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今では誰も触らないピアノ。こいつを弾けるのは僕とお姉さんだけ。 僕も昔習っていたけど、やめた。弾くたびに死んだお姉さんを思い出してしまうから。 でも、久しぶりに弾いてみようかな・・・? 『ドー』 低くも高くもない音が響く。僕だけにしか聴こえないように静かに響く。 けど、少し音が悪いかな・・・。やっぱ何年も放置していたからかな。 皆、ピアノしか弾けないお姉さんを思いだしたくなかったんだね。きっと。 そして後片付け。寝ている家族に聞こえないようにゆっくりと。 どうか起きませんように・・・。 自分の部屋に戻り、携帯の待ち受け画面を開く。たまにメールが入っているときがあるからだ。 「今日は入ってないね・・・。よかった・・・」 僕は携帯を左手に、大きなため息をついた。 過去にメールの相手をしていて朝を迎えた事があったからだ。 ようやく寝れると思えば着信。そしてまた着信。この繰り返し。 僕の返信文は約五文。けど、あいつの返信文は約二文。たまに顔文字だけで帰ってくることもある。 『チャ チャラチャラチャラ チャ チャ』 携帯をたたもうとした時だった。弟がまた勝手に設定したのであろう『笑点』のテーマ曲が流れる。 メールの受信音だ。 慌てて受信したメールを開く。そのメールの送信者は他ならぬ、例のあいつからだった。 『いよぅ! モララー君! 今夜メールの相手してくれないか?』 勘弁してくれ。僕は即座にそう思った。 まだ馴染んでいない携帯を片手に、あたふたと返信メールを打つ。 『一分以内に理由を百字以上で述べてくれたら相手してやる。出来るかい? ギコ君』 小さくため息をついて携帯をたたもうとした時だった。 再びあの受信音が、部屋に鳴り響く。 「どんだけ早いんだよ・・・。あいつには他人を思いやる気持ちがないのかよ」 そう呟きながらも、メールを開く。 驚いた。 『…』が十一個。そして最後に『馬鹿』と。 お前に言われたくねえよ。 そう思いながら返信メールを打つ自分がいた。 「モララー、起きなさい。モララー」 暗闇の中、母の声が聞こえた。 しかし、優しいその声が鬼と化すのは、時間の問題だろう。 「モララー! いつまで寝ているつもりなの!? 今何時だと思ってるの!」 突然聞こえた罵声に、僕は飛び起きた。 そして時計に眼を向ける。 『八時十五分』 なんだ、授業が始まるまで後四十五分もあるじゃないか。 朝の会が始まるのも後十分もある。まだまだ時間があるじゃないか。 飛び起きた体は、再び布団の中に倒れる。 慌てて損した。 「大丈夫、大丈夫・・・。まだまだ時間があるから」 小さく舌打ちが聞こえてきた。 怒るとしわ、増えますぜ。 「何言ってんの!? 学校まで十五分かかるのよ!」 学校まで・・・? そうか、ここは学校じゃないのか。 まぁ、そうだな。参観日以外、学校に親が居るわけないし。 と、言うことは、ここは家らしい。 「やべぇっ!」 手に力を入れる。けど、うまく力が入らない。 その手には携帯があった。待ち受け画面がメールの着信を知らせている。 ・・・そんなのどうでも良い! 慌てて、開いたままの鞄にかけよる。嬉しい事に準備は整っていた。 「ラッキィ」 なるべく小さく、母に聞こえないように呟く。 「ほら、早く!」 けど、聞こえてしまったようだ。なんて地獄耳。 玄関でなんとか靴を履く。 急いでるときに限って、なかなか履けないんだ。 ノブに手をかけたとき、母が静かに僕を呼び止めた。 「何?」 反射的に問いかける。 静かに母は、僕にマスクを差し出す。 「ほら、貴方は肺が弱いでしょう。それに外は空気がすごく汚れているから・・・」 母が差し出したマスクがまだ、風邪のときに使う普通のマスクでよかったと思った。 「いってきます!」 ドアが閉まる。 どこからか。いってらっしゃい、と声が聞こえた。 「よう! 今日も相変わらず遅いな、モララー君」 「五月蠅い。それと、『も』は余計だ」 教室に入ったとたん、ギコが声をかけてくれた。 僕はあまり目立たないせいか、友達は勿論、会話をする人すら少ない。 だから、こうして声をかけてくれるギコに感謝している。 ……照れくさいので口には出さないけど。 「でよ、昨日はごめんな」 ギコのその言葉に耳を疑った。 昨日、ギコは僕に謝るようなことをしただろうか。 「どうして?」 即レスで聞き返した僕にギコは頬を赤めて言う。 「いや、昨日のメールのことでさ、途中で寝ちまってよ。……だから返信できなかった・・・」 そんな深刻そうに誤られても、こっちが困るんですけど・・・。 「ううん、気にしてないよ。同じくらいに僕も寝ちゃったし」 これは嘘ではない。 どちらにしろ、互いに仕方がないと思う。 メールが途切れたのは午前二時ごろ。どんなに寝るのが遅い人でももう寝ていると思う。 僕はギコと高らかに笑いながら自分の席に着く。 「話し変わるけど、いい加減マスクとったら?」 口元に何か違和感があるなと思っていたらマスクか。 「ありがとう、でも取らないよ」 僕は皆と違って肺が弱いから。 すぐに「ぜんそく」とか起こすし。 外の空気、周りの環境には人一倍、敏感なんだ。 「・・・今日の体育、また休むのか」 うん。ギコに分かるよう大きく頷いた。 僕だって外を走り回りたいさ。皆と一緒に体育受けたいさ。 でも・・・無理なんだ。 「でもね、その代わりに音楽は頑張っちゃうんだから!」 ギコは、にっこり笑って頷いてくれた。 とうとう体育の時間がやってきた。お腹がきりきり痛くなってくる。 そこに、モナーとガナーがやってきた。 「よう、ヘボモララー。今日も体育休むモナか?」 「うっわぁ、ズルイわねぇ」 二人はからかいの眼で僕を見つめてくる。僕は目線をそらすことしかできなかった。 そして、皮肉げに笑いながら、教室を出て行った。 全く感じの悪い兄妹だ。 「モララー!」 ギコの声だ。 「どうしたの? ギコ?」 作り笑いを見せた。どうしてここで君が出てくるの、そう思いながら返事を返した。 ギコはしばらく間をおいて言う。いつもより潤った眼で。 「お前……。どうして言い返さないんだよ」 もしかして、僕の心配をしているのか? いや、そんなわけないか。 ギコ、君もあの兄妹と同じ人間なんだ。外見だけじゃ裏は分からない。 「だって、言い返したって無意味じゃないか」 「どうして」 わからない。そんなの、わからない。 その前に、君が僕を心配する理由も分からない。僕と君は他人でしょ? ただ、友達という見えない何かで結ばれているだけ。 君は僕でも、僕は君でもない。君は君、僕は僕なのだから。 じゃあ、ギコ。 「君にはわかるのかい」 「なにを」 「僕の気持ち。僕の心」 勝手にしてろ。 ギコは、それだけ言うと教室から出て行った。 目の錯覚だろうか。君が泣いているように見えた。 その反面、ドアを閉めた音が、とても冷たかった。痛いほど冷たかった。 「・・・先生」 「ん? どうした」 頭痛がする。吐き気がする。 息を大きく吸った。症状は余計に酷くなる。 「気分が悪いので早退してもいいですか」 その後、先生がどう頷いたか。僕は知らない。 僕はそのまま気を失ってしまったから。 真っ暗闇の中、どこからかピアノの音が聞こえてきた。 間違いない。 この音は、家にあるピアノの音だ。 たとえ、そうでなくても、まだ体育の時間だし、そうだとしても、ピアノは僕しか弾けないはずだ。 おかしい。 起きて、確かめに行こうかな・・・? そう思ったものの、身体は動いてくれなかった。何かに縛られているように動かなかった。 今でも音は続いている。 やめろ、やめろ。今すぐ弾くのをやめろ。そのピアノに触るんじゃない。 ずっと訴えていた。心の中で。ずっと。 やめろ。聞こえないのか。やめろと言っているんだ。さもなくば殺すぞ。 聞こえるはずがないと分かっていた。けれど、心が勝手に暴走しはじめていた。 音がピタリと止む。 もしかして、聞こえちゃったのかな。 冷や汗が背を伝った。 << TOP 長編TOP >>
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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 00 44 26 ID qT+BuVTF 朝、起きると、まず体がグラリとした。 なんかおかしいなー、と思った矢先に、頭に痛みがズキズキとあるのに気づいた。 なんかやっぱ変だと思って、ちょうど憂が部屋に来たので、私は体の不調を柔らかく訴えてみた。 急に憂がこの世の終わりみたいな顔をしたかと思うと、マッハで部屋を出て、マッハで手に体温計を持って部屋に戻ってきた。 そんなことはないと否定する私を一喝して、憂は私の体温を測って、体温計の液晶を見て憂が出した答えが、 「今日は学校休みなさい!!」 そんなぁ。 ――――と、いうのが今朝の話。 ……あ、携帯震えてる。メールかな。 只今の時間、午後6時ちょっと過ぎ。平日。学校は、部活……もう終わったのかな。流石に。 ボーッとする視界を振り切り、携帯に手を伸ばす。送り主は澪ちゃんなのに、『軽音部面々より』と、メールの文頭には書いてある。 読んでみると、『今日は学校休んで残念だ』、とか『あんま心配させるなよ』とか、メールに書いてある。 その優しさにポワポワしてると、最後のほうに、何やら意味深な二文が。 『ちなみに、私たち先輩3人で相談した結果、そちらに使いを送ることにした。見舞いには行かないが、明日は学校に来いよ』 見舞いに来てくんないだなんて!!そんな!!裏切られた気分!!ショック!!! りっちゃんの時には来てくれてたじゃん……、とか熱ってる頭でボーッと考えていると、ふと思考を止まらせる。 『使い』って何? そう思った瞬間、その疑問を遮断させるように、部屋のドアがコンコン、と鳴った。 返事をする元気はあまりない。でもとりあえず生きてるよと暗示させるために小さく「あーい……」と返事してみた。 多分憂だろうなー、ごはんかなー。おなかすい…… 「し、失礼します」 「たぁぁぁああぁぁあずにゃああああん!!??」 「うわぁ、なななななんですかーーーー!!??」 なんとなんと、部屋に申し訳なさそうに入ってきたのは愛しのあずにゃんではないですか!! 501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 00 48 18 ID qT+BuVTF わああすごい。夢かな?夢?痛い?痛くない!! 「ちょ、唯先輩、何自分のほっぺなんてつねってんですか。大丈夫ですか?」 「えっ!?あ、うん!へいきへいき。だいじょーぶだよー」 どうやら無意識のうちにやっちゃってたらしい、確認。 もー、とあずにゃんは怒ってるようだけど、ドアの閉め方はすごく丁寧なところを見ると、あんま怒ってないみたい。 ベッドで横になってる私に近づくと、あずにゃんは、ずい、と持っていた紙袋を目の前に差し出した。 「これ、軽音部のみなさんからです。って、まぁ、今日のティータイムのお菓子なんですけど……」 「お菓子!本当!?わ~今日食べられないって思っててすっごく残念だったんだ~。ありがとうっ」 袋を受け取り中を見る。ケーキ屋さんみたいな入れ物に入ってるから、ケーキかなぁ。まぁ、今は食べる元気なんてないけどね……、残念。 「……唯先輩、ホントに熱あるんですか?なんか、すごい元気ですけど」 「えっ。やだな、ホントだよぅ。ああ~頭が痛い~っ」 「今更ですかっ。……まぁ、唯先輩らしいですね。ふふっ」 猫みたいに笑うあずにゃんは、なんというか、やっぱりかわいい。 おっと、いけない。こんなこと思ってたらまたあずにゃんになんか言われるね、顔に出ちゃうから。危ない危ない。 「でも、その調子だと、あんま悪くなさそうで安心しました。今朝、憂すっごく暗かったんで、なんかすごく大変な状態なのかと」 「憂は大袈裟だからね~。仕方ないよ」 私も、今朝の憂の慌てぶりを思い出し、少し苦笑する。 それを見たあずにゃんが、おんなじように苦笑して、私のそばに座る。 「やっぱ、顔赤いですね、唯先輩」 「え!?そ、そう?」 あずにゃんの顔が近いれす!!ヤバい!!なんで近づけるの!!?うっひょうなんか変なテンションになってきたよう……!! 「熱、何度くらいですか?」 「え?う、う~ん……。39、とか?」 「高っ!!ちょ、大変じゃないですか!!」 えっ、なんか今テキトーに頭に出た数字言っただけなんだけど……。 てゆうか、何度とか、そんなの一回寝たら覚えてないよう……。 「だ、だめです!ちゃんと寝てないと!!ほら、布団ちゃんとかぶって!!」 「うにゃ、あずにゃん、大袈裟だよ~」 「大袈裟なんかじゃないです!唯先輩が、もしいなくなっちゃったりしたら……」 「したら?」 502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 00 51 24 ID qT+BuVTF あっ、と小さく呟いて、口元をおさえる。 すると、あずにゃんの顔がみるみる赤くなっていく……、わぁすごい。なんで赤くなってるんだろう。かわいいけど。 「ななな、なんでもないです!!とにかく、寝るんです!!」 「あわわ、分かったって、あずにゃ~ん」 あんまりにも必死に私を寝かそうとするので、仕方なくそれに応じる。 でも、あずにゃんが折角来てくれたのに、ゆっくり寝ちゃうなんて、そんなの勿体ないよね……。 「ところであずにゃん、今日はなんであずにゃんだけなの?」 なので、あずにゃんとお話タイムにすることにします。 「へ?あ、ええと。なんか、他の先輩方が、そのほうがいいって……」 「他って、軽音部の?」 「はい。私は、皆さんとで行ったほうがいいと思ったんですが、なんか、私一人だけのほうが唯先輩が喜ぶって……」 はぁ、なるほど。流石澪ちゃんたち。私の好みを知ってるなぁ。 でもなんか、事を率先して決めたのがムギちゃんなような気もするけど。はて、なぜだろう。風邪で変になっちゃったのかな?私。 まぁ、嬉しいことには変わりないけどねっ。 「で、あのう、先輩……」 「んぅ?なに?」 あずにゃんが改まってもじもじとしながら、言葉を選んでいる。 女の子座りで、手をもじもじとさせるのは、ずるいと思うんだ、あずにゃん。 「わ、私だけで、良かったのでしょうか?」 「ん?なにが?」 「だ、だから、そのぅ。……お見舞い……」 ああ、なんだ、そんなことかぁ。 流石にまだ体がダルいので、手だけあずにゃんのほうに伸ばして、やや下を向いているツインテールな頭の中心部をなでなでしてあげる。 「うん。あずにゃんが来てくれて、あずにゃんとお話しできて、すっごく嬉しいよ」 だってあずにゃんの表情は誰よりも心配そうで、 私がそれほど体調が悪くないと分かると、ものすごく安心した顔をしてくれて、 そんなあずにゃんに、来てほしくなかったなんて、心にもないこと、言える訳がない。言う必要もないしね。 503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 00 54 00 ID qT+BuVTF するとあずにゃんは、一瞬驚いたような顔をして、かと思うと、またいつものような、 「はいっ!」 とかわいい笑顔を、私に見せてくれるのでした。 うん、やっぱあずにゃんが来てくれて、よかった。皆に感謝しないとなぁ。 でも、あんまり嬉しいから、やっぱり愛の抱擁をやろうと思ったのに、拒むのはなんでだい、あずにゃん。 あ、私がまだ風邪治ってないからか……。あうう。 「早く風邪治してくださいね、唯先輩」 「あーい……」 「待ってますから」 ん?誰が?何を?……あれ、あずにゃん、どこ行くの?え?憂と話してくる?ああ、そう……。 …………なんであずにゃん、顔赤かったんだろう。風邪うつっちゃたかなぁ。いやいや、ううん……。 ……早く風邪治そう、私。あずにゃんのために、ね。 おわり すばらしい作品をありがとう
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涼宮ハルヒの能力が失われた。 -それに至るプロセスを詳細に具体的に語るのは俺の精神衛生上大変よろしくないので割愛させてもらう。 一文で言うならば、あいつと俺の関係性がどうでもいいクラスメート →団長と雑用 →次の段階へと変化していく過程でそうなったというわけだ。 たいてい(今だから言えるのだが)こういう関係性になる為の最後の行動というのは単なる確認行為であるわけで、 表見的な関係の呼称が変わるのみで実際の状況はそう変わりはしない。 つまり相変わらず俺はハルヒに振り回される役回りなのだ。 強いていえば振り回し方が理解しやすくなったのが一番の変化かもしれんな。 ともかく、もしかしたらさっきから俺が「確認行為」だの「表見的」だのという妙な言葉を使ったことから分かるヤツもいるかもしれんが、 ここに到達するまでは北高を卒業し、奇跡的に俺がある大学の法学部に入学するまでの時間を要した。 当然と言えば当然、学力に隔たりのあるSOS団メンバーは別々の(とはいえハルヒ・古泉・長門と俺・朝比奈さんで別れただけだが) 大学に進学した。ところが結局俺達はちょくちょく-いや、しょっちゅう例の場所に集まっていたのだ。 要は高校時代とあまり変わらなかったというわけだ。 と以上二文を過去形で語ったのは、変わってしまったことがあるからなわけで。 俺やハルヒをはじめ、単なる心理アドバイザー的立場に収まった古泉や未来との同期を絶った長門- 未来を知らない、時間に縛られない者だけが変化に気付かなかったんだ。 ---------------- 抽選で勝手に登録される科目で運悪く単位取得何度AAランクプラスの刑法に当たったせいで、 月曜の朝から聞き慣れないテクニカルターム満載の教科書を朗らかさのかけらもない教授が朗読するのを拝聴させられる そんな地獄にも慣れつつあった五月下旬。 高校の頃には想像もしていなかった映画館みたいな教室を出て、弁当を食う場所を物色しているとポケットが振動する。 Fm 朝比奈さん Sub (無題) Txt 大切な話があります。 銅像の前で待ってますね。 古泉いわく「天然記念物級の鈍感」たる俺でも、このメールの意味くらい理解できるさ。 実はキョンくんが好きなんですーとか、涼宮さんと別れてわたしとーなんてこたありえん。 来るべき時が来たんだろう。朝比奈さんが未来に帰ってしまう。まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー。 寂しさと、何というか諦観のようなものがせめぎあって自分がどう思っているのかよく分からなかった。 いなくなってほしくない。だが、いつだか朝比奈さんが話してくれた未来への里心を想起すると… 「帰らないでくれ」などとは言えない…よな。 ---------------- 「あ…キョンくん」 オッサンの銅像の足元に佇む朝比奈さんは、俯き気味だったけれど微笑んでいた。 「わたし、未来に帰らないといけません。ううん、帰ります」 強制ではなく自分の意思だという言い換え。それは俺を悲しくさせ、同時に安心させた。 朝比奈さんは例の強制ナントカでムリヤリ連れ戻されるわけではないようだ。俺の顔をちらと伺って、 「涼宮さんにはキョンくんがいるし、もう大きな時空震発生の心配もなさそうなので帰還許可が出たんです」 なるほど。ハルヒの奇想天外パワーが無くなれば、んーなんだっけ、不確定要素がなくなるわけか。 納得しつつも、俺の寂しさがこんな事を言わせた。 でも、朝比奈さんがいなくなったらどうでしょう?またハルヒのやつとんでもない事を… 「ないと思う…。ちょっとさみしいけど、今涼宮さんの一番はキョンくんです。だから悲しませたりしちゃダメですよー」 俺とハルヒが付き合い出してから何度か見せるようになった朝比奈さんお姉さんモード。 この朝比奈さん(姉)には逆らおうという意志すら湧かず、紐で顎を引っ張られるように頷くしかないのだ。 この提案は彼女の言う通りハルヒを悲しませない為に必要な物さ。 「朝比奈さん!」 勢い余って肩を掴んでしまった。途端に真っ赤になり、わたっわた…あの、等と呟く朝比奈さんに続けた言葉はこうだ。 「俺の家で飲みましょう!せっかく大学生になったんだし、みんなを呼んで飲み会ですよ」 お別れ会と言えなかったのはまぁ、許してくれ。 -------------- 集まったのは俺、ハルヒ、長門に鶴屋さん、それに古泉とあとは阪中、谷口、国木田だ。 正直この人数には俺の部屋は手狭なのだが、SOS団絡みで朝比奈さんと関わった奴らは全員呼びたかった。 長門と古泉以外には朝比奈さんは海外に引っ越すというどこかで聞いたような真っ赤な嘘を伝えておいた。 鶴屋さんあたり、気付いていそうだけど。 そういえばいまいましい事に国木田と鶴屋さんは高三の時からいい仲になっていて、 国木田のヤツは志望通りいつだかハルヒと共に尾行して到達した大学(鶴屋さんと同じとこだ)に進んだ。 実は俺とハルヒもそこに行こうと思っていたのだが…まぁそれはまた別の話だ。 それはさておき、突然だった上理由もネガティブな集まりだったが ハルヒや鶴屋さん、そして何より朝比奈さん自身が笑顔を絶やさなかったお陰で やたらとポジティブに盛り上がった。もしかしたらハルヒの言葉に涙が出そうになったのは俺だけかもしれん。 「今生の別れじゃあるまいし、今じゃ国際通話も安くなってきてるしメールもスカイプもあるんだから寂しくはないわ! ちょっとだけしかね」 -ハルヒ、お前は朝比奈さんに一番近いようで遠い位置にいるんだよな- ----------------- 夜も深まり阪中が帰ると言い出すと、谷口が送ると宣言し(言いたかないが阪中の無事を祈るぜ)、 どういうつもりか国木田が一人で帰り、ハルヒが俺のベッドに沈むと古泉が全く乱れない呂律でシメの言葉を発した。 「では今日はこの辺りにしましょうか。夜も更けてきましたし、僕は長門さんを送りますからあなたはお二方をお願いします」 ハルヒはどうするんだよ。 「え?泊めてあげるのではないんですか?」 長門を除く…いや長門も少し口角を上げていたな、全員がニヤリとした顔を向けてくる。 何なんだこのチームワークは。 「ん…みくるちゃん…またね…メールするか…キョン…ちゃんと…」 薄目を開けたハルヒの譫言のような言葉からすると、コイツは泊まる気満々で 俺が先輩二人を送るのは絶対的義務ということらしい。やれやれ。 ---------------- 「では、またいつか」 「いつか」 短い言葉は信頼の証と思いたい。超能力者とヒューマノイド・インターフェイスに対する感情は 出会ってから色々と変わってきたが、使命から解放されたはずの今でもこうして同じ時を過ごしている -ってことは、少なくとも俺やハルヒやあいつら相互の間に悪い印象は持っていないだろう。 朝比奈さんは悪意などという概念とは無縁の存在だし… とか考えつつ麗しの先輩二人の後ろ姿を眺めていると、らしくないな、感傷に浸ってしまった。 国木田が一人で帰ったのは、今この時を作ってやりたかったんだろう。無二の親友同士の時間を。 阪中や谷口もSOS団に気を遣ってくれたのかもしれん。 人をこうして好ましく思い、素直にいいヤツらだと言える…いや言えないな、思えるようにしてくれたのは 思えるような仲間を集めてくれたのは間違いなくハルヒだ。大切にしてやらなくては。 ハルヒだけじゃない。みんなと、みんなと共に過ごす時を。 ---------------- 「んじゃ、みくる」 「う、うん…」 遠く、遠くへ離れる時が来た。鶴屋家の門の前で二人が向き合っている。 国木田のお膳立てをムダにするわけにはいかん。向かいの歩道で待つことにする。 -朝比奈さんは泣きながら笑い、鶴屋さんは笑いながら泣いていた- --------------- 鶴屋さんと別れた後、ゆっくりと時間を稼ぐように歩き、きっとあの公園に行くんだろうなんて事をぼんやり思っていると やっぱりその通りで、俺達は幾多の記憶が染み付いたあの公園に辿り着いた。 口を開けば終わりになってしまう気がして沈黙を破れない。 あのベンチに座ると別れが訪れる気がして、足を動かせない。 結局、公園の入り口で突っ立ったまま向き合う形になる。 まだ、別れるのは嫌だ。と俺は思ったのだろう。思わず目を逸らした俺の視界に割り込むようにてててっと動き、 「あ、あの…」 朝比奈さんが口を開く。時間…か。 「何ですか」 なるべく何て事ないかのような声を出そうとした時、 信じられない光景が目に飛び込んできた。これ、フラッシュバックってやつか? 思い出ならもっといいものを見たいのだが… という思考をコンマ一秒で終え、我に帰る。 これは現実だ。今この時この場所で、見覚えのあるワゴンから見覚えのあるヤツが現れ、二度目の暴挙に出やがった。 「藤原ッ!!」
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涼宮ハルヒの能力が失われた。 -それに至るプロセスを詳細に具体的に語るのは俺の精神衛生上大変よろしくないので割愛させてもらう。 一文で言うならば、あいつと俺の関係性がどうでもいいクラスメート →団長と雑用 →次の段階へと変化していく過程でそうなったというわけだ。 たいてい(今だから言えるのだが)こういう関係性になる為の最後の行動というのは単なる確認行為であるわけで、 表見的な関係の呼称が変わるのみで実際の状況はそう変わりはしない。 つまり相変わらず俺はハルヒに振り回される役回りなのだ。 強いていえば振り回し方が理解しやすくなったのが一番の変化かもしれんな。 ともかく、もしかしたらさっきから俺が「確認行為」だの「表見的」だのという妙な言葉を使ったことから分かるヤツもいるかもしれんが、 ここに到達するまでは北高を卒業し、奇跡的に俺がある大学の法学部に入学するまでの時間を要した。 当然と言えば当然、学力に隔たりのあるSOS団メンバーは別々の(とはいえハルヒ・古泉・長門と俺・朝比奈さんで別れただけだが) 大学に進学した。ところが結局俺達はちょくちょく-いや、しょっちゅう例の場所に集まっていたのだ。 要は高校時代とあまり変わらなかったというわけだ。 と以上二文を過去形で語ったのは、変わってしまったことがあるからなわけで。 俺やハルヒをはじめ、単なる心理アドバイザー的立場に収まった古泉や未来との同期を絶った長門- 未来を知らない、時間に縛られない者だけが変化に気付かなかったんだ。 ---------------- 抽選で勝手に登録される科目で運悪く単位取得何度AAランクプラスの刑法に当たったせいで、 月曜の朝から聞き慣れないテクニカルターム満載の教科書を朗らかさのかけらもない教授が朗読するのを拝聴させられる そんな地獄にも慣れつつあった五月下旬。 高校の頃には想像もしていなかった映画館みたいな教室を出て、弁当を食う場所を物色しているとポケットが振動する。 Fm 朝比奈さん Sub (無題) Txt 大切な話があります。 銅像の前で待ってますね。 古泉いわく「天然記念物級の鈍感」たる俺でも、このメールの意味くらい理解できるさ。 実はキョンくんが好きなんですーとか、涼宮さんと別れてわたしとーなんてこたありえん。 来るべき時が来たんだろう。朝比奈さんが未来に帰ってしまう。まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー。 寂しさと、何というか諦観のようなものがせめぎあって自分がどう思っているのかよく分からなかった。 いなくなってほしくない。だが、いつだか朝比奈さんが話してくれた未来への里心を想起すると… 「帰らないでくれ」などとは言えない…よな。 ---------------- 「あ…キョンくん」 オッサンの銅像の足元に佇む朝比奈さんは、俯き気味だったけれど微笑んでいた。 「わたし、未来に帰らないといけません。ううん、帰ります」 強制ではなく自分の意思だという言い換え。それは俺を悲しくさせ、同時に安心させた。 朝比奈さんは例の強制ナントカでムリヤリ連れ戻されるわけではないようだ。俺の顔をちらと伺って、 「涼宮さんにはキョンくんがいるし、もう大きな時空震発生の心配もなさそうなので帰還許可が出たんです」 なるほど。ハルヒの奇想天外パワーが無くなれば、んーなんだっけ、不確定要素がなくなるわけか。 納得しつつも、俺の寂しさがこんな事を言わせた。 でも、朝比奈さんがいなくなったらどうでしょう?またハルヒのやつとんでもない事を… 「ないと思う…。ちょっとさみしいけど、今涼宮さんの一番はキョンくんです。だから悲しませたりしちゃダメですよー」 俺とハルヒが付き合い出してから何度か見せるようになった朝比奈さんお姉さんモード。 この朝比奈さん(姉)には逆らおうという意志すら湧かず、紐で顎を引っ張られるように頷くしかないのだ。 この提案は彼女の言う通りハルヒを悲しませない為に必要な物さ。 「朝比奈さん!」 勢い余って肩を掴んでしまった。途端に真っ赤になり、わたっわた…あの、等と呟く朝比奈さんに続けた言葉はこうだ。 「俺の家で飲みましょう!せっかく大学生になったんだし、みんなを呼んで飲み会ですよ」 お別れ会と言えなかったのはまぁ、許してくれ。 -------------- 集まったのは俺、ハルヒ、長門に鶴屋さん、それに古泉とあとは阪中、谷口、国木田だ。 正直この人数には俺の部屋は手狭なのだが、SOS団絡みで朝比奈さんと関わった奴らは全員呼びたかった。 長門と古泉以外には朝比奈さんは海外に引っ越すというどこかで聞いたような真っ赤な嘘を伝えておいた。 鶴屋さんあたり、気付いていそうだけど。 そういえばいまいましい事に国木田と鶴屋さんは高三の時からいい仲になっていて、 国木田のヤツは志望通りいつだかハルヒと共に尾行して到達した大学(鶴屋さんと同じとこだ)に進んだ。 実は俺とハルヒもそこに行こうと思っていたのだが…まぁそれはまた別の話だ。 それはさておき、突然だった上理由もネガティブな集まりだったが ハルヒや鶴屋さん、そして何より朝比奈さん自身が笑顔を絶やさなかったお陰で やたらとポジティブに盛り上がった。もしかしたらハルヒの言葉に涙が出そうになったのは俺だけかもしれん。 「今生の別れじゃあるまいし、今じゃ国際通話も安くなってきてるしメールもスカイプもあるんだから寂しくはないわ! ちょっとだけしかね」 -ハルヒ、お前は朝比奈さんに一番近いようで遠い位置にいるんだよな- ----------------- 夜も深まり阪中が帰ると言い出すと、谷口が送ると宣言し(言いたかないが阪中の無事を祈るぜ)、 どういうつもりか国木田が一人で帰り、ハルヒが俺のベッドに沈むと古泉が全く乱れない呂律でシメの言葉を発した。 「では今日はこの辺りにしましょうか。夜も更けてきましたし、僕は長門さんを送りますからあなたはお二方をお願いします」 ハルヒはどうするんだよ。 「え?泊めてあげるのではないんですか?」 長門を除く…いや長門も少し口角を上げていたな、全員がニヤリとした顔を向けてくる。 何なんだこのチームワークは。 「ん…みくるちゃん…またね…メールするか…キョン…ちゃんと…」 薄目を開けたハルヒの譫言のような言葉からすると、コイツは泊まる気満々で 俺が先輩二人を送るのは絶対的義務ということらしい。やれやれ。 ---------------- 「では、またいつか」 「いつか」 短い言葉は信頼の証と思いたい。超能力者とヒューマノイド・インターフェイスに対する感情は 出会ってから色々と変わってきたが、使命から解放されたはずの今でもこうして同じ時を過ごしている -ってことは、少なくとも俺やハルヒやあいつら相互の間に悪い印象は持っていないだろう。 朝比奈さんは悪意などという概念とは無縁の存在だし… とか考えつつ麗しの先輩二人の後ろ姿を眺めていると、らしくないな、感傷に浸ってしまった。 国木田が一人で帰ったのは、今この時を作ってやりたかったんだろう。無二の親友同士の時間を。 阪中や谷口もSOS団に気を遣ってくれたのかもしれん。 人をこうして好ましく思い、素直にいいヤツらだと言える…いや言えないな、思えるようにしてくれたのは 思えるような仲間を集めてくれたのは間違いなくハルヒだ。大切にしてやらなくては。 ハルヒだけじゃない。みんなと、みんなと共に過ごす時を。 ---------------- 「んじゃ、みくる」 「う、うん…」 遠く、遠くへ離れる時が来た。鶴屋家の門の前で二人が向き合っている。 国木田のお膳立てをムダにするわけにはいかん。向かいの歩道で待つことにする。 -朝比奈さんは泣きながら笑い、鶴屋さんは笑いながら泣いていた- --------------- 鶴屋さんと別れた後、ゆっくりと時間を稼ぐように歩き、きっとあの公園に行くんだろうなんて事をぼんやり思っていると やっぱりその通りで、俺達は幾多の記憶が染み付いたあの公園に辿り着いた。 口を開けば終わりになってしまう気がして沈黙を破れない。 あのベンチに座ると別れが訪れる気がして、足を動かせない。 結局、公園の入り口で突っ立ったまま向き合う形になる。 まだ、別れるのは嫌だ。と俺は思ったのだろう。思わず目を逸らした俺の視界に割り込むようにてててっと動き、 「あ、あの…」 朝比奈さんが口を開く。時間…か。 「何ですか」 なるべく何て事ないかのような声を出そうとした時、 信じられない光景が目に飛び込んできた。これ、フラッシュバックってやつか? 思い出ならもっといいものを見たいのだが… という思考をコンマ一秒で終え、我に帰る。 これは現実だ。今この時この場所で、見覚えのあるワゴンから見覚えのあるヤツが現れ、二度目の暴挙に出やがった。 「藤原ッ!!」
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登録日:2018/05/16 (水) 12 39 12 更新日:2021/07/28 Wed 03 42 19 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 アクシデント イベント シチュエーション 交流 出会いの場 濡れ透け 透けブラ 野良猫 雨 雨やどり 雨宿り 雨宿りとは、雨から身を守る行為である。 【解説】 雨に濡れない特定の場所で雨を避ける為に暫くの間身を寄せる行為を指す。 予想不可能な突如の雨や天気予報で分かっていたのに雨を舐めていたなどの理由で傘を持たない場合に起きやすいとされている。 ただし、あまりにも雨が強すぎる場合は、傘などを所持していてもこの行動に動くこともある。 雨宿りの間は当然暇をつぶす行為に発展していくことにもなる。例えば以下のように 雨で濡れた服や所持品の整理 スマートフォンのアプリのゲームやブラウザによるネット観覧で暇を潰す 友人や恋人と一緒なら会話して暇を潰す 悩み事や明日の予定など何かしらの考え事(ただし、雨なのでネガティブな思考に発展するかも) 雨や雨に包まれた景色を眺めて観察気分 と、このような行動に移る人が多いのではないだろうか。 全く知らない人や学校や職場が同じだけど殆ど喋らなかった人とも雨宿りを共にする状況もある。 そこから雨という共通の話題を元に会話に発展し、新たな人間関係が生まれることもなくはない。 場所によっては、人間ではなく野良猫とか動物などと雨宿りをして癒される事も。 雨宿りとはネガティブなアクシデントイベントだが、同時にどこか悪くない気分に包まれやすい一幕と言える。 【主な雨宿り場所】 建物 一番無難で安全な選択肢。 ビル、デパート、コンビニ、学校、駅、神社……雨宿りの選択肢となる建造物は多い。 コンビニなどは余程のド田舎でなければ今やどこにでもあるので、真っ先に雨宿り場所の候補となる。 商業施設の場合は見て回るだけも暇をつぶせるのでベスト。 知り合いの家などが近い場合には一時的に避難させてもらうのも良いだろうが、相手の迷惑にならないようにアポを入れよう。 夕立に困つて下戸も一二文 軒先 小さな建物であればひさしの出た場所は現代でもチラホラ見かける。 とりあえず雨はしのげるが、足場が狭くずっと立っている必要があるため、長居したくはない場所である。 待合所 寒さや雨などを防ぐために作られた、正に雨宿りのための施設。 田舎のバス停は木やトタンで作られた待合所を兼ね備えた仕様になっている物が見られる。 フィクション作品での雨宿り演出ではここが舞台となることが多い。 コンクリートマウンテン 一部の公園で見かけるコンクリートで作り上げられた山型の遊具。 このコンクリートマウンテンの中には穴が開いて中に入れる仕様の物も存在し、雨を防ぐことが可能。 公園で遊んでいて唐突な雨に襲われた場合は避難先として使える。 最も広いスペースの物は少ないし、成人が中で雨宿りしていたら子供から不審がられる恐れはある。 トイレ 公園のトイレなども入り口は雨宿り場所として使えるので有効的。 トイレには洗面台もあるので、鏡で自分の濡れ具合を即座に確認するのにも役立つ。 雨で服が濡れると体が冷えて便意を抱く場合があるので、即座に大便を落とせるのも良い。 仮設トイレを雨宿り場所として利用するのはあまりにも迷惑すぎるのでNG。 木の下 ここも雨宿りの候補場所となる。 濡れそうではあるが、木の葉の形によってはそれなりに雨粒を防げる場合もある。 と言っても、雨が強い場合は効果が薄いので、その場合は諦めて雨の中を歩いたほうがマシ。 雷などが降る天候だと落雷を防げずに感電死する恐れがあるので、その場合は雨宿りしてはいけない。 パラソル バーベキューとか海やプールで雨に襲われた際の雨宿り場所として使える。 落雷がある場合だとかなり危険場所になるので間違っても雨宿りの用途に使ってはいけない。 強風にも弱いという面があり、吹っ飛んだら悲惨なことになるので、事前に強風対策も施しておこう。 車 雨を防げるわ更に長距離を移動できるわと最強の雨宿り場所。 仕事でその場を遠く離れられないとかでなければ、車を移動して雨に濡れずにお家や会社に戻ろう。 野良猫が車の下を雨宿り場所として使う事もあるので、車を動かす際には注意が必要。 【雨宿りの終結】 雨が止んだ 雨宿りの終え方としては恐らく一番ある終わり方。 終わらない雨なんて物はないので、いつかは空から雨が落ちることはなくなる。 その場合はもう雨宿りをする必要がなく空の下に出れるので、達成感の元で行動を再開できる。 また雨が降ったりしたらご愁傷様である。 強行突破 いくら待機してもいつまでも雨が止まない場合に起きるパターン。 雨宿り場所に留まっているだけでもどうしようもないので、諦めて雨の中を走る。 根性があれば帰宅できるが、残念ながらと服や所持品の犠牲は避けられない。 強行突破に移った直後についに雨が止んでハッピーエンドという可能性もある。 本降りになって出て行く雨宿り お迎えを呼ぶ 親や兄妹などの家族や知人とか恋人にお迎えを頼むパターン。 傘を持ってこさせるパターンもあれば、車を運転させて帰宅を頼むパターンもある。 今は携帯電話もあるので、お迎えの人を呼ぶのも簡単な話ではある。 帰路では雨の話題や外の出来事で互いに会話を交わせるというお楽しみ要素も。 当然の話だが、呼ばれる側にも時間を使わせる行為なので配慮して頼もう。 他人との協力 雨宿り最中に友人や知り合いと遭遇して傘を貸して貰ったりする事で帰路に着けるパターン。 その場合は当然相合傘になるので、何かと互いの距離が縮まる…かもしれない。 家が近いからとか正義感が強い相手の場合は、一本しかない傘や予備の折り畳み傘を提供してくる場合もある。 傘というか物は借りたら後日に絶対に返すようにするのが人としてのマナーである。 知り合い関係ではなく、善意から見知らぬ人が傘を提供してくれる場合もある。 そこから友情関係が生まれることもあれば、その場限りの関係で終わったりするかもしれない。 【創作物での雨宿り】 創作物では頻繁に用いられるシチュエーションであり、何かしらのイベント発生装置である。 雨宿りは特定の人物を二人きりの状況にして会話を交わさせるには丁度良い環境だからと言える。 雨宿りする組み合わせは「普段から親しい仲」「知り合い程度の仲」「気まずい仲」「その場で初めて会った仲」と何でもある。 知り合いなら仲良くするor仲直りするという場面が描けるし、初見なら交流してから後日再会するという場面を描ける。 また、「雨」というシチュエーションは心境表現でも用いられやすい描写であり、その辺も絡めて描くことも可能。 そしてこのシチュエーションが用いられやすいのは、ラブコメ要素のある作品。 男女が狭い環境に共にいるという事で、異性的な距離を縮めるキッカケとして描けるためと思われる。 他にも雨宿りしようと思ってたら、とある異性が傘やハンカチを貸してくれて……なんて場面も。 女性の服が雨で透けて下着が見えるなどの男性向けのお色気シーンも作られやすい。 また、男性が雨でぬれた服を脱いで肉体美を見せるという女性向けのお色気シーンだってある。 R-18要素のある作品だと、下着透け等から性欲を爆発させて性行為に至るという事もある。 バス停とか公共施設での性交渉だと、雨宿りじゃなくて最早青姦シチュエーションの分野になってくる。 着衣セックス(濡れ透けのオマケ付き)とか野外露出の要素も含めるため、かなり雨宿りとR-18の相性は良い。 レイプ物だと性行為後は雨の中に放置されるオチになるので、悲壮感も演出しやすい。 現にアダルトビデオや同人CG集でも雨宿りシチュエーションの作品が多いことから、需要の高さが見て取れる。 ミステリー作品で主人公が雨宿りをすると、高確率でその建物で殺人などの事件が発生する。 その後は大雨で警察の到着が遅れたり、土砂崩れで道が通行できなくなったりなどの理由でクローズドサークルものに発展する事も多い。 追記・修正は雨宿りしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 時間の場合は歩いた方が、距離の場合は走った方が総合的に濡れないので、すぐにやみそうな場合は歩き、それ以外で雨宿りやゴールする場合は走った方がいい…って所さんの番組でやってた -- 名無しさん (2018-05-16 13 04 46) 土砂降りだとテンションが上がるイベント。強風、雷が合わさると会話が途切れないのでベター -- 名無しさん (2018-05-16 14 41 55) トトロのポスター…はバス待ってるからまたこの項目とは違うだろうか -- 名無しさん (2018-05-16 15 46 48) ヒロインと雨宿りイベントをまさかポケモン本編ですることになるとは当時は思わなんだ。 -- 名無しさん (2018-05-16 16 06 16) やっぱ一番有名なのはトトロでカンタがボロ傘突き出すシーンかしら。その後の「カサ、穴あいてるね」に対しての「うん」がたまらなくすき。 -- 名無しさん (2018-05-16 17 07 37) 最近だとゲリラ豪雨で視界が効かなくなるくらい降る時があるから車運転してても一旦路肩に止めて雨宿りしなくちゃいけないときもあるよな -- 名無しさん (2018-05-16 21 02 40) 名前 コメント
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小鳥の春の唄が聞こえてきた頃。 薄く香った花の甘い匂い。その匂いに誘われて頭上を見上げる。 そこでは大きな桜の木が沢山の花を咲かせていた。 突如、大きな風が吹く。 むろん、桜の花々は左右にいっせいに揺れはじめた。 「なんだ、やっぱここにいたのか」 僕は声のしたほうに視線を向けた。 僕は苦笑いを浮かべて返事を返す。 「いちゃ悪い? 僕だって、たまには外に出たいと思うときがあるんだから……」 僕はまた目を逸らすと桜の花を見つめた。 緩やかな風で揺れる花々。そのたびに花びらは散っていく。 「なに拗ねてるんだよモララー。お子ちゃまじゃあるまいし」 すぐ隣から土の上に座る音がした。 自然に視線がそこに行く。 色とりどりのお弁当に。 「ギコ、早速弁当ってのはどうかと」 僕もギコの隣に腰を下ろす。こっそりギコの顔をうかがうとニヤニヤと笑みを浮かべていた。どうやら彼女の手作りのお弁当らしい。 「いいの、いいの。花より団子って言うだろ?」 ギコはそう言うと弁当の中身をがつがつと口に運び始めた。 せっかくのお弁当がもったいなく思えた。 「……何だよ、そんなに弁当が欲しいのか」 「別に」 その後も、僕は弁当への視線をずっと動かさないでいた。 流石のギコも食べづらいらしい。ギコの複雑な表情からそれがうかがえる。 気がつけば僕らは互いを睨み合っていた。 動かない僕らの間に、風と時間だけが流れていく。 ああ、このまま時間が止まってしまえばいいのに。 僕は睨みながらそう思った。 「っぷ……変な顔」 最終的に僕が吹き出してしまった。ギコが頬を膨らませたりしぼませたり、蛙みたいなことしているからだ。 しまいには、ギコまでもが吹き出した。そして、僕たちはそのまま高らかに笑いあった。 「じゃあ、僕も食べようかな」 桜の木の傍に置いておいた袋を膝に乗せる。変な温かみが袋の中から伝わってきた。 隣でギコが興味津々に袋の中身を覗いてくる。 「中、何入ってるんだ?」 ギコがそういうので、僕は袋の中から一匹、活きのいい桜の葉が着いたピンク色のジエンを取り出す。 「桜餅だよ。ギコもいる?」 ギコは目を輝かせながら首を縦に振った。 僕は袋の口を広げる。 中であんこを出しながら一匹がつぶれていた。膝に伝わる変な温かみは、このせいだったらしい。 「花見に桜餅って、何かあうようで変だな」 「だね」 僕がいい終えると僕たちは同時に桜餅をほおばり始めた。 噛むたびに感じる、このあんこのほのかな甘さ。そして丁度いいやわらかさの餅。 味を確かめながら、一口づつ・・・。 口の中から聞こえるすすり泣く声は気のせいであろう。 「なぁ、そのつぶれた奴も食べていいか?」 僕は袋をギコの手の届かないところにやろうとしたが、ギコのほうが速かった。ギコは僕の返事も聞かずに僕から袋を奪い取ったのだ。 「食いしん坊め、いつか太るぞ」 ギコは手についたあんこを舐めながら言う。 「太って結構ですよ。俺は太りにくい体質ですし」 確かにギコは、どちらかと言えばやせている方だった。人一倍、甘いものを沢山食べているのに対し、体重はそんなには増えない。 男子から見ても羨ましい体質だ。少なくとも僕はそう思っている。 「そういえば、明日だったっけ……お前が出発するの」 僕は静かに頷いた。胸の中で動き回る感情を抑えながら。しかし、抑えきることができなかった。 僕は明日この地を離れる。理由は親の都合で。もちろん僕はこの地を離れたくないと抗議した。しかしその抗議は何の効果もなかった。 「よかったねギコ。邪魔者がいなくなって」 唖然とするギコをよそに僕は立ち上がり桜の木と向かいあう。 「邪魔者ってお前なにを」 ギコも立ち上がろうとするが僕がそれを制した。 「いいんだよ無理しなくて。僕知ってるんだから。君が僕に隠れて友達と僕の悪口話してるのをね」 ギコの目が大きく見開かれる。どうやら図星らしい。 僕は桜餅が入ってた袋を拾うと自分の家の方向に歩き出した。 後ろからギコの呼び止める声が聞こえたが僕はそれを無視する。 「おい、モララー! 待てって!」 ギコが僕の肩を掴んだ。でも僕はすぐにその手を振り払った。 「『モララーさえいなくなれば、俺は楽になれるのになあ』でしょ? いいじゃん、希望通りになるんだから」 僕は笑みを浮かべながらギコに突きつけるように言った。そして僕はすぐに走り出す。 その瞬間、頬に何か暖かいものが伝ったような気がする。でも、多分気のせいだろう。 気のせいじゃなかったとしたら奇跡だ。 涙なんてとっくのとうに枯れたものだから。 何もない部屋で、何もない夜を過ごし、何もない朝を迎えた。 玄関から母の声が聞こえる。もう、出発の時間らしい。 僕は簡潔に母に返事を返す。 そして、さよなら、とこの部屋に別れを告げた。何もない寂しい部屋に。 この部屋にテレビやらソファやらがあったなんて信じることができなかった。 タクシーを走らせて十分。 酔いを堪えながらも駅に到着する。 さっそく父がこの地方限定の駅弁を買っていた。どちらにしろ僕は酔ってしまうのだから新居で食べることになるのだが。 「じゃ、五分後にココに集合な」 「了解」 時計を見ながら告げる父に僕はそっけなく答えた。 そして僕は駅の入り口にゆっくり歩きながら戻る。もう一度、この風景をこの目に焼き付けるために。 サアア、とそよ風が傍を駆け抜けた。それと共に近くにあった木の花びらが舞う。 「モラ君!」 遠いような近いような所でところでしぃの声がした。 その声の方を向いて本当かどうかを確かめる。やはりそこに居たのはしぃだった。 でもどうしてここに? 「やった……間に合った……」 しぃは手を膝に当てて呼吸を整ようとする。 僕はしぃのいる方向と逆の方を向く。大きなビルやらが何軒も建っている。 「モラ君だよね……?」 語尾をやや上げて問うしぃに僕は相変わらずそっぽを向いたままだった。 「どうして来たの?」 「どうしてって……」 しぃは僕の視野の中に歩み寄った。 流石にもう顔はそむけなかった。 「見送りに来たのよ」 しぃは鞄から小さな箱を取り出すと僕に突き出した。 僕はしぶしぶそれを受け取る。 「モラ君、自分に自信もちなよ」 「え?」 手にあるちょっと重みのある箱。 しぃの言葉の意味がわからず聞き返したときには、しぃは遠くの方にいた。 「向こうにいっても頑張ってねー! 手紙送ってねー!」 しぃは懸命に手を振っている。僕もおずおずと手を振り返す。 芝居、その言葉を頭の隅に置きながら。 ピルルル、と集合時間を知らせるアラームが鳴った。 『まもなく新幹線が発車します。なお、この新幹線は……』 僕は窓際の席で、ぼーっと外を眺めていた。 中途半端に咲いた桜の花々。見えない風で揺れていた。 ガタンと揺れて列車がゆっくり動き出す。 とうとう、さよならだ。この地とも、ギコたちとも。 見慣れた風景画がどんどん右に流れていく。 「ギコは今何やってるんだろ・・・」 どうせ友達と遊んでいるに違いない。僕の悪口をいいながら。 頭を左右に振ってその考えを頭から吹き飛ばす。 突然、隣に座っている弟が僕の手を引っ張った。 「お兄ちゃん! あれ、お兄ちゃんのお友達じゃない?」 「え?」 弟が指差す方向に視線を向ける。 川の近くで必死に旗を振っている香具師がいた。 その人物をはっきり見ようと目を細める。 「ギ、ギコ!」 旗を振っているのは紛れもなくギコだった。 必死に何かを叫んでいる。 窓を開けようとしたが、新幹線の窓は開くはずがなかった。 「良かったねお兄ちゃん、ちゃんとさよなら言ってくれたじゃん」 「……」 旗に何か書いてあるようだったが、残念なことに読み取ることができなかった。 何を言っているのかも分からなかった。 でも、物凄く嬉しかった。それに間違いはない。 新居に到着しても、僕はギコのことが頭に離れなかった。 昨日あんな酷いことを言ってしまった僕を見送りに来たなんて。 ありえない。 ふと、しぃから貰った箱を思い出す。 リュックから取り出したその箱の角が、若干つぶれていた。でもあんまり気にならなかった。 ふたを開ける。その瞬間、中から甘い匂いが漂ってきた。 「うっ、チョコレートか・・・」 中にはチョコレートが数個詰め込んであった。 ところどころに焦げ目があることから手作りだということが分かる。 「手紙・・・?」 箱の隅に一枚の紙切れが挟んであったので、さっそく手に取り広げてみる。最後に書かれている『ギコより』という四文字だけが目に入ってきた。 「……」 桜の花びらが一枚チョコの上に乗っかっている。 おそらく何かの拍子に入ってしまったのだろう。 花びらをのけて、いちばん小さなチョコをつまんで口に運ぶ。 それはほろ苦く、ちょっと甘いものだった。 昨日ふと思いついた二文(?)からできたもの。 久しぶりに一人っ子の物語が書けたか!?と思ったらいつの間にか弟登場。 ……俺も末期だなぁ(何に? TOP 短編TOP
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タグ 作品名き キラ☆キラ 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP キラ☆キラ 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい DAM/JOY ED a song for... HAPPY CYCLE MANIA HAPPY CYCLE MANIA HAPPY CYCLE MANIA 明るい ED lead to your dream 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい ED t r a v e l e r s 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい ED go on a trip 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい 挿入歌 Too Fast To Live Too Young To Die STAR GENERATION YAGIHARA KENTA かっこいい 挿入歌 Let s Jump! 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい 挿入歌 君の元へ 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい 挿入歌 Like a Life,Like a Live! 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい 挿入歌 O.H.B.I 〜校歌絶叫〜 第二文芸部 第二文芸部 第二文芸部 明るい
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登録日:2010/10/03(日) 13 44 24 更新日:2023/08/26 Sat 19 15 05NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 ♪都の西北早稲田の杜に〜 スポーツ科学部 スーパーフリー バカ田大学 人間科学部 先進理工学部 内野聖陽 創造理工学部 商学部 国際教養学部 基幹理工学部 埼玉県 大学 大学項目 大隈重信 天下り先 小島よしお 所沢市 政治経済学部 教育学部 文化構想学部 文学部 早稲田 早稲田大学 早稲田祭 東京六大学 東京都 松本幸四郎 橋下徹 法学部 社会科学部 高田馬場 1882年大隈重信が創立した東京専門学校が前身である私立大学。知名度・入試難易度ともに高い。 「早慶」の早。慶早?ああ、慶応の関係者「だけ」はそう言うんだって! 関東の私大の中では慶應と共にTOP争い中。ただ、なんとなく慶応がいつも一歩先を行ってる感が(ry 関東地方出身者が半分を占めており、主に千葉、埼玉、神奈川、東京が多い。最近は留学生も(主に国際教養学部)。 ◇学部 政治経済学部 看板。単位?空から降るアレね☆ 法学部 看板その2。単位を地面から掘り起こす。法サーに入るのがお決まり。 文化構想学部 二文の成れの果て。キ○チガイの温床。 文学部 伝統はあるけど地味。生協の品揃ェ… 教育学部 マイルでネタにされる率高し。校舎がボロい。広○ネタは禁句? 商学部 チャラ商楽商。 社会科学部 ニート培養学部。最近偏差値急上昇中。 入試の世界史の難易度(悪問率)がヤバい。 国際教養学部 SILS()たまにここの外人がうざい。 基幹理工学部 理工学部のなれのはて。モンハン学科創設の日は近い。 中には表現工学科というあまり理工っぽくない学科もある。 創造理工学部 理工学部の(ry。建築学科は名門らしい。 先進理工学部 理工(ry。理工全体でも偏差値の高い学科はこの学部に集中している。 人間科学部 トトロの森。人とペガサス。 スポーツ科学部 脳筋(・∀・)カエレ!! 学生数は日大に次いで第2位の約5万人で、毎年あらゆる方面に優秀な人材から犯罪者まで輩出している。 そりゃこんだけ学生がいれば玉石混淆当たり前。つか偏差値で言えば60~74くらいで、私大一、二を争う高難易度校なのにこんだけ大量の学生が集まっていることがまず色々おかしい。(尤も内進生や指定校推薦やらAOで半分近くを占めているが…) ◇主なキャンパスとその雰囲気 早稲田キャンパス(別名 本キャン) 9割を文系が占める。本部の割にそう広くはないが学部が集中する分人の密度は濃い。 ここの大隈銅像は格好の待ち合わせスポット。これに登ると除籍になるとかならないとか。 隣にはバカボンのパパの母校であるバカ田大学がある。うそです 寧ろ早稲田自体が… 最寄り駅は東京メトロ東西線早稲田駅と、さくらトラム都電荒川線早稲田電停。 戸山キャンパス(別名 戸山女子大学) 早稲田キャンパスから歩いて5分、文学部と文化構想学部があるこぢんまりとしたキャンパス。通称文キャン。サークル活動の拠点である学生会館やプールもある。現在は記念会堂跡地にスポーツアリーナを建設中。 早稲田において奇跡とも言える男女比1:1が実現したが、だからといって文・文構男子がモテるわけではないのだ…身の程をわきまえよ。 西早稲田キャンパス(別名 大久保工科大学) 理工学部のキャンパス。キャンパスの建物は工場っぽいものが多く、どこか垢抜けない。広い中庭が特徴。東京メトロ副都心線西早稲田駅の開業により、本キャンパスよりも交通の便が良くなったとかなんとか。でも新宿に行くには向いてない 驚異の男女比9:1を誇り、DS派よりPSP派が多い。4人集まればモンハンをやりだすと言われているほどオタ率が高く、ついでに留年率も高い。 学食のカツは一度ご賞味あれ。 所沢キャンパス(別名 所沢体育大学) スポーツ科学部と人間科学がある。 都心から隔離された孤島と化している。 かつて学食に牛丼チェーンの松屋が入っていた。 ◇その他のキャンパス・施設(本キャンに近い順) 喜久井町キャンパス:一部の理工の系研究施設と多目的グラウンド。 先端生命医科学センターTWIns:生命科学系の研究施設。 中野国際コミュニティプラザ:国際学生寮。 日本橋キャンパス:ファイナンス研究科のサテライトキャンパス。 上石神井キャンパス:高等学院・附属中等部。 東伏見キャンパス:一部の体育授業、体育各部の施設。 本庄キャンパス:環境エネルギー研究科の施設、セミナーハウスや本庄高等学院など。 北九州キャンパス:情報生産システム研究科の施設。 他、軽井沢・松代・菅平・伊豆川奈・鴨川にセミナーハウスあり。 ◇特色 サークル数は日本一と言われ幅広い分野に亘っており、早稲田のサークルにない分野はないと言われる。 大学当局も正確な数を把握していない…いやできるわけがない。 触手孕ませ研究会やSOS団、アニメ声優会などかなり特殊なサークルも。質の高い物もあるが、かつてあったスー〇ーフリー等の危ないサークルなども未だ存在する。 特にテニサーの数と活動内容は異常。インカレのテニサーの会員はほとんどが男目当てのアホな女子大のスイーツ(笑)ども。 うぜえ巣に帰れ(スーパーフリーも元々はテニサー)。 出版サークルの早大マイルストーン編集会からは、 授業の内容や単位の取りやすさ、サークルの紹介などをまとめたMilestone Express(通称マイル)が発行されており、早大生必携の品だが、 端々にあるコラムについては賛否両論ある模様。 入学式でのサークルの勧誘はまさに戦場。中には反社会的な宗教の勧誘グループがいたりする。十分に注意しよう。 新入生歓迎会の期間の高田馬場駅周辺は、早稲田のキャンパスの一部と言われるほど学生がいる。この時期の駅前ロータリーは特に危険。ゲ○的な意味で。 ◇早稲田祭(2014年の開催は11/1〜) 早稲田における学園祭の名称。 毎年11月の第一土曜・日曜に行われている。 学園祭としては日本最大規模を誇る。 二日間で来場者が16万人、参加団体は400を超えるといわれている。 毎年アイドルから政治家、エロゲの声優まで幅広いゲストが講演会などのイベントに参加。2011年には枝野幸男や野中藍とかが来た。 詳しくは早稲田祭のホームページを見れば、内容が書いてあります。 上記のアニメ系サークルなどは声優を呼んでトークショーを開催していたりするので興味のある人はググってみてね。 聞いた話によると、早稲田祭に来たjkやjdに早稲田生と偽ってナンパする人がいるとか… でも普通の早大生は実行委員会を除いて飲み屋でどんちゃん騒ぎをしています。 早稲田の学生は、慶應義塾大学を一方的にライバル視している。早稲田の応援歌には「慶應ぶっつぶせ」という歌詞が存在するほど。 まあ、あちらさんは早稲田なんて歯牙にもかけていないけどな! 野球の早慶戦の盛り上がりはすごく、学校を休んで応援に行く人も。正直な話、慶応に勝てるのなんてせいぜいスポーツくらいだから仕方ない。 慶応相手に溜飲を下げる絶好の機会なんだし早慶戦>授業の図式は当然なのだ。 早慶戦は毎年プラチナチケット。 だが「早稲田を知る」という授業を取ると確実にチケットを手に入れられる。点が入ったら肩を組んで紺碧の空を歌おう! ただし間違っても早慶戦には出るなよ! 研究の面で早稲田大学の色が強い大学としては、拓殖大学、国士舘大学、桐堂大学などが挙げられる。 特に国士舘大学は、一度理事会の内部紛争で殺人事件が起きた際に、当時の文部省にガチで廃校にされそうになったため、OBの保守系大物政治家に泣きついた。 以降頭が上がらないとかなんとか。 また最近は学生のマナーの低下が目に余り喫煙所以外にて喫煙しているところを注意されて逆ギレした挙げ句相手に暴力を振るというDQNも情けないことにいる。 輝く我らが項目を見よや △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 偏差値は全然違うが帝京大もライバルのひとつ。ラグビー部だけかもしれんが。 -- 名無しさん (2013-11-28 00 20 20) 早稲田大学アニメ声優会がチケット発送しなかったから代金返金してもらおうと思って問い合わせしたのに無視されたわ。 -- 名無しさん (2013-11-28 03 12 13) 慶應義塾と比べるのは酷な気がする まぁそこそこいい大学ではあるのかな? -- 名無しさん (2014-05-18 17 31 40) ここがそこそこなら良い大学なんて片手で数えられるほどしかいなくなるんですが -- 名無しさん (2014-08-08 09 00 59) 優秀な人から犯罪者まで出している -- 名無しさん (2014-09-02 09 15 59) 隣に「バカ田大学」があると子供のころ本気で信じていた。 -- 名無しさん (2014-09-02 09 35 13) ↑×2 優秀な人から犯罪者まで出てるってほとんどの大学がそうだと思うが -- 名無しさん (2014-09-02 09 55 22) 合格者の偏差値で言えば私大じゃ一、二を争うくせに学生数全国二位という不思議 -- 名無しさん (2014-10-31 22 10 05) MARCHと比べて受験者数がかなり多いから、受験休憩時間中に烏合の衆が騒ぐ光景がよく見られる。MARCHの方が静か。とりあえず記念に受けるというバカというか阿呆が一番多く受験する所でもある -- 名無しさん (2015-03-10 00 23 40) 早稲田とか頭いいとか言われるけど、出口がデカすぎてあほがほとんどなんだよね。 -- 名無しさん (2019-11-03 20 12 38) 早稲田でも理工は東工大並だし頭いい -- 名無しさん (2020-08-16 02 40 48) 名前 コメント
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ふくつりょく!!【登録タグ JASRAC管理曲 KAITO ぱんたんP ふ 曲 殿堂入り 氷山キヨテル 神威がくぽ 鏡音レン】 作詞:綾菓 作曲:ぱんたんC 編曲:ぱんたんC 音声・動画:ぱんたんD 現場監督:ぱんたんP 唄:KAITO・鏡音レン・神威がくぽ・氷山キヨテル 曲紹介 日本語男声ボカロ4人組ユニット「幻想エアリー」の2曲目。 シングルCD『ユアハイネス☆マイプリンセス』のカップリング曲 メインイラストは前作と同じくシバションPが担当。ちびキャライラストはモッツァレラァ担当 「ユアハイネス☆」が草食系な感じだったので、「不屈力!!」では力強さや男らしさを前面に押し出してみました。サウンド的には90年代後半のSMAPってイメージでしょうか。(幻想エアリー公式HPより転載) 歌詞 (ニコニコ動画より転載) どこまで続くのトンネル 暗くて寒くてげんなりさ (let us out!) 何もかも堂々巡り いつかは終わりが来るのかな? 今までダラダラやってた 惰性に犠牲の現状を (smash it up!) そろそろ潮時なんじゃない? 傾く船からいち抜けた 人込み 突き飛ばされ 揉みくちゃになって 嫌ってほど 足踏まれ でも倒れない 不屈力! 僕らは 飛び出す 自由なスタイルで そうだよ 耐えてるだけでは 報われない 僕らの行き先 誰にも分からない それでも 恐れず とりあえず 突っ込んでやる どこへでも 不屈の力 We never give up!(hey!) 仕事に埋もれた 人生 掘っても掘っても 通れない (let us through!) あれもこれも 取り逃がして 要らなくなったら 捨て猫さ 放置プレイ その結果は あまりにあまりの有様で (break it down!) 限界 いっぱいいっぱい 無理すぎ 現実 逃避行 何度も開く ケータイ 着信履歴に 君の名前だけ探す 見つからなくて 泣けてくる いつかは 抜け出す 君を連れ去りたい お願い 待ってて 男を磨くから 絶対 二人で幸せつかもうよ 明日も残業だけれど 少しでも君を感じたい 癒しの女神 We will get to you!(yeah!) おいでよ こっちにおいで 僕がその手引いて遠くまで連れてく 夢じゃない 現実の先に 夢を語らせて君のため そう きっと待っている いつか叶うまで ふたり 抜け出して どこまでも行こうよ いいだろ? その手 握ったら離さない 君は必ず 幸せにしたいから 必死に生きる 毎日の合間 君だけを抱いて抱いて抱いて 放つよ… 僕らは 飛び出す 自由なスタイルで そうだよ 耐えてるだけでは 報われない 僕らの行き先 誰にも分からない それでも 恐れず とりあえず 突っ込んでやる どこへでも 不屈の力 We never give up!(hey!) We never give up!(hey!) コメント 作成お疲れさま!待ってました!また今回も幻想エアリー、メロディーも歌詞もPVも最高! -- 名無しさん (2010-06-03 18 06 20) イケメンは正義!! -- 名無しさん (2010-06-03 19 14 24) 聴いててジャ○ーズを思い浮かべたけど・・・そうか。なるほど聴いてて懐かしい感じだったな。 -- 名無しさん (2010-06-04 01 21 38) ロックでもないし、ジャズでもないし、中間くらいですごくイイ!! -- 菫 (2010-06-05 17 42 19) うーん…やはりかっこいいですねぇw声が見事にマッチしてるww -- ← (2010-06-13 08 31 44) かっこよくて一回聞いて癖になっちゃいましたwwメロディーも歌詞もPVも全部丸めて大好きです!! -- 名無しさん (2010-06-20 12 46 44) PVが素晴らしい…!幻想エアリー最高です^^! -- 名無しさん (2010-07-12 01 04 43) KAITOの嫁に行きたくなりました。バカイトっていうのやめようかなww -- 輝美 (2010-08-13 18 13 50) いま気付いたんだがサイトに載ってるのと動画のとで歌詞違うんだね。そして当然CDも歌詞と歌と違ってたんだが。何故だろう…… -- 名無しさん (2010-08-23 21 47 12) ↑Cメロのこと?二文を交互に歌ってるから書き出し方で違うように見える…だけだと思う -- hey!が可愛すぎる件について (2010-08-23 22 23 12) ↑いや、2番のサビとその後の繰り返し1回目のサビのとこ。それぞれ前半が歌詞違う。 -- 名無しさん (2010-08-23 22 34 59) ↑んーごめん、自分には分からねぇわ…歌詞の書き間違いじゃなくて、そもそも音源が違うとかいうこと…? -- ↑↑の人 (2010-08-23 23 25 41) ↑音は同じ。↑2,4で言ってるのは公式サイトに載ってる歌詞と動画歌詞の違い。自分も気になってた。wikiは動画から書き起こしてるし、ここで確認する癖がついちゃってるから全然気付かなかった。 -- 名無しさん (2010-08-24 08 53 13) ↑ご丁寧にありがとう。知らなかったわ -- ↑↑の人 (2010-08-24 13 18 13) ぱんたんPに質問したら返事キタ。サイトのは最終一歩手前の段階のだったんだって。今は訂正したみたい。P自身も気付いてなかったってw -- 動画のが正しい歌詞。 (2010-08-24 14 03 33) 女性向けだけど男性でも聴ける感じでいいな -- 名無しさん (2010-10-04 19 42 00) VOCALOIDたちももちろんめちゃくちゃカッコいいけど、歌そのものもカッコいい! 絵もカッコいい(^O^) KAITOの嫁になりたい← -- 名無しさん (2010-11-29 18 02 25) 不屈力!! とってもいい曲*^∨^* -- 名無しさん (2010-12-02 23 18 26) 今の日本にピッタリだなって思う。4人とも格好良すぎるよー! -- 名無しさん (2011-03-27 19 22 40) hey!が好き(*´∨`*) -- 梨緒 (2011-04-01 14 44 16) 好みの曲だ(^o^)/不屈の力湧いてきた気がすんぜ!! -- 松本 卍丸 (2011-04-06 01 07 51) 捨て猫が本気でステテコに聞こえるwww -- 名無しさん (2011-04-21 07 50 04) 皆カッコ良すぎなんだからっ!! バカにした奴ゎ死刑になっちゃうんだから! -- 名無しさん (2011-04-30 08 42 43) みんなかっこいいよ!!ジャ●ーズなんか目じゃない!! -- アッシュ (2011-05-08 20 48 20) レン君!!いけてるよっっ誰にも負けてないからっっレン君へファン一号より♪ -- レンの彼女 (2011-07-02 18 02 32) KAITOぉおぉかっこいいよおぉお!あの「不屈力」て言ってるとこ耳から離れなぃ^^ -- KAITO命!! (2011-07-02 18 21 16) この歌いいよね♪耳に残る! -- レンの夫であってがくぽのファン (2011-08-28 14 29 49) あのキヨテルの上着の着方がハンパナイ がくぽの声っていつ聞いてもいい! -- レンLOVE (2011-10-16 23 08 03) キヨテル先生はステキです。 何故伸びないのでしょうか? -- 鎌田美菜 (2011-10-23 20 22 34) もう、最高!cd欲しい!!けど、金ない…とりあえず、何度も開くケータイが頭からが離れんw -- 阿部 (2012-04-02 10 08 42) 幻想エアリーを作ったみんなに告げる!ありがとう! -- 名もないオタクさん (2012-06-26 17 34 33) サビ大好き???HEY!! -- 名もないオタクさん (2012-06-26 17 37 08) ↑ハートが ? になったwww -- 名もないオタクさん (2012-06-26 17 38 20) kaitoは何でほっぺが…? -- 名前?フッ 私には名前などないさ (2012-06-26 17 39 43) がくぽがイケボすぐる。ダウンロード・・・っと -- @りゅり (2012-08-05 17 26 32) キヨテルの煙草持ちながら流し目って反則!!大好きだ!そういうの! -- にょろ (2012-08-06 21 25 19) この曲がボカロで初めて聴いて初めて好きになった曲 -- 霧雨 (2012-10-29 22 12 45) 大好き大好き -- 名無しさん (2012-12-28 14 12 37) もっと、色々たくさん曲だしてほしぃ!! -- シエル (2013-01-31 18 46 59) ↑同感!! 聞いてて幸せになれるね♪ -- すぐり (2013-03-08 17 08 49) ばんそうこうとか!包帯とか!そういうのスキ!だから4人ともかっけえ!(*´▽`*) -- 雷鳴 (2013-03-14 19 05 53) CDに書いてある歌詞と実際歌ってる歌詞が違うんだよねー…とりあえずキヨテルさん格好良すぎる。愛しい -- 名無しさん (2013-03-25 11 37 36) レンくんサイコー♪がっくん大好き♪カイくん格好いい♪キヨ先イケメン♪『不屈力!!』大好きです♪これからも幻想エアリー応援します!!2番のサビのレンくんのソロとラストサビ(?)のがっくんのソロ聴いて、高熱出しそうになりました(マヂ) -- 慈灘 (2013-03-25 22 39 05) がくぽかっこええ -- オタ (2013-05-27 17 04 08) キヨさんはかみってたぁぁあ!他もふつくしい!がっくんのポーズとかは反則だよ!(*^q^*) -- キヨさん好き (2013-06-28 18 26 07) 言葉にならないほどかっこいい! -- 武勝タク (2013-08-30 00 16 10) 幻想セレクションverだと歌い方が違う気がする...調教し直したのかなぁ... -- 名無しさん (2013-09-02 18 47 30) ↑V3カイトさんを中心に調教しなおしてるんですよ セレクションのキヨテルさんの調教いいですね -- 名無しさん (2013-10-06 14 10 48) 私もつれていって欲しい -- 奈菜氏 (2013-10-06 14 26 23) 特徴的なリズムと男らしさ全快の力強い歌詞に圧倒されました!イラストの4人もちょっとチャラチャラした感じがまたカッコイイです! -- 舞笛 (2015-06-12 23 31 01) 名前 コメント
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少年Aは結局医療少年院に行くわけだが、これはまさにその理由を説明しているものだ。 しかし、この文章も相当硬く読みにくいもんだが、注目すべきなのは引用されている共同鑑定の文章!これは猛烈な悪文!! それと、得体のしれない法律・医療関係の用語は各自検索してください。第一 主文 少年を医療少年院に送致する。 第二文 認定した非行事実。 省略 第三 殺意を争った非行事実 3月の連続女児殺傷事件について、付添い人はいずれも殺意を否認する。しかし、少年があらかじめ用意した、重さ約1,5キロの鉄のハンマーで頭部を殴打し、刃体の長さが約13センチもあるくり小刀で腹部を刺しており、攻撃が各一回限りであることから確定的殺意までは認められないにしても、仮に死の結果が生じてもやむを得ないとの認識であったと認めざるを得ない。 第四 少年の警官に対する供述調書等の証拠能力 少年は、警察官の取り調べに対して、2月の連続女児殴打事件と、3月の連続女児殴打事件は自白したが、5月の男児殺害・死体遺棄事件に対しては、自白しなかったが、当時、警察で集めた証拠の中で、筆跡鑑定は証拠価値が最も高い位置にあったところ、科学捜査研究所が犯行声明文との筆跡と少年の筆跡とが同一人の筆跡か否か判断することは困難であると判定したため、逮捕状も請求できず、任意の取り調べにおける自白が最後の頼りであった状況において、物的証拠はあるのかとの少年の問いに対し、物的証拠はここにある旨言って、机の上の捜査資料をぱらぱらとめくって、赤い字で書かれた声明文のカラーコピー等を見せるなどして、あたかも筆跡鑑定により、声明文の筆跡が、少年の筆跡と一致しているかのように説明し、その結果、少年は物的証拠があるのならやむを得ないと考え、泣きながら自白したというのである。取調官がこのように少年に説明したことはもとより違法であり、同一取調官に対する少年の非行事実(男児殺害・死体遺棄事件)についての供述に調書全部を、刑事訴訟規則207条により本件少年保護事件の証拠から排除する。(略) 第五 非行時における精神状況 付添人は,少年には基本的人格の偏りがあり、その偏りは著しく、サディズム・思いやりの無さ、衝動的・爆発的に行動する傾向をあわせ考えると、本件非行時、成人の刑事事件で問題となる心神耗弱の状況にあったと主張する。鑑定人2名の共同作成の供述調書(以下、両鑑定人の証言を含めて「共同鑑定」という)は、少年の非行時の精神状況についての鑑定主文において、少年は、「非行時、現在共に顕在性の精神病状態にはなく、意識清明であり、年齢相応の知的判断力が存在しているものと判定する。未分化な性衝動と攻撃性の結合により持続的かつ強固なサディズムがかねて成立しており、本件非行の重要な要因となった。非行時並びに現在、離人症状、乖離傾性が存在する。 しかし、本件一連の非行は乖離の機制に起因したものではなく、乖離された人格によって実行されたものでもない。直感像資質者であって、この顕著な特性は本件非行の成立に寄与した一因子を構成している。また、低い自己価値感情と乏しい共感能力の合理化・知性化としての『他我の否定』すなわち虚無的独我論も本件非行の遂行を容易にする一因子を構成している。また、本件非行は、長期にわたり多種多様にして漸増的に重篤化する非行の連続線上あって、その極限的到達点を構成するものである」としている。共同鑑定は、少年を医学的検査並びに診察した上、心理テストの結果も踏まえ、少年に12回にわたり問診するなどして判断したもので、その内容も十分首肯できるものであり、これと少年調査票、鑑別結果通知書等他の証拠と照らして検討すると、少年は、年齢相応の普通の知能を有し、意識も清明である。精神病ではなく、それを疑わせる症状もないのであって、心理テストの結果にも精神病を示唆する所見がないと認められる。少年が本件各非行時、付添人の主張するような性格的偏りがあるにしても、成人の刑事事件にいう心神耗弱の状況にあったとまでは言えない。 第六 少年の成育歴と非行に至る心理的背景 少年は、長男として出生し、少年の両親や家族から期待されて、その後生まれた弟達と比較して厳しくしつけられて成長した。そのため、少年は、次第に両親、とりわけ母親に対して自己の感情を素直に出さなくなっていった。少年が小学校5年のとき、少年らと同居していた祖母がなくなった。祖母は、厳しいしつけを受けていた少年をときにはかばってくれ、少年は祖母の部屋に逃げ込んだりしていた。この祖母の死とのつながりは不明であるが、このころからなめくじやカエルの解剖が始まった。 そして、この傾向は進み、小学校6年の頃は猫を捕まえて解剖するようになった。しかし、中学校1年に進学すると、部活動や両親の定めた門限などで時間的余裕がなくなり、猫を捕らえて解剖することもできなくなり、そのころには、少年猫殺しの欲動が人に対する攻撃衝動に発展していったが、現実に人を攻撃すれば罰せられるため、その後、2年近くは、殺人の空想にふけることによって性衝動は空想の中で解消され、抑えられていった。しかし、次第に、現実に人を殺したいとの欲動が膨らんできて、少年は、学校に通っていたものの、学習意欲が失せ、教師に心を開かず、友達と遊ぶこともなく、タンク山で一人で遊び、自宅でも、一人で昼間からカーテンを閉めて薄暗くして過ごし、雨の日を好み、殺人妄想にさいなまれていった。このような状況にあって、少年の母親には少年気持ちを理解することはできなくなっていった。 少年は、自分は他人と違い、異常であると落ち込み、生まれてこなければ良かった、自分の人生は無価値だと思ったが、この世は、弱肉強食の世界であり、自分が強者なら弱者を殺し、支配することができる、などという自己の殺人衝動を正当化する独善的理屈を作りあげていった。このような心理的状況を背景に2月の非行が偶発的に行われ、次いで、3月の非行が人間の壊れやすさを試すために実行され、遂に、5月の犯行に及んだ。 第七 処遇の理由 少年は、表面上、現在でも自己の非行を正当化していて、反省の言葉を述べない。しかし、恐ろしい夢を見たり、被害者の魂が入りこんで来たと述べるなど、心の深層においては良心の芽生えが始まっているようにも思われる。ただし、今後、表面上反省の言動を示し始めていても、それだけで少年が改悛(かいしゅん)したと即断せず、熟練した精神科医による臨床判定(定期的面接と経過追跡)と並んで、熟練した心理判定員による定期的心理判定を活用すべきである。これらによって、少年に、表面上だけでなく、好ましい方向への根本的変化が現れつつあるかどうかを追跡し、判定の慎重を期すべきである。少年は、自己の生を無意味であると思っており、また良心が芽生えてくれば、自己の犯した非行の重大さ・残虐性に直面し、いつでも自殺のおそれがある。また、少年は、精神分裂病、重度の抑うつ等の重篤な精神障害に陥る可能性もある。これらを予防し、あるいは、早期に治療するためにも、熟練した精神科医がおおむね週に一度は検診する必要がある。 少年は年齢的に、人格がなお発展途上にあるから、今後、普通の人間のような罪悪感や良心が育っていく可能性がある。また、性的嗜好(しこう)も通常の方向へ発達改善される可能性もがある。そのためには、少年を、当分の間、落ち着いた、静かな、一人になれる環境に置き、最初は、一対一の人間関係の中で愛情をふんだんに与える必要があり、その後、複数の他者との人間関係を持たせるようにして、人との交流の中で、認知のゆがみや価値観の偏りを是正し、同世代の者との共通感覚を持たせるのがよい。また、社会的な良識を持たせたり、他人の気持ちを察したり、相手の立場を配慮して、自己表現できる力をつけさせる等、現実的な対人関係調整能力を身につけさせるためには、具体的な行動訓練により、一つ一つ教えていく必要がある。なお、少年の両親、特に母親との関係改善も重要である。 少年の処遇について、共同鑑定は、鑑定主文において「この少年は、本件一連の非行が予後の厳しさを示唆する種類のものであり、また、現在まことに活然としているとはいえ、年齢的に人格がなお発展途上にあることを考慮すれば、罪業感や良心が今後自覚される可能性が全くないとはいえず、その自覚を通しての更生に希望を託すほかはない。この直面化には熟練した精神科医の接近法を要する。しかし、良心あるいは罪業感は両刃の刃であって、直面化の過程で、分裂病、重度の抑うつ状態、解離性同一障害等重篤な精神障害が生起する可能性もある。少年は今後それらの疾患の好発年齢に入る。さらに、少年に対して法を無視した制裁の危険も否定できない。以上のすべてを考慮すれば、隔離状況で今後の精神的変化に対応できる環境での境遇が望ましい」そこで、被害感情について触れる。 被害感情は察するに余りある。当然のことながら厳しい。殺害された小学校6年生の男児の両親とは、少年の両親はまだ直接会っていないが、殺害された小学校4年生の女児の両親とは、最近、弁護士の立会いの下で直接謝罪しており、その際、小学校4年生の両親は「少年を捨てることなく、少年に本件の責任を十分自覚させてください。再び同様の犯罪を繰り返さないことにように、少年を十分指導監督してください」と述べたが、当裁判所は、少年及び少年の両親は、この亡くなった女児の両親の言葉にこたえる責任があると考える。いつの日か、少年が更生し、被害者・被害者の遺族に心から詫びる日がくることを祈っている。 処遇の勧告及び環境調整命令はめんどくさいので省略