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キャリア au 速度 確認された他の名前 プレイスタイル 対策,対抗方法 このIDに関するコメント その春菜ってやつ気になる・・・ -- 名無しさん (2009-01-07 00 14 32) ↑オレも -- 名無しさん (2009-01-08 08 52 24) ↑気になります。 割合 ぷよらーとしては優秀なような気がする。切断 電波障害無し 連続連戦可でガチで大連鎖勝負が出来るいい人 って感じだった。 そういえば〇〇は俺の嫁って… 模倣増えたな… 三人くらい見かけた -- 名無しさん (2009-01-10 16 26 41) 長門は俺の嫁なら愛知県にいるよ。 ptがかなり低いけど… -- 名無しさん (2009-01-11 21 46 28) 機種差利用したいやらしい潰しの連発やめてください -- 名無しさん (2009-01-11 22 45 44) 長門は俺の嫁さん、辞めちゃったのかな? 愛知県総合ptランキングには50位以内にいるのに… 関係ない話でしたね、すみません。 -- 名無しさん (2009-01-12 01 55 15) 名前春菜は浪人生になっててワロタ -- 名無しさん (2009-01-21 23 11 42) 春菜は俺がいただいた。 -- 名無しさん (2009-02-15 05 14 41) ToLoveる -- 名無しさん (2009-02-15 07 52 07) 唯は俺の嫁 -- 名無しさん (2009-02-17 01 00 52) ララは俺の嫁 -- 名無しさん (2009-02-17 19 20 47) 名前 コメント
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登録日:2009/06/30(火) 07 14 24 更新日:2024/03/25 Mon 06 23 58NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 She_is_my_wife waifu そげぶ ガチ恋 リアコ 俺の嫁 推し 私の婿 長門は俺の嫁 一度でいいから見てみたい、 女房が実在するところ。 歌丸です。 「○○は俺の嫁」 某大型匿名掲示板や笑顔動画、その他色々な場所で使われる用語……というかワンフレーズコピペ、通称「嫁発言」 自分がそのキャラを誰よりも深く愛するが故の過ち、しかし、それは周りの人間も同じく、故に過ちを正す。 ぶっちゃけ空気も読まずにいきなり嫁発言をすると嫌われます、場の空気を感じて言いましょう。 だが応用はかなり効くので「○○は」+「○○の」+「○○」と三つに区切ってやると色々出来る。 が、嫁発言とは関係ない言葉も生まれたりする。 ちなみにめいでんちゃんは皆の嫁。 自分の好きなキャラをアピールしてる程度の意味なので、過剰反応も禁物である。 英語圏のオタクの間でも"Mai waifu"と表現され、普及しているらしい。もちろん意図的なスペル違いである。 女性の間でも、男性キャラに対して「俺の嫁」もしくは「私の婿」と一部で使われている。 キャラクターと結婚できる美少女ゲームも珍しくなく、その場合は本当に「俺の嫁」になってしまう。 百合厨と対比される存在として、空気の読めない奴は俺嫁厨と呼ばれている。 また、近年は「リアコ」「ガチ恋」と表現することが増えてきており、「俺の嫁」と言う人は昔に比べて少なくなってきている。 なお、日本の民法では結婚には男女間の合意が必要とされているうえ、キャラは「人間」ではなく「著作物」であるため、 合意を確認することが不可能という理由で、キャラを嫁にすることは不可能となっている。 よって、上記の婚姻届は提出しても受理はされない。 その起源は不明だが、人口に膾炙するようになったきっかけとして、Yahoo!オークションに出品された『涼宮ハルヒの憂鬱』のテレホンカードがある。 これは、『ニュータイプ』誌の読者プレゼントとして、100枚限定の抽選で配布されたものであり、これがヤフオクに出品された。 これだけならよくある転売行為でしかなかったのだが、この出品者のコメントがなかなかぶっ飛んでいた。 「落札いただいた方には、おまけとして私のオリジナルソング「長門は俺の嫁」などを収録したCD-Rをお付けいたします。よろしくお願いします。」 このタイトルに、VIPPERを中心とするネットの好事家たちが食いつき、出品者への質問が相次いだ。 それらに対する回答も、非常に丁寧かつウィットの効いたものであり、その面白おかしいやり取りから「○○は俺の嫁」なるフレーズが知られて行ったと思われる。 Q.曲について教えて欲しい A.長門有希への溢れる愛を屑々と歌い上げています。 Q.CDだけ売ってほしい A.このような低クオリティなCDに値段を付けるわけには参りませんので、送料とディスク代だけで結構です。 Q.このカードの出品は、出版社から禁止されているはずでは? A.やむを得ない事情があり、出品に踏み切りました。SOS団から制裁が下されることも覚悟しておりますが、団長様に下されるのであればそれもまた本望です。 円谷プロの四月馬鹿ネタで、ウルトラの父が「ウルトラの母は俺の嫁」と書き込みし、周りからつっこまれる…というものがあった。 余談だが、海外の掲示板サイトにおいて「waifu」という単語が使われた場合、こちらの意味となる場合がある。 なお、「嫁」という単語は、息子の配偶者という意味でもある(嫁姑関係などのアレ)ので、自分が結婚したい相手という意味で使うなら、 「俺の妻」の方がより正確となる。 ただし、「ムスコの配偶者」である場合が多いので「俺の嫁」という表記も間違いとは言い切れない。 追記・修正した奴はめいでんの嫁 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 三ヶ月で変わり六ヶ月で忘れる。あたるもびっくり -- 名無しさん (2014-01-11 18 42 57) ↑時代を感じる米だな…うる星とか何年前だよ -- 名無しさん (2014-01-11 19 14 15) Who are you? I'm hillary's husband. Me too. -- 名無しさん (2014-01-11 19 29 40) ↑日本語でおK -- 名無しさん (2014-01-11 19 31 12) あんま効かなくなった -- 名無しさん (2014-01-11 20 10 06) 長門は俺の嫁って言ってた人達は今どうしてるんだろうか -- 名無しさん (2014-07-02 10 31 58) とがめは俺の余命一年の花嫁 …by七花 -- 名無しさん (2014-07-02 11 34 30) 女性は「○○は私の旦那」とか言わないのかな -- 名無しさん (2014-09-09 18 07 36) 昔はよくチャットとかで虹キャラに対してこの発言したやつがNGされてたの覚えてるww -- 名無しさん (2014-09-21 10 05 01) 一種の流行語みたいなものだよね、この言葉って。 -- 名無しさん (2014-09-29 15 22 59) みんなの嫁は俺の嫁、俺の嫁は俺の嫁 -- 名無しさん (2014-09-29 16 54 04) 最後のセリフが・・・・・いや過ぎる。 -- 名無しさん (2014-09-29 17 36 43) 最後、した側が嫁かよw -- 名無しさん (2015-01-25 18 50 02) 男の娘でもない、男キャラに自分の嫁とかいうのが本当ダメだ。なんか知らんが気持ち悪くて生理的にアカン -- 名無しさん (2015-01-25 19 40 51) 夫婦仲は良い方だと思いますね、ええ。 -- 名無しさん (2015-01-25 22 11 23) 多数派であるがために咎められることは少ないが、俺嫁厨ってのはオタクの中でも相当面倒な存在だぞ。 -- 名無しさん (2015-02-28 23 02 28) 最近は言ってる奴をあまり見かけなくなったね。 -- 名無しさん (2015-02-28 23 20 46) ???「まどかはあたしの嫁になるのだ〜」 -- 名無しさん (2016-05-04 15 50 33) ↑↑いってるのは少なくなったけど俺嫁厨自体はまだいる・・・というかソシャゲーみたいな主人公に自己投影しての嫁扱いとかで面倒になってきてる -- 名無しさん (2017-06-12 03 21 34) 今俺嫁厨が存在を許されるのは原作のないソシャゲーと主人公名無しのギャルゲーだけだなきっと -- 名無しさん (2017-09-28 19 21 37) 未だに面倒なのばっかりの印象 -- 名無しさん (2018-05-09 03 09 05) いちいち自分の気に入らない相手キャラを叩くのは面倒 -- 名無しさん (2018-07-29 07 56 14) 息子の配偶者という意味でもあるというかそういう意味しかないよ -- 名無しさん (2018-07-29 08 02 20) ↑ 素で妻って言うところを嫁って言う奴いるからなぁ。綺麗なお嫁さんになりたい、とかも、嫁の本来の意味考えるとアレだし… -- 名無しさん (2021-01-13 13 31 05) もう使う奴減ったな。ママ~!とか言ってる奴に比べたら大分マシだしストレートだわ。しゅきぃ…とどっこいどっこいかな。2010年代前前半までは俺の嫁使う奴はいてたんだけど、時代の流れかねえ -- 名無しさん (2021-01-27 01 10 51) 思うに「自分が一番好きな娘です」程度の軽い意味で使ってた人も多いんじゃないかと思う。 そう言う意味で「推し」ってワードの普及が一番目にしなくなった原因なのでは無いかと。 -- 名無しさん (2021-02-09 12 44 59) 俺の嫁は愛が強めの「推し」くらいのニュアンスしかないのと、同人界隈では百合が大流行しすぎて「俺の嫁」って言おうものなら叩かれる。一方でvtuber界隈ではガチ恋と呼ばれてその受け皿になっている -- 名無しさん (2021-06-21 17 54 05) 俺の嫁からママやバブみに変化した頃が、オタクが甲斐性を喪失した転換期だと思う -- 名無しさん (2021-06-21 17 59 02) 名前 コメント
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俺のタイプ まあまずはこんな感じから 次はこんなもん どうかな?結構いい感じだろ? この記録やったら、勝ってるな、更新してるか?それか、俺にタイプは・・・ -- しんだ王子 (2011-11-23 21 43 25) もう一回。もう「私は今日も転がります。」と少女は言う、少女は言う、言葉の意味を奏でながら -- しんだ王子 (2011-11-23 21 45 04) タイプおせーなぁwwふつうは6くらい行くだろww -- EVOLTA (2011-12-28 00 19 58) 名前 コメント
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257382677/660-668 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第010回 「うぐっ……ひっぐ……ふぐっ……ひぐっ……ぐすっ……」 射精の後、桐乃は本腰を入れて泣き始めた。未だ陰茎を挿入している俺を押し遣ろうとはしないものの、顔を両手で覆い、涙を止める気配がない。俺としても多少は気まずいが、エロゲやその後の行動から桐乃が俺を慕っていることは間違いない。ここは今後の為にも優しく宥めて完全に堕としておいた方がいいだろう。 「悪かったな。でもな、俺はお前のことが好きだから我慢できなかったんだ」 諭すようにそう言ってやると、桐乃はゆっくりと覆っていた手を下げ、涙を流しながら俺を見つめてきた。真意を探るかのように少しだけ目を細めている。 「……あたしのことが、好き?」 「ああ、好きだぞ」 「……ほんとに?」 「本当だ。だからもう泣くな」 顔を近づけて目尻の涙を舌で舐め取ってやると、桐乃は徐々に泣くのを止め、少しずつ顔に笑みを浮かべ始めた。もう一声というところか。 「好きだからこそ途中で止められなかったんだ。けど、お前にしてみれば、好きでもない俺とこんなことになって、辛くて嫌だったよな。本当にごめんな」 俺の言葉に桐乃は一瞬呆けた表情を浮かべ、次いで恥ずかしそうに微笑みながら首を小さく横に振った。 「あ、あたしも、兄貴のコトね、好き……」 躊躇いがちにそう言うと、顔を上げて目を閉じ、唇を差し出してきた。キスして欲しいということだろう。これで和姦も成立したことだし、止めを刺しておくべきか。俺は桐乃の頬に手を添えて短いキスをし、もう一度言ってやった。 「大好きだぞ、桐乃」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第011回 「どうだ? まだ痛いか?」 「んくっ……何とか……ああっ……大丈夫そう……んあっ……もう平気かも……」 桐乃はそう言って笑って見せた。現在は二回戦目。桐乃はベッドの上で胡坐をかいた俺に正面から抱っこされている。嫌がる素振りは全くない。座位の状態で秘所を貫かれ、時に顔を歪めながらも、全てを俺に任せたままだ。まだ絶頂を得るほどの快感はないらしいが、現在この家に住んでいるのは二人きり。この先いくらでも十四歳の未成熟な身体に快楽を叩き込む時間はある。 「でもな、痛い時はちゃんと言えよ?」 「はんあっ……ありがと……でも平気……んふあっ……速くしてもいいよ……くふあっ……」 俺の背を抱きながら桐乃はそう言うが、まだ辛そうだ。俺は乳房をそっと撫で上げながら、半勃起した乳首を親指の腹で擽ってやった。少しでも快感を与え、肉悦に目覚めさせてやりたい。 「ふうあっ……やだっ……んはあっ……くすぐったいよ……はうあっ……ダメっ……」 うっとりと目を細めて首と肩を竦ませる桐乃を見ながら、俺は少しずつ腰の動きを速めていった。段々と尖っていく乳首の様子、甘ったるい桐乃の体臭、切なそうな喘ぎ声、後ろに回している手の中の尻たぶの滑らかな感触。一つ一つを確認する度に陰茎が昂ぶっていく。 「桐乃、少しぐらいは気持ちいいか? もしそうならちゃんと言ってくれ」 「あっああっ……うん……ふうんあっ……ちょっとは……はうんあっ……気持ちいい……」 「もっと気持ちよさに集中して。どこが気持ちいいのかもちゃんと言ってくれ。こことかどうだ?」 乳房を弄んでいた手を秘所へと移し、俺は陰核を指先で軽く擦ってやった。途端に桐乃は俺の身体にしがみ付き、小さく腰をくねらせ始めた。 「ふううあっ……そこヤダぁ……んくふあっ……ダメぇ……はんああっ……そこダメぇ……」 どうやらいきなり大当たりを引いたようだ。一度放った精液とは別に、膣内が濡れてきているのが判る。陰核に当てた指の動きを加速させながら、俺は桐乃に問いかけた。 「ダメなんて言わないで、気持ちよかったらそう言ってくれ。クリトリスがいいんだろ? そう言ってくれ。クリトリスが気持ちいいって」 「はうああっ……ヤダ言えないぃ……あんんあっ……そんな言葉ぁ……」 「ちゃんと言ってくれ。大好きな桐乃の声で聞きてえんだ」 大好き、という言葉に力を込めて言ってやると、桐乃は身悶えしながら虚ろな目になり、やがて指示に従った。 「あくうああっ……ク、クリトぉ……んくふうあっ……クリトリスがぁ……ふくうふあっ……クリトリスが気持ちいいっ……あくふうああっ……クリトリスが気持ちいいっ……」 犯されながら淫語を口にする妹を前に、俺の一物は限界寸前だ。そろそろ二回目の放出といこう。この様子なら桐乃を高みに導くこともできそうだ。 「桐乃、そろそろ出すからな。お前もイく時はちゃんとオマンコイくって言うんだぞ?」 「ひううああっ……嫌あっ……あうふああっ……そんな言葉ヤダあっ……」 俺は桐乃にキスをしてやってから、その耳元で甘く囁いた。 「ちゃんと言ってくれ、桐乃。大好きだから」 言い終わると同時に膣内に再度精液を吐き出し、桐乃の陰核を強めに擦ってやる。 「ひあくうはあっ……熱いぃ……んくひうああっ……オっ、オマ、オマンコイくうううう!」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第012回 桐乃の処女を奪った翌日と翌々日、俺は学校を休み、桐乃も休ませた。理由は桐乃の調教をする為だ。まずはキスと愛撫と性交だけを延々と続け、性感を開発してやらねばならない。桐乃の部屋で、俺の部屋で、リビングで、風呂で、家の中の様々な場所で桐乃の膣に中出しの心地よさを教え込み、同時に淫語も覚えさせることができれば、試験勉強なんかどうでもいい。 「おら、ちゃんと言えよ。何をされてどこが気持ちいいのか、言ってみろ」 「んはうあぁ……兄貴のぉ……あひゃあぁ……オチンポぉ……ひうふあぁ……入れられてぇ……ふうんあぁ……あたしのオマンコがぁ……はうんふあっ……気持ちいいのぉ……」 俺の部屋のベッドの上、四つん這いになって後ろから犯されながら、桐乃は俺の指示に素直に従って淫語を口にしている。生意気な妹と言っても相手はたかが十四歳の少女。性交も淫語も一旦受け入れてしまえば後はどうにでもなる。重要なのは俺との性行為を愛情の証と勘違いさせ続けてやることだ。処女を奪ってから既に四十八時間が経過し、桐乃は膣に通算二十一回の精液を浴び、自身もその回数以上の絶頂を迎えている。当初は無理矢理に使い過ぎた膣を痛がり、恥じらいの表情を浮かべていたが、現在では快楽に溺れて顔も身体も弛緩し切ったままだ。もはや俺専用の淫具と言っていい。 「そろそろ出すぞ、どこに欲しい?」 「あひゃうはぁ……オマンコぉ……んくひいあぁ……オマンコの奥ぅ……ふはうああぁ……熱いの好きぃ……ひんふわあぁ……大好きぃ……くひうおあぁ……あたしもイきそうぅ……」 「じゃあ、一緒にイけよ、ほら」 「んくはへああっ……熱いぃ……ひゃうふへぁ……染みてくるぅ……あくひゃあっ……熱くてイくぅ……ふあくふあっ……イ、イくっ、オマンコイくふううううっ!」 自ら尻を上下に振り上げて射精中の一物を根元まで咥え込み、桐乃は全身を小刻みに震わせた。背を逸らせたまま差し出した尻を気持ちよさそうにビクビクと揺らし、余韻を満喫しているようだ。やがて上半身をベッドへ倒れ込ませ、幸せそうに深く息を吐いたのを見届けると、俺は一物を引き抜いて桐乃の目の前へ差し出した。そろそろ次の段階へ進んでもいいだろう。 「ほら、桐乃。綺麗にしてくれ」 粘液に塗れた陰茎を見て桐乃は目を丸くしながらも、すぐに半身を起こしてティッシュの箱へと手を伸ばした。 「違うだろ? お前が口で綺麗にすんだよ」 「あ、あたしが? く、口で?」 「チンポに付いてんの、半分はお前のマンコ汁だろうが。責任とって綺麗に舐め上げろ」 桐乃は嫌々をするように首を振りながら後退った。開いた足の間から、精液を垂れ流している淫裂が丸見えだ。 「……む、無理、できない」 まあ、当然だろう。陰茎は根元まで精液と愛液で汚れており、この状態で初の奉仕が出来る訳がない。しかし最初のハードルが高ければ高いほど、後々面倒な手間が必要なくなる。俺としても譲る気はない。 「そうか、悪かった。もういい」 気落ちした振りをして寂しそうに言い、ベッドに腰掛け俯いて溜息を吐いてみる。案の定、桐乃は俺の背後に少しずつ近づき、躊躇いがちに言葉をかけてきた。 「そ、そんなに、その、して欲しい、の?」 「もういい、悪かった」 突き放すように淡々と言ってやると、しなければ捨てられるとでも思ったのだろう、桐乃は背後から俺に抱きつき、受諾の言葉を口にした。 「す、するから。お口でちゃんと綺麗にするから」 その口調にはまだ迷いがある。そうすることが必要なのではなく、自らそうしたいのだという気にさせなければ、俺の薄ら寒い演技に意味はない。 「お前は嫌なんだろう? 無理するなよ。もういいんだ」 背後の気配を確かめると、桐乃は俺の言葉を否定するように首を振っているようだ。畳み掛けるように俺はもう一度言ってやる。 「お前が嫌ならいいんだ」 「い、嫌じゃない。あたしがしたいの。あたしが綺麗にしたいの」 俺を抱きしめる手に力を込め、誓うように桐乃は言った。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第013回 授業終了を告げる鐘が鳴り、教室がざわめき始めると、俺は着席したまま伸びをして凝り固まった筋を解した。桐乃と身体の関係を持ってから三日目、本日は登校している。桐乃の調教が順調に進んでいるということもあるが、流石に試験期間初日から休むわけにもいかない。 「きょうちゃん、なんだかだるそうだね。お疲れ気味かな?」 不意に、眼鏡をかけた幼馴染が近付いて俺の席のすぐ前に立った。声をかけてきたのは田村麻奈実。腐れ縁の地味な眼鏡っ娘だ。外見的にはそこそこ可愛い顔つきなのだが、如何せん地味で垢抜けない。残念ながら眼鏡を外したら超美人ということもない。部活動には所属しておらず、趣味は料理と縫い物。人当たりがよく友達は多いが、放課後に遊ぶような親しい友達は特にいない。普通、平凡、という称号がよく似合う、桐乃の対極に存在するような女だ。だが学業成績は割合に良く、時には家庭教師の真似事などをしてもらっていたりする。 「……まあ、色々とあってな」 疲れの原因は桐乃との性行為だが、話す訳にもいかず、適当に言葉を濁しておく。 「ところで試験勉強は進んでる? なんだったら一緒に勉強しよっか?」 俺の顔を覗き込みながら麻奈実が言った。優しく包み込むような眼差しだ。麻奈実には未だ一切手を出してはいないが、そろそろ幼馴染の味を楽しむのもいいかもしれない。以前から俺に従順なだけに、強く押せばどうにかなるだろう。今日はモデルの仕事が入っていて帰りは少し遅くなる、と桐乃から聞いていたこともある。 「……そうだな、頼む」 「ん、判った。じゃあ、わたしの家でやる? 新味の最中もあるんだ」 麻奈実の家は和菓子屋を営んでいるので、行けば菓子を喰わせてくれる。和菓子は特に好きではないが、正直、こいつん家の菓子ばかりは悪くない。とは言え、これから喰うつもりなのは菓子じゃない。麻奈実の家には家族がいて不都合だ。 「いや、俺が金を出すから、レンタルルームでも借りてやろうぜ。二人っきりで」 そう言うと、麻奈実は俺の思惑も知らずに嬉しそうに微笑んだ。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第014回 「ここ判んね。麻奈実、ちょっと見てくれ」 「んー? あぁ、ここはねー、この数式を、こういうふうに応用するの」 自宅の近所に新しく出来たレンタルルームの中、俺はソファーベッドに腰掛け、左隣に座った麻奈実に勉強を見てもらっている。部屋の設備はソファーベッドの他、教科書などを広げているテーブルとテレビ、ドアの向こうにはシャワールームもある。百六十分三五〇〇円という料金が安いのか高いのかよくは判らないが、その気になればラブホテル代わりとして充分に使える作りだ。 「ちゃんと聞いてる? こういう勉強は、毎日ちゃんと続けないと意味ないんだからね?」 ノートの上に愛用のシャープペンを走らせながら、麻奈実は少しだけ頬を膨らませた。制服の上から薄手の袖なしセーターを着ている為に、ニット地の盛り上がりで大凡の胸の大きさが把握できる。衣類の分を差し引いて八十五前後と言ったところだろう。桐乃よりは大きいが、実際にそうなのか確認でもしてみるか。 「なあ、麻奈実?」 「なに?」 「俺たち、もう十七歳だよな?」 「うん。えへへ、ずっと一緒だね」 「お前を犯してもいいか?」 「え、ええっ?」 麻奈実は目を丸くして、手にしていたシャープペンをテーブルの上に落とした。 「お前のマンコに俺のチンポを突っ込んでいいかって聞いてんだよ」 「ば、ばかっ、きょうちゃんのバカっ」 俺は顔を真っ赤に染めて離れようとする麻奈実を抱き寄せ、服の上から胸を揉んでサイズを確かめた。確かに桐乃より揉み応えがある。訂正、八十四か。 「わっ、わっ……」 自分のされていることが理解できないのか、麻奈実は目と口を大きく開け、俺にされるがままだ。さて、説得といくか。 「なあ、お前は俺とこの先も一緒にいたくねえのか?」 「でっ、ででっ、でもっ……」 狼狽えながらも麻奈実は俺の行為を拒まずにいる。決して嫌なのではなく、恥ずかしいだけだろう。付き合いが長い分、その心理状態は手に取るように判る。二人でいる時の視線や態度から、麻奈実が俺に対して幼馴染以上の感情を抱いているのは確実だ。とすれば桐乃同様、段階を踏めば堕とすのは容易い。 「相手がお前だから、お前のことが好きだからしたいんだ。なあ、いいよな?」 誠実振った口調でそう言ってやると、僅かに身を竦ませた後、麻奈実はぎこちなく頷いた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第015回 俺を受け入れることを了承したものの、こんな場所では嫌だと麻奈実は言い出した。聞いてみると、もっと雰囲気のある場所なら例えラブホテルでもいいとのことで、要はムードのある場所での初体験を望んでいるらしい。気持ちは判らなくもないが、胸を揉み始めた時点から俺の陰茎は着々と準備を進めており、かと言って今からラブホテルに行くのも面倒だ。 「じゃあ、セックス以外のことなら、ここでもいいよな?」 「そ、それ以外って、な、なに?」 戸惑う麻奈実を前に、俺は手早く服を脱いで全裸になり、自らの勃起した陰茎を見せ付けるようにして扱き始めた。 「きょ、きょきょ、きょうちゃん?」 麻奈実は慌てて視線を逸らし、制服のスカートを握り締めた。 「何やってんだ、お前も早く脱げ。お前の身体に精液ぶっかけて、臭い付けすんだから」 「に、臭いって、そんな……」 「いいから早くしろ。ここで突っ込まれたいか? 俺は別にどっちでもいいんだぞ?」 「う、うう~、きょうちゃんのいじわる……」 文句を言いながらも麻奈実は制服を脱ぎ始めた。セーター、靴下、制服の上着、スカートと脱いでいき、真っ白なブラとピンクのショーツ姿になったところで、許しを請うように俺を見つめてきた。 「……こ、これじゃダメ?」 「当たり前だ。全部脱いで見せるんだよ。早くしねえと無理矢理マンコに入れちまうぞ?」 俺がそう言うと、麻奈実は全身を薄らと赤くしながら脱衣を再開した。ブラを取ってショーツに手をかけ、何度か首を振った後に思い切りよく下ろして足を抜き取っていく。裸になって一旦は腕で要所を隠したものの、やがて諦めたように溜息を吐くと、俺の前で直立不動となって全てを見せてきた。 「こ、これで、いいんだよね?」 麻奈実の言葉を受けて、俺は自慰をしながら観賞を始めた。それなりに豊かな乳房は碗型でふっくらと丸く、少しだけ桃色を帯びた乳首は勃起し始めているようだ。尻は大きいものの垂れ下がることなく張りを保ち、生え揃った陰毛は細く僅かに縮れ、室内灯の光を受けて淫靡な艶を放っている。 「ソファに座って足を開け。早くしろ」 拒否しても無駄だと思ったのだろう。麻奈実はソファに座るときつく目を閉じて顔を背け、俺の指示通り足を開いて淫裂を曝け出した。透明な液が微かに陰唇を濡らしている。俺は堪らなくなり、そこに亀頭を擦り付けた。 「ちょっ、きょうちゃん、やだっ、しないってっ」 「入れねえから、このままじっとしてろ。もう出そうなんだからよ」 先走り汁を秘裂に塗り付けながら膣口の位置を確かめ、そこに亀頭を固定する。 「出すぞ、麻奈実。処女膜にかけてやるからな」 「やだっ! 赤ちゃんができちゃうよっ!」 慌てて逃げようとする麻奈実を押さえつけようとしている内に、腰に力が入ってしまい、思い掛けず陰茎が膣内へと一気に入り込んだ。 「ひぎいいいっ! やだあっ! 痛いよおっ! ウソっ! 痛いっ! やだあああああっ!」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第016回 そんなつもりはなかったにせよ、挿入した途端に俺は膣内に射精をしてしまい、それから麻奈実は虚ろな目をして喋らなくなった。よほどショックを受けたのだろう、呼びかけても返事どころか全く反応がない。一物を引き抜いて股間を拭いてやっている時でさえ、俺の方を見ようともせず、視線はどこか彼方を見つめたままだった。血と精液を拭ってから立たせてシャワーを浴びせ、服を着せてやっても様子は変わらず、完全に抜け殻となっていた。 俺は受付に行ってレンタル時間の延長をし、部屋に戻ってから改めて麻奈実に呼びかけた。数十分間、延々と名前を呼び続けていると、ほんの少しだけ瞳に光が戻り、麻奈実は無表情のまま俺を見つめてきた。 「……きょう、ちゃん?」 俺の名前を呟きはしたものの、相変わらず表情からは何の意思も感じられない。 「悪かった、麻奈実。そんなつもりじゃなかったんだ」 「……」 「本当に悪かった。ここで入れたりする気はなかったんだ」 「……もういい」 「よくねえよ、本当に悪かった。許してくれなんて言えねえけど、出来ることなら何でもするから。だから、しっかりしてくれ」 今回ばかりは演技とはいかず、俺は心底焦っていた。そんな俺と自分の服装とを麻奈実は呆けた顔で何度か見比べると、やがて薄っすらと笑みを浮かべた。正直、俺は麻奈実が狂ったのかと思った。それほど力なく悲壮な微笑だった。 「……しちゃったね」 「麻奈実?」 「……きょうちゃんとしちゃった」 「おい?」 麻奈実は変わらずに気の抜けた顔で薄く笑っていた。少しずつ正気に戻ってはいるようだったが、その様子は明らかにおかしく、俺は医者に連れて行こうと思い立った。まずはソファから立たせようと腕を伸ばしたしたところで、突然、麻奈実は俺にしがみ付き、肩を震わせながら泣き始めた。 「ひぐっ……きょうちゃん……ううぁ……きょうちゃん……うわあああああああああん!」
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「髪、撫でるの好きだね」 もたれかかってされるがまま、俺に髪を撫でさせているこなたがそう言った。 そのこなたに、俺は頷いて見せた。 こなたの長くてボリュームのある髪を撫でるのはなんとなく心地よく、暇さえあれば俺はこうしてこなたの髪を撫でていた。 ふと、俺はこなたがどうしてここまで髪を伸ばしてるのかが気になった。 「なあこなた、どうしてそこまで髪を伸ばしてるんだ?コレだけ長いと色々大変そうな気もするんだけど」 俺の質問を聞いて、こなたは目を瞑った。 「お母さんがね、凄く髪が長かったんだ。だから、わたしもできるだけ伸ばしてみようかなって…ちょっとお母さんを真似してみようかなって思ってね」 「ふーん…そういや、こなたのお母さんって見かけないな。働きに出てるのか?」 「ううん。死んじゃったんだよ。わたしが凄く小さい頃に」 「…悪い、へんなこと聞いた」 こなたは目を開けて、俺を真正面から見つめた。 「気にしなくていいよ。何をどうしても、お母さんがいないことは変えようがないから」 そう言ってこなたは、いつの間にか撫でるのを止めていた俺の手を取って、自分の髪にさわらせた。俺は再びこなたの髪を撫で始める。 「髪、撫でられるの好きか?」 俺はこなたにそう聞いていた。 「うん、好き。なんとなく安心できるんだ。人に触れるのも、触れられるのも好きだよ」 こういうのは悪くない。本気でそう思う。こなたと恋人になったことを良かったと、最近は思うようになっていた。 二人の間に流れる優しい時間。 「人が一生懸命料理してる傍でイチャつくなぁっ!!」 その中で、かがみさんがぶちキレていた。 - 命の輪の支えとなって - 「まったく…後ろでイチャイチャイチャイチャ、気が散ってしょうがないわよ」 ブツブツと文句を言いながらかがみさんは、皿の上に今日の課題である卵焼きを盛り付けていた。 「大体アンタね、なんでわたしが料理習いに来てるときに、狙ったようにこなたんち来るのよ」 菜箸で俺を指しながら、かがみさんがそう聞いて来た。 「そりゃあ…狙ってきてるからなあ。こなたに習いに来る予定日聞いて」 「…それは何?わたしに喧嘩売ってるわけ?」 かがみさんが思い切りジト目で睨んでくる。視線だけで殺されそうなので、俺は目を逸らしておいた。 「別に喧嘩売ってるわけじゃなくて、試食で食費が浮くからだよ」 俺の言い訳に、かがみさんがため息をついた。そして、こなたが泣き崩れていた。 「ダーリンはわたしに会いに来てくれてるんじゃないのね~!かがみの料理が目当てなのね~!」 泣き方とかすごくわざとらしい。 「もういいから、さっさと食べてみてよ」 「へーい」 「ほーい」 かがみさんに促されて、俺達は卵焼きを口に運んだ。 「………甘っ」 卵焼きの形をした砂糖菓子。そんな感じの味が、口の中に広がった。 「かがみ…砂糖入れすぎだよ…今日のは大失敗だね」 こなたもうんざりした顔で舌を出している。いつもは小失敗で済むのだが、たまに今日みたいな大失敗が混ざるので、試食はなかなかにスリリングだ。 「あ、あれ?おかしいなあ…」 かがみさんは不思議そうに首を傾げて、自分の作った卵焼きを口に入れた。 「…う」 そして、口を押さえて固まった。 「味見、してるの?」 こなたがそう聞くと、かがみさんは冷や汗を垂らしながら明後日の方向を向いた。 「…わたしの心の中では」 「あやまれ。卵を産んでくれたニワトリさんに今すぐあやまれ」 「…ご、ごめんなさい」 こなたの説教は、その後三十分ほど続いた。 「やほーっ!こなた、ひっさしぶりーっ!」 やたらテンションの高い声がドアの方から聞こえた。正直、そちらを向くのも億劫だ。 「…あー、ねーさんおひさー」 テーブルに突っ伏したまま、こなたがだるそうに挨拶をする。かがみさんも手を上げて何か言おうとしてたが、途中で力尽きて手を下ろした。 かがみさん特製の激甘卵焼きは、予想以上の破壊力で俺たちを叩き伏せてくれていた。よく完食できたもんだ。 「…で、誰だ?」 顔だけこなたの方に向けて、俺はそう聞いた。ねーさんとか言ってたから、身内ではあるんだろう。 「従姉妹の成美ゆい。ゆーちゃんのお姉さんなんだよ」 成美さんの方を見てみると、半分気絶してるかがみさんの頬をぷにぷにとつついていた。 反応の無いかがみさんに飽きたのか、今度は俺の顔を至近距離で覗き込んできた。 「な、なんですか?」 思わず顔を上げ、後ずさってしまう。 「もしかして、君がアレ?噂に聞くこなたの旦那?」 違います。 「きよたかさんほどじゃないけど、まあまあいい男だねー」 誰ですか。 「ねーさん、わたし達まだ結婚してないよ」 こなたが困ったように成美さんにそう言った。こなたも彼女のことは持て余し気味なのだろうか。 「あれ?そうなんだ?んー、ま、いっか…わたしのことは気軽にゆいねーさんと呼んでくれたまへ」 血縁でもないのに、ねーさんは無いと思う。 「よろしく、成美さん」 「こなた~、あんたの旦那さん反抗期だよ~」 俺の呼び方が相当不満だったのか、成美さんはこなたに泣きついていた。 こなたの家からの帰り道、俺はずっと一つのことを考えていた。 結婚。 こなたと付き合い続けていれば、いずれはそうなるのだろうか。 なんだか、全然実感が湧かない。 上手くいってるとは思う。 しかし、何かが足りないと俺は思っていた。 そして、それからしばらくして、こなたと付き合いはじめて丁度二年が過ぎた頃、それは突然やってきた。 「結婚しよう」 こなたは真剣な顔でそう言った。 あまりにも唐突過ぎて、俺は何か言うのすら忘れていた。 「…な、何か言ってよ…不安になっちゃうよ…」 「あ、ああ…悪い…」 しかし、何をどう言えば良いのだろうか? 結婚ってのは人生の大事な決断じゃなかったのか? 付き合い始めて、まだ半年しか経ってないのに、なんでまた急に? 色んな疑問が頭を渦巻く中で、俺は告白を受けたときに感じた疑問を思い出していた。 「…何で、俺なんだ?」 気が付くと、俺はそれを口に出していた。 こなたはしばらく目を瞑って考えていた。 「一目惚れ…かな?」 こなたは目を開けて、そう答えた。 「見かけてから、ちょっと気になってた。そういう勘には自信があるんだ。そんで、一か八かで告白してから本気になった…ホントはね、違う台詞を用意してたんだ」 「台詞?」 「うん、告白の時の台詞」 あのとんでもない台詞か。 「ダーリンの顔見たら、頭ん中全部飛んじゃって、何か言わなきゃって思って、出たのがあの台詞。わたしが今まで聞いた中で、インパクトのあった台詞…あれ、わたしのお父さんが、お母さんに使った告白台詞なんだよ」 どうにも、とんでもない親子だ。 「わたし、絶対にダメだって思った。お互い何にも知らないのに、あんな台詞絶対無いって思った」 確かに、普通は思い切り引くだろうな。 「…でも、ダーリンは付き合うって言ってくれた。だから、わたしは思ったんだ…この人なら、わたしを受け容れてくれるんじゃないかって…わたしが普通の女の子とはズレてるって事くらいは、分かってるからさ…」 胸の中がモヤモヤする。あの時、俺はそんな深く考えて答えたわけじゃない。 「わたしからも一つ聞いていい?」 こなたの言葉に、俺は頷いた。 「ダーリンはさ、どうしてわたしと付き合ってくれたの?…それだけじゃない。わたしの言う事は、大抵きいてくれる。冗談で言ってるようなこと以外は、なんだって受け容れてくれてる…どうして?」 俺は答えに困った。そんな事は考えたこと無かった。それでも、無理矢理答えを出すとすれば、多分こうじゃないだろうか。 「こなたの事が好きだから…かな」 「…それだけ?」 こなたがキョトンとしている。長さか内容か、どっちかが予想外だったのだろう。 「うん、それだけ」 言葉にしてしまえば、それが正しいと思えた。 「多分、俺も一目惚れだったんじゃないかな。入学した時から気にはなってたからな」 「そっか…そうだったんだ………あっ」 こなたが何かに気が付いたような声を上げ、急にモジモジとしだした。 「どうしたんだ?」 「え、えっと…初めてじゃないかなって…ダーリンがわたしのこと好きって言ってくれたの…」 そう言われれば、そうかもしれない。 「でも、それを言うならこなただって、俺の事好きだって言ったこと無いぞ」 「あ、あれ?そうだっけ?…え、えっと…それじゃ、その…わたしも、ダーリンのこと…す、好きだよ」 言った直後にこなたの顔が真っ赤になる。許容量を超え、今にも転がりだしそうになったこなたを、俺は抱きしめていた。 「…それで、結婚の話だったな」 「…うん」 俺に抱きしめられることで、こなたは落ち着きを取り戻していた。正直、俺も床を転げまわりたいと思っていたが、こなたを抱きしめることで耐えることが出来ていた。 俺の中で、足りないものが埋まっていく感じがした。 「どうして急に、結婚なんて考えたんだ?」 「えっとね…夢が出来たんだ。どうしても叶えたい夢。それで、そのためにあなたが必要なんだよ」 必要だという言葉は、素直に嬉しかった。 「我儘…かな?」 「いや、問題ないよ。それくらい」 「…わたしの夢がなんなのか、聞かないんだね」 「こなたの夢がなんであれ、俺の答えは変わらないと思うよ…こなたの事が好きだから」 「う、うん…そっか…そうなんだ…」 こなたが俺の身体を強く抱きしめ返してきた。その存在感が、とても心地よい。 「…結婚、しよう」 「…うん」 しばらく、そのまま抱き合い…こなたは急にプッと噴出した。 「なんだよ…」 「ご、ごめん…なんだかわたし達って滅茶苦茶だなって…」 「…そうだな」 でも、俺達らしいとは思う。 「さてダーリン、この難関を無事に突破しないと駄目なわけですが…」 「まあ、なるようになるだろう…」 俺とこなたは、泉家の居間でその難関…こなたの親父さんを待っていた。 交際を認めてもらうときはあっさりしたものだったが、今回はものが違う。 「…最悪『俺の屍を越えていけ!』とか言われるかも」 こなたが物騒なことを言ってきた。 「…それじゃ、遺体を埋める場所を考えないとな」 俺は物騒なことを言い返していた。 「おまたせ。で、話って何だい?」 ガチガチに緊張している俺たちの前に、問題の難関が現れた。 「え、えっとね、お父さん…あの…」 こなたが勇気とか色々なものを振り絞って、親父さんに向かい話を切り出した。 「そうか。まあ、良いんじゃないかな」 あっさりとした返事。今度ばかりは、俺もこなたと一緒に椅子から転げ落ちていた。 「…お、お父さん…ホントにいいの?結婚だよ?」 こなたがヨロヨロと立ち上がりながら、親父さんにそう聞いた。 「ああ、結婚だろ?二人で決めたことなんだったら、俺がそれに口挟むことは無いよ」 なんだかあっさりしすぎてて、逆に不安になる。 「…と、言いたいが、一つだけ条件がある」 やっぱり何かあったか。親父さんは俺の方を見た。思わず身構えてしまう。 「この泉家に婿入りして、この家に住むこと。それが条件だ」 身構えるほどの条件じゃなかった。 「えっと…それだけ?」 「ああ…こなたが家出て行くのは耐えられんわ」 唖然としながら聞くこなたに、親父さんは恥ずかしそうに頭をかきながら答えた。 「…難関、クリアしちゃったね」 「…みたいだな」 あっさりしすぎて、全然実感が湧かない。 「まあ、いいや…めでたい日だし、今日の晩御飯思いっきり張り切るよ」 こなたがウキウキとキッチンの方に向かう。そして、ドアに手をかけたところで俺の方を向いた。 「ダーリンも食べてくでしょ?」 「ん…そうだな。そうさせてもらうよ」 俺はそう答え、何か手伝おうと床から立ち上がった。 「あ、ちょっといいかな?」 ドアに向かおうとしたところで、親父さんに呼び止められた。 「なんでしょう?」 俺は足を止め、親父さんの方を向いた。 「…こなたを支えてやってくれるか?」 真剣な顔。真剣な声。俺は、思わず姿勢を正していた。 「親の俺がいうのもなんだけど、色々大変な娘だよ。でも、見捨てずに最後まで見ててやって欲しい…親の我儘だとは思うが、こなたをよろしく頼む」 そう言って、親父さんは深く頭を下げた。 「…はい」 俺は、それに負けないくらい深く頭を下げて答えた。 「お父さんと何話してたの?」 晩御飯の準備を手伝う俺に、こなたがそう聞いて来た。 「娘を頼むってさ」 「お父さんが…ふーん」 こなたはなにか感心したように頷いていた。 「どうかしたか?」 「ん、いやね…お父さん飄々としてたけど、ホントは凄く思い切った決断だったんじゃないかなって」 「…そうなのか?」 「うん…わたしのお母さんが死んでから、お父さんは男手一つでわたしをここまで育ててくれたんだ。大変なことも色々あったんだろうけど、わたしのこと大事にしてくれた」 その大事なこなたと、俺は夫婦になろうとしているんだ。 「だから、その大事なものを譲られるって事、役目を託されるってことは凄いことなんじゃないかな?…って、わたしが言うと、自画自賛になっちゃうかな…」 俺は、その重さを初めて意識した。 俺に出来るだろうか?今更ながら、少しばかりの不安がよぎる。 「…どったの?」 こなたが俺の顔を覗き込んでいた。 「いや、なんでもないよ…こなた」 「ん、なに?」 「幸せになろうな」 「そりゃ勿論」 こなたがニコッと笑う。 その笑顔だけで、全ての不安を越えられる気がした。 それからしばらくして、俺の名字は『泉』となった。 - つづく -
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俺のもの J01-018/R カード名:《俺のもの》 LPリミット:60% イベントアイコン:S あなたは自分のサポートを3枚選び、アルバムに置くことで、アルバムから[【キング】]のカードを1枚選び、手札に加える。 美咲「ウサギさんは、俺のものだ!」
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/375.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1294505746/2-46 「……遅いな。あいつまだ来ないのか?」 思わず、呟いてしまう。俺は腕時計から目を離し、再度背伸びをしてあたりを見渡す。 時刻はすでに昼を回り、晴天の下、たくさんの人が各々の休日を過ごしているようである。 だが、俺の待ち人の姿は依然見つからない。 ふぅ、と本日何度目になるかわからない溜息を深くつく。 そう、俺は今日彼女とのデートに街まで来ていた。 なにせ、つきあってから初めてのデートだと言うことで、俺は張り切って精一杯のおめかしをしてきたのだが……。肝心の彼女がなかなか来ない。 こうも長い間待たされて、しかも携帯電話で呼び出し続けても応答がまったくないもんだから何かあったんじゃないかと心配してしまう俺だったが、 待ち合わせ場所を離れた隙に入れ違いに彼女が待ち合わせ場所に到着することを危惧して探しに行くことができなかった。 そんなこんなで結局、約束の時間から二時間も過ぎている。 ――と。遠くからこちらに向かって駆けてくる少女の姿を見つけた。 見紛うこともない、俺の彼女である。 走りながら手を振ってきたので、こちらも大きく振り返してやる。 俺のすぐそばまで来た彼女は長時間走ってきたのか息を切らしていて、膝に手を当てて息を整えている。 その様子が可愛らしく、また愛おしくもあったので俺はほとんど反射的に頭を撫でてやっていた。 それに気がついた彼女は俺の顔を見上げるようにして、笑う。 しばらくして、だいぶ落ち着いてきたのだろう、彼女は俺の腕を自分の腕に絡めてきた。 少しはにかみながら―― 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』 さて、俺と彼女がつきあうことになったのには色々と経緯がある。 ある日の日曜日。 朝から受験勉強に勤しんでいた俺はのどが渇いたのでなにかしらの飲み物を求めてリビングに足を踏み入れようとしたところで、妹――桐乃につかまった。 「ねぇ、あんたさ」 「なんだよ」 いつにもまして機嫌が悪そうな様子の桐乃に内心ビビりながらもとりあえず先を促してみる。 なぜかこちらをにらみつけて居る桐乃は、今にもキレそうなそんな危うげな感じすらする。 「もうすぐあたしの友達来るんだけど、地味面見せたくないからさあ、あんた部屋から一切出てこないで」 「はあ? なんでだよ? 友達って誰だよ? 黒猫や沙織じゃねーのか」 「あやせと加奈子。……ホラ、質問には答えたんだから早く自分の部屋に戻ってよ」 「別にその二人だったら俺だって面識あんだからそんな部屋に閉じこもる必要はねえだろ」 「だって、あんたってさあたしの友達来るといっつも色目使ってくんじゃん。正直キモいから」 どうやら家に遊びに来るのは“表”の友達らしい。 いつもなら、あやせが我が家に来るとなれば(たとえそれが桐乃に会いに来たのだとしても) 俺のテンションは無条件で最高潮に達するフィーバーする乱舞する。 だが、さすがにこうも厳しく批判されてはあえて姿を見せようとする気も起きない。 っつか、あやせのことは桐乃曰く「色目使って」いたかもしれねえけど、あのガキんちょ、来栖加奈子に関しては全くあり得ねえ。 確かに数回のマネージャーごっこの際に実は後輩想いの面倒見のいいやつだっていうのは知っていたが、だとしてもあいつが態度が極度に悪いクソガキであることに変わりはない。 あの起伏の乏しい体型に興奮を覚えることは絶対にないし、口と性格の悪さは一級品。 従って恋愛対象になることは断じてないし、ましてや「色目を使う」ことなんて絶対あり得ねえ。 むしろ遊びに来るのが加奈子だけであやせが来ないんだったら桐乃の指示なんかなくたって、喜んで俺は家から飛び出すだろう。 受験勉強なら図書館でだってできるし、そうでなくても田村家に避難すれば良いだけの話だからな。 けれども出て行かないのは一重に、ラブリーマイエンジェルあやせたんとの半ばハプニング的などきどきイベントが起こる可能性が少なからずあるからだ。 「ケッ、そこまでいうんなら俺は部屋で受験勉強してっから。あんまり五月蠅くすんなよ。迷惑だからな」 「な……っ! なによ、その言い方! あ、あんたこそ、妹の友達が来てるからって興奮して、隣の部屋でへ、へへへ、ヘンなことしないでよ!」 「誰が妹の友達が来ることなんかで興奮なんかするかっ!」 俺は妹との不毛な言い合いをやめ、リビングで冷蔵庫の中にあった烏龍茶で手早くのどを潤すと、足早に階段を上った。 そういえば、俺が偽名を使って加奈子のマネージャーをしていたことは、加奈子には秘密だったか。 だとすれば、ばれるかもしれないことを考えると顔を合わせるのはまずいだろう。 まあ、あの阿呆の子がその事実に気づくとも思えないのだが、いかんせんもし加奈子にばれたときに後に行われるであろうあやせの折檻が怖い。 そういう意味でも、やはり俺はなるべく姿を見せないようにした方がいい。 俺が自室へ入り、後ろ手に扉を閉めた瞬間、玄関のインターホンが鳴った。 直後、桐乃が猫なで声を出して友人を迎える。 「おじゃましまーす」「ちーーーっす」と、礼儀正しいあやせと小生意気な加奈子の声も続いて聞こえてきた。 「さて。俺はおとなしく自分の勉強に集中しますかね……」 机の上に置いてある問題集と、ノートを開いてシャープペンシルを手に取る。 今はもう秋である。センター試験までも後数ヶ月とそう大して時間があるわけでもないのだ。 長いこと継続している麻奈実との勉強会の成果か、志望校の大学はもう安全圏内ではあるが、油断禁物である。 まもなく、妹とその友達が階段を上ってくる足音がしたが、言いつけ通り顔も姿も見せることもなく俺は数学の問題に取りかかることにした。 ――のだが。 俺の部屋と桐乃の部屋を仕切る壁はなぜかやたらと薄い。 隣の部屋で少し大きめな声で話していると壁に耳をくっつけなくてもその話の内容がわかるほどに。わかってしまうほどに。 あまり五月蠅くしないように桐乃には言っておいたはずだが、無意味だったらしい。 さっきから桐乃達の会話がだだ漏れである。 生の女子中学生の会話を聞きながらも自分の勉強に集中することができる男子高校生がいったいこの日本に何人いるというのだろう。 もしいるってんだったらお目にかかりたいね。 それは、俺にはもちろん到底無理な芸当である。 できるやつは瀬菜が好むようなガチホモ野郎ぐらいじゃなかろうか。 ……やっぱりお目にかからなくてもいいかな。 というわけで、俺は今、このどうしようもない感じを持て余してベッドの上で悶々としている。 桐乃達の話の内容は殆どが他愛もないものであり、それぐらいなら俺も大して辛くないのだが、ついさっきふとした拍子に俺についての話になったんだ。 「ぶっちゃけさぁ~、桐乃って兄貴のことどう思ってんのぉ~?」 壁越しだが間違いない、この人を意図的にいらつかせようとしているかのごとき口調は加奈子である。 「へっ!? …や、やだなあー加奈子ったら、そんなことどうだっていいじゃーん?」 やはり加奈子だったか。 ちなみにこちらは桐乃だろう。相変わらず猫なで声が気持ち悪いが、妹の声ぐらい判別できる。 「えー、それ、私も気になるなー。桐乃ってお兄さんのことどう思ってるの、実際」 ……………………あやせ……さん? ――賭けてもいい、今あやせはおそらく顔は笑っていても、目は笑っていないに違いない。 「どうも思ってないよぉ、ほらいいでしょ、これでえ?」 「だめだよー、桐乃。だってさ、桐乃ったら学校でもいっつもお兄さんの話ばっかりしてるじゃない?」 ……そうなのか? あの究極の兄嫌いの桐乃がか? 何かの冗談じゃないかとも思ったが、壁の向こうの少女達は至ってまじめに会話を続けているようである。 「ああ、あ、あやせ!? なな、ナ、ななななにいってるの!? そんなことないって!」 「うへへ、今の桐乃の顔おもしろかったぁ。……でもさあ、こんなにあわてるってことは、桐乃ってやっぱり兄貴にぞっこんなんじゃねーのぉ?」 「か、加奈子までそういうこと言って。そそ、そんなわけないジャン」 「えー……、うっそじゃねーのー?」 「本当だって~! ……あやせの方こそどうなのよ? 彼氏とかいないのー?」 「あー! それ、加奈子も気になんなー、どうなのよぉ、あやせ」 どうでもいいけれど、ひどく移り身の速いガキである。 たった今まで桐乃をいたぶっていたとは思えないほどの身の翻しようで今度はその標的をあやせに変更したようである。 だが、あやせに関しては俺も興味がある。 俺は耳を壁にぴったりとくっつけて、隣の部屋の音に神経をとがらせる。 「あはは、私は彼氏なんていないよ?」 「えー、でもでもあやせだってかなりモテるらしいじゃん? この前だって近所の公園で年上の男の人となんか仲良さげにしてるの見たって人いるらしーし」 な、なんだってーっ!? あやせたんに……、ラブリーマイエンジェルあやせたんに彼氏だってーっ!? ちょ、ちょっとそれ俺初耳ですよ!? 「え、えっと……その人は別にそんなんじゃない……っていうか、なんていうか」 「ねえねえ、その人ってどんな人? 優しい系? かっこいい系?」 「…………優しい……人、かな」 「キャー! もうメロメロって感じジャーン! 付き合ってないのー?」 「……って、違うってばー! そんなんじゃないって!」 ぅうう、あやせの好感度が少しでも上がるかなって今までいろいろな相談事につきあってきたけど、それは全て無駄だったのか? 話を聞く限りどうやらあやせには既に気になる男性がいるようである。 それもかなりご執心のご様子で、お忍びデートの経験すらあるらしい。 俺なんかの出る幕じゃないってか。 あまりのショックに立ち直れない俺は布団を頭から被って丸くなる。 そうすると全く隣の部屋の話し声は耳に入らなくなった。 「チクショー……」 小さく呻く。 もちろんあやせに本気で恋している、というわけではなかった……ハズだ。 だけれどもなんだかんだで一番気になっていた女の子であることは間違いない。 悔しくないはずはなかった。 勝手に聞いておいて言えることではないのかもしれないが、正直、こんな話聞きたくなかった、と思った。 しばらくして俺はのっそりと起き上がった。 激しい精神的ダメージのせいで、もうボロボロである。このまま勉強を続ける気など、当然起こるわけもない。 俺はベッドから転がり降りるとゆっくりと這い上がり、部屋を出て、リビングに向かった。 しばらく頭を落ち着かせたいと思ったからだ。 音を立てないようにそっと扉を開け、首だけ廊下に突き出して部屋の外の様子をうかがう。 ――ふむ。桐乃やあやせ達が出てくる気配は全くないな。 俺は音を出さないよう気をつけつつ、それでもなるべく速くリビングへと階段を下りていった。 リビングの扉をゆっくり開けて、素早く体を中に入れた。 食器棚からガラスのコップを取り出すと、烏龍茶をなみなみに注いで、窓際に陣取る。 そして窓の外の景色を眺めながら、コップの中身をちびちびと飲むことにした。 そんな黄昏たいような気分だったんだ。 あるいはこれが「呑まなきゃやってられない」というものなのかもしれない。 ペットボトルの中身を飲み干した頃に時計をみると、既に部屋を離れてから10分ほどの時間が経過しているようだ。 いくらか気持ちも落ち着いてきたことだし、いつまでもここで落ち込んでいるわけにもいかないだろう。これでも一応受験生だしな。 俺は一度だけ大きく伸びをして体を解すと、空になった烏龍茶のペットボトルを捨て部屋に戻ることにした。 再び感づかれないように階段を静かに上る。 もし部屋の外にいるのを見つけられれば後でしばかれるのは目に見えている。 なので俺は全身全霊を込めてそっと、そーっと、一歩一歩階段を踏みしめて上っていく。 ようやく階段を上りきったところで、桐乃の部屋から楽しげな話し声が聞こえてきたため、まだあやせと加奈子は帰ってないんだな、と思った。 だから、俺は自分の部屋に戻ってその扉を開けたとき、目の前に広がっている光景をにわかには信じることが出来なかったんだ。 だってそうだろう? 「な――、お、おま、お前――」 「んあ?」 そこにいたのは煙草を右手にして、大きく開け放たれた窓からぷはー、と煙を吐き出しているクソガキもとい加奈子だったんだから。 しかも、なんか色々とつっこみどころ満載である。……よく見ると、部屋の隅に明らかに外靴と分かるブーツが無造作に転がっているし。 「お前、なにやってんだ!? それにどうして俺の部屋にいんだよ?」 俺に問いただされて初めて我に返ったのか、加奈子は顔を青くすると、あわてて煙草の火を消してそれを隠そうとした。 って、加奈子さん? あなたが今煙草を押しつけた本、麻奈実から借りた問題集なんですけど。 「テ、テメーどうしてここにいやがる!?」 「どうしてって、ここは俺の部屋だっ!」 「へ……? …………あーーーっ!! おめー、桐乃の兄貴だったのかよ!?」 思わず反射的に返してから俺は初めて自分の失態に気づいた。 この物言いからすると、どうやら加奈子は突然部屋に入ってきたのはコスプレ大会の時のマネージャーだと思ってビビっていたらしいが、 俺の一言でずっと隠してきていた桐乃の兄貴=マネージャーというのがばれてしまったらしい。 俺がどう反応しようか迷っているうちに、加奈子はというとなにやらしきりに頷いている。 にやにやと面白くて仕様がないかのようにこちらをちらちらとうかがっている。 「そっかー、そっかー、おまえだったのかヨ」 「ま、まあな」 「……あり? でも、てめー赤城とか言わなかったっけよ?」 ばれてしまったモノは仕様がないだろう。今更どう取り繕うとおそらくもう手遅れだろうし。 俺はあやせのお仕置きを受ける覚悟を決めて、加奈子にすべて包み隠さず話してしまうことにした。 「ん? ああ、それ偽名なんだ。俺の本当の名前は高坂京介だ」 「へー……京介、ね」 っと……今は、こんなことよりも言わなきゃいかんことがあったな。 「ところでお前さ……俺が入ってきたとき煙草吸ってたよな?」 「ギクゥ!」 擬音を口にする娘は世界広しといっても麻奈実ぐらいだと思っていたが、どうやらここにも居たらしい。 多少あきれながらも加奈子の様子を眺めていると、面白いぐらいのうろたえっぷりだった。 加奈子は顔面を蒼白にし、歯をガチガチさせながらさながら小動物のように小さくなって震えている。 クソガキでも黙っていれば、少し可愛いく見えないこともないかもしれない。 「な、なあー……。おめーこのことあやせにいうのかよ?」 「……ああ。さすがに煙草はまずいだろ。ってかお前あやせに禁煙させられてなかったっけ?」 「そそそ、それはそうなんだけどよぉ……」 「だったら何で煙草なんて吸ってたんだよ。しちゃいけないことだっていうことぐらい分かってるだろうに」 「だってぇ……」 まるで子供に対する説教である。 まあ実際加奈子なんて俺にとっては身長的にも子供みたいなもんだしな。 加奈子はもじもじと言いよどんでいてこちらの質問にもはっきり答えないし、要領を得ない。 仕様がないので、俺は優しくあやしてやることにする。 「加奈子はイライラしてるときとか集中したいときとかに吸いたくなるんだったっけか」 コクリと頷く加奈子。 心なしか目元は潤んでいるような気がする。 さすがにアイドルを目指しているだけはある、こうして黙っていればずいぶんと可愛いものである。 「加奈子はイライラしてたのか、それとも何か集中したいことがあったのか?」 なるべく詰問口調にならないように気をつけながら軟らかく聞いてみたが、加奈子が口を開く様子は一向にない。 仕方がないのでもう一度俺が口を開きかけたとき、加奈子がようやく答えた。 「どっちかって言うと……イライラしてた……、のかなぁ? …………えっと、さ。桐乃のやつもあやせのやつも……す、好きな奴と会ってたりなんかするらしくてさぁ」 ゆっくりとその思いをポツリ、ポツリ、と語る加奈子。 俺は「桐乃のやつも」のところで突っ込みたかったが(桐乃が俺のこと好きってさすがにあり得んだろ?)そうすると、 先ほどの会話を聞いていたことがばれてしまうし、何よりせっかく話し始めた加奈子の話の腰を折ることになってしまう。 結局俺は何も言わずに加奈子の言葉の続きをただ、待つことにする。 「それで……、ホラ、恋人っていいなぁとか思っちまうだろ? あやせなんかはもうデートもしてるらしいしよお……」 へぇ。こいつでもそんなこと思うんだ。 「…………加奈子にだって……す、好きな奴ぐらいキチンといんだぜ?」 それは意外だ。こんなちんちくりんでも一丁前に恋なんかしちゃってるなんてな。 だが、そのセリフを吐きながらこちらをちらちら窺い見るのはやめてくれ。 俺にどう反応しろと。なんかのリアクションを求めてんのか? 「……だけどよ、加奈子はそいつとたいして会うこともできないし、ましてやデートなんてしたこともないしよ……、なのにあやせは」 「……そっか」 短く返してやる。 だが大体の事情が分かった。要するに加奈子は恋愛において自分より先に進んでいる桐乃やあやせに嫉妬しているらしい。 なんともありがちな話である。 「それで……か?」 加奈子は小さく頷く。 「居てもたってもいられなくなったから……帰るフリして桐乃ん部屋を出て、靴だけ持ってきてどこか適当な部屋で一服しよーかなー……、て。 ……外じゃ吸えねーし、あやせに見つかるわけにもいかないしよお……」 だから俺の部屋にいたのかよ。 ったく、本当にいい迷惑だっつの。 もしお袋が俺の部屋に入ってきたときに染みついた煙草のにおいに気がつきでもしたらどうしてくれるんだ。 そうでなくても窓から漏れ出る煙が近所のおばさんに発見されればすぐにお袋の耳に届き、そのまま家族会議に突入するのは目に見えている。 俺は思わず頭を抱える。 「な、なあ……き、京介」 そんな俺に向かって加奈子は恐る恐る言葉を投げかけてくる。 ……どうでもいいけど俺のこと呼び捨てかよ。 「どうしてもあやせにこのこと言うのかよ?」 「ああ」 事情をすべて聞き終えた今、これ以上加奈子をあやせに引き渡すのを先延ばしにする理由もない。 時折聞こえてくるとなりの部屋の話し声から推測するに、あやせはまだ帰ってないだろうし。 「なあ……、どォーっしてもかよ?」 「……ああ。しちゃいけないことしたってんだから言わないわけにもいかないだろ」 「…………ッ」 加奈子は唇を噛んで少しうつむき加減で何かと葛藤している様子だった。 俺はできることなら加奈子に自分から煙草を吸ってしまったこと、反省してほしかったし、あやせには自首してほしかった。 それは加奈子がただの見知らぬガキではなく、そこそこつき合いのあるガキだし、仕事ではブリジットの姉貴分として手本となる行いをするべきだと思ったからだし、 何よりも、月並みな言葉にはなってしまうが、そうでなくては加奈子のためにならないと思ったからだった。 「きょ……京介?」 「何だ」 「加奈子キチンと煙草やめっからよ……それじゃあ、ダメ?」 俺は一頻り考えた。 もちろんそれで加奈子が煙草をやめられるならそれでいいのだろう。 だが、あやせに脅されて禁煙すると誓ったにも関わらずその約束を破った加奈子である。 今ここで約束してもそれが破られてしまう気がする。 「ダメじゃないさ。……だけどお前、そう言っておきながら煙草吸っちまったわけだしな。口でいくら「煙草はやめます」って言っても信用できないだろ。 それにお前、俺の言うことちゃんと聞きそうにないしな……、だからあやせに任せようと思う」 「だったら……、信用…………できれば……いい、のかよ?」 「……まあな。そういうことになるな」 俺はほとんど何も考えずにそう目の前の加奈子に返していた。 ……後から思うと、この一言が俺の運命を決定づけたのだと思う。 たくさんの分岐がある中からたった一つの道を選び抜いた瞬間。 エロゲー風に言えば『加奈子ルート』に入った、ということだろうか。 ただその時には俺は何か人生における重大な選択をしてしまったという自覚は全くなくて、 突然身体全体に伝わってきた加奈子が胸に飛び込んでくるその感触と密着してる加奈子の体温の暖かさしか頭の中にはなかった。 「――――なっ」 かなりの勢いで加奈子に突進された俺はとっさに受け止めきることができなかった。 そのためドサリと二人してベッドに倒れ込む。 そしてそのまま加奈子は異様に手際よく俺に馬乗りになった。 「いったい、何のつもりで――」 「信用」 「……あ?」 「だからぁ……か、加奈子が……、信用させてやんよ」 そう言うが速いや加奈子は俺の顔に自身の顔を近寄せ、そっと軽く触れるように口付けた。 俺が何が起こったのか理解できずに固まっているのをいいことに、加奈子は再び口付けた。 ただし、今度は唇と唇をくっつけるだけのものとは違う。 ディープな、接吻。 「……んっ、」 一方的にではあるが、加奈子は舌を巧みに使って俺の唇のわずかな隙間に進入し、俺の舌に絡めようと動かす。 「……っぷぁ、んふぅ、……っんっん、」 そして咥内を舐めあげたり、唾液を垂らしてきたりする。 そんな加奈子の豹変についていくことのできない俺は、その行為をただ受け入れることしかできない。 不意に加奈子が起きあがった。 「……ど、どーヨ?」 「…………?」 加奈子が何かこちらに話しかけてきたのだが、唾液をしこたま流し込まれたせいか息が切れてしまい質問の内容と意図をうまく把握することができない。 すぐに返事を返すことのできない俺にしびれを切らしたのだろう、加奈子は不機嫌そうに口を開いた。 「だーかーらー、加奈子のキスは! 加奈子のキスはどうだったかって聞いてんのっ!」 「えっと…………………………………………ヤニ臭かった」 問いかけの意味は理解できたものの未だこの不可解な状況に頭はついていかないので、取り敢えずキスの素直な感想を告げる。 するとそれを聞いた加奈子は俺の目の前まで顔を近づける。だが、口付けには至らない。 「だったらよく覚えておけヨ」 「……ヘ?」 「そうすればオメーは加奈子とキスすれば加奈子が煙草吸ってるか分かんだろォが」 「…………ハイ?」 「毎日学校前と、放課後にキスして確認して。休みの時は一日中一緒にいればイイし――」 「………………え?」 「で、でもでもっ、しょっちゅう一緒にいるとなると不自然だからさァ、京介、おめーは加奈子のか、かか、彼氏ってことにしてやんよっ!」 「……………………チョット待ってくれ」 「な……、なんだよ」 「どうして俺がおまえの彼氏になんかなんなきゃいけねえんだ?」 「理由だったら今言ったじゃねーかヨ」 「そうじゃねえっ! そもそも好きでもないのに恋人なんて――」 「ああもうゴチャゴチャうるせぇー、男だったら腹括れよ!」 三度唇を押しつけてくる加奈子。 ただ、今度は加奈子はキスをしながらもその手を下に持って行き、俺のズボンの股間あたりをワサワサやり始めた。 「……くっ、……や、止め」 意志に反して呻き声がこぼれでる。 その俺の反応に加奈子は満足したようで、ニヤリと笑うとズボンとトランクスに手をかけて一気におろした。 ポロリとその姿が晒される俺のリヴァイアサン。 「へ、へー……こんな風になってんだ……。……結構かわいいカモな……」 一瞬加奈子は萎えている状態のそれにひるんだ様子だったが、キスを中断してそれをじっくり観察する。 女子中学生、それも妹の友達に自らの陰茎を間近に観察されるというだけでもヤバいのだが、その上加奈子の熱い吐息が俺のリヴァイアサンにかかる。 この状況にリヴァイアサンが勃ち上がってしまうのはいたって自然な現象といえるだろう。 とか言い訳したくなるが、要するに俺はこのわけわからん状況に不覚にも興奮してしまっていた。 「ウワw、勃起しやがった……。口では色々言ってたけどよ、身体は正直なもんだなwwww」 「これは……ち、違っ」 「何が違うんだよ。本当は期待してたんだろ? 超絶美人の加奈子サマにエッチなことしてもらえるってヨ」 途端に俺の部屋を襲う凄まじいほどの静寂。 物音一つしないその空間に俺の言葉が響きわたる。 「超絶……………………美人??」 「おうよ。……な、なんだよその目は」 自信満々に胸を張った加奈子に対して俺は無言で加奈子の全身を眺め回す。 そして両手を伸ばして加奈子の頭、頬、肩、二の腕、脇腹と次々に触れていき、最後に胸に手のひらを押しつけてみた。 ゴツゴツと、ただひたすら硬いだけの感触。 「…………骨……?」 バコーン、と桐乃の携帯小説の中に出てきそうな擬音がしたと思ったときには、俺は頬にすさまじい衝撃を感じ吹っ飛び壁に後頭部をぶつけていた。 驚いて起きあがって見ると、加奈子は涙目で右こぶしを突き出していた。 どうやらあれで殴られたらしい。 「テメーいくら何でも言っていいことと悪いことあんだろォ!? …………加奈子だって気にしてんだからよぉ」 「……す、すまん」 よほど胸のことを気にしていたのだろう、コンプレックスを直撃してしまった俺は素直に謝っておく。 加奈子は一頻り涙を流し終えると、再び俺の胸に飛び込んできた。 そのまま俺の背中に回される小さな両腕。 そして加奈子は顔を埋めたまま喋り出した。 「さっきよぉ……、か、「彼氏にしてやる」って言っただろ?」 「あ、ああ……言ってたな」 「アレ…………本気だかんな」 ……え? 今、加奈子さん、あんた何て言いました? 「本気」っていったいどういうことだ? 俺の頭の上に浮かび続けるクエッションマークが見えたのだろう。 加奈子はぷくっと頬を膨らませると俺に告白した。 「だからァ、加奈子はおめーのことが好きだっつってんだよ! 京介のことを愛してるっつってんだよ!」 「――――っ!?」 聞き間違いかと思った。 あるいは何かの冗談ではないかと思った。 しかし加奈子の表情は窺い知ることはできないけれどその話し方から真剣な様子は伝わってくる。 加奈子は続ける。 「だ、だ、だからよォ……、そ、その……、よぉ……」 加奈子は顔を上げると見上げるように俺の瞳をまっすぐに見つめる。 「加奈子と…………付き合って……ください」 俺はようやくこの時になって今までの数々の加奈子の言動はすべて照れ隠しであったことに気がつくと同時に、俺は加奈子にたった今告白されたのだと気づいた。 普段からそのとどまることを知らないクソガキっぷりで俺を(そして俺以外の人も)困らせるメルルそっくりのちんちくりん。 俺の中で来栖加奈子という少女はそういう認識だったはずなのに。 今、顔を赤らめて俺の答えを待ち続けている加奈子を見ていると、その認識が揺らいでいることに気がついた。 ブリジットのピンチ(後でそれは早とちりだと判明したのだが)には体を張って自分よりも年下の女の子を守ろうとして。 常日頃から言葉遣いは荒くても根は優しいガキなんだなって思って。 今俺の目の前には加奈子の顔がある。 その顔を見つめてこうしていると不思議な気分になる。 普通の感情とは明らかに違う、もっと形容しがたい想い。 俺はずっとクソガキと思っていた加奈子にいつからか無意識のうちに愛情を抱いていたらしい。 加奈子の背中に手を当てて引き寄せ、そっと抱きしめる。 「加奈子。俺……さ。ずっとお前のことクソガキだって思ってた。初めて会ったときも――お前がこの家に遊びに来たときだけどさ――同じ様に思ってたんだ」 俺はそんなに語彙が豊富なわけでもないし、話術に特別長けているわけでもない。 だから、自分の思いをただ語ることしかできない。 「コスプレ大会の時だってあやせに頼まれたからマネージャーなんて難儀な役目引き受けたんだしな。 ……でも、あん時は正直見直したよ。ずっとクソガキだと思ってたけど案外根は正直な奴なのかもしれないってな。 二回目のマネージャーのときに俺はブリジットを必死になって守ろうとするお前を見てそれが間違ってなかったって確信したんだ」 俺はここでいったん言葉を区切り、加奈子の身体を離す。 加奈子の瞳には安心しきったような穏やかさが満ちている。 それを見た俺は自分も次第に落ち着いていくのを感じた。 「加奈子。俺も加奈子のことが好きだ。愛してる。ようやくそうなんだって俺は気づけたんだ」 「じゃ、じゃあっ――」 「ああ。俺も加奈子に俺の彼女になってもらいたい。……だめかな?」 プルプルと勢いよく首を横に振る加奈子。 その加奈子には似つかわしくない可愛らしい様子に俺は思わず笑ってしまう。 加奈子はそんな俺を見てむくれた。 「なんだよ笑いやがって……ヒトがせっかく……」 「はは、悪い悪い……」 どちらからともなく抱き寄せあう俺と加奈子。 「愛してる」 「か、加奈子も愛してる」 小さくも愛おしい、その存在を優しく抱きしめる。 加奈子は力を抜いて俺に任せてくれているのだろう、そのままの姿勢で1分ほどの時間が過ぎた。 だが、不意に加奈子が口を開いた。 「あのよォ……。なんかさっきからずっと硬いモノがお腹に当たってんですケド」 「あっ…………」 加奈子が頬をほのかに赤らめ指を指しているのはさっきから勃起し続けている俺のリヴァイアサン。 ……なんて言うか我ながらムードぶちこわしで申し訳ない。 「続き……加奈子がシてやんよ」 加奈子は恥ずかしがりながらもソレをしっかりと見据え、そう宣言すると、 すっかりカチカチになってしまってからずっとその硬度を保ち続けていた男根を撫でるような手つきで包み込む。 「……ん……」 「気持ちいい……のか?」 「ああ。……気持ちいいよ」 「えへへ。よかった」 加奈子はホッとしたように笑う。 まるで初めて行う行為で恋人が悦んでくれたことに安心するかのように。 その様子に面食らった俺は加奈子に尋ねる。 「お前って……、もしかしてこういうこと初めてだったのか?」 「あっ、あ、あっ、あったりめーだろーがぁっ!! てめー加奈子のこと何だと思ってんだよ!?」 「ははは、そっか、悪い」 別に意外なことではなかったのだが、加奈子の以前と変わらぬその口調に俺はうれしさを覚えた。 なんだか、恋人になっても加奈子は加奈子なんだって。 加奈子は俺の前では変に飾ったり偽ったりしないで素の自分を見せてくれるんだなって。 そしてそれってきっと幸せなことなんだろうなって思ったから。 「お、オメーこそそこんとこどうなのよ? 実は経験豊富だったりしねーよな?」 「んなわけねーだろ」 「そ、そっかー、そうだよなー、オメーみたいな地味面は加奈子くらいしかその本当の価値は見抜けないからなー。……えへへ」 そう言いながらも加奈子はリヴァイアサンへの愛撫を止めることはない。 先ほどのただ手を動かすだけの動きとは違う、愛でるような動き。 それに加えて加奈子はおもむろに舌を這わせ始めた。 「うおっ!?」 「れろ、男って、ちゅ……、こうされると、……ぱっ、嬉しいんだろ、……っろれ……」 はじめはゆっくり、次第に速く舌が竿の上をうごめく感触は、自慰やただの愛撫では得られない快感を俺の脳に送り込む。 さらに加奈子は舐めながらどんどん亀頭の方へ舌を登らせていく。 「れお、ろれれ、んぱ、れろれ、っちゅ」 「……くっ、……っあ」 上目遣いで俺の様子を確かめる加奈子。 普通に、可愛い。 加奈子はついに鈴口のところまで到着すると、その小さな穴の付近を擦るように舌を動かす。 「れろれろれろ、れ、ろれ、れろれろ、……ど、どーヨ?」 「っああ、すげえ気持ちいいよ、加奈子」 「だったらこんなのは、どうかなぁ……はむ」 えへへと笑うと加奈子は俺の陰茎を一気にくわえ込む。 そしてそのまま唇で挟み込んでしごいたり、吸いついたりする。 俺はその未知の刺激に一気に高められる。 「や、やばいっ。出そうだっ」 増していく射精感に思わず加奈子の後頭部に手を当てて押さえ込み固定してしまう。 「……んぷっ!? ちょ、ちょっと放しっ」 「くっ、出るっ!」 「なっ、ま、待っ――」 どぴゅっ、ぴゅぴゅる、ぼぴゅっ、どぴゅぴゅるっ 「……ボゴッ!? ……もぼぼっ、もぼっ、…………んくっ、こくっ、こくんっ」 放たれた欲望は、加奈子の口の中を蹂躙して、あふれかえった分がシーツの上に垂れ落ちる。 すべて放出してしまってから俺は思わず加奈子の口の中に射精してしまったことに気付き、慌てて謝る。 「悪ぃっ、加奈子! 口ん中に出しちまった! ……加奈子?」 加奈子は俺の言葉に反応することなく俺の股間に顔を埋めたままである。 少し心配になって加奈子の頭頂部を軽くぽんぽんとはたいてみると、ようやく顔を上げた。 「……………ばする」 「へ?」 「……ねばねばする」 加奈子はその可愛らしい小さな口から白濁した液体を垂らしながらそう感極まったように告げた。 まあ、そりゃあそうだろうなぁ。 「う……、おぇ」 加奈子は口の中に指をつっこんで顔をしかめている。 気持ち悪そうにしている加奈子をみていて俺は気づいたことがあったので尋ねてみる。 「もしかしてお前、精液飲んだのか?」 コクリと頷く加奈子。 マジかよ。口ん中に何もなかったように見えたからまさかとは思ったけどさ。 「なんでだよ?」 「加奈子、一度ザーメンって飲んでみたかったしよぉ~」 女子中学生がザーメンなんて言葉使うんじゃねえ。 「それによぉ~、そうした方が喜んでくれるかなぁって思ったから」 ……そうですか。 そんなこと言われちまったら彼氏としては何も言い返せなくなるだろうが。 口からわずかに精液を垂らしながらこちらに微笑みかけている加奈子。 その姿を見ていると今まで以上に愛おしく思えてくるから不思議だ。 「でも、不味いだろ? 別に飲んでくれなくったっていいんだぜ?」 「ううん、加奈子が飲みたいってんだから、京介は飲ましとけばいーの。それに言うほど不味くないしヨ。……確かにねばねばするけど」 そういうもんか。 まあ、確かに俺も飲んでくれた方が何となく嬉しいことは嬉しいけどさ。 でも、精液を不味くないって言う女子中学生って何かもう色々と駄目な気がする。 などと俺が頭を抱えていろいろと悩んでいると、ちょんちょんと肩をつつかれたので顔を上げる。 加奈子はかつてないほど顔を赤く染め上げ、俺に媚びるような口調で話しかけてきた。 「ねえ……、それよりもさぁ……、今度は加奈子のカラダ……触ってくんねー?」 俺は手を伸ばして加奈子が服をまくり上げるのを手伝ってやることでそれに応えた。 「ど、どうだ?」 「んっ……イイ感じぃ」 というわけで今俺は加奈子の胸を触っている。 さっき触ったときも思ったが、やはり骨の感触が強い。 まあ、別に加奈子はまったく胸がないというわけではないのだけど。 平均よりは明らかに足りてないだろう。 だが、それでも目の前で年端もいかない少女が、自身の服をまくり上げて「触って」なんて言ってきたら正常な男なら我慢できるはずもない。 ……ちなみに加奈子はブラの類は付けていなかった。 ポチリとそこだけほんのりと色づいている乳首を指の平で擦る。 「んっ……、そこ、んんっ……、いいっ、……ふぁ、んあ」 俺はこういうことに疎い方なので、エロ本や桐乃に押しつけられたエロゲーで得た知識を総動員して愛撫する。 わずかな胸に手を覆いかぶせて揉み。 乳首を指で転がしたり引っ張ったり弾いたり。 時折キスを混ぜながら行為を進めていく。 俺の拙いそれは加奈子の切なそうな喘ぎと次第にプックリと盛り上がってきた乳首から見て快感を送り込むことに成功しているらしい。 気をよくした俺は、右の乳首は指でいじり続けたまま、左の乳首を口でくわえ込む。 中心を舌で強く押し込んだその途端に加奈子はより一層高く鳴く。 「あぁぁっ、ふあぅぁ、んぁぁあ、ひゃぁっ!」 「ひもひひいか、かはこ?」 「んあぁっ! イイ、ひぁ、けどおめー、んゃっ、チョット激しすぎ、んくぁっ、いったん止めて――」 俺は加奈子の言葉に従っていっさいの愛撫をやめる。 そして俺に寄りかかって息も絶え絶えになっている加奈子の背中をさすってやる。 「大丈夫か?」 「ん……、大丈夫。ケドよぉ……」 「何だ?」 「胸ばっかりじゃなくて……、今度はコッチも……シてぇ……」 そう言って加奈子は可愛らしいフリルの付いた短めのスカートを持ち上げた。 むわりと香り立つ加奈子の雌の香り。 スカートの中には乳首への刺激によって既に湿り気を帯びたショーツが顔をのぞかしていた。 「脱がして……ぇ……」 「うおぁっ! いきなりなんて声を出すんだ!?」 「だ、だってぇ……、さっきからココ……、熱くてぇ……」 「自分で脱げばいいだろ!?」 「脱がしてくれないのぉ……?」 「……ううっ」 そんな風にそんなことを頼むなんて反則だろ。 幾分か潤んだ期待の眼差しを裏切ることなんて到底出来そうになく、俺は仕方なく加奈子のショーツの縁に手をかける。 今気づいたけど、加奈子のショーツはレースの装飾が付いたずいぶんと大人びたデザインのものである。 ……無理に大人ぶる必要なんかねえのにな。 ショーツを脱がすため加奈子の顔を近づける。 深まる淫臭。 頭がくらくらしそうだ。 「加奈子、腰浮かせてくれ」 俺の言葉に反応して、ショーツを脱がしやすく腰を浮かす加奈子。 ショーツを抜き取る一瞬、加奈子はピクリと震えたようだったが、それはすぐに治まった。 ついに露わになった加奈子の秘所。 恥毛は産毛のような細いのが申し訳程度に生えている程度で加奈子の身体の幼さを表しているようだったが、トロリと愛液が垂れている陰唇は十分淫靡な様子を醸し出していた。 始めてみるナマの女性器は綺麗とか美しいとかよりもむしろ可愛らしいという印象を俺に抱かせた。 「あ、あんまジロジロ見んなよ……恥ずかしいし……」 「う……すまん」 試しに指を伸ばしてスジを伝っている蜜をすくってみる。 ぬちょりと、粘性の高い液体が指に絡みつく。 愛液の付いた指を口に含んでみると、少ししょっぱいような暖かいような味がして、立ちこめるほのかに甘い香りはより強くなったようだった。 「早く触ってぇ……」 加奈子である。 俗に言うM字開脚の状態で俺を誘っている。 僅かに割れて中が見えそうになっているクレヴァス部分がなんともいやらしい。 「いいのか?」 「熱いんだってぇ……、だからぁ、早くぅ……」 「じゃ、じゃあ……触るぞ」 「う、うん」 とは言ってもどのように触ればいいのかいまいち分からない。 取り敢えずピトリと人差し指を秘裂に沿えて上から下へと繰り返し動かしてみる。 加奈子はその動きに合わせて身体をふるわせている。 「んっ……、くぁっ……、ひぁっ……」 「こ、こんな感じか……?」 「もっと強くぅ……」 加奈子がおっかなびっくり触っていた俺の手を掴んで指を奥へと導く。 俺はあまり中に入りすぎてしまわないように気をつけながら、くちゅくちゅと音を立てて指を動かす。 「……んゃっ、……ひやぁっ、……ああっ、……はぅわぁっ」 「気持ちいいのか?」 コクコクと激しく首を振り肯定する加奈子。 俺はその反応が無性にうれしくて、さらに快感を感じてもらいたくなった。 なけなしの知識から搾り出したさらなる快感を感じてもらう方法。 口で――俺はいわゆるクンニをする事を決断した。 少し、さっき予告なしにフェラをされたことに対する仕返しの意味も込められている。 秘裂を弄る手はそのままに、怖ず怖ずとぬめぬめしている局部に口を近づける。 加奈子は目をぎゅっと閉じて快感に耐えているので俺の舌が自らの秘所に近づいていることにはまだ気づいていないようでる。 ――ペロ。 「んひゃっ!?」 感度がすこぶる良い。 フェラの時思ったことなのだが、舌のザラザラが快感を増幅させる刺激になるのではないだろうか。 「おっ、おめっ、おめー、な、ナニ舐めて――!?」 「いや、ほらさ。さっきは加奈子にしてもらったから今度は俺がしてやらないと不公平だろ」 「で、でも、いきなりなんてよぉ……、びっくりすんじゃねーかよ」 「ごめんな。……なら、改めて聞くけど、俺は加奈子のココを舐めたい。舐めても良いか?」 「…………良いケド」 顔を赤くして目をそらしてそうぼそりと言う加奈子。 ああもうっ、本当に可愛いなコイツは! 「じゃあ、舐めるぞ」 気を取り直して、許可を取ってから、光を反射して輝いている淫裂を舌でなぞる。 加奈子の身体は経験したことのない快感に逃げようとするかのように悶えるが、俺は両太股を手で押さえ込み、逃げることを許さない。 「……んぁあっ、……にゃぁっ、……んひやっ、……ひあぁっ!」 俺が舌を這わせ、加奈子が身体を震わせる度に分泌される愛液の量は明らかに増えてきている。 淫臭も次第に濃く立ちこめるようになってきて頭がぼうっとしてきた。 こりゃ、煙草の臭いはバレなくてもこの臭いはお袋には誤魔化せないかもな―― そんなことを考えていると、加奈子の腰が今まで以上にガクガクと震え始めた。 「んゃぁああっ、ひぁあぁぁっ、あぁぁっっ、んにやぁぁっ!」 絶頂に達しようとしているのだろうか。 加奈子は先ほどとは打って変わって陰部を俺の顔に押しつけるような動きをしている。 貪欲に快感を求める動きである。 俺は舌を浅く淫裂の中に差し込んでいく。 温かい、ひだひだの内部の感じが舌に心地いい。 「んゃぁあっっ! ひぁぁああっ! んぁあぁあっっ! んくはあぁぁっ!」 俺は止めだとばかりに淫核があるだろう箇所を指でグリグリと擦ってやる。 効果は絶大。 おそらく今までで一番大きな震えとともに、加奈子は一気に絶頂へと、持って行かれた。 「イくぅっ! イくぅぅっ! イっくううぅぅぅっっっ!!」 ピチャッ、とあふれ出た愛液が俺の顔に降りかかった。 ぐったりとしているものの恍惚とした表情で俺にしなだれかかる加奈子。 実に嬉しそうに俺の胸にほおずりしたり腰に手を回したりして甘えてくる。 俺もそんな様子の加奈子がどうしようもなく愛おしく感じ、頭を優しく撫でてやる。 それに気づいた加奈子は俺の顔を見上げるようにして、笑う。 俺も笑い返してやったさ、もちろん。 俺と加奈子。 一つのカップルのお互いの絆が深まった瞬間だった。 彼氏は彼女の。 彼女は彼氏の。 お互いの顔を見つめ合い、どちらからともなく唇を重ね合った。 ――そのとき。 ドンドンドンドンドンドンドンドンッ!! と、俺の扉がノック――じゃねえなあれは、理不尽な暴力を食らって悲鳴を上げた。 「バカ兄貴!! さっきからうっさいんですケド!! AV大音量で見んのやめてくんない!!」 その怒声を耳にした俺と加奈子は同時に青くなった。 説明の必要はないと思うが、桐乃である。 ……あれだけ盛大にヤってたらバレちまうよなぁ、そりゃあ! 俺は今更ながら行為中の音漏れの可能性について失念していたことを悔やんだ。 俺が自らの不覚に悶えていると今度は桐乃とは別の声が聞こえてきた。 「……お兄さん…………? …………………………私が桐乃と遊んでいる横の部屋で……い、いかがわしいビデオ見てたんですか?」 その妙に落ち着いた声を耳にした俺と加奈子は同時に震え上がった。 説明の必要はないと思うが、あやせである。 どうやら最悪の状況になってしまったらしい。 桐乃ぐらいだったらどうとでもあしらえるが、あやせは無理である。 今だって扉に遮られているものの、にじみ出る殺気に俺も加奈子もガクブル状態である。 あやせさんマジ怖っえー、とか現実逃避しようと試みるが、直後の桐乃の台詞で即座に現実に引き戻される。 「もうっ、取り敢えず扉開けるからね、いい!?」 駄目です。絶対に駄目です。 ってかナニこれ死亡ルート一直線!? 回避可能なのコレェェエェエ!? 横の加奈子はあやせの声で完全に固まっちまってるし、俺が何とかするしかないらしい。 ――ガチャ、とドアを開けようとする音がした。 あの扉が開いた瞬間、それが俺の人生が終わるときである。 桐乃だけなら何とかなるだろうが、あやせもいるのだ。 扉が開いた先には、精液まみれの加奈子と愛液まみれの俺がいる。 見つかれば逃げ道はなく、俺と加奈子はあやせに山に埋められることになるだろう。 あれこれと思案する時間はない。 今にも開こうとしているドアに向かって俺は声を張り上げる。 「待てッッッ!!」 突然叫んだ俺に驚いたのだろう、桐乃の手が止まり扉が開かれるのもひとまず止まった。 だが、まだ安心できる状況ではない。 桐乃は取り敢えず開けるのを中断しただけに過ぎないのだから。 「な、何よいきなり……」 「今その扉を開けたら後悔するぜ!」 土壇場でたった今思いついたこの場をやり過ごす唯一の方法。 本当は取りたくない方法だが、もうこれしかこの場を突破する方法はないッ!! 「……どうしてですか、お兄さん?」 問題はコイツ、あやせである。 自ら嘘を吐かれるのが一番嫌いと公言しているだけはある、嘘には人一倍敏感である。 だから、下手な嘘を付けばすぐに見抜かれて部屋の中に入られてしまうだろう。 ならばどうすればいいか。 ――あやせが到底受け付けることができないだろう内容を突きつけてやればいい。 俺は息を一気に吸い込み、社会的に死ぬ覚悟を決める。 「なぜなら俺は今までおまえ等が隣の部屋で遊んでる間、エロ動画見ながらおまえ等で妄想してたからだ! オナニーしてたからだ! そして今も、オナニーしてる最中だ! もう少しで射精しそうだから今扉を開けたら精液掛かっちまうかもしれないぞ!!」 時が、止まった。 扉に遮られて見えないが、桐乃とあやせがプルプルと震えているのがわかる。 ふと視線を落とすと加奈子がものすごく驚いた眼差しをこちらに向けている。 ……これでよかったんだ。 社会的に死んだが物理的に死ぬことは避けられた。これでよかったんだ。 これでよかった、はず―― 「つつ、つ、つまりアンタは、妹が友達と遊んでる間ずっと、その横の部屋でAV見ながら、今も、ヌ、ヌいてたってコト!?」 「そういうことだぜッ!!」 そして次の瞬間―― 「あああアンタなんてもう知らない、死ねっ!!」 「最っ低ですっ! 死ねっ、セクハラ野郎!!」 桐乃とあやせは同時にそう叫ぶと、ドスドスと足音をたてて走り去っていった。 ……さすがにやりすぎた感が否めないがこうでもしないと進入を阻むことはできなかっただろう。 だから加奈子もいい加減ドン引きの視線をこちらに向けるな。 「お、おめー、まさか本当に――」 「違うからなっ! あくまで説得のために吐いた嘘に決まってんじゃねえか!」 「そうならいいけどヨ……」 「っつかお前も早く帰れよ、またこんなのはごめんだぞ……」 「ちぇー、ひっどくねーその言い方? だってさ……」 加奈子は服を着ながらこちらをちらりと窺う。 「……次いつ逢えるかなんてわかんないんだよ?」 「……確かに、俺もお前も受験生だしさ、あんまり遊びには行けないかもしんねーな」 二人して黙り込んでしまう。 カラスが外でカァカァ鳴いているのが聞こえてきた。 ついさっきまでやかましかった桐乃とあやせも落ち着いたようで物音は全く聞こえてこない。 静寂の中俺たちは見つめ合っていた。 「な、なあ、加奈子。携帯番号とアドレス交換しないか?」 俺はあえて明るくそう告げる。 加奈子はきょとんとした様子である。 「そうすれば会えなくたってメールや電話はいつでもできるだろ?」 「そ……、それもそうだな! へへっ、京介のくせにたまには良いこと思いつくじゃねーかヨ!? ――あれ?」 「ん? どうした?」 偉そうに俺のことをほめていた加奈子だったが突然その動きを止める。 加奈子は青くなって俺の部屋を見回しているが、状況のつかめない俺はどうして良いかわからない。 取り敢えず加奈子と同じように辺りを見回してみるが、加奈子のブーツが部屋の隅っこに転がっている以外に特異な点はない。 加奈子は愕然とした様子でぽつりと告げた。 「ケータイ入ってるカバン――桐乃ん部屋に忘れた……」 聞けば加奈子の家はここから徒歩で行ける距離だが、その鞄の中には家の鍵も入っているとのことだ。 加奈子は帰ったことになってるし、「カバン忘れたぁ~、桐乃ぉ、ごっめ~ん!」と加奈子が戻ってきたことにしても、今の加奈子はいろいろな汁まみれである。 勘のいいあやせがまだいる以上そんなハイリスクなことはさせられない。 ……はぁぁ~、どうしようかなぁ。 俺は相も変わらず青くなったままあせあせオロオロとしている加奈子を見て口の中で小さくつぶやいた。 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』ってさ―― 腕を絡ませてきた彼女――来栖加奈子は俺の顔を見上げて尋ねてきた。 「……待った?」 ――結局あの後、加奈子は親の帰宅まで加奈子の住むマンションで待機したらしい。 加奈子曰く「あの親どもバカだからよぉ~」と言うことで、身体に淫臭が染み着いていただろうに、そこには深くつっこまれずにすんだとのことだ。 ただ、次の日桐乃にどうしてすぐ引き返さなかったのか問いただされて、危うくばれるところだったらしいが。 俺は加奈子の問いにどう返答するか一頻り悩んだ後、結局正直に答えることにする。 「ああ、待ったよ」 「な――っ!? お、おめーそこは格好良く『いいや、今来たばかりさ』って言うもんだろぉ~が」 「……加奈子」 「な、なんだヨ」 「お前ちょっと時計見てみろ」 袖をまくって腕時計を確認する加奈子。 「見たけどよぉ……時計がどうかしたか?」 「はぁぁぁああぁぁ~」 俺はここぞとばかりに大きく溜息をつく。 「待ち合わせ時間、何時だったか覚えてるか?」 「……11時、だっけ」 「そうだよな11時だよな。滅多に会えないから早めに待ち合わせて飯を一緒に食ってから遊びに行こうって話だったよな?」 「な、なあー、京介? なんか怒ってる、おめー?」 「今何時だ?」 「…………1時半」 「何時間過ぎてる?」 「2時間……?」 「なんかお前俺に言うことないのか?」 あえて突き放すように言う。 加奈子は逡巡後、消え入りそうな声量でつぶやく。 「ごめんなさい……」 なんかこうしているとまるで親子だなと思わなくもない。 約束の時間に遅れた不出来な娘をしかる父親の気分だ。 けどまあ、加奈子も涙目になってきてるしここらへんで切り上げるか。 俺はうつむいている加奈子の頭にぽんと手をおいてやる。 「……よし、行くぞ」 「許してくれるの……京介?」 「加奈子はもう謝ったしな。それにこれくらいでいちいち腹立ててたら加奈子の彼氏はつとまりそうにないからな。 ただ、携帯だけはいつでも繋がるようにしておけよ……心配になるからな」 目元を拭いながら頷く加奈子。可愛いな。 俺は加奈子に右手を差し出す。 少し時間は遅れてしまったが、仕切り直しである。 「さあ、行こうぜ! せっかくのデートなんだからさ!!」 「――うんっ!」 そのときの加奈子の笑顔は俺が今まで見た中で一番美しい笑顔だった。 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』おしまい おまけ 俺は意気揚々と加奈子の手を引いて歩きだそうとしたが、すぐにその足を止めた。 「どうした、加奈子?」 加奈子がその場から動かなかったためである。 加奈子は俺に掴まれていない方の手を薄い胸に当てて息を整えているようだった。 なんだ? 喘息かなんかの発作か? ――そう思った俺は、加奈子に大丈夫か聞こうとしたところで、体勢を崩し前のめりになる。 ちょうど加奈子に多い被さるような状態である。 別に俺が一人で転びそうになったわけじゃあない。 加奈子と繋いでいる手を思い切り引かれたのである。 「うわ、うわっ――」 なんとか持ちこたえようとするが、出来ず、結局加奈子に引かれるままになってしまう。 どんどん近づく加奈子の顔。 俺が思わず、あぶねえと目をつぶったその瞬間、俺の身体は小さな腕で抱き止められた。 そして唇に感じる柔らかい感触。 驚いて目を開くと、そこには顔を真っ赤にした加奈子の顔があった。 「……ど、どーヨ?」 「…………?」 加奈子が何かこちらに話しかけてきたのだが、余りに突然のことに驚いたせいか息が切れてしまい質問の内容と意図をうまく把握することができない。 すぐに返事を返すことのできない俺にしびれを切らしたのだろう、加奈子は不機嫌そうに口を開いた。 「だーかーらー、加奈子のキスは! 加奈子のキスはどうだったかって聞いてんのっ!」 「えっと…………………………………………加奈子の、味がした」 そこで俺はようやく加奈子のこの行為の意味を悟った。 加奈子は得意げな顔で俺に聞いてくる。 「煙草ん味はしたかヨ?」 「しないな、全く」 「……で、どーヨ」 「よろしい」 加奈子がとびっきりの笑顔で駆けていく。 俺はそれを追いかけながら思ったもんさ。 ――俺の加奈子がこんなに可愛いわけがない、ってな。 おわり br() br() br()
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4nkあ か さ た な は ま や ら わ 項目の説明 各条件を満たしているなら○が付く 外見 髪型、体格などを変え、容姿に反映させられるか○/用意されたパターンの中から容姿を選べる△ 装備 装備により容姿が変わるか/武器など一部反映△ 言葉 口調(語尾)を変更できるか 声 声優の声を変えられるか 性格 性格を変えられるか 仲間 用意されたものでなく、自分で作ることができるか 育成 行動によって育つ能力値が変わるか あ ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 アングラウォーカー PS 維新の嵐 幕末志士伝 SLG PC PS △ ○ ウィザードリィ RPG PC FC ○ ○ ウィザードリィ Ⅱ RPG PC FC ○ ○ ウィザードリィ Ⅲ RPG PC FC ○ ○ ウィザードリィ Ⅴ 災禍の中心 RPG PC SFC ○ ○ ウィザードリィ Ⅵ 禁断の魔筆 RPG PC SFC △ ○ ○ ○ ウィザードリィ Ⅶ RPG PC △ ○ ○ ○ ウィザードリィ Ⅷ RPG PC △ ○ ○ ○ ウィザードリィ外伝Ⅳ 胎魔の鼓動 RPG PC SFC ○ ○ ウィザードリィ リルガミンサーガ RPG PC PS ○ ○ ウィザードリィ ニューエイジオブリルガミン RPG PC PS ○ ○ ウィザードリィ エンパイア ~古の王女~ RPG PC PS △ ○ ○ ウィザードリィ ~DIMGUIL~ RPG PS ○ ○ ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄 RPG PC ○ ○ ウィザードリィ外伝 五つの試練 RPG PC ○ ○ ウィザードリィアスタリスク ~緋色の封印~ DS ウィザードリィエクス RPG PS2 ○ ○ ○ ○ ウィザードリィエクス2 RPG PS2 ○ ○ ○ ○ Wizardry EMPIREIII ~覇王の系譜~ PSP Wizardry ~生命の楔~ DS Wizardry 囚われし魂の迷宮 RPG PS3 Wizardry ~忘却の遺産~ DS ウェルトオブ・イストリア RPG PS 栄冠は君に 甲子園への道 SLG PS2 ○ 栄冠は君に 甲子園の覇者 SLG PS2 ○ 栄冠は君に 2002 ~甲子園の鼓動~ SLG PS2 ○ エキサイティングプロレス 格闘ゲーム PS ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス2 格闘ゲーム PS ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス3 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス4 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス5 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス6 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス7 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ エキサイティングプロレス8 格闘ゲーム PS2 ○ ○ ○ △ SDガンダム GGENERATION SLG PS △ △ エルミナージュ~闇の巫女と神々の指輪~(DS Remix ~闇の巫女と神々の指輪~) RPG PC PS2 DS △ ○ ○ エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~(DSRemix ~双生の女神と運命の大地~) RPG PSP DS エレメントハンター DS オリエンタルブルー 青の天外 GBA 俺の屍を越えてゆけ RPG PS ○ か ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 怪獣バスターズ DS かえるの絵本 PS △ ○ ガンダムアサルトサヴァイブ PSP ギャンブルコンファイト PSP 九龍妖魔學園紀(re charge) PS2 クラシックダンジョン ~扶翼の魔装陣~ PSP グラディエーター・ロードトゥフリーダム PS2 クロストレジャーズ DS ゲームブックDS ソードワールド2.0 DS 剣闘士 グラディエータービギンズ PSP 剣と魔法と学園モノ。 PSP 剣と魔法と学園モノ。2(2G) PS3 PSP 剣と魔法と学園モノ。3 PS3 PSP 幻霧ノ塔ト剣ノ掟 RPG DS ゴッドイーター / ゴッドイーターバースト PSP さ ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 SaGa2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY DS △ ○ ○ 侍道3(Plus) PS3 360 サモンナイト クラフトソード物語 GBA サモンナイト クラフトソード物語2 GBA サモンナイト クラフトソード物語 ~はじまりの石~ GBA The Elder Scrolls IV オブリビオン RPG PS3 360 三國志Ⅲ SLG SFC △ ○ 三國志Ⅳ SLG SFC △ ○ 三國志Ⅴ SLG PC PS △ △ ○ 三國志Ⅵ SLG PC PS △ △ ○ 三國志Ⅶ SLG PC PS PS2 △ △ ○ 三國志Ⅷ SLG PC PS PS2 △ △ ○ 三國志Ⅸ SLG PC PS PS2 △ ○ ○ ○ 三國志Ⅹ SLG PC PS PS2 △ ○ ○ ○ 三國志11 SLG PC PS PS2 △ ○ ○ ○ J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう SLG PC SS DC PS2 ○ ○ ○ Generation XTHシリーズ RPG PC 〇 〇 〇 シャイニングフォース・ネオ ARPG PS2 シャイニングフォース・イクサ ARPG PS2 私立ジャスティス学園 熱血青春日記 格闘ゲーム PS ○ △ ○ ○ 私立ジャスティス学園 熱血青春日記2 格闘ゲーム PS ○ △ ○ ○ 燃えろ!ジャスティス学園 格闘ゲーム DC ○ △ ○ ○ ジルオール(インフィニット / インフィニットプラス) RPG PS2 PS PSP ○ ○ ○ 白騎士物語~古の鼓動~ / ~光と闇の覚醒~ RPG PS3 真・三国無双シリーズ 真・三國無双5 Empires PS3 360 3Dドットゲームヒーローズ PS3 セイクリッド2 PS3 360 聖剣伝説2 RPG SFC △ 聖剣伝説3 RPG SFC △ 聖剣伝説 LEGEND OF MANA RPG PS △ △ △ セインツ・ロウ2 PS3 360 世界樹の迷宮 RPG DS △ ○ ○ 世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 RPG DS △ ○ ○ 世界樹の迷宮III 星海の来訪者 RPG DS △ ○ ○ 絶対ヒーロー改造計画 PSP 7th DRAGON RPG DS △ ○ ○ 戦国無双シリーズ 戦国無双3 アクション Wii ソーサリアン オリジナル&フォーエバー ACT PC △ ○ ○ ソードワールドSFC SFC ソウルキャリバー3 格闘 PS2 ○ ○ △ △ △ ○ ソウルキャリバー4 格闘 PS3 360 ソウルキャリバー Broken Destiny PSP ソウルクレイドル 世界を喰らう者 SRPG PS2 た ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 太閤立志伝IV PS2 PSP 太閤立志伝V SLG PS2 ○ ○ ○ ○ ○ 第4次スーパーロボット大戦 SLG SFC △ ○ ○ タクティクスオウガ SLG SFC ○ △ △ ○ △ タクティクスオウガ(運命の輪) SFC PSP ○ ○ タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis GBA ただいま勇者募集中おかわり ボードゲーム SFC △ △ ダンジョンエクスプローラー 邪神の領域 DS ダンジョンエクスプローラー 盟約の扉 PSP DUNGEON SIEGE RPG PC △ ○ ○ ダンジョンマスター RPG SFC △ △ ○ ○ ダン←ダム DS △ ○ △ Diablo RPG PC △ △ ○ Diablo Ⅱ RPG PC △ △ ○ テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー PSP テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2 PSP テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 PSP ○ ○ ○ ○ ○ ティル・ナ・ノーグ PS2 PSP Demon s Souls PS3 伝説のオウガバトル SLG SFC △ ○ 天誅千乱 360 東京鬼祓師・鴉乃杜學園奇譚 PSP トモダチコレクション DS ドラゴンクエスト3 そして伝説へ… RPG SFC GBC △ ○ ○ ドラゴンクエストIX 星空の守り人 DS ○ ○ × × × ○ ○ ドラッケン RPG SFC △ ○ ○ ? な ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 信長の野望 天翔記 SLG PC PS SS △ ○ ○ 信長の野望 将星録 SLG PC △ ○ ○ 信長の野望 烈風伝 SLG PC △ ○ ○ 信長の野望 嵐世記 SLG PC PS2 △ ○ ○ 信長の野望 蒼天録 SLG PC PS2 △ ○ ○ 信長の野望 天下創世 SLG PC PS2 △ ○ ○ 信長の野望 革新 SLG PC PS2 △ ○ ○ ○ 信長の野望 天道 SLG PC △ ○ ○ ○ 信長の野望 創造 SLG PC △ ○ ○ ○ は ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 パズルクエスト アガリアの騎士 パズル PS3 360 PSP DS Baldur s Gate RPG PC ○ △ ○ ○ ○ ○ △ Icewind Dale RPG PC ○ △ ○ ○ ○ ○ △ Never Winter Nights RPG PC ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ヴァルハラナイツ / 2 / 2バトルスタンス PSP ヴァルハラナイツ エルダールサーガ Wii バンピートロット PS2 ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ DS ○ △ ○ スーパーファイヤープロレスリング3 ファイナルバウト プロレス SFC ○ △ ○ ○ スーパーファイヤープロレスリング スペシャル プロレス SFC ○ △ ○ ○ スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル プロレス SFC ○ △ ○ ○ スーパーファイヤープロレスリングX プロレス SFC ○ △ ○ ○ ファイヤープロレスリングG プロレス PS ○ △ ○ ○ ファイヤープロレスリングS プロレス SS ○ △ ○ ○ ファイヤープロレスリングD プロレス DC ○ △ ○ ○ ファイヤープロレスリングZ プロレス PS2 ○ △ ○ ○ ファイヤープロレスリングリターンズ プロレス PS2 ○ △ ○ ○ FIGHTING ILLUSION K-1 GP 2000 ACT PS ○ △ ○ ○ ファイナルファンタジー11 RPG PS2 Xbox360 PC 〇 〇 〇 ファイナルファンタジー12 / インターナショナル版 RPG PS2 〇 〇 〇 〇 ファイナルファンタジークリスタルクロニクル GC △ △ × × × ○ ○ ファイナルファンタジークリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム Wii DS △ ○ × × × ○ ○ ファイナルファンタジータクティクス SRPG PS PSP ○ ○ ファンタシースターオンライン RPG PC DC △ △ △ ファンタシースターユニバース RPG PC PS2 ○ ○ ○ ○ △ ファンタシースターZERO DS △ × ○ × ○ ファンタシースターポータブル PSP ファンタシースターポータブル2 PSP ファンタシースターポータブル2インフィニティ ARPG PSP ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ファントムキングダム SRPG PS2 ファントム・ブレイブ(2周目始めました。 / Wii / PORTABLE) SRPG Wii PS2 PSP プーペガール DS Fable2 360 船木誠勝 HYBRID WRESTLER 闘技伝承 格闘ゲーム SFC ○ ? ○ Fallout3 RPG PS3 360 Fallout NewVegas RPG PS3 360 BUSIN Wizardry Alternative RPG PS2 △ ○ ○ BUSIN Wizardry Alternative NEO RPG PS2 △ ○ ○ 武装神姫 BATTLE MASTERS/Mk.2 アクション PSP △ ○ ブルードラゴン異界の巨獣 DS ブレイズ&ブレイド エターナルクエスト(バスターズ) PS △ ○ × ○ ○ ブレイドストーム 百年戦争 PS3 360 ブレイブソード PS フロム・ジ・アビス DS △ ○ プロ野球 熱スタ2007 RPG PS2 ○ ○ ○ ○ ベアルファレス PS ○ ボクも世界を救いたい Wii ま ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 マイト&マジック8 PS2 魔界戦記ディスガイア(PORTABLE / PORTABLE 通信対戦はじめました。 / 魔界の王子と赤い月) SRPG PS2 PSP DS ○ 魔界戦記ディスガイア2(PORTABLE) SRPG PS2 PSP ○ 魔界戦記ディスガイア3 SRPG PS3 マジカルバケーション GBA マジカルバケーション 5つの星がならぶとき DS Mass Effect 360 迷宮塔路レガシスタ PS3 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ メタルマックス3 DS ModNation~無限のカート王国~ レース PS3 モンスターハンター PS2 モンスターハンターG アクション Wii PS2 モンスターハンター2 PS2 モンスターハンター3 アクション Wii モンスターハンターポータブル / 2nd / 2ndG / 3rd PSP や ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力ら ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 ラクガキ王国 SLG PS2 ○ ○ ○ ○ ラクガキ王国2 SLG PS2 ○ ○ ○ ○ ○ ルナティックドーン ルナティックドーン3/オデッセイ PS ロードオブアルカナ PSP ロマンシング サ・ガ RPG SFC △ △ △ ロマンシング サ・ガ3 RPG SFC △ △ △ わ ジャンル ハード 外見 装備 言葉 声 性格 仲間 能力 わがままファッションガールズモード DS 上へ
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/3518.html
amazonで探す @楽天で #俺の空+刑事編 を探す! 日23テレ朝 2011.10.16~2011.12.18 6.7% 公式HP wikipedia 前 バラ色の聖戦 Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 大富豪の新人刑事!? 密室の同窓会殺人!! 2011/10/16 6.6% 2 美人OL失踪殺人…富豪刑事の名推理!! 2011/10/23 7.2% 3 連続誘拐トリック!! 富豪刑事99%の推理 2011/10/30 6.9% 4 女占い師vs殺人犯 2011/11/06 5.5% 5 マジシャン連続殺人 富豪刑事50億の罠!? 2011/11/13 7.1% 6 タイムリミット60秒 復讐妻の爆破予告!! 2011/11/20 6.7% 7 最終章!! 刑事殺し さらば愛しき人よ… 2011/12/04 5.8% 8 刑事殺し 復讐編 別れの銃弾 死の接吻(くちづけ) 2011/12/11 5.4% 9 刑事殺し 完結編 2011/12/18 8.8%
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/126.html
作者:Elika A「お前、ラブレターってもらったことあるか?」 B「あるぞ。たっぷり」 A「ぬぉぁっ!!?そ……そりゃ意外だな……」 B「れいこ27歳、女社長やってます。最近男日照っていうか、寂しいからメールしました」 A「それ完全に出会い系SPAMメールじゃん!」 B「そうともいうな」 A「そんなもんラブレターに含めるなっ!」 B「で、おまえはもらったのか?そのDOWN LETTERとかいうやつ」 A「誰が落ち込むんだよ、ラブだよラブ!ラブレター!」 B「こんなところでラブラブ叫ぶな、恥ずかしいやつめ」 A「だーれーのーせいだこの野郎!!」 B「やっかみだ。恨みだ妬みだ嫉みだ」 A「そこまで開き直られるといっそすがすがしいな!?」 B「おまえは俺にラブレターもらったぜ報告がしたかっただけなのか?」 A「いやっ、そうじゃなく……どうしたもんだかわからん」 B「相手は?内容は?」 A「1年下の礼子ちゃん、って子なんだけど」 B「それ完全に出会い系SPAMメールじゃん!」 A「お前とは違ぇええええ!!!部活のマネやってる子でさ」 B「ハッ!モテモテスポーツマン様はたいそうなご身分ですこと!!」 A「お姑さんっぽいからやめろ!!だから、こう……なぁこういうのほんとどーしたらいいわけ?!」 B「内容がわからんからなんともいえんな」 A「今日の放課後、テニスコートで待ってます。お話したいことがあります、って」 B「それ完全に撲殺系果たし状メールじゃん!」 A「絶対違ぇええええ!!!」 B「で……どうすんだよ?付き合うのか?」 A「だからそれで困ってるんだって!!」 B「好きなのか?」 A「……意識したことないからわからん……」 B「俺とどっちが好きなんだ!!?」 A「礼子ちゃんに決まってるだろ!!!!あぁ?!」 B「じゃあ決まったんじゃね?」 A「な、なんか釈然としないがなんとなく決心がついたよ……」 B「じゃあいってこいよ」 A「あ……あぁ、うん、わかった。ありがとう!」 B「実はそれ書いたの俺なんだけどな」 A「?!」 B「妹に頼まれた。お兄ちゃんのほうが字きれいだからって」 A「はぁ?!」 B「妹の友達だ、礼子ちゃんは」 A「ちょ、ま、どっからどこまでが真実だ?!」 B「誰かに代筆頼む程度の想いなら失礼に当たるからやめておけ、と言ったんだがな」 A「おまえ……案外マジメだよな、そーいうとこ……」 B「その男気に惚れて、昨日から付き合いだしている」 A「な?!」 B「だけどおもしろそうだから手紙だけは出しておこう、ってことになって、現在に至る」 A「こ……この裏切り者っっっ!!鬼っ!!悪魔っ!!」 B「あはは、なんとでも言え俺は青春を手に入れた!!!」 A「おまえぜってーーーーロクな死に方しないぞ!!!」 B「今が面白けりゃそれでいい」 A「ぁぁぁぁ~~~……俺の青春どこかな~……」