ゆっくりは目の前に100匹のれいむがいても「れいむ」の一言で区別できるのに そんなことを考えているとけーねが戻ってきた 雨に濡れた体をよくわからないふわふわしたもので拭いてくれた よくわからない二つの柔らかいものを感じたが、なぜか昔自分を舐めてくれた母を思い出した ゆっくりにはこんな膨らみは無いのに、母を思い出しながらまりさは涙を流した 慧音はゆっくりを居間に上げた こんなに大きいなら相当重いだろう、床が沈み込まないだろうかと思ったが接地面積も大きい分そんなことはなかった まりさは慧音にこれまでのことを話した 一時間たてば食べ物以外は忘れると聞いたのに、どうやらこいつは一年前のことも覚えているらしい そしてまりさにお茶を出してどうしてここに来たのかを聞いてみた とりあえずここまで頭にいゆっくりだ、お茶ぐらい出してもいいだろう… 10分後、慧音は唖然としていた、開いた口が塞がらないとはこのことか まりさの話ではない、いや、確かにまりさの話も興味深かった 人間に復讐しようと思ったがそれでは解決しないと悟り、人間のルールを学び共存しようとする ゆっくりの常識を超えたその考えは慧音を感動させるに足るものだったがそれ以上の衝撃 まさか飲めないだろうと思って出したお茶、まりさはそれをこぼさずに飲んだ 頬をうまく使い、湯呑を挟み、お茶を飲む、そのシュールな光景は慧音の動きを止めるに十分だった とりあえず大体の話はまとまった、決まったことは大体この5つ 1 ゆっくりは慧音の家に居候する 物置の一つをまりさの部屋にする 2 ある程度人間のルールを覚えるまでの間は慧音の許可無しにまりさの部屋から出ない これは授業中に子供たちに目撃され無用なトラブルを起こさせないためである 3 変異まりさの出身地である森にゆっくり狩り目的で人を向かわせない 畑を荒らしたゆっくりはどうすればいいと聞いたら 「そんなくずはゆっくりおしおきしてね!!!」と答えた 4 まりさは慧音の命令を聞くこと 5 慧音は可能な限りまりさの要望を聞く事 慧音はまりさの要望を拒否することができる まさかゆっくりがこのすべてを記憶し守ってくれるのかという不安はあった ためしに寝る前に聞いたところ一字一句間違わずに答えたのでその日は安心して眠った 次の日、寺子屋の授業が終わった後慧音は里の集会に参加した まりさとの約束の一つを果たすためである 森でゆっくり狩りをしないことを決めようとしたら里の男は反対したが その森以外のゆっくり狩りは今までどうり可 悪いことをした制裁は今までどうり可 ということで納得してもらった 帰りになんとかビーンズとかいう団体の幹部に 「慧音様もゆっくりの素晴らしさがわかってくださいましたか!!」 「ゆっくりは素晴らしいものです!!彼らが跳ねれば飛び散る泥は天使の福音となる…」 とかいって団体加入を進めてきたので断った 慧音は虐待派でも保護派でもない、意味もなく虐めるのは嫌いだが制裁はやむなしと思っている それに幹部会員の山の巫女が急いで脱会するほどのゆっくり新興宗教と化した団体に入る気はなかった それからしばらくの間朝食事をした後は慧音は授業 まりさは部屋で慧音の買ってくれた絵本を読み漁った まりさにとって森の仲間がゆっくりするのに最大の障害、それは己の習性だ 他人の家に上がりこみそこに主人がいたとしても 「ここはれーむたちのおうちだよ!!」 と、かたくなに人間の家であることを認めない また、明らかに人の家であってもぱっと見で誰もいなかったらすぐ空家だと思ってしまう 事実自分も何回か慧音に 「ここはまりさのおうちだよ!!!けいねもいっしょにゆっくりしようね!!」 とか言いそうになった。 自分でさえこれなのだから森のゆっくりがこの習性を捨てきることはたぶんできない だが、この本、(絵である程度内容は理解した)文字があればすべて変わる 森のゆっくり全員が文字を読めるようになれば 人間が家や畑に「このばしょはにんげんのばしょです」 と書いてくれれば人間とゆっくりの無用な衝突を回避できる ある程度人間のルールを覚えたら真っ先に文字を覚えよう。 そうこのまりさは誓った 慧音にとってこのまりさは最初は「厄介なやつが来たな」程度の認識だった だが今ではこのゆっくりは子どもたち以上に熱心に自分の授業を聞いてくれる そして涎を出さないように舌を使いひらがなの読み書きをマスターした もっともまりさの書く文字はどせいさんなみの汚さで慧音が解読するのに時間はかかったが そしてまりさが希望した農耕については慧音が里人に頼み込んだ結果 作物の収穫だけだが手伝わせてもらうこと、農家の人に農耕の話を聞くことができた 最初男は後悔した、いくら尊敬する慧音先生の頼みでもこんなやつを畑に入れていいのだろうか? その悩みはすぐに吹っ飛んだ、確かに細かい作業、道具を使う作業は苦手だった だがそれ以上に重い荷物の運搬にかけて、人間以上の仕事をしたのだ 雪が降りしきるその日、変異まりさは農家にもらった種と慧音の絵本を持って森に帰った ぱちゅリーの後を継いだありすに農耕と読み書きを広めてもらうためだ 冬ごもりの寸前に現れた訪問者にありすは驚いた が、まりさの話を聞いて春が来たときにすぐ皆に広めると約束してくれた これが成功すればこの森は安泰だ この森だけは屑ゆっくりの森からいいゆっくりの森になるのだ 変異まりさは今幸せを謳歌していた 慧音は怒らせると怖いが優しい たまに来る妹紅も最初は自分を嫌っていたが今ではいい友達になった あの姉が引き裂いた絵に描かれた人もたまに自分の餡子を取って行くがお礼としてお菓子をくれるので大好きだ 子どもたちにも受け入れられた、最初は自分のことを怖がっていたが今では慧音の次に自分を頼ってくれる 里にも受け入れられた、慧音先生のとこのゆっくりとして、みんな自分の事を好いてくれる 森のありすが農耕とひらがなを広めてくれるか心配だったが…今は冬ごもり中だ、心配してもしょうがない もしだめなら春にでも帰って自分が教えればいい 今この変異まりさは、あのぱちゅりーよりも幸せだった だが忘れないでほしい。 ここは虐めスレだ いじめには二つ理由がある 意味もなく虐めるというのと、意味があって虐める 前者は「ただなんとなく」とか「うざい」という理由で起こるいじめ 後者は「異質な物への恐怖」や「自分より優れた者への嫉妬」がある どちらも現実には許されることではないだろう だが後者には少しだけ同情の余地はあるかもしれない 変異まりさはゆっくりから見ても人間から見ても異質 しかも天気予報や簡単な物理法則にかけては平均的な人間の大人をも上回る まりさの幸せは半年しかもたなかった 続く? あとがき どうも、セインと名乗ることに決めた作者です 他のBBSとかネトゲにも同じ名前でいることが多いので見かけても無視してください 少し長くなったためラストは次回まで持ち越し、許せ ごめん、たぶん次回で完結 (ドス)まりさの幸せ 4 7月28日 1706 宿題ほっといてこんなSS書いてる セイン このSSに感想を付ける
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銀河機攻隊 マジェスティックプリンス A3クロスデスクマット 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス A3クロスデスクマット 発売日 :2013年11月9日 商品情報 ・本体サイズ:A3サイズ (縦297×横420mm) ・角丸
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メニュー トップページ 兇菟と御廻りさん @wikiご利用ガイド キャラクター 風司也亜代 月食銀蔵 高邑なぎさ ここを編集
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旦那 --- 本名 不明 年齢 不明 身長 155cm 体重 45kg 3サイズ B 76 W 55 H 80 誕生日 03月24日 関連 --- タグ どこから来て何のために居るのかよくわからない謎の妖精 わりとへっぽこのようだ 名前 コメント 主な嫁(な行)
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すっ、すっ、すっ。 浮腫んだ球体の身体で、緩慢に地を這う。 「おはよう」 「おはよう」 自分より数倍背の高い生物に声をかけられ、答える。必然的に見上げる形となる。寝起きでまだいつもの三角帽をかけていなかったので、彼女の顔から背景の天井まで広々と見渡せた。 「ご飯、出来てるわよ。食べましょう」 「うん」 そう言うと彼女は私を拾い上げて、食卓に向った。別に自分でも移動はできる。だが、食事場所が彼女の背丈に合わせて作られているため、私一人では台に乗れない。結局台に乗る時に彼女の手を借りることになるので、いつもこうやって運んでもらっているというわけだ。 今日のメニューは主食に大福、副菜にいちご豆腐の冷奴(加糖練乳をかけて食べる)、パンプキンケーキ、人参の蜂蜜バター煮、汁者はお汁粉。理想的な一汁三菜である。デザートは無難にパフェだ。いちごがふんだんに使われていることから、いちご豆腐の残りを使いまわしたものと思われる。 彼女は私とは食事のメニューがずいぶん違っている。種が異なるからだろうな、程度に思っていたが、彼女の場合そもそも食事をとる必要すらないらしい。食べずに生きていけるなんて、珍しい生き物もいるもんだ。 「おいしい?」 「うん」 喉が渇いたので、ストローを咥え、十倍に濃縮したココアを飲む。 「今日は何か予定あるの?」 「いや、特には」 「じゃあ、いつもみたいに書斎に籠りっぱなしか」 「そうね」 私はデザートに手をつける。 「やっぱり食後には生クリームがいいね」 「……ちがう」 「? アリス、生クリーム嫌いだったっけ?」 「ちっがあああああああああーーーう!!!」 ―――……… 突然の叫び声に、部屋中が震え、ピリピリと震えるのを感じた。 「ど、どうしたん?」 「違う! 違うじゃない! なによこの会社出勤前の夫と妻みたいな会話は!」 「会社……? 出勤? 何だ、それは。どこの言葉だ」 「……! とにかく違うのよ! あなたはもっとガツガツ汚く食べたり、『おいしー、おいしー!』『むーしゃむーしゃしあわせー!』とか爆裂可愛く言ったりしながら食べたりできないの!? なんなのその無難で面白みのない食べ方は!!」 「わ、わかったわかった。落ち着け」 どうやらアリスは私の食べ方が気に食わなかったらしい。しかし、そのあとがどうも解せない。汚く食えば後始末をするのはアリスだ(私は体の構造上片付けや掃除といったものができない)し、食事中にやたら無駄話をするのは行儀が悪いことだ。『面白みのある食べ方』か……。普段考えもしないことだ。 「う、う~ん」 「なに唸ってるのよ」 「いや、どうすれば『面白い食べ方』ができるのか考えてて」 「あー、もう! ダメ! そういうのが実にダメ! もういいわ、外に行くわよ!」 「ちょ、今日は出かけないんじゃなかったのか? それに食器を片づけないと」 「いいから! あなたも来るの!」 帽子を乱暴に被せられ、抱きかかえられて私はアリスと外に出た。自分で動く、と言うとアリスはしぶしぶ私を下ろす。その後も何やらぶつくさと頻りに呟いている。 「……なあ、どうしたんだ? 何か嫌なことでもあったのか?」 ぎろり、と睨まれた。まずいことを言っただろうか。 「私があなたと会ったのは、約一か月前」 ここで昔の話? とりあえず相槌を打っておこう。 「う、うん」 「あなたはとりたて抵抗もせず、私に拾われた」 「まあ、そうだな」 「そのまま、話をしながら家に帰った」 「うん、うん」 「私が『これからどうするの』って聞いたら、あなたは『特に決めてない』って言った」 「うん」 「それで、『じゃあここに住みなさい』って言ったら、『そうする』ってあなたが答えて……」 「……」 「……」 アリスは黙ってしまう。何かそのあとアリスにとってショックな出来事があったのだろうか。 「普通……」 「普通?」 「普通すぎ!」 「??」 「あなた、もっとさあ、人間に警戒心持ってたり、敵視してたり、そう言うのがないの? それでさ、その理由が昔受けた虐待だったり、前の飼い主に捨てられたり、そんで、そんで、私がナウシカ張りの慈悲の心で噛みつくあなたを優しく撫でて……」 ああ、何やらアリスの目が遠い目をしている…… 「すまん」 「え!?」 「言ってる意味がわからない」 「……」 「……」 「……もう、いいわよ」 私は彼女が何を欲してるのか思索を巡らせながら、とぼとぼと歩を進める彼女について行った。 一方のアリスは、何やら不穏な考えをしている模様。 (ふふふ、あの場所に、あの場所に行きさえすれば……!) 「おっ、アリスじゃないか。珍しいな。ゆっくりも一緒か」 「こんにちは」 ゆっくり魔理沙がこく、と会釈した。 「別にいいじゃない、私が博霊神社に来たって」 「お茶ぐらいしか出せないわよー」 「御構い無く」 魔理沙と霊夢にそれとなく応対しつつ、アリスは一心にあるものを待っていた。 (さあ、こいこい) 期待していたそれは、平然と、あっさりと三人と一匹の前に現れた。 「ゆっ」 「来た!」 霊夢、魔理沙、ゆっくり魔理沙の目線がアリスに向いた。アリスは自分が思わず声をあげてしまったことにすぐに気が付き、口に手を当てて塞ぐ。 「あ、いや、何でもないのよ。こ、こんにちはゆっくり霊夢」 誤魔化すように、アリスが待ちわびていたゆっくり霊夢に話しかける。 「ゆっ!」 身体を小さく膨らませながらゆっくり霊夢は返事をした。 (ああもう、可愛いなあ。こっちを飼えたら良かったのに) 「ゆ?」 アリスのうっとりとした目線をよそに、ゆっくり霊夢がゆっくり魔理沙の存在に気がついた。 「ゆっゆっゆっ」 元気に跳ねまわりゆっくり魔理沙の元に向かう。 「……はっ!」 アリスが再び声をあげ、魔理沙と霊夢が目線をやる。 「なんだ、さっきから」 「不気味なんだけど」 「あ、いやいや、空飛ぶ弾幕があったような気がして」 「弾幕は空飛ぶもんだろ」 「気でも触れたの?」 「ああもういいじゃない! 早くお茶出しなさいよ!」 「さっき要らないって言ったのに……」 霊夢が神社の中に入って行った。魔理沙も首を傾げ、霊夢の後について行く。 (ふっ、邪魔者は消えた。さて) 「ゆっー?」 「……」 ゆっくり霊夢は右へ左へ移動しながら、ゆっくり魔理沙をなめるように観る。 (ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は初対面。さあ、どんな反応を示す!? ……ふっふっふ、かかったなゆっくり霊夢! 貴様はこのアリスとの知恵比べに負けたのだ!) アリスの頭の中で、頬ずりを始めたり、嬉々としてはしゃいだり、可愛らしく威嚇してみたり、その他ここではとても書けない○○○や×××をしたりと様々な想像が浮かんでは消えていった。 しかし。 「ゆっ」 ぷい、と振り向き、ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙から離れていった。 「えっ……」 「興味ないみたいだな」 「どわあ!」 後ろからの予期せぬ声で、アリスは地面に飛び込むように倒れた。 「大丈夫か、アリス」 「今日のお前、リアクション面白いな」 二人の魔理沙から声をかけられ、アリスは人間の方に返事をする。 「な、な、中に入ったんじゃ」 「面白そうだから戻ってきた。で、何がしたかったんだ?」 「な、何って…………」 「その点は私も聞きたい。今日の朝からアリスの行動は、よくわからないことだらけだ」 「らしいぜ」 二人の魔理沙に詰問される。アリスはしぶしぶ話すことにした。 「ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙を対面させたら、何か面白いことが起こるんじゃないかなあ、って……」 「何かって、たとえば」 「その、頬ずりしたり、その……」 表現しがたい羞恥心に襲われ、思わず二人に背を向ける。 「何だよ、はっきり言えよ」 「そうよ、気になるじゃない」 「……霊夢まで」 振り返るとゆっくり霊夢を抱えた霊夢がいた。 「いつまで経っても中に入ってこないからじゃない。で、頬ずりしたり、何よ」 「あの、その……」 「何だよ」 「何だ」 「何?」 「ゆぅ?」 「えと……」 「「「何」」」「ゆ?」 「だああああああーーーっ!!! アリスの大声に、二人と二匹は思わずたじろいだ。 「ふう、すっきりした」 「なんなんだよ、全く」 「……つまりね、ゆっくり魔理沙は普通すぎると思うの」 「普通?」 「普通で、何がいけないんだ」 「全部よ! こう、よしよし、としたくなったり、うぜえ! と言いたくなったり、そう言うのがないのが駄目!」 「ペットなんて、そんなもんでしょ」 霊夢がねえ、と言って魔理沙と顔を合わせる。魔理沙もああ、と小さく答える。 「うう。もういい、帰る」 すごすごと帰るアリス。ゆっくり魔理沙がその後について行った。 「「変なの」」 「ゆぅ?」 「……もう……こうなると……」 アリスはゆっくり魔理沙に背を向け、何やらぶつぶつと呟いている。 「(家に帰ってからずっとこの調子だ……)」 「決めた!」 キッ、と目を見開き、アリスはゆっくり魔理沙に顔を向けた。 「こうなったら、虐待よ! 折檻よ! 暴行よ! そうよ、私は両刀なのよ!」 「?」 アリスはゆっくり魔理沙ににじり寄る。 「ふふふ……殴っちゃうわよ、叩いちゃうわよ、抓っちゃうわよお」 ぽか。 「いて」 ぺし。 「いててて」 ぎゅう。 「ちょ、本当に痛いって、やめやめ……?」 抓る力が弱くなった。……アリスを見ると、目を潤ませている。 「ううう……」 「おいおい、どうしてそっちが泣いてるんだ」 「つまんない……」 アリスは立ち上がって部屋の隅に移り、そこで塞ぎこんでしまった。 「そうよね、普通に考えて愛でたり虐めたりなんて異常なのよ。生頭に愛も憎しみも、糞も味噌もないわ。マリアリだって所詮誰かの巨大な幻想なのよ。二次創作なんて、全てはキャラクター愛に飢えた大衆の滑稽で勝手な欲望の極小再生産なのよ……」 「(……何の話をしているんだろう)」 ゆっくり魔理沙が考えていると、ぐう、と腹(?)の虫が鳴いた。 「(腹が減ったな……仕様がない)」 ゆっくり魔理沙はアリスに近寄る。 「著作者の存じないところでうだうだと議論を重ねることが、どれだけ非生産的か云々……」 すりすりと身体を擦りつける。 「……何よ」 そして、精一杯の営業スマイルを浮かべて。 「ごはん、ちょうだい」 「……!」 アリスの表情がぱあっと明るくなった。 「可愛い! くぁわいい!」 ゆっくり魔理沙を手に取り、ぎゅうと抱きしめる。 「よしよし、今すぐ甘くておいしいご飯を作るからね」 頬ずりされるゆっくり魔理沙は、冷めきった表情をしていた。 「(……まったく、どちらが飼いならされているのかわかりゃしない)」 メタに走ると失敗するって痛いほどわかりました。 キャラクターを弄ってるつもりが、キャラクター性に振り回されている。そんなこと、ありませんか? すげえぜ、アンタ。あえてテンプレなしでこんな面白いものを書けるとは!確かにアリスのセリフが分かるなぁw -- 名無しさん (2008-10-11 09 35 31) テンプレって何ですか? -- Jiyu (2008-10-11 16 22 47) ゆっくりが良く言う台詞かと「ゆっくりしていってね!!!」等 -- 名無しさん (2008-10-11 23 07 26) そう言えば一度も言ってないですね。このSSはゆっくりSSとしてはアイデンティティーが危い。 -- Jiyu (2008-10-11 23 49 15) このまりさは可愛くない。飼いたくない。 -- 名無しさん (2008-10-28 19 07 06) これ面白すぎるw -- 名無しさん (2008-10-28 20 40 15) これはこれで可愛い… -- 名無しさん (2008-10-29 08 52 02) こっちまで「ぬあああ」ってなりますね。ゆっくりにはあまり冷めた風に育ってほしくない -- 名無しさん (2008-10-29 14 14 08) 可愛いのはむしろアリスだなw -- 名無しさん (2008-10-29 21 26 22) ゆっくりが普通~の人間口調とか違和感で寿命がマッハなんだが -- 名無しさん (2008-10-31 22 38 01) これはこれでアリだと思うしコンセプトは面白いけど、作者さんの鍛錬が足りぬよー。最初のほうは「そう言うと彼女は私を拾い上げて」等とゆっくりまりさ一人称なのに、途中から脈絡もなく「ゆっくり魔理沙がこく、と会釈した。 」って三人称になっとる。全体的に主語がなくて誰の行動かわかりにくい。それに「極小再生産」じゃなくて「縮小再生産」だと思うよー。 -- 名無しさん (2008-10-31 23 14 21) このss説得力あるね。考え方が面白い。 -- 名無しさん (2010-04-21 12 52 18) アリスが可愛い。アリスが可愛いよ!しかし、このゆっくりまりさは大物になるな -- 名無しさん (2010-04-23 16 46 28) こんなゆっくりやだ・・・ -- 名無しさん (2010-12-02 06 03 46) 本当に生首だけの存在で“ゆっくり”じゃないよなw -- 名無しさん (2012-10-15 01 47 04) 名前 コメント
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『わいるどまりさ』 金髪をたなびかせて奴はスィーに乗ってやってくる。 きもんげ産、ゆっくり専用車スィー。ただの板の様に見えるが アクセルとブレーキのスイッチがちゃんとある制式車両だ。 「きょうのかぜもいけてるぜ」 上に乗るのは確かにゆっくりまりさ。 だが、その様子は大きく違う。 帽子を着けず、かつその肌は岩板で焼いたのかこんがり茶色だ。 「さて、どうやってゆっくりしようか、だぜ」 スィーで獣道を進む。オフロード仕様のスィーの スィートベルトを下顎の部分に巻いてぽよんぽよんと揺れながらも 余裕は崩さない。そんなドライブを楽しんでいると横目に れいむとありすとぱちゅりーが仲良く木の間の開けた広場でゆっくりしているのが目に入った。 「よう、ゆっくりしていってね!!!だぜ」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 挨拶に気付き挨拶を返すれいむ、ありす、ぱちゅりー、いずれも顔だけのゆっくりだ。 見たことの無い顔のまりさだったが、その変わった様子に 「たまにはぼうしがないのもいいね!!!」 「ゆぅん、と・か・い・は・・・べべ、べつにかっこいーなんておもってないんだからね!!」 「むきゅ・・・。おぼうし・・・。なくしちゃった?」 ゆっくりとは無邪気なもので興味がある物に対しては質問攻めしたり殺到する。 どうやら、変わったまりさに皆、興味津々のようだ。 「ぼうしをぬいでまたぼうしがはえてきたら、それもすぐにぬぐ。のーすたいる、だぜ」 表情を一つも変えずにそういいはなつまりさ。 金髪だけが吹く風になびく。そんなまりさにれいむ達は 「「ゆぅ~・・・ぽっ」」 「ぽ・・・。はっ!!あ、ありすはな、ななな、なにもかんじないわ!!!」 思いっきりデレデレで警戒心を失うほど皆、まりさに見ほれていた。 しかし、その時、枝に止まってゆっくり達を狙っていた野鳥が襲い掛かってきた!! 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」「「れいむー!!」」 れいむ目掛けて飛んできた鳥が暴れるれいむを抑えつけて突付いて弱らせようとしている。 ありすとぱちゅりーがその光景にうわああああと震える中、まりさが鳥に飛び掛った!! 「がぶ、ばーりぼーり、ごっきゅ、むーしゃ、むーしゃ、ぷふう・・・。 まりさのはらんなかでゆっくりしていってね!!!だぜ」 もはや鳥が居た形跡は跡形も無い。あまりにすごい光景にれいむ達は 「「「ゆ、ゆっくりありがとー!!!」」」 と感謝して去っていった・・・怖かったのかもしれない。 「のにいき、くうかくわれるかなら、まりさはくうんだぜ」 そうひとりで静かに夕暮れの中スィーに乗って去っていくまりさには孤高という言葉が良く似合った。 ※野に居るゆっくり物も弱いゆっくりってパターンばっかりなんでたまにはワイルドにしてみました。 即興の人 まりさかっこいい!! -- 名無しさん (2008-11-15 19 29 12) 後のドスまりさである ありす「あのころのドスはワイルドだったねぇ」 ぱちゅりー「むきゅ、そんなこともあったわねぇ。」 ドスまりさ「は、恥ずかしいんだぜ‥。」 -- 名無しさん (2008-11-16 05 28 23) まりさにげろ! 鴉天狗が! -- 名無しさん (2012-08-19 20 07 33) スィートベルトかぁ 上手いなぁ -- ふらん (2012-08-26 17 42 01) ワイルドだろう~? -- 名無しさん (2012-09-15 21 53 03) スギちゃんまりさ -- 名無しさん (2013-09-13 04 15 33) スィートベルト吹いたww -- 名無しさん (2013-09-24 23 13 19) 名前 コメント
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旅するもっさりさん 青黒赤緑 伝説のクリーチャー ─ フサ 4/5 島渡り、沼渡り、山渡り、森渡り 渡りを持つ他のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける 旅するもっさりさんは、渡りを持つ他のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。 第31版の 189より。 珍しい四色カード 渡りクリーチャーを強化できる しかし渡りを持つクリーチャーがそもそもモナリングでは少ない… 相手が白単でなければ回避能力はあるし、これで警戒でもついていたら良いのだが… 警戒は白の能力なので仕方がない所。 ちなみに“もっさりさん”はフサに統合されている。
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キャラの基本情報 私の技が分かるかみゃう? 身長 156cm 体重 常に変化し続ける 3サイズ 87/56/86 趣味 エネルギーを集める 看板娘・スキンなど 量子子猫・光子もつれ
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まりさがまりさだよ! 10KB 制裁 飼いゆ 現代 うんしー まりさが可愛くて生きるのが辛い ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 休日の昼下がり、自宅の居間で私は考え込んでいた。 目前には、眩いばかりの笑顔が二つ。 一つは、まりさ。 もう一つも、まりさだ。 「まりさ……。いつの間に双子になったんだい?」 まずは、思ったままに疑問をぶつけてみた。 まりさ達の前にあぐらをかいて座り込む。 「まりさはふたごじゃないよ!」 「まりさはひとりっこだよ! かわいくてごめんね!」 「それじゃ双子が可愛くないみたいじゃないか。滅多なことを言ってはいけないよ」 「ごめんね!」 「ごめんね!」 「よしよし、まりさは素直だなぁ」 さすがは、私のまりさだ。 まりさに出合ったのは、ある日の買い物帰り。 もうすぐ帰宅かというところで、道端から声をかけられた。 買い物袋の中にあった『あんまん』に興味津々だったらしい。 せっかくなので自宅まで来てもらい、一緒に食べることになった。 気がつけば、まりさは家族の一員となっていた。 「しかし、今度は家族が増えるとはなぁ」 「ふえてないよ!」 「まりさはまりさだけだよ!」 「じゃあ、本物のまりさはどっちなんだい?」 「まりさがまりさだよ!」 「ちがうよ! まりさがまりさだよ!」 このままでは、らちがあかない。 「まりさのくせに、まりさのふりをしないでね!」 「まりさこそまりさのくせに、まりさぶらないでね!」 私のまりさには、飼いゆっくりの証といわれるバッジを付けていない。 バッジなんて無くても、まりさはまりさだ。 そう考えていたのだが、今では少し後悔している。 「なぁ、まりさ」 「なぁにおにいさん!」 「おにいさんよんだ?」 「……呼びにくいな」 私は、向かって右のまりさを指差す。 「とりあえず、君が『右まりさ』」 今度は左のまりさを指差す。 「君は『左まりさ』。本物が分かるまで、それで良いかい?」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「したよ!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「しかし、本当にそっくりだなぁ」 右まりさと左まりさが、向かい合ってにらみ合う。 「まりさににてるからって、ちょうしにのらないでね!」 「まりさこそ、のらゆっくりのくせにまねしないでね!」 普段から自由に外で遊ばせているせいか、まりさはいつも薄汚れていた。 毎晩の風呂に入るまでは、正直なところ野良と区別がつかない。 「まりさのまねして、かいゆっくりになるつもりなんだね!」 「そうはいかないよ! まりさはまりさだけなんだからね!」 そうか、なりすましか。 ゆっくりの世界にもあるんだなぁ。 「しかし、どうやって確かめたものか……」 「おにいさん、まりさがまりさだよ! あんまん、いっしょにたべたまりさだよ!」 「ちがうよ、まりさがまりさだよ! あんまん、おいしかったよ!」 あんまんの事を知っている? 今、最初にそう言ったのは右まりさだ。 左まりさも言ったが、真似しただけなのかもしれない。 「うーん……」 途方にくれた私は、おもむろに立ち上がる。 「おにいさん、どこいくの?」 「とりあえずご飯にしよう。あんまん持ってくるよ」 「ゆわーい!」 「ゆわーい!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 台所で、まりさの食事の用意をする。 冷蔵庫から冷凍あんまんを取り出し、調理を始める。 「はやくあんまんちょうだいね!」 「ああ、少し待ってろよ……って」 突然の声に振り向くと、足元にまりさが居た。 「まりさ、どうしてここに?」 台所のドアは閉めてきた。 居間のまりさが入って来られるわけはない。 「まりさのおうちだから、まりさがいるのはあたりまえだよ! ゆっくりりかいしてね!」 まりさはふんぞり返って、得意満面の笑みを浮かべる。 そのうち、ふんぞり返りすぎて帽子が後ろに落ちてしまった。 「ゆああ! まりさのすてきなおぼうしさんが!」 慌てて帽子を被り直す。 「ゆふー! あぶなかったよ!」 じっとまりさを見続けるが、外見も性格も本物のまりさっぽい。 ということは、まさか……。 「なぁ、まりさ。ちょっと来てくれるかい」 「ゆっくりいくよ!」 頭を整理するために、このまりさは『台所まりさ』と呼ぶことにする。脳内で。 台所まりさを誘導して、居間へのドアにそっと身を寄せる。 「ちょっとこいつを見てくれ」 居間へのドアを少しだけ開ける。 隙間から、なにやら言い合いをしている右まりさと左まりさが見える。 「まりさがいるね!」 「ああ、あのまりさ達は、自分がまりさ……えっと、この家のまりさだと言っているんだが」 「なにいってるの? まりさがまりさだよ! ばかなの? しぬの?」 そんなことより、はやくあんまんちょうだいね!」 「口調も、いつものまりさっぽいな……」 ということは、まさか……。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「お待たせ、まりさ」 「あんまんだー!」 「はやくちょうだいね! たくさんでいいよ!」 私が居間に戻ると、まりさ達が物凄い勢いで飛び跳ねてきた。 まぁ物凄いといっても、ゆっくりのジャンプなので大したことはないのだが。 「むーしゃ、むーしゃ、しししししあわせぇぇぇ!」 「うめっ、これめっちゃうめっ!」 持ってきたあんまんは、あっという間に無くなってしまった。 台所まりさにも大量に食べられたので、また買出しに行かなければならなそうだ。 気がつけば、口元を食べカスだらけにし、まりさ達がこちらを見つめていた。 大きく膨らんだお腹のせいで、外見はまるで茄子のようだ。 「もっと、ちょうだいね!」 「あんっまんっ! あんっまんっ!」 頬を染めながら、幸せそうに笑うまりさ達。 じりじりと這うように、私の足元へ近づいてくる。 「そうか、美味しかったか。もっと欲しいか」 「もちろんだよ! はやくあんまん……」 「残念ながら、それで最後だ」 「ゆゆ? なにいってるの? ばかなの? しぬの?」 「あんまんさんは、かってにはえてくるんだよ?」 「ああ、最後ってのはそういう意味じゃない」 「いまのまりさには、りかいできないよ!」 ゆっくりと、まりさ達へ手を伸ばす。 「人生……いや、ゆん生? とにかくこれが、ゆん生最後の食事だってことだよ」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 私は、右まりさの帽子を取り上げた。 「ゆゆっ!? まりさのすてきなおぼうしさん!?」 「お前、偽者だな」 「まりさのおぼうし、かえしてね!」 「どうして嘘をついた?」 「そんなことより、まりさのおぼうしかえしてね!」 帽子に舌を伸ばそうと、右まりさがその場でピョンピョン跳ねる。 膨らんだお腹が、ブルンブルンと波打っている。 「聞く耳も持たないか……」 「ゆふふ! まりさはゆっくりしてないね! げらげらげらげら!」 左まりさが、勝ち誇った顔で大笑いを始める。 すっかり重くなったお腹を軸に、グラグラと身体を揺らしている。 まるで起き上がり小法師のようだ。 そのうち、揺れる勢いで帽子が床に落ちてしまった。 「ゆあぁ! まりさのすてきなおぼうしさんが!」 左まりさは、慌てて帽子を回収しようとする。 私は素早く手を伸ばし、左まりさの帽子も掴み上げた。 「ゆんやー! まりさのおぼうしかえしてね!」 右まりさと同じ反応を始める、左まりさ。 「お前も偽者なんだろう」 「まりさのおぼうし、かえしてね!」 「台所に居たよ。本物のまりさは」 居間には入らないように伝えてきたが、おそらく今頃は食後の昼寝中だろう。 「よくもだましてくれたな、偽者まりさ達」 「そんなことより、まりさのおぼうしかえしてね!」 「かえしてね!」 「あくまで、とぼけるか……まぁいい」 二つの帽子を両手でまとめ、力をこめる。 「お前達の運命は、もう決まっているんだからな」 ビリビリ! バリバリ! 「やめて!」 「おぼうしさんがー!?」 バラバラになった帽子の欠片が、まりさ達の間の前にヒラヒラと舞い降りる。 「どぼじでごんなごとずるのー!?」 まりさ達から、物凄い勢いで涙が溢れ出す。 よく見ると右まりさはしーしーを漏らし、左まりさはうんうんまで漏らしていた。 「よし、もうお前は右まりさじゃない。しーしーまりさだ」 「どぼじで!」 「お前は左まりさ改め、うんうんまりさな」 「ゆんやぁー!」 汚物まみれになったまりさ達は、正直あまり触りたくない。 仕方なく、おさげ部分に手をかける。 「まりさのなやましいおさげに、きやすくさわらないでね!」 「よく考えれば、まりさには毎日あんまん食わしてやってたんだ。 たまたま野良がそれを見て、なりすましたんだろうな」 おさげを引っ張り、まりさ達を空中に持ち上げる。 「おそらをとんでるみたい!」 「でもいたい! おさげいたい!」 「いたいぃぃぃ! おそらー! ゆわーい! いたいぃぃ!」 おさげをひとまとめにし、アメリカンクラッカーの要領で手を振る。 さすがに指先では重くて辛いので、両手で掴み上げてはいるが。 ボヨンボヨンと、奇妙な効果音を鳴らしながら、二つの茄子が宙を舞う。 「おそら! いたい! おそら! いたい!」 歪に跳ね返るので、既にどちらかしーしーまりさで、うんうんまりさか分からなくなっていた。 「……仕方ない、お前達は両方とも、うんしーまりさな」 「どぼじでっ! おそら! いたい!」 更に、両手の動きを加速させる。 何度目かのボヨン音とともに、うんしーまりさから餡子が飛び散り始めた。 どうやら、口元とあにゃるから餡子が溢れ始めているようだ。 「まりさのとくべつなあんこさんがー!」 「あんこさん、ゆっくりしてね!」 まだ喋ることができるのか……。 思ったより余裕なんだな。 「じゃあ、これでどうだ?」 両手の動きを最大限まで加速させる。 うんしーまりさが、ついに水平線を越え、円を描くように振られ始めた。 「ゆぎゃあー! ばでぃさ、おぞらをどんで」 上でボヨン! 「ぎゅぶっ!」 「ばでぃさの、あんござんがぁ」 下でボヨン! 「がふうっ!」 上でボヨン! 「おぞらをっ!」 下でボヨン! 「あんごっ!」 上でボヨン! 「もっどっ!」 下でボヨン! 「ゆっぐりっ!」 上で……。 「しだがっ!」 グシャアッ! 「あ……」 何度目かの衝撃で、うんしーまりさは見事弾け飛んでしまった。 「こりゃ掃除が大変だな……」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 居間の掃除を終え、台所に戻る。 案の定、台所まりさ……本物のまりさは絶賛昼寝中だった。 あんまんの食べすぎで膨らんだお腹を、おさげでさするような体勢で横たわっている。 「むにゃ……もうたべられないよ……だから、あんまんちょうだいね」 私はまりさのお腹に手をあて、身体を揺らす。 「まりさ、起きなさい」 「……ゆふ? あんまん?」 「ある意味お前があんまんだろ。そんなことより話がある」 「おはよう、おにいさん……おはなしって?」 「今度のことで考えを改めた。やっぱりバッジを取ろうと思う」 バッジさえ取れば、IDで間違うことは無くなるだろう。 善は急げ、すぐにでも取りにいくつもりだった。 「そうだね! ばっじさんがあればもうばれないもんね!」 「ああ、そうだ……え?」 一瞬、まりさの言葉に違和感を覚え、聞き返してしまう。 「ばれない、って?」 「ばっじさんがあればほんものだから、まりさはずっとほんものになれるよ!」 まさか……。 いや、まさか。 「ど、どういう意味なんだい?」 「ゆふふ! おにいさんはばかだね! しぬね! まりさみたいなにせものが、こまるんだよ!」 「……偽者が困るのか」 「そうだよ! そんなことより、あんまんちょうだいね!」 「本物にバッジが無かったから、うまく騙せたんだね」 「ゆぷぷ! おにいさんをだますのはかんたんだったよ! 居間には、二匹のまりさが居た。 「じゃあ、本物のまりさは、今どこに居るんだろうね?」 「さぁ? さっきのどっちかだとおもうよ!」 居間のどちらかが本物だったのか……。 「そんなことより、あんまんちょうだいね! ばかなおにいさんは、ゆっくりりかいしてね!」 グシャッ! 「すまん、理解できない」 台所に、餡子の染みが広がってゆく。 「もっど、ゆっぐりしだがっだ……」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ なんて事だ……。 私は結局、本物のまりさまで亡き者にしてしまったのか。 短い間だったとはいえ、寝食を共にしたまりさを……。 本物は、どちらだったんだろう。 右まりさだったのだろうか。 左まりさだったのだろうか。 「……でもまぁ、いいか」 私は考えるのを止めた。 ゆっくりなんてどれも同じようなもんだし。 ああ、そうだ。 今度はゆうかにゃんでも買いに行こう。そうしよう。 ゆうかにゃん楽しみだなー! トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る どうせ野良なんだから、ストレス解消に全部潰せばok ※バッジ申請しない時点で、それほど興味無いんだろ? -- 2018-01-16 22 04 21 んぺぺくはやかたかにまなこまはやかとてやなやかやなまかやなまはゆなはゆなやはゆやなやなに ねさやさやさやはなかこやかしこやむしむこぬさまかむなたかたなまかたなまはかち -- 2016-05-18 01 56 23 きめぇまるが一番怒 -- 2016-05-18 01 55 27 ↓↓↓↓↓↓つまり、希少種は可愛く、通常種はゴミということだな! -- 2015-05-13 20 19 21 ゆうかより霊夢買え笑 -- 2013-06-15 17 57 33 正しい! -- 2012-11-28 00 12 54 まさかの本物まで下衆化とは、 オチは最高だった。 -- 2012-07-26 07 44 30 家族とか言っておきながらお兄さんのまりさへの興味の無さにワロタw まあバッジ無しで外に遊びに行かせる時点で本当にどうでもよかったんだろうなw -- 2011-07-26 02 38 19 はぁ…ゆうかにゃん -- 2010-11-10 12 48 37 ゆうかにゃんも可愛いがめーりんやきめぇ丸、ふらんやれみりゃも可愛いぞ -- 2010-11-04 13 29 40 やれやれゲスゆっくり共がきたせいで本物のまりさは災難だったなー 飼い主さんも混乱して大変だったな(苦笑 -- 2010-11-01 23 11 05 まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまr… もういいよ。全部殺すよ。 -- 2010-08-05 14 07 12 そうだよ!ぜんぶころしてりせっとすればいいんだよ!! -- 2010-06-27 00 25 35