約 34,715 件
https://w.atwiki.jp/cocoareferencejp/pages/114.html
Tags ガイド 未完 言語 Cocoa トップ ガイド 言語 ブロックプログラミング概論 ブロックプログラミング概論 翻訳元 このページの最終更新:2010-02-28 ADCの最終更新:2009-10-19 目次 イントロダクション(Introduction)このドキュメントの構成(Organization of This Document) イントロダクション(Introduction) ブロックオブジェクトはランタイム特有のCレベルの構文です。これらは通常のC関数に似ていますが、実行可能なコードに加えて自動(スタック)メモリまたは手動(ヒープ)メモリに束縛された変数も収容しています。ブロックを使えば、関数表現をAPIに渡したり、自由にストアしたり、マルチスレッド上で使ったりすることができます。 ブロックはMac OS X v10.6のデベロッパーツールとして同梱されているGCCとClangで使うことができます。ブロックランタイムはオープンソースであり、LLVM’s compiler-rt subproject repositoryで見ることができます。またブロックはN1370 Apple’s Extensions to C(ここにはガーベジコレクションも含まれています)というスタンダードCワーキンググループでも提供されています。Objective-CもC++もC由来の言語なので、ブロックは3つの全ての言語(Objective-C++も同様)で動作するように設計されています。(構文にはこの目標が表れています。) ブロックとは何か、C、C++、Objective-Cでどのように使うのかを学び、プログラムをより効率的、保守的にする為にこのドキュメントを読んでください。 このドキュメントの構成(Organization of This Document) このドキュメントは以下のチャプターから構成されています。 「ブロックを始めよう」?では簡潔で実践的なブロックの導入を提供しています。 「大まかなコンセプト」?ではブロックの概念の導入を提供しています。 「ブロックの宣言と生成」?ではブロック変数の宣言の仕方とブロックの実装の仕方を説明しています。 「ブロックと変数」?ではブロックと変数間の関係を説明し、__blockストレージをタイプ修飾子と定義します。 「ブロックを使う」?では様々なブロックの用法を例示します。 次のページ ?
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4406.html
前回のあらすじ キョンがバイトを始めました。初バイトでウェイターというのは、まあ無難な線ではないでしょうか。 バイト先へSOS団の面々が視察に訪れるハプニングもありましたが、そんなのは世間一般的にもよくあることです。 職場には、驚いたことに中学時代の友人・佐々木がいました。初めてのバイトで気が弱っていたキョンは、とても救われた思いでした。 不安な時、心許せる人がそばにいてくれることはとても幸せなことです。キョンはもっと頑張ろうと思いました。 しかし不安に押しつぶされそうな中で心許せる人物に出会え、キョンよりももっと頑張ろうと励まされた人がいます。 佐々木です。 ~~~~~ 私は平坦で起伏のない、よどみなく流れ続ける川の水のような、ごく普通に過ぎ去って行く日々が好きだった。 朝、目が覚める時は自分が一番いいと思えるタイミングで布団から出たいし、朝食も急がず慌てずマイペースに食べて出かけたい。 私にとっては、顔を洗って歯をみがくのも、それ自体に確固たる意味があるわけではなく、それが 「普通の一日の始まりの一般的な行動」 という意味を持っているから行っている、いわば流れ作業にすぎない。 たとえばプールで泳ぐ時、まずシャワーを浴びて腰洗い槽で下半身を洗い、プールサイドで準備運動をする。それら一つ一つの行いに意味はあるのだが、深く考えなければそれらはプールに入る前の前提的な一連の動作でしかない。 何の懸念もない、平和で平穏な、安穏とした1日を送るためにはそうした形骸化した行動を途絶えることなく行うことが大切なのだ。 私は、二十数年間そうやってごく普通の人生を送ってきた。 普通でないことはステータスだ、という自己顕示欲を丸出しにしたようなことを言う人がいるが、私にはその理屈が理解できない。 誤解のないように言っておくが、私は自分が特殊な才能を持つ人間であると主張する人の思考が理解できないわけではない。そういう自己表現欲は人間の持つ欲求として誰にでもあることだから、そこに異論を挟む気は毛頭ない。 何が理解できないのかと言えば、そういった自己主張をするあまり他者を蹴落としたり傷つけたりすることに無頓着な人の神経が理解できないのだ。 自己主張がしたければ、『常識の範疇』という枠の中ですればいいだけのこと (そのための枠なのだから)。その枠を越えてまで自分を顕示しようとすると、おかしなトラブルを招いたりする。 枠の中でのみ、個人を主張する。そういう自己主張こそが 『普通』 の在り方なのだ。私はそう思っている。 普通であることに埋没すれば、森の中の一本の木のように自分という個人は隠れてしまう。よほど強い輝きを放っていない限り、他人から注目してもらえる可能性はない。普通を嫌う人は、その埋没こそを最も恐れているに違いない。 他人との関わり合いの中でこそ、人は自分という人間の存在を確認することができる。他人という鏡を使わない限り、人は自分の姿を視認することができないのだ。 他者を貶めてまで自分を目立たせようとする行為は、自分をより良く、より美しく映してくれる歪な鏡を求めて手元にある数多くのまっすぐな鏡を叩き割っていくことに等しいと思う。 自分の姿を、自分自身に対して美しく見せたいから、満足のいく鏡が見つかるまで足掻き続ける。それは非常に迷惑な行為だし、非常に醜いことだし、本人にとっても非常に不幸なことだと思う。 だから私は手元の鏡、一枚一枚をとても大切にしていきたいと願っている。そうするためには、『普通』 であることを貫くのが最も良いのだ。 それに普通であるということはとても良いことだ。まず、自分が他の大多数の人間と同じであると認識することにより、自分が孤独でないという相対的な安心感をお手軽に得ることが出来る。 あれやこれやと余計な悩み事を抱えることがないから、楽でもある。変化のない状態を維持できれば、消費するエネルギーも最小で済む。 普通の人生という意味では、今にして思えば学生の頃はとても楽だったように思う。 学校だけではなく予備校にまで通って勉強を続けるのは楽なことではなかったけれど、そこそこ良い成績をとっておけば誰にも文句を言われることなく普通の生活を送れたわけだから、周囲の人たちが言うほど大変なことだとも思っていなかった。 男子生徒たちから異性として見られたくなかったから、男子生徒たちの前では意図的に一人称を 「僕」 と言い、女性っぽくない話などをしたりしていた。 普通、高校生にもなれば恋のひとつでもして彼氏を作るものだと言われたこともあるが、とんでもない。そんなのは論外だ。 同性ならばともかく、特定の異性とのみ親交を深めるなど、私の中の 『普通』 の定義から外れてしまうことになる。 誰も区別することなく分け隔てなく接し、波風を立てず、できるだけ変化を避け、平穏無事に時を過ごす。それが私の人生観だった。 少なくとも大学卒業までは、勉強と交友関係だけを保っていれば、自分の中の正義を守ることができた。 しかし。常に周りに気を配っていればその美学は侵されることがなかったから、私は大きな過ちを犯していたことに気づかなかったのだ。 自分の考えが甘かったことに気づかされたのは、大学卒業後、企業に勤めるようになってからだった。 最初のうちは仕事を覚えたり社会のあり方に慣れることに忙しかったし、視野も狭かったから気づかなかったが、少しづつOLに慣れていくに従い、そこは自分の持論が通じない世界であることを教えられていった。 まずつき当たった問題は、積極性の壁だった。 あれをやれ、これをやれと上司から仕事を与えられるが、どれもこれも1+1=2のように単純な答えが出せるものではなかった。自分で考え、いかに行動すれば最大の成果が上げられるか。自分なりの工夫が非常に重要な世界だった。 与えられた課題をこなしていくことには慣れていたが、自分でも気づかないうちに、次第それが重荷となり自分の中の 『普通』 を圧迫し始めた時、私は徐々に行き詰まりを感じるようになっていった。 自らの意思であらゆる分野に触手を伸ばし、自分に不規則な生活を強いてまで日々を送ることに段々と苦痛を覚えていく。 良くも悪くも保守的な生き方を好む私には、そういった自分を波乱の中へ放り込むような仕事は向いていなかった。 いや、たまたま就職した企業が私に向いていなかったというわけではない。私自身が社会に向いていなかったのだ。 そもそも今の時代は実力主義の能力至上社会だ。旧態依然とした何も変わらないやり方で仕事をこなしていたって、到底成功を収められるものではない。 自分の中の 『普通』 が守れない。物心ついたころからずっと周囲に自分を合わせ、身をふり、当たり障りのない人生を送ってきた自分にとって、それはとても耐え難いことだった。 そして事実上、私の社会人人生にトドメをさしたのは、職場での人間関係の壁だった。 周りの空気に同調し、流れに身を任せることには自信のあった私だったが、上司のひとりにどうしてもうまく波長を合わせられない人物がいたのだ。 いわゆる陰険な上司というやつで、セクハラやパワハラは当たり前、自信過剰で目立ちたがり屋、そのくせ責任は絶対に自分でかぶりたくないという典型的な嫌な人間だった。 人の中に埋没して目立たないことは得意だったのだが、何がいけなかったのかそいつに目をつけられてしまったのが運の尽きだった。 セクハラまがいの行為を受け続けた私は……いや、あれは確実にセクハラだったね。とうとうある日、堪忍袋の緒が切れて、ヤツにグーパンチをくらわせてしまったのだ。 普段の私なら、平穏無事な人生を送るためにも絶対に暴力なんてふらないんだけれど。あの時ばかりは怒りで頭が真っ白になっていたとしか言いようがない。 私のその勇気ある行動は、彼を煙たがっていた同僚たちに随分ともてはやされものだが、そんなプライドの高いヤツが公衆の面前で恥をかかされて黙っているわけがない。あれこれ難癖をつけられ、とうとうクビにされてしまったというわけさ。 まあ、まったく後悔はないけどね。遅かれ早かれ、きっとあの仕事は辞職させてもらっていただろうから。 そしてその時になって、私はようやく悟る。大人になってもっとも難しい生き方、それは、自分を見失わず、普通の人生を維持していくことだって。 私にもっとも欠如していた物。結局のところそれは、逆境に対する免疫力だったと思う。 普通であることを願い、変化のない日々を過ごす。それは言い替えれば、自分をより良い方向へ変化させていく努力を放棄し、苦境に対面する覚悟を投げ出していたということ。 昔から苦難を避け、反骨心を身につける必要のない安楽な道ばかりを選んできた自分は、ここにきて大きなしっぺ返しをくらってしまったのだ。 今の僕なら、つくづく理解できるよ。「若い頃の苦労は買ってでもしておけ」 ということわざの意味がね。 苦労というものは厄介なことに、人の成長に比例して大きくなっていく。子供の頃から無菌室状態で過ごしてきた僕には、大人の苦労に耐えるだけの抵抗力はなかったのだ。 私は普通に生活していきたい。決して高望みするわけじゃない。ただそれだけのことなのだから。 だが、そうするためには働かなくてはいけない。普通に生活を送るための資金を得るには職に服さねばならないし、私の今の年齢では何らかの職に就いていることが普通一般的だ。 しかし皮肉なことに、私にはもう就職に費やせる気力は残されていなかった。あんなことがあった後なんだから、それも当然だと言える。 しばらくは心の傷を癒すためにゆっくりするといいよと友人は言ってくれたが、私はその言葉に甘んじるわけにはいかなかった。 私にとって 『働く』 という行動には、大きな意味がある。朝起きて顔を洗うことと同じような意味を持っているのだ。つまり、私が普通の生活を送るためには、職に就いていなければならないのだ。 しかし私の中に就職する気力がないのも事実だった。まだ自分には、ごく普通の社会人として、普通に働いていく経験値が足りていないから。 だから私は迷った挙句、自己鍛錬も兼ねてアルバイトを始めることに決めた。バイトも労働であることには変わりないけれど、正社員に比べればその責任は推して知るべし程度のものだ。 しかしバイトでも、仕事は仕事。初体験である中華料理屋のバイトは不安でいっぱいだった。 またソリの合わない上司がいるのではないだろうか? 私の人生を狂わせる要因が、そこかしこにひそんでいるのではないか? 辛い壁に打ち当たってしまのではないだろうか? 怖い。恐ろしい。できることなら、すぐにでも逃げ帰りたい。そういった過去のトラウマが、私の心の弱い部分に囁きかける。 ダメだ。ダメだ、ダメダメ。ここで逃げたら、会社に居た頃と何も変わらない。逃げてばかりでは何も進歩しない。誓ったじゃないか、私はそんな自分の弱点を克服するんだって。そのためにこのアルバイトに志願したんじゃないか。 自分自身を奮い立たせ、私はふるえそうな身体を押さえつけ、バイト先の中華料理店にやってきた。 そこは、何もかもが初めての空間だった。初めての建物、初めて会う人たち、初めての食品を扱うアルバイト。 不安が止まらない。心臓が跳ね上がるほどに上下している。ここには私の心を平穏に保ってくれる 『普通』 が存在していない。すべてが、そう。新しい。 そんな中で、私は出会ったのだった。昔と何も変わらない、私の 『普通』 が具現化したような過去の知人に。それが、キョンだった。 「キョン。キミは、リョコウバッタという種類の昆虫を知っているかい?」 特に意味があったわけじゃない。どうせ彼にこんな話をしたって乗ってきてはくれないだろうが、それでもこの愛すべき安穏とした退屈な時間を、聞き上手な彼と会話をして楽しみたかった。 「いや。なんだそりゃ?」 「リョコウバッタは、その名の通り各地を旅行して行くバッタのことさ。有名な名前を挙げれば、大昔から畑の作物を食い荒らす虫害の元凶として有名なイナゴだね」 「イナゴなら知っているが、あくまでイナゴという昆虫の名称を知っているレベルであって、俺は詳しい生態なんて全然知らないぞ」 そっけない返事を返しながら厨房で春雨の束を巻いているキョンだが、彼はしっかり話し手の言うことは訊いている人だ。昔からそうなんだ。 「リョコウバッタはね。食料を求めて群れで各地を転々とする昆虫なんだ。安定した餌場を見つけたらその場に住み着き、繁殖する。そうやってどんどん子孫を増やしていく」 「でもね。一箇所に住み続けているとどうしても限界が訪れる。餌の量は決まっているのにバッタの数だけが増え続ければ、餌は底を突き、その種は飢えで全滅してしまう」 秤で春雨の重さを量りながら器用にくるくると輪状に乾燥春雨を巻いていくキョンの隣で、私は大量の卵を割ってその中身をバケツの中へ放り込んでいく。 「リョコウバッタは餌場に定住し、一定期間が過ぎると二種類の性質に分かれるんだ」 「二種類?」 「そう。一方は新しい餌場を求めて旅立っていく冒険心あふれるバッタ。そしてもう一方は、定住する餌場に留まりそこに住み続ける保守的なバッタ」 「出稼ぎと留守番みたいなもんか」 「あはは。そうだね。そんな感じだよ。そして遺伝子内にそういったプログラムがあるからこそ、リョコウバッタは自分たちの勢力を広域に増やしていけるんだよ」 キョンは 「こいつ、またワケの分からない突拍子も無いことを言ってやがる」 といった表情で、そりゃ合理的なことだな、と相槌をうってくる。 実に彼らしい彼の反応に、私は嬉しくて、思わずくっくっとのどを鳴らして笑ってしまう。こういう気分の時には、私はついこういう笑い方をしてしまう。癖なんだ。 「僕が思うに、キミは保守的なバッタタイプの人間だね。あまり高望みをすることもなく、平凡でつつがない生活を送ることを良しとしているあたり、間違いないと思うね」 「勝手に人をバッタの次元で判断するな」 「おやおや。これは失敬」 彼とのそんな何気ないやりとりで十分だ。今この場にいてよかったと思える。 そんな会話を交わしながらも、私の心の中に自嘲的な思いが浮かんでは消えていく。保守的なバッタタイプの人間は、かく言う私自身なんだ。 新たな餌場を求めてあてどもない大空へ羽ばたく勇気など、私にはない。 存在するかどうかも分からない新大陸を求めて何ヶ月も航海を続ける大航海時代の航海士たちのような冒険心も、私にはない。 ただ、今この瞬間の暖かさだけを守って生きていたい。 「リョコウバッタだかトノサマバッタだか知らないが、それがどうかしたのか?」 生物の種の意思だとか遺伝子のプログラムだなんて小難しい屁理屈など、その気持ちの間には挟みこむ余地もない。 私は平穏で、平凡で、穏やかな、東から昇った太陽が西の山端に消えていくように静かな時間を過ごしたいだけなのだ。 けれど、それがとても難しくて……悲しくて。 でも、彼と一緒なら。私と同じ、何も変わらない、変化を希求しない彼となら、心安らかに暮らしていけそうな気がする。 ねえ、キョン。私はただそう思っただけだよ。別にバッタの話なんて、どうでもいいんだよ。キミとお話がしていたかっただけなのさ。 「お前の言う通りかもしれないな。俺は変化を望まない……いや、変わることを怖がっている守り体勢のバッタだ」 ため息まじりにキョンが呟く。 「んで、俺が保守的なバッタなら、ハルヒは新天地を求めて世界中を跳ね回る冒険心あふれる能天気バッタに違いない」 キョンはそう言うと、小気味良さそうに含み笑いをもらした。それを見て、私は少しだけ機嫌が悪くなる。 またSOS団か。 涼宮ハルヒ。彼女たちの話をする時のキョンは、悪態をついていたって疲れた顔をしていたって、いつも楽しそうだった。 その度に私は、たった一匹餌場に取り残されたバッタのような気分になり、気が滅入っていくのだった。 つづく
https://w.atwiki.jp/nw3rdandante/pages/287.html
●ローゼンタール国 領土は決して大きくはないが、長い歴史を持つ王国。領内に同盟国が存在するという、珍しい国でもある。 初代ローゼンタール王は数々の魔境を攻略し、領地を広げていったと言われている。 ローゼンタール王家は「従属聖印を他者に授けること」を最大の禁忌としている。実際に、歴代のロードの中に従属聖印を配下に与えた者は一人もいない。 歴代の国王はいずれも歴史に名を残す名君であり、人々の生活水準は高い。時たま混沌災害が起きる以外は、領内は平和そのもの。 現君主は領地の拡大よりも領内の安定化を重視する保守的な人物。民からの信頼は厚いが、一部の派閥からは疎まれている。 ●アーカム国 ローゼンタール国の領内に存在する、かの国の同盟国。ロードの名はジャック・J・ロジャース。 彼は「仮面公」の名で知られており、人前に出るときは常に奇妙なヘルムを着けている。素顔を知る者はごく僅かである。 また、ロジャースはローゼンタール王の従属聖印を受けていない。そのため立場上は同盟国であるが、事実上はローゼンタールの領地である。 両国間の関係は極めて友好的。基本的に出入りは自由。また、ローゼンタール王とロジャースは長い付き合いの友人でもある。 ◆メリエス国 ローゼンタールの西端に存在するオラトリオ砂漠を超えた先にある一大国家。君主はアルタイル・グレイズ・メリエス侯爵。混沌が収束しやすい領土であり、砂漠や荒野、極寒の雪原や湿地帯が多く存在する厳しい環境の国。作物は育ちにくいが地下資源や魔境で採取できる希少な物質が多く取れる。そう言った土地柄のためか、精強な領民に恵まれている。 大きな砂漠を一つ挟んでの状態であるため、これまでローゼンタールと大きな戦になったことは無い。 ◆オムニア オラトリオ砂漠の中央にある自治区。区内に大きなオアシスがあり、広大な砂漠の貴重な補給地点として需要が高い。 水資源と地下資源、そして両国を行き来する行商人が立ち寄る商業的価値があるため、ローゼンタールとメリエスの小競り合いに頻繁に巻き込まれる。 自治区を修めるウィンダ・レッドクリフはやり手の女酋長であり、ローゼンタールにもメリエスにも属さず自治権を守り続けている。
https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/1714.html
ヒュンダイ ティブロン GT '01 Image Credit 画像を引用した場合、引用元を表記。 メーカー ヒュンダイ 英名 Hyundai Tiburon GT '01 エンジン G6BA タイプ ノーマルカー PP(初期値) 383 総排気量 2,656cc 最高出力 175PS/6,000rpm 最大トルク 25,0kgfm/4,000rpm パワーウエイトレシオ 7.65kg/PS 駆動形式 FF 吸気形式 NA 全長 4,395mm 全幅 1,760mm 全高 1,330mm 車両重量 1,340kg 重量バランス 59対41 トランスミッション 6速 最高速度 XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい) 登場 グランツーリスモ4グランツーリスモ(PSP)グランツーリスモ5グランツーリスモ6 備考 格安クーペの北米版 概要 ヒュンダイ トスカーニの北米版。詳しい解説はこっちにて トスカーニとティブロンの違いはバッジ。トスカーニは専用エンブレムをバッジにしており、輸出仕様はそのバッジの変わりにヒュンダイのバッジを貼り付けている。 解説 ここではトスカーニ含めティブロンの前期中期後期について解説する。 前期 眠そうな見た目と保守的なバンパーデザインが特徴。この見た目から日本では「クソデカセリカ」「FFになったスープラみたい」と言われた。まぁ1番デザイン模倣が酷かった頃だし……。 ちなみにリアバンパーにリフレクターが付けられているのは北米と一部の国の仕様のみだが、グランツーリスモシリーズでは全てのモデルに付けられている。 中期 フロント周りの意匠変更。なんと純正でスモークライトを採用した。 海外でのスポコンブームに触発されており、フェンダーのスリット追加や社外エアロによくある張り出しタイプを公式でやったのはなかなかチャレンジャー。 後期 前後デザインを意匠変更。フロントは最終型セリカやインテグラのようにツリ目を採用。このためフロントバンパー・フェンダー・果てはボンネットまで再設計された。 テールライトも変更されており、クリアテールとなった。巷ではユーロテールと呼ばれ人気はあったのだが……なんとこのテール採用のためリア周りをリデザイン。そのためモノコックから意匠変更したため前期中期には加工しないと付かなかった。 登場シリーズ グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/182.html
どうなっちゃうの ▲upThu, 14 Dec 2006 00 18 24 GMT 普段外で飲むことはとんどない生活なので、 こういう飲み会が続くと、 疲れるけれど、今は楽しい。 なんと言っても、彼とお話できないことを存分に話せる機会は貴重だし、 セックスレスな私にとっては、最高のストレス解消です。 お付き合いしている彼との関係がうまくいっていれば、 私は外部と全く連絡を取らなくても全然平気なのだけれど、 今は、お付き合いしている彼がいるのかどうかも定かではないような 存在の彼なので、 外でうっぷん晴らすしかない毎日。 逃げる人、信用できない人、尊敬できない人。 今の彼の印象はそれだけ。 もうsexのことなんて三の次くらいになってしまった。 毎日なんでもないことお話して、 私が作ったお料理やお菓子を食べてくれて、 一緒にtvやdvd観たり、 別に一緒じゃなくても、それぞれが本を読んでいたり、 そういうなにげない時間を一緒に過ごして楽しい人と、ずっと一緒にいたい。 来年こそ、このブログを書かなくても済む毎日を送りたい。 別の良い人見つけたほうが早いのかもしれないなぁ、と真剣に考える今日この頃。 今の彼が変わることなんて、ないでしょうねえ。 何事にも保守的で事勿れ主義、 嫌な事から逃げ続けて生きていく人なのかしらね。 私は、幸せになること、お金持ちになること、 好きな人、愛する人と理解して 尊敬しあえること、賢くなること、色々なことに、貪欲でありたいから、 彼のような消極的な生き方は合わないのかも。 もっともっと、という気持ちがいつもあるし、 常に前を、上を求めていきたい、 という気持ちがあるから若く健康なのに、逃げる人や消極的な人には 嫌悪感さえ感じる。 そういう性質の人が精力強いはずないわよね。 弟と妹が、とても理想的で素敵な家庭を築いているから、 ついそこばかり見てしまうのかも。 焦っているわけではないのだけれど、 家族で一番不幸な私、って感じて 落ち込んでしまうばかり。 不幸と言っても、仕事は順調、良い友人もいて、 家族関係も良好で、愛犬も元気、 環境は申し分ないので、 自分の中で問題点は、彼のことだけ。 私たち、どうなっちゃうのかなぁ~。 前の日記 次の日記 桜の欲求不満日記
https://w.atwiki.jp/furyoyuugi/pages/1059.html
有坂 詠 【図鑑130】 有坂 詠(ありさか よみ) SR SR-Max SSR[覚醒] 「伝統だけでやっていければ苦労しないのよ」 「」 「柔軟かつ大胆に。温泉街のニューウェーブと呼んで!」 温泉街のとある老舗旅館のオーナー代理。代理とはいえ若くしてオーナー職に就いており、その実務能力は確か。若さゆえの柔軟な発想とで、保守的な老舗の常識を破りまくっている。 今時、古臭い慣習に捉われてちゃ行き詰るのも当然よね。刺青してようが素行が悪かろうが、お客様には変わりないんだし。むしろ、そういう相手こそ上客になるんだから。 コスト17成長型普通 Lv1⇒80攻撃3930⇒15720防御2940⇒11760特攻3930⇒15720特防2940⇒11760 前衛[智]温泉の姫君消費手札P 25単体使用回数 2回[増加][自身][劣勢時 効果増加][2回] 後衛[智]【役強化】温まるカラダ消費手札P 25単体使用回数 1回[増加][自身][劣勢時 効果増加][役強化 ストレート効果2倍][1回] サポート[智]温泉娘単体使用回数 制限なし[確率発動][増加][自身][劣勢時 効果2倍] ・自身の全パラメータが特大アップする。・味方チームが劣勢時、効果が更にアップする。・レベルが上がると効果が増加する。 【ストレート効果2倍】・自身の全パラメータが大アップする。・応援効果制限とコンボによる影響は受けない。・味方チームが劣勢時、効果が更にアップする。・レベルが上がると効果が増加する。 ・一定確率で自身の全パラメータが中アップする。・味方チームが劣勢時、効果が2倍になる。・レベルが上がると発動確率と効果が増加する。 前衛[智]【役完成】温泉の姫君消費手札P 25単体使用回数 2回[増加][自身][劣勢時 効果増加][役完成 ワンペア][2回] サポート[智]【役発動】温泉娘単体使用回数 制限なし[ワンペア100%発動][増加][自身][劣勢時 効果2倍] 【使用後ワンペア完成】・自身の全パラメータが特大アップする。・味方チームが劣勢時、効果が更にアップする。・レベルが上がると効果が増加する。 【ワンペア100%発動】・一定確率で自身の全パラメータが中アップする。・味方チームが劣勢時、効果が2倍になる。・レベルが上がると発動確率と効果が増加する。 出現日2017/11/01取得方法
https://w.atwiki.jp/hatakw/pages/63.html
カレブの会(2011年4月)記録 日時:2011年4月22日 18 00-20 30 会場:OCC 402号室 参加者:小川兄、星野兄、山本兄、来間兄、遠藤兄、畠山(記) 司会:小川兄 (1)全員が自己紹介 (2)「田舎で神につかえよう」プロジェクト構想(山本兄) 今までとは逆に都会からベテラン信徒を田舎の教会に送ることに よって、田舎の教会が活性化し、若い有意の信徒を教会に送り出す 力を再生する循環を実現する。 (a)地方で教会の劣勢が顕著 都会と地方を比較すると、教会数、礼拝出席者数、未信者数など 地方の教会は劣勢。 (b)退職後、田舎に住むことを希望する人が増えている 都市部の50代の3割が田舎移住を希望(内閣府調査) 田舎の魅力は、「大自然」「安い物価」など (c)田舎で何が求められているか 高齢者は孤立、情報阻害(ネットショッピングが困難 など) 助け手がいない(65歳でも若者) (d)神にどのように使えるか 畑は礼拝の場所、自宅をオープンハウスに。町会の役員引受け。 (e)田舎サイトは何ができるか 空き家を探す。仕事を探す。企画を後押し。 (f)このプロジェクトをどのように進めるか マーケットプレイス(空き家、農耕地など) 成功例収集、PR。 (3)私の夢「島根の田舎に祈りの家を」(遠藤兄) この度、定年退職し田舎(島根県安来市)に帰ることのなった。 農業を手伝いながら、イエスさまの御用に用いられたいと願って います。 (a)私の夢 家族、親族、地域の伝道と広げたい。そのための方法の研究が 必要。自宅を開放して集会をやる。農業体験、みことば、いのり 讃美など。 (b)課題について 農村地帯は保守的なので、地元のひとたちとの信頼を得る必要 がある。お墓、お寺、神社とのお付き合いの仕方、葬儀、法事など への態度が見られることでしょう。妥協でなく丁寧に説明し一線を 引くところは引く。 (4)質疑応答、コメント 小川兄からの体験報告 新しい人間関係で大切なこと (a)相手を尊敬すること (b)そのままで受け入れる (c)相手に仕える (a)(b)で、自分が変った。福音を語るチャンスができた。 以上
https://w.atwiki.jp/blue0death/pages/26.html
・冥界王 タナトス・エルシャ ・国家 冥界王を中心とした議会制度。 議会員は国民の中から選ばれる。 その議会員と冥界王で論議を行い、妥当と思われる意見を採用する。 なお、冥界王が不在の場合でも代行で審議を行えるようになっている。 ・通貨 1.冥界通貨 花(Ka) 葉(Ha) 枝(Si) 2.三界共通通貨 エルス(Erus) セムト(Semt) 1花は日本円にして100000円ほど 100葉で1花となる 1000枝で1葉 1エルスは日本円にして500円ほど 100セムトで1エルス 3.種類 紙幣及び貨幣または手形 ・官吏階級 冥界では、2つの世界とやや異なった階級の現し方をしている。 次のような呼称が使われている。 ○位○等級○○官 分位方法はに関しては「甲」「中」「上」となる。 等級に関しては「壱」「弐」「参」で行われている。 官は職務に応じての呼称が用いられている。 一番偉い階級は「上位壱等級」となり一番下は「甲位参等級」となる。 甲は数字で0であり、始まりの階級という意味で「甲位」の呼称が使われている。 ・人種 非常に変則的な人種。 男性がほぼ生まれず、両性者や女性ばかりというのはほとんど代わり映えがない。 平均身長は125センチほどであるが、中には変身するものがいる。 これは普段は余計な魔力や体力の消耗を抑えるためである。 もともと、冥界が不安定な環境であることに起因する。 変身については、変身後に体格が2mを超えるなど明確な身体的変化が現れる。 他にも身体が金属化したりなどの例もある。 ・風土 昼と夜が半々に訪れる世界。 そのため文化は神界と魔界が半々である。 神界・魔界からの移民者もかなり多い。 建築においては、木造住宅を中心とするが石造住宅も多く存在する。 冥界地方独特の住居として、竹や陶器を用いた住居がある。 ・気候 かなりの差が激しい。 土地によっては常に吹雪いており、別の土地では常に灼熱に晒されている。 もちろん、安定している土地もないわけではない。 ・面積 地球の同等である。 しかし、冥界王によって拡張や縮小されることも? ・食文化 基本的に多文化である。 飲酒などについても制限は無いとされる。 ・性に関する考え やや保守的。 しかし、神界ほど厳しくは無い。 ある程度の性区別が存在する。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4110.html
前回のあらすじ キョンがバイトを始めました。初バイトでウェイターというのは、まあ無難な線ではないでしょうか。 バイト先へSOS団の面々が視察に訪れるハプニングもありましたが、そんなのは世間一般的にもよくあることです。 職場には、驚いたことに中学時代の友人・佐々木がいました。初めてのバイトで気が弱っていたキョンは、とても救われた思いでした。 不安な時、心許せる人がそばにいてくれることはとても幸せなことです。キョンはもっと頑張ろうと思いました。 しかし不安に押しつぶされそうな中で心許せる人物に出会え、キョンよりももっと頑張ろうと励まされた人がいます。 佐々木です。 ~~~~~ 私は平坦で起伏のない、よどみなく流れ続ける川の水のような、ごく普通に過ぎ去って行く日々が好きだった。 朝、目が覚める時は自分が一番いいと思えるタイミングで布団から出たいし、朝食も急がず慌てずマイペースに食べて出かけたい。 私にとっては、顔を洗って歯をみがくのも、それ自体に確固たる意味があるわけではなく、それが 「普通の一日の始まりの一般的な行動」 という意味を持っているから行っている、いわば流れ作業にすぎない。 たとえばプールで泳ぐ時、まずシャワーを浴びて腰洗い槽で下半身を洗い、プールサイドで準備運動をする。それら一つ一つの行いに意味はあるのだが、深く考えなければそれらはプールに入る前の前提的な一連の動作でしかない。 何の懸念もない、平和で平穏な、安穏とした1日を送るためにはそうした形骸化した行動を途絶えることなく行うことが大切なのだ。 私は、二十数年間そうやってごく普通の人生を送ってきた。 普通でないことはステータスだ、という自己顕示欲を丸出しにしたようなことを言う人がいるが、私にはその理屈が理解できない。 誤解のないように言っておくが、私は自分が特殊な才能を持つ人間であると主張する人の思考が理解できないわけではない。そういう自己表現欲は人間の持つ欲求として誰にでもあることだから、そこに異論を挟む気は毛頭ない。 何が理解できないのかと言えば、そういった自己主張をするあまり他者を蹴落としたり傷つけたりすることに無頓着な人の神経が理解できないのだ。 自己主張がしたければ、『常識の範疇』という枠の中ですればいいだけのこと (そのための枠なのだから)。その枠を越えてまで自分を顕示しようとすると、おかしなトラブルを招いたりする。 枠の中でのみ、個人を主張する。そういう自己主張こそが 『普通』 の在り方なのだ。私はそう思っている。 普通であることに埋没すれば、森の中の一本の木のように自分という個人は隠れてしまう。よほど強い輝きを放っていない限り、他人から注目してもらえる可能性はない。普通を嫌う人は、その埋没こそを最も恐れているに違いない。 他人との関わり合いの中でこそ、人は自分という人間の存在を確認することができる。他人という鏡を使わない限り、人は自分の姿を視認することができないのだ。 他者を貶めてまで自分を目立たせようとする行為は、自分をより良く、より美しく映してくれる歪な鏡を求めて手元にある数多くのまっすぐな鏡を叩き割っていくことに等しいと思う。 自分の姿を、自分自身に対して美しく見せたいから、満足のいく鏡が見つかるまで足掻き続ける。それは非常に迷惑な行為だし、非常に醜いことだし、本人にとっても非常に不幸なことだと思う。 だから私は手元の鏡、一枚一枚をとても大切にしていきたいと願っている。そうするためには、『普通』 であることを貫くのが最も良いのだ。 それに普通であるということはとても良いことだ。まず、自分が他の大多数の人間と同じであると認識することにより、自分が孤独でないという相対的な安心感をお手軽に得ることが出来る。 あれやこれやと余計な悩み事を抱えることがないから、楽でもある。変化のない状態を維持できれば、消費するエネルギーも最小で済む。 普通の人生という意味では、今にして思えば学生の頃はとても楽だったように思う。 学校だけではなく予備校にまで通って勉強を続けるのは楽なことではなかったけれど、そこそこ良い成績をとっておけば誰にも文句を言われることなく普通の生活を送れたわけだから、周囲の人たちが言うほど大変なことだとも思っていなかった。 男子生徒たちから異性として見られたくなかったから、男子生徒たちの前では意図的に一人称を 「僕」 と言い、女性っぽくない話などをしたりしていた。 普通、高校生にもなれば恋のひとつでもして彼氏を作るものだと言われたこともあるが、とんでもない。そんなのは論外だ。 同性ならばともかく、特定の異性とのみ親交を深めるなど、私の中の 『普通』 の定義から外れてしまうことになる。 誰も区別することなく分け隔てなく接し、波風を立てず、できるだけ変化を避け、平穏無事に時を過ごす。それが私の人生観だった。 少なくとも大学卒業までは、勉強と交友関係だけを保っていれば、自分の中の正義を守ることができた。 しかし。常に周りに気を配っていればその美学は侵されることがなかったから、私は大きな過ちを犯していたことに気づかなかったのだ。 自分の考えが甘かったことに気づかされたのは、大学卒業後、企業に勤めるようになってからだった。 最初のうちは仕事を覚えたり社会のあり方に慣れることに忙しかったし、視野も狭かったから気づかなかったが、少しづつOLに慣れていくに従い、そこは自分の持論が通じない世界であることを教えられていった。 まずつき当たった問題は、積極性の壁だった。 あれをやれ、これをやれと上司から仕事を与えられるが、どれもこれも1+1=2のように単純な答えが出せるものではなかった。自分で考え、いかに行動すれば最大の成果が上げられるか。自分なりの工夫が非常に重要な世界だった。 与えられた課題をこなしていくことには慣れていたが、自分でも気づかないうちに、次第それが重荷となり自分の中の 『普通』 を圧迫し始めた時、私は徐々に行き詰まりを感じるようになっていった。 自らの意思であらゆる分野に触手を伸ばし、自分に不規則な生活を強いてまで日々を送ることに段々と苦痛を覚えていく。 良くも悪くも保守的な生き方を好む私には、そういった自分を波乱の中へ放り込むような仕事は向いていなかった。 いや、たまたま就職した企業が私に向いていなかったというわけではない。私自身が社会に向いていなかったのだ。 そもそも今の時代は実力主義の能力至上社会だ。旧態依然とした何も変わらないやり方で仕事をこなしていたって、到底成功を収められるものではない。 自分の中の 『普通』 が守れない。物心ついたころからずっと周囲に自分を合わせ、身をふり、当たり障りのない人生を送ってきた自分にとって、それはとても耐え難いことだった。 そして事実上、私の社会人人生にトドメをさしたのは、職場での人間関係の壁だった。 周りの空気に同調し、流れに身を任せることには自信のあった私だったが、上司のひとりにどうしてもうまく波長を合わせられない人物がいたのだ。 いわゆる陰険な上司というやつで、セクハラやパワハラは当たり前、自信過剰で目立ちたがり屋、そのくせ責任は絶対に自分でかぶりたくないという典型的な嫌な人間だった。 人の中に埋没して目立たないことは得意だったのだが、何がいけなかったのかそいつに目をつけられてしまったのが運の尽きだった。 セクハラまがいの行為を受け続けた私は……いや、あれは確実にセクハラだったね。とうとうある日、堪忍袋の緒が切れて、ヤツにグーパンチをくらわせてしまったのだ。 普段の私なら、平穏無事な人生を送るためにも絶対に暴力なんてふらないんだけれど。あの時ばかりは怒りで頭が真っ白になっていたとしか言いようがない。 私のその勇気ある行動は、彼を煙たがっていた同僚たちに随分ともてはやされものだが、そんなプライドの高いヤツが公衆の面前で恥をかかされて黙っているわけがない。あれこれ難癖をつけられ、とうとうクビにされてしまったというわけさ。 まあ、まったく後悔はないけどね。遅かれ早かれ、きっとあの仕事は辞職させてもらっていただろうから。 そしてその時になって、私はようやく悟る。大人になってもっとも難しい生き方、それは、自分を見失わず、普通の人生を維持していくことだって。 私にもっとも欠如していた物。結局のところそれは、逆境に対する免疫力だったと思う。 普通であることを願い、変化のない日々を過ごす。それは言い替えれば、自分をより良い方向へ変化させていく努力を放棄し、苦境に対面する覚悟を投げ出していたということ。 昔から苦難を避け、反骨心を身につける必要のない安楽な道ばかりを選んできた自分は、ここにきて大きなしっぺ返しをくらってしまったのだ。 今の僕なら、つくづく理解できるよ。「若い頃の苦労は買ってでもしておけ」 ということわざの意味がね。 苦労というものは厄介なことに、人の成長に比例して大きくなっていく。子供の頃から無菌室状態で過ごしてきた僕には、大人の苦労に耐えるだけの抵抗力はなかったのだ。 私は普通に生活していきたい。決して高望みするわけじゃない。ただそれだけのことなのだから。 だが、そうするためには働かなくてはいけない。普通に生活を送るための資金を得るには職に服さねばならないし、私の今の年齢では何らかの職に就いていることが普通一般的だ。 しかし皮肉なことに、私にはもう就職に費やせる気力は残されていなかった。あんなことがあった後なんだから、それも当然だと言える。 しばらくは心の傷を癒すためにゆっくりするといいよと友人は言ってくれたが、私はその言葉に甘んじるわけにはいかなかった。 私にとって 『働く』 という行動には、大きな意味がある。朝起きて顔を洗うことと同じような意味を持っているのだ。つまり、私が普通の生活を送るためには、職に就いていなければならないのだ。 しかし私の中に就職する気力がないのも事実だった。まだ自分には、ごく普通の社会人として、普通に働いていく経験値が足りていないから。 だから私は迷った挙句、自己鍛錬も兼ねてアルバイトを始めることに決めた。バイトも労働であることには変わりないけれど、正社員に比べればその責任は推して知るべし程度のものだ。 しかしバイトでも、仕事は仕事。初体験である中華料理屋のバイトは不安でいっぱいだった。 またソリの合わない上司がいるのではないだろうか? 私の人生を狂わせる要因が、そこかしこにひそんでいるのではないか? 辛い壁に打ち当たってしまのではないだろうか? 怖い。恐ろしい。できることなら、すぐにでも逃げ帰りたい。そういった過去のトラウマが、私の心の弱い部分に囁きかける。 ダメだ。ダメだ、ダメダメ。ここで逃げたら、会社に居た頃と何も変わらない。逃げてばかりでは何も進歩しない。誓ったじゃないか、私はそんな自分の弱点を克服するんだって。そのためにこのアルバイトに志願したんじゃないか。 自分自身を奮い立たせ、私はふるえそうな身体を押さえつけ、バイト先の中華料理店にやってきた。 そこは、何もかもが初めての空間だった。初めての建物、初めて会う人たち、初めての食品を扱うアルバイト。 不安が止まらない。心臓が跳ね上がるほどに上下している。ここには私の心を平穏に保ってくれる 『普通』 が存在していない。すべてが、そう。新しい。 そんな中で、私は出会ったのだった。昔と何も変わらない、私の 『普通』 が具現化したような過去の知人に。それが、キョンだった。 「キョン。キミは、リョコウバッタという種類の昆虫を知っているかい?」 特に意味があったわけじゃない。どうせ彼にこんな話をしたって乗ってきてはくれないだろうが、それでもこの愛すべき安穏とした退屈な時間を、聞き上手な彼と会話をして楽しみたかった。 「いや。なんだそりゃ?」 「リョコウバッタは、その名の通り各地を旅行して行くバッタのことさ。有名な名前を挙げれば、大昔から畑の作物を食い荒らす虫害の元凶として有名なイナゴだね」 「イナゴなら知っているが、あくまでイナゴという昆虫の名称を知っているレベルであって、俺は詳しい生態なんて全然知らないぞ」 そっけない返事を返しながら厨房で春雨の束を巻いているキョンだが、彼はしっかり話し手の言うことは訊いている人だ。昔からそうなんだ。 「リョコウバッタはね。食料を求めて群れで各地を転々とする昆虫なんだ。安定した餌場を見つけたらその場に住み着き、繁殖する。そうやってどんどん子孫を増やしていく」 「でもね。一箇所に住み続けているとどうしても限界が訪れる。餌の量は決まっているのにバッタの数だけが増え続ければ、餌は底を突き、その種は飢えで全滅してしまう」 秤で春雨の重さを量りながら器用にくるくると輪状に乾燥春雨を巻いていくキョンの隣で、私は大量の卵を割ってその中身をバケツの中へ放り込んでいく。 「リョコウバッタは餌場に定住し、一定期間が過ぎると二種類の性質に分かれるんだ」 「二種類?」 「そう。一方は新しい餌場を求めて旅立っていく冒険心あふれるバッタ。そしてもう一方は、定住する餌場に留まりそこに住み続ける保守的なバッタ」 「出稼ぎと留守番みたいなもんか」 「あはは。そうだね。そんな感じだよ。そして遺伝子内にそういったプログラムがあるからこそ、リョコウバッタは自分たちの勢力を広域に増やしていけるんだよ」 キョンは 「こいつ、またワケの分からない突拍子も無いことを言ってやがる」 といった表情で、そりゃ合理的なことだな、と相槌をうってくる。 実に彼らしい彼の反応に、私は嬉しくて、思わずくっくっとのどを鳴らして笑ってしまう。こういう気分の時には、私はついこういう笑い方をしてしまう。癖なんだ。 「僕が思うに、キミは保守的なバッタタイプの人間だね。あまり高望みをすることもなく、平凡でつつがない生活を送ることを良しとしているあたり、間違いないと思うね」 「勝手に人をバッタの次元で判断するな」 「おやおや。これは失敬」 彼とのそんな何気ないやりとりで十分だ。今この場にいてよかったと思える。 そんな会話を交わしながらも、私の心の中に自嘲的な思いが浮かんでは消えていく。保守的なバッタタイプの人間は、かく言う私自身なんだ。 新たな餌場を求めてあてどもない大空へ羽ばたく勇気など、私にはない。 存在するかどうかも分からない新大陸を求めて何ヶ月も航海を続ける大航海時代の航海士たちのような冒険心も、私にはない。 ただ、今この瞬間の暖かさだけを守って生きていたい。 「リョコウバッタだかトノサマバッタだか知らないが、それがどうかしたのか?」 生物の種の意思だとか遺伝子のプログラムだなんて小難しい屁理屈など、その気持ちの間には挟みこむ余地もない。 私は平穏で、平凡で、穏やかな、東から昇った太陽が西の山端に消えていくように静かな時間を過ごしたいだけなのだ。 けれど、それがとても難しくて……悲しくて。 でも、彼と一緒なら。私と同じ、何も変わらない、変化を希求しない彼となら、心安らかに暮らしていけそうな気がする。 ねえ、キョン。私はただそう思っただけだよ。別にバッタの話なんて、どうでもいいんだよ。キミとお話がしていたかっただけなのさ。 「お前の言う通りかもしれないな。俺は変化を望まない……いや、変わることを怖がっている守り体勢のバッタだ」 ため息まじりにキョンが呟く。 「んで、俺が保守的なバッタなら、ハルヒは新天地を求めて世界中を跳ね回る冒険心あふれる能天気バッタに違いない」 キョンはそう言うと、小気味良さそうに含み笑いをもらした。それを見て、私は少しだけ機嫌が悪くなる。 またSOS団か。 涼宮ハルヒ。彼女たちの話をする時のキョンは、悪態をついていたって疲れた顔をしていたって、いつも楽しそうだった。 その度に私は、たった一匹餌場に取り残されたバッタのような気分になり、気が滅入っていくのだった。 つづく
https://w.atwiki.jp/hatakw/pages/64.html
カレブの会(2011年4月)記録 日時:2011年4月22日 18 00-20 30 会場:OCC 402号室 参加者:小川兄、星野兄、山本兄、来間兄、遠藤兄、畠山(記) 司会:小川兄 (1)全員が自己紹介 (2)「田舎で神につかえよう」プロジェクト構想(山本兄) 今までとは逆に都会からベテラン信徒を田舎の教会に送ることに よって、田舎の教会が活性化し、若い有意の信徒を教会に送り出す 力を再生する循環を実現する。 (a)地方で教会の劣勢が顕著 都会と地方を比較すると、教会数、礼拝出席者数、未信者数など 地方の教会は劣勢。 (b)退職後、田舎に住むことを希望する人が増えている 都市部の50代の3割が田舎移住を希望(内閣府調査) 田舎の魅力は、「大自然」「安い物価」など (c)田舎で何が求められているか 高齢者は孤立、情報阻害(ネットショッピングが困難 など) 助け手がいない(65歳でも若者) (d)神にどのように仕えるか 畑は礼拝の場所、自宅をオープンハウスに。町会の役員引受け。 (e)田舎サイトは何ができるか 空き家を探す。仕事を探す。企画を後押し。 (f)このプロジェクトをどのように進めるか マーケットプレイス(空き家、農耕地など) 成功例収集、PR。 (3)私の夢「島根の田舎に祈りの家を」(遠藤兄) この度、定年退職し田舎(島根県安来市)に帰ることのなった。 農業を手伝いながら、イエスさまの御用に用いられたいと願って います。 (a)私の夢 家族、親族、地域の伝道と広げたい。そのための方法の研究が 必要。自宅を開放して集会をやる。農業体験、みことば、いのり 讃美など。 (b)課題について 農村地帯は保守的なので、地元のひとたちとの信頼を得る必要 がある。お墓、お寺、神社とのお付き合いの仕方、葬儀、法事など への態度が見られることでしょう。妥協でなく丁寧に説明し一線を 引くところは引く。 (4)質疑応答、コメント 小川兄からの体験報告 新しい人間関係で大切なこと (a)相手を尊敬すること (b)そのままで受け入れる (c)相手に仕える (a)(b)で、自分が変った。福音を語るチャンスができた。 以上