約 44,457 件
https://w.atwiki.jp/skullgirlssc/pages/128.html
Dr. Victor Geiger imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (height=) vo. /アンチスカルガールラボの設立者。詳しい情報は現在一切不明。 トリビア
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/1367.html
縦読み版 「うわばみ」 津村《つむら》鈴子《れいこ》は幼いころ、『うわばみ』に出会った。 それは双葉学園に入学するずっと前のことで、実家の田舎にある森で遊んでいたら迷ってしまったのだ。 深く、暗い森。緑黒の植物が支配するその森は、幼い少女であった鈴子の恐怖心を駆り立てるには十分であった。 なんとかこの森から抜けようと森の中を歩いて行くが、方角もわからず、どんどん奥深くへと足を踏み入れるだけであった。 しばらく歩いていると、鈴子の足元が崩れた。 どうやら前日の大雨でぬかるんでいたようだ。鈴子はそのまま転がり落ちていった。 そして、鈴子はその森にある大きな沼の中に落ち、沈んでいった。 鈴子は死を覚悟した。祖母からずっと言い聞かされていた。この森の沼にはうわばみが住み着いていると。その沼に落ちた人間はうわばみに丸呑みにされるか、その沼で溺れ死ぬしかない。 だから沼には近寄るな、森の奥へ踏み込むなときつく言われてきたのだ。 その言葉の通り、沼の水は重く、鈴子はなすすべもなく沈んでいく。だがふっと体が軽くなったかと思うと、何かが自分の身体を押し上げて沼の水面へ運んで行ってくれたのだ。そして鈴子は地上に放り出された。 「ごほっごほっ!」 と、沼の水を吐き出した鈴子は、沼のほうを見た。 するとそこには、巨大な蛇が沼から顔を出し、ぎょろぎょろと鋭い目で鈴子を見つめていた。 ぬめぬめとした鱗を光らせ、長い舌を出している姿はまさに蛇そのものだ。 それが沼の主である『うわばみ』だ、と鈴子は直感でわかった。 そして信じられないことに、その巨大な蛇うわばみは流暢に日本語を話し始めた。 「我は貴様を助けた。この恩に報いるのだ人間の子供よ。貴様が十六の歳を迎えた時、我は貴様を嫁に貰いに来る。いいか、必ず我は貴様のもとへと現れる。どこに居ようとも必ずだ」 一方的にそう約束をとりつけ、うわばみは再び沼の底へと潜っていった。 しばらくして鈴子は村人たちに救助された。その時の鈴子は、うわばみに助けられたことを夢だと思い込んだ。 瀕死の状況になり、悪い夢を見たのだと、そう自分に言い聞かせたのであった。 そしてそれから十年の月日が過ぎ、鈴子はそのことをすっかり忘れてしまっていた。 だが十六歳の誕生日が近付いてきたある日、鈴子は真夜中に目を覚ました。 ズル。 ズル。 ズル。 そんな奇妙な音が寮の廊下から聞こえてきたのだ。 (何の音かしら……) 何かが這い寄って来るようなその音は、段々とこちらに近づいてきているような気がした。そして、自分の部屋の扉の前でその音はぴたりと止まる。 なんだか嫌な予感がしながらも、鈴子は扉の前に立った。しかし、その扉を開ける勇気はない。この先に何がいるのか、何かおぞましいものがいるのではないかという思いに囚われる。 そうして鈴子が立ち尽くしていると、 「明日だ。思い出せ我のことを。必ず我は明日お主を嫁として貰いにゆく」 そんな不気味で低い声が聞こえてきたのだ。 その声を聞いた瞬間、鈴子は子供のころをすべて思い出した。 うわばみとの約束を、思い出してしまったのだ。 恐怖のあまり鈴子は夜明けまでその扉の前で立ち尽くしてしまっていた。 「猫髭《ねこひげ》博士?」 翌日、鈴子はうわばみのことを担任の教師に相談した。 しかし担任教師はラルヴァ関連に精通しておらず、その代わりにラルヴァ研究をしている大学部の学者を紹介してくると言った。 「そう。猫髭博士はラルヴァ研究で博士号を取った凄い人よ。きっとあなたの力になってくれるわ」 担任教師は彼女を慰めるように鈴子の肩に手を置いた。 そして紹介状を書いてもらい、鈴子は大学部の研究棟に足を踏み入れた。 (なんだか緊張するな……) 制服姿で大学の施設に入るのはなんだか気まずい。しかしそんなことは言っていられない。鈴子は施設の地図を見ながら猫髭博士がいるという部屋へと向かっていく。 その扉の前で鈴子は足を止め、コンコンとノックをした。 「あの~猫髭博士。高等部の津村ですけど……」 すると、しばらく沈黙が流れた後、その扉がギイイイイと不気味な音を立てて、ゆっくりと開かれていく。 「あ、あの……」 そう鈴子が言いかけた瞬間、鈴子は戦慄する。 少しだけ開けられた扉の間から、幽霊が顔を覗かせていた。わずかに開いた扉から覗くその顔は、不気味に青白く、貞子のように長い髪の間からぎょろっとした目玉がこっちを見つめている。 「ひゃああああああああああ! お化けええええええええええええ!」 鈴子は叫び声を上げて逃げようとした。しかしその瞬間扉はガラリと大きく開かれ、そこから伸びてきた手に襟首を掴まれて部屋に引きずり込まれた。 「離して! 食べられる! 呪い殺される!」 「おおお、落ち着きたまえ。わ、私は人間だよ」 そんな優しい声が聞こえ、鈴子は「え?」と後ろを振り返る。 そこにはやはり幽霊のような青白い顔をした男が立っていた。しかし足はあるようで、ちゃんと生きた人間のようだった。 「あ、あの……。あなたが猫髭博士ですか?」 「いかにも。私が猫髭|京一郎《きょういちろう》ですけど」 それを聞いて鈴子は驚いた。『博士』という呼び名から、もっと老練な紳士を思い浮かべていたのだが、目の前の男は三十代半ばと言った感じであった。しかし彼はその年齢に似合わない、古臭い灰色の着物と袴を着こんでいた。それがまた顔と相まって幽霊のような不気味な印象を与えている。 「そんなに私の顔は怖いかなぁ……」 「ごめんなさい……」 鈴子は申し訳なさそうに謝るが、猫髭は自分の顔を手鏡で見つめながらがっくりと肩を落としていた。鈴子はそのまま部屋に通され、研究室の椅子に座らされる。 「あの、猫髭博士」 「ああ、キミが津村鈴子くんだね。キミの先生から話は聞いているよ」 猫髭は『にゃんにゃん猫ちゃん』という可愛い文字が書かれたカップにイチゴミルクを入れて、鈴子に差し出した。 「それで、何の話だったかね。確か“うわばみ”がどうのう、と」 「は、はい。私は子供の頃にうわばみに助けられたんです」 鈴子はイチゴミルクを口に運びながら事のいきさつを猫髭に話した。 そのことや、夜中の出来事を話すたびに恐怖で言葉が詰まり、手が震えるが、それを猫髭は口を挟まずじっと聞いていた。 「なるほど。事情はわかったよ」 猫髭は研究室の棚から資料を取り出し、机の上に置いた。そこにはラルヴァについての情報がたくさん載っている。彼はそれを広げて鈴子に見せた。 「うわばみ。うわばみは大きな蛇のラルヴァだ。ただの巨大蛇と違うところはテレパスを使って人間と会話が可能で、知性が高いことだね。うわばみは現在でも一部地域では荒神の一種として信仰されている。そもそもうわばみという語源の由来は大蛇をあらわす『おろち』という言葉が変化したものだ。ヤマタノオロチは聞いたことがあるだろう」 「はい。あの八つの首があって、スサノオに退治されたやつですよね」 「そう、古代日本では蛇は神として崇められてきたようだ。『縁の下の白い蛇は守り神』という迷信があるように、日本は蛇に神性を見出すことがあったようだ。しかし、海外の影響を受け、蛇=邪悪という概念が根付くようになった。聖書では蛇はサタンを表しているということからもわかるだろう」 「はあ、そうですね……」 そんなことを言われても鈴子はぽかんとするしかない。そんなうんちくを聞くためにここにやってきたのではないのだ。鈴子が困っていることに気づき、猫髭は申し訳なさそうに頭を掻いた。 「いやすまない。こんな話はどうでもいいね。うんちくを垂れるだけの学者は無能も同然さ」 「い、いえ。そんなことないですよ」 「ともかく、それで神と崇められていた蛇たちの一部は、邪悪と判断された怒りで、自らを荒神へと堕としてしまったのだ。それがうわばみと呼ばれるラルヴァさ。彼らは神性を取り戻そうと生贄や人柱を望む。人間のお嫁さんを貰おうとするのも、そういったことの一つさ」 「それで私なんかを……」 鈴子はぞっとする。あんな巨大な蛇の嫁になるということは一体どんな地獄が待っているのだろうか。 あのぬめぬめとした鱗と、爬虫類独特のおぞましい目玉を思い出し、鈴子は肩を震わせる。 そんな鈴子を安心させるように、猫髭は優しい口調で言った。 「安心しなさい。私がキミを必ず助ける」 幽霊のように生気の顔が、鈴子に今は頼もしく思えた。 数時間後、日が沈みすっかり夜の闇が街を包む頃、二人は人気のない街はずれにやってきていた。 そこは高台になっており、街の夜景がよく見える。背後には静かな水面に月が浮かぶ東京湾があった。 潮風が鈴子の頬を撫でる。こんなところにやってきてどうするのだろうか。 そして、そこには何故か大量の酒樽が置いてあった。 何十個もの酒樽が、二人を囲んでいる。未成年の鈴子は、こんなにたくさんの酒樽を見たことは初めてであった。猫髭はあの後、業者に連絡をしてこの大量の酒樽を用意させたようであった。 「こんなにお酒を持ってきてどうするんですか猫髭博士」 「大酒飲みの人を俗に『うわばみ』と称することがあるだろう。その由来通りに、ラルヴァ化している大蛇はお酒を好むんだよ」 「それでうわばみのご機嫌でも窺うんですか?」 「まあ、見ていなよ。む、どうやら来たようだ……」 しんっと辺りが静まりかえる。 さっきまで聞こえていたカラスの鳴き声もぴたりと止まる。 それと同時に、ズルズルと這う音が聞こえてくる。闇の中からそれは姿を現した。 「約束通りきたぞ」 二つに分かれた長い舌を威嚇するようにチロチロと出し、ぎょろりとこっちを睨んでいるのは、あの大蛇うわばみであった。 全長は十メートルほどあるであろう巨大蛇である。一体どこに身を隠し、この警戒の強い双葉区に侵入してきたはわからない。恐らくうわばみの神通力を使ったのだろう。知性を感じさせるその瞳は、ただの蛇のそれではない。 「うう……」 十年ぶりに目の前に現れたそれに、鈴子は足をすくませる。 そんな彼女の前に、猫髭は着物の裾を潮風になびかせて立ちふさがった。うわばみは不快そうに彼を睨みつけた。 「なんだその男は。婚姻の日に、ほかの男を連れてくるとは何を考えているのだ。それとも、貴様は我々の仲人にでもなるつもりか?」 「冗談。私はね、彼女の婚約者さ」 「!」 鈴子は驚きのあまり絶句する。自分にそんな年上趣味はない。 しかし、猫髭の表情に冗談めいたものは見えない。恐らく、これは猫髭の作戦なのだろうと鈴子は理解した。 「婚約者だと……? その娘は我が貰い受けるのだ」 「それならば私と勝負をしようじゃないかうわばみ。勝ったほうが彼女を嫁に貰える。どうだ?」 「ほざけ、なぜ我が人間と勝負事など……」 うわばみは馬鹿にしたように鼻で笑った。しかし、猫髭はそれを意に介さず、にやりと笑みを浮かべる。 「勝つ自信がないのかいうわばみ。キミの言う人間風情に負けるかもしれないと思っているのかい?」 「ふざけるな!」 シャーっとうわばみは大きな口を広げ、猫髭の目前まで顔を近付けた。だが猫髭は一歩も引かず、ただうわばみを睨みつけるだけだ。 「貴様如き、一瞬で全身の骨を砕いて丸呑みにしてやろうぞ」 「物騒だね。私は暴力は嫌いだ。あれで勝負をしようじゃないかうわばみ」 そう言って、猫髭は後ろに大量に置かれている酒樽を指差した。それを見てうわばみは体をくねらせながら大笑いをした。 「ふははははは! 馬鹿か貴様は! いいだろう、その勝負受けて立とう。酒飲み対決と行こうか!」 鈴子は心配になった。 うわばみは伝説の通りの大酒飲みだ。そんな化け物相手に人間が酒飲み対決をして勝てる見込みなんてありはしない。 「ね、猫髭博士。お酒強いんですか……?」 鈴子はそっと猫髭に耳打ちをする。しかし、猫髭はふるふると首を横に振った。 「いいや、まったく」 「そ、そんなぁ」 鈴子は失望した。こんなことならもっと頼りになる人に頼めばよかった。 だけどもう遅い。戦いの火ぶたは切って落とされたのだ。 「さあ始めるぞ人間。ふはははは!」 うわばみはその頭で直接酒樽の蓋を砕き、顔を突っ込んでごくごくと飲んでいく。ほんの数十秒で、その酒樽の中身は空になってしまった。 対して猫髭は槌で蓋を割り、盃に注いでそれを少しずつ飲んでいった。人間と蛇では、飲み方も、飲む速度もまったく違う。これでは勝負にはならない。このまま猫髭が負けてしまえば自分はうわばみのお嫁さんになるしかない。そんなのは真っ平ごめんだ。 「どうした人間。さっきまでの威勢はどこに行った。まだ一本目も飲みほしてもいないではないか」 うわばみは余裕の表情でそう言った。うわばみの言う通り、猫髭の樽は全く減っていない。それどころかまだせいぜい二杯程度しか飲んでいない。それだけで猫髭の青白かった顔は真っ赤になり、ぼんやりとした目つきになっていた。 「なんの、ここからが本番だよ……ひっく……」 ふらふらとしながら猫髭は三杯目を盃に注ぐ。その間にもううわばみは五本もの酒樽を飲み干し、空の酒樽をあちこちに放り出していた。 「おいおい人間。まさかこの我を酔わせ、眠らせたところで首を落とそうと言うつもりではないのか。そうだとしたらとんだ誤算だな。我が酔うことなどありえない。我はうわばみ、大酒飲みのうわばみだ。伝説上のヤマタノオロチのような失敗はありえんのだ!」 うわばみのペースは落ちることがない。むしろ酔い潰れそうなのは猫髭のほうであった。目はとろんとし、今にも倒れそうだ。 「少し休憩しようかな……」 そう言って猫髭は酒を飲むのを止め、着物の袖口から煙草とライターを取り出し、火をつけて咥え始めた。 「ちょっと一服」 「ちょっと一服、じゃないですよ博士!」 鈴子は思わず叫んでしまう。この人は全然駄目だ。まったくの役立たずっぷりに呆れ返っていた。 「ふはははは。そいつのことは諦めろ。我は気分がいい。このまま総ての樽を飲みほしてくれよう」 猫髭が煙草を吸ったり吐いたりしているうちに、どんどんと酒樽の数は減っていく。もうどうあがいても逆転は不可能であった。 「うーん、なんだぁこの酒は。さっきまでの酒と味が違うが……。まあいい、我は外来ものであろうとどんな酒でも酔うことはない。まとめて飲んでくれるわ!」 うわばみは最後の酒樽を飲み始めた。 鈴子はボロボロと涙を流した。もう終わりだ。うわばみの嫁になると言う現実が、目の前にやってきてしまったのだ。 これまで人間の男の子とすらデートもしたこともないのに、今日からこんな蛇のお嫁さんにならなくてはいけない。それは十六歳の少女にとって、とても辛い事実であった。 「泣くのはまだ早いよ、津村くん」 猫髭は、煙草をくゆらせながらそう言った。 何を言っているんだこの人は。猫髭のせいで自分はもうおしまいになるというのに、泣くななんて言うのだろうか。鈴子は軽蔑の眼差しで猫髭を睨む。しかし、猫髭は不敵に笑うだけであった。 「どうした人間。もう諦めたか? 貴様の婚約者は、今から我の嫁になるのだ。悔しかろう。ふふふふ」 「まったく、蛇と言うのは所詮蛇だな。頭が悪い」 猫髭は、なぜかうわばみを馬鹿にしたような口調でそう言った。それを受けたうわばみは怒り、その大きな口を広げて、猫髭を威嚇する。 「何を言うか人間が! 負け惜しみとは情けない。我が貴様を喰ってやろうぞ!」 「だから頭が悪いというのだ。そんな大口を開くなんて、こっちには好都合だ」 その直後、猫髭は咥えていた煙草をうわばみの口めがけて放り投げた。 「!」 火のついた煙草はすっぽりと大きなうわばみの中に入り、喉を通して体の中に入っていってしまった。 「な、何を――」 そう言いかけた瞬間、うわばみの口から大きな火柱が舞い上がった。その火はうわばみの体内からあふれ出ていて、彼の身体を内部から焼いていった。 「あづいいいいいいいいい! なんだこれはああああああああああああああ!」 うわばみは苦痛の叫びを上げて暴れまわった。大きな体をのたうちまわすが、火は彼の外側にも引火して燃え盛っていく。 「な、何をしたんですか博士!」 驚いた鈴子は千鳥足になっている猫髭の肩を掴む。猫髭はげふーと酒くさいげっぷをしながらこう言った。 「奴さんが最後に飲んだのは、酒じゃあない。ガソリンさ」 それを聞いて鈴子は理解した。あの煙草の火が、体内に入ったガソリンに引火したのだ。 うわばみの鱗は槍や刀を弾くほどに堅い。しかし中から焼かれればタダでは済まない。 なんという無茶苦茶。鈴子は唖然とした。 「騙したな人間! 貴様ら人間はいつもそうだ、平気で約束を破る! 裏切る! この外道!」 とうとう力尽き、ぐったりとして燃えながらうわばみはそう言った。 そんなうわばみを、猫髭は見下ろす。 「外道でもいいさ。可愛い学園の生徒を守るためならば、私は神だって殺す」 そうしてうわばみの身体は焼け崩れ、炭に変わってしまった。 「見たまえ津村くん。これがうわばみの本体だ」 焼け崩れたうわばみの体の中から、ひょいと猫髭は何かをつまみあげた。 それは小さな蛇だ。 いや、小さいというよりも、ごく普通サイズのアオダイショウである。さっきまでの大蛇と比べるととても小さく見えてしまう。その蛇はぐったりとしていた。 「それが、あの大きなうわばみのですか?」 「そうだ。焼かれたことによって神通力を失ったため、元のタダの蛇に戻ったのさ」 猫髭はぐっと蛇の頭を掴んだ。このまま頭を潰してしまおうというのだろうか。 「あ、あの博士。殺しちゃうんですか……?」 「こいつは人に害をなす化け物だよ。同情の余地はない。キミだってこいつが憎いだろう」 容赦のないような、恐ろしい形相で猫髭は言った。鈴子は押し黙る。確かにこのうわばみは恐ろしく、自分にとっては恐怖の対象でしかなかった。 だけど―― 「殺さないでください博士。確かにうわばみは怖かったですけど、彼が私を助けてくれたことに違いはないんです……だから!」 このまま殺してしまうのは人として間違いな気がした。これではあまりにうわばみが哀れで、あまりに自分勝手な話だ。 うわばみの言う通りに、恩義の無い最低な人間になってしまう。 恐る恐る猫髭のほうを見ると、彼はにこりと爽やかに微笑んでいた。 「え?」 「よかった。キミならそう言うと思ったよ」 猫髭はぽんっと鈴子の頭を撫でた。さっきまでの気迫はなく、鈴子はぽかんとしてしまう。 「私も無暗に殺生したくはない。それに蛇は神の使いだ。忘れさられ、神性を失い荒神に堕ちてもね。彼らは古代から私たち人間と歴史を歩んできたのだ」 猫髭はそっとその蛇を鈴子に渡した。不思議と嫌悪感はない。 「神通力を失ったうわばみは、あと百年はあの大きさまで変化することはできないさ。もう人に手を出すような悪さもできない。だけど、彼はキミの地元の沼の主なのだろう。年に一度でいいからお供え物をあげるといい」 そう言う猫髭の顔は、不気味で恐ろしくも、清々しい顔をしていたのであった。 それから夏休みを利用して実家に帰った鈴子は、小さな祠を作りそこにうわばみを祭った。 そして年に一回、お盆になったらここにお供え物を持ってこようと、心に決めた。 「あの時、沼に落ちたのを助けてくれてありがとうございましたうわばみ様。感謝しています」 手を合わせ、お辞儀をして鈴子は沼を後にした。 その後、すぐに双葉区に戻った鈴子はもう一度鈴を言おうと猫髭の研究室を訪れるために大学部へやってきていた。 『私はね、彼女の婚約者さ』 あの時の猫髭の言葉を思い出し、胸が高まる。 あれはうわばみを勝負に引きこむための方便とはわかっているものの、多感な乙女である鈴子にとっては心に残る言葉であった。 (年上の男の人も、いいかも……ちょっと顔が怖いけど……なんて) きゃーきゃー言いながら鈴子は研究棟の廊下を歩いていた。あの一件で鈴子の猫髭の印象は、だいぶいい方向に傾いているようである。 そうしているうちに猫髭の研究室に辿りつく。 扉に目を向けると、そこから若い女性がちょうど出てくるのが見えた。 (誰だろう?) 大学生だろうか。その女性は清楚な白いワンピースに身を包み、長い髪を揺らしている。 その女性はいかにもお嬢様と言った感じで、化粧気もない。 (うわぁ、すごい可愛い人だなぁ) 鈴子より二、三歳ほど年上だろう。しかし美少女と表現してもいいくらいにあどけなくも綺麗な顔立ちをしていた。 彼女は鈴子の視線に気づき、ぺこりと頭を下げた。釣られて鈴子も会釈を返す。 そのままその女性は鈴子の横を通り過ぎ、去っていった。 (あんな人が大学部にいるんだぁ) 驚きながら鈴子も猫髭の部屋に踏み込んでいった。 「やあ津村くんじゃないか」 すると、弁当箱を取り出している猫髭が出迎えた。 「ああ博士。今からお昼なんですか? お邪魔でしたかね」 「いや、気にしないでくれたまえ」 そう言って猫髭は弁当箱の蓋を開いた。 その中身をみて鈴子は驚愕する。その弁当のごはんには、桜でんぶを使ってハートが描かれていたのだ。 「そ、それは?」 どう見てもこれは愛妻弁当。しかもこっちが恥ずかしくなるような、凄まじい愛情を感じるものであった。 「ああ、これかい。これは妻が作ってくれたものなんだ。恥ずかしいからこういうのはいいっていうんだけど。まいっちゃうね」 猫髭は似合わない照れ笑いを浮かべていた。それとは正反対に鈴子は固まる。 「は、博士……奥さんいるんですか……?」 「そりゃあいるさ。さっき妻が家に忘れた弁当を届けてきてくれたんだよ」 「え?」 「ちょうど今出て行ったところだからね、津村くんさっき廊下で会わなかったかい? あれが私の妻さ」 鈴子はがっくりと項垂れた。こんな失恋するならうわばみに嫁入りをすればよかった、と。 オワリ トップに戻る 作品保管庫に戻る
https://w.atwiki.jp/seriousgame/pages/78.html
発売日 2004/9/9 価格 1,890円 URL http //tinyurl.com/6zlrvg このゲームのシリアスゲームとしての評価を投票お願いします 選択肢 投票 とても良い (0) 良い (0) 普通 (0) やや不満 (0) 不満 (0) 投票した評価とあわせてコメントをお願いします。また、必ず「プレイ方法のアドバイス」を記入してください。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/2329.html
2020年11月29日14時54分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 PURPLE MOON BOSS 70 速攻重視 1 13 ルナ 七福神 30 堅守高速 1 0 博士 スベランダー 10 堅守高速 1 0 マゼラン・マゼラン 七福神 25 スピード 1 0 第1013回D-BR杯がスタートです! 現在PURPLE MOONがタイトルを12回防衛しています! 挑戦者がタイトルを奪取するのか、チャンピオンが防衛記録を伸ばすのか!? PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率5%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 ルナはギリギリかわした。 ルナ 「なんだこれ、へなちょこなんだナ!」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 30 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 25 ) 博士の攻撃!(命中率93%/会心率5%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 ルナに3のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」博士「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 27 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 25 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率94%/会心率5%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 ルナに2のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」マゼラン・マゼラン「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 25 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 25 ) ルナの攻撃!(命中率92%/会心率5%) ルナ「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 ミス!博士にダメージをあたえられない! 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 25 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 25 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率5%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 マゼラン・マゼランに5のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 25 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 20 ) 博士の攻撃!(命中率95%/会心率12%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 マゼラン・マゼランに1のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 25 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 19 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率95%/会心率7%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 ルナに3のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」マゼラン・マゼラン「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 19 ) ルナの攻撃!(命中率95%/会心率8%) ルナ「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 ミス!博士にダメージをあたえられない! 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 19 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率9%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 マゼラン・マゼランに6のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 13 ) 博士の攻撃!(命中率95%/会心率20%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 マゼラン・マゼランに3のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 10 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率44%/会心率22%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 PURPLE MOONはギリギリかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 10 ) ルナの攻撃!(命中率43%/会心率12%) ルナ 「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 PURPLE MOONはギリギリかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 22 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 10 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率13%) PURPLE MOON、連続攻撃!!! PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 ルナに4のダメージをあたえた!! ルナに3のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」PURPLE MOON「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 10 ) 博士の攻撃!(命中率95%/会心率28%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 マゼラン・マゼランに2のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 10 , マゼラン・マゼラン 8 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率95%/会心率28%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 博士に2のダメージをあたえた!! 博士 「そんなことはありえない!」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 8 , マゼラン・マゼラン 8 ) ルナの攻撃!(命中率95%/会心率15%) ルナ 「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 博士に1のダメージをあたえた!! 博士 「そんなことはありえない!」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 博士はギリギリかわした。 博士 「深追いはやめておこう・・・」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) 博士の攻撃!(命中率49%/会心率30%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 PURPLE MOONはゆうゆうとかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 70 , ルナ 15 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率49%/会心率30%) マゼラン・マゼラン、会心の一撃!!! マゼラン・マゼラン 「ばきゅんばきゅんばきゅんばきゅんばきゅんばきゅんばきゅんばきゅん」 PURPLE MOONに30のダメージをあたえた!! PURPLE MOON 「Perfect!」 残り体力( PURPLE MOON 40 , ルナ 15 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) ルナの攻撃!(命中率47%/会心率15%) ルナ 「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 PURPLE MOONは素早くかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 40 , ルナ 15 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 ルナに5のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」PURPLE MOON「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 40 , ルナ 10 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) 博士の攻撃!(命中率49%/会心率30%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 PURPLE MOONに4のダメージをあたえた!! PURPLE MOON 「Perfect!」 残り体力( PURPLE MOON 36 , ルナ 10 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率95%/会心率30%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 ルナはギリギリかわした。 ルナ 「なんだこれ、へなちょこなんだナ!」 残り体力( PURPLE MOON 36 , ルナ 10 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) ルナの攻撃!(命中率47%/会心率30%) ルナ 「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 PURPLE MOONに5のダメージをあたえた!! PURPLE MOON 「Perfect!」 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ 10 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON、連続攻撃!!! PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 ルナに4のダメージをあたえた!! ルナに3のダメージをあたえた!! ルナ 「いやあっ!何するんだナ!」PURPLE MOON「スケッチしてる場合じゃありません」 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ 3 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 8 ) 博士の攻撃!(命中率95%/会心率30%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 マゼラン・マゼランに1のダメージをあたえた!! マゼラン・マゼラン 「体が 頭が 追いつかないのインベーディング」 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ 3 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率49%/会心率30%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 PURPLE MOONはギリギリかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ 3 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) ルナの攻撃!(命中率95%/会心率45%) ルナ「今日は何の題材を描こうかな?その時の気分次第なんだナ!」 ミス!博士にダメージをあたえられない! 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ 3 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 ルナに8のダメージをあたえた!! 残り体力( PURPLE MOON 31 , ルナ -5 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) ルナのLIFEは0になった! ルナはやられた・・・ ルナ 「いやぁあああーっ!」 博士の攻撃!(命中率49%/会心率30%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 PURPLE MOONはゆうゆうとかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 31 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) マゼラン・マゼランの攻撃!(命中率49%/会心率30%) マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん!」 PURPLE MOONはギリギリかわした。 PURPLE MOON 「Miss」 残り体力( PURPLE MOON 31 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 7 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 マゼラン・マゼランに7のダメージをあたえた!! 残り体力( PURPLE MOON 31 , 博士 7 , マゼラン・マゼラン 0 ) マゼラン・マゼランのLIFEは0になった! マゼラン・マゼランはやられた・・・ マゼラン・マゼラン 「ばっきゅん」 博士の攻撃!(命中率49%/会心率30%) 博士、会心の一撃!!! 博士 「(つきつける)こ れ で も く ら え ! !」 PURPLE MOONに18のダメージをあたえた!! PURPLE MOON 「Perfect!」 残り体力( PURPLE MOON 13 , 博士 7 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率15%) PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 博士に1のダメージをあたえた!! 博士 「そんなことはありえない!」 残り体力( PURPLE MOON 13 , 博士 6 ) 博士の攻撃!(命中率49%/会心率30%) 博士 「(つきつける)異 議 あ り !」 PURPLE MOONに3のダメージをあたえた!! PURPLE MOON 「Perfect!」 残り体力( PURPLE MOON 10 , 博士 6 ) PURPLE MOONの攻撃!(命中率95%/会心率30%) PURPLE MOON、痛烈な一撃!!! PURPLE MOON 「ででででっででででっででででっでれれれっ」 博士に5のダメージをあたえた!! 博士の防御 が25ダウンした!! 博士 「そんなことはありえない!」 残り体力( PURPLE MOON 10 , 博士 1 ) 博士の攻撃!(命中率64%/会心率60%) 博士、会心の一撃!!! 博士 「(つきつける)こ れ で も く ら え ! !」 PURPLE MOONに17のダメージをあたえた!! 残り体力( PURPLE MOON -7 , 博士 1 ) PURPLE MOONのLIFEは0になった! PURPLE MOONはやられた・・・ PURPLE MOON 「Cleared!」 勝ち残ったのは博士です! 博士が見事にD-BR杯を制覇しました! 博士 「(ここはハッタリをカマすべきフンイキと見た!)」 進めーーーーーーーーーー ひょっこりひょうたん島 てなわけで管理人さん、次のボスをお願いします。 by.Donald-2nd-R
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/362.html
438 :ぽち:2011/12/08(木) 09 23 34 辻 「えー、早乙女博士と兜親子に資金援助とボディガードはするべきかな? あと宇門所長とその義息子も味方にしておかなければ」 嶋田「おい、辻・・・・・・お前人間やめてないか?」 辻 「ふむ・・・・・・そろそろか 劇場版じゃなくて原作版なのが救いだな。 夢幻会の連中はみな支配に成功してるぞ、お前も含めて。 とりあえず馬鹿しでかす前に雷沼教授殺しておこう」 嶋田「いつの間に俺デーモンの合体受けたんだ?っつーかお前あっさり受け入れてんじゃねーよ! ああもうどこからどこまでツッコめばいいのか」 449 :ぽち:2011/12/08(木) 16 29 44 「やれやれ」彼女は、全力でため息をついた。 人間たちの間では「ため息をつくと幸せが逃げる」というが知ったことか。 『あの方』からの指示で最初に『夢幻会』とやらを乗っ取る事にした。 あの人間の少年に我等デーモンの勇者、地獄の野獣アモンを取り付かせた後 一族の中でも屈指の者たちを『夢幻会』とやらの中枢にいる輩の下へ送って・・・・・・・それきり帰ってこない デーモンはただでさえ数が少なく、しかも弱肉強食で互いを食い合うため必然的に数が少ないのだ。 出産も人間どもの言う「愛」ではなく強者が倒した異性を戯れ、ないし気まぐれでなぐさみものにした結果というのがほとんどだ。 まあそれはともかく、手が足りない。 『夢幻会』とやらを乗っ取った後始末とその後に待っているであろう仕事の量の増加にまたため息をつかずにはおれないサイコジェニー。 幾人かの脳を覗いて、『夢幻会』のトップ二人がいるらしい部屋を確認する。 バタン!とドアをあけると確認もせず思考波を放つ・・・・・・・・ 「死なせてくれぇ!さもなくば30分でいいから寝かせてくれぇ」 「死ぬ暇があったら書類を埋めてください」 ………デーモンの精鋭でも、そう、たとえアモンであっても悶絶するだろう思考波を浴びて なぜこの人間たちは普通にしていられるのだろう このコントというか修羅場を「普通」と呼んでいいのなら、だが そのまましばらくもみ合う二人 多分こいつらが「嶋田」と「辻」なのだろう 「「ところで」」 唐突に殴り合いを止める二人。 「世間には『立ってる者は親でも使え』というステキな諺があるよね」 「あるね」 「立っているなら親じゃなしにデーモン、サイコジェニーでも使うべきだとは思わんか」 ギラリ 人間共が世にも恐ろしい眼光でこちらを見つめる。 これはヤバい!これは危険だ!デーモンの本能が致命的なまでの危険を察知する……遅かったが 「まったく、何をやってるんだあいつらは!迎えに来て真実を語るどころか合体による自爆攻撃すらなかなかやらないので 思わず自力で記憶操作を打ち破ってしまったじゃないか!」 450 :ぽち:2011/12/08(木) 16 32 07 デーモンの神、悪魔神サタンはプリプリ怒りながら廊下を歩いていた。 最初にサイコジェニーが消息を絶ち、そして救出に向かったデーモンが次々と行方不明になっていくという。 「お前ら何やってるんだ!」 ドアをバタン、と開くと同時に叫ぶが、その中の光景に唖然としてしまった。 体育館クラスの部屋に、みっちりと詰まったデーモンの戦士たちが書類整理をしているというのはまあ普通理解の範囲外であろう。 正直魔将軍ザンニンとか魔王ゼノンとかが書類整理してるのは控えめに言ってかなりシュールだ。 「ぐあああああ!」 昆虫型のデーモンが叫びを上げると、バタリと倒れそのまま塩の塊と化す。 「ちっ また過労死しやがった」 「おかげでこっちにまわる書類がまた増えちまうじゃねーか」 「先に地獄で待ってるぜー」「待てアグエル、この書類とこの書類とこれとこれとこれの山を終わらせてから死ね」 「シモーヌ、腕抜きをしてインクまみれな上寝不足で肌がカサカサでも君は美しい 特に黒縁眼鏡が」 「・・・・・・・・・・」 本能的な恐怖を感じたサタンはそのまま扉を閉めようとするが間に合わなかった。 「をを、サタンさまだ」「われらデーモンの神」 いつの間にか両手両足が拘束され、書類山盛りな机に座らされてる自分に呆然とする。 「さあお仕事ですよサタン」 「き、貴様は・・・・・・・確か・・・・・・辻」 「はいはいお仕事ですよー 幸いにしてデーモンにも天使にも『労働基本法』や『人権』で配慮する必要ありませんからね ズンドコ働いてもらいますよ」 あれ?自分は何をしてて何をしようとしてたんだろう? もう・・・・・・・・判らなくなってきてサタンの思考はそのうち算盤と書類だけに埋まっていって……
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/1767.html
←その3 ボートで何日間漂流したのだろうか。私たちは漁船に発見された。そして病院に収容され、手当てを受けた。 警察官に身元を調べられた。 私は遭難のことは話したが、島のことは話をぼかした。研究所のことは一言も話さなかった。 まどかは乗客の一人で、遭難の際に記憶を失ったということにした。 やがて私たちは傷も癒え、病院から解放された。私たちはやっと人間社会に戻ることができた。 まどかはしばらくのあいだ、人が変わってしまったようだった。もとの明るさは影をひそめ、一日中押し黙っていた。 無理もない。鹿目博士の死後、ずっと親代わりだったマミ博士を失ったのだから。 私は懸命にまどかの世話をした。昔のような明るい笑顔を取り戻してほしかった。 まどかの前ではなるべくほむほむの話をしないようにした。ほむトピアのことは一刻も早く忘れてしまいたかった。 私たちは、かつて私が住んでいた小さな町で暮らし始めた。人付き合いもせずに、二人だけでひっそりと暮らした。 私はある工場で働きはじめた。まどかも近所のお店でパートで働いた。 その日暮らしの貧しい生活だった。しかし、まどかと二人なら私は幸せだった。 「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」 私はつぎつぎと襲いかかるほむほむたちを必死に振りはらおうとした。 しかしいくらもがいても、そいつらは私の手足にかじりついて離れようとしなかった。 「!!!」 私は汗びっしょりで目を覚ました。 また、ほむほむの夢だ……。私はよく凶暴化したほむほむに襲われる夢にうなされた。 あのほむほむたちは今頃どうしているのだろう。冬が来て全滅してしまったのだろうか。それとも、今でもあの島で生息しているのだろうか。 いつか、進化したほむほむが人類を襲う日が来るかもしれない。 そう考えると、あの島のことを秘密にしたのは大きな間違いだったのではないかという不安に襲われた。 しかし、いつまでたってもあの島のほむほむがニュースになることはなかった。 私はやがて平穏な生活に慣れていった。まどかも少しずつ明るさを取り戻した。 そんなある日、帰宅した私にまどかが話しかけた。 まどか「ほむらちゃん、私、ずいぶん心配をかけたね」 ほむら「そんなことないわ」 まどか「やっとわかったよ。これまでずっとほむらちゃんに守られてきたから、今の私があるんだよね」 まどかは私の手を取るとしっかりと握り締めた。 まどか「私、これまで過去にとらわれすぎていた。これからはほむらちゃんと一緒に、未来を見て暮らすよ」 ほむら「まどか……」 まどか「ほむらちゃん、あのね、私、赤ちゃんができたみたい」 私は愕然とした。まどかの子供? まどか「私と、ほむらちゃんの子供だよ」 私は思わずまどかを抱きしめた。 ほむら「まどか!!!」 涙が止まらなかった。 もう何も怖くなかった。 もう過去のことは忘れて、これからは親子三人で暮らしていくのだ、そう思った。 ほむら「まどか、愛してる」 まどか「私もだよ、ほむらちゃん」 《エピローグ》 「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」 私は襲いかかるほむほむたちを必死で振りはらおうとした。しかしそいつらは私の手足にかじりついて決して離れようとしなかった。 「!!!」 私は汗びっしょりで目を覚ました。 また、ほむほむの夢だ……。ここしばらく見ていなかったのに、今夜は久しぶりにあの悪夢にうなされた……。 ふと気がつくと、隣にいるはずのまどかがいなかった。 ほむら「まどか?」 耳を澄ますと、向こうの方で何か物音がしている。 ほむら「まどか、どうしたの?」 まどかが台所から顔を出した。 まどか「ごめんね、起こしちゃった? でも、真夜中にお腹が減ったから、ちょっとつまみ食いしちゃった」 まどかが手に持っていたのは……ヒマワリの種だった。 まどか「最近よくこれが食べたくなって。とってもおいしいまど」 ……まど?…… まどか「一度食べ始めると止まらないまど」 そのとき、私の頭の中をさまざまな記憶の断片が通り過ぎた。 「ほむ種は遺伝子的には人間にすごく近いの」 「鹿目博士はどんなほむ種でも自由自在に作ることができた」 「あの子は鹿目博士の忘れ形見なの」 「鹿目さんにはほむほむの気持ちがよくわかるの」 「もしものときにはあの子を守ってあげて」 「あなたたちがいるかぎり、ほむトピアは終わりはしない」 そう、そういうことだったのだ……。 まどか「ヒマワリおいしいまど。マドッ ! マドッ !」 ほむら「ねえ、どうしたの、まどか!」 まどか「…」 まどかは一心不乱に口をもぐもぐさせていた。 ほむら「まどか、何とか言って!」 まどか「マド ?」 まどかはうつろな目をして、私の声が聞こえないようだった。 私はすべてを理解した。 ほむトピアから逃れられたと思ったのは錯覚だった。 それは私の目の前にあったのだ。 私は決してほむトピアから逃れることはできないのだ。 私は絶望の波に呑み込まれて目の前が暗くなった……。 ほむら「……まどか……私が絶対に……」 まどか「…マドォ…」 ほむら「……あなたを……守ってみせる……」 まどか「…ホムラ…チャン…」 終
https://w.atwiki.jp/llss/pages/288.html
元スレURL 西木野博士「そこに3匹のホノキチがいるデッショー?」 概要 ポケモンネタ ほのキチネタあり タグ ^高坂穂乃果 ^ポケモン 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sponsor16/pages/2307.html
サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 2024年7月〜9月 共通事項 放送時間…土曜18 56〜20 00 絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー 2024年7月27日土曜日 A枠 0'30"…ライフネット生命、【フラット35】子育てプラス(住宅金融支援機構)、unicharm ユニ・チャーム、岡三証券グループ B枠 0'30"…SUZUKI、GungHo、龍角散 Ryukakusan、KINCHO、Rinnai、Kao 2024年8月17日土曜日 A枠 0'30"…Kao、SUZUKI、Rinnai、龍角散 Ryukakusan B枠 0'30"…岡三証券グループ、unicharm ユニ・チャーム、みずほ銀行、【フラット35】子育てプラス(住宅金融支援機構)、KINCHO、Kao 2024年9月14日土曜日 A枠 0'30"…ライフネット生命、unicharm ユニ・チャーム、SUZUKI、みずほ銀行 B枠 0'30"…岡三証券グループ、龍角散 Ryukakusan、Rinnai、KINCHO、【フラット35】子育てプラス(住宅金融支援機構)、SUNTORY
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/1305.html
はかせのあいしたすうしき 自作 2004年に設立された「本屋大賞」の第1回大賞を受賞し、 2006年には寺尾聰主演で映画化もされた、 64歳の数学教授を主人公とする小川洋子の小説は何でしょう? (2009年8月18日 『さいあんせいあん』「 ウラジーミル・ナボコフ 」) タグ:学問・その他 Quizwiki 索引 な~ほ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1116.html
としあき博士のれいぱーありす矯正計画 18KB 制裁 自業自得 現代 餡子ンペ09出展作品パート3 ※餡子ンペ09出展作品第3弾です。 ※餡庫のトップにあった難題に挑戦してみました。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ぺにまむすっきり描写あり。 ※テーマは3.改造「無双」です。 昔々ある所にれいぱーありすの群れがいました。 「んほぉおおおおおお!!!とかいはなまりさねぇええええ!!!」 「ぎゃああああああ!!!きぼちわるぃいいいいい!!!」 「こっちのちぇんのまむまむもさいこーだわぁああああ!!!」 「わがらないょおおおおおお!!!」 今日も今日とてレイプ三昧。山のふもとの広場にいたゆっくり達に集団で襲い掛かっています。 「だれか・・だれかたすけてぇえええええええ!!!」 まりさ達の悲鳴が秋空にどこまでも響きわたりました。 「餡子ンペ09」としあき博士のれいぱーありす矯正計画 作、長月 そして30分後。広場にいたゆっくりは全てれいぱー達の餌食になり、黒ずんで死んでしまいました。 「ふぅ・・・きょうもとかいはなあいをあたえたわ・・・」 性欲を満たし賢者スマイルで悦に入るれいぱーありす達。しかし今回は襲った相手が悪かったようです。 「きゃあああ!!!私の・・・私のまりさがぁああああ!!!」 「ちぇんが・・・なんて・・・なんてひどい・・・」 黒ずんだ頭に光る金銀銅のバッジ。そうこのゆっくり達は全て飼いゆっくり。たまたま飼い主達がいなかっただけなのです。 当然飼い主達から加工所に通報され、職員に捕まえられていくれいぱーありす達。 しかしオリに入れられてもれいぱーありす達は全く悪びれる様子がありません。 「とかいはなあいをおしえてあげただけよ!!なんでこんなめにあわなきゃいけないの!!」 「そうよ!!むしろかんしゃしなさいよ!!このいなかものたち!!」 「んほぉおおおお!!!このぼうさんにぺにぺにこすりつけるとすごくきもちいいわぁあああ!!!」 暴言をはきまくった挙句、オリの鉄格子にぺにぺにをこすりつけてオナニーをするものまで出る始末。 飼い主の一人が涙ながらにこう言いました。 「お願いします・・・こいつらに・・このれいぱー達に自分達の罪を分からせてやってください。ただ殺しただけじゃ・・・あまりに死んでいったゆっくり達が報われない・・・」 コクンとうなずく加工所職員達。 こうしてれいぱーありす達はれいぱーありす矯正計画、通称「Tプロジェクト」への実験体へまわされる事になりました。 れいぱーありす矯正計画その1 れいぱーありす達が連れてこられたのは、あるゆっくり研究所の一室。壁の一面が鏡ばりでテレビ以外は何もありません。 壁の一面の鏡にはマジックミラーが張られており、そこから研究員たちが観察できるようなっています。 「うう・・・わたしの・・・わたしのれいむをかえして・・・」 「れいぱーありすは悪魔です。私は一生れいぱーありすを許しません!!」 テレビから流れてくるのはれいぱー達に飼いゆっくりを殺された被害者達の声。これが24時間延々と流されるのです。 自分達を断罪し糾弾し続ける声が絶え間なく聞こえてくる。そしてそれは決して終わることがない。 普通は頭がおかしくなります。そう普通は。 「ふぁぁあああ。たいくつね・・・」 「はぁああ。ありすはきょうもうつくしいわ・・・まさにゆっくりのびーなすね・・・」 そこを全く気にしないのがれいぱークオリティ。あくびをしたり部屋のマジックミラーで自分のキモ顔をうつしてうっとりしたりしています。 「んほぉおおおお!!!このはこさんにぺにぺにをつけるとパチパチしてきもちぃいいいい!!!」 しまいにはブラウン管テレビの静電気に新たな性感プレイを見つけるものまでいました。 これには研究員達もストレスマッハでピッキピッキ。これ以上見てると潰してしまいそうなのでこの実験は中止になりました。 れいぱーありす矯正計画その2 次にありす達が連れてこられたのは、ゆっくり拘束ベルトと電流を流す機器が置かれている部屋でした。 そうこれはゆっくり用電気椅子。死なない程度に電流を流し続ける拷問器具です。 言っても解らないバカには体で教えるしかないというわけですね。 さあれいぱー達を椅子に固定し、いよいよ放電スタートです。 「ぎゃあああああああああ!!!」 痛みにもだえるれいぱーたち。研究員達の溜飲も少しは下がります。しかしそう思ったのもつかの間。 「みんなぁあああ!!こんないなかものたちにまけちゃだめよぉおおおお!!!」 「そうよぉおお!!わたしたちはこんなだんあつにくっしないわぁあああ!!!」 「ありすたちはここをでたらとかいはなまりさとすっきりするのよぉおおおお!!!」 完全に加害者にも関わらず、なぜか被害者面のれいぱーありすたち。こちらが悪者扱いです。なぜか意味もなく死亡フラグを立てるものまでいました。 これには研究員達も苦笑するしかありません。いっそのこと電流を最大にしてケシズミにしてやろうかと思いましたが、今回の実験はれいぱーを改心させることにあります。 結局この実験もれいぱーを改心させることはできませんでした。 その後も様々な方法でれいぱー達に罪を自覚させようとする研究員たちですがことごとく失敗。 やっぱりれいぱーを改心させるなんて無理なんだ。皆が諦めかけたその時です。 バァン!!研究室のドアが音を立てて開きました。そしてそこにいたのは。 「としあき博士!!」 この研究の責任者であるとしあき博士がそこにいました。 不可能といわれたある希少種の繁殖を成功させたことで有名な博士です。 みんなの目にもう一度希望の光がともります。 「みんな待たせたな。秘密兵器も到着している。これより最終実験だ!!」 「はいっ!!」 研究所がにわかに慌ただしくなってきました。 れいぱーありす矯正計画 最終実験 「だしなさい、ここからだしなさいよ!!」 「どんなにごうもんしてもむだよ!!ありすたちはそんなぼうりょくにけっしてまけないんだから!!」 研究所の一室でけたたましくわめき続けるありす達。相変わらず被害者面で本当にむかつかせてくれます。 そんなれいぱー達の前にとしあき博士。ニコリと笑いながらこう言いました。 「やあ、私の部下がすまなかったねえ。後でうんと叱っておくから許してくれないかい。」 なぜかれいぱーに謝罪し許しを請うとしあき博士。これに対して態度がでかくなるのがゆっくりというもの。 「はあ!?あやまってすむもんだいだとおもってんの!?ばかなの?しぬの!?」 「しゃざいとばいしょうをようきゅうするわ!!すぐにあまあまとびゆっくりをもってきなさい。さんぷんいないよ!!」 「ありすたちをふとーにこーそくしたつみはおもいわよ!!しんでつぐなってね!!」 としあき博士は困ったように鼻をかきながら言いました。 「いやあ、君達が怒るのも無理はない。そう思って君達に素敵なプレゼントを用意したんだ。」 「ゆっ?ぷれぜんと!?」 何か貰えると聞いてそれまでギャーギャーうるさかったありす達の声がピタリと止まりました。こういう所は本当に現金な奴らです。 「ああ今回のおわびにとびっきりの美ゆっくりを用意したんだ。君達にぴったりのゆっくりをね。」 美ゆっくりと聞いて色めきだつれいぱーありす達。ここ数日すっきりしてないのかなり性欲がたまっていたのです。 「ふ・・ふん。どんないなかものかしらないけど、まあかんがえてあげてもいいわよ。」 「でもこれですまそうなんてかんがえないでよね!!ありすたちがいきてるかぎりしゃざいとばいしょうはつづくんだから。」 しかし本心を知られたくないのかツンデレで返します。こういうところは本当にうざいです。 「そう言ってくれると嬉しいよ。実はもうそこまで来ているんだ。」 そういうと扉で待たせていた研究員に合図して一匹のゆっくりを連れてこさせました。 「ゆっ・・・あれは・・・」 目をギラギラさせて見ていたありすたちが見たものは・・・ そこにいたのは一匹のゆっくりてんこでした。なぜか顔を上気させて興奮しています。 「んほぉおおおおおおお!!てんこをいじめてねぇえええええ!!!」 そう言いながら猛スピードで突っ込んでくるてんこ。そのスピードはすでにゆっくりではありません。 「ぎゃあああああ!!!ばけものぉおおおお!!!」 「ゆっくりでぎないわぁあああああああ!!!」 「てんこのめすぶたなあいをうけとってぇえええええええ!!!」 てんこの尋常ではないキモい顔に恐れをなし逃げ惑うれいぱー達。自分たちも似たようなものなのですが。 しかし逃げたところでてんこの方が速いのです。その上室内ではそもそも逃げるスペースがありません。 簡単に追い詰められてしまいました。 「うがぁああああ!!!しねぇえええええばけものぉおおおおお!!!」 意を決しててんこに体当たり攻撃を仕掛けるれいぱー達。もんどりうって吹っ飛ぶてんこ。 やった倒した。そう思い喜ぶれいぱー達。しかし。 「どうしてありすのあたまにくきさんはえてるのぉおおおおおお!!!」 なぜか体当たりしたありす達が植物型にんっしんっをしてしまいました。 「よくもやったわねばけもの!!とかいはなあいをくらいなさいっ!!」 ぺにぺにを倒れたてんこのまむまむに入れるありす。体当たりが駄目なら犯し殺そうというのですが・・・ 「ぎやぁああああああ!!!ありすのぺにぺにがぁあああああああ!!!」 今度はぺにぺにに茎が生えてしまいます。ぺにぺにから植物型にんっしんっの茎が生えるさまは相当シュールです。 実はこのてんこは博士の作った改造てんこで、発情することでれいぱーありすの数倍の濃度をもつ精子粘液を常に体から出すことができる個体なのです。その為相手のゆっくりは触っただけでが植物型にんっしんっしてしまいます。 としあき博士は病気と言えるほどてんこ好きで、他のゆっくりも研究すればもっと有名になれる人物なのですが 「このとしあきが金やちやほやされるためにてんこを研究していると思っていたのかァーーーーーッ!!! 私は『てんこを愛している』だからてんこを研究している! !『てんこを愛している』 ただそれだけのためだ。 単純なただひとつの理由だが それ以外はどうでもいいのだ!! 」 と言うほどのぞっこんラブっぷり。ちなみに今回プロジェクトに参加したのも改造てんこの性能を試したかっただけで「Tプロジェクト」のTもとしあきからでなくてんこのイニシャルからとっています。 「んほぉおおおおおおお!!もっとぉ、もっとめすぶたなてんこをいじめてねぇえええええ!!!」 「ぎやぁああ!!ばけものがふっかつしたぁあああああああ!!!」 この後しばらくの間ありすたちの悲鳴が鳴り響き続けました。 30分後、研究員によってドMてんこが回収されたときには、茎を生やして死にかけのありすが部屋中に散乱していました。 このままにしていたら茎に栄養を吸われて長くはないでしょう。 そんなありす達に博士は茎を引きちぎりオレンジジュースをかけていきます。 なんとか息を吹き返すありす達。当然口々に博士を非難し始めす。 「なんなのよ!!あのばけものは!!」 「こわかったわぁああああ!!!」 「おやおや君たちにぴったりなゆっくりだと思ったんだがな。」 「どこがよ!!あんないなかものとありすたちのどこがにてるのよ!!」 「じゃあ聞こう。君達がやってることとどこが違うと言うんだい?」 「えっ、どこって・・・」 もごもごと口ごもるありす。なぜかさっきまでの勢いがありません。 「奇声を放ちながら品性のかけらもなく身勝手におのれの欲望を満たそうとする・・・どこが違うんだい?」 まあてんこの場合そこがキモかわいいんだけど。そう思い悦に入るとしあき博士。 としあき博士はてんこの妄想だけでご飯3杯はいける強者です。 「そ・・・それは・・・わたしたちは・・・とかいはなあいを・・・」 「そう言いながら殺してきたんだね、他のゆっくりたちを。」 「ち、ちがうわ!!わたしたちは・・・」 「なにが違うと言うんだね。君達がおのれの性欲のままにゆっくりを犯し殺してきたのは事実だろう?」 静かにそして穏やかに、しかしどこか凄みのある声で話すとしあき博士。怒鳴られるよりよっぽど怖いです。 「だまりなさい、いなかもの!!あなたにありすたちのなにがわかるの!!」 怒りというより悲鳴に近い声で叫ぶありす。しかしとしあき博士は続けます。 「君達のことなど解りたくもないがこれだけは解る。君達は都会派な愛なんて言葉を免罪符に沢山のゆっくりを殺してきたんだ。 まりさを。れいむを。ちぇんを。ぱちゅりーを。自分がすっきりーしたいから。ただそれだけの為に。 醜悪な顔でぬめぬめした薄汚い粘液をだしながら嫌がるゆっくり達をレイプしてきたんだ。 都会派な愛!?笑わせてくれるね。自分達のドロドロした汚物のような性欲を正当化しただけだろ。それに本人たちが気づいていない なんて滑稽を通り越して不憫だとすら思えてくるよ!!」 「いや・・・やめて・・・やめて・・・」 首を振ってイヤイヤするれいぱーありす。そんなありすを無視して博士は更にれいぱーたちを責め続けます。 「やめて?君達はそう言って嫌がるゆっくりを何匹犯し殺してきたんだね。全てツンデレで済ましてきたんだろ。だったら私もやめないよ。 まあ、でも君達にもかわいそうな存在だよね。君達のような汚物、誰も相手にしてくれないんだろ?だからその寂しさを埋める為に群 れをつくり他のゆっくりを襲い続けてきたんだよね。そうやっているときだけ寂しさを忘れることができるから。 そして罪の意識から逃れる為に『これは都会派な愛を与える為の行為でありすはその伝道師なんだ。例えその結果死んでもそれは幸せ で名誉ある死なんだ。だからありすは悪くない』そんな笑っちゃうような妄言を本気で信じていたんだ。 実際は汚物のようなれいぱーに無理やり犯し殺されただけなのに。いやー本当に哀れだ。死んでいったゆっくりも君達も。」 もうありすは何も言えませんでした。ただその場でブルブルと震えるだけ。 とどめを刺すようにとしあき博士は耳元でつぶやきます。 「本当はもうわかってるんだろ?自分達が今まで何をやってきたのか。」 「いやぁああああああああああ!!!!!」 ひきつけでも起こしたように泣き叫ぶありす。そして 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ほんとうにごめんなさい・・・」 うわごとのように謝り始めました。他のありす達までそれに続きます。 「ごべんなさぁいいいいいい!!!あでぃすがいながものでしたぁあああああああ!!!」 「いやぁあああ!!こないでぇえええ!!ありすがわるかったわぁああああ!!!」 「・・・・(ガツン)・・・・(ガツン)・・・・・・」 号泣して謝罪するもの、今まで犯し殺したゆっくりの幻影に怯えるもの、気が触れたように壁にぶつかるもの。 皆それぞれですが明らかに罪の意識を感じているようです。 いままでどんな事をしても改心しなかったれいぱーが。これには研究員もびっくりです。 なぜこの様なことがおきたのか。それはれいぱーありす達が直前にドMてんこに襲われたことにあります。 てんことありす。一見なんの関係もないような2匹ですが意外と共通点は多いのです。 どちらもれいぱー化やドM化をしなければ、比較的賢く飼いやすいお嬢様タイプのゆっくりである点。 ありすが「とかいは」という言葉を好むようにドMてんこも「メス豚」という言葉をよく口にする点。 れいぱー化、ドM化すると顔や言動がキモくなり手がつけられない存在になる点。 ドMてんこはれいぱーありすにとって合わせ鏡といえる存在なのです。 実際ゆっくりショップではてんこはありすの上位互換種として扱われます。 そのドMてんこに無理やりにんっしんっさせられたことでれいぱー達は悟ってしまったのです。 この不快感、苦痛、絶望、恐怖こそが今まで自分達が「とかいはなあい」と称して他のゆっくりに与えたものだということ。 この化け物のような醜悪な顔こそすっきりーしている時の自分達の顔であること。 そう解らせてしまえばれいぱーの自我やプライドなど脆いもの。毎日てんこと言葉攻めプレイを楽しんでいるとしあき博士には、砂の お城でも壊すようにあっさりと崩壊させることができました。 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」 泣きながら謝り続けるありすにとしあき博士は優しく言います。 「いいんだよ・・・・もう。解ってくれればそれでいいんだよ・・・」 ありす達が泣き止むまでとしあき博士はそう言い続けました。 「ごめんなさい・・・ありす・・・みんなにひどいことやってきたのね。」 「なんとかつぐないたいわ。なにかありすたちにできることないかしら。」 この答えにニヤリと笑うとしあき博士。すべて計算どおりだというように。 「うーん、それじゃあ私の運営しているゆっくり牧場を手伝ってくれるかな?三食昼寝つきで君たちにぴったりの仕事があるんだ。」 「ゆっ!?そんないいおしごとがあるのかしら?」 「わかったわ。ありすたち、そこでほーしかつどうをしてつみをつぐなうわ!!みんないいわね!?」 「もちろんよ!!そこでしんのとかいはなあいをまなぶのよ!!」 「「「えいえいゆーーー!」」」 こうして博士のゆっくり牧場を手伝うことになったれいぱーありす達。内心博士がほくそえんでるとも知らずに・・・ 数日後、ありす達は牧場の草原を跳ねていました。しかし様子がおかしいです。 頬はやせこけ、目にはくまができており、明らかにゆっくりできていません。その上なにかに怯えるようにキョロキョロしています。 「はあ・・はあ・・・もうだめ・・・いっぽもうごけないわ・・・」 「だめよありす!!あいつらが・・・あいつらがくるわ!!」 「あきらめるなんてとかいはじゃないわ!!」 疲労困憊で倒れたありすをはげます他のれいぱーありす達。しかし時既に遅し。 ありすたちはやつらに見つけられてしまいました。地鳴りを上げながらやってくるその群れたちに。 「んほぉおおおお!!!れいぱーさんたちみつけたわぁああああ!!!」 「めすぶたなてんこのまむまむをおかしてぇえええ!!!」 「てんきょをめちゃくちゃにしちぇねぇええええええ!!!」 数百体のドMてんこの群れ。成体から赤ゆっくりまで一斉に突撃してくるさまは壮観の一言です。 そうここはドMてんこ専用のゆっくり牧場。博士が繁殖したてんこを育てる為の施設です。 ありす達に任されたのはそのドMてんこ達の遊び相手。 まあもっとも遊び相手というより生贄や人身御供という言葉のほうがしっくりくる感じですが。 なんとか逃げ出したれいぱーありすたちでしたが、先程倒れたありすはそうはいけません。動けないままあっという間にてんこの群れに飲み込まれてしまいました。 「れいぱーさん、てんこをおかしてねぇええ!!」 「ずるいわてんこもおかされたいのにぃいいい!!!」 「みんなでめすぶたにおかされましょおおおおお!!!」 「やべて・・・たづけて・・・」 粘液を出しながら逃げ遅れたありすに四方からにすーりすりを繰り返すてんこたち。みるみるうちにありすに茎が生えていきます。 もう、こうなるとどっちがれいぱーなのか解りません。あっという間にありすは黒ずみ死んでしまいました。 一方こちらはれいぱーありすの群れ。なんとかてんこ達を振り切り物陰に隠れることができました。 しかし当然笑顔などありません。また一人仲間を失ってしまいました。 これで何人目だろう。すでに群れは始めの半分以下の数になっています。 「やあ!!お仕事ごくろうさん。」 突然声を掛けられビクッとするありすたち。そこに立っていたのはとしあき博士でした。 「おねがいはかせぇえええ!!!ここからだしてぇえええええ!!!」 「こんなのきいてないわぁあああああ!!!」 必死にここから出して欲しいと懇願するありす達。しかし博士はあっけらかんとこう言います。 「ははは。それは駄目だよ。だって私は嘘は言ってないだろう?だったら君達も約束守らなきゃ。」 確かに博士は嘘は言ってません。 ありすたちには3食きちんと食事が出てますし、昼寝どころか一日中寝ていてもいいのです。 しかしこれは所構わず襲ってくるてんこ達の襲撃がなければの話。 実際は食事はドMなてんこに合わせた虐待用ゆっくりふーど「雑草以下味」「腐った生ゴミ以下味」なのでとても食えたものでなく、 てんこ達が襲ってくる合間にその辺に生えている雑草をかきこんで済ましているのが現状。 昼寝どころか夜も「てんこをよばいしてねぇええええ!!!」とてんこが襲ってくるのでおちおち寝てられません。 「ところで君達いいのかい?」 「「ゆ!?」」 「もうそこまでてんこ達が来ているんだが。」 はっとするありす達。博士に気を取られていたからでしょう。完全に周りをてんこたちに包囲されてしまっています。 「はっはっはっ。てんこたちも君達が気に入ったみたいだね。それじゃあ仲良くやってくれたまえ。死ぬまでな」 そう言って去っていくとしあき博士。博士、何気に外道です。 「だれか・・・だれかたすけてぇえええええええ!!!」 ありす達の悲鳴が秋空にどこまでも響きわたりました。 自分達が殺したあのまりさ達の時と同じように。 あとがき いつもご愛読ありがとうございます。長月です。 今回は少し作風を変えてみたんですがいかがだったでしょうか?ご意見、ご感想等コメント欄に書いてくれると励みになります。 ところで、てんこの「メス豚」がありすの「とかいは」にあたる言葉なら、ありすの「いなかもの」に当たる言葉はなんにすればいい んでしょうか?いいアイディアがある人はコメント欄に書いてもらえば幸いです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた 「餡子ンペ09」 ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ 「餡子ンペ09」 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 全レイパーにこれを施して改心させたい -- 2019-10-28 23 01 10 てんこ牧場行きてぇ…… -- 2015-01-31 15 02 43 こてこてにてんこてんこし過ぎてれいぱーありすの印象薄れたwwwwww -- 2013-06-17 13 48 26 えってんこ可愛くね?苛めてる時も でも・・・この改造ドMてんこはさすがに・・・可愛くないわ・・・ -- 2012-11-17 11 47 39 愛が てんこ 盛りすぎて吹いたwwwwwwwwwwwww -- 2012-08-11 18 09 26 れいぱーざまぁw でもこんなてんこは飼いたくないぜwww -- 2010-10-13 21 55 03 Queenとかが良いと思いますww -- 2010-10-12 20 18 06 こんなてんこてんこじゃねぇ -- 2010-07-01 23 51 15