約 3,364,444 件
https://w.atwiki.jp/akbdata/pages/302.html
https //ja.wikipedia.org/wiki/いつかできるから今日できる https //48pedia.org/いつかできるから今日できる
https://w.atwiki.jp/oretuba_2ch/pages/153.html
移植前提でポルノが作れるかッ! 世間一般の目を気にする鷲介に対する軽部狩男魂の叫び。 その後ヒノエリに叱られるのもお約束。 王雀孫による 某社 へのささやかな反抗?なんちゃって。 類似語に「制作会社が怖くて下ネタキャラができるかッ!」(ドラマCD3巻)がある。 なお、俺つばより先(2004年12月)にこれとまったく同じセリフを Navel公式サイト上でネーブルガールズのシトラスが(プレステ的な何かを叩き割りながら)発している。 参考URL http //www.project-navel.com/navel/navelgirls/soullink.html 関連語:敵はランティス社屋にあり 項目とは一切関係ないけどそのブルブル回の「青葉?」「誰それ!?」の流れはいつみても秀逸過ぎるな。 -- 名無しさん (2009-05-29 10 21 19) Rのこのシーンで地味に追加ボイスあったな -- 名無しさん (2011-08-29 16 33 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/333.html
← 「え……?」 間の抜けた声を発したのは自分、それは分かる。 分からないのは目の前で何が起きたか。 煉獄の仇である怪物へ殴り掛かり、反対にボコボコにされた。 そこまでは覚えている。 悔しさと痛みに歯をキツく食い縛り、自分を見下ろす怪物を睨み付けようと顔を上げた。 けれど、そこにはしんのすけが考えていたのとはまるで違う光景が広がっている。 二本の足で立つ怪物、両腕と頭部のチェンソーが不気味に振動し聞く者を威圧。 だが最も注目すべきは、 「――――――」 針に似た歯が生え揃った口。 その下顎部分が吹き飛ばされ、夥しい量の血を滝のように流していることだろう。 「――――!!!!!!!!!!!??????!!!!??!!!!」 言葉にならない、というよりは言葉を発せない。 気が狂ったとしか思えない動きで動揺と痛みを表すチェンソーの悪魔を、しんのすけは訳が分からず見上げる。 煉獄を殺された怒りは未だ健在、しかし次から次へと変化する状況により齎された困惑で頭が冷えた。 どうしていきなり口が無くなったのか、この怪物がやったのではないなら誰がやったのか。 よろよろと立ち上がって振り返ると、張本人が肩で息をしている。 「~~~~っ!!何だこの、ふざけた銃は…!」 しんのすけより先にギニューを相手取った男、脹相だ。 額に脂汗を滲ませ悪態をぶつけるのは、両手に持った青い銃。 アタッシュケース状態から変形させたアタッシュショットガンである。 乱入したしんのすけが叩きのめされ、トドメを刺すと思いきやギニューは何故か自分自身を突き刺した。 意味不明の行動に理解が追い付かず困惑するも、ギニューが持つ能力を思い出せば自ずと答えは弾き出される。 ボディーチェンジ、他者との肉体入れ替え。 自分が今入っている体を相手の体と交換する、つまりそれまで負っていた傷は全て相手に押し付けられる。 なら入れ替えの直前に自らを痛め付けるのも納得だ。 敵はしんのすけの持つ体を手に入れるつもりと分かれば、黙って指を咥えて見ている訳にはいかない。 チマチマ銃を撃ったところで止まる保障は無い、ならばより強力な一撃で阻止するのみ。 手にしたアタッシュケースを変形させ撃った弾は、ギニューの下顎を吹き飛ばし見事成功。 と、大手を振って喜ぶ以上に支給された武器へ苦々しい思いが勝った。 怪力の固有魔法を使って尚も、桁違いの反動で吹き飛びかけたのだ。 魔法を使わず撃っていたら、両腕の骨が粉砕されたのは確実。 不破諫がパンチングコングプログライズキーで変身し、ようやく使いこなせたレベルの銃。 強力なのは間違いないが気軽には使えないと、身を以て理解した。 だが今はアタッシュショットガンへの愚痴より、ギニューをどうにかするのが先。 様子を見るにしんのすけは悟空の体のまま。 またいつ懲りずに体を入れ替えようとするか分からない以上、余計な抵抗をされる前に大人しくさせる必要がある。 「!!!!!!!!!」 尤も現状は実質ボディーチェンジを使用不能にされたに等しい。 ギニューが他者と肉体を入れ替える為には、「ボディーチェンジ」と言葉に出さなければ発動しない。 制限されているとはいえ基本的には不死の悪魔の肉体の為か、下顎を吹き飛ばされても死んではいない。 しかし言葉を発せずボディーチェンジを封じられては死んだも同然だ。 (こ、この女ふざけた真似を…!!いや今はどうだっていい!急ぎ治さねば…!) 脹相への怒りは一旦置いて、傷を回復しなければどうにもならない。 折角悟空の体を見付けられても、ボディーチェンジ出来なければ無意味。 悪魔は血を摂取すれば傷を治せる。 網走監獄で飲みかけの輸血パックを飲み干し、傷が治ったのはこの目でしかと見た。 とにかく喋れるようにしなくてはと、焦り自身のデイパックに手を伸ばす。 「伸びろ!如意棒!」 ドンとあらぬ方向から襲う衝撃。 狙われたのはデイパック、輸血パックを取り出す筈が手から消え失せた。 口を開けたデイパックは地面へと落とされ、中身があっちこっちに散らばる。 弾かれたように振り返れば、しんのすけとも脹相とも違う別の参加者の姿。 メガネを掛けた少年が棒をこちらへ向けており、今のはこの少年の仕業と察した。 (…!!この…ガキ…!!) とんだ邪魔をと怒りが湧き上がるも、殺すのは後だ。 どうせ悟空の体を手に入れれば赤子の手を捻るより容易く始末できるのだから。 少年から視線を外し散らばった支給品に目をやる。 輸血パックは、あった。 少し離れた位置へ落ちた二つのパウチ、幸い破損は無いようで地面を赤く汚してはいない。 獲物を捉えた獣のように飛び掛かった。 が、ギニューの目論見は悉く潰える。 手を伸ばしかけた寸前で輸血パックが地面諸共弾けた。 飛び散る赤い液体を呆然と見つめ手を伸ばしたまま固まるギニュー、その後方。 やったのは顔を顰めアタッシュショットガンを構える脹相だ。 ギニューがまた何か余計な事をしでかす前にと撃ったが、この反動には慣れそうも無い。 怪力の固有魔法を使い、最初の時よりもどっしりと構えた上で引き金を引いた。 にも拘わらず反動で体が浮きかけたのだ。 ギニューには当たらなかったがこれで良い。 一時的とはいえ敵は動きを止め隙を晒した、このチャンスを見逃す手はない。 「やれ柊!」 「任せてください!」 デイパックを手放させた仲間へ指示を送り、間髪入れずにナナが飛び出した。 両手を振り被り冷気の嵐を放つ。 ギニューが気付いた時には最早手遅れ。 全身を凍り付かせ、チェンソーの悪魔は身動きを完全に封じられた。 「上手くいったか…」 氷像と化したギニューを油断なく睨みながらも、作戦の成功に安堵の声を漏らす。 自分がギニューの隙を作り、ナナがフリーズロッドで凍らせる。 シンプルな内容だが相手が手強かった為に少々骨が折れた。 「大丈夫ですか?しんのすけ君」 「う、うん。…カチコチになってるゾ」 「お?何だ、終わったのか?」 凍り付いたギニューを燃堂が軽く小突くも動き出す様子は無い。 事前にナナから説明を聞いていたが、確かに効果は本物のようだ。 どうも呪物とも違うらしい杖の正体が気にならないでもないがそれは後回し。 フリーズロッドの効果は強力だが永久的には続かない。 今の内にもっと強固に拘束しておくべきだろう。 「柊、後はこいつを――」 言い終えるより先に動いた。 燃堂の首根っこを引っ掴み、ナナとしんのすけを押し飛ばして。 直後、猛烈な熱と共に氷が弾け飛んだ。 (何だと…!?) 早過ぎる。 フリーズロッドの凍結能力は確かに長続きするものではない。 それにしたってナナから聞いていた効果時間より、明らかに早い。 距離を取る中で、チェンソーの悪魔が再び姿を現わす。 先程までとは違う、より異形らしい部位を生やして。 「虫、か…?」 頭部より生えた角、というよりは顎。 腹部からも昆虫の肢に似たナニカが服を破って出現し、触手のように揺らめいている。 まるでクワガタムシの特徴が内側から生えたようだ。 数時間前、元々デンジの肉体を与えられた絵美理が変異した姿。 溶原性細胞の感染者に起こるアマゾン化。 クワガタアマゾンにチェンソーの悪魔のまま変化したのである。 「あの姿は…?」 「ま、また虫さんだゾ…」 チェンソーの怪物とはどこか違う異形にナナも眉を顰める。 一方で虫を思わせる特徴にしんのすけの顔は強張りを抑えられない。 彼にとって虫とは東側の街で遭遇した謎の巨大な虫を思い起こさせるもの。 チェンソーの怪物に虫、煉獄が死んだ瞬間がリピートされどうにも嫌な予感がしてしまう。 (なんだ、これは……) 困惑するのはしんのすけ達だけではない。 クワガタアマゾンへと変貌したギニュー自身もまた、己に起きた変化へ理解が追い付かない。 プロフィールには記載されていなかった、チェンソーの悪魔とは明らかに別の能力。 絵美理が後天的に得た何らかの力と予想していたソレに、自分も変身した。 と言ってもチェンソーの悪魔のように意識して変身したのではない。 凍らせれている間にも意識はあり、どうにかしなくてはと強い焦りを覚えた時だ。 肉体の内側が激しい熱を帯び、気が付いたら氷を溶かして顎と肢を生やし、この奇怪な見た目になったのは。 一体どんな力なのか正体は分からずとも、凍結を強引に解除出来たなら問題はない。 そのように楽観視出来れば、どれ程楽なことだったろう。 (何なんだこれはああああああああああ!!??!) 変化が起きたのは外見だけでは無い。 ギニューの内面、精神にも明らかな異常が発生している。 内側より湧き出る衝動、本能とも言うべきものが強く訴えかけるのだ。 肉が欲しい、タンパク質が必要、空腹を凌げ。 人の肉を喰わせろ。 溶原性細胞に発症した事で起こる食人衝動。 網走監獄で食べたプリンアラモードなどでは満足できない。 人の肉を、あの生姜焼きの味をもう一度堪能したいと己の中で何かが叫ぶ。 他所の惑星の住民を殺し、その肉を喰らう奴はフリーザ軍にもいた。 だが狂ったように人肉を求める思考では無かった筈だ。 一体あの女は何の力を手にしたんだと、既にいない殺人鬼への苛立ちが募る。 何よりもギニューを混乱させ、苦しめるのは (肉などどうでもいい!オレはフリーザ様を…!フリーザ様、を……フリーザ様の…) フリーザの肉が食べたい。 湧き出る衝動にギニューの頭はおかしくなりそうだった。 こんな事を考えるなど有り得ない、断じてあってはならない。 偉大なる宇宙の帝王への不敬どころでは済まされない、反逆行為にも等しいふざけた考え。 (うぐぐぐぐぐ…どうなっているんだこれは…!?) 溶原性細胞の感染者が発症した時、アマゾン化と共に複数の特徴が現れる。 内の一つが現在ギニューを苦しめる、「自分と親しい存在を真っ先に捕食したがる衝動」。 ギニューにとって親しい存在と言えば全滅した特戦隊の四人と、主であるフリーザ。 放送でハワードの精神が入っているとはいえフリーザの肉体を見たからだろう。 あの御方を食べたい、フリーザ様の肉を噛み千切って我が物にしたい。 平時のギニューならば絶対に抱かない欲に、腹の虫を鳴らしたのは。 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 顎を震わせギニューは駆け出す。 これは良くない、こんなのはフリーザに忠誠を誓った自分では無い。 一刻も早くどうにかしなくては、自分は本当に狂ってしまう。 絵美理のようにトチ狂った言動を繰り返し、フリーザの為でなく自分が腹を満たす為に殺して回るケダモノ。 それでは駄目だ、主催者を出し抜きフリーザを完全復活させる目的は永遠に叶わない。 だが一体どうすればと視線を乱雑に動かし、一点を見つめる。 「!!!」 あった、どうにかなるかもしれないものが。 使った所で確実に解決する保障はない。 しかも使えば確実にリスクが襲い掛かる。 仮にギニューがもっと冷静ならば躊躇しただろうが、半ば錯乱した今の彼にそれを求めるのは酷。 一か八か、これしかないと手を伸ばす。 「おい待て!」 またしても邪魔をしようとする連中へ、腹部の肢を突き出す。 ナナが使った如意棒のように伸び、先端の爪で切り裂くつもりだ。 回避するもギニューへの妨害は間に合わない。 地面に落ちた杖を拾い、叩きつける勢いで振るった。 「!!!!!」 声は出せない、ただ胸中で必死に望みの物を寄越せと願う。 杖は、応えた。 「……???」 カランと、虚空から現れたモノ。 濡れた地面に転がり、今も振り続ける雨に晒される、ギニューが望んだナニカ。 柄と鍔、長く伸びたソレは、 「刀…?」 呟いたのは誰か。 どこからか現れたのは刀。 何故、杖を振った結果出て来たのが刀なのか。 ギニューの願いを杖は正しく受け取らなかったのか。 いいや違う、杖は確かにギニューの願いを叶えた。 湧き出る衝動を抑え、ボディーチェンジを可能とする。 今の状況を変えられる物を求めたギニューへ、望み通りの物を寄越したのである。 「…!!」 杖を放り投げ刀を手に取る。 武器として構えるのではない、これの使い道はそんな事ではない。 チェンソーを出現させ刀身を力任せに両断。 柄のある方を放り、先端部分が残った刀身を血が出るのも構わず強く握り締め、 飲み込んだ。 咀嚼はできない、自ら喉の奥に突っ込み腹の底へと落とす。 「は…?」 傍から見ていた脹相達には訳が分からないだろう。 刀が出て来たのもそうだが、それを喰らったのだから。 状況への理解が追い付かない者達と、奇行としか呼べぬ行動へ走った異形。 彼ら全員を地面に落ちた折れた刀、そこに浮かび上がる「目」が見つめていた。 ○ 「――――」 変化が起こる。 欠けた部位が正しき姿を取り戻す。 肉が蠢き骨が再構築され、人では有り得ぬ現象は彼の体が悪魔である証。 「――――っはぁ…!戻ったか…!」 戻った。 金属のような皮膚も、針に似た歯の一本一本までもが完全に数分前と同じ。 発する事の叶わなかった言葉を口にし、改めて回復を理解。 撃たれて吹き飛んだチェンソーの悪魔の下顎は、綺麗さっぱり元通り。 悪魔を知る者がいれば、珍しくも無い光景と顔色一つ変えないだろう。 血液とは悪魔にとってのガソリンであり、どんな薬よりも効果がある回復アイテム。 血さえ摂取すればあらゆる重症もあっという間に治る。 それこそ肉体部位の欠損でさえも、血を飲めば無問題。 とはいえギニューがやったのは血液接種とは程遠い行為。 刀を飲み込んだ、それで下顎が元に戻った。 悪魔の特性とは当て嵌まらない、だというのに何故再生が可能となったのか。 まず現在ギニューの肉体となっているデンジは、チェンソーの悪魔以外にも人間ではない存在と化している。 クワガタアマゾン、溶原性細胞の感染によりアマゾン化が起きてしまった。 これにより血だけでなく、人肉でも傷の再生がある程度可能という変異を引き起こした。 しかしギニューが食べたのは刀、人肉以前にそもそも食べ物ですらない。 但しそれは、杖が出したのが普通の日本刀だったらの話。 杖の力で現れた刀、銘は虚哭神去。 十二鬼月の頂点に君臨する上弦の壱、黒死牟の刀である。 黒死牟が振るう虚哭神去は鬼殺隊の日輪刀と、決定的に違う点が一つ。 この刀は黒死牟自身の能力で生み出した、つまり鬼の血肉で作られている。 形こそ日本刀に変化していようと、刀身を走る血管と浮かび上がった目がその名残。 元が血肉であるのなら、チェンソーの悪魔とクワガタアマゾンの特性を併せ持つ肉体にとっては十分糧となる代物だ。 ギニューは虚哭神去の正体は知らずとも、刀を見た瞬間に空腹が強まったのを感じた。 故に賭けに出る思いで刀を飲み込み、結果は再生した下顎が物語り説明するまでも無い。 杖はギニューの願いを叶えた。 それで終わるのなら、単に願いを叶えてくれるラッキーアイテムなら。 ギニューも絵美理ももっと早くに杖を使い、欲しい物を手にした筈だ。 「ぬぐっ!?」 そうしなかった理由が、杖が抱える重大なデメリットが襲い来る。 アマゾンになった時とはまた別の熱が、体の内側より発生。 皮膚がドス黒く変色、アマゾンの特徴で浮かんだ青黒い血管よりも尚色濃い。 変化が起きたのは体色のみではない、体全体が異様に膨れ上がった。 四肢は元より胴体すらも大きさを増し、着ていた看守用の制服が張り裂ける。 「ぬぅおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」 雄叫びを上げるは完全なる変化を遂げた怪物。 黒光りする皮膚を持ち、巨大化したチェンソーを唸らせる。 腹部の肢も獲物を待ちわびるかのように揺れ、先端の爪も心なしか鋭さを増したように見える程。 杖で願いを叶えた者は、杖を守る異形と化す。 嘗て杖を使った小さな生き物達と同じ運命を、ギニューもまた辿ったのだ。 ◆ なにがどうしてこうなったのかを、誰も説明できない。 杖を振るって刀を出し、それを食べたら巨大な怪物になった。 ギニューに起きた変化を見たまま告げればこうだ。 巨大化した理由を知りたくとも、懇切丁寧に教えてくれるとは思っていない。 第一今となっては理由云々を深く考えている余裕は無い。 敵が巨大になった、つまりシンプルに脅威が増した。 その一点さえ理解出来れば、焦りはそのまま言葉になって飛び出す。 「柊!」 「っ!はい!」 燃堂を押し付けるようにナナへ預け、ナナもまた燃堂の腕を引いて走り出す。 ポカンとした顔でギニューを見上げる燃堂へ、一々説明などしていられない。 等身大のサイズの時でさえ脹相達に任せるしかなかったのだ。 こんな規格外のサイズになった相手に出来ることなどあるとは思えない。 離れていろと言いたいのだろう脹相へ反論する気もなく、燃堂を無理矢理に引っ張って少しでもギニューから遠ざかる。 逃げる二人を見送らずに脹相は構え、遅れてしんのすけも我に返った。 巨大ロボットや大怪獣などとの戦いも経験してきたしんのすけだが、やはり見上げる程の敵の出現には驚きを隠せない。 ヒエール・ジョコマンとの戦いで操縦したカンタムロボもなければ、ミライマンの力も借りられない。 孫悟空の力で打ち倒す他ないだろう。 (…あの杖か?) ギニューが巨大化する前、奇妙な杖を振るった。 もしかすれば杖をこちらで振るか、破壊さえすれば元の大きさに戻るかもしれない。 確証は無いが試す価値はある。 ギニューの近くに転がる杖を確保すべく駆け出す。 「それに触るなあああああああああああ!!!」 杖を振るった者は杖の破壊を強く拒否する。 脹相目掛けて頭上よりクワガタアマゾンの肢が襲来。 このまま杖へと突き進んでは叩き潰される末路以外ない。 進行方向を変更、真横へ跳躍し直後に地面へ爪が突き刺さった。 「しんのすけファイアー!」 己自身に喝を入れしんのすけもまた動き出す。 敵の接近に気付いたギニューは、もう一本の肢を振るう。 対処方法は殺し合いでしんのすけを幾度も救ったぷにぷに拳の奥義。 やっつやっぱり柔軟弾丸で跳ね回り肢を回避。 「おわわわわ…!?」 続けて振り下ろされたチェンソーもどうにか躱す。 しかし巨大になった分当然ながら射程距離も元のサイズの倍。 大きく跳ねて刃の直撃こそ避けたは良いものの、杖からも離されてしまった。 そう簡単には近付かせてももらえない。 「がが…がああああああああああああ!!!!」 杖の副作用で巨大化したギニューだが、この状況を喜ぶ気には全くなれない。 口は治ったからボディーチェンジも使える。 巨体を利用すれば参加者を一掃できる。 そういった自身に有利な事情を噛み締める余裕がギニューには全く無いのだ。 傷は回復した、だがアマゾンの持つ食人衝動自体は未だ健在。 加えて杖を守らなければという、副作用によって植え付けられた余計な思考まで生まれる始末。 ついでとばかりに、ギニューの視線は先程から脹相をやけに追っている。 厳密に言えば脹相の肉体となった、バルクホルンの胸をだ。 溶原性細胞に発症したアマゾンは特定の部位へ執着を見せる。 ギニューにも同様の症状が表れており、彼の場合は胸。 それも女性の胸だ。 走り回る度に服の上から揺れ動く乳房に食らい付き、噛み千切り、味わいたい。 本来のギニューならば有り得ない執着心は、肉体であるデンジの少年らしい健全な欲をアマゾン化により歪められた影響か。 「オレは…杖…フリーザ様…肉を……」 嘗て杖を使い怪物と化した者は杖を折った方が良い考えとは反対に、杖を折らないでという気持ちも生まれた。 その際「心が二つある」と称したがギニューの場合はより深刻だ。 元から持つフリーザへの忠誠、アマゾン化による食人衝動、フリーザの肉に加え女の豊満な胸を喰いたい執着心、そして杖を守らねばという使命感。 忠誠心以外の余計な思考が混ざり、正常な判断力を奪われる。 「肉を…女の…杖…胸…フリーザ様……オレは…!」 心が二つどころではない。 マーブル模様のようにかき混ぜられた思考は、ギニューを暴走へと導くのに十分過ぎた。 「オレはニクーザ様の胸の杖を守るんだあああああああああああああっ!!!!!」 両腕のチェンソーを足元に突き刺す。 そこにしんのすけ達はいない。 ただ単に雨を大量に含んだ砂浜を傷付け、一体なんの意味があるのだろうか。 暴走する余り敵の居場所も分からなくなったのか? 否、たとえ暴走していようとも杖を守る強迫観念にも似た意思は生きている。 突き刺さったチェンソーが回転し、泥をそこら中に撒き散らす。 変化はすぐに起きた。 両腕のチェンソーを突き刺した位置から根が張り出したではないか。 ギニュー自身が大木と化したかのように、彼を中心にして根の侵食が広がっていく。 「これは…」 巨大になっただけでなく、これまた新たな手に出た。 元の大きさの時には使わなかった攻撃に、脹相の警戒も強まる。 根はやがて脹相の足元にも到達。 ここから何をする気なのかと言う疑問は、地面から響いた稼働音で解消。 飛び退いた直後に足元から刃が突き出される。 回転するソレは正しくチェンソーの刃。 だがギニューの両腕と頭部に生えたものとは違う。 刃全体へ走り脈動する血管に、ギョロギョロと蠢く複数の目玉。 ギニューが喰らったあの不気味な日本刀と同じ特徴が、チェンソーにあるではないか。 鬼喰いの剣士。 長き歴史の中でそう呼ばれた者が鬼殺隊にいた。 彼らは人でありながら鬼を喰らい、一時的に鬼と同じ怪力や再生能力を駆使する特異体質。 数百年を生きた上弦の壱をして、実物を見たのはたった二人だけという非常に稀な存在だ。 ギニューも、肉体であるデンジも鬼喰いの剣士ではない。 しかし殺し合いにおいて、悪魔のアマゾン化という異なる世界同士の異形が混ざり合う事態が起きた。 血を糧とする悪魔、人肉を糧とするアマゾン。 他者の血肉を己の燃料として取り込む異形の力が一つに宿り、そこへ加えて取り込んだのは上弦の鬼の一部。 であるならば、予期せぬ突然変異染みた現象が起きる筈は無いと、どうして否定できようか。 鬼喰いの剣士はただ鬼を喰らって怪力や治癒力を高めるだけではない。 喰らった鬼が鬼舞辻無惨に近ければ近い程、より強大な力を行使できる。 つまり力を着けた鬼と同じく、血鬼術すら人の身でありながら使う事が可能。 悪魔、アマゾン、そして鬼。 三つの人喰いの異形の力をギニューは我が物としているのだった。 「しんのすけ!足元にも気を付けろ!」 「わ、分かったゾ!」 しんのすけに注意を促しつつも回避へ集中。 次から次へと足元からチェンソーが生え、付近一帯には稼働音が鳴り止まない。 足を斬られ機動力を奪われては、回避もままならずあっという間にミンチ確定だ。 地面の振動と近付く稼働音を頼りに飛び跳ね回る。 避けるだけでなく攻撃にも移りたいが、果たしてあの巨体相手に有効打を与えられるのかは自信がない。 的が大きくなれば当て易いとはいえ、流石に限度がある。 素手や拳銃のみならず、アタッシュショットガンですらここまでの大きさでは大したダメージにならないだろう。 本当に厄介な事になったと舌打ちが零れた。 「イロハオエ~♪」 海藻のように捕えどころのない動きはぷにぷに拳の奥義が一。 ひとつひとより和毛和布を使い、そこから更にフラダンスにも似た動きへと発展。 傍目には気の抜けるような動作にしか映らないが、チェンソーを回避しているのだから大したもの。 尤もしんのすけが浮かべる表情に余裕は無い。 如何せん手数はギニューのが圧倒的に上。 回復ポッドのお陰で万全の状態にまで治ったから良かったものの、負傷を引き摺ったまま戦いに臨んでいたらきっとこうはならなかった。 悟空の体を持つしんのすけと言えども、限界が訪れていただろう光景は現実のものと化した筈。 避けるだけでは一向に埒が明かない。 ギニューの巨大化がいつまで続くか分からない以上、無駄に体力を消費するのは得策に非ず。 危険は承知で勝負に出る。 そう決断した脹相は一旦距離を取り、ストライカーユニットを装着。 地面から襲い来るチェンソーも、空中というフィールドまでは届かない。 (俺が惹き付ければ、しんのすけが杖を取りに行ける筈だ…!) 囮役は敵の注意を惹き付ける役目上、必然的に最も危険に晒される。 しかし悪戯に時間と体力を無駄にするよりは、リスクがあろうと勝てる選択をするべきだ。 二回目となるストライカーユニットも体が覚えているお陰か、苦も無く飛行が可能。 真正面のギニューへ突撃。 腕を振り被るのが見えたならうかうかしていられない、回避行動へと移る。 直撃はしなくとも暴風が叩きつけられたような余波が襲い掛かり、必死に耐えねば紙屑のように吹き飛ばされそうだ。 反対の腕が攻撃動作に移るのを待たずに直進。 顔の真横を通過し、耳元で蚊が飛んでいるかのような不快感をギニューは味わう。 耳らしき器官は見当たらないが反応は有りだ、後頭部付近へと回り込んだ脹相に意識が向かう。 振り返ると頭部のチェンソーが迫り真下へと回避。 「そうだ、こっちを見ろ」 狙い通りギニューはしんのすけから意識を外し、先に脹相を仕留めに来た。 地面に突き刺したチェンソーを引っこ抜き、これでしんのすけも動き易くなった筈。 後は杖を拾えるまでこっちで動き回り、しんのすけのほうへ気付かせないようにするだけ。 文字にすれば単純でも実際にやる脹相は命懸けだ。 胴体付近を飛び回ると足を振り上げた、蹴り落とす気だろう。 一撃でも食らえばまともな死体は残らない、後方へと退く。 余波が襲うも蹴りが当たっていないなら上等。 上昇しようとし、ゾクリと背筋を冷たいものが走った。 蹴りは避けた、だから問題ない筈。 違うただの蹴りじゃない、伸ばしたままの脚を突き破って巨大な刃が迫り来る。 「――っ!!!」 両腕のチェンソーを引っ込められるのは知っていた。 だが足からもチェンソーを生やせるとは思わず、焦りは急上昇。 スピードを一気に引き上げ、全身に負担が圧し掛かる。 体中が悲鳴を上げるも、チェンソーの直撃を受けるのに比べたら屁でも無い。 回避には成功、今の無茶な動きだけで大分体力を持って行かれた。 更に最悪な事に、脹相が一撃避けるだけでも命懸けでもギニューには関係ない。 避け終えたばかりの脹相へと迫る腕のチェンソー。 回転数を上げる刃を前に休む間もなく回避に移ろうとし、しかし思考とは裏腹に動きが追い付かない。 無茶をしたツケだ、痛む体は次の行動へ動くのを遅らせた。 時間にすればほんの数秒でも、余りに致命的と言う他無い。 最早回避は間に合わない、今から動いた所で精々腕一本くらいはチェンソーから逃れられる程度。 残された選択肢は黙って死を受け入れる、ではなく防御。 ウィッチには空を飛び、固有魔法以外にも使える力が残されている。 アタッシュショットガンを地面に放り両手を翳す。 魔法力が生み出すは身を守る魔力のシールド。 平時でも使えるがストライカーユニットを履いたウィッチは、より強力な盾を作れる。 叩きつけられるチェンソー、回転する刃に魔力が削り取られる錯覚を覚えた。 バルクホルンの体には掠り傷一つ付かない、刃はシールドを壊せなかった。 「くぉ――」 防いだのはあくまで生身の体への直撃のみ。 チェンソーを叩きつけられた衝撃自体は強化されたシールドだろうと防ぎ切れない。 バッターに打たれたボールの如く殴り飛ばされた。 勢いが強過ぎるが為に空中で持ち直せず、ロクに身動きも取れない。 いつまでこの状態なんだと焦り、直後に背中から叩きつけられる。 背後にあるのはフリーザの宇宙船だ。 金属製の機体に激突した痛みで一瞬呼吸が止まり、目からチカチカと火花が散る。 地面に落ちた時には受け身も取れず、うつ伏せに倒れ小さく身動ぎするばかり。 「脹相おねえさん!」 攻撃された仲間を無視し、杖を取りに行く。 合理的な思考は最初から頭には無く、足を止めて振り返った。 どんな状況だろうと友や仲間を蔑ろにしない。 しんのすけの美点だがこの場においては悪手だ。 杖に近付こうとする不届き者の存在をギニューが再び察知、両腕を地面に突き刺す。 「ツエーザ様の胸に触れるな肉があああああああああああ!!!」 正気を失った言葉と共にチェンソーを生やす。 足元から響く稼働音に慌てて回避へ移るが一手遅い。 脚の肉が削がれ胴着が赤く染まる。 皮を裂かれただけだ、骨には到達しておらず移動に支障は無い。 何よりこの程度の痛みに構っていては、今度こそ本当に真っ二つ。 入れ替える筈の悟空の体ですら躊躇なく斬る様子を見ると、ギニューからは冷静さが抜け落ちているらしい。 相手の事情を知る由の無いしんのすけはチェンソーを避け続ける。 これまで同様、悟空の身体能力とぷにぷに拳を組み合わせた動きは効果を発揮。 最初の一撃以降は当たっていないが、避けてばかりでは状況は変わらない。 脹相が心配でもチェンソーが邪魔で近づけず、焦りと悔しさに汗が滲む。 そんなしんのすけの後方で、脹相の元に近付く人影があった。 「おい!大丈夫かよちょーそー!」 「…何でこっちに来た」 これまでのバカを絵に描いた能天気な表情とは打って変わり、真剣な顔つきで声を掛ける少女。 燃堂に思わず脹相は呆れを抱く。 幾らバカでも巨大な怪物が暴れ回っていれば、危機感を抱くだろうに。 安全圏まで逃げれば良いものを、何故わざわざ戻って来たのか。 いや、理由は単純。 こいつはバカだが下衆ではない、人間として当たり前の善性を持っているから。 宇宙船内でしんのすけを論した時、困惑を抱きつつもただのバカではないと察せられた。 肩を貸されどうにか立ち上がりふと顔を上げ、ナナが駆け寄って来るのが見える。 メガネの位置がずれ焦りを顔に出している姿から、何があったかは安易に察しが付く。 きっと制止も聞かずに自分の元へ走り出した燃堂を慌てて追いかけて来たに違いない。 つくづく燃堂に振り回される奴だと、緊迫した場には不釣り合いな呆れ笑いが浮かぶ。 「燃堂さん…!あなたは本当に…勝手に動いて…!」 「お?何だ相棒の弟。お前相棒よりも体力ねぇのか?」 「…っ!また来るぞ!」 チェンソーを起点に侵食する根は脹相達の元へと近付く。 間近に迫った脅威を目撃しては、ナナも文句を言っている場合では無いと即座に切り替えた。 燃堂への文句など生きていれば幾らでも言う機会がある。 反対の肩を脹相に貸して一先ず宇宙船内に避難。 数秒遅れて三人が立っていた場所へ生えるチェンソー、もう少し遅れていたらを考えれば背筋が寒くなる。 ハッチを通じて中に入り奥へと進む三人。 その間にもチェンソーは次々に地面から顔を出し、機体表面を削り取った。 フリーザ軍の技術力で生み出された船故か、今のところ大破を免れてはいる。 だがいつまで持ちこたえられるかは不明、現にハッチ付近は耐え切れずに斬られ断面が火花を散らす。 せめて迎撃システムでも使えれば別だが操縦はおろか、レーザー砲の一つも動かない。 公平さを保つために大半のシステムをオミットしたのだろうけれど、この状況では余計な真似をと主催者に恨みを言いたくなる。 言っても状況は微塵も好転しない為、無駄に怒って体力を使う気は無いが。 「お?何だここ、めちゃくちゃ床が揺れてんぞ?」 「燃堂さんそっちじゃありません!じっとしてないで早く!」 「奥に行け…!ここも限界だ…!」 如何にフリーザ軍の宇宙船と言えども、一方的に攻撃を受け続けては破壊されるのも時間の問題。 不自然に揺れ動く床に首を傾げる燃堂を引き摺り、直後船内へチェンソーの刃が出現。 真下から絶えず削られ、とうとうチェンソーの侵入を許してしまった。 脹相の言う通り同じ箇所に留まるのは自殺行為以外の何者でもない。 まだある程度は耐えられるエリアへ向かうも、それだって直に限界を迎える。 そうやって場所を変え移動続けたとて、最終的には逃げ場無しとなるのは明白。 今から外へ逃げ出したってあっという間にチェンソーの餌食だ。 仲間との合流場所に選んだ宇宙船は、今やナナ達にとって巨大な鉄の棺桶も同然。 自軍の船を破壊する蛮行も、暴走したギニューにはまともな判断が不可能。 敵自ら攻撃を止めてくれる展開には期待するだけ無駄。 残された道は二つ、このまま宇宙船諸共運命を共にするか。 或いは、ただ一人戦う少年がその運命を変えるか、だ。 →
https://w.atwiki.jp/akimtsu/pages/24.html
冬ノ恋歌 作詞 J%+a2 寒いよね… 雪舞い落ちる冬を君と 渡っていけたらな… 凍えたこの身体 ひとりで歩くには切ないよ 君もたぶんそう思うだろう 僕と寄り添い歩こうよ 僕のとなりで歩いてよ 僕は握るよ 君の暖かい掌を Winter Love ひとりじゃ切ないよ 君と夏の思い出話したいな そして そっと ずっと ずっと 君の事 抱きしめていたい 掌は離さずに… 冬も君と 渡って行けたらな… Winter Love ひとりじゃ切ないよ 君と夏の思い出話したいな そして そっと ずっと ずっと 君の事 抱きしめていたい 掌は離さずに… 夏と変わらず僕の歌を… 寒いから 雪舞い落ちる冬を二人で 渡って行けたらな。 変わらず、あの夏みたいに 愛に愛そう 愛に愛そう… 桜 咲-Sakura Saku- 作詞 J%+a2 3月に入ればまた 桜がこの僕包む 桜の花びら 一つ また一つと 散りゆくけど 寂しくなんかない 寂しくなんかないよ また会えるんだ 寂しくなんかないから また会えるんだ その時はまた咲ってね 君が好きで 咲っていてほしくて つよがり見せて また想い咲かせるから 寂しくなんかないんだ 桜の季節も去り際 この身を包んだピンクの 花びらの衣装 愛から また愛へと 身を纏うけど 覚悟はできている 最期が訪れること また会えるんだ そう、信じているから また会えるんだ ホラ。信じれるから 君が好きで 咲っていたくて つよがり見せて また切なさ咲かせるんだ そして強くなるから おやすみなさい 作詞 J%+a2 約束の場所 来てくれなかった 突然だったよね 僕のわがままだから 気にしないで 本当は会いたかった 君の顔を 最後に見たかった... 強くなろう! 「負けるな僕。」 そう、そう云い聞かせた 片想いだった 最初から最後まで この気持ち、そろそろ 片付けないとね。 「好きだよ」 おやすみなさい 僕の恋物語 「愛してる」 おやすみなさい 過去の型にしよう それでも 愛してたことは真実だから 愛してた さっきまで 愛してた 今は違う…って 強がってみる 無理矢理かもしれない でも 愛してたことは真実だから せつないけど 想いを片付けよう。
https://w.atwiki.jp/polpol/pages/200.html
[舞人] いくら強いって言ったって女の子だけに戦わせられるか! [その他] 装備無しで叫ぶ舞人、しかし具体案が無かった そんな舞人にメイは優しく微笑みかける [メイ] お優しいんですね、勇者様 ですがご心配無く、すぐに終わりますので [ウコケイA] ウコケケクェェェェェェエッ!ウコケ! (いい雰囲気になってんじゃねぇーよ) [ウコケイB] ウッコケケクェエエエエッ!!! (この万年発情期共が) [ウコケイC] コッケウコモケエエエエエエエエエエエッ!!!! (よくも弟をやりやがったな!ゆるさんっ!) [舞人] なんでだ…アイツ等の言ってる事がわかる気がする [その他] 幻聴です [メイ] それでは…お眠りなさい [その他] スカートの裾にでも隠してあったのだろうか、三本のナイフが放たれる そのナイフが一直線に魔物へと飛び―――それぞれ脳天に深く突き刺さる [ウコケイA] にせこっ! [ウコケイB] びふかっ! [ウコケイC] めまんべつ! [その他] 断末魔を上げ地面に倒れる魔物三匹 それを気にした様子も無くメイが舞人に振り返る [メイ] 勇者様、お怪我はございませんか? 怪我をしていらっしゃるなら 一度城に戻って治療を… [舞人] あ、あ―――ぶないっ!後ろ! [ウコケイD] ウゥゥゥゥコケッ!クェェェエエエッ!!!! (兄弟の仇じゃああああああああ!!!!) [メイ] しま――― [その他] 最初に腕を切られ、倒れていた魔物が起き上がり 仲間になりたそうにこちらを見ずに突撃してくる メイは気づいたようだが避けるには遅すぎた [舞人] ツ……ツンディン! [その他] 無詠唱で表れた大きな雷が魔物を襲う 今の今まで自分が魔法を使える事を忘れていたようだ [ウコケイD] ウ…コッケ……イ [メイ] ―――助かりました、勇者様 …勇者様?勇者様!? ペロ…これは…寝てる! [その他] バーローwwwwwwwww どうやらMPが無い状態で無理矢理魔法を使ったはんどぅで 気絶してしまったようだ、勇者なんてこんなもんである [メイ] …お疲れ、なんですね 起こさないように城に――もう城門は閉まってますね 仕方ありません、私の家にでも運びましょうか
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/1031.html
原曲・西脇唯 作詞作曲・西脇唯、編曲・水島康貴 TVアニメ「金田一少年の事件簿」三期OP曲。 【登録タグ 1998年の楽曲 J-POP アニソン 西脇唯 金田一少年の事件簿】 カバーした声優 池澤春菜 小杉十郎太 中川亜紀子 松野太紀 森川智之
https://w.atwiki.jp/manafee/pages/135.html
日向坂で会いましょう #79 春日俊彰の所沢フレンドリーパーク 高瀬のボヤき。 1stアルバム『ひなたざか』ヒット祈願でほぼ放送されなかった陸チーム。 刺身用のツマを3時間かけて切っていた髙橋、渡邉、高瀬は、「映像になったらきっとダイジェストになっちゃうんだ」「そうだよ~」と愚痴が止まらない。 「なんならツマが使われるかもわかんないよ」とボヤく高瀬だったが、フレンドリーパークの陸チーム紹介VTRで使われた。
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/420.html
優しさでは辛過ぎるから ◆3k3x1UI5IA 前編より 「……見事な太刀筋やったが――トドメは刺さなくてええんか? あとオレ、グラサンマンちゃうから。 すっかり定着しちゃってるようやけど、本当はコンマやから。デバイスとやらでもないし」 「本当は、殺したいくらい憎いよ……。 この人が居なければ、光子郎さんは死なずに済んだと思うし……。 でも、憎しみに駆られて命まで奪ったら、きっとそれは私たちの『負け』……。今は、これでいい……」 「それもそうやな……って、名前の方のフォローは無し?! おーいフェイトさーん?! もしもーし?!」 手の中で喚き続けるサングラスを無視して、フェイトはブルーとイヴを眺める。 ブルーの方は……完全に気絶したらしい。意識を失って、倒れている。 両足に叩き込んだ斬撃は深く、おそらくもう自力では歩けまい。両腕もまともに動くまい。 とはいえ、急所は外したから、失血で死ぬことも無いだろう。 後々治癒魔法の治療を受ければ、社会復帰できるレベルである。その程度のダメージを意識して与えた。 まあ、もしかしたら屈辱的な「おきなわ」の傷痕は残ってしまうかもしれないが…… その程度は、フェイトのささやかな復讐、ということで許してもらおう。 それよりもフェイトが気になったのは、イヴの方だった。 呆けたような表情で膝をつき、倒れたブルーを見つめたまま動けないイヴ。 フェイトはなるべく優しく、彼女の名前を呼ぶ。 「――イヴ」 びくん、とイヴの肩が震える。その僅かな動きの中から、彼女の怯えが伝わってくる。 無理もない、とフェイトも思う。 コンマにとって大事な仲間だったビュティを手にかけてしまったのは、イヴだ。 フェイトにとって大切な存在だった光子郎を殺してしまったのも、イヴだ。 そしてブルーに攻撃命令を下され、一瞬迷ってしまったのも、イヴだ。 それでも全ては、ブルーのため。そう思っていたはずなのに、「役立たず」と罵られ見捨てられた。 きっと今、彼女の中では無数の感情が入り乱れ、混乱の極みにあるのだろう。 どんな表情をしたらいいのか分からない、と言わんばかりの危うい表情で、口をパクパクさせている。 そんなイヴに、フェイトはあくまで優しく、限りなく優しく微笑みかける。 「わた、わ、私……!」 「大丈夫よ。大丈夫だから。あなたが怯える必要は、ない」 母プレシアに訣別を告げられた時の自分もこんな表情をしていたのだろうか。 そう思うと、自然と自分が今すべきことが理解できた。彼女にかけるべき言葉が、迷わず出てくる。 「どうして――どうしてフェイトさんは、私に――私を――」 「私もね……『ある人』の言うままに、罪を犯したことがある。人を傷つけたことがある……」 「え?」 思い出すだけで、今でも胸の奥が痛くなる。 けれど、あの痛みを乗り越えてきたからこそ、今のフェイトが居る。 記憶の中の痛みを思いだしながら、フェイトは語る。 「その人は、とっても大切な人だった。誰よりも大事な人だった。 とっても厳しい人だったけど、それでも私にとっては生きる理由だった」 厳しく、理不尽で、過酷な要求ばかりしてきた母、プレシア・テスタロッサ。 どんなに努力しても、身を粉にして働いても、労いの言葉ひとつ貰えず、鞭で打たれ、叱責され。 それでも、たった1つの「優しい思い出」が彼女を支えていた。遥か昔の、偽りの記憶だけが心の支えだった。 たった1つでもいい、優しさを示されれば、理不尽な相手にでも依存してしまうことがある―― それは誰よりもフェイト自身が良く知っていること。 だから、イヴが陥った状況が、よく分かる。ブルーに依存してしまった心理が、手にとるように分かる。 「でも、私はあの人に見捨てられて…… そんな時、傍に居て支えてくれたのが、なのはたちだった。 敵だったはずの、なのはたちだった。今の私の、大事な友達」 今のイヴもきっと同じ。唯一の支えを失って、荒涼たる荒野に放り出されたような状況。 だから、今度は。 「だから――今度はきっと、私が誰かを支える番なんだと思う。 私が、イヴを支える番。 辛いことも苦しいことも、みんなで分け合えばきっとがんばれる。 1人じゃ背負いきれない罪でも、きっと耐えられる。 辛いことを忘れることができないなら、全部忘れず、ちゃんと背負って、償って、一緒に歩いていこう。 ……ね?」 フェイトはゆっくりとイヴの肩を抱くと、イヴの言葉を待つ。 イヴの中で、様々な感情が渦巻いているのが分かる。今はきっと急かすべきではない。 フェイトの手の中に握られたコンマも、黙ってイヴの答えを待つ。 やがて、たっぷり1分ほど言葉を失っていたイヴが、ゆっくりと口を開いた。 「わた、し……」 「……?」 ――何かが、ひっかかるような声だった。 不審に思って、相手の顔を見るべく、少し身を離したフェイトは、そして、 ザクッ。 唐突に、首の真ん中に、熱さを感じた。 「かっ……ハッ……!?」 声が出ない。息が出来ない。電撃魔法など唱える間もない。痛みより先に、出血より先に視界が暗くなる。 見ればイヴの髪の一房が、いつのまにか鋭い金色の槍と化していて。 分子レベルのスケールで物体を寸断できるナノスライサー。 その鋭い切っ先が、フェイトの喉を貫き、甲状軟骨を貫き、食道を貫き、椎骨を貫き、延髄を貫き。 フェイトの後頭部あたりから、僅かに血に濡れた切っ先を覗かせていて。 間違いなくそれは、致命傷。 (どうし、て……!? イヴ……?!) ぐらり、と視界が傾く。意識が遠のく。ほとんど出血することなく、奈落に向かって落ちていく。 最期の力で見上げたイヴは、血の涙を流しながら、機械のような無感情な顔で、何かを延々と呟いていた。 「――全部、忘れる……今は殺人機械でいい……鬼でいい……優しさじゃ、辛過ぎるから……」 * * * ――もう鬼でいい。心の無い殺人機械でいい。 激しく揺れ動くイヴの精神は、激しい迷いと苦しみの末に、全ての感情を閉ざすことを選んでしまった。 フェイトは、間違いなく優しかった。 でも優しさは信じられない。優しいと言うのなら、あの時のブルーだって優しかったのだ。 そのブルーが土壇場でイヴをモノ扱いし、家畜のように命令を下し、果てには見捨ててしまったのだから。 優しさは、信じられない。 傷ついた魂に心地いいからこそ、かえって怖い。身を委ねるのが恐ろしい。 元々、光子郎を殺した時点で、イヴはフェイトに対し、取り返しのつかない後ろめたさを抱いていたのだ。 フェイトが優しくすればするほど、イヴの心は逆に追い詰められて。 元より疲弊しきっていた精神は、とうとう限界を超えてしまったのだ。 また、フェイトの読みにはちょっとした誤算があった。 フェイトの過去とイヴの現状があまりに似過ぎていたので、その2つの間にあった差に気付かなかったのだ。 フェイトとイヴの間には、なのはとフェイトが築き上げていったような信頼関係が出来ていなかった。 繰り返される本気の戦闘は、時間は短くとも相手への深い理解を生む。だからなのはとは理解し合えた。 けれどイヴと過ごし言葉を交わした時間は、それに値するほどのものにはならなかったのだ。 そして――ブルーとイヴの関係は、フェイトとプレシアの関係より、遥かに弱く、脆かった。 当時のフェイトには、プレシアの他にはアルフとバルディッシュしか居なかった。 この3人だけが、まさにフェイトの世界そのものだったのだ。 しかし、イヴは元の世界に帰れればスヴェンがいる。トレインがいる。リンスなどの知り合いも多い。 この島での人間関係はあくまで一時的なもの。自然と、ブルーの裏切りの意味も変わってくる。 そしてもう1つの誤算は、イヴの特殊能力。その可能性の広さ。 フェイトは全てを忘れることなく、罪を背負い償えと言った。 辛いことでも忘れられないのだから、と言いきった。 けれど――本当にそうだろうか? ナノマシンを使えば、イヴは自分の身体を変化させることができる。自分の傷を治すこともできる。 だとしたら、記憶を消去することも出来るかもしれない―― 記憶を司る海馬のあたりを上手いこと弄れば、嫌なことを全部忘れられるかもしれない―― ナノマシンが不調な今では無理でも、本来の調子さえ取り戻せば、その程度は出来るかもしれない―― イヴは、そう思い至ってしまった。ギリギリまで追い詰められた精神が、そんな答えを出してしまった。 「お……おい嬢ちゃん、何やっとんのや! なんでフェイトの嬢ちゃんをやらなあかんねん! おいこら聞いとるんか!? 正気に戻れや! なあ! おいちょっと」 ザクッ。 何やらサングラスがうるさく喚いていたが、イヴは振り向きもせず、無造作にナノスライサーを振り下ろす。 すぐに、静かになる。 血の涙を流し続けながらも、イヴの顔からは一切の感情が欠落したまま。 命持つサングラスの「死」にも、何の動揺も見せない。 ――イヴは思った。 心が痛むなら、もう心なんていらない。 鬼でいい。心のない殺人機械でいい。トルネオ・ルドマンの所に居た頃の自分に戻ろう。 そしてさっさとこの『ゲーム』を終わらせて、全てを忘れて、何事も無かったかのようにスヴェンの所に戻ろう。 そうだ、もしも記憶の消去が自分で上手く出来ないようなら、優勝時の「ご褒美」で消してもらってもいい。 ああでも、どうしよう。それでは自分から行動を起こすことができなくなる。 心を完全に閉ざすなら、考えることをやめるなら、誰かに代わりに考えてもらわなければ。 ちょうどあの頃のトルネオのように、殺人機械に命令を下す存在が必要になってくるわけで―― イヴの視線が、傷だらけで倒れているブルーに向けられる。 ほとんど表情のないまま、その口元が、僅かに吊り上がった。 * * * ――意識を取り戻した時、最初に感じたのは太陽の眩しさだった。 逆光の中、2つのシルエットがこちらを見下ろしている。 片方は……イヴだ。陽光を透かして輝く金髪と、その髪形で分かる。 でも、もう1つは……? 頭についてるのは、丸い球体と、触角? この人影、どこかで見た気が…… 「ホラ、治ッタゾ」 「そうね……。ブルーさん……大丈夫、ですか……?」 無機質な声が2つ。 感情の感じられない、しかし言葉だけは自分を気遣うイヴの声を受け、ブルーは頭を振りながら起き上がる。 見れば、すぐ側には蜂と少女を掛け合わせたような異形の生物。ジェダにQBと呼ばれていたあの生き物だ。 「ゴホウビ、確カニ届ケタカラナ」 ブン。 短く言い残すと、QBは小さく羽を鳴らせてその場を飛び去る。 しばし状況が把握できなかったブルーは、改めて周囲を見回す。 ――すぐ近くで、フェイトが死んでいた。 信じられない、といった風の表情を浮かべ、目を見開いたまま、静かに事切れていた。 意外と出血は少ない。首の中央にある傷も、かなり小さい。 これで目を閉じていたら眠っていると勘違いしたかもしれない、それくらいの死に方。 何故、フェイトが死んでいるのか? ――考えるまでもない。 何故、ここにQBがやってきたのか? ――考えるまでもない。 何故、自分はこうして無傷でいるのか? ――考えるまでもない。 ブルーは改めて自分の身体を確認する。 身につけていた白衣は、何箇所も「おきなわ」という文字の形に切り裂かれボロ布のようになっている。 けれど、その下の肌には傷1つない。腕も足もちゃんと動く。 「反応が遅れて、申し訳ありませんでした……これからは、このようなことは……」 「い、イヴがやったの? ひょっとして、さっきの『ご褒美』って、まさか」 「ナノマシン治療……上手くいかなくて……。勝手な判断して、ごめんなさい……。だから……」 イヴは感情の欠落した表情のまま、ブルーに頭を下げる。深く深く、頭を下げる。 その姿を見て、ブルーは。 (あ……あはは。ホホホ。ホホホホッ!) 思わず高らかに笑いだしたくなるのを、ブルーは必死に堪える。堪えきれず口の端が吊り上がる。 イヴは、ブルーが思っていた以上にブルーに忠実だったのだ。いや、忠実になったのだ。 この状況はそうとしか思えない。 反応こそ遅れたものの、ブルーの命令通りにフェイトに襲い掛かり。 相手が電撃魔法の使い手、という相性の悪さにも関わらず、素早い一撃で命を奪い。 そして『ご褒美』の権利を使ってまで、ブルーの傷を治して見せた。 この落ち着いた表情も、迷いが吹っ切れた、ということなのだろうか。いやきっとそうだろう。 一時は「イヴはブルーを殺して『ご褒美』を貰おうとしているのでは?」とまで疑っていたのに。 あれも全くの杞憂だったわけだ。ここまで来ると、笑みも零れようというものである。 ブルーは立ち上がる。豊かな身体の上で、ボロ布となった白衣の成れの果てが揺れる。 「よくやったわ、イヴ。やれば出来るんじゃない。さっきは酷いこと言ってごめんね♪」 「いえ……」 「さて、マトモな服が欲しい所だけど……そうね、そこの死体の服、脱がせてくれる? 服を破かないよう、血がつかないよう、気をつけて」 「はい……」 ブルーの命令に従順に、イヴはフェイトの死体から服を剥ぎ取りにかかる。 別にブルーとしてはイヴのナース服を奪っても良かったのだが、それではイヴが着る服が無くなってしまう。 イヴが死体の服を脱がせている間に、ブルーは遺されたフェイトのランドセルを漁る。 「脱がせ終わりました……」 「こっちに頂戴。それから……これはイヴが持ってなさい。使い所は任せるわ」 イヴからフェイトの衣類を受け取り、代わりにランドセルから出したバトルピックを押し付ける。 イヴの能力ならこんなもの無しでも戦えるが、どうせブルーが振るうには重過ぎる武器。 ポケモンバトルでもそうだが、戦闘時に選べる選択肢は多い方がいい。意外な技が身を救うものなのだ。 そういえばアタッシュケースについても聞いておきたいが……まあ、これは後回しでいいか。 ブルーはさっさと白衣の残骸を脱ぎ捨てると、渡された服を身につけ始める。相手はイヴだ、恥じらいはない。 「これから、どうしようかしらね」 「私は、ブルーさんに従います……」 「この2人、工場の秘密がどうとか、エネルギー源が謎だとか、色々言ってたけど。 あれって本当に意味あるのかしら? どう思う、イヴ?」 「さあ……? 私には、分かりません……ところで、このサトウキビ、どうしましょう?」 着替えながらの取りとめもない話。ブルーはすぐに服を着終わる。 多少体格が合ってないため、胸ははちきれんばかりに張り、少し動くとおへそも見えてしまう。 けれどもまぁ、さっきまでのボロ布よりはよほどいい。これで他の参加者とも接触できる。 もっともこの格好では、4人は居るというフェイトの知り合いに出会えばまたややこしいことになりそうだが。 どこかでチャンスがあれば、また別の服を探そう――ブルーはそう心に決めて。 首元にマフラー状態の『風の剣』を巻くと、イヴに命令を下す。 「さとうきび? そうね、そんなものへし折っておきなさい。ムカツクから。 さ、とりあえず移動するわよ。こんなところ誰かに見られたら厄介だしね」 * * * ――ブルーは知らない。気付いていない。 イヴの本当の心を。本当の気持ちを。 (……当面はこれでいい……) 人の形をした「鬼」は、命令に忠実にさとうきびをナノスライサーで叩き折ると、主人の後を追って歩き出す。 ブルーはイヴを利用しているつもりなのだろう。そのことは百も承知だ。 しかし、今やそれはイヴにとっても同じこと。 現在のイヴにとって、ブルーは「主人役」として価値があるから従っているだけなのだ。 (私は鬼……私は殺人兵器……。兵器には、使う人が必要……) たとえば誰かが剣で人を斬っても、剣そのものは罪を問われない。剣そのものは悲しまない。 殺人の罪も、罰も、罪悪感も、全て「剣を振るった人間」が背負うべきもの。 そしてブルーならちゃんと振るってくれるだろう。そう判断したからこそ、従っているのだ。だから。 (もしも、より良い「兵器の使い手」が現れたとしたら。もしも、最後の2人になったとしたら。その時は……!) * * * 優しさに怯えた少女は、深い闇の中に堕ちて真の鬼と化した。 優しさを演じた少女は、忠犬と信じて恐るべき鬼を抱え込んだ。 歪な三角関係はその数を減らしてさらに歪な形となり、そして2人は……。 【A-3/森の中/1日目/午後】 【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】 [状態]:健康(傷は全て「ご褒美」で完治)、14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味 [服装]:フェイトの普段着(微妙にサイズ合ってなくてヘソが見えてる&胸がキツキツ) [装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル [道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、 チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』『同行』)@H×H、 Lのお面@DEATH NOTE、ジャスタウェイ@銀魂、マジックバタフライ@MOTHER2 [思考]:ホホホッ! 結果オーライってとこね! 本当にツイてるわね、あたしってば! 第一行動方針:とりあえず、これ以上のトラブルを避けるために工場から離れる。 第二行動方針:イヴを支配し、利用して生き残る。 第三行動方針:生き残るためには手段を選ばない。 第四行動方針:フェイトの知り合いと遭遇してしまう前に、どこかで適当な服を手に入れておく。 第五行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第三行動方針に矛盾しない程度に)心配 基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない) [備考]: イヴのナノマシンの能力をあらかた理解しました。 ブルーは、双葉を始末したであろうと思っています。 フェイトの知人(なのは達)と、リリカルなのは世界の魔法についての知識を得ました。 光子郎たちの工場についての考察を一通り聞いています。ただし、あまり重要性を感じていません。 イヴの心変わりに気付いていません。 イヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。 【イヴ@BLACK CAT】 [状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に中程度の打撲(回復中)、疲労感大、思考停止状態 [服装]:ナース服 [装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、 [道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式[ビュティ]、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、 G・Iカード(『左遷』)@H×H、神楽の傘(弾0)@銀魂、血塗れの自分の服 [思考]:もう「鬼」でいい……心の無い殺人機械でいい……今この島でだけは……! 第一行動方針:「命令をくれる主人役」として、ブルーを利用。当面彼女に奉仕し、守る。 第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。 第三行動方針:ブルーより良い「主人役」候補が見つかれば、状況次第で「乗り換え」も考える。 基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。 そして全てを忘れて、元の世界に戻る。 [備考]: 3人殺したことによる「ご褒美」は、ブルーの傷の治療に使用しました。 ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。 【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's 死亡】 【コンマ@ボボボーボ・ボーボボ 死亡】 [備考]: A-3工場前に光子郎の墓(名前は書かれていません)が作られています。彼の首輪も埋められています。 光子郎の墓の前に、裸のフェイトの死体が転がっています。 フェイトの死体の側に、 折れたさとうきびセイバー@ボボボーボ・ボーボボ、破壊されたコンマ@ボボボーボ・ボーボボ ボロボロの白衣(『おきなわ』の文字の形に何箇所も切り裂かれている)@現実? が転がっています。 ≪148 MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲 時系列順に読む 150 The worst selection≫ ≪148 MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲 投下順に読む 150 The worst selection≫ ≪130 世界は皮肉に満ちていた(前編) フェイトの登場SSを読む GAME OVER ブルーの登場SSを読む 158 運命のルーレット廻して(後編)≫ イヴの登場SSを読む
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/48759.html
【検索用 このおんがくはじつじかんにのっとってこうちくされるからわたしはそのえんそうほうほうのびぼうろくをつくるひつようがある 登録タグ Haniwa VOICEROID こ 曲 紲星あかり 結月ゆかり】 作詞:Haniwa 作曲:Haniwa 編曲:Haniwa 唄:結月ゆかり、紲星あかり 曲紹介 黒いコンバースが突然壊れたときのために、黒いコンバースは常に2足持っています。 曲名:『この音楽は実時間に則って構築されるから、私はその演奏方法の備忘録を作る必要がある。』(このおんがくはじつじかんにのっとってこうちくされるからわたしはそのえんそうほうほうのびぼうろくをつくるひつようがある) 歌詞 (動画より書き起こし) こうしてまた、アメリカ民謡研究会を始めましょう。 それは、失敗を延々繰り返すことです。 その炎の終わるまで、一度も陽を受けぬことです。 私だけの、「完全な世界」を探すことです。 「私達は静かに演奏だけを続けるべきだ。 哀しいお話を聞きに来たわけじゃない。 ただでさえ毎日は腐ったお伽噺で溢れかえっているのだから、 その口を針で結んで二度と開かないようにしたら――― ―――あの池に沈むと良い。」 そんな手紙を書きながら、 割れた石ころのことがずっと気になって仕方ない。 とても小さいあの石のことだ。 来た道を戻ったって、もういなくなってしまっているに違いない。 倦み泥を浚う私に、 「そんな汚いものは忘れなさい。」 と笑う。 笑う。 私はすっかり泥だらけになって、 それでも、 「あれは“僕”の星だ。」 と、空嘯く。 例えば私たちが時を取って、全てを忘れて、 そうしてまたいつか会ったとしても。 お前を許すことがない。 幼い頃の風邪を曳き続けている。 それは、這う者の最後の誇りだ。 私達は折れ曲がった螺子を愛そう。 儚い時の記憶を消し続けている。 それは、持たぬ者の最期の自惚れだ。 私達は気付かずに終わることとしよう。 私達は…… 私は、静かに演奏だけを続けるべきだ。 哀しいお話を聞きに来たわけじゃない。 ただでさえ毎日は、 腐ったお伽噺で溢れかえっているのだから。 間違いも失敗も、百度繰り返せば正解になる。 事実私はこの音楽の最初のフレーズのいくらかと、 ドラムの録音と、 この後更に機材のループ操作に失敗しますが、 音が始まってしまったら もう止めることもできないでしょう。 やり直すということがどれだけ面倒なことかしらない。 また演奏に際してギターのチューニングも 合わせていませんが、 そもそもこの音楽に登場する楽器は 一本のギターしかない。 つまりこのギターが 例え崩れた調律を持っていたとしても その調律がこの世界の基準となるのであって 私以外の他人と演奏を合わせる気持ちもないのだから チューニングの必要がありません。 私はただただ 騒絶な環境が好きなだけであって それ以外の誰かに何かを求めているわけではないし 衝動を共鳴させたい気持ちもなければ 感動を分かち合うつもりもない。 良い音さえすれば何でも良い。 調律がずれようが、 演奏に失敗しようが、 規則を無視しようが、 逆らおうが、 泥を啜ろうが、 風邪を曳き続けようが、 枯れようが、 壊れ果てようが、 這い回ろうが、 消え去ろうが、 消されようが、 排除されようが、 拒否されようが、 間違えようが、 沈もうが、 腐ろうが。 私は騒音の中にいる。 それは、うるさい音の繰り返しです。 雑声のない完璧な静寂です。 それは――― こうしてまた、アメリカ民謡研究会を始めましょう。 それは、失敗を延々繰り返すことです。 その炎の終わるまで、一度も陽を受けぬことです。 貴方だけの、 「完全な世界」 を探すことです。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/alian_meise/pages/27.html
「違う。重要なのは『神がいるかどうか』ではない。 ……『神がいることを君が信じれるかどうか』、なのだ。 ――理解したかね?」 メイセの街のブリガンティア神殿において、神官長を務める男。 穏健派が多い神殿内に置いて、マキャヴェリスト的な一面をもつ強硬派である人物。 少数派にありながら権力を手中に納めている辺り、パワーゲームを得意としていることが伺える。 チヅルの上司役として登場。 神殿つったら胡散臭い神官は必要だろJK、から生まれた。