約 42,792 件
https://w.atwiki.jp/amizako/pages/609.html
桂離宮は日光のもとに見るべきものではない。月光のもとに見るべきものである。それも満月 の折は欠陥をあらわす惧れがある。下弦の月の頃、長夜の宴でも張ったとき、はじめてこの離宮 は真珠のような微光を人心に通わせるかもしれない。これは離宮の全景を綜合的に見た上での私 の予想である。 四季のいずれの時間を選ぶかは、極めて大切なことだ。御殿と林泉と茶室と人の心が、おのず から融けあう刹那は、古人においてもそう屡ーあったとは思われない。それでいいのだ。離宮と は元来、「贅沢な時間」のために構想されたものであるから。人は日常性から意識的に遊離した かたちでここに遊ぶ。 * 洛西の郊外、桂川は嵐山をめぐって東南に流れ、.淀川に注いでいる。その流域のほぼ中ほど に、離宮の地は設定された。周囲はすべて田野である。自然として利用すべきものは、桂川の水 以外にはない。この平坦で平凡な場所に、一万三千坪の庭園と宮殿を構想することは、大きな冒 険であったと云えるだろう。たとえば銀閣寺や修学院離宮のごとく、山麓を選び、自然の樹木を そのまま構想に入れることはここでは出来ない。一切は人工にまたねばならぬ。桂離宮とはつま り巨大な「箱庭」なのである。盆石、盆景、盆栽への愛好は東山時代に発するが、そこにみられ る巧緻なる人工を拡大すれば、即ち桂離宮になる。盆山水はもともと林泉の小なるものであり、 林泉とは盆山水の大なるものと云われる。一万三千坪を盆上にのせて眺めると思えばよい。人工 の面白さもいやらしさも、おのずから了解されるであろう。 離宮の建物には桃山風の豪華絢爛さは全くない。伏見城や聚楽第の遺構に比べてみれば、誰に もわかることだ。むろん造営の目的はちがうが、彼には覇者の気魄と威嚇性があり、是には王者 の放心と遊楽性がある。桂離宮は徹底した無抵抗主義の産物である。そして遊楽性にみられる簡 素と高淡は、或る意味で東山風の復活とも云えるだろう。 * この離宮は長いあいだ小堀遠州の構想指導に成るものと伝えられてきたが、事実は正親町天皇 ともひと ともただ の皇子智仁親王とその子息智忠親王の二代にわたる造営である。そのための側近の公家や禅僧の いたことが、最近森蘊氏の研究「桂離宮」で明らかにされた。むろん「遠州好み」と云われるも のが入ってはいるが、遠州ひとりの造営という説は一種の伝説にすぎないことが実証された。し かしこの離宮には様々の欠陥がある。 徳川家光の寛永年間は、東山の復活時代と云われる。豪華壮麗を極めた桃山時代の反動とし て、再び東山の高淡がしのばれたとは岡倉天心の説であるが、そうかと云って、仮に東山の足利 義政と寛永の小堀遠州を比べるならば、これは全く段ちがいである。異質的な存在である。義政 らんだ の底をついたような懶惰の悲哀と、没落の危機感は、遠州にはおよそ無縁のものである。遠州は 才気ある審美家にすぎなかったように思われイ、ならぬ。私は義政の歌が好きである。銀閣寺に隠 棲して、かなしい風流に惑溺した政治的無能力者にして且つ将軍であった人の心は、二三の歌で 示せば次のごとくである。 何もた.・過ぐれば夢と思ふなり今見ることもうつ・とはなし 何事も夢まぼろしと思ひ知る身にはうれひも悦びもなし はかなしやめつる心の花園にまよふ胡蝶の夢の世の人 こういう義政が、もし桂離宮を見たら、どんな感想を抱くであろう。銀閣寺の林泉を作ったと そうあみ 云われる相阿弥ならば、何と言うか。聞きたい気がする。一万三千坪の平面に林泉を人工するな どは大冒険だと云ったが、この冒険を示唆したのは誰であったか。惜しむらくは、その意図を野 放図に遂行する造園家がいなかった。いないのが当然かもしれない。少くとも利休ほどの放胆と 剛愎がなければ不可能な筈で、遠州は所詮その器ではない。桂離宮の林泉に遠州の息吹がかかっ ているとして、彼は当初の構想を、ただ細部において凝ってみせただけのように私には思われ る。たとえば修学院離宮のごとき雄大な気品はここにはない。建築の方面から云えば、豊臣時代 がんこう に建てられた古書院、中書院、楽器の間の、三棟の雁行はすばらしい着想だが、後に建てられた 新書院はこの調和を破壊してしまった。 桂離宮の「完成」とは一の悲劇ではなかろうか。細部において時に美しい詩も、広大な林泉、 御殿、茶室と、綜合においてみれば雑然と消え去って行くようだ。歩いてみて、何という落着き のない庭だろう。御殿から眺めて、どこに一体焦点があるのか。建築にも造園にも全く門外漢 で、その上行きずりの旅人にすぎない私の感想は、専門家からはおかしく思われるだろうが、眼 に映った最初の印象はそのまま述べておきたい。 * 桂離宮のような有名なところは、まだ見ぬ前から感心しているものである。感心するつもりで 行くから感心する。他の古美術についても同様に云えるだろう。桂川を渡り、桂の駅で降りて、 四五町の村道を行くと、穂垣と桂垣にかこまれた離宮の森がみえる。御門の前に立ったときは、 さすがに心がときめいた。門をくぐって、御殿玄関前の中門までの三十間ほどは、黒い小さな石 つつじ を堅く敷き埋めた道である。両側は松、杉、樫の大樹が繁り、高さ六尺ほどの躑躅など交えた垣 根がこれにつづき、庭の大半はまだみえない。この道を歩いていると、カタコトと音がする。雪 の日など、音をたてつつ履物の雪を落し、同時にその音で、来客の訪れがわかるようになってい るそうだ。風流な思いつきには相違ないが、こういう何んでもないことについては、説明の言葉 が大切で、意味ありげな説明など読むと、馬鹿らしくなるものである。桂離宮には、どうやら意 味ありげなものがあるらしい。それで田舎の大名は感心してしまうのかもしれない。 私はまず林泉を巡ることにした。中門の前から池に向って左側に紅葉を植えた築山がある。そ こから更に奥へ進むと、蘇鉄を植えた低い築山があって、その前に待合がある。私はここに腰を おろして、まず桂の庭の一端から仔細に眺めようと欲した。池はみえない。背後は深山のよう で、周囲には、杉、松、樫、楓などが繁り、光線は葉を通して柔く地面を照らしている。地面の 飛石に対する、それは効果ある照明だ。土深く埋められた巨大な飛石を中心に巧みに散在してい る。眼前にはおよそ十数本の古い蘇鉄。それに配置された大小の庭石。遠州の構想だという。私 にはよくわからぬが、この場所では、何となく心静まり落着く。光線が適度であり、また石と蘇 鉄の配置が不思議にぴったりしている。あの鋭い葉をもつ南方の植物は、当時としては異国趣味 きけい であろう。飛石や築山を堅める石の奇警さは、他の植物なら必ずその過度を感じさせるであろう が、蘇鉄だけは石のあらゆる奇警さに堪えるのではなかろうか。鉱物的な葉が私をほどよく緊張 させる。同時に技巧を凝らした石のためにそんなに悩まされないでもすむ。庭を巡り、御殿を見 た後も、幾度私はここへ休みに来たことだろう。しかし蘇鉄にばかり感心しているのは具合がわ るいような気がして、また立ちあがる。 * 蘇鉄の築山を過ぎ、池畔に立つと、向う側に松琴亭がみえる。この池畔の一部は、小さな南瓜 ほどの石塊で堅められ、それが細く池にのびて、突端に高さ三尺ほどの石燈籠が立っている。海 辺のさまを模したと云われるが、小細工を弄したふざけたものである。 池をゆっくり迂廻しながら、松琴亭へ近づく前に、卍(まんじ二景という待合に達した。これ は腰掛の位置がたがい違いになっていて、つまり四人が夫々腰かけても、互の顔を正面から見ず にすむように出来ている。ちょっと洒落た思いつきだ。茶席に案内されるまで正面きって互の顔 をみることなく、各ーが前方の景色や樹木を勝手に眺めていられるのはともかく有難い。しかし お互の横顔はいやでも見なければならぬ。ことによると林泉や樹木を背景とした横顔を見せるの に、こんな工夫をしたのではあるまいかと考えた。そうだとすれば実にキザな話である。 まんじ亭を降りて、大きな一枚石の橋を渡って、松琴亭に行くわけだが、この辺りの石の配置 は、もううるさいかぎりである。一つ一つに入念の選択と、配置上の苦心があるに相違ないが、 これでもかこれでもかと責められる感じだ。それも思いきって巨大な巖ならいい。池の広さ、周 囲の樹木の高さに比例して、あまりに小さすぎる。小さいくせに奇警を弄しているから、こま ちゃくれた子供のような印象を受ける。桂の庭の中で、最も失敗した部分の一つではなかろう か。飛石も濫用されている。築山の道まで石を敷かなくてもいい。その一つの石を見ても、職人 の丹念な細工はわかるのだが、あまりに自然を無視しすぎていると思う。 * さて、松琴亭の前に立つと、眼前はひらけて、池の大半と、向う側の月波楼、古書院がみえ る。離宮の美しさは、月波楼と古書院の辺りにあるようだ。杉と樫の巨木を中心に、緑の垣、古 書院の白壁、くすんだ檜葺の屋根、それがよく調和している。簡素で清潔だ。しかし池そのもの は広すぎる。尤も舟遊びもし、また舟に乗って茶室へも渡るのだから、これだけの広さは必要で あろうが、これだけの広さに必要なのは更に或る程度の流動感と深みではあるまいか。造営当時 は桂川の水がふんだんに流れこんでいた筈だ。水量も多く、水も清らかであったろう。何らかの かたちで流動感を与えるか、或は深淵の趣を与えたとき、この池ははじめて眺めるに堪えるので はあるまいか。 いたずら 水も少く、淀み濁っている現在から、この池を評価するのはまちがっているかもしれぬ。徒 に広いだけで、生命を失っているのだ。池の形骸である。銀閣寺のような池は、静かに澱んでい ていい。それにしても銀閣寺の池の、あの深い豊かさはどこからくるのであろう。桂の池には深 みは感ぜられぬ。深みを石でごま化したようなところがある。いっそ桂川の水を、川のままこの 庭園に導き入れて、縦横に貫流せしめた方が面白かったかもしれない。大きな点で奇警さがない。 大胆さが足りぬ。この広さに対して誤算したのである。そして細部にのみ人工を弄したのが致命 的であった。その欠陥を蔽うごとく、石を濫用したのではあるまいか。林泉の最も重要な部分で 桂離宮は落第である。素人は勝手なもので、私はこんなことを考えながら池をめぐっていた。 すこぶ 池畔に立っていると、時々ボチャンという頗る散文的な音がする。石上に甲羅をほしている亀 の子が、水に入る音だ。飛び込むのでなく、すべり落ちると云った方がいい。見ていると、ちょっ と首を出し、ひっこめ、また首を出し、うろうろし、のそのそと這い出して、やがて横斜めに、 ぶざまな恰好でボチャンと落ちる。ブルーノi・タウトは、古池に亀の落ちこむこの音こそ、日 本的な美だとくりかえしかいている。よほど感心したらしい。これが蛙であったら、或はタウト の関心をひかなかったかもしれぬ。異邦人の感覚は妙なものである。亀の落ちこむ水の音など、 私は全然面白くもない。 * 大和の古寺を歩きながら、私はよく茶の饗応を受けた。作法は知らないが、茶を飲むことは好 きだし、茶室に坐っているのも好きだ。しかしとくに研究のつもりで茶室を見たことはない。大 和では当麻寺と小泉慈光院の、片桐石州の茶室で幾たびか茶をご馳走になったことがある。坐っ てお茶を飲んでいればいいので、無名の茶室でもいい。京都では茶室は殆んど知らない。一応見 ただけというなら修学院離宮と銀閣寺と飛雲閣ぐらいのもので、他に記憶はない。桂離宮では松 琴亭と笑意軒と月波楼と、三つの有名な茶室がある。むろん外側から見るだけで、点茶など思い もよらない。しかし点茶をせずに茶室だけを見るというのは、生理的に不具感を与えられて妙に 落着かないものである。 数奇は凝らしてある。松琴亭のごとき、その手法の細部について語ろうとすれば、際限がな い。いや私には語ることが出来ず、説明を聞いただけなのだが、そのトリヴィアリズムがやりき れない。目だたぬところに精緻な工夫を凝らしているらしいが、目だたぬところに精緻な工夫を 凝らしていることがわかるように出来ているから困る。尤もそれをとりあげて、意味ありげに感 心する方が悪いかもしれない。利休の構想した「自然」にはとても及ばぬ。「遠州」の名の伝わ るところ、悉くポーズがあり、凝りすぎてキザなところがある。一体このような茶室はどのよう に用いられたのであろう。;二の人の佗茶ではあるまい。皇族公卿、或は招かれた大名武将達 の、かなり華やかな遊楽ではなかつたかと思われる。遺憾なことに、私は当時の遊び方を知らな い。松襲ユ早の一之間二之間、饗応の設備、笑意軒の台所をみても、少くとも十名以上の客が集っ・ て、相当に派手な宴の開かれたことが推察される。少人数であればこれらの茶室は不適当であ る。それにしても松琴亭、笑意軒、月波楼などと、なぜ田舎の三流料理屋のような名称を附した のであろう。もっといい名がありそうなものだ。 松琴亭から再び池畔に沿って十間ほど歩き、橋を渡ると今度は小高い築山に入る。賞花亭(山 の茶屋)のあたりはさすがに深山らしい気配があって、池の雑駁な広さと石の過剰にいささか辟 易した身には有難い。気分が一変するように出来ているが、それは平凡のためである。どんな山 道にでもあるような平凡さだ。しかし、私はほっとするとともに、多少うんざりしたのも事実で ある。深山らしいと云ったが、深山らしく出来ていることがすぐばれるのである。 * 賞花亭を過ぎ、親王の持仏堂たる円林堂を過ぎ、弓なりの橋上に立って、私ははじめて離宮御 殿の全体を見わたした。床は高く、六尺ほどもあろう。桂川の氾濫を防ぐためとも、また湿気予 防のためとも云われる。私は古書院、中書院、楽器の間とその前の縁、この三棟の建物が、鍵形 に連続しながら、次第に小さく雁行しているすがたに感心した。床が高いにも拘らず、この三棟 の御殿は、低く低く、謙譲に地に伏して行くようにみえる。檜葺のくすんだ屋根も低く、廂も深 い。その形と色が、建物全体につつましい陰翳を与えている。障子の色は映える。たしかに一種 の音楽だ。雁行は建物に流動感を与える。地に伏すように動いて行く。音楽とすれば忍ぶ音楽 だ。そして幽かな牧歌調がある。西洋の壮麗な石造宮殿に比べるならば、これは田園の納屋にみ えるかもしれない。桃山建築に比べるなら、これは殆んど喪服を着た家のようだ、それほど簡素 で内気である。しかし決して暗くない。障子と壁の白さ、おそらくは広い池の光りの反映もあっ て瀟洒な「色気」さえうかがわれる。近づいて行けば、床の高さがそのまま建物の高貴さを保証 する。 この雁行した三棟につづいて、後に新書院が建てられたわけだが、前述のごとく新書院はこの すべての調和と床しさを破壊してしまった。もし建てるならば、更に低い感じを与えるように、 更に目だたぬように工夫あって然るべきだ。さきの三棟を無視するごとく、高い屋根をもった大 きな建物をくっつけてしまったのである。接続の仕方が無遠慮だ。相当長い渡り廊下をつくっ て、一応の独立性を与えたらまだ救われたかもしれない。私は離宮の建物全体の形を述べている のだが、こういう見方は不当だろうか。絵画はあくまで絵画だ。絵画を文学的に語ってはならぬ ように、建築を絵画的に見てはならないのかもしれない。しかし当初の作者の構想の裡では、必 ず池畔から眺めた折の形態美は精密に顧慮されていたであろう。内部の機能から云っても、そう あらねばならぬ筈だ。「すべてすぐれた機能をもつものは、同時にその外観もまたすぐれている」 と、桂離宮を激賞したタウトが、新書院のすがたの不調和を指摘しなかったことは不思議である。 * 内部を拝見しよう。私は中門から輿寄(玄関)に至る内庭の辺りが好きだ。例によって凝って いるが、建物の簡素がこれを救ってくれる。目にしみいるような緑の苔、その中になかば埋りつ つ点々と斜めにつづく飛石、月波楼の築山との問に立てられた低い壁垣、適度に植えられた樹木 の影、日本の古い家や茶室の露地など、どこにでもありそうでいて、実はどこにもない、云わば 精髄だけを集めたようなものだ。我々の心の底深く眠っている懐しい日本の玄関がここにある。 私は中門の辺りに立った時、遠い日本という故郷に帰ったような気がした。人を迎える入口と は、まさにかくあらねばならぬものだ。 まず古書院を通って、その縁先に立ってみた。広い芝生を隔てて林泉が明るく展ける。今まで は池畔からこの建物を眺めていたわけだが、今度は建物の内部から林泉の全体を見わたしてみ た。縁先から突き出た月見台の上にあぐらをかいて暫く眺めた。どうしても感心出来ない。目の やり場に困るのだ。御殿と林泉とがまるで他人のようだ。この二つを親しくつなぎあわせる何も のもない。一万三千坪をもてあまし、あちこちと人工を分散的に弄した結果にちがいない。公園 と庭園の合の子のようなものである。乃至は林泉の博覧会と云ってもいいだろう。よく見れば見 るほど疲れるように出来あがっているからふしぎだ。池の向う側につらなる築山の樹木は、すで に三百年の歳月を経ている筈だ。嵐山が遠望出来たというから、当初それははるかに低かったで あろう。適当に刈りこんで、低く広い池と調和していたかもしれない。しかし現在は伸びるにま かせてあるから、樹々の高さが全体の調和を崩し、林泉は一層雑駁にみえる。 中書院の廊下まで来たとき、間近に高さ二丈ほどの杉の巨木が、たった一本立っていた。私は この杉に身を(つまり眼を)寄せるようにして、その間から林泉を見たが、やっと救われる思い がしたのである。つまり御殿と林泉を融和させる大切な役目を、このたった一本の杉の木が果し ているわけだ。この杉の枝と葉を通して、眼はだだっ広い池を適当に分割し、そこに一の落着き を得るのである。いっそ古書院中書院の周囲に、眼をさえぎるほど樹木を一杯に植えたらどうで あったろう。樹間を通してわずかに池を眺めた方がずっと落着きをもたらすのではないかと空想 した。一万三千坪をもてあましたということは、換言すればこの広さのもつ光りをもてあました ということでもある。 中書院の廊下を巡って、楽器の間の前に立ってみる。前面はやはり芝生になっていて、往時は けまり ここで蹴鞠をしたという。楽器の間の前のやや広い板敷は、見物席ともなった。ここからさらに 廊下を巡ると、新書院に通ずる。私は内部の機能に感心した。書院、上段の間、寝室、化粧の 間、用水、厠、湯殿、納戸、すべてが実に合理的である。つまり簡素で清潔で無駄がない。それ はタゥトの言うように、外観にもあらわれねばならぬ筈だ。新書院だけを独立して、別の場所に 置いてみたらいいのかもしれない。 * 新書院の一番奥まったところに、上段の間がある。部屋ではない。二畳ほどの高座で、吹抜窓 があり、親王はここに坐って書見などされたのであろう。精妙な技を凝らした桂棚がある。私は 吹抜窓を通し、廊下を隔てて、その向うの障子を開いて貰ったとき、その眺めに感心した。ここ には林泉のうるさい技巧は全くない。庭はただ一面の刈込で、一つの石一つの燈籠もない。およ そ十間ほど離れて、向うには;二丈の樹木が一杯に繁っている。それだけだ。吹抜窓の前に坐 り、外部を見ると、障子一枚開いただけの空間は全部青葉である。床が高いので地面はみえな い。やや奥まっているので、樹木の根もともみえない。初夏の青葉だけが、額縁一杯におさまっ たような眺めだ。緑の光線が室内に入ってくる。春ならば若葉、秋は紅葉、冬は雪、四季とりど りの色彩が、同じように障子一枚だけの空間に満ちて眺められるであろう。ここにならばゆっく りと坐って居られそうだ。しかし思索に適する場所ではない。長く住みついたならば頭脳は悪く なろう。 古書院から新書院へかけて、私は幾たびも往復してみた。障子を全部開け放ったならば、林泉 の緑は池に映え、更にそれが室内に反射して、畳までその色に染めてしまうかもしれない。秋な らば紅葉の色がどのような効果をもたらすか。問題は住んでみることであり、遊楽であり、その 間に発見する「贅沢な時間」だ。建築の批評とはその機能に従って住んでみる以外にない。今と なれば一片の夢にすぎないが、私は日光のもとでよりも、月光のもとをよしと言った。林泉の雑 駁さを思うと、そうでも言うより他に仕方がないのである。 庭の石燈籠はすべて低い。;二尺のものばかりだ。これに灯をともすと、飛石を伝う足もとを照 らすようになる。林泉の所々に、点々と石燈籠の灯がともり、それが池に映る。かかる夜半に散 策したならば、離宮の意外な趣がわかるかもしれない。或は月並に終るかもしれない。みな想像 だけで、よくわからぬのであるが。現在の我々は白昼見学する以外にないのだが、「与えられた 時間」というものは貧寒なものである。 この離宮をつくるとき、遠州が秀吉と契約したと云われる掟が残っている。むろん伝説である が、掟そのものは何びとかによって書かれ言い継がれたのであろう。 一、労費を吝むなかれ。 二、成功を急ぐなかれ。 三、成功に至るまで来り観るなかれ。 造営者たちは、或はこの掟に従って造営にいそしんだのかもしれない。しかし仮に彼らの亡霊 が今の世にあらわれて、離宮を眼の前にしたならば、やはり同じようにこの三つの掟を口にし て、その未完成を嘆くかもしれない。
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/2855.html
【作品名】 夜伽の国の月光姫 【ジャンル】小説 【先鋒】ミラノ 【次鋒】ギィ 【中堅】日除蟲 【副将】日除蟲 【大将】赤竜 【名前】ミラノ 【属性】人間、男性 【大きさ】青年並み 【攻撃力】剣:1mぐらいある剣、大人一抱えある木を両断できる次鋒の神木と切り合える 拳の一撃は直撃させられれば次鋒の首をねじ切れる威力がある 【防御力】鉄の剣ぐらいなら簡単に砕け折れる威力の木の棒を何度もくらっても戦闘続行可能 【素早さ】前に居る少女が後ろ手に隠した薬袋を手で奪い取るのを光速で行える それより更に速い次鋒と格闘戦できる反応 移動速度は鍛えた人間並み 【特殊能力】魔力を持たない者には裸で硫酸の海に浸かるぐらいに危険な魔力の充満した森の中を歩いて平気 【長所】イケメンで人間の鑑 【短所】主人公のオッサンから命を狙われている 【名前】ミラノ 【属性】人間、男性 【大きさ】青年並み 【攻撃力】神木:1mぐらいある木の棒 素の状態でも鉄の剣ぐらいなら一撃で砕け折れる 魔力を使う事で数十cmのビームサーベルのような光の刃を形成できる、大人一抱えある木を両断できる 手刀一撃で成人男性を気絶させられる 【防御力】頭に鉄鍋を被った華奢な青年 【素早さ】先鋒と格闘戦できる反応 移動速度は鍛えた人間並み 数mの跳躍が可能 【特殊能力】魔力を持たない者には裸で硫酸の海に浸かるぐらいに危険な魔力の充満した森の中を歩いて平気 【長所】エルフの族長 【短所】粗野 【名前】日除蟲 【属性】魔力の塊 【大きさ】成人女性並み 【攻撃力】人間の体に取り付く事により衰弱死させられる 鍛えた青年を一カ月程でとり殺せる 【防御力】物理無効 魔力の類で攻撃されないと傷つかない 【素早さ】蛇並み 【備考】副将とは別個体 【短所】全くの偶然により殺害された上に、最後の反撃も意味が無かった 【名前】日除蟲 【属性】魔力の塊 【大きさ】蛇並み 【攻撃力】人間の体に取り付く事により衰弱死させられる 少女ぐらいならあっという間に殺せる 【防御力】物理無効 魔力の類で攻撃されないと傷つかない 【素早さ】蛇並み 【備考】中堅とは別個体 【短所】エルフの指弾で瞬殺された 【名前】赤竜 【属性】竜のオス 【大きさ】十数mのドラゴン 【攻撃力】尻尾を叩き付ける事で、樹齢数百年の大木を一撃で粉砕する 魔力の波動:鼻息を吹き抱える程度の軽めの一撃でも、鍛えた成人男性が十数mは吹っ飛ぶ、鉄の剣ぐらいは折れる 次鋒を遥かに上回る魔力があるので、神木の魔力の一撃を上回る波動は放てるだろう 射程数十m、弾速は反応相応の一瞬でその距離を飛ばせる、思考発動 【防御力】鉄の盾にヒビを入れられるネズミに噛まれても無傷 鉄を斬り割ける斬撃をくらっても鱗が僅かに削げるだけ 【素早さ】先鋒と互角の格闘戦ができる相手の剣の一撃に反応して魔力の波動で吹っ飛ばせる オーストラリア大陸並みの大きさの大陸の北端から南端を一日で飛べる 【特殊能力】人間並みの知能がある 魔力を使って人間と対話できる、距離は十数m 【長所】作中最強種族 【短所】竜の中ではかなり下の方の強さ、火ぐらいなら吐けると思うのだがいかんせん描写が無い 参戦 vol.116 80-81
https://w.atwiki.jp/izumoyuuto-knosp/pages/369.html
《露天風呂の月見酒》 永続魔法 自分フィールド上に存在する「あずさ」と名のついた天使族・光属性モンスターが カード効果によって自分フィールドから離れた時、このカードにあらあらカウンターを1つ置く。 また、このカードに乗っているあらあらカウンターを任意の個数取り除いて以下の効果を発動できる。 ●1つ:自分フィールド上の「あずさ」と名のついた天使族・光属性モンスター1体は エンドフェイズ時にサイコロを振る効果を発動しなくてもよい。 ●2つ:手札から「あずさ」と名のついた天使族・光属性モンスター1体を捨て、カードを1枚ドローする。 ●3つ:このカードを墓地に送り、墓地から「あずさ」と名のついた天使族・光属性モンスター1体を特殊召喚する。 関連カード あずさ
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/802.html
踊り場から跳ねる月明かりしかない暗い階段を上り詰めると、消え入りそうな儚い鼓動ととも にどこか懐かしい花の匂いが鼻孔を通り過ぎた。 その時目の前にあったのは扉。 何の変哲もない、どこにでもありそうな扉。 開けるのに一瞬戸惑った理由は今になっても分からない。 薄れゆく意識の中で秋水は思った。 総ての始まりはその扉を開いた瞬間だったのではないかと。 ……ただ寒々とした暗い意識を声が撫でる。 「ま、今となっては継承者がいるかどうかさえ定かではない流派だが、一応明治期にはまだ 存在していたらしい。人斬り抜刀斉という継承者ともどもな。彼は不思議なコトに幕末が終わ ると同時に全国を流浪し始め、明治十一年に入って京都や東京で活動した後はどういう訳か ぷつりと闘いをやめている。島原へもう一人の継承者を倒しに行ったとか北海道でも活躍した とか日清戦争の折に大陸に渡り、帰国後に妻と病没したという文献もあるにはあったが…… こちらの真偽は分からない」 秋水の体がよろめいた。 「とにかく、流浪の中で使った数々の技が文献に残っていたため数々の技を習得できた。九頭 龍閃に至ってはこれを目撃した新市小三郎という巡査が丹念な聞き取り調査の末に手記にま とめてくれていたため、非常に助かった」 そして前へと倒れ出す秋水──… 「……あれ? リーダーと…………早坂秋水さんが戦っているなら……クロムクレイドルトゥ グレイヴだけじゃなくて……もっと色々使ってる筈……です。短剣を解除して……他の物に…… だから私がいなくても……年齢のやり取りが解除されて……さっきの沼は元の……枯れた場 所になるのでは……? なんだか……不思議な話です……。込み入りすぎて……難しいです」 「ボソボソやかましい! というか戦士長に抱きかかえられたままでいるな! 走れ!」 長い煉瓦造りの廊下をひた走りながら斗貴子は怒声を張り上げた。 「やめておけ。そのホムンクルスは極度の方向音痴」 「? 誰が……ですか?」 「そうね。放っておけばどこへ行くか分からない」 「大丈夫です……! 高機動な私は……隣町にだって地球を半周した後に……着けます」 自身たっぷりにもそもそ語る鐶を指差し、千歳が「ね?」と無感動に呟き斗貴子は呆れた。 「俺の事なら大丈夫だ戦士・斗貴子! むしろこうしている方がリハビリになっていい!」 「……戦士長。さっきから気になっていたんですが」 「なんだ」 「いえ、何でもありません」 物凄く何かを言いたげな斗貴子はそれきり黙った。 (そのホムンクルスはクソ重いポシェットと合わせて80キログラムぐらいはある! なのになん でそんなの抱えて平然と走れるんだこの人は!) 防人はそれをリハビリと呼んだが、むしろ特訓の域ではないか。それもとびきり前時代的な。 閑話休題。(それはさておき) 戦士一同は沼の水を引かせアジトへの道を開いたが、秋水と総角の戦う場所はまだ遠い。 走る。走る。鐶を除く全員が薄暗い一本の廊下をひた走る。 刀が剣道場の床に凄まじい音を立てて突き刺さった。 「ほう」 感嘆混じりの溜息を吐く総角に呼応するように、小札はムンク状態から一転、冷汗まみれの 面頬を巨大な叫びにわななかせた。 「留まった! 踏み留まりました! もりもりさん必殺の九頭龍閃を浴びたにも関わらず!」 全身朱に濡れた秋水は刀を杖にその場に立っている。 むろんそれがやっとの挙動らしく、血まみれの顔は痛みと消耗に軋む凄まじい息を荒げに 荒げ、今にも生命の火が消えそうな絶望的な気配を漂わせている。 「あ、ああ。御存命で良かったです。良かったです) 小札はぽろぽろと涙を流してそれをハンケチで軽く叩くように拭った。どうも敵らしくない。 「し、しかしどうして九頭龍閃を浴びて立っていられるのでしょうか!? 九頭龍閃はただ漠然 と九つの斬撃を放つ技ではありません! 九方向から同時に迫る攻撃は、どれも等しく一撃 必殺の威力を秘めております! それなのに……何故?」 「簡単な話だ」 秋水は総角に向き直った。同時に激しさ極まる息を強引に肺腑に押し込め回答した。 「彼は一度この技の片鱗を俺に見せていた。だから不完全ながら咄嗟に防御ができた」 8月27日。夜。 L・X・E残党を斃した秋水は帰途に立ち寄った銀成学園の屋上で、月を見上げて涙するまひ ろと遭遇した。その直後、総角と校門の前で遭遇し……確かに見た。 ──8mもの距離を暴風のごとく詰める総角を。(中略) ──反応はできなかった。 ──背後のまひろに危害が及ばぬ動き方を考えた分、一手遅れた。致命的なタイミングで。 ──最後に見えたのは、『何か』を持ったまま電光のように手を動かす総角──… 「フ。あの時は職員室へ河合沙織の個人情報を取りに行った鐶と香美と他一名が一悶着起こ していたからな。だから九頭龍閃の要領でお前にちょっかいを出し、注意を俺にだけ引きつけた。 職員室から鐶たちが逃げやすいようにな」 結果、秋水は顔面に猫ヒゲを落書きされた。 ──右頬に3本。左頬に3本。 (中略) ──目元から鼻に向かってちょうど45度の角度で振り下ろされたヒゲと。 ──頬の中央で水平に描かれたヒゲと。 ──頬の端から鼻に向かってちょうど45度の角度で振り上げられたヒゲ。 ──それらが片頬に1本ずつで計6本。 ──更に、顎の中央から下唇にかけても線が1本。鼻にも点が1つ。 ──前髪をかきわけ額中央にも1本。 (中略) ──総角が突如踏み込んできた時、描かれたようだ。 ──それも一瞬のすれ違いに『9回』も。 「俺だけがお前の切り札を知っているのは不公平でもある。故にそれとなく教えておいたのさ」 小札にはもう計り知れない世界である。秘匿すれば勝てたかも知れない切り札を、片鱗だ けとはいえバラすとは。しかもその片鱗は探れば全容が分かるほどの物。まったく二律背反、 策を以てあれだけ秋水たちをかき乱した男が剣技においては対等であろうとしたこの矛盾。 「不完全ながら咄嗟に防御ができたのはそのせい……で、でも」 小札からすれば全く秋水は致命傷の域である。 彼の白い胴着に血潮染まらぬ部分は既になく、紺袴さえじっとりと黒い血流が滲んでいる。 「壱から参……唐竹から左薙に至る三つの斬撃を叩いて防御していたのさ。そしてそれによっ て他が殺され威力が弱まった。ま、無防備に浴びれば今頃バラバラになっていたさ」 「そ! それでも差し引き六か所は凄まじい斬撃が! 普通は倒れるのでは……?」 小札は大きな瞳を大いなる恐れに揺らめかし、落ち着きなくまばたきした。 「あの日彼女は月を見上げて泣いていたんだ」 小さな小さな囁くような呟きに、小札の混乱はますます深まる。 「九頭龍閃をきっかけに思い出したんだ。俺が学校の正門の前で総角と遭遇した夜の事を」 扉を開けた先には少女がいた。 正方形の石版が規則正しく並ぶ屋上の中央に佇みながら、じっと下弦の月を見上げていた。 「彼女の兄はヴィクターとともに月へ消えた。俺は姉さんを目の前で失いかけた事があるから 彼女がどういう気持ちかよく分かる。しかし同時に俺はかつて弱さに負けて、彼女から兄を奪 おうともしていた。……けれど彼女はそんな俺に色々な言葉をかけてくれた。協力もしてくれた」 右足を滑らせるように秋水は総角との間合いを縮めた。 「あの晩からずっと考えていた。彼女にどうすれば償えるか。ただの謝罪ではいっそう傷つけ るだけ……。かといって今は月にいる彼女の兄をすぐ取り戻してやる事はできない 構えは中段。 「ならばせめて……彼女が兄と再会できるその日までこの街を守っていこうと思う」 いつの間にか下緒は茎からはらりと解かれている。 「俺は彼のように何もかも拾える訳じゃない。それでも彼が守りたかった物は一つでも多く残し てやりたい。彼が妹と再会を果たした時に心から笑えるように……そしてその笑顔で彼女が 救われ、二度と月を見上げて涙を流さずに済むように」 息も絶え絶えに秋水は総角を見据えた。 「そうやって前向きな感情を引き出そうとしなければ、俺の犯した過ちは償えないと思う」 彼我の距離はおよそ6メートル。 「だから今は戦う! 何を浴びようとこの刀だけは最後まで振り抜いてみせる!」 下緒が刃に押し付けられ、ほぼ付け根から切断された。 「それが心底からの考えという訳か」 「ああ。そして君の技を破るには発生より早く逆胴で斬り込む他はない! だが君は俺がそう するのを予測し、剣速を高める事のみに持てる総てを費やしてくる」 「御名答」 正眼に構えた総角から剣気が迸り始めた。 「だから俺はもう飾り輪は使わない。下緒も、エネルギーの吸収も放出も」 ○にアルファベットのXをあしらった簡素な造りの輪が、藍染の緒とともに地面へ落ちていく。 (は、背水の陣!? 確かに武装錬金の特性が残っていれば無意識のうちに頼り、気持ちが ブレてしまいます。だから斬り捨てたというコトですか) 小札は取り落したマイクを拾おうともせず、ただただ茫然と二人の対峙を眺めるばかりである。 「俺に残されたのは剣術のみ」 秋水の刀を握る手つきがこの時少し変化した。 「だからこの刀と、これまでの修練と……」 右手は通常、刀の鍔元を握る。秋水もその辺りを握る。片手撃ちの場合も同じくだ。 しかし秋水は右手で茎尻の方を握った。普通の刀でいう柄頭の部分を。 通常なら添える程度の親指と人差し指でゆったりと、小指は茎尻からあまし気味に握った。 わずかな苦痛が顔に波打ったのは、先ほど総角の投げで右手首や指を痛めたせいか。 「武藤が切り開いてくれた新たな世界で学んだ総ての物を信じて」 しかし彼は決然とした面持ちで左半身を前に向け、力強い一歩を踏み出した。 「君を倒す!」 双眸に映る碧眼の男は微苦笑した。 「やれやれ。お前は俺の嫌いな物を見せてくれるな」 「?」 「俺の嫌いな物は鏡だ。理由はいわずとも分かるだろう。そして澄み渡る水は銀面となり近く の物を写し込む。今のお前の瞳のように」 総角の言葉の意味を秋水が理解したのは、ずっとずっと後の事である。 (今この時だけは不肖、実況という中立的な立場を捨て、ただ心よりご武運をお祈りします) 小札は静かに正座し、総角に一礼した。 「見えた! 出口だ!!」 はるか先に見えた扉を斗貴子が指差した。 そして当事者たちが微動だにしないまま1分が過ぎた。 傍観者たる小札はまるで氷柱の中で炎熱に焙られているような異常な怖気に幾度となく生唾 を呑んでいる。果たしてその当事者たる早坂秋水と総角主税の心境たるやいかばかりか。 秋水が口を開いた。 「正直な所、君には感服している。策士めいたところは決して受け入れられないが、部下への 教導と組織運営については俺の到底及ぶところではない。経緯はどうあれホムンクルスや武 装錬金の特殊な能力に溺れず、ただ修練を以てその域にまで剣腕を磨き上げた精神こそ、君 の強さの原動力。常にダブル武装錬金を発動し、複雑かつ広大なアンダーグラウンドサーチラ イトをずっと敷く一方、もう片方の認識票で数多くの武装錬金を発動できたのは強靭な精神力 があればこそだ。ただ漠然と他者を模倣するだけの男ならばこういう真似は決してできない。 ……その点だけは尊敬に値する」 総角が笑みを浮かべた。 「フ。褒めているのか貶しているのか。だがまあ、世界の雑駁さに紛れた地道な修練なくして 成功がないのは剣であれ組織運営であれ同じ事。しかし慣れれば泥と木片の詰まった箱を一 見するだけで小麦袋の所在を容易に掴めるのが世界でもある。その面白味はお前に語っても まだ分かるまいが、容易でない代物を全力で倒しにかかってこそ人は成長するもの……。避 難壕を操る精神の消耗など取るに足らない現象さ。お前と戦えて色々と楽しかったしな」 小札が「?」と背後を振り返ったのは、耳に何かの騒がしい音が響いたためである。 視線の先には扉。音は扉の向こうからやってくる。 (足音? ……? ! も、もしやぁ!!) ひっと息を呑んだ小札はおぼつかない足取りで扉に向かい、僅かに開けるとのぞき込んだ。 「……惜しいな。時間切れだ。楽しい時は年齢操作をしたとしても早く過ぎるらしい」 緊張感をブチ壊す「ぎょえー!」という奇声とともに小札が扉から飛び退いて尻もちをついた。 何が到来したか悟った秋水は、ただひたすら逆胴の構えを固持したまま低く呟いた。 小札の慌てようをくつくつと楽しげに観察し終えた総角も粛然と顔を引き締め呟いた。 「前へ進むため」 「鏡を砕くため」 ──… 「勝負」 飛天御剣流 「九頭龍閃」 唐竹、袈裟斬り、左薙、左切上、逆風、右切上、右薙、逆袈裟、刺突。 九つの斬撃を同時発動する神速剣が轟然と秋水を襲った! 迫りくる刃を見据えた秋水はただ静かに逆胴を繰り出した。 刀は一般に諸手持ちの方がよく斬れるといわれている。しかし刃筋さえブレさせなければ片 手持ちでも十分な殺傷力を誇るともいう。親指と人差し指で茎尻のあたりをゆったりと持ち、斬 撃の瞬間に小指を締める。これにより諸手持ちの時でいう”右手”の役割を親指と人差し指が ”左手”の役割は小指が果たす。片手でも「テコ」の作用で鋭い撃ち込みができるのだ。 怖気催す剣の嵐の嵐も。 右手首に走る痛みも。 肉を襲う刃も。 秋水はことごとく黙殺し、定めた場所へと逆胴を放った。 (ただこの技を信じ) (ただ最高速で刃筋を通し) (ただ何も恐れず踏み込み小指を締める) 心技体の総てを賭した逆胴と九頭龍閃の狭間で爆ぜた剣気が床板を吹き飛ばした。 逆胴の直撃と引き換えに、突きが水月に刺さり、斬られた傷が再び嬲られる。 無視のできない痛みが精神の外殻を蝕み、鉛のように冷たい全身が軋んだ絶叫を立てる。 (それでも俺は決めた) 月を見上げて泣いていたまひろのために何をすべきか。 そして。 戻ってからどんな言葉をかけるか。 (だから何を浴びようとこの刀だけは最後まで振り抜く!) 驚懼疑惑(きょうくぎわく)の四戒を打ち払う真一文字の閃光が完成した……その時! 「間に合わなかったか。しかし桜花には悪いがこちらにはまだ四人──…」 扉を斬って入室した斗貴子の先で、十本の蒼い光が秋水と総角を取り巻き、消えた。 風のように飛ぶ総角の足もとで床板が削られ、秋水の全身からは血しぶきが立ち上る。 「勝負あり、だな」 くるりと反転した総角が目を細め染み透るような笑みを浮かべ、 「……ああ」 片膝をついた秋水が頷くと同時に、根来の猛禽類じみた瞳がギラリと輝いた。 「待って。少し様子がおかしいわ」 千歳の言葉と同時に剣道場の床へ広がったのは……金物が落ちる音。 (刀……?) 二度三度と弾んだ金属の破片は確かに刀の切っ先のようだった。 物打の辺りで断たれたとみえ、長さは10センチメートルもない。 斗貴子が眼で追ったそれは、総角の方から落ちたものらしい。 更に半ばから叩き折られた刀身が総角の足下に落ち、半分になった認識票が総角の腹の あたりに滑り落ち、低周波のようなうねりと共に砕け散った。 「相討ち?」 「いや」 防人が指さす総角の胸で、真一文字の残閃が輝いた。 それを合図に脇の辺りから両腕がぼろりと床へ転がり落ち、胸部を含んだ生首さえも前の めりに落ちた。バランスを失った胴体はしばしトンボを捕えるような円を描いてフラついた後、 力なく両膝を突いて前へと倒れた。切断部からとろとろと流れる真赤な液体は、まるで花瓶を 倒したような無造作さでボロボロの剣道場の床へ染みていく。 「この勝負、俺の勝ちだ」 秋水の呟きの意味、そしてこの場で起こった出来事の全容を理解していたのは──…。 当事者二人を除けば防人と小札のみである。 前者は鍛え抜いた眼力を有している。後者もまた実況を嗜むだけあって目がいい。 (激突の瞬間……) 防人は見た。 (あれだけの刀を浴びながら、戦士・秋水は平然と逆胴を振り抜いた。刃筋を通すために莫大 な集中力が必要な時に攻撃を受けたというのに、全く怯まず、ただただまっすぐに振り抜いた) もちろん無傷ではない。九頭龍閃という技を完膚なきに破ったというには傷が多すぎる。 斗貴子が相討ちと思ったのも無理はなく、技対技の勝負で見るなら相討ちの気配は濃厚だ。 (しかし、逆胴というにはあまりに高い所を狙っていた。見ての通りの総角の胸部を) 試し斬りでいうなれば「雁金(かりがね)」の辺り。腕から脇を通り、章印の上ギリギリを通る ような部分を真一文字に斬撃し、認識票もろともに総角を破壊したのである。 「勝つにはそこを狙うしかなかった」 夥しい血を流す秋水の言葉に全員の目線が集まった。 「通常の軌道なら、君の右薙と激突して阻まれる。それに九頭龍閃を破ったところで彼が新た な武装錬金を発動してくれば俺の負けだ。何故なら彼は俺と違い、複数の武装錬金を扱える」 「成程な」 根来が無表情で首肯したのは、総角同様に多くの技を持っているせいだろう。 「だから刀だけでなく認識票をも破壊したという訳ね。他の武装錬金の複製を防ぐために」 根来と斗貴子から核鉄を集め、歩み寄ろうとした千歳を秋水は手で制した。 「最後にすべき事があります。回復はその後で」 崩れ落ちた総角を見た小札は瞳一杯に涙を浮かべた。浮かべながらも回想する。 (不肖の眼で見た限り、唐竹、袈裟斬り、逆袈裟の三つの斬撃は胸を通る逆胴によって相殺 されていました。刀が斬られたのもその時です。刀は平……横からの攻撃に弱いために、一 直線の逆胴に斬られたのです。袈裟斬りと逆袈裟は同じ場所を、唐竹はもう一か所を。そして 剣速極まるあまり、斬撃が終わってようやく切断されたのです) 九つの斬撃を同時に発動する九頭龍閃のうち三つの斬撃を相殺したという逆胴の剣速もま た恐ろしい。しかしこれは九頭龍閃と違い、右から左へと一直線に振り抜くだけという単純明快 な動きだからこそできた芸当なのだろう。 「小札さん……」と、鐶が静かにすり寄ると、しとしととした雰囲気が二人の間に立ちこめた。 俗に「片手持ちは五寸の得あり」という。 普段ならハバキと茎の境目あたりを握っている秋水が今回については茎尻を握った事で、 わずかだが総角を遠い間合いで迎撃し、残る六つの斬撃の威力を即死レベルから重傷レベル までに削ぎ落としたのかも知れない。 (しかし最大の勝因は) 床にばらけた総角はジリジリと薄れはじめた剣道場の天井を紺碧の瞳に収めた。 胸像状態で転がり落ちた時、偶然跳ねて仰向けになったらしい。 (一刀は万刀に化し、万刀は一刀に帰す。あらゆる技の変化は一刀から起こり、それらの修 練は最終的に最初の一刀へと落ち着く……小野派一刀流の極意だが) 剣道場を模した亜空間が消滅し、あらかじめくり抜いておいた土臭い空間へ変貌した。 (痛みにも反射にも姿勢を一切崩さず、逆胴を振り抜いた事こそ最大の勝因。武装錬金の特 性を捨てた不退転の覚悟と心からの気迫も大きなウェイトを占めてはいたが、一つの技だけ を昇華し抜いたからこそ奴は勝利を掴み取った。……フ。多くの武技と武装錬金にこだわった 俺が、ただ一つの技と武装錬金に敗れるとは皮肉であり──… 無念でもある) この剣戟が逆胴から始まり逆胴に終わったのも何やら象徴的である。 激しい息をついていた秋水がくるりと反転すると、そこに転がる総角の首めがけソードサムラ イXを突き出した。残心である。眼光はまだ戦闘中のように冷たく、そして激しい。 「そうなってなお柔術が使えるというなら相手をするが──… どうする?」 「……フ。無理を言うな。見ての通りやれやれと手さえ上げれん状態だ」 欠けた胸像のような欧州美形は一瞬だけ息を呑むと、やがて小ざっぱりとした微苦笑を浮 かべた。彼の周囲には脇の辺りから切断された両腕と、胸部の切断面から止めどなく血を流 す胴体が転がっている。流石にこうなっては柔術どころか身動き一つさえ困難だ。 「敗北を認めるさ。俺達全員の……敗北をな」 即ち。 総角 主税。 ……ならびに。 ザ・ブレーメンタウンミュージシャンズ。 敗北。 (…………長い戦いだった。だが……これで一連の戦いは終結する) 糸が切れたように秋水がその場へしゃがみ込んだその五分後。 「むーん。どうやらブレミュ勢は全員敗れたようだね。となると次はいよいよ私の出番」 剣道場より1キロメートル程離れた地下施設で月の影が揺らめいた。
https://w.atwiki.jp/rwjbr/pages/45.html
上弦の力・一級呪術師の力 ◆.EKyuDaHEo 「厄介な事になったな…」 ここはエリアA-4、河原と林の間に挟まれ身長がでかくまるでゴリラのようにがたいの良い男…東堂葵は頭を掻きながら溜め息を吐いた 唐突に見知らぬ場所におり、そこで現れた男…そしてその男からいきなり殺し合いに参加してもらうと言われた…その後にも一人殺したら5ポイント、25ポイント貯まればルール追加、50ポイント貯まれば脱出でき願い事も叶うと説明があった… 「全く…悪趣味な事考えやがる…」 しかしいくら全部が真実だとしても東堂はこの殺し合いに乗る気はなかった、それこそ罪なき参加者を殺そうとするなんて呪霊と同じことだ (奴から呪力が感じられていたが…分かったことは恐らく呪霊側の人物だということだけだな…) 東堂が言う奴というのは主催の男、羂索のことだろう 羂索からは呪力が感じられていたし『呪術』や『結界』という言葉を使っていた 東堂達の世界には呪術も結界も存在する…だが羂索が呪霊側の人物ということだけで何者かは分からなかった 「とりあえず名簿を見てみるか、ブラザーが巻き込まれている可能性があるからな」 そう言い東堂は名簿を開いた、東堂が言ったブラザーというのは虎杖悠二の事である 虎杖は東堂の京都校呪術専門高等学校と姉妹校である東京校呪術専門高等学校の一年生であり、交流会の時に偶然女の好み(タイプ)が一致し親友(ベストフレンド)になり今は超親友(ブラザー)と呼べる程の仲になっている(最初は東堂の積極的な態度で半ば強制的な感じであったが) 彼もこの殺し合いに連れてこられている可能性があると思い東堂は名簿を開く 「…やはりブラザーも来ていたか…他はブラザーの友達の伏黒にMr.七海…か」 虎杖も巻き込まれていることに再び溜め息を吐く東堂、他には虎杖の友達である伏黒と自分達と同じ呪術師である七海の名前が載っていた (この下にある禪院直哉と伏黒甚爾は恐らく真依と伏黒の親族か…) 東堂は自分達の下の方にある『禪院直哉』と『伏黒甚爾』の名前に目が止まった、あまり話に聞いてなかったが恐らく親族だろうと東堂は思った 「乙骨や他の奴らはいない…か」 東堂は虎杖のもう一人の友達である釘崎、東京校2年の乙骨達に自分と同じ京都校の真依達がいないことも確認し名簿を閉じた (にしても…奴は一体何が目的なんだ…?全くもって分からんな…) 参加者である自分達にいきなり殺し合いをさせることに東堂は理解できなかった、ましてや呪術師同士が争うなんてことは確実にないと言っても過言だろう… 「考えるのは後回しだ、とりあえずブラザー達を探しに行くとするか…」 そう言い東堂は歩きだした…その時… 「!!」 ───ズドォォォン!!─── 背後から異様な気配を感じとった東堂はすぐさま避ける…するとさっきまで自分がいた場所に『何か』が飛んできた…いや…正しく言うと『何者か』が飛んできた…やがて煙が晴れそこにいたのは死人の様な肌の色に紅梅色の短髪、どこか幼さも残る中性的な顔立ち、細身ながらも筋肉質な体格の若者といった外見であり、顔を含めた全身に藍色の線状の文様が入っており、足と手の指は同じ色で染まっていて、爪に至っては全て髪と同じ色である、そして右目には『上弦』、左目には『参』の文字が刻まれていた男が立っていた… 「ほう…俺からの突然の奇襲をかわせるとはな…さてはお前、強いな?」 「…だったら何だ?俺に何か用か?」 突然やってきた男に対し東堂は何か用かと聞くが猗窩座は構わず続ける 「見るからに参加者みたいだな…お前、名前は何だ?」 「…京都3年、東堂葵…自己紹介終わり」 「そうか、俺はお前と同じ参加者の猗窩座だ…なぁ葵「ちょっと待て」…は?」 猗窩座が話そうとしていると東堂が横から遮った 「何だいきなり、俺がまだ話している途中だが」 「今から聞く質問に答えてもらう、その返答によっては話を聞く」 「…いいだろう、で、何の質問だ?」 すると東堂が先程よりも声量をでかくして言った 「どんな女が好み(タイプ)だ!」 「…は?」 「ちなみに俺は身長と尻がデカイ女がタイプだ!」 (何を言ってるんだこいつは…?脳ミソが頭に入ってないのか?) 再び二度目の困惑。 人の話を遮っておいてしてきた質問に猗窩座はふざけているのか?と思わざるをえなかった 「女の好み(タイプ)だと?…何故そんなことを聞く…」 「気にするな、ただの品定めだ」 「…どんな質問をしてくるかと思えば…くだらない、悪いが俺には好み(タイプ)などない、俺は戦いにしか興味がないからな」 「…そうか…」 猗窩座はキッパリとそう答えた、すると東堂は自分のデイバックと学ランを木の方へ投げると… 「退屈だな、お前は」 「!!」 東堂は人並み外れた速度で猗窩座の目の前に近づいた、そして拳を叩き込んだ…猗窩座は咄嗟に防いだのもあり吹き飛ばされることはなかった (なんだ…今の奴のスピードは…それに奴のあの拳…なるほど…奴は柱やその連中とは違い、肉弾戦が得意みたいだな…) 猗窩座は今の東堂の動きをみて推測していた、しかしそれは東堂も一緒だった (奴から呪力は感じられない…だが、奴から異様な気配を感じる…明らかに普通じゃないな…一体何者だ…?) 東堂は猗窩座から異様な気配を感じていた、今は殺し合いの場であるが東堂はもちろん殺し合いには乗らない、もし相手が普通の人間であればお前には興味ないといって去るだろう しかし猗窩座から感じとった気配ゆえの行動だった お互いが推測する中、先に口を開いたのは猗窩座だった…猗窩座も東堂と同様にデイバックを投げ話しかける 「素晴らしい拳だ、葵…そんなお前に素晴らしい提案をしよう…なぁ、お前も鬼にならないか?」 「…何?」 「鬼になれば老いることも死ぬこともない…お前も鬼になれば今の若さのまま、そして今の強さのままずっと生きることができる…どうだ?」 「…断る」 東堂は再び近づき拳を放つ…しかし… 「何故だ葵…」 しかしその拳は止められてしまった 「…お前はどうやら呪霊じゃないようだから分からないかもしれない、そして逆に言えば俺からしたらお前が言う鬼というのもよく分からない、だが一つだけ言えることがある、鬼になるというのは俺からしたら『呪い』になるようなものだ」 「…そうか」 すると猗窩座が蹴りを入れようとするが、東堂はギリギリそれを避け後ろに下がる 「確かにお前が言う『呪い』というのは俺からしたら分からないが…つまり鬼になるのが嫌、ということか?」 「あぁ、そうだ」 「そうか…鬼にならないのなら…」 この時東堂は感じた…猗窩座から溢れでている…殺気を! 「殺す!!!」 「!!」 目の前に近づき瞬時に放たれた拳は先程放たれた蹴りとは比べものにならないぐらい強烈だった、東堂は咄嗟に防いだがそれでも腕に痺れが生じる程の攻撃だった (こいつの攻撃…やはり生半可な威力じゃないな…!だが!) 「ふんっ!!」 「がっ!?」 (こんなことでやられる俺じゃない!!) だが東堂も負けじと防ぎやり返す!顔を殴り飛ばした猗窩座にさらに追い討ちを掛けようと拳を猗窩座の腹に叩き込む! 「ぬぅん!!」 「ぐはっ…!!」 さらに猗窩座は吹っ飛ばされる…だが… 「いい!実にいいぞ葵!もっと!この俺を!!楽しませてみろ!!!」 「ぐっ…!」 受け身をとり近くの木を蹴って一気に東堂に連撃を放った (俺の拳を受けてもびくともしないか…特級並に厄介だな…!) 自分が放った拳を受けてもびくともしない猗窩座は特級並に厄介だと東堂は思った 猗窩座は鬼であるが呪霊ではない、そして尚且つ日輪刀で斬られてないのもあり東堂の攻撃は痛手ではなかった だからといって黙っている東堂ではない 「やるな…だが!」 「!?」 猗窩座の攻撃を受けたもののすぐさま後ろに回り込み、そして… 「ぬぅぅぅん!!!」 「がはっ……!!」 猗窩座を掴みバックドロップを決めた 東堂は非術師の家系でありながら在学中に一級に昇格している そして一級呪霊以下であれば呪力操作と体術のみで祓除でき、呪霊の一番上位である特級呪霊をも打ち倒したことがある そんな彼も猗窩座に負けない実力を持っている 東堂は数歩下がり、猗窩座もバックドロップを喰らいながらも起き上がる 「素晴らしい!実に楽しい戦いだ!」 「…中々しぶといな」 「さっきも言った通り俺は鬼だ、鬼になればどれだけ傷を負おうと再生できる、これが鬼の良いところの一つだ、そして俺はお前と戦うのがまさに楽しいのだ、鬼になれば俺と一生戦うことができる、お前も鬼になるんだ、葵」 「…確かに戦いというのは良いかもしれない、だがそれは俺が認めた相手の場合だ、お前はとことんつまらん奴だ」 「何?…俺がつまらない…だと…?」 「そうだ、いいか?性癖にはソイツの全てが反映される、女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん、俺はつまらん男が嫌いだ、そしてお前はさっきの俺の質問をくだらないと言ったな?だがな…女のことをくだらないと言ってるやつが一番つまらないんだよ…つまり俺はお前が嫌いだ、いくらお前が何度も誘ってこようとつまらん奴の指図は受けつけない」 東堂は猗窩座にそうキッパリと言い放った、その言葉に猗窩座は… 「そうか…断固として鬼にならないのか…なら…本気で殺しにいかせてもらう!」 そう言い放ち、構えた ──破壊殺・羅針── そう言うと猗窩座は足元に雪の結晶の陣を出現させた… (奴の気配が変わった…) 東堂は猗窩座の気配の変化を感じとり警戒しながらも瞬時に後ろに回り蹴りを入れ───── ──破壊殺・脚式 冠先割── 「ぐっ!?」 しかし、血鬼術を使った猗窩座には東堂の動きが読めており東堂が蹴りを入れる前に攻撃の態勢に入っていた猗窩座の攻撃を逆に喰らってしまう 「これが俺の血鬼術の効果だ、残念だが今の俺にはお前の動きは全て見えているぞ」 「…全く、厄介だなその血鬼術というのは…」 「まだまだ!!」 ──破壊殺・乱式── 「ぬぐぅっ!?」 そして次に放たれた血鬼術、破壊殺・乱式を喰らってしまい東堂は吹き飛ばされてしまった 「…立て、まだお前の闘気は溢れている、まだ戦えるだろう」 「……女の趣味は悪いのに中々やるじゃないか…まさかここまでやるとはな…」 「当たり前だ、俺は鬼になってからずっと戦いに明け暮れていたんだ、女のことばかり考えているお前とは違う」 「言ってくれるじゃないか、なら…俺も本気でいかせてもらう」 「何?お前もまだ本気を出していなかったのか?ハハハ!いいだろう!見せてみろ!お前の本気を!そしてこの俺を存分に楽しませてみろ!」 「そうか…なら…俺の不義遊戯(じゅつしき)を解禁する!」 そう言い放ち東堂は近くの石を拾い、猗窩座の方に向かって投げた 「それが本気か?冗談も休み休み言え!」 しかし飛んでくる石を当然のように顔を傾けて避けた ──パァン!!── バキッ!! 「がはっ!!?」 しかし唐突に何故か猗窩座の肩に強烈な痛みが走った (何だ!?何が起こった…!?) そして何が起きたのか確かめるために後ろを見上げた…するとそこには… 「な、何故お前が…!?葵…!!」 何とそこには先程まで前の方にいた東堂が猗窩座の肩にかかと落としで攻撃していた… 「これが俺の術式、不義遊戯!!!」 ──不義遊戯── 手を叩くことで、術式範囲内にある“一定以上の呪力を持ったモノ”の位置を入れ替えることができる術式 東堂は先程猗窩座に向かって石を投げた、そしてそれを猗窩座は避けた、しかしそれは全部東堂の読み通りに事は動いていた 本来石には呪具などのように呪力が込められていない、しかし東堂は瞬時に石に呪力を込め自分の位置と呪力の込もった石の位置を入れ替え猗窩座に攻撃したのだ 「どうやら俺のこの不義遊戯の動きまでは読めなかったらしいな!」 「…甘くみるな!!」 しかし猗窩座も負けじと血鬼術を発動する ──破壊殺・滅式── ──パァン!── 「どうした!俺はこっちだ!」 「ちょこまかと!」 しかし東堂は再び呪力を石に込め、別の場所に石を投げて不義遊戯を発動させ避ける、それでも猗窩座も負けじと脅威的なスピードで再び近づく ──破壊殺・砕式 万葉閃柳── ──パァン!── しかし東堂は猗窩座の攻撃をまたもや避け、猗窩座の血鬼術、万葉閃柳により地面にヒビが入った 「今度はこっちから行くぞ!!」 「!!」 そう言うと東堂は猗窩座に向かって走り出しながら呪力を込めた石を再び投げた (また同じ技を出すつもりか?バカめ!この俺が何度も同じ手を喰らうと思うな!!どうやら奴は自分と別の物の位置を変えることができるらしいな…それが分かれば簡単な事だ!!) そして猗窩座は飛んでくる石を見過ごすと後ろを振り向き… ──パァン!── 「そこだ!!」 ──破壊殺・滅式── 再び破壊殺・滅式で攻撃する…そしてその攻撃は紛れもなく当た─── 「な、何…!?」 らなかった…何故かそこにはいるはずの東堂がいなかった… また別の術を使ったのかと考える猗窩座… (いや…違う…) 微かに後ろから感じる闘気… (まさか…奴は…) ──入れ替わっていなかった…!?── 「手を叩いたって術式が発動するとは限らない…単純だけどひっかかるよな」 「何だと…がっ…!?」 「ぬぅん!!」 「ぐわぁぁっ!?」 気付いた時には既に東堂は攻撃の態勢に入っており、強烈な拳を猗窩座の顔面に叩き込み、さらには足を掴んで林に向かって猗窩座を投げ飛ばす しかし投げ飛ばされ何本かの木を貫通しながらも猗窩座は驚異的なスピードで戻り再び地に着いた 「はぁはぁ…くそ!!一体なんなんだ!その術式とやらは!」 「これが俺の術式…不義遊戯だ、俺からしたらよく分からないが、お前で言うところの血鬼術というものだと思えばいい」 「…厄介な術だな…だがお前との楽しい戦いもここで終幕だ…」 すると猗窩座は後ろに下がり東堂に話す 「葵…お前は非常に強い…お前と戦っていると俺の闘気は溢れるばかり…まさに理想の戦いだ…だが、お前は断固として鬼にならないという…鬼にならないなら殺すまでだ…葵…残念だがお前には死んでもらう…」 そして猗窩座は飛び、構える 「いくらお前の不義遊戯という術を持ってしても俺のこの技からは逃れることはできない!!非常に楽しかったぞ…東堂葵!!!!!」 そしてそれは発動する… ──破壊殺・終式 青銀乱残光── まるで本物の花火を見ているかのようなその技はまっすぐ東堂の方に向かっていた…しかしそれでも東堂は動じない (奴はあぁ言っているが俺の不義遊戯さえあれば、奴の攻撃は当たらない…奴もかなり体力を消耗しているはずだ…つまり…この戦いの勝者は俺だ!すなわち…答えは勝利(ビクトリー)!) 東堂は勝ちを確信した…その時… ───本当にそうかしら?─── (!?この声は!!) 確かに聞こえた!自分が聞き間違えるはずがない!この声は… (た、高田ちゃん!?) ここはどこかの学校の教室… 東堂が見る先…そこには何と自分が愛して止まない身長180cmの長身アイドル…高田延子がセーラー服を着用し立っていた 「さっき、東堂くんは不義遊戯さえ使っていれば負けることはないと言ったわね?確かにそうかもしれないけど…そう簡単にいくかしら?」 「ど、どういうことだい高田ちゃん?」 そんな東堂は高田に聞き返す 「あの猗窩座っていう鬼が不義遊戯を使った東堂くんでも避けることができない技を放とうとしてるのはでたらめじゃないと思うの、彼は呪霊じゃないと言っても特級呪霊並の実力は持ってると思うわ、それに東堂くんももう気づいてるはずよ、自分が呪力を使う度に疲労がいつもより激しいことに」 「!!!」 「いつもより疲労が激しいということは…不義遊戯を使うのにも限界があると思うの」 そこで東堂はハッとする…考えてみればそうだった…石に呪力を込めた時も、自分が不義遊戯を発動する時も…明らかにいつもより疲労が激しかった 「確かにそうだった…」 「そしてもう一つ…あの猗窩座っていう鬼が自分で言っていたこと」 「…『鬼になれば老いることも死ぬこともない』…『どんなに傷を負おうと再生できる』…」 「そう、ていうことはつまり…彼は本当に死ぬことはないってこと…」 「……」 東堂はなるほどと思いながらも困惑した…そんな相手をどうやって倒せばいいのか… 「でも頑張ればあの鬼を倒すこともできると思うわ」 「!!それは本当かい!?高田ちゃん!」 「えぇ、今東堂くん達は殺し合いの場にいるわ…でも殺し合いの場にわざわざ死なない鬼を参加者に放つわけがないと思うの、あくまでこれは私の推測だけど『傷を負っても再生できる』…でも『死ぬことがない鬼をわざわざ参加者として放つわけがない』…だとしたらあの鬼を倒す手段は………」 ピコーン! 「一気に仕留める!!!」 この間僅か0.01秒 ◆◆◆ 凄まじい程の爆発音が鳴り煙が舞い上がる… 青銀乱残光を放った猗窩座はふぅと息を吐いた 「…やったか…正直中々手強い相手だった…今でもお前を殺したことが少し悔やんでしまう…だが鬼にならないと言い張ったお前が招いた結果だ…自分の愚かさを恨むんだな」 そう言い猗窩座は立ち去ろうとした…その時… ビリッ! 「!!」 (何だ…この気配は……まさか…!?) 猗窩座が慌てて振り返る…煙が晴れたそこにいたのは… 「俺が本気の防御態勢に入っていてもこの威力とは…正直お前の技には驚いたぜ…」 「な、何!?」 確実に仕留めたはずの東堂だった 東堂は上半身の服はほとんど破れ様々な箇所から血を流しながらも防御態勢の状態で立っていた 「だがな…俺が本気で固めた肉体と全呪力の前では仕留めるとまでには至らなかったな…!」 (俺の血鬼術を喰らっても立っていられるだと…まさかこいつ…呪力というもので俺の血鬼術のダメージを最小限に減らしたというのか…!?) 「まだ終わりのゴングは鳴ってないぞ…」 「しまっ…!!ぐあっ!?」 青銀乱残光を喰らってもなお東堂はすぐさま猗窩座の目の前に近づき殴り飛ばす 「…ふぅ…高田ちゃんのアドバイスのおかげで奴を倒す方法が分かった…高田ちゃんには感謝しかないな…次回は全握か…感謝の意を全力で伝えねばな…」 ※全握・・・全国握手会 ……… 「はぁはぁはぁ…くそ!」 猗窩座は焦っていた…それは何故か、怪我などの損傷はそこまでない、東堂が使う術式は攻撃系のものではないし東堂から喰らった攻撃も多少再生するぐらいの傷にしか至らなかった…だが一つだけ予想外のことがあった…それは疲労だった (何故だ…血鬼術を限りなく使ったとはいえ鬼である俺が疲労でここまで苦しむことがあるわけがない…!) 「計算違いな事が起きて随分と困惑しているみたいだな…」 「!!」 (こいつ…何故まだ立っていられるんだ…!?) 振り返るとそこには東堂が立っていた 東堂は今の猗窩座を見てこう思った…これはチャンスだと (やるなら…今しかないな…正直かなり体力はキツイが…一か八かだ!!) 「悪いが…一気に決めさせてもらう…!!」 「!!」 (何だ…!?奴の気配が変わった…まだ何か術を隠していたのか…!?) 東堂は構え…そしてそれは発動する… ───黒閃!─── 打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪みを指す 衝突の際はその名の通り、黒く光った呪力が稲妻の如く迸り、平均で通常時の2.5乗の威力という驚異的な攻撃を叩き込む そして東堂はその拳を放った、猗窩座はすぐさま避ける…だが… ぐちゃっ!! 「な、何ぃぃぃぃ!!?」 (俺の左腕を消し飛ばした…!?何という力だ!?…だが落ち着け…こんなの再生すればどうということはない!!) それは左腕に当たった…当たってしまった…だが猗窩座はそこまで焦ることはなかった、何故なら自分は鬼だから、すぐさま再生すればどうということはない…そう思っていた…しかし… 「……は?」 (おかしい…何故だ…!?何故……) 腕が元に戻らない……!? 何故か瞬時に戻せる筈の腕がすぐには戻らなかった…今もまだ少しずつ再生を続けている腕に猗窩座は困惑を隠せなかった… (ふざけるな…!俺は上弦だぞ!?下弦やその他の鬼とは違って力も再生能力も桁違いに上なんだ…なのに何なんだこれは!!?) 猗窩座は自分の再生の遅さに苛立っていた… しかし、時は待ってくれず東堂は猗窩座に向けて再び放つ!! ───黒閃!!─── ぐちゃっ!!! 「ぐわあぁぁっ!!?」 次に放たれたのは蹴りだったが先程衝突の際に黒光りに光った拳と全く同じものであり猗窩座の反対の腕も消し飛ばした… 「次で確実に仕留める……!!」 東堂は猗窩座の顔に黒閃を当てるべく構える… (まずい…!次あの技を喰らってしまえば…確実にまずい…!この俺が…やられるというのか…!?) 「これで………終わりだ!!!!!」 そして… ──黒閃!!!── 3発目が放たれる…… はずだった…… (何……!?) 出したくても出せない…体が言うことを利かない…そう、東堂の体力は既に限界を達していた… 「!!この……野郎!!」 「うぐっ…!?」 突如として動きが止まった東堂に猗窩座は一瞬呆気に暮れたが即座にこれは好機と思い、東堂を欠損していない足で蹴り飛ばし林へと駆けていった… ……… 「2連チャンが限界だったか…」 正直これは賭けでもあった…後一発放っていれば猗窩座を倒すことはできていたかもしれないと思うと何とも名残惜しい結果になってしまった しかし最後に吹き飛ばされた際の不幸中の幸いか、自分のデイバックと学ランは無事であり近くにあった 「奴とはまたいずれ会うことになるかもしれない…その時仕留めるしかないか…」 限界まで頑張った東堂だがいくら本気で固めた肉体と全呪力で防いだとしても正直最後の猗窩座の攻撃は大ダメージだった…今は猗窩座から喰らった攻撃や疲労が激しすぎて体もろくに動かせない状態だった 「とりあえず今は少し休むことにするか…ブラザーを探すのはそれからだ…あぁ…高田ちゃん…今すぐにでも会いに行きたい…」 こうして鬼と呪術師の戦いは一先ず幕を閉じた… 【A-4 /河原/1日目・未明】 【東堂葵@呪術廻戦】 [状態]:ダメージ(特大)、疲労(絶大) [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:一刻も早くこの殺し合いを潰して高田ちゃんに会いたい 1:今は休む 2:ブラザー達(虎杖、伏黒、七海)を探す 3:あぁ…高田ちゃん… [備考] ※参戦時期は渋谷事変の真人戦前です ※名簿は確認しましたが支給品はまだ確認していません ◆◆◆ 「くそ!!失敗した!!何もかも計算が狂った!!」 猗窩座は先程戦った東堂と距離を離すため森を駆けていた、そもそも猗窩座は素早くポイントを稼ぎ新たな強さを手に入れるために動いていた、名簿や支給品もとりあえず一人目を殺した後に確認しようと考え、移動の途中で見つけた東堂に奇襲を仕掛けたが彼の強そうな素振りに鬼にしようと考えた、しかしそんなこと考えるんじゃなかったと今になって後悔した (何なんだ!あいつの術は…!全く感知することができなかった…!それに最後に放った打撃…明らかに今までやっていたものとは訳が違った…!) まさかこんなにも計算が狂うとは思いもしなかった 猗窩座は林の中を駆けながら東堂のことについて推測していた…東堂の術である不義遊戯…そして最後に放った黒光りの打撃…まさか自分の両腕を消し飛ばす程の威力があるとは思いもしなかった…しかしそんなことよりも焦っていたことがあった…それは… 「くそ!何故だ!?何故まだ元に戻らないんだ!」 自分の両腕の事だった…あれから何分か時間が経っているというのに腕は徐々に戻っているものの完治とまではいかなかった…本来なら瞬時に完治しているはずなのに明らかに再生速度が遅くなっている (よくよく考えてみれば体力の消耗も明らかに激しかった…威力だってそうだ…本来ならあいつを仕留めることはできた筈だ…それなのに仕留めることができなかった…!!…そうか…) 「これも全部あの男の仕業か…くそが!!」 猗窩座がいう男というのは東堂と同じ主催である羂索のことだろう…そもそも猗窩座は鬼殺隊の面々と戦うために待機している時にこの殺し合いに呼ばれてしまった そして猗窩座は東堂から言われた不快な言葉を思い出してしまった 『つまらないな…お前は』 『女のことをくだらないと言ってるやつが一番つまらん』 (何なんだあいつの言葉…あの言葉を思い出すだけで頭痛がする…!!) 何故かあの言葉が頭から離れない、今の猗窩座にはそれが耳障りで仕方がなかった… (俺がつまらないわけがない…!次に奴に会った時は必ず殺す!!そしてあの男も絶対に殺す!!!) 殺意に満ち溢れながら猗窩座は林を駆けていった… 【A-4/林/1日目・未明】 【猗窩座@鬼滅の刃】 [状態]:殺意(主に東堂、羂索に対し)(大)、左右腕欠損(再生中)、ダメージ(大)、疲労(特大) [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本方針:鬼にならない者は殺しポイントを稼ぐ 1:今度奴(東堂)に会った時は必ず殺す 2:あの男(模索)も絶対に殺す 3:俺がつまらない男だと…!? 4:今は一旦この場から離れる [備考] ※参戦時期は無限城編前です ※いつ頃腕が元に戻るかは後の書き手に任せます ※まだ名簿は確認していません 【その他備考】 ※猗窩座のデイバックがA-4に放置されています、東堂がそれを拾うかどうかは後の書き手に任せます ※二人の戦いによりA-4の一部が壊れています(木が何本か折れていたり、地面にヒビが入っていたり等) ※二人の戦いでA-4周辺の参加者に爆発音等が聞こえている可能性があります 前話 次話 時空を越えた同盟 投下順 スピカ 時空を越えた同盟 時系列順 スピカ 前話 登場人物 次話 START 東堂葵 勝ち目を拾う START 猗窩座 剥がれかけた鬼の面
https://w.atwiki.jp/fate-extra/pages/79.html
一の月想海 ハンティング 【 西:17,北:8 】 宝箱:名立たる海賊の財宝 【 東:13,北:6 】 宝箱:名立たる海賊の財宝 【 東:17,南:12 】 宝箱:名立たる海賊の財宝 【 東:20,南:5 】 宝箱:名立たる海賊の財宝 【 東:23,北:8 】 宝箱:名立たる海賊の財宝 【 東:1,南:14 】 転送ポイント:スタート地点 【 東:14,南:4 】 転送ポイント 【 西:14,南:15 】 回復の泉 【 東:18,北:6 】 回復の泉
https://w.atwiki.jp/sdora/pages/3170.html
属性 樹属性 最大Lv 99 初期HP - 最大HP - レアリティ ★6 タイプ 獣 初期攻撃力 - 最大攻撃力 - 初期防御力 - 最大防御力 - 初期スピード - 最大スピード - +HP上限 - 最大HP上限 - +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - リーダースキル スキル名 [リバース]持ちユニットの攻撃力を40%アップ フォーススキル1 スキル名 スキル効果 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 - - - - - - - - - - ディレイターン - 効果持続ターン - フォーススキル2 スキル名 スキル効果 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [旅の狼]ロアル - - - - - - - - - - 通常進化 [琥珀の眼]ロアル ディレイターン - 効果持続ターン - 幻獣契約 なし 特殊能力 2回行動[強] / 追撃 / リバース2回行動キラー / [強]英雄キラー 契約素材 - 契約使用先 - 入手方法 幻獣契約 備考 CV 安田 奈緒子・炬眼の絆ガチャ開催!_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=2075 k=3 ・フルボイス列伝『まほるる糸のアラネウム』登場!_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=2076 k=2 資料 *公式最大ステータス。 + ※立ち絵画像差分。 *立ち絵画像差分。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 ([銀灰の月]ロアルico.jpg) + ※ 潜在解放ツリー 【効果】(5) ━【効果】(5) ━【効果】(15)┣【効果】(5)┗【効果】(5) ━【効果】(15) ━【効果】(20) ━【効果】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 -% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 -% 最大攻撃力 - スキル効果 +防御力上昇量 -% 最大防御力 - +スピード上昇量 -% 最大スピード - ディレイターン - 効果持続ターン - +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - スキル効果 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン - 効果持続ターン - リーダースキル スキル名 特殊能力 - スキル効果 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/simai/pages/954.html
アーティスト なきゃむりゃ BPM BASIC ADVANCED EXPERT MASTER Re MASTER 276 4 7+ 10+ 12+ - EXPERT MASTER Re MASTER 譜面制作者 - BASIC (276.0){1},,,,,,,, {4},,,(271.0), {4},(276.0),,,{1},, {1}4, {4},4,,, {2},4, {4},,,4h[4 3],{1}, {4},5,,, {2},5, {4},,,5,{1}, {1}5h[4 3], {2},4/5, {4},,,4/5,{1}, {1}4/5, {4},4h[4 3],,, {4},,,4/5,{1}, {1}4/5, {4},4/5,,, {2},5h[4 3],{1}, {1}4x, {4},3x,,, {2},2x, {4},,,1h[4 3]/8h[4 3],{1}, {4},8x,,, {2},7x, {4},,,6x,{1}, {4}4/5,,,4/5, {2},3h[1 6]/6h[1 6],{1},,,,,,, {8},,,4hx[8 9]/5hx[8 9],,,,,{1}, {2},4, {2}4,4, {2},5x, {2},5x, {2},4/5, {2}4/5,4b/5b, {2},4, {2}4,4, {2},3, {2}3,3, {2},2, {2}2,2, {2},1h[1 1],{1}, {2},8x, {2}8,8, {2},7, {2}7,7, {2},6, {2}6,6, {2},5h[1 1],{1}, {2},4-1[4 7],{1},,, {1}8-5[4 7],,, {2},4h[1 1],{1}, {2}4,5h[1 1],{1}, {1}4-1[4 7]/5-8[4 7],,,, {2}8,8, {1}8, {2}7,7, {1}7, {2}6,6, {1}6, {2}5,5, {2}4,4b, {2}5,5, {1}5, {2}4,4, {1}4, {2}3,3, {1}3, {1}2-6[4 7],,,, {1}B7,, {1}B8,, {1}B1,, {1}B2,, {1}B3,, {1}Chf[1 2],,,, {8}8x,,,8x,,,,, {8},,1x,,,1x,,, {8},,,,8x,,,8x, {4},,,1h[4 3]/8h[4 3],{1}, {8},,1x,,,1x,,, {8},,,,8x,,,8x, {4},,,1x, {8},1x,,,,,,, {1}1h[4 3]/8h[4 3], {8},,,,8x,,,8x, {4},,,7x, {8},7x,,,,,,, {8}6x,,,6x,,,,, {4},4h[4 3]/5h[4 3],,, {4},,,4x, {8},4x,,,,,,, {8}3x,,,3x,,,,, {8},,2x,,,2x,,, {2},1h[4 3]/8h[4 3],{1}, {8}7x/8x,,,7x/8x,,,,, {8},,1x/2x,,,1x/2x,,, {8},,,,7x/8x,,,7x/8x, {4},,,1h[4 3]/8h[4 3],{1}, {8},,2x/8x,,,2x/8x,,, {8},,,,1x/7x,,,1x/7x, {4},,,2x/8x, {8},2x/8x,,,,,,, {4}Chf[4 7],,,{1},, E ADVANCED (276.0){1}, {2},6hx[4 5], {4},,,5x,{1}, {1}3h[4 5], {4},4,,, {4},,,6, {4},6,,5/6, {4}5/6,,,(271.0), {4},(276.0)4,,4, {4},4-1[1 1]/5-8[1 1],,,{1}, {4}7,7,,7/8, {4},1,1,, {4}1/8,,2,2, {4},1/2,,8, {4}8,8,,2/7, {4},3,3,, {4}3/4,,5,5, {4},4/5,,6, {2}6,5/6, {2}4,3x/6x, {4},,7,7, {4},1/8,,2, {2}2,1/2, {4}7,7,,7/8, {4},1,1,1, {4},2/7,,3, {2}3,3/4, {4}5,5,,4/5, {4},6,6,, {2}5/6,4, {1}3x/6x, {4}7,7,,7/8, {4},2,2,, {4}1/2,,7,7, {4},7/8,,1, {4}1,1,,2x/7x, {4},1^4[1 1]/8^5[1 1],,,{1}, {4},,,4-1[1 1]/5-8[1 1],{1}, {2},2b/7b, {2},6h[1 1], {2},5h[1 1], {2},4h[1 1], {2},3, {2},3, {2}3,3x/4x, {2},6, {2}5,4, {2}3,3h[1 1], {2},4h[1 1], {2},5h[1 1], {2},6, {2},6, {2}6,5, {2}5,4/5, {2}4/5,3x/6x, {2},3, {2}3,3/4, {2},6, {2}6,5/6, {2},3, {2}3,4, {2}4,5, {2}6,5x/7x, {2},6, {2}6,5/6, {2},3, {2}3,3/4, {2},6, {2}6,7, {2}7,1-4[1 1]/8-5[1 1],{1}, {2},E5, {2},B4, {2},B3,{1}, {1}E2, {1}B1, {1}B8, {2},E7, {2},E6, {2},E5,{1}, {1}B3/B6/Chf[1 2],,,, {2}7,7/8, {2}2,1/2, {2}3,3/4, {1}2x/5x, {2}3h[2 1],4, {2}6h[2 1],5, {1}4-1[1 1]/5-8[1 1],, {2}2,1/2, {2}7,7/8, {2}6,5/6, {1}4x/7x, {2}3,3/4, {2}5,4^1[2 3]/5^8[2 3],{1},, {2}7,6, {2}5,4, {2}3,2, {2}1x,1x, {2}2,3/4, {1}2x/5x, {2}6,7, {2}8,1, {2}2,3, {2}4,4/5, {2}6,7, {2}8x,8x, {2}7,5/6, {1}4x/7x, {2}8,1/8, {1}2b/7b, {4}7,7,,7/8, {4},1,1,, {4}1/8,,2,2, {4},1/2,,8, {4}8,8,,2/7, {4},3,3,, {4}3/4,,5,5, {4},4/5,,6, {2}6,5/6, {2}4,3b/6b, {4},,7,7, {4},1/8,,2, {2}2,1/2, {4}7,7,,7/8, {4},6,6,6, {4},5/7,,7, {2}7,7/8, {4}1,1,,1/8, {4},2,2,, {2}1/2,1/8, {1}2b/7b, {4}2,2,,1/2, {4},7,7,, {4}7/8,,2,2, {4},1/2,,1/8, {4}1/8,1/8,,2x/7x, {4},E2,,, {2},E1, {4},,,E2/E8,{1}, {4}B3/B6/Chf[4 7],,,{1},, E EXPERT (276.0){1}, {2},3/5, {4},,,4/7,{1}, {1}1/5, {4},7h[2 1],,6h[2 1], {4},5,,4/6,{1}, {4}2/5,,,(271.0), {4},(276.0)4/8,,, {2},2x/7x, {4}3,3,4,4, {8}5h[8 7],,,4,,4,,4, {8},,6h[8 7],,,5,,5, {8},5,,,7h[8 7],,,6, {8},6,,6,,,1/8,, {4},8,7,6, {8}5,,4h[8 7],,,5,,5, {8},5,,,3h[8 7],,,4, {8},4,,4,,,2h[8 7],, {8},3,,3,,3,,, {4}1/8,,1,2, {8}3,,4,,5h[8 7],,,6, {8},6,,6,,,6h[8 7],, {8},7,,7,,7,,, {8}7h[8 7],,,8,,8,,8, {4},1/8-4[4 3],,3, {4}3,3,,4h[8 7], {8},3,,3,,3,,, {8}3h[8 7],,,2,,2,,2, {8},,2h[8 7],,,1,,1, {8},1,,,8/1-5[4 3],,,, {4}6,6,6,, {8}4x,5x,4x,5x,,2,,2, {8},,5x,4x,5x,4x,,7, {8},7,,,4x,5x,4x,5x, {8},2,,2,,,3x/6x,, {4},8,8,1, {8}1,,7,8,7,8,,1x/6x, {8},1x/6x,,,2,1,2,1, {8},3x/8x,,3x/8x,,,7,8, {8}7,8,,1x/6x,,1x/6x,,, {2}1b/2b,7b/8b, {2}4b/5b,3/6 3[1 1],{1}, {4},3h[4 3]/4h[4 3],,, {8},,,5h[8 5]/6h[8 5],,,,, {4},,,2/7, {4},4/5,4h[8 3]/5h[8 3],, {8},,,,3,,,3/4, {8},,,,6,,,5/6, {8},,,4/5,,,,, {1}B3/B6, {2}B2/B7,8h[2 1], {2}1h[2 1],7h[4 3], {4}2,2h[4 9],,1, {4}1,1,8,8, {4}8,8,7,7, {8}3x/7x,3x^8[8 5]/7x^4[8 5],,,,,,, {2},3b/7b, {8}1/5,,,,3h[4 1]/7h[4 1],,,3/7, {4},1/5,,2/8, {8}3/7,7/3 6[8 7],,,,,,, {4},,,5h[2 1]/6h[2 1], {4},,3/4,3h[2 1]/4h[2 1], {8},,,,2x/5x,,,2x/5x, {8},,,,4x/7x,,,4x/7x, {8},,,1/8,,,,, {8}3h[2 1]/7h[2 1],,,,,2/6,,, {2}2/6,8-4[4 1], {2}1-5[4 1],6, {4}4/5,4-8[8 3]/5-7[8 3],,, {2},4-2[8 3]/5-1[8 3], {6},,,1b/8b,,2x/3x, {6}2x/3x,,4x/5x,4x/5x,,6x/7x, {6}6x/7x,,1x/8x,8x/1x 5[4 3],,, {2},6h[1 2], {2},E7, {2}C1,E3, {1}2/8 4[4 3], {1}3h[1 2], {2}E3,C1, {2}E7,7/1^4[4 3], {2}7,8^5[4 3], {2}2,1, {4}3h[2 1]/7h[2 1],,,1/5, {2}1/5h[1 3],B2, {2}E5,B7, {1}Chf[1 1],, {4}4/6,3,2/4,3, {4}4/6,7,8,1-5[2 1]* 5[2 1],{1}, {2}2x/4b,6x/8b, {4}2/8,7,6/8,7, {4}2/8,3,4,5-1[2 1]* 1[2 1],{1}, {2}6x/8b,2x/4b, {4}1/6,7,3/8,2, {4}1/6,7,8,1h[4 3], {4},8,8,, {2}8/7x-3[8 3],1x, {2}2h[4 1]/6h[4 1],3h[4 1]/7h[4 1], {4}4h[4 1]/8h[4 1],,1/5,1bqq6[2 3]/5bqq2[2 3],{1},, {2}1/5,2/6, {4}3/7,8,1,2, {2}3h[1 1],B2/E2, {2}6h[1 1],B7/E8, {4}3x,4,2x/5x,6, {4}4x/7x,8,1x/6x,2, {1}3h[2 1]/8h[2 1], {8}3/4,,,3 6[8 7]/4p5[8 7],,,,,{1}, {4}1x/6x,7,3x/8x,2, {1}1h[2 1]/6h[2 1], {8}5/6,,,5/6,,,,, {2}B5/B6/E7,B3/E3/B4, {2}E7/B7/B8,B1/B2/E3, {6}7x,8x,7x,2x,1x,2x, {6}6x,5x,6x,3x,4x,3x, {8}5h[8 7],,,6,,6,,6, {8},,1h[8 7],,,2,,2, {8},2,,,6h[8 7],,,5, {8},5,,5,,,E4,, {4}B6,B2,E8,B1/E2, {8},,4h[8 7],,,3,,3, {8},3,,,8h[8 7],,,7, {8},7,,7,,,3h[8 7],, {8},4,,4,,4,,, {4}E6,B3,B7,E2, {8}E8/B8,,,,6h[8 7],,,7, {8},7,,7,,,3h[8 7],, {8},2,,2,,2,,, {8}7h[8 7],,,6,,6,,6, {4},E1,E7,E5, {4}E3,C1,,3h[8 7], {8},2,,2,,2,,, {8}6h[8 7],,,7,,7,,7, {8},,2h[8 7],,,3,,3, {8},3,,,E1,,E3,, {4}E5,E7,C1,, {8}6x,5x,6x,5x,,8,,1/8, {8},,3x,4x,3x,4x,,1, {8},1/8,,,6x,5x,6x,5x, {8},8,,1/8,,,E1,, {4}E7,E5,E3,C1, {8},,2,1,2,1,,3x/8x, {8},3b/8b,,,7,8,7,8, {8},1x/6x,,1b/6b,,,2,1, {8}2,1,,3x/8x,,3b/8b,,, {1}5 4[1 1]*q4[1 1], {4},,,2b/7b, E MASTER (276.0){1}, {2},4h[1 1]/6h[1 1], {4},,,3h[1 1]/5h[1 1],{1}, {1}4h[1 1]/6h[1 1], {4},7,6,5, {8}4,5,4,,4/5,,{4}3h[1 1]/5h[1 1],{1}, {4}4h[1 1]/6h[1 1],,,(271.0), {4},(276.0)3h[1 1]/5h[1 1],,, {4},,2,3, {8}4,,5,4,5,,2b/7b,, {8}6,5,6,5,,5/6,,7, {8}7,,3,4,3,4,,3/4, {8},2,2,,6,5,6,5, {8},5/6,,7,7,,4/6,, {4}5,4-8[4 1],,, {8}1/7,,3,4,3,4,,3/4, {8},2,2,,6,5,6,5, {8},5/6,,7,7,,3,4, {8}3,4,,3/4,,2,2,, {4}3/5,4,5-1[4 1],, {8},,2/8,,6,5,6,5, {8},4/7,,6,6,,3,4, {8}3,4,,2/5,,3,3,, {8}6,5,6,5,,4/7,,6, {4}6,3/5,4/6,7/5-1[4 1], {8},,,,2/8,,3,4, {8}3,4,,2/5,,3,3,, {8}6,5,6,5,,4/7,,6, {8}6,,3,4,3,4,,2/5, {8},3,3,,4/6,,3/5,, {4}2/4-8[4 1],,,1/7, {8}2,1,2,1,,3/8,,4, {8}4,,7,8,7,8,,1/6, {8},5,5,,2,1,2,1, {8},3/8,,4,4,,1/3,, {4}2/8,7/1-5[4 1],,, {8}3/6,,4,5,4,5,,3/4, {8},2/5,,1/6,7,8,7,8, {8},1/8,,2/7,,3/6,5,4, {8}5,4,,5/6,,4/7,,3/8, {8}2,4,3,7,5,6,{12}4,{995}5,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}4, {12}5,{995}4,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}5,4,,,2b/7b,,,,,, {8},,,6h[8 7],,,,, {4},5h[8 9],,, {8},,,6,,,,, {4}4,4,,7^2[4 5],{1}, {2},E3, {2}E4,E6, {2}E7,3h[8 7], {8},,,4h[8 5],,,,, {2}3,4/6, {8}3/5,,,C1/B3/B6,,,,, {4},,6,6, {4}5/6,6,3,3, {4}3/4,3,6,6, {1}4-1[4 1]/5-8[4 1], {4}2b/7b,,4/6,6, {4}4/5,3,3/5,4, {4}5/6,6^3[2 1],,2, {1}2^7[2 1], {4}5,5,3/5,4, {4}4/6,5,3-6[2 1]*^6[2 1],, {4},,E8,E7, {4}E2,E3,B5,B4, {4}B2/B7,,3/5,3, {4}4/5,6,4/6,5, {4}3/4,3,5,4, {8}4/5,4/5,,4h[8 5]/5h[8 5],,,,, {4},,4/5-8[2 1],4, {4}3,,7/4-1[2 1],7, {6}8,,,3,3,3, {6}6,6,6,4qq2[2 1]/5pp7[2 1],,, {2},8x/1x 5[4 9], {2},B3, {2}B4,6h[1 1], {2},5, {1}3/6 3[4 9], {2}B8,B1, {1}4h[1 1], {2}5,3 4[4 11], {2}B2,B1, {2}B8,B7, {2}B6,B5, {1}E3/E7/Ch[1 2],,, {8}4,5,4,5,,2b/7b,,, {8}3/4,,2,8,1,,7,5, {4}6pp1[4 3],4,3,2h[4 1], {4},2,3b/8b,, {1}2^5[4 1]/6^1[4 1], {8}1/8,,2,4,3,,6,5, {4}7qq4[4 3],1,2,3h[4 1], {4},2,1V38[2 1]/6V47[2 1],, {2},1b/6b, {8}4/5,,7,1,8,,2,4, {4}3qq8[4 3],5,6,7h[4 1], {4},7,1b/6b,, {1}1s5[2 1]/8z4[2 1], {4}1-5[8 1],7,8-4[8 1],2, {4}1-5[8 1],7,8 7[4 7],C1f,{1},, {4}5/6h[2 1],8,5h[2 1],8, {8}6,,4,5,3,,1/2,, {4}3/4h[2 1],1,3h[2 1],1, {8}4,,6,5,7,,1/8,, {4}2x-4[8 1],4,8x-6[8 1],6, {4}1x-5[8 1],5,4b/8b,, {4}4/3h[2 1],1,4h[2 1],1, {8}3,,5,4,6,,7/8,, {4}6/5h[2 1],8,6h[2 1],8, {8}5,,3,4,2,,1/8,, {4}2/7h[2 1],5,2h[2 1],4, {4}6h[2 1],5,3h[2 1],4, {6}8x,8,8,6x,6,6, {6}4x,4,4,2x,2,2, {6}1x,1,1,3x,3,3, {6}5x,5,5,C1f/B3/B6,,, {8}7,8,7,8,,1/6,,5, {8}5,,2,1,2,1,,3/8, {8},4,4,,7,8,7,8, {8},1/6,,5,5,,2/8,, {4}1/7,6/8-4[4 1],,, {8}3b/5b,,2,1,2,1,,3/8, {8},4,4,,7,8,7,8, {8},1/6,,5,5,,2,1, {8}2,1,,3/8,,4,4,, {4}1/7,2/8,3/1-5[4 1],, {8},,4b/6b,,2,4,3,5, {8},7/8,,1,1,,7,5, {8}6,4,,1/2,,8,8,, {8}2,4,3,5,,7/8,,1, {4}1,3/6,2/5,1/4h[2 1], {12}E2,{995}B2,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}B3,E4,,,7b,,,{8}7,5, {8}6,4,,1/2,,8,8,, {8}2,4,3,5,,7/8,,1, {8}1,,7,5,6,4,,1/2, {8},8,8,,3/6,,4/7,, {8}8/5h[2 1],,{12}E8,{995}B7,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}B6,E6,,,2b,,, {8}3,1,2,8,,5/6,,4, {8}4,,6,8,7,1,,3/4, {8},5,5,,3,1,2,8, {8},5/6,,4,4,,1/8,, {8}2/7,,3/6h[2 1],,{12}B3,{995}B4,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}B5,B6,,, {8}1b/8b,,7,8,7,8,,1/8, {8},2/7,,3/6,4,5,4,5, {8},3/4,,2/5,,1/6,7,8, {8}7,8,,1/6,,2/5,,3/4, {8}2,4,3,7,5,6,5/6,, {12}4,{995}5,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}4,5,{995}4,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,{12}5,4,,,2b/7b, E Re MASTER 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/melty_cmv/pages/35.html
メルブラプレイ1周年記念 AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm1875660 ゲストコンボ第1弾 AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm2059317 ゲストコンボ第2弾 (Darkness to pulsate) AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm1903982 1周年記念ムビの続きという扱いのようです。 ワラキアオンリーのゲスコンという実に珍しい代物ですw ゲストコンボ第3弾 AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm2873318 Naver http //video.naver.com/2008072100542314578 女性キャラオンリーのゲスコンのようです。 第4弾 シエルオンリー -断罪- AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm4275317 -断罪- (根絶) AC nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm4304608 第4弾の曲違いver.です。 MBAA ワラキアコンボ動画 -ATLAS- AA nico http //www.nicovideo.jp/watch/sm10377512 (sm11136051)
https://w.atwiki.jp/mtgaa/pages/90.html
/ ̄\ | ^o^ | \_/