約 2,765 件
https://w.atwiki.jp/ktmoon/pages/47.html
パーソナル 人の名:黒騎(クロナイト) 種族:来訪 性別:男 魔の名:探偵騎士 年齢:外見年齢17才 PL名:犬丸 外見:黒いマントに丸サングラスの優男 カヴァー:探偵 経験点:10 ──────────────────────────────────────── ライフパス 出自:古き血統 エゴ:人を救いたい 邂逅:黒翼の王(憎悪) 変異:全身黒尽くめの格好になる ──────────────────────────────────────── スタイル&ブラッド (EXP=0) スタイル/人間性 ブラッド(ルーツ) スタイル:サポーター プライマリ:ストレンジャー(名探偵) 初期人間性:48 セカンダリ:ストレンジャー(名探偵) ──────────────────────────────────────── 能力値 (EXP=0) 基本能力値 【肉体】 【技術】 【感情】 【加護】 【社会】 元値 5 5 5 4 6 ボーナス値 2 2 2 2 3 アーマー値 6 6 6 6 7 ──────────────────────────────────────── 戦闘能力値 【白兵値】 【射撃値】 【回避値】 【行動値】 【FP】 元値 6 6 5 12 35 修正値 ──────────────────────────────────────── アーツ (EXP=10) 名称 種別 LV TI 判定 対象 射程 Cost 解説 魔獣化 自動 1 Mn 自動 自身 なし 1 変身、シーン持続 アレナ展開 自動 1 Mj 自動 場面 シーン 3 結界構築、シーン持続 サポートフォーム 自動、魔獣 1 常時 自動 自身 なし 0 回復/支援+【最高B】、In魔獣化 絆の救済者 自動、回復 1 死直後 自動 単体 シーン 愛 真の死を回復、シナリオ1回 ワンモアチャンス 自動 1 判定後 自動 単体 シーン 2 判定振り直し、ラウンド1回 超推理 自動 1 判定後 自動 自身 なし 4 命中以外の【社会】判定をクリティカルに。シナリオ1回 アタックアシスト 支援 1 ダメージロール前 自動 単体 シーン 2 ダメージに+〔【社会B】+1D6〕点する。1ラウンド1回まで。 ストレンジアーツ:ハードワイアード なし 1 セットアップ 自動 自身 なし 5 即時行動。行動後行動済みとなる。シーン1回まで。 謎はすべて解けた 純血 1 参照 自動 単体 シーン 罪 メジャー以外のアーツか、ドミニオンアーツを打ち消す、シナリオ1回。 表裏一体 なし 1 常時 自動 自身 なし 5 常に《魔獣化》。登場する際に低下する人間性+1 機械式トリック なし 1 メジャー 自動 範囲 シーン 6 対象は【技術】で難易度14の判定を行い、失敗した場合〈技術〉ダメージを20点受ける。シーン1回。 凶器消失トリック なし 1 メジャー 自動 単体 シーン 6 対象は【回避】で難易度14の判定を行い、失敗した場合〈肉体〉ダメージを25点受ける。シーン1回。 死を呼ぶ職業 なし 1 常時 自動 自身 なし 3 あなた以外のキャラクターが受けるダメージ+1d6 トリックによるダメージは更に+【社会B】 ──────────────────────────────────────── 武器 (EXP=0) 名称 種別 命中 攻撃力 ガード値 行動値 射程 解説 常備化 素手 白兵 0 【肉体】5+1d6 3 0 至近 ―― ―― 合計 ―― ―― ―――――― ――― ―― ―― ―― ──────────────────────────────────────── 防具 (EXP=0) 名称 種別 ドッジ アーマー値 行動値 解説 常備化 強甲外皮 防具 0 4(魔獣化時) 0 4 ──────────────────────────────────────── 一般アイテム (EXP=0) 名称 種別 TI 対象 射程 解説 常備化 タイピン 回復 In 自身 なし 思い出の品、【FP】絆d6回復、シナリオ1回 2 探偵事務所 その他 常時 自身 なし 住宅、舞台裏【FP】回復+1d6 2 魔の触媒 使い捨て DMR直前 自身 なし 特殊攻撃のダメージ+1d6、使用後、人間性を2点失う 5 情報コネクション 使い捨て 判定直前 自身 なし 情報収集の達成値+2 5 超再生薬 使い捨て マイナー 単体 至近 【FP】4d6回復 6 治癒薬 使い捨て マイナー 単体 至近 BSTを一つ回復 3 携帯電話 その他 参照 自身 なし 通信機器 0 ──────────────────────────────────────── 絆/エゴ 種類 名称 関係 内容 絆 血族 誇り まぁ縁も切れてますけど、一応は感謝してますかね 絆 黒翼の王 憎悪 貴方は結局何がしたいんですか…ッ! ──────────────────────────────────────── エゴ 人を救いたい なんつーか言葉にすると超薄っぺらいですよね ──────────────────────────────────────── 設定他 [設定] 学校を修繕した際、何処かから混ざった「滅んだドミニオンの欠片」からあらわれた青年。 「探偵部部長」を名乗り、空き教室であったはずの場所にただ一人の探偵部員として在籍している。 黒翼の王の介入によって滅んだドミニオンの生き残りであり、名探偵という特性から、何が行われたかもほぼ理解している。 同じ事を起こさせるわけにはいかない、という正義感からか羽根関連の事件には自分から首を突っ込む。 ──────────────────────────────────────── セッション参加履歴 (取得EXP=0)
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/726.html
願い 彼女は願う、人々が幸せであるように。 彼女は願う、人々が苦しみから解放されるように。 トライド五世による統治で大陸が平和の時代を謳歌していた頃、この大陸に住まう多くの人々が列をなして巡礼する場所があった。 大陸の北西、険しい山々の連なる高地と乾いた砂漠を経た先に、ラザムの聖地と称されるラザム神殿が建立している。 その巡礼の道は、山や谷を幾度となく越えた先にあるゴイザムの入り口と呼ばれる地からアルナス北部の砂漠を歩むか、ブレアの西にある街から広大なアルナス砂漠を南北に歩み踏破するかの二つであった。 何れにしても、その行程は大変な苦難であり、ラザムの使途が生涯における修行とも述べる程の道である。 それでも信心深い人々は聖地を目指した。 その理由のひとつには、ラザム神殿で起こると謳われる奇跡の現象が大きい。 不治の病が癒えたという話や、神の啓示を受けたという話はどの宗教にも存在するが、やはり奇跡と謳われれば、それは信徒を集めるものである。 誰にも抜かれる事がなかったラザムの至宝『神剣ラグラントゥー』を引き抜いた神官戦士ホルスの存在もまた、その熱を煽っていた。 事実、魔法技術を応用した治療は民間療法と比べて確たる物であったし、その恩恵だけでも聖地巡礼には大変な意義があると見る人もいる。 しかし、それには相応の金が必要であり、治療費という名目では受け取らないが、お布施として収める事で両者の関係は成り立っていたのである。 昨今はその傾向が酷くなっていると語るものもいるが、それでもラザム神殿の入り口には人々が列を成して並んでいるのであった。 神殿へと居並ぶ人々が作る列に目をやり、一人の女性神官は大きく息を吐いた。 「今日もこんなにも人が……」 様々な目的があるが、多くは治療を受ける為に病に蝕まれた身体をおして、遠方から祈る想いでこの地を訪れてきた者が殆どである。 女性神官は、列を成して自分の番をじっと待ち続ける人々の疲労しきった表情に、その心を痛めた。 「ニースルー様……どうなさいました?」 ニースルーと呼ばれた女性神官の後に続き、神殿の方へと足を運んでいた僧侶の一人が彼女に尋ねた。 「いえ、何でもありません。行きましょう」 複数の僧侶を従えて、ニースルーは拝殿の脇に建てられた立派な建物へと向かう。 彼女はラザムの神殿に仕える高位の神官であり、また魔道研究の最高責任者を担う人物であった。 建物の入り口へと足を踏み入れかけたとき、彼女の背後から大声が上がった。 「お、おい!? 誰か! 誰か!!」 ざわめきが聞こえ、声を張り上げた主の周りにいた人々がそぞろく。 ニースルーは叫び声を耳にすると、集まりだした野次馬をかき分ける様にその中心へと歩を進めた。 そこには若い男の手に抱かれて、苦悶の表情を浮かべる女性の姿があった。 年は男と同じくらいだろうか、額から驚くほどの冷たい汗を流し、目は飛び出さんばかりに見開かれ、苦痛に歪むその口元からは血がゴボッと音を立ててこぼれ落ちる。 身体は小刻みに痙攣し、その手は男の手を白くなるほどに強く握り締めていた。 ニースルーは、女性を一目診て明らかに普通の病状ではないと瞬時に確信する。 なぜなら、その皮膚には奇妙に変色した痣が所々に浮かび上がっており、それが身体全体に顕れていたからである。 手をかざすと、すぐに光の力による魔法治療をはじめたが、一向に病状は改善されない。 病状によっては、ある程度の段階を踏まなければならない魔法治療であったが、ニースルーは自身の強い魔力もさる事ながら、天性の素質も兼ね揃えている人物であり、 大抵の場合を除いては一度の魔法行使で事は済むはずだった。 だが、今回は違う。 暫くの後、ニースルーの懸命な治療も功をなさず、女性は苦しみながら息をひきとった。 女性の遺体を前に、その魂が救われるように胸に提げた銀色のロザリオを握りながらニースルーは祈りを捧げ、静かに立ち上がった。 若い男は、その腕に抱える女性に覆いかぶさるように、嗚咽を漏らしながら泣き続け、周囲を取り巻いて事の次第を見守っていた人々も皆、沈んだ心の救いを神に求める。 ニースルーはその場を後にし、一言も喋らずに自身の研究部屋へと引篭もると、綺麗に片付けられた机に突っ伏して自分の力不足を悔む。 この様なことは今にはじまった事ではないが、救いを求められても必ずしも救う事が出来ないという現実は、彼女の心を常に砕こうとしていた。 教団の魔道研究に携わり、多くの結果を残してきた彼女であるからこそ、その現実が重く苦しいものであるのかもしれない。 ロザリオを振るえる手で握るニースルーの澄んだ瞳からは、幾筋もの光の筋が流れているのだった。 それから数日経ったある日――。 ラザム神殿の宝物庫で魔道研究に用いる古い魔法書の整理をしていたニースルーが、ふとした拍子に段差で足をとられて大きな音を立てながら派手に転倒した。 「痛っ……」 倒れる際に、体勢をどうにかして立て直そうと手の届くところにあった本棚へと伸ばしたのだが、勢いは止まらずに本棚ごと倒れてしまう。 本棚に置かれていたありとあらゆる物が、大量の埃とともにニースルーへと被さってきた。 「こほっこほっ……もう」 自身の失態に文句をひとつ。 派手に散らかった宝物庫の一角で、後処理をせっせと済ませている時、奇妙な一冊の古びた本が彼女の目に留まった。 手にとってページをぱらぱらと捲ってみる。 何気なく眺めていたニースルーだが、あるページにくるとその手が止まり、食い入るように見つめだした。 「な、なんなのこれ……なんでこんな本がここに……」 慌てた様子で表表紙や背表紙はては裏表紙と、この本が何であるのかを理解するために、作者が誰であるのかを理解するために、本の至るところに目をやる。 しかし、本の表紙には何も記されておらず、何時の時代に書かれた物であるかすら謎である。 ただひとつ確かな事は、ラザムの神殿に保管されてから相当な年月が経っていると思われる事と、神殿の宝物庫に保管されるにはあまりにも不相応な内容である事だった。 なぜなら、その本には闇の魔術に関する知識が大量に記されており、まさに禁書とされるにふさわしい物だったからで、ニースルーが手にして驚いたのも無理はない。 闇の存在にはじめて触れた彼女は、すぐにでもそれを投げ捨てたい気持ちになるが、もっと先を知りたいとする衝動にも同時に襲われた。 そして暫しの葛藤の後、彼女は闇の禁書を両手に抱えると、誰にも見られまいと周囲を警戒しながら研究室へと急ぎ戻るのであった。 それからというもの、ニースルーはくる日もくる日も闇の禁書を読みふける日々を送る。 狂人が記したとしか思えないような衝撃的な内容は、それでいて実に理に適っており、魔法書の類としては大変に優れた物である。 読み進めるうちに、ニースルーの心の中には次第にひとつの考えが生まれてきていた。 闇をみることで光をみる。 闇の力を正しく理解し応用すれば、それは光の力と同等の効力を発揮するのではないか、と。 上手く応用すれば、今まで救えなかった人々を救う事が出来るかもしれない、と。 もはや彼女を止める者は誰もいなかった。 元々、魔道研究の責任者を任ぜられる程の人物である。 その知的好奇心は、怖ろしいまでの短期間で彼女に数々の闇魔法を習得させていった。 とはいえ、ラザム神に仕える神官であるニースルーは、治療に応用できる範囲だけに習得を留める理性は持ち合わせていたようである。 一冊の古びた本を読み終えるまでに、時間はそれほど必要としなかった。 次に彼女は、動物や自分の身体を実験に、闇魔法を使用しその効力の高さを証明する。 幾度も安全性を確かめた上で、遂にはラザム神殿で治療を実践するまでに至り、今まで治す事が出来なかった病状も完治させる事に成功していた。 しかし、この手法は決して人に言えるものではない代物であった。 ラザム神殿に仕える神官が闇の力を使用し人々に治療を施している。 ――誰にも知られてはならない。 それ以来、ニースルーは極力、他の神官と接する機会を減らし距離を置くように努めた。 だが、物事を長く隠し通す事は出来ないものなのである。 とある昼下がり、よく晴れ渡った清々しい天気の下、ニースルーは神殿に設けられた中庭で遅い昼食を摂ろうとしていた。 今までひっきりなしに訪れる患者を診ており、まとまった時間をまともに取ることが出来ないでいたのだ。 闇魔法を応用した治療は相当な効果をあげ、以前にも増して信徒が押しかけるようになったのだが、その治療が可能なのはニースルーただ一人であった。 魔道研究に割く時間もろくにとれず、最高責任者の名は今ではただの飾りのようなものだ。 それでも、彼女は満足をしていた。 手に持ったティーカップに淹れられたアールグレイの紅茶が香り、彼女の鼻を優しくくすぐる。 目を閉じてその香りを楽しんでいると、横長の椅子に腰掛けた彼女の隣に誰かが腰を降ろした。 ニースルーは相手の顔を覗き見る。 「ホルス様……」 薄い青髪に白い肌が似合う優男。 神剣を抜いたことで勇者を自認し、教団の代表に自称ではあるが就いた神官戦士。 「やあ、ニースルー。いい天気だね」 「え、ええ」 「これからお昼かい? よかったら一緒に食べようよ」 「はぁ……」 相手の意見をまともに聞く事もなく、ホルスは優しく微笑むと手にした袋からパンをとりだし齧りだす。 ニースルーは正直な所、この優男は苦手であった。 容姿は悪くないが、女性に対してどこか軽いところがあり、どうにも好きにはなれない。 神官戦士として優秀で、人を惹きつける魅力のある男だが、どこか近づきたくないような空気を伴っている。 その原因が、柱の影からこちらを見ている一人の女性である事については、ニースルーは知る由もない。 ホルスは屈託のない表情で色々な話をニースルーにしてくる。 それらを軽く受け流して紅茶を啜っていると、急にティーカップを持つ手をホルスに握られた。 紅茶が少し零れ落ち、ニースルーの僧衣に染みを作る。 「何をするのですか!」 突然の事に驚いて苦情をいうが、ホルスは聞く耳をもっていないようだった。 握られた手を自由にしようと、空いている手で力を込めて払おうとするが、男の力に敵うはずもない。 ホルスはニースルーの耳元でささやいた。 「なあ、いいだろう」 「な、なにを!? や、きゃあっ!!」 手から離れたティーカップが石畳に派手な音を響かせた。 肩を強く押されてバランスを崩したニースルーが仰向けに芝生に倒れこむ。 その上にホルスが覆いかぶさっていた。 ニースルーは両手を強く押さえつけられていて身動きがとれない状態だった。 「私は神剣を抜いた神に選ばれた者だ。私のすることは神のすることと同じさ」 ホルスはそういうと、右手でニースルーの胸を服の上から強く揉みしだく。 例えようのない恐怖がニースルーを襲う。 恐怖にかられた彼女は、自由になった手で無意識の内にパラライズの魔法をホルスに向けて唱えていた。 「ぐうっ!」 身体が痺れて自由に動けないホルスを強引に退けて、二歩三歩と後ずさる。 その時、一人の初老の武僧が二人の前に姿を現した。 「何事ぞ!!」 芝生に転がるホルスと、恐怖に震えるニースルーを交互に視界に収める。 「あ、ああ、ああ……」 声にならない声を上げるニースルーを案じてか、初老の武僧はまず落ち着かせる事を優先した。 「どうしたのだ? 拙僧がきたからにはもう安心してよいぞ」 「……………」 優しく柔和な表情を浮かべる武僧に、恐怖にひきつった顔をしていたニースルーも次第に落ち着きを取り戻したのか、着崩れした服装を慌てて正しはじめた。 その様子をみて、武僧は未だ固まったままのホルスに視線移し問い詰める。 「ホルス殿――彼女に何をなされた」 「うっ……あ」 「黙っていてはわからん。一体何をなされた?」 一向に答えようともせず、先程からずっと固まったままの姿勢のホルスに、武僧はそれでも問い詰めようとする。 その様子を眺めていたニースルーが自分のしたことを思い出し、その表情に焦りの色を浮かべた。 闇魔法――パラライズ。 相手の身体を麻痺させ、動きを封じ込める歴とした闇魔法。 それを事もあろうにホルスに対して使用してしまった。 見るものが見れば、闇の魔法の力だとすぐにわかってしまう。 「あの――武僧様」 「ラファエルと申す」 「あの、ラファエル様……私が」 そう喋りながら、恐る恐るホルスへと近づくと、解除の魔法を唱えた。 身体に自由が戻ったホルスは、何をされたか理解できない様子の表情をしていたが、ラファエルとニースルーの二人の顔をみて一瞬バツの悪そうな表情をする。 だが、それも一瞬の事で、既に普段どおりの優男に戻っていた。 「……ん、何でもないですよ。ちょっと倒れただけです」 「倒れたにしては……ちと、おかしい風に見えましたがな」 「いやいや、変な勘ぐりはよしてください」 「ふむ……」 はぐらかされたラファエルはニースルーの方に視線を移すが、彼女も何か言うでもなしに沈黙を守ったままだった。 「じゃあ、私はいきますね」 ホルスは屈託のない顔で言うと、一人足早に中庭から出て行ってしまった。 その後姿を見送るニースルーの表情はどこか後悔するような風であったが、それは致し方なかったとはいえ、闇魔法を使用してしまった事に対するものだろう。 そうとも知らず、ラファエルは不思議そうな目で彼女をみていたが、ふとニースルーが纏う僧衣に付けられた高位神官の印に気付くと、突然畏まった。 「や、これは失礼した」 「いえ――こちらこそ助かりました」 「確か貴殿は……」 「ニースルーと申します」 何という名前だったかと思案顔をして記憶を探っていたラファエルの表情をみて、ニースルーはくすりと笑うと名前を述べた。 「ニースルー殿。お怪我はないかな」 「ええ、大丈夫です」 「して、先程のあれは一体……」 「先程の事は……内緒にしてください。お願いします」 疑問が残るのか、ラファエルは再度あの時の状況を聞こうとしたが、ニースルーにこう言われてしまっては、その先を聞く事も出来なくなる。 「――わかり申した」 「すいません……」 「では、拙僧はこれで」 深々と礼をすると、ラファエルはニースルーの前から立ち去っていった。 この事を知るのは三人だけ、当事者と駆けつけた武僧の三人。 武僧はわかっていない風であったし、ホルスがこの事を騒ぎにするようには思えない。 そう考えたニースルーは気を強く持つと、割れたティーカップを拾い集めてから研究室へと戻っていく。 その後ろ姿を、柱の影から一人の女性がまるで敵を見るような目で追っていたのであった。 ラザム神殿の拝殿。 ラザムの神々を象った像が立ち並ぶ大きな広間に数段の段差が設けられており、その最上段にラザム神を背にする格好で石造りの椅子がひとつ置かれている。 そこに、教団の最高権力者であるイオナは、まるで一国の王のように椅子に座していた。 そう感じたのは、イオナはホルスを横に侍らせ、その他にも数多くの神官を控えさせていたからであった。 特にホルスは膝を折り、イオナの足を両手で揉んでいた事に大きく起因するだろう。 中庭で柱の影から覗いていた女性――それはこのイオナであった。 ニースルーは二人の光景には目をやらず、膝をついて背後にそびえるラザム神をただじっと見つめていた。 「この件に関しては釈明の余地なし、と見ます。よろしいですね」 イオナの口調は穏やかなるものの、その裏にある意思は強固であることを物語っている。 否定は許されない。 中庭での一件以来、イオナは手を尽くしてニースルーの行動を監視し、既に闇魔法に関する証拠を掴んでいた。 それでも、ニースルーは何かを言わずしては引き下がれない心境であった。 「お待ちください!」 「まだ何か?」 ホルスの方に向けていた顔をゆっくりと戻しながら、イオナは冷たい視線と冷たい声をもってニースルーに答えた。 「これにはちゃんとした訳が――」 「ホルスさま、彼女は意見するようです。どうなさいましょうね」 イオナはニースルーの言葉を最期まで聞く事なく遮る。 あくまで目上の存在であるようにホルスに向かって問うが、その言葉尻には私に従えとの含みが多分に見て取れた。 「――イオナに任せる」 「ふふっ」 さも面白いといわんばかりに口元を緩める。 神剣を引き抜いたホルスは、神の意思としてラザムの教団の中で殆ど意見する者のいない実力者となった。 その実力者を自分の思い通りに動かせる楽しみは、例え敬虔なる者でも長く続けば染まってしまうのだろう。 ただ、彼女の場合は元からそういう気があったのかもしれないが……。 「では、追放しましょう。闇の力に魅せられた者をここにはおけませんわ」 イオナに急かされ、ホルスがその口を開こうとしたとき、石畳を響かせて駆け寄ってくる者がいた。 「待たれよ。追放処分とは、少々、事が過ぎるのではなかろうか」 初老の武僧――ラファエルがその審判には納得できないと割り込んだ。 突然の介入者に、面白くなさそうな色を浮かべたイオナは苦言を呈した。 「無礼でしょう。ラファエル殿」 「無礼とはこれいかに」 ラファエルは苦言を突っぱねる。 「ホルスさまがお決めになられた事は、ラザムの総意ではないですか」 「総意……これは妙な事を」 「教皇の座にあるは、ホルスさまでございましょう」 「それは御身が勝手に申している事。拙僧は認めていませぬ」 「……この話はまた今度にいたしましょう。今は、そこの者が犯した大罪を裁くことが本題ですわ」 石畳に膝をつけ、ラファエルの方に視線を向けていたニースルーをイオナが指差した。 片方の手には、保管庫でニースルーが見つけた闇の禁書が握られている。 証拠として部屋から押収させたものであった。 「これはまごう事なき闇魔法に関する書物。ラザムに籍を置くものが手にしていい物ではありません。 この者の大罪は、手にするだけに飽き足らず、闇魔法を習得したことにあるのです」 「なんと!! それはまことか!?」 ラファエルが驚いたような表情でニースルーを見る。 禁書を何らかの理由で所持していただけ、と思っていたのだが、まさか習得までしているとは思わなかったのだろう。 ニースルーは静かに頷くと、ぽつりぽつりと語りだす。 「闇の力を得ようとしたのは、真に、人々を救おうと考えた結果です。 他意はありません」 「そこまでして……」 ラファエルはラザムで長く武僧としての修行を積んでいた。 その日々の中では、闇の力に堕ちた者の話を聞く事も少なからずある。 ラファエルはニースルーに対して、どこか他の神官達とは違う、強い意志というべきものの存在を感じた気がした。 二人のやり取りを見守っていたイオナは、椅子に座したまま澄ましている風に見えたが、その実、勝ち誇ったような笑みを口元に浮かべている。 ニースルーが闇魔法習得の事実を認めた事で、ラファエルもこれ以上、彼女を擁護することは不可能となっていた。 イオナはおもむろに立ち上がると、ホルスに同意を促す格好で、大きくひとつ声を上げた。 「この者を追放処分とします。直ちにこの聖地から立ち去りなさい!!」 「また逢う機会があれば、それはラザムの御意思ですな」 北アルナス砂漠への入り口まで見送りにきたラファエルは、ここで別れの挨拶を切り出した。 教団を破門され追放された元高位神官のニースルーを見送るのは、一人の初老の武僧だけである。 「御身が正しき道と想うままに生きなされ」 「……そうですわね」 「神の御加護を」 ラファエルはそう言葉を残すと踵を返し、来た道を戻って行く。 誇り高き武僧の背中を眺めながら、ニースルーは胸に輝く銀のロザリオを掴むと、小さく祈りを捧げてから服の中へとしまいこんだ。 砂漠を渡る一陣の風が、彼女の長く美しい金色の髪をなびかせる。 暫しの間、風の吹かれるままに立つ。 そして――風は止んだ。 ニースルーは乱れた髪を手で制すと、ラザム神殿の建つ方角に背を向け、新たな一歩を静かに踏み出すのだった。 素晴らしくハイレベルなSSです。 ニースルーの健気で切ない感情の揺れ動きと情景描写に感動しました。 -- 名無しさん (2011-01-18 23 57 02) う~ん、いいね、ニースルーとラファエルでプレイしてみたくなったよ。 -- 名無しさん (2011-01-19 20 57 40) ホルスがいけ好かないやつなのが少しやだ。 もっと天然というか、どこか抜けてる感じがいいな。 イオナは…ほとんど違和感がないww -- 名無しさん (2012-08-04 12 47 33) トライドびゃなくてトライトだよ -- 名無しさん (2024-01-20 11 52 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dngssl/pages/368.html
『漆黒の空に切先を放りて』 「決勝の晴れ舞台って言葉は嘘だな。こんな大嵐の中でラストダンス? 正気の沙汰じゃない。あの彼なら、拳でこの黒い天蓋も晴らせるのかな?」 鞘一は左手を柄に添え、天を見上げた。 廃坑での青空とは対照的に、夜闇と分厚い雨雲が空を黒く塗り込める。禍々しく荒れる風雨にも阻まれ、鞘一の希望は、隠れて見えない。 吹き荒ぶ強風は橋の中心に立つ鞘一の白い外套を強くはためかせ、主塔より張られた無数の鋼線をもごうと揺らす。だが、鋼線の張力と太い橋脚の2つに支えられた堅橋は、この荒天にも揺れぬ。 鞘一は視線を水平に戻した。視界が夜雨に遮られる中、白く立ち込める蒸気が一際目を引く。蒸気の中心には、燃え盛る原油採掘剣を佩く、褐色の少女の姿があった。降りしきる雨は黒剣の熱気の前に蒸発し、歩を進めるたび、蒸気が王輝の如くたなびく。 「傘要らずとは羨ましいね。それも王様の特権ってやつかな? でも嵐の夜だぜ、不意を打つにはこれ以上ない絶好の条件だったと思うけど」 「痴れ者が! それは石油王、アブ・ラーデル18世の振舞いではない。むしろ斯様な行いは貴様の手だろう。何故王前に顔を見せる?」 「美しい花は切り落とす前に眺めるタチなのさ。それに、お客様に顔を見せないのはホール担当失格だしね。ともあれ最後の戦いなんだ、お互い悔いは残さないようにしたいだろ?」 言葉と同時。鞘一は姿勢を低め、脚の伸びを効かせ跳ねるように駆ける。すれ違いざまに鞘から放たれる一刹那の風斬音。刃を黒く染める事なく、血濡れすら置き去りにする高速斬撃。 その一撃はしかし、炎剣の一振りで瞬間生成された、瀝青(アスファルト)の壁を両断するに留まる。 「謀れると思ったか。その吟遊詩人の舌は、狩人の眼を隠せてはおらぬ!」 王は黒剣を悠然と構える。 「貴様の卑剣は、我が貴剣に届かんぞ。王に届かせたくば、全霊の曲芸でもてなすのが道理よ、奇剣士!」 「俺を誘いに乗せるには十年早いかな、お嬢さん。君の特別な血筋(・・・・・)が問題だ。手を出して傷でもつけたら、火傷じゃ済まさないんだろ?」 鞘一の返答に、王は眼を細め鷹揚に頷いた。 「――貴様は存外、察しが良いな」 両者の確信の通り、鞘一は『奇襲二色(くがさねふたついろ)』で、今彼女を攻撃してはいけない(・・・・・・・・・・・・・)。 もし彼女の体内に刃を同期したならば、裡に流れる『火の水(アグア・イグニス)』は、逆に鞘の内部へも揮発ガスを同期する。その状態で高速の納刀を行えば、擦過による起爆は当然、鞘一に甚大な被害をもたらす。 「君の方は察しが悪いな。俺の真骨頂は対人スキルだけど、奇襲二色にとってはそうじゃないんだ」 彼は左手を柄に添えたまま、右手で抜刀の備えを――『奇襲二色』の構えを見せた。 嵐中の橋上、風鳴りにかき消されるような鍔鳴り。歩道の鉄柱が穿ち断たれ、支えを失った街灯は質量弾として、王の頭上に落下する。 「石油王岩刺(オイルサーディン)!」 群れる雑魚を調理するような連続刺突が、街灯片を迎撃、打ち砕く。 ――確かに、裏社会で武を生業にする者の経験と狡知である。王は追懐する。だが、河渡六文には及ばぬ。 再びの至近への踏み込みは、瀝青の壁で防げぬ至近距離。鬼速の抜撃が放たれた。 「自動変速機油(オートマチックトランスミッションフルード)!」 速度と質量の配分を自在可変する油圧駆動剣が、軽捷な冴えで凶刃を阻む。 ――確かに、刀を得物とするに足る技量と剣速である。王は喚想する。だが、出海九相には及ばぬ。 交錯の後、鞘一は刀を抜き、投剣。それに意識が向く間隙を突き、彼は足払いを仕掛け、同時に鞘を握り王へ突き出す。鞘内の雨水が、視界を塞ぐように広がる。 「――流油一条(オイル・アローワンス)!」 不可視の空刃たるCO2排出剣は、迫る全ての小細工を、熱波の矢で吹き飛ばす。 ――確かに、何をしてくるとも知れぬ多彩なる怖さがある。王は想起する。だが、黒羽イトには及ばぬ。 三者それぞれの強みを兼ね備えるものの、それ故か一つ一つが軽い。そう彼女は断じた。 「スペシャルティ禁止とは言え、何時もの三倍働いて趣向をこらして不動無傷か」 吹き飛ばされ水溜りに転がった鞘一が、投げた刀を拾い上げ起き上がる。 「多彩なレパートリーで胸焼けしそうだよ……油脂(フレッシュ)の使いすぎだ。うちの店だったら生クリームを使うところかな」 左手を柄に添えたまま、右手で刀身を鞘に収めた。純白のコートも端正なマスクも、今や泥水と石油をしとど浴びているが、黒き汚濁に塗れても、涼しい顔を崩さない。 「戦場でその気安い囀りは度が過ぎるぞ、浮かれ烏」 黒濡れた優男の姿を認めながら、褐色の石油王は朗々と宣った。 「だが過去と今の健闘を評して、その無礼を許そう。それが王の振舞いだ!」 才や言の一つ一つが軽く感じられようとも、王にとって眼前の男は越えるべき蒸留塔(ハードル)の一つ。 「最後の相手としては少々酸素が足りん(ふかんぜんねんしょうだ)が、17代の父祖より継ぐこの血と、王家の秘宝たるこの剣にも誓って油断(こかつ)は無い! 我の悲願……祖国復興の礎となれ!」 王の気風ある口上に、剣士は落ち着き払って言葉を返す。 「持って回った言い回しだけど、要は祖国の為に剣を握ってるって事だろ? 成程、なら勝機は見えたよ。自分の為に戦ってない君の剣は、俺が戦った他の誰よりも軽い」 「……はあああ!?」 「き、貴様……言うに事欠いて、どの口が貴様……貴様! 鏡見たこと無いのか! 愚弄にも程がある! よくも自分を棚上げして言えたな! というか持って回った言い回しに情熱注いでるのは明らかに貴様だろ!」 「別に熱に浮かされて言った訳じゃないさ。国の為、血の為、王の責任とかそういうのってさ、つまり戦いを強制されてるって事でしょ。古いお仕着せの呪いだよ。そんな窮屈なの楽しいかい? 恋をする余裕も――」 「……不敬なッ!」 全て自らが選んだ道だ。それを横合いから諭されても、不愉快極まりない。 (……そうだ。気に入らぬ) 彼女は自省する。 (気に入らぬ……我自身がだ! 『押し付けられた名』! 『お仕着せの刀』! 自らを棚上げし、そう出海九相に言ったのは、他ならぬ我が身の無礼ではないか!) 鞘一の柄上の左手が、残像と共に消える。抜刀ではなく、平手。視界を塞ぐように顔面に叩きつける。同時に鞘上の右手は、逆手で脇差を、斬り上げる様に振り抜いた。 視界を封じ、脳震盪さえ起こしかねない素手の一撃と、本命の陰打ち。仕掛けた鞘一をして、会心の疾さの交差撃である。 「むぐっ……!」 王は致命の斬線のみを石油王八つ裂き光輪(ライト・サイクル・オイル)にて逸したが、顔面は直撃を受けた。脳髄が激しく揺さぶられる。 それが切っ掛けかは、果たして定かではないが。顔を上げた少女の眼には、まるで惑いの色はない。 「感謝はせぬが、醒めたぞ、剣士よ……気に入らぬことに変わりはないが。なれば我はこれより、我自身の思いを知らしめよう!」 その双眸は、純粋なる漆黒の決意の色である。 「我はシエル・デ・ル=ユデン1世(・・)! 石油王である前に、王であるぞ!」 シエルの握る剣が応えるように哭き、どす黒い刀身が剥がれ落ちた。タールのような濁った黒ではなく、澄んだ夜空のような黒。柄には金色に輝く、荒ぶる石油輸出刻機構(O A P E C)の聖刻。 それは脈々と継がれた原油採掘剣ではなく、シエルがための剣であった。 言うなれば、彼女を祖とする剣――原油試掘剣・聖なる黒(ホーリー・アーテル)! 「心酔しても構わんぞ! 王には臣の崇敬を受け入れる余裕があるからな!」 「生憎と、俺は王様よりお妃(きさき)様に入れ込んでてね、余裕がないのさ」 シエルの血を吸い上げ、黒(アーテル)は蒼き炎を纏った。天まで尾を引く蒼炎は、最早石油王の炎刃(エンジンオイル)とは呼べぬ。全てを炭化させる超温が敵を払い、使い手を黎明に導く――滅炭・高度黎刀(メタンハイドレート) である。 黎刀の一撃は、橋中央の巨大主塔を蒸発させるように瞬断した。陰に攻撃をやり過ごそうとした鞘一の外套が焼け、髪の端までもが消し飛ぶ。 繋留ワイヤが次々と焼け落ちるが、強固な土台にも支えられる橋は揺らぎこそすれ、崩れることはない。 「逃さぬぞ、剣士――!」 鞘一は応える余裕も無く、能力使用を終えた。両者の足元の橋桁が崩れ落ちる。戦闘開始より、彼は左手で数十度の刺突を行い続けていた。奇襲二色の真骨頂は、対物破壊――橋脚を穿ち続けたその小細工が、二人の体を荒れ狂う河へと投げ出した。 「水掛けごときで、油に点きし火は消えぬ!」 シエルは川に落ちながら、黎明の刃を揮った。滅炭の蒼炎は通り道の川水を焼き尽くしながら、鞘一の左肩より先を炭化させた。猛烈なる焦熱と激痛に、彼の表情が大きく歪む。 「――俺の能力なら、俺に応えろ! クソッタレ!」 迫る死の蒼炎を前に、彼は取り繕いもなく叫んだ。服は焼け落ち、髪は乱れ。優男の面影は最早どこにもない。 「奇襲――二色!!」 ガス爆発の憂い無き水中での納刀同期は、同じく水中のシエルの足首を浅く裂くに留まった。直後、右手に燃え移った蒼炎が、彼の腕を炭化させていった。 それが決着となった。 シエルの肌に生まれた小さな裂傷から、見る間に水が流入していった。逆に体内の石油は瞬く間に流出し、濁流を黒く染めた。 (……あそこまで死にもの狂いの気迫を見せながら、最後までこんなせこいやり口か。一貫していて逆に敬服するな) 荒れ狂う水面を覆い尽くすように、一帯は、黒く、黒く染まった。漆黒を浮かべた、無限の宇宙(そら)のようであった。 (……いや、やはり気に入らぬわあやつ) 大量の原油流出を起こしたシエルは、それきり意識を失った。 決勝戦:【橋(暴風雨)】STAGE シエル・デ・ル=ユデン1世 VS 天桐鞘一 勝者――天桐鞘一 「願いの権利も得られず、大会が終ればアモン様からの庇護も外れ。これではもう、祖国復古は無理ですよう! これからどうしましょう、シエル様……」 「うろたえるな、ディライトよ」 王は侍女を諭すように語りかける。 「得るものがなかったとでも思うたか? 今我が持つのは、父祖よりの血――火の水(アグア・イグニス)だけではない。我には今や、このメタンハイドレートが――水の火(イグニス・アグア)がある。このシエル1世、我が祖国に新たなエネルギー革命の灯を点すことができよう!」 「シエル様……!」 「出航するぞディライト……樽(バーレル)を持てい! 伝説誕生は済んだ……なれば、次に待つは王の凱旋である!」 「……いつまで目を閉じてればいいの?」 「俺が唇を奪うまで。と言うのは冗談。どうぞ、もう開けても良いよ」 木咲が目を開けると、眼前には。 「……え?」 それはどこまでも漆黒の空であった。 それは雄大に広がる、蒼黒き巨大な大地であった。 それは網目のように広がり大地を染める、文明の光であった。 それはココロも満タンにするかのような夜景(コスモ)であった。 「誕生日おめでとう。ほら、単純にさ。他の誰も真似できない、思いつけても実行しない、この世で木咲と俺だけしか体験できない、そんな贈り物をしたいと思ったんだ。世界一美しい最高の景観、眼下に広がる50億の夜景、どう?」 「そりゃ真似できないし普通やらないし他の人居るわけないけど……! ちょっと待って! 理解追っつかないんだけど! ここどこで、どうやって私ここに来てて、50億の夜景って何??」 「1つ目。ここは宇宙船――闘宴劇の戦場の一つでさ、観戦しててこれはって思ってね」 「2つ目。戦場として使ったんだし、亜門グループにはここへの転送手段があるはずだろ? 願いを叶える権利で、それを1日借りたのさ」 「3つ目。船を買い取るのに50億掛かったんだ。そっからしか見れないなら、当然50億の夜景だろ?」 「……」 「おっと、感極まって言葉も出ない程? お木咲様は黙っていても画になるね」 「……呆れてんの。50億で他に幾らでも何でもできたでしょこれ……」 木咲は眼下に広がる、夜の地球を眺めた。 「でもそのくせ夜景はすごい綺麗なのが腹立つ……! ホント腹立つこの男……もう……バカじゃないの……!?」 彼女はひとしきり呆れ散らすと、目尻にうっすらと泪を浮かべた。 「……ふ、ふふふっ……なんか呆れすぎて逆に笑えてくる。バッカじゃないのホントに……」 「ああ。俺が本気の恋なんて馬鹿みたいだろ? でも、おかげで最高の笑顔(ねがい)を手に入れられた」 『漆黒の宇宙に木咲を祝りて』 終
https://w.atwiki.jp/justicerowa/pages/18.html
GAME START!(実験開始) 真っ暗な闇の中、無数の影が蠢いていた。 おっかなびっくりといった感じで静かに辺りを見回す影。 微動だにせず顎に手を当て、「考える人」となっている影。 何かを探すようにそこら中を動き回っているスリムな影。 数々の反応をとっているが、全ての影に共通する事は一つ。 それらは、いや彼らは人の形をとっていた。 ここはどこだ。 お前は誰だ。 何故こんなことに。 責任者出てこい。 影達は次第に感情を爆発させ、歪な合唱が創られる。 怒号、叫び、悲鳴、疑問、要求。 吐き出される全ての感情には負の要素しか込められていない。 当然だろう、彼らは「拉致された」人間なのだから。 がやがや、ざわざわ、初めは黙っていた者も他の者に呼応してか声を荒げ始める。 その合唱がピークに達そうとした次の瞬間、一つの変化が起きた。 『おめでとう、諸君』 どこからともなく、全方位から聞こえてくる声。 明らかな合成音声。男か女か子供か老人か、素性を隠す機械音。 しかし、心の機微に長けている者が聞けば一つの事実だけは分かっただろう。 その声は、愉悦に富んでいる。愉しみに、悦びに満ちているものだと。 『くどいようだがもう一度言おう。おめでとう諸君! 君達は数億数兆の中から選ばれたんだ、こんな幸運は他にはないよ? さあ、皆で喜ぼう、万歳をしよう、君達は《世界》を獲得する権利を得た!』 芝居がかった台詞に続いて漏れ出る笑い声。 アハハハハハハハハハハハハハハハ。狂笑が響き渡る。拍手が聞こえる。 続いてパンパカパーンとファンファーレが鳴る。 赤、緑、青、水色、黄色。上から色とりどりの紙吹雪が思い思いに舞い落ちる。 そして最後に……沈黙が残った。 『……あれ、滑っちゃった?』 誰も笑わない。笑えるはずもない。 説明も無しに喜べるほど、今の状況は良いとは言えない。 それに気付いたのか、声の主は咳払いを二、三して話を再開した。 『失礼、私だけが盛り上がってしまって、いやはや恥ずかしい限りだ。 なに、単純なことだよ。君達は《自分が望む世界》を得ることが出来ると言うことさ。 もっと簡単に説明すると、こういう事だ』 瞬間、影達の前にそれは現れた。 百を超える映像が次々と虚空から沸き出し、再生される。 暗闇に慣れた影達にはいささか刺激の強い色彩が画面の中から届けられた。 色はあり、音もある。無いのはそれを映している映像機器のみ。 SFか、はたまた魔法か、いずれにせよ超常現象であることは疑い得ない。 だが、それは確かな現実として固定され目の前に現れた。 そして、それらの画面に映った映像は……。 『幸せそうだろう?楽しそうだろう?つまり、そういうことだ。 君達は自分の望む幸せを得ることが出来るんだよ。良かったねぇ』 友達と笑顔で昼食を食べている、何処にでもいそうな少女。 バックに数千を超える兵士を引き連れ、我が物顔で行軍している武将。 何処かの舞台で観客から惜しみない拍手を贈られている女性。 ベッドの上でグラスマスな雌の肢体と絡み合っている中性的な少年。 いる場所もやっていることも大きく差があるが、中心にいる者達は本当に幸せそうだった。 向日葵のように笑い、獣のように雄叫びを挙げ、エールを浴びて涙ぐみ、雌の柔らかさに興奮し、生の躍動で彩られている。 この瞬間が人生の絶頂期だと言われても信じてしまいそうな、そんな映像。 その他の映像にも、似たような正の感情が画面から漏れ出ていた。 これこそが《望む世界》《夢の国》《極楽浄土》 連れてこられた者の内、幾人かは既に喜色を顕わにしている。 しかし、別の数人かは相変わらず、いや、もしかすると以前よりも険しい表情でモニターを凝視している。 それを知ってか知らずか、声の主はここでアメと鞭を入れ替えた。 『君達には権利が与えられた。勘のいい人は気付いてるかも知れないけど権利には義務がつきものだ。 ……さて、本題に入ろう。君達は選ばれたと言ったがそれはあくまでも第一次選考の話でね。 今から第二次選考に入る。第二次選考は……所謂、チーム戦だ』 『君達には、今から殺し合いをしてもらう』 映像が、切り替わる。 《望む世界》で進軍していた武将が、《バトルロワイヤル》で剛健な大男を切り捨てている。 《夢の国》で男優とキスシーンを繰り広げていた女性が、《バトルロワイヤル》で他の女性を絞殺している。 《極楽浄土》で腰を振っていた少年が、《バトルロワイヤル》で年端もいかぬ子供を狂気の笑みで嬲っている。 閉じられた世界で起こった一瞬の沈黙。 その沈黙に抗するように、映された幾多もの《世界》は声を大きくした。 《参加者》達が得た感情は驚きだったか、納得だったか、それ以外の何かだったか。 そんな彼らに些かの注意も払わずに声の主は説明を続ける。 楽しそうに。嬉しそうに。《バトルロワイヤル》の説明を続ける。 『さて、チーム戦とは言ったがルールは多少面倒くさくてね。 少し複雑だから、多少耳を大きくして聞いてくれたまえ』 ぱっと。一点の光が暗い世界を貫いた。 真っ暗闇の中、劇場で主役を照らすように、光はとある地点に辿り着く。 その場に佇むのは一人の男。 屈強そうに歪む眉。きつく結ばれた唇。意志の強さを表す顔立ちは不快感を露わにしている。 『まずはAグループ。君たちの勝利条件は「Bグループの全殺害、もしくはCグループを2日間守り抜くこと」だ。 君たちAは例えるならば、獅子を思わせる雄々しさに、真実を見通す明晰かつ澄んだ瞳。 優しき心に強靱無比な爪と牙を持つ強き者、といったところか。 君たちならば弱き者を守ることも、襲い来る脅威を打ち払うことも出来るだろうと私は踏んでいる』 「勝手に連れてきてその言いぐさ……俺がそれに従うとでも?」 彼の名は本郷猛。仮面ライダー一号。 集団拉致、悪趣味なゲームの強要を許す男では、断じてない。 『従いたくないというのならそれでもいいさ。ただし、他の人間がそうとは限らないけどねえ。 ま、精々君たちAグループの正義とやらを信じて頑張りたまえよ』 嘲りを滲ませた声を睨みながら、本郷は沈黙する。 敵の姿が見えていたならばと歯噛みしながら、彼は今を雌伏の時と己を押さえる。 今の状況は、怪人との闘いに明け暮れた本郷にとっても、あまりにも常識外れだ。 何が起こるか分からない状況で、無闇に動くべきでは、ない。 『さて、それじゃあ次のグループの説明に移ろうか』 スポットライトが動いた先に居たのは、一人の優男。 白服を身にまとった姿はこの闇の中で良く映える。 『Bグループの勝利条件は「Aグループの皆殺し」だ。それ一点に限る。 鷹のごとき狡猾さ、残虐性、容赦などしない絶対的強さには、私も惚れ惚れするよ。 Aとの血生臭い殺し合い、君たちBグループの人間にこそ相応しいと私は考えているのでね』 「質問なんだけど」 ライトを当てられた男は動揺一つ見せず、僅かに微笑む。 「ここにいる全員を殺しても、別にルール違反にはならないよね?」 その笑みは、見る者全てに恐怖を抱かせるような闇を孕んでいた。 彼の名前は、ン・ダグバ・ゼバ。 白き闇を冠する化け物は殺意を露わにしながら、眼差しをあちこちに向ける。 面白い遊び道具を探す子供のように、無邪気な笑みをばらまいている。 『ああ、手当たり次第殺してくれても一向に構わないよ。 ただ、ゲームはここでするわけじゃないから、もう少しだけ待っててくれないかな?』 「どのくらい?」 『あと少しだよ』 「ふーん……」 それっきり、優男に擬態した怪物は黙る。 ここで『遊び』を我慢したのは、ただの気まぐれだった。 彼はいつでも、殺戮開始のよーいドンを待っている。 『さて、最後にCグループだ』 最後は帽子を被った、何処にでもいるような普通の少年だった。 ただ、彼の前には……一人の少女が彼を守るように立っていた。 「由乃……」 「大丈夫、ユッキーは私が守るから」 『安心したまえ、我妻由乃。君たちCグループは三つの中、簡単だ。 「何が起きても、最後まで生き残れ。手段は問わない」 君たちCはA、Bと比べて数が多いが、その力はA、Bと比べると微々たるものだ。 強力なA、もしくはBの者達の傘下に入ることをお勧めするよ。 「卑怯なコウモリ」のように上手くずるく立ち回りたまえ。さすればきっと「生き残れる」さ』 これで基本的なルーツ説明は終了だ、と声が言う。 ざわざわと、闇の中で幾人もがざわめいていた。 己はAか、それともBか、もしくはCか。 隣の人間は手を取り合う味方か、それとも……殺すべき敵なのか。 『さて、君たちにはこれから別の場所に向かい、ゲームを始めて貰う。 その際に、地図、ランタン、食料と言った基本支給品に加え、一人三つまで道具を与えよう。 武器、防具、不思議な道具、日用品……まあ色々ある。 あと、弱虫が隠れて逃げ続けることの出来ないよう、禁止エリアを用意させて貰った。 六時間ごとに三つのエリアが封鎖され、今後立ち入った者は何らかの手段、例えば……「心臓麻痺」で死んで貰う。 また、毎六時間ごとに禁止エリアの発表と共に死者の発表が行われる。 発表係には豪華ゲストを用意させて貰った。楽しみにしていたまえ。 その際、死んだ者達がどのグループだったのかを発表しよう。 どのグループが何人死んだのか、どちらのグループに付いた方が得か。 Cの諸君にとって、放送は正に生命線となろう』 質問は?と言った声に、幾つかの手が挙がった。 スポットが照らすは一人の青年。人の良さそうな笑みを貼り付けて、彼は言う。 「貴方の目的はなんですか?勝利者には望む世界を、と言いましたが、そんなことをして貴方に何のメリットがあるのでしょう? 差し障りがなければ、教えていただけると嬉しいのですが?」 『その質問を待っていたよ、夜神月君』 (何が待っていただ、犯罪者め。貴様のような下衆が僕の名を口にするな……! しかし「心臓麻痺」……やはりこいつはデスノートを所持している……迂闊に反抗するのは難しい…… くそっ!新世界の神たる僕がなんて失態だ!) その言葉に心の底で悪態をつきながら、表情にはおくびにも出さず。 夜神月は一字一句を聞き逃さぬよう精神を集中させる。 『私はね、知りたいんだ。この世の全てを、真実を。何が正しいのか、何が間違っているのか! そのためならば何の出し惜しみもするまい!私は己が命さえも賭けよう!』 (そんなことのために、他の奴らはともかくこの僕までも呼び出したのか…… 殺す!こいつは僕のデスノートで全史に残る醜悪な死に様を晒してやる……!) 今、この場に月の切り札たるデスノートは存在しない。 更に、相手は顔も見せず名前も名乗らない。これではどうしようもない。 月は笑顔で「ありがとうございました」と言いながら、歯の奥を軋ませる。 『おっとっと、すまないね。どうも気が入りすぎていてね。 再確認しようか。AはBを殺す。もしくはCの人間を一人でも二日間生かせば勝ちだ。 BはAの皆殺し。Cは何が何でも生き残る。 一見複雑だけど、実は簡単なんだよ。『自分以外の全てを殺せば、それで終わり』だからね。 まあ、どう動くかは君たちにお任せするとしよう』 「もしAグループが二日間Cグループを守り通した場合、Bはどうなる?」 闇の中で誰かが言った。 それを聞き逃すことなく、声は返す。 『Bグループはその時点で負けに決まってるじゃないか。敗者には死、あるのみだよ?』 了解した、と言った誰かは、その心に何を抱いていただろうか。 誰も、『声』さえも、それは推し量ることが出来ない。 『さて、そろそろ始めようか……待ちきれなくなっている人もいそうだしね?』 そして、始まりの時が近づく。 そして、終わりの時がやって来る。 『ふむ、「少し多いね」』 この場に集められた『百二十人』の参加者。 声の主は彼らを見て、穏やかに微笑んだ。 何の感慨もなく。ただ、残飯を処理するように。 『二分の一だ』 如何なる超常の力か。如何なるトリックか。 ポップコーンの代わりに、60の首が飛んだ。 挙がったのは悲鳴か、怒号か、それとも……喜びか。 『それじゃ、ゲーム……スタート』 その言葉を引き金として、転移の術が発動する。 闇に沈み込むかのように消えていく者達は首と身体が離れていない。 その光景をいろいろな表情で見送っている60の首。何も言えずに倒れ込む60の身体。 プツン、と《勝利者》達を映す百以上の画面が消え、声も消え、そして、その空間には誰もいなくなった。 ◇ ◇ ◇ 「さて、今回の実験はどうなるかな?」 「正義が勝つか、悪が勝つか。それとも……」 「ああ、楽しみだ、本当に楽しみだ」 「君も、そう思うだろ?」 実験、開始。 【残り60人】 主催:????? 放送:豪華ゲスト(詳細不明) ※死んだ六十人は誰かの知り合いかもしれませんし、そうでないかもしれません。
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/3249.html
製作者:alw 長谷川晴信(はせがわ・はるのぶ) 性別:男性 年齢:24歳 身長:177cm 体重:64kg 一人称:僕 二人称:あなた、お前、貴様など 学園:クルセイド学園 大学院 法学部 所属:クルセイド学園騎士団・正騎士 異称:魔弾卿 クルセイド学園の大学院に通う学生。物腰が柔らかい優男で、誰に対しても人当たりがいい人物で相手を立たせる発言も多いため、後輩からも慕われている。クルセイド学園騎士団にも所属しており、最古参の一角でありながらも世渡りがうまく、嫌われ者の馬越公平から世渡り上手な武者小路信勝とも関係は良好。派閥争いには未介入であるものの、麻生ハイネも城島敦史も素質のある人物であると褒め称えており、派閥争いでどちらが勝利したとしても全力でサポートすることを公言している。 だが、その裏では闇市を始めとして非合法な商売に力を入れる元締めの一人でもある。人身売買はもちろんのこと、銃や麻薬といったものまで売りさばいており手広く商売をしている。4年前には「DP事件」にも関与しており、洲我英廷とも関係を持っていたという。 彼には上に立つなどの野心は持っておらず、非合法な商売に手を出したのも、楽して金儲けできるからだと人生を舐めた人間でもある。過去に何度も疑われたこともあったが、明確な証拠も出ず、持ち前の人当たりの良さもあって逆に自分に疑いをかけた人物の立場を危ぶめたこともあったという。その一方で、自分にとって予想外なことが起きると動揺することが多いため、慎重に事を進めるようにしている。 能力は魔弾の作成。魔力をこもった銃弾を作り出す能力を持ち、単純に魔力のこもった弾をはじめ、時間をかければ特殊能力を持った魔弾も作れるらしい。また、高い照準能力を持っている銃のフェイティア『インフェルノ』を所持している。 長谷川晴信 晴信, はるのぶ, 男性, 人間, AAAA, 200 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 18, Lv3, 30, Lv4, 45 迎撃Lv1, 1, Lv2, 8, Lv3, 18, Lv4, 25, Lv5, 34, Lv6, 45, Lv7, 59 125, 160, 158, 128, 172, 160, 超強気 SP, 50, 狙撃, 1, ひらめき, 1, 集中, 8, 突撃, 15, 直撃, 22, 奇襲, 30 OSC_0000_0016.bmp, -.mid # 現在でも所属はしていますが、4年前のDP事件とかに事件を起こしたい場合はやられ役に使ってください。 # 非味方推奨です。 長谷川晴信 長谷川晴信, はせがわはるのぶ, (人間(長谷川晴信専用)), 1, 2 陸, 4, M, 8000, 200 特殊能力 性別=男性 格闘武器=ナイフ 迎撃武器=インフェルノ 攻撃属性=夢 夢=解説 夢干渉 現実世界と意識世界の狭間に存在するモノをとらえる攻撃。 3800, 200, 800, 70 AABA, OSC_0000_0228U.bmp ナイフ , 800, 1, 1, +0, -, -, -, AAAA, +0, 武 インフェルノ, 1300, 2, 4, +35, -, 10, -, AABA, +10, 銃 魔弾 , 1600, 1, 3, +30, -, 20, 115, AAAA, +10, 魔実 魔弾の射手 , 1900, 3, 5, +40, -, 40, 130, AAAA, +10, 魔実 長谷川晴信 回避, ふっ、甘いですね 回避, 僕が避けられないとでも? 回避, はっはっは、ご苦労様だね 回避, どこを狙っていたんだい? 回避, これでも避けるの馴れているんだ ダメージ小, へ~、当てたんだ ダメージ小, これぐらいならかすり傷さ ダメージ小, 君、実力ないね ダメージ小, まぁ、当てるのが精いっぱいか ダメージ小, さて、次はどういう攻撃で笑わせてくれるんだい ダメージ中, へ~、やるね ダメージ中, こいつは驚いたよ ダメージ中, 少しはやるようだね ダメージ中, まぁ、君の実力はわかったよ ダメージ中, まだだ。まだ戦える! ダメージ大, この、いい気になるな! ダメージ大, 僕を見くびるな! ダメージ大, 絶対に許さないぞ、貴様! ダメージ大, 最後に笑うのは僕だ! ダメージ大, 僕が追いつめられてる……そんなことが……! 破壊, 僕の夢が……理想のすべてが…… 破壊, こんなことになるなんて…… 射程外, この僕より遠くを狙えるなんて……! 射程外, 僕のプライドを傷つけさせたことを後悔させてやる 攻撃, さぁ、いくよ 攻撃, 僕の番だね 攻撃, バイバイ 攻撃, この一撃、受けてみる? 攻撃, 僕が相手だよ 攻撃(魔弾の射手), 魔弾の射手……いくよ 攻撃(魔弾の射手), さぁ、踊れ。僕の掌でね 長谷川晴信 ナイフ, ナイフ インフェルノ(準備), フリントロック銃 reload.wav インフェルノ(攻撃), フリントロック銃 インフェルノ(命中), フリントロック銃 魔弾(準備), フリントロック銃 reload.wav 魔弾(攻撃), 手持ち発射連続描画 Weapon\EFFECT_FlintlockGun01.bmp 32 Beam\EFFECT_Beam(Red)[01-05].bmp 64 3 1 Beam.wav 魔弾(命中), 小ビーム 赤 魔弾の射手(準備), フリントロック銃 reload.wav 魔弾の射手(攻撃), 手持ち発射連続描画 Weapon\EFFECT_FlintlockGun01.bmp 32 Beam\EFFECT_Beam(Red)[01-05].bmp 64 3 1 Beam.wav 魔弾の射手(命中), 連続着弾; ビームショットキャノン 赤 指定アイコン パイロットアイコンおよびユニットアイコンはそれも私だ様のOSC_0000_0016.bmpおよびOSC_0000_0228U.bmpを指定させていただきます。 自由記入欄 ここから先は、何かを追加したいときに追記する欄です。 何か追加したい設定がありましたら、作者以外の方もご自由にお書きください
https://w.atwiki.jp/syujuu/pages/42.html
コウイチ キャラクター概要 本名 東雲 晃一 所属 Tick Tack Rod 使い魔 スピネル 性別 男 年齢 29 誕生日 3/16 身長 177cm 体重 57kg 種族 人間 出身地 日ノ国 職業 マスター/魔獣研究家 魔獣を愛する変人魔獣オタク。副業としてカンパニーの仕事をこなす傍ら日々魔獣の研究に勤しんでいる。出身は日ノ国だが、魔獣研究のためにノーダステラに移住した。 外見 薄緑の髪に蘇芳色の目、ド近眼で銀縁眼鏡をかけている。長身痩躯で、服を着ているというより骨に服が引っかかっていると言った方が正しい。白衣の裏には大小さまざまなポケットが付いており、そこにあらゆる物を突っ込んでいる。 肌はノーダステラ人とは違いイエローベース、室内にいることが多いので不健康な色白。彫りは浅く薄めの顔立ち、気持ち面長。顔はそこそこ整っているので、黙ってさえいれば優男風の美形。 毛量は普通だが細く柔らかい髪質の猫っ毛で、毛先が外に跳ねている。前髪はセンター分け、襟足長め。 目は頂点が目頭寄りの切れ長のたれ目、下瞼はほぼまっすぐ。笑うと目が細くなる。瞼は重たくないすっとした一重。眉毛は眉頭が上がってからなだらかに下がる、への字の形。 元々骨格がナチュラルタイプで骨が目立つ平面的な身体な上に、不摂生が加わって少し心配になる程痩せている。肩幅は広いが骨ばっていてさながらハンガーのよう、身長があり手足も長いのに痩せているせいで服の袖や裾はガバガバに隙間が空いている。食べても太りにくい体質。 性格 お気楽気質の自由人。その場の思いつきを持ち前の行動力と実行力で実行してしまうため周りを振り回すことが多い。テンションが高く大体いつも笑っている。多弁気味で喋り好き、人の2倍の速度で2倍の量を話す。 研究にひたすら情熱を注いでおり、寝食を忘れて没頭した結果寝不足や栄養失調で倒れることも少なくない。研究に関しては倫理観や道徳観が希薄で、マッドサイエンティストに片足を突っ込んでいるが理性はあるためギリギリ法には触れず、反社会的な訳でもないので事なきを得ている。魔獣のみならず人外ならなんでも気になるので他人の使い魔にも興味津々。 料理が趣味で食べることが好き。よく研究の息抜きに何かしら作っている。ノーダステラの料理も気に入っているが一番好きなのは和食。好物は焼きおにぎりと鯖の味噌煮。 料理以外の家事もできるのだが、自分は研究に集中したいので今はほとんどスピネルに任せている。 能力 超記憶 どんな些細な情報でも瞬時に記憶することができ、思い出したいときにすぐに思い出せる。記憶の引き出しをいつでも出し入れできる状態。物をどこに何を置いたかも覚えているので本人はその辺に物を放っておいても平気だが、周りにとっては大迷惑。 幼い頃から両親に文武両道を強いられてきたため、実は魔獣以外の分野でも博学多識。芸道も一通り仕込まれており、自分で自分の身を守れるくらいの身体能力はある。物覚えも良く、なんでも人並み以上にこなせるが、極力自分のやりたいことしかしたくない主義なのでこのことに関しては言及を控えている。 過去など 日の国の西側の中心近くに位置している、由緒正しい名家の長男。弟と妹がいる。家は伝統を重んじ、急速に進む都市化に異を唱え保守的な考え方をしている。 両親は聞き分けが良く器用でなんでも人並み以上にこなす長男に期待し、下2人には自由を与えておきながらコウイチには家を継がせるために何においても完璧であることを求め、厳しい教育を施した。コウイチはなまじ要領がいいので厳しい教育にもなんとか付いていけてしまった。 それまでコウイチは将来について考えたこともなくなんとなく家を継ぐものだとぼんやり考えていたが、輸入された書物で知った魔獣について強い興味を抱くようになる。何か1つを夢中になって追いかけたことの無いコウイチはノーダステラで学びたいと思うようになった。そしてその頃から次第に家の考え方に疑問を持ち始め、家族に反発するようになる。 当然家族がそれを許すはずがなく、長男が変な気を起こす前に物理的に阻止してしまえと勝手に縁談を組もうとしたのを気に、コウイチはそれまでずっと溜まっていた不満が爆発、家の壺やら屏風やらを密かに売り払って貯めていた金を持って出奔、ノーダステラに渡る。 しばらくは格安のアパートで過ごしていたがだんだん手狭になってきたので転居を考えていた頃、ある日スピネルの蘇生の瞬間を偶然目撃する。強く興味を惹かれてその場で話しかけ、口と行動力と押しの強さで契約を交わしカンパニーに入社。研究室に図書館、社員寮も兼ねている時点でTick Tack Rod一択だった。 自分の家が嫌いなのはもちろん、因習の残る日ノ国自体にあまり良い印象を持っていないため、自身の過去や日ノ国については語りたがらない。地雷です。 他キャラクターとの関係 スピネル 相棒で助手で仲間で友人。真面目で良く気が利くいい子。いろいろな面で助けてもらっているので感謝している。 アルト 居待亭で食材を捌く際に出た、毛皮などの不要な部位を研究材料として提供してもらっている。「今までに食べた料理の中でも1番美味しい」と店にも通いつめている。 ジンジャー 自分のノリに付いてこれる人があまりいないのでノリが合うのは貴重。内容を理解しているかどうかは問題でなく、楽しそうに話を聞いてくれるだけでハッピー。 今後 結婚はせず生涯研究を続ける。生活習慣の悪さが祟って60手前でコロッと亡くなる。 口調 一人称は僕、二人称は君、くん付け(性別問わず)。基本誰にでもタメ口。 「やあやあやあやあこんにちは!調子はどうだい元気かい?もし今君がこれから特に何も予定がないというのであれば少しばかり僕の実験に協力してはくれないかい?いやいや何もそんな物騒なことはしないさ、そう!ちょっとこの注射打ってもらうだけそしてその後の反応を僕が観察記録するだけたったそれだけだから!ね!」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/51911.html
登録日:2022/08/22 Mon 00 30 00 更新日:2023/09/10 Sun 20 03 12 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ホモ ヤマジュン 君にニャンニャン 売春 山川純一 浮気 漫画 真夜中のノック 薔薇族 親子 親子丼 閲覧注意 ※WARNING※ この項目はホモエロネタです。 耐性のない方、18歳未満の方、タイトルからホラーや推理ものを想像したノンケは今すぐブラウザバックしてください。 山川純一のホモ漫画。初出は『薔薇族』1985年3月号。 単行本『君にニャンニャン』に収録。後に復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』にも収録されている。 タイトルにある「ノック」をするシーンは作中にはない。コックはたくさん出てくるけど。 ■あらすじ 夜も更けた頃、中学3年生の一条秀也は、マンションの一室の前に佇んでいた。 秀也が意を決して「速見」という部屋のチャイムを鳴らそうとしたとき、中年男性が中から出てきた。 男は秀也を横目で見ながら意味ありげににやついて去っていった。 チャイムを鳴らすと、出てきたのはバスローブをまとった美青年であった。 秀也は興奮して彼に父親の浮気相手を出せと詰め寄るが、慌てて青年は部屋に秀也を連れ込む。 部屋に入って落ち着いた青年は、父親は金を払ってここに来ているのだから浮気ではないと説明するが、興奮の止まない秀也は女を出せとさらに詰め寄る。 ここは自分の部屋だから女なんていないと言う青年の言葉に、一瞬の沈黙の後、秀也は父親の相手が目の前にいる青年・速見大輔であることに気付くのであった。うん、知ってた。 父がホモ行為を日常的にしていることにショックを受けた秀也は、父や目の前の大輔を汚い言葉で罵る。 大輔はそんな言葉には耳を貸さず、シャワーに向かうのだった。 シャワーが終わっても秀也は大輔の部屋から出ることができずにいた。 子どもは寝る時間だとからかう大輔に、目障りだから服を着ろと叫ぶ秀也。 しかし、そんなことは意に介しない大輔は服を着ようとはせず、秀也に父親と同じように自分を三万円で買わないかと煽る。 どうして父が大輔のような男を相手にするのかと悔しがる秀也だったが、大輔はコイツのせいだろうと20cmにもなる巨根でオナニーを始めるのであった。 突然の行為に理解が追い付かない秀也に、大輔はオナニーを続けながら、自分や秀也の父がホモとして捨てられない性(さが)をもっていることを語る。 秀也はそんな大輔の股間から目が離せず、思わず勃起してしまい、慌てて前を隠すのであった。 すると、そこに聞こえてきたのは、チャイムの音と聞き覚えのある声…。 何と秀也の父である一条修造が折り悪く来訪してしまったのだ。 準備万端とばかり勃起している大輔の一物を見た修造は、我慢できずにすぐにベッドになだれ込む。 修造は丹念に大輔のケツの穴をなめてほぐすと、己の一物を挿入する。 だが、隣の部屋では秀也がそんな父親と大輔の痴態を鬼の形相で覗いているのであった…。 大輔は秀也の視線に気づくがどうすることもできず、快感に身を任せるしかなかった。 大輔が白濁を修造の胸板に吐き出したとき、我慢できなくなった秀也が部屋に飛び込んできた。 秀也は父を平手打ちすると、部屋を飛び出して行ってしまい、慌てて修造も後を追いかける。 家への帰り道、秀也に魔がさしたと言い訳する修造だったが、秀也は毎月三万円くれれば母には黙ってやると持ち掛ける。 それで家庭の平穏が買えるならと、修造はすぐに三万円を渡す。 三万円を握りしめて秀也が向かう先…、それは大輔の部屋であった。 ■登場人物 一条秀也(いちじょう しゅうや) 主人公。中学3年生。 大輔に美少年と評されるほどの整った容姿をもつ。 父親の浮気相手を探しに来たら、自分でも気づいていなかった性癖に目覚めさせられてしまう。 【名セリフ】 「だからってホモの道に走ることはないでしょ!?親父もあんたもなんて汚いんだ!!」 「こ、こいつどんな神経してるんだ…?だけど…ほんとにでかい!」 速見大輔(はやみ だいすけ) ホモ相手に身体を売って生活する男。喫煙者。見られ好き。 一見すると優男風だが、20cmの巨根の持ち主。ヤマジュン世界で大きさが分かっている中では堂々の4位。 中年が主な相手のようだが、本人の好みは秀也のような美少年。現代なら淫行条例でアウトである。 親子をホモの道に引きずり込んでしまう魔性のホモだが、掲載当時(1980年代)におけるホモの立場を秀也に語りかけるシーンは考えさせられるものがある。秀也の勃起でいろいろ台無しだが。 【名セリフ】 「親父さんみたいに三万で俺を買わない?たっぷりと俺の体で奉仕してやるぜ?」 「親父さんの気持ちもわかってやれよ。俺もふくめ親父さんだって好きで男好きになったわけじゃないんだから…」 「どうしたって捨てられない性(さが)ってもんがあるのさ…。俺たちはそんなやりきれなさを互いになぐさめあうしかないんだよ」 一条修造(いちじょう しゅうぞう) 秀也の父。会社社長。 大輔の常連客だが、ホモ行為(不倫)に罪悪感をもっていたようで、大輔を抱く度に家族に申し訳ないと言っていた。 息子が自分をきっかけにホモの道に入ってしまったことを知ったとき、彼はどうするのだろうか。 【名セリフ】 「うほっ!用意がいいな。息子をたててお迎えとはな。もう涙まで流しとるのか」 「大輔くん、私の体の上に君の精液をぶちまけたまえ!」 大輔の客 小太りの中年男性。自分のことを棚に上げて、風紀の乱れを嘆く。 【名セリフ】 「あんな子供が…世も末だね」 追記・修正は三万円片手にマンションの一室を訪ねた人にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ホモにも親子丼とかあるのだろうか -- 名無しさん (2022-08-23 20 45 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1473.html
更新履歴:「赫蒸氣」アンロック に伴い情報フルオープン。バレバレだったかもですが鬼でした! お好きに扱って!(扱いやすいかどうかは別 「叛逆の血軛(ちびき)、推して参る――なんちゃってね?」 名称:真紅 ≪しんく≫ 種族:小半鬼人(血鬼のクォーター) 性別:女 年齢:二十 色彩:#AD002D 外見:栗茶のショートボブ。 帯代わりのコルセットで閉じた忍装束にブーツの和洋折衷 太腿や腰のホルスターには短刀、クナイ、小銃を留めており、 掌、肘、腰、踵に噴氣孔と呼ばれる平円状の金具 能力:禁忌めいた混血の子であり、それ故の相乗と欠陥を内包している。 「氣」も「血」も血筋による恩恵であり呪い。 【蒸氣】 手練十人前と言われるほどの膨大な氣の貯蔵量を持つ。 しかし、種族特性である”爆燃性の血”に氣が溶け込んでおり、 氣使いの初歩から習得できない(具氣、練氣などしようものなら爆発する) 数年に渡る鍛錬の末、強引な擬似放氣「蒸氣」を習得している。 蒸気の側面も持つため、半ば強引に蒸気機巧の稼働も可能。 まるまる携帯機関を省略できる。 【血】 鬼の側面を持つ爆燃性の血。 衝撃や火を近付けると爆発的に燃焼し、「灼熱」を起こす。 蒸気武器の機巧を携帯機関をまるまる省略し、超高出力化が可能。 【鬼】 血鬼。炎属性。生き血を啜るけったいな鬼。 生気があれば肉でも血でも何でも良い。屍鬼や吸血鬼、夢魔と一緒で嗜好の問題。 真紅の場合、基本的に鬼としての食事を取る必要はないが 血を失い過ぎると鬼の側面が強くなり、それとなく飢餓欲求を起こす。 食すれば乾きと焦熱を一気に回復できるが、本人は拒否。立ち振舞いは人で居たい。 これまで事故に近い形で一度しか吸血したことがなく、トラウマで封印している。 - 戦闘能力 - + ... 総評:暴風めいた移動から繰り出されることごとくが必殺という 疾さと強さを併せ持つ短期決戦タイプ。 その分、稼働時間に制限があり、長期戦・連戦は苦手。 CL:B(S)/A(S) SL:C(S)/B(S) ML:D(A)/C(A) LL:D(B)/C(B) 耐久:B 防御:B 筋力:C(S) 知覚:A(A+) 速度:B+(S+) 機敏:A(S+) 空中:C(B+) 経験:B 【固有スキル】 +灼熱耐性:炎系に対する耐性。幻想種の炎に耐えるほどの高耐性。 -過熱不全:戦闘時間は3分。 ±変温特性:熱系に対して戦闘時間が増減する。 高熱であれば減少し、冷却であれば増加する。 ±小半幻想:1/4だけ幻想種。 ±吸血衝動:血を始めとするエナジードレイン。過熱・貧血などデバフの解除。 本人が吸血を嫌うため、使用できない。 【技】 血氣咲環 ≪けっきさかん≫ 躰を巡る血氣を使った体躯強化。循環する氣を活性化させる、ギアセカンド。 速度・膂力に特化した豪速戦闘が可能となるが、 負荷が高く、異常に発熱するため、稼働時間は約3分と短い。 更に「赫式蒸氣」を使うと冷却水代わりの血も失うことになるので、更に稼働時間は狭まる。 └奥ノ手「血痕逸鬼≪けっこんいってき≫」 鬼化。半覚醒。片ツノが生え、片方の瞳は白黒反転し、金眼化、半身に錆色の模様が浮き出る。 「膂力狂化:SS」「幻覚無効:A」「判別不能:B」が付与される。 一頻り破壊し尽くすか、池にでも鎮めると収まる(池は蒸発) 赫式蒸氣 赫蒸氣≪せきじょうき≫とも。 専用の噴氣孔より爆燃気化した氣。いわゆる蒸氣を放出する。 即発性にもかかわらず、大技以上の火力を持つ。お手軽メルトバースト。 爆発力と貫通力に特に優れており、 相手に叩きつける乙型、ブーストや空中大旋回に利用する甲型など細分化されている。 使い過ぎると貧血になる上に戦闘稼働時間が減る。 【装備】 機関刀「紅椿」:副隊長以上に配布される、真打ちと呼ばれる機関刀。 ただ、真打ちと云えど性能は平凡。短刀化しているだけで、蒸気噴出機巧なども数打ちと比べ据え置き。 本命は、自らの赫蒸氣を通した際の大火力化。 そのため刀身への負担が大きく、刃毀れ、折れる、内部から拉げるなど、すぐダメになる。 量産と性能が一緒なのは。取り回しコストと整備性重視しているため。 蒸気銃「短筒」:量産型の蒸気銃の中で、白兵戦を考慮した短筒タイプ。 気圧効率が良く連射が効くが、その分射程も短い。 彼女の場合、クナイもあるので使い分けが肝要。 苦無 :普通のクナイ。斬撃投擲何でもござれ。 何本か保持している。 携帯機関 :腰や背中に佩用する、大圧力の蒸気機関。 ケーブル接続した武器に蒸気を供給し、蒸気機巧を可動させる。 真紅の蒸氣で機巧稼働できるため、普段は持ち歩いていない。 - 寺薙衆 - ウラガの護り手「鼎」参照。 三番隊 副隊長。 先手殲滅の斥候部隊である蒸忍。 熱烈片思い中の”お館様”の名を受け、セントラに偵察にやってきた。 御館様 寺薙衆元締め。 長髪、細目の優男。早くして亡くなった先代の代わりに頭領を務めている。 冷静、二枚目、温和、戦闘の達人とあって人気も高い。 (それはもう非常にライバルが多い) + ... + ... …熱烈片思いと言うが、恋ではなく盲目的な崇拝に近い。 拾われた恩と、自らの価値を認めてくれる依存からくるもの。 彼の価値と言葉が全てで、鬼と蒸氣の力を習得するため、数年に渡る拷問めいた修行を貫いた。 + ... …実際は國の武力化と他圏制圧を推し進める極右の悪巧者。 真紅のことは、その怪異な”異能”と命令忠実さを買っているが 野望成就のためによる、矢避けの駒にしか考えていない。 今回の任務も、死んだら代わりがいる。 綴だよ 和風スチパンだよ 手癖性格。おっと小鳥遊? 見た目は孫尚香と無名かな? お館様は(綴は)キャラ化の予定なし! 情報フルオープン!
https://w.atwiki.jp/shinmanga/pages/233.html
【名前】ヴァッシュ・ザ・スタンピード 【出典】トライガン・マキシマム 【種族】プラント 【性別】男 【口調】一人称:僕、俺 二人称・三人称:呼び捨て、親しいものにはタメ口 【性格】平和主義者 【備考】 身長:2mほど 年齢:推定年齢24歳(実年齢は150歳以上) 真紅のコートに身を包み、重量級のリボルバー拳銃と義肢である左腕に仕込んだ隠し銃を持ち、 決して人を殺すことはなく、その超絶的な銃捌きで騒ぎを収め・・・ようとするものの結果として 騒ぎを大きくしてしまうが、それでも死者は決して出さない平和主義者。 通り名「スタンピード(stampede)」には「すたこら逃げる」と「(カウボーイから見た)飼い牛の暴走」の2つの意味がある。 「無為な戦闘を避ける・避けさせる」信念と、「突っ走って止まらない・騒ぎを起こす」現実を表したダブル・ミーニングと言える。 箒のようにツンツンに逆立てた金髪がトレードマーク。 一見して間の抜けた20代の優男で、馬鹿がつくぐらいのお人好しで、ドがつくほどの平和主義者。 反面、一度決意したことは決して曲げない強い意思の持ち主。 人命を守ることに拘り、たとえその人間が大悪党であっても他人が死ぬのを放っては置けない性格が 災いして、トラブルに首を突っ込んだり自ら巻き起こす事も多々あるトラブルメーカー。 自身の人間を超越した戦闘能力とその首に掛けられた賞金額の大きさがその最たる所以とはいえ、 余りの傍迷惑ぶりから人類初の局地災害指定を受け、賞金の600億$$は取り消しされる。 普段はコートに隠れていて分からないが、その下には人を殺さずに殺伐とした世界を生きてきたが故の“代償”が数多く刻まれている。 その正体は、突然変異によって生まれた「プラント」の「自立種」。百数十年もの間生き続け、大墜落から生き延びた人類とその子孫を守るため、惑星中を彷徨っている。 【能力】 +開示する 人知を遥かに超えた戦闘能力、知覚不能なほどの速度の抜撃ち、早撃ちなどの射撃技術 ケタ外れの反応速度と戦闘速度、しぶとさ。 それは超越種としての力と百数十年、積み重ねた努力の結晶。 「プラント能力」 エネルギー源及び各種生産活動を自然の摂理を超越して行う出来る プラントには「持っていく力」、「持ってくる力」がある。 両方ともここではない世界から(へ)文字通り持ってくる、持っていくモノである。 作中、尖翼の力場の影響か、トレードマークのコートにプラントの力が浸食し赤から黒に染まった。その後侵食が解除され元の色に戻る。 又、プラントの力を行使する事は「黒髪化」呼ばれる現象を起こさせ、髪が全て黒に染まった時、消滅する。 「A・ARM(エンジェル・アーム)」 右腕にプラントとしての強大な力を発揮する機構「A・ARM(エンジェル・アーム)」を秘めている。 プラントとしての自然の摂理を超越したエネルギーが集まる「ゲート」から「持ってゆく力」により異世界に追放、消滅させる 数百万人規模の大都市ジュライを一瞬の内に消し去り、発射の衝撃で巨岩の上に立つ都市を巨岩ごと消し飛ばし 更に月に地上から肉眼で確認できるほど巨大なクレーターを作っている。 (世界観設定においてノーマンズランドと5つの月全てが地球よりも遥かに大きく高重力という設定。ノーマンズランド事態が5つの月どれよりも更に大きい。) 特に前者は彼の大きなトラウマとなっている。 本人の能力も ・序盤で登場した敵キャラですら1mくらいの距離から機関銃乱射を全て叩き落す反応を持ち、 ヴァッシュを初めとした主役級はそれを遥かに超える反応持っている(トライガン世界の銃器はプラント技術により現実のものと比べ文字通り桁外れの威力と速度を持つ) 最終盤では ・短銃で数キロほど離れた場所にある超極細の触手を撃ち切り ・秒速数万数十万kmの重宇宙戦闘艦の主砲を数十mから発射後の反応しゲートで返すナイブズが、至近距離で知覚不能な速度の抜き撃ち,早撃ち ・ヴァッシュの地表から月まで一瞬で届くAA砲撃と同様のナイブズのAA次元刃に対応する反応 ・数十トンの巨大鉄球を操るレガートと同等以上の接近戦を行え、瞬間的な動きは上記の尖翼よりも速い速度を持つレガート以上の身体能力 これ等の能力を持って 固体で宇宙戦闘艦の艦隊を壊滅させ、巨大惑星そのものを破壊しかねない、文字通り「怪物」と真っ向から渡り合える力を見せる それほど超越した力を持つが 本人は例え誰であろうとも、どんな存在であろうとも他者の命を奪えず、 常に不殺の「枷」掛けているため相手を殺そうとする戦いが出来ず、 本気の力で相手を倒すことが出来ない。(自身の本気を出したの物語、最終盤のみだった) また極力、戦いを避けようともする。 殺すことが出来ない隙を突かれ窮地に落ちいる事もあった。 ロワではそれがどう影響してどうなるか 以下、新漫画バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する ヴァッシュ・ザ・スタンピードの本ロワにおける動向 初登場話 035 アン学アニメ化決定記念巻頭フルカラー大増200P号! 死亡話 153 孤独の王/終わらない唄(前編) 登場話数 8話 スタンス 対主催 現在状況 死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ニコラス・D・ウルフウッド 友好 ウルフウッド 本ロワでは遭遇せず ミリオンズ・ナイブズ 敵対 ナイブズ 融合する 153 孤独の王/終わらない唄(前編) レガート・ブルーサマーズ 敵対 レガート 本ロワでは遭遇せず ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク 敵対 ミッドバレイ 本ロワでは遭遇せず リヴィオ・ザ・ダブルファング 友好 リヴィオ 122 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(下) 趙公明 敵対 戦いを挑まれる 035 カタハネ -シロハネ- ニコ・ロビン 友好? 情報交換をする 049 バトロワは人生の縮図である 植木耕助 友好 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 沙英 友好 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 坂田銀時 友好 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 鳴海歩 友好 122 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(下) ひょう 敵対 137 Bottom of the dark
https://w.atwiki.jp/hanatoma95/pages/112.html
走れメロス 山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語。文学史に残る名作をモチーフに森見登美彦が、同題でリメイク(?)した作品。走れメロス程度しか読んだことないので、どのへんが変わってるのかそのあたりはよくわかんなかった。もったいない。 別々のお話を基にしているけど、この本の中では連作短編だった。京都の大学のお話。ところどころ繋がっていて、また同作者の他作品とも関連がちらほら。また詭弁論部が出て来てちょっとうれしい。 とても好きなんだけど、読む人を選ぶなぁとは思う。この作者の他の本を好きな人、原作(?)文学が好きな人、本が好きで本は娯楽だと思っている人(私みたいな奴)は、面白いんじゃないかな。どこが、とははっきり言えないけど、この京都の大学を舞台にした空気がなんだか懐かしくて馬鹿馬鹿しくて、好きだ。 個人的には走れメロスと桜の森の~がよかった。走れメロスの主人公の、無茶苦茶な理屈に笑ってしまった。原作ではメロスはセリヌンティウスの信頼を裏切らないために走るのに対して、今回は正反対。「あいつは約束を守らない、という信頼を裏切らないために、断固として約束を破る」と、よく分からない理屈。駄目な意味での信頼がすばらしい。桜の森~は「原作を読んでおけばよかった」と一番後悔した。坂口安吾はよく名前を聞くけど、一度も読んだことはない。だから模倣作を読んでこんなことを思うのも変だと思うけど、妙にお耽美で綺麗な文章だなぁと思う。淡々と粛々と、それこそ音も風も無く降り積もる桜の花びらを連想した。読んでみようかなー。 元々の作者の持ち味を活かしつつ、でも雰囲気が随分変わって面白かった。本当に、原作既読ならもっと面白いのに。残念。 (2008/08/19) 太陽の塔 「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ勢いに乗って、この本を読みました。当たり具合は「夜の~」の方が上でした。なんかこっちは暗い。 主人公は京都の男子大学生。今はフリーなのですが、以前別れた元恋人の生活を観察している、所謂ストーカーです。ただ彼はくどい程に読者に念を押します。水尾さんに未練があるわけではなく、純粋な研究対象として見ているのだ、と。題して「水尾さん研究」。立ち寄りそうな所をリストアップし、「この曜日のこの時間なら、本屋だ!」と本屋へこそこそと出かける姿は、どこに出しても恥ずかしくないストーカーなんですが。 また、彼の友達もまた同じような性質(ストーカーではなくて)を持っており、世の中の恋人同士に敵意を燃やしたり、毒づいたりしているのです。ネットの「クリスマス撲滅委員会」を髣髴とさせるその思考、行動は読んでいて本当に面白い。またそれを「妬んでいる」「僻んでいる」とはついぞ認めたくない彼等が、可愛いと言うか何と言うか。おそらくそんな風に思われることすら、彼等のプライドが許さないのだと思いますが、彼らが屁理屈を見ているだけでも面白い。(痛ましい?) 「夜は~」付き合う前のお話でしたので、もしかしてこのお話はの後日談なのかしら?と思いました。そうだとしたら、「夜は~」の二人は微笑ましかったのでちょっと寂しいな。 主人公は水尾さんに振られたことを認められず、でもよりを戻したいとは言えず、葛藤を「水尾さん研究」にぶつけることで心の平安をはかります。恋愛慣れしていない男の子が、虚勢を張ってるようで愛しさ倍増なのですが、大人なのであまり美しくないのが残念なところであります。 途中で恋敵と夢の中に入っていったり、突如ファンタジーになるのがちょっと分かりづらかったです。 私の好きな文体は「夜は~」に比べるとちょっと物足りなかったのですが、それでもこれを一番に読んだら同じように「当たりだー」と思っていたに違いありません。 (2007/07/27) 夜は短し歩けよ乙女 この人の本は初めて読むのですが。「当たりだー!」とニヤニヤしながら読んでいました。文章が面白い。誤解覚悟で言うなら「オタク受けする文章」だと思います。 主人公は二人。「彼」と「彼女」(見落としてるのかもしれませんが、名前出てなかったような)が交互に語る形で進んでいきます。「彼」は同じサークルで後輩の「彼女」に一目ぼれ。一歩間違えばストーカー、いや既にストーカーと化しているのですが、どうにかして「彼女」と自然にお近づきになろうと追い掛け回します。片や「彼女」はそんなことに全く頓着せず、お酒を求めて夜の街をふらついたり、古本市をふらついたり、学園祭をふらついたり。 「彼」は、「彼」の独白部分では所謂「非モテ」なオーラ漂う、理屈っぽくプライドは高いのにある意味行動がドジっ子なのですが、「彼女」視点から見るとあら不思議。なんだか落ち着きのある寡黙な先輩に見えるじゃありませんか。すっごく苦労してやっと傍に行けたのに「たまたま通りかかったから」とか言っちゃうんですよ。実はその台詞だってめっちゃ練習してるのに。世の中を闊歩しているおとなしそうな男性陣も、頭の中ではこんなのかしらと思うと、人生楽しくなりそうです。 「彼」が「彼女」とお付き合いを目指して奮闘するラブストーリーなのですが、ファンタジーなのでいきなり展開が飛んだりします。その辺の現実との境目部分があやふやで、ちょっと戸惑いましたが無問題!むしろ宮崎監督か押井監督にアニメ化してもらいたいです、この怪しげな雰囲気を。 「彼女」は天然な不思議ちゃんなのですが、不快感は全くなくとても可愛らしいです。邪念が無いというか、「彼」と「彼女」がお付き合いすることになったらさぞかし「彼」は苦労するのだろうなぁと予想します。 この本の表紙もはっきりした絵柄でかわいくて、しかも「彼」は色白優男眼鏡で、頭の中で考えている内容とギャップがあってまた良し!なのです。舞台は京都で、京都に詳しければもっと楽しいんだろうなぁ。 一番印象に残った台詞は(元は誰かの詩なんですけど)、「一人ある身はなんとせう!」 (2007/07/24) 名前 コメント [カウンタ: - ]