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(ルート っんなのよぉ! あの和服の女ぁ!! 月光の中、ルートは独り激昂していた 「反魂と復讐の魔女」――アンジェリカと名乗る少女が彼女の目の前から姿を消して、ほんの数秒後の事だ (ルート 何が創造主よ・・・何が観測者よぉ・・・訳分かんないことばっかり言ってぇ!! 怒りのままに、動かぬ子供の身体を切り刻む 元の形が分からないほどにすると、肩で呼吸をし始めた 少年――黄昏裂邪との戦闘 不死身の魔女――アンジェリカとの対峙・・・とは言え、向こうは何もしていなかったのだが 能力の使い過ぎで、ルートの体力は著しく消耗していた (ルート ・・・もぉいいや、金は奪ったしぃ・・・行こっと きょろきょろ、辺りを見回して、 (ルート エーヴィヒ~、だいじょぉぶぅ? 行くよぉ 呼ぶと、木の陰からちょこちょこと白いふさふさの毛を持つネコが駆け寄り、 ぴょんっ、とルートの肩に軽々跳び乗った それを確認して、彼女は夜闇の中へ溶けていった † † † † † † ―――こんなところに「魔女」が2人、か エーヴィヒが振り向くと、公園の1箇所が、風に吹かれた霧のように揺らめいた そこには、2つの人影 ―――君の言う通りにしたよ・・・これで、良かったのかい? 1つは、両腕が無く、心臓――――――ではなく、腹部から血を流して倒れている黒衣の少年 もう1つは、 ―――――――「慈悲と寵愛の魔女」さん? エーヴィヒと見てにたりと笑う、黒いワンピースの少女だった ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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(エーヴィヒ 驚いたよ・・・いつから、僕の正体に気づいてたのかな? (ルート ・・・最初からぁ アタシだって、都市伝説の気配の探知くらい、できるしぃ・・・ 学校町、北区の山にて ルートとエーヴィヒは、朝日が昇った町を山の上から見下ろしていた (エーヴィヒ ところで、これで良かったのかい? (ルート 何がぁ? (エーヴィヒ 彼・・・R-No.3の事さ まだ、何か言いかけてたみたいだけど (ルート ・・・うん、いいの 立ち上がり、お尻についた砂をはたいて落としながら、「それに、」と続けた (ルート 全部聞いちゃったら・・・アタシ、立ち直れないかも知れない (エーヴィヒ ・・・そうか エーヴィヒは察したように、ふふっ、と笑った (ルート ところでテメェ、ネコの癖に良い声してるねぇ もうちょっと可愛い声にならないのぉ? (エーヴィヒ 生憎、僕が飲み込んでしまった主がこの姿だったからね 僕にはどうしようもないよ (ルート ふぅん・・・まぁ、いいけどぉ エーヴィヒの首根っこを掴んで、ルートは彼を己の肩に乗せる そして、町に背を向け、山奥へと歩き始めた (エーヴィヒ で、これからどうするんだい、君は (ルート 暫く、この町を離れるのぉ (エーヴィヒ ・・・旅に出る、ということかな (ルート もう、ここに帰ってくることもないだろうけどねぇ・・・ そもそもアタシには、帰る場所なんて無かったしぃ こちょこちょと顎を擽りながらエーヴィヒの問いに答える 気持ち良さそうにしながら、彼は口を開いた (エーヴィヒ 僕は、ここが・・・この町が、君の帰る場所になると思うけど (ルート ・・・アタシは・・・きっと、この町に嫌われてるだろうから ヒャハ、と短く笑い、歩を進める 不意に足を止め、彼女はちら、と町を見た 一日が始まり、目覚めた町を眺めて、 (ルート ・・・日天さん・・・トップの姉貴・・・Danke(ありがとう) 呟き、深く立ち込める霧の中に消えていった ...Bis bald 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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彼女が動くのはいつも真夜中 その理由は様々 1つは、単純に夜が好きだから 1つは、奇襲がし易いから 挙げ出せばキリがないが、そんな中――― (ルート ねぇ、殺されると思ったぁ? てかさぁ、殺されて欲しかったぁ?? 月明かりに照らされた廃工場 積み上げられた骸に座る少女――ルート・ライフアイゼン 目の前には複数の黒服 服を引き裂かれた女性黒服1名 それを囲うように立つ男性黒服多数 (ルート いつか姉貴達にも、男共を洗脳して同じ目に合わせてやろうと思ってんのよねぇ それで、テメェにアタシの練習用の生贄になって貰おうと思ってさぁ・・・! にたりと笑うルート 虚しく響く艶めかしい声 (ルート ねぇねぇ、どんな気分なのぉ? 仲間に汚される気分ってぇ? アタシされたことないからわかんなくってさぁ 死体から降り、くっと女性の顎を掴む (ルート 好きでもない人に無理矢理犯されて辛い? 仲間達にこぉんなことされて悔しい? 苦しい? 腹立たしい? 答えてよぉ!テメェの今感じてることをそのままアタシに教えてよぉ!参考にするからさぁ! 姉貴達には、いっぱいいっぱい屈辱を味わって欲しいからねぇ!!ヒャハハハハハハハハハ―――あぁ? 垂れる白濁液の混じった涎、今にも蕩けそうな目 ルートは顔を顰め、すくっと立ち上がった (ルート ちぇっ、完ッ全に自分の世界入っちゃってるしぃ・・・ さっきまであんなに泣き叫んでたくせにさぁ なぁんだぁ、誰でも良かったんだぁ・・・ 蔑むように舌を打ち、黒服達と同数の粘液で出来た蛇を生み出す 尚も女性の嬌声があがり、男性は行為を続けている (ルート こんなんで惚けるなんて変態共がぁ・・・死んじゃえ、ヒャッハハハハハハハ! くるりと向きを変え、黒服達から離れるルート (ルート ・・・・・・『ギフト・ギフト』♪ すれ違いに、蛇達は黒服達に襲いかかった べちゃり、湿った音を立て、彼等は息絶えた (ルート んー、百合の姉貴もいたし、この作戦は没かなぁ・・・どうしよっかなぁ~? 楽しげに悩みながら、少女は軽やかに歩き出す 己の殺意/ユメを、叶える為に ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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「何描いてんのぉ?」 興味深げに尋ねる少女 視線の先は、スケッチブックに向かって黙々と鉛筆を走らせる少年 「龍の絵だ。また使ってしまったからな」 「龍?って、リントヴルムのことだっけぇ?」 「種類はそうだが、姿は・・・こんな感じだ」 「うわぁ、すごぉい! ホントに出てきそうだねぇ!」 「・・・まぁ、そういう能力だからな;」 心の底から驚き、無邪気にはしゃぐ少女を見て、少し照れくさそうに頭を掻く少年 「一応、西洋の竜にも挑戦してるんだが・・・どうやら、呼び出せないらしくてな」 「同じ竜なのに?」 「オレの能力は、そもそも中国で生まれたものだからな 絵から飛び出したのは東洋龍であって、西洋竜じゃない・・・仕方ないと言えば、仕方ないがな」 少年は至極当然のように、そう言ってのけた しかし、彼の表情が段々と曇っていくのを、少女は見逃さなかった 「・・・どうかしたのぉ??」 「ん? いや、何でもない」 「隠すことないよぉ、誰もいないんだからさぁ」 「お前がいるだろ;・・・・・・オレにも、「幼気」が使えたら」 「え・・・?」 みしり、手に力が入り、鉛筆が小さく悲鳴をあげる 「上位メンバーには選ばれたが・・・オレには、お前やR-No.0、皆の持ってるような力は使えない 思うんだ・・・ここにいたら、いつかオレは足手纏いになるんじゃないか、って」 「そんなことないよぉ!!」 突然の怒号にぎょっとして、視線を少女に向ける 目から溢れ出す大粒の涙が、彼女の頬を濡らし滝のように流れ落ちてゆく 「だってぇ・・・――さんは、龍を操れるんでしょぉ? トップの姉貴や堅物の姉貴は、そんなことできないよぉ??」 絵だって上手いしぃ・・・アタシは、そんなに上手に絵なんて描けないよぉ・・・ ――さんにはできないこともあるかも知れないけど、――さんにしかできないことだって、いぃぃぃっぱいあるんだよぉ!? だからぁ・・・足手纏ぃなんてぇ・・・ぃゎなぃでよぉ・・・・・・ひっぐ・・・」 声をあげ、止まらない涙を袖で拭う すると 「・・・ぁ」 身体全体に感じる、仄かな温もり 「別に、お前が泣く事でもないだろ・・・・・・ありがとう」 ぼそっ、と耳元で囁く少年 胸に埋めた顔をあげ、少女は満面の笑みを浮かべた クスクス クスクス どこからともなく、小さく聞こえる笑い声 2人は不意に、部屋に1つしかないドアを見た にやにやしながら覗いていたのは8つの目 それはぞろぞろと、2人の世界に土足で踏み入ってきた 「キャッハハ~♪ 見ーちゃった見ぃちゃったってカンジ~♪」 「お若いですのねぇ、おほほほほほ♪」 「お似合いなんだよー♪」 「上位ナンバー同士、新カップルの誕生や!・・・若すぎへんか?」 「な、ち、違う! こ、これは・・・」 「も、もぉ! ビリビリの姉貴も盗みの姉貴も寒い姉貴もトップの姉貴もみぃんな出てってぇ!!///」 † † † † † † (ルート ・・・・・・・んぅ? 静かな廃ビルの中、見え始めたばかりの日差しに照らされて目覚めたルート (ルート ふあ~ぁぁ・・・ちぇっ、ヤな夢見ちゃったなぁ・・・ ぐしぐしと、湿った目元を擦る (ルート ・・・あ、れ? 頬にも、湿った筋があることに気付く それが何なのか、答えを導くには時間など必要なかった しかし、答えは口からではなく、目から溢れ出た (ルート ・・・何でぇ・・・何でなのよぉ・・・ 声を押し殺し、ぽろぽろと涙を流し続ける いつの間に起きたのか、にゃあ?と心配そうに見上げてきたエーヴィヒをそっと抱きしめ、尚も彼女は泣き続けた そして、 (ルート ・・・・・・ぜぇったい・・・・・許さないからぁ・・・ 彼女は独り、黒い誓いを立てた ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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(ルート 今まで楽しかったよぉ、Danke♪ 勢いをつけて迫る刃 蓮華はただ、強く目を瞑って己の死期を待つしかなかった――――― 「ルートォ!!」 瞬間、声が響くと同時に、ルートの刃が止まる ゆっくりと瞼を開けた蓮華が見たのは、黒いワイバーンの背から飛び降りた、男装の少女 (蓮華 ・・・R-No.3・・・ (ルート 日・・・天、さん・・・? ワイバーンが消えると同時に、日天はスケッチブックを広げてタコの描かれたページを開く それの右目をペンで描き入れ、 (日天 画蛸点睛! 絵を差し出すと、そこから巨大なタコがにゅるにゅると飛び出し、 触腕を伸ばして血塗れになった蓮華をルートから救い出した (ルート ッ! (蓮華 ケホッ、コホッ・・・ (日天 蓮華さん! くっ、酷い怪我だ・・・「蝦蟇の油」を持ってきて正解だった 速やかに蓮華の傷に「蝦蟇の油」を塗る すぐにその腹部に開いた大きな傷は閉じ、彼女も残っていた血を吐き出した後に呼吸が整い始めた (蓮華 ハァッ、ハァ・・・どうして、ここに・・・ (日天 あまり喋るな、傷は治ったが体力は本調子じゃないだろ・・・ここで休んでてくれ 蓮華を壁に持たれかけさせると、日天は立ち上がり、彼女に――ルートに視線を向けた ルートは未だに目を見張っていたが、顔を左右に振って我に返らせた (ルート ひ、久しぶり、ねぇ・・・まさか、会えるなんて思ってなかったけどぉ? (日天 ルート・・・本当に、ルートなのか? (ルート えぇそうよぉ、アタシは10年前に部下を殺して「組織」を抜けた、 正真正銘、ルート・ライフアイゼンよぉ! (日天 ・・・そうか・・・良かった 安心したのか、心から笑みを浮かべる日天 それを見て、ずきり、ルートの心が痛んだ 同時に、彼女の頭の中で、日天と過ごした日々が、走馬灯のように駆け巡った 思わず頭を押さえるルートに、日天は言葉を続ける (日天 ルート、お前に一体何があったのか、オレは知らない・・・ だが、何も言わずに行ってしまうのは卑怯じゃないか? 彼女の目に映るのは、10年前と変わらない姿の日天 (日天 味方殺しは罰せられるべきことかも知れない でもその前に、何があったのか、オレ達に全部話してくれないか? 何も知らずに別れるなんて、悲しすぎるだろ? しかし、彼女の知ってる日天は、既に (日天 ・・・来てくれ、ルート・・・オレ達と一緒に ――――――――10年前に、死んでいる (ルート うワあぁぁァぁアぁぁァァぁぁァアああぁァぁあ!!!! 天を仰ぎ金切り声をあげ、ルートは自らの周囲にウィルスで作り出した球体を展開する (日天 ッ!? ル、ルート!? (ルート 『ギフト・ヴァイラス』ゥ!! そしてそれらを一斉に、日天に向けて射出した (日天 ちぃっ・・・画竜、点睛!! すぐさま日天は黒いワイバーンを呼び出し、彼女の攻撃から免れる が、全ての弾丸を受けきったワイバーンは、そのまま力尽きて消えてしまった (日天 ルート、もうやめろ! オレは、お前とは戦いたくない! (ルート 違う!違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!! テメェは日天さんなんかじゃない!! アタシの知ってる日天さんは・・・もういないんだからぁ!! 両手に10の刃を携え、高くジャンプして日天を捉えた (日天 やらなきゃ・・・駄目なのかよぉ!? 巨大なムカデのような竜を召喚し、攻撃に備える (ルート 消えろ、消えろ消えろ消えろぉ!! ルートは、10本の剣で竜に斬りかかった ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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剣士 片手剣 604 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2011/12/23(金) 02 27 34.97 ID HEsTab6T 【クエスト名称】仄暗い火口の中から 【討伐or捕獲】討伐 【タイム】10 27"33 【武器・武器種】し導器【一門外】 【スキル】キレプラ・龍攻2・砥石 【ドリンクスキル】攻撃大・短期催眠 【オトモ】なし 【画像】http //h2.upup.be/KunwSq58Im 【備考】 顎シャリシャリ。 腹シャリシャリ。 足シャリシャリ。 活力剤*1(間違えて飲んだ) 鬼人G*1 クーラー*1 いにしえ*2 こやし*1 砥石*6 怪力の種*3 スラッシュアックス 613 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2011/12/23(金) 20 41 11.84 ID rvdiSNJf 【クエスト名称】 仄暗い火口の中から 【討伐or捕獲】 捕獲 【タイム】 03 59"46 【武器・武器種】 ブラックハーベスト・スラッシュアックス 【スキル】 攻撃中、弱点特効、業物、耳栓、罠師、捕獲の見極め 【ドリンクスキル】 攻撃大、すり抜け、運搬 【オトモ】 毒×2 【画像】 http //h2.upup.be/m12yRH51Zf 【備考】 7スタート 閃光4、落とし穴2、捕獲用にシビレ罠 最初に落とし穴と爆弾8発で顎割り 白雨と迷ったけど、斧モードも楽しいんでブラハベにしました http //g2.upup.be/4RognJCZyf 耳栓→抜刀術【力】に変えた浪漫バージョン 顎割り→落とし穴中にスタンを合わせてぶん回す作戦 0針無理だった ガンナー ライトボウガン 609 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2011/12/23(金) 04 41 02.02 ID W96/oAGb 【クエスト名称】仄暗い火口の中から 【討伐or捕獲】捕獲 【タイム】2 18"16 【武器・武器種】マッドネスグリーフ・ライト 【スキル】龍属性2、属性強化、連発+1 【ドリンクスキル】攻撃大、特殊攻撃術、火事場 【オトモ】なし 【画像】http //h2.upup.be/mVJbATdVDB 【戦術・備考】 火事場でやったけど無駄な時間を作りすぎたので記録は良いのでなかったです 使ったのは落とし穴&タルG2個と捕獲用シビレ罠です おそらく討伐ギリギリまで体力削ってしまったので2、3発減らせばもう少し縮まるかとは思います 時間あったらまた挑戦してみます
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「や・・・やめ、ろ・・・やめてくれ・・・!!」 月無き夜の住宅街に佇む、黒いスーツを着たサングラスの男 右手には、未来チックなモデルの銃 左手には、ぽたりぽたりと滴る真っ赤な血 そして、目の前には 「『やめろ』ぉ? よく言うねぇ、みぃんな自分で殺しといてさぁ?」 何かに腰掛けて楽しげに笑う、ショートヘアの少女 彼女は、小さな身体を乗せていたもの―――山積みになった黒服の屍骸から、ぴょんと飛び降りる 「ねぇ見てよこれぇ、ぜぇぇぇぇぇぇんぶ!テメェが1人でやったんよ、分かるぅ??」 手を広げて、にたにたと笑い続ける少女 彼女達の立つその地は、赤と黒で埋め尽くされていた 心臓を撃ち抜かれた黒服 顔の形が残らないほど殴られた黒服 首があらぬ方向に曲がっている黒服 「ち、違う! お、俺じゃ・・・俺じゃない!」 「じゃあ誰だっていうのかなぁ? ここに立ってるのはテメェだけ・・・だったらテメェだけっしょ?」 黒服に指を差しながら、口角を限界まであげている少女 「テメェはここで生き残った・・・つまりさぁ、 テメェは晴れて最強の黒服になれたっつーわけよぉ、嬉しいよねぇ? ヒャッハハハハハハハハ!!」 静まり返った住宅地に響く、狂った笑い声 「俺じゃない・・・俺じゃ、ない・・・・・・お前がやったんだぁ!!!」 激昂した黒服が、その笑い声を掻き消すように叫び、 少女に銃口を向け、己の怒りのままに引き金を引いた―――――――― 「アタシ、仮にも女なんだけどぉ?」 銃声が、虚しく響いた 「・・・・・・な・・・・」 黒服は、己の胸を撃ち、血を吐いてその場に仰向けに倒れた 「ヒャハハハハハハ! 馬っ鹿じゃなぁい!? アンタ今まで何見てきたのよぉ!?」 少女は罵り、穴の空いた胸を執拗に蹂躙する。口から大量の血を苦しそうに噴き出す 「知ってるぅ? 『インフルエンザは地球外のウィルス』なんだってさぁ?」 少女の背後に、液状の蛇のような竜のようなものがぬるりと現れた 「―――――――――ッ!!」 「人間って面白いよねぇ、自分が作った法螺話にあっさり殺されちゃうんだからさぁ! “エイリアンが作った”ぁ?“エイリアンが地球人を操る”ぅ?? ありえないってぇ!ヒャハハハハハ!!」 虫の息となった彼は言葉を発することもできず、液状の蛇に飲まれた―――否、「飲み込んだ」 「ま、インフルエンザをそんなに一杯飲んじゃったらどうなるかわかるよねぇ? 分かんない訳ないよねぇ?? だってここ、こんなに静かなんだもん! ・・・って、聞いちゃいないか、っヒャハハハハハハ!! ヒャァッハハハハハハハハハ!!」 物言わぬ躯達を踏み躙りながら、彼女は満足そうに高らかに笑って闇夜を歩いていった ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 「ヒャハ・・・結局戻ってきちゃったぁ♪」 晒しに黒い上着を羽織り、黒いミニスカートを穿いた少女が楽しそうに独り呟いた 「やっぱり10年経つと変わるかなぁ、とか思ってたけどぉ・・・そんなこと無かったねぇ」 少量の荷物が入った袋を背後に揺らしながら、何かに駆け寄る少女 辿り着いた先には、倒れ込んでいる男の姿があった 片目を押さえ、痛みに耐え凌ぐように悶え苦しんでいる 「どうかしたのぉ? 病気ぃ?」 その場にしゃがんで、顔を覗きこみながら尋ねる 男は呻き声をあげながら、片目で彼女を睨みつけた 見ればこの男、押さえている手の下には目がないようだった 「あれぇ?眼球抉られちゃったぁ? でも血は出てないみたいねぇ・・・」 うーん、と顎に手を当てて考える と、すぐに彼女はにこっ、と笑って、 「安心してぇ、アタシ医者やってたから楽にしてあげられるよぉ?」 そっと己の手を、彼の片目を押さえる手に重ねた 次の瞬間だった 男が、目の痛み以外に別の苦しみを感じだしたのは 「ヒャハ♪ 体温が上がり始めたみたいねぇ、「教会」さぁん?」 身体全体に激痛が走る 呼吸が整わず、尚一層苦しそうにもがく ――――何しやがった!? 男はさらに目に力を入れて睨んだ 「あぁ、その目良いねぇ、両目で見てみたかったなぁ・・・まぁ、いっかぁ 何でこんなところに「教会」がいるのか知らないけどぉ、」 す、と右手を挙げる 粘性を帯びた液体が、彼女の手から溢れ出した 「「教会」連中殺したらさぁ・・・「組織」と全面戦争とか始めないかなぁ?? そうなったら面白いのにねぇ!? ッヒャハハハハハハ!!」 液体は、ぬるりと蛇の形に変わり、男の眼孔へと流れ込む その痛みに声すら出ず、男は身体を大きく飛び上がらせ、泡を吹いて息絶えた 「あーぁ、やっぱりクセになるなぁ・・・暫く都市伝説でも殺して遊ぼっかなぁ♪」 少女はすくっ、と立ち上がり、スキップをしながらその場を離れた 後に残ったのは、男の骸と携帯電話だけだった ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂
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1 唯紬 ※微鬱 2010/07/04 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278171502/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 悲しいなあ -- (名無しさん) 2015-12-23 23 25 10 仄暗い水の底からを思い出した -- (名無しさん) 2014-02-21 07 07 55 シリアスか…ホラーにも見える。 二人は死んでないということだけど、どうなったのか? -- (名無しさん) 2014-02-21 01 03 37 The spring of knowledge このSSこれが似合うと思うんだ -- (名無しさん) 2012-06-23 22 39 38 美しさと切なさを感じさせる神秘的な話だった…。 -- (名無しさん) 2011-12-15 15 24 20 良かった。 なんか乙一思いだした -- (・・) 2011-02-03 20 18 36 このSSとは関係ないけど、紬「パーフェクトワールド」の直後に読んだらリアルに泣いた。 -- (名無しさん) 2011-02-03 18 03 10 美しい。実に美しい。 -- (通りすがり) 2010-12-12 21 14 40 綺麗で神秘的 -- (名無しさん) 2010-12-12 21 03 29 唯紬は詩的な話が良く似合う 面白かった -- (名無しさん) 2010-09-30 12 10 13
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轟音と共に抉られる地面 (ルート もうちょっと丁寧に戦えないかなぁ? しゅたっ、と華麗に着地を決めたルート 地に突き立てられた白く巨大な刃が、砂埃を立てて引き抜かれる (ルート まぁ、獣に何言っても無駄だとは思うけどねぇ よく見れば、それは刃ではなく・・・薄っすらと湿った、真っ白な2本の歯 彼女が戦っているのは、人間の大人よりも一回り大きな鼠――妖怪「旧鼠」 「旧鼠」は、その長く太い尾を振り、ルートに叩きつけようとした しかし、彼女はいとも簡単に避けてみせた 否、それはとても避けやすい攻撃だった 見れば、「旧鼠」の息が荒く、挙動も何処かおかしい この「旧鼠」は既に、彼女が放っているインフルエンザウィルスが感染しているのだ それ故、体温が上がり、身体中に激痛が走り、身体機能が著しく低下している これが彼女の――ルート・ライフアイゼンの戦術だ きょろきょろと辺りを見回し、高く跳躍したルートを捉える「旧鼠」 (ルート 『ギフト・シュプリッツェ』! 指先から伸びる、糸の様に細長い液体 だがそれは、「旧鼠」の巨体を眉間から背部までを見事に貫通した 力無く地に伏した巨大な鼠は、月光の下に消え去った (ルート ふぅ、何だかあっけなかったなぁ やっぱり殺すなら人間に限るねぇ・・・・あぁっ!? 何かを思い出し、焦ったように早々と道路の片隅のダンボール箱を開ける (ルート ・・・なぁんだぁ、生きてるじゃないのぉ・・・ ほっ、と胸を撫で下ろすルート 箱の中から、ひょこり、と顔を出す、小さな白い毛の塊 ルートがそっと抱き上げると、それはつぶらな瞳を彼女に向け、にゃあ、と一声あげた (ルート 全く、鈍臭いんだからぁ・・・少しは危機感ってのを持ちなさいよぉ 頭を撫で、顎の下を指でくすぐる ごろごろと、気持ち良さそうに鳴く毛むくじゃらの生き物――そう、ネコだ(見た所、ペルシャっぽい) 先程戦っていた「旧鼠」は、『ネコを食べる』という伝承がある 実際、このネコも襲われかけていた そこをルートが通りかかり、現在に至る 「組織」の黒服なら、無慈悲に手を下す彼女だが、 (ルート ・・・可愛いぃ・・・ ネコには弱い (ルート ・・・じゃぁ、アタシはもう行くからさぁ・・・ 二度と襲われたりしないように気を付けなさいよねぇ ひょい、とネコを腕の中から解放し、その場を立ち去ろうとした ところが、 (ルート え? 足元に感じる、柔らかい毛並みの感触 子ネコが、まるで「すねこすり」のように擦り寄ってきていた 目線を合わせる為に、身を屈めるルート (ルート ・・・もしかして、アタシについてくる気ぃ? 撫でながら、不思議そうに尋ねた にゃあ、と宛ら「そうだ」とでも言うように鳴くペルシャネコ 彼女は目を丸くし、深く息を吸い、溜息を吐くと同時に、 (ルート 物好きねぇ・・・どうなっても知らないよぉ? 命の保障はしないからさぁ 抱き上げ、ちょこんと肩に乗せ、再び歩き出した すりすり、頬擦りをするネコにくすぐったそうに悶絶しながら、 (ルート ・・・テメェの名前、『エーヴィヒ』でいい? また、彼女は尋ねた ネコも――エーヴィヒもまた、にゃあ、と鳴いた ...setzen Sie fort 前ページ次ページ連載 - 仄暗い魂