約 63,640 件
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/4065.html
バルログ ※海外版では「Vega」 ストーリー プロフィール 概要長所 短所 現行スレ 過去スレ 関係サイト 立ち回り コマンド表 技解説通常技 投げ技 特殊技 ターゲットコンボ セービングアタック 必殺技 EX必殺技 スーパーコンボ ウルトラコンボ 基本コンボ アピール 勝利メッセージラウンド勝利時 タイムオーバー勝利時 汎用 特殊 トライアル 動画アーケード 家庭用xbox360 スパ4 激闘バルログ バルログ48のスペインニンジュツへの道 ケツの青いバルログの対戦動画 バルログ~~対戦プレイ動画ヒョの~ その他 メモ ストーリー 美こそ最上のものと信じるナルシスト。 己が美学のため、ベガに協力していた。 恐るべきスピードで繰り出される華麗な技の数々は、見るものを魅了してやまない。 シャドルー崩壊後に行方をくらましていたが…。 プロフィール ファイティングスタイル スペインニンジュツ 誕生日 1月27日 代表国/出身地 スペイン 身長 186cm 体重 72kg 3サイズ B121/W73/H83 血液型 O型 好きなもの 美しいもの、自分自身 嫌いなもの 醜いもの、敗者の返り血 特技 自己陶酔、壁張り付き キャッチコピー 血塗られた鉤爪 CV 諏訪部順一 概要 ザ・ナルシズム。今作では金網に張り付く姿を披露することはない。 長所としては、まず装備した爪を活かした通常技にリーチや全体動作に秀でるものが多い点。 歩行速度もトップクラスで、間合いを調節しやすく、中間距離での差し合いや牽制能力に秀でる。 以上の点から、自分の攻撃だけが届く間合いを維持してチクチクと突き続ける、嫌らしい攻めを展開するのが得意なキャラである。 必殺技は相手を翻弄しやすいものの、どれも癖が強く、対策を徹底されると立ち回りで活かす機会がどうしても少なくなる。 また、コレと言った安定対空や無敵技が(精々UC2くらいしか)なく、防御面は非常に脆い。 そのため、持ち前のスピードを活かして飛び回りたくなるが、実際はかなり慎重に立ち回るスキルが求められる。 また、「攻撃をヒットorガードし続けると爪や仮面が取れる」という特徴を持つ。 爪が取れる:パンチ系攻撃のリーチが短くなり、ダメージは10減り、判定も弱化。 仮面が取れる:攻撃力が10%上がる。が、受けるダメージが10%増える。 基本的には、「装備が外れてしまうと弱体化してしまう」と考えてよい。 切り返しの貧弱さ、爪・仮面が外れる仕様による相乗効果で、とにかく触られると瞬く間にピンチとなる。 そのため、堅実な立ち回りをこなすことで相手の攻撃に当たらないことが重要となる。 一見トリッキーな印象を受けるが、実は立ち回りに必要なパーツに複雑な操作が必要ないため、初心者でもそこそこ動かしやすい。 基本コンボと防御面の基礎テクニックさえ身につけてしまえば、自らの成長を実感しながら差し合いを覚えていけるキャラと言える。 長所 全体的に通常技のリーチが長い(特に爪有り時)。 歩行速度がトップクラス。自分の有利な間合いを維持しやすい。 比較的高性能な移動投げを持つ。 屈ガード時の横の喰らい判定が薄い(しゃがみ技による差し合いで有利となる)。 EXバルセロナ、ソバットなどにより中距離からでもコンボに繋いで纏まったダメージを取れる。 空中投げや三角飛びを持ち、空中での応戦能力は高い部類。 短所 無敵技が発生の遅いUC2くらいしかない。そのため、安定対空や切り返し技がほぼない。通常技も最速で発生4Fなため、暴れによる切り返しも場面を選ばなければならない。 回避技のバックスラッシュは隙が大きく、反応の良い相手だと見てから隙を突かれてしまう。 必殺技の判定が弱く、隙も大きい。対策されると簡単に潰される。 機動力自体は高いが、その機動力を生かしてかく乱させるような立ち回りをするには相応の熟練が必要。本作はシステム上「ストII」のようにフラフラ歩いてチクチク攻撃、といった伝統の立ち回りが難しい。 爪・仮面が外れる仕様のため、攻撃をガードすること自体に大きなリスクがある。 現行スレ 【AE】バルログ part11 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/49802/1325076040/ 過去スレ バルログ part1 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51604/1288702949/ 【ヨロライ】バルログ part2【ヨロレイヒ~】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51604/1295423283/ バルログ part3 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51604/1299728071/ バルログ part4 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51604/1307478081/ 【AE】バルログ part10【西班牙忍者】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/49802/1322643425/ 関係サイト まとめブログ バル使い雑談スレ ササぶろっ 立ち回り USF4での変更点 基礎知識初心者向け講座 基本戦術 目押しルート コンボ2012新コンボ 起き攻め 連係 反撃 仕込み ボイス キャラ対策 2012 キャラ対策 ウル4 コマンド表 ☆印はEX対応技 分類 技名 コマンド 備考 通常投げ レインボースープレックス (近距離で)orN+弱PK クレセントライン (近距離で)+弱PK スターダストドロップ (空中近距離で)弱PK 空中投げ 特殊技 ピースオブマーキュリー +中K 中段技 コズミックスマート +強K バックスラッシュ PPP 避け技 ショートバックスラッシュ KKK 避け技 三角跳び (J中壁際で) 移動技 仮面拾い (仮面付近で)+PP 攻撃力・防御力が元にもどる 必殺技 ローリングクリスタルフラッシュ☆ タメ+P スカーレットテラー☆ タメ+K アーマーブレイク属性 スカイハイクロー☆ タメ+P アーマーブレイク属性(EX限定) フライングバルセロナアタック☆ タメ+K(三角飛び後Pで追加攻撃) ┗イズナドロップ (フライングバルセロナアタック後 近距離で)or+強P 投げ技 爪外し +P 攻撃力減・リーチ減 仮面外し (スパコンゲージ1/4以上で)+PP 攻撃力10%増・防御力10%減 スーパーコンボ フライングバルセロナスペシャル タメ+K(三角跳び後Pで追加攻撃) ┗ローリングイズナドロップ (フライングバルセロナスペシャル後 近距離で)or+P 投げ技 ウルトラコンボ ブラッディーハイクロー タメ+KKK アーマーブレイク属性 スプレンディッドクロー タメ+KKK アーマーブレイク属性・下段技 ページトップへ▲ 技解説 通常技 技 キャンセル 解説 立弱P 近 必S 遠 必S 軽くパンチ。爪のおかげでリーチはあるが特に使い道なし? 立中P 近 必S 遠 S 立強P 近 必S/- 二回引っ掻く。目押しで屈中Pなどが繋がるためリターンが大きい。全体動作が長めなのが幸いして、動作中に溜め時間を確保できるのも魅力。グラ潰しや確定時のコンボパーツに。 遠 - 真横に突き。リーチが長く、中距離牽制に使える技の一つ。 立弱K 近 - 遠 - 打点高めの膝蹴り。振りがコンパクトな上、ヒット時は目押しでもう一回この技を当てたり、屈中Pに繋いだりできる。 立中K 近 必S ウルトラで強化された技。ガードさせて有利、ヒット時にはコンボにいける優秀な技。足元の判定が強いのでグラ潰し等にも。 遠 - ミドルキック。バルログの技で最長のリーチを誇る。発生は遅め。 立強K 近 S/- 名前もモーションもフレームも遠強Kと同じだが、微妙に判定の異なる別技。何気に出初めの判定が強いので、グラ潰しに使えるかも 遠 S/- 二段ヒットするハイキック。やや斜め上方向を蹴る。早めの対空やセビなどのアーマー潰しに使え、リーチもあって使いやすい。ただ、バルログにしては全体動作が大きめ。移動投げを仕掛ける際にもお世話になる。 屈弱P 必S 軽く突き。連打キャンセルは利かないが発生が速く、小技にしてはリーチも長い。目押しで中Pなどが繋がり、接近戦の要。 屈中P 必S しゃがみ姿勢から真横に突き。発生,リーチ,必殺キャンセル可と三拍子揃ったバルログの生命線。発生が早いため、暴れ潰しや反撃等にも使える。中距離牽制技としてはもちろん、コンボパーツとしても頼りになる。技の動作中はバルログのキャラ軸がほとんど出ない上でキャラの喰らい判定が大きく前に出る。この性質を利用し、暴れに活用することでCHさせられた場合に大きく後ろに下がったりするためコンボを繋げられにくくできる。 屈強P - 発生の早い突き攻撃。対空に使える。やや遠目の位置を攻撃するので、後退と組み合わせて使う感じで。判定は強い方ではないので注意。ウルトラで持続が伸び対空性能が上がった。 屈弱K 必S ごく普通っぽい小足。下段だが連打できないしリーチも爪のおかげで弱Pなどの方が長いので、ほとんど使い道は無い。 屈中K 必S 足払い。振りがコンパクトな上にヒット後は目押しで中Pなどが繋がる。差し合いから起き攻めまで活用できる便利な技。バルログの下段と言えばコレ。ただし判定はお世辞にも強いとは言えないので注意。 屈強K - スライディング。相手の打点の高い牽制をかわしやすく、ヒット時はダウンを奪えると便利な技。しかし、根元からガードされたりすると間違いなく反撃確定。SAで取られたりすると悲惨。 J弱P 垂直 - 斜め - J中P 垂直 - 斜め - 置くように爪を突き出す。発生が早いので見てからの空対空を狙うにはコチラがオススメ。J中Kと同じく、相手が暴れていないと、ザンギ、バイソン、アベル、サガット以外のしゃがみ状態には当たらない。 J強P 垂直 - 斜め - 下へ突き。爪装着時は真下へのリーチがとにかく伸び、最強クラスの判定を持つ。F式というテクニックを利用することでほとんどのキャラに通じる高速中段技になる。爪装着時のメイン飛び込み技。 J弱K 垂直 - 斜め - 普通の蹴り。ウルトラにてめくり判定が追加され一気に主力技と化した。めくりの判定も大きいので積極的に振っていける。 J中K 垂直 - 斜め - J強K 垂直 - スカーレットテラー風な宙返りキック。見た目のクセは強いが食らい判定が下がるので迎撃などに使いやすい。 斜め - 斜め下へキック。飛び込み技としては充分性能が良い。下への判定はJ強Pのほうが強いが、横へのリーチはJ強Pより長く、威力に差はない。爪が外れている際は斜J強P以上に使っていく。この技を振るとなぜか空中にいるフレームがほんの少し増える。 ※リーチは立中K 遠強P 屈中P 投げ技 技 解説 レインボースープレックス 相手を背中から抱えたまま海老反りして叩き付ける。投げ後の状況が良く、安定して起き攻めを迫れる。移動投げを活用することにより、バルログの優秀なダメージ源になる。 クレセントライン 両足で相手の頭を抑えて叩き付け。こちらも投げ後の状況が良く、起き攻めしやすい。3F通常技がないバルログにとっては切り返しとしても活躍してくれる。 スターダストドロップ 空中投げ。地対空に乏しいバルログにとっては重要な技。 特殊技 技 解説 ピースオブマーキュリー ジャンプしながら踵落とし。中段技。足元の喰らい判定がなくなる。崩しから中距離牽制まで幅広くカバー。ガードされて不利。当てて五分。当てたあとの選択肢は投げ、バクステ、ニゲッティアなど コズミックスマート ジャンプしながら回し蹴り。通称ソバット。リーチが長く、ヒットすれば相手が浮くのでテラーなどで追撃できるが、今回は隙が大きくなり、めり込むと手痛い反撃を受ける状況が多くなった。攻撃の起点としてはまだまだ強力だが、多用は禁物。 バックスラッシュ バク転。無敵時間があるため、バルログにとっては重要な拒否技。しかし読まれていると隙が大きく、各種仕込みの的にもなりやすい。 ショートバックスラッシュ バックスラッシュの短縮版。弾避けなどに使えなくもない。 三角跳び 壁を蹴ってジャンプ。端からの脱出手段に。 仮面拾い ウルトラでコマンド化され、自動回収ではなくなった。PPPだとバックスラッシュになるので要注意。 ターゲットコンボ バルログにはターゲットコンボは存在しない。 セービングアタック リーチが長く発生、硬直どれも優秀。 中距離牽制の一つに積極的に混ぜていこう。 レベル 解説 レベル1 カウンターヒットで相手崩れ。ガードさせて前ステ後に不利。 レベル2 ヒット時に相手崩れ。ガードさせて前ステしても微有利 レベル3 ガード不能 必殺技 技 解説 ローリングクリスタルフラッシュ 通称「ゴロゴロ」「ゴロ」。前転しながら攻撃し、最後に爪を突き出す。基本的にはコンボパーツ安定で、たまに弱を中距離牽制に振るくらい。ガードされた場合、最終段に無敵技で割り込みが確定することがある。爪ヒット時にEXレッドセービングアタックでなかなかの火力が出る。最終段がCHしてもなぜか有利は増えないのでなにも繋がらない。 スカーレットテラー バク転しながら蹴り上げる。見た感じ対空に使えそうだが、無敵がないため実際は落としづらい。コマンドの関係上、咄嗟に出せないのもネック。投げ無敵があるので、相手の投げを一点読みできたときには使える。発生も強は早いので手軽な確反にも。しかし基本はコンボパーツ。 スカイハイクロー 壁に張り付いた後、爪を突き出して水平に突進。下溜めの後7入力か9入力かでジャンプする方向を変えられる。弱→中→強の順に打点が低くなる。バルセロナを警戒する相手への高速奇襲技として使えるが、読まれたり止められたりでほぼ反撃確定。この性能の低さのおかげで警戒されにくくもなっているが、多用するべきではない。暴発で見かけることはしばしばある。 フライングバルセロナアタック 通称「バルサ」。壁に張り付いた後、両手を広げながら急降下。スカイハイクロー同様、飛んでいく方向をレバー入力で操作できる。回転動作中にPを追加入力することで、爪で攻撃する技に派生させることができる。この技で裏表の二択を迫ることも可能。 イズナドロップ フライングバルセロナアタックからのもう一つの派生技である投げ技。相手の近場で真横入力+Pと入力すると自動的に派生する。見た目より受け付け範囲が広く、投げ特有の判定の強さもあって思わぬ技を吸い込んだりできる。ダメージ量の多さから、EXフライング~からの繋ぎとしても活躍。相手の立ち、しゃがみ、空中の状態を問わず投げられる技はこの技と同キャラのスパコンだけ。 爪外し 爪を外す。爪の耐久力はリセットされるものの、基本的には自分側を不利にするだけの死に技。暴発で出やすいので注意。リーチが縮小、P攻撃のダメージが10減。必殺技とEXとSCの爪部分(ゴロゴロの最後、スカイハイクロー、バルサの派生)もダメージが10減。セービングアタックも10減。レッドセービングアタックレベル3は15減。UCは、爪部分が15ずつ減で、UC1のダメージはかなり減ってしまう。爪有りと爪無しで相打ちになるので、判定は変わっていない様子。 EX必殺技 技 解説 EXローリングクリスタルフラッシュ 回転中は飛び道具無敵。中距離からの奇襲技として使える。AEで硬直時間が短縮され、猶予0Fだが目押しで屈中爪に繋げることができる。飛び道具対策として使えるが、動作中は打撃に対しては無防備なので読まれていると普通に潰される。 EXスカーレットテラー 投げ無敵に加え、飛び道具無敵にもなる。無敵こそないが上方向への判定が強く、速めに出せば対空として充分機能する。追撃属性を活かし、コンボパーツにも。 EXスカイハイクロー 飛び道具無敵 アーマーブレイク属性が付く。速い上に当たればダウンを奪え、奇襲技として強力。ガードされると跳ね返るが、ヒットバックと速さのおかげで反撃されにくい(隙はあるので特に強力な突進技を持つ相手には要注意)。 EXフライングバルセロナアタック 最初の飛んで行くモーションにも攻撃判定が突き、通常技からキャンセルして出せば安定してイズナドロップまで繋げられる。バルログの主要ダメージ源。相手キャラ付近でレバーニュートラルならば爪派生が二段になるので、対策にセービングを使ってくる相手に有効。下溜めの後7入力か9入力かでジャンプする方向を変えられるが、基本的に9入力で使う。 仮面外し ゲージを25%消費で攻撃力10%増・防御力10%減。やはり基本的には死に技。一応、一旦外してから回収すれば仮面の耐久値を回復させることができるのだが… スーパーコンボ 技 解説 フライングバルセロナスペシャル ウルトラにて膝に攻撃判定が追加されこちらも一気に性能が変わった技。通常技やローリングからキャンセルしてコンボに組めるようになった。ぶっぱなしにも使えなくもない。ただ無敵は一切ないのでそこは注意したい。 ローリングイズナドロップ 連続でイズナドロップ。吸い込み範囲は見た目よりも大きく、意外な位置から吸い込むことも可能。バルログは基本ゲージをEX技に使うタイプだが、勝ちきれるときや体力リードしたいときなどは全然使っていい。バルログの高笑い効果音を聞きたい方はぜひ。しかしVer1.02にて画面端で相手を掴めない現象あり。ローリングから繋げるときは遅らせスパキャンで大丈夫だが生当ては4ゲージ無駄にする可能性が高いので厳禁。 ウルトラコンボ 技 解説 ブラッディーハイクロー 紅く染まれ!壁に到達後、相手に突進する。突進が命中すると、薔薇を撒き散らしながら連続で突進する技に派生する。壁に到達した時に暗転するが、コマンド完了後技が発動した時点でUCゲージが無くなる。壁に到達までは投げ、飛び道具に対して無敵、暗転後の突進中は完全無敵。EXバルセロナと同じく、壁に向かうまで膝の辺りに攻撃判定があるが、EXバルセロナに比べると打点が高め。膝を当てても相手をロックするわけではなく、高い位置で膝を当てると突進が当たらない事がある。セービング以外にはコンボに組み込めず、対飛び道具用UCとしての性能も低め。起き攻め等で膝および突進部をめくりで当てることも可能。だが安定させるのは難しい。現状では、UC2を選ばないと発生時に完全無敵のある攻撃技が無くなる為、UC1を選ぶメリットは少ない。一応、飛び道具以外にも飛び道具判定の技があるので、これらには使えなくもない。<UC1で潰せる飛び道具判定の技>ヴァイパー:バーニングキックDJ:EXマシンガンアッパーいぶき:鎧通しが投げ間合い外や相手が飛んでいた場合にスカった時に出る衝撃波ベガ:EXサイコクラッシャーコーディー:石、竜巻、UC2の砂かけ※コーデイーのナイフやいぶきのクナイは打撃判定だが、膝で弾きつつ当てれる。ユン:虎撲子ヤン:白虎双掌打 スプレンディッドクロー 醜い薔薇だ…。長距離スライディングがヒットするとテラーで打ち上げ→落ちてきた相手に鮮血の様に薔薇が飛び散る爪攻撃という、バルログに相応しい華麗なウルトラコンボ。初段がヒットすると自動的に派生する。バルログ唯一の発生時に完全無敵のある攻撃技。主に暴れ・セービング潰しに使用。AEで発生が遅くなったため、対空には使いづらくなった。ゲージが溜まっているだけでぶっぱを警戒させる事ができるので、バルログにとって非常に有用なUC。コズミックスマートの空中当て、又は持続当てからコンボになるが、チャンスは少ない。ひそかに、1タメ313+KKKでも出すことが出来る数少ない溜めコマンド技でもある。 ページトップへ▲ 基本コンボ 斜J強P or SAよろけ>近強P>屈中>EXフライングバルセロナアタック>イズナドロップバルログの基本フルコンボ。近強P>屈中Pは目押し。 基本的にバルログはEXフライング~からイズナに繋げていくことで最大リターンを出せる。 コズミックスマート>EXフライングバルセロナアタック>イズナドロップ下段 投げ拒否技のコズミックスマートからのコンボ。 ゲージがない時はEXフライング~以降の繋ぎを強スカーレットテラーで代用。 屈弱P>屈中P>EXフライング~小技からのコンボ。 J弱K 近中K 屈弱P 屈中P EXフライングバルセロナアタック イズナドロップウルトラ要素をふんだんに使ったコンボ。J弱Kの打点が高いと繋げにくいので注意。 その他のコンボはこちら。 ページトップへ▲ アピール 01 ククク… 肩を震わせながら含み笑い 02 ククク… 姿勢を低くして手招き 高めの攻撃をかわせるが弾避けは無理 03 このまま醜態を晒すのか? 片手を差し出しながら 04 動きに優雅さが無い! 腕を組んでふんぞり返る 05 華麗に散れ! 片手を差し出しながら 06 慌てふためいてももう遅い… クネクネと動きながら爪を舐める 07 弱さと醜さは同じこと… 爪を払いながら 08 掻っ切る フフフフ… 両手で目の前を掻き切る動作 09 美しく切り刻んでやろう 片手を差し出しながら 10 有り得ない醜さだ 腕を組んでふんぞり返る その他のボイスはこちら。 ページトップへ▲ 勝利メッセージ ラウンド勝利時 ヨロレイヒー! 滅びゆく者は、美しい… 我が美に陶酔したか? 信じるのは、美しさのみ… タイムオーバー勝利時 フフフフフ、ハハハハハハ! 汎用 01 美しさゆえ、そして強さのゆえ… 私の孤独を知る者は、この世にはいない 02 神の力をもってしても 私の美を作り出すことは二度と出来ない 03 血の色は命から生まれる… 地上で最も美しい色だ… 04 権力も力も、真の美の前には無と同じ 我が美を汚す者はこの爪の前に倒れ伏す… 05 生と死の狭間で 私の美は至高のものとなる… 06 フッ…この勝利の瞬間こそ私の最も美しいときだ 07 その戦いぶりに免じて せめて美しく散らせてやろう! 08 醜い相手と闘うことは 私にとって苦痛でしかない… 09 敗者には生きる価値もない そのまま朽ち果てるがいい 10 私は美しい… 11 美しい勝利だ… 特殊 対リュウ ひたむきな者を殺すのは悪くない より悲壮感が際立つというもの… 対ケン お前のような浅薄な男に 真の美しさがあろうはずもない 対春麗(プレイヤー) 美しいものにふさわしい 美しい死を与えてやろう 対春麗(ライバル戦) 君の美しさと強さ… そしてその散り様… すべてが私のためのもの… 対エドモンド・本田 どうせ色を塗るなら 顔ごと塗りつぶせばよかったものを 対ブランカ 不愉快だ この爪に 獣の血が触れようとは・・・ 対ザンギエフ お前などと戦ったこと自体が 私の人生の汚点だ 対ガイル 友情などに興味はない 対等の人間などこの世にはいないのだから 対ダルシム そのような醜い姿を与えるとは お前の神もさぞ醜い姿なのであろうな 対バイソン うるさく目障りな小物め さっさと消え去るがいい 対バルログ (同キャラ対戦無し) 対サガット 誇りや強さなど 圧倒的な美の前には無意味だ 対ベガ これで私に並ぶ者はいなくなった 強さでも、もちろん美しさでも 対クリムゾン・ヴァイパー 戦いのために雇われるものになど 何の美しさがあろうか 対ルーファス この世には消し去るべきものが多いが お前はその筆頭だ 対エル・フォルテ ひどい臭気だ… 毒を作り出しているとしか思えん 対アベル 元よりお前のような者に 私の相手をする資格などあるわけもない 対セス ただの醜い人形が私に挑むなど 冗談としか思えん 対セス(ラスボス戦) 醜い人真似しか出来ぬゴミめ 黙って滅びればよいものを・・・ 対豪鬼 強さが全てではない 強く、そして美しい者こそが正しいのだ 対剛拳 弟子が弟子なら師も師だな 力にばかり頼る下品な拳よ 対さくら 育ちゆく花は美しい だがそれは束の間のもの… 対フェイロン まったくなんという声だ… 闘いの興を削ぐ雑音としか思えん 対ダン 止めなど刺すのもおぞましい 早く私の視界から消え去れ 対キャミィ このような存在を生み出すとは… あの男にも美意識の欠片程度はあるようだ 対元 老い、病、そして敗北… この世の醜さのすべてを集めたようだ 対ローズ 暗い未来が見えたとてそれが何だ? 価値もない人間が消え去るだけのこと… 対ディージェイ 死を思わぬ音楽など、単なる雑音に過ぎん お前と同じくな! 対サンダー・ホーク 神?一族?愚者のくだらぬ戯言よ… 対ダッドリー 財産のために闘うなど考えられん 俗物に用は無い 対いぶき 姿には見るべきところがあるとしても 中身がこれではな・・・ 対まこと 野の花のような美だ 磨けば光ったかもしれんな もう遅いが 対アドン サガットにはこのような醜悪さはなかった 下には下がいるものだ 対コーディー 何をとっても洗練とは程遠い… 野良犬を処分するのと同じだな 対ガイ 速さでも技でも我が足元にさえ及ばない… この国の忍はこの程度か 対ハカン 見た目のみならず触れた感触まで不快だ 嫌悪の情しか湧いてこない 対ジュリ 悪くない・・・ 悪も突き詰めれば美となるのだな 対ユン 帽子も時には役立つものだ 無様な死に顔を覆い隠すのにな 対ヤン 真の理論とは美を併せ持つもの お前のような小物に扱えるわけもない 対殺意リュウ 自らの力に振り回されて自滅するとはな 見るに耐えぬ醜態だ 対狂オシキ鬼 醜い魔物よ 貴様の出番は終わったのだ 対ヒューゴー 耐え難い醜さだ 二度とこの目に触れぬよう ここで止めを刺しておく必要があるな 対ポイズン このような者の中にも美が存在するのか… 一瞬で消え去る、火花のようなものだったが 対ロレント 醜悪な統治者による醜悪な国家… 想像するだにおぞましい 対エレナ 自然のままの美… 惜しくはあるが、ここまでだ 対ディカープリ 外見は似通っていても、内面の輝きは違う 心を持たぬ人形には、美など存在しない ページトップへ▲ トライアル トライアル バルログ ページトップへ▲ 動画 スパIV以降のバルログの動画をまとめています。項目順不同。 アーケード ゲーセンごとに掲載予定(編集待ち) 家庭用 xbox360 スパ4 激闘バルログ 強さとPAを兼ね備えたジーニアス兼本のプレイ動画。 マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/21927761 バルログ48のスペインニンジュツへの道 uenis_k氏のプレイ動画。48(の予定)のネタが毎回ひとつずつ紹介される。 マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/15689493 ケツの青いバルログの対戦動画 バルログが扱えるようになった人が見ると共感できる動画。 マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/19531581 バルログ~~対戦プレイ動画ヒョの~ トドメ氏のプレイ動画。ヒョーバル必見。 マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/8070513#+sort=1 その他 リプレイチャンネルや単発で上がっている動画をまとめています。 マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/19531183 メモ 編集して欲しいネタや未編集、編集予定のネタはここに。 スペイン人の闘士 -- (名無しさん) 2018-07-26 22 43 18 虫を馬鹿にしてると痛い目見るぜ -- (ライデン) 2018-08-15 16 49 26 バースデー -- (名無しさん) 2019-01-27 10 44 37 カオかくすのはワルいヤツだ!みんなシってるんだ! -- (ブランカ) 2019-05-03 15 31 11 もー!跳び跳ねる時にヒョーヒョーと奇声ばかりあげないでくれる!!? -- (いぶき) 2020-03-13 21 31 33 美しい 華は棘あり 哀れかな -- (橘右京) 2020-06-01 23 19 53 てめえの悪趣味野郎を見てるとイラつくんでなぶちのめしてやらぁモスキート野郎 -- (鷹村守) 2020-06-16 20 47 10 美しい者は生き醜い者は即死 -- (名無しさん) 2020-09-01 21 09 44 『餓狼伝説』のローレンス・ブラッドともども「悪の帝王の側近をする武器使いで長身痩躯の冷血スペイン紳士」。 -- (名無しさん) 2021-09-30 09 09 51 どうあっても頑なにEXスカーレットテラーに打撃無敵付けようとしないのはカプコンの意地なのだろうか。 -- (名無しさん) 2024-02-05 19 41 58 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7011.html
231: 影真似 :2021/03/28(日) 21 57 27 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 投下無しなのでネタ投稿失礼します。 今回のネタは弥次郎氏のACfaネタとサイバーパンクからのオマージュ、引用が多数見られます。 漆黒アメリカルート 小ネタ「世界経済団体連盟」 2000年代において、封鎖地域という限定的な範囲に縮小した需要や高度化するテロリズムに対処する為、数多に存在するPMCの統廃合が行われた。当初はドイツの帝国警備などの一部例外を除いて、人類同盟軍下部に当たる国際民間PMC「人類解放戦線」への統廃合と自動化兵器の充実を行う予定であったが、2013年における「WWWAF(アフター)の幕開け」とも呼ばれる虐殺と、後に企業連合の仕業と判明するが、世界各地に無数に存在する傘下のダミー企業が所有する違法PMCによる他企業への技術強奪を求めた襲撃が続いていたことから、企業とその社員がいつどこで襲撃されるか分からない状況下に突入。企業が中小PMC企業を吸収して独自に防衛せざるを得ない事態に陥り、大日本企業連盟を旗印とした「人類の円滑な経済活動を保持する」という目的の元、人類側の企業が集まる世界経済団体連盟が発足。 後世においては企業同時の非正規戦闘が目立つことからWWWAFは「企業戦争」とも呼ばれる。 ―以下所属組織抜粋― 大日本企業連盟 経団連を下敷きに発展させた大日本帝国版の企業連合。成立の過程で総力戦研究所とも合併していて、トップとしてはムラクモ・ミレニアム神崎代表取締役が存在する。神崎代表はかの嶋田総理を想起させる人物であり、かつての総力戦研究所の上部に位置する組織の代表も兼ねているのではという荒唐無稽な噂も存在する(本人はいつものメンバーと共に再転生した理由を、世界情勢の把握と共に理解し夢幻会の存在は企業連合にどんな刺激を与えるか分からないとして秘匿する方向に決断した。分かりやすく言うならば、日企連の会合に出れる更にごく一部と政府関係者を含む大日本帝国の重鎮たちが夢幻会の会合に参加できる。) ―ムラクモ・ミレニアム 様々な新技術を発表し、急激な発展を遂げた大日本帝国の若き巨星。同時期に出てきたフユツキ・エレクトロニクス、アラサカ、ケンダチ、キロシ・オプティカルズ、ツナミ・ディフェンス・システムズ、マキガイ、ミズタニ、ヤイバ(いずれもサイバーパンク2077より引用)などを次々に吸収合併するなどして傘下に収め、大企業倉崎重工の全盛期の再来とされた社長が急成長神崎代表との初対面での会合でまるでかつての友にあったかのような雰囲気であった逸話もあり、瞬く間に大日本帝国企業の音頭を取る立場に踊り出た。他企業も嫉妬をする処かかつての嶋田首相を思わせるカリスマに魅了されることが多い(本人は「勘弁してくれ」と思っている。)分野としては武器製造から車両開発、義体製造など多岐にわたり、パワードスーツや戦略航空要塞、人型起動戦略兵器などの開発に多数の新技術特許の名義を貸したり、内部の統制と調節を行ったりしている。 233: 影真似 :2021/03/28(日) 21 59 11 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp ―その他所属企業 有澤重工→パワードスーツ、人型起動戦略兵器、軍事車両、温泉を世界に広める動機が発展した環境技術(淡水化技術・緑化技術) 三菱→核融合炉などの革命的エネルギーを開発 倉崎重工→戦略航空要塞などの航空・宇宙兵器 如月技術研究所→変態 その他大勢 ―海外の世界経済団体連盟企業抜粋 バイオテクニカ・ペトロケム 元々バイオテクニカ社はイタリア生まれの企業で遺伝子工学や生物化学などの研究を行っていたが、遺伝子操作されたイーストとバイオテクニカオリジナルの小麦種から生成されるCHOOH2(チュー・トゥー)と呼ばれる穀物アルコールは、三菱の核融合炉開発成功からその価値を落としていった石油を完全に駆逐するほど革命的なエネルギー であった。CHOOH2は既存の石油燃料に拘っていた燃料燃焼車両と発電所に白旗を挙げさせ、完全に切り替えさせることを宣言させるほど革命的であった故に、一時は他の大手農産関連企業や石油企業に全力でつぶされかけるものの、アメリカ連合のテキサスに拠点を置く世界最大級の石油製造会社及び農産業を経営していたペトロケム・インダストリーズが声をかけ、「賭け」の内容にバイオテクニカは合意。 その後合併して現在の社名になった。「賭け」と言うのはペトロケム社がコネを持っていて銃火器やパワードスーツ、人型起動戦略兵器、軍事車両の他にも温泉開発や淡水化技術、緑化技術にも長けた有澤重工を巻き込んだ、世界の石油王の集うオスマン帝国の砂漠を丸ごとCHOOH2の世界最大の生産拠点とすることでオスマン帝国を味方につけるというものであった。この、世界最大の石油利権保持国に敢えて最大拠点を築き、オスマン帝国に莫大なリターンをもたらすこの計画は成功し、オスマン帝国の石油王たちは元々所有していた石油周辺地をCHOOH2の生産拠点とすることで、没落する石油王の立場が一転して勝ち組になれた一方、潰そうとしていた他の大手農産関連企業は逆に潰されて吸収されることとなり、バイオテクニカ・ペトロケムの成長の糧となった。その後も、メキシコの大手食料生産企業All food社の吸収合併を行うなど中南米にも進出を始めている。 234: 影真似 :2021/03/28(日) 22 00 51 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp BBF イギリスに本拠地を置き、技術力はあるものの尖りすぎて需要に合わなかったアクアビット、レイレナード、優秀ではあるが日企連の二番煎じとなっていて低迷していたインテリオル・ユニオンなどの企業を吸収合併し、昇華させたことで大きな成長を遂げた。しかし、内部に元アクアビット社員を中心に英国面を発症した変態技術者が多数存在し、同じく変態の巣窟である如月技術研究所と勝手に交流してはトンデモ兵器を考案(しかも無駄に高性能な上、中には採用されるものもある)してくるため、上層部の胃痛が収まらないのが最近の悩み。そして二次災害として如月技術研究所側もトンデモ兵器を日企連に提案し、一部変態が賛成するためこちらにも胃痛を引き起こしている。 ―企業連合所属一部抜粋 オリジン・コーポレーション(出典:ラストオリジン) 朝鮮帝国の三安、ドイツ帝国のブラックリバー、アメリカ連合のPECSの三社で構成されるバイオロイド製造会社連合。彼らが開発したとされるナノマシンのプロトタイプである人工細胞小体「オリジンダスト」を組み込んだバイオロイドは驚異的な性能を発揮し、またオリジンダストを生物の体内に組み込むことで身体能力の強化や寿命の延長という恩恵も得られたため急速に拡大していたが、2013年に同社より提供されていたオリジンダストを組み込んだ同社のバイオロイドが暴走し、大虐殺の一因となった。その後の調査でオリジンダストに外部からの特定の信号によって暴走されるようになっていたことが判明。更にオリジンダストは実験用として何者かから(後に企業連合と判明)提供されていただけでなく、女性型バイオロイドによる違法性風俗の展開を行っていたことが明らかになり、同社は取り潰された。しかし、米合の後継者と見られる肝心の上層部や研究者たちはすでに逃げ出しており、後に確保された破棄されていた女性型バイオロイドは「遺伝子調節の後、培養・調節された脳を移植されていたこと」と「一部が動物のような特徴や外見」(後にBB社とRRR社の試作品と判明)持っていたことから、企業連合が米合の後継者であることを実感させられたと言う。 235: 影真似 :2021/03/28(日) 22 03 32 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 以上です。練っているネタとしては学生闘争海外版と日本大陸連合鎖国ルートなどあるのですが今はこれが精一杯です。 参考にさせて頂いたサイバーパンクのまとめページ ttps //e-monosagashi.com/game/cyberpunk2077-corp/
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/2005.html
《生神トラップ》 生神トラップ R 自然文明 (5) 呪文 バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。 バトルゾーンに自分の、名前に《生神》とあるクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置いてもよい。 作成者:氷月 フレーバーテキスト DMO-14 「真話編 第2弾 獣人真話(フィアース・ミソロジー)」 収録セット DMO-14 「真話編 第2弾 獣人真話(フィアース・ミソロジー)」 参考 生神
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6968.html
385: 影真似 :2021/03/06(土) 14 48 26 HOST M014013212160.v4.enabler.ne.jp 誰もいないな………………ヨシ!!(現場猫) 漆黒アメリカルート 小ネタ「世界情勢の断片―戦後編 その2―」 「宗教改革」 「…………徹底的に排除せよ。慈悲など欠片も与える気はない、例外なくだ。」 ―戦後における教皇によるキリスト界の大粛清におけるセリフ WWW後において、一部神父による児童への性虐待が発覚した際、「イレーネ」触れ合っていたイタリア国民やバチカン司祭は激怒し、教皇も能面の表情で性虐待根絶を宣言した。以後、宗教の暗部であった性虐待に対して、軍による問答無用の弾圧と言う名のメスが教皇の元に認められ、余波としてイスラム教における児童婚の廃止が行われた。 「元ソ連兵の憂鬱」 「クソッ!!どいつもこいつも薬中ばかりだ!!」 「帰ったら浴びるほどウォッカを飲んでやる!!」 ―隔離地帯「中華」における元ソ連兵現隔離地帯制圧部隊のセリフ WWW後、敗戦国において最もまともであったソ連の人員は隔離地帯を制圧するための貴重な人材として酷使されることとなる。彼らは隔離地帯鎮圧部隊として再編され、日英などのバックアップのもと世界各地の隔離地帯の最前線で豊富で質の高いサービスと引き換えに地獄のような戦場で今日も働いている。 386: 影真似 :2021/03/06(土) 14 49 49 HOST M014013212160.v4.enabler.ne.jp 「空想を具現化した狂気」 「次はどの遺伝子を組み込んでみるんだ?」 「いや、その前に人と動物のキメラを段階的に掛け合わせるアプローチをさらに進めていこう」 ―隔離地帯における元米合の研究者たち 米合が滅び、隔離地帯に逃げ込んだ米合の研究者たちは、合理性という枷が外れた結果、人と動物のキメラ、人間の脳電波による発電、遺伝子組み換えによる人間の作成と交配などの狂気の実験を好奇心のままに行い続けた。一世紀近くも蟲毒のように続けられた実験の成果は後に日英に回収され、障害者の健常者化などの遺伝子治療を始めとする膨大なメリットをもたらしたが、二次元を三次元に昇華したようなリアル獣人を始めとするキメラの成功例という穏当?なものから、不自然に人間と動物の要素が混じったナニカ、多碗多足の実験体などの副産物やそれらが完成するまでの軌跡を知り、政府、国民ともにSAN値直葬される人間が後を絶たなかった。 「傲慢なる無知」 「………だめです。生存者ゼロです。」 「見つかったのは血痕だけか…………糞。」 ―隔離地帯「中華」における有象無象の組織を殲滅した後の大日本帝国特殊部隊のセリフ 戦火を直接受けることが無かった数十年後の日本本土では、「隔離地域の善き人々を解放せよ」と言ったWWWを知らず、自らの正義を掲げるリベラリストが、若い世代を中心に増加していた。しかし、ある時に日本各地から集まった数百名の学生が隔離地域「中華」の人々が弾圧されている真実を世に知らしめると、民間団体旅行という建前で 華南連邦(香港を首都とした英連邦加盟国。史実雲南省、広西自治区、貴州省、広東省、湖南省、江西省、福建省を領土としている)に渡航。そこから中古のPMCの装備を身に纏い隔離地帯に逆侵入し、一か月後華南連邦のPMCリストより人数が多いことから調査した現地英国軍の報告で発覚した事態を把握した日本政府はすぐさま特殊部隊を派遣し、現地において学生の痕跡をたどる過程で複数の大小の組織を殲滅するも、運が良くて市場に「肉」として並んでいて、後は生死不明という最悪の事態であった。このことが明らかになると、将来左派の暴走が二度と起こらないようにという夢幻会の働きかけで、リベラリストが金持ちの道楽であることや偽装共産主義であることなどを次々と明らかにしていき、日本全国の左派は「学生闘争」と呼ばれる内部闘争に発展。十年もの間左派同士で互いを貶しあう内ゲバを十年間続けるも反動として左派そのものが消滅。以後、中道右派が日本国民の主体的な思想となった。 387: 影真似 :2021/03/06(土) 14 51 39 HOST M014013212160.v4.enabler.ne.jp 以上です。 リアルケモ耳美少女とイチャイチャ出来るなんてMMJも喜ぶでしょう()
https://w.atwiki.jp/gekitotutaikai/pages/21.html
ここでは、会議をしたりするところです。 毎回、管理人が、提案を出しますので、期待してください。 会議欄 案:副管理人は誰にするか。 -- 管理人真作 (2010-08-22 10 33 38) 議決:副管理人は、射撃部隊さんに決定いたしました! -- 管理人真作 (2010-08-27 21 59 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/pages/79.html
神無月の巫女 エロ総合投下もの 神無月の巫女 第5.7話 「狙われた歌姫」   (なんて無様なカッコで走っているんだろう!この自称一流アイドルのコロナ様が!) 今日は、ほんとはアタシの華麗なステージになるはずだった。 やっぱ、しけたド田舎のガッコの学園祭なんて舞台に選ぶんじゃなかった。 力の限りアタシは迫り来る、ソイツから逃げた。 ソイツは余裕綽々の笑みで、息一つ乱さずに猛然と追いかけてくる。 喉も鍛えて肺活量もあるアタシが、こんなぜーぜー、いってんのに。 ココ最近はライブもなく体力も衰えていたし、それに元から基礎的な運動能力の差 ってヤツなのか? (ちくしょー、七の首とのバトルで体力消耗したのが、まずかった) 絶体絶命の大ピンチ。 愛機ファイナルステージさえあれば、追っ手は簡単に捻り潰せる。 けれど、ここは狭い学園でロボバトルには地理的に不利。ターゲット一人のために 無駄な破壊工作は行わないってのが、悪の組織のお約束。それに今日はもともと肉 弾戦という条件付で出撃許可が下りたんだから、勝手に予定変更したら二の首ミヤ コの大目玉くらっちゃう。そんなこんなで尻尾巻いて逃げまくってりゃ、そのうち 諦めるだろうってタカを括っていた。 かなり学内の外れまで駆けて来ると、舗装された通路からうっそうと雑草の茂る 一本の脇道が見えた。振り返ると、敵の姿はもう消えていた。どうやら、やっと 引き離したらしい。アタシは少し歩を緩め、肩で呼吸を整えながら、蛇のように うねったその道を辿る。視界に飛び込んできた古寂びた教会へ、誘われるように 逃げ込んだ。 ここは確かシスターの管轄領域。扉に鍵が掛かっていなかったのなら、シスター がいるはず。もう安全だと胸を撫で下ろす。 不気味にステンドグラスから洩れる光を頼りに、薄闇の中をそろそろと歩む。こ んなとき、あのバカ猫ナースみたいな眼がありゃ便利なのに、なんて考えるほど 心に余裕もできた。 壁伝いに進んでゆくうちに暗がりに目が慣れてきたのか、この空間の一角に壮麗 なつくりのパイプオルガンが見えた。 そして、それに腰掛けている長髪の女の後姿も。 アタシはもはや安心しきって、ゆっくりとその人影に近づく。 「二の首いたの?巫女抹殺の任務はさ、あと一歩のとこで果たせなかったけど… 次にこの落とし前きっちりつけるつもり。派手にロボで暴れてないから、アンタ のこの教会も巻き添え食らってないし……」 正面切って弁解すんの恐かったから、アタシは二の首が振り向く前に、オーバーな 身振りで悔しがってみせ、ごたくを並べはじめた。 無言のまま二の首は、おもむろにパイプオルガンを奏ではじめた。空気を震わすよう に重厚な楽の音が闇へ広がってゆく。畳み掛けるようなパイプの音色に口を閉ざされ、 耳を傾けていると、どんどん不安が渦巻いてきた。 「…ねえ、ちょっと怒ってんの?二の首。返事くらいしたらどうよ」 アタシは無視されるのが大嫌い。おまけに宗教音楽なんてアタシの耳にそぐわない モン聴かされて、少し苛立っていた。 一楽章ほど演奏を終えて、再び堂内にしばし静寂が戻る。ほどなくして凛とした女 の声がその小休止を破った。 「このパイプオルガンは調律が全くなってないわね。鍵盤が重くて弾きにくい…」 「アンタ、一体、誰よッ?!」 予期しない回答、そして余りにも低い声に、背筋が凍りつきこめかみに汗が流れた。 「ごきげんよう。お待ちしていたわ、売れない歌姫さん」 暗闇から浮き上がるように現われた人影は、アタシのよく知っている褐色の肌の修道 女じゃなかった。その正体は、雪女みたいにぞっとするほど白い肌で、ミヤコよりも はるかに潤いのある豊かな漆黒の髪をもつ少女。誰もが認める学園のアイドル、姫宮 千歌音――ソイツはアタシが今、一番会いたくない人物だった。アタシよりいい意味 で目立つこの女、最初に見かけたときから気にくわず、アタシは密かに闘争心を掻き 立てていた。 「主題や旋律が次々と各声部に現われ、追いかけるように進行するバッハの小フーガ (遁走曲)、私たちの逃走劇に幕を下ろすにはぴったりの名曲ね…お気に召したかしら?」 月の巫女は学園服のスカートの襞を乱さないように、お上品ぶって椅子から立ち上がった。 「――なッ?!月の巫女!どうして、ここに…?!」 「今日は学園祭でたいていの建物は開放されている。貴女の逃げた方向で普段から 人気がなく、何もイベントが催されていないのはこの教会しかない。だから、裏手 の出口から侵入して先回りしていたのよ。オロチの不穏な気配も残っていたし、巫 女としての直感がここへ導いたのかもね」 取り澄ました微笑みが浮かべ、月の巫女は澱みなく言葉を連ねた。 見事な推理力と嗅覚だわって、感心してる場合じゃない。ハードな追いかけっこで 身も心もクタクタだったのに、またここでガチンコするわけ?もしかしたらケリを 着けるため、わざとここへ追い込んだのか。だったらヤツの手出しできない人ごみ に紛れ込んで学外に逃げた方が良かった。 アタシは舌打ちした。 「アンタ、相当しつっこいわね。アタシ、アンタに用なんてないわよ?」 「オロチ四の首、貴女は私の一番大事なものに傷をつけた…許さない!」 月の巫女は穏やかな口調から一転、ふつふつと怒りを露わにした。 鋭く射抜くような眼差しは、アタシに焦点を合わせている。 突然のことでアタシは身が竦んで、足が石になったように動かない。 月の巫女の深海の底に眠る黒真珠みたいな瞳から、白銀の光が放たれた。その煌き に一瞬目が眩んで瞼を閉じてしまう。 ヒュン!と空を切る音がして、アタシの頬を何かが掠めた。 月の巫女の目線と平行にして飛んできた矢は、闇の中へすぐさま吸い込まれていった。 数秒遅れてはるか背後の壁に、物が深く突き刺さる音がした。恐ろしい飛距離と風圧 だけで肌を切る威力に、アタシは直立不動のまま戦慄していた。 やっとのことで一筋の赤い線が走った頬に手を当て、痛みの元を指先のぬめりで再確 認して顔をしかめる。 (くそ―ッ、アイドルは顔が命なのに、アタシの珠のお肌に瑕をいれやがって!) 一本目は脅し。二本目から確実に命を狙われる。 アタシはごくりと唾を飲み込んだ。 弦をかき鳴らすような鮮やかな手つきで、次々に矢を番えては打ってくる月の巫女。 アタシは反撃の隙も与えられず、狩りの獲物にされた野兎みたいに逃げ回るしかない。 反対側の壁際まで追い詰めた月の巫女は、悠然と弓を構えアタシの喉元に矢尻を突き つけた。万事休す。 床にへたり込んだアタシは、右掌を軽く振って矢尻を制して降参の素振り。 「ちょ、ちょーっと、タンマ。今日はアンタと七の首の主演する芝居だったんでしょ? せっかくの晴れ舞台、ぶち壊しちゃって悪かったと思ってるわ。でも、言い出しっぺ はアタシじゃなくて三の首なのよ」 バカ筋肉のヤツは図体でかい癖して、やたら逃げ足だけは感心するほど速い。まあ、 あのこわーいシスターのお仕置きに小さい頃から逃げ回ってたら、当然なんだけど。 最初に学内荒らし回ってたのはアイツなのに、結局最後まで孤軍奮闘したの、アタシ じゃないの。ま、独壇場だったから嬉しいんだけど、調子こいてたらアタシひとり逃 げ遅れた。 「そりゃ、おふざけが過ぎたと思うけど…アンタの王子様役をたらし込んだりしたし。 でもアレ、本気じゃないのよ?坊やだから、ちょっとからかってみただけなんだから。 それもアタシ乗り気じゃないのに、二の首に無理矢理指図されて…」 両掌を頭上で合わせてひたすらペコペコ。ついでに瞳うるうるの演出もサービス。 悲しいかな、「長い物に巻かれろ」な芸能界の処世術がしっかり身についてる。 我ながら名演技だと内心自分を誉めてやりたい、そんなアタシの必死の哀願に、 さすがの月の巫女も心打たれたのか、弓を取り下げた。不敵な笑みは浮かべたまま、 でも心なしか表情が少しだけ緩んでいる。 泣き落とし作戦成功。嘘の泣きべそかきながら、アタシは心の中で舌を出した。 「油断したな!」 アタシは脚を振り上げて、月の巫女の腕から弓を蹴飛ばした。月の巫女が手首を押さ えて怯んだ隙に、落下した弓へ跳びついて思いっきり踏んづける。弓はあっけなく二 つに折れた。 「ざまぁみろ、飛び道具さえ封じりゃ、こっちのもの……」 勝利の笑顔で振り向こうとしたアタシは再び凍りつく。首筋に当たる刃物の冷たくて 鋭利な感触。アタシの頚動脈へぴたりと懐刀を突きつけながら月の巫女は、相変わらず 余所行きなスマイルを絶やさない。 「貴女、大根役者ね。声だけで演技してるわ、少しも心が篭もっていない…」 「な、なぁんですってぇ~ッ!!アンタこそ、トーシローでしょ?たかが高校の演劇 程度でちやほやされて、思い上がってんじゃないわよ!」 猿芝居が見抜かれて悔しかったので、吠え面かいてみせる。 「別に私は今回のお芝居に入れ込んでいたわけではないのよ。不本意な出演だったの だし、むしろ貴女たちが邪魔してくれたことに、せいせいしている…。本番よりも台本 の読み合わせの方が大切だったのだから」 「な?どういうことよ、ソレ?」 だったらアタシやられ損じゃない。それに、多くの照明と注目浴びるヒロイン役なんて 誰でもできるわけじゃないのに。こぎれいな顔立ちしてんのに練習程度で満足だなんて、 おかしなヤツ。 「四の首。貴女の本当の罪を教えてあげましょうか?」 口の端を吊り上げて悪魔のような笑顔を零した月の巫女は、アタシの口元を片手で 掴む。顎を上向きにさせられ、言葉が言いづらい。骨が砕けそうなくらいの余りの 力強さに唇の形が歪んだ。 アタシはとっさにショートパンツの後ろポケットを探った。 あった、口紅ミサイルの最後の一本。それを掌で覆い隠すように取り出し、この女 の背中から狙い撃ちしようとした――が、それも手刀であっけなく落とされる。 ついでに数回頬を平手打ち。天井が高く、広い物静かな聖堂内の空気を震わすほどに、 アタシの肌を打つ音は冷たく響いた。 月の巫女は床に転がった口紅を拾い上げ、疎ましそうに眺める。 「こんな品の悪い色の口紅では、キスの味なんて分からないでしょう?それに騙され る男は愚かだわ」 「ふん、七の首は失敗したけど、アタシの色仕掛けで落ちないオトコはいないわ。 アタシの熱いキスでもっと迫れば……」 「本当に愛しい人との口づけは、甘い蜜の味がするの」 月の巫女は頬をいくばくか紅潮させ、何かを思い出すように目を伏せた。 こんな時に自分の言葉に酔いしれて、センチメンタルに浸らないでよ。 アタシは口で言い負かす戦術に出てみた。 「アタシが恋も知らないお子ちゃまだって、馬鹿にしてんの?もう立派に大人の オンナ。何人ものオトコと寝たことあんだから…」 見得を切るためとはいえ、自分で古傷に塩を塗ってしまう発言をしてしまい、胸が えぐられたように痛む。舌戦ってのも案外難しい。言葉はカミソリで、一歩間違う と自傷になる。 「身をひさいで…生活しているなんて……」 「アンタみたいなお嬢様に、アタシの苦労の何万分の一でも分かるかっつーの!売 れる為にはどんな手段も選ばないのがプロってものよ。夢が果たせるなら、悪魔に 魂売り渡したって構わない!」 「その根性と覚悟だけは認めるわ。……それで、オロチの手先となった貴女は、果 たして成功を手に入れたのかしらね?こんなところで油売っている場合?」 「ぐっ!」 憐憫と軽蔑とをないまぜにした面持ちで、アタシを見つめてくる月の巫女。 これだから、口の達者なヤツは嫌だ。口喧嘩では一生勝てっこない二の首も苦手だけ ど、コイツは汚れていない分もっと嫌。 仕返ししてやりたいけど、何をしても相手が一枚上。 圧倒的に形勢不利な状況に、アタシは睨み返すぐらいしかできない。 月の巫女は同じ目線に屈みこんで、アタシの敵意の視線を真正面から受け止めた。 「そんなに膨れっ面をしていては、アイドルとして形無しではなくて?」 いきなり月の巫女がアタシの口へ唇を寄せようとしたので、慌てて顔を背ける。 「やだぁ!女同士でなんて……助けて、レーコ…」 なぜかこんな時に、いつも憎まれ口の漫画家先生の顔が思い浮かぶ。 アタシの声を耳にして、月の巫女は驚いたように目を見開き、ふふっ、と小気味 よく笑う。からかわれたのだと気づいて、アタシは頭に血が上り、頬は赤く染まる。 「…欲しいものは未だ手にしていない。貴女も私も似た者同士だったということね。 安心して。命までは奪わないわ……」 アタシを突き飛ばして月の巫女は、懐剣を振りかざした。 一閃のもとに、これまでの格闘でボロボロに擦り切れていたアタシの衣装は、細かい 布切れとなって紙吹雪のように散る。 「いっそのこと、大神ソウマを誘惑してくれれば良かったのに…オロチはオロチ同士 仲良く手を携えていればいいのに…」 さも口惜しそうな顔で、恨めしげな声でアタシを見下ろして呟く。 アタシは慌てて裸になった胸を両腕で隠した。いつも露出度高いけど、アタシだって 人並みに羞恥心は持ち合わせている。恥ずかしさで気は動転し、相手の真意が測りか ねて混乱した。 「な、なに言ってんの?!アイツはアンタと陽の巫女を救っている恩人でしょ?なん で七の首のこと嫌ってんのよ?恨みでもあんの?」 「オロチの貴女にその理由を教える必要はない……ただ、私の大事な姫子を苦しめた こと、泣かせたことの償いはして貰うわ」 (そうか、コイツの弱点、陽の巫女なんだ。だったらドールでもう一度陽の巫女の 分身作って油断させれば、こっちのもの…―。) アタシは片腕で胸を覆ったまま後ろに飛び退いて、月の巫女との間に十分な距離を つくった。 アタシの策を先回りして読んだ月の巫女は、鼻であしらう様に笑って釘を刺した。 「貴女の手は全てお見通しなのよ?さっき、無数のあの子の贋物を見破ったのは誰か 忘れたのかしら?お芝居の下手な人は、人真似も下手なのね」 「な、ナニよ。あんな犬っころみたいな平凡な小娘、アタシのお得意分野じゃないん だから、出来が悪いの当たり前……ぎゃっ!」 アタシの文句が終わらないうちに、間合いを詰められ、左頬に張り手が炸裂する。 喉元に両掌を当ててギリギリと締め上げられた。とても普通の少女の、いや人間の力 とは思えない。 鬼気迫る表情で月の巫女は、腹の底から力を込めた声で言い放つ。 「たとえ姿形はそっくりでも、貴女なんかに真似できるわけない…!!…姫子の良さが! 私の好きなところが!あの優しい光が……!」 七の首はアタシの術に戸惑っていたけど、月の巫女にとって陽の巫女のドールは踏み絵に ならないらしい。それに今じゃ本体いないしコピーで騙せるヤツじゃないってとこまで、 考えが及ばなかった。とはいえ、月の巫女が抱く特別な感情についてのアタシのアテは 外れたわけじゃない。お惚気話はたくさん!って言い返してやりたいけど、首が圧迫され て言葉が出ない。呼吸も苦しくなる。 (このまま喉を潰されたら、歌手人生おしまいだ。そうなったら、もう生きている意味 なんてない――) アタシは必死にもがいた。やっとのことで月の巫女が頸を絞める手を外すと、アタシは うずくまって喉を押さえ、ゴホゴホッ、とみっともないカッコでむせた。 週末には新曲のレコーディング予定だったのに、おじゃんだ。 首には赤い痣が浮いていた。 「本気で人を好きになったら判るでしょう?何処が好きなのか?」 アタシの左胸に手を当てて、リンゴを片手で握り潰すみたいに乳房を鷲掴む。 その意外な温かさと鼓動とに、月の巫女はおや?という顔をした。 「オロチはもはや心のない人外の者だと思っていたのに…ちゃんと血は通って いるのね」 「アタシだって元は人間だったんだから。ガラクタ人形じゃないわよっ」 「そう…なら、それなりに痛みも感じるわね。愉しませてくれそうだわ」 冷酷な笑みで口元を結ぶ月の巫女。アタシを床に押し倒して、体重を乗せて動き を封じた。アタシの首筋に舌を這わせて鎖骨まで下ろすと、肩に大きく噛みつく。 万策尽きたアタシは、もはや抵抗を忘れて身を任せるしかなかった。逆らったら 殺しはしないが喉を潰す、という暗黙の脅しがアタシを縛っていて逃げられない。 身体をいたぶられているうちに、アタシのおぞましい記憶が甦る。 こんなふうに、自分の歌手生命を守るために愛もなく男と一夜を過ごした昔。結局、 一時的にはヒットしたけどあれからさっぱり。あのあとプロデュサーにも捨てられて ……アタシの心は荒み、闇に堕ちオロチの一員となって、世界への復讐を誓ったのだ った。 月の巫女の手は下半身へ伸び、アタシを最後に覆っていた一枚の上へ辿り着く。 閉じようとしたアタシの片足を膝で踏みつけて、強引に股を開かせた。布越しに 刳り型へ指を添え、焦らす様に強弱つけてなぞり出す。 アタシは思わず呻き声に近い音を洩らした。 「フフフ…貴女、いい声出すのね…もっと啼いて貰おうかしら」   嗜虐することに快楽を覚えた月の巫女は、アタシを攻撃する手を休めなかった。 絶対にコイツの愛撫で気持ちよくなってやるもんか、歓喜の声なんて叫んでやる もんか!って、必死に歯を食い縛って耐えていたのに。 男の乱暴な手つきとは違って月の巫女のそれは、うっとりするほど優しくて。 アタシの身体は意に反して、腰を弓なりに反らしたり、艶っぽく喘いでみたり、 まんざらでもないという反応を伝えてしまう。甘い疼きが脳を刺激して、アタシ の興奮は高まる。じわりと淫らな液体が窪みから滲み出て、それがさらに相手の 愉悦を引き出している。 月の巫女は例の口紅を再び手にして蓋を開け、アタシの顔に近づけた。 企んだような眼つきで、リップをくるくる回して出し入れしている。 「ねえ、やはり、この色は貴女の唇にはふさわしくないわ……もっと、いい場所 につけてあげる」 月の巫女はアタシのパンティーを剥ぎ取って、あろうことかオンナの部分にリップ を押しつける。もちろん粘液でべとべとになっていて、うまく塗れるわけない。 蝋を引いた紙の上に水彩絵の具の色を置いてるようなもんだ。 外陰部をそうやって何も描かずに動いていたリップは、アタシの奥へと侵入してくる。 月の巫女は襞の抗力をものともせず、一気にそれを中へ突っ込んできた。 「いやぁ!…ああッ!……痛ッ!」 アタシの下腹部に凄まじい痛みが走る。悲鳴に近い叫び声が響く。 もはや我慢する余裕なんかなかった。 大粒の涙が堰を切ったように、瞳から溢れ出る。 月の巫女は容赦しない。口紅を持つ手首をくるくる旋回させたり、あちこち角度を 変えて、刺激を与え続ける。 アタシはさんざん泣き喚いた。 リップは最大限の長さまで伸びて、アタシの一番奥の壁にぶち当たった。執拗に内部 を責め苛んだ末に、口紅の武器を月の巫女は乱暴なやり方で取り出そうとする。 アタシの肉壁はその異物を捕らえて離そうとしなかったので、リップは中で途中から 折れてしまった。 中に残ったリップが意思を持ったように蠢いて、まだアタシを犯し続けている。体内 に埋め込まれた弾丸みたいに、アタシを鋭く貫いて全身を痺れさせる。アタシは身悶 えしながら床の上をのた打ち回る。 月の巫女はルージュの大きく欠けた口紅を満足気に眺めて、放り投げた。 妖しい微笑みは決して崩さない。小意気に折り曲げた指に顎を乗せて、アタシの演じる 痴態を、愉快そうに見下ろしている。 「フフフッ…滑稽な姿ね。いい見せ物だわ」 侮蔑の眼差しと甲高いせせら笑いは剣先となって、アタシの心をズタズタに切り裂いた。   壷口から滲み出る蜜とともに異物は流れ出てきそうで、出てこない。そのもどかしさ がアタシの不快を強くする。 アタシは余りにも気持ち悪くて、自分で指を突っ込んで取り出したい衝動に駆られる。 が、これでは敵前で自慰をお披露目してるようなものだと、思い留める。 それを見咎めた月の巫女は、下腹へ伸ばしかけたアタシの手を導いて、揃えた二本の 指先を捩じ込んだ。飢えた鯉の口みたいに、アタシの下の口は指に吸いついて奥へ飲 み込んでゆく。 「ほら遠慮しなくていいわ。さあ、もっと踊り狂ってごらんなさい」 月の巫女はアタシの掌に膝頭を当てて、時には揉むように、時には蹴り込むように 何度も押した。 一押しごとに中を穿たれ、アタシの身体は激しく狂おしく揺れた。リップの欠片と 自分の指との二重の蹂躙は、苦痛を恍惚へと変えて、アタシを快楽の極みへと押し 上げた。 指の栓が抜かれた時、アタシの中で醗酵したいやらしい液体が床を濡らした。 自分の手を殆ど汚さずにアタシを陵辱し、視姦し尽くした月の巫女は、アタシを お仕置きから解放すると勝ち誇った笑みを浮かべる。 「今日は楽しませて貰ったわ。これに懲りて、陽の巫女に手出しはしないことね」 意識が朦朧とする中で、月の巫女がアタシから遠ざかる靴音が、耳にはしっかり届いた。 アタシは悄然と床に這いつくばって、それでも負け惜しみだけは忘れない。 「……くっ…今度は月の巫女、アンタを泣かしてやる……憶えてろ」 聞こえないように声を潜めたつもりだったが、地獄耳の月の巫女は歩みを止めた。 背を向けたまま顔の4分の1程度分こちらに見せて、涼しげにアタシの毒吐きを受 け流す。 「ぜひ、そうしてちょうだい。それと…名女優は迂闊に涙を流さないものよ。感情 を抑えるのに慣れてしまうと、本当の涙さえ見せ辛くなってしまう、大好きな人の 前ではね」 どこまでも冷静な口調が小憎たらしい。 けれど、この月の巫女の陰りある笑みや冷酷さに、アタシは不思議と親しみを覚えた。 聖壇の前で立ち止まった月の巫女は、制服のスカートのポケットから髪留めを取り出し て掌の上で転がし、思いつめた顔をして握り締めた。 「これは罪の証……私が姫子に初めてついた嘘……姫子、ごめんなさい…」 その拳に空いた方の手を重ねて、許しを請うように両膝を突き、深く頭を垂れた。 ステンドグラスからは月光が降り注ぎ、懺悔する少女を明るく温かく包む。 「私の本当は誰にも教えない。私はあの子の為に笑顔の仮面を被り続ける。この先、 どんなに闇を背負っても……あの子を抱く手を血に染めても……」 月の巫女はキリストの磔刑像を眺めて、真顔で自分に言い聞かせるように独り言を洩 らした。 それから最後にマリア像みたいな優しい顔つきを残して、踵を返す。 仰向けに寝転んだままのアタシは、瞬きひとつせずに、その後ろ姿を見送った。 窓枠が描く十字型の影が貼りついたその背中には、明らかに今宵の満月よりも大 きく欠けた光るものが昇っていた…――。 月の巫女が静かに扉を閉めると、アタシはどんな光も射さない暗黒の淵沼のような 空間に呑み込まれた。 敗北感と極度の疲労とで打ちのめされたアタシは、堂内にじっと横たわっていた。 頭の中にいろんな考えが駆け巡る。 (月の巫女は最初からここに来る予定だった? そういえばアタシ、なんで学内でぐずぐずしてたんだろ。 ロボで学園破壊しなかったのも、アイツがどっかに居たから?別に落ち合う約束 なんてしてなかったけどさ……) こんなカッコじゃうっかり外に出歩けない。何て惨めなアタシ。 わずかでも明るい所を求めて、聖壇の前まで這っていったのに、窓から望む月は すでに黒雲に隠されていた。 一筋の光さえ、アタシを照らさない。闇に堕ちても救いの光は与えられない。 一点の黒点でも宇宙全体の暗黒で被い、開いた傷口には別の血で洗い流す、それが オロチの悲しい性。 寝そべったまま見上げた天井は異様に高く感じられる。 世界はアタシを拒んでいる。 空を掴むように手を差し伸ばしながら、アタシにはいくらあがいても、届かない物が いくつもあるのだと思い知らされた。 不意に悔しさなのか、寂しさなのか分からない感情が湧いてきて。 それは怒涛のように胸をつき上げ、瞳から赤黒く滲んで、零れ落ちた。 涙が床に水溜りつくるほど、アタシは背を丸めてひたすら嗚咽を洩らし続けた。 涙目を覆っていた腕を下ろすと、アタシの上に何かが影を落としていた。 目が乾くにつれて、その輪郭がくっきりしてくる。 「――…随分…こっぴどくやられたのね……」 聞き覚えのある掠れがちな女の声。 丸縁眼鏡で伸びきった流行遅れなセーターを着込んだ少女が、秋物のコートを腕に かけ、物憂げに佇んでいる。レンズが曇っているので、余計に無表情な印象を与える。 「…加勢にくるの遅い……」 アタシは真っ赤になって顔を背けた。泣きっ面とあられもない姿が恥ずかしくって、 まともに目なんて合わせられない。八つ当たりだと分かっていても、嫌味をいう自分が 我ながら情けないったらありゃしない。 「サイン会……思ったほど人がいて……それに編集から電話……」 アタシの恨みがましい小言も軽くかわして、レーコは淡々と単語を並べる。 こーゆう、漫画の吹き出しみたいな短く区切ったような説明不足の喋り方、何とかなら ないかねって、いつも思う。まともに一般人と会話成立しないし、ヲタクが喜びそうな お約束のセリフと妄想でしか、コミュニケーションとれない人種。絶対、アタシはそっ ちの世界には縁遠いって思っていた。 けれど、今はただレーコの寡黙さがありがたかった。 いつも毒舌家なのに、こんなレーコは珍しい。 ほんのり嬉しいイレギュラーだ。 レーコは屈み込んで、アタシの臍から下にかけて手を当ててさすった。 「ちょっ…と、ナニすんの?!」 アタシはぴくりと震えて、とっさに身構えてしまう。 辱めれた身体はちょっとした刺激にも敏感になっていた。 「……無理に取ろうとすると、傷つけるから……私のマンションのお風呂で…… 湯水の中なら出すの…痛くない……」 一糸纏わぬ姿に近いアタシを安心させるように肩を抱き、背中からコートを掛けて くれた。丁寧にボタンを掛けて、秋の冷気を締め出すように上から抱き締める。 レーコの腕の輪と体の内側から込み上げてくる喜びとで、アタシの胸は締めつけら れる。冷たくてドス黒いものに染まっていたアタシに、温かい血が流れた気がした。 アタシはレーコの胸に顔を埋めて、子供のように泣きじゃくった。 最初は悲しくて、けれどそれを上回るほど嬉しくて。久しぶりに瞼を熱くして心から 流したアタシのきれいな涙だった。 「……今度戦うとき…二人で……原稿依頼断るから……」 目頭を拭いながら、アタシはうんうんと頷くしかない。 はっきりと口にしないけれど、一人で戦わせて悪かった、駆けつけられずにごめん って意味なんだろう。 アタシはこういうレーコの曖昧な言葉を補うのが、実は好きだ。簡潔なセリフの中 に読み込まれた心をいい当てっこするのが、わくわくする。それで、さんざん喧嘩 もしてきたけど。 子供を宥めるように、レーコはアタシの頭を撫でてくれた。 右側のツインテールはゴムが緩んで、解けかかっている。毛先は涙で濡れて 埃を吸っていた。いつもは神経質なくらい鏡の前で結わえ直すのに、今は気 にならない。 レーコは優しくアタシの髪に触れ、重く垂れた右の髪束に指を通し、指で摘ん でテールを作った。後ろで一本に括るしか能がないレーコがやってくれても、 きっと左右アンバランス。でも怒る気になれない。 アタシはコートの襟を立てて首を隠そうとした。レーコはアタシの手を優しく 払って襟元を広げ、赤く腫れた喉を軽く撫でて、子猫の舌みたいに舐めてくれた。 ちらりと覗いた首の付け根の歯型の痕にも優しく口づける。 「ここ、…ホワイトかけて消す…?」 「その冗談、あんまり笑えない」 わざと拗ねてみせたのは、内心照れ臭かったから。 アタシはもう確信している。 今晩はレーコがペンだこだらけの指で、気だるそうだけど熱い吐息で、柔らかい唇 で、アタシの瑕を癒してくれるんだと。 レーコは眼鏡の鼻止め部分を指先で押し上げた。 度数のきつい厚めのレンズに隠されていた大きな瞳が、アタシを捉えていた。 それが分かるほど顔が近づいて、アタシたちは唇を重ねていた。 (口紅ひいてなくて良かった――。) ほろ苦い涙で濡れていた素肌の唇には、レーコの口づけはなおさら甘く蕩ける ように感じられた。 【完】  
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/808.html
Elebits part28-156~170 156 :Elebits:2007/02/05(月) 19 53 31 ID BUpESzXh0 ・エレビッツ世界の特徴 遥か昔、巨大な雷と共に現れた不思議な生き物、 エレビッツが全てのエネルギーを賄っている為、 化石燃料や核に依存しない文明社会となっている。 ・エレビッツとは 形状や色、特性などによって数種に分類されるが、 共通の性質として実体化したマテリアル体、 形状に囚われず機器に同化して動かす事の出来る エネルギー体、そしてその中間である発電体に変化し、 生活の様々に利用されつつ人類と共存している生命体。 ちなみに単体を指す場合は「エレビット」と呼称する。 ・キャプチャーガン キャプチャーレーザーという光線を発する銃器の形をした道具。 主な用途はエレビッツの捕獲だが、 レーザーを当て続けた物体を「つかむ」事が可能。 またエレビッツを捕獲しエネルギーを蓄えると 動かせる重量が大きくなったり、機器に電力を与え稼動させたり もできる。精密機器らしく、壊れ易いのが欠点。 ・登場人物 【カイ】 主人公。エレビッツ研究者を両親に持つ10歳の少年。 研究に明け暮れる両親に余り構ってもらえず、 寂しさを募らせる内、いつしか両親を自分から 引き離す元凶としてエレビッツを嫌うようになった。 【エド】 カイの父親。世界的なエレビッツ研究者として有名。 キャプチャーガンを発明したのも彼である。 かなりのエレビッツ愛好家でもある。 【アナ】 カイの母親。エドと共にキャプチャーガンを製品化させ、 やはり世界的に高い評価を受けるエレビッツ研究者。 絵本を書く事が趣味。カイの相手をしてやれない事を 気に病んではいるらしい。 ある嵐の夜、空を引き裂くような落雷が起きた。 それと同時に停電で部屋が真っ暗になり、 街中に何か異変が起きているようだ。 エドとアナは異変の原因を探る為に出かけてしまい、 取り残されたカイは不機嫌になる。 気晴らしに好きなテレビ番組を見ようとするが、テレビもつかない。 カイはそこで、テレビを見られるのもエレビッツのおかげだという エドの言葉を思い出し、今テレビが見られないのは 落雷後様子のおかしいエレビッツのせいだと決め付けてしまう。 そしてカイはエドに内緒でキャプチャーガンを持ち出し、 今までの恨みを晴らすべく、家にいるエレビッツを一匹残らず 捕まえてやろうと行動を開始するのだった。 157 :Elebits:2007/02/05(月) 19 54 09 ID BUpESzXh0 まず手始めに、自らの城である子供部屋を一掃しようとするカイ。 机や棚の上で大人しく眠っているエレビッツ達を容赦なく 光線で捕らえていくカイ。次第にキャプチャーガンのパワーも増し、 テレビやパソコン、玩具などを起動させ、中に潜むエレビッツ(※)を 追い出しまた捕らえる。 この繰り返しにより、ただでさえ余りきちんと片付いているとは 言えない子供部屋に、混沌の嵐が吹き荒れる事になったのであった。 子供部屋のある二階の廊下や物入れ、トイレの便器から吹き出した エレビッツも律儀にキャプチャーしつつ、カイが狙いを付けたのは、 両親の部屋であった。エレビッツ研究者にエレビッツが沢山いると 思ったのか、何か大人の世界を垣間見られるのを期待したのかは 知る所ではないが、ずかずかと寝室に踏み込むカイ。 ベッドをひっくり返しても、一般的な家具調度品しか見当たらないのだが、 確かにエレビッツは沢山いた。主にエドの趣味であろうプレイヤーや ラジオなどの電化製品が多い為だ。更に寝室からドア一つ開ければ そこは書斎。エドとアナの研究資料が色々とある、 まあ言わば聖域とも言える部屋なのだが、今のカイにそのような事を 慮る余裕などあるはずも無い。今、この時から惨劇は起こる…。 ※電化製品を稼動させると、エレビッツが大量に出てくるという ゲームシステムになっているのです。 158 :Elebits:2007/02/05(月) 19 55 04 ID BUpESzXh0 眼前には夢のような光景が繰り広げられていた。但し悪夢だが。 ガラスの像が砕け散り、トロフィーが舞い上がる。 棚にある全ての資料や本ばかりか、壁に掛けられた絵や 怪しげな仮面までもが床に散乱し、机でパイ生地のように潰された エレビッツに放たれるキャプチャーガンの閃光が空を裂く。 最早カイはエレビッツを狩り出す為に手段を選ばなくなっていた。 普段は怒られるので触らない仕事用PCを勝手に起動させ、 何のデータが入っているのかも分からないディスクを 躊躇いも無くシュレッダーに投入する。 それらも用済み次第投げ捨てられ、部屋の隅で無残な姿を晒している。 部屋の中で竜巻が舞い踊ったが如き惨状の中、エレビッツの姿も 殆ど無くなった事で、ふと我に返ったカイ。 「ずいぶん散らかしちゃった」などとのん気に考えていると、 エドから電話がかかってきた。 話の内容は、世界で何かが起こっていて、そのせいでエレビッツに 異変が起きているらしいという、意味があるのか無いのか分からない ものだったが、それよりもカイを落胆させたのは、念の為キャプチャーガンを 携帯するようにと告げた直後、エドが一方的に電話を切ってしまった事だった。 自分が心配ではないのか、やはりエレビッツの方が大事なのか。 嬉しいはずの父親からの電話で、逆に憂鬱な気分になったカイの耳に 階下からの物音が響いてきた。 「一階にもエレビッツがいるんだな?」 エレビッツへの恨みを増したカイは家中のエレビッツを根絶やしにすべく、 階段を下るのだった。 159 :Elebits:2007/02/05(月) 19 55 36 ID BUpESzXh0 一息ついて気が静まったのか(※)、キッチンとリビングでは なるべく物を壊さず静かにエレビッツを捕まえるカイ。 さすがに一階には家電製品が多く、その分エレビッツも沢山いるが、 慣れてきたのかキッチンでは捕獲の片手間にトーストを焼きコーヒーを入れ、 チキンをオーブンで程よく調理した上、おやつのポップコーンまで作って、 今後の夜間活動に対する準備もばっちりである。 ただ気になるのは、リビングに変な気配が漂っている事だ。 エレビッツの様子も今までとは違う感じだ。 カイが自分の事を棚に上げ、何かに怯えているみたいだ、 などと考えていると、突然これまでに見た事も無いエレビットが現れた。 ガラス質の蒼い体色と、目にも止まらぬ素早い動き。 敏捷さで知られるブルーエレビッツを髣髴とさせるが、 体も大きく能力は桁違いだ。その上分身までして、 カイを挑発するように、それぞれが疾風の如く飛び回る。 ブルーとは違うのだよ、ブルーとは! こんな代物を放ってはおけない。 カイはこれまでに蓄えたキャプチャーガンのエネルギーを開放し、 未知のエレビットに立ち向かう!後の事など考えない!それが男の子だ! ※本当は「物を壊すな」「大きな音を立てるな」などの ゲーム的な制限がかかっているだけだったりする。 160 :Elebits:2007/02/05(月) 19 56 07 ID BUpESzXh0 蒼いエレビットとカイの闘いは熾烈を極めた。 何しろ相手は俊敏だ。瞬きする間に位置を変え、物陰に潜む。 対抗するカイはキャプチャーガンのパワーを全開、 ピアノすら紙屑の如く宙に舞わせる威力をもって、 障害物(一般的に言う所の家具)を蹴散らし、蒼いエレビットを追う。 さっきまでの静けさはどこへやら。端から見れば凄まじい破壊行為 としか思えない光景がリビングに展開されていた。 蒼いエレビットの分身体は、キャプチャーレーザーを浴びると 外装がパリンと割れて半透明の中身(?)が露出する。 非常に視認し難いそれに再度レーザーを当ててやっと消滅されられるのだが、 最後の一体になると繰り返し分身し、しかも分身体の数がその度に増す。 但し分身する毎に体が小さくなる為、内包するエネルギーの減少は明らかだ。 つまり、いつかは分身する事ができなくなる。 死闘を繰り広げる事数分、最後の一体をレーザーが捉えた時、 もう分身は起こらなかった。カイの勝利である。 光の泡が散るように姿を消していくエレビット… そして蒼い光がキャプチャーガンに吸い込まれた後に残ったのは、 ごく普通の、一体のブルーエレビットだった。 脚が速く、人間が自分を探すのを楽しむという、ちょっと趣味の悪い エレビッツではあるものの、こんな風になってしまうなんて… 世界を包む異変を、漠然とではあるが感じ始めたカイであった。 161 :Elebits:2007/02/05(月) 19 56 38 ID BUpESzXh0 ブルーエレビット変異体の出現後、微妙に攻撃的になったエレビッツ達。 オモチャとは言え、大砲や戦車の中に入り込み、カイに対して反撃に 出るようになった。異変のせいなのか、カイの所業が腹に据えかねたのか…。 それはともかく、大事なキャプチャーガンを壊されてはたまらないので、 カイも負けじと次々にエレビッツを捕まえまくる。 そしていつしか、戦場(?)は戸外へ。更に街中へ…。 街へ出てみると、そこは人影も無く全ての建物が停電している為 暗く静まり返っている。自動車や信号、建設現場の重機なども エレビッツを動力源としているので、やはり状況は同じだ。 人目が無いのをいい事に、信号を勝手に点灯させたり ショップの看板を点けてみたり、消火栓を引っこ抜いてみたりするカイ。 そうして集めたエレビッツのパワーを使い、しまいには 組み上げたばかりの鉄骨を崩し、重機をひっくり返し、パトカーを放り投げる。 気が付けば、広場の時計台もどこかへ消えてしまっている。 見られていなければ、何をしてもいいという法は無い。 これはやはり、両親の放任教育がいけないのであろう。 カイはある意味被害者なのだ。 「その他の被害者」の事はこの際忘れるとして、 カイ自身はなんだか怖くなり、家に帰る事にした。 と言っても自らの行いに恐怖した訳ではなく、 単に嫌な予感がするというだけの話ではあるが。 だがその時、これまでに無かった大きな異変を、カイは目にする事になる。 162 :Elebits:2007/02/05(月) 19 57 28 ID BUpESzXh0 様々な物が浮いていた。地面に固定されている物以外は全て。 別にカイが先程放り投げた分がまだ落ちて来ていないとか、 そういう話ではなく、文字通り地球の重力から解き放たれているのだ。 チョコマカと走り回っていたエレビッツ達も、所在なさげにふわふわとしている。 これまでエレビッツへの恨みから周囲が見えなくなっていた(という問題だろうか…) カイだが、この異常現象を見てしまった今、自らが思っていたよりも 遥かに事態は大きなものだと感じていた。全部エレビッツのせいだという 見解自体は変わらないのだが、どうしたら良いものか… 「そうだ!パパの秘密のお部屋に行けば何かわかるかも!」 カイは書斎にエドの隠し部屋があるのを知っていた。 そこに行けば、エレビッツに関する秘密の情報が手に入ると考えたのだ。 意外と、子供に隠し事をするのは難しいものである。 …ところでカイ君、この無重力状態の中、平然と歩き回っているキミは一体… 書斎の隠し部屋は至極簡単に見付かった。何せ本棚のその部分だけに 「ここは開きますよ」と言わんばかりに段差が付いているからだ。 隠しているつもりなのか、そもそも隠す気があったのか、 単に扉に本を収納してデッドスペースを活用しているだけなのではないか。 などと色々考えてしまうが、ともかく隠し部屋の中に入ってみる。 そこでカイが目にしたのは、何に使うのか分からない怪しげな機械と 壁に貼られたエレビッツに関する資料だった。 機械の事は全く分からないので、せいぜい通電してエレビッツを 吐き出させるぐらいだが、資料の方はどうにか読める。 それによると、エドは最近発見された特殊なエレビットを研究していたようだ。 空を飛ぶエレビッツとして一般に知られるオレンジエレビッツ。 実はオレンジエレビッツは空気力学とは無関係に重力を 操って飛んでいるらしい、というのは研究によって分かっているが、 稀に力が暴走して変異し、周辺の重力にも影響を及ぼす程の能力を得る事があるという。 エドとアナは、この特殊なエレビットにスカイエレビットと言う呼び名を付けた。 ならば、この異常現象はそのスカイエレビットとやらの仕業だろう。 そう断定したカイは、さっさと捕まえて事態の収集を図ろうとするが、 肝心の相手がどこにいるかがさっぱり分からない。 結局もう一度、物が浮いている自宅から、物が浮いている街中へ スカイエレビットを探しに出て行かざるを得ないカイなのだった。 163 :Elebits:2007/02/05(月) 19 58 08 ID BUpESzXh0 スカイエレビットを求めて、「エレビッツ御殿」と呼ばれる 自宅を出て住宅地を進むカイ。相変わらず無重力状態が続いている。 浮いている物については、繁華街と比較して大物が少なく、 目立つのは乗用車ぐらいだが、その分エレビッツは捕まえ易い。 それよりもカイに取って幸運だったのは、この無重力状態が、 カイが暴れ回った痕跡を全て消してくれる事だった。 家中の物が散乱していても、トレーラーがひっくり返っていても、 建設中の鉄骨が倒壊していても、みんなエレビッツのせいなんだ! …という訳で、これまで同様に消火栓を抜きまくり、電話ボックスを 放り投げながら掃討を進めていくと、遠くに何やら羽ばたく物が見える。 前回行った、時計台のある公園の辺りだ。これはもしや…? 公園へ駆けつけると、そこには大きな耳を羽ばたかせ、 四つに分かれた尻尾をプロペラのようにクルクル回して飛ぶ オレンジ色のエレビットがいた。これがスカイエレビットに違いない。 さあ、物体を操るエキスパートはどちらなのか、対決だ! ふわふわ漂うスカイエレビットは、光るバリアでキャプチャーレーザーを 跳ね返し、周辺からオレンジエレビッツを吸い寄せ、そのエネルギーを黒い球体に 変えて飛ばし、攻撃してくる。先に闘った蒼いエレビットのような敏捷性は無いが、 このままでは手出しが出来ない。 と、良く見るとスカイエレビットには小型の分身体(?)が二体付いていて、 どうやらそれがバリアを形成しているようだ。ならば、とレーザーを分身体に 当てて掴み、地面にぶつけてみる。…効いている。これでバリアを消せれば! カイの思惑通り、二体の分身体を消滅させられたスカイエレビットは バリアを形成できなくなり、直接レーザーを当てる事が可能になった。 だが、これでカイが一方的に有利になった訳ではない。 追い詰められたスカイエレビットは頻繁に瞬間移動を行うようになり、 更に重力を操る力を利用して小型の竜巻を発生させ、 より激しい攻撃を仕掛けてくる。 こうなったらカイも必死だ。二連発、三連発と放たれる竜巻を かいくぐりながら、レーザーで掴んだスカイエレビットを振り回し、 公園の石畳へ力任せに叩き付ける。絵的には結構酷いが気にしてはいられない。 何度かばちんばちんやっている内に、さしものスカイエレビットも 限界に達したのだろう。蒼いエレビットと同様に幾筋かの光に分解され、 キャプチャーガンに吸収されていった。 …そしてまた、ありふれた一匹のオレンジエレビットが残った。 164 :Elebits:2007/02/05(月) 19 58 53 ID BUpESzXh0 家で遭遇した蒼いエレビットも、今回のスカイエレビットも、 正体は普通に人間と暮らしていたエレビッツだった。 それがどうして、姿形が変わるまでに暴走してしまったのか。 しかも、元に戻ったエレビットのキョトンとした様子から見て、 暴走中の記憶は無いのだろう。一体何が起こっているのか。 考え込んでいるカイの耳に、奇妙な声が響いてきた。 まるで誰かが泣いているような、そんな声。 と同時に、カイが散々苦労して灯して来た街の灯りが次々に消える。 更に、眼前に大量の、これまで見た事もない数のエレビッツが現れ、 一つの場所に向けて移動を始めた。もう大行進と言っていい程だ。 異変は、まだ終わっていなかったのだ。 カイは、エレビッツ達が向かっている方向に覚えがあった。 いつも窓から見ていた。家族三人で行きたかった。 でも、行けなかった場所…。 大きな観覧車が目印の、遊園地。 無数のエレビッツは、そこを目指して大行進をしていのだった。 集結するエレビッツを追って、とうとう遊園地に来てしまったカイ。 昼間は賑わい、人々の笑顔が絶えないであろうその場所も、 今は人の気配も無く、灯りも落ちて何やら不気味さを醸し出している。 カイに取っては、空からほの蒼く照らす月の光だけが頼りだ。 何気なくキャプチャーガンを月(※)に向けて撃ってみると… …掴めた。取りあえず忘れる事にしよう。 さて、遊園地には続々とエレビッツが集まっているようで、 自宅の周辺では見かけなかったイエローエレビッツも混じっている。 こいつらは普段大人しいものの、時折周囲のエレビッツを 取り込んでクマのような姿に巨大化する。そうなると性格が豹変し、 辺りの物を手当たり次第に投げ付けてくる。 その中にはベンチやコーヒーカップ(遊園地サイズ)も含まれており、 危険極まりない。 そんな巨大で重たい代物をバラ撒くばかりか、あまつさえ命ある者を狙って 投げ付けるとは、何と言う凶悪な所業!親の顔が見たい! まあ、彼らに取っては遊びの一環なのかも知れないが、 猛獣にじゃれ付かれる様なもので、迷惑な話である。 …そんなこんなで、深夜の遊園地を混沌に巻き込みつつ 物語は佳境に入ろうとしていたのであった。 ※作り物だと思いたいが…750tという数字が微妙。 ちなみにビューワで見ると球体なので、書き割りでない事は確か。 165 :Elebits:2007/02/05(月) 19 59 35 ID BUpESzXh0 望まぬ形で来てしまったとは言うものの、来る事は望んでいた遊園地である。 園内には夢の国に相応しい、数々のアトラクションが用意されている。 異変によって動力は落ちているものの、キャプチャーガンを使えば それらを稼動させる事も充分に可能である。 幸いエレビッツが大集結している為に、エネルギーには事欠かない。 やはりこうなるとカイも10歳の子供である。 エレビッツ捕獲よりも様々に用意された仕掛けで遊ぶ方に 気が行ってしまうのは仕方が無い。 スーパーライドやメリーゴーランドなどの乗り物系を 動かしてみたり、輪投げ、ボウリング、巨大スロット諸々を 堪能してしまった。 しかし、これはカイが子供だから許される(倫理的に、ではない)行為だろう。 夜中、誰も居ない遊園地で、一人アトラクションで遊ぶ姿… 10歳の少年ならばイタズラと冒険心で片付けられるが、 もしもカイが10年早く生まれていたら、それはそれは痛々しい… いや、そんな事はこの際どうでもよろしい。 問題は、巨大ツリーの辺りに漂う、圧倒的に妙な気配だ。 そろそろ現れるタイミングだとは思っていたが、三体目の変異体に違いない。 カイ君、遊んでいる場合ではないですぞ。 どこから湧いたか黄色い悪魔。 上から地響きを立てて落ちてきたそれは、色といい姿といい、 明らかにイエローエレビッツ…略してエロビッツが暴走したものだろう。 それと同時に巨大ツリー(勿論作り物)に実った卵だか果実だかが落ちて、 中から殻を被ったエロビッツが現れた。変異体はそれを吸収して 更に身体を巨大化させている。 …樹に生る?気にはなるが、もうエレビッツの理不尽な生態に 構っている暇は無い。今まさに変異体がクマまっしぐらに突進して来るからだ。 愛い奴だ。しっかと受け止めてしんぜよう…という訳にもいかない。 なんせカイは10歳の華奢な少年であり、何よりキャプチャーガンを 壊されてはたまったものではない。 ひらりと身をかわすと、変異体は勢い余って壁に激突して自爆。 脳震盪でも起こしたのかフラフラとしている。 こうなると、反射的にトリガーを引いてしまうのは戦場に生きてきた者の定めか。 キャプチャーレーザーで抱え上げた巨体を、どべしゃと地面に叩き付けると、 衝撃で、吸収されたエロビッツが数体バラバラと変異体から分離される。 …べ、別にアンタに敵意があった訳じゃないんだからね! ただ単に条件反射でやっちゃっただけなんだから! と言っても相手は敵意剥き出しで頭上にエネルギー弾とか溜めているし、 もう後の祭りである。所詮は修羅の道行きか……。 166 :Elebits:2007/02/05(月) 20 00 06 ID BUpESzXh0 例によってショワショワと縮んだ変異体は、これまで通り普通の イエローエレビッツに戻り、チョコチョコと四方に散っていった。 見事な大勝利であるが、カイの心は晴れやかにはならなかった。 これまでを見た限り、少なくともエレビッツ達に悪意は無い。 暴走してしまったエレビッツも、何か理由があって暴走したのかも知れない。 そう考えると、あれほど憎んでいたはずのエレビッツも何だか可哀想だ。 そんな感傷に浸っていると、突如カイの携帯電話が鳴り出した。 電話は両親からだった。家に戻ってみるとカイがいなくなっていたので、 慌てて電話をかけてきたらしい。まあ、家の中がアレだし心配しなかったら 本当の人非人なのだが、それは置いといて今のカイに取っては喜ばしい。 アナによると、先程の巨大な落雷から何者かが生まれ、 それがエレビッツの異変の原因になっている可能性があるという。 そう、まさに今カイがいるこの遊園地が落雷の場所にして、 異常の発生地点という事になるのだ。 何故家で待っていなかったのか、カイが今夜の出来事を頑張って (都合の悪い所はかいつまんで)説明すると、エドは叱りもせずに、 キャプチャーガンの横に付いているボタンを押してみろと言う。 言われるままにボタンを押すと、キャプチャーガンが眩い光を放つ。 なんと キャプチャーガンが パワーアップした! これで身を守れという事なのだろう。アナも二人ですぐに迎えに行くから 無理せずそこで待っていなさいと言う。その声は、とても優しく、とても嬉しかった。 涙が出そうになったが、カイは舌の先を噛んでそれを我慢した。 今泣いてはいられない。もう決めたのだ。待っていたら遅すぎる。 キャプチャーガンに宿った新たな力。 両親からの贈り物を手に、そして決意を胸に、カイは遊園地の奥へと走り出す。 エレビッツを捕まえる為ではなく、助け出す為に。 ※これ以降、ステージクリア条件の表記が、「つかまえろ!」から 「助けろ!」に変わります。芸コマですね。 167 :Elebits:2007/02/05(月) 20 00 54 ID BUpESzXh0 決意を新たにしたカイは、エレビッツを助けるべく、 物をひっくり返し投げ飛ばし、アトラクションや自販機を勝手に作動させ… …あれ? なんか今までとやっている事が変わらないような。 いや、そうではないのだ。今はもう、エレビッツを捕まえている訳ではない。 彼らをおかしくしている悪い奴の影響を受けないように、 「強制的に保護」しているのだ。そこら辺、お間違いの無い様に。 ところが、そんな親切も中々伝わらないようで、 エレビッツの抵抗も激しくなるばかりだ。 バリアを張って高速移動し、自ら光弾を撃って攻撃してくる グレイエレビッツの姿もグンと増え、それどころか生意気にも 狭い場所に砲台陣地を構築して、うっかり踏み込んだカイに 集中砲火を浴びせてくるなど、小癪な真似が目立つ。 しかし、それも既にカイに取っては僅かな足止めに過ぎない。 エドの助言によりこれまでに比べて強化されたキャプチャーガンを もってすれば、砲台を引っこ抜いて無力化するなど容易い事だ。 目指すは遊園地の中でも一際目立つ観覧車。 さっきから聞こえる鳴き声からして、そこに全ての元凶が 存在するのは間違いないだろう。もう一息だ。 それにしても、背後に広がる惨状はどうしたものか。 F5クラスの竜巻が直撃しても、これほどの被害をもたらすかどうか。 キャプチャーガンは研究機材としては、余りにも過剰な能力を持つ。 エドアナ夫妻は裏で軍需産【検閲により削除】 168 :Elebits:2007/02/05(月) 20 01 25 ID BUpESzXh0 遂にたどり着いた観覧車の下で、それは待っていた。 まぶしく光るオバケ(カイ曰く)が集まってきたエレビッツを 次々に吸い込んで巨大化していく。このまま放ってはおけない。 ただでさえ街中の機能が停止している今、何とかしなくては。 恐ろしげな声を上げるオバケ。カイにはそれがどこか悲しげにも聞こえる。 しかし躊躇っている暇は無い。これが最後の決戦だ! オバケ(仮)はどうやら吸い込んだエレビッツの能力を使えるようで、 ブルーのスピード、オレンジの飛行能力、グレイの攻撃能力… …レッドの気弱さは無いようだが、ともかく様々な戦法でカイを翻弄する。 当然レーザーを直接当てても効果が無いので、どうにかして隙を作らねば。 ところが待っていても一向に隙を見せてくれない。さあどうしよう。 と、周囲に何個か置かれている青銅製の花籠が目に留まった。 子供一人ではとても持ち上がりそうもない重量感ある一品だ。 しかし、カイの手にはパワーアップしたキャプチャーガンがある。 物は試しだ。花籠を掴んで、勢い良くオバケ(仮)をしばき倒す。 衝撃で吸収されたエレビッツがバラバラと飛び散った。 こうなれば、もうこちらのものだ。いくら相手が複数の力を使えるとは言え、 所詮は一度撃破してきた能力だ。…ふっ、所詮人真似では私は倒せんよ! という事でガンガンとオバケ(仮)を追い詰めていくカイだが、 最後の最後で思いもよらぬ事態が待ち構えていたのだった。 169 :Elebits:2007/02/05(月) 20 02 06 ID BUpESzXh0 カイの猛攻で後が無くなったオバケ(仮)は空中に浮かぶと、輝く光球と化した。 こうしたエネルギー体になる事で、エレビッツは機械と同化して操れるのだが… まさか観覧車を回してどうにかなるものでもあるまい、と思っていたら、 なんと柵で囲われた地面が二つに割れて、下から巨大な人型ロボットが せりあがって来た。これは遊園地のアトラクションなのだが、 強大なエネルギーを持つオバケ(仮)が同化したら… と思っている間に光球はロボットの胸部に吸い込まれてしまった。 そして…巨大ロボがずんずんとこちらに迫り始めた。 まさか、巨大ロボ戦う事になるとは。このシチュエーションにも驚きだが、 一体どうやってこんな代物を退治したものだろうか。 あれではレーザーは勿論、たかだか花籠をぶつけた程度では無力だろう。 何らかの手段を使い、オバケ(仮)とロボを切り離せば…。 考えろ。これまでの経験から、必ず答えは導き出せるはずだ。 その前にロボにやられなければ。 レーザーを直接当てても駄目。物をぶつけても駄目。 巨大ロボという強固な鎧の防御は、完璧に思えるが… …ん?確かに相手は巨大で頑丈かも知れないが、 所詮は遊園地のアトラクションでしかない。 よく見ると胸部のカバーは何本かのネジで固定されているに過ぎない。 もしかして…! ロボの右フックをかいくぐって、ネジの一本に狙いを定めトリガーを引く。 放たれたレーザーはカイの狙い通り、ネジの先端を掴む事ができた。 そこですかさず手首をぐりぐりっと捻ると、狙い通りネジの頭が飛び出してきた。 やった!キャプチャーガンの特性を見事に活用した超戦術だ! 最終決戦がネジ回しという、冗談のような絵面はともかく、 カバー周縁部の四本を引っこ抜いて、とうとう最後に残った真ん中の大きなネジを ……ぐるぐるぐるぐるぐる…… ばかんとカバーが外れると同時に、ロボが力無く膝を付き、 胸部から光球が吐き出された。遂に勝った。カイはエレビッツ達を助けたのだ。 170 :Elebits:2007/02/05(月) 20 02 38 ID BUpESzXh0 光球が弾け、無数の光の粒が舞い散る。その一つ一つが吸収されていたエレビッツ達だ。 そして…最後に残ったのは、たった一匹のエレビットだった。 これが、雷から生まれ、街全体を巻き込んだ大きな異変の原因だと言うのだろうか。 震えている、ただの小さなエレビット。 カイには理解できた。こいつは自分と同じなのだと。 生まれたばかりで仲間もおらず、たった一人で寂しくて怖くて… カイはもう、エレビッツを嫌いではなかった。 必要なくなったキャプチャーガンを置くと、カイは震えるエレビットを そっと手の平に乗せた。エレビットは何だか嬉しそうな様子を見せた。 そこへ大慌てで両親が駆けつけた。心配そうに声をかけるエドと、 一人にした事を謝りつつカイを抱きしめるアナ。 ちょっと痛かったが、それも今のカイにとっては優しく暖かいものだった。 元オバケのエレビットを見せると、二人は突如として研究者の顔に戻り、 あーだこーだと驚くやら専門用語を連発するやら、すっかり新種の エレビットに夢中になってしまった。 しかし、そんな両親を見てもカイは以前のような寂しさを全く感じなかった。 だって、もう一人ではないのだから。 気が付けば、もう夜が明けていた。 一夜の冒険ももう終わりだ。さあ家に帰ろう。家族“四人”で。 ---後日--- エドとアナによって「ゼロ・エレビット」と名付けられたエレビットは、 ゼロと呼ばれ、カイと仲良く暮らしている。 しかし、研究を申し出てもカイに断られてしまう為、 詳しい事はまだまだ不明だそうな…。 お し ま い
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/681.html
Elebits part28-156~170 156 :Elebits:2007/02/05(月) 19 53 31 ID BUpESzXh0 ・エレビッツ世界の特徴 遥か昔、巨大な雷と共に現れた不思議な生き物、 エレビッツが全てのエネルギーを賄っている為、 化石燃料や核に依存しない文明社会となっている。 ・エレビッツとは 形状や色、特性などによって数種に分類されるが、 共通の性質として実体化したマテリアル体、 形状に囚われず機器に同化して動かす事の出来る エネルギー体、そしてその中間である発電体に変化し、 生活の様々に利用されつつ人類と共存している生命体。 ちなみに単体を指す場合は「エレビット」と呼称する。 ・キャプチャーガン キャプチャーレーザーという光線を発する銃器の形をした道具。 主な用途はエレビッツの捕獲だが、 レーザーを当て続けた物体を「つかむ」事が可能。 またエレビッツを捕獲しエネルギーを蓄えると 動かせる重量が大きくなったり、機器に電力を与え稼動させたり もできる。精密機器らしく、壊れ易いのが欠点。 ・登場人物 【カイ】 主人公。エレビッツ研究者を両親に持つ10歳の少年。 研究に明け暮れる両親に余り構ってもらえず、 寂しさを募らせる内、いつしか両親を自分から 引き離す元凶としてエレビッツを嫌うようになった。 【エド】 カイの父親。世界的なエレビッツ研究者として有名。 キャプチャーガンを発明したのも彼である。 かなりのエレビッツ愛好家でもある。 【アナ】 カイの母親。エドと共にキャプチャーガンを製品化させ、 やはり世界的に高い評価を受けるエレビッツ研究者。 絵本を書く事が趣味。カイの相手をしてやれない事を 気に病んではいるらしい。 ある嵐の夜、空を引き裂くような落雷が起きた。 それと同時に停電で部屋が真っ暗になり、 街中に何か異変が起きているようだ。 エドとアナは異変の原因を探る為に出かけてしまい、 取り残されたカイは不機嫌になる。 気晴らしに好きなテレビ番組を見ようとするが、テレビもつかない。 カイはそこで、テレビを見られるのもエレビッツのおかげだという エドの言葉を思い出し、今テレビが見られないのは 落雷後様子のおかしいエレビッツのせいだと決め付けてしまう。 そしてカイはエドに内緒でキャプチャーガンを持ち出し、 今までの恨みを晴らすべく、家にいるエレビッツを一匹残らず 捕まえてやろうと行動を開始するのだった。 157 :Elebits:2007/02/05(月) 19 54 09 ID BUpESzXh0 まず手始めに、自らの城である子供部屋を一掃しようとするカイ。 机や棚の上で大人しく眠っているエレビッツ達を容赦なく 光線で捕らえていくカイ。次第にキャプチャーガンのパワーも増し、 テレビやパソコン、玩具などを起動させ、中に潜むエレビッツ(※)を 追い出しまた捕らえる。 この繰り返しにより、ただでさえ余りきちんと片付いているとは 言えない子供部屋に、混沌の嵐が吹き荒れる事になったのであった。 子供部屋のある二階の廊下や物入れ、トイレの便器から吹き出した エレビッツも律儀にキャプチャーしつつ、カイが狙いを付けたのは、 両親の部屋であった。エレビッツ研究者にエレビッツが沢山いると 思ったのか、何か大人の世界を垣間見られるのを期待したのかは 知る所ではないが、ずかずかと寝室に踏み込むカイ。 ベッドをひっくり返しても、一般的な家具調度品しか見当たらないのだが、 確かにエレビッツは沢山いた。主にエドの趣味であろうプレイヤーや ラジオなどの電化製品が多い為だ。更に寝室からドア一つ開ければ そこは書斎。エドとアナの研究資料が色々とある、 まあ言わば聖域とも言える部屋なのだが、今のカイにそのような事を 慮る余裕などあるはずも無い。今、この時から惨劇は起こる…。 ※電化製品を稼動させると、エレビッツが大量に出てくるという ゲームシステムになっているのです。 158 :Elebits:2007/02/05(月) 19 55 04 ID BUpESzXh0 眼前には夢のような光景が繰り広げられていた。但し悪夢だが。 ガラスの像が砕け散り、トロフィーが舞い上がる。 棚にある全ての資料や本ばかりか、壁に掛けられた絵や 怪しげな仮面までもが床に散乱し、机でパイ生地のように潰された エレビッツに放たれるキャプチャーガンの閃光が空を裂く。 最早カイはエレビッツを狩り出す為に手段を選ばなくなっていた。 普段は怒られるので触らない仕事用PCを勝手に起動させ、 何のデータが入っているのかも分からないディスクを 躊躇いも無くシュレッダーに投入する。 それらも用済み次第投げ捨てられ、部屋の隅で無残な姿を晒している。 部屋の中で竜巻が舞い踊ったが如き惨状の中、エレビッツの姿も 殆ど無くなった事で、ふと我に返ったカイ。 「ずいぶん散らかしちゃった」などとのん気に考えていると、 エドから電話がかかってきた。 話の内容は、世界で何かが起こっていて、そのせいでエレビッツに 異変が起きているらしいという、意味があるのか無いのか分からない ものだったが、それよりもカイを落胆させたのは、念の為キャプチャーガンを 携帯するようにと告げた直後、エドが一方的に電話を切ってしまった事だった。 自分が心配ではないのか、やはりエレビッツの方が大事なのか。 嬉しいはずの父親からの電話で、逆に憂鬱な気分になったカイの耳に 階下からの物音が響いてきた。 「一階にもエレビッツがいるんだな?」 エレビッツへの恨みを増したカイは家中のエレビッツを根絶やしにすべく、 階段を下るのだった。 159 :Elebits:2007/02/05(月) 19 55 36 ID BUpESzXh0 一息ついて気が静まったのか(※)、キッチンとリビングでは なるべく物を壊さず静かにエレビッツを捕まえるカイ。 さすがに一階には家電製品が多く、その分エレビッツも沢山いるが、 慣れてきたのかキッチンでは捕獲の片手間にトーストを焼きコーヒーを入れ、 チキンをオーブンで程よく調理した上、おやつのポップコーンまで作って、 今後の夜間活動に対する準備もばっちりである。 ただ気になるのは、リビングに変な気配が漂っている事だ。 エレビッツの様子も今までとは違う感じだ。 カイが自分の事を棚に上げ、何かに怯えているみたいだ、 などと考えていると、突然これまでに見た事も無いエレビットが現れた。 ガラス質の蒼い体色と、目にも止まらぬ素早い動き。 敏捷さで知られるブルーエレビッツを髣髴とさせるが、 体も大きく能力は桁違いだ。その上分身までして、 カイを挑発するように、それぞれが疾風の如く飛び回る。 ブルーとは違うのだよ、ブルーとは! こんな代物を放ってはおけない。 カイはこれまでに蓄えたキャプチャーガンのエネルギーを開放し、 未知のエレビットに立ち向かう!後の事など考えない!それが男の子だ! ※本当は「物を壊すな」「大きな音を立てるな」などの ゲーム的な制限がかかっているだけだったりする。 160 :Elebits:2007/02/05(月) 19 56 07 ID BUpESzXh0 蒼いエレビットとカイの闘いは熾烈を極めた。 何しろ相手は俊敏だ。瞬きする間に位置を変え、物陰に潜む。 対抗するカイはキャプチャーガンのパワーを全開、 ピアノすら紙屑の如く宙に舞わせる威力をもって、 障害物(一般的に言う所の家具)を蹴散らし、蒼いエレビットを追う。 さっきまでの静けさはどこへやら。端から見れば凄まじい破壊行為 としか思えない光景がリビングに展開されていた。 蒼いエレビットの分身体は、キャプチャーレーザーを浴びると 外装がパリンと割れて半透明の中身(?)が露出する。 非常に視認し難いそれに再度レーザーを当ててやっと消滅されられるのだが、 最後の一体になると繰り返し分身し、しかも分身体の数がその度に増す。 但し分身する毎に体が小さくなる為、内包するエネルギーの減少は明らかだ。 つまり、いつかは分身する事ができなくなる。 死闘を繰り広げる事数分、最後の一体をレーザーが捉えた時、 もう分身は起こらなかった。カイの勝利である。 光の泡が散るように姿を消していくエレビット… そして蒼い光がキャプチャーガンに吸い込まれた後に残ったのは、 ごく普通の、一体のブルーエレビットだった。 脚が速く、人間が自分を探すのを楽しむという、ちょっと趣味の悪い エレビッツではあるものの、こんな風になってしまうなんて… 世界を包む異変を、漠然とではあるが感じ始めたカイであった。 161 :Elebits:2007/02/05(月) 19 56 38 ID BUpESzXh0 ブルーエレビット変異体の出現後、微妙に攻撃的になったエレビッツ達。 オモチャとは言え、大砲や戦車の中に入り込み、カイに対して反撃に 出るようになった。異変のせいなのか、カイの所業が腹に据えかねたのか…。 それはともかく、大事なキャプチャーガンを壊されてはたまらないので、 カイも負けじと次々にエレビッツを捕まえまくる。 そしていつしか、戦場(?)は戸外へ。更に街中へ…。 街へ出てみると、そこは人影も無く全ての建物が停電している為 暗く静まり返っている。自動車や信号、建設現場の重機なども エレビッツを動力源としているので、やはり状況は同じだ。 人目が無いのをいい事に、信号を勝手に点灯させたり ショップの看板を点けてみたり、消火栓を引っこ抜いてみたりするカイ。 そうして集めたエレビッツのパワーを使い、しまいには 組み上げたばかりの鉄骨を崩し、重機をひっくり返し、パトカーを放り投げる。 気が付けば、広場の時計台もどこかへ消えてしまっている。 見られていなければ、何をしてもいいという法は無い。 これはやはり、両親の放任教育がいけないのであろう。 カイはある意味被害者なのだ。 「その他の被害者」の事はこの際忘れるとして、 カイ自身はなんだか怖くなり、家に帰る事にした。 と言っても自らの行いに恐怖した訳ではなく、 単に嫌な予感がするというだけの話ではあるが。 だがその時、これまでに無かった大きな異変を、カイは目にする事になる。 162 :Elebits:2007/02/05(月) 19 57 28 ID BUpESzXh0 様々な物が浮いていた。地面に固定されている物以外は全て。 別にカイが先程放り投げた分がまだ落ちて来ていないとか、 そういう話ではなく、文字通り地球の重力から解き放たれているのだ。 チョコマカと走り回っていたエレビッツ達も、所在なさげにふわふわとしている。 これまでエレビッツへの恨みから周囲が見えなくなっていた(という問題だろうか…) カイだが、この異常現象を見てしまった今、自らが思っていたよりも 遥かに事態は大きなものだと感じていた。全部エレビッツのせいだという 見解自体は変わらないのだが、どうしたら良いものか… 「そうだ!パパの秘密のお部屋に行けば何かわかるかも!」 カイは書斎にエドの隠し部屋があるのを知っていた。 そこに行けば、エレビッツに関する秘密の情報が手に入ると考えたのだ。 意外と、子供に隠し事をするのは難しいものである。 …ところでカイ君、この無重力状態の中、平然と歩き回っているキミは一体… 書斎の隠し部屋は至極簡単に見付かった。何せ本棚のその部分だけに 「ここは開きますよ」と言わんばかりに段差が付いているからだ。 隠しているつもりなのか、そもそも隠す気があったのか、 単に扉に本を収納してデッドスペースを活用しているだけなのではないか。 などと色々考えてしまうが、ともかく隠し部屋の中に入ってみる。 そこでカイが目にしたのは、何に使うのか分からない怪しげな機械と 壁に貼られたエレビッツに関する資料だった。 機械の事は全く分からないので、せいぜい通電してエレビッツを 吐き出させるぐらいだが、資料の方はどうにか読める。 それによると、エドは最近発見された特殊なエレビットを研究していたようだ。 空を飛ぶエレビッツとして一般に知られるオレンジエレビッツ。 実はオレンジエレビッツは空気力学とは無関係に重力を 操って飛んでいるらしい、というのは研究によって分かっているが、 稀に力が暴走して変異し、周辺の重力にも影響を及ぼす程の能力を得る事があるという。 エドとアナは、この特殊なエレビットにスカイエレビットと言う呼び名を付けた。 ならば、この異常現象はそのスカイエレビットとやらの仕業だろう。 そう断定したカイは、さっさと捕まえて事態の収集を図ろうとするが、 肝心の相手がどこにいるかがさっぱり分からない。 結局もう一度、物が浮いている自宅から、物が浮いている街中へ スカイエレビットを探しに出て行かざるを得ないカイなのだった。 163 :Elebits:2007/02/05(月) 19 58 08 ID BUpESzXh0 スカイエレビットを求めて、「エレビッツ御殿」と呼ばれる 自宅を出て住宅地を進むカイ。相変わらず無重力状態が続いている。 浮いている物については、繁華街と比較して大物が少なく、 目立つのは乗用車ぐらいだが、その分エレビッツは捕まえ易い。 それよりもカイに取って幸運だったのは、この無重力状態が、 カイが暴れ回った痕跡を全て消してくれる事だった。 家中の物が散乱していても、トレーラーがひっくり返っていても、 建設中の鉄骨が倒壊していても、みんなエレビッツのせいなんだ! …という訳で、これまで同様に消火栓を抜きまくり、電話ボックスを 放り投げながら掃討を進めていくと、遠くに何やら羽ばたく物が見える。 前回行った、時計台のある公園の辺りだ。これはもしや…? 公園へ駆けつけると、そこには大きな耳を羽ばたかせ、 四つに分かれた尻尾をプロペラのようにクルクル回して飛ぶ オレンジ色のエレビットがいた。これがスカイエレビットに違いない。 さあ、物体を操るエキスパートはどちらなのか、対決だ! ふわふわ漂うスカイエレビットは、光るバリアでキャプチャーレーザーを 跳ね返し、周辺からオレンジエレビッツを吸い寄せ、そのエネルギーを黒い球体に 変えて飛ばし、攻撃してくる。先に闘った蒼いエレビットのような敏捷性は無いが、 このままでは手出しが出来ない。 と、良く見るとスカイエレビットには小型の分身体(?)が二体付いていて、 どうやらそれがバリアを形成しているようだ。ならば、とレーザーを分身体に 当てて掴み、地面にぶつけてみる。…効いている。これでバリアを消せれば! カイの思惑通り、二体の分身体を消滅させられたスカイエレビットは バリアを形成できなくなり、直接レーザーを当てる事が可能になった。 だが、これでカイが一方的に有利になった訳ではない。 追い詰められたスカイエレビットは頻繁に瞬間移動を行うようになり、 更に重力を操る力を利用して小型の竜巻を発生させ、 より激しい攻撃を仕掛けてくる。 こうなったらカイも必死だ。二連発、三連発と放たれる竜巻を かいくぐりながら、レーザーで掴んだスカイエレビットを振り回し、 公園の石畳へ力任せに叩き付ける。絵的には結構酷いが気にしてはいられない。 何度かばちんばちんやっている内に、さしものスカイエレビットも 限界に達したのだろう。蒼いエレビットと同様に幾筋かの光に分解され、 キャプチャーガンに吸収されていった。 …そしてまた、ありふれた一匹のオレンジエレビットが残った。 164 :Elebits:2007/02/05(月) 19 58 53 ID BUpESzXh0 家で遭遇した蒼いエレビットも、今回のスカイエレビットも、 正体は普通に人間と暮らしていたエレビッツだった。 それがどうして、姿形が変わるまでに暴走してしまったのか。 しかも、元に戻ったエレビットのキョトンとした様子から見て、 暴走中の記憶は無いのだろう。一体何が起こっているのか。 考え込んでいるカイの耳に、奇妙な声が響いてきた。 まるで誰かが泣いているような、そんな声。 と同時に、カイが散々苦労して灯して来た街の灯りが次々に消える。 更に、眼前に大量の、これまで見た事もない数のエレビッツが現れ、 一つの場所に向けて移動を始めた。もう大行進と言っていい程だ。 異変は、まだ終わっていなかったのだ。 カイは、エレビッツ達が向かっている方向に覚えがあった。 いつも窓から見ていた。家族三人で行きたかった。 でも、行けなかった場所…。 大きな観覧車が目印の、遊園地。 無数のエレビッツは、そこを目指して大行進をしていのだった。 集結するエレビッツを追って、とうとう遊園地に来てしまったカイ。 昼間は賑わい、人々の笑顔が絶えないであろうその場所も、 今は人の気配も無く、灯りも落ちて何やら不気味さを醸し出している。 カイに取っては、空からほの蒼く照らす月の光だけが頼りだ。 何気なくキャプチャーガンを月(※)に向けて撃ってみると… …掴めた。取りあえず忘れる事にしよう。 さて、遊園地には続々とエレビッツが集まっているようで、 自宅の周辺では見かけなかったイエローエレビッツも混じっている。 こいつらは普段大人しいものの、時折周囲のエレビッツを 取り込んでクマのような姿に巨大化する。そうなると性格が豹変し、 辺りの物を手当たり次第に投げ付けてくる。 その中にはベンチやコーヒーカップ(遊園地サイズ)も含まれており、 危険極まりない。 そんな巨大で重たい代物をバラ撒くばかりか、あまつさえ命ある者を狙って 投げ付けるとは、何と言う凶悪な所業!親の顔が見たい! まあ、彼らに取っては遊びの一環なのかも知れないが、 猛獣にじゃれ付かれる様なもので、迷惑な話である。 …そんなこんなで、深夜の遊園地を混沌に巻き込みつつ 物語は佳境に入ろうとしていたのであった。 ※作り物だと思いたいが…750tという数字が微妙。 ちなみにビューワで見ると球体なので、書き割りでない事は確か。 165 :Elebits:2007/02/05(月) 19 59 35 ID BUpESzXh0 望まぬ形で来てしまったとは言うものの、来る事は望んでいた遊園地である。 園内には夢の国に相応しい、数々のアトラクションが用意されている。 異変によって動力は落ちているものの、キャプチャーガンを使えば それらを稼動させる事も充分に可能である。 幸いエレビッツが大集結している為に、エネルギーには事欠かない。 やはりこうなるとカイも10歳の子供である。 エレビッツ捕獲よりも様々に用意された仕掛けで遊ぶ方に 気が行ってしまうのは仕方が無い。 スーパーライドやメリーゴーランドなどの乗り物系を 動かしてみたり、輪投げ、ボウリング、巨大スロット諸々を 堪能してしまった。 しかし、これはカイが子供だから許される(倫理的に、ではない)行為だろう。 夜中、誰も居ない遊園地で、一人アトラクションで遊ぶ姿… 10歳の少年ならばイタズラと冒険心で片付けられるが、 もしもカイが10年早く生まれていたら、それはそれは痛々しい… いや、そんな事はこの際どうでもよろしい。 問題は、巨大ツリーの辺りに漂う、圧倒的に妙な気配だ。 そろそろ現れるタイミングだとは思っていたが、三体目の変異体に違いない。 カイ君、遊んでいる場合ではないですぞ。 どこから湧いたか黄色い悪魔。 上から地響きを立てて落ちてきたそれは、色といい姿といい、 明らかにイエローエレビッツ…略してエロビッツが暴走したものだろう。 それと同時に巨大ツリー(勿論作り物)に実った卵だか果実だかが落ちて、 中から殻を被ったエロビッツが現れた。変異体はそれを吸収して 更に身体を巨大化させている。 …樹に生る?気にはなるが、もうエレビッツの理不尽な生態に 構っている暇は無い。今まさに変異体がクマまっしぐらに突進して来るからだ。 愛い奴だ。しっかと受け止めてしんぜよう…という訳にもいかない。 なんせカイは10歳の華奢な少年であり、何よりキャプチャーガンを 壊されてはたまったものではない。 ひらりと身をかわすと、変異体は勢い余って壁に激突して自爆。 脳震盪でも起こしたのかフラフラとしている。 こうなると、反射的にトリガーを引いてしまうのは戦場に生きてきた者の定めか。 キャプチャーレーザーで抱え上げた巨体を、どべしゃと地面に叩き付けると、 衝撃で、吸収されたエロビッツが数体バラバラと変異体から分離される。 …べ、別にアンタに敵意があった訳じゃないんだからね! ただ単に条件反射でやっちゃっただけなんだから! と言っても相手は敵意剥き出しで頭上にエネルギー弾とか溜めているし、 もう後の祭りである。所詮は修羅の道行きか……。 166 :Elebits:2007/02/05(月) 20 00 06 ID BUpESzXh0 例によってショワショワと縮んだ変異体は、これまで通り普通の イエローエレビッツに戻り、チョコチョコと四方に散っていった。 見事な大勝利であるが、カイの心は晴れやかにはならなかった。 これまでを見た限り、少なくともエレビッツ達に悪意は無い。 暴走してしまったエレビッツも、何か理由があって暴走したのかも知れない。 そう考えると、あれほど憎んでいたはずのエレビッツも何だか可哀想だ。 そんな感傷に浸っていると、突如カイの携帯電話が鳴り出した。 電話は両親からだった。家に戻ってみるとカイがいなくなっていたので、 慌てて電話をかけてきたらしい。まあ、家の中がアレだし心配しなかったら 本当の人非人なのだが、それは置いといて今のカイに取っては喜ばしい。 アナによると、先程の巨大な落雷から何者かが生まれ、 それがエレビッツの異変の原因になっている可能性があるという。 そう、まさに今カイがいるこの遊園地が落雷の場所にして、 異常の発生地点という事になるのだ。 何故家で待っていなかったのか、カイが今夜の出来事を頑張って (都合の悪い所はかいつまんで)説明すると、エドは叱りもせずに、 キャプチャーガンの横に付いているボタンを押してみろと言う。 言われるままにボタンを押すと、キャプチャーガンが眩い光を放つ。 なんと キャプチャーガンが パワーアップした! これで身を守れという事なのだろう。アナも二人ですぐに迎えに行くから 無理せずそこで待っていなさいと言う。その声は、とても優しく、とても嬉しかった。 涙が出そうになったが、カイは舌の先を噛んでそれを我慢した。 今泣いてはいられない。もう決めたのだ。待っていたら遅すぎる。 キャプチャーガンに宿った新たな力。 両親からの贈り物を手に、そして決意を胸に、カイは遊園地の奥へと走り出す。 エレビッツを捕まえる為ではなく、助け出す為に。 ※これ以降、ステージクリア条件の表記が、「つかまえろ!」から 「助けろ!」に変わります。芸コマですね。 167 :Elebits:2007/02/05(月) 20 00 54 ID BUpESzXh0 決意を新たにしたカイは、エレビッツを助けるべく、 物をひっくり返し投げ飛ばし、アトラクションや自販機を勝手に作動させ… …あれ? なんか今までとやっている事が変わらないような。 いや、そうではないのだ。今はもう、エレビッツを捕まえている訳ではない。 彼らをおかしくしている悪い奴の影響を受けないように、 「強制的に保護」しているのだ。そこら辺、お間違いの無い様に。 ところが、そんな親切も中々伝わらないようで、 エレビッツの抵抗も激しくなるばかりだ。 バリアを張って高速移動し、自ら光弾を撃って攻撃してくる グレイエレビッツの姿もグンと増え、それどころか生意気にも 狭い場所に砲台陣地を構築して、うっかり踏み込んだカイに 集中砲火を浴びせてくるなど、小癪な真似が目立つ。 しかし、それも既にカイに取っては僅かな足止めに過ぎない。 エドの助言によりこれまでに比べて強化されたキャプチャーガンを もってすれば、砲台を引っこ抜いて無力化するなど容易い事だ。 目指すは遊園地の中でも一際目立つ観覧車。 さっきから聞こえる鳴き声からして、そこに全ての元凶が 存在するのは間違いないだろう。もう一息だ。 それにしても、背後に広がる惨状はどうしたものか。 F5クラスの竜巻が直撃しても、これほどの被害をもたらすかどうか。 キャプチャーガンは研究機材としては、余りにも過剰な能力を持つ。 エドアナ夫妻は裏で軍需産【検閲により削除】 168 :Elebits:2007/02/05(月) 20 01 25 ID BUpESzXh0 遂にたどり着いた観覧車の下で、それは待っていた。 まぶしく光るオバケ(カイ曰く)が集まってきたエレビッツを 次々に吸い込んで巨大化していく。このまま放ってはおけない。 ただでさえ街中の機能が停止している今、何とかしなくては。 恐ろしげな声を上げるオバケ。カイにはそれがどこか悲しげにも聞こえる。 しかし躊躇っている暇は無い。これが最後の決戦だ! オバケ(仮)はどうやら吸い込んだエレビッツの能力を使えるようで、 ブルーのスピード、オレンジの飛行能力、グレイの攻撃能力… …レッドの気弱さは無いようだが、ともかく様々な戦法でカイを翻弄する。 当然レーザーを直接当てても効果が無いので、どうにかして隙を作らねば。 ところが待っていても一向に隙を見せてくれない。さあどうしよう。 と、周囲に何個か置かれている青銅製の花籠が目に留まった。 子供一人ではとても持ち上がりそうもない重量感ある一品だ。 しかし、カイの手にはパワーアップしたキャプチャーガンがある。 物は試しだ。花籠を掴んで、勢い良くオバケ(仮)をしばき倒す。 衝撃で吸収されたエレビッツがバラバラと飛び散った。 こうなれば、もうこちらのものだ。いくら相手が複数の力を使えるとは言え、 所詮は一度撃破してきた能力だ。…ふっ、所詮人真似では私は倒せんよ! という事でガンガンとオバケ(仮)を追い詰めていくカイだが、 最後の最後で思いもよらぬ事態が待ち構えていたのだった。 169 :Elebits:2007/02/05(月) 20 02 06 ID BUpESzXh0 カイの猛攻で後が無くなったオバケ(仮)は空中に浮かぶと、輝く光球と化した。 こうしたエネルギー体になる事で、エレビッツは機械と同化して操れるのだが… まさか観覧車を回してどうにかなるものでもあるまい、と思っていたら、 なんと柵で囲われた地面が二つに割れて、下から巨大な人型ロボットが せりあがって来た。これは遊園地のアトラクションなのだが、 強大なエネルギーを持つオバケ(仮)が同化したら… と思っている間に光球はロボットの胸部に吸い込まれてしまった。 そして…巨大ロボがずんずんとこちらに迫り始めた。 まさか、巨大ロボ戦う事になるとは。このシチュエーションにも驚きだが、 一体どうやってこんな代物を退治したものだろうか。 あれではレーザーは勿論、たかだか花籠をぶつけた程度では無力だろう。 何らかの手段を使い、オバケ(仮)とロボを切り離せば…。 考えろ。これまでの経験から、必ず答えは導き出せるはずだ。 その前にロボにやられなければ。 レーザーを直接当てても駄目。物をぶつけても駄目。 巨大ロボという強固な鎧の防御は、完璧に思えるが… …ん?確かに相手は巨大で頑丈かも知れないが、 所詮は遊園地のアトラクションでしかない。 よく見ると胸部のカバーは何本かのネジで固定されているに過ぎない。 もしかして…! ロボの右フックをかいくぐって、ネジの一本に狙いを定めトリガーを引く。 放たれたレーザーはカイの狙い通り、ネジの先端を掴む事ができた。 そこですかさず手首をぐりぐりっと捻ると、狙い通りネジの頭が飛び出してきた。 やった!キャプチャーガンの特性を見事に活用した超戦術だ! 最終決戦がネジ回しという、冗談のような絵面はともかく、 カバー周縁部の四本を引っこ抜いて、とうとう最後に残った真ん中の大きなネジを ……ぐるぐるぐるぐるぐる…… ばかんとカバーが外れると同時に、ロボが力無く膝を付き、 胸部から光球が吐き出された。遂に勝った。カイはエレビッツ達を助けたのだ。 170 :Elebits:2007/02/05(月) 20 02 38 ID BUpESzXh0 光球が弾け、無数の光の粒が舞い散る。その一つ一つが吸収されていたエレビッツ達だ。 そして…最後に残ったのは、たった一匹のエレビットだった。 これが、雷から生まれ、街全体を巻き込んだ大きな異変の原因だと言うのだろうか。 震えている、ただの小さなエレビット。 カイには理解できた。こいつは自分と同じなのだと。 生まれたばかりで仲間もおらず、たった一人で寂しくて怖くて… カイはもう、エレビッツを嫌いではなかった。 必要なくなったキャプチャーガンを置くと、カイは震えるエレビットを そっと手の平に乗せた。エレビットは何だか嬉しそうな様子を見せた。 そこへ大慌てで両親が駆けつけた。心配そうに声をかけるエドと、 一人にした事を謝りつつカイを抱きしめるアナ。 ちょっと痛かったが、それも今のカイにとっては優しく暖かいものだった。 元オバケのエレビットを見せると、二人は突如として研究者の顔に戻り、 あーだこーだと驚くやら専門用語を連発するやら、すっかり新種の エレビットに夢中になってしまった。 しかし、そんな両親を見てもカイは以前のような寂しさを全く感じなかった。 だって、もう一人ではないのだから。 気が付けば、もう夜が明けていた。 一夜の冒険ももう終わりだ。さあ家に帰ろう。家族“四人”で。 ---後日--- エドとアナによって「ゼロ・エレビット」と名付けられたエレビットは、 ゼロと呼ばれ、カイと仲良く暮らしている。 しかし、研究を申し出てもカイに断られてしまう為、 詳しい事はまだまだ不明だそうな…。 お し ま い
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7129.html
841: 影真似 :2021/05/15(土) 12 30 51 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 投稿無し確認。 超巨大反転大陸日本(仮) 小ネタ「世界のあれこれ」 「多神教化する欧州」 モンゴル帝国によって粉砕された欧州では、景教の拡大と相まって、多神教の拡大も進んでいた。 例えば、リトアニア大公国では初代大公ミンダウガスはここではカトリックの洗礼を受けておらず、モンゴル帝国の既存カトリック体制崩壊を狙う計画の一環として、モンゴル帝国の」属国となった後にバルト神話への信仰を大々的に認められている。更に、スラブ民族の間で伝えられていたスラブ神話やフィン族の間で伝えられていたフィンランド神話、ゲルマン人のゲルマン神話などの多神教の再興を積極的に行った。また、景教において、ソロモン72柱の悪魔を、バアルをかつての英雄神とするなど、かつての悪魔とされる神々への回帰が意図的に行われ、ゾロアスター教の二元論を取り入れ、善きものには神としての側面、悪しきものには悪魔としての側面を見せる「神魔習合」が行われ、天の下に72柱の「魔神」と多種多様な神々が集う多神教としての景教が形成された。また、神魔習合にて、ソロモン72柱の竜の悪魔とされていたブネをスラブ神話のズメイやテュルク系に伝わるユラン、蛇の悪魔とされていたアンドロマリウスをバルト地域の伝承にある、ザルディス、ピスハンド、北欧神話のニーズヘッグと同一視するなど、景教に多神教を組み込み、景教によって多神教の体制が保証されるようにした。更に、多神教と化した景教やカトリックなどの一神教のキリスト教との区別のためか、景教やそれに関連する宗教施設で主に祈祷や医療関係で働く女性のことを魔女と呼ぶようになり、日本の巫女と並んで度々後世の創作物で多用される。 一方、回教もジンという概念を日本の神道における付喪神の概念と同一視したことで、中国神話やヒンドゥー教、インド神話、ユーラシア大陸の伝承における神や怪物などがジンとして同一視され、天の下に多種多様な神々が集う多神教となった。しかし、これによって既存イスラム勢力がイスラーム原理主義と先鋭化し、阿弗利加で日本の武士政権である幕府諸国との対立に繋がり、最終的にグル・ナーナクによって回教の宗教改革による近代化ならぬ現代化を進めていたモンゴル帝国の黙認もあり、織田ソマリノ介信長によるメッカ焼き討ちに繋がったとされる。 842: 影真似 :2021/05/15(土) 12 32 04 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 「スポーツ事情」 この世界において人気であるのは、史実モンゴル相撲にレスリングが合わさったエクストリームSUMOUと化した相撲、ポロ(日本では打毬ともいわれる)や競馬などの馬術に蹴球の三つを世界三大スポーツとしている。その中でも、蹴は徐福のもたらした蹴鞠をベースに日本で競技として確立された(という転生者たちのカバーストーリー)ことは有名である。始まりは、日本から大和への文化流入が起こった国風文化開花時とされている。当時、文化爆弾を受けて大和側は日本文化の虜になり、体を動かすことを好む貴族の間で爆発的になった。また、時代と共に貴族が気に入った蹴球団体に支援、言わゆるスポンサーになることが多くなり、平民でも蹴球によって成り上がることが出来るようになったため、平民の子どもたちが蹴球の練習に明け暮れたり、優秀なものを貴族が引き抜き合戦を引き起こしたりと、まさに蹴球旋風を引き起こしていた。加えて、蹴球が政治の駆け引きで行われることもあり、その中でも有名なのが、菅原道真と藤原時平のそれぞれの蹴球団体による御前試合、「昌泰試合」である。最終的に藤原時平側が勝つものの、多額の賄賂などの不正が発覚し、蹴球にのめり込み御前試合を楽しんでいた醍醐天皇は大激怒。結果、時平を始め多くの朝廷要人が失脚することとなった。一方で、菅原道真は日本の蹴球団体にスカウトされ、その後は日本蹴球界や文学における偉大な教育者として多大な功績を残し、死後教育・学問の神として祀られることとなった。 また、弓術や蹴球がブリテンに渡ったことで生まれたラグビーを含めて世界五大スポーツとすることもある。 「文化祭狂騒曲」 そこには、名だたる作家、歌人が集結していた。その中でも飛びぬけていたのはこの二人、紫式部と清少納言である。 彼らが集結した理由は自らの作品を出し合い、評定してもらう「文化祭」に参加するためであり。優秀者には賞金に加え、神絵師」によって自らの作品を漫画化してもらうと言う名誉が与えられるのだ。日本の「加具土命異伝」を始めとした物語・漫画に魅了されていた彼らは、納期や解釈による派閥争い諸々と戦いながら、神絵師との対面を夢見て筆による熾烈な戦いを繰り広げるのであった。 843: 影真似 :2021/05/15(土) 12 38 50 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 「加具土命異伝」 転生者による某型月と某神座作品要素を取り入れた趣味を詰め込みまくった作品。大まかなあらすじとしては、死後の魂が人間に転生した加具土命によって、伊邪那岐と伊邪那美を和解させたり、その後に三兄弟を親交を深め特月読命と仲良くなったり、女体化したヤマタノオロチの転生体や禍津日神、天津甕星を相棒にしたりと、数多の冒険を繰り広げ、最終的に別天津神が身を隠した真の理由であり、別天津神の身を挺した封印を遂に破った常闇の皇「空亡」が夜を司り冥界の女神でもあった、月読命を乗っ取り高天原支配しようとするも、別天津神と神世七代の加護を受けた加具土命が神殺しの炎を纏った十拳剣で滅した後、人界と高天原をその権能によって断ち、月読命、ヤマタノオロチの転生体や禍津日神、天津甕星を嫁にした後、人と天の境界に立つ番人となって人界を見守り、最後に金鵄を作りだし人界に送り出したところ、一人の青年の弓にとまったところで幕が閉じるという、日本神話における神代の終焉と人の時代の始まりが描かれている。 他にも史実では影の薄かった他の十拳剣の擬人化(どうみても某死神の意思を持ったアレ)など捏造設定などが盛りだくさんであったのだが、転生者による人物像の作成や怒涛の伏線回収と言ったキャラクター・ストーリー共に世界的に10世紀以上先のクオリティを見せられた大和側は、これを「失伝していた最後の日本神話ではないか」と勘違いし、その他にも転生者による二次創作が日本神話の一部として取り入れられたため、転生した夢幻会メンバーは白目をむいたと言う。 844: 影真似 :2021/05/15(土) 12 39 50 HOST 121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp 以上です。 つくもがみ氏の案を一部お借りしました。 ………あとはもうどうにでもなーれ()
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/1775.html
《コンフュージョン・スパーク》 コンフュージョン・スパーク UC 光文明 (3) 呪文 S・トリガー バトルゾーンにある、「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべてタップする。 フレーバーテキスト DMO-14 「真話編 第2弾 獣人真話(フィアース・ミソロジー)」 収録セット DMO-14 「真話編 第2弾 獣人真話(フィアース・ミソロジー)」 参考 [[]]