約 851 件
https://w.atwiki.jp/boyish-eroparo/pages/62.html
(一体どうした事なのだろうか?) 薫は、困り果てていた。 大野 薫はそれなりに自分の知能に自信があった。だが、その頭脳を以ってしても、現状の把握は困難だった。 現状とは即ち、自分の唇を優希が積極的に吸っている―――キスしている状態だ。 「…っ…ぁん…ちゅ……ぷちゅ…ん……」 積極的に舌を絡ませ、唾液を交換する優希。 普段は消極的――というよりマグロといってもいいほどにさせるがままの優希の口撃に、薫は戸惑いいつもと逆の立場で蹂躙されている。 嫌ではない。 (むしろドンと来いといったところだが…) しかし、何か違う。何かがおかしい。 具体的には優希の様子だ。 いつもの優希は恥ずかしがりながら、おっかなびっくりといった風にこちらを求めてくる。三歩近づいて二歩下がり、しかし耐え切れずまた寄ってくる。 さしずめ野生動物の餌付けのような感じだ。 (今日のユーキは違う) 今日の優希はまるで餓えた野獣のように、こちらをひたすらに求めてくる。 餓えて、空腹に追い詰められた獣。 「っはぁ…はぁ……」 「ユーキ、今日はどうして…ぅむっ」 問い返そうとしたら、またキスで口をふさがれた。 そしてそのままベッドに押し倒される。 そのベッドは、薫の使い慣れた物ではなかった。仰向けにされた視界は天井――の、鏡。 そう、鏡。天井全体を覆うガラス体。部屋の壁も一面が鏡でもう一面はガラス張りの向こうに風呂場。 ラブホテル。 (なぜ私はここにいるのか?) 優希の舌を感じながら薫は三十分の事を回顧する。 「アメリカに来て欲しいんです。私のパートナーとして」 レジーナの言葉に衝撃を受けたのは優希だけではなかった。同じ以上に、薫は驚いていた。 実は、薫はアメリカの一部――株・証券取引業界では少々有名人だった。 転んでもただでは起きないというか、薫は霞に呼び出された時、その元を取るべく行動した。 それは、大学に通うことだ。正確には大学の講義を聞くことだが。 潜り込んだ先は経済学部。ちょうど霞のホームステイ先の人の伯父が教授をやっていたため、厚意で受けさせてもらえた。そして霞が帰国する直前、薫はアメリカでの勉強の集大成として株価のシミュレートソフトを作った。 ネット上にフリーソフトとして公開されたそれは、機関投資家に大きな衝撃を与えた。偶然そのプログラムをDLして、プログラムが示す通りに投資していった配管工が、一ヶ月で二百ドルを二十万ドルにまで増やしたのだ。 その噂がネット上に広まり、薫の作ったプログラムは多くの人がダウンロードした。その使用者の多さのあまり株の動きが変化し、薫のプログラムの予想を外れてしまったほどだ。 市場という系の中に想定していなかった自己という要素が加わり、結果として薫のプログラムは予想を外し、多くのダウンロードした者達は、配管工が単に幸運だったと結論付け、薫のプログラムを捨ててしまった。 一方そのプログラムの優秀性を認めた投資家は、そのプログラムの製作者を血眼になって探した。しかし、よもや日本から姉にお使いを頼まれてやってきた十三歳の少年が、力試しに作った物とは考えもよらず、薫に辿りついた者はいなかった。 ただ一人、一緒に隣り合って講義を聞いていた経済学部のセルジオ教授の娘、レジーナを除いては。 「―――と、まあ、大体こういう経緯でね」 満腹亭から出た後、レジーナとの会話の間、ずっと沈黙していた優希に言った。 レジーナは既に去っている。電話で霞に飲みに誘われたからだ。 「一緒に来てくれるなら共同経営者の椅子も用意しマスヨ?」 レジーナは23歳の若さで、既に年商億ドル単位の投資ファンドの経営者だ。会社自体は父親のそれを株分けしてもらった物だが、親の七光りなどでなく、彼女が本格的に経営に乗り出してからは業績を伸ばし、経営規模を拡大していてる。その辣腕と美貌は注目を集め、雑誌の拍子になった事さえある。 その人物からの誘い。薫自身は金や地位や名誉などといった物にはあまり価値を見出さない性質だ。しかし、 「…どうするの?」 「―――何がだね?」 優希の呟きに、まるで心を見透かされたような気がして、薫は少しバツが悪くなりながら答える。 「残念ながら彼女とコンビを組んでアメリカでデビューする気はないよ。 するとすれば吉本でだね。強烈なハリセンを開発してからの話だが…」 「真面目に…答えてよ」 いつもの張りがない優希の声。盗み見るが、俯き加減の優希の顔は、前髪に邪魔されてみる事ができない。 少し迷ってから、薫は正直に答えた。 「―――惹かれていない、といえば嘘になるね」 自分の能力が認められ、そしてそれを欲せられるというのは、悪い気がしない。 「そう…」 優希は、ただそれだけ答えた。 薄い反応に、薫は不安になり、何かを言おうとして―――唇を、奪われた。 「っ!?」 その行為に薫は驚く。 優希は、極めて恥ずかしがりやだ。二人きりのときですらキスを躊躇う。まして人通りのある路上でなど。 しかし現実、優希はキスをしてきた。唇を重ねるどころか舌を入れる。通行人の何人かがこちらを見てくるが、それでもやめない。 十秒ほど経ってから優希は唇を離す。 「ユーキ?」 戸惑う薫に優希は答えずに手を掴むと、強引に引っ張り無言で歩き出す。 「…?ユ、ユーキ?どこへ…」 それでも優希は答えない。薫の手を引いて歩いてゆくのは、裏の路地だ、そこを抜けて進んでいく。 答えを得られないと判断した薫は、抵抗を完全に諦めれると、手を引かれるままに優希についていく。 右へ左へ…。やがて二人はいかがわしい店が集まる地区―――いわゆる歓楽街に入っていく。 薫は私服だが優希は学校指定のブレザーのまま。流石にまずいだろうと、薫は優希を止めようと思う。それより早く、優希が立ち止まった。ビルの前だった。 薫は不審に思って顔を上げて、固まった。 「ここ、入るよ」 優希は薫と視線を合わせずに宣言すると、固まった薫の手を引っ張ってそのビルに入っていった。 そのビルこそがラブホテルだった。 (つまりどういうことだね?) 回想を終えて薫は現実に戻ってくる。 現実世界では、ベッドに腰掛けた薫の一物を、優希が咥え奉仕していた。 「んっ、んっ、ちゅっ、じゅぱっ、ちゅりゅるるぅっ!…ちゅ、はぅ、むぅ」 一心不乱に舌を這わせ、吸い上げ、扱き上げる。普段より雑だが、勢いと思い切りがよく、いつもと違う感覚に薫は少しずつ追い詰められていく。 手のほうはといえば、片方は肉棒を支え、もう片方は自分の秘裂にやり、引っかくように刺激している。薫の位置からは見えなかったが、既に指の一本が埋まり、奥まで刺激していた。 唾液の音と混じり、淫液が空気と掻き混ぜられ、泡立つ音さえ聞こえてくる。 「今日は…激しいね、ユーキ」 かけた言葉にも、ユーキは反応せずにひたすら口淫と自慰に没頭する。 その様子に、薫の中の違和感はだんだんと増していく。 心が食い違っている感覚。 手を伸ばせばすぐ触れれるところにいるはずの優希が、だけれどもずっと遠くにいるような感覚。 心が、触れ合っていない。 (このような状況で、抱くわけにはいかないね) セックスは、体と一緒に心が触れ合ってこそ。薫はそう考えている。 幻想だとは思っていない。生理的な開放、快楽が欲しいなら自慰で十分事足りる。 それでもなぜ人間は、わざわざ相手を探すなどの手間や妊娠のリスクを得てまでセックスをするかといえば、それは体温と、受け入れあうことの充足感を得るためだ。 今、優希を抱いたら、生理的な快楽も、体温も手に入る。だが… (心は、得られない) 今日はやめておこう。 薫は優希の顔に手をやり腰を引き、そっと自分の一物を優希の口内から引き抜く。 「もういい、ユーキ」 「じゃ、入れるよ」 「それもいい」 「…っ!」 床に跪くようにしていた優希が、打たれたように顔を上げた。まるで裏切られたかのような、ショックを受けた瞳。 その目に、理由のわからない罪悪感を覚えるが、それでも言うべきことは言わなくてはいけない。 「今日はもういい。今日の君を、抱くわけにはいかない」 言い終えると薫。優希は再び俯き… 「そんなに…」 そして叫んだ。 「そんなにレジーナさんの方が良いの!?」 何を言っているのか、そう問い返す前に、薫は押し倒された。 「ユーキ!落ち着…」 「渡さない!僕、嫌だよ!薫は僕のだもん!渡さないんだから!」 かんしゃくを起こしたように叫びながら優希は薫に跨る。 優希はその体格からは想像がつかないほどに力が強く、そして重心のあつかい方も心得ている。その資質と技術は、男女の力差を十分屈返す。 薫を押さえつけながら、優希は薫の一物を自分の中に導こうとする。 まだコンドームをつけていない一物を… 「ユーキ!ダメだ!避妊を…!」 「嫌だ!」 一周すると、優希は秘裂に薫の先端を押し付けて、力を込めた。 だが、薫の一物を簡単に飲み込めるほど、優希の淫孔は開いていない。 愛液に滑る花弁を擦りあげるだけ。 「あ、あれ?入らない…僕のに、薫が入らないよ」 焦ったように優希は腰を動かすが、それでも優希は自分の中に薫を導くのに失敗する。 優希は手で薫のそれを掴んで方向を決めて入れようとするが、一度焦った意識はその動作を失敗させる。まして、いつも挿入は薫がやっていて、優希はひたすらマグロだった。 焦りと経験不足で、優希は薫を導き入れれない。 その姿を、薫は痛々しいと思った。 原因は解らない。何を優希が思っているのかも解らない。 しかし、それでも優希が辛そうなのは―――泣いているのは事実だ。 「ユーキ」 「っ!?」 薫が優希の頬に手をやって涙を拭う。優希が驚いたのは薫の手のためか、それとも自身が知らないうちに流していた涙のためか。 その時が、満腹亭をでてから初めて、まともに優希と目が合った瞬間だった。 優希の目には、怯えが見えた。 だから薫は、少しでもその恐怖が和らぐようにと撫でながらいう。 「ユーキ。落ち着いてくれ」 自分の鉄面皮を呪いながらも、それでも可能な限りの笑顔を作って…。 自分のぶっきらぼうな物言いを呪いながらも、それでも可能な限りの優しさを込めて…。 「ユーキが泣いていると、私も悲しい」 抱き寄せる。 優希は先ほどまでの暴れっぷりが嘘のように、軽く倒れこんでくる。 薫自身が若干のコンプレックスを抱いている『板』というにはあまりに薄い胸板に顔を埋めてから、優希は力なく、言葉を零した。 「ゴメン…薫…ゴメンナサイ…」 その言葉の後に、堪えるような嗚咽を、薫は自分の胸元から聞いたのだった。 薫の胸板に顔を押し付けながら、優希は自己嫌悪に浸っていた。 (僕…最低だよ…) あの時、レジーナが薫を誘った時、優希は今まで感じた事のない恐怖を覚えた。 薫がいなくなるという、恐怖。 優希には確信があった。薫の良さを知っていて、悪いところを受け止めれるのは自分だけだと。 それは自信、あるいは慢心と言っても良かった。今まではそれでよかった。薫に異性として好意を持つ者が、現れなかったから。 その状況を、レジーナが壊した。 自分の知らない薫を知り、自分の知らない薫の魅力を知り、そして薫の欠点を受け止めれる女性。 自分なんかよりずっと女性的な体。社会的地位や知性などでは最早比べようがない。 自分より遥かに魅力的な人が、薫を求めている。 その事が堪らなく怖くなった。 薫が自分を捨てて遠くに行ってしまう。 それを止めたくて、けれど止めれる要素が何もなくて、絶望する。 その時、不意に桃子との会話が頭をよぎった。 「…子供出来ちゃったの、承認してね、とかいって無理やり繋ぎとめようとしてるんじゃ…」 (もしも…僕が妊娠すれば…) 予定だと排卵日は五日後。少しでも排卵が早まれば妊娠する。 薫はああ見えて責任感が強い。 もしも自分が妊娠したら、責任を取ってくれる。ずっと一緒に…いてくれる。 (汚いよ…卑怯だよ…僕…) あの瞬間は、それが良いと思った。それしかない、たった一つの冴えたやり方だと思ったのだ。 だから薫の手を引いて、ラブホテルに駆け込んで、そして無理やり薫としようとした。 薫を―――レイプしようとした。 けれども、そんな自分に薫は優しく言ってくれた。 「ユーキが泣いていると、私も悲しい」 優しくなでられて言われた時、優希は目が覚めた。 薫のペニスを中々入れられなくてかっこ悪く焦い、そんな自分。 そんな自分の姿を、優希は汚らしいと思った。浅ましいと思った。 (僕…最悪だよぉ…) 軽蔑されてしかるべきことをして、けれど薫はそれでも自分のことを気にかけてくれている。 そして自分は薫の優しさに甘えて、泣いている。それどころか、心のどこかで赦してくれる事さえ望んでいる。 「ゴメン…ゴメン、薫…」 何も言う事もできず、考える事もできずに謝る優希。 「…ユーキ」 薫が頬をなでてくる。 それでも、何を答えて言い変わらず、怖くて顔を見ることも出来ない。 しばらく優希の頬を撫でていた薫は、優希の肩に手をやった。 「あっ…」 抵抗出来ずに優希は横に倒され、二人は体勢を入れ替える。 身を硬くする優希。薫は無言のまま優希の足を抱えて、覆いかぶさってくる。 何を、と優希が思った時だった。 「ふきゅぅっ!?」 無言のまま、薫が優希の中に押し入ってきた。 不意打ちな敏感な粘膜への刺激と、下からの突き上げに、優希は声を上げる。 「な、何をっ…ぅんっ!」 声は、キスで塞がれた。 全てが突然の展開に、優希は目を白黒させる。 けれども、全身で感じる薫の体温は押し返すには心地よすぎた。 「っ…ちゅ…くちゅ…、ん―――んっ……ん…っはぁ」 情熱的に絡まされた薫の舌が、優希の口内から引き抜かれる。 キスを終えた薫はそのまま動かず、呼吸を合わせるように優希の頬に自分の頬を寄せる。 優希は自分の深く差し込まれた熱い塊を感じる。その感触は何度か感じだ物とは異なっていた。 初めての時以来、何度か薫としたが、それは全てゴムをつけてだった。唯一、生でしたのは初めての時で、その時は痛みやら刺激やらが激しく良く覚えていない。 初めて体の最奥で感じる、何もはさまない薫の体温。 薫の心音に合わせて胎内の薫もピクピクと動く。 それを感じて薫の先端のさらに先で、子宮が疼いた。 (い、いやだぁ…僕、喜んでるよぅ…。子宮が喜んでるよぉ…) 自己嫌悪をしていたにもかかわらず、現金にも喜ぶ自分の雌性に、優希は死にたくなるほど恥ずかしくなる。 顔を赤くして薫の方に顔を埋める。 その耳に、薫が囁いた。 「よく、わからない」 「えっ?―――ふはぁぁっ!?」 意味を問い返す前に、優希は体を引っ張り上げられた。 腰に腕を回されて、挿入されたまま胡坐をかく薫の足の上に座る。対面座位だ。重力がより深く薫を導きいれさせる。 その圧力を受けた優希の子宮が、もう一度キュンと疼く。 反射的に薫の腰に回した足が痙攣する。 虚空を見つめる優希に、薫は言葉を続ける。 「ユーキ。私はユーキが好きだ」 「か、薫…?」 「しかし情けない事だが、私はユーキが何を考えているのは解らない。 今日、なぜ君が積極的に迫ってきたのかも、正直理解できていない」 「それは…」 「言わなくていい。言いたくないから、理由を言わずに行動したのだろ?」 薫は優希の背中を、まるで幼子をあやすように擦る。 「私は君の意図するところは解らないが、けれども、君がコンドームなしでしたがっているのは明白だ。 だから、する」 「…いいの?妊娠、しちゃうかもしれないよ?」 「君はそれを望むのだろ」 「赤ちゃんできたったら、僕、薫に責任とれって言っちゃうよ? それでもいいの?」 「かまわない」 真っ直ぐに見返しながら、薫は即答する。 「初めての後に言ったはずだ。責任を取る、と。 妊娠を避けているのは、法的に責任を取る事が――結婚できない年齢だからと、そして君の学業の妨げにならないようにだ。 だが、君がそのリスク以上に避妊をせずにしたいというなら、断る理由は無い」 「けど…薫はいいの?それでいいの?」 レジーナの誘いを受けれなくなるだけではない。 自分を妊娠させるという事は、その責任を取るということは、薫の可能性を大幅に捨て去る事だ。 そこまでさせる権利が、自分にあるはずが無い。 そこまでさせる価値が、自分にあるはずが無い。 優希はそう思うが、けれど薫の目には、やはり迷いは欠片も無かった。 「いい。私にとって一番大切なものは、今こうして抱きしめている」 優希をきつく、しっかりと抱きしめながら、薫は言った。 「私は―――笑顔の君が傍にいてくれれば、幸せだ」 「ぁっ…」 薫の腕の感触と言葉に、優希は安堵を覚えた。 薫は傍にいてくれる。 そしてその確信と同時に優希は一種の諦観に達する。 (もう…僕、ダメだ。完全に…薫に惚れちゃったよ) 自分さえいてくれればそれでいい。 漫画やドラマにすら使われる事も無いような陳腐な台詞。優希も以前、薫にこんな事を言われたら、と想像した事があったが、その時は一笑にふした程度だった。 実際に言われてしまえば、その台詞のなんと甘美な事だろう。 愛している相手に――それこそ彼さえいてくれればそれで幸せになれると思っている相手に、自分さえいてくれれば幸せだと言われる。 ああ、もうダメだ。 薫の声が、匂いが、体温が、挙措動作が、全てがまるで麻薬のようだ。 その麻薬は、精神的にも肉体的にも依存生が高い凶悪な奴で、一度味わえばやめられない。 あっという間に中毒者の出来上がりだった。それなしでは、生きていけない体になる。 泣き笑いの表情で、哀れな中毒者は言う。 「反則だよ、薫…そんなこと言われたら、僕、もう薫から離れられないよ」 「もちろん、元から離れてもらうつもりは無い。 というわけで…」 薫は言いながら、腰を引きながら優希から抜けていく。 流石に中に出すつもりは無いのかと、優希は少し残念に思った。それが、隙になった。 「そら」 亀頭が顔を出す直前まで来たところで、一気に突き入れた。 「あん!」 普段の正常位では到達しないほどの深部を、普段の正常位とは異なる力の方向で擦られ、優希は一気に軽い絶頂を与えられる。 「ふむ?軽くイッたかね?」 「ば、ばかぁっ!いきなり何をするんだよぉっ!?」 「何といわれても、入れた後に動くのは当たり前だろう? まさか、あそこまで私を誘惑しておいて、お預けなどというプレーではなかろう?」 「う…ううっ」 言われて、優希は考える。 理由である薫がレジーナに奪われてしまうのではないかという心配は消えている。けれども、ここまで強引に誘っておいて、いきなりやっぱなし、って言う訳にもいかない。 (それに…お腹が薫の精液を欲しがってる) ゴムを付けていない薫の感触。 物理的な刺激だけで言えば、気をつけて感じなければわからない程度の違いだ。 けれども、薫ともっとも深いところで、なんの障害も無く接していると思うだけで、普段のセックスとは全く別物のように感じる。 この感触を、拒絶できるほど優希は禁欲的ではなかった。 しかし「早くぅ!僕の子宮にちんぽ汁びゅくびゅくしてぇ~!」などと言えるほど、優希は熟練者ではない。 「薫がしたいなら…いいよ?」 相手の求めを期待した、少し意地を張った言葉。 その意図を正確に汲んだ薫は、笑顔で答える。 「よし、ならばやめようか?」 「えっ!?―――あっ」 「ふむ、随分と切なげな声くふぉっ」 「このまま薫としたいです!これでいい!?」 真っ赤になりながら、優希は半ば自棄になって叫ぶ。 「―――最初から素直にそういえばいいのに、なぜわざわざ打撃と言うプロセスを経るんだね?」 「薫が馬鹿だからだよっ!」 「君に馬鹿呼ばわりされるのは心外だが…その議論は後にしよう。 そろそろ私の理性と我慢も限界だからね」 薫はそういうと、ゆっくりと腰を動かしだす。 「んっ…っ…っ。このままの…ふっ…格好でっ、するの?」 「ああ…」 会話しながら、だんだんとこつを掴んできたのか薫の腰の動きが早くなってくる。 言葉は少ない。どうやら薫が限界が近いのは本当らしい。 そしてそれは優希も同じだった。 初めて体験する体位故の興奮と、違う擦られ方。そして生でしているというシチュエーションが、優希を快楽の頂点へと押し上げる。 すぐに、優希の太ももが震え始める。小さな絶頂を連続的に迎え手いる状態――いわゆる、逝きっぱなしになってしまった証拠だ。 その痙攣は薫の征服欲を満たし、どうじに更なる征服欲を喚起する。 もっとイかせろ!自分の肉棒でこの女をイかせまくれ! 早く出せ!射精しろ!この女の胎内を、自分の遺伝子で満たせ! 二つの正反対の欲求にはさまれながら、薫はぎりぎりで堪え続ける。 「はへ、はへぇぁ!はぁ、ああっ、ああん、ああん!」 舌を突き出し、薫の与えてくる快楽に酔いしえる優希。 「っ!…くぅっ!」 歯を食いしばり、優希の与えてくる快楽に耐える薫。 「ふぁっ!あん!あ、あ、あ、あっ、あっ、はあっ、はぁっ、はっ、くぁぁっ!」 一際大きく喘いだ優希が、薫を強く抱きしめる。 細く絞まって筋肉質だが、それでも女性らしい柔らかさが失われていない優希の肉の感触。それが止めになった。 どくん! 「~~っ!?」 中ではじけた感触に、優希は目を見開く。 射精自体はコンドーム越しに何度も感じた感触だったが、その先が違った。 「な、中で…広がって…」 中で薫が欲望を吐き出すたびに、自分と異なる体温が広がる。 出され、注がれ、満たされる感触。 そう、満たされる。欠落していた何かが、求めていた何かが補充されていく感覚。 (ああ、そうか…。僕―――私、こうされるために生まれてきたんだ) 雄の精を受ける為に生まれてきた、雌としての本能が感じる充足感。 大量の精液は膣底に注がれ、しかし一滴も外には漏れてこなかった。鍛えられた優希の体は膣は薫の一物を締め上げ、漏れる隙間を作らない。薫の全てが膣と、そしてその奥にある子宮へと注ぎ込まれていく。 それに堪らない喜びと安堵を覚えながら、優希は脱力し薫にもたれかかる。 びゅっ… 最後の一撃が終わると薫は優希を抱きしめたまま後ろに倒れる。 優希は薫に覆いかぶさりながら、薫の首筋に顔を埋める。 「まだ硬いね」 「ああ…あまりに気持ちよくてね」 「うれしいよ」 思わず、素直な言葉が口から漏れた。 引かれるかなと優希は思ったが、薫の反応はむしろ逆だった。 「んっ」 「…」 キス。それに呼応するように、優希のヴァギナと薫のペニスが反応する。 もっと受け入れたいと卑猥に蠢き、もっと突き入れたいと卑猥にビクつく。 どちらからともなく唇を離す。 合わせた視線に言葉は要らなかった。 優希は上半身を起こし、薫の腰に跨る。 それは、奇しくも最初に薫を押し倒そうとした時と同じ体位だった。 違うのは、ペニスが優希の秘園を貫いている点。 「んっ…ふっ、んんっ…!」 上下に動いたり、こすり付けるように前後に動いてみたりと、いろいろ試す。 薫は優希の尻に手をやり動きをサポートし、動きは優希に任せる。 その動きは最初は羞恥と不慣れゆえにぎこちなかったが、すぐに覚える。 あとは、激しかった。 「ふぁぁっ!あぁん!凄い!凄いよぉ!」 「っ、随分、激しいね」 「だってぇっ!僕ぅ!気持ちいいんだもん!はあん!」 薫の胸に手を置いて腰を振る。 初めてする自分からの動き。 時折、薫の表情が僅かに歪む。 それを見下ろしながら、優希は染まった頬に笑顔を浮かべる。 「はぁ、薫ぅ、気持ち、いいの?ふぅっ!」 「ああ、もう…イきそうだ」 薫はそれだけ言うと、優希の柔らかな尻を握りつぶすように押さえ、動き出す。 「かふっ!くふぅっ!ふ、深いよぉっ!薫っ、深いよぉ!壊れちゃう!僕、壊れちゃうぅ!」 「すまん…手加減できそうにない」 突き上げられる動きと快感に、優希の小柄な体は翻弄される。 その優希の目に、自分と同じように、男に下から突き上げられ弄ばれる少女の姿が見えた。 それは、鏡に映った自分自身だった。ちょうど薫の頭が向いているほうの壁は全面鏡張りで、そこには薫の一物を出し入れする自分の姿が映っている。 「いやぁ!」 優希は自分の体を隠すように、薫の体に倒れこもうとするが、薫はそれを許さなかった。 尻を押さえていた手を優希の胸にやって、揉みしだきながら押し返す。 「いやぁ!薫!見えちゃう!エッチなところ、見えちゃうぅっ!」 「ん?ああ、そういうことか。そういうことなら直のこと倒れさせるわけにはいかんね」 「バカァ!あ、あああっ!」 しっかりと腰を固定されてしまった優希には、最早腕で自分の体を隠すしかない。 もちろん、自分の痴態を細腕で全て隠すことなどできるはずもない。 「いやぁん!あん!あぁん!はぁん!見てるよぉ!見られてるよぅっ!」 淫らな鏡像を見せ付けられている。鏡像に淫らな姿を見せ付けられている。 倒錯的な状況に、優希はいよいよ追い詰められる。 「薫!僕、来ちゃう!凄いの来ちゃうぅ! イちゃう!見ながらイっちゃう!見られながらイっちゃうぅぅっ! ああっ!へあぁっ!はぁん!あん!あん!くぁぁっ!はぁぁっ!」 もう自分の姿を隠すことも忘れ、ひたすら薫をむさぼる。 薫は乱れに乱れた優希の姿に誘われるままに、加速度をつけて腰を突き上げる。 そして、最後の一撃を叩き込んだ。 「あああああああああん!」 一際大きい嬌声が、優希の口から漏れる。 口の端から唾液を拭う事も忘れて、優希は薫の射精を受け入れる。 二度目とは思えないほどに、多く、そして濃かった。 「ふ、ふふ…凄いよぉ…僕の子宮、薫ので一杯だよぉ…」 優希は微笑みながら鏡越しに自分の下腹部を見る。 あの奥には、子宮がある。 女の子の大切な場所がある。その聖域に、愛しい人の精液がドクドクと送り込まれ、一杯になっている。 そう想像するだけで、絶頂すら感じてしまう。 それは、薫にしても同じらしい。 薫は荒い息をつきながら、優希の下腹部にそっと手を添える。 「解るか、ユーキ。出ているぞ」 「うん…解るよ、薫ので、一杯になってる。すごく…幸せ」 けれど、と優希は付け加えて、微笑んだ。 「もっと幸せになりたいな」 そう言う優希の胎内で、薫の一物はまだ硬度を保っていた。 その誘いに、薫が断る理由はなかった。
https://w.atwiki.jp/p2rdj/pages/679.html
障害 Hazards ダンジョンには、財宝を守るための巧妙な罠が数多く存在する。ダーツを発射したり重い瓦礫を落としたりする機械仕掛けのものから、爆発して炎を出す魔法のルーンまで、さまざまな罠が存在する。また、罠以外にも、自然災害や奇妙な霊障など、さまざまな危険に遭遇する可能性がある。 モンスターと障害 Monsters and Hazards NPCやモンスターのデータには、通常、習熟度ランクが記載されていない。ほとんどの場合、それらはPCのように危険の探知や無効化に対処する必要がないため、この情報は必要ない。しかし、PCがモンスターの通り道にある罠を再設置したり、モンスターを危険な場所に誘い込む計画を立てたりする場合は、この情報を即興で作成することができる。 知覚については、通常3〜4レベルで熟練、8〜9レベルで達人、16〜17レベルで伝説となる。もしそのモンスターの技能に〈盗賊〉が含まれていれば、そのレベルに応じた最高の習熟度(1レベルで修得、3レベルで熟練、7レベルで達人、15レベルで伝説)であり、そうでなければ未修得である。もちろん、個々のモンスターがこの指針から逸脱することもあるだろう。特に無意識だったりあまり知覚的でない場合は。 障害の探知 Detecting a Hazard あらゆる障害には、その危険を引き起こす何らかのトリガーがある。罠であれば足かけ紐や感圧板などの機構が、環境障害や霊障であれば単純に近づくことがトリガーとなる。キャラクターが障害に近づいたとき、障害が発動する前に、発動する場所や仕掛けを見つけられる可能性がある。障害が最低習熟度を必要とするものでない限り、キャラクターは自動的に障害を探知する判定を行える。 探索モードでは、PCが最初に障害の出現する一般区域に入ったときに、パーティが障害を検出するかどうかを判断する。障害に最低習熟度の記載がない場合、各PCについて、障害の〈隠密〉DCに対する非公開の知覚判定を行なう。最低習熟度ランクが設定されている障害については、誰かが自発的に捜索している(探索モードで“捜索”連続行動を使用するか、遭遇時に“捜す”アクションを使用するか)場合、かつ習熟度がそのランク以上である場合にのみロールする。成功した者はその危険を認識し、その者が気づいたことが説明される。 最低習熟度ランクを持たない魔法の障害はディテクト・マジックを使用することで発見できる。ただし、この呪文は障害を理解したり無効化したりするのに十分な情報を提供するものではなく、障害の存在を明らかにするだけだ。 魔法の障害の性質を完全に把握して無効にするには、より強力な魔法を使うか、“魔法の識別”あるいは“知識の想起”による技能判定に成功する必要がある。最低習熟度ランクを持つ魔法の障害はディテクト・マジックでは発見できない。 障害のトリガー Triggering a Hazard 一行が障害を検出できず、障害のトリガーが通常の移動(床板を踏む、歩きながら魔法センサーを通過するなど)であった場合、障害のリアクションが発生する。誰かが直接環境を操作したときにのみ発生する障害(例えば扉を開けるなど)は、PCが明示的にその行動を取った場合にのみリアクションが発生する。 リアクションあるいはフリー・アクション Reaction or Free Action ほとんどの障害には、トリガーされたときに起こるリアクションがある。単純な障害の場合、このリアクションがその障害の効果の全てとなる。複合障害の場合、そのリアクションで障害がイニシアチブをロールし、戦闘を開始するか、既に進行中の戦闘に参加して、障害は複数ラウンドに渡って脅威を与え続ける。障害の中にはリアクションの代わりにフリー・アクションを誘発させるものもある。例えば、流砂は1ラウンドに複数のクリーチャーを吸い込むことができる。 定期処理 Routine 複合障害は通常、定期処理と呼ばれる、あらかじめプログラムされた一連のアクションに従う。誘発されると、障害はまず最初のリアクションを行う。次に、PCがまだ遭遇モードになっていなければ、イニシアチブをロールする。この場合、障害はその〈隠密〉修正値を用いてイニシアチブをロールする。 この後、その障害は毎ラウンド、そのイニシアチブで定期処理を行う。障害が毎ラウンド行なえる行動の回数やその用途は、障害によって異なる。 障害の再設置 Resetting a Hazard 障害の中には、再設置することで再びトリガーを満たせるようになるものもある。これは、流砂のように24時間後に自動的に再設置されるものと、罠の扉を閉めなければ再び隠れることができない隠し穴のように、手動で行われるものがある。 障害の解除 Disabling a Hazard 罠を解除する最も汎用性の高い方法は、〈盗賊〉技能の“装置無力化”アクションだが、ほとんどの機械式の罠は単に壊すこともできるし、魔法の罠も大抵は打ち消すことができる。環境障害は〈自然〉や〈生存〉で、霊障は〈伝承学〉や〈宗教〉で克服できることが多い。障害を無効にするために必要な技能とDCは、障害のデータに記載されている。“装置無力化”を使用するのと同様、これらの技能を用いた罠の解除は2アクションの連続行動で同じ成功段階を用いるが、その連続行動はGMが決めた異なる特性を持つかもしれない。障害の探知と同様、障害の解除にはその技能の習熟ランクが必要となる場合がある。 障害の解除には、まず障害を検知する(あるいは指摘される)必要がある。障害の解除は、それがすでに作動しているかどうかにかかわらず試みることができる。しかし障害によっては、一旦リアクションが起きると(特にそれを再設置する方法がない場合は)もはや危険をもたらさないものもある。 ほとんどの障害では、データに記載されたDCに対する技能判定に成功すると、障害をトリガーすることなく無効化することができる。障害を解除する他の手段は障害のデータに記載されており、適切に無効化するために必要な追加の手順も併記されている。 障害を解除するためのロールに大失敗すると(魔法の障害を無力化するためのロールに大失敗した場合も含む)、その障害が発動する。 障害の中には解除するために複数回の判定を必要とするものがあるが、これは特に複雑な構成要素を持っていたり、いくつかの独立した部分を持っていたりするためである。 複雑な構成要素を持つ障害では、障害を無効にするための判定で大成功すると、1つの構成要素に対して成功2回と扱われる。 障害へのダメージ Damaging a Hazard キャラクターは障害を慎重に無効化しようとするのではなく、ただ叩き割るかもしれない。機械式の罠やその他の物理的な障害にダメージを与えることは、物体にダメージを与えるのと同じように機能する。ほとんどの場合、後述する「障害への攻撃」で説明するように、障害を攻撃すると障害はトリガーされる。障害のHPがBT以下になると、その障害は破損状他おいとなってトリガーされなくなるが、修理することはできる。HPが0になると破壊され、修理できなくなる(物体へのダメージについては第6章272ページを参照)。 障害のAC、適用可能なセーヴィング・スロー修正値、硬度、HP、BTはそのデータに記載されている。これらのデータが記載されていない障害は、そのデータを対象とした何かの影響を受けることはできない。例えば、HPはあるがBTはない障害は破損状態にすることはできないが、破壊はできる。特に断りのない限り、障害は物体が完全耐性を持つものに対して完全耐性を持ち、物体を対象としないもので障害を対象とすることはできない。障害の中には、抵抗や弱点だけでなく、追加の完全耐性を持っているものもある。 障害への攻撃 Attacking a Hazard 障害に攻撃を命中させると――特にそれが機械式の罠であれば――通常はトリガーを満たすが、そうでないと判断される場合もある。障害を破壊する攻撃は、状況によっては障害の発生を阻止することができる。障害が複数のパーツで構成されている場合、1つのパーツを破壊しただけで罠がトリガーされることもある。例えば、ある場所に仕掛け線があり、別の場所から攻撃を仕掛ける罠の場合、仕掛け線を切断すると攻撃がトリガーされる可能性がある。一回の攻撃で罠を破壊することはほとんどない。また、これらのルールは攻撃だけでなく、ダメージを与える呪文やその他の効果にも適用される。 障害の修理 Repairing a Hazard キャラクターが破損した障害を修理して機能を回復させることができることもある。これは罠によって異なるので、GMが詳細を決定すること。罠の修理に散乱した部品を集める必要がある場合など、“修理”アクションだけでは不十分な場合がある。「再設置」の項目がある場合は、ダメージの修理に加えて、そこに記載されていることを行う必要がある。 魔法の障害の無効化 Counteracting a Magical Hazard 魔法の障害の中には、ディスペル・マジックと無効化のルールを使って打ち消すことができるものがある。 これらの障害の呪文レベルと無効化DCは、そのデータに記載されている。障害の無効化は、技能判定で障害を解除する場合と同様に処理する。 障害の経験点 Hazard Experience キャラクターは、障害を解除したり、回避したり、単にその攻撃に耐えるなど、障害を克服することで経験点を得る。後で同じ障害が発生した場合、その障害に対するXPは再び得られない。複合障害のXPは同レベルのモンスターのXPと等しく、単純な障害のXPはその1/5である。パーティ・レベル-4より低いレベルの障害は些細なものであり、XPは与えられない。 表10-14:障害のXP Hazard XP レベル XP報酬 単純な障害 複合障害 パーティ・レベル-4 2 XP 10 XP パーティ・レベル-3 3 XP 15 XP パーティ・レベル-2 4 XP 20 XP パーティ・レベル-1 6 XP 30 XP パーティ・レベル 8 XP 40 XP パーティ・レベル+1 12 XP 60 XP パーティ・レベル+2 16 XP 80 XP パーティ・レベル+3 24 XP 120 XP パーティ・レベル+4 30 XP 150 XP 障害のデータ書式 Hazard Format 障害はモンスターと同じデータ書式で現される。データの例に続けて、書式に関するいくつかの補足が書かれている。 障害名 障害[レベル] Hazard Name 特性 〈隠密〉 この項目には、複合障害のイニシアチブに用いる〈隠密〉修正値、または単純な危険を検知するための〈隠密〉DCが記載されている。危険を検知するための最低習熟度があれば、括弧内に記載している。ディテクト・マジックで障害を探知できる場合は、その情報もここに記載する。 説明 ここは障害がどのようなものかを説明するもので、特別なルールが含まれている場合もある。 解除 障害を解除するのに必要な技能判定のDCがここに記載されている。障害が無効化できるなら、呪文レベルと無効化DCが括弧内に記載される。 AC 障害のAC。;セーヴィング・スロー 障害のセーヴ。通常、霊障のみが意志セーヴの対象になる。 硬度 障害の硬度。;HP 障害のHP、括弧内にBT。;完全耐性 障害の完全耐性。;弱点 あれば障害の弱点。;抵抗 あれば障害の抵抗 アクション種別 [reaction] あるいは [free-action] 障害が使用するリアクションもしくはフリー・アクション。;トリガー 障害を発生させるトリガーがここに示される。効果 単純な障害の場合、個々に記載された効果だけで終わることが多い。複合障害の場合、これによって障害がイニシアチブをロールすることもあるだろう。 定期処理 この項目では、複合障害が遭遇時の各ターンで何を行うかを説明している。「定期処理」の後の括弧内の数字は、その障害がターン毎に使用できるアクション数を示している。単純な障害にはこの項目はない。 アクション 障害が使用できるアクションが全て個々に示される。通常、近接攻撃もしくは遠隔攻撃がこれに当たる。 再設置 障害が再設置可能な場合、その情報が個々に示される。 レベル基準のDC Level-Based DCs 障害のレベルは、それがどのレベルのパーティに適しているかを示している。毒や呪いなど、呪文以外のものが含まれている場合、そのレベルが障害のレベルとなる。 特性 Traits 代表的な障害の特性には、罠(侵入者に危害を加える構造)、環境(自然の障害)、霊障(霊による現象)が挙げられる。罠には、魔法によるものか機械式かを示す特性がある。イニシアチブと定期処理を持つ障害には、複合の特性がある。 〈隠密〉もしくは〈隠密〉DC Stealth or Stealth DC 複合障害には〈隠密〉DCではなく、イニシアチブに使用する〈隠密〉修正値が書かれている。DCが必要な場合、DCはこの修正値+10に等しい。 名前順に並べた障害 Hazards By Name 障害は、レベルと複雑さによって並べられる。名前から障害を調べる必要がある場合は、次の表を使用すること。 障害名 レベル 複雑度 闇面鏡 14 複合 イエロー・モールド 8 単純 溺れ穴 3 複合 回転刃の柱 4 複合 火球のルーン 5 単純 隠した穴 0 単純 鎌の刃 4 単純 禁忌の槌 11 単純 幻覚粉の罠 6 単純 斬首執行機 19 単純 次元界の裂け目 13 単純 終末戦争のオーブ 23 単純 招来ルーン 1 複合 底なしの落とし穴 9 単純 帯電掛け金のルーン 3 単純 叩きつける扉 1 単純 血に飢えた衝動 10 単純 凍結の刹那 17 単純 毒ダーツの廊下 8 複合 毒の鍵 1 単純 念動力による群衆の罠 12 複合 バンシーの交響曲 18 複合 悲嘆の車輪 6 複合 ファラオの防護 7 単純 変身の罠 12 単純 やり直し 21 単純 槍の射出装置 2 単純 溶岩路 10 複合 流砂 3 複合 単純な障害 Simple Hazards 単純な障害は一度だけリアクションし、その後再設置されない限り脅威はなくなる。 隠した穴 障害0 Hidden Pit 機械式 罠 〈隠密〉 DC 18 (落とし戸が装置無力化されているか破壊されている場合は0) 説明 木製の落とし戸が一辺10フィート深さ20フィートの落とし穴を覆っている。 解除 〈盗賊〉DC 12[落とし戸の除去] AC 10;頑健+1、反応+1 落とし戸/Trapdoor 硬度3、落とし戸のHP 12(BT 6);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 落とし穴/Pitfall [reaction] トリガー クリーチャーが落とし穴の上を歩く。 効果 トリガーとなったクリーチャーは穴へと落下し、落下ダメージを受ける(通常は10の[殴打]ダメージ)。クリーチャーは落下を避けるために“しがみつき”リアクションを使用できる。 再設置 クリーチャーがこの罠へと落下することはあるが、この罠を再び隠しておくには落とし戸を手動で再設置しなければならない。 毒の鍵 障害1 Poisoned Lock 機械式 罠 〈隠密〉 DC 17(修得) 説明 錠前の鍵穴の近くに、バネ仕掛けの毒針が隠されている。罠を無効化または破壊しても、鍵は無効化または破壊されない。 解除 〈盗賊〉DC 17(修得)[バネ仕掛け] AC 15;頑健+8、反応+4 硬度 6、HP 24(BT12);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ バネ/Spring [reaction] (攻撃);トリガー クリーチャーが鍵を開けるか“解錠”しようと試みる。 効果 トゲが伸び、トリガーとなったクリーチャーを攻撃する。 近接 トゲ+13、ダメージ 1の[刺突]ダメージ、加えてクラジス毒 クラジス毒/Cladis Poison(毒);セーヴィング・スローDC 19頑健;最大持続時間 4時間;第1段階 1d6の[毒]ダメージ、加えて吸精状態1(1時間);第2段階 2d6の[毒]ダメージ、加えて吸精状態2(1時間);第3段階 3d6の[毒]ダメージ、加えて吸精状態2(1時間) 叩きつける扉 障害1 Slamming Door 機械式 罠 〈隠密〉 DC 17(修得) 説明 床の感圧板と廊下の天井に隠された石板がつながっている。 解除 〈盗賊〉DC 15(修得)[石板が落下する前に床の板に対して行う] AC 16;頑健+10、反応+2 硬度 5、HP 20(BT10);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 叩きつける封鎖/Slam Shut [reaction] トリガー いずれかの床板に圧力がかかる。効果 扉は倒れ、廊下が封鎖される。石板は落下時、その下または隣接する者に3d8の[殴打]ダメージを与え、無作為な方向にそのマスからクリーチャーを押し出す。DC17の反応セーヴに成功したクリーチャーはダメージを受けず、無作為な方向へ転がり出る。大成功すると、自由に方向を選択できる。 倒れた床板を持ち上げるには、DC25の〈運動〉判定に成功する必要がある。床板に攻撃が命中すると罠が起動する。床板は罠と同じACとセーヴを使用するが、硬度12、HP48(BT24)である。 槍の射出装置 障害2 Spear Launcher 機械式 罠 〈隠密〉 DC 20(修得) 説明 槍を装填した穴が5フィート四方の床板1つとつながっている。 解除 〈盗賊〉DC 18(修得)[床板あるいは壁の穴に対して行う] AC 18;頑健+11、反応+3 硬度 8、HP 32(BT16);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 槍/Spear [reaction] (攻撃);トリガー 床板に圧力がかかる。効果 罠は槍を射出し、床板の上にあるクリーチャーあるいは物体に攻撃を1回行う。 遠隔 槍+14、ダメージ 2d6+6[刺突] 帯電掛け金のルーン 障害3 Electric Latch Rune 雷撃 力術 魔法 罠 〈隠密〉 DC 20(修得) 説明 扉の掛けがねに彫刻された不可視状態のルーンによって、強力な放電が発生する。 解除 〈盗賊〉DC 20(熟練)[電気を流さないようにルーンをかき消す]、もしくはディスペル・マジック(2レベル;無効化DC18)[ルーンの無力化] 感電/Electrocution [reaction](秘術、雷撃、力術);トリガー クリーチャーが直接、あるいは道具を使って扉の掛け金をつかむ。効果 罠はトリガーとなったクリーチャーに3d12の[雷撃]ダメージを与える(DC22の基本反応セーヴ)。 鎌の刃 障害4 Scythe Blades 機械式 罠 〈隠密〉 DC 23(修得) 説明 長さ15フィートの天井の溝に隠された2つの刃は、どちらも鉄線につながっている。 解除 〈盗賊〉DC 21(修得)[それぞれの刃の解除] AC 21;頑健+12、反応+8 硬度 11、HP 44(BT22);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 落下する鎌/Falling Scythes [reaction] (攻撃);トリガー 仕掛け鉄線が引かれたか切られたかした。効果 両方の刃が振り下ろされ、それぞれが天井の溝の下にいる全てのクリーチャーを1回ずつ攻撃する。 近接 鎌+17 (致命的:1d12)、ダメージ 2d12+4[斬撃];複数回攻撃ペナルティを受けない 再設置 この罠は15分後に再設置される。 火球のルーン 障害5 Fireball Rune 力術 火炎 魔法 罠 〈隠密〉 DC 24(熟練) 説明 不可視状態のルーンが、半径20フィートの球状の不可視状態の魔法の感覚器官を生み出す。 解除 〈盗賊〉DC 22(熟練)[感覚器官をトリガーすることなくルーンを消す]、もしくはディスペル・マジック(3レベル;無効化DC20)[ルーンの無力化] 火球/Fireball [reaction](秘術、力術、火炎);トリガー 生きているクリーチャーが感覚器官の範囲に侵入する。効果 ルーンはトリガーとなったクリーチャーのマスを中心に火球を炸裂させる。これは3レベルのファイアーボール呪文であり、6d6の[火炎]ダメージを与える(DC22の基本反応セーヴ)。 幻覚粉の罠 障害6 Hallucination Powder Trap 機械式 罠 〈隠密〉 DC 24(熟練) 説明 扉のノブなどの掛け金に、小型の爆薬をつけた幻覚製の粉が入った管をつなぐ。 解除 〈盗賊〉DC 26(熟練)[雷管を打つ槌を解除する] AC 24;頑健+0、反応+0 硬度 0、HP 1;完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 粉の爆発/Powder Burst [reaction] (精神、毒);トリガー 掛け金が開くか管が破壊されるかする。効果 管は爆発し、30フィートの円錐形に幻覚剤の粉を撒き散らす。円錐内にいるすべてのクリーチャーはDC24の意志セーヴを行わねばならない。失敗すると1ラウンドの間混乱状態になり、1d4時間の間知覚判定と精神効果に対するセーヴに-2の状態ペナルティを受ける。大失敗の場合、ペナルティは代わりに-4になる。 ファラオの防護 障害7 Pharaoh’s Ward 魔法 罠 〈隠密〉 DC 25(熟練) 説明 入り口の境界に呪いが吹き込まれている。 解除 〈盗賊〉DC 27(達人)[魔法をトリガーすることなく楣石を丹念に取り除く]、もしくはディスペル・マジック(4レベル;無効化DC25)[ルーンの無力化] 侵入者への呪い/Curse the Intruders [reaction](呪い、信仰、死霊術);トリガー 墓所の封印が外から破られる。効果 60フィート以内にいる生きているクリーチャーはそれぞれDC23の意志セーヴを行わねばならず、失敗するとファラオの呪いの目標となる。呪われたクリーチャーは頑健セーヴに-2の状態ペナルティを受け、目標が受ける自然治癒および魔法による治癒の回復量は半分になる。この呪いはリムーヴ・カースあるいは同種の魔法によって除去されるまで持続する。 再設置 扉が閉ざされると罠は再設置される。 イエロー・モールド 障害8 Yellow Mold 環境 菌類 〈隠密〉 DC 28(修得) 説明 毒のあるかびの胞子が近くのクリーチャーを襲う。 解除 〈生存〉DC 26(熟練)[胞子をトリガーすることなくかびを取り除く] AC 27;頑健+17、反応+13 HP 70;完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 胞子の爆発/Spore Explosion [reaction] トリガー クリーチャーがかびのマスに侵入したかかびにダメージを与える。直接日光にさらされていたり[火炎]ダメージを受けていたりすると、かびはこのリアクションを使用できない。効果 トリガーとなったクリーチャーとそこから10フィート以内にいる全てのクリーチャーは、イエロー・モールドの胞子にさらされる。 イエロー・モールドの胞子/Yellow Mold Spores(吸入型、毒)毒の持続時間が終了した後も奉仕による吸精状態は持続する。;セーヴィング・スローDC 26頑健;最大持続時間 6ラウンド;第1段階 1d8の[毒]ダメージ、加えて吸精状態1 (1ラウンド);第2段階 2d8の[毒]ダメージ、加えて吸精状態2 (1ラウンド);第3段階 3d8の[毒]ダメージ、加えて吸精状態3 (1ラウンド) 底なしの落とし穴 障害9 Bottomless Pit 魔法 機械式 罠 〈隠密〉 DC 30 (落とし戸が解除されているか破壊されている場合は0)、あるいはディテクト・マジック 説明 鉄製の落とし戸が10フィート四方の無限に続く穴を覆っている。 解除 〈盗賊〉DC 28(修得)[落とし戸の除去] AC 28;頑健+12、反応+12 落とし戸の硬度 9、落とし戸のHP 36(BT18);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 無限の落とし穴/Infinite Pitfall [reaction] トリガー クリーチャーが落とし戸の上を歩く。効果 トリガーとなったクリーチャーは落下し、永遠に落下し続ける可能性がある。そのクリーチャーは、落下を避けるために“しがみつき”を試みることができる。壁の“登攀”と“しがみつき”DCは26。 落とし穴には手を引っ掛けられる場所が多くあるので、落下するクリーチャーは6秒ごとに再度“しがみつき”を試みることができる。成功すれば、その地点から“登攀”を開始できる(ただし、クリーチャーの落下距離によっては“登攀”には非常に長い時間が必要になることもある)。クリーチャーは終わりなく落下するので、落下中に休息や呪文を準備することさえできる。通常、落下中に落としたアイテムは永遠に失われる。 再設置 罠に落ちるとクリーチャーが永遠に落下することに変わりはないが、罠を再び隠すには、罠の落とし戸を手動で再設置する必要がある。 血に飢えた衝動 障害10 Bloodthirsty Urge 霊障 〈隠密〉 DC 31(修得) 説明 凶悪な精神の残響に取り憑かれた物体が、近づく者を殺そうとしている。 解除 〈宗教〉DC 29(達人)[死霊を祓う]、もしくは〈交渉〉DC 31(熟練)[言い含める] 根絶/Quietus [reaction](即死、感情、恐怖、幻術、精神、伝承);トリガー 取り憑かれた物体の10フィート以内にクリーチャーが移動する。効果 霊障はトリガーとなったクリーチャーを操り、自分を攻撃させようと試みる。クリーチャーはDC29の意志セーヴを試みなければならない。 大成功 目標はなんの効果も受けない。 成功 目標は自分に対して“打撃”を1回行い、それは自動的に命中する。加えて、目標は恐れ状態1になる。 失敗 目標は自分に対して“打撃”を1回行い、それは自動的にクリティカル・ヒットする。加えて、目標は恐れ状態2になる。 大失敗 目標は頑健セーヴを試みる。目標が成功すると、代わりに目標は失敗と同じ効果を受ける。 失敗した場合、目標のヒット・ポイントが0に減少して死亡する。 禁忌の槌 障害11 Hammer of Forbiddance 魔法 機械式 罠 〈隠密〉 DC 30(熟練) 説明 建物の入り口にある巨大な槌が振り下ろされ、範囲内に侵入したクリーチャーにダメージを与え、押し戻し、それ以上進ませないようにする。 解除 〈盗賊〉DC 28(熟練)[槌が振り下ろされないようにするため槌本体に1回と接合部に1回ずつ] AC 32;頑健+24、反応+15 槌の硬度 22、槌のHP 88(BT44);接合部の硬度 16、接合部のHP 64(BT32);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 侵入能わず/Forbid Entry [reaction](防御術、攻撃、信仰);トリガー クリーチャーが入口を通って侵入を試みる。効果 槌が振り下ろされ、トリガーとなったクリーチャーに対して攻撃を1回試みる。 近接 槌+28、ダメージ 6d8+20[殴打]、加えて目標は10フィート後ろに押しやられ、DC30の意志セーヴを行わねばならず、失敗するとこの建造物に24時間侵入できない(クリティカル・ヒットの場合、目標は自動的に意志セーヴに失敗する);複数回攻撃ペナルティを受けない 再設置 この罠は1ラウンド経過後に再設置される。そのため、1ラウンド後には再び振り下ろせるようになる。 変身の罠 障害12 Polymorph Trap 魔法 罠 〈隠密〉 DC 34(修得) 説明 ドルイドの秘文は不審者を動物に変えようとする。 解除 〈盗賊〉DC 32(達人)[秘文の粉を害を受けることなく吸い取る]、もしくはディスペル・マジック(6レベル;無効化DC30)[秘文の無力化] 有害な変身/Baleful Polymorph [reaction](始原、変性術);トリガー クリーチャーがドルイド語の合言葉を口にすることなく碑文の30フィート以内を移動する。 効果 クリーチャーはベイルフル・ポリモーフ(DC32 の意志セーヴ)の目標になる。 次元界の裂け目 障害13 Planar Rift 魔法 罠 〈隠密〉 DC 35(修得) 説明 裂け目はクリーチャーらを他の次元界に引きずり込もうとする(GMが特定の次元界を選択する)。 解除 〈盗賊〉DC 33(達人)[次元界に強くつながっている物体を用いて裂け目の封印を構築する]、もしくはディスペル・マジック(7レベル;無効化DC31)[裂け目の無力化] 大いなる彼方へ/Into the Great Beyond [reaction](召喚術、始原、瞬間移動);トリガー クリーチャーが裂け目から10フィート以内に移動する。効果 トリガーとなったクリーチャーと、裂け目から30フィート以内にいる全てのクリーチャーは別の次元界へと引きずり込まれる。各クリーチャーはこの運命を避けるためにDC33の反応セーヴを試みることができる。 凍結の刹那 障害17 Frozen Moment 魔法 罠 〈隠密〉 DC 40(達人) 説明 結界魔法が侵入者や盗賊を乱れた時の流れに閉じ込めようとする。 解除 〈盗賊〉DC 38(伝説;呪文の無数の構成要素を瞬時に分解する)、もしくはディスペル・マジック(9レベル;無効化DC36;罠がトリガーされる前にその効果を無効化するか、罠が発動したあとにクリーチャー1体の効果を無効化する) 時流の漂流/Adrift in Time [reaction](伝承、変性術);トリガー クリーチャーが守護された物体もしくは範囲に触れる。効果 トリガーとなったクリーチャーとクリーチャーから30フィート以内にいるすべてのクリーチャーは、乱れた時間の流れの中に閉じ込められる(DC38の頑健セーヴにより無効化)。クリーチャーの精神の動きは非常に速く、1ラウンドが100年続いているように感じるが、彼らの身体と魔法のエネルギーの動きは非常に遅く、“知識の想起”以外のアクションを行えない。効果を受けたクリーチャーは直ちに、そして凍った刹那に囚われている間に現実時間が1分経過するたびに、ウォープ・マインド呪文に対するDC36の意志セーヴィング・スローを試みなければならない。この効果の持続時間は無制限だが、無効化できる。 斬首執行機 障害19 Vorpal Executioner 機械式 罠 〈隠密〉 DC 43(熟練) 説明 不気味で鋭利なのこぎり刃が降りてきて、部屋中に複雑に入り組んだ溝を伝って、中にいる者の首を切ろうとする。 解除 〈盗賊〉DC 41(熟練)[のこぎり刃が部屋を駆け抜けるのを防ぐために、異なる4つの接合部でのこぎり刃の通りうる経路を全て塞ぐ] AC 43;頑健+32、反応+32 硬度 30;HP 接合部毎に120(BT60);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 完全断首/Total Decapitation [reaction](攻撃、即死);トリガー クリーチャー1体がこの部屋から出ようとする。効果 のこぎり刃は決められた経路に沿って移動し、部屋の中にいる各クリーチャーに1回ずつ“打撃”を行う。その際、斬首できる可能性を最大化するため、ねじりながら高さを変化させる。 近接 のこぎり刃+40 (致命的:d12)、ダメージ 6d12+25[斬撃]加えて断首;複数回攻撃ペナルティを受けない 断首/Decapitation クリティカル・ヒットにおいて、目標はDC39の頑健セーヴを行わねばならない。首がなくても生存できない限り、失敗すると目標は即座に死亡する。 再設置 この罠は1ラウンドを掛けて再設置され、1ラウンド後には再度トリガーされることができる。 やり直し 障害21 Second Chance 魔法 罠 〈隠密〉 DC 44(伝説) 説明 物や場所に結びついた強力な結界魔法は、クリーチャーとその味方の年齢を逆行させようとする。 解除 〈盗賊〉DC 46(伝説)[目を閉じて、呪文を一つずつ分解しながら、鮮明な人生の記憶を、最も古い記憶から順番に思い出していく] 原初へ/In the Beginning [reaction](信仰、変性術);トリガー クリーチャーが物体を盗み、ないし場所に侵入しようとする。もし誰かが代理人や手先を使って盗みや侵入をした場合、罠はどんな遠距離にいたとしても、それが他の次元界であったとしても、真犯人ないし加害者をも正確に目標とする。効果 発動したクリーチャーと最大5人の共謀者は瞬時に幼児に戻り、生前に得た全ての記憶、クラス能力、その他獲得した技能を失う(DC44の頑健セーヴにより無効化)。 この効果を反転させることはほぼ不可能で、ウィッシュのような強力な魔法が必要となる。 終末戦争のオーブ 障害23 Armageddon Orb レア 魔法 罠 〈隠密〉 DC 10もしくはディテクト・マジック 説明 神ロヴァググの血一滴で鍛えられたこの赤く濁った球体は、特定の条件を満たすと点から火の雨を降らせる。 解除 〈盗賊〉DC 48(伝説)[盗賊道具にアスモデウスとサーレンレイを表す相を込め10分かけてオーブの力を抜き取る。この判定を行うキャラクターはオーブがなくなるまで毎ラウンド5ポイントの[火炎]ダメージを受ける] 燼滅/Burn It All [reaction](即死、信仰、力術、火炎);トリガー 罠の作成者が設定した特別な条件が発生する。一般には作成者の死だ。効果 半径100マイルの範囲に空から火の雨が降り注ぎ、その範囲にいるクリーチャーや物体に10d6の[火炎]ダメージを与える。各クリーチャーや物体はDC46の基本反応セーヴを試みることができる。このダメージによってヒット・ポイントが0になったクリーチャーは即座に死亡する。このダメージは森を完全に焼き払ったり、山や都市全体を平らにするほどではないが、通常、範囲内のほとんどのクリーチャーを殺せるほどのものだ。 複合障害 Complex Hazards 複合障害は遭遇モードでモンスターと同様に振る舞い、イニシアチブをロールしアクションを行う。しかし通常定期処理として自動化された振る舞いをする。 招来ルーン 障害1 Summoning Rune 複合 魔法 罠 〈隠密〉 +7(修得) 説明 半径10フィートの不可視の魔法の感覚器官の雲が、壁や床にある招来するクリーチャー大の不可視のルーンを取り囲む。 解除 〈軽業〉DC 15[罠をトリガーすることなく近づく]の後に〈盗賊〉DC 17(修得)[ルーンの消去]もしくはディスペル・マジック(1レベル;無効化DC15)[ルーンの無力化] モンスター招来/Summon Monster [reaction](秘術、召喚術、招来);トリガー クリーチャーが魔法の感覚器官の雲に侵入する。効果 この罠は特定のレベル1のクリーチャー(罠作成時に決定する)を1体招来する。クリーチャーはイニシアチブをロールして2d6ラウンドその場にとどまる。その後呪文は終了してクリーチャーは消滅する。持続時間が切れる前に誰かが罠を無効化した場合も、そのクリーチャーは消滅する。招来されたクリーチャーは毎ラウンド3アクションを使用でき、他の招来クリーチャーと異なりリアクションを使用できる。 再設置 罠は毎日夜明けに再設置される。 招来ルーンの改良 Upgraded Summoning Runes 君はほぼすべてのレベルの招来ルーンを作ることができる。このルーンは、罠のレベルに等しいレベルのクリーチャーを招来する。表10-5:レベル基準DCで罠のレベルを使用し、困難の調整(+2)を適用して、〈盗賊〉DCと呪文DCを決定する。罠の〈隠密〉修正値はこの数値-10に等しい。より強力な招来ルーンは通常、見つけるために熟練以上の知覚を必要とする。また、装置無力化にはより高い熟練度の〈盗賊〉を必要とすることもある。 溺れ穴 障害3 Drowning Pit 複合 機械式 罠 〈隠密〉 +10(修得);DC 22(熟練)[落とし穴が開いたときに水の噴出があることに気づく] 説明 底に5フィートの水深がある深さ30フィート10フィート四方の穴を落とし戸が覆っている。壁にある4つの水の噴出孔は、隠された水槽に繋がっている。噴出口はそれぞれ別の壁から伸びており、穴の上部から6インチ離れている。 解除 〈盗賊〉DC 18(修得)[噴出孔それぞれの封をする]、〈盗賊〉DC 22(修得)[落とし戸を開ける]、もしくは〈運動〉DC 22[落とし戸に“こじ開け”をする] AC 19;頑健+8、反応+5 落とし戸の硬度 15、落とし戸のHP 60(BT30);噴出孔の硬度 8、噴出孔のHP 32(BT16);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ Pitfall [reaction] トリガー クリーチャーが落とし戸の上を歩く。効果 トリガーとなったクリーチャーは水に落ちる。落下ダメージを受けるが、水に落ちることで5フィート軽減される(通常12の[殴打]ダメージ)。クリーチャーは落下を回避するために“しがみつき”を行える。その後、落とし戸は閉まり、障害はイニシアチブ・ロールを行う。 定期処理(4アクション)罠は、無効化された噴出孔1つにつき、毎ターン1アクションを失う。罠のアクション1つ毎に噴出口から水が注がれ、水深が5フィート増える。 落とし穴が水で満たされると、落とし穴はアクションを使用しなくなり、落とし穴の中にいるクリーチャーは溺れはじめる。 再設置 罠は手動で扉を開き、水槽を再度水で満たせば再設置できる。落とし穴の水を抜かずに再設置することもできるが、効果は薄れてしまう。 流砂 障害3 Quicksand 複合 環境 〈隠密〉 +12(修得)(表面が乱れている場合、-10で最低習熟度なし) 説明 幅15フィートの水と砂の区画は、そこに足を踏み入れたクリーチャーを中に沈めようとする。 解除 〈生存〉DC 18(修得)[表面をかき乱す] 埋没/Submerge [free-action] トリガー 超大型かそれより小さいクリーチャーが流砂の中を歩く。効果 トリガーとなったクリーチャーは腰まで流砂に沈む。まだ行っていない場合、流砂はイニシアチブをロールする。 定期処理(1アクション)そのイニシアチブで、流砂はその中にいる各クリーチャーを引きずり込む。腰まで浸かっていたクリーチャーは首まで浸かり、首まで浸かっていたクリーチャーは砂の中に引き込まれ、窒息しないように息を止めなければならない。流砂の中にいるクリーチャーは、首かそれ以上に沈んでいる場合は1段階だけ身体を上昇させるため、腰までしか沈んでいない場合は5フィート移動するために、DC20の〈運動〉判定で“水泳”を試みることができる。大失敗をした場合、そのクリーチャーは1段階下に引きずりこまれる。流砂から“水泳”して出てきたクリーチャーは障害から逃れ、流砂の区画に隣接したマスで伏せ状態になる。他のクリーチャーはそのクリーチャーを“援護”でき、通常はロープや同様の補助具を使うか、自身のDC20の〈運動〉判定によりそのクリーチャーを引き出そうと試みる。判定の結果はクリーチャーの判定と同じ記述に従う。 再設置 障害は歩いている人を埋没させるが、24時間かけて落ち着くまで、その表面は隠蔽されない。 回転刃の柱 障害4 Spinning Blade Pillar 複合 機械式 罠 〈隠密〉 +11(修得)もしくはDC 26(熟練)[制御パネルに気づくため] 説明 カミソリのように鋭い3枚の回転刃が付いた金属製の柱が床に隠されており、最大8枚の床板にある制御板と30フィート以内にある隠れた制御盤に接続されている。---- 解除 〈盗賊〉DC 21(修得)[2回、柱に対して]、もしくは〈盗賊〉DC 19(熟練)[1回、制御盤で罠全てを停止する]。制御盤を破壊すると、誰でも制御盤を使用して罠を停止することができなくなり、罠が自動的に解除されるのを防ぐことができる(下記の再設置を参照)。 AC 21;頑健+10、反応+12 柱の硬度 12、柱のHP 48(BT24);制御盤の硬度5、制御盤のHP 20(BT10);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 柱の上昇/Rising Pillar [reaction] (攻撃);トリガー クリーチャーが罠の床タイルの1つを踏む。効果 罠はマスの交点に出現し、もしいれば隣接するクリーチャー1体に回転刃の攻撃を1回行い、その後イニシアチブをロールする。 定期処理(3アクション)この罠は最初のアクションで隣接する各クリーチャーに回転刃による“打撃”を1回ずつ行い、2回目のアクションで無作為な方向に直進し(1d4を振って方向を決定する)、3回目のアクションで隣接する各クリーチャーに対して回転する刃による“打撃”を1回ずつ行う。この罠は複数回攻撃ペナルティを受けない。 移動速度 10フィート 近接 ? 回転刃+12、ダメージ 2d10+5[斬撃] 再設置 この罠は1分後に停止して再設置される。 悲嘆の車輪 障害6 Wheel of Misery 複合 魔法 機械式 罠 〈隠密〉 +16(熟練)[魔法の感覚器官を検知];車輪に気づくDCは0 説明 壁にはめ込まれた華麗な車輪は、6区画に分けられ、それぞれに色のついたルーンが描かれている。 解除 〈盗賊〉DC 26(熟練)[車輪の回転を止める]、〈盗賊〉DC 22(達人)[ルーンそれぞれの消去]、もしくはディスペル・マジック(4レベル;無効化DC22)[ルーンそれぞれの無力化] AC 24;頑健+15、反応+13 硬度 14、HP 56(BT28);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 車輪の回転/Wheel Spin [reaction] トリガー クリーチャーが感覚器官の検出範囲に侵入する。効果 車輪は回転を始め、イニシアチブをロールする。 定期処理(2アクション)そのイニシアチブで、罠は最初のアクションで回転し、その後停止する。1d6を振って、車輪が回転を止めたときにどの区画が一番上になるかを決定する。輪は2回目のアクションで、その区画に示される呪文(3レベル、DC24、呪文攻撃ロール+14)を複製する。この呪文の目標は、範囲内にいる最も近いクリーチャーを中心とするか、そのクリーチャーを目標とする。必要であれば、この呪文の射程は100フィートまで延びる。この罠によって発動される呪文はすべて秘術である。 再設置 感覚器官の範囲内でクリーチャーが一切動くことなく1分が経過すると、罠は停止して再設置される。 毒ダーツの廊下 障害8 Poisoned Dart Gallery 複合 機械式 罠 〈隠密〉 +16(熟練) もしくはDC 31(達人)[制御盤に気づく] 説明 長い廊下には毒矢を放つ穴が無数に並び、その奥には操作盤が隠されている。 解除 〈盗賊〉DC 21(熟練)[制御盤で罠を停止する] AC 27;頑健+13、反応+17 硬度 14;HP 56(BT28) [制御盤を破壊して罠を解除する];完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ ダーツの斉射/Dart Volley [reaction] (攻撃);トリガー クリーチャーが廊下に侵入するか、ターンの終了時に廊下にいる。効果 罠はトリガーとなったクリーチャーに毒ダーツによる“打撃”を1回行い、その後イニシアチブをロールする。 定期処理(1アクション)罠は1アクションで、廊下にいるすべてのクリーチャーに対してダーツを発射する。ダーツは連続して発射されるため、罠はフリー・アクションの“継続弾幕”(下記参照)により、そのクリーチャーのターン中に各クリーチャーに対してダーツを発射することもできる。 遠隔 毒ダーツ+21、ダメージ 3d4[刺突]に加えてフレセット毒;複数回攻撃ペナルティを受けない “継続弾幕”/Continuous Barrage [free-action] トリガー クリーチャーが起動している廊下の中でアクションを終了する。効果 罠はトリガーとなったクリーチャーに対して毒ダーツによる“打撃”を1回行う。 フレセット毒/Flesset Poison(毒);セーヴィング・スローDC 22頑健;最大持続時間 6ラウンド;第1段階 1d6[毒]ダメージとよたつき状態1 (1ラウンド);第2段階 2d6[毒]ダメージとよたつき状態2 (1ラウンド);第3段階 3d6[毒]ダメージとよたつき状態3 (1ラウンド) 再設置 罠は1分後に停止して再設置される。 溶岩路 障害10 Lava Flume Tube 複合 機械式 罠 〈隠密〉 +19(修得) 説明 石に彫られた4つの門から、溶岩が高さ15フィートの部屋に流れ込む。床を引き下げると、固まった溶岩が下の部屋に落ちていく。 解除 〈盗賊〉DC 29(熟練)[流れをせき止める]、もしくは〈盗賊〉DC 31(達人)[床の仕掛けを外して下の部屋へ逃げる] AC 30;頑健+20、反応+16 溶岩路の硬度 12、溶岩路のHP 48(BT24)[溶岩ろの門の破壊(溶岩路が解除されることを防ぎ、再設置されなくなる)];床の硬度 18;床のHP 72(BT36);完全耐性 クリティカル・ヒット、物体の完全耐性、[精密]ダメージ 溶岩路の起動/Flume Activation [reaction] トリガー クリーチャーが部屋から出ようとする。効果 出口は即座に封鎖され、罠はイニシアチブをロールする。 定期処理(4アクション)罠は解除された溶岩路1つにつき毎ターン1アクションを失う。各アクションで異なる溶岩路1つが溶岩を噴出し、溶岩路から10フィート以内の各クリーチャーに4d6[火炎]ダメージを与え(DC27の基本反応セーヴ)、部屋の溶岩の深さを1フィート(全ての溶岩路が有効な場合、1ラウンドで4フィート)増加させる。 溶岩の中でターンを開始したクリーチャーは8d6の[火炎]ダメージを受け、固まった溶岩から“脱出”するまで動けない状態になる(DC27)。 溶岩に包まれたクリーチャーは窒息する可能性がある。前のラウンドの溶岩は罠のターン開始時に完全に固まり、部屋の床を効果的に上昇させる。部屋が溶岩で満たされると、罠はアクションを行うのを辞めるが、部屋の中のクリーチャーは床が開いて罠が再設置されるまで動けない状態のままである。 再設置 罠は1時間後に床を開き、固まった溶岩(と中に閉じ込められたクリーチャー)を部屋に投げ捨てることで停止し再設置される。クリーチャーは40フィート落下し、落下ダメージを受ける(通常17の[殴打]ダメージ)。 念動力による群衆の罠 障害12 Telekinetic Swarm Trap 複合 魔法 機械式 罠 〈隠密〉 +24(熟練) 説明 念動力の魔法がかけられた無害な装飾品3つが、部屋の物や破片を回転する瓦礫の雲に引き込み、部屋にいるすべてのクリーチャーを攻撃する。 解除 〈盗賊〉DC 27(熟練)[念動力の雲から引き離す]、〈盗賊〉DC 32(達人)[念動力の装飾品それぞれを解除する]、もしくはディスペル・マジック(6レベル;無効化DC30)[念動力の装飾品それぞれの無力化] AC 33;頑健+24、反応+19 硬度 22、HP 88(BT44) 念動力の雲それぞれ 騒乱/Agitate [reaction](秘術、力術);トリガー クリーチャーがこの部屋に6秒以上とどまる。効果 それぞれの念動力の装飾品は部屋の中に物体の雲を形作り(合計雲3つ)、罠はイニシアチブをロールする。罠が発動したときに部屋にいたクリーチャーは、その部屋を出ようが、後で他のクリーチャーが部屋に入ろうが、罠の目標となる。可能であれば、各装飾品はそれぞれ異なるクリーチャーを目標とする。罠から少なくとも1マイル移動したクリーチャーは目標ではなくなり、その時点でその装飾品は新たな目標を指定する。 定期処理(9アクション)各装飾品は毎ターン罠の3アクションを使用し、罠は装飾品が解除されるたびに毎ターン3アクションを失う。装飾は最初のアクションで物体の雲を200フィートまで移動させ、2回目のアクションで物体に“打撃”を行わせ、3回目のアクションで物体を雲に追加してダメージを1d12増加させる(最大4d12+10)ことができる。装飾品の雲のダメージが既に最大である場合、3回目のアクションでは何もしない。 装飾品の雲が破壊された場合、装飾品は代わりに1回目のアクションで部屋の中に新たな物体の雲を作り(開始時のダメージ値を使用する)、2回目と3回目のアクションでその雲を移動させたり攻撃させたりする。 近接 ? 物体+24、ダメージ 2d12+10[殴打] 再設置 クリーチャーが遠くに移動したか死亡したかして目標のクリーチャーがいなくなってから10分後、罠は停止して再設置される。 闇面鏡 障害14 Darkside Mirror 複合 魔法 機械式 罠 〈隠密〉 +24(達人)[通常の鏡でないことに気づく] 説明 魔法の鏡は、キャラクターを別次元の邪悪な鏡の複製に置き換える。 解除 〈盗賊〉DC 34(伝説)[入れ替わりから10分以内に異次元からクリーチャーを回収する(鏡の複製が死亡している場合のみ行える)]、〈盗賊〉DC 39(達人)[すべての複製が死亡したあとに鏡を永続的に無効化する]、もしくはディスペル・マジック(7レベル;無効化DC32)[1分間鏡を無効化し、その間追加の複製を防ぐ] AC 34;頑健+25、反応+20 硬度 1、HP 4(BT2)、鏡の複製が生きている限り、鏡にダメージを与えることはできない 悪の鏡像/Reflection of Evil [reaction](秘術、召喚術、瞬間移動);トリガー 悪でないクリーチャーが鏡に像を映す。効果 鏡はクリーチャーを吸収し、悪の鏡の複製と入れ替え(DC34反応に成功すれば鏡への吸収を避けられる)、イニシアチブをロールする。 定期処理(1アクション)鏡は映したクリーチャーを鏡の中に吸収し、鏡の複製に置き換える。鏡の複製は自らの意思で攻撃し、元のクリーチャーと同じデータを用いるが、属性は悪である(属性の変化で変化する能力のみを変化させる)。鏡の複製は鏡に接触している間に3アクションを費やして元の次元界に戻り、複製したクリーチャーを解放することができる。しかしほとんどの鏡の複製はそうしないことを望む。 再設置 鏡は常にクリーチャーを異次元に吸い込む準備ができている。クリーチャーが鏡に吸い込まれてから10分後、味方が〈盗賊〉でクリーチャーを救出しなければ、異次元に到達してしまい、そこで捕獲されるか殺される可能性がある。鏡の次元では鏡の複製として扱われるため、吸い込まれたクリーチャーがそこにいる間、異次元の住人は自分側の鏡を破壊することができない。 これらの次元は次元界ではなく別の現実なので、プレイン・シフトのような儀式でその中に入ることはできない。 バンシーの交響曲 障害18 Banshee’s Symphony 複合 魔法 罠 〈隠密〉 +30(伝説) 説明 魔法による伝染性のウェイル・オヴ・ザ・バンシーの呪文が、不可視状態のミイラ化したエルフの喉仏に仕掛けられている。 解除 〈盗賊〉DC 42(達人)[不可視状態の喉仏を正確に突き刺し、罠が起動する前に魔法を少しずつ解放する]、〈盗賊〉DC44(伝説)[3回、呪文を引き裂くようなために罠が作動している間に喉仏を解体する]、もしくは呪文DC 38(9レベル)[罠が起動する前にウェイル・オヴ・ザ・バンシーを無効化する] 絶叫/Scream [reaction] トリガー クリーチャー3体以上が6秒以上、罠の100フィート以内に留まる。効果 罠は半径40フィートではなく、半径100フィートのウェイル・オヴ・ザ・バンシー(DC40)を範囲内にいる全てのクリーチャーを目標に発動し、イニシアチブをロールする。 定期処理(1アクション)罠はそのアクションを使用して、前ターンにウェイル・オヴ・ザ・バンシーに対するセーヴに失敗した無作為なクリーチャー1体に、最初のものと同じデータのウェイル・オヴ・ザ・バンシーを発動するよう強制する。そのクリーチャーが死亡ないし会話できなかったとしても、罠からどれだけ離れていても発動する。呪文発動とは異なり、この罠のウェイル・オヴ・ザ・バンシー呪文による吸精状態は目標の吸精状態値を増加させる。いずれかのセーヴに大成功したクリーチャーは、以降のラウンドでもこの罠の影響を受けるものの、罠によるウェイル・オヴ・ザ・バンシーを強制されることはない。 再設置 罠はクリーチャーにウェイル・オヴ・ザ・バンシーを発動させることができなくなった時点で終了する(通常、前のターンにどのクリーチャーもセーヴに失敗しなかったか、それ以前にすべてのクリーチャーが大成功したかのいずれか)。その後24時間かけて、ミイラの喉仏に新たな絶叫が蓄積されると再設置される。
https://w.atwiki.jp/wiki5_koucha/pages/66.html
5日目 …よし、呑ませてみるか 今日は一線を超えてみよう 演出用の砂糖の窓 ワンピース、コンタクトと 「ようこそおちんちんランドへ!」 学級文庫 ニックネーム 高速回転 カイーン 今日の水銀燈はいつもと違う 接近 まるで風船 禁句ゲーム 真紅と入れ替わってみる 本日のテーマは武士の魂 いま最も完璧な乙女アリスに近い少年 ツイスト コウノトリさん 万華鏡 「鬼はー外!鬼はー外!」 「引きこもリーチ」 でKeeeeeeeee 鞄ごと水銀燈を持ってきた 今日の気分はレトロ。 どうも疲れが溜まっているようだ ひよこ饅頭 相変わらずノリノリで演説 オーダーメイドで買ったイス 真紅に頑張ってもらおう ごちそうさま 皆と打ち合わせ 水銀燈はダーツが好きらしい 尊敬するヒトはスペランカー先生 ふと思いついた 水銀燈はお金なんかには代えられない存在 ・・何なんだよ? 往年のドッキリアイテム 観察オンリー 口から飲めば口からリバース エロマンガフォルダを開いたようだ 「おお、ジャムよ、まけてしまうとはなさけない」 グキッ ある物を用意 オリーブの首飾り スト2 頭の中は水銀燈のことで一杯 テーマは未開のジャングル 水銀燈と共に夕食を取ることにした 「水銀灯、」1 設定は教室 多分音感で付けられたであろう名 名字は秘密 水銀燈対策会議 くんくんの格好をしてみた 「水銀燈、」2 幕ノ内VS真田戦 YO! 「水銀燈、」3 約2週間ぶりの覚醒 バシィ―――!「もう一丁!」 「オラァ銀!千本行くぞぉ!」 タイミングが悪い事にお茶漬けのりが 流行りの人形を使ってみる 水銀燈の薔薇の指輪に口付けを交わした 気まずい瞬間 僕の前歯に青海苔が 一緒にビデオを見ようと誘った 「S.G.Revolution初ライブ!」 「今日はあなたでオナニーよ」 映画の主人公の気分になってもらおう 好きにさせてやる事にした 「デスゥー」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名はジュン、裁縫の新人類にしてひきこもりの王、そして今はお人形遊びの達人だ。 真紅がサイドボードからブランデーを発見した。紅茶に垂らしてくれとのりに注文をつけている。 …よし、呑ませてみるか。 ややあって、水銀燈襲来。黒い羽を撒き散らして相変わらず派手な登場だ。 水銀燈はいつもの口上を述べようと周りも見回し、顔をしかめた。 なぜなら、うちの人形達はみなへべれけだからだ。 「まあ、座れよ、たまにはお茶くらい出してやる」 僕がそう語りかけると、彼女は警戒しつつも素直に腰を下ろし、紅茶に手をつけた。無論ブランデー入り。 抵抗されるかと予想していたが、通販で取り寄せた高級茶葉の芳醇な香りが彼女を従わせたようだ。 …ほんのりピンク色の水銀燈、僕の胸が高鳴ってる。これはなんだ、水銀燈め、新手の精神攻撃か? 彼女は結局3杯おかわりして帰っていった。 少し酔ったのか、ふらついてモニターに頭をぶつけてしゃがみ込んでいたが。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前は桜田ジュン、ちょっとシャイな引きこもり。 いつも控えめな水銀燈観察、今日は一線を超えてみよう。 液晶画面から出てきた彼女は、いつも通り口上を始めた瞬間、僕は指を鳴らす。 「おやすみなさいですぅ~」翠星石のハリセンで彼女は気絶した。 さて僕の心から彼女の心へ、以前開かれた通路を通り侵入して状況開始だ。 僕は壊された人形を修理し、真紅はその人形を操つりながら壊れた街を直す。 蒼星石は暗雲を裂き陽の光を導いて、その下で翠星石が花を植え、水を与える。 完璧なリフォームだ。 この間、雛苺は水銀燈の目が覚めないように、彼女を張り倒し続けている。 十数時間後、そこには明るく活気ある瀟洒な街が現れた。 現実に戻り最後の仕上げ、眠る彼女自身を黒ドレスから白いドレスに着替えさせる。 純白のヘッドドレスにあしらう薔薇は、真紅のそれにも負けない。 さぁ、スーパー観察タイムだ。 やがて目を覚ました水銀燈、少しの間ぼーっとしてたが、真紅と目が合うと 涙ぐんで抱きつき泣きじゃくる。『うぅっ真紅ぅー、私とても怖い夢を見たのぉ。 みんなに意地悪したり、人形を壊したり…すごく怖かったのぉ。』 僕や他の人形たちも、肩を震わせ涙ぐんで彼女を気遣う。笑うのをこらえながら。 カマトト水銀燈、しかし彼女が完全なら、これが本来の姿だったのかも知れない。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 ぼくの名はJUM観察、裁縫、ひきこもりのマエストロ オーソドックスに水銀燈を観察したく、今回はあまり派手な演出は控えようと思う。 とりあえず、鏡は全てカバーをかけ鏡からの侵入を阻む彼女の行動は読みやすい、 こうすれば選択肢はモニタか窓のどちらかしかない、さあおいで ・・・彼女が入ってきた、窓からだ、割られては困るので割れても差し支えない、演出用の砂糖の窓を用意しておいた。 キレイな銀の髪に透明な砂糖の粉が絡みつく、漆黒のドレスにもその洗礼は平等に訪れた。 さて、観察は観察、たとえ、雛苺が少々の飲酒で正気を失っててもそれは変わらない。 アンマァ~にゃの~と水銀燈の髪やドレスを嘗め回す雛苺。 最初は何度か払い落としていたが雛苺の舌が耳に至ったとたん ―――――ッッッ!!! と顔を真っ赤にして砂糖を撒き散らしながら去って行った。 なるほど、耳か・・・おい雛苺、僕のミルクは甘くないぞ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今回の作戦を真紅達に話したらノリノリで参加してくれた。特に翠星石。 水銀燈が来る前に部屋の模様替えと着替えをする。下品な馬鹿笑いは止めろ翠星石。 ディスプレーのある位置に代わりに置いた鏡から水銀燈が現れる。 いつもと全く違う光景に驚く水銀燈。 カツラにワンピース、コンタクトと 通販で買った蝶ネクタイ型変声機(そのままだと変なのでリボンで隠した)に身を包んだ僕が話し掛ける。 「あら、珍しい所からお客さんね。お茶でもどう?」 水銀燈は最初は戸惑っていたが、目の前の少女(僕だが)が敵でないとわかると素直に応じた。 穏やかなティータイム。今まで見たことの無い表情を見れた。 それと同時に僕がかなり嫌われていることを知ってちょっと凹んだ。 翌日、水銀燈はディスプレーから顔だけ出すとすぐに引っ込み、それからしばらく来なくなった。 きっとあの少女を探しているのだろう。この世に存在していない少女を。 余談だが、それから僕の着替えの中にのりの物ではない女物の下着や服が混じるようになった。 のりの僕を見る目も少し変わった。何を企んでいる。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 あれはゾウですか? いいえ、あれはネコです。 こんな会話を一度してみたい僕は天才裁縫師桜田ジュン。 いつも通り水銀燈が来たので、今日は趣向を変えて歓迎してみることにした。 人形共がクラッカーを鳴らし、僕が軽いノリで「ようこそおちんちんランドへ!」と言ってみる。 見るからに水銀燈はドン引きしていたが、なんのこれしき。 水銀燈が小言を言いに人形に近づいた刹那、僕はガムテープでモニターを貼りたくった。 そして大音量でおちんちんランドの歌を鳴り響かせた。 当然僕や人形共は耳栓済み。 20分後、水銀燈は気絶した。 というかよく20分間耐えたなと感心した。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前はジュン、意外とかっこいいと評判だ いつも僕の観察記を見ている「」達に「ちょっと外道」といわれ始めたので今回は軽いものにしようと思う 内容を真紅たちに伝える そして、「学級文庫と言って」と書かれた紙も渡した そして、水銀燈は何も知らずにやってきた 僕はスタンバイに入る 真紅と水銀燈はいつものとおりくどくどと話し合いを始めた もはや僕には目もくれない 完全なるシカトだ 大丈夫、慣れてる そのスキをついて僕は水銀燈の背後に立った そして、彼女の顔の前に手を伸ばし 頬を左右に引っ張った 「真紅!!覚悟しにゃひゃい!!」 翠星石の口元が歪んだ 僕に頬をつままれた水銀燈は、一瞬ビクッとしが、何もなかったようにまま喋りだした だが、喋る言葉は全部酔っ払い口調だった 「ひんくぅ、きぃへるのぉ?」 翠星石は転げ回っている と、ここで予め真紅に渡しといた紙を水銀燈に見せるようウインクして知らせた 真紅は足元にあった紙を拾い上げ、ボクシングのウンドガールのように持って水銀燈に見せた 水銀燈は、それに気づいたようだ 「が、がっきゅううん・・」 最後の文字を言う前に何かに気づいたのか、ハッとしてそのまま口を閉じてしまった 翠星石は丸まって痙攣を起こしているようだ そのうち、水銀燈が泣き出してしまったので僕は手を離してあげた 彼女は、すぐに飛び立っていってしまったが その頬は赤く染まっていた なんだ、やっぱり僕に恋をしてるんじゃないか htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 観察対象にニックネームをつける それは野生動物研究における基本の一つだ、薔薇乙女行動学におけるローレンツである僕も倣うことにした 水銀燈を水銀燈と呼ぶのはイヌをイヌ、アグモンをアグモン、巴を巴と呼ぶに等しい そうだな、薔薇乙女たちと出会えた幸運に感謝して「ラッキー」という名はどうだろう 実にいい、今にも毛深いメルマック星人に追い回されそうな良い名だ そして彼女がやってきた 「はあい、真紅ぅ」 「来たわねラッキー、 毎度懲りないこと」 「雛もラッキーと戦うのー!」 「チビ人間はひっこむですよ、ラッキーの相手は任せるですぅ!」 「何よラッキーって、私のことかしらぁ?勝手に変なあだ名付けないでちょうだぁい」 平静を装うが不意打ちに面食らった様子だ、人間なら変な汗のひとつも流しているところだろう 「行くわよラッキー!」 「往生しやがれですぅ!」 「だから変な名前で呼ばないでぇ!」 結局小競り合いだけで帰っていった。 はぐれ雌ラッキーはAグループのα真紅に挑み敗北、群れの順位は変動せず、と ―水銀燈、いやラッキー、これからもよろしくんくん 「ラッキー… かぁ、 ふん、あだ名なんて…くだらなぁい」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名は桜田ジュン。 世界最高峰の服飾師にしてオンライン売買王、 かつ次期サイエンスプロデューサーとなることを生まれながらに約束されているべきだと思う男。 今回の実験で使用するのは、工業用の三相モーター。コンセントはエアコンのものが流用できるだろう。 これを回転軸が上を向くように床に置き、軸先に円盤を付けターンテーブルのようにする。 この盤上に鏡を縦置きで固定。例によって家中の他の鏡は封じておく。 これで準備完了。後は水銀燈が来る時間を見計らってスイッチを入れるのみ。 今日の彼女は、仰々しく登場した。 高速回転する鏡から水平方向にロケット花火のように打ち出され、僕の机に一直線に派手に突っ込んだ。 頭を押さえながら起き上がると、目に涙を浮かべながら混乱した表情で辺りを見回している。 スチールの引出が凹んでいた。さすが名人形師、素材選びからして一味違うぜ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前は桜田ジャム。姉により、上履きに合うように名前を変えられてしまった男。 今日も定刻通りに水銀燈がやって来たので、観察スタート。 椅子に座っている僕の目の前には、天井から謎の紐が垂らされている。 これを気にしながらも、水銀燈はいつものように演説を始めた。 演説が盛り上がり、水銀燈のテンションも上がってきたところで紐を引く。 すると天井からタライが落下し、カイーンといい音をさせて水銀燈の頭に命中した。 水銀燈の動きがピタリと止まる。 このタライはドールの大きさに合わせた特注品。もちろん水銀燈のいつもの立ち位置に仕掛けたのは僕だ。 数秒後、水銀燈は何も無かったかのように、もう一度最初から演説を始めた。 盛り上がったところで再び紐を引いてタライを落とす。命中。 再び動きを止めた水銀燈は、無言のまま右に数歩移動し、そこで演説を再開した。 だが甘い。君のその動きを僕は予想していたのだ。 紐を引くと見事に水銀燈の頭にタライが命中する。カイーン。 それから何度も立ち位置を変えて演説をするものの、どこに移動してもタライからは逃げられない。 そしてついに水銀燈は、僕を横目に見ながら演説を始めた。どうやら紐とタライの関係に気がついたらしい。 例の如く、演説の盛り上がりに合わせて紐を引く。 水銀燈はそれを見ると、両手を上にかざした。タライを受け止めるつもりなのだろう。 でもね、水銀燈。君がそうするってことも、水銀燈観察のプロである僕にはわかっていたんだ。 ドサッという音とともに水銀燈が白に染まる。 今回落ちてくるのはタライではなく、小麦粉だったのだ。 天井から降り注いだ大量の小麦粉によって服も翼も真っ白になった水銀燈は、 さすがに気力が尽きたのか、とぼとぼと帰っていった。 必死に笑いを堪えようとしている真紅、 笑い転げる雛苺、 呼吸困難に陥っている翠星石。 今回の観察はドールたちには好評だったようだ。 ドリフのビデオを見ながら次の計画を練る。今度は爆発でアフロかな。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日の水銀燈はいつもと違う。冷笑の下に決意というか悲壮感すら感じる ま、いいや。僕は水銀燈に近づくとその頭にヤジロべーくんくんを設置。 しかし彼女はそんな事にはお構いなしに真紅を見据え、その在り方を苛烈に否定する。 当の真紅は左右に揺れ動くヤジロベーに魅了されており、まったく話を聞いていない。 焦れた水銀燈は・・・頭上のヤジロベーが大きく揺らぎ、慌ててバランスをとっている。 真紅の持つアリスゲームへの甘い認識を罵倒しつつ、水銀燈は巧みにバランスを取り戻した。 やりやがる。これも蒼星石のミスティカの力なのか?これがアリスに近づくということか? 僕はこの瞬間、はじめてローゼンメイデンに本気の畏怖を覚えた。 少々自慢気になった口調で己の正当性を語る水銀燈は、再び真紅に歩み寄ろうとする ・・・が、踏み止まった。目に涙を溜め、両手を突き出し声にならない声を上げる真紅を見てしまったから。 彼女はそんな真紅を見据え、その在り方を苛烈に否定・・・ん?あれ? 話題が尽きて2週目に入った水銀燈。恍惚としている真紅。 桜田家の午後はとても穏やかだ。がんばれ!くんくんの放送時間まであと3時間だ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 待機場所を部屋の隅からスタートして、彼女の来訪の度に50cmずつ近づいていく仕様にした。 一日目、始めこそ警戒の色を示したが差し障り無く進行、 帰り際に羽の上下動が確認できたため満足したことが窺える 二日目、今回も上々、弁舌も爽やかで、冷静であるべき僕も少なからず聞き惚れた。 帰り際に落す羽根が前日に比べ増している 三日目、のっけから上機嫌、心なしか顔色も良くなっている様子である。 警戒は僕に対しての一瞥にとどまった。羽量は増加の傾向 四日目、今回は初頭に多少難色を示した、 しかし僕が行動する様子が無いのを確認するといつもの調子を取り戻した。少し肌寒い 五日目、今回は部屋に入ってこようとせず、鏡の向こう側からの威嚇にとどまった。 この実験は次回が最後となろう 六日目、今回は水銀燈が訪れることは無かった。 いささか気落ちしたが実験に挫折はつきものである。服を着て観察を終わる 考察 接近の度に着衣を一枚ずつ脱いだことが対象の警戒を仰いだと予測できる htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私の名はメグ。長い病院暮らしとゲロのような餌に辟易しつつ、水銀燈観察に目覚めた”美”少女。 帰ってきた水銀燈の顔が紅い。ふわふわと宙に浮いて気持ちよさそうに漂っている。 JUM君のメールによると少しお酒を飲ませたとのこと。 …なんだろう、緩みきった水銀燈の顔を見ていると、イタズラしてやりたくなる。 これがJUM君の言ってた探究心なのかしら。 私は水銀燈に縄跳びのかたっぽを結わえた。もうかたっぽは私が持つ。 そして病室を歩きまわる。縄跳びに引っ張られて水銀燈が宙に浮いたまま移動する。まるで風船だ。 …少し疲れたので今日はこのくらいで終わりにしよう。 私は手が空いた縄跳びのかたっぽをベッドに結わえて眠りに就いた。 病人の朝は早い。目を覚ますと水銀燈は結わえ付けられた縄跳びを見てオロオロしている。 どうやら私が結んだものを外していいのかと迷っているようだ。 …かわいい奴め htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日は嗜好を凝らしてみる。禁句ゲームだ。 ルールはいたって簡単。張り紙に書いてある言葉を言うと退場だ。 壁にドでかく「何よ・おばかさん・ローザミスティカ・おとうさま」と張り紙をし、待機。 8時1分24秒、水銀燈がPCモニタからやってくる。ようこそ桜田家へ。 禁句を書いた張り紙をみた水銀燈は、意外にも余裕の表情を浮かべる。 ─なぁにぃ?また変なお遊びなの?水銀燈も混ぜてぇ、おばk…。 おっと危ない。 早くも禁句を言いかけた水銀燈だが、持ち前の薔薇乙女根性で口上を続ける。 ─真紅ぅ、ローザミスティk…。 ギリギリセーフ。 ─まったく、下らない遊びばっかりして、おばかs…。 ちょっと心配になってきた。 ─私もアリスゲームを終わらせたいのよぉ、早くおとうs…。 見てるこっちが焦る。 ─…なにy…、…貴方たちも何か喋りなさいよぉ、つまんなぁい。 すねてきた。 3分後、水銀燈は何も喋らなくなってしまった。今日もかわいいよ水銀燈。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 真紅と入れ替わってみる。 裁縫の新人類たる桜田ジュンにとって、人間大のドレスを繕う事など造作も無い。 真紅には特製桜田ジュンコスプレセットを着せておく。メガネ付。 水銀燈がやってきた。身長が2倍超に増えた真紅…まぁ僕なわけだが…を見て、 一瞬壮絶な表情をする。 しかしそれでも臆することなく罵倒を開始する。良かった気づいてない。 そんな水銀燈に対し僕はくんくんさえカバー可能な幅広い声域を駆使し煽り返す。 見下げられることに畏怖があるのか、段々と声のトーンが低くなる水銀燈。 漆黒の羽根はヘタリと垂れ下がり、尋常ではないバイブレーションのアクセント。 僕が一歩進むと水銀燈は一歩下がる。僕が進むと彼女は下がる。それを繰り返す。 …壁際に追いやられた。僕を見上げる水銀燈は涙目だ。今日もかわいいよ水銀燈。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日も今日とて水銀燈はやってくる。毎度の客人といえどもしっかりともてなすのが 天才裁縫師にして古今無双の引き篭もり侍、桜田ジュンの流儀。 本日のテーマは武士の魂。紋付袴を着込みばっちり正装でお迎えする。 水銀燈がやってきた。深々と頭を垂れて歓迎の意と茶をたてることを伝える。 そんなことはどうでもいいから真紅を出しなさいと冷たく断る水銀燈。 これでは面子が丸つぶれだ。僕はすかさず渾身の気迫を込めて諸肌を脱ぐ。 仮とは言え一家の主人ともあろう者が客人それもおなごに無視されるとは武士の恥、 このような辱めを受けては生きてはいけぬ、この場で腹を切らせてもらう!と 通販で取り寄せた模造刀を手に凄んでみせる演技派の僕。タッキーなど屁でもないぜ。 水銀燈もサムライハラキリぐらいは知っていたのだろう、僕の気迫に圧倒され、、 お茶ぐらい付き合うから落ち着きなさいと思わず言った。僕の勝ちだ。 気勢をそがれたせいか水銀燈は茶を飲むとそのまま帰っていった。 本日の観察の収穫、正座のせいで足が痺れ、必死で平静を装いつつもぞもぞする水銀燈。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前は桜田ジュン、いま最も完璧な乙女アリスに近い少年だ。 今日も今日とて時報より正確に定刻出勤してくる水銀燈。 なんとなくディスプレイから20cm先に鏡を立てかけおいたら 水銀燈はそのままnのフィールドへと帰っていってしまった。 …しまった。これでは水銀燈の観察が出来ない。 桜田ジュン一生の不覚。 この悲しみは通過途中の水銀燈の生写真を 「水銀燈のボディパーツ発見!」 と、銘打って公開することでしか癒されそうにない。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 nのフィールドの入り口たる大鏡、彼女がそこに姿を現した 薔薇乙女たちの宿命、アリスゲーム。今宵も可憐な姿の少女人形が残酷な戦士として襲い来る 鏡の向こうから真紅を挑発する水銀燈、 揺るがぬ視線で真紅が言い返すと徐々に場の空気が緊張し、且つ盛り上がる 鏡から出てくる水銀燈、一歩、二歩、今だ 設置した回転床が作動、 下半身が回転、遅れて衣服に引っ張られた上半身がついて行き一瞬見事なツイストを描いた htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 いつものように水銀燈がやってきた 毎回毎回微妙に言い回しが違うが内容は変わっていないご高説が始まる まったく、こいつは子供か? 今日は大掛かりな仕掛けなど作っていない ただ僕のパソコンを大きなプロジェクターに接続してあるだけだ 水銀燈もそのことには気付いたようだが何も映っていないので気にせず演説している 「そろそろか・・・」 水銀燈の演説が盛り上がりを見せようか、という所で僕はおもむろにパソコン、プロジェクターを起動し ペンライトまで使ってある解説を始めた 説明のあとビデオでこういうものだというフォローも忘れない 始めは無視していた水銀燈の演説がだんだんトーンダウンしていく ついには耳を塞ぎ目を瞑りしゃがみこんでしまった 僕のありがたい演説が終わると彼女は虚ろな目で 『赤ちゃんはコウノトリさんがはこんで来るのよぉ…』 と呟き帰って行った。ふっ案外ウブなやつ。 ちなみに真紅はかなり始めの辺りで卒倒した 雛苺はわけがわかっていないようだ。お子ちゃまめ 蒼星石は鋏を構え始めた。なぜこちらを向く? 翠星石は『赤ちゃんはコウノトリさんがキャベツ畑に運んできてきてくれるです。 ジュン変なこと言うなですぅ』などと言っていた 水銀燈だけでなく他のドールの観察も有りかなと思った土曜の夜だった htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 いつものように漆黒の人形はnのフィールドから出現した。…何だここは? 人形は確かに倒すべき敵の住み処へ向かったはずだった。 しかし目の前に広がるのは、一面に広がる色とりどりの空間。 鮮やかな原色の光がキラキラと輝き、美しい幾何学模様を描きながら遥か彼方まで広がっていた。 人形は飛び上がろうとした。しかしなぜか、少し飛んだだけでフィールドへ戻ってしまう。 この空間では、彼女の動ける範囲はごく限られているらしい。 仕方なくその場であたりを見渡そうとした人形の目が、或る一点で止まった。 人形の背後にそびえ立つのは、無限に続くと思われる巨大な壁。 そしてその表面を隙間なく埋め尽くす、らんらんと輝く無数の瞳だった。 驚き戸惑う人形と「それ」の視線が交わった。 壁の瞳のすべてが寸分違わぬ動きですうっと細くなる……そして次の瞬間、一斉に白目を剥いたのだ。 夢幻のような色と光の楽園に、悪夢に蝕まれた絶叫がこだました── 「意外と脆い精神だな。今回の実験は失敗か…」 少年は物足りなそうにつぶやくと、覗いていた万華鏡を無造作に机の上に置いた。 階下で少年の姉の、洗面台が使えないとぼやく声がした。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 てなわけで、やって来た水銀燈に向かって僕は手にした豆を投げつける。 「鬼はー外!鬼はー外!」軽快に豆を撒く僕だが水銀燈の反応は無い。 いつものスルーかと思ったが、どうやら節分を知らないらしい。ヤレヤレだ。 ジェントルたる僕が、節分の何たるかをその起源から40分かけて説明してやったのは言うまでも無い。 刹那、水銀燈は空になったティーカップを投げ捨て、豆を奪うと僕に投げつけてきた。 そりゃもうガッツンガッツンと!投げる右腕は鞭のようにしなっている。 真っ赤に染まったその美貌、涙が滲んだ紅玉の瞳。まるで鬼でも見るような・・・ そうか!!水銀燈は投げる側になってみたかったんだな。フフフ、こやつめ節分の虜となりおった。 ・・・痛い。痛い、イタイ、いたい!!やべぇ目がマジだ。 まるで泣かされた子供が腕を振り回して襲ってくるような・・・ああ、柏葉を思い出す。 そんな回顧を砕くほどのとてつもない激痛。って、シャレで仕込んだ鉄片エリアに入った!? 思い思いの時を過ごす真紅達。泣きながら豆(鉄片)を投げ続ける水銀燈。 太陽に透かすまでもなく真っ赤に流れる僕の血潮・・・。それは桜田家の優しい昼下がり。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 やぁ! 僕は桜田ジュン! 東風荘での描き麻雀の得意技は「引きこもリーチ」! 脱衣麻雀のやりすぎで、点数計算なんて出来ないのは内緒だ! さて、以前凹面鏡ネタで思いっきり滑ってしまった僕だが、まだ諦めては居なかった。 常に過去に拘泥する、それこそ引きこもりの正しいあり方だと信じている。 あのときはきっと、鏡の方が悪かったのだ。 そう、もっとこう……おどろおどろしい念のこもった曰くありげなものなら……もっと違う結果が出せるかも知れない。 そんなわけで、今回は早速曰くありげな品をのりに買ってこさせた。 ネット以外の買い物は小間使いの仕事だ。 入手した鏡……それはかつて帝国海軍が探照灯に使っていたという巨大な……直径150cmのものだ。 なお、現在生産可能な工房はないが不良在庫故5万円也。 実にいい買い物をした。後は水銀燈がくるのを待つのみだ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 さて、今回は旧海軍がらみということで、六尺ふんどし一丁が僕のコスチュームだ。 5分前から鏡の前で待ち続ける、そして…… きた! きた! 黒い濡羽を煌めかせ、水銀燈がやってきた! って…………おいおいおいなんじゃこりゃああああ!? でKeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!! でかい、でかい、でかすぎるぞ水銀燈! 呪いの凹面鏡、そいつで拡大されて出現した水銀燈は人間サイズ通り越して巨人だ、 天井と床を支えるようなその姿はまさに「ちちびんたリカ」そのもの! いやさらにでかくなる! うわ、ちょ、もうやめ、やめ! 数秒後、桜田家は見事な家屋倒壊を起こした。 僕の頭の中にで、チョーさんが「次いってみよー!」と叫んだ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 鞄ごと水銀燈を持ってきた 彼女が目覚める前に正面に全裸で待機 そして目覚め、鞄を空け刹那固まる 僕と目が合う 鞄を閉められた 僕のジュニアが挟まれた 水銀燈が泣き出した htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日の気分はレトロ。 と、いうわけでいつものようにやってきた水銀燈を無理矢理誘ってマリオをやってみた。 思いのほか水銀燈は上手く、あっと言う間にクリアしてしまった。 悔しいのでワープを使って8面まで行ったら泣かれてしまった。 僕がなにをしたと言うのか。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私の名はメグ、病院という名の監獄に閉じ込められた薄幸の”美”少女。 最近の水銀燈はどうも疲れが溜まっているようだ。 無理も無い。毎日あの変タ…ごふぉ、JUM君に弄繰り回されては弱りもするだろう。 彼女はいつものように「…歌って」とすがり付いてくる。ふふ、愛い奴よ。 「め、めぐぅ、お願いだから変な声ださないでぇ」 私は彼女の為に唄い続ける、渾身の「ホーミー」を。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 いつものネットサーフィンの真っ只中、ディスプレイに突如光の波紋が走る。 特に驚くことなく一歩下がると、やはりと言うか水銀燈が姿を現す。 ところが彼女は上半身を出した時点で止まった。そのまま何かを見つめている。 視界の先にあるもの・・・お茶請けのひよこ饅頭だ。 なにやらとても関心を持ったらしい。まじまじと見詰めたかと思うと、指でつついたりしている。 いつもと種類の違うスルーっぷりに困惑する僕の目の前で、終いには頭を撫で始めた。 当然そのひよこは饅頭だ。水銀燈に勧めてみたのだが・・・ 彼女は拒絶も露に「わからなぁい」とか「どうでもいい」とか喚き散らす・・・涙目で。 「お菓子は美味しく食べてもらうのが一番嬉しいんだ」となぜか必死に説得している僕がいた。 結局、ハンカチに包んであげたひよこ饅頭を手土産に水銀燈は帰っていった・・・引っ込んだとも言うが。 唐突に思い出す。昔、同じ理由でお姉ちゃんを困らせたっけ・・・。 なんとなく、本当になんとなく、今夜はみんなと夕飯を食べようと思った。 後日、近所?の小柄な女の子『金糸雀』とハトサブレでまた事件が起きる。桜田家はいつも平和だ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 ハト時計のハトのように時間通りに水銀燈参上。 相変わらずノリノリで演説を始めるのだが、真紅はもはや完全に無視していた。 まるでゲッツに飽きられたダンディの舞台のような、微妙な空気が流れる。 半べそをかいた水銀燈が一生懸命言い回しを変えるが 「語彙が中学生の書いた自分大活躍小説と同レベルね」と真紅が一蹴。 とうとう水銀燈はしゃくりをあげながらnのフィールドに帰ってしまった。 久しぶりに観察オンリーというのもありだと思う引篭もり王、桜田ジュンであった。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私はひきこもりの王にしてツーハンの魔術師、桜田ジュン。 せっかくオーダーメイドで買ったイスだ、 このイスにふさわしい姿で水銀燈を迎えなければならなかったのだ。 態度のみ変えていてはダメだ、という水銀燈の心遣いに感謝しながら待つ。 いつもの時間に彼女は来た。が、目を逸らされてしまった。 なぜだ、古い書物にあった「バカには見えない服」をまたしてもオーダーメイドで作ってもらったのに。 もしかして水銀燈、バカなのか? htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日は観察のみすることにした。 その代わり、真紅に頑張ってもらおうと思う。 いつもの時間のいつもの場所に水銀燈が来る。 前フリの口上を述べようとした、その時、 真紅が立ち上がり、水銀燈のセリフ、仕草、立ち回りを全てやってしまった。 もう何回何十回と聞いている水銀燈の演説、真似するなんて造作もない。 水銀燈は泣きながら帰って行ってしまった。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私は「めぐ」 心と身体に美しさ故のハンデを負った、薄幸の少女。 水銀燈の女の子らしい、というか子供らしい姿をネット経由で観察し、とても微笑ましい気分。 彼女は拒絶も露に「わからなぁい」とか「どうでもいい」とか喚き散らす・・・涙目で。 ああ、このあたりなんて、なんて可愛らしくておばかさんなのでしょう! 水銀燈が帰ってくる。 「もらっちゃった、もらっちゃった、ひよこさんもらっちゃったぁ」 とはしゃぐ水銀燈。 「私に頂戴ぃ?」 と両手を差し出す私。 喜んで私の手にちいさな「ひよこ」を乗せる水銀燈。 頭からがぶりといく私。絶叫する水銀燈。 ……色々、ごちそうさま、JUM。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日は皆と打ち合わせの上で観察をしてみようと思う。 いつも通り鏡から出てくる水銀燈、僕たちの姿を見て硬直してしまう。 何故なら僕たちは全員で頭の上に蜜柑を乗せていたからだ。 僕は開口一番「蜜柑を頭に乗せてないなんて流行遅れ!常識外れ!」と罵る。 真紅や雛苺も僕に続いて水銀燈を囃し立てる。 どうやら自分は遅れてるようだと思ったのか、慌てて帰ってしまう水銀燈。 次来た時には水銀燈は蜜柑を乗せてきたが、もちろん僕らは今回はそんな事はしていない。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日も今日とて水銀燈がやってきた。いつもように演説を始めている。 今朝がた真紅に聞いた話では水銀燈はダーツが好きらしい。 ならばその嗜好を引き出し白日のもとに晒すのはこの僕、桜田ジュンしかいるまい。 日本人の観察意欲は異常なのだ。 視線を戻す。ひとしきり言いたい事は吐き出したのか、 水銀燈が盛大な威嚇射撃を始めるべく羽を広げた。今だ。 まさに大量の羽根が打ち出されようとする瞬間、 僕は引き篭もりにはあるまじき瞬発力で水銀燈の前に躍り出た。 身長差によって羽根は僕の太腿の内側を直撃する。ここで彼女のダーツ欲をくすぐる台詞を発動だ。 「はう! 8点ですぞ! 8点ですぞ!」 さすがメガネのレンズといい勝負な羽根鉄砲。この刺激を求めていたという感じだ。実に心地よい。 「あふぅ! はぁん! さあ10点に! 早く10点に!! ふおぁぁ!!」 ふと我に返った僕がブリッジから起き上がると、水銀燈の姿は既に消えていた。 なんたる失態だ、観察者が自分を失うとは。今日の観察は失敗だ……。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名はジュン。親が純粋に育つように付けてくれた名だ。その通りに育っていると思う。 尊敬するヒトはスペランカー先生。彼のような究極のインドア派になりたい。 さて、もうすぐ水銀燈がやってくる時間だ。 最近少し彼女を苛め過ぎだと真紅たちに言われた。 だから今日は趣を変えて、観察はやめておくことにする。 いつものお詫びに、今日は彼女に自分がどれほど素晴らしい価値ある存在か理解して貰うために、ある人を呼んだ。 鑑定士、「岩崎 紘昌」アンティーク業界で知らぬ者はいない。らしい。詳細はぐぐれ。 こんな知り合いがいるのも、僕のネットバイヤーとしての顔のお陰だ。 さて、今日も定時にモニターから水銀燈が現れた。 だが、モニターから出てきた水銀燈の顔色が変わった。 当然だ。いつも僕がいるべき場所には、にこやかで脂ぎった中年のおっさんが座っていたのだから。 訳もわからず逃げ出そうとする水銀燈。 しかし、歴戦の鑑定士が眼前のお宝を逃すはずが無い。 がっちりと水銀燈を捕まえると、体じゅう嘗め回すように鑑定を始める。 流石だ。僕は部屋を後にする。これで自分の評価を聞けば、水銀燈も喜ぶだろう。 だが数分後、部屋を覗いてみればマジ泣きしながら帰っていく水銀燈の姿があった。 やっぱり、腹がないと駄目だったか。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 ふと思いついた事があったので、実験用資材をネットにて購入。 かなり大きく、自室へ運ぶのが骨だったが、 のり姉は荷物を見るなりへたり込んだため使い物にならない。面倒だなぁ。 その晩、いつもの通り水銀燈が出現。恒例の高説が始まった。 ここで僕は、購入した器具──映画撮影用の大型送風機──を、彼女に向けて起動させる。 たちまち部屋中に吹き荒れる大型台風級の暴風。 一瞬で彼女のヘッドドレスが吹き飛び、抜けた黒い羽根が後方の壁にへばりつく。 …数十分が経過。 「浮遊状態」という致命的なハンデを負っているはずの水銀燈は、驚くべきことに、 最初と同じその空域に留まり続けていたのだ。 風が無効化されている訳ではない。時折姿勢が崩れるので分かる。…“姿勢が崩れる”!? そう、彼女はただ留まっていた訳ではなかった。 自らの誇り、唯一その為に、あえて直立不動の──空気抵抗が最大となる──姿勢をとり続けているのだ。 ドレスの肩や裾がはだけ、 装飾は大半が千切れ飛び、 ざんばら髪となってなお、 必死で不敵な表情を保ちながら語り続ける水銀燈。 今僕は、自らの考え、いや経験自体の甘さを認めるよりなかったのだ……。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私はめぐ。色々あって病気してる超“美”少女。 検査が終わって病室に戻ってみれば、水銀灯が背中に哀愁を背負ってさめざめと泣いていた。 聞けば、ぶっちゃけ3万円だったとかなんとか。 そんな彼女に、私にとって水銀燈はお金なんかには代えられない存在であるという事を、 ゆっくりやさしく、無知の人間にモノを教えるが如く語った。 するとすぐに、今度は喜びに目を潤ませて、水銀燈は笑った。 その夜、私は財布から3万円を抜き出して隠した。 目が覚めたら、大事な3万円が無いと大騒ぎする予定である。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 日常とは湖面のようなもの。ゆえに根底から揺らぐこともある。 いつものように現れた水銀燈。対峙する真紅。その背後に立っている僕。 水銀燈は在り得ないものを見るように僕を見詰めている。真紅ではなく僕を、だ。 そんな彼女を一瞥もせず、真っ青な顔で僕を見上げる真紅。 必死に顔を覆って泣きじゃくる雛苺と、生気無くうな垂れる翠星石。 ふと見ると、水銀燈は小刻みに震えている。 それでも必死に言葉を紡ごうとするものの、戦慄く可憐な唇が声を乗せることは無い。 それどころか歯の鳴る音すら聞こえてくるようだ。 僕は桜田ジュン。開始30秒でアリスゲームを制したヒキコモリだ。 ちなみに蒼星石は、何度も転びながらお姉ちゃんを呼びに行っている。 ・・・何なんだよ?寒いから服を着たままだっただけなのに。 桜田家は阿鼻叫喚の地獄絵図。被害はさらに拡大する・・・。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日は少々変わった趣向で水銀燈を攻めてみようと思う。 いつも通りにやってきた水銀燈を「今日はホントに何もしない!ホントに!」と必死で説得する。 敷いてあった座布団にまだ少し警戒しつつも腰を下ろす水銀燈。 その瞬間、座布団がいい音を鳴らす…そう、往年のドッキリアイテム、ブーブークッション。 長い間人々に愛されているが、現実では引っかかったことのある人は居ないであろうアイテムで水銀燈を引っ掛ける。 僕が「屁コキドール!」と喝を入れると、赤面し涙目になった後手で顔を隠して帰っていった。 少し可哀想な事をしてしまっただろうか。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日も観察オンリーで行くことにする。 何時もの時間に呪いの人形達と共に水銀燈を出迎えた。 水銀燈は出てくるなり僕を探そうときょろきょろとし、僕を見つけるとギョットしたような表情を見せた。 僕は観察してるだけだというのに。マジメな顔で真紅達に仰向けで踏まれながら。 ショックが引いた水銀燈は強気な顔を作ると、僕をあざけり そんな契約者を持つ真紅たちを侮辱したを交えて何時もの口上を始めた。 けれど、先にこうなるだろうと言い含めておいた真紅たちの表情は変わらない。 もちろん僕もだ、って雛苺さんそこはあっ強く踏まないっでって駄目もうおおきくなっちゃう そそこを踏まれると私とっても、あぁん御褒美ですぅぅぅぅ 僕の意識が白い光につつまれてから戻ってくると水銀燈はもう帰った後だった。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 私の名前はMEG。MEGMILKのMEG。牛乳は好き。 だけど口から飲めば口からリバース、発酵ヨーグルト美少女。 私が水銀燈に好かれるのはこれのせいに決まっている。私は乳酸菌そのものなのだ。 今日の晩餐は梅粥、お深厚、蜜柑、そしてデザートには錠剤。 飲み物はミルク。相変わらずゲロのような病院食。そして私はこれを還元、リバースだ。 いつもリバースするのはもったいないので、水銀燈にあげる。薬はあげない。飲まないと死ぬ。 水銀燈はとても喜んで食べていたが、蜜柑だけは食べなかった。 頭の上に乗せて、「これが流行りなのよぉ」と喜んでいる。 ・・・私の美少女脳はブリーフの目論見を一瞬で悟る。 「そうなの、水銀燈が流行に乗り遅れないために用意しておいたのよ!」 「乗せちゃった乗せちゃった、メグの蜜柑乗せちゃったぁ!」 とても楽しい病室だ。このかわいいおバカの明日の反応が楽しみだ。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 態度も服装も気に入らないと言うのか、水銀燈。 ここでひいてはひきこもりの王の名がすたる。 とりあえずまたも昔の文献に頼るとしよう。 ロバ耳を付けてみた。もちろん「バカには見えない服」装備で。 水銀燈はなにもいわずに出て行った。 どこかの穴に「ジュンの耳はロバの耳」と吹き込みにでも行ったのだろうか。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前は、桜田ジュン。近々、僕をモデルにした引き篭もりのケンカ漫画がドラマ化されるそうだ。 今日はモニタールームから我が家を覗く、まるで神になったような気分が味わえる至福の時だ。 ふと、僕の部屋を見てみると水銀燈があらわれた。 こんな時間に珍しい・・・彼女は僕の部屋をなにやら物色しているようだ。 なるほど、敵状視察というわけか・・・やるね。 だが神たる今の僕はそのくらいは許せてやれそうな気分だ。思う存分観察するが良い。 水銀燈が僕のパソコンをいじり始めた。モニターを3カメに移す。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。水銀燈は僕のエロマンガフォルダを開いたようだ。 「ごめんください。」別のモニタを見るとトゥモエが玄関にいる。 「あら巴ちゃん、ちょうどいいわ。みんなでジュン君を呼びにいきましょう。」 ほほう、これは面白いことになってきた。 水銀燈は真剣な眼差しで僕のエロマンガを読んでいる・・・もう後半か。 水銀燈の手がスカートに触れたまさにその刹那!! 「ジュン君!みんなでお茶・で・・・も・・・」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。見事な間の悪さだ。さすがヤマトのり。 「ち、違うのよぅ。こ、これはぁ・・・」 狼狽する水銀燈。・・・いまだ真紅!僕が仕込んだあの技を使え!! 「あぁあぁぁ、ダメェッダメエヘぇぇっ!!でりゃうぅのだわっっ!!」 「チンポッ!メスチンポからえっちな、ザーメンミルクがっ!でちゃうぅぅなのーー!!」 「しゅきっ!チンポしゅきっ!!たまりまくった特濃メスミルクがでちゃうよぉぉっですぅ!!」 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。見事だ、我がドール達。アドリブでよくぞここまで・・・ 水銀燈は耳まで真っ赤にして帰っていった。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。その後、トゥモエが帰る前にこう言った。 「みさくらなんこつも悪くないけど、私はA-10をオススメするわ。」 さすがは求道者だ、着眼点がちがう・・・ htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 くそ、やられた。 あれだけ大仕掛けやっておいて水銀燈にまけてしまうとは。 「おお、ジャムよ、まけてしまうとはなさけない」 とか真紅がすました顔で僕に言う。 僕はこの一言で、外道なリベンジを誓った。 だが、さすがにちょっと予算ピンチなので仕掛けは単純にせざるを得なかった。 というか水銀燈に掛ける金も今は憎いわ! そんなわけで今回の観察備品は「駅前で乗りに拾ってこさせた小汚い段ボール」 水銀燈が出現する鏡に段ボールハウスをソレで造った。 水銀燈が現れる。しかし段ボールハウスの中。 嘲笑を浮かべつつお茶を楽しむ僕たち。 とどめに真紅が「あら、路上詩人の気分がでてるじゃない」とキッツイ一言。 水銀燈は泣きながら帰った。 真紅が口元に、嫌な笑いを浮かべていた……。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 僕の名前はジュン。人形観察においてはローゼン氏すらも超えたかもしれない男。 今日も懲りずに水銀燈がやってきた。 いつものように僕を無視して前口上を述べ始めたので、 その隙に自慢の裁縫セットから糸を一本取り出し机の脚に一端を括り付ける。 そのまま真紅に対して見栄を切っている水銀燈の後ろに周り、糸のもう一端を水銀燈の髪の毛に括り付けた。 そして口上が終わり戦闘が始まった瞬間、グキッという鈍い音が部屋中に響き渡った。 水銀燈は必死で糸を解こうとするが、首は傾いているし焦れば焦るほど糸は絡まり解けない。 だんだん涙目になってきても糸はますます絡まって行く。 いいかげん飽きたのでハサミで糸を切ってやると、水銀燈は傾いた首を押さえて泣きながら帰って行った。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日はある物を用意して水銀燈を待つ。 いつも通り現れる水銀燈、しかし僕の様子を見て怪訝そうな顔つきになる。 そんな事にはお構いなく僕は水銀燈に「これ…」と震える声で一冊の本を手渡す。 その題名は普及の名作「ごんぎつね」。 最初は朗読してあげようとも思ったのだが、題名を見た瞬間に涙腺が緩んでしまった。 なので、読み上げるのは諦めて自主的に呼んでもらう事にする。 最初は流し読みだったが、次第にのめり込むように読み、最後にはハラハラと涙を流していた。 しきりに「ごん…ごん…なんでよぉ…」と呟きながらさめざめと泣いているので、二人してしばらく泣いた。 今日は何故か彼女と心が通じたような気がした。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 今日もいつものように水銀燈がやって来た。パチンと指を鳴らしてBGMスタート。 流れてくるのはご存知『オリーブの首飾り』。 この曲をかけたからにはやることは一つ。そう、マジックだ。 今日はいつも観察させてもらっているお礼に、密かに練習していたマジックで楽しんでもらおうという企画だ。 まずはトランプ、コイン、ボールなどを使ったテーブルマジックを水銀燈に披露する。 手先の器用さを十二分に発揮した僕のマジックは、既にプロと比べても見劣りしないレベル。 水銀燈は、トランプの数字を当てれられれば不思議そうに首を傾げ、 手の中のコインが消えれば目を見開いて驚き、 カップの中のボールがヤクルトに変わったときなどは「すごぉい、すごぉい」と手を叩いて喜んだ。 子供のように目をキラキラさせた水銀燈にこの企画の成功を確信した僕は、 他のドールたちをアシスタントにして少々大掛かりなマジックを披露することにした。 真紅を箱に入れて胴体切断マジック。 次に翠星石を箱に入れて胴体切断マジック。 さらに雛苺を箱に入れて胴体切断…というところで水銀燈は逃げ帰ってしまった。 まあ、あれだ、いくら僕の自信作とはいえ、同じマジックを連発されて飽きちゃったんだろうね。 それにしても残念だ。最後に一番の大作、病院と中継を結んでの遠隔胴体切断マジックが残っていたんだけどな。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 ふと、随分昔の格闘ゲームをやりたくなった。 エリアルも超必殺もない、プレーンな格ゲー。 そう、格ゲーブームをつくった「スト2」だ。 ひきこもり故使用キャラはガイル。 もちろんしゃがみっぱなしのガイルだ。 それをみた真紅、何を考えてかザンギエフで乱入。 はん、そんな弱キャラを……と思っていると、数分後、投げまくられる僕が居た。 真紅はそのとき「これは使えるわ」と呟いた。 例によって水銀燈登場、面倒だからはしょる。 例によって水銀燈演説、真紅ここで吸い込む! しかしスクリューパイルドライバーでなく、何故かトルネードブリーカー! これで胴体がぐっきりと……。 いかずに、水銀燈の心がぐっきりと折れた。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 最近ボクの頭の中は水銀燈のことで一杯だ 真紅にビンタをくらい、雛苺に『めっめーよぅ』と言われ(屈辱だ)蒼星石には蔑んだ目で見られた こんなとき一番にわめきそうな翠星石がボクの手伝いをしてくれたのが以外だったが、まぁいい とにかくボクは大量の手乗り銀ちゃん人形を作った 翠星石には真紅人形を作って貰っている 水銀燈がやってきてvs真紅戦が始まる ちょっと違うかもしれないが好みの問題だろうか、やはりお互いに自分自身を模した人形を使役している 戦況は圧倒的に水銀燈有利だ 『当たり前じゃないか! 翠星石が作ったヒトデ型の真紅人形とスーパーマエストロたるボクが作った完璧な水銀燈人形。 比べるまでもない!! 圧倒的ではないか!!』 このセリフの後翠星石がキレた 戦闘の結果はいつもどおり、他のドールが参加したため結局は痛み分けだ 帰り際、水銀燈に手作り手乗り銀ちゃんグゥレィトを2体渡してやった さて彼女のマスター?は今日はどんな返事を送ってくれるかな htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 趣向を変えて水銀燈に旅情を楽しんでもらうことにした テーマは未開のジャングル 僕は通販で手に入れたコテカを装着し、一番奥に座する ドール達にもそれなりの格好をさせ、演技指導を終えた 「こんばんわぁ、おばk」 鏡から現れた水銀燈を容赦なく引きずり出す雛苺翠星石 彼女を担ぎ上げ、僕の前にひったてる ウホホヤホホ 「酋長、侵入者なのだわ」 槍を手にした真紅、演技も完壁だ 「ここへ運べ」 僕は威厳をもって答える、コテカで前が見え辛い ウホホヤホホ「ちょっ、放しなさいよぉ!このおばかさんたちぃ!」 「ほう、この村に外の人間が来るとは珍しい。皆のもの、この者は客人として丁重に迎えよ」 ジャングルの奥ー桜田族の村でー ジャンクがー人形を愛する裸族にー であったー(ナレーション・下条アトム) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 水銀燈観察を始めてから何日経っただろうか? ちょっと小休止をいれて、水銀燈と共に夕食を取ることにした。 なお、この仕込みのために「めぐ」に連絡して例によって水銀燈は絶食状態にしてある。 写メールで送られてきためぐの食事風景、 思いっきり引きつった笑いだったがよくがんばったぞ、濃縮還元女。 で、夕食。 囲んで食べるならこれ、下町人情の「もんじゃ焼き」にすることにした。 広島風にも出来るように焼きそばもたっぷり用意したぞ、ギギギ、と。 しかし、ヒキコモリの神は僕に安息を許さない。 今日も今日とて運命の歯車が回る。 リビングのTVから登場した水銀燈、 空腹なのか習性なのか、焼く前のもんじゃ焼きのもと、素で喰った。 さすがにドン引きした。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 どうも僕です。僕こと桜田ジュンです。 今日は水銀灯の観察日記を箇条書きにしてみることにした。 水銀灯、登場。無視される。 水銀灯、何事も無かったように一緒にTVを見始める。 水銀灯、テレビの電源を消そうとして電卓と2時間格闘。 水銀灯、真紅に「首を洗って待ってなさい」といわれ、困惑。 水銀灯、雛苺と「あさり貝は燃えるゴミか」について熱いトークを交わす。 水銀灯、僕の漫画コレクションにハマる。お気に入りは『寄生獣らしい。 水銀灯、毎週買う漫画雑誌を尋ねられ、「月刊少年ジャンプよぉ」。 水銀灯、洗濯機の中で遊んでいると、間違ってスタートボタ
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/490.html
外伝第4話 良い夫婦の日特別 晩秋のスキャッパー地方。午前5時30分。 まだ暗い執事公室の目覚ましを止めるのはマサミの役目。 大きなベットの隣で寝ていた妻カナは末っ子の出産以来、慢性的な貧血と低血圧で寝起きが悪い。 母親にしがみ付くようにして眠る子供達を起さぬようそっと妻だけを起こし、自らの身支度を整える。 およそ10年の月日を費やして建てられた新紅朱館の執事公室は、旧館の手狭で急ごしらえの設備だった部屋とは雲泥の差だ。 執事公室の中央にあるリビングは縦横20m程の広さがあり、ちょっとしたホテルのロビーのような雰囲気である。 そして、リビングを挟みおよそ12畳間のサイズになるマサミ夫妻の寝室と、ほぼ6畳間の子供部屋が分かれている。 もっとも、まだ10歳にならない娘麻耶と末っ子の忠人は、まだまだ妻のその向こうで甘えて寝ているのだった。 公室の入り口から見てリビングの奥には簡単なキッチンと洗面台。 そして大浴場の小上がり風呂をそのまま持ってきたかのような家族風呂。 例えて言うならヒトの世界の郊外型高級マンションから一世帯分を抜き取って、それがそのまま新紅朱館へ収まったようなものだ。 ルカパヤンでヘッドハンティングしたヒトの建築士が綿密な計算を繰り返して作ったこの巨大な建物は、地上8階地下2階に及ぶこの獣人達の世界でも中々類を見ない規模でこの地に姿を現した。 紅朱館裏手にある巨大なボイラー室は、スキャッパーの泥炭を棒状に切り出した無尽蔵ともいえる燃料を気前良く焚き続けており、紅朱館の各部屋へ高圧低温と低圧高温に分かれた2種類の蒸気を24時間供給している。 執事公室では、この各部屋を結ぶスチームパイプの熱を使ったスチームヒーターと湯沸かし器があり、これでマサミの家族は自分達の部屋に居ながらふんだんにお湯を使って髭を剃り、歯を磨き、顔を洗う事が出来る。 起床より約20分後。 身支度を整えて朝一番のコーヒーを入れるのもマサミの役目。 しかし、ここ数年はアカシアの蜂蜜をたっぷりと入れたホットミルクになっている。 洗面台の隣、やっと起き上がったカナはパウダールームの3面鏡を使って髪をとかし、ぱっぱとメイクをしているのだった。 「ミルク置いておくよ」 「うん、ありがとう」 「子供たちを頼む」 「うん」 準備するカナの耳元でそっとささやいたマサミは、子供達を起さないようにそっとドアを開けて部屋を出る。 最初に向かうのは紅朱館の統合キッチン。 近隣からの観光客を受け入れるレストラン「スキャッパー」や、2箇所の喫茶室。 紅朱館に詰め働くスタッフや騎士団の為の食堂。 それら全てに供食するための巨大な設備は、専用のボイラーと大きなオーブンを備えた重要な設備だ。 不寝番の火守担当が一晩中管理するそこは火災の発生要因が一番強い場所でもある。 「変わりない?」 「あ、おはようございます執事長。はい、異常ありません」 「初期消火資材の準備は?」 「もちろん抜かりありません」 敬礼し応えるイヌのスタッフに笑顔で頷いてマサミはキッチンを立ち去る。 その次に行くのは主アリス夫人と館主ポール公の寝室。 腕にはめた精工舎製の時計を見ながらドアの前でその時を待つ。 数年前。ルカパヤンで買い求めた自動巻きのクロノグラフは恐ろしいほどの精度で時を刻んでいる。 アリス夫人とポール公の夫妻がマサミ夫婦に贈ったプレゼントは、代々受け継がれる物にしたいというマサミ自身の希望によってこの腕時計になった。 マサミがドアをノックするのはル・ガル王政公国標準時で午前6時ちょうど。 数年前までは1分前にカナがお茶を運んできていたのだけど、最近はキックがその役割をしていた。 「マサミ様、おはようございます。今朝は寒いですね」 「あぁキックさん。おはようございます。冷えますね」 「婦長様は平気ですか?」 「えぇ」 5秒前、マサミの手はドアの前にかざされる。 4.3.2.1・・・・・ コンコン・・・・ ガチャリ 「おはようございます」 毎朝きっかり同じ時間にやってくるマサミに合わせ、その数分前にはアリス夫人とポール公も目を覚ましている。 だが、自室へ主を起しにやってくる執事の為に、ベットの中でその時を待っているのも彼らなりの優しさの一つだった。 キックはややぬる目のお茶を注ぎ夫妻へカップを手渡す。 「マサミ、カナは大丈夫?」 「はい。今朝も起きられました」 「そう・・・・ よかった」 アリス夫人から見てもカナの衰え方は尋常ではなかった。 繊細な両手の指は全部の関節が赤切れを起し、美しいロングの黒髪は白髪が混じって灰色になりつつあった。 「キック。水場担当は抜かりなく仕事をしているか?」 「はい、御館様。婦長様の手を煩わせる事はありません」 「うむ」 過日、ポール公はネコの国から霊薬を混ぜ込む効果満点のハンドクリームを取り寄せた。 ネコの国の物価と照らし合せても決して安くは無い品物なのだが、カナは一言『勿体無い』と言って使わないでいた。 それだけではない。 王都へ上がったアリスが衣装屋に命じたのは、ヒトの手にも合うシルクとカシミアの手袋。 保湿効果と保温効果を持つ美しい風合いなのだが、『これは他所行き用ですね』と言って衣装箱に入れてしまった。 いい歳になってきたメルが城下の商人に頼んで探してもらったウール100%の暖かなワンピースですら『年上のメルさんが着て下さい』と受け取らない。 ―― みんなあなたを心配してるの! 見るに見かねたアリスに叱られようやく受け取って使い始めたとは言え、それでもカナの体が衰えていくのは止められなかった。 洗濯も調理も巨大な館内の清掃も、常に先頭に立っていたカナの姿はもう無い。 今は日中に数人の若いイヌを連れて見回りを行い、後進を育てるだけになっている。 そう・・・・ もう長くない・・・・ 皆、気が付いている。 ―― まだ・・・・ やり残した事が沢山あるから そう微笑むカナの顔には深い皺が見え始めていた。 8時。 スロゥチャイムファミリー勢ぞろいで朝食をとった長男アーサーが、複数の護衛を付け自分の兄弟達と共にマサミの息子達をまとめ、城下の学校へと出かけていく。 かつて、ヨシとマヤに荷物を持たせ手ぶらで帰ってきたアーサーを、父親たるポール公は公衆の面前で殴り倒した事が有る。 殴り倒すだけでなく、腰から下げていた馬上鞭で血を流すまで叩き続け『愚か者!』と叱責した。 幼いマヤがアーサーにしがみ付いてポールが鞭を振るえなくなるまで殴られて以来、アーサーは次期領主といえ全ての事を自分で行うように躾けられていた。 今日は学校で馬術の訓練があるのだろうか。 一番幼いヘンリーとタダが体のサイズに合わない馬の鞍を抱えてヨタヨタと歩いている。 アーサーはその二人の鞍をひょいと持ち上げ、自分の鞍と一緒に抱えて歩き始めた。 ―― 良いかい?アーサー。貴族とは誰かの苦しみや悲しみを肩代わりする義務を負っている。 ―― だからその分、普段は良い暮らしが出来るし、民衆より恵まれた食事をし、暖かく眠れるのだ。 ―― わかるかね 貴族は常にそれを忘れてはいけない。何時であっても忘れてはならない。そう言うものなのだ。 家庭教師としての立場も有るマサミはアーサーにそう教えている。 かつて、ジョン・スロゥチャイムはこの世界へ来たばかりのマサミにそう教えたのだった。 誰にも恥じる事の無い立派な生き方をする。 アーサーの心に根を下ろしたプリンシプル。 行動原則の根幹はマサミが植えつけて行ったものだ。 10時。 マサミは執務室で所領の経営を行っているアリス公爵とポール公の補佐を勤めている。 午前中の慌しい時間が終わり一息つく時間。そこへお茶を持って現れるのはカナ。 一日のうちで最初にカナの顔をアリスやポールが見るのはこの時間だ。 コンコン ガチャリ 「執務中に失礼いたします」 まだ幼い見習いメイドが緊張しながらお茶のトレーを持っていた。 そのトレーの上で上等なカップへ優雅にお茶を注ぎ、小さなビスケットを添えてテーブルへと下ろす。 今日もカナの手には純白の手袋があった。指先だけはどんなに化粧をしても誤魔化せない。 刻まれる幾つもの深い皺こそが、今までのカナの人生そのもの。 その全てを包み込む手袋こそ、カナの主の優しさなのだろう。 「カナ。お腹は大丈夫なの?」 「えぇ、ご心配なく」 心配そうに言葉を掛けるアリス夫人にカナは笑ってこたえた。 クンクンと控えめに鼻を鳴らすポール公の眉が僅かに歪む。 「・・・・また血の臭いがするな。本当に大丈夫か?」 「御館様。女とはそう言うものでございます。どうぞ、ご心配なく・・・・」 二つの月が引き起こす強い潮汐力の関係で、第1世代のヒトの女は月経で命を落とす事も有る。 子宮内からの大量出血による急性失血でのショック死。 タダの出産がかなりの難産だった関係で、カナの胎内には浅からぬダメージが残っている。 1年に4回の両方とも満月になる月の生理は、文字通り命懸けだ。 「やはり臭いますか? 生臭いですよね。申し訳ありません」 「気にするな。それよりも、頼むから無理をしないでくれ」 心からの言葉でそう懇願するポールの言葉に、カナは優しく笑みを浮かべるだけだ。 ―― ヒトはそれほど長生きじゃないですから 口癖のように言うカナの言葉は、裏を返せば人生の終点を覚悟していると言うことだろう。 そんなやり取りを眺めるマサミの顔は、僅かに苦悶の表情を織り交ぜた悲しみの笑いだった。 12時。 午前中の課業はここまで。 マサミが配下のイヌを使って資料の山や報告書を綺麗に片付けるなか、カナはアリスの肩へ薄手のカーディガンを掛けている。 いつの間にか領主夫妻の昼食は紅朱館のレストランから城下のカフェやレストランに変わっていた。 夏でも涼しい冷涼気候のスキャッパーだが、晩秋とは言え日中はそれなりに暖かい。 しかし、フリルの付いた厚手のエプロンとワンピースのスタンドの襟がちらりと見えるだけの肩掛けをカナは羽織る。 さらに、手の甲が半分も隠れる豪華なレースの飾りが付いた袖の先へシルクの手袋をはいて、アリスのカバン持ちをしている。 かつてはカバンが膨らむほどに色々と持ち歩いたものだが、今はカナが持って歩きやすいように荷物は最小限だ。 緩やかな秋の日差しを浴びて暖かな大通りの、ちょっと小洒落たオープンカフェの店先にアリス公爵は陣取った。 湯気の溢れるスープパスタとパンをちぎって浮かべた暖かいかぼちゃのポタージュで昼食となる。 その間にも領民がやってきては挨拶をしていくのだから、おちおち食事もしていられない。 しかし、衰え行くカナの為に、常に暖かく滋養の有るメニューを選ぶのは、領主夫妻の優しさなのかもしれない。 「カナ、寒く無い?」 「大丈夫ですよ。お陰さまで暖かいです」 「そう・・・・」 柔らかく陽の当たる店先のテーブルが空いたお皿ばかりになると、店主は腕によりを掛けて拵えたデザートを用意する。 「婦長様。当店の新作です」 緊張の面持ちで用意したデザートを最初に食べるのはいつもカナ。 彼女が『ウン』と認めれば、そのメニューはレストランスキャッパーのメニューに加えられる。 城下の飲食店にとって最高の栄誉。ヒトの女の婦長の口はイヌの鼻並みに誤魔化せない。 冷たい白銀に輝くスプーンがそっと皿に伸びる。 毒々しい青なのだが、それは青芋を使ったケーキだとひと目で分かる代物だった。 「・・・・いかがでしょうか」 モグモグと舌先で味を確かめるカナの表情は硬い。 やや落胆の色が見える店主だが、黙ってお茶をカップへと注いだ。 湯気の昇るカップを口へ運び一息つくカナ。 「店主さま。このケーキの味はお茶まで含んでの計算ですね?」 「はい、その通りです!」 狙いを読み取ってくれたと理解した店主に笑みが浮かぶ。しかし・・・・ 「これ。お茶以外で食べるお客様はどうしますか?」 「あ・・・・」 しょんぼりと落胆する店主だが、アリスは気にせずデザートにスプーンをさした。 「味自体は悪くないんだけどしつこいかな。お茶を飲んでさっぱりすると青芋の後味が出てくるのね」 「えぇ、そうですね。ですから、お茶以外、そうですね、コーヒーとかで食べるお客様には意図が伝わりません」 ガックリとする店主が居た堪れないのか。 マサミはポール公へアイコンタクトを送る。 「店主」 「はい、ポール様」 「後日、再度婦長を連れてくる。その時に挽回せよ。そうだな、1週間後でどうだ」 「がんばります!」 力強く答えた店主にマサミが囁く。 「冬のメニュー変更まで時間が有りません。頑張ってください」 暖かな店先で店主が一人、燃え上がっていた。 14時。 昼食後の午睡は午後の能率アップの為にマサミが始めてた日課だが、それも14時まで。 14時から17時までの3時間は来客の対応でてんてこ舞いになるか、さもなくば南部方面軍の関係者と様々な打ち合わせが行われる。 地域軍統帥代行権を持つ公爵だが、そもそも軍の最高責任者は大将軍であり、そして王位イリア姫だ。 領主はあくまで代行であり、命令ではなくお願いでしかない。それゆえ、時には軍幹部に様々な便宜を施す事も有る。 もっとも、その南部方面軍総監がアリスの父ジョン公の育てたバウアー将軍とあっては、無理難題を押し付けられる事は極稀だ。 様々な陳情や訴訟事を持ち込む客に混じりフラリと現れるバウアー老は、いつもの様にポールを叱責し帰っていく。 「ポール、大丈夫か?」 「・・・・今日のお説教は効いたぜ」 先般の演習で平原戦闘における深々度穿孔突破戦術の指揮を執ったポールだが、その本当に細かなミスまで全部書き上げたメモを手渡し、この戦闘を実際にやった場合、おそらくネコの国ならこの程度、トラの場合ならこの程度。 そう記載された予想被害のメモは戦慄に値するものだ。 ―― 手痛い犠牲を出さぬように面ではなく点で突破を図る戦術だ。 ―― これでは安心して兵も戦えん。士官学校の戦術解析なら落第どころか退学ものだな。 ひとしきり叱責した後は学校から帰ってきたアーサーとタダに剣術の稽古を付けて帰っていく。 孫好きの好々爺といった風体の将軍とて剣を握れば一人の戦士。 容赦なく剣を振り、寸止めを繰り返しながら戦い方を教えている。 「マサミ殿、そなたの息子はヒトの割りに筋が良い。きちんと教育すれば剣闘士になれるな」 ヒトの世界の立体的な戦術を教えているマサミにとってすれば、切られて果てる可能性を持つ剣闘士など慮外も慮外だろう。 褒められ喜ぶ義人に、ある程度の距離から威力の有る銃で撃てと教える父マサミ。 「やばいと思ったらまず逃げろ。人の世界じゃこう言うんだ。36計逃げるに如かずってな。勝ちが見えないなら一旦退却だ」 そんな卑怯な事が!と訝しがるフェル・バウアー将軍にマサミは平然と言った。 死ぬのが自分だけなら名誉の為に死ねますが、巻き添えで死ぬ者は良い迷惑ですよ。 みんな生活があるし家族があるし。それに、死んで花実が咲くものかってね。 重要なのは勝つ事だと思うんですよ。卑怯と言われようが汚いと言われようが。 まずは生きなきゃ。 そっと笑みを添えるマサミの言にバウアー老は二の句をつけ損ねてしまったようだった。 「マサミ殿・・・・ いや、それも正論か。この歳になってもまだまだ学ぶ事が多い」 「いえ。本来ならば将軍の言われる事が正当です。ですが、我々ヒトは守るべき名誉を与えられてませんから」 「そうだな。奴隷階級は名誉を守る必要などないからな」 マサミの哀しそうな眼差しに、バウアー将軍は肩をポンポンと叩く事しか出来なかった。 「いつの日か。ワシの目がまだ黒いうちにそんな世界が来るといいな」 「来てもらわねば困ります」 「そうだな。そなたの息子や孫たちがヒトの名誉を守るために命を賭して闘うだけの価値を認識出来る時代が・・・・」 17時。 学校から帰ってきた子供たちの世話をしていたカナの所へメルがやってきた。 「婦長様。今、アリス様のところへお客様がお見えになりまして、今宵は歓迎会をされるとの事です」 「え?どちら様ですか?」 「執事様が言われるに、ルカパヤンの方との事です」 「・・・・そうですか。聞いてませんね。どちら様でしょう」 不思議がるカナだが、メルは気にせず続けた。 「執事様が会場を設営されているので、婦長様はご家族に正装をさせてご自身も正装してお待ちになるようにとの事です」 「はい。承知しました。夫にそのように伝えてください」 「承りました。カナさん、今日は一番良い服を着て待っていた方がいいみたいですよ」 「え?じゃぁ・・・・ 誰だろう?」 ニコッと笑ったメルは軽く会釈して公室を出て行った。 埃に汚れた子供たちを風呂に入れて着替えさせたカナは、自らも上等の衣装を出してドレスアップしている。 その着飾った姿に麻耶だけでなく義人も忠人もニコニコしていた。 「お母様、凄く綺麗!」 鏡に映る自分を見ながら、カナは改めて白髪交じりの髪を気にしていた。 「仕方がないわね。白髪染めなんて無いし」 苦笑いするカナを子供たちが目を輝かせてみている。 その後ろ。唐突に部屋のドアが開きマサミが入ってきた。 「カナ、俺の出してくれたか?」 「そっちに出てるわよ~」 「すまんすまん」 「ねぇ。お客様って誰?」 ニヤッと笑ったマサミは軽くウィンクして着替えている。 背の高いマサミが三つ揃えの背広に袖を通し、サテンの蝶ネクタイをきりっと締めれば、その姿はいずこかの紳士だ。 見事にオールバックの頭髪へ櫛を入れて崩れぬよう整えると、子供たちの肩に手を置いて言った。 「今日は大事な日だ。粗相をするんじゃないぞ」 うん!と頷く子供たちに笑みを浮かべ立ち上がったマサミはカナの手を取って部屋を出た。 「どこへ?」 「領主公室だ」 「歓迎会は?」 「まずは公室へ」 不思議がるカナをよそに、マサミは子供たちに目をやりながら歩いていた。 途中、館内ですれ違うスタッフが「おぉ!」と声をあげる程に着飾る執事と婦長の夫婦。 ある意味、動く高級品のヒトがもっと高級に見える瞬間だった。 18時 領主公室ではアリス夫人がポール公と待っていた。 反対側にはルカパヤンからやってきた数名のヒトの男たち。 コンコン ドアのノックと共にマサミの声がする。 「アリス様。お待たせしました」 ガチャリとドアが開き中へと歩み進むマサミ。 続いて部屋へと入ったカナは苦笑いを浮かべた。 「なんだ、誰かと思えば・・・・」 「びっくりした?」 「急なお客様で正装と言われたので」 してやったり!と言う笑みを浮かべるアリス夫人。 ポール公も笑っていた。 「カナ。マサミも。日頃から世話になるな。今日は俺とアリスからの心ばかりの礼だ」 「実は俺もさっきポールに聞いたんだ。俺の与り知らぬ客が来るなんてとびっくりしたが」 「まぁこういう物は驚かしてやらんと詰まらんからな。さぁ、並んだ並んだ」 マサミの家族を急かすポール公。 領主公室に来ていたのは、ルカパヤンからやってきた写真屋だった。 「さて。では撮らせていただきますよ! よろしいですかな?」 大きな背景ロールを天井からぶら下げ、フラッシュバルブをくっつけた照明傘をいくつも並べた写真屋の男が笑っている。 「今日は何の日で写真なの?」 カナが尋ねるように声を出す。 その声に答えたのはアリス夫人だった。 「良い夫婦の日よ。写真撮るのはタダ君が生まれた時以来でしょ!」 アシスタントの指示した線にマサミの家族が揃った。 「忠人。強い光が来るがびっくりするなよ」 忠人は振り返って頷いた。 その背中をカナがそっと押す。 「前を向きなさい」 再び揃った家族。 写真屋の向こう側でポール公がアリス夫人と共に笑って見ていた。 「はい、では撮りますよ~! 目をつぶらないでくださいね!」 ボン! 5つのフラッシュバルブが同時に光り、そのシーンを初めて見たと言って良い忠人は新鮮に驚いている。 マグネシウムの爆ぜる臭いと瞬間的な眩さに子供たちは自然と笑顔になった。 「はい、もう一枚撮りま~す。いいですかぁ?」 どこか抜けた調子の言葉にカナも笑みを浮かべる。 そんな写真技師の声に、マサミはそっとカナの肩を抱き寄せた。 ボン! 「はい、お疲れ様でした」 冠布から顔を出した技師がニコリと笑いながらフィルムを引き抜いている。 ヒトの世界から落ちてくる写真道具などは下手なものより余程高級品だ。 魔法や魔道具で動作するこの世界の記録道具と異なり、化学変化を使って生み出される一瞬の芸術。 当然、たった一枚の写真とて、下手をすれば家が一軒建ちかねない程の金額になる事もある。 「もう一枚撮れるかしら?」 片付けを始めようとしていた技師にアリス夫人は声を掛けた。 「えぇ・・・・ あと一枚でしたら何とかなりますが・・・・ スペアのフラッシュバルブがあと一回分ですから何とか撮れます」 「そう。じゃぁもう一枚撮ってくれる?」 「はい」 再び支度を始めた技師がいそいそと動き回るなか、アリス夫人はマサミの子供たちを呼んだ。 「こっちにいらっしゃい。お父さんとお母さんだけで撮りますよ」 はーい! 元気に声を出して忠人と麻耶が走っていった。 義人は一回振り返って両親を見たあと、そっと兄弟の後を追った。 「では改めまして! もう一枚! よろしいですか?」 マサミはすっとカナの背中に回ると、自分の胸の前で妻を抱きしめた。 その太い腕にカナがそっと手を添える。 「今日はいい日ね」 「あぁ。ヒトの世界じゃ写真がこんなに貴重じゃないからな」 「写真って良いものね。気が付かなかったわ」 「この世界じゃヒトの世界の便利さが身にしみて分かるよ」 カナを抱きしめるマサミの腕に、いつの間にか痩せ細ってしまった妻の骨の軋みが伝わる。 ―― ・・・・痩せたな。 ―― いや、痩せさせてしまったな・・・・・・ 「でも、幸せよ。あなたと一緒に居られるから私は幸せ。」 「そうか。俺もだ。幸せだよな」 自然とこぼれる柔らかな笑みに写真技師が冠布から顔を出した。 「実に良い表情ですね。撮りますよ!」 ボン! 遠い日。街の映画館で見たワンシーンのように、全てがスローに見える。 写真技師とアリス夫人が何事かを話している。 綺麗に着飾った妻を子供たちが嬉しそうに見ている。 そして 「マサミ。良い夫婦だな」 「ありがとう。俺は良い主に拾ってもらったよ」 「そうだな」 「おいおい。ポール・ゴバーク・スロゥチャイムもまた我が主ぞ?」 「そうか、知らなかったよ」 はっはっは!と笑いながらポール公は写真技師に白紙の小切手を渡した。 アリス夫人も見ている前で技師は金額を書き込み、そこにアリス夫人が決済のサインを入れた。 「マサミ!写真が届くのは一ヵ月後だ。楽しみにしていろ!」 まるで我が事のように喜ぶアリス夫人の笑顔に、マサミは何か急に不安めいたものを感じるのだった。 21時 写真の後、そのままの姿で夕食をとるマサミの家族。 今日は子供たちを連れて城下のレストランへとやってきた。 アリス夫人がマサミに手渡したのは一枚の招待状。 城下の商工会がマサミ夫婦の為に用意した良い夫婦の記念日チケットだった。 「執事様。いや、マサミさんと呼ぶべきですね。おかげさまで良い夫婦の日と言うイベントも広まってきました」 「これは当商工会からのお礼です。どうぞごゆっくり」 会頭と議長の挨拶を受けて席に付いたマサミの家族。 子供たちも含めて外で食事を取れるヒトの家族が、この世界に幾つあるだろうか。 「ここまでやってきた事は無駄じゃなかったわね」 「あぁ、これもカナのおかげだよ。ここまでこれたのは全部」 「ありがとう」 マサミとカナのグラスにワインが注がれた。 子供たちのグラスにはリンゴのジュースが。 「じゃぁ、いいか? 乾杯」 家族揃って食事に出るのはこれが最後かもしれない。ふと、そんな気になったマサミの目がカナを見ている。 子供たちのおいしい!と言う言葉に目を細めるカナを見ながら、マサミはグッと涙を堪えていた。 「カナ。来年も来ような」 「・・・・うん。大丈夫」 たまらず外を向いて涙を我慢するマサミの目に、滲んだ二つの月が写った。 やや欠けている月の光りが降り注ぐ街に冬を告げる風が吹いている。 「冬が来るな」 ゆきだるまー! そんな声を上げる忠人にカナが笑っている。 ―― 来年もこうやって過ごせたら・・・・・ 「大丈夫よ。まだ死なないから。この子が分別付く歳まではね」 マサミの苦悩を見透かしたかのように、カナは静かに笑うのだった。 犬国奇憚夢日記 外伝第4話 了
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/254.html
ゆっくりまりさが目を覚ますと、そこは木屑が敷かれた透明な箱の中であった。 箱の外は今までいた部屋が見える。自分たちが暴れ散らかっていたはずなのに、きれいに片付いていた。 体が何かに固定させられているのだろうか、バレーボール程の大きさであるまりさはその場から動けないでいた。 「まりさをゆっくりさせてね!!」 返事は返ってこなかった。仲間たちはどうしたのだろうか。 まりさは眠る前のことを思い出そうとしていた。 幻想郷は少しずつ寒さを感じさせる季節となっていた。 木々の葉が地に積もり、冷たい北風が幻想郷に吹き始めた。 ゆっくりまりさは、群れのリーダーとして引越しを決意した。 現在住んでいる洞窟は当初、以前の住人たちが貯えた食料があり、広さも申し分がなかった。 しかし順調にその数を増やし、成長し続けたゆっくりたちにはその蓄えは少なく、住居は狭く感じられた。 その数およそ40匹。 ゆっくりまりさとゆっくりれいむで構成された群れである。 「みんなでお引越しするよ!!」 「おひっこち! おひっこち!」 「ゆっくりれいむは、まいるーむがほしいよ!!」 「ゆゆゆ! ごはんをたくさん食べたいよ!!」 恋人や仲間、子供たちを率いてまりさは、新しい住居を探す旅に出ることを決意した。 今までの引越しはどれも成功しており、まりさには自信があった。 「きょうからここがまりさたちのおうちだよ!!」 道中、木々の根元や他のゆっくりの家を一時的なおうちにしながら、遂に雨風をものともしない新しい住まいに辿り着いた。 僅かに開いた隙間から中に入り込み、そこでまりさ達は歓声をあげた。 そこには今までに食べたことのないお菓子や食事が豊富にあり、見たこともない様々なものがあった。 何より、とても広く清潔な場所であった。 まりさはこの場所を今までで最高のゆっくりホームに感じられた。 そこは人間にとっても広く感じられる、板張りの居間であった。 まりさたちは洋風の家屋に忍び込んだのであった。 「ゆー! ここならゆっくりできるね!!」 「きょうからここは、まりさたちのおうちだね!!」 「あたたかいね! ぜんぜん寒くないよ!!」 「むこうからいいにおいもするよ!!」 ゆっくりたちは思い思いにゆっくりし始めた。 「うっめ! はっふはっふ! これめっさうめっ!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 食事にありつくもの。 「おねえちゃんの絵をかいてあげるよ!」 「この中にお水が入ってるみたいだよ! 倒してみよう!」 筆や花瓶で遊びだすもの。 「んほおおおおおお! ゆ゙ゔゔゔゔんふぅぅぅぅ!」 「れ゙、れ゙いむ゙ぅぅぅぅんふぅう!」 発情しだすもの。 しかしある時全てのゆっくりが動きを止めた。 怒声が響いたためだ。 「ここはおにーさんとありすたちのおうちだよ!! ゆっくり出てってね!!」 まりさたちは声のした方向を振り向いた。 そこにはリーダーであるゆっくりまりさより少し小さなゆっくりありすがいた。 その影にはありすの子供だろうか、小さなありす5匹が隠れていた。 「ちがうよ! きょうからここはまりさたちのおうちになったんだよ!!」 「そうだよ! ぶがいしゃのありすたちはこのぷれいすから出ていってね!!」 「ゆっ、ばかなの!? あんこくさってるの!?」 一斉にまりさたちが喚きだす。 しかしありすは引き下がらない。 「もう一度だけ言ってあげるね! ここはおにーさんとありすたちのおうちだよ! ゆっくり出ていってね!」 そう叫ぶありすに、リーダーであるまりさは群れにも聞こえるよう言い放った。 「……おばかなありすは、ゆっくりしんでね!」 その途端、四方八方からまりさやれいむがありすに飛び掛っていった。 今までまりさたちは、住居と決めた場所にゆっくりがいた場合はこれを排除して群れを拡大してきた。 ここに辿り着くまでも、多くの住居とその蓄え、そして生活していたゆっくりの中身を喰らってきたのだ。 この集団は他のゆっくりにとっては強盗や猛獣の集まりと言えた。 「おかぁしゃん、こぁいよぉ……!」 「ゆゆっ! こ、こどもたちは逃げてね!!」 ありすは子供たちを逃がし、庇いながら自身の体に力を込め、弾丸のようにゆっくりたちに体当たりをしていった。 持ち前の気性か飼い主が鍛えていたためか、複数を相手にしてもまったく怯まない戦いをしていた。 しかし、子供に気遣いながらの一対多数の戦いの結果は日の目を見るより明らかであった。 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ぐ゙ゆ゙ぅ……、ありすとこどもたちをゆっくり放してね!!」 決着は早々についた。まりさは満足そうにありす達を見下ろした。 何匹かに押さえられ身動きが出来なくなったありすと、同じくありすの目の前で押さえ込まれている子供たち。 「お゙があ゙あ゙しゃぁぁん!! い゙だい゙よ! こわ゙いよぉ!!」 子供たちが口々に叫びだす。 「ありすはどうなってもいいから、こどもたちは助けてね!!」 ありすは子供たちのために嘆願をし始めた。 「ねーねー、まりさ! ゆるしてあげるのだめかな♪」 一匹のゆっくりれいむが、ありすを見下しながらリーダーであるまりさに尋ねる。まりさの恋人なのだろう。 ありすの子供たちを眺めながら、まりさは答えた。 「だめだよ♪」 そしてありすの子供である一匹に近づき、おもむろにその体に噛り付いた。 「や゙め゙でえ゛ぇ! い゙だい゙よ゙お゙おぉ!!」 「どうじでありずのごども゙にぞん゙な゙ごどずる゙の゙お゙お゙むぎゅ……!!」 悲鳴をあげる仔ゆっくりと絶叫しだすありす。後者は口を塞がれた。 まりさは齧った箇所からクリームを汚い音を立てながら吸いだしていく。 「ぢゅるぅ…ぢゅぢゅっぷ…うっめ! このありすのクリームめっちゃうめ!!」 「ずわ゙な゙い゙でぇぇぇ!! あ゙り゙ずのながみずわ゙な゙い゙でぅぅ……」 「んー……! んむむむむー!!」 「おねえぢゃああん!! おね゙え゙ぢゃんを吸わないでえぇ!」 中身を吸われ、声を出すことがままならなくなる仔ありす。 ソフトボール程の大きさであった体がみるみる萎んでいく。 目の前の光景にありすは塞がれた口からうめき声をあげる。 吸われる姉を見て恐慌に陥るありす姉妹。 「ゆゆっ! れいむもありすを食べたいよ!!」「ゆっくり食べさせてね!!」「はっふはっふしたいよー!!」 「まりさも食べたいよ!!」「さいきんありす食べてないよー!!」「ぱちゅりーよりおいしいよね!」 「おかあさんだけずるいよ!!」「ゆっくり食べたいよ!!」「ゆっくり食べたいよ!!」 他のまりさやれいむ達が口々にありすを要求しだす。 これを見てリーダーまりさは皮だけとなった仔ありすを齧りながら言った。 「みんなで仲良く食べようね!!」 まりさ達の群れが他のゆっくりの巣を襲った時には毎回行われるイベントであった。 食べ物を要求する仲間と、それに応えるまりさ。 このゆっくりたちは恐怖でゆっくりの中身が旨くなることを知っていた。 それからはありすにとって地獄であった。 彼女の目の前で子供たちが少しずつ少しずつ喰われ、吸われ、削られていった。 「おがああじゃあああ!! いだい゙い゙い゙い゙いイィィィ!!」 「だじゅっ、げでっ、おがあしゃん! おがあ゙しゃん゙ぅぅ!!」 「だべないでぇぇ!! あ゙り゙ずをだべな゙い゙でぇぇぇ!!」 「どぼじでええ! おがあ゙しゃんたすけでぐれないのおぉぼ!!」 ありすはジタバタと自分を押さえ込んでいるゆっくりを振りほどこうとするが、背中を大きく齧られて動けなくなった。 調子に乗った他のゆっくりも、ありすの右側の眼球をえぐり、髪を引っこ抜いた。 「ん゙ー! む゙む゙ぐ! む゙ぐぅぅうう……!!」 絶命していく子供たちに何もできないことに、ありすは自身の無力さを呪った。 片目に涙を貯めながら自分を睨み付けるありすを眺めながら、まりさは順番に仔ありすたちにありつく仲間たちの嬌声を聞いていた。 何度も体を動かそうとしながら、まりさは思い出していた。 そうだ、ありすたちをいじめていたのだ。 それから一体何があったのだろう。どうしても思い出せない。 若干箱の壁に反射する自分の姿を見て、まりさは帽子ごと頭頂部からベルトで床に固定されていることを理解した。 しばらくして、背中側から足音が聞こえた。まりさのいる箱の方に向かってきた。 恐らく人間なのだろう。まりさの背中に何か呟くと、ようやく目の前に姿を現した。 「やあ、まりさ! ゆっくりしてるかい!」 若い男が手をあげて挨拶してきた。 ここはまりさたちのおうちなのに、どうしてこんな人間がいるのだろうか。 「ゆっ! おにいさんは誰なの!? ここはまりさたちのおうちだからゆっくり出ていってね!!」 「つれないことを言うなよ、まりさ! 動けないお前のために仲間たちを連れてきてやったのに」 そういって男は「よっこいしょ!」と大きな透明な箱を5つ、まりさの前に置いた。 どれもその中には仲間たちが入っていた。分けられて入れられているようだ。 箱の中のゆっくりたちは、このまりさに気付かない。何か特別な細工がされている箱なのだろう。 「ゆっ! どうしてまりさたちを箱の中に入れてるの! ゆっくり出してあげてね!!」 声は聞こえるのだろうか。他のゆっくりたちが「おかあしゃんのこえだ!」や「まりさが生きてた!」と喜びの声をあげる。 「いいかい、まりさ。これは都会派なら誰もが知るゆっくりVIPルームなんだよ! 特別にカワイイ君達を招待してあげたんだよ!」 言いながら男は何かを仲間たちのいる箱の中にバラバラと撒き始めた。どうやら食事らしい。 「ハフハッフ…うっめ! これめっちゃうめ!」「しあわせー♪」とそれを食べたゆっくりたちが騒ぎ出す。 男の言うことは本当かもしれない。これに気を許したまりさは自分にも食事を要求した。 「おにいさん! まりさにもおいしいものをちょうだいね!!」 男は5つの箱に餌を撒き終えてから、まりさのいる箱の前にやってきた。 動けないまりさの口元にお菓子を与えてやりながら、男はまりさに尋ねた。 ねぇ、まりさ? ここにいたありす達はどうしたのかな? と。 「ハフ…クッチャ…ここにいたありすたちは、生意気だからゆっくりころしてあげたよ!!」 男はまりさの言葉に頷きながら、質問を返した。 「子供たちがいたでしょ? あの子たちはどうやって殺したの?」 まりさは口いっぱいにお菓子を頬張りながら答える。 「ハッフクチャァ…あのね゙、まりさたちで少しずつ…ッング…齧ったり吸ったりしながらころしてあげたよ!!」 素直にまりさは答える。少し誇らしげな様子だ。 そしてまりさも質問を返した。 「ゆ! おにいさん、どうしてまりさは動けないの? ありすたちをいじめてたはずなのに?」 男は笑顔でこの質問に答えた。 「君達がそのありすをいじめてた時に、どうやら複数のれみりゃがやってきたらしくてね。 不意打ちをかけてみんなを気絶させてしまったようなんだよ。もちろん僕が追っ払ってあげたけどね」 ニコニコとまりさの背中をさすりながら続ける男。 「特に君はケガをしてしまったようだから、特別個室を用意して看病してあげているんだよ」 まりさは納得したのか、嬉しそうに男に言った。 「ありがとう、おにいさん! おにいさんは特別にまりさたちのおうちでゆっくりしてもいいよ!!」 無意識に跳ねようとしたためか、まりさはケガをしたという背中に一瞬痛みを感じた。 その背中をさすりながら、にこやかに男は言う。 「そうだね、まりさ。君達とゆっくりさせてもらうよ!」 それからまりさたちは男と暮らし始め、数日経った。 男は仲間たちに食事を与え、順番に箱から部屋に出しては遊ばせたり風呂に入れたりと世話をしてくれた。 まりさには怪我をしているからと、初めて会話をした日以外は砂糖水しか飲ませず、箱から出すこともなかったが不満を漏らさなかった。 男は存分に自分たちをゆっくりさせてくれているからだ。 「春までには箱から出れるよ」と、男は背中をさすりながら語りかけた。 実際、まりさは時間が経つにつれて、背中に違和感を感じることが多くなってきた。 自身の体に何が起こったのだろうかと一瞬不安になるが、ここでゆっくりすれば治るだろうとまりさは考えた。 「……ゆっくりうごけなく…なっていってね」 その日の夜、まりさは背後から何か聞こえたような気がしたが、そのまま眠りについた。 ある日、まりさは男を呼び止めて言った。 「おにいさん! まりさもみんなとお話したいよ!」 まりさは個室に入れられているため、自分の仲間や娘たちと会話をすることができないでいた。 「よし、あのれいむを箱の中に入れてあげるね!」 男が指さしたゆっくりは、自分の娘の一人であるゆっくりれいむだった。 「うん、おにいさん! ゆっくり急いでまりさのところに運んでね!!」 男はまりさの目の前にれいむを置いてやった。ソフトボール程の大きさのゆっくりだった。 「ゆゆ、れいむ、おかあさんの部屋でゆっくりしていってね!!」 「ゆー♪ おかあさんだ! ゆっくりできるよ!!」 久しぶりの親子の会話を弾ませる二匹。男はまりさの背中をさすりながらそれを眺めていた。 それから数分経って、男は仔れいむを持ち上げながらまりさに言った。 「どうだい? 満足したかい、まりさ! 明日から仲間たちを連れてきてあげるね!!」 それはまりさにとって嬉しい提案であった。 「うん、おにいさん! 明日もお願いね!」 仔れいむは「うわあ、おそらをとんでるみたい!」と、男と親であるまりさの会話を聞いていなかった。 男はまりさのいる箱から少し離れると、そのゆっくりの口にホチキスで小さな針を打ちつけた。 「んむむ! んむー!」と唸るゆっくりの頬の部分に今度は穴を開けた。 まりさに見られないよう、その背中に仔ゆっくりの穴が開いた部分を押し付けた。 「ゆゆ? おにいさん背中がけいれんするよ!」とまりさは自身の背後で行われていることに気付かずに声をあげる。 「痙攣しているのが見えたからまりさのために戻ってきて、背中をゆっくりマッサージしてあげているんだよ!」 まりさはそれに納得した。男が背中に何かを当ててから震えが止まったからだ。 男はまりさに「ゆっくりしていってね!!」と言い残すと、空いた両手で腕を組み、ゆっくり達のいる居間から出て行くと、自分とゆっくりたちの食事を鼻歌交じりに作り始めた。 その日の夜もまりさは、眠りにつきながら自分の背後で何かが囁く声を聞いたような気がした。 それから毎日、まりさの元に男は子供を運んできた。 砂糖水しか口に含めないことや、動けないことに不満はあったが、まりさは子供の会話や、背中のマッサージを喜んだ。 「おにいさんなら、ずっとまりさたちのいえに住んでいていいよ!!」 子供たちと話をするようになってから10日ほど経ったある日、まりさはふと気付いた。 目の前にあるゆっくりの仲間たちがいる5つの箱、その中にいるゆっくりの数が減っていることに。 それだけではない。うっすらと反射する自分を写す透明の箱の壁が、自身の背中が肥大していることをまりさに見せ付けた。 砂糖水しか飲んでいないのに、何故ここまで大きくなったのだろうか。 背中の痙攣も最近は頻繁に、そして強くなっていくことにまりさは恐怖を覚えた。 「ゆゆっ、おにいさん! まりさの子供たちが少なくなってるよ! それに背中も膨らんじゃってるよ!!」 まりさは子供との会話を終え、背中のマッサージを受けているときに切り出した。 「おにいさん! 今お話ししたれいむを連れてきてね!!」 まりさはうっすらと気付いていた。自分と話をしたゆっくりたちが消えているのではないかと。 男は顎に手をやりながらふむ、と唸ると「そろそろいいか」と呟き、まりさに答えた。 「それじゃあベルトを外してやるから、後ろを振り向いてごらん」 まりさを床に固定していたベルトが外される。 「君の後ろにみんないるから」 久しぶりに動くためか、背中が膨れてしまったためか、中々重たく感じる体をひねり、それを見た。 皮だけとなりペラペラとなったゆっくりたちが積み重なっていた。 どれも口は閉じられており、虚ろな目をしてこちらを覗き込むような顔をしていた。 一番上には、今さっきまで会話を交わした子供がペッタリとこの山にへばりついていた。 「ゆぅうぅううう!? どお゙じでみんな動かないのおおお!!」 まりさは目の前の状況が理解出来ず叫ぶ。 その声に他のゆっくりたちが反応するが、箱の中からではまりさの様子が伺えないため、不安そうな表情を見せた。 「それはね、まりさ! みんな君のマッサージのために中の餡子を提供してくれたから薄っぺらになっちゃったんだよ!」 男は手を大きく広げながらまりさに答える。 「ま゙り゙ざにもわがるようにおじえでね!!」 まりさは全く理解出来ずにいた。どうして、マッサージで子供のゆっくりたちがこのような姿にならなければいけないのか。 「それはね! 君の背中がこのゆっくりの中身を吸ってしまったんだよ! 10日ほど前からやってたじゃないか」 「言ってることがわからないよ! ゆっくりこの子たちをいきかえらせぶぎゅるぅ!!」 男はいきなりまりさを掴みあげると、その口をホチキスで塞いだ。 「ありす、痛かったかい?」と男は手の上に乗せたまりさに囁いた。 「まりさはありすじゃないよ!」と口にしたかったが、声に出せないまりさ。 しかし、信じられないことに自分の背中から声が聞こえてきた。 「大丈夫だよ、おにいさん! 我慢できるよ!!」 それにほっとしたような表情を見せ、男はしゃべりかけた。 「どうだい、ありす。体は動かせるか?」 それに背中の何かが返した。 「もう少しれいむやまりさを食べたら動かせそうだよ!」 まりさは愕然とした。自分の背中にいる何かが、子供達の中身を吸い出してしまったのだ。 男はそれを聞くと、箱の中にまりさを戻し、ベルトを締めなおした。 「そうだ、ありす! まりさに自分がどういった状況になっているかを見せてあげよう!」 「そうだね! ゆっくり見せてあげようね!!」 男は小型の背面鏡をまりさに見せた。 肥大化している背中に何が起きているのか。帽子を外され、その鏡を覗き込む。 まりさの後ろ髪が短く切りそろえられたそこには、ゆっくりありすの顔が貼りついていた。 まりさは声にならない悲鳴をあげた。 まりさ達がありす達をリンチし始めてから数十分後に男は家に帰ってきた。 それからすぐに、ゆっくり達が部屋を荒らしているのを察知し、ゆっくり用の薬品を撒いた。ゆっくりを睡眠に誘うガスである。 男は農学を研究する学者だ。、ゆっくりを研究する人間との付き合いもあり、こういったものを豊富に持っていた。 男は瀕死のありすを急いで回収したが、後背部の皮が大部分が失われており、瀕死の状態であった。 中のクレームが残された部分から乖離してしまったら、このありすは死んでしまう。 そこで男は大きなまりさに目をつけ、その背中の皮を切除し、餡子を多めに削り取ってからありすの前半分をつなげた。 見事につながった後、男はまりさには最低限の食事しか与えず、ありすには栄養のある食事や仔ゆっくりを食べさせていた。 するとありすの部分は大きくなり、体の支配権を握るようになっていった。 このままいけば、まりさという瘤のついたゆっくりありすになるのだろう。 その日の夜、背中にいるありすはまりさに語りかけ続けた。 「今までまりさにわからないように、夜中はおにいさんとお話ししてたの」 「お昼のまりさ、おいしかったな。でもありすはれいむの方があじがさっぱりしていて好きだわ」 「まりさったらすぐ近くで子供が食べられているのに気がつかないんだもの。ゆっくりしてるわね」 「ペラペラの子供たちを見ながら次のゆっくりが来るのを、まりさが楽しそうにお話してるのを聞きながら待ってたりするのは最高だったよ!」 「まりさ、起きてる? ……わかるわよ、つながってるんだから。寝たふりはやめてね!」 「右目はまりさの元気なあかちゃんからもらったら治ったよ! ありがとう!!」 「まりさの赤ちゃん美味しかったよ! また食べさせてね!」 「……明日もまりさの子供食べるけど、ゆっくりしていってね!!」 次の日、まりさはベルトを外され、違う部屋に連れて行かれた。 男の腕の中から、その部屋にはまだプチトマト程の子供たちが5匹ほど遊んでいることをまりさは理解した。 子供たちを男は呼び止めると、まりさを床の上に置いた。 「今からみんなには、おかあさんと鬼ごっこをして遊んでもらうよ!」 すると嬉しそうに子供たちは跳ね回った。 「おかあさんに会いたかったよ!」「ゆっくりあそびたいよ!」と、無邪気に喜んでいる。 「おかあさん、お口がふさがれてるよ?」「背中が腫れてるよ、だいじょうぶ?」と声をかけるものもいたが、「大丈夫だよ!」というまりさの方から聞こえる声を聞いて安心したようであった。 まりさは泣きそうな顔をしていたが、どのゆっくりも「大丈夫! ゆっくりあそぼうね!」の声を聞いて気にしないようになった。 「それじゃあ鬼ごっこを始めるよ!」と男は言う。 無邪気に部屋を跳ね回り始める仔ゆっくりたち。 男はそっとまりさに囁く。 「リハビリを兼ねた昼食だよ、ありす。頑張ってね!」 いや、もう男にとってはありすなのだ。 ありすはクルリと振り向くと、仔ゆっくりたちに対峙した。 「ゆっくり食べさせてもらうね!!」 母親の背中にあるもう一つの顔を見て、怯え始める仔ゆっくりたち。 「ゆゆ!? おかあさんのせなかにかおがあるよ!!」 「こわいよ! ゆっくりできないよ!」 「やめてね! ゆっくりちかよらないでね!」 それから一斉に、部屋の隅へと逃げ出す。ただ1匹だけ立ち竦んで動けないようだ。 「ゆ゙ゆ゙…ゆ゙っぐぐゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙!(ゆっくり止めてね)」というまりさの声を聞かず、ありすはその仔ゆっくりに齧りついた。 「い゙だい゙よ゙おがああざああん!! ゆっぐりでぎないよおお!!」 まりさは子供たちの絶叫、そしてそれを咀嚼する音を聞きながら涙を流すしかなかった。 まりさの恋人であり、妻であるれいむは、最近少しずつ減っていく子供たちが心配でしょうがなかった。 男が言うには、大きくなったから別の部屋に移したそうだ。 れいむは男が優しく頼りになる人間と信じていたため、それを疑うことは少なかった。 それでも、恋人のまりさの声もだいぶ前に箱の外から聞いたきりで、れいむには不安が募っていった。 春の訪れが部屋の窓から見えるようになる頃、 遂に子供たちは一人もいなくなった。 れいむは男に尋ねた。 「おにいさん! こどもたちかまりさに会わせてね!!」 男はれいむを抱きかかえ、小さく揺さぶりながら言った。 「実はまりさと子供たちはれいむに内緒でこの家から出て行ってしまったんだ。 窓の外にいたゆっくりぱちゅりーを好きになったみたいだね。 この帽子を別れの手向けれいむに渡してね、ってまりさが言ってたよ」 男はれいむに、まりさの帽子を渡して見せた。 それはまぎれもなくまりさの匂いがついた帽子であった。死臭はしないので、男が死体から剥ぎ取ったということはないのだろう。 「……ゆ゙ゆ゙ぐぐぅ、ま゙り゙ざのばがぁ!!」 悔し涙を流しながら、れいむは帽子を咥えて震えだす。 「よしよし、れいむ。泣かないでこの部屋でゆっくりしていってね!」 男は腕の中で振動を強めていく。少しずつ表情が緩んでいくれいむ。 まりさのいた箱の中に近づく男とれいむ。 そこには1匹のゆっくりありすがいた。 れいむをその箱の中に入れると、電動のマッサージ機でさらにれいむに振動を与える。 「ゆ゙ゆ゙っんほほほ! れれれれれいむだよ! よよよよろしくねありすすすすんほおおお!!」 れいむはこの振動で発情してしまったようだ。 そのれいむにありすが近づき、頬ずりをしながら答える。 「よろしくね、れいむ! きょうからゆっくりしようね!!」 2匹は交尾を始めた。 それからしばらく2匹はその箱の中で過ごし、れいむの体から茎が伸びてきた。 ありすとの子供である。5つほど実がなっていた。 れいむはこのありすのことを気に入っていた。まりさと比べ優しく、思いやりがあり幾分か知的であったからだ。 これからはありすとその子供たちと暮らすのも悪くはない。 ありすに頬ずりをしようとすると、ありすの背中に顔のような腫れ物ができているのが見えた。 「ゆっ! ありすの背中のはれもの、齧ってとってあげようか?」 ありすはれいむに向きなおってから、れいむに言った。 「ゆっ、大丈夫だよ! それより前の恋人とありす、どちらが素敵?」 「も、もちろんありすだよ! ありすの方がゆっくりできるよ!」 「ゆゆ! うれしいよ、れいむ! ずっとゆっくりしようね!!」 男はその会話を眺めながら考えていた。 ありすの背中のまりさは、全ての子供たちが自分の体に喰われてからは発狂したような素振りを続けていた。 しかし恋人が間近で寝取られてから反応を示さなくなっていった。 その心は果たしてまだ生きているのだろうか。 子供を産み終えたれいむを、ありすが食い殺した後にまりさがどんな表情を見せるか。 男とありすの復讐は、桜の花が散る頃には終わるだろう。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2174.html
星のカービィ Wii 機種:Wii 作曲者:石川淳、安藤浩和 開発元:HAL研究所 発売元:任天堂 発売年:2011年10月27日 星のカービィ Wii デラックス 機種:NS 作曲者:安藤浩和、下岡優希、石川淳、櫨本浩、小笠原雄太、加藤優貴 開発元:HAL研究所、バンプール 発売元:任天堂 発売年:2023年2月24日 概要 据え置き機の本篇としては『星のカービィ64』以来の11年ぶりとなる作品。 2004年にゲームキューブ用ソフトとして作品発表されてから、3本の作品をお蔵入りとした末、7年目にしてようやく発売された。 本作はシリーズの転換点となった作品と評価されており、以降の作品の原点となった作品とスタッフからも語られるほど、シリーズに与えた影響は極めて大きい。 長い間時間をかけたこともありサウンドの評価も非常に高く、こちらも以降のシリーズの礎となった。また過去作のアレンジ曲も多数収録されている。 しばらくサントラ未発売だったため正式曲名不明だったが、2012年6月にクラブニンテンドー限定でサントラが景品に登場し、一部の曲の正式名称が判明した。 2023年2月24日に本作をSwitchでリメイクした「星のカービィ Wii デラックス」が発売。 本作はメインシリーズとしては『星のカービィ 参上! ドロッチェ団』以来となる外部との共同開発であり、また前作『星のカービィ ディスカバリー』とは同時開発が行われていた。 キャラクターデザインが前作準拠になっているほか、新コピー能力『アーマー』『サンド』、多数のサブゲームを収録した「わいわいマホロアランド」に新エピソード「マホロアエピローグ」の新要素が追加されている。 原作の曲はリマスターを行い、新要素の部分で新曲を追加したことを、サウンドクリエイターの安藤浩和氏はハル研ブログで明かしている。 また今作のサウンドテストはディスカバリーと同様に、作曲者だけではなく曲名も表示されることが事前に明かされており、12年の時を経て遂に全曲の詳細が明かされることになった。 なお原作時点で未発表だった曲名は一度見直しを行った上で確定したことがニンテンドードリーム5月号で明かされている。 原作で「どうくつたんけん」と呼ばれていた曲が「すいしょうのダンジョン」に改題され「どうくつたんけん」は別の曲に割り当てられたのもこの作業の影響であったことが同雑誌の画像からも示唆されており、その他いくつか曲名の変更が行われている。 新規曲には今回も『カービィのグルメフェス』と同様に白色の音符の曲が存在しており、社外の作曲家と思われる。 収録曲 (サウンドテスト順) Wii WiiDX 正式曲名 作・編曲者 補足 順位 5 1 4人の仲間と:クッキーカントリー 安藤浩和 レベル1クッキーカントリータイトル画面でも流れる オープニング111位第2回オープニング47位カービィ210位第2回カービィ190位 1 2 彼方からのおとしもの 安藤浩和 ムービー:彼方からのおとしもの 3 3 ポップスター 石川淳 ポップスター:ワールドMAP 6 4 ぼうけんのはじまり 安藤浩和 レベル1ステージ1 2011年196位横スクロール155位カービィ83位第2回カービィ229位一面18位 7 5 どうくつたんけん 安藤浩和 レベル1ステージ1地下 75 6 エナジースフィアゲット! 石川淳 エナジースフィア獲得 8 7 必殺!スーパー能力 安藤浩和 スーパー能力 2011年202位 68 8 異空間ファンファーレ 安藤浩和 異空間突入 9 9 VS.スフィアローパー 石川淳 スフィアローパー戦 76 10 エナジースフィアたくさん! 石川淳 スフィアローパー戦後 10 11 森をぬけて 安藤浩和 レベル1ステージ2 カービィ147位第2回カービィ222位 11 12 戦え!中ボスバトル 石川淳 中ボス戦(ポップスター)夢の泉「卵のボーナス面」「ボス」アレンジ 12 13 すいしょうのダンジョン 安藤浩和 レベル1ステージ3Wiiサントラは「どうくつたんけん」 13 14 丘をこえて 石川淳 レベル1ステージ4 14 15 むてきキャンディー 石川淳 無敵 - 16 シークレットエリア:HAL部屋(カービィのグルメフェス1) 安藤浩和 レベル1ステージ4 HAL部屋グルメフェス「星のカービィ:グリーングリーンズ」「Kirby's Gourmet Fest」「Love Love Alivel」メドレー - 17 ゴールトビラ 下岡優希 ステージクリア 17 18 ゴールゲーム 石川淳 ゴールゲーム 78 19 カービィダンス/ショート 安藤浩和 クリアダンス ゴールゲーム2位以下 15 20 戦いの予感 石川淳 ボス戦前 16 21 白熱!ボスバトル 安藤浩和 ボス戦 第6回242位第7回943位2011年18位カービィ89位第2回カービィ151位ボス戦55位 77 22 パーツスフィアゲット! 石川淳 スフィア入手 80 23 カービィダンス/ロング(ボスのあと) 石川淳 クリアダンス ボス撃破 4 24 グリーングリーンズ/星のカービィ Wii Ver. 安藤浩和 ローア船外観(ポップスター) 18 25 ローアがったい! 安藤浩和 ムービー:オール がったい!ムービー:右ウィング がったい!ムービー:左ウィング がったい!ムービー:エムブレム がったい! 2 26 彼方からの旅人マホロア 安藤浩和 モードセレクト画面 他ローア船内でも流れる 19 27 レーズンルインズ 石川淳 レベル2レーズンルインズ 20 28 砂の荒野 石川淳 レベル2ステージ1 夏234位カービィ159位第2回カービィ196位 21 29 晴れときどきオアシス 安藤浩和 レベル2ステージ2 2011年224位 22 30 エキゾチック・ピラミッド 石川淳 レベル2ステージ3 23 31 古代の人々のあとかた 石川淳 レベル2ステージ2(後半) 24 32 クラヤミノカラス 安藤浩和 暗闇ステージ 25 33 オニオンオーシャン 石川淳 レベル3オニオンオーシャン 夏159位 26 34 ハッピーマンボー 安藤浩和 レベル3ステージ12「カインのテーマ」アレンジ 夏21位 27 35 サマービーチの波 石川淳 レベル3ステージ2 28 36 すもぐりシーベッド 安藤浩和 隠し部屋:水中 29 37 ウォータースライダーズ 石川淳 レベル3ステージ3 30 38 かいていさんぽ 石川淳 レベル3ステージ4 第2回カービィ206位 31 39 ホワイトウェハース 安藤浩和 レベル4ホワイト ウェハース 冬・雪・氷297位 32 40 ゆきがっせん 石川淳 レベル4ステージ1 33 41 氷にとざされた道で 石川淳 レベル4ステージ2 34 42 アイスステップ 安藤浩和 隠し部屋:雪面 35 43 コロコロコーリ 石川淳 レベル4ステージ3 第2回カービィ222位 36 44 ゆきすべりびより 石川淳 レベル4ステージ4 37 45 フリージング・テンプル 石川淳 レベル4ステージ5 38 46 ナッツヌーン 石川淳 レベル5ナッツヌーン フィールド318位カービィ113位 39 47 空のワルツ 安藤浩和 レベル5ステージ1 掘り出し135位癒し80位カービィ99位第2回カービィ175位 40 48 スカイタワー 安藤浩和 レベル5ステージ2 第6回67位第7回80位第8回53位第9回47位第10回86位第11回107位第12回127位第13回218位第14回227位第15回78位第16回45位第17回94位2011年17位横スクロール6位癒し276位第2回任天堂5位第3回任天堂8位ダンジョン196位カービィ5位第2回カービィ7位歴代183位 41 49 雲の夢 安藤浩和 レベル5ステージ3夢の泉「雲の面」アレンジ 第6回309位第7回442位第8回283位第9回718位第11回779位第15回896位2011年44位横スクロール105位癒し3位第2回任天堂117位カービィ23位第2回カービィ44位ピアノ7位アレンジ19位 42 50 ふきすさむ風 石川淳 レベル5ステージ5入口 43 51 激突!中ボスタワー 安藤浩和 レベル5ステージ5「デデデ大王のテーマ」アレンジ 89 52 VS. ワドタンク 安藤浩和 ガンガンバスターズ:ミッション1レベル5ステージ5裏口(WiiDX)SDX「ボスとの戦い」アレンジ 2011年271位 44 53 パーツスフィアゲット? 安藤浩和 VS.グランドローパーサントラでは「パーツスフィアゲット?~グランドローパー」 45 54 グランドローパー 安藤浩和 第2回カービィ179位 72 55 ヤラレ 石川淳 ミス 73 56 ゲームオーバー 石川淳 ゲームオーバー1 74 57 おやすみコンティニュー 石川淳 ゲームオーバー2 47 58 チャレンジステージで GO! 石川淳 チャレンジステージ:チャレンジ中 48 59 ゴールへ HURRY UP! 石川淳 チャレンジステージ(残り30秒) 96 60 グリーングリーンズ 石川淳 キャリーチャレンジWiiでは1-4や6-5のHAL部屋でも流れる「GREEN GREENS」アレンジ 79 61 カービィダンス/ロング 安藤浩和 クリアダンス ゴールゲーム1位 50 62 リザルトタイム 安藤浩和 チャレンジステージ:リザルト 49 63 おしらせファンファーレ 安藤浩和 チャレンジステージ:ゴール 91 - はるかぜとともに:デデデ戦 石川淳 ガンガンバスターズ:ミッション3-1SDX原曲 カービィ117位 - 64 開場のさえずり 石川淳 わいわいマホロアランド プロローグ - 65 WELCOME TO THE MAGOLOR LAND! 安藤浩和 わいわいマホロアランド「彼方からの旅人マホロア」アレンジ - 66 たまごきゃっちゃ:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 たまごきゃっちゃ タイトル画面夢の泉「タイトル画面/デモ」アレンジ - 67 たまごきゃっちゃ 櫨本浩/加藤優貴 たまごきゃっちゃ夢の泉「卵のボーナス面」アレンジ - 68 刹那の見斬り 櫨本浩/加藤優貴 刹那の見斬り - 69 刹那の風 櫨本浩/加藤優貴 刹那の見斬り - 70 おちおちファイト:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 おちおちファイト タイトル画面 - 71 おちおちファイト 櫨本浩/加藤優貴 おちおちファイト64「おちおちファイト」アレンジ - 72 けっかはっぴょう 櫨本浩/加藤優貴 おちおちファイト リザルト - 73 爆裂ボンバーラリー:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 爆裂ボンバーラリー タイトル画面夢の泉DX「セレクト」アレンジ - 74 爆裂ボンバーラリー 櫨本浩/加藤優貴 爆裂ボンバーラリー - 75 ギガトンパンチ:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 ギガトンパンチ タイトル画面鏡「スタートステージ」アレンジ - 76 ギガトンパンチ 櫨本浩/加藤優貴 ギガトンパンチ鏡「ギガトンパンチ」アレンジ - 77 かちわった! 安藤浩和 ギガトンパンチ リザルト - 78 スマッシュライド:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 スマッシュライド タイトル画面 - 79 スマッシュライド 櫨本浩/加藤優貴 スマッシュライド - 80 タッチ!早撃ちカービィ:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 タッチ!早撃ちカービィ タイトル画面 - 81 タッチ!早撃ちカービィ 櫨本浩/加藤優貴 タッチ!早撃ちカービィ - 82 一撃!手裏剣道場:タイトル 櫨本浩/加藤優貴 一撃!手裏剣道場 タイトル画面 - 83 手裏剣道場、いざ 石川淳 一撃!手裏剣道場 プレイ開始 - 84 手裏剣道場、勝負! 石川淳 一撃!手裏剣道場 マトをねらえ - 85 当てたマト数えて 櫨本浩/加藤優貴 一撃!手裏剣道場 リザルト - 86 みつけて!マホロア図書館:タイトル 下岡優希 みつけて!マホロア図書館 タイトル画面 - 87 みつけて!マホロア図書館 安藤浩和 みつけて!マホロア図書館 - 88 ドタバタ発見!マホロア図書館 安藤浩和 みつけて!マホロア図書館 ラストスパート - 89 ガンガンブラスターズ:タイトル 安藤浩和 ガンガンブラスターズ タイトル画面 - 90 ガンガンブラスターズ 安藤浩和 ガンガンブラスターズ - 91 カブーラー・リミット 安藤浩和 ガンガンブラスターズ カブーラー せっきんちゅう!USDX「ヘビーロブスター」「飛行砲台カブーラー」アレンジ - 92 砂塵のスチールフィールド 下岡優希 ガンガンブラスターズ レベル3エアライド「エアライド:スチールオーガン」「エアライド:サンドーラ」アレンジ 2023年328位 93 - ざんねん 石川淳 手裏剣道場・ガンガンバスターズ 失敗 - 93 安藤浩和 サブゲーム失敗 94 - がんばった! 石川淳 サブゲームファンファーレ/ショート - 94 安藤浩和 - 95 アトラクトリザルト 安藤浩和 サブゲーム リザルト - 96 わいわい!アトラクションツアー 櫨本浩/加藤優貴 アトラクションツアー 95 - おめでとう!! 石川淳 サブゲームファンファーレ/ロング - 97 安藤浩和 - 98 マタきてネ!アトラクションツアー 櫨本浩/加藤優貴 アトラクションツアー けっかはっぴょう 51 99 よみがえる天かける船 安藤浩和 ムービー:よみがえる天かける船 52 100 異世界ハルカンドラ ~ 新たなてき 安藤浩和 ムービー:異世界ハルカンドラ~新たなるてき 53 101 遥かなるハルカンドラ 石川淳 ハルカンドラ:ワールドMAP 63 102 夢にまでみた大地は 石川淳 ローア船外観(ハルカンドラ) 54 103 エッガーエンジンズ 石川淳 レベル6エッガーエンジンズ 55 104 鋼鉄ノコキョウ 安藤浩和 レベル6ステージ1読みは「ハガネノコキョウ」 カービィ187位 56 105 スクラップノイズ 安藤浩和 隠し部屋:工場 57 106 テクノ・ファクトリー 石川淳 レベル6ステージ2 カービィ137位 58 107 異世界の中ボスバトル 安藤浩和 中ボス戦(ハルカンドラ)64のルームガーダーのアレンジ 59 108 ドキドキ鉄橋コースター 石川淳 レベル6ステージ3 60 109 地下水道イングレス 石川淳 レベル6ステージ43「アイスバーグ」アレンジ 62 110 アンダーワールド 安藤浩和 レベル6ステージ2 水中 カービィ223位 61 111 プレッシャーパニック 石川淳 レベル6ステージ5 プレス地帯 92 112 クライマックス!デデデロボ 石川淳 ガンガンバスターズ:ミッション3-2レベル6ステージ5 プレス地帯最終 (WiiDX)USDX「ヘビーロブスター」アレンジ 88 113 ガンガンバスターズ 石川淳 ガンガンバスターズ タイトル画面レベル6ステージ5 HAL部屋 (WiiDX)WiiDXでの曲名は「シークレットエリア:HAL部屋(ガンガンバスターズ)」 90 114 VS. アイアンカワサキ 安藤浩和 ガンガンバスターズ:ミッション2レベル7ステージ2 HAL部屋 (WiiDX)SDX「激突!グルメレース:タイトル」アレンジWiiDXでの曲名は「シークレットエリア:HAL部屋(VS. アイアンカワサキ)」 64 115 デンジャラスディナー 安藤浩和 レベル7デンジャラス ディナーWiiでは真 格闘王への道のタイトルや休憩所でも流れていた 2011年202位カービィ131位第2回カービィ166位 65 116 ハルドラボ火山 安藤浩和 レベル7ステージ1 66 117 無限のチカラ 安藤浩和 レベル7ステージ3 2011年181位横スクロール136位カービィ152位 67 118 ウルトラスーパーボスバトル 安藤浩和 スーパー能力 ボス戦グランドローパー戦後半、7-3後半 第6回823位2011年82位カービィ115位第2回カービィ73位 69 119 アナザーディメンション 石川淳 異空間ステージ 2011年150位カービィ81位第2回カービィ94位 70 120 異空の静寂 石川淳 エナジースフィア出現 71 121 4つ首の守り神:ランディア 石川淳 ランディア戦、ギャラクティックナイト戦前半WiiではHR-D3戦後半でも流れていた 第2回カービィ234位 81 122 ゼンブ教えてヤルヨ 安藤浩和 ムービー:ゼンブ教えてヤルヨ 82 123 飛べ!星のカービィ 安藤浩和 レベル8ザ ラストバトル イン アナザーディメンションシューティング面 第6回339位第7回869位第8回561位第15回447位第16回300位第17回484位2011年21位カービィ47位第2回カービィ19位 83 124 決戦!異空間ロード 安藤浩和 ムービー:決戦!異空間ロード 103 125 支配してアゲルヨォ 石川淳 VS.マホロア(第一形態)VS.マホロアEXWiiデラックス版はエレキギターの音色が強くなっている 第6回178位第7回190位第8回153位第9回220位第10回338位第11回505位第12回304位第14回487位第15回221位第16回202位第17回679位2011年19位カービィ10位第2回カービィ38位第2回ラストバトル53位第3回任天堂24位 104 126 キョゲンのダンマツ 安藤浩和 マホロア・マホロアEX撃破時 105 127 CROWNED 安藤浩和 VS.マホロア(最終形態)VS.マホロアソウル 第6回8位第7回1位第8回2位第9回18位第10回20位第11回36位第12回92位第13回42位第14回29位第15回20位第16回14位第17回44位2011年2位第2回任天堂1位第3回任天堂7位カービィ3位第2回カービィ2位歴代20位第2回ラストバトル13位 106 128 解崩のダイアデム 安藤浩和 マホロア(最終形態)撃破時 107 129 全てキエテ ~ それぞれの世界へ 安藤浩和 ムービー:全てキエテ ~ それぞれの世界へ 108 130 Return to Dreamland 安藤浩和 スタッフクレジットエンディング~スタッフロール 第15回512位第16回673位2011年239位エンディング127位第2回エンディング20位カービィ79位第2回カービィ111位泣き曲147位 115 131 かくれマホロアみっけ 石川淳 「星のカービィWii」のチャンネルを選択わいわいマホロアランド:かくれマホロア発見 97 132 クリアしてからがお楽しみ 安藤浩和 モードセレクト(メインモードクリア後) 84 133 ぼうけんかつげきをみよう 安藤浩和 シアタールームWiiではサウンドルームでも流れる 85 134 せつめいちゅう 石川淳 チャレンジステージ:こうりゃくのコツ - 135 たまごきゃっちゃ:タイトル(うら) 安藤浩和 たまごきゃっちゃ タイトル画面(うら)夢の泉「タイトル画面/デモ」原曲 - 136 たまごきゃっちゃ(うら) 安藤浩和 たまごきゃっちゃ(うら)夢の泉「卵のボーナス面」原曲 - 137 刹那の見斬り(うら) 石川淳 刹那の見斬り(うら)SDX原曲 - 138 刹那の風(うら) 石川淳 刹那の見斬り(うら)SDX原曲 - 139 おちおちファイト:タイトル(うら) 石川淳 おちおちファイト タイトル画面(うら) - 140 おちおちファイト(うら) 石川淳 おちおちファイト(うら)64「おちおちファイト」原曲 - 141 けっかはっぴょう(うら) 石川淳 おちおちファイト リザルト(うら)64原曲 - 142 爆裂ボンバーラリー:タイトル(うら) 石川淳 爆裂ボンバーラリー タイトル画面(うら)夢の泉DX「セレクト」原曲 - 143 爆裂ボンバーラリー(うら) 石川淳 爆裂ボンバーラリー(うら)夢の泉DX原曲 - 144 ギガトンパンチ:タイトル(うら) 伊勢村篤義/稲垣博信 ギガトンパンチ タイトル画面(うら)鏡「スタートステージ」原曲 - 145 ギガトンパンチ(うら) 伊勢村篤義/稲垣博信 ギガトンパンチ(うら)鏡「ギガトンパンチ」原曲 - 146 スマッシュライド:タイトル(うら) 石川淳 スマッシュライド タイトル画面(うら)参ドロ原曲 - 147 スマッシュライド(うら) 石川淳 スマッシュライド(うら)参ドロ「スマッシュライド」原曲 - 148 タッチ!早撃ちカービィ:タイトル(うら) 安藤浩和 タッチ!早撃ちカービィ タイトル画面(うら)USDX原曲 - 149 タッチ!早撃ちカービィ(うら) 石川淳 タッチ!早撃ちカービィ(うら)USDX「タッチ!早撃ちカービィ」原曲 86 150 一撃!手裏剣道場:タイトル(うら) 石川淳 一撃!手裏剣道場 タイトル画面(Wii)一撃!手裏剣道場 タイトル画面(うら)(WiiDX) 87 151 手裏剣道場、いざ(うら) 石川淳 一撃!手裏剣道場 プレイ開始(うら) - 152 手裏剣道場、勝負!(うら) 石川淳 一撃!手裏剣道場 マトをねらえ(うら) 46 153 当てたマト数えて(うら) 石川淳 一撃!手裏剣道場 リザルト(Wii)一撃!手裏剣道場 リザルト(うら)(WiiDX)チャレンジステージ開始前 - 154 みつけて!マホロア図書館:タイトル(うら) 下岡優希 みつけて!マホロア図書館 タイトル画面(うら) - 155 みつけて!マホロア図書館(うら) 安藤浩和 みつけて!マホロア図書館(うら) - 156 ドタバタ発見!マホロア図書館(うら) 安藤浩和 みつけて!マホロア図書館 ラストスパート(うら) - 157 ガンガンブラスターズ:タイトル(うら) 安藤浩和 ガンガンブラスターズ タイトル画面(うら) - 158 ガンガンブラスターズ(うら) 下岡優希 ガンガンブラスターズ(うら) - 159 カブーラー・リミット(うら) 下岡優希 ガンガンブラスターズ カブーラー せっきんちゅう!(うら) - 160 砂塵のスチールフィールド(うら) 下岡優希 ガンガンブラスターズ レベル3(うら) - 161 アトラクトリザルト(うら) 安藤浩和 サブゲーム リザルト(うら) 98 162 仲間たちの休息 石川淳 格闘王への道:コピー部屋、敗北時真 格闘王への道:敗北時SDX「セーブ小屋」アレンジ 100 163 勝利への道 安藤浩和 格闘王への道、真 格闘王への道GC版予定でのPVの曲 2011年186位第2回カービィ179位 101 164 勝者をたたえる輝き 安藤浩和 格闘王への道 優勝Wiiでは真 格闘王ヘの道優勝時にも流れていた - 165 マッチョ オブ デデデ 安藤浩和 レベル5ステージ5EXスタアラ原曲 - 166 ヒストリー オブ カービィファイターズ 安藤浩和 レベル5ステージ5裏口EXカビファイ2原曲 - 167 シャウト オブ デデデ 小笠原雄太 HR-D3後半戦ディスカバ原曲 102 168 決戦!異空間ロード EX 安藤浩和 ムービー:決戦!異空間ロード EX - 169 断罪のマルスプミラ 下岡優希 マホロアエピローグ タイトル 第16回722位第17回538位2023年285位第2回カービィ141位 - 170 堕チテ、ハルかドンゾコニ… 下岡優希 マホロアエピローグ プロローグ - 171 頬ツタウ雨 櫨本浩/加藤優貴 マホロアエピローグ チュートリアル - 172 VS.ラパリパルパーズ 下岡優希 マホロアエピローグ ステージ中ボス戦「VS.スフィアローパー」アレンジ - 173 翠の風のリミックス 安藤浩和 異空のエアグリーフ「森をぬけて」「丘をこえて」アレンジ - 174 紅の熱砂のリミックス 安藤浩和 異空のプロムゾーン「砂の荒野」「ハルドラボ火山」アレンジ 第2回カービィ148位 - 175 蒼の零度のリミックス 安藤浩和 異空のポセインブール「フリージング・テンプル」「かいていさんぽ」アレンジ 第16回415位2023年210位第2回カービィ165位 - 176 トライアルドアーズ 下岡優希 トライアルステージ 2023年112位第2回カービィ151位 - 177 激熱!エレメンタルボスバトル 下岡優希 マホロアエピローグ ボス戦「白熱!ボスバトル」「断罪のマルスプミラ」アレンジ 第16回493位2023年100位第2回カービィ108位 - 178 かじつのカケラダヨォ! 下岡優希 マホロアエピローグ ボス撃破 - 179 ココロノスガタ 安藤浩和 マホロアエピローグ リザルトスタアラ原曲 - 180 ソウル散る忘失の絶島で 安藤浩和 マホロアエピローグ ステージ4ディスカバリー原曲 アレンジ138位 - 181 ココロ知ル喪失ノ航海へ 安藤浩和 異空のロスカドーラ「断罪のマルスプミラ」「勝利への道」「スカイタワー」アレンジ - 182 VS.群れ成すローパーズ 下岡優希 ぼうそうローパーズ戦「VS.スフィアローパー」アレンジ 2023年557位 - 183 Another Domination 櫨本浩/加藤優貴 クラウンドローパー戦「グランドローパー」アレンジ 2023年542位 - 184 王亡き樹冠のミストルティン 安藤浩和 マスタークラウン戦 第16回10位第17回72位2023年7位第2回カービィ17位第3回任天堂26位 - 185 アトシマツ ~Pay For One s Sin!~ 下岡優希 マスタークラウン最終決戦 第16回388位2023年214位 - 186 あのパラレルを超えて、キミと 安藤浩和 マホロアエピローグ エンディング 第16回725位2023年217位 - 187 異空ヲカケル旅人 安藤浩和 マホロアエピローグ エクストラステージ20周年SP原曲 第8回196位2012年123位カービィ58位アレンジ272位 - 188 CROWNED(デデデ大王のデデデでデンZ) 安藤浩和 マホロアエピローグ エクストラステージデデデンZ原曲 - 189 シークレットエリア:HAL部屋(カービィのグルメフェス2) 下岡優希 マホロアエピローグ HAL部屋グルメフェス「星のカービィ Wii:ウルトラスーパーボスバトル」「カービィのエアライド:シティトライアル:街(裏)」「Youth Athletic Meet!」メドレー - 190 高きデンジャラスなファイナルへ 下岡優希 真 格闘王への道:タイトル、休憩所カビファイ2原曲 99 191 真 格闘王への挑戦 安藤浩和 真 格闘王への道:コピー部屋夢の泉「卵のボーナス面」アレンジ 109 192 真の敵の極地 石川淳 真格闘王への道:休憩所11戦目以降(Wiiデラックスでは19戦目)3「マップ:アイスバーグ」アレンジ - 193 天を貫く絆の間 安藤浩和 ギャラクティックナイト前半戦(デデデ大王&メタナイト)カビファイ2原曲 第14回540位第15回579位第16回620位2020年21位第2回ラストバトル287位 110 194 異世界からの戦士 石川淳 ギャラクティックナイト後半戦USDX「銀河最強の戦士」アレンジ 2011年178位カービィ96位 - 195 時巡る銀河最強の戦士 石川淳 ギャラクティックナイト後半戦(デデデ大王&メタナイト)ロボプラ原曲 2016年172位 - 196 INWARD STRUGGLE 石川淳 真 格闘王への道(最終戦直前) - 197 覇王戴冠 〜OVERLORD〜 安藤浩和 真 格闘王への道 VS.マホロアソウルスタアラ原曲マホロアソウル戦後半・サウンドルーム2ループ目以降はアレンジに変化 第15回381位第16回69位(DX)第16回363位第17回190位(DX)2018年31位2023年41位(DX)アレンジ92位第2回カービィ42位(DX)第2回カービィ151位 111 198 解キハナ…ッテ……K…r……b……ー! 安藤浩和 マホロアソウル撃破時 - 199 デラックスマスター! 下岡優希 各モードコンプリートファンファーレ - 200 Y.Y.WONDER MAGOLOR WORLD! 下岡優希 わいわいマホロアランド ミッションクリア後 112 201 100%ファンファーレ 石川淳 100%クリア達成ファンファーレ 113 202 カービィマスター! 安藤浩和 ムービー:カービィマスター! 114 203 ごほうびスペシャルミュージック 安藤浩和 モードセレクト(エクストラクリア後)Wiiデラックスではサウンドテストの楽曲全開放後に流れるようになる夢の泉「平地の面」アレンジ - 204 黄色く輝く遥かな星よ 下岡優希 ムービー:クレジット 第2回カービィ249位 未 - スカイタワーの没曲 未 - ウルトラスーパーボスバトルの没曲 未 - ウルトラスーパーボスバトルの没曲 未 - ウルトラスーパーボスバトルの没曲 未 - 没曲 未 - きらきらきっず「VS.デデデ大王」原曲 ラストバトル233位(SFC)スーパーファミコン97位カービィ216位 星のカービィ Wii ミュージックセレクション - - 空の夢と、虹の泉で 「空のワルツ」「決戦!異空間ロード EX」「雲の夢」「夢と寒冷地の面」アレンジメドレー ゲーム未収録77位 - - サイゴノタタカイ 「ゼンブ教えてヤルヨ」「飛べ!星のカービィ」「支配してアゲルヨォ」「CROWNED」「Return to Dreamland」アレンジメドレー ゲーム未収録7位カービィ77位第2回カービィ127位アレンジ67位 - - 4人の仲間と彼方からの旅人 「4人の仲間と:クッキーカントリー」「彼方からのおとしもの」「彼方からの旅人マホロア」「ぼうけんのはじまり」「全てキエテ ~ それぞれの世界へ」アレンジメドレー ゲーム未収録68位 サウンドトラック 星のカービィ Wii ミュージックセレクション 星のカービィ Wii 紹介映像 星のカービィ Wii デラックス [Nintendo Direct 2022.9.13] 星のカービィ Wii デラックス 紹介映像
https://w.atwiki.jp/ikary/
<あ行> あああああああああ! アーシュラー アーセン・サバドフ アートマン シャドウハーツ アームレスリング 投稿者 愛好家パーティの様子 愛情 50人 アイスマン 愛成会病院 愛知 トマト 病院 愛と勇気とかしわもち 愛の妖精ぷりんてぃん アイホート アイム・ア・チャンピオン アイロン カメルーン あういえお 蒼い悪魔 青い鯨 青いクレヨン 青い部屋 青ゲット 赤い毛糸の帽子 売る娘 赤い猿のフォルダ 赤いバナナ CM 赤い部屋 赤い部屋 完全版 赤次女の館 赤ちゃんケーキ 赤塚不二夫 キャスター アカデミーマニアックス 赤沼イチゴのラブミーアタック 茜の悲劇 あかんか 秋田 ごうけん 秋葉原 テープ アキル・ミッチェル アケビコノハ アゴーリ あさくら画廊 朝日新聞 南京 あさりの歌 MV 足跡の怪 アジア平和の市民連盟 アジサイ 鹿よけ 明日は日曜日 アシッドアタック アステカ族のホイッスル アステカの祭壇 あずにゃん フォトモザイク あたくしに一生尽くして あたしはもうお嫁にいけません 暖かい生レバー アタマがしわくちゃ 頭 粉 新しいボトルに変えましょ アダルトグッズで遊んできた アトランタのハイキングコース アナゴさん あなたがこの詩を読もうとした瞬間 あなたに似ている あなたの診断 あなたのフリーゲーム アナトリー・モスクビン 穴留玉狂 アナルローズ 姉のシルバニアファミリー アパート 祭り アバター 22歳 アハ体験 熱帯魚編 アパトラビア アハハアハハ ウルサイ あはははは あばれる君 妻へのプレゼント 阿部定 アブグレイブ アポカリプティックサウンド アポクリン 天野大吉 アマンダ・トッド あむにおてぃっくわあるど アメーバ 目 アメリカミズアブ あやや suigin あらいぐまギャル アラン・バンクス 荒ぶる座敷わらし ありさの育児日記 アリスの一日 アルカパ アルツハイマー画家 アルバート・フィッシュ アルビノ狩り アロメルス・デケマルティクラトゥス アワビさん アンカー縫合 暗黒工房 安全CM アンダルシアの犬 アンデッド先生 アンドレア・ハスラー アンドレイ・チカチロー アンネリーゼ・ミシェル アンピュテーション 飯田利明 いいとも 音が変わるCD 家の前 2ch 医学部 卒業写真 行かなきゃ イカの皮膚 イキグサレ 生きたまま 生きたメキシコ 行きづまる家族の暮らし いきなり男風呂に潜入する痴女 生き人形 生きものと女 生き物苦手 生き物を飼ってしまった少年 イギリス ゼリー イギリス 人魚 池袋 母の日記 伊号第三十三潜水艦 石川県 覚せい剤防止キャンペーン いじめ ミクミク 医者が来る 椅子に座り続ける男 イスラムバード 15人 イスラム 名誉 イタリア ロープウェイ 市川一家 一年後の君え 市場大介 一色誠 ウイグルの歴史 一所懸命アプロード いつでもそこに 田舎の石柱 田舎の人妻 稲穂小学校 制服 犬 インドネシア 犬 世界一 コンテスト イヌッマ 犬とヤマアラシ 犬鳴トンネル 犬の貴重映像 犬の耳 イネクビボソハムシ 命の授業 鶏 今から行きます 今こうなってるよ イメケン イルカの夢でさようなら いるのいないの いれくばローズガーデン いろいろ痛いニュース イングランドで最も重い 飲酒運転 CM インストラクター 少女 インディアナポリス号 インド 電車 電線 インドネシア 窃盗犯 インドネシア 針金 インドのおじさん カタール インパール作戦 淫乱テディベア ヴァンパイア病 ヴィーナスフォート CM ヴィエ ウィリアム博士 サナギ ウイルス映像 ウーロン茶ヌルヌル ウエスト夫妻 上原あみ DVD 紹介 我愛琴葉姉妹 ウォーキング 飛び出す絵本 ウォーリーのパーフェクトホラホラ教室 ウォーリーを探さないで ウクライナ航空ショー ウクライナ人たちが隠したがっている ウクライナ21 兎‐The Mistery of the Rabbit ウサギ 人形劇 うさぎパズル うさちゃん 好き 牛が大量に発生した 氏賀Y太 失われた朝食 牛の首 ウジ虫の顔はどこにあるの? 臼井儀人 遺書 ウソップ コピペ うちのご近所へようこそ ウチの風呂 ワロタ 有頂天 ベジタリズム 鬱夫の恋 宇都宮 1983年 ウデムシ 馬突き 馬の蹄ウマバエ 生まれる mmd ウラジミール・コマロフ ウルス祭 ウルトラスーパーデラックスマン ウルトラマンチョタロウ 噂の公衆便所ハウス 噂のジョニー ウンゲロクソミミズ ウンコモリモリ 運転手 噴水 運転場 くるみ 運の悪いヒポポタマス 永遠となった留守番 永遠のかくれんぼ 永久歯 頭蓋骨 エイの干物 エイモス・ミラー エイリアンが落とした 笑顔が一番 笑顔の世界 易牙 エジソン電 エスケイプ・フロム・トゥモロー エスコバルの悲劇 エド・ゲイン エニックス シンドローム 江の浦 ドラえもん 恵方巻き 食事風景 エボシガイ 絵馬めくり エメット・テイル 絵文字 モザイク エリザベス・ショート エリサ・ラム エルフェンリート エルモ ジェームズ エレキテル うしろのしょうめん エレナ 究極のラブストーリー エロ画像 バッグで突かれる エロ本小屋 エロルヤ光線 えんじぇるぱーく武蔵 演じる女たち 猿脳 及川くに子 おいしさ愛情便 オイスター 仔猫 オウ王国 欧米 洋式 風呂 お馬さん サラブレッド オウム 村井 青梅日記 イエネコ 大阪 愛知 岐阜 大阪 西成線 オーストリア 赤いベンツ 大津 生出演 オールナイトロング お母さん スープが飲みたい おかーさーん 岡田有希子 直後 オカムロ 岡山地底湖 小川の石の上にカエルがいた おかわりもいいぞ! おぎわら クレイジー オクス駅お化け 奥野清 HOMEPAGE オコシテオコシテ 尾崎豊 フライデー おじいちゃん驚かせたいな おしゃべりロボつくってみた おじろく おばさ 尾瀬 トーマス 恐ろしい塩ラーメン オタマジャクシ ニコニコ オチョナンさん おっさん二人 おっとい嫁じょ オデッサの階段 弟のパソコンから おにぎりくんの秘密 お姉ちゃんだよ おねんね ゲーム 斧 模型 おはなさんのいちにち お話聞こうね お風呂場の壁にありました オマエ カオ オムラン君 おめえだよ おもいっきりDON! 放送事故 オモコロ キンデル 親の車埋め尽くしたった 親父と学ぶチョコレート工場 小山田亮 お遊戯会 ドラえもんショー オラヨー お料理選手権 オルグラリヤ 俺 おじゃる丸 終わらない夏休み 終わる世界 音楽ファンタジーあくむ 音声編 女賢者 女の子がウッキウッキ 女の子にしたい 女 ラップ 生放送 <か行> カアイソウ 母さんです カース・マルツゥ カーチャンの証明写真 カービィ 空を見上げる カール・デンケ カールマイヤーep カーン・ユニス動物園 海外が一瞬でわかる動画 海外勢がこぞって五つ星 海外 たばこ パッケージ 海外 でかすぎ 海外の交通安全ビデオ 海外 ハロウィン 料理 潰談 海岸 コーラ 海水浴場に女の子がやってきた 飼い猫30匹に好まれた ガオーさん カオス アンサイクロペディア ががばば 鏡の中の少女 格ゲーの禁じ手 カクテル 搾りたて 格闘技 カギ 掛け軸 生放送 駕籠真太郎 葛西 沼澤 かしまさん 過剰歯 和夫一家 風が気持ちいいぜ~ 風が吹くとき カタコンベ カチヤ 唇 ガチャパン 香月弘美 学校サボる オーストラリア 勝手にしやがって かつての精神病院 ガディマイ祭り 神奈川県 防止CM カナダ アザラシ ガナニー 蟹 ドラム缶 カニ 入った カニビル ガネーシャの妻 カバヨダリツ 下半身裸 女性器 株式会社 闇 かまいたちの夜2 バグ 神様なんていなかったね 神の十戒復古運動 神の左手 カメ ネズミ GIF 亀井 正体 カメムシ アンサイクロペディア 仮面少年 顔 がゆぼぁぃんれえ から揚げを作ってみた カラーフィルムで見る ガラス製りんご ガラナの実 カルおじ カルナワチ カルマニマ カルロ・グローチェ カレーショップ志み津 カレースパゲッティ 山 カレーパンマンが現れる 彼の妻ニワトリ ガロット 器具 カロリームービー かわいいよ鋼ちゃん かわいくさせて かわった友だち 川村 野村 宦官 眼球 f50 韓国 エレベーター 車椅子 韓国 生放送中の事故 がんこちゃん エロ漫画 カンジダ カンディル 関テレ 夜景 看板ベスト50 カンフー 道場破り カンボジア 2歳の少女 キ ギーグ キース・ボードウィー 消えたとてうかぶもの キエフ ゴロゴロ 消える砂の像 木が白くなっていた ギガス写本 帰心暗鬼 キジメッカ キジャベ村 北九州 おにぎり食べたい 北朝鮮 生き地獄 北朝鮮兵 アンダーランド 貴重なタンパク源です キッチンマザー キツツキ ハト キノコ キノピオ 気のせいだよね 木の上の物体 キビヤック 奇妙な果実 キム・オクイム キム・グッドマン キムソンイル(画像検索) ギャグ 101連発 キャサリン・デイ キャリーの3D劇場 ギャリンガー ギャルがアップした動画 ギャル曽根 ギャルの日記〆 キューティーフレッシュさん 給湯器 笑い声 きゅうり味のゆっくりしていってね 狂気太郎 狂人軍 京橋駅にて 恐怖症を克服したい 画像 きょうふのキョーちゃん 恐怖正男 恐怖の館 今日見た夢を忠実に再現 極まりないズサン運営遊園地 極・魔導物語 巨大な穴 虚虫のデモテェプ 切り株 TV 桐谷美鈴 楽しかった キリン 300匹 綺麗すぎる人間の写真集 極まりないズサン運営遊園地 キンギョソウ 種さ靴下の裏側 金玉喰い虫 クールな顔 少年 グエン・ヴァン・レム クセになる画像ください 九相図 糞喰男 糞と少年 くそみそテクニック 駆逐艦エルドリッジ クッサイ サルマン 靴下の裏側 靴屋 fgo 靴を脱がなかったホームレス くねくね 苦悩に満ちた男 首輪 ピザ 熊 実況 熊取 7人 くもだんなとかえる グモッチュイーーン 蜘蛛を食べた女 暗い日曜日 クラゲ大好き クリープショー グリーン姉さん グリーンブーツ グリコ ちょうせん状 クリスチャン・レックス 肖像画 クリストファー・リリー クリスマスイブ あずにゃん グリセリド 油 クリックしてはいけない 狂い咲きノロイマス グルシャン 狂った果実 ゲーム 久留米 ペンチ クレイジーゴースト クレクレタコラ グレシア オオハシ 紅蓮丸 塩ラーメン 黒い太陽731 クローニーカバンマン クロスジヒトリ 黒ムツ用語 クロバネキノコバエ クロコダイル 薬 クロダイルマン グロカルト グロッティー マンデー クロニ 王女 黒ノ十三 羽音 グロリアン クンストカメラ 軍曹 家 群馬 千手観音 携帯電話 正体を現す ケヴィン・ウェア ケヴィン・コスグローヴ ゲーム実況 乞食 ゲオルク・バルティッシュ 毛皮ができるまで 劇団スカッシュ デミたま 劇団ひとり 304号室 青木 激打 餅衝大會 激安 安心 満足 ケツマイモ ケニー・ヴィーチ 気配のするテレビ部屋 ケバエ 謙虚な紳士会員を入れる私 ケン君と二階 検索してはいけない言葉 検索ワード 音MAD ケンタッキー レア ケンポ君 ケンモメシ ゴアグラインド こいしのへや 子犬のエサやり 恋人たちの晩餐 封印映像 公園 パンダ 高音質マイクで聴いてみよう 好奇心 中年女 攻撃力が想像以上に高かった 合コンに来ていった 溝状 香田証生 高知県産ボールペン 交通安全ポスター 天才 高等精神病 江東マンション 弘南鉄道 田舎館 紅白モチ 幸福堂 ツ 幸福論 アニメ ごえくん通信 コオイムシ ゴードン・スマイリー ゴールを決めて宙返り ごきげんよう 観客 ゴキ塗り 極悪非道 悟空介護画像 小薬剛 小倉北九州一家 ここは隠しページです ここはどこの箱庭じゃ? こざかしいぃぃぃ 小猿専門 小皺 ご自由にお使いください 即席 コチニール色素 こっくりさん フラッシュ こっちにおいで CM 後藤寿庵 卒業式 ご登録ありがとうございました 子供たちの目に入る子供だって うまいんだもん コトリバコ コネクトガール この板レベル低すぎ この画像なに? この謎解けるかな? この橋SUGEEEEE 小小林ゆう 絵 小人ダンス 小人妖精のオブジェ コピペ100選 コマユバチ コマ撮り 人形 ゴムボートを膨らませる父親 ゴリダム インド ごりまん ジャパン ゴルフボール 真っ二つ これが本当の父しぼり これから風呂入るやつ コロッサル スクイッド 転がった 拾って コロラド テントウムシ コロンビアネクタイ 怖いyoutube 混血少年 コンジローム こんなお店があったらいいなシリーズ こんなピアスありですか こんなん持ってる コンニチワクレデター <さ行> 細菌汚染 サイドショーへようこそ 魚 氷 サカテカスの女性 佐川一政 桜こけし 挫缶爾亜 ザ・ギニーピッグ 桜の木 ポロポロ 落ちた 桜橋文茶 叫べ!ガッチンポーのテーマ 佐々木孫悟空 笹針 笹山直規 サシガメ 擬態 サッカーしようぜ集団 サッカー フクロウ サティー インド サトゥルヌス さとるくん サニーテーター88 ザ・ネスト ザ・ハウス ゲーム さび菌 サブインジション 座間 クーラーボックス サミール・アイト・サイード サミュエル・ドウ サムソン調理 サムネバイバイ 鮫島事件 さよならを教えて 晒され奴隷 サラダオイル コピペ 猿夢 サワートゥーカクテル 山岳ベース 山毛別 三聴 山東マクドナルド 三豊百貨店 散歩中の狼犬2匹 三面鏡 ビデオ シアトル ガム シーウィー シェイナ・アイゾム ジェットコースター マーライオン ジェノサイバー ジェフ・ザ・キラー ジェフリー・ダーマー ジェレミー・ベンサム シオノギのCM 塩焼き 鹿川くんさようなら 歯科技工士 スマホカバー 鹿だったもの 鹿のGIF 色盲テスト フラッシュ 時効は15年 自作のカカシ 自殺少女 自殺ダメ 死死死死死 呪い 四八(仮) 史上一番のエロ配信 シダ植物 裏 舌 盗んだ 実写版ムーミン 児童図書館から回収された教育ビデオ シドニー ルナパーク 新安塩田 柴犬の専門雑誌 シビトロ シビュラ精霊記 ジブリ的な何か 死幣 シマウマ ワニ GIF 島根女子大生 沈美善 ジャーナリスト車列 ジャイアント・ホグウィード 謝罪文 コロス 邪神モッコス シャチの幸 しゃぶしゃぶプロダクション しゃべる人形を入れてみた ジャンボ喪子 柔道 背骨 しゅうりりえんえん 樹海の落としもの 手記を最後まで 十六人谷 シュメール人 小悦悦 使用キー 見るだけ 城島 ゴエモン 少女椿 少女のコンバース 少女 浴室 少年少女カップル 少年 ベルトコンベア 庄山仁くん ジョー・アレディ ジョージア 木の幹 食卓のお肉ができるまで 食玉スレ 職場安全 カナダ 植毛 噂 食用 食す しょこたん セミ 女子高生 校門 女子高生 転がってる 女子高生コンクリート 女子 ちんちん ジョシュア 煙突 ジョシュ・ミラマント 初代ペコちゃん ジョニー あらすじ ジョン・ゲイシー ジョン・K・ペー太 シリラート 白いヒトガタ 白色スクールソックス シロクマ 空 シロッコ 交通CM 新型 PS3 CM シンガポール 大喧嘩 シンガポール 人形 ジングルベル逆再生 新宿アート展 発見 新宿駅 54人 尋常 人体の不思議 しんちゃん 標識 しんちゃん 未来予想図 死んで無になる5秒前 シンデレラ 原作 シンナームービー 人肉大根おろし 神秘的で悲しそうな女性 人民寺院 水形の骨 炊飯器 中身 スープおじさん スウェーデン メイク スウェーデン 18歳少年 スーパーに展示されている 末吉とヨネ スカフィズム スカりフィケーション スカルファック 杉沢村 好きで好きで仕方がなかった すぐにけせ スクラプチャー ハンガリー スケリーズ島 少しメイク変えてみた 涼宮ハルヒの圧縮 スタンフォード 実験 スティーブン・ジョンソン ストローおじさん スナイパー 花火 スナノミ 砂浜にバービー人形 スネ夫探偵事務所 スプー スプリットタン スぺーコラ美術館 スポッと ドピュッ スライムがあらわれた スラバヤ動物園 すりおろす女 スリル スルワナ族 スレンダーマン すんげぇワロタ ズンズン運動 精巧な小銭入れ 清算 テープ 精神薬 パッケージ セイっ 筋トレ 生徒の頬 制服少女に踏まれたい! セイメイタイム 声優・mp686 整列するカエル 世界王者決定戦 GIF 世界で最も強い快感 世界を揺るがした偉人たち 赤色立体地球儀 セキンタ二 石鹸工場 切腹おねえさん 絶望の扉 セドレツ セミパラ・チンスク セルゲイ・モスコヴェッツ 鮮血の結末 洗浄剤の通販 洗濯機 犬 全裸のランチ 千日デパート 扇風機おばさん 専用カッター CM 全力で耐え続ける 専用 脱毛 戦慄の隔離部屋 相談屋 Twitter 象の足 ソウマ 流出 ソッダー・チャイルド ソニックCD メッセージ ソニー・ビーン そば煮た湯 放置 それいけ菊間 ソンミ村 <た行> ダーウィン賞 ダークえなり ダークロン ターボばーちゃん ターミネーター 修理 ターレス バイク 新潟 ダイアモンドのコスト 第一動画 タイ 宴 帯化 鯛 口の中 退屈貴族 体験VR パイロット タイコバエ 胎児 カモメ 胎児スープ 大丈夫P どうしよう 大好き タダシ 大雪山 木文字 タイ パン屋 大福餅を忘れるな 台北の使者 タイヤネックレス 大量地獄 台湾 僧侶 聖水 倒したし タオルケットをもう一度 田亀源五郎 だるま憲兵 宝島 年代不明 タクラ―ン村 たくろう ゲーム 竹中直人 ビデオ タケノコ 根っこ タケリタケ タコ部屋 立川南口 喧嘩 ダチョウ 手すり ダツ ダッカ 赤い川 ダッカ・レストラン 立島夕子 脱毛人形 ダニエラ・ポジャーリ タニシ コピペ ダニ族 指 タヌキのトウィッチ たのしいクイズ たのしくてやめられない 旅する老人女性 旅の宿 ベスト タフォニ たべてあげる ダボパ二ウム ッド ダメルギルド連合 HOME たもてない ダラス・ウィーンズ ダリナ ダルマ 伝説級 誰もいない部屋 タンク山 だんご2兄弟 男子児童 誕生日会のお礼 誕生日パン 韓国 タンチョウ 頭 旦那のジェフリー・マクドナルド ダンボ君 タンポンマン チームアメリカ 伝説のシーン チェンソー ドッキリ 地下商店街のアニメ 地下鉄 当時の映像 地球少年 鍋 地溝油 チコタン チ・血・チ・チャット 父親 一服 父の臭いパンツ ちっちゃなちーちゃん ちっぱいぱん ちびしかくちゃん ちびまる子 夢 チベット尼中国・四川 チベット 鳥 血みどろ人形 チャージマン研! チャウシェスク動画 チャットログ チャン・ズー・ピン ちゃんとTVで映してください 中国 エスカレーター 中国 整形 ハサミ 中国で案内されたトイレ 中国の宿の主人 中国 夫婦 包丁 中国 プリクラ 中国 GIF 中古ビデオ 駐車場parking チューブ連結 プレイ 超面白画像 腹筋注意 長州の観客 超楽しいムービー 直前に撮られた写真 貯水槽マーム 貯水槽に潜る チンパンジー 女性 チンポ画像閲覧センター チンポ画像収集場 ツァボ 通販番組 玉子焼き 津川館長 月兎の部屋 つとむのニコニコホームページ ツの点が3つある世界 妻と知人 ツミナガラ 冷たい熱帯魚 津山 30 ツリーマン 釣崎清隆 ディアトロフ ティーチくん ていえぬシアター 定価で買っても デイヴィッド・ライマー ティック・クアン・ドック ティミ 命のアート デグロービング デコルマン デスコンドーム デスファイル 哲学的ゾンビ テッド・バンディ 鉄棒 髪の毛 デニス・カールソン デビッド・パーカー・レイ デブリードマン デボラ・ストーン デモデクス デモノフォビア テラトマ体 テルアビブ空港 てるてる坊主 3番 テレポーテーション ショートムービー 手を振る女 天安門 電車ガール 電車ごっこ CM てんしひめのあいのきりく 電車を半分に分割 伝説の動画 爆誕 纏足 テンプラマン でんわでろ とあるかぞく トイレのうんこさん トイレ レストラン トゥール・スレン 東海村 JCO 東京 全国観光 東尋坊 少年 トゥミ二 糖蜜飼育 冬夜の風鈴 東洋紡 CM 銅羅衛門 トゥングダ どーなっつ文庫 ドーナツ店 店員 時太山 度胸試し 毒蜘蛛 飼い主 徳島 40秒 特になし 怒号と肉 栃木白福祭り 土鍋 激ウマだった 隣の家のイザベル となりのトロトロ ドナルドウズ ドナルドの家族 とびだしゃみえる 扉 完全に トミノの地獄 トムとジェリーアート展 イギリス トム・プライス 友蔵心の俳句 bot 友達と生き物遊び 友達 性癖 豊田商事 トライアスロン 競技終了 ドラえもん タレント ドラえもんに助けて貰おう ドラえもんの歌 韓国版 空耳 ドラえもんのヌイグルミ トラ 人間 鳥居みゆき 携帯 トリトドン エロ画像 鳥の大群にエンカウント トルコ 男の子 ドレスデンで発見された トレパネーション トロッコ問題 教科書 トロと休日 写真 ドングリ キツツキ トンスル とんねるず タクシードライバー <な行> ナイトウ薬品 内容がない ダウンタウン 苗山さん 脳花 自己制作 中西菓子工房 仲間 腕 中身 bot 中河原海岸 防空頭巾 流れに乗って考え思考の 名古屋アベック 名古屋ホストクラブ2001 名古屋モード学園 CM ナショナル ボカロ なずな 義眼 なぞなぞ、はじめました 謎のビニールひも 謎のポロライド写真 ナッティー・ハグッド 納豆になりたかった少年 なつみSTEP! 七色の川 奈々の部屋 何気なく電話を分解したら ナポレオンズ スプーン曲げ 生首 一週間 鉛の仮面 奈良 便秘 21歳 なるたる ナワル伝説 南極ニンゲン ヒトガタ 南京ニッパー 何j民 皮膚 ニーア 没 ニーチョス 臭い玉 ニクキュウいじめ 肉だるま 逃げても うれしくて ニコニコスッキリ 煮込みおじさん ニコール・アンジェミ にしきがお 虹鱒直売所 二週間気づかず香港 二十八衆句 偽中華人民共和国 日産 正和 日本国尊厳維持局 日本損保 1975 日本橋 アンパンマン ニューキングハナハナさんのブログ ニュージーランドのネコ バッグ ニューロンカフェ 尿道オナニー愛好家 鶏マイク 人気の搾りAV 人形 クリティカル 人形と結婚 人形をこよなく愛する幼女 人間ゴキブリ 人間との立場 人間ビデオ にんじん大好き 忍者龍剣伝 コンティニュー ぬいぐるみ テコ入れ ヌタウナギ 塗り絵 ヴィレヴァン ヌルディン・アルザンキ 猫アハハハハハハハ 猫 黒いドレス猫 ソラ君 ねこぢる草 ねこぢる劇場 猫のちからくん 猫 歴史からくる 猫 metrolibre ネズミコリネ ネパール赤ちゃん ネム・トゥオン村 寝屋川 長女 練馬 鑑定士 濃硫酸 陳超 野口健 ブログ 福島 野崎コンビーフ 飲みかけのアクエリアス ノルウェーの子供向けアトラクション ノロイちゃん 呪呪呪 のんのんびより 年賀状 <は行> バージニア テレビクルー バージャー病 バーバラ・スティール バービー人形ごっこ ハーレクイン魚鱗 はいいろさんの昼 バイオレンスサザエさん 白暁燕 歯医者に置かれた像 背徳の親子 ハイビーム対策ステッカー バキュロウイルス バクシャエフ バグったのーみそ はぐれトーマス ハゲマンコ ハゲワシと少女 はじめてのかていか 走るチルノ 走る取的 蓮コラ 八王子 フッ素 ハチミツとクローバー OP バッカルファット バッキ―ビジュアルプランニング 八甲田雪中行軍 八尺様 ハッシュポテト 無塩 八仙楽園 八頭身モナーの憂鬱 ハッピーツリーフレンズ ハトヤグループ 不思議じゃない 花が咲いたよ ハナクソなめ子 話してみて パナップ 顔 バナナスプライト バナナスラッグ バナナのナス バナナマン ルスデン 鼻の奥から ババアダンス 母親してきた ぱぱっぱぱっぱっぱじゃまじゃま~ 母に咲いた鬱の花 パパママバイバイ パピーミル パプアニューギニア 赤ちゃん ばぶちゃん バブルマン インドネシア 浜口 動員生徒 ハマス ミッキー ハムスター 顔 バム・ファイト ハメ撮り 末路 歯磨き 20年 ハムスターおじさん はやにえ パラグアイ 美人弁護士 ハラクロコモリグモ ハリー・ハーロウ ハリガネムシ ぱりてぃ バルカル カメラマン バルドーの導き はるな愛 抜く パレヰド バレットさんの飾り付け ハローキチィ ハローキティ 頭 バロット パン君 ピースハウス バンコク レザーフェア パンツ以外全て消し飛ぶ威力 はんにゃ ロッカールーム パンパース巻き パンをふんだ娘 ヒアリ いかだ ヒアリの次にくるのは ビーチへ工事で行けません ピーター 女医 ピエロ・マンゾーニ 東長崎機関 やらなきゃね 東原亜希 ピカチュウ描いてみた ピカチュウ 画像検索 ひかりごけ 光の合唱 ひき逃げ 3キロ ひぐらし 車 ビクンッビクン 美少年地獄 美食家の集い ピジョンミルク 美人 歯車 日高様お元気でしょうか 引っ越してから不登校 ヒッコリー・ホーンド・デビル ピットブル 顔面 ひでむし ひとりかくれんぼ ひとりだけの部屋 涸沼川 ボラ 日野 小四 ヒバロ族 ピパピパ ビバリー 本当に登場 ひまわりのダンス ひまわりを探している ヒモムシ 白死蝶 百壁ネロ 写真館 百目 ヒュ ピュラチレンシス ひょうたん島 設定 ひよこ 運命 ひよこミキサー 平沢唯‐けいおん 秘録シーン ぴろぴと びろびろ ピンキー姉貴 ピングー第24話 ヒンデンブルグ ファービー エフェクター ファービー 電子レンジ ファイアーボール オハイオ ファラリスの雄牛 ふぁんしーあいらんど ファンタジーなニュース フアン・ホセ・パディーヤ フィアーフェクター フィギュア系画像掲示板 フィギュア はんだごて 風俗嬢の末路 ブードゥー 市場 フーリンシェンホワン フェイスロボ フォアグラ 生産 フォード CM 猫 フォーラーネグレリア フォン二ィ フカシギの数え方 福岡 ワンゲル 福知山線 107人 袋鼠 8月29日 不幸な少女03 フザー村 釜山女子中学生 富士急 オブジェ フジツボ 膝 不死身の雌牛 腐女子のキャラ弁 双子合体 豚肉 全身 ブタをやった日 物件画像 女性 物件間取り ジオラマアート ブッシュミート ぶっちぎってやるぜ ブッチャーカバー 不動塾 太ももが映えすぎた 不妊治療16年目 踏切のモラル ブラジル 赤ちゃん人形 ブラジル グサグサ ブラジル 吸い込まれた ブラジルマチェット フラッカ ブラックアジア ぶらっくちんちん フラッシュゲーム1Por2P ブラッドリー・ウィラビー ブランケット カスタム ブランチ・ダビディアン プリ―ティ・デビ 古いビデオに入った映像 ブルーギル プレミアム涙目 震える舌 ブルネンコの犬 ぶるたぶちゃん ブルドーザー グランビー ブルバニャ橋 ブレインピアス 風呂場はやめてください プロレス インベータ― 糞尿愛好症 解憂斎 文化公園 ベーコン 絵 ペギー 人形 北京 原画 西村 ベクシンスキーの絵 白丁の嫁遊び ベジタリアン プーケット ベスラン ベティーの誕生会 ベニモンコノハ ペニーガール ペニーワイズ ペニスクリームパスタ ベネヅエラ ツルハシ ヘマトフィリア ヘモクラリア 何云昌 ペリリュー島 ベルメスの顔 便槽内 ペンション スナメリ 変態糞親父 変態 SEIICHI 弁当 シュール 弁当 2本立てで 変なオナニー 変な日記ひろった ホアヨダリツ ボヴィアン症候群 某監視器車 ぼうけんのしょ 放置してた鍋 防犯カメラ男 法輪功 呼叫魚 ホームページ 制作屋 僕の日記 世界 僕らの記念日 ぼくらの ゲーム ポケモン射的ゲーム ポケモンショック ポケモン 日誌 ぽこぽこぴこたん 干しブドウ シンガポール ポスタル ポストに変な手紙が入ってた ボストンマラソン2013 舗装工事 犬 ポッカキット 勃起する変態のための動画集 ホップステップはいキック ポテト 無塩 ポテトを盗んだ男 保導連盟 骨泳がし ホノボノ ポピーザぱフォーマー ぽぽちゃん 口紅 ホムス 子供 ホメオティック突然変異 ホラー映画のセット 墓地 ボリビア 学生 ポルトガル 176年 香港 BBQ 香港97 ボンチョンドンお化け 本当のメスを 本当の友情 CM 本場韓国のお肉 <ま行> 麻婆茄子 逆再生 マーク・クイン セルフ マイアミゾンビ マイケル・ジャクソン 素顔 前田龍之介 彼女 魔界ゾンべえ 魔界ノ風鷹 マカオ 饅頭 マクドナルドノワダイ マグロ漁船の女 マグロ拾い マゴットセラピー 孫娘 人形 マザー・グース フラッシュ まさかとは思いますが マジカル☆スウィート マジソンズ マジック処刑 マジド・カボシファル まじない.com マシュー 衛星写真 増淵倉吉 魔ゼルな規犬 街中で撮影された女性 町野変丸 穴 マチェーテ フル版 町田市 電柱 張り紙 マチュナ橋 マックスウェルの銀のハンマー マックスヘッドルーム事件 松戸駅 女子トイレ 松戸のおっさん 松山 ドクハラ 窓から大きな黒猫 マドリード1808 眞鍋かをり 住所 マナマナの恐怖 マネネ 儀式 まぼろし博覧会 ママが全部教えてあげるわ マムシ君 自身 マモ ノート 麻薬犬に生まれて マリオカート アニメ マリオ A 短編 マリオ3 スピードラン マリカリ まりちゃんズ まりちゃん まりもちゃん バイバイ マルコ・エバリスティ まるこ コップ お水 まるまると太った13歳 マレーシア航空17便 マンホールの中の人魚 満面の笑み 漫画 みーちゃんのにっき 見ぃつけた ねたまま 右耳です ミクネギ 三島由紀夫 フライデー 見たら死ぬ ミッキーのガスマスク ミッキーマウスのキーホルダー ミッキーマウスの刑 見つめる絵 視テ見ヌ素振リ眼潰シテシマへ ミノケモヨダツ11ジ 箕輪スズ親指探し 耳かき密室 宮子 アニメ 宮崎空港 お土産キャラ ミャンマー西部で現在進行中 未来は素晴らしい ミラノ風ドリアwwww ミリー・ブラウン 画家 ミリン・ダヨ みるく ミレー 怒り みんなの塗りつぶし健康ランド 身 PS 霧社 娘の自慰が治りません ムター博物館 無駄にリアルなシュシュ ムニンガ 胸一面に花 ムラージュ ムラサキカガミ メアリ・ジェーン・ケリー メガボール メキシコ カッター メキシコ サメ メキシコで撮影された異星人 メキシコ 人形 メキシコ ピットブル メキシコ 町の入り口 メキシコ 見習い弁護士 メダカが大喜び めめちゃんの鍵 目ん玉 bot 毛根鞘 もうひえまひゅ 萌え萌えメイド モーターサイクル男 モータルコンバット モスク 40人で生配信 本猪木 本谷 元職員 電話 もぺもぺ もののけ姫 処女膜 ももいろうさぎ 桃寿 心の中の醜い歌 桃の天然水 CM 森の妖精 モンチャイ <や行> ヤーノシュ エデンへの道 ヤギの舌 焼きビーフンのCM ヤギを盗もうとした男性 厄 PS 約2年間見てくれ やさしいせかい 屋敷で採用面接 屋敷 燃やす 野生の熊 保存食 ヤツメウナギ やったねたえちゃん ヤノマミ族の風習 ヤプーズマーケット 山ウサギ ニンゲン 山形 マット 山中学 山本美香 腕 画像 闇の世界 やや古いメキシコの動画 やるやら クエスト ヤンデレ GIF ヤンマタケ 優木あおい 宅配 ゆうくんちゃん 遊撃インターネット ゆー子 ライブ 友情リリー ユージンアームストロング 幽体離脱 実験映像 郵便受けに新聞取りに行ったら ユーリ・リプスキー ゆかいな浜辺 湯加減どう? 床暖房が熱すぎる 雪道コワい 雪だるま 面白 湯口敏彦 ゆげ2 ゆっくり動くイス ゆっくりしたおうち ユニークフェイス ユニコーン 七色 王子 ユムシ 夢で逢えたなら… ゆめにっき 夢日記 ユメノトビラ 夢見る力に ゅゆ ゆるして ゆるゆり 8話 ed ヨアヒム・クロル 陽気に叫びながら 陽キャ外人さん歓喜 陽キャ ファスナー 陽気BGM カルテル 洋子の話 陽庄村 林永 養子 いとこ 尼崎 妖精で遊ぼう 幼稚園 自画像 スレ 幼稚園ダゾ 養豚場を救う ヨーゼフ・メンゲレ よくぞ気づいた! ヨコハマタイヤ 看板 ヨシエさん 淀D 夜に聞きたくない ヨロイモグラ 喜ぶ男たち 四丁目の夕日 <ら行> ラーメンズ 採集 ラーメン花月 ライケンス ライバルの物凄いビデオ ラウス・ブラジル校 ラジコンヘリ 改造 ラスベガス ノーカット ラプンツェル症候群 裸婦像 AI 卵鞘 リアルポンキッキ 力王 映画 力士 シール リコの絵 リズム0 リーチャド・チェイス リプレイ レストラン リボンしょうがっこう 良菊丸 理容師の技が凄い 凌遅 両脚羊 料理 フリーゲーム 林檎型肺胞 リンダキューブ リンタ集 りんな女優ブログ ルイ17世 ルシファー バレンタイン ルドルフ・フェンツ ルドン 留萌 ばいきんまん ルワンダ ラジオ 冷凍庫にペットボトル 例のゲーム K レイプツリー レオポルド2世 劣化ウラン弾 列車ゲーム 南米 レッドブル 飲みすぎ レモンパーティ 檸檬 ハムスター レンタルチャイルド 連絡待つ村 ロイコクロリディウム 廊坊梨園村 ローガン 樹海 ロードキル ロイツマ 逆再生 ロザリア・ロンバルド ロシア警察 有能 ロシア 睡眠 ロシア 旋盤 ロシア 生配信 ロシア兵 6人 ロシア Lollipop ロジャー・バトキンソン 路上で泣いている少女 ロスセタス 六本木 生命体 ロニー・マクナット ロボトミー ロンドンの黒魔術師 <わ行> ワールズ・フェア・ホテル ワールドカップ 韓国 2002 わいの実の親父 ワイの指 覇気を纏う ワイルドスピード・ポール 分かつまで ケーキ 輪切りのハニー わけのわからない女 わたくし 日記改☆ わたしのいもうと わたしのきもち11 私はタイトル画面です。 渡辺直美 みーつけた 和田博行 1999年 ワット・パイローンウア ワニ 獣医 ワニ 超能力 笑いが止まらなくなるリポーター 笑うソノコちゃん 笑う人形 ワラビ採り わんぱく特集 んきなやや ンヌグム <A~I行> ABC Jidai-Geki AC 謎 A childs family drawing ADPKD adult dolly Aeron Alfrey Aesaun Agamemnon Counterpart Ahmia Airplane Mechanic Jet Engine alias sixes anti piracy screen anti666 Are_Y0u_HappY? aruap.avi Baaa Bad Kensaku!! Baseball Scene 2007 BATH ROOM フラッシュ BC291J1 Benjamin Benett Ben Wheele BestGore BllD Blank Room Soup can your pet Cartoon Box cat adventure Chomp.avi CRAZYBUS Cyriak doll face DooDooCaCa Dumb Ways to Die eEky eye eat face lift Faroe Whale going to the store GOLDEN GORE 回想 happiest monster Henry Eats HowToBasic hrhr I feel fantastic iphone 2029 <J~R睡眠 Jack Stauber $4.99 Jokamel JUNGLE CM kanoguti kfee CM kikia Len Lye Peanut Lisa Holm Little Baby’s Ice Cream MARENOL MarioQ Mentos Yakult Mitoza Monkey on Their Backs Mr.Mix NNN臨時放送 NOZ!NOZ!E! OBS 1984 Offended Dramatica Oh,it s a sweet,it s a sweet world OMFGDOGS Pain Olympics Persephone Numbers Station Pikachu on Acid <S~Z行> sm666 split diving robert strangeC003 Students Dancing With Cats suicide mouse SUR-FAKE Temponaut Timelapse The Catacombs of Solaris The Walten Files This man Toad eye trdidusey Tubgirl UTAN 学研 ValValVal waterducts What are you thinking? Deep Who’s Hungry? Yelling Creature you are an idiot YTP vasture Yyyyyyy <数字・記号行> 1年間つけた 1年分の自撮り 1STPAI 1010 no pressure 14歳のディーラー少年 14匹の猫 アデレード 2Girls 1Cup 241543903 323232 0101022 333-333-333-333 5億年ボタン 55301666 6秒で感動 6666電車 +LIFE
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/432.html
ゆっくりまりさが目を覚ますと、そこは木屑が敷かれた透明な箱の中であった。 箱の外は今までいた部屋が見える。自分たちが暴れ散らかっていたはずなのに、きれいに片付いていた。 体が何かに固定させられているのだろうか、バレーボール程の大きさであるまりさはその場から動けないでいた。 「まりさをゆっくりさせてね!!」 返事は返ってこなかった。仲間たちはどうしたのだろうか。 まりさは眠る前のことを思い出そうとしていた。 幻想郷は少しずつ寒さを感じさせる季節となっていた。 木々の葉が地に積もり、冷たい北風が幻想郷に吹き始めた。 ゆっくりまりさは、群れのリーダーとして引越しを決意した。 現在住んでいる洞窟は当初、以前の住人たちが貯えた食料があり、広さも申し分がなかった。 しかし順調にその数を増やし、成長し続けたゆっくりたちにはその蓄えは少なく、住居は狭く感じられた。 その数およそ40匹。 ゆっくりまりさとゆっくりれいむで構成された群れである。 「みんなでお引越しするよ!!」 「おひっこち! おひっこち!」 「ゆっくりれいむは、まいるーむがほしいよ!!」 「ゆゆゆ! ごはんをたくさん食べたいよ!!」 恋人や仲間、子供たちを率いてまりさは、新しい住居を探す旅に出ることを決意した。 今までの引越しはどれも成功しており、まりさには自信があった。 「きょうからここがまりさたちのおうちだよ!!」 道中、木々の根元や他のゆっくりの家を一時的なおうちにしながら、遂に雨風をものともしない新しい住まいに辿り着いた。 僅かに開いた隙間から中に入り込み、そこでまりさ達は歓声をあげた。 そこには今までに食べたことのないお菓子や食事が豊富にあり、見たこともない様々なものがあった。 何より、とても広く清潔な場所であった。 まりさはこの場所を今までで最高のゆっくりホームに感じられた。 そこは人間にとっても広く感じられる、板張りの居間であった。 まりさたちは洋風の家屋に忍び込んだのであった。 「ゆー! ここならゆっくりできるね!!」 「きょうからここは、まりさたちのおうちだね!!」 「あたたかいね! ぜんぜん寒くないよ!!」 「むこうからいいにおいもするよ!!」 ゆっくりたちは思い思いにゆっくりし始めた。 「うっめ! はっふはっふ! これめっさうめっ!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 食事にありつくもの。 「おねえちゃんの絵をかいてあげるよ!」 「この中にお水が入ってるみたいだよ! 倒してみよう!」 筆や花瓶で遊びだすもの。 「んほおおおおおお! ゆ゙ゔゔゔゔんふぅぅぅぅ!」 「れ゙、れ゙いむ゙ぅぅぅぅんふぅう!」 発情しだすもの。 しかしある時全てのゆっくりが動きを止めた。 怒声が響いたためだ。 「ここはおにーさんとありすたちのおうちだよ!! ゆっくり出てってね!!」 まりさたちは声のした方向を振り向いた。 そこにはリーダーであるゆっくりまりさより少し小さなゆっくりありすがいた。 その影にはありすの子供だろうか、小さなありす5匹が隠れていた。 「ちがうよ! きょうからここはまりさたちのおうちになったんだよ!!」 「そうだよ! ぶがいしゃのありすたちはこのぷれいすから出ていってね!!」 「ゆっ、ばかなの!? あんこくさってるの!?」 一斉にまりさたちが喚きだす。 しかしありすは引き下がらない。 「もう一度だけ言ってあげるね! ここはおにーさんとありすたちのおうちだよ! ゆっくり出ていってね!」 そう叫ぶありすに、リーダーであるまりさは群れにも聞こえるよう言い放った。 「……おばかなありすは、ゆっくりしんでね!」 その途端、四方八方からまりさやれいむがありすに飛び掛っていった。 今までまりさたちは、住居と決めた場所にゆっくりがいた場合はこれを排除して群れを拡大してきた。 ここに辿り着くまでも、多くの住居とその蓄え、そして生活していたゆっくりの中身を喰らってきたのだ。 この集団は他のゆっくりにとっては強盗や猛獣の集まりと言えた。 「おかぁしゃん、こぁいよぉ……!」 「ゆゆっ! こ、こどもたちは逃げてね!!」 ありすは子供たちを逃がし、庇いながら自身の体に力を込め、弾丸のようにゆっくりたちに体当たりをしていった。 持ち前の気性か飼い主が鍛えていたためか、複数を相手にしてもまったく怯まない戦いをしていた。 しかし、子供に気遣いながらの一対多数の戦いの結果は日の目を見るより明らかであった。 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ぐ゙ゆ゙ぅ……、ありすとこどもたちをゆっくり放してね!!」 決着は早々についた。まりさは満足そうにありす達を見下ろした。 何匹かに押さえられ身動きが出来なくなったありすと、同じくありすの目の前で押さえ込まれている子供たち。 「お゙があ゙あ゙しゃぁぁん!! い゙だい゙よ! こわ゙いよぉ!!」 子供たちが口々に叫びだす。 「ありすはどうなってもいいから、こどもたちは助けてね!!」 ありすは子供たちのために嘆願をし始めた。 「ねーねー、まりさ! ゆるしてあげるのだめかな♪」 一匹のゆっくりれいむが、ありすを見下しながらリーダーであるまりさに尋ねる。まりさの恋人なのだろう。 ありすの子供たちを眺めながら、まりさは答えた。 「だめだよ♪」 そしてありすの子供である一匹に近づき、おもむろにその体に噛り付いた。 「や゙め゙でえ゛ぇ! い゙だい゙よ゙お゙おぉ!!」 「どうじでありずのごども゙にぞん゙な゙ごどずる゙の゙お゙お゙むぎゅ……!!」 悲鳴をあげる仔ゆっくりと絶叫しだすありす。後者は口を塞がれた。 まりさは齧った箇所からクリームを汚い音を立てながら吸いだしていく。 「ぢゅるぅ…ぢゅぢゅっぷ…うっめ! このありすのクリームめっちゃうめ!!」 「ずわ゙な゙い゙でぇぇぇ!! あ゙り゙ずのながみずわ゙な゙い゙でぅぅ……」 「んー……! んむむむむー!!」 「おねえぢゃああん!! おね゙え゙ぢゃんを吸わないでえぇ!」 中身を吸われ、声を出すことがままならなくなる仔ありす。 ソフトボール程の大きさであった体がみるみる萎んでいく。 目の前の光景にありすは塞がれた口からうめき声をあげる。 吸われる姉を見て恐慌に陥るありす姉妹。 「ゆゆっ! れいむもありすを食べたいよ!!」「ゆっくり食べさせてね!!」「はっふはっふしたいよー!!」 「まりさも食べたいよ!!」「さいきんありす食べてないよー!!」「ぱちゅりーよりおいしいよね!」 「おかあさんだけずるいよ!!」「ゆっくり食べたいよ!!」「ゆっくり食べたいよ!!」 他のまりさやれいむ達が口々にありすを要求しだす。 これを見てリーダーまりさは皮だけとなった仔ありすを齧りながら言った。 「みんなで仲良く食べようね!!」 まりさ達の群れが他のゆっくりの巣を襲った時には毎回行われるイベントであった。 食べ物を要求する仲間と、それに応えるまりさ。 このゆっくりたちは恐怖でゆっくりの中身が旨くなることを知っていた。 それからはありすにとって地獄であった。 彼女の目の前で子供たちが少しずつ少しずつ喰われ、吸われ、削られていった。 「おがああじゃあああ!! いだい゙い゙い゙い゙いイィィィ!!」 「だじゅっ、げでっ、おがあしゃん! おがあ゙しゃん゙ぅぅ!!」 「だべないでぇぇ!! あ゙り゙ずをだべな゙い゙でぇぇぇ!!」 「どぼじでええ! おがあ゙しゃんたすけでぐれないのおぉぼ!!」 ありすはジタバタと自分を押さえ込んでいるゆっくりを振りほどこうとするが、背中を大きく齧られて動けなくなった。 調子に乗った他のゆっくりも、ありすの右側の眼球をえぐり、髪を引っこ抜いた。 「ん゙ー! む゙む゙ぐ! む゙ぐぅぅうう……!!」 絶命していく子供たちに何もできないことに、ありすは自身の無力さを呪った。 片目に涙を貯めながら自分を睨み付けるありすを眺めながら、まりさは順番に仔ありすたちにありつく仲間たちの嬌声を聞いていた。 何度も体を動かそうとしながら、まりさは思い出していた。 そうだ、ありすたちをいじめていたのだ。 それから一体何があったのだろう。どうしても思い出せない。 若干箱の壁に反射する自分の姿を見て、まりさは帽子ごと頭頂部からベルトで床に固定されていることを理解した。 しばらくして、背中側から足音が聞こえた。まりさのいる箱の方に向かってきた。 恐らく人間なのだろう。まりさの背中に何か呟くと、ようやく目の前に姿を現した。 「やあ、まりさ! ゆっくりしてるかい!」 若い男が手をあげて挨拶してきた。 ここはまりさたちのおうちなのに、どうしてこんな人間がいるのだろうか。 「ゆっ! おにいさんは誰なの!? ここはまりさたちのおうちだからゆっくり出ていってね!!」 「つれないことを言うなよ、まりさ! 動けないお前のために仲間たちを連れてきてやったのに」 そういって男は「よっこいしょ!」と大きな透明な箱を5つ、まりさの前に置いた。 どれもその中には仲間たちが入っていた。分けられて入れられているようだ。 箱の中のゆっくりたちは、このまりさに気付かない。何か特別な細工がされている箱なのだろう。 「ゆっ! どうしてまりさたちを箱の中に入れてるの! ゆっくり出してあげてね!!」 声は聞こえるのだろうか。他のゆっくりたちが「おかあしゃんのこえだ!」や「まりさが生きてた!」と喜びの声をあげる。 「いいかい、まりさ。これは都会派なら誰もが知るゆっくりVIPルームなんだよ! 特別にカワイイ君達を招待してあげたんだよ!」 言いながら男は何かを仲間たちのいる箱の中にバラバラと撒き始めた。どうやら食事らしい。 「ハフハッフ…うっめ! これめっちゃうめ!」「しあわせー♪」とそれを食べたゆっくりたちが騒ぎ出す。 男の言うことは本当かもしれない。これに気を許したまりさは自分にも食事を要求した。 「おにいさん! まりさにもおいしいものをちょうだいね!!」 男は5つの箱に餌を撒き終えてから、まりさのいる箱の前にやってきた。 動けないまりさの口元にお菓子を与えてやりながら、男はまりさに尋ねた。 ねぇ、まりさ? ここにいたありす達はどうしたのかな? と。 「ハフ…クッチャ…ここにいたありすたちは、生意気だからゆっくりころしてあげたよ!!」 男はまりさの言葉に頷きながら、質問を返した。 「子供たちがいたでしょ? あの子たちはどうやって殺したの?」 まりさは口いっぱいにお菓子を頬張りながら答える。 「ハッフクチャァ…あのね゙、まりさたちで少しずつ…ッング…齧ったり吸ったりしながらころしてあげたよ!!」 素直にまりさは答える。少し誇らしげな様子だ。 そしてまりさも質問を返した。 「ゆ! おにいさん、どうしてまりさは動けないの? ありすたちをいじめてたはずなのに?」 男は笑顔でこの質問に答えた。 「君達がそのありすをいじめてた時に、どうやら複数のれみりゃがやってきたらしくてね。 不意打ちをかけてみんなを気絶させてしまったようなんだよ。もちろん僕が追っ払ってあげたけどね」 ニコニコとまりさの背中をさすりながら続ける男。 「特に君はケガをしてしまったようだから、特別個室を用意して看病してあげているんだよ」 まりさは納得したのか、嬉しそうに男に言った。 「ありがとう、おにいさん! おにいさんは特別にまりさたちのおうちでゆっくりしてもいいよ!!」 無意識に跳ねようとしたためか、まりさはケガをしたという背中に一瞬痛みを感じた。 その背中をさすりながら、にこやかに男は言う。 「そうだね、まりさ。君達とゆっくりさせてもらうよ!」 それからまりさたちは男と暮らし始め、数日経った。 男は仲間たちに食事を与え、順番に箱から部屋に出しては遊ばせたり風呂に入れたりと世話をしてくれた。 まりさには怪我をしているからと、初めて会話をした日以外は砂糖水しか飲ませず、箱から出すこともなかったが不満を漏らさなかった。 男は存分に自分たちをゆっくりさせてくれているからだ。 「春までには箱から出れるよ」と、男は背中をさすりながら語りかけた。 実際、まりさは時間が経つにつれて、背中に違和感を感じることが多くなってきた。 自身の体に何が起こったのだろうかと一瞬不安になるが、ここでゆっくりすれば治るだろうとまりさは考えた。 「……ゆっくりうごけなく…なっていってね」 その日の夜、まりさは背後から何か聞こえたような気がしたが、そのまま眠りについた。 ある日、まりさは男を呼び止めて言った。 「おにいさん! まりさもみんなとお話したいよ!」 まりさは個室に入れられているため、自分の仲間や娘たちと会話をすることができないでいた。 「よし、あのれいむを箱の中に入れてあげるね!」 男が指さしたゆっくりは、自分の娘の一人であるゆっくりれいむだった。 「うん、おにいさん! ゆっくり急いでまりさのところに運んでね!!」 男はまりさの目の前にれいむを置いてやった。ソフトボール程の大きさのゆっくりだった。 「ゆゆ、れいむ、おかあさんの部屋でゆっくりしていってね!!」 「ゆー♪ おかあさんだ! ゆっくりできるよ!!」 久しぶりの親子の会話を弾ませる二匹。男はまりさの背中をさすりながらそれを眺めていた。 それから数分経って、男は仔れいむを持ち上げながらまりさに言った。 「どうだい? 満足したかい、まりさ! 明日から仲間たちを連れてきてあげるね!!」 それはまりさにとって嬉しい提案であった。 「うん、おにいさん! 明日もお願いね!」 仔れいむは「うわあ、おそらをとんでるみたい!」と、男と親であるまりさの会話を聞いていなかった。 男はまりさのいる箱から少し離れると、そのゆっくりの口にホチキスで小さな針を打ちつけた。 「んむむ! んむー!」と唸るゆっくりの頬の部分に今度は穴を開けた。 まりさに見られないよう、その背中に仔ゆっくりの穴が開いた部分を押し付けた。 「ゆゆ? おにいさん背中がけいれんするよ!」とまりさは自身の背後で行われていることに気付かずに声をあげる。 「痙攣しているのが見えたからまりさのために戻ってきて、背中をゆっくりマッサージしてあげているんだよ!」 まりさはそれに納得した。男が背中に何かを当ててから震えが止まったからだ。 男はまりさに「ゆっくりしていってね!!」と言い残すと、空いた両手で腕を組み、ゆっくり達のいる居間から出て行くと、自分とゆっくりたちの食事を鼻歌交じりに作り始めた。 その日の夜もまりさは、眠りにつきながら自分の背後で何かが囁く声を聞いたような気がした。 それから毎日、まりさの元に男は子供を運んできた。 砂糖水しか口に含めないことや、動けないことに不満はあったが、まりさは子供の会話や、背中のマッサージを喜んだ。 「おにいさんなら、ずっとまりさたちのいえに住んでいていいよ!!」 子供たちと話をするようになってから10日ほど経ったある日、まりさはふと気付いた。 目の前にあるゆっくりの仲間たちがいる5つの箱、その中にいるゆっくりの数が減っていることに。 それだけではない。うっすらと反射する自分を写す透明の箱の壁が、自身の背中が肥大していることをまりさに見せ付けた。 砂糖水しか飲んでいないのに、何故ここまで大きくなったのだろうか。 背中の痙攣も最近は頻繁に、そして強くなっていくことにまりさは恐怖を覚えた。 「ゆゆっ、おにいさん! まりさの子供たちが少なくなってるよ! それに背中も膨らんじゃってるよ!!」 まりさは子供との会話を終え、背中のマッサージを受けているときに切り出した。 「おにいさん! 今お話ししたれいむを連れてきてね!!」 まりさはうっすらと気付いていた。自分と話をしたゆっくりたちが消えているのではないかと。 男は顎に手をやりながらふむ、と唸ると「そろそろいいか」と呟き、まりさに答えた。 「それじゃあベルトを外してやるから、後ろを振り向いてごらん」 まりさを床に固定していたベルトが外される。 「君の後ろにみんないるから」 久しぶりに動くためか、背中が膨れてしまったためか、中々重たく感じる体をひねり、それを見た。 皮だけとなりペラペラとなったゆっくりたちが積み重なっていた。 どれも口は閉じられており、虚ろな目をしてこちらを覗き込むような顔をしていた。 一番上には、今さっきまで会話を交わした子供がペッタリとこの山にへばりついていた。 「ゆぅうぅううう!? どお゙じでみんな動かないのおおお!!」 まりさは目の前の状況が理解出来ず叫ぶ。 その声に他のゆっくりたちが反応するが、箱の中からではまりさの様子が伺えないため、不安そうな表情を見せた。 「それはね、まりさ! みんな君のマッサージのために中の餡子を提供してくれたから薄っぺらになっちゃったんだよ!」 男は手を大きく広げながらまりさに答える。 「ま゙り゙ざにもわがるようにおじえでね!!」 まりさは全く理解出来ずにいた。どうして、マッサージで子供のゆっくりたちがこのような姿にならなければいけないのか。 「それはね! 君の背中がこのゆっくりの中身を吸ってしまったんだよ! 10日ほど前からやってたじゃないか」 「言ってることがわからないよ! ゆっくりこの子たちをいきかえらせぶぎゅるぅ!!」 男はいきなりまりさを掴みあげると、その口をホチキスで塞いだ。 「ありす、痛かったかい?」と男は手の上に乗せたまりさに囁いた。 「まりさはありすじゃないよ!」と口にしたかったが、声に出せないまりさ。 しかし、信じられないことに自分の背中から声が聞こえてきた。 「大丈夫だよ、おにいさん! 我慢できるよ!!」 それにほっとしたような表情を見せ、男はしゃべりかけた。 「どうだい、ありす。体は動かせるか?」 それに背中の何かが返した。 「もう少しれいむやまりさを食べたら動かせそうだよ!」 まりさは愕然とした。自分の背中にいる何かが、子供達の中身を吸い出してしまったのだ。 男はそれを聞くと、箱の中にまりさを戻し、ベルトを締めなおした。 「そうだ、ありす! まりさに自分がどういった状況になっているかを見せてあげよう!」 「そうだね! ゆっくり見せてあげようね!!」 男は小型の背面鏡をまりさに見せた。 肥大化している背中に何が起きているのか。帽子を外され、その鏡を覗き込む。 まりさの後ろ髪が短く切りそろえられたそこには、ゆっくりありすの顔が貼りついていた。 まりさは声にならない悲鳴をあげた。 まりさ達がありす達をリンチし始めてから数十分後に男は家に帰ってきた。 それからすぐに、ゆっくり達が部屋を荒らしているのを察知し、ゆっくり用の薬品を撒いた。ゆっくりを睡眠に誘うガスである。 男は農学を研究する学者だ。、ゆっくりを研究する人間との付き合いもあり、こういったものを豊富に持っていた。 男は瀕死のありすを急いで回収したが、後背部の皮が大部分が失われており、瀕死の状態であった。 中のクレームが残された部分から乖離してしまったら、このありすは死んでしまう。 そこで男は大きなまりさに目をつけ、その背中の皮を切除し、餡子を多めに削り取ってからありすの前半分をつなげた。 見事につながった後、男はまりさには最低限の食事しか与えず、ありすには栄養のある食事や仔ゆっくりを食べさせていた。 するとありすの部分は大きくなり、体の支配権を握るようになっていった。 このままいけば、まりさという瘤のついたゆっくりありすになるのだろう。 その日の夜、背中にいるありすはまりさに語りかけ続けた。 「今までまりさにわからないように、夜中はおにいさんとお話ししてたの」 「お昼のまりさ、おいしかったな。でもありすはれいむの方があじがさっぱりしていて好きだわ」 「まりさったらすぐ近くで子供が食べられているのに気がつかないんだもの。ゆっくりしてるわね」 「ペラペラの子供たちを見ながら次のゆっくりが来るのを、まりさが楽しそうにお話してるのを聞きながら待ってたりするのは最高だったよ!」 「まりさ、起きてる? ……わかるわよ、つながってるんだから。寝たふりはやめてね!」 「右目はまりさの元気なあかちゃんからもらったら治ったよ! ありがとう!!」 「まりさの赤ちゃん美味しかったよ! また食べさせてね!」 「……明日もまりさの子供食べるけど、ゆっくりしていってね!!」 次の日、まりさはベルトを外され、違う部屋に連れて行かれた。 男の腕の中から、その部屋にはまだプチトマト程の子供たちが5匹ほど遊んでいることをまりさは理解した。 子供たちを男は呼び止めると、まりさを床の上に置いた。 「今からみんなには、おかあさんと鬼ごっこをして遊んでもらうよ!」 すると嬉しそうに子供たちは跳ね回った。 「おかあさんに会いたかったよ!」「ゆっくりあそびたいよ!」と、無邪気に喜んでいる。 「おかあさん、お口がふさがれてるよ?」「背中が腫れてるよ、だいじょうぶ?」と声をかけるものもいたが、「大丈夫だよ!」というまりさの方から聞こえる声を聞いて安心したようであった。 まりさは泣きそうな顔をしていたが、どのゆっくりも「大丈夫! ゆっくりあそぼうね!」の声を聞いて気にしないようになった。 「それじゃあ鬼ごっこを始めるよ!」と男は言う。 無邪気に部屋を跳ね回り始める仔ゆっくりたち。 男はそっとまりさに囁く。 「リハビリを兼ねた昼食だよ、ありす。頑張ってね!」 いや、もう男にとってはありすなのだ。 ありすはクルリと振り向くと、仔ゆっくりたちに対峙した。 「ゆっくり食べさせてもらうね!!」 母親の背中にあるもう一つの顔を見て、怯え始める仔ゆっくりたち。 「ゆゆ!? おかあさんのせなかにかおがあるよ!!」 「こわいよ! ゆっくりできないよ!」 「やめてね! ゆっくりちかよらないでね!」 それから一斉に、部屋の隅へと逃げ出す。ただ1匹だけ立ち竦んで動けないようだ。 「ゆ゙ゆ゙…ゆ゙っぐぐゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙!(ゆっくり止めてね)」というまりさの声を聞かず、ありすはその仔ゆっくりに齧りついた。 「い゙だい゙よ゙おがああざああん!! ゆっぐりでぎないよおお!!」 まりさは子供たちの絶叫、そしてそれを咀嚼する音を聞きながら涙を流すしかなかった。 まりさの恋人であり、妻であるれいむは、最近少しずつ減っていく子供たちが心配でしょうがなかった。 男が言うには、大きくなったから別の部屋に移したそうだ。 れいむは男が優しく頼りになる人間と信じていたため、それを疑うことは少なかった。 それでも、恋人のまりさの声もだいぶ前に箱の外から聞いたきりで、れいむには不安が募っていった。 春の訪れが部屋の窓から見えるようになる頃、 遂に子供たちは一人もいなくなった。 れいむは男に尋ねた。 「おにいさん! こどもたちかまりさに会わせてね!!」 男はれいむを抱きかかえ、小さく揺さぶりながら言った。 「実はまりさと子供たちはれいむに内緒でこの家から出て行ってしまったんだ。 窓の外にいたゆっくりぱちゅりーを好きになったみたいだね。 この帽子を別れの手向けれいむに渡してね、ってまりさが言ってたよ」 男はれいむに、まりさの帽子を渡して見せた。 それはまぎれもなくまりさの匂いがついた帽子であった。死臭はしないので、男が死体から剥ぎ取ったということはないのだろう。 「……ゆ゙ゆ゙ぐぐぅ、ま゙り゙ざのばがぁ!!」 悔し涙を流しながら、れいむは帽子を咥えて震えだす。 「よしよし、れいむ。泣かないでこの部屋でゆっくりしていってね!」 男は腕の中で振動を強めていく。少しずつ表情が緩んでいくれいむ。 まりさのいた箱の中に近づく男とれいむ。 そこには1匹のゆっくりありすがいた。 れいむをその箱の中に入れると、電動のマッサージ機でさらにれいむに振動を与える。 「ゆ゙ゆ゙っんほほほ! れれれれれいむだよ! よよよよろしくねありすすすすんほおおお!!」 れいむはこの振動で発情してしまったようだ。 そのれいむにありすが近づき、頬ずりをしながら答える。 「よろしくね、れいむ! きょうからゆっくりしようね!!」 2匹は交尾を始めた。 それからしばらく2匹はその箱の中で過ごし、れいむの体から茎が伸びてきた。 ありすとの子供である。5つほど実がなっていた。 れいむはこのありすのことを気に入っていた。まりさと比べ優しく、思いやりがあり幾分か知的であったからだ。 これからはありすとその子供たちと暮らすのも悪くはない。 ありすに頬ずりをしようとすると、ありすの背中に顔のような腫れ物ができているのが見えた。 「ゆっ! ありすの背中のはれもの、齧ってとってあげようか?」 ありすはれいむに向きなおってから、れいむに言った。 「ゆっ、大丈夫だよ! それより前の恋人とありす、どちらが素敵?」 「も、もちろんありすだよ! ありすの方がゆっくりできるよ!」 「ゆゆ! うれしいよ、れいむ! ずっとゆっくりしようね!!」 男はその会話を眺めながら考えていた。 ありすの背中のまりさは、全ての子供たちが自分の体に喰われてからは発狂したような素振りを続けていた。 しかし恋人が間近で寝取られてから反応を示さなくなっていった。 その心は果たしてまだ生きているのだろうか。 子供を産み終えたれいむを、ありすが食い殺した後にまりさがどんな表情を見せるか。 男とありすの復讐は、桜の花が散る頃には終わるだろう。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/gensouutage_net/pages/3793.html
一回戦 CJ//咲夜3妖梦1//十六夜 咲夜-十六夜 咲夜-十六夜 咲夜-魂魄 妖夢- クラスト//月裔「反面鏡(ゲシュパイティッヒパンツァー)」//鈴仙-鈴仙-八意 永琳-八意 永琳- クラストは山札をシャッフルしました。 クラスト dz 配置:人符「現世斬」 オートドローがスキップされました。 Turn 2 - クラスト//体力19( 20) 呪力1( 1) 手札6( 6) 山34( 34) スペル0( 1) クラストはカードを1枚引きました。 配置:薬符「胡蝶夢丸ナイトメア」 Turn 3 - CJ//体力20( 19) 呪力3( 1) 手札6( 6) 山33( 33) スペル1( 1) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//奇術「ミスディレクション」// 配置:奇術「ミスディレクション」 起動:人符「現世斬」 オートドローがスキップされました。 Turn 4 - クラスト//体力19( 20) 呪力3( 1) 手札6( 5) 山33( 33) スペル1( 2) クラストはカードを1枚引きました。 配置:覚神「神代の記憶」 起動:覚神「神代の記憶」 Turn 5 - CJ//体力20( 19) 呪力3( 2) 手札6( 6) 山32( 32) スペル2( 2) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//幻符「殺人ドール」// 戦闘:CJ - 人符「現世斬」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト 配置:幻符「殺人ドール」 起動:幻符「殺人ドール」 オートドローがスキップされました。 Turn 6 - クラスト//体力16( 19) 呪力5( 0) 手札6( 5) 山32( 32) スペル2( 3) クラストはカードを1枚引きました。 配置:波符「月面波紋(ルナウェーブ)」 起動:覚神「神代の記憶」 クラストは危険な薬をCJのリーダーにつけました。 Turn 7 - CJ//体力19( 16) 呪力3( 0) 手札6( 5) 山31( 31) スペル3( 3) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」// 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト 配置:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 CJの体力が-1 (17) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (1) - 危険な薬 起動:幻符「殺人ドール」 オートドローがスキップされました。 Turn 8 - クラスト//体力13( 17) 呪力4( 1) 手札5( 5) 山31( 31) スペル3( 4) クラストはカードを1枚引きました。 配置:狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 クラストは回復薬をクラストの覚神「神代の記憶」につけました。 クラストの体力が+1 (14) - 回復薬 起動:覚神「神代の記憶」 Turn 9 - CJ//体力17( 14) 呪力5( 0) 手札6( 4) 山30( 30) スペル4( 4) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//時符「シルバーアキュート360」// 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト 配置:時符「シルバーアキュート360」 CJの体力が-1 (15) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (3) - 危険な薬 起動:幻符「殺人ドール」 オートドローがスキップされました。 Turn 10 - クラスト//体力11( 15) 呪力5( 3) 手札4( 5) 山30( 30) スペル4( 5) クラストはカードを1枚引きました。 配置:狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 クラストの体力が+1 (12) - 回復薬 起動:覚神「神代の記憶」 クラストは実験をクラストのリーダーにつけました。 クラストは山札を丸ごと見ました。 クラストは高草郡をクラストのリーダーにつけました。 クラストは山札をシャッフルしました。 クラストは山札を見るのをやめて、山札をシャッフルしました。 Turn 11 - CJ//体力15( 12) 呪力8( 0) 手札6( 3) 山29( 28) スペル5( 5) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//タネの無い手品// イベント(CJ):タネの無い手品 CJはカードを1枚引きました。 - タネの無い手品 CJは山札を上から3枚見ました。 - タネの無い手品 CJは山札を上から3枚見ました。 CJは山札からカードを1枚、山札の一番下に置きました。 CJはタネの無い手品を場から捨札に送りました。 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト 配置:獄界剣「二百由旬の一閃」 CJの体力が-1 (13) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:幻符「殺人ドール」 CJの体力が-1 (12) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 CJの体力が-1 (11) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (3) - 危険な薬 起動:時符「シルバーアキュート360」 クラストの呪力が0より低いため(-1)、0に設定しました。 - 実験 オートドローがスキップされました。 Turn 12 - クラスト//体力9( 11) 呪力6( 3) 手札3( 5) 山28( 28) スペル5( 6) クラストはカードを1枚引きました。 イベント(クラスト):精製 クラストの体力が+2 (11) - 精製 クラストは実験を場から捨札に送りました。 クラストは精製を場から捨札に送りました。 配置:薬符「胡蝶夢丸ナイトメア」 クラストの体力が+1 (12) - 回復薬 起動:覚神「神代の記憶」 Turn 13 - CJ//体力11( 12) 呪力7( 2) 手札6( 2) 山27( 27) スペル6( 6) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//奇術「ミスディレクション」//咲夜の世界//人符「現世斬」//根性避け// 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト CJの体力が-1 (9) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (5) - 危険な薬 起動:幻符「殺人ドール」 配置:奇術「ミスディレクション」 オートドローがスキップされました。 Turn 14 - クラスト//体力9( 9) 呪力9( 5) 手札2( 5) 山27( 27) スペル6( 7) クラストはカードを1枚引きました。 配置:錬丹「水銀の海」 クラストの体力が+1 (10) - 回復薬 起動:覚神「神代の記憶」 クラストは回復薬をクラストの錬丹「水銀の海」につけました。 クラストの体力が+1 (11) - 回復薬 起動:錬丹「水銀の海」 Turn 15 - CJ//体力9( 11) 呪力10( 1) 手札6( 1) 山26( 26) スペル7( 7) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//咲夜の世界//人符「現世斬」//根性避け//時間停止// イベント(CJ):咲夜の世界 CJは咲夜の世界を場から捨札に送りました。 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト イベント(CJ):根性避け 結果:CJ - 回避 3 Dmg - クラスト CJは根性避けを場から捨札に送りました。 戦闘:CJ - 幻符「殺人ドール」 vs 錬丹「水銀の海」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト CJの体力が-1 (7) - 錬丹「水銀の海」 配置:人符「現世斬」 オートドローがスキップされました。 Turn 16 - クラスト//体力5( 7) 呪力9( 2) 手札1( 3) 山26( 26) スペル7( 8) クラストはカードを1枚引きました。 クラストは高草郡の1番目の特殊能力を使いました。 クラストの体力が-1 (4) クラストの体力が-1 (3) クラストの体力が+1 (4) クラストの体力が+1 (5) クラストの呪力が-1 (8) クラストの呪力が-1 (7) CJは時符「シルバーアキュート360」を準備状態にしました。 クラストは覚神「神代の記憶」を手札から捨てました。 クラストの体力が+1 (6) - 回復薬 起動:覚神「神代の記憶」 クラストの体力が+1 (7) - 回復薬 起動:錬丹「水銀の海」 Turn 17 - CJ//体力7( 7) 呪力10( 2) 手札4( 1) 山25( 25) スペル8( 7) 手札:時符「シルバーアキュート360」//最後の砦//時間停止//幻符「殺人ドール」// 戦闘:CJ - 幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 vs 覚神「神代の記憶」 - クラスト CJは幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - Dmg 1 3 Dmg - クラスト 配置:幻符「殺人ドール」 CJの体力が-1 (5) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (5) - 危険な薬 起動:幻符「殺人ドール」 CJの体力が-1 (4) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:獄界剣「二百由旬の一閃」 CJの体力が-1 (3) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 shareyが観戦を始めました。 CJは幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」を準備状態にしました。 CJは獄界剣「二百由旬の一閃」を準備状態にしました。 CJの呪力が+1 (5) CJの体力が+1 (4) CJの体力が+1 (5) CJ もうちょっと考えます・・・ クラスト はい CJの体力が-1 (4) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:獄界剣「二百由旬の一閃」 CJの体力が-1 (3) - 危険な薬 CJの呪力が+1 (4) - 危険な薬 起動:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 オートドローがスキップされました。 Turn 18 - クラスト//体力4( 3) 呪力9( 4) 手札1( 3) 山25( 25) スペル7( 9) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 錬丹「水銀の海」 vs 獄界剣「二百由旬の一閃」 - CJ イベント(CJ):最後の砦 クラスト そういえば呪力4だったっけ・・・・ 結果:クラスト - Dmg 4 0 Dmg - CJ CJの体力が-1 (2) - 錬丹「水銀の海」 CJ ありでした クラスト 乙 クラスト 呪力5計算してたよ・・・ CJ あんたも結構砦使ってるじゃないか・・・ クラスト 砦そのものは使わんよ 二回戦 CJ//文3早苗1//射命丸 文-射命丸 文-射命丸 文-東風谷 早苗- クラスト//式界「堅と避の境界」//八雲 藍-八雲 藍-八雲 紫-八雲 紫- クラストは山札をシャッフルしました。 クラストの呪力は今1(+1)です。 クラスト では 配置:罔両「八雲紫の神隠し」 Turn 2 - CJ//体力17( 22) 呪力1( 1) 手札7( 6) 山33( 34) スペル0( 1) 手札:根性避け//旋風「鳥居つむじ風」//塞符「山神渡御」//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//風符「風神一扇」//「幻想風靡」// 配置:塞符「山神渡御」 オートドローがスキップされました。 Turn 3 - クラスト//体力22( 17) 呪力3( 1) 手札5( 6) 山34( 33) スペル1( 1) クラストはカードを1枚引きました。 配置:式神「八雲藍」 Turn 4 - CJ//体力17( 22) 呪力3( 3) 手札7( 5) 山32( 33) スペル1( 2) 手札:根性避け//旋風「鳥居つむじ風」//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//風符「風神一扇」//「幻想風靡」//根性避け// 配置:旋風「鳥居つむじ風」 オートドローがスキップされました。 Turn 5 - クラスト//体力22( 17) 呪力6( 3) 手札5( 6) 山33( 32) スペル2( 2) クラストはカードを1枚引きました。 配置:罔両「ストレートとカーブの夢郷」 起動:罔両「ストレートとカーブの夢郷」 クラストは式神:八雲藍をクラストの罔両「ストレートとカーブの夢郷」につけました。 Turn 6 - CJ//体力17( 22) 呪力6( 1) 手札7( 4) 山31( 32) スペル2( 3) 手札:根性避け//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//風符「風神一扇」//「幻想風靡」//根性避け//竜巻「天孫降臨の道しるべ」// 配置:風符「風神一扇」 起動:風符「風神一扇」 起動:塞符「山神渡御」 オートドローがスキップされました。 Turn 7 - クラスト//体力22( 17) 呪力4( 1) 手札4( 6) 山32( 31) スペル3( 3) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 罔両「ストレートとカーブの夢郷」 vs 風符「風神一扇」 - CJ 結果:クラスト - Dmg 0 4 Dmg - CJ 配置:結界「夢と現の呪」 起動:罔両「ストレートとカーブの夢郷」 起動:結界「夢と現の呪」 Turn 8 - CJ//体力13( 22) 呪力4( 0) 手札7( 4) 山30( 31) スペル3( 4) 手札:根性避け//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//「幻想風靡」//根性避け//竜巻「天孫降臨の道しるべ」//天狗風// 戦闘:CJ - 塞符「山神渡御」 vs 結界「夢と現の呪」 - クラスト CJは射命丸 文の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 4 Dmg - クラスト 配置:竜巻「天孫降臨の道しるべ」 起動:風符「風神一扇」 オートドローがスキップされました。 Turn 9 - クラスト//体力18( 13) 呪力4( 1) 手札4( 6) 山31( 30) スペル4( 4) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 罔両「ストレートとカーブの夢郷」 vs 風符「風神一扇」 - CJ 結果:クラスト - Dmg 0 4 Dmg - CJ 配置:式弾「アルティメットブディスト」 起動:結界「夢と現の呪」 起動:罔両「ストレートとカーブの夢郷」 Turn 10 - CJ//体力9( 18) 呪力5( 0) 手札7( 4) 山29( 30) スペル4( 5) 手札:根性避け//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//「幻想風靡」//根性避け//天狗風//風神少女// 戦闘:CJ - 塞符「山神渡御」 vs 結界「夢と現の呪」 - クラスト CJは射命丸 文の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 4 Dmg - クラスト 配置:「幻想風靡」 シーン:風神少女 オートドローがスキップされました。 Turn 11 - クラスト//体力14( 9) 呪力5( 0) 手札4( 5) 山30( 29) スペル5( 5) シーン 風神少女 クラストはカードを1枚引きました。 イベント(クラスト):神隠し クラストは神隠しを場から捨札に送りました。 CJは風神少女を場から捨札に送りました。 戦闘:クラスト - 罔両「ストレートとカーブの夢郷」 vs 塞符「山神渡御」 - CJ 結果:クラスト - Dmg 1 4 Dmg - CJ 配置:罔両「ストレートとカーブの夢郷」 起動:結界「夢と現の呪」 Turn 12 - CJ//体力5( 13) 呪力6( 1) 手札6( 3) 山28( 29) スペル5( 6) 手札:根性避け//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//根性避け//天狗風//奇跡「白昼の客星」// 配置:奇跡「白昼の客星」 起動:風符「風神一扇」 CJは天狗風をCJのリーダーにつけました。 オートドローがスキップされました。 Turn 13 - クラスト//体力13( 5) 呪力7( 2) 手札3( 4) 山29( 28) スペル6( 6) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 結界「夢と現の呪」 vs 風符「風神一扇」 - CJ クラストは結界「夢と現の呪」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:クラスト - Dmg 1 2 Dmg - CJ 配置:行符「八千万枚護摩」 起動:行符「八千万枚護摩」 Turn 14 - CJ//体力3( 12) 呪力9( 1) 手札5( 3) 山27( 28) スペル6( 7) 手札:根性避け//塞符「山神渡御」//暗夜の礫//根性避け//暗夜の礫// 配置:塞符「山神渡御」 起動:竜巻「天孫降臨の道しるべ」 オートドローがスキップされました。 Turn 15 - クラスト//体力12( 3) 呪力8( 5) 手札3( 4) 山28( 27) スペル7( 7) クラストはカードを1枚引きました。 イベント(クラスト):神隠し クラストは神隠しを場から捨札に送りました。 CJは天狗風を場から捨札に送りました。 戦闘:クラスト - 行符「八千万枚護摩」 vs 竜巻「天孫降臨の道しるべ」 - CJ イベント(CJ):暗夜の礫 CJは暗夜の礫の『集中にする』を選択しました。 クラストは行符「八千万枚護摩」の1番目の特殊能力を使いました。 CJ あ 式神なくても使えるか 結果:クラスト - Dmg 1 3 Dmg - CJ CJ ありでした クラスト ありがとうございましたー 三回戦 CJ//灵梦3美铃1//博麗 霊夢-博麗 霊夢-博麗 霊夢-紅 美鈴- クラスト//銃剣「バイヨネット」//魂魄 妖夢-魂魄 妖夢-鈴仙-鈴仙- クラストは山札をシャッフルしました。 クラストの呪力は今1(+1)です。 配置:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 起動:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 Turn 2 - CJ//体力19( 24) 呪力1( 1) 手札7( 6) 山33( 34) スペル0( 1) 手札:昔のことは気にせず//霊符「夢想封印 集」//神霊「夢想封印 瞬」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神技「八方鬼縛陣」//神技「八方鬼縛陣」//夢戦「幻想之月」// CJ いつもいつも・・・ 配置:神技「八方鬼縛陣」 オートドローがスキップされました。 Turn 3 - クラスト//体力24( 19) 呪力1( 1) 手札5( 6) 山34( 33) スペル1( 1) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」(相手スルー) Ping sent. 配置:人世剣「大悟顕晦」 Ping sent. 結果:クラスト - === 2 dmg - CJ Turn 4 - CJ//体力17( 24) 呪力3( 1) 手札7( 5) 山32( 33) スペル1( 2) 手札:昔のことは気にせず//霊符「夢想封印 集」//神霊「夢想封印 瞬」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神技「八方鬼縛陣」//夢戦「幻想之月」//大結界「博麗弾幕結界」// 配置:大結界「博麗弾幕結界」 起動:神技「八方鬼縛陣」 Ping sent. オートドローがスキップされました。 Turn 5 - クラスト//体力24( 17) 呪力3( 0) 手札5( 6) 山33( 32) スペル2( 2) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 vs 神技「八方鬼縛陣」 - CJ クラストは幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:クラスト - Dmg 1 2 Dmg - CJ 配置:妄執剣「修羅の血」 Turn 6 - CJ//体力15( 23) 呪力3( 0) 手札7( 5) 山31( 32) スペル2( 3) 手札:昔のことは気にせず//霊符「夢想封印 集」//神霊「夢想封印 瞬」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神技「八方鬼縛陣」//夢戦「幻想之月」//陰陽玉// 配置:夢戦「幻想之月」 オートドローがスキップされました。 Turn 7 - クラスト//体力23( 15) 呪力4( 3) 手札5( 6) 山32( 31) スペル3( 3) クラストはカードを1枚引きました。 配置:狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 起動:狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 Turn 8 - CJ//体力15( 23) 呪力7( 0) 手札7( 5) 山30( 31) スペル3( 4) 手札:昔のことは気にせず//霊符「夢想封印 集」//神霊「夢想封印 瞬」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神技「八方鬼縛陣」//陰陽玉//神技「八方鬼縛陣」// 配置:霊符「夢想封印 集」 起動:霊符「夢想封印 集」 オートドローがスキップされました。 Turn 9 - クラスト//体力23( 15) 呪力4( 5) 手札5( 6) 山31( 30) スペル4( 4) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 vs 霊符「夢想封印 集」 - CJ CJは博麗 霊夢の1番目の特殊能力を使いました。 結果:クラスト - Dmg 1 回避 - CJ 配置:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 起動:妄執剣「修羅の血」 Turn 10 - CJ//体力15( 22) 呪力4( 0) 手札7( 5) 山29( 30) スペル4( 5) 手札:昔のことは気にせず//神霊「夢想封印 瞬」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神技「八方鬼縛陣」//陰陽玉//神技「八方鬼縛陣」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」// 戦闘:CJ - 霊符「夢想封印 集」 vs 妄執剣「修羅の血」 - クラスト 結果:CJ - Dmg 2 2 Dmg - クラスト 配置:無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 オートドローがスキップされました。 Turn 11 - クラスト//体力20( 13) 呪力6( 4) 手札5( 6) 山30( 29) スペル5( 5) クラストはカードを1枚引きました。 配置:幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 Turn 12 - CJ//体力13( 20) 呪力10( 6) 手札7( 5) 山28( 29) スペル5( 6) 手札:昔のことは気にせず//神霊「夢想封印 瞬」//神技「八方鬼縛陣」//陰陽玉//神技「八方鬼縛陣」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//夢戦「幻想之月」// 配置:神霊「夢想封印 瞬」 起動:無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 オートドローがスキップされました。 Turn 13 - クラスト//体力20( 13) 呪力13( 2) 手札5( 6) 山29( 28) スペル6( 6) クラストはカードを1枚引きました。 配置:生薬「国士無双の薬」 起動:妄執剣「修羅の血」 起動:生薬「国士無双の薬」 クラストは楼観剣をクラストのリーダーにつけました。 クラストは半幽霊をクラストの妄執剣「修羅の血」につけました。 Turn 14 - CJ//体力13( 20) 呪力8( 2) 手札7( 3) 山27( 28) スペル6( 7) 手札:昔のことは気にせず//神技「八方鬼縛陣」//陰陽玉//神技「八方鬼縛陣」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//夢戦「幻想之月」//霊符「夢想封印 散」// CJは陰陽玉をクラストの生薬「国士無双の薬」につけました。 配置:霊符「夢想封印 散」 オートドローがスキップされました。 Turn 15 - クラスト//体力20( 13) 呪力8( 5) 手札3( 5) 山28( 27) スペル7( 7) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 妄執剣「修羅の血」 vs 無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 - CJ CJは神技「八方鬼縛陣」を手札から捨てました。 結果:クラスト - Dmg 1 回避 - CJ 配置:妄執剣「修羅の血」 起動:妄執剣「修羅の血」 Turn 16 - CJ//体力13( 19) 呪力9( 4) 手札5( 3) 山26( 27) スペル7( 8) 手札:昔のことは気にせず//神技「八方鬼縛陣」//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//夢戦「幻想之月」//天賦の才// CJは天賦の才をCJのリーダーにつけました。 オートドローがスキップされました。 Turn 17 - クラスト//体力19( 13) 呪力11( 5) 手札3( 4) 山27( 26) スペル8( 7) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 妄執剣「修羅の血」 vs 無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 - CJ CJは神技「八方鬼縛陣」を手札から捨てました。 イベント(クラスト):ピンポイント クラストはピンポイントを場から捨札に送りました。 結果:クラスト - Dmg 1 4 Dmg - CJ 配置:妄執剣「修羅の血」 Turn 18 - CJ//体力9( 18) 呪力13( 9) 手札4( 2) 山25( 26) スペル7( 9) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//夢戦「幻想之月」//パターン避け// 起動:無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 オートドローがスキップされました。 Turn 19 - クラスト//体力18( 9) 呪力18( 5) 手札2( 4) 山26( 25) スペル9( 7) クラストはカードを1枚引きました。 配置:波符「月面波紋(ルナウェーブ)」 起動:人世剣「大悟顕晦」 Turn 20 - CJ//体力9( 18) 呪力12( 14) 手札5( 2) 山24( 25) スペル7( 10) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//夢戦「幻想之月」//パターン避け//神霊「夢想封印 瞬」// CJは夢戦「幻想之月」を手札から捨てました。 戦闘:CJ - 無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 2 Dmg - クラスト 起動:神霊「夢想封印 瞬」 オートドローがスキップされました。 Turn 21 - クラスト//体力16( 9) 呪力21( 6) 手札2( 4) 山25( 24) スペル10( 7) クラストはカードを1枚引きました。 配置:人符「現世斬」 起動:人世剣「大悟顕晦」 起動:妄執剣「修羅の血」 Turn 22 - CJ//体力9( 16) 呪力12( 13) 手札5( 2) 山23( 24) スペル7( 11) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//パターン避け//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 3 Dmg - クラスト オートドローがスキップされました。 Turn 23 - クラスト//体力13( 9) 呪力20( 8) 手札2( 5) 山24( 23) スペル11( 7) クラストはカードを1枚引きました。 配置:人符「現世斬」 起動:人世剣「大悟顕晦」 Turn 24 - CJ//体力9( 13) 呪力14( 16) 手札6( 2) 山22( 23) スペル7( 12) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//パターン避け//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才//陰陽玉// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 3 Dmg - クラスト オートドローがスキップされました。 Turn 25 - クラスト//体力10( 9) 呪力24( 10) 手札2( 6) 山23( 22) スペル12( 7) クラストはカードを1枚引きました。 配置:人符「現世斬」 Turn 26 - CJ//体力9( 10) 呪力16( 24) 手札7( 2) 山21( 22) スペル7( 13) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//パターン避け//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才//陰陽玉//無重力// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 妄執剣「修羅の血」 - クラスト イベント(クラスト):チームプレイ クラストはチームプレイを場から捨札に送りました。 クラストは妄執剣「修羅の血」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - Dmg 3 2 Dmg - クラスト 起動:神霊「夢想封印 瞬」 オートドローがスキップされました。 Turn 27 - クラスト//体力8( 6) 呪力32( 9) 手札1( 7) 山22( 21) スペル13( 7) クラストはカードを1枚引きました。 起動:人世剣「大悟顕晦」 起動:妄執剣「修羅の血」 Turn 28 - CJ//体力6( 8) 呪力15( 24) 手札8( 2) 山20( 21) スペル7( 13) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//パターン避け//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才//陰陽玉//無重力//一蹴// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 イベント(クラスト):チームプレイ クラストはチームプレイを場から捨札に送りました。 イベント(CJ):パターン避け 結果:CJ - 回避 1 Dmg - クラスト CJはパターン避けを場から捨札に送りました。 オートドローがスキップされました。 Turn 29 - クラスト//体力7( 6) 呪力30( 8) 手札1( 7) 山21( 20) スペル13( 7) クラストはカードを1枚引きました。 起動:人世剣「大悟顕晦」 Turn 30 - CJ//体力6( 7) 呪力14( 26) 手札8( 2) 山19( 20) スペル7( 13) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才//陰陽玉//無重力//一蹴//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 3 Dmg - クラスト 配置:無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 オートドローがスキップされました。 Turn 31 - クラスト//体力4( 6) 呪力35( 10) 手札2( 7) 山20( 19) スペル13( 8) クラストはカードを1枚引きました。 配置:獄界剣「二百由旬の一閃」 起動:人世剣「大悟顕晦」 Turn 32 - CJ//体力6( 4) 呪力17( 31) 手札8( 2) 山18( 19) スペル8( 14) 手札:昔のことは気にせず//無題「空を飛ぶ不思議な巫女」//神霊「夢想封印 瞬」//天賦の才//陰陽玉//無重力//一蹴//香霖堂// 戦闘:CJ - 神霊「夢想封印 瞬」 vs 人世剣「大悟顕晦」 - クラスト クラストは人世剣「大悟顕晦」の1番目の特殊能力を使いました。 結果:CJ - 回避 3 Dmg - クラスト 配置:神霊「夢想封印 瞬」 オートドローがスキップされました。 Turn 33 - クラスト//体力1( 6) 呪力41( 13) 手札2( 7) 山19( 18) スペル14( 9) クラストはカードを1枚引きました。 戦闘:クラスト - 妄執剣「修羅の血」 vs 神霊「夢想封印 瞬」 - CJ イベント(クラスト):ピンポイント クラストはピンポイントを場から捨札に送りました。 イベント(CJ):一蹴 結果:クラスト - Dmg 2 回避 - CJ クラスト 乙 CJ ありでした クラスト 回線止まりさえなければ・・・ CJ 半幽霊を国士に貼ればいいものを・・・ クラスト 最初は国士2枚あったのに今じゃこのざまだあああ クラストは山札を丸ごと見ました。 クラストはピンポイントを山札の一番上から捨札に送りました。 クラストはチームプレイを山札の一番上から捨札に送りました。 クラストは狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」を山札の一番上から捨札に送りました。 クラストはルナティック・レッド・アイズを山札の一番上から捨札に送りました。 クラスト まあいいや クラスト ノシ CJ ノシ
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/409.html
外伝第4話 良い夫婦の日特別 晩秋のスキャッパー地方。午前5時30分。 まだ暗い執事公室の目覚ましを止めるのはマサミの役目。 大きなベットの隣で寝ていた妻カナは末っ子の出産以来、慢性的な貧血と低血圧で寝起きが悪い。 母親にしがみ付くようにして眠る子供達を起さぬようそっと妻だけを起こし、自らの身支度を整える。 およそ10年の月日を費やして建てられた新紅朱館の執事公室は、旧館の手狭で急ごしらえの設備だった部屋とは雲泥の差だ。 執事公室の中央にあるリビングは縦横20m程の広さがあり、ちょっとしたホテルのロビーのような雰囲気である。 そして、リビングを挟みおよそ12畳間のサイズになるマサミ夫妻の寝室と、ほぼ6畳間の子供部屋が分かれている。 もっとも、まだ10歳にならない娘麻耶と末っ子の忠人は、まだまだ妻のその向こうで甘えて寝ているのだった。 公室の入り口から見てリビングの奥には簡単なキッチンと洗面台。 そして大浴場の小上がり風呂をそのまま持ってきたかのような家族風呂。 例えて言うならヒトの世界の郊外型高級マンションから一世帯分を抜き取って、それがそのまま新紅朱館へ収まったようなものだ。 ルカパヤンでヘッドハンティングしたヒトの建築士が綿密な計算を繰り返して作ったこの巨大な建物は、地上8階地下2階に及ぶこの獣人達の世界でも中々類を見ない規模でこの地に姿を現した。 紅朱館裏手にある巨大なボイラー室は、スキャッパーの泥炭を棒状に切り出した無尽蔵ともいえる燃料を気前良く焚き続けており、紅朱館の各部屋へ高圧低温と低圧高温に分かれた2種類の蒸気を24時間供給している。 執事公室では、この各部屋を結ぶスチームパイプの熱を使ったスチームヒーターと湯沸かし器があり、これでマサミの家族は自分達の部屋に居ながらふんだんにお湯を使って髭を剃り、歯を磨き、顔を洗う事が出来る。 起床より約20分後。 身支度を整えて朝一番のコーヒーを入れるのもマサミの役目。 しかし、ここ数年はアカシアの蜂蜜をたっぷりと入れたホットミルクになっている。 洗面台の隣、やっと起き上がったカナはパウダールームの3面鏡を使って髪をとかし、ぱっぱとメイクをしているのだった。 「ミルク置いておくよ」 「うん、ありがとう」 「子供たちを頼む」 「うん」 準備するカナの耳元でそっとささやいたマサミは、子供達を起さないようにそっとドアを開けて部屋を出る。 最初に向かうのは紅朱館の統合キッチン。 近隣からの観光客を受け入れるレストラン「スキャッパー」や、2箇所の喫茶室。 紅朱館に詰め働くスタッフや騎士団の為の食堂。 それら全てに供食するための巨大な設備は、専用のボイラーと大きなオーブンを備えた重要な設備だ。 不寝番の火守担当が一晩中管理するそこは火災の発生要因が一番強い場所でもある。 「変わりない?」 「あ、おはようございます執事長。はい、異常ありません」 「初期消火資材の準備は?」 「もちろん抜かりありません」 敬礼し応えるイヌのスタッフに笑顔で頷いてマサミはキッチンを立ち去る。 その次に行くのは主アリス夫人と館主ポール公の寝室。 腕にはめた精工舎製の時計を見ながらドアの前でその時を待つ。 数年前。ルカパヤンで買い求めた自動巻きのクロノグラフは恐ろしいほどの精度で時を刻んでいる。 アリス夫人とポール公の夫妻がマサミ夫婦に贈ったプレゼントは、代々受け継がれる物にしたいというマサミ自身の希望によってこの腕時計になった。 マサミがドアをノックするのはル・ガル王政公国標準時で午前6時ちょうど。 数年前までは1分前にカナがお茶を運んできていたのだけど、最近はキックがその役割をしていた。 「マサミ様、おはようございます。今朝は寒いですね」 「あぁキックさん。おはようございます。冷えますね」 「婦長様は平気ですか?」 「えぇ」 5秒前、マサミの手はドアの前にかざされる。 4.3.2.1・・・・・ コンコン・・・・ ガチャリ 「おはようございます」 毎朝きっかり同じ時間にやってくるマサミに合わせ、その数分前にはアリス夫人とポール公も目を覚ましている。 だが、自室へ主を起しにやってくる執事の為に、ベットの中でその時を待っているのも彼らなりの優しさの一つだった。 キックはややぬる目のお茶を注ぎ夫妻へカップを手渡す。 「マサミ、カナは大丈夫?」 「はい。今朝も起きられました」 「そう・・・・ よかった」 アリス夫人から見てもカナの衰え方は尋常ではなかった。 繊細な両手の指は全部の関節が赤切れを起し、美しいロングの黒髪は白髪が混じって灰色になりつつあった。 「キック。水場担当は抜かりなく仕事をしているか?」 「はい、御館様。婦長様の手を煩わせる事はありません」 「うむ」 過日、ポール公はネコの国から霊薬を混ぜ込む効果満点のハンドクリームを取り寄せた。 ネコの国の物価と照らし合せても決して安くは無い品物なのだが、カナは一言『勿体無い』と言って使わないでいた。 それだけではない。 王都へ上がったアリスが衣装屋に命じたのは、ヒトの手にも合うシルクとカシミアの手袋。 保湿効果と保温効果を持つ美しい風合いなのだが、『これは他所行き用ですね』と言って衣装箱に入れてしまった。 いい歳になってきたメルが城下の商人に頼んで探してもらったウール100%の暖かなワンピースですら『年上のメルさんが着て下さい』と受け取らない。 ―― みんなあなたを心配してるの! 見るに見かねたアリスに叱られようやく受け取って使い始めたとは言え、それでもカナの体が衰えていくのは止められなかった。 洗濯も調理も巨大な館内の清掃も、常に先頭に立っていたカナの姿はもう無い。 今は日中に数人の若いイヌを連れて見回りを行い、後進を育てるだけになっている。 そう・・・・ もう長くない・・・・ 皆、気が付いている。 ―― まだ・・・・ やり残した事が沢山あるから そう微笑むカナの顔には深い皺が見え始めていた。 8時。 スロゥチャイムファミリー勢ぞろいで朝食をとった長男アーサーが、複数の護衛を付け自分の兄弟達と共にマサミの息子達をまとめ、城下の学校へと出かけていく。 かつて、ヨシとマヤに荷物を持たせ手ぶらで帰ってきたアーサーを、父親たるポール公は公衆の面前で殴り倒した事が有る。 殴り倒すだけでなく、腰から下げていた馬上鞭で血を流すまで叩き続け『愚か者!』と叱責した。 幼いマヤがアーサーにしがみ付いてポールが鞭を振るえなくなるまで殴られて以来、アーサーは次期領主といえ全ての事を自分で行うように躾けられていた。 今日は学校で馬術の訓練があるのだろうか。 一番幼いヘンリーとタダが体のサイズに合わない馬の鞍を抱えてヨタヨタと歩いている。 アーサーはその二人の鞍をひょいと持ち上げ、自分の鞍と一緒に抱えて歩き始めた。 ―― 良いかい?アーサー。貴族とは誰かの苦しみや悲しみを肩代わりする義務を負っている。 ―― だからその分、普段は良い暮らしが出来るし、民衆より恵まれた食事をし、暖かく眠れるのだ。 ―― わかるかね 貴族は常にそれを忘れてはいけない。何時であっても忘れてはならない。そう言うものなのだ。 家庭教師としての立場も有るマサミはアーサーにそう教えている。 かつて、ジョン・スロゥチャイムはこの世界へ来たばかりのマサミにそう教えたのだった。 誰にも恥じる事の無い立派な生き方をする。 アーサーの心に根を下ろしたプリンシプル。 行動原則の根幹はマサミが植えつけて行ったものだ。 10時。 マサミは執務室で所領の経営を行っているアリス公爵とポール公の補佐を勤めている。 午前中の慌しい時間が終わり一息つく時間。そこへお茶を持って現れるのはカナ。 一日のうちで最初にカナの顔をアリスやポールが見るのはこの時間だ。 コンコン ガチャリ 「執務中に失礼いたします」 まだ幼い見習いメイドが緊張しながらお茶のトレーを持っていた。 そのトレーの上で上等なカップへ優雅にお茶を注ぎ、小さなビスケットを添えてテーブルへと下ろす。 今日もカナの手には純白の手袋があった。指先だけはどんなに化粧をしても誤魔化せない。 刻まれる幾つもの深い皺こそが、今までのカナの人生そのもの。 その全てを包み込む手袋こそ、カナの主の優しさなのだろう。 「カナ。お腹は大丈夫なの?」 「えぇ、ご心配なく」 心配そうに言葉を掛けるアリス夫人にカナは笑ってこたえた。 クンクンと控えめに鼻を鳴らすポール公の眉が僅かに歪む。 「・・・・また血の臭いがするな。本当に大丈夫か?」 「御館様。女とはそう言うものでございます。どうぞ、ご心配なく・・・・」 二つの月が引き起こす強い潮汐力の関係で、第1世代のヒトの女は月経で命を落とす事も有る。 子宮内からの大量出血による急性失血でのショック死。 タダの出産がかなりの難産だった関係で、カナの胎内には浅からぬダメージが残っている。 1年に4回の両方とも満月になる月の生理は、文字通り命懸けだ。 「やはり臭いますか? 生臭いですよね。申し訳ありません」 「気にするな。それよりも、頼むから無理をしないでくれ」 心からの言葉でそう懇願するポールの言葉に、カナは優しく笑みを浮かべるだけだ。 ―― ヒトはそれほど長生きじゃないですから 口癖のように言うカナの言葉は、裏を返せば人生の終点を覚悟していると言うことだろう。 そんなやり取りを眺めるマサミの顔は、僅かに苦悶の表情を織り交ぜた悲しみの笑いだった。 12時。 午前中の課業はここまで。 マサミが配下のイヌを使って資料の山や報告書を綺麗に片付けるなか、カナはアリスの肩へ薄手のカーディガンを掛けている。 いつの間にか領主夫妻の昼食は紅朱館のレストランから城下のカフェやレストランに変わっていた。 夏でも涼しい冷涼気候のスキャッパーだが、晩秋とは言え日中はそれなりに暖かい。 しかし、フリルの付いた厚手のエプロンとワンピースのスタンドの襟がちらりと見えるだけの肩掛けをカナは羽織る。 さらに、手の甲が半分も隠れる豪華なレースの飾りが付いた袖の先へシルクの手袋をはいて、アリスのカバン持ちをしている。 かつてはカバンが膨らむほどに色々と持ち歩いたものだが、今はカナが持って歩きやすいように荷物は最小限だ。 緩やかな秋の日差しを浴びて暖かな大通りの、ちょっと小洒落たオープンカフェの店先にアリス公爵は陣取った。 湯気の溢れるスープパスタとパンをちぎって浮かべた暖かいかぼちゃのポタージュで昼食となる。 その間にも領民がやってきては挨拶をしていくのだから、おちおち食事もしていられない。 しかし、衰え行くカナの為に、常に暖かく滋養の有るメニューを選ぶのは、領主夫妻の優しさなのかもしれない。 「カナ、寒く無い?」 「大丈夫ですよ。お陰さまで暖かいです」 「そう・・・・」 柔らかく陽の当たる店先のテーブルが空いたお皿ばかりになると、店主は腕によりを掛けて拵えたデザートを用意する。 「婦長様。当店の新作です」 緊張の面持ちで用意したデザートを最初に食べるのはいつもカナ。 彼女が『ウン』と認めれば、そのメニューはレストランスキャッパーのメニューに加えられる。 城下の飲食店にとって最高の栄誉。ヒトの女の婦長の口はイヌの鼻並みに誤魔化せない。 冷たい白銀に輝くスプーンがそっと皿に伸びる。 毒々しい青なのだが、それは青芋を使ったケーキだとひと目で分かる代物だった。 「・・・・いかがでしょうか」 モグモグと舌先で味を確かめるカナの表情は硬い。 やや落胆の色が見える店主だが、黙ってお茶をカップへと注いだ。 湯気の昇るカップを口へ運び一息つくカナ。 「店主さま。このケーキの味はお茶まで含んでの計算ですね?」 「はい、その通りです!」 狙いを読み取ってくれたと理解した店主に笑みが浮かぶ。しかし・・・・ 「これ。お茶以外で食べるお客様はどうしますか?」 「あ・・・・」 しょんぼりと落胆する店主だが、アリスは気にせずデザートにスプーンをさした。 「味自体は悪くないんだけどしつこいかな。お茶を飲んでさっぱりすると青芋の後味が出てくるのね」 「えぇ、そうですね。ですから、お茶以外、そうですね、コーヒーとかで食べるお客様には意図が伝わりません」 ガックリとする店主が居た堪れないのか。 マサミはポール公へアイコンタクトを送る。 「店主」 「はい、ポール様」 「後日、再度婦長を連れてくる。その時に挽回せよ。そうだな、1週間後でどうだ」 「がんばります!」 力強く答えた店主にマサミが囁く。 「冬のメニュー変更まで時間が有りません。頑張ってください」 暖かな店先で店主が一人、燃え上がっていた。 14時。 昼食後の午睡は午後の能率アップの為にマサミが始めてた日課だが、それも14時まで。 14時から17時までの3時間は来客の対応でてんてこ舞いになるか、さもなくば南部方面軍の関係者と様々な打ち合わせが行われる。 地域軍統帥代行権を持つ公爵だが、そもそも軍の最高責任者は大将軍であり、そして王位イリア姫だ。 領主はあくまで代行であり、命令ではなくお願いでしかない。それゆえ、時には軍幹部に様々な便宜を施す事も有る。 もっとも、その南部方面軍総監がアリスの父ジョン公の育てたバウアー将軍とあっては、無理難題を押し付けられる事は極稀だ。 様々な陳情や訴訟事を持ち込む客に混じりフラリと現れるバウアー老は、いつもの様にポールを叱責し帰っていく。 「ポール、大丈夫か?」 「・・・・今日のお説教は効いたぜ」 先般の演習で平原戦闘における深々度穿孔突破戦術の指揮を執ったポールだが、その本当に細かなミスまで全部書き上げたメモを手渡し、この戦闘を実際にやった場合、おそらくネコの国ならこの程度、トラの場合ならこの程度。 そう記載された予想被害のメモは戦慄に値するものだ。 ―― 手痛い犠牲を出さぬように面ではなく点で突破を図る戦術だ。 ―― これでは安心して兵も戦えん。士官学校の戦術解析なら落第どころか退学ものだな。 ひとしきり叱責した後は学校から帰ってきたアーサーとタダに剣術の稽古を付けて帰っていく。 孫好きの好々爺といった風体の将軍とて剣を握れば一人の戦士。 容赦なく剣を振り、寸止めを繰り返しながら戦い方を教えている。 「マサミ殿、そなたの息子はヒトの割りに筋が良い。きちんと教育すれば剣闘士になれるな」 ヒトの世界の立体的な戦術を教えているマサミにとってすれば、切られて果てる可能性を持つ剣闘士など慮外も慮外だろう。 褒められ喜ぶ義人に、ある程度の距離から威力の有る銃で撃てと教える父マサミ。 「やばいと思ったらまず逃げろ。人の世界じゃこう言うんだ。36計逃げるに如かずってな。勝ちが見えないなら一旦退却だ」 そんな卑怯な事が!と訝しがるフェル・バウアー将軍にマサミは平然と言った。 死ぬのが自分だけなら名誉の為に死ねますが、巻き添えで死ぬ者は良い迷惑ですよ。 みんな生活があるし家族があるし。それに、死んで花実が咲くものかってね。 重要なのは勝つ事だと思うんですよ。卑怯と言われようが汚いと言われようが。 まずは生きなきゃ。 そっと笑みを添えるマサミの言にバウアー老は二の句をつけ損ねてしまったようだった。 「マサミ殿・・・・ いや、それも正論か。この歳になってもまだまだ学ぶ事が多い」 「いえ。本来ならば将軍の言われる事が正当です。ですが、我々ヒトは守るべき名誉を与えられてませんから」 「そうだな。奴隷階級は名誉を守る必要などないからな」 マサミの哀しそうな眼差しに、バウアー将軍は肩をポンポンと叩く事しか出来なかった。 「いつの日か。ワシの目がまだ黒いうちにそんな世界が来るといいな」 「来てもらわねば困ります」 「そうだな。そなたの息子や孫たちがヒトの名誉を守るために命を賭して闘うだけの価値を認識出来る時代が・・・・」 17時。 学校から帰ってきた子供たちの世話をしていたカナの所へメルがやってきた。 「婦長様。今、アリス様のところへお客様がお見えになりまして、今宵は歓迎会をされるとの事です」 「え?どちら様ですか?」 「執事様が言われるに、ルカパヤンの方との事です」 「・・・・そうですか。聞いてませんね。どちら様でしょう」 不思議がるカナだが、メルは気にせず続けた。 「執事様が会場を設営されているので、婦長様はご家族に正装をさせてご自身も正装してお待ちになるようにとの事です」 「はい。承知しました。夫にそのように伝えてください」 「承りました。カナさん、今日は一番良い服を着て待っていた方がいいみたいですよ」 「え?じゃぁ・・・・ 誰だろう?」 ニコッと笑ったメルは軽く会釈して公室を出て行った。 埃に汚れた子供たちを風呂に入れて着替えさせたカナは、自らも上等の衣装を出してドレスアップしている。 その着飾った姿に麻耶だけでなく義人も忠人もニコニコしていた。 「お母様、凄く綺麗!」 鏡に映る自分を見ながら、カナは改めて白髪交じりの髪を気にしていた。 「仕方がないわね。白髪染めなんて無いし」 苦笑いするカナを子供たちが目を輝かせてみている。 その後ろ。唐突に部屋のドアが開きマサミが入ってきた。 「カナ、俺の出してくれたか?」 「そっちに出てるわよ~」 「すまんすまん」 「ねぇ。お客様って誰?」 ニヤッと笑ったマサミは軽くウィンクして着替えている。 背の高いマサミが三つ揃えの背広に袖を通し、サテンの蝶ネクタイをきりっと締めれば、その姿はいずこかの紳士だ。 見事にオールバックの頭髪へ櫛を入れて崩れぬよう整えると、子供たちの肩に手を置いて言った。 「今日は大事な日だ。粗相をするんじゃないぞ」 うん!と頷く子供たちに笑みを浮かべ立ち上がったマサミはカナの手を取って部屋を出た。 「どこへ?」 「領主公室だ」 「歓迎会は?」 「まずは公室へ」 不思議がるカナをよそに、マサミは子供たちに目をやりながら歩いていた。 途中、館内ですれ違うスタッフが「おぉ!」と声をあげる程に着飾る執事と婦長の夫婦。 ある意味、動く高級品のヒトがもっと高級に見える瞬間だった。 18時 領主公室ではアリス夫人がポール公と待っていた。 反対側にはルカパヤンからやってきた数名のヒトの男たち。 コンコン ドアのノックと共にマサミの声がする。 「アリス様。お待たせしました」 ガチャリとドアが開き中へと歩み進むマサミ。 続いて部屋へと入ったカナは苦笑いを浮かべた。 「なんだ、誰かと思えば・・・・」 「びっくりした?」 「急なお客様で正装と言われたので」 してやったり!と言う笑みを浮かべるアリス夫人。 ポール公も笑っていた。 「カナ。マサミも。日頃から世話になるな。今日は俺とアリスからの心ばかりの礼だ」 「実は俺もさっきポールに聞いたんだ。俺の与り知らぬ客が来るなんてとびっくりしたが」 「まぁこういう物は驚かしてやらんと詰まらんからな。さぁ、並んだ並んだ」 マサミの家族を急かすポール公。 領主公室に来ていたのは、ルカパヤンからやってきた写真屋だった。 「さて。では撮らせていただきますよ! よろしいですかな?」 大きな背景ロールを天井からぶら下げ、フラッシュバルブをくっつけた照明傘をいくつも並べた写真屋の男が笑っている。 「今日は何の日で写真なの?」 カナが尋ねるように声を出す。 その声に答えたのはアリス夫人だった。 「良い夫婦の日よ。写真撮るのはタダ君が生まれた時以来でしょ!」 アシスタントの指示した線にマサミの家族が揃った。 「忠人。強い光が来るがびっくりするなよ」 忠人は振り返って頷いた。 その背中をカナがそっと押す。 「前を向きなさい」 再び揃った家族。 写真屋の向こう側でポール公がアリス夫人と共に笑って見ていた。 「はい、では撮りますよ~! 目をつぶらないでくださいね!」 ボン! 5つのフラッシュバルブが同時に光り、そのシーンを初めて見たと言って良い忠人は新鮮に驚いている。 マグネシウムの爆ぜる臭いと瞬間的な眩さに子供たちは自然と笑顔になった。 「はい、もう一枚撮りま~す。いいですかぁ?」 どこか抜けた調子の言葉にカナも笑みを浮かべる。 そんな写真技師の声に、マサミはそっとカナの肩を抱き寄せた。 ボン! 「はい、お疲れ様でした」 冠布から顔を出した技師がニコリと笑いながらフィルムを引き抜いている。 ヒトの世界から落ちてくる写真道具などは下手なものより余程高級品だ。 魔法や魔道具で動作するこの世界の記録道具と異なり、化学変化を使って生み出される一瞬の芸術。 当然、たった一枚の写真とて、下手をすれば家が一軒建ちかねない程の金額になる事もある。 「もう一枚撮れるかしら?」 片付けを始めようとしていた技師にアリス夫人は声を掛けた。 「えぇ・・・・ あと一枚でしたら何とかなりますが・・・・ スペアのフラッシュバルブがあと一回分ですから何とか撮れます」 「そう。じゃぁもう一枚撮ってくれる?」 「はい」 再び支度を始めた技師がいそいそと動き回るなか、アリス夫人はマサミの子供たちを呼んだ。 「こっちにいらっしゃい。お父さんとお母さんだけで撮りますよ」 はーい! 元気に声を出して忠人と麻耶が走っていった。 義人は一回振り返って両親を見たあと、そっと兄弟の後を追った。 「では改めまして! もう一枚! よろしいですか?」 マサミはすっとカナの背中に回ると、自分の胸の前で妻を抱きしめた。 その太い腕にカナがそっと手を添える。 「今日はいい日ね」 「あぁ。ヒトの世界じゃ写真がこんなに貴重じゃないからな」 「写真って良いものね。気が付かなかったわ」 「この世界じゃヒトの世界の便利さが身にしみて分かるよ」 カナを抱きしめるマサミの腕に、いつの間にか痩せ細ってしまった妻の骨の軋みが伝わる。 ―― ・・・・痩せたな。 ―― いや、痩せさせてしまったな・・・・・・ 「でも、幸せよ。あなたと一緒に居られるから私は幸せ。」 「そうか。俺もだ。幸せだよな」 自然とこぼれる柔らかな笑みに写真技師が冠布から顔を出した。 「実に良い表情ですね。撮りますよ!」 ボン! 遠い日。街の映画館で見たワンシーンのように、全てがスローに見える。 写真技師とアリス夫人が何事かを話している。 綺麗に着飾った妻を子供たちが嬉しそうに見ている。 そして 「マサミ。良い夫婦だな」 「ありがとう。俺は良い主に拾ってもらったよ」 「そうだな」 「おいおい。ポール・ゴバーク・スロゥチャイムもまた我が主ぞ?」 「そうか、知らなかったよ」 はっはっは!と笑いながらポール公は写真技師に白紙の小切手を渡した。 アリス夫人も見ている前で技師は金額を書き込み、そこにアリス夫人が決済のサインを入れた。 「マサミ!写真が届くのは一ヵ月後だ。楽しみにしていろ!」 まるで我が事のように喜ぶアリス夫人の笑顔に、マサミは何か急に不安めいたものを感じるのだった。 21時 写真の後、そのままの姿で夕食をとるマサミの家族。 今日は子供たちを連れて城下のレストランへとやってきた。 アリス夫人がマサミに手渡したのは一枚の招待状。 城下の商工会がマサミ夫婦の為に用意した良い夫婦の記念日チケットだった。 「執事様。いや、マサミさんと呼ぶべきですね。おかげさまで良い夫婦の日と言うイベントも広まってきました」 「これは当商工会からのお礼です。どうぞごゆっくり」 会頭と議長の挨拶を受けて席に付いたマサミの家族。 子供たちも含めて外で食事を取れるヒトの家族が、この世界に幾つあるだろうか。 「ここまでやってきた事は無駄じゃなかったわね」 「あぁ、これもカナのおかげだよ。ここまでこれたのは全部」 「ありがとう」 マサミとカナのグラスにワインが注がれた。 子供たちのグラスにはリンゴのジュースが。 「じゃぁ、いいか? 乾杯」 家族揃って食事に出るのはこれが最後かもしれない。ふと、そんな気になったマサミの目がカナを見ている。 子供たちのおいしい!と言う言葉に目を細めるカナを見ながら、マサミはグッと涙を堪えていた。 「カナ。来年も来ような」 「・・・・うん。大丈夫」 たまらず外を向いて涙を我慢するマサミの目に、滲んだ二つの月が写った。 やや欠けている月の光りが降り注ぐ街に冬を告げる風が吹いている。 「冬が来るな」 ゆきだるまー! そんな声を上げる忠人にカナが笑っている。 ―― 来年もこうやって過ごせたら・・・・・ 「大丈夫よ。まだ死なないから。この子が分別付く歳まではね」 マサミの苦悩を見透かしたかのように、カナは静かに笑うのだった。 犬国奇憚夢日記 外伝第4話 了