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血肉の代償(OCG) 永続罠 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに1000LPを払って発動できる。 このターン、自分は通常召喚を3回まで行う事ができる。 (2):相手バトルフェイズに500LPを払って発動できる。 モンスター1体の召喚を行う。 永続 罠
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日本テレビ 日曜 CODE-願いの代償- スポンサーリスト 2023年9月3日 #10[終] 0'30"…小林製薬、WOWOW、P G、PROMISE 🔷(9/6・17)
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70巻 > 第293話 第293話 「出奔の代償!!」 掲載期間:2019年8月26日~2019年9月1日 AAを貼る場合上段のメニュー→「編集」→「このページを編集」。 AAの前に #aa{{ を、AAの後ろに }} をつけてください。 コラを載せる場合上段のメニュー→「編集」→「このページにファイルをアップロード」。 アップロード後に「編集」→「このページを編集」し、 #ref(添付ファイル名) または #ref(ファイルのURL) を記入してください。 まるで成長していない・・・ これがブロッケンの新必殺技だ! ウルフマンだけを殺す技かよ! 家庭崩壊 至高の勇気 待ってるぜ!
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今日 - 合計 - ブラザー イン アームズ 名誉の代償の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時19分12秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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78巻 > 第374話 第374話 「笑顔の代償!!」 掲載期間:2022年2月21日~2022年3月6日 AAを貼る場合上段のメニュー→「編集」→「このページを編集」。 AAの前に #aa{{ を、AAの後ろに }} をつけてください。 コラを載せる場合上段のメニュー→「編集」→「このページにファイルをアップロード」。 アップロード後に「編集」→「このページを編集」し、 #ref(添付ファイル名) または #ref(ファイルのURL) を記入してください。
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020.天才の代償 「俺は天才だ……何とか生き残る方法を考えるんだっ」 ♂セージは考えていた、なんとか生き残る方法はないか。 「誰かが俺の変わりに全員皆殺しにしてくれればいいんだけどなあ……そうだっ」 彼は閃いた、アブラカタブラがあったではないか、これでボスを召還してしまえば、あとは自分は安全地帯に身を潜めていればいい。勝手に召還したボスが→召還したボスが勝手に殺しまわってくれるので自分は安全に生き残ることができるというわけである。 「ふふ、やはり俺って天才かもしれないな」 そう思うと早速アブラカタブラを開始した。 「マグニフィーカート」 「メテオストーム」 「アンゼルス」 「ディボーション」 「なかなかクラスチェンジがでないな」 30分後 「クラスチェンジ!」 よっしゃきたああああああああああああ! さあボスを召還……しようと思ったのだが周りにモンスターがいない事が→に、今になって気づいた、→。動いてしまったらせっかくクラスチェンジが出たのに無駄になってしまう、彼はしばらくその場に突っ立っていることにした。 しばらくすると近くに♂のクルセイダー→♂クルセイダー、クルセイダーの男が通りかかった。 「あー、すいません。よかったら適当なモンスター連れて来てもらえないかな?」 しかし彼は無視して走り去ってしまった、まあ当然である、殺し合いのゲームの途中なのだ。 「だーもうしょうがないっ、自分で探そう、またクラスチェンジ出すのめんどいいけど仕方がないな」 彼はとりあえず周りを散策することにした。 すると一匹のルナティックがいるではないか。 「ちょうどいい、こいつでいいや」 彼はルナティックを捕まえると再びアブラカタブラを開始した。 「ストームガスト」 「ボウリングバッシュ」 「うーんなかなかでないな」 30分後…… 「ファイアーピラー」 「インスタントデス!」 「あ……しまった……インスタントデスがあったのをすっかり忘れていた、やっぱ俺って馬鹿だわ……」 彼の魂は天に召されて逝った。 ♂セージ死亡、箱の中身イエロージェムストーン大量、片方不明 残り45名
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日テレ系日曜ドラマ CODE-願いの代償- 共通事項 放送時間…日曜22 30~23 25 全社絨毯の上にカラー表記 提供クレジットは日本テレビ送出 ポスター記載スポンサー P G PROMISE 小林製薬 他 固定スポンサー PROMISE プロミス 小林製薬 P G 2023年7月2日 ♯01[新] 0’30”…PROMISE プロミス、小林製薬、SUNTORY、P G 2023年9月2日 ♯10[終] 0’30”…小林製薬、WOWOW、P G、PROMISE プロミス
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地下道の中をカインはランプをかざして進んでいた。 彼もまた、地面の陥没にあい、この地下道に迷い込んでいたのだ。 空中戦を得意とするカインにとって、このトンネルは戦いにくい事この上ない、早く抜け出したいが、 肝心の出口が見当たらない。 そんな状況で困惑してたところに、だしぬけに響いた爆発音、もしかすると誰かに出会えるかも。 そう思って先を急ぐカインだった。 「爆発音がしたのはこの当たりだったはず」 わずかだが血の匂いもする…その匂いを辿ってカインはさらに地下道を進む。 やがて彼は、とある部屋の前に辿りつく、血の匂いと火薬の匂いがぷんぷんする。 ここに待ちがいなさそうだ。 扉を開けると、一面瓦礫だらけの中に、1組の男女が倒れ伏していた。 「おい!大丈夫か!?」 闇の中、ランプの光をかざすとわずかに2人のまぶたが動く、意識はほとんど無いが、 まだ死んではいないようだ、早速カインは2人の傷の状態を確認する。 女の方は両手足と肋骨が折れているらしく、出来そこないの人形のような、 奇妙な姿で横たわっている、外傷についてはそれほど多くも無く、出血も少ない。 おそらく爆風を受けて壁にたたきつけられたのだろう。 男の方は女とは逆で、骨折はしていないようだが、その代わり全身にくまなく外傷があり、 おびただしい量の出血が認められる…。 そして2人に共通して言えるのは、このままだと、あと数時間も保たないという事、 傷が傷だけに運び出す事も出来なければ、助けを見つけて戻って来れるかもかなり微妙だ。 彼のバックの中には、この数日間、山野で摘んで歩いた薬草が1通り揃ってはいるのだが とてもじゃないが今の2人に使ったところで、どうにかなるとは思えなかった。 重苦しい思いでカインは頭を抱える。 だが……カインの脳裏につい数時間前の光景が甦る。 かなわぬであろうと知りながらも、あの銀髪の剣士に立ち向かっていった少年の姿を。 「そうだな…また逃げるわけにはいかないな」 カインはせっせと薬草を煎じ、すりつぶし、口に含ませ、様々な方法で彼らに処方していく その甲斐があったか、男の方は意識が戻ったようだ。 しかしクラウドはカインに感謝の言葉を言う前に、床に転がっている槍へと手を伸ばす。 「それを…その槍を貸してくれ」 カインから槍を受け取ると、クラウドはマテリアのはまった槍を自分の身体の前にかざし、 回復呪文の語句をたどたどしくも唱えていく。 「ケアル」 温かい癒しの光が周囲を覆っていく、 だがそれは同時にクラウド自身の命の光を奪う行為でもあった。 「おい!やめておけ!ムチャだ」 だがカインの制止も聞かず、クラウドはさらに2度・3度と魔法を唱える。 しかし…何回目かで、彼はおびただしい量を吐血し、そのまま倒れてしまった。 だが、それでも確かに効果はあったようだ、それからすぐに女の方がゆっくりと目を開いて きょろきょろと周囲を見渡しはじめている、どうやら彼女も命の危機を脱したようだった 「あなたが助けてくれたの?」 横になったままの姿勢でアリーナはカインに話しかける。 「感謝なら俺じゃなくて、この男に言うべきだな、見ろよ」 カインはランプの向きを変えて、クラウドの傷だらけの身体をアリーナに見せる 「この傷の状態や爆発の状況からみて、多分…爆発から身を呈して君を守ったんだ、それに お前がこうしてしゃべれるのも、こいつが回復魔法を唱えたおかげだ」 「そ…そんな…私っ助けを呼び!あああっ」 立ちあがろうとしたアリーナは、その瞬間身体を走った激痛に身悶えする。 「ムチャだ!重傷であることには変わりは無いんだぞ」 「でもでもっ!私っ、ねぇ助けてよ…出来るんでしょう、お願いよ!」 そのアリーナの涙まじりの視線に絶えられず、カインは顔を逸らす。 「俺は白魔法を使えない…薬草でなんとか傷だけは塞げた、だがもうそれだけではどうしようもない…出血が多すぎる さらに衰えた体力で魔法まで唱えている、もう俺にはどうしようもない」 ランプの光の下、クラウドの顔は青白く、まるで古ぼけたマネキンのような印象を受ける。 あとわずかの時間で、本当にクラウドは2度と物言わぬ無残な姿に成り果ててしまうのか。 そう思うとアリーナはやりきれなかった。 「私…守られてばかりだ…ごめんね…ごめんね」 どれほどの時間が経過しただろうか? すすり泣くアリーナの声が聞こえる中、意を決したようにカインが呟く。 「1つだけ…方法がある、この男の生命力に賭けてみるか」 と言うなりカインは自分の手首を切り裂くと、そこから滴る血をクラウドの口へと運ぶ。 「俺の身体にはわすかだが龍の血が流れている、その血をもし受け入れる事が出来れば救えるかもしれん」 だが、そういうカイン自身も半信半疑だ、所詮それは伝承の中の話に過ぎなかったし、 そんなことで命を救えるというのなら、誰一人として彼の仲間は命を落とさなかっただろうし、 それに彼の得意技である超人的な跳躍力にしても、それは血の力だけではなく、凄まじいまでの修練の賜物だし、 何より彼自身の力は通常の人間となんら変わらないのだ。 地下道の中をカインはランプをかざして進んでいた。 彼もまた、地面の陥没にあい、この地下道に迷い込んでいたのだ。 空中戦を得意とするカインにとって、このトンネルは戦いにくい事この上ない、早く抜け出したいが、 肝心の出口が見当たらない。 そんな状況で困惑してたところに、だしぬけに響いた爆発音、もしかすると誰かに出会えるかも。 そう思って先を急ぐカインだった。 「爆発音がしたのはこの当たりだったはず」 わずかだが血の匂いもする…その匂いを辿ってカインはさらに地下道を進む。 やがて彼は、とある部屋の前に辿りつく、血の匂いと火薬の匂いがぷんぷんする。 ここに待ちがいなさそうだ。 扉を開けると、一面瓦礫だらけの中に、1組の男女が倒れ伏していた。 「おい!大丈夫か!?」 闇の中、ランプの光をかざすとわずかに2人のまぶたが動く、意識はほとんど無いが、 まだ死んではいないようだ、早速カインは2人の傷の状態を確認する。 女の方は両手足と肋骨が折れているらしく、出来そこないの人形のような、 奇妙な姿で横たわっている、外傷についてはそれほど多くも無く、出血も少ない。 おそらく爆風を受けて壁にたたきつけられたのだろう。 男の方は女とは逆で、骨折はしていないようだが、その代わり全身にくまなく外傷があり、 おびただしい量の出血が認められる…。 そして2人に共通して言えるのは、このままだと、あと数時間も保たないという事、 傷が傷だけに運び出す事も出来なければ、助けを見つけて戻って来れるかもかなり微妙だ。 彼のバックの中には、この数日間、山野で摘んで歩いた薬草が1通り揃ってはいるのだが とてもじゃないが今の2人に使ったところで、どうにかなるとは思えなかった。 重苦しい思いでカインは頭を抱える。 だが、それでも今はその御伽話にすがってみる以外、方法は無い。 ぽたりぽたりとカインの血が流れる音がだけが聞こえる中、時間だけが過ぎていく。 意識が遠のいていく…これ以上は危険だ、だがそれでもカインはその手をクラウドの口から離そうとしない。 その鬼気迫る表情は、ただの善意だけでは無い事は確かだ。 「どうしてそこまでするの?」 アリーナの言葉にカインは即答する。 「償いだよ」 カインは思い出す…あの時、洞窟の入り口で自分は何も出来ず、逃げ出してしまった、 もしわずかでも勇気を振り絞れていれば……。 だから、今度こそ救う、そのためならば…だが、もはや限界のようだった。 へたりこむカインの手首に、アリーナは素早く薬草をあてがい包帯を巻いてやる。 「まだ…だ、まだ」 「もういいわ!そこまでしなくってもいいわ!やるだけのことはやったじゃない! 後は祈りましょう、出来るのはそれくらいよ」 アリーナは冷え切ったクラウドの手を握り、ひたすら祈りの言葉を口ずさむ。 さらに時間が経過する中。 「見て!」 「おお…」 死人のように青ざめたクラウドの肌に赤みがさしてくる、どうやら奇跡は起こったようだった。 「よかった、本当によかった」 クラウドの胸にすがり付き、嬉し涙を流すアリーナ、その様子をまぶしそうに見つめるカイン、 もしかすると彼は失った恋を思い出しているのかもしれない、事実カインから見た2人の姿は、 仲睦まじい恋人同士のそれに思えた。 だが、果たして2人は気がついていただろうか? クラウドの全身から、わずかだが妖しげな光が漏れ出していた事を、そしてその口からは、 聞き取れぬほどの小声で謎の言葉が口ずさまれていた事を。 そう、奇跡にはそれに見合った代償が必ず付きまとうものなのだ。 【カイン 所持品:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 天空の兜 第一行動方針:セシルを止める 基本行動方針:戦闘は避けたいが、自衛なら戦う】 【現在位置:地下通路(大陸中央付近)】 (セフィロスへの苦手意識あり) (現在著しく体力を消耗しております、戦闘不能) 【アリーナ 所持武器:イオの書×3 リフレクトリング ピンクのレオタード 第一行動方針:ソロを止める(倒してでも) 第二行動方針:クラウドをティファに会わせる 最終行動方針:ゲームを抜ける】 【クラウド 所持品:ガンブレード 第一行動方針:エアリス&ティファを探す 第二行動方針:アリーナを救う 最終行動方針:不明】 【現在位置:地下通路(大陸中央付近)】 (二人とも生命の危機は脱したが重傷、無論戦闘不能) (魔晄中毒の症状が出てきています) ※クラウドの回復は、龍の血と魔晄エネルギーとの化合ゆえの回復です、 したがって他のキャラには効果ありません ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV カイン NEXT→ ←PREV クラウド NEXT→ ←PREV アリーナ NEXT→
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プロローグ 「ジョン=スミスは俺なんだ!」 俺はハルヒに向かって叫ぶ、ハルヒは目を丸くして驚き、女子トイレに明らかなおかまのおっさんが入ってきたのを見たような表情をしている。 それを見ていた朝比奈さんは怯えた顔で、古泉はいつもの微笑で見守っていた。 「…え…ちょっと待ってよ!あの頃はあんただって中学生でしょ!ジョンは明らかに高校生だったわよ!」 くそっ!時は一刻を争うというのに、変なところで常識的な奴だ、すべてをハルヒに教える前に今回、なんでこうなっちまったのか急ぎ足で振り返ろう。 一章 季節は春。 寒かった冬も終わり、雪が溶けて川になって流れていったり、つくしの子が恥ずかしげに顔を出すそんな季節である。 だがしかし、今の地球の異常気象はそんなことはお構いなし、と、いうのも3月になるというのにまだ寒かった、というわけだ。 そうそれは先月ハルヒ達からやたら凝った方法で渡されたチョコレートのお返しをどうやって返してやるか考えを巡らせる頃だった。 朝というのも憚られるぐらい暗い早朝、携帯のけたたましい音により俺のぬくぬくとした安眠は部屋の中に飛んでいる蚊が蚊とり線香に落とされるように簡単に打ち砕かれた。 こんな早朝にいったい誰だ…という考えはカメレオンが口から舌を出して虫を口の中におさめるより早い時間で止まった。 人の迷惑顧みず、こんな傍若無人なことをしてくる人間に心当たりは1人しかいない。 「もしもし?」 眠い目を半分開いて手探りで探した携帯電話のボタンを押す。 「……」 予想していた大音量は飛んでこない…どころか電話口に音声すら発生しない。 改めて俺は電話のディスプレイを確認する。 「長門?どうしたんだ、こんな朝早く。」 正直言っていい予感なんて微塵もなかった。 普段絶対にこんなことをしない長門がこんな時間に電話をかけてくる、それは異常事態以外のなにものでもないだろう。 「…ごめんなさい。」 この電話の中で初めて発せられた長門の言葉は謝罪だった。 これはまずい。 俺の非日常警報がサイレンを鳴らす。 長門でも対処できないことが起こったとでもいうのか!? 「…声が聞きたかっただけ。」 …俺は最初何を言われたかわからなかった。 こんな純粋に感情だけに促されるような行動を長門がとるとは思わなかったからだ。 「別に構わんぞ、厄介事の知らせよりよっぽどいい。」 「…そう、ありがとう。」 俺はそれで切れた電話に温かさすら感じていた。 だが、この時の俺は楽観的すぎたんだ、長門がこんな時間に電話をかけてきて、何でもないはずがなかったんだ。 二章 二度寝は気持ちがいい。 異論は認めない。 長門の電話で朝早く起こされた俺だが、その時点で、まだ3時間も寝れる…そう考えれば最高の時間だった。 ただ最高なのはその時間だけでもう一度眠りにつけば本来の起床時間はすぐに訪れるのだ。 長門からの電話が切れ、枕元に再び携帯を置いて目をつぶった…とすぐに意識は落ち、その直後ぐらいの感覚で妹のエンジェルダイブエクストリームが俺に炸裂したのだった。 しかし、時計は無情にも起きる時間を示している、睡眠とはなんと儚いものか。アライグマが食べ物を洗う当然なような動きで俺は朝の支度をする 恨めしいながらも1年近く通い続けて少しだけ、本当に少しだけ愛着が沸き始めた学校の前のハイキングコースを登って学校に着くと、ハルヒから予想外の一言が聞こえた。 「今日有希休みだって。」 なんだって? 長門が休み? いったい何があったっていうんだ!? 「ちょっと慌てすぎよ、今朝早くメールがあったの…風邪ひいたんだって。」 言いながらハルヒは携帯のメールを見せてくれた。 その時刻は俺が長門に電話をもらった1分前だった。 「珍しいこともあるわよね、有希が風邪なんて……そうだ、放課後はみんなでお見舞いに行きましょう!」 いつもならお前が来たら病人もうかうか寝ていられないとか突っ込むところだが、それどころではなかった。 いやな予感が頭を駆け巡る、不安な気持ちが心を揺さ振る。 「ほらみんな席つけー。」 岡部がやってきて感じたのはただ座ってなきゃいけなくなったもどかしさだった。 三章 「古泉!」 1時間目が終わった休み時間、俺は全速力で9組までやってきた。 「どうしたんですか?そんなに慌てて。」 悠長に微笑みを絶やさない古泉に道を歩いていた時、目の前のカップルの歩みがゆっくりでなかなか追い越せないようないらだちを覚えるが、そんなことはまあいい、なぜならこいつはまだ何も知らないのだから。 「今日…長門が休みだそうだ。」 だから伝えてやるんだ、今の状況を、俺が慌てている理由を。 「…!」 にやけ面が真面目な顔に変わった。 俺の危惧している部分が、どうやらこいつにも伝わったようだ。 「…今は時間がありません、昼休みにテラスへ、いいですね?」 俺は授業をさぼってでも話をしたかったが、古泉はきっとその間にやることがあるのだろう、そんな気がした。 だから俺は古泉に了承の返事をしてから頭上で鳴り響くチャイムの音をバックミュージックに自分の教室へと戻った。 授業で何をやったのかなんて覚えていない。 後ろからのシャーペン攻撃に続いた言葉も覚えちゃいない。 ただ俺はもどかしく昼休みの到来を待っていた。 こんな短い時間と比較するのは大変申し訳ないとは思うが、永遠の夏休みにも似た気分を味わっていた。 偶然、あの時は俺の選択肢が合致して夏休みを終わらせることができた。 俺には最後の一回の記憶しかないから苦痛なんてない。 だが…長門は違う。 何百年と繰り返される夏休み、それを誰にも伝えることなく、観察者としてことの成り行きを見守っていた。 何もできないもどかしさ、ただ繰り返される日々を過ごすだけの退屈。 そんなものを感じていたから長門は、世界を作り替えちまったんだろ? だったら今度は俺の番だ。 あの時、俺は言った。 ハルヒを焚き付けてでも長門を救うってな。 長門に何が起きているかはわからない。 もしかしたらもういないのかもしれない。 だが、そんなことなんて鯨の口の中に蟻が入ってしまったくらいどうでもいいレベルの力を持った最強の団長様がこっちのバックにいるんだ。 俺は俺にできることをやるだけだ。 何がなんでも救ってやる。 「長門…」 窓の外の曇り空を見る。 すでに3月なのに日も当たらない寒空。 まるで俺の心を写しているかのような気分に陥る。 暗くなってどうする? そんなんじゃ長門にユニークとか言われちまうぜと、前に視線を向ければ、教師が授業のまとめをしているところだった。 少し進んだまま誰も直さない時計は、すでに昼休みの到来の時刻をさしている。 あとはチャイムがなるだけだ。 今か今かと待ちわびたチャイム、それが校内に鳴り響いた瞬間、俺は挨拶も忘れ、教室を飛び出していた。 四章 俺がテラスに着いたとき、すでに古泉はそこにいた。 「だいぶ急いでこられたようですね、どうですか?お茶でも。」 俺は悠長に構える古泉を咎めるように湯気が立っている横にあった茶色い液体を喉に流し込んだ。 冷たい烏龍茶が乾いた体を潤す。 「…まだ喋るのは難しいでしょう?まずは僕の話を聞いてください。」 そう言って古泉は俺を座らせ、喋り始める。 「機関が調査した結果、自宅に長門さんはいませんでした。学校にもいない、家にも機関の判断は静観せよ、でした。長門さんがいなくなったことは機関にとってはどうでもいいことだったんでしょうね。」 笑顔で手振りをつけながら話す古泉にいらだちを覚える。 だったらなんだ、お前は機関が我関せずだから何もしないっていうのか? 「…同じくTEFI端末の喜緑さんはいつも通りのようでした、さすがは穏便派といったところでしょう。」 だからなんでお前はそんなにこやかに話せるんだ! 長門が心配じゃないのか!? 「…もちろん心配ですよ…だからこそ、です。何か覚悟を決めた人間は逆に悟りを開くものです。」 目を見開き、顔の前で手を組む古泉。 その顔は怖いほどだった。 「前に言いましたよね?僕は一度、機関を裏切ってでもあなたを、ひいては長門さんを助けると。」 イエスマン古泉とはまるで違う、静かな迫力をもつ低い声。 その声に、顔にこれほどの頼もしさと恐怖を感じるとは。 「SOS団副団長、古泉一樹…機関を裏切り、あなたに協力します。」 ごくり、と自分が唾を飲み込む音が頭に響いた。 どれほどの覚悟をしたらこんな表情になるのだろうか、どれだけの決意を固めたらこんな目の色になるのだろうか。 これが…同じ人間の顔なのだろうか。 今ほど、古泉が味方でよかったと思ったときはない。 信頼できる仲間を手に入れた俺は、自分のジョン=スミス作戦を古泉に話した。 聞き終わった古泉は少しうつむいた後、淋しそうな表情でこう話した。 「……その作戦を実行すれば、SOS団はもうもとには戻れない、それはわかっていますか?」 …俺は言葉を失う、色々なことが脳裏を通過していく、頭が混乱する、どういうことだ? 「朝比奈みくるが敵になる、ということですよ。」 俺ははっと古泉の顔を見る。 真っすぐに俺を見据えた目には悲哀が感じ取れる。 「朝比奈みくるは…いえ、未来人組織は何か意味があってジョン=スミスを生み出した。それが長門さんを…彼女らにとってはただのTEFI端末にすぎない存在を救うためだとは考えにくい…この作戦において、彼女は敵です。」 自分のことばかり、考えていた。 朝比奈さんや古泉の事情なんて考えていなかった。 ただ自分のわがままで長門を助けるためにみんなを巻き込もうとしていた。 …情けなかった。 長門が戻ってくればみんなそれでいいと思っていた。 だが…古泉のおかげで思い知らされた。 敵にならないまでも朝比奈さんが未来に帰ってしまうかもしれない、このことを知られたら古泉だって機関に拘束されるかもしれない…ダメだ…この作戦は穴だらけだった。 「その作戦は最終手段です、できることを探しましょう。」 古泉の言葉にかぶさるように昼休み終了のチャイムが鳴った。 「僕もいろいろ考えてみましょう…では、放課後に。」 俺は切り札が切り札でしかないことを思い知らされ、歩き去る古泉に背中を見送ることしかできなかった。
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ガキィッ キィンッ! 激しい攻撃の応酬が続いている。 戦ってるのは蒼星石と、ローゼンメイデン第一ドールの水銀燈とかいう人形との事だ。 その舞台はnのフィールドではなく、俺の家の裏山となっている。 今、俺はアリスゲームの真っ只中にいた。 ちょっと前、家で蒼星石の家事を見ながら麦茶を啜ってると、どこからか黒い羽根がヒラヒラと舞って来た。 なんだこの羽根?・・とか思ってるとそれを見た蒼星石の顔が一変した。 洗濯物を放り投げ、俺に猛進してくる蒼星石。 ハハハ、昼間っから積極的だn・・ 「マスター危ない!」 ドン、と俺を突き飛ばす蒼星石。 「ぐぇっ」 ぐぇっ。いきなりなにすんだろうかこの子は。 「ちょ、ちょっと落ち着k」 カカカカカカカッ 何かが風を切る音と共に、それまで俺が座っていた場所に次々と突き刺さる。 とりあえず当たったら俺は血だるまになりそうな気がした。 ってこれ羽根か? 「ふふ・・慌てちゃってみっともなぁい」 羽根が飛んできた方向を見ると、そこには黒い人形がいた。土足で。 「水銀燈・・・!」 俺にダイブした体勢のまま蒼星石が驚き混じりの声で言う。 これが水銀燈か。中々かわいいじゃないか。 ・・とか思う余裕はあまり俺にはなかった。その崩れない微笑からは何か禍々しい物を感じる。 「おい、水銀燈。妹の家に来るにしては礼儀がなっていないんじゃないか?」 だってこいつ土足で家に入ってくるんだぜ!しかも攻撃してきたし! なにより至福の一時の邪魔を・・・! 「どうした?何か答えr」 「あなたは黙ってなさい」 怖ぇ。・・ん? 「何の用だい、水銀燈?いくら君でもマスターを傷つけるのは許さないよ」 蒼星石は鋏を出して構えの体勢をとる。 ・・そうか。今ここには二体のローゼンメイデン・・ 「何の用ぅ?決まってるじゃない・・」 しかもその一方は、アリスの座を貪欲に求めているという水銀燈・・ 「私は・・貴女のローザミスティカを貰いに来たの」 となると、その出会いが持つ意味は一つ・・・ 「アリスゲーム、始めるわよ」 やっぱり。 初めは乗り気ではなさそうな蒼星石だったが、このままだったら水銀燈が俺を狙うのは必至ということを悟ったのだろう。 攻撃を仕掛ける水銀燈を鋏で家から弾き飛ばすと、 「マスター・・しばらく待ってて」 そういい残し、蒼星石は裏山へ消えた。 突如俺を包む静寂。俺の耳にはテレビの音も、家の前の道路を走る車のエンジン音も届いていなかった。 「待っててだって・・・」 俺は駆け出す。 「そんなこと・・できるわけ無いだろ!」 木が鬱蒼と茂る山は、昼間だというのに薄暗い。 遠くで何かがぶつかる音がする。 ※ここから冒頭に戻ります 低空で戦い続ける二体のドール。 その様は美しく、力強くも、どこか寂しさを纏っていた。 「・・っはぁ!いいわよぉ、蒼星石ぃ!その力を、水銀燈にちょうだぁい!」 背中の羽から繰り出される攻撃を鋏で防ぐ蒼いドール。素人目にも、明らかに劣勢なのがわかった。 「ぐっ・・うぅっ・・」 羽根の猛攻に耐えかね、蒼星石は木に叩き付けられた。 「蒼星石!」 ずるずるとずり落ちる蒼星石を受け止める俺。 あぁ・・服もボロボロになっている。 「マ、マスター?!ここに来ちゃ危ないよ!」 「バカ、俺の心配なんかするな。今は・・」 水銀燈が近づいてくる。 「この状況を切り抜けることだけ考えればいい」 俺は蒼星石を抱えて走り出す。少しでも時間を稼がねば。 「人間・・邪魔をしないで!」 急に体から力が抜けていった。 これも水銀燈の力なのだろうか? 「やめて水銀燈!マスターは・・マスターは関係ないっ!」 蒼星石は俺の腕から飛び出し、水銀燈に突っ込む。 予想はビンゴのようだ。 「あらぁ・・蒼星石ぃ、あなた、あんな人間のために出てくるなんてねぇ」 たやすくそれを水銀燈はかわし、俺を一瞥する。 力が入らない。 どうしようもなく、俺は木に体を預ける。 前にも一度体から力を搾り取られたことはあるけど(蒼星石に)、今回とは訳がちがうな。 万事休すか・・・ 「しらけちゃったぁ・・今回は引かせてもらうわぁ」 ふん、と鼻で笑うと飛び去っていく水銀燈。 え?マジ? 蒼星石も水銀燈の姿が見えなくなると、鋏を仕舞って俺に駆け寄ってきた。 ・・・終わったのか。 「マスター・・待っててって言ったのに・・」 蒼星石が泣きそうな顔で俺を見つめる。 ふふふ、俺には蒼星石への愛という予備電源があるんだぜ。 こんぐらいで歩けなくなることはないさ。多分。 「ごめんね・・僕が、僕がもう少し上手くやってれば・・マスターをこんな目に遭わせずにすんだのに・・」 「もういいよ、蒼」 蒼星石の頭をなでると、俺は予備電源で立ち上がる。 ・・もう一度座り込んだら、動けなくなるなこりゃ。 水銀燈の奴、容赦なく吸い取りやがって。 「ほら、大丈夫だろ?」 腕を振っても、蒼星石は俯いたままだ。 アリスゲームは、やはり俺なんかがしゃりしゃり出ていい場ではない。 ・・俺って奴は、ほんと、先読みってのが下手だ。 逆に蒼星石に迷惑を掛ける羽目になってしまう、のは十分予想できたのに。 「蒼星石・・」 いかんいかん、悲しい顔をしてちゃ、もっと蒼星石を悲しめてしまう。 せめてこの子の前では笑っていよう。 次、上手く対処できればいいさ。 「さ、家に帰ってカステラでも食おうか」 俺達は家へと戻り始めた。 「本当に、あなたたちって甘いわねぇ」 え? 「この私が・・そう簡単に引き下がるとでも思ったのぉ?」 いつの間にか水銀燈が俺達と間合いを詰めてきている。 奇襲戦法か! 「さあジャンクに・・なりなさいっ!」 剣で俺を断ち切ろうとする水銀燈。 蒼星石は突っ立っている俺を蹴飛ばしてかわした。 無様にこける俺。 「水銀燈っ!君、マスターを・・!」 激昂して再び鋏で水銀燈に立ち向かう蒼星石。 に・・逃げないとまた蒼星石に・・・ 「う・・うああっ!」 大きなモーションで蒼星石は鋏を振るう。 それが仇となってしまった。 駄目だ・・立てねえっ・・! 「無駄よっ!」 剣で鋏を薙ぎ払う水銀燈。鋏は、蒼星石の手を離れた。 「あっ・・・」 ずしゃっ。 ・・迷惑をかけてしまうって、わかってるのに 弾かれた鋏は、俺に刺さった。蒼星石の顔が恐怖みたいなので歪んでいくのが見える。 「あ・・モ、モルスァ」 腹を貫通した鋏は、俺と地面を縫いつけた。 痛いというよりは、熱い。 「ぐぶふっ」 血が腹から逆流し、口から溢れ出す。思わず両手で受け止めてしまう。 あんまり、綺麗な紅色じゃないんだな、血って。 「そ、そうせい・・せきぃ・・」 手を伸ばす。俺に駆け寄る蒼星石も、 残虐な笑みを浮かべる水銀燈も、俺の手から滴る血も、すべてスローモーションの世界だ。 「ごめんな・・ごめんな・・」 俺は、目を閉じた。 続く bad normal