約 15,768 件
https://w.atwiki.jp/bgwiki/pages/65.html
* 2007年の大学祭に向けて結成されたバンド。 片野さんが、Bluegrass Album BandやJ.D.Crowe the New Southなど男性3部コーラスの曲をやりたいという意向からメンバーを呼びかけ2007年4月に組まれた。 現在練習中。 バンドのマスコットキャラクター「わさび伯爵」は今年流行る気がする。 メンバー 片野:ギター 平澤:マンドリン 石田:フィドル 遠藤(み):バンジョー 浪岡:ベース 活動期間 2007年4月~11月 演奏した曲 Age Song For Life Another Day, Another Dollar Train 45 Follow Me To Tennessee バンド名の由来 バンド名を決める際、候補の1つに出てきた「わさび茶漬け」を「わさび漬け」と書き間違えたことから「わさび」に焦点があてられ、さらに石田が伯爵っぽいという世間話からどういうわけか「わさび伯爵」となり決定。 このほかの候補として「わさび大福」、「わさび男爵」が最後まで激戦を繰り広げた。 その他 連想キーワード わさび大福、わさび男爵 著:平澤
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/4244.html
【名前】 ナイル伯爵 【読み方】 ないるはくしゃく 【声】 ヒャダイン 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS 【所属】 シャドーライン 【分類】 幹部 【闇形式】 ナイ89489-SOS 【闇装備】 着剣系ライフル 【シャドー怪人薀蓄】 不明 【モチーフ】 不明 【名前の由来】 不明 【闇形式の由来】 伯爵(は(8)く(9)し(4)ゃ(8)く(9)) 【詳細】 シャドーラインの宇宙方面を担当する闇の伯爵。 相手を娯楽のようにハンティングする事を好み、「狙った獲物は必ず仕留める」という事を信条としている。 武器の着剣系ライフルは百発百中のスコープと一刀両断のブレードを装備し、特別仕様の専用クライナーを所有する。 フランス貴族の赤いナポレオンコートにスナイパーゴーグルが装着された細長のティンガロハットを被り、胸部にはウシの頭蓋骨をあしらった首飾りを身に着けている。 レインボーラインの宇宙環状線「ギャラクシーライン」の壊滅を目論み、専用クライナーでサファリレッシャーを襲撃する。 【余談】
https://w.atwiki.jp/seriale/pages/790.html
∥トライアル・ロワイヤル ロロネー伯爵 ・個人 個人の戦艦製造趣味者であるロロネー伯爵 (061229a初出 宇宙海賊船「ドレーク号」&フランソワ設定文より抜粋) 組織ロロネー伯爵 所属艦戦艦「ドレーク号」 ∥関連事項 ⇒トライアル・ロワイヤル 宇宙海賊船⇒ドレーク号&フランソワ
https://w.atwiki.jp/ferrettrpg/pages/95.html
基本情報 テオフォル伯爵 テオフォルはくしゃく 所属 スタイル マネキン=マネキン◎●、ハイランダー 年齢 50歳 性別 男性 身長 194cm 体重 62kg 作者 MIDy 『私の名前はテオフォル伯爵! さあ出発だ!』 経歴 元フェスラー公国の貴族。元なのでもう伯爵ではないのだが、本人は伯爵と名乗り続けている。 没落した原因はコッペリアによって一族もろとも破滅の道へといざなわれた結果である。伯爵は人形の愛に狂い、周りの人間を絶望へと追いやった。居場所を亡くした伯爵は、混沌の街N◎VAへと落ち延び、とある探偵の車の助手席に座り込んでしばし、人生の休憩をとった。 対人関係 ユーリ 一番愛していたのに、愛せなかった唯一の息子よ コッペリア 愛のカタチよ、入れ物よ、空っぽなのが悔やまれる 戦闘スタイル 邪魔する。うざい。 プロファイルシート 250点:https //character-sheets.appspot.com/tnx/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYrNnb1AIM 関連項目 ユーリ コッペリア
https://w.atwiki.jp/tielist/pages/42.html
リーダーはインドネシア伯爵。 2012年に結成されたファミリーで、釣りを得意とする。 メンバー画像は、ほぼロシア伯爵がお絵かきしている。 メンバーは「 真・伯爵ファミリー伝説w 完全版」を参照願いたい。
https://w.atwiki.jp/noth/pages/118.html
書籍データ 書籍名 身代わり伯爵 巻数 19巻 / 未完結 著者 清家未森 イラスト ねぎしきょうこ 出版社 角川書店 シリーズ名 角川ビーンズ文庫 発売日(1巻) 2007年3月 発売日(最新巻) 2013年01月 264 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/08/01(水) 19 48 43 ID dLk/Kb7f 出てなさそうなので保守ついでに。 ビーンズの「身代わり伯爵」シリーズがオススメ。 1巻でホモっぽい発言があるけど、ヒロインがからかわれてるだけで実際そういうのは皆無。 王道ラブファンタジーと言うだけあってベタだけど面白かった。 268 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/08/01(水) 21 50 39 ID ewQa8Ca/ 身代わり伯爵はテンプレ過ぎて最初から最後まで予想できる内容だった 270 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/08/05(日) 15 46 27 ID YlCIZlKp 蝶の大陸、面白かったー 恋のからまわりがたのしいw ヒロインがこれまた格好良くて良かった お勧めありがとん 268 身代わり伯爵はテンプレ通りがいいのだw 497 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 22 58 29 ID GW1YvUXL 『身代わり伯爵』シリーズの相手役は、わりとやさしい王子様系だと思う んだけどなあ。ヒロインは元気がよくて気立てもいいし。 496 20も過ぎたくらいなら、まだお嬢さんだよ……。恥ずかしかったらネット書店もあるさ。 609 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 15 25 24 ID QOt3OJZP 少年陰陽師は今でも面白いけれど、前の方が断然面白かった。 でもお勧めではあるなぁ。 安定しているしね。 豆なら身代わり伯爵をお薦めするな。 バカ一でも王道って、やっぱり素敵だ。 892 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/10/30(木) 20 51 59 ID OWjb3zz6 『身代わり伯爵』シリーズ ニヤニヤ王道だと耳にしつつも、絶叫や!が多用されているのがぱっと見、気になって購入は躊躇。 図書館で1巻を借りて、読了後ネット書店で既刊全部を注文した。 リヒャルト、ヘタレと言うよりムッツリでは。よし、もっとやれ。 894 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/10/31(金) 01 43 48 ID RAY4PPuu 身代わり伯爵って、何故かBLかニアホモだと思い込んでた。 読んでみようかな。 902 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 15 33 56 ID iMfXJwXY 身代わり伯爵読んでないけど直情もあんまりくりかえすと引くな いくら本人の思いやりから出た言動でも その結果迷惑かけたり誰かが傷ついたりしてお咎めなしだと余計引く このパターンは2回が限度で3度目からは本投げたくなる 526 名前 イラストに騙された名無しさん Mail sage 投稿日 2009/12/04(金) 15 48 14 ID 7c4PFq84 ここ見て身代わり伯爵買ったんだけど自分にはイマイチだった それと言うのも男装モノを期待してたから 周りにバレちゃった状態で話が進むし素のまますぎて全然苦労も感じないし 言葉使いさえ女っぽいし、男装の醍醐味がまったくなかった あと全体的にキャラ造形といい台詞まわしといい安アニメっぽいのが気にかかる リアリティがなさすぎて感情移入を妨げた ヒロインちやほやなドタバタが好きな人にはいいかも、って感想だ 否定的でごめんだけど、こういう見方もあるってことで… 534 名前 イラストに騙された名無しさん Mail sage 投稿日 2009/12/04(金) 20 19 10 ID PUXGhRQ4 526 ちなみに身代わりの男装色は初期より最近の方が強いと感じる ただ身近の親しい人物に正体バレしてるのでばれたらどうしようなドキドキ感はそんなに無い 身代わりの旨味は王道とイチャイチャなので万人受けするけど駄目な人は駄目だろうね 550 名前 イラストに騙された名無しさん Mail sage 投稿日 2009/12/11(金) 10 45 04 ID DH8o7pf8 身代わりは文章も上手いし話の展開もセオリー通りで面白かった記憶はあるんだけど そつがなさすぎて具体的にどんな話だったか忘れちゃったよ 表紙も似ているし何巻まで買ったかもわからなくなって途中で買うのやめちゃったな… そして私も女神伝砂漠あたりで脱落したことを思い出した アンゲルゼ買ってみようかな 552 名前 イラストに騙された名無しさん Mail sage 投稿日 2009/12/12(土) 10 43 03 ID W9QWlqVT 550 ああ、なんか分かる(w 悪いところは無いし、嫌いなタイプの話でもないんだけど、 今ひとつ引力が弱いって感じなんだよな>身代わり 引っかかりとか?毒が足りないのかな? 編集とか小説家でも無い自分にはさっぱりだが(w アンゲルゼは逆に、好きなタイプの話では無いのだけど・・・ 凄く引き付けられたな。 最後の切なさは、ここ2・3年では最高かも。 575 名前 イラストに騙された名無しさん Mail sage 投稿日 2010/02/01(月) 15 52 04 ID /K4LSqMZ だいぶ上で紹介されてた「マギの魔法使い」を読んでみたら、すんごいツボでした。 がんばる女の子とツンデレ魔法使い。 4巻まであまりラブ要素ないんだけど、4巻読むとラストまでとめられないって感じ。 逆ハー苦手だけど、いけました。 ちなみに、身代わり伯爵とかプリンセスハーツが好き。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/171.html
—カランカラン…コロロン…—— 「いらっしゃい」 イスカンダールから見て左側の扉が優雅に開き、それと同時にドアベルすら、どこか雅な音色で響き渡る。 いつもと異なる音色の様子にイスカンダールが思わず片眉を上げながら扉へと視線を向けると、店内に入ってきたのは、明らかに一般人とは異なる雰囲気を纏った人物であった。 その人物は一見すると男性のようだが、どこか性別を超越したような独特の空気を纏っている。服装は白のスーツのようだが、しかし随所に施された刺繍やスーツそのものの型取りが非常に独創的で、単なるオーダーメイドを超えた唯一性を強く感じさせる逸品だ。 そしてスーツとセットになっているであろうデザインのシルクハットを被っており、その下には直視するものを魅了するかのような紅い瞳が、妖しげに煌めいている。 間違いなく、人ではない。 即座にそう判断したが、かといってイスカンダールは、何食わぬ顔で手元のグラスを拭き続けるのみ。 なにしろ来店客を人間に限定した覚えはないので、時にはこういう来客もあるだろう、という程度に思っただけの話であったからだ。 「ほう、ここは酒場か」 「ご明察。お好きなお席へどうぞ」 少ない動作で店全体を見渡した人物の呟きに応え、イスカンダールは視線でカウンター席を示す。 すると白スーツの人物は存外素直に近くのカウンター席へと腰掛け、どこか物珍しさを楽しむように、酒棚のボトル群をじっくりと眺め始めた。 「お客さんは・・・ほぅ、連接領域からのおいでか。流石にここに生き血は置いていないが、アルコール類の品揃えにはそれなりに自信がある。好みの味わいを言ってもらえれば、おすすめも出そう」 「・・・なるほど、私が闇の王であると一目で見抜いたか。なかなか魅力的な目を持っている」 シルクハットを脱ぎながら白スーツの人物がどこか愉快そうに声を上げると、イスカンダールは肩を竦めて微笑んでみせた。 「ふふ・・・そりゃあどうも。まぁ闇の王様かどうかまでは流石に分からなかったんだが、種族的には、なんとなくな」 予想通り、どうやら今日の来客は吸血鬼のようだ。 どちらかというとイスカンダールの元いた世界では敵対する類の種族なのだが、案外吸血鬼という種族はポピュラーなもので、彼は様々な世界に同様の特徴を持つ種族がいるこをと確認していた。 なので、雰囲気などで分かりやすいと言えば分かりやすいのだ。 ただ、この白いスーツの人物はどうもイスカンダールの知る吸血鬼とも少々異なる様子。 どの世界でも吸血鬼という存在は力ある存在で、その力に比例してプライドも高い傾向にある。その上、この人物などは自らを『王』と名乗る始末。となれば、相当に気位が高そうなものだろう。 だというのに、この人物からはどこか、気が置けない柔らかな物腰をすら感じさせる。 なんとも不思議な人物だ。 「そうだな・・・月並だが、あんた方が好んで飲む類の品揃えにもそこそこ自信がある。よければ、セラーからおすすめを一本お出ししても?」 「献上品ということか、殊勝な心掛けだな。許す。私が満足できるものを出してみせよ」 白いスーツの人物はカウンターの上に両肘を着き、絡めた両手の指の後ろからゆらりと揺らめく紅い瞳で愉快そうにこちらを見つめる。 イスカンダールは当然この手の瞳に精神干渉を受けることはないが、それでも首筋に少しむず痒さを感じるので、あんまりそういう目で見てもらいたくないものである。 まぁ、彼らの場合は当人の意思に関わらず瞳にそういう作用がある場合がほとんどなので、言っても仕方のないことではあるが。 「さて、どれにするかな・・・」 —カランカラン…コロロン…—— イスカンダールがカウンター内から出て客席側に設置してあるワインセラーの中身を物色していると、先ほどの人物とは逆側の扉から、入店を知らせるベルの音がこれまた優雅に響き渡る。 「いらっしゃい」 ちらりとそちらに視線を向け、イスカンダールは少し目を細めた。 なんと此度の来店者もまた、人ならざる者のようだ。なるほど、今日はそういう日というわけか。 「ほぅ、城の扉がこんな所に続いているとは・・・これはまた異な事だ。少しは楽しめると良いのだが」 物珍しげに店内を見回しながら後ろ手に扉を閉めて足を踏み入れてきたのは、一目でわかる高貴な地位の者が纏うであろう豪奢な燕尾服を身に纏う、血のように紅い長髪をした美しい人物であった。 この人物もまた男性と思われるが中性的な妖しく美しい顔立ちをしており、人ならざる魅力を醸し出している。 「なるほど、これは面白い。孤高の存在である我に居並ぶ存在と、このようなところで出会おうとは」 リラックスした様子でカウンターに座りながら新たな来店者に声をかけたのは、白いスーツの先客であった。 するとどこか態とらしく、その声で初めて存在を認知したかのように白いスーツの人物に瞳を向けた赤髪の人物は、少し伏し目がちに俯いてフッと笑みをこぼす。 「ふふ、これは驚いた。私と同じく悠久の時の中で無聊を託つ者が、こんな所に2人も居ようとはな」 そう言いながら赤髪の人物は、どこか興が乗った様子で白いスーツの人物と一つ間を開けたカウンター席に座った。 「どうやら今宵の集まりに、私は最後に参じたようだな。遅れた無礼を詫び、まず私から名乗ろう。私の名はレオニード。伯爵としてポドールイ地方を治めている」 「我が名はシウグナス。闇の王だ。だが・・・実は私も伯爵と呼ばれていたことがあってな。これはまた随分と奇妙な縁だ」 席を挟んで両名が名乗り合っているところに、一本のワインボトルを携えてカウンター内に戻ってきたイスカンダールも軽く肩を竦めながら口を開く。 「ふふふ、お二人さんとは少々事情が異なるが、無聊を託つ、という意味では確かに私も一緒なのだろう。私の名はイスカンダール。このBARイスカンダリアの店主を務めている」 そう言いながらイスカンダールは、ガラス棚の上で光沢を放つワイングラスを二脚取り出し、流れるような動作で2人の前に差し出した。 「2人に相応しい一本を用意させてもらおう。少し準備をさせてもらうので、待っていてくれ」 そう言ってイスカンダールは持ってきたワインを立たせると、丁度コルク部分の上あたりに手を翳し、慎重に息をゆっくりと吐きながら術式を練り上げる。 嘗て彼の隣で戦った大魔女ほど上手くは扱えないが、イスカンダールも長い年月の間に少々の術は齧ってきた。そのなかでワインを手早く最適なコンディションに整えるために丁度良いと思い、水行に属すると思われるクイックタイムという術を彼は会得している。 なにしろこれを使えば、横に寝かせていたヴィンテージワインを立てて澱を沈めたり、抜栓した後で適度にワインを開かせる時間が一気に短縮でき、非常に便利なのであった。 「ほほう、雪、か。最終皇帝のいた世界で見たな。そのポドールイという世界も、いずれは翠の波動の先に現れるかも知れぬな」 「ふふ、来てもらっても構わないし歓迎もするが、詰まらない場所さ。美しく退屈な宵闇に閉ざされた、眠気を誘う街だよ。私は、そのヨミという世界のほうがよほど興味があるがね」 2人の会話を聞き流しつつ、ボトルに術を施していく。 実のところワインとは市場に流通するものの大半が、早飲み向けだ。何年も寝かせることで深みを増すタイプの葡萄品種や製法は存外限定的で、大半のワインは収穫年から間を置かずに飲んでもらった方がいい。 更に最近は世界によっては従来のコルクではなくスクリューキャップを採用しているワインボトルも増え、実際そちらの方が衛生管理面など様々な面で優れる。 だが、ワインとはやはりサービスの所作まで含めて楽しむものという持論を持つイスカンダールとしては、多少面倒でもコルク製のワインがやはり好みだったりする。 コルクは呼吸をする。なのでワインを縦に置いておくと乾燥したコルクを通じ空気が多く入り込み、中身が酸化してしまうのだ。なのでコルク式のワインは横に寝かせて、コルクに液面が当たるように保存するのが基本である。 「様々な世界を訪れて魅力ある闇を探す・・・なんとも甘美な体験であろうな。領地に引き篭もっている私からしたら、素直に羨ましいと思ってしまうよ」 「あぁ、とても愉快な体験だ。しかし世界は、私が思う以上に多様でな。中には、我が力の通じぬ娘なども居た。あれには王たる私も流石に衝撃を受けたものよ・・・」 熟成向けのワインほど、瓶の中には葡萄カスなどの『澱』がある。そうしたワインは横に寝かせたままだと澱がボトル全体に沈んでいるので、あらかじめ飲む前に数時間ほど立てておき、澱を底に沈める必要がある。 また、熟成向けワインには抜栓してから中身が飲み頃になるまで、これまた数時間を要するものも少なくない。中には、飲む前日に抜栓しておくことが推奨されるものまである。 このようにワインが『開く』までの時間や、先ほどの澱を底に沈める時間を一気に短縮できるので、クイックタイムは非常に便利だった。 そういえばどこぞの世界ではこの術でラスボス完封なんて救済策もあるらしいが、あいにくとイスカンダールには縁のない話である。 「魔王と聖王・・・なんとも魅力的な存在ではないか。死に魅入られる、という点が特に良い。300年毎にそのようなことが起こるとは、そちらも中々面白い世界のようだな。ますます訪れてみたくなった」 「ふふ、逆にそれ以外には何も面白味がない世界、とも言えるがね。だが確かに、宿命に翻弄される短命種の生き様というのは、稀に素晴らしい物語を見せてくれるものだよ」 ある程度ワインが開くまで術を施した後、仕上げにデキャンタージュしていく。こうしてボトルからデキャンタに移す過程で更に空気を含み、ワインは一気に花開くのだ。 あとはデキャンタの中身をワイングラスに注ぎ、2人の前にグラスを滑らせる。 「お待たせしたな。今宵のワインは、こいつだ」 イスカンダールは澱部分を僅かに残したワインボトルを、エチケットが見えるように丁度2人の間に置く。 「こいつはロアーヌが世界に誇る最上級ワイン銘柄の一つ、エンプレス・ヒルダ。ヴィンテージは299年だ」 「299年・・・死食にて全ての新しい生命が失われる前年、生命の輝きが近年で最も多く花開いた年か。グランドヴィンテージとまでは言わぬが、非常に良い出来の年だな」 「ほう、これは其方の世界のものか。先ほどの死食とやらに纏わる年代のものとは、実に興味深いな」 イスカンダールの説明に合わせてレオニードが訳知り顔で顎に手を当てながら頷くと、シウグナスも興味をそそられたのかワインボトルのエチケットを繁々と眺める。 「このランクのワインのグランドヴィンテージとなると、入手には金より運が必要だからな。このヴィンテージにしたって、入手するのにかなり苦労したんだ。さ、アテにフロマージュを用意するから、まずは先に一口、味わってみてくれ」 イスカンダールに勧められるままに2人はグラスを軽く回し、グラスの内側を滴るティアーズや色合いを眺め、香りを楽しみ、そして少量を口に含む。 口腔に広がるのは、女帝の名に相応しい、淑やかでありながらも力強い味わい。 シルクのような舌触りと一緒に鼻腔へと至る香りは、黒スグリの印象から、幾つもの花々を思わせる複雑なものへと変わっていく。 その味わいも香りも全てが実に芳醇で、フィニッシュも非常にリッチな余韻。 飲み込んだ後の両名の口元の緩みを見れば、しっかりとお眼鏡に適ったと判断していいだろう。 そうして2人がワインの味わいを楽しんでいる所に、いくつかのチーズをプレートに盛り合わせて出しながらイスカンダールは口の端を釣り上げて微笑む。 「しかしお二人さんとも、これ以上ないくらいに赤ワインが似合うな」 古今東西の吸血鬼が手にする血液以外の飲料といえば、赤ワインである。中でもこの2人が赤ワインを手にすると、赤ワインとはまさに彼らのためにこそ作られた飲み物ではなかろうかとさえ思えてしまう。 カウンターに並ぶ2人と赤ワインは、それほど絵になる様相であった。 「女帝の名を冠するワインならば、王たる私が飲むにも相応しかろう。良い物を選んでくれた、イスカンダールよ」 「ふふ・・・私は実際にヒルダとも面識あるが、確かに彼女の持つ美しさや力強さを、このワインは体現している。これを作った偉大なるロアーヌの大地と職人たちに敬意を払いながら、ゆっくり頂くとしよう」 「王と伯爵にご満足いただけて、光栄の至り、ってね」 2人の孤高なる存在はグラスを揺らし、時折チーズを摘みながら、彼らの過ごす時間の中の本当に一瞬の煌めきともいえるこの瞬間を余すことなく楽しむように、会話を弾ませていく。 ところでこの場の平均年齢は一体何歳なんだろうなぁ、なんてことを唐突に思ったりしながら、イスカンダールもまた2人の口から出る様々な話には流石に興味をそそられ、いつしかグラス片手に話に加わっていった。 登場したお酒(架空物) エンプレスヒルダ RS3世界にて古くからワインの名産地として名高いロアーヌ地方の、歴史あるワイナリーが作り上げた至高の赤ワイン銘柄の一つ。ロアーヌ侯国初代侯爵であるフェルディナントの妻ヒルダの名を冠するこのワインは世界的に有名らしい。生産本数は多くないため、価格が高騰しがち。更に出来のいい年のものは金を積んでも中々手に入らないという、愛好家泣かせの一品でもある。 BAR「イスカンダリア」一覧に戻る TOPに戻る
https://w.atwiki.jp/mineneko8/pages/128.html
桃伯爵
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8586.html
登録日:2011/06/24(金) 00 47 18 更新日:2024/05/20 Mon 12 10 12 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 D.gray-man DD新聞社副社長 せっかち伯爵と時間どろぼう エリクシール オカルト サイボーグ009 サンジェルマン伯爵 サンドマン様 チート バッカーノ! フリーメイソン ミステリー ロマン 不思議 不老不死 伯爵 千年伯爵 悪魔城ドラキュラ 正体不明 武装錬金 聖サンジェルマン病院 超人 都市伝説 錬金術師 サンジェルマン伯爵は18世紀始めから20世紀にかけての約200年間の間、ヨーロッパ各地に出没した謎の人物。 残されている書物やデータに曖昧かつハッキリしないモノが多く、実在した人物ではあるがその正体は謎に包まれている。 【経歴】 1691年~1784年までが伯爵の生きていた時期だが、先に書いたように、この後の時代でも生きている事を記す文献や記録が残されている。 スペイン王女マリー=アンヌ・ド・ヌブールと貴族メルガル伯爵の私生児といわれている。 1746年までロンドンで過ごし、その後12年間については活動が確認されていないが、化学と錬金術の研究のためにドイツで隠棲していたとする説、 インド、チベットまで旅に出て、見識を深めていたいう説、様々なモノがあるが、最も有力なのが以下の説である。 1748年、当時のフランス国王であるルイ15世の前に現れた伯爵は、錬金術で作り上げたダイヤモンドを貢ぎ、ルイ15世と親しくなると政界と社交界に進出した。 この時に彼の口から語られた事は信じられないモノばかりで、 「私は不老不死で既に数千年生きている」 「エリクシールという不老不死の秘薬を作った」 「私は永遠に時をさ迷う宿命にある」 と、ニノさんも真っ青な電波発言ばかりだった。 また、当時の人々が見たことも聞いたこともない機械や技術の話(未来)、 11世紀の英国で国王リチャードとともに十字軍に参加した1189年~1192年のこと(過去)を懐かしそうに語ったという。 またあるときは、ルイ15世が傷の入ったダイヤモンドを伯爵に預けると、一ヵ月後には傷を消して再びルイ15世のもとへ持って来た。 さらに、ルイ15世に仕える役人の前で錬金術を披露し、銅貨を金貨に変えたりもした。 ルイ15世はサン・ジェルマン伯爵を気に入り、自身が所有するシャンボール城の一室を与え、自分の部屋に出入りする権限まで与えた。 これは当時、かなりの赤字だったフランス王家の財政を、彼の持っている技術を使ってなんとかしようという目論見もあった。 その後も社交界で著名な存在となっていった伯爵は、18世紀には存在しないはずの技術や、汽車や飛行機についても詳しく語ったという。 さらにキリストやシバの女王と親しくつきあっていたこと、アレクサンダー大王とバビロンの都に入場する時、自分もその場にいたことなどを詳しく話す。 社交界で伯爵が話すこの奇妙なエピソードはとても人気で、伯爵の社交界での地位を大きくする要因の一つと言われてる。 【基本スペック】 ここでサンジェルマン伯爵の能力について書くと 錬金術師 化学者 音楽家 画家 さらにフランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、ヘブライ語、中国語、ペルシア語、アラビア語、 サンスクリット語を自由に話すことが出来る。 さらに、両利きである。 それだけならまだ普通かもしれないが、左手と右手で文字を書いた紙を重ねると、字がぴったり重なるという。 ……ホント何者なんだろうねこの人。 【その後】 だが、サンジェルマン伯爵に嫉妬した政治家達の陰謀で、伯爵はフランスを追放される。 時が流れて再びフランスに帰ってきた時にはフランスの王政は、ルイ16世とマリー・アントワネットの時代になっていた。 前代の王との繋がりで、謁見を許された伯爵だったが、ルイ16世は趣味の錠前作りに熱中する無能な国王、 またマリー・アントワネットは贅沢三昧の生活を送る浪費家で、伯爵は二人に糸色望するも、 二人に「民衆のために政治を行い、正しく働かなければ、そのうち大変なことになりますよ」と警告を発して再びフランスを去って行った。 ちなみに、サンジェルマン伯爵は、後に1784年2月27日に死亡したと墓碑に刻まれている。 だがそれから5年後、フランス革命の直前にマリー・アントワネットはサンジェルマン伯爵が差出人となっている手紙を受け取る。 その手紙には、これから起こるフランス革命のこと、貴族達を沈静化させ、退位しなければならないという忠告がしるされていた。 何年も前に死んでいる人間からの手紙を読んだアントワネットは気味悪がってこの手紙を捨てるのだが、後に手紙に書かれている通り、フランス革命が起きる。 そして民兵に捕らえられたルイ16世とアントワネットの元に「サンジェルマン伯爵の使いの者」と名乗る者が訪ねて来る。 捕らえられた夫婦の変わりにルイ16世の侍女が案内されるがままについていくと、郊外の教会にてサンジェルマン伯爵と会う。 その時に伯爵は 「私は不死身で歳をとりません。エリクシールの力によって、時間の中をさまよっているのです。 国王夫妻は、とうとう私の警告を聞き入れなかった。彼らはもうお終いですが、それは私には関係ないことです。」 そう言って姿を消した。 また、彼が死んだとされている年にフリーメイソンの会合に出席していたり、ナポレオンが彼に助言を受けたり、 第二次世界大戦でイギリスのチャーチル首相が彼に助言を受けたとも言われる。 【備考】 彼の正体に関しては様々な説がある。 ホントに不老不死の秘薬を飲んでいるとか、メトセラだとか、実はサンジェルマンと名乗る人間が何人もいるとか…… まぁ、真実は闇の中というヤツだ。 サンジェルマンはペテン師で貴族を騙して過ごし、死後サンジェルマンを騙るペテン師が登場したというのが一番有力な説である。 【サンジェルマン伯爵・もしくは彼をモチーフとしたキャラの出るメディア作品】 サイボーグ009 D.Gray-man(千年伯爵) バッカーノ! 超重神グラヴィオンシリーズ せっかち伯爵と時間どろぼう 7つの秘石(マーブル) 新訳 とある魔術の禁書目録 シュヴァリエ 〜Le Chevalier D Eon〜(漫画版) ドリフターズ(漫画) etc… 追記、修正はエリクシールを飲んでからお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 最近は異世界に出没して、そこで会った侍に手を焼いてた -- 名無しさん (2013-06-17 16 12 34) 実際はフランスを影から支える肩書きか何かかしら -- 名無しさん (2014-01-20 17 33 55) ドリフターズも忘れないで・・・。まぁオカマになっちゃったけど。 -- 名無しさん (2014-01-20 17 41 53) 宇宙一ウザいストーカーやってた -- 名無しさん (2014-01-20 17 47 16) セントジェルミ、サンジェルミは表記揺れってだけで元は同じ? -- 名無しさん (2014-02-17 15 49 45) サイボーグ009での扱いは「作者モチーフとして好きなんだろうな」と思った -- 名無しさん (2014-02-17 16 34 39) 時間転移者という設定のSF漫画もありましたね。 生まれた時代から革命前のフランスまでの時間は幾千年経っていても、本人の実際に生きた時間は大したものではないという。 -- 閲覧者 (2014-02-25 02 53 03) 「葛葉ライドウ対超力兵団」のアカラナ回廊で時間旅行者の一例みたいな扱いだったな -- 名無しさん (2014-09-17 10 35 46) トリニティ・ブラッドにも敵キャラが呼ばれていた名前の一つとして出てた -- 名無しさん (2015-02-14 14 35 44) ダ・ヴィンチとこの人は何らかの方法で未来を知っていたんじゃないかと思う -- 名無しさん (2015-03-18 20 00 50) 新訳禁書にも出てきたな。上条さんに倒されたが -- 名無しさん (2015-07-01 11 45 59) ↑正確には上条さんに論破されて弱ってたところに加納くんが倒したってところかな -- 名無しさん (2015-07-14 18 49 27) 個人的にサーヴァントとして出てきて欲しい -- 名無しさん (2015-09-03 20 40 05) マイナーだが昔のジャンプ漫画「7つの秘石」にも敵として出てきた -- 名無しさん (2015-09-03 21 14 36) 「五年霊組こわいもの係」にもゲスト出演 -- 名無しさん (2016-08-12 21 27 32) アサシンクリードというゲームでは実にピッタリな設定で、舞台もフランス革命という派手な世界観だったのに、いまいち影の薄いラスボス扱いに…もったいない -- 名無しさん (2016-11-12 19 47 45) 荒木飛呂彦 -- 名無しさん (2016-11-12 20 44 12) 型月でもヤバイ奴らしいな -- 名無しさん (2016-12-16 23 38 53) ↑1、↑6、 フランチェスカの言っていた「享楽主義者のサンジェルマン」って彼のことなんだろうか? -- 名無しさん (2016-12-17 01 21 06) ↑2ゼルレッチのジイ様やアオアオみたいに型月では魔法使いの一人なのかもな。項目読んだ印象だとなんかタイムトラベル系の魔法が使えそうな気がする -- 名無しさん (2016-12-17 08 12 29) 今何やってんだろう。案外ツイッターとかで電波扱いされてたりしてな -- 名無しさん (2017-01-13 14 14 11) fake4巻で登場。まぁ夢の中やセイバーの話の中のみだが。 -- 名無しさん (2017-06-08 13 46 52) テンプル騎士団支部長にして賢者 そして"エデンの剣"所有者 歴代でも最強の敵だな -- 名無しさん (2019-07-23 16 56 41) 仮想の騎士でも出演してたけど、マジで狂ってた。男の娘から生まれた子供なら自分を殺せるって思って実行しようとしてたし -- 名無しさん (2019-07-23 17 30 26) ルイ16世夫妻の評価が低すぎませんかね…。専門じゃないから軽々しく書けないけど、いくら寓話的な項目とはいえ、悪評の大半は後付けなので少し直してほしい。 -- 名無しさん (2019-07-23 18 34 16) 写真も存在しない時代だしこんな詐欺が成立しても全然おかしくない罠 -- 名無しさん (2022-01-25 05 13 21) 真実は闇の中だが、ロマンがあるというかワクワクするのもわかる -- 名無しさん (2022-01-25 08 11 37) まあ理性的に考えればただの詐欺師でその名を騙る人間が複数いただけなんだろうけど本当だったら面白いって気持ちはわかるw -- 名無しさん (2022-04-19 07 10 54) 千年伯爵はモチーフにしただけだが社交界で貴族として振る舞って伯爵と呼ばれたり長い時を生きてたりと(ノアは不死なので当たり前だが)やってる事はまんま元ネタのサンジェルマン -- 名無しさん (2023-09-18 01 38 08) 写真もなければ手品ができれば魔術になる時代だし、物凄く頭と舌が回って器用な詐欺師だったというだけの話だと思うが、機嫌を損ねれば殺される時代の立ち回りとしては度胸がありすぎる、並みの詐欺師じゃないのは間違いないだろう -- 名無しさん (2023-09-18 01 45 26) fateにも登場してたがここの登場作品欄の記述には載ってないのか、dグレは最近判明したあの作品世界の成り立ちを考えると千年伯爵はモチーフにしただけじゃなくある意味名前を変えたサンジェルマン本人と言えるかもしれない -- 名無しさん (2024-02-08 17 45 31) タグに悪魔城ドラキュラがあるのに、登場作品には無い -- 名無しさん (2024-03-10 22 37 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/865.html
死霊伯爵 通常モンスター 星5/闇属性/悪魔族/攻2000/守 700 上級モンスター 悪魔族 闇属性