約 44,494 件
https://w.atwiki.jp/irosumanoss2/pages/154.html
「呪ってやるこのカモノハシペリー!」 人物 フィニアスとファーブに出てくるキャラクター。 声優は ダン・ポベンマイヤー(日本語版は多田野曜平) 名前が長いため愛称は「ドゥーフェンシュマーツ」、「ドゥーフ」などさまざまである。 アニメなどでのドーゥフェンシュマーツ エージェントPと宿敵の関係にあるマッドサイエンティスト。悪のドゥーフェンシュマーツ社と言う会社でいつも悪だくみをしている。 自身を邪悪な科学者だと思い、夢はダンウィル含む3つの州を征服することだがどれもスケールが小さいものばかりで彼の悪事は結果的にキャンディスへの告げ口阻止に使われている。 SSでのドゥーフェンシュマーツ シーズン2に登場。真・クッパ軍に所属している。 いつもくだらない理由でいろんなメカを作っている。 まれに戦闘に参加することもある。 補足 自分が開発した発明品には必ず「○○ネーター」と名付ける 身長は低そうに見えるが実際の身長は188㎝である。 技 基本科学者なので対した技は持っていないがカモノハシペリーと太刀打ちできるくらいの戦闘力は持っている 関連 マジョリーナ 16000系 クラシックエッグマン エッグマンネガ カモノハシペリー
https://w.atwiki.jp/irosumass/pages/291.html
「呪ってやるこのカモノハシペリー!」 人物 フィニアスとファーブに出てくるキャラクター。 声優は ダン・ポベンマイヤー(日本語版は多田野曜平) 名前が長いため愛称は「ドゥーフェンシュマーツ」、「ドゥーフ」などさまざまである。 アニメなどでのドーゥフェンシュマーツ エージェントPと宿敵の関係にあるマッドサイエンティスト。悪のドゥーフェンシュマーツ社と言う会社でいつも悪だくみをしている。 自身を邪悪な科学者だと思い、夢はダンウィル含む3つの州を征服することだがどれもスケールが小さいものばかりで彼の悪事は結果的にキャンディスへの告げ口阻止に使われている。 SSでのドゥーフェンシュマーツ シーズン2に登場。真・クッパ軍に所属している。 いつもくだらない理由でいろんなメカを作っている。 まれに戦闘に参加することもある。 SSに登場した発明品 捕獲ネットミサイルネーター [[]] 補足 自分が開発した発明品には必ず「○○ネーター」と名付ける 身長は低そうに見えるが実際の身長は188㎝である。 技 未記入 【関連】 マジョリーナ 16000系 クラシックエッグマン エッグマンネガ 保守用巡回車 カモノハシペリー
https://w.atwiki.jp/wiki1_test/pages/1087.html
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/1734.html
サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 2021年1月~21年3月 共通事項 基本の放送時間…土曜18 56~20 00 固定スポンサー Volkswagen 日本ペイントホールディングス ORIHIRO SUZUKI Rinnai LINE証券(60秒・番組コラボCM・2021年2月~) Panasonic(2021年2月) KIRIN(キリンビール・PT扱い・2021年2月) 2021年1月16日 A枠 1’00”…Volkswagen 0’30”…日本ペイントホールディングス、ORIHIRO B枠 0’30”…LOTTE、unicharm ユニ・チャーム、YKK AP、SEIKYO SHIMBUN、SUZUKI、Rinnai 2021年1月23日 A枠 0’30”…SUZUKI、第一三共ヘルスケア、日本ペイントホールディングス、NEXCO東日本(PT) B枠 0’30”…Volkswagen、ORIHIRO、日本ペイントホールディングス、Rinnai、YKK AP、ケンタッキーフライドチキン 2021年2月13日 A枠 0’30”…Volkswagen、ORIHIRO、日本ペイントホールディングス、AEON(PT) B枠 1’00”…LINE証券(番組コラボCM) 0’30”…Panasonic、SUZUKI、Rinnai、KIRIN(キリンビール・PT) 2021年2月20日 A枠 1’00”…Panasonic 0’30”…SUZUKI、KIRIN(キリンビール・PT) B枠 0’30”…Volkswagen、Rinnai、日本ペイントホールディングス、SUNTORY、NISSAN、ORIHIRO 2021年2月27日 A枠 0’30”…Volkswagen、日本ペイントホールディングス、Rinnai、KIRIN(キリンビール・PT) B枠 1’00”…LINE証券(番組コラボCM)、Panasonic 0’30”…SUZUKI、ORIHIRO 2021年3月13日 A枠 1’00”…Panasonic 0’30”…Volkswagen、ORIHIRO B枠 1’00”…LINE証券(番組コラボCM) 0’30”…SUZUKI、日本ペイントホールディングス、Rinnai、東京海上日動 2021年3月20日 サンドウィッチマン 芦田愛菜の博士ちゃん 広瀬すず参戦 チーズ王子の絶品レシピ(18 30~20 00) A枠 1’00”…Panasonic 0’30”…Rinnai、Volkswagen、ORIHIRO B枠 1’00”…LINE証券(番組コラボCM) 0’30”…SUZUKI、日本ペイントホールディングス、KIRIN(キリンビール・PT)
https://w.atwiki.jp/wiki1_test/pages/1198.html
https://w.atwiki.jp/wiki1_test/pages/1160.html
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/14488.html
サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 2024年4月~24年6月 共通事項 基本の放送時間…土曜18 56~20 00 全社絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー KINCHO みずほ銀行 SUNTORY 岡三証券グループ 住宅金融支援機構 SUZUKI Rinnai unicharm ユニ・チャーム 龍角散 Ryukakusan 2024年5月25日 前半 0’30”…KINCHO、みずほ銀行、SUNTORY、岡三証券グループ 後半 0’30”…GungHo、【フラット35】子育てプラス、SUZUKI、Rinnai、unicharm ユニ・チャーム、龍角散 Ryukakusan 2024年6月1日 前半 0’30”…龍角散 Ryukakusan、GungHo、【フラット35】子育てプラス、SUZUKI 後半 0’30”…unicharm ユニ・チャーム、Rinnai、SUNTORY、岡三証券グループ、KINCHO、みずほ銀行 2024年6月22日 前半 0’30”…【フラット35】子育てプラス、SUZUKI、Rinnai、KINCHO 後半 0’30”…みずほ銀行、龍角散 Ryukakusan、unicharm ユニ・チャーム、岡三証券グループ、SUNTORY、KIRIN(キリンビール・PT) 2024年6月29日 前半 0’30”…岡三証券グループ、SUNTORY、GungHo、unicharm ユニ・チャーム 後半 0’30”…みずほ銀行、SUZUKI、KINCHO、【フラット35】子育てプラス、龍角散 Ryukakusan、Rinnai
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/239.html
愛称 ・ウィットアンダーソン 性別 容姿 職業 教授 目的 クレイオ史の探究 特技 根:戦闘、社交、冒険、商事 枝:剣術、教養、作法、心理、探索、警戒、隠密、生存、鑑定、会計、法律 背景 クレイオ立憲王国時代を専門分野とする学者。現在は州立エリス大学の教授。帝都で教えていたこともある。 実地調査を重視する性格で、門下の学生と共にクレイオ各地で度々フィールドワークを行っている。 その専門分野の関係上、クレイオ人アイデンティティや立憲政治などについて度々言及するため、クレイオ独立派や自治主義者のブレーンと目され、そのために帝国政府からは警戒されている。本人はこれらの運動について明確に賛意を示したことはないが、それらの支持者とのコネは確かなものがある。
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/172.html
1999/7/15,or opening the gate of scholarship.アンゼロットサイド フィンスタアニスサイド(べいろす) 2011/9/3(べいろす) 2011/9/4フィンスタアニスサイド(べいろす) アンゼロットサイド フィリオリ・エルクリス、あるいはテリブルドリームの三部作(べいろす)上 中 下(大英帝国の中の人が護るべき日々) 続 2011/9/13(べいろす) 2011/9/17(べいろす) 2011/9/23 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ 2011/9/24冥帝フィンスタアニス(べいろす) 終焉のその後 1999/7/15,or opening the gate of scholarship. アンゼロットサイド 1999年7月15日、ニューファンドランド主都セント・ジョンズ外れの高台。 ちなみに、とある世界線ではギネスとかいう本に世界一霧が濃いとして紹介されている。 全く関係はないが、この当時はY2K問題で世界中のIT関係者の仕事が山積みになったりしていたりする。が、それは別の話。 それはとにかく、そんな世界屈指の濃霧多発地帯の海霧を眺めながら佇む少女(注:年齢は三千台)が二人。 「………」 「…」 彼女たちはThe cold worldと呼ばれる世界のウィルバー合衆国という国で教育者として活動していたのだが、人間として振る舞うにはそろそろ勤続年数を怪しまれる頃合いになったので、世界間移動をすることにした。 …した…のだ…が。 「…これはまた、とんだ世界に来てしまいました」 「仕方ないでしょう、マスター。まさか悪魔と独裁者が組んでディストピアじみた世界が生まれる…なんて、現実に起こるとは思いませんでしたが」 「ですね。…出直しましょうか、ミリティー」 「マスターができるのならそうしますけどね」 アンゼロットは微苦笑して前言撤回する。 眼下に広がるスラム街と、翻るハーケンクロイツ。 …どうも、おかしな世界に迷い込んでしまったようだ。 郊外の瀟洒なティーハウスに入り、ヌワラエリヤのストレートを頼む。資金なら問題ない。貴金属は世界を越えても通用するので便利だ。 「…で、どうします、マスター?」 「うーん…ひとまず、整理しましょう」 机を一なで。アンゼロットとミリティー以外には見えないように設定された状態でホログラム表示用の魔法陣が展開される。 映し出されるのは、世界そのものに関する情報。さまざまな定数、魔法的な状態関数…たとえば、結界の有無。 「結界はなし。世界規模の魔法干渉もなし。外から見ればごく平凡な世界ですね」 「しかしこの中で行動するんでしょう?軽度の結界ぐらい張った方がいいんじゃないですか?」 「私とミリティーの二人だけでは世界規模の干渉は少々骨が折れますね。それに、フィンスタアニス卿は既に内部に専用に特化された召喚魔法陣を配置しています。この召喚を跳ね返す結界は…単純に結界の強さの問題ではありますが、そういう大規模大出力なのは苦手分野ですしね」 「それに、私たちの固有値の混じった結界では、肝心の魔蟲を避ける効果は期待できない…と」 「魔蟲相手なら不可視化はする価値があるでしょうが…その場合、フィンスタアニス卿相手には居場所を堂々と宣言するようなものですね」 「ではどうしますか」 「解呪しましょう。ドイツにはいったん滅亡寸前のところまでいって貰うことになりますが、まあ仕方ないですね。…と大見得切ったところで、そもそも下準備に結構時間がかかるんですが」 フィンスタアニスサイド(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、1999年7月15日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男は答えない。生きているのか死んでいるのか。普通に考えれば生きてはいまい。少年は構わずに語り続ける。 「刻は動き始めた。君の見た狂気と悪夢は、誰かの干渉によって終わる。覚醒の鐘を持った誰か。悪夢からの解放には相応しいじゃないか」 少年は死を司る悪魔である。死神。死霊たちの主。闇の支配者。 指し手。夢魔姫の弟。最も古く、最も強大な悪魔の一人。 「築き上げたものが失われるのは哀しいかい? あらゆる物に永遠なんてないんだよ。人も国も生まれては死んでいく。この宇宙でさえ、いつかは死んでしまう」 ゆらめく生と死の境界を操るもの。 人も魔も、ありとあらゆる生物は死から逃れることはできない。 「僕は……そうだね。召喚者がいれば君たちにふたたび力を貸そう。でも、その代償は高くつくよ。世界そのものが終わってしまうかもしれない」 『XXI 世界:The World』。冥帝。死と破滅と狂気を飲み込むもの。 優美なる美少年。彼の名は、フィンスタアニス・エルツ・クラルヴェルン。 「歓迎するよ、来訪者。さあ高貴なる抵抗を見せておくれ」 2011/9/3(べいろす) アーネンエルベの突然のロンドン空爆によって瓦礫と化した区画。 家屋が半壊しようとも、意地で営業を続ける気骨のあるレストランがあると聞いて、アン2世は身分を隠し訪ねることにした。 そこで彼女が見たものは、カフェテラスにて優雅にダージリンティーを啜り、アップルパイをフォークでつつく旧友の姿。 「……どうして貴方がここにいるのですか」 「アン2世に会いたかったからじゃだめかしら?」 「それは構いませんが。相手はフィンスタアニス卿です、協力してくれるのですか」 「ごめんなさい、今回の私は観戦に徹するわ。これは貴方の試練だと思うし、ルークを失ったの」 「貴方が手傷を負うなんて珍しいですね」 「ちょっと、抹殺者とね。撒いてきたから大丈夫よ。結界も張ってあげましょうか」 「いえ、貴方の負担が大きいでしょう。それにこの世界のホストは私たちではありませんし。……貴方がホストだったらどれほどの結界になるのでしょうね。察しはつきますけど」 「機会があったらね。じゃあ、今はお言葉に甘えて休養に専念するわ」 「そうしてください。でもここに来た目的はそれだけではないのでしょう」 「ええ。予感がするの。テリブルドリームの名前を継げる、高貴なる魂との邂逅を」 2011/9/4 フィンスタアニスサイド(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月4日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男は答えない。かわりにしわがれた手を震えさせる。わずかに、わずかに。見る者にかつての独裁者を想起させるように。少年は構わずに語り続ける。 「君の都は黒い炎に包まれ、空からは黒い雨が降る。先陣を切るのは猛火の死霊。彼らの二十倍の戦力を用意した」 悪夢の時代の再来かな。お姉ちゃんが不干渉であるのなら、死霊の兵団を止められるのは彼女くらい。 「さあ盲目の生贄よ、健闘を期待するよ。せめて一分。いいや二分」 アンゼロットサイド シティ・オブ・ロンドン。大銀行や保険会社・取引所が軒を連ねる世界有数の金融センターである。 伝統から英国国王の立ち入りには市長の許可が必要なのだが、アンゼロットはアン2世の指し手であってその人ではないので、特に気にしない。 「かなり早くから攻めますね、彼らは」 アーネンエルベの電撃的なベルリン攻略作戦。その影響で、ここロンドン証券取引所の喧噪はいつもよりさらに激しい。その一角で、話し込むドレスとメイド服の少女ふたり。 「アーリー・クイーン・ムーブは適当に抑えて引かせるものですけどね」 「私は大陸ヨーロッパにある駒は指せませんからね…あとはチェコがどこまでできるか、ですね」 「…任せておけるでしょうか?これでは、歴史を繰り返しているだけのような気がします」 「そうですね…参りました。今回は彼女は観戦者だそうですし」 「彼女?…ああ、ジャスリーさまですか。珍しいパターンですよね。もっとも、ジャスリーさまが指し手になったことも少ないですが」 「今度ホストとして実力を見せてくれるらしいですよ。今回はバッキンガム宮殿でお昼寝だそうです」 「え、あれ、宮殿の部屋貸しちゃったんですか!?」 「そんなに驚くことですか?確かにシェルター強化したとはいえ危ないですが。キャンディかケアンズあたりの邸宅を貸そうかとも提案したんですけど、ヨーロッパがいいって言ってたんですよね」 「確かに、何かとヨーロッパの方が何にしろ便利ではありますね。自由に暮らすならケアンズのほうがいいと思いますけど」 「個人的にはもし自由に暮らすならキャンディでハイグロウンティー飲んで過ごしたいですけどね」 「相変わらず紅茶狂ですねえ。一応紅茶以外もいろいろできるんですけど。最近は紅茶専門になってしまっています」 「腕は確かに上がっていますよ。そろそろ前人未到の領域に達しつつありますね。…と、そろそろお嬢様のお仕事の時間ですね。行きましょうか」 フィリオリ・エルクリス、あるいはテリブルドリームの三部作(べいろす) 上 選別プログラム。 アーネンエルベが考案した、収容所に少年少女五十人を閉じ込め、武器を与え、互いに殺し合わせるプログラム。 一体何の意味があるのだろうか。 しかしフィリオリにはそんな疑問について考える余裕はなかった。 「死なないで」 自らを守る為に傷を負った少年に、包帯を巻きながら語りかける。 腹部に何発も銃弾を受けている。血が止まらない。……おそらく助からない。 「死なないで。ディートリヒ」 「ああ……」 少年は少女の為に、激痛に堪え、微笑みながら言葉を紡ぐ。 「フィリオリ、泣かないで……」 少年が発声できたのは、たったそれだけ。死に行く少年と生きている少女は手を握り、別れを惜しむ。 「好きよ、ディートリヒ……」 噎せ返るような血の匂い。散乱する死体。涙も枯れ果てた血まみれの少女。 「プログラム終了。生存者、フィリオリ・エルクリス。七番ゲートまで移動せよ」 スピーカーから事務的な声が聞こえる。 少女は聞こえていたが、すぐには立ち上がらなかった。最後に少年の衣服を整え、キスをして最後の温もりを感じる。 「プログラム終了。生存者、フィリオリ・エルクリス。七番ゲートまで移動せよ」 中 よろよろと。疲労と打撲による痛みを堪えつつ、フィリオリは壁伝いに歩く。 指定されたゲートは開いており、太陽の光が差し込んでいる。 あれこそが希望。自らを守るために死した少年に報いるためにも、少女は生きていかねばならない。 恐怖と狂気の空間から少女は生還を果たした。 そんな彼女を待ち受けていたのは、銃口を向けるアーネンエルベの兵士たちだった。 銃の恐ろしさは身を以て知っている。一度照準を合わせられたら、もう逃げられない。 「どうして……?」 「目障りなのだよ」 たったそれだけの返事。 「寂しい……」 フィリオリは胸に手を当てて、目を閉じる。 恋人のキスを待つ少女の様に。すべてを悟り受け入れた聖者の様に。 もう涙は出なかった。 そして数十発の銃弾をその身に受けて、検死すら不要の絶対の死に誘われた。 「こんにちは」 痛くない。寒くも暑くも。ふわふわとした不思議な感覚。 「こんにちは、フィリオリ」 気がつくと、少女は瀟洒な庭園の中、ティーテーブルの椅子に座っていた。 テーブルの向かい側には不思議な服を着た女性。 「こんにちは。……ここは天国なのでしょうか」 「いいえ、私はジャスリー。夢魔です」 「……夢魔?」 「はい。夢魔。悪霊や幽鬼とも呼べる存在です。 貴方の高貴なる魂は、天上で歓迎されるでしょう。安息の後に大きな魂と融合し、すべての記憶を失って転生を待つことになります。 ですが、もし貴方が望むのなら。 その姿と記憶をとどめ、未練を為したいのなら。 貴方を私の眷属として、夢魔として迎えましょう」 「悪魔の誘惑ですね。成仏するか、幽霊になるかということでしょうか」 「はい」 「……それなら、答えは決まっています。彼と約束しました。生きて幸せになると」 「そう。ではこの契約書にサインを。 歓迎します、テリブルドリーム。ようこそ、闇の世界へ」 下(大英帝国の中の人が護るべき日々) 時代を通して同時に百八人しか存在しない夢魔において、新たなる夢魔が誕生するのは珍しいこと。 ミリティアにとっても生まれたばかりの夢魔を見るのは初めてのことだった。 「どうですか? ここは宮殿ですから、派手でない女物の衣服って意外に少なくて」 「いいえ、素敵です。有難うございます。ミリティア様」 姿見に写った自分を見ながらフィリオリが応える。ストリートチルドレン育ちだという彼女も、ミリティアが見立てた高級な衣服を着るとたちまち「良いところのお嬢さん」に変貌した。 魔力の使い方さえままならない、か弱い雛鳥のような夢魔フィリオリ。 ミリティアはもちろん、彼女の辿った運命を知っている。最初彼女のことを聞いたとき、その運命に涙して、そして自分が人間だった頃を思い出してまた涙した。 「今頃マスターとジャスリーさまはお茶しています。ご挨拶に行きましょう」 「マスター?」 「ええ、マスター。盟約者。貴方も解るときが来るでしょう」 「盟約者。素敵な響きですね。……好きな人なのですか」 「ふふふ。ええ、マスターは私の誇りです。あの方のお役に立てるならば何でも」 「私は……、お母さんになってくれると言って頂けたジャスリーさまのお役に立ちたい」 「そんなに気負わなくても良いですよ。そばにいて、甘えているだけでもジャスリーさまは喜ばれるとおもいます。私たち夢魔は家族に憧れる面もありますから」 そう。そして貴方の、私たちの絶望が、ジャスリーさまの力になるのだから。 続 ドイツ第三帝国、デュッセルドルフ。 ハーケンクロイツが掲げられ、軍人たちがうろつき、市民達が怯えながら暮らす街。 この街で子供たちの姿を見かけることはない。アーネンエルベの本拠であったこの町では根こそぎで子供狩りが行われ、多くの場合何処かの施設に送られ殺人鬼として教育されるか、殺された。 そんな陰惨な街にも教会は存在し、その裏手の森には広大な墓地が広がっている。 六月の太陽と心地よい風に晒されながら、夢魔二人が墓地を歩く。 「不思議な気分です」 夢魔フィリオリが呟く。周囲は貧困層の為の簡易な墓。 大した処理もせず、土に埋めて小さな墓標を置いただけ。 フィリオリは覚えている。棺桶すら用意できず、神父と二人だけで土を被せたことを。 「変ですね。成仏できない幽霊になった私が、お墓参りだなんて」 ジャスリー・クラルヴェルンは日傘を差しながら、フィリオリの後を辿る。 「そんなこと無いわ。私たち夢魔は多くの人間の死を看取るの。別れを告げるのは大切なことよ」 「……はい」 フィリオリの足が止まる。無名の墓標。 手に持った花束をそこに供えて、膝をついて祈り始める。 幸福な家庭はナチスの秘密警察に破壊され、兄はその場で撲殺。父親は強制収容所。母親とフィリオリはデュッセルドルフのゲットーに収容された。 ゲットーの暮らしは悲惨そのもので、幼いフィリオリは自分を食べさせる為に痩せ細っていく母親を見ていることしかできない。 「……。言いつけを破って、遅くまで外で遊んでいたんです」 「ええ」 「急に雨が降って、冷たくて、濡れて帰って…。風邪をひいてしまったんです」 「ええ」 「高熱を出した私を、お母さんは必死に看病してくれました。その甲斐あって私は治りました」 「ええ」 「…そして、お母さんが倒れたんです。私の風邪が原因で。…お医者さんも断られて、薬も食べるものも無くて、私、なにもできなくて」 「ええ」 「そのまま逝ってしまいました。手を繋いで、お互いに謝りながら…」 「辛かったわね」 夢魔姫は幼き夢魔の手を繋ぎ、嗚咽する娘を抱きしめ支える。 哀しみは優しさの根源。この子は立派な夢魔となるだろう。 2011/9/13(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月13日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男がかっと目を見開き、鋭い眼光で少年を撃つ。独裁者の手が震え、串刺しの針が一本、二本と外れていく。少年は構わずに語り続ける。 「君の愛する故郷に安息はない。あるのは血の赤と、恐怖の青と、狂気の白。 君たちはもう十分に狂気を振りまいたよ。君は眠りから覚めて、ぼくとともに地上へ帰ろう。 スラブの民の血を生け贄に、大暗黒の日々をもたらそう」 「さあ盲目の生贄よ、健闘を期待するよ。せめて一分。いいや二分」 2011/9/17(べいろす) ラジオからはドイツの領土拡大に関するニュースが連日報道されている。 ドイツのチェコ人に対する仕打ち、ヒトラー総統の復活やフランス帝国の再建は、イギリスのみならず全世界にかつての暗黒時代の再来を予感させた。 イギリスはドイツとは明確な対立要素こそないものの、この世界のドイツは何をするか解らない国家。この狂気と殺戮に満ちた世界で、理性と知識の力、すなわち理知を持って国民を護らなければならない。 「マスター」 十分な情報を収集し、あらゆる可能性から最善の道を模索する。それが学問の門へ至る道。アンゼロットは夢魔の門を開かず、自らの意思で学問の門を叩いたのだから、志を曲げることはしない。 その代償は過労。いかに博識であり聡明なアンゼロットであろうとも、この情勢を覆すのは容易なことではない。コンピュータであれば「データ不足、予測不能」と回答するだけで責任を放棄できるが、アンゼロットと英国政府は学問の世界ではなく、現実の世界で生きているのだ。 ああ、ベルリン会議の二国がアーネンエルベの危険性を認識していれば、アンゼロットの負担はもっと楽になったであろうに。「マスター」 フィンスタアニス卿の指し方はその優美な外見とは裏腹に強引で、はっきり言って無茶苦茶に近い。にもかかわらず流れが彼に味方する。人間達は死霊たちの撒き散らす恐怖により戦意を喪失し、チェコは装備を調えていたにも関わらず全く対抗できずに滅ぼされてしまった。 ミリティアは言う。夢魔は精神を癒やし依存に陥れ、死霊は精神を苦しめ殺すものだと。 「マスター、……アンゼロット様」 (無防備ですね。夢魔の餌食にしてしまいますよ) ミリティア・アロートは政務机に突っ伏して眠ってしまったアンゼロットを軽々と抱え上げると、寝室へと消える。 (今夜は懐かしい夢を見せてあげましょう。過去の郷愁は誰にとっても幸せなもの) (そしてこのチェス盤のやりとりも、いつかは懐かしい過去の思い出となるでしょう) (それとも思い出したくもないトラウマになるのでしょうか? それはマスター次第ですね) 2011/9/23 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ 日本列島が周囲をプレートの境界に囲まれた地域であることは、この国に済む読者の皆様ならよく御存じのことだろう。 プレートの沈み込む場所が集中する、いわばプレートの墓場。 では、プレートの生まれてくる場所は? 【誰得謎異伝 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ Part I;Iceland】 アイスランド共和国の首都、レイキャヴィーク。都市名は「煙たなびく湾」を意味し、火山活動が活発で温泉が湧いていることに由来する。 そこからやや離れたところにアイスランドの空の玄関、ケプラヴィーク国際空港が存在する。第二次大戦中、米軍が北大西洋の航空拠点として建設したのだが、まあ例にもれず完成後にドイツ軍に接収され、ニューファンドランド上陸作戦の根拠地となったりしている。 そんな空港の駐機場で、イギリスの軍事企業が開発したX翼機なる奇妙な航空機が給油を受けている。 現在イギリスの保護下にあるこの国では、当然イギリスから来る飛行機の相手をするのは暗黙の義務。 イギリス軍情報局、いわゆるMI6の高官が乗っているという話で、アイスランド側も丁寧な対応を心掛けているようだった。 操縦席に座る二人は、そんな給油の様子を眺めながら紅茶を飲んでいた。これはもう紅茶依存症であろう。 「やっぱり研究者ってのは気が楽でいいですね。政界にいては一挙手一投足、一つ一つの発言。全てが攻撃でもあり防御でもある。気が抜けなくて大変です」 「研究者っていうのも成果を盗んだり盗まれたりいろいろあるものじゃないんですか。というかそれなら大学教授でもやったほうがいいんじゃないですか?」 「研究者の失言はまあ個人、せいぜい研究室ひとつの問題にしかなりませんが、政治家の失言は下手をすれば戦争にすらなりかねないものですからね。まあ、そもそも私は大学教授から政治家になったんですけど。次の世界ではまた大学教授でもやりましょうかね」 「で、研究者のアンゼロット教授。なんでまたこんな妙な航空機を用意したんですか」 「ここまで飛行機で来て、ヘリコプターで向かってもよかったんですけど、一番融通が利いて便利ですから。まあ、確かに変な機ですよね。まあ、資料を見た限りではイギリスはパンジャンドラムとかいうわけのわからない兵器を開発しているぐらいですから、これぐらい普通なんでしょうかね」 と、給油完了の知らせが入る。管制と通信して、機は離陸し目的地を目指す。 大西洋中央海嶺の中心。地下にはアイスランドプルーム。そう、このアイスランドという島はプレートが生まれてくる場所である。もっとも、日本列島のように複数のプレート境界が集中しているわけではないのだが、一応ホットスポットではある。 そんな炎と氷の島の、海洋プレートが生まれてくる大地の裂け目、ギャオと呼ばれる地帯の外れに降り立つ。 「さて、始めましょうか。用意はいいですね?」 「いつでもどうぞ、マスター」 「「…幾億の瞬く星辰の一つ。我、其が全ての観測者にして理解者なり。我、理を以て柱と成し、智を以て門と成さん。汝、其の均衡の一端を開示せよ」」 中二な詠唱に応じ、不可知の震動が地下の全てを走査する。 「…ん」 「予想通りですね。どうします?」 「今回はデータ取りですからね。修復法はここで考えても仕方ないですから宿題ですね」 大暗黒時代にナチスドイツは各地で気象兵器の研究を行った。実用化に至ったものはないが、数年後、はるか離れた場所で結果が出ることがある。 軌道上から何かが降ってきたり、めったに地震の来ない場所で地震が起きたり、その他台風だの何だの。王立科学協会では、今この世界で多発する災害は、大暗黒時代のナチスが行った得体のしれない研究が影響しているものがあるという報告もされている。しかし英領地域と友好国の資料をすべて合わせても、世界全体からすればカバーしている範囲は少ないのが実情で、要するに圧倒的な資料不足だ。アイスランドを保護したのは、この場所がGIUKギャップを抑える要所でありドイツの北海艦隊が北大西洋に進出するのを牽制するためとか、ドイツの西進の野望を一時的にでも挫くとか、そういう理由もあるが純粋に地質学的に重要だからでもある。スヴァールバルやヤンマイエンなどはほとんど純粋に科学研究のために占領したようなものだ。 「ですね。次はグリーンランドで氷山を調べに行くんでしたっけ?氷河ならアイスランドにも結構ありますけど」 「何でも氷山空母を作るとかで、施設を整備したらしいんですよ。いきましょうか」 2011/9/24 冥帝フィンスタアニス(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時の少し前を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月24日23時47分」 優美なる死霊の少年王はどこかの寺院の一室で、対戦相手の到着を待つ。 「アンゼロット。君の望んだ刻が来た」 「望んだかどうかは解りませんが、決着はついた様ですね。リザインです」 「…そう。決着としてこんなものかな。お姉ちゃんの想い人を傷つけることは僕もしたくないし」 俗世ではドイツ第三帝国と大英帝国が平和条約を結んでいる。 平和条約というのは名ばかりで、実際は枢軸の覇権を大英帝国が認め、枢軸は大英帝国の独立を承認するという世界分割の協議。世界は永劫に続く大暗黒時代に閉ざされるだろう。 「この世界は壊すよ。誰も高貴なる抵抗を示せなかった。選別プログラムのあの子くらいかな」 「そうですか」 「この時計が24時を指したとき、全ては巻戻る。世界はワシントン暴動まで回帰し、新たな盤面で紡がれる物語は、新たな指し手に委ねよう」 「わかりました。ではまたいつか」 「うん。今度はより良い出会いを」 「ああ、そういえば、時計の進みについてお願いがあるのですが……」 終焉のその後 スイス製のデジタル時計が音もなく時を刻む。 現在時刻、2011年9月24日17時59分38秒、39秒、40秒。 あと20秒でこの世界は終わる。 果たして、2011年9月24日18時00分00秒は訪れるだろうか。 それは夢の中。完全な暗闇の中から、誰かの思考が聞こえてきている。そう感じた。 (始めまして) 「誰?」 (私はアンゼロット。英国を裏から操る悪魔です) 「…悪魔?」 (詳しくは言えません) 「英国を操る、ってことは今この場所もあなたの支配下にあるってこと?」 (…政治的には完全にそうですね。魔法的には段々フィンスタアニス卿に浸食されていますけど。ですが、この世界はもうすぐ終わり。私はその前にもう立ち去ります。多分、終わりまでの間に今まで運命操作で捻じ曲げて発生率を下げていた惨事災害が押し寄せるでしょうね) 「せめて英国の災害を守るようにはできないのですか?」 (可能ですが無意味です。英国が災害から守られたところで、他国、あるいは中立地域でその分の災害が起こるだけ。運命操作は所詮姑息な手にすぎません) 「…運命操作?」 (まあ別に世界が再開されるまでいてもいいんですけど、世界の終わり自体は見る価値があるほどのものではないですからね。いずれにせよ諸州同盟を失った今、この盤はもはや私の制御できる範囲を超えました。結局のところ、大暗黒時代にドイツが無意味な粛清を繰り返して盤から駒を削いでしまっていますし。事前に相手の有力な駒を奪っておけば、誰もドイツを滅ぼせない。例え悪魔であっても。そういうこと。まあドイツ自体もリセットされるようですが) 「ねえ、いったい何を…」 (私はあなたに頼みがある。この惨劇、悲劇、あるいは喜劇。私は最後まで見通すことができないから、あなたに観測者になってほしい、と) 「観測者?」 (別に観劇者でも、観客でも、名前は何でも…まあ、候補に全部「観」が入っているからわかるように、観るだけの役目。あなたは何もしなくていい) 「それって、何度も死に続けろってこと?」 (あなたは何もしなくてもいい。全ての世界であなたの役目はあらゆる事象に対し、第三者として固定される。誰もあなたを拘束しない) 「わたしだけが惨劇の中で笑って過ごせというの?」 (見捨てることが助けることにつながることがある。あなたならわかるはず。それゆえにあなたを選んだのですから) 「それであなたに何の得があるの?」 (脅威に対して詳細を知りたいと思うのは、傲慢だけれども普遍的な人間の思考のひとつではないですか?) 「…一つ、条件を付けてもいい?」 (何なりと) 「あなたは次の世界に行くのでしょう?だったら、私の名前、私の人格を以て、その世界の抑圧されている誰かを救って」 (…いいでしょう。盟約は成立です。あなたの願いは聞き届けました。今となっては余計なことは語らずともわかるでしょう。どうかあなたに平安あれ、ヘレナ・バークタイン) 「夢魔姫さまのお見送りも終わって、あとは次の世界への旅立ちですね。準備はいいですか?」 「大丈夫ですが…あれでいいんですか、マスター」 「まあ、手は打っておくに越したことはないですからね。フィンスタアニス卿は脅威でしたが、それとは別の誰かが全ての者にとって不利なように運命操作をかけている気がします。調べておくに越したことはないでしょう」 「…そういえば、どうやってそのレポートを受け取るんですか?」 「一応、彼女が死を望み、そして受け入れたとき、彼女は死亡します。その時に全ての報告が発信されます。そういうふうにしています」 「…魔蟲対策も兼ねているんですか?それ」 「ですが、まあ彼女が絶望する前には戻ってきたいですね。せっかくこの世界の時間経過を引き伸ばさせたのですから。さて、敗者は黙って去るとしましょう」
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/227.html
"大陸の向こう側の誰よりも自由であれ" (初版) 概要 国名:ヴェルレニース自由港同盟 英名:Free port alliance of Verlenys 地域:中央島嶼部 標語:自由の光は信じる者の内より出ずる 国歌:We vow to thee, our unfettered union 国花: 通貨:ヴェルレニース・フローリン 公用語:ヴェルレニース語 首都: 政体:立憲共和政、連邦制、自由経済派 元首: 宗教:「自由な信仰」が好まれ、ヒエラルキーを持った組織宗教を受け入れない土壌がある(「信仰の自由」もあるが、こちらは近代以降に流入して受容されたものである) 気候:冷涼湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆う。 民族:植民地都市の連合であって元は多民族だが、言語的一体化が完了しておりヴェルレニース人という一つの民族が形成されている。 経済:歴史的には通商国家だったが産業革命の進展によって二次産業セクターが中心をなすようになっている。 農業:「霧は好漁場の目印」と言われ、漁業が盛ん。霧に覆われ冷暗な夏のため伝統的に農業は盛んではなかった(じゃがいもはそこそこ栽培される)が、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。 工業:伝統的に造船が盛んだが、大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれるたびに近代工業が成長し、現在ではすそ野の広い一大工業国として名をはせている。 鉱業: サービス業: 軍事:陸軍は未だに自治都市の寄せ集め的な部分を有している。海軍に関しては同盟成立直後から一体的な運用が図られ、海域の制海権を掌握している。 文化: 歴史 かつて、東方の諸島周辺の海域の中でもこの一帯は濃霧地帯ではあったが世界屈指の好漁場として知られ、一部の遠洋航海技術に長けた人々は灯台や避難港を建てて漁をしていた。 時代が下り、更に東方の地域に人類圏が拡大するにつれてこの地域への入植は増加し、多数の植民地都市が築かれていった。 中でも一部の有力な都市はその経済力によって本国からある程度の自治を得て地域内の影響力拡大を図って互いに商業覇権を争っていた。 一帯で「自由な信仰」を求める運動が拡大すると、既に自治を得ていた都市は宗教的同盟を結成、諸植民地都市でも一帯の都市は元の国家から離れる動きが加速、同盟は単なる都市共和国の寄せ集めから領域国家に変質していくこととなる。 東方植民の進展のなかで同盟は通商上の役割を増し、その中で契約などに関わる制度の効率化に代表される合理主義的態度を進展させるとともに言語的一体化が進み、国民国家としての枠組みも完成した。 近代に入って産業革命が発生する中で、大陸の戦乱などで製品供給が不安定化する度ごとに次第に国内の製造業は発達していき、現在においては衣服から飛行機まで、幅広いすそ野を持った産業構造を有する工業国となっている。 経済 工業 伝統的に造船業が盛ん。 近代工業は度々の大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれることを契機に発展、現在ではすそ野の広い一大工業国として名をはせている。 漁業 「霧は好漁場の目印」と言われ、タラなどがよく水揚げされる。 農業 霧に覆われ冷暗な夏のためじゃがいもや酪農がいくらか行われるものの伝統的に農業は盛んではなかったが、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。 商業 元来商業都市共和国の集合体であり、現在でも商業は比較的盛んである。 政治 法制度 先住民の法を基底に何回にも及ぶ植民の波の中で形成された慣習法体系が用いられている。 成文法としては同盟成立期の自由信仰令や契約書統一令などが大きなインパクトを遺したものとして知られる。 地理 気候 冷涼湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆う。 国民 言語 ヴェルレニース語は契約書統一令によって規定された法廷・商用の共通語であったが、長い間に一般人に浸透、ほとんどの国民に母語として用いられるまでに至っている。 系統的にはイヴァインベルクからの入植者たちの言語であったが、他言語からの語彙の流入や音韻体系の大変化などを被っており、事前学習なしに相互理解することは困難(契約書統一令で共通語に選択されたのも国内主要言語で最も外国勢力から離れた言語だったからとされる)。 宗教 「聖教」の系統に属するが、ヴェルレニースにおけるそれは自由意志の重視と宗教のヒエラルキーを持った組織化への嫌悪を特徴とする「自由な信仰」を掲げる。 よく意外に思われるところであるが、「信仰の自由」がヴェルレニースでも受容されるようになったのはクロン革命よりしばらく経ってからのことで、歴史上では結構最近のことである。 出身者 アドリアン・モーリス クロン市街で「ラグー・ド・ロピタル」というレストランを開き後進の料理人の育成なども行っているシェフ。 その出自は自由港同盟出身であるという本人の弁を除きほとんど謎に包まれているが、革命前のクロン宮廷で今と同じ姿のまま宮廷料理人をしていたことは確かであり、 革命期においても指導者たちに愛好されたその料理はとある革命家の「これは傾国の味だった、しかしこれを今日から革命の味とすべし」という皮相的な賛辞で有名。 ちなみに彼はよく店を弟子に任せ世界各地に食材探しに出ることでも知られ、その帰ってきた後に加わる彼自らの手による新作料理をいち早く味わうことが一つの流行になっている。 ヨハン・サージェンダム(イヴァイン設定調整中につき保留) ヴェルレニースの経済学者。自由放任主義を主張し、自由港同盟における更なる消費財市場の拡大に努めた。 現在ではイヴァインベルクのキュヒルン王立第3大学の招聘を受け教授として就任。女王陛下にも進講したりしているらしい。 アンデシュ・フィールズ ヴェルレニース出身の鉄道技術者。架橋・隧道技術の限界に近いところまで鉄道網が整備されしきって新線計画のなくなってしまったヴェルレニースを去り、イヴァインベルク全土への鉄道網整備を志す。 革命戦争概観(案) 開戦まで クロンで革命が起こると、当初ヴェルレニースは好意的に対応した。長らくの自由主義のヴェルレニースと絶対主義のクロンという対立構造がついに終結するものと考えられたからである。 クロンにおける国王処刑においてもヴェルレニースは革命クロンに敵対的にはならなかった(ヴェルレニースは共和政なのでこの辺史実の英よりも米のように振る舞うだろう)。 しかし革命戦争の進展に伴い次第に両国関係の間に暗雲が漂い始める。 当初はクロン側はヴェルレニースを味方とみていたが、ヴェルレニース人がイヴァインベルクの豊かな食材と資源を求め、そしてその代価は往々にして武器弾薬の提供によって支払われるという革命以前からの行動をやめないために、次第にこの見方は後退していった。 一方でクロンの傀儡政府であるゲンベルク共和国政府の下でのリエナにおける通商上の特権の廃止後において、ヴェルレニース商人は特権を既成のものとしてこれまで通り交易を続けようとした。 憤慨したゲンベルク共和国政府はヴェルレニース商船を拿捕し、対立は決定的なものとなった。 第一次霧虚海峡の戦い ヴェルレニース政府の抗議とそれに対するクロン政府の反論との応酬の末、ついに両国は交戦状態に入った。 クロン革命政府は速やかにヴェルレニースに敗北を認めさせるため、ネイユ島への上陸作戦を立てた。 ネイユ島を掌握すればヴェルレニースの通商ラインは直ちに危殆に瀕するし、そしてネイユ島はクロン植民都市が多い地域であったため、容易に呼応すると考えたからであった。 準備の整わないヴェルレニース海軍の不意をついて行われた第一陣の上陸は成功裡に終わり、いくつかの農漁村が占領された。対ヴェルレニースの戦勝は間近と考えられた。 しかし城塞化された都市の占領にてこずった上、既にクロン人ではなくヴェルレニース人という意識が定着して久しいネイユ島民はあくまでクロン遠征軍に抵抗を試み、状況は膠着した。 やがてヴェルレニース政府が傭船令を出して船団確保に成功するとヴェルレニース陸軍が送り込まれてくるようになり、ネイユ島遠征軍は危機に瀕した。 増援を図るため行われた第二陣遠征軍の派遣は霧虚海峡における「三月十三日の海戦」によって阻止され、進退窮まったネイユ島遠征軍は降伏した。 (クロン)南部戦争 傭船令により船団をかき集めるのと並行してヴェルレニース側も反撃計画を整えつつあった。 ヴェルレニースはクロン南部で抵抗を続けていた反革命派と秘密裡に接触、彼らへの支援を約束した。前線を海の向こう側に遠ざけ、海峡の安全を回復しようとしたのである。 そして三月十三日の海戦におけるヴェルレニース海軍の勝利によってこのプランは現実的なものとなったように見えた。 四月ごろになっていよいよ準備の完了したこのプランは実行に移されることになった。それまでに反革命派が席巻するようになっていた都市のうちいくつかが選定され、それらには部隊を派兵、残りには海上での支援を継続することが決定された。 派兵対象都市の選定基準は要港及び本来ならば堅牢だが混乱により防衛に問題が見られる都市の二つである。 それらの都市への派兵に成功したヴェルレニース陸軍は直ちに防衛任務に着任することになったが、一方でこれはクロン革命政府に衝撃を与え、革命政府はこれらの都市を「汚らわしい反革命の裏切り者であり、都市として抹消されなければならない」と反応、全土に追加で大規模な徴兵令を発し、反革命派とヴェルレニース派遣軍を足した兵力に幾倍して余りある兵力を差し向けた。 結局、反革命派とヴェルレニース陸軍はほとんどクロンの国民軍に圧倒され、「防衛に問題が見られる都市」は速やかに喪失、要港とされた都市についてもその多くが失われた。 そうしてヴェルレニース人は派遣軍の兵員と反革命派都市の凄惨な運命(兵力はほとんどが「溶かされ」、都市としても反革命派支持者とされた者に対するほぼ根こそぎといっていいほどの粛清を受けた)を聞き及べども、もはや彼らを助ける術を持たなかった。 この敗北による損害からの再編成の間、暫くヴェルレニース軍は積極的行動を起こせなくなり、次に述べる第二次霧虚海峡の戦いの局面に移ることになる。 第二次霧虚海峡の戦い 南部戦争において反革命都市はほとんどが失われたが、ナントカ(仮名)を始めとする幾つかの要港都市は自由港同盟の旗の下に残された。先の敗北を被った都市の運命から、それらの市民とヴェルレニース人は堅守の意志を固めたが、当然クロン軍は奪還を試みた。 これらの都市は陸上において当然相当の堅牢さを持ち、海上からの補給によって兵糧攻めの恐れを回避していた。一方で東方のイヴァインベルクとの戦いが激化し、クロン陸軍は更なる兵員を南部に投入する余裕を持たなかった。 こうして補給線上で船団護衛にあたるヴェルレニース海軍とクロン海軍の散発的な戦いが継続するようになり、同時にヴェルレニース陸海軍は散発的な上陸を繰り返してクロン南部を脅かし続けようとした。 また、このころからヴェルレニース陸軍のイヴァインベルクへの派兵が開始され、南部戦争の損害から立ち直ったヴェルレニース陸軍はイヴァインベルクにおいて戦闘に参加するようになった。 以後この局面は長く続き、半島戦争が決着するまで変化しなかった。そればかりか半島戦争以後もこの戦線の重要度の低下はあれ同じことが革命戦争自体の終結まで続けられていたといえる(第三次霧虚海峡の戦い)。 半島戦争 (未執筆) 第三次霧虚海峡の戦い 半島戦争終了後、イヴァインベルク国内からでも次第にクロン軍は後退しつつあった。 ヴェルレニース人は半島戦争に投入していた兵力をイヴァインベルクよりむしろ南部戦争の仕切り直しに投入することを望み、かつての反革命派都市の解放を試みた。 しかし城塞が破壊された上既に反革命派はこの世にいなくなっていたこれらの都市を巡る争いは捗々しくなく、陸海軍は都市の奪還というよりはクロン軍を沿岸警備に引き付けようとした。実質においてこれは第二次霧虚海峡の戦いと何ら変わることがなかったのである。 やがてこの革命戦争はクロン南部戦線ではなくイヴァインベルク戦線での変動で最後の幕への転換が行われることになる。 有名な「アードルング=デルメルンの会戦」が起こってイヴァインベルクが勝利すると、ついに革命戦争は最終局面に入った。 革命戦争の最後 敗勢に至ったクロン革命軍では英雄セドリック・バシュラールの失脚などがあり、革命政府でも主戦派よりむしろ和平派が力を強めて行った。 そしてヴェルレニースにとってもはや人的資源をすり減らし弱体化したクロンは自らの利益を破壊しえる脅威ではなくなっていったのである。 もはや、クロンは通商上の脅威ではない。そこには自由と平等、そして平和を掲げる、共存可能な存在がいた。彼らと共に立憲制を擁護していくことはむしろ同盟の利益に適うように思われた。 かくしてヴェルレニースはレンデフローレ政権の和平提案に乗った。そしてイヴァインベルクの諸侯たちもやがてそれに続いた。 およそ200年ぶりにフィオーレで会議が行われ、そしてもはや以前の時のようにこれを一時的な和約にする必要はなかった。 終戦後 第三次フィオーレ会議で三ヶ国は議定書を締結し、聖教圏には新しい秩序が成立した。二百五十年続いたクロンとの対立はこれによりついに幕を閉じ、国際協調への道が開かれた。 (以下執筆中) (無名wiki版) 国名 ヴェルレニース自由港同盟 英語表記 Free port alliance of Verlenys 国の標語 自由の光は信じる者の内より出ずる 首都 ネイフフォード 政治体制 立憲共和政・連邦制・自由経済派 国家元首 国歌 We vow to thee, our unfettered union 国花 公用語 ヴェルレニース語 通貨 ヴェルレニース・フローリン 特産品 魚、硫黄、貴金属、石炭、鉄 主要工場 ガラス工場、汽船造船所、電気部品工場、機械部品工場、電話工場 地方分権 --◆---- 中央集権 元は都市同盟だが、クロンとの対抗上いくらか集権化が進んだ 貴族中心 ------◆ 富豪中心 土地の悪さのため寄生地主制が発達できない 農奴制 ------◆ 自由農民 自由という国民的価値は決して上流階級の独占物ではない 保守主義 -----◆- 革新主義 通商を通じて異文化の流入が著しい 重商主義 -----◆- 自由貿易 歴史上一貫したものではない 攻撃主義 --◆---- 防御主義 攻守一体の海軍と海の向こうへ遠征する陸軍 陸軍重視 -----◆- 海軍重視 船団は海上の防壁にして馬車 精鋭 -◆----- 大軍 相対的な人的資源の欠如と経済的余裕 概要 [#a7836542] セシル海域に存在し、宗教改革期に新教勢力を中心として成立した都市同盟を原形とする海洋国家。~ 成立以来世界の内海沿岸各地との通商・交流を重ねつつ自由主義的なイデオロギーの下で成長を続けてきた。~ 国名のヴェルレニースとは、遥か昔に海の向こうからクロン南岸を訪れた人々の自称(ただし現在のヴェルレニースから来たのかは定かでない)である「ヴェル」と、ゲンベルク出身の探検家でヴェルレニース諸島を発見した「ネイナー」を由来とするらしい。 歴史 [#b2c5c72c] かつてこの一帯は濃霧地帯ではあったが世界屈指の好漁場として知られ、一部の遠洋航海技術に長けた人々は灯台や避難港を建てて漁をしていた。~ 時代が下り、人類圏が拡大するにつれてこの地域への入植も当然に増加、主にウォルデアス系の多数の植民都市が築かれていき、西方聖教圏の一部となる。~ 中でも一部の有力な都市はその経済力によって本国からある程度の自治を得て地域内の影響力拡大を図り、互いに商業覇権を争っていた。~ この時代には都市同士の優位を争うために各都市によってさまざまな政策が試みられ、聖魔戦争における派兵などもその一つといえる。~ やがてイヴァインベルクから広がる宗教改革の波が到達すると、ヴェルレニースにはその中でも「自由な信仰」を求める一派が定着し、自治権を持つ都市は宗教的同盟を結成、植民都市も本国からの離脱の動きが起こり、これらの動きが複合したヴェルレニース独立戦争の結果同盟は都市共和国の寄せ集めから一帯を統括する領域国家に変質していくこととなる。~ また、この独立戦争以来クロンとはこの宗教的対立のみならず複雑な利害問題も絡んだ対立構造が成立、以後二百五十年戦争と言われる抗争状態に突入、断続的に250年にも亘る長い戦争を戦うことになった。~ 大航海の進展が進むと同盟は通商上の役割を増し、その中で契約などに関わる制度の効率化に代表される合理主義的態度を進展させるとともに言語的一体化が進み、国民国家としての枠組みも完成した。~ 近代に入って各地で産業革命が進展する中で、大陸の戦乱などで製品供給が不安定化する度ごとにこの諸島の工業化の動きも刺激され、進展していった。~ クロン革命においては当初好意的だったものの二百五十年戦争以来の伝統的な利害対立もあって次第に反革命側に傾斜、反革命勢力の一角として革命戦争を戦った。 クロン革命戦争 [#g0f78d42] 開戦まで [#lb3083f1] クロンで革命が起こると、当初ヴェルレニースは好意的に対応した。長らくの自由主義のヴェルレニースと絶対主義のクロンという対立構造がついに終結するものと考えられたからである。~ クロンにおける国王処刑においても共和政であるヴェルレニースにとってはそれほど衝撃でなく、革命クロンに敵対的にはならなかった。~ しかし革命戦争の進展に伴い次第に両国関係の間に暗雲が漂い始める。~ 当初はクロン側はヴェルレニースを味方とみていたが、ヴェルレニース人がイヴァインベルクの豊かな食材と資源を求め、そしてその代価は往々にして武器弾薬の提供によって支払われるという革命以前からの行動をやめないために、次第にこの見方は後退していった。~ 一方でクロンの傀儡政府であるゲンベルク共和国政府の下でのリエナにおける通商上の特権の廃止後において、ヴェルレニース商人は特権を既成のものとしてこれまで通り交易を続けようとした。~ 憤慨したゲンベルク共和国政府はヴェルレニース商船を拿捕し、対立は決定的なものとなった。 第一次霧虚海峡の戦い [#ub4e0332] ヴェルレニース政府の抗議とそれに対するクロン政府の反論との応酬の末、ついに両国は交戦状態に入った。~ クロン革命政府は速やかにヴェルレニースに敗北を認めさせるため、ネイユ島への上陸作戦を立てた。~ ネイユ島を掌握すればヴェルレニースの通商ラインは直ちに危殆に瀕するし、そしてネイユ島はクロン植民都市が多い地域であったため、容易に呼応すると考えたからであった。~ 準備の整わないヴェルレニース海軍の不意をついて行われた第一陣の上陸は成功裡に終わり、いくつかの農漁村が占領された。対ヴェルレニースの戦勝は間近と考えられた。~ しかし城塞化された都市の占領にてこずった上、既にクロン人ではなくヴェルレニース人という意識が定着して久しいネイユ島民はあくまでクロン遠征軍に抵抗を試み、状況は膠着した。~ やがてヴェルレニース政府が傭船令を出して船団確保に成功するとヴェルレニース陸軍が送り込まれてくるようになり、ネイユ島遠征軍は危機に瀕した。~ 増援を図るため行われた第二陣遠征軍の派遣は霧虚海峡における「三月十三日の海戦」によって阻止され、進退窮まったネイユ島遠征軍は降伏した。 南部戦争 [#zb920628] 傭船令により船団をかき集めるのと並行してヴェルレニース側も反撃計画を整えつつあった。~ ヴェルレニースはクロン南部で抵抗を続けていた反革命派と秘密裡に接触、彼らへの支援を約束した。前線を海の向こう側に遠ざけ、海峡の安全を回復しようとしたのである。~ そして三月十三日の海戦におけるヴェルレニース海軍の勝利によってこのプランは現実的なものとなったように見えた。~ 四月ごろになっていよいよ準備の完了したこのプランは実行に移されることになった。それまでに反革命派が席巻するようになっていた都市のうちいくつかが選定され、それらには部隊を派兵、残りには海上での支援を継続することが決定された。~ 派兵対象都市の選定基準は要港及び本来ならば堅牢だが混乱により防衛に問題が見られる都市の二つである。~ それらの都市への派兵に成功したヴェルレニース陸軍は直ちに防衛任務に着任することになったが、一方でこれはクロン革命政府に衝撃を与え、革命政府はこれらの都市を「汚らわしい反革命の裏切り者であり、都市として抹消されなければならない」と反応、全土に追加で大規模な徴兵令を発し、反革命派とヴェルレニース派遣軍を足した兵力に幾倍して余りある兵力を差し向けた。~ 結局、反革命派とヴェルレニース陸軍はほとんどクロンの国民軍に圧倒され、「防衛に問題が見られる都市」は速やかに喪失、要港とされた都市についてもその多くが失われた。~ そうしてヴェルレニース人は派遣軍の兵員と反革命派都市の凄惨な運命(兵力はほとんどが「溶かされ」、都市としても反革命派支持者とされた者に対するほぼ根こそぎといっていいほどの粛清を受けた)を聞き及べども、もはや彼らを助ける術を持たなかった。~ この敗北による損害からの再編成の間、暫くヴェルレニース軍は積極的行動を起こせなくなり、次に述べる第二次霧虚海峡の戦いの局面に移ることになる。 第二次霧虚海峡の戦い [#q6bc0b1d] 南部戦争において反革命都市はほとんどが失われたが、幾つかの要港都市は自由港同盟の旗の下に残された。先の敗北を被った都市の運命から、それらの市民とヴェルレニース人は堅守の意志を固めたが、当然クロン軍は奪還を試みた。~ これらの都市は陸上において当然相当の堅牢さを持ち、海上からの補給によって兵糧攻めの恐れを回避していた。一方で東方のイヴァインベルクとの戦いが激化し、クロン陸軍は更なる兵員を南部に投入する余裕を持たなかった。~ こうして補給線上で船団護衛にあたるヴェルレニース海軍とクロン海軍の散発的な戦いが継続するようになり、同時にヴェルレニース陸海軍は散発的な上陸を繰り返してクロン南部を脅かし続けようとした。~ また、このころからヴェルレニース陸軍のイヴァインベルクへの派兵が開始され、南部戦争の損害から立ち直ったヴェルレニース陸軍はイヴァインベルクにおいて戦闘に参加するようになった。~ 以後この局面は長く続き、半島戦争が決着するまで変化しなかった。そればかりか半島戦争以後もこの戦線の重要度の低下はあれ同じことが革命戦争自体の終結まで続けられていたといえる(第三次霧虚海峡の戦い)。 半島戦争 [#l7ef5a29] (設定調整中) 第三次霧虚海峡の戦い [#o62cbb2b] 半島戦争終了後、イヴァインベルク国内からでも次第にクロン軍は後退しつつあった。~ ヴェルレニース人は半島戦争に投入していた兵力をイヴァインベルクよりむしろ南部戦争の仕切り直しに投入することを望み、かつての反革命派都市の解放を試みた。~ しかし城塞が破壊された上既に反革命派はこの世にいなくなっていたこれらの都市を巡る争いは捗々しくなく、陸海軍は都市の奪還というよりはクロン軍を沿岸警備に引き付けようとした。実質においてこれは第二次霧虚海峡の戦いと何ら変わることがなかったのである。~ やがてこの革命戦争の局面はクロン南部戦線ではなくイヴァインベルク戦線での変動で最後の転換が行われることになる。有名な「アードルング=デルメルンの会戦」におけるイヴァインベルクの勝利によって、ついに革命戦争は最終局面に入った。 革命戦争の最後 [#u3bf0caa] 敗勢に至ったクロン革命軍では英雄セドリック・バシュラールの失脚などがあり、革命政府でも主戦派よりむしろ和平派が力を強めて行った。~ そしてヴェルレニースにとってもはや人的資源をすり減らし弱体化したクロンは自らの利益を破壊しえる脅威ではなくなっていったのである。~ もはや、クロンは通商上の脅威ではない。そこには自由と平等、そして平和を掲げる、共存可能な存在がいた。彼らと共に立憲制を擁護していくことはむしろ同盟の利益に適うように思われた。~ かくしてヴェルレニースはレンデフローレ政権の和平提案に乗った。そしてイヴァインベルクの諸侯たちもやがてそれに続いた。~ およそ200年ぶりにフィオーレで会議が行われ、そしてもはや以前の時のようにこれを一時的な和約にする必要はなかった。 終戦後 [#x4dea9a7] 第三次フィオーレ会議で三ヶ国は議定書を締結し、聖教圏には新しい秩序が成立した。二百五十年続いたクロンとの対立はこれによりついに幕を閉じ、国際協調への道が開かれた。 経済 [#p1011313] 工業 [#o21f4209] 伝統的に海洋国として造船業としてが盛んなほか、手工業もそれなりに行われ、毛織物業・印刷業などが伝統的な産業である。~ 近代工業は度々の大陸での戦乱によって工業品の供給が絶たれることを契機に発展、特に機械工業に優れており、近年では電気製品の開発も進展している。~ 商業 [#ade47dda] 元来商業都市共和国の集合体であり、現在でも商業活動は活発に行われる。特に大陸間の遠隔地貿易の拠点として利用され、広く内海沿岸の港を結んでいる。 漁業 [#k372b4a0] 漁師たちの間では「霧は好漁場の目印」と言われ、タラやサケなどがよく水揚げされる。これらは燻製にされて輸出もされる。 農業 [#g1c09ab0] じゃがいも栽培や酪農がいくらか行われてはいるものの、霧に覆われ冷暗な夏が伝統的に農耕の支障となってきたが、近年の品種改良により園芸農業が成長してきている。 鉱業 [#ef8d47b6] あまり重要なセクターを成しているとは言い難いが、鉄鉱石・石炭・銅・白金・硫黄などがある程度存在し、一帯の産業革命の進展を影ながら支えた。~ 特にヴェルレニース産の高品位の無煙炭はヴェルレニース海軍の優位に一役買っている存在と言われる。 政治 [#qe4f3d44] 法制度 [#u10770f9] 先住民の法を基底に何回にも及ぶ植民の波の中で形成された慣習法体系が用いられている。~ 成文法としては同盟成立期の自由信仰令や契約書統一令などが大きなインパクトを遺したものとして知られる。 政治体制 [#xf7a3faf] 分権的な出発点ゆえ、地方により自治の程度はまちまちとはいえ、総じて各州は強力な自治権を持ち、中央政府の力は弱い。~ ただし外交と海軍に関しては同盟中央政府、つまり同盟参事会の下に集権化されている。 同盟参事会 [#i1777b9e] 各州からの代表の集まりによって構成される同盟の最高決定機関。参事長は同盟の儀礼上の元首を務める。 統一外交委員会 [#sab4e61f] 最初期の同盟において、構成体たちの複雑な利害関係を超えて同盟全体の利益を擁護するべく同盟参事会直轄として設置された委員会。~ その管轄は通常の国家間外交のみならず、対外通商や国外での宣教活動にも及び、中央政府の機関の中でも最も強い権限を持つ。 外交 [#ja7ff593] クロン共和国 [#h4728397] 我らの同盟の成立以来の二百五十年戦争を戦った好敵手にして、今や自由と平等の理念を共有する盟友。~ 輸出:魚・貴金属・ガラス・汽船・電話、輸入:果物・穀物・ワイン・織物・衣類・高級衣類 イヴァインベルク領邦同盟 [#sf8f2919] 度々の対クロンの戦略的協力関係や通商関係を有するパートナー。~ 輸出:硫黄・機械部品・汽船・魚・電話、輸入:牛・木・木材・鉄鋼・弾薬・小火器・肥料・爆薬・重火器・蒸留酒・家具・衣類 ネーベル=レーゲン大公国 [#b9121b02] 我らとは錯綜した交流の歴史を持つ西方の通商国家。~ 輸出:機械部品、輸入:製材・紙 クラルベリー教議会領 [#f50c349a] エフスターフィイでの彼らとの通商は我々に多くのものを齎した。時にその向こう側にいる彼らの家はどのようなものであるのか?~ 輸出:汽船・貴金属、輸入:ゴム・南洋材 リム朝 [#xe94b101] 遥か東方、ナージヤヴァータの大国にして、オリエンタリズムに満ちた産品にあふれる有望なる新市場。~ 輸出:魚・貴金属・ガラス・汽船・機械部品・電気部品・電話、輸入:珈琲・煙草・燃料・織物・衣類・高級衣類・蒸留酒・製材・家具・高級家具 ロンドス教皇国 [#m8955ddb] そろそろ宗教改革以来の聖教圏の分裂にも終止符を打とう。同じ聖教徒としての寛容を以て。 魔王朝ラーヴァクロムレク [#k98fc1b6] 魔族?だからどうした。彼らが海の覇権を目指さない限り、我々は取引ができる。 ガンドトーラ湖独立国連合 [#ga1596be] セシル海への新たな参入者を我々は歓迎する。 スリューフェン王国 [#k1d35bbe] 内乱の終結はおそらく我らの商人との安全な通商を齎してくれるであろう。~ 輸出:鉄・貴金属、輸入:セメント・鉄鋼 チェルリン=チェルリン自治国 [#p689ab9b] 南セシル海の隣国にしてよき競争相手。~ 輸出:電気部品・機械部品、輸入:缶詰 サームヤーン王国 [#ka2e932d] エリーシアの新興国。有望な希少資源に恵まれている。~ 輸出:汽船、輸入:ゴム・南洋材 ロシチャ・ツァーリ国 [#l830cc8e] ウォルデアス北方に座する孤高なる東方教会の中心地。 地理 [#i8c72d7b] 気候 [#d97b6418] 海洋性で比較的冷涼かつ湿潤。特に夏を中心にたびたび一帯を濃霧が覆うが、冬でも極端な冷え込みはあまりみられない。 地誌 [#h2dad680] ネイユ島 / 小ヴェル島 Neulle / Ver minor [#ecc7210b] 北にクロン本土を臨む島。クロン人入植を発祥とする都市が多数存在する一方で、クロン宗教戦争の新教側の難民が多数逃げ延びてきたためクロンとの対立においては最も強く対クロン・ジンゴイズムを見せてきて、そして二百五十年戦争以来度々クロンとは係争の対象になって同盟の北方の護りとなってきた地域。~ 普通はクロン語名からネイユと呼ばれるが、クロンとの対立が激しいときにはクロンとの断絶とヴェルレニースの一部であることを強調して本来地理学的な呼称である小ヴェル島を用いたこともある。~ クロンとの対立関係が解消された現在ではわざわざネイユの語を避ける意識はあまり働かず、現在では小ヴェルは講学上の用語となりつつある。 サン・テイルミー Saint-Eirmy~ ネイユの中心都市。クロン宗教戦争から逃げ延びたクロン人新教徒の移住が集中した都市であり、ネイユ島全体を最も濃縮した土地と称される住民性を持つ。~ 二百五十年戦争やクロン革命戦争において何度かあったクロン遠征軍の上陸に一貫して抵抗した城塞都市である。~ 現在では対岸のクロン諸都市との交易の中心として穏やかな水面を湛えている。 大ヴェル列島 Great Ver [#j958259d] 相互に海底トンネルにより鉄道が接続されるなどインフラがよく整備され、人口も集中するなどヴェルレニース全体でも中核地帯を成す諸島。~ また、通商国家としての印象が強いヴェルレニースだが、この地域では製造業も著しく興隆を見せている。~ ネイフフォード~ ヴェルレニースの首都。ネイフフォード州の首長は実際上の自由港同盟の元首とみなされることもあるほどの自由港同盟の中核的な地位を持つ。 シェンド島 [#cfcfdfd9] 西方の島。長らく漁村しかなくヴェルレニースの田舎者とみなされることも多い。 交通 [#h8d62151] 陸運 [#udad109c] 特に都市内鉄道網はよく整備されており、都市間鉄道も同じ島に位置するものはそこらじゅうに張り巡らされている。~ 島の間の鉄道については土木技術の限界と海運業との競争のためにその整備の進展は遅いが、いくつかの海底トンネルが既に結ばれている。~ なお、車による交通に関しては濃霧のために危険になりやすいためあまり重視されておらず、晴れている日に広い道路を行こうとしても商人の出店やら路面電車やらに進路を阻まれることがしばしばである。 海運 [#j9c4871a] 遠隔地貿易の中心地として大型船から小型船まで様々な船種に対応した港湾が各都市に整備されている。 国民 [#yc88c553] 『ヴェルレニース人』 [#o763efae] ヴェルレニース人という民族区分は第一に新教徒であること、第二にヴェルレニース語を読み書きできることを基準とし、種族や人種はほとんど重視されない(亜人や魔族のヴェルレニース人は少数派ではあるが広くヴェルレニース社会で受容されている)。~ 現在においては法律上は旧教徒や異教徒でもヴェルレニース人たりえるということになっているが、社会的にはよき新教徒であることをヴェルレニース人の条件とする風潮は未だ根強い。 言語 [#w54d946b] ヴェルレニース語は契約書統一令によって規定された法廷・商用の共通語であったが、長い間に一般人に浸透、ほとんどの国民に母語として用いられるまでに至っている。~ 系統的にはイヴァインベルクからの入植者たちの言語であったが、他言語からの語彙の流入や音韻体系の大変化などを被っており、事前学習なしに相互理解することは困難(契約書統一令で共通語に選択されたのも国内主要言語で最も外国勢力から離れた言語だったからとされる)。 宗教 [#g8b4d5db] ヴェルレニースは聖教圏の中でも新教国に位置づけられ、旧教国・クロンとの長く続いた対立の原因の一つともなってきた。~ 一括りに新教といってもその内部でもあり方は多種多様であるが、ヴェルレニースにおいては新教徒である限り相互に平等に扱われる。~ その中でも最も多数派かつ中心となるのが自由意志を重視し宗教のヒエラルキーを持った組織化を嫌悪することを特徴とする「自由な信仰(信仰の自由ではない)」を掲げる一派であり、彼らは独立以来の自由港同盟を主導してきた。~ なお、「信仰の自由」についてはこれがヴェルレニースでも受容されるようになったのはクロン革命の際にその理念を受け入れてのことで、歴史上では比較的最近のことである。~ ただし、旧教はそれまで一貫して異端として否定的に扱われてきたが、それ以外の異教は一般に商業上の理由で寛容に遇されることが多い。~ 文化 [#ycb300f7] 食文化 [#t7468857] 新鮮な魚介類が手に入るが、料理技術には乏しく、ヴェルレニースの食文化として一般にイメージされるのはフィッシュ・アンド・チップスである。伝統的な料理では燻製や煮込みが技法としてよく用いられる。~ 高級料理を求めるヴェルレニース人はクロン料理店に向かう、というのはヴェルレニースの食文化に関する典型的なジョークである。 学術文化 [#c1e17f67] ヴェルレニースにおいては世界各地との交流のために諸学問が学ばれているが、特にヴェルレニース固有の優れた学問として言語学、法学、航海術、神学が挙げられる。~ 言語学に関しては、多種多様な外国語との接触のために外国語学習を効率化したいという実用上の理由と単純にサンプルとなる言語の多さから比較対照が行われたことが発達の理由とされる。~ ヴェルレニースの法学は古来独自の法体系を持つことをその成立の由来とするが、海外進出において現地人との接触の際に生じる摩擦への対処のために発達した。~ 航海術は同盟成立より前の諸植民都市間の抗争時代から争って研究された学問である。言語学・法学のみならず天文・気象なども付随して研究された。~ 神学は新旧両教の対立のため旧教徒に教理上対抗するために発達し、聖典に対し文書学的手法も取り入れて研究が行われた。~ 近年はこれら古くからの伝統のある学問だけでなく、産業革命の進展に伴う蒸気機関の導入など工学技術の進展も過渡期にあり、蒸気船や陸蒸気などの開発も進んでいる。 人物 [#ff265b54] アドリアン・モーリス [#g24ef1df] クロン市街で「ラグー・ド・ロピタル」というレストランを開き後進の料理人の育成なども行っているシェフ。長命種。~ 本人の弁によればヴェルレニース出身であるらしく、時として同盟成立以前のヴェルレニース事情についても知っている素振りを見せる。~ 革命前のクロン宮廷で修行したその宮廷料理の味は革命期においても指導者たちに愛好され、とある革命家の「これは傾国の味だった、しかしこれを今日から革命の味とすべし」という皮相的な賛辞で有名。~ ちなみに彼はよく店を弟子に任せ世界各地に食材探しに出ることでも知られ、その帰ってきた後に加わる彼自らの手による新作料理をいち早く味わうことがクロンでの一つの流行になっている。 マリー・テレーズ [#f1a35291] ネイフフォード旧市街に本社を置く出版社・ヴェリテ出版の創業者にして現社長。長命種。~ 彼女の出版社は宗教改革前の人文主義の広まりにおける役割で有名であり、現在は幅広い分野に亘る文庫本の出版を手掛けている。 ヘレナ・バークタイン [#j2f23f58] 勇者パーティー/Lightbringersの一人。魔術師であり神秘学者。様々な魔法を使いこなすが回復魔法のみ不得手とした。定命の人間ではあったらしいがその出自と最期は謎に包まれている。 アンデシュ・フィールズ [#v46430ed] 『鉄道狂』の名で知られる鉄道技術者。若いころから新線建設・保線のみならず鉄道整備への資本家からの投資募集、運行計画の策定、もう少し年代が下ると大ヴェル諸島各地の海底トンネル建設などの難工事の指揮などを行いヴェルレニースの鉄道の黎明期を築いた。~ 現在は架橋・隧道技術の限界に近いところまで鉄道網が整備されきって新線計画の落ち着いたヴェルレニースを出てイヴァインベルクに移り同地で鉄道建設事業を指揮している。