約 2,765 件
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/10.html
000~050 赤字は死亡キャラです NO. タイトル 作者 登場人物 000 始まりの日 初代本スレ 1 衛宮士郎、柳洞一成、言峰綺礼、甘露寺七海、宮小路瑞穂、間桐慎二、白銀武、鑑純夏、御剣冥夜、小日向雄真 001 迷う者。傍にいたい者。そして見つめる者 名無しさん 伊藤誠、桂言葉、西園寺世界、清浦刹那 002 開戦直前 名無しさん 遠坂凛、美綴綾子、鑑純夏、鎧衣尊人、白銀武、御剣冥夜 003 選択 名無しさん 小日向雄真、渡良瀬準 004 開戦 名無しさん 言峰綺礼、彩峰慧、衛宮士郎、厳島貴子、伊藤誠、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、戎美凪 005 少女、一人 名無しさん 彩峰慧 006 姉妹、そして妬むモノ 名無しさん 桂言葉、桂心、小泉夏美、加藤乙女、森来実 007 いきなり出た『ハズレ』 名無しさん 鑑純夏 008 決意の第一歩 名無しさん 清浦刹那、神坂春姫 009 運命の時 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 011 エルダー・ミーツ・ナイト 名無しさん 宮小路瑞穂、セイバー 012 ヘタレ少年! デコメガネ少女に会う 名無しさん 伊藤誠、戎美凪、菅原君枝 013 呪縛なし自縛霊自爆レタス添え 名無しさん 高島一子、タマちゃん 014 涼宮茜の憤慨 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 015 黒と白の騎士 名無しさん 加藤乙女、黒セイバー、宮小路瑞穂、セイバー 016 トリーズナー武 名無しさん 白銀武、鑑純夏、黒田光 017 香月ひとり並行世界調査班 名無しさん 澤永泰介、香月夕呼、西園寺世界 018 Miss flying victory 名無しさん 薪寺楓、間桐慎二、御薙鈴莉、美綴綾子 019 薄暮の惨劇 ◆QqXNFog5Ls 黒セイバー、加藤乙女、上条沙耶、小泉夏美 020 元暗殺者とたまと優男 名無しさん 葛木宗一郎、珠瀬壬姫、高溝八輔 021 ちっちゃな次期当主と大きなご令嬢 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑 022 天の杯をもう一度 名無しさん 間桐桜 023 メイドさんと大きな銃(+花火) 名無しさん 間桐桜、藤村大河、月詠真那 024 朱と紅 ~アカとアカ~ 名無しさん 高峰小雪、アーチャー 025 尊人オルタナティブ 名無しさん 鎧衣尊人、間桐慎二、小鳥遊圭、高根美智子 026 願い事は何ですか? 叶えにくいものですか? 名無しさん 神宮寺まりも、榊千鶴、桂心、桂言葉 027 特製ハンバーグステーキ狂気のソース和え 名無しさん 梶浦緋紗子、上岡由佳里 028 誕生! 魔法少女? 名無しさん 御剣冥夜 029 エミヤ・エミヤ・エミヤ 名無しさん イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 030 Funnyboy on the run 名無しさん 渡良瀬準、言峰綺礼 031 「俺たちは本当に非情か?」 名無しさん 小渕みなみ、小日向雄真、遠坂凛、神宮寺まりも 032 厳島貴子の奇妙な冒険 3バカブラッド 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香 033 Dual 名無しさん 神代巽、氷室鐘、御門まりや、巴雪乃、上岡由佳里 034 die like a dog 名無しさん 言峰綺礼、織倉楓 035 小休止 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 036 銃声のする頃に ~暇つぶし編~ 名無しさん 柳洞一成、森来実 037 ささやかな願い 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 038 アリス達の遊戯 名無しさん イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、彩峰慧、鑑純夏 039 SuspendedBridgeEffect 名無しさん 伊藤誠、菅原君枝、戎美凪 040 Liar Girl 名無しさん 白銀武、鑑純夏、遠坂凛、彩峰慧 041 第一回放送 名無しさん 言峰綺礼 042 禍福は巡る 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪、渡良瀬準 043 黒き福音 名無しさん 高溝八輔、珠瀬壬姫、加藤乙女、黒セイバー、小日向すもも、小日向音羽 044 吊り橋の果てに 名無しさん 伊藤誠、間桐桜、菅原君江、戎美凪 045 Spitfire 名無しさん 上条信哉、衛宮士郎、ランサー 046 EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~ 名無しさん 森来実、御薙鈴莉 047 光を求めて 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔 048 どきどきビーチ! 胸騒ぎの予感 名無しさん 鎧衣尊人 049 Dancing Crazies 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔、イリヤスフィール 050 誰かのために出来ること 御剣冥夜編 名無しさん 御剣冥夜、葛木宗一郎
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/81.html
キャラクター別SS追跡表 はぴねす! 15/神坂春姫 No. タイトル 作者 登場人物 008 決意の第一歩 名無しさん 清浦刹那、神坂春姫 051 華の悲鳴 ~壊れた硝子の心~ 名無しさん 神坂春姫、清浦刹那、アーチャー 16/上条沙耶 No. タイトル 作者 登場人物 019 薄暮の惨劇 ◆QqXNFog5Ls 黒セイバー、加藤乙女、上条沙耶、小泉夏美 17/上条伸哉 No. タイトル 作者 登場人物 009 運命の時 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 035 小休止 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 045 Spitfire 名無しさん 上条信哉、衛宮士郎、ランサー 25/小日向音羽 No. タイトル 作者 登場人物 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 043 黒き福音 名無しさん 高溝八輔、珠瀬壬姫、加藤乙女、黒セイバー、小日向すもも、小日向音羽 26/小日向すもも No. タイトル 作者 登場人物 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 043 黒き福音 名無しさん 高溝八輔、珠瀬壬姫、加藤乙女、黒セイバー、小日向すもも、小日向音羽 047 光を求めて 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、間桐慎二、高溝八輔、小日向すもも 049 Dancing Crazies 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔、イリヤスフィール 27/小日向雄真 No. タイトル 作者 登場人物 000 始まりの日 初代本スレ 1 衛宮士郎、柳洞一成、言峰綺礼、甘露寺七海、宮小路瑞穂、間桐慎二、白銀武、鑑純夏、御剣冥夜、小日向雄真 003 選択 名無しさん 小日向雄真、渡良瀬準 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 031 「俺たちは本当に非情か?」 名無しさん 小渕みなみ、小日向雄真、遠坂凛、神宮寺まりも 32/式守伊吹 No. タイトル 作者 登場人物 021 ちっちゃな次期当主と大きなご令嬢 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑 056 魂響 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑、柳洞一成 42/高溝八輔 No. タイトル 作者 登場人物 020 元暗殺者とたまと優男 名無しさん 葛木宗一郎、珠瀬壬姫、高溝八輔 043 黒き福音 名無しさん 高溝八輔、珠瀬壬姫、加藤乙女、黒セイバー、小日向すもも、小日向音羽 047 光を求めて 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、間桐慎二、高溝八輔、小日向すもも 049 Dancing Crazies 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔、イリヤスフィール 43/高峰小雪 No. タイトル 作者 登場人物 014 涼宮茜の憤慨 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 024 朱と紅 ~アカとアカ~ 名無しさん 高峰小雪、アーチャー 037 ささやかな願い 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 042 禍福は巡る 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪、渡良瀬準 058 フォレスト・イン・ザ・ダーク 名無しさん 神宮寺まりも、高峰小雪、渡良瀬準 48/柊杏璃 No. タイトル 作者 登場人物 032 厳島貴子の奇妙な冒険 3バカブラッド 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香 047 光を求めて 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、間桐慎二、高溝八輔、小日向すもも 049 Dancing Crazies 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香、上岡由佳里、美綴綾子、小日向すもも、間桐慎二、高溝八輔、イリヤスフィール 55/御薙鈴莉 No. タイトル 作者 登場人物 018 Miss flying victory 名無しさん 薪寺楓、間桐慎二、御薙鈴莉、美綴綾子 046 EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~ 名無しさん 森来実、御薙鈴莉 62/渡良瀬準 No. タイトル 作者 登場人物 003 選択 名無しさん 小日向雄真、渡良瀬準 030 Funnyboy on the run 名無しさん 渡良瀬準、言峰綺礼 042 禍福は巡る 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪、渡良瀬準 058 フォレスト・イン・ザ・ダーク 名無しさん 神宮寺まりも、高峰小雪、渡良瀬準 支給品05/タマちゃん(№1208) No. タイトル 作者 登場人物 013 呪縛なし自縛霊自爆レタス添え 名無しさん 高島一子、タマちゃん 053 のぞきみユ~レイ!! 名無しさん 高島一子、タマちゃん、白銀武、鑑純夏
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/91.html
堕天使の微笑 ◆ew5bR2RQj 地図で言うD−9の北端。 付近にあるのは牧場と、深い森のへ入り口。 何も無いと言っても差し支えの無いような場所に、一人の少女は降り立った。 彼女の名は水銀燈、容姿は一言で言えば美麗。 豪華な装飾の施された黒いドレスに身を包んでおり、その長い銀色の髪は夜空から射す月光を反射するほど。 何も無いこの場所に降り立つには勿体無い美貌だろう。 しかし彼女は不機嫌ではなく、むしろ上機嫌。 今の機嫌を表すかのように妖艶な笑みを浮かべていた。 彼女の機嫌がここまで良い理由はただ一つ。 このバトル・ロワイアルというゲームに、彼女の宿敵と呼べる人物が三人も参加していたからだ。 それは真紅、翠星石、蒼星石の計三人。 この三人は彼女の妹であるにも関わらず、宿敵として立ちはだかっているのである。 何故、実の妹が宿敵なのだろうか。 それを説明するには、彼女達の生い立ちから説明しなければならない。 ―――――――――――――――――――――――― 彼女達は水銀燈自身も含め人間ではなく、数百年前に天才人形師ローゼンによって作成された生きる人形であった。 名称はローゼンメイデン、彼女達はローザミスティカと名付けられた命を与えられ、 人形でありながら人間と同じように活動することがが出来るのだ。 そして彼女達は、今もどこかにいるローゼン――――お父様に会うことを夢見続けている。 これだけ聞けば、彼女達は随分と華やかな存在に見えるだろう。 しかし彼女達は決してそんな存在ではない。 彼女達には逃れることの出来ない、重すぎる宿命が課せられているのだ。 アリスゲームという名の、ローザミスティカの奪い合い。 ローザミスティカを全て集めれば、彼女達はアリスと呼ばれる完璧な少女に昇華することが出来る。 そしてローゼンは、アリス以外の前に姿を見せることはない。 つまり彼女達がローゼンに会うには、他の姉妹の命を全て我が物にしなければならないのだ。 故に、姉妹達は戦いあう。 それぞれが自らに宿る力を駆使し、他の姉妹を攻撃する。 真正面から攻撃を仕掛けたり、謀略を張り巡らせたり、必死の思いで逃げ回ったり。 彼女達の命であるローザミスティカが奪われれば、人間と同じように彼女達はその生命を終える。 だから敗北するわけにはいかず、戦う意思が無くとも力を行使しなければならない。 これが彼女達が背負わされた宿命の正体だった。 ドール達の中にはアリスゲームに消極的な者もいるが、水銀燈は積極的に行動しており、 他の姉妹達に何度も攻撃を仕掛けている。 それゆえ彼女は迷うことなく、行動方針を決定することが出来た。 (みんなジャンクにしてあげるわぁ……) 全ての参加者を殺害し、お父様に会いに行く。 これが彼女の行動方針だった。 (でもこのゲーム……一筋縄ではいかなそうね) 水銀燈は好戦的な性格だが、決して無計画というわけではない。 今回も闇雲に襲い掛かる真似はせず、綿密な策略を立てることにした。 理由は彼女達以外の参戦者、未知数の実力を持つ者が多数存在する。 そんな実力者達に下手に立ち向かい、返り討ちにあってしまえば笑い話にならない。 幸い彼女の能力は武器に依存するものではなく、背中の黒羽を駆使するもの。 その点では他の姉妹に比べて、一歩有利である。 だが、まだ足りない。 敵は姉妹だけではないのだ、この殺し合いを勝ち抜くのは生半可な努力では到底不可能だろう。 しかし決して無理と言うわけではない。 このゲームの鍵となる支給品を収拾し、使いこなせば二歩も三歩も有利になれる。 残念なことに彼女の支給品は、何の変哲の無い農作業用の鎌に杖とメロンパンと言う残念な組み合わせだったが、 他の参加者から支給品を巻き上げれば、全く問題は無い。 彼女はその翼で空中から奇襲を仕掛けることも出来るため、この方針は適していると言えた。 (当分の間は誰かから道具を奪い取って、殺せそうなら殺すって感じがいいかしらぁ。真紅や翠星石達は絶対に殺すけどぉ) 真紅達は彼女にとって憎むべき仇敵であると同時に、自身の能力を向上させる道具でもある。 他の姉妹ローザミスティカを自身に取り込めば、身体能力は上昇するうえに、その姉妹の特殊能力まで習得出来るのだ。 自分の悪評を広められると行動し難くなることもあり、危険を犯してでも抹殺する必要のある存在だった。 「待ってなさい、真紅、翠星石、蒼星石。必ずジャンクにしてあげるからぁ」 支給された鎌を握り締め、ゆっくりと宣言する水銀燈。 その表情は堕天使の微笑で彩られていた。 ―――――――――――――――――――――――― 彼女が殺し合いに乗るのを決意してからおよそ一時間。 森の中に潜む弱者を狩るため、彼女はD−9から西へ移動していた。 そして薄暗い森の中で、学生服を着た少年を見つける。 背丈はおよそ180センチ、男子学生の平均からするとやや高い程度だが、 人形であり身長が100センチにも満たない彼女にとっては、随分と巨大な存在に見て取れた。 しかし彼女が圧倒されることなど無い。 満面の笑みを浮かべながら月夜に舞い降り、少年の背後に舞い降りた。 「止まりなさい」 背後から言葉を受けて、体を反転させる少年。 この時彼女は初めて少年の顔を見たのだが、思わずぞっとしてしまった。 少年の顔自体は、誰もが口を揃えて美形と評価できるものだ。 知的で端正でどこか女性的な顔立ちだが、髪型は見るものに威圧感を与えるオールバック。 一見似合いそうにない組み合わせだが、それすらも様になっている。 だが彼女の目には、少年の容姿など入っていなかった。 彼女の目に映っているのは、少年の瞳。 磨かれた鏡のように彼女を映すその瞳は、まるで感情が通っていないかのように冷たく感じられた。 「…………」 少年は言葉を吐き出さず、表情に変化は無い。 けれども自分に対し即座に攻撃を加えない様子から、とりあえず安堵することが出来た。 「あなた……名はなんていうの?」 十数秒の沈黙を破り、あくまで自然に名前を聞き出す水銀燈。 「桐山……桐山和雄」 それに対し少年―――桐山和雄は低くは無いが威圧感のある声で答えた。 名前を聞き出してから十数秒、また静寂が訪れる。 その間も桐山は表情も姿勢も変えることなく、ただ暗闇に佇んでいた。 彼女の持つ鎌に視線を注ぎながら。 「これが気になるの? ごめんなさぁい でもこの場で何の武器も持たずに行動するのはお馬鹿さんじゃなくって?」 そう言いながらも、鎌をデイパックに仕舞う水銀燈。 その姿を見届けた桐山は、興味を失ったのか視線を彼女の顔へと戻した。 彼女の目的を達成するには、自身を桐山に信用させなければならないのだ。 彼女の目的は、彼から様々な情報を引き出すこと。 このゲームの参加者の中に彼女の知り合いがいるように、桐山にもいるかもしれない。 さらに自分に会う前の情報等を得ておけば、何かと役に立つ可能性があるのだ。 「それで……いくつか質問があるのだけれど構わないかしら?」 彼女の質問に対し、桐山は表情を変えず頷いた。 「私に会う前に何があったか教えなさい」 「……オレはずっとこの辺を歩いてただけで、誰かに会ったのもお前が初めてだ」 質問に対する桐山の返答は、彼女の期待を大きく下回るもの。 この回答で得られた情報は、皆無と言っても正しいだろう。 「つまらないわねぇ……じゃあこのゲームに貴方の知り合いは参加しているのかしら? もし居るならば、名前と簡単な情報を教えなさい」 質問を受けた桐山は、デイパックから名簿を取り出し説明を始める。 「オレの知っている人間は――――」 彼が指差した名前は稲田瑞穂、織田敏憲、千草貴子、三村信史の四人。 どれも平凡な、日本人の名前であった。 「……他に知っていることはないの?」 「無い」 「……そう、残念ねぇ、質問はこれで終わりよ」 予想以上に収穫が少なかったことに彼女は肩を落とし、つまらなそうに溜め息を吐く。 強襲を警戒しながら出てきたにしては、割りに合わない結果であった。 (つまんない男ねぇ……) 桐山の背中を見ながら、心中で呟く水銀燈。 彼女が『質問はこれで終わりよ』と言った直後、彼は『そうか』と一言だけ残し去っていってしまったのだ。 彼がもし何かに長けた人間で利用価値があったならば、彼女は同行するつもりであった。 しかし彼に面白味など存在せず、所持していた情報も殆ど意味が無い。 となれば、彼をどうするかなど彼女の中で決定していた。 ――――殺す。 飾りのように伸びていた翼を伸ばし、空中へ浮き上がる。 そして桐山へ向けて翼を構え、こう告げた。 「ジャンクになりなさぁい!!」 彼女の怒声と共に桐山へと飛来する大量の黒い羽。 それは鋭利な刃物のように変化しており、まさに矢の雨と言わんばかりの攻撃である。 普通の人間がこの丸腰の状態でこの攻撃を受ければ、平気ではいられないだろう。 普通の、人間ならば。 「――――ッ!?」 桐山はふわりと背後を振り返って彼女を一瞥する。 その間に一枚の羽が彼の右上腕に突き立てられるが、 残りの弾丸は、全て回避してみせたのだ。 まるで最初から予知していたかのように、鮮やかに宙を舞いながら。 思いがけない事態に、彼女は唖然とする。 だがそれだけでは終わらない。 彼女に発生した一瞬の隙を突いて、桐山は一気に眼前へと迫ってきたのだ。 (いけない……!) 危機を直感して、腹の前で腕を交差させる水銀燈。 刹那、物凄い衝撃が体全体を襲い、彼女は数メートル後ろに吹っ飛ばされた。 「くっ……このぉ!」 空中で旋回し体勢を立て直した後、翼を広げてさらに上昇する。 吹っ飛ばされた事が幸いし、彼女が苦手とする接近戦からは脱出することが出来た。 (あんな力をただの人間が出せるなんて……) ズキリと痛む右腕を左手で押さえながら歯軋りする水銀燈。 防いだにも関わらず桐山の一撃は、左腕、そして身体にまで均等に及んでいた。 彼女が知る桐山と同年代の少年は、思わず嘲笑したくなるほど貧弱であり、 一般人と比較しても身体能力が上であるローゼンメイデンには、とても敵いそうに無かった。 しかし桐山和雄は何かが違う。一般人とは何かが。 その証拠に初見であるはずの彼女の攻撃をほぼ完璧に回避し、そのうえ迎撃まで成功させている。 普通の人間で無いのは、もはや明確だろう。 続いて発せられる一撃、浮遊する彼女にその強靭な脚力を披露するかのように飛び上がる。 ただのジャンプにも関わらず飛距離は彼女の元まで届いている、やはり只者ではない。 「人間のくせに……」 四本の揃えた指先を彼女に向けている。貫手と言う技だ。 切っ先は彼女の急所を的確に捉えており、今まさに貫こうとしている。 「舐めるんじゃ……ないわよぉ!!」 向けられた手の甲を蹴飛ばし、貫手の軌道を逸らす水銀燈。 桐山の貫手はその正確過ぎる狙い故、直線的になっていたのだ。 さらに彼女は空中を自由自在に動けるのに対して、彼は脚力で飛んだだけ。 彼女に強大なアドバンテージが存在する以上、彼の手が届かないのは最初から決まっていたのだ。 (この私を愚弄するなんて……絶対に許さないわぁ!) 目を見開いた彼女は、鋭い視線を桐山に叩きつける。 無理も無い、彼の放った先ほどの貫手。 あれが本気で命中すると思っていたのならば、翼を持つ彼女を確実に見縊っている。 それはプライドの高い彼女にとって許せないことであったし、自身の製作者であるローゼンを侮辱されたも同然。 彼女はそれを許容できるほど、温情のある人物ではないのだ。 「死になさいッ!!」 彼女は語気を強め怒りを露わにしながら、勢いを失い落下していく桐山に翼を向ける。 そのまま激情に任せ、再び黒羽の弾丸を放とうとした――――その瞬間。 体中の怒りが霧散し、頭に上っていた血が急速に冷めていくのを感じた。 空中を落下する桐山が彼女を睨みつけているのだ、黒光りする銃口と一緒に。 (う、うそ……!?) 彼女の頬を一滴の冷や汗が通り過ぎる。 いつの間に用意したのか、という疑問を彼女が抱く前に、 パン、と乾いた音と共に銃口から一発の鉛球が迸った―――― ――――少年が一人、虚空を眺めている。 いや、正確には虚空に揺らめく白煙の流れを目で追っているのだ。 銃口から漏れ出るその煙は、白いせいか暗闇の中でも存在を主張していた。 だが、それよりも目立つ者が一人。 白銀の髪は夜という世界に光を生み出し、漆黒の服は闇によく馴染んでいる。 姿だけを見れば、彼女はやはり優雅だ。 しかし今の彼女の瞳孔は大きく見開き、吐息は乱れている。 容姿とは対照的に、今の彼女は優雅と言う言葉からは程遠い存在だった。 「全く……やってくれたわねぇ……」 彼女――――水銀燈は肩で息をしながら言葉を吐き出す。 宙に浮いているその身体に傷は見当たらないが、彼女はまるで致命傷を負ったかのように顔面を歪めていた。 桐山の拳銃が銃弾を吐き出した瞬間、彼女は攻撃体勢を解除し翼を強引に羽ばたかせた。 その結果彼女の身体は左に1メートル程逸れ、銃弾を避けることに成功したのだ。 銃弾は数秒前まで彼女の額があった部分を通り抜け、そのまま闇夜に消えていく。 それを見届けた後に、先ほどの桐山の貫手が拳銃を所持しているのを気づかせないための囮だということに気づいた。 (これからどうしようかしらぁ) 彼女は思考を展開しようとして、すぐに現実に引き戻される。 桐山は彼女に考える時間を与えるほど、甘い性格ではないのだ。 「くっ……」 再び翼を広げ、銃口から逃げようとする水銀燈。 引き下がることが出来ない以上、彼女は戦うしかないのだ。 しかし銃口はどこまでも彼女を捉えて離さない。 数秒間の逃亡撃が繰り広げられた後、二発目の銃弾が放たれた。 破裂音が周囲に響き渡り、銃口から弾丸が発射される。 弾丸は回転しながら、一瞬、一瞬のうちにどんどん彼女へと接近して―――― 突然、緑色の輝きを放つ宝玉へと変化した。 「どうなってるの一体……」 彼女は何が起きたのか理解できず、思わず混乱してしまう。 桐山もそれは同じなようで、虚を衝かれたように口を大きく開けていた。 そのまま二人の時間が停止し、十数秒ほど過ぎた後。 「そこの二人、お止めなさい!!」 声を張り上げて二人を制止しながら、一人の男が戦場に乱入してきた。 (な、なんなの、この男……) 息を切らしながらこの場に訪れた男を、空中から見下ろす水銀燈。 見たところ桐山より若干身長は低めで童顔、優男と言った風貌だ。 しかしこの男の目は顔に似合わず、幾戦もの修羅場を掻い潜ったかのような目をしている。 「そこの貴方、銃を降ろしなさい、さもないと……」 優男は宙に浮く八つの宝玉を桐山の周囲に浮遊させ、行動を制限する。 桐山も周囲を見渡し脱出不可能と悟ったのか、素直に銃を降ろした。 (運が回ってきたようねぇ、この男……利用しないわけにはいかないわぁ) おそらく優男は勘違いをしていて、彼の中では桐山が危険人物で自分が襲撃を受けた被害者。 彼を利用して桐山を殺害してしまえば、一気にこの場を掻い潜りぬけられるだろう。 一瞬でここまで頭を回転させ、救援を要請しようとした直後。 予想外の形で、彼女の作戦は失敗を告げることになる。 「貴女は……す、水銀燈!?」 こちらを見上げた優男が急に狼狽し、彼女の名前を読み上げる。 その様子を見て、彼女の中に一つの予想が生まれた。 この男は自分のことを知ってるのではないか、と。 そして、最悪の形で予想は的中してしまう。 「あすか君!!」 素早い動きで、この場に現れる小さな影。 シルクハットを被った赤と緑のオッドアイ、青を模した服装。 聞き間違えるはずも無い、声。 水銀燈と同じローゼンメイデンの第四ドール、蒼星石だ。 情勢は水銀燈にとって最悪と言っていいだろう。 利用しようと思っていた優男―――あすかは桐山の拘束を解き、八つの宝玉を空中に待機させている。 さらに先ほどまで自分を追い詰めていた桐山、そして仇敵である蒼星石。 一人一人なら撃破することが出来たかもしれない。しかし今は三対一。 どう考えても、彼女の不利は否めなかった。 (……この私が追い詰められるなんて……) 目の前にいるのは、多少の危険を犯してでも抹殺しておきたかった相手。 だが今は、多少と呼べる状態ではないのだ。 ただでさえ化け物染みた運動能力を持つ桐山に、 未知の特殊能力を持つあすかに、同じローゼンメイデンである蒼星石が加わったのだ。 「…………」 幸い今の彼女は空を飛んでおり、撤退するには最適の状態。 「あすか君、早く!!」 「ええ、分かってます」 蒼星石の掛け声と共に、八つの宝玉が彼女へと迫り来る。 逡巡している時間は、無い。 「覚えてなさいッ!」 黒羽の弾丸を飛ばし、宝玉の動きを鈍らせる水銀燈。 さらに弾丸を発射した勢いを利用し、高度を上げ、 戦場から、飛び去っていった。 ―――――――――――――――――――――――― 「まさか私が無様に逃げ去ることになるなんて……」 苦々しげに、そして自嘲的に笑む水銀燈。 彼女は西の方に逃亡し、D−7エリアの木に腰を掛け身を休めていた。 彼女の中で逃亡したという事実がぐるぐると駆け巡っていく。 高貴な性格である彼女は、無様に逃げ出した自分を許すことが出来ないのだ。 「くっ……」 ズキッと両腕、とくに右腕が痛みを訴える。 身体に受けた痛みは既に回復したものの、直接触れられた両腕はまだ衝撃が残っていた。 「この落とし前は必ず付けさせてもらうわよ」 そうは言ったものの、どうすればよいのだろうか。 おそらく桐山は、あの二人と手を組み同行することになるだろう。 三人もの参加者を一網打尽にするには、それなりの支給品、あるいは協力者が必要になる。 蒼星石のローザミスティカは確実に奪取しておきたい代物であるし、どうすれば―――― 『――この声が聞こえますか。僕の声が聞こえますか。』 「……!?」 突然流れ始める声、拡声器でも使用しているのか辺り一帯に響いている。 『僕は……北条、悟史と言います。この声が聞こえている人は聞いてください。 僕は今、妹を探しています。北条沙都子と言います。 沙都子は……妹はこんなところに呼ばれて、酷く怯えていると思うんです。 この声が聞こえた人は、どうか妹を、沙都子を探してください!! すごく自分勝手なことを言っているのかもしれない…… でも、僕にとっては、大事な、本当に大事な妹なんです……っ!! どうか、妹を探すのを、手伝ってくださいっ!! それから、これを聞いているのがレナ、魅音、詩音……さんだったら、 あるいは、沙都子自身が聞いているなら、僕のところに来てくれ!! 僕は今、地図でいうとC-7にいるんだ。 頼む!!必ず来てくれっ!! ……僕は絶対――』 『僕は絶対――戻るんだ、あの笑顔がある世界に!!』 北条悟史という人間の、仲間を集う声。 それは確かに、ここにいる水銀燈の耳に届いた。 【一日目黎明/D−7 木の枝の上】 【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]農作業用の鎌@バトルロワイアル [所持品]支給品一式 メロンパン×5@灼眼のシャナ、ルイズの杖@ゼロの使い魔 [状態]両腕に軽症、疲労(小) [思考・行動] 1、出会った人間から情報を収集した後、利用出来そうなら利用する。 2、利用出来そうに無い場合は殺害(ローゼン勢は多少の無理はする)、最低でも支給品は奪いたい。 3、桐山和雄、橘あすか、蒼星石には必ず復讐する。 4、悟史の呼び掛けに対してどうするか…… [備考] ※参戦時期は蒼星石のローザミスティカを取り込む前です。 「申し訳ありません、事情も知らずいきなり拘束してしまって……」 時間は僅かに遡り、D−8エリア。 先ほどの戦いにおいて、銃を所持していたという理由で否応なしに拘束してしまったことに対して、 橘あすかは謝罪を述べていた。 彼は先刻、蒼星石を襲撃した拳銃使いを取り逃がしている、 故に、拳銃使いには最善の注意を払っていたのだ。 最も蒼星石に確認し、彼女を襲ったのが桐山ではないと判明したのだが。 「……オレは別に気にしていない……」 桐山も言葉の通り別気にしてはいないが、それでもあすかは頭を垂れ落ち込んでいる様子。 彼は先ほどから自分の行動が空回りしてばかりなのだ。 「和雄君も気にしてないって言ってるんだし、もういいんじゃないかな? 水銀燈を取り逃がしたのは心残りだけど……あれ? 和雄君、右肩に羽が刺さってるよ」 あすかを宥めていた蒼星石は、桐山の右上腕に刺さった羽に気づき指摘する。 指摘され右腕に目をやった桐山は、無表情のまま刺さった羽を抜き取り地面に叩き落した。 「「な……」」 いきなりの桐山の行動に、蒼星石とあすかは揃えて言葉を詰まらせる 「だ、大丈夫!? いきなりそんなことしたら……」 溢れ出る鮮血を見て、思わずうろたえる蒼星石。 傷口からは血が噴出し、制服に染みを作っていっている。 だが当人である桐山は、まるで他人事のように平然としていた。 「そうだ、僕に治療をさせてください!」 そう言うと同時に周囲の地面や木が消滅し、再びあすかの周囲に八つの宝玉が発生する。 「大丈夫です……すぐ終わりますから」 桐山の額に宝玉のうちの一つを宛がい、力を送り始める。 宛がわれた宝玉は呼応するかのように輝きを増し、そして数十秒後に離れていった。 「僕のエタニティエイトで貴方の治癒力を促進させました、すぐに効果は現れないと思いますが……」 「エタニティエイト……?」 無表情だった桐山がこの宝玉に興味を抱いたのか、感心したような目付きで問いてくる。 「あ、すいません、アルター能力の説明が遅れました、アルターと言うのは――――」 『――この声が聞こえますか。僕の声が聞こえますか。』 彼がアルター能力を説明しようとしたその瞬間、先ほど水銀燈が聞いていた声が彼等の耳にも届き始める。 それを聞いた三人の顔は、三者三様に染まっていた。 あすかは呆然と、蒼星石は心配し、桐山は無表情。 しかし彼等にもまた、しっかりと悟史の声は届いていた。 桐山和雄には、幼い頃の事故のせいで感情というものが欠落していた。 だからか、彼が大東亜共和国いた頃にこれと同じような催し物に参加した時も、 人を殺してはならないという価値観も存在しないためか、彼はかつてクラスメイトであった人間を十五人も殺害してみせた。 しかし真に恐ろしいのは、彼が殺し合いに乗る経緯。 彼はコイントスの裏表で行動方針を決定し、そのまま実行に移したのだ。 ここからも彼の適当さ加減が伺える。 そして、これが本題。 彼は今回、どのようにして行動方針を決定したのだろうか。 ――――答えは『最初に会った参加者を真似ること』 最初に会った参加者、つまり水銀燈。 彼女の行動方針は遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害。 実際は違うのかもしれないが、彼はそう解釈していた。 つまり今の彼は、再び殺し合いに乗っている。 それには、同行者である橘あすかも蒼星石も全く気づいていない。 今ここに、最低最悪の殺戮マシーン桐山和雄が再臨した。 冷たい仮面の下に、堕天使の微笑を浮かべながら。 【一日目黎明/C−8 西側】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]コルトパイソン(4/6)@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、コルトパイソンの弾薬(24/24)、ランダム支給品0〜2(確認済み) [状態]右上腕に刺し傷、治癒力向上(どの程度かは不明) [思考・行動] 1、遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2、とりあえずは蒼星石、あすかに同行する。 3、悟史の呼び掛けはどっちでもいい。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※蒼星石、あすかとは名前以外の情報は交換していません。 【蒼星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、シザースのデッキ@仮面ライダー龍騎、ランダム支給品(確認済み)0〜2 [状態]健康 [思考・行動] 1、南の市街地にある図書館へと向かう 2、自分と蒼星石の仲間(カズマ、劉鳳、クーガー、かなみ、真紅、翠星石)を集めて脱出する 3、襲ってくる相手は容赦しない 4、悟史の呼び掛けに対してどうするか…… ※無印本編終了後〜トロイメント開始前からの参戦です ※nのフィールドにいけない事に気づいていません 【橘あすか@スクライド(アニメ)】 [装備]エタニティエイト [所持品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)0〜2 [状態]健康 [思考・行動] 1、南の市街地にある図書館へと向かう 2、自分と蒼星石の仲間(カズマ、劉鳳、クーガー、かなみ、真紅、翠星石)を集めて脱出する(出来ればかなみ優先) 3、襲ってくる相手でも、出来れば戦わずに和解したい 4、悟史の呼びかけに対してどうするか…… 時系列順で読む Back 悲劇、決意、そして覚悟 Next 三人寄れば……一体どうなる? 投下順で読む Back 弱肉強食の理 Next ウィッチ×ブレイド GAME START 水銀燈 047 スザク と 銃口 桐山和雄 064 危険地帯 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人 蒼星石 橘あすか
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/54.html
第1回放送までの本編SS 赤字は死亡キャラです 【午前】(9 01~11 00) 時間 NO. タイトル 作者 登場人物 11 00 000 始まりの日 初代本スレ 1 衛宮士郎、柳洞一成、言峰綺礼、甘露寺七海、宮小路瑞穂、間桐慎二、白銀武、鑑純夏、御剣冥夜、小日向雄真 【昼】(11 01~14 30) 時間 NO. タイトル 作者 登場人物 11 30 001 迷う者。傍にいたい者。そして見つめる者 名無しさん 伊藤誠、桂言葉、西園寺世界、清浦刹那 11 45 002 開戦直前 名無しさん 遠坂凛、美綴綾子、鑑純夏、鎧衣尊人、白銀武、御剣冥夜 11 45 003 選択 名無しさん 小日向雄真、渡良瀬準 12 25 004 開戦 名無しさん 言峰綺礼、彩峰慧、衛宮士郎、厳島貴子、伊藤誠、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、戎美凪 12 35 005 少女、一人 名無しさん 彩峰慧 13 00 007 いきなり出た『ハズレ』 名無しさん 鑑純夏 13 35 006 姉妹、そして妬むモノ 名無しさん 桂言葉、桂心、小泉夏美、加藤乙女、森来実 13 49 006 アリス達の遊戯 名無しさん イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、彩峰慧、鑑純夏 14 00 008 決意の第一歩 名無しさん 清浦刹那、神坂春姫 12 10 027 特製ハンバーグステーキ狂気のソース和え 名無しさん 梶浦緋紗子、上岡由佳里 12 49 029 エミヤ・エミヤ・エミヤ 名無しさん イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 【午後】(14 31~16 00) 時間 NO. タイトル 作者 登場人物 15 00 009 運命の時 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 15 00 021 ちっちゃな次期当主と大きなご令嬢 名無しさん 式守伊吹、十条紫苑 15 25 012 ヘタレ少年! デコメガネ少女に会う 名無しさん 伊藤誠、戎美凪、菅原君枝 15 30 017 香月ひとり並行世界調査班 名無しさん 澤永泰介、香月夕呼、西園寺世界 15 40 014 涼宮茜の憤慨 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 15 40 024 朱と紅 ~アカとアカ~ 名無しさん 高峰小雪、アーチャー 16 00 010 殺戮者の誕生 名無しさん 小日向雄真、小日向音羽、小日向すもも 16 00 016 トリーズナー武 名無しさん 白銀武、鑑純夏、黒田光 16 00 026 願い事は何ですか? 叶えにくいものですか? 名無しさん 神宮寺まりも、榊千鶴、桂心、桂言葉 【夕方】(16 01~18 00) 時間 NO. タイトル 作者 登場人物 16 40 031 「俺たちは本当に非情か?」 名無しさん 小渕みなみ、小日向雄真、遠坂凛、神宮寺まりも 16 45 013 呪縛なし自縛霊自爆レタス添え 名無しさん 高島一子、タマちゃん 16 45 018 Miss flying victory 名無しさん 薪寺楓、間桐慎二、御薙鈴莉、美綴綾子 17 00 020 元暗殺者とたまと優男 名無しさん 葛木宗一郎、珠瀬壬姫、高溝八輔 17 00 028 誕生! 魔法少女? 名無しさん 御剣冥夜 17 00 033 Dual 名無しさん 神代巽、氷室鐘、御門まりや、巴雪乃、上岡由佳里 17 00 035 小休止 名無しさん 衛宮士郎、上条伸哉、ランサー 17 15 011 エルダー・ミーツ・ナイト 名無しさん 宮小路瑞穂、セイバー 17 15 022 天の杯をもう一度 名無しさん 間桐桜、藤村大河 17 15 025 尊人オルタナティブ 名無しさん 鎧衣尊人、間桐慎二、小鳥遊圭、高根美智子 17 30 036 銃声のする頃に ~暇つぶし編~ 名無しさん 柳洞一成、森来実 17 45 015 黒と白の騎士 名無しさん 加藤乙女、黒セイバー、宮小路瑞穂、セイバー 17 45 023 メイドさんと大きな銃(+花火) 名無しさん 間桐桜、藤村大河、月詠真那 17 45 032 厳島貴子の奇妙な冒険 3バカブラッド 名無しさん 厳島貴子、柊杏璃、三枝由紀香 17 45 032 SuspendedBridgeEffect 名無しさん 伊藤誠、菅原君枝、戎美凪 17 50 034 die like a dog 名無しさん 言峰綺礼、織倉楓 17 55 030 Funnyboy on the run 名無しさん 渡良瀬準、言峰綺礼 17 59 037 ささやかな願い 名無しさん 涼宮茜、周防院奏、高峰小雪 17 59 019 薄暮の惨劇 ◆QqXNFog5Ls 黒セイバー、加藤乙女、上条沙耶、小泉夏美 18 00 041 第一回放送 名無しさん 言峰綺礼 【????】(詳細求む) XX XX 040 Liar Girl 名無しさん 白銀武、鑑純夏、遠坂凛、彩峰慧
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/227.html
[名前]瀬田宗次郎 [出展]るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- [声優]日高のり子 [性別]男 [性別]18 [一人称]僕 [二人称]あなた、○○さん [三人称]○○さん 身長163cm、体重51kg、緋村剣心に負けず劣らずの優男である。 その正体は志々雄真実が作り上げた要人暗殺の特攻部隊、十本刀の一人であり二つ名は“天剣”の宗次郎。 志々雄が最も信頼する部下で、その実力は十本刀最強。 同時に志々雄の部下としては最古参であり、出会いは宗次郎が幼い頃に遡る。 彼は米問屋の主人と妾(不倫相手)の間に生まれ、幼少の頃より養父母を含む親戚一家から酷い虐待を受けていた。 そんなある日志々雄に出会った彼は米蔵に匿い、食事や包帯などを提供した。 それが原因で養父母等に気付かれ殺害されかけるも、宿代代わりに志々雄から受け取った脇差で反撃し皆殺しにする。 天涯孤独の身となった宗次朗は、志々雄と共に旅立った。 [能力] 宗次郎の能力は三つあり、その一つは剣心に匹敵する天賦の剣才(これが二つ名の由来となっている)。 二つ目は前述の虐待の影響で失った感情(正確には封印しているのだが)、喜怒哀楽の「楽」以外が欠落している彼には剣気や殺気が無く、故に常に自然体で全く先読みをすることが出来ない。 そして三つ目は、強靭な脚力で初速から一気に最高速に達し、一瞬で相手の間合いを侵略することができる超神速の移動術「縮地」。 その速度は目にも止まらぬ速さを越えて目にも写らぬ速さと化し、最高速に達した時の速さはもはや瞬間移動そのものである。 室内では天井を加えた三次元の攻撃を可能とし、加えて彼には先読みが通じないため余計に速く感じてしまう。 また彼はその速度をコントロールすることができ、作中では三歩手前までを見せた。 瞬天殺(しゅんてんさつ) 宗次郎が唯一自分で名前を名付けた技。 縮地から「天剣」の抜刀術に繋げる連続技で破壊力では天翔龍閃に劣るが、宗次郎曰くあまりの速さのために先読みが意味をなさず、この技が決まれば痛みも感じることなく一瞬で死ぬという。 [性格] 自らの心情を抱くことを放棄しているため志々雄の掲げる「弱肉強食」を正しいと結論付けている。 また前述通り感情が欠落しているため、常に笑みを浮かべている。 その様は無邪気な子供のようであり、殺されかけようとそれが崩れることは無かった。 だが二度目の剣心との戦闘において封印されていた感情があふれ出し、弱い者を護るという理想を掲げる剣心に対して、何故幼少時の自分を護ってくれなかったのか問い続けていた。 口調は他者に対しては常に丁寧語を使用している(剣心との戦闘の最中に感情が爆発した際は普通の口調になった)。 また独り言を零す時も普通の口調である。 ちなみに彼は独り言が多く、自分に問い掛けるような描写が見受けられる。 以下、多ジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 瀬田宗次郎の本ロワにおける動向 初登場話 029 乱(みだれ)後… 登場話数 4 スタンス マーダー 死亡話 キャラとの関係 キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 初遭遇話 緋村剣心 敵対 緋村さん あなた イライラ 未遭遇 斎藤一 敵対 斎藤さん あなた 未遭遇 志々雄真実 仲間 志々雄さん あなた 主 未遭遇 泉新一 敵対 あなた B-1ホテルのロビーにて戦闘 029 乱(みだれ)後… シャナ 敵対 B-1ホテルのロビーにて攻撃 061 フレイムヘイズ×矛盾×雌伏 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ B □ □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ C □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ D □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ E ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ F ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ G ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ H ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ I ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ J ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ B-1海岸線→B-2ホテルのロビー→C-1→D-1道
https://w.atwiki.jp/junket_bank/pages/10.html
最高の遊び相手が見つかった時に、僕の人生は終わるんだ ・真経津 晨(まふつ しん) 本作の主人公である男性ギャンブラー。22歳。 見た目は柔和な優男で誰にでも朗らかな態度を崩さないが、興味がないことに関しては徹底してシビア。 知り合いの娘がイカサマでカモられ、カード類を巻き上げられた際に助けてくれと懇願されたものの、「それ同意してやったんだから自業自得でしょ?」と言わんばかりに非常に淡白な態度を見せている。(*1) 唐突にカラス銀行の賭場に現れた謎の凄腕ギャンブラーとして注目されると同時に、新人としては異常とも言える実力の高さから銀行側は、彼こそが伝説のギャンブラー『装うもの(デギズマン)』ではないか?という疑いを掛けられている。 とにかく熱しやすく冷めやすい性格で、「今その時が楽しければそれで良い」という享楽的な性格。 家の中には各種ゲーム機やパーティグッズが散らかっているうえに、果てはトルコアイスまで用意されている。(*2) 高級タワーマンション住みなうえにブラックカードまでも所持していることから、少なくともどこかで軽く数千万円は稼いでることは間違いない。 ギャンブル勝負では序盤にリードを許すことが多く、肉体へのダメージも辞さずにミスを連発するので手玉に取られているように見えるものの、相手からしてみれば「ゲームにおける最も重要な情報が一切手に入らない」という致命的な遅延に繋がるので、真経津の本当の狙いに気付いた時にはもう手遅れになってることが多く、それらの驕りや慢心からミスを招いた相手は、自分の思い込みの正体や底の浅さを鏡で見せ付けられているかのように錯覚してしまう。 逆に言えばこれらの行為も「リスクも含め、今この瞬間を全力で楽しむ」という、まるで子供が遊びに夢中になるかのような危うい純粋さによるもので、前述のセリフもまさに彼のスタンスを如実に表していると言える。(*3) 名前の由来は間違いなく、人の真実を映すと言われる「真経津鏡」だろう。(*4) 楽しみ抜いた果てに負ける、真経津さんの顔が見てみたい ・御手洗 暉(みたらい あきら) カラス銀行中央支店窓口業務を務める配属2年目の銀行員。24歳。 安穏で何のミスもない代わりに退屈な毎日を過ごしていたが、上司となる宇佐美にスカウトされたことにより、ギャンブルの世界に足を踏み入れることになってしまった、もう一人の主人公。 計算能力がズバ抜けて高く、何千行と記載された数字の羅列を一瞥するだけで計算ミスを言い当ててしまうなど、まさに人間電卓と言っても過言ではない人物。 銀行内の賭場に初めて足を踏み入れたその日に、真経津と逢ってしまったのは運命だったのか、彼の案内役に抜擢されてしまう。 その後は特四の業務として正式に真経津担当の銀行員となり、二人三脚で勝ち上がっていく………と思いきや、御手洗は真経津というギャンブラーの熱に浮かされる狂信者へと堕ちるという読者にも予想外のマイナス成長を遂げる。 最初はギャンブル勝負に不慣れかつ、若輩なりに頑張ってたのだが、銀行の本性を目の当たりにした頃から真経津を盲信するだけの存在に成り下がってしまう。 叶戦では「あまりにも無能すぎて考えが全く読めない」という、逆の意味で怖れられる始末だった。 最初は彼を面白いと思っていた真経津にも、ただ自分を盲信するだけの信者など不要とばかりに切り捨てられてしまい、一度オークション送りにされてしまうが、そこで起きた出来事により自分の甘さを痛感。 己の本性と向き合うことになるも、ある事情で手に入れた銀行の極秘事項となるゲーム仕様解説書を武器に、再び銀行員としてカムバックすることに成功。 今度は真経津の対戦相手側の銀行員として賭場に立つことになった。 ちなみに毎回のように変顔や絶望顔を晒すので、読者からは「顔芸担当」、もしくは「人間電卓」(*5)と呼ばれる弄られキャラになっている。 余談だが、彼は榊と梅野からそれぞれ仕事を任せられる代わりにキャリアを融通してもらっていたのだが、その後はロクにそれらの仕事をしないまま伊東班に転属となったのである意味で悪質なキャリア泥棒状態になっている。(本人に踏み倒す意図はなかったので責めるのは酷ではあるが)
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/422.html
<さくらとプリムラと~Cherry blossoms Primula~> 「は~い、今日はここまで~!」 チャイムとともに威勢のいい声が教壇から授業の終了を告げる。本日最後のお勤めが終わったことでざわつき に埋め尽くされた教室で、それでもなお全員に行き渡るほどの声が放たれた 「SHUT UP! そんなにはしゃがないの。すぐに戻るからちゃんとHRの準備をしておくように! それじゃね~!」 満面の笑みを浮かべ、ツインテールをひょこひょこと揺らしながら退室する小柄な教師をぼんやりと眺めながら シンは呟いた。 「……未だに信じられないな、あれ」 「何が、とは聞かないが同意しておこう」 前に座るレイからも共感を得られたが、おそらくはこのクラスの全員が大なり小なり思っていることだろう。あえて 口に出さないだけで。 ……それはまさに嵐のような出来事だった。 彼のクラスを担当していた国籍不明・年齢不詳・本名不明瞭だった白髪の黒人教師、アウグストゥスが「趣味の 地球皇帝が忙しくなってきたのでこれにて失礼仕り(原文ママ)」という謎の書置きを残して失踪したのだ。当然そ の日は担任不在で一日が過ぎたのだが、翌日から臨時ではあるが新しい担任がくるということが告げられたのだった。 ――それでやってきたのが…… シンの思考とシンクロするかのようにドアが開け放たれる。 「おっまたせ~! さぁ、張り切っていってみよ~!」 出て行くときと何ら変わらない笑顔で新担任――芳乃さくらは常時ハイテンションを発揮しながら高らかに宣言した。 小学生として紹介されても十分信じてしまうほど小柄な外見でありながら、年はなんとシンたちより一つ上であ る。生物を筆頭に物理・数学・英語・情報処理と多くの授業を手がけるオールラウンダーな教師であり、アメリカの 大学を飛び級して植物学の博士号まで取得しているIQ180の天才少女……もとい天才教師である。金髪のツイ ンテールに青い瞳と日本人離れした容姿をしているのだがその出自は定かではない。6年間アメリカで過ごして いたということで板書された文字が三千世界の遥か彼方の言語と化してしまうのが生徒側としては困ったところな のだが、人当たりもよく面倒見もいいという昨今では希少価値ではないかというほどの教師らしい教師だった。 ……まぁ、前任が前任なのだから尚の事そう実感させられるのだが。 「なんていうか、いつの間にか違和感なく馴染んでるよなぁ」 文化祭、そして期末テストの連絡事項を右から左へ聞き流しつつシンはしみじみと呟く。 「たった三日でこの雰囲気をものにしたのだからな、大したものだ」 さらさらとノートに連絡を書き写しながらレイは相槌を打った。余談だがこのノートは彼自身のためではなく後で 泣きついてくるシンやヨウラン、ヴィーノらのためのものだった。 「ま、最初の挨拶があれだしな」 思い出してシンは危うく吹き出しそうになる。 「お控えなすって! 手前、遠くアメリカからやって参りました芳乃さくらという不束な者です!」 あまりにも時代錯誤な、そしてあまりにも侠らしい一声だった。 それで緊張した空気が和んだのか、クラスの大半とすぐさま打ち解けてしまったのだから見事という他ない。 もっとも、その会話の中で「スシ、テンプーラ、フジヤマ~」と別の意味で時代を間違えたテンプレ通りの日本を 勘違いした日本人であることが知れ渡ってしまったのだが。 「さて、連絡は終わりかな。あ、アスカ君とプリムラちゃんは後で私とちょっとお話しよっか」 唐突に名前を呼ばれ、シンは頬杖をついたまま驚いたような表情で教壇を見つめた。 「は、え? 俺……ですか?」 「うん。サボらずにちゃんと二人で来てね。でなきゃ明日の朝に校庭100周と階段うさぎ跳び50往復だから」 わけも分からず戸惑っていると、鋭い視線がシンの元へと殺到した。いわゆる愛すら感じるほどの殺意混じりで。 「……ヤメテ、『またお前か』ッテ目デ俺ヲ見ナイデ」 目下勢力拡大中の大しっと団の脅威を肌で感じながらか細い声で抗議の声を上げる。無論そんなもので憤怒 の炎が鎮まる漢たちではないのだが。 「うにゃ、なんか険悪なムードだね」 場の空気を察してか、さくらはう~んと唸り始めた。 ――やった! ぼくらの先生はKYじゃなかった! 心の中で喝采をあげるシンだったが、 「じゃあ職員室でお話だね。遅れたらさっきのメニューに+50ずつだから」 にこやかに絶望を叩きつけられて心の中で血を涙した。 「……担任が 空気を読んだと 思ったら 見事なまでに 裏切られたよ」 「見事な短歌だった。いってこい、拾える骨があったら拾ってやる」 HRの時間が終わり、さくらが廊下へと姿を消す。 「――あぁ、逝ってくる」 扉が閉まる音をゴングにして、鬼神と化した男たちが凄まじいほどの気迫を放ちながらシンの席へと飛び掛っ てきた。 「いらっしゃいませクソ野郎どもぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ヤケクソな雄叫びを上げ、シンは振り上げた右足で第一陣を一掃した…… 「はぁはぁ……息を吸えるっ! 息を吐けるっ!」 一年校舎の三階から一階の職員室まで、シンは驚異的な無呼吸運動によって追っ手の影すらも付いて来れ ないほどのスピードで目的地まで辿り着いていた。職員室前で待ち伏せを受ける可能性もあったが、それすらも 追いつかなかったらしい。不幸中の幸いとはこのことだろう。 「……やっと来た」 そして、何故かそのシンよりも早くプリムラは職員室の前で待機していた。腕の中には相変わらず二匹の猫が ぶら下がるように抱き締められている。 「っていくらなんでも早いだろ? どうやってここまで来たんだ?」 「あとで分かる」 表情を欠片ほども変えずにさっさと職員室に入っていった。 「……あー、なんかまた嫌な予感がする」 ぼやきつつもその背中を追うしかないシンだった。 <さくらとプリムラと~Cherry blossoms Primula~ 2> 私立城塞南学園、通称城南学園は国内有数のマンモス校である。 当然ながらその膨大な生徒の数に応じて教師・講師も多数勤めており、各学年の校舎の一階はほとんど職員 室が占めているほどなのだ。 「失礼しまーす……」 そろそろと扉を開けてシンは小さく入室の際の定型文を告げて入室する。そこには数十人もの教師が所狭しと…… ――いない? デスクがずらりと並んでいるただっ広い部屋の中は気味が悪いほどに人気がなかった。部屋にいるのはシンを 除けばたった二人、プリムラとさくらだけである。 「アスカ君、そんなところで何やってるの?」 その声を聞いて我に返ったシンは慌てて二人のところへと歩み寄る。デスクがあるとはいえ競泳プールほどの 広さの部屋にたった三人しかいないという妙に落ち着かない状況の中で話が始まった。 「さくら先生、なんで俺たち呼ばれたんです? っていうかなんでこんなに人がいないんですか?」 「ん~、それに答えるのは簡単といえば簡単なんだけど……」 どこか言いにくそうに口ごもるさくらの様子を怪訝に思いながらも、シンは黙って続きを待った。 「私たちが説明しても構わないかな?」 突如上がった男の声に弾かれたようにシンは振り向く。 いつの間にここに現れたのか、二人の男が立っていた。 片や着流し姿の筋骨隆々な大男。片や飄々とした印象を抱かせる優男。 ――……ウソだろ? キリキリキリという擬音を立てながらシンは巻き戻された映像のように向き直る。曖昧に笑いながら困ったように 眉根を寄せるさくらと、相変わらずの無表情で佇むプリムラの姿があった。 「自己紹介は、必要かな?」 ポン、と優男に肩を叩かれてシンは大げさなほどに身体を震わせる。 「なんだなんだぁ? 男ならもっとシャキッとしろシャキッと!」 質問に答える余裕もなく口を開閉させるシンに今度は大男が話しかけてくる。 「な、なんで……!?」 シンがなんとか搾り出した言葉は中身も何もない単純な疑問だった。 「なんで神界と魔界のトップがこんなところに!?」 大男と優男――『神王』ユーストマと『魔王』フォーベシィ、二世界の王を交互に指差しながら――命知らずにも ほどがある行為だったが――シンはさくらに向かって問い詰めた。 「えっとね、一つ目の答えなんだけど、用があるのは私じゃなくてこの人たちなんだよ」 ますますシンは混乱する。魔法も使えず、ただの一般人である自分に異界の王たちがいったい何のために? と。 ――まさか…… 青ざめた顔で自分の右手を見つめる。絶望的な予想がぐちゃぐちゃになった思考に瞬く間に浸透していった。 「それで本題なんだが……」 「いやですね、俺個人としては悪意の欠片もないつもりなんですがこの右手は何の因果かそんな結果を掴んで しまうというとても厄介かつ面倒事の根源であって気付かないうちに発動してしまったとはいえ命だけは勘弁して もらいたいのですが!」 神王の言葉に割り込む形でシンは慌てて叫んだ。神王は突然のことで言葉を止めてしまい、魔王もまた彼の 予想外の行動に驚いていたようだった。 「あちゃー……」 シンの後ろでさくらが呆れた声を上げた。 「え、あれ? 違っ……うのでありますか?」 強引に敬語へ切り替えたシンに苦笑いを浮かべつつ、魔王は口を開いた。 「いやいや、そういう話じゃないから安心してくれて構わないよ」 恐れ多くも神界と魔界のプリンセスにパルマしてしまったわけじゃなかったのか、とほっと息を吐くシンに向けて 神王は補足する。 「それに、そんな話ならわざわざ手間は掛けねえよ。問答無用で神の怒りってヤツを叩き込むだけだからな」 「……ですよねー」 巨大な拳をキャッチャーミットのような掌に打ち込んで豪快に笑う巨漢に、シンは渇いた笑顔で相槌を打つ。 ――鎮まれ、俺のパルマよ。少なくともあの二人には発動するなよ絶対に! 死ぬから! マジで! と胸中で連呼しつつシンは手遅れにならなかったことを神に感謝……はせずとも不幸中の幸いだったと安堵し ていた。 「けど、それじゃあ話って何なん、でありますでしょうか?」 「そうかしこまらなくてもいいよ。こうして人払いまでしてるしね」 だからこそ緊張しているのだが、と言いたげなシンの視線を受け、それでも魔王は余裕の態度を崩さずに語る。 「では本題に入ろうか。まず、プリムラのことなんだが……」 魔王からの説明を聞き、シンは鸚鵡返しのように呟いた。 「人工生命体、って……」 「読んで字の如くだよ。神界と魔界、二世界の技術の粋を尽くして作り上げた人工生命体第三号、それがプリムラさ」 自然と視線がプリムラへと集まる。さくらの配慮からか、両手を取られて「せっせっせーのよいよいよい」と懐かし のアルプス1万尺に無表情で勤しんでいた。 「でもそんな、なんで」 意味を成さない問いかけがシンの口から漏れ出す。だがそれをも見越していたかのように神王が答えを出した。 「そいつが必要だからだ。ある魔法の研究のため、どうしてもプリムラって存在が必要だった」 「はっきり言って私たちよりも潜在的な魔力は遥かに上だよ。何せこれ以上はないというくらい強化したからね」 シンの頭が再び混乱の極みに陥る。魔法という知識がほとんど皆無な彼にとっては出てくる数々の情報を処理 できずにオーバーフローを起こしかねない状況だった。 「あ、分かってるとは思うけどこの話は部外者には話さないでくれたまえよ。経験はないが、記憶を消す魔法はな かなかキツイという話だしね」 「ってそれじゃあなんでそんな話を俺に!?」 ようやく理解できる箇所に脊髄反射の勢いでシンは叫んだ。しまったと背筋に嫌な汗が噴き出してきたが、そんなことは気にも留めずに説明をし始めた。実にフランクな王様たちである。 「先にも話したとおりプリムラの魔力は絶大なんだが、それを制御することができないんだよ。無理に使おうとす れば暴走する可能性もある」 暴走、たとえ魔法に疎くてもそれが危険なことであるというのは明白だった。 「暴走、ってそんなにヤバいんですか?」 「ま、この学園程度なら跡形も残んねえだろうなぁ。この国の地図が変わっちまうくらいは十分にありえる話だ」 事も無げに告げた神王の言葉にシンは絶句する。あまりにもスケールが大きすぎて逆に実感が湧かないほど だった。ましてこの小柄な少女にそんな凄まじい力を秘めている、というのはどうにも想像し難い話である。 「けどね、その魔力の制御を稟ちゃん――あぁ、土見稟のことだよ?――、というより楓ちゃんの家で暮らすように なって徐々にだが身に付け始めているんだ。本当に微々たる進歩ではあるんだがね」 ――なるほど、まぁそういうことじゃなきゃ学園に通わせるわけないもんな…… と、そこで疑問が生じる。家での生活で安定しているからといって学園に編入というのは唐突すぎないのか? 「そこで関わってくるのが兄ちゃんってわけだ」 兄ちゃん、というのが誰を指しているのか分からなかったが、しばしの後シンはおそるおそる自分を指差した。 「俺……ですか?」 神王と魔王が頷く。 「じゃーんけーんぽんっ! あっちむいて……ほいっ! やったー! また私の勝ちー!」 「もう一回」 固まるシンの背後で、金銀ツインテールの二人は地味に白熱した闘いを展開していた。 「いやいやいやなんでそこで俺が出てくるんです!?」 「簡潔に言えば、プリムラが自分から接触した二人目の人間だからさ」 ……魔王の説明を要約すると、プリムラが他人と関わることで情緒を学んでいくことが膨大な魔力の制御を可 能とする重要な要素ではないかという仮説が立ったらしい。そこでプリムラが興味を持った人間と生活する中で 変化を見る、ということが人工生命体の研究機関で決定したのだ。 「まぁ、友人は多いに越したことはないってことさ」 爽やかに笑う魔王に疑いの眼差しを向けるが、シンは大仰に溜息を吐いて心を決めた。 「つまり、プリムラの魔力を暴走させないようにして友人として付き合っていけってことですよね」 「あぁ、その通りだが……いいのかい?」 は? とシンが呆気に取られた顔で聞き返す 「だってそのことで呼んだんですよね? あ、それだ。俺の知り合いにもプリムラ紹介してもいいですか? 人工 生命体のこととかはもちろん伏せますけど」 「まぁ、それはいいんだが……」 何故か戸惑いを見せる神王と魔王の様子をシンは不思議に思ったが、直後に背後で上がった小さな笑い声に振り向いた。 「もうお話は終わりだね。それじゃアスカ君、リムちゃんをしっかりエスコートしてあげてね」 「……それは一緒に帰れってことですか。そしていつの間に愛称で呼ぶ仲になってるんですか」 プリムラを後ろから抱き締めつつ満面な笑みを浮かべるさくらに対してシンは呆れながらもツッコミを入れる。 「女の子は一緒に遊んだらそのときから友達なのだよ!」 なんとも早い友情の成立である。心なしか困ったような表情のプリムラに軽く同情を覚えるシンだった。 「あ、リムちゃんを送るっていっても送り狼になっちゃ駄目だよ?」 「誰がなるかっ!!」 シン・アスカ、ツッコミの自己最速記録を叩き出した瞬間であった。 前に戻る 次へ進む 一覧へ
https://w.atwiki.jp/19353/pages/93.html
登録日:2017/10/1(日)3 47 00 更新日:2018/03/18 Sun 21 47 16 ▽タグ一覧 アルメディア連合艦隊 キン肉マンモチーフ 戦士 男性 軍人 基準年前後に活躍したディラグーンの高官で***の肩書を持つ。 かなり濃い紫色の武骨な鎧を全身に纏っており、頭部も表情の読み取れない不気味な仮面で隠している上 仮面に内蔵された変声器によって自らの声を非常に強いエコーのかかった低い声に加工している事から外見からは本来の性別どころか種族すらわからない。 その為素顔を知らない者にはスペリオス等の晶人系の個体と思われることもあるがれっきとしたディラグーンであり、 その素顔はキリリとした鋭い目つきとエメラルド色の瞳を持ち長い銀髪を生やしたサメ肌の優男である。 闘将の他に試験官としての顔も持っており、アルメディアの入試の面接や試験は主に彼が受け持つ。 セイヴァネスロード高官の育成機関である***帰りのエリート中のエリートであり、将来の海帝とも称されている人物であるが 感情豊かで緩いと言われるアルメディアの中では少数派である現実主義・合理主義派の筆頭格で 性格そのものは所属している構成員の多くに共通して明るく温和だが一方で 組織にとってそれが最善と判断すればどんな非情な手段も辞さない冷酷な一面も見られ、 もはや冷酷を通り越して"冷血"、場合によっては"卑劣"という評価がされる事すらあるほど。 その異質さは他の闘将と比べても顕著でアルメディア所属でありながら大らかで緩い同組織の在り方に批判的であり、 以前からその緩さが仇となる事態が起きるのではないかと指摘し続けてきたが今回遂に アルメディア・フェスタ襲撃が現実のものとなった事から批判のボルテージを上げている。 ヴァルドゥーラ危機での作戦会議においてランシェの救出に関して議論になった際に言い放った 「我々は何をすべきだ? ヴァルドゥーラの鎮圧か、1人の人質の救出か」という発言は彼の思想を 表す発言の一つである。 その際にディマイトにランシェを失えばその喪失感によって兵士達が士気を低下させる可能性もあると反論された際も臆する事無く 「我々の優先すべき課題ではない」と冷徹に切り返して黙らせている。 この徹底した合理主義かつ現実主義の為、組織内でも内心彼を嫌っている者は少なからずいるのだが 逆に言えば組織の威信や面目を保つ為に常に奔走しているとも言え、 そうした意味でも組織には欠かせない存在なのもまた事実で今回のアルメディア・フェスタテロという不祥事は アルメディアが解体されてもおかしくない事態であり、組織が解体されずに済んだのは実は彼のおかげでもあるのだ。 実際に彼を慕う官僚も多くやり方こそ非情ではあるがその分腕も立つのでそれだけ信頼もされているのだ。 戦法としては自らの種族が得意とする海戦や宙戦の他に幻術を得意としており、 その場の景色を別の景色になっているように見せるのは序の口で 監視者ですら油断していると感覚まで錯覚を起こしてしまう程洗練されている。 攻撃は左腕に仕込んだ"ジャイロナックル"と巨大な突撃槍であり、その威力たるや本気で放てば 相手に穴が開くどころか"真っ二つに千切れ飛んでしまう事もある"程と 正に***の名に恥じぬ能力と実力を備えている。 とはいえ彼が本領を発揮するのは前線での白兵戦ではなくあくまでその知識を生かした頭脳戦であり、 後の新天帝・ミカシェラ・ヴァジェリノスが絶対の信頼を置くと称される程だ。 スペック:身長3.5m、出力:身体:gex4.5、精神6.8(外力制御8) 台詞 「我が組織の最優先課題は威信と信頼を取り戻す事であろう?」 「我々は何をすべきだ? ヴァルドゥーラの鎮圧か、1人の人質の救出か?」 「…君の提案した作戦がうまくいくことを祈っているよ。ウォルドール殿」 感想 モチーフはなんとキン肉マン(WEB連載版)に登場した完璧超人始祖の一人にして完璧参式・ミラージュマン。 紫がかった無機質な外見や幻術を得意としている所は本家通りだがこちらは紫の体は生身ではなくあくまで鎧であり、 また素体は鮫肌の水棲人である。 名前の由来はフランス語で蜃気楼を意味するミラージュと同じくフランス語で紅や口紅を意味するルージュから。 2018年からはミラージュマンに加えて日本神話の水神であるミシャグジ様のイメージも追加している。
https://w.atwiki.jp/ranstclubksu/pages/90.html
本編情報 【名前】矢車 想 【登場作品】仮面ライダーカブト 【本名】矢車 想(やぐるま そう) 【異名/愛称/コードネーム】マスクドライダーザビー、マスクドライダーキックホッパー 矢車さん(加賀美、影山)矢車(天道、三島、田所)アニキ(影山) 【年齢/性別】27歳 男性 【人称】自分→俺 後輩→苗字呼び捨て 上司→○○さん 影山(やさぐれ時)→相棒 【立場】対ワーム秘密対策組織ZECT本部直属精鋭ゼクトルーパー部隊「シャドウ」隊長 ザビーの資格者、後にキックホッパーの資格者、影山瞬の直接の上司、後に義兄 【身体的な特徴】身長179㎝58㎏(やさぐれ前はコレより数㎏重かったらしい) 精鋭部隊の隊長として鍛えられている。優男だが眉が凛々しく知的な印象。 スーツ姿が多い。よく手の入れられた印象の茶髪。トップや襟足長めのヘアスタイル やさぐれてからは右袖のない黒い皮のロングコートに黒い皮パンツ ネックレス等の刺々しいデザインのシルバーアクセサリー数点 所々破れた白いタンクトップ、左足にのみ拍車がついたブーツを着用 右肩から二の腕にかけて大きな傷跡が1本走っている 髪色は黒。前髪、襟足は長いままサイドは短く刈り込まれていて 顔つきもかつての甘さは消え非常に精悍なものに変わっていた 【精神的な特徴】隊長時代は部下思いで調和と協調性、チームプレーを重んじる紳士的な性格 精神的にはあまり強い方ではない模様。 やさぐれて後は全てにやる気をなくし積極的に戦いに参加することはなくなる 【技術/特殊能力】訓練を受けていて(射撃訓練込み)生身でもある程度戦える。小隊の指揮。 料理はかなりの腕前で麻婆豆腐対決で1度天道を破っている。 ザビーの時はパンチ主体の戦闘スタイルだったが やさぐれ後はガードまで足を使うキックのみの戦闘スタイルに変化 【紹介】シャドウを率いるザビーの資格者として登場。ザビーに選ばれる前から田所も納得するほど 精鋭部隊の中でも抜きん出て優秀な人格者だった。座右の銘は「完全調和(パーフェクトハーモニー)」 スタンドプレーを嫌い非常に部下思い。彼の指示の元、各隊員が整然と行動し ワームを倒していく様は加賀美を感動させ、一時期「矢車の元で働きたい」と田所の元を離れるほど。 料理が趣味でかなりの腕前。よく手料理を部下に振舞っていたがその味はやはり完全調和で それぞれの材料が主張することなく互いを活かしあう味付けらしい。 豆腐料理対決では審査員役のひよりの味の好みが出たとはいえ天道に勝っている。 スタンドプレーの塊のような天道とは馬が合わず、カブト抹殺指令が下ったため完全に対立。 一度はカブトを倒しベルトを破壊するが、それまで失敗や挫折を経験したことがなかったのか 復活したカブトを前にらしくなく動揺。彼を再び倒すことに固執するあまり自ら完全調和を乱し 部下を見捨て犠牲にする行動に走ったためザビーゼクターに見放され資格を失う。 新たにザビー、及びシャドウ隊長となったかつての部下、影山瞬に騙され作戦に利用された挙句 「不協和音」と言い放たれ切り捨てられるとその後しばらく物語から姿を消していたが いきなりかつてのスマートさ柔和さは微塵もないワイルドなやさぐれ姿で登場。 王蛇並みにダルそうに出自が謎のゼクターでキックホッパーに変身。圧倒的な強さをみせつける。 失敗続きでシャドウから放逐された影山を「弟になれ」と拾いホッパーゼクターを与えると 互いに「アニキ」「相棒」と呼称。全てに興味をなくし自虐的な発言を繰り返しながら無目的に ワームと戦ったりカブトやガタックと交戦してみたりと完全に世捨て人のような生活を送る。 好きだった料理からも遠ざかってしまい橋の下でカップラーメンをすすったりしていた。 この頃にため息混じりに彼が吐いた数々の名台詞は一世を風靡(?)している。 唯一執着し続けた影山の事は何か裏があるのかと思いきや本当に弟として可愛がっていたようで ため息をつきながらも常に行動を共にし、なんだかんだ言いながら面倒を見ていた。 負けて帰ってきた影山の仇討ちにカッシスワーム戦に参戦した際はぶっつけ本番で天道、加賀美と トリプルライダーキックを決めてみせるなど戦闘のセンスは例えやさぐれても超一流。 その後再び世界と向き合おうと旅立ちを決意した矢先に影山がネイティブに変容。 絶望した彼の望み通りにライダーキックを放つ。 影山の生死は不明だが(諸説あり)その傍らに寄り添っていた矢車のその後の行方は描かれていない。 【関連アイテム】ザビーゼクター、ホッパーゼクター、麻婆豆腐、カップラーメン(塩、味噌) ※「仮面ライダーバトルロワイヤルまとめサイト」より転載。
https://w.atwiki.jp/monookichrome/pages/366.html
ダブルクロス The 3rd Edithion PL名:K 「さあ諸君! 派手に行こう!」 ――"マジェスティック"長谷川 八雲、部下達を鼓舞し、堂々と 特定の支部を持たない臨時のUGN支部長にして本部エージェント。 壊滅した支部の応援や、窮地に立たされた味方を救うべく戦場を駆け回る。 クールな優男風の風貌なのだが、口を開くと途端に三枚目になる残念な男。 だが、その確かな実力や自信に充ち溢れた言動は、味方にとっては頼もしいに違いない――はずだ。 【基本情報】 名前:長谷川 八雲(はせがわ・やくも) コードネーム:マジェスティック 年齢:29歳 性別:男 星座:山羊座 身長:180cm 体重:67kg 血液型:B ワークス:UGN支部長C カヴァー:助っ人支部長 ブリード:クロスブリード シンドローム:ブラックドッグ/ハヌマーン 【能力値】 肉体:3 Lv 感覚:2 Lv 精神:3 RC 4Lv 意志 1Lv 知識 レネゲイド 2Lv 社会:1 調達 3Lv 情報:UGN 1Lv 【ライフパス】 出自:親の理解 経験:古強兵 邂逅:同志 覚醒:探究(侵蝕値:14) 衝動:破壊(侵蝕値:16) 基本侵蝕値:34(エフェクトによる基本値修整済) HP:29 行動値:7 戦闘移動:12m 全力移動:24m 常備化ポイント:8 財産ポイント:0 【ロイス】 Dロイス 変異種 愛しの妹よ! 長谷川 麗華 P:信頼 N:偏愛 属性 グリーン 私に任せろ! 霧谷 雄吾 P:尽力 N:不安 属性 パープル 【エフェクト】 No : 名称 : Lv : タイミング : 技能 : 難易度 : 対象 : 射程 : 侵蝕 : 制限 : 効果 — : リザレクト : 1 : オート : - : - : 自身 : 至近 : 効果 : - : (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 — : ワーディング : 1 : オート : - : 自動 : シーン : 視界 : なし : - : 非オーヴァードをエキストラ化 01 : サイレンの魔女 : 5 : メジャー : RC : 対決 : シーン(選択) : 視界 : 5 : - : 攻撃力 +[Lv×3]の射撃攻撃 装甲無視 コンセントレイト組み合わせ不可 02 : 降魔の雷 : 3 : メジャー : RC : 対決 : - : 視界 : 4 : Dロイス : 攻撃力 +[Lv×4]の射撃攻撃 ドッジダイス-2 シナリオ3回 03 : アクティベイト : 3 : マイナー : - : 自動 : 自身 : 至近 : 4 : Dロイス : [Lv×3]点までの任意のHP消費 メインプロセス間、判定の達成値+[消費したHP] 04 : 加速装置 : 3 : セットアップ : - : 自動 : 自身 : 至近 : 2 : - : ラウンド間、行動値+[Lv×4] 05 : ハードワイヤード : 5 : 常時 : - : 自動 : 自身 : 至近 : - : - : 専用アイテムLv個取得 侵蝕率基本値+4 06 : ライトスピード : 1 : マイナー : - : 自動 : 自身 : 至近 : 5 : 100% : メジャーアクションを二回行う ただしその判定のC値+1 シナリオ1回 【武器】 名称 : 種別 : 技能 : 命中 : 攻撃力 : ガード値 : 射程 : 常備化 : 解説 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 【防具】 名称 : 種別 : ドッジ : 行動 : 装甲値 : 常備化 : 解説 : : : : : : : : : : : : 【一般アイテム】 名称 : 種別 : 技能 : 常備化 : 解説 リーダーズマーク : : : 経験点5 : 指定した能力値の判定直前に使用 達成値+5 シナリオ3回 精神指定 能力訓練 : : : 3 : 指定した能力値の判定直前に使用 達成値+1 シーン1回 精神指定 RCブースター : : : : RC の判定の達成値+2 重複可 RCブースター : : : : RC の判定の達成値+2 重複可 RCブースター : : : : RC の判定の達成値+2 重複可 RCブースター : : : : RC の判定の達成値+2 重複可 RCブースター : : : : RC の判定の達成値+2 重複可 コネ 要人への貸し : 情報 : : 1 : 判定ダイス+3 シナリオ1回 コネ 要人への貸し : 情報 : : 1 : 判定ダイス+3 シナリオ1回 応急手当キット : 使い捨て : : 3 : 2d10点HP回復 戦闘時使用不可 【コンボ】 【設定等】