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裏切りの理由 [部分編集] 相剋の軌跡 OPERATION O-C9 赤 1-3-0 U (配備フェイズ):《(1)》プレイされているキャラクター1枚のセット先を、(元のセット先と)同じエリアにいる別のユニットに変更する。ただし、新たなセット先は、ルール的に適切でなければならない。 プレイされているキャラクターのセット先を別のユニットに変更するオペレーション。プレイされたカードを対象にする効果ではあるが、オペレーションであるためプリベントの影響は受けない。 敵軍の主力となるキャラクターを弱いユニットにセットさせたりするのがメインの使い方になる。とりわけ、拠点を使うデッキへの対策であったり、専用機のセットなどの様に特定の組み合わせを成立させて使うキャラクターへの対策として効果的。しかし、相手としてもこのカードの効果を避けられない状況でキャラクターのプレイはしないはずなので、実際にこの効果が起動することは少ない。相手のキャラクターのプレイを牽制する、というのが実際の働きになるだろう。 うまくすれば相手のキャラクターを完全に封殺する効果にもなり得るのだが、相手がある程度弱いユニットを出していなければ効果が薄くなってしまうのも事実。特に少数のユニットで戦うのが前提のカウンターデッキなどでは、場にユニットは1枚きりという事も珍しくない。そうした状況ではこのカードは全くの役立たずになってしまう。ハマれば有効なカードではあるが、かなり相手を選ぶカードであるのは否めないだろう。 なお、自軍キャラクターのセット先を変更する事も可能である。本来のセット先が気化爆弾で破壊されてしまったり、部品ドロボウでバウンスされてしまったりといった状況で、別のユニットにセット先を変更する事で損失を抑える事ができる。
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納得学園 300章 「悪意の理由~前奏曲~」 これは、今から2年前… まだハクやボブが納得学園に入学する以前の話。 俺は汰譜王。 今年、この納得学園に入学した一年生だ。 この納得学園は、俺がこの世界で一番尊敬する先輩が統治している。 先輩を軸に全てが動かされている、正に一つの組織なんだ。 俺は、そんな大変な仕事をしている先輩の力になりたくてこの学園に来たんだ。 そんな強い想いもあってか、俺は先輩の手足となり懸命に働いた。 そして、ある日先輩に呼ばれたんだ。 先輩「やぁ♪汰譜王、酔逸!!それに…君は歩美ちゃんだったよね?」 先輩が歩美と呼んだのは俺の彼女で、俺にとって世界で一番大切な人だ。 歩美は「はい」と答えた。先輩は歩美に笑いかけ、そのまま話を続けた。 先輩「実は、汰譜王…君に一つお願いがあるんだ」 汰譜王「なんでしょうか?」 先輩「君が入学してから今までの活躍振りには目を見張る物がある。 そこで、君にもっと重要な役割を果たしてもらうためにも…君に「五虎大将」の一人になってもらいたいんだよ」 「五虎大将」とは、納得学園の大幹部の位で最高の物に値する称号だ。 酔逸「おい、すげぇじゃん!!」 親友の酔逸が息を荒げて言ってきた。 汰譜王「お…俺なんかで良いんですか?」 正直、俺はその喜ばしい現実を信じられないでいた。 先輩「あぁ、君しかいないんだよ。」 汰譜王「やったぁぁ!!精一杯頑張らせていただきます!!」 俺が興奮気味に言うと先輩は優しい笑顔で「よろしく頼むよ」と言ってくれた。 俺は嬉しくてたまらなかった。 何よりも先輩に認められたというその事実が。 汰譜王「歩美!!相方!!俺やったよ!!」 酔逸「おう!!おめでとう!!」 歩美「…うん…おめでとう…」 その日の帰り道。 俺は歩美に興奮を押さえられないまま話をしていた。 汰譜王「…だからさ!俺これからもっと頑張るよ!!」 歩美「…うん。」 汰譜王「…どうした?歩美??…あんまり嬉しくなかったか??」 歩美「ん~ん!そ、そうじゃ無いよ!!自分の彼氏が五虎大将なんてアタシも鼻が高いわ!! …でも、王ちゃん…」 汰譜王「ん?」 歩美「アタシ達のしてる事って…本当に良い事なのかな…??」 汰譜王「何言ってんだよ♪あの優しい先輩が悪い事するはず無いじゃん♪」 歩美「…うん」 この時、どうして俺はちゃんと歩美の話を聞いてあげなかったんだろう…。 続く。
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タイトル 怒りの理由!!(いかりのわけ) シリーズ 宝石の肉編 話数 27話 収録 トリコ4巻 掲載誌 WJ2008-52 概要 宝石の肉編9話目。 トリコVSベイ(GTロボ)決着。 登場人物 トリコ 小松 マンサム ベイ(GTロボ) ←26話 →28話
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《憑喪神の理由》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/緑 [メイン/両方] 任意の枚数の自分の「斧乃木 余接」をメインエリアに移す。その場合、自分の全ての「斧乃木 余接」のAPまたはDPの値を、ターン終了時まで60に変更する。 (どっちか言うたらおどれは、余接の理由を気にしたれや。) 物語シリーズで登場した緑色のイベントカード。 登場した時に自分の斧乃木 余接を任意の枚数メインエリアに移し、自分の斧乃木 余接全てのAPまたはDPを60に変更する効果を持つ。 斧乃木 余接を好きな枚数メインエリアに移すことができる。 さらに斧乃木 余接全てのAPまたはDPを60に変更できるため、一気に全体強化できる。 うまく使えば、そのままゲームエンドに持ち込むことも可能。 斧乃木 余接を使うデッキなら切り札として採用できるだろう。 収録 物語シリーズ 05-090 パラレル 編集
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Why その理由 ◆Z9iNYeY9a2 「さて少し考察をしてみましょうか。 できればまどかさんとさやかさんの両名にも加わってもらったほうがいいです」 それはまだLが生きていた時、アヴァロンと斑鳩が目視距離に入る前の時間の話。 Lと月の間で広げられていた会話の中にまどかとさやかの二人も加えられての情報交換が始まった。 「でも、私達そんな難しいことは分からないと思うんですけど…」 「構いません、会話をしている中で気がついたことや率直な意見などが教えてもらえれば。 今回は我々だけでは常識の範疇から逃れられないかもしれないので、少しでも意見の数は欲しいんです」 と、Lはどこかから持ち出したホワイトボードを4人の前に立てた。 「議題はずばり、今回の殺し合いの目的と、そこからこの舞台からの脱出方法の発見です」 そこに、黒いマーカーで目的、そして我々のすべきことと、それぞれボードの半分の空間を取るように書き記した。 「余談ですが推理を行う場合にはいくつか種類がありまして。例えば誰が犯行を行ったのか、どうやって犯行を行ったのか、何故犯行を行ったのか、と言ったような。 探偵モノの小説でもよく語られている概念です。 今回考える上で、誰が行ったのかは既に分かっています。どうやって行ったのかは逆に常識外の事象も多いため絞るのは困難でしょう。 ですが、何故。この殺し合いを行った理由を考えることはできるでしょう。 こういった推理は一般的には『Why done it』と呼ばれますが」 「ほえー…、Lさんまるで探偵みたい」 「…探偵なんです」 さやかの言葉に少しばかり落ち込みながらも話を進める。 「まず殺し合いの目的そのものですが、アカギ本人の望みはシロナさんから聞いています。 『心のない新世界を作る』、これが彼の目的です。 彼はこの理念の元にこの殺し合いを行っていると考えてもいいでしょう。無論彼がシロナさんの知っているアカギ本人であるということが条件となりますが」 「じゃあもしそうじゃなかったらどうなるんです?」 「材料がなくなって推理自体が停止します。考える中でその可能性が見える材料が発見されればいいですが、今は一旦それを考えるのは置いておきましょう」 さやかの質問に答えて、Lはボードの隅にあれがアカギではない場合、と書く。以降のことを考えていく際に忘れないためだろう。 「それともう一つ、彼に対する協力者ですが。月君はあの先の放送者についての情報を持っているんですよね。 改めて説明してもらってもいいですか?」 「ああ。分かった。これは一緒にいたあの仮面の男、枢木スザクから聞いた話だが」 月は、スザクから聞いたこと、アーニャ・アールストレイム、真の名をマリアンヌ・ヴィ・ブリタニア、そしてその上にいるであろうシャルル・ジ・ブリタニアという男についてを語る。 「嘘のない世界、ですか。ある意味ではアカギの目的とも通じるものがあるように思いますね」 「彼らはスザク達がその集合知の世界で消滅させたということらしい。その彼らが蘇ってアカギに力を貸しているんじゃないかとも」 「ふむ、興味深いですが、彼らの最終目的についてはこの辺りで一旦止めておくべきでしょうね。 では次の議題です。この目的のために何故殺し合いなのかという点です」 言いながらボードに次々と話し合いの中で出た情報が綴られていく。 「シロナさん曰く、アカギが手にしようとした力は実際に世界を作ることを可能にするものであるというらしいです。 そこに更に協力者までいて、何故その力で真っ先に世界を作らなかったのか」 「それは、それを止めようとしたシロナさん達に対する復讐もある、とか?」 「復讐が目的ならばまずアカギの野望を阻止したという人間がこの場にいないのは不自然です。 いない理由を考えることもできますが、今はそうではない可能性から考えていきましょう」 「…そういえば」 と、月は記憶を手繰り寄せているかのように呟く。 「これは村上経由で見た情報なんだが、オルフェノクの王というものが彼の世界にいるらしいんだが。 その存在は『九死に一生を得た子供』の中から生まれるものらしいんだ」 「九死に一生を得た子供、ですか」 「ああ、理屈は分からないが」 「私もセイバーさんや皆さんが集まったあの屋敷で得たものがあります。 聖杯戦争という過去の英雄を呼び寄せての魔術師の競い合い…、いえ、殺し合いというものがあるらしいです。 勝者は万能の願望機である聖杯を使うことでどんな願いも叶えられる、とのことです。こちらも裏がある様子ですが、そこに詳しい人からは話を聞けませんでした」 「日本古来には蜘蛛や百足などといった多数の有毒、肉食の虫を同じ壺に入れて共食いをさせ、最後に残った一匹を呪術に使うという呪いが存在すると言い伝えられています。 おそらくですが、この殺し合い自体もそういった類のものなのでしょう」 「…あの、でもだったらどうして私みたいな戦えない人とか、あとLさんや他の皆さんみたいな人を殺さないって人を入れてるんでしょう?」 「確かにそうですね。本当に殺し合いをさせたければ、それこそ北崎さんのような戦闘狂をたくさん集めてくればいい。 我々のような存在を入れてしまえば逆に破綻する可能性が高くなる。 そこに殺し合いの理由があるんじゃないかって私は見ています」 ですが、とボードに別の丸を分けたグループのように記載するL。 「現状ではこれ以上のことは発展させられません。なので少しアプローチを変えて考えてみたいと思います。 月くん」 「何だ」 「もし月くんがアカギのように、新世界を作るのに必要であるからこのような殺し合いを開くことになった場合、どうしますか?」 「………。お前、それ僕に聞かなきゃいけないことか?」 「ええ、私達には動機が仮想できないので。その点月くんであれば過去の経験から想像はしやすいでしょう? それにほら、ちょうど同じ新世界の神ですし」 「お前……、はあ、分かったよ。ちょっと想像だけしてみるさ」 反論する時間が惜しいと思った月はそれ以上言うのを諦め、顎下に手を当てて考え始めた。 「まあそうだな、まず場所だが。当然警察みたいな外部の手が及ばないような場所を選ぶだろうな。 僕の想像ができる範囲なら、電波の届かない孤島とかが適当か。 人は、まあキラとしての僕だったならさっきも言ったように犯罪者か、死刑囚とかを選んだだろうな。 あとは僕たちがその島の様子を監視できる、かつ他の参加者の手にかからないような場所も必要だ。 電波が届かない孤島だと仮定した場合、大型船か今乗ってるような飛行船とかになるだろう」 ひっくり返したボードに、Lが月の話した内容を次々と記載していく。 「そういえばこの首につけられた刻印は要するに鎖だろうな。生死の管理もこれで行っているんだろう。 ただ僕の発想なら例えば首とか心臓付近に爆弾をつけるとか程度しか浮かばないだろうな。ノートでもそこまで複雑な指定はできそうにないし。 …でもそういえばどうしてわざわざこんな手の混んだ鎖をつけたんだ? この縛り自体に目的があるのか…?」 ふと先程Lと共にまとめた情報を探る月。 「L、君の考えだと、この殺し合いは殺しに乗らない者が反抗の機を伺うことも想定の内と見られてるって言っていたよな?」 「ええ、それが何か?」 「例えばだが。もしもさっき言った殺し合いの動機が、蠱毒のような僕たちの知識を越えたものだったとしよう。 だとすると、そこには何かしらの超自然的な力がどこかに発生して集まっているか集められているかしているんじゃないかって思う」 「なるほど」 「じゃあそれがどこに集められているのかを考えた時、大きく2つに分けられると思う。 この空間の中か、あるいは外かだ」 参加者の中に蓄積されるのか、それともそれ以外の場所に蓄えられるものなのか。 そこまでは分からないが、会場の中か外かの二択は動かないはずだ。 「そしてもしみんなの中に蓄積されるものだとしても、この刻印が作用している可能性は高い」 「カレイドルビーさん曰く、この刻印はどこかに発生源となるものが存在しているはずということでしたが」 「もし僕がそれを会場の外か中かのどちらに置くかと言われたら、…いや、どっちだろうな。 さっきの僕の仮定の話だと、破壊されるか逆探知されるかのどっちかのリスクを選ぶかということになるが」 「そこから考えると、会場の外からだと私は思いますがね。 中に設置してわざわざそれを参加者の希望とする必要がない」 更に考えるように黙り込む月とL。 数秒の沈黙が空間を支配した頃だった。 「あの」 それまで話に加われてなかった少女が手を上げた。 「どうしましたかまどかさん」 「わざと、ってことはないですか?」 会話の中で出てきた希望という単語が、ふとまどかの中で一つの考えを思いつかせた。 「以前キュゥべえが言ってたんです。感情をエネルギーにして集める時、一番効率がいいのは、希望と絶望の、えっと、そうてんい…だったかな…、だって」 「相転移ですね。なるほど、言いたいことは分かりました。 希望と絶望ですか、確かに希望がなければ絶望による振れ幅も大きくはならない。 つまり本当にここから抜け出す手段となり得るものを置いてこそ、希望足り得るんじゃないかと」 「はい、たぶんそんな感じです」 「えっと…、どういうことですか?」 「さやかさん、分かりやすく例えるなら。 -3と3の差は6ですよね。これをもし0からスタートした場合、同じ数値を出すのに6の力が必要になります。 もし上限が決まっているなら、マイナス側から始めた方が大きな数値を得やすいでしょう?」 「うーん、分かるような納得できないような…」 眉をしかめながら首を傾けるさやか。 そんな少女から視線を外してLは話を進める。 「そうなるとやはりその候補として上がってくるのがポケモン城ですね」 「だけど仮に希望を残すとしてもそれは当然簡単に乗り越えられるものではないだろうな。僕ならそうする」 「ポケモン城が罠である可能性も低くはない。本命は他にあることも十分考えられる。 それに聞いた情報から見れば、そこにも警備が引かれている。ある程度の戦力は当然必要でしょうね。 向かう前に改めて、他の方達との合流を目指すべきでしょう」 「そうだな。今のところはメロの残した様子の情報とも照らし合わせて、もう少し考えてみよう」 斑鳩の接近による戦いが繰り広げられたのは、このしばらく後だった。 ◇ 「と、ここまでがLと話した内容だ」 『ふむふむ、興味深い話ですね』 「加えてアリスが遭遇したというキュゥべえの件もある。 もし何か考えられることがあるなら教えてほしいところだけど」 通信機ごしにルビーと話す月。 今会話をしているのはこの一人と一本だけだった。 他のメンバーは皆外に出ている。 『魔術的なことをいうとするなら、これだけの大掛かりな術を行う場合だと、相応の術式が必要になるんですよね。 つまり行えるだけの魔術的な効率がよくて、その術式を組み込めるだけの広い空間のある場所を選ぶ必要があるんです』 「心当たりはあるのか?」 『セイバーさん経由の情報だったのですが。 この会場にある柳洞寺、あれは元々の世界では優れた龍脈を持った土地だったらしく。 ここでもそんな扱いなのかどうかは行ってみないと分かりませんが』 「ふむ、となるとポケモン城とどちらかということになるか?」 『あるいは両方とも、ということも有り得ます。 そちらとこちら、現状だとメンバー的には戦力は足りてますかね?』 「正直なところ、こちらは戦艦とNのポケモン達とアリスが戦力といったところだ。 だが城に入るとなれば戦艦は小回りが効かない。少し調整を頼みたいんだが」 『分かりました。じゃあ皆が集まったらその辺も相談しようと思います』 「頼んだ。それとNが言うにはニャースがそちらに向かっているかもしれないらしい。 もし来たなら頼みたいと思う」 『はいは~い、っと。 ところで、もう少し通信に付き合っていただいてもいいでしょうか?』 「何だ?」 通信機の向こうで、羽のような形の体を小さく動かしながら、ルビーは言った。 『今私の探査機が魔力反応の揺らぎを感知しました。 桜さんが目を覚ましたようです』 【E-6/アヴァロン/二日目 深夜】 【夜神月@DEATH NOTE(漫画)】 [状態]:疲労(特大)、右頬に大きな裂傷(応急処置済) 、視力にダメージ(平時には影響無し) [服装]:ビジネススーツ(汚れ、血の跡有り) [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 [思考・状況] 基本:キラではない、夜神月として生きてみたい 1:今後のことについて皆と相談する(ポケモン城に向かう人員の確認) 2:Lの代わりとして恥じないように生きる 3:間桐桜から話を聞く [備考] ※死亡後からの参戦 162 星が降るユメ 投下順に読む 時系列順に読む 夜神月
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強さの理由 ◆i9ACoDztqc 克己――発頸。 日頃は誰もが無意識にしている呼吸。 しかし、そんなものでさえ、一定の手順をもって行えば、自らの内よりさらなる力を引き出すことが出来る。 いや、それだけではない。息を吸う、息を吐く――その瞬間全身に起こる力の微弱な変化が戦闘においてどれだけ重いものか。 裂帛の一撃を放つ時も、相手の矢継ぎ様の攻撃を捌く時も、呼吸の仕方次第で大きく変わる。 体内の疲労を押し出すように、深く、そして重く息を暗黒大将軍は吐く。 静かに剣を振り上げ――全力で打ち下ろす。全身に行き渡る剣の手ごたえ。 戦場にて常に剣をふるい続けた暗黒大将軍にとっては、剣から感じる振動が何よりも正確に疲れを教えてくれる。 「まだいける……しかし、次の戦いがこの戦(いくさ)の一区切りか」 呼吸法で疲れを軽減し、疲れを忘れることはできる。 だが、それはあくまで対処療法的なものであり、根本的な解決には程遠い。 どれだけ疲れていても引けず、戦い続けなければいけない時は確かにある。負けられない戦(いくさ)も確実に存在している。 だが、多くの猛者が闊歩するこの戦(いくさ)において、生き残るためには休息もまた必要だ。 もう一戦交えた後は、あえて放送まで休憩することも視野に入れても悪くないかもしれない。 「剣鉄也……今お前はこの空の下、どこで何をしている……?」 あの男が殺し合いに乗ることは、絶対にないだろう。 おそらく、自分のような殺し合いに乗るものを打ち倒すため、一人で動いている。 狎れ合えず、戦うことしか知らない偉大なる勇者。奴もまた、果てしない戦いで生き延びる素質を備えた男。 無論、戦場で絶対はない。どれだけ強きものも、足元をすくわれることがある。あくまで、強ければ生き延びやすいだけだ。 それでも、暗黒大将軍は信じている。剣鉄也がそうそう死ぬような男ではないと。 そう敵として、その実力を誰よりも知っているからこそ。 「再びこの世界でまみえることになると言うのなら……今度こそ全力で勝ちたいものよ」 あの時は――ミケーネの勝利のため、あえて武人としての思いを半ば捨て、策を講じた上での一騎打ちだった。 だが、この場では策を講じることなどできない。純粋な一騎打ちだ。 そうやってこそ、真に勝つ意味がある。 手に握られた剣が光を照り返し、僅かに瞬いた。 暗黒大将軍はそれを見て一度目を閉じると、剣を納める。 200mもある頑丈で巨大な機械を砕く手間を考えれば、残った体力は戦いに費やしたほうがいい。 いざゆかん、さらなる戦いの地へ。 マントを翻し、暗黒大将軍は当てもなく歩き始める。 ■ カノンの気合のこもった声と同時に拳が振り切られる。 クストウェルに馴染むため機体を走らせ、必死に動かし続けるカノン。 それから少し離れた場所でロムはカノンと対照的に静かに腕を組み見守っている。 外から、ゴッドガンダムからは窺い知ることはできないが、コクピットの中でロムは顔をしかめた。 「……おかしい」 ロムは、カノンとテッカマンアックスの戦いを見つけたのち、少しだけ様子を見て状況を理解すると、即介入した。 つまり二人の戦いの一部始終を見ていたわけではない。だが、圧倒的にカノンが押されていたのは覚えている。 しかし、今のカノンの動きをみる限り、そこまで極端に押されるほどの実力ではない。 順当にいけば負けるかもしれないが、アイディアや立ち回りで十分補いきれる程度の差にしか見えない。 だが、現実においてカノンはテッカマンアックスに大敗している。 「カノン。すまないが手合わせしてくれないだろうか」 見ていて分からないのであれば、実際に向かい合うことで原因を知るべきだろう。 ロムはゴッドガンダムを滑るように動かし、カノンの前に出る。 少しカノンはまごついた後、しゃべり始めた。 「私より強いロムにいらないことかもしれないが……手加減はできないぞ」 どうにも、『力』を抑えて『相手』を抑えることに慣れていないらしい。 動きからしてそれなり以上に実戦の経験はあるのだろうが、常に相手をせん滅していたのかとロムはふと考える。 「問題ない。天空宙心拳は活人拳……相手の力を受け流し、受け止め、抑えることに重きをおいている」 組んでいた手をほどき、半身を出す。片手をまっすぐ前に。もう一方の手は胸の前に。 天空宙心拳の基本ともいえる姿勢をロムは取る。 「……いいんだな?」 「もちろんだ」 再度の確認。 そして――この世界において珍しい、殺し合い以外の戦いが始まった。 ■ 届かない――当たらない。 繰り出した全力の拳が、まるで虫でも払うかのような動きで逸らされる。 続いて放つ蹴りも、思念を読まれているとしか思えない反応速度で出掛りを潰される。 テッカマンアックスとやった時と同じ光景が、ロムでも再現される。 ロムとテッカマンアックスの実力は五分、いや若干ロムが上だった。 つまり、この結論になることはおかしなことではない。おかしくはないが―― 「どうして当たらない……!?」 二人と自分の実力の差。その原因、根本はどこにある。 なまじ人の形をしているからこそ、その動きがフェストゥムよりも良くわからないものに思えた。 ロムはそれを体術を習得しているからと言うが、カノンも軍隊で実戦向けの暴徒鎮圧術を覚えこまされた。 自分の技術と、ロムやアックスの身体にしみついた技術は、それほどの差を生み出すものなのだろうか。 紛いなりにも日野道生に付いて、世界中でフェストゥムと戦ってきた。 自分が戦えるという思いも、自負ではないが持っていた。 それが、酷く小さなものに思えた。 「……ここまでにしよう」 結局一発も入れることが出来ず、ロムが終わりの合図を出した。 肩で息をするカノンとはまったく逆で、ロムは呼吸一つ乱していない。 埋めようがないと思える実力差。それが疲れた肩にさらに圧し掛かってくる。 よくこんな実力で島を守ると言えたものだと情けなくなる。 「なるほど、良く分かった」 無言のままカノンはロムを見る。 一体何が分かったのか。それが知りたくてしょうがなかったのが顔に出ていたのだろう。 ロムはカノンを見て表情を崩し小さく笑うと、 「俺とカノンの間に実力がそう大きくあるわけではない」 「そんなはず……」 噛まれた唇。尻すぼみに消える言葉。 ロムがお世辞を言っているとしか思えない。ただ一撃も返せない自分とロムに差がないはずがない。 ロムが何かを言おうとする。慰めの言葉なのだろうかと思い、ぼんやりとロムのほうに意識を向けていると―― 「なるほど、確かに小娘の動きは悪くない。だが――決定的に欠けているものがある」 上空からの声。 荒野に立ち並ぶ高台の、一機の――いや一鬼の影。 頭部と胴体に二つの顔。荒野の乾いた風を受けてたなびくマント。 その手に握られた大剣。 全員から漏れ出る、恐ろしいまでの戦意。 そう、それは暗黒大将軍。 ■ 戦場の空気を暗黒大将軍は肺腑一杯に吸い込む。 それだけで戦意が高揚し、頭の片隅に疲れや迷いが押し込まれ、そして霧散していく。 目の前の男の技量は、少し見ただけで明らかに達人と見て取れる腕前。 相手にとって、不足なし。 「カノン、下がっていてくれ」 「だが……」 「頼む。今のカノンではあれに勝つことはできない。そして、俺も庇う余裕もない……!」 高台から飛び降りる。着地と同時に地面が割れ、砂埃が舞い上がる。 睨みつけるは、ただ一人。ややあって男から小娘が距離を取った。 「いい判断だ。逃げる者を狩るのは最後の仕事よ。戦う者と剣を交えることこそ、今俺が成すべきこと」 「その殺意……いや戦意、ただものではあるまい……!」 「だが、それを知る必要はないだろう、お前もここで俺の剣の露と消えるのだ!」 男が構えると同時に、暗黒大将軍が剣を振り上げ、一気に切り掛かる。 大きく踏み出された足が、大地に突き刺さらんばかりに落ちるのと同時に、全体重を乗せた一撃が放たれる。 目の前の機体など、当たれば一瞬で紙きれのように引き裂くだけの威力を込められた剣技。 しかし、それを前にした男は。 臆することなく前に飛び出していた。 「ぬぅ!」 相手と自分の身長差は約二倍以上。 さらに暗黒大将軍の使用する大剣という条件を加えれば、そのリーチは一拍で到底逃げ切れるものではない。 それを正確に見越して、男は暗黒大将軍の懐へ飛び込んだのだ。 力が最大を迎える前に削ぐ。言うはたやすいが、やるのは絶妙のタイミングとなにより勇気がいる。 「はああああああああ!!」 「だが、まだまだよ!」 男の機体の手に滑り出された光の剣が、まっすぐに突き出される。 暗黒大将軍は勢いのまま振り下ろされたはずの剣を、腕力に任せV字の軌道で引き寄せ、弾き飛ばす。 剣を弾かれ、体勢を崩す男の機体――否。 流水の動きで後ろに倒れる勢いを使い、後方へ宙返りを披露し、四肢をもって着地。 超下段から伸びあがるような軌跡で放たれる光の剣。 剣の二度返しを行い、これ以上剣で防ぐことはできない。 なら、どうするか。 「甘いわ! 俺の剣は二本ある!」 腰に握られた自分の愛剣を暗黒大将軍は引き抜く。 剣のエネルギーと実体剣が打ち合わされ、凄絶な音を立てた。 相手も一息に踏み込める限界だったのだろう、視線を切ることなく、後方に跳躍すると、音もなく着地した。 「ふふふ……こうも早くこの剣を抜くことになるとはな……!」 剣鉄也のような真の強者と戦う時まで抜くことはないと思っていた、二刀目。 それを一度の攻防で『抜かされた』事実。紛うことなき、最高峰の戦士。 血がたぎる音が暗黒大将軍の耳朶を叩く。 「強い……これほどの剣の使い手がいるとは……!」 「見くびるな! 俺の剣はまだこれで終わりではないぞ!」 さらにぶつかり合う三本の剣。 暗黒大将軍の剣を疾風怒濤と表現するのであれば、目の前の男の剣は、疾風迅雷。 二刀をもっての怒涛の攻めを掻い潜り、なお暗黒大将軍の倍近い剣の軌跡を光らせるその技量、速度。 剣鉄也とはまた違う。剣鉄也が鈍い光を放つ斬馬刀だとすれば、この男は鋭く輝く日本刀。 「お前は名をなんと言う!」 「貴様のような男に名乗る名前はない!」 「良く言った、気にいったぞ! 意地でもその口を割らしてみたくなったわ!」 雷光を纏い放たれた剣が、暗黒大将軍の肩をかすめる。 お互いの身体に触れることのなかった剣の嵐、届かなかった剣の結界が広がっていく。 しかし、それは暗黒大将軍の側のみ。 気付けば、男もまた二本の剣をその手に握っている。 「二刀の剣を使えるのはお前だけだと思うな!」 「だが、二刀の剣は一つに込める力を落とすものよ! 貴様の大きさで二刀を使い、俺の剣を受け止められるか!?」 「天空真剣の極意も天空宙心拳と同じ! いかな暴風であろうと受け流すのみ!」 「ならば、受け流してみよ!」 弾かれたように後退する両者。 大きく横へ剣を引き、薙ぎ払うように力を振り絞る。 放たれるは、黒い暗黒の竜巻。 対して、男のやったことも似ていた。 二刀を繋ぎ、超高速回転。瞬く間に男の姿が隠れ、竜巻が立ち上る。 それが、男が剣を最後に向ければ、前に進み出す。 「受けよ! 暗黒竜巻衝!」 「天空真剣、真空竜巻!」 両者の剣より放たれた竜巻はちょうど両者の中心地点にてぶつかり、お互いを打ち消し合い、なくなっていく。 二つの竜巻がぶつかり合い、猛烈な突風を起こした後に流れるのは、そよ風のみ。 「他でもない武道でここまで戦えるものと会えるとは……久しくなかったぞ!」 たぎり続ける血が燃える。全身が沸騰する。 疲れという異物を感じる隙間など、あるはずがない。 グレートマジンガーも確かに強敵だった。だが、あれは戦闘においての強敵、好敵手。 武道という分野において、暗黒大将軍は強すぎた。ミケーネ帝国の将軍を束ねる、唯一の実力者、暗黒大将軍。 何か一強であろうとも武道と言うものにおいて彼を超えるものはいなかった。 その自分と、ここまで戦うことのできる男がいる。 「もう一度聞こう、お前の名は何だ!?」 「俺の名はロム・ストール! お前の名は!?」 「名などアレス国が滅んだときに捨てた! 今の俺はミケーネ帝国の暗黒大将軍!」 「なら聞こう、暗黒大将軍、何故お前は戦う!」 暗黒大将軍は迷わず答えた。 暗黒大将軍が戦う理由。それは、ミケーネ帝国のために他ならない。 戦いの中に愉悦を見出すことはあっても、あくまで戦う理由とは別に存在している。 「知れたこと、ミケーネ帝国のためよ。俺に従う七将軍、その配下のミケーネ軍団…… 多くのミケーネの民。それが地上を再び取り戻すため地上を俺は制圧する!」 「それをシャドウミラーの力で叶えようと言うのか…… 違うだろう!」 「その通りだとも、あのシャドウミラーとか言う人間どもも敵だ。 しかし、お前たちも敵であることは変わりない。敵の敵は味方……などと言うつもりもないわ!」 「それも元の世界の理屈。この世界ならば協力できるだろう! お前の拳からは邪心は感じん!」 ロム・ストールと名乗った男の言葉を暗黒大将軍は笑い飛ばす。 「甘いわ! 生き残るための戦いに正義も悪もない。 勝ったものが正しい、故に俺は、ただ俺の信じるもののため戦うのみよ!」 その一言を叫んだ瞬間、空気が変わる。 「ならば、俺も信じたもののために戦おう。暗黒大将軍、お前の理屈は間違っている!」 「それでどうした、俺を踏み越えて証明してみせい!」 ロム・ストールが一度静かに目を閉じる。 そして、その眼を開くと同時にロム・ストールが叫ぶ。 「 断 る ッ ッ ッ ! ! ! 」 「なっ……」 その気迫に、流石の暗黒大将軍も一歩下がらざるを得なかった。 それほどの何かが込められた叫びだった。 「俺は拳法家として、そして剣士としてお前を倒そう! 勝てば正義と言うのであれば、俺が勝ったならば俺たちに協力してもらう!」 その言葉の意味を暗黒大将軍は理解し、暗黒大将軍の怒りが一気に吹きあがる。 「命を奪う覚悟もなく俺を倒すと言うのか……! 俺を愚弄するのは許さんぞ!」 「違う……お前ほどの力の持ち主ならば違う使い道があるはずだと言っている!」 両者の力が爆発的に高まる。 結着の一撃が、今炸裂の瞬間を前に体内で練り込まれていく。 「そこまで言うなら覚悟を示してみせい!」 「天空宇宙心拳は活人拳! 生かしてこその拳法だ!」 己の剣を納め、両の腕をもって正眼に構え、セレブレイダーを保持する。 それだけ全力を持って剣を、己が身体を支えなければ撃つことの出来ぬ今の暗黒大将軍が使える最大最強の一撃。 湧き上がる力が黒い闘志となって全身を覆い尽くし、それが剣へと流れていく。 同時に、剣そのもののエンジンが唸りを上げ、回転数を上げていく。 正邪合一、神魔両断。断てぬものなど何もなし。 ロムもまた、奇しくも同じ姿勢。正眼に構え、一刀を両手で掴む。 しかし、暗黒大将軍が剣を「立て」ているのに対し、ロムはまっすぐに「突く」かのように暗黒大将軍へ剣を向ける。 天よ地よ、火よ水よ。そして我が身に眠る全ての力よ。今ここに姿を顕したまえ。 殺さず、生かす。人の命を絶つことなく、正しき道に導くために。 機体が金色に輝き、背中に六枚の羽根が開く。背負うは名のまま神の後光。 「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!! 死断殺(デスストラッシュ)!!!」 「天空真剣奥義! 爆裂! 空天!」 暗黒大将軍から放たれる黒い極光の竜巻。 ゴッドガンダムから放たれる、白き極光の八岐大蛇。 爆発。 炸裂。 そして――空白。 ■ 目も開けていられないほどの光が、カノンを照らす。 両者の超状の一撃がぶつかり合い、何も見えない。ロムは、勝つことが出来たのか。 加勢することが出来なかった自分に悔しさを覚えながら、カノンは白い光の中目を凝らした。 自分がまったく手を出すことが出来ないほどの、一瞬の交錯、攻撃の刺し合い。 それは、カノンが体験したことのない戦闘の形態だった。 カノンが、ロムやテッカマンアックスに大敗した理由――それはここにあった。 フェストゥムは、ワームスフィア―というものて空間そのものをえぐり取る。 それ以外には腕などを伸ばし刺すといった攻撃がメインとなっていた。 人間ではない、人間とかけ離れた生命体であるからこそできる戦闘方法。 カノンは、確かに戦い続けた。しかし、それは全てと言っていいくらいにほとんどフェストゥムが相手だった。 当然だ、人類同士がいがみ合っている場合ではないほど、フェストゥムは脅威だったのだから。 それに対して、アックスやロム、そして目の前にいる暗黒大将軍。 彼らは、自分の心技体の全てを使い、自分の闘志を前面に押し出して戦っている。 接近戦でのその動きは、急に加速することはあってもおおむね緩慢なフェストゥムとは比べものにならない。 技量、という意味でも同じだ。 死を恐れず戦闘の純粋な技術を学ばないフェストゥムには通用しても、 死を遠ざけるためあらゆる技を使い相手の攻撃をいなそうとする三人に通用するはずがない。 ある意味で、カノンの戦い方は機械やそれに類するもの相手だった。 だからこそ、彼らのような『戦士』に対して戦うことが出来なかった。 息をのみ、暗黒大将軍とロムの戦いを見ることで、初めてカノンはそのことを自覚した。 光が収まり、場が見えてくる。 まだ眩んでいる目をこすり、見えてきた光景は。 「ロム……!?」 あれほど距離を取っていたはずなのに、いつの間にか両者の間はなくなっていた。 あの光の中、それでもなお一撃を加えんと両者が剣を構え相手に立ち向かったからだった。 そして――倒れているのはロム・ストールの乗るゴッドガンダム。 暗黒大将軍は、剣を持ったままゴッドガンダムを見下ろしている。 この後、暗黒大将軍が何をするつもりか、カノンにも即座に分かった。 仲間を失いたくない――誰にも死んでほしくない。カノンは、その一念で暗黒大将軍へ一気に距離を詰める。 「はぁああああああああああ!!」 勝てないかもしれない――けれど、一撃を当ててロムを回収し逃げることはできるかもしれない。 どれだけ難しくてもやって見せる。そんなカノンの思いを乗せた一蹴りは―― 「たわけがっ!! 拾った命を捨てるか!」 剣の一撃でいとも簡単に跳ね返された。 地に叩きつけられるクストウェル。即座に身を起こし、さらに拳を握り、暗黒大将軍へ放つ。 しかし、それも剣すら使われず、何も握っていない暗黒大将軍の掌で受け止められた。 次の瞬間、大地が逆転した――力任せに投げられたのだと分かった。 それでも、カノンは飛びかかろうとして―― ――暗黒大将軍の一喝。 「もういい、ここまでだ!」 その言葉に、カノンも動きを止める。 「この男は、最後の切り合いで、わざと俺の顔を避けた。そのまま突けば勝てたにも関わらずだ。 あの極限の状態で、なお自分の言った言葉を守ろうとした。この男もまた、勇者。その心意気に免じ、ここは見逃そう。 暗黒大将軍が目を向き、カノンの背後のロムへまっすぐに剣を向ける。 「だが、このままでは俺の気もおさまらん! 8時間くれてやろう、その後俺はD-4に行く! 結着はその時だ、伝えておけ!」 剣を納める暗黒大将軍。 さらに、暗黒大将軍はカノンを見据えて言い放った。 「闘志は認めてやろう、だが戦い方がなってないわ。そんなものでは俺と戦う資格もない」 カノンとロムに背中を向ける暗黒大将軍。 「欠けていたものはわかったか!?」 「……わかった、つもりだ」 「なら俺とロム・ストールの戦いを思い出し、学ぶがいい! 俺と勝負がしたいのならばな!」 暗黒大将軍が再び歩き出す。 カノンは、その背中を見えなくなるまで眺めていた。 【一日目 11 00】 【暗黒大将軍 支給機体:セレブレイダー(神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON) パイロット状況:全身に大きなダメージ、激しい怒り、疲労(極大) 機体状況:良好、ENほぼ空、セレブレイドに変形中 現在位置:G-4 第一行動方針:ひとまず休息する。補給も行う。 第二行動方針:マジンガーとの戦いに横槍を入れた者を成敗する 、剣鉄也を倒す 第三行動方針:ダイヤが現れたのなら決着を着ける 第四行動方針:余裕ができたらガンバスターを破壊する 最終行動方針:ミケーネ帝国の敵を全て排除する 備考1:セレブレイドは搭乗者無しでも使い手側の意思でプラズマドライブが機動できるようになってます 無論、搭乗者が普通に機体を使う事も可能です】 ■ ■ 「……そうか、まだ俺も修練が足らないか……」 目覚まし、カノンに説明を受けたロムは静かに呟いた。 どうにか、きっかけを作ることはできた。今はそれでよしとすべきかもしれない。 だが、もう少しだけ力があれば。その悔いは、いかのロムとは言え拭いがたかった。 あれほどの戦士が仲間になれば、それは大きな助けとなるはずだ。 「8時間後……再び奴は現れる。ならば、その時まで俺ももっと強くならなければ……」 「そのことで話があるんだが……」 どこか躊躇した様子でカノンが言いだした。 しかし、その眼には先程の焦燥と違い、僅かに明るい色が混じっている。 そのことに小さく首をかしげながらも、ロムはその先を促した。 意を決した様子で、カノンが切り出した言葉は――― 「私に、戦い方を教えて欲しい……!」 【一日目 12 00】 【ロム・ストール 搭乗機体:ゴッドガンダム】 パイロット状況:良好 機体状況:エネルギー50%消費、 装甲表面に多少ダメージがありますがその程度です。 現在位置:G-4 荒野 第1行動方針:カノンと行動する 第2行動方針:悪を挫き弱きを助ける 第3行動方針:真壁一騎、皆城総士、遠見真矢、春日井甲洋の保護 第3行動方針:19時の暗黒大将軍との再戦に備える(上と同じくらいの重要度なので3を並べてます) 最終行動方針:シャドウミラーに正義の鉄槌を与える】 ※羽佐間翔子は同姓同名の別人だと考えています。 【カノン・メンフィス 搭乗機体:クストウェル・ブラキウム(スーパーロボット大戦J)】 パイロット状況:良好。 機体状況:装甲がへこんでいる以外良好 現在位置:G-4 荒野 第1行動方針:ロムと行動を共にし、強くなる。 第2行動方針:竜宮島の仲間と合流する 最終行動方針:仲間と一緒に竜宮島に帰還する】 ※羽佐間翔子は同姓同名の別人だと考えています。 BACK NEXT 062 使徒と軍人と快男子 投下順 064 人間爆弾の恐怖~序章~ 060 勇者と少年とアンドロイド 時系列順 070 ユウキあるチカイ BACK 登場キャラ NEXT 053 SWORD×AX 暗黒大将軍 092 次なる戦の為の休息 054 理由~ねがい ロム・ストール 081 不穏な予感 054 理由~ねがい カノン・メンフィス 081 不穏な予感
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通りがかりの怪我人を助けた数日後。 情報屋「Vermilion」は通常通り営業を開始していた。 「……オーナー、はよっす」 「あら、長久くん。いらっしゃい」 「アーサーとハヅルは?」 「お買い物に行ったわ。食材の買出しですって」 「そうっすか」 ここのアルバイトである長久は慣れた所定の場所に鞄を置くと、いつものように店の掃除と資料整理を始める。 1時間ほど経った所で、ふと手を止め、紅のほうを向いた。 「……なあ、オーナー。ちょっと聞きたい事があるんすけど」 「?」 「……オーナーは、何で情報屋なんてやってんです?」 「ああ、そのこと?…そういえば、長久くんには教えていなかったわね」 ぱしっ、とキーボードを叩く手を止めると、紅は顔を上げる。 「……私ね。人を探しているのよ」 「……人?」 「ええ。昔行方不明になって、それっきりの」 「………はあ。恋人か何かっすか?」 長久の言葉には、くすっと笑って軽く首を振る。 「違うわ。甥よ、甥。生きていれば今は高校生ぐらいかしらね」 「甥ですか…」 「…歳の離れた兄がいてね。その人の子なの」 「……はあ。何でまた行方不明に…」 「……それがよく分からないの。襲われたのだと思うのだけど…」 「は?」 「……甥が生まれたのは、私が小学生の頃だったの。 私もよく学校帰りに遊びに行っていたのだけれど……ある日いつものように遊びに行ったら、兄の家は何者かに荒らされていた」 「……………」 「酷いものだったわ。まるで手当たりしだいといった感じ。……その中で、兄も義姉も変わり果てた姿で横たわっていた。つかまり立ちができるようになったばかりの甥は、姿すら見当たらなかったわ」 「……それは……」 「…結局、犯人は分からずじまい。甥も行方不明のまま。家族の皆はもう死んだんじゃないかって言うけど……私はきちんと子の目で確かめたい。諦めたくないの」 「………」 「でも、私は体が弱いから…旅をして行方を捜すというのは難しい。だから、こうして情報屋になったの。もしかしたら、ひょっこりと甥の情報が舞い込んでくるかもしれないと思ってね。……分かった?」 微笑む紅を横目に、長久は軽く息をついて頬杖をついた。 「……なるほど。よく分かりました」 「ふふっ、分かってくれて何より。…そうだ、写真を見る?可愛いのよ」 そう言うと、引き出しの中から一枚の写真を取り出すと、長久に差し出す。 長久はそれを手にすると、日の光にかざすようにして眺めた。 「……色、薄いですね」 「昔の写真だから、少し色褪せちゃってるのね」 「これ、オーナーですか?」 「ええ。たまたま遊びに来ていたときに撮ったものなの」 「……………オーナー」 「ん?何かしら?」 「……見つかるといいですね、甥っ子さん」 「……………。ありがとう、長久くん」 情報屋の理由 (写真の中でこちらへ向かって笑いかける幼い紅と、微笑む一組の男女) (女性の腕に抱かれた小さな小さな“甥”は) (――心を失った、あの生物兵器に、よく似ていた)
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[結局、僕の心の大半は、君に埋まってしまったんだ…] =笑顔の理由= あー…しくったなぁ… まさか…あんな下等生物にやられるなんて…屈辱だ… うわっ…血がいっぱい出てる…気持ち悪ぃ… 僕…このまま死ぬんだな…きっと… [傷付いた野良犬を拾った。君に取っては、その程度のこと…。でも…] 『………?』 体が軽くなったのを感じて、彼は目を覚ました。 彼は狼男である。名はまだない。 人を喰らっていたところ、魔物狩りの人間に見つかり、銀の弾丸で撃たれ、重傷を負ったはずだった。 なのに、彼は今、全身に包帯を巻かれた状態で、しかも何故かご大層なベッドに寝かされている。 今の姿は、狼。 と、その時、ガチャリッとドアが開いて一人の少女が入ってきた。 長い金髪を緩く2つの三つ編みにしている。 瞳の色は海のような碧。 「あ、ワンちゃん起きたんだ」 少女は微笑んで言った。 …ワンちゃんって…僕は誇り高き狼男だぞ!お前らみたいな下等生物なんて…簡単に喰えるんだ! 彼はそう叫ぼうとしたが、やめた。 今、騒ぎになられては困る。 傷も完治していない状態で魔物狩りから逃げることは少々難だ。 だったら、せめて傷が完治してからでいいではないか。 そのあとでじっくりこの少女を喰らって、それから魔物狩りから逃げよう。 うん、そうしよう。 そう決めた彼は大人しくベッドの上に丸まった。 「ひどいケガだったのに、もう治ってる。凄いねぇ…」 感心したように少女は言ってコトンッと肉の入った皿と水の入った桶を置いた。 「ほら、食べな。体力つけて、早く元気になるんだよー」 少女はそう言って出ていった。 『………』 彼は黙り込んで、しばらく皿と桶を眺めた。 ………誰が下等生物に餌を貰うものか! でも………ここで喰っとかないと、死ぬよなぁ… 彼のなかで誇りと空腹が天秤にかけられる。 15分後、皿と桶は空になり、彼は満腹の幸せから居眠りを始めていた。 [この時、僕は君に絡まってしまった。僕は所詮、蜘蛛の糸に絡まれた蝶なわけで…] 翌朝、少女はまた餌を持ってきた。 「うん。順調順調。この様子だと、もうすぐ森へ帰れるよ。良かったね」 少女は微笑んだ。 「じゃあ、そろそろリハビリしよっか。狭い部屋の中じゃ自由に動けないでしょ?」 少女はそう言って彼の首に輪っかを付けた。 「これでもう野良犬に間違えられないよ。えーっと…名前、付けてもいい?」 少女は言うが早いか、悩み始めていた。 ………なんなんだ、この少女は? 彼は少女をまじまじと見た。 「よし!決めた!今日から君の名前はタスクだ!」 少女は人さし指を彼に突きつけ、それから指を動かし、自分を指した。 「そんで、アタシはユーナ。さ、散歩に行こ!タスク!」 『………』 メンドくさいケド、僕は誇り高き狼男。 せめて恩は返さなければならない。 たとえ相手が下等生物であっても。 「ほら、タスク!おいで!綺麗な山でしょ?タスクはあんなトコに住んでたの?」 「ワン」 タスクは『犬語』で生返事を返した。 「あれ?すっごい!タスク!アタシの言葉分かるの!?」 「ワン」 当たり前だ。僕は狼男だぞ? 「ねぇねぇ、じゃあさ。『はい』なら一回『いいえ』なら二回『どっちでもない』なら三回吠えて!」 「ワン」 「朝ご飯食べた?」 「ワン」 「アタシは男だ」 「ワンワン」 「君はカラスかネコだ」 「ワンワンワン」 「すっごぉい!タスクってば頭いいんだ!」 ユーナは感心したらしくやたら感動した声で言った。 『………』 正直、彼女の近くは心地良かった。 結局、彼等は夕暮れまで歩き回った。 「ねぇ、タスク」 夕焼け空を眺めながらユーナは言った。 「人間ってね、とっても弱い生き物なの。だからすぐに泣いちゃうの。それにね『哀しみ』はね、伝染しちゃうの。でもね、誰かが笑うとね、泣いてても笑顔が零れるの。笑顔が溢れて、零れ落ちるの。だからアタシは笑うんだ。哀しみに埋もれちゃった人を笑わすために………」 彼女はタスクを見て、いつも通りのその笑顔を向けた。 「ねっ」 『………』 下等生物の考えなんて、分からないし、分かりたくもない。 ………でも…ユーナの話は…分かる気がする…。 [やっぱり、僕は君に支配されていたんだね…] 彼は、幸せだった。 戸惑いを感じつつも、とりあえずは現状に満足し、なんだかんだ言ってユーナと大切な日々を過ごしていた。 [けれども、突然の不幸は土足で僕らの生活に足を踏み入れてきたワケで…] ユーナが、事故った。 そんな話だった。 山道を歩いていたら、突然土砂崩れが起こって、彼女は生き埋めになった。 なんとか掘り起こされ、一命は取り留めたが、脳内に酸素が行き渡らず、いわゆる『植物状態』になってしまった、らしい。 タスクには、そんな断片的な話しか入ってこなかった。 けれども1つだけ理解できた。 もう、あの笑顔は見れない。 これじゃあ、哀しんでる人が哀しんだままになってしまうじゃないか。 どうしよう… そうだ。 僕は誇り高き狼男。 恩義と忠義は残さず返す。 その晩、タスクはユーナの病室に忍び込んだ。 そして彼女の頬をペロッとなめて 『バイバイ』 と言い残し、出ていった。 [じゃあさ、僕が代わりに笑ってあげるよ。そうしたら君の笑顔も見える気がする…] あれから…数年…。 その村に二人の青年がやってきた。 一人は黒髪の美青年。もう一人は金髪のあどけない青年。 『タスク、ホントにここなのか?』 『うん☆間違いないよ☆』 二人は目の前の建物…病院を眺めた。 『大丈夫なのか?タスク…』 『うん…。リーシュが一緒なら…行ける気がする☆』 彼は笑った。 コツンコツンと足音を立てつつ、二人は病室へ向かった。 『…で…そのユーナとやらは幾つなんだ?』 『えーっと…出会った時に12歳だって言ってたヨ』 『じゃあ、今は17か…』 リーシュはポツリと言った。 『そうなるネ☆あ、ここだ』 タスクが立ち止まった先、表札には『ユーナ』の文字。 『この病室か…』 『5年間も入院しっぱなしなんて可哀想だよね…』 哀し気に、タスクは言った。 カチャッと扉が開く、付添人はいない。 シュー…シュー…と空気の漏れる音。 ピッピッと響く電子音。 無数のコードにつながれて、彼女は眠っていた。 眠っているように見えた。 『最近聞いた話だとさ…』 不意にタスクが言った。 『彼女…もう植物状態じゃないんだって』 『…そうなのか?』 『うん、でもね。「しこーのーりょく」ってのがカナリ落ちちゃったみたいでさ、赤ん坊同然なんだって』 『………』 『何も…覚えてないんだって…』 タスクの微笑みが、消えた。 『ねぇ…ユーナ…』 タスクの姿が狼に変わる。 そのまま、彼はユーナに寄り添う。 『ねぇ…ユーナ…僕…泣いてるよ…?笑ってよ…ねぇ………』 返答は…もちろんない。 しかし、ユーナがフッと目を開けた。 そのまま、ゆっくりとタスクを見る。 『ユーナ…覚えてる?覚えてないよね…僕だよ…タスクだよ…。君が名前をくれた…タスクだよ…』 「…た…すく…?」 『うん、タスク…。忘れちゃったの…?ねぇ…ユーナ…笑ってよ…。僕…君の笑顔が見たいんだ…』 「………?」 キョトンとした顔のまま、ユーナはゆっくりと起き上がり、まじまじと銀色の狼を見た。 「…たすく…?」 『うん、タスク…』 「………?」 そんな続かない会話。 そんな会話をリーシュは見ていられなかった。 (彼女は昔の私だ) そう、彼は以前心を失くしていた。 今のユーナも、そんな感じ。 失くした記憶が、繋がらない。 完成しないパズルのように、永遠に組み立てられない。 それはまるで、昔の自分。 『心』と言う大切なパーツを失った、自分。 見るに堪えない。 だから…… 『タスク、そこを退け』 リーシュは一言そう言った。 『………え?』 『まったく…貴様は…他人のコトとなると頭が回るのに、自分のコトとなるとてんでダメだ』 『それは…君も同じでしょ?』 『あぁ、そうさ』 リーシュは構える。 『私も同じだ。他人のコトは放ってはおけない、お人好しさ』 彼の手中には巨大な光。 『Memory!!!』 巨大な光が、ユーナを覆った。 『……え…!?』 タスクが慌てて彼女を見る。 『記憶の再生だ。忘れたのなら…思い出せばいい…。忘れたからと言って記憶が消えたわけではない。ただ、思い出せないだけだ…』 リーシュはそう言って病室の戸を開けた。 『私は外で待っている。あとのフォローはお前の役目だ、タスク』 バタンッと戸が閉まった。 やがて、光が止んだ。 「…た…す…く…?」 ユーナが彼を見た。 『…うん…タスクだよ…ユーナ…分かる?』 「…しゃべれるの…?」 『あ…』 タスクは口ごもった 「なんで…教えてくれなかったの?」 『いや…だって…気持ち悪くないの?僕は犬だよ?』 本当は狼男だけど…。と言う台詞は飲み込む。 「気持ち…わるくない…。ってか…黙ってた方が…ヤだ…」 ユーナはふくれる。 『やっ…ユーナ…そんな顔しないでよ…』 タスクは彼女にすり寄る。 「…アタシさ…ずっと眠ってたんだよね…」 『…うん…』 「どれくらい?」 『…5年くらい…』 「5年!?すっごぉい…じゃあアタシもう17なんだ…。自覚ないなぁ…」 ユーナはフッと微笑んだ。 『…あっ…』 タスクは短く言った。 「ほら…そんな顔しないの…。こっちまで哀しくなるだろ?」 『うん…』 「笑いなよ」 『…うん』 「笑ったら…笑っただけ幸せになれるからさ…」 『…うん☆』 「あ、今笑ったね?」 『エヘヘ…』 タスクは笑った。 もう大丈夫だと。 心配のタネは消えたと。 だから笑った。 今度こそ、心の底から笑った。 『ユーナ』 タスクはベッドから飛び下りた。 『僕…もう行くね…』 「うん。またおいでよ」 『うん、また来る』 そして二人はお互いに笑い合った。 そのままタスクはゆっくりと病室を出た。 『終わったか?』 『うん☆』 『なら…帰るぞ』 『うん☆』 ユーナ、僕さ… これからも笑うよ。 笑い続けるよ。 それでまた、君と話がしたい。 君が退院したら、もっといっぱい話そうね。 約束だよ、ユーナ☆ <FIN> オリキャラ中、一番書きにくいタスク君のお話。
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なぜ不人気? 演出がカオス(SNK機種全般的にそんな傾向があるが) 熱いか寒いか一見してわかるものではない(SNK全般的にそんなk) やかましいわりに、ベルだったりリプだったり、ハズレでもやかましかったりする(SNK全般t) このようにSNK機種は、一般人からすると「ナニコレ意味不明」や「ガセ演出ウゼー」みたなことになる よって人気がでず、短命な台が多い また、本家KOFを知っているスロッターも少ないことも不人気の理由としてあると思われる ただ、本家KOF知らなくてもいいほどカオスなので 「KOF知らないし」などの理由で打たないという食わず嫌いはもったいない なぜ人気?(ごく一部のユーザーに限る) ご意見募集中
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納得学園 150章 『悪意の理由-本編-』 俺は酔逸!。 納得学園に通う生徒だ!! いつも、親友の汰譜王とその恋人の歩美と一緒に学園のために行動してる。 特に、汰譜王は今から半年程前に納得学園の最高大幹部『五虎大将』の一人に選ばれる程の男で。 今日も学園会議に出席している。 もちろん、俺と歩美も一緒にな!。 「…であるからして、今後、人馬学園が我が校に対して妙な動きを見せた場合は、武力を持ってそれに対応すると言う事でよろしいかな??」 今喋ってるこの人はD。 この納得学園を統治する人だ、俺や汰譜王もこの人に着きたくてこの学園に来たんだ。 この人の発言には威厳があって、大抵の場合はこの人の一存で会議は終結する。 歩美「待って下さい!」 歩美がそう言うと、Dさんは「何かな?」と歩美に聞いた。 歩美「本当に生徒の事を想うのならここは穏便に済ませるべきではないでしょうか??武力を使うという事は、やっぱりこちらも無事ではすみませんし…」 Dさんはその発言に対して少し考えて。 D「しかし…このままでは、いずれ被害は出るだろう。 そうなる前に準備をしようと言っているんだよ」 歩美「ですが…」 D「他に、反対意見はないかな?」 歩美の言葉を塞ぐ様に言ったその一言に名乗り出る者はいなかった。 歩美「…もう良いです…お先失礼します」 そう言って歩美は席を立った。 俺と汰譜王はそれを追って焦りながら会議室を後にした。 汰譜王「おい、どうしたんだよ!!歩美!?」 歩美「だって、生徒会が怪我人を出そうとするなんておかしいじゃない!」 汰譜王「それはそうだけど…」 歩美「もう良いわよ!!王ちゃんはDさんのほうが正しいと思ってるんでしょ!!」 そう言うと歩美は一人でスタスタと帰って行った 汰譜王「歩美!!待ってよ!!」 歩美は汰譜王の呼び止めに答える事はなかった。 その日の夜、俺は汰譜王の家に汰譜王と二人でいた。 汰譜王「なぁ…相方ぁ…」 酔逸「ん~?」 汰譜王「やっぱ…謝るべきだよな??」 酔逸「お前がそう思うならそうしたら??」 会話の途中、ピンポーンとインターホンのなる音がした。 俺と汰譜王は二人で出ると、そこには歩美の妹、桜舞が息を切らしていた。 桜舞「歩美…いる?」 汰譜王「いないけど…歩美になんかあったのか!?」 桜舞「帰って来ないの…電話がかかってきて…呼び出し食らったからって出てったきり…5時間くらい…スグ帰るって言ってたのに…」 それから、俺達は3人で歩美を探した。 しかし、何処にもいなかった…。 やがて、雨が降り出し…それでも探し続けた。 そして、1時間程たった頃だろうか。 ようやく、汰譜王の携帯電話に歩美から電話があった。 汰譜王「もしもし!歩美!?今どこにいる!?」 歩実『王ちゃん…ごめんね…?』 泣き声の歩美に汰譜王は呆然としながら「え?」と言った。 歩美『王ちゃん…ごめんね…アタシ……れちゃったの……の人に… 王ちゃんのため身体………ちゃったの…』 雨で途切れる歩美の泣き声は少し枯れていた。 汰譜王「歩…美?」 歩美『ごめんね?…多分………王ちゃんの……じゃない………。 王ちゃん、大好きだよ?世界で一番愛してるよ? ごめんね?王ちゃん…バイバイ……』 その後すぐ、物凄い音と共に電話が途切れた。 次に歩実を見た時には既に変わり果てた姿になっていた…。 汰譜王「歩美ぃぃいいぃぃぃい!!!」 悲痛な叫びは、夜に消えた。 翌日。 D「歩美君の事…聞いたよ…残念だったね…」 俺はDに殴りかかろうとした。 と言うのも、昨日の夜、あれから桜舞から聞いたのだ。 歩美を最期に呼び出したのは「綺羅祭壇」。 つまり、全ての黒幕はこの男…Dだったんだ!! 俺の拳がDに直撃する寸前で、それを汰譜王が止めた。 汰譜王「…止めろ、酔逸」 酔逸「なんでだ…よ…」 俺はそこで言葉を失った。汰譜王の表情は今まで見た事も無いくらい、冷たく、悲しく、殺意に満ちた物だった。 汰譜王「…D。今の俺じゃあアンタにゃ勝てない…でも、いずれ…。 アンタの全てを奪った上で…アンタを殺してやる…!!」 D「君が僕を止めてくれるのかい?…楽しみに待っているよ」 Dはニヤリと笑い、その場を去った。 汰譜王「俺が…いや、僕が必ず…必ずアンタの息の根を止めてやる…!!」 俺達は誓った。 その瞳に、静かな…でも、確かな殺意を秘めて。 fin。