約 241,200 件
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/644.html
part29-522ふもっふ◆uwH5dlGqj6さんの作品です。 私の名前は小早川ゆたかです。 あこがれの志望校になんとか入学でき、そこへ登校してます。 でも、自宅からは遠いので親戚の泉さんの所に居候しており、こなたお姉ちゃんやそうじろう叔父さんによくしてもらってます。 私小さい頃から病弱で身長も小柄・・・で、でも大きくなったら伸びるもん! 「ゆたか・・・」 「あっ、みなみちゃん」 私を呼んでる人は岩崎みなみちゃん。受験日の試験後に気分が悪くなってトイレに行ったときに、 「・・・大丈夫?保健室まで一緒に行こうか?」 なんて言ってくれてハンカチまで貸してくれた優しい人だよ。 まぁあの時は私を同学年の受験生と思ってなかったらしいけどね・・・。 「ゆたか・・・少し顔色悪そうだけど・・・大丈夫?」 「えっ・・・そうかな?自分じゃよくわからないけど。今は何ともないよ」 「そう・・・それならいいけど」 ホントにみなみちゃんは優しいなぁ。みなみちゃんの彼氏になった人は絶対幸せになれるよ。うん。 次の日、私はいつものように朝目覚める。・・・ん?ちょっと頭が痛いような?まあそんなことで学校休むわけにはいかないし、頑張っていこっと。 「おはよう、お姉ちゃん。叔父さん」 「ゆーちゃん。おはーっ。・・・なんか顔色悪そうだね?大丈夫?」 デジャブ?昨日もみなみちゃんに聞いたような・・・?続いて叔父さんも口を開いた。 「ホントだ。ゆーちゃん風邪引いたのかい?一応熱測ったほうが」 「少し頭が痛いですけど・・・大丈夫です」 「無理しちゃ駄目だよ。ゆーちゃん」 「叔父さん・・・ありがとうございます」 お姉ちゃんや叔父さんの優しい気遣いを受けつつ、それでも私は学校へ行くことに。 ただ、この時、今までになかった事が私に降りかかろうとはこのとき思いもしなかった。 そして、私は学校に到着した。なんだろ・・・朝起きたときと比べて身体がだるく、朝よりも頭痛が強くなり、足取りが重い・・・。 あれ、本当に風邪引いちゃったのかなぁ。自分ではよくわからないんだけど・・・。 とりあえず保健室に行こう。私はそう思った。 学校に入り、真っ先に保健室へ向かう。確か1階だったよね・・・。 歩くたびにしんどくなってきちゃった。 あっ。保健室が見えてきた。・・・・・・あれ、景色が霞む・・・。 バタッ。 「だ、大丈夫ですか!?」 最後に聞こえた声・・・誰だろう。男の人だったような・・・。 私は目が覚めた。・・・ここはどこ・・・?ベットの上で寝てるという事は・・・保健室? 「お気づきになりましたか」 突然話しかけてきた。その彼はベットで寝ている私の横に椅子に座っている。 えっ?誰だろうこの人。初めて見るような・・・。でもこの声、聞いたことあるような。 「身体の具合はどうです?もう大丈夫ですか?」 「えっと、少し頭がボーッとするような・・・」 「先程保険の先生が風邪と仰っていました。頭がボーッとするのはその所為では?」 「風邪なんですか・・・朝からちょっと調子が悪かったのでもしかしてとは思ったんですけど・・・」 「・・・あまり無理をなさらないほうがいいですよ」 「は、はい・・・」 なんかとても優しそうな人だなぁ。みなみちゃんと一緒でいい人そう。 あれ?でも私ベットの上で寝てるということは・・・ 「あの・・・私を運んでくれたのはあなたなんですか?」 「えっ、そうですが・・・。いえ、いきなり保健室の前で倒れてしまったので、放っておけずにはいられませんでした」 「そ、そうなんですか・・・あ、ありがとうございます・・・」 「いえ。お気になさらずに」 その時、彼は満面の笑みを私に見せてくれた。と同時に私の顔が赤くなってることがわかった。 「え、えと、その、ホントにありがとうございましたっ!」 「どうしたんですか?顔が赤いですよ?熱が上がったのでは・・・」 そ、そんなんじゃないです。えと、・・・なんか恥ずかしいような・・・。 そして数分経ち、彼が椅子から立った。 「それでは、そろそろ僕は失礼します」 彼が保健室から立ち去ろうとした。いけない!今度こそはちゃんと聞かないと。 「あ、あのっ」 「はい?」 「・・・あなたのお名前は・・・折角助けてくれた人の名前を知らないなんて失礼かと思いますので・・・」 「・・・礼儀正しいですね。僕は古泉。3年生の古泉一樹です。よろしければあなたのお名前を」 「え、えっと・・・1年生の小早川ゆたかです!」 「小早川さんですか。1年生と言う事は今年入学したばかりですか」 「そ、そうです」 「そうですか・・・これからも頑張ってくださいね。では、お大事に」 そう言い残し、彼・・・ううん。古泉先輩は保健室を出て行った。 「それにしても・・・」 さっきからなんかドキドキが止まらないよ・・・この感情は今まで感じたことないなぁ。 もしかして、この気持ちが・・・この感情が・・・ これが『好き』って気持ちなのかなあ。 そうだ。私は古泉先輩の事が好きなんだ・・・。 とりあえず保険の先生から今日は大事をとって家に帰りなさい。と言われちゃった。それから薬を飲んでゆっくり休みなさいと。 確かにこれ以上迷惑かけたら駄目だし、今日は帰ろうかな。 「担任の先生にはちゃんと言っておくから」 「はい。ありがとうございます」 学校を出ようとしたとき、みなみちゃんと出会った。 「ゆたか・・・大丈夫?」 「みなみちゃん。私風邪みたいだから今から家に帰るんだ」 「そう・・・ごめん、ゆたか」 「み、みなみちゃんが謝ることないよ~うん。身体の弱い私の所為だから」 「でも・・・」 「あっ、もう授業始まっちゃうよ。みなみちゃん」 「あ・・・ごめん。もう私、行くね・・・お大事に」 やっぱりみなみちゃん優しいなぁ~。優しすぎるよ。こんなに私のこと思ってくれたり。 あっ、今朝起きた事話せばよかったかな?まあ明日でいいや。 無事に家に着いた。やっぱり身体がだるくなってきちゃった・・・。途中で倒れなくてよかった~。 「叔父さん。ただいま」 「ゆ、ゆーちゃん!どうしたんだい。まだ学校終わってないんでしょ?何か忘れ物かい?」 「えと、実は学校で倒れて・・・」 「何ぃ!?倒れた!こりゃいかん!救急車呼ばないとな」 「お、叔父さん落ち着いて。た、ただの風邪だよ・・・」 「へ?な。なんだ~風邪か~。やっぱり今朝言ったときに今日は休んだほうがよかったんじゃなかったかな?」 「ご、ごめんなさい・・・」 「謝る事はないさ。ささ、着替えてベットに横になってなさい。後で薬とか持ってきてあげるから」 「ありがとうございます」 それから自分の部屋に入り、ベットで寝る事に・・・。 それにしても・・・古泉先輩か~。あの人も優しい人だったなぁ・・・。 おまけにかっこいいし・・・ そう考えてるうちに深い眠りについた。 『私、あなたの事が好きです!ど、どうか私と付き合ってください!』 『・・・偶然ですね。僕も君の事が好きだったんです。初めて会ったあの日から・・・僕なんかでよければ・・・』 『あ、ありがとうございます!古泉先輩!』 『これから僕達は恋人同士ですから「一樹」と呼んでもいいですよ』 『・・・じゃあ、一樹さんで・・・』 そうして私達はキスをしようと・・・ 「!」 目が覚めた。なんか凄く恥ずかしい夢を見てたような・・・。夢にまで出てきちゃうなんて・・・。 「・・・今何時だろ・・・?」 「今は夕方の5時半だよ。ゆーちゃん」 「え、こ、こなたお姉ちゃん!?」 「そ、そんなに驚かなくても!」 びっくりした。まさかお姉ちゃんがいるとは。 「ところで、具合はどう?ゆーちゃん?」 「うん。ゆっくり眠ったら楽になったよ」 「そっかそっか。それはよかったよー。じゃあ一緒に格ゲーやる?」 「ふぇ!?そ、それはちょっと・・・」 「アハハ。冗談だよ冗談。じゃあご飯が出来たら持ってきてあげるからね」 「ううん。いいよ。私も一緒に食べるよ」 「そう?じゃあ出来たら呼ぶからそれまでゆっくり休んでなよ」 楽になった。って言ったけどやっぱり身体が少しだるいかな? そうだ。お姉ちゃんも3年生だし、古泉先輩の事知ってるかも。聞いてみようかな。 「あっ。お姉ちゃん」 「ん?どしたの?ゆーちゃん」 「えと・・・聞きたい事が」 「どーぞどーぞ。先輩がなんでも聞いてあげるよ・・・勉強以外で」 「・・・古泉先輩という人知ってる?」 「こ、古泉。小泉・・・ああ!あの人か!」 「お姉ちゃん知ってるの!?」 「確か・・・1年生の時にこの学校に転校してきて、んでSOS団ていうクラブに入ってるみたいだよ」 SOS団・・・?なんだろ・・・。 「まあ詳しくはかがみから聞いたほうがいいかもね。SOS団の一員だし」 お姉ちゃんが言うに、かがみ先輩はSOS団にいるキョンって人が好きで親しくなるためにSOS団に入ったとか。 「じゃあ明日学校で聞いてm・・・」 「ゆーちゃん。明日学校休みだよ」 「はぅ」 「そだ!」 「?」 お姉ちゃんは明日、家にかがみ先輩とつかさ先輩が遊びに来るって言った。 だからその時に聞いたらどうかな?って。うん。そうさせてもらおうかな。 何か改めて思い返すと恥ずかしくなってきたなぁ。それと同時に不安も・・・。 もし、古泉先輩に彼女がいたらどうしよう・・・。もし、古泉先輩に好きな人がいたらどうしよう・・・。 いろいろ考えてたら夜の7時になり、お姉ちゃんの声がした。 夕食を済ませ、お風呂に入る。そして薬を飲み、まだ病み上がりだから早めに寝よう。 おやすみ・・・。 そして朝になった。昨日丸一日寝てたのにぐっすり眠れるなんて・・・風邪の所為かな。 身体は・・・うん。もう大分楽になった。でも念のため体温測っておこうっと。 パジャマの上のボタンを少し開け、その中から体温を私の脇に挟む。後は待つだけ。 ピピッ。 「んー。35.9か・・・風邪ももう直ってるや」 ガチャ。ドアを開ける音がした。 「ゆーちゃんおはよー。具合はどう?」 「うん。もう直ったよ。お姉ちゃん」 「そっかそっか。それはよかったよー」 「・・・お昼に来るの?先輩達」 「うん。それくらいかな」 「そっか・・・」 だんだん緊張してきた。古泉先輩の事を聞けると思うと。心臓がドキドキしてきちゃった。 「・・・いやー恋する乙女は一段と可愛いねぇ~」 「ふぇ!?お、お姉ちゃん!?」 「まあその古泉って人からいろいろ聞けたら、今度は私が恋愛のテクニックやら必勝法やら教えてあげるよ」 「すごーい。お姉ちゃんて昔恋とかしてたの?」 「え・・・う、うんうん。恋愛経験は豊富だからいろんな事教えたげるよー」 「ありがとう!お姉ちゃん」 (うーん・・・ギャルゲーでいろいろその知識養った。なんて言えないや・・・) お昼になり、インターホンが鳴った。来たみたいです。 「おーす」 「こんにちは。かがみ先輩」 「こんにちは。ゆたかちゃん」 「やあ。ささ、上がって・・・ん?つかさはどったの?」 「ああ。今日朝から風邪引いちゃってさ。急に来れなくなったんだ」 「そうなんだ。風邪流行ってるのかねぇ」 「ん?」 「まま、私の部屋でいろいろ言うよ」 私達3人はお姉ちゃんの部屋へ向かう。 そして、適当にテーブルを囲んで座った。 「さてと・・・今はまだ5月だし風邪が流行ってる時期じゃないと思うけど」 「いやいや。実は昨日ゆーちゃんが風邪でダウンしたんだよ」 「そうなの?」 「はい。学校で倒れてしまって・・・」 「た、倒れたって・・・」 「それでさ、今日はゆーちゃんがかがみに聞きたい事があるんだってさ」 「へ?私に?何何?」 「え、えと・・・かがみ先輩ってSOS団に入ってるんですか?」 「・・・うっ。こ~な~た~。あんた・・・」 「喋ったよ」 「わ、私のイメージがぁ・・・・・・」 「まあまあ」 あれ・・・私聞いてはいけない事聞いちゃったのかな。かがみ先輩落ち込んでる。 「で、ゆーちゃんが聞きたい事はこの事じゃないでしょ」 「あっ。そうだった。そ、それで、そのSOS団の中に古泉先輩って人いますよね・・・?」 「えっ?いるけど・・・」 「・・・・・・」 うう、この先の事緊張して話しにくいよ・・・。なんか恐いし・・・。でもかがみ先輩はこういう事に鋭いのか、 「・・・もしかして古泉君の事好きだったりして」 「はぅ!?」 「流石かがみん・・・一発で見抜くとは」 「その顔の赤さ。どうやらそうらしいね」 「えっと、その・・・あの・・・その通りです・・・」 「うんうん。その気持ち、よーくわかるわ。で、聞きたい事って古泉君に彼女がいるのか、好きな人がいるのか・・・でしょ?」 そ、そこまで見抜くなんて・・・。え、エスパーか何かですか先輩は。かがみ先輩は顔がニコニコしてる・・・。 「そ、そうです・・・」 「んー。実は私もキョン君も朝比奈さんも気になってたのよね。古泉君は付き合ってる人とかいるのかどうか」 「そうなんですか?」 「うん。でね、聞いてみたのよ。そしたらさ」 「・・・・・・」 「いないって」 「・・・い、いないんですか?」 「うん。いないみたいよ」 「よかったねー。ゆーちゃん」 よ、よかった・・・。もし誰かいたらもう絶望だもんね。 とりあえずは一安心だね。あ、でも好きな人はいるのかなぁ。 「あの・・・かがみ先輩」 「ん?なぁに?」 「因みに何ですけど・・・好きな人とかは聞いてますか?」 「うーん・・・。これは教えてくれなかったわね。流石に」 「そ、そうですか・・・」 そうだよね。いくらなんでもそこまでは喋ってくれないかぁ・・・。 でも、付き合ってる人がいない。という情報は大きい。まだ私にもチャンスがあるって事だよね。よーし!がんばろっかな。 「じゃあお姉ちゃん。朝言ってた恋愛必勝法教えて~」 「うっ!」 「は?あんた恋愛経験してないんじゃ・・・」 休日もあっという間に過ぎて、月曜日が来た。学校へ行く支度しなきゃ。 「お姉ちゃん。そろそろ行こ~」 「ゆーちゃんは早いねえ・・・。ほい準備完了!」 「気ぃつけて行けよー」 「行ってきま~す」 今日は体調もばっちりだし、学校で倒れる事は・・・ないと思う。 お姉ちゃんからは一応必勝法を教えてもらったし、今日は放課後を使って古泉先輩をガンガン攻めようかと思うんだ。 でもお姉ちゃんの言ってた『セーブはこまめにね』ってどういう意味なんだろ・・・? 教室に入ると、みなみちゃんがいた。早いなぁ。 「おはよーみなみちゃん」 「ゆたか。おはよう。風邪は治った?」 「うん。お陰様で」 「そう・・・よかった・・・」 「・・・ありがとね。心配してくれて・・・」 午前の授業が終わり、お昼休みにお姉ちゃんがやって来た。 「ゆーちゃん。ゆーちゃん」 「お姉ちゃん。どうしたの?」 「かがみがさ、放課後に教室で待っててって言ってたよ」 「放課後?なんでだろ?」 「・・・ゆーちゃん鈍いねー。例の人と会わせてくれるようにかがみが言ったんだよー」 「例のひ・・・ホントに!?」 「うん。だから放課後、ここで待ってたらいいよー」 「うん。ありがとう。お姉ちゃん」 「礼ならかがみに言ったほうがいいよ。じゃあね~」 かがみ先輩、そこまでやっててくれたんだ・・・。これは私も頑張らないといけないなぁ~。 机に戻るとみなみちゃんが話しかけてきた。 「ゆたか・・・先輩はなんて言ってたの?」 「へ!?あ・・えーとね。話すとちょっと長くなるけどいいかな?」 「うん・・・いい」 私はこれまでの事を話した。 「というわけなの・・・なんか話してたら恥ずかしくなっちゃった」 「・・・・・・古泉先輩か・・・」 「?もしかしてみなみちゃん、知ってるの?」 「・・・・・・顔をチラッと見ただけ。よくはわからない」 「そっかぁ」 「・・・ゆたか。私からも成功するように応援する・・・」 「ありがとう~みなみちゃん」 「・・・・・・」 そして放課後になり、私とみなみちゃんは別れた。私はかがみ先輩と・・・古泉先輩を待つのみ。 そして、ドアが開いたっ。 ガラッ 「うぃ~す。wawawa忘れ物・・・うぉあ!・・・って冷静に考えればここ1年の教室じゃねーか!」 「・・・・・・」 「・・・すまん・・・ごゆっくりぃ~」 なんだろう今のは・・・。 そして5分後に2人がやって来た。うう、緊張する~。 「お待たせ。ゆたかちゃん」 「あ、かがみ先輩・・・」 「おや、小早川さんじゃないですか。僕と会いたいって言ってた方は彼女ですか?」 「あ、はははい!」 「光栄です。僕もお会いしたいと思っておりました」 「・・・」 ボフッ!!! (あちゃ~。古泉君今凄い事言ったような・・・つかなんだこの展開は!) 「こ、小早川さん!大丈夫ですか!」 「だ、大丈夫です~」 数分後、何とか落ち着いた私。そこでかがみ先輩が口を開いた。 「じゃあ。そろそろ帰ろ。これから2人で帰ったほうがいいかもね」 そんなかがみさん。私にプレッシャーを与えないで・・・。 「では、帰りましょうか。小早川さん」 「は・・・はい」 嬉しい。憧れの古泉先輩と一緒に帰れるなんて・・・。プレッシャーはかなり感じるけどなんとかなるよね!・・・多分。 私はふと思い出し、かがみ先輩の元へ寄った。 「かがみ先輩。その・・・ありがとうございました」 「ううん。いいのいいの。ゆたかちゃんは真面目で大人しいし、古泉君とはピッタリなんじゃないかな?私も応援してるよ」 「はい。ありがとうございました」 お姉ちゃんにかがみ先輩。それにみなみちゃん。みんなが私の事を応援してくれてるなんて・・・。私幸せものだなぁ。 放課後に古泉先輩と一緒に帰る。毎日がそうだった。そんな事がもう1週間たった。 そして次の日の帰り道、いつもの様に2人で帰宅し、他愛もない話でいろいろ盛り上がった。 ただ、今日の会話で気になることが・・・。 「じゃあ古泉先輩って何の委員会に入ってるんですか?」 「えっと・・・僕は保険委員ですね。もうかれこれ2年やっておりますが」 「そうなんですか」 「今年に保険委員に入った1年生ですか。随分と真面目ですね。しかも物静かなところは僕と同じ部活にに所属している方と似てるんですよね」 「・・・・・・」 「でもって話したらこれまたその人に似ていて・・・小早川さん?どうしましたか?」 「へっ!?あ、いえ・・・その人って、岩崎みなみって人ですか?」 「おや、ご存知でしたか。その通りですよ」 「よく喋ったりとかもしてるんですか?」 「そうですね。いろいろと・・・」 「そうなんですか・・・あっ、私こっちですから。さようなら」 「はい。さようなら」 家に帰宅して私は部屋に直行した。そして鞄を置き、制服のままベッドへ寝転んだ。 「なんでだろ・・・あの時みなみちゃんは・・・」 私はお昼休みの時を思い返した。 「というわけなの・・・なんか話してたら恥ずかしくなっちゃった」 「そうなの・・・・・・古泉先輩か・・・」 「?もしかしてみなみちゃん、知ってるの?」 「・・・・・・顔をチラッと見ただけ。よくはわからない」 「そっかぁ」 みなみちゃんが嘘をついたなんて考えられないし・・・でもなんでだろう。 私は1時間位考えた。考えているとある理論に辿り着いた。 「もしかして、みなみちゃん古泉先輩のこと好きなのかな。うん!きっとそうだよ」 私は身体を起こした。 「みなみちゃんの性格から考えて、私が古泉先輩を好きって言っちゃったからみなみちゃん・・・諦めたのかな・・・駄目だよ!そんなの!」 私は明日みなみちゃんに話してみようと決意した。もし私の考えがあってたらみなみちゃんが可哀想過ぎるよ・・・私なんかの所為で。 次の日になり、学校へ向かった。朝からみなみちゃんに聞こうかと思ったけれど時間がないんだよね・・・。だからお昼休みに。 「ゆたか・・・おはよう」 「ふぇ!?みみみみなみちゃん!おおおはよう!」 「?・・・大丈夫?」 「う、うん。私は全然大丈夫だよ!」 「そう。それならいいけど・・・」 ふう。びっくりしたー。あっ、授業始まっちゃう。 そして、お昼休みになりいつものようにみなみちゃんとお昼を・・・。じゃなくて!その前に! 「み、みなみちゃん!」 「!・・・ゆたか。どうしたの?」 「ご、ごめん。ちょっと話があるの。だからついてきて」 「でも・・・お昼・・・」 「あとあと~」 私は無理矢理みなみちゃんを引っ張った。 人気のない廊下まで私はみなみちゃんを連れてきた。 「・・・ゆたか?」 「あっ。ご、ごめんねみなみちゃん!」 「うん。大丈夫・・・それより話って・・・」 「そ、そうだった!えとね・・・単刀直入に言うけど・・・・・・古泉先輩の事好き・・・かな?」 「・・・・・・どうして?」 「えっと、私の勝手な考えだけど、古泉先輩と一緒に帰ってるってのは・・・もう知ってるよね?」 「・・・・・・うん」 かがみ先輩の支援で古泉先輩と一緒に帰ることになった時の次の日。私はみなみちゃんにこの事を話した。だから知っている。 「その時ね・・・古泉先輩に聞いたの。委員会はどこに入ってるかって。そしたら古泉先輩、保険委員に入ってるって」 「!」 「・・・古泉先輩はみなみちゃんの事を話してた。真面目で物静かだって・・・みなみちゃんとよく会話もしたりしてるって・・・」 「・・・・・・」 「だからね。教えて欲しいの。みなみちゃんは・・・古泉先輩の事・・・好き?」 「・・・・・・」 沈黙が続いた。 この沈黙は数分続き、沈黙を破ったのはみなみちゃんだった。 「・・・ごめん・・・ゆたか・・・・・・」 「みなみちゃん・・・?」 「・・・私、ゆたかの言うように・・・古泉先輩が好き・・・私が初めて好きになった人・・・・・・」 「みなみちゃん・・・」 「保険委員に入ってから先輩にいろいろ優しくしてもらった。失敗しても優しく援護してくれた・・・そんな彼に私は・・・好きになってしまった・・・・・・」 「でも、ゆたかが先輩を好きになったって聞いたときにはどうしようかと思った・・・もしこの事言ったらゆたかがどうにかなってしまうかと思って」 「みなみちゃん」 「だから私は先輩を諦めてゆたかの応援をしようと思った・・・これでゆたかが幸せになれるならって・・・」 「みなみちゃんはそれでいいの?」 「えっ?」 「そんなの。私は全然嬉しくない!友達・・・ううん。親友の気持ちを知ってて私だけが幸せになるなんて・・・・・・そんなの絶対にやだよっ!」 気がついたら私は涙を流していた。 「ゆたか・・・」 「でも。みなみちゃんはホントの事話してくれた・・・だから・・・・・・今日告白しよっ!」 「え!?」 「もちろん私だけじゃなくみなみちゃんも一緒に。それで私達の気持ち伝えよっ!」 「でも・・・そんなの・・・」 「もう。みなみちゃんも人なんだよ!誰がどんな恋愛してもいいの!みなみちゃんの人生なんだから好きにしてもいいんだよっ!・・・仮にこの話聞いた後に私だけ告白して成功しても全然嬉しくないよ・・・」 「ゆ・・・たか・・・」 「ねっ。だから今日の放課後に・・・古泉先輩に告白しよう。・・・どっちが付き合うことになっても恨みっこなしだよっ」 そうして私は微笑んだ・・・。涙は出てるけど悲しい顔はせずに微笑んでみせた。 「・・・・・・ごめ・・・ん・・・・・・ゆたか・・・・・・」 みなみちゃんは私に抱きついて泣いた。 この後みなみちゃんと別れ、私はお姉ちゃんの教室に。確かかがみ先輩って同じクラスにいたよね? 3年生の教室の前。凄く威圧があるように感じるけど・・・頑張ってお姉ちゃんを探した。 「あっ!このクラスだ」 そして教室に入ろうとしたらある人に呼び止められた。 「あれ?ゆたかちゃん。こんなとこで何してるの?」 かがみ先輩だ。ちょうどいいというかなんというか・・・。まあいいや。 「あのかがみ先輩・・・ちょっとよろしいですか?」 「うん?どうしたの?」 「実は・・・」 私はかがみ先輩に告白の事を耳元で話した。 「えっ!?は、早くないかな・・・」 もちろん承知です先輩。でも・・・いてもたってもいられないといいますか・・・。 「うーん。わかったわ。古泉君にそう伝えとくね」 「あ、ありがとうございます」 「・・・・・・頑張ってね」 「・・・はい!」 そして私は自分の教室へと戻っていった。 「ふー。ゆたかちゃんならいいと思うけどなぁ・・・あんなにいい子だし、可愛いし。・・・後は鈍いのか確信犯なのかよくわからない彼なのよね・・・。上手くいくといいけど」 自分の教室に入って早速みなみちゃんにこの事を話した。 「みなみちゃん!かがみ先輩が話とくって」 「そ、そう・・・」 「私達、頑張ろうね!」 「・・・・・・ありがとう・・・ゆたか」 「えへへ・・・なんかお腹すいちゃったなぁ~お昼まだだった。いただき・・・」 ガラッ。 教室のドアが開いた。 「では授業を始めます」 「・・・あぅぅぅぅ」 時間というものはホントによくわからない。あっという間に放課後になってしまった。 「ゆたか・・・どこで・・・告白するの」 「えっとね。私達が先輩に会ったところ」 そう。私達はあの場所で出会った。あの場所で古泉先輩に出会った・・・。その場所は・・・・・・。 保健室前 「ここで・・・・・・告白するの・・・?」 「うん・・・流石に部屋には鍵がかかって入れないから。駄目かな?」 「・・・・・・私達らしくていいと思う」 一瞬だけみなみちゃんが笑ったように見えた。 後は待つだけ。 数十分待った。すると、 「お待たせしてすみません」 き、来たっ!き、緊張してきた~。 「おや、岩崎さんもご一緒でしたか。2人とも僕に用があるのですか?」 「そ、そうです!今から私達の言うことを聞いてください!」 「・・・はい」 まずは・・・みなみちゃんから言う事に。 古泉先輩を待ってるときにどっちが先に言うかじゃんけんで決めたんだ。 「・・・・・・古泉先輩・・・」 「・・・・・・」 ち、沈黙が・・・みなみちゃん、頑張れ! 「初めて会ったときから好きでした。・・・こんな私でよければ・・・付き合ってください・・・・・・」 「!」 みなみちゃんはそう言い、頭を下げた。 す、ストレートだなぁ・・・みなみちゃん。でも凄いよ。 「そうだったのですか・・・岩崎さんの気持ちはよくわかりました。・・・・・・小早川さんは・・・?」 「へっ!?あ、はい」 わ、私の番だ・・・。緊張するよ・・・。 「えっと・・・古泉先輩・・・先輩に、ここで助けてもらったとき、優しくて、とてもいい人で。そんなあなたを私は・・・好きになりましたっ!」 「・・・・・・」 「こんな私でよかったらですけど・・・お付き合いしてくださいっ!」 「・・・・・・お2人のお気持ちはよくわかりました。ですが・・・」 こ、このパターンは!?お姉ちゃんが言ってたけど、言葉の最後にですが。しかし。でも。といった言葉が出てきたらアウトだって!ど、どうしよ~。 「ですが・・・今答えを出すのは・・・雰囲気的にどうかと思いまして・・・」 「・・・へっ?」 「・・・・・・」 「・・・どちらかに僕がお付き合いしますと言いましたら、もう1人の方が余計に悲しくなるのではないかと思いまして・・・」 「・・・そ、そうですよねっ。えへへへ・・・」 「・・・・・・」 「ですから・・・お2人の電話番号を教えて頂けませんか?今夜にでも結論を出したいと思いますので・・・」 「は、はい!わかりました!・・・でもどうやって私達に伝えるのですか?」 「ええ。もう1人の方には申し訳ございませんが・・・僕がお付き合いしたいと思った方に電話させていただきます。大体・・・9時位ですね・・・」 「そう・・・ですか・・・」 そして私達は連絡を交換し、古泉先輩は去っていった。笑顔で・・・。 こうして私達の告白は終わった。 「・・・ふ~。緊張したよね。みなみちゃん」 「・・・・・・うん」 「・・・あの言い方だと古泉先輩は私たちどっちかが好きみたいだよね」 「・・・そうだった。あの言い方は恐らく・・・」 「これはもう恨みっこなしだよ。例え私が振られてみなみちゃんが古泉先輩と付き合うことになっても私は恨まないよ。むしろ達成感があるからね。だから、私達は友達だよっ。ずーっと」 「・・・ゆたか。私も同じ・・・私達の関係は変わらない・・・・・・」 うん。私達は一緒だよ 家に帰宅し、私はずっと待った。電話が鳴るのを・・・。 お姉ちゃんにこの事を話したら、 「ゆーちゃん。・・・なかなか行動力あるね・・・。正直驚いたよ」 「えへへ。私も自分がやった事に凄く驚いてるよ」 「ま、後は連絡を待つだけだね」 「うん・・・」 「大丈夫だって。ゆーちゃんなら大丈夫」 「・・・ありがとう。お姉ちゃん」 今の時間は・・・8時30分。 あと・・・30分・・・。 心臓がバクバクしてきた・・・・・・でも私は待つ・・・・・・。 そう 例え振られても 私達の関係は 変わらない ずっと・・・ 数週間後・・・ 「かがみん。どしたの?」 「き、キョン君に振られちゃった~」 「・・・それはそれは。今日はトコトン付き合ってあげるからね・・・」 「・・・こなたぁ~!!!」 「部活メンバー!集合!」 「セリフがちょっと違うぞ。ハルヒ」 「いいじゃない。飽きてきたんだもん」 「・・・あのなぁ」 「出番が少ないでしゅ・・・」 「・・・あなたは需要はある。心配はいらない」 「ホントですか!?長門さん」 「・・・嘘」 「・・・・・・」 「遅くなりました。申し訳ございません」 「遅いぞ・・・しかし、お前もそんな趣味だったとはな。意外だ」 「どういうことです?」 「・・・こっち来い」 「あれはどうみてもロリコン扱いだよな?な?」 「失礼ですね。彼女も立派な女性です」 「だが、あの身長じゃな・・・」 「確かにそうかもしれませんが・・・断じて違います。年齢もそうでしょう。それに僕の別の次元では確かにロリコンと疑われるような発言がありましたが、彼は彼。僕は僕です」 「・・・・・・誰か俺のポジションを代わってくれ。頭が痛い・・・」 「それは大変です。保健室に行きましょうか?」 「断る!」 「みなみちゃん」 「・・・ゆたか」 「あの・・・」 「あの時言った事忘れてない・・・私達はずっと変わらない関係・・・」 「みなみちゃん・・・うん!そうだよね!」 「そ れ は」 「ワタシタチモ操ナノデスカ~?」 「あっ。田村さんにパティ」 「・・・2人も同じ・・・ずっと友達」 「だよね~」 「うぅ~この2人・・・萌えr・・・」 「ハイ!ストップ」 「どこ行くの岩崎さん?」 「ちょっとトイレに・・・」 ガラッ 「うぃ~す。wawawa忘れ物・・・うぉあ!」 バタッ 「あっ・・・」 「また1年の教室に来てしまった・・・っと、すまんかった。大丈夫か?」 「・・・はい」 「立てるか?」 「だ、大丈夫です・・・」 「そうか・・・悪いな。俺の所為で」 「いえ・・・」 「じゃな・・・」 「あの・・・!」 「ん?」 「お名前は・・・」 「俺か・・・俺はナイスガイの谷口だぜ!お前は?」 「岩崎みなみです・・・」 「そうか。その無垢な可愛さは俺の同学年のAマイナーの奴とそっくりだぜ。じゃあな」 「・・・・・・」 「あの人・・・また来たよ」 「むむ~みなみちゃんは恋をしてますな」 「ワタシニモワカルノデス」 「・・・・・・ええぇぇぇ!!!」 「かがみ先輩」 「ゆたかちゃん。よかったわね。成功して」 「はい。ありがとうございます。かがみ先輩のおかげです」 「私あんまりなにもしてないわよ。ゆたかちゃんの実力」 「そんなことは・・・」 「とにかく、古泉君と喧嘩しないようにね。幸せになってね」 「・・・ありがとうございましたっ!」 タッタッタ・・・ 「ハァ・・・羨ましい・・・」 放課後になった。 「古泉先輩」 「小早川さん」 「も~ゆたかでいいですよ~先輩」 「すみません。慣れないもので・・・ゆたか・・・さん」 「~~~」 「では帰りましょうか」 「・・・はい!」 「・・・ここの公園で先輩の返事を聞いたのですよね」 「そうですね。あの時はなかなか恥ずかしかったですね」 「私の気持ちわかって頂きました?」 「ええ。たっぷりと」 「アハハ」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・先輩」 「・・・どうしましたか?ゆたかさん」 「もう一回・・・あの場所で・・・して欲しいです」 「・・・・・・行きますか?」 「はい!」 私達は公園のブランコの前に立った。そして、 「・・・・・・」 「僕が前かがみにならないといけませんね」 「あ~馬鹿にしましたね。今!」 「いえいえ。・・・その膨れた顔も可愛いですよ」 「もう~・・・ってわあっ!?」 いきなり古泉先輩にお姫様抱っこされた。 「この方がいいですね」 「・・・先輩・・・・・・大好きです」 「・・・僕もですよ・・・ゆたか」 私達は キスをした まだ古泉先輩の事はよくわからない所もあるし、古泉先輩も私の事をもっと知って欲しい。 でも私達はこれからお互いの事を知るようになっていく。 これからもずっと・・・・・・ 完 作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/danmachi/
ようこそ!ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか@wikiへ! ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかとは このWikiは大人気小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』に関連する用語を集めたネット辞典です。 どなたでも編集可能ですのでご自由にお使い下さい。 小説だけでなく、漫画、スマホゲームなど、ダンまちならなんでもOKです。 小説内で実際に登場する物から略語まで、関連性のあるものを集めております。 もしお暇ならば手伝っていただけますでしょうかm(_ _)m 閲覧する上での注意 このwikiは不確定な情報やネタバレに関しても乗せてます。 各記事に編集者の意図や主観が入っていることがあります。 また書きかけのページや未修正のページも大量にあります。 間違っている情報等が記載されていることもあります。 以上のことを了承した上でこのwikiを閲覧してください。 加筆・編集する上での注意 もちろん新情報や間違いを発見したら、ページを作成・修正していただいてかまいません。 左メニューのカテゴリを追加したり、項目の整理など全てに大きく手を入れてもらってもOKです。 技術のある方、知識のある方、協力お願いします。 メンバー登録はをお願いします。 編集の練習には練習ページをお使いください。 ページ保存前にプレビューで編集中の内容を確認する事もできます。 『荒らし』に気づいた方はページの復旧作業をお願いします。 wikiページ内の一番上の、「表示」→「このページの編集履歴(バックアップ)」と言うのがあります。 編集履歴は全てバックアップに残るので、復旧させるときにご利用ください。 コメントは連絡掲示板にお願いします。
https://w.atwiki.jp/orzblog02/pages/6.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/3217.html
【唐突な出会い】水原 碧澄 (右) 最終更新日時 2024/05/17 20 13 /このページを編集 属性 レア 守備適性 - - - △ - 〇 〇 ◎ 総評 🎧️「なんだあのでっかいモノ・・・」 #ハチナイ攻略 パラメータ * ミート パワー 走 力 守 備 備考 素パラメータ 3804 3020 3604 2936 - 蒼天スキル・蒼天技の効果 蒼天スキル・蒼天技 蒼天技の条件 球速 コントロール スタミナ 備考 神色自若の迅雷・急【イニング・長打阻止】参 投球時/投球イニング3回まで -km/h - - 三振率+13 長打率-11 神色自若の迅雷・破【イニング・長打阻止】弐 -km/h - - 三振率+12 長打率-9 神色自若の迅雷・序【イニング・長打阻止】壱 -km/h - - 三振率+11 長打率-7 蒼天スキル・蒼天技 蒼天技の条件 ミート パワー 走 力 守 備 備考 一意専心の烈風・急【ムード適応・投手衰微】参 打席時/外野手/自チームムード-2以上 - - - - 敵投手球速-21km/h、スタミナ消費量+3 一意専心の烈風・破【ムード適応・投手衰微】弐 - - - - 敵投手球速-18km/h、スタミナ消費量+1 一意専心の烈風・序【ムード適応・投手衰微】壱 - - - - 敵投手球速-15km/h、スタミナ消費量+0.5 デレスト メニュー ランク カード名 属性 力 速 技 効果 練習メニュー ★★★ ベースランニング 風 25 0 40 - 追加メニュー ★★ 技術やる気ドリル - - - - T型メニューと同時に実行可能やる気がバツグンに上昇したあと消滅する 追加メニュー ★★★ ベースランニング 風 25 0 40 - スキル ランク スキル名 条件 効果 備考 ★★★★ 神色自若の迅雷・急(習得条件あり) なし 自身の球速が超究極に上昇する 絆の結晶(極)3個 ほか限界突破5回以上「神色自若の迅雷・破」習得済み 蒼天技 【イニング・長打阻止】参 投球時/投球イニング3回まで 敵打者の三振率を極限に上昇させ、ホームラン率・三塁打率・二塁打率を超究極に減少させる ★★★★ 一意専心の烈風・急(習得条件あり) なし 自身のホームラン率・三塁打率・二塁打率が大幅に上昇する 絆の結晶(極)3個 ほか限界突破5回以上「一意専心の烈風・破」習得済み 蒼天技 【ムード適応・投手衰微】参 打席時/外野手のとき/自チームのムードが-2以上のとき 敵投手の球速を超極限に減少させ、スタミナ消費量を上昇させる ★★★ 神色自若の迅雷・破(習得条件あり) なし 自身の球速が究極に上昇する 絆の結晶(極)1個 ほか限界突破3回以上「神色自若の迅雷・序」習得済み 蒼天技 【イニング・長打阻止】弐 投球時/投球イニング3回まで 敵打者の三振率を激究極に上昇させ、ホームラン率・三塁打率・二塁打率を超絶に減少させる ★★★ 一意専心の烈風・破(習得条件あり) なし 自身のホームラン率・三塁打率・二塁打率が大幅に上昇する 絆の結晶(極)1個 ほか限界突破3回以上「一意専心の烈風・序」習得済み 蒼天技 【ムード適応・投手衰微】弐 打席時/外野手のとき/自チームのムードが-2以上のとき 敵投手の球速を極限に減少させ、スタミナ消費量をわずかに上昇させる ★★ 神色自若の迅雷・序(習得条件あり) なし 自身の球速が超絶に上昇する 絆の結晶(超)2個 ほか限界突破1回以上「神色自若の瞬き」習得済み 蒼天技 【イニング・長打阻止】壱 投球時/投球イニング3回まで 敵打者の三振率を超究極に上昇させ、ホームラン率・三塁打率・二塁打率をバツグンに減少させる ★★ 一意専心の烈風・序(習得条件あり) なし 自身のホームラン率・三塁打率・二塁打率が上昇する 絆の結晶(超)2個 ほか限界突破1回以上「一意専心の追い風」習得済み 蒼天技 【ムード適応・投手衰微】壱 打席時/外野手のとき/自チームのムードが-2以上のとき 敵投手の球速を激究極に減少させ、スタミナ消費量をごくわずかに上昇させる ★★★ しっかり者の振る舞い 投球時 自身のコントロールが超究極に上昇する - ★★★ ひたむきな準備 打席時/外野手のとき 自身のパワーが超絶に上昇し、三振率が大幅に減少する - ★★ 神色自若の瞬き なし 自身の球速が超絶に上昇する - ★★ 一意専心の追い風 なし 自身のホームラン率・三塁打率・二塁打率が上昇する - ★ 猛打爆発の奥義 打席時/チームの前打席の結果がヒットのとき 自身のパワーが大幅に上昇し、ホームラン率がわずかに上昇し、二塁打率が上昇する - ★ 好打者の奥義 なし 自身のミート・走力が大きく上昇し、パワーがわずかに上昇する - ★★★ 果敢の極意 なし 自身の走力が大きく上昇し、盗塁・度胸がわずかに上昇する - ★★ 繋ぐ野球の心得 打席時/チームの前打席の結果がヒットのとき 自身の学力が上昇し、ミートが少し上昇する - ★★ 柔軟の心得 なし 自身の守備が少し上昇し、ミートがごくわずかに上昇する - ★ ミートの基礎 なし 自身のミートがわずかに上昇する - 才能 才能名 Lv 条件 効果 引き締まった筋肉 7 打席時 自身のミートが大幅に上昇し、パワーが大きく上昇する アベレージヒッター 5 なし 自身のミートが大幅に上昇し、走力がわずかに上昇する 裸の自分で向き合って 7 なし 自身の走力が大幅に上昇し、ミートが大きく上昇する 身体能力◎ 5 なし 自身のパワー・走力が上昇する + ネタバレ注意! 固有悩み文 立場に囚われて(→裸の自分で向き合って) 条件:なし 効果:自身の走力・ミートが少し減少する 『』 セリフ集 + 押すと開きます 状況 セリフ ホーム - - - - - - - - 試合 試合前 - 開始 - カットイン通常 - カットインターニングポイント - - 勝利 - - 敗北 - デレスト 特訓 - - 水原 碧澄のシーンをチェック! アイコンタップ or クリックで各シーンのページへ UR SSR シーン名でチェックしたい方はこちら コメント ログを開く 投手蒼天は3回まで、野手蒼天は外野限定で使いづらさが目立つし両立も出来ない、誰に付けることを - 名無しさん (2023-11-17 23 43 27) 想定してるんだろう。 - 名無しさん (2023-11-17 23 44 05) 使い勝手のほどはわからんけど、普通に本人用やろ。水原はこれまで投手用セルフリンクが無かった上、CHの関係で元々リリーフ専用機みたいなもんやったからフルに活かせる。野手としても元々水原は外野しか出来んし。 - 名無しさん (2023-11-23 17 35 56) 3回というのは3イニング分のことではないですか? - 名無しさん (2023-11-25 09 05 22) 中継ぎ登板を何回からか設定出来るようになったらオートでもだいぶ使いやすいんだけどな - 名無しさん (2024-02-17 19 35 34) 名前
https://w.atwiki.jp/kanihazuna/pages/20.html
HZNの近影、冬コミにて(FYKMレポ見て、どうぞ) HZNROイメージ画像 クッキー☆動画投稿者(合作主催者)で諸悪の根源。ネカマ。淫夢関係なく人間のクズ。簡単に纏めると以下のようになる。 イベントではクッソ汚いコスプレをしている 権利者ぶりを晒しさらに炎上させた後はクッキーを見捨て、関係者の個人情報晒しと風評被害の嵐の中、次の合作企画と保身に走る 百合王国☆の独裁者に君臨しようと陰謀を巡らせている、らしい。 その百合天国☆構想とは、女性と出会うことで欲望のままにセクハラと個人情報Getを繰り返すことである。少なくとも登場姉貴全員加えてUDK姉貴のリア友が被害者、ただしHNS姉貴は無自覚(くっそ優しいので庇っている?)。 ニコニコでは東方動画を作者は健常者シリーズタグをつけて投稿しているが、実際は作者は異常者シリーズだったというひどい撞着っぷり。 クッキー☆MADに対しての権利者削除行為により、淫夢民が爆発し戦争開始。 出演者や関係者の情報収集、接触を進めていくと、 女性を偽り、未成年女性の東方ファンに接近し、合作への出演をもちかける。 都内の高級スタジオを借りての音声収録(驚愕) そのスタジオ収録見学と称して絵師を誘い出し足を触る、いきなり抱きつくリアル起訴級セクハラをかます(各都道府県条例違反の疑い) 自称同人声優の未成年女子(主にJK)を集めた打ち上げオフ 出演者の未成年女性に対して、住所を主とした個人情報を執拗に聞き出す 出演者はおろか、合作に関係の無い未成年女性の電話番号を執拗に求める 収録に東京まで来れない某未成年姉貴に対しては北海道まで飛行機で泊り込みで会いに行き、2人きりで会食(かに将軍)する モバゲーでも出会い、時にはホテルに連れ込む。←New! というウルトラグレーなことをしていたことが判明。無駄に財力はあるらしい。(後に某姉貴のカミングアウトから、打ち上げカラオケの割勘の金が無く出せなかったということがわかった。実際では蓮奈理緒は、すべての金を出会いにかけているだけの負け組中年だった。ダイハツの軽(ココア)を乗り回している) いよいよ逮捕も間近である。 以下でゲスっぷりの詳細をばっちり堪能して、どうぞ。↓ クッキー☆放置で次の合作を企画中 東方星蓮船メドレー合同動画(閲覧用) 蓮奈理緒の発言集 クッキー☆放置でオフ会の計画を立てる まだばれてないサイトの方で皆にオフ会とか話してんじゃん。 名前とか変えてもばれるよ? モバゲの方もだけど、いい加減やめたら? いつか性犯罪者で捕まるよ。 触っただけじゃなくて、ホテルいった子もいたじゃん。 | 2010.11.22(月) 20 34 | URL | コメント編集 静岡県静岡市 誕生日 02月08日 血液型 A型 出身地 静岡県静岡市 趣味 映画鑑賞, 音楽鑑賞, グルメ, 読書, マンガ, ゲーム, インターネット 職業 技術系 mixiプロフィールより抜粋~~~~~~~~~~~~~~~~ 質問に答えますー☆ 2010年05月22日23 42 質問1 四捨五入して何歳? 30歳ですねーw 質問2 身長体重 166.9cm 67.7kg 体重ヤバイかもー ■好きな物 権力、お金、百合、東方 ~~~~~~~~~~~~~~~~以上mixiより 問題の始まりである、百合合作(クッキー☆←動画にリンク)は、関係者総勢40名以上・動画時間30分という規模ながら、なんちゃって東方ファン向けのふざけた低クォリティ作品(出演者たちも蓮奈理緒以外は多数が自覚)で、公開当初一般のニコニコ視聴者には相手にされず、東方ファンによる冷たい目線と皮肉を込めたコメントしかない動画だった。 棒読みをネタにされ淫夢民によるコメントが目立ち始めると、蓮奈理緒は投稿者コメント蘭にて淫夢民を煽る発言&動画内コメント削除という対応に出る。時を同じくして、クッキー☆のネタっぷりに目を付けた兄貴によるクッキー☆MADが投稿される。 2つ3つと動画数とともにファンの数も増やしていったクッキー☆MADに対して、蓮奈理緒はまさかの権利者削除という対応に出る。 ニコニコ動画での二次創作を、ニコニコ動画上にてネタにしただけで権利者削除である。 ちなみに蓮奈理緒自身はクッキー☆合作の激寒脚本を書いて金を出した(後述)のみである。 蓮奈理緒は合作の愚作さを念頭におかず、「淫夢民によって通常のものが貶められている」ように振舞ったことになる。 この視点で、事の発端である合作が何かと考えると、 合作は 「10代の少女たちが声優や絵師としてニコニコで活躍できる場を演出し、その製作過程で彼女たちに会合して出会うための蓮奈理緒の口実作りだった。なぜ蓮奈理緒が東方を出会いの舞台に選んだのかというと、東方の登場人物はほぼ女性で、女性を集めやすかったからである。」 と考えられるのではないだろうか。 ちなみに蓮奈理緒のマイピク、マイミクは女子のみという釣り上げっぷり。 女っぽいコテハンと言動でターゲットを油断させ、相手が気軽にオフ会に来たところで恩を売り、立件スレスレで逆にゲスいセクハラ行為に及ぶのが常套手段。時には手篭にしてホテルにまで持ち込む。 声優に対しては「音質が悪いから俺のマイク使うんだよ」と言い、マイクを送るためと称して住所などの個人情報を聞き出している。 mixiでの蓮奈理緒によるHNS(ALC)姉貴への「++お友達紹介バトン++」より抜粋~~~~~~~~~~~~~~~ ◆最初の出会いは? twitterですね~☆ フォローしたらメッセージ入ってきてビックリした☆すっごい嬉しい☆ ◆では逆に「HNSさん」の短所を3つ キスさせてくれない~☆ 北海道と静岡では距離が遠い~☆ チョコ食った直後にうめを食わせやがったw ◆貴方から見た「HNSさん」はモテそう? モテない訳が無いデス☆ いやもう、歩いてるだけで100人くらいに声かけられるんじゃないかなと☆ つまりは日に3回出かけるとして、年に10万9500人に声を掛けられる程度の能力☆ ◆喧嘩したことは? しなちく ◆ラブコールをどうぞ HNSは理緒の嫁☆ ~~~~~~~~~~~~~~~~以上mixiより 現在、新たに星蓮船合作を企画中のようだが、 問題となっているクッキー☆合作が、主催者(蓮奈理緒)により半ば放置されている状態であり、 蓮奈理緒が合作主催者としての責任を全く感じていないように見受けられる。 (クッキー☆合作と直接の関係はないが、蓮奈理緒個人による投稿動画「作者は健常者シリーズ」(←なんだこのタイトル!)において、東方二次創作画像を無断で使用していた過去がある) さらに、自分の投稿動画にほんの少し悪評コメント(冗談交じり)がつくだけでぶち切れるなど人間性に問題がある。 そして、淫夢コメントにあれだけ過剰な反応をした理由は上記の仮説をもとに考えると 「蓮奈理緒プロデューサーにとって合作は彼女達の活躍の場として機能する、最低限の評価さえ得れば目的は達成される。しかし、あまりの合作自体のレベルの低さと、淫夢民が合作に目をつけることによって、口実としての合作の機能が停止することを恐れて混乱したため、淫夢への怒りから異常攻撃、そしてこの攻撃をもって、合作自体のレベルの低さを盲いらせようとするに至った。」 という風に、蓮奈理緒の心理は忖度に難くないものであることになる。 つまり蓮奈理緒の魂胆をまとめると、 「自分の多大なる財力をもって、今回のように金のない少女(特に学生)をかきあつめ、その集まったかわいい少女の戯れを鑑賞し楽しみながら、中に特にかわいい子がいたらおいしくいただく。そして、このようなイベントを定期的に開き続ける構想、百合王国☆構想を実現させる。」 という非常にゲスいものである。 そのおいしくいただくの内容も、初対面時から抱きついて反応が良ければ食う、駄目ならセクハラをしつつイベントと蟹で馴れ合って精神的充足を得る、などの立件困難ながらかなりゲスいものばかりという外道である。 ホテルにまでいった事例があることが発覚したため、リアル逮捕も間近。 人によって謝罪文の送付時期に差が出ている。打ち上げといい絵師を無下にしていることは明らかだろう。 内容も二転三転している可能性がある。 あの方から今、謝罪文が届きました。なんというか…。連絡先消していいですか… 11/30 このような謝罪文が昨日届きました HZNの弁明文 12/5
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/158.html
「殺し合いをゲーム扱いか。まるでゲンム見たいな奴だな……」 そう呟く男――花家大我は苛立っていた。 大我は態度こそ悪いが、医者だ。 目の前でバグスターウイルスによって人が死んだ。 それは医者としても仮面ライダーとしても、許し難い行為であり。 同時に、何も出来なかった自分の無力さに苛立ちすら覚える。 「わざわざこんなクソゲー開いて俺を呼ぶなんて良い根性してるじゃねぇか」 バグスターウイルスやエグゼイドを知ってるということは共に戦った仮面ライダースナイプ――花家大我のことも認知しているはずだ。 どうして自分やエグゼイドのことを知っているのか――そんなことはわからない。 だがこんな場所に呼び出されたならば、やることは1つ。 花家大我はその態度とは裏腹に、根は心優しい人物だ。 目の前で人が殺され、殺し合いをゲームだなんて呼ぶ男を見て。 バグスターウイルスを投与するような卑劣な輩を見て、何も思わないわけがない。 あの羂索という女のふざけた態度。 殺し合いをゲームだなんて呼ぶふざけた倫理観。 まるで仮面ライダーゲンム――檀黎斗を見ているようだった。 檀黎斗とは共闘した経験もあるが、彼の行為は決して許していない。 これは仮面ライダーエグゼイド――宝生永夢や仮面ライダーブレイブ――鏡飛彩も同じ考えだろう。 そしてエグゼイドを名指ししたということは、きっと彼らも呼ばれているのだろう。 自分達を敵に回したことが何を意味するのか――思い知らせてやる必要がある。 「こんなふざけたクソゲーは俺が――いや、俺達がぶっ潰す!」 俺達――それは宝生永夢や鏡飛彩のことを含めての言葉だ。 昔の花家大我は他人を危険に巻き込まないためにたった一人で突っ走っていたが――今は違う。 今の大我には仲間がいる。共に戦った、頼れる仲間たちが。 「ガッチャだかなんだか知らねえが――俺やエグゼイド達を巻き込んだことを、後悔させてやるよ」 昔はエグゼイドの身を案じてガシャットを奪おうとしていた花家大我だが、今では彼を仲間だと思っている。 だからかその〝俺達〟だ。 きっとエグゼイドもブレイブも――自分と同じ道を選ぶだろう。 957:explosionな出会いは突然に! ◆6Nsah2hFu6:2024/09/18(水) 18 45 22 ID 2cJD56c60 「話は全て聞こえましたよ!その計画――私も手伝ってあげましょう!」 怒りで頭に血が上って気が付かなかったが――いつの間にか眼帯を付けた少女が近くに居た。 「誰だ?お前」 「ふふふ……よくぞ聞いてくれました!」 こんな場所に呼び出されたというのに。 殺し合いに強制参加され、バグスターウイルスを投与されたこの危機的な状況で――少女は何故か嬉しそうだった。 「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法〈爆裂魔法〉を操りし者!」 堂々と胸を張ってドヤっと言いたげにする頭のおかしい少女を見て、花家大我は心底呆れた。 「アークウィザード?爆裂魔法?何言ってんだ、お前。それにめぐみんなんてわけのわからねえ名前があるわけねえだろ」 苗字がないだけでもおかしいのに、めぐみんなんていうあだ名のような名前を名乗られて、呆れるしかない。 たしかにファンタジー風の服装だが、大我の世界に魔法なんてない。 だから頭がおかしい少女と遭遇した――と思ったが、この殺し合いに呼ばれた時のことをふと思い出す。 頭蓋の上半分を持ち上げ、メロンパンのような脳味噌を見せてきた羂索とかいう女。 そいつにルルーシュとかいう少年が「死ね」と命じるも何も起こらなかったが――堀北とかいう少女の一人称と二人称を変えた瞬間を、大我はたしかに見た。 アレはどう見ても演技じゃないし、羂索の方はもはや人間ですらない。 あんな化け物やアニメや漫画に出てきそうな異能としか呼びようがない輩がいるのなら――この一見、頭がおかしいとしか思えない少女――めぐみんが魔法使い――アークウィザードというのは本当かもしれない まあめぐみんとかいうあだ名としか思えない名前を名乗ってるし、この状況でも何やら嬉しそうに格好付けてるところを見ると、やっぱり頭がおかしいとしか思えないが。 「人に名前を聞いておいて、その反応はなんですか!こんな格好良く名乗ったのに失礼にも程がありますよ!」 「あの羂索とかいう奴は世界世界言ってたな。……そこから察するに、お前は俺とは別世界ってことか。魔法なんて俺の世界にはなかった。めぐみんなんて名前もな」 大我はゲーム開始の時点で得た情報から自分なりに考察し、めぐみんは異世界出身者だと察した。 958:explosionな出会いは突然に! ◆6Nsah2hFu6:2024/09/18(水) 18 47 38 ID 2cJD56c60 「ほう。だからそんな反応になったのですか。それならしょうがないですね、許してあげましょう!」 「そういうことだ。それで、爆裂魔法っていうのはどういう魔法なんだ?そんなに自慢げに語るなら、俺に見せてみろ」 最強の攻撃魔法とめぐみんは言ってたが、実際見てみないとわからない。 「最強の魔法であり、最高のロマンです!普段なら喜んで見せていたところですが……大量の魔力を使うので一度使うとしばらく動けなくなるという欠点があります。この殺し合いでは安易に使えません。それに……」 「それに?」 「この殺し合いでは令呪というものを使わなければ全力が出せません。きっと令呪無しで爆裂魔法を使っても、本来の火力より劣ると思います」 残念そうに語るめぐみん。 めぐみんはこう見えて、カズマのパーティーではまだ常識がある方だ。 それに学園では成績もトップを誇っていた。ゆえに羂索の説明をよく理解していた。自分にどんな制限が課せられているかも。 何故なら、めぐみんには爆裂魔法というロマンしかないから。 その代わりその火力は途轍もない。制限されていると考えるのが妥当である。 「なら他の魔法を見せてみろ。アークウィザードなんだろ?」 「それは無理ですね」 「なんでだ?」 本当に魔法使いなら。 アークウィザードならば色々な魔法が使えるはずだと考える大我は、めぐみんが拒否してきたことを疑問に思う 「俺と一緒にこのクソゲーをぶっ潰すなら、その実力を見せてみろ。どんな魔法が使えるか知っといた方が攻略に役立つからな」 本当の魔法使いならたしかに手を組んで協力プレイするのも悪くない。 だが魔法を見せてくれなきゃ実力が未知数だし、自称魔法使いのただの頭がおかしい電波女……いや、見た目や言動からして中二病か。 もしもただの中二病の一般人なら大我にとっては守る対象だ。まあ魔法使いだとしても、実力や使える魔法次第では守る対象であり、協力プレイをするつもりはない。 医者であり、仮面ライダーであるからこそ余計な犠牲は出したくない。犠牲になるならば、自分でいい。花家大我とはそういう男だ。 そこら辺はめぐみんがどれだけ実力者でも変わらないだろう。協力プレイはするが、いざとなれば――自分が犠牲になる。 牧や小姫のような悲劇は、もう懲り懲りだ。 「私には爆裂魔法以外ないからです!スキルポイントの全てを爆裂魔法に注ぎ込んできました!」 「……やっぱりお前、頭のおかしい奴だな」 めぐみんの回答を聞き、呆れ果てる大我。 彼女が言いたいことはつまり、爆裂魔法しか使えないということだろう。で、その肝心の爆裂魔法は魔力を大量に消耗するから使えばしばらく動けなくなるという多大なデメリット付き。だから不用意に発動出来ず、大我の前ではまだ使う気がない 大我からしたらめぐみんが本当にアークウィザードかどうか確認する手段がなく、彼女がただの自称魔法使いの痛々しい少女だという可能性が浮上してきた。爆裂魔法というものがどんな魔法かわからないし、そもそも存在するかも……使えるかもわからない。 殺し合いをぶっ潰すという心意気は立派だが、ただの一般人を巻き込みたくないというのが大我の本音。つまり彼女は、守るべき存在だ。 「初対面の相手に向かって頭がおかしいとは失礼ですね!だいたいあなたはさっきから偉そうに質問攻めしてきますがどんな名前で、どんな事が出来るのですか!」 「花家大我。仮面ライダースナイプだ」 「仮面ライダースナイプ?なんですか、それ」 「証拠を見せてやるよ。お前と違って頭がおかしいわけじゃないからな。第伍拾戦術……変身!」 悪態を付きながらも大我はゲーマドライバーを巻き、ガシャットギア デュアルβを使用する。 「おお、これは……!なかなかカッコいいじゃないですか、タイガ!」 目をキラキラと輝かせ、仮面ライダースナイプ シミュレーションゲーマー レベル50に変身した大我に惜しみなく称賛するめぐみん。 「これが仮面ライダースナイプ シミュレーションゲーマー レベル50だ」 「仮面ライダー……そういえばケンジャクも仮面ライダーとか言ってましたね」 「仮面ライダーガッチャードか。エグゼイドの後輩らしいが、俺の知らない存在だ。いったい何がどうなってやがる」 宝生永夢の性格的に仮面ライダーの後輩が出来たら花家大我に教えてもおかしくないはず。 だが大我は一言もそんなことを聞いてないし、ガッチャードなんて知らない。そもそもガッチャードと呼ばれていた青年は錬金術師なんて空想上の言葉を口にしていたのだから余計にわけがわからない。 「タイガはエグゼイドの方は知ってるのですか?」 「知ってるも何も、俺はエグゼイド達と協力プレイしてバグスター達と戦った。だからこんなクソゲーに呼ばれたんだろうな」 バグスターウイルスに、ゲームエリアに、エナジーアイテム。これらを全て熟知しているエグゼイド達を呼ぶのはいい根性してるが、だからこそ自分も呼ばれたのだろうと大我は考察する。 主催者達はよっぽど自分達が倒されない自信があるのだろう。エグゼイド世界の仮面ライダーを呼べば参加者に対して彼らからバグスターウイルスやゲームエリア、エナジーアイテムの説明を受けやすい。それを狙っているのか、はたまた違う狙いがあるのか。 理由はよくわからないが、エグゼイドの名前を出した以上、自分達の世界が重要であることに違いはないだろう――と花家大我は考える。 (バグスターウイルスを自由に感染させる手段は……どうせ裏でゲンムの奴が何か企んでるんだろうな。こんなクソゲー、あいつも絡んでるに違いない) 大我は羂索が名前を出していた茅場、クルーゼ以外にも仮面ライダーゲンム――檀黎斗がこの殺し合いの裏に潜んでいる可能性を考える。 そもそもこんな殺し合い、檀黎斗が考えそうなことだし、プレイヤーにバグスターウイルスを投与したのなら、彼の可能性が高い 「おい、めぐみん。この殺し合い……羂索やあいつが名前を出してた茅場とクルーゼ以外にも裏に潜んでる奴がいる可能性がある。それが仮面ライダーゲンム――檀黎斗だ」 「ダン・クロト……。タイガの知り合いですか?」 「ああ。あいつはこれまで散々、暗躍してきた。俺の友人もあいつのせいで……。それにゲンムが絡んでるならバグスターウイルスがこのクソゲーに利用されてるのも納得がいく」 変身を解除し、めぐみんに説明する大我。 「なるほど。まあ誰が敵でも、私の爆裂魔法でぶっ倒してやりましょう!」 「お前は後ろで俺が戦ってるのを見てろ。戦うのは俺一人で十分だ」 めぐみんの実力は大我からしたら未知数。……というか一般人の可能性もある。 それに花家大我は元々、こういう性格だ。 めぐみんは何か言い返してやりたい気分になり、リュックを漁る 「たしかに私は爆裂魔法しか使えないので、普段は戦えません。でも今は、これがあります!」 「なんだ、それ」 めぐみんがリュックから取り出したもの――それはのアンダーワールドの英雄、キリトが使用していた漆黒の剣だ。 そのカッコよさに見惚れながら、めぐみんは答える。 この剣の名、それは―― 「夜空の剣です!私はアークウィザードですが、ソードスキルを使えばこの剣で戦えます!バーチカル・スクエア!」 そう言うと自然とめぐみんの体が動き、バーチカル・スクエアを放つ。 「これが羂索の言ってたソードスキルってやつか……」 素人とは思えない華麗な四連撃に、思わず目を見開く大我。 そんな大我にめぐみんはドヤ顔する。 「どうですか?カッコいいでしょう!ヴォーパルストライク!」 めぐみんの華奢な肉体からは想像出来ないほど、力強い突き技が放たれる。 ソードスキルの凄まじさに流石の大我も驚くしかない。 だが―― 「お前は剣士じゃなくてアークウィザードだろ。戦いは基本的に俺に任せろ」 花家大我は譲らない。 こんな少女に前線で戦われるなんて、御免被る。……殺し合いで傷つくのは、自分だけでいい。 「お断りします!……まあいざという時はタイガに任せますが、基本的には私も戦います!」 カズマ達と共に数々の敵と戦ってきためぐみんは自分の役割を熟知している。 器用貧乏だがいざという時は頼りになるカズマに、タンクのダクネスに、ヒーラーのアクア。そして火力役のめぐみん。 本来のめぐみんは前線で戦わず、ここぞというタイミングで爆裂魔法を放つ火力役だ。 だから今回の殺し合いでもあまり無茶はしない。ソードスキルを駆使しても張り合えないと思った相手は大我に任せ、自分はベストなタイミングで爆裂魔法を撃つ。それが今回のめぐみんの役割だ。 「アークウィザードが無茶するな。ヤバい敵に遭遇したら俺の後ろで黙って見てろ」 大我はめぐみんの爆裂魔法の威力を知らず、ただの一般人の可能性もあると考えてる。 だから出来れば、こんな殺し合いに巻き込みたくない。 「わかりました。ヤバい敵に会ったら、大我に任せて――ここぞという時に爆裂魔法を使います!」 素直に大我の言うことを聞くめぐみん。 それは自分の役割を熟知していることと――大我が素直じゃないだけで、根は優しいことに気付いたからだ。 そう、ゆんゆんに対するめぐみんの態度のように。 「……まだあったのか、その爆裂魔法って設定」 「設定じゃなくて、本当ですよ。爆裂魔法は凄まじく高威力なので令呪を使わなければ本領発揮は出来ませんが――いつかその煌めきを!ロマンを!見せてあげましょう」 「勝手にロマンを貫いてろ。基本的に戦うのは俺一人で十分だからな」 これ以上、何を言っても無駄だ。この頭のおかしな自称アークウィザードはきっと戦う道を選ぶ。 ならば自分が守ってやればいいと思いつつ、花家大我は歩き始める。 「はいはい、わかりましたよ。それとこの剣、夜空の剣っていうみたいですよ。エンハンス・アーマメントという必殺技も使えるみたいです。使うと結構疲れが溜まる制限があると説明書には載ってましたが……」 「一度使うとしばらく動けなくなるとかいう爆裂魔法よりはマシだな」 「そんなことありません!威力と範囲は絶対に爆裂魔法の方が高いはずです!」 大我の皮肉に反論しながら、めぐみんもまた彼についていった。 【花家大我@仮面ライダーエグゼイド】 状態:正常 服装:白衣 装備:ゲーマードライバー&ガシャットギア デュアルβ@仮面ライダーエグゼイド 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン 思考 基本:エグゼイド達と協力プレイしてこのクソゲーをぶっ潰す! 01:戦うのは俺とエグゼイド達だけでいい 02:めぐみんと一緒に行動してやる。勝手に死なれたら胸糞悪いからな 03:どうせゲンムのやつが裏に潜んでるんだろうな 04:仮面ライダーガッチャード?エグゼイドの後輩らしいが、聞いたことねえな 参戦時期:少なくとも最終回より後 備考 ※宝生永夢や鏡飛彩も居ると考えています ※この殺し合いに檀黎斗が関係していると思っています 【めぐみん@この素晴らしい世界に祝福を!】 状態:正常 服装:いつもの服 装備:めぐみんの杖@この素晴らしい世界に祝福を!、夜空の剣@ソードアート・オンライン 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1、SA・ホットライン 思考 基本:この殺し合いをぶっ潰してやりましょう、タイガ! 01:タイガと共に行動します 02:ソードスキル、いいですねこれ!でもヤバい敵はタイガに任せて、私はいつも通り爆裂魔法を撃つ役割に徹します! 参戦時期:3期の最終回後 備考 ※この殺し合いに檀黎斗が関係していると思っています ※普段は爆裂魔法の威力に制限が掛けられています。令呪を使えば制限が緩和されます 【支給品解説】 ゲーマドライバー@仮面ライダーエグゼイド …花家大我@仮面ライダーエグゼイドに支給。 『仮面ライダーエグゼイド』に登場する変身ベルト。 このドライバーを使用することで、バグスターウイルスに感染したゲーム病患者を治療する「仮面ライダー」へと変身できる。 開発及び製作者は檀黎斗。 ガシャットギア デュアルβ@仮面ライダーエグゼイド …花家大我@仮面ライダーエグゼイドに支給。 ゲーマドライバー@仮面ライダーエグゼイドとセットで支給。 ファンタジーゲーマーレベル50・シミュレーションゲーマーレベル50に変身する際に用いられるライダーガシャット。 これまで散々手を焼かされてきたダブルアクションゲーマーへの対策用のガシャットとして檀黎斗がタドルクエストガシャットとバンバンシューティングガシャットを基に開発した。 当初はゲンムがレベル50のゲーマを召喚する目的で使用したが、鏡飛彩がゲンムから奪取してからは飛彩と花家大我が変身のために使っている。 元々檀黎斗の物だったということもあり、どちらの所有物というのは決まっていなかったが、仲間になった檀黎斗が2本目を作ったことで問題は解決した。 めぐみんの杖@この素晴らしい世界に祝福を! …めぐみん@この素晴らしい世界に祝福を!に支給。 めぐみんが肌身離さず持ち歩いている杖。パーティに加わった後、同じデザインのマナタイト製のものに新調している。 使い慣れた杖でわざわざ説明書を読む必要がないと判断されて本人はまだ気付いていないが実は他人が持つと、手にしている間はソードスキルとして爆裂魔法が使えるようになる。ただしめぐみん本人が使った時ほどの威力や範囲はなく、本人以外が爆裂魔法を使う場合は令呪を一画消費する必要がある。また魔力を持つ者が使った方がその魔力に比例して威力が増すが、それでも本人の全力には届かないように設定されている。 誰が爆裂魔法を使っても本人同様しばらく動けなくなり、魔力を持たない参加者が使う場合は魔力の代わりに体力を多大に消耗する 余談だがめぐみんはこの杖がなくても爆裂魔法を撃ってる描写も作中にある 夜空の剣@ソードアート・オンライン …めぐみん@この素晴らしい世界に祝福を!に支給。 仮想世界「アンダーワールド」における、キリトの専用武器。 命名者はユージオで、名前が決まるまではキリトから「黒いやつ」など適当に呼ばれていた。 素材となったのは、北帝国ルーリッド村に生えていた巨木「ギガスシダー」。 本ゲームではアンダーワールドの英雄、キリトのソードスキル及びエンハンス・アーマメントが使える ただしエンハンス・アーマメントを使えば疲労するように制限されている リリース・リコレクションが使えるかどうかは採用された場合、後続の書き手に任せますがキリトが使った時ほどの効果は発揮出来ません。また使えたとしても令呪を一画消耗します
https://w.atwiki.jp/okiniirirowa/pages/25.html
それは不思議な出会いなの? 「腹ぁ、減ったぁ~~~……」 とある魔法少女を早々にぶっ飛ばしたモンキー・D・ルフィは、それから少しして、お腹を抑えながら地面に寝転んでいた。 彼を苦しめているものは空腹だ。 プレシアから支給された食糧など繋ぎにすらならず、一口で全てを食べてしまった。 支給された食糧に当然彼の好きな肉があるはずもなく、ほとんど保存食のそれらは非常に味気もない。 量もなく、味も微妙。 そんな食事にルフィが満足できる訳もなく、お腹の虫を鳴らしながら、地面に寝転んでいた。 野生動物でも焼いて食べようかとも考えたが、ネズミの一匹と出てこない。 そもそも見聞色の覇気でも、野生動物の気配は感じられなかった。 「サンジ~~~、飯~~~……」 呟くも、勿論返事がある訳がない。 そもそもそのコックも今や、殺し合いの場で大変な目に会っている真っ最中だが、ルフィに知る由もない。 バタリと仰向けに倒れて、真っ黒な空を見上げるルフィ。 「ん……???」 そうしていると、夜空に何かが浮かんでいるのに気付いた。 空を、ピンク色に光る何かが飛んでいる。 目を凝らすと、それはピンク色の羽根だった。 「鳥だ!」 光っているのは羽根の部分だけで、どんな鳥かは見えない。 何で発光しているのかも分からないが、空を羽ばたいて移動しているという事は鳥類である事は確定だ。 鳥=肉=飯。 即断即決で立ち上がったルフィは、両手を伸ばして木々を捕み、ゴムの縮む力で持ってロケットのように空へ跳んだ。 「肉ぅ~~~~!!」 満面の笑顔で宙を行く。 ピンクの羽根が物凄いスピードで近づいて来る。 ついには、闇夜に隠れていた鳥の姿を肉眼で捉える事ができた。 「……あれ?」 同時にルフィは気付く。 羽根の根元にあったのは鳥の身体ではなかった。 少女が一人、足首の辺りからピンク色に発光する羽根を生やして、それを推進力に飛んでいた。 そう、お目当てのものは鳥などではなく、人だったのだ。 とはいえ空中で、この距離で、この速度。もはやルフィにも止まる術はあらず。 「え?」 少女の口から驚愕がこぼれたと同時に、ルフィと空を飛ぶ少女は激突した。 ◇ 錐揉みに回転しながら落下する中で、高町なのはは心底から困惑していた。 プレシアの野望を止めるため、空を駆けていたその時、唐突に飛来して来た人間と激突。 バランスを崩したなのはは、飛んできた誰かさんと揃って仲良く、地面に向かって落下していく。 ……すでに会場の色々な場所で魔力反応が見られていた。 中には巨大な魔力反応もあり、時空管理局のエースとして活躍するなのはを持ってすら心胆を寒からしめる程。 位置は会場の南東。 何とか戦闘を止めなくてはと、移動を始めたなのはであったが……その途中でコレであった。 「あっはっは、悪いなあ。鳥と勘違いしちまった」 「な、何で、そんなに落ち着いているんですか!?」 落下の真っ最中というのに呑気に笑う麦わら帽子の男。 魔力反応は皆無だった。相棒であるレイジングハートも感知していない。 だというのに、どうやって男は飛んできたのか。 そもそもこのまま地面に墜落すれば、バリアジャケットを装備しているなのははともかく、男は即死してしまう。 それを果たして理解しているのか、いないのか、慌てるなのはを他所に男は未だ楽しげな笑顔を浮かべている。 「っ、レイジングハート、盾を!」 体勢は立て直せない。 それでも持ち前の平衡感覚で地面の方向を見極め、魔力を集中させて、シールドを形成する。 「おお、すげぇ~~~!!」 男が爛々と目を輝かせているが、無視。もう男に構っている余裕もなかった。 なのはは魔力を高めて着地の衝撃に備える。 数瞬後、衝撃が二人を包み込んだ。 「だ、大丈夫ですか?」 立ち込める砂埃の中、なのはは直さま立ち上がり、男の様子を伺う。 男は、少し離れたところで地面に突っ伏した体勢でピクリともしない。 悪い予感がなのはの内を過ぎるが、無事を確認すべく男に近づこうとしたその時には、男は平然と立ち上がっていた。 「うはははは、面白かった~! もう一回やろう!!」 男は、笑う。 先程までと同じ様に、九死に一生の出来事に対して、心底から楽しげに笑っている。 時空管理局の魔導師として数多の出来事を見てきたなのはであったが、流石に言葉を失う。 目の前の男は、何なのか。 頭のネジが外れているのか、足りていないのか。 どちらかは分からないが、どうにもぶっ飛んだ人物である事に変わりは無いようだった。 (危険な人ではなさそうだけど……) 殺し合いに乗るような人物ではなさそうだが、人となりが読めない。 なのはは警戒半分、困惑半分の表情で麦わら帽子の男を見つめていた。 そうこうしていると、ごぎゅるるると何かを絞り出すような音が響き渡る。 余りに大きく盛大な音であった為に、なのはも、男の腹の虫がなった音だと理解するのに数秒の時間が掛かった。 「あ~~……腹減ってんの忘れてた~~……」 同時にお腹を抑えて、ばたりと倒れ込む男。 さっきまでの元気は何処へやら、力の抜けた顔で天を仰ぐ。 どうやら男は空腹に苦しんでいる様子だった。 最初になのはも確認したが、数日は十分に保つだけの食糧が支給されていた筈だ。 食糧を紛失してしまったのだろうか? 疑問に思いながらも、男の余りに辛そうな様子を見ていると、何とも居た堪れない気持ちになってくる。 なのはは、おずおずと男へ声を掛ける。 「あ、あの……私の食糧少し分けましょうか?」 「いいのか!? ありがとう!」 再び、男の表情に笑顔が戻る。 晴れから雨に、雨から晴れにと、ころころと感情が移り変わる男を見ていると、思わずなのはも笑ってしまう。 なのはは、男へとデイバックを手渡す。 「全部はダメですからね。半分ずつに分けましょーーー「ごちそうさまでした!!!」 その行為が誤りであったと気付くのは数秒後。 声を掛けた時には、もう男の食事は終わっていた。 なのはの分の食糧を残すなどと気を回す事もなく、男は全ての食糧をしっかりと食らいつくしていた。 「え、ええ~~~!? 全部食べちゃったんですか!!?」 「おう、ありがとう! 全然足りねぇけど助かった!」 「しかも、足りないんですか……」 一瞬の油断を大いに後悔しながら、なのはは男を見やる。 (良い人……そうだよね) 男の行動に呆れて溜息を吐くなのはであったが、その表情は知らずに笑みをつくっていた。 満面の笑顔を浮かべる男は、(変な人ではあるが)やはり悪人には見えない。 プレシアの生存、開催された謎の殺し合い、巻き込まれた46人の人々。 プレシアを知る者として、時空管理局の魔導師として、何より他を救う魔法少女として、なのはは自分が思う以上に気負っていた。 冬木市に飛ばされてからずっと険しい表情を浮かべていたなのは。 だが、感情のままに動く男の様子に、彼女の表情にようやく笑みが浮かんでいた。 「私、高町なのはって言います。あなたは?」 「おれはモンキー・D・ルフィだ! よろしく!」 笑顔の二人が、ここに手を取り合う。 そして、その刹那、二人は気付く。 誰かが、見つめている。 凍てつくような殺意の籠った瞳で、此方を。 視線を感じた方角へと身構える二人。 なのははレイジングハートを構え、男も両の拳を掲げる。 「こんばんは、お嬢さん」 同時に、声が聞こえた。 その声は、とてもとても近くで発せられていた。 なのはと、男。並び立つ二人の背後にいつの間にか回り込んでいた誰かが、その間に立ち、耳元で囁いたのだ。 (速、いーーー!) なのはは、知覚すらできていなかった。 魔導師との戦いで、高速飛行での戦闘に慣れているなのはであったが、まるで反応が追い付いていない。 クロスレンジに踏み込まれたというのに、反撃の態勢も防御の態勢も取れていない。 「そして、さようならだ」 直後走った衝撃に、バリアジャケットが砕ける感覚があった。 たたの一撃で、バリアジャケットが限界を超えたのだ。 その一撃の速さに、リアクターパージが発動する暇すらない。 瞬後、到達した衝撃が、なのはの頭部を揺らしーーー深淵の暗闇の中に、彼女の意識は埋もれていった。 ◇ レガート・ブルーサマーズは困惑の中にあった。 思い出されるのはヴァッシュ・ザ・スタンピードとの一騎打ち。 死力を尽くしての攻防。まるで何が起きたのか分からないままに訪れた敗北。 尚も、自分を殺そうとしない夢見る聖者との問答。 究極の二者択一を与え、その果てに鳴り響いたーーー一発の銃声。 意識はそこで途絶え、気付けば最初の場に立っていた。 何が起きたのか。 それはレガートをもってすら、まるで分からなかった。 たが、殺し合いの場に降り立つと同時に、レガートは感じとる。 自身が忠誠を誓う唯一無二の存在ーーーミリオンズ・ナイブズが、この会場にいる事を。 同時に彼は確信する。 この場にいる者に訪れる、逃れられない『死』を。 成程、先の場には確かに使えそうな者もいた。 中には、あの異常殺戮技巧者にも劣らない者もいるのだろう。 だが、そんな事は些事だ。 産まれたばかりの赤子だろうと、人生の全てを戦いに捧げた達人であろうと、あの方の前では遍く等しい。 あの方が『力』を振るえば、コンマ一秒にも満たない時間でプレシアとやらが語った『実験』は終焉を迎えるだろう。 それ程の力が、あの方にはある。 だからこそ、立ち尽くして『死』を待つレガートであったがーーー予想に反して、何時迄も破滅の刻は訪れなかった。 もはや、この『実験』とやらも、あの場に集められた数十人の参加者も、視界にすら入っていないのかもしれない。 蟻が足下で蠢く様に、認識すらされていないのだ。 ならばこそ、レガートの役割は確定した。 あの方をノーマンズランドへ帰還させる。 参加者の悉くを死に至らしめ、あの方を優勝させる。 それが、自分に与えられた最期の役割だ。 だが、と。 そう考えた彼の心に、影が差す。 それはレガートにとって有り得べからざる事。 ミリオンズ・ナイブズへの忠誠。 その忠誠心を持ってすれば、あの方への崇拝があればこそ、成し得ぬ事など存在しない筈なのに。 かつては自身の忠誠に比肩するものを望んですらいた筈なのに。 それでも尚、レガート・ブルーサマーズは、迷いを感じていた。 最初の場にいた一人のガンマン。ヴァッシュ・ザ・スタンピードの存在が、彼の忠誠をも揺らめかせる。 殺し合いに連れられる前にあった、ヴァッシュとの一騎打ち。 彼が最後の刹那に見せた、本気。 まるでこれまで己に科していた枷を解き放ったかのように、動きが変化した。 それまであった均衡は瞬く間に消え失せ、圧倒された。 自分がどう戦い、どう斃されたのかも分からない。 気づけば、眉間に押し付けられる銃口の感覚があった。 あれこそが、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの真の力。 プラントの力ではない。ただ一人のガンマンとしてのヴァッシュに、レガートは完敗した。 例えば、この会場で再びヴァッシュと対峙したとして、果たして自分は今度こそ勝利する事が出来るのだろうか。 今度こそ、自分の忠誠はヴァッシュを上回る事ができるのだろうか。 ーーー否と、魂が告げていた。 僕は、ヴァッシュには、勝てない。 そう、心底から感じてしまっていた。 既に敗北した心で、それでもレガートは歩き始めた。 例え不可能だとしても、成さねばならないからだ。 ナイブズが沈黙を貫くのだとすらば、自分がやるしかない。 やるしか、ないのだ。 そうして進み始めて、僅かな時間が経った頃。 レガートは、空を飛ぶ少女を見つける。 追跡をする内に、少女はどこからか飛んできた麦わら帽子の男と激突し、墜落した。 墜落地点へと近付くと、二人が並んで立っていてーーー先の瞬間に、繋がる。 二人の背後に回り込んだレガートは、謎の術を使う少女を蹴り飛ばし、その脳髄を砕けた果実の様に周囲へ撒き散らした。 「……離してくれないか」 「やだ」 ……そう、撒き散らす筈だった。 蹴りは、中途で止められていた。 少女と並び立つ麦わら帽子の男により、蹴り脚が掴み取られている。 振り抜かれなかった事で蹴りの威力が減衰し、派手に吹き飛びはしたものの、少女は息をしていた。 レガートは、麦わら帽子の男を見る。 麦わら帽子の男もまた、レガートを見る。 「こいつは、おれに飯をくれた良い奴だ」 「……だから?」 「だから、死なせねえ」 くっ、と思わずレガートの喉から笑いが溢れた。 自分の忠誠を前に、まるで子どもの論理を語る男の場違い感に、込み上げるものを止められなかった。 「なら、死ね」 手を振り解き、男の胴体目がけて手刀を放つ。 レガートの膂力であれば、素手であろうと人間を容易に引き裂く。 肌色の矛が、男を貫かんと直進し、 「ふんっ!」 だが、男は右脚を掲げて、それを防ぐ。 ならば右脚ごと貫くまでと、更に力を込めるレガートであったが、それは果たされない。 男の右脚が黒く変色し、まるで金属の如く硬度に固まっていたからだ。 その硬度たるや、レガートの剛力を持ってすら、裂傷を刻むだけで終わる。 驚くレガートの視界の中で、男が右腕を掲げていた。 構えからして拳撃を繰り出さんとしているのか。 だが、間合いが一歩遠い。 この距離、この体勢では、拳は届きはしない。 「ゴムゴムのJET銃(ピストル)!」 瞬後、あったのは音速の拳。 途轍もない加速でもって放たれた拳がレガートの顔面を目がけて発射される。 しかも、拳は届くはずの無い距離を踏破して、レガートを抉った。 後ろへ吹き飛んだレガートは、だがしかし両の脚で着地する。 口の端から鮮血が流れているが、気にもかけることもなく麦わら帽子の男を見る。 「……不思議な身体をしているね。手が伸びて見えたよ」 「まぁな。おれは海賊で、ゴムだからな」 びよーんと頭を伸ばしながら、口を開く男。 レガートはその常識離れした光景を、僅かに目を見開いて見つめていた。 「……面白い」 取り出すは2枚の刃がついた一丁の拳銃。 ヴァッシュとの一騎打ちでも用いた得物を取り出し、臨戦態勢をとる。 鋼糸は自身の身体を動かす程の物しか支給されていない。 男を操る事は不可。正面から刻み殺す。 「やろうか、ゴム人間」 「おお、ぶっ飛ばしてやる」 とある砂の惑星で最強の人類として君臨した、死を運ぶ蒼き風。 紅きガンマンとの対決を経て、生涯で始めて揺らぎ始めている、己の忠誠に対する自負。 彼は今、迷いを抱えながら、銃を持つ。 対する麦わら帽子は、海賊が跋扈するとある世界にて、四強と位置付けられし男。 二人の戦いが、ここに始まった。 【モンキー・D・ルフィ@ONE PIECE】 状態:健康、空腹(大) 装備:基本支給品、ランダム支給品×1~3 思考:飯、仲間!紫マント(プレシア)はぶっ飛ばす!!白マント(レガート)をぶっ飛ばす!!! 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 状態:気絶中、頭部にダメージ(中) 装備:基本支給品、レイジングハート@魔法少女リリカルなのは 思考:プレシアを止める 【レガート・ブルーサマーズ@トライガン・マキシマム】 状態:健康 装備:基本支給品、レガートの拳銃@トライガン・マキシマム、レガートの鋼糸@トライガン・マキシマム 思考:ナイブズをノーマンズランドへ帰還させる ※レガートの鋼糸@トライガン・マキシマムは自身を操作する分しかありません 前話 次話 孤独なsword 投下順 剣士と騎士、激突す 孤独なsword 時系列順 剣士と騎士、激突す 前話 登場人物 次話 ゴム人間ってリアルにいたら絶対怖いよね モンキー・D・ルフィ オープニング 高町なのは START レガート・ブルーサマーズ
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/217.html
https://w.atwiki.jp/orzblog02/pages/7.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/orzblog02/pages/10.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント